日テレのドラマ主演内定で亀梨和也がジャニーズの新エース襲名!? KAT-TUNも活動再開か?

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映画『PとJK』HPより。
 昨年末にSMAPが解散し、元メンバーたちの独立も囁かれるなか、業界内ではジャニーズ事務所がKAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュしていくのでは、との噂が飛び交っている。 「亀梨はジュリー副社長のお気に入り。性格もよくスタッフウケも抜群です。3月25日には少女漫画が原作の主演映画『PとJK』が公開されますが、さらに4月スタートの日テレ系土曜10時枠のドラマにも主演が内定しているようです。聞いたところによると、プロ野球をクビになった選手がトライアウトに挑戦するという内容だそうで、野球が得意の亀梨にはピッタリでしょう」(芸能関係者)  亀梨といえば、ジャニーズきっての元野球少年。小学校時代には世界大会に出場したこともある腕前だ。 「昨年、レギュラー出演中の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の『亀梨 豪速球プロジェクト』と題し、前田健太や大谷翔平らの指導を仰ぎながら140キロに挑む企画が行われていました。結果は115キロで終わりましたが、これもドラマの役づくりを兼ねていたようです」(前出・芸能関係者)  さらに、このドラマの主題歌をKAT-TUNの現行メンバー3人で歌うのではという憶測も流れている。 「KAT-TUNは2016年3月に田口淳之介が脱退したことを受け、同年5月に充電期間という名の“無期限グループ活動休止”となっています。しかし、先日放送された番組でメンバーの中丸雄一と上田竜也が共演。再結集のニオイを感じたファンたちは復活を期待して前のめりになっています。ジャニーズの“亀梨押し”の流れでグループでの活動が再開される可能性はかなり高いのでは」(前出・芸能関係者)  映画、ドラマで“豪速球”並みの数字を残し、ジャニーズの新エース誕生となるか?

日テレのドラマ主演内定で亀梨和也がジャニーズの新エース襲名!? KAT-TUNも活動再開か?

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映画『PとJK』HPより。
 昨年末にSMAPが解散し、元メンバーたちの独立も囁かれるなか、業界内ではジャニーズ事務所がKAT-TUNの亀梨和也を猛プッシュしていくのでは、との噂が飛び交っている。 「亀梨はジュリー副社長のお気に入り。性格もよくスタッフウケも抜群です。3月25日には少女漫画が原作の主演映画『PとJK』が公開されますが、さらに4月スタートの日テレ系土曜10時枠のドラマにも主演が内定しているようです。聞いたところによると、プロ野球をクビになった選手がトライアウトに挑戦するという内容だそうで、野球が得意の亀梨にはピッタリでしょう」(芸能関係者)  亀梨といえば、ジャニーズきっての元野球少年。小学校時代には世界大会に出場したこともある腕前だ。 「昨年、レギュラー出演中の『Going! Sports&News』(日本テレビ系)の『亀梨 豪速球プロジェクト』と題し、前田健太や大谷翔平らの指導を仰ぎながら140キロに挑む企画が行われていました。結果は115キロで終わりましたが、これもドラマの役づくりを兼ねていたようです」(前出・芸能関係者)  さらに、このドラマの主題歌をKAT-TUNの現行メンバー3人で歌うのではという憶測も流れている。 「KAT-TUNは2016年3月に田口淳之介が脱退したことを受け、同年5月に充電期間という名の“無期限グループ活動休止”となっています。しかし、先日放送された番組でメンバーの中丸雄一と上田竜也が共演。再結集のニオイを感じたファンたちは復活を期待して前のめりになっています。ジャニーズの“亀梨押し”の流れでグループでの活動が再開される可能性はかなり高いのでは」(前出・芸能関係者)  映画、ドラマで“豪速球”並みの数字を残し、ジャニーズの新エース誕生となるか?

“病みver”【青山ひかる】と送る・女子とメンヘルカルチャーのいびつな関係

――今、10代後半~20代の女子の間では、「ゆめかわ」「病みかわ」と称されるファッションが一部で流行している。そしてSNSでは「メンヘラ」が揶揄の言葉であると同時に、女子がカジュアルに自称する言葉にもなっており、「メンヘル」「病み」のようなネガティブなワードが誇らしく語られる属性になりつつある。カジュアル化する「メンヘラ」を取り入れた過激なグラビア写真と共に、この現象を考察する。
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(写真/草野庸子)
【拡大画像はグラビアギャラリーでご覧いただけます。】 「ギャル消費」や「ヤンキー経済」「パリピ経済」など、カルチャーのセグメントによる経済効果に注目が集まる昨今、またひとつ新たに勢力を拡大しつつあるカルチャーがある。それが「メンヘラ」だ。
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(写真/草野庸子)
 ここでいうメンヘラとは、精神科に通院する患者をそのまま指しているわけではない。SNSで「メンヘラ」と検索すると、自傷写真や向精神薬の写真が出てくると同時に、「今日のメイク、メンヘラっぽい」と添えた女子の自撮りや、イラスト投稿アカウント「メンヘラ少女」、ピンク髪の女の子キャラ「メンヘラチャン」のイラストなどが引っかかる。「メンヘラ少女」「メンヘラチャン」は人気アカウントで、後者はアパレル展開もしており、“病みかわいい”と呼ばれるファッションを好む層から支持されている。まとめサイトでもメンヘラとの恋愛トラブルネタは定番だし、アダルト系サイトでもひとつのジャンルだ。
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【1】メンバーオーディションから「病んでいる」ことを資格として結成されたアイドル「病ンドル」。元あやまんJAPANのメンバーがプロデュースしている。【2】「病みかわいい」をコンセプトに据えたアイドル「ぜんぶ君のせいだ。」。【3】自身のメンヘルキャバ嬢経験などを過激な歌詞で歌うバンド「ミオヤマザキ」。代表曲はストレートに「メンヘラ」。【4】中高生から支持の厚いビジュアル系バンド「R指定」。2016には幕張メッセでのワンマンライブを開催した。
 この言葉を掲げたアーティストも登場している。名前からそのままな「病ンドル」や、“病みかわいい”がビジュアルコンセプトの「ぜんぶ君のせいだ。」といったアイドルグループのほか、代表曲が「メンヘラ」のロックバンド・ミオヤマザキ、「病ンデル彼女」などの楽曲を持つビジュアル系バンド・R指定などが次々に台頭。音楽メディアでも、この言葉を目にする頻度が一気に高まった。  メンタルヘルスという言葉自体は80年代から使われているものの、今日的な意味の「メンヘラ(メンヘル)」は2ちゃんねる・メンタルヘルス板発祥とされ、精神疾患を抱えた人、あるいは精神的に不安定な状態を指す言葉である。蔑称として使用されることもあれば、当事者が自虐的に名乗ることもある。一方で、無邪気に「メンヘラに憧れま~す」という人もいる。メンヘラカルチャーが拡大している背後には、「メンヘラ」という言葉の意味の拡張があるのだ。 「病み」を標榜するカルチャーというもの自体、大人から見ると理解し難いところがある。しかし各所で「メンヘラ」表現は浸透しており、今後も影響力を増しそうな気配がある。それこそ「メンヘラ消費」「メンヘラ経済」が誕生するのも遠くない未来なのかもしれない。匿名掲示板発祥のアングラ的存在だったものが、どのようにメジャー化してきたのか、本稿ではその軌跡を辿っていきたい。 (取材・文/藤谷千明) (スタイリング/Hitomi) (ヘア・メイク/kuu)

