芸能界のドン・周防郁雄氏は控えめな男!? 気鋭のノンフィクション作家も、レコ大買収騒動には迫れず……

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「週刊文春」(11/17号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「<FBI長官、プーチン、イーストウッド…>『トランプ応援団』だョ! 全員集合」(「週刊文春」11/17号) 「『トランプ大統領で本当に良かった』と、大マジメに話す人たちの声に耳を傾けてみた」(「週刊ポスト」11/25号) 「トランプが世界経済をぶっ壊す」(「週刊現代」11/26号) 1位 「芸能界のドン・周防郁雄<バーニングプロダクション社長>がすべてを語る」(「週刊現代」11/26号) 2位 「レコード大賞審査会<11・7>『オフレコ議事録』」(「週刊文春」11/17号) 3位 「『黒田総裁』白旗で『日本銀行』と『日本財政』の環流先」(「週刊新潮」11/17号) 4位 「『プーチン』をご贔屓の地元旅館で遇する『安倍総理』の前代未聞」(「週刊新潮」11/17号) 5位 「[フィリピン]イスラム過激派[アブサヤフ]に『69歳の日本人』! 衝撃写真」(「週刊ポスト」11/25号) 6位 「市川海老蔵『京都・祇園で女性問題』全真相」(「週刊現代」11/26号) 7位 「雲隠れのまま辞任! 愛欲の虜『日教組委員長』が『息も絶え絶えです』」(「週刊新潮」11/17号) 8位 「【交際6年、機は熟したか】内田有紀が柏原崇とお忍びデートで向かった子宝神社」(「フライデー」11/25号) 9位 「SMAP香取 解散回避できないなら『アメリカへ行く』」(「フライデー」11/25号) 10位 「『長生きする酒』『早死にする酒』その飲み方がわかった!」(「週刊ポスト」11/25号) 11位 「堺正章“さらばチューボー”22年の長寿番組が年内終了」(「週刊文春」11/17号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週はトランプ大統領誕生のニュースで持ちきりだが、週刊誌は文春、新潮が締め切りが間に合わず、現代、ポストはアラララの内容。  ほかには見るべき記事はないので、トランプ以外は順位なし。  文春も新潮も、朴槿恵(パク・クネ)大統領のスキャンダルがよほどうれしいのか、ともに巻頭でやっているが、これまでの報道を繰り返しているだけで、新味はない。  同様に、小池百合子都知事に関する追及記事も内容が薄くなってきた。小池都知事が、豊洲移転も五輪施設に関しても、一番追及しなくてはならないのは石原慎太郎元都知事である。  だが、本人は逃げの一手だし、小池都知事もイマイチ追及が甘い。この辺が小池の限界かもしれないが、それでは都民が許さない。  焦点は、小池が最後の詰めをどう持っていくのかに絞られた。トランプ誕生で一番ホッとしているのは、世間やメディアの関心がアメリカに向かったことで、少し休めると思っている小池都知事本人ではないのか。  文春が、堺正章の『チューボーですよ!』(TBS系)が年内で終了すると報じている。22年続いた長寿番組だ。始まった頃はよく見ていた。アシスタントの雨宮塔子と堺の掛け合いが面白く、街の巨匠といわれる「うまい店」が紹介されるのも楽しみだった。  最後に雨宮がゲストに、作った料理に「星いくついただけますか?」と聞く。三つ星が最高で、堺が「星三ついただきました~ッ」と喜ぶのが決まりだった。深夜番組のひとつのスタイルを作ったが、堺も70歳、体力的にキツくなったから降板するそうだ。  先夜、友人たちとの酒の席で、フリーはいくつになったら現役を退くべきかという話題になった。私は70歳が線引きではないかといったが、気がついたらもうすぐ71になる。現役を退くタイミングを逸してしまった。そろそろ消えなければ。  ポストに、酒の飲み方で長生きできるという記事がある。飲んべえとしては見逃せない。  11月2日、フランスのパリで開かれた「世界がん会議」で、アルコールを最も発がん性が高いグループに分類したという。アルコールはアスベストやダイオキシンと同じだというのだから、ビックリポンだ。  アルコールが肝臓で分解されると、アセトアルデヒドという発がん性物質がつくられる。日本人の44%は、これを分解する酵素の働きが遺伝的に弱く、がん化する危険性が高いというのである。  えらいこっちゃ。酒は命を削るカンナといわれる。なんとかならんのか?  週3日、休肝日を設けろといわれるが、そんなもんムリやで。また、焼酎やウイスキーのお湯割りは、食道や胃に負担がかかるから、水割りのほうがいいそうだ。  キムチ鍋なども、キムチに含まれる香辛料が食道や胃に強い刺激を与えるからよくない。理想的なのは湯豆腐だという。豆腐にはLシステインという、代謝を促進するアミノ酸と細胞膜を構成するレシチンが含まれているから、内臓へのダメージを減らす効果あり。白菜、ネギ、ニラも、細胞の修復効果ありだそうだ。  飲んだ後のシメには、お茶漬けやラーメンではなく、蕎麦がいい。とろろ蕎麦やなめこ蕎麦がオススメ。  今夜は、湯豆腐となめこ蕎麦で酒盛りと行こうか。だが、一番いけないのは飲みすぎだそうだ。ご注意あれ!  ところで先週、トランプ新大統領誕生に唯一間に合ったのがフライデー。暴言王トランプに「日本はひどい目に遭う」とタイトルを打っているが、ここに書くべき新たな情報はない。  同誌はSMAP解散について、香取慎吾が「解散できないならアメリカへ行く」と言っていると報じている。「いつジャニーズを辞めてもいい」「芸能界に未練はない」「アメリカへ行って、好きな絵を描きたい」と周囲に公言しているというのだが、読んでみると、解散が回避されればアメリカ行きはあり得ない、NHK『紅白歌合戦出場』も、特別枠で出場することは可能で、NHK側との交渉は続けられているというから、お騒がせグループのわがままがいまだに続いているようである。  いい加減、いい年なんだから、各人が今後の活動についてはっきり意思表示をするべきではないか。  同じフライデーが、6年越しの付き合いになる内田有紀と柏原崇が、忍んで行ったのは日光東照宮のすぐ近くにある二荒山(ふたらさん)神社だったと報じている。  ここには「子宝石」と呼ばれる巨大な石があり、子どものいない人は子を授かり、妊娠中の人は安産だといわれているそうだ。  内田は40歳、柏原39歳、ともにバツイチ。内田にとっては子どもが授かれば、高齢出産となる。結婚、出産となるのか、はたまたその逆か。どちらにしても、めでたいことになりそうだ。  私は、デビュー当時の内田を知っているが、素直なかわいい子である。幸せを祈りたい。  以前、新潮が報じた、日教組委員長・岡本泰良氏の不倫&組合費の私的流用疑惑だが、逃げ隠れしていた岡本氏が「雲隠れのまま辞任」するそうだ。  だが、こうした前代未聞の不祥事にも、「辞任は当然ですが、本来、組合員が横領で告発しても良いレベルの案件。そうした動きがひとつも見えてこないのは教育者の団体として情けない」(教育評論家・森口朗氏)。新潮の言うように、この組織自体が息も絶え絶えなのだ。  現代が珍しく市川海老蔵の女性スキャンダルと思ったら、この話はすでに月刊誌「新潮45」11月号で取り上げていたそうだ。  その後追いだが、祇園の未成年の舞妓Mさんが、『都をどり』の出演を最後に今年の5月に引退したことから、以前からMをかわいがっていた海老蔵が手を出した、というウワサが立っているというのだ。  彼女、海老蔵のブログにもたびたび登場していたそうで、そりゃあ、かわいい子だそうだ。  あの海老蔵ならやりそうだ。そう思われるのも人気のうちだが、読む限り、Mの父親の具合が悪く、それが辞めた理由だそうだ。  妻ががんで苦しんでいるのに、亭主が祇園で女と遊んでいるとは……と、勢い込んで取材したのだろうが、今の海老蔵は暴れていた昔とはチト違うようである。  まあ、あれほど「色悪」を体現している役者もいないから、モテるのはしょうがないと思うがね。  ポストは、外務省と公安が追いかけているという日本人男性(69)が、イスラム名を名乗り、武器を持って過激派と行動を共にしているという情報があると報じている。  この男は、2010年にフィリピンでイスラム過激派に拉致された人物の可能性が高いというのである。  日本に妻子がいたが、フィリピンで現地の女性と結婚し、貿易やレンタルビデオ店を経営していたという。その後、ミンダナオ島に移り、鍼灸診療を行う店を開業したが、04年頃に消息を絶ったそうだ。  以前、イスラム教が好きだと言っていたという。入手した写真では、戦闘服を着てカラシニコフを構え、精悍な顔つき。  ベトナム戦争のころは、日本から志願して米軍に入った日本人もかなりいた。イスラム過激派になった日本人がいてもおかしくはないが、なぜ戦闘員になったのかを聞いてみたいものだ。  新潮が、プーチンロシア大統領が訪日するとき、安倍首相が、自分の贔屓の地元・山口県長門市にある老舗旅館「大谷山荘」を使うのは、「故郷に錦を飾りたいだけ」(政治評論家・森田実氏)だと批判している。  だがこの旅館、創業から135年、天皇も泊まったことがある名門旅館で、それにしては平日朝夕食付きで1人1泊2万円前後だというから、比較的リーズナブルだと思う。  いいではないか、故郷に錦を飾るのは。こんな言葉は今では死語に近いが、「少年よ、大志を抱け」と同じく、忘れてはいけない言葉だと思うよ。  同じ新潮が、日銀黒田総裁の「失敗」を取り上げている。任期中に物価上昇率2%は達成できないと黒田総裁は白旗を掲げたが、ゴメンで済む問題ではない。  何しろ「10月31日の時点で日銀が抱える長期国債の銘柄別残高は348兆4,117億円」(シグマ・キャピタルの田代秀敏チーフエコノミスト)にもなるのだから。  日銀には7兆円以上の自己資本があるが、「これを含み損に補填したとしてもまだ追いつかず、現状では差し引き約1兆7,000億円の債務超過になっている」(同)という。  数字を見ているだけで気の遠くなる金額であり、インフレになって銀行間の取引金利を引き上げ、物価を抑制しようとしても、政策金利を1%上げただけで3兆円の金利を日銀は払わなければいけないそうだ。  そうなると、手持ちの自己資本など2~3年で消えてしまう。私には何のことかさっぱりわからないが、黒田日銀の大失敗は日本経済に暗い影を落としたことだけは間違いない。昔なら、切腹ものだ。  文春が報道した「レコ大」大賞をカネで買ったというスクープは、ほとんどのメディアがダンマリを決めているが、11月7日にTBS本社で今年のレコ大の2度目の審査会が行われたそうだ。  だが、この問題を調査しようという声は上がらず、今年も、バーニングプロダクション周防郁雄氏の息のかかったライジングプロのふわふわ「フワフワSugar Love」や西内まりやの「BELIEVE」、バーニング幹部の某氏が推す西野カナが有力だという。  自浄作用のない業界は腐敗し、潰れる。これが一番当てはまるのが、芸能界であることは疑いようがない。  現代がレコ大を含めて芸能界を牛耳り、ドンの名を欲しいままにしているバーニングの周防氏をインタビューしている。  このところ、芸能界の裏話を追いかけて連載しているノンフィクション作家の田崎健太氏がインタビューしている。  周防氏も75歳。こうしたインタビューに出てくることは珍しいから、出しただけでも、ある種のスクープではある。  だが、いま出すのなら、文春のスクープについて聞かなければ何にもならないと思うが、それが条件なのであろう、今回はそれについて聞いていないのがもの足りない。  新栄プロという演歌専門のプロダクションで働き始め、運転手をやったりサイン色紙を売ったりと、それなりに頑張ったそうである。  懐かしいTBSの音楽プロデューサー渡辺正文氏の名前が出たり、バーニングの由来、郷ひろみ移籍問題、メリー喜多川氏のことなど話してはいるが、どうということはない内容である。  田崎氏は周防氏が「ぼくは口下手なんです」と言ったとか、「想像とは異なり、芸能界の『ドン』は最後まで控えめな男だった」と書いているが、私が知る限り、彼は酒は飲まないが、舌はかなり回るほうである。  田崎氏も、「ところで、レコ大の1億円の話ですが、あれは本当なんですよね」と、聞いてみたらよかったのに。そうすれば、周防氏が無口で控えめではなく、すごみのある饒舌ぶりを聞くことができたはずである。  そういう意味でも、残念なインタビューではある。  さて、トランプの話題に行く前に、現代に謝らなければいけない。  先週号で現代は、「えっ、えっ、トランプ? アメリカ大統領選大どんでん返し」という特集を組んでいたのを、まったく扱わなかった。  もちろん、記事を作った時点ではクリントン優勢で、「トランプ? 冗談だろ~」というのが大勢だった。  私もそう信じていたから、現代を読むことさえしなかった。失礼した。  これは現代のスクープである。今から読み直しても、今週の現代の記事よりナンボかいい。  ということで、トランプに行こう。  ドナルド・トランプ氏が45代米大統領に就任することが決まった。最悪と最低の大統領選は、最低が制した。  世界中のメディアが“衝撃的”“驚愕”という表現で、トランプショックの大きさを表した。トランプ勝利は、アメリカメディアの敗北をも意味する。ほぼすべてのメディアは、したり顔でヒラリー・クリントン支持を表明した。彼らは民意を汲み取っていなかったばかりか、メディア不信を増大させ、反発を招き、トランプ支持への流れに手を貸してしまったのである。  日本のメディアだが、11月10日の読売新聞の1面に掲載された国際部長・飯塚恵子氏の冒頭の言葉が、メディアがいかに民意に無知であったかをよく表している。 「米国で、こんなに怒りや不満を抱え、『疎外』されていた人が多かったのか、と驚くばかりである」  11月5日に放送されたNHKスペシャル『揺らぐアメリカはどこへ 混迷の大統領選挙』は、白人労働者層がアルコールやドラッグに溺れ、死亡率が増加するオハイオ州を取材していた。そこで検死官がこう語っていた。 「こんなひどいのは経験したことがない。ここは教育もなく仕事もなく、未来や希望もない人々の末路です」  こうした人たちをヒラリーは「トランプ支持者はデプロラブル(惨め)な人々の集まりだ」と逆なでする言葉を吐き、自身の私用メール問題もあり、自滅していった。  トランプ陣営の、選挙方法のうまさも際立っていた。陣営は、選挙によく行く有権者ではなく、普段はあまり選挙に行かないが現状に不満を持つ有権者を掘り起こし、トランプ支持を訴えて投票に行かせた。この手法は、日本の野党がすぐに見習うべきものであろう。  少し週刊誌に触れよう。トランプ当確が伝えられたのは9日の夕方。午前中はまだヒラリー優勢と米メディアは報じていた。これほどの大ニュースだが、残念ながら文春、新潮は締め切りが火曜日で間に合わない。さぞかし臍をかんでいることだろうと思って、朝の新聞を見ると、文春の広告の中に小さいながら「『トランプ応援団』だ! 全員集合」という見出しがあるではないか。  2ページの記事で、冒頭「泡沫候補が、ここまで来るなんて誰も思っていませんでした」というジャーナリストのコメントがあるが、これは「よく戦ったが、結果は」と、どちらにも取れる表現。  クリント・イーストウッドやマイク・タイソン、デニス・ロッドマンらトランプ支持のコメントや、11月7日にトランプと会ったといわれる(新潮によると、石原慎太郎氏も同行する予定だったが、血圧が高く断念した)、亀井静香氏の訪米目的を語るコメントがあるが、これもトランプが負けてもいいような内容である。  末尾の国際政治学者・三浦瑠麗氏のコメントの中に「大統領選の結果を見れば分かる通り、トランプ的なものを支持したのはアメリカの半分で、残りの半分の世界観とは完全に分断してしまったのも確かです」とあるが、これもどちらとも取れる。  結びは「新大統領の前途は厳しい」。新大統領と書いてあるだけだから、トランプが勝った場合でもいいように、この表現にしたのであろう。苦心の跡が、そこここに見られる。  だが、ザッと見たところヒラリーに関しての記事はないようだから、トランプ勝利の可能性を考えて記事づくりをしたに違いない。私も月曜発売の週刊誌をやっていたからわかるが、選挙やスポーツの結果を予測して記事を作ることは難しい。  まして今回のような接戦の大統領選を予測し、記事を作ることは難しかったはずである(もっと広告を派手に打てばよかったのに)。  さらに、先ほども触れたが、現代は「大どんでん返し」とトランプを予想していた。これは天晴れである。私の頃だったら「局長賞」をあげていただろう。  予想せざるトランプ大統領誕生に、安倍首相は特使を出し、新聞報道によれば17日にも会談の予定だという。オバマが現職でいるのに失礼だと思うのだが、安倍の慌てぶりがよくわかる。  各紙の社説も、トランプの手法は「露骨なポピュリズムそのものだ」(朝日新聞)、共和党はネオコンやティーパーティーなどと強調するうちに方向性を見失い、「トランプ氏という『怪物』を出現させた」(毎日新聞)、「米国政治の劣化は深刻である」(読売新聞)、と、日本も同じ惨憺たる状態であることを脇に置いて論じている。  産経新聞などはこの機会に便乗して、安倍首相は「具体的な防衛力の強化策を講じることが不可欠」だと、さらに軍事力を増やせと煽っているのである。  先週のニューズウィーク日本版には「トランプ大統領は独裁者になるのか」という記事がある。  同誌のワシントン支局長は、もしトランプが大統領になったとしても(あくまで仮定としてだが)、トランプはヒトラーでもなければファシストでもない。独裁者にはなれないと断じている。 「実際には、トランプ大統領の時代はごく地味になるだろう。(中略)トランプは自分の能力と男らしさに自信を持っている。とはいえ、三権分立のアメリカの政治制度には太刀打ちできない。(中略)大統領は本質的に立場が弱く、他の人に自分の望むことをさせるには、説得の力を使うしかない」  内田樹氏は『街場のアメリカ論』の中で、アメリカの有権者は表面的なポピュラリティに惑わされて適正を欠いた統治者を選んでしまう彼ら自身の「愚かさ」を勘定に入れて、統治システムを構築していると記している。 「いかにして賢明で有徳な政治家に統治を託すかではなく、いかにして愚鈍で無能な統治者が社会にもたらすネガティヴな効果を最小化するかに焦点化されているのです。そのために配慮されるのは、まず、『権力の集中』を制度的に許さないことです」(『街場』より)  米大統領より、日本の首相のほうがはるかに大きな権限を持っていることは、安倍が日銀に介入したり、安保法制を強行採決したことでもわかる。  劣化した国を「偉大なアメリカを取り戻そう」というだけで大統領の座を得たトランプは、同じようなスローガンを掲げて就任したロナルド・レーガンを思い起こさせる。  好戦的だと思われたレーガンは、ソ連と過去最大規模の軍縮協定を結んだし、ベイルートで米海兵隊兵舎が爆破されても反撃せず、撤退させた。  だがトランプも、批判者を認める柔軟なイデオロギー、交渉力、コミュニケーション力といったよい点を備えているが、「しかし、欠点がそれらを台無しにしてしまう。他宗教へのかたくなな態度、メキシコ人への侮辱、傲慢極まりない姿勢などだ。  トランプが大統領になっても、強烈な個性と弱いものいじめだけで記憶され、取るに足りない存在として歴史の教科書に名を残すだけだろう」と書いているが、トランプ大統領が現実になる前に書かれた文章だとしても、楽観的すぎると思う。  どうせ、失うものなど何もない。既成の政治家は、われわれ貧しい者には目を向けず声を聞いてもくれない。それを聞こうとしたフリをして見せたのが、不動産で巨万の富を築き、弱者のことなど考えたことなどなかったトランプだったところに、アメリカの底知れぬ悲劇がある。  アメリカの背中を追い、アメリカの物真似しかしてこなかった日本は、宗主国の迷走をただ黙って眺めるだけである。そうしてアメリカ、日本、世界の崩壊は早まっていくのだろう。  ということで、月曜発売の現代とポストを見てみよう。ポストはトランプ大統領で本当に良かったと、大マジメに話す人たちの声に耳を傾けてみたと、編集部はそうは思わないが……という姿勢を表に出している。  その上で、安倍首相とトランプはレーガンと中曽根の「ロン-ヤス」関係を超える、「ドン-シン」関係を築くのではと見ている人がいるとしている。  私はこれにロシアのプーチン大統領を加えて、「ドン-プー-シン」となるのではないかと思うのだが。  トランプがいう「在日米軍撤退」ならば、日本は自主独立のチャンスである。アメリカに守られ頼って生きる時代、つまり戦後が終わることになるといわせているが、私は違う意味で「自主独立」の最後のチャンスではないかと思っている。  だが、今のアメリカのポチ・安倍では、そんなことを考えられはしない。  トランプは中間層や低所得者層への大幅減税や法人税の大幅引き下げを公約しているし、奨学金がないと学校に通えない状態を改めると言っているから、トランプノミクスが日本の株を押し上げ、強いドルを目指すから円安になり、来年春には株価2万円台に回復すると、ノー天気な話を取り上げている。  この特集の中で頷けるのは、トランプには暗殺の危険があるということである。  それでなくても東と西海岸では、トランプに反対する大規模なデモが起こっている。イスラム系の住民を追い出すようなことが実行されれば、ISだけではなく、世界中の過激派を敵に回すことになる。命は、いくつあっても足りないはずだ。  ところで、先ほど誉めた現代だが、今週の記事「トランプが世界経済をぶっ壊す」は、あまりいただけない。  最初の、今回の大統領選はエリートとマスコミの敗北というのは理解できる。だが、トランプノミクスで、2月になれば日本株が「爆上げ」し、世界中の景気がよくなるとは、とても思えない。  それも、湯水のようにカネをばらまいて、橋も道路も造り直し、日本の昔のバブルの頃のようなことをやるというのだが、そんな余裕は今のアメリカにはない。  トランプとの付き合い方を、スナイダーという米スタンフォード大学太平洋研究センター研究副主幹がこう言っている。 「いま日本が行うべきことは、ただ一つ。徹底的にトランプ氏に媚びへつらうことです。『日本はあなたのことが大好きです。あなたはとても賢く、素晴らしい人だ。日本国民は、あなたの大統領就任を心から待望している』」  ふざけてるのか? 今だって安倍首相はアメリカに媚びへつらっている。これ以上やったら「バカにしてんのか!」と怒るはずだ。だが、これはアメリカの本音でもあろう。  今まで通り、オレたちの言うことを聞いていればいいのだというのである。  TPPは完全に終わったし(これはよかったと思う)、NAFTA(北米自由貿易協定)も破棄される可能性が高い。  地球温暖化にも無知なトランプでは、世界からバカにされるのがオチだろう。 「イスラム圏からアメリカ企業が引き始めたら、日本の商機が出てくる」などとバカなことをいう人間まで登場させている。  中でも山内昌之東大名誉教授と対談している佐藤勝氏は、 「トランプは、非常に強かで有能な人物であるにもかかわらず、あたかも無能な人物であるかのように描かれてきたことが(当選すると思われなかった=筆者注)原因でしょう。(中略)トランプを歓迎するのは、既存の秩序を変更したいと願う国々。ロシア、中国、北朝鮮などです。日本にはそうした国の言語へのアクセスを持つ人々が少ないがゆえに、トランプが愚鈍な候補であるかのようにカリカチュアライズ(戯画化)されてしまったのです」 と、今になってトランプ有能説を唱えているのは、読んでいてあきれた。  確かに選挙戦略はクリントンより優れていたかもしれないが、これは参謀が優秀だったのだ。もし彼が選挙戦中の暴言を全部ひっくり返すほどの人間なら、少しは彼を見直すかもしれないが、そうではあるまい。  イギリスのEU離脱より、トランプショックのほうが世界はもちろん、日本に与える影響も甚大なはずだ。  談志のオヤジではないが、バカは隣の火事より怖いのである。 【巻末付録】  現代からいこう。巻頭は「深田恭子 未公開水着を独占公開!」。やはり持っている女は、水着でも引きつけるものがある。後半は「密着ルポルタージュ いま急増している 私たちが『女性器を整える』理由」。女性器を「整形手術」する女性が増えているというのである。  中には、セックスするとき痛くて仕方ないという女性もいるようだが、膣力をアップするために手術を受ける人もいるそうだ。ご苦労様。  お次は「中村優 第三話 情熱」。「美しい人妻 並木塔子」。この塔子ちゃんが、意外にいい。  袋とじは「史上最も美しいプロレスラーが帰ってきた! 井上貴子 あの素晴らしいヘアヌードを再び」。彼女まだ現役だそうだ。50歳近いというのに、こちらもご苦労様です。  ポストは巻頭カラーで「朝比奈彩 魅惑のランジェリー」。後半は日本の深夜をコーフンさせた伝説のお色気情報番組「トゥナイト2 美女リポーター大集合!」。そんな番組があったな。  袋とじは、地下倉庫の秘宝写真集第4弾。「真梨邑ケイ」。本格ジャズシンガーで美人。一時は一世を風靡したのに何が悲しくてこんな姿に! 大胆さでいったら、これに敵うものはなかなかない。  体はすこし崩れが目立つが(失礼!)、これを見て欲情しないヤツは男じゃない。  彼女も、もう還暦が近いのか。あの頃はきれいだったね。  あとはいつもの「桐野女史 ワケアリの女」。今週は大胆、欲情させるという2つを見事に体現している真梨邑ケイ、ポストの勝ち! (文=元木昌彦)

