ヤワラが金を獲ったあの夏。ビール片手に『柔道部物語』……あの頃の私

(C)安彦麻理絵

 巷では、オリンピックが始まっている。が、いまひとつ、なんだかピンとこない。気がつけば始まってた、という感じ。「え? もうそんな時期??」みたいな。私だけがそうなんだろうか、と思ったりもしたが、そうじゃなくて、なんとなく世の中みんな「うそ!? もうオリンピック!?」って思ってるような気がする。そのくらい、なんだか今ひとつ盛り上がりに欠けてると思う。これがもし「東京でオリンピック」なんてことになってたら、一体どうなってたんだろう? お祭り騒ぎを装いつつも、なんだかみんなシラケてそうな気がする。

 とはいえ、なんとなく見てしまった開会式。洗濯物を干しつつ、子どもらの世話に追われながらだったので、そこまでテレビにがぶり寄って見てたわけじゃないんだが。冒頭、ジェームズ・ボンドに扮したダニエル・クレイグ登場に、ナニゲにココロを奪われた。子どもらに、腹減っただの何だの、ギャアギャアせがまれながらも、ヘリからパラシュートで飛び降りるボンドを見て……「あああ……私もこんな人生を送りたかった……」と、自分の生き様に思いを馳せてしまった。それにつけても、ボンドだけではなくビートルズやらハリーポッターに、Mr.ビーンも登場だの、イギリスってナンダカンダと持ちネタの宝庫で感心した。音楽監督がアンダーワールドってのにもビックリしたし。ポール・マッカートニーの顔が、まるでオバちゃんみたいだったのにもビックリした。ところで、Mr.ビーンが出てきたんで、「じゃあもしかして、アブファブも出る!?」と期待したが、まぁ、当然出てきませんでした。

夏の怪談スペシャル! 安彦麻理絵の「本当にあった私の不思議体験」

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(C)安彦麻理絵

 夏。夏といえば「怪談」である。先日、工藤美代子さんの『なぜノンフィクション作家はお化けが視えるのか』(中公文庫)という本を読んだ。久々の怪談本。工藤さんの本は、いわゆる巷の怪談本とはひと味違って、なんていうか「コワイ話の中にも、人生のビミョーな話が、ほどよくトロっと混ぜ込まれてる」みたいなカンジで、そこがすごくおもしろかった。全編、工藤さんの体験談である。読んでいくうちに、自分も工藤さんに触発されて、「私のフシギ体験」を総括してみたくなった。以下、数少ない私のヘンな体験、である。

ファンタ片手に子どもにキレる……「だらしない感じのデブ」が醸す不幸オーラ

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(C)安彦麻理絵

 暑い。ここ最近で、ものすごく暑くなってきた。すぐに汗で顔がグダグダになるので、化粧なんてする気にもならない。しかも、右目の瞼に、また、ものもらい。5月から頻繁に、腫れたり治まったりの繰り返しで困っている。今月頭にも眼科に行ったのだが、またしつこく再診。前回はペテン師みたいな顔の男の医者にみてもらったのだが、今回は50がらみの女性のお医者さんにみてもらった。彼女は私の顔を見るなり、「ちゃんと眠って疲れとってます?」と言ってきた。「ストレスもねぇ、原因のひとつだから~」という、さりげない言葉に、私は思わず「実はうち、1歳と2歳と4歳の子どもがいて……」と、ポロリと言ったら、「あなた!! それは疲れるわぁ~、大変よぉ、40歳すぎてそんな小さい子どもの面倒みてたら~~!!」と、激しく同情された。私は医者にそう言われて……ただただ、ひたすらうれしかった。

