ジャニーズ事務所契約解除のKAT-TUN田中聖が残した、マスコミが報じない深イイ話

――「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をお届け!!  今週もっとも衝撃的だったニュースといえば、KAT-TUNの田中聖(27)の事務所解雇・グループ脱退報道。「度重なるルール違反行為」があったとし、9月末にジャニーズ事務所との専属契約解除に至った彼ですが、以前よりその"ヤンチャ"ぶりはサイゾーでも取り上げてきました。しかし、そんな彼にはヤンチャな一面だけでなく人間味あふれるちょっと意外なイイ話もあるとか……。過去のスキャンダルを振り返りつつ、田中聖の素顔に迫ってみましょう。 ■今回のピックアップ記事 『マスコミが報じない、スキャンダルに隠されたカツン田中聖の深イイ話』(2009年1月号NEWS SOURCEより)
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「救急車出動事件」を報じる「週刊文春」2009年11月27日号。事件は、同年11月6日未明に起こったという。
 かねてから交際中のモデル・藤井リナとの痴話ゲンカの末、午前4時に救急車を出動させた......というドタバタ劇を「週刊文春」2009年11月27日号に報じられてしまったKAT-TUN田中聖。「ジャニーズのスキャンダル番長」との異名を取る彼だが、お相手の藤井も、バイクの違法駐車を繰り返した末に反則金約60万円を無視していたことが発覚するなど、いわゆる問題児。元カノのあびる優が集団万引を告白したり、同じく交際が囁かれていた元AV女優・倖田梨紗が覚せい剤と大麻取締法違反で逮捕されるなど、彼の周囲にはスキャンダルが絶えることがない。  奇抜な髪形にヒゲ、ランニングにアーミーパンツなど、ジャニタレらしからぬイカツイ風貌が反感を買ってしまう田中。実際プライベートでも、その派手な遊びっぷりは話題になっている。 「彼は、とにかくクラブ通いが大好き。数年前からは渋谷を中心に"ジョーカー""ショッカー""ボウズ"と名乗って友人らとイベントを開催していました。ジャニーズのアイドルが個人的にイベントを行うなんて前代未聞ですから、春ごろには事務所に発覚してこっぴどく叱られたようですね。さらに、夜遊びをするヒマはあるのに、一浪してまで入学した城西国際大学を『学校が遠いから』との理由で中退するなど、自堕落な生活が上層部の怒りを煽り、最近は『夜遊び禁止令』が出されて実家暮らしを余儀なくされているとか。他メンバーがドラマや映画、舞台など次々とソロの仕事が決まっていく中で、彼だけが仕事を干され、時間を持て余しているようです」(週刊誌記者) "問題児"レッテルを貼られ、今後の活動も不安視されている田中。しかし彼、意外な素顔を持っているのだ。 「風貌で誤解されることも多いんですが、聖はすごく家族思いなんです。聖の実家が家を新築した際、親が彼の名義で勝手に住宅ローンを組んじゃったらしいんですが、文句ひとつ言わずに自分の給料からせっせと払い続けているとか。また、春からジャニーズJr.になった10歳下の弟のことも、何かとフォローしてやっているようです」(KAT-TUNの熱心なファン)  男5人兄弟+両親という大家族に育ち、Jr.時代から「両親や家族を助けるのがオレの夢」と熱く語っていた田中だけに、一家を支えていくのは本望なのだろう。さらにこんな話も。 「11月3日、埼玉県にある障害者の自立支援施設で行われた学園祭に聖が参加していました。去年に続き、2回目。物販の手伝いをしたり、学園のために作ったオリジナルの曲を披露したり、最後は生徒さんたちと中庭でレイブみたいなのをしながら盛り上がってましたよ」(ジャニーズ通)  親友がこの施設で働いている縁もあり、運営にかかわるようになったという田中。"福祉をカッコよく"をテーマに、学園で制作、販売する『LILYHILL』なるブランドのTシャツやバッグ、タオルのデザインまでも手がけている。また、今年10月には聴覚障害の息子を持つSPEED・今井絵理子もこの活動に賛同するなど、芸能界にも『LILYHILL』の輪は広がりつつあるようだ。 つづきはコチラから! (無料でお読みいただけます。) (竹辻倫子・平松優子) 「サイゾーpremium」では他にもジャニーズの裏側に迫る記事が満載です!】同世代ボーイズ対決! 東方神起 vs KAT-TUNの軍配は?「嵐」フェスは80億円?総売上は700億円!ジャニーズビジネス最前線飯島女史がSMAPを卒業!? ついに"二頭体制"が始動かジャニタレにいちばんモテるのは誰だ!? "ジャニーズの女たち"パターン分析
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女子中高生を魅了する新手のアイドル! ニコニコ動画「歌ってみた」人気の謎

――「サイゾーpremium」から、最新記事をお届け!!  サイゾー10月号第二特集では「最新・若者文化白書」と題して、ヒップホップ、ボーカロイド、ニコニコ動画の「歌ってみた」…など、最近の10代20代のあいだで活況をみせるさまざまなカルチャーを紹介。今回はその中から、ニコニコ動画「歌ってみた」人気を分析した記事をお届け。"ニコ動=オタク"な~んて思っている人はちょっと遅れているわけで…。 ■今回のピックアップ記事 『女子中高生を魅了する新手のアイドル! ニコニコ動画「歌ってみた」謎の人気』(2013年10月号第二特集『最新・若者文化白書』より)
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9月初頭には小林幸子が動画を投稿し、話題に。
 ニコ動系音楽=ボカロ、とおじさん世代は思いがちだが、現在のニコ動の主要ユーザー層である中高生の間では、ボカロだけでなく「歌ってみた動画」と呼ばれるジャンルから登場した「歌い手」と呼ばれる人々も人気を集めている。単なるカラオケ動画にも見える彼らの、どこにそんな魅力があるのか――?  06年に誕生し、今では国内最大級の動画サイトに成長した「ニコニコ動画」。さまざまな新しい文化を生んできた「ニコ動」で、今一際伸びているジャンルがある。「歌ってみた」動画と、そこから生まれた「歌い手」たちだ。 「歌ってみた」という言葉の通り、このカテゴリーは主に人気のボーカロイド楽曲やアニメソングを素人が歌っている動画なのだが、楽曲人気に加えて「イケボ(イケメンボイス)」と呼ばれるアイドル的な男性歌い手の存在や、「うろ覚えで歌ってみた」「~~風に歌ってみた」など「突っ込みどころ」満載の動画が人気を博し、ニコ動全体のランキングでもこのジャンルの動画が常に上位を占めている。知名度のある歌い手になると自主制作のCDでも飛ぶように売れたり、ライブハウスを満員にしたりとメジャーアーティストに引けを取らない人気で、一般的には無名の歌い手でも動画再生が数十万、ツイッターのフォロワーも10万人以上なんてこともザラ。  10年にはジャンル初期から活動する”歌い手”ピコが、11年には有名歌い手が集まって結成されたボーカルユニット√5(ルートファイブ)が、13年にはピコと同じく初期から活躍するGeroがそれぞれ鳴り物入りでメジャーデビューするなど、ニコ動の外で活動する者も次々現れている。こう並べられても知らない固有名ばかりかもしれないが、ネット上のアンチ勢からは「インターネットカラオケマン」と揶揄されながらも、その勢いは留まるところを知らない。 ■「歌い手さんは音楽に一生懸命なんです!」  動画再生回数ランキング上位だったり、CDデビューした歌い手の大半は若い男性である。そしてそれを支えるファンは中高生の女の子たちが大半だ。動画を再生してみても「部活で頑張った記憶と重なる」「好きな人と一緒に帰れて幸せだったときの気分思い出した!」など、青春感あふれるコメントが流れていく。彼女たちは何に惹かれているのか? 当事者である現役の歌い手ファンの女子高生に話を聞いてみた。  都内近郊在住の女子高生Aさんは同級生の影響でボカロを通じてニコ動にハマり、その過程で歌い手の存在を知ったという。今はGeroと伊東歌詞太郎がお気に入りだそう。「歌い手さんは音楽に一生懸命なところが好き!」という彼女。我々からすると、それこそ「インターネットカラオケマン」とまでは言わないが、「人の曲を歌っているだけなのでは……?」と疑問も浮かぶ。しかしAさんは「ブログやツイッターの投稿を見ていると、歌や音楽に一生懸命なのがわかる」と熱弁。一般的なミュージシャンよりも「素の自分」を晒す歌い手たちの姿に感情移入している様子だ。  また「実際に会えて、直接きちんとお礼や感想を言えたりするのも魅力」と言う。確かにジャニーズなどのアイドルは握手会のような接触イベントでも長時間会話することは不可能だが、ライブや即売会イベントなどで気軽に会話できる”歌い手”は多く、身近さにおいてその比ではない。さらにツイッターで「リプ返し」もしてもらえるとなればそのリアルさは余計増し、「会いにいけるアイドル」「身近なカリスマ」としての需要は高まってゆく。  歌い手とファンだけでなく、ファン同士もネットを通じて交流を図ることが多い。 「歌い手さんについての深い話は、ライブとかイベントの現場で知り合って友達になった子と、LINEかツイッターでやりとりします。