今週の注目記事・第1位 「渡辺謙不倫inニューヨーク」(「週刊文春」4/6号) 同・第2位 「他人事ではなかった『介護殺人』の恐怖」(「週刊新潮」4/6号) 同・第3位 「『籠池ノート』の中身」(「週刊朝日」4/14号) 同・第4位 「『安倍昭恵』という家庭内爆弾」(「週刊新潮」4/6号) 「安倍昭恵夫人“神ってる”破壊力」(「週刊文春」4/6号) 同・第5位 「ディーン・フジオカが『藤岡竜雄』だった頃 空白の18年間を追跡取材」(「週刊文春」4/6号) 同・第6位 「フジテレビの女子アナ採用は役員の好みで決まる」(「週刊ポスト」4/14号) 同・第7位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」4/6号) 同・第8位 「『好きな俳優』『嫌いな俳優』2017」(「週刊文春」4/6号) 同・第9位 「箝口令が敷かれた稀勢の里『本当の容態』」(「週刊ポスト」4/14号) 同・第10位 「小久保『五輪監督』より大切なロングヘアー美女と『博多の夜』」(「週刊ポスト」4/14号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 心配だ。このところポストの誌面が変なのだ。巻頭特集が稀勢の里はまだわかるが、右トップが「大間違いの歯ブラシや歯磨き粉の使い方」というのは解せない。歯の問題は確かに高齢者にとっては大きな問題だが(もちろん若者にも)、もっとやらなくてはいけない問題が、この国には山積していると思う。 4月6日から注目の米中首脳会談が始まる。いつもなら数カ月前から決まっていなくてはいけない会談が、発表されたのは1週間ほど前だ。よほど会談内容についてもめたのだろう。どちらにしても世界中が注視するこの会談のことを、ザッと見た限りでは、どこもやっていないようである。 各誌がやっているのは安倍昭恵についてだが、それも決定的なスキャンダルがあるわけではない。フライデーも文春も、昭恵を1カ月張り込んでみたらどうだろう。面白い絵が撮れると思うのだが。 まずはWBCで「惨敗」した侍ジャパンの監督、小久保裕紀についてのポストの記事から。スポーツ紙や一部週刊誌は、健闘したと書いているところがあったが、とんでもない。あの程度のアメリカを倒せなかったのは、小久保の采配もあるが、選手が相手を甘く見ていたとしか思えない。 それはともかく、思わせぶりなタイトルだが、小久保は1995年に結婚したが2008年には離婚し、今は独身。今の女性と付き合ってもう何年にもなり、知人には「新しい奥さんです」と紹介し、一緒に住んでいるらしい。何のことはない、おめでたい話である。仲良く食事をしているのを、何か「いけない」ことをしているようなタイトル付けは、いかがなものだろう。 次のポストの稀勢の里の「本当の容態」というのも、羊頭狗肉のタイトルではないか。相撲好きには、春場所でいかにガチンコ相撲が行われたのかを分析しているところは、面白いかもしれない。 クライマックスは、稀勢の里が13日目、日馬富士に敗れ、おまけに左腕から胸にかけて強打し、救急車で搬送されてしまったことだろう。稀勢の里休場かと思われたが次の日の出場し、千秋楽には本割、優勝決定戦と連破し、涙の優勝となった。ケガの程度は、ポストによれば「深刻な状態ではなく、直径20センチ以上の内出血があったものの、千秋楽の朝にはテーピングもせずに稽古に出てきた」という程度だという。大ケガをおして出場して優勝すれば、いやがうえにも場所は盛り上がる。そのための演出かと邪推したくなるが、ポストのいうような「軽傷」でもなかったようだ。 サンケイスポーツ4/4(火)7:00配信では、こう報じている。 「大相撲春場所で、左上腕部を負傷しながら劇的な逆転優勝を遂げた大相撲の横綱稀勢の里(30)が3日、新たに左大胸筋を損傷していることが判明した。日本相撲協会が同日に3月27日付の診断書を公表。『左大胸筋損傷、左上腕二頭筋損傷で約1カ月の療養は必要』とされ、『現在精査中』とも記されている。稀勢の里は2日から始まった春巡業を休場。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は当初、左上腕部の筋損傷とだけ説明していた」 相撲にケガは付きものとはいえ、稀勢の里の頑張りはモンゴル勢力士たちに対する「日本人力士の意地」だったのかもしれない。 文春は、これまであまり浮いたウワサのなかった稀勢の里の「嫁さん探し」がどうなっているのかを取材しているので紹介しておこう。父親は「現役の間はないでしょう。本人もそう言っているし、私もそう思います」。嫁さんはどんなタイプがいいかと聞かれて、「一言でいうなら、“大和撫子”ですよ。ブランド品を漁ったりするような派手好みじゃなくて、優しく健康的な女性」だと言っている。 これまでは地元の茨木・土浦のソープ通いで憂さを晴らしていたそうだが、今は相撲にハマる「スージョ(相撲女子)」の積極的なアプローチも多いから、こっちのほうが相撲より手ごわいかもしれない。 お次も文春恒例の好き、嫌いな俳優特集。アンケート総数6,900通だそうだ。好きな女優は、散々いじめられ、芸名まで変えざるを得なかったから同情が集まったのか、のんである。もっとも昨年も1位だから、今年はアニメ映画『この世界の片隅に』が評価されたのか。2位は10位から急上昇の新垣結衣、3位は綾瀬はるか、4位が満島ひかり、5位が天海祐希となっている。 嫌いな女優は、いうまでもなく不動である泉ピン子、2位が意外にも広瀬すず、3位が前田敦子。好きな男優は1位が大躍進した玉木宏。2位が阿部寛、3位が1位の常連だった木村拓哉。高橋一生、堺雅人と続く。嫌いなほうでもキムタクは堂々の1位。2位が坂上忍、ディーン・フジオカ、福山雅治、山崎賢人と続く。 先週に続いて新潮が「トクホの大嘘」をやっている。今週やり玉に挙がっているのは、「体脂肪が気になる方」へと謳っている缶コーヒー「ヘルシアコーヒー」(花王)。クロロゲン酸に体重減量効果があるというのだが、効果は「ほんの少し」でしかないとニベもない。また同じ花王の「ヘルシア緑茶」はカテキン成分が多く含まれているから、これも体脂肪が気になる人にいいのではといわれるが、欧州ではカテキンが原因とみられる肝機能障害の報告が多数あり、07年にはカナダでヘルシア緑茶と同量のサプリを半年間摂り続けた女性がこん睡状態になり、肝臓移植が行われたケースがあるという。要は、緑茶が危険というわけではなく、特定の成分を濃縮し高濃度で摂取することにリスクがあるというのだ。 しかし、アサヒ飲料が出している「カルピス乳酸アミールS」には、医薬品よりも強力な降圧作用があると、専門家も認めているという。だがこれも大規模な臨床実験をやった海外の研究者の中には、有意義な効果は認められないと結論付けている者もいるそうだ。 したがって、これを飲み続けていればいいと考えて、医者にかかり適切な医療を受ける機会を逸して、重篤になってしまうこともあるから、気を付けたほうがいいというのだが、当然であろう。善玉菌を増やし、腸内フローラの改善につながると謳う「フラクトオリゴ糖」(日本オリゴ)は、被験者わずか7人しかいないのだそうだ。どんなに脂肪分の多い食事をしても大丈夫だと謳う「黒烏龍茶」(サントリー食品インターナショナル)だが、やはり「粉飾決算」の疑いありだとしている。 こうしたトクホの飲み物がすべてインチキというわけではないだろうが、謳い文句を信じて大量に飲むより、日々の食事や酒の量などの大量摂取に気をつけることのほうが大事だという、当たり前すぎる結論が出たということである。 ところで、フジテレビの凋落が止まらない。視聴率もそうだが、人気の女子アナたちが次々に辞めていっている。そんな中で、佐藤里佳アナウンス室部長(50)が、1月23日、各部署の幹部たちが集まる定例の「戦略会議」の場で、こう発言したことが話題になっていると、ポストが報じている。 「2018年4月入社新人アナ内定男2女2、毎年現場で推薦した学生が役員の好みでひっくり返る。今年は誰に選ばれたか(現場は)まだわかっていない」 まあ、女子アナだけではなく、どこにでもある話だが、凋落のフジの内部から、こういう発言が出てきたことに深刻な問題があるのだろう。昔のように「楽しくなければテレビじゃない」というようなコンセプトで、美人で天然な女子アナをバラエティで使いまわしていれば、視聴率が取れた時代ではない。若いうちだけ使って、年を取れば閑職にというのではなく、アナウンサーとしてもそれなりの力を持っている子を取らないといけないのではないかという、至極真っ当な意見であろう。 以前、フジにいた露木茂さんに、私の教えていた法政大学のクラスで話してもらったことがあった。彼は女子アナ志望の学生の前でこういった。 「フジはブスは採りません」 これがテレビ局の本音なのだ。だが、そうたくさん、美人でアナウンス力がある子はそうはいない。だから、同じ子が複数のテレビ局に内定する。そうすると、自局へ引っ張ろうと、あの手この手で勧誘するのだ。スターになる近道は女子アナという時代が続いてきたが、潮目が変わってきたのではないか。フジには、そのことがまだわかっていない。そんな中で出てきたアナウンス室長の発言だけに、深刻さがわかろうというものである。 閑話休題。朝、早稲田のオフィスに来て、お湯を沸かし、コーヒーを入れる。