レコード大賞1億円不正に「ドンの謝罪」は無意味? “本当のドン”を前にメディアは沈黙で……

motoki1107
「週刊文春」(11/10号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「“レコード大賞のドン”謝罪告白」(「週刊文春」11/10号) 第2位 「いよいよ上がり始めた『日経平均』2017年乱発する『10倍株』を掴め」(「週刊ポスト」11/18号) 「日銀の『極秘レポート』入手 株価1万3000円割れ、1ドル80円の衝撃」(「週刊現代」11/19号) 第3位 「朴槿恵と女帝と元夫 洗脳と我欲で染まった『青瓦台の三角関係』」(「週刊ポスト」11/18号) 「朴槿恵を追い詰めた“ラスプーチンの娘”と“謎のホスト”」(「週刊文春」11/10号) 第4位 「『大麻を取り戻す』安倍昭恵総理夫人が語る高樹沙耶との友情」(「週刊文春」11/10号) 第5位 「<『22時強制消灯』で働き方に大変化が!>今日の一番乗りは誰だ? 電通で急増する『始発勤務』」(「フライデー」11/18号) 第6位 「え? 辞めないの?『籾井続投』説にNHK局内も騒然」(「週刊現代」11/19号) 第7位 「事務所公認を獲得! 『宮沢りえ』が『森田剛』と堂々デートの現場報告」(「週刊新潮」11/10号) 第8位 「『小池劇場』大混乱 暴走ブレーンvsドン内田のスパイ」(「週刊文春」11/10号) 「小池百合子を採点する!」(「週刊朝日」11/11号) 第9位 「『日本一の嫌われ都市』名古屋の生きる道」(「週刊朝日」11/11号) 第10位 「『痛い死に方』ランキングワースト50<史上初の徹底調査>」(「週刊現代」11/19号) 第11位 「『してはいけない運動』『しなくていい運動』」(「週刊ポスト」11/18号) 第12位 「草なぎ剛、本誌直撃に笑顔『SMAP解散回避!』の可能性」(「フライデー」11/18号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週も小粒な記事が多く、新潮などは特集なし(日本のがん治療はここまで進んだという特集はあるが)で、ワイドばかりでお茶を濁している。  とまあ、ぐずぐず言わずにフライデーからいこう。  少し早いが今年1年を振り返れば、熊本大地震、トランプ旋風、ゲス不倫、SMAP騒動の年となるのかもしれない。  今年の掉尾を飾るのは『紅白歌合戦』大トリのSMAPによる「25年間ありがとう」メドレーで決まりだと、私は思っている。  それを後押しするファンの新聞ジャック・イベントが11月1日と2日に行われた。東京新聞の読者投稿ページ「東京くらしネットToKToK」は有料にもかかわらず130人以上の「解散しないで」という悲鳴のようなファンの投書で埋まった。  歌も踊りもたいしてうまくはないと思う5人組がここまでやってこられたのは、こうした熱狂的なファンのおかげである。  5人は顔も合わせないほどギクシャクしているから、一緒のステージに上がるのは無理だという見方がある。いい知恵を授けよう。  ステージに5つの檻をつくり、5人を一人一人入れる。隣が見えないように横には壁をつくる。そうして5人が歌い踊るという趣向だ。  エルビス・プレスリーの映画『監獄ロック』をステージ上に再現すればいい。いかがだろうか。  フライデーは「草なぎ剛、本誌直撃に笑顔 『SMAP解散回避!』の可能性」という記事をやっている。  何のことはない、六本木のカフェに現れた草なぎにフライデーが直撃。 「『紅白歌合戦』に出演することをファンは望んでいます―質問はドアに遮られたが、車に乗り込んだ草なぎはニヤリと笑っていたのである」というだけのものだが、「SMAPの紅白サプライズ出演はあるのか。それを実現させるべく動いている人間が『ジャニーズ事務所内に一定数いる』(ジャニーズ事務所関係者)」そうである。  視聴率40%前後まで落ちた紅白の起死回生はこれしかないだろう。事務所側もこれをやればNHKに多大な恩を売れるから、必死で5人を説得するはずだ。  かくして帝国とまで呼ばれたジャニーズ事務所は、SMAP解散とともに衰退への道を辿るのであろう。  ポストは長生きしたければ、こうした運動をしてはいけないと特集している。  ラジオ体操はオーバー60歳には向いていないそうだ。  なぜなら、ラジオ体操が普及し始めたのは昭和26年頃で、その頃の男性の平均寿命は60.8歳だった。  高齢者の運動能力が低下するのは脚や腰や下半身だが、ラジオ体操には下半身の運動機能を強化したり、維持する運動は入っていないからだという。  1日1万歩というのも、そのスピードではぜんぜん意味がない。電車やバスで座らないと半月板を傷める。  冬の早朝マラソンは脳卒中や心筋梗塞などのリスクがある。ゴルフ・水泳・自転車の死亡事故が増えている。  ベターッと地に脚がつくストレッチは背骨に負担がかかりすぎるというのだ。  先週ポストで、100歳長寿の人たちは肉や天ぷら、カツ、すき焼き、寿司など高カロリーなものを好んで食べていると書いていた。  幸い私の食欲は衰えていないから、この時期、すき焼きで日本酒といきたいね。肉は高いから肉抜きで……と思ったら、葉物がバカ高い。春菊280円、白菜650円。給食を取りやめた小学校も出ている。 「三重県鈴鹿市立の全30小学校と13幼稚園が今年度、給食を2日間中止する。野菜価格などの高騰が理由だ。安い食材に切り替えて給食を続ける自治体が多い中、鈴鹿市は『安全面を重視』して判断したという」(11月4日05時23分asahi.comより)  貧しいヤツは肉はもちろんのこと野菜も食べるなということか。しかりしこうして我が家のすき焼きは、焼き豆腐とタマネギ、シラタキに豚の三枚肉という“布陣”になったのであった。  現代に嫌な特集が載っている。痛い死に方のランキングである。どうしてこんなものをやるのか首をかしげざるを得ないが、怖いもの見たさで読んでみた。  私は肺がんが一番苦しいのかと思っていたが、なんとランキングは第7位である。  1位は膵臓がん。膵臓の周りには太い神経があり、そこにがんが浸潤すると激しい痛みを伴うという。  2位が間質性肺炎。続いて肝臓がん、肺気腫、多発性骨髄腫、上腸間膜動脈閉塞症ときて肺がんである。  先日亡くなった私の友人は肺気腫に肺がんを併発していた。さぞや痛かっただろうに。  いくら痛み止めのモルヒネが効くからといっても、死ぬ間際まで痛みの恐怖とも戦わなくてはいけないのはつらい。  神様、なんとかピンピンコロリと逝かせてください。  ところで、嫌われる都市というのがある。井上章一氏が書いた『京都ぎらい』(朝日新聞出版社)は大ベストセラーになったが、これは愛憎半ばするから売れたのである。  誰かが『名古屋ぎらい』などという本を出したら、見向きもされないのではないか。  週刊朝日によれば、名古屋市がインターネットで国内8主要都市の「都市ブランド・イメージ調査」を実施したら、トップの京都が37.6ポイントだったのに、名古屋はわずか1.4ポイントで、ぶっちぎりの最下位だったそうだ。 「名古屋のネガティブイメージは、1980年代にタモリが『名古屋人はエビフライをエビフリャーと言う』などと嘲笑したネタをルーツとする。『名古屋弁はみゃーみゃー言ってうるさい』『田舎臭い』などと、さんざん揶揄され、土壇場で誘致に失敗した88年の『名古屋五輪』の悪夢も、外国人タレントのコンサートの“名古屋飛ばし”も、コンプレックスに苛ませるに十分だったのだろう」(朝日)  豪華なモーニングセットで名高い喫茶店文化も、みそかつ、ひつまぶしも名古屋の名を高めるまでにはいっていない。  さらに名古屋のイメージを堕としている(失礼!)河村たかし名古屋市長は、名古屋は戦時中軍需都市だったため、都心部はほとんど焦土と化した。戦後は消失した路地を以前のように復興することなく広い道路をつくることにしたため、名古屋は人工都市で風情も情緒もなくなってしまったという。  地元で有名な学者が名古屋を「消毒都市」とネーミングしたそうだ。  トヨタのおかげで産業都市になり金儲けでは圧倒的に日本一になったが、では名古屋の魅力とは? と考えると、たしかにあまり思い浮かばない。私は中村区にある「中村遊郭跡」が好きだが、今はソープランドばかりになってしまっているのが残念だ。  さて、小池百合子劇場に翳りが出てきたようだ。小池都知事は豊洲市場の主要施設の下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、11月1日、中西充副知事(当時・中央卸売市場長)ら8人が独断的に盛り土をしなかった責任者として認定するという検証報告書を発表した。  小池都知事は現役職員の懲戒処分、退職者へも対応するよう指示した。これは当然の処分ではあるが、本丸に迫っていないと思う都民は多いはずだ。  当時は石原慎太郎知事時代である。市場の敷地全体に盛り土をする整備方針を決定したのも石原都知事自らである。  小役人たちの習性として、親分の決定事項を覆すようなことを自分たちだけでやることなどあり得ない。万が一やったとしても、スパイ網が張り巡らされている伏魔殿では、隠し通せるはずはない。  小池都知事は石原氏を議会に呼んで喚問するべきである。できないなら遠からず小池は支持を失う。  朝日は小池の3カ月を採点している。朝日の採点では「政治力は4」。「自民党とつかず離れずを演出する。なかなかの『曲者』ぶり。綱渡りの危うさはあるものの、本誌は政治力に5点満点中、『4点』をつけた」(朝日)。 「発信・パフォーマンス力は5」「行動力・リーダーシップは4」「おしゃれ度は4・5」。だが、問題は「政策立案力は3」である。豊洲移転や五輪施設問題など大向こうウケするテーマを選んでパフォーマンスするだけで、「進む高齢化や待機児童対策など、地味でも都民にとって必要な分野で具体的な政策を打ち出し、他道府県のモデルとなるのが首都自治体の本来の役目です」(中央大学の佐々木信夫教授)。  その上「問題解決力は2・5」と低い。豊洲移転はどうなるのか。五輪のボート会場を宮城県の長沼に移す案を出したが、結局は元へ戻るのではないか。  さらに小池氏のブレーンにも批判が集まっている。 「改革本部を統括する慶應大の上山信一教授は特に都職員の反感を買っている。(中略)上山氏が橋下徹氏の元でぶち上げた大阪都構想は失敗している。小池氏の命取りになる可能性がある」(都政ウオッチャー)  IOCのバッハ会長に、小池氏が「仮設施設の整備費のうち都が千億円から千五百億円を負担すると記された英文の文書」を渡したが、この文書を作成したのが週刊文春によれば上山氏だという。  だがこれが都議会のドンをいたく怒らせたそうである。そんな話は聞いていない、根拠のない数字だと指摘され、急遽作成者名は削除されたそうだ。  この上山氏、コンサル長者といわれ、虎ノ門のタワマンに「推定九千万円」(文春)の事務所を構え、都内の高級住宅地に200平米を超える邸宅をキャッシュで買っているのだそうだ。  ブレーンにも批判が出てきた小池都知事が頼むのは、もしかすると安倍首相が目論んでいるといわれる来年1月解散かもしれない。  そこへ小池新党から何人か出馬させ、1人でも2人でも当選させれば、また小池人気が再現するやもしれない。  この人は、パフォーマンスをやり続けなくてはいけない運命なのだろう。  ところでアメリカ大統領選の投票日が迫っているが、クリントン陣営に打撃を与えたメール問題で、連邦捜査局(FBI)が、民主党のクリントン氏の私用メール問題について「(訴追に相当しないという)結論は変わらない」と公表した。  これでトランプ陣営の切り札がなくなり、たぶんヒラリー当選ということになるのであろうが、彼女に期待できないというより、今のアメリカには何も期待できないという深刻な事態は変わらない。  内田樹氏は先日話したときに私にこう言っていた。 「安倍晋三のような国際性の全然ない、統治能力もそんなに高くない人が、これだけ国際的な権限を持っていられるというのも、やっぱりアメリカが貧すれば鈍すだからです。アメリカにもっと力があれば、今の安倍晋三のポジションは、かつての李承晩であったり、スハルトであったり、ゴ・ディン・ジエムであったり、あの人たちとあまり変わらないんです。要するに開発独裁(経済発展のためには政治的な安定が必要だとして、国民の政治参加を著しく制限する独裁を正当化する)と同じなわけであって、アメリカの建国理念とも、価値観とも整合しない。アメリカがつくった憲法を全否定しようというような、彼らから見たらまったく世界の捉え方が違う、価値観の違う人間なんだけれど、とにかくアメリカの要求には全部イエスと言う。そういう非常に質が悪い非民主的、強権的な政治家なんだけれど、溺れるものは藁をも掴むですよ。安倍はアメリカの藁なんですよ。国際的にはどんどん求心力が落ちてきて、もはや見まわしてみると、何でもかんでも全部賛成と言ってくれるのは日本しかないわけです。そうなってくると変な話、もう日本は切れない。だから安倍さんにしてみたら、とにかく日本の国益はいくら失っても構わない、アメリカの国益を最大化する方向にということをやっていれば、アメリカからは、おまえが未来永劫、日本の統治者であってもらいたいというお墨付きがいただけるわけです。アメリカはほんとに尻に火がついちゃったんで、もうどんな手段でもいいからアメリカをサポートしてくれる、モラルサポートもファイナンシャルサポートも、あるいはミリタリーサポートでも、どんな形であれ、とにかくサポートしてくれるんだったら、何でもいい。安倍さんという人はアメリカの弱みに付け込んでいるわけです。二十一世紀に入って、開発独裁型の政治家なんて出てくるとは、誰も思っていなかったんだけれど、それがボコッと出てきた。強権的独裁政治に向かって、まっしぐらに行っているんですけれど、支援者がいなくなり世界的に孤立したアメリカからすると、安倍さんは貴重な人材なわけです。3期9年に任期を延ばして、憲法改正もできるようにしましたが、アメリカから、それはよろしくないという不快感の表明みたいなものというのがあって然るべきなんです。俺らがつくってやった憲法を反古にしようというのか、このやろうと言うのが当然なんですけれど、放置してある。言えなくなっているということは、アメリカの国力の劣化というのは、僕らの想像以上にひどいということです」  没落するアメリカにしがみつく安倍政権。ドロ船がひっくり返るとき、日本も引きずり込まれる。  今、日本人が一番に考えなくてはいけないのは、日米基軸などは白紙に戻し、アメリカとの付き合い方をもう一度真剣に考え直すこと、それである。  話はガラッと変わって、先週号で宮沢りえとV6の森田剛が付き合っていることを報じた新潮が、今週はグラビアで2人の親密写真を掲載している。  宮沢りえは29日に、都内の映画館で主演映画『湯を沸かすほどの熱い愛』(監督中野量太)の初日舞台あいさつに登壇した後、渋谷のシアターコクーンで森田と寄り添いながら舞台を観劇し、終わるといそいそと帰って行ったという。  宮沢りえも40を超えて、女優としても円熟がましてきた。まあ、男も芸の肥やし。人の恋路を邪魔するヤツは……。  現代は来年1月24日に任期が切れるNHK籾井会長が続投するかもしれないと報じている。  理由は、後継者選びが難航、安倍官邸がいないんだったら籾井君でいいんじゃないかと思っているようだということだ。  そんなバカなこととは思うが、今の安倍首相が何を考えているのか、周りにもわからないそうだから、あり得るのかもしれない。  NHKの真っ当な人間にとっては悪夢のような日々がまだ続くのには、耐えられないだろうが。  フライデーが、電通が発表した22時一斉消灯が守られているか、10月28日の21時半過ぎから、外で見ていたそうだ(同様のことを『報道ステーション』でもやっていた)。  22時に何の社内放送もなく突然電気が消えた。避難訓練のように集団で一斉に外に出てくる。  1階中央の受付テーブルの周りだけに非常灯がついているが、「この頼りない灯にすがりつくように数人が業務を遂行しようとする姿が見てとれる」(フライデー)。その連中も30分もしないうちに社外に消えたという。  家に仕事を持ち帰ってやらざるを得ない者もいるが、「始発で会社にくる人が増えているんですよ」(電通クリエーター・同)。  そこでフライデーが週明けの月曜日4時50分に電通前で待っていると、何人もの社員がフライデーの問いかけには応えず、無言で社内に入っていったという。  私の知っていた電通マンには、深夜までクラブやバーで大酒を飲み、女にだらしなかったが、仕事はできるというタイプが多かったように思うが、それももはや昔語りなのであろう。  11月7日のasahi.comはこう報じている。 「厚生労働省は7日、電通本社(東京)と全国の3支社に労働基準法違反の疑いで一斉に強制捜査に入った。東京労働局などによる先月の立ち入り調査などを通じて、違法な長時間労働が全社的に常態化していた可能性が高いと判断。強制捜査に切り替え、立件に向けて全容解明を目指す方針だ」  この際、電通の機密を全部かっさらおうという国の強い意志を感じるのは、私だけだろうか。  先週号の現代で小池都知事と総理夫人の昭恵との対談をやったが、そこで昭恵が「いまは大麻に興味があるんです」と発言したことに文春が噛みついている。 「もちろん吸うわけではありません。ひとつは医療用。もうひとつは、『祈祷用』。(略)『日本を取り戻す』ことは『大麻を取り戻す』ことだと思っています」(昭恵)  彼女は大麻所持容疑で逮捕された高木沙耶容疑者とも親交が深く、また、鳥取県で大麻を栽培していて、使用目的での所持で逮捕された会社代表の上野俊彦容疑者とも付き合いがあるそうだ。だが彼女、文春にこう答えている。 「私自身、大麻自体を悪いと思っていません。吸引に関しては法を犯してはいけない。(中略)私も山口県で免許(栽培の=筆者注)を取りたいと思っていました。産業用は毒性がほとんどない。上野さんは産業用の大麻を復活させようと血の滲む努力をされてきた。元々麻は自生していた植物なのに、なんでここまで取り締まるんだろうと思っています」  安倍首相よりよほど信念の人である。私は大麻をやったことはないが、そう目くじら立てるほどのことではないのではないかと、思っている。  山口の自宅で首相と2人で大麻を吸ってみたらどうか。当局は見て見ぬふりをするのではないか。それとも一気に大麻解禁となるかもしれない。おもしろい女性だ。  さて韓国の朴槿恵大統領(64)が追い詰められている。40年来の親友・崔順実(60)という民間人の女性に、衣装から演説内容、人事から外交政策まで相談し、アドバイスを受けていたという大スキャンダルが発覚したのだ。  朴大統領は母親を殺され、失意のうちにいるころ、崔の父親が彼女に手紙を書き、「私の霊的能力を通じて陸女史(朴の母親=筆者注)に会うことができる」などと言いくるめて近づき、朴の「心の隙間に入り込んでいったのです」(韓国特派員・週刊文春)  彼は韓国のラスプーチンなどといわれた。このころ、崔の娘と知り合い交流を深めていったそうだ。  その後朴の父親が暗殺され、崔の父親も亡くなると、崔は朴を政界入りさせ、その力をバックに様々な利権を握っていったといわれる。  私は朴大統領を、以前から存在感の薄い寂しい人だなと思っていた。両親を暗殺され、特に父親の朴元大統領は、指導力はあったが徹底的な言論弾圧などの圧政を敷き、国内外でも批判が多かった人であった。  親しい友人もいなかった朴大統領にとって崔は心を許せる唯一の友だったのであろう。  若いころの2人の映像を見ると、今は滅多に見せない朴が心からくつろいでいる表情が見て取れる。  だが次第に崔やその取り巻きたちに利用され、操られていったのではないか。一国の宰相にあってはならないことだ。早く辞任したほうがいいと思う。だが、そうなれば不逮捕特権がなくなり、逮捕・投獄もあり得るかもしれない。  朴は4日の国民向けの談話でも、辞めるとはいわなかった。  朴槿恵、小池百合子、ヒラリー・クリントンと女性の活躍が目立ってはいるが、しょせんこの世は男社会。朴政権崩壊で女性の時代のドミノ倒しが始まるかもしれない。  ポストでは、崔の父親の崔太敏と朴大統領の間に子供がいるのではないかという疑惑を報じている。  大統領選の前に朴は「隠し子が実在するなら連れてきてはどうか。DNA検査を受けてもいい」と返答しているが、この疑惑は完全に消えたわけではないようである。  また、崔の元夫と朴大統領との親密な関係も取り沙汰されているようだ。  この一連のスクープを放ったのはJTBCというケーブルテレビで、そこのキャスター兼社長の孫氏は「韓国の良識」と評されているそうだ。当局から「パソコンの内容を公開するなら会社に税務調査に入る」と脅されても屈しなかったという。  次期大統領候補とまでいわれているそうだが、それに比べて、言論の自由が保証されている日本のメディアのだらしないこと。  呆れるというより、もはや見捨てられた存在になってしまったことは間違いない。  韓国や中国の報道を云々する前に、自分たちのだらしなさを恥じるべきである。  11月7日のasahi.comがこう伝えている。 「慶応大の学園祭イベント『ミス慶応コンテスト』を主催していたサークル『広告学研究会』=解散=の合宿で性行為の様子を撮影したなどとして、慶大は男子学生3人を無期停学処分にした。慶大が明らかにした。処分は3日付。神奈川県警は集団強姦(ごうかん)などの疑いで捜査している。慶大広報室によると、3人は同研究会のメンバーで、商学部2年生1人と理工学部の1年生2人。神奈川県葉山町の合宿施設で9月2日、サークル活動中に性行為をしたり、その様子を動画で撮影したりし、『気品をそこね、学生としての本分にもとる行為を行った』としている。また、監督を怠ったとして、環境情報学部2年生の男子学生1人を譴責(けんせき)処分にした」  やつらは気品を損ねたどころの騒ぎではないはずだ。この期に及んでも毅然とした処分のできない慶應には正直ガッカリしている。  さて、週刊誌のおもしろさは、時として主張がまったく違う論調が同じ発売号に載ることである。  今週はポストと現代が、株価の先行きで正反対の読みをしている。  ポストは、野村證券投資情報部の滝沢俊彦部長が「年末には株価1万9000円、来年は2万円超えもある」と依然として強気の姿勢を崩していないというのだ。  彼がいうには、現在の状況は株が急騰した97年の状況に似ているというのだ。そのときはIT革命バブルで、株価が10倍になる企業株が続出したが、今回はAI革命、人工知能革命で10倍株が続出するというのである。  何をバカなことをと、私は思う。日銀の黒田総裁でさえ、アベノミクスの失敗を公に認めたのに、失礼だが株屋のいうことなどそのまま聞いて、株価が上がると吹聴するのは悪い冗談としか思えない。  株屋は株が上がってなんぼの世界だ。下がる、買うのはやめたほうがいいなどと、口が裂けてもいわない。  それに、発売前にはトランプリスクもあって、株価は下がり、為替は上がってしまった。  今の日本に株が上がる材料などどこを探してもあるはずがない。私は現代の見方を支持する。  現代によれば、日銀が出したレポートの正式名称は「金融システムレポート別冊シリーズ」。 「金融システムレポートは日銀の金融機構局が年に2回作成し、日本の金融システムの健全性について日銀が分析するものである。(中略)レポートを作成した金融機構局は、総勢300名を越す日銀マンが働く大所帯。経済危機で資金繰りに行き詰まった金融機関への緊急融資を担うことから、金融システムの安定をつかさどる『最後の砦』とも言われる。つまりは日銀の中枢の一つであり、そこが『株式暴落レポート』を出したのだから余計に衝撃が大きくなっている」(現代)  実際にレポートを引けば、米国の金利上昇が始まるとまず「米国経済が減速する。米国経済の下振れは、貿易・金融チャンネルを通じて世界経済に波及する。その結果、わが日本の経済も減速するというのである。 「はなから『世界同時不況』のリスクを指摘している。さらに、こうした世界同時不況が顕在化してくると今度は、〈グローバルに企業財務を悪化させ、信用コストが増加する。この間、新興国から米国など先進国への資金流出が起こり、新興国の成長率がさらに下押しされたり、ドル建て債務を抱える新興国企業の財務悪化を招く可能性もある〉。(中略)もちろん、このような状況下では日本企業への影響も甚大なものとなり、まず〈ドル調達市場において資金供給が抑制され、(中略)わが国金融機関の海外ビジネスに収益や経営体力面から大きな影響が及ぶ可能性が高い〉。──つまり、邦銀がドルを手に入れるのに莫大なコストがかかるようになるため、海外ビジネスが立ち行かなくなると警鐘を鳴らしている。続けて、〈流動性が低い海外貸出については、これをファイナンスする外貨が確保できなければ、損失覚悟の売却(投げ売り)を余儀なくされるため、金融機関への影響も相応に大きくなると考えられる〉と、金融危機リスクにまで言及しているのである」(同)  この日銀レポートが恐ろしいのは、こうした金融パニックが起きた時、日本ではGDPや株価がどうなるのかまで具体的に試算しているところにあると現代はいう。 「国内経済(実質GDP)の成長率も、2015年度0・8%から2017年度マイナス0・2%へと低下する。この間、わが国の株価は、ドルの長期金利上昇の影響を踏まえ、2割弱下落すると想定する。日本経済はマイナス成長に転落し、1万7000円台の株価が一気に1万3000台まで暴落するというのだから、ただ事ではない」(同)  このほうがポストの記事より信憑性があると思うが、いかがだろうか。  さて、今週の第1位も文春のレコ大報道。先週、文春が「三代目エグザイル弟分JSBはレコード大賞を1億円で買った!」と報じたが、今号には「レコ大のドンが謝罪告白」とある。あの周防郁雄氏が事実を認めて謝ったのかと思ったら、ドンはドンでも日本作曲家協会会長でレコ大の最高責任者・叶弦大氏(78)だった。  それも「このような事態になったのは大変遺憾で、主催者としては大変申し訳なく思っています」と政治家のような答弁である。  これでは、こうした事実があったことを認めたのではなく、そうした報道がなされたことで大騒ぎになったことを謝罪しているようなコメントとも読める。 文春の追及に叶氏は、 「ここ数年、裏金や審査委員の癒着を指摘する怪文書が協会に何通も届いていたし、私の耳にも噂は入っていた。しかし、これほど高額な金が動いていたとは知らず、大変驚いている」  と、どこか他人事のようである。さらに、 「TBS(レコ大の後援社=筆者注)からまだ連絡がなく協会も困っている。このような証拠が出た以上、放置して置くわけにはいかない。伝統あるレコード大賞が汚されてしまった。当事者には、どうしてくれるのかと言いたい」  と、矛先をTBSに向け、自分は被害者面をするつもりのようだ。  だが、叶氏も昨年のレコ大審査が始まる頃に、赤坂の料亭でエイベックスの幹部たちと会い、三代目にレコ大グランプリをとらせる相談を受けていたことを文春に暴露されているのだから、同じ穴の狢といわれても致し方なかろう。  文春によると、これまでのレコ大最大の危機は89年だったという。グランプリが確実視されていた美空ひばりの「川の流れのように」をWinkの「淋しい熱帯魚」が逆転したが、本番当日の審査にTBS関係者が25票もの組織票を投じた疑惑が持ち上がり、レコ大中止が取り沙汰されるようになってしまった。  そこで事態を収拾し、大きな発言権を持ったのがバーニングの周防氏だったという。  しかし周防氏や彼と親しい大手事務所・エイベックスが力を持ちすぎたため、文春によれば、95年から昨年の三代目まで21回行われたレコ大の大賞は、「実に十四回の大賞をエイベックス系が独占してきた」そうである。  今やレコ大は「エイベックス大賞」「バーニングの忘年会」と揶揄されるようになってしまったと、元レコ大関係者が話している。  周防氏は文春報道に怒り心頭で、エイベックスとLDHに「必ず情報源を探せ」と厳命したそうだ。  また、芸能界のドンの前にひれ伏すテレビ各局は、この問題をどこも扱わず沈黙したまま。TBSも文春の再三の事実確認に「お答えすることはありません」の一点張りだそうだ。  以前、大橋巨泉氏がやっていた番組に『こんなモノいらない!?』というのがあったが、レコ大はまさにいらないモノの代表であろう。少なくとも今年は、文春が突きつけた1億円の請求書の事実関係をTBSとレコ大側が徹底的に検証して公表し、音楽ファンの判断に委ねるべきである。  それができなければレコ大は中止する。それぐらいのことをしなければ、視聴者から見捨てられるのは必至だろう。 【巻末付録】  このところ両誌ともにグラビア、SEX記事に精彩がない。  現代は今週はオッパイ尽くし。「大研究『おっぱい』と『人生』」。お次は早稲田大卒、国体にも出場した異色の女優「井上奈々 独占ヌード」。なかなか大胆な脱ぎっぷりである。  続いて「柳瀬早紀 100cm Iカップ~選ばれし者」とやっぱり巨乳。袋とじは「カレンダーヌードの時代 小柳ルミ子と志穂美悦子」。小柳は写真集でヘアが写ったのがあったはずだが、探してくれないかな、現代さん。  ポストは「『Vシネマ』のいい女たち」。袋とじは「ヌード万華鏡 バスト100センチの豊満女王が登場 春菜はな」。ボインの割りにはヘアがチョッピリ。  それにいつもの「桐野女史 ワケアリの女」「日活ロマンポルノ『新作濡れ場』独占公開」。ロマンポルノのほうもヘアは隠すのかな?  というわけで、現代のほうがやや気合いが入っている感じがするので、現代に軍配を上げる! (文=元木昌彦)

『レコード大賞』1億円買収は三代目JSBだけじゃない!? 私腹を肥やし続けた芸能界の“闇勢力”

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「週刊文春」(11/3号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「三代目JSB(エグザイル弟分)はレコード大賞を1億円で買った!」(「週刊文春」11/3号) 第2位 「関ジャニ大倉と吉高由里子バリ島2泊4日の婚前旅行」(「フライデー」11/11号) 第3位 「『宮沢りえ』の私宅に泊まった年下『ジャニーズ』やんちゃ男」(「週刊新潮」11/3号) 第4位 「日本を動かしてきた『電通』の正体」(「週刊現代」11/12号) 第5位 「スペシャル対談がついに実現!小池百合子×安倍昭恵」(「週刊現代」11/12号) 第6位 「安倍官邸が『1月解散』で恐れる小池新党“烏合の4000人”」(「週刊ポスト」11/11号) 第7位 「首相官邸の外側にしか吹いていない『ドーナッツ解散風』」(「週刊新潮」11/3号) 第8位 「『女が嫌いな女』ワースト50」(「週刊文春」11/3号) 第9位 「大間違いだらけの『食べ物』と『寿命』」(「週刊ポスト」11/11号) 第10位 「『マンション投資』と『アパート経営』 大損する人続出中」(「週刊現代」11/12号) 第11位 「屈強の天才ラガーマン『平尾誠二』を斃した『肝臓がん』」(「週刊新潮」11/3号) 第12位 「自作爆弾で不幸な老後を吹き飛ばした身勝手な『元自衛官』」(「週刊新潮」11/3号) 第13位 「『清原和博』に300回分を売った『覚醒剤密売人』」(「週刊新潮」11/3号) 第14位 「Nステ戦友久米宏半生記を書く“バナナ不倫記者”」(「週刊文春」11/3号) 第15位 「鳥取震度6も的中! MEGA地震予測『次の最警戒ゾーン』」(「週刊ポスト」11/11号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週は質より量でいく。まずは、毎度おなじみのポストのMEGA地震予測から。  MEGA地震予測をしている村井俊治東大名誉教授が、熊本地震を予測した上、今度は島根中部地震まで予測していたというお話。  これも毎度触れていることだが、この人の地震予測は広範囲すぎるので、今回も日本中が次の警戒ゾーン、危険地帯になっている。  確かに、日本中どこで地震が起きても不思議はない。村井氏が次だと最も警告するのは「首都圏・東海ゾーン」だそうだが、常在戦場、警戒を怠らず、必ず来るその日に備えておくことを忘れてはならない。  朝日新聞夕刊に「人生の贈りもの わたしの半生」という続き物があることは知っている。  最近、久米宏が登場していることも知ってはいたが、ちらと1、2回見ただけだった。久米の聞き手が菅沼栄一郎氏だったと、文春を読んで知った。  彼が久米の『ニュースステーション』(テレビ朝日系)に出て人気が出たとき、文春で菅沼氏と長年不倫していた女性が衝撃告白。  そのために菅沼氏は『ニュースステーション』を降板し、東北のほうの支局で一記者として活動していたが、「現在は定年後の嘱託契約である『シニア記者』として、東京を基点に活動する地域報道部に在籍」(朝日新聞関係者)しているそうだ。  以前にもここで書いたが、菅沼氏とはテレビに出る前から親しくしてもらっていて、地方支局にいるときにも、会って長話をしたことがある。  人生いろいろといってしまえばそれまでだが、あのまま『ニュースステーション』を続けていれば、菅沼氏は日本を代表するキャスターになったかもしれない。  ものの見方はどうかわからないが、話し方は新聞記者とは思えないほど軽妙洒脱で、突っ込みは鋭かった。  久米とは、思い出話に花が咲いたことだろう。  ところで、清原和博に覚せい剤を売って逮捕、有罪判決を受けた小林和之という人間が、告白本『密売』を出すそうだ。  新潮は彼にロングインタビューしている。清原は彼が逮捕された後、こう伝えてきたという。 「俺も更生に向けて頑張っています。小林さんもひとりじゃないですから、頑張ってください。またいつか何年か先、太陽の下で堂々と会えるように」  だが、フライデーが伝えるところでは、清原が更生に向けて頑張っているとはどうも思いにくい。シャブで人生を台無しにした2人は、これからのつらく長い人生をどう生きていくのだろうか?  10月23日、栃木県宇都宮市の中心部にある宇都宮城址公園は祭りの最中にあり、およそ1万5,000人の来場者でにぎわっていた。  そこで正午にならんとする頃、コインパーキングで乗用車が爆音とともに炎上し、その10数分前には8キロメートルほど離れた民家から出火して、近隣に延焼していた。  クルマも民家も、市内に住む栗原敏勝(72)所有のものだった。公園では成人男子2人が重傷、男子中学生1人が軽傷を負った。  新潮によれば、現場では殺傷力を高めるビー玉や釘が見つかっているというから、周囲を巻き込もうとして自爆したようだ。  この男、17年前まで陸上自衛隊に所属し、二等陸士で入隊して二等陸佐にまで昇進、結婚して三女をもうけているという。  順調な自衛隊人生だったようだが、55歳で定年退官した頃、末娘が変調をきたして家庭内暴力などのトラブルを起こし始め、その治療法をめぐって栗原と妻が対立。  ついには離婚調停、それが不調に終わって法廷闘争になるが、最高裁でも「栗原のほうに非がある」という判断が出てしまうのだ。  そのことへの不満をTwitterやFacebook、動画サイトなどを駆使して表明してきたという。  この年にしては、SNSの使い方に精通していたようだ。そしてついには、自暴自棄、死にたい、秋葉原みたいな事件を起こしたいと書き込むようになり、大勢の人が集まる場所で自爆するという、とんでもない死に方を選ぶのである。  私の体験からいっても、年を取ると温厚になる、他人に優しくなるというのは一部の例外的な年寄りだけで、ほとんどは短気になり、鬱になり、自暴自棄になる。  死ぬのは勝手だが、他人に迷惑をかけずに死ねよ。最低限、それぐらいの分別は年寄りなら持つべきである。  次は11位。ラグビー音痴の私でも、平尾誠二の名前は知っている。京都・伏見工業高校のときに全国制覇。同志社大学を経て、1986年に神戸製鋼に入社して、日本選手権7連覇を達成。その後、日本代表監督を務めた。  まさにラグビーの申し子だったが、なんといっても彼の格好良さは際立っていた。「ラグビー界の貴公子」だった。死因は胆管細胞がんだったという。新潮によると、昨年9月に入院すると、医師から「余命宣告」を伝えられたという。  今年の1月に大阪で開かれたスポーツフォーラムに出席したときは、「頬が痩せこけて精悍なイメージがすっかり消えてしまっていたのです」(スポーツ紙記者)。  文春で、母親の信子さんがこう語っている。 「(亡くなる)一週間前に京大病院に行った時は、意識が朦朧としてほとんど話せませんでした。でも『親より先に死ぬなんて親不孝だ』って、怒ったんです」  享年53。2019年には、平尾も念願だったラグビーW杯が日本で行われる。  フライデーは30年前、当時交際中だった恵子さんとの神戸デートの時の写真を掲載している。当時、平尾は社会人1年生の23歳。2人はその後結婚して、2人の子どもを授かる。  実力と格好良さが備わった男がまた一人いなくなってしまった。残念だ。  平幹二朗といえば、われわれ世代は『三匹の侍』(フジテレビ系)を思い出す。「狂気に憑かれた“異形の人間”を演じ続けた」(文春)名優が10月23日に突然亡くなってしまった。享年82。  女優の佐久間良子とは、14年連れ添って別れた。平は、その理由をこう述べていた。 「子供が生まれた後、離婚までの10年間は私が演劇の仕事に夢中になり自己中心的で家族への心づかいが不足して、佐久間さんと子供達を幸せに出来なかったと申し訳なく思っています」(NEWSポストセブンより)  葬儀に参列した佐久間は、平のことをこう語った。「近くて、遠い人でした……」。夫婦というのは、そういうものなんだよ。  現代に、マンション投資やアパート経営には気をつけろという記事が出ている。  私も、親から受け継いだ猫の額というよりも蚊の額といってもいい狭い土地があるが、だいぶ前から「そこにマンションを建てませんか?」「アパート経営すれば、老後は安心です」という、不動産屋や銀行からの「お誘い」が来る。  もちろん、そこに住んでいるわけだから、そんな話には耳も貸さないが、世の中には、そうした「甘い話」に乗って損する人が多くいるようだ。  都内に住む67歳の人は、銀行に勧められて不動産投資に手を出した。練馬区にある物件を銀行から6,000万円の融資を受けてアパート経営を始めたが、スタートこそ不動産屋が入居者を紹介してくれたが、近所に似たようなアパートが次々にでき、家賃を下げても入居者が出てしまい、今ではローンを払い続けられるかどうか、不安で仕方ないと話している。  マイナス金利で困った銀行は、頭金がなくても不動産があれば簡単にカネを貸す。  不動産業者は、入居者は世話する、空き家は出さないなどと甘言をもってたぶらかすが、それは最初のうちだけだ。 「家賃を保証します」と家主を安心させるが、注意書きに「家賃は2年ごとに見直し」と書いてあって、なんのことはない、その後はどうぞご勝手にと、捨てられるのがオチだ。  マンションやアパートは次々建てられるが、もはや飽和状態。不動産バブルは、もう弾ける寸前だという認識を持ったほうがいいという「ご注意」記事だ。  ポストがやっている長生きと食い物の相関関係の特集は、新味はまったくないが、ここだけは心しておいたほうがいいだろう。  つまり70代以降になったら、病気予防ではなく、老化防止の観点から何を食べるべきかを考えろという点だ。  年を取ると体力が落ち、食事の量も落ちるから、骨や筋肉、血管が弱まる。それを補う食事をしろというのだ。  それには、米と肉を食べろという。100歳長寿の人たちは、この他に、天ぷら、カツ、すき焼き、寿司など高カロリーなものを好んで食べているそうである。  幸い、私の食欲は衰えていないから、今夜はすき焼き鍋で日本酒といきますか。肉は高いから、肉抜きで……。  恒例、文春の「女が嫌いな女 ワースト50」が面白い。前回から上位に大きな変動があった。  1位の和田アキ子は不動だが、上位常連の泉ピン子が6位に転落、2位には“ゲス不倫”のベッキーが24位から急上昇した。  3位の蓮舫も、44位からごぼう抜き。4位藤原紀香も前回は15位。工藤静香も37位から堂々の5位。息子のレイプ事件で露出度が上がった高畑淳子は、圏外から10位にランクインしている。  蓮舫が3位というのは、民進党としてはショックだろう。おまけに、さらに不人気な野田佳彦を幹事長に据えていたのでは、1月にも行われるといわれる解散・総選挙を戦えるのだろうか?  その解散風だが、新潮によれば、麻生副総理や公明党が「解散近し」とかまびすしいが、当の安倍官邸からは解散の「か」の字も聞こえてこないという。  12月にプーチンロシア大統領が来日して、北方領土2島返還で合意し、その勢いを借りて解散という筋書きを安倍首相は考えているようだが、「しかし、実際、交渉は難航していて、ロシア側は歯舞、色丹だけならOK。国後、択捉との間に国境線を引くと言ってきている模様です」(官邸関係者)。  そうなればロシア側は、永遠に国後、択捉は返さないつもりだろう。2島返還では世論が許さない。それに天皇の生前退位問題もあったりして、安倍首相の思惑通りにはいかないようだ。  選挙といえば、アメリカ大統領選が終盤になって波乱の様相を見せている。 「米大統領選を9日後に控えた30日に公表された世論調査で、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏(70)が民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏(69)を急速に追い上げていることが分かった。激戦州の一つフロリダ(Florida)州では、トランプ氏の支持率がクリントン氏を逆転した。クリントン氏をめぐっては米連邦捜査局(FBI)が国務長官在任中に公務で私用メールを使った問題の捜査を再開し、波紋が広がっている」(AFP=時事 10/31 7:52配信より)  この時期にFBIが、私用メールの捜査をなぜ再開したのか? 政治的背景はないのか?最後の最後まで泥仕合で終わりそうな大統領選だが、どちらが勝っても短命に終わりそうな気がする。  6位は、日本の大統領気取りの小池百合子都知事がもくろんでいるといわれる小池新党のお話。小池都知事が始めた政治塾「希望の塾」に、4,000人の応募があったと話題である。  受講料男5万円、女4万円。加えて小論文があったそうだが、その「難関」を乗り越えて見事入塾できたのは2,902人だったそうだ。  ポストはその塾生は「烏合の衆」だと斬って捨てているが、首相官邸、都議会などの思惑が絡み、面白い存在にはなるかもしれない。  だが、小池都知事の動きが急なのは、その背景に、豊洲移転、五輪施設変更などがうまくいっていないことがあると思う。  どれもこれも言い出したが収拾がつかなくなり、都民の目を違う方向に向けざるを得なくなっているのだろう。  さらに、ポストが報じているように、先の東京10区の補選で右腕の若狭勝氏が当選したが、民進党の新人候補相手にそれほどの大差をつけられなかったことが「小池人気」に翳りが出てきたのではといわれているそうだ。  先の都知事の失政を指摘し正そうということはできるが、どう立て直すのかは蛮勇だけでは押し通すことはできない。  小池都知事の最大のブレーンといわれる上山信一慶應大学教授の、ボート会場変更案や上山氏がIOCバッハ会長に提出した資料に、議会が承認していない仮設施設の整備費1,500億円を都が負担すると書かれていた問題で、都議会が百条委員会にかけるという動きもあるそうだ。  失礼だが、小池知事の厚化粧の下の化けの皮が剥がれるのも近いのかもしれない。  その小池都知事と、やはり厚化粧(?)のアッキーこと安倍首相夫人の安倍昭恵さんが現代で対談している。  結論から言うと、何にも読むところなどない対談だが、無理して拾えば、小池都知事のこの発言。 「都知事は直接都民から選ばれた、ある意味での『大統領』。自分で提案して、自分で決定ができるので、国政に比べて改革は行いやすいかもしれません」  五輪に関しては、 「基本的に『オールジャパン』で臨むべきイベント。国ももっとおカネを出すべきだと思います。ぜひ昭恵さんから総理にお願いしていただければと思います」  それに応えて昭恵さんは、 「あははは。主人に伝えておきます」  昭恵のほうが一枚上手という印象だ。  閑話休題。先週火曜日(10月25日)に神戸へ行って、内田樹さんに会ってきた。住吉駅から歩いて2~3分。閑静な住宅街の中にある。  外見からはわからないが、1階には堂々とした合気道場「凱風館」があり、門弟は300人になるという。  鍛え抜いた体から発するオーラに圧倒されるが、話してみると書くもの同様、ニコニコと優しい人であった。  ノンジャンルといってもいいほど多方面についての著作があるので、何から聞こうかと逡巡したが、アメリカは日本にとって信頼に足り得る国かという話から始め、安倍首相論、メディアの惨状、日本はこのままいくと北朝鮮化するなど、独自の視点からユニークな発言が聞かれ、期待した以上に楽しい時間だった。  最後に、内田さんの旺盛な研究心を支えているのは何かと聞くと、それは学問でも武道でも、自分の尊敬できる「師」を持ったことだと答えてくれた。  自分は、いつまでもその師の弟子であることを任じている。その師に少しでも近づこうと思っているから、いろいろなことに対して関心が衰えない。  内田氏と別れてから、この年だが、私も「師」を探し、その師の考えや思想を一生涯かけて突き詰めてみたいと思った。さて、誰にするか? それが問題だが。  さて、現代が電通を取り上げている。電通の正体というタイトルのわりには、内容に新味はないが、取り上げること自体に意味があると思いたい。  電通社員の過労死問題で、労働基準監督署などが立ち入り検査をする異常事態になっている電通だが、石井直社長名で社員に出した文書の中に、電通が必要以上にメディアに糾弾されていると言わんばかりの書きぶりがあると現代は批判している。  そのほかは、これまでだったら電通の社員が不祥事を起こしても実名も出なかった。クライアントが不祥事を起こせば、電通が広告をエサにメディアに記事の修正をしてもらっていた。  電力会社から3.11までの約40年間に約2兆4,000億円の広告費をもらって、原発の推進、安全神話をつくってきたなどなど。  たかが一広告代理店に抑え込まれてきたメディア側にも、大きな問題があると思う。これをきっかけに電通タブーを払拭し、メディアへの介入、五輪やW杯招致のためのカネをばらまくロビイング活動も自粛させるべきであろう。  メディアの上に広告代理店が君臨するなど、あってはならない。  新潮は、ジャニーズのやんちゃ男、「V6」の森田剛(37)が、宮沢りえ(43)の「私宅に泊まった」と報じている。  2人は今年8月に行われた舞台『ビニールの城』で共演し、仲が深まっていったと新潮は言っている。  10月22日深夜、渋谷の代官山にある蔦屋書店に現れた2人は、カフェで話し込んだり、店内をブラブラしたりしてから、歩いて15分ほどにある宮沢が7歳の娘と暮らす私宅に入っていったという。  翌朝11時少し前に宮沢の家を出てくる森田の姿を、新潮は撮り、グラビアに掲載している。  恋多き青春時代を過ごし、結婚したが離婚した女と、上戸彩を含めて多くの女と浮き名を流してきたやんちゃな男。  意外に、いい組み合わせかもしれないが、宮沢と一夜を過ごせるなんて……ヨダレが出てくる。  お次はフライデー。関ジャニ∞の大倉忠義と吉高由里子が、ジャニーズ事務所の猛反対を押し切り「バリ島2泊4日の婚前旅行」したと伝えている。 「10月22日の朝、成田空港に降り立った大倉。二人はほぼペアルックだった。まさに『二人だけの世界』だった。10月22日朝、成田空港の動く歩道の上で『関ジャニ∞』の大倉忠義(31)と吉高由里子(28)が、寄り添いながらスマホの画面をのぞき込んでいた。(中略) 実は二人が日本を発ったのは、10月19日のこと。行き先はバリ島。これは、2泊4日の『婚前旅行』の帰りだったのである。『「フライデー」に撮られた後、大倉は「お友だちです」と交際を否定した。関ジャニはジャニーズ事務所の藤島ジュリー景子副社長の覚えがめでたい人気グループ。「別れさせられた」という情報も飛び交いました』(芸能プロ幹部)。一方の吉高も『事務所側から何か言われたのか、「ジャニーズは嫌い!」と怒っていたことがあった』(知人)という」(デジタルFRIDAY 10/28 7:30配信より)  SMAP解散騒動以降、確実にジャニーズ事務所のタガは緩んできているようだ。まあ、好きな者同士を力尽くで引き離せば、愛はより深く強くなるのは世の習い。好きにさせたほうがいい。  さて、今週の第1位は、やはり文春。  大昔、レコード大賞は歌手にとってもレコード会社にとっても「大事」だった。確か当時は『紅白歌合戦』と同じ大みそかにやっていて、レコ大が終わると(たしか帝国劇場ではなかったか)、紅白の会場であるNHKホールへ息せき切って人気歌手たちが駆けつけてきたものだ。  グランプリ受賞者は終わり近くなるため、NHK側も対象の歌手を絞り込み、順番を遅くしたり、場合によってはトリか大トリにしていた。  一年の締めくくりに、2つの大舞台で歌うのが歌手の夢だった。  私は、芸能記者ではなかったが、往時、レコ大の審査員で絶大な力を持っていた音楽評論家A氏と昵懇だった。  11月から12月に入ると、彼の許へレコード会社やプロダクションの連中が日参してきて、「うちの誰それをよろしくお願いします」と、頭を下げた。  何度か、彼が票読みをしているところに居合わせたことがあった。あの歌手に取らせるには、あと2票足りない。すると、そこから電話をかけ、プロダクション側に「アイツとアイツに持っていけ」と指示を出していた。 「持っていく」というのは、現ナマのことである。私が知る限り、彼が推す歌手はほとんど大賞を取ったと記憶している。  大賞に1億円、新人賞にも1億円といわれていた。だが、『紅白』が時間枠を広げ、大賞受賞者が出演を辞退することなどがあって30日にしたが、往時のような視聴率はなく、カネで賞を買う“慣習”もなくなったのではないかと思っていた。  だが、文春は、昨年末のレコ大でグランプリをとったEXILEの弟分「三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE」(以下、三代目)が歌った「Unfair World」は、1億円で芸能界のドンから賞を買っていたと報じている。  動かぬ証拠は「株式会社バーニングプロダクション」から、EXILEのリーダーHIRO(47)が代表取締役を務める「株式会社LDH」に対して「1億円」を請求したブツを入手したというのだ。  バーニングの周防郁雄氏といえば、傘下に20社以上を抱える業界最大手の芸能事務所である。レコ大や紅白歌合戦のキャスティングに絶大な発言権を持つといわれている。  当時の審査員の間でさえ、この曲は全然ヒットしていないのにいいのかという疑問の声が上がっていたという。  審査員にはスポーツ紙の記者や一般紙の記者もいるが、バーニングとつながっていれば、有名ミュージシャンのインタビューの段取りをしてくれたり、何かと面倒を見てくれるので、ドンから「お願いします」といわれたら断れないそうだ。  文春によれば、昨年はAKB48の「僕たちは戦わない」が圧倒的で、売上も180万枚、「Unfair World」は約20万枚と、差は歴然としていた。  さらに、優秀作品賞は15人の委員による挙手で決まるが、周防氏の意向が行き届いていなかったときはAKB48が13票あったという。  それが最終審査では、15人中11人が三代目に手を上げるという大逆転が起きたそうである。歌のタイトル通り、アンフェアなことが起きたのだ。  文春の告発に当の「株式会社LDH」のHIROは、今年限りで社長を退任するという声明を出して応えた。文春が「疑義を同社に質してから、わずか2日後の発表だった」。  1959年にレコ大を立ち上げた元TBS社員の砂田実氏は、「レコ大が私欲のために消費されているとしたら、それは間違いだったということになる。TBSも一体何をやっているのか。情けない話です」と憤っているが、砂田氏は知らないのかもしれないが、レコ大は設立当時から「私欲のために消費され」続けてきたのである。  変わったのは、私腹を肥やすメンツの顔ぶれだけである。 【巻末付録】  今週は両誌ともに熱の入っていないことおびただしい。まずはポストから。「写真家・清水清太郎と女優・アイドルの時代」。坂口良子、天地真理、杉本彩など懐かしいオンナたちにまた会える。何人かはヘアあり。  新シリーズ地下倉庫の秘宝写真集、今週は「小田かおる」。1994年のスコラ刊だという。スコラか、懐かしいね。この当時としては、ど迫力のヘア・ヌードだっただろう。いま見ても、なかなかのものだ。  そして、よくワケがわからない連載「桐野女史ワケアリの女」。それに「黒ストッキングのエロス」。どちらも編集長の好みかね。  現代は「甦る日活ロマンポルノ これが’70年代エロスだ」。ロマンポルノは、露出は少ないが、女優の美しさと、時には反権力を謳った過激な内容で、70年安保の敗色が漂う70年代に映画界を席巻した。  神代辰巳、曽根中生、相米慎二など、いい監督がそろっていた。この秋から来年にかけて園子温、行定勲らが新作ロマンポルノを発表するという。見てみよう。  現代はグラビア新プロジェクト、NHK『ラン×スマ』人気女優「中村優 風の谷」。普通のオネチャンが脱いでいるというところがいいのだろうか?  これまたお懐かしい「半分弱」ならぬ「笵文雀」の完全未公開ヘア・ヌード。いい女だったな。  袋とじは「見たことのない壇蜜 官能フルヌード」。彼女はフルヌードより、下着を着けたどことなく恥じらいのあるポーズがそそると思うのだが、諸兄はいかがかな。  今週は、ハナ差で現代の勝ち! (文=元木昌彦)

