今週の注目記事 第1位「マイナンバー制度は、『第2位の新国立競技場』になる」(「週刊現代」9/26・10/3号) 第2位「少年Aの『実名』と『顔写真』を公開する」(「週刊ポスト」9/25・10/2号) 「少年Aからの手紙」(「週刊文春」9/17号) 第3位「『エンブレム』審査を出来レースにした電通のワル」(「週刊新潮」9/17号) 第4位「大物吉本芸人が開帳する『超高額賭博』疑惑」(「週刊現代」9/26・10/3号) 第5位「総裁選『野田聖子の乱』裏切り者と功労者」(「週刊文春」9/17号) 第6位「司六代目が吐露した『胸中の憤怒』」(「アサヒ芸能」9/17号) 第7位「“愛の逃避行”から36年 関根恵子未公開ヌードを語る」(「週刊文春」9/17号) 第8位「シルバー川柳15年傑作選」(「週刊ポスト」9/25・10/2号) 番外 現代とポストのSEX記事&グラビアはどっちの勝ちだ! 今週からポストで、ノンフィクション・ライター佐野眞一氏の「一九六〇唐牛健太郎と安保の時代」が始まった。週刊朝日で橋下徹大阪市長の連載を始め、1回で休止になってから久々の登場である。 週朝騒動の後、盗作騒ぎなど「佐野バッシング」が起こり、精神的にも肉体的にも落ち込んでいたが、ようやく立ち直っての復帰第1作。書き手としても正念場の佐野氏が60年安保の時代をどう書くのか、楽しみにしたい。 ここでは取り上げなかったが、ポストのビートたけしの連載がこのところ好調である。今週も自作の五輪エンブレムを公開している。両脇に睾丸が2つついたポコチン型の絵柄に「勃ち上がれ! ニッポン」とある。笑える。 さてまず、現代とポストのセクシーグラビア比べ。 現代のグラビアは日本テレビの局アナとして活躍後、フリーアナとして独立した「脊山麻理子」の「まさかのナマ尻出し!」である。 彼女、30代半ばのようだが、なかなか魅力的でおいしいそうな体である。2本目は、今1番エロい体だと評判の佐々木心音の「初めての無毛ヌード」。かわいい顔に柔らかそうな体としゃぶりつきたくなるオッパイ。ずらしたパンティから見える無毛の丘が、なかなかセクシーだ。 袋とじは、エマニエル夫人のシルビア・クリステル他の「青春のブロンド女優 モザイク処理前の映像入手」。彼女たちが出ていた映像からのデュープだから、残念ながら画像がよくない。 今週のポストは、久しぶりにグラビアが充実。袋とじでは、やはりシルビア・クリステルの「エマニエル夫人 封印された禁断のSEX」。こちらも映像からのデュープだが、現状よりはるかに画質がいい。 もうひとつは、「夏の終わり『日焼け跡』というエロス」。素人ではあるまい。AV女優やヌードモデルたちではあろうが、どの子もかわいく、日焼けしていないオッパイやヘアの周りの白さが目にしみる健康的なエロスである。中でも水沢ののという女の子、いいね! もうひとつは「フェチ写真集のディープな世界」というものだが、興味のある方は買ってご覧いただきたい。 今週は、久しぶりに気合の入ったグラビアを組んだポストに、軍配を上げたい。 さて、ますます張り切っているらしいポストの「死ぬまでSEX」。今週は「安心してください、まだやります」ときた。今週もたっぷりあるが、やはり面白いのは体験ルポだ。 今週は、出会い系の居酒屋や喫茶店のルポ。最近はやっているという、昨年3月に東京・赤羽で誕生した「相席屋」という居酒屋。「婚活応援酒場」と銘打ち、初対面の男女の客を相席させるスタイルの居酒屋だそうだ。 最初に身分証明書による年齢確認があり、システムの説明を受ける。男性は30分1,500円(週末は1,800円)で食べ&飲み放題で、女性は無料。 「どんな女性が来るのかわからずドキドキしていると、『相席となりますので、こちらに移動をお願いします!』と店員の威勢のよい掛け声と共に2人の女性がやってきた。 パンツスーツ姿の彼女たちは某メーカーのOLで、35歳と38歳。 アルコールが進むにつれ初対面のぎこちなさは消え、話が弾む。『出会いが欲しい』という目的が共通していることもあり、自然に携帯電話の番号が交換できるのもこの店ならでは」(ポスト) お次は、東京・巣鴨にある「出会い喫茶」。いわゆる喫茶店ではなく、男性が書いたプロフィールカードを見て興味を持った女性が、男性の待つ個室を訪ねるシステムで「逆ナンパ部屋」ともいわれるそうだ。 プロフィールカードには年齢・既婚・未婚のほか、好みの女性について「癒やし系」「セクシー系」「お酒好き」などの選択肢に丸をつけるそうだ。なんだか「見合い売春」の風情である。 「1時間5,200円の入室料を払い、テレビが置かれた1畳半ほどの個室で待機。壁が薄く、隣室からは笑い声が聞こえる。そこにノックの音が響いた。現れたのは黒木瞳似の清楚系で38歳のB子。ブルーのミニスカート姿の彼女は美容師で、記者が訪れた火曜日が定休日のため、たまに来店するのだという。そのまま狭いソファーの上で会話が始まる。自ずと肌が密着。『脚、長いね』と言いながら、生足に触れると、『うふふ。よく言われるの』と嫌がるどころか嬉しそう。出会った後は自由なので、店外デートに持ち込むべく口説くが、『今日は用事があるから、ここでイチャイチャしよ』と、記者の手を握り締めてきた。残念ながらイチャイチャ止まりだったが、常連客によれば、女性によっては個室内で手や口での“有料サービス”を持ちかけてくることもあるという」(同) いやはや、簡易性感マッサージのようなところである。でも5,200円プラス1万円ぐらいなら、行くのはいるだろうな。 今週も質量ともに、ポストの圧勝である。 まずは、第7位のシルバー川柳傑作選から。私はこういうのが好きだ。いくつか紹介しよう。 「マイナンバーナンマイダーと聴き違え」 「老人会みんな名医に早変り」 「改札を通れずよく見りゃ診察券」 「『先寝るぞ』『安らかにね』と返す妻」 「指一本スマホとオレを使う妻」 「耳遠くあの世のお呼び聴こえない」 川柳ではないが、心が落ち込んだとき私が口ずさむ和歌がある。永田和宏著『人生の節目で読んでほしい短歌』(NHK出版新書)で知った築地(ついじ)正子の「のび盛り生意気盛り花盛り 老い盛りとぞ言はせたきもの」という歌である。 クヨクヨして生きても一生なら、いまは老い盛りと胸を張って生きるのも一生。ポストのように「死ぬまでSEX」とはいかないが、自分の好きなことだけを好きなだけやって生きてみたいと、思っている。 今年還暦を迎えた高橋恵子の昔のヌード写真が、団塊世代に大人気だと文春が報じている。 「すべて結婚前の『関根恵子』時代のものです。妊娠する女子高生を十五歳で演じた『高校生ブルース』などの撮影時に収められた未公開写真が中心です。掲載後は、読者から『ぜひ今の関根さんを撮り下ろして欲しい』と手紙が届くほどの熱狂。昨年十月に出版された写真集『永遠の関根恵子』(マガジンハウス)も、四千円近い値段にも関わらず、重版がかかるほどの売れ行きでした」(大手週刊誌グラビア担当) このブームを本人はどう受け止めているのか。電話でこう答えている。 「本当は、あの頃の写真は思い出したくないものなのです。(裸になるのは)不本意でしたからね。昨年、写真集を出す話を頂いた時も、実は二度断っているのです。ただ、マネージャーを務める娘から『こんなに求められているのだから有難いと思わないと』と説得を受けましてね。嫌な過去を払拭したいという思いもあって、お受けしたのです」 何度も書くが、私が週刊現代編集部に移ったばかりの20代後半の頃、関根恵子と付き合っていた副編集長のところへ弁当を作って持ってきた彼女はキレイだった。 アイツを殺して関根を奪おうかと、真剣に「妄想」したものだった。目つむれば、若き我ありである。 さて、世界最大のヤクザ組織・山口組の分裂騒動はどうなっていくのだろうか。ヤクザ世界の文藝春秋といわれるアサヒ芸能が、司忍山口組六代目の「声明文」の詳細を報じている。これが今週の第6位。 「先人たちの眠る静謐な墓前にひざまずき、頭を垂れるのみであった……発する言葉がなく深く謝るだけであった」という書き出しだという。 これは、9月1日に開かれた山口組の定例会(直系組長会)で、直参たちに配布された。 8月27日には緊急執行部会を開き、執行部の一角を成す最高幹部を含む直系組長13人の処分を決定し、31日までに組織内外にその処分を示す回状が届いたそうだ。 声明文で司六代目は定例会前日に、長峰霊園を訪れたことを報告している。長峰霊園は田岡一雄三代目の墓所で、山口組歴代組長の慰霊塔や組碑が建立されているという。 そこに参った司六代目は、今回の分裂事態を招いたことを先人に深く詫びたというのである。 「続けて、現在は暴排社会が加速し、山口組にとって重大な難局であることを指摘。司六代目は〈このような内紛をしている場合ではない〉と分裂の動きを非難しながら、直参たちに一致団結して行動することを求めている」(アサ芸) 以下は、アサ芸が知り得たことを元に再現した司六代目の言葉だそうだ。 「山口組はこの百年、苦難と試練に直面したが、その都度、先人の知恵と行動で危機を乗り越えてきた。かつて内紛、離脱、分裂等を繰り返してきた中で、有能な多くの人材を失ってきた。人は誰しも学習能力がある。彼らはその体験があるのにもかかわらず、学習能力と反省が無いのかと思うと残念でならない。先の分裂で数多くの尊い命を亡くし、その時の貢献で今も獄にあって苦労されている若者が多くいる。このような分裂行為がある事に対し、弁解の言葉が無いが、これも私の不徳の致すところで、彼らに申し訳ない気持ちで一杯である」 30年前にも一和会との分裂、それに続く山一抗争で多くの命が失われた。逮捕され、獄につながれた者も多い。 アサ芸によれば、「一方で、司六代目は直参たちにいくつかの希望を伝えている。そのひとつが、離脱者が率いる組織に属する組員に罪はなく、そうした組員からの相談は寛容な気持ちで受けること。もうひとつが、流言飛語に左右されず軽挙妄動を慎むこと。その上で、困難な時こそ男としての神髄を究めることの必要性」を説いたそうである。 そうして、「今回の不幸も新生山口組の時代の始まりととらえ、『道なき道を歩く』、道を切り開いていくんだという心意気で」前進しようと締めくくったそうだ。 軽挙妄動は慎んでほしいと思うが、そう簡単ではないだろう。9月5日には「神戸山口組」の定例会が開かれ、山口組を出た13人の親分衆全員が参加したという。 しかも、そこに住吉会・加藤英幸総本部長(幸平一家十三代目総長)が駆けつけ、本部内から「神戸山口組」の主・井上邦雄組長が現れ、招き入れたという。 また、山口組の定例会の2日後、関東の老舗組織・松葉会のトップらが急遽、山口組総本部を訪れたそうだ。大組織・山口組をめぐる他の組の動きも風雲急である。 警察は、この機に乗じて山口組を追い込もうと大号令を掛けているようだが、「名神抗争」が勃発して多くの組が潰れたら、ヤクザ難民たちはどこへ行くのだろう。用心棒としてとっていたみかじめ料も入らず、売春やヤクの売買もできなくなった連中が大挙して生活保護を求めて窓口に殺到したらどうするのだろうか。 暴力団組織は「必要悪」とはいわないが、組織から追っ払われた一匹狼たちが野に放たれると、今以上に深刻な社会問題となるのは間違いない。ヤクザ組織は潰せばいいだけではなく、その後も考えて警察トップたちは戦略を立てるべきである。 ところで、総裁選が対立候補なしで安倍首相の再選が決まったが、この過程で明るみに出たのは安倍の形振り構わない妨害と、自民党という党のどうしようもない堕落ぶりであった。 文春によれば、野田聖子前総務会長(55)が立候補の意思を表明してから、官邸は「推薦人になりそうな議員をリストアップし、片端から電話していました。比例選出のある女性議員は、安倍陣営から『次の選挙』をチラつかせて脅された」(与党担当記者)そうだ。 だが、9月4日以降、古賀誠元幹事長が動き出した。古賀氏は外務大臣・岸田文雄氏の率いる派閥の名誉会長であり、野田氏が「政治の師」と仰ぐ人だ。安倍首相が強引に進める安保法案にも批判的である。 古賀氏の動きで一時は18人から20人の推薦人が集まったという情報が駆け回ったそうだが、肝心の岸田氏が、ポスト安倍を狙うのに自派もまとめられないのでは先がないと慌てて、派閥の全議員に「推薦人になるな」と電話して潰してしまったという。 結局、古賀対岸田の「抗争」は古賀氏が敗れ、野田氏は9月8日に記者会見を開き、無念の出馬断念を発表した。 なんとケツの穴の小さい安倍首相と自民党であろう。安保法案、消費税増税、TPP交渉、対中国・韓国との外交問題など、問題は山積している。総裁選を機に国民にそうした問題について語りかけ理解を求めるのは、政治家として当たり前である。 野田氏は、10日付の朝日新聞でこう語っている。 「安全保障関連法案も原発再稼働も、世論調査で賛成が過半数ない中を乗り越えないといけない。自民党に対する不安が募っている中、『いやいや大丈夫だよ』と払拭(ふっしょく)し、きちんとしたプロセスを経て選任されるほうが、安倍内閣にとっても強固な基盤を維持できたんじゃないかな」 失礼だが、安倍首相が3年の任期をまっとうできるとは、私は思わない。体調不安もあるが、あの人のなんともいえない「影の薄さ」が、志半ばで斃れた父・安倍晋太郎氏にどことなく似てきた。そう思えてならないのだ。 珍しく現代がスキャンダルを報じている。吉本興業の芸人・トミーズ雅が賭場を開帳しているというのである。 このトミーズ雅という芸人、素行は誉められたものではないようだ。彼に関しては、現代が昨年の10月25日号で、一般男性を暴行して告訴されていた事実を報じている。結果は起訴猶予になったそうである。 現代に、「吉本興業の若手芸人の父親」と名乗る人物から次のような手紙が来たという。 「一年ほど前から時折息子が金の無心を私にし出しました。コンビニ店員のアルバイトをコツコツと続けていたので、それまでは親には金銭的な負担をかけない息子でした。心配して問い詰めると息子が次のようなことを打ち明けたのです。(雅は賭博の際、)自宅を厳重に施錠させて、参加者に硬く口止めを誓わせているそうです。換金レートもたいへん高く、一晩で数百万円が動くそうです。雅は胴元として後輩やテレビ局関係者に勝負を強要し、私の息子は4~5回参加させられ毎回10万円以上巻き上げられている」 一晩で数百万円が動くとなれば立派な賭博行為である。それも、雅ルールなるものをつくっていると、別の芸人が話している。 現代は雅を直撃したが、「むちゃくちゃや。信じられへん……」と否定し、一緒にいた吉本の社員と名乗る人物は「出てけ! 二度と来んなボケ!」と怒鳴ったという。 とかく暴力団との付き合いや、うさん臭い話がささやかれる芸人の多い吉本である。今回の話もあながちない話ではないように思われるが、続報を待ちたい。 さて、五輪エンブレム盗用問題はサノケン(佐野研二郎)が取り下げることで、いったんケリがついたかと思ったが、彼がHP上で「誹謗中傷、人間として耐えられない限界状況」と書き込んだことで、「いつから被害者の仮面をかぶった」(新潮)のか、「被害者強調で火に油」(文春)と攻撃の手は緩まないようだ。 当然ながら、五輪組織委員会の森喜朗会長や武藤敏郎事務総長は、国立競技場問題に続く不祥事の責任を取って辞任せよという声も日増しに大きくなってきている。 新潮では、エンブレム選出の経緯に不透明な部分があると、その時の審査委員の一人が匿名を条件にこう話している。これが第3位。 「今回のエンブレムの選出の経緯は、コンペの名を借りた不当な選出方法であったと言わざるを得ない」 なぜなら、審査委員への報告がないまま森氏と武藤氏が、佐野氏に2度も修正を依頼したといわれる。そのことが事実なら、最終案は専門家ではないこの2人によって方向付けられたもので、なんのために審査委員が集まってデザインコンペをやったのか。「これは完全なるルール違反で、不当なコンペです」(先の審査委員) 審査委員が「修正」の事実を知ったのは、発表直前だったというのである。審査委員は8人だが、その中の一人だけこの修正について把握している人間がいた。大手広告代理店「電通」社員の高崎卓馬氏(45)で、彼は五輪組織委員会のクリエイティブディレクターでもある。 しかも、審査委員の人選を決めたのも彼だと、先の審査委員が話している。 また新潮によれば、エンブレム発表後に、サントリーの「オールフリー」キャンペーンで使われたトートーバックの「盗作疑惑」が持ち上がったが、この広告を担当していたのも高崎氏だという。 エンブレム審査は制作者の名前は伏せられて行われたが、審査委員の中には佐野氏の作品と気付いた人もいたようだが、問題はそれよりも修正が審査委員に無断で行われたことである。 「電通社員、組織幹部、審査委員という3つの顔を持つ高崎氏には、佐野氏の案を“出来レース”に乗せなければならない理由があったのではないか」(同) 新潮はこう指摘するに留めているが、国家的なプロジェクトに電通が一枚かむのはよくあることだが、今回の場合、高崎氏と佐野氏が顔見知り以上の間柄であることは推察できる。 最初からなんとしても佐野案を採用させるために、高崎氏が審査委員に知らせずに佐野氏に修正させたのではないかという「疑惑」は残る。高崎氏は新潮のこの指摘に答える「説明責任」があると、私も思う。 お次は、文春とポストの少年Aについての記事。元少年Aが書いた『絶歌』(太田出版)は25万部を超えるベストセラーになったが、評判は芳しいものではなかった。私も以前ここに書いたが、自分が犯した罪への十分な反省もなく、自己弁護と自己愛を書き連ねた出すに値しない駄本である。 世間の評価があまりにも低いことに腹を立てたのだろうか、元少年Aが出版社や新聞社に2万3,000字(週刊新潮)にも及ぶ手紙を送りつけてきたのである。 その内容は「少年A『手記』出版 禁断の全真相“裏の裏”」。この男、週刊誌の読みすぎではないのか。 週刊文春、週刊新潮、女性セブンがこの手紙を取り上げているが、その内容の大半は、本を出すきっかけとなり、一時は大尊敬していた幻冬舎・見城徹社長への「恨み」節だというのだ。 一番詳しい文春で、内容を見てみよう。 『絶歌』が出たとき、文春に語った見城氏のコメントに対して反発したという。たとえば「それ以降(太田出版社長に本を出すことを依頼した後=筆者注)Aとは連絡を取っていない」、本は「僕は読んでいない」といったことに対して、見本が出来上がったところで見城氏にお礼の手紙を添えて本を渡した。その後「装丁も本文の構成も申し分ない。完璧だ」というメッセージをもらっていると、こう続けている。 「出版後、世間からの非難が殺到すると、見城氏は態度を豹変させ、靴に付いた泥を拭うように、僕との接点を“汚点”と見做して否定(注・し)ました」 Aが手紙を送り、熱心に出版を勧めた見城氏が、出版後批判が殺到したことで、この本との関わりを忘れたい、自分は関係ないかのような態度を取ったことに対して「裏切られた」という思いが強いようだ。 「見城氏はいろいろな場所でG(義理)N(人情)O(恩返し)こそが自分の信念であるとのたまっていますが、彼が“GNO”を貫くのはどうやら政治家、企業家、芸能人限定のようです。相手が物を言えない元犯罪者であれば、尻を拭って便所に流してしまえば一件落着というわけです」(Aの手紙) この件はなかなか辛辣な見城批判になっているが、手紙のほぼ全文を載せている文春を読み通してみても、「それほどまでに見城社長に憤慨する理由がいまひとつハッキリしない」(新潮)。だが私は、見城氏が「忠誠を誓った僕を生贄に捧げ、“異物排除”を連呼する共同体の靴に接吻するという、切腹ものの生き恥を晒した」というところに、それを解くカギがあるような気がする。 一文字一文字刻むようにして書いた本が、評価どころか批判の嵐に晒され、頼みにしていた見城氏も守ってくれず、自分を“異物”と見做す共同体の側に逃げ込んでしまったことへの恨みつらみではないのか。 Aは、「存在の耐えられない透明さ」というホームページを立ち上げたそうだ。そこには自撮りした裸の写真と、Aが愛してやまないナメクジをモチーフにした作品があるという。罪の重さを意識せず、強烈な自己顕示欲で世間を逆恨みするAの「刃」がこれからどこへ向かうのか。予測できるだけに心底恐い。 ポストは「少年Aの実名と顔写真を公開する」とタイトルを打って、写真とAの実名を出している。写真はほかの週刊誌にも出ているかなり古い写真だが、実名を出したのはポストが初めてである。 掲載理由について、「男性は現在起こっている重大な社会的関心事の当事者。氏名を含めたあらゆる言動は公衆の正当な関心の対象である」とし、紀藤正樹弁護士にこう語らせている。 「元少年Aはすでに成人です。しかも、彼は自分の犯行を本にして出版しており、少年法61条に定められている“罪を推知する情報”を自ら公開している。だが、匿名のままではAが発信する情報に正確性や透明性は担保されず、国民は検証も論評もできない。それはおかしな話です。今回のケースは少年法61条の想定外であり、保護対象に入らないと考えます」 ここでは実名を書かないが、私も、実名公表は致し方ないと考える。だが、身勝手な自己愛に凝り固まっている少年Aが、自分の名前が出されたことを逆恨みして、世の中に復讐してやろうと考えるのではないかということを恐れる。 この男は、自分の性欲のために殺人を犯してきたのだ。自分の快楽を満たすために、また同じようなことをしないとも限らない。ポストの編集長は、そこのところをどう考えているのだろうか。 今週の第1位は、現代のマイナンバーの記事。 私には安倍政権に腹の立つことがまた増えた。消費税を10%に引き上げた場合、酒を除いた食料品を購入したら2%分を後で返すという案のことである。上限年間4,000円というのも腹が立つが、いちいちレジで払う際、マイナンバーカードを出さなくてはいけないというのは、マイナンバーが普及しないことを想定している役人のサル知恵である。 スーパーなどはそのための設備をしなくてはならないし、消費者はレジでの面倒が増えるだけである。こんなふざけたことを考えずに、「アベノミクスは失敗したから、10%引き上げは断念する」といえばいいのだ。安倍さん、そうじゃないか? ともあれ、現代の記事を見てみよう。財務省がぶち上げたプランはこうだ。 「予定では17年4月、消費税が現在の8%から10%に上る。それ以降、スーパーマーケットで食料品を買ったり、ファミリーレストランで食事をとったりすると、国民ひとりひとりに『軽減ポイント』が与えられる。軽減税率の対象となる飲食料品は、消費税が8%に据え置かれ、10%-8% = 2%分がポイントとして返ってくるのだ。ポイントは、マイナンバーが記された『個人番号カード』をレジの端末で読み取って記録する。つまりはよくある『ポイントカード』を国家規模でやろうというわけだ。ポイントは一人当たり年額4,000円分までためられるが、すぐに手元に還付されるわけではない。たまった分を後から申告し、税務署に認められると、ようやく銀行口座に振り込まれる。こう説明すると『なんだ、思ったより簡単ではないか』と思うかもしれない。確かに、あらゆる食料品について、軽減税率を適用するかどうかを『これはOK、これはNG』などとひとつずつ決めてゆくよりはずっとシンプルだろう。しかし、一連の流れを順に見てゆけば、この仕組みは穴だらけの代物だとわかる」(現代) 税理士の青木丈氏もこう言う。 「マイナンバーはみだりに他人に教えたり、人目に触れたりしないよう、慎重に扱わなければなりません。個人番号カードにはマイナンバーのほかに住所・氏名・生年月日など、個人情報も満載されている。 人前で頻繁に取り出せば、当然、紛失する危険も大きくなります。 また本来、マイナンバーの個人番号カードは希望者のみ交付されます。麻生財務大臣は『カードを持ちたくなければ持って行かなくていい。その分の減税はないだけだ』と言いますが、最初から4,000円を定額で全国民に支給するほうが、はるかに合理的で公平です」 1,500億円の税金をかけてまったく浸透しなかった「住基ネット」の轍は踏めないと財務省はわかっているから、マイナンバーを国民に周知する上で「カネがもらえる」という餌を与えることを考えついたのであろうが、先ほど言ったように「サル知恵」で、浅はかで、国民をバカにしている。 別の内閣府官僚もこう漏らす。 「カードとサーバーの両方にポイントのデータを保存する仕組みだと、実現は厳しいと思います。JRの『Suica』をチャージするときと似た仕組みになるので、カード自体の記憶容量が足りなくなるかもしれず、データの処理に時間もかかる。それに、処理中に間違ってポイントが消えたら、その場でお金を返すわけにもいかないので、どうしようもありません」 さらに、大きな約束違反がある。財務省のプランでは「マイナンバーが個人の銀行口座と一対一でひも付けられている」ことが、いつの間にか大前提になっているのである。そうでなければ消費税の還付が受けられないからだが、つい先日まで内閣は、マイナンバーを本格的に銀行口座と連動させるのは18年度以降、ひも付けするかどうかは、当面は任意性だと説明してきたではないか。これが事実上ひっくり返されることになるのだ。 「新たな政府発表では『レジの端末では、マイナンバーをはじめ、個人の特定につながるような名前・住所・生年月日などは読み取らない』という。しかし、そもそも買い物の内訳と個人情報や口座の情報を突き合わせなければ、還付金の計算も支払いもできないのだから、いかにも適当な『建て前』としか聞こえない」(同) こんなものを拙速に普及させてはいけないし、普及するはずはない。こんなセキュリティの甘いシステムでやれば、必ず深刻な情報漏洩が起こることは100%間違いない。即刻、やめるべきである。「週刊現代」(9/26・10/3日号、講談社)
「1155」タグアーカイブ
「マスコミ大嫌い」のプロ野球巨人・高橋由伸“不倫ベッド写真”報道で次期監督も絶望!?