その日の気分によって苦みの強いハワイのコナコーヒーか、手っ取り早いペーパードリッパーのブルーマウンテンにするか、ちょっぴり迷うのも楽しい。ブラックコーヒーを入れたカップを横において、さっき買った週刊誌を読み始める。これに貰い物の和菓子でもあればいうことはない。これで原稿を書かないでいいのなら、この時間は私にとって至福である。 東京の桜は、このところの寒さで少し遅れていたようだが、ようやく満開になった。先週、恒例の「花見の会」を江戸川橋公園で催したが、寒さと雨に震えた。今週は桜巡りをする。カップの日本酒を飲みながら、スマホで「長屋の花見」を聞くのが楽しい。「長屋の花見」は柳家小さんに限る。沢庵の古香とお茶けで花を見て騒ごうという発想が江戸っ子らしくていい。 本題に戻ろう。ディーン・フジオカという俳優がいる。NHKの朝ドラ『あさが来た』でブレークし、4月から始まるテレビ朝日系のニュース番組『サタデーステーション』にレギュラー出演することが決まった。 謎に包まれた経歴で、ニュース番組の顔になる男を文春が追いかけたとなると、何やら昨年のショーンKの二の舞かと思って読み始めたが、期待(?)は裏切られた。彼の本名は藤岡竜雄で、メーカー勤務の父親とピアノ教師の母親のもと、4人兄弟の長男として福島県で生まれている。生粋の日本人である。 一時は芸能界へ入るチャンスがあったが、IT分野に興味を持ち、英語を磨くためにアメリカへわたる。シアトルのコミュニティカレッジに通うとき、学校から紹介されたホストファミリーが彼に付けた愛称が「ディーン」だったそうだ。 彼が次に選んだのは香港だった。モデルや香港映画にも出たが、日本の芸能関係者に「これからは北京語の時代だ」といわれ、台湾へ行く。台湾ではドラマにも出たが、さほど華々しい活躍をしたわけではない。その後台北で知り合ったインドネシアの恋人が住む地に移り、結婚。彼は今もジャカルタを生活の拠点にしているそうだ。この彼女の父親はインドネシアで指折りの大富豪だというから、彼の運がついてきたのは、この結婚からということができる。 というわけで、有名になりたいという野心を抱いてあちこちを回った青年が、スターの座をつかんだのは、生まれ育った日本だったというのは、やや皮肉ではある。テレビ局が彼のどんなところを見て抜擢したのかは、私にはわからない。珍しいもの好きだけで起用されたとすれば、ディーンにとって気の毒な気もする。テレビでしゃべったひと言で、俳優としてのキャリアをダメにしたケースはこれまで多くある。まずはお手並み拝見といくか。 さて、籠池泰典森友学園前理事長の証人喚問以降、安倍首相は妻隠しに躍起だが、世論の大勢は、どんな形でもいいから昭恵は説明するべきだというものだ。安倍首相からの寄付金100万円もそうだが、一番重要なのは、昭恵付きの谷査恵子が籠池に送ったFAXの内容だろう。政治部デスクがこう解説する。 「FAXには〈28年度での予算措置を行う方向で調整中〉との文言がありましたが、異例のことです。首相夫人の存在が背後になければ、財務省がこれほど踏み込んだ回答をするはずがない。事前に経産省出身の宗像直子首相秘書官にも相談していたと言われています」 現在、谷が外国の大使として派遣されるというウワサが流れているが、そうすれば安倍官邸の谷隠しと批判されること間違いない。 文春によると、昭恵付き職員の中には籠池家と縁のある人物もいるという。大阪市の住吉神社というのは保守系の信者が多いことで知られるが、籠池夫妻は同神社のナンバー2である神武磐彦(こうたけいわひこ)と家族ぐるみの付き合いだそうで、神武の長女が非常駐の昭恵付職員を務めているそうだ。 新潮は「傾国のファーストレデイ」と形容しているが、国ばかりではなく安倍家も傾かせていると報じている。昭恵の知人によると、 「“主人とは週に2、3回顔を合わせる”と言っていた。一緒にいるときも、昭恵さんがワーワー言うのを総理は黙って聞いているのが常で、ある意味、やりたいようにやらせています」 また、ゴッドマザーである岸元総理の長女で父・安倍晋太郎元外相の妻・洋子も、騒動勃発後に昭恵にこう言ったというのである。 「あなたは安倍家を貶めたのよ! 安倍家を汚した。籠池とはずいぶん親しいようだけど、どんな関係なの。あなたは一体、何をやっているの!」 さる自民党議員もこう語る。 「籠池さんの証人喚問の際も、首相は“秘書に説明させろ!”と怒鳴ったり、旧知の記者に電話をかけまくったりと慌てふためいていたそうです。それに加えて家庭内でも嫁姑問題の戦端が開かれてしまった。これ以上ストレスフルな環境はない。第一次政権で退陣に繋がった潰瘍性大腸炎が悪化しないかどうか、心配でたまりません」 野党は、安倍の親友がやっている加計学園が国家戦略特区の愛媛県今治市で、獣医学部新設が認められた件を、次なる安倍追求のターゲットにしようと調査中だという。これが破裂すれば籠池どころではない。安倍は心配で夜も寝られないのではないか。 ここへきて安倍の側近たちが「籠池逮捕」でこの問題の幕引きを図るだろうといわれている。 フライデーは菅官房長官や西村康稔副幹事長は、偽証が確定すれば告発すると息巻いていると報じている。いや、偽証など成立しなくても、籠池を逮捕して、後で証拠不十分で釈放しても、この問題はうやむやにできると、安倍たちが考えていることは間違いない。 朝日新聞が3月31日付でこう報じている。 「大阪府教育庁は31日午前、学校法人『森友学園』(大阪市)が運営する幼稚園の立ち入り調査に入った。府は、補助金を不正に受給したなどの疑いがあるとみて、学園の籠池泰典氏(64)らから事情を聴く」 権力ににらまれたら怖い。安倍の妻が説明責任を果たさないことに世論が怒っていることを知っていながら、籠池封じをするというは、安倍の権力が衰退してきている証拠である。疑惑はまだ解明されてなどいない。メディアは権力を私しようとする安倍夫婦を許してはならないと思うが、今の大メディアは頼りないからな。 証人喚問以来、あまり表に出なくなった籠池泰典森友学園前理事長だが、その代わりといってはなんだが、ジャーナリストの菅野完が、週刊朝日で籠池のいい分の正しさと、安倍首相の、この事件を葬り去ろうという画策に「NO」を突き付けている。 菅野は、問題になっている昭恵の秘書、谷からのFAXだが、それと突き合わせて読むとよくわかる籠池の「手紙」についてこう書いている。 「冒頭の挨拶や自己紹介、依頼内容の概要など、手紙らしい内容は一切ない。ただただ要求内容が羅列されるだけ。『籠池氏が何をしている人か』『なんでこんな手紙を送りつけてきたのか』という予備知識がなければ、到底、理解できるような代物ではない。しかしながら、これに対する返答である谷氏からのFAXは、予備知識のない人間であれば読解不可能なはずの『籠池からの手紙』を見事に読み込み、その要求事項の全てに遺漏なく的確に返答しており、先述のように『工事立替費の次年度での予算化』という『籠池の要求』を完全に満たす回答まである」 菅野は、ここまで円滑なコミュニケーションが成立するためには、谷に解説する人間が必要で、それは、籠池が留守番電話に吹き込んだといい、自身のフェイスブックでも認めている、昭恵が担当したと考えるのが自然だろうといっている。 昭恵が籠池の要求を受け、それを財務省に伝えろと谷に指示を出した。 「これでは政治家が行う『陳情処理』や『口利き』と全く同じではないか」(菅野) 昭恵の土地取引への関与は誰の目にも明らかだという菅野の主張は、私にも理解できる。 これまで、政府、与党側から、この問題で資料が出されたことはない。議論の検討材料になる資料はことごとく籠池側から提示されたものばかりである。 それにもかかわらず、安倍や菅官房長官のいい分は「苦しい言い訳に過ぎない」(同)。それは安倍が、妻と私が関わっていれば、総理も議員も辞めるといってしまったため、すべてを籠池の一人芝居にしなくてはならなくなったためである。 「たかだか首相一人のプライドを守るために、政府高官たちが嘘に嘘を重ね、国家を溶解させていく姿は見るに忍びない。もうゲームオーバーだろう。首相、いい加減、諦めなさいな」(同) 大阪地検が捜査を開始したが、東京地検特捜部の元検事、郷原信郎弁護士は、こう語っている。 「籠池氏は証人喚問でも、一貫して昭恵氏から100万円をもらったと語るなど政権には大きなダメージを与えた。そんな意を法務省が“忖度”し、告発状を受理したとリークしたのではないか。補助金は返還しているので通常は捜査しても起訴はありえない」 むき出しの国家権力を使って、一市民をひねり潰そうというのは、あってはならない。籠池の人間性や信仰心はともかく、ここで安倍の横暴を止めないと、日本は北朝鮮よりも言論弾圧がひどい国になる。メディアはここが正念場だということを、腹に叩き込め。 今週も現代がやっている、安倍のお友達、加計学園グループには「血税176億円」が流れている大疑惑もある。安倍退治に、今ほど好機はないはずだ。 新潮では「介護殺人」について特集を組んでいる。何しろ介護殺人は日常化しているのである。自分が認知症になり、介護される側になったら。逆にカミさんがそうなったら、どうするだろう。 元気なときは「オレがお前の面倒を見てやる」「私があなたの介護をする」と言えるが(本音は別として)、そうなったときは、介護する側の肉体的な衰えもある。 