「高学歴男にとって、女は性のおもちゃ?」東大&慶大、集団レイプ事件の危うい類似点

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「週刊文春」(10/27号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「将棋『スマホ不正』全真相」(「週刊文春」10/27号) 「『三浦弘行』九段と93%一致した問題ソフト」(「週刊新潮」10/27号)) 第2位「『ボブ・ディラン』の変人伝説」(「週刊新潮」10/27号) 第3位「高畑裕太『レイプ事件』被害者女性が涙の告白『なぜ示談をしたのか、真相をすべて話します』」(「週刊現代」11/5号) 第4位「小池都知事の暴走的『五輪会場変更』Q&A10」(「週刊新潮」10/27号) 第5位「ラブホ不倫『日教組委員長』放蕩三昧の検証」(「週刊新潮」10/27号) 第6位「あなたの年金が年間14万円減らされる!」(「週刊ポスト」11/4日号) 第7位「<その瞬間母は…>慶應『集団強姦』加害学生と親を連続直撃!」(「週刊文春」10/27号)    「福沢諭吉が泣いている『慶應大学』がけしからん!」(「週刊新潮」10/27号) 第8位「山本有二農水相は『労基法』違反だ!<元秘書告発>」(「週刊文春」10/27号) 第9位「美智子さま(82歳)のご心痛 天皇“極秘検査(東大病院)”と愛子さま“3週間ご欠席”」(「週刊文春」10/27号) 第10位「政治記者100人が答える『安倍の次の総理は誰なのか』」(「週刊現代」11/5号) 第11位「『関東連合』元最高幹部が実名告白 自分が関わってきた『AVと芸能界』SEX接待」(「週刊ポスト」11/4日号) 第12位「<追悼>『ミスターラグビー』平尾誠二 駆け抜けた53年」(「週刊現代」11/5号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  こんにちは、元木昌彦です。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋ですね。  私は明日、神戸へ行って、評論家の内田樹さんにインタビューしてきます。  このところ、彼の本を10冊ぐらい読みましたが、好奇心旺盛なことに、ほとほと感心しました。  仏文は彼の専攻ですから当然ですが、教育論からアメリカ、中国、ユダヤ論。映画からメディア、武道、宗教まで幅広いし、驚くのは、そのどれにも造詣が深いということです。現代の丸山真男とは言いませんが、鶴見俊輔や吉本隆明亡き後の、いい意味で、時代の批判者だと思います。会ってきたらご報告します。  ところで、ラグビー知らずの私でも、平尾誠二の名前は知っている。京都・伏見工業高校のときに全国制覇。  同志社大学を経て、1986年に神戸製鋼に入社して日本選手権7連覇を達成した。その後日本代表監督を務めたと現代に書いてある。   まさにラグビーの申し子だったが、私が覚えているのは、彼の格好よさだった。  汗まみれ泥まみれのユニフォーム姿もいいが、ここに出ているバーで飲んでいる姿は、なまなかな芸能人などお呼びでないぐらいの存在感。  まさに「ラグビー界の貴公子」だった。死因はがんだったという。享年53。2019年には、平尾も念願だっただろう、日本でラグビーW杯が行われる。  悔しかっただろう。現代はラグビーに強い。グラビアで平尾の往時の写真を掲載しているが、奥さんはモデルをしていたそうだ。実力と格好良さが備わった男が、またひとりいなくなってしまった。残念だ。  ポストで、市川海老蔵暴行事件や六本木クラブ殺人事件で世を震撼させた半グレ集団「関東連合」の元最高幹部、柴田大輔氏(37)が、組織の内幕を話している。    関東連合の勢力拡大に大きな役割を果たしたのはAVだったと、彼は言う。  柴田氏はAVビジネスに乗り出した。スカウトには、関東連合の名前が力を発揮したという。  路上のスカウトには縄張りがあるが、彼らはそれに縛られない。クレームが入っても返り討ちにするから、恐れられたという。 「業界では御法度とされる女優の引き抜きもやった。個人経営の女優で稼げそうなコに接近して口説き落とす。本人にOKさせてから、事務所の社長に“本人が辞めたがっている”“事務所からのギャラが契約書と違う”などとテキトーに言って社長を詰めるんです」   それを足掛かりに芸能プロダクションに進出し、所属タレントの枕営業の「構図を理解し始めた」という。  その後、ITのネット広告にも進出し、25歳の頃、「上場を目指せ」と顧問弁護士言われるまでになったそうである。  だが、関東連合という経歴がネックになって、果たせなかった。  その後、海老蔵事件や六本木事件が起こり、世間の風当たりや当局の取り締まりも厳しくなり、家賃60万円の不動産審査にも通らなくなってきたそうだ。 「完全に関東連合に対する気持ちは切れた。僕の『関東連合元最高幹部』っていう肩書は恥ずかしくてしょうがない。一人では喧嘩もできない連中なんですよ。関東連合なんて虚像です」  かくして、夜の世界に君臨していたという暴力集団の歴史がまたひとつ消えた。  現代が、100人の政治記者に「次の総理は誰か」という質問をしたという、実にくだらない特集をやっている。  安倍の次なんて、いるわけがない。それは、安倍という首相の為政がいいからではない。安倍首相がいなくなっても、第2,第3の安倍首相が出てくるだけだからである。  無個性で頭の弱いくせに、独断専行を屁とも思わない。そんな壊れきった政治に国民は飽き飽きしているのだが、政治記者などは、それにさえ気がつかない烏合の集団である。  そんな連中に聞くことなどない。「安倍が2020年まで総理を続けるか?」という問いに、「続ける」と思うが80.3%もいるのだ。  勝手に党則を変え、何も成果の上がらない安倍をなぜ続けさせるのか? そうした根本的な疑問が、この連中には何もないのだ。  安倍の次は? 岸田文雄外務大臣31票、石破茂氏21票、小池百合子都知事が11票だと。お前たちは多くの政治家と付き合っているのだから、もっとましな政治家を探し出し、場合によってはそやつを教育して、宰相に育て上げるということを考えたことはないのか?  衆院の解散はいつか? 年明け早々というのが51.9%。大義名分のない総選挙をやって、税金を500億円以上無駄遣いすることに反対すべきだと思うが、安倍のポチを任じるこの記者たちは、そうした基本的な常識さえも備わっていはしないのであろう。  今やるべきは、いつまで安倍政権を続けさせるのではなく、どうしたら安倍の税金バラマキ、原発再稼働をストップさせ、もう少しましな人間を据えるかということである。こんなつまらないことに誌面を使うな。私は怒っている。  このところ、皇太子の長女・愛子さまの不登校問題が、天皇、皇后の心痛のタネになっているようだ。  文春によると、愛子さまは9月26日から約3週間にわたって、学習院女子中等科を欠席しているという。  ふらつきがあり、胃腸も弱っているというだけで要領を得ない。 「記者会の一部はしびれを切らし、『三週間は尋常じゃない』『お疲れの根本的な原因は何なのか』『精神的な要因があるのでは』と追及した。すると大夫(小野田展丈東宮大夫=筆者注)はしどろもどろに『疲れ切って体力が戻らない“悪循環のスパイラル”になっている』と説明しました」(宮内庁担当記者)  中間考査初日の試験は欠席したという。心配なことである。  先ほど書いたように、安倍もそうだが、バカな閣僚のアホ発言にも飽き飽きしている。  山本有二農林水産相が環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を「強行採決」する可能性について言及したことで野党が反発、山本農水相の辞任を要求することで一致した。  この山本という大臣、軽率な発言だけではなく、身内にも人間としての配慮がないと文春が報じている。 「複数の元秘書の証言によれば、山本事務所は労基法第15条1項に定められた雇用契約書を作成していなかった。元秘書が山本氏本人に締結を求めたが、拒否されたという。また『給料は全部込みで約17万円』などとされ、残業代が支払われない形になっていた」(週刊文春WEBより)  電通やワタミ顔負けのブラック事務所だというのだ。明々白々の労基法違反だが、このセンセイ、司法試験に合格しているそうだ。まさか経歴詐称ではあるまいな。  こうした緩んだ大臣が出てくるのも、長期の安倍一党独裁政権のおごりからくるものである。  国民が望んでもいない総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に変えるというのも、国民軽視の表れである。  衆院特別委員会で安倍首相が、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と話したときには、正直、認知症が始まったかと思った。  昨夜も、家人と言い合いになった。「あなたのように、安倍首相のことをバカな独裁者だなんてテレビで言うコメンテーターは誰もいないじゃない」。お茶の間のオバチャンたちは、新聞も雑誌も読まない。テレビだけが世界をのぞく窓なのだ。  私が「テレビのコメンテーターは、干されるのが怖くて安倍批判などできないんだ」と言うと、「テレビに出られないから、ひがんでいるだけじゃない」と言い募る。  お茶の間のオバチャンたちはテレビしか信じない。インターネットにはそうした安倍批判が数多あるが、若者たちはネットの中で、自分の関心のあるものしか見ないから、あってもないようなものだ。  大新聞はテレビ局を系列に持っているのだから、テレビをもっと活用すべきだ。深夜の30分でいいから“治外法権”で、自社の記者が鋭い政権批判をする番組をつくり、毎日流したらどうか。それだけでも、世の中は今よりずっとよくなるはずだ。  さて、慶應義塾大学の広告学研究会所属の学生による集団強姦事件は、被害者が警察へ被害届を出し、受理されたそうだ。新潮によれば、加害者は6人。  さらに、強姦シーンを撮った動画や写真が学生の間で拡散されたので、リベンジポルノ防止法違反という罪も加わる。 「集団強姦致傷」は最高刑が無期懲役という重罪だから、さぞや加害学生たちは戦々恐々としていることだろう。  さらに、被害女性の訴えを聞いたにもかかわらず、責任逃れをし、未成年の飲酒ということで収めてしまおうとした大学側への批判の声も大きい。  創立者の福沢諭吉は修学の目的として、「人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つ」だとしているのに、「人格破綻の『テキーラ陵辱』を前にしては、この福沢の言葉がブラックジョークにしか聞こえない」(新潮)  文春は加害学生とその親を直撃しているが、当然ながら「(あなたに)関係ないでしょ! 弁護士に任せているんだから、何も言うことはありません」(加害者の母親)という反応ばかりである。    以前ここでも書いたが、同様のことが5月に東大でも起きている。主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。松見らが餌食にする女子大生を集めるために作ったのは「東京大学誕生日研究会」というサークルだった。 「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたりと、やりたい放題だったのです」(捜査関係者・新潮)  さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)  被害女性は提訴し、示談が成立した者以外、松見を含めた3人は起訴され、9月20日、松見に判決が言い渡された。懲役2年、執行猶予4年。もう1人も懲役1年6月、執行猶予3年。 『新潮45』(11月号)で、傍聴ライターの高橋ユキ氏が公判の様子をリポートしている。 「私の女性観ですが、(近づいてくる女性は)個人的に私を好いてくれるのではなく、下心があって近づいているのではないかと。そういう人たちに対して苦手意識、軽蔑する気持ちがありました」(松見)  別の人間もこう語っている。 「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、イヤラシい目でばっか見るようになり……という、男たちの中でそういう考え方が形成されてきたように思います」  東大生ほどではないが、慶應生にも、そうした女性蔑視、女性は性のオモチャという歪んだ優越感があったのではないか。  女性のほうにも、そうした考えを秘めている男たちに対して「無防備すぎた」と言わざるを得まい。  若い男たちの全部が草食化し、性に淡白になっているわけではないのだから。  腹の立つことばかり多いが、ポストがやっている、厚労省が仕組んで国会で「ひそかに」進んでいる年金法改正には、怒りを超えて殺意まで湧いてくる。  ポストによれば、この改正案は(これは改悪案と呼ぶべきものだ)、「物価が上がっても下がっても現役サラリーマンの平均賃金が下がれば年金生活者の受給額をマイナス・スライドさせるという制度」なのだという。  ついに「政府はいよいよ年金生活者が現在受け取っている年金を召し上げるという禁じ手に踏み込んだ」(社会保険労務士の北村庄吾氏)  悪質なのは、この重大な制度改革の内容をひた隠してきたことである。  これが成立すると、5年後から減額ルールが適用される。  行政書士でもある民進党の井坂信彦代議士に試算してもらうと、夫婦2人で月額約22万円7,000円(年間約271万円の標準モデル世代)、「年間約14万2000円」の減額になるそうだ。 「世代間で支えるという年金制度がもはや完全に崩壊しており、年金生活者への支払いを多少減らしても、現役世代の年金が増えるというのは幻想でしかない。(中略)厚労省も苦し紛れに“いま高齢者の年金を減らせば、現役世代の年金はどんどん増える”と世代間対立を煽って、とりあえず年金生活者と現役世代が年金批判で結束するのを防ごうとしている」(北村氏)  さらにあきれるのは、ポストが厚労省年金事業管理課に「高齢者の年金減額は違憲ではないのか」とただしたところ、こう答えたという。 「マクロスライドの裁判は始まったばかりで準備書面はこれからですが、年金制度はもともと受給額が下がることが想定されている制度だと今後主張しようと検討している」  どの法律に、そんなことが書いてあるのか? 「そういうことは書かれてない」。書いていないが、我々お上がそう思えばそうなるのだという、あきれ果てた言い分である。 「日本の年金は100年安心だ」と言ったのは、どこのどいつだ? 株にジャブジャブ注ぎ込んで大損し、それを知らん顔して、高齢者も現役世代の年金もどんどん減らすというのは、犬畜生にも劣る連中である。  新潮は先週、日教組の岡本泰良委員長が、女性とラブホテルへ入る姿や、組合費を蕩尽していると報じた。  これだけ暴露されたのだから、即刻辞任だろうと思っていたのだが、本人は雲隠れし、日教組のお偉方は新潮へ情報を流した「犯人捜し」に躍起になっているというのだから、この組織は落ちるところまで落ちるしかないのだろう。  さて、IOCのバッハ会長が日本に乗り込んできて、五輪のボート・カヌー会場移転問題の流れが変わってきた。  今週の新潮は、小池百合子都知事が「海の森水上競技場」を、宮城県の「長沼ボート場」へ変更すると言いだしたが、長沼の不便さ、仮設住宅では断熱が十分ではなく夏場は過酷になる、選手村が分断される、変更すれば莫大な違約金を支払わされるかもしれないと、長沼のマイナス点を上げている。  バッハ会長も、森喜朗大会組織委員会会長や安倍首相と会ってから、復興五輪というならソフトボールや野球を東北でやったらどうかと、暗に長沼移転反対を表明した。  豊洲移転問題はどう決着させるのか、長沼移転問題を含め膨らみ続ける五輪予算にメスを入れられるのか。私が見るところ、いっては見たが、小池都知事は拳の落としどころがなく困り切っているように見える。  それに比べて、元都知事の猪瀬直樹氏のなんと優雅な生活ぶりであろう。新潮が猪瀬氏と中年美女のテニス風景を撮っている。相手は蜷川有紀さん(56)といって、女優で画家だそうだ。演出家の故・蜷川幸雄氏の姪だという。なかなかキリッとした女性である。  こんな男に、なぜこんないい女が? というケースはよくあるが、悪名は無名に勝るということか。 現代は先週に続いて、高畑裕太にレイプされた被害者女性の「涙の告白」第2弾をやっている。    彼女は「示談」に応じたから、「カネ目当ての美人局」という疑惑までかけられてしまったが、それへの疑問に答えている。  まず事件後、彼女は迷った末、ホテル近くに住む知人男性に相談する。    彼は「それは明らかなレイプ事件だから、我慢することはない」と言い、被害届を出すようにと、警察に通報してくれたそうだ。  これまでの報道と違うのは、その男性の指示で病院へ行ったのではなく、警察の指示だったそうである。 「病院では、膣内に残っている精液を採取された後、用意されていたアフターピルを飲みました。病院を出たのは、午後8時か9時頃だったと思います。その後、知人と一緒に前橋署に向かい、再び事情を聞かれました」(被害女性)  しかし、事情聴取された際、担当の女性検事から、 「なぜ大きな声を出さなかったのか」「なぜ壁を叩かなかったのか」などと質問を浴びせられ、だんだん、自分に非があるのではないか、検察は自分を守ってくれるところではないと思ってしまったそうだ。    裁判になれば、加害者の弁護士から根掘り葉掘り聞かれ、また恥ずかしい思いをすることになる。    また、前橋署の会議室で、加害者が所属していたプロダクションの社長らが、「示談にしてほしい」と言ってきて、双方の弁護士同士で交渉が始まったことも、彼女に加害者を裁判に追い込む気持ちを萎えさせたようだ。  彼女の知人は、示談交渉には立ち会ったことはないそうだ。  彼女はこう話す。 「仮に裁判において、抵抗が弱かった、叫んで助けを求めなかったなどという理由で加害者が無罪になってしまうのであれば、被害者は泣き寝入りするしかありません」  フライデーによると、被害女性が表に出てきたことで、事態は一変したという。 「淳子さんも裕太の元所属事務所の社長も、週刊現代の記事についてはなにも反論しないということで合意しているようです。主張したいことはヤマほどあるようですが、『自分たちがなにを言っても世間の目は変わらない』と思い、諦めているようです」(裕太の知人・デジタルフライデーより)  フライデーによれば、12月上旬まで母親の高畑淳子は主演舞台『雪まろげ』の地方巡業に入るそうだ。 「一家の大黒柱は高畑であり、大きな収入源だったCMやバラエティ番組への出演が絶望的になったいま、彼女は舞台に立ち続けるしかない」(同)  フライデーは何度も彼女に質問をぶつけたそうだが、高畑は顔を伏せたまま、ヨロヨロと自宅へ入っていったそうだ。 ところで、ボブ・ディランがノーベル文学書を受賞したことが波紋を呼んでいる。  ディランが『風に吹かれて』を発表し、ピーター・ポール&マリーが歌ったカバーが大ヒットしたのは1963年。ディラン22歳、私が18歳の時だった。  どれだけミサイルが飛んだら戦争が終わるのか、いつまでニュースを見れば平和が来るのか、その答えは風が知っているだけさ。アメリカでは公民権運動賛歌として受け入れられ、日本をはじめ、多くの国では反戦ソングとして多くの若者が歌った。  文春によれば、10月14日にカリフォルニア州で行われた音楽フェスのリハーサルで、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャードに「おめでとう」と声をかけられたディランは、こう言った。 「ありがとう。でも、僕には彼ら(選考委員)が何を考えているのかさっぱりわからないよ」  彼は「変人」といわれる。人嫌い、インタビュー嫌い、コンサート以外は自分を晒さない。  だが、2004年に自らの手で自伝を書いたとき、「ニューズウィーク」のインタビューに答えている。今週の日本版から引用してみよう。 「60年代後半から70年代前半には神格化され、ストーカーに近いファンも出現した。『あんなことをされれば、誰でもおかしくなる』と、ディランは自伝に書いている」  名声は人生だけでなく、作品も歪めたという。 「私は名声をうまく利用しようと思った。名声はカネにはなったが、独り歩きを始めた。名声の中身は空っぽだった。私の音楽は指の間からこぼれ落ち、いつしか消え去った」 「『昔の私は、世界と人間のあらゆる真実を歌で表現しようとしていた』と、ディランは言った。『しかし時が来れば、そんなことはできっこないと分かるものだ』」  同誌でプリンストン大学のショーン・ウィレンツ教授は、ディランの受賞についてこう語っている。 「同時代の偉大な文学者をたたえただけのこと。同じ栄誉に浴したほかの文学者たちと区別する必要はない。詩は、大昔からある文学の形式だ。ディランはそれをまったく新しい水準に、西洋文化が生み出した文学の最も高い水準にまで高めた。それ以上の説明はいらない」  新潮によると、これまでにノーベル賞を受け取ることを辞退したのは、サルトルを含めて4人だという。  授賞式にディランが出席するかどうかわからないようだが、今こそ戦争ができる普通の国にした安倍首相官邸を取り巻き、「風に吹かれて」を歌うときではないだろうか?  私事で恐縮だが、このほど『知られざる出版「裏面」史~元木昌彦インタヴューズ』(出版人)を上梓した。  版元から、出版記念会をやって、少しでも本を捌いてくれと頼まれた。でも、古希になって記念会というのもな~、業界向けの地味な本だしな~と結構悩んだ。  そこで「生前葬」をやろうと思いついた。これまで親しくしてもらってきた知人、友人に「長年のご厚誼を“故人”が感謝する」という趣旨なら、面白がって来てくれるかもしれない。  当日は、友人のカメラマンに撮ってもらった大きな「遺影」を飾り、横のテーブルに菊の花を20本。講談社の出樋一親さん、きずな出版の櫻井秀勲さん、ノンフィクション作家の佐野眞一さん、版画家の山本容子さんのお祝いの挨拶の後、私が代読するという形で“故人”の遺言状を読み上げた。 「みなさんと知り合えたこと、一緒に仕事ができたこと、酒を酌み交わしたこと、忘れません。感謝しています。今日は本当にありがとうございました」と結び、頭を下げた。   150人の参会者で一杯の会場から拍手が起こった。「生前葬、よかったよ。また来年もやれよ」と声をかけられた。  水の江瀧子は74歳で生前葬をやり、94歳まで生きた。生前葬をやると長生きできるという「功徳」もあるそうだから、みなさんもやってみてはいかがだろうか?  さて、将棋界は、対局中に離席してスマホで将棋ソフトを見て指したのではないかという疑惑で大揺れだと、新潮と文春が報じている。これが今週の第1位。  文春によると発端は、7月26日に行われた竜王戦の挑戦者を決めるトーナメントの準決勝、久保利明九段と三浦弘行九段戦だった。  三浦九段の快勝だったが、「証拠は何もないんです。でも指していて(カンニングを)“やられたな”という感覚がありました」(久保九段)  久保氏はソフトに精通している知人に依頼して、三浦九段の差し手とソフトとの一致率、離席後にどんな手を指したかを検証したという。  その後、10月3日にA級順位戦があり、渡辺明竜王と三浦九段が戦ったが、渡辺竜王の完敗だった。  だが、この対局はインターネット中継されていて、一部の棋士たちがリアルタイムで将棋ソフトを使って検証していたそうだ。  負けた渡辺竜王もソフトを使って三浦九段の対局を調べ尽くし、「これは間違いなく“クロ”だ」と確信したという。  渡辺竜王は1週間後に三浦九段と竜王戦を戦わなければいけない。悩んだ渡辺氏は、日本将棋連盟理事の島朗九段に電話をかけ、7人の棋士たちの極秘会談が開かれる。  その後、島理事が三浦氏に連絡して不正の事実を問いただしたが、本人は認めなかった。  文春によると連盟側は、三枚堂達也四段が、三浦氏から「スマホでパソコンを遠隔操作する方法を教えてほしい」と依頼されていたという情報を入手していた。  10月12日、将棋連盟は記者会見を開き、竜王戦の挑戦者の変更を発表した。三浦九段は年内の出場停止処分。  この記事を読んで、なにかしら違和感を覚える。私は、将棋はほとんどできないが、父親が素人四段で、子どもの頃から将棋を教え込まれた。だが、超短気な父は、ちょっとでも指し手を間違えると怒鳴られ、時にはひっぱたかれた。  そうしたことに腹を立てた私は、中学に入った頃から将棋をやめてしまった。だが、初期の将棋ソフトが出た頃、買ってきたPCで遊んだことがある。私は少しレベルを上げると勝てなかったが、ボケかかった父親にやらせると、かなりのレベルまで勝つことができた。  ディープラーニングができたおかげでAI(人工知能)は急速に進歩し、チェスを負かし将棋を破り、まだ先だと思われていた囲碁までも凌駕するようになってしまった。  かつて米長邦雄永世棋聖(故人)は「兄貴はバカだから東大へ行った」と豪語していた。  その米長氏も、将棋ソフトにはかなわなかった。そうなると、人間の棋士同士が戦う王将戦などは、一番強い棋士を決めることにはならない。そこで勝った者が、将棋ソフトと戦う「世界一決定戦」をやらなければいけないのではないか。  将棋というと思い浮かべるのは阪田三吉や升田幸三のような棋士たちだが、もはやこうしたゲームの世界では、AIに勝てるのはいなくなってしまうのだろう。  今回の“事件”は、棋士がソフトに勝てないことを、棋士自らが証明して見せた。これからは、対局に将棋ソフトの持ち込みを認め、自分の技とソフトを駆使できた者が勝つというルールに変えることも検討すべきではないか。  そうなると、将棋とはいったいなんなのだろう? 誰か、この問いに答えてくれる棋士はいないかね。 【巻末付録】  今週は平週号ということもあって、両誌ともに脱力系である。  現代は「歌舞伎町・渋谷・六本木 素人女性たちの痴態」。「AKB48が誇る王道アイドル 渡辺麻友 私のランジェリー」。「平嶋夏海 抱きしめたい」。袋とじは「たかしょー 未公開ヘアヌード&坂口杏里 過激すぎるヘアヌード」の2本立て。  この中では、渡辺麻友がヘアはないが、かわゆくて新鮮で、魅力たっぷり。  ポストは「桐野女史 ワケアリの女」という訳のわからないグラビアと、「佐藤衣里子 ハダカのサトエリ」。前号から始まった袋とじ新シリーズ「地下倉庫の秘宝写真集」は「墨田ユキ」。彼女は新藤兼人監督の『墨東綺譚』のヒロインに抜擢されたことで一躍有名になった。なぜか、玉ノ井の売春窟にいたであろう、娼婦の持つ体臭を感じさせる女だった。  SEXYという点で見れば、墨田ユキが群を抜いていい。特に後ろを向いてお尻を上げ、その尻の間から見えるヘアがなんともいえない。今週はポストの圧勝。

