今週の注目記事・第1位 「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手27歳!」(「週刊文春」1/14号) 第2位 「歳費2100万円は懐で『イクメン代議士』これでいいのか?」(「週刊新潮」1/14号) 第3位 「<本誌だけが書ける全真相> 古舘伊知郎『報ステ』降板」(「週刊文春」1/14号) 第4位 「32歳上 神田正輝と『深夜ホテル密会』三船美佳の打算」(「週刊文春」1/14号) 第5位 「日本経済は絶好調! こんな『大相場』は2度と来ないかもしれない」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第6位 「2016参院選『全選挙区』完全予測」(「週刊文春」1/14号) 第7位 「菅義偉“総理”誕生『官邸クーデター』全内幕」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第8位 「MEGA[メガ]地震予測『2016年ついに首都圏が![異常値が!]』変動MAPも16年版にアップデート」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第9位 「『ハーフは劣化が早い』で大炎上 社会学者古市憲寿の劣化」(「週刊文春」1/14号) 第10位 「斬り捨て御免! 食味探検隊」(「週刊文春」1/14号) 第11位 「AV大賞2015-2016」(「アサヒ芸能」1/14号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! ついに今週は、現代が1本も入らなくなってしまった。部数的には、新潮と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているといわれるのだが、週刊誌としてはおとなしすぎて、物足りない。 まずは、SEX特集からいこう。現代は巻頭で「あの胸の高鳴りをもう一度 桜田淳子 天使の初恋」。彼女がデビューから7年後に撮った女の顔というのだが、まあそこそこ。笑えるのは、ラグビーの五郎丸歩の特大ポスターカレンダーが付いていることだ。2月までしかないが、3月からはまた付録にするというのだろうか。 後半は「ついに登場! 浅野温子 『小悪魔』の原点」。水着を含む10代の頃の写真だが、かなり当時から大物感があったと、あらためて思う。 袋とじは「憧れのブロンド女優 初めて見るヘアヌード シルビア・クリステル/パルマ・ピカソ/ブリジット・バルドーほか」。映画からのものなので写真はよくないが、このほうがセクシーに見えるから面白い。 それに、もう1本の袋とじは「スコラ・ザ・ヌード 1982-1994」。スコラというのは、講談社にいた人間が辞めて作った出版社だ。当時は、相当激しいヘアヌードを掲載して物議も醸したが、部数もよかった。 これは一見の価値ありだが、写真が小さいのが難。あとは「早乙女美々 エロすぎる女」。 ポストは、巻頭が女性ゴルファーの「イ・ボミ 賞金女王の初セクシー」。露出は少ないが、彼女の魅力がよく出ている。袋とじは「AV美熟女総選挙 これが神7だ!」。そのほかには「艶色美熟女図鑑 白木優子39歳」と「橋本マナミ マナミという名の実 vol.11」。両方とも、エロさはなかなかのものである。 もう1本は、毎度おなじみの「山田佳子さん」の湯めぐり。この人って、岸惠子に似ていると思うね。 セクシーグラビア対決はエロエロ考えたが、ポストの勝ち。記事は現代の「セックス印象派デビュー入門」というのが気になる。 知的なイメージだが、果たして内容はどうなのか? 現代によると「互いの感性と感受性で快感を高める──そうした『印象派』のセックスで女性は喜び、男も深い満足を得る。(中略) セックスは想像(イマージュ)の産物だ。性器自体を写実的に再現しても、そこに欲望は生まれない。むしろシチュエーションや雰囲気に趣向を凝らすことで、長く心に残る印象的なセックスになる」というのだ。 「19世紀後半のパリで、そのことに気がついた芸術家たちがいた。『印象派』。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガらが中心となり、写実的な絵画に価値が認められていた当時の画壇に挑戦状を叩きつけた。明るい色彩で風景を描いた画風は、旧来の芸術家からは酷評されたが、庶民には好評だった。いつでも心の引き出しから取り出し、余韻に浸れる名画のような性愛、『セックス印象派』。印象派の代表作でもあるモネの『睡蓮』が描かれてから約100年が経つ2016年にこそ、入門してみようではないか」(現代) 何やらもっともらしいが、これも死ぬまでSEXがマンネリ化してきたのを、なんとか打開しようという編集部の叡智の結集なのであろう。 われわれのときは、トルコ風呂を含む風俗記事が行き詰まると、「トルコ徒然草」や「トルコ東海道五十三次」などをやったが、これと考え方は同じであろう。 「印象派のセックスは、五感を通じて心を操ること。心理学に『返報性の原理』という言葉がある。他人からなんらかの恩義を受けたら、お返ししなければならないという感情を抱く心理を指す。これをセックスに応用する」のだという。 アダルト映像作家の、えのき雄次郎氏はこう話す。 「どんな格好に男性はエロスを感じるのか、試行錯誤繰り返してきましたが、男の心を鷲掴みにしたのは、女性が四つん這いになって両肘をつき、背中に力を入れてお尻を突き出すポーズです」 真っ正面から見つめると、この姿勢は男性にとって挑発的に映り、後に回れば、女性器は丸見えで無防備な格好になる。このアンビバレント(不調和、二律背反)を楽しむのがセックス印象派の真骨頂だというのだが、よくわからない。 印象派の父と呼ばれるエドゥアール・マネが「草上の昼食」を発表し、パリで大スキャダルとなったのは1863年のことだった。森でピクニックをする2組の男女を描いたこの作品では、男性たちはきっちりとしたスーツを着込み、1人の女性は半裸で沐浴中、もう1人は全裸だ。 この背徳的なシチュエーションに、パリ市民は困惑し嘲笑を浴びせ、皇帝ナポレオン3世はこの絵を見て「淫らだ」と評したという。 全裸の女性を侍らせたピクニックという、妄想はしても、実際には誰もやりそうにないことをあえて描いたのが印象派の原点なのだというのである。 日常の光に美しさを見いだした印象派の画家のように、日常生活のセックスに喜びを実感する姿勢が「セックス印象派」であり、それこそが「仁王立ち」の秘訣なのだと結ぶが、全体に企画倒れという感がある。惜しいと思うのだが。 ポストは、こちらも毎度おなじみの「2016性の新潮流」ということで、さまざまなSEX関連情報を満載している。 まずはネットの新潮流。これから話題を集めそうなのが「JavMost」というサイトだそうだ。エロ動画事情に詳しいライターの尾谷幸憲氏が語る。 「サイトの一部にタイ語表記があるので、タイで運営されているサイトでしょう。モザイク入りの動画のほか、無修正動画も無料で閲覧できるようになっています。まだほとんど知られていませんが、エロ動画ファンの間で話題になるのは間違いありません」 お次は、AVの人気ジャンルになった「NTR(寝取られ)」の専門レーベルが誕生したそうだ。昨年8月7日に第一弾の5作品をリリースしたのは「JET映像」だ。 AVライターの沢木毅彦氏は、「AVの王道と一線を画す試みと旬な女優の起用で、今年はこのレーベルが注目を集めそう」だと見る。 同レーベルのプロデューサーによれば「NTRは映像化が難しいジャンル」だという。 「なぜならNTRは、本来なら文字で楽しむものだからです。マニアは、インターネットの専門掲示板で盛り上がっています。『先日、初めて他人に妻を抱かせた』といった投稿を読み、妄想して興奮するんです」 さて、これまで美熟女デリヘルといえば、30~40代の女性がメインだったが、2016年はさらに上の年代に特化した「熟女専門デリヘル」が人気を呼ぶそうだ。 その新潮流を先取りし、男性客から高い支持を受けているのが東京・上野にある「完熟ばなな」。在籍するのは全員40~60代で、50代以上のメンバーも充実しているという。「利用者の高年齢化に伴って、より高齢の女性が好まれる傾向が強まっています。『完熟ばなな』は5年ほど前にオープンしましたが、今や大阪や神戸にまで進出するほどです」(風俗ライターの原彬氏)。 このままいくと、私が以前から言っているように、60代の「美ババ(Vi!VaVa)」がサービスをするデリヘルやマッサージパーラーが続々できるのではないだろうか? マットプレイの代わりにアロママッサージを施してくれるソープランドが、東京・吉原や神奈川・川崎堀之内に増えているという。 アロママッサージとは、代謝機能や血行を促進する成分が含まれるアロマオイル(植物の有効成分を抽出した精油)を体に塗りながら行うマッサージのことだそうだ。 風俗ライターの阿部定治氏がこう話す。 「マットの上で泡まみれになるのもソープの醍醐味ですが、身動きが取りにくく、体位も限られるため、マットを拒否する客も増えているそうです。そういった方の間で、このマッサージ+ソープという業態が人気なのです。女の子たちはプロから指導がを受けているので、指圧の技術も申し分ありません」 慢性的な体の疲れに悩まされているポストの記者(61)が、吉原のFを訪れた。料金は、入浴料とサービス料の総額で80分3万円。 決して安くないが、未知なる癒やしと快感を得るために、記者は身銭を削ることにしたという。ホントかいな? 次は、ラブホテルといえばカップルが2人で利用するものというのが常識だが、東京・錦糸町にあるラブホテル「SARA錦糸町」の702号室は、なぜか4人用ルームになっているそうだ。カップル2組4人で利用できる部屋、つまりスワッピング愛好者御用達のホテルということだ。こうした愛好者が激増しているのか? ED治療薬として有名なバイアグラやレビトラ、シアリスはすべて欧米発だが、韓国国内で生産、認証されたED治療薬「ザイデナ」が多くの支持を集めているという。韓国最大手の製薬会社、東亜製薬が05年から発売を開始。わずか2年後に、バイアグラに次いで国内2位のシェアを獲得したそうだ。バイアグラ、レビトラ、シアリスの次に開発されたため、第4世代のED治療薬とも呼ばれている。早ければ、年内にも日本で発売の予定だという。 ポストによれば近年、バイブレーターを中心に、小型化、カワイイ化が進んでいるという。今年その流れが大きく変わり、「バイブの大型家電化」するというのである。 その先駆けとなりそうなのが、昨年11月に発売された「ラブパートナー」(税込2万3,000円)だ。開発製造販売元の株式会社メルシーの高橋さなえ社長がこう説明する。 「女性が太腿に黒いベルトを止め、穿くように装着します。内部にはピストンバイブが付いていて、電源をつないでスイッチを入れると、バイブが上下にピストン運動。さらにクリトリスに当たる部分に小さなマイクロモーターが入っていて、こちらも振動します」 実際に使ってみた感想を、桃子氏はこう話す。 「振動するバイブとは違い、男性に挿入されたのと同じようなピストン運動を得られるのがいい。装着すると腰から下が固定されるので、女性は本当に動けなくなる。男性がスイッチを持って操作すれば、ちょっとSM的なプレイにも使えそう。年配の方の場合、途中までラブパートナーに任せて、自分は女性のほかの部分を愛撫するといった使い方もできます」 いやはや、SEXはまだまだ奥が深いということであろう。両誌を読むと食傷気味になるがね。 というところで、今週はグラビアでポスト、記事ではやや現代に工夫の跡があるので、今週は引き分け! 今年初めは、アサ芸の「AV大賞2015-2016」からいこう。 女優部門のMVA(最優秀セクシー女優賞)は、癒やし系からの進化がめざましい大天使・天使(あまつか)もえ(21)。14年のデビュー直後にブレークし、15年は一気に頂点へと上り詰めた。得意の癒やし系セックスだけでなく、凌辱や誘惑など新境地のプレイでエロの素質を開花させた。 ママドルで、デカ乳輪と大人の色香はまるで飛び出すエロ本だといわれる白石茉莉奈(29)が、アサ芸グラビア大賞。 パーツ部門では「一億総勃起ボディ」に香山美桜(22)。熟女部門のMVJ(最優秀ドスケベ熟女)には篠田あゆみ(30)。肢体も痴態もフェロモンの塊だそうだ。新人熟女には水原梨花(35)。現役モデル熟女だそうだ。 最優秀作品賞に輝いたのは『おじさんぽ08』(ビックモーカル)。若妻との下町散歩から中出しセックスまでを作品にしてしまった人気シリーズ。出演はなごみ。 衝撃デビューで賞は、リベンジポルノを見て「私けっこうイケてる」とデビューを決めるあたりがイマドキ、撮影にも動じずに天真爛漫なセックスを見せた戸田エミリ。 最優秀ドラマ作品には『肉体の悶』(オルガ)。北条麻妃・川上ゆう。超人気女優2人が演技と艶を競った140分の熟女ドラマ作品。戦後復興期の青線を舞台に繰り広げられる女の情念とセックスは必見だそうだ。 ところで、私は食べ歩き+飲むのが好きだ。文春の「斬り捨て御免! 食味探検隊」は毎回楽しみに見ている。 ここには毎回2つの店が紹介され、100点満点で採点される。斬り捨てというわりには点数が甘いと思うが、それでもどんなによくても90点代前半が多い。 だが、今週のはなんと! 120点付いた店が紹介されているのだ。私が知る限り100点を超えた店は初めてだと思う。さて、どんな店か。 東京墨田区千歳にあるちゃんこ屋「増位山」がそれだ。増位山といえば美形の相撲取りだったが歌もうまかった。「男の背中」「そんな夕子にほれました」は、カラオケの私の十八番である。当人は、増位山と同じぐらいうまいと……思っているのだが。 その増位山は引退して三保ヶ関親方になったが、彼が三保ヶ関部屋をリフォームして作った店だという。 天井が高く、そこに土俵がデーン鎮座ましましている。その店にウッドペッカー柄のセーターを着た増位山がいたそうだ。 料理のほうはというと、突き出しは鰹節と醤油をかけた湯豆腐。力士味噌(500円)、焼きベーコン添えのポテトサラダ、あげごぼうのチップ(500円)、若鶏の唐揚げ(600円)、秘伝手羽先(600円)。そうこうするうちに、増位山が「じゃ、歌います」と土俵入りして歌い始めたそうだ。 「確かにうまい。そして、エロい美声」が響き渡る。この大番狂わせに、店内大いに沸いたそうだ。 本命の「鶏つくね醤油ちゃんこ」は1人前2,300円。朝絞めたばかりの鶏を使ったつくねがジューシーだったそうだ。その上、よそってくれたのが増位山の女将だった。 すべてが最高、大金星で120点。これほどの高評価なら、一度は行ってみなくちゃなるまい。 そういえば、新潮にミシュランで一つ星を取ったラーメン店が、店を閉めたと報じている。とげぬき地蔵にほど近い「蔦の葉」がそれで、ミシュランに輝いた「Japanese Soba Noodles 蔦」は、本店に当たる。人手不足もあり、苦情が多いため、巣鴨からグループが撤退するというのだ。 支店ともに細い路地に面したところにあり、行列への苦情が絶えなかった。整理券を配ったりして改善に努めたが、あきらめたようだ。 いっそのこと「予約限定」にして、一杯2,000円ぐらいで売ったらいいのでは? 私は行列に並ぶのが嫌いだから、こういう店には絶対行かないが。 お次は、古市憲寿氏(30)についての記事。彼とは私も対談したことがあるが、気鋭の才能あふれる社会学者である。大いに将来を楽しみにしている一人だが、その彼が元旦に放送されたバラエティ番組で、共演したウエンツ瑛士氏(30)の子ども時代の写真を見て「ハーフってなんで劣化するのが早いんでしょうね」と漏らしたことが、差別発言ではないかと批判されていると文春が報じている。 この言葉だけを読むと、確かに「差別」ととられても仕方ないようだが、彼のような利発な若者が、なぜこのような発言をしたのだろう。古市氏は、こう弁明している。 「いくらバラエティ番組でも、失礼なことを言ったと思います。(中略)というのも、このやりとりには前段があります。僕は2011年に『絶望の国の幸福な若者たち』という本を出版したのですが、2012年にウエンツさんは『「絶望世代』は幸福でいいのだ!』という本を出版しています。その題名がいわゆる『パクリ』なのかどうかという論争がスタジオであったのです。その延長で、子どもの頃非常にかわいかったウエンツさんの写真を出され、彼自身もそれをネタとしているようなので、『劣化』という言葉を冗談交じりに使いました」 口は災いの元。バラエティだからといっても、言っていいことと悪いことがある。おバカタレントではないのだから、なんでもかんでも呼ばれればテレビに出るというのはやめたほうがいい。その時間を研究に当てるようにしないと、あっという間に才能が枯渇してしまうことになりかねない。能力のある人だけに、苦言を呈しておく。 ポストが、またまた「MEGA地震予測」をやっている。測量学の世界的権威である村井俊治(76)東大名誉教授の地震予測法だが、氏が警戒を呼びかけているのが「首都圏・東海ゾーン」だというのだ。 「特に注目しているのが伊豆諸島です。昨年5月の小笠原諸島西方沖地震(神奈川・二宮町などで震度5強)以降も異常変動が頻発しています。さらに昨年9月の東京湾地震以降も隆起・沈降、水平方向の動きが拡大しており。まだエネルギーは放出しきっていないと考えられます。多くの人は首都圏直下型地震ばかりを心配しますが、どこが震源になっても地盤の緩い首都圏は大きく揺れる」(村井氏) 1ページを使って「異常変動全国MAP16」を載せているが、これを見ると日本全国危ないところだらけである。ということは、いつどこで巨大地震が起きても不思議はないということだろう。こうした「狼少年」的記事は、常に万が一のときに備えておきなさいという警告として読むべきである。 ところで、元旦にセブン-イレブン限定で週刊文春、週刊現代、週刊ポストが発売されたのを、どれだけの人が知っているだろう。昨年は文春一誌だけだったが、書店からの反発が強かったようだ。みんなで渡れば怖くないと、今年は現代とポストを道連れにしたが、新聞広告を見る限り、現代とポストは気合の入っていないことがよくわかる。 現代はカラーで山口百恵、松田優作、夏目雅子、坂本九らを並べて「あなたに会えてよかった」という特集。思わず、山口百恵って亡くなったのか? と見直した。渥美清やちあきなおみの思い出話。ちょっと気を惹かれたのは、元巨人軍の江川卓が「高校2年の秋を語る」だが、500円出して買う気にはならない。 ポストも、「女子アナ60年史」「ゴルフの死闘十番勝負」「国立競技場伝説の名勝負」と、こちらも思い出モノでページを埋めている。こちらも500円。 文春は、1年先輩だけに「週刊文春の女性誌版」と位置付け、美女図鑑を美男図鑑、平成女性皇族、保存版女の医学、女性好みのレストラン60など多少の工夫の跡は見える。値段も430円。 この出版は、セブン-イレブン側から申し入れがあったと聞いている。いまや販売ルートとして書店より比重を増してきているコンビニ最大手からの「要請」では、部数減に悩む週刊誌は断れまい。タイトルを見る限り、失礼だが「やっつけ仕事」感は否めない。書店からの非難を押し切ってまでやる価値があったのか、疑問である。 『出版人・文徒』(今井照容氏のメルマガ)が、こう報じている。 「出版科学研究所の『出版月報』2015年12月号(12月25日発行)によると、15年1~11月期の書籍・雑誌の売上高(推定)は、前年同期比5.2%減となった。『書籍の推定販売額は前年比約1.9%減の7400億円前後となる見通し。一方、雑誌の推定販売額は前年比約8.2%減の7800億円前後とみられ、減少率は過去最大となる。同研究所の担当者は『週刊誌の販売が大きく落ち込むなど高齢層にも“雑誌離れ”の傾向がうかがえる。スマホの普及で情報への接し方や時間の使い方が変わる中、どう読者を取り込むかが引き続き、問われ』と分析する」 週刊誌が主ターゲットにしてきた団塊&団塊ジュニア世代が離れているとしたら、事態は深刻である。「死ぬまでSEX」などやっている場合か。 今年は選挙の年だ。まずは1月24日に投開票する宜野湾市長選は、翁長雄志沖縄県知事が推す新人候補と菅義偉官房長官が推す現職との戦いである。菅はディズニーリゾート誘致をちらつかせ、翁長が推す候補潰しに躍起になっている。 もし菅が応援する候補が負ければ、彼にとっては手痛い失態になる。ポストによると、安倍首相はもはや政権の表紙にすぎず、実質的に政権を牛耳っているのは菅だと報じている。これが第7位。 自民党とおおさか維新の会の一騎打ちになった大阪ダブル選で菅は維新の支持に回り、自民党候補は惨敗した。消費税の軽減税率問題で、適用範囲をどこまで広げるかでモメた。谷垣幹事長らは極力金額を抑えるよう主張したが、参議院選で公明党の力を頼むために菅は、公明党の要求を丸呑みした。 谷垣が「抗議の辞任」をするのでは、という話が流れたが、菅は「辞めたければ辞めればいい」と突っぱねたという。 昨年10月にはグアムを訪問して、米太平洋海兵隊司令官と会談した。ポストによれば、官房長官というのは危機管理の責任者であるから、外遊はもちろん選挙応援のために地方へも行かないのが原則なのに、それをあっさり覆した。 おおさか維新の会、創価学会との太いパイプを持ち、安倍首相の次を虎視眈々と狙っている。否、その基盤は盤石になったというのである。これで参議院選を勝てば「安倍氏は憲法改正の実権のない“象徴首相”に祭り上げられ、“実質首相”である菅氏が全権を掌握する」(ポスト)というのだが、名前だけの象徴の人間に戦後体制をひっくり返す重大な憲法改正をやらせるなどもってのほかであること、言うまでもない。 安倍首相はなんとしてでも大勝したい参議院選が7月にはあり、そこで参議院の3分の2以上の議席を与党で取り、悲願の憲法改正へと進めたいともくろんでいる。 そのためには、野党の足並みがそろわないうちに衆議院も解散して「ダブル選挙」を狙っているともいわれている。文春は「参院選全選挙区完全予測」をやっているが、ここでも「非改選も合わせた自公の議席数は百四十七議席。ここに、おお維(おおさか維新の会=筆者注)と改憲勢力の『日本のこころを大切にする党(旧次世代の党)』も加えると百六十四議席で、三分の二を二議席上回ります」(政治広報システム研究所代表久保田正志氏)。 そうなれば、もはや民主国家ではなく独裁国家である。そんな国を、国民の多くが望んでいるのだろうか? では、大惨敗必至の野党陣営に一矢むくいる策はあるのか? 「参院選の帰趨を決めるのは三十二ある一人区です。その意味でヒントになるのは、町村信孝全衆院議長の死去に伴う四月の北海道五区補選でしょう」(久保田氏) この補選で自民からは町村氏の娘婿、和田義明氏が出馬する。野党人営は共産党が候補者取り下げを示唆し、社会福祉士の池田真紀氏を野党統一候補として支援する方向だ。 「ここで池田氏が野党統一候補として勝利するようなことがあれば、参院選に向けて野党陣営は勢いづきます」(同) 安倍首相は参議院戦と一緒に衆議院選もやる「ダブル選挙」を考えているようだが、そうなれば大阪市長を辞めた橋下徹氏が出馬するという声が大きい。 文春で政権中枢の1人が、こう断言している。 「次の衆院選に橋下氏は出るだろう。本人も『(政界引退は)約束する話ではない』と言っている。橋下氏の出馬は、改憲に及び腰な公明党への牽制にもなる」 また、参院選といえばタレント候補にも注目が集まる。出馬が確実視されているのは『五体不満足』の著者、乙武洋匡氏だという。 元気の会の松田公太代表とは旧知の仲で、元気は政党要件を失う寸前で、松田氏は乙武氏を東京選挙区、自身は全国比例で生き残りを図る考えだという。 今回から5議席から6議席に増える東京選挙区も、フジテレビ系朝のワイドショー『とくダネ!』司会者の菊川怜が、自民党から出馬するという下馬評が高い。 また、昨年の夏、突如として国会前デモで登壇し、安保法案反対を訴えた俳優の石田純一にも、政治家転身がささやかれているようである。 同日選挙に打って出た場合、衆議院の議席数はどうなるのか。久保田氏によれば、自民党は7議席、公明党は4議席減らし、その分、おおさか維新の会が26議席増の39議席を獲得。自民、公明、おおさか維新で改憲に必要な3分の2を大きく上回るというのである。 そうさせないためには、どうするのか? もはや、憲法改正は絵空事ではない。今夏の参議院選挙は、改憲か否かを問う戦後初めての国政選挙になる。 日和見では絶対いけない。どちらにするにしてもはっきり自分の意志を固めて、全国民が選挙に行くのだ。 戦争ができる国になるかどうかだけではなく、この国の主権者が誰であるのかを見せてやるのである。今年は、日本のこれから百年が決まる年になるのだ。 第5位。ポストは巻頭で「日本経済は絶好調」とやっているが、私の経験からいっても、こういう記事を出したときは、得てして反対になることが多い。 案の定、発売された4日から株は5日連続で大暴落してしまった。安倍首相が年頭所感で「もはやデフレではない。一億総活躍時代だ」と威勢のいいことを言い放ったことへの市場の答えは「NO!」だった。 中国市場で株売りが殺到して2度も取引停止になり、真偽のほどはわからないが、北朝鮮が水爆打ち上げに成功したとぶち上げた。 私のようなど素人が見ても、ポストの言うように今年が「資産倍増」「老後年金捻出」のラストチャンスになるとは、とても思えない。 いつも不思議に思うのだが、こうした景気のいい特集を組むとき、なぜ株をなりわいにしている人間に聞くのだろうか? 今回も冒頭は日経CNBコメンテーターでケイ・アセット代表の平野憲一氏を出して、こう言わせている。 「外国人投資家の日本株への関心がかつてないほど高まっている以上、まだまだ(株が=筆者注)上がるのは必至です」 「カブ知恵」の藤井英敏氏にも「日経平均2万5,000円になってもおかしくない」と言わせる。安倍首相や麻生財務相に「今年の景気はどうなりますか?」と聞けば「まあ、ぼちぼちでんな」と答えるわけはない。最初にタイトルがあって、それに都合のいいコメンテーターを当てはめたと思われても致し方ないのではないか。 安倍首相の参院選目当てのバラマキ予算に期待しすぎると、痛い目に遭う。もはや日本一国だけで市場を左右できる時代ではない。バカの一つ覚えのように「経済成長」を言っていればいい時代ではないのだ。今こそ「足るを知る」「みなで分け合う」日本をつくることこそ、肝心である。 お次はスポニチがスクープした、神田正輝と三船美佳の32歳差熱愛スクープ。文春、新潮も触れている。 三船は夫・高橋ジョージとの離婚裁判中だが、スポニチによれば、離婚の相談をしているうちに、超年上好きの三船が神田を好きになり、密会するようになったという。 問題は、2人が土曜朝8時からの『朝です!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)で共演していることだ。いくら2人が関係を打ち消しても、こうした話が出るだけでも番組にとってはマイナスであろう。神田はメインの司会者だから、切るわけにはいくまい。三船をどうするのか。1月9日の『旅サラダ』が見物だと思っていたが、2人とも何事もなかったように出ていた。 放送終了後、神田と三船がそろって会見し、記事はまったくの事実無根だと怒ったそうだが、そのままうのみにはできそうもない。 諸般の事情からというより、テレビ局に切られないために2人は別れたのであろう。大人だから。 古舘伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日系)降板について、あれこれいわれている。年間30億円ともいわれる古舘プロへの支払いが重荷になった。テレビ朝日の「ドン」といわれる早河洋(72)会長が安倍首相と親しくなったため、安倍批判を強める古舘が疎ましくなった、などなど。 古舘は12年にわたり、久米宏の跡を継ぎ、テレビ朝日の夜の顔として存在感を増してきた。「やっぱりプロレスの実況アナから、古舘さんは、抜け出せなかったんだと思う」(ある番組制作者=週刊現代)「古舘さんは自分がジャーナリストであるかのように振る舞い、反権力を装った発言をしていた。その結果、権力に付け込まれやすい状況を、自ら作ってしまった」(元フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行氏=同)という批判もある。 だが私は、彼はよくやったと思う。久米のように一言ってサッと逃げるのではなく、自分がジャーナリストとして訓練を受けていないためであろう、愚直なまでに安倍首相の強引な集団的自衛権容認に異を唱え、福島の原発と放射能問題を取り上げ、天皇と沖縄について熱く論じた姿勢は評価すべきだ。 後任には局アナの富川悠太が決定したが、NHKの『ニュースウオッチ9』を見てわかる通り、よほど覚悟がないと局の上を通じて圧力をかけてくる政治力には抵抗できまい。 私は、古舘が去った後、やはり古舘がよかったという声が澎湃と沸き上がってくると思うのだが。 第2位は「イクメン育児休暇騒動」。昨年12月21日、自民党の宮崎謙介氏(34)が、党の国会対策委員会に、約1カ月の育児休暇取得を申し出たことだった。その半年ほど前、当選同期の金子恵美自民党代議士(37)と結婚し、2人の間に2月の中旬、第一子が産まれる予定なのだという。 しかし、国会には育児休暇の規定がないため、代議士は本会議が開かれるごとに衆院議長に欠席届を提出するという。むろん、男性の国会議員が、育児を理由に国会を長期欠席した前例はない。 新潮は「国政を担う政治家には、それに伴う覚悟が必要なはずである。その覚悟とは、なによりも優先して公に尽くすことではあるのは言うまでもない。果たして、イクメン代議士は、政治家の姿勢として相応しいのだろうか」と疑問を投げかける。 彼の発言は自民党の中だけでなく、永田町でも賛否両論入り混じっているようである。自民党の谷垣幹事長は、出産や育児の休暇は、雇用主と雇用されている人との関係で規定されている。「国会議員はそういう身分関係とは違う」と苦言を呈したという。 また2人の結婚披露宴に出席した菅官房長官は、挨拶で、育休を取るための議員立法を超党派で作ったらいいと後押ししたという。 また野党の蓮舫参議院議員は、Twitterで「国会議員の育児休暇は、給与も全額保証で民間よりはるかに優遇されている」と批判し、炎上を招いたという。 新潮は何人かの代議士の例を出しているが、ほとんどの議員やその家族たちが、家庭を顧みる余裕がなかったり、父親が不在だった経験を持っているとしている。 また、国会に奉仕するという職務に専念してもらうため、国会議員には特別待遇が用意されている。歳費とボーナスで年間約2,100万円という高額な収入、月額100万円の文書通信交通滞在費、JRの無料バス、都心に建てられた議員宿舎など。当然のことながら、国会議員としての仕事を放棄しながら、その特権だけを享受するというのは、国民感情としては受けいれられるはずもないと批判する。 京都大学の中西輝政(68)名誉教授も、こう難じている。 「今夏には、衆参ダブル選があるという見方も出てきています。少子化対策にかかわる問題は、国民の中でも関心は高い。育休発言は、単に注目を集めんがためのパフォーマンスにしか見えません。国会議員が何か目立つことをすると、選挙目的と見られがちではありますが、本当に育休問題に取り組みたいのであれば、政策面からの貢献を考えなければならないはずなのです」 一般の国民と政治家とは仕事の内容、その重さが違うという意見はわからないでもないが、私は、代議士が育児休暇を取るというのをそれほど非難する気にはなれない。 さまざまな考え方の代議士がいて、国民はその考え方、生き方を見てその候補に投票するかどうかを考えればよいのである。 育児休暇を取るのならばバッチを外すのが筋だという言い方は、私には少し酷だと思うのだが。 ここで私事を少し書かせてもらう。1月9日に私の友人が亡くなった。イギリス人で78歳。コーリン吉澤という。一般的には無名の人だが、彼を知る人たちの間では超有名人である。 英会話の教師をしていた。私も生徒の一人だった。だが、彼はほとんど日本語をしゃべれない。英語のわからない私と日本語のわからないコーリンとの週1回の授業は、10年近く続いた。英会話はまったく上達しなかったが、彼とは親しい友人になった。 背は低いがラグビーで鍛えた胴回りは、私が腕を回しても届かなかった。昔は、「エビス・ビール」のテレビCMに出て「イエーイ、エビス」とやっていたこともある。陽気で包容力のある、素晴らしい男だった。 年下の奥さんとはスペイン旅行中に知り合い、日本に来て結婚してから30年以上になる。ジントニックが大好きで、飲むと誰とでも親しくなった。『ダーリンは外国人』(メディアファクトリー)という本がベストセラーになったが、私が知る限り、もっと面白い夫婦だった。奥さんにはぜひ本を書いてくれるように頼んでいたが、昨年夏以降、急速に体が弱ってきた。 暮れの30日、奥さんの故郷である長野に移り住んでいた彼の見舞いに行ってきた。かなり痩せていて、春ぐらいまでは頑張ってくれと声をかけてきたが、残念なことになってしまった。 大変な読書家だった。私がもっと英語が話せれば、彼がイギリスを出て世界を回った思い出や、日本についてどう考えているかを聞けたのだが、惜しいことをした。唯一の外国人の友人を亡くし、心底落ち込んでいる。 さて、7日の朝のワイドショーはタレント・ベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫騒動を取り上げていたが、火元は文春である。 さてはと裏表紙の編集人のところを見ると、やっぱりあの人が戻ってきていた。春画を掲載したかどで、「休養3カ月」を文藝春秋社長から申し渡されていた新谷学氏の復帰第1号である。 満を持しての「初荷スキャンダル」、お見事と言っておく。ベッキーは好感度ナンバー1タレントにも選ばれ、レギュラー10本、CMも10本程度ある売れっ子である。30超えても「スキャンダル処女」だった彼女が、いきなり初登場で年下男、しかも相手には昨年夏に入籍したばかりの妻がいるとあっては、彼女の謝罪会見に150人もの記者たちが詰めかけたのも無理はないのだろう。 ゲス乙女は、昨春出した「私以外私じゃないの」(ワーナーミュージック・ジャパン)という歌がコカ・コーラのCMソングに起用されたこともあってヒットし、昨年末の『NHK紅白歌合戦』にも出場を果たした新星。ベッキーはもともとこのバンドのファンで、昨年10月にファンクラブ限定のイベントで知り合い、急速に親しくなっていったという。 文春によると、クリスマスイブには千葉県幕張のディズニーシーでデートし、ホテルで翌朝まで過ごしたそうだ。 元日は、川谷の故郷である長崎へ「婚前旅行」し、川谷の父親の運転で長崎観光をすると、夜は川谷の実家へ2人で行っていたという。親も公認ということなのだろう。 だが、まだ離婚は成立していないのだから、この行動は軽率だといわれても仕方あるまい。実家のマンションから出てきた2人に文春が直撃しているが、当然ながら2人の答えは要領を得ない。川谷は妻の名前を出され、その名前を知らないのかと問われて、「名前は知っています。友達です」と答えている。いくら慌てたとはいえ、男の風上にも置けないヤツと言わざるを得まい。 不思議なのは、ホテル内でベッキーが自撮りした写真(川谷が後ろに映っている)や、2人のLINEでの愛のやりとり、携帯の画面まで誌面に掲載されていることだ。離婚届を「卒論」と称して、妻との離婚を促すようなベッキーの発言もある。 文春では、川谷の知人の話だとしている。川谷の奥さんにも文春は取材をかけ、彼女はベッキーとの婚前旅行のことを知らなかったかのように書かれている。だが、記事全体を読むと、川谷の携帯を見ることができる人物からのリークだと思われるから、該当者はごくごく限られるはずだ。 その上、ベッキーの謝罪会見はひどかった。所属プロダクション「サンミュージック」は、ベッキーが一方的にしゃべるだけで、質問は一切するなという条件を出した。150人ぐらいいたというのに、唯々諾々と従って誰も質問をしない芸能記者には、情けなくて涙が出た。他人の亭主を寝盗ったことをどう思っているのか? 奥さんに対してどう詫びるのか? なぜこの程度のことが聞けないのだろう。 だからいつまでたってもバーニング系やジャニーズ事務所に牛耳られ、日本の「芸能マスゴミ」はジャ-ナリズムにはなれないのだ。 その会見の後、「ベッキーとゲス川谷 すでに決別…発覚直前『二度と会わない』」という報道がスポニチなどであった。 これは、ベッキー側が番組やCMが減ることを恐れたためだろうが、これでは恥の上塗りではないか。男のほうがまだ子どもで、後先考えずにカミさんと別れてベッキーと結婚したいと突っ走っても、30超えた女が一緒に親のところへ行くなど、軽率ではなく人間として未熟なのである。 彼女は一度すべての番組&CMから降板し、謹慎して出直したほうがい。そうしない、といつまでも「軽率女」の誹りは消えないと思う。 (文=元木昌彦)『週刊文春(1/14号)』(文藝春秋)中吊り広告より
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「古舘伊知郎はよくやった」『報ステ』降板に、元名物編集長は何を思う?
