TPPの是非は経済効果だけでは決められない 国家に対して農業が果たす役割

【サイゾーpremium】より ──国家とは、権力とは、そして暴力とはなんなのか......気鋭の哲学者・萱野稔人が、知的実践の手法を用いて、世の中の出来事を解説する──。 第33回テーマ「経済効果で図れないTPPの是非」
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[今月の副読本] 『経済学に何ができるか』 猪木武徳/中公新書(12年)/861円 経済学は、人間社会の何を、どこまで説明できるのか? 多くの価値観が混在する現代社会において、「経済学の可能性を考える」という視座を与える一冊。2010年4月より朝日新聞で始まった連載がもとになっている。

 TPPをめぐる議論が激しくなってきました。3月15日に安倍首相がTPPの交渉に参加することを正式に表明したからです。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)とは、太平洋をかこむ国々が輸入品にかかる関税などをなくすことで、モノやお金が自由にゆきかう経済圏をつくろう、という取り組みのことです。現在の交渉参加国は、アメリカやオーストラリア、カナダ、メキシコ、シンガポール、ブルネイ、ベトナムなど11カ国です。安倍首相の交渉参加表明は、この11カ国に日本も加わろうということですが、今後このTPPがどのようなかたちで発効することになるのか、そして日本ははたしてTPP加盟国になるのかどうかは、まだまったくわかりません。というのも、まず、現在の交渉参加国のあいだでそもそもどのような議論がなされているのかが、これから交渉に加わろうとする日本には明らかにされていないからです。さらに、TPPに参加すべきか否かをめぐって国内の意見が大きく割れているからです。与党の自民党のなかですら賛否が激しくぶつかりあっているほどです。読者のなかにも、参加したほうがいいのかしないほうがいいのか、考えあぐねている人は少なくないでしょう。  TPPに参加すべきだと考える人たちは、それによって経済が活性化し、日本の経済成長につながると主張しています。たしかに自由貿易圏をめざすTPPに参加すれば、いまより海外への輸出がしやすくなります。また海外から日本への投資も増えるので、それによっても雇用が新たにうみだされるでしょう。さらには、農産物を含めた安い生産品が日本に入ってくるので、消費者は安く商品を買うことができるようになりますし、生産する側も外国製品との競争に負けないために生産性を向上させたり、新しい商品を開発したりするよう努力するでしょう。  とはいえ、こうした経済効果はじつはTPPのひじょうに限定された側面にすぎません。安倍首相の交渉参加表明と同じ日に政府が発表した試算をみてみましょう。それによると、TPPへの参加によって日本のGDP(国内総生産)は10年後に年間3・2兆円増えます(TPP交渉に参加している11カ国のあいだで関税がなくなったと仮定した試算)。現在の日本のGDPは500兆円弱なので、TPPに参加しても10年後に0・66%しかGDPは増えない、ということです。TPP参加によって日本に経済成長がもたらされるといっても、実際にはそれはわずかでしかないんですね。たとえ海外製品との競争が激化することで日本の産業構造の転換やイノベーションがすすむかもしれないとしても、推進派がいうほど実りあるものにはならないのです。  なぜこうなるのかといえば、日本が国際競争力をもっている産業の関税はすでにとても低くなっているからです。たとえばアメリカの乗用車輸入の関税は2・5%です。たとえTPPによってこの関税が撤廃されたとしても、それほど大きな影響はありませんよね。日本を除いた11カ国のなかでアメリカが占めるGDPの割合はだいたい85%ぐらいです(輸入額の割合だと70%ぐらい)。つまり、日本がTPPに参加しても、そこでの輸出の大部分はアメリカへの輸出が占めるということです。ですので、TPPによって乗用車の関税が撤廃されても、それによって日本の自動車輸出が大きく伸びるというわけではないのです。むしろ為替で1ドル80円になったり100円になったりするほうが、輸出にとっては影響が大きいのです。  このことは何を意味するでしょうか。それは、TPPに参加すべきかどうかという問題は数字であらわれる経済効果ではなかなか判断できない、ということです。これはTPPによってもたらされるマイナスの効果についてもいえます。先の政府の試算によると、日本がTPPに参加すると、日本の農業生産額は数年後に3兆円ほど減ります。このマイナス3兆円という数字も、日本のGDPからすれば0・6%程度で大した額ではありません。要するに、経済成長するかしないか、数字のうえで経済効果がどれぐらいあるか、という問題はTPP参加の是非を考えるうえでそれほど本質的な問題ではないのです。  ただし、農業生産額3兆円減という数字は日本の農業にとっては決して取るに足らない数字ではありません。というのも、日本の農業生産額は全体でも11兆円ほどしかないからです。農業はもともと日本のGDPの2%強しか占めていないんですね。11兆円ほどしかないところに3兆円も減ってしまえば、日本の農業は壊滅的な打撃を受けることになるでしょう。たとえばTPP加盟によって砂糖はすべて外国産に置き換わってしまうと考えられています。  したがって問題は、10年後の3・2兆円の経済効果とひきかえに農業が壊滅してしまうことをどのように評価するか、ということになります。この場合、生産性がもともと低かった農業分野は淘汰されても仕方ないだろう、と考えることはもちろん可能です。しかし、農業は農産物を生産するだけでなく、それをつうじて環境保全や国土整備という役割をも担ってきました。ちょうど林業が衰退すれば、山が荒廃し、山の保水力が落ちて、土砂が流出したり洪水が起こりやすくなったりするように、です。そうした農業の役割は数字上の生産性や国際競争力ということだけでは決して評価できません。  次のような意見もあります。日本の農業は国際競争力が低いのだから、日本は工業製品などの生産に特化して、食料は輸入したほうが効率がいい、という意見です。これもしばしばTPP参加の是非をめぐってだされる意見です。とはいえ、この意見もまた重要な点を見逃してしまっています。農産物の国際市場がどのようになりたっているのか、という点です。  農産物のなかでもとくに基本となるのは、コメや麦、トウモロコシや大豆といった穀物ですが、それら穀物の国際市場には、各国で国内需要が満たされたあとの残りしか供給されません。どの国も自国民への食料供給を最優先するからです。だから各国は、不作などで穀物の生産量が落ちると、輸出税を課したり輸出を禁止したりして、穀物が国外市場に流出しないようにするのです。逆に、豊作などで穀物が国内需要よりも多く生産されて余ってしまうと、輸出補助金などをだしてその価格を下げて、余った穀物を国際市場で安く処分できるようにするわけです。  したがって、もし日本が食料の供給を輸入に頼ってしまうなら、世界的な不作などがあったとき、そもそも他国に農産物を売ってもらえないということだってありえるのです。食料の貿易においては輸出国が圧倒的に有利なんですね。事実、GATT(関税および貿易に関する一般協定)のウルグアイ・ラウンド(1986~94)では、農産物の輸入数量制限は撤廃されましたが、日本が主張した輸出数量制限の廃止は認められませんでした。それぞれの国は、輸入量は制限できないが、輸出量は制限できる、というふうになったんですね。農産物の国際市場では、あらかじめ不作のさいの供給保証をしてもらえばすむ、なんて能天気なことは通用しないのです。  この非対称性をどこまで解消できるかがTPP交渉における鍵となります。TPP交渉でおそらく日本は農産物輸入の関税の撤廃か大幅引き下げをせまられるでしょう。そのときに輸出制限の廃止や輸出補助金の廃止をルール化できなければ、日本はたいしたことのないGDPの増加とひきかえに食糧安全保障を大きく損ねることにならざるをえません。先に、TPP参加の是非は数字上の経済効果ではわからない、といったのはまさにこのためです。TPPに参加するということは、多国間のあいだで経済上のルールをつくるということです。しかしそのルールは、数字上の経済効果ではあらわしきれない水準のものなのです。 かやの・としひと 1970年、愛知県生まれ。03年、パリ第十大学大学院哲学科博士課程修了。哲学博士。津田塾大学准教授。主な著書に『国家とはなにか』(以文社)、『カネと暴力の系譜学』(河出書房新社)、『権力の読みかた』(青土社)など。近著に『最新日本言論知図』(東京書籍)、『新・現代思想講義 ナショナリズムは悪なのか』(NHK出版新書)など。 「サイゾーpremium」では他にもタブー知らずの識者陣による連載が満載です!】佐々木俊尚のITインサイド・レポート「支配企業になったグーグルの現在」町山智浩の映画がわかる アメリカがわかる「エイズが「死の病」でなくなるまでの知られざる戦い」町田康の続・関東戎夷焼煮袋「肉欲に取り憑かれたSMの老人たちをかき分け、お好み焼きミックスで魂の回復を図る」
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【ボブサップ】K-1・谷川貞治に物申すべく自らのスカトロ性癖をも暴露した野獣の本音とは?

【サイゾーpremium】より ──今年3月、格闘家のボブ・サップが、告白本として『野獣の怒り』を上梓した。裁判にまで発展した元K-1プロデューサー・谷川氏との現在の関係はいかに?