新潮は有名人といわれる人たちにも話を聞いているが、そうした体験のある人は、この人を殺して私も死のうと考えたのは一度や二度ではないと、異口同音に話している。世界で一番早く少子高齢化を迎えた老人大国ニッポン。中でも老々介護、介護殺人に対する処方箋を考えだしたら、今でも日本人の人口を超える高齢者を抱える中国などは、そのノウハウをいくらカネを出しても買いに来るに違いない。 自動車も半導体もテレビも斜陽産業になり、日本が生きていこうとすれば、高齢者のクオリティ・オブ・ライフをどうするかというノウハウを世界に先駆けてつくることしかないと思う。 歌手の橋幸夫は、6年にわたって認知症の実母を介護した。もちろん介護殺人をしたわけではないが、介護殺人をした人間には同情的だ。 「愛する人を手にかけるのは本当に辛いことのはず。でも愛情があればあるほど、相手を楽にしてあげたくなるんですよね。そういう人を、果たして単に『殺人者』と片付けていいのかどうか」 エッセイストの安藤和津は、介護していた実母の死を夢に見たことがあったと振り返っている。 「仕事、家事、子育てと介護で、熟睡できることは全くありませんでした」(安藤) 慢性的な睡眠不足が思考回路をおかしくし、夜、外を眺めて大きな木が目に飛び込んでくると、「この木に紐をぶら下げて首をくくったら楽になる」と思ったという。 事実婚のパートナーと父、母を介護したという作家で慶応大学文学部教授の荻野アンナは、父親の介護のとき、父親がリハビリ病院に入ることに怒り、そこの医者から出ていってくれと言われたとき、病院に行く途中でカッターナイフと缶酎ハイを知らずに買っていたという。 「それまで私の中でなんとか保っていた『何か』がガラガラと音を立てて崩れ、『もういや、こんな生活!』『お父さんを殺して私も死ぬ!』と叫びながら、床を転がっていました」(荻野) 父への殺意というよりも、世界中で私以外にこの人の面倒を見られる人はいない。だから責任を取って心中しよう、という気持ちだったという。 安倍首相よ、小池都知事よ。豊洲や東京五輪などよりも深刻でより難しい「老々介護」「介護殺人」について、英知を集め、解決策を早急に模索するべきだと思う。これこそが今の日本の本当の危機であることは間違いないのだから。 さて、ニューヨークの冬は寒い。5年前にクリスマスから新年7日ごろまでニューヨークに滞在したことがあるが、ブロードウエイにミュージカルを見に行って、出てきたら大雪になっていた。タクシーは捕まらないので仕方なくホテルまで歩こうとしたが、雪が激しさを増し、動きが取れなくなってきた。下手をすればここで行き倒れかと覚悟したころ、ようやくタクシーを捕まえることができ、なんとかホテルへたどり着いた。そのホテルのレストランで飲んだオニオングラタンスープのおいしさを決して忘れることはないだろう。 現在のニューヨークの気温を見たが、日本と同じぐらいだから、今年は比較的暖かいようである。2月18日は例年より10度も高かったというから、マンハッタンのオアシスであるセントラルパークも暖かさに誘われ、人出が多かったそうだ。 そんな中を肩寄せあって散歩する2人の日本人男女がいた。小柄な女は濃紺のロングコートで、顔の半分をサングラスで覆っていたが、笑みを浮かべていた。ハットとスカーフをまとった男もサングラスをしている。歩道の隅には名残雪。絵のような景色の中を2人は手を握り合ったまま、高級住宅街のほうへ歩いて行った。中年のニューヨーカーが、男の顔を見て「ケン・ワタナベ」と呟いた。今や世界的俳優となった男は、そのまま彼女を伴って高級アパートメントへと入って行った。 映画の冒頭シーンのようである。だが、渡辺謙が連れていたのは再婚した妻・南果歩(53)ではなかった。果歩は昨年3月に乳がんを患い、都内の病院で手術している。それ以後投薬療法を開始しており、渡辺も献身的な介護をして“おしどり夫婦”といわれている。 しかも、これをスクープした文春によると、果歩はニューヨークを離れて、元夫で作家の辻仁成との間にもうけた大学生の息子に会うためにサンフランシスコへ行っていたそうだ。 渡辺謙の女性遍歴は有名である。特に女優の杏を生んだ最初の妻との離婚がもつれて裁判沙汰になった際、妻サイドが実名を上げた女たちの中には、女優以外にも、NHKの受付嬢、行きつけのすし屋の常連客の妻までいたことが大きな話題になった。 現在熱愛しているA子は、文春が調べたところジュエリーデザイナーで、36歳。出会いは渡辺が主演した『許されざる者』の試写会の後、俳優たちと遊びに行った大阪・北新地にある老舗高級クラブだ。大阪の裕福な家庭で育ったA子は、女子高を出た後、女性誌の読者モデルとして活動していたが、20代後半から宝飾関係の専門学校へ行き始め、ジュエリーブランドを立ち上げようとして、その資金稼ぎのためにクラブで働いていたという。エルメスのバッグをいくつも持ち、フランス語やソムリエの資格にも挑戦していて、海外の高級ホテルに宿泊するセレブな生活を送っているようだ。 そんな2人は最初の出会いから1年半後ぐらいで交際を本格的にスタートさせたという。逢瀬はニューヨークだけではなく、大阪や気仙沼など国内でも仲睦まじい2人の姿が目撃されている。 文春には、2人がニューヨークのチャイニーズレストランで食事をしている写真、渡辺がソファーでくつろいでいる写真も掲載されている。ティファニーで買ったプレゼントをもらって喜ぶ彼女とのツーショットを、渡辺が自撮りした写真まであるのだ。 なぜこのような写真を、文春は手に入れることができたのであろう。渡辺が出すはずがない。A子が自分のブログにこのような写真を載せていたとは考えにくい。A子から出たのではないのか。私のフライデー編集長の経験でいうと、こうした情報は交際している女の側から出ることが多い。有名になりたい、こんな芸能人と私は付き合っていると世間に吹聴したいという動機が多かった。 今回のA子にそうした動機はないだろう。妻の南果歩の知るところとなり、困った渡辺から別れ話を持ち出され、カッとなってというケースなのかもしれないが、それではわずか2週間ほど前に仲睦まじく歩いていた姿を文春が隠し撮りした理由がわからない。 どちらにしても、渡辺は妻になんといって詫びるのだろう。それともラストサムライらしく、腹掻っ捌いて死んでみせるか。 【巻末付録】 現代は巻頭で「元宝塚月組スター 月船さらら スクープ撮り下ろし」。男役で人気を博したヅカのスターが「ここまで見せた!」。宝塚好きにはたまらないんだろうな。後半は「バスト100cm Iカップ 松本菜奈実」。袋とじは愛と官能の袋とじと題して「キスのある風景」。じっと見ていると、何やら感じてくる……かもしれない。 ポストはカメラマン西田幸樹が撮り下ろす「なおん。」now onという意味もある。今回は「美大生YOKO」。表紙はとても美しい。このカメラマン、婦人科としてはただものではない。必見です。後半は「誰もが憧れたハーフ美女名鑑」。純アリス、シェリー、ジャネット八田など。いいね~。「山崎真実 ハダカの真実」「橋本マナミ『私生活』」。「見たくありませんか? この女のセックス 第3回 みおん」 今週は西田カメラマンの美大生がグンバツ。よってポストの勝ち。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(4/6号、文藝春秋)
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老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
今週の注目記事・第1位 「籠池泰典独白 60分」(「週刊文春」3/30号) 同・第2位 「ミャンマー 語られざる民族浄化」(「ニューズウイーク日本版」3/28号) 同・第3位 「安倍ゴッドマザー洋子氏が激怒 日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」(「週刊現代」4/8号) 同・第4位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」3/30号) 同・第5位 「東芝『潰すか救うか』メガバンクのトップたちが語る」(「週刊現代」4/8号) 同・第6位 「『がんばれ! アサヒ芸能』TSUTAYA傘下で絶体絶命」(「週刊文春」3/30号) 同・第7位 「『大原麗子』にベッドインを拒否された『渡瀬恒彦』」(「週刊新潮」3/30号) 同・第8位 「東大合格ママ 徹底指南『男子と女子は受験勉強が違う』」(「週刊文春」3/30号) 同・第9位 「金正恩『斬首作戦』トランプ決断目前!」(「週刊文春」3/30号) 同・第10位 「石原・浜渦『逃げ恥』を許したおバカ都議」(「週刊文春」3/30号) 同・第11位 「小池新党『候補者』263人の名前」(「週刊ポスト」4/7号) 同・第12位 「アレク『妻・川崎希を裏切る不倫カーセックス』衝撃撮!」(「フライデー」4/7号) 今週のワースト記事 「桜田淳子からの手紙」 「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」(ともに「週刊ポスト」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 先週金曜日は現代とポストの発売日だったが、この2誌のタイトルを見ていると、つくづくこの国は平和ボケしていることがよくわかる。 