今週の注目記事・1位 「山口組分裂 すべてを知る親分が私に語ったこと」(「週刊現代」9/19号) 「やくざ100人が証言する『山口組分裂』の真実とガセ」(「週刊ポスト」9/18号) 「山口組大分裂で銀座・六本木・赤坂の治安はどう変わるのか?」(「週刊新潮」9/10号) 「<伊勢志摩サミットにも暗雲> どうなる山口組? <名古屋VS.神戸>」(「週刊文春」9/10号) 同・2位 「激増『老後破産』誰でもハマる危険がある悪いパターン」(「週刊新潮」9/10号) 「老後破産はこうして防げ 65歳からの資産防衛術」(「週刊文春」9/10号) 「失業息子、行き遅れ娘と同居すると『老後破産』!」(「週刊ポスト」9/18号) 「親の骨を『捨てる人々』が増えている『下流老人』のあまりに哀しい末路」(「週刊ポスト」9/18号) 同・3位 「巨人・高橋由伸『乱倫なベッド写真』」(「週刊文春」9/10号) 同・4位 「ショック! ペットを飼ったら『胃がん』になる」(「週刊現代」9/19号) 同・5 「イケメンリーダー奥田愛基・23 独白90分 安倍首相に『バカかお前は』SEADLsって何者?」(「週刊文春」9/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週はイマイチの記事が多い。現代とポストは今週も寝屋川中学1年男女惨殺事件を扱っていないが、他誌もこれといった情報はない。 文春は「鬼畜 山田浩二を知る3人の女」というタイトルで事件の続報をやっているが、新味はない。だが「黙秘を続けている山田。物証も乏しく、殺人での立件は容易いことではない」(文春)という指摘は気になる。 新潮は巻頭で大阪維新の会をつくるといい出した橋下徹大阪市長の「嘘」を並べ立てているが、今さらこの人間の毀誉褒貶をいい立ててみても読む気にはならない。 文春の巻頭特集は、あの未成年男性買春疑惑の武藤貴也議員が、また他の未成年男性を買っていたという話だが、こちらは少々食傷気味。 武藤議員を応援してきた、富士谷英正近江八幡市長がいっているように、「武藤は辞めるべきや。復党なんかできまへんわ。そんなことあったら滋賀県の自民党崩壊するわ」。議員辞職は時間の問題だろう。 芸能ものでも今週は目新しいものはなかった。結婚に厳しい歌舞伎界が、片岡愛之助と藤原紀香の結婚を許したらしいと新潮が報じているが、40半ばの男と女がどうしようと、反対するほうが時代錯誤であろう。 少し気になったのはフライデーが報じた「人気女子アナ不倫SEX写真」だ。今週の現代もやっているが、この女子アナは、「可憐な顔立ちとスレンダーなスタイルから多くのファンがおり、現在もキー局の看板ワイドショーに出演している」(現代)というのだから、コンドームを持って笑っている写真が流出した夏目三久アナどころの衝撃ではない。 さらに大学生の時代から芸能活動を始め、ミスキャンパスにも輝いたというから、ネットでは執拗な本人捜しが行われているだろうと覗いてみた。 Xという女性が名指しされている。真偽のほどはわからないが、検索した画像を見ると可愛い娘ではないか。 だが、ネットの中で「リベンジポルノ」にフライデーが手を貸したのではないかという指摘があった。夏目の場合は、彼女が付き合っていた男が二股を掛けていて、片方の女が嫉妬して写真を流したのではないかといわれているようだが、今回の写真は、Xの別れた男が復讐するためにネットにばらまいたのかもしれないというのである。 もしそうだとしたら、そうした卑劣な行為にメディアが乗ってしまったということになる。難しい問題を含んだ写真であることは間違いない。 今週の話題は山口組分裂騒動と老人破産の2つが目立つだけで、これといった記事がない。そのため今週は順位はつけない。 さて、まずは現代とポストのSEX記事比べ。セクシーグラビアは現代が女性ポートレートの名手・大竹省二氏の「女優の品格」。扉の松坂慶子がとってもいい。私はちょうどこの頃に松坂に会っているが、あまりの美しさにインタビューを忘れて見入ってしまったぐらいだ。 時は残酷である。今のように中年太りした松坂に往時の面影はほとんどないが、私の中学校の美しすぎる後輩は、この後の人生でさまざまな試練に会遭い乗り越えてきたのだ。 後半は女優「不二子『迫真』」と「安枝瞳『圧巻のヒップ』」、袋とじが「日本初公開! 殿様が愛した『春画』」。細川家18代の細川護煕氏が解説しているのがおかしい。 ポストは、「白石まるみ 業界初の母娘手ブラ」。母が白石で53歳ぐらいになるのか。娘は守永真採といって24歳ぐらい。なかなか母親も魅力的である。 あとは「川上ゆう『女の核心』」。セクシーグラビアは両者互角というところか。 SEX記事では圧倒的な強さを誇るポストだが、気になるのは、それ以外の特集に気合いが入っていないのではないかと思わせる点だ。 巻頭が、世界同時株安で37億円稼いだCiS氏という人物を取り上げているが、実用にも株価予測にも役立たない話ではないかと思って読んだ。 そのほかには安倍昭恵の「夜遊び話」と「習近平の暗殺」についてだが、どちらも二番煎じと思わざるを得ない。 唯一おもしろかったのはビートたけしの連載ページに「そろそろ滝クリは東京五輪の『や・り・な・お・し』を宣言しろっての」という見出しだけというのは寂しくないか? SEX記事へ戻ろう。こうしたSEX記事の体験談が好きだ。私は、週刊現代の現役時代にトルコ風呂(今のソープランド)の記事をずいぶんヤラされた。ヤルことは同じだから、手を変え品を変えて工夫するのだが、これが今考えてみると編集者としての勉強になった。 ポストからも「死ぬまでSEX」をやっている中から、優秀な編集者が出てくると思う。 今週は、米国の不倫サイト『アシュレイ・マディソン』の探訪記事。「人生一度。不倫をしましょう。」をキャッチフレーズにして世界中で3,800万人の会員を集めるサイトで、一昨年に日本版が開設された。 だが、今年8月にハッキングによる情報流出が騒動となった。その際ハッカー集団が、会員の95%は男性で、女性会員はサクラばかりだと暴露した。 そのためカナダでは、情報流出を苦にした2人が自殺したといわれる。現在、日本の同サイトの登録者は約180万人とされているそうである 「本当に不倫希望の女性はいるのか?」、疑問を確かめるために、文春の中年記者が会員となってガチンコの1カ月体験レポートを敢行したという。 登録してから9日後に「遅くなってごめん」という返信が届いたそうだ。プロフィールには「見た目はキレイといわれます」と書いた34歳の主婦・里美(仮名)からだという。 メッセージのやりとりをしてわかったのは、彼女は10年ほど前から東京で暮らす既婚者で、1年前にサイトを利用し始め、夫のいない日中に会える男性を求めているということ。 東京・山手線の鶯谷の待ち合わせ場所に現れた里美は、加藤あい似のスレンダー美人だった。 だが記者を不安にさせたのは、東京暮らしが長いはずなのに関西弁がきつく、「はよ、ホテル行こ」と急かせることだった。 「ひょっとして美人局じゃないか」と焦る心を抑えてホテル街へと向かった。 だが彼女は携帯をいじり、誰かに連絡をしている。ホテル街に入ると里美はスタスタと歩き「ここや」と古びたラブホテルを指さした。 不安に駆られた記者が「どこか別のホテルにしていいかな」と提案したが、「そんなのダメや!」と受け入れないばかりか、無理矢理ホテルに連れ込もうとしてくる。 誰が見てもこれはおかしいと感じるはずだ。身の危険を感じた記者は、その場から脱兎の如く逃げたそうである。 しかし、記者は諦めず今度はAKB48の小嶋陽菜を思わせる主婦に性懲りもなく突撃するのだ。 今度の待ち合わせ場所は新宿のイタリアンだったという。 そこで彼女の身の上話を聞きながら夜が更け、そのまま歌舞伎町のラブホテルにチェックインしたそうだ。性交じゃなくて成功! だが、これを読むだけでは、このサイトが美人局目的の危険な連中の集まった出会い系サイトなのか、それなりに信用できるサイトなのかはよくわからない。もう少し記者に頑張ってもらって、そのあたりをしっかり確かめてほしいものである。安全確立60%ぐらいあれば、私も登録してみようかな。 現代はポストの影響を受けたのだろう、「ひさびさ登場『セックス大特集』」を組んできた。ぶち抜き10ページ。「60過ぎてもセックスは上手くなる」だが、新鮮味はない。 中で興味を引いたのは、エビオスという「弱った胃腸を整える」薬を、精液が増えるという理由で購入する人が後を絶たないという情報だ。 51歳の男性は、精液の減少に悩んでいてエビオスを購入してみたそうだ。 「毎食後10錠ずつ、それを2ヵ月続け、満を持してソープランドへ行ってきました。(中略)以前より飛ぶ……という感覚はありませんでしたが、量が全然違う。それまでは冗談ではなく、目薬ほどの量だった精液がソープ嬢の手から溢れるほど出たのです」 当然のことながらエビオスの製造元は、これに関して因果関係などの調査はしていないと答えている。 今週もポストの意気込みを買って、ポストの勝ち! ところで、最近よく「SEALDs」という名を聞く。奥田愛基くんという23歳の若者がリーダーの学生組織で、先月に23日に行われた「安保反対」集会で、安倍首相の国会でのヤジを逆手に取り、「どうでもいいなら首相をやめろ。バカか、お前は」といい放ったことで官邸の怒りを買っているという。 文春によれば、彼は1992年福岡県生まれで、西表島の北にある鳩間島という離島で中学を卒業後、島根県の高校へ進み、現在は明治学院大学の4年生だそうだ。 父親は、北九州市内でホームレスの支援活動を続ける牧師さんだそうで、NHKの『プロフェッショナルの流儀』で取り上げられたこともあるという。 「SEALDs」のデモのスタイルは一風変わっていて、太鼓を叩きラップのリズムに乗って「戦争するな」「安倍はやめろ」と短いフレーズで盛り上げていく。 文春が彼にインタビューしている。いくつか紹介してみよう。 「(父親について=筆者注)二十年コツコツやってきて、ようやく注目されるようになりましたけど、それまでの孤独な闘いも見ているので。この社会は、タフにやるべきことを淡々とやっていくことが一番大事だと学びました。僕は十四歳で家を出ていますが、何をするにも自分で決めて選んだ道の結果は自分で引き受けなければならないということを覚えましたね」 「安全保障上の戦略はシールズ内でも人によってバラバラです。ただ、今回のフルスペックの集団的自衛権の内容は、これまでの憲法と国家の歩みからするとかなりハードルが高いことをしている。それなのに首相補佐官が『法的安定性は関係ない』と発言するほど憲法が軽んじられているから、憲法を守るべきだという点は共有しています」 「(シールズは=筆者注)各班のリーダーを『副司令官』と呼んでいるんです。これはメキシコのサパティスタ民族解放軍というゲリラ組織の影響です。彼らは非暴力で革命を目指しているのですが、そのリーダーのマルコスが自分のことを『副司令官』と名乗っているんです。なぜかと言えば、『人民こそが司令官だから』。それ聞いて、かっこいいなあ! と(笑)」 いいではないか。反戦活動も政権を倒せ運動も、かつては格好よかったのだ。 60年安保闘争の時の全学連委員長だった唐牛健太郎(かろうじけんたろう)を調べている佐野眞一氏は、唐牛はすごく格好いい男だったといっている。「ベ平連」の小田実もそうだった。この奥田くんもそこそこイケメンである。安保法制が山場を迎えているが、彼らの反対運動がどこまで盛り上がるか、下流老人も国会へ行ってみよう。 お次は現代の「ペットを飼ったら胃がんになる」という特集。私も老犬を飼っているから気になる記事である。 現代によれば、今年6月の日本ヘリコバクター学会で発表されたそうだ。北里大学薬学部の中村正彦准教授らのグループによる研究が元になっていて、胃がんを引き起こす原因とされているのが「ヘリコバクター・ハイルマニ」と呼ばれる細菌だそうだ。 この細菌は、胃がんの原因として知られるピロリ菌の亜種にあたり、胃MALTリンパ腫という胃がんの一種を発症させると考えられているという。 北海道大学大学院医学研究科特任講師の間部克裕氏がこう語る。 「ハイルマニ感染者はピロリ菌感染者に比べて、胃MALTリンパ腫が発症する確率が7倍も高くなったというデータもあります」 もっとも感染の危険性が高いのは、口の周りをペットに舐められることだという。 また、フンや吐瀉物を手袋なしで処理することも非常に危険で、なぜなら、この細菌は排泄物にも潜んでいるからだそうだ。 したがって、ペットのフンを処理するときは必ず手袋をつけ、片付けた後は水洗いだけでなく、石鹸や消毒液を使うことを心がけろという。 カワイイ雌老犬だが、毎朝のキスの習慣を見直すか、残念だが。 今週の文春のスクープは、巨人軍の次期監督候補・高橋由伸(40)の「乱倫なベッド写真」である。 昨年の春の沖縄キャンプの時、高橋と親しい矢野謙次(34、今年日ハムに移籍)が、矢野と親しい銀座のママと2人のホステスを東京から沖縄のホテルに呼び寄せ、高橋を連れて深夜その部屋を訪れたというのだ。 グラビアには2人の女性と高橋、矢野が一緒に写っている写真と、ベッドでママと矢野が寝ているそばで、高橋が背の高いホステスに抱きついている写真が掲載されている。 この写真を撮ったホステスが別の部屋に出て行き、件のホステスが高橋とセックスしたというのである。写真も証言も、その夜、セックスの相手にならなかったホステスが提供したのだろう。 いまは太ってしまった高橋だが、若い頃はなかなかいい男でバッティングも天才肌だった。だが極端な秘密主義で、元日テレの小野寺麻衣アナ(39)との結婚披露宴にも球団関係者は長嶋茂雄と原辰徳の2人しか呼ばなかったという。 「彼は長嶋茂雄が『無味無臭な奴』と称したほどで、目立つことが大嫌い。メディア嫌いで用心深く、銀座や六本木のクラブに通う若手選手たちを見て、『優先順位の一番は遊びなのか? まずは野球じゃないのか』と説教したこともあった。家庭では二児の父として良きパパだと聞いています」(球団関係者) 高橋は文春の取材に総務部を通して、部屋で一緒に飲んだことはあるが肉体関係を持ったことはないと答えている。 読んでみてチョッピリ高橋が気の毒に思えた。東京から押しかけてきて、あわよくば高橋とセックスしたいと鼻の穴を膨らませているホステスにいい寄られ、その気になったのかもしれないが、こんな写真を公表されたら、もし監督になっても若手に説教できないだろう。何より自分が守ってきた「目立たない、メディアが嫌い」という姿勢がこの記事で吹っ飛んでしまったことに、高橋自身が一番落ち込んでいるのではないだろうか。 さて「下流老人」という言葉が流行っている。イヤな言葉だが、昨今は週刊誌はもちろんのことNHKスペシャルなども「下流老人」「老後破産」問題を扱い、身につまされる悲惨なケースを紹介している。 この言葉は1982年生まれの藤田孝典氏がつくったものだが、下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」というものである。彼の書いた『下流老人』(朝日新書)は10万部を超えるベストセラーになっている。 それを読むと、現在の非正規労働者はもちろんのこと、40代で年収600万ぐらいあるサラリーマンも下流老人予備軍だという。 私は中流の“並”ぐらいだと考えていたが、年金生活が長くなると自分が下流老人化していっているのが実感としてわかる。 文春によれば、厚労省の国民生活基礎調査(13年)では一世帯あたりの年金収入は月額約17万7000円。だが、高齢者世帯の1カ月の平均支出は約21万7000円といわれるから、毎月4万円程度の赤字になる。 そのほか家のリフォームや車の買い替え、孫への小遣いなどといった「特別支出」もあり、そうしたものを入れると退職金が3000万円程度あっても、長生きすれば安心はできない。 病気、熟年離婚でもすればあっという間に“晴れて”下流老人の仲間入りするのは間違いない。高齢者世帯の相対的貧困率は22%だが、これが離婚して「お一人様」になると年金が減るから、男性が38.3%、女性は52.3%と急上昇する。 先週の週刊ポストでは来年予定されている消費税10%が実施されれば、藤田氏のいう「一億総下流時代」が早くも到来するのではないかと警鐘を鳴らしていた。 ポストによれば、消費税が10%に引き上げられると、年収300万円未満の世帯でも年9万5882円の負担増になると「みずほ総研」が試算しているという。下流老人層には死活問題である。 それでなくてもアベノミクスの円安のせいで、食品などの輸入原材料も軒並み値上がりしている。さらにそこに消費税アップ時の便乗値上げがあれば、下流老人予備軍が真性・下流老人になって貧困層が拡大することは間違いない。 今週のポストでも、年金生活でカツカツの暮らしをしてきた高齢者が、子どもが失業したり、結婚しない娘が家に帰ってきたりすると、年金が減らされあっという間に下流に落ちていくケースを報じている。 また親が死んでも納骨できずに、神社や寺院の境内、電車の網棚に遺骨を置いて行ってしまうケースが、このところ増えているとポストは書いている。貧困層は間違いなく広がってきているのだ。 下流老人半歩手前の私も、この問題に無関心ではいられない。埼玉県さいたま市にあるNPO法人「ほっとプラス」を訪ね、藤田氏に話を聞いた。 小柄だが明るく、はっきりした話し方をする素敵な若者である。彼は貧困は自己責任ではなく、今の社会構造が必然的に生み出しているものだから、生活保護をもらうのを躊躇することはない、「社会保障を受けることは権利です」といい切る。 申請主義を止めることはもちろんのこと、生活保護を「救貧対策」ではなく「防貧対策」に使うべきだと主張する。 いまの制度では完全におカネが底をつき、にっちもさっちもいかなくならなければ支給されない。だがそうなった人は、すでにうつ病などの症状が出ているか重篤な病気にかかっているケースが多く、働くことができないのはもちろんのこと即入院・治療となってしまう。 病気予防のように、そうならない前に下流老人たちを補足して救わなければいけないはずなのに、そうなっていないのはおかしいという。まことにもっともな意見である。 ちなみに貧困者の補足率は日本は15~30%程度だが、ドイツは64.6%、フランスは91.6%もあるそうだ。それは社会保障政策がきめ細かく行われていることの証左である。 日本は家賃にかかる割合が欧米などと比べても大きく、年金の半分が家賃に消えてしまうという高齢者が多い。ヨーロッパ各国では少子化対策として民間借家への家賃補助制度や公立住宅の建設を増やすことなど住宅政策を転換したことで効果を上げているという。日本も早急にそうするべきである。 このままいけば日本の年金制度は5年、10年後には必ず破綻する。したがって若者に無理矢理年金を払わせるのではなく、貧困対策基本法を作り国民の防貧や救貧対策を国家戦略として強化するべきだ。フランスの経済学者ピケティのいうように、一部の富裕層から徴収して再配分するなど社会保障を手厚くしていくことこそが喫緊の課題だと藤田氏は続けた。 消費税を8%に上げるとき、そのほとんどを福祉の充実に使うと公約したはずである。それがゼネコンや株式市場に湯水の如くカネを垂れ流し、福祉はやせ細っていく一方である。 新潮、文春が資産、年金の増やし方を伝授しているが、これはまだ資産が何千万か残っている人のことである。生命保険や医療保険はいらない。住宅ローンは前倒しで払ってしまえ。病気をしないように身体を鍛えろ。みなごもっともだが、結局、この中で私が頷くのは、いかに節約するかを考えろということでしかない。 04年に導入された「マクロ経済スライド」によって、65歳のとき年金が月20万4000円ある人も、70歳で19万円、75歳で17万4000円、80歳で15万8000円と減らされていくのである。国は長生きはするなといっているのだ。 今週は各誌が山口組分裂の話を扱っている。現代はヤクザに詳しいノンフィクション・ライターの溝口敦氏の「緊急寄稿」、ポストはやはりヤクザに詳しいフリーライターの鈴木智彦氏に書かせている。 だが、なぜ分裂が起きたのか、その真相やこれからについてはまだまだ情報が少ないようだ。文春でこう語っているのは山口組某幹部だ。 「拳銃や防弾チョッキの値段が高騰していて、すでに品薄状態です。抗争になると、相手方の構成員を拉致し、人質交渉が行われることがありますが、今回、ウチの組では『組員がさらわれても一切交渉はしない。自己責任で身辺に注意するように』と通達が出ています。これは、『どんな犠牲を出してでも徹底的に戦う』という意思表示です」 不謹慎だが、私のような『仁義なき戦い』世代は、自分にさえ火の粉が降りかかってこなければ、この手の話は大好きである。 山口組は、14年末の時点で構成員・準構成員などを合わせると約2万3400人、全国の暴力団の43.7%を占める国内最大の暴力団組織である。 一枚岩だと思われていたが、そうではなかった。分裂の火種は、名古屋対神戸の対立だという。傘下団体幹部がこう話す。 「先代の渡辺芳則五代目が神戸の山健組だったように、それまでは関西から組長が選ばれてきた。司六代目は関西以外の組織で初めてトップに立った。山口組には『本部』と『本家』という考え方がある。本部は神戸の総本部で、本家は組長の出身組織。つまり現在の本部は神戸で本家は名古屋になる。それに違和感を覚える直参は少なくない。山口組は日本中に組員を抱えるが、やはり中心は関西であるべきだという考え方は根強い」 また、司六代目組長の方針に対する反発も強かったようだ。 「六代目は組の統制をことのほか重んじていた。直参は関西に来たら必ず本部(神戸)に顔を出さなければいけない決まりがあった。(中略)上納金制度も厳しかった。組の規模によって違うが、およそ月に80万円。それ以外にも本部が販売するミネラルウォーター、石鹸や歯ブラシなどの日用品の購入の強制、各組長の誕生日会へのお祝い金など、とにかく金銭の支払いが発生する。暴排条例(暴力団排除条例)などの締め付けでヤクザのシノギが限定されて稼げない時代だけに、厳しい上納に不満を抱く組は多かったようだ。雑貨屋のようなシノギしか認めず、しかもトラブルを起こすな。これでヤクザといえるのか?」(同) 別の傘下団体幹部もこう語る。 「今年の夏前、司六代目が七代目に弘道会の幹部を指名しようとしているという情報が出回った。これには、“次は関西に実権が戻ってくる”と思っていた直参たちが猛反発。さらに、将来的には本家を名古屋に移動させる案があるという話も出た。それからしばらくして、この脱退騒動が起きた。造反した組長たちには、“名古屋から山口組を取り戻す”という思いがあるはずだ」 文春で、来年行われる伊勢志摩サミットの玄関口である名古屋に山口組が移転するなど許さないと警察庁幹部が息巻いているが、破門された組長たちは新団体を「神戸山口組」とし「代紋は本家山口組と同じく、山菱を使用し、その真ん中に“神戸”の文字が入る」(新潮)といわれているそうだから「名神戦争」勃発は避けられないだろう。 分裂となればシマの奪い合いで都内の盛り場、銀座、赤坂、新宿はどうなるのか? 新潮で溝口敦氏が、暴排条例があるので表立ってはみかじめ料を取るわけにはいかないが、クラブやキャバクラではいまでも払っているところがあるし、アングラカジノや風俗店などはトラブル処理を警察に頼むわけにはいかないから、暴力団に頼まざるを得ないと語っている。 「暴力団のシマ(縄張り)は地域ではなく、店ごとに分かれています。これから、山口組が押さえているシマの分捕り合戦が始まる可能性が高い」(溝口氏) これに最近勢力を伸ばしているといわれる「半グレ」集団が加われば、都心の歓楽街が血の海になるかもしれない。恐いけど見てみたい気もするが。 (文=元木昌彦)『週刊現代 9/19日号』(講談社)
“性の2大解放区”は北海道と静岡!? 県別「おんな変態度」ギョーテン調査結果
今週の注目記事1 「母・洋子から息子・安倍晋三への『引退勧告』」(「週刊現代」8/29号) 同・2 「独占 吉永小百合さん『戦争はだめ、核もだめ』」(「週刊朝日」8/21号) 同・3 「『渥美清』鋼鉄のプライバシー」(「週刊新潮」8/25号=3000号別冊) 同・4 「『IQ 190』の天才VS.警視庁捜査二課」(「週刊現代」8/29号) 同・5「今すぐ『首』を揉むのはやめなさい」(「週刊現代」8/29号) 同・6 「県別『おんな変態度』くらべ」(「アサヒ芸能」8/20号) 同・7 「これが80歳のSEXだ」(「週刊現代」8/29号) 今週は週刊新潮、週刊文春、週刊ポストが合併号でお休み。よって、新潮の3000号記念別冊と週刊朝日、アサヒ芸能、今日発売の週刊現代から選んでみたが、残念ながらこれといったスクープはないので、今週は順位なしである。 ポストが編集長交代から「死ぬまでSEX」特集にかなり力を入れてきたからか、現代も負けじと、とんでもない特集を組んできた。 以前にもあったが、今週も80歳のSEXの「奥義」をこれでもかと開陳している。だが、こんなものを誰が読むのであろう。 現在80歳以上で、なんとしてでもSEXしたいという老人が、わざわざ現代を買うだろうか。面妖な企画だが、ちょっとのぞいてみよう。 東京大学名誉教授で医学博士の石川隆俊氏は「私の調査から、50代後半から90代の高齢者のうち、男性の約8割、女性の約7割が性的にアクティブであることが明らかになっています」と言っているが、それは肉体的に健康な人のことだろう。 外を歩くのにもよちよちとぼとぼの年寄りの頭の中がSEXのことで一杯だとは、とても思えない。 元地方紙記者の大島淳さん(82・仮名)は、10歳年下の女性と付き合うようになったが、当然ながら最初はできなかったという。だが、お互い負けず嫌いだから、試行錯誤の日々を重ね、ついにSEXを果たしたというのだ。 「彼女は潤滑ゼリーとエッチな下着。オレはアダルトビデオに大人のおもちゃ、それにバイアグラという完全装備で挑んだら……ついにデキたんだよ! ただ、一回やると2日寝こむから、3日に一回のペースだね。バイアグラだって飲み過ぎはよくないよな。だから最近は、結合するのは月に1~2度、射精まで頑張るのは3カ月に一回。それで十分なんだよ。バイアグラを使わなければ、ゼリーを使って滑りこませるような挿入しかできないけど、それでもやっぱり気持ちはいいわな。昔はセックスって『快楽のためのスポーツ』という感覚だったけど、今は『スキンシップの延長』で考えるようになったね」(大島氏) 都内でクリニックを営む医師が、こう解説する。 「女性も男性も80歳になっていきなりやろうとしてもできません。80歳を迎えるまでの30年間に、定期的にセックスをすることが重要です。使わなくなったゴムホースのように、性器も使わなければ劣化してしまいます。でも誤解しないでください。挿入はしなくていいんです。女性なら自慰行為、男性なら一日一回勃起させることを心がけてください」 いやはや、大変なことである。80歳で性欲があるということはうらやましいような、情けないような……。 セクシーグラビアを紹介しておこう。いにしえの美女シリーズ。今週は「NHK朝ドラ『北の家族』のヒロイン 高橋洋子」。それに「間宮夕貴 24歳、女優の覚悟」。袋とじは「8人の女の子の中から『無毛女子』を探せ」。顔や身体だけ見ていても、「無毛」はわからない。私はベトナムへ行った時に「無毛」女子と懇ろになったことがあるが、なかなかいいものであった。東南アジアは無毛の子が多いんだよね。 お次はアサヒ芸能。「県別『おんなSEX変態度』くらべ」というのをやっている。 この手はどこの誰のデータなのかということが重要だが、今回は紀行作家の色川わたるなる御仁。この人「性感研究所」を主催して会員が8000人いるという。まあだまされてもともとだから、いくつか紹介してみよう。 色川氏が「性の2大解放区」と太鼓判を押すのが、北海道と静岡だそうだ。北海道は開拓のために全国から移住者が集まってきた歴史を持つから、その時代から男女同権でセックスでは女性がリードするという。広大な土地柄の影響か、「青姦好き」という特徴もあるというのだが、ホントかね。 静岡は食べ物に恵まれた風土だけに、セックスでも享楽的だそうだ。 「町なかではノーパン外出、電車内での痴漢ゴッコなどが楽しめます」(色川氏) 車保有率の高い山梨と群馬は「カーセックス大好き」だそうな。「変則体位好き」なのは大分。大分は物事を突き詰めて深く追求する県民性があるため、セックスでも趣向を凝らしたプレイが好きだという。 「変則体位好き」のナンバー2は富山県。 「セックスにおいてはより深い快感を得られるマイラーゲの開発に余念がありません」(同) さらにディープな「複数プレイ願望」が強いのは、むっつりスケベの多い長野、情熱的な女性の多い熊本だそうだ。 その他「3Pプレイ経験率」では徳島、山形、福岡が上位になるという。よくわからないが、「潮吹き率」でダントツトップなのが新潟だという。潮吹きのメカニズムは解明されていないが、色川説によると「豪雪地帯で雪おろしが欠かせない新潟の女性は、骨盤付近が鍛えられたために潮吹き体質になった」そうだ。 念のため、ここで読んだことを、くれぐれもカミさんや彼女には言わないほうがいいと思う。「お前新潟出身だから潮吹いて見せておくれ」なんて言おうものなら、ぶん殴られるか、一生口を聞いてもらえないかもしれない。 さて、SEXで疲れた時や、仕事で根を詰めた時など首が凝って、ひどい時は痛くて曲がらない。 そんな時は誰しも、首を自分で揉んだり、他人に頼んだりマッサージに行って揉んでもらうことがあるはずだが、現代はそれはやめないと大変なことになるというのである。 「ちょっと首がこったな、頭が重いな、という時、あまり意識することなく自分の手で首を揉むのは誰でもやることでしょう。しかし、それは今すぐやめたほうがいい。なぜなら首を強く揉むという行為は、身体にとって百害あって一利なしであるばかりか、病気の原因にまでなるからです」 こう警告するのは、医学博士で東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師だ。 松井医師が書いた『首は絶対にもんではいけない!』(講談社刊)が、大きな評判を呼んでいるという。 「自分で揉むのを避けるのはもちろん、マッサージ器も首には使わないほうが無難です。ましてや、床屋や整体でマッサージを受ける時も、首のまわりはきっぱりと断ったほうがいい」(松井氏) その理由はこうだという。 「首は身体全体の調子を左右する『自律神経』と密接に関係しているのです。外から力を加えられただけで全身に大きな影響を与えかねない、皆さんが思っているよりも、はるかに重要でデリケートな部位なのです」 自律神経は、主に昼間の活動的な時に働く交感神経と、就寝時などリラックスしている時に優位に働く副交感神経の2つの神経によって成りたっている。この2つが「バランス」を取り合うことで、脈拍や血圧、呼吸、消化、体温の調整など、生命を維持するのに必要なあらゆる機能を調節しているそうだ。 松井氏の独自の研究によれば、この自律神経のバランスを整える部位が、首の後ろから頭の付け根あたりに存在しているのだという。 