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(写真/K-D)
 昨年10月に出版された、元K-1イベントプロデューサー・谷川貞治氏の著書『平謝り』(ベースボールマガジン社)で、「お金を手にした途端、試合は毎回嫌がるし、恐がるし、泣きべそかくし……。あの野郎!」とこき下ろされていた”ザ・ビースト”ことボブ・サップ。そんな声を意識してか偶然か、当の本人がK-1やPRIDEでの出来事、谷川氏が代表を務めたFEGとの契約闘争、果ては夜の試合で目覚めた”おしっこプレイ”といった、これまで語られなかった裏側をまとめた著書『野獣の怒り』を上梓した。このタイミングでの出版は、やはり”谷川本”へのカウンターなのだろうか。 「周りから『ボブは格闘家のリーダーなんだから、K-1のことや、引退した格闘家がなんの援助もなく、大変な境遇に置かれているということを訴えなきゃいけない』と言われてね。谷川の本に対してどうこうというワケじゃないよ」  2006年のK-1オランダ・アムステルダム大会で、ファイトマネーの未払いをめぐり、直前になって出場をボイコット、谷川氏をはじめ、さまざまなメディアで叩かれたサップ。その詳細は著書に譲るとして、この騒動がほかの選手たちの訴訟への呼び水ともなったことについて、どのような想いを抱いているのだろうか。 「確かにK-1は、金払いがすごくよかったよ。でも、谷川が社長になって人気が下降する中で、選手の待遇がどんどん劣悪になっていった。アムステルダムで揉めた時は、ほかのファイターから『K-1を壊すようなことをするな』って文句を言われたけど、問題が明るみに出たら『ヒドイことを言ってすまなかった。ボブは正しかったね』って言ってくれて。オレは『K-1は問題があるから、今のうちに金を貯めておけよ』って散々言ってたのに、当時は誰も聞きやしなかった(苦笑)」  日々のトレーニングやコンディション作りに莫大な金のかかる格闘家にとって、ファイトマネーの支払いの有無は、まさに死活問題だ。その金をめぐる争いは結局、”和解”したとなっているが、本当に谷川氏とこれ以上戦う気はないのだろうか。ファンとしては、リングの上で決着をつけてくれると、非常にうれしいのだが……。 「グレートなアイデアだな! 谷川がトレーニングを積んでオレと戦ったら面白いし、日本のファンも喜んでくれると思うよ!」  おお、意外にも乗り気。リング上での決着は難しいかもしれないが、多くのファンは件の契約問題に対して、もやもやしているはず。今こそ、白黒ハッキリさせる絶好のタイミングではないか。 「ライブで公開ディベートをしてもいいと思ってるよ。今でも谷川は『サップは闘志がなくて、逃げ回っている』って言ってるらしいけど、ひとつ言えることは、オレは昨年も18カ国をサーキットしてファイトマネーを稼いでいるが、谷川は今、何をしているのか? ということだ。これがどういうことか、賢明な人ならわかるだろう?」  現在は各国を転戦しているサップ。ある国では入国したことが国営放送でニュースになるなど、今でも抜群の知名度を誇る。この現状を踏まえての勝利宣言と受け取ってもいいだろう。で、”おしっこプレイ”のことなんですけど……あえてこのエピソードを載せる必要ってあったの? 「キャラクター扱いされたり、ゲイ疑惑があったり、変なイメージがついちゃって、それが嫌なんだ。オレは”ノーマル”だということをアピールしたかったんだよ」  却ってアブノーマルなイメージがついちゃうような気が……。 「谷川について書いてることも『嘘じゃないか?』って思われたくなくてさ。性癖を暴露することで、信憑性を高めたかったんだ」  日本のAVメーカーからオファーが来るかもしれないですよ! 「いや、さすがにポルノは勘弁してくれ(笑)」 (文/高橋ダイスケ) ボブ・サップ 1974年、アメリカ・コロラド州生まれ。本名ロバート・マルコム・サップ・ジュニア。ワシントン大学時代からアメリカンフットボールの選手として活躍し、97年、NFL「シカゴ・ベアーズ」に入団。ケガによる引退後、プロレスラーを目指す中、K-1と契約し、日本に戦いの場を移す。02年に「PRIDE.20」でデビューすると、一躍日本格闘技界の人気者となった。
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『野獣の怒り』 K-1デビューから、同団体の元プロデューサー・谷川貞治氏との裁判の様子、そして、日本での夜の”野獣生活”秘話までを収録した、自身初の告白本。”おしっこプレイ”の激白以外にも、格闘技界で活躍し続けるボブ・サップの素顔が読み取れる。発売元:双葉社 定価:1470円

「サイゾーpremium」では他にもプレミアムな著名人へのインタビュー記事が満載です!】【玉城ティナ】大人びた表情に魅了され、マイペースなキャラに翻弄される──15歳の大物感【BABYMETAL】運命はキツネの神様のみぞ知る!? オンリーワンな存在を目指すメタルアイドル【Jin-Machine】V系シーンに笑いの花を咲かせる"演奏するゴールデンボンバー"
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秋元康がAKB48卒業メンバーのAVデビューをバックアップ!? エグすぎるアイドルビジネスの裏

【サイゾーpremium】より
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『やまぐちりこ 1st写真集 DEPARTURE』
(双葉社)
 各芸能事務所のように今後の責任を負う必要はなく、好き勝手にAKBグループを動かせる唯一神……ご存じ、秋元康御大。本文で触れた通り、メンバーを預かった各事務所が悪戦苦闘しながらマネジメント業務を行う姿を横目に、AKBプロジェクトでは”おいしいところを吸い出すだけ”の名手となっている。そんな彼の商魂が垣間見られた、驚くべきエピソードを紹介しよう。 「これは、本当に一番極端な例ですが、AKB卒業後にAVデビューをして話題になった中西里菜。彼女がAVデビューをするにあたり、事務所の人間が秋元さんに”仁義”を通しに行ったそうなんです。  そしたら、『どうせAVをやるなら、元AKBを売りにして過去の活動を総括した告白本を出せばいい。そうしたらバックアップもする』と提案したらしいんですよ」(秋元康事務所に近い関係者)  さすがに本人のメンタルを考慮してか、そこまで大々的な売り出しは行われず、中西は肩書を隠してのデビューとなった。しかし、その告白本でもマージンを取ろうと考えたのか、一方的に絶縁するような姿勢は見られなかったという。卒業メンバーのAVデビューまで容認とは、さすがアイドルビジネスの神。 「サイゾーpremium」では他にもアイドルビジネスの裏側に迫る記事が満載です!】AKBで儲けたのは吉本だけ!? 卒業後もジリ貧状態?アイドル事務所の懐事情初期投資は200万円! ポスティング業者が殴り込み!KGY40Jr.のビジネスモデル自分撮りブログから現場写真のGoogle+へアイドルたちがITの進化で手に入れたもの
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ネット広告市場が8600億円超えで急成長 鉄槌を振るう電通と博報堂の目論見

【サイゾーpremium】より
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『最新図解「進化するネット広告」のすべて』(技術評論社)
 2012年、ネット広告最大手のサイバーエージェントが1411億円の売り上げを計上。ネット広告市場全体でも8600億円を超えるほどに成長している。一方、ネットなどでは「電通・博報堂はネット広告に弱く、今後弱体化する」という見方もなされているが、広告業界を牛耳ってきたこの2社は本当に衰退していくのか――?  電通、早期退職100人募集――新年早々、こんなニュースがネット上を賑わせた。ガリバー企業の崩壊の始まりか、構造改革の一手か。多くのメディアがそうした予見を書きなぐったことは、記憶に新しい。  だが電通はこの騒動を尻目に、その翌月の2月に「2012年 日本の広告費」を発表。景気後退のあおりを受けつつ、東日本大震災の反動増もあり、「総広告費は5兆8913億円で、5年ぶりに前年実績を上回った」と報じ、多くのメディアやエコノミストたちもまた、一転して希望的観測を述べるのであった。しかし、リーマンショック以前の総広告費には、依然1兆円以上及ばない。  日本経済を測るバロメーターでもある広告業界の市場規模だが、果たしてアベノミクス効果を追い風とし、再び躍動し始めているのだろうか? 現場の声を拾いつつ、広告業界の行く末をみていこう。 「今、広告業界は、IT技術を駆使し、広告の効果を数値化できる広告プランニングに移行しているため、メディアの枠買いという直接的な効果が見出しにくい受動的なビジネスモデルに見切りをつけないと、活路を見出せない状況にまで追い詰められています。電通、博報堂、ADKの大手3社はさておき、大広や読売広告社など業界4位以下の会社は大型の広告取引の立案が難しい。サイバーエージェント(CA)やオプトなど、ネットでの広告プランニングを手がける代理店が業界上位に食い込んできている一方で、今でも メディアバイイング力=広告会社の規模 という旧来型の図式が支配的な広告業界では、ネットでのノウハウや独自の媒体を持たない中小が上位に食い込む可能性はゼロ。名も知れぬ第三極ローカルや、売り上げ5億円未満の中小は、数年以内にどんどん倒れていくでしょう」  そう話すのは、電通の某アカウント・プランナーだ。 「東芝エージェンシーやアイプラネットなど、特定の企業としか仕事をしないハウス・エージェンシーは、自社メディアを開発しない限り、窮地に立たされるのは時間の問題。今年1月、相鉄エージェンシーが身売りしたことからも、それは見て取れます。博報堂と経営統合して10年がたつ大広、読売広告社も、統合直後の営業利益に戻ってしまった。