学校とは別に思う存分、自分が好きなものをたくさん語れるのはうれしいし、楽しい。地方にも、たくさん友達できたし」(歌い手ファンの女子高生Aさん)  同様に「歌ってみた」ファンの10代の女子大生Bさんも、「ニコニコでつながる友達が欲しくて、それ用のツイッターアカウントを作ってから本当に楽しくなりました。ひとりで観てる時とはまた違った感覚で、心置きなく自分の好きなモノを話せるのはやっぱり楽しい」と言う。日頃、コミュニケーションの場が学校に終始せざるを得ない若年層にとっては、「趣味でつながる友達」の存在も新鮮なのだろう。  そうした熱心なファンの間では、「イケボ」な歌い手の声をイメージしたイラストをpixivなどの投稿SNSにアップする二次創作文化も定着している。こうしたイラストの描き手も、もちろん女性が多い。声のみをイメージしているので、本人とは似ても似つかないケースもあるのだが……。身近なお兄さん的な気軽さとオタク的要素が絶妙にミックスされて、新たな文化が形成されているのだ。  ちなみにAさんは現在、月に2~3回は歌い手が出演する都内のライブイベントに足を運んでいるとのこと。チケットは平均で3000円前後、CDもお小遣いの中からやりくりして購入したりレンタルしている。YouTubeで動画を見るだけで済ませてしまう若者も多い中、月に1万円以上音楽に使ってくれる10代は音楽業界の「優良客」。むろんそこにレコード会社が目をつけないわけがなく、メジャーデビューする者が相次いだというわけだ。 ■「今日のニートが明日のスター」だった 「『歌ってみた』というのは、今日のニートが明日のスターになれる場所だったんです。いい意味での緩さがあるというか、ファンと歌い手の距離が近い分、『自分でもできそう!』と思えたりするので敷居が低かった」  そう話すのは歌い手のピコだ。先述の通り10年にキューンミュージックからメジャーデビューした「歌ってみた」界のトップスターである。彼はニコ動黎明期の08年から投稿を始めた。キャリアが長い分、今のブームを冷静に見ており「当初はアングラな分、素人が集まって面白いことをやろうって空気があった。ライブイベントも文化祭みたいに出演者全員で協力して作ったり、動画も同好の士で集まって『楽しんで作ろう!』みたいな雰囲気があったんですが、最近はちょっとビジネスに寄りすぎているように感じます。そこに集まる人が増えたらそうなるのは仕方ないとは思うんですが……」と続ける。 つづきはコチラから! (取材・文/藤谷千明) 「サイゾーpremium」では他にも最新ユースカルチャーに迫る記事が満載です!】累計180万部の大ヒット作も! 大人は知らない”ボカロ小説”の隆盛ヒップホップにもボカロにも水をあけられたロックのジレンマ高校生ラッパーに、ニコ動の歌い手…大人たちを驚愕させる最新・若者文化白書
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『あまちゃん』人気で八木亜希子に注目が集まるも、女子アナが女優に向かない本当の理由

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『私たちがアナウンサーだったころ』(フジテレビ出版)
 元フジテレビアナウンサーの八木亜希子が、大ヒット中のドラマ『あまちゃん』(NHK)でヒロイン・アキの友人であるユイの母親役を好演し、注目を集めている。しかし、彼女のようにフリーへ転身後に女優として成功した例は意外に少ない。ここ10年のブームによって芸能人のボーダレス化が顕著でありながら、女優という道に進む女子アナがいないのはなぜなのだろうか?  まず、元アナウンサーという経歴の持ち主で、大女優と呼ばれているのはたったひとりと言ってよい。1962年にNHKを退社してフリーになった野際陽子がその人であり、TBS系の『赤いダイヤ』(63年)や『キイハンター』(68年)の演技で注目を集めたのを皮切りに、TBS系の『ずっとあなたが好きだった』(92年)での冬彦さんの母役で大ブレイクを果たしている。  彼女のほかにもうひとり挙げるとすれば、85年にフジを退社した山村美智が女優に転身後、舞台方面の才能を開花させて、オフ・ブロードウェイ公演を成功させた。それに続くのが先の八木亜希子であり、彼女もまた、2000年にフジを退社後、映画『みんなのいえ』(01年)のヒロイン役で、『日本アカデミー賞』新人俳優賞を受賞。その後は大きな役に恵まれなかったが、今年の『あまちゃん』で確固たるポジションを築いたといえるだろう。  元長野朝日放送の斎藤陽子や『やじうまプラス』(テレビ朝日系)のお天気キャスターで人気を集めた甲斐まり恵など、前述の3名以外で女優業を行う元アナウンサーもいるが、仕事ぶりを見る限り、いずれも小粒感は否めない。そのほかのフリーアナたちは、キャスターや司会業よりタレント業にウェイトを置くことはあっても、女優としての仕事すらないことがほとんどなのだ。    それでは現役の局アナはどうなのかといえば、ドラマ出演に関するニュースは度々報じられている。しかし、それは主演や準レギュラークラスではなく、あくまで自社ドラマの話題作りに利用される添え物的な扱いだ。  最も多い事例は、つい先日もテレ朝の久富慶子アナが『警視庁捜査一課9係』でリポーター役を務めたように、アナウンサーやリポーター役という本来の彼女たちの職業を演じる形式。ほかにも、フジの大島由香里アナが『SP 警視庁警備部警護課第四係』(07年)でニュースキャスター役を務めたり、『名探偵の掟』(09年/テレビ朝日系)のアナウンサー役で大木優紀アナ、堂真理子アナ、前田有紀アナ(現在は退社)など6名が出演するなど、この例は各局とも枚挙に暇がない。  フジの『dinner』(13年)にカトパンが本人役で出演したり、『バツ彼』(04年)にTBS時代の小林麻耶アナが主演の元カノ役を演じるなど、アナウンサー役以外での出演事例もあるが、そのどれもが本筋に絡まないチョイ役程度。過去に一度だけ、ネット配信の『フォーチュン・バナナ』(04年)というオムニバスドラマで、フジの千野志麻アナ、TBSの竹内由恵アナ、テレ朝の河野明子アナがそれぞれ主演を務めたことがある。しかし、こちらも当時隆盛していた“女子アナブーム”に便乗したお遊び的な企画であり、この後にこの手のドラマが制作されることはなかった。  一方で、フジ系の『女子アナ。』(01年)やテレ東の『女子アナ一直線』(07年)という「女子アナ」をテーマにしたドラマも放送されており、そこに局アナを出演させても良さそうだが、チョイ役ですら出ていない。おそらくフィクションであるドラマの主題にかかわる役柄に、実在のアナウンサーを出演させることの違和感を嫌ったのだろう。 つづきはコチラから! (女子アナウオッチャー・百園雷太) 「サイゾーpremium」では他にもテレビドラマの裏側に迫る記事が満載です!】あまちゃんヒットでレプロが”能年会議”!? 芸能マネが語る「仕事をしたいテレビ局」“日ドラ”リメイク作品の量産は苦肉の策“一攫千金”狙い!韓ドラ業界の懐事情キムタク様の神通力もそろそろ限界か…視聴率の変遷でフジ「月9」の栄枯盛衰
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芸能界のドンも驚くネタの数々…国民的ドラマ『あまちゃん』が踏み込んだ芸能界タブー

――「サイゾーpremium」内で、今もっともバズっている記事をお届け!!  いよいよ今週最終回を迎える大人気ドラマ『あまちゃん』。ストーリーの行方もさることながら、大手芸能プロが幅を利かせるキャスティング事情や、劇中に登場するアイドルグループに関するNHKとAKB48の密約、さらには芸能界を舞台としたストーリーの中に散りばめられた業界の禁忌など、「じぇじぇじぇ!」と唸りたくなるウラ話がたくさんあるようで…。 ■今回のピックアップ記事 『芸能界のドンも驚くネタの数々…国民的ドラマ『あまちゃん』が踏み込んだ芸能界タブー』(2013年10月号特集『ドラマの裏側』より)  連日20%を越える、国民的ブームとなったNHK朝の連ドラ『あまちゃん』。だが、一方では、芸能界を舞台としたストーリーの中に、数々のタブー破りがぶちかまされているとして、業界では冷や汗混じりで鑑賞されているという――。
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(絵/金子ナンペイ)