安倍首相の祖父・岸信介は安保反対運動が全国的に広がっているにもかかわらず、「それでも後楽園球場は満員だ」と言ったといわれる。それでいえば、安倍は「現代、ポストを見てみろ。日本人は籠池問題なんかより、株や死ぬまでセックスのほうに関心があるんだ」といいたいのではないか。 現代の巻頭特集は「私はこの株、この投信でこんなに儲けました」、第2特集は「病気別行ってはいけない有名病院」。ポストは「小池新党『候補者』263人の実名」と「『あれっ?』と思ったら“隠れ難聴”を疑え」である。 株は論外だが、病院採点も難聴問題も年寄りには大きな関心事ではある。私もだいぶ前から聞こえが悪くなってきて、テレビの音はもちろんのこと、寄席でぼそぼそ話す噺家の声が聞こえないので困っている。だが、ジャーナリズムを自称する週刊誌なら、籠池・安倍昭恵問題を大きく取り上げないのはなぜか。 その点、文春が籠池インタビューを喚問の当日にもってきたのはさすがである。ポストも現代も、この問題を扱っていないわけではない。ポストは鴻池祥筆を直撃したり、この間、籠池側のスポークスマンのようになっている菅野完に、大メディア批判をさせているが、片手間感は否めない。 現代の行ってはいけない有名病院にちょっぴりだけ触れておこう。現代が言いたいのは、どんな有名病院でも得手不得手があるということだ。例えば、食道がんでは市立札幌病院、名古屋第二赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、金沢医科大学病院、東京都立墨東病院などはポイントが低く、順天堂医院や神戸大学医学部付属病院はポイントが高い。 すべてのがん手術に対して圧倒的なポイントを稼いだのは、がん研究会有明病院。先日、私の友人が肝臓がんで入院したので見舞いに行ったが、威容を誇る大病院だった。この評価が正しいのかどうかはわからないが、一つの指標にはなるだろう。 ポストがおかしい。巻頭からあれれれ……。いきなりカラーで「桜田淳子からの手紙」だ。4月に何年かぶりの公演をやるらしい。18、19のころの愛らしい写真が載っていて、彼女からの手紙もある。だが待ってくれよ。彼女はいまだに深刻な問題を抱えている統一教会、今は世界平和統一家庭連合というらしいが、そこの信者で広告塔である。 私のところへも、娘が入信して困っている、なんとかならないかという母親からの切実な相談が来ている。なくとも、彼女のそうした経歴を書くべきではないか。桜田のコンサートを見て入信する人間が出てくるかもしれないのだ。一切触れていないというのは、ポストらしからぬ扱いだと思う。 そのついでにいえば、ポストの「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」 まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。私のところへ送られてくる「Enelog」という電気事業連合会が出している小雑誌がある。 今月は特別号で「福島第一原子力発電所と地域の『いま』をお知らせします」とある。そこには「現在は各号機とも安定冷却を続けています」「放射線量の低減と労働環境の改善」「原子力の安全性向上に向けた取り組み」「緊急事態への対応能力の向上」「経営トップによるリスクガバナンスの強化」などと、私たちは一生懸命やっていますからご安心くださいという、電力側に都合の良いいい分が載っている。 これは電事連が出しているから致し方ないが、ポストの記事も受け取りようによっては電事連が金を出しているペイドパブ(記事広告)と受け取られかねないのではないか。もちろんPRとは入っていない。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。今日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思う。 桜田のグラビアといい、この記事といい、今週のポストには首を傾げざるを得ない。 まずはフライデーから1本。私には、さっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。 アレクなる人物、元モデルで、元AKB48の川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。 川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度は、そうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。 小池都知事が都議選に候補者を多数擁立して、意のままに動く多数派を作ろうと画策していることはよく知られている。ポストは、その候補者リストを入手したと特集しているが、263人というのは、いくらなんでも多すぎるだろう。この中から70人程度が選ばれるとポストは見ているようだが、メンツはバラエティに富んではいるが、政治家としては未知数である。 例えば、スピリチュアルカウンセラーで国民的美魔女コンテストのファイナリスト。グラフィックデザイナー。元キャビンアテンダント。80年代に流行したファッションブランドの創業者などで、その中でも目玉候補が東京MXテレビの元看板アナの天野ひかり、IQ145以上を売り物にする秀才タレントの利咲、美人歯科医の照山裕子、マンガ雑誌「ヤングマガジン」などのグラビアを飾った穴繁あすかたちだという。 私には、なぜこの人たちが都議選の「目玉」なのか全くわからない。あるネットメディアが行った支持率では、小池への支持が都内全域で平均85.3%となったという。 これまた安倍自民と同じように、対抗軸がないからという理由が一番多いのではないか。ようやく小池都知事は「豊洲移転問題を都議選の争点にはしない」と言いだしたが、当然である。何度も言うが、豊洲移転問題に結論を出して、そのことの是非も都議選で問うというのが真っ当な考え方であろう。 その結論の出し方によっては、支持率が急降下することも十分考えられる。それは盤石だと見えていた安倍政権が、籠池疑惑で揺らいでいるのを見ればわかる。小池の地盤は安倍よりもっと弱い。 文春は、百条委員会に石原元都知事、浜渦元副知事を呼んだが、なんのことはない、記憶にない、忘れた、挙句には恫喝までされるという体たらくであったことを「おバカ都議」と揶揄している。当選6回のベテラン古賀俊昭都議のこの言葉が、すべてを物語っている。 「(追及が)緩いと言いますが、別に百条委は追及する場ではない。私たちは今まで豊洲移転の予算に賛成してきたが、その判断が間違っていなかったというのが、証人喚問を通して明らかになれば良いと思います」 百条委は追及する場ではなかったというのだ。証人が誰でもよかったのだ。「豊洲移転は正しい」ということを証明しようとしたというのだから、豊洲移転の経緯の真相など明らかになりっこなかったのである。時間の無駄だった。 さて、文春で今売り出しのジャーナリスト・山口敬之のレポートで、トランプが「金正恩の斬首作戦」を計画しているというのである。 在韓米軍が中心となって北朝鮮有事の際のシミュレーションをいくつかつくっているという。その中には「5015」というのがあるそうだが、トランプが実行しようとしているのは、それよりもより過激な作戦だそうだ。 「特殊部隊がターゲットの居場所に突入してターゲットを殺害し、DNAなどを使って本人確認をする暗殺方法を言う。ミサイル攻撃など手っ取り早い殺害方法をとらないのは、ターゲットが死亡したという事実を客観的に確認して内外に公表することが重要だからである」(山口) そして金正恩に代えて金正男を据える予定だった。しかしそれを察知した北朝鮮は、正男を暗殺することで、アメリカの目論見を潰したのかもしれない。こうしたスパイ物語はおもしろい。世界で唯一といってもいいほどの独裁国家の北朝鮮のドンを、CIAの秘密工作員が潜入して寝首を掻く。 だが、こうした計画が実行に移される可能性は低いと、私は考える。なぜなら、我々が知るかぎり北朝鮮内の情報は極めて少ない。仮に金正恩を斬首したとしても、第2、第3の金正恩が生まれ、核をアメリカ、韓国、日本へ使う可能性が極めて高い。韓国は陸続き、日本は至近距離である。もし北朝鮮が本当に核開発に成功していて、それを搭載したミサイルを撃つ能力を持っていたとするならば、アジアは火だるまになる。 そんな危険なことをトランプがやろうとしていれば、安倍は死ぬ気で止めなくてはいけないはずである。オサマ・ビン・ラディン暗殺とは難易度が違い過ぎる。それにオバマケアさえ破棄できないトランプの現状では、それほどの重大事を周囲に納得させることは、トランプには無理であろう。 圧力と対話。北風と太陽政策しか北朝鮮にはないのだ。金正恩暗殺などすれば、火薬庫が爆発して大惨事になる。トランプもそこまでバカではないと、私は思いたい。同じ文春に、3人の息子たちをみな東大へ入れた佐藤亮子が、3月10日に、娘も東大に合格させたという記事がある。 彼女のユニークなのは、子どもたちの教育は100%母親の責任だとして、父親には一切手を出させないというところだろう。