「強く揉み続けると、こりが増幅して、副交感神経の働きが障害され、交感神経とのバランスが崩れてしまう。交感神経が過剰に優位になると、急に脈が早くなり、血圧が上昇したり、胃腸の働きが抑制され食欲がなくなったりと、様々な体調不良につながるのです」(松井氏) 首を揉むことの弊害を指摘しているのは、国際医療福祉大学熱海病院の神経内科医、永山正雄副院長も同じだ。氏によれば、血管と血流の観点からも、首を揉むことにはリスクがあるのだというのである。 「首を強く揉むことによって、頸動脈などの血管にこびりついているプラーク(血管のカス)や血栓が剥がれ落ち、血管が詰まって脳梗塞になる恐れがあります。プラークは年齢が高くなるに連れて生じやすいので、高齢者ほど危険です。最悪の場合、首への負荷によって血管の外壁に亀裂が入り、そこの部分に瘤が出来てしまい、クモ膜下出血につながる恐れもあるのです」 首の不調によって認知症が進行する可能性もありうる、と指摘する鍼灸師もいる。 また、首を過度に揉むことで、うつ病を発症する可能性も高まるというのだ。 揉まずにこりをほぐし、首の健康を取り戻すには、いったいどうしたらいいのだろうか。松井氏は、一番重要なのは、緊張で凝り固まった首を「ゆるめる」ことだと説く。 「長時間机に向かっているときなど、15分に一回、30秒ほど手を添えて頭を後に反らしてあげるといいでしょう。そうすると首の後ろの筋肉が緩み、溜まった老廃物を血液が流してくれますから、こりがやわらぎます」 この体操に加えて、松井氏は「首は冷やすのではなく、しっかり温めることが重要だ」と語っている。 さらには、首の筋肉そのものを鍛えることも重要だという。 「お薦めしたいのが、『アイソメトリック』と呼ばれる鍛錬法です。やり方は簡単で、手で頭に適度な力を加え、それを頭で押し戻す。これを頭の四方で20秒ずつやってください。一カ月程度で首の筋力強化を実感できるでしょう」 この原稿を書き終わったら、「首体操」をやってみるか。 ところで、最近ちまたで話題なのがビットコインなるものだ。私にはさっぱりわからないが、先日、そのビットコイン取引で億万長者になったフランス人が、顧客から預かったカネを不正に流用した容疑で逮捕された。IQ190の天才なので、警視庁捜査二課も手こずっていると現代が報じている。 14年2月、仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」社が経営破綻した。同社社長のフランス人、マルク・カルプレス容疑者(30歳)は、 「外部からの不正アクセスで約65万ビットコイン(当時のレートで約87億円相当)と、顧客から預かった最大28億円の資金がなくなった」 と、自分も被害者であるとして、警視庁サイバー犯罪対策課に被害の相談をしていたそうだ。 だが、そこから情報の提供を受けた警視庁捜査二課の捜査員は資料を分析して、こう確信するに至ったという。 「社内の口座データにアクセスできる権限は、カルプレスしか持っていない。カルプレスは被害者面をしているが、経営破綻は『自作自演』で、彼こそが会社を使って私腹を肥やした『首謀者』に違いない」 捜査二課は8月1日、1年以上にわたる捜査の末、カルプレスを私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したのだ。 社内のデータを改ざんして、自分の口座残高を100万ドル(約1億2400万円)水増ししたというのが容疑内容だという。 カルプレス容疑者は、85年にフランス東部のブルゴーニュ地方で生まれた。 「両親はともにIQ148以上でないと入会できない秘密結社『メンサ』のメンバーです」(彼の友人) カルプレスは、有能なシステムエンジニアとしてネット通販会社やゲーム会社など、フランスのIT企業を転々とした後、イスラエルに渡り、その後、09年6月に来日している。 マンガやアニメへの興味が高じた結果だそうだ。小学生の頃からマンガが好きで、アニメを見ているうちに日本語を覚えてしまったというから、いかに知能が高いかがわかろうというものだ。 現代によれば、来日後、カルプレスは11年3月に仮想通貨の取引所、マウントゴックス社を譲り受ける。同社のシステムに手を加えることで利便性を高め、13年には世界最大のビットコイン取引所にまで成長させた。ビットコイン関係者はその手腕に驚嘆し、カルプレスは天才プログラマーの名を欲しいままにしたという。 IQ190を自称するカルプレスは取り調べに際して、ビットコイン大量消失の「真犯人」は別にいるのだと主張しているそうだ。カルプレスと親しい知人が、彼の言い分をこう代弁する。 「彼は、マウント・ゴックス社の創設者である米国人のX氏にハメられたと言っています。(中略)たしかに彼はプログラマーとしては超一流の天才ですが、世間知はまったくないし、ましてや経営者としての資質はゼロです。誰かに騙されたとしても不思議ではない」 私のように「いつもニコニコ払う現金」という暮らしをしている者には、ビットコインのような「架空マネー」など信用するほうがおかしいので、だますほうもだまされるほうも、どっこいどっこいだと思えてならないのだが。 さて、今週は週刊新潮が「3000号記念」(440円)の別冊を出している。昭和31年(1956年)に出版社系一般男性週刊誌として初めて出された新潮は、当時としては革命的な雑誌だった。 新聞社と違って人も情報も少ない週刊誌が、当時100万部を誇っていた週刊朝日などの新聞社系週刊誌に対抗していけると考えた人は、新潮編集部でも少数派だったであろう。 だが「選択と集中」で、新聞批判とスキャンダルを柱に、あっという間に新聞社系を抜き去り、出版社系週刊誌の全盛時代を築くのだ。 今でも語り草の新潮流スクープがある。昭和33年の全日空下田沖墜落事故の時だったと思うが、新潮の記者が現場や全日空に駆けつけたが、新聞社が漁った後で何もない。 仕方なく新潮は、同機に乗るはずだったがなんらかの事情でキャンセルした人たちを探し出し「私は死神から逃れた」とタイトルをつけた特集を組んだ。大ヒットだった。 この別冊でも、その名企画を真似て御巣鷹山に墜落した日航機に「乗れなかった」人たちの「後半生」という特集を組んでいる。 小沢一郎に田中角栄を語らせ、プライバシーをまったくのぞかせなかった役者・渥美清や、3000号を彩った人たちのワイドを組んでいるが、残念ながらかつての新潮の切れ味や新潮ならではのスクープはない。 時代が、週刊誌的なスクープを必要としていないのだろうか。それとも、週刊誌の劣化が進んでいるからだろうか。週刊誌を待ち遠しく読んだあの時代は二度と帰らないのか。猛暑の中、ガリガリ君をかじりながら考え込んだ。 だが、何も取り上げないのも愛想なしだから、渥美清が死ぬまで守り通した「鋼鉄のプライバシー」に挑んだ読み物を紹介しよう。 渥美清は本名を田所康雄という。若い頃胸を病んで片肺がえぐり取られ、時代劇のように肩からバッサリ切られた傷跡があったため、ロケ先でも誰もいない時に風呂に入っていた。 浅草でストリップの合間にやる軽演劇で腕を磨き、下積みを経て『男はつらいよ』で花が咲く。 だが、彼が住んでいる家を知っている者はほとんどいなかった。長年の友人だった黒柳徹子も、目黒区の自宅までクルマで送っていくと、決まって「そこでいいから」と、自宅から離れたところで降りて、自宅の前までは送らせなかった。 徹底しているのは、長年付き人や運転手をしていた人間にも、知らせなかったというのだ。 それは渥美清という俳優より、田所康雄という「個」を大切にしたかったからではないかとライターの飯田守氏は書いている。 「婦人公論」の昭和48年3月号に、渥美はこんなことを話している。 「僕はいつも女房というのはいないつもりでいるんだ。芝居をやっててね、扶養家族が精神面にチラチラあらわれたら、いけないと思うな。精神を、いつも、エンピツの先のように、とがらせておく。で、なんでも見たり聞いたりするたびに『ウン、そうだ』『ウン、そうだ』と、ビビッと反応する。大切だと思うな。とくに役者にとってはね。だから一人でいたいんだよ」 彼の奥さんは、白百合短大を出た女性だという。渥美が41歳の誕生日を迎えた年の3月に、出雲大社で結婚式を挙げたそうだ。17歳年下だった。長男はラジオ局に勤めているそうだ。 朝日新聞が主催する句会に出席していたという。俳号は「風天」。こんな句を詠んだそうだ。 「赤とんぼ じっとしたまま 明日どうする」 「背伸びして 大声あげて 虹を呼ぶ」 「お遍路が 一列に行く 虹の中」 私は、渥美がプライバシーを大切にした気持ちがわかるような気がする。「咳をしても一人」と詠んだ尾崎放哉を演じたかったそうだ。しょせんこの世は孤独が当たり前。その孤独に耐えなければ、役者としても人間としても一人前になれやしない。 そうやって徹底的に孤独になることで、あの寅さんの滋味あふれる笑顔を作り出していたのではないか。このところ、何本か寅さん映画を見ている。彼の抱えている孤独の影が、見ていて哀しくなるのは、こちらが年を取ったせいか。 週刊朝日で、わが心の永遠の恋人、吉永小百合がけなげに「戦争はだめ、核もだめ」だと言うてはる(どこの方言じゃ!)。彼女が原爆詩の朗読会を全国でやっているのは、よく知られている。 原爆の後遺症に苦しむ青年との悲劇を描いた『愛と死の記録』(相手役は彼女が結婚を切望したといわれる渡哲也。親の猛烈な反対で泣く泣く別れ、親への反発から15歳も年上でバツイチの男と結婚したといわれている)や沖縄戦で死んだ沖縄師範の女子学生たちのドラマ『あゝひめゆりの塔』、広島で胎内被曝した芸妓のテレビドラマ『夢千代日記』など、原爆や戦争の悲劇をテーマに据えたものも多い。 今は、井上ひさしの傑作『父と暮らせば』をベースに山田洋次監督が書いた、『母と暮らせば』(12月公開予定)を撮り終えたばかりだという。 「この本(父と暮らせば=筆者注)の冒頭で、広島と長崎に落とされた原爆のことを、日本人の上に落とされただけではなく、人間の存在全体に落とされたものであり、だからまた、あの地獄を知っていながら、知らないふりをするのは、なににもまして罪深いことだと述べています。人間が人間として生きることも死ぬことも、一瞬にして奪ってしまう原爆は、本当にとんでもないこと。その現実を私たちは絶対に知っていなければならないと思うんですね」(小百合) ええこと言うじゃん。彼女は安保関連法案に反対する映画関係者で作る「映画人九条の会」が出したアピールの賛同者でもある。当然ながら、原発再稼働にも反対している。 「あれから(福島第一原発事故=筆者注)4年も経つというのに、いまだに放射性汚染水が漏れているという報道があります。福島の人たちの怒りと悲しみは今でも癒やされることはありません」(同) そして、こう結ぶ。 「戦後70年を迎えて、広島に、長崎に、原爆を落とされたことを知らない若い人たちが増えています。当然、核の悲惨さも知らない。そんな時代だからこそ、世界中から核兵器をなくすこと、戦争の愚かさと平和の尊さを、私たち日本人はもっともっと語っていかなければいけない」 彼女の口から出る言葉は、われわれサユリストには神の声である。彼女には、ぜひ安倍首相の面前で原爆詩をじっくり朗読してあげてほしいものである。 現代が、まるで安倍首相の母・洋子さんから聞いたかのように「息子・安倍晋三への引退勧告」という記事をやっている。タイトル倒れの記事ではあるが、先日の70年談話を出した夜にNHKの『ニュースウオッチ9』に出ていた安倍の顔は、生気も覇気もなく、明らかに病気が進行していることをうかがわせた。 奥さんはともかく、さぞ母親は心配していると思う。官邸スタッフがこう言っている。 「総理は、相当疲れているようで、富ヶ谷(渋谷区)の自宅に帰るとバッタリと眠ってしまうそうなんです。本当なら、安全保障、原発、労働者派遣法、TPPなど、ストレスの種となる難問が山積していて、これらについて勉強しなければいけないのに、『起きていられない状態』だといいます」 トイレに駆け込む回数も増えているそうだ。そうした息子を心配して母親は、 「総理の体調がすぐれない時は、消化にいい具材で雑炊を作っている。今まではお手伝いさんに作らせることが多かったらしいのですが……。洋子さんがここまでするのに驚いています。若くして亡くなった夫の晋太郎(元外務相)さんを重ねているのでしょう」(安倍家と親しい関係者) 洋子さんは政界の「ゴットマザー」と呼ばれているそうだ。「妖怪」といわれた岸信介元総理の娘として生まれ、後に自民党のニューリーダーと称された安倍晋太郎氏と結婚し、わが息子の晋三氏を総理の椅子に再び座るまでに育てあげた。 父を亡くした後の晋三総理に、政治家としての立ち居振る舞いを叩き込み、帝王学をほどこしたのは、洋子さんだったといわれているそうだ。 現代によれば、その洋子さんがついに一つの決断を下そうとしているというのだ。 「晋三さん、もういいのです。あなたはお祖父さまやお父さまの無念を晴らし、私の期待に立派に応えてくれました。これで十分なのです」 母から息子への引退勧告だという。 「岸内閣が退陣した60年から55年の歳月を経て、父、夫、息子の3人の力で、悲願である憲法改正の足がかりは確実なものとなった」(現代) 母親が誰に向かってそんなことを言ったのかはまったくわからないが、母親の心情としてはわからないでもない。だが「憲法改正の足がかりは確実なものとなった」というのは「嘘」である。万が一安保法制が成立しても、否、成立させてしまえば、かえって憲法改正は遠のくに違いない。 憲法改正をせずに戦争の出来る国に変容させることは、国民の間に安倍自民党への反撥を強くさせ、間違いなく次の総選挙では議席を減らす。 その前に参議院選もある。憲法改正どころか、安倍は自民党を大きく目減りさせた首相として後世に語り継がれるに違いない。 先の渥美と同じように、安倍首相も孤独なようだ。これだけ体調が悪いにもかかわらず、洋子さん以外にはきちんとお世話をしてくれる人がいないようだ。家に帰ったところで、昭恵夫人は、福島の被災地を訪れたり、自分が経営する居酒屋で忙しかったりと、連日のように出歩いている。洋子さんはそのことにも心を痛めているというが、もし事実なら離婚ものであろう。 今、洋子さんは、複雑な思いを抱いているそうだ。それは自分が息子に対してかけた期待に、息子自身が、がんじがらめに縛られ、体を痛めつけているのだから。 そんな息子を見かねてか、もはや息子を見限ってかはわからないが、昨年春頃、洋子さんの長男(安倍総理の兄)、寛信氏の長男が安倍家の後継者だと正式に決まったという。 東京五輪まではやりたいといっていた安倍首相だが、この頃は、「(来年5月の)伊勢志摩サミットまではやりたい」と期限を切るような発言をし始めたそうである。 最後に安倍首相の「70年談話」について触れておく。 何度も読み返してみたが、朝日新聞が15日付の社説で書いているように、これは「出すべきではなかった」と、私も思う。 総花的で言葉が上滑りしているのはアメリカや中国、韓国に気を使って、自分のホンネを押し隠した文章をでっち上げたからであろう。この一時しのぎの誤魔化し談話で米中韓はだませても、日本国民はだまされない。「平和主義を堅持」「唯一の被爆国として核兵器の不拡散と廃絶を目指す」、その上「法の支配を尊重」などと、あきれてものがいえないことを平気でいう神経を疑う。 憲法を蔑ろにし、法治主義を壊そうとしているのはどこの誰なのだ。安倍首相に言いたい。この談話を首相官邸の壁に貼り、毎日3回、声に出して読み上げなさい。その時は必ず主語を私、日本とはっきりさせること。そうすれば、ここに書いたことと自分が今やっていることがどれほど違うかが、はっきりわかるはずだ。過ちては改むるに憚ること勿れである。 (文=元木昌彦)
三兎を追うものは一兎も得ず!? 膳場貴子、山岸舞彩、大江麻理子……“婚活”女子アナの勝ち組は?
今週の注目記事 第1位 「小泉進次郎(34)が抱いた復興庁の女」(「週刊文春」8/13・20号) 第2位 「もし今、衆参ダブル選挙なら 安倍自民党、大敗! 衆院100人参院20人落選する」(「週刊ポスト」8/21・28号) 第3位 「2015年上半期『ヒンシュク大賞』を決定するぜっての」(「週刊ポスト」8/21・28号) 第4位 「七回忌で実弟の告白!『姉、大原麗子は高倉健に恋していた!』」(「週刊新潮」8/13・20号) 第5位 「MEGA地震予測 首都圏を『最警戒レベル』に」(「週刊ポスト」8/21・28号) 第6位 「後藤健二さん『イスラム国』未公開写真と謎の警備会社」(「週刊文春」8/13・20号) 第7位 「女子アナ『婚活』グランプリ」(「週刊文春」8/13・20号) 今週のワースト記事 1位 「日本が迫られる『戦後』の克服」(「ニューズウィーク日本版」8/11・18号) 2位 「ケチで愚かで偉そうな『森喜朗』元総理の利権を潰せ」(「週刊新潮」8/13・20号) 3位 「渦中の『下村博文』文科相に訊いた『新国立』を巡る権力闘争」(「週刊新潮」8/13・20号) 番外 今週の週刊ポストのセックス記事とグラビア採点! 今週は週刊現代がお休みで、月曜日は週刊ポスト、AERAだけ。先週金曜日に発売されたフライデーも合併号だったが、残念ながら取り上げるべきものが見当たらなかった。 ポストは特別付録として「日本が誇る『春画の秘宝』」43点を掲載している。興味のある方は買ってご覧あれ。袋とじは麻田奈美や風間ゆみ、白石茉莉奈など豊満美女たちの「『豊満』の研究」。それに、ポストお抱えの橋本マナミのグラビア。 マナミちゃん、なかなかの美形である。それに少しずつ女に目覚めていっているようである。こんな彼女がそばにいたら、さぞ「短命」だろうな。 「死ぬまでSEX」、今週は戦後70年特別企画と銘打っている。 焼け跡の男たちを慰めた「カストリ雑誌」、正常位以外は異常だといわれていた時代に人形100体で体位を教えた謝国権の『性生活の知恵』(池田書店)。この本を読んだのは高校生のころ。私が買ってきて教室で回し読みしていたら、女子生徒から「先生! イヤラシい本を読んでいます」と告げ口されて、先生に取り上げられてしまったことを覚えている。 あの頃は、ピノキオみたいな人形でも興奮したものだった。ウブだったね。 一条さゆりの「特出しストリップ」を見たのは大阪だったか。なんともいえない怪しい雰囲気とローソクの灯りに輝く陰毛の美しさが忘れられない。 奈良林祥とドクトル・チエコの「身の下相談」、覚えている。500万人が視聴した伝説のAV『洗濯屋ケンちゃん』は、友達からダビングしたのを貸してもらったが、何十回もダビングしているので色は飛んで何がなんだかわからないが、妙に興奮した覚えがあるな。もう一度探して見てみようか。 とまあ、自分の青春期と重なる甘酸っぱい性にまつわる特集。我々世代にはいいが、それぞれが短すぎてやや物足りなかった。 ここで少し話は変わるが、アサヒ芸能で太田守正・元太田興業組長がサイゾーから『血別 山口組百年の孤独』を出したことを取り上げている。 これは13年に盛力健児・元盛力会会長が宝島社から出した『鎮魂』への反論本だという。 ここで太田氏が強調しているのは『鎮魂』で、司忍六代目誕生の裏に宅見勝若頭暗殺事件を遠因としたクーデターがあったとしていることを、真っ向から否定していることである。 つまり「(渡辺芳則五代目は)執行部に実務を委譲して長期休養に入っていた。事実上の引退といってもいいだろう。わざわざクーデターなど起こす必要がないではないか」というのである。 私にはこの世界のことはよくわからないが、山口組の裏面史にはまだまだ謎の部分が多いのであろう。 今週は、久しぶりにワースト記事を何本か選んでみた。まずは新潮の2本の記事から。 新潮も合併号だが、得意のはずのワイドなどにも精彩がない。だが、巻頭の「ケチで愚かで偉そうな『森喜朗元総理』の利権を潰せ」も感心するできではない。 森は「子分肌」で「こずるい」、「影響力を持っているかのように見せかけるのがうまい」だけの小者政治家だとしているが、新潮らしい切れ味がない。 同じように、新国立競技場の「戦犯」である下村博文文科相のインタビューも、下村氏は言い訳ばかりしているだけだ。 ところで、安倍首相の70年談話は8月14日に発表されるようだ。先日、戦争中に外務大臣をやり、A級戦犯として巣鴨プリズンで病死した東郷茂徳氏を祖父に持つ東郷和彦氏(元外務省)と話す機会があった。 外交の専門家である東郷氏は、安倍首相の談話は50年の村山談話を一層深化させ、侵略、植民地支配、お詫びというキーワードを入れて、世界に発信するべきだろうと言っていた。 そうすることによって中国、韓国との緊張関係が緩和され、話し合いの糸口が見えてくるはずだと、私も思う。そうした決断が、安倍首相にできるだろうか。 ニューズウィーク日本版というのはナショナリズム色が強くて、私は好きではないが、アメリカの保守的な考え方を知るにはいいメディアではある。そのニューズウィークが「日本が迫られる『戦後』の克服」という特集を組んでいるが、アメリカ史観が強すぎていささか辟易する。これが今週のワースト1である。 少し紹介しよう。書き手は横田孝編集長。 「今も日本人は『戦後』を生きている。もちろん、欧州でも第一次大戦や第二次大戦の節目の年には記念行事が行われる。英語圏にpost warという表現はあるものの、日本のように戦後〇〇年、といった表現はあまり使われない。アメリカのように、戦後という概念が存在しない国もある」 アメリカは外国との戦争で負けたことがないから、こんなことが言えるのである。 多くの国は戦後を克服してきているのに、 「日本は違う。日本も周辺国も歴史問題に拘泥し、和解の道筋を見いだせていない。それだけではない。今も『戦後メンタリティー』に縛られ続けることによって、日本は自ら外交や安全保障の議論の幅を狭めている」 敗戦後、日本を占領してアメリカのメンタリティーを植え付け、占領後も沖縄の基地の固定化など、この国を属国化してきたのはアメリカではないか。 「70年間平和主義を守り続けたことによって、日本は1発の銃弾も撃っていない。その事実は誇るべきであろう」 第二次大戦後、紛争で世界一多くの人間を殺してきたアメリカには言われたくないね。 「だが今は冷戦構造で安定を享受できた20世紀後半と違い、日本を取り巻く状況は劇的に変容している。安全保障で他国に依存し続け、自国のことしか考えずに平和を願うだけでは日本の安全を十分守れる状況ではなくなった」 なぜ冷戦構造が終焉したために、日本の安全が脅かされる状況になったのだろう。安倍首相もよく同じことをいうが、ここのところが私にはよくわからない。アメリカの力が相対的に弱体化したから、日本も力を貸しておくれといっているだけじゃないのか。 「過去に縛られるあまり、現在置かれている状況を見失い、未来を見通すことができていないのだとしたら、この国の将来は危うい」 危ういのは、世界の警察の役割を果たせなくなり、焦るアメリカのほうであろう。 「そもそも、日本は自分自身であの戦争を総括してこなかった。極東軍事裁判では日本の指導者が事後法で戦争犯罪人として裁かれたが、日本人自らが当時の指導者らの責任を追及したわけではない。責任の所在を自ら明確にすることなく、左派の過度な贖罪意識と、それに反発する右派の極端な主張のせめぎ合いが続いてきた」 憲法を押し付け(内容には満足しているが)、戦勝国による一方的な東京裁判をやって、広島・長崎への原爆投下など自国の戦争犯罪を裁かなかったのはアメリカではないか。 「中国が台頭している。最近、アジアインフラ投資銀行(AIIB)にみられる経済的な野心や南シナ海での拡張主義など、中国は世界秩序のルールを変更しようともくろんでいる。世界第二の経済大国にして、世界最大の軍隊と核兵器を持つ共産主義国家との関係をマネージしていく上で、歴史問題で何らかの妥協点を両国で見いだす必要がある」 軍事力では今もアメリカが最大で、核兵器保有はロシアが約1万個、アメリカが約8000個で中国は約240個といわれている。要はアメリカが中国の影に怯えているということだろう。 「必要なのは村山談話の否定ではない。謝罪でもない。過去と誠実に向き合う姿勢を内外に示しつつ、あの戦争を総括し、左右の対立を乗り越えて『戦後』を克服することだ。『戦後』という過去に生き続けるか。それとも、過去を受け止めた上で日本の現在地を認識し、未来に目を向けるか──。この国は今、大きな岐路に立っている」 戦後を克服する第一歩は現在の「従属的独立」(ジョン・ダワー氏)状態から、真の独立を日本が果たすことだと、私は思うのだがいかがだろうか。 文春が「女子アナ婚活グランプリ」なる企画をやっている。このところ膳場貴子(40)のできちゃった婚や山岸舞彩(28)の丸井創業家御曹司との結婚発表、少し前にはテレビ東京の顔になった大江麻理子(36)のマネックス証券社長との玉の輿婚など、話題は尽きない。 女子アナたちを、「お金」「人気」「キャリア」の3つで採点したらどうなるかというものだが、全部が満点の女子アナはいない。 大江は、証券会社の社長との結婚で視聴率に陰りが出た。山岸も人気急落。膳場は三度とも東大卒を選ぶという快挙をなしたが、子どもを産んで、今の深夜のニュース番組が続けられるかどうか? NHKの顔になった有働由美子アナは、バツイチ子持ちの彼氏と付き合っているようだが、男のほうが煮え切らず、また父親の介護が大変なようだ。 ジャニーズと浮き名を流している水卜麻美は、人気は申し分ないようだが、キャリアに? 滝川クリステルは、俳優の小澤征悦との破局が報じられ、地上波レギュラーはなし。フジテレビの看板アナ・加藤綾子はフリーになるともっぱらのウワサだが、話題になったダルビッシュは女子レスリングの女王との間に子どもまでもうけたから、今は浮いたウワサはないそうだ。 彼氏は金持ちで、結婚してもキャリアに傷がつかず、人気も持続するという三兎を追う者は一兎も得ずなのであろう。 山田風太郎氏が『あと千回の晩飯』のなかで、昔のように圧倒的な美女が減ったことを嘆いていた。小津安二郎や山中貞雄の映画には、今見ても美人だと思える女優が出ていたが、今はすぐ隣のちょっとカワイイ女の子が偶然に恵まれれば映画やテレビで人気者になれる時代である。 その象徴が女子アナであり、AKB48なのだろう。せめて映画では圧倒的な美女を見てみたいが、日本映画では絶滅したようである。 同じ文春に気になる記事がある。イスラム国に殺された後藤健二さんについての記事だ。後藤さんの未公開写真だとテレビ局に売り込んできたアラブの連中がいて、それを買ったテレビ局が精査した結果、合成写真だとわかったという話なのだが、その中にこんな記述がある。 後藤さんは2013年末頃、「テロや拉致などに巻き込まれた際の邦人保護、またそうしたリスクを回避する講習を行う」(文春)IP社なる会社を作っていて、奥さんもそこにかかわっていたというのである。 昨年の6月9日に、海運、造船などのニュースを扱う「日本海事新聞 にIP社の広告が掲載された。IP社の広告にはイギリスの大手警備コンサルタントのA社やT社と提携していると書かれており、後藤さんがイスラム国に人質になった後、奥さんはA社に交渉をどうすればいいのか相談していたそうだ。 ジャーナリストがコンサルタント会社をつくっていても非難されるいわれはないが、後藤さんが短期間で湯川さん救出に向かった理由の一端が、このことと関係があるのかどうか。この事件の全容は、まだまだ闇の中である。 そういえばCNNが伝えた、フリージャーナリスト安田純平氏(41)がイスラム過激派によって身柄を拘束された可能性が高いとの情報は、その後どうなったのだろうか。 今週の第5位は、ポストお得意のMEGA地震予測の記事。測量学の世界的権威、東京大学名誉教授の村井俊治氏が顧問を務める民間の地震科学探査機工JESEAの地震予測は、ポストに言わせるとことごとく当たってきたという。 その村井氏が、「南関東の警戒レベルを最大に引き上げた」というのだ。複数のデータから、いつ大地震が起こっても不思議ではないというのである。 特に房総半島や小田原で、異常が確認されているというのだ。このあたりで地震が起これば、地盤の緩い首都圏が一番揺れるという。 いつかは必ず来る大地震だが、そんな危険な日本列島に軒並み原発を再稼働させようと、安倍政権はもくろんでいるのだから、異常というしかない。 今年、これだけ猛暑日が続いても電力量は十分に足りている。もはや、原発再稼働の大義名分はまったくなくなったのにである。 今週はあまり読むところのない新潮だが、ワイドで目を引いたのは七回忌を迎えた大原麗子の実弟・政光氏が、姉は高倉健に恋していたとする記事である。 大原が森進一と離婚してから建てた豪邸は健さんの自宅から10分足らずの距離で、電話番号は健さんが用意してくれたのだという。末尾はレイコと読める「0015」。携帯電話もプレゼントしてくれて「末広がりで縁起がいい」と末尾が「8888」。政光氏がこう話す。 「2度目の離婚後、姉は私に“誰にも言っちゃだめよ”と、健さんへの好意を暗に認めたことがありました。心の奥底では、ずっと健さんと一緒になりたかったのだと思います」 大原の死後、政光氏のところに桐の箱に入った線香が届き、ほどなく健さんが大原の墓前で手を合わせる姿が見られたという。 映画『居酒屋兆治』がまた見たくなった。 お次はポスト恒例のビートたけしの「ヒンシュク大賞」だが、私はこういうのが好きである。 だが、佐村河内守や号泣男の野々村竜太郎がいた昨年に比べると、やや小粒感は否めない。 まずは、妻子のある年下議員との「路チュー不倫」がバレた中川郁子議員。 「中川昭一さんの未亡人か。この人もズレてるよな~。不倫がバレた後もまた男と会ってたのを週刊誌に『生足デート』とスッパ抜かれて、『生足じゃない』って反論したのには笑ったな。問題はそこじゃないって。もっと問い詰めたらイク子さんは『私はナマでやってない』とか言い出しそうだな」(たけし) ちなみに、郁子は「いくこ」ではなく「ゆうこ」と読む。 維新の党を除名になった上西小百合議員については、 「あのダッチワイフみたいなメークのネエチャンか。だいたい議員の数が多すぎるからこんなバカげたことが起きちゃう。(中略)国会議員は政治と社会常識を問う期末試験を毎年やって、成績が悪けりゃバッジを剥奪したほうがいいね」(同) 引退を発表した橋下徹大阪市長については、 「結局、この人は落ち目のアイドルと一緒だよ。引退コンサートで最後にカネをかき集めて、そのあとはヌードになって、AVになって……。今後もきっといろんなネタを切り売りして話題作りをするんじゃないの。だけどテレビそのものが凋落している中で、その手法の模倣ってのも限界があるだろうけどな」(同) 今年前半最大の話題といえば、「大塚家具」の父と娘の大げんかだ。 「このケンカ、実は大塚家具にはオイシイことばかりなんだよな。カネ出さずにニュースやワイドショーがガンガン『大塚家具』って名前を宣伝してくれるし、株価は上がるわでさ。CM効果にすりゃ、数十億円レベルだぞ。オイラはいまだに狂言親子ゲンカじゃないかって疑っているね」(同) と、まあ言いたいことをぶちまけて、今回の大賞は大塚家具の父と娘だとさ。 今週の第2位は、ポストの安倍政権凋落の話。自民党の中では安倍首相は来年の衆参同日選挙をもくろんでいるとみられているようだが、このところの支持率の下落を見て安倍首相は、秋にも解散するのではないかとささやかれ始めたようである。 さまざまなストレスのためか安倍首相の体調不安のウワサが絶えない。このままでは、2020年の五輪開催時まで首相の座に居座るのは難しくなってきたようだ。 もう一つの不安材料は、公明党の支持母体である創価学会が、安保法制への反対を強めていることだ。 ポストが言うように、昨年の総選挙を見てみると、多くの選挙区で「票差」は小さく、次点と2万票差以内が60人、2万5000票以内が75人、3万票以内なら94人もいる。 したがって公明票の半分が離反しただけで、100人近くが落選することもありうるのだ。 また無党派層の票は原則「反自民」だし、野党が乱立を解消し、自民党対反自民という構図を描ければ、巻き返しは十分にある。 そこでポストが、政治ジャーナリストの野上忠興氏の協力を得て各選挙区の情勢分析をした結果、自民党は小選挙区で148(現有223)、比例区で55(現有68)と大幅な勢力ダウンになるという予測が出たそうだ。 また参院選でも、選挙区で自民党は32(現有38)、比例代表で12(現有12)と目減りするそうである。 この数字を安倍首相が見たら、また持病が悪化することは間違いないはずだ。 今週の第1位は、文春のスクープ。 がらっぱちの八五郎が我が家に飛び込んできて「て、て、てえへんだ! 政界のプリンス小泉進次郎に『初ロマンス』だと週刊文春がやってますぜ」と大声で叫ぶ。 「どれどれ」と読んでみれば、お相手は進次郎氏が大臣政務官を務める復興庁の元職員(30)で藤原紀香似の美人。しかも、彼の秘書をしていたというのだ。さすが文春、天晴れ天晴れ、甘茶でかっぽれ。 まあ、進次郎氏も34歳の男盛り。ガールフレンドの一人ぐらいいたっておかしくなかろうが、何やらこの二人ワケありのようなのだ。 A子さんは東北の出身で、父親は病院を経営する地元の名家だという。専門学校を卒業して県庁の職員をしていたときに、当時交際していた彼氏と結婚して退庁した。 だが、なぜか去年の春に離婚してしまったそうだ。その後、50倍近い倍率の試験を通過して復興庁の職員になり、上司に抜擢されて秘書席へ配置換えになったという。そこで文春によれば、進次郎氏とわりない仲になったようである。 次のシーンは7月24日の未明、場所は小泉家御用達の東京プリンスホテルの一室。 「静まりかえるホテルの廊下には、二人の会話が響いていた。進次郎氏の低い声とA子さんのはしゃぐような高い声は両方ともよく通る。(中略) A子『私変なこと言ってたらやばいんだけど。私ずっと誰の会員にもなっていなかったんですけど。罰ゲーム(笑)』 進次郎『じゃあ、無理矢理好きだって思い込めば』 とりとめのない会話が続く。 だが60分後、突然進次郎氏の雄叫びが響いたのだ。 『来いよ! えぇ!』 いつの間にか、たわいない会話は男女の甘い声へと変わっていた」 この部屋は1泊2万円の“質素”な部屋だったと文春が書いている(よく調べてるね)。もっといい部屋なら、廊下で聞き耳を立てている記者に二人の声は聞こえなかっただろうに。 深夜2時頃、A子さんは部屋から抜け出して都内の自宅へ帰っていった。進次郎氏が起きたのは、朝の9時半だったという。 文春のすごいのはこれからだ。逢瀬の翌々日、A子さんは成田空港にいた。1年間北米に留学するのだという。A子さんに直撃して当夜撮影した写真を見せると、表情をこわばらせたままゲートをくぐって行ってしまったそうだ。 進次郎氏はどうか? 記者の質問には、ひと言も答えず車に乗り込んでしまった。 二人の恋は、世界を駆ける恋になるのか。ひょっとするとバツイチ美女と政界のプリンスの仲睦まじい姿が、ニューヨーク・マンハッタンのカフェあたりで見られるかもしれない。