12年、10位圏内で明るい話題があったのは、グループ企業が『渋谷ヒカリエ』を開業させた東急エージェンシーぐらいでしょう。数多くのナショナルクライアントとつながりが深く、マスコミ4媒体の内情にも詳しい、電博以外で躍進する総合広告代理店はない。電博が市場シェアの50%近くを寡占している状況下、中小が活路を見出すなら、電博から仕事を受注するか、海外にジョイントベンチャーを作ることぐらいしかないんじゃないかな」(同)  電通・博報堂とその他。広告業界の二極分化は、拡大していくばかりなのだ。 ■結局市場を握るのは電博とグーグル・ヤフー  このように、電通と博報堂DYグループというガリバー2社の寡占が進み、それ以外が衰退をし始めるという業界にあって、前年比107.7%を計上し、テレビに次ぐ第二の広告メディア に成長したのが「インターネット広告」である。  黎明期(96年)には16億円だった市場規模も、2年後に114億円、03年には1000億円を突破し、急速に拡大。12年には8680億円を計上した。一見すると好調をキープし、右肩上がりの業界のようだが、さていかに?  大手ネット広告代理店の社員は「クライアントの争奪戦は、今もって熾烈です」と、話す。  12年の売上高が1400億円を誇ったサイバーエージェントのように、ネット広告を主軸としながらも、PCやスマホ向けのメディア事業も手がけるネット広告代理店はごくわずか。DACやオプト、GMO、セプテーニなどのネット広告業界で上位の代理店では、営業力や技術開発力といった自社の強みを生かしながら、覇権争いに日々奔走中だという。  そんな状況であるにもかかわらず、現在でも新規参入を試みる会社が雨後のタケノコのごとく現れているのだ。 「彼らはネット上には市場拡大の余地があり、いまだ収益源になりそうな対象を獲得できるチャンスが転がっている、という幻想を抱いているようです。実際にはすでにレッドオーシャン化しており、激しい競争にさらされるのですが……」(前出・電通プランナー)  こうしたトップランナーたちの苦悩を知ってか知らずか、インターネット広告業界の勢力図は、今もってアップデートされ続けているのである。  このようにネット広告代理店は、機動力と専門性を武器に、広告業界全体でも上位を占めるようになってきた。今後の発展のキーポイントは、日進月歩で進化するIT技術をいかにキャッチアップできるかによるところが大きいという。一方で前述の通り、ネット広告業界内での競争は熾烈を極めている。  バナー広告が主だったゼロ年代半ばまでは、送り手側が一方的に情報を露出し、それをクリックしてもらえば、広告主のサイトに誘導できる時代だった。広告代理店の仕事も、メディア・レップ(メディア側を代理する会社)が買い付けてきた媒体の広告枠をクライアント(広告主)に売るというビジネスが主流。広告主のマーケティングROI(効果測定)を高めることを第一に考える現在とは違い、代理店の仕事は枠買いにとどまっていた。  だが、こうした広告手法に転機が訪れる。ネット広告が、ユーザーの興味や関心にターゲティングした、リスティング広告の時代に入ったのだ。 「特に08年に起こったリーマンショック以降、純広告の予算が激減したことで広告主側は、ユーザーアクションと連動して課金される『クリック課金制度』に活路を見出し、アドネットワークにシフト。広告の「運用」という概念が一般化しました。この動きは、現在のネット業界の考え方の根幹になっています」(業界に詳しいジャーナリスト)  リスティング広告は「アドネットワーク配信型広告」と「検索連動型広告」という2種類の広告配信方法に大別できる。前者はウェブページのコンテンツや文脈、ユーザーの行動履歴に連動した広告を表示し、後者はヤフーやグーグルで検索されたキーワードに連動した表示がなされる。双方ともにサイトへのアクセスを増やすためには、広告主への専門性の高いアドバイスが必要となる。  ネット広告の初期は、広告主の媒体への信用度も低く、中小の広告主を開拓することが中心。大手広告代理店の手がけるマス広告とは別の世界を形成していた。そんなさなか、少ない投資でも効果が視覚的にわかるリスティング広告が誕生。大企業もネット広告に関心を示し始めるのだった。 ■新興ネット企業は電博が買いあさり淘汰  そして現在、ネット広告は、さらに進化を遂げている(現在の業界の勢力図は、@hirohirokon氏によって作成された「カオスマップ」<http://www.venturenow.jp/main-img/tsubaki_100728-02-1.jpg>に詳しい)。大手広告代理店とネット専業広告会社の棲み分けが進み、市場にプレイヤーが溢れているのだ。  各社が新たなビジネスモデルを模索する中、電通や博報堂がネット系代理店を買収し、傘下に収めることも常態となった。これは、ノウハウの蓄積に乏しい企業が淘汰されていくことを意味する。  機動力、専門性を要求されるネット広告業界では、今後も大小さまざまな提携劇が続くことは間違いない。 「ネット広告業界の勝ち組は、ナショナルクライアントの予算を握る電通と博報堂DYグループです。なぜならいまだ、ナショナルクライアントの上層部はネットに対する信頼は低く、つながりの深い代理店にあずけてしまう実情がある。ですが、この2社に加えて、世界基準のポータルサイトを運営するヤフーとグーグルが、ネットでは真の覇者だと思います。さまざまなツールの受け皿として機能するヤフーとグーグルは、黙っていても莫大なマージンを手にすることができる。ネット専業のツールベンダーがどんなに先鋭的な技術を開発しても、所詮は彼らの手の平で転がされているに過ぎません。厳しい見方をすれば、売上高100億円規模以下のネット専業の広告会社は、ここ数年のうちに業界から淘汰されるか、資本力のある代理店に買収されていくのは確かでしょう」(前出・大手ネット広告代理店社員)  果たして広告業界に夢物語は存在するのか。アベノミクス効果を追い風としつつも、生きる会社・死ぬ会社はすでに決まっているのかもしれない。 (文/メコン伝太)  「サイゾーpremium」では他にも有名企業の経営に斬り込む記事が満載です!】電博は逃げ切り! サイバーが追い上げ!? 広告代理店の勝ち馬企業をオッズで大予想「コンパでは目立たない……」 レッドオーシャンと化した広告代理店社員座談会独占レンタルで非難轟々 死にゆく市場にCCCが放つ生き残り策
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AKB48とは「一緒に温泉に入れる仲」河西智美"お泊り"で渦中の窪田社長が仰天発言

【サイゾーpremium】より  AKB48のメンバーのスキャンダルを次々と暴いている週刊誌「週刊文春」がまたまたビッグスクープを飛ばした。4月24日発売号で、河西智美と同グループ運営会社・AKSの窪田康志社長との”お泊り愛”を写真付きで掲載したのだ。実はその発売前日には東京地方裁判所で、文春と窪田社長は”直接対決”していた。
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河西智美「Mine(DVD付A)」
 今度はなんと言い逃れをするつもりなのだろうか? 窪田社長の自宅に、河西が深夜に入って朝になって出て行くところをばっちり写真に収められてしまった。文春の取材に対し、窪田社長、河西サイドとも熱愛関係について否定しているが、言い分が事実と食い違うところもあり、もはや信じる人はほとんどいないだろう。大のAKBシンパで知られるマンガ家・小林よしのり氏までもブログで「運営会社の社長ってのも、どうかしてるぜ!」と批判を繰り広げている。  今回、渦中の人となった窪田社長は普段、ほとんど表に出てくることがないが、熱心なAKBファンならすでにご存知の人物だろう。文春の2010年の「AKB48は事務所社長の『喜び組』」という記事で、窪田社長が篠田麻里子やほかのメンバーらと不適切な関係にあることを報じられていた。  この記事に対し、AKSと窪田社長は名誉を傷つけられたとして、文春サイドに約1億5000万円の損害賠償などを求めて提訴。23日、東京地裁で文春の記者、そして窪田社長自らが出廷し、尋問が行われた。まず証言台に立ったのは文春の記者。まるで法廷ドラマのような窪田社長の弁護人による厳しく長時間の追及が終わった後、窪田社長が証言台に立った。「今までAKBを作ってきて、全てを否定されたようなことに憤りを感じた」という窪田社長は、文春の記事を全面的に否定。篠田と同じマンションの別の部屋に住んでいたことは認めたが、篠田の部屋に行ったりすることは「ないです」と否定した。  またAKBのメンバーから食事等に誘われることはあっても窪田社長のほうから誘ったことはないこと、「別の事業もやっているので、僕も暇な人間じゃない」などと語っていたことから、当初はメンバーとプライベートでの交流はあまりなさそうな雰囲気をかもし出していたが、「月に10数回はメンバーと食事をしていた。月に数回は篠田と食事をしていた」などと濃密な接点を持っていることも告白!  さらに窪田氏は、メンバーを13~14歳の頃から知っているから「娘みたいなもの」とも。この後、何を思ったのか「混浴に行けば、一緒に温泉に入れる仲」と聞いてもいないことまで言い出した。法廷中が失笑に包まれたことは言うまでもない。ちなみにメンバー最年長の篠田が、AKBに加入したのは19歳の時で、すでに立派な女性だったことを付け加えておこう。  最後には、河西との関係についての質問まで、文春サイドから飛び出した。窪田氏の弁護人からクレームが入るなど、騒然とした空気で公判は終結した。  一貫してメンバーとの不適切な関係を否定していた窪田氏だが、その翌日には河西との”お泊り愛”が文春に掲載。なんとも皮肉な話だ…。 「サイゾーpremium」では他にもAKB48関連記事が満載です!】AKB映画の監督・高橋栄樹インタビュー メンバーに語らせたスキャンダルの真相電通と大手芸プロが用心棒になった──相次ぐAKB48ゴシップのつくり方うまく駆け引きをしているのは講談社だけ? AKB48のメディアコントロールの脅威