3回間違えた問題は壁や天井に貼っておく。手製の暗記ノートを作り、食事する子どもたちの横でページを繰って覚えさせるなどは、珍しいやり方ではない。 だが、男の子の勉強は短期決戦型でいいが、娘は体力的に難しいため、中1から塾に通わせ、6年かけてコツコツと勉強させる方法を取ったそうだ。髪をドライヤーで乾かす間も、母親がドライヤーを持ち、娘に国語の問題集を解かせていたという。要は、母親が子どもたちの勉強に主導的に関与し、子どもたちもそれに従順に従うということができれば、なんとかなるというのだろうが、これがきっと、やってみると難しいのではないだろうか。私の乏しい経験からだが、思春期の子どもはなかなか手ごわい。腸内フローラを整えるために、毎日ヤクルトを1本とヨーグルトを食べさせた。各予備校が実施する東大模試の過去問をひたすら解かせたそうだ。 私が興味あるのは、こうして母親主導で東大に入った子どもたちが、社会に出てからどう生きていくかだ。親離れするのか。反発するのか、これからも母親べったりで生きていくのか。ぜひ10年後に、そのことを詳しく書いてもらいたいと思う。 昨夜は渡瀬恒彦が出ている映画『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)を観た。度胸のいいチンピラをやらせたら抜群だ。空手の有段者だから、実生活でも喧嘩は強かったという。 新潮で大原麗子の弟、政光が、「お互い一目惚れで、特に姉さんのほうが渡瀬さんを好きになったみたいです」といっている。仲睦まじかった2人だが、渡瀬の実父が亡くなり実母を引き取ってから、隙間風が吹くようになったそうだ。それも渡瀬が家にいればよかったのだが、売れっ子になって家に帰れない日が続いたという。 大原が森進一と浮気をしていると週刊現代ですっぱ抜いたのは私だったが、離婚する1年ほど前から、「姉は渡瀬さんが浮気をしているんじゃないかと疑い始めた。そんな事実はなかったようですが、それでも、対抗策として長いことセックスを拒否したんです」(政光)。 あんないい女がすぐそばにいるのに、手を出せないのはつらかっただろうな。躁鬱状態にある大原は、渡瀬の自宅にも電話をかけ、渡瀬の奥さんが取り次いで話し、大原は会いたいとこぼしていたそうだ。 ところで、徳間書店がレンタルビデオなどで有名なTSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の子会社に買収された。CCCは「エスクァィア日本版」を傘下に収めたり(09年に休刊)、「ニューズウイーク日本版」も出している。文春は、ヤクザ記事が多く、裏の世界の情報誌として有名なアサヒ芸能は、存続できるのかと疑問を呈している。 しかし、アサ芸の持ち味である「戦後裏面史」はもっと評価されていいし、現在も厳然としてあるヤクザ社会、裏社会を記録していくことは重要である。アサ芸に苦言を呈すれば、編集部がこうした役割を積極的に担っていくことをもっと自覚し、誌面を作っていってくれることを期待したい。そうすれば、まともな経営者なら、その意義を理解し、積極的に支援してくれるはずだ。 次は、もだえ苦しむ巨竜・東芝がどうなるのかというお話。確かに苦しい状況だが、現代によれば、メインバンクは東芝支援をこれからもやっていくと、腹を決めたというのである。それは、東芝がインフラ事業や鉄道、道路標識などに深く関わっているからという理由がある。 もし東芝が潰れれば、オフィスビルやタワーマンションでエレベーターが止まり、鉄道が運休し、交通標識が誤作動を起こす。東芝社員は19万人だが、東芝の取引先は1万社を超えるといわれ、全国1万件の連続倒産にでもなれば、日本経済にも大打撃である。それに事故を起こした原発の廃炉、軍需産業と、東芝は「国策企業」である。これを放置したままにすれば、日本だけではなく、国際的な外交問題にもなりかねないのだ。 だからメインの三井住友銀行も、東芝への不満はいうが、手を引くことはないようだ。また現代によれば、政府系の「産業革新機構」が出資するシナリオもあり、政府系として生き残る可能性もあるようだ。 確かに、これだけの企業を潰すわけにいかないことはわかる。だが、それと、東芝の経営陣の放漫経営、経営責任をおろそかにしてはならない。すべての膿を出し、経営陣を一新し、不要な部分はそぎ落として新生東芝として厳しい再建への道を歩む。東芝で起きていることは氷山の一角であるはずだ。第2、第3のシャープや東芝はこれからもっと出てくる。そのためには徹底的な東芝の再建策を、国民にわかるように見える形でやってもらいたいと思う。 第4位。新潮が、CMで喧伝されているトクホ(特定保健用食品)には「大嘘」のものが多いという特集を組んでいる。トクホとして販売するには製品ごとに有効性や安全性について審査を受け、表示について消費者庁の許可を得る必要がある。3月20日時点でトクホは1,168品目あるという。そのうち販売されていないものもあるから、現在販売、準備中のトクホは454品目。2015年度の市場規模は6,391億円もあるそうだ。 まずは、脂肪の吸収抑制・排出増加を謳っている「からだすこやか茶W」「キリンメッツコーラ」などに入っている難消化性デキストリン(以下、難デキ)は「効き目ゼロだった」というのである。これはトクホ全体の3分の1を占める「魔法の成分」といわれるそうで、難デキは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質だという。国が許可した難デキの効用は20年ほどの間、整腸効果や血糖値だけだった。そこに2011年に「脂肪」の文字が加わる。そのために脂肪の多い食事を摂りがちな人や中性脂肪が気になる人の食生活改善になると爆発的な売れ筋になる。 だが、筑波大学の鈴木正成名誉教授らが2010年に、日常的な食事を摂った場合に、難デキ6グラムが含有された茶飲料、グァバ葉茶ポリフェノールが70ミリグラム以上含有された茶飲料、普通の水出し煎茶と、それと合わせてダンベル体操をやった後の食後血糖値上昇抑制効果を調べた結果、どの茶も血糖値の上昇を抑制したものはなく、有意差が出たのはダンベル体操だけだったという。 さらに、千葉大学の山本敬一名誉教授によると、このトクホの根拠論文がいずれも松谷化学工業という会社の研究者が作成した論文に依拠しているそうで、ここは難デキの国内シェア8割を誇る会社だというのである。 山本名誉教授は、その論文で難デキを摂取すれば脂肪が排便として多く排出されるとしているが、「そこに表れた1・2%の差は生物学の世界では誤差の範囲。このことから難デキには脂肪を抑制する効果はない」というのである。10億本を突破したお化け商品「伊右衛門 特茶」は、謳い文句とは逆に体脂肪率も体重も増加するという。これもサントリー食品インターナショナルのHPにあるグラフがミスリードしていて、首を傾げざるを得ないと高橋久仁子群馬大学名誉教授が話している。 高橋名誉教授が特茶の主な論拠論文を当たったところ、特茶を飲み続けると体重が減らないばかりではなく、体重も脂肪率も増えていたというのである。これなら飲まないほうがいい。 トクホの許可は消費者庁の管轄で、その有効性や安全性の評価は「消費者委員会新開発食品調査部会」で審議される。しかし特茶が関与成分としているのは「ケルセチン配糖体」だが、審議を担当する専門家ですら解釈に困る代物だったというのである。 そのためメーカーには再度の説明が求められ、結局、お腹回り、ウエストサイズ、肥満という文言が削除されてしまったそうだ。 リカルデントというガムに添加されている人工甘味料は、「90年代後半には、米国の複数の研究者が脳腫瘍を引き起こす可能性を指摘」(科学ジャーナリストの渡辺雄二)しているという。 生きたまま腸に届くという「ヤクルトAce」も意味がないとニベもない。「この手の乳酸菌飲料でなくても健康は維持されますし、特定の乳酸菌でないとダメということもない。無理して高価なトクホを買うよりも、バーゲンセールで買ったヨーグルトを選べば十分ですよ」(秋津医院の秋津壽男院長)。 日本ケロッグの「オールブラン オリジナル」も、「その人数(被験者=筆者中)も、たった11人ですから、どんな量を何日間摂取したらどのような効用があるのか、納得できる証明になっていない」(唐木英明東京大学名誉教授)。 日清オイリーの「ヘルシーコレステ」に入っている植物コレステロールには思わぬ副作用が発覚したという。 したがって、ドイツやEU全域でこれを使った加工食品には「血中コレステロール値が普通の人や子どもは摂取するな」という警告表示が完全に義務付けられたそうである。新潮がいうように「聞こえのいい効果ばかりが喧伝され、そこに潜むリスクが周知されているとは言い難い」のだ。新潮はこの問題を引き続き追いかけるそうだから、要注目である。 森友学園の籠池理事長の証人喚問は終わったが、安倍首相の妻・昭恵の証人喚問を求める声が大きくなっている。新聞各紙も「関与を全否定してきた首相の説明とも食い違う。解明のため昭恵氏を国会に招致する必要がある」(朝日新聞)、「昭恵氏は(中略)証人喚問の場で真相を語るべきである」(東京新聞)、「籠池氏の証言が事実かどうか、昭恵氏本人の口から説明が聞きたい。記者会見などをしないのなら国会への招致が必要となる」(毎日新聞)。 