 本誌9月号でも触れた通り、NHK朝の連ドラ『あまちゃん』には、芸能界のドンこと周防郁雄社長が率いる大手芸能プロ・バーニングプロダクションの思惑が大きく反映されている。主演の能年玲奈はバーニング傘下のレプロエンタテインメント所属、主要キャラを演じる小泉今日子や小池徹平もバーニング所属と、配役に同社の意向が大きく影響しているのは、芸能通なら周知の事実だろう。だが、宮藤官九郎の脚本や出演陣の熱演により、視聴率は好調、さらに主演の能年に関しては異例ともいえる待遇だという。 「マスコミとの太いパイプを持つことで有名な周防社長は、毎年夏には子飼いにしている芸能記者にスイカを贈るのが慣習。過去には『トイレの神様』でブレイクした植村花菜など、毎年その箱には社長イチオシのタレントのステッカーが貼られているのですが、今年は能年ステッカーでしたよ(笑)」(スポーツ紙芸能デスク)  2010年、NHK紅白歌合戦に初出場した植村は特別バージョンで同曲を歌ったことでも話題となったが、そこにドンのゴリ押しがあったというのはつとに有名な話だ。このように、音楽業界にも顔が利く周防社長が、『あまちゃん』利権で白羽の矢を立てたレーベルはビクターエンタテインメントだという。 「SMAP、サザンオールスターズという二枚看板を抱えるビクターは、彼ら以外の歌手はまったく振るわない(苦笑)。そこに今回、『あまちゃん』の作中で使われている楽曲をリリースすべく、制作サイドが周防社長にお伺いを立てたところ、小泉や同じくバーニング所属の長山洋子らが籍を置くビクターを指名。そのおかげで、オリジナルサウンドトラック『あまちゃん 歌のアルバム』をリリース、3日間で3万枚と好調で、サントラとしては異例のヒットとなっている」(芸能プロ幹部)  そのビクターにいいとこ取りをされてしまったのが、ベイビーレイズなるアイドルユニットだ。『あまちゃん』に登場する「アメ横女学園芸能コース」の曲『暦の上ではディセンバー』の元歌を歌う彼女らは、能年同様レプロに所属。 「彼女らは所属レコード会社がポニーキャニオンのため、大人の事情ゆえ(苦笑)、『暦の~』の発売日は、『歌のアルバム』より後の9月11日になったよう。業界内では、ファンと二人三脚で地道に活動してきたベイビーレイズを応援する向きも少なくない」(同)  このように『あまちゃん』人気の裏には芸能界最大のタブーともされるドンの思惑が見て取れるが、それは作中の演出にも散見される。いささか前フリが長くなったが、ここではストーリーをおさらいしながら、その演出を見ていこう。 ■AKBとNHKの間で交わされた密約とは  08年夏、地味で暗い少女だった東京育ちの天野アキ(能年玲奈)が、母の春子(小泉今日子)に連れられ、初めて母の故郷の岩手県北三陸にやってきたところから『あまちゃん』は始まる。このドラマにおいて、常にずけずけと物を言う、どこかやさぐれた母・春子の存在は、作品の中で際立っている。 「この役、アイドル時代から有名だったヘビースモーカーでヤンキー気質という小泉の素に近いもの。そもそもNHKの朝ドラは、まず最初に主役ではなくサブのメインキャラからキャスティングが決まるのが通例で、最初に小泉のキャスティングが決まった。春子=小泉は、脚本の宮藤官九郎も真っ先に念頭に置いて書いた配役だったかもしれない。ただ、同枠のギャラは非常に安く、主役級でも1話当たり数千円という破格な価格。しかも数年前までは放映中、CMに出ることも禁じられていた。さすがに今はそのシバリもなくなったけど」(前出・芸能デスク)  朝の連ドラという看板ゆえ、出演を希望する者は後を絶たないが、「以降に予定されている同枠のサブキャラには、篠原涼子の名前が挙がっていた。だが、ギャラが安かったためか、ほかの仕事とバッティングしたためか、オファーを蹴ったそう」(同)という話もある。いずれにせよ、もうひとりの80年代アイドル・薬師丸ひろ子を春子と因縁のある大女優・鈴鹿ひろ美にキャスティングしたことが、このドラマの絶妙な仕掛けだろう。  さて当初、海女の祖母・夏(宮本信子)に憧れて、海女の仲間入りをしたアキだが、やがてミス北鉄の足立ユイ(橋本愛)と共に、人気ご当地アイドルになってしまう。ユニット「潮騒のメモリーズ」を結成し、お座敷列車で歌う2人に全国のアイドルオタクが熱狂。その噂を聞きつけて、東京から身分を隠してやってきたのが、芸能プロのマネージャー水口琢磨(松田龍平)だ。水口は、北三陸の琥珀掘削職人に弟子入りするという格好で2人に近づき、スカウトの機会をうかがうのだが、実際にこのようにスカウトマンが地方潜入することがあるのだろうか? ベテラン芸能記者に聞こう。 「昔はネットなどがありませんから、スカウトマンが日本全国を歩いて原石の女の子を探すこともありました。先日亡くなった藤圭子も、そのようにして発掘されたはずです」と言う。だが、最近は勝手が違うようだ。 「今は経費削減の時代ですから、5大都市ならともかく、地方潜入なんて、そんな経費のかかることはまずできないでしょう。水口の場合、地元の人を騙しただけではなく、海女の熊谷美寿々(美保純)と結婚の約束までしてしまうのですから、トラブルの火種を自らまいているようなものですよ(笑)」(別の芸能記者)  家庭の事情で東京に行けなくなったユイを残し、ひとり上京するアキ。彼女が所属させられた「GMT47」は、47都道府県のご当地アイドルを集めたグループ、という設定だが、実際には6人しか集まっていない。アイドルグループ「アメ横女学園芸能コース」(アメ女) に欠員が出た時のみ舞台に上がれるシャドウとして、ひたすら舞台の地下の「奈落」で練習をする日々だ。  この「アメ女」や「GMT」が、AKB48グループをもとにしているのは誰の目にも明らか。「国民投票」なる、選抜総選挙を彷彿とさせる人気投票も登場するし、彼女たちを束ねるプロデューサー、荒巻太一(古田新太)のキャラも、秋元康そのものだ。
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秋元康役?荒巻太一「歌声なんか変えりゃ~いいんだよ!」
「ここまで秋元康とAKBを茶化しながらも、物語として完成させているのはクドカンの手腕の賜物でしょう。ただ、今回これが可能となったのは、クドカンが秋元と仕事上の絡みがないことに加えて、『AKBに似たアイドルグループを扱う』とお伺いを立てに行った制作陣に対し、『GMTなどをビジネスにしなければ』ということで、秋元サイドがOKを出したためとされています。しかし、実際には、アメ女やGMTの曲や、それらを収録したアルバムもリリースされてしまった。一部のメディアで著作権に問題があるのでは?と報じられました。基本的には好意的にとらえていたAKBサイドが苦々しく思ったのか、あるいは話題作りのためなのか、メディアにネタを持ちかけ、書かせたともっぱらです」(同)  国民投票での下位は解雇、というアメ女グループのルールは、実際のAKBの選抜総選挙よりもさらに厳しいようにも見える。さりとて「当のAKBでも、研究生などを対象に、不合格になれば強制卒業となるセレクション審査なるものが行われている」(同)とされており、『あまちゃん』には、このシステムの残酷さに対する批判とも見ることができる。 ■小泉は薬師丸の替え玉衝撃の展開には元ネタが  物語は進み、アキはアイドルの下積みをしながら、大女優、鈴鹿ひろ美(薬師丸ひろ子)の付き人をすることになる。この鈴鹿ひろ美に対するアキの態度が、平気でタメ口、また毎晩のように寿司屋で晩酌のお供と、かなりの好待遇なのだが、「さすがにこれは、非現実的(笑)」(同)と多くの業界通には不評のようだ。実際の付き人は、もっと使用人のような扱いだという。  ドラマでは、このあたりでアイドル志望だった春子の若き日々が描かれ、実は音痴な鈴鹿ひろ美の歌声の替え玉をしていたことが明らかになる。前出のベテラン芸能記者に、その信ぴょう性を聞こう。 「歌の吹き替えは、芸能界では昔からない話ではなかった。80年代の芸能界でデビューした子たちは、歌唱力ではなく、アイドルにふさわしい雰囲気かどうか、だけで選ばれていましたからね。そんな中でも小泉の歌唱力に疑問符を付ける関係者は多く、デビューのきっかけとなったオーディション番組『スター誕生!』(日テレ)で、彼女に目をつけたバーニングの関係者は『小泉は顎のラインがキレイだから採用した』と口にしていました。まあ、当時のアイドルは皆歌は下手だったけど、中森明菜だけは本当に歌唱力がありました」(前出・ベテラン芸能記者) つづきはコチラから! 「サイゾーpremium」では他にも人気ドラマの裏側に迫る記事が満載です!】地方自治体の夢は日曜夜ひらく!? 「大河ドラマ」誘致合戦の実情【元SKE48・山下もえ】が『あまちゃん』を分析!『秋元先生のパロディが面白い』【テレビ業界関係者座談会】罵詈雑言か筆削褒貶かタブーなき『あまちゃん』批判
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【山田太一】「人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したってドラマはできません」

――「サイゾーpremium」内で、今もっともバズっている記事をお届け!!  発売中のサイゾー10月号は「人気ドラマの裏側」特集。『あまちゃん』『半沢直樹』とヒットドラマが目立つ昨今、他では読めない"裏"テレビドラマガイドを展開しています。今回はその中から、大御所脚本家のインタビュー記事をピックアップ! ■今回のピックアップ記事 『【山田太一】「人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したってドラマはできません」』(2013年10月号特集『ドラマの裏側』より)  戦後のテレビドラマ黎明期から幾多の名作を生み出してきた脚本家・山田太一。今は連続ドラマこそ書かないが、特別ドラマをたびたび手がけ、そのたびに幅広い世代のファンたちを魅了し続けている。そんな彼は、かねてから「テレビドラマのあり方」に対して、さまざまな意見を述べてきた。では70代の今、『あまちゃん』や『半沢直樹』のように再びテレビドラマに脚光が当たり始めた現状を、どう見ているのだろうか――?