今週の注目記事・第1位 「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手27歳!」(「週刊文春」1/14号) 第2位 「歳費2100万円は懐で『イクメン代議士』これでいいのか?」(「週刊新潮」1/14号) 第3位 「<本誌だけが書ける全真相> 古舘伊知郎『報ステ』降板」(「週刊文春」1/14号) 第4位 「32歳上 神田正輝と『深夜ホテル密会』三船美佳の打算」(「週刊文春」1/14号) 第5位 「日本経済は絶好調! こんな『大相場』は2度と来ないかもしれない」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第6位 「2016参院選『全選挙区』完全予測」(「週刊文春」1/14号) 第7位 「菅義偉“総理”誕生『官邸クーデター』全内幕」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第8位 「MEGA[メガ]地震予測『2016年ついに首都圏が![異常値が!]』変動MAPも16年版にアップデート」(「週刊ポスト」1/15・22号) 第9位 「『ハーフは劣化が早い』で大炎上 社会学者古市憲寿の劣化」(「週刊文春」1/14号) 第10位 「斬り捨て御免! 食味探検隊」(「週刊文春」1/14号) 第11位 「AV大賞2015-2016」(「アサヒ芸能」1/14号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! ついに今週は、現代が1本も入らなくなってしまった。部数的には、新潮と抜きつ抜かれつのデッドヒートを繰り広げているといわれるのだが、週刊誌としてはおとなしすぎて、物足りない。 まずは、SEX特集からいこう。現代は巻頭で「あの胸の高鳴りをもう一度 桜田淳子 天使の初恋」。彼女がデビューから7年後に撮った女の顔というのだが、まあそこそこ。笑えるのは、ラグビーの五郎丸歩の特大ポスターカレンダーが付いていることだ。2月までしかないが、3月からはまた付録にするというのだろうか。 後半は「ついに登場! 浅野温子 『小悪魔』の原点」。水着を含む10代の頃の写真だが、かなり当時から大物感があったと、あらためて思う。 袋とじは「憧れのブロンド女優 初めて見るヘアヌード シルビア・クリステル/パルマ・ピカソ/ブリジット・バルドーほか」。映画からのものなので写真はよくないが、このほうがセクシーに見えるから面白い。 それに、もう1本の袋とじは「スコラ・ザ・ヌード 1982-1994」。スコラというのは、講談社にいた人間が辞めて作った出版社だ。当時は、相当激しいヘアヌードを掲載して物議も醸したが、部数もよかった。 これは一見の価値ありだが、写真が小さいのが難。あとは「早乙女美々 エロすぎる女」。 ポストは、巻頭が女性ゴルファーの「イ・ボミ 賞金女王の初セクシー」。露出は少ないが、彼女の魅力がよく出ている。袋とじは「AV美熟女総選挙 これが神7だ!」。そのほかには「艶色美熟女図鑑 白木優子39歳」と「橋本マナミ マナミという名の実 vol.11」。両方とも、エロさはなかなかのものである。 もう1本は、毎度おなじみの「山田佳子さん」の湯めぐり。この人って、岸惠子に似ていると思うね。 セクシーグラビア対決はエロエロ考えたが、ポストの勝ち。記事は現代の「セックス印象派デビュー入門」というのが気になる。 知的なイメージだが、果たして内容はどうなのか? 現代によると「互いの感性と感受性で快感を高める──そうした『印象派』のセックスで女性は喜び、男も深い満足を得る。(中略) セックスは想像(イマージュ)の産物だ。性器自体を写実的に再現しても、そこに欲望は生まれない。むしろシチュエーションや雰囲気に趣向を凝らすことで、長く心に残る印象的なセックスになる」というのだ。 「19世紀後半のパリで、そのことに気がついた芸術家たちがいた。『印象派』。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガらが中心となり、写実的な絵画に価値が認められていた当時の画壇に挑戦状を叩きつけた。明るい色彩で風景を描いた画風は、旧来の芸術家からは酷評されたが、庶民には好評だった。いつでも心の引き出しから取り出し、余韻に浸れる名画のような性愛、『セックス印象派』。印象派の代表作でもあるモネの『睡蓮』が描かれてから約100年が経つ2016年にこそ、入門してみようではないか」(現代) 何やらもっともらしいが、これも死ぬまでSEXがマンネリ化してきたのを、なんとか打開しようという編集部の叡智の結集なのであろう。 われわれのときは、トルコ風呂を含む風俗記事が行き詰まると、「トルコ徒然草」や「トルコ東海道五十三次」などをやったが、これと考え方は同じであろう。 「印象派のセックスは、五感を通じて心を操ること。心理学に『返報性の原理』という言葉がある。他人からなんらかの恩義を受けたら、お返ししなければならないという感情を抱く心理を指す。これをセックスに応用する」のだという。 アダルト映像作家の、えのき雄次郎氏はこう話す。 「どんな格好に男性はエロスを感じるのか、試行錯誤繰り返してきましたが、男の心を鷲掴みにしたのは、女性が四つん這いになって両肘をつき、背中に力を入れてお尻を突き出すポーズです」 真っ正面から見つめると、この姿勢は男性にとって挑発的に映り、後に回れば、女性器は丸見えで無防備な格好になる。このアンビバレント(不調和、二律背反)を楽しむのがセックス印象派の真骨頂だというのだが、よくわからない。 印象派の父と呼ばれるエドゥアール・マネが「草上の昼食」を発表し、パリで大スキャダルとなったのは1863年のことだった。森でピクニックをする2組の男女を描いたこの作品では、男性たちはきっちりとしたスーツを着込み、1人の女性は半裸で沐浴中、もう1人は全裸だ。 この背徳的なシチュエーションに、パリ市民は困惑し嘲笑を浴びせ、皇帝ナポレオン3世はこの絵を見て「淫らだ」と評したという。 全裸の女性を侍らせたピクニックという、妄想はしても、実際には誰もやりそうにないことをあえて描いたのが印象派の原点なのだというのである。 日常の光に美しさを見いだした印象派の画家のように、日常生活のセックスに喜びを実感する姿勢が「セックス印象派」であり、それこそが「仁王立ち」の秘訣なのだと結ぶが、全体に企画倒れという感がある。惜しいと思うのだが。 ポストは、こちらも毎度おなじみの「2016性の新潮流」ということで、さまざまなSEX関連情報を満載している。 まずはネットの新潮流。これから話題を集めそうなのが「JavMost」というサイトだそうだ。エロ動画事情に詳しいライターの尾谷幸憲氏が語る。 「サイトの一部にタイ語表記があるので、タイで運営されているサイトでしょう。モザイク入りの動画のほか、無修正動画も無料で閲覧できるようになっています。まだほとんど知られていませんが、エロ動画ファンの間で話題になるのは間違いありません」 お次は、AVの人気ジャンルになった「NTR(寝取られ)」の専門レーベルが誕生したそうだ。昨年8月7日に第一弾の5作品をリリースしたのは「JET映像」だ。 AVライターの沢木毅彦氏は、「AVの王道と一線を画す試みと旬な女優の起用で、今年はこのレーベルが注目を集めそう」だと見る。 同レーベルのプロデューサーによれば「NTRは映像化が難しいジャンル」だという。 「なぜならNTRは、本来なら文字で楽しむものだからです。マニアは、インターネットの専門掲示板で盛り上がっています。『先日、初めて他人に妻を抱かせた』といった投稿を読み、妄想して興奮するんです」 さて、これまで美熟女デリヘルといえば、30~40代の女性がメインだったが、2016年はさらに上の年代に特化した「熟女専門デリヘル」が人気を呼ぶそうだ。 その新潮流を先取りし、男性客から高い支持を受けているのが東京・上野にある「完熟ばなな」。在籍するのは全員40~60代で、50代以上のメンバーも充実しているという。「利用者の高年齢化に伴って、より高齢の女性が好まれる傾向が強まっています。『完熟ばなな』は5年ほど前にオープンしましたが、今や大阪や神戸にまで進出するほどです」(風俗ライターの原彬氏)。 このままいくと、私が以前から言っているように、60代の「美ババ(Vi!VaVa)」がサービスをするデリヘルやマッサージパーラーが続々できるのではないだろうか? マットプレイの代わりにアロママッサージを施してくれるソープランドが、東京・吉原や神奈川・川崎堀之内に増えているという。 アロママッサージとは、代謝機能や血行を促進する成分が含まれるアロマオイル(植物の有効成分を抽出した精油)を体に塗りながら行うマッサージのことだそうだ。 風俗ライターの阿部定治氏がこう話す。 「マットの上で泡まみれになるのもソープの醍醐味ですが、身動きが取りにくく、体位も限られるため、マットを拒否する客も増えているそうです。そういった方の間で、このマッサージ+ソープという業態が人気なのです。女の子たちはプロから指導がを受けているので、指圧の技術も申し分ありません」 慢性的な体の疲れに悩まされているポストの記者(61)が、吉原のFを訪れた。料金は、入浴料とサービス料の総額で80分3万円。 決して安くないが、未知なる癒やしと快感を得るために、記者は身銭を削ることにしたという。ホントかいな? 次は、ラブホテルといえばカップルが2人で利用するものというのが常識だが、東京・錦糸町にあるラブホテル「SARA錦糸町」の702号室は、なぜか4人用ルームになっているそうだ。カップル2組4人で利用できる部屋、つまりスワッピング愛好者御用達のホテルということだ。こうした愛好者が激増しているのか? ED治療薬として有名なバイアグラやレビトラ、シアリスはすべて欧米発だが、韓国国内で生産、認証されたED治療薬「ザイデナ」が多くの支持を集めているという。韓国最大手の製薬会社、東亜製薬が05年から発売を開始。わずか2年後に、バイアグラに次いで国内2位のシェアを獲得したそうだ。バイアグラ、レビトラ、シアリスの次に開発されたため、第4世代のED治療薬とも呼ばれている。早ければ、年内にも日本で発売の予定だという。 ポストによれば近年、バイブレーターを中心に、小型化、カワイイ化が進んでいるという。今年その流れが大きく変わり、「バイブの大型家電化」するというのである。 その先駆けとなりそうなのが、昨年11月に発売された「ラブパートナー」(税込2万3,000円)だ。開発製造販売元の株式会社メルシーの高橋さなえ社長がこう説明する。 「女性が太腿に黒いベルトを止め、穿くように装着します。内部にはピストンバイブが付いていて、電源をつないでスイッチを入れると、バイブが上下にピストン運動。さらにクリトリスに当たる部分に小さなマイクロモーターが入っていて、こちらも振動します」 実際に使ってみた感想を、桃子氏はこう話す。 「振動するバイブとは違い、男性に挿入されたのと同じようなピストン運動を得られるのがいい。装着すると腰から下が固定されるので、女性は本当に動けなくなる。男性がスイッチを持って操作すれば、ちょっとSM的なプレイにも使えそう。年配の方の場合、途中までラブパートナーに任せて、自分は女性のほかの部分を愛撫するといった使い方もできます」 いやはや、SEXはまだまだ奥が深いということであろう。両誌を読むと食傷気味になるがね。 というところで、今週はグラビアでポスト、記事ではやや現代に工夫の跡があるので、今週は引き分け! 今年初めは、アサ芸の「AV大賞2015-2016」からいこう。 女優部門のMVA(最優秀セクシー女優賞)は、癒やし系からの進化がめざましい大天使・天使(あまつか)もえ(21)。14年のデビュー直後にブレークし、15年は一気に頂点へと上り詰めた。得意の癒やし系セックスだけでなく、凌辱や誘惑など新境地のプレイでエロの素質を開花させた。 ママドルで、デカ乳輪と大人の色香はまるで飛び出すエロ本だといわれる白石茉莉奈(29)が、アサ芸グラビア大賞。 パーツ部門では「一億総勃起ボディ」に香山美桜(22)。熟女部門のMVJ(最優秀ドスケベ熟女)には篠田あゆみ(30)。肢体も痴態もフェロモンの塊だそうだ。新人熟女には水原梨花(35)。現役モデル熟女だそうだ。 最優秀作品賞に輝いたのは『おじさんぽ08』(ビックモーカル)。若妻との下町散歩から中出しセックスまでを作品にしてしまった人気シリーズ。出演はなごみ。 衝撃デビューで賞は、リベンジポルノを見て「私けっこうイケてる」とデビューを決めるあたりがイマドキ、撮影にも動じずに天真爛漫なセックスを見せた戸田エミリ。 最優秀ドラマ作品には『肉体の悶』(オルガ)。北条麻妃・川上ゆう。超人気女優2人が演技と艶を競った140分の熟女ドラマ作品。戦後復興期の青線を舞台に繰り広げられる女の情念とセックスは必見だそうだ。 ところで、私は食べ歩き+飲むのが好きだ。文春の「斬り捨て御免! 食味探検隊」は毎回楽しみに見ている。 ここには毎回2つの店が紹介され、100点満点で採点される。斬り捨てというわりには点数が甘いと思うが、それでもどんなによくても90点代前半が多い。 だが、今週のはなんと! 120点付いた店が紹介されているのだ。私が知る限り100点を超えた店は初めてだと思う。さて、どんな店か。 東京墨田区千歳にあるちゃんこ屋「増位山」がそれだ。増位山といえば美形の相撲取りだったが歌もうまかった。「男の背中」「そんな夕子にほれました」は、カラオケの私の十八番である。当人は、増位山と同じぐらいうまいと……思っているのだが。 その増位山は引退して三保ヶ関親方になったが、彼が三保ヶ関部屋をリフォームして作った店だという。 天井が高く、そこに土俵がデーン鎮座ましましている。その店にウッドペッカー柄のセーターを着た増位山がいたそうだ。 料理のほうはというと、突き出しは鰹節と醤油をかけた湯豆腐。力士味噌(500円)、焼きベーコン添えのポテトサラダ、あげごぼうのチップ(500円)、若鶏の唐揚げ(600円)、秘伝手羽先(600円)。そうこうするうちに、増位山が「じゃ、歌います」と土俵入りして歌い始めたそうだ。 「確かにうまい。そして、エロい美声」が響き渡る。この大番狂わせに、店内大いに沸いたそうだ。 本命の「鶏つくね醤油ちゃんこ」は1人前2,300円。朝絞めたばかりの鶏を使ったつくねがジューシーだったそうだ。その上、よそってくれたのが増位山の女将だった。 すべてが最高、大金星で120点。これほどの高評価なら、一度は行ってみなくちゃなるまい。 そういえば、新潮にミシュランで一つ星を取ったラーメン店が、店を閉めたと報じている。とげぬき地蔵にほど近い「蔦の葉」がそれで、ミシュランに輝いた「Japanese Soba Noodles 蔦」は、本店に当たる。人手不足もあり、苦情が多いため、巣鴨からグループが撤退するというのだ。 支店ともに細い路地に面したところにあり、行列への苦情が絶えなかった。整理券を配ったりして改善に努めたが、あきらめたようだ。 いっそのこと「予約限定」にして、一杯2,000円ぐらいで売ったらいいのでは? 私は行列に並ぶのが嫌いだから、こういう店には絶対行かないが。 お次は、古市憲寿氏(30)についての記事。彼とは私も対談したことがあるが、気鋭の才能あふれる社会学者である。大いに将来を楽しみにしている一人だが、その彼が元旦に放送されたバラエティ番組で、共演したウエンツ瑛士氏(30)の子ども時代の写真を見て「ハーフってなんで劣化するのが早いんでしょうね」と漏らしたことが、差別発言ではないかと批判されていると文春が報じている。 この言葉だけを読むと、確かに「差別」ととられても仕方ないようだが、彼のような利発な若者が、なぜこのような発言をしたのだろう。古市氏は、こう弁明している。 「いくらバラエティ番組でも、失礼なことを言ったと思います。(中略)というのも、このやりとりには前段があります。僕は2011年に『絶望の国の幸福な若者たち』という本を出版したのですが、2012年にウエンツさんは『「絶望世代』は幸福でいいのだ!』という本を出版しています。その題名がいわゆる『パクリ』なのかどうかという論争がスタジオであったのです。その延長で、子どもの頃非常にかわいかったウエンツさんの写真を出され、彼自身もそれをネタとしているようなので、『劣化』という言葉を冗談交じりに使いました」 口は災いの元。バラエティだからといっても、言っていいことと悪いことがある。おバカタレントではないのだから、なんでもかんでも呼ばれればテレビに出るというのはやめたほうがいい。その時間を研究に当てるようにしないと、あっという間に才能が枯渇してしまうことになりかねない。能力のある人だけに、苦言を呈しておく。 ポストが、またまた「MEGA地震予測」をやっている。測量学の世界的権威である村井俊治(76)東大名誉教授の地震予測法だが、氏が警戒を呼びかけているのが「首都圏・東海ゾーン」だというのだ。 「特に注目しているのが伊豆諸島です。昨年5月の小笠原諸島西方沖地震(神奈川・二宮町などで震度5強)以降も異常変動が頻発しています。さらに昨年9月の東京湾地震以降も隆起・沈降、水平方向の動きが拡大しており。まだエネルギーは放出しきっていないと考えられます。多くの人は首都圏直下型地震ばかりを心配しますが、どこが震源になっても地盤の緩い首都圏は大きく揺れる」(村井氏) 1ページを使って「異常変動全国MAP16」を載せているが、これを見ると日本全国危ないところだらけである。ということは、いつどこで巨大地震が起きても不思議はないということだろう。こうした「狼少年」的記事は、常に万が一のときに備えておきなさいという警告として読むべきである。 ところで、元旦にセブン-イレブン限定で週刊文春、週刊現代、週刊ポストが発売されたのを、どれだけの人が知っているだろう。昨年は文春一誌だけだったが、書店からの反発が強かったようだ。みんなで渡れば怖くないと、今年は現代とポストを道連れにしたが、新聞広告を見る限り、現代とポストは気合の入っていないことがよくわかる。 現代はカラーで山口百恵、松田優作、夏目雅子、坂本九らを並べて「あなたに会えてよかった」という特集。思わず、山口百恵って亡くなったのか? と見直した。渥美清やちあきなおみの思い出話。ちょっと気を惹かれたのは、元巨人軍の江川卓が「高校2年の秋を語る」だが、500円出して買う気にはならない。 ポストも、「女子アナ60年史」「ゴルフの死闘十番勝負」「国立競技場伝説の名勝負」と、こちらも思い出モノでページを埋めている。こちらも500円。 文春は、1年先輩だけに「週刊文春の女性誌版」と位置付け、美女図鑑を美男図鑑、平成女性皇族、保存版女の医学、女性好みのレストラン60など多少の工夫の跡は見える。値段も430円。 この出版は、セブン-イレブン側から申し入れがあったと聞いている。いまや販売ルートとして書店より比重を増してきているコンビニ最大手からの「要請」では、部数減に悩む週刊誌は断れまい。タイトルを見る限り、失礼だが「やっつけ仕事」感は否めない。書店からの非難を押し切ってまでやる価値があったのか、疑問である。 『出版人・文徒』(今井照容氏のメルマガ)が、こう報じている。 「出版科学研究所の『出版月報』2015年12月号(12月25日発行)によると、15年1~11月期の書籍・雑誌の売上高(推定)は、前年同期比5.2%減となった。『書籍の推定販売額は前年比約1.9%減の7400億円前後となる見通し。一方、雑誌の推定販売額は前年比約8.2%減の7800億円前後とみられ、減少率は過去最大となる。同研究所の担当者は『週刊誌の販売が大きく落ち込むなど高齢層にも“雑誌離れ”の傾向がうかがえる。スマホの普及で情報への接し方や時間の使い方が変わる中、どう読者を取り込むかが引き続き、問われ』と分析する」 週刊誌が主ターゲットにしてきた団塊&団塊ジュニア世代が離れているとしたら、事態は深刻である。「死ぬまでSEX」などやっている場合か。 今年は選挙の年だ。まずは1月24日に投開票する宜野湾市長選は、翁長雄志沖縄県知事が推す新人候補と菅義偉官房長官が推す現職との戦いである。菅はディズニーリゾート誘致をちらつかせ、翁長が推す候補潰しに躍起になっている。 もし菅が応援する候補が負ければ、彼にとっては手痛い失態になる。ポストによると、安倍首相はもはや政権の表紙にすぎず、実質的に政権を牛耳っているのは菅だと報じている。これが第7位。 自民党とおおさか維新の会の一騎打ちになった大阪ダブル選で菅は維新の支持に回り、自民党候補は惨敗した。消費税の軽減税率問題で、適用範囲をどこまで広げるかでモメた。谷垣幹事長らは極力金額を抑えるよう主張したが、参議院選で公明党の力を頼むために菅は、公明党の要求を丸呑みした。 谷垣が「抗議の辞任」をするのでは、という話が流れたが、菅は「辞めたければ辞めればいい」と突っぱねたという。 昨年10月にはグアムを訪問して、米太平洋海兵隊司令官と会談した。ポストによれば、官房長官というのは危機管理の責任者であるから、外遊はもちろん選挙応援のために地方へも行かないのが原則なのに、それをあっさり覆した。 おおさか維新の会、創価学会との太いパイプを持ち、安倍首相の次を虎視眈々と狙っている。否、その基盤は盤石になったというのである。これで参議院選を勝てば「安倍氏は憲法改正の実権のない“象徴首相”に祭り上げられ、“実質首相”である菅氏が全権を掌握する」(ポスト)というのだが、名前だけの象徴の人間に戦後体制をひっくり返す重大な憲法改正をやらせるなどもってのほかであること、言うまでもない。 安倍首相はなんとしてでも大勝したい参議院選が7月にはあり、そこで参議院の3分の2以上の議席を与党で取り、悲願の憲法改正へと進めたいともくろんでいる。 そのためには、野党の足並みがそろわないうちに衆議院も解散して「ダブル選挙」を狙っているともいわれている。文春は「参院選全選挙区完全予測」をやっているが、ここでも「非改選も合わせた自公の議席数は百四十七議席。ここに、おお維(おおさか維新の会=筆者注)と改憲勢力の『日本のこころを大切にする党(旧次世代の党)』も加えると百六十四議席で、三分の二を二議席上回ります」(政治広報システム研究所代表久保田正志氏)。 そうなれば、もはや民主国家ではなく独裁国家である。そんな国を、国民の多くが望んでいるのだろうか? では、大惨敗必至の野党陣営に一矢むくいる策はあるのか? 「参院選の帰趨を決めるのは三十二ある一人区です。その意味でヒントになるのは、町村信孝全衆院議長の死去に伴う四月の北海道五区補選でしょう」(久保田氏) この補選で自民からは町村氏の娘婿、和田義明氏が出馬する。野党人営は共産党が候補者取り下げを示唆し、社会福祉士の池田真紀氏を野党統一候補として支援する方向だ。 「ここで池田氏が野党統一候補として勝利するようなことがあれば、参院選に向けて野党陣営は勢いづきます」(同) 安倍首相は参議院戦と一緒に衆議院選もやる「ダブル選挙」を考えているようだが、そうなれば大阪市長を辞めた橋下徹氏が出馬するという声が大きい。 文春で政権中枢の1人が、こう断言している。 「次の衆院選に橋下氏は出るだろう。本人も『(政界引退は)約束する話ではない』と言っている。橋下氏の出馬は、改憲に及び腰な公明党への牽制にもなる」 また、参院選といえばタレント候補にも注目が集まる。出馬が確実視されているのは『五体不満足』の著者、乙武洋匡氏だという。 元気の会の松田公太代表とは旧知の仲で、元気は政党要件を失う寸前で、松田氏は乙武氏を東京選挙区、自身は全国比例で生き残りを図る考えだという。 今回から5議席から6議席に増える東京選挙区も、フジテレビ系朝のワイドショー『とくダネ!』司会者の菊川怜が、自民党から出馬するという下馬評が高い。 また、昨年の夏、突如として国会前デモで登壇し、安保法案反対を訴えた俳優の石田純一にも、政治家転身がささやかれているようである。 同日選挙に打って出た場合、衆議院の議席数はどうなるのか。久保田氏によれば、自民党は7議席、公明党は4議席減らし、その分、おおさか維新の会が26議席増の39議席を獲得。自民、公明、おおさか維新で改憲に必要な3分の2を大きく上回るというのである。 そうさせないためには、どうするのか? もはや、憲法改正は絵空事ではない。今夏の参議院選挙は、改憲か否かを問う戦後初めての国政選挙になる。 日和見では絶対いけない。どちらにするにしてもはっきり自分の意志を固めて、全国民が選挙に行くのだ。 戦争ができる国になるかどうかだけではなく、この国の主権者が誰であるのかを見せてやるのである。今年は、日本のこれから百年が決まる年になるのだ。 第5位。ポストは巻頭で「日本経済は絶好調」とやっているが、私の経験からいっても、こういう記事を出したときは、得てして反対になることが多い。 案の定、発売された4日から株は5日連続で大暴落してしまった。安倍首相が年頭所感で「もはやデフレではない。一億総活躍時代だ」と威勢のいいことを言い放ったことへの市場の答えは「NO!」だった。 中国市場で株売りが殺到して2度も取引停止になり、真偽のほどはわからないが、北朝鮮が水爆打ち上げに成功したとぶち上げた。 私のようなど素人が見ても、ポストの言うように今年が「資産倍増」「老後年金捻出」のラストチャンスになるとは、とても思えない。 いつも不思議に思うのだが、こうした景気のいい特集を組むとき、なぜ株をなりわいにしている人間に聞くのだろうか? 今回も冒頭は日経CNBコメンテーターでケイ・アセット代表の平野憲一氏を出して、こう言わせている。 「外国人投資家の日本株への関心がかつてないほど高まっている以上、まだまだ(株が=筆者注)上がるのは必至です」 「カブ知恵」の藤井英敏氏にも「日経平均2万5,000円になってもおかしくない」と言わせる。安倍首相や麻生財務相に「今年の景気はどうなりますか?」と聞けば「まあ、ぼちぼちでんな」と答えるわけはない。最初にタイトルがあって、それに都合のいいコメンテーターを当てはめたと思われても致し方ないのではないか。 安倍首相の参院選目当てのバラマキ予算に期待しすぎると、痛い目に遭う。もはや日本一国だけで市場を左右できる時代ではない。バカの一つ覚えのように「経済成長」を言っていればいい時代ではないのだ。今こそ「足るを知る」「みなで分け合う」日本をつくることこそ、肝心である。 お次はスポニチがスクープした、神田正輝と三船美佳の32歳差熱愛スクープ。文春、新潮も触れている。 三船は夫・高橋ジョージとの離婚裁判中だが、スポニチによれば、離婚の相談をしているうちに、超年上好きの三船が神田を好きになり、密会するようになったという。 問題は、2人が土曜朝8時からの『朝です!生です旅サラダ』(テレビ朝日系)で共演していることだ。いくら2人が関係を打ち消しても、こうした話が出るだけでも番組にとってはマイナスであろう。神田はメインの司会者だから、切るわけにはいくまい。三船をどうするのか。1月9日の『旅サラダ』が見物だと思っていたが、2人とも何事もなかったように出ていた。 放送終了後、神田と三船がそろって会見し、記事はまったくの事実無根だと怒ったそうだが、そのままうのみにはできそうもない。 諸般の事情からというより、テレビ局に切られないために2人は別れたのであろう。大人だから。 古舘伊知郎の『報道ステーション』(テレビ朝日系)降板について、あれこれいわれている。年間30億円ともいわれる古舘プロへの支払いが重荷になった。テレビ朝日の「ドン」といわれる早河洋(72)会長が安倍首相と親しくなったため、安倍批判を強める古舘が疎ましくなった、などなど。 古舘は12年にわたり、久米宏の跡を継ぎ、テレビ朝日の夜の顔として存在感を増してきた。「やっぱりプロレスの実況アナから、古舘さんは、抜け出せなかったんだと思う」(ある番組制作者=週刊現代)「古舘さんは自分がジャーナリストであるかのように振る舞い、反権力を装った発言をしていた。その結果、権力に付け込まれやすい状況を、自ら作ってしまった」(元フジテレビ報道局解説委員の安倍宏行氏=同)という批判もある。 だが私は、彼はよくやったと思う。久米のように一言ってサッと逃げるのではなく、自分がジャーナリストとして訓練を受けていないためであろう、愚直なまでに安倍首相の強引な集団的自衛権容認に異を唱え、福島の原発と放射能問題を取り上げ、天皇と沖縄について熱く論じた姿勢は評価すべきだ。 後任には局アナの富川悠太が決定したが、NHKの『ニュースウオッチ9』を見てわかる通り、よほど覚悟がないと局の上を通じて圧力をかけてくる政治力には抵抗できまい。 私は、古舘が去った後、やはり古舘がよかったという声が澎湃と沸き上がってくると思うのだが。 第2位は「イクメン育児休暇騒動」。昨年12月21日、自民党の宮崎謙介氏(34)が、党の国会対策委員会に、約1カ月の育児休暇取得を申し出たことだった。その半年ほど前、当選同期の金子恵美自民党代議士(37)と結婚し、2人の間に2月の中旬、第一子が産まれる予定なのだという。 しかし、国会には育児休暇の規定がないため、代議士は本会議が開かれるごとに衆院議長に欠席届を提出するという。むろん、男性の国会議員が、育児を理由に国会を長期欠席した前例はない。 新潮は「国政を担う政治家には、それに伴う覚悟が必要なはずである。その覚悟とは、なによりも優先して公に尽くすことではあるのは言うまでもない。果たして、イクメン代議士は、政治家の姿勢として相応しいのだろうか」と疑問を投げかける。 彼の発言は自民党の中だけでなく、永田町でも賛否両論入り混じっているようである。自民党の谷垣幹事長は、出産や育児の休暇は、雇用主と雇用されている人との関係で規定されている。「国会議員はそういう身分関係とは違う」と苦言を呈したという。 また2人の結婚披露宴に出席した菅官房長官は、挨拶で、育休を取るための議員立法を超党派で作ったらいいと後押ししたという。 また野党の蓮舫参議院議員は、Twitterで「国会議員の育児休暇は、給与も全額保証で民間よりはるかに優遇されている」と批判し、炎上を招いたという。 新潮は何人かの代議士の例を出しているが、ほとんどの議員やその家族たちが、家庭を顧みる余裕がなかったり、父親が不在だった経験を持っているとしている。 また、国会に奉仕するという職務に専念してもらうため、国会議員には特別待遇が用意されている。歳費とボーナスで年間約2,100万円という高額な収入、月額100万円の文書通信交通滞在費、JRの無料バス、都心に建てられた議員宿舎など。当然のことながら、国会議員としての仕事を放棄しながら、その特権だけを享受するというのは、国民感情としては受けいれられるはずもないと批判する。 京都大学の中西輝政(68)名誉教授も、こう難じている。 「今夏には、衆参ダブル選があるという見方も出てきています。少子化対策にかかわる問題は、国民の中でも関心は高い。育休発言は、単に注目を集めんがためのパフォーマンスにしか見えません。国会議員が何か目立つことをすると、選挙目的と見られがちではありますが、本当に育休問題に取り組みたいのであれば、政策面からの貢献を考えなければならないはずなのです」 一般の国民と政治家とは仕事の内容、その重さが違うという意見はわからないでもないが、私は、代議士が育児休暇を取るというのをそれほど非難する気にはなれない。 さまざまな考え方の代議士がいて、国民はその考え方、生き方を見てその候補に投票するかどうかを考えればよいのである。 育児休暇を取るのならばバッチを外すのが筋だという言い方は、私には少し酷だと思うのだが。 ここで私事を少し書かせてもらう。1月9日に私の友人が亡くなった。イギリス人で78歳。コーリン吉澤という。一般的には無名の人だが、彼を知る人たちの間では超有名人である。 英会話の教師をしていた。私も生徒の一人だった。だが、彼はほとんど日本語をしゃべれない。英語のわからない私と日本語のわからないコーリンとの週1回の授業は、10年近く続いた。英会話はまったく上達しなかったが、彼とは親しい友人になった。 背は低いがラグビーで鍛えた胴回りは、私が腕を回しても届かなかった。昔は、「エビス・ビール」のテレビCMに出て「イエーイ、エビス」とやっていたこともある。陽気で包容力のある、素晴らしい男だった。 年下の奥さんとはスペイン旅行中に知り合い、日本に来て結婚してから30年以上になる。ジントニックが大好きで、飲むと誰とでも親しくなった。『ダーリンは外国人』(メディアファクトリー)という本がベストセラーになったが、私が知る限り、もっと面白い夫婦だった。奥さんにはぜひ本を書いてくれるように頼んでいたが、昨年夏以降、急速に体が弱ってきた。 暮れの30日、奥さんの故郷である長野に移り住んでいた彼の見舞いに行ってきた。かなり痩せていて、春ぐらいまでは頑張ってくれと声をかけてきたが、残念なことになってしまった。 大変な読書家だった。私がもっと英語が話せれば、彼がイギリスを出て世界を回った思い出や、日本についてどう考えているかを聞けたのだが、惜しいことをした。唯一の外国人の友人を亡くし、心底落ち込んでいる。 さて、7日の朝のワイドショーはタレント・ベッキー(31)とロックバンド「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)の不倫騒動を取り上げていたが、火元は文春である。 さてはと裏表紙の編集人のところを見ると、やっぱりあの人が戻ってきていた。春画を掲載したかどで、「休養3カ月」を文藝春秋社長から申し渡されていた新谷学氏の復帰第1号である。 満を持しての「初荷スキャンダル」、お見事と言っておく。ベッキーは好感度ナンバー1タレントにも選ばれ、レギュラー10本、CMも10本程度ある売れっ子である。30超えても「スキャンダル処女」だった彼女が、いきなり初登場で年下男、しかも相手には昨年夏に入籍したばかりの妻がいるとあっては、彼女の謝罪会見に150人もの記者たちが詰めかけたのも無理はないのだろう。 ゲス乙女は、昨春出した「私以外私じゃないの」(ワーナーミュージック・ジャパン)という歌がコカ・コーラのCMソングに起用されたこともあってヒットし、昨年末の『NHK紅白歌合戦』にも出場を果たした新星。ベッキーはもともとこのバンドのファンで、昨年10月にファンクラブ限定のイベントで知り合い、急速に親しくなっていったという。 文春によると、クリスマスイブには千葉県幕張のディズニーシーでデートし、ホテルで翌朝まで過ごしたそうだ。 元日は、川谷の故郷である長崎へ「婚前旅行」し、川谷の父親の運転で長崎観光をすると、夜は川谷の実家へ2人で行っていたという。親も公認ということなのだろう。 だが、まだ離婚は成立していないのだから、この行動は軽率だといわれても仕方あるまい。実家のマンションから出てきた2人に文春が直撃しているが、当然ながら2人の答えは要領を得ない。川谷は妻の名前を出され、その名前を知らないのかと問われて、「名前は知っています。友達です」と答えている。いくら慌てたとはいえ、男の風上にも置けないヤツと言わざるを得まい。 不思議なのは、ホテル内でベッキーが自撮りした写真(川谷が後ろに映っている)や、2人のLINEでの愛のやりとり、携帯の画面まで誌面に掲載されていることだ。離婚届を「卒論」と称して、妻との離婚を促すようなベッキーの発言もある。 文春では、川谷の知人の話だとしている。川谷の奥さんにも文春は取材をかけ、彼女はベッキーとの婚前旅行のことを知らなかったかのように書かれている。だが、記事全体を読むと、川谷の携帯を見ることができる人物からのリークだと思われるから、該当者はごくごく限られるはずだ。 その上、ベッキーの謝罪会見はひどかった。所属プロダクション「サンミュージック」は、ベッキーが一方的にしゃべるだけで、質問は一切するなという条件を出した。150人ぐらいいたというのに、唯々諾々と従って誰も質問をしない芸能記者には、情けなくて涙が出た。他人の亭主を寝盗ったことをどう思っているのか? 奥さんに対してどう詫びるのか? なぜこの程度のことが聞けないのだろう。 だからいつまでたってもバーニング系やジャニーズ事務所に牛耳られ、日本の「芸能マスゴミ」はジャ-ナリズムにはなれないのだ。 その会見の後、「ベッキーとゲス川谷 すでに決別…発覚直前『二度と会わない』」という報道がスポニチなどであった。 これは、ベッキー側が番組やCMが減ることを恐れたためだろうが、これでは恥の上塗りではないか。男のほうがまだ子どもで、後先考えずにカミさんと別れてベッキーと結婚したいと突っ走っても、30超えた女が一緒に親のところへ行くなど、軽率ではなく人間として未熟なのである。 彼女は一度すべての番組&CMから降板し、謹慎して出直したほうがい。そうしない、といつまでも「軽率女」の誹りは消えないと思う。 (文=元木昌彦)『週刊文春(1/14号)』(文藝春秋)中吊り広告より
『報ステ』古舘伊知郎、『NEWS23』岸井成格降板で、日本の言論の自由はどうなる?