「高学歴男にとって、女は性のおもちゃ?」東大&慶大、集団レイプ事件の危うい類似点

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「週刊文春」(10/27号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「将棋『スマホ不正』全真相」(「週刊文春」10/27号) 「『三浦弘行』九段と93%一致した問題ソフト」(「週刊新潮」10/27号)) 第2位「『ボブ・ディラン』の変人伝説」(「週刊新潮」10/27号) 第3位「高畑裕太『レイプ事件』被害者女性が涙の告白『なぜ示談をしたのか、真相をすべて話します』」(「週刊現代」11/5号) 第4位「小池都知事の暴走的『五輪会場変更』Q&A10」(「週刊新潮」10/27号) 第5位「ラブホ不倫『日教組委員長』放蕩三昧の検証」(「週刊新潮」10/27号) 第6位「あなたの年金が年間14万円減らされる!」(「週刊ポスト」11/4日号) 第7位「<その瞬間母は…>慶應『集団強姦』加害学生と親を連続直撃!」(「週刊文春」10/27号)    「福沢諭吉が泣いている『慶應大学』がけしからん!」(「週刊新潮」10/27号) 第8位「山本有二農水相は『労基法』違反だ!<元秘書告発>」(「週刊文春」10/27号) 第9位「美智子さま(82歳)のご心痛 天皇“極秘検査(東大病院)”と愛子さま“3週間ご欠席”」(「週刊文春」10/27号) 第10位「政治記者100人が答える『安倍の次の総理は誰なのか』」(「週刊現代」11/5号) 第11位「『関東連合』元最高幹部が実名告白 自分が関わってきた『AVと芸能界』SEX接待」(「週刊ポスト」11/4日号) 第12位「<追悼>『ミスターラグビー』平尾誠二 駆け抜けた53年」(「週刊現代」11/5号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  こんにちは、元木昌彦です。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋ですね。  私は明日、神戸へ行って、評論家の内田樹さんにインタビューしてきます。  このところ、彼の本を10冊ぐらい読みましたが、好奇心旺盛なことに、ほとほと感心しました。  仏文は彼の専攻ですから当然ですが、教育論からアメリカ、中国、ユダヤ論。映画からメディア、武道、宗教まで幅広いし、驚くのは、そのどれにも造詣が深いということです。現代の丸山真男とは言いませんが、鶴見俊輔や吉本隆明亡き後の、いい意味で、時代の批判者だと思います。会ってきたらご報告します。  ところで、ラグビー知らずの私でも、平尾誠二の名前は知っている。京都・伏見工業高校のときに全国制覇。  同志社大学を経て、1986年に神戸製鋼に入社して日本選手権7連覇を達成した。その後日本代表監督を務めたと現代に書いてある。   まさにラグビーの申し子だったが、私が覚えているのは、彼の格好よさだった。  汗まみれ泥まみれのユニフォーム姿もいいが、ここに出ているバーで飲んでいる姿は、なまなかな芸能人などお呼びでないぐらいの存在感。  まさに「ラグビー界の貴公子」だった。死因はがんだったという。享年53。2019年には、平尾も念願だっただろう、日本でラグビーW杯が行われる。  悔しかっただろう。現代はラグビーに強い。グラビアで平尾の往時の写真を掲載しているが、奥さんはモデルをしていたそうだ。実力と格好良さが備わった男が、またひとりいなくなってしまった。残念だ。  ポストで、市川海老蔵暴行事件や六本木クラブ殺人事件で世を震撼させた半グレ集団「関東連合」の元最高幹部、柴田大輔氏(37)が、組織の内幕を話している。    関東連合の勢力拡大に大きな役割を果たしたのはAVだったと、彼は言う。  柴田氏はAVビジネスに乗り出した。スカウトには、関東連合の名前が力を発揮したという。  路上のスカウトには縄張りがあるが、彼らはそれに縛られない。クレームが入っても返り討ちにするから、恐れられたという。 「業界では御法度とされる女優の引き抜きもやった。個人経営の女優で稼げそうなコに接近して口説き落とす。本人にOKさせてから、事務所の社長に“本人が辞めたがっている”“事務所からのギャラが契約書と違う”などとテキトーに言って社長を詰めるんです」   それを足掛かりに芸能プロダクションに進出し、所属タレントの枕営業の「構図を理解し始めた」という。  その後、ITのネット広告にも進出し、25歳の頃、「上場を目指せ」と顧問弁護士言われるまでになったそうである。  だが、関東連合という経歴がネックになって、果たせなかった。  その後、海老蔵事件や六本木事件が起こり、世間の風当たりや当局の取り締まりも厳しくなり、家賃60万円の不動産審査にも通らなくなってきたそうだ。 「完全に関東連合に対する気持ちは切れた。僕の『関東連合元最高幹部』っていう肩書は恥ずかしくてしょうがない。一人では喧嘩もできない連中なんですよ。関東連合なんて虚像です」  かくして、夜の世界に君臨していたという暴力集団の歴史がまたひとつ消えた。  現代が、100人の政治記者に「次の総理は誰か」という質問をしたという、実にくだらない特集をやっている。  安倍の次なんて、いるわけがない。それは、安倍という首相の為政がいいからではない。安倍首相がいなくなっても、第2,第3の安倍首相が出てくるだけだからである。  無個性で頭の弱いくせに、独断専行を屁とも思わない。そんな壊れきった政治に国民は飽き飽きしているのだが、政治記者などは、それにさえ気がつかない烏合の集団である。  そんな連中に聞くことなどない。「安倍が2020年まで総理を続けるか?」という問いに、「続ける」と思うが80.3%もいるのだ。  勝手に党則を変え、何も成果の上がらない安倍をなぜ続けさせるのか? そうした根本的な疑問が、この連中には何もないのだ。  安倍の次は? 岸田文雄外務大臣31票、石破茂氏21票、小池百合子都知事が11票だと。お前たちは多くの政治家と付き合っているのだから、もっとましな政治家を探し出し、場合によってはそやつを教育して、宰相に育て上げるということを考えたことはないのか?  衆院の解散はいつか? 年明け早々というのが51.9%。大義名分のない総選挙をやって、税金を500億円以上無駄遣いすることに反対すべきだと思うが、安倍のポチを任じるこの記者たちは、そうした基本的な常識さえも備わっていはしないのであろう。  今やるべきは、いつまで安倍政権を続けさせるのではなく、どうしたら安倍の税金バラマキ、原発再稼働をストップさせ、もう少しましな人間を据えるかということである。こんなつまらないことに誌面を使うな。私は怒っている。  このところ、皇太子の長女・愛子さまの不登校問題が、天皇、皇后の心痛のタネになっているようだ。  文春によると、愛子さまは9月26日から約3週間にわたって、学習院女子中等科を欠席しているという。  ふらつきがあり、胃腸も弱っているというだけで要領を得ない。 「記者会の一部はしびれを切らし、『三週間は尋常じゃない』『お疲れの根本的な原因は何なのか』『精神的な要因があるのでは』と追及した。すると大夫(小野田展丈東宮大夫=筆者注)はしどろもどろに『疲れ切って体力が戻らない“悪循環のスパイラル”になっている』と説明しました」(宮内庁担当記者)  中間考査初日の試験は欠席したという。心配なことである。  先ほど書いたように、安倍もそうだが、バカな閣僚のアホ発言にも飽き飽きしている。  山本有二農林水産相が環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を「強行採決」する可能性について言及したことで野党が反発、山本農水相の辞任を要求することで一致した。  この山本という大臣、軽率な発言だけではなく、身内にも人間としての配慮がないと文春が報じている。 「複数の元秘書の証言によれば、山本事務所は労基法第15条1項に定められた雇用契約書を作成していなかった。元秘書が山本氏本人に締結を求めたが、拒否されたという。また『給料は全部込みで約17万円』などとされ、残業代が支払われない形になっていた」(週刊文春WEBより)  電通やワタミ顔負けのブラック事務所だというのだ。明々白々の労基法違反だが、このセンセイ、司法試験に合格しているそうだ。まさか経歴詐称ではあるまいな。  こうした緩んだ大臣が出てくるのも、長期の安倍一党独裁政権のおごりからくるものである。  国民が望んでもいない総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に変えるというのも、国民軽視の表れである。  衆院特別委員会で安倍首相が、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と話したときには、正直、認知症が始まったかと思った。  昨夜も、家人と言い合いになった。「あなたのように、安倍首相のことをバカな独裁者だなんてテレビで言うコメンテーターは誰もいないじゃない」。お茶の間のオバチャンたちは、新聞も雑誌も読まない。テレビだけが世界をのぞく窓なのだ。  私が「テレビのコメンテーターは、干されるのが怖くて安倍批判などできないんだ」と言うと、「テレビに出られないから、ひがんでいるだけじゃない」と言い募る。  お茶の間のオバチャンたちはテレビしか信じない。インターネットにはそうした安倍批判が数多あるが、若者たちはネットの中で、自分の関心のあるものしか見ないから、あってもないようなものだ。  大新聞はテレビ局を系列に持っているのだから、テレビをもっと活用すべきだ。深夜の30分でいいから“治外法権”で、自社の記者が鋭い政権批判をする番組をつくり、毎日流したらどうか。それだけでも、世の中は今よりずっとよくなるはずだ。  さて、慶應義塾大学の広告学研究会所属の学生による集団強姦事件は、被害者が警察へ被害届を出し、受理されたそうだ。新潮によれば、加害者は6人。  さらに、強姦シーンを撮った動画や写真が学生の間で拡散されたので、リベンジポルノ防止法違反という罪も加わる。 「集団強姦致傷」は最高刑が無期懲役という重罪だから、さぞや加害学生たちは戦々恐々としていることだろう。  さらに、被害女性の訴えを聞いたにもかかわらず、責任逃れをし、未成年の飲酒ということで収めてしまおうとした大学側への批判の声も大きい。  創立者の福沢諭吉は修学の目的として、「人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つ」だとしているのに、「人格破綻の『テキーラ陵辱』を前にしては、この福沢の言葉がブラックジョークにしか聞こえない」(新潮)  文春は加害学生とその親を直撃しているが、当然ながら「(あなたに)関係ないでしょ! 弁護士に任せているんだから、何も言うことはありません」(加害者の母親)という反応ばかりである。    以前ここでも書いたが、同様のことが5月に東大でも起きている。主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。松見らが餌食にする女子大生を集めるために作ったのは「東京大学誕生日研究会」というサークルだった。 「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたりと、やりたい放題だったのです」(捜査関係者・新潮)  さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)  被害女性は提訴し、示談が成立した者以外、松見を含めた3人は起訴され、9月20日、松見に判決が言い渡された。懲役2年、執行猶予4年。もう1人も懲役1年6月、執行猶予3年。 『新潮45』(11月号)で、傍聴ライターの高橋ユキ氏が公判の様子をリポートしている。 「私の女性観ですが、(近づいてくる女性は)個人的に私を好いてくれるのではなく、下心があって近づいているのではないかと。そういう人たちに対して苦手意識、軽蔑する気持ちがありました」(松見)  別の人間もこう語っている。 「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、イヤラシい目でばっか見るようになり……という、男たちの中でそういう考え方が形成されてきたように思います」  東大生ほどではないが、慶應生にも、そうした女性蔑視、女性は性のオモチャという歪んだ優越感があったのではないか。  女性のほうにも、そうした考えを秘めている男たちに対して「無防備すぎた」と言わざるを得まい。  若い男たちの全部が草食化し、性に淡白になっているわけではないのだから。  腹の立つことばかり多いが、ポストがやっている、厚労省が仕組んで国会で「ひそかに」進んでいる年金法改正には、怒りを超えて殺意まで湧いてくる。  ポストによれば、この改正案は(これは改悪案と呼ぶべきものだ)、「物価が上がっても下がっても現役サラリーマンの平均賃金が下がれば年金生活者の受給額をマイナス・スライドさせるという制度」なのだという。  ついに「政府はいよいよ年金生活者が現在受け取っている年金を召し上げるという禁じ手に踏み込んだ」(社会保険労務士の北村庄吾氏)  悪質なのは、この重大な制度改革の内容をひた隠してきたことである。  これが成立すると、5年後から減額ルールが適用される。  行政書士でもある民進党の井坂信彦代議士に試算してもらうと、夫婦2人で月額約22万円7,000円(年間約271万円の標準モデル世代)、「年間約14万2000円」の減額になるそうだ。 「世代間で支えるという年金制度がもはや完全に崩壊しており、年金生活者への支払いを多少減らしても、現役世代の年金が増えるというのは幻想でしかない。(中略)厚労省も苦し紛れに“いま高齢者の年金を減らせば、現役世代の年金はどんどん増える”と世代間対立を煽って、とりあえず年金生活者と現役世代が年金批判で結束するのを防ごうとしている」(北村氏)  さらにあきれるのは、ポストが厚労省年金事業管理課に「高齢者の年金減額は違憲ではないのか」とただしたところ、こう答えたという。 「マクロスライドの裁判は始まったばかりで準備書面はこれからですが、年金制度はもともと受給額が下がることが想定されている制度だと今後主張しようと検討している」  どの法律に、そんなことが書いてあるのか? 「そういうことは書かれてない」。書いていないが、我々お上がそう思えばそうなるのだという、あきれ果てた言い分である。 「日本の年金は100年安心だ」と言ったのは、どこのどいつだ? 株にジャブジャブ注ぎ込んで大損し、それを知らん顔して、高齢者も現役世代の年金もどんどん減らすというのは、犬畜生にも劣る連中である。  新潮は先週、日教組の岡本泰良委員長が、女性とラブホテルへ入る姿や、組合費を蕩尽していると報じた。  これだけ暴露されたのだから、即刻辞任だろうと思っていたのだが、本人は雲隠れし、日教組のお偉方は新潮へ情報を流した「犯人捜し」に躍起になっているというのだから、この組織は落ちるところまで落ちるしかないのだろう。  さて、IOCのバッハ会長が日本に乗り込んできて、五輪のボート・カヌー会場移転問題の流れが変わってきた。  今週の新潮は、小池百合子都知事が「海の森水上競技場」を、宮城県の「長沼ボート場」へ変更すると言いだしたが、長沼の不便さ、仮設住宅では断熱が十分ではなく夏場は過酷になる、選手村が分断される、変更すれば莫大な違約金を支払わされるかもしれないと、長沼のマイナス点を上げている。  バッハ会長も、森喜朗大会組織委員会会長や安倍首相と会ってから、復興五輪というならソフトボールや野球を東北でやったらどうかと、暗に長沼移転反対を表明した。  豊洲移転問題はどう決着させるのか、長沼移転問題を含め膨らみ続ける五輪予算にメスを入れられるのか。私が見るところ、いっては見たが、小池都知事は拳の落としどころがなく困り切っているように見える。  それに比べて、元都知事の猪瀬直樹氏のなんと優雅な生活ぶりであろう。新潮が猪瀬氏と中年美女のテニス風景を撮っている。相手は蜷川有紀さん(56)といって、女優で画家だそうだ。演出家の故・蜷川幸雄氏の姪だという。なかなかキリッとした女性である。  こんな男に、なぜこんないい女が? というケースはよくあるが、悪名は無名に勝るということか。 現代は先週に続いて、高畑裕太にレイプされた被害者女性の「涙の告白」第2弾をやっている。    彼女は「示談」に応じたから、「カネ目当ての美人局」という疑惑までかけられてしまったが、それへの疑問に答えている。  まず事件後、彼女は迷った末、ホテル近くに住む知人男性に相談する。    彼は「それは明らかなレイプ事件だから、我慢することはない」と言い、被害届を出すようにと、警察に通報してくれたそうだ。  これまでの報道と違うのは、その男性の指示で病院へ行ったのではなく、警察の指示だったそうである。 「病院では、膣内に残っている精液を採取された後、用意されていたアフターピルを飲みました。病院を出たのは、午後8時か9時頃だったと思います。その後、知人と一緒に前橋署に向かい、再び事情を聞かれました」(被害女性)  しかし、事情聴取された際、担当の女性検事から、 「なぜ大きな声を出さなかったのか」「なぜ壁を叩かなかったのか」などと質問を浴びせられ、だんだん、自分に非があるのではないか、検察は自分を守ってくれるところではないと思ってしまったそうだ。    裁判になれば、加害者の弁護士から根掘り葉掘り聞かれ、また恥ずかしい思いをすることになる。    また、前橋署の会議室で、加害者が所属していたプロダクションの社長らが、「示談にしてほしい」と言ってきて、双方の弁護士同士で交渉が始まったことも、彼女に加害者を裁判に追い込む気持ちを萎えさせたようだ。  彼女の知人は、示談交渉には立ち会ったことはないそうだ。  彼女はこう話す。 「仮に裁判において、抵抗が弱かった、叫んで助けを求めなかったなどという理由で加害者が無罪になってしまうのであれば、被害者は泣き寝入りするしかありません」  フライデーによると、被害女性が表に出てきたことで、事態は一変したという。 「淳子さんも裕太の元所属事務所の社長も、週刊現代の記事についてはなにも反論しないということで合意しているようです。主張したいことはヤマほどあるようですが、『自分たちがなにを言っても世間の目は変わらない』と思い、諦めているようです」(裕太の知人・デジタルフライデーより)  フライデーによれば、12月上旬まで母親の高畑淳子は主演舞台『雪まろげ』の地方巡業に入るそうだ。 「一家の大黒柱は高畑であり、大きな収入源だったCMやバラエティ番組への出演が絶望的になったいま、彼女は舞台に立ち続けるしかない」(同)  フライデーは何度も彼女に質問をぶつけたそうだが、高畑は顔を伏せたまま、ヨロヨロと自宅へ入っていったそうだ。 ところで、ボブ・ディランがノーベル文学書を受賞したことが波紋を呼んでいる。  ディランが『風に吹かれて』を発表し、ピーター・ポール&マリーが歌ったカバーが大ヒットしたのは1963年。ディラン22歳、私が18歳の時だった。  どれだけミサイルが飛んだら戦争が終わるのか、いつまでニュースを見れば平和が来るのか、その答えは風が知っているだけさ。アメリカでは公民権運動賛歌として受け入れられ、日本をはじめ、多くの国では反戦ソングとして多くの若者が歌った。  文春によれば、10月14日にカリフォルニア州で行われた音楽フェスのリハーサルで、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャードに「おめでとう」と声をかけられたディランは、こう言った。 「ありがとう。でも、僕には彼ら(選考委員)が何を考えているのかさっぱりわからないよ」  彼は「変人」といわれる。人嫌い、インタビュー嫌い、コンサート以外は自分を晒さない。  だが、2004年に自らの手で自伝を書いたとき、「ニューズウィーク」のインタビューに答えている。今週の日本版から引用してみよう。 「60年代後半から70年代前半には神格化され、ストーカーに近いファンも出現した。『あんなことをされれば、誰でもおかしくなる』と、ディランは自伝に書いている」  名声は人生だけでなく、作品も歪めたという。 「私は名声をうまく利用しようと思った。名声はカネにはなったが、独り歩きを始めた。名声の中身は空っぽだった。私の音楽は指の間からこぼれ落ち、いつしか消え去った」 「『昔の私は、世界と人間のあらゆる真実を歌で表現しようとしていた』と、ディランは言った。『しかし時が来れば、そんなことはできっこないと分かるものだ』」  同誌でプリンストン大学のショーン・ウィレンツ教授は、ディランの受賞についてこう語っている。 「同時代の偉大な文学者をたたえただけのこと。同じ栄誉に浴したほかの文学者たちと区別する必要はない。詩は、大昔からある文学の形式だ。ディランはそれをまったく新しい水準に、西洋文化が生み出した文学の最も高い水準にまで高めた。それ以上の説明はいらない」  新潮によると、これまでにノーベル賞を受け取ることを辞退したのは、サルトルを含めて4人だという。  授賞式にディランが出席するかどうかわからないようだが、今こそ戦争ができる普通の国にした安倍首相官邸を取り巻き、「風に吹かれて」を歌うときではないだろうか?  私事で恐縮だが、このほど『知られざる出版「裏面」史~元木昌彦インタヴューズ』(出版人)を上梓した。  版元から、出版記念会をやって、少しでも本を捌いてくれと頼まれた。でも、古希になって記念会というのもな~、業界向けの地味な本だしな~と結構悩んだ。  そこで「生前葬」をやろうと思いついた。これまで親しくしてもらってきた知人、友人に「長年のご厚誼を“故人”が感謝する」という趣旨なら、面白がって来てくれるかもしれない。  当日は、友人のカメラマンに撮ってもらった大きな「遺影」を飾り、横のテーブルに菊の花を20本。講談社の出樋一親さん、きずな出版の櫻井秀勲さん、ノンフィクション作家の佐野眞一さん、版画家の山本容子さんのお祝いの挨拶の後、私が代読するという形で“故人”の遺言状を読み上げた。 「みなさんと知り合えたこと、一緒に仕事ができたこと、酒を酌み交わしたこと、忘れません。感謝しています。今日は本当にありがとうございました」と結び、頭を下げた。   150人の参会者で一杯の会場から拍手が起こった。「生前葬、よかったよ。また来年もやれよ」と声をかけられた。  水の江瀧子は74歳で生前葬をやり、94歳まで生きた。生前葬をやると長生きできるという「功徳」もあるそうだから、みなさんもやってみてはいかがだろうか?  さて、将棋界は、対局中に離席してスマホで将棋ソフトを見て指したのではないかという疑惑で大揺れだと、新潮と文春が報じている。これが今週の第1位。  文春によると発端は、7月26日に行われた竜王戦の挑戦者を決めるトーナメントの準決勝、久保利明九段と三浦弘行九段戦だった。  三浦九段の快勝だったが、「証拠は何もないんです。でも指していて(カンニングを)“やられたな”という感覚がありました」(久保九段)  久保氏はソフトに精通している知人に依頼して、三浦九段の差し手とソフトとの一致率、離席後にどんな手を指したかを検証したという。  その後、10月3日にA級順位戦があり、渡辺明竜王と三浦九段が戦ったが、渡辺竜王の完敗だった。  だが、この対局はインターネット中継されていて、一部の棋士たちがリアルタイムで将棋ソフトを使って検証していたそうだ。  負けた渡辺竜王もソフトを使って三浦九段の対局を調べ尽くし、「これは間違いなく“クロ”だ」と確信したという。  渡辺竜王は1週間後に三浦九段と竜王戦を戦わなければいけない。悩んだ渡辺氏は、日本将棋連盟理事の島朗九段に電話をかけ、7人の棋士たちの極秘会談が開かれる。  その後、島理事が三浦氏に連絡して不正の事実を問いただしたが、本人は認めなかった。  文春によると連盟側は、三枚堂達也四段が、三浦氏から「スマホでパソコンを遠隔操作する方法を教えてほしい」と依頼されていたという情報を入手していた。  10月12日、将棋連盟は記者会見を開き、竜王戦の挑戦者の変更を発表した。三浦九段は年内の出場停止処分。  この記事を読んで、なにかしら違和感を覚える。私は、将棋はほとんどできないが、父親が素人四段で、子どもの頃から将棋を教え込まれた。だが、超短気な父は、ちょっとでも指し手を間違えると怒鳴られ、時にはひっぱたかれた。  そうしたことに腹を立てた私は、中学に入った頃から将棋をやめてしまった。だが、初期の将棋ソフトが出た頃、買ってきたPCで遊んだことがある。私は少しレベルを上げると勝てなかったが、ボケかかった父親にやらせると、かなりのレベルまで勝つことができた。  ディープラーニングができたおかげでAI(人工知能)は急速に進歩し、チェスを負かし将棋を破り、まだ先だと思われていた囲碁までも凌駕するようになってしまった。  かつて米長邦雄永世棋聖(故人)は「兄貴はバカだから東大へ行った」と豪語していた。  その米長氏も、将棋ソフトにはかなわなかった。そうなると、人間の棋士同士が戦う王将戦などは、一番強い棋士を決めることにはならない。そこで勝った者が、将棋ソフトと戦う「世界一決定戦」をやらなければいけないのではないか。  将棋というと思い浮かべるのは阪田三吉や升田幸三のような棋士たちだが、もはやこうしたゲームの世界では、AIに勝てるのはいなくなってしまうのだろう。  今回の“事件”は、棋士がソフトに勝てないことを、棋士自らが証明して見せた。これからは、対局に将棋ソフトの持ち込みを認め、自分の技とソフトを駆使できた者が勝つというルールに変えることも検討すべきではないか。  そうなると、将棋とはいったいなんなのだろう? 誰か、この問いに答えてくれる棋士はいないかね。 【巻末付録】  今週は平週号ということもあって、両誌ともに脱力系である。  現代は「歌舞伎町・渋谷・六本木 素人女性たちの痴態」。「AKB48が誇る王道アイドル 渡辺麻友 私のランジェリー」。「平嶋夏海 抱きしめたい」。袋とじは「たかしょー 未公開ヘアヌード&坂口杏里 過激すぎるヘアヌード」の2本立て。  この中では、渡辺麻友がヘアはないが、かわゆくて新鮮で、魅力たっぷり。  ポストは「桐野女史 ワケアリの女」という訳のわからないグラビアと、「佐藤衣里子 ハダカのサトエリ」。前号から始まった袋とじ新シリーズ「地下倉庫の秘宝写真集」は「墨田ユキ」。彼女は新藤兼人監督の『墨東綺譚』のヒロインに抜擢されたことで一躍有名になった。なぜか、玉ノ井の売春窟にいたであろう、娼婦の持つ体臭を感じさせる女だった。  SEXYという点で見れば、墨田ユキが群を抜いていい。特に後ろを向いてお尻を上げ、その尻の間から見えるヘアがなんともいえない。今週はポストの圧勝。

慶大集団レイプ事件 「われわれは司法機関ではないので…」大学側の非道な対応を、被害者母が暴露!