マスコミ不信を招いたSMAP騒動の余波…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【後編】

前編はこちら
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広瀬すずオフィシャルブログより
 SMAPの解散騒動に、ベッキー&ゲスの極み乙女。の川谷絵音をはじめとする不倫騒動、人気俳優・成宮寛貴を電撃引退に追い込んだ薬物疑惑など、近年まれに見る芸能スキャンダルバブルにわいた2016年。  ここ数年、紙離れ、活字離れにより青息吐息のスポーツ紙、週刊誌にとっては一陣の追い風となったわけだが、けっして良いことばかりではないという。  週刊誌デスクはこう語る。 「確かに、SMAP騒動は追い風にはなりましたが、ジャニーズ事務所寄りの報道に終始した朝刊スポーツ紙に対する世間の風当たり、マスコミ不信は今後も尾を引きそうです。我々、週刊誌に関しても、読者が求める記事のハードルがかなり高くなってしまった。結果的に『週刊文春』はベッキーを休業に追い込み、メリー(喜多川)さんのインタビューでSMAP解散のキッカケを作った。『フライデー』も成宮を芸能界引退に追い込んでいる。そこまで過激路線を敷いても、部数が飛躍的に伸びたかというとそうでもない。訴訟などのリスクを考えると割に合わないというのが現実です。今後は芸能事務所サイドも、記事に対して過敏に反応するようになるでしょうしね」  実際、年明け早々に歌手・高橋真梨子が、今月11日発売の文春で昨年大みそかの「NHK紅白歌合戦」に出場した際、「紅組」司会の有村架純に怒ったと報じられたことに対し、一時は高橋の所属事務所が裁判を辞さない構えを見せた。 「記事の真偽はさておき、正直言って『訴訟沙汰にするほどの話か?』というのが率直な感想です。さらに驚いたのが、世間の声。昨年、あれだけ“文春砲”と持ち上げられて新語・流行語大賞にまでノミネートされたにもかかわらず、今回の件に関するネット上の声を見てみると、『事実よりオーバーに報道するのはやめてほしい』、『文春、調子に乗りすぎ!』など、概ね文春に対して批判的なんです」(前出の週刊誌デスク)  その根底に、前述した世間の“マスコミ不信”があるのは想像に難くないが、年明けから芸能メディア関係者にとっては他人事では済まされない象徴的な出来事だという。  記事を否定されるといえば、今年の朝刊スポーツ紙の“元旦スクープ”も、ことごとく当事者芸能人たちに否定されて物議を醸している。  朝刊スポーツ紙といえば、普段メインで取り扱うスポーツの多くがオフシーズンということもあり、近年では元旦の1面に独自色の強い芸能スクープを投入するのが恒例となっている。  今年は日刊スポーツが女優・広瀬すずとモデルで俳優の成田凌との真剣交際を、デイリースポーツが元AKB48の前田敦子とロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎との親密交際を報じた。また、スポーツ報知が俳優・岡田義徳と女優・田畑智子が早期の結婚の意思を固めたと報道。  スポーツニッポンはモデルでタレントのローラが、交際が報じられていた人気グループ三代目J Soul Brothersのボーカル・登坂広臣と破局したと伝え、サンケイスポーツが交際中とされるお笑いコンビサバンナの高橋茂雄とテクノポップユニットPerfumeのあ~ちゃんこと西脇綾香が、今月初旬に米国旅行を予定していることを伝えた。  そのほか、複数のスポーツ紙が、かねてから交際中のお笑い芸人・陣内智則とフジテレビの松村未央アナウンサーが、今春にも結婚する意向であると報じている。  芸能プロダクションマネジャーはこう語る。 「岡田さんと田畑さんの結婚や高橋さんと西脇さんの海外旅行に関しては、さもありなんと言ったところ。別に驚きもしないし、多少トバし気味に書いてあったとしても、関係各位も怒るようなことはないでしょう。そういう意味で一番無難なのが、複数の新聞が報じている陣内さんと松村アナの結婚報道じゃないですかね。ローラと登坂に至っては、そもそも交際の有無そのものが怪しいです。昨夏に『女性セブン』が報じ、それなりの“仲”ではあったんでしょうけど、真剣交際という感じではなかったんじゃないですか。取りあえず、インパクトのあるスポーツ紙の“元旦スクープ”で火消しをしておこうという両者の所属事務所の意図が感じられます。実際に、報道を受けてあっさり破局を認めていますしね」  一方、記事の当事者および所属事務所が“完全否定”という強硬な態度に出たのが、広瀬&成田凌との真剣交際報道と前田&野田の親密交際報道だ。前者は広瀬の所属事務所が、報道が出た直後に即否定、さらに広瀬本人もブログで改めて交際を否定した。後者についても、前田と野田が揃って交際を否定している。 「広瀬と成田に関しては、その後『女性セブン』も熱愛を報じていたところを見ると、親密な関係にあることは間違いないでしょう。ただ、広瀬は今ブレーク中の人気若手女優。未成年ということもあり、所属事務所もかなりピリピリしているのではないでしょうか。ニッカンがなぜ、勝負に出たのかは謎ですが、もしかするとセブンに記事が出ることを想定していたのかもしれませんね」(前出の週刊誌デスク)  一方、前田と野田については民放テレビ局の編成担当がこう明かす。 「前田さんと野田さんが以前から飲み友達というのはかなり知られていましたが、交際報道には驚きました。ただ、前田さんが所属する太田プロダクション、RADWIMPSが所属するユニバーサルミュージックはどちらもメディアにも強い影響力を持つ大手ですから、デイリー側もそれなりの自信があって報じたのでしょう」 さらにこう続ける。 「そういえば、現在放送されている吉高由里子さん主演の『東京タラレバ娘』には、当初前田さんがキャスティングされていたとか。それが、なぜか太田プロサイドが前田さんではなく、大島優子さんに変更したという話は聞いたことがあります。当時は、前田さんよりも、以前に“月9”で共演して気心も知れている大島さんの方がやりやすいのかなと思ったのですが、今にして思うと、かつて野田さんと交際していた主演の吉高さんに太田プロサイドが気を使ったのかもしれませんね」  何とも興味深い話ではあるが、業界内の注目度という点で群を抜いているのは、意外にもスポニチが記事にしたタモリから解散したSMAPへの直筆メッセージだという。  前出の週刊誌デスクはいう。 「タモリといえばSMAPメンバーと懇意の仲で、所属する田辺エージェンシーは木村拓哉を除く4人のメンバーがジャニーズ事務所を独立した後、バックアップするはずだった。それが今回の直筆メッセージがスポニチ1紙独占というのも興味深い。スポニチといえば、田辺エージェンシートップの田邊社長と抗争状態にあるバーニングプロダクションの周防郁雄社長と蜜月というのが業界内の常識でしたから。考えられるケースとしては、周防社長がニッカンに田邊社長のお気に入りの夏目アナと有吉弘行の交際&妊娠報道をリークしたことを受けて、ニッカンのライバル紙であるスポニチと田邊社長が急接近したのかもしれません」  さまざまな思惑をはらんで展開される各媒体の芸能記事だが、今年も昨年以上に世間の注目を集めることはできるのか?