今週の注目記事 1位 「老いを告白された『天皇陛下』絶句15秒間の異変」(「週刊新潮」12/31・1/7号) 2位 「日本に『イスラム国』のメンバー2人が潜伏している!」(「週刊文春」12/31・1/7号) 3位 「安倍内閣“ご用達ゼネコン”大成建設の『底力』」(「フライデー」1/8・1/5号) 4位 「山口組分裂 越年する動乱」(「アサヒ芸能」12/31・1/7号) 5位 「セカオワ深瀬慧・益若つばさ『お泊まりデート&交際告白』」(「フライデー」1/8・1/15号) 6位 「<全ては野球賭博の常習大関>『豪栄道』の負け金400万円から始まった!」(「週刊新潮」12/31・1/7号) 7位 「日本列島が蒼ざめる『最悪シナリオ』<2016>」(「週刊新潮」12/31・1/7号) 8位 「手元の現金が不足した『高倉健』相続税3億5000万円の捻出技法」(「週刊新潮」12/31・1/7号) 9位 「喜多嶋舞『悪女伝説』 勝手過ぎる独占告白に関係者が大反論!」(「週刊文春」12/31・1/7号) 10位 「宮崎あおいは死んじゃうんですか」(「週刊文春」12/31・1/7号) 11位 「『渡辺喜美』が『松濤』豪邸から『三鷹』マンションに引っ越した勝算」(「週刊新潮」12/31・1/7号) 12位 「酒井法子 ディナーショーで中国人に『碧いうさぎ』熱唱で荒稼ぎ」(「週刊文春」12/31・1/7号) 13位 「みのもんた 健康法は『文春ありがとう』と木刀素振りと連夜のクラブ活動」(「週刊文春」12/31・1/7号) 14位 「『週刊文春版2015年流行語』はこれだ!」(「週刊文春」12/31・1/7号) 今週は、現代とポストが合併号なのでお休み。文春、新潮、フライデー、アサヒ芸能から注目記事を拾ってみた。 まずは文春の記事から。今年の流行語大賞ほど評判の悪いものはないようだ。「爆買い」はいいとして、「トリプルスリー」なんて、どこの誰が使っているのだ。そこで文春が読者に緊急アンケートをしたら、4,500通を超える回答が寄せられたそうだ。そのベスト5は、1位が「爆買い」以下、「五郎丸ポーズ」「マイナンバー」「安心してください(はいてますよ)」「ドローン」の順。このほうが、みんなの実感に近いようだ。 お次も文春から。みのもんたは文春の取材に対して、毎晩のように銀座の「ピロポ」や「グレ」などの超高級クラブに行っていると話している。私も何度か行ったことがあるが、バカ高い店である。 朝起きて、木刀を振っているそうだが、古舘伊知郎のいなくなった『報道ステーション』(テレビ朝日系)の後釜でも狙っているのだろうか? 無理だろうけどね。 次も文春。覚せい剤取締法違反の罪で有罪を受けた、酒井法子(44)がディナーショーを行い、そこにチケットを爆買いした中国人が押しかけているという。 ショーではヒット曲「碧いうさぎ」を披露し、「キレイでカッコイイくそババアになったやろうと思います」と“悪ノリピー”しているそうだ。 新潮によれば、女房の尻に敷かれ、巨額の借金をしていたことがバレた渡辺喜美元みんなの党代表(63)は、渋谷区松濤の豪邸から三鷹市のマンションに引っ越して、国政復帰を目指しているそうである。橋下徹氏に取り入っておおさか維新の会から出ようとしているそうだが、前途は多難のようだ。 文春は、人気の朝のNHKドラマ『あさが来た』で、主人公のあさの姉のはつを演じる宮崎あおいが、史実では25歳で亡くなっているが、ドラマではどうなるのかを、ドラマの制作統括を務める佐野元彦エグゼクティブ・プロデューサーに問いただしている。 佐野氏は、「はつと惣兵衛は最後まで出演します。主人公夫婦同様、はつ夫婦の人生も最後まで描くので楽しみにしてください」と答えている。 次も文春。喜多嶋舞(43)の「婦人公論」での反論を、デタラメだと批判している。 喜多嶋の元夫で、俳優の大沢樹生(46)が、息子(18)が自分の子どもではないと「親子関係不存在確認」を求めた裁判で、大沢と息子には「親子関係がない」と認められた。 それに対して喜多嶋が、雑誌で「大沢さんは私が初めて付き合った人」といい、大沢の子どもだということは間違いないと主張したのだ。 だが喜多嶋の若い頃は、いくつもの熱愛報道がなされ、そのうちのいくつかは事実だったと、その当時を知る人間が話している。 喜多嶋が付き合っていた、Fというイケメン俳優がいたそうだ。その男との子どもではないかと、当時彼女の周辺は考えていたし、親しい人間に喜多嶋は「Fの子の可能性がある」と漏らしていたという。 一人で育てようとしていたが、一人で抱えきれなくなって大沢に妊娠を告げたところ、「大沢さんは、『大沢ジュニアか! 俺も父親か』と喜び、すぐさま『結婚しよう』と男気を見せた。それが舞はうれしくて、大沢さんの子だと信じようとしてしまった」(喜多嶋と親しかったX氏) DNA鑑定を信じるか、自分の直感を信じるか。どちらにしても他人が入り込む話ではないが、かわいそうなのは息子であることは間違いない。 高倉健が没して、1年あまりたつ。新潮によれば、多くの遺産を引き継いだ養女(51)だが、健さんの遺産は総額7億円を超えるというから、相続税が3億5,000万円にもなるそうだ。 これだけのカネを現金で払うのは大変なのだろう、赤坂のマンションが千葉県にある医療法人に売却された。売値は、新潮によると1億8,000万円。そのほかにも、世田谷の850平米に立つ棟のうち小さいほうが、彼女自身が代表を務める個人事務所に売却されている。価格は推定で4,000万円。また彼女には、高倉プロから健さんの死亡退職金として1億5,000万円ほどが払われたという。いやはや、遺産の額が多いと払う相続税も莫大になるものだ。 この時期、来年の予測が週刊誌のお約束だが、新潮によれば「日本列島が蒼ざめる最悪シナリオ」はこうだという。中国が外貨引き出しの上限をさらに厳しくしてくれば「爆買い中国人が街角から一斉に消える」。沖縄では「独立運動が燃えさかる」。新潮も「まさかの『トランプ大統領』誕生」と読む。ヒラリーもトランプもTPP反対を表明しているから、「TPPからアメリカが突如離脱」もありうるという。 そのほかには、「橋下徹が参院選出馬で250万票」「金正恩が病に倒れて北朝鮮の政権転覆」などがある。やはり来年も、アメリカがどう動くかで日本の命運は大きく左右されそうだ。 同じ新潮で、「大相撲野球賭博事件」の首謀者・古市満朝氏(43)が、3年の刑期を終えて出てきて、まだ事件は終わっていないと告白している。 そこで古市氏は「俺が何を言いたいかというと、豪栄道も、超のつく野球賭博常習者だったということ。琴光喜や貴闘力と同等以上のことをやっとったわけですから」と語っている。 今も大関として活躍する豪栄道が野球賭博で400万円の負け金を作ったことが、事件の発端だというのだ。 事件当時、豪栄道は球賭博に関与していたことは認めたが、それほどの金額を負けている「常習者」だとは話していない。古市氏が語り始めれば、相撲界はまた大混乱するのか。注目である。 私には大スクープかどうか判断しかねるが、元読者モデルのカリスマといわれたタレントの益若つばさ(30)と、10代のカリスマロッカー「SEKAI NO OWARI」のボーカル深瀬慧(30)が、「お泊まりデート&交際告白」したというフライデーの張り込みネタ。 益若は結婚して長男をもうけたが、離婚している。深瀬のほうもきゃりーぱみゅぱみゅ(22)と交際していたが、15年夏に破局しているという。 フライデーの直撃に、2人とも堂々と「交際は順調」と話しているから、結婚は間近かもしれない。 山口組と神戸山口組の分裂、抗争はまだまだ予断を許さないが、アサ芸が12月13日に行われた山口組の「事始め」と神戸山口組の「納会」で披露された組の指針を紹介している。 これがなかなか意味深長で、興味深い。まずは山口組のほうから。「有意拓道」だという。地元の関係者が読み解く。 「新指針には、『道なき道を柔軟に切り開く』という深意が込められている。分裂後の9月の定例会で司六代目が直参に配布した声明に〈道なき道を歩く〉という言葉があったが、分裂の試練を乗り越え、山口組の再生に向け進化していく覚悟を組指針としてあらためて掲げたものだろう」 神戸山口組のほうは、「継往開来」である。 「これは、先人の事業を受け継ぎ、発展させながら未来を切り開く、との意味合いが込められている」(アサ芸) 先人にならい、任侠道を守り、本当の山口組とは何か、これから試されるから一致団結していこうということだそうである。 このまま膠着状態が続くのか、ドンパチが始まるのか。予断は許さないが、指針を見れば上の人たちの心構えはわかる気がする。 今年話題になったといえば、東京五輪のエンブレム盗作問題でデザイナーの佐野研二郎氏が批判を浴びた件だった。 またザハ・ハディッド氏がデザインした新国立競技場が予算を大幅にオーバーすると批判を浴び、新たなデザインが選ばれた。隈研吾氏(61)と大成建設による案だったが、フライデーは安倍首相と大成建設の間に「蜜月疑惑」があると指摘している。 確かに、安倍首相の外国訪問に大成の経営トップが頻繁に同行している。フライデーが調べたところロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ、バーレーン、クウェート、カタール、ブラジルなど。つい最近のトルコ訪問にも大成の現会長である山内隆司氏(69)が同行しているし、13年にも大成が手がけたトルコ・ボスボラス海峡の海底開通式に安倍首相は出席している。 トルコとは原発建設することで合意しているが、これにも大成が意欲を示しているという。 また、14年6月に入札が行われた沖縄・名護市のキャンプ・シュワブ沿岸の仮設工事も大成が55億2,000万円で落札している。その後も岸壁新設工事を他社と共同で146億円で受注しているのだ。これほど時の首相に食い込んでいるから、今回の新国立競技場の設計案が選ばれたのではないか。ゼネコンと政治家との癒着の構造は古くて新しい問題である。ここを掘ると、意外なものが出てくるかもしれない。 文春は巻頭で、日本にイスラム国の人間が2人入ってきていると報じている。その情報は「欧米の情報機関と日本当局とが開設している極秘の伝達手段によって得られたものである」という。内容は「IS関係者、2名、日本国への入国情報あり。確認されたし」。1人は、パリのテロ事件の首謀者アバウド容疑者と「接触」していたことが確認された男A。もう1人はISの資金調達を任務としているのではないかというBだが、こちらは性別さえもわかっていない。 信憑性がどこまであるのか記事を読む限りわからないが、あり得る話ではあろう。Aはフランス人で氏名、容貌、身体的特徴まで詳細な情報を日本当局は入手しているという。それが事実なら、Aが身柄を拘束されるのは時間の問題だろう。 以前ここでも書いたと思うが、フリージャーナリストの安田純平氏がシリアの武装組織に拘束され、身代金を要求されているという情報がある。 彼は、今年6月に取材でシリア国内に入った後、行方がわからなくなっている。もしこの情報が事実だったとしたら、日本政府はどのように対処するのだろう。後藤健二氏の時のように、後手後手と回って見殺しにするのだろうか。気がかりである。 新潮は、天皇が82歳の誕生日会見で絶句したことを取り上げている。天皇は冒頭、5月に鹿児島県の口永良部島の新岳が噴火したことや、9月には豪雨により鬼怒川などが氾濫して8人が亡くなった災害について話し、2人の日本人がノーベル賞を受賞した喜びなどに続けて、こう語り始めた。 「今年は先の大戦が終結して、70年という節目の年にあたります。この戦争においては、軍人以外の人々も含め誠に多くの人命が失われました」 ここでいったん「お言葉」が途切れ、続く「平和であったならば、社会のさまざまな分野で有意義な人生を送ったであろう人々が命を失ったわけであり、このことを考えると、非常に心が痛みます」にいくまで「沈黙の15秒」があった。このことが「天皇陛下がご高齢であることを再認識させられる」(宮内庁記者)ことになったというのである。 8月15日の全国戦没者追悼式でも黙祷の前に「お言葉」を述べてしまうなど、天皇の体調を心配させるハプニングが起きていた。だがそのことについて、天皇は会見の中で「私はこの誕生日で82になります。年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました。したがって、一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです」と率直に語っている。 天皇は高齢である。少しぐらいの間違いや物忘れをとやかくいうものではない。それよりも天皇がここに込めた「あの戦争の悲惨さを決して忘れてはいけないという思い」を、われわれは重く受け止めなければいけない。 23日夜の『報道ステーション』で古舘キャスターは、天皇についての長い特集を組み、戦争で亡くなった人たちへの鎮魂と沖縄に対する天皇の強い思いを何度も繰り返し伝えていた。 今回の天皇の「お言葉」は明らかに、日本の戦争を美化し、戦前回帰を強める安倍自民党への強い批判である。そこをはっきり伝えず、高齢による老化を心配するふりをして天皇の言葉の重みを減じようというのは、安倍首相の意を汲んでのことではないかと邪推したくもなる。 そういえば、テレビ朝日が『報道ステーション』の古舘キャスターが来年3月いっぱいで降板することを発表した。安倍自民党の圧力に古舘が嫌気がさしたのか、テレビ朝日が圧力に屈したのだろう? 『NEWS23』(TBS系)の岸井成格アンカー批判といい、この国の言論はますます危うくなっている。 それなのに大新聞は、新聞に「軽減税率」適用をしてくれる安倍自民党に擦り寄るポチに成り下がっている。恥ずかしくないのか。 (文=元木昌彦)『週刊新潮(12/31・1/7号)』(新潮社)中吊り広告より
犠牲者は年間3万人も……カリフォルニア州で全米初の“銃”通販番組が始まる!?
今週の注目記事1 「アメリカ テレビ通販番組で銃を売るって?」(「ニューズウィーク日本版」12/22号) 2位 「79年、彼女はNYでヌードモデルをしながらスターを夢見ていた マドンナ 『美しすぎる20歳のヘアヌード』」(「フライデー」1/1号) 3位 「ワタミ渡辺美樹よ『和解は免罪符ではない』」(「週刊文春」12/24号) 4位 「暴力団DNAで『王将社長殺人』捜査はこうなっている!」(「週刊新潮」12/24号) 5位 「<夫・吉田栄作とは完全別居中> イケメン俳優と同棲&温泉旅行 平子理沙『吉田栄作と離婚!』」(「フライデー」1/1号) 6位 「激震スクープ『私は官房機密費50億円を受け取った』元沖縄県知事が爆弾証言」(「週刊ポスト」1/1・8号) 7位 「大予言2016年 『日本の天国と地獄』」(「週刊ポスト」1/1・8号) 「2016年大予測! ニッポンが変わる 世界が変わる」(「週刊現代」1/2・9号) 8位 「私と『野坂昭如』波乱万丈なる二人三脚 野坂陽子」(「週刊新潮」12/24号) 「無頼派 野坂昭如のはちゃめちゃ伝説 陽子夫人に『あなたは神です』」(「週刊文春」12/24号) 9位 「『70歳からの年金支給』“秘密計画”が始まった!」(「週刊文春」12/24号) 10位 「ラグビー男たちの肖像<特別版> 独占インタビュー 五郎丸歩」(「週刊現代」1/2・9号) 11位 「こんなにあるぞ! あと5年頑張れば死なずに済む病気」(「週刊ポスト」1/1・8号) 12位 「超高級レストランは値段に見合う?」(「ニューズウィーク日本版」12/22号) 13位 「ビートたけし 栄光の『ヒンシュク大賞』発表だっての」(「週刊ポスト」1/1・8号) 番外 現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は、現代とポストが新年合併号で各450円。さすがにグラビアは気張っているが、特集のほうはどうか? 残念ながら、今週もスクープと思えるものはなかった。 まずは現代、ポストのSEX記事比べ。セクシーグラビアは、両誌ともに力が入っている。 現代は、のグラビアで「<ぶちぬき10ページ一挙掲載> 深田恭子 女優、ときどきオンナ」。後半は、コレクター市場で大人気の有名女優の「プレミアムヌードの研究」。宮崎あおい、仲間由紀恵、井川遥、篠原涼子などのテレカやカレンダー。 美人すぎると話題の、巨人マイコラスの妻の「スクープ撮り下ろし!」。「新体操アテネ五輪代表選手 和泉里沙『無毛で跳躍』連続ヌード」。袋とじが故・安田義章翁が遺した膨大な絵画の中から選んだという「本邦初公開! 安田『秘画』コレクション」。これは、「淫靡」という点では特筆ものである。 「完全公開 坂ノ上朝美」。もうひとつの袋とじが「史上最高の『美巨乳』ヌード」。早乙女愛、深野晴美、松坂季実子ほか。 ポストは、頭のグラビアで「70~90年代を彩ったヒロインたちのお宝ショット 青春の水着アイドル」と題して、雑誌「GORO」(小学館)の写真を掲載している。JAL沖縄キャンギャル時代の斉藤慶子が巻頭。私が好きだった、ダイナマイトな肢体で巨乳ブームを牽引した、かとうれいこ。懐かしいな。 それに続いて、袋とじは「GORO『伝説のヌード』甦る!」。小林ひとみや鹿沼えり、秋元ともみなどもいいが、なんといっても当時20歳だった関根恵子の上半身ヌード写真が抜群にいい。2ページ見開きでドーン。絶対見たほうがいい。 ポストは、袋とじが3つもある。2つ目の袋とじは「2015 このヌード写真集がエロい!」この中では吉沢明歩(31)が断然いい。ヘアがすごい。まだまだある。「撮り下ろし グラビア撮影の聖地に帰ってきた 大場久美子 55歳、グアムでビキニになっちゃった」。この歳でこの姿は、何度見てもすごい! 「有森也実 清純派が初めて魅せる大人の肢体 女優ヌード」「この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん」。いうことなし。袋とじ3番目は、「女性器アーティストが『世界30か国美女』の秘部を撮った」。これは少々がっかりものだ。 とまあ、ボリューム満点のグラビア勝負は「GORO」を持っている小学館の強みが発揮されたポストの優勢勝ち。 記事ではどうか? ポストは「美熟女[AV]女優20人が大集合! 『今年一番感じたプライベートSEX』」。いろんなAVの子にあれこれしゃべらせている。 その中のひとつ。加納綾子(34)。 「私のセフレの1人に50歳の米国人男性がいて、彼には21歳の日本人女子大生の恋人がいるの。その子はレズビアンに興味があるらしく、私に『そこらへんのガールフレンドじゃ無理だから、ぜひキミに』って3Pのオファーが来たんです。私はプライベートで3Pをよくやるんだけど、まったく経験のない女の子としたのは初めてでした。どちらかが挿入されながら女同士で抱き合うんですけど、彼女は初めてとは思えないくらい上手いんです。特にクンニは最高。舌先の力加減も絶妙で、レズ物のAVで共演した女優さんよりも上手だったんですよ」 告白の後は、ポスト恒例のグッズの紹介。日本人のオナニーシーンに新風を吹き込んだといわれるTENGAの女性向け製品「iroha」の中級者向けアイテム、「iroha+」(参考価格9,000円)を12月23日に新発売する。先ほどの加納がこう話す。 「まず見た目がびっくり。インテリアとして飾っておいてもラブグッズだとバレません。触り心地もツルツルしていて男性の睾丸みたい。まずお風呂で、私の性感帯である足の指を刺激してみると、アソコがすぐに濡れてきた。寝る前にベッドの上で、尾ひれの部分をクリに当てて、口の部分をお尻側にして当てると、とっても気持ちよかった。使った後に丸洗いできるのもいいですね」 現代のほうは、「あの素晴らしいSEXをもう一度 お正月スペシャル」。陰門の構造を正しく理解し、適切な刺激を与えることで、女性はより大きな快楽を感じるようになる。ヴァギナの扉を大きく解き放つことこそが男性に与えられたミッションであり、それを果たしたとき、男性の側にもめくるめく悦楽が訪れるというのだが、何やらめんどくさそうだ。 7,300人以上の女優を見てきたAV男優の田渕正浩(48)氏が、こう教える。 「陰門への愛撫は4つのステップがあります。1.指の腹でゆっくり触れる 2.手の平全体で軽く圧迫する 3.指で刺激する 4.舐める、です。1は、指先が触れるか触れない程度で、動きもできるだけ遅くしてください。1cmを動かすのに数秒かかる感じです。こんなにソフトでいいのか、と不安になるぐらいがちょうどいい。男性は物足りないと感じるかもしれませんが、女性はそれで満足なのです。2もグリグリと押し付けるのではなく、陰門全体を手の平で包む意識がいいでしょう。間違っても、手で女性をイカせてやろうなどと思わないこと。それは女性を思う気持ちではなく、男性の自己満足に過ぎません」 その後は、EDの治療薬とグラビアでもやっている安田コレクションの紹介など。 記事はどっちもどっちも。よって、今週はポストの優勢勝ち。 さて、今週の最初はビートたけしの恒例「ヒンシュク大賞」の発表だ。 まずは、作詞家の沢久美(69)さん。歌手・平浩二(66)が5月に出した曲「ぬくもり」の作詞を手がけたが、歌詞がMr.Childrenの名曲「抱きしめたい」と瓜二つ。前代未聞の盗作だと大騒動。 「こんなのを『盗作』というと、これまでの盗作騒動で名前があがった人たちが“オレたちはこんなレベルの低いパクリはしてない!”って激怒するんじゃないの。これって、たとえるなら泥棒が犯行現場に唐草模様の風呂敷背負って、手ぬぐいでほっかむりしりて現れるようなもんだぞ。“はい、私がやりました”ってさ」(たけし) パンティ大臣といわれている高木毅復興相は、 「この人、どんなに追及されても『事実無根』と突っぱねているんだろう。だけど、いくら事実無根と連呼したところで疑いは晴れないよ。シロだと証明するには“俺は女のパンティに興味はない。興味があるのは男のパンティのほうだ!”ぐらいの衝撃告白がなきゃ」 自民党には「未成年少年買春疑惑」が報じられた武藤貴也議員も。もうひとり、女性の下着をのぞくために、側溝に5時間隠れていた28歳の男がいた。 「その根気をエロじゃなくて仕事や、研究に費やしてくれたら『21世紀のガリレオ』なんていわれる天才になってたかもしれないぞ。よし、復興相の高木さんとこの『道になりたい男』、そしてまた盗撮で捕まった田代まさしの3人でユニットを組んでもらおう。そんで『パンティ3兄弟』で曲を出せばヒット間違いなしだよ」(同) 幻の東京五輪エンブレムのデザイナー佐野研二郎氏には、たけしはやや同情的である。 そのエンブレム問題などで大量の失言をした、森喜朗元総理と安藤忠雄さんについて。 「森さんも“失言回数ナンバーワン政治家”ということで、殿堂入りだよ。昔、浅田真央を評して“大事なときに必ず転ぶ”って失言してたけど、それはアンタのほうじゃないかってね。安藤さんもいただけないよな。予算度外視で設計していいって言うんなら、素人だってできるわけでさ。それはプロの仕事じゃないよ」(同) 「妻に手を出した」と法科大学院生で元プロボクサーの小番一騎(被告)に詰め寄られ、局部を切断されてしまった弁護士がいた。 「この犯人は、いったい法科大学院で何を学んだんだろうね。現行のニッポンの法律じゃなくて、“目には目を、歯には歯を”のハンムラビ法典でも勉強してたんじゃないかなってさ。“チンチンの悪さにはチンチンを”だもんな~」(同) 今年上半期のMVPの大塚家具親子については、 「新手のPRみたいなもんだよな。親子ゲンカをするだけで、カネも出さずにニュースやワイドショーがガンガン宣伝してくれてさ。CM効果は数十億円レベルだよ。こないだもいったけど、性格の悪いオイラは、いまだに“狂言親子ゲンカ”を疑ってるね」(同) そしてヒンシュク大賞は、「歌詞パクリ騒動の作詞家・沢久美さんに決定! ぜひこの人には表舞台に出てきていただいて、ミスチルの桜井(和寿)と共同で曲を作っていただきたいね。タイトルは『偶然の一致』で決まりだよ。どーですか、お客さん!」(同) 今週は、ニューズウィーク日本版が面白い。「超高級レストランは値段に見合う?」という特集がある。 日本にも「すきやばし次郎」やステーキの「あら皮」「京味」など、値段の高い店は数多くあるが、ニューズウィークによれば、ロンドンにできた寿司バーがすごいらしい。 店名は「アラキ」。オーナーシェフ、荒木水都弘(みつひろ)の姓にちなんでいる。9人しか座れないが、値段はイギリスで一番だ。おまかせコースの料理の値段は300ポンド(約5万5,000円)。もちろん、ドリンク代やサービス料金は別。 普通に食べて飲めば、「すきやばし次郎」の値段の2~3倍にはなる。イカは南アフリカ産、クロマグロはアイルランドやポルトガル産と、最高の食材を世界中から取り寄せているから値段が高くなるそうだが、ニューズウィークによれば、味もロンドンで最高だそうだ。 当然ながら、1回の食事にそれだけかける価値があるのかと疑問を呈するが、世界にはまだまだ高い店があるそうだ。地球上で最も高額な料理店は、イビザ島(スペイン)にある「スプリモーション」だそうだ。1人前約1,600ドル。20万円近いというのである。 「白い大きなダイニングテーブルに白い椅子12脚を並べただけの店内には、ベルサイユ宮殿の庭園や北極の氷山などのドラマチックな映像が投影される」 おフランスには肉も魚もなく、ほとんど野菜オンリーのコース料理が約400ドル(約4万9,000円)のパリ「アルページュ」。モナコにある「ルイ・キャーンズ」は、中国黒龍江から取り寄せたキャビアをたっぷり添えた一品だけで約170ドル(約2万1,000円)する。 スウェーデンのストックホルムにある「フランツェン」のコースは、約260ドル(約3万2,000円)。 「忘れ難いのは、ストックホルムから何百キロか北上した町にあるフェービケン。シェフのマグヌス・ニルソンは超独創的な料理を出す。例えば豚の血を乾燥させて作った皮で、軽く塩を振った天然トラウトの卵を包んだ一品。巨大な骨をテーブル上でたたき割り、抽出した骨髄を堪能するという趣向もある」 年金生活者には目の毒だ。今夜は麻布十番の居酒屋「あべちゃん」と、おでんの「福島屋」を豪華にはしご酒と行こう。 お次は、ポストが紹介している新薬の話。国内で年間約7万2,000人が命を落とす肺がん治療で、注目を集める新薬が「免疫チェックポイント阻害薬」だという。 「人体に備わっている免疫細胞は異物や細菌などを攻撃し、身体を病原体から守る。これまでの抗がん剤はその攻撃力を高めるものが主流だったが、一方でがん細胞側には、免疫細胞からの攻撃を弱める『PD-L1』というタンパク質が備わっていることが最近の研究で明らかになった。要は抗がん剤で免疫の“アクセル”を踏んでもがん細胞側が同時に“ブレーキ”を踏む状態になっていた。慶応大学医学部先端医科学研究所所長の河上裕教授が解説する。『このブレーキを破壊すれば、免疫細胞はがん細胞を効果的に攻撃できます。「免疫チェックポイント阻害薬」はブレーキ役の「PD-L1」を無効にするよう働きかけます』」(ポスト) 米製薬会社「ブリストル・マイヤーズ スクイブ」の研究では、この新薬は肺がん患者の死亡リスクを既存の抗がん剤より4割も減らしたというのである。 日本では、すでに世界に先駆けて「免疫チェックポイント阻害薬」の実用化が進んでいる。小野薬品工業開発の新薬が、新規治療薬として承認されたそうだ。近い将来、肺がんでも適用される予定だという。 糖尿病も、国内で年間約1万3,000人が亡くなる。I型糖尿病は生活習慣とは無関係に、血糖値を上げる働きを持つインスリンが分泌されなくなる病気だが、この糖尿病を抜本的に治療するため、山中伸弥京大教授が所長を務めるiPS細胞研究所は、iPS細胞などの幹細胞を使ったβ細胞の作成に心血を注いでいる。 すでに米ハーバード大学などのチームが、ヒトの幹細胞からインスリンを分泌する細胞を作成することに成功しているという。この細胞を手術で人体に移植すれば、インスリン分泌の機能が回復するかもしれないというのだ。そうなれば、I型糖尿病の完治も夢ではない。 また、若返り薬もできそうだという。米ウォールストリート・ジャーナルなどによると、寿命を延ばすとされる薬「メトホルミン」の臨床試験をアメリカの米食品医療品局(FDA)が世界で初めて承認したそうだ。 これはもともと糖尿病の治療薬として広く使われていたそうだが、英カーディフ大学の研究者が調べたところ、この薬を投与された糖尿病患者が、ほかの患者より平均8年も長生きしたことから研究を始めたというのだ。 研究者は、投薬により人間の老化を20年遅らせる効果があると主張しているという。 次は、現代の五郎丸インタビュー。やはりラクビーをずっと取り上げてきた現代の強みが出た記事である。いくつか紹介しよう。 「脚光の当たり方は変わりました。ただ自分たちラグビー選手の行動はずっと変わらない。これまで広く知られていなかっただけで、本当に内面の素晴らしい人間が多いんです。地道な努力を以前から続けてきました。せっかくなら、たくさんスタジアムに来ていただいたお客さんに満足して帰ってもらうような試合をしたい。僕だけでなく、すべての選手がそう考えています」 11月29日の自民党60周年記念式典へ出席したことは、意外に思われた。特定の政党への接近ではないかと、危ぶむ見方もあったが。 「自民党の政治家をめざしているのか、と。まさか。そんなつもりも能力もありません。勘違いはしていない。ただ現実に国を動かしている方々に、私たち選手のワールドカップでの経験、現地のホスピタリティーなどスポーツ文化について伝えたかった。どうしてもラグビー界だけでは大会を成功に導けないわけですから。いろいろと話もさせていただきました。でも、そこは報道されませんでした」 来年2月から、南半球の最高峰リーグ、スーパーラグビーのレッズへの加入が決まった。オーストラリアのブリスベンに本拠を置く名門である。チーム内の競争は激しく、最後尾から指示を飛ばすポジションの特性から英語力も要求される。 「ヤマハには海外駐在に備えるための英語教育システムがあります。今日も午前9時から1時間、受講してきました。ほぼ毎日です。どのくらい役に立つかはわかりませんが、やらないよりはいいだろうと」 「地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ」 五郎丸は、まだまだ挑戦し続けるようである。 ところで、私は11月にめでたく「古希」を迎えた。これでゴルフ場利用税が安くなる、医療費負担も軽減される、都営の地下鉄や都内のバスが無料になるパスがもらえると喜んでいたのだが、そうなったのはゴルフ場だけだった。 私の前年の所得が125万円を超えるため、医療費負担は3割のまま、シルバーパス(嫌な呼び方だ)も1,000円ではなく、2万510円も支払うのだ。その上、パスの有効期限は来年の9月30日まで。つまり9月生まれでない限り、1年間使うことはできない。 私が知る限り、昔は70歳になると無料でパスをくれたはずだ。古来希な年まで生きたのだから、ご苦労様でしたという「感謝」と「慰労」の意味を込めて。 今は年収が125万円、つまり月収10万円ぐらいの年寄りでなければ、年間2万円以上、支払わなければいけないのだ。月収10万円といえば、生活保護以下である。いま都内で暮らせば、どんなにやり繰りしても20万円ぐらいはかかるのではないか。 生活保護費を引き上げるのはもちろんのこと、65歳以上の高齢者には都や国、私営の乗り物をタダにするぐらい当然だと、古希になった暴走老人は怒り狂っているのである。 文春に嫌な数字が載っている。日本の平均寿命は男が81歳、女が87歳だが、自立して過ごせる寿命である「健康寿命」は男が71歳、女が76歳だというのだ。文春は、政府が年金の支給開始年齢を70歳に引き上げる「秘密計画」を着々と進めていると報じているが、そうなれば年金をもらい始めてわずか1年で介護が必要になってしまう。 昔、私の父親は読売新聞を55歳で定年になった。それから70歳ぐらいまで読売の子会社などで働いてはいたが、あくまでも自分の小遣い稼ぎと健康のためであった。 これからは65歳定年ではなく70歳まで働かざるを得ず、やれやれ自分の時間を持てるとホッとしたら寝たきりになる、そんな悪夢が現実になるのである。 何度でも言う。日本は年寄りに優しくない国である。もちろん、若者にも同様である。いい大学を出て、大企業にうまく就職できた一部の者たちが現役時代だけ多少優遇されるが、そこからおっぽり出されたり、定年になれば過酷な運命が待っているのは同じである。 野坂昭如さんとはほとんどお付き合いはなかったが、講談社にはよく来ていて、エレベーターで一緒になった。トレードマークのサングラスが、とても格好良かった。私も真似て、黒のメタルフレームのサングラスをかけていたことがある。あるとき、野坂さんが私のそれを見て、何やら言いたそうにしていたが、そのまま別れた。その後、某パーティーで会ったら、私と同じメタルフレームに変えていた。 野坂さんに原稿を頼み、神楽坂の和可菜にもらいに行ったことがある。このときは無愛想で、原稿の入った封筒を放り投げるように渡したきり、背を向けてしまった。 バーやゴールデン街などで会う酔っ払い野坂さんは、ろれつが回らず何を言っているのかよくわからないが、誰彼かまわず話しかけてきた。 基本的にシャイで、繊細な人であったと思う。新潮で、元タカラジェンヌの妻、暘子さん(74)がこう話している。 「お酒といえば、サングラスと同じく、“シャイな自分を隠すため”なんて世間で言われていた通り、野坂にとっては気付け薬のようなものでした。(中略)それでも家庭では、本当に丁寧な人でした。私は、名前を呼び捨てにされたり『おい』なんて言われたことは一度もなく、結婚当初からずっと『あなた』と呼ばれていました。元来育ちは良い人で、食事のマナーも実にスマート。養子に行った先の神戸のお宅でも、相当に厳しく躾けられたのだと思います」 『エロ事師たち』で作家デビューし、作詞した「おもちゃのチャチャチャ」で日本レコード大賞童謡賞を受賞。1967年に『火垂るの墓』などで直木賞を受賞し、74年には氏が編集長をしていた雑誌に掲載した『四畳半襖の下張り』がわいせつ文書販売容疑で摘発されると、敢然と法廷闘争を挑む。小沢昭一、永六輔と「中年御三家」を結成して武道館でライブを行い、田中角栄の金権政治を批判して旧新潟3区から出馬するなど、常に時代を挑発し続けた人だった。 だが、2003年5月に心筋梗塞で倒れてから、夫人との二人三脚が始まった。暘子さんによれば、発症してから、あれだけ好きだった酒とタバコをキッパリやめたという。右手が動かなくなり、夫人に口述筆記をしてもらっていた。議論好きが、しゃべることもかなわなくなってしまった。 「それなのに野坂は、ついに死ぬまで、ひと言も文句や不平不満を口に出しませんでした。どれだけ苦しかっただろうと思います」(暘子さん) 焼け跡闇市派と称していた野坂氏は最後まで、「戦争について語るために僕は生きているんだ。日本が目の前で崩れていくのが見えるようだ。