ファンタ片手に子どもにキレる……「だらしない感じのデブ」が醸す不幸オーラ

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(C)安彦麻理絵

 暑い。ここ最近で、ものすごく暑くなってきた。すぐに汗で顔がグダグダになるので、化粧なんてする気にもならない。しかも、右目の瞼に、また、ものもらい。5月から頻繁に、腫れたり治まったりの繰り返しで困っている。今月頭にも眼科に行ったのだが、またしつこく再診。前回はペテン師みたいな顔の男の医者にみてもらったのだが、今回は50がらみの女性のお医者さんにみてもらった。彼女は私の顔を見るなり、「ちゃんと眠って疲れとってます?」と言ってきた。「ストレスもねぇ、原因のひとつだから~」という、さりげない言葉に、私は思わず「実はうち、1歳と2歳と4歳の子どもがいて……」と、ポロリと言ったら、「あなた!! それは疲れるわぁ~、大変よぉ、40歳すぎてそんな小さい子どもの面倒みてたら~~!!」と、激しく同情された。私は医者にそう言われて……ただただ、ひたすらうれしかった。

「アンタ全部食べていい!」弁当ひとつで夫にキレる、めんどくさい私

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(C)安彦麻理絵

 先日、子どもらを連れて散歩がてら、早稲田大学内にある大隈庭園へ行ってきた。天気も良かったので、けっこう子ども連れが多かった。ちょうど昼頃だったので、大学近くで買ったたこ焼きと弁当を、子どもらにフガフガと食べさせた。たこ焼きはどうも熱くて食べづらかったらしい。オムライス弁当はうまかったようだ。私も小腹が空いていたので、チャーハン弁当に手を伸ばしたら、夫が「全部食べたら駄目だからな!!」と、いきなり釘を刺してきた。急にそんなふうに言われて、思わず怒りがこみ上げてきた私。「全部なんて食べないよ!! 何それ!! なんか腹立ってきた!!」なんだかよくわからないが、胃袋をグニュっと鷲掴みにされたようなイヤ~~~な気分。また始まった、とでも言いたげに、夫はウンザリした顔をしている。

「いらないよ!! もう食べないから!! アンタ全部食べていい!!」

辻希美はもうメガネを外さないのか? なんでヤンキーはメガネをしないのか?

(C)安彦麻理絵

 今日は、赤子を東京女子医大に連れて行く予定。というのも、来月、赤子が「でべその手術」をするからである。(でべそ、ほっといちゃいかんのだそうだ。)手術は全身麻酔になるらしい。なので、そのための検査だそうである。血液検査だのなんだの。正直、めんどくさい。だって、病院って、いくら予約入れてたって、結局すんげぇ待たされるんだもの。

 ところで、話は変わるのだが。辻希美はもう「メガネ」を外さないんだろうか? 気が付けば、いつもあの、デカい黒ぶちメガネをかけてるような気がする。なんか、アラレちゃんみたいなメガネ。要するに、なんだかすごく80年代っぽいデザインのやつ。だから、43歳の私からすると、全くオシャレな感じに見えない。辻希美のメガネを見ていると、なんだか「あの時代」がジワジワと思い出されてきて、かなりこっぱずかしくなってしまうのは、私だけだろうか? 「あの時代」そして「あの時代を生きていた頃の私」「私の黒歴史」が、芋づる式に思い出されて、恥ずかしさのあまり悶絶したくなる、困ったメガネだ。それにしたって今時は、色んなデザインのモノが売られてるであろうに、なんだってあんな野暮ったいメガネをかけてるんだろう? まるで「ドンキとかハンズで売られてる変装用のメガネ」にも見える。せっかく可愛いのに、なんであんな80年代メガネ……そういえば、益若つばさもやたらとメガネをかけている。

「カワイイの残骸」を顔からかき集めても、気持ち悪いといわれる中年のオチ

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(C)安彦麻理絵

 43歳になった。42歳までは「30代の延長」という感じだった。しかし、43歳になったら「……あら……?? あそこに蜃気楼のように見えるあの扉は、あれはもしかして『50代の扉』??」というふうに、今まで見えなかったものが、見えるようになってしまった。きっと、45歳になったら、ふいにポンと肩をたたかれ、振り返ると「50歳の私」が、薄ら笑いを浮かべてるような気がする。