第2の大谷翔平か!? 早実・清宮幸太郎の“大物オーラ”と、父から受け継いだ“ビッグマウス”
今週の注目記事 第1位 「『浅田真央』復帰を邪魔する『実父』女性暴行逮捕の被害届」(「週刊新潮」8/6号) 第2位 「緊急対談 翁長雄志知事×佐藤優 辺野古埋め立て阻止へ政治生命を賭ける覚悟の弁」(「AERA」8/10号) 第3位 「創価学会員がついに言い出した『バイバイ公明党』『人間革命読み直せ』」(「週刊ポスト」8/14号) 第4位 「10月上場 日本郵政株 こうすれば買える、こう売れば儲かる」(「週刊ポスト」8/14号) 第5位 「清宮幸太郎“怪物”の目撃者たち」(「週刊文春」8/6号) 「清宮親子『ビッグマウスの遺伝子』」(「週刊ポスト」8/14号) 「早実・清宮幸太郎」(「週刊現代」8/15・22号) 第6位 「早慶MARCH全学部『就職力』ランキング」(「週刊文春」8/6号) 第7位 「膳場貴子ご懐妊 お相手“柔道マン”の得意技」(「週刊文春」8/6号) 第8位 「山口瞳 山本夏彦 三千世界を袈裟切りにした『傑作コラム集』」(「週刊新潮」8/6号) 番外 現代とポストのセックス記事の勝者はどっちだ! このところ、編集長交代後のポストがセックス記事に力を入れ始めている。記事だけかと思っていたら、今週はグラビアに、おや? という人物が登場している。あの維新の党を除名になった「上西小百合」代議士先生が、セクシーポーズをとっておられる。 もともと代議士先生というよりキャバクラのホステスタイプ(失礼!)だから、なかなかポーズも堂に入っている。双葉社から写真集が発売されるそうだが、どうせならヘアヌードが見てみたいね。もはや捨てるものもないのだから(またまた失礼!)。 グラビアでは現代も負けていない。秋山庄太郎コレクションと銘打って、また「平凡パンチ」掲載時にはヘアを見ることができなかったカワイコちゃんたちのヌードと、「細川ふみえ 完全ヘアヌード」。やはり、細川のヌードは迫力がある。グラビア対決では、現代の勝ちだ。 だが記事になると、現代はポストの足下にも及ばない。現代は「今宵、妻と『身体にいい』セックスを」。要は、セックスで健康になろうというのであるが、二番煎じ、三番煎じ感は否めない。 ひと月に2回ほどセックスをするようになったら、54歳の男性の体調はみるみるうちに変わっていったというのだ。 それには医学的な理由があると、ハーバード大大学院卒の医学博士・左門新氏がこう話す。 「人間の性機能は、使わなければどんどん退化していきます。逆に適度に使えば、機能は向上していく。セックスはホルモンの分泌を促し、血液の循環を良くしますから、臓器も活性化し、健康面で様々なメリットが生まれるのです。例えば高血圧は、適度なウォーキングなどの運動で改善されます。セックスも適度な運動ですから、同様に高血圧には良い。もちろん、インサートの最中は一時的に血圧が上がりますが、その後、心がリラックスし、血管が緩んで血圧が下がっていくのです。射精後、ゆったりとした時間を持つことが重要です」 ポストの「死ぬまでSEX」は中身が濃いぞ! まずは、女性向けデリヘル業者が「実名暴露」から。 「KAIKAN」というのは2年前に開設された女性向けの風俗専門サイトで、スタート時の掲載店は20店舗ほどだったが、ここ半年で40店舗近くに倍増したそうだ。サイト運営者がこう語る。 「主な掲載店は、性感マッサージ、出張ホスト、レズビアンデリヘルの3種類があり、半分以上を性感マッサージが占めています。サービス内容は手や口を使った愛撫で、いわば女性向けのデリヘル。本番以外なら、どんな性的サービスでも受けられます。風営法の許可を取らずにこっそりと営む業者も増えているので、女性向けデリヘルの実数は3ケタを超えていると思います」 東京・錦糸町で営業する「エンジェル・スマイル」の店長・かつや氏はこう話す。 「サービスは2種類。おしゃべりが中心で、デートのような『まったりコース』(60分8000円~)と、本番以外OKの疑似セックスを提供する『性感コース』(60分12000円~)です。『まったり』で親しくなり、『性感』へステップアップする女性が多い」 絶頂を迎える女性たちの反応は、年齢によって異なるという。20代は「やばい。やばい」と戦き、30~40代は「ダメ、ダメ」と抗い、50代になると「もっと、もっと」と求める。表現は異なるが、どの世代も皆、快感に我を忘れているそうである。 AV男優が、副業としてこの業界に参入するケースもある。男優歴15年のキャリアを誇る青柳勝氏も、その1人だ。 「40代以上になると、SM願望が目立ちます。AVでしか見たことのない世界を味わいたいのか、この前もある人妻が言葉攻めでは飽きたらず、ムチ打ち、亀甲縛りを求めてきました。驚いたのはある30代後半のOLさん。“住所を教えるので、帰宅中にいきなり拉致して山奥に監禁、そこで1週間ぶっ通しでサービスし続けてほしい”というのです。1週間分のギャランティも提示されましたが、今のところ実現はしていません」 お次は射精するバイブ。音を立ててうねり、先端から勢いよく白濁した液体が飛び出す。ローションを白濁させた「疑似精子」を飛ばす電動バイブ「爆射バイブ・スペルマラッシュ」は07年の発売以来、売れ続けている女性向けアダルトグッズだそうだ。 製造・販売会社の日暮里ギフトの担当者がこういう。 「射精するバイブに対するニーズはかねてからあったんです。その声に応える形で開発しました。8段階という細かい動きをする電動バイブの根元に、ローションを手動で発射できるポンプを装備。絶頂のタイミングに合わせて膣内に発射したり、顔に出したりして“中出し”や“顔射”の気分を味わっていただいています」 定価は8,640円也。 女性のための無料アダルト動画サイトも、にぎわっているという。「エッチネット」の管理者が話す。 「サイトを立ち上げたのは約2年前。ネット上にアップされているAVのうち、女性が好みそうなイケメンモノや、ドラマ仕立てのストーリーモノなどをピックアップして紹介しています。今は平日なら1日80万、週末は90万ものアクセスがあります」 しかも、アクセスが集中するのは、意外にも午前9時過ぎだというのだ。夫や子どもを送り出し、自宅で一人きりになった主婦が、こぞってスマホから見るためだ。お盆などの長期休暇期間にも、利用者はグンと増えるそうだ。 いまや、セックスの主導権は女性に移ったようである。 まずは今週の第8位。新潮は、すでに鬼籍に入ってしまった山口瞳と山本夏彦の名物連載「男性自身」「夏彦の写真コラム」から選んだ数本を掲載している。あらためて読んでみたが、二人の視点や話の運びのうまさ、夏彦の時代を切り裂く鋭い文章にはいまさらながら恐れ入るしかない。 少し不満が残るのは、山口の「卑怯者の弁」が入っていないことだ。新潮編集部と少し考え方が違うからだろうか? この文章は、清水幾太郎が月刊誌「諸君」(昭和55年10月号)に「節操と無節操」を寄稿し、このように書いたことへの反論である。 「国家というものをギリギリの本質まで煮詰めれば、どうしても軍事力ということになる。ところが、その軍事力の保持が、日本の徹底的弱体化を目指して、アメリカが日本に課した『日本国憲法』第九条によって禁じられて来たのである。日本は『国家』であってはならなかった」 戦中派である山口は「国家=軍事力」という箇所に、「理屈ではないところの生理的な反撥が生じてくる」とする。そして清水の文章に、戦時中によく聞いた「臭い」を感じるのだ。 そして「戦後という時代は、私には宦官の時代であるように思われるのである。アメリカが旦那であって日本国はその妾であり、日本の男たちは宦官であって、妾の廻りをウロウロしていて妾だけを飾り立てることだけを考えている存在であるように思われた」と書いているが、この構図は現在も変わっていない。 清水が「戦争のできない国家は国家ではない」と規定することに対して「戦争することの出来る国家だけが国家であるならば、もう国家であることはゴメンだ」と切り捨てる。 国家を代表するものは日本政府、日本政府とはすなわち自民党のことである。 「自民党を操る者は田中角栄である。田中角栄のために命を捨てろと言われても、私は嫌だ。私は従わない」。田中を安倍に置き換えれば、今でも立派な安倍批判になる。 清水が、日本が侵略されるということは、敵兵による略奪が行われ、妻や娘たちが暴行されることだとしていることにも、「ああ、聞いた聞いた。(中略)あの時の声とそっくり同じである。(中略)こういうのがデマゴギーということになる」と厳しく断じている。 大岡昇平の『俘虜記』を引用しながら、山口はこう覚悟する。 「撃つよりは撃たれる側に回ろう、命をかけるとすればそこのところだと思うようになったのは事実である。具体的に言えば、徴兵制度に反対するという立場である」 日本ペンクラブの「電子文藝館編纂室」に全文が載っている。ぜひ読んでいただきたい。 『ニュース23』(TBS系)で人気のある女子アナ・膳場貴子(40)が3度目の結婚、それもできちゃった婚をしたそうだ。文春によれば、彼女は世田谷生まれで、幼少期はドイツで過ごしたという。中高は女子学院、ストレートで東大文IIIへ進学。NHKに入社して、03年には『紅白歌合戦』の司会にも抜擢されている。その後退職して、現在はTBSと専属契約を結んでいるそうだ。 美人で才女。仕事は順調だが、男運はよくなさそうだ。01年に東大在学中に交際していた男性と結婚するが、2年で離婚。05年には元ミュージシャンで、大手電機メーカの社員と結婚。彼も東大の同級生だった。その彼とも、2年で離婚している。 今度の亭主も東大出で、大手広告代理店勤務だという。私は膳場のファンではないが、テレビで見る彼女は女子アナの中でも群を抜いて美人である。彼女には失礼だが、彼女がニュースを読む顔を眺めながら、彼女がテレビを離れて好きな男といるときにはどんな表情や仕草を見せるのだろうかと妄想をかき立てながら、酒を飲むのがささやかな楽しみである。 落語に「短命」という艶笑落語がある。大家の大変美しい娘が、申し分ない婿さんを迎えるのだが次々に死んでしまう。美人の女房がそばにいては身が持たないという噺だが、膳場アナを見ていて、これを思い出す。 彼女の亭主たちはもちろん亡くなったわけではないが、膳場のような女房がいたら、男は奮い立ち、仕事も私生活も励みすぎて疲れてしまうのかもしれない。 同じ文春に、早慶とMARCH(明治、青山学院、立教、中央、法政)の「就職力ランキング」が載っている。 ここに実就職率(就職者数を院生を含む卒業生から大学院進学者数を差し引いた数で割り、100を掛けたもの)ランキングが出ているが、関西学院88.5%、青山学院88.2%、法政、関西、同志社と続き、早稲田は82.6%、慶應は83.6%である。 また、学部別のランキングでは慶應の看護医療学部が1位で99.0%、同じ慶應の医学部が2位で98.1%。関西の環境都市工学部が3位で97.0%、法政のデザイン工学部、青山学院の社会情報学部、関西学院の理工学部、青山学院の理工学部と続いている。 早稲田はやっと17位に創造理工学部、18位に政治経済学部が顔を出す。私のいた学部、商学部は24位だった。MARCHの躍進が目立つ。 ところで、日ハム・大谷翔平に続く超大物が出てきたようである。早稲田実業の1年生、16歳の清宮幸太郎である。リトルリーグ北砂リトルで通算132本塁打を放ち、世界大会で5試合で打率6割6分7厘、ホームラン3本で世界一に導いたスラッガーだ。 名門早実に入り、今夏の甲子園予選の西東京大会決勝では清宮を見ようと約2万8,000人のファンが詰めかけた。 試合は東海大菅生が5-0と一方的なリードで迎えた8回表、打者14人の猛攻を見せて一挙に8点を奪い大逆転した。清宮も、ライト前タイムリーヒットを打っている。 今年は、夏の甲子園が始まって節目の100年。早実OBの王貞治が始球式を務める。 文春で運動部記者がこう話している。清原和博や桑田真澄が騒がれたのは甲子園優勝の後のことで、中学を卒業したばかりの選手がこれほど注目されるのは史上初めてだという。 何しろ世界大会のパナマ戦で、大会史上最長の約94メートルの大ホームランを放ち、米メディアから「和製ベーブ・ルース」と絶賛された長打力は本物のようだ。 中学2年の時にスイングスピードを測ったら、ほとんどプロレベルの数字が出たという。 清宮の父親はラグビー・ヤマハ発動機ジュビロ監督の克幸氏、母親は慶應大学でゴルフ部主将だったというから、スポーツエリートである。 文春でスポーツ記者が、清宮のオーラのすごさをこう語っている。 「実は、私たち担当記者も彼に対してはなぜか敬語になってしまうんですよ。普通の高一には『どうだった?』とタメ口で聞くんですが、清宮には『どうでしたか?』と(笑)。いい大人たちが、彼の醸し出す大物感に屈しています」 現代では、元巨人の篠塚和典氏が清宮のバッティングをこう解説する。 「まず、構えたときのバットの位置が良い。左肘を高く上げているので、力強いスイングにつながっています。それに、インパクトの瞬間も良いですね。右肘が締まっているから、きちんとバットのヘッドが走っている。ただ、まだ上体の力で打っている印象なので、もっと下半身の力を使って打ってほしい。とはいえ、まだまだ伸びしろがあるということ。天性のパワーに技術がつけば、とんでもないバッターになりますよ」 原辰徳、清原和博、松井秀樹、高橋由伸、中田翔など高校1年の夏に甲子園に出場した選手たちは、プロ入り後もすぐにチームの主軸として活躍している。 身長184cm体重97kgの右投げ左打ちに期待が高まる。 ポストでは、この父にしてこの息子あり。父親・克幸氏について詳しく伝えている。克幸氏は早稲田のラグビー部のナンバーエイトとして2年生で日本選手権優勝、主将を務めた4年生で全国大学選手権優勝、卒業後はサントリーの主力として活躍した。 引退後の01年には、当時低迷していた母校・早稲田の監督に就任して3度の大学選手権優勝に導き、その後も社会人のサントリー、ヤマハの監督として優勝を果たすなど名将として知られている。 父親も「ビッグマウス」で学生時代から注目を浴びてきたそうだ。当時から克幸氏を取材してきたラグビージャーナリストの村上晃一氏が、こう語る。 「87年12月の『雪の早明戦』として今もファンの脳裏に刻まれる伝説の試合は重量フォワードを擁する明治が圧倒的有利。しかし、克幸氏は『明治のフォワードに破壊力はない、勝てますよ』と自信に溢れていた。実際、明治のラスト間際の猛攻をしのぎ早稲田が勝った」 早稲田の監督時代には就任1年目の01年、それまで全く歯が立たなかった慶応を相手に「30点差で勝つ」と宣言して、本当に33点差をつけて勝利したのである。 そして「これぞ清宮」という発言が03年4月、日本代表レベルでも勝つのが困難とされたニュージーランド学生代表に早大が勝利したときの発言だ。 記者会見場に入った監督の克幸氏は開口一番、報道陣に向かってこう言った。 「あれェ、(祝福の)拍手がないんですけど? 僕たち、すごいことをやったはずなんですけどね?」 この父親の「ビッグマウス」を受け継いだ清宮もなかなか物怖じしない発言で知られるが、それは彼がまだ挫折を知らないからだと指摘するスポーツ紙記者もいるようだ。 「メディアはまだ清宮ジュニアの実力を様子見している。真価が問われるのは甲子園で清原や松井のように怪物ぶりを発揮できるかどうか。今はまだマスコミに悪口を書かれていませんが、今後の野球人生でプロになればスランプやスキャンダルも経験する。自分に不都合なことを書かれて叩かれても今のように明るく振る舞えれば、本物のスーパースターでしょう」 幸太郎は「自分はまだ清宮ジュニア」、これから「清宮幸太郎になっていつか(父を)追い抜きたい」とコメントしているようだが、その意気やよしだ。 甲子園で「超大物」と騒がれたが、その後消えていった選手は数多くいる。8月6日から始まる甲子園でじっくり清宮のバッティングを見てみようではないか。今年の甲子園は弱小混戦のプロ野球より盛り上がりそうだ。 ポストはこのところ現代のお株を奪うかのように、株の値上がりを煽る記事が多いが、今週は「日本郵政株でひと儲けしよう」という記事を巻頭でやっている。 NTT株が上場した時、売り出し価格は119万7000円だったが、新規株は160万円の初値が付き、2カ月後には318万円まで高騰した。 市場の起爆剤として今秋予定されているのが日本郵政グループ3社の大型IPO(新規上場)である。 日本郵政とゆうちょ銀行、かんぽ生命保険を同時上場させる試みは、今年6月30日に東証に上場の本申請を終えているそうだから、通常は申請から承認まで3~4カ月ほどかかることから、10月にも上場すると見られているそうである。 グループの稼ぎ頭であるゆうちょ銀行の預金残高は166兆円で、メガバンクトップの三菱東京UFJ銀行を約50兆円上回るそうだ。 純資産で見ると、郵政グループの約15兆円に対し、当時のNTTは約11兆円と、これまた巨大だ。 また、当時165万株のNTT株に群がった個人投資家の約3割は株式投資の初心者だったといわれる。 では、夢よもう一度。21世紀最大のIPOとなる日本郵政株はどうすれば入手できるのか? どの証券会社でもいいというわけではないと、ポストは言う。 財務省理財局政府出資室の担当者は、こう説明する。 「野村證券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ゴールドマン・サックス証券.JPモルガン証券の4社を中心に、大和証券やみずほ証券、SMBC日興証券など11社が主幹事証券会社となり、その下に(数十社規模の)他の証券会社がシンジケート団を構成して引き受ける予定です」 このシンジケート団に入る引き受け証券会社でなければ、IPO株を取り扱えないのだそうだ。この時注意しなければならないのは、人気銘柄は仮条件価格帯の上限価格で決まることが多いので、上限価格で申し込むことだという。 東京IPO編集長の西堀敬氏は、こう指摘する。 「大手では1億円以上の残高を有するような大口顧客が優先されるため、小口顧客や新参者はなかなか食い込めない。最近ではネット証券が引き受け証券会社に名を連ねるようになり、その多くは1人1口しか申し込めない完全抽選なので、初心者ならネット証券で片っ端から申し込むほうが取得できる確率は高い。意外な狙い目は、対面営業主体の中小証券会社。今回の主幹事でもある岡三証券や東海東京証券のような準大手以下の中小では、取引先の拡大を目指して新規取引でも融通してくれる場合があります」 上場承認が発表されてから1カ月ほどの間にブックビルディング(申し込み)が実施されるので、それから口座開設しても間に合わない。10月上場なら9月後半に上場承認となるので、遅くとも9月の連休前までに口座開設を済ませておいた方がいいと西堀氏はいう。 「政府にとって日本郵政グループの上場は個人投資家の裾野を広げるチャンスでもある。各社30万円前後にして100万円枠に抑える価格設定はあり得る。IPO投資の醍醐味は公募価格を大きく上回る初値で売ることだが、これに関しては『何しろ規模が大きいので公募価格と同値か、せいぜい数%の上昇で、初値で大きなリターンは望みくい』と見る市場関係者がほとんどだ」(ポスト) だが、日本郵政株には市場の論理を超えた力が働くことにも留意する必要があるとポストは言う。財務省関係者も、こう語っている。 「郵政株の売却益のうち4兆円は復興財源確保法に基づき、東日本大震災の復興財源に充てられる。第1次放出後に値が下がり、第2次放出以降に買い手がつかなければその計画が狂う。国が最大の上場益を得るために、政策的に高値に誘導する可能性は否定できない」 当たるも八卦、当たらぬは株。私は買う気はないが。 お次は第3位。これもポスト。安保法案反対のデモ隊の中に、創価学会のシンボルである「三色旗」を掲げる人が目立ってきたという。旗には、こんな言葉が書かれているそうだ。 「バイバイ公明党」 「人間革命 読み直せ」 創価学会員たちは、安保法案に賛成する公明党に反旗を翻し始めたのだ。 7月28日に日比谷で行われた反安倍政権集会に、三色旗を掲げて参加した学会員の話を聞いたという。 「私は親の代からの創価学会2世で、生まれた時からずっと反戦平和、憲法九条の遵守という池田大作先生の教えを学んできました。デモに参加して自分の考えを訴えるようになったのは、今回が初めてです。これまでは公明党のいうことは正しいと思ってきたのですが、昨年の集団的自衛権の憲法解釈変更の閣議決定の報道に触れるうちに、“何かおかしいな”と思い、いろいろ勉強するようになって、今の公明党のおかしさに気付いたのです」 創価学会が反安倍首相に舵を切ったのは、7月1日に発売された創価学会言論部の機関誌をルーツとする月刊誌「第三文明」(8月号)に、安保法案の違憲性を指摘する首都大学東京大学院准教授で憲法学者の木村草太氏の次のようなインタビューが載ったことでもわかるという。 「(政府は)かなり恐ろしい議論を進めていることを自覚するべきです」 「公明党の皆さんには、今こそ原点に立ち戻っていただきたく思います」 これは「創価学会本部が法案反対への理論武装を開始した表れではないか」と自民党議員や政界に衝撃を与えているというのだ。今ごろになってという思いはあるが、過ちを改めるに遅すぎることはない。公明党結党の原点を思い出せ! AERAが、翁長雄志沖縄県知事と佐藤優氏との対談を掲載している。朝日新聞でも報じたように、翁長知事の発言に見るべきものがある。 「佐藤 辺野古新基地をめぐる沖縄県の埋め立て承認について、県の第三者委員会は、報告で『(法的)瑕疵があった』との結論を出しました。昨日(7月29日)の朝日新聞社主催のシンポジウムで、知事は承認取り消しを示唆されました。方向性はそれ以外にないと思います。 翁長 そうですね、あとはタイミングですね。タイミングはいろいろ聞かれますが、それだけは言うわけにはいかない。私が言わないので、迷いがあると考える人もいますが、結果が出れば分かります。先を見通した話は一切できませんが、国は突然何をするか分からないので、じっくり横目でにらみながら、即応態勢でやっていきます。 (中略) 佐藤 訪米の手応えは、どこで最も感じましたか。(中略) 翁長 ハワイでは沖縄出身の人たちの愛情に接しました。私の心の支えになりましたが、日米両政府を動かすまではいきません。(中略) 今回、日本大使館のメモが、自分の訪問先全部に渡っていたと感じました。お会いした上院議員、下院議員がまったく同じ文章を読み上げ、『辺野古が唯一の選択肢』から話が始まるのです。日本の駐米大使は『アメリカの反応も同じだったでしょ』という話を私にしていました。ケネディ駐日大使との会談のときも、予定の30分に近づいたので失礼しようとしたら、『ちょっと待って』と、慌ててその文章を読み上げられました。 佐藤 今回の訪米についての情報開示を、外務省に請求するといいですよ。公電に何を書いたのか、沖縄は沖縄のことを知る権利がある。 翁長 わかりました。早速検討しましょう」 沖縄が中国に操られているという見方があるがという佐藤の問いに、 「翁長 歴史的に中国が沖縄に危害を加えたことは一度もありません。沖縄が苦しんだのは薩摩に併合されてからです」 さらに翁長知事は、日本人へこう警告する。 「翁長 今年5月17日の県民大会で、私が最後に話したのは『日本の独立が神話であると言われないようにしてください』ということ。アジア諸国から、日本と交渉するより米国と交渉したほうが早いと思われています。これでアジアのリーダーになれるのか。経済力でしか尊敬を集められない。大変さびしいアジアとの関係です」 佐藤も、本土の人間にこう突き付ける。 「佐藤 重要なのは独立ではなく、自己決定権の確立です。我々の運命は我々が決める。いまの時点では、沖縄は日本の一員であることを選択していますが、沖縄を犠牲にしてまで日本のために働けとなると、これは話が別。そういうことはできません。自己決定権の確立が独立という結論に至るかどうかは、ひとえに本土側の対応にかかっている」 この欄でも何度か書いたように、沖縄から日本が変わっていくのだ。それを多くの本土人も、もちろん安倍首相も理解してはいないが、確実にその時は近づいている。 ということで、今週の第1位は新潮の記事。現役復帰の可能性は「ハーフハーフ」といってファンをやきもきさせていたフィギアスケートの女王・浅田真央(24)が、復帰を表明したのは5月18日のことだった。 明るく頑張り屋の彼女に、時折暗い影が差すのは、2011年12月に母の匡子さん(享年48)を早く亡くしたことがあるのだろうと思っていた。 だが、彼女の実父である敏治氏(56)の「女性暴行逮捕事件」のことも、彼女を悲しませているようだ。新潮がその一部始終を報じている。 敏治氏は、浅田が会見したわずか3日後に、交際相手の山中嘉子さん(58・仮名)を家に呼び入れたが、些細なことから口論になり、敏治氏が「振りかぶった平手を私の頭上に思い切り叩きつけたんです。痛くて、私が“何すんのよ!”と言うと、“うるせえんだよ!”と、今度は私の脇腹からお腹のあたりを2、3回突き蹴りしてきました」(嘉子さん) それからも顔や腹を蹴られ、髪を持って引きずり回されたそうだ。このままでは命が危ないと、彼女は洗面所に逃げて23時16分に110番通報した。 警官に付き添われて病院に救急搬送された嘉子さんは、名古屋の名東警察署で供述調書を作成、5月23日に勤務先の病院で敏治氏は逮捕された。 有名人の親というのも大変である。「嵐」の櫻井翔の父親が総務省の事務次官になったが、スポーツ紙などでは「櫻井の父親が次官に」と、まるで人気者の息子がいたから出世できたかのような騒ぎになっている。 事件が明るみに出て、敏治氏の過去も白日の下にさらされてしまった。彼は若い頃ホストクラブを経営していたそうだが、その前は暴走族で鳴らしていたと先輩ホストが明かしている。 「18歳のころホストを始めましたが、ルックスはいいし、性格は温厚。歌もうまいので、むちゃくちゃ女にモテたね。(中略)27歳ぐらいでナンバーワンになった」 匡子さんとは客とホストという関係で「できちゃった婚」して真央の姉の舞が生まれたという。 敏治氏は30前後に独立して「カーネギー」という店を出す。 しかし、真央が生まれたころから夫の女性問題でもめるようになる。また、店のほうも左前になり、離婚の話をしていたところ匡子さんが病気になり立ち消えになったそうだ。 匡子さんが亡くなってからは、敏治氏が真央を練習に送っていく姿がよく見られたという。だが、父親の女性問題で苦労していた母親を見て育った娘2人は、父親との距離を遠ざけていったようだ。 真央や舞の所属事務所から月50万円渡されていたが、13年になって「真央は家を出るからパパはひとりでやって」と告げられ、おカネも月8万円に減らされてしまったそうだ。 嘉子さんの話によると、警察から「あいつは以前も同じことで3回捕まっている」と聞かされたという。真央はこの「トラブル」を乗り越え、再びリンクの上で女王の座を奪い返せるのか。頑張れ真央! と応援したくなるではないか。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」8/6号 中吊広告より
「書き出しはいいが、読後感はイマイチ……」元名物編集長が又吉直樹『火花』を斬る!