もっともっと戦争の恐ろしさを伝えていかなくてはいけない」(暘子さん=文春より)と言っていたという。享年85。 ポストと現代が、ともに来年の予測をやっている。ポストから見出しを見てみよう。「山口組VS神戸山口組抗争勃発!」「自民党&財務省『菅降ろし』クーデター通常国会で」「フジテレビ民放最下位 女子アナが流出」「東芝、シャープ、ソニーが驚愕の大合併」「共産党が『大衆党』に党名変更」「トランプ大統領誕生」などなど。 現代のほうは「『株価1万5000円割れ、1ドル100円』と読む専門家もいるが、実際のところは」。 現代によれば、来年夏、来年秋以降を「要警戒」とする声は多いという。 「来夏の選挙以降を、安倍政権が経済政策に関心を失い、安保政策へ傾注し始めれば危険。これまでは日本銀行や年金基金などの公的マネーに支えられてきた面が大きいので、政策転換が意識されれば、日本売りに火がつく。年末には1万6,000円まで売り込まれる事態もあり得る」(BNPパリバ証券日本株チーフストラテジストの丸山俊氏) 「直近の中間決算で日本企業の下方修正が目立ってきたが、企業業績はすでにピークアウトしており、16年度は大幅減益でしょう。春闘も賃上げどころではなく、暗転。日本株は1万4000円くらいまで売り込まれるでしょう」(ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表の菊池真氏) あまり明るく見ていないようである。現代も、やはりアメリカ大統領選はトランプ有力と見ている。 ジャーナリストの堀田佳男氏は、こう言う。 「『イスラム教徒は入国禁止』といった発言を連発しても、トランプ氏の支持率は下がるどころか上がり、今や共和党内で40%に達しています。『トランプ支持者は、教育レベルが低い低所得者』とされますが、一概には言えません。というのも、白人のインテリにも『彼の実行力、行動力は認めざるを得ない』と考える人が増えている。アメリカ人にとっては、ビジネスで成功し大富豪になったトランプ氏の、『オレに任せてくれれば、中東和平だってすぐ話をつけてみせる』といった自信満々の発言は、非常に説得力があるのです」 1980年にも、まさかは起きている。俳優上がりのタレント候補とバカにされていたドナルド・レーガン氏が、現職のジミー・カーター氏を破り、大統領になったことがある。 巨大地震も心配である。琉球大学名誉教授の木村政昭氏はこう語る。 「みな、南海トラフの心配ばかりしていますけれども、私が2016年に心配している場所は、伊豆諸島周辺です。ここでM8・5の地震が起きると予想しているのです」 氏が長年の研究から、この超巨大地震がやってくると予想した期間は2012年プラスマイナス5年。つまり17年までとなり、刻一刻とその時が近づいている状況だという。木村氏が続ける。 「とくに震源が東京湾の南東方向だった場合、東京が巨大津波に襲われる可能性がある。これは東京の防災上の弱点とも言えるでしょう」 来年も、波乱の年になるのだろうか? ポストでは、ノンフィクション・ライターの森功氏が、大田昌秀元沖縄県知事(90)が、現職時代に官房機密費を50億円受け取っていたと書いている。 だがこれは、こういう話なのだと大田氏が言う。 「沖縄では戦後復興が遅れ、10代の若い人の就職難が深刻でした。仕事がないものだから、若者が暴走行為を起こす。交通事故の死亡が全国平均の2倍ぐらいに上っていました。私がこれを橋本総理と梶山官房長官に訴えると、若者を救うためだと50億円を官房機密費から用意してくれたのです。でも結局、それは若者の就職支援に使われず、本土の官僚たちが奪い合いをして分散してしまった」 大田氏は、これからの沖縄が心配だと話す。 「私が一番心配しているのは、血が流れる事件です。政府が強行に基地を移すと、何が起こるかわからない。70年に県民が立て続けに米軍車両に轢き殺され、住民が憲兵の車83台を焼き払ったコザ騒動みたいな歴史もある。5000人のコザ市民でしたけど、今は沖縄中が政府のやり方に怒っている。沖縄の人は普段権力に抵抗せず、百姓一揆のない唯一の県だと言われていますが、強行したら、命を懸けても阻止するっていう連中がいる。そんな事態が起きなければいいが」 来年は、沖縄が焦点の年になるのは間違いない。 久々、スポニチを見るとフライデーの張り込みネタが記事になっていた。 「『FRIDAY』の報道で明らかになった俳優の吉田栄作(46)とモデルの平子理沙(44)夫妻の離婚情報について、平子の所属事務所がスポニチ本紙の取材に『春先から離婚の準備を進めている』と話した」(スポニチアネックス12月18日より) フライデーによれば、97年に吉田と平子は結婚したが、その直後から吉田がハリウッドへ武者修行に出かけ、2人はほとんど一緒に住んでいなかったという。 平子は、「カリスマモデル」「アラフォーの星」などともてはやされ、写真集がヒットしてから自宅とは別に「渋谷区内に1億5000万円のマンションを自ら購入。5000万円かけてリフォームした」(フライデー)そうである。 そのマンションに吉田とは別の男、俳優の村井克行(46)が足繁く通うようになったのは10年頃だという。 吉田は90年代、加勢大周・織田裕二と並んで「トレンディ御三家」と呼ばれ、私から見ても格好いい俳優だった。だが、吉田が一時、日本での活動を休止してアメリカに渡ったあたりから、妻と夫の収入格差が逆転し、吉田は平子の「ヒモ」などと揶揄されるようになったそうだ。 吉田のプライドが傷つき、夫婦仲が破綻していったのだろうか? さて、迷宮入りかと思われていた餃子の王将社長射殺事件に新たな事実が判明したと、新聞が一斉に報道した。だが、新潮は「その日が(事件解明の日=筆者注)どんどん“遠のいて”いるからこそ、今回のような報道がなされた、という側面がある」と報じている。 その報道とは「王将社長の大東さんが射殺された現場で採取されたタバコの吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、九州の暴力団関係者のものと一致した」というものだ。 これまで、実行犯は中国人で事件直後に出国していたなどという情報が流れたことはあったが、その後、進展はない。九州の暴力団といえば、すぐ思い当たるのは「工藤会」であろう。そこの組員を指しているようだが、各紙が「九州の暴力団関係者」としか書かなかったところに、その男を逮捕できるかどうか疑わしい、捜査が難航していることを示していると新潮は書いている。 まず、タバコについては、犯人がわざわざ現場にタバコを捨てるか? 真犯人が捜査を攪乱するために置いたのではないかという疑問があると、捜査関係者が言っている。 犯行に使われたのは25口径の自動式拳銃であることがわかってはいるが、発射音が小さく、また消音装置を使ったかもしれないため、銃声に関する証言がまったくなく、目撃証言もないそうだ。 ではなぜ京都府警が、タバコなどの重要な情報を新聞記者に漏らしたのか? 新潮は、工藤会に詳しい福岡県警に、新聞で書くことによって動いてほしかったのではないかと読む。 だが、この思惑は外れ、福岡県警の動きは鈍いそうである。もともと警察という組織は縄張り争いが激しく、他県の手柄になるようなことに協力させるのは至難である。 もし、新潮の読みの通りであるとすれば、京都府警は相当焦っていると見て間違いないようである。 さて、居酒屋チェーンワタミは「ブラック企業」としての“名声”が確立したようだ。そのワタミに入社して約2カ月で自ら命を絶った娘の森美菜さん(当時26)は過労死自殺だったと、両親がワタミを訴えていた裁判で「歴史的な和解が成立」したと文春が報じている。 ワタミ側は、責任を認めて損害賠償金として約1億3,000万円を支払うだけでなく、創業者の渡辺美樹自民党参議院議員の法的責任をも認めたのだ。 ワタミの理念を表す渡辺氏の言葉に、「365日24時間死ぬまで働け」がある。両親が渡辺氏を被告とした後もこの理念集は社員全員に配られ、渡辺氏はあろうことか参院選に出ることを表明し、比例で当選するのである。 美菜さんの父親・豪さんがこう語る。 「和解は免罪符ではありません。“ブラック企業”のままのワタミと和解してしまっては、美菜に怒られてしまいます。(中略)約束が本当に守られるのか、私たちはずっと注視していこうと思っています」 美菜さんが死ぬ前に手帳に書いた言葉を、ワタミチェーンの各店に貼っておくべきだろう。 「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」 カラーではないが、フライデーの「マドンナ『美しすぎる20歳のヘアヌード』」がいい。 歌手・マドンナ(57)は、1978年にスターを夢見てミシガン州からニューヨークに来たものの売れず、数々のアルバイトをしていた。 美術学校の講義のモデルを務めることもあったようで、そのころ交際していたカメラマンが撮った無名時代のカットを納めた写真集が来年発売されるという。 無名だが、ダンサーを目指していたマドンナのカラダは見事に均整が取れたプロポーションである。乳房の豊かさは後に「世界のセックスシンボル」の名を欲しいままにする彼女の象徴のように、ボリューム、形、見ている者に挑むような迫力に惚れ惚れする。一見の価値あり。 最後に、ニューズウィーク日本版に驚く記事がある。来年1月20日から、カリフォルニア州で全米初の銃器専門通販の放送局「ガンTV」が立ち上げられ、銃や銃弾、付属品の販売をオンラインで行うというのである。 12月初めに、この州のサンバーナディーノの障害者支援施設で銃の乱射事件が起きたばかりだし、ここは全米で最も厳しい銃規制法があるのに、だ。 銃暴力防止団体のローラ・クティレッタ上席弁護士は「銃の犠牲になる人は年間3万人。その多くは自宅で銃を見つけた子供たちだ。(銃は=筆者注)夜中の3時にテレビを見ながら、ふと思い立って買うものではない」と、この通販を批判している。 だが、「恐ろしい事件が起きると銃を捨てるのではなく、銃を買いたくなる」(ニューズウィーク日本版)のがアメリカ人なのだ。 銃を買うときには、身元審査が行われる。1日の処理が最高だったのは12年に26人が銃の犠牲になったサンディーフック小学校事件の翌日の17万7,170件だったが、パリのテロ事件が起きた後の先月27日には、その記録を塗り替える18万5,345件の身元照合があったという。 テロを企てようとしている犯罪歴のない人間も、ネットで簡単に銃を手に入れることができるのだ。こんな国に私は住みたいとは思わない。 (文=元木昌彦)「ニューズウィーク日本版」(12/29・2016/01/05日号、CCCメディアハウス)
異性愛者男性の50人に1人が男性とアナルセックス……大阪「エイズ大爆発」はなぜ起こったか
今週の注目記事1位 「衆参ダブル選挙 自民党なんと衆院323議席!」(「週刊現代」12/26号) 2位 「チャーリー・シーンのせい!? 実は大阪でエイズが大爆発していた」(「週刊現代」12/26号) 3位 「【ノーベル賞経済学者】クルーグマン教授からの忠告『中国だけじゃない。アメリカ経済もまもなく崩壊する』」(「週刊現代」12/26号) 4位 「韓国で『愛国人士』と礼賛される靖国爆破犯の正体」(「週刊ポスト」12/25号) 5位 「ついにamazonが始めた『お坊さん便』の勝算」(「週刊ポスト」12/25号) 6位 「あなたの年金があぶない!<史上最悪>3ヵ月で7兆800億円が消えた」(「週刊文春」12/17号) 7位 「賞金は非課税だという創設115年 『ノーベル賞』トリビア」(「週刊新潮」12/17号) 8位 「成海璃子『年下新恋人にメロメロ』」「『ポルノグラフィティ』新藤晴一『妻・長谷川京子も知らない』浮気現場」(「フライデー」12/25号) 9位 「26歳美人アナが『上司とのダブル不倫』で訴えられた!」(「フライデー」12/25号) 10位 「小泉純一郎が4時間半吠えた!『安倍総理は全部強引』」(「週刊文春」12/17号) 11位 「<知ってましたか?> 『エキストラ・バージン・オリーブオイル』は偽物ばかり」(「週刊文春」12/17号) 12位 「ミシュラン一つ星『トリュフ入りラーメン』を4時間待ちで食べてみた」(「週刊文春」12/17号) 13位 「二十三回忌『田中角栄』追憶の証言者」(「週刊新潮」12/17号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は順位をつけるほどの目立った記事はなかった。そこで順位はつけない。 さて、今週は現代が特別定価で430円。ポストは通常号で420円。現代はこのまま430円を定着させるのだろうか。高いな! まずはその現代から。グラビアは「吉木りさ 挑発する美尻」。「国民的アイドルグループ元メンバー <三上悠亜> マシュマロヘアヌード」。「世界4位のスノーボーダー ヘアヌードで初登場」。袋とじが「女優ヌードカレンダー傑作選」。どれも初々しさはあるが、セクシー度はイマイチである。 ポストはお馴染みになった「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん」。それに「超ド級105cmJカップ RION けしからんおっぱい」。佳子さんは相変わらず美人でセクシーだ。RIONのほうは、けしからんとは思わないが大きいね! グラビアでは引き分けというところか。 SEX記事は、現代が「女性が悦ぶ『新・ラーゲ』の研究」。いつも正常位ではなく、少しは変わった体位で楽しもうという特集。 イラストレーターのいしいのりえ氏が推奨するのは「対面座位」。 「周囲の女性に聞いても、見事に意見は一致しました。理由は、近距離で相手の顔を見ながら深く挿入できて、かつ自分の体型を見られにくいからです。上下運動とともに、男性が腰で円を描くように、女性器の中をかき乱されると、ペニスの存在を女性器で目いっぱい感じられて幸せが到来します」 このほかにも、「徐々に女性が身体を反らせながら自分の背後に手を持っていき、乳首の立った乳房を男性の目の前に突き出す。その姿勢から女性が膝を立てれば、『つぼみは開く』」という体位。お互いが性器の結合を眺められる淫靡な体勢であると同時に、2人の視線が絡み合う、まさに「愛のラーゲ(リーベン・ラーゲ)だ」そうだ。 女性の足を高く上げて、男性が覆いかぶさるように腰を動かす「究極ラーゲ」。お互い寝転んで、密着して挿入。時に愛の言葉をささやきながらするのは「なまけ者の体位」だそうだ。あなたならどれをやりますか? ポストは「エロ小説の『女体』『女性器』『交接』表現はここまで来た!」。要はエロ小説特集。 「『淫欲に身を焦がす貞淑な美女』を独特の筆致で描き出す」「人気官能作家が描く『マイルドヤンキーの性愛』」「20××年、特別少子対策法成立ーー近未来シミュレーション官能の世界」などなど。 ここで「元CA作家が紡ぎだすセクシーエアラインの官能空間」というのを紹介してみよう。『機内サービス』(蒼井凜花・二見文庫)から。 「大手航空会社の看板CA・花越美里(28)は、経営が傾きかけた子会社・ピンキー航空への3か月の出向を命じられる。制服は膝上15センチ以上のミニスカに、胸の開いたブラウス。『おさわりOK。お客様が望むならそれ以上も』という接客姿勢だ。(中略) そしてある日、童貞の乗客・俊一に筆おろしを頼まれてしまう……。 亀頭は真っ赤に傘を広げていた。情欲に潤む女貝の中央に狙いを定めると、美里は一気に腰を沈めた。 ズブズブズブッーー! 『オオッ……』 膨らんだ内ビラを巻き込みながら、女壺はいとも簡単に、ペニスを飲み込んでいった。『あああんっ……』 凄まじい勢いで刺し貫く肉棒の衝動に、美里も細い体をのけ反らせる。 『ハアッ……俊一くんのおっきい……奥まで届いて』 『クウッ、美里さん』 『童貞卒業ね。おめでとう』 『アァ……女の人の中ってこんなにあったかいんだ』 根元までうずめながら、彼は感極まったように呟いた。 『俊一くんの初めての女になれて嬉しいわ』 美里はほほえみながら、きゅっと下腹に力を入れる。 『うっ……美里さんの中が、ヒクヒクしてる。すごい……』 彼は初めて味わう女膣の収縮、そして今まさに『男』になった感動と興奮に心を震わせる」 書き写していてわかったが、エロ小説って「……」でつなげばいいんだ。今週は引き分けのココロだ……! ところで現代は、大橋巨泉氏と東海林さだお氏の連載が休載している。巨泉氏はがんの治療中だろうが、東海林氏はどうしたのだろうか。心配だ。 まずは13番目からいこう。22年前の12月16日、週刊現代新年合併号の校了を終え、昼過ぎに元週刊文春編集長の花田紀凱さん、週刊ポストの岡成憲道さんと、某雑誌の座談会のために集まっていた。 そこへ編集部から「田中角栄が亡くなった」という電話が入る。すぐに印刷所に連絡して輪転機を止め、自社広告ページを飛ばして2ページ角栄の記事を入れろと指示を出す。座談会を終え社に慌てて戻ったことを覚えている。 「昭和の今太閤」と持て囃されたが、金権政治批判で総理の座を辞した後、ロッキード事件で逮捕され、脳梗塞で倒れるなど、晩年の姿は哀れだった。 そんな波瀾万丈の角さんを懐かしむ声は、いまだに多い。新潮は二十三回忌にあわせて、田中角栄のワイド特集を組んでいる。石破茂(58)が、彼の父親が死ぬ間際、田中に「葬儀委員長をやってくれ」と頼むと、最初で最後の派閥が主催する「田中派葬」をやってくれた話を語る。齋藤隆景新潟県議会議員が、竹下登は幹事長にしてくれないことを恨んで田中派を割ったといわれているが、角栄は「将来自民党を背負って立つ人だと思うから、国の財布の中身を知っていなければいけないと思って大蔵大臣を何回もやってもらっているんだ」と齋藤に話したと、死後、竹下に話したところオロオロと泣き出した話。 大平正芳と角栄の友情はよく知られているが、すき焼きの好みは甘好きの大平と、醤油好きの角栄と違っていたので、別々の鍋を用意したと元代議士の森田一が語っている。 地元愛と義理人情に厚かったという毎度お馴染みの角栄像だが、懐かしいと感じるのは、今の首相が角さんとは違いすぎるからだろうか。 お次はラーメンのお話。東京巣鴨にある「Japanese Soba Noodle 蔦」は12年にオープンした。ここは今年12月1日に発表された『ミシュランガイド東京2016』(日本ミシュランタイヤ)で、世界で初めて一つ星に選ばれたラーメン店である。 発表されてから、普段から2時間待ちは当たり前の行列が増えに増えて、急遽整理券を配る事態となったという。 文春の記者氏も、初日はダメで2日目は朝7時過ぎに並んだ。すでに10番目だが見事整理券をゲット。開店の11時まで4時間ちかく時間をつぶしてようよう入店した。 頼んだのは「焼豚醤油そば」(1150円)。 「透明感のあるスープに鶏のチャーシューやネギが整然と盛り付けられ、見た目にも美しい。スープの隠し味のトリフが香る。ミシュランによればメンマは赤いワインで味付けしているという」(文春) スープを1口、続いて4種類の小麦粉をブレンドしたという麺を啜る。 「その味は……うーん、記者のツタない筆の及ばざるところ。誠に麺目ないが、ご自身の舌でご賞味あれ」(同) 値段はまあまあだが、トリフの香りと赤ワインで味付けしたメンマ? こちとらやっぱり東京の昔ながらの醤油ラーメンのほうがいいね。でも一度だけ食べてみたいね。 私は朝食で、軽くトーストしたフランスパンにエキストラ・バージン・オリーブオイル(以下EVOO)をかけて食べるのが好きである。 それが文春によれば、オリーブオイルの中でも最高品質のEVOOが偽装されていると、11月中旬にイタリアの大手メディアが報道したというのである。 この報道によると、14年はオリーブが不作で、質量ともに例年とは比較にならない状態だった。ところがなぜかEVOOの流通量に変化がなかったため、不審に思ったオイル専門誌が品質を独自調査したところ、普通のオリーブオイルをEVOOと偽装していたことが判明したのだ。 現在、食品メーカーなど約10社に対して、警察の捜査が始まっているそうだ。偽装オイルからは本来の香りとは程遠い、発酵臭やカビ、汚泥のような風味が立ち上るというのである。 こうしたことは4年前に、ジャーナリストのトム・ミューラー氏が著書『エキストラバージンの嘘と真実』(日経BP社)で、次のように指摘していたという。 「世界に流通しているEVOOは生産段階で偽装されたものが大半だ。ディフェット(欠陥品)が堂々と売られている事を放置するのか」 イタリアで起きている偽装問題は、日本人にとっても対岸の火事ではない。 「今日本で売られている輸入ブランドEVOOの大半は欠陥オイルです。ミューラーさんが著書で指摘したような偽装を施したオイルに加え、もっと単純な、例えば地面に落ちてカビが生え、腐ったオリーブから搾油した酷いオイルなども珍しくないのです。 特に三、四年貯蔵された古いオイルを使っている場合は健康へのリスクが高い。オイルが劣化、酸化しているため、下痢になったり、人によっては嘔吐する場合さえあります」(日本オリーブオイルソムリエ協会理事長の多田俊哉氏) だが「オリーブオイルは植物油脂として他に類がないほど天然にオレイン酸を多く含んでいます。オレイン酸は人体の老化に繋がる酸化に対して強い効果を発揮します」(多田氏) そうしたこともあって日本ではオリーブオイルは健康食品としての認知度が高く、消費量も年々増えているという。 多田氏に同行してもらって、文春が有名百貨店などで60本以上のEVOOを見たが「これは本物」とお墨付きを得たのはわずか1本だけだったそうだ。ミューラー氏がこういう。 「良い品質のオリーブオイルを見極めるには、正しい知識を身に付けなければなりません。知識を持った人が増えれば安心してオリーブオイルが買える社会を実現できるでしょう」 そうはいっても、有名百貨店でさえ60分の1しか本物がないとすれば、良質のオリーブオイルを見極める目を持つことはいいワインを選ぶよりも難しそうである。文春に出ている本物のEVOOの通販をしている「74カボット」(世田谷区)から取り寄せてみようか。 文春ではノンフィクション・ライターの常井健一氏が、小泉純一郎元首相のインタビューをやっている。いつものように、現役時代は原発の技術的なことについてわからなかったので、専門家から「廃棄物の捨て場所も十、二十年たてば見つかると言われた。『科学万能』『いずれ放射能は無害化できる』とも聞かされた」が、間違っていることがわかった。だから原発をゼロにしろと大転換した。その道筋は極めてシンプルで、 「安倍総理が原発ゼロでやるって決断すれば、野党だって自民党だって経産省だって反対できませんよ。国民の六、七割もついてくる。こんなチャンスないんだ」(小泉氏) 安倍首相が世論の反対を押し切って成立させた安保法案についても、 「安倍総理の考えは、私とは違うからわからないけど、今国会でないといかんと思ったんでしょう。全部強引に押し切っちゃう。なんか先急いでるね。ブレないところが俺を見習っていると言われるけど、わからんな」(同) 今は読書に音楽、ゴルフをやり、真向法を取り入れた柔軟体操を毎日しているという。 このインタビューの全文は文藝春秋に載っているようだが、言葉の端々から私が感じ取れるのは、幸せな老後を送っている元総理の道楽の一つが「反原発」という運動なのだということだ。 反原発をいっていれば、彼が在任中にやった新自由主義導入で今のような超格差社会を生み出してしまったことや、ブッシュのいいなりにイラク戦争を支持した「罪」を問われないと思っているのではないか。原発や息子・進次郎のことはもういいから、その2点についてどう考えているのか、厳しく問い詰めるべきだと私は思う。 ところで編集長が替わると誌面が変わるという典型的な例が、今週のフライデーである。奥編集長から秋吉敦司編集長に交代した。秋吉編集長は2度目の登板である。 今週の新聞広告の右トップは「成海璃子『年下新恋人にメロメロ』表参道デート撮った!」と「『妻・長谷川京子』も知らないポルノグラフィティ新藤晴一浮気現場」のツートップである。 これまではフライデーらしくない政治ものが右トップにきていたが、私にはこのほうがフライデーらしくていいと思う。 その2本へいく前に、もう1本。26歳の美人女子アナが上司とのダブル不倫で訴えられたという話である。 12月16日、札幌地裁地方裁判所で前代未聞の裁判の、第1回口頭弁論が行われるそうだ。訴状によると、被告はフリーアナウンサーの染井明希子(26)。慶応大学在学中からモデルとして活動していて、12年に北海道文化放送に入社。局アナとして同局の人気番組を担当していた。 彼女が局アナとして活躍していた14年10月頃から、上司との不倫関係が始まったそうだ。 染井アナを訴えたのは件の上司の妻だったAさん(33)。彼女がこういっている。 「回答書には、結婚が破綻した原因が私の言動にあると書かれていました。まったくの事実無根です。いつどこで、私が何と言ったことが破綻につながったのか、裁判で具体的に明示していただきたいと思っています」 Aさんの夫B氏(38)は、彼が担当した番組の多くに染井アナを起用して、染井アナを寵愛していたといわれていたようだ。フライデーは、これが事実ならば、編成マンと局アナの番組私物化、職権濫用が横行していたことになると憤る。 さらに、Aさんを驚かせたのは、染井が昨年5月に結婚していたという「事実」だった。すなわち2人は「不倫」から「ダブル不倫」という関係になったのである。 染井アナはその後、10月頭に解決金として100万円の支払いを提案してきたそうだ。10月26日付の「ご連絡」書面によると、「法的責任はないものの、貴殿に誤解を与える行為に及んだことに対して大変反省しており、謝罪の意味を込めて提示」したとしている。だが、Aさんはこの提案を拒否して、裁判所を舞台に「前代未聞の女の戦い」が始まるそうだ。Aさんが訴えれば、夫Bにも慰謝料請求ができるはずである。女を怒らせたらどれだけ怖いか……私もゾッとしてきた。 さてフライデーのスクープ撮へいこう。しかし残念なのは私がこの2人についてほとんど知らないことだ。女優の成海璃子(23)は、「7歳で子役デビューして以来、大河ドラマ『平清盛』をはじめ、数々の作品に出演。アーティスト志向が強い彼女は映画への造詣も深く、近年では映画や舞台を中心に活躍しています」(テレビ局関係者)という子らしい。 「しかし、この日彼女から滲み出ていたのは女優の風格よりも、恋する乙女の初々しさだった」とフライデーは書いている。 彼女の隣にぴったり寄りそう長身&小顔のイケメンは、モデルのクロウド・モーガン(20)だという。イギリス人の父と日本人の母をもつハーフで、『メンズノンノ』をはじめとする男性ファッション誌で活躍中で、ユニクロや伊勢丹などの広告モデルも務めていると、ファッション誌関係者が語っている。 男は、弾んだ表情で店を出てきた彼女の頭を、子犬をあやすかのようにポンポンなでたそうである。 買い物を済ませた2人は、彼女の暮らす高級マンションへそろって入っていったそうである。めでたしめでたし。 お次は北の歓楽街、札幌・すすきのが舞台。ロックバンド「ポルノグラフィティ」のギター新藤晴一(41)の浮気現場を撮ったというのである。 深夜0時半過ぎ仕事関係者らと、すすきの駅から程近い老舗のバーに現れた新藤は、女優の小西真奈美に似た長身美女と待ち合わせしていたようで、彼女が現れると少し話した後、2人だけでタクシーに乗り込み、すすきののネオンきらめく夜の街へと消えていったというのである。 こちらはめでたしめでたしとはならない。彼は、08年に女優の長谷川京子(37)と結婚しているのだから。 「できちゃった婚で、12年にも第二子をもうけ、家庭は円満のようだ」とテレビ局関係者が話している。 新藤は長谷川に“7年目の浮気ぐらい大目に見てよ”というつもりなのだろうか。 ノーベル賞の授賞式も滞りなく終わったが、新潮は、意外に日本人が知らないノーベル賞の「トリビア」について書いてくれている。 ノーベル賞の各賞の賞金額は800万スウェーデン・クローナで、単独受賞なら約1億1,500万円。今回は共同受賞者がいることから分割され、大村智北里大学名誉教授(80)が2,800万円、梶田隆章東京大宇宙線研究所長(56)は5,600万円ほどを手にするそうだ。 振り込むか小切手で支払われるこの賞金が、日本で非課税となったきっかけは1949年、日本人として初受賞した湯川秀樹博士にさかのぼるそうである。 物理学賞の博士が受けたのは約3万ドル(現在の8,000万円に相当)だったという。 戦後を生きることなど思いもしなかった世代にとって「湯川受賞」は美談そのものだったから、当時、その賞金に課税するのはいかがなものかという議論が起こったそうだ。 「それを受け、所得税法が改正されたのです」(財務省主税局)。その結果として、翌50年、ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品は非課税となった。 その金品は財団の基金から出るのだが、現在550億円ほどのおカネを国内外の株式やヘッジファンドなどに投下し、通年で「3.5%以上の運用益」を目標にしているという。 ノーベル賞の中でも「経済学賞」だけは、ノーベル基金から金品が公布されない賞である。 この賞は、スウェーデン銀行が創立300周年を記念して、経済学賞を作りたいと財団に申し入れた。それが1968年のことだという。 「当初、財団はノーベルの遺志に反すると撥ねつけていたものの、最後は折れた。賞の正式名称は『アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞』と冗長で、それに、賞金を支払うのも銀行なのです」(北尾利夫氏) しかし「経済学賞はノーベル基金から支払われないため、課税の対象となります」(国税庁)。やはり税務署は厳しいものである。 文春では、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)が、今年の7月~9月期の年金積立金の運用で約7兆8,000億円もの損失を出したと発表したことを報じ、「あなたの年金があぶない」と書いている。だが、何度もいうが、このことはポストがだいぶ前に報じているし、われわれの命綱の積み立てた年金を、安倍政権が強引にリスクの高い株へ投資する割合を引き上げたときから予想されていたことである。 GPIF側は10月以降は運用益が出ている、長期で見てほしいといっているが、株価は1万9,000円台をウロウロするばかりで、3万円どころか2万円にも乗らない。中国経済の落ち込みは深刻さを増し、アメリカの中央銀行にあたるFRBが政策金利を引き上げるとみられている。円安も終焉に向かうという見方が多く、株価を押し上げる材料に乏しいのが現状である。 文春でも書いているように、世界的に見ればGPIFのように、基礎年金部分の1階と厚生年金部分の2階を両方運用している国は少なく、リスクを取る積極運用で知られるカナダやノルウェーも運用しているのは2階部分だけである。 「アメリカの社会保障年金制度の積立金は、政治的介入の懸念から株式や債券への投資は禁止され、すべて市場で売買できない国債で運用されています」(アイ・シグマ・キャピタルの田代秀敏チーフ・エコノミスト) 安倍政権はこれまで、僥倖に恵まれてボロが出なかっただけなのだ。安保法制関連法案の質疑、消費税増税決断または先送り、自身の病気の問題など不安材料は山ほどある。どれが吹き出しても政権にとっては命取りになる。 5番目はインターネット通販の大手、アマゾンが本や家電、食品以外に、お坊さんを手配するサービスを始めたと報じたポストの記事。 名称は「お坊さん便」。四十九日や一周忌といった法事(法要)の際に、読経を行う僧侶の手配をしてくれるサービスだ。 料金は、自宅など手配先への訪問のみなら2万5,000円。自宅から墓地など手配先からの移動を含む場合は4万5,000円。プラス2万円で戒名を授与するプランもあり、全国どこにでも手配が可能だという。 このようなサービスは09年に流通大手の「イオン」が始めているそうだ。お布施の目安を公開して人気を呼び、明朗会計を謳う仲介業者に対するニーズが拡大しているそうである。 今回のアマゾンの「お坊さん便」を運営するのは「みんれび」(新宿区)という会社である。現在は浄土真宗、曹洞宗、真言宗などの宗派約400人のお坊さんを手配可能だという。 最近は1時間配送を始めたアマゾンだが「お坊さん便」は事前打ち合わせなどが必要になるため、最短で2週間前からの購入となるそうだ。初回は宗派の指定はできるが、僧侶の指名はできない。2回目の利用から僧侶の個人名で注文できるという。 何度も使うところではないとは思うが、意外に需要はあるのではないか。 不思議な事件である。11月23日に起きた靖国神社南門付近の男子トイレ内で爆発音がした事件は、発生から約2週間経った12月9日朝、韓国籍の全咏漢(27)容疑者が「建造物侵入容疑」で逮捕されたが、裏がありそうである。 この全容疑者、韓国では1909年10月に満州のハルビン駅構内で伊藤博文を暗殺した安重根や、1932年に抗日武装組織韓人愛国団に参加し、天皇の誕生日(天長節)に上海の日本人街で行われた式典に手榴弾を投げ込んだ尹奏吉たちのように、英雄視されているとポストはいうのであるが、とてもそんなタマではないだろう。 ポストがいうように、不可解なのは、なぜ全容疑者は捕まるのがわかっていて再入国したのかだ。全容疑者が当局にマークされている情報は、12月第1週にはマスコミにも伝わっており、その週末には日韓のメディアが全容疑者に取材をかけていた。 「当初は韓国政府が身柄を日本側へ引き渡すかどうかが焦点になると見られていた。12年、靖国神社で放火した中国人が韓国国内で逮捕された際、韓国は日本からの犯人引き渡し要求に応じなかった過去があるからだ。 だがそれは杞憂に終わった。なぜか犯人自ら、捕まりに来たかのように再入国するという謎の事態が起きたからだ。全容疑者は再入国の理由を『事件についてはよくわからないが、日本のマスコミから取材を受けて、靖国神社のトイレを確かめに行った』と供述。全く要領得ない」(ポスト) 元外務官僚で平和外交研究所代表の美根慶樹氏はこう話す。 「靖国神社絡みの事件となれば、韓国では政治犯と見做されます。『日韓犯罪人引き渡し条約』では政治犯の引き渡しは除外されている。12年の中国人のケースでは、韓国は犯人を政治犯として処理したので、犯人は中国へ送還された。しかし今、韓国は経済問題や米国との関係もあって、日本政府に気を遣わざるをえない状況にある。もし今回も『引き渡し』の議論になっていたとすれば、日韓関係に支障が出ることは確実です」 ポストは、「いわば本人が自発的に日本に再入国したことで、韓国政府は厄介払いできたといえるのだ」と書いているが、この事件は政治的に取引されたと見るべきであろう。そして時期を見て国外追放になるのではないか。 現代でお馴染みのノーベル賞経済学賞受賞者・ポール・クルーグマン(62)ニューヨーク市立大学教授が、アメリカ経済がまもなく崩壊すると警告している。 「利上げ早期容認論者の人々が『アメリカ経済は回復したので、利上げをしても大丈夫』と主張しているわけです。