マンガで他国を批判したら新聞社への情報が遮断!? 【しりあがり寿】が激白!4コマ描写の禁忌と未来

――誰もが読んだことがあるだろう新聞や週刊誌の4コママンガ。実は僕らが知らないだけで、そこには規則やタブーが隠れているのでは……?そんな疑問を解消すべく、現在も朝日新聞夕刊に掲載中の4コママンガ『地球防衛家のヒトビト』を手がける巨匠・しりあがり寿にインタビューを敢行。さらに本誌のために描き下ろしたオリジナル4コマも掲載!
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(写真/有高唯之)
 新聞や雑誌の片隅に、ひっそりと。時には鮮烈な光を放って存在する〈4コママンガ〉。日頃、何気なく目にしているが、そこにはルールやタブーはあるのだろうか? 掘り下げるとうっすらと浮かび上がってきた4コママンガの奥深い世界観について、2002年から約15年にわたり朝日新聞夕刊に『地球防衛家のヒトビト』を連載しているマンガ家・しりあがり寿先生に話を聞いた。  4コママンガのルールとして、まず思い浮かぶのが“コマ割り”。単純に4つのコマを均等に割っているように見えるが、縦横が何センチで、どういった比率になっているのだろうか? しりあがり先生いわく、意外にも「特にフォーマットや大きさの規定はない」とのこと。一度決めたサイズを変えるのが面倒なので、掲載する媒体の判型に沿って、ずっと同じにしているだけなのだとか。しかし、その4コマを作る手法には仰天だ。 「原稿用紙を重ねて、画鋲で刺しているんです。そうすると3枚も4枚も穴が開くじゃないですか。それで穴が開いた部分を基点に定規で線を引くんですよ。本来であればデータ入稿が当たり前の時代ですが、新聞社の人が家まで原稿を取りに来てくれるので、昔ながらのアナログのまま甘えている部分もあります。でも実際、原本を展示するときなどは、元がデータだとプリントアウトになるので、手描きのオリジナル原稿があると便利なんですよ」

4コマに込める社会風刺の意味

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2011年5月6日の朝日新聞夕刊に掲載された「地球防衛家のヒトビト」のサイレント4コマ。言葉を用いずとも絵のみで訴求できるのもマンガの強みだ。
 スマホやタブレットの登場でデジタル化著しい出版業界においても、アナログを貫くしりあがり先生。『真夜中の弥次さん喜多さん』(マガジンハウス)に代表されるように、4コママンガ以外の作品でも数々の人気作を世に送り出してきたが、4コマを描くことになったとき、戸惑いや苦労はなかったのだろうか? 「実は小学校の頃から4コマを描いていたので、すんなり入れました。父親からは『マンガ家になりたいのなら、4コマから勉強しろ』と言われていたこともあって。父はマンガ家でもなんでもないし、根拠はなかったと思うんですけど、思い返してみると、4コマが僕のマンガの基礎なのかもしれないです。  実は4コマだけじゃなく、通常のマンガでも4コマごとにオチがついていることって多いんですよ。1ページに2回オチるペースでやっていくと、大体4~5コマおきにオチがくるようになっている。逆にそこで何も起きないと、マンガとしてつまらないものになっちゃうんですよね。絶対にオチなくてもいいけど、ハッとさせるとか、連続させていかないと読み続けられない。そういう意味でも、4コマはマンガの基礎を作っているんじゃないかな」  ちなみに『地球防衛家のヒトビト』の“地球防衛”という設定には、新聞読者を代表する意味を込めたという。 「日常的なほのぼの系が多い新聞の4コママンガの中に、もう少し社会的な風刺を入れたかったんです。新聞を読む人は、世の中に対して持論を持っている人が多いと思うので、そういった人物を主人公にしました。社会的な役割を果たしたいけど、結局はなかなか行動に移せない、という設定です」  登場人物であるトーサンは、平和を守ろうとするが空回りばかり。そんなトーサンを呆れながらも優しく見守る家族の物語を4つのコマで描く。そして、連載を続けていく中で起きた3・11の東日本大震災。同作では、被災地の現状や福島の原発問題を積極的に取り上げ、世の中の過剰な行動や政治を風刺する試みに挑むため、自ら被災地へ足を運んだこともあるほど。 「状況が複雑で、日々刻々と変わっていく。それを推測で『きっとこんな感じだろう』と描くわけにはいかなかった。現地で目にしたことは、被災地のごく一部であっても、自分の目で見た嘘ではない作品を描けたと思います」 “嘘をつかない”。しりあがり先生が最も大切にしていることのひとつだ。さまざまなメディアは、売れるためやPVを稼ぐために、記事を面白くしたり誇張することも多く、またメディアによっては炎上の範囲も大きく変わってくる。「新聞はおそらく一番嘘が許されないメディアで、そこで苦労している新聞社の人が好きなんです」としりあがり先生は話す。そしてもうひとつ大切にしていること。それが“他者を誹謗しない”。 「誹謗と批判は違うので、対象には気を遣います。たとえマンガであって、こちらに悪気はなくても、傷つく人がいる可能性がある。笑っているつもりはないけど、当事者や身内の人からしてみれば笑い事では済まなかったりする。震災や台風などの災害について描いた後、亡くなった方が出たために、ボツになった原稿もあります」  ボツになるケースはそういった場合のみで、基本的には自由に描く4コママンガ。しかし、自由がゆえの不自由さはないのだろうか? 「僕自身が『4コマはこうあるべき』というのを決めているからか、そういった不自由さを感じてはいませんね。新聞社や出版社の編集からの強要もなく、それが正しいかどうかはわからないですけど、結果としてトラブルはそんなに多くないんです。ただ、誤字・脱字に関しては、3本に1回くらいの割合で指摘が入りますけどね(笑)」  例外としては、新聞の4コマ連載を始めてから1~2年くらいの間、日本と他国が微妙なやりとりの関係のさなかであったりすると、内容によっては原稿がボツになったこともあったという。 「単純に“表現の自由”とかではなく、(新聞が)他国の情報を得るためには、たとえマンガであっても過度な表現を抑える、といった天秤はあるんでしょうね」

視覚的に読者に訴えるマンガにおける“漫符”