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(写真/奥山智昭)
――山田さんは、今話題の『あまちゃん』と『半沢直樹』は、ご覧になっていますか? 山田 半沢さん……は見ていないですね。『あまちゃん』は(宮藤)官九郎さんらしいドラマだと思って楽しく見ています。テレビをよく知っていて、朝のドラマはこういうものが当たるという勘みたいなものが非常に素直に出ていると思います。それは舞台をやっている方が肌で感じるものなのかもしれないね。一方で、(宮藤氏が監督した)『中学生円山』なんかは本当に映画の面白さがよく出ている。彼のほかの映画も見ましたけど、非常に生真面目に、お客さんのことをバカにしないでバカなことをやっている(笑)。それが僕はいいな、と思う。アチャラカをやっていると、作りもアチャラカになってしまう人もいますからね。やっぱり宮藤さんは底力がある人だと思います。 ――宮藤さんのドラマ作りにもそれは感じますか? 山田 もちろんあると思います。ただ、それはそれとして、テレビドラマには可能性があるんですから、もっといろいろな人が出てきてもいいと思います。木皿(泉)さんの『Q10』だってよく考えられていますし、時間をかけて作っていますよね。そういう作品がたくさん出てきたら、テレビドラマはもっと面白くなると思いますよ。 ――この20~30年で、テレビドラマの作り手の側にも、さまざまな変化が起こっていると思います。作り手のひとりとして、山田さんはどのようにお感じになっていますか? 山田 「いい作品を作ろう」というより「いい商品を作ろう」という意識になっているんじゃないかな。視聴率のことばかり気にしている人たちや、どこかから突っ込まれないかと気にしてばかりいる人たちが力を持っていると、やっぱり作品を損ないますよ。営業や編成の人たちの意見も大事だけど、ドラマの中心は作っている側にあるべきです。いろいろな人の顔色をうかがいながら作っているようでは、いい作品なんてできっこありません。それは本当に悪いことだと思うな。高視聴率で作品も良いというのが一番いいのだけれど、最近は高視聴率を取ること自体が欠点のような気がしてきました。 ――高視聴率が欠点とは、どういうことでしょう? 山田 いろいろな人が気に入るやつというのは、それだけでうさんくさいでしょう?(笑) 結局、ものを作るということは、個人に帰することだと思うんです。 ――作品は個人から生まれるものであると。 山田 作り手の思いとか、履歴とか、好きな音楽とか、いろいろなものが個人から発している領域で作られたドラマはいいものが多いと思います。作り手の顔がちゃんと見えるということ。ドラマは計算で作れるものではないんです。 ――決まった方程式があるわけではないということですね。 山田 人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したって、ドラマはできません。かつて当たった人と当たった人を組み合わせれば視聴率も2倍になると考えていることがおかしい。人気者をひとりつかまえたら、2~3人は新人を使うとか、年齢が上の人は変化球として使うとか、それぐらいのセンスは欲しいですよね。 ――山田さんが書かれた『ふぞろいの林檎たち』(TBS/83年~)では、フレッシュな若手を主役に据えられていましたね。 山田 それは、プロデューサーに力が与えられていたからできたことです。やっぱり作り手が中心だったんですよ。 ――山田さんは、キャスティングする俳優や女優の顔を思い浮かべながら脚本を執筆するとお聞きしました。 山田 テレビドラマはそうですね。主役の4~5人ぐらいは決まっていないと駄目なんです。見る側が心揺さぶられる組み合わせになっていればいいと思っています。 ――『男たちの旅路』(NHK/76年~)での鶴田浩二さんと水谷豊さんも、視聴者にとって意外性のある組み合わせだったと思います。 山田 それに、たとえば僕は岸惠子さんに、フランス帰りのお洒落な人の役なんて書こうとはまったく思わないですよ(笑)。かきたてられるものがないんです。町の電器屋のおかみさんをやってもらったのですが(『沿線地図』TBS/79年)、岸さんには思いもよらない役だったでしょう。でも、そういうアンバランスさが役者にとっても、視聴者にとっても面白いんですよね。 ――『岸辺のアルバム』(TBS/77年)では、清楚なイメージの八千草薫さんが不倫に溺れる役を演じて、視聴者を驚かせました。 山田 役者さんに、今までやらなかった役柄をやってもらう。それが僕らの作品の発想の仕方ですよ。だけど、今は「こういうキャラクターが当たったから、次も同じようなキャラクターで」という発想でしょう? ――今のお話で思い出しましたが、90年代から00年代にかけてドラマ界を支えた木村拓哉さんが、次のドラマではアンドロイドを演じるそうです(『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』TBS/10月スタート)。だんだん演じる役柄がなくなっているとも感じますし、迷走しているようにも思えます。 山田 うーん……大変だと思う。ある年齢になってくると、若い時に輝いていた人ほど壁が高くなるんです。方向転換は二枚目ほど難しい。『南極大陸』は少しだけ見ましたけど、「木村拓哉さんがやってくださっている」という空気が画面から伝わってくる。そんなの見たくないですよ。だけど、すごい人だから活かす道はいっぱいあると思います。たとえば、汚れ役をやるというより、本当に汚れてしまえる世界を選ぶとかね。 ――本当に汚れるとは? 山田 いつも木村拓哉さんはちょっと不平そうな声を出すじゃないですか(笑)。それはもうあの人のキャラクターなんだから、作品の中でもっと引き出して、みんなで笑いものにしちゃうとかね。もっといろいろな声が出せるはずなのに、いつも同じような声しか出さないから、それではこなせない、新しいキムタクさんを引き出すような役があればいいと思いますね。 ――やはり、いい作品、いい作り手とのめぐり合いが必要だということでしょうか。 山田 それに尽きます。キャラクターも重要ですが、キャラクターをなぞってそれらしく演じるドラマは、見るほうも飽きてしまったでしょう。初心に帰ったドラマ作りが大切だと思いますね。 ■テレビドラマでなければ拾えない現実がある
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『男たちの旅路』、『岸辺のアルバム』、『早春スケッチブック』、『ふぞろいの林檎たち』等々、現在の中堅・若手脚本家の中にも、山田太一脚本のファンは多い。
――山田さんは、テレビドラマでしか描けないもの、テレビドラマらしさとは、どのようなことだとお考えですか? 山田 テレビドラマの大きな特徴は、まず長さですね。あとは、毎日生きているリアリティにこだわること。これはお話だから都合よくしてしまおう、今の流行に合わせよう、お洒落な会話にしよう……そういうことをやっていくうちに、自分を見失ってしまうと思います。 ――以前、「テレビドラマは取るに足らないような小さな誤解であったり、小さな矛盾であったり、つまり小さな物語を描くものなんだ」とおっしゃっていましたね。 山田 そう、たとえば政治が原発をどうするかという問題なら、ドラマよりノンフィクションのほうがパワーがある。電車が脱線して乗客が足止めされるような出来事があったとしたら、ドラマはそのまま乗っている人や駅で待っている人の、どうでもいいようなところにドラマを見つけないと、陳腐になってしまう。  日常生活は、自分にとっては大事だけど、人にとってはどうでもいい話で満ちています。事故があって死者が2人だった、なんて聞くと、関係ない人は「それぐらいで良かったね」なんて思ったりする。でも、死んだ人の遺族にとっては大変なことですよね。それがテレビドラマでなければ拾えない現実だと思うんです。 つづきはコチラから! 「サイゾーpremium」では他にも人気ドラマの裏側に迫る記事が満載です!】芸能界のドンも驚くネタの数々…国民的ドラマ『あまちゃん』が踏み込んだ芸能界タブー【元SKE48・山下もえ】が『あまちゃん』を分析!『秋元先生のパロディが面白い』『半沢直樹』大ヒットは枠を見れば当然!? 各局"枠"事情から見るドラマの舞台裏
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【山田太一】「人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したってドラマはできません」

――「サイゾーpremium」内で、今もっともバズっている記事をお届け!!  発売中のサイゾー10月号は「人気ドラマの裏側」特集。『あまちゃん』『半沢直樹』とヒットドラマが目立つ昨今、他では読めない"裏"テレビドラマガイドを展開しています。今回はその中から、大御所脚本家のインタビュー記事をピックアップ! ■今回のピックアップ記事 『【山田太一】「人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したってドラマはできません」』(2013年10月号特集『ドラマの裏側』より)  戦後のテレビドラマ黎明期から幾多の名作を生み出してきた脚本家・山田太一。今は連続ドラマこそ書かないが、特別ドラマをたびたび手がけ、そのたびに幅広い世代のファンたちを魅了し続けている。そんな彼は、かねてから「テレビドラマのあり方」に対して、さまざまな意見を述べてきた。では70代の今、『あまちゃん』や『半沢直樹』のように再びテレビドラマに脚光が当たり始めた現状を、どう見ているのだろうか――?