しかし、アメリカの好調さは、相対的によく見えているにすぎません。あくまで沈む各国に比べて相対的に、なのだという点をおさえておかなければいけません。早期の利上げを主張する人たちは、雇用の統計が改善していると言いますが、現実はまだ完全雇用にはなっていないし、賃金もフラットのままです。こういう状況で利上げを急げば、雇用が悪化し、消費は落ち込み、せっかく良くなってきた経済が再び冷え込んでしまう。もし利上げを急げは、アメリカでは日本が2000年代に経験したのと同様の悲劇に襲われることになります。ご存知の通り、日本では’00年8月にゼロ金利解除という利上げを行いました。小幅な利上げでしたが、結果として日本経済に大打撃を与える大失態となりました。FRBの人たちはいまこそ、この日本の教訓から学ぶべきなのです。もしFRBが利上げを急げば、アメリカは長い低迷に突入していくことになるでしょう。そうして経済を痛めてしまえば、次にこの間違いを取り返すための術は見つけられなくなる。日本が2000年代に経験したように、です。(中略)2016年は、世界中がもがき苦しむ年になりそうです」 クルーグマン氏のこの予測は当たるのだろうか。 次は現代のショッキングなニュース。実は大阪でエイズが大爆発していたというのである。 日本エイズ学会が、11月30日に東京で行った第29回の学術集会で発表されたというのだ。大阪府でHIV(エイズウィルス)感染者が激増していると。 厚生労働省のエイズ動向委員会の調査によると、国内のエイズウィルス感染者と感染した後にエイズを発症した人の数の合計は、14年末時点で2万490人。このほかに8120人の「未診断感染者」がいる可能性があるとわかったそうだ。 「そして、年次別の推計で見ていくと、大阪府で感染者が急増している時期があることも明らかになりました。その時期とは、’03~’06年。この時期、東京を含めた他の都道府県における新規感染者は横ばい状態傾向にあるにもかかわらず、全国的に見るとその数は増えていた。つまり、大阪だけで異常に増えていたのです。毎年、約300人の新規感染者が大阪で出ていたと推計されます」(慶應大学医学部専任講師の加藤真吾氏) エイズが再び注目を浴びたのは、ハリウッドスターのチャーリー・シーンが告白をしたことである。 11月17日にアメリカNBCテレビの生放送ニュース番組『トゥデイ』に出演してこういったのだ。「私はHIVに感染したことを認めるためにここにいる」と。 シーンは、4年ほど前に頭痛や寝汗といった身体の不調を感じ、脳腫瘍だと思い検査を受けたところ、HIVと判明したという。 その後、彼はごく親しい人だけに感染を明かしたが、そのうち数人から、「事実を公表されたくなければカネを払えとゆすられ、要求に応じた」とも話した。口止めのために支払った金額は1,000万ドル(約12億円)を超すというのである。 この告白はアメリカだけでなく、全世界に衝撃を与え、シーンには同情的な声すら寄せられたそうだが、その後、次々と明らかになっていったのは、シーン自身が招いた報いだったということだ。 何しろ彼は、隣に住む女の子からポルノ女優まで、これまでに関係を持った女性の数は5,000人以上というのである。 現代によれば、シーンが来日して大阪に来ていたという記録はないようである。 増えた理由は、アナルセックスの頻度が急速に高まったからではないかという懸念があるそうだが、男性同性愛者は、実は、約半数がアナルセックスの経験がないという調査結果もあるそうだ。 それよりも、異性愛者の成人男性のうち50人に1人が男性とアナルセックスをしたことがある、とした論文があるそうだ。その男性が女性とも関係を持ち、広がっていったのか? 「現在は非常に良い薬があるため、たとえHIVに感染しても、治療すればエイズの発症を抑えられる。また、性交渉によって相手に移すリスクもかなり減らせます。他人事だと思わず、みんなが検査に行くことで、日本でのHIVの流行を阻止できるのです」(加藤氏) HIVはがんと同じ、早期発見すれば今は怖い病気ではないようである。 最後は現代の来年7月に衆参ダブル選挙が行われれば、自民党が大勝するというイヤ~な特集である。先週のポストもやっていたが、衆参ダブル選挙が規定路線化してきているようだ。 ポストは7月10日が投開票日だとしていたが、現代は7月17日がその日であるとしている。 結果を急ごう。このダブル選挙で、自民党は単独で衆議院323、参議院127という史上最大規模の議席数を獲得するとしている。 これに公明党、おおさか維新といった与党・準与党勢力を合わせると、安倍自民党を中心として衆議院で400議席を超える空前の独裁勢力が誕生すると、現代は予測している。 そうなれば、総裁就任後、4回の選挙で全て圧勝ということになる。もはや安倍総理を辞めさせる必然性もなくなり、東京五輪後の21年まで安倍政権を維持しようという意見が盛んになるとしている。 だが、現代が調べてみると、安倍政権を積極的に支持している人は、自民党に票を入れている人の中にもほとんどいないというのである。 これに比べて野党支持者には、「憲法を無視する与党を許すことはできない」「沖縄で起きていることを何とかしてほしい」といった具体的な意見が多かったそうだ。 週刊誌が今やるべきことは、安倍自民党が大勝するといった「当たり前」の報道ではなく、それを前提にして、どうしたら自民党大勝を阻止できるのか、野党はどう共闘すればいいのか、野党の党首を誰にすれば安倍首相に対抗できるのかを、提言することではないのか。 これ以上安倍首相に力を持たせたら、この国の行き着く先はアメリカと組んだ軍事大国化はもちろんのこと、核保有までありえるかもしれない。軽減税率の公明党との話し合いがおざなりなのも、選挙前に「消費税10%は見送る」かどうかを争点にして選挙をしたいという切り札にしたいがためなのかもしれない。週刊誌ぐらいはダブル選挙阻止、自民大勝阻止を掲げて、闘ってほしいと思うのだが。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/26日号、講談社)
マイナンバー汚職“異色の官僚”が激白! 「本当の汚職官僚」と「不安だらけの制度の穴」
今週の注目記事・第1位 「マイナンバー汚職 逮捕された厚労省の役人がぶちまけた!『オレよりもっと悪いヤツがいる』」(「週刊現代」12/19号) 第2位 「同居の甥が明かした 原節子が愛した男」(「週刊文春」12/10号) 「ヴェールを脱いだ『原節子』隠遁52年間の後半生」(「週刊新潮」12/10号) 第3位 「<枝切り鋏事件> 『三角関係』頂点にいた女の役回り」(「週刊新潮」12/10号) 第4位 「神戸山口組に藤原健治組長『衝撃加入』の全真相」(「アサヒ芸能」12/10号) 「紳助“芸能界追放”の引き金を引いた山口組ナンバー3 [橋本弘文会長]が突如『離脱表明』」(「週刊ポスト」12/18号) 第5位 「【突如脱退発表】ジャニーズ激震“カトゥーン田口の乱”」(「週刊文春」12/10号) 第6位 「このままでは『自民党一党独裁』だ 来年7月『衆参ダブル選』」(「週刊ポスト」12/18号) 第7位 「プーチン対エルドアン 独裁者チキンレースの行方」(「週刊文春」12/10号) 第8位 「ミステリーベスト10 2015」(「週刊文春」12/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!? 今週の現代、ポストのグラビアは低調である。現代は頭のカラーで「<独占掲載> 南野陽子 私の青春」。後半はハーフタレント「ハーフタレントNo.1 マギー ザ・ダイナマイト」と「裸になるため夫と別れました 人妻ヘアヌード 千葉ねね」。袋とじは「『にっかつロマンポルノ』の時代」。 ポストは、3回目になった山田佳子の「この人とゆめの湯めぐり」。『ザ・ウーマン』(友映)や『魔界天生』(東映)などの出ていた女優「佳那晃子 23歳、伝説の乳房」。両誌ともに、インパクトに欠ける。記事にいこう。 今週のポスト「死ぬまでSEX」は、これも毎度おなじみの勃起薬、ED治療薬の紹介特集である。 まずはバイアグラ、レビトラ、シアリスなど、あなたのセックスに合うED薬の選び方。次は、有名AV男優が撮影前にこっそり飲んでいる「勃起サプリ」はこれだ! 意外なサプリは、AV男優の志良玉弾吾氏の飲んでいる「エビオス錠」である。ビール酵母を原料とするこのサプリは、胃もたれ、消化不良等に効くとうたわれているが、亜鉛やセレンなど精子生産に必要なミネラルが豊富なことから、「万能サプリ」として注目されているというのだ。 そのほかには、薬がダメでも絶対にあきらめない! 何歳になっても上向きにする、最新ED治療の紹介。東京・五反田にあるED改善を謳う風俗店の潜入ルポ。このAVを見れば、あなたのED危険度がわかる。 1,000年に1人の人妻という触れ込みでAVデビューした、水原梨花の最新作『ヤラしい義父の嫁いぢり お義父さん、もう許してください』(マドンナ)。これを見て興奮しない人、はED度100%だという。 現代は、女性から見た「男性器と性衝動」の研究。こんな33歳・女性会社事務員の話が載っている。 「勃起した男性器を見ると、女性は喜ぶと思いますよ。目の前の私に興奮してくれている証拠でしょう? それに男性器の大きさの変化が目に見えてわかるので、見ていて面白い。女性にはないから、不思議なモノだなぁっていつも思います。勃起するとスーッと血管が浮き出て男らしさを感じるし、亀頭のすべすべな感じも大好きなんです」 そんなに、かわいいかい? 男性器のタイプ別の特徴も載っている。きのこ型、ゴンブト型、ドリル型、湾曲型、ツチノコ型、マグナム型などである。興味がある方はご覧あれ。 現代によれば、フェラチオは男性への奉仕といった単純なものではないそうである。男性器をくわえる時、女性の脳は官能を感じているそうだ。 「女性が性行為をしているとき、脳内にはオキシトシンやエンドルフィン、ドーパミンといったホルモンが出て、快感が高まると言われています。物理的に挿入されるから気持ちがいいわけではありません。キスや愛撫、オーラルセックスなど前戯を十分にすることでホルモンが分泌されて、快楽に溺れていくのです。フェラチオをすると、脳内でホルモンが分泌されることは十分にありえます。男性器が挿入されると想像したり、男性が悦んでいる姿を見て興奮することで、ホルモンが分泌されるわけです。そうなると、女性は舐めているだけで気持ちがいい」(咲江レディスクリニック院長丹羽咲江氏) 今週は、「女性から見た男性器」という視点から特集を組んだ現代にやや分がある。よって、現代の勝ち! まずは、文春恒例の「国内海外ミステリーベスト10 2015」を少し紹介しよう。 国内の第1位は『王とサーカス』(米澤穂信/東京創元社)。第2位は『流』(東山彰良/講談社)。第3位は『戦場のコックたち』(深緑野分/東京創元社)。第4位が『ミステリー・アリーナ』(深水黎一郎/原書房)。第5位が『鍵の掛かった男』(有栖川有栖/幻冬舎) 海外は第1位が『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)。第2位は『スキン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)。第3位が『ありふれた祈り』(ウィリアム・ケント・クルーガー/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。第4位が『声』(アーナルデュル・インドリダソン/東京創元社)。第5位は『偽りの楽園』(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)。 私がこの中で読んだのは、『悲しみのイレーヌ』『ありふれた祈り』、7位に入っている88歳の元殺人課の刑事が主人公の『もう過去はいらない』(ダニエル・フリードマン/創元推理文庫)、『流』ぐらいである。 その中で、お薦めは『もう過去はいらない』。先日、北方謙三氏にも勧めておいたが、格好いいジジイ・ハードボイルドの傑作だと思う。 さて、シリアで起きたトルコの戦闘機によるロシア爆撃機撃墜は、せっかくパリ・テロ事件でまとまりかけていた欧米とロシアとの関係修復を元に戻してしまいそうである。 「10月にウィーンで開かれた米国やサウジアラビアなどとの外相会合で、ロシアがシリア領内にあるロシア軍基地の存続などを条件に、和平後の大統領選にアサド現大統領が立候補しないことを認めるという大胆な秘密提案をしたとされます。これなら、打倒ISが最優先課題の欧米も妥協の余地がある」(モスクワ特派員) だが、これも元の木阿弥。 文春によれば、ロシアのプーチンとトルコのエルドアンは似た者同士だという。 「(トルコ・エルドアン首相は)最大都市イスタンブールのスラム街に生まれ、同市市長を経て首相となりました。政教分離を国是とするトルコにあってイスラム色の強い政党リーダーとして初めて単独政権を握ったのです。当初は、経済の構造改革に取り組み国民所得を就任後十年間で三倍にし、『ゼロプロブレム外交』と呼ばれる全方位外交で周辺国と良好な関係を築き、“中東の優等生”と呼ばれました」(外信部記者) しかし、昨年大統領に就任する前から独裁色を強めるようになっていき、「批判的なメディアに圧力をかける強権的体質を露骨に示すようになりました」(同)。昨年、白い宮殿と呼ばれる大統領官邸を新築した。建設費は日本円で700億円にも上り、部屋数は1,150もある。これは米ホワイトハウスの30倍以上、フランスのベルサイユ宮殿よりも広いという。 ロシアと共に強い指導者を好む国民性を追い風に高支持率を維持し、強権的な政権運営を続けているため、どちらも簡単に折れるわけにはいかないようだ。 ポストは、少し前に安倍首相の引退が近いという特集を組んだばかりだが、今度は安倍首相が衆参同日選挙に踏み切り、その結果、自民党一党独裁政権ができるという特集を組んでいる。 週刊誌の良さも悪さも、「いい加減」なところである。朝令暮改は当たり前。その典型的な記事であろう。 首相周辺は、来年7月に衆参ダブル選を考え始めたというのである。これが実施されると、憲政史上3回目になる衆参同日選挙だが、そのXデーは来年の7月10日になるそうだ。 自民党内で、衆院選と参院選の同日選挙論が急速に広がっている。口火を切ったのは、佐藤勉国会対策委員長だった。11月28日の自民党議員のパーティーで、「来年ダブル選挙があるかもしれない」とぶち上げた。 次に、谷垣禎一幹事長も「いろいろな可能性はある」と追随し、伊達忠一参院自民党幹事長も参院選との相乗効果が見込めると歓迎のコメントを出した。政権与党の幹部たちがここまで解散日程に踏み込むのは異例といえると書いているが、それはそうだろう。 本来、解散総選挙は総理大臣の専権事項であり、党幹部は解散について質問されても言及しないというのが、これまでの慣例だったからである。 総選挙は解散の日から40日以内と定められるなど、投開票日は国会日程との絡みで細かい制約がある。その数少ないチャンスの日が、7月10日だというのである。 しかし、その日に同日選挙を実施するためには、通常国会を正月の1月4日に召集し、安倍首相は会期末の6月1日にピンポイントで衆院を解散しなければならない。 さらに、1月4日には宮中で「奏事始」という祭儀が行われるのだが、天皇に国会への臨席を求めなければいけない(開会式は招集の数日後にすることも可能のようだが)。 安倍首相は、その高いハードルを乗り越えようと「決断」をしたようである。11月16日、「大変異例だが1月4日に通常国会を召集したい」と、外遊先のトルコで同行記者団にそう表明したのである。 その背景には、こういう腹づもりがあるという。野党は選挙への準備不足である。また、安保法制で落ち込んだ内閣支持率が、いまや40%台まで回復している。 それに、おおさか維新の会が知事・市長のダブル選挙で大勝したことがある。同日選挙となれば、橋下氏は衆院選に出馬するかもしれない。そうなれば、橋下維新の会を取り込める。 さらに、朝日新聞の自民党員への世論調査で、安倍首相は、小泉純一郎、田中角栄など並みいる歴代総裁を抜いて「最も評価する総裁」の第1位に選ばれたのである。これは、憲法改正に積極的だという点が評価されたのであろう。 ポストは、安倍首相が増税再延期を掲げて同日選挙を打てば、圧勝するのは間違いないと読む。選挙資金は大企業から分捕る法人税減税をすれば、選挙の資金作りには困らないというわけである。 こうやって同日選挙で大勝して、おおさか維新の会と組んで3分の2を確保できれば「21世紀自民党」結党で、憲法改正へとまっしぐらに進むというのである。 当て事と越中ふんどしは向こうから外れるの喩えあり。安倍首相が考えそうなことだが、そううまくいかせてはならないという良識が、われわれ多くの国民の側にもある。来年の参議院選が「関ヶ原」になることは間違いない。 ところで、ジャニーズで異変が起きているようだ。来年3月にデビュー10周年を迎えるアイドルグループ「KAT-TUN」の田口淳之介(30)がテレビの生番組で、グループを離れ、ジャニーズ事務所も退所すると宣言したのである。 これでKAT-TUNからの脱退者は赤西仁、田中聖に続いて3人目だそうだ。田口の件は水面下で春先から話し合いが進められていたと、文春でテレビ局スタッフが話している。 発端は「花見報道」だという。今年4月に女性自身で、田口が女優の小嶺麗奈(35)と、彼女の母親と一緒に花見を楽しんでいたことをスクープされてしまった。年上の小嶺とは、8年越しの付き合いだそうだ。 小嶺は、現在は女優としての活動はしておらず、ヒーリングサロンを経営しているという。田口は「何を言われようと、一緒にいたい」と言っているようだが、事務所側がこれにいい顔をせず、今回のような発言になったそうである。 30を越えた男と女が好き合っているのに、事務所がどうこういうのはおかしいと思うが、この世界の常識では「礼儀を知らない」(芸能プロ関係者)ということになってしまうらしい。 そこそこ売れたのだから、ジャニーズ事務所を離れても芸能活動を続けていけばいいのにと思うが、「田口も小嶺も芸能界カムバックは無理」(同)だというのだ。 ジャニーズに刃向かうヤツはテレビでは使うな、芸能界から追放するというのでは、異常というしかあるまい。だが、元KAT-TUNの田中聖は「僕はジャニーズを辞めて、全部なくしてしまった」と証言している。 ジャニーズの力で人気者になっていただけで、その間に実力をつける自覚も才能もなかったのではないか。今回の田口脱退で、ジャニーズ事務所の「メディア恐怖支配」が少しでも崩れることを期待しているのだが。 山口組と神戸山口組との抗争が、熾烈になってきている。11月15日に起きた愛桜会・菱田達之会長惨殺事件は愛桜会が六代目山口組に残った側であったため、すわ、神戸山口組の犯行かと組関係者だけではなく警察にも激震が走ったが、今のところ真相は闇の中のようである。 アサヒ芸能が、六代目体制で幹部の地位にあった藤原健治組長が神戸山口組に加入した「事件」を報じている。それも11月21日に岡山市内で山口組の「若頭会」が開かれようとしている直前に、この情報が流れたというのだ。 藤原組は岡山に本拠を置く組織だが、神戸山口組の池田孝志舎弟頭への筋立てがあったのではないかと、捜査関係者は見ているようだ。 そのほかにも、多くの地域で神戸山口組の示威行動が起こっている。神戸側が山口組に対して「硬軟自在の揺さぶりを水面下で熾烈化させている実態がうかがわれる」(アサ芸)という。 「神戸山口組の多数派工作はさらに北上し、すでに六代目山口組は対応に乗り出したとの情報もある」(捜査関係者) ポストによれば、12月1日に行われた五代目山口組・渡辺芳則組長の命日に当たり、六代目司組長も姿を現したが、墓参りを終えて本部に戻る車の列から山口組統括委員長で極心連合会の橋本弘文会長の車が離脱し、携帯電話がつながらなくなったと大騒ぎになったというのだ。 橋本会長の名は、島田紳助が芸能界を引退する際、メディアで繰り返し報道された。 すわ、山口組から神戸山口組へ? とささやかれたが、山口組関係者は「橋本会長は心臓に持病があり、そのせいで連絡が取れなかっただけ。離脱うんぬんは完全な誤報だ。事始めにも当然、姿を見せる」。 真偽のほどはわからないが、事態は風雲急を告げ、一触即発状態であることは間違いないようだ。 さて、8月13日に、元プロボクサーで慶應大法科大学院生だった小番(こつがい)一騎(25)が、妻の不倫相手で弁護士の陰茎を切り取った事件は、衝撃を与えた。 その裁判が11月26日に東京地裁で開かれ、その模様を新潮が伝えている。そこで冒頭陳述が読み上げられたが「小番の奥さんと被害者のセックスに関する話ばかりで、かなり驚きました」(傍聴人のひとり)。 港区内に事務所を持つ弁護士のところに、小番の奥さんAが勤め始め、7カ月後に「被害者は、Aと共に港区内の寿司屋で食事を取り、飲酒した後、事務所に戻り、同所内で初めて性交した。Aは嫌がる様子を見せなかった」(冒頭陳述より)。 2人は何度も逢瀬を重ね、Aは嫌がるそぶりを見せず「被害者の陰茎を口淫した」(同)という。 しかし、弁護士がAのことをあだ名で呼んだことで、2人の関係がおかしくなり始めた。そんな時、帰りが遅いことで妻を小番が咎め、ケンカになった。Aは「上司からセクハラされて悩んでいる」と「ウソ」をつき、強いショックを受けた小番が、逆上して弁護士事務所に妻と赴き、ボクシングで鍛えたパンチを浴びせた後、「被告人は、持っていたリュックサックから前記のはさみを取り出し、被害者のズボンを脱がせ、左手で陰茎を取り出し、右手に持ったはさみでこれを切断した」(同)。 切ったペニスは、共用トイレに流してしまった。 被害者の弁護士は緊急手術を受けたが、「陰茎が根元から1センチ程度しか残っておらず、現在、被害者は、小便用便器での排尿は不可能」(同)だという。 妻の浮気が、2人の男の人生を大きく狂わせてしまったのである。 今週の文春と新潮は、原節子一色である。9月5日、昭和の大女優・原節子(本名・会田昌江)は、敬愛した小津安二郎監督が屋敷を構えた鎌倉の地で静かに息を引き取った。享年95。 文春によれば、肺炎が悪化し、神奈川県内の病院に運ばれたのは8月中旬のことだった。ただ入院当初は、彼女の病状は親族の間でも楽観視されていたという。50年以上にわたって原と同居していた甥の熊谷久昭氏が、こう語っている。 「看取ったのは私を入れて5人ほどでした。生前、元気な頃に遺書を書くと言っていたのですが、結局残さずに逝ってしまいました。私にとっては贅沢を許してくれない、うるさい叔母さんという感じでしたね」 原は大正9年、横浜市で二男五女の末っ子として生まれた。新潮によれば、女学生時代には教育家になろうと考えたり、英文学をやろうと思ったりしていたと原は自叙伝の中で述べている。 原の父親は日本橋で衣類関係の問屋を営んでいて、恵まれた幼少期を送ったかに見えるが、親しい友人たちによれば、そうでもなかったようだ。 「お母さんがかわいそうな人でね。関東大震災の際、沸騰した鍋を頭からかぶってしまったのです。近所で“小町”と言われるほどきれいな人だったのに」(友人) さらに、1929年の世界恐慌で生糸の価格が暴落して家が傾き、「昌江ちゃんはいつも同じ服ばかり着る“着たきり雀”になった。卒業後は、横浜高等女学校に進んだのですが、家計を助けるため、2年で中退してしまったんです」(同) 義兄で映画監督の熊谷久虎氏の推薦を受け、日活撮影所に入社する。その後、引退までの28年間で、小津監督などの作品を含む112本に上る映画に出演した。華やかな映画スターとして一時代を築いた原だが、引退後は一転、映画関係者との接触をすべて断ってしまった。 突然の引退の理由は、さまざまにいわれている。真っ先に上がるのは、実兄で映画カメラマンの会田吉男の事故死である。昭和28年、映画『白魚』の撮影中、会田はカメラを持ったまま機関車にはねられ、命を落とすのだ。 だが、こうした見方もある。ある日、撮影所で、原が岡田茉莉子に衝撃的な話を打ち明けたという。 「『今朝、鏡に向かったら、片方の目が見えないのよ』とおっしゃるのです。昔は、フィルムの感度が悪かったので、眼にライトを強く当てないと、綺麗に映らなかったのです。特に原さんはクローズアップの表情が美しかったですから、他の女優よりもライトを多く浴びていたと思います。また引退の2年前に公開された『秋日和』の撮影中には、『畳の上での芝居がしづらくなってきたので、もうやめたいの』と弱気におっしゃられたのです。その原因が眼の病気かどうかわかりません。ただ小津さんの映画は、畳の上での演技が多いことは間違いありませんものね」 甥の久昭氏も、引退の原因は白内障によるものだと考えているようだ。 引退後の準備は万全だったという。何しろ新潮によれば、51年、公務員の初任給が6,500円にすぎなかった時、原の出演料は映画1本あたり300万円を超えたそうだ。 「そのたびに、都内の狛江や練馬、杉並などの土地を購入したそうです」と、映画評論家の白井佳夫氏は語っている。原が芸能界を去って31年を経た、94年のことだ。 「国税庁が発表した前年度の高額納税者75位に、原の本名、合田昌江の名が載りました。納税額は3億7,800万円で、所得総額は13億円近かったはず。隠遁する前まで住んでいた東京都狛江市の800坪余りの土地を、電力中央研究所に売却したんです」(古手の記者) だが、彼女の隠遁生活は質素を極めていたと、久昭氏が文春で話している。 「もちろん彼女が1人で食べていく分には困りませんでした。八十代の頃までは、うちの車で葉山のあたりに一緒に買い物に行くことはありましたが、主に食材とか日用品を買うだけで、洋服は買わなかったですね」 タバコは初老の頃に止めたそうだが、お酒は90歳を過ぎても毎日たしなんでいたという。 「小さい缶ビールを一日一本飲んでいましたね」(久昭氏) 意外といっては失礼だが、テレビを見るより本が好きで、それも社会問題に関する本を読んでいたという。「経済問題や、イスラム国などの国際情勢や地球温暖化問題などにも興味を持っていた」と、久昭氏が言っている。 新潮では、日経の経済面なんかを特によく目を通していて、株をちょっとやっていたそうである。 「詳しくは知りませんが、損したり儲けたり、だったのだと思います」(久昭氏) 永遠の処女といわれる原だから女優時代はスキャンダルとは無縁だったが、男性の影はあったのではないかという指摘は多くある。 よくいわれるのは、小津監督との関係である。小津の妹・山下トクは、生前、2人の関係をこう述懐していたという。 「私は、おそらく兄は、原さんのことが好きだったと思います。ただ、兄は仕事と私生活を切り離して考えようとしていました。あれだけの大女優を個人で所有するものではないと割り切ろうとしていたんじゃないでしょうか」(「文芸春秋」1989年9月号) そのほかにも、東宝のプロデューサーだった藤本真澄や、驚くことに義兄であり映画監督の熊谷氏の名前も挙がっている。 原を取材しているノンフィクション作家の石井妙子氏が、こう解説する。 「原節子と熊谷久虎氏は二人だけで生活した時期もあり、久虎氏が亡くなるまで、その傍らから離れることはなかった。(中略)男女関係があったかは噂の域を出ませんが、強固な精神的な結びつきがあったのは間違いありません」 新潮には、このような話も載っている。2004年に89歳で物故した矢沢正雄さんは陸上短距離の代表選手としてベルリン五輪に出場し、帰国直後の36年秋、日独合作映画『新しき土』の撮影でドイツに渡る前の16歳の原節子と出会った。 よく落ち合って、餅菓子を食べに行ったりしていたと矢澤氏は語っていたという。だが、順調だった2人の交際も、戦争の波にのみ込まれる。 戦地へ行っても文通は続けていた2人だが、43年、無事復員した矢沢さんは、「本当に生きていてくれてよかった」という原の歓待に、「何を置いても彼女と一緒になろう」と決心したという。 だが、厳格な父に「ああいう華やかな仕事をしてる人は、お前のためにならない」と大反対され、7年に及んだ恋愛は潰えたという。 藤本とは、こんな話がある。昭和20年代、下北沢にあった「マコト」という喫茶店でアルバイトをしていた藤井哲雄さん(85)が、こう証言する。 「ある日ママに、“明日は藤本先生が来るから、2階の部屋をよく掃除しておいて”と言われました。すると翌日の昼下がり、のちに東宝映画社長になる映画プロデューサーの藤本真澄さんが、後から原節子さんが現れたんです。それから1年ほど、月に1、2回は従業員に暇が出され、建物が2人に提供されていました」 永遠の処女は、恋多き女でもあったようである。 私は、原の映画の中では『晩春』(1949年)が好きだ。原は笠智衆が演じる大学教授の娘。母親を早く亡くし、父の面倒見ているうちに「お嫁行きたくない、お父さんと一緒にいるほうが幸せ」だと、「疑似近親相姦的」(白井佳夫氏)絆ができてしまう。婚期に遅れた娘を嫁がせるために父親は再婚するふりをして、娘を結婚させるという物語である。結婚式を終えて、家に帰ってきた笠がひとりでぽつんとお茶を飲むシーンが印象的である。 今週の第1位は、マイナンバーに関する贈収賄事件で逮捕された厚生労働省情報政策担当参事官室室長補佐の中安一幸氏(46歳)の独占インタビューに成功した、現代に捧げる。 中安氏が逮捕されたのは10月13日。マイナンバー制度導入に備えた社会保障分野でのシステム構築事業について、厚労省が11年10月に公募した企画競争で、ITコンサルタント会社に便宜を図り、現金約100万円を受け取ったという容疑である。 メディアは彼のことを「異色の官僚」と呼び、勤務態度やブランド物で身を固め、派手に遊び歩いていると報じた。 だが中安氏本人は、ITに関する知識と、事業を実現する行動力がずば抜けていたことは事実だと認めながら、それ以外は事実ではないとこう話している。 「出勤していなかったのも、遊び歩いていたからじゃない。六本木で豪遊していたといわれていましたが、僕は酒を飲めませんからね」(中安氏) 親しかったIT会社の社長から100万円をもらったことは認めているが、それも自費で仕事をしていたからカネがなく、それを見ていた社長から「カネを出してやる」と言われて受け取ったもので、便宜を図るつもりもなかったと話す。 マイナンバー制度の導入が始まった14年から15年に、その事業を取り仕切った人物こそが、警察が狙う「本丸」だとも言っている。 贈収賄事件の進展がどうなるかは不透明だが、彼の言っているマイナンバー批判は一聴の価値がある。 「これからさらに、マイナンバー絡みの問題が頻発するのも間違いない。なぜなら、そもそも番号を国民全員に配るというのが、間違っているからです。国民の情報を国が一括して管理するなら、番号なんて配らなくても、省庁同士が連携すればいいだけの話でしょう。そして、『国で一元管理してもいいですか。政府を信用できますか』と国民に問えばいいんです。でも政府は、国民から信用を得られず、マイナンバーを導入できない事態になるのを恐れたんでしょう。そこで、正しい導入のプロセスを踏まず、カード配るという逃げを打った。(中略)カードを配れば、番号を売り買いする人間が必ず出てきます。誰が売るのかといえば、情報を管理している者しかない。つまり省庁の役人です」(同) 彼は「僕以上の『悪人』が逮捕されることになれば、本当の汚職官僚は誰かがわかる。そして、マイナンバーがいかに不安だらけな制度かも、明らかになるはずです」と言っている。 遅配、誤配などが頻発しているマイナンバーだが、そんな表面的なことではなく、なぜこんな曖昧な制度が3,000億円といわれる血税を使って拙速に政府がやろうとしているのか、原点に返って問い直されなければいけない。サラリーマン川柳だかに「マイナンバー いつの間にかナンマイダー」というのがあったが、こんなものは早く葬ったほうがいい。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/19日号、講談社)
マイナンバー汚職“異色の官僚”が激白! 「本当の汚職官僚」と「不安だらけの制度の穴」