今週の注目記事 第1位 「安倍が怖れる『天皇談話』のあの“お言葉”」(「週刊ポスト」8/7号) 第2位 「『株主代表訴訟』対策か 東芝前社長 自宅を妻に生前贈与」(「週刊現代」8/8号) 第3位 「〈新聞は報じなかった白紙撤回の水面下!〉法螺と二枚舌の『新国立競技場』」(「週刊新潮」7/30号) 第4位 「元慰安婦が実名告白『韓国政府も日本とちゃんと話し合いなさい』」(「週刊文春」7/30号) 第5位 「『自治会長』を背後から刺した『17歳強殺犯』の育ち方」(「週刊新潮」7/30号) 第6位 「山口組侠たちが詠んだ『短歌・俳句』意地と哀愁」(「アサヒ芸能」7/30号) 第7位「脳で治す腰痛治療革命!」(「週刊ポスト」8/7号) 第8位「両親・恩師・親友が語る 又吉直樹『火花』の原点」(「週刊文春」7/30号) 第9位 「『ドクター秋津』のがんになるのはどっち?」(「週刊新潮」7/30号) 番外 現代とポスト SEX記事の勝者はどっちだ! まずは、現代とポストのグラビアを見ていこう。現代は「人気放送作家・鈴木おさむの話題番組に出演中! 7人のドラマ美女」と「大竹省二が撮った女たち」。鈴木おさむという人がわからないから、女の子たちを見ても興趣は半減する。大竹省二さんのほうは、五月みどり、金沢明子、麻倉未稀の3人。いま見ると、五月みどりというのはセックスの女神だね。今もなかなかきれいなおばあちゃんだけだど。 おまけの袋とじは「小出広美 美魔女ヌード」。昔アイドルだったらしいが、あまり覚えていない。身体はなかなか。 ポストは、こちらも美魔女なのだろう、47歳の「翔田千里」のヌードと「40歳 デビュー20年で見せた華原朋美『秘密のボディ』」。華原のセクシーポーズは、ファンなら垂涎だろう。今週のグラビアは引き分け。 記事のほうは、質量ともにポストが圧勝だ。なにしろ「大ヒンシュクでも本誌は続けます 死ぬまでSEX したことないこと、してみたい」と開き直って8ページ。 現代のほうは、よくある同窓会で再会して「クラスのマドンナと夢のようなSEX」をするという体験告白。 ポストのほうは、第1部は体験談「え、こんなスゴイことをしていたの!? 女たちが楽しんでいた『男もうらやむSEX』」。第2部は願望「変態だと思わずに真剣に聞いてほしい『俺はこんなSEXがしてみたかった』」。第3部は新潮流「バカ売れラブグッズから映像革命まで最新技術を大紹介 したことないSEXは、ここまでできる」。 ここでは、第3部を紹介しよう。 バイアグラはもう古い。今は陰茎の亀頭部分に薬剤を注入して大きくする「亀頭増大法」というのがあるそうだ。 青山セレスクリニック理事長の元神賢太氏がこう解説する。 「注射する薬剤には今まで、ヒルアロン酸やコラーゲンが用いられてきましたが、これらは注射後6~12か月程度で体内に吸収されるため、せっかく大きくした鬼頭が萎んでしまいます。そこで近年主流になっているのが、鼻やアゴのプチ整形にも使われるパーフォームという薬剤。体内に吸収されにくく、一度施術すれば効果は半永久的に持続します」 パーフォームの硬さは、テニスボールに近いという。硬すぎず柔らかすぎず、鬼頭増強には最適だという。 お次は、「アインス」なるバイブレータがバカ売れしているそうだ。ドイツに本社をおくFunFactory社が13年1月に発売し、日本でも好調な売れ行きが続いているため、7月15日には同社のセールスマネージャー、トーマス・ボーダイス氏が来日したというほどだという。 「アインスは同社が構想から3年の歳月をかけて開発したもので、単純なバイブレーションではなく、セックスにおける男性のピストン運動を再現した画期的な製品です」(トーマス・ボーダイス氏) 価格は2万5,920円とお高いが、なかなかの優れものだそうだ。 次は、6月にロサンゼルスで開催された世界最大規模のゲーム見本市でバーチャルリアリティ(仮想現実)技術を用いたディスプレイが大きな注目を集めた。 そんな最新技術を、スマホを使ってお手軽に体験できる「ハコスマ」と呼ばれる画期的な装置がある。 AV業界がその新技術を早速活用して、専用のエロ動画を制作し始めたそうだ。その代表格である「エロスハウス」の動画を、「ハコスマ」を使って視聴してみた。10人ものカップルのSEXシーンを、自分も参加しているような没入感で見られるそうだ。 お次は、コンピューターで作られた世界に自分自身が飛び込むVR(仮想現実)に対し、現実の世界と過去の映像を混同させることで実在しない人や物が目の前にあると錯覚させるSR(代替現実)という技術があるという。それをビジネスに生かそうとしているのは、オナニーグッズメーカーのTENGAである。 まず、ヘッドマウントディスプレーを装着して椅子に座る。目の前に女性が立っているのが見える。すると女性は記者の後ろに回り込んで一度視界から消え、再び目の前に戻ってきた。次に女性は突然服を脱ぎはじめ、美しい乳房を露わに。「触っていいよ」といわれ、前方に手を伸ばすが、そこには女性がいなかった……。 同社の取締役の松浦隆氏が語る。 「いま構想しているのは、ビデオボックス事業です。例えば、受付のきれいな女性に個室の中に案内されて、ヘッドマウントディスプレーを装着する。女性はいったん部屋から出ていく。再び戻ってきた女性が裸になってTENGAの製品でオナニーを手伝ってくれる。でも部屋に戻ってきた女性は映像で、実際は男性スタッフがオナニーを手伝っている、なんてことも可能なんです。一度現実の女性を見せているからこそ、映像で脳を錯覚させることができる。何年先になるかわかりませんが、いろんなビジネスを模索中です」 これからは男も女もリアルなのはいらなくなって、仮想空間で満足できる時代になりそうだ。私のような古い人間には寂しい気がしてならないのだが。 今週の第9位。先週に引き続き「がんになるのはどっち?」をやっている新潮を紹介しよう。 まずは「紫外線防止で『日傘をさす人』と『日焼け止めを塗る人』、皮膚がんになるのはどっち?」。日傘はいいが、日焼け止めクリームには、それ自体に皮膚がんを引き起こす成分「酸化チタン」が含まれていて、これが紫外線に反応して身体に猛毒な活性酸素を発生させるから、これの含まれていないものを買うべきだという。 では「自慰行為が習慣の男性」と「日々、禁欲的な男性」ではどうか。オーストラリアの研究者の研究で、定期的に自慰行為を行う男性は前立腺がんを防ぐことができるという結果が出ているという。 1週間に5回以上射精している男性は、そうでない男性に比べて、将来的に前立腺がんになる危険性が3分の1だというのだ。あなたも週5回、射精してみます? 遺伝性の高いがんは「大腸がん」「乳がん」「前立腺がん」だそうだから、親兄弟に前立腺がんがいる人は、せっせとセックスに励むことが「予防」になるということか。 幸い、私の親族に前立腺がんはいないようだから「死ぬまでセックス」しなくてもいいようだが、嬉しいようなちょっと寂しいような……。 さて、お笑い芸人・又吉直樹がアレヨアレヨという間に芥川賞を取ってしまった。私は読んでいなかったので言う資格はなかったが、正直、まさか取るとは思わなかった。 芥川賞は「新人賞」だから、ポッと出の作家でも取ることはあるのだが、今回はもう一作書かせてからだろうと思っていた。 だが、出版界は長引く不況で堪え性がなくなってしまったのかもしれない。話題先行、売れるものがあれば飛びついてしまう。 お笑い芸人としてもそこそこの売れっ子の又吉が芥川賞を取れば、8月に出る芥川賞が掲載される文藝春秋も売れるし、単行本も200万部いくかもしれない。 それにもう一つの芥川賞、羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』も文藝春秋だから、こんな美味しいことはないはずだ。 今週の文春でも、巻頭から又吉特集を組んでいるが、失礼だが自社のパブ記事だから、ここでは紹介しない。 とまあ、こんな邪推をしながら又吉の『火花』をあまり期待せずに読んでみた。だが、いきなり初っぱなの文章で、息を呑んだ。 「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい日差しの名残を夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている。沿道の脇にある小さな空間に、裏返しされた黄色いビニールケースがいくつか並べられ、その上にベニヤ板を数枚重ねただけの簡易な舞台の上で、僕達は花火大会の会場を目指して歩いて行く人たちに向けて漫才を披露していた」 書き出しにこそ、神は宿る。売れない漫才師が花火大会の余興に呼ばれ、粗末な台の上で漫才らしきものを大声でやるが、花火に急ぐ人たちは足を止めてくれない。 芸人とその世界が持つ不条理が、これから描かれるであろう悲哀と破局を予感させる書き出しである。 又吉の分身である徳永と、彼が漫才師として尊敬する先輩神谷との関係を中心に話は展開する。売れない芸人のやり切れなさや、相方との行き違いなどのエピソードはあるが、全体を貫いているのは全身漫才師として生きようとする神谷の苦悩と狂気である。 又吉の考える「漫才論」も、そこここに散りばめられる。たとえば、こういう記述がある。 「必要がないことを長い時間をかけてやり続けることは怖いだろう? 一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避することだ。臆病でも、勘違いでも、救いようのない馬鹿でもいい、リスクだらけの舞台に立ち、常識を覆すことに全力で挑める者だけが漫才師になれるのだ」 だが、読後感は残念ながら、いい小説を読んだ満足感からは遠いものだった。売れない芸人としての悲哀も、神谷の狂気も、私にはさほどのものとは思われなかった。第一、徳永や神谷の「芸」も、私にはおかしくもなんともなかった。これでは、漫才師としては売れないだろうな。そう思わざるを得なかった。 本を読んだ後、YouTubeでピースのコントを何本か見てみた。私にはクスリとも笑えなかった。もっとも、私にとっての漫才は横山やすし、西川きよしで終わっているから、わからない私のほうが悪いのかもしれない。 海援隊の武田鉄矢をもう少し暗くしたような又吉の顔は、すでに作家の顔である。 太宰治が好きで、太宰忌(桜桃忌)には毎年、追悼の大宰ナイトをやっているそうだから、気分も生き方もすでにして作家なのであろう。 小説の中の徳永は、漫才から足を洗ってしまう。又吉もそうなるのではないか。 彼が大成するかはわからない。芥川賞というのは新人賞だから、受賞一作だけで消えていった者も多くいる。 気になるのは、あの若さで抱え込んでいる闇の深さのようなものである。太宰は38歳にして玉川上水に身を投げた。年は違うが、私が好きだった桂枝雀も自死してしまった。又吉の持つ暗さが、格好付けだけならいいが。 又吉の「真価」は、これから書くものを何作か読まなくてはなんとも評価ができない。それが私の『火花』評である。 ところで、腰痛で悩んでいる人は多いだろう。実に2,800万人もの人が苦しんでいるとポストは書いている。 先日の『NHKスペシャル』で、腰痛を扱ったものが評判だという。腰痛のメカニズムを知ればたちどころに痛みが消えるというのだが、本当か。 メリーランド大学助教授のデイヴィッド・セミノウィッツ博士に話を聞いたところ、こう説明してくれたという。 「脳内にあるDLPFC(背外側前頭前野)と呼ばれる人間の判断や意欲などを司っている部分は、脳内で作られた『痛い』というシグナルを鎮める役割を果たします。慢性腰痛を抱える患者の脳は、この部分の体積が減っていた(小さくなっていた)のです。これによって脳の構造の変化と痛みが関係していることがわかりました」 そのため、いたって手軽な運動で45%の人の痛みが改善するというのだ。お尻に両手を当てて息を吐きながら背中をゆっくり反らす。この姿勢で3秒間。ひざはできるだけ伸ばす。これだけの体操を一日数回やるだけで、ギックリ腰がなくなり、腰の痛みもなくなるというのだ。私もこれからやってみよう。 このところ週刊誌は軒並み「夏枯れ」だから、私好みのアサ芸「菱の侠(おとこ)たちが『短歌・俳句』に込めた意地と哀愁」を取り上げてみる。 司忍山口組六代目の肝いりで創刊された山口組の機関誌(いわば社内報)『山口組新報』に掲載された、傘下組員からの投稿による俳句や短歌を紹介している。 「厳寒に 堪えて芽を出す 蕗の薹」 「我が道を 行けよと燃ゆる 吾亦紅」 警察の包囲網が狭まる中、組員たちの苦悩が出ていてジンとくる? 「刻まれし 墓石に思う 烈人の 春に吹かれし 一筋の道」 「秋晴れに 真っ直ぐ咲いた彼岸花 我生き様も かくありたけり」 次の句は刑務所に入っている仲間を思って詠んだものだという。 「彼の為に 残したるかの 柿ひとつ」 先の又吉直樹が俳人・堀本裕樹に俳句について教えを請う『芸人と俳人』(集英社)がおもしろい。いくつか又吉の句も載っているが、この人の感性のよさを窺わせる。 「銀杏をポッケに入れた報い」 「激情や 栞の如き 夜這星」 「夏の蝶はははと笑い飛びにけり」 ところで、評論家で哲学者の鶴見俊輔さんが亡くなった。93歳だった。母方の祖父は政治家の後藤新平。1938年に渡米してハーバード大学哲学科に入学したが、日米開戦後の42年3月に無政府主義者の容疑で逮捕され、戦時交換船で帰国した。 戦後、丸山真男らと『思想の科学』を創刊。60年5月、新日米安全保障条約強行採決に抗議して東京工大を辞職し、翌年、同志社大教授となる。 大学紛争下の70年に辞職。作家の小田実らと米国のベトナム戦争に反対する「ベ平連」(ベトナムに平和を!市民連合)運動を展開した。 私の周りには、鶴見さんに私淑する友人が多くいる。亡くなった中川六平、アメリカ国籍を取って向こうに住んでいる室謙二。六平さんは鶴見さんの「言葉」をまとめる本を書いている途中で死んでしまった。室さんは、鶴見さんのビデオをいくつも持っているはずだ。 2人とも「ベ平連」つながりである。今のような息苦しい時代にこそ、鶴見さんのような人が必要なのに、次々に世を去って行く。残されたわれわれでできることをやらなければ、あの世で鶴見さんたちに顔向けができない。 このところ「人を殺してみたい」というだけで、なんの関係もない人間を殺す犯罪が増えている。少年A症候群とでもいうのだろうか。 愛知県日進市で65歳の男性を背後からナイフで刺して殺した17歳の県立高校3年のケースもそうだ。新潮によれば「身を守ろうとしたときにできる“防御創”がほとんどない。だから、抵抗する間もなく殺害されたと捜査関係者はみています」(全国紙社会部デスク)。 犯行の後、6,000円の入ったショルダーバックを奪い、近くの公園で返り血を浴びた身体やシャツを洗い流したそうだ。 憎しみもない行きずりの人間を、こうも残酷に殺せるものなのか。この少年の両親は幼い頃に離婚し、おじいちゃんとおばあちゃんに引き取られたが、大事に育てられたそうだ。 学校では普通の生徒だったが、ネットでサバイバルナイフを購入し、人の殺し方に興味があると同級生に話していたという。 何がきっかけで、そうしたものに興味を覚えたのかはわからない。少年は人を殺してから捕まるまで、いつもと変わらず学校へ行っていたそうだ。 良心の呵責もなしに衝動的に人を殺す子どもたちの増加は、この国の将来への不安を示す予兆の一つなのかもしれない。 文春が韓国の元慰安婦の実名告白を掲載している。読んでみたら、失礼ながら“真っ当”な記事である。この李容沫さんは、これまでもメディアに出て日本政府を批判してきたが、ここへきて身内である韓国の支援団体や韓国政府を批判していると、勇躍、文春の記者は韓国・大邱市の郊外に飛んだ。 彼女の言い分は、戦後日本からの経済援助で経済発展してきた韓国政府が、慰安婦問題を解決するために日本とちゃんと話し合って、積極的にやってほしいというのである。 「ハルモニたちが生きているうちに、両国政府がきちんと話し合って、早く平和的に解決しないとダメなのです」(李さん) その通りである。この中で、彼女は数えで16歳のある夜、日本の軍服を着た男女に拉致され、大連に連れて行かれて暴行された後、台湾の新竹の慰安所で働かされたと話している。これが「軍の強制」でなくてなんと言おう。 安倍首相が本当に日韓関係をなんとかしたいのなら、慰安婦問題について朴槿恵大統領とすぐに会うべきである。 先日、ピン芸人・松本ヒロ(元「ザ・ニュースペーパー」。1998年11月から独立)の舞台を見に行った。立川談志さんにかわいがられ、いまは反安倍政権の旗手として引っ張りだこである。 そこで、森喜朗元総理の有名な「恥ずかしい英語力」のコントをやり、バカ受けしていた。総理時代、森がクリントン大統領(当時)に会いに行ったとき、「How are you?」というべきところを「Who are you?」といってしまった。驚いたのはクリントン。だが、とっさのユーモアで「I'm Hillary's husband」と答えたら、森は「Me too」。これには、クリントンも怒り狂った。 森氏は、このエピソードはねつ造だと言っているようだ。だが、現役時代は「ノミの心臓、サメの脳みそ」と揶揄され、いまは永田町の「老害」といわれる森氏のことだからありえると、皆が思うのは彼の「不徳」のいたすところであろう。 この“困った老害チャン”が、再び「新国立競技場問題」でクローズアップされている。 当初、1,300億円程度と考えられていた新国立建設費が2,500億円以上にまで膨らんだのは、森氏が強引に東京五輪の前年に開催されるラグビーW杯を新国立で行うよう推し進めたためだと“戦犯”扱いされているのである。 新潮は、安保法案の強行採決で「内閣支持率が滝のように落ち込んでいる」(新潮)安倍首相が危機感を持ち、新国立建設計画をすべて白紙に戻すことを発表したが、森氏を説得する会談では、ひたすら懇願するばかりだったと報じている。 「この場では安倍総理と森氏が約30分、下村氏(文科相=筆者注)と遠藤氏(五輪担当相=筆者注)を交えてさらに1時間の話し合いが持たれました。安倍総理はA4のメモを示すと、ひたすら“申し訳ない”と謝るばかりだったそうです」(首相官邸関係者) 安倍の祖父・岸信介を尊敬しているという森氏は、計画見直しをひたすら“お願いする”安倍の言い分を飲まざるを得なかったのだろう。 会談後、森氏はテレビに出演して「生カキがドロッとたれたみたいで、僕はもともとあのスタイルは嫌でした。見直しはしたほうがいい」と言い出しているが、本心ではないだろう。 安倍首相は1,600億円程度に建設費を圧縮すると言っているが、そうは問屋が卸しそうにない。 着工前段階のデザインや設計などの契約が計約59億円に上ることが明らかになったほか、新デザイン選定や工期の短縮などで、またぞろ当初予算がどんどん膨らんでいくことが予想される。 新潮よれば、この奇っ怪なデザインをしたザハ・ハディド女史に対して、事前になんの連絡もしていなかったという。ザハ女史にはすでに約13億円が支払われているが、今回のことで彼女の評判が落ちる可能性があり、そうなれば彼女が「建築家としての名誉を著しく傷つけられた」として慰謝料請求してきてもおかしくないと、東京電機大学の今川憲英教授が言っている。そうなれば、慰謝料だけで最大100億円ということもあり得るというのである。 さて、大企業・東芝が揺れている。田中久雄社長が辞任することになったが、現代は、田中氏に重大な疑惑ありと報じている。 田中社長が会見で語った内容を要約すれば、全社的に不適切な会計処理が行われていたから、会社のトップとして責任を取って辞任するが、自分は不正に手を染めたという認識はない。田中社長は、そんな自己弁護を会見で言い続けたのである。 現代によれば、それは巨額の損害賠償訴訟に備えて今から「自分は無実」と予防線を張っていたに違いないというのである。 今後、東芝経営陣は2種類の損害賠償請求訴訟を提訴される可能性があるという。1つは、有価証券報告書に虚偽記載がされていたために株価が下落し損害を被ったとして、株主が会社や経営陣に損害賠償を求めるというもの。 もう1つが株主代表訴訟。こちらは、会社に与えた損害を会社側が経営陣に請求しない場合、株主が代わりに損害賠償請求を提訴するもの。 しかし現代によると、田中社長は今回の不正会計問題が公になる前に、自らが所有する自宅マンションの所有権を移転しているというのだ。 「田中氏が横浜市内の自宅マンションを贈与という形で所有権移転したのは、今年3月7日のこと。97年に新築で購入した、約70平米の部屋である」(現代) 贈与相手は、この部屋に田中氏とともに住む田中姓の女性であるというから、贈与相手は妻と見るのが自然であろう。 SESC(証券等取引監視委員会)の指摘を受けて、東芝は社内で自己調査を開始したが、そんな最中に田中氏は自宅マンションを贈与していたことになるのだ。 第三者委員会の上田廣一氏は元東京高検検事長。その彼が、 「日本を代表する大手の会社がこんなことを組織的にやっていたということに衝撃を受けた」 と、記者会見で慨嘆した。経済ジャーナリストの町田徹氏はこう難じている。 「検察が出ていって、この粉飾に落とし前をつける。刑事責任を追及すべきです。東芝がナマぬるい処分で終われば、国策企業は守られるということになるので問題です。刑事責任を追及すべきは、退任を発表した歴代3社長だけではありません。組織的な粉飾を行っていたわけですから、粉飾に関わった部長以上、執行役員、カンパニー社長まで全員を対象にすべきです」 膿をどこまで出せるかが、今後の東芝を占う上で試金石になるはずだ。 さて、今週の第1位はポストの「安倍首相 vs 天皇」の記事。 8月に出される戦後70年の区切りの安倍首相の「談話」だが、6月下旬には首相自らが戦後70年談話を閣議決定しない方針を明らかにした。戦後50年の村山談話、戦後60年の小泉談話は閣議決定され、8月15日に発表されたのにである。 ポストは、安倍首相は何かを恐れている。それは安倍談話を覆しかねない「もう一つの戦後70年談話」なのだというのだ。 安倍首相が歴史認識の転換を行う内容の70年談話を出した場合、全国戦没者追悼式とは別に、天皇の特別な「戦後70年のお言葉」が発表されるという情報が流れているというのだ。 自民党幹部がこう語る。 「終戦記念日に陛下が先の大戦についてメッセージをお出しになるのではないかという情報は5月頃から流れている。陛下は先帝(昭和天皇)から、先の大戦で軍部の独走を阻止できなかった無念の思いや多大な戦死者と民間人犠牲者を出したことへのつらいお気持ちを受け継がれている。万が一、お言葉の中で首相談話から省いたアジア諸国の戦争被害に対する思いが述べられれば、安倍首相は国際的、国内的に体面を失うだけでは済まない」 今年の1月には、新年の「ご感想」で、軍部独走のきっかけとなった「満州事変」を上げて、「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」と語り、4月には、体調不良を押して日米の激戦の舞台となったパラオを訪問している。 ポストによれば、特に官邸を仰天させたのは、6月3日に国賓として来日したアキノ・フィリピン大統領の宮中晩餐会で天皇が述べた次の「お言葉」だったという。 「先の大戦においては、日米間の熾烈な戦闘が貴国の国内で行われ、この戦いにより、多くの貴国民の命が失われました。このことは私ども日本人が深い痛恨の心と共に、長く忘れてはならないことであり、とりわけ戦後70年を迎える本年、当時の犠牲者へ深く哀悼の意を表します」 宮内庁関係者もこう話す。 「陛下の言葉に安倍総理は真っ青になったようだ。陛下は先の大戦を“侵略”ととらえ、お詫びする気持ちが込められていると受け止めたからだろう」 そこに、宮内庁側から二の矢が放たれたとポストは言う。 7月9日、宮内庁は昭和天皇の「玉音放送」の録音原盤と、終戦を決めた「御前会議」が開かれた皇居内の防空壕内部の写真と映像を8月上旬に公開する方針を明らかにしたのである。 天皇のご学友で、元共同通信の橋本明氏はこう見ているという。 「ほとんど知られていませんが、陛下は4月のパラオ訪問に出発する際、羽田空港に見送りに来た安倍首相を前にこう仰っています。 『(先の大戦では)激しい戦闘が行われ、いくつもの島で日本軍が玉砕しました。この度訪れるペリリュー島もその一つで、この戦いにおいて日本軍は約1万人、米軍は約1700人の戦死者を出しています。太平洋に浮かぶ美しい島々で、このような悲しい歴史があったことを、私どもは決して忘れてはならないと思います』。首相へご自身の思いを伝えたい気持ちが強かったのではないでしょうか」 しかし、日本国憲法で天皇は政治的な発言をしてはいけないとされている。そこで宮内庁は、その対策として14年3月31日に退官した竹崎博允・前最高裁長官を今年4月1日付で「宮内庁参与」に起用したというのである。 竹崎氏は、文字通り憲法の最高権威である。 「最高裁の前長官を参与にしたのは安保法制などについての憲法判断について意見をすぐ聞けるようにという配慮ではないか。そうした法律顧問がいれば、ご自身のお言葉として憲法上、どこまで踏み込めるのかという判断についても意見を求めることができる」(宮内庁関係者) 支持率が下がり続ける安倍首相だが、手負いの安倍を追い詰める最後の切り札が、8月に出される天皇の「お言葉」だとしたら、安倍首相は亡き祖父・岸信介になんと言って詫びるのであろうか。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」8/7号 中吊広告より
“過去”が表示されるのは人格権の侵害!? グーグルに「検索結果の削除」要請が急増中!
今週の注目記事 第1位 「『俺の過去をネットから消せ!』とグーグルにスゴむ人たち続出中」(「週刊ポスト」4/20号) 第2位 「公家の社風を一変させた『強烈相談役』の陰日向」(「週刊新潮」7/23号) 第3位 「最後の戦犯『森喜朗元総理』の利権とわがまま」(「週刊新潮」7/23号) 「安倍首相よ、まだ間に合う『新国立競技場』計画を即刻中止せよ!」(「週刊文春」7/23号) 第4位 「トヨタ役員だったから起訴猶予にする日本の検察が立派すぎる!」(「週刊新潮」7/23号) 第5位 「自公『壊憲』政権瓦解の道」(「週刊朝日」7/31号) 第6位 「歌舞伎町ぼったくりキャバクラVS.本誌記者」(「週刊ポスト」4/20号) 第7位 「『貴ノ浪』が命を落とした午前10時のラブホテル」(「週刊新潮」7/23号) 第8位 「自殺のSOS見落としでもクラスがかばった『女教師』」(「週刊新潮」7/23号) 「岩手中2いじめ自殺 村松亮君 過酷すぎる13年」(「週刊文春」7/23号) 第9位 「下流老人は死亡率3倍」(「週刊朝日」7/31号) 第10位 「がんになるのはどっち?」(「週刊新潮」7/23号) 番外 「復活宣言! ブチ抜き10ページ 死ぬまでSEX 60歳からの『明るい性生活』」(「週刊ポスト」4/20号) 今週はラインナップを見てもわかるように、週刊新潮が充実している。ところで、今週発売の週刊ポストから、編集長が三井直也氏から前編集長だった飯田昌宏氏に替わった。部数低迷に危機感を感じてのことであろう。 そして、いきなり「死ぬまでSEX 60歳からの『明るい性生活』」ときた。飯田編集長、よほどこの企画がお好きと見える。 ポストによれば「ヤンジー」、やんちゃなジジイがモテるというが、ホントかね? 「本誌恒例 超年上好き女子会開催! 私たち、ヤンジーたちのココに夢中です」「若い頃よりも活発なご同輩が語る成功体験『60過ぎてもまだ誘える、もっとできる』」。そのほかにも現役カリスマ男優が「生涯絶倫の秘訣」を語ったり、盛りだくさんである。 23年間で2万人超の男性を虜にした伝説の風俗嬢で、セックスカウンセラーの愛花さんが、シニア男性が身につけるべき「口説き」「前戯」「体位」の技法をアドバイスしているのを紹介しよう。 「若い女性がシニア男性と食事する利点は、普段は行けない高級なお店にスマートに連れて行ってもらえることです」(愛花さん) 要は、カネを出せということだ。 「『君を抱きたい』と正直な気持ちをぶつけてください。部屋の確保はOKが出てからでいい。事前に予約してあると、『やっぱりカラダ目当てなのか』と思われてしまいます。あくまで主導権は女性にあると心得てください」 部屋に入ったら、こうしろという。 「『何か飲もうか?』と勧めることで、一緒にいる時間を楽しみたいんだなと女性は受け止めます。数百円のコーヒーでもとても喜ぶはずです」 ホントかな? 「セックスはすべて男性がリードするつもりで。迷いを見せてはダメです」 「『色っぽいね』『君を独り占めできて嬉しいよ』など、歯が浮くようなセリフをいくらでも囁いてください。女性はそうした言葉で身を委ねたくなるものです」 「たいていの男性は正面から愛撫しますが、背面から抱きしめて背中やうなじにキスをしてください。背中には緊張を緩める副交感神経が走っているので、女性はリラックスできます」 「若い男性は胸とアソコだけを触って舐めてすぐ挿入するので、そのパターンしか知らない女性が多い。差別化を図るためにも、とにかく焦らしてください。それが、女性を本気モードへ押し上げます」 読んでいるだけで疲れるな。 ランクインはしなかった記事をいくつか紹介しよう。フライデーでちょっと気になったのは、NHK『ニュースウオッチ9』の前キャスターだった大越健介氏が「新潟県知事選に出馬」するという記事。泉田裕彦現知事を追い落とすために安倍首相が出すというのだが、もしこれが事実なら大越氏にはガッカリするが。 苦言。フライデーが政治や社会問題に誌面を割くのはいいが、写真誌本来の「役割」を忘れていないか、心配である。 新潮が、あの中川郁子代議士と門博文代議士が居酒屋で酒を酌み交わしている現場を隠し撮りし、ご丁寧に中川氏の短いスカートから伸びた足まで接写したグラビアを見て悔しいとは思わないのだろうか。 女性セブンではプロテニスプレーヤー・錦織圭(24)が都内の私立大学に通う女子大生(22)と、速攻の“ラブゲーム”に興じていたと報じている。焼肉を食べた後、錦織と彼女はホテルへ。滞在はおよそ4時間だったという。こうした張り込みスクープを見て、編集部は何も考えないのだろうか。 そういえば、文春で中川氏が、新潮で「生足」と書かれたことに「私、ストッキングはいてますし!」と訳のわからない反論をしている。こんな人間を国会議員にしておくことこそ、税金の無駄遣いである。 もう一本。先週号の新潮が、文春の記事にかみついていることを紹介した。66歳で亡くなった三笠宮寛仁殿下の奥さん、信子妃(60)が「寛仁殿下の家庭内暴力で長い療養生活を強いられた」と話したことは「ひどい嘘」(新潮)だと、寛仁殿下の長女・彬子女王(33)に語らせていた。 その文春が、「週刊新潮のひどい嘘」とかみつき返している。寛仁殿下の家庭内暴力は事実であり、それに加えて長女・彬子女王から信子妃に届けられる額が月10万円しかないことに触れないのはおかしいと反論。 そこには三笠宮家の当主争いが絡んでいるようだが、われわれ下々には尊いお方たちの争いごとは、わからないことばかりである。 新潮で秋津医院院長の秋津壽男氏が「がんになるのはどっち?」と解説している。ちと気になる記事である。 「アジの干物と苺のショートケーキ」。これは塩気が多いアジだと、私でもわかる。 「焦げた焼き魚とミディアムレアの牛ステーキ」ではどうか。これもステーキなど肉中心の食生活は大腸がんになりやすいというのはよく知られているから、難しくはない。 では「鉄分やβカロチンのサプリを摂る人と摂らない人は」どうだろう。βカロチンの抗がん作用は認められているそうだ。約4万人の男女を10年間にわたって調査したところ、カロチン濃度が高いほうががんになりにくいことがわかったという。 では、サプリとして摂取したときにはどうか。驚いたことに、摂った場合体内の酸化物質が増えて、細胞や遺伝子を傷つけがんを誘発することが判明したそうだ。 ほかにも「すい臓がんを少しでも早期発見したいときには、腫瘍マーカーかPET検査か」などの項目がある。気になる人は読んでみられるといい。 第9位。高齢者を4年間追跡調査した2012年の研究では、生活保護受けている、いわば下流老人は、年収250万円以上の上流老人と比べて最大で3.5倍も死亡率が高かったという。 がんになるリスクも下流老人のほうが高いという調査もあるそうだ。また、所得が低い人ほどうつ状態にも陥りやすい。 高齢者約3万3,000人を対象にした調査では、65~69歳では、最も低所得のグループは最も高所得のグループと比べて平均で5倍、女性で4.1倍うつ状態の人が多かった。 「1980年代中盤以降、日本人の所得格差は広がっており、経済協力開発機構(OECD)加盟の先進国のうち高いレベルにある。日本人の約16%が貧困状態にあると言われ、中でも66歳以上の下流老人は約19%に上る」(朝日) お金がないことが直接健康に影響する。食事やサービスを十分に受けられなかったり、医療機関の受診をためらったりするからだ。 