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「週刊現代」10/29号
今週の注目記事・第1位 「独占180分 高畑裕太『レイプ事件』被害者女性の初告白」(「週刊現代」10/29号) 第2位 「『ミス慶應』中止 1年女子『集団強姦』」(「週刊文春」10/20号) 「被害者が告発!『慶大女子学生』テキーラ凌辱を握りつぶした慶大」(「週刊新潮」10/20号) 第3位 「色と欲『日教組委員長』のお好きな『池袋ラブホテル』」(「週刊新潮」10/20号) 第4位 「朝日新聞『社外秘』資料入手!『3年で500億円減収』の衝撃」(「週刊ポスト」10/28号) 第5位 「電通24歳社員自殺パワハラ地獄『君の残業はムダ』」(「週刊文春」10/20号) 第6位 「有名100社を総力調査 50すぎて、60すぎて『得する会社』『損する会社』」(「週刊現代」10/29号) 第7位 「安倍自民党+小池新党+橋下維新連立政権 前代未聞の与党400議席で野党が消える」(「週刊ポスト」10/28号) 第8位 「ヤクザ情報にシノギを削る実話系週刊誌『山口組分裂報道』の掟」(「週刊ポスト」10/28号) 第9位 「ゼネコンもひれ伏す『日建設計』の金儲けと人脈」(「週刊新潮」10/20号) 第10位 「テレ朝『報ステ不倫』女子アナと制作会社社長が!」(「週刊文春」10/20号) 第11位 「ここが変だよ!『石原さとみ』主演の『校閲ガール』を校閲せよ」(「週刊新潮」10/20号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  みなさんは、「校閲」と「校正」の違いがわかるだろうか? 自慢ではないが、私も編集者を長くやっているが、ずいぶんの間、知らなかった。 「校閲」は作家やノンフィクション・ライターが書いた原稿に書かれている文章の意味や内容を読んで、誤りを正すこと。 「校正」は原稿とゲラを見比べて、文字や文章の誤りを正すことです。  原稿と合っているかどうかは編集者でもできますが、内容を読んで誤りを正すという校閲は、相当な訓練を積まなければ、なかなかできるものではないのです。  ということで、本題。石原さとみ主演の『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の視聴率がいいと新潮が報じている。  初回の視聴率が12.9%(ビデオリサーチ調べ)だったという。視聴者になじみの薄い校閲がテーマで、この視聴率は確かにスゴイ。  石原演じる河野は、ファッション誌の編集者を希望して出版社に入ったところ、校閲に回されてしまう。  それが気に入らないのか、編集者を「このタコ!」と怒鳴り飛ばしたりするそうだが、出版社一といわれる新潮社の校閲部長・飯島秀一氏は、河野についてこう言っている。 「校閲は、原稿の最初の1文字から最後の1文字まで同じテンションで読むことが何より大事です。石原さんが演じるキャラクター(河野)は落ち着きに欠けるし、編集者になりたいと公言しているので、うちの校閲職では採らないと思います」  私のいた講談社でも、最近は知らないが、校閲職を編集や営業とは別に採っていた。編集者から校閲に行く人間もいたが、ほとんどは10年以上のベテランであった。  校閲の仕事は、原稿と見比べて間違いを探すだけではなく、人名、年代、地名などあらゆる箇所が間違っていないかチェックし、そのために辞書や図書館で調べるだけではなく、飯島氏のように、小説で描写される風景を確認するために、「地図を広げれば、等高線から“この位置だと対象物が見えない”と判断」することもできなくてはいけない。  編集者のほとんどは、会社を離れると売り物にはないが、校閲だけは引く手あまたである。  現在、大手出版社でも、自前で校閲を持っているところは少なくなってきている。ましてや。中小出版社では皆無であろう。  どうするのか? 校閲ばかりを集めたプロダクションがある。そこへ発注するのだ。  私の知っている校閲プロダクションは、毎年売り上げを伸ばし、近々上場するといっているが、それができると思うほど絶好調である。  最近、大阪にも進出したが、大阪はそうしたプロダクションがほとんどないから、入れ食い状態だという。  私も校閲をやっていれば、定年後に飲み代に困ることはなかったのにと、後悔している。  お次は、文春お得意の不倫記事。テレビ朝日系の『報道ステーションSUNDAY』でフィールドリポーターをしている矢島悠子アナ(34)が、50代バツイチ独身の番組制作会社社長と不倫しているというのだ。しかも、この男性が請け負っているのが、矢島アナが出演する『報道ステーションSUNDAY』と、テレビ朝日の看板番組『報道ステーション』なのだ。  矢島アナは2011年、28歳のときに『ちい散歩』の番組ディレクター氏と結婚している。相手は16歳年上だそうだが、1年ほど前から別居状態だという。  やり手の制作会社社長と、夫と心が離れてしまった女が、惹かれ合う――。まあ、気持ちはわからないでもないが。  ところで、10月14日のasahi.comにこんな記事が載った。 「東京都の豊洲市場(江東区)で主な施設下に盛り土がなかった問題で、施設の基本設計を受注した設計会社・日建設計が受注前の段階で『盛り土工事の省略』について都の担当幹部らに説明していたことが13日、分かった。都の土壌汚染対策と矛盾しかねない内容だが、問題視されていなかった」  日建設計についてはすでに、新潮が「豊洲疑惑の最後の黒幕」と報じている。  新潮によれば、専門家会議から汚染対策としての盛り土の提言を、事実上反故にしたのは、11年1月7日に大手設計会社、日建設計が都に出した「技術提案書」で、そこで「盛り土不要」の工法を提案して、それを受ける形で基本設計が作られたとしている。 「以降、日建設計と都の担当者以外は(盛り土)が葬られたのを知らないまま新市場の建設が進められた」(新潮)のだという。  10月下旬から始まる都の「市場問題プロジェクト」では、日建設計の担当者も呼ばれ、責任者の名前を明らかにするよう求められるそうだが、それを知ったところで「盛り土問題」の本質にどれだけ迫れるかは疑問だという。 「基本設計書には数十人の印が押されている。責任の濃淡はありますが、それこそ、担当責任者は20~30人という人数になってしまいます。しかも、彼らは、そもそも役人として“盛り土”によるコスト増を抑えようとしたわけで、メンバーをリストアップして処罰したところで、解決したことにはなりません」(都政担当記者)  土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で小池都知事は、担当部局長の岸本良一・中央卸売市場長を事実上更迭する人事異動の方針を固めたと報じられている。  だが、これだけで問題解決とはいかないはずだ。  さて、山口組分裂以来、一般誌でも対立している神戸山口組との抗争を報道しているが、やはり、実話誌といわれるアサヒ芸能、週刊大衆、週刊実話の御三家は、歴史と食い込み方が違う。  以前にも書いたが、ヤクザの世界では、アサ芸は世界か文藝春秋、大衆は文春か新潮、実話は現代かポストである。  そのポストが、実話雑誌の取材方法とその苦労について特集を組んでいる。  9月29日、横浜中華街で六代目山口組の司忍組長、住吉会の関功会長、稲川会の清田次郎会長のトップ会談が開かれた。  この現場にいたのは、やはり実話系の3誌。これだけのスクープができたのは、「事前に各誌の担当者に“主催者”側から連絡が入っていました」(実話誌関係者)。  各誌には、1984年に起きた山一抗争から山口組を取材している大ベテランのヤクザライターたちがいて、彼らはメーリングリストを作り、情報を共有しているそうだ。  そこまでヤクザ側の信頼を得るには、「週に何日も神戸の本部前に張り込んで、出入りする組長などに“おはようございます”と挨拶して顔を覚えてもらうことから始まります」(実話誌ライター)。  二派に別れてからは、アサ芸と大衆が本家・六代目山口組中心だが、実話が神戸山口組に食い込んでいたそうだ。  分裂してからは、部数増にもつながっているそうである。  実話は、昨年10月に司組長「逮捕のXデー」という衝撃的な見出しをうち、司組長が脱税容疑で逮捕される可能性ありと報じた。  しかし、それが報じられた1カ月後に、実話の編集長が交代したという。六代目側の怒りを買ったといわれているそうだ。  もちろん、肩書や名前を間違えれば、回収、刷り直しもあるというから、ヤクザものは神経を使うのである。ご苦労様。  ポストは、安倍首相とプーチンロシア大統領の間で「北方領土2島返還」が決まれば、来年1月に解散・総選挙をやり、結果、3分の2どころか、4分の3超えすると予測している。  参院選のように野党共闘ができたとしても、小池百合子新党、おおさか維新の会、名古屋の河村たかし市長が組めば、野党共闘は埋没してしまうと読んでいるのだ。  それによって安倍首相はプーチン化し、憲法改正どころか、思うがままに日本を操るというのである。  そんなことをさせては絶対いけない。そうは言っても、民進党の代表が替わっても、何も新しい路線を打ち出せないのでは、この読み通りになる可能性をまったく否定はできない。困ったものだ。  しかし、潮目が少し変わってきた徴候もある。新潟知事選で、共産、社民、自由が推薦する米山隆一氏(49)が泉田前知事の路線の継承を訴え、原発再稼働を争点化して当選したのだ。 「(危機感を持った)二階俊博幹事長ら自民党幹部が連日のように現地に入り、首相自身も13日、泉田氏と会談して支援要請をするなど、政権を挙げた総力戦となった。そのうえでの敗北だけに、柏崎刈羽原発の再稼働への道筋はまったく見通せない」(朝日新聞10月17日付)。  国民を愚弄し続けた安倍政権に、ようやくそれに気がついた地方の選挙民から「NO!」の声が上がり始めたのだ。  地方から広がっている安倍に対する怨嗟の声は、国会を再び、これまで以上の広がりを持って取り巻くことになるはずだ。  ひとつだけ確かなことがある。国民のほとんどは、安倍など信用してはいない。アリの穴から、安倍政権は崩壊していくはずである。  現代は巻頭特集で50、60すぎたら「損する会社」「得する会社」があると書いている。  読者は、これから就職をしようという学生なのだろうか? だが、読めばわかるように、年取ってからも社員に優しい会社など、あってもごくごくわずかにすぎない。  国からの圧力で、65歳、または70歳まで再雇用すると言ってはいるが、その実態はせいぜい月20万円程度で、かつての部下から顎で使われる半端仕事しかないのだ。  ここでもメガバンクの冷たさを行員が話しているが、どこもここも似たり寄ったりである。  わずかにいいと言われるNECやリコーでも、「56歳で役職定年になりますが、それまでの給与体系がほぼ維持されるので、2割程度しか給料は下がりません」(NEC関連子会社勤務)、「60歳からはシニア契約があり、65歳までは社内に残れます。時給は1000~2000円と高くはありませんが、居心地がいい」(リコー社員)程度なのだ。  後で触れるが、電通などは「20~30代の非常につらい時期を乗り切れば、後は天国のようなものです」(電通社員)というが、そこへ行くまでに過労死したり、天国にいる上役のパワハラに悩まされたりと、若い社員にとっては「地獄」のような会社なのだ。  学生諸君! これだけは言っておく。社員に優しい会社などどこにもないと思ったほうがいい。もしあったとしたら、宝くじで3億円当たったようなものだから、手放さないことだ。  その電通の女子社員(当時24歳)が社員寮の4階から身を投げて自殺したが、それから約9カ月後に、遺族が申請していた労災認定が下りた。  だが、彼女の残業時間が月に100時間だったことなどが、各所で波紋を呼んでいる。  高橋まつりさんという。東大文学部から電通に入り、インターネット関連の広告を扱う部署に配属された。  先月の9月23日には、電通が扱うインターネット広告で、過大請求など2億3,000万円程度の不正取引が発覚したが、彼女が所属していた部署もこの不正に関係していたという。  電通は不正が横行した背景には、人手不足があったことを認めた。彼女が本採用になったのは昨年10月。文春によると、この頃から業務量が格段に多くなり、それに反して部署の人数は半減したというから、相当なハードワークだったようだ。  負担が増えていくにつれて、彼女のTwitterには、仕事や職場に対する嘆きがあふれるようになってきたそうだ。 「つらいつらい、新入社員なんて何も面白くないと思いながら会社に行って終電で帰宅してメイクも落とさないで寝て起きて友だちと会話もできずの毎日」(10月2日) 「土日も出勤しなければならないことがまた決定し、本気で死んでしまいたい」(11月3日)  残業の上限は月70時間と決められているそうだが、上長次第ではそれ以上働かせることができる労使協定があるそうだ。  土日や朝5時帰りなど、100時間以上の残業があったと思われる。それに「遺族と弁護団は上司によるパワハラも高橋さんの自殺の原因にあったと考えているようです」(社会部記者)。  こんなツイートがある。 「いくら年功序列だ、役職についてるんだって言ってもさ、常識を外れたことを言ったらだめだよね。人を意味もなく傷つけるのはだめだよね」  上司が取ってきたクライアントを押し付けられ、新人ではあり得ないような申込件数を達成しなくてはならないこともあったようだ。  元「週刊朝日」編集長の山口一臣氏によれば、彼女は学生時代にネット放送の『週刊朝日UST劇場』に出演していて、当時は「週刊朝日の記者になりたい」などと語っていたそうだ。彼がこう書いている。 「まつりは週刊誌の記者になりたいと言っていた。でも、電通に就職が決まって、みんな喜んだ。職場も近いし、またみんなで飲みに行こうとか言ってたのに。かなわないまま死んでしまった。朝日新聞社から電通までは歩いて5分とかからないのに。こんなに近くにいながら、何もできなかった。ゴメンね」  昔から「電通残酷物語」などといわれていたが、内情は以前よりさらにひどくなってきているのかもしれない。  ポストは、朝日新聞の社外秘「職場会議(部会・室会・センター会など)説明用資料」を入手したと報じている。  そこには、13年度に3,135億円売上高が15年度には2,748億円へと落ち込んだ。3,000億円を割り込むのは30年ぶり。16年度では、マイナス500億円超の恐れがあるというのである。  背景には当然だが、急激な部数減がある。12年度には762万部あった発行部数が、670万部まで落ちているそうだ。そのために、17年度からの「給与改定・定年延長」に対する社員の理解を求めているようだ。  確かに、朝日が所有している不動産からの収入は増えているようだが、本業が細っているのでは、新聞社として胸を張るわけにはいくまい。  もちろん、他の新聞も同様であろう。部数1,000万部の新聞が2紙もあったのがそもそもおかしかったのだ。昔、読売新聞の務台会長が言っていた。「新聞の適正部数はせいぜい600万部程度」だと。  そのためには、社員を現在の半分以下にしなければやっていけはしまい。そのときが来たようである。  さて、新潮は聖職者たちを束ねる日教組の委員長が「色と欲」に目がくらんでいると告発レポートを掲載している。これを読むと、日教組という組織がここまで堕落したのかと思わずにはいられない。  いまや日教組の組織率は25%を切っているそうだ。そのトップに、今年の3月からついているのが岡本泰良氏(56)だ。  新潮は、10月3日の岡本氏の日常をこう活写する。午後6時に東京一ツ橋の日教組本部の前でタクシーを拾った岡本委員長殿は、池袋のホルモン専門店に入店。  そこで、40代前半の女性と2時間ほど食事をした後、池袋のラブホテル街に行き、「お風呂のラブマット・ローション絶賛貸し出し中」と書かれた看板のあるホテルに入り、3時間半以上を過ごしたという。  その後、タクシーに同乗して、先に委員長が降り、そのままタクシーは女性の自宅まで行ったそうだ。支払いは「日教組名義のタクシーチケットである」(新潮)。  ちなみに、岡本委員長には大分県宇佐市に妻子がいる。くだんの女性は、委員長がよく使う新宿のガールズバーで働いているそうだ。  つまり「愛人の店に大人数を連れて行って、それを“お手当”とする。交際費として落とせて、突かれる心配がないわけです」(執行部のさる幹部)。  岡本氏が惜しげもなく使う飲食、ホテル、タクシー代は、「現場の先生の給料から天引きされる組合費」(新潮)なのである。  こんな「ゲスの極み」の性職者が上にいるのでは、現場がいくら「国歌斉唱反対」「政治の教育現場への介入反対」と声を張り上げても、むなしいだけだろう。  岡本氏の愛人に新潮が直撃すると、「あれは私です、ホテルに入りました」と認めたのだが、「でも信じないでしょうけど、肉体関係はなくて、並んで腰かけて他愛のない話をするだけなんです」と、驚くような言い訳をするのである。  こんな輩を、聖職者の集まりである日教組が守るわけはないと思うが、意外や意外、丹野久広報部長というのが、こう答えたというのだ。 「質問に対して回答する必要はないと判断しました」  こんなトップがこれからも居座り続けるとしたら、日教組などという組織は崩壊するはずである。  教える側がこうなら、教えられる側がよくなるわけはない。言わんこっちゃない。バカだ大学で2013年に起きたスーフリの集団輪姦事件と同様のことが、三田の色魔大学でも起きた。 「ミス慶應」を企画・運営する慶應大学の公認学生団体「広告学研究会(以下、広研)」が、塾長から「複数の未成年者が飲酒に及んだ」ことを理由に解散命令を受けたのは10月4日だった。  ミス慶應は中野美奈子(元フジテレビ)、青木裕子(元TBS)、竹内由恵(テレビ朝日)など、多くの女子アナを輩出したことで知られているが、今年11月に行われるはずだったミスコンも中止になってしまった。  だが、これは表向きの理由で、解散の本当の理由は「1年生女子の集団強姦」だったと、文春と新潮がともに告発している。  文春で見てみよう。広研は大正13年に設立されたという。現在は80人ぐらいが所属していて、いくつかに分かれているそうだ。  今回事件を起こしたのは「学生キャンプドア」というところで、神奈川県の葉山で海の家を運営する部門の学生たちだった。  彼らは葉山町にある、普段は地域の集会所として使われる古い建物に、毎年夏になると寝泊まりし、朝方までタバコや酒を飲み、どんちゃん騒ぎしていたという。  今年も、海の家の解体作業のために男6人でそこへ行ったのだが、そのうち2人がよく知る慶應1年生のA子さん(当時18歳)を誘って連れてきた。  夜8時をまわった頃から集会場の2階で飲み会が始まった。最初の乾杯は、ショットグラスに並々と注がれたテキーラだった。 「それからどんどん飲まされました。『A子が飲むゲーム』というコールで5杯連続くらいで飲まされて、無理矢理口にまで持っていかれたりもありました」(A子さん)  連中の底意は見え見えだが、それに気づかなかったのか、とうとうA子さんは意識を失ってしまう。  気がついたときは服を脱がされ、男たちに囲まれていた。 「抵抗しましたが、力ずくで……一人に手を押さえつけられて、二人に暴行されました。写真や動画も撮られていました」(同)  次の日、男たちの隙を見て逃げ出したA子さんは、気持ち悪くなって駅の救護室に駆け込み、病院へ搬送された。  病院から母親に連絡し、警察に被害届を出したという。  バカだ大学同様の三田の色魔たちの乱行だが、もっと驚くのは、文春の記者に対して、広研所属の学生が、 「みんなで酒を飲み始めて、夜の十時頃、アレが始まったんっすよ。写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」 と、笑いながら数枚の写メを見せたというのである。 「畳敷きの殺風景な部屋。そこに全裸で横たわる一人の女性がいる。その女性に男が覆いかぶさり、別の男は彼女の顔に性器を押し付けている。他の写真では、仰向けになった女性の横で性器を剥き出しにしたまま満面の笑みでガッツポーズを取る男。女性の表情はうつろだ」(文春)  暴行に及んだのは、ともに19歳の理工学部の1年生だという。しかも、その場にいた1人が、そいつの友だちにケータイで実況中継していたというのだから、開いた口がふさがらない。  新潮によると、娘から事情を聞いた母親が、大学の学生部の人間に事情を話し、担当者による女子生徒への聞き取りが行われた。その後、担当者は母親に電話をかけ、こう言ったという。 「お嬢さんから聞きましたけど、どうしますか?」  怒った母親は学生部に行って話をしたが、「われわれは司法機関ではないので、まずは警察に届けてください」と言われたという。  塾長らはこの事件のことを知りながら、未成年の飲酒ということに矮小化して「隠蔽」しようとしたと言われても仕方あるまい。  学生がバカなら、教職員も塾長もバカ。早稲田大学は正式名をバカだ大学に、慶應は三田の色魔大学とすべきだ。そうすれば、まともな学生は来なくなるし、女子学生も警戒して寄ってこなくなるはずだ。  さて、現代が久々のスクープで今週の第1位だ! 「高畑裕太『レイプ事件』被害者女性の初告白」。取材したのは本誌記者・齋藤剛氏。  被害女性Aさんが話すことを決意したのは、裕太の弁護士・弘中惇一郎氏が出した声明文だった。それを受けて、ネットやメディアで「最初からカネ目当てだったのか」という心ない中傷が飛び交った。  中でも彼女は、文春の「被害女性は高畑の誘いに乗って部屋へ行き、行為の求めに応じた」と報じたことに怒りを覚えたという。  高畑側の言い分をそのまま報じるセカンドレイプのようなメディアに対して、「真実を知ってほしい」と、1回限りのインタビューに応じたのだという。  加害者。Aさんは裕太のことをこう呼んだ。加害者が1人でホテルへ戻ってきたのは深夜の1時40分頃。他愛もないことを話しかけてきて、その際、「後で部屋にマッサージに来てもいいよ」と言われたという。 「これについてははっきりと『行きません』と答えました」(Aさん)  部屋に戻った加害者は再び2階のフロントに現れ、「歯ブラシを取りに来た。5分後ぐらいに部屋に持ってきて」と言われた。  彼女は仕方なく「では、後でお持ちします」と答えたそうだ。なぜ、しつこく誘う加害者の部屋に歯ブラシを持っていくなどと言ったのか? 「不思議に思われるかもしれません。もちろん私が職場を放棄して、加害者の部屋に向かったわけではありません」(同)  午前2時から休憩時間だったので、歯ブラシを届けて、そのまま休憩に入ろうと考えたという。 「加害者は有名人ですから、世間体もありますし、まさか危ない目に遭うなどとは、まったく考えませんでした」(同)  文春には一緒にエレベーターに乗り、その中でキスをしたが嫌がらなかったという描写があるが、2人でエレベーターには乗っていないと完全否定。  部屋をノックすると、ドアを開けた加害者の手がいきなり彼女の右手に伸びてきて、すごい力でつかまれ、部屋に引きずり込まれたという。 「ベッドに押し倒されると、すぐ耳元で、『脱げ』と低く凄みのある声で言われました。(中略)目つきといい声色といい、まるで別人でした。とにかく恐ろしかった。私を押し倒した加害者は無理やりキスをしてきました。(中略)気づくと全裸になっていました。加害者はしつこく私の服を脱がせようとしましたが、必死に抵抗しました。それでもブラウスや下着の下に手を入れて、身体を触ってきました」(同)  上半身は脱がされなかったがズボンを脱がされてしまった。そこでとっさに「生理中だから」とウソを言ったが、そのまま加害者は避妊具もつけずに性行為に及んだそうだ。  なぜその時大声を出すなり、壁を叩くなどしなかったのかと、事件後、検事に聞かれたという。 「まずホテルの従業員として自分のことで騒ぎが起きて、他のお客様やホテルに迷惑をかけてしまうということがあります。そしてなにより加害者の目つきが怖かったのです。(中略)いまでも突然、あの目がフラッシュバックして、私を苦しめます。(中略)大きな声を出すことによって何をされるかわからないという恐怖心は性犯罪の被害者にしかわからないと思います。自分の身を守るためには嫌でも相手の言いなりになるしかなかったのです」(同)  加害者は「(精液を中で)出してもいいだろ」と言ったという。やめてくださいと必死でいったが、「生理中だったら、大丈夫だろう」と聞き入れなかったそうだ。  現代は、文春の記事が間違っている証拠として、彼女の当夜着ていた服装の一部を載せている。文春はTシャツとジーパンと書いたが、ブラウスの上にベスト、セーターである。  だが、最大の疑問は、彼女は必死に抵抗したというが、隣の当夜の映画スタッフも文春を含めたメディアの取材でも、テレビの音も聞こえるほど壁が薄く、争うような物音はしなかったという点についてだ。  次号もこの告白は続くそうだから、こうした疑問点や、なぜ示談に応じたのかについては次に期待しよう。どちらにしても、彼女の勇気ある告白は、またさまざまな心ない誹謗中傷を呼ぶのであろう。  メディアには、冷静で中立的な取材と検証をしてもらいたいと思う。 【巻末付録】  サラッといこう。ポストは巻頭に「桐野女史 ワケアリの女」という摩訶不思議なグラビアを持ってきた。  中年のオバチャンのようだが、キャプションに「ヌード写真の全カットをプリントさせて、編集長はどこかへ出かけて行った」「編集部の飲み会には気さくに参加する桐野女史だけど……」と、なんだか編集長とワケアリのようなことを匂わせるのだ。身体はよさそうだね、編集長!  お次は「中條かな子 神ってるビキニ」。彼女、今は緒方というそうだが、広島カープの緒方監督の奥さんなんだね。こんな奥さんが待っていたら、そりゃあ頑張るよな。  後半は「次期総理大臣候補・石破茂が選ぶ『わが愛しのアイドルたち』」。なんじゃ、これは? 巻頭は松原智恵子。石破氏によると「息を呑むほど美しいお姉さん」が、松原と酒井和歌子だったそうだ。  どっちゃでもいいけどね。袋とじは300名にプレゼントする「株式会社TENGAが新開発した女の股を1分で濡らす 黒鉄の尖塔」。新製品だそうだから応募してみたら。 「響子さん 肌つたう光や甘露」。「新シリーズ 地下倉庫の秘宝写真集 『GRACE』1999年バウハウス刊 嶋村かおり」。小学館の新社屋が11月に完成するそうだが、そのため旧社屋の地下にあった倉庫の中に、お宝の写真集などがあったので、それを順次埃を払って紹介していくというのである。  99年発売では、そう古くはないと思うのだが。でも、かおりちゃんの身体は魅力的ではある。  現代もひねりを加えている。巻頭がリオ五輪レスリングの金メダリスト・土性沙羅のSEXYショット。  ぽっちゃりして包容力のありそうな、かわいいおデブちゃん(失礼!)である。  後半は「中村優 第1話 走る」。NHK『ラン×スマ』の女優だそうだ。  袋とじは「妄想グラビア こんな人妻がいたら 主演・平塚千瑛」。「東北で人気NO.1! Gカップの美女アナウンサー 塩地美澄」。「話題騒然! 可愛すぎる女子大生・伊東ちなみ プライベート・セックス」。  もうひとつの袋とじは「バストトップとヘアをスクープ公開! 坂口杏里改め『ANRI』独占! 完全ヘアヌード」。先日、絵に描いたような転落娘、坂口良子の愛娘がAVに転身したと新潮に報じられた、ご当人だ。  まあ、私の好みではないが、お母さんが見たらどう思うのだろう?  というわけで、話題性のあるANRIを持ってきたことで、今週は現代がポストに競り勝ったと思う。現代万歳! (文=元木昌彦)