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(写真/奥山智昭)
――山田さんは、今話題の『あまちゃん』と『半沢直樹』は、ご覧になっていますか? 山田 半沢さん……は見ていないですね。『あまちゃん』は(宮藤)官九郎さんらしいドラマだと思って楽しく見ています。テレビをよく知っていて、朝のドラマはこういうものが当たるという勘みたいなものが非常に素直に出ていると思います。それは舞台をやっている方が肌で感じるものなのかもしれないね。一方で、(宮藤氏が監督した)『中学生円山』なんかは本当に映画の面白さがよく出ている。彼のほかの映画も見ましたけど、非常に生真面目に、お客さんのことをバカにしないでバカなことをやっている(笑)。それが僕はいいな、と思う。アチャラカをやっていると、作りもアチャラカになってしまう人もいますからね。やっぱり宮藤さんは底力がある人だと思います。 ――宮藤さんのドラマ作りにもそれは感じますか? 山田 もちろんあると思います。ただ、それはそれとして、テレビドラマには可能性があるんですから、もっといろいろな人が出てきてもいいと思います。木皿(泉)さんの『Q10』だってよく考えられていますし、時間をかけて作っていますよね。そういう作品がたくさん出てきたら、テレビドラマはもっと面白くなると思いますよ。 ――この20~30年で、テレビドラマの作り手の側にも、さまざまな変化が起こっていると思います。作り手のひとりとして、山田さんはどのようにお感じになっていますか? 山田 「いい作品を作ろう」というより「いい商品を作ろう」という意識になっているんじゃないかな。視聴率のことばかり気にしている人たちや、どこかから突っ込まれないかと気にしてばかりいる人たちが力を持っていると、やっぱり作品を損ないますよ。営業や編成の人たちの意見も大事だけど、ドラマの中心は作っている側にあるべきです。いろいろな人の顔色をうかがいながら作っているようでは、いい作品なんてできっこありません。それは本当に悪いことだと思うな。高視聴率で作品も良いというのが一番いいのだけれど、最近は高視聴率を取ること自体が欠点のような気がしてきました。 ――高視聴率が欠点とは、どういうことでしょう? 山田 いろいろな人が気に入るやつというのは、それだけでうさんくさいでしょう?(笑) 結局、ものを作るということは、個人に帰することだと思うんです。 ――作品は個人から生まれるものであると。 山田 作り手の思いとか、履歴とか、好きな音楽とか、いろいろなものが個人から発している領域で作られたドラマはいいものが多いと思います。作り手の顔がちゃんと見えるということ。ドラマは計算で作れるものではないんです。 ――決まった方程式があるわけではないということですね。 山田 人気のある俳優さんを揃えて視聴率を計算したって、ドラマはできません。かつて当たった人と当たった人を組み合わせれば視聴率も2倍になると考えていることがおかしい。人気者をひとりつかまえたら、2~3人は新人を使うとか、年齢が上の人は変化球として使うとか、それぐらいのセンスは欲しいですよね。 ――山田さんが書かれた『ふぞろいの林檎たち』(TBS/83年~)では、フレッシュな若手を主役に据えられていましたね。 山田 それは、プロデューサーに力が与えられていたからできたことです。やっぱり作り手が中心だったんですよ。 ――山田さんは、キャスティングする俳優や女優の顔を思い浮かべながら脚本を執筆するとお聞きしました。 山田 テレビドラマはそうですね。主役の4~5人ぐらいは決まっていないと駄目なんです。見る側が心揺さぶられる組み合わせになっていればいいと思っています。 ――『男たちの旅路』(NHK/76年~)での鶴田浩二さんと水谷豊さんも、視聴者にとって意外性のある組み合わせだったと思います。 山田 それに、たとえば僕は岸惠子さんに、フランス帰りのお洒落な人の役なんて書こうとはまったく思わないですよ(笑)。かきたてられるものがないんです。町の電器屋のおかみさんをやってもらったのですが(『沿線地図』TBS/79年)、岸さんには思いもよらない役だったでしょう。でも、そういうアンバランスさが役者にとっても、視聴者にとっても面白いんですよね。 ――『岸辺のアルバム』(TBS/77年)では、清楚なイメージの八千草薫さんが不倫に溺れる役を演じて、視聴者を驚かせました。 山田 役者さんに、今までやらなかった役柄をやってもらう。それが僕らの作品の発想の仕方ですよ。だけど、今は「こういうキャラクターが当たったから、次も同じようなキャラクターで」という発想でしょう? ――今のお話で思い出しましたが、90年代から00年代にかけてドラマ界を支えた木村拓哉さんが、次のドラマではアンドロイドを演じるそうです(『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』TBS/10月スタート)。だんだん演じる役柄がなくなっているとも感じますし、迷走しているようにも思えます。 山田 うーん……大変だと思う。ある年齢になってくると、若い時に輝いていた人ほど壁が高くなるんです。方向転換は二枚目ほど難しい。『南極大陸』は少しだけ見ましたけど、「木村拓哉さんがやってくださっている」という空気が画面から伝わってくる。そんなの見たくないですよ。だけど、すごい人だから活かす道はいっぱいあると思います。たとえば、汚れ役をやるというより、本当に汚れてしまえる世界を選ぶとかね。 ――本当に汚れるとは? 山田 いつも木村拓哉さんはちょっと不平そうな声を出すじゃないですか(笑)。それはもうあの人のキャラクターなんだから、作品の中でもっと引き出して、みんなで笑いものにしちゃうとかね。もっといろいろな声が出せるはずなのに、いつも同じような声しか出さないから、それではこなせない、新しいキムタクさんを引き出すような役があればいいと思いますね。 ――やはり、いい作品、いい作り手とのめぐり合いが必要だということでしょうか。 山田 それに尽きます。キャラクターも重要ですが、キャラクターをなぞってそれらしく演じるドラマは、見るほうも飽きてしまったでしょう。初心に帰ったドラマ作りが大切だと思いますね。 ■テレビドラマでなければ拾えない現実がある
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『男たちの旅路』、『岸辺のアルバム』、『早春スケッチブック』、『ふぞろいの林檎たち』等々、現在の中堅・若手脚本家の中にも、山田太一脚本のファンは多い。
――山田さんは、テレビドラマでしか描けないもの、テレビドラマらしさとは、どのようなことだとお考えですか? 山田 テレビドラマの大きな特徴は、まず長さですね。あとは、毎日生きているリアリティにこだわること。これはお話だから都合よくしてしまおう、今の流行に合わせよう、お洒落な会話にしよう……そういうことをやっていくうちに、自分を見失ってしまうと思います。 ――以前、「テレビドラマは取るに足らないような小さな誤解であったり、小さな矛盾であったり、つまり小さな物語を描くものなんだ」とおっしゃっていましたね。 山田 そう、たとえば政治が原発をどうするかという問題なら、ドラマよりノンフィクションのほうがパワーがある。電車が脱線して乗客が足止めされるような出来事があったとしたら、ドラマはそのまま乗っている人や駅で待っている人の、どうでもいいようなところにドラマを見つけないと、陳腐になってしまう。  日常生活は、自分にとっては大事だけど、人にとってはどうでもいい話で満ちています。事故があって死者が2人だった、なんて聞くと、関係ない人は「それぐらいで良かったね」なんて思ったりする。でも、死んだ人の遺族にとっては大変なことですよね。それがテレビドラマでなければ拾えない現実だと思うんです。 つづきはコチラから! 「サイゾーpremium」では他にも人気ドラマの裏側に迫る記事が満載です!】芸能界のドンも驚くネタの数々…国民的ドラマ『あまちゃん』が踏み込んだ芸能界タブー【元SKE48・山下もえ】が『あまちゃん』を分析!『秋元先生のパロディが面白い』『半沢直樹』大ヒットは枠を見れば当然!? 各局"枠"事情から見るドラマの舞台裏
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岩佐真悠子が「バストガン」をぶっ放す!甦る石ノ森章太郎の女版『サイボーグ009』

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写真/三浦太輔(go relax E more)