朝日は「健康格差を生き抜くための6つの心がけ」というのを挙げている。 ・周囲の人とのつながりをつくる ・家族、職場、地域など3つ以上のつながりをつくる ・なるべく多様な人とゆるくつながる ・ストレスと上手につきあう ・健康に悪い生活習慣を改める ・健康を損なうのは自分が悪いと自己責任で片付けない 典型的下流老人である私は、おかげさまでここまでうつにもならずどうにか生きてきた。だが、昔、劇団四季の浅利慶太さんに言われたことがある。「元木君、60歳と70歳では全然違うよ」。確かに浅利さんは、70半ばになってから衰えが見え始めた。あと半年近くで、未知の70代に到達する。心配だ。 岩手県紫波郡矢巾町で、中学2年の村松亮君(13)がいじめに悩んだ末に列車に飛び込んで自殺した。このいじめ自殺で問われているのは、学校側はもちろんだが、担任の教師の責任である。 村松君たちは毎日、担任と「生活記録ノート」を交換しており、そこに村松君がいじめられていること、死にたいなどと書いていたのに、担任の女性教師は「元気を出して生活しよう。亮の笑顔は私の元気の源です」「明日からの研修たのしみにしましょうね」と「まともに取り合っているようには見えない」(新潮)ことを書き込んでいたそうだ。 この教師の評価は二通りあって、「熱心ないい先生」というものと「頑固で生徒の身になって考えてくれない」というものだ。 また文春によれば、村松君についてのこんな同級生の証言もある。 「たしかに、私たちから見ても、亮君はいじめられキャラみたいな人だから皆もいじっていた感じで、いじめというわけじゃなかった。(中略)私には仲良くしているように見えてたけどな。亮君が深く考えすぎたというのもあると思う」 私にも子どもの頃経験があるが、本人がいじめられていると深刻に感じていても、傍からはそうは見えないことはよくある。だが子どもの世界は狭いものだから、そこからどう逃げればいいのかわからず、そのことだけで頭がいっぱいになってしまう。 そうしたとき、周りにいる両親や教師たちがひと言声を掛けてくれれば救われる子どもも多いはずだ。こういうことが起きると、学校や教師の責任だ、親が子どものことを見ていないからだと、責任の押し付け合いが始まる。もういい加減にして、いじめの兆候があったらすぐに父母を巻き込んで対処することを徹底するしか救う術はないと思う。 お次も、気を吐いている新潮から。6月20日に43歳の若さで急逝した貴ノ浪こと音羽山親方の死が「大阪妻とのコトに及んでいたときに腹上死した」ものだとすっぱ抜いている。 そもそも音羽山親方は心臓に爆弾を抱えていて、04年に引退したのも「心臓が止まりかけての“ドクターストップ”によるもの」(相撲ベテラン記者)だったそうだ。 その彼が、午前10時からラブホで……。気をつけよう、暗い夜道と腹上死。 ポストによれば、東京・新宿の歌舞伎町で悪質なぼったくり被害が急増したのは昨年の秋頃だという。キャバクラなどで客が不当な高額料金を請求されたとする1~4月の110番通報は、昨年の同時期と比べて約10倍に膨れ上がっているそうだ。手口はどの店もほぼ同じだという。 客引きが「60分のセット料金が4000円ポッキリ」などと言葉巧みに客を誘い、ホステスのドリンク代が一杯8,000円、チャージが1人9万円などというセット料金以外の名目で料金を釣り上げる。警察を呼んでも「民事不介入」といって取り合ってくれないため、店側の法外な請求がまかり通っていた。 相次ぐ被害に、警視庁が重い腰を上げたのは5月下旬だという。悪質なケースについては都条例違反や恐喝など、さまざまな容疑で摘発を強化する緊急対策を始めたそうである。 「当局が把握していた約20ものぼったくり店のうち、13店舗を摘発。今は10店以下だ」とポストで捜査関係者が話している。 7月5日付の朝日新聞でも、同紙の記者がぼったくり店に潜入取材した記事が掲載されたが、「絶対に払わない」と宣言していた記者は、60分4000円と言われて入った店で約19万円を支払ってしまっている。同じ轍は踏むまいと、ポストの記者が潜入取材したのだが……。 記者が入店したのは、60分4000円というお決まりのフレーズで誘う客引きに案内された、雑居ビルの6階にある「G」という店だという。 席に着くと「女性を品定めしたい衝動を抑えて以下の項目をチェックした」という。 ・女性のドリンクの値段 1杯5000円以上なら、セット料金に含まれるハウスボトルを飲んでもらう ・テーブルチャージ 別途かかるなら店を出る ・メニュー表 都が定めたぼったくり防止条例によれば、料金は客が見える場所に提示しなければならない メニュー表の値段設定をくまなくチェックしたが、特に不審な点はなかったそうだ。あとはホステスたちの「ドリンクおねだり」をどう拒むかだと意気込む。しかし「ドリンクおねだり」を断り続けると、女性たちはほとんど口を開かなくなり、居心地が悪くなってきた。 30分が過ぎた頃に「会計をお願い」した。すると、店長を名乗る男性が持ってきたのは、何と15万円超の会計伝票だったという。明細には〈入会金10万円〉とあったそうだ。 「もちろん『聞いてないぞ!』と抵抗したが、店長は『入店時に伝えている。録音もある』という。彼がポケットから取り出したICレコーダーには、記者が入店し店員に案内される音声の中に、『入会金はお一人10万円になります』という店員の声が確かに入っていた。まったく聞き覚えがないので、記者に聞こえないようにICレコーダーに吹き込んだのだろう。『条例では事前に料金を提示しなければならない』と指摘すると、『お客様の目の前にあるじゃないですか』とメニュー表を指さした。黒革の厚いそのメニュー表は強力な磁石で貼りつけられた二枚式で、開くと入会金と、消費税を含めると48%(!)にもなる各種チャージ料が書かれていた」 記者がなお頑張ると、お決まりのセリフ。 「お前が払わなければ親族に払ってもらう。実家まで取り立てるぞ、ゴルァー」 記者には限界だったようだ。 「入店から2時間が経過した頃、『本当にカネがない』と懇願すると、チャージ料だけ値引きしてくれた。結局11万円ほどを支払って解放された」 警察が取り締まりを強化してもこのような店がなくならないのは、罰則が緩すぎるからだという。 「逮捕された後、客に15万円の示談金を払い、数日間拘束されただけで不起訴になった。店は一日200万円近い売り上げがあったから、15万円なんて痛くない。7月中に歌舞伎町に新しい店を出し、名古屋にも進出する予定です」 と、ぼったくり店の店長が話す。 青島克行弁護士がこうした場合の対策をこう話す。 「まず店員と交番に行くこと。ただし交番で助けてもらえないケースもある。東京弁護士会が設置した『ぼったくり被害110番』に電話すれば、2万5,000円で店舗と交渉してくれるので、その日はその費用だけで帰れます。また、証拠を残すためにICレコーダーやスマホの録音機能などを使って店員とのやりとりを録音しておいたほうがいいでしょう」 古くて新しい手口だが、この手の店は雰囲気でわかる。私の後輩も酔っ払ってこうした店に入り、そのまま眠ってしまった。起きたところ凄まれて10万円ほど払わされたが、これは入ったヤツが悪い。 安倍内閣が安保法制の強行採決をした。多くの国民が反対したにもかかわらずである。その後の世論調査では安倍内閣の支持率は30%台に落ちたが、私はもっと下がるはずだと思っていたから、正直失望した。 この問題について取り上げているのは見たところ週刊朝日だけだが、その扱いも通り一遍で、失礼だが中身がない。 自民党議員の「ホンネ」を聞いているところぐらいだろう。 「消費増税とは違い、安保法案は国民の生活に直接関わるものではない。すぐに自衛隊が派遣されるわけでもありません。時間が経てば国民の関心も薄れ、支持率も回復していくのではないか」(自民党中堅議員) 時が経てば国民の怒りも静まる──。われわれは、ハナからバカにされているのだ。 9月20日には自民党総裁選がある。安倍首相を脅かすライバルが不在で、これまでは無投票再選が濃厚といわれてきた。しかし、内閣支持率急落で一部議員からは石破地方創生相を推す声が出始めたというのだが、もし仮に石破茂がなっても、主は変われど中身変わらずであろう。 各界から怒りの声続々とある中では、元公明党副委員長だった二見伸明氏(80)の公明党批判が読むべきものだろう。 「公明党から『平和の党』という看板は完全に失われました。山口那津男代表をはじめとする執行部は、総退陣すべきです。山口代表が1990年に初当選したあと、私の議員事務所に来て、集団的自衛権について議論したことがあります。そのとき彼は、『集団的自衛権の行使は、長い間にわたって政府が違憲と判断してきた。それを解釈改憲で認めることはできない』と話していました。(中略)それがなぜ、安倍政権の解釈改憲に賛成するのか。いつ変節してしまったのか。まったく理解できません。今でも私と付き合いのある公明党の党員や支持者は、本心では全員が反対です。法案の意味を理解しようと思っても、意味がわからないからです。今こそ党員や支持者は、昨年7月の集団的自衛権の行使を認めた閣議決定から強行採決に至るまでの経緯を検証して、公明党執行部がどういう役割を果たしたかを総括すべきです。(中略)それに協力した公明党の行動は、万死に値します」 編集後記で、長友佐波子編集長がこう書いている。 「怒りの声特集は意外に苦戦しました。安保法制には反対でも公に政治的発言はしにくいと断る著名人が多々。人気商売の彼らは、テレビから干されれば仕事にならず、そのテレビは放送法を盾に政権に締め付けられ萎縮している。権力の仕掛けの巧妙さ。物言えば唇寒し。いつか来た道に似ていませんか」 腑抜けた国会議員と文化人といわれる腰抜けたちが、結果的には安倍政権を支えているのである。 新潮が、違法な薬物の密輸容疑で逮捕されたトヨタ自動車のジュリー・ハンプ元常務役員が起訴猶予で釈放され、その日のうちにアメリカへ帰国したことへ疑問を投げかけている。 新潮によると、ハンプ氏の密輸の手口は狡猾だったという。ネックレスと虚偽申告をした上、オキシコドンを二重底に隠しており、逮捕時に見つかったのは57錠だったが、船便で送られた金庫の中に200錠以上入っていたそうだから、使用よりも罪が重い販売目的も疑われ、捜査員たちは公判で有罪にできると自信を持っていたという。 だが、東京地検が下した判断は起訴猶予。新潮によると、今年4月に観光で来日していた34歳の米国人が、滞在中のホテルに21錠のオキシコドンを送るよう手配していたとして逮捕・起訴された。 判決は懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決。なのにハンプ氏は? 当然の疑問である。これにはケネディ駐日大使の力が大きいと、在日米国人ジャーナリストがこう話す。 「ケネディ大使は、内々に上川陽子法務大臣や法務省幹部に“犯意のない米国人を拘留することは日米関係に角を立てることになる”と伝えたそうです」 もちろん、トヨタの「影響力」もあったのであろう。これって、沖縄で米軍兵士が犯罪を起こしたときによくあるケースだが、日本中が「沖縄化」、アメリカの属国化してきていることの証左である。 ところで、国会を包囲した数万の民の声に怯えたのか、安倍首相は2520億円にまで膨らんだ新国立競技場の計画を全面的に見直すと言い出した。 当然であろう。文春はこの問題を巻頭で取り上げているが、文春のメールマガジンの読者にこの問題についてアンケートを実施したところ、実に86.7%が「NO」と声を挙げたという。 何しろ、財源として決まっているのはスポーツ振興くじ(toto)などを合わせたわずかに626億円だけである。そのほかに「命名権」を売って当てるという話もあるそうだが、それでも200億円程度の話である。あとは税金で賄うというのだから、国民が怒るのは当然である。 それもこれも、デザインは大胆・斬新だが、建つことがないといわれるザハ・ハディド氏のものを採用した安藤忠雄氏と、五輪の前の年にラクビーW杯をやるために新国立をゴリ押しした森喜朗元総理の責任が大きい。 特に、現職時代「ノミの心臓サメの脳みそ」と評された「偉大なる小者」森氏が一番悪いと文春は名指ししている。 遅まきながら安藤氏は7月16日に記者会見を開き「2520億円になった理由は私も聞きたい。総理大臣じゃないので、私が決めたわけではない。都民の1人として下がらないかなと思う」(asahi.comより)と言ったという。これまた無責任な発言である。 この不透明な予算のうち、何%かが森氏の懐へ入っているのじゃあるまいな。政府は総工費を1600億円程度に減額する方向で検討に入り、巨大アーチをなくすことや別のデザインに変更することなどが候補に挙がっているようだ。 私はそれでも高すぎると思う。当初予算の1300億円ぐらいまで圧縮するべきである。 だが、世論の反対が強いから見直すのだったら、はるかに世論の反発が強い安保法制の強行採決も見直し、撤回するのが筋であろう。 保守派雑誌の文春、新潮がこの問題に異を唱えないのは仕方ないが、現代、ポストまで沈黙して反対の声を挙げないのはどうしたことだろう。女性自身や週刊女性のほうが積極的にこの法案へ反対する誌面づくりをしている。 「美智子さま〈次世代への〉伝言と戦争への危機感 安保法制とブラック国家ニッポン 米軍のために病院から締め出される日 トンデモ法がやって来る!」(週刊女性)、「シリーズ人間/SEALDs 『安倍政権、やっぱNOでしょ!』」(女性自身) 一般男性週刊誌は恥ずかしくないのか。 新潮は、日本を代表するトップ企業「東芝」が不正会計問題で揺れていることを取り上げ、この裏には公家商法を一変させた「強烈相談役」の存在が大きいと指摘している。 2014年3月期決算時点で売上高6兆5000億円、社員数約20万人。日立は「野武士」と言われ、ハイソでエスタブリッシュメントの印象が強かった東芝だったが、2月に証券等監視委員会への「タレこみ」で公家商法の実態が明るみに出てきたのだ。 最初、田中久雄社長は「500億円の不正会計が見つかったが、事務的なミス」といっていたが、とんでもなかった。1500億円、2000億円と雪だるま式に膨れ上がっていき、幅広い事業で不正会計が行われていた可能性が高く、しかもこれは全社的に行われていた「慣行」だったと第三者委員会は見ているようだ。 おっとりした公家集団を数字至上主義に一変させたのは、西田厚聰元社長・現相談役だと新潮は名指しする。西田氏は大学を出た後、イラン人女性と結婚して移住し、現地企業と東芝の合弁会社に就職。31歳で本社に引き上げられたという一風変わった経歴の持ち主。入社後、90年代にダイナブックを普及させ、その功績で社長になった。「数字の鬼」といわれていたそうである。 西田氏は儲かる事業に特化することで売り上げを伸ばし、特に半導体と原発に収斂する経営を進めた。だが、リーマンショックや原発事故が起きたため、西田氏の後を継いだ佐々木則夫社長(当時)は原発事業を維持しようと無理をして、下に「なんとかしろ」と号令を掛け、次の田中現社長もその方針を引き継いだ結果、「ノルマ絶対主義」がまかり通り2000億円の巨額な不正につながったのではないかというのである。 オリンパスの粉飾決算を暴いたジャーナリストの山口義正氏は、第三者委員会の委員長は元東京高検検事長だから、調査した詳細情報が東京地検特捜部に伝わっていて、有価証券報告書の虚偽記載などで刑事事件に発展する可能性もあると指摘する。 田中社長は辞任するが、積年の膿を出し切らないと東芝の再生は難しいだろう。アベノミクスの狂騒が終焉した後にはユニクロや東芝の残骸がゴロゴロということになりはしないか。政治も経済もより不確定な時代に入ったことは間違いない。 今週の第1位は、ポストのグーグルについての記事。 6月25日にさいたま地方裁判所が出した判決は、司法関係者の間に衝撃を与えているとポストが報じている。 大手検索サイト「グーグル」の検索結果で過去の逮捕報道が今も表示されるのは「人格権の侵害」だと、昨年A氏(男性)がグーグル米国本社に削除を求めた仮処分申し立てに対して、さいたま地方裁判所は削除を命じたのだ。 A氏は11年に、当時16歳だった少女に金銭を支払いわいせつな行為をしたとして逮捕され、児童買春禁止法違反で罰金50万円の略式命令を受けた。それから3年以上経過してからも検索で自分の名前を入力すると、当時の逮捕報道が表示されるのは「更生を妨げられない権利(人格権)の侵害に当たる」と主張した。 グーグル側は「未成年に対して行われた悪質な犯罪で、逮捕歴は子を持つ親など社会一般の関心も高い」と反論したそうである。 司法関係者がこう解説している。 「事件に歴史的、社会的な意義がなく、A氏が公人ではないことなどが判決の理由だが、逮捕報道を検索結果から削除させたことは他の関連訴訟にも影響するだろう」 同様の訴訟提起は近年急増していて、ITに強い弁護士のところには依頼が殺到しているそうだ。 サイト管理者などが削除請求に応じなければ、裁判所に「削除仮処分」の申し立てを行うことになるが、書き込みがコピーされ、拡散していればすべての管理者に削除請求しなければならない。 「すべてのサイトに申し立てを行うのは現実的に困難です。だから、それらの“入り口”となる大手検索サイトに『検索結果の削除』を申し立てる方法が注目されています。検索サイトの最大手といえばグーグルとヤフーですが、ヤフーはグーグルの検索エンジンを使っているので、申し立て先はグーグルに絞られる」(神田知宏弁護士) この問題は、これからますます深刻になってくるだろう。週刊誌には新潮が始めた「あの人は今」という名ワイド特集があった。だが、よほどの大義名分がない限り、その人の「犯歴」を開示してはいけないという考えが広まり、今ではそうした企画はできなくなってしまった。 だが、ネット上にはその手の情報が氾濫し、掲載されたらその人間が死んでも残ってしまう。 03年に早稲田や東大の学生ら14人が準強姦罪で起訴された学生サークル「スーパーフリー(通称スーフリ)」による集団強姦事件が起きた。かつてそのサークルに入会していた男性が、事件とは無関係だったにもかかわらずグーグル検索でいまだに「事件に関与した元スーフリ幹部」と表示され名誉を傷つけられていると主張し、米グーグル本社に対して検索結果の削除と慰謝料を求めて12年に東京地裁に提訴した。 一審では男性側の主張が認められ、慰謝料30万円の支払いとともに検索結果の表示を禁じる判決が出たが、東京高裁判決では逆転敗訴した。 「男性側は上告し、年内にも最高裁判決が出る予定です。判決とともに注目されているのは、男性が高裁判決前に、グーグル側が削除請求に従わなければ『一日につき100万円の制裁金』を支払うよう仮処分申請を出し、裁判所が認めていることです。仮に最高裁でグーグルが負ければ提訴から約700日分、約7億円もの制裁金を男性は手にする可能性がある」(司法関係者) 神田弁護士がこう言う。 「個人の人格権を侵害するような過去をネット上から削除できる『忘れられる権利』は、罪を犯した人にもあると考えられています。ただし問題は権利を行使する人物が過去と決別し、本当に更生しているかどうか。この点が曖昧だと社会の理解は得られないままでしょう」 これはネット社会の今、最大の問題だと思う。どう解決するのか、できるのか、真剣な論議が必要である。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」7/23号 中吊広告
「高品質で低価格」に限界? 客離れが止まらないユニクロが第二のマクドナルドになる日
今週の注目記事 第1位 「ユニクロが突然、売れなくなった」(「週刊現代」7/25・8/1号) 第2位 「大分子ども4人焼死“海自のビッグダディ”はなぜ我が家に火を放ったのか」(「週刊文春」7/16号) 第3位 「肉食系『中川郁子代議士』の不倫相手と『再デート』実況中継」(「週刊新潮」7/16号) 第4位 「中国バブル、ついに大崩壊」(「週刊現代」7/25・8/1号) 第5位 「安倍総理 お仲間のネトウヨにまで批判されるとは」(「週刊現代」7/25・8/1号) 第6位 「百田尚樹を『真の右翼』がメッタ斬り」(「アサヒ芸能」7/16号) 第7位 「安保法制採決へ 安倍首相のトイレが増えた理由」(「週刊文春」7/16号) 第8位 「『寛仁殿下』が『信子妃』に家庭内暴力というひどい嘘」(「週刊新潮」7/16号) 第9位 「三バカ井上貴博代議士の元不倫相手が『私を弾圧した暴力と手切れ金』」(「週刊新潮」7/16号) 第10位 「反安倍を歌うアイドルグループ制服向上委員会の黒幕は誰だ」(「週刊新潮」7/16号) 第11位 「早大生に『大人のおもちゃ』を配った大隈講堂の就活イベント」(「週刊新潮」7/16号) 第12位 「孤高の天才イチローにいま何が起きているのか」(「フライデー」7/24号) 今週は質より量で勝負だ。週刊現代は合併号で、ポストはお休み。よって、セクシー対決もお休み。 現代のグラビアは、まず「デビュー35周年だから特別に見せてくれた! 河合奈保子という伝説」。はにかんだ笑顔がまぶしいね。今どうしているのだろう? お次は「『平凡パンチ』を飾った女優たち 当時は掲載できなかった無修正ヘアヌード」。写真家・秋山庄太郎氏の秘蔵写真を初公開している。われわれの青春時代は、アソコは黒々と塗りつぶされていて、ダメとわかっていてもベンジンなどで消したものだった。見たい一心だった。 発想はいいと思うのだが、その当時の消された写真と今回の写真を大きく並べて見せる工夫がもっとあってもよかったね。 袋とじは「ヘアヌード全史」。私が手がけた懐かしい写真集も出ているが、写真が小さいので迫力はない。 セックス記事は「定年した夫が、セックスのことばかり考えています」という妻たちからの悩み相談。 「定年退職後は仕事のストレスがなくなり、時間もあり余るので、性に対して開放的な気分になる。そして本来持っていた性欲が戻ってくるのです。気をつけてほしいのは、夫が性欲のままに行動すると、悲劇が起きることです。それまで妻の気持ちを顧みることがなかったのに、夫婦関係を解きほぐす課程を省略して性行為を迫ると失敗する。いきなり性欲の処理のように求められた妻は戸惑うのも当然でしょう」(大阪樟蔭女子大学の健康栄養学部教授・石蔵文信氏) 妻は日頃からの付き合いで忙しいのに、暇を持て余した亭主が「させろさせろ」と迫るのでは、嫌がられて当然だろう。 『社会脳から見た認知症』の著書がある脳神経外科の伊古田俊夫氏が、その理由をこう解説する。 「男性のなかには、仕事がなくなったことで、やりがいを喪失し、『生きる意味』に悩み始める人もいます。そのとき、神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンが脳から減少していきます。この二つは性欲に対して抑制的に働く物質です。これが減衰すると、性行為に対する欲望が増していきます。男性はおそらく死ぬまで性欲が存続しています」 定年後の生活をポジティブに捉えるかネガティブに感じるかに関係なく、男は定年退職後に性欲が増大するというのだから、男は業が深いのだろうか。嗚呼! まずは最下位のフライデーの記事から。それにしても、言いたかないけど、フライデーは読むところがないね。グラビアは「満載」なのだが、記事の取材にもっと力を入れないと先々心配である。 今週のイチローの記事は、どうしても一本入れたいので仕方なく選んだ、という程度のものだ。唯一といってもいい写真誌が、これでは……。週刊新潮の中川郁子代議士の「隠し撮り」など見事というしかないが、悔しいと思わないのかね、フライデーの諸君! マリーンズのイチロー(41)が人生最悪のスランプに陥っている。33打席連続無安打。外野に飛んだ打球はわずか4打席。三振は9にもなる。だが、フライデーには気の毒だが、36打席ぶりにヒットを飛ばしたイチローは、その後も快調に安打を重ねている。 まあ、締め切り時点ではそうだったのだから許そう。フライデーによれば、イチローに異変が起きていたという。普段は試合開始4時間ほど前に球場入りしてストレッチで体ほぐし、フリーバッティングでは左右に打ち分け、守備練習では外野のクッションボールの反応や芝生の感触を確認するのが常だが、それが最近はおろそかになっているというのだ。 その代わり、イチローが変わったところがあるという。首位打者争いをしているイチローと似た俊足好打の1番打者ゴードン選手をかわいがっているというのだ。ゴードンもイチローを先生と呼び、イチローは決して他の選手に自分の野球用具を渡さないのだが、ゴードンには愛用の除湿剤つきバットケースをプレゼントしたそうだ。 それには、イチローなりの計算があるという。 「引退も近い。目標のメジャー3000本安打達成まで現役を続けるには、首脳陣に『必要な存在だ』と認めてもらうしかありません。そのためには自分を捨て、チームのため若手の指導もするしかないと考えたんでしょう。イチローは開幕直後『第4の外野手』というあつかいでしたが、ジェニングス監督は最近『第2の打撃コーチ』と評しています」(メジャー担当記者) 何を言われてもいい。3000本安打まで、石にかじりついてでも頑張れ! 週刊新潮が、早稲田大学で大手AVメーカーの「ソフト・オン・デマンド」が就活イベントを開いたと報じている。 早稲田の「人物研究会」というサークルが「早稲田の中心で性(エロ)を叫ぶ」というイベントを開き、そこにAVメーカーが出て「うちにおいで」と誘ったというのである。「中出し」「顔射」「処女喪失」などの言葉が大隈講堂中に飛び交い、講堂を管理しているおじさんが激怒したらしいが、700人入る講堂は満員で、女子学生も2割はいたそうだ。 壇上に6人の「ソフト・オン・デマンド」社員が立って、出身校を発表した。早稲田、慶應、立教、専修、広島大だそうだ。帰りにはお土産として「大人のおもちゃ」が渡され、中には「2016年度新卒採用案内」が入っていて、けっこう問い合わせがあるとメーカー側が話している。 AVと早稲田大学。取り合わせとしては悪くないと、OBは思うのだが。 さて、「大きな態度の安倍総理 おじいさんと同じ」とかわいらしい声で歌う10代のアイドルグループ「制服向上委員会(SKi)」をご存じだろうか? ほかにも「Ohズサンナ」「ダッ!ダッ!脱・原発の歌」などがある。 新潮によれば、結成は古いらしい。1992年からメンバーが入れ替わり、現存するアイドルグループで最古参、AKB48の雛形といえるグループだそうだ。 所属する「アイドルジャパンレコード」の方針で、テレビに出さない「地下アイドル」だが『赤旗』の常連で、けっこうな売れっ子のようだ。 彼女たちの生みの親はプロダクションの社長・高橋廣行氏。彼が、彼女たちの曲の7割を作っているそうだ。麻薬追放キャンペーンやストーカー追放、3.11以降はよりエスカレートして「左派アイドル」といわれているそうだ。一度じっくり聞いてみよう。 党内の安倍シンパの若手議員らが開いた憲法改正を推進する勉強会で、議員や百田尚樹氏から「暴言」が飛び出し、3人の議員が「厳重注意処分」にされたが、その3バカ議員の一人、井上貴博議員(53)の元不倫相手が新潮で、この男のDVについて語っている。 真央さんが井上氏と初めて出会ったのは1994年頃。彼女は博多の芸妓で22歳。呼ばれたパーティーで井上氏と会って、男女の仲になるのに時間はかからなかったという。 だが奥さんの知るところとなり、2人は井上氏の父親に呼ばれ、家に行くと「お父さんが彼を殴るわ蹴るわの大騒ぎ」(真央さん)。「手切れ金をもらって別れろ」と言われたが、関係はズルズルと続いた。 「今度はこっそり市内にマンションを借りてもらったのですが、だんだん家賃の支払いが遅くなり、そのことを言うと“なんで金のことばっかり言うとか”とまた暴力。あるときなんかは、殴られたあと顔を踏みつけられもしました。顔に大きな痣が出来て、しばらくは買い物にも行けなかった」(同) すぐに手が出るのは、父親譲りのようである。2000年4月、選挙に出るために井上氏は真央さんに別れ話を切り出す。真央さんも井上氏との関係に疲れ果てていたので、頷いたそうだ。井上氏も今回の騒動で“有名”にならなければ、元不倫相手にここまで暴露されなかっただろうに。自業自得ではある。 お次も新潮。文春の記事にかみついている。66歳で亡くなった三笠宮寛仁殿下の奥さん、信子妃(60)が「寛仁殿下の家庭内暴力で長い療養生活を強いられた」と話したことは「ひどい嘘」(新潮)だと、寛仁殿下の長女・彬子女王(33)に語らせている。 「私が見ていた限り、父が母に対して手を上げたことは一度もありませんでした。また、母とは子どもの頃から一緒にお風呂に入っていましたが、痣やこぶを作っていたことなど、一度もありませんでした。(中略)父が母に対して暴力をふるっていたという話が何の検証もなく、さも事実のようにさまざまな雑誌で書かれてしまい、そのことだけは否定したいと思いまして」(彬子女王) これを書いたノンフィクション作家の工藤美代子氏によれば、「結局のところ、10年以上にわたって寛仁殿下は離婚をしたいと望んでいたが、信子妃と麻生家はその切実な願いを拒否し続けたのだ。殿下はそのために心労が重なり、アルコールの量も増えていった。アルコール依存症で暴力を振るったというのは、まったく事実無根であり、信子妃が官邸を出るほど夫婦関係が悪化したから、殿下は依存症になった。つまり、その原因は明らかに信子妃との関係にあったということだ」 どちらの言い分が正しいのか私にはわからないが、すごい話である。かくも夫婦関係というのは難しいものなのか。まあ、私の家もカミさんの考えていることはさっぱりわからないし、同じようなものだが。 文春は、安保法制法案が思い通りに運ばないことにイラついて、安倍首相のトイレの回数が増えていると報じている。それはともかく、小泉進次郎氏が今の自民党にこう苦言を呈している。 「様々な問題が出てきている中で、大変危惧しているのは、自民党の傲慢さ、驕り。そして、あの苦しかった野党時代のことを忘れてしまったんじゃないか。そういった思いが国民の間に出てきているんじゃないか。私は(自民党が)野党の時に、初めて当選した政治家です。自民党を一回野党にしたい、それくらい国民から信頼を失ったあのときの自民党が、私の原点なんですよ。それを考えると、今の自民党の見え方というのは、謙虚さ、もう二度と国民の信頼を失ってはいけないという部分を私は忘れていないと信じたいけども、それを疑われかねない状況。危機感を持って党を挙げて、少しでも理解を得られるように丁寧に、真摯に、謙虚に説明を重ねなきゃいけないなと、そう感じています」 どうという発言ではないが、小泉進次郎の口から出ると、何やらありがたく聞こえるから不思議である。 第6位は、アサ芸の百田尚樹批判記事を取り上げる。本物の右翼や民族派の論客が百田発言を怒っているというのである。「同血社」の河原博史氏はこう話す。 「百田氏は小説家になる前にはテレビのバラエティー番組で放送作家をしていた。だから、こうした発言は世間を騒がせようとして言っているだけにすぎないんじゃないですか。 テレビ番組ならまだしも、政権与党と密接な関係を持つ中でこうした奇をてらっただけの軽率な発言を繰り返していては、国政が混乱するだけだ。自民党はこうしたヤカラと国論を語るべきではない。勉強会にこんな人物を招いたのは明らかに自民党の人選ミスだ」 河原氏はこうも言う。 「しょせん時の政権に媚びて、一風変わったことを言う売名屋でしかない。自分を愛国者と言っているようだが、愛国を商売の道具に使っている“愛国屋”でしかありませんよ」 故・野村秋介氏の筆頭門下生で「二十一世紀書院」代表の蜷川正大氏もこう話す。 「言論の自由には批判される自由もある。自民党寄りの新聞だけあればいいかと言えばそんなことはないはず。(中略)反政府的な新聞は経団連に圧力をかけて広告をなくせと言うのでは、右翼・民族派の立場でも賛同できない。自民党のおごりに他ならない。目下、最重要な『安保論議』の中で、今こそ日米安保に詳しい学者や憲法学者などを呼んで勉強会を開けば、一般の人も『自民党も一生懸命やっている』と納得するはずです。失礼ながら、いまさら安倍総理応援団の百田氏を呼んでも似たもの同士の馴れ合いにすぎず、特別に斬新さはない。それどころか、この一件で大事な法案を通すどころか足を引っ張りかねない」 百田氏の「暴言」よりも、彼らのほうがよほど「正論」だと、私も思う。 お次はご本尊、安倍首相にも身内から批判が殺到しているというお話。 「安倍あたまオカシい。完全に歴史を誤った方向に進めた」 「マスゴミ批判発言の謝罪とこの件で安倍支持やめるわ。総理辞任しろ、低学歴カス」 「安倍が売国奴だと、今の今まで気がつかないで安倍を持ち上げてた」 「とりあえず、死ね安倍」 7月6日に、こうした罵詈雑言の数々が、突如、インターネットの掲示板やFacebookなどに一斉に書き込まれる異常事態が発生したと現代が報じている。 