 取材を進める中で、普段あまり聞き慣れないワードを耳にした。それは“漫符”。マンガやアニメにおいて、感情や状態を視覚化した符号のことだ。顔にタテの線が入っていると、「このキャラクターは青ざめている」、頭上に光る電球がつけば、「何かひらめいたんだな」ということが一目でわかる、誰もが目にしたことのあるものだ。じゃあ、“放射能”ってどう表す……?  しりあがり先生は3・11後、この問題に直面したと話す。なぜなら、放射能を表す漫符は、それまでに描かれることはほとんどなく、そもそも我々は、震災が起こるまで放射能とは無縁の生活を送ってきたからだ。そこで、しりあがり先生は、子どもから大人まで、100人以上の一般の方に、それぞれが思う“放射能漫符”を描いてもらうことにした。  核種(原子核の組成)がキャラになっているものがあれば、原子力マークを進化させたものもあったり、セシウムやヨウ素を記号化しようとするものもあったり。決して収束したとは言えないが、当時と比較すると穏やかになった原発問題も相まってか、「今のところ、放射能漫符は描かずに済んでいます」と胸をなで下ろしたという。 「集まった放射能の漫符は、波としての性格と、粒子としての性格に分かれるんです。その違いを超えて、なかなかひとつの漫符に落とし込めない。震災以降は、放射能の漫符が必要になると思っていました。何十年も付き合っていかないといけないと言われていましたから」  放射能の漫符を描く以外にも、しりあがり先生は実験的な試みを繰り返してきた。3コマまで描いてオチが浮かばないと、4コマ目は空白のまま――。振り返って、「最初は新しいことをしたと自慢げだったけど、途中からは後ろめたくなった」と笑う。また、手法は違えど、震災後の『地球防衛家のヒトビト』では、4コマすべて瓦礫という“サイレント4コマ”を描いた。まさに被災地の「言葉にならない」状況を静画で伝えたのだ。 「仮に言葉にできたとしても、書かないほうが、より伝わると思ったんです。マンガの世界には、できるだけ言葉を使わないほうが良いという考えもある。カートゥーンという風刺を中心に描く1コママンガがあるのですが、これはフランス革命の後、市民を啓蒙するのがひとつの目的だったマンガで、なぜその形式を選んだかというと、(読み手側の)識字率が低かったからなんですね。その流れなんでしょうかね、僕もできるだけ言葉は少なくするように心がけています」  長い歴史の中で、脈々と受け継がれてきたマンガの流儀。もともとは、マンガも映画もアニメも虚構の物語世界を作る作業。その物語には、「ストーリー/キャラクター/世界観」といった柱があるといわれるが、その重要度にも変化は起きているのかもしれない。 「手塚治虫さんが言っていたのは、『絵はいつかうまくなる。まずはストーリーだ』ということで、実際に僕もそう考えていました。でも、雑誌で読者の声を聞きつつ長期連載するマンガには、緻密なストーリー作りはそぐわない。2時間で完結する劇場映画とは異なる性質なんですよね。すると、自然と長い間読者を惹き付けておくキャラクターが重要になってくる。キャラクターを軸にしたメディアミックス、グッズ展開も、言わばキャラクターがカギになるわけです。それが昨今における“絵”そのものの重要性なんじゃないかなと。マンガの絵は、世界観と表すと同時に、クオリティのシンボルにもなりますから」

起承転結の文化から考える4コママンガの可能性

 日本の4コママンガの歴史を振り返ると、新聞におけるほのぼの家族系から、週刊誌や娯楽誌で描かれるシュール系など、多様な変化を遂げてきたことがわかる。しかし、ここ最近は4コママンガの世界でもキャラクターの重要度が高くなり、“形式”としての4コマの冒険は終わったのかもしれないと続ける。 「可能性がないわけではありませんが、人が読みたいと思えるマンガじゃないと、それはエンターテインメントにはなりませんよね。例えば、4重円の同心円を内側に進んでいく4コマ、ハチの巣状の構造をした4コマ、コマを掘っていく4コマなど、基本は4つのコマというルールで、実験的な試みはまだまだできるとは思います。でも、果たして読者はそれを4コマに求めているのか? そう考えると、4コママンガの形式的な冒険の時代は一区切りついたのかもしれませんね。 ただ、ウェブの世界では、4コマという形式にこだわらない、新しいタイプのショートギャグは続々と生まれている気がします」  行き着いてしまった――。そんな取材を進めていく中で浮かび上がってきたのが、さまざまな分野で注目を集め、可能性を高めているAI(人工知能)だ。近年ではプロの将棋棋士相手に勝利したり、作家が存在せずとも小説を書くなど、AIが4コママンガを描く日も、そう遠くはないのかもしれない。  これまでに新聞や雑誌に掲載されてきた膨大な数の4コマのデータをすべて収集し、「どういう作品がウケるのか?」を識別できたのなら、4コマを描くことだってできるはずだ。 「笑いを得るには“驚き”と“意外性”が必要です。時代と共に笑いのツボも変わってきているし、過去の4コママンガのデータを参照に作ることは……できるのかなー(笑)」  時代と共に移り変わってきた4コママンガ。“行き着いてしまった”とはいえ、そのルールに則っているようで自由さも感じられるフォーマットには、無限の可能性を秘めているともいえる。  そうだ、しりあがり先生がかつて試みた「3コマのみでオチを空白にした4コマ」にならい、本稿にもオチをつけなければ、画期的な原稿になるのではないだろうか……? と思ったが、その勇気は、まだない。そうした思いきり、つまり驚きと意外性をもって、4コママンガは歴史を重ね、深く愛され続けているのだ。
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(取材・文/尾崎ムギ子)
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しりあがり寿(しりあがり・ことぶき) 1958年、静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後にキリンビール株式会社に入社、パッケージデザインや広告宣伝を担当。1985年に単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。新聞の4コマから長編マンガ、近年は映像やアートなどマンガ以外の創作活動も積極的に行う。 http://www.saruhage.com

マンガで他国を批判したら新聞社への情報が遮断!? 【しりあがり寿】が激白!4コマ描写の禁忌と未来

――誰もが読んだことがあるだろう新聞や週刊誌の4コママンガ。実は僕らが知らないだけで、そこには規則やタブーが隠れているのでは……?そんな疑問を解消すべく、現在も朝日新聞夕刊に掲載中の4コママンガ『地球防衛家のヒトビト』を手がける巨匠・しりあがり寿にインタビューを敢行。さらに本誌のために描き下ろしたオリジナル4コマも掲載!
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(写真/有高唯之)
 新聞や雑誌の片隅に、ひっそりと。時には鮮烈な光を放って存在する〈4コママンガ〉。日頃、何気なく目にしているが、そこにはルールやタブーはあるのだろうか? 掘り下げるとうっすらと浮かび上がってきた4コママンガの奥深い世界観について、2002年から約15年にわたり朝日新聞夕刊に『地球防衛家のヒトビト』を連載しているマンガ家・しりあがり寿先生に話を聞いた。  4コママンガのルールとして、まず思い浮かぶのが“コマ割り”。単純に4つのコマを均等に割っているように見えるが、縦横が何センチで、どういった比率になっているのだろうか? しりあがり先生いわく、意外にも「特にフォーマットや大きさの規定はない」とのこと。一度決めたサイズを変えるのが面倒なので、掲載する媒体の判型に沿って、ずっと同じにしているだけなのだとか。しかし、その4コマを作る手法には仰天だ。 「原稿用紙を重ねて、画鋲で刺しているんです。そうすると3枚も4枚も穴が開くじゃないですか。それで穴が開いた部分を基点に定規で線を引くんですよ。本来であればデータ入稿が当たり前の時代ですが、新聞社の人が家まで原稿を取りに来てくれるので、昔ながらのアナログのまま甘えている部分もあります。でも実際、原本を展示するときなどは、元がデータだとプリントアウトになるので、手描きのオリジナル原稿があると便利なんですよ」