 巨匠・石ノ森章太郎が少年誌では表現できなかったセックス&バイオレンス要素をふんだんに盛りこみ、女版『サイボーグ009』として発表した近未来SF『009ノ1』。そんな主人公のサイボーグエージェント・ミレーヌによるスパイ活劇がこの秋、『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』として新たな命を吹きこまれた。監督は『平成ライダー』シリーズの坂本浩一監督、そしてニューヒロインに迎えられたのは岩佐真悠子。スタイリッシュな本格ガンアクションから妖艶なベッドシーンまで、体当たりで演じきった彼女に本作の魅力について直撃! 目のやり場に困るミレーヌの衣装に身をつつんだ彼女は、やはりサイボーグばりに冷たい回答しか……と思いきや、撮影裏話まで気さくに話してくれたのだった。 ――久しぶりにミレーヌの衣装を着てみて、いかがでした?    岩佐 映画の撮影が終わってからまた着るって思ってなかったから新鮮! ミレーヌな気分にも多少なりましたけど。目線が冷たかった? やっぱり意識が切り替わるのかな。 ――サイボーグ役の役作りはどう練って撮影にのぞみましたか? 岩佐 うーん、もともと演技プランとかってあんまり考えないほうなんですよ(笑)。基本的に作りこむタイプじゃないというか、現場現場で、相手の役者さんや監督のタイプによっても変わってくるから。 ――では、初見で脚本を読んだ時の感想はいかがでした? 原作が石ノ森作品の近未来SFという珍しいタイプの作品だと思うんですが。 岩佐 原作とは別物になってる部分があるんで、そこも深くは考えなかったですね。SFって意識もあんまり持ってなくて、それより脚本にあまりにもセリフとト書きの心理描写がすくなくて「短かっ!」って思ったのは覚えてる(笑)。それぐらい、アクションばっかりだったんです。アクションシーンは、撮影前に監督と全体的なことを話して、お互い「ま、後はその場で」ってカンジだったので、現場で完全に手さぐり状態からはじめましたね。 ――本格アクションが初とは思えない出来栄えでしたが……もしや、噂に聞くヤンチャ時代にとった喧嘩のキネヅカですか!? 岩佐 えーと、何言ってるかよくわかんないなぁ(笑)。いやいや、ホントに大変だったんですよ! 初心者なのに高度なことを求められるのがしょっちゅうで。例えば、転がってる銃を側転しながら取って、立ち上がって撃つっ! みたいなアクションを、監督にその場で「できる?」って。「え!?……とりあえず……やって……みます」みたいな(笑) ――序盤の戦闘シーンですね。プールでの戦闘シーンも男子目線ではサイコーでした。 岩佐 あそこはあたしも(長澤)奈央ちゃんも吹き替えなし。というより、ありえないことにアクション部がほぼほぼ泳げない方々ばっかりで、サポートに入れないっていう……結局2人でがんばりました。 ――そんなことってあるんですね(笑)。 岩佐 あったんです(笑)。でも奈央ちゃんはアクション作品もよくやってて、坂本監督とも何度もお仕事してたから、いつもリードしてもらってました。別のシーン撮ってる時は奈央ちゃんに付き合ってもらって殺陣の練習したり。でも当てないで当てるように見せるのって本当に難しかったですね。サイボーグだし、やられた時のリアクションも難しくて、むしろ殴ってくれるほうがラクなのにな、って何度思ったことか……。 ――やはり昔とったキネヅカが……。 岩佐 ちょっと何言ってるかわかんないなぁ(笑)。 ――男子目線では最大の見所、原作から引き継がれた胸から銃弾を放つ必殺技「バストガン」も随所で炸裂してます。 岩佐 バストガンって最初に聞いた時は想像つかなくて『え、どうするの!?』って感じで。実際目にしてみて、なるほど、と。女子としてはある意味すっごいピュアな発想だなぁって微笑ましく思いましたけど(笑)。ただ原作ばりの出し方はできないので、あまりそこに期待値をおかれると困ります! ――わかりました(笑)。アクションだけじゃなくベッドシーンも体当たりで演じられてますが、サイボーグの濡れ場って演じるの難しくなかったですか? 岩佐 最初はどうやればいいんだろう? とは思いました。でも監督が「サイボーグ感は置いといて、クノイチのほうで」って。「クノイチって、そういう(夜の)技も持ってる達人みたいなところあるから」という説明だったんで、そっちの路線で演じましたね。 ――なるほど。ずばり、本作の岩佐さん的な見所を挙げるとしたら? 岩佐 そこはやっぱりアクションですね。強い女子たちの闘いを観ていただきたいな、と。闘ってるのは女性ばっかりで、男性は出てきても速攻でやられちゃいますから(笑)。今はオナゴが強いのかと、嬉しい時代がきたな、って個人的にも嬉しいんです。 ――というと? 岩佐 あたし、基本的には姉御肌タイプで女の子っぽいキャピキャピしたのが苦手で、でもグラビアアイドル時代はそういうのを求められるのが嫌で。「キャラじゃないし!」って正直思ってましたから。 ――本作でアクションもベッドシーンもやりきってみていかがでしたか? 岩佐 すごい楽しかったですね。いろんなことにチャレンジするのも楽しかったし、出来ないことを出来るようにしてく作業って楽しいじゃないですか? いったん始めるとなんでも極めたくなっていくタイプなんで。自分の中では「やりきった!」っていう風にはぜんぜん思ってなくて、もっと極めたいなって。スタントさんに頼らなくてもアクション演じられるようになりたいです。 ――本格派アクション女優・岩佐真悠子の次回作を期待してます! (構成/鈴木ユーリ) 岩佐真悠子(いわさ・まゆこ) 1987年2月24日、東京都生まれ。女優。03年に「ミスマガジン」としてデビューし、以来グラビアと女優の両輪で活動してきた。主な出演作に『Deep Love~アユの物語~』(テレビ東京)、『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』(フジ)ほか。 『009ノ1 THE END OF THE BEGINNING』
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(C)2013「009ノ1」製作委員会(C)石森プロ
原作/石ノ森章太郎 監督/坂本浩一 出演/岩佐真悠子、木ノ本嶺浩、長澤奈央、杉本彩ほか 公開/9月7日より、新宿バルト9ほか全国順次 ウエスタン・ブロックとイースタン・ブロックに二極化し、両者が拮抗する世界。ウエスタンの特務機関によって作られたミレーヌ・ホフマン、通称“009ノ1”はイースタンに対する諜報活動、破壊工作を実行するサイボーグ化されたエージェントだ。次々とミッションをこなす中で、彼女は徐々に自分の誕生の秘密に近づいていく――?
THE WOMEN FIGHTERS ~ミレーヌ・ホフマンと石ノ森章太郎が生んだ闘うヒロインたち~
価格/1575円(小社刊)

ミレーヌ・ホフマンとしての岩佐真悠子完全撮りおろしグラビアを多数掲載した、映画『009ノ1』オフィシャルブック。坂本監督や共演者・長澤奈央との対談に加え、歴代の石ノ森章太郎作品バトルヒロインの系譜を辿る。

HIROの手腕と物語性が人気の理由!? リーダー勇退の今だからこそ考えるEXILE論!

――「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をお届け!!  今回「サイゾーpremium」から紹介する記事は、現在全国ツアー中のEXILE大特集。先日のナゴヤドーム公演にはナインティナインの岡村隆史がサプライズで登場し、2年ぶりに「オカザイル」が復活して話題にもなりました。そして、いよいよ今月27日がEXILEリーダーHIROのラストライブ。そこで、この機会にいま一度"EXILE"について考察してみようではありませんか。  全員黒くてメンバーの見分けがつかない? 大丈夫、これを読めばそんなアナタもEXILEの魅力の一端がつかめるはずです。 ■今回のピックアップ記事 『ついに最終章!? EXILEの異常な人気ぶりとその裏側』(2009年5月号特集『EXILE大人気のナゾに迫る!』より) ──ジャニタレみたいにイケメンでもなければ、若くもないのに、なぜか今、若い女性を中心に絶大な支持を得ているEXILE。この人気の背景には、一体何があるのだろうか?
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 08年末、念願だった日本レコード大賞の大賞に輝くなど、この年、計15の栄冠を勝ち取り、国民的音楽グループへと成長したEXILE。同年は"パーフェクトイヤー"と銘打ち、ベストアルバム3枚の累計販売数が415万枚を突破、5大ドームツアーで40万人の動員を記録したほか、自らを「総合エンターテインメント集団」と位置づけて「劇団EXILE」の第2回公演、「月刊EXILE」の創刊、アニメ『エグザムライ』の制作に本格的に乗り出すなど、その勢いはとどまるところを知らない。  そんな中、3月1日にEXILEの弟分的グループ「J Soul Brothers」(EXILEの前身であるJ Soul Brothersの名前を受け継いだ、事実上2代目)のメンバー7人を吸収し、新たに14人編成で活動することが発表された。こうしたモー娘。的な増員を受けて、所属レコード会社エイベックス(レーベルはリズムゾーン)の松浦勝人社長のブログが、「悲しくてEXILEの曲が聴けません。元のEXILEに戻してください」「J Soulを返せ」といった反対派ファンの書き込みによって大炎上したことは、記憶に新しい。   「増員の意図としては、『自身の引き際を考えての第一歩』とリーダーのHIROが語っています。次の若い世代に夢を与え続けるべく、EXILEを永く存続させるための判断だったと。HIROはもう39歳ですし、パフォーマー(ダンサー)の平均年齢は33・8歳ですからね。過去、TAKAHIROやAKIRAが途中加入したときもファンの反発があったので、今回も本人たちはある程度覚悟していたようです。ただ、読みが甘かった。発表直後は鬼のようにメディアに出まくり、"火消し"に奔走していましたね。今回の件で、一時的にファン離れも起こっていると聞きます」(音楽業界関係者) ■インテリヤンキー HIROのやり手ぶり
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近い将来、HIROが脱退する日が"第三章"の始まりだという見方が強い。
 そもそもEXILEは、90年代初めに「Choo Choo TRAIN」で一世を風靡したダンスグループ・ZOOの元メンバーであるHIROが、「再び武道館に立ちたい!」という信念のもと、01年に誕生させた(前身は初代J Soul Brothers)。当初はATSUSHI、SHUNのヴォーカル2人と、HIRO、MATSU、USA、MAKIDAIのパフォーマー4人だったが、06年3月にSHUNが脱退。その後、パフォーマーのAKIRAとヴォーカルのTAKAHIRO(オーディションで1万人の中から選出)が新たに加わり、7人で再スタートを切った。今では、それぞれが役者やDJ、デザイナーなどソロ活動もしている。ちなみに、SHUNがいた時期までを「第一章」、それ以降を「第二章」とメンバーは呼んでいる。    そして、07年には『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ)の企画での、ナインティナイン岡村隆史との期間限定ユニット〝オカザイル〟が話題となり、お茶の間での認知度もアップ。「オカザイル効果で公式携帯サイト『EXILE mobile』の会員が急増し、今では40万人以上もの会員を抱える」(音楽雑誌編集者)という。 「浜崎あゆみや倖田來未の不調、大型新人・GIRL NEXT DOORへの莫大な初期投資もあり、昨年、エイベックスは倒産寸前の状態にあったそうです。その窮地を救ったのが、EXILEの躍進だった。その年、彼らがベストアルバムを異例の3枚もリリースしたのも、エイベックス側の都合があったと聞きます。売れない時代を支えたHIROの恩人で、EXILEが所属する会社LDH(Love+Dream+Happinessの意味。社長はHIRO)の会長でもある松浦社長の頼みとあっては、断れないですから。ただ、エイベックスとしても、なぜ彼らがここまでの人気を獲得したのかきちんと把握できていないようで、最近になって慌てて調査し始めているとか(笑)」(芸能プロマネージャー)