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角川書店社長×ブシロード社長 立てよオタク! 運命の邂逅 オタク社長”頂上”対談 

【サイゾーpremium】より  日本経済の低迷が叫ばれていた近年、その中でマンガやアニメといった、いわゆる”オタク産業”は、日本を代表するコンテンツへと着実に成長を遂げた。そこへ綺羅星のごとく現れたのが、株式会社ブシロード。同社社長の木谷高明氏は、圧倒的な広告量によって今、カードゲーム市場を拡大せんとしている。そんな氏が、オタク業界で盤石の地位を固める角川書店社長・井上伸一郎氏と邂逅。2人のオタク社長が交差するとき、日本経済を救うオタトークが始まる──。
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(写真/田中まこと)
 カードゲームに興じる2人の紳士。カードの采配に一喜一憂する彼らこそ、日本が誇るオタクカルチャーとビジネスを牽引するキーパーソンなのだ。クールに手札を切る御仁(写真右)は、角川書店社長・井上伸一郎氏。今年3月には、角川書店をはじめ、メディアファクトリー、エンターブレインといったアニメ、ゲーム、ライトノベルを多角的にメディア展開するグループ傘下9社を「株式会社KADOKAWA」へと統合することで話題を集めた。そんな氏と対峙するのは、世界一のTCG(トレーディングカードゲーム)企業を目指す株式会社ブシロード社長・木谷高明氏(写真左)。タレント・DAIGOが、プロレスラー・棚橋弘至と荒野でカード対戦をしているCMを見たことがある人は多いだろう。このCMのTCG『カードファイト!! ヴァンガード』や、アニメやゲームなどを起用したTCG『ヴァイスシュヴァルツ』(写真)などを製作しているのがブシロードだ。現在、TCGの国内市場規模は1000億円といわれている。業界シェア1、2位のコナミ、タカラトミーを猛追するブシロードは、創業からわずか5年目の12年度、グループ連結売上高で、初年度のおよそ50倍に当たる150億円超を記録。同年にはプロレス団体・新日本プロレスリングを買収するなど、最強のエンターテインメント企業へと急成長中のオタク企業なのだ。そんな日本のオタク産業を背負って立つ2人のオタク・マイスターに、オタクビジネスの「現実」と「未来」を熱く語り合ってもらった。 ──今回は、日本のオタクビジネスを牽引するお二方にお話をうかがいます。お2人は、もともとお知り合いなんですよね? 木谷高明(以下、木谷) 最初に会ったのは、井上さんがアニメ誌『ニュータイプ』(角川書店)の編集長をやっていた97年くらいですね。僕が当時代表を務めていたブロッコリー【編注:木谷氏が創設したアニメやキャラクタービジネスを展開する企業】で作ったアニメの掲載をお願いしに行ったのが最初。2回目は、作家のあかほりさとる先生と飲んでいて、『前にお会いした時に失礼なことしませんでしたか』っていきなり言われたのを強烈に覚えてます。 井上伸一郎(以下、井上) それは全然覚えてない(苦笑)。 木谷 2回目は酔っ払ってたから(笑)。井上さんは今でこそ社長という紳士を装ってますが、当時はやんちゃなオタクという感じでしたよ。 井上 今も中身は変わってないです。夜の街に出ても女子がいるお店に行くのがあまり好きじゃなくて、当時はいろいろな人と会って明け方近くまで飲んでいましたね。 木谷 作家と仲良くなるために飲むという、昔ながらの編集者のイメージです。そんな出会いだったから、印象に残ってます。 井上 私も、(木谷氏は)よく飲みに行って、夜になると元気になる方と感じてました(笑)。 ──お2人は、”オタ友”というわけではないんですか? 井上 私は普通のアニメやマンガのファンよりも、作品を見ている数はずっと少ないと思います。昔見た作品の細部を普通の人より覚えているので、たくさん知っているように見えるのかもしれません。20代からアニメ雑誌を作り始めたので、仕事と実生活が一緒になったという感じですね。 木谷 僕もゲームやマンガは好きでしたが、オタクとは言えないと思います。アニメも全然見てない。ただ、プロレスはずっと見ていて、専門誌は必ず買ってました。 井上 私もプロレスファンだから、そっちの趣味のほうが近いかも。 木谷 僕らの子ども時代の60~70年代は、親の世代に”アニメ”という言葉がなく、”テレビマンガ”と呼ばれていた時代だった。だから、小学校高学年でアニメを見ていると『いつまでそんなのを見てるんだ』と言われてました。 井上 アニメや特撮をよく見ていて、中1くらいまで自分で『怪獣ノート』を編集してたんです。『ウルトラマン』などに出てくる怪獣の特徴をまとめて、雑誌の写真を切り貼りして作った自作の怪獣事典です。当時から編集者気質だったんでしょう。でも、母親に見つかって捨てられましたね(笑)。 木谷 僕が今の子どもだったら、プロレスファンでなく、アニメファンになっていたと思います。プロレスは夕方にやっていて、親に見せてもらえた。それがプロレスが深夜に追いやられて、アニメはゴールデンでも深夜でも放送されるようになっている。内容にもよりますが、今は親の世代もアニメを見て育っているから、ドラマと同じ感覚でアニメを見られる。昔とは時代背景が違うでしょう。 ■カードはインフラビジネス?オタク産業のビジネスモデル
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『カードファイト!! ヴァンガード』のマンガは「ケロケロエース」(角川書店)で連載されている。
──そんな状況を反映してか、ブシロードはCMスポットを至るところに投下していますね。放送中のアニメを見ると、ほぼ必ずブシロードのCMが入っていますし、ゴールデンのバラエティ番組でも見かけます。木谷さんの自著『煽動者』(ホビージャパン)の中で、「目に入りすぎてウザい」という批判もあるほどの大規模な広告投下の目的は、認知度拡大とTCG市場自体の拡大のためだ、と。 木谷 これだけ広告にお金をかけるという采配は、僕が現場をわかっていて、なおかつオーナーだからできることなんです。『機動戦士ガンダム』で例えると、社長自らが手動で機体を動かして、有視界で飛んでいるようなもの(笑)。それは時として無計画になるリスクがあるので、これ以上会社が大きくなれば無理だと思います。ブシロードもちゃんとリスク管理をしつつ、今年中には自動運転に切り替えないといけません。 ──社長の独断でジャッジを下せるのは、ベンチャーだからこそできることですね。一方で角川書店は、大規模なグループ会社に属しています。社長としての仕事も違ってくるのでしょうか? 井上 私は角川書店の社長であると同時に、角川グループホールディングスの専務でもあるので、半分以上はホールディングスの仕事をしています。角川グループホールディングスは6月、『株式会社KADOKAWA』に社名変更を行い、その後10月1日に、出版・映像系子会社9社を吸収合併します。これはデジタル時代に対応した、IP(知的財産)の活用を可能にするためです。私は、書籍と映像部門を統括するエンターテインメント・コンテンツクリエイション事業統括本部の本部長を拝命します。そうなった時に、いろいろな出版社やゲーム会社、映画会社といったグループの総合力をいかに発揮していくか。今は地ならしに注力しています。 木谷 軍隊で言うと角川書店さんは大軍だから、大戦力でユーザーを取り囲んじゃえばいいんです! でも、うちは少数精鋭。全力で挑んで、ひとつ勝ったら次はその兵力で別の所に挑まないといけない。 井上 そのほうがやりやすくてうらやましいと思います(笑)。角川グループは急激に企業規模が拡大し、出版社だけ見ても重複する機能を持っている会社が共存している。どの社もマンガをやってライトノベルもやってる、と思われるかもしれない。けど、会社ごとに一つひとつ違う歴史と文化があって、その少しの違いを理解して最大限の力を発揮してもらうにはどうしたらいいかと考えたり、新たな課題やハードルを越える方法を考えるのは楽しい。社名をKADOKAWAと英字にするのは、ネットや海外を意識して、日本のローカルな出版社から脱却することを目指していくからです。一方、角川書店やエンターブレインなどの企業名はブランドカンパニーとして存続します。電撃文庫や「Walker」などのレーベルや雑誌名のブランドも大切にし、各出版社が築いてきた読者との信頼関係は堅持していきたい。 木谷 角川書店さんは、メーカーや作家さんに対するインキュベーター(起業支援者)としての役割を持ってらっしゃる。それは総合力を持った出版社の強みでしょう。オタクベンチャーだと、コンテンツ制作から流通までを全部自前でやらないといけない。うちの『探偵オペラ ミルキィホームズ』のように、柱になるタイトルコンテンツをきっちり作って、本数を増やしていくことを常にやっていかないといけないんです。 井上 今はニコニコ動画など、ネットの世界に若い才能が集まっています。そういう人の作品を世界に向けて発信してみたらどうだとか、我々が手助けできればと思います。社名がKADOKAWAになっても、オタク心を忘れてエスタブリッシュメントになるのではなく、そうやって次世代にオタク心の文化を引き渡していきたいです。 木谷 ブシロードは『カードゲーム世界一を目指す』という目標を掲げていますが、つまるところ、やっているのはインフラビジネス。現在、当社のTCG大会に参加されている方は世界で延べ25万人ほどいます。うちは大会をやってコミュニティができることをプラットホームと呼んでいて、そのコミュニティにコンテンツを提供して消費してもらっている。いろんなプラットホームの切り口があると思いますが、もうプラットホームしか儲からないと思います。最近立ち上げた『ブシモ』というスマホのゲームブランドも同じことです。 まだまだ続くオタク社長”頂上”対談!! 続きはコチラから!