安倍寄りの2紙、読売新聞は「双方がさらに誠実に説明を尽くすしかあるまい」、産経新聞は100万円寄付問題は2人が対立している以上、「予算委員会として夫人に直接、事実関係を確認する作業も必要となろう」と、やんわり。だが、一方を偽証罪に問われる証人喚問で、昭恵を予算委員会の参考人とは、理解しがたい。 そのうえ、建設費が異なる工事請負契約書を提出していた件で、違法性が問われる問題であれば「本人の証言を待たず」司直の手で徹底的に解明すべきであると、まるで安倍のいい分をそのまま代弁しているようだ。ともあれ、籠池の証言を昭恵はフェイスブックで否定しているようだが、コトはそんな簡単なことではない。このへんにもこの女性の「甘さ」がよく出ている。 現代は、安倍首相の母、ゴッドマザー洋子が昭恵に対して「日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」と激怒していると報じている。もともと嫁姑の仲はよくはなかったようだ。それがこの頃は、昭恵が「お義母さんに叱られるのが怖い。憂うつだ」と愚痴っているというし、安倍と昭恵が顔を合わせる機会はほとんどなくなり、安倍家は崩壊しているといっても過言ではないそうだ。 それに今回の籠池問題勃発だ。夫の心妻知らずと、安倍は嘆いているかもしれない。この記事の中で注目すべきは、政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大学教授が、こういう指摘をしているところだ。 「調べてみると、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪れた’15年9月5日の1週間前、8月28日付で、安倍総理が代表を務める地元・自民党山口県第四選挙区支部から、総理の政治資金団体のひとつ『晋和会』に、ちょうど100万円が寄付されています」 このタイミングで100万円が動いた! 推測だがと上脇教授は断わったうえで、万が一、昭恵夫人が晋和会から人件費としてカネを受け取っていたとすれば、それが籠池に渡った可能性があるのではないかと指摘する。 現代によれば、籠池が「安倍首相から100万円の寄付を受け取った」と爆弾発言をした日、これを聞いた山本一太参院議員が安倍にすぐ連絡を入れると、「安倍総理は瞬間湯沸かし器のように怒って、『証人喚問だ! 籠池を国会に呼べ!』と大興奮で指示を出した。参考人招致をすっ飛ばしていきなり証人喚問になった裏には、こんな経緯がありました」とある官邸スタッフが語っている。 これまで証人喚問されたのは政治家が多い。もちろん「耐震強度偽装事件」や「年金資産詐取事件」で民間人も呼ばれてはいるが、国民生活に関わる重大事件である。籠池が、国会の喚問の後、外国特派員協会でも記者会見を開いている。そこで「(総理の)悪口をいっただけで喚問される。この国には言論の自由はあるのか」という趣旨の発言をしている。これこそメディアが追及するべき重大事であるはずだ。 第2位。これだけは読んでほしいという記事を紹介しよう。ニューズウィーク日本版が、ミャンマーで今も続くイスラム系少数民族、ロヒンギャに対する大虐殺についての特集を組んでいる。 勉強不足でこのことについて知らなかった。ロヒンギャとは、ミャンマー南西部のレカイン州を主な居住地とするイスラム系少数民族。 ロヒンギャに対する迫害は18世紀から始まるというが、これは省く。直近の悲劇は昨年10月に始まった。ロヒンギャの武装集団による国境警察の殺害事件を口実に、ミャンマー政府軍が攻撃を開始し、彼らが住む3つの村で合計430の住居が軍隊に破壊され、村全体が焼き討ちされた。上空から軍のヘリが飛来し、手りゅう弾を投げ込み、家から飛び出てきた住民たちを地上部隊がライフルで狙い撃ちした。動けない老人たちも家から引きずり出され、木に縛られ焼き殺された。11歳の少女は、家に押し入った兵士が父親を殺し、母親を代わる代わる強姦したのを目の当たりにした。別の家では、泣きじゃくっていた乳児に兵士がナイフを突き刺した。5歳の少女は、強姦されている母親を助けようとしてナイフでのどを切られて殺されたという。焼き払われる前と後の村の写真が載っている。村はすっかり更地になってしまっている。ボスニア紛争中に起きた虐殺事件では8,000人が殺されたというが、この村ではそれ以上が殺されたそうである。 ロヒンギャ迫害は48年にミャンマーがイギリスから独立してから始まった。ロヒンギャは虐殺だけではなく、法的な手段でも排斥されているという。82年に制定された「国籍法」で、ロヒンギャはミャンマー国籍までも奪われた。 ロヒンギャの総数は200万とも300万ともいわれるそうだが、そのうち迫害から逃れるために国外へ脱出したのは160万人もいると見られている。日本にも迫害を逃れたロヒンギャが暮らしている。必死に日本語を覚え、スクラップ工場を経営しているロヒンギャもいる。 読んでいて泣いた。民主化したはずのミャンマーで、あのアウンサン・スーチーが元首の国で、いまだにこんな虐殺が行われているなんて、信じられない。だが現実である。この瞬間にも、ロヒンギャが虐殺され、シリアなどの難民は野垂れ死にしている。こうした世界へ眼を開いてくれる記事が、日本の雑誌には少なすぎる。安倍や小池がどうした。そう考えるところから日本を見つめなおす。つくづくそう思わされた特集であった。 さて、3月23日、午前10時から始まった森友学園の籠池泰典の国会での証人喚問中継を、スマホのインターネットテレビAbemaTVで見た。正直に言うと、籠池の思想信条には辟易しているが、ここでの話しぶりは堂々としていて、こやつはただ者ではないと思った。 証人喚問といえば昔、田中角栄の刎頚の友だった国際興業の小佐野賢治や日商岩井の海部八郎が喚問されたときのことを思い出す。2人ともメディアの前では居丈高で無礼だったのに、国会では、小佐野は消え入るような声で「記憶にない」を繰り返し、海部は書類にサインする手がぶるぶる震えて書けなかった。 籠池は、事実関係については自分のいうことに嘘はないという自信があったのだろう。冒頭こういった。 「国有地の大幅な値引きなど、一連の経緯の真相を明らかにするためにも、私だけトカゲのしっぽ切りで罪をかぶせようとするのではなくて、まず私がこうして国会の場で正直にお話しさせていただきますので、どうぞぜひ、その他の関係の方々を国会に呼んで、事実関係をお聞きいただき、真相究明を進めていただきますよう、心からお願い申し上げます」 それに比べて自民党の西田昌司議員などは、安倍首相や妻・昭恵の代理人のごとくふるまい、真相解明しようという姿勢を全く見せなかったのは見苦しく、かえって安倍や昭恵の疑惑を深めてしまった。籠池は西田が「100万円授受はなかった」と何度も否定するのにも全く動じなかった。また、民進党の福山哲郎議員が、もしそれが嘘だった場合に偽証罪に問われるがと再度質しても、間違いないと言い切った。安倍首相と昭恵は中継を見ながら、とんでもない奴と関わったと臍をかんでいるに違いない。 文春は籠池電話インタビューを巻頭でやっている。そこでも昭恵からの100万円寄付について詳しく語っているので、要約してみよう。2015年の9月5日、昭恵が3度目の塚本幼稚園訪問をし、講演した。講演の前に園長室で2人だけになったとき、彼女が封筒を差し出した。 「まずいただいて、『これは何でしょうか』とうかがいましたら、『一人で(小学校建設を)させてすいません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」(籠池) その際、昭恵に講演の謝礼として10万円を菓子袋と一緒に渡し、彼女も受け取った。だが、昭恵が車で出た後に電話をよこして「寄付金は匿名にしてほしい」と言われたという。 さらに、安倍首相が2月28日に国会答弁で、「妻は講演料も受け取っていない」と発言した直後に、籠池の妻に「本当に記憶から飛んでしまって」という謝り(?)メールを送ってきていることも明らかにした。籠池は喚問で、昭恵とのメールもこれから全部公開するといっていたから、昭恵のウソもばれるはずだ。証人喚問ではさらに、昭恵の関与を示す物証が出てきた。彼女の秘書役として経産省から派遣されている谷という女性からのFAXがあり、そこにはいろいろ各方面に聞いてみたが、お役に立てなくて申し訳ない。そのことは昭恵にも伝えてあるという文面だ。 このFAXを手に籠池が読み上げた時、国会内がどよめいた。この秘書役の女性は経産省からの出向である。彼女が昭恵の意を受けて動いたことは間違いない。この女性、噂だが外国の大使として異動させる話が急遽持ち上がったという。もしそうだとすれば悪どい「証拠隠し」である。 彼は松井一郎への怒りも隠さなかった。安倍や松井の意を受けた議員たちは何度も籠池を「偽証だ」と脅しているが、嘘をついているのは間違いなく安倍首相や妻の昭恵、稲田防衛相、松井知事側のようだ。 これに安倍の刎頚の友の加計学園問題が火を噴けば、政権は火だるまになるのではないか。千丈の堤も蟻の一穴から崩壊する。それも低レベルの安倍のお友達たちの不祥事から一強政権が崩れるかもしれないのだ。今こそ週刊誌の力を見せる時だ。 【巻末付録】 ポストの桜田淳子については冒頭で書いた。現代は巻頭が「週刊現代が撮った『旬で潤な』女優たち」。後半は「門外不出の写真がいま甦る 女優の湯」。これは篠山紀信が撮った湯船の中の女優達。萬田久子、浅野ゆう子など。「女優 佐々木心音 連続写真」。袋とじは「本誌独占『鷲尾老人コレクション』。淫靡という言葉がぴたり。 もう一つの袋とじは、フライデーにも出ているが、電通で働いていた女の子が「全裸フルヌード」になっているグラビア「さようなら、電通」。電通のメディア部門の契約社員だそうだ。 なかなかかわいいし、カラダも豊満でそそる娘だ。顔もはっきり写っているから、今頃は電通社内で、男性社員が広げて見入っていることだろう。 ポストは「飛び出す『VRエロ動画』の裏側」。袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」「新連載 “国民的愛人”の日常が丸裸 橋本マナミ『私生活』銭湯編」。 もう一本はやはり温泉系「柳いろは いい乳だな」。いいねこんな美人と温泉に入ってシッポリ……。 今週はやはり電通の契約社員の裸が一番よかった。ということで現代の勝ち! (文=元木昌彦)「週刊文春」(3/30号、文藝春秋)