4コマに込める社会風刺の意味

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2011年5月6日の朝日新聞夕刊に掲載された「地球防衛家のヒトビト」のサイレント4コマ。言葉を用いずとも絵のみで訴求できるのもマンガの強みだ。
 スマホやタブレットの登場でデジタル化著しい出版業界においても、アナログを貫くしりあがり先生。『真夜中の弥次さん喜多さん』(マガジンハウス)に代表されるように、4コママンガ以外の作品でも数々の人気作を世に送り出してきたが、4コマを描くことになったとき、戸惑いや苦労はなかったのだろうか? 「実は小学校の頃から4コマを描いていたので、すんなり入れました。父親からは『マンガ家になりたいのなら、4コマから勉強しろ』と言われていたこともあって。父はマンガ家でもなんでもないし、根拠はなかったと思うんですけど、思い返してみると、4コマが僕のマンガの基礎なのかもしれないです。  実は4コマだけじゃなく、通常のマンガでも4コマごとにオチがついていることって多いんですよ。1ページに2回オチるペースでやっていくと、大体4~5コマおきにオチがくるようになっている。逆にそこで何も起きないと、マンガとしてつまらないものになっちゃうんですよね。絶対にオチなくてもいいけど、ハッとさせるとか、連続させていかないと読み続けられない。そういう意味でも、4コマはマンガの基礎を作っているんじゃないかな」  ちなみに『地球防衛家のヒトビト』の“地球防衛”という設定には、新聞読者を代表する意味を込めたという。 「日常的なほのぼの系が多い新聞の4コママンガの中に、もう少し社会的な風刺を入れたかったんです。新聞を読む人は、世の中に対して持論を持っている人が多いと思うので、そういった人物を主人公にしました。社会的な役割を果たしたいけど、結局はなかなか行動に移せない、という設定です」  登場人物であるトーサンは、平和を守ろうとするが空回りばかり。そんなトーサンを呆れながらも優しく見守る家族の物語を4つのコマで描く。そして、連載を続けていく中で起きた3・11の東日本大震災。同作では、被災地の現状や福島の原発問題を積極的に取り上げ、世の中の過剰な行動や政治を風刺する試みに挑むため、自ら被災地へ足を運んだこともあるほど。 「状況が複雑で、日々刻々と変わっていく。それを推測で『きっとこんな感じだろう』と描くわけにはいかなかった。現地で目にしたことは、被災地のごく一部であっても、自分の目で見た嘘ではない作品を描けたと思います」 “嘘をつかない”。しりあがり先生が最も大切にしていることのひとつだ。さまざまなメディアは、売れるためやPVを稼ぐために、記事を面白くしたり誇張することも多く、またメディアによっては炎上の範囲も大きく変わってくる。「新聞はおそらく一番嘘が許されないメディアで、そこで苦労している新聞社の人が好きなんです」としりあがり先生は話す。そしてもうひとつ大切にしていること。それが“他者を誹謗しない”。 「誹謗と批判は違うので、対象には気を遣います。たとえマンガであって、こちらに悪気はなくても、傷つく人がいる可能性がある。笑っているつもりはないけど、当事者や身内の人からしてみれば笑い事では済まなかったりする。震災や台風などの災害について描いた後、亡くなった方が出たために、ボツになった原稿もあります」  ボツになるケースはそういった場合のみで、基本的には自由に描く4コママンガ。しかし、自由がゆえの不自由さはないのだろうか? 「僕自身が『4コマはこうあるべき』というのを決めているからか、そういった不自由さを感じてはいませんね。新聞社や出版社の編集からの強要もなく、それが正しいかどうかはわからないですけど、結果としてトラブルはそんなに多くないんです。ただ、誤字・脱字に関しては、3本に1回くらいの割合で指摘が入りますけどね(笑)」  例外としては、新聞の4コマ連載を始めてから1~2年くらいの間、日本と他国が微妙なやりとりの関係のさなかであったりすると、内容によっては原稿がボツになったこともあったという。 「単純に“表現の自由”とかではなく、(新聞が)他国の情報を得るためには、たとえマンガであっても過度な表現を抑える、といった天秤はあるんでしょうね」

視覚的に読者に訴えるマンガにおける“漫符”

 取材を進める中で、普段あまり聞き慣れないワードを耳にした。それは“漫符”。マンガやアニメにおいて、感情や状態を視覚化した符号のことだ。顔にタテの線が入っていると、「このキャラクターは青ざめている」、頭上に光る電球がつけば、「何かひらめいたんだな」ということが一目でわかる、誰もが目にしたことのあるものだ。じゃあ、“放射能”ってどう表す……?  しりあがり先生は3・11後、この問題に直面したと話す。なぜなら、放射能を表す漫符は、それまでに描かれることはほとんどなく、そもそも我々は、震災が起こるまで放射能とは無縁の生活を送ってきたからだ。そこで、しりあがり先生は、子どもから大人まで、100人以上の一般の方に、それぞれが思う“放射能漫符”を描いてもらうことにした。  核種(原子核の組成)がキャラになっているものがあれば、原子力マークを進化させたものもあったり、セシウムやヨウ素を記号化しようとするものもあったり。決して収束したとは言えないが、当時と比較すると穏やかになった原発問題も相まってか、「今のところ、放射能漫符は描かずに済んでいます」と胸をなで下ろしたという。 「集まった放射能の漫符は、波としての性格と、粒子としての性格に分かれるんです。その違いを超えて、なかなかひとつの漫符に落とし込めない。震災以降は、放射能の漫符が必要になると思っていました。何十年も付き合っていかないといけないと言われていましたから」  放射能の漫符を描く以外にも、しりあがり先生は実験的な試みを繰り返してきた。3コマまで描いてオチが浮かばないと、4コマ目は空白のまま――。振り返って、「最初は新しいことをしたと自慢げだったけど、途中からは後ろめたくなった」と笑う。また、手法は違えど、震災後の『地球防衛家のヒトビト』では、4コマすべて瓦礫という“サイレント4コマ”を描いた。まさに被災地の「言葉にならない」状況を静画で伝えたのだ。 「仮に言葉にできたとしても、書かないほうが、より伝わると思ったんです。マンガの世界には、できるだけ言葉を使わないほうが良いという考えもある。カートゥーンという風刺を中心に描く1コママンガがあるのですが、これはフランス革命の後、市民を啓蒙するのがひとつの目的だったマンガで、なぜその形式を選んだかというと、(読み手側の)識字率が低かったからなんですね。その流れなんでしょうかね、僕もできるだけ言葉は少なくするように心がけています」  長い歴史の中で、脈々と受け継がれてきたマンガの流儀。もともとは、マンガも映画もアニメも虚構の物語世界を作る作業。その物語には、「ストーリー/キャラクター/世界観」といった柱があるといわれるが、その重要度にも変化は起きているのかもしれない。 「手塚治虫さんが言っていたのは、『絵はいつかうまくなる。まずはストーリーだ』ということで、実際に僕もそう考えていました。でも、雑誌で読者の声を聞きつつ長期連載するマンガには、緻密なストーリー作りはそぐわない。2時間で完結する劇場映画とは異なる性質なんですよね。すると、自然と長い間読者を惹き付けておくキャラクターが重要になってくる。キャラクターを軸にしたメディアミックス、グッズ展開も、言わばキャラクターがカギになるわけです。それが昨今における“絵”そのものの重要性なんじゃないかなと。マンガの絵は、世界観と表すと同時に、クオリティのシンボルにもなりますから」