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木谷高明(きだに・たかあき) 1960年、石川県生まれ。株式会社ブシロードグループパブリッシング社長。武蔵大学卒業後、山一證券に勤務。94年にブロッコリーを設立するも、07年に同社の連続赤字などを受け退社。同年にブシロードを設立。ブシロードが主催するプロレス興行において、コスプレをして”キッダーニ男爵”として登場することもある。著書に『煽動者 徹底プロモーション 仕掛人の哲学』(ホビージャパン)。

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井上伸一郎(いのうえ・しんいちろう) 1959年、東京生まれ。角川書店代表取締役社長、角川グループホールディングス代表取締役専務。大学在学中からアニメ雑誌「アニメック」(ラポート)の編集者として活動。87年にザテレビジョン社(現・角川書店)に入社。アニメ誌「月刊ニュータイプ」の創刊に参画し、同誌編集長となる。07年より角川書店の社長になる。特撮ファンとしても知られている。

「サイゾーpremium」では他にもオタクビジネスに斬り込む記事が満載です!】『ヤマト』も『まど☆マギ』もオタクの内輪受け!? 総集編アニメ映画急増の理由不祥事で人気声優が移籍!? アニメ誌が絶対書かない、隠されたオタク業界の"闇"なんと! PTAも真っ青 "騎乗位"も"近親相姦"も描く地上波エロアニメ過激化の真相
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分裂に揺れたJYJ“勝訴”再出発も芸能界重鎮たちが沈黙の理由

【サイゾーpremium】より ■JYJ 2010年、東方神起から分裂したキム・ジュンス、キム・ジェジュン、パク・ユチョンの3人からなるユニット。韓国では元所属芸能プロSMエンターテインメントと、日本ではかつてマネジメント権を持っていたエイベックスとの間で訴訟が繰り広げられていた。
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写真左より、キム・ジェジュン、パク・ユチョン、キム・ジュンスの3人。やはり彼らは芸能界の禁忌に触れたのだろうか?
 韓国の人気ユニット「JYJ」が4月2日からの3日間、東京ドーム公演を開催した。チケットは即日完売で15万人を動員。ライブビューイングを含めれば21万人のファンがコンサートを観賞したという。  JYJはあらためて日本での人気の高さを証明したわけだが、契約をめぐるトラブルでここ3年間ほどは日本の表舞台からすっかり「干されて」いたことは周知の通り。特に象徴的だったのは、日刊スポーツ後援によるサッカー大会の出来事だったという。 「12年、国立競技場でJYJメンバーのジュンスがメインとなったサッカーのイベントが開かれています。相手は吉本興業の人気芸人が集まったチーム、さらには多くの韓流スターが集結する予定で、当日は5万人を超える超満員の観客が集まりました。ところが開催間近になって韓流スターのキャンセルが相次いだ。さらに、これだけ大きなイベントだったにもかかわらず、記事にしたのは日刊スポーツだけ。それも小さなベタ記事扱いですからね。JYJの日本での活動を認めないエイベックスから”要請”が入ったともっぱらです」(スポーツ紙記者)  そもそもの発端は、韓流ブームの最中にエイベックスから日本デビューした「東方神起」と、韓国の所属事務所であるSMエンターテインメントとの不公正な契約内容をめぐるトラブルだ。この結果、メンバー5人のうちキム・ジェジュン、パク・ユチョン、キム・ジュンスの3人が脱退してJYJを結成。韓国に設立した芸能事務所『C-JeSエンターテインメント』で独自の活動を始めたのだが、独立を認めないSM側との争いは法廷に持ち込まれ、以降、JYJの活動はさまざまな形で制限を加えられることになっていった。 「当然、日本での活動にも影響が出ました。日本で東方神起のマネジメント権を持っていたエイベックスは、一時は分裂を認めてJYJと新たに専属契約を結んでいます。ところがSMエンターテインメントからクレームが入ったうえ、C-JeS社の代表に反社会的勢力との密接交際疑惑が浮上したこともあって、国内での活動を中止せざるを得なくなったんです」(スポーツ紙記者)  こうして日本でのマネジメント権が宙に浮いてしまったJYJには、その利権を狙うさまざまな勢力が群がり始めたのだ。  一例を挙げれば、JYJは11年に「震災の被災地に1億円の寄付をする」とぶち上げ、両国国技館でコンサートを開いているのだが、このライブを主催した「ザックコーポレーション」にもこんな話が囁かれている。 「ザック側は、わずかな寄付しか行わなかったうえ、ライブで3億円の不足金が発生し資金繰りが悪化したとして、翌年に民事再生法を申請しています。ところがその裏で、ザックのM社長が破産前にベンチャービジネス投資会社の新株を購入して執行役員に納まっていたんです。これでは破産は偽装だと言われても仕方ない」(芸能関係者)  また、ライブの映像制作をめぐっても、日本の制作会社「kelaプロジェクト」が「C-JeS」のペク社長を著作権法違反で訴える準備があるという話も報じられている。 ■活動の見通しは不透明JYJは芸能界のタブー
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コンサートの情報も掲載された、JYJの日本公式HP。
 さらにこのコンサートでは、ザック側に「被災者を食い物にするな」「二重契約の韓国人歌手の興行を許すな」という右翼団体による街宣がかかった一方で、別の政治結社が、ライブを認めないエイベックスに対しても街宣をかけるという騒ぎになっている。  そんな状況がようやく動いたのは、昨年11月のこと。JYJ側とSM社との間で和解が成立し、さらに日本でも今年1月18日、東京地裁がエイベックスに対し、JYJの独占マネジメント権を主張する行為を中止し、同時にC-JeSエンターテインメントに約6億6000万円の損害賠償金を支払うよう命じる判決を下している。エイベックス側は判決を不服として控訴しているものの、とりあえずはJYJ側の主張が認められ、晴れて日本国内で活動の自由を手に入れたというわけだ。  もっとも、これでスッキリ解決とはいかないのが、日本のザ・芸能界。JYJの利権をめぐって新たなバトルが勃発していることは間違いない。ところで、水面下では、エイベックスの松浦勝人社長とも親しい芸能界の首領・バーニングプロの周防郁雄社長が仲裁に乗り出したと芸能マスコミの間では噂になっている。 「周防社長は韓流嫌いで有名だけど、JYJは本家・東方神起よりも人気が高いし、どう転んでも金になることは間違いないからね。ただ、周防社長はいまだに静観している模様。それだけJYJは”キケンな物件”と見ているのかもしれない」(スポーツ紙記者)  一部では、サザンオールスターズや福山雅治らが所属する音楽系に強い芸能プロ・アミューズがJYJを引き受けるのではないかという話も流れている。 「当初、先日の東京ドームコンサートのライブビューイングを仕切る予定だったのは、『ライブ・ビューイング・ジャパン』なる会社。同社はアミューズの関連会社ですが、JYJと係争中のエイベックスも株主になっている。話がついていなければこんな仕事を引き受けることはないでしょう」(大手芸能プロ幹部)  実は、ここでも一悶着あったようだ。前出の記者が声をひそめる。 「コンサート主催のキョードー横浜から、『ライブ・ビューイング・ジャパン』にライブビューイングの依頼があったそうです。確かに、親会社であるアミューズの大里洋吉会長と周防さんは、過去にさまざまな因縁がある水と油の関係。一度は引き受けようとしたそうですが、ここでも”エイベックス側からお願い”があったそうで、結局アミューズも見送った。ただ、ライブビューイングを行う一部の映画館のサイトでは、『配給:ライブ・ビューイング・ジャパン』のままになっていたところも多かった(苦笑)」  4月7日現在、JYJ関係者とおぼしき人物のブログでは、「近日中にJYJの所属事務所決定の発表がある」と記されているようだが……。いずれにせよ、大手芸能プロにケンカ売った彼らの日本における活動には、少なからず圧力がかかるだろう──。 (文/編集部) ■JYJの芸能活動を阻む面々 「JYJは必ず儲かるが、手を出した人は皆失敗している」  これはある芸能記者の談話だが、東方神起から独立したとはいえ、確かに多くの熱狂的なファンを持つ彼らの”数字”は、先に行われたコンサートの来客数を見ても明白だろう。だが、芸能界に多大な影響を持つエイベックスとの泥沼訴訟を起こしたことで、彼らの活動に関係した人物は、なんらかのトラブルに巻き込まれている──。 「サイゾーpremium」では他にもJYJ関連記事が満載です!】JYJがエイベックスに勝訴!! それでも東方神起5人での再始動が絶望的な理由JYJコンサートの強行開催の裏で展開された「エイベックス」vs「ザック社」仁義なき戦いの全貌7億円の契約金、不可解な動きの裏にあったエイベックスの思惑とは? 重大資料から見えてきた「東方神起・JYJ分裂裁判」の深層
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アノ人気K-POPアイドルに大麻疑惑噴出!? 日本が"韓流スキャンダル"の温床になる理由

【サイゾーpremium】より
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『GD&TOP OH YEAH G-DRAGON VER.』
 サイゾーウーマンでも既報の通り、元交際相手とのトラブルで、3月28日に脱退を表明した、人気K-POPアイドルグループ・CODE-Vのジェウォンのスキャンダル騒動。  20日に公開された元交際相手ワングさん(仮名)の告発ブログ(現在は削除)がファンの間で波紋を呼んだ。そこにはワングさんとジェウォンが男女の関係だったことはもちろん、「日本のファンはかわいくない」「地震がまたくればいいのに」など、日本で活動する歌手とは思えない言動を取っていたこと、1カ月に50万円を生活費に使い、そのすべてをワングさんが負担していたことなどが暴露されていたのだ。  サイゾーでは、現在は韓国に戻り生活しているワングさんに直接インタビューすることに成功。甘いマスクの裏に隠されたジェウォンの本当の姿について、さらにはK-POPアイドルたちが抱く日本活動への思いについても語ってもらった。 ──最近の健康状態はどうですか? 「最近、やっと落ち着いてきました。以前は入院していましたが、今は通院しながら治療を受けています」 ──ジェウォンと連絡が取れなくなって、どのくらいですか? 「3月14日から連絡が取れません。その少し前から避けている様子でした」 ──グループ脱退の発表があったのですが、それについてはどうお考えですか? 「脱退をしようがどうしようが、私には関係ありません」