ジャニーズの威光ここに極まりけり! 渋谷に80億円の「ジャニーズ城」建設で加速する世代交代

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「週刊文春」(10/13号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「紀香は知らない! 片岡愛之助が披露宴に元愛人を招待」(「週刊文春」10/13号) 第2位 「小池百合子 都知事に早くも『限界説』」(「週刊朝日」10/21号) 第3位 「ドン内田一派の『政活費』を暴く!」(「週刊文春」10/13号) 第4位 「NHK現役プロデューサー“超変態プレイ”で交際女性が大ケガ」(「週刊文春」10/13号) 第5位 「ジャニーズ帝国の新しい城『渋谷80億円ビル』の偉容」(「フライデー」10/21号) 第6位 「長嶋茂雄(80)家を強制解体に! 近隣住民が苦渋の“直訴”」(『女性セブン』10/20号) 第7位 「【横浜点滴殺人】捜査線上に浮かんだ『黒い看護師』の正体」(「週刊文春」10/13号) 第8位 「NHK『生前退位』スクープを陰から支えた宮内庁幹部が斬られた」(「週刊新潮」10/13号) 第9位 「『食べログの点数はおかしい!』<有名店&人気レビュアーが告発>」(「週刊文春」10/13号) 第10位 「伊達公子のパン屋は離婚しても『クルム夫人』」(「フライデー」10/21号) 第11位 「『週刊文春』に経歴詐称と叩かれた『宮崎緑』が反論の証拠書類」(「週刊新潮」10/13号) 第12位 「『シーシェパード』本拠地に反証の映画で切り込む大和撫子」(「週刊新潮」10/13号) 第13位 「平壌でラーメン屋を開業する『金正日』料理人が頼った名店レシピ」(「週刊新潮」10/13号)  今週は、現代とポストが合併号でお休み。その代わりといってはなんだが、週刊朝日を買った。380円とは安いな~。  週刊誌って、これぐらいだよな。現代とポストは、内容に比べて高すぎる!  とまあ、ひとこと言って始めよう。  まずは、世界中の注目を集めている「悪辣国家」北朝鮮で、故・金正日総書記の料理番だった藤本健二氏が、念願のラーメン店を開業するというお話。  最高級ホテル「高麗ホテル」の地下に出すそうだが、彼はもともと寿司職人。その彼が、北朝鮮の党幹部が日本に来たときにラーメンを食べて感動し、その話を聞いた金正恩が「ぜひ食べたい」と言った店の味を再現するという。  それは、築地の場外の立ち食いラーメン店「井上」だそうだ。藤本氏が店主に「作り方を教えてください」と頼み込んだら、紙に書いて渡してくれたという。  だが、レシピがわかったからといって、同じ味が再現できるわけではない。それに、北朝鮮は冷麺の本場である。  日本のラーメンが冷麺を凌駕できるか? 新たな日朝戦争勃発にならなければいいが。  以前もここで取り上げたが、反捕鯨映画でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『ザ・コーヴ』への反論として、日本人女性・八木景子氏が自主制作した『ビハインド・ザ・コーヴ』が10月1日、ロサンゼルスで開催中のグレンデール国際映画祭において、正式上映されたと新潮が報じている。  出品が決まった途端、シーシェパード幹部から「映画を見た人々から質問攻めに遭うだろうから、作品を見せてくれ。作品を買いたい」という申し出があったそうだが、八木氏は断ったそうだ。  鯨猟の聖地である和歌山県太地町に住み込み、捕鯨やイルカ漁に携わる人たちの本音を聞き出した労作である。  反捕鯨の人にも見てもらって、これから鯨猟はどうすればいいのかを、冷静に考えてもらいたいと思う。  先週の文春で、「経歴詐称」の疑惑あり、と書かれた元テレビキャスターで、現在は千葉商科大学教授の宮崎緑氏(58)だが、新潮に対して「88年4月18日付の『人事異動通知書』」を示したという。  そこには、東京工業大学工学部の「講師」に採用すると書かれている。  文春に新潮が取材したが、「客観的な証拠の提示を再度求めたが、小誌の締め切りまでに提示はなかった」と答えたそうである。 「つまりは“見切り発車”しちゃったというのだ」(新潮)。証拠が提示された以上、文春は、訂正するか、それでも「疑惑は残る」と、さらなる疑惑を探して追及するのか、ここはハッキリさせたほうがいいだろう。  テニスの伊達公子が、恵比寿に出したパン店が評判だという。フライデーによれば、恵比寿東口から歩いて約5分のところにある、ドイツパンが売りの「FRAU KRUMM(フラウ クルム)」という名前の店だ。  クルム夫人というわけだが、この店をオープンしてわずか2カ月後、ドイツ人でレーサーの夫・クルム氏とは離婚している。  味はどうか? 香ばしくてパリパリの「ラウゲンクロワッサン」(300円)、ケシの実を巻いた甘い「モーンシュネッケン」(220円)など「実に美味」(フライデー)だという。店内で食べることもできるそうだ。一度行ってみようかな。  利用者が「本音」で評価する日本最大級のグルメサイト「食べログ」だが、今、その仕組みの根幹をなす「点数」の信憑性が揺れていると文春が報じている。  ヘタをすると、これまで培ってきた評判が一気に下落しかねない「正念場」を迎えているようだ。  2011年度から14年度まで、食べログで「ベストレストラン」という評価を連続受賞した大阪の焼肉の名店「京松蘭」のオーナー福本大佑氏がこう語る。 「私の店は食べログさんからは最高で『4.2』の高い評価をいただいたこともあります。ですが、2年前に店舗を移転する際、『3.98』あった点数が、ある日突然『3.66』まで下がったんです。その時には店の売り上げが1カ月で約2割落ちました」  食べログに2,000件以上の投稿実績がある人気レヴュアーA氏も、こう語る。 「9月6日に行われた食べログの点数評価のアルゴリズムのチューニングで、実際のレビューや点数が高評価にもかかわらず一気に点数が下がった店が続出したんです。たとえば、関西地方の『X』という店では、レビュー件数28件のうち5点満点2件を含めた20件以上が3点以上で、3点以下は1件だったのに、『3.50』から『2.97』に急降下しています』  9月6日のチューニングの際には、都内や京都で飲食店「ウルトラチョップ」を経営する高岳史典氏が自店の点数がいきなり3.0にリセットされ、担当者から「食べログのネット予約を使ってもらわないと検索の優先順位を落とします」と告げられたことをツイートしたところ、ネットなどで大騒ぎになった。  投稿数1,500件以上の人気レヴュアーB氏が、食べログの評価についてこう説明している。 「食べログの評価は5点満点で『3.0』が標準店、『3.5』以上が“間違いのない店”とされています。それだけに『3.5』以上の店は全体の約4%しかありません」  B氏によれば、「X」と同じような下がり方をした店はほかにもあるという。 「神奈川県内の地元密着型の飲食店『Z』ではレビュー件数13件のうち、3点以下が1件もありませんでした。投稿数2,000件以上のヘビーレビュアーらが4点と高得点をつけていた。それなのに、3点以上から『2.99』に下がってしまったのです」 「Z」を訪ねると、店主は「迷惑な話ですよね」と憤りを隠せなかったという。  同様のケースは少なくないが、取材を申し込んでも、「食べログの影響が大きいから」と、取材を拒否する店があったそうだ。  投資家でブロガーの山本一郎氏は、さらにこう解説する。 「もともと食べログには、有料契約店と無料契約店の二種類があります。有料の場合は、利用者が普通に検索した場合に目にする『標準』というリストで、上位に優先表示される仕組みになっているのです。さらに、この10月からは有料契約店舗も新しい料金体系になっています。従来は月額1万円からの固定金額だったものに『従量制』が加わったのです。これは食べログのシステムを通して利用者がネット上で予約した場合、ディナーであれば1人当たり200円のインセンティブが食べログ側に支払われるというものです。この従量制の『ネット予約』を食べログと契約し、ちゃんと予約在庫がある店が上位表示されると内部文書に明記されています」  この背景には、競合媒体とのシェア争いがあるという。 「食べログの内部文書によると、現在、食べログは競合媒体である『Hot Pepper』『ぐるなび』と比較して、サイト訪問者数ではナンバーワンに立っています。にもかかわらず、ネットでの予約人数、ARPU(平均客単価)、売り上げのすべてにおいて最下位なのです。そのためネット予約強化と予約によってインセンティブが得られる従量課金商品の立ち上げが必須だと書かれています。食べログは否定しますが、営業を委託されている代理店からこんな話を聞いたことがあります。営業するにあたって、店舗の評価に対する権限が代理店に与えられていて、営業トークで『契約していただかないと(点数が)上がりませんよ』などと話すこともあるそうなんです」(山本氏)  さらに、ある食べログ関係者は声を潜めてこう語ったという。 「今回の件がここまでネットで炎上するとは思っていませんでした。ですが本音を言うと、無料掲載店舗や予約機能の契約のない店舗はメリットがないので、掲載はしたくないんです。将来的には、無料契約店舗などは掲載しない方向になるのではないでしょうか」  こうした数々の疑問について食べログを運営する「カカクコム」に聞くと、「個別の飲食店様の点数変動に関しましては、コメントを控えさせていただきます」とした上で、こう回答したそうだ。 「広告サービスのご利用の有無によって、食べログの点数に影響が生じることはございません」  福本氏がこう嘆く。 「これまで食べログは、正当に店を評価する従来にない口コミサイトと思っていました。ですが、2年前ぐらいから営業電話が増え、店舗の評価も曖昧なものになってきたように感じます。今回の騒動で失望し、いただいた賞状もすべて捨てました。食べログの影響力はダントツで、飲食店にとっては“避けては通れない道”です。だからこそ、点数については、『独自のアルゴリズムで算出』ではなく、きちんとした情報開示をしてほしいです」  文春は「今こそ利用者ファーストが求められる」と結んでいるが、当然である。  IT企業は情報開示しないところが多いが、食べログなどの評価サイトの弱みは、利用者が「その店の評価に疑問を抱いた」時点で、そこへは行かなくなるからである。  食べログはこのままいくと、誰も訪ねてこない店になりかねない。  多くのこうしたサイトがあり、いろいろ見てから自分なりの評価基準を持ち、失敗のない店選びをしようではないか。  新潮は、宮内庁で幹部が斬られたと報じている。宮家のお世話をする責任者である西ヶ廣渉宮務主管(66)が退任したが、宮内庁記者たちの間では、NHK記者に天皇の生前退位情報を流した件ではないかと、いわれているそうである。  官邸で犯人捜しが始まり、西ヶ廣氏が、天皇陛下のお気持ちを受け止められた秋篠宮殿下の意を受け、彼がNHK記者と秋篠宮殿下とを引き合わせる役を担ったとわかったそうだ。  安倍政権は大変な難題を突きつけられ、彼に詰め腹を切らせることで憤懣を晴らしたというのである。  やはり官邸から煙たがられていた風岡長官が70歳の誕生日を迎えた途端、退任に追い込まれた。  安倍政権が御しやすいような陣を敷いたということである。私見だが、安倍政権をこのまま放置しておいては、日本は根本からおかしくなると思う。  早くこの政権をなんとかしなくてはいけない。  閑話休題。小学館が「小学二年生」を、部数の低迷などから12月発売の2017年2・3月合併号で休刊するそうだ。残るのは「小学一年生」だけになる。  私らの世代には、残念なニュースである。毎月、近所の書店へ駆けて行って付録のどっさり入っている学年誌を買うのがどれほどうれしかったことか。  一年生、二年生、三年生と上がっていくと、自分が少しずつ大人に近づいていることを実感できた希有な雑誌であった。「一年生」だけは死守してほしいものだ。  さて、横浜市の大口病院で起きた点滴に界面活性剤を注入して高齢者2人を殺した事件は、内部犯行といわれている。解決は時間の問題だと思われていたが、この時点でも犯人は捕まっていない。  だが、文春によれば、犯人と目される人物のアパートの前には、常時報道陣が詰めていて、その瞬間を撮ろうと待ち構えているというのである。  当初、春からこの病院で起きた看護師のエプロン切り、入院患者のカルテ紛失、看護師のペットボトルへの異物混入などで、「一連の騒動の加害者または被害者が、点滴殺人に関与しているのは間違いないとみています」(捜査関係者)。その人物として浮かび上がったのは、エプロン切り、ペットボトル異物混入でも被害者だと訴えていた30代の看護師A子さんだったという。  だがA子さんは、事件が起こった9月下旬には大口病院を退職していたことが判明し、捜査対象から外れた。  捜査当局が次に関心を持ったのは、事件当日も大口病院に勤務していた20代で独身のB子さんだと、文春が報じている。  彼女は過度の潔癖性だが、一方で患者の残したお茶を飲むという奇っ怪な行動を取るため、病院からたびたび注意を受けていたそうで、「すでに二回ほど聴取を受けています。手詰まりの県警がB子への逮捕状の請求を検討したこともあったそうです」(県警担当記者)  だが、B子さんは報道陣に対して、「私は関わりありません」と言っているし、彼女の母親も「娘は18日の夜勤で西川さん(殺害された患者=筆者注)を看取ったと聞いていますが、八巻さん(同)が亡くなられたときは当直ではありません。17~18日まで娘はシフトに入っておらず、一番疑われている時間帯に勤務していないということは事実です」と話し、春以降、不審事が起こるたびに犯人捜しが始まることに対してB子さんは「疑われるのが嫌だ。警察を呼べばいいのに」と語っていたという。  文春は、この事件の背景には“女帝”と呼ばれる60代看護師のパワハラに対する不満があるのではないかとも報じているが、これは省く。  この病院に防犯カメラは設置されておらず「押収した注射器や点滴袋の指紋も客観的証拠となり得ませんでした」(捜査関係者)。事件は、長期化の様相を見せているそうである。  お次は女性セブン。長嶋茂雄氏の生家が大変なことになっているという。 「市内北部、京成電鉄臼井駅の北口に降りると、大きな看板が目に飛び込んでくる。《ようこそ、印旛沼湖畔のまち 長嶋茂雄さんのふるさと佐倉市臼井へ》。ミスタージャイアンツこと長嶋茂雄(80才)は、同市臼井町で生まれ育った。彼は市民の誇りであり、長嶋の通った佐倉高校には偉業を讃えるパネルがズラリと並ぶ。市内の岩名野球場は2013年7月、『長嶋茂雄記念岩名球場』に改名された。京成臼井駅から徒歩10分、閑静な住宅地にひときわ目立つ一戸建てがある。600平方メートルを超える広大な敷地内には足の踏み場もないほどの雑草が生い茂り、樹木は伸び放題。欝蒼とした蔦が幾重にも絡みついた家屋はすでに腐りかけており、裏庭は異様な湿気が漂っている」(NEWSポストセブン2016.10.05より)  ここは長嶋が高校卒業まで過ごし、懸命にバットを振った生家であるが、近隣住民が眉をひそめてこう語る。 「長嶋さんのご両親が亡くなった後、長男(茂雄の兄)が住んでいたんですが、彼も5年前に亡くなってね。以降は空き家になってしまったんです。息子さんが相続したんですが、ここには住んでいません。誰も手入れせず放置された結果、この有様です」(同)  家屋の蔦は隣宅のコンクリート塀にまで絡みつき、伸びきって曲がった樹木は、隣宅の敷地内に侵入しているという。 「雑草の繁殖があまりにひどくて、近所住民が休日にボランティアで草抜きをしているんです。目の前の道路は小学校の通学路なんですが、放っておくとススキが道路まで浸食してきて、子供たちが通れなくなっちゃうから。家屋内には大量のネズミがいるし、水場にボウフラが湧くので夏場は蚊だらけ。あっ、庭の中は気をつけてください! 蛇がうじゃうじゃいますので」(別の近隣住民・同)  こうした空き家は日本中にあるが、まさかあの長嶋の生家までそうなっているとは。  近隣住民は「行政代執行で強制解体するしかない」と言っている。セブン記者は、この長嶋の生家を所有する長嶋の親族男性を訪ねたが、男性の妻が出てきて「よくわからない」と要領を得なかったという。  長嶋は、このことを知っているのだろうか?  フライデーが、あのジャニーズ帝国が渋谷に80億円ともいわれるジャニーズ城を建てたと報じている。 「渋谷の喧騒から少し離れたオフィス街。全面ガラス張り、12階建ての、一見IT企業が入居していそうなビルがある。ここがジャニーズ事務所の新たな本拠地=ジャニーズの城である」(フライデー10月7日(金)7時30分配信より)  SMAP解散でも、ジャニーズ帝国は揺るぎないようである。ある芸能プロダクション幹部は、こう語っている。 「ジャニーズ事務所の強みは、タレントを発掘する確かな目と、その人材を育てあげる力にある。また積極的な不動産投資によって、盤石な経営基盤を築いてきた。育成場所も設けた渋谷のビルは、ジャニーズの底力を見た気がします」(同)  フライデーは「渋谷の新拠点は、創業者からジュリー氏へ、さらにその先へと続くために打った布石なのかもしれない」と結んでいる。これまで芸能プロダクションは、子どもや他の経営者に引き継がれると衰退するというのが定説だったが、ジャニーズ事務所はその歴史を塗り替えることができるのだろうか?  文春は、NHKの人気番組『ためしてガッテン』などの看板番組をディレクターとして手がけた人間が、実は「変態界の巨匠」といわれ、SM写真家の石舟煌という別名で、その世界では超有名な人間だと報じている。 「石舟氏のホームページには、SM趣味の性行為の模様を収めた目を覆うような“作品”が多数アップされていた。なかには痛々しい傷口を映し出した女性の胸の写真まである」(文春)  昔、1956年から「奇譚クラブ」に連載され三島由紀夫や寺山修司に絶賛された『家畜人ヤプー』という作品があった。著者の沼正三とは誰かが話題になり、元判事ではないかという説も取り沙汰された。  この石舟氏、趣味を生かして何をやるのもいいが、それが高じて、付き合っている女性を緊縛して重傷を負わせてしまったというのだ。その女性はいまだに後遺症が残り、指先にマヒがあるそうである。  文春の直撃に石舟氏はほとんど答えず逃げ去り、その直後からHPを閉じてしまったという。  NHKは彼への聞き取り調査をしているが、今のところ処分はないそうである。  ところで、政務活動費の不正が相次いでいる。富山市議会では市政報告会のあとの飲食の代金を報告会の「茶菓子代」として請求するなどして、政務活動費を不正に受け取っていたとして12人の市議会議員が辞職した。  国会でも共産・小池晃氏が、同僚議員の政治パーティーに参加した際に、「金額や日付が書かれていない『白紙』の領収書を受け取り、金額などは自らの事務所で書き込んでいた――。菅義偉官房長官、稲田朋美防衛相、高市早苗総務相の3氏が6日の参院予算委員会で追及を受け、事実関係を次々に認めた」(10月6日のasahi.comより)  文春では都議会のドン・内田茂都議をはじめ、ドンにつながる都議たちが、政活費を親族に環流していると追及している。 「内田氏は14年6月以降、政務活動費から計138万円を事務所費として『(有)トリート企画』に支出している。トリート企画の代表取締役は内田氏の次女夫婦で、事務所の土地・建物の所有も次女夫婦だ」(文春)  ドンにつながる川井重勇都議会議長も、「川井氏は11年4月から5年間、政活費から計750万円を事務所費として『(有)ホワイト』に支出。ホワイトの代表取締役は川井氏の兄の妻で、事務所の土地・建物の所有者は川井氏の兄だ」(同)  だが、あからさまな親族への政務活動費の横流しだが、敵もさるもの、そこには抜け穴が用意されている。事務所費については「賃貸借を業として行っている場合は親族の会社でも支出可」となっているからだ。  ただ、都議自身が所有する物件への賃貸支払いに政活費を充てることはできない。  文春によれば、そこで登場するのが会派「都議会自民党」を利用したスキームだという。高島都連幹事長は復活当選した13年以降、計155万円を事務所費として政活費から支出している。  高島氏が都議会自民党支部に自身が所有する自宅兼事務所を貸している形を取っているから、これは都議会の内規で認められているのだ。  宇田川氏も都議会自民党を介在させることで、自身の父・芳雄元都議が所有する事務所に毎月10万円、5年間で600万円を支出していた。文春によると都議4人が親族に環流させた政活費は5年間で計1,643万円になるという。 「税金が身内に環流しているという意味では、舛添氏と実質的には変わりません」(神戸学院大学の上脇博之教授)  小池都知事は、政活費にまで手を入れる覚悟はあるか? 今のように風が追っているときでなければできない。都民の怒りが都庁、都議会に向いている今こそ、一気にやるチャンスだが、どうする小池都知事。  小池都知事のスピード感のある進め方はいいと思うが、いつまで続けられるか、どこを落としどころにするのかで、都民の世論はガラッと変わるかもしれない。  と思っていたら、週刊朝日が、小池都知事に早くも「限界説」と大特集をやっている。  結論から言うと、小池都知事には周りに人がいない。したがって、疑問を呈することはできても、そこから決断までがなかなか進まないのだ。  共産党の清水ひで子都議が、こう言っている。 「答弁が曖昧で、他人事になっているところがもの足りない。私たちが証拠を出しても『調べます』『PTで相談する』ばかり。『そう思う』とか『違う』とか、もう少し自分の判断を示していただきたかった」  こうした態度に、傍聴席から「利権ファーストなの? 都民ファーストなの? しっかりしなさい!」という野次が飛んでいるそうだ。  小池都知事は憮然とした表情で、傍聴席をにらんでいたという。  人がいない、カネがない、古参の秘書らが彼女の元を離れてしまっているなど、口で勇ましいことを言っても、動く人がいないのが実情らしい。  その上、豊洲移転だけではなく、東京五輪の施設見直しも、早急にやらなければならない。  今のままでは、長野五輪の施設のように、造ったはいいが、その後使う人も少なく、赤字を垂れ流して都の財政を圧迫することになると朝日は苦言を呈する。  唯一といってもいい大物の味方である二階幹事長だが、これも相当なタヌキだから、彼女の思い通りに動いてくれると考えるのは甘いだろう。  朝日によれば、東京都立広尾病院の青山への移転計画もあるが、土地購入費だけで370億円、病院建設費を含めると約900億円になるという巨大プロジェクトだそうだが、なぜ現地建て替えではなく費用のかかる移転新築なのか?  舛添要一氏が都知事時代に決めたようだが、これも難問だそうである。  一見、順調そうに見える船出だが、実態は、板子一枚下は地獄という、歴代都知事と変わらないのが実態のようだ。  これまでやって来たことにクレームをつけることは誰でもできるかもしれないが、それをどう、都民の納得のいく形でまとめられるのか。正念場が近づいている。  さて、今週の注目記事・第1位はやはり文春。歌舞伎役者の片岡愛之助(44)は9月28日に藤原紀香(45)との結婚披露宴を華々しく開いたが、文春によると、その宴に元愛人を招待していたと報じている。  紀香の隣に着物姿の彼女も写っているスリーショット写真まで掲載しているのだから、気の強い新妻との間で「不測の事態」が起こらなければいいがと、心配になる。  司会の徳光和夫は、2人をこう紹介したという。 「新郎は初めての結婚でございますが、新婦は“初めての再婚”でございます」  そこに呼ばれた元カノは「キリッとした顔立ちで女優の上戸彩に似た美人」(文春)だそうだ。  彼女と愛之助が知り合ったのは12年2月。歌舞伎ファンだった彼女は知人の紹介で愛之助の楽屋を訪ね、メールのやりとりをし、連日愛之助から連絡が来て、4カ月後に「初めて身体の関係を持ったそうです」(彼女の親友)。  その当時はつかこうへい氏の娘で、元タカラジェンヌの愛原実花と付き合っているとウワサされていたが、彼女には「もう別れた」と言ったという。  少し前に文春は、愛之助が00年に大阪の女性との間に子どもをもうけたにもかかわらず、子どもが幼稚園の時に家を出て以来、一度も会おうとしないという女性の告発を掲載した。  また、彼女と付き合っているとき、タレントの熊切あさ美とも付き合っていたのだ。  男がモテる要素は、姿形がいいだけではなく、まめでなくてはダメだ。ちょくちょく電話をかける、会えば彼女の話を親身になって聞いてやる、ベッドの上だけではなく何度も「キレイだよ」「今日のネイルメチャかわいい」とホメ続けることである。  熊切の一件以来、愛之助とは別れたそうだが、彼女は愛之助のことを「優しいと、優柔不断と、いい加減が混同した人」と話しているそうだが、なかなか的を射た愛之助評である。  こうした愛之助の「女遊び」は病膏肓に入っているようだから、紀香も覚悟したほうがよさそうだ。 (文=元木昌彦)

小池百合子都知事の快進撃に、週刊誌もタジタジ……今度は東京五輪のドン・森喜朗を血祭りに?

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「週刊ポスト」(10/14・21号、小学館)
今週の注目記事1 「北方領土が、本当に、戻ってくる!」(「週刊ポスト」10/14・21号) 2 「石原慎太郎とドン内田“無責任コンビ”の癒着」(「週刊文春」10/6号) 「チーム小池百合子『豊洲移転中止』これからのシナリオ」(「週刊現代」10/15・22号) 「都庁内で計画浮上!『豊洲移転は取りやめ、大田区城南島エリアに新市場』」(『週刊プレイボーイ』(10/17号) 「バカな話が多すぎる『豊洲のパンドラ』10の疑問」(「週刊新潮」10/6号) 3 「呪われた『終末期病棟』に身を潜めた『殺人者』の白衣」(「週刊新潮」10/6号) 「白衣の天使に紛れた『悪魔の点滴殺人鬼』の薄笑い」(「週刊ポスト」10/14・21号) 4 「骨と肺に転移しても折れない『小林麻央』の拠り所」(「週刊新潮」10/6号) 「神様に祈ろう『がん転移』小林麻央に奇跡を」(「週刊現代」10/15・22号) 5「ゲス川谷『未成年タレント<NHK・Eテレ出演中>』とお泊まりデート撮った」(「週刊文春」10/6号) 6「ソプラノ若妻が可愛くて『元水戸泉』の相撲部屋崩壊」(「週刊新潮」10/6号) 7「【潜伏先の宮古島で堂々ご開帳!】清原和博が消せない『昇り龍の入れ墨』」(「フライデー」10/14号) 8「宮崎緑(58)に『経歴詐称』疑惑」(「週刊文春」10/6号) 9「このままでは銀行が潰れる」(「週刊現代」10/15・22号) 10「都知事選の嵐は過ぎて『櫻井パパ』が天下るあの信託銀行」(「週刊新潮」10/6号) 11「何様? テレ朝『モーニングショー』玉川徹、態度悪すぎ」(「週刊現代」10/15・22号) 【巻末付録】現代、ポストのSEXグラビア勝負の勝者は?  今週も、現代とポストともに合併号である。毎度のことながら、どうしてこんなに合併号が多いのだろう? あまり売れないので号数を減らしたいのか、週刊誌はやめて隔週刊誌にするつもりだろうか。  多くの週刊誌を読んでみて分かるのは、「ネタがない」ということだ。どの誌面を見ても築地市場移転問題ばかりで、独自の新鮮なネタがほとんどない。  現代が始めた薬と医者の問題も、最初はバカにしていた(?)他誌でもやりだした。背に腹は代えられぬ、というところであろう。売れるものがあれば、恥も外聞もなく飛びつくのが出版界の性だからだ。  というわけで、今週は順位をつけるほどの記事はないから順不同。ドングリの背比べだから、1と付いているからといって一番いい記事ではない。ご承知おきを。  まずは、テレ朝の朝の顔らしい、玉川徹なる人間について取り上げている現代から。  失礼だが、この人、人相がよくない。人のことを言えたものではないが、この年になれば「顔は人生の履歴書」である。  彼は京都大学農学部大学院を出てテレ朝に入社し、一貫してワイドショー畑を歩いているそうだ。そのうち、おエライさんが「コイツをテレビに出したら面白いのでは」と起用し、今に至っているそうだ。  自分は賢い、視聴者を啓蒙してやるなど、上から目線が、現代から見ると気にくわないようだ。  私にとってはどっちでもいい。ワイドショーのコメンテーターたちの意見を聞くヒマがあったら、本の一冊でも読むことだ。週刊誌でも、テレビを見るよりナンボかいい。  そういえば、元フジテレビアナウンサー・長谷川豊氏が自身のブログで「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ! 無理だと泣くならそのまま殺せ! 今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!」(「本気論 本音論」2016/09/19その後タイトルは変更)と書いたために、番組を降板させられたことが話題である。  事の経緯はよく知らないが、これだけ読めばあまりにもひどい言い方である。障害者施設を襲って十何人も刺殺したバカ野郎と、五十歩百歩の差別野郎である。  私は一度だけ、長谷川氏に会ったことがある。フジテレビを辞めて、そうたたない頃だった。一途に思い詰めるタイプのようだが、実直そうで、ジャーナリスト感覚にも優れている人物だと見た。  その人間がこんなことを言うか? それとも、またテレビに出たことで、人間が変わってしまったのだろうか?  玉川氏も、現代の記事を奇貨として、我が身を振り返ったほうがいい。  ところで、都知事選の時、話題になった、「嵐」櫻井翔の父親、櫻井俊前総務事務次官(62)だが、新潮によると、天下り先は「三井住友信託銀行の顧問」に収まったそうだ。顧問料は1000万円台だというが、ここは次の天下り先が見つかるまでの「腰掛け」だそうだ。うらやましいもんだね。  現代が、このままでは銀行がつぶれるという特集を組んでいる。    銀行なんてつぶれて当たり前だと私は思っているから、読む気も起こらないが、ここでも書いているように、三井住友銀行は10月21日から、平日の昼間であってもATMから現金を引き出す際、1回につき108円も手数料を取るというのである。  ふざけるな。私のような年金生活者は、1回に1000円を下ろすということもあるのだ。それが、手元には892円しか残らないのだ。  競馬の三連単も100円で買える。それで1,000万円馬券が当たるかもしれないのだ。しかし、100円足りなかったために買えなかったら、その責任をどう取ってくれるのか?  八つ当たりしたくなるが、銀行というところは「利用者=お客」という意識がなさすぎる。城南信用金庫の吉原毅元理事長が、こう言っている。 「元々銀行の仕事とは、お客様の夢を実現し、困っている人を助けること。この根源的な役割に立ち返るべきです。そうしてお客様が成果を出し、新たなビジネスが生まれれば、そこで初めて自分たちも利益を得られるという風に発想を転換するべきです。そういう意味ではこれから最も苦しいのはメガバンクです。彼らの取引相手の中心は大企業ですが、大企業ほどすでに成長が終わっているからです。さらに成長しようとすれば、メガバンクもより大きなリスクを取らざるをえなくなる」  言う通りだが、メガバンクのおエライさんたちは、そうは考えない。自分たちだけで甘い汁を吸って、後は知らないという人間が大半であろう。  これから銀行も人工知能導入でこう変わるという話が続くが、省略する。  文春が、元NHKの人気キャスターだった宮崎緑(58)に「経歴詐称」の疑惑があると報じている。  なんで今さらと思うが、彼女今回、天皇の生前退位に関する有識者会議のメンバーに選ばれたそうだ。彼女の現在の肩書は「千葉商科大学国際教養学部教授・同学部長」様なのだ。  そんな彼女に、どんな「経歴詐称」があるのか? 簡単に書くと、宮崎のプロフィールに「昭和63年東京工業大学講師」という肩書がついているが、内部告発者は、宮崎は某教授の研究室に週1回出入りしていただけで、あとは、その教授の授業にゲストが出ると、司会役をしていたというのである。  非常勤講師でもなかったし、ましてや講師ではなかった。それでも、その教授が千葉商科大学へ移籍すると、彼女も移り、新設された政策情報学部の助教授に就任したというから、相当その教授の引きがあったのであろう。  当然、宮崎は講師だったといい、東工大側は在籍を確認する文書の保存期間が10年なので、資料がないため確認できないと言っている。  私に言わせれば、そう目くじら立てなくても文春さん、いいんじゃないかな。私も非常勤講師、講師、客員教授などを10年ぐらい、あちこちの大学でやったが、教授になろうとは思わなかった。なぜなら、教授会などに出なくてはならない。時間を取られるからである。 宮崎は、学部長まで登り詰めたのだ。相当な努力をしたのであろう。そっとしてあげたら?  さて、フライデーは、性懲りもなく清原和博のことを追い回しているようだ。今週は清原の入れ墨のお話。デジタルフライデーから引用してみる。 「宮古島から戻り、関西国際空港に到着した清原。多くの他の利用客は短パン姿だったが、清原は長ズボンをはいて入れ墨を隠していた真っ青な宮古島の海を一隻の観光業者のボートが走っている。9月上旬の晴天というレジャーにうってつけの日とあって、船上の客の男たちも上機嫌だ。開放的な気分からか、そのうちのひとりの男は、右足の昇り龍の入れ墨を隠す様子もない。清原和博(49)である。潜伏生活を続ける清原が、弟分である六本木のサパークラブ経営者・A氏と宮古島を訪れていたことは本誌既報のとおり。今回、本誌は宮古島滞在中に撮影された清原のプライベート写真を入手した。前述のレジャーに向かう船中での一コマ。そして、透き通るような宮古島の海で泳ぎ、A氏とともに笑いながらポーズをとる清原……。いずれの写真にも『昇り龍』は映っていた。(中略)  清原が初めて入れ墨を入れたのは、08年の引退直後。以降、夜の街や暴力団関係者との関係は深まり、坂道を転がり落ちるように薬物に溺れていった。清原の行状からは、過去と決別し、本気で治療と向き合う姿勢は感じられない。消せない入れ墨が、その最大の証左だろう」  入れ墨も覚せい剤も、一度体に入れたら取り返しのつかないことになるという点ではよく似ている。入れ墨をすべて消すくらいの痛みをこらえる覚悟がなくては、覚せい剤をやめることはできまい。  秋場所は大関・豪栄道が全勝優勝を飾った。日本人力士の、それもカド番優勝だから、白鵬を欠いた場所を盛り上げた。  だが新潮によれば、元水戸泉の「錦戸部屋」は別の注目を浴びていたそうだ。親方は現在54歳で、春に式を挙げた奥さんは22歳下のべっぴんさん。  彼女はソプラノ歌手でもあるという。だが春以降、親方への反発で弟子が相次いで辞めてしまい、現在は3名しかいないというのだ。  それも、べっぴんの奥さんが理由で、長年後援会長をやってきた大関修右氏も怒って辞めてしまったというのである。  大関氏は、結婚披露宴で親方が「将来の目標はイタリアで妻のオペラを見たい」と書いてあったことに頭にきた。さらに親方は人工透析を始めたというのに、妻と一緒に天ぷらや寿司を食べていることにも激怒。 「5月場所で弟子8人中6人が休場するという異常事態なのに、嫁がブログなど書いている場合か」と叱れば、「嫁が言うことを聞かないんですよ」と危機感がないことにもあきれ、以来、絶縁状態だという。  金銭的にも苦しいはずなのに、奥さんはイタリアに部屋を借り、年に3カ月間は歌の練習に励んでいるそうだ。    3月場所の後には弟子が、兄弟子の「かわいがり」に耐えかねて部屋を飛び出すということも起きた。  親方本人に聞くと「なんでこんな言われ方をするのかビックリしてます。これも有名税かな。それとも、若い奥さんをもらったのが羨ましいのかな……」と反省なし。  これでは弟子が逃げていくのは無理もない。 お次はあまり触れたくはないが、ベッキーと「ゲス不倫」していた「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音が、未成年タレントと「お泊まりデート」しているところを文春が撮っている。  この女性は、19歳のタレント「ほのかりん」というらしい。中学・高校時代は雑誌「ニコラ」(新潮社)のモデルとして活躍し、現在はガールズバンド「コムシコムサ」なるバンドでギターを弾いているという。  文春は、彼女を含めた大勢で栃木県にバカ騒ぎ旅行へ行った時も付いていったらしいが、ご苦労なことだ。  現在は、川谷が元妻と新婚生活を送っていた賃貸マンションで半同棲生活を送っているという。  悲壮感を漂わせている男に同情してできちゃう女って、いるんだね。まあ、どうでもいいけどね。 新潮に小林麻央(34)の近況が出ている。彼女は自分のブログに病魔との闘いをつづっているそうだが、最近、がんが肺や骨にまで転移しているということまで“サラリ”と書いているそうだ。 麻央の乳がんが発見、“確定”されたのは2014年10月。まだ手術が有効だったのに、なぜか麻央は手術を受けなかった。彼女は「標準治療」を拒み、約1年半後に今の病院を訪れている。  彼女は9月4日のブログにこう書いているという。 「あのとき、もっと自分の身体を大切にすればよかった。あのとき、もうひとつ病院に行けばよかった。あの時、信じなければよかった」  今の病院では最初から「緩和ケア科」にかかっているという。痛みを取り除くなどのホスピス的な治療を行っているようである。  私の年上の友人も、がんにかかっている。先日、今の治療がうまくいかなければ緩和ケアに行くことも考えに入れたほうがいいと、医者に言われていた。    そばで聞いているこっちのほうも胸がいっぱいになったのだから、本人の気持ちはいかばかりだろう? 2人とも頑張ってほしいものだ。  現代では「まだ希望はある」と、麻央への励ましの特集を組んでいる。  絶望的な状況になっても、死の淵から戻ってきたがん患者は多くいる。それには「どうしても生きたい」という強い意志を持つことだ。人と人とのつながりも「免疫システムの強化」につながる。    がんに勝てるかどうかは、最後は免疫力=精神力だ。「最愛の家族をはじめ、日本中が麻央を応援している。奇跡が起こる準備は出来ている」(現代)  これから、麻央のブログを毎日見てみよう。  神奈川県横浜市にある「大口病院」は、呪われた病院なのか? 2人の高齢患者が点滴に消毒液を混入させられて死亡したが、2人が入院していた4階は、この事件とは関係ないかもしれないが、7月以降、48人が次々に亡くなっているという。 「元々ここは終末期医療を中心とした病院で、その中でも4階は重篤な患者さんが入っていた病棟だから仕方ない面もあるのですが」(新潮で大口病院に勤務する看護師)    406号の大部屋にいた八巻信雄さん(88)の容体が急変したのは、9月20日の午前4時前頃。看護師が八巻さんの点滴を最後に替えたのは、19日の午後10時頃。アラームが鳴る1時間ほど前にバイタルチェックしたときは心拍数も血圧も正常だったと、病院関係者が話している。  神奈川県警が司法解剖したところ、体内から界面活性剤が検出され、死因は中毒死であった。捜査を開始している最中の26日、同じ部屋にいた西川惣蔵さん(88)も、中毒死したのである。  新潮によると、業者から納入される点滴の管理は厳重ではなく、犯行に使われた消毒液の主成分として使われる「逆性せっけん」の保管は言うまでもない。  そうすると「点滴袋とチューブの結合部分のゴム栓に注射針を刺して消毒液を注入した可能性が高い。となると、やはり内部の人間の犯行を疑うしかない」(警察関係者)ということのようだ。  新潮は、寝たきりの患者間のトラブルは考えにくいから「看護師にしかできないんじゃないか」(病院の看護師)と見ているようである。  ここでは4月から、介護士のエプロンが切り裂かれたり、医師の机からカルテが抜き取られたり、8月には女性看護師がペットボトルの飲料を飲もうとしたら異臭に気がつき、調べたところ上部に注射針程度の穴が開いていたこともあったという。  病院側は、こうした事実を警察に届けていなかった。ところが奇怪なのは、これらのトラブルを横浜市にメールで「告発」した“男性”がいたというのだ。  この男性は、9月20日の事件も横浜市に通報しているのだ。新潮によれば、この告発者は特定されているという。 「彼の妻が大口病院の看護師。しかも、事件当夜に4階の担当だった看護師の1人です」(捜査関係者)  さらに複雑なのは、8月のペットボトルの被害者の女性看護師は、その頃、神奈川署に相談に行って、病院から嫌がらせを受けている、病院の上層部に差別されたと訴えていて、現在は有休を取って休んでいるという。  終末期医療で寝たきりの高齢者たちを殺すというのは、7月に神奈川県相模原市の障害者施設で19人を殺害した事件と似通った“におい”を感じる。  この時点でまだ犯人は逮捕されていないが、抵抗できない障害者や高齢者という弱者がいる施設での犯罪は、これからますます増えるのだろう。  ポストによれば、犯人が捕まってもそれからが難航することが予想されるという。 「医療施設や老人ホームでの事件では、被害者の証言能力に限界が出てくるケースが多い。薬物をはじめとした医療の専門知識も立証の障害になる。容疑者の自供に頼ると、後に証言を翻された時に公判を維持できなくなる」(ベテラン捜査員)  だが、まずは早く犯人を捕まえてもらいたいものである。  ところで、小池都知事の快進撃はまだ続いているようだ。豊洲移転問題に続き、都知事の選んだ大学教授らのチームが、「2020年東京五輪・パラリンピックの総経費を『3兆円超の可能性』と示し、大幅な計画見直しを迫った」(朝日新聞/9月30日より)。都議会のドン・内田茂と石原慎太郎だけではなく、東京五輪のドン・森喜朗まで血祭りに上げようというのである。    この小池都知事の早さに、週刊誌はついて行けていない。文春は「石原とドン内田“無責任コンビ”の癒着」、新潮は「バカな話が多すぎる『豊洲パンドラ』10の疑問」をやっているが、内容的には見るべきものがない。  小池都知事のスピード感のある進め方はいいと思うが、いつまで続けられるか、どこを落としどころにするのかで、都民の世論はガラッと変わるかもしれない。 週刊プレイボーイに、興味深い記事がある。プレイボーイによると、都庁内部では豊洲はもう無理だということで、それに替わる場所を探しているというのだ。  都庁の新市場整備部職員A氏が、こう話している。 「浮上しているのが、現在の大田市場を大幅に拡張し、そこに築地市場を移す案なんです」  大田市場は青果を中心に水産物や花も扱う総合市場で、羽田空港、流通センター、大井埠頭に近く、物流スペックは高いそうである。海側には倉庫や公園などが広がる城南島が隣接しているし、国道357号、首都高湾岸線も近いので、新しい道路を整備する必要がないという点も評価されているという。  90年頃にもここへの移転は検討されたらしいが、補償金などの折り合いがつかなかったようだ。  ここなら、費用も1,200~2,000億円ほどでできるという。  現代によれば、「チーム小池」というのがあり、ここでいろいろな可能性を探っているという。小池都知事は最初から、豊洲移転そのものを見直すことを「本命」と考えていたそうである。  そして、今後の軸になるのは、築地市場の改修工事を行って「新・築地市場」としてリニューアルし、工事の間だけ豊洲へメインの市場機能を移す。そして「新・築地市場」ができたら、豊洲は物流拠点プラス商業施設として改装するという案だそうだ。  なるほど、とも思うが、このところ、少し小池都知事の発言が微妙に変わってきたり、言いよどんだりするのが気になる。  豊洲移転だけではなく、東京五輪の費用も見直すとしたことで、相当なプレッシャーが「上から」かかってきていることは間違いない。  彼女の正念場が近い。  さて、ポストは12月15日に安倍首相がプーチンロシア大統領を地元山口に招いて首脳会談を行うが、そこで、日ロ平和条約を締結し、両国の最大の懸案である北方領土が返還される可能性が大だと報じている。  確かに、安倍首相と極めて近い読売新聞朝刊(9月23日付)が、 「政府は、ロシアとの北方領土問題の交渉で、歯舞群島、色丹島の2島引き渡しを最低条件とする方針を固めた。平和条約締結の際、択捉、国後両島を含めた『4島の帰属』問題の解決を前提としない方向で検討している」 と報じている。  これは世論の反応を、読売に書かせることで見たのだろうが、私の知る限り、さほど話題にならなかった。  それは、ポストで佐藤優氏も言っているように、2島返還ならこれまでも両国の間で話は出ているのだ。  あとは、両首脳が「やろう」といえば、これまででもできたはずである。できなかったのは、自民党内や保守派から「4島でなければダメだ」という批判が出ることを怖れたからであった。  それに、1951年のサンフランシスコ平和条約で、日本は南樺太と千島列島を放棄しているが、択捉・国後は千島列島に含まれるのだ。  さらに難しいのは、アメリカである。これまでも田中角栄がアメリカの頭越しで日中国交回復をやり、にらまれたことがある。  属国ごときがアメリカを差し置いて何をやるかという考えは、アメリカ側に根強くある。今回はオバマ大統領退陣、新大統領就任という「狭間」を狙っての首脳会談だが、新大統領にとっても、日ロの接近に神経を尖らせていることは間違いない。 『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』『日本はなぜ、「戦争ができる国」になったのか』(ともに集英社インターナショナル)という労作をものにした矢部宏治氏は、沖縄の基地だけでなく、日本中を基地化できる条約と、一旦アメリカが他国と戦争を起こした場合、日本の軍隊は米軍の指揮下に入る「指揮権」が、占領時代以来続いていることを、さまざまな資料や公文書にあたって立証した。  それでいえば、日本の領土に返還された歯舞・色丹、万が一国後・択捉まで返還されれば、そこへ米軍基地を置かせろと無理難題を吹っかけてくるかもしれない。  最近の世界情勢は、経済的には中国の台頭が著しいが、軍事的、国連安保理事会でのロシアの力は見過ごすことはアメリカにはできない。  第2の冷戦といわれる現在、安倍首相が軽はずみな行動を取れば、新大統領との間で摩擦が起こることも覚悟せねばならないだろう。  そこまでの覚悟が安倍にあるのか? 単なる「歴史に名を刻みたい」という悪ノリでやっているとすれば、痛いしっぺ返しに遭うかもしれない。  日ロの接近は、中国や韓国も刺激しかねない。外交音痴の安倍首相だから、プーチン大統領の都合のいいように動かされ、四面楚歌に陥るのではないか。  熟慮、熟考のできない宰相は国を危うくする。私は保守でも左翼でもない。経済的に追い詰められ、中国ぐらいしか頼るところのないロシアに手を差し延べるのはいいと思う。 だがそれには、まず中国との関係を改善し、アメリカの新大統領と腹を割って話し合い、日米中ロの首脳が同じ卓を囲むよう、日本が中心的な役割を担うのでなくてはいけない。 2島返還で、日本人のロシア感は変わるか? 変わらないと、私は思う。 【巻末付録】  グラビアに関してはポストがいい。まず巻頭で「葉加瀬マイ 愁色」。この瞳でジッと見つめられると……いいな。次が、よく意図がわからない「桐野女史 ワケアリの女」。編集長がフリーランスの女性ライターを連れてきて「彼女を脱がせてグラビアにしろ」と言われたとリードで書いてあるが、なんのこっちゃ。編集長は素人AVでも始める気なのかね。体は、まあまあいいけどね。  袋とじは「フランス書院×アタッカーズのコラボAVを誌上再録 女教師姉妹」。文章との相乗効果でコーフン度はかなり。  後半は「『大蔵映画』エロスの半世紀」、懐かしいね大蔵映画。若いときはずいぶんお世話になりました。  袋とじは「見たこともないパンティ 厳選70着」。それから「ベストオブ『謎の美女』7」。YURI、cica、美咲などなど。やっぱりYURIが一番じゃ。  もうひとつの袋とじは「斉藤慶子 ベストセレクション」。かわいかったね慶子ちゃん。  現代は巻頭に「米倉涼子」。当然、裸はなし。後半は「片山萌美 熱視線」。ヘアはないけど、これが意外(?)にいい。  袋とじは「最新『電気刺激マシンEMS』でわかった これが新しい性感帯だ」「独占スクープ掲載! 平愛梨」「美しい人妻佐々木あき」。あのスイカップ「古瀬絵理 揺れて濡れるスイカップをスクープ撮り下ろし!」は、最後の着物をはだけておっぱいをつかんでいるのが、遣り手の温泉芸者という風情だ。  というわけで、セクシー度はポストのほうが上。よって今週はポストの勝ち! (文=元木昌彦)