起承転結の文化から考える4コママンガの可能性

 日本の4コママンガの歴史を振り返ると、新聞におけるほのぼの家族系から、週刊誌や娯楽誌で描かれるシュール系など、多様な変化を遂げてきたことがわかる。しかし、ここ最近は4コママンガの世界でもキャラクターの重要度が高くなり、“形式”としての4コマの冒険は終わったのかもしれないと続ける。 「可能性がないわけではありませんが、人が読みたいと思えるマンガじゃないと、それはエンターテインメントにはなりませんよね。例えば、4重円の同心円を内側に進んでいく4コマ、ハチの巣状の構造をした4コマ、コマを掘っていく4コマなど、基本は4つのコマというルールで、実験的な試みはまだまだできるとは思います。でも、果たして読者はそれを4コマに求めているのか? そう考えると、4コママンガの形式的な冒険の時代は一区切りついたのかもしれませんね。 ただ、ウェブの世界では、4コマという形式にこだわらない、新しいタイプのショートギャグは続々と生まれている気がします」  行き着いてしまった――。そんな取材を進めていく中で浮かび上がってきたのが、さまざまな分野で注目を集め、可能性を高めているAI(人工知能)だ。近年ではプロの将棋棋士相手に勝利したり、作家が存在せずとも小説を書くなど、AIが4コママンガを描く日も、そう遠くはないのかもしれない。  これまでに新聞や雑誌に掲載されてきた膨大な数の4コマのデータをすべて収集し、「どういう作品がウケるのか?」を識別できたのなら、4コマを描くことだってできるはずだ。 「笑いを得るには“驚き”と“意外性”が必要です。時代と共に笑いのツボも変わってきているし、過去の4コママンガのデータを参照に作ることは……できるのかなー(笑)」  時代と共に移り変わってきた4コママンガ。“行き着いてしまった”とはいえ、そのルールに則っているようで自由さも感じられるフォーマットには、無限の可能性を秘めているともいえる。  そうだ、しりあがり先生がかつて試みた「3コマのみでオチを空白にした4コマ」にならい、本稿にもオチをつけなければ、画期的な原稿になるのではないだろうか……? と思ったが、その勇気は、まだない。そうした思いきり、つまり驚きと意外性をもって、4コママンガは歴史を重ね、深く愛され続けているのだ。
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(取材・文/尾崎ムギ子)
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しりあがり寿(しりあがり・ことぶき) 1958年、静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻卒業後にキリンビール株式会社に入社、パッケージデザインや広告宣伝を担当。1985年に単行本『エレキな春』でマンガ家としてデビュー。新聞の4コマから長編マンガ、近年は映像やアートなどマンガ以外の創作活動も積極的に行う。 http://www.saruhage.com