今週の注目記事・第1位 「マイナンバー汚職 逮捕された厚労省の役人がぶちまけた!『オレよりもっと悪いヤツがいる』」(「週刊現代」12/19号) 第2位 「同居の甥が明かした 原節子が愛した男」(「週刊文春」12/10号) 「ヴェールを脱いだ『原節子』隠遁52年間の後半生」(「週刊新潮」12/10号) 第3位 「<枝切り鋏事件> 『三角関係』頂点にいた女の役回り」(「週刊新潮」12/10号) 第4位 「神戸山口組に藤原健治組長『衝撃加入』の全真相」(「アサヒ芸能」12/10号) 「紳助“芸能界追放”の引き金を引いた山口組ナンバー3 [橋本弘文会長]が突如『離脱表明』」(「週刊ポスト」12/18号) 第5位 「【突如脱退発表】ジャニーズ激震“カトゥーン田口の乱”」(「週刊文春」12/10号) 第6位 「このままでは『自民党一党独裁』だ 来年7月『衆参ダブル選』」(「週刊ポスト」12/18号) 第7位 「プーチン対エルドアン 独裁者チキンレースの行方」(「週刊文春」12/10号) 第8位 「ミステリーベスト10 2015」(「週刊文春」12/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!? 今週の現代、ポストのグラビアは低調である。現代は頭のカラーで「<独占掲載> 南野陽子 私の青春」。後半はハーフタレント「ハーフタレントNo.1 マギー ザ・ダイナマイト」と「裸になるため夫と別れました 人妻ヘアヌード 千葉ねね」。袋とじは「『にっかつロマンポルノ』の時代」。 ポストは、3回目になった山田佳子の「この人とゆめの湯めぐり」。『ザ・ウーマン』(友映)や『魔界天生』(東映)などの出ていた女優「佳那晃子 23歳、伝説の乳房」。両誌ともに、インパクトに欠ける。記事にいこう。 今週のポスト「死ぬまでSEX」は、これも毎度おなじみの勃起薬、ED治療薬の紹介特集である。 まずはバイアグラ、レビトラ、シアリスなど、あなたのセックスに合うED薬の選び方。次は、有名AV男優が撮影前にこっそり飲んでいる「勃起サプリ」はこれだ! 意外なサプリは、AV男優の志良玉弾吾氏の飲んでいる「エビオス錠」である。ビール酵母を原料とするこのサプリは、胃もたれ、消化不良等に効くとうたわれているが、亜鉛やセレンなど精子生産に必要なミネラルが豊富なことから、「万能サプリ」として注目されているというのだ。 そのほかには、薬がダメでも絶対にあきらめない! 何歳になっても上向きにする、最新ED治療の紹介。東京・五反田にあるED改善を謳う風俗店の潜入ルポ。このAVを見れば、あなたのED危険度がわかる。 1,000年に1人の人妻という触れ込みでAVデビューした、水原梨花の最新作『ヤラしい義父の嫁いぢり お義父さん、もう許してください』(マドンナ)。これを見て興奮しない人、はED度100%だという。 現代は、女性から見た「男性器と性衝動」の研究。こんな33歳・女性会社事務員の話が載っている。 「勃起した男性器を見ると、女性は喜ぶと思いますよ。目の前の私に興奮してくれている証拠でしょう? それに男性器の大きさの変化が目に見えてわかるので、見ていて面白い。女性にはないから、不思議なモノだなぁっていつも思います。勃起するとスーッと血管が浮き出て男らしさを感じるし、亀頭のすべすべな感じも大好きなんです」 そんなに、かわいいかい? 男性器のタイプ別の特徴も載っている。きのこ型、ゴンブト型、ドリル型、湾曲型、ツチノコ型、マグナム型などである。興味がある方はご覧あれ。 現代によれば、フェラチオは男性への奉仕といった単純なものではないそうである。男性器をくわえる時、女性の脳は官能を感じているそうだ。 「女性が性行為をしているとき、脳内にはオキシトシンやエンドルフィン、ドーパミンといったホルモンが出て、快感が高まると言われています。物理的に挿入されるから気持ちがいいわけではありません。キスや愛撫、オーラルセックスなど前戯を十分にすることでホルモンが分泌されて、快楽に溺れていくのです。フェラチオをすると、脳内でホルモンが分泌されることは十分にありえます。男性器が挿入されると想像したり、男性が悦んでいる姿を見て興奮することで、ホルモンが分泌されるわけです。そうなると、女性は舐めているだけで気持ちがいい」(咲江レディスクリニック院長丹羽咲江氏) 今週は、「女性から見た男性器」という視点から特集を組んだ現代にやや分がある。よって、現代の勝ち! まずは、文春恒例の「国内海外ミステリーベスト10 2015」を少し紹介しよう。 国内の第1位は『王とサーカス』(米澤穂信/東京創元社)。第2位は『流』(東山彰良/講談社)。第3位は『戦場のコックたち』(深緑野分/東京創元社)。第4位が『ミステリー・アリーナ』(深水黎一郎/原書房)。第5位が『鍵の掛かった男』(有栖川有栖/幻冬舎) 海外は第1位が『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)。第2位は『スキン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)。第3位が『ありふれた祈り』(ウィリアム・ケント・クルーガー/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。第4位が『声』(アーナルデュル・インドリダソン/東京創元社)。第5位は『偽りの楽園』(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)。 私がこの中で読んだのは、『悲しみのイレーヌ』『ありふれた祈り』、7位に入っている88歳の元殺人課の刑事が主人公の『もう過去はいらない』(ダニエル・フリードマン/創元推理文庫)、『流』ぐらいである。 その中で、お薦めは『もう過去はいらない』。先日、北方謙三氏にも勧めておいたが、格好いいジジイ・ハードボイルドの傑作だと思う。 さて、シリアで起きたトルコの戦闘機によるロシア爆撃機撃墜は、せっかくパリ・テロ事件でまとまりかけていた欧米とロシアとの関係修復を元に戻してしまいそうである。 「10月にウィーンで開かれた米国やサウジアラビアなどとの外相会合で、ロシアがシリア領内にあるロシア軍基地の存続などを条件に、和平後の大統領選にアサド現大統領が立候補しないことを認めるという大胆な秘密提案をしたとされます。これなら、打倒ISが最優先課題の欧米も妥協の余地がある」(モスクワ特派員) だが、これも元の木阿弥。 文春によれば、ロシアのプーチンとトルコのエルドアンは似た者同士だという。 「(トルコ・エルドアン首相は)最大都市イスタンブールのスラム街に生まれ、同市市長を経て首相となりました。政教分離を国是とするトルコにあってイスラム色の強い政党リーダーとして初めて単独政権を握ったのです。当初は、経済の構造改革に取り組み国民所得を就任後十年間で三倍にし、『ゼロプロブレム外交』と呼ばれる全方位外交で周辺国と良好な関係を築き、“中東の優等生”と呼ばれました」(外信部記者) しかし、昨年大統領に就任する前から独裁色を強めるようになっていき、「批判的なメディアに圧力をかける強権的体質を露骨に示すようになりました」(同)。昨年、白い宮殿と呼ばれる大統領官邸を新築した。建設費は日本円で700億円にも上り、部屋数は1,150もある。これは米ホワイトハウスの30倍以上、フランスのベルサイユ宮殿よりも広いという。 ロシアと共に強い指導者を好む国民性を追い風に高支持率を維持し、強権的な政権運営を続けているため、どちらも簡単に折れるわけにはいかないようだ。 ポストは、少し前に安倍首相の引退が近いという特集を組んだばかりだが、今度は安倍首相が衆参同日選挙に踏み切り、その結果、自民党一党独裁政権ができるという特集を組んでいる。 週刊誌の良さも悪さも、「いい加減」なところである。朝令暮改は当たり前。その典型的な記事であろう。 首相周辺は、来年7月に衆参ダブル選を考え始めたというのである。これが実施されると、憲政史上3回目になる衆参同日選挙だが、そのXデーは来年の7月10日になるそうだ。 自民党内で、衆院選と参院選の同日選挙論が急速に広がっている。口火を切ったのは、佐藤勉国会対策委員長だった。11月28日の自民党議員のパーティーで、「来年ダブル選挙があるかもしれない」とぶち上げた。 次に、谷垣禎一幹事長も「いろいろな可能性はある」と追随し、伊達忠一参院自民党幹事長も参院選との相乗効果が見込めると歓迎のコメントを出した。政権与党の幹部たちがここまで解散日程に踏み込むのは異例といえると書いているが、それはそうだろう。 本来、解散総選挙は総理大臣の専権事項であり、党幹部は解散について質問されても言及しないというのが、これまでの慣例だったからである。 総選挙は解散の日から40日以内と定められるなど、投開票日は国会日程との絡みで細かい制約がある。その数少ないチャンスの日が、7月10日だというのである。 しかし、その日に同日選挙を実施するためには、通常国会を正月の1月4日に召集し、安倍首相は会期末の6月1日にピンポイントで衆院を解散しなければならない。 さらに、1月4日には宮中で「奏事始」という祭儀が行われるのだが、天皇に国会への臨席を求めなければいけない(開会式は招集の数日後にすることも可能のようだが)。 安倍首相は、その高いハードルを乗り越えようと「決断」をしたようである。11月16日、「大変異例だが1月4日に通常国会を召集したい」と、外遊先のトルコで同行記者団にそう表明したのである。 その背景には、こういう腹づもりがあるという。野党は選挙への準備不足である。また、安保法制で落ち込んだ内閣支持率が、いまや40%台まで回復している。 それに、おおさか維新の会が知事・市長のダブル選挙で大勝したことがある。同日選挙となれば、橋下氏は衆院選に出馬するかもしれない。そうなれば、橋下維新の会を取り込める。 さらに、朝日新聞の自民党員への世論調査で、安倍首相は、小泉純一郎、田中角栄など並みいる歴代総裁を抜いて「最も評価する総裁」の第1位に選ばれたのである。これは、憲法改正に積極的だという点が評価されたのであろう。 ポストは、安倍首相が増税再延期を掲げて同日選挙を打てば、圧勝するのは間違いないと読む。選挙資金は大企業から分捕る法人税減税をすれば、選挙の資金作りには困らないというわけである。 こうやって同日選挙で大勝して、おおさか維新の会と組んで3分の2を確保できれば「21世紀自民党」結党で、憲法改正へとまっしぐらに進むというのである。 当て事と越中ふんどしは向こうから外れるの喩えあり。安倍首相が考えそうなことだが、そううまくいかせてはならないという良識が、われわれ多くの国民の側にもある。来年の参議院選が「関ヶ原」になることは間違いない。 ところで、ジャニーズで異変が起きているようだ。来年3月にデビュー10周年を迎えるアイドルグループ「KAT-TUN」の田口淳之介(30)がテレビの生番組で、グループを離れ、ジャニーズ事務所も退所すると宣言したのである。 これでKAT-TUNからの脱退者は赤西仁、田中聖に続いて3人目だそうだ。田口の件は水面下で春先から話し合いが進められていたと、文春でテレビ局スタッフが話している。 発端は「花見報道」だという。今年4月に女性自身で、田口が女優の小嶺麗奈(35)と、彼女の母親と一緒に花見を楽しんでいたことをスクープされてしまった。年上の小嶺とは、8年越しの付き合いだそうだ。 小嶺は、現在は女優としての活動はしておらず、ヒーリングサロンを経営しているという。田口は「何を言われようと、一緒にいたい」と言っているようだが、事務所側がこれにいい顔をせず、今回のような発言になったそうである。 30を越えた男と女が好き合っているのに、事務所がどうこういうのはおかしいと思うが、この世界の常識では「礼儀を知らない」(芸能プロ関係者)ということになってしまうらしい。 そこそこ売れたのだから、ジャニーズ事務所を離れても芸能活動を続けていけばいいのにと思うが、「田口も小嶺も芸能界カムバックは無理」(同)だというのだ。 ジャニーズに刃向かうヤツはテレビでは使うな、芸能界から追放するというのでは、異常というしかあるまい。だが、元KAT-TUNの田中聖は「僕はジャニーズを辞めて、全部なくしてしまった」と証言している。 ジャニーズの力で人気者になっていただけで、その間に実力をつける自覚も才能もなかったのではないか。今回の田口脱退で、ジャニーズ事務所の「メディア恐怖支配」が少しでも崩れることを期待しているのだが。 山口組と神戸山口組との抗争が、熾烈になってきている。11月15日に起きた愛桜会・菱田達之会長惨殺事件は愛桜会が六代目山口組に残った側であったため、すわ、神戸山口組の犯行かと組関係者だけではなく警察にも激震が走ったが、今のところ真相は闇の中のようである。 アサヒ芸能が、六代目体制で幹部の地位にあった藤原健治組長が神戸山口組に加入した「事件」を報じている。それも11月21日に岡山市内で山口組の「若頭会」が開かれようとしている直前に、この情報が流れたというのだ。 藤原組は岡山に本拠を置く組織だが、神戸山口組の池田孝志舎弟頭への筋立てがあったのではないかと、捜査関係者は見ているようだ。 そのほかにも、多くの地域で神戸山口組の示威行動が起こっている。神戸側が山口組に対して「硬軟自在の揺さぶりを水面下で熾烈化させている実態がうかがわれる」(アサ芸)という。 「神戸山口組の多数派工作はさらに北上し、すでに六代目山口組は対応に乗り出したとの情報もある」(捜査関係者) ポストによれば、12月1日に行われた五代目山口組・渡辺芳則組長の命日に当たり、六代目司組長も姿を現したが、墓参りを終えて本部に戻る車の列から山口組統括委員長で極心連合会の橋本弘文会長の車が離脱し、携帯電話がつながらなくなったと大騒ぎになったというのだ。 橋本会長の名は、島田紳助が芸能界を引退する際、メディアで繰り返し報道された。 すわ、山口組から神戸山口組へ? とささやかれたが、山口組関係者は「橋本会長は心臓に持病があり、そのせいで連絡が取れなかっただけ。離脱うんぬんは完全な誤報だ。事始めにも当然、姿を見せる」。 真偽のほどはわからないが、事態は風雲急を告げ、一触即発状態であることは間違いないようだ。 さて、8月13日に、元プロボクサーで慶應大法科大学院生だった小番(こつがい)一騎(25)が、妻の不倫相手で弁護士の陰茎を切り取った事件は、衝撃を与えた。 その裁判が11月26日に東京地裁で開かれ、その模様を新潮が伝えている。そこで冒頭陳述が読み上げられたが「小番の奥さんと被害者のセックスに関する話ばかりで、かなり驚きました」(傍聴人のひとり)。 港区内に事務所を持つ弁護士のところに、小番の奥さんAが勤め始め、7カ月後に「被害者は、Aと共に港区内の寿司屋で食事を取り、飲酒した後、事務所に戻り、同所内で初めて性交した。Aは嫌がる様子を見せなかった」(冒頭陳述より)。 2人は何度も逢瀬を重ね、Aは嫌がるそぶりを見せず「被害者の陰茎を口淫した」(同)という。 しかし、弁護士がAのことをあだ名で呼んだことで、2人の関係がおかしくなり始めた。そんな時、帰りが遅いことで妻を小番が咎め、ケンカになった。Aは「上司からセクハラされて悩んでいる」と「ウソ」をつき、強いショックを受けた小番が、逆上して弁護士事務所に妻と赴き、ボクシングで鍛えたパンチを浴びせた後、「被告人は、持っていたリュックサックから前記のはさみを取り出し、被害者のズボンを脱がせ、左手で陰茎を取り出し、右手に持ったはさみでこれを切断した」(同)。 切ったペニスは、共用トイレに流してしまった。 被害者の弁護士は緊急手術を受けたが、「陰茎が根元から1センチ程度しか残っておらず、現在、被害者は、小便用便器での排尿は不可能」(同)だという。 妻の浮気が、2人の男の人生を大きく狂わせてしまったのである。 今週の文春と新潮は、原節子一色である。9月5日、昭和の大女優・原節子(本名・会田昌江)は、敬愛した小津安二郎監督が屋敷を構えた鎌倉の地で静かに息を引き取った。享年95。 文春によれば、肺炎が悪化し、神奈川県内の病院に運ばれたのは8月中旬のことだった。ただ入院当初は、彼女の病状は親族の間でも楽観視されていたという。50年以上にわたって原と同居していた甥の熊谷久昭氏が、こう語っている。 「看取ったのは私を入れて5人ほどでした。生前、元気な頃に遺書を書くと言っていたのですが、結局残さずに逝ってしまいました。私にとっては贅沢を許してくれない、うるさい叔母さんという感じでしたね」 原は大正9年、横浜市で二男五女の末っ子として生まれた。新潮によれば、女学生時代には教育家になろうと考えたり、英文学をやろうと思ったりしていたと原は自叙伝の中で述べている。 原の父親は日本橋で衣類関係の問屋を営んでいて、恵まれた幼少期を送ったかに見えるが、親しい友人たちによれば、そうでもなかったようだ。 「お母さんがかわいそうな人でね。関東大震災の際、沸騰した鍋を頭からかぶってしまったのです。近所で“小町”と言われるほどきれいな人だったのに」(友人) さらに、1929年の世界恐慌で生糸の価格が暴落して家が傾き、「昌江ちゃんはいつも同じ服ばかり着る“着たきり雀”になった。卒業後は、横浜高等女学校に進んだのですが、家計を助けるため、2年で中退してしまったんです」(同) 義兄で映画監督の熊谷久虎氏の推薦を受け、日活撮影所に入社する。その後、引退までの28年間で、小津監督などの作品を含む112本に上る映画に出演した。華やかな映画スターとして一時代を築いた原だが、引退後は一転、映画関係者との接触をすべて断ってしまった。 突然の引退の理由は、さまざまにいわれている。真っ先に上がるのは、実兄で映画カメラマンの会田吉男の事故死である。昭和28年、映画『白魚』の撮影中、会田はカメラを持ったまま機関車にはねられ、命を落とすのだ。 だが、こうした見方もある。ある日、撮影所で、原が岡田茉莉子に衝撃的な話を打ち明けたという。 「『今朝、鏡に向かったら、片方の目が見えないのよ』とおっしゃるのです。昔は、フィルムの感度が悪かったので、眼にライトを強く当てないと、綺麗に映らなかったのです。特に原さんはクローズアップの表情が美しかったですから、他の女優よりもライトを多く浴びていたと思います。また引退の2年前に公開された『秋日和』の撮影中には、『畳の上での芝居がしづらくなってきたので、もうやめたいの』と弱気におっしゃられたのです。その原因が眼の病気かどうかわかりません。ただ小津さんの映画は、畳の上での演技が多いことは間違いありませんものね」 甥の久昭氏も、引退の原因は白内障によるものだと考えているようだ。 引退後の準備は万全だったという。何しろ新潮によれば、51年、公務員の初任給が6,500円にすぎなかった時、原の出演料は映画1本あたり300万円を超えたそうだ。 「そのたびに、都内の狛江や練馬、杉並などの土地を購入したそうです」と、映画評論家の白井佳夫氏は語っている。原が芸能界を去って31年を経た、94年のことだ。 「国税庁が発表した前年度の高額納税者75位に、原の本名、合田昌江の名が載りました。納税額は3億7,800万円で、所得総額は13億円近かったはず。隠遁する前まで住んでいた東京都狛江市の800坪余りの土地を、電力中央研究所に売却したんです」(古手の記者) だが、彼女の隠遁生活は質素を極めていたと、久昭氏が文春で話している。 「もちろん彼女が1人で食べていく分には困りませんでした。八十代の頃までは、うちの車で葉山のあたりに一緒に買い物に行くことはありましたが、主に食材とか日用品を買うだけで、洋服は買わなかったですね」 タバコは初老の頃に止めたそうだが、お酒は90歳を過ぎても毎日たしなんでいたという。 「小さい缶ビールを一日一本飲んでいましたね」(久昭氏) 意外といっては失礼だが、テレビを見るより本が好きで、それも社会問題に関する本を読んでいたという。「経済問題や、イスラム国などの国際情勢や地球温暖化問題などにも興味を持っていた」と、久昭氏が言っている。 新潮では、日経の経済面なんかを特によく目を通していて、株をちょっとやっていたそうである。 「詳しくは知りませんが、損したり儲けたり、だったのだと思います」(久昭氏) 永遠の処女といわれる原だから女優時代はスキャンダルとは無縁だったが、男性の影はあったのではないかという指摘は多くある。 よくいわれるのは、小津監督との関係である。小津の妹・山下トクは、生前、2人の関係をこう述懐していたという。 「私は、おそらく兄は、原さんのことが好きだったと思います。ただ、兄は仕事と私生活を切り離して考えようとしていました。あれだけの大女優を個人で所有するものではないと割り切ろうとしていたんじゃないでしょうか」(「文芸春秋」1989年9月号) そのほかにも、東宝のプロデューサーだった藤本真澄や、驚くことに義兄であり映画監督の熊谷氏の名前も挙がっている。 原を取材しているノンフィクション作家の石井妙子氏が、こう解説する。 「原節子と熊谷久虎氏は二人だけで生活した時期もあり、久虎氏が亡くなるまで、その傍らから離れることはなかった。(中略)男女関係があったかは噂の域を出ませんが、強固な精神的な結びつきがあったのは間違いありません」 新潮には、このような話も載っている。2004年に89歳で物故した矢沢正雄さんは陸上短距離の代表選手としてベルリン五輪に出場し、帰国直後の36年秋、日独合作映画『新しき土』の撮影でドイツに渡る前の16歳の原節子と出会った。 よく落ち合って、餅菓子を食べに行ったりしていたと矢澤氏は語っていたという。だが、順調だった2人の交際も、戦争の波にのみ込まれる。 戦地へ行っても文通は続けていた2人だが、43年、無事復員した矢沢さんは、「本当に生きていてくれてよかった」という原の歓待に、「何を置いても彼女と一緒になろう」と決心したという。 だが、厳格な父に「ああいう華やかな仕事をしてる人は、お前のためにならない」と大反対され、7年に及んだ恋愛は潰えたという。 藤本とは、こんな話がある。昭和20年代、下北沢にあった「マコト」という喫茶店でアルバイトをしていた藤井哲雄さん(85)が、こう証言する。 「ある日ママに、“明日は藤本先生が来るから、2階の部屋をよく掃除しておいて”と言われました。すると翌日の昼下がり、のちに東宝映画社長になる映画プロデューサーの藤本真澄さんが、後から原節子さんが現れたんです。それから1年ほど、月に1、2回は従業員に暇が出され、建物が2人に提供されていました」 永遠の処女は、恋多き女でもあったようである。 私は、原の映画の中では『晩春』(1949年)が好きだ。原は笠智衆が演じる大学教授の娘。母親を早く亡くし、父の面倒見ているうちに「お嫁行きたくない、お父さんと一緒にいるほうが幸せ」だと、「疑似近親相姦的」(白井佳夫氏)絆ができてしまう。婚期に遅れた娘を嫁がせるために父親は再婚するふりをして、娘を結婚させるという物語である。結婚式を終えて、家に帰ってきた笠がひとりでぽつんとお茶を飲むシーンが印象的である。 今週の第1位は、マイナンバーに関する贈収賄事件で逮捕された厚生労働省情報政策担当参事官室室長補佐の中安一幸氏(46歳)の独占インタビューに成功した、現代に捧げる。 中安氏が逮捕されたのは10月13日。マイナンバー制度導入に備えた社会保障分野でのシステム構築事業について、厚労省が11年10月に公募した企画競争で、ITコンサルタント会社に便宜を図り、現金約100万円を受け取ったという容疑である。 メディアは彼のことを「異色の官僚」と呼び、勤務態度やブランド物で身を固め、派手に遊び歩いていると報じた。 だが中安氏本人は、ITに関する知識と、事業を実現する行動力がずば抜けていたことは事実だと認めながら、それ以外は事実ではないとこう話している。 「出勤していなかったのも、遊び歩いていたからじゃない。六本木で豪遊していたといわれていましたが、僕は酒を飲めませんからね」(中安氏) 親しかったIT会社の社長から100万円をもらったことは認めているが、それも自費で仕事をしていたからカネがなく、それを見ていた社長から「カネを出してやる」と言われて受け取ったもので、便宜を図るつもりもなかったと話す。 マイナンバー制度の導入が始まった14年から15年に、その事業を取り仕切った人物こそが、警察が狙う「本丸」だとも言っている。 贈収賄事件の進展がどうなるかは不透明だが、彼の言っているマイナンバー批判は一聴の価値がある。 「これからさらに、マイナンバー絡みの問題が頻発するのも間違いない。なぜなら、そもそも番号を国民全員に配るというのが、間違っているからです。国民の情報を国が一括して管理するなら、番号なんて配らなくても、省庁同士が連携すればいいだけの話でしょう。そして、『国で一元管理してもいいですか。政府を信用できますか』と国民に問えばいいんです。でも政府は、国民から信用を得られず、マイナンバーを導入できない事態になるのを恐れたんでしょう。そこで、正しい導入のプロセスを踏まず、カード配るという逃げを打った。(中略)カードを配れば、番号を売り買いする人間が必ず出てきます。誰が売るのかといえば、情報を管理している者しかない。つまり省庁の役人です」(同) 彼は「僕以上の『悪人』が逮捕されることになれば、本当の汚職官僚は誰かがわかる。そして、マイナンバーがいかに不安だらけな制度かも、明らかになるはずです」と言っている。 遅配、誤配などが頻発しているマイナンバーだが、そんな表面的なことではなく、なぜこんな曖昧な制度が3,000億円といわれる血税を使って拙速に政府がやろうとしているのか、原点に返って問い直されなければいけない。サラリーマン川柳だかに「マイナンバー いつの間にかナンマイダー」というのがあったが、こんなものは早く葬ったほうがいい。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/19日号、講談社)
「バレたら辞めるつもり……」添い寝マッサージ嬢だったシールズメンバー女性の告白
今週の注目記事 第1位 「元CIA長官<ジェームズ・ウールジー> 衝撃の告白『飛行機か、地下鉄か──年内に米国でテロが起きます』」(「週刊現代」12/12号) 「【総力取材】新聞・テレビが報じない イスラム国(IS)10の真実」(「週刊文春」12/3号) 「『イスラム国』大規模テロの不穏な幕間」(「週刊新潮」12/3号) 「<内心無理とわかっていて> 『イスラム国と話し合え』という綺麗事文化人」(「週刊新潮」12/3号) 第2位「<全戸配達は初めから無理だったのに……> 言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」(「週刊文春」12/3号) 第3位 「『シールズ』美人メンバーが『添い寝マッサージ』でバイト中」(「週刊新潮」12/3号) 第4位 「<日本でただ一人の好事家『ヌーディスト』の受難> 『素っ裸おじさん』が西表の無人島を追い出された顛末」(「週刊新潮」12/3号) 第5位 「『妾制度』は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」(「週刊ポスト」12/11号) 第6位 「日本で5億円以上稼いだ『イ・ボミ』に故郷からの風当たり」(「週刊新潮」12/3号) 第7位 「<巷にはびこる> 『怪しい健康法』の真贋判定」(「週刊新潮」12/3号) 第8位 「『とくダネ!』小倉キャスター『歩きスマホに罰金を』発言の賛否」(「週刊ポスト」12/11号) 第9位 「中国財政部が作成した『極秘レポート』を読んで仰天!」(「週刊現代」12/12号) 第10位 「ウラ流行語大賞2015」(「アサヒ芸能」12/3号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! まずは現代とポストのSEX記事とグラビア比べからいこう。 ポストは、前半グラビアから「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん2」をもってきた。前にも書いたが、中高年世代には間違いなくアピールする綺麗さと艶っぽい雰囲気を持っている女性である。 後半のグラビアは、またまた「河合奈保子 海辺のヒロイン」。カワユイけどね。その他にカメラ専門誌に掲載された写真を集めた「カメラ雑誌のヌードがエロい」。なかなかゲージュツしている。それに「カリスマ熟女・風間ゆみの豊満VS.スレンダー美人女優・横山美雪」。風間ゆみが両足を開いて寝そべっている写真が、なかなか魅せる。 対する現代は、前半のグラビアでは「二階堂ふみ」のセクシーとまではいえない写真。後半は『王様のブランチ』(TBS系)で爽やかなレポーターをしていた紗綾が、イメージを覆す完全未公開の「最高の裸身」。なかなか豊満な肢体がいい。グラドルとしてはかなり人気を集めるのではないか。 あとは、「渋谷・六本木・歌舞伎町 最新ハプニング写真」。それに映画女優が挑む妄想グラビア「不倫旅行 出演・石川優実」。こちらは、失礼だがポストの山田のほうがなんぼかいい。 現代お得意の「新体操『アテネ五輪代表選手』大開脚フルヌード」。それに特大号出血サービス袋とじと称して、「女優大信田礼子 激レアヌード初公開!」。セクシーグラビアではポストがやや優勢か。 では、記事はどうか。ポストは相も変わらず「死ぬまでSEX 本当に役立つ性の実用情報2016 60過ぎて『自分史上初』を体験しよう」。サブに「今回も丹精こめて取材しました」とある。 エロ動画が無料で見られる「XVIDEOS」や「FC2動画」など動画共有サイトがたくさん出ているが、今回は台湾の動画共有サイトで、日本のAVが多数アップされている「This is AV」という中国語のサイトを紹介している。これを見るとき絶対してはいけないのは、広告をクリックすることである。お気をつけあそばせ。 他には、吉原の噂の美熟女ソープや美熟女デリヘルの体験記。カップル成立率8割の熟年婚活パーティなどの紹介。 東京・秋葉原のアダルトグッズ専門店「ラブメルシー」を訪れ、今一番売れているという「フェアリーミニ」という電気マッサージ器を購入して女性に体験してもらったりと、エロエロある。 現代も負けずに、大好評シリーズ第5弾「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」と銘打って「北欧スウェーデンに学ぶ幸福なSEX」。 60年代から70年代前半にかけて、世界中で吹き荒れたスウェーデンの「セックスフリー」革命は大きな衝撃を与えたが、それから半世紀近くが過ぎて、かの国の性革命の旗手たちも歳をとった。だが、その情熱は失われてはいないという。 イェーテボリ大学に所属するニルス・ベックマン氏が08年に発表した論文によれば、70代の男女はまだまだ「現役」で、性生活を楽しんでいるというのである。 ブックマン氏は、「スウェーデンの70代男性は実に66%が積極的な性生活を経験しています。70年代には47%でしたから、割合は当時より増えているのです」という。 「白髪になってもセックスする。これがスウェーデンのスタンダード」なのだ。 スウェーデン流の極意は、「心ゆくまで絶頂を味わうロングロングSEX」だという。スウェーデンでは7歳から性教育を始めるから、「女友達との間でも、普通にオナニーの時どんなバイブを使うのが気持ちいい?」といった会話をするそうだ。 来日しているスウェーデンでセラピストとして活躍する女性が、記者に性の手ほどきをしたり、スウェーデンの大人のおもちゃを紹介したりと、こちらも盛りだくさん。 だが、今週の現代の売り物はこちらかもしれない。「このエロさはたまらない 週刊誌史上初の『読む春画』」。 春画の面白さは絵だけではなく達筆すぎてなかなか読めない春画の中の物語にもあるそうだ。それを現代語訳で楽しんでみようという企画だ。 浮世絵師・葛飾北斎が手がけた有名な春画『蛸と海女』には、こんなことが書いてある。本物の蛸に攻められて絶頂に達している女とのやりとりだ。 「大蛸『いつかは、いつかはと狙いすましていた甲斐があって、今日こそは、とうとう捕まえたぞ。とても肉厚な、いいぼぼだ。芋よりずっと俺の好物だ。さあ、吸って吸って吸いつくして、堪能してから、いっそのこと竜宮城へ連れていって、この女を囲っておこう』 女『アレ悪い蛸だねぇ。ええい、もう、アレアレ、奥の子宮の口を吸われるので、息がはずんで、あぁ、えぇぇ、そのいぼでぇぇうぅ、いぼで空割をこちょこちょと、アレアレこりゃ、どうするのよう。オウオウ、いい、いい。いままで人がわたしのアソコを、あぁぁふふぅああふぅ、「蛸だ蛸だ」と言ったけど、もうもうどうしてどうして、エエ、この蛸が……、ズウズウ、ヒチャヒチャ』 大蛸『ぐちゃぐちゃズウズウ、この八本の足の絡み具合はどうだどうだ。あれあれ、中が膨れあがって、湯のような淫水がぬらぬらどくどく』 女『あぁ、もうくすぐったくなって、ゾッと腰の感覚がなくなって、際限もなく、あぁ、あぁイキ続けだよぅ』」 江戸時代、春画を見ながらこういう文章を読んでコーフンしていたのかと思うと、人間の性というものは、当然だが何も変わってないのだと思う。 今週は、質量ともに現代の勝ちである。 では10位から。アサヒ芸能が「ウラ流行語大賞2015」という特集を組んでいる。 まず特別功労賞に輝いたのが、森喜朗元総理の「生ガキがドロっと垂れたみたい」。一度は決定した新国立競技場のデザインが高額だと問題になったときの発言。生ガキをこれほど、不味そうに表現したことはなかったという理由で受賞。 審査員特別賞が、不倫ハメ撮り写真がフライデーに載った女子アナの「レーズン乳首」。技能賞が側溝に入り込んで女性のパンティーを覗き見していた男が言った「生まれ変わったら道になりたい」。なるほどこれはいい。 敢闘賞は、破廉恥な行状が問題になり維新の会を除名されたとき、上西小百合議員が言った「エモーショナルな処分」。殊勲賞は、援交ハメ取り動画が流出したと話題になった高崎聖子(22)。その時同時にLINEの記録も流出して、「10万円渡すね」という相手に「先月分ってもらえますか?」。リアル感がいい。 大賞はこの人。五輪エンブレム問題で大バッシングが起きた、デザイナー佐野研二郎氏を揶揄した言葉「佐野る」が選ばれた。 9位は、現代が入手したという「中国財政部」が作成したという極秘レポート。このレポートは、国家のプロジェクトを担当し、国務院(中央官庁)の最上位に位置する国家発展改革委員会と、予算を担当する財政部が共同で作成した「中国経済の近未来予測」だという。 そこでは、中国の近未来は悲観的であるとしているそうである。要は、中国経済は、生産過剰、資産価格バブル、さらには地方自治体の過剰な債務が重なり、短期的には深刻な状況に陥っていくと述べているそうだ。 従って、GDP7%成長などはありえず、せいぜい5%台だという。まあ、よく言われていることを、中国内部のエリートたちも認めるようになってきたということなのであろう。 ポストは、フジテレビの『とくダネ』小倉智昭キャスターが、歩きスマホに罰金をかけろと発言して賛否が起きていると報じている。 「自動車を運転している時に携帯を使ってると罰金になるじゃない。歩きながらスマホ使ってる人も罰金でも取ればいいじゃない。税収不足だし。止まってやらなきゃダメというルールを作りましょう」(小倉氏) モバイル評論家の法林岳之氏も深く頷いて、小倉さんの発言は何もとっぴなものではないという。さらに世界的に歩きスマホは取り締まりの方向に傾きつつあり、米ニュージャージー州フォートリーでは、12年に「歩きスマホ規制条例」が成立、違反者に85ドルの罰金が科されるようになっているというのだ。 私も同意見である。私のオフィスのすぐ近くには早稲田大学があるが、地下鉄から降りた学生たちが、スマホを見ながらヨチヨチ歩くので蹴っ飛ばしたくなることがままある。 横から覗いてみると、たいていはゲームをやっているだけである。そんなことは教室でやればいい。どうせ勉強なんかしないのだから。歩きスマホ禁止、電車の中ではスマホを通じなくするべきだとまで、私は思っている。小倉発言なんぞ当たり前すぎる。 新潮が巷にはびこる怪しい健康法の真贋判定という特集を組んでいる。 『高血圧なら味噌汁を飲みなさい!』『高血圧はほっとくのが一番』。これは論じるまでもない。ミリオンセラーにもなったのが、『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)。 ふくらはぎをもむと万病が治るというのだが、池谷医院の池谷敏郎院長は、「そもそも、動脈はふくらはぎの奥の方を流れているので、表面から揉んだだけでは血流は期待するほど良くならない。つま先立ちをしたり、あるいは足首を動かした方が、ただ揉むだけより何十倍も効果的です」。 またこういうのもある。『首は絶対にもんではいけない』。新潟大学の岡田正彦名誉教授は、「脳に血液を送る頸動脈が走っている首はデリケートな部分なので、揉んではいけないという意見には賛成です。ただ、それと同じ理屈ならば、首まわりの体操とやらも避けるべきではないでしょうか」。 もっとすごいのがある。『病気治療は血液クレンジングから』がそれだ。 「体外に血液を出し、また戻すという行為は極めて危険です。細菌感染を避けるために無菌状態を保たねばなりません。クリニックレベルでは、それは難しいというほかない」(岡田名誉教授) その他にも、『「病気知らずの体」をつくるビール健康法』『やってみて驚いた! ココナッツオイルお口クチュクチュ健康法』。それに『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』。おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は「万一、体温が高い方が長生きだとしても、どちらにしたって、人間は体温をコントロールできない」とにべもない。 こうした健康法を無批判に受け入れてしまうと危険だということである。私は「炭水化物をなるたけ食べない健康法」をやっているが、これはなんとなくいい気がするのだが。 6位は韓国出身の美人ゴルファー、イ・ボミ(27)の話。