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流出したジェウォンさんとワングさんの写真。
──告発することで、ジェウォンに伝えたいことはなんですか? 「伝えたいことは特にないです。ファンのみなさんや彼を知っている人たちに、事実を知ってほしかった。以前から彼にはそう話していましたので、今回そうしただけです」 ──謝罪を要求していましたが、今はどのような気持ちですか? 「確かに、以前告発した時は謝罪してほしいという気持ちがありました。今は特に謝ってほしいとも思いません。謝る気がないのも明らかですし」 ──ジェウォンとは、どうやって付き合い始めたんですか? 「韓国に仲がいい後輩がいました。その後輩と仲が良かったのが、ジェウォンだったんです。私は韓国でも芸能人の知り合いが多かったので、頼みやすかったんでしょう。『日本でジェウォンたちが頑張ってるから、ご飯でもおごってあげて』とお願いされたんです。それで、連絡先を交換するようになりました。最初に会ったのは、原宿のスターバックスでした」 ──ジェウォンと付き合っていた時は、月にどのくらいのお金を使っていたのですか? 「生活費は50万円くらいで、そのほかに食費とかで30万円くらいですかね。彼は、お金をまったく持っていませんでした。給料も、付き合い始めた後、しばらくたってからやっともらえるようになりましたから、10カ月以上は私のお金で生活していたんです。彼は韓国ではまったく知名度もないですし、日本で活動を始めたのもお金のためです」 ──同棲していたのは、どのくらいですか? 「それも10カ月くらいです。その間も、ほかの女の子と遊んでいたようです。ただ、日本人とは一度も付き合ったことがないようです。『かわいくないし、嫌いだ』と言ってました。ジェウォンの先輩が日本人を好きなんですが、その話になるたびに『なぜ好きになれるのか理解できない』と言っていました」 ──ジェウォンが所属する事務所(レコード会社)から何か連絡はありましたか? 「ないです。ジェウォンから1回メールが来ただけですね。その時は(ブログの件を)『名誉棄損で訴える』と言ってきたんです。私は『どうしようが構わない』と言いました。まず、彼が謝罪するのが道理ですし、その後告訴しようがどうしようが、私には関係のないことです。そのメール以降、彼からは連絡が一度も来てないです」 ──ジェウォンは、事務所(レコード会社)に対する不満を話していましたか? 「事務所に対する不満はありませんでした。どちらかというと、活動に不満を持っていたようです。歌を歌うのは好きだったので楽しんでいたようですが、『撮影会やカラオケのイベントのようなものはやりたくない』と言っていましたね」 ──K-POPの歌手が日本で活動することについては、どう思いますか? 「私の友人や後輩には、K-POP歌手として活動している人がいますが、彼らがみなジェウォンと同じだとは思いません。本当に日本を好きな歌手も多いですし、日本で活動したいと思っている友人も多いですから。人によって個人差がありますし、ジェウォンみたいな人間だけではないです」 ──知り合いの歌手の名前を教えてもらえますか? 「すいませんが、それはできません。名の知れた人たちですので。後輩はアイドルが多いですし、先輩には俳優もいます」 ──ほかのK-POPアイドルたちも、女遊びが激しいと思いますか? 「そうは思いません。しっかり活動している人も多いと思います。ただ、ジェウォンはそうじゃなかっただけです」 ──CODE-Vのほかのメンバーは、ジェウォンのように日本が嫌いなのでしょうか? 「日本を嫌いだったのは、ジェウォンだけだと思います。ほかのメンバーたちには、仲のいい日本の男友達もいたようですし。韓国でメンバーに会った時は、『日本に行きたい』と言っていたので、嘘ではないとは思います。日本語の勉強も一生懸命していましたよ。ただ、ジェウォンは少し頑固というか、輪に入っていけなかったんじゃないでしょうか」 ──ブログにアップしていたカカオトーク(SNSチャット)の写真を見ました。「地震がまたくればいい」というジェウォンの発言は本当ですか? 「あれは本当です。日記にも『地獄のような日本生活』とかなんとか書いていました。それもアップしました」 ──ジェウォンに対する今の感情は? 「何の感情もありませんし、むしろ人間として嫌いです。引き留めたいとも思いません。1年半も付き合っていて、問題(妊娠)が起こった瞬間に急に連絡しなくなるなんて理解できません。少しでも真心があったなら対応が違ったはずですし、失敗しても変われると思います。ただ、メール1本で済まそうという、浅はかな考えを持った人間だったということが明らかになったので、人間として嫌いになって当然だと思います」 ──ジェウォンは、将来どんなアーティストになりたいと言っていましたか? 「将来に対する不安はあったようですが、歌手としては活動したくなかったようです。一応、目標としていた金額だけ稼いだら契約終了したいと。それで、私と結婚して養いたいとも言っていました」 ──法的に告訴などは考えていますか? 「はい。準備しています」 ──ほかに夜遊びをしているK-POPアイドルを知っていますか? 「知っていますが言えないですね。ただ、日本で遊んでいる人は少ないようです」 ──CODE-Vのほかのメンバーは? 「以前はわかりませんが……。ほかのメンバーは、ジェウォンが女遊びをするのを嫌がっていましたし、今はまじめに日本で活動しているようです」  控訴の準備中とのこともあり、話せることも限られる中インタビューに答えてくれたワングさん。現在も通院中とはいうものの、落ち着いた様子だったが、このインタビューの直後自身のツイッターで、赤裸々な告発を再開。やはり、まだ怒りが収まらない様子である。  件のツイッターの内容で特に衝撃的だったのはジェウォンが大麻を吸引していた疑いについてのものだった。 「ある日、友人たちとハウスパーティーがあって、ジェウォンと一緒に参加しました。(中略)そこで、カナダの友人が自分が持っていた大麻を吸いました。それを見たジェウォンが、自分は昔、何度もやったことがあるから大丈夫だ、自分もやりたいと、そのカナダの友人に大麻をもらって吸いました」(ワングさんのツイッターより引用。原文ママ)  これが真実であれば到底“若気の至り”だけで済ますことはできない。それにしても、K-POPアイドルたちの素行は、みなこのように乱れきったものなのだろうか? 「彼女もインタビューの中で答えていましたが、K-POPアイドルは真面目な子が多いと聞きますよ。所属事務所の厳しい管理体制もありますし、何よりサセンと呼ばれるおっかけのファンが四六時中アイドルに張り付いてますからそうそう派手に遊び回ることはできないんです。  ただ、日本で、のびのびと遊び始めたアイドルもちらほらいるみたいです。記憶に新しいのは2011年韓国の国民的グループBIGBANGのリーダーG-DRAGONが日本のクラブで大麻を吸引した事件。海外での活動だと、どうしても事務所の目が行き届かないところも出てくるのでしょう。韓国とは違い私生活までおっかけてくるファンもいませんしね。  いまやたくさんのK-POPアイドルが日本に進出してますから、今後も日本でスキャンダルを起こすケースは増えていくのではないでしょうか」(K-POPライター)  日本での管理体制の甘さも問題ということか。では、彼らを日本で管理する立場にあった、レコード会社側は今回のスキャンダルをどのように受け止めているのか。所属レコード会社であるドリーミュージックに、今回の件について直撃してみたが、「担当者が不在なのでわからない」のみの回答だった。  日本では「女遊びも芸の肥やし」などという風習が昔からあるが、清潔感がウリのK-POPアイドルたちにとってスキャンダルは命取り。ただでさえ、ブーム衰退ムードの漂う昨今、「日本」という彼らにとって重要なはずの市場がK-POPスキャンダルの温床と化さなければいいが…….。 「サイゾーpremium」では他にも韓流・K-POP関連記事が満載です!】またも女性の売名行為? 日本でも人気のアノ韓流スターにかけられたレイプ疑惑JYJがエイベックスに勝訴!! それでも東方神起5人での再始動が絶望的な理由7億円の契約金、不可解な動きの裏にあったエイベックスの思惑とは? 重大資料から見えてきた「東方神起・JYJ分裂裁判」の深層
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爆速ヤフーが招いたやり手ロビイストとマイナンバー利権の正体

【サイゾーpremium】より 『マイナンバー』 すべての国民に番号を割り振り、納税情報や社会保障情報を一元管理しようという制度のこと。個人のプライバシーなどの問題から、導入に対して反対する意見も根強い。
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『マイナンバーがやってくる』(日経
BP社)