SMAP騒動の裏にいる魑魅魍魎…スーパー芸能記者が見る“年始め芸能報道”の正しい読み方【前編】

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Johnny's net「Message from Smap」より
 国民的アイドルグループSMAPの解散騒動や日本レコード大賞絡みのスキャンダルなど、話題に事欠かなかった年末年始の芸能界。  スポーツ紙や週刊誌など多くのメディア媒体が報道合戦を繰り広げたが、各社の報道の裏には現在の芸能界の重鎮たちのメディア支配の構図も垣間見えた。  SMAPの解散騒動といえば、ジャニーズ事務所への残留を表明した木村拓哉と独立を画策したとされる中居正広らメンバー4人の対立構図が表面化。  独立派の4人のバックには元チーフマネジャーで“育ての親”とされる飯島三智女史、さらに飯島氏を陰でサポートする芸能界の重鎮の田辺エージェンシー田邊昭知社長の存在が、世間一般にもクローズアップされた。  NHKが、大みそかの紅白歌合戦において、最大の目玉としてSMAP出演に動く中、その窓口を務めていたのが、所属先のジャニーズ事務所ではなく、田邊社長という時点で、SMAPの制御不能&空中分解ぶりが如実に表れているわけだが、草彅剛らSMAPのメンバーたちと親交の深い子飼いの大物タレント・タモリを『SMAP×SMAP』に出演させ、紅白への投入も辞さず、メンバーたちの説得にあたった田邊社長の目論見はあえなく霧散。  結果、SMAP出演は失敗におわったわけだが、辞退を真っ先に報じたのが、フリーアナウンサーの夏目三久と有吉弘行の交際&妊娠を報じたのが「日刊スポーツ」だったのは、偶然ではないはずだ。 「SMAPの紅白辞退のニュースは、言うなれば田邊社長にとって赤っ恥以外の何物のでもない。田邊社長がNHKサイドに『俺に任せろ。SMAPを紅白に出してやる!』とタンカを切ったことは業界内では広く知られていますからね。日刊にしてみれば、田辺エージェンシー所属の夏目アナのスキャンダル記事を完全否定されて、訂正記事まで紙面に出させられた恨みを晴らしたといったところでしょう」(スポーツ紙デスク)  そして、この日刊のスクープの裏には、水面下で激しい抗争を繰り広げているバーニングプロダクションの周防郁雄社長の暗躍があるという。  周防社長と田邊社長の対立が表面化したのは昨春のことである。 「バーニングに国税が入るということで、それまで周防社長に忠誠を誓っていた大手芸能プロダクションの複数の社長や出版社の社長などが一斉に周防社長のもとを離れて、田邊社長にすり寄った。しかも、彼らはIT関連企業を立ち上げて、その株で大儲けしたことで周防社長との対立の色に拍車がかかりました。そうした中で、周防社長がSMAPの独立騒動を妨害すれば、前出の田邊派が日本レコード大賞の“闇資料”を『週刊文春』にリーク、夏目&有吉の一連の報道など、水面下で激しい火花を散らしていた……という話が多くの芸能マスコミの間で囁かれました」(週刊誌記者)  今年に入ってからも、SMAPの木村を除く4人および元メンバーの森且行氏が、田邊エージェンシーと深い仲の大手芸能事務所ケイダッシュ所属の堺正章が経営する港区の焼き肉店で打ち上げをやっている様子が「週刊新潮」と「女性セブン」で報じられたが……。 「新潮とセブンといえば、かねてから“親・周防系”媒体として広く知られています。つまるところ、田邊社長や“親・田邊系”媒体ともいわれる文春に対する当てつけでしょう。スクープなら何でもありという印象の『文春』ですが、“田邊派”の出版社社長が絡んでいた百田尚樹さんの手掛けた“やしきたかじん本”が騒動の渦中にあった時には、誌面では完全スルーで沈黙を貫いていましたからね」(同週刊誌記者)  今後も“親・周防系”と“親・田邊系”週刊誌による代理戦争には注視していきたいところだ。  ちなみに、これが女性誌となるとさらに複雑さを増してくるとか。 「セブンが“親・周防系”であることは間違いないですが、さらに同誌は“親・ジャニーズ系”でもある。女性誌は、わかりやすく言うと、セブンと『女性自身』がグラビアなどの兼ね合いもあり、“親・ジャニーズ系”。『週刊女性』は唯一の“反・ジャニーズ系”で、これまでもジャニーズのスキャンダルを散々報じて来ました。まあ、その分、ほかの男性アイドルや男性アーティストを抱える芸能プロとは蜜月ですけどね。週女を発行する主婦と生活社は『JUNON』を発行しており、多くのイケメン俳優を輩出している『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』を主催していますから」(前出のスポーツ紙デスク)  一方、朝刊スポーツ紙は、ほぼ“親・周防系”&“親・ジャニーズ系”で形成されているのが実状だ。 「発表ものやストレートニュースなど一次情報を扱うメディアの特性上、基本的に朝刊スポーツ紙は大手芸能プロとは日常的な関係を築かざるを得ません。それでも、かつては1紙独占スクープを巡って芸能プロと対立するケースもありましたが、今は各紙ともスクープよりも“特オチ”を避ける傾向にある。そのうえ、記者やデスクが飲食接待やキャバクラ接待、風俗接待などの過剰接待を受けて、完全に飼いならされています」(前出の週刊誌記者)  さらに、こう続ける。 「とくに、熱狂的なファンが売上にも貢献してくれるジャニーズ、業界内に圧倒的な情報網を持ちネタを提供してくれるバーニングには平身低頭です。田邊さんもテレビメディアや他の芸能プロなどの同業者に対しては、周防さんに匹敵するほどの影響力を持っていますが、こと活字メディアに対してはそこまでの力は及ばないでしょう。そのことは一連のSMAP絡みの報道を見れば明らかです」(同週刊誌記者)  いずれにせよ、芸能界の2大ドンによるメディアも巻き込んだ抗争は今後もさらに過熱しそうだ。 後編に続く

フジ月9に【西内まりや】直前キャスティングは亀山社長の“失政”!?

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フジテレビ『突然ですが、明日結婚します』HPより
A:総合週刊誌中堅記者 B:写真週刊誌中堅記者 C:女性週刊誌ベテラン記者 A ここ最近、フジテレビの凋落が目立っていますね。 B 視聴率の下落は止まらないし、去年の上半期にはスポット広告収入もテレビ朝日に抜かれて3位に落ちてしまった(1位は日本テレビ)。 C 特に酷いのは月9の低迷。2016年10月期の『カインとアベル』は平均視聴率8・2%で、月9史上最低記録です。 A 1月スタートの『突然ですが、明日結婚します』もキャスティングでゴタゴタがあったようです。 C 主演に竹野内豊、二番手に瑛太で内定して、まったくの別の脚本で進めていたんだけど、ギリギリのところで竹野内がオファーを断ったっていう。 B 竹野内が所属する大手芸能プロ・研音サイドとしては、「役柄が本人と合わない」というのが表向きの理由らしいんだけど……そろそろ月9ドラマ枠がなくなるかもというウワサもあり、「最後の月9俳優」なんていう不名誉な肩書をつけられるかもしれない可能性を考え、これまでのキャリアを踏まえればあえてやる必要なし、という判断をしたのが本音ではないかと。 C それで急遽『突然ですが、明日結婚します』に企画を変えて、ライジングプロダクション所属で月9初出演の西内まりやを主演に抜擢。TBSの『逃げるは恥だが役に立つ』が人気だったから、結婚ネタの恋愛マンガ原作で行こうっていう発想だったらしいです。しかも西内に決まったのが11月下旬で、クランクインは年末ギリギリだったというんだから驚きですよ。 B このドラマではflumpoolのボーカル山村隆太が俳優デビューするんですが、所属事務所のアミューズから強いプッシュがあったとか。 C アミューズとしても、福山雅治主演の月9『ラヴソング』(16年4月期)がコケてるから、どうにかして巻き返したい気持ちもあるんでしょう。flumpoolも、16年3月に発売したアルバム『EGG』があまり売れていない状況なので、新たな道を模索しているのかも。 A そもそも月9ガラミのゴタゴタは、『カインとアベル』でもありましたよ。ジャニーズ側のプッシュもあってHey! Say! JUMPの山田涼介の主演ありきで決まっていたんですが、恋愛モノではなく硬派な脚本にしてくれって、ジャニーズからの強い要望があったようですね。 B でも、最近の月9は恋愛モノ【1】の流れがあったのに……。 A そう。でもジャニーズは山田涼介の俳優としての格を上げたかったようで、「恋愛モノなら出さない」とゴネたそうです。 C バラエティーも似たようなもの。今、フジテレビでは内村光良が『スカッとジャパン』と『クイズやさしいね』の2本のゴールデン番組を持っていて、フジとしては内村を「フジの顔」にしたいという狙いがある。で、16年の早い段階で内村に、毎夏放送の『27時間テレビ』メインMCのオファーをしたんだけど、所属事務所のマセキ芸能社は「ウッチャンナンチャンとしてのメインMCなら受ける」と返答した。 B でも当時、南原清隆はフジにレギュラー番組はなく、急にメインMCとなるのも不自然。つまりマセキとしては、ウンナンの『27時間テレビ』をダシにして、南原のレギュラーを用意してほしいという算段があった? A そうかもしれないです。そして実際、南原がMCの『爆笑キャラパレード』が4月に始まった。 B でも結局ウンナンは『27時間テレビ』MCはやらなかったですよね。そもそも16年はメインMCを立てず、「リレーMC」方式を取った。 A 内村としては日本テレビの『イッテQ!』も重要だから、フジばかりを贔屓できないということで、最終的に本人が嫌がったらしい。結果フジは、マセキの思惑通りに南原の番組を作っただけという。 C ジャニーズとかナベプロとか、もともと制作に口を挟んできがちな事務所なら別だけど、マセキなんて芸能界的にはあまり力がない事務所。普通ならオファーを断った時点で終わり、別の事務所に話が行くだけです。そんなマセキの要望を通してしまうなんて、フジテレビがよっぽど弱体化してるってことですかね。 A フジは、外部スタッフからも敬遠され始めてるっていいますよ。放送作家を集めて定期的に開かれる新番組会議では、「他局の人気番組みたいな企画【2】を出せ」って言われることが増えているそうです。そこで挙がるのが、テレビ東京の『Youは何しに日本へ?』みたいな低予算企画とか。でも実際に作家が企画を持っていったら、「やっぱり人気のある芸人ありきで企画を考えて」なんてことも多く、ウンザリだとか。どうやら、現場ではなく上層部からのお達しで、番組製作の方針がコロコロ変わるみたい。 C それじゃあなかなか面白い番組は作れないよね。 A だから有能な放送作家は他局のほうに注力しがちになり、結果フジの番組はさらにつまらなくなる……という悪循環も。 B パクリといえば、作家の万城目学が昨年12月30日に突如、「映画のために苦労して書いたオリジナル脚本を全ボツにされたと思ったら、その内容が完成された映画でパクられていた」などとツイートした件も話題となりました。本人は作品名を明かしていないけど、フジテレビが中心となって製作した、1月14日に公開、綾瀬はるか主演の『本能寺ホテル』なのは間違いない。 C 万城目学原作の2011年公開『プリンセス トヨトミ』と、キャストもスタッフもかなりかぶっていますからね。『本能寺ホテル』に万城目学の名前がないことのほうが、明らかに不自然というか。 B 万城目さんも我が強い作家として有名だから彼の言い分をすべて鵜呑みにはできないけど、フジテレビにも非があることは間違いないでしょう。無名のシナリオライター相手ならまだしも、有名作家とそんな形でトラブルになるなんて……。 A フジはホント、2013年に亀山千広社長が就任して以降、迷走が深刻化しているとの見方が強い。亀山社長は現場での演出経験はなく、あくまでもプロデューサーとして登り詰めた人。だから、作品の内容よりも「とにかく数字を取れるものを安い予算で作れ」という考えになってしまう。その結果、ドラマでもバラエティーでもじっくり作り込まず、その場しのぎで企画が変わってばかりになるのでしょう。 B さらに昨年12月には、フジテレビ報道局社会部に所属(現在は異動)の記者が、接待を受けた暴力団関係者に乗用車購入の名義貸しの利益供与をしていたという事件も。それから、ジャニーズ生田斗真の弟・生田竜聖アナとの別居報道が出ていた秋元優里アナの社内不倫疑惑も……。 C 少なくとも亀山社長が退任するまでは、フジテレビの復調も無理でしょうね。 (構成/編集部) 【1】最近の月9は恋愛モノ 視聴率はあまり良くなかったものの、15年7月期の『恋仲』(主演:福士蒼汰)、16年1月期の『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(主演:有村架純)、16年7月期の『好きな人がいること』(主演:桐谷美玲)などは、SNSを中心に若者には人気を博した。フジテレビとしても、『恋仲』と『好きな人がいること』を手がけた藤野良太プロデューサーを軸に「これからの月9は恋愛モノで行こう」という流れがあったというが……。 【2】他局の人気番組みたいな企画 一部の下請け制作会社には、他局の番組をほとんどパクったような企画をやってくれといったような露骨なオーダーも届いているといい、フジテレビからは距離を置こうとする制作会社さえ出ているという。