その原因は、7月初旬に世界遺産に登録された「軍艦島」など日本の近代化産業遺跡群をめぐる、韓国との攻防だったという。 こちらの経緯は、文春が詳しい。「軍艦島」として知られる長崎県の端島炭坑などが世界遺産として登録されたその日、日本の代表団が「意に反して厳しい環境のもとで働かされた(forced to work)朝鮮半島の人々がいた」と「言及することを余儀なくされた」(文春)ことに憤り、これは韓国に対する外交敗北だと批判している。 韓国側は軍艦島や旧八幡製鉄所など7つで、第二次世界大戦中に朝鮮人が強制労働させられた施設が含まれていると登録反対を主張し、さまざまな妨害活動を繰り広げてきたというのだ。 こんなこともあったそうだ。日韓外相会談前の6月13に韓国の外相がドイツを訪れて外相会談をした。その後、現地有力紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」が日本に対して「歴史の一部を絨毯の下に隠したまま、自国の歴史の近代化について語ろうとしている」と批判したという。 文春は、結局、岸田文雄外相は、朝鮮半島出身者が徴用され働かされことに触れる、軍艦島にそうした歴史を記した案内板を設置する、韓国が目指していた「百済の歴史地区」の世界遺産登録に協力する(登録は認められた)などのことを飲まされたのは、外交的な敗北だと難じている。 日本が申請した遺産の対象年次を「1850年代から1910年まで」としていたのだから、第二次世界大戦中のことを持ち出すのはおかしいともいうのである。 だが、これには無理があると思う。歴史遺産には多くの歴史がへばり付いているはずだ。それを見れば明治期の日本人が海外へ雄飛しようとしていた時代を見る人もいれば、戦争中の苦しい強制労働を思い出す人もいる。歴史の一部を絨毯の下に隠すような姑息なことはするべきではないと、私も考える。 ところで、私が心配しているのは、安倍首相のどうも理解しがたいやり方についてである。彼は二言目には「国民の安全と幸福を守る」というが、日本人の安全を揺るがしているのは安倍自身ではないか。 いたずらに隣国と揉めごとを起こし、福島第一原発事故がありながら原発再稼働をゴリ押しし、今度はアメリカと一緒に中東へ打って出て戦争をしようというのである。当分の間集団的自衛権行使はしないとしても、憲法9条を踏みにじる違憲行為は、内側だけではなく、外の国からも「脅威」と受け取られることは間違いない。 そうやって日本人の安全や幸福に生きる権利を奪う法律を作ろうとしているのに、私ほど国民の幸福を願っている人間はいないといえるのは、どこか頭の中の大事なネジが緩んでいるのではないか。そう思わざるを得ない。 16日に安保法制の強行採決をするならば、日本人は「この人間はおかしい」と大声で世界に対して言わなければならないはずである。そうしないと安倍首相と同類だと、外の人たちから思われても仕方ない。日本人も日本国憲法も正念場である。 さて、現代が「中国のバブルついに大崩壊」すると報じている。 「中国株は、中国共産党が胴元になっている賭博です。共産党は配下に収めている政府機関と官製メディアを使って煽り、2億人以上の国民を株式市場に駆り立てておきながら、あげくその資産を収奪したに等しい。いまや中国全土は大混乱に陥っていて、夥しい借金を抱えて自殺する人も相次いでいます」 こう話しているのは、元中国有力紙の編集委員で著名コラムニストの丁力氏である。 現代によれば自殺第一号は6月10日、湖南省で起こったという。省都・長沙市のタワーマンションの22階から、32歳の侯氏が飛び降り自殺した。 その日の午後3時過ぎ、証券市場が終了した後、侯氏はこのような「遺書」をネットにアップしていたそうだ。 「この世に別れを告げるにあたって、私はただこう言いたい。賭けをする者は、負けたら負けに従うべきだと。私は全財産を担保に、170万元(1元=19.6円、約3300万円)という4倍の信用取引で『中国中車』の株を買った。だが、その結果たるや……。もう誰も恨まない。今は自己の欲望を愚かだと思うばかりだ」 中国で6億人以上が使用しているSNS「微信」では、こんな小話が飛び交っているという。 「男性 この高層マンションの屋上に上がりたいのだが。 管理人 一体いくら損したんだ? 男性 実は50万元(約980万円)ほど……。 管理人 ならば2階までだ。そこの階段の行列に並べ。 男性 なぜだ? 管理人 損失額が100万元以上で3階、500万元以上で4階、5階以上は1000万元以上損したVIPのみを通しているからだ」 笑えぬがよくできたジョークである。遺書にあるように「信用取引」が諸悪の根源のようだ。 「中国で株価が低迷した12年8月に、『股民(個人株主=筆者注)』を増やそうと、自分の持ち金の何十倍も掛けられる信用取引を解禁したからです。このハイリスク&ハイリターンの信用取引に、一攫千金を狙う中国人が殺到しました。昨年の深セン証券市場の取引額の37%にあたる27.5兆元(約540兆円)が、信用取引によるものでした。これにハマった人々は、今回の暴落で全財産の何十倍もの借金を抱え込んでしまった。その結果、『跳楼(飛び降り自殺=筆者注)』するしかなくなったのです」(北京在住のジャーナリスト李大音氏) しかし、今年に入って中国株は絶好調だったのだ。6月12日には、日経平均株価にあたる上海総合指数が5178ポイントをつけて引けた。 ちょうど2年前に2000ポイントを切ったことを思えば、平均株価は2.5倍以上に膨れ上がっていたというのだ。李氏が語る。 「6月12日の金曜日に最高値を更新したことで、多くの『股民』たちが、一気に勝負に出ました。なぜなら週明けの6月15日は、中国人なら誰でもが知っている習近平首席の62回目の誕生日。習近平政権のキャッチフレーズは『中国夢(チャイニーズ・ドリーム)』なので、誕生日に習主席が全面的な株価のストップ高というビッグな夢を国民にプレゼントしてくれると期待したわけです」 ところが、週明けの6月15日から株価は暴落を始め、7月8日の終値は3507ポイント。実に1ヶ月弱で47%も下落したのだ。それに加えて、全体の77%を海外投資家が占める日本株と違って中国株の主役は、2億人以上の『股民』で、全体の82%を占めるという。そのため、株価暴落は中国社会を直撃しているのだ。 李氏がこう続ける。 「今回の株価暴落によって、巨竜の心臓部を直撃された格好です。いま国務院の幹部たちの間で言われているのは、もしも上海総合指数が3000ポイントを切ったら、金融危機の到来を覚悟しないといけないということです。’08年のリーマンショック、’09年のユーロ危機に続く中国発の世界的経済危機が、間近に迫っているのです」 日本の株価も、ギリシャ不安や上海市場の下落を受けて乱高下している。現代は“懺悔”のようにこう書いている。 「振り返れば、株価が2万868円をつけて『ITバブル超え』と騒がれたのはつい最近、6月24日のことである。次は96年につけた2万2666円を目指していくぞ』という威勢のいい声が響き渡っていたのが、今はウソのようである」 現代もその尻馬に乗って、2万円どころか3万円もあると騒いだではないか。中国市場の影響は相当深刻だというのはミョウジョウ・アセット・マネジメント代表の菊池真氏である。 「中国は建設需要がすでに大きく落ち込んでいたのですが、中国ショックでこれはさらに冷え込むことになるでしょう。コマツや日立建機などの建機メーカーは、中国での売り上げが4-6月期はほぼ半減だった模様です。中国問題に加え、ブラジルなどの新興国経済の減速がダブルパンチとなって、これから日本企業全般に甚大な影響を与えてくるでしょう。7-9月のどこかで日本株は下落トレンドに突入し、年末にかけて1万3000円~1万4000円にまで落ちる可能性はある」 現代は日銀の「黒田バズーカ」もダメだとして「株も投信も不動産も、まだ傷の浅いうちに逃げ出したほうがよさそうである」とまで言っている。株も一寸先は闇である。 自民党でタガが緩んでいるのは、男ばかりではない。新潮は同僚議員・門博文代議士(49)と激しい「路チュー」をして有名になった中川郁子代議士(56)が、またその同僚議員と居酒屋で酒を酌み交わしていたと報じている。しかも、グラビアでも「太もも露わに『中川郁子』代議士『肉食系の夜』」とタイトルを打って、ご丁寧に短いスカートから伸びた足を接写しているのだ。 新潮によれば6月30日、午後5時過ぎにグレーのスーツ姿で車に乗り込んだ中川氏は、2つのホテルでの会合を済ませた後、7時過ぎに世田谷の自宅に戻った。しかし30分もたたずに再び外出。今度の出で立ちはGジャンに白いシャツ、膝上10センチほどの茶色のミニスカート姿。「なにかに“勝負”するかのような挑発的な出で立ちに改まっていたのだ」(新潮) タクシーを拾って国道246号線沿の居酒屋に入りテーブル席に座る。5分ほどして件の門代議士と、彼女たちが所属する二階派の事務総長・江崎鐵磨代議士(71)が到着。 新潮は3人が仲良く話し合っている姿をバッチリ写しているから、すぐ後ろの席あたりにいたのだろう、彼らの話もすべて聞いていた。彼女を見る門議員の目は「恋する男」の目である。 酒を飲みながら話をした後、心を後に残しためらいながら宿舎に戻った門代議士だが、中川氏のほうは雨の降る中傘も差さず「アンニュイな雰囲気を漂わせ」(新潮)自宅まで歩いたという。 このことを聞かされた後援会の人間がこう語る。 「後援会員や支持者は、その後も門さんと会われることなど、絶対にないと思っていました。同じ派閥なので、何十人もの会合で同席することはあっても、たった3人で食事をし、お酒まで飲まれていたなんて……」 さあ中川先生はどう言い訳するのか。これが、すこぶる面白い。 「『門先生とは、そもそもなんの関係もありません。お恥ずかしいことですが、酔っ払ってということです』 と強弁するので、なんの関係もない男女は路上でキスなどしない、と告げると、目つきが急に厳しくなり、 『そうですか? チューしましょうか?』 と言って記者の首に両手を回し、覆い被さってきたのである。そのシュールな光景を、居合わせた秘書官2人が茫然と眺めていた」(同) イヤーすごいね、中川さんは。肉食女子の鏡だね。記者さんはディープキスをしてもらえばよかったのに。私も会いにいって、せがんでみようか。 さて、大分の子ども4人を焼死させてしまった父親の事件は、何ともやりきれないものである。燃えさかる火事の前で絶叫していたのは、末棟憲一郎容疑者(40)。海上自衛隊の一等海尉である。文春で、末棟家の知人がこう語る。 「今年の春頃、奥さんから相談を受けたんです。旦那さんの心の病のせいで、(赴任先の)官舎での一人暮らしが困難になり、子どもたちの広島市内への転校も考えていると。『最近、うつ気味なのよ』と。その矢先でした」 海上自衛隊関係者が、末棟容疑者の経歴を話している。 「末棟は長崎県内の高校を卒業後、九十三年に入隊。〇五年に部内選抜試験を受け、幹部任官。翌月から八戸(青森)、江田島(広島)、下総(千葉)、鹿屋(鹿児島)、小月(山口)などを転々とし、今年三月二十日に標的機整備隊として江田島に戻り、単身赴任をしていました。現在の役職は『教務班長』。整備員に教育を施す部門で、教育計画を立てたりする立場でした」 2歳上の奥さんも元海上自衛官で、父親は高名な唐津焼陶芸家で、2人の兄も陶芸家という芸術一家。地元では子だくさん(男5人女3人)の自衛官一家として知られていたそうだ。 耕地を借りて「うちはお金がないから、自給自足なんだよね」と言って、ほうれん草やトウモロコシ、大根などを子どもたち総出で育てていた。 しかし、その生活は金銭的にも大変だが、勤務も大変だったようだ。毎週金曜夜に広島から地元大分に戻り、週末を家族水入らずで過ごし、再び日曜夜に広島へ旅立つという生活を送っていたという。 そして家に火をつけたきっかけが、赴任先へ戻る際、「妻が見送りに出てこなかった」からだとは……。人生はあまりに悲しみがすぎると喜劇になるとはよく言ったものではあるが、何ともいいようのない事件である。 今週の第1位は現代の「ユニクロが第2のマクドナルドになる!?」という記事。 ユニクロに異変が起きているという。6月の国内売上高が、前年比マイナス11.7%になったのだ。常に「絶好調」という枕詞付きだったここ数年、目にしたことのない落ち込み方だそうである。 しかも今、こうしたユニクロの「安くて品質がいい」が強みではなく弱みに変わろうとしているという。円安や材料費上昇などの要因で、値上げを余儀なくされているのが最大の理由だそうだ。 マーケティングが専門の慶応大学商学部教授の白井美由里氏が、こう指摘する。 「誰もがユニクロには『高品質で低価格』というイメージを抱いています。しかし、数年かけてアンケート調査を行ったところ、実は『品質がいいのに安い』のではなく『安いわりに品質がいい』と評価されていることが分かりました」 消費者がユニクロ製品の何を重視して購入しているかを調べてみると「品質のよさよりも安さのほうをより重視している」との結果が出たという。 「ユニクロの商品の主な『売り』は安さであり、ゆえに値上げが難しいということです。マーケティング戦略の一般論として、高級ブランドのほうが価格の自由度が高い。高いものは安くできますが、もともと安いと思われているものを値上げするのは困難なのです」(白井氏) 昨年、柳井社長は創業以降初めての一斉値上げに踏み切った。現在、ジーンズの主要ラインナップには、4990円の値札も付いているそうだ。 さらに、今年の秋冬商品での一部で大幅な値上げを予定している発表している。値上げ幅を全商品で均すと、およそ1割に達するという。 現代は、ユニクロは第二のマクドナルドになるかもしれないと懸念している。日本マクドナルドは藤田田初代社長時代末期の02年、ハンバーガーを1個59円にまで値下げし、さらに原田泳幸前社長時代には100円マックを打ち出した。こうした徹底的なデフレ戦略が、「マクドナルドは安くて当然」という意識を日本人に植え付けてしまったというのだ。 最近、店頭では「ユニクロ、なんか高くなったね」という客の声がすでに聞こえ始めているという。 ユニクロのくせに、5000円もするジーンズは買いたくない。値段が許容できる水準を超えた瞬間に客はそっぽを向き、何も言わず、何も買わずに店を出て行く。 ヒートテックやエアリズム、ウルトラライトダウンといった驚くべき高機能素材を次々に投入し、消費者を楽しませることも忘れなかったユニクロだが、日本の消費者はすでにユニクロの服そのものにはあまり魅力を感じていないという。それよりも、ヒートテックのようなほかでは買えない新しい高機能製品を待ち望んでいるが、そういう魅力的な商品を次々に出さない限り、今までのような成長は難しくなってくるでしょう、と神戸大学経済経営研究所リサーチフェローの長田貴仁氏が語っている。 確かに、「すき家」の牛丼が290円から350円になったら行く気がしなくなってしまった。日刊ゲンダイが100円から110円にしてから売れ行きが下降した。週刊誌も300円までは売れに売れた。だが310円にしてから部数が落ち始めた。今は平週号が400円、現代、ポストは合併号が430円。高すぎると思うのは、私だけではないはずだ。 マクドナルドの苦境は、異物混入のせいではない。もう、あのコテコテのハンバーグという食べ物が時代に合わなくなってきているのだと思う。ユニクロがフリースを出したときは、日本中の多くがユニクロのフリースでくつろぎ、外出にまで着た。あのようなブームをつくれない限り、拡大路線を突っ走ってきたユニクロは第二のダイエーになるのではないか。そういえばダイエーの中内功と柳井正、どことなく似ている気がするのだが。 (文=元木昌彦)
宮沢りえ『Santa Fe』もアウト!? 「エロ本」所持で逮捕される日がやって来る!
今週の注目記事 第1位 「自民党は死んだ」(「週刊文春」7/9号) 「安倍総理の周りにはなぜ『おバカ』が集まるのか」(「週刊現代」7/18号) 「小林よしのり『わしを呼ぶなと圧力をかけた自民党の劣化はもう止まらない』」(「週刊ポスト」7/17・24号) 「うぬぼれ『自民党』の構造欠陥」(「週刊新潮」7/9号) 「私を『言論弾圧』男に仕立て上げた大マスコミに告ぐ 百田尚樹」(「週刊新潮」7/9号) 第2位 「『エロ本所持』容疑であなたを逮捕する」(「週刊現代」7/18号) 第3位 「これから始まるギリシャ・ショックのすべて」(「週刊現代」7/18号) 第4位 「『秋篠宮家の料理番』の告白」(「週刊文春」7/9号) 第5位 「日テレ水卜麻美と関ジャニ横山裕」(「週刊文春」7/9号) 第6位 「新幹線焼身自殺損害賠償5億円 71歳男性の“責任能力”」(「週刊文春」7/9号) 「新幹線を自分の焼き場に選んだ『71歳老人』自殺テロの教訓」(「週刊新潮」7/9号) 「『年金に不満だった』暴走老人、心に火がつくまで」(「週刊現代」7/18号) 第7位 「白百合女子大卒『資産家令嬢』が異臭遺体を埋めた三角関係」(「週刊新潮」7/9号) 第8位 「『36年前の不倫を許せますか?』“介護夫”暴行死事件」(「週刊文春」7/9号) 第9位 「13歳少女ら慟哭『イスラム国兵士に集団レイプされた』」(「週刊ポスト」7/17・24号) 第10位 「『一日タマゴ3個』で痩せた、勃った、毛が生えた!」(「週刊現代」7/18号) 番外 今週の現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週のポストは、なぜか合併号。それも430円。現代とポスト2冊で850円だから新書1冊分である。週刊誌のほうがバラエティはあるが、どの記事も突っ込みが浅く、読みごたえがない。新書も毎月洪水のように発売されるし、30分もあれば読めてしまうものも多いからどっちもどっちだが、今週のポストは合併号にしては内容がイマイチである。 その分、前グラビアで「Gカップの女子アナさん 東北で1番人気」だという元秋田朝日放送の塩地美澄のセクシーと、後半で「工藤夕貴 大人の眼差し」、それにいつもの「美咲の森」と、いつもよりは盛りだくさんだが、セクシー度はそれほどでもない。 秋田朝日放送の塩地アナは辞めたようだから、もしかするとこれからAVデビューするのかな? そう思わせる豊満ボディではある。 現代は巨人のマイコラス(こんなのいた?)選手の美人妻のセクシーとポストを真似てつくった「美少女 百合沙がいる街」、袋とじは「畑中葉子 超レア・ヌード」まあ、グラビアでは引き分けというところか。 記事では現代が「『オキトシンSEX』で最高の快楽をあなたに」。オキトシンは脳内ホルモンで、愛情ホルモンともいわれ、母親が赤ちゃんに母乳をあげるときに分泌されるという。 これは大人の男が女性の乳首を優しく吸うことで、同じようなことが女性に起こるというのだ。いきなりズンズンいくのではなく、やさしく時間をかけて乳首をなめることで女性が高まるというのだ。お試しあれ。 ポストは「死ぬまでSEX」の極意を、その道の達人に開帳してもらう大特集。 まずは、カイヨワ研究(フランスの社会学者だそうだ)で知られるフランス文学者で富山大学名誉教授の塚崎幹夫氏(85)。結婚して27年になる妻(53)と2人暮らしだが、今もなお、週1回の性生活をエンジョイしている現役だという。その秘訣は読んでのお楽しみ。 お次は「美味しいご飯といいセックスはシニア男性と」という女性が多いと、官能作家の深志美由紀氏が断言している。 「そういう女性は、シニア男性と結婚しようとは思っていません。ですから、既婚者がモテます。彼女たちは彼氏が別にいても、これまで知らなかった世界を見せてくれるシニア男性とも同時に付き合うことで、美味しいところ、楽しいことだけをつまみ食いしているんです」(深志氏) シニアとは、いくつからいくつぐらいまでをいうんだろう? しかし、「いざ鎌倉」というときに役に立たなくてはいけない。それには、スクワットがいいというのだ。スクワットをするときは、太腿が水平になるくらいまでお尻を落とせば十分だそうだ。「1セット10回を3セット、5分程度が目安です」(長瀞医新クリニック院長の横山博美氏)。よし、今日から始めるか。 ポストは、ご丁寧に袋とじで「SEX GOODS」を80アイテムも紹介している。まさに至れり尽くせり。今週は、セクシーグラビアを含めてポストの勝ち。 だが、記事では現代の圧勝。ここには載せなかったが、現代の「地震保険」「血液検査でがんがわかる」の2本は、保存用に切り取っておいた。それ以外でも、今週は現代と文春の充実ぶりが目立つ。 ところで、2004年7月に創刊したリクルートホールディングスのフリーマガジン「R25」が9月24日号で休刊するという。ウェブ版は今後も継続するというが、一時代が終わったということだろう。 初代の編集長と話したことがあるが、フリーマガジンの難しいところは、モチベーションを持ち続けられるかどうかである。「カネを取らない雑誌はそこがなかなか難しいが、頑張れ」と言ったことがある。よく続いたほうかもしれない。 さて、まずは第10位から。最近タマゴがまた見直されている。もともとタマゴはビタミンCと植物繊維以外のほとんどの栄養素を含んでいる「完全栄養食品」と評されるほど万能だが、これまではコレステロールが高いという理由だけで「タマゴは一日1個まで」という常識が広まり、たくさん食べたくても食べられないという人も多かった。 だが最近の研究でタマゴを食べても血中のコレステロール値は大きく変わらないとわかり、これまでの常識が覆ったのだ。 第一、タマゴはダイエットにいい。さらに、タマゴにはビタミンB群の一種である「ビオチン」と鉄分が多く含まれている。「ビオチン」は毛細血管を太くすることで髪の毛の新陳代謝を促進し、鉄分は毛根細胞に酸素を供給するために非常に重要な役割を果たすから、髪の毛にいいそうだ。 もっとすごいのは、タマゴに含まれる「アルギニン」という成分。アミノ酸の一種で、強壮効果が高く、男性ホルモンの源なんだそうだ。 でも一日3個は、なかなか食べるのは大変だね。 さて、日本人の一番いけないところは、忘れやすいことである。イスラム国にジャーナリストの後藤健二さんたちが「処刑」されてからまだ5カ月だというのに、メディアからイスラム国の情報を見ることはまれである。 ポストは、報道カメラマンの横田徹氏が見てきたイスラム国の惨状を報じている。 昨年8月3日深夜、イスラム国がイラク北部のシンジャールへ侵攻したため、クルド人の宗教少数派であるヤジディ教徒たちは町から逃げ出したそうだ。ヤジディ派はイスラム国から悪魔崇拝として迫害される存在で、当時、町の北側にあるシンジャール山に約5万人のヤジディ教徒が逃れたといわれる。 ラマ(仮名)もその1人だった。だが彼女は、イスラム国に拉致されてしまった。彼女がこう話す。 「連れていかれたのはモスル(イスラム国支配下にあるイラク北部の都市)の収容所でした。もともとキリスト教の教会だったんだと思います。壁に十字架が描かれ、聖書が置いてありました。窓は毛布で塞がれていて、外の光は入ってきません。建物の中に700人くらいの女の子がいたと思います。私たちは戦闘員のレイプから逃れるために、『どうやって自殺しようか』と話し合っていました」 だが、ラマは、 「同じ収容所にいた女の子と一緒に奴隷として売られて、兵士と強制的に結婚させられました。男は私たちを自宅に連れて帰ると、その日の晩、寝室で私たちをレイプしました」 悲惨な体験を経てラマは現在、クルド自治区に戻り保護されているという。 イラク北部某所で、ヤジディ教徒の救出活動を展開するハリド・ハジと接触できたそうだ。シンジャール出身の元弁護士で、これまでに約100人を救出してきたという。 「奴隷にされた子から電話やSNSでの連絡を受け、場所を特定し、現地に住む密輸を生業にする協力者に金を払って救出している」(ハジ氏) 1人の救出に要する費用は、拘束されている地域によって異なるが、約5,000ドルだそうだ。クルド自治区政府などの援助もあるが、多くは被害者家族が捻出するという。 悲劇の連鎖は、どうしたら止めることができるのだろうか。少なくとも空爆のような力では止められない。世界の叡智を集めて早急に考えなくてはいけないのだが、日本政府にはそのような考えは少しもないようだ。 さて、身につまされる話が文春に載っている。昨年7月に目黒区の主婦(当時70歳)が、介護していた79歳の夫の頭をベッド上で何度も殴りつけ、その9日後に夫は急性硬膜下血腫で死亡した。 その動機が、36年前の不倫が許せなかったからだというのである。事件の1年前に夫婦で思い出話をしているうちに、この浮気の話も出て、夫は時効だと思って、好きになった過程や旅行に行った話、ペンダントをプレゼントした話を語り、その後、胃ガンの手術などをして要介護状態となった。 そして事件が起こる。教訓! いくつになっても、浮気した話は自分の心の中にだけ秘めておくこと。ゆめゆめ女房になど話してはいけない。女は執念深い。幽霊は女と相場が決まっているのを見てもわかるはずだ。 新潮は白百合女子大卒の資産家令嬢が付き合っていた男と一緒に死体を遺棄した事件を報じている。 新潮によると、 「大学4年の2013年7月19日ごろ、交際していた佐藤一麿と一緒に、当時25歳だった阿部由香利さんの遺体を、神奈川県の相模湖近くの墓地へ運び、穴を掘って埋めた。秋山(智咲=筆者注)が住んでいた世田谷区のマンションの防犯カメラには、遺体を包んだと思われるブルーシートを2人が運ぶ様子が映っていました。実際、遺体を運ぶレンタカーを運転したのも彼女だし、彼女が供述した場所から遺体が見つかったのです」(捜査関係者) 彼女は、犬の死体だったと思ったと供述しているそうだし、遺体を運んだ後もテレビに出たりと、自分が罪を犯したという意識がなかったのではないかと新潮は書いている。 秋山の実家は静岡県富士市の豪邸だそうだが、佐藤のほうも渋谷区上原の時価3億円の家に両親と住んでいたそうだ。 佐藤はブランドの服を着て、慶應義塾大学に通っていてフジテレビに入社が決まっているというのが常套句だったようだが、すべてウソだった。 母親は文化放送のアナウンサーをしていたようだ。佐藤は高校を卒業後、ウソの起業話などをでっち上げ、同級生たちからカネを巻き上げていたそうだ。 そんな佐藤が秋山と知り合い、一時は結婚というところまでいったそうだが、破綻している。 殺された阿部さんは高校卒業後に結婚して子どもまでもうけたが、離婚。離婚成立後に佐藤と会い、交際していた。気になるのは生まれた子ども、07年に10カ月検診を受けた後、行方が知れないそうだ。 彼女は風俗店で働いていたが、佐藤と金銭のトラブルがあったようで、それが犯行に結びついたのではないか。ペテン師のような男と交わってしまったことで、2人の女の運命は暗転した。 ところで、新幹線でついに大事故か? ニュース速報を見たとき、そう思った人は多いだろう。神奈川県小田原市付近を走行中だった東海道新幹線車内で男がガソリンをかぶって焼身自殺を図り、本人と巻き添えになった乗客合わせて2人が亡くなり、26人が重軽傷を負った。 焼身自殺したのは、東京都杉並区の林崎春生容疑者(71)。十数年前から2K、家賃4万円、風呂なしのアパートに暮らし、流しの運転手や鉄工所、清掃関係の仕事に就いていたが、1年前に辞めて年金で暮らしていた。だが、家賃を払うと4万円しか残らず暮らしていけないと、「年金事務所で首をつる」と話すこともあったという。 現代は「自爆テロ」という言い方をしているが、テロではなく、生活苦から自棄になっての自殺のようだ。だが先頭車両、しかも窓は開かず排煙設備のない新幹線だから、大惨事にならなくて幸いだった。 新潮と文春は機動力を生かして特集を組んでいるが、情報が少ないため目新しいものはない。文春で鉄道アナリストが、男の遺族への賠償請求は莫大なものになると話している。運休になった新幹線が33本。払い戻しを1人約1万円として3億3,000万円。車両の修繕費は16両編成で約40億円といわれる。さらに、巻き添えで亡くなった女性や負傷者への損害賠償を含めれば5億円はくだらないというが、取れる当てはない。 新幹線は10分間隔で運行されているから、乗客各自の手荷物検査を行うことは難しい。新潮の言うように「新幹線の安全神話は、テロ組織でも過激派でもない、71歳の老人に容易く打ち砕かれてしまった」。これまで大事故直前までは何度かいったことがある新幹線だが、運良く難を逃れている。その運が尽きたときは……考えると怖ろしい。 日本テレビの水卜麻美(28)といえば、週刊文春の「好きな女子アナ」で昨年は春秋連覇した人気女子アナである。こう書いて、彼女が出ている『ヒルナンデス!』を一度も見ていないことに気がついた。私は外で彼女に会ってもわからない。水卜(ミト)ちゃん、ごめん! 読み方はミトでいいのかな? ともかく、人気のある彼女が『ヒルナンデス!』で共演している関ジャニ∞の横山裕(34)と付き合っていると文春が報じている。 横山はメンバー1の演技派だという。2人が会っているのは、なんと都内のボクシングジムだそうだ。そこで仲良くストレッチしたり、水卜は本格的にバンデージを巻いてトレーニングに励んでいるところを、文春が激写。 お決まりのデートのやり方は、ジムの後いったん別れて、彼女がタクシーで高級百貨店(どこだろう? 渋谷の東急百貨店本店かな)へ立ち寄って食材を選んだ後、港区にある横山の自宅マンションへ。遅れて、横山ご帰還。 もっともジャニーズ事務所側は「横山の自宅で仕事上親しくさせて頂いている皆様との食事会をした際、その中のお一人に水卜アナウンサーがいらっしゃったことはありますが」と、これもお決まりのコメント。 文春がグラビアで掲載している直撃の際の、水卜のビックリした表情がいい。名刺を見つめて「なななんだ~ッ」 横山さんの舞台を見に行かれていますよね、という質問には、 「えっ? ほんっとにすごい見てる。皆さん、色々なんか色んなあれなんですね。ほんっとに申し訳ない」 交際されているかどうかだけでも、という質問には、 「これ多分、お答えしないほうがいいような、どっちにしろ」 人気者はつらいね。いい大人同士が付き合っていることぐらい自分でいえばいいのに、そう思うのは私のような無名の一私人だからだろうね。 このところ、秋篠宮紀子さんへの風当たりが強いようだ。娘・佳子さんとの口げんか、職員への厳しい叱責などだが、文春は秋篠宮家で料理番をしていた人間に焦点を当て、批判的な作りをしている。 秋篠宮家の職員の定員は18名と小さな所帯である。しかも、秋篠宮家に支払われる皇族費は年間6,710万円で、この中から食事、掃除洗濯、職員の人件費、洋服代や教育費まで捻出しなくてはいけない。 そうしたこともあるのか、職員へのお小言が飛ぶことが多いというが、とりわけ料理番は過酷だといわれているそうだ。定年まで勤め上げた料理番がいまだかつていないというのがその証左だと、文春は書いている。 紀子さんが女子職員に「あなた、自己中ね!」と強い口調でお説教したことが話題になったことがあるそうだが、 「紀子さまは、職員の至らない部分を、強烈な比喩を使ってお叱りになることもある。恐ろしくてとても言えませんよ。ある料理人はショックが大きすぎて、抑鬱状態になり、『宮家を下がりたい』と言い出し、まったく料理とは無関係の部署へ異動しました」(秋篠宮家関係者) 近年、秋篠宮家の料理番を長く務めた男性技官A氏のケースがある。沖縄の調理師学校から送られてきたA氏は、家族と一緒に上京してきた。宮家で働くことに情熱を燃やしていたそうだが、いつの間にか出勤してこなくなったという。 「定年までしばらく間がありましたが、最終的に自己都合で退職したのです」(宮内庁関係者) 文春はそのA氏を訪ねていったが「もう昔の話なので、何も話すことはありません。思い出すこともありません」と話す顔は蒼白だったという。 ずいぶん思わせぶりな書き方である。皇太子妃雅子さんの情報があまり流れてこないこともあるのだろう、また悠仁さんを抱える「事実上の内廷皇族」だから、注目が集まるのは仕方ないのかもしれないが、皇族のプライバシーはどこまで許されるのか、考え込んでしまった。 さて、ギリシャの国民投票で財政緊縮策の受け入れ反対が多数となった。そのため、7月6日の東京株式市場は一時、500円超も値を下げてしまった。ギリシャの危機は遠い国のことではなく、グローバル経済の深刻さを見せつけることになった。 現代は巻頭からこのギリシャ問題を大特集している。 現代によれば、トマ・ピケティ教授は他の経済学者らとともに、6月初旬のフィナンシャル・タイムズ紙に寄稿して、「交渉が失敗に終わればチプラス政権以上に過激で、敵対的な政権が誕生するかもしれない」と警告し、EU側はギリシャに緊縮策ばかりを求めず、もっと寛容になるべきだと訴えていたそうだ。 ギリシャサイドにしてみれば、チプラス政権は「反緊縮」を掲げて当選したので、安易にEU側に譲歩することはできないという事情があった。 だが、単にそれだけではないと現代は言う。 「ギリシャは仮にカネを返済しなくても、ユーロ圏に居座ることができるのです。