22年間で運転した期間はわずか250日……総コスト1兆2,000億円「もんじゅ」廃炉の責任は誰が取る?

motoki0926
「週刊現代」(10/8号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「血税1兆2000億円がパー『もんじゅ』の責任、誰が取るのか」(「週刊現代」10/8号) 第2位 「『甲状腺検査は必要ない』の仰天! 福島母たち 届けられた県通達への憤怨」(「女性自身」10/4号) 第3位 「意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」(「週刊新潮」9/29号) 「豊洲の『戦犯』石原慎太郎とドン内田」(「週刊文春」9/29号) 第4位 「<マルサに踏み込まれた>3階級制覇『井岡一翔』の金箔豪邸」(「週刊新潮」9/29号) 第5位 「<若大将>加山雄三にゴーストライターがいた」(「週刊文春」9/29号) 第6位 「【防衛大臣】稲田朋美『3億円豪邸』建築で近隣住民と大モメ」(「週刊現代」10/8号) 第7位 「おんぶ政務官 務台俊介実母の“出資詐欺”疑惑」(「週刊文春」9/29号) 同・第8位 「千葉バラバラ殺害 姉(25)が弟(21)の顔を剥いだ平凡すぎる動機」(「週刊文春」9/29号) 第9位 「高畑<裕太・23>『強姦』全真相」(「週刊文春」9/29号) 第10位 「後ろから弾が飛んでくる『蓮舫』<民進党代表>船出の七難」(「週刊新潮」9/29号) 第11位 「元国立がんセンター病院長がついに口を開いた」(「週刊現代」10/8号) 第12位 「あなたの『死に方』に直結する『健康格差』という大問題」(「週刊ポスト」10/7号) 第13位 「医者が指摘『ヒラリー・クリントン』のパーキンソン病特有症状」(「週刊新潮」9/29号) 第14位 「『坂口良子の愛娘』絵に描いたような転落人生」(「週刊新潮」9/29号) 第15位 「林真理子 夜ふけのなわとび」(「週刊文春」9/29号) 第16位 「いいんじゃないのか? 歌舞伎界『芸の肥やし』事件簿」(「週刊ポスト」10/7号) 第17位 「『60歳、今からペットを飼う』はありか? なしか?」(「週刊ポスト」10/7号) 第18位 「大人気ゴルフグッズはこんなに楽しい」(「週刊ポスト」10/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXグラビアの勝者はどっちだ!  秋風が吹いてきて、週刊誌も少し内容が肌寒くなってきた。そこで今週は、質より量でいく。早速いこう。まずは、ゴルフグッズの話題から。  年を取れば、飛距離が落ちる。当たり前だ。故・大橋巨泉さんは何度もがんを繰り返し、体重も落ち、最近はドライバーが120ヤードしか飛ばないと嘆いていたが、われわれ健康体の年寄りでも、もともと飛距離がないのにさらに落ちると、ゴルフをする気にならない。  そこで、公式戦には使えないが「ルール不適合」のドライバーなどを使って楽しくゴルフをやろうというポストの特集。  プロギアが発売している高反発ドライバーの新製品は、さらに飛距離が伸びるそうだ。「スーパーエッグドライバーロングスペック」(12万円)。少々高いが、買ってみる価値はあるのかもしれない。  製造販売元「オリジナル」が手がけるランニングウエッジ「ギテン69チッパー」(1万円)は、正確なアプローチを可能にすると人気だそうだ。 「ワークスゴルフ」が発売している「ダイナ高回転ウエッジ」(1万9,980円)は、フェースが溝だらけ。  やはり「オリジナル」が手がける「パター ブンドッキー」(1万8,000円)はヘッドが分度器のような形状になっており、アルミニウム合金でできている。手を離すと、自立するのも大きな特徴だ。そのため、パターから手を離し、直立したパターとカップを結んで、あらゆる位置から距離やラインを確かめることが可能だという。 「ホクシン交易」が手がける、OB知らずの短尺ドライバー「ターナートゥルースピードII」(1万8,333円)。同じメーカーが手がける「水平器マーカー」(1,600円)。マークをすると、グリーンの傾斜を測ってくれる優れもの。  思わぬフックやスライスを回避させ、手首を理想的な角度に調整する手袋「真打ち」(2,000円)などなど。  これらを使うときは、事前にプレーする仲間に申告することがルールだそうだが、言わずに相手を驚かすのが年寄りルールだと思うのだが。  やはりポストが、60歳からペットを飼うはありか? なしか? という特集を組んでいる。  私の家にもモエという16歳になる老犬がいる。認知症と身体が弱ってきてはいるが、食欲だけは衰えない。  生きてもあと何年だろうからいいが、確かに60過ぎてペットを飼うというのは、案外大変なことだろう。  12年の動物愛護管理法改正により、飼育する動物がその命を終えるまで飼育することが飼い主の責務に加えられたというが、それはそうだろう。  さらに、金銭的負担も大きな問題だ。ペット専門の保険会社・アニコム損害保険の調査(12年)によれば、飼養にかる平均費用は犬が年間34万円、猫は年間18万円だそうだ。年金暮らしの高齢者にとっては、非常に重い負担になる。  逆に、飼い主が病気などの理由で飼うのが困難になったときには「老犬ホーム」というのがあり、そこに預けるという手があるそうだ。 「最近は飼い主の方が老人ホームに入られる際にいらっしゃるケースが多いですね。飼い続けたいのに、自分の身体がついていかなくて泣く泣く預けられる方ばかりです」(熊本の老犬ホーム「トップ」の緒方心代表)  だが、やはりペットを飼うというのは年寄りにはいいみたいだ。動物・生き物評論家の三上昇氏は、特に哺乳類を飼うことを勧める。 「高齢者が『毛の生えた動物』を飼うのはすごくいいことです。毛の生えた背中などをなでると、その刺激が人間の神経に良い影響与え、認知症の予防になるともいわれている」  注意が必要なのは鳥類だという。インコやオウムはコミュニケーションも取れるので飼っていて楽しそうだが、大きな問題があるという。 「鳥は意外に寿命が長く、大型のオウムは20~30年も生きて、実は犬や猫より長生きする。“先”のことを考えると、高齢者にはおすすめできません」(三上氏)  いやはや、自分がそういう年になってきたかと思うと、やはり寂しいものだ。  中村橋之助の不倫騒動は、妻の三田寛子の対応のよさが話題になったが、ポストは、不倫は歌舞伎界の「芸の肥やし」でいいんじゃないかと肩を持つ。 「役者と芸者は芸の双子」という言葉もある。これまでも数々の不倫が報じられたが、華やかな女性遍歴を持った中村勘三郎もそうだった。唯一、暗い影を落としたのは宮沢りえとの関係だったが、不倫疑惑が浮上した際、勘三郎はこれを「不倫ではなく可倫だ」という迷言を残したという。  歌舞伎役者には血を守るという使命があるためなのか、隠し子がいる役者が多いそうだ。  1997年、市川染五郎(43)は、6歳年上の元女優との間に隠し子がいたことが発覚した。2003年には、海老蔵も隠し子の存在が明らかになる。NHK大河ドラマ主演中だっただけに、大騒動になった。  また11年には、愛之助も京都のホステスとの間に男子をもうけていたことが報じられた。  こんなエピソードもあるそうだ。02年、人間国宝の坂田藤十郎(84)は50歳年下の舞妓との不倫発覚と同時に「開チン」写真が流出した。その際の釈明会見で「お恥ずかしいなぁ~。私が元気だと証明するみたいで」「世の男性方にも頑張ってもらいたいね」と、ケロッと話したという。 「梨園の妻は耐えなければなりません。出ていった人は皆、我慢ができなかった人です。表舞台で活躍していた竹内結子や近藤サトが早々に離婚したのは、この梨園のしきたりが理解できなかったからでしょう。そもそも役者の地位が上がり“セレブ”になり、妻に芸能人を迎えたりするようになったのは戦後のことで、戦前までの梨園の妻は花柳界の女性がほとんど。だから、夫の外での“遊び”を気にする奥さんなどいなかった」(梨園関係者)  良き梨園の妻の典型なのは、数多の美女と浮き名を流した勘三郎の妻・好江さんだ。夫の“遊び”に気づきながらも「浮気はダメだが、浮体ならいい」と容認したそうだ。  また藤十郎の妻・扇千景も「開チン」事件の際、ある雑誌の取材に、「その方(不倫相手)なら私も贔屓にしております。あの中で、一番美人で頭の良い子ですよ。まったく問題じゃありません」と余裕を見せた。 「梨園の妻にとって、一番の優先順位は旦那の芸事。その妨げになるようなことは絶対にしない。芝居に磨きがかかるのであれば“どうぞ遊んできてください”とはっぱをかける妻もいる」(梨園関係者)  うらやましいのは、いくらカミサンに「遊んできてもいい」と言われても、先立つものがなければ、芸者もホステスも鼻も引っかけてはくれない。  何度も言うが「それにつけてもカネの欲しさよ」である。  林真理子も文春の連載コラムの中で、文春の橋之助の記事はひどいと怒っている。「謝るのは奥さんにだけでいい」と言っているが、遊びは伝統芸といった世界があるのだし、そうした世界と関わりを持ちながら芸を磨いて、それを客が見て喜ぶ。  そういえば、落語の世界にでさえ「遊びは芸の肥やし」などという言葉は御法度になってしまっている。圓生、文楽、志ん生の廓噺は、自分がとことん遊んだところからにじみ出る「粋」があったが、今の噺家のそうした噺は、実感がこもっていないから噺が浮ついていて、こちらに迫ってくるものがない。まあ、無い物ねだりではあるが。  林は、高畑裕太事件も怒っている。 「『そもそも40代の女性、と年齢を書くところが本当にイヤ』と私のまわりの女性たちはみな怒っている。『40代』の言外に、『そんなオバちゃんと、本当にコトを起こしますかね』というのが含まれている。(中略)どんどん後味が悪くなっていく事件だ」  私は林という作家があまり好きではないが、時々なるほどというものがある。これは男では書けない。あいつもいい年のババアとよくやったよな、とは、酒席では戯れ言として言えても、公では言えないし、言うべきではない。彼女ならではの「女のホンネ」だ。  新潮は、坂口良子という「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」だった彼女が57歳の若さで亡くなったが、その娘の坂口杏里(25)が「絵に描いたような転落人生」を送っているという特集を組んでいる。  良子の七光りで「おバカタレント」として売り出したのに、母親が亡くなると遺したお金を使いつくし、ホストクラブに入れ上げ、挙げ句の果てにお定まりのAV女優に身を落としたというのである。  もちろん、AV女優をきっかけにスターへの道を歩む女性だっているのだから、AV=苦界ではないが、彼女の場合はたまりにたまった借金の返済のためだそうだから、母親が生きていたら、どれほど嘆いただろうと新潮は書いている。  だが、高畑淳子の息子の例を持ち出すまでもなく、七光りしか頼るもののない子どもたちでは、芸能界という生き馬の目を抜く世界で生き抜いていくのは無理なのだろう。  さて、米大統領選は支持率でトランプに差をつけていたヒラリー・クリントンだが、ここへきて健康問題が取り沙汰され、一時は死亡説まで流れた。  9・11の追悼式で倒れ、崩れ落ちるように車に運ばれる彼女の姿は、世界中を震撼させた。  天下分け目のテレビ討論会は、日本時間の27日から始まる。トランプ側は政策論争では勝てっこないから、ヒラリーの健康問題に絞って攻撃してくることは目に見えている。  大丈夫なのだろうか? 新潮によると、フロリダ州の麻酔専門医が動画サイトで、ヒラリーがパーキンソン病を患っている可能性を指摘したという。  その医師は、過去11年にわたってヒラリーを観察し、パーキンソン病特有の症状が見られると指摘したそうだ。  また、内部告発サイト「ウィキリークス」によると、11年にヒラリーは、外交政策アドバイザーから、パーキンソン病患者に見られる「極端な眠気」を治療するために使われる薬についての情報を、電子メールで受け取っていたとされる。  史上まれな高齢者同士の大統領選だけに、健康問題は命取りになりかねない。ヒラリー頑張れ!  ポストは、9月19日に放送されたNHKスペシャル『私たちのこれから「健康格差」あなたに忍び寄る危機』が大きな話題を呼んでいると報じている。  要は、カネのないヤツは食生活も悪くて、体を壊しやすいということだ。当たり前すぎる結論だが、そういっては身もふたもない。  非正規労働者の多くは、労働時間は長いが収入は少ない。当然のことながら、コンビニなどでおにぎりとカップ麺などの炭水化物の重ね食べが多くなる。  タンパク質やビタミンが不足する上に、糖分と塩分を摂りすぎてしまうから、非正規雇用者に肥満や糖尿病が多いことになるのだ。  また「低所得者は高所得者に比べて、転びやすいという結果が出たのです。実は海外でも同じような調査結果があり、スウェーデンの研究でも、低所得者の人は高所得者に比べて2割も骨折が多いというデーターがあります」(千葉大学予防医学センター教授で国立長寿医療研究センター部長の近藤克則氏)。  WHO(世界保健機関)は健康格差を生み出す要因として、所得、地域、雇用形態、家族構成の4つを上げているそうだ。  うつ病と低所得者の関係性も顕著だという。近藤らの調査では、どの年齢層でも所得が低くなるほどうつ状態の人の割合が多くなり、男性に限っていえば、年収400万円以上の人では2.3%であるのに対し、100万円未満になると15.8%と、実に6.9倍にも跳ね上がるそうである。  また、夫婦と子どもが同居している世帯の高齢男性の場合、うつ状態になる割合は5.5%だが、それが一人暮らしとなると17.7%と、3倍以上に跳ね上がる。一人暮らしだと気楽なように見えて、やはり孤独を感じやすいからなのだろう。  ポストの最近の大特集は、読むと気が滅入るものが多い。たまには「死ぬまでSEX」を巻頭に持ってきたらどうだろう。  現代は、元国立がんセンター病院長が、ついに口を開いた「確かにダメな外科医が多すぎます」というのが巻頭特集。  元国立がんセンター中央病院の土屋了介氏の発言だけをピックアップしてみよう。 「大学病院という組織が抱えている問題は山のようにありますが、いちばん大きな問題はガバナンス(組織の統治)の問題です。たとえば先ほども出た群馬大のケース。腹腔鏡手術をやりたがる医者がいた場合、それをやらせても安全かどうか判断するのがガバナンスです。私は群馬大のケースでも、手術を失敗した医者だけに責任を取らせるのは間違っていたと思います。本来、手術を行わせていた学長は『現場は悪くない』と、医者を守るべき立場にあるはずです。問題になった医者は使命感に燃えて手術をしたのかもしれない。腹腔鏡という技術のメリットを信じてもいたのでしょう。だが、腕が悪かった。そのような医者に野放しで腹腔鏡手術をさせたのは病院のガバナンスがいい加減だったからです」 「もちろん、技術力の高い医者を育てることも大切です。しかし、いまの日本の制度ではなかなかそれが難しい。なぜならきちんとした専門医制度が確立していないからです。私の専門である肺がんを例に取りましょう。肺がんの手術は年に約3万件行われています。外科医が技術を向上・維持するためには、できるだけたくさん手術を経験することが肝要です。理想的には毎日1度は手術をしたほうがいい。そう考えると年間300例くらいは、1人の医者が執刀することになる。すると、3万件の手術を行うのに必要な医者の数は100人程度です。逆にいえば、肺がんの専門医はこれ以上必要ない。外科医が現役で手術を行う年数が20年として、毎年5人ずつ専門医を育成していけばそれで済むわけです」  実際には、肺がんの専門は何人くらいいるのでしょう? という問いには、 「それが1000人もいるのです。15年前には1500人もいました。これは5年以内に50の症例をこなせば、専門医に認定されるという制度になっているからです。5年で50例といえば、年に10例、月に1例もないのですよ。このような制度では技術の質を保証できるわけはありませんし、そんな医者を『専門医』とは呼べません」  なるほど、医療現場では医者多くして手術することは少ない。われわれは医者という白衣にだまされて安心してしまうのだが、どこの世界だって経験がものをいう。白衣にだまされてはいけない。  さて、民進党代表になった蓮舫氏だが、すこぶる評判が悪い。民主党を崩壊させた「戦犯」の野田佳彦元首相を幹事長に指名したのが間違いだという声が多い。  新潮によると、蓮舫支持に回った細野豪志氏は、総会前に蓮舫氏に「本当に大丈夫か?」と再考を促したが、聞き入れなかったという。  飲むと楽しい女性らしいが、以前、覚せい剤使用で逮捕された不動産会社の元社長と、執行猶予期間中に青森のねぶた祭に行っていたことが国会で問題になったことがあったが、彼女のワキの甘さが心配である。  彼女の試金石は10月23日に投開票される東京10区と福岡6区の補選だが、どうやら2連敗という見方が圧倒的のようだ。  それに総理を狙うというのなら、衆議院へ鞍替えをしなくてはいけないはずだが、元代表経験者の海江田万里氏と菅直人氏をどかして、民進党は変わったという大義を示せるかどうかが注目だと、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言っている。  いつまでもクラリオンガールが野党トップになったという“評価”だけでは、民進党の明日はない。  元俳優の高畑裕太の強姦事件だが、前回詳報したので詳しくは書かない。今週の文春で、これまで出なかった「事実」を少し紹介しておこう。  被害女性は44歳で読者モデル歴があるという。どうでもいいことだが、橋本マナミ似だと書かれていたが、文春は「あびる優」似だという。  裕太はあまり飲んでいなかったといわれるが、文春の調べでは「酔っ払ったスタッフが転倒」したというから、かなり飲んでいたようだ。  ホテルへひとりで戻った裕太は、フロントの彼女に声をかけ、「これから部屋に来ませんか?」と、かなりしつこく誘っている。 「歯ブラシを持ってきてくれ」と言ったのに来てくれないため、もう一度フロントに戻り、「部屋に来てほしいんです!」と言い、「粘りに根負けしたのか、吉田さん(被害者の名前・仮名=筆者注)はフロントを出た」(文春)。  エレベーターが閉まると裕太は彼女に唇を押し付けるが、激しい抵抗感は感じなかったと、裕太は警察で話しているという。  部屋での主張はかなり違っている。彼女は「高畑は手足を押さえつける等の暴行を加え、『黙れ、言うことを聞け』と脅迫された」と証言。  裕太は「少なくとも女性が泣き叫び助けを呼ぶような事はありませんでした。押さえつけたり、脅迫もしていない。ベッドに倒れ込んだとき、頬に手を当てられ、『生理中だからダメ』と言われたが、拒否している感じではないと思いました」と供述しているそうだ。  彼女は裕太の部屋を出て約1時間後の午前3時30分、彼女の知人の男性から「女性がレイプされた」という110番が入る。この男は私の彼氏だと、彼女は従業員たちに話している。  一部には60代の暴力団関係者と書いていたが、それは別人であると文春は書いている。フライデーのことだ。 「現在44歳のX氏は、東京に本部を構える暴力団に所属していた元組長です。これまで強盗や拉致監禁容疑で二度の逮捕歴があります」(捜査関係者)  よっぽど、こっちのほうがコワイやないか。  裕太サイドと示談交渉していたのは、この人物だそうだ。群馬県警は裕太側に「相手はヤクザだから、気をつけてくれ」と言っていたという。  文春によれば、示談金は破格の1,500万円だそうである。  さまざまな報道を総合すると、売り出し中の若手俳優が、ロケの旅先で酒に酔い、目をつけていたホテルのフロントにいた熟女を強引に部屋に引きずり込んだ。  彼女の彼氏は話を聞いて激怒し、「オレの彼女にしたことは許せん。訴えて、示談金だけでもせしめてやろう」と考えたのではないか。  旅先での気の緩みと、自分は有名人だと錯覚したために、芸能界からも追い払われることになったこの男は、「現在も茫然自失の状態が続き、埼玉県の心療専門病院に入院しているそうです」(裕太の知人)。  一夜の代償としては高すぎたとは思うが、20年かけても俳優として戻ってくるぐらいの覚悟で、これからを生きていくべきであろう。  ところで、千葉県・酒々井(しすい)で起きた姉による弟バラバラ殺害は、なんともいえない嫌な気持ちにさせる事件である。  文春によると、その場所に引っ越してきたのは15年以上前。両親と子どもが4人の平凡な家庭だったようだが、移ってきてから数年で両親は離婚。その後、一番下の子を母親は連れて行き、父親と4人で暮らしていた。  だが、5年ほど前に父親が急死し、長女は大学を休学してアルバイトに追われるようになったという。その後、次女が家を出たので、姉と弟の2人暮らしになったそうだ。  美人で評判の姉だが、彼女が勤めていたスーパーの上司は「人柄は悪くないけど、どこか雑で短絡的だった」と話している。  彼女は、犯行後も何食わぬ顔でスーパーに出勤していたそうだ。弟のほうは高校卒業後、昨年9月頃から佐倉市内にある特別養護老人ホームで介護職員として働き始めていた。  優しくて入居者からも評判がよかったが、姉のことは話さなかったという。「どこか雑な姉としっかり者の弟」(文春)だったが、弟はゲーム好きが高じて自分の部屋をゲーセンのようにして、夜中にその音がうるさいと、姉としょっちゅう口論になっていたそうだ。  だが、そんなことで弟を殺した上、バラバラにしてしまうものだろうか? 平凡な姉が起こした異常な犯罪は、日本という国が激しく歪んできたために起きた事件ではないだろうか?  文春が、台風10号の被災地視察で水たまりをオンブされて渡り、批判された務台俊介内閣府政務官(60)の実母が、地元長野で5億円以上の「金銭トラブル」を起こしていると報じている。  務台家と家族ぐるみの付き合いのあったA子さんはある日、彼女から「選挙資金を必要としている人がいるから、出資してみないか」と誘われた。月の利息は1%で元本保証。「自分の息子は東大出身で自治省の官僚だから、だますわけはない」と言われ、100万円を預けたという。  町内のほかの人間にも声をかけ、出資額は約10年間で3億3,000万円を超えていたそうだ。  しかし、01年の秋頃、実母は「国税庁の監査が入っているから、カネの出し入れができない」と言い始め、カネを返さないどころか「自分も被害者だ」と言い、ラチがあかなくなったという。  中には退職後に転地してきて、2億4,500万円も預けていた女性もいる。彼女は元本の一部の返還を求める訴訟を起こし、一審は勝訴している。  詐欺被害に詳しい弁護士によると、不特定多数から「業」としてカネを預かったのだから、出資法第二条に抵触するのは間違いなく、約束通り運用しなかったのだから、詐欺罪も成立する恐れがあるという。  務台氏本人は、金銭トラブルを起こしている相手方に「詫び状」を出し、訴状が出るまでそのことは知らなかったと文春に答えている。  この務台家は地元の名士で、読売新聞の社長を務めた務臺光雄氏とは遠縁に当たるという。  実母は、なぜこのようなことをしでかしたのか? 務台氏はきちっと説明するべきであろう。  現代は、稲田朋美防衛大臣の「豪邸問題」を報じている。第3次安倍再改造内閣の閣僚の保有資産が公開されて、稲田大臣は10人の閣僚の中で、家族分を含めた総資産額が堂々第1位の1億8,178万円だった。  その稲田氏が、東京・茗荷谷に豪邸を新築中だというのだ。駅から3分。今年6月から工事が始まり、土地面積250平米、建築面積は200平米で3階建て。  だが、近所の評判が悪いらしい。音がうるさい。本人から、事前になんの挨拶もない。政治家にあってはならないあきれた無神経さだが、彼女ならやりかねないと変に納得してしまう。  彼女は、政界有数の「不動産女王」として知られているらしく、地元福井、東京・高輪にも豪邸を所有しているそうだ。  しかし、現代ではほとんど触れられていないが、この女性の最大の問題点は、夫名義で14年9月以降に、防衛関連企業の株を大量に取得していたことである。  川崎重工6,000株、三菱重工3,000株、IHI8,000株、三菱電機2,000株、日立製作所3,000株。これらの5銘柄は、15年度の防衛省との契約金額上位20社に含まれている。  これでは、戦争のできる国にしようと軍事産業に力を入れている安倍首相の動向を見ていて、必ず需要が増える防衛産業株を“先物買い”したように見られても仕方あるまい。  防衛大臣になっても自覚のない行動が目立ち、防衛官僚からも批判が出てきている稲田氏だが、安倍のペットを任じる彼女は何の痛痒も感じないらしい。  文春が、加山雄三に「ゴーストライターがいた」と報じている。それも、初期の頃の「恋は紅いバラ(Dedicated)」や「ブーメラン・ベイビー」「マイ・ジプシー・ダンス」などの英語の歌詞を書いたというのだ。  きっかけは、1本の留守番電話に吹き込まれた以下のような加山の音声であった。 「僕の名前と君の名前では値打ちが違うからね。(報酬が支払われたら)お金を送るよう努力するよ。それでいいかい? だから君は、これまでと同じように僕のゴーストライターでいてくれないといけないんだ」(原文は英語)  この相手は、加山の妹と結婚、離婚した元米軍厚木基地にいたマイケル・ルノー氏。  ルノー氏は、60年代に加山のために作った11曲と、15年に発売された「I simple Say」の作詞のおカネを合わせて払ってくれと加山に要求していたのだが、いつまでも払われないので、米国と日本で訴訟を起こす準備を始めていると、加山側に通告したそうである。  さあ、加山はどう答えるのか?  加山は「I simple Say」についてはルノー氏の作詞だと認めたが、それだけでは足りないので、自分で足して書いたから「僕の作詞」だという。  これはやや苦しい言い訳だが、昔の曲については、その当時親しかったルノー氏に、英語の表現がおかしくないかを修正してもらっただけだというのだが、これは頷ける。  どうやらここまで話がこじれたのには、加山の吝嗇(りんしょく)があるらしい。ルノー氏と加山の妹は70年代に離婚しているのだが、「加山さん自身も、亮子さん(妹=筆者注)とは、お金をめぐるトラブルが原因で十数年前に絶縁していて、彼女は以前住んでいた港区内の高級マンションを出て、現在はお子さん二人と困窮されていると聞きます」(当時を知る人物)。  ゴーストライター問題よりも、このほうが加山にとっては大きなイメージダウンになると思うが。  加山には「ぼくの妹に」といういい曲があるが、あの歌を歌う加山の笑顔の裏に骨肉の争いがあるとすれば、素直に聞くことができなくなるからだ。  私はボクシングが好きだ。先日の長谷川穂積と山中慎介のダブルタイトルマッチは、久しぶりに興奮した。  現在、日本にチャンピオンは7人いる。中でも井岡一翔(27)は人気、実力ともに抜きん出た存在である。元世界王者の井岡弘樹を叔父に持ち、史上最速で3階級制覇を成し遂げた。  だが、一翔のトレーナーであり父親である井岡一法氏を大阪国税局のマルサが狙っていると、新潮が報じている。  金ピカの「3階級御殿」やポルシェ・カイエンをはじめとする超高級外車などに、マルサが目をつけたというのである。  金ピカ御殿は数億円を上回る費用がかかっているそうだが、キャッシュで払っているそうだ。  そして本丸は「一法氏には現在、チケット売上の大半を所得として申告しなかった疑いなどが持たれています。悪質な脱税の時効に当たる7年前までに遡って精査し、所得隠しの総額は少なくとも5億円に上る」と、国税局関係者が語っている。  ボクシングの興行はプロモーターが仕切り、主な収益はテレビ放映権料とチケットの売り上げだ。  今回は脱税のやり方や調査への対応も悪質で、「まもなく大阪地検特捜部に告発され、身柄を取られることになるでしょう」(国税局関係者)。  スポーツは子どもたちに夢を与えるものなどというつもりはないが、ハングリースポーツといわれるボクシングの持つ暗い部分が再び明るみに出ることで、昨今のボクシングブームに水をかける結果にならなければいいがと、心配である。  本来単純だった話が、時間を追うごとに複雑になっていくのは、当事者たちが自分に火の粉が降りかかるのを怖れたり、責任逃れをするからである。  豊洲市場移転問題が、その典型であろう。都議会のドンといわれ、都政を我が物顔に牛耳ってきた内田茂都議の「悪行」につては、文春をはじめ、さまざまな週刊誌が書き立ててきた。  だが、舛添要一前都知事をはるかに超える額の税金を湯水のように使って、毎晩のように料亭、高級レストランで散財し、その上、新銀行東京なるバカなものを立ち上げ1,400億円もの巨費をドブに投げ捨てた「巨悪」石原慎太郎元都知事については、メディアは忘れ去ったかのように見えた。  ようやく、豊洲の盛り土問題について石原の証言が二転三転していくことで、この男のデタラメな都政運営が明らかになろうとしているのは、私は大歓迎である。  文春は石原が都知事になった99年当時、都が推し進めてきた臨海副都心開発が失敗に終わり、累積5,000億円超もの赤字を抱えていた。  そこで石原は、「黒字の羽田沖埋立事業会計などと統合させ、赤字を見えにくくした。そして、築地市場を豊洲に移転させて、超一等地の市場跡地を民間に高値で売却し、赤字削減と臨海再開発の一挙両得を狙ったのです」(元都庁幹部)。  目をつけた東京ガスの跡地は当初交渉が難航していたが、石原の腹心の浜渦副知事を交渉担当として、東京のきれいな土地と、さまざまな危険物質で汚染されている東ガスの土地を等価交換するなど、不可解な契約までして、手に入れるのである。 「通常、土壌が汚染されたような土地を買う場合、価格を割り引くのが当たり前。が、都は、売買価格を算出する際、財産価格審議会に“現在は汚染物質は存在していない”として通常価格で計算させている。なぜこのような経緯になったのか。都は一連の交渉過程を公開すべきです」(週刊新潮)。  ベンゼン、シアンが環境基準の何千倍、何百倍も検出されている土地のため、土壌汚染対策を徹底的にやると当時の市場長が言っていたのに、石原は「時間がかかる。カネもかかる。そこまでやる必要はない」と言い出し、会見で「コンクリ箱を作れば安くて早い」と言ったのだ。  石原が言い出しっぺだったのに、初め関知しないと逃れようとした。だが、数々の事実や都庁内からの批判が出てきて観念したのか、9月21日に文書を発表した。  そこには冒頭、自分の知事在任中のことで大きな混乱と懸念を生じさせたことを詫びている。この件は専門家の意見を聞いて進めたもので、「私が土壌汚染を無視して予算と完成時期だけにこだわり強引に今回問題になっている構造にさせたといった指摘がなされているようですが、そのような事実は断じてありません」と、型通りに否定している。  誰も、知事一人でやったと言ってはいない。最大の権力者が、自分の腹心と、息のかかった都庁の人間にやらせたのであろう。  石原は「都は伏魔殿だ」と言ったが、その伏魔殿を牛耳り、やりたい放題やったのが石原と内田である。  新潮は、盛り土が全体に行われていなかったと騒ぐが、専門家は、盛り土の上に建物を建てると「豆腐の上に家を建てるようなもの」(一級建築士の田岡照良氏)で、「地下部分に空間を作らず盛り土の上に直接建物を作る場合と、コンクリートの『地下ピット』を作った今回の場合。両者を比較すると後者の方が衛生的かつ安全であると言えます」(藤井聡京大大学院工学研究科教授)。  だが、都は08年に環境調査をしているが、「ベンゼンは土壌の1カ所から環境基準値の4万3000倍の濃度が検出されるなど、地上で35カ所、地下水では561カ所で基準値超え」(永尾氏)。シアンも1カ所から基準の860倍の高濃度で検出されるなど、地上で90カ所、地下水では966カ所で基準値を上回っていた。  そうした結果を受けて、都は土壌対策に858億円を費やしてきたと新潮は書いているが、それで完全にそうした危険が取り払われたのか、要再調査である。  ネズミの大群が潜む築地、土壌の安全性が完全に確保されていない豊洲。どちらも都民の食を脅かす存在だが、小池都知事はどういう判断を下すのか。  まずは、9月28日13時からTOKYO MXで生中継(東京都議会のインターネットでも中継)される、小池都知事の所信表明演説に注目である。  ところで、早くも風化しつつある福島第一原発事故だが、女性自身が「福島県が、甲状腺検査は必要ないという通達を出した」と報じている。  子どものことだからということもあるが、男性週刊誌がこの問題に触れることがほとんどなくなってしまったのは、おかしくないか。  自身によれば、福島県の小児科医会は、「一斉に検査することで、放置していても健康や命に影響のない“潜在がん”を見つけているにすぎない。甲状腺検査をすることで、子どもに負担をかける」として、甲状腺検査の規模を縮小するよう8月に県に要望書を提出したのだという。  福島では、原発事故後2巡目の検査までに174人の甲状腺がん(悪質を含む)が見つかり135人が手術を受けている。1巡目の数字で比較すると、通常の約200倍の発生率になると自身は書いている。  確かに精密検査することで、これまでなら発見できなかった命に別状のないがんを見つけることはあるだろう。だが、あのすさまじい放射能を浴びた子どもたちを、放っておいていいと言わんばかりの言い草は、医者として恥ずかしくはないのか。  医者も県も、この程度の認識だから、県民の不安は消えず、自分の家に帰ろうという気持ちにならないのだ。万が一のないように万全を期すのが、これだけの大事故を起こした東電や県、医療関係者のあり方だと思う。  今週の第1位は、現代の目立たない記事に与える。週刊誌のこの扱いが、日本人の「無関心」の象徴である。  だが、この高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉が検討されているというニュースは、日本中が怨嗟の声を上げなければならない重大な問題であるはずだ。  厚顔無恥な安倍総理が推し進めている「原発再稼働」政策を、根底から覆すことになるからだ。  国の原子力規制委員会は「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いでいることから、法律に基づく施設の使用停止命令を出す方向で調査を進めていると、メディアが報じた。  現代によれば、8月末に、菅義偉官房長官の下で「もんじゅ」廃炉を視野に入れながら、今後検討していくということが発覚した。 「政府は、現行計画でもんじゅを運転しようとすると、約6000億円の追加支出が必要だという試算を出しました。その額があまりに大きいため廃炉の可能性も考慮し始めたわけです」(全国紙政治部記者)  9月16日には、茂木敏充自民党政調会長までがこう言った。 「もんじゅは運転停止が6年間続き、この22年間で運転した期間はわずか250日にとどまっています。昨年11月には原子力規制委員会が運営主体の変更を勧告しましたが、新たな運営主体も決まらない状況。廃炉以外の選択肢はないとまでは言わないが、私の想像力を超えています」  安倍の側近たちが、本当に「原発再稼働」の障害になる「もんじゅ」廃炉に本気で取り組むのか、私は甚だ疑問だが、この役立たずのカネ食い虫は、日本政府の重荷になっていることは間違いないのである。  そもそも「もんじゅ」がつくられたのは、原発から出る使用済み核燃料(ゴミ)をリサイクルして新しい核燃料につくり替え、それを高速増殖炉で使えば、ウランなどを輸入してこなくてもいいという、夢みたいな計画だったのだ。  だが、夢は夢のままゴミなる可能性が高い。構想ができたのは1960年代で、施設をつくり出したのは80年代。ようやく動き出したのは90年代。核燃料サイクルに必要な再処理工場を青森県・六ヶ所村につくったが、こちらもいまだ失敗続きで、見込みはまったく立たない。  トイレのないマンションといわれる原発は、持って行き場のない使用済み核燃料という危険極まりないクソが原発の中にたまり続け、それがあふれ出てくるのをただ手をこまぬいて待っているだけ、確実に来る日本の死を待っているだけになるのだ。  第一、高速増殖炉をやっていたアメリカ、イギリス、ドイツなどはさっさと中止している。フランスだけは日本に研究させて、もしうまくいけば自国でも……と考えているようだが、これも日本の失敗であきらめざるを得ないだろう。  現代の記事に戻ろう。  さすがの安倍政権も、停止中でも「もんじゅ」を維持するために、原子炉を冷却するナトリウムの管理、放射線量のチェック、部品の点検などに年間約200億円が注ぎ込まれている巨大なでくの坊に、我慢ならなくなったのであろう。  しかし、廃炉にするにしても3,000億円かかるといわれる。それに、これまでにかかった費用は1兆2,000億円。  歴代政府、文科省、原子力を推進する経済産業省、予算をつけてきた財務省などからは、「反省の声は聞こえてこない」(現代)。 「国策として始まったもんじゅは、着地点を見出さずに計画がスタートしたため、当初数百億円だった建設費が、1600億円、4000億円、5900億円とどんどん膨れ上がっていきました。一度予算がつくとそれに慣れてしまい、やめられなくなる。まさに日本の宿痾です」(「もんじゅ」に関する市民検討委員会委員の福武公子弁護士)  その上「もんじゅ」は、95年に大惨事寸前の大事故を起こすのである。 「燃料冷却用の液体ナトリウムが漏れ出し、空気に触れて火災が起きたのです。その後、事故の隠蔽なども問題になりました。そもそもナトリウムは空気に触れると火が出る危険なもの。また、ほかの原発と違って、トラブルが起きても、原子炉に『不活性ガス』という特殊なガスが入っているので、蓋も簡単に開けることができない。非常にリスクが高い原発なのです」(元東芝の技術者・後藤政志氏)  運営主体の原研機構にも、湯水のように研究費が投じられてきた。  また恥ずかしくもなく、地元福井の自治体の首長や議員たちは、当然ながら廃炉については反対、継続を望むというが、地元の利益だけしか考えず、日本全体の安全を考えないといわれても致し方ない。  だが、「もんじゅ」は高い代償を払って廃炉にするとして、「もんじゅ」を見捨てるということは「原発政策をもろとも否定することになる」(原発差し止め訴訟などに関わる河合弘之弁護士)が、どうするのか? 「側近に廃炉を示唆させ、一方で閣僚には原発推進政策を吹聴させる。『もんじゅの廃炉はするが、かわりに原発を稼働させる』と、アメとムチの巧妙な支持率対策をしているように見えます」(全国紙新聞記者)  バカも休み休み言え。核燃料サイクル計画が破綻したのだから、これ以上核のクソをためないためにも即刻、全原発を停止し廃炉にするべきである。そんなバカな安倍の思い通りにしておいたら、日本だけではなく、世界中を放射能の死の灰で覆うことになる。  もんじゅ廃炉は、日本の原発政策が間違っていたことの証左なのだから、安倍を含めた連中のおかしな言い分を聞くことはない。 【巻末付録】  まずはポストのグラビアから、「葉加瀬マイ 肌色」。「洋画女優のヌード名画座」。ブリジット・バルドー、マリリン・モンロー、ソフィア・ローレン、シルビア・クリステルなどなど。  袋とじは「大反響アンコール 村主章枝」。やはりポストでは、葉加瀬マイが一番いい。  現代グラビアは巻頭でNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』3人、高畑充希、阿部純子、相楽樹のセクシーグラビア。袋とじでは「のりピー酒井法子がついにここまで!」をやっている。45歳になったが、色白の肌は色気たっぷりではある。事件以来、節制してきたのであろう。  彼女の写真集は、ワニブックスオンラインのショッピングサイトでしか買えないらしい。「酒井法子 30th Anniversary BOX」、11月1日発売予定らしいが、なんと定価が2万1,600円だそうだ。ヘアもない(と思う)写真集にこれだけ出すファンがいるのだろうか。  このところズバリのSEX記事をやらない現代だが、今週は「ホントに効く精力剤」という特集をやっているのでさわりを紹介しておこう。  一般に売っている精力ドリンクでは、凄十マックスエナジーVII(宝仙堂・1,200円)、精一杯ロイヤル(ミヤマ漢方製薬・576円)、マカ皇帝倫液(メタボリック・1,200円)だそうだ。  錠剤では、精龍魂絶倫48手(三共堂漢方・880円)。さあ、今夜はこれを飲んで……ゆっくり寝ましょうか。 (文=元木昌彦)