過去には生意気発言でフジテレビ局内から総スカンも…【斉藤舞子アナ】が挑む!アイドルアナから実力派への華麗なる転身

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フジテレビアナマガより。
 元旦に同僚局員と結婚したことを発表したフジテレビの斉藤舞子アナ。かつての人気アナも最近は昼のニュース番組『FNNスピーク』以外での露出は少なく、久しぶりの話題となった。そんな斉藤アナだが人気アナから転落していった裏には若手時代の不用意な発言があったという。 「入社1年目から『あっぱれ!!さんま大教授』のアシスタントに抜擢され、一躍人気アナになりました。さんまにかわいがられ、バラエティ番組に引っ張りだこに。しかし番組が終了し、30歳を迎えるあたりから仕事が激減。実は新人時代に『バラエティしかやりたくないので報道の仕事は入れないでください』と大ミエを切ったそうで、一部からは総すかんを食らっていました。中には『あいつには仕事は振らない』と公言するスタッフまで出る始末。オファーもなくなり、同期の高橋真麻にも追い抜かれていきました」(フジテレビ局員)  そんな斉藤だが、30歳を過ぎたころから態度を改めたこともあり、次第に仕事も増えていったという。 「もともとアナウンス能力は高く評価されていたこともあり、ナレーションの仕事のオファーが増加。裏方作業なので嫌がるアナウンサーも少なくありませんが、地道にこなし続けて、12年にはナレーション部門でFNSアナウンス大賞も受賞しました。その後は『FNNスピーク』のキャスターに抜擢され、お昼の顔までになりました。フジテレビではニュースを読める女子アナが少ないだけに期待されています」(前出)  アイドルアナから実力派へ。そのキャリアは後輩女子アナにとっても参考になるのでは!?

過去には生意気発言でフジテレビ局内から総スカンも…【斉藤舞子アナ】が挑む!アイドルアナから実力派への華麗なる転身

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フジテレビアナマガより。
 元旦に同僚局員と結婚したことを発表したフジテレビの斉藤舞子アナ。かつての人気アナも最近は昼のニュース番組『FNNスピーク』以外での露出は少なく、久しぶりの話題となった。そんな斉藤アナだが人気アナから転落していった裏には若手時代の不用意な発言があったという。 「入社1年目から『あっぱれ!!さんま大教授』のアシスタントに抜擢され、一躍人気アナになりました。さんまにかわいがられ、バラエティ番組に引っ張りだこに。しかし番組が終了し、30歳を迎えるあたりから仕事が激減。実は新人時代に『バラエティしかやりたくないので報道の仕事は入れないでください』と大ミエを切ったそうで、一部からは総すかんを食らっていました。中には『あいつには仕事は振らない』と公言するスタッフまで出る始末。オファーもなくなり、同期の高橋真麻にも追い抜かれていきました」(フジテレビ局員)  そんな斉藤だが、30歳を過ぎたころから態度を改めたこともあり、次第に仕事も増えていったという。 「もともとアナウンス能力は高く評価されていたこともあり、ナレーションの仕事のオファーが増加。裏方作業なので嫌がるアナウンサーも少なくありませんが、地道にこなし続けて、12年にはナレーション部門でFNSアナウンス大賞も受賞しました。その後は『FNNスピーク』のキャスターに抜擢され、お昼の顔までになりました。フジテレビではニュースを読める女子アナが少ないだけに期待されています」(前出)  アイドルアナから実力派へ。そのキャリアは後輩女子アナにとっても参考になるのでは!?