 さる3月1日に、「共通番号制度」関連法案、いわゆる「マイナンバー法案」が閣議決定された。民主党政権末期に棚上げされていたものが、あらためてスタートを切った形だ。このマイナンバー法案に関連して、IT業界の一部や霞が関において、まことしやかにささやかれている噂がある。「あのヤフーが、マイナンバー利権を狙っている」というのだ。  国のIT政策に詳しいジャーナリストは、「2012年の7月にヤフーが、マイクロソフトからマイナンバーのキーマンをヘッドハンティングしたのが噂の発端」だと語る。 「そのキーマンとは、楠正憲氏。マイクロソフトで彼は、ITやネットに関する規制緩和を求めたり新しい法律が自社に不利にならないように活動するロビイストとして働いていました。11年からは、内閣が設置したIT戦略本部においてマイナンバー制の検討を行う番号制度推進管理補佐官も務めており、まだ35歳ながら、民間人としては最もこの業界の中心にいる人物です」(ジャーナリスト)  楠氏は、「ネット上の表現の自由を侵害する」などとして08年に話題になった「青少年ネット規制法案」においてIT業界を挙げての反対活動を取りまとめるなど業界内でも顔が広く、国内でも有数のIT系ロビイスト。ヤフーに移籍直後の12年8月には政府CIO補佐官にも就任した彼のヤフーへの移籍はさまざまな憶測を呼んだが、どうやらヤフーがマイナンバー利権に食い込むため、楠氏のロビイングの手腕とマイナンバー法案への影響力を見込んでのことだというのだ。  ヤフーは日本最大のネット企業だが、現状ではコンシューマ向けネットサービスがビジネスのメイン。そのヤフーが国の制度に関わる利権を狙うというのは、いったいどういうことなのだろうか? 「実はヤフーが狙ってるのは、マイナンバー制そのものではなく、その後に控えている国民ID制度【1】と、それによるネット上の個人認証基盤に食い込むことです」と、ある政府関係者は語る。  そもそもマイナンバーとは、国民一人ひとりに固有の番号を振り、それによって税金や社会保障など、お金にかかわる行政手続きの透明性と効率化を高めるための制度。つまり「消えた年金問題」などの是正を目指したもので、あくまでも行政と、そこに税や社会保障に関して書類を提出する必要がある事業者だけが利用するためのもの。だが、マイナンバーと一緒に検討が進められてきた「国民ID」のほうは、民間利用までも想定している。 「国民IDは、マイナンバーとは別に国民一人ひとりに番号を発行し、それによって民間のサービスを利用する際に身分証明書として利用できるようにするもの。国民IDが実現したら、かなり大規模な公共事業になるはずで、ヤフーはその受注を狙っているらしい」(政府関係者) ■国民IDとヤフーIDが一致する日もすぐそこ!?  ヤフーと公共事業、一見すると両者は縁遠いようにも思われる。しかし、ヤフーと官僚側の双方に、一致する思惑があるのだ。  官公庁のIT関連システムの受注といえば、これまでは旧電電ファミリーやITゼネコンといわれるNTTグループやNEC、富士通などが多かったが、そうした旧来型の企業と官僚組織との癒着がさまざまな弊害を生んでおり、消えた年金問題の原因の一端はそこにもある。また、例えば日本年金機構が運営する「ねんきんねっと」などを見ればわかる通り、そうしたITゼネコンが構築したインターネット系行政サービスは、総じて「使いづらい」という評価が国民から下されている。 「ITゼネコンが作るシステムは、正直ダサい。だから、ネットに詳しい企業に、使いやすいシステムを作らせたいんですよね。中でもヤフーなら、技術もブランドも十分でしょう」(政府関係者)  一方のヤフー側が狙っているのは、ずばり利益そのもの。いまでもネット企業としては非常に大きな売り上げと高い利益率を誇っているが、その大半は広告関連で得たものだ。四大マスコミからネットへの広告シフトでまだ当面の成長は見込めそうだが、企業が拠出する広告費自体の伸びは頭打ち傾向。そのため、新たな事業機会として、公共分野への進出を狙っているというわけだ。  さらに、ヤフーが狙っているのはそれだけではない。 「単にシステムを受注するだけなら、ヤフーがやる意味はありません。ヤフーが本当に狙っているのは、国民IDとヤフーIDとの連携。いきなり国民IDを使えといわれても、多くのユーザーは怖がって使わないだろうと。そこで、代わりにヤフーIDを使えるようにすればいいというアイデアがあるんです。ヤフーIDならネットユーザーにとってのハードルは低いので、多くのユーザーが利用してくれるはず。そうすればヤフーにより多くの情報が集まり、ビッグデータとして広告事業に活用できるというわけ」(ITジャーナリスト)  ツタヤを擁するカルチュア・コンビニエンス・クラブが展開するTカードの例を見るまでもなく、企業によるネット上での個人情報の収集はこれまでも問題視されてきた経緯があり、ヤフーを含む多くの企業は慎重な姿勢を取ってきた。しかし、先に述べた「公共事業」への進出と、それによるユーザーとデータの獲得を狙っているのが本当ならば、明らかに従来のヤフーとは異なる動き。そしてその動きの裏には、ヤフーの親会社であるソフトバンク社長、孫正義氏の影響があるという。 「昨年の4月、ヤフーは井上雅博氏から宮坂学氏へと社長が交代、副社長には川邊健太郎氏が就きました。宮坂氏は孫社長の後継者育成学校『ソフトバンクアカデミア』の出身であり、またフジテレビの女子アナ・高橋真麻の恋人としても知られる川邊氏は、孫社長の懐刀としても有名な人物。つまりこの2人は、孫社長とは一定の距離を取っていた井上前社長とは正反対なんですよ」(同)  井上前社長の時代は「公共性」を重視していたヤフーは、宮坂・川邊体制へと転換後、「爆速」というネット受けするキーワードを隠れ蓑に、露骨なまでの利益追求体質【2】へと転換しつつある。さらにヤフーはヤフーIDとTポイントの一体化もすでに発表済みだ。ヤフーID、国民ID、Tポイントの3つが一体化するということは、個人のネットでの行動とリアル店舗での購買履歴が、住民票に紐付けられることを意味する。ヤフーIDによる管理社会は、すぐ目の前まで来ているのかもしれない。 (三森黒介) 【1】国民ID制度 国民IDは、マイナンバー制実施後の18年から制度検討の開始が予定されている。マイナンバーとはあくまでも別の番号だが、住民基本台帳に基づいて国が発行し、マイナンバーと共通の情報基盤上で運用されるため、マイナンバーと国民IDは表裏一体の関係にある。具体的なシステムなどはまだ検討中だが、インターネット上で本名が必要なサービスや、18歳以上を対象にしたサービスなどで、名前や年齢などを証明するといった用途が想定されている。 【2】利益追求体質 ヤフー新経営陣の利益追求姿勢は、社内外で見て取ることができる。例えばヤフーが持つ多くのサービスは、売り上げや集客数に応じてABCの3段階にランク付けされるようになっており、Cにランク付けられたサービスは、どれだけ社会的な意義があろうと終了することが決定している。また、ヤフーニュースで提携しているパートナー企業も、従来は「すべて公平に扱う」としていたが、現在ではヤフーにとっての重要度に応じて扱いが異なってきているという。 「サイゾーpremium」では他にもIT企業をぶった斬る記事が満載です!】TSUTAYAのCCCとのキケンな提携で爆速ヤフーがついに衰退する!?「楽天は意外とオススメ」「ヤフーはまるで公務員」 IT賢者が有名企業を採点!ITバブル終焉で、豪遊社長は絶滅寸前……ホープはグリー田中社長!? 夜もイケイケなIT社長名鑑
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秋元康氏に直撃も! サイゾーが報じたAKB48"醜聞史"

【サイゾーpremium】より  AKB48──。もはやここで多くを語る必要もないだろう。言わずと知れた、秋元康氏がプロデュースする国内最強のアイドルグループである。今や彼女たちの人気に便乗するメディアは枚挙にいとまがなく、メンバーや運営サイドのゴシップは黙殺されているのが現状だが、サイゾーでは事あるごとにツッコミを入れてきた。そんなAKBが結成されたのは05年12月、本誌は当時からAKBをウォッチしてきた稀有な(?)メディアである。ここでは200号突破特大号を記念し、サイゾーが報じてきた”AKBの記事”を振り返ってみたい──と、手前ミソな企画ですが(苦笑)、どうぞ最後までお付き合いください。
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サイゾー06年2月号 記念すべきAKB記事の第一弾。当時はペーペーだったアイドルオタクY(今や副編!)の肝いり企画。
 国内のヒットチャートを独占し、メディアを席巻する国民的アイドルグループ・AKB48(以下、AKB)。だが、ほかの多くのアイドルグループがそうだったように、AKBもまたスタート時は地味な存在でしかなかった。  そんなAKBが初めて本誌に登場したのは2005年12月8日に行われた初公演翌月のこと(06年2月号)。月刊誌のタイムラグを考えれば、そのデビュー時からしっかり注目していたともいえるだろう。ただしそのスペースはわずか半ページの小さなカルチャー枠。見出しにAKBの文字もなく、「アキバビジネスに秋元康が参入!!」という打ち出し方である。記事には「会いに行けるアイドル=会いドル」「プレアイドルユニット」といった、今ではすっかり忘れ去られてしまったキーワードもキッチリ紹介している。  早くもリピーターが増え始めていた劇場や、安定した楽曲やパフォーマンスにも言及しているのだが、現在の成功を予言するというよりは、おニャン子クラブを仕掛けた実績のある秋元の”お手並み拝見”といったトーンだ。事実AKBは、劇場公演の定着に力を注ぐ一方、06年2月に『桜の花びらたち』でインディーズデビュー。同年10月にはメジャーデビューシングル『会いたかった』を発売するのだが、世間にとってはまだまだ「アキバ」という流行のキーワードに乗ったごく一部の「現象」でしかなかった。  06年4月号では、秋元康が「かわいいAKBのためならば」と、本誌初インタビューを受けている。20人の初期メンバーが秋元氏を囲んで撮影されたグラビアなどは、 今見るとなかなかに面白い。高橋みなみ、篠田麻里子、小嶋陽菜、峯岸みなみといったメンバーがまだ幼い笑顔を見せており、前田敦子も4列に並んだ中の2列目左端という微妙なポジション取りだ。後にAV女優としてデビューすることになる中西里菜や、いち早くAKBを離れる大島麻衣の顔があるのも味わい深い。  インタビューもメンバー個々に触れた記述は皆無で、質問はもっぱら秋元氏のプロデュースに関するものばかり。それも当然で、まだグループ自体は世間に浸透したとはいえない状況だったにもかかわらず、ドコモのCMを筆頭に、写真集やメディア露出が次々に決定しており、本誌ならずとも「秋元康」「電通」「スポンサー企業」といった”仕掛け”のにおいを感じないわけにはいかないだろう。
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08年8月号 特典をつけて、関連グッズを売りさばく“ぼったくり”が問題化したAKBに本誌もツッコミを入れた。しかし、この手法は今でも総選挙や握手会に際し、用いられている。もはや誰もぼったくりって思わないことも問題か?