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「月刊EXILE」の編集長はHIRO。
 エイベックスでさえこうなのだから、本誌読者に至ってはなぜ彼らがこれ程までに人気なのか、サッパリだろう。  では一体、どんなファンが支えているのか? 前出・業界関係者が語る。   「ほかの男性アーティストに比べて男性ファンの比率は高いものの、10~20代半ばの女性が多いようですよ。特に地方のヤンキー層から支持されているようです。音楽業界では"地方のヤンキーに受け入れられないと、ミリオンヒットは出せない"というのが定説で、浜崎あゆみなんかもその例ですね。実際、コンサートのチケットも、都内より地方公演のほうが早く完売しているとか。公式ツアーグッズも、ヤンキー仕様のデザインにしていると聞いたことがありますね。一説には、グッズの総売り上げが13~14億円といわれていますから、相当なものですよ」  また、芸能評論家の宝泉薫氏も、「田舎のガテン系ヤンキーやアベックが支持しているのではないか」と分析する。   「ヤンキーは『ビッグになる!』的なサクセスストーリーが好きなので、そういう"物語"を自ら作り出しているEXILEに共感するのでしょう。また、ヤンキーは常に自分の力を誇示する傾向があります。今回の増員に関する報道もそうでしたが、HIROが日刊スポーツのようなオヤジ向け媒体でも連載を展開するなど、メディアを使って自ら話題性をゴリ押しし、自分たちがいかにビッグな存在であるかをアピールする姿勢なんかを見ると、メンバー本人たちもヤンキー気質が高いと思いますね。ファンとしては、"パーフェクトイヤー"だの"エグザイルジェネレーション(09年に掲げているスローガン)"だの、今まではファンの間でしか共有されていなかったEXILEの世界観がどんどん一般的に広がっていくことが、きっとうれしくてしょうがないはずです。『自分たちが応援しているEXILEは、こんなにスゴいんだぞ!』みたいに、偉大さを誇示できるわけですから。そういうファン心理までも計算しているリーダーのHIROは、かなりやり手の"インテリヤンキー"だと思いますよ」  実際、HIROはビジネスマンとしても評価が高く、03年に設立したLDH(前身は、その1年ほど前に初期メンバー6人で出資して立ち上げた、有限会社エグザイル・エンターテインメント。当初は従業員数8名)は、「ここ2年間で社員数が2倍に増え、いまや100人以上にまで成長した」(前出・マネージャー)という。冒頭に挙げたもの以外にも、ダンス・ヴォーカルスクール「EXPG」や、「GOLD24karats Diggers」などのアパレルブランドを展開したりと、同社の業務は多岐にわたる。 つづきはコチラから! (無料でお読みいただけます。) 「サイゾーpremium」では他にもEXILEの人気の裏側に迫る記事が満載です!】ファンがぶっちゃけ! 私がエグを愛する理由自称"B-BOYサラリーマン"HIRO社長の能力を大公開宅八郎が伝授! あだ名で覚える14人のEXILE15人目登場!? "タクザイル"からHIROへのアドバイス
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「五輪は東京で決定しました!」 電通でウワサの”怪情報”を追う

――「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をお届け!!  9月7日、ついに2020年の夏季オリンピックの開催都市が東京に決まりました。経済活性化への期待や、福島第1原発の汚染水問題解決への課題など、思うところはさまざま。  さて、サイゾーではさかのぼること7カ月前、2月発売の3月号で「五輪東京で決定しました!」と高らかに宣言(!?)しております。予言か、それとも"ソースサイゾー"のはったりが当たっただけなのか!? 確かめるべくいま一度疑惑の記事を振り返ってみましょう。 ■今回のピックアップ記事 『「五輪は東京で決定しました!」 電通でウワサの”怪情報”を追う』(2013年3月号News Number twoより)
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ロンドン五輪で活躍したメダリストを多数
起用した東京五輪招致ポスター。首都
圏ではいたるところで目にすることがで
きる。
「私、浜田雅功は東京招致できたら、開会式のどこかのシーンで必ず見切れます」(ダウンタウン・浜田雅功) 「私、吉田沙保里は東京招致できたら、8年後、止められても出ます」(レスリング・吉田沙保里)  首都圏に住んでいれば、駅や街の掲示板で、こうしたキャッチコピーを見かけた向きも多いだろう。これは、”東京2020オリンピック・パラリンピック招致アンバサダー”に就任した著名人による、同大会の招致プロモーション『楽しい公約プロジェクト』での公約だ。  浜田の”ドヤ顔見切れ”はさておき、公約を順守するならば、レスリング・吉田選手は、38歳の体に鞭を打ち、五輪に挑戦しなければならなくなった……という話題が、大手広告代理店の電通で囁かれているという──。  11年9月の立候補都市申請を皮切りに始まった、20年夏季五輪招致レース。12年5月の1次選考を経て、現在、候補地として残っている都市は、スペインのマドリッド、トルコのイスタンブール、そして東京の3都市だ。  今後の選考スケジュールは、「今年3月にIOC(国際オリンピック委員会)の評価委員会が3都市を現地視察。7月に各都市がプレゼンテーションを行い、9月7日のIOC総会において開催都市が決定する」(スポーツ紙記者)という流れだが、広告制作関係者のA氏は、今年の年明け早々こんな話を耳にしたという。 「電通内にある五輪絡みの部署では、『五輪が東京に決まった』という話が、まことしやかに囁かれているそうです。すでに電通は、東京五輪開催決定で業務を動かしており、同社にはCM料等、2000億円もの大金が入るとか」  スポーツビジネスに明るい別の大手広告代理店関係者に話を聞くと、「常識的には、この段階で決まるということはまずあり得ない。ロンドン五輪に出場した選手らの告発によって暴力やパワハラが明らかになり、全日本女子柔道の園田隆二監督が辞任した件で、むしろ開催は厳しいという見方もある」と語り、一見、眉唾の与太話にも聞こえる。だが、2000億円という金額と、五輪、そして”広告界のガリバー”電通との関係をひもとけば納得できる部分も少なくはないという。本誌でも再三指摘した電通をめぐる五輪ビジネスについて、まずはその歴史を再考してみよう。  11年に亡くなった電通のドン・成田豊元会長の、「権利の根っこをつかむ」という志とともに、84年ロサンゼルス五輪から始まった電通のスポーツビジネス。それ以降、電通はサッカーW杯、世界陸上などの国際的なスポーツイベントのスポンサーシップ販売権、テレビ放送権を獲得してきた。  06年トリノ五輪と08年北京五輪の2大会で198億円、10年のバンクーバー五輪と12年のロンドン五輪で325億円、14年のソチ五輪と16年のリオデジャネイロ五輪で360億円と、大会ごとに高騰を続ける五輪の放送権料だが、「放送権料は、NHKと民放が共同で番組制作をする放送機構・JC(ジャパンコンソーシアム)がIOCに支払っていますが、日本国内における五輪のテレビCM販売権は電通が独占的に持っています。電通はCM枠を売る際、約20%の手数料を取るといわれますが、そのCM料は、五輪の放送権料によって決まります。それ故、五輪の放送権料が上がれば上がるほど、電通の取り分は多くなることに。04年のアテネ五輪における電通の大会売上高は150億円超といわれますが、大会ごとにその額は増えていっていることになります」(全国紙運動部記者)  このように、五輪とは切っても切り離せない電通だが、20年の五輪が東京開催となれば、その売上額の桁はまるで違ってくるという。 「五輪の大会演出・プロデュース、20年までの7年間に行われる五輪関連イベントのコーディネート、グッズのライセンス契約ビジネス、そして広告需要の拡大……数えきれないほどの五輪関連ビジネスが発生するはずです。事実電通は、自社が仕掛けて開催された02年の日韓共催サッカーW杯では、4年の準備期間でCMやライセンス契約などにより、計1000億円もの収入を得ています。倍近い準備期間がある東京開催の五輪では、当然ながら収入も倍額に達すると考えているようです」(同)  日韓W杯の倍──つまりそれは前述の電通社員が発した「2000億円」と確かに合致するのだが……。 「スポーツ局や関連部署の社員の間では、東京開催決定は周知の事実だそうです。確率でいうと、99%とのこと」(前出・A氏)  怪情報のひと言では片付けられない、とまではいわないが、少なくとも電通社員の中には”その気”になっているおめでたい輩もいるということだ。が、なぜここまで早く東京開催が決定したというのか。前出の運動部記者は、五輪の実態を踏まえて、こう口にする。 「76年モントリオール五輪で10億ドルもの赤字を出したIOCは、未来永劫五輪を継続開催させていくために、84年のロス五輪以降、大会収支の黒字を目指し大会を商業化していきました」  そのためには、大会運営費の半分以上を、各企業からのスポンサー収入で賄う必要があるというが、「スポンサーとして五輪にカネを出す企業は、当然ながら投資額以上のリターンを求めますよね。