彼女は2,000人のファンクラブが組織されているというほどの人気者である。 彼女の今シーズンの獲得賞金は、2億2,581万円にもなる。男関係は忙しすぎて今のところないようだが、彼女の力の源は、週1度のうなぎ。それが彼女の勝負飯だそうだ。 だがここまでくるのには相当な苦労があったようだ。スポーツライターは、彼女が昔熱中していたのはテコンドーだったという。しかし月謝を払えなくなって父親にバレ、どうせならゴルフをしなさいと説得されてこの道を選んだそうだ。 だが、「自宅からひと山越え、日本海に近い場所にある練習場まで、クルマで片道1時間半。そうやって練習ラウンドに出られるのはまだマシな方で、普段は砂を入れた軍用のバッグをアイアンで叩いてインパクトの加減を学んでいた。たまの遠征も宿泊はホテルではなく、そのクルマのなかでだったと言います」(スポーツライター) 厳しい環境ではあったが、彼女の才能は開花しつつあった。さらなる高みを目指してゴルフ部のある北西部の高校へ転向した。高校2年生の時で、母親も一緒だった。そうした苦労がやっと花開いた。 「本人はできるだけ日本語で話そうとします。相手にうまく伝わってないなというときだけ通訳を頼る。とにかく、日本に溶け込もうという姿勢がびんびん伝わってくるのです」(専門誌記者) ところが、こうした彼女の姿勢が、韓国側の反発を呼んでいるという。国を捨てて日本に魂を売ったのかと、悪しざまにいわれたそうである。一時は落ち込んだが、最近はこのまま日本で引退したいといっているようだ。 昨年9月に癌で亡くなった父親は、日本で賞金女王になれ、韓国代表でリオ五輪に出ろと遺言したそうだ。前者はクリアしたものの、五輪出場は、メジャー通算17勝を誇る朴仁妃(27)を筆頭に韓国勢は粒揃いだから、そう簡単ではないようだ。 来年、イ・ボミは少ないながらもメジャーに参戦予定だという。そこで好成績を収めれば、出場権獲得圏内に行く食い込むことも不可能ではないそうだ。彼女ならやってくれそうな気がする。 お次はポストから。「妾制度は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」という特集。 NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』は、11月20日放送回で視聴率25.0%を記録したそうだ。私も毎回見ているが、あさを演じる波瑠の爽やかさがいい。 だが、番組には描かれていない史実があるという。史実では広岡浅子自身が妾の子なのだが、一切触れていない。 「NHKはシリーズを通して、『妾』の存在を隠し通す方針かもしれません」(テレビ局関係者) また史実では、主人公のあさのモデルである浅子と夫・信五郎の間には娘しか生まれなかったため、浅子の実家から呼び寄せた女中を妾にして、彼女が生んだ男の子は後に、浅子らが創業した大同生命の社長となっているそうである。 そもそも妾制度の歴史とは、とポストはうんちくをたれる。飛鳥時代の701年に制定された日本最古の法典である大宝律令には遺産相続の順番として、嫡子、正妻、庶子(正妻以外の子)、妾と定められていたとされる。皇族や武家など身分の高い人の妾は側室と呼ばれた。 妾を囲うことは経済上のステータスだったと、風俗史家の井上章一氏が話している。 「昔は妾がいる男には甲斐性があるとされた。特に商人には妾の存在が店の信用につながり、妾を手放すと“妾を養えないほど店の経営が傾いた”と思われたのです」 ドラマの時代と重なる1870年に発布された「新律綱領」では妻と妾は同じ二等親とされ、1872年に施行された戸籍法に基づいて編成された「壬申戸籍」では、妾も家族の構成員として戸籍に掲載されたというのだ。 一夫一婦多妾制か。うらやましいが、私には甲斐性がないから無理だろうな。 次は、新潮から「素っ裸おじさん」の話。沖縄県八重山諸島には、今でも島内の交通手段が船だけという秘境があるそうだ。 石垣島から高速船で約40分、マングローブの密林と美しい砂浜が広がる西表島は沖縄で2番目の面積を有しているが、人口はわずか二千数百人だそうである。 道路の終着点から船浮行の定期船に乗り継ぐと、目の前に2つの無人島が現れる。その片方の「外離島(そとばなり)」に1人の男が住み着いたのは、四半世紀も前のことだという。 地元では「ナガサキおじい」で通っている、長崎真砂弓さん(79)だ。彼は真冬でも20度前後という気候もあって、頭にハチマキを巻いているほかは1年の大半を一糸まとわぬ姿で過ごしているという。本人によると、これが無人島での正しい姿なのだそうだ。 出身は福岡県で、若い頃はカメラマンだった。最初は製糖工場などで働いていたが、人間関係が苦手だったらしく、この島の所有者の1人に許可を得て無人島生活をするようになったそうだ。 簡易テントで雨露をしのぎ、天水を蓄えて飲み水にする。ときには魚を釣り、モズクをとって食料にすることもある。 その他には島の人から差し入れをもらったり、たまにはボートに乗って対岸の集落に野菜や日用品を買いに行くこともあるそうだ。その時は服を着ている。 現金は4歳年上の姉から月1回1万円が送られてくる。カツカツの暮らしだが、それでもやっていけるのは島の懐の深さでもあるのだろうと新潮が書いている。 しかし、このおじさん10年ほど前からメディアに取材されるようになった。ロイターなど外国の通信社やテレビ局がやってきて、彼は大変な人気者になってしまったのだ。 女性たちも大勢訪れて、彼と一緒に真っ裸で暮らしたりするそうだ。 「真っ裸になるという点では女のほうが度胸がある。僕はここで50人ぐらいの女性の裸を見たかな」(おじさん) フジテレビの番組『めちゃ×2イケてるッ!』に出たことで、さらに取材や観光客が大勢来るようになった。 あまりの騒ぎに、土地の所有者から出てくれないかといわれ、島を離れざるを得なくなり、1年ぐらい前に、そこから3~4キロぐらい離れたところにある「モクタンの浜」というところに引っ越した。 「タケノコが採れる季節はそれを食べる。後はニガナ(沖縄特産の野菜)かな。外離島ではよく魚を獲って食べていたけど、最近は魚と喧嘩するのは良くないって気持ちになってね。どうしても腹が減っているときに食べるぐらいで、魚を釣るのは止めたんだ。魚は血が出るじゃない。なんだか可哀想になってね」(長崎氏) 一番気をつけているのは、天候だという。 「NHKラジオで流れる気象通報は必ず聞いている。生活はすべて天気次第だから。台湾の天気が1日後にはこっちの天気になるんだ」(同) だが今年の9月17日、林野庁からこの浜は国有林だから立ち退いてくれといわれたそうだ。次に住む浜も見つけたようだが、これから心配なのは、万が一のときのことである。 「遺体ってのは福岡まで送ると100万円ぐらいかかるらしいんだ。だから、死ぬときは台風で持ってかれるのが一番なんだがなあ……」(同) うらやましいような可哀想なおじさんである。 新潮の本領は、底意地の悪そうなおっさんが「正義」や「誠意」を建前にしている人間に対して、あんたの本音はそんなところにあるんじゃないだろ? とニヤニヤ笑いながら詰め寄るような記事にあると思う。 反安保法で名を馳せた「シールズ」の西日本支部の美人メンバーが「添い寝マッサージ」店で働いていたという記事は、その典型的なものであろう。これが3位。 安倍政権を「命を馬鹿にしている」と批判し、「路上に立ちながら理想を語る」ことでよりよい社会を作っていきたいと抱負を語った小川麻紀さん(仮名)は、全国紙や政党機関誌にもたびたび登場した女性だという。 その言やよしだが、その彼女によく似た女性が、さる大都市の繁華街にある「いかがわし気なマッサージ店」(新潮)の前で、女子高生の制服姿で客探しをしていたのを見つけたというのである。 今話題のJK(女子高生)リフレと呼ばれる業態の店だそうだ。おっさん記者が「えいっ! とばかりに、60分8000円コースの“添い寝リフレ”なるコースを予約して、その子を指名した」(同)。薄いカーテンで仕切られた部屋で、彼女は「うつ伏せの記者に跨ってマッサージ」(同)をした後、添い寝してくれたそうだ。 そこで、「シールズの小川さんでしょ?」と尋ねると、あっさり認めたという。彼女は「こういうバイトを運動が受け入れられないとしたら、おかしいと思う。ファミレスとかケーキ屋さんでバイトしている子ばっかりって、そんな幸せな社会運動、ありえないでしょ」と話し、こう続けた。 「ここで働いているのは半分賭けみたいなもので、どっかでバレるなって。そうしたらシールズも辞めるつもり。バレたら、社会的にアウトですよ」 おじさん記者は、「マズイと思うなら、辞めたほうがいいんじゃないかな?」と、ごく当たり前の感想を漏らす。 大昔なら、こうした底辺の女性たちの実態を知らずして社会変革などできはしない、私はそれを実践しているのだなどと大見得を切った女性がいたかもしれないが、彼女にそれを望むのは無理というものであろう。 文春はこの間、マイナンバーがよくわかるQ&Aなんて特集をやっていたのに(単行本も出している)、今週は「言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」なる特集を組み、この制度導入に注ぎ込まれた3,000億円もの血税は、果たして適切に使われたといえるのかと、疑問を呈している。 読んでみれば、マイナンバーそのものを否定しているわけではなく、来年1月から運用が始まるのに、通知カードが全世帯に行き渡るのが、当初予定の11月中から12月20日ごろまで大幅にずれ込むという話である。 その上、間違って送られてきたマイナンバーについて、どうすればいいのか問い合わせても、役所が責任をなすりつけ合って所管が判然としない。郵便局は年賀状やゆうパックのお歳暮で忙しいのに、マイナンバー配達が加わったため、倒れる局員が出るかもしれないという始末。介護施設に送られてきた通知カードをどうするのか、寝たきりで受け取れないケースはどうするのか、「明確な指針が出されぬまま、制度が始まってしまった」(文春)ため、大混乱しているというのである。 私のところにも送られてきたが、何やら面倒くさいことが書いてあるので、そのまま放っておいてある。そのうち政府がギブアップすることを期待して。 さて、今週も第1位はISのパリ・同時多発テロ事件がらみの各誌の記事。事件以来、新潮、文春の「日本は難民を受け入れに慎重であるべきだ」というキャンペーンが週毎に大きくなっているようだ。 今回、テロリストたちが潜んでいたとされるベルギーを引き合いに出して、「ベルギーは15年後にイスラム国家になる」と警鐘乱打する。現在、イスラム教徒はベルギーの人口の6%にすぎない。ましてやイスラム教徒がすべてISの協力者になるわけでもないのに、「仮に欧州の中心に位置するベルギーがイスラム国家に変貌すれば、テロリストたちはEU圏内を縦横無尽に移動して、テロ攻撃などやりたい放題だ」(新潮)と断じている。 憎むべきはISであって、ほとんどのイスラム教徒はテロを憎み、ISをよしとはしていない。難民を受け入れれば、その中にテロリストたちが紛れ込み、日本でもテロが起こるかもしれないという可能性は否定しないが、だからといって難民排斥、イスラム教徒は色眼鏡で見ろとでもいうような論調は、あまりにも偏狭すぎると思う。 また両誌がともに噛みついているのが、テレビ朝日系『報道ステーション』の古舘伊知郎キャスターの発言である。テロ後の11月16日の番組内での、以下の発言がケシカランというのだ。 「この残忍なテロはとんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される。結婚式の車列にドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも反対側から見るとテロですよね」(古舘氏) 翌日には、「(ISとの)対話を避けている場合ではないと思います。(中略)何とか軟着陸を、という対話を模索しなければならない緊迫状態にあると思うんです」と語ったことにも、綺麗事をいうなと怒る、怒る。 新潮は、有志連合の誤爆による民間死傷者はこれまでの1年間で計200人から300人と推計されるが、一方のISはこれまで数千から1万人近くを処刑、虐殺しているではないか。古舘氏(法政大学の田中優子総長の発言も批判しているが、ここでは省く)の議論は「誤爆の悲劇に心を心を奪われ、実態を俯瞰的に、冷静に分析する目を欠いた、極めてエモーショナルなものに映るのである」(新潮)。 イスラム教徒が大勢になればテロリストが跳梁跋扈するという見方のほうが、よほど悲劇に目を奪われたエモーショナルな考えだと思うが、そうは考えないらしい。 確かにISの連中と今すぐ対話ができるとは、私も考えない。だが、イスラム教への深い考察もなく、ISがなぜこれほどまでに勢力を伸ばしてきたのかを考えることなしに、恐怖心ばかりを植え付けるのは、メディアのあり方として如何なものかと思う。 現代は、元CIA(米中央情報局)長官のジェームズ・ウールジー氏(74歳)の独占インタビューを掲載している。 イスラム国は次のテロはワシントンだと名指しした。アメリカはクリスマスシーズンを迎えて大混乱しているようだ。ウールジー氏がこう語る。 「アメリカはかなり脆い状態にあります。今すぐにテロリストがパリと同じような事件を起こしてもおかしくない。この数週間以内、つまりは年内にアメリカでテロ計画が実行されても、残念ながら私は驚きません。(中略)テロリストたちはアメリカで、自動小銃などを簡単に手に入れられます。言うまでもなく、これは悪用すれば大量殺戮が可能な武器となります。テロリストたちが使う通信手段もプレイステーションなどのゲーム機を使ったものになっており、非常に巧妙な暗号化がなされている。私がCIA長官を務めていた’93~’95年当時にくらべて、敵の情報を掴むのはより難しい。テロを未然に防ぐのは非常に困難になっているわけです」 ワシントンでは、地下鉄での警察官の巡回強化、抜き打ち検査が開始され、ホワイトハウス周辺ではシークレットサービスが増員されたという。地下鉄を避ける通勤者も日に日に多くなっているそうである。 在米ジャーナリストの肥田美佐子氏は、「アラバマ州やテキサス州などでは、護身のための銃器を求める人が急増している。パリでのテロ以降、売り上げが3割増を記録している銃器店もあるようです」と話している。 だが、欧米はイスラム国を壊滅することはできないと、CIAでカウンターテロリズムアナリストを務めたアキ・ベリズ氏は指摘する。 「イスラム国を壊滅したいのであれば地上部隊の派遣が必須です。(中略)もし地上部隊がうまくイスラム国が支配する都市を征服できたとしても、その後はどうなるのか。地上軍を撤退させれば、すぐにイスラム国は復活するでしょう。アメリカがイラク戦争で学んだのは、その国から撤退する方法を知らない限りは兵を送るべきではないということでした。が、アメリカはまだその答えを持っていない」 在英国際情報シンクタンクのコマツ・リサーチ・アンド・アドバイザリーで代表を務める小松啓一郎氏は、テロはますます巧妙かつ悪質になっているという。 「米英の諜報活動の専門家に聞くと、いまはボールペンのように見える超小型容器に格納できる生物兵器ができている。金属探知機にもひっかからず、500万円で作製できる。これを空気中に放つと早い人で17時間ほどで発病し、最終的に広島型原爆の60~70倍の殺傷力があるとされています」 これは、12時間前後経たないとテロが起こったことがわからないため、犯人は容易に犯行現場から離れ、地球の裏側まで逃げることができるのだ。 日本も安倍晋三首相が、イスラム国対策として中東諸国へ2億ドルの支援を行うと表明したため、イスラム国からターゲットにされている。 日本でテロが起きるとしたらどういう形で起きるのか、日本大学総合科学研究所安部川元伸教授がこう話す。 「日本では銃の調達は難しいので、化学肥料や除光液など身近で手に入る材料を使って爆発物を作り、人の多い所でそれを爆発させるテロが考えられます。ターゲットとしては銀座などの繁華街や、乗車率が過密な通勤時の電車などが狙われやすい」 そんなことが現実に起きたら被害は甚大なものになる。そんな日が来ないように祈るしかないのだろうか。アメリカの9・11から14年。テロと戦い、テロをなくすといっていた欧米諸国だが、テロはなくなるどころか世界中がテロの恐怖に怯えなくてはならないようになってしまった。 もはやこれまでのようなテロとの戦い方を考え直し、迂遠なようだが力よりも格差是正や貧困をなくす方向で、少しずつ世界から「不満」を取り除いていくしかないのではないか。そう思う日々である。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/12日号、講談社)
「バレたら辞めるつもり……」添い寝マッサージ嬢だったシールズメンバー女性の告白
今週の注目記事 第1位 「元CIA長官<ジェームズ・ウールジー> 衝撃の告白『飛行機か、地下鉄か──年内に米国でテロが起きます』」(「週刊現代」12/12号) 「【総力取材】新聞・テレビが報じない イスラム国(IS)10の真実」(「週刊文春」12/3号) 「『イスラム国』大規模テロの不穏な幕間」(「週刊新潮」12/3号) 「<内心無理とわかっていて> 『イスラム国と話し合え』という綺麗事文化人」(「週刊新潮」12/3号) 第2位「<全戸配達は初めから無理だったのに……> 言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」(「週刊文春」12/3号) 第3位 「『シールズ』美人メンバーが『添い寝マッサージ』でバイト中」(「週刊新潮」12/3号) 第4位 「<日本でただ一人の好事家『ヌーディスト』の受難> 『素っ裸おじさん』が西表の無人島を追い出された顛末」(「週刊新潮」12/3号) 第5位 「『妾制度』は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」(「週刊ポスト」12/11号) 第6位 「日本で5億円以上稼いだ『イ・ボミ』に故郷からの風当たり」(「週刊新潮」12/3号) 第7位 「<巷にはびこる> 『怪しい健康法』の真贋判定」(「週刊新潮」12/3号) 第8位 「『とくダネ!』小倉キャスター『歩きスマホに罰金を』発言の賛否」(「週刊ポスト」12/11号) 第9位 「中国財政部が作成した『極秘レポート』を読んで仰天!」(「週刊現代」12/12号) 第10位 「ウラ流行語大賞2015」(「アサヒ芸能」12/3号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! まずは現代とポストのSEX記事とグラビア比べからいこう。 ポストは、前半グラビアから「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん2」をもってきた。前にも書いたが、中高年世代には間違いなくアピールする綺麗さと艶っぽい雰囲気を持っている女性である。 後半のグラビアは、またまた「河合奈保子 海辺のヒロイン」。カワユイけどね。その他にカメラ専門誌に掲載された写真を集めた「カメラ雑誌のヌードがエロい」。なかなかゲージュツしている。それに「カリスマ熟女・風間ゆみの豊満VS.スレンダー美人女優・横山美雪」。風間ゆみが両足を開いて寝そべっている写真が、なかなか魅せる。 対する現代は、前半のグラビアでは「二階堂ふみ」のセクシーとまではいえない写真。後半は『王様のブランチ』(TBS系)で爽やかなレポーターをしていた紗綾が、イメージを覆す完全未公開の「最高の裸身」。なかなか豊満な肢体がいい。グラドルとしてはかなり人気を集めるのではないか。 あとは、「渋谷・六本木・歌舞伎町 最新ハプニング写真」。それに映画女優が挑む妄想グラビア「不倫旅行 出演・石川優実」。こちらは、失礼だがポストの山田のほうがなんぼかいい。 現代お得意の「新体操『アテネ五輪代表選手』大開脚フルヌード」。それに特大号出血サービス袋とじと称して、「女優大信田礼子 激レアヌード初公開!」。セクシーグラビアではポストがやや優勢か。 では、記事はどうか。ポストは相も変わらず「死ぬまでSEX 本当に役立つ性の実用情報2016 60過ぎて『自分史上初』を体験しよう」。サブに「今回も丹精こめて取材しました」とある。 エロ動画が無料で見られる「XVIDEOS」や「FC2動画」など動画共有サイトがたくさん出ているが、今回は台湾の動画共有サイトで、日本のAVが多数アップされている「This is AV」という中国語のサイトを紹介している。これを見るとき絶対してはいけないのは、広告をクリックすることである。お気をつけあそばせ。 他には、吉原の噂の美熟女ソープや美熟女デリヘルの体験記。カップル成立率8割の熟年婚活パーティなどの紹介。 東京・秋葉原のアダルトグッズ専門店「ラブメルシー」を訪れ、今一番売れているという「フェアリーミニ」という電気マッサージ器を購入して女性に体験してもらったりと、エロエロある。 現代も負けずに、大好評シリーズ第5弾「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」と銘打って「北欧スウェーデンに学ぶ幸福なSEX」。 60年代から70年代前半にかけて、世界中で吹き荒れたスウェーデンの「セックスフリー」革命は大きな衝撃を与えたが、それから半世紀近くが過ぎて、かの国の性革命の旗手たちも歳をとった。だが、その情熱は失われてはいないという。 イェーテボリ大学に所属するニルス・ベックマン氏が08年に発表した論文によれば、70代の男女はまだまだ「現役」で、性生活を楽しんでいるというのである。 ブックマン氏は、「スウェーデンの70代男性は実に66%が積極的な性生活を経験しています。70年代には47%でしたから、割合は当時より増えているのです」という。 「白髪になってもセックスする。これがスウェーデンのスタンダード」なのだ。 スウェーデン流の極意は、「心ゆくまで絶頂を味わうロングロングSEX」だという。スウェーデンでは7歳から性教育を始めるから、「女友達との間でも、普通にオナニーの時どんなバイブを使うのが気持ちいい?」といった会話をするそうだ。 来日しているスウェーデンでセラピストとして活躍する女性が、記者に性の手ほどきをしたり、スウェーデンの大人のおもちゃを紹介したりと、こちらも盛りだくさん。 だが、今週の現代の売り物はこちらかもしれない。「このエロさはたまらない 週刊誌史上初の『読む春画』」。 春画の面白さは絵だけではなく達筆すぎてなかなか読めない春画の中の物語にもあるそうだ。それを現代語訳で楽しんでみようという企画だ。 浮世絵師・葛飾北斎が手がけた有名な春画『蛸と海女』には、こんなことが書いてある。本物の蛸に攻められて絶頂に達している女とのやりとりだ。 「大蛸『いつかは、いつかはと狙いすましていた甲斐があって、今日こそは、とうとう捕まえたぞ。とても肉厚な、いいぼぼだ。芋よりずっと俺の好物だ。さあ、吸って吸って吸いつくして、堪能してから、いっそのこと竜宮城へ連れていって、この女を囲っておこう』 女『アレ悪い蛸だねぇ。ええい、もう、アレアレ、奥の子宮の口を吸われるので、息がはずんで、あぁ、えぇぇ、そのいぼでぇぇうぅ、いぼで空割をこちょこちょと、アレアレこりゃ、どうするのよう。オウオウ、いい、いい。いままで人がわたしのアソコを、あぁぁふふぅああふぅ、「蛸だ蛸だ」と言ったけど、もうもうどうしてどうして、エエ、この蛸が……、ズウズウ、ヒチャヒチャ』 大蛸『ぐちゃぐちゃズウズウ、この八本の足の絡み具合はどうだどうだ。あれあれ、中が膨れあがって、湯のような淫水がぬらぬらどくどく』 女『あぁ、もうくすぐったくなって、ゾッと腰の感覚がなくなって、際限もなく、あぁ、あぁイキ続けだよぅ』」 江戸時代、春画を見ながらこういう文章を読んでコーフンしていたのかと思うと、人間の性というものは、当然だが何も変わってないのだと思う。 今週は、質量ともに現代の勝ちである。 では10位から。アサヒ芸能が「ウラ流行語大賞2015」という特集を組んでいる。 まず特別功労賞に輝いたのが、森喜朗元総理の「生ガキがドロっと垂れたみたい」。一度は決定した新国立競技場のデザインが高額だと問題になったときの発言。生ガキをこれほど、不味そうに表現したことはなかったという理由で受賞。 審査員特別賞が、不倫ハメ撮り写真がフライデーに載った女子アナの「レーズン乳首」。技能賞が側溝に入り込んで女性のパンティーを覗き見していた男が言った「生まれ変わったら道になりたい」。なるほどこれはいい。 敢闘賞は、破廉恥な行状が問題になり維新の会を除名されたとき、上西小百合議員が言った「エモーショナルな処分」。殊勲賞は、援交ハメ取り動画が流出したと話題になった高崎聖子(22)。その時同時にLINEの記録も流出して、「10万円渡すね」という相手に「先月分ってもらえますか?」。リアル感がいい。 大賞はこの人。五輪エンブレム問題で大バッシングが起きた、デザイナー佐野研二郎氏を揶揄した言葉「佐野る」が選ばれた。 9位は、現代が入手したという「中国財政部」が作成したという極秘レポート。このレポートは、国家のプロジェクトを担当し、国務院(中央官庁)の最上位に位置する国家発展改革委員会と、予算を担当する財政部が共同で作成した「中国経済の近未来予測」だという。 そこでは、中国の近未来は悲観的であるとしているそうである。要は、中国経済は、生産過剰、資産価格バブル、さらには地方自治体の過剰な債務が重なり、短期的には深刻な状況に陥っていくと述べているそうだ。 従って、GDP7%成長などはありえず、せいぜい5%台だという。まあ、よく言われていることを、中国内部のエリートたちも認めるようになってきたということなのであろう。 ポストは、フジテレビの『とくダネ』小倉智昭キャスターが、歩きスマホに罰金をかけろと発言して賛否が起きていると報じている。 「自動車を運転している時に携帯を使ってると罰金になるじゃない。歩きながらスマホ使ってる人も罰金でも取ればいいじゃない。税収不足だし。止まってやらなきゃダメというルールを作りましょう」(小倉氏) モバイル評論家の法林岳之氏も深く頷いて、小倉さんの発言は何もとっぴなものではないという。さらに世界的に歩きスマホは取り締まりの方向に傾きつつあり、米ニュージャージー州フォートリーでは、12年に「歩きスマホ規制条例」が成立、違反者に85ドルの罰金が科されるようになっているというのだ。 私も同意見である。私のオフィスのすぐ近くには早稲田大学があるが、地下鉄から降りた学生たちが、スマホを見ながらヨチヨチ歩くので蹴っ飛ばしたくなることがままある。 横から覗いてみると、たいていはゲームをやっているだけである。そんなことは教室でやればいい。どうせ勉強なんかしないのだから。歩きスマホ禁止、電車の中ではスマホを通じなくするべきだとまで、私は思っている。小倉発言なんぞ当たり前すぎる。 新潮が巷にはびこる怪しい健康法の真贋判定という特集を組んでいる。 『高血圧なら味噌汁を飲みなさい!』『高血圧はほっとくのが一番』。これは論じるまでもない。ミリオンセラーにもなったのが、『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)。 ふくらはぎをもむと万病が治るというのだが、池谷医院の池谷敏郎院長は、「そもそも、動脈はふくらはぎの奥の方を流れているので、表面から揉んだだけでは血流は期待するほど良くならない。つま先立ちをしたり、あるいは足首を動かした方が、ただ揉むだけより何十倍も効果的です」。 またこういうのもある。『首は絶対にもんではいけない』。新潟大学の岡田正彦名誉教授は、「脳に血液を送る頸動脈が走っている首はデリケートな部分なので、揉んではいけないという意見には賛成です。ただ、それと同じ理屈ならば、首まわりの体操とやらも避けるべきではないでしょうか」。 もっとすごいのがある。『病気治療は血液クレンジングから』がそれだ。 「体外に血液を出し、また戻すという行為は極めて危険です。細菌感染を避けるために無菌状態を保たねばなりません。クリニックレベルでは、それは難しいというほかない」(岡田名誉教授) その他にも、『「病気知らずの体」をつくるビール健康法』『やってみて驚いた! ココナッツオイルお口クチュクチュ健康法』。それに『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』。おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は「万一、体温が高い方が長生きだとしても、どちらにしたって、人間は体温をコントロールできない」とにべもない。 こうした健康法を無批判に受け入れてしまうと危険だということである。私は「炭水化物をなるたけ食べない健康法」をやっているが、これはなんとなくいい気がするのだが。 6位は韓国出身の美人ゴルファー、イ・ボミ(27)の話。彼女は2,000人のファンクラブが組織されているというほどの人気者である。 彼女の今シーズンの獲得賞金は、2億2,581万円にもなる。男関係は忙しすぎて今のところないようだが、彼女の力の源は、週1度のうなぎ。それが彼女の勝負飯だそうだ。 だがここまでくるのには相当な苦労があったようだ。スポーツライターは、彼女が昔熱中していたのはテコンドーだったという。しかし月謝を払えなくなって父親にバレ、どうせならゴルフをしなさいと説得されてこの道を選んだそうだ。 だが、「自宅からひと山越え、日本海に近い場所にある練習場まで、クルマで片道1時間半。そうやって練習ラウンドに出られるのはまだマシな方で、普段は砂を入れた軍用のバッグをアイアンで叩いてインパクトの加減を学んでいた。たまの遠征も宿泊はホテルではなく、そのクルマのなかでだったと言います」(スポーツライター) 厳しい環境ではあったが、彼女の才能は開花しつつあった。さらなる高みを目指してゴルフ部のある北西部の高校へ転向した。高校2年生の時で、母親も一緒だった。そうした苦労がやっと花開いた。 「本人はできるだけ日本語で話そうとします。相手にうまく伝わってないなというときだけ通訳を頼る。とにかく、日本に溶け込もうという姿勢がびんびん伝わってくるのです」(専門誌記者) ところが、こうした彼女の姿勢が、韓国側の反発を呼んでいるという。国を捨てて日本に魂を売ったのかと、悪しざまにいわれたそうである。一時は落ち込んだが、最近はこのまま日本で引退したいといっているようだ。 昨年9月に癌で亡くなった父親は、日本で賞金女王になれ、韓国代表でリオ五輪に出ろと遺言したそうだ。前者はクリアしたものの、五輪出場は、メジャー通算17勝を誇る朴仁妃(27)を筆頭に韓国勢は粒揃いだから、そう簡単ではないようだ。 来年、イ・ボミは少ないながらもメジャーに参戦予定だという。そこで好成績を収めれば、出場権獲得圏内に行く食い込むことも不可能ではないそうだ。彼女ならやってくれそうな気がする。 お次はポストから。「妾制度は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」という特集。 NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』は、11月20日放送回で視聴率25.0%を記録したそうだ。私も毎回見ているが、あさを演じる波瑠の爽やかさがいい。 だが、番組には描かれていない史実があるという。史実では広岡浅子自身が妾の子なのだが、一切触れていない。 「NHKはシリーズを通して、『妾』の存在を隠し通す方針かもしれません」(テレビ局関係者) また史実では、主人公のあさのモデルである浅子と夫・信五郎の間には娘しか生まれなかったため、浅子の実家から呼び寄せた女中を妾にして、彼女が生んだ男の子は後に、浅子らが創業した大同生命の社長となっているそうである。 そもそも妾制度の歴史とは、とポストはうんちくをたれる。飛鳥時代の701年に制定された日本最古の法典である大宝律令には遺産相続の順番として、嫡子、正妻、庶子(正妻以外の子)、妾と定められていたとされる。皇族や武家など身分の高い人の妾は側室と呼ばれた。 妾を囲うことは経済上のステータスだったと、風俗史家の井上章一氏が話している。 「昔は妾がいる男には甲斐性があるとされた。特に商人には妾の存在が店の信用につながり、妾を手放すと“妾を養えないほど店の経営が傾いた”と思われたのです」 ドラマの時代と重なる1870年に発布された「新律綱領」では妻と妾は同じ二等親とされ、1872年に施行された戸籍法に基づいて編成された「壬申戸籍」では、妾も家族の構成員として戸籍に掲載されたというのだ。 一夫一婦多妾制か。うらやましいが、私には甲斐性がないから無理だろうな。 次は、新潮から「素っ裸おじさん」の話。沖縄県八重山諸島には、今でも島内の交通手段が船だけという秘境があるそうだ。 石垣島から高速船で約40分、マングローブの密林と美しい砂浜が広がる西表島は沖縄で2番目の面積を有しているが、人口はわずか二千数百人だそうである。 道路の終着点から船浮行の定期船に乗り継ぐと、目の前に2つの無人島が現れる。その片方の「外離島(そとばなり)」に1人の男が住み着いたのは、四半世紀も前のことだという。 地元では「ナガサキおじい」で通っている、長崎真砂弓さん(79)だ。彼は真冬でも20度前後という気候もあって、頭にハチマキを巻いているほかは1年の大半を一糸まとわぬ姿で過ごしているという。本人によると、これが無人島での正しい姿なのだそうだ。 出身は福岡県で、若い頃はカメラマンだった。最初は製糖工場などで働いていたが、人間関係が苦手だったらしく、この島の所有者の1人に許可を得て無人島生活をするようになったそうだ。 簡易テントで雨露をしのぎ、天水を蓄えて飲み水にする。ときには魚を釣り、モズクをとって食料にすることもある。 その他には島の人から差し入れをもらったり、たまにはボートに乗って対岸の集落に野菜や日用品を買いに行くこともあるそうだ。その時は服を着ている。 現金は4歳年上の姉から月1回1万円が送られてくる。カツカツの暮らしだが、それでもやっていけるのは島の懐の深さでもあるのだろうと新潮が書いている。 しかし、このおじさん10年ほど前からメディアに取材されるようになった。ロイターなど外国の通信社やテレビ局がやってきて、彼は大変な人気者になってしまったのだ。 女性たちも大勢訪れて、彼と一緒に真っ裸で暮らしたりするそうだ。 「真っ裸になるという点では女のほうが度胸がある。僕はここで50人ぐらいの女性の裸を見たかな」(おじさん) フジテレビの番組『めちゃ×2イケてるッ!』に出たことで、さらに取材や観光客が大勢来るようになった。 あまりの騒ぎに、土地の所有者から出てくれないかといわれ、島を離れざるを得なくなり、1年ぐらい前に、そこから3~4キロぐらい離れたところにある「モクタンの浜」というところに引っ越した。 「タケノコが採れる季節はそれを食べる。後はニガナ(沖縄特産の野菜)かな。