 ちなみに秋元氏は「アキバ系オタク文化のオイシイところだけを代理店的な発想でうまく商売に利用したのでは」という本誌”らしい”疑問に対しては、自分がプロデュースすることへの反感といったマイナス面を認めた上で、「何をやっても『狙ってる』って言われるのはわかってるから、『とにかく一度劇場に見にきてください』というしかない」と、うまくかわしている。  この”かわし”は企画段階からも見ることができる。実は同インタビュー、ライブドア事件で検察の手が同社に伸びた矢先、AKBサイドから頂いたご提案。秋元氏といえば、ライブドアの堀江貴文社長(当時)を持ち上げまくり、ストック・オプションまでガッツリ手に入れた張本人。「ライブドア事件の話も聞かせてくれるなら」というこちらの提案を快諾いただいた(つもり?)ことにより紙幅を割いた企画だったが、取材当日、「そんな話は聞いていないし、まったく言うつもりもない」という。結局AKBの宣伝に終始した記事となってしまった。  また、秋元氏はこの1年後にもインタビューを受けているのだが、『これでいいのか! AKB48?仕掛人・秋元康を直撃!!』(07年8月号)というタイトルからもわかるように、本誌の視線は相変わらず、ややナナメ気味。  この年のAKBはカラオケ、かくし芸、ゲーム大会といったファンクラブ・イベントや、「ハイキング」「水泳大会」「手料理大会」といった企画が開催され、ユニットも続々と結成。ユニット『Chocolove from AKB48』は1曲で4種類のバージョンのCDが発売され、特典として「50名様限定 浴衣で温泉宴会」なる企画も話題となった。だが、劇場チケットの争奪戦が加熱するなどコアなヲタ層は着実に増え続けていたものの、まだ世間を巻き込むほどの勢いは持ち得ておらず、その一方では、こうしたイベントの参加券や抽選券のために同じCDを大量に購入するファンが現れ始めていた。
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06年4月号 前田敦子(2列目左端)、篠田麻里子、小嶋陽菜(いずれも上列左から2番目とその右)らのあどけない笑顔が印象的。「やまぐちりこ」の名前でAVデビューした中西里菜(3列目右端)の姿も。
 同インタビューにおいて秋元氏は、本誌の「(AKB劇場の)劇団員の皆さんのギャラはいくらなんでしょう? 月5万円というウワサも聞いたのですが……」「ある意味でキャバクラ嬢にお金をつぎ込むのと似ていませんか?」といった、非常に失礼な質問にも「たぶん(ギャラは)それくらいじゃないでしょうか?」「応援してくださっているファンのみなさんとのコミュニケーションは大切にしていますけど、接客業とは違います」など、丁寧に答えており、財務にはタッチしていないとした上で、「劇場運営は興行収入や物販だけでは、採算は合いません。AKB48というコンテンツが全国区になった時、音楽や映像の権利、マーチャンダイジングのロイヤリティで回収ということになると思います」と、そのAKBビジネスを予見する発言も残している。  そんな07年の末、中川翔子、リア・ディゾンと共に”アキバ枠”なる人気便乗的くくりでNHK紅白歌合戦に初出場を果たしているが、この時期の本誌は、AKBの仕掛けとしての面白さを認めつつも、同時に危うさを孕んだ存在として注目していた……と、いえなくもないだろう。 ■AKB商法が蔓延 愛あるダメ出しを!
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(上)09年5月号(下)10年2月号 ファン目線の記事が目立ったのもこの頃。ちなみに下段にある“ピンチケ”とは高校生以下と女性客のみ2000円(通常は3000円)で閲覧可能なチケットの俗称だとか。(画像クリックで当時の記事に飛べます。
 前年末の紅白出場もあって、AKBは「アキバ枠」を飛び出し、着実に知名度を上げ始めていた。だが同時に噴出し始めたのが、「AKB商法」と呼ばれる一連のビジネスに対する批判だった。特に物議を醸したのが08年2月末に発売されたシングル『桜の花びらたち2008』の販売手法。CDには44種類の特典ポスターがランダムで封入されており、すべてを集めると限定イベントに参加できるというものだが、ファンに金銭的負担を強いるこの”ぼったくり商法”には各所から非難が集中。所属していたデフスターレコーズは独占禁止法に抵触する恐れがあるとして自らイベントの中止を決定した。そんな中、本誌記事『”大人たち”の事情でAKB48商法に陰りが!?』(08年7月号)では騒動にツッコミを入れつつ、これにより当時契約金数千万円ともいわれるドコモのCMが”飛ぶ”可能性がありつつも、秋元氏&電通パワーで抑え込むであろうという豪腕ぶりを報じている。  だが、この騒動の余波から、デフスターレコーズはAKBとの契約を打ち切ってしまう。次のシングルは同グループのメインスポンサーとして知られていたドコモのiモード限定配信となるのだが、ここでも「1ダウンロードで1ポイント、25ポイントで”握手会”」という手法が問題化。もちろん本誌もこれを見逃すわけがなく、『ぼったくり商法再び!? AKB48の着うたビジネス』(08年8月号)では、詳細が決まらないにもかかわらず運営側の暴走で始まった”握手会”の不透明さを浮き彫りにしている。
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10年5月号 本誌に頻繁に登場してくれたSKEだが、そのきっかけがこれらの記事。連載まで始まった二次元同好会の面々の企画は、玄人然としたアニメ批評が局地的な話題に。(画像クリックで当時の記事に飛べます。
 さりとて、編集部にアイドルオタクが多数在籍する本誌も、ただやみくもに批判をしていたわけではない。当時のアイドル業界は新興勢力のAKBを台風の目にした戦国時代の様相を呈しており、多くの他アイドルグループも「握手会」など、ファンサービスの名を借りた特典を設定、同一商品の複数購入を促すビジネスに走っていた。その過剰な商法には批判も出ており、本誌の記事には、もちろんヲタ目線より、ファンが楽しめるシステム作りを提言する意味が込められていたのだ。  このように混沌とした状況は、08年7月号で組んだ『モー娘×AKB×アイドリング アイドル三国志を制するのは誰だ?』という特集からも見て取れる。記事はタイトルを読めばおおよそ見当がつくだろうが、それぞれのグループの魅力を魏、呉、蜀の三国に(無理やり?)なぞらえ、その手法を分析しているが、やはり目立つのはAKBの勢いだ。また、同号では多くのメンバーが所属していた「オフィス48」と、一部メンバーが所属するプロダクション尾木やホリプロといった大手芸能事務所との間に「不協和音」が生じていることも報じているが、これもまたAKBビジネスが現在も抱える影の部分だろう。 そもそも結成当初、AKBはメンバー全員が「オフィス48」の所属となっていた。ところが、単体でのプロモーションには限界があり、運営側は既存の他芸能事務所にメンバーを移籍させることで露出やマネージメントの強化を図ったわけだが、その事務所サイドから、「いくらAKBで興行や広告が決まっても、運営側や秋元氏のマージンがあることから、所属事務所は儲からない」という声が上がり始めていた時期でもある。  後に、同グループのオーディションの合格者はまず運営を統括する「AKS」に所属し、そこから各事務所に移籍するシステムとなっており、かなりの数の芸能事務所がAKB48ビジネスのパートナーとなっている。この年は姉妹ユニット・SKE48も結成され、AKB48グループが拡大路線に舵を切った時期だが、他事務所との連携でメンバーが増えることによって、「ユニットの濫造」「グループ内格差」、さらにはプライベート管理を含めた「スキャンダル」といった問題の土壌が生まれた時期ともいえるだろう。  事実、その後の10年以降は、スキャンダルが次々と浮上した時期でもある。ここで一度筆をおき、メディア関係者らによる昨今のAKB事情、そして次々と報じられたメンバーの醜聞を取り上げた記事『ゴシップが出るのは「文春」のみ? AKB48がタブー化した本当の理由』『「サイゾー」AKB48トップライターが渾身の執筆! メンバーの熱愛は、ヲタにとって本当にタブーなのか?』(10年12月号特集『日本のタブー』より)を振り返りつつ、その後連発したAKB関連の記事を見ていこう。 (文/本誌特別取材班) 文中のAKB関連記事にはコチラ↓からも読むことができます! 『マジに恋してストーカーに!? AKB48"ピンチケ"座談会』 (10年2月号『新しい日本のタブー』より) 『SKE48──キスが、したいんです。』 (10年4月号連載『マルサの女』より) 『SKE48が×××を妄想!? 「二次元同好会」がマンガでから騒ぎ!』 『ゴシップが出るのは「文春」のみ? AKB48がタブー化した本当の理由』 (10年12月号特集『日本のタブー』より) 『「サイゾー」AKB48トップライターが渾身の執筆! メンバーの熱愛は、ヲタにとって本当にタブーなのか?』 (10年12月号特集『日本のタブー』より) 「サイゾーpremium」では他にもAKB特集記事が満載です!】スキャンダル潰しが本格化? 大ブレイク"AKB48のスネの傷"うまく駆け引きをしているのは講談社だけ? AKB48のメディアコントロールの脅威尾木プロ・峯岸みなみとナベプロ・柏木由紀 所属事務所の体制が分けた処分の明暗
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