その効果値がダントツで高い開催地が、今世界経済を最も牽引している東南アジア市場に近く、密接な関係を持つ東京だったということです](同)  財政破たん間近とも囁かれるスペインでは話にならず、経済発展著しいトルコでも、6億人の人口を持つ東南アジアの消費市場には太刀打ちできないのだ。「安倍首相が連携強化を進める東南アジア諸国連合の存在が、『東京五輪開催』の力強い後押しになった」(同)ようなのだ。  さらに、12年5月の1次選考時、”原発事故による夏季のピーク時における電力不足”と”国民及び都民の低い支持率”の2つが東京の”課題”とされていたが、「電力は、昨夏も原発が止まっていたにもかかわらず問題なかったし、安倍首相は原発の新設まで示唆しています。支持率も、1月30日、都民を対象にした世論調査で、五輪招致の支持率が73%と初めて70%を超えたことを招致委員会は発表しました」(同)と、すでに2つとも解決済みの感すら漂っている。  こうした流れについて、前出の大手広告代理店関係者は「経済状況が不安定なスペインでの五輪開催は難しいだろうが、何らかの政治的理由でトルコが辞退すれば、東京での開催は充分に考えられる」というが……。このご時世、景気の良い話に鼓舞する一部の電通マンの気持ちはわからなくもないが、さすがに早計ではなかろうか? (構成/編集部) 「サイゾーpremium」では他にもオリンピック利権のウラを暴く記事が満載です!】もはや広告ではペイできない? 325億円にまで高騰する日本の放映権料 不良債権化する五輪放送野球の日本代表選手たちとの一夜の事件も告白!? 宇津木妙子と安藤美佐子が語る女性アスリートの恋愛櫻井翔と中居正広は既定路線? ジャニーズのポチと化したテレビ局が挑む五輪中継
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トップ企業の爆弾──トラブル続きのジリ貧ドコモが悩むスマホ対応遅れ

――「サイゾーpremium」から、今ホットな話題に関する記事をお届け!!  6日、ついにドコモが今秋にもiPhoneを発売する見通しになったとマスコミ各社が一斉に報道し、iPhoneを待ちわびていた向きからは「やっとか!」と期待が膨らむ声も聞かれました。しかし、一転してドコモは「決定した事実はございません」とコメントを発表し、ドコモユーザーは情報に踊らされ溜め息。はたして、ドコモからiPhoneが発売される日は本当にくるのか…。  サイゾーでも過去に、ドコモの対応の遅れに関して指摘していました。ここでは、ドコモがなぜスマホ対応に乗り遅れていったのか、いま一度振り返ってみたいと思います。 ■今回のピックアップ記事 『トップ企業の爆弾──トラブル続きのジリ貧ドコモが悩むスマホ対応遅れ』(2012年2月号特集『2012年版経済【秘】白書』より) ──ソフトバンク、auにiPhoneを握られ、シェアトップながらスマホ市場でも先行きの見えないNTTドコモ。焦りのためか、急速な「スマホシフト」移行に社内体制が追いついていないという声もあり、「Xi」(クロッシィ)対応のiPhone5を最終兵器として持ち出してくる可能性も!?
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(絵/小笠原徹)
 ケータイ業界全体がスマートフォンへと明確に舵を切った2010年。続く11年は、その影響がさまざまなところに表れ、業界そのものが変質しつつあることが明らかになった。その中でシェアトップのNTTドコモ(以下、ドコモ)は、上半期は東日本大震災による被害と復旧対応が大きな負荷となりおとなしかったものの、夏以降は数多くのスマートフォン(以下、スマホ)を発売するなど、存在感を見せつけた。  しかし年末も押し迫った12月、そのドコモを大きなトラブルが襲った。ドコモのスマホからメールを送ると、相手に届いた際に送信元のメールアドレスが他人のものに置き換わるという障害が発生し、約10万ユーザーが影響を受けたのだ。通信サービスの根幹にもかかわる事故の要因に、急増するスマホによるシステム負荷の増大があるとドコモが発表したものの、一部の専門家は「古い電話の常識にとらわれて、スマホの特性を見誤ったドコモのシステム設計ミスだ」と指摘する。  スマホにまつわるドコモのトラブルはこれだけでない。11月には富士通製スマホ「REGZA Phone T-01D」の通話・通信ができない場合があるというトラブルが発売初日に判明し、即日販売を停止するという醜態をさらした。これほど深刻ではないものの、スマホの不具合は頻発しており、不具合を修正するために公開した更新ソフトウェアに再び不具合が見つかり、公開を中止するといったドタバタ劇まであった。  これまでも端末やサービスのトラブルは、ドコモのみならず、他のケータイ事業者やフィーチャーフォンでも起きてきた。しかし今回は、"スマホ版iモード"とも呼ばれるspモードのための新しいシステムや、通話・通信という根本的な機能にかかわるもの。要は、スマホに関しての不具合が多すぎたのだ。こうした事態の背景を、ケータイ関連ニュースサイト「ケータイWatch」の湯野康隆編集長は、「今までのドコモにはなかったミスが続いている。スマホの作り方がフィーチャーフォンとは根本的に変わったことで、機能の検証などが対応し切れていないように見える。何か根本的な問題があるのでは?」と指摘する。  ドコモが抱える問題はまだある。ケータイ市場が飽和しつつある中で、他社ほど積極策を打ち出せずにいるドコモは、ナンバーポータビリティによって他キャリアへ転出するユーザーが、他キャリアから転入してくるユーザーよりも、常に多い状態が続いている。さらにソフトバンクに続いてKDDIまでもがiPhoneを扱い始めたことで、その傾向に拍車が掛かり、3大キャリアの中で「ひとり負け」状態だ。  そのため、起死回生の手段として噂が絶えないのが、「ドコモ版iPhone」の発売。11年12月には日経ビジネスが、12年夏にドコモからLTE対応iPhoneが登場するとすっぱ抜いた。ドコモは即座に否定したものの、業界関係者は「さもありなん」と口をそろえる。なぜなら、過去にもドコモからのiPhone発売は噂されてきたからだ。日本で最初にiPhone 3が発売された際も、直前まで業界内では「ドコモから発売される」と決まったかのように語られていたし、iPadの際も同様だった。しかし実際には実現しなかった要因として、ソフトバンク側のアップルへの強い働きかけだけでなく、日本の端末メーカーと二人三脚で来たドコモが、iPhone優遇を求めるアップルの条件をのむわけにはいかない、という事情もあったといわれている。  しかし、今回の噂は、ドコモのLTEサービス「Xi」(クロッシィ)に対応したiPhoneに関するもののため、少々事情が異なってくる。なぜならば、Xiはまだエリアが狭くユーザー数が少ないため、国内メーカーとの競合が小さくて済む。しかも、Xi向け料金プランはFOMA向けプランよりも、すでに割安になっていることから「アップルだけを優遇する」という形を避けられるのだ。真相はまだ闇の中だが、着々と準備が進んでいても不思議ではないだろう。  仮にドコモ版iPhoneが実現したら決定的になるのが、日本でのアップルの存在感だ。11年も話題の中心だったアップル。11年上半期の国内端末シェアではアップルは5位だが、スマホだけのシェアでは2位となった。しかし、週間販売台数ランキングを追いかけると、11年でiPhone 4/4Sがトップ3に入らなかったのは、わずか4週だけ。さらに、4S発売直前の買い控えとKDDIからの発売も併せれば、11年下半期にアップルがさらにシェアを伸ばしている可能性は高い。12年も、噂通りドコモから新型iPhoneが発売となれば、アップルが名実共に国内ナンバー1となる可能性は小さくない。  それに対抗する国内メーカーはどうだろうか? 各社共スマホへと注力し、さらにガラケーの特徴的な機能であった「おサイフケータイ・ワンセグ・防水」の"三種の神器"をスマホにも投入し、海外メーカーとの差別化を図っている。この「全部入りスマホ」が人気となり、ランキング上位に顔を出している。だが、そうした国産スマホに対しては「(処理速度が追いついておらず)操作がカクカクする」といったネガティブな評判も多く、さらには前述の富士通のようなトラブルも起きている。  国内メーカーにおけるこうしたトラブル多発や各社のスマホ無個性化の要因のひとつが、「ソフトウェアのエンジニアリング能力の問題」だと前出の湯野氏は指摘する。「これだけOSのバージョンアップスピードが速いと、そこにキャッチアップできるかどうかの影響が大きい。いくらハードウェアで頑張ってもどうにもならない」(湯野氏)のだという。  では、国内メーカーはこのまま凋落する一方なのだろうか? 一部メーカーはそれに気づき、手を打ってきている。その代表がシャープだ。 「11年に入ってからシャープは、大幅に組織をいじっているようです。春先からの人事異動をよく見ていると、新しい組織ができているのがわかるので、ソフトウェアに対する考え方が少しずつ変わってきている感じがありますね」(同)  スマホ時代が到来し、キャリアもメーカーも、ソフトウェア分野での技術力における重要度が大幅に上がっている。それは単純な人材や資産の問題だけでなく、企業組織の問題もある。それにいち早く気がつき、対応できた企業が、12年には大きく伸びることになりそうだ。 (文/青山祐輔) 「サイゾーpremium」では他にもIT業界の動向に迫る記事が満載です!】iPhone人気が自爆を招く!? ソフトバンクが繰り返す黒歴史アップルの厳しい対外姿勢の理由――サムスン裁判のウラではアンドロイド陣営を切り崩し!?世界のドクター・中松が大胆発言!?「iPhone5は半世紀前に私が考案していた製品だ!!」
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