中村橋之助の不倫騒動で妻・三田寛子の株アップも、夫婦の今後は不透明?

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「週刊文春」(9/22号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「<三田寛子ショック!>夫・中村橋之助<芝翫>襲名目前の『禁断愛』」(「週刊文春」9/22号) 第2位 「高畑裕太『冤罪声明』を仕掛けた親バカ女優」(「週刊文春」9/22号) 「<誰も解説しない>『高畑裕太』釈放から読み取れること」(「週刊新潮」9/22号) 「高畑裕太『49歳といわれる被害女性』あの夜の因縁」(「女性セブン」9/29・10/6号) 「すべての謎が解けた! 高畑裕太強姦致傷事件『示談交渉を仕切った暴力団関係者』」(「フライデー」9/30・10/7号) 第3位 「都知事『小池百合子』金庫番が手を染めた特権的錬金術」(「週刊新潮」9/22号) 第4位 「『布袋寅康』『江角マキコ』と自宅売却の一流芸能人『GACKT』の大損」(「週刊新潮」9/22号) 第5位 「『私のアイデンティテイは台湾人』16年前に蓮舫が本誌で語った“本心”」(「週刊ポスト」9/30号) 第6位 「白鵬『怪しい休場』だけじゃないどんどん安くなる稀勢の『綱』」(「週刊ポスト」9/30号) 第7位 「安倍総理よ、天皇陛下に『特措法』とは何たることか!」(「週刊ポスト」9/30号) 第8位 「『餃子の王将』社長殺人の黒幕と疑われた『美空ひばり』最後の後見人の告白」(「週刊新潮」9/22号) 第9位 「『有名化粧品会社』会長53歳の不徳」(「週刊文春」9/22号) 第10位 「食の『プロ』たちは『食べログ』をこう使っている」(「週刊ポスト」9/30号) 第11位 「総理の椅子は目前だった『加藤紘一』陽の当たらぬ15年」(「週刊新潮」9/22号) 第12位 「健康長寿の『新常識10』」(「週刊新潮」9/22号)  先週は現代が合併号だったので、今週はお休み。そこで、ポストのSEXグラビアと記事から見てみよう。  巻頭グラビアはいつもの「葉加瀬マイ 深白」。巻頭の袋とじは「川島なお美 永遠のカーテンコール 没後1年追悼グラフ」。冒頭から、いきなりのおっぱいポロリ。20代の初めの頃から、なかなかセクシーなカラダだ。もう1年もたってしまったんだね。  後半は「パソコンスマホで無料エロ動画を100%楽しむ方法」。オススメは「CPZオンライン」のようだ。無料で、だましなし。毎日AVのサンプル動画を流しているそうだ。  袋とじは「膕(ひかがみ)のエロス」。膕なんて知ってます? 膝の裏側というと味気ないが、こういう言葉を使うと何やら謎めいて見えるから不思議だ。お尻から続く膝の裏側もいいが、スカートからのぞく膕が艶めかしくていい。それに「艶色美熟女図鑑 佐々木あきさん36歳」  記事のほうは「死ぬまでSEX」「死ぬほどSEX」。これに「死んでもSEX」と続けば、SEXの永久運動か。「1億円のSEXと5000円のSEX 何が違うのだろう?」「オーバー60でも楽しい風俗店」「オレ史上最高の女性器を語ろう」などなど。世の中にはSEXしかない、と思えてくるから不思議だ。  さて、新潮の健康の新常識からいこう。この中で、私が“なるほどな~”と思ったのは2つ。腸内環境を改善して免疫力アップするにはヨーグルトがいいといわれるが、どれを買っていいのかわからない。  メーカーも「乳酸菌が生きて腸まで届く」ということをうたい文句にしているところがあるが、「ドクター秋津」が言うには、1%でも生き残っていればいいので、どれでも同じだそうだ。  それに近年、コーヒーがさまざまな病気の予防効果があることが認められてきているという。オランダの研究グループが追跡調査したところ、1日7杯以上コーヒーを飲む人は、2杯までしか飲まない人に比べて糖尿病にかかる割合が50%も低いそうだ。  また、厚労省の調査では、コーヒーを常飲する人は肝がんのリスクが50%、女性の場合は大腸がんのリスクが30%も低いことがわかった。これは、コーヒーの中に含まれている「クロロゲン酸」というポリフェノールが血糖を改善する作用があるからだという。今のところ緑茶には、残念ながらそれほどの効果が認められていないそうだ。  この原稿もコーヒーを飲みながら書いているが、1日7杯以上というのは大変だな。  ところで、加藤紘一という政治家が亡くなった。「宏池会」のプリンスといわれ、1991年には官房長官になり、総理間違いなしと言われたこともあった。  小渕恵三総理が病で倒れ、密室の談合で森喜朗総理が擁立された。その森をつぶそうと、加藤は野党と組んで内閣不信任案を通そうとしたが、失敗する。  その後、事務所の代表が脱税容疑で逮捕され、加藤自身も特捜部から政治資金規正法違反の疑いで事情聴取され、結局、議員辞職に追い込まれる。それからは鳴かず飛ばずで、2回脳卒中に襲われ、リハビリをしていたそうだ。  新潮によれば、そのリハビリをしている病院に愛子夫人はほとんど姿を見せなかったという。頭はいいが、政治家としての器量がない。彼の評価は、そんなところかもしれない。  一時期、私も彼とお付き合いしていた。気さくな人柄で、地元山形の「だだちゃ豆」を土産にもらったりした。  一度、赤坂の小泉純一郎元総理がよく行く割烹で待ち合わせしたが、彼が予約していなくて入れなかったことがあった。すると彼は、そこら辺を自分で歩き回って、汚い焼肉店を探してきてくれた。そこで、2人きりで話をしたことを思い出す。  加藤の乱を起こしていなければ……。永田町に「もし」はないが。    次は、ポストの「食べログ」の記事。事の発端は、9月に飲食店のオーナーが投稿したツイートだった。いきなり食べログのスコアが3.0に下がった。「有料の予約システムを使わないと、検索の優先順位を落とす」と言われたが、断ったからだというのだ。  これは事実であろう。常々思うことだが、「食べログ」の評価がどう決まるのかも不透明だ。  そこでポストは、ここに注意しろという。★の数より口コミ数。最近更新が少ない店は要注意。ラーメン店は要注意などなど。ラーメン店については、好みにそれぞれ偏りがあるので、そのまま信用しないほうがいいというのだ。  自分の好きな店を高く評価している人を見つける。3.0から3.3の間に名店が隠れているというが、一番大事なのは「自分の勘」を磨くことである。  これは、好きな本を見つけることと同じだ。何百回も失敗して、自分の好みのものを見つける。それが醍醐味でもある。  文春に、気になる記事がある。私でも名前ぐらいは知っているスキンケアブランド「ドクターシーラボ」で有名な株式会社シーズ・ホールディングスの城野親徳会長(53)が、今年2月に行ったグアムの物件視察旅行に、当時高校生だったA子(17)を同伴して、同じホテルの部屋に3泊したというのである。  その上、彼が支援しているファッションと音楽イベント「ガールズアワード2016」で、一流モデルに交じってこのA子もモデルとしてぎこちない姿で出場したというのだ。  これでは「淫行疑惑」がささやかれても仕方ないと思うが、A子の母親は「親も承知の上で、同行者と娘は肉体関係のあるような仲では一切ありません」と文春に答えている。  真偽のほどは定かではないが、女性相手のビジネスでは、こういうウワサが流れるだけでもマイナスであろう。 「餃子の王将」の社長だった大東隆行社長が射殺されて3年がたつが、いまだに犯人は捕まっていない。  中国人の殺し屋説から、金銭トラブルでの暴力団による殺害説が飛び交ったが、その中で有力犯だと警察が見込んだのが、上杉昌也氏(72)だった。  彼は部落解放同盟のドンを兄に持ち、美空ひばりの後見人としても知られた存在だそうだ。また、事件を調査した「第三者委員会」は、約260億円の資金が彼に流出していて、約170億円が未回収であると公表している。    しかし、上杉氏は、王将の創業者と親しかったのは事実だが、大東氏殺しなどの疑惑についてはまったく事実無根だと否定している。顔も実名も出して話すからには、相当の覚悟があったのに違いない。彼の言い分に、警察側はどう答えるのか? ダンマリを決め込むだけではなく、反論があればするべきである。  冤罪は、犯人が捕まらない警察が焦って犯人をでっち上げるときに起こる。上杉氏のほうに理があるのか。まだまだ事件の闇は深いようである。    ポストは、天皇が語った「お言葉」を深く考えようとせず、小手先の「特措法」でおざなりに処理しようとしている安倍晋三総理を批判している。  批判の声は、自民党の長老で、今上天皇の学習院時代のご学友である島村宜伸元農水相のこのコメントに集約されている。 「天皇陛下は、自分の後をしっかり継続させることについて様々な思いをお持ちになってあのお言葉になったのだと思います。そうであれば、陛下一代のことではなく、今後にもつながる軌道を整えることが政府の役割。生前退位を一代限りで認め、皇室典範の改正もしないというのが政府の考えであるなら、それは陛下のお気持ちと遊離している。確かに、皇室典範の改正には様々な意見がある。だから政府として面倒だというのもあるでしょう。しかし、それでも将来にわたる皇室のあり方を考えれば、必要な改正は行われなければならない。面倒だからと皇室典範改正には触れず、特措法で済まそうというのは、総理が本来取るべき対応ではない」  ロシアのプーチン大統領とは親しくやりとりし、地元へ迎えることまでするのは、北方領土返還というニンジンが欲しいだけだ。だが、プーチンが四島返還を言いだすとは考えにくいし、二島では世論が納得しまい。その上、天皇の気持ちを無視するような対応は、多くの日本人の安倍への反感を掻き立てることになるはずだ。  お次はポストから。綱取りを目指す大関・稀勢の里は9日目で7勝2敗。今場所優勝すれば文句なしに日本人横綱になるが、白鵬が休場しているのは、稀勢の里に優勝、もしくは準優勝させる「怪しい休場」ではないかと疑義を申し立てている。  白鵬の全休は10年ぶりだという。それも、8月の夏巡業では全勤だったし、足腰に負担のかかる不知火型の土俵入りも問題なくこなしていたのにと、後援会関係者からも疑問の声が上がっているようだ。  それに、18年ぶりの日本人横綱を待望する相撲協会は、勝ち星に関係なく優勝なら、準優勝ならと、ハードルをどんどん下げているのである。  ポストの読みは、モンゴル籍のまま一代限りの年寄りになりたい白鵬が、協会の歓心を買おうとしたのではないかというものだ。  果たして、その通りいくのか? 勝負弱い稀勢の里にとっては、かえってプレッシャーになって綱を逃すのではないか、そんな気がする。 さて、蓮舫が民進党代表に選ばれたが、幹事長に野田佳彦元首相を指名したのにはガッカリした。野田は、民主党を崩壊させた「A級戦犯」である。こんな人間を持ってくるとは、蓮舫という女性の器量がわかろうというものだ。  ポストは、蓮舫が2000年の外国人参政権問題の時、ポストのインタビューで、台湾人であることをこう話していたと再録している。 「帰化して、日本の構成要因になって初めて手にするのが参政権だ。ただし、国籍に全員がアイデンティティを感じるものではない。私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティは『台湾人』だ。在日朝鮮人・韓国人の方たちのアイデンティティは朝鮮・韓国という国家にあるのではなく、『在日』それ自体にあり、非常に複雑。だからこそ、自分のアイデンティティ、国籍を深く考える。日本人はこのアイデンティティと国籍への関心がとても薄いと感じる」  それほど台湾へのアイデンティティを持っていたのに、代表戦に出ると弊履のごとく台湾籍を抜いたのはなぜか?  二重国籍のままで何が悪いと、堂々と胸を張って主張すればよかった。それでこそ新しい時代のリーダーのひとりになれたかもしれなかったのに、薄っぺらな人間であることが日本人にも台湾人にもわかってしまった。  ところで、詐欺師はいつの世にも出てくるが、60人から総額113億円をだまし取ったというのは、なかなかお目にかかれない事件だ。  単純計算で、1人当たり1億8,000万円になる。やり方はよくある手で、先物商品の一時的な価格差を利用して確実に儲かると言ってカネを集めた。だが、運用実態はなかったというものだ。 「クエストキャピタルマネージメント」という投資コンサルタント会社で、社長は松井直幸(47)。09年からやっていたそうだ。こんないい加減な話に乗るほうがバカだと思ってしまうのだが、いるんだね、有名人にも。  寿司チェーンの「小僧寿し」も、1億円出資したそうだ。ミュージシャンで俳優のGACKTは、自宅まで売却して数億円を注ぎ込んだという。「GACKTはガク然」(新潮)なんちゃって。  やはりミュージシャンの布袋寅泰も、女優の江角マキコも被害者だそうだ。3人とも新潮の取材に、出資したことは認めている。お気の毒に。  さて、小池百合子都知事がちゃぶ台返しをした豊洲移転問題だが、この裏には都議会のドン・内田茂都議だけではなく、都政そのものに大きな闇があることが明らかになろうとしている。  報道では、盛り土の件については3知事、石原慎太郎、猪瀬直樹、舛添要一に伝えていなかったといわれるが、舛添はともかく、石原、その下にいた猪瀬が知らなかったというのは、私には納得できない。  文春によると、盛り土中止を決めたのは、 「築地移転問題のトップは、局長級ポストの中央卸売市場長です。08年11月時点ですでに空洞案が検討されていました。その後、11年3月、都は日建設計と新市場の基本設計について業務委託契約を結びました。この契約を決済したのは、現場責任者の部長級職員です」(都庁幹部)  当時、日建と契約を結んだ現場責任者の上司であった市場長の岡田至氏は、「豊洲移転が最適」だと都議会でも答弁し、盛り土より空洞のほうが、後々地下水が上がってきてもすぐ乾燥して安全だと話していたと、文春が報じている。  少なくとも、現場は盛り土をしていないことを知っていた。だが、それを上に上げずに豊洲移転を強引に推し進め、その裏では内田氏たちが利権漁りに奔走し、ゼネコンが御礼にとカネを渡していたという「構図」になりそうだ。  五輪にまつわる癒着構造も、豊洲移転の利権構造も、根は同じようなものである。経緯、カネの流れの透明化を小池都知事はどこまでできるか。闇は暗く深い。議会が始まれば、小池都知事に対する反撃も苛烈を極めるかもしれない。  都民の支持を背景に、小池都知事の蛮勇を期待したい。  といっていたところ、早くも新潮が、小池の金庫番が特権的地位を利用して「錬金術」に手を染めていたと報じている。  これを為にする報道だとは言わないが、この構図、私のようなぼんくら頭では、なかなか理解できないので、興味のある方は新潮を買って熟読してもらいたい。  要約すると、小池氏の側近に水田昌宏氏という人間がいる。年齢は40代前半。小池が環境大臣をしていたときに大臣政務秘書官になり、一時期公設第二秘書だったこともある。私も、水田の「秘書」と肩書がついた名刺を持っている。  小池の政治資金管理団体の、14年分までの会計責任者でもある。今回の都知事選の選挙運動費用収支報告書の出納責任者は、水田の妻の名前になっているという。  その上、小池の自宅の土地2分の1、建物の5分の1は水田と共有で、水田は家族と小池と同居しているというのである。  こうした前提があって、本題はこうだ。水田がマンション経営をやろうと言いだし、群馬県の高崎でマンションを建てたのだが、その土地は穴吹興産というところが所有していて、普通の人間が手を出せる土地ではなかった。穴吹と水田が「深い関係にあったことの何よりの証拠だろう」と新潮は書いている。  そこを手に入れ、マンション建設が始まろうという時期に、小池の資金管理団体に穴吹が100万円寄付している。  この土地には、群馬銀行が4億5000万円の抵当権をつけている。もしこれをフルローンで建てたとしても、マンションを貸すとすると、一銭も遣わずに、新潮の計算よれば、毎月相当のカネが“濡れ手に粟”で入ってくることになるという。  さらに不可解なのは、都知事選の結果が出た翌日、このマンションを含む小池、水田が関係する3つの物件に、共同担保としてみずほ銀行(みずほは都の指定銀行)が根抵当権3億3,000万円を設定しているのだが、この設定日と同日に、自宅もマンションの根抵当権も解除されていることだ。 「なにかよっぽどのことがあった」(現役銀行マン)のではないか? どちらにしても、共同物件に根抵当権を設定するには双方の承諾が必要だそうだ。そして根抵当権が設定される前に、水田は会計責任者を辞め、8月時点では秘書でもなくなっていたのだ。  小池は新潮の取材に「水田の私事」と回答したというが、一連の不可解な物とカネの動きは、新潮のいう通り、小池に説明責任があるだろう。  自らと親密だった秘書が関わった疑惑の情報公開を至急やるべきである。そうしないと、次々にスキャンダルが反小池派から流されること間違いない。小池とて、叩けばホコリは出てくるはずだ。そうさせないためにも、疑惑は丁寧に説明して火は小さいうちに消しておくことだ。  さて、俳優・高畑裕太が強姦致傷容疑で逮捕されたのが8月23日。逮捕早々、裕太は「欲求を抑えきれなかった」と告白したなど、罪を認めているかのような報道があり、芸能界追放はもちろんのこと、ヘタをすると懲役5年以上の実刑判決が出るかもしれないといわれていた。  ところが9月9日に突然、不起訴・釈放となったのだ。17日ぶりにシャバに出てきた裕太は、「ご迷惑をおかけして本当に申しわけありません」と大声で報道陣の前で頭を下げたが、報道陣やテレビを見ているわれわれをにらむような表情が印象的だった。    異例なのはその日、無罪請負人といわれる弘中惇一郞弁護士事務所が、不起訴に至った経緯を説明する文書を発表したことである。  そこで、裕太からの話は繰り返し聞いたが、ほかの関係者の話は聞けていないので、事実関係は解明できていないが、裕太は合意があるものと思っていた、逮捕時の報道にあるような「部屋に歯ブラシを持ってきて」などと呼び出し、引きずり込んだという事実はなかったとして、起訴・裁判になっていれば、無罪を主張した事件だったと言っている。  文春、新潮はともに、示談が成立したし、被害者の傷も軽傷のため「致傷」で起訴するのは難しくなった(致傷の場合は、本人の親告がなくても起訴できる)と検察が判断したのではないかという見方をとっている。  だが釈放後、裕太の所属事務所は、彼を解雇している。  新潮で、フラクタル法律事務所の田村勇人弁護士はこう言う。 「無罪主張と示談は相反するものです。冤罪と考えているなら、そもそも示談するべきではない。一般人であれば200~300万円の示談金も、彼のような有名人になると2,000万円は下らないと思います」  文春でも刑事事件に詳しい弁護士が、「声明にある高畑さん側の主張が事実であれば、美人局の被害にあったようなものです。虚偽告訴罪の告訴、捜査機関への損害賠償請求もするべきなのに、それをなぜしないのでしょうか」と疑問を呈している。  釈放されても、万々歳とはいかないようである。  フライデーは、被害に遭った40代の女性が当日、相談した男がいた。その男が彼女に医師の診断書を取らせ、警察に通報したのだが、その男は「指定暴力団の関係者であることが判明した」と、“裕太の知人”が語っていると報じている。    被害女性は、裕太が来たとき、「ファンなんです」と言い、その夜は、裕太は供述書で「2人でエレベーターに乗って部屋に向かった」と言っているという。  そうであれば、事件後も部屋で寝ていて、警察に踏み込まれるまで知らなかったというのは、彼にその意識がなかった可能性が高いと、フライデーは書いている。    くだんの男は、示談交渉でも大きな役割を果たしたという。彼は地元でも、指定暴力団の関係者として知られた存在であるとも書いているが、裕太の知人の話でまとめているので、裕太サイドに同情的で、罠にはめられたのではないかというニュアンスが読み取れる。  この藪の中に分け入って、さらなる真相を探ろうとしたのは、男性誌ではなく女性セブンである。  セブンは「レイプしても、カネさえ積めば許される」ことになると批判し、「裕太が本当に凶悪事件を起こしたのなら、相応の罰を受けるべき」だとし、先の弁護士の文書は「セカンドレイプではないかという批判も上がっている」と手厳しい。    それに「合意」があったなら、裕太が社会的な制裁を受ける必要はないはず。だから、この事件を曖昧なまま終わらせてはならないと、現地取材を試みるのである。  被害女性は、橋本マナミに似た、ハキハキしゃべる美人だという。当夜、裕太が彼女を引きずり込んだといわれるが、隣の部屋にいた撮影スタッフは「争う物音はまったくしなかった」と話している。セブンの記者も泊まって、「壁は決して厚いとはいえず、隣のテレビの音が聞こえるほどだった」としている。こうしたディテールが大事なんだ。  それでも、裕太の暴力に恐怖し、声も出せなかったという可能性は残る。   警察が連行し、弁護士が接見する前に供述調書を取っておくというのは警察としては常道だったと見る。だが、当人が芸能人ということで「手柄」になると、功を焦った面もあるのではないかとも見ている。  寝起きを襲われ、それほどの重大事件だとは思わず、容疑を認める発言をしてしまった可能性はある。  なぜ被害女性は警察ではなく、知人男性に連絡したのか? その男の年齢は60代で、土木関係の仕事をしており、女性が襲われたときのトラブルの対処法をよく知っている人だと地元の人間が話しているが、どんな人間なのか? ともあれ、彼女から相当な信頼があったことは間違いない。  事件発生から1時間で警察に通報。それまでに医師の診断書がそろっていたというから、見事な早業である。  示談はしたとしても、なぜ裕太サイドの「無罪」主張を許しているのか? 今回の場合は、裕太側が犯罪事実は認めないが遺憾の意を表明するためにカネを払ったというケースではないかというのだ。それでも「裕太が“強姦していない”と主張することには違和感があります」(社会部記者)  豪腕弁護士が、示談金で相手を黙らせ、示談が成立したのだから「致傷」で公判維持は難しいですよと、水面下で検察サイドに伝えて、不起訴にさせたのではないかというのが、セブンの読みのようだ。  被害女性は、10日後に開かれたパーティーに参加して、記念撮影では「イェーイ」とピースサインを出していたそうだ。その写真を見た記者は、 「赤と黒を配したノースリーブのドレス姿の彼女は、なるほど30代にしか見えない美しい女性だった」  女性誌の取材力、おそるべしである。男性誌は恥ずかしい。 以前にも書いたが、今年は後年「ゲス不倫」の年として、人々の記憶に強く残るだろう。文春がまたやってくれた。  今回餌食になったのは、歌舞伎界の大名跡八代目中村芝翫(しかん)を襲名する中村橋之助(51)である。橋之助の女房は元タレントの三田寛子(50)。2人には3人の子どもがあり、おしどり夫婦としても知られる。  橋之助の不倫相手は京都先斗町の30代の人気芸妓・市さよ。  文春によると2人の仲は以前からで、知る人ぞ知る関係だったようだ。文春がターゲットを定めて狙っていたのは、2人を撮ったグラビアのアングルからもわかる。  8月29日に浅草寺で「お練り」があって、そこには三田も一緒にいたのだが、その橋之助を少し離れてジッと切なさそうに見つめる市さよが写っているカットは、映画のワンシーンのようである。  その日の深夜、彼女と落ち合った橋之助は、食事をそそくさと済ませ、彼女の泊まっているホテルオークラへと消えていったという。  しかし、小1時間もすると橋之助はホテルを出て、女房の待つ自宅へと帰ったそうだ。浮気はするが、カミさんには知られたくない。わかるな~、その気持ち。  2人は、時に週3回も逢瀬を重ねているそうだ。  市さよは小柄で器量よし。お座敷での評判もよく、新聞、雑誌や本をよく読む勉強家でもあるという。最近は芸舞子の世界を代表して、CMやバラエティにも出演している。  彼女をお座敷に呼びたいと思っても、1カ月待ちだという。  こう書いてくると、郷ひろみや作家の伊集院静、俳優の高橋克典らと浮名を流した元京都祇園の芸妓・佳つ乃を思い出させる。  歌舞伎役者と芸妓の逢い引きなんて、いいな~と思うが、現代では文春が許しません。直撃を受けた橋之助は、「女房にどう伝えればいいのやら……」とつぶやいたそうだ。    その女房殿、三田はどう答えるのか? 亭主からすでに告白されていて「ここ数日、寝るに寝られない」と言いながら、気丈にこう答えている。 「私は主人を信じることにしましたので、具体的に何時にどこでどうとか野暮なことは聞きませんでした。ただ、こんな大事な襲名前に誤解を招くような行動をとって人様にご迷惑をおかけしたということをお詫びしたいと思います」  亭主にはギャーギャー言わずに淡々と叱ったら、「分かります。申し訳ない」と平謝りだったという。 「歌舞伎の“芸”の話ではなく、人として、役者として、父親として責任があります。文春さんがこうして来られたのも、神様が主人のために必要だと思ったのでしょう。自覚を持つようにと。真摯に受け止めなさいと」    その言やよし。いや~、いい女房殿である。しかし、2人きりになったら怖そ~。  だけど男でも女でも、道ならぬ恋って燃えるんだよな。フジテレビの『ザ・ノンフィクション』(日曜日放送)のスタッフの皆さん、この3人のこれからを追いかけてもらえないかな。別に忍び会っているところが撮れなくても、三者三様、面白いドキュメンタリーになると思うのだが。  週刊誌で不倫を公表された男女、夫婦がその後どうなったのか。当然だが、あまりハッピーな人はいないようだ。  ゲス不倫の元祖・ベッキーは別れたし、「五体不満足」の乙武洋匡も、ついに仁美夫人と離婚したことを発表した。子どもの親権は夫人が持つという。  三田・橋之助夫婦は、どうなるのだろう? (文=元木昌彦)