外離島ではよく魚を獲って食べていたけど、最近は魚と喧嘩するのは良くないって気持ちになってね。どうしても腹が減っているときに食べるぐらいで、魚を釣るのは止めたんだ。魚は血が出るじゃない。なんだか可哀想になってね」(長崎氏) 一番気をつけているのは、天候だという。 「NHKラジオで流れる気象通報は必ず聞いている。生活はすべて天気次第だから。台湾の天気が1日後にはこっちの天気になるんだ」(同) だが今年の9月17日、林野庁からこの浜は国有林だから立ち退いてくれといわれたそうだ。次に住む浜も見つけたようだが、これから心配なのは、万が一のときのことである。 「遺体ってのは福岡まで送ると100万円ぐらいかかるらしいんだ。だから、死ぬときは台風で持ってかれるのが一番なんだがなあ……」(同) うらやましいような可哀想なおじさんである。 新潮の本領は、底意地の悪そうなおっさんが「正義」や「誠意」を建前にしている人間に対して、あんたの本音はそんなところにあるんじゃないだろ? とニヤニヤ笑いながら詰め寄るような記事にあると思う。 反安保法で名を馳せた「シールズ」の西日本支部の美人メンバーが「添い寝マッサージ」店で働いていたという記事は、その典型的なものであろう。これが3位。 安倍政権を「命を馬鹿にしている」と批判し、「路上に立ちながら理想を語る」ことでよりよい社会を作っていきたいと抱負を語った小川麻紀さん(仮名)は、全国紙や政党機関誌にもたびたび登場した女性だという。 その言やよしだが、その彼女によく似た女性が、さる大都市の繁華街にある「いかがわし気なマッサージ店」(新潮)の前で、女子高生の制服姿で客探しをしていたのを見つけたというのである。 今話題のJK(女子高生)リフレと呼ばれる業態の店だそうだ。おっさん記者が「えいっ! とばかりに、60分8000円コースの“添い寝リフレ”なるコースを予約して、その子を指名した」(同)。薄いカーテンで仕切られた部屋で、彼女は「うつ伏せの記者に跨ってマッサージ」(同)をした後、添い寝してくれたそうだ。 そこで、「シールズの小川さんでしょ?」と尋ねると、あっさり認めたという。彼女は「こういうバイトを運動が受け入れられないとしたら、おかしいと思う。ファミレスとかケーキ屋さんでバイトしている子ばっかりって、そんな幸せな社会運動、ありえないでしょ」と話し、こう続けた。 「ここで働いているのは半分賭けみたいなもので、どっかでバレるなって。そうしたらシールズも辞めるつもり。バレたら、社会的にアウトですよ」 おじさん記者は、「マズイと思うなら、辞めたほうがいいんじゃないかな?」と、ごく当たり前の感想を漏らす。 大昔なら、こうした底辺の女性たちの実態を知らずして社会変革などできはしない、私はそれを実践しているのだなどと大見得を切った女性がいたかもしれないが、彼女にそれを望むのは無理というものであろう。 文春はこの間、マイナンバーがよくわかるQ&Aなんて特集をやっていたのに(単行本も出している)、今週は「言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」なる特集を組み、この制度導入に注ぎ込まれた3,000億円もの血税は、果たして適切に使われたといえるのかと、疑問を呈している。 読んでみれば、マイナンバーそのものを否定しているわけではなく、来年1月から運用が始まるのに、通知カードが全世帯に行き渡るのが、当初予定の11月中から12月20日ごろまで大幅にずれ込むという話である。 その上、間違って送られてきたマイナンバーについて、どうすればいいのか問い合わせても、役所が責任をなすりつけ合って所管が判然としない。郵便局は年賀状やゆうパックのお歳暮で忙しいのに、マイナンバー配達が加わったため、倒れる局員が出るかもしれないという始末。介護施設に送られてきた通知カードをどうするのか、寝たきりで受け取れないケースはどうするのか、「明確な指針が出されぬまま、制度が始まってしまった」(文春)ため、大混乱しているというのである。 私のところにも送られてきたが、何やら面倒くさいことが書いてあるので、そのまま放っておいてある。そのうち政府がギブアップすることを期待して。 さて、今週も第1位はISのパリ・同時多発テロ事件がらみの各誌の記事。事件以来、新潮、文春の「日本は難民を受け入れに慎重であるべきだ」というキャンペーンが週毎に大きくなっているようだ。 今回、テロリストたちが潜んでいたとされるベルギーを引き合いに出して、「ベルギーは15年後にイスラム国家になる」と警鐘乱打する。現在、イスラム教徒はベルギーの人口の6%にすぎない。ましてやイスラム教徒がすべてISの協力者になるわけでもないのに、「仮に欧州の中心に位置するベルギーがイスラム国家に変貌すれば、テロリストたちはEU圏内を縦横無尽に移動して、テロ攻撃などやりたい放題だ」(新潮)と断じている。 憎むべきはISであって、ほとんどのイスラム教徒はテロを憎み、ISをよしとはしていない。難民を受け入れれば、その中にテロリストたちが紛れ込み、日本でもテロが起こるかもしれないという可能性は否定しないが、だからといって難民排斥、イスラム教徒は色眼鏡で見ろとでもいうような論調は、あまりにも偏狭すぎると思う。 また両誌がともに噛みついているのが、テレビ朝日系『報道ステーション』の古舘伊知郎キャスターの発言である。テロ後の11月16日の番組内での、以下の発言がケシカランというのだ。 「この残忍なテロはとんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される。結婚式の車列にドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも反対側から見るとテロですよね」(古舘氏) 翌日には、「(ISとの)対話を避けている場合ではないと思います。(中略)何とか軟着陸を、という対話を模索しなければならない緊迫状態にあると思うんです」と語ったことにも、綺麗事をいうなと怒る、怒る。 新潮は、有志連合の誤爆による民間死傷者はこれまでの1年間で計200人から300人と推計されるが、一方のISはこれまで数千から1万人近くを処刑、虐殺しているではないか。古舘氏(法政大学の田中優子総長の発言も批判しているが、ここでは省く)の議論は「誤爆の悲劇に心を心を奪われ、実態を俯瞰的に、冷静に分析する目を欠いた、極めてエモーショナルなものに映るのである」(新潮)。 イスラム教徒が大勢になればテロリストが跳梁跋扈するという見方のほうが、よほど悲劇に目を奪われたエモーショナルな考えだと思うが、そうは考えないらしい。 確かにISの連中と今すぐ対話ができるとは、私も考えない。だが、イスラム教への深い考察もなく、ISがなぜこれほどまでに勢力を伸ばしてきたのかを考えることなしに、恐怖心ばかりを植え付けるのは、メディアのあり方として如何なものかと思う。 現代は、元CIA(米中央情報局)長官のジェームズ・ウールジー氏(74歳)の独占インタビューを掲載している。 イスラム国は次のテロはワシントンだと名指しした。アメリカはクリスマスシーズンを迎えて大混乱しているようだ。ウールジー氏がこう語る。 「アメリカはかなり脆い状態にあります。今すぐにテロリストがパリと同じような事件を起こしてもおかしくない。この数週間以内、つまりは年内にアメリカでテロ計画が実行されても、残念ながら私は驚きません。(中略)テロリストたちはアメリカで、自動小銃などを簡単に手に入れられます。言うまでもなく、これは悪用すれば大量殺戮が可能な武器となります。テロリストたちが使う通信手段もプレイステーションなどのゲーム機を使ったものになっており、非常に巧妙な暗号化がなされている。私がCIA長官を務めていた’93~’95年当時にくらべて、敵の情報を掴むのはより難しい。テロを未然に防ぐのは非常に困難になっているわけです」 ワシントンでは、地下鉄での警察官の巡回強化、抜き打ち検査が開始され、ホワイトハウス周辺ではシークレットサービスが増員されたという。地下鉄を避ける通勤者も日に日に多くなっているそうである。 在米ジャーナリストの肥田美佐子氏は、「アラバマ州やテキサス州などでは、護身のための銃器を求める人が急増している。パリでのテロ以降、売り上げが3割増を記録している銃器店もあるようです」と話している。 だが、欧米はイスラム国を壊滅することはできないと、CIAでカウンターテロリズムアナリストを務めたアキ・ベリズ氏は指摘する。 「イスラム国を壊滅したいのであれば地上部隊の派遣が必須です。(中略)もし地上部隊がうまくイスラム国が支配する都市を征服できたとしても、その後はどうなるのか。地上軍を撤退させれば、すぐにイスラム国は復活するでしょう。アメリカがイラク戦争で学んだのは、その国から撤退する方法を知らない限りは兵を送るべきではないということでした。が、アメリカはまだその答えを持っていない」 在英国際情報シンクタンクのコマツ・リサーチ・アンド・アドバイザリーで代表を務める小松啓一郎氏は、テロはますます巧妙かつ悪質になっているという。 「米英の諜報活動の専門家に聞くと、いまはボールペンのように見える超小型容器に格納できる生物兵器ができている。金属探知機にもひっかからず、500万円で作製できる。これを空気中に放つと早い人で17時間ほどで発病し、最終的に広島型原爆の60~70倍の殺傷力があるとされています」 これは、12時間前後経たないとテロが起こったことがわからないため、犯人は容易に犯行現場から離れ、地球の裏側まで逃げることができるのだ。 日本も安倍晋三首相が、イスラム国対策として中東諸国へ2億ドルの支援を行うと表明したため、イスラム国からターゲットにされている。 日本でテロが起きるとしたらどういう形で起きるのか、日本大学総合科学研究所安部川元伸教授がこう話す。 「日本では銃の調達は難しいので、化学肥料や除光液など身近で手に入る材料を使って爆発物を作り、人の多い所でそれを爆発させるテロが考えられます。ターゲットとしては銀座などの繁華街や、乗車率が過密な通勤時の電車などが狙われやすい」 そんなことが現実に起きたら被害は甚大なものになる。そんな日が来ないように祈るしかないのだろうか。アメリカの9・11から14年。テロと戦い、テロをなくすといっていた欧米諸国だが、テロはなくなるどころか世界中がテロの恐怖に怯えなくてはならないようになってしまった。 もはやこれまでのようなテロとの戦い方を考え直し、迂遠なようだが力よりも格差是正や貧困をなくす方向で、少しずつ世界から「不満」を取り除いていくしかないのではないか。そう思う日々である。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(12/12日号、講談社)
新聞・テレビが絶対に報じない「東住吉放火冤罪事件」の“その後”を追った、新潮の週刊誌魂
今週の注目記事 1位「IS戦線 自衛隊員が“戦死”する日」「田原総一朗ギロン堂」(「週刊朝日」12/4号) 「東京がテロの標的になる日」(「週刊文春」11/26号) 「パリを硝煙の都に変えた『イスラム国』に次がある!」(「週刊新潮」11/26号) 2位「『道になりたい』のぞき男(28)母が涙の告白」(「週刊文春」11/26号) 3位「平然と嘘を吐く『大阪維新』に何回騙されるのか?」(「週刊新潮」11/26号) 4位「報道機関が身内のセクハラを隠して威丈高な『日テレ』バカ広報」(「週刊新潮」11/26号) 5位「五郎丸のチケットは30分で完売 ディナーショー裏事情」(「週刊朝日」12/4号) 6位「福生『元女性土田芳さん(38)』“デスマスク”損壊変死」(「週刊文春」11/26号) 7位「新聞は一切書かない東住吉放火冤罪『釈放男』が女児に許されざる暴行」(「週刊新潮」11/26号) 8位「朝日が手放しで喜んだ『アウンサン・スー・チー』独裁政権の悪評」(「週刊新潮」11/26号) 9位「まかな、あねら、おはな……ハワイ語で命名ブームの謎」(「週刊朝日」12/4号) 今週は現代とポストが合併号でお休み。そのため、両誌のSEX記事比べもお休み。 フランス・パリで起きた大テロ事件のためか、各誌とも低調である。よって、今週も順位なしで並べてみた。 まずは、朝日の軽い記事から。私はこの手の記事が好きだ。週刊誌はその時代を映す鏡である。こうした“風俗記事”が後々、その時代を振り返るとき役に立つ。 ハワイ語での命名が流行しているらしい。タレントの木下優樹菜が女の子に「茉叶菜(まかな)」と名付けたそうだ。ハワイ語で大切な贈り物という意味。 浜崎あゆみの元カレとしても知られる内山麿我は、10月に生まれた女の子に、天使を意味する「愛音來(あねら)」と命名。タレントのはしのえみも10月に出産した女児に、ハワイ語で家族や心の絆という意味を持つ「おはな」と名付けたそうだ。 なぜ今ハワイ語で命名か? リクルートマーケティングパートナーズによると、2010年以降、ハワイで挙式するブームが顕著になったという。現在、海外挙式の場所としてハワイを選ぶカップルは67%に上り、圧倒的人気だという。 『キラキラネームの大研究』(新潮新書)の著者、伊藤ひとみさんはこう分析する。 「ハワイ語には日本語の響きに共通する面があり、あからさまに外国語を使った感じがしないから、抵抗なく採り入れやすいのでは」 私もほぼ毎年ハワイに行っている。特に年を取ると、寒い国より暖かいところのほうが、体が緊張しないでリラックスできる。 ハワイの欠点は食べ物があまりおいしくないことだが、それさえ我慢すれば、海岸でマイタイを飲んで昼寝なんぞは天国である。自分の子どもに、ハワイ語の名前をつけたくなる気持ちはチョッピリわかる。 軍事独裁政権下で迫害を受けながら雄々しく生き、11月8日に行われた総選挙で圧倒的勝利を勝ち得たミャンマーのアウンサン・スー・チー氏だが、彼女の発言が波紋を呼んでいる。 先週のニューズウィーク日本版も、氏の「次期大統領にはなんの権限もない」という言葉を取り上げ、「自身は憲法の規定で大統領になれないが、決定はすべて自分が下すと述べた」と書いている。これは、スー・チー氏が外国籍の子どもを持つためだが、彼女のこれまでの労苦や多くのミャンマー市民の支持を得ていることを考えれば、当然の発言だと思うが、新潮も批判的である。 彼女はこれまで法の支配の重要性を説いてきたのに、大統領を軽んじる発言をするというのでは、また新たな独裁政権になるのではないかと、知識層を中心に危機感が高まっているというのである。 しかし、ニューズウィークによれば、今回の選挙でも議席の25%は選挙で選ばれない「軍人枠」が確保されているという。よって警察や軍がスー・チー氏が率いるNLD(国民民主連盟)の「言いなりにならないことも容易に想像できる」(ニューズウィーク)のだから、彼女が危機感と強いリーダーシップを持とうという考えは当然ではないだろうか。 同じ新潮では、長女の入浴中に放火して殺した保険金詐欺だとして青木恵子氏(51)と朴龍晧氏が逮捕され(2人は内縁関係)、無期懲役が確定したが、再審請求をして認められ晴れて20年ぶりに釈放された2人のその後を報じている。 高検が最高裁への特別抗告を断念したことで、再審公判で2人に無罪が言い渡される見通しとなった。さぞ2人は喜んでいるだろうと思うと、新潮によると、2人は釈放後、一度も会っていないというのだ。 そこには、ここでは詳しくは書かないが、朴氏と長女との問題があり、新潮の取材に対しても青木氏は「お会いしません」とキッパリ言い切っている。 冤罪が晴れたと、新聞、テレビははしゃぐが、こうした重い真実を書くことはない。こうしたことを報じることに、賛否は当然あるだろう。難しい問題だが、私は、あえて報じた新潮の週刊誌魂をかいたい。 次は文春の事件報道だが、複雑で内容を正確に紹介できるか心許ない。惨劇が起きたのは、11月12日の夕方のようだ。場所は米軍横田基地にほど近い福生市のマンションで、殺されたのは土田芳さん(38)。遺体は布団に包まれていたが、顔の皮膚が剥ぎ取られていたという。 通報したのは、同居人のA氏(28)だった。2人の関係がなかなか複雑で、土田さんはもともと女性で、手術を受けて男性に転換していた。A氏は女性ホルモンを投与しているニューハーフで、女性器を形成したわけではないので戸籍上は男性のため、2人は養子縁組をして、A氏は戸籍上、土田氏の「息子」になっていたという。 土田氏が女性として結婚していた頃の写真と、最近のヒゲを生やした精悍な顔が掲載されているが、とても同一人物とは思えない。 この2人の出会いは、「性的マイノリティが集うSNSのコミュニティだった」(文春)らしい。土田さんは155センチ、A氏は175センチだというから、「男が2人歩いているように見えた」(同)という。 私などは、2人の「生活」がどんなものだったのか想像することもできないが、土田さんはA氏の影響で水商売をするようになったという。A氏の整形費用なども、土田氏が出していたそうだ。 だが、ケンカが絶えなかったという。原因はA氏の浮気で、土田さんが暴行罪で現行犯逮捕されたこともあった。 最近、土田氏はA氏との養子縁組を解消しようとしていたが、A氏が応じてくれないと嘆いていたという。一方のA氏のほうも「暴力を振るわれているのよ。殺してやりたい」と、「夫」への憎悪をぶちまけていたそうだ。 そして事件が起こる。殺すだけではなく、顔まで剥いでいるところを見ると、物取りではなく、犯人は相当、土田氏に憎悪を抱いていた者であろう。犯人はすぐわかりそうだと思うが、そうではないようである。 A氏は文春の取材にショートメールで、「お話し出来る事が有ればしたいですがなにもしてないのと知らないのです。(中略)私が無実な事です」と送ってきたそうだ。 推理小説なら、犯人逮捕まで二転、三転することもあるが、この事件の結末は果たしてどうなるのであろう? 重い話題の次は、朝日の軽い話題。いまや日本の顔になった感のあるラグビーの五郎丸歩だが、彼のディナーショーのチケットが30分で完売したそうである。 12月20日、ホテル椿山荘東京で、一夜限りの五郎丸選手の「スクラムトークの夕べ」が開かれる。チケット代は大人1万6,000円。そのチケットが11月17日に発売されて即完売し、キャンセル待ちも出たというのである。 約7割が女性客で、「五郎丸さんにタックルしてもいいですか?」という問い合わせもあったそうだ。椿山荘側はラグビーボールの形を模した料理を検討中だというから、なんとなく温かな会になりそうな気はする。 今年も12月に数々のディナーショーが開かれるが、いまやディナーショーの女王といわれるのは松田聖子。彼女は22年連続で、今年は11月20日以降、11カ所で計24回開催するという。 4万9,500円のチケットが、ほぼ即日完売だそうだ。胸算用は、1会場約500人なので、延べ動員数はざっと1万2,000人。総売上は5億円を超える計算になるという。ネットのオークションで、ペア券を13万円で入札する人もいるそうである。 ところで、凋落一途のフジテレビと違って視聴率でひとり勝ちの日本テレビだが、新潮は社内でセクハラがひどいと報じている。 11月5日に傷害容疑で逮捕されたのは、日テレ編成局宣伝部主任の戸田聖一郞氏(44)。千葉県市川市内のマンションで、婚約者の女性を「床に投げ倒し、馬乗りになって頭を床に数回打ちつけた」(社会部記者)容疑だ。 彼女が戸田氏と付き合うきっかけになったのが、編成局宣伝部で契約スタッフとして働き始めた昨年11~12月に、同じ部署の男性からセクハラを受けたため、それを相談したことからだったという。 「〇〇と一度でいいからお風呂入りたい」などのセクハラメールを送りつけた宣伝部のプロデューサー(40)は、戸田氏が上司に報告したためセクハラをやめたが、今年8月に人事部長と副部長に彼女が呼び出されて、加害者が送った画像を消して合意書にサインするよう求められたというのである。 彼女は心労に耐えられず、8月31日に加害者から100万円の「口止め料」を受け取り、 LINEのやりとりを消去し、セクハラを口外しないことを約束させられたという。 現在、件のプロデューサーは出勤停止処分になっているようだが、合意書を娘のカバンの中から見つけた父親が、新潮に話したのであろう。 社員の不祥事を上司が出ていって口封じするなど、絶対ジャ-ナリズムがやってはいけないこと、言うまでもない。 だが、広報部はすでに解決済みと、新潮の取材にまともに答えない。そこで、新潮がバッサリ「居丈高な『日テレ』バカ広報」。こうしたセクハラ行為は、女子アナなどにもあるのだろうが、なかなか表に出てこないだけなのだろう。 さて、11月22日の大阪府知事・市長のダブル選挙の結果が出た。大阪維新の会の公認候補2人の完勝だったので今となっては後の祭りだが、新潮で藤井聡京都大学教授と哲学者の適菜収(てきな おさむ)氏が対談して、大阪人は「大阪維新に何回騙されるのか?」と辛辣な橋下徹大阪市長批判を繰り広げていた。 抜き書きしてみると、市長選に出ている維新の候補が「大阪が伸び率ナンバーワンの経済成長をしている」といったのはまったくのウソで、大阪市がまとめた最新の大阪府の実質成長率はマイナス0.8%、大阪市に至ってはマイナス1.4%で、全国平均のマイナス0.2%よりはるかに落ち込みが激しい。 橋下市長が都構想の住民投票で敗れ、引退表明したのに、また前言を翻したのは「プロレスの詐欺営業と同じ」ではないか? 橋下は府政を8年前に戻すのかと言っているが、大阪府の一人当たりの所得は、橋下就任時には全国5位だったのが最新データでは全国10位にまで落ち込み、府の年間債務増加額は454億円だったのが、橋下が知事就任以降は1,072億円と倍以上に増えているじゃないか。 こうした「事実」を踏まえた上で、今度の選挙で選択すべきは「『イマイチ美味しくない』タコ焼きと,『腐ってる』タコ焼き。どっちも不味いからって『腐ってる』タコ焼きを食うアホはおらんでしょ。要するに、今回の話はそういうコトです」(藤井氏) 大阪維新が腐ってるかどうかは別にしても、投票率は知事選が45.47%、市長選が50. 51%と、いずれも4年前を下回っている。棄権した人たちはこの結果をどう思っているのであろう。 大阪都構想も賛成派が反対派を抜いたと報じられているが、これでまた橋下徹市長が“政界復帰”することは間違いないようである。 ところで、私は子どもの頃、鬼ごっこで隠れるのがうまかった。こんなところに入れないだろうと鬼が探さない狭いところに潜り込み、日暮れて仲間の子どもたちが家に帰ってもそこを離れなかったから、決まって探しに来た父親に叱られたものだった。 家の中でも部屋の隅にコタツやちゃぶ台で囲って小さな自分の城を築き、日がなそこで本を読んだりしていた。 だから、側溝に身を潜めて女性のスカートの中をのぞいていたとして、兵庫県迷惑防止条例違反で逮捕された28歳の男の気持ちは、理解できなくはない。逮捕された彼は「私は道になりたい」と名言を吐いたそうだ。 『私は貝になりたい』(1958年)という、フランキー堺主演のテレビドラマを思い出した。この男、ガキの頃から手癖が悪くではなく、側溝が大好きだったらしい。小学生の頃からよく側溝に入っていたと、文春で同級生が証言している。 落ち着きがなく「学習障害」と診断されていたようだが、なぜか側溝の中ではジッとできたという。 母親が文春の取材に対して、これまでも何度か警察から注意されたことがあったと話している。休みの日のお昼頃出ていって、側溝で過ごすことがよくあったという。 母親が息子に「なぜやめられないのか?」と聞いても、「わからへん」と答えるだけだった。心療内科にも通っているそうだ。 「本人も悩んでいるし、家族も悩んでいます。なるべく明るくしようとしていますが……難しいですね」(母親) 現場は、「関西一顔面偏差値が高い」(文春)と評される甲南女子大学の最寄り駅の近くで、その側溝は郵便局の入り口前にあり、昼時には行列ができるという。 今回、30代の女性が側溝から髪の毛が出ているのを見つけて御用となった。 スカートの中を盗撮することと同じ犯罪行為なのだろうが、なぜか憎めない。自分が寝ている上を、スカートをはいた女性たちが何人もまたいでいくという「夢」を見た男は多いのではないか。私もそのひとりである。ただ、汚い側溝に入る気はしないが。 ここで、私事で恐縮だが、一昨日(11月22日)あったショッキングなことを書かせていただきたい。 昼前に家を出て、代々木公園にほど近い駅で降りた。某劇団の舞台稽古を見るためである。その劇団の演出家は私の敬愛する大先輩で、今年82歳のはずだ。ある政治家の紹介で知り合ったのは、30年以上前になる。学生時代から演劇を始め、当時すでに大演出家として名高かった。 なぜか私をかわいがってくれ、ゴルフの手ほどきから劇団員とのお見合いまでセッティングしてくれたことがある。私の結婚式にも参列してくれた。30代半ばで会社を辞めようと思ったとき、真っ先に相談した人でもある。 イギリスでヒットしたミュージカルを新宿のテント張りの小屋でやり大評判になった。全国にその劇団専用の劇場を作り、日本を代表する劇団になっていった。 毎回、その劇団でやる劇やミュージカルに招待され、2人だけで飲むことも度々あった。 だが、ここ数年は疎遠になっていた。一度ゆっくり会いたいものだと思っていたら、しばらく前にその人が認知症になったということが週刊誌で報じられた。 頭脳明晰、弁舌さわやかなあの人がと驚いたが、症状はさほど進んではいないようで安堵していた。だがその後、劇団とこじれ、袂を分かつことになったと聞いた。 今年の夏頃、その演出家の部下の方から連絡があり、久しぶりに舞台をやるので見に来てくれといわれた。当日、入り口に演出家がいたので、「お久しぶりです」と挨拶し、先方もニコニコ笑って会釈してくれた。その時の印象では、さほど気になるところはなかった。 一昨日は、早稲田大学の学生たちと一緒に舞台稽古を見て、一段落してから、学生からの質疑応答に演出家や何人かの俳優たちが答えるというもの。中国からのテレビカメラも入っていたが、それ以外は私だけだった。 稽古が始まると、演出家は時々眠っているのが気になったが、劇団員を指導する言葉には違和感はなかった。いったん稽古が終わって、その演出家が1階へ降りていったので、私もその後を追った。 階段の下でバッタリ彼と会った。「元木です。ここは劇団発祥の地といってもいいところですね。懐かしいな」と声をかけた。 当然、「そういえば、君もよくここへ来たな」と言ってくれるものだと思った。しかし、気づかなかったのだ。演出家は、私のことがわからなかったのである。 ジッと私を見て「取材の方ですか?」、そう言って階段を上っていってしまった。ショックだった。確かに最近は御無沙汰しているが、忘れられるような間柄ではないとうぬぼれていた。 学生たちからの質問には、答え慣れているのであろう、さほど見当違いのことは言っていなかったように思う。 記憶がまだらなのかもしれない。だが、もう一度彼に名乗ってみようという気にはならなかった。帰り道、無性に寂しかった。よく、認知症になった自分の親が、子どもの自分に向かって「どちら様でしたか?」と言われ、愕然とするという話を聞く。それによく似た感情であろう。2日たっても、そのショックから立ち直れないでいる。 さて、フランス・パリで13日夜に起きた過激派組織「イスラム国」(IS)による同時多発テロで百数十人が亡くなり、けが人は300人以上、うち100人ほどが重傷だとされる。 この憎んでもあまりあるテロ事件に、新潮、文春が緊急特集を組んでいるが、残念ながら取材時間が限られていたため、目新しい情報はない。 新潮によれば、テロリストたちが立てこもったコンサート会場に突撃したのは、フランス国家警察に所属する「BRI(捜査介入部隊)」とその指揮下にあった「RAID(特別介入部隊)」の80人からなる混成チームで、「軍隊並みの装備を誇る彼らの使命はあくまで敵の制圧で、生け捕りなどは考慮に入れない警察組織」(新潮)だったという。 ISの支配地域では14歳で徴兵され、捕虜や逃亡兵の内臓売買を行ったりと残虐極まりない行為を行っているとし、その流れから、朝日新聞や毎日新聞は、日本は難民の受け入れに冷たいという論陣を張っているが、難民を受け入れれば、その中に偽装したISの兵士たちが紛れ込むという危険性を指摘しないのは無責任だと批判する。 文春も、日本もテロとは無縁ではなく、このままいけば来年5月に開かれる予定の伊勢志摩サミットや、2020年の東京五輪が狙われると警鐘を鳴らす。 また作家の佐藤優氏に、今回のテロはISが全世界に向けた戦争宣言で、中東諸国へ難民支援などの経済協力をしている日本も狙われると語らせ、どのようにテロをやれば大量の死者が出るのかという手口まで教授させているのは、行きすぎではないか。 「特に日本で狙われやすいのは『新幹線』です。(中略)入念な計画を立てて、車両の間でガソリンをまいて気化させ、トンネルに入るタイミングで火をつければ確実に車両爆破します。トンネル内の火災は消火が難しいため、数百人の死者が出るでしょう」(佐藤氏) そうさせないために、新幹線に乗る乗客のガソリンチェックをしろ、劇場や野球場もやるべきだと氏は主張する。オウム真理教にもあれだけ同調する人間がいたのだから、ISに同調する日本人が100人ぐらいいてもおかしくない。したがって、日本人が起こすテロにも備えるべきだというのである。 こうした意見が散見される中、早速、自民党の谷垣幹事長や高村正彦副総裁が、重大な犯罪の謀議に加わっただけで処罰対象となる共謀罪の創設を言い出し始めた。日本中がISのテロを許すなと大合唱しているときなら、これまで3度廃案になっている悪法を通せるともくろんでいるのである。 ISのテロ行為は、断じて許すわけにはいかない。だからといって、アラブ系の人たち全員を「危険人物」としてリストアップしたり、危険思想の日本人だと決めつけて盗聴や尾行するなど許されることではない。 アメリカの9・11テロ後のように、全メディアが政権の言うがままに沈黙し、大義も証拠もないままイラク戦争へ突入したことがきっかけとなって、ISが勢力を伸ばし、結果、難民が大量に出てきたことを忘れてはなるまい。 評論家の故・加藤周一氏は、メディアについてこう語っていた。 「報道が事実か事実に反するかということじゃなくて、マス・メディアが何に沈黙するかが決定的に重要なことがあります。マス・メディアが伝えないことに注意する必要がある」 (『加藤周一戦後を語る』かもがわ出版より) 今回のテロ事件を憎むあまり、ISと戦争状態に入れりと息巻くアメリカやロシア、日本政府のやり方を無批判に受け入れてはいけない。 朝日で田原総一朗氏は、「私は率直に言うと、アメリカがなぜアサドを潰そうとしているのか、よくわからない」と書いている。 「ありもしない理由をつけてフセイン大統領を潰した。そのためにイラクは大混乱し、混乱の中で、ISが生まれたのである。いわば、ISをつくったのはアメリカなのだ。アサド大統領が潰れれば、シリアはさらに混乱することになり、ISが事実上の権力を握る可能性だってある」(田原氏) さらに、こう続ける。 「アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど戦勝国は、実は第一次世界大戦前のアフリカ、アジア、中米での数々の侵略行為の責任をまったく取っていないのだ。例えば英仏ロの3大国は1916年に『サイクス・ピコ協定』という密約を結び、中東地域の国境の『線引き』を勝手に定めてしまった。ISはそれに怒って、イスラムの独立の旗印を掲げているのである」 ISを潰せば何事もすべて収まるというのは、大国の「幻想」でしかないのだ。 朝日は、米国がISの標的になれば日本も一蓮托生になると書いているが、その懸念は現実となる可能性が高いと、私も思う。 元内閣官房副長官補の柳澤協二氏はこう指摘する。 「空爆だけではシリアの内戦が収まるとは思えない。今後、地上軍を派遣すべきとの議論も出てくるだろう。国際社会がシリアの内戦にどう対処するか。地上軍の派遣ということになれば、(日本に=筆者注)何らかの支援を求められることは間違いないだろう」 軍事評論家の前田哲男氏も、「アメリカがテロの標的となったとき、安倍政権が安保法制を発動する可能性がある。戦闘地域への捜索・救援活動などの任務があって、この場合、戦闘現場であっても活動を継続することができるようになります」 そうなれば「自衛隊は自爆テロの対象となる危険性もある」と、アジアプレスの坂本卓氏 が指摘する。 しかも「来年3月にも予定されている安保法制施行に向け、内閣法制局や防衛省などが新たな交戦規定を極秘協議。テキスト作りを始めていると、朝日は言うのだ。 「武器使用基準を拡大し、自分たちの身を守りやすくしただけでは戦場で身は守れない。駆けつけ警護や検問、補給などの際、敵と対峙してしまったら、まず最初は足元を狙い、次は急所の胸を撃つとか、そういうシミュレーションも決めていかないといけない。相手を殺すことを前提に考えなければ、命を落とすのは自衛隊員だ」(防衛省関係者) しかし、テロのやり方はますます巧妙になっていると、青森中央学院大学大学院の大泉光一教授が言う。 「最近は自爆テロが一般化し、背中にRDXベースの特殊なプラスチック爆弾をつけるケースが増えている。これは従来の自爆テロで使われたTNT火薬の爆弾と異なり、X線にも引っかからない」(大泉氏) 国内に多くの米軍基地を抱えているのだから、日本本土がいつテロの標的にされてもおかしくはないはずだ。しかも、いまや米軍と自衛隊は一体化していると防衛省関係者は解説する。 「自衛隊と米軍の一体化は00年代前半から始まり、財政が苦しい米軍はコスト削減のため、基地を将来的に自衛隊へ返し、米軍が自衛隊の基地を間借りするという方向に転換。外務省、防衛省、財務省などの担当官僚と在日米軍司令部幹部が出席する日米合同委員会の席で、あうんの呼吸でこの流れは決まった。沖縄にある米軍基地、キャンプ・シュワブ、ハンセン、北部訓練場もいずれ、自衛隊に返されることは暗黙の了解となっている。辺野古も同様です」(関係者) 今年4月に改定した新ガイドラインでも「日米両政府は自衛隊及び米軍の相互運用性を拡大し(中略)施設・区域の共同使用を強化」がうたわれ、その布石は近年、着々と打たれてきたと朝日は書いている。 憲法に違反していることなど、お構いなしなのである。 日本は約40年間毎年、米軍のために「思いやり予算」を支払ってきた。その上、安倍政権になると、「米軍から輸送機、オスプレイを17機、無人偵察機グローバルホーク、ミサイル迎撃に対処できるイージス艦など計2兆円以上を次々と“爆買い”」(朝日)している。 「空中給油機など高価な買い物をローンでどんどんしている。有志連合に加盟する他国やゲリラも同様に米、仏から兵器を購入。軍事利権が裏で蠢く限り、テロは終息しない」(軍事ジャーナリスト) アメリカなどの国の軍需産業にとって、テロが終わらないほうが、都合がいいのだ。彼らが密かに武器をISなどのテロ組織に流し、その両方で儲けていると考えるのは、悪い冗談だろうが、あり得ないことではないはずだ。 (文=元木昌彦)「週刊朝日」(12/4号、朝日新聞出版)