老人を木に縛って焼き殺し、5歳女児の喉をナイフで切り裂く──ミャンマー政府軍「ロヒンギャ虐殺」の現実
今週の注目記事・第1位 「籠池泰典独白 60分」(「週刊文春」3/30号) 同・第2位 「ミャンマー 語られざる民族浄化」(「ニューズウイーク日本版」3/28号) 同・第3位 「安倍ゴッドマザー洋子氏が激怒 日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」(「週刊現代」4/8号) 同・第4位 「トクホの大嘘」(「週刊新潮」3/30号) 同・第5位 「東芝『潰すか救うか』メガバンクのトップたちが語る」(「週刊現代」4/8号) 同・第6位 「『がんばれ! アサヒ芸能』TSUTAYA傘下で絶体絶命」(「週刊文春」3/30号) 同・第7位 「『大原麗子』にベッドインを拒否された『渡瀬恒彦』」(「週刊新潮」3/30号) 同・第8位 「東大合格ママ 徹底指南『男子と女子は受験勉強が違う』」(「週刊文春」3/30号) 同・第9位 「金正恩『斬首作戦』トランプ決断目前!」(「週刊文春」3/30号) 同・第10位 「石原・浜渦『逃げ恥』を許したおバカ都議」(「週刊文春」3/30号) 同・第11位 「小池新党『候補者』263人の名前」(「週刊ポスト」4/7号) 同・第12位 「アレク『妻・川崎希を裏切る不倫カーセックス』衝撃撮!」(「フライデー」4/7号) 今週のワースト記事 「桜田淳子からの手紙」 「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」(ともに「週刊ポスト」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 先週金曜日は現代とポストの発売日だったが、この2誌のタイトルを見ていると、つくづくこの国は平和ボケしていることがよくわかる。 安倍首相の祖父・岸信介は安保反対運動が全国的に広がっているにもかかわらず、「それでも後楽園球場は満員だ」と言ったといわれる。それでいえば、安倍は「現代、ポストを見てみろ。日本人は籠池問題なんかより、株や死ぬまでセックスのほうに関心があるんだ」といいたいのではないか。 現代の巻頭特集は「私はこの株、この投信でこんなに儲けました」、第2特集は「病気別行ってはいけない有名病院」。ポストは「小池新党『候補者』263人の実名」と「『あれっ?』と思ったら“隠れ難聴”を疑え」である。 株は論外だが、病院採点も難聴問題も年寄りには大きな関心事ではある。私もだいぶ前から聞こえが悪くなってきて、テレビの音はもちろんのこと、寄席でぼそぼそ話す噺家の声が聞こえないので困っている。だが、ジャーナリズムを自称する週刊誌なら、籠池・安倍昭恵問題を大きく取り上げないのはなぜか。 その点、文春が籠池インタビューを喚問の当日にもってきたのはさすがである。ポストも現代も、この問題を扱っていないわけではない。ポストは鴻池祥筆を直撃したり、この間、籠池側のスポークスマンのようになっている菅野完に、大メディア批判をさせているが、片手間感は否めない。 現代の行ってはいけない有名病院にちょっぴりだけ触れておこう。現代が言いたいのは、どんな有名病院でも得手不得手があるということだ。例えば、食道がんでは市立札幌病院、名古屋第二赤十字病院、兵庫県立尼崎総合医療センター、金沢医科大学病院、東京都立墨東病院などはポイントが低く、順天堂医院や神戸大学医学部付属病院はポイントが高い。 すべてのがん手術に対して圧倒的なポイントを稼いだのは、がん研究会有明病院。先日、私の友人が肝臓がんで入院したので見舞いに行ったが、威容を誇る大病院だった。この評価が正しいのかどうかはわからないが、一つの指標にはなるだろう。 ポストがおかしい。巻頭からあれれれ……。いきなりカラーで「桜田淳子からの手紙」だ。4月に何年かぶりの公演をやるらしい。18、19のころの愛らしい写真が載っていて、彼女からの手紙もある。だが待ってくれよ。彼女はいまだに深刻な問題を抱えている統一教会、今は世界平和統一家庭連合というらしいが、そこの信者で広告塔である。 私のところへも、娘が入信して困っている、なんとかならないかという母親からの切実な相談が来ている。なくとも、彼女のそうした経歴を書くべきではないか。桜田のコンサートを見て入信する人間が出てくるかもしれないのだ。一切触れていないというのは、ポストらしからぬ扱いだと思う。 そのついでにいえば、ポストの「原子力発電所は『安全神話』から訣別できるのか?」という記事にも「喝!」である。「原発の利点をどう考えるか」「安全性を追求しているのは原発の現場だけではない」「柏崎刈羽原発でも美浜原子力緊急事態支援センターでも、安全対策の取り組みは新たなステージへ踏み出している」「原発停止に伴う火力発電燃料の輸入増加が日本経済の足枷となっていることもまた、日本人が直視しなければならない現実である」 まるで東京電力が作成したパンフレットのようである。私のところへ送られてくる「Enelog」という電気事業連合会が出している小雑誌がある。 今月は特別号で「福島第一原子力発電所と地域の『いま』をお知らせします」とある。そこには「現在は各号機とも安定冷却を続けています」「放射線量の低減と労働環境の改善」「原子力の安全性向上に向けた取り組み」「緊急事態への対応能力の向上」「経営トップによるリスクガバナンスの強化」などと、私たちは一生懸命やっていますからご安心くださいという、電力側に都合の良いいい分が載っている。 これは電事連が出しているから致し方ないが、ポストの記事も受け取りようによっては電事連が金を出しているペイドパブ(記事広告)と受け取られかねないのではないか。もちろんPRとは入っていない。いまだに福島第一原発事故は収束してはいないのだ。放射能の除染も道半ばである。今日本人が考えなければいけないのは、「被災リスクに正対する姿勢」ではなく、どうしたら原発をなくし、それに代わるエネルギーを生み出すために何をしなければいけないのかということに「正対」することだと思う。 桜田のグラビアといい、この記事といい、今週のポストには首を傾げざるを得ない。 まずはフライデーから1本。私には、さっぱりわからないアレク(34)という男が妻・川崎希(29)を裏切る「不倫カーセックス」をしていたというお話。 アレクなる人物、元モデルで、元AKB48の川崎と13年に結婚したそうだ。当初は「格差婚」といわれていたが、バラエティで「外車や豪邸を妻に買わせておいて浮気しまくるゲス&ヒモキャラ」でブレイクしたそうだ。妻が不妊治療しているにもかかわらず、ファンの女を車に連れ込み、セックスしていたというのだ。こんなばかばかしい男を張りこまなきゃならないフライデーに同情する。 川崎は亭主の浮気がばれるたび、「ニンジンを尻に刺す」「自分の小便を飲む」などのペナルティを科すことで許してきたそうだが、今度は、そうしたシーンを撮らせてもらったらどうか。 小池都知事が都議選に候補者を多数擁立して、意のままに動く多数派を作ろうと画策していることはよく知られている。ポストは、その候補者リストを入手したと特集しているが、263人というのは、いくらなんでも多すぎるだろう。この中から70人程度が選ばれるとポストは見ているようだが、メンツはバラエティに富んではいるが、政治家としては未知数である。 例えば、スピリチュアルカウンセラーで国民的美魔女コンテストのファイナリスト。グラフィックデザイナー。元キャビンアテンダント。80年代に流行したファッションブランドの創業者などで、その中でも目玉候補が東京MXテレビの元看板アナの天野ひかり、IQ145以上を売り物にする秀才タレントの利咲、美人歯科医の照山裕子、マンガ雑誌「ヤングマガジン」などのグラビアを飾った穴繁あすかたちだという。 私には、なぜこの人たちが都議選の「目玉」なのか全くわからない。あるネットメディアが行った支持率では、小池への支持が都内全域で平均85.3%となったという。 これまた安倍自民と同じように、対抗軸がないからという理由が一番多いのではないか。ようやく小池都知事は「豊洲移転問題を都議選の争点にはしない」と言いだしたが、当然である。何度も言うが、豊洲移転問題に結論を出して、そのことの是非も都議選で問うというのが真っ当な考え方であろう。 