 トシをとって、良かった事、悲しい事、それは両方ある。「悲しい事」に関して言えば、それはやはり周囲で「病気」だの「死」だの、そんな楽しくない出来事が、今までよりもドッと増えた事。私の両親も、もう若くない。何やら色々病院通いしているみたいだ。親戚のおじさんも最近、死んでしまった。元気だと思っていた知り合いのオバさんも、手がリウマチで動かしづらくなっていた。みんな、どこかしらにガタがきている。そうして、順番にお迎えがきて、みんなポロポロと死んでいくのか。そんな場面に、これからどんどん直面していかなければならないのだ、と思ったら、本当に悲しくて泣きたくなった。もっと若かった時には、こんな事、考えた事もなかった。

「カワイイの残骸」を顔からかき集めても、気持ち悪いといわれる中年のオチ

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(C)安彦麻理絵

 43歳になった。42歳までは「30代の延長」という感じだった。しかし、43歳になったら「……あら……?? あそこに蜃気楼のように見えるあの扉は、あれはもしかして『50代の扉』??」というふうに、今まで見えなかったものが、見えるようになってしまった。きっと、45歳になったら、ふいにポンと肩をたたかれ、振り返ると「50歳の私」が、薄ら笑いを浮かべてるような気がする。

 トシをとって、良かった事、悲しい事、それは両方ある。「悲しい事」に関して言えば、それはやはり周囲で「病気」だの「死」だの、そんな楽しくない出来事が、今までよりもドッと増えた事。私の両親も、もう若くない。何やら色々病院通いしているみたいだ。親戚のおじさんも最近、死んでしまった。元気だと思っていた知り合いのオバさんも、手がリウマチで動かしづらくなっていた。みんな、どこかしらにガタがきている。そうして、順番にお迎えがきて、みんなポロポロと死んでいくのか。そんな場面に、これからどんどん直面していかなければならないのだ、と思ったら、本当に悲しくて泣きたくなった。もっと若かった時には、こんな事、考えた事もなかった。

初・胃カメラも初・セックスもコツは、単なる筒となり“コーコツ”とすること

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(C)安彦麻理絵

 先週金曜日、えらい目にあった。生まれて初めて救急車で運ばれた。突然、モーレツな胃の痛みに襲われたのである。それこそ、脂汗ダラダラで、くの字になったまま動けないくらいの痛み。息も絶え絶えで、目が「白眼」になってるみたいな激痛。朝の7時頃の話である。あまりにもキツいもんだから、私の代わりに、夫が子どもらを保育園に連れてっいったのだが。一人になった途端、痛みはどんどん激しさを増し、ついには耐えきれなくなり、自分で救急車を呼んでしまった……というのが、事の顛末である。あれは何だったのだろう、一体。

 最近、木嶋佳苗対談でご一緒させて頂いた、ライターの神林広恵さんが、「佳苗仕事をするようになってから、なんだかろくな事が起きない」とボヤいていたが、私もそんな「佳苗の呪い」に、やられたのだろうか? てゆうか、「呪い」というよりも、なんていうか、「サバにあたった」とか、「生牡蠣にあたった」みたいな、そんな感じかもしれない……「佳苗にあたった」。ウホウホ言いながら、フグやら生牡蠣に舌鼓を打つように佳苗についてベラベラ喋ってたら、思いっきり中毒になった、みたいな、そんな気がする。「毒を食らわば皿まで」とは言うけれど、深入りのしすぎは要注意という事か?

「こいつはどうも胡散臭い」女の妖怪アンテナを刺激する“園山真希絵”

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(C)安彦麻理絵

 先週、ライターの神林広恵さん、高橋ユキさんと座談会をしてきた。テーマは「木嶋佳苗」であった。お二人とも佳苗取材をガンガンやってらっしゃるので(高橋さんは妊婦さんなのにガンガンやってる……凄い)、とにかく佳苗知識がハンパない。ものすごく色々勉強になった。女の人生、冥府魔道。佳苗、聞けば聞くほど「なんだかよくわからない女」である。普通は死刑判決が出たら、それなりな「驚愕リアクション」があるものなのに、佳苗の場合は、何だか「他人事を聞いてる」みたいなふうだったそうである。別に「ふ~~ん」て感じで。これは相当神経が「図太い」という事なんだろうか……?