そもそも欧州の団結を謳って結成されたEUには、ユーロ圏からの加盟国を強制的に退出させる規定というものが存在していないからです。すでにギリシャは借金を返すためさらに借金をするようなサイクルになっている。そこで支援を打ち切られれば、新たな資金を調達することができなくなります。だが逆に言えば、IMFへの返済も、ギリシャ国債の元本や金利も払わなくてよくなる。そうした事情を考えれば、無理をしてまで厳しい緊縮策を受け入れなくてもいいわけです」(FXプライム・チーフストラテジストの高野やすのり氏) また、クレディ・スイス証券チーフエコノミストの白川浩道氏によればこうだ。 「仮にギリシャがEUから離脱しようとすれば、ギリシャ政府はEU離脱に関する国民投票を新たに行わなければいけません。しかし、もしそこで賛成となっても、ギリシャがEUから離脱するまでには、EUとの債務減免交渉、その債務減免についての債権国での議会承認などといった手続きが必要。本当に離脱するには少なくとも1年、場合によっては2年程度かかると思われます」 ギリシャの波紋は、アメリカも例外ではない。ノーベル経済学賞を受賞した米イエール大学教授のロバート・シラー氏はこう警鐘を鳴らす。 「現在の米国株は歴史的にも異常なほどに高値警戒感が出ている。シラー教授は、『この株式市場バブルはバースト(破裂)する可能性がある』と懸念していました」(飯塚真紀子氏) ギリシャ以外でも、破綻がささやかれている国にスペインがある。 「今年選挙を予定しているスペインで反緊縮を訴える政党が躍進してしまうのではないかということです。(中略)ギリシャに比べてスペインの経済規模ははるかに大きいので、世界の株式市場に与えるインパクトはギリシャの比ではありません」(第一生命経済研究所主席エコノミストの田中理氏) ギリシャ・ショックのその日に、あっという間に600円超も暴落し、株価の脆さを露呈した日本だが、まだ不安はあるという。 「あまり指摘されませんが、6月29日の暴落劇の背景には、日本経済の先行き不安がありました。(中略)日本経済があまり回復していない、もしかしたら後退しているかもしれないとの不安が出たところに、ギリシャ問題が重なり、株価下落に拍車がかかった」(三菱UFJリサーチ&コンサルティング調査部長の鈴木明彦氏) 日本にも起こるかもしれないギリシャの現状を、アテネ在住ジャーナリストの有馬めぐむ氏がレポートしている。 「財政危機が発覚し、金融支援と引き換えに緊縮政策が開始されて以降、貧困率が特に上昇しているのは18~24歳の若年層。高学歴でも仕事は得られず、仕事にありつけても700ユーロ以上は稼ぐことが難しいため、彼らは『700ジェネレーション』と呼ばれている。『小さい子供を持つ家庭の貧困もすさまじいものです。ある財団が貧困層の多い公立小学校の調査をしたところ、17%の家庭が誰一人収入のある人がいない、25%の家庭が毎日の食事に困っている、60%が明日以降の生活に不安があるという切迫した状況であることがわかりました。公立の小学校では空腹の子供が急増し、体調不良や集中力低下の児童が多く報告されています。しかも、以前は多くの公立の保育所には給食センターがあったのですが、資金難でこれを閉鎖して安価なランチボックスのサービスを利用するようになった。それも最近は国からの運営費が来ないため、十分オーダーできない保育所が出てきているので、状況は悪くなるばかりです』」 明日は我が身。否、もうすでに始まっているのではないか。新幹線で焼身自殺した男性の死がその号砲なのかもしれない。 戦争できる国にすることばかりに熱心な安倍首相だが、その裏で国民の自由を縛る法律はいくつも作ってきた。現代が報じているこれも、そのひとつである。 「7月15日、改正児童ポルノ禁止法の猶予期間が過ぎ、児童ポルノの単純所持が処罰の対象になる。簡単に言えば、この日から、18歳未満の『児童』の裸などを写したエロ本や写真集、DVDなどを『ただ持っているだけ』で逮捕されてしまうのだ。被写体が女の子だろうと男の子だろうと関係ない」(現代) それは、このケースでも適用されるかもしれないという。91年に発売され累計155万部を売り上げた宮沢りえのヌード写真集『Santa Fe』(朝日出版社)だ。撮影当時、彼女はまだ17歳だったという説が根強い。宮沢りえや撮影した写真家の篠山紀信氏は、正確な撮影時期を明かしていないが、児童ポルノ禁止法改正案の国会審議でも、同書は激しい議論を呼んだそうだ。 複数の議員が「(出版社や書店が)廃棄するのは当然」「有名な女優だろうが関係ない」「篠山さんにもネガごと捨ててもらう」と断じていたという。現代によれば、 「さらに恐るべきは、今や『ポルノ界の主流』ともいうべき、インターネット・ポルノに対する規制である。警察は、ネット上で出回っている無数の児童ポルノこそを『本丸』と見ている」(同) 海外のエロ動画サイトで、『本物! 女子高生援交(援助交際)動画』と題された生々しい映像を見てしまったとする。家族にバレないように見終わった後で履歴はちゃんと消し、変な広告もクリックしなかった。 そう思って安心し切っているとしたら、あなたのリテラシーは危険水準だと現代はいう。 「インターネット上の全ての行動、つまり『誰がどのサイトに接続し、何を見たか』はすべてNTTなどのネット接続会社に記録されています。たとえ手元のパソコンで履歴を消したとしても、接続会社の履歴は消えません。もちろん、全契約者のデーターは膨大すぎるので、誰かがいつもチェックしているというわけではありません。しかし、仮に捜査当局が『この児童ポルノ動画に接続したことのある回線のデーターを見せてほしい』と要請した場合、おそらくネット接続会社は応じるでしょう」(中央大学総合政策学部准教授の岡嶋裕史氏) こんな例があるのだ。日本ではほとんど報じられなかったが、98年から2000年代前半にかけて、海外で史上最大の「児童ポルノ一斉摘発キャンペーン」が展開された。このキャンペーンで特筆すべき点はイギリスだという。約4,300件の家宅捜索を行い、有罪となったのは1,400人余り。一方で大量の冤罪を生み、少なくとも30人以上の自殺者を出したそうだ。あまりに荒っぽいその捜査は、今なお大きな議論を読んでいるという。 現代は「とばっちりや冤罪から身を守るためにも、手元にある『疑わしきもの』は、この際処分する他ないのだろう」と結ぶ。 しかし、冗談ではない。私にロリコン趣味はないが、仕事柄そうした写真集を買ったこともある。そんなものはどこか家の隅に埋もれているのであろうが、ガサ入れされれば出てくるかもしれない。ネットのエロ動画も然りである。 他人に見せたり売ったりしないで個人で楽しむ趣味の領域にまで国家が介入するのは行き過ぎだと、私は思う。暗く恐ろしい世の中になってきたものだ。 さて今週の第1位は、安倍首相が率いる自民党が大混乱に陥っていることを報じている各誌の記事。 事の発端は、安倍首相に近い自民党の若手議員40人が6月25日に憲法改正を推進する勉強会を開いたことである。そこへ招かれた作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞(沖縄タイムスと琉球新報のこと=筆者注)は潰さないといけない。沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と発言し、大西英男議員から「マスコミを懲らしめるためには広告料金がなくなるのが一番」などという「暴言」が飛び出したのだ。 大西議員は昨年4月にも、国会で女性議員に対して「自分が子どもを産まなきゃ駄目だ」とヤジを飛ばしている。 この問題に、当初は危機感のなかった谷垣禎一幹事長や安倍首相だったが、世論や党内からの反発に慌てて3人の議員を「厳重注意処分」にしたが、騒ぎは収まりそうにない。 その上、安保法制をテーマに討論する予定だった田原総一朗氏の『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)への出演をOKしていた自民党議員が次々に断り、田原氏によると、その数30数人に上ったという。 言論弾圧の次は暴言を吐かないように議員たちを封じ込める安倍首相のやり方に、文春もさすがに怒ったのか「自民党は死んだ」と特筆大書しているが、タイトルほどの内容はない。 驚くのは新潮である。タイトルは「うぬぼれ『自民党』の構造欠陥」だが、中に「白でもクロと書いてきた『琉球新報』『沖縄タイムス』」という章がある。まるで、百田氏の援護射撃のような記事である。 「ライバル同士に見えるが、『反基地』『反安保』のためなら犯罪者を正義の人に仕立てることも平気だ。そして、沖縄では両紙の報じたことが『事実』になる」 両紙が百田氏へ抗議声明を発表したことも「一作家の冗談話を大上段で批判する様は異様と言うしかない」と批判している。 さらに「両紙にかかると違法行為も『正義の鉄槌』になってしまう」と書いているのは、反基地運動の幹部らが「キャンプ・シュワブ」の境界線で反対派と警備員らの揉み合いを制止しようとしたら、基地内に引きずり込まれ「不当逮捕された」と報じた琉球新報の記事についてである。 新潮は「反基地運動を批判する」人間を登場させ、活動家は明らかに基地に不法侵入しており、両紙の記者も一緒に入り込んでいたと“証言”させている。 しかも「沖縄に言論の自由はない。『琉球新報』『沖縄タイムス』の自由があるだけである」と結ぶ。これを沖縄の歴史や民衆の痛みを理解しない「暴論」だと考えるのは、私だけではないはずだ。 その上、件の百田氏にこう言わせるのである。「私を『言論弾圧』男に仕立て上げた大マスコミに告ぐ」。その中で言論人として言い訳にならない言い訳をしている。 「『懇話会』はまったく私的な集まりで、公的なものではない」 「その時のセリフを正確に書く。『沖縄の2つの新聞社は本当は潰さなあかんのですけれども』」 「私は議員でもなんでもない民間人である。私人が私的な集まりで、しかもクローズドな場において、雑談のような質疑応答の中で口にした一言を『言論弾圧を目論む言葉』として弾劾するのはどうなんだろう。それともそれがマスコミの正義なのか」 この男の品性のなさ、自覚のなさに、書き写す手が震えてくる。いくら陣笠とはいえ自民党議員の集まりに呼ばれて、クローズドな私的な集まりといういい方はないはずだ。 オフレコの会見でも、問題発言があれば国民に知らせるのはメディアの使命である。それに百田氏は安倍首相のお友達で流行作家、一私人ではない。 彼はこうも言っている。「作家『百田尚樹』も多くの読者が『つまらん、もう読むのやめよう』と思ったときに、自然と消えてなくなる」。 私は以前からこの男の書いたものなど読む気はないが、今回の発言をきっかけに、私のような人間が多くなるのは間違いないと思う。 保守の論客・小林よしのり氏も自民党のやり方にこう怒っている。 「これが現在の自民党の一般的レベルだ。もはやネトウヨと同等まで劣化した。彼らは『正論』や『WILL』、『産経新聞』といった紋切り型で勇ましいことばかり書いてウケようとするメディアばかりに目を通しているのだろう。そこに登場する言論人は中韓やリベラル派に対する暴言をためらいもなく吐いている。それを読んでいれば気持ちいいのかもしれないが、一方で本はまったくといっていいほど読まないから違った見解を知らず、幅広い知識がない」 党内はガタガタ、支持率は急降下する安倍首相だが、会期を大幅に延長して「戦争法案」を強行採決する腹を固めた。 衆議院で強行採決して参議院に送れば「60日ルール」がある。参議院で60日以内に採決されなくても、衆議院で3分の2の賛成があれば法案は成立するというものである。 だが新潮によれば、この間に総裁選があり「仮に(支持率が=筆者注)30%を切るような事態になれば、対抗馬が出る可能性もある」(全国紙政治部デスク)から、総裁選の期間中はこれまでの慣例からいけば国会はストップする。 さらに、9月28日からの国連総会に出席するために安倍首相は、25日には日本を出発しなければならない。 大幅延長しても、何か想定外のことが起きれば、強行採決、60日ルールを使ってもギリギリ間に合わない事態もありうる。だが、この明確に憲法違反の法案を成立させ、日本国憲法を「襤褸の旗」にしてしまおうという安倍の策略をどこかで止めなくてはいけない。 幸い、支持率が下落して不支持率が上回ったと、今朝(7月6日)の毎日新聞が伝えている。憲法を蔑ろにするということは「国民主権」を蔑ろにすることである。今こそ国民の意思がどこにあるか、大声を上げて安倍自民党に聞かせてやろうではないか。 (文=元木昌彦)「週刊現代」7/18号(講談社)
「7月AVデビュー」元・地方局女子アナは誰だ!?
今週の注目記事 第1位 「麻薬密輸で逮捕 トヨタ抜擢米女性役員の素顔」(「週刊文春」7/2号) 「トヨタ女性役員が溺れた麻薬『オキシコドン』の快感」(「週刊ポスト」7/10号) 「トヨタVS.警視庁『麻薬』常務をめぐる攻防」(「週刊現代」7/11号) 第2位 「32歳『元少年A』が自己顕示した『14歳の肖像』」(「週刊新潮」7/2号) 「佐藤優の人間観察」(「週刊現代」7/11号) 「元少年Aの『自己表現』なんて更生してない証拠なんだっての ビートたけし」(「週刊ポスト」7/10号) 「酒鬼薔薇『美人女医押し倒し事件』」(「アサヒ芸能」7/2号) 第3位 「現代に甦る田中角栄『金言集』」(「週刊ポスト」7/10号) 第4位 「地方局女子アナ『7月デビュー』でAV業界に革命が起きる」(「週刊ポスト」7/10号) 第5位 「山口百恵 息子の明暗 弟は映画年10本も兄はスーパーでライブ」(「週刊文春」7/2号) 第6位 「結婚がアダ? 大江麻理子アナ“覚悟の断髪”も視聴率大苦戦」(「週刊文春」7/2号) 番外 現代とポストのセックス記事の勝者はどっちだ! 今週は、トヨタの女性役員逮捕ぐらいしか読むべきものはない。夏になる前に、はや「夏枯れ」では、これからが思いやられる。 軟派記事もマンネリ。このままいくと今年の週刊誌の売れ行きは相当厳しいと思う。 セクシーグラビアでは毎号、現代の圧勝だが、今週も月とすっぽん状態。ポストは「大人気の『CanCam』モデル 久松郁実」とビジュアル官能小説「ポルノグラフィア」。久松のはち切れんばかりのピチピチ肢体がまぶしいが、現代の巨匠・篠山紀信が撮り下ろした女優「橋本マナミ 史上最高の裸身」のほうが、露出はやや少なめだがゴージャス感がある。 セックス記事はポストが「Asoko.jp にアソコの悩みを打ち明けるオンナたち」。こんなサイトがあるんだね。女性のアソコの悩みは、他人に相談しにくい。男だって同じだがね。 そこで、アソコの匂いや女性器の色、ビラビラが肥大してきた、アンダーヘアが多すぎるなどの悩みを打ち明け、その相談に乗るだけでなく、黒ずみを薄くする美白クリームや石鹸、香水などのケア商品なども紹介するため支持を集めているというのだ。 最近は「女性器の美容整形」も盛んだそうだが、男の心ないひと言で傷つく恋人や妻がいるという。気をつけよう、そのひと言が命取り。 現代は、われわれ世代には懐かしい性病・クラミジアが、現代の妻たちに急増中だと警告を発している。 公益財団法人「性の健康医学財団」というところが国内の32万人を対象にした調査をしたところ、妊婦の実に2.4%が「性器クラミジア」に感染していたというのだ。 都内の産婦人科医によると、日本女性のうち100万人ぐらいが感染しているのではないかという。 それに、この病気は男には自覚症状があるが女性には症状が出にくいので、感染が広がるそうである。クラミジアはフェラチオでもうつるそうだから、気をつけよう、浮気相手のクラミジア。 今週も、グラビアで圧倒的な存在感を示した現代の勝ちだ。 まずは、文春の大型ワイド「フグの肝」から2本紹介しよう。 テレビ東京の看板アナになった大江麻理子(36)が、文春によると視聴率低下で苦しんでいるという。昨年9月、マネックス証券社長との結婚以来、ジワジワ視聴率が落ち始めたそうだ。最近は2%台も出るという。 「やはり松本氏との“百億円の玉の輿婚”によって庶民的なイメージが崩れてしまったのでしょう」(番組関係者) 彼女は突然、トレードマークだった黒髪を20センチ近く切ってスタジオに現れたそうだが、残念ながら視聴率には変化がないという。視聴率1%であれこれ言われるテレビの世界は厳しい。 2本目は、山口百恵(56)と三浦友和(63)夫妻には息子が2人いる。2人とも芸能界へ進んだが、くっきりと明暗が分かれているというお話。 弟の三浦貴大(29)は「いま日本映画界からもっとも期待される存在です。仕事のオファーが殺到し、慎重に選んで断っているものもある状況だそうです。今年、映画だけで十本も出演する“超売れっ子”です」(スポーツ紙芸能デスク)。『RAILWAYS』でデビューし、日本アカデミー賞新人賞を受賞。その後も『わが母の記』、高倉健の『あなたへ』などに出演ている。 一方の兄・祐太朗(31)は母と同じ歌手になり、バンドを組んでデビューしたが2年後に活動休止。その後、松山千春の自叙伝をもとにした舞台の主役に抜擢されたが、集客はままならず、CDも千枚単位でしか売れなかったという。 写真で見る限り、貴大は両親のいいとこを取り、祐太朗は母親似だが華がなさそうだ。偉大な母を持った2人は、これからどう生きていくのか。父・友和は心配でたまらないのではないかな。 さて、AV業界のことならポストにお任せと、今週もバリバリ地方の局アナだった女性が7月にAVデビューすることで、業界革命が起こると報じている。 何しろAV業界の市場規模は、ポストによると、映画産業の倍の4,000億円規模といわれるそうだ。年間3万5,000本もの作品が制作されるというから、あるAV監督に言わせると「渋谷のスクランブル交差点で石を投げれば、AV嬢に当たる」というほど。 先の元地方局アナウンサーの芸名は「皆道あゆむ」というそうだが、地方局に勤務していたことは間違いないそうである。だがメディアに露出しないのは、現在は一般企業に勤めていて、勤務先にバレるのが怖いからだという。 ほとんどのAVが顔のクローズアップなどしているのに、バレないのか? メイクを工夫するとわからないそうだが、ホントかね? AV女優になりたい女性は多くて、面接しても断ることがあるそうだ。そうした中で需要が多いのは、「現役」の看護婦や教師、女医などだそうだ。 だが「現職」でも、それを打ち出せない職業もあるという。現役自衛官がそれだ。AVメーカー関係者によると、現役の女性自衛隊員は、知っているだけでも5人いるという。 「バレると自衛隊をクビになるだけでなく、新聞沙汰になり社会的な制裁も受けますから」(関係者) 亡くなってしまったが、鬼才・若松孝二だったら女性自衛官を主人公にして過激な「ピンク映画」を撮ったのではないか。美人自衛官が、イスラム国のゲリラたちを次々に「悩殺」していくような映画かもしれない。 さて、安倍政権はいよいよ末期症状を呈してきている。安倍首相に近い自民党の若手議員40人が6月25日、憲法改正を推進する勉強会を開いた。そこへ招かれた作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞(沖縄タイムスと琉球新報のこと=筆者注)はつぶさないといけない。沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と発言したのだ。 あきれ果てた暴言である。こんな考えを持った人間の書くものを、私は絶対読まない。 そういえば、6月23日に沖縄で行われた沖縄全戦没者追悼式で、こういうことがあったとAFP通信が伝えている。 「沖縄・糸満市の平和祈念公園で23日に行われた沖縄全戦没者追悼式で、あいさつのため登壇した安倍晋三(Shinzo Abe)首相が参列者からやじを浴びせられる一幕があった。米軍の沖縄駐留に不満を持つ地元住民らが、壇上に上がった安倍首相に『帰れ』などのやじを飛ばした。日本で首相が直接市民からやじられることはまれだ」 ロイターも「数人の人が『帰れ!』と叫び、黒いベレー帽の老人は立ち上がって安倍首相を指さした」と報じている。朝日新聞などは伝えているが、NHKはこうした映像を流していない。安倍首相と彼のお友達たちとの「友情」には胸が熱くなる。反吐が出そうなくらい。 ポストは安倍首相への批判のつもりなのだろう、田中角栄の「金言集」をカラーで16ページもやってきた。 角栄元総理は人気も実行力もあったが、政治家としての評価はまた別のところにあると、私は思うが、言葉だけを抜き出してみると「いいこと言っとるやん」というものがある。いくつか紹介してみよう。 「いい政治というのは、国民生活の片隅にあるものだ。目立たず、慎ましく、国民の後ろに控えている。吹きすぎて行く風――政治はそれでいい」 「人の悪口を言ったり、自分が過去に犯した過ちを反省せず、自分がすべて正しいとする考え方は国の中でも外でも通用しない」(これなんか見事な安倍批判だ) 「優れた指導者は人間を好き嫌いしない。能力を見分けて適材適所に配置する。肝心なのは、大事を任せられる人を見つけることだ」(お友達ばかりを重用している安倍首相には耳の痛い言葉だろう) 「人生で重要なのは『間』だ。イノシシのように一本調子なのはうまくいかない。よく人間を観察しなければならない」(憲法改正に猪突猛進して周りを見ない安倍首相はうまくいくはずがない) 現代は「来た!来た! 次は2万2000円だ!」と大はしゃぎの株特集を組んでいるが、皮肉なことにその発売日にasahi.comはこう伝えている。 「29日の東京株式市場は大幅続落している。日経平均株価の午前終値は、前週末比368円81銭安の2万0337円34銭。ギリシャのデフォルト(債務不履行)懸念が高まり、東京市場は売り一色に。東証一部銘柄の95%超が下げる全面安となり、下げ幅が500円を超える場面もあった」 アベノミクスも頭打ちで、支持率も急降下。これでは安保法制法を強行採決などできはしないと、私は思う。 ところで、取次の栗田出版販売が6月26日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請した。出版取次では過去最大の倒産である。負債総額は約134億9,600万円。ピーク時の1991年10月期には売上高が約701億円あったが、昨年9月期の売上高は329億3,100万円と、半分以下にまで落ち込んでいたそうだ。 大阪屋のように大手出版社が支援の手を差し伸べなければ、すでに本社を移転し、不動産も売却していたこともあって、こうなるのは、もはや時間の問題であったのだろう。 業界では、大阪屋と一緒になるという見方が多いようだが、出版業界のドミノ倒しがいよいよ始まったという気がしている。 出版不況と言いながら長年ほとんど何もしてこなかった出版界が、このまま続くわけはない。知恵者もリーダーシップを持った者もいない業界が、どういう形で崩壊していくのか。背筋がゾクッとしてくる。 酒鬼薔薇聖斗事件の元少年Aが手記『絶歌』(太田出版)を発表して以来、大きな波紋を広げて今も収まらない。 遅ればせながら、私も読んでみた。第一印象は、この文章は“作家崩れ”の編集者の手がかなり入っていると思った。それに、一部と二部の文章が微妙に違う気がするのは、担当編集者が替わったからだろう。 内容は一言でいえば、手記ではなく“できの悪い”私小説である。亡くなった祖母の死やナメクジの解剖、猫を殺すシーンは克明に書いているのに、事件については拍子抜けするぐらい触れていないのは、Aと担当編集者に、この本をなぜ出すのかという根本的な問題意識が薄いからであろう。 本の中でAが、自分はカネに対する執着心が強いと言っているが、本を書いたのはカネを稼ぐことが目的だったのではないのか。「僕にはこの本を書く以外に、もう自分の生を掴み取る手段がありませんでした」という切実なものはほとんど感じられない。 これが18年もの間、自分が犯した罪と向き合ってきた人間の書いたものなのか。Aと編集者が、真剣に彼が起こした事件について議論を積み重ねた痕跡は読み取れなかった。こういう箇所がある。 十代の少年から「どうして人を殺してはいけないのですか?」と聞かれ、今の自分ならこう答えるという部分である。 「『どうしていけないのかは、わかりません。でも絶対に、絶対にしないでください。もしやったら、あなたが想像しているよりもずっと、あなた自身が苦しむことになるから』 哲学的な捻りもない、こんな平易な言葉で、その少年を納得させられるとは到底思えない。でも、これが少年院を出て以来十一年間、重い十字架を引き摺りながらのたうちまわって生き、やっと見つけた唯一の、僕の『答え』だった」 お前は、自分が殺した被害者や遺族の「苦しみ」は考えたことはないのか。思わず本に向かって叫んでしまった。 第二部は、母親や弟たちへの愛を告白しているが、自分が殺めた2人への懺悔の言葉は限りなく軽い。 私は以前から言っているように、こうした本を出すべきではないというつもりはない。卑劣な殺人犯の手記であろうと、出版すことを規制してはいけない。だが、そうしたことを踏まえて考えてみても、この自慰行為のような独りよがりの未熟な本を、この段階で出すべきではなかったと、一読して思った。まれに見る「駄作」を世に出してしまった出版社と編集者は、出版界が劣化していることの象徴である。 新潮が太田出版の岡聡社長をインタビューしている。なかなか興味深い。岡社長は、 「野菜を切るための包丁を売ったのに、その包丁が人殺しに使われてしまった。それで、『売る時に人殺しに使われると思わなかったのか』と責められてもねえ。我々は野菜を切るために一番切れ味の良い包丁を提供した。どこのものよりも野菜を切るのに役立つと思って出版したんです」 バカな言い方をしたものだと思うが、新潮もこう難じる。 「彼は知らなかったのだろうか。事件当時、少年Aが犯行声明に〈汚い野菜共には死の制裁を〉と記していたこと。事件後に母親と面会した少年Aが、『弱い者は野菜と同じや』と言い放ったと報じられていることを。つまり、被害者を『野菜扱い』していたことを……」 文春でノンフィクション作家の高山文彦氏が言っていることが、的を射ていると思う。 「金銭を得ることを最優先に考えたため、このようなレベルの低い代物が出来上がったのでしょう。(中略)本来、出版社の大人たちがAに対し、世の中の道義・論理を諭すべきなのに、一緒になって金儲けに走っていて、呆れる他ない」 ネットではAの実名はもちろん、彼が今どこにいるのか探しが始まっている。本を出したため、母のように慕っていたという精神科の女医や支援してくれていた人たちからも批判され、再び世間の好奇の目にさらされることになったAのこれからは、これまで以上に茨の道が続くことになる。 現代で、佐藤優氏がこの本についてこう述べている。 「本書について筆者がいちばん違和感を覚えたのは、匿名で出版されていることだ。32歳の大人の判断として本を出し、経済的利益(印税)を得るのだから、実名を名乗るのが当然の礼儀だ」 ポストでも、ビートたけしがこう言っている。 「結局この『元少年A』ってのは、『酒鬼薔薇聖斗』と名乗って犯行声明をマスコミに送った頃から、一貫して『目立ちゃ何をやってもいい』って根性のままなんだよ。世の中が自分のことを忘れかけてきたから、もう一度社会の注目を浴びようとしているだけなんでさ。本当に『更生した』というのなら、『一生かけてでも遺族にどう詫びを入れるか』って考えになるはずだろ。自分の人生とかやりたいことなんて二の次で、どうやって償っていくのかって発想にならなきゃウソなのに、コイツの場合は、遺族を傷つけたっていいから『自己表現』をやりたいってことなんだからほとほと呆れるんでさ。(中略)やっぱり出版社やマスコミは、そんなヤツに簡単に手を貸しちゃダメだよ。もちろん『表現の自由』とか『出版の自由』があって、犯罪者の告白を本にすること自体が法的には問題なかったとしても、それが『下品極まりないこと』っていう当たり前の感覚がなけりゃさ」 蛇足だが、アサヒ芸能にもこんな話が載っている。 「愛媛・松山市のヘルス嬢Pさん。 『私のお客さんで年齢も見かけも酒鬼薔薇にソックリな人が来ていたんです。太い眉とつり上がった目が、事件当時に出回った写真の顔と同じでした。お店では「自分は長い間幽閉されていた」と話していました』 Pさんに接触すると、この男の一風変わったプレイが明らかとなった。 『プレイ前にはいつも「愛するママへ」と書かれた手紙を渡されました。シャワーを浴びたあとは、「ママ、だっこして」と甘えてきて、動物のように私の顔を舐め回すんです。だけど、いつも射精に達することはありませんでした』」(アサ芸) 元少年Aは本の中でも、事件を起こして以来射精することはないと書いている。もしかして、本物かも……。 さて、今週最も話題なのはトヨタの女性役員の逮捕だろう。だが、新聞もテレビも大スポンサーに気兼ねしてか、ほとんど続報がない。こういう時は週刊誌を読むしかないのだ。 6月18日、トヨタ自動車の女性常務役員ジュリー・ハンプ氏(55)が麻薬取締法違反(輸入)の疑いで、警視庁組織犯罪対策五課に逮捕された。超一流企業の役員がなぜ? そう思った人は多いだろう。 逮捕容疑は、麻薬である「オキシコドン」を含む錠剤57錠を密輸したというものだ。 文春によれば、アメリカのセレブの間でオキシコドン中毒者が増えており、社会問題化しているという。薬物依存厚生施設「東京ダルク」の近藤恒夫氏が解説する。 「もともとは末期ガン患者に使用される鎮痛剤で、医療用麻薬です。モルヒネが効かない患者に使われるため、相当強く、乱用すると多幸感と陶酔感が得られ、抜け出せなくなります。医者の処方箋があれば手に入るので、医師にパイプのあるエリートやセレブを中心に、乱用が広がっています。09年に亡くなったマイケル・ジャクソンも、オキシコドンの依存症でした」 ハンプ氏は1959年にニューヨーク州クイーンズ地区で生まれた。ミシンガン州に移り、州立大学でコミュニケーションを専攻し、同州のデトロイトに本社があるGMに入社した。GMでは南米、中東、アフリカの最高広報責任者(CCO)を経て、GMヨーロッパの副社長になったという。そして2012年にCCOとして北米トヨタに移籍し、今年4月、複数の候補の中から本社役員に抜擢されたそうだ。 文春で捜査関係者は「ハンプ容疑者は、取り調べに対して、麻薬だとわかって輸入したことをすでに認めている。強力なヤメ検弁護団を使って、国外退去処分は避けたいと考えているようです」と語っているが、このままトヨタにいられるのだろうか。 彼女が逮捕された翌日、トヨタ本社の会見場で豊田章男社長は約200人の報道陣を前に、こう話している。 「ハンプ氏は私にとってもトヨタにとっても、かけがえのない大切な仲間でございます。従業員は私にとって、子どものような存在です。子どもが迷惑をかければ謝るのは親の責任。ハンプ氏に法を犯す意図はなかったと信じています」 よほど豊田社長に目をかけられているようだが、こうした軽率な間違いを犯す人間が広報の最高責任者では、トヨタの前途に暗雲漂う気がしないでもない。 ポストで、職場の危機管理を扱う米専門誌「リスク・マネージメント・モニター」編集者のキャロライン・マクドナルド氏は、アメリカの職場に蔓延する薬物汚染をこう話している。 「14年10月、企業の経営者・幹部など660万人を対象にした大規模な尿検査の調査が行われました。その結果、マリファナ、コカイン、覚醒剤など違法薬物を使用している人が4.7%に上った。内訳は、1位がマリファナで2.4%、2位が覚醒剤の1.0%、そして3番目に多く使われていたのがオキシコドンで0.8%でした」 巨額な報酬を手にするアメリカの大企業の経営者たちは、株主たちから成果を求められ、達成できなければクビになるため、プレッシャーがすごいらしい。その緊張をやわらげるために、薬に手を染めるケースが多いといわれる。 失礼だが、今度ソフトバンク入りして165億円も手に入れたインド人副社長は大丈夫なのだろうか? 現代によれば、豊田社長がハンプ常務の逮捕に異議を唱えるような発言が会見であったため、警視庁の逆鱗に触れて本社がガサ入れされてしまったのではないかという声が社内にあるという。 また、これは日本の大企業を狙い撃ちした外国からの脅しではないかと見る向きもあるようだ。 「安倍政権が推し進める金融緩和と過剰な円安のために、日本企業は今『調子に乗りすぎている』と、世界経済の中で白眼視されているのが実情です。今回の事件には、円安で実力以上に儲けている日本企業に対して、海外から厳しい目が向けられていることが背景にあったのではないでしょうか。トヨタだけでなく、日本の大企業の不祥事が明るみに出ることが、今後増えると見ています」(元外交官で国際戦略情報研究所の原田武夫氏) 穿ちすぎる見方だとは思うが、もしギリシャでデフォルトが本当に起これば、日本への風当たりがますます強くなることは間違いないだろう。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」7/10号 中吊広告より