その結論の出し方によっては、支持率が急降下することも十分考えられる。それは盤石だと見えていた安倍政権が、籠池疑惑で揺らいでいるのを見ればわかる。小池の地盤は安倍よりもっと弱い。 文春は、百条委員会に石原元都知事、浜渦元副知事を呼んだが、なんのことはない、記憶にない、忘れた、挙句には恫喝までされるという体たらくであったことを「おバカ都議」と揶揄している。当選6回のベテラン古賀俊昭都議のこの言葉が、すべてを物語っている。 「(追及が)緩いと言いますが、別に百条委は追及する場ではない。私たちは今まで豊洲移転の予算に賛成してきたが、その判断が間違っていなかったというのが、証人喚問を通して明らかになれば良いと思います」 百条委は追及する場ではなかったというのだ。証人が誰でもよかったのだ。「豊洲移転は正しい」ということを証明しようとしたというのだから、豊洲移転の経緯の真相など明らかになりっこなかったのである。時間の無駄だった。 さて、文春で今売り出しのジャーナリスト・山口敬之のレポートで、トランプが「金正恩の斬首作戦」を計画しているというのである。 在韓米軍が中心となって北朝鮮有事の際のシミュレーションをいくつかつくっているという。その中には「5015」というのがあるそうだが、トランプが実行しようとしているのは、それよりもより過激な作戦だそうだ。 「特殊部隊がターゲットの居場所に突入してターゲットを殺害し、DNAなどを使って本人確認をする暗殺方法を言う。ミサイル攻撃など手っ取り早い殺害方法をとらないのは、ターゲットが死亡したという事実を客観的に確認して内外に公表することが重要だからである」(山口) そして金正恩に代えて金正男を据える予定だった。しかしそれを察知した北朝鮮は、正男を暗殺することで、アメリカの目論見を潰したのかもしれない。こうしたスパイ物語はおもしろい。世界で唯一といってもいいほどの独裁国家の北朝鮮のドンを、CIAの秘密工作員が潜入して寝首を掻く。 だが、こうした計画が実行に移される可能性は低いと、私は考える。なぜなら、我々が知るかぎり北朝鮮内の情報は極めて少ない。仮に金正恩を斬首したとしても、第2、第3の金正恩が生まれ、核をアメリカ、韓国、日本へ使う可能性が極めて高い。韓国は陸続き、日本は至近距離である。もし北朝鮮が本当に核開発に成功していて、それを搭載したミサイルを撃つ能力を持っていたとするならば、アジアは火だるまになる。 そんな危険なことをトランプがやろうとしていれば、安倍は死ぬ気で止めなくてはいけないはずである。オサマ・ビン・ラディン暗殺とは難易度が違い過ぎる。それにオバマケアさえ破棄できないトランプの現状では、それほどの重大事を周囲に納得させることは、トランプには無理であろう。 圧力と対話。北風と太陽政策しか北朝鮮にはないのだ。金正恩暗殺などすれば、火薬庫が爆発して大惨事になる。トランプもそこまでバカではないと、私は思いたい。同じ文春に、3人の息子たちをみな東大へ入れた佐藤亮子が、3月10日に、娘も東大に合格させたという記事がある。 彼女のユニークなのは、子どもたちの教育は100%母親の責任だとして、父親には一切手を出させないというところだろう。3回間違えた問題は壁や天井に貼っておく。手製の暗記ノートを作り、食事する子どもたちの横でページを繰って覚えさせるなどは、珍しいやり方ではない。 だが、男の子の勉強は短期決戦型でいいが、娘は体力的に難しいため、中1から塾に通わせ、6年かけてコツコツと勉強させる方法を取ったそうだ。髪をドライヤーで乾かす間も、母親がドライヤーを持ち、娘に国語の問題集を解かせていたという。要は、母親が子どもたちの勉強に主導的に関与し、子どもたちもそれに従順に従うということができれば、なんとかなるというのだろうが、これがきっと、やってみると難しいのではないだろうか。私の乏しい経験からだが、思春期の子どもはなかなか手ごわい。腸内フローラを整えるために、毎日ヤクルトを1本とヨーグルトを食べさせた。各予備校が実施する東大模試の過去問をひたすら解かせたそうだ。 私が興味あるのは、こうして母親主導で東大に入った子どもたちが、社会に出てからどう生きていくかだ。親離れするのか。反発するのか、これからも母親べったりで生きていくのか。ぜひ10年後に、そのことを詳しく書いてもらいたいと思う。 昨夜は渡瀬恒彦が出ている映画『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)を観た。度胸のいいチンピラをやらせたら抜群だ。空手の有段者だから、実生活でも喧嘩は強かったという。 新潮で大原麗子の弟、政光が、「お互い一目惚れで、特に姉さんのほうが渡瀬さんを好きになったみたいです」といっている。仲睦まじかった2人だが、渡瀬の実父が亡くなり実母を引き取ってから、隙間風が吹くようになったそうだ。それも渡瀬が家にいればよかったのだが、売れっ子になって家に帰れない日が続いたという。 大原が森進一と浮気をしていると週刊現代ですっぱ抜いたのは私だったが、離婚する1年ほど前から、「姉は渡瀬さんが浮気をしているんじゃないかと疑い始めた。そんな事実はなかったようですが、それでも、対抗策として長いことセックスを拒否したんです」(政光)。 あんないい女がすぐそばにいるのに、手を出せないのはつらかっただろうな。躁鬱状態にある大原は、渡瀬の自宅にも電話をかけ、渡瀬の奥さんが取り次いで話し、大原は会いたいとこぼしていたそうだ。 ところで、徳間書店がレンタルビデオなどで有名なTSUTAYAを運営する「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の子会社に買収された。CCCは「エスクァィア日本版」を傘下に収めたり(09年に休刊)、「ニューズウイーク日本版」も出している。文春は、ヤクザ記事が多く、裏の世界の情報誌として有名なアサヒ芸能は、存続できるのかと疑問を呈している。 しかし、アサ芸の持ち味である「戦後裏面史」はもっと評価されていいし、現在も厳然としてあるヤクザ社会、裏社会を記録していくことは重要である。アサ芸に苦言を呈すれば、編集部がこうした役割を積極的に担っていくことをもっと自覚し、誌面を作っていってくれることを期待したい。そうすれば、まともな経営者なら、その意義を理解し、積極的に支援してくれるはずだ。 次は、もだえ苦しむ巨竜・東芝がどうなるのかというお話。確かに苦しい状況だが、現代によれば、メインバンクは東芝支援をこれからもやっていくと、腹を決めたというのである。それは、東芝がインフラ事業や鉄道、道路標識などに深く関わっているからという理由がある。 もし東芝が潰れれば、オフィスビルやタワーマンションでエレベーターが止まり、鉄道が運休し、交通標識が誤作動を起こす。東芝社員は19万人だが、東芝の取引先は1万社を超えるといわれ、全国1万件の連続倒産にでもなれば、日本経済にも大打撃である。それに事故を起こした原発の廃炉、軍需産業と、東芝は「国策企業」である。これを放置したままにすれば、日本だけではなく、国際的な外交問題にもなりかねないのだ。 だからメインの三井住友銀行も、東芝への不満はいうが、手を引くことはないようだ。また現代によれば、政府系の「産業革新機構」が出資するシナリオもあり、政府系として生き残る可能性もあるようだ。 確かに、これだけの企業を潰すわけにいかないことはわかる。だが、それと、東芝の経営陣の放漫経営、経営責任をおろそかにしてはならない。すべての膿を出し、経営陣を一新し、不要な部分はそぎ落として新生東芝として厳しい再建への道を歩む。東芝で起きていることは氷山の一角であるはずだ。第2、第3のシャープや東芝はこれからもっと出てくる。そのためには徹底的な東芝の再建策を、国民にわかるように見える形でやってもらいたいと思う。 第4位。新潮が、CMで喧伝されているトクホ(特定保健用食品)には「大嘘」のものが多いという特集を組んでいる。トクホとして販売するには製品ごとに有効性や安全性について審査を受け、表示について消費者庁の許可を得る必要がある。3月20日時点でトクホは1,168品目あるという。そのうち販売されていないものもあるから、現在販売、準備中のトクホは454品目。2015年度の市場規模は6,391億円もあるそうだ。 まずは、脂肪の吸収抑制・排出増加を謳っている「からだすこやか茶W」「キリンメッツコーラ」などに入っている難消化性デキストリン(以下、難デキ)は「効き目ゼロだった」というのである。これはトクホ全体の3分の1を占める「魔法の成分」といわれるそうで、難デキは水溶性の食物繊維で、デンプンを加工処理した物質だという。国が許可した難デキの効用は20年ほどの間、整腸効果や血糖値だけだった。そこに2011年に「脂肪」の文字が加わる。そのために脂肪の多い食事を摂りがちな人や中性脂肪が気になる人の食生活改善になると爆発的な売れ筋になる。 だが、筑波大学の鈴木正成名誉教授らが2010年に、日常的な食事を摂った場合に、難デキ6グラムが含有された茶飲料、グァバ葉茶ポリフェノールが70ミリグラム以上含有された茶飲料、普通の水出し煎茶と、それと合わせてダンベル体操をやった後の食後血糖値上昇抑制効果を調べた結果、どの茶も血糖値の上昇を抑制したものはなく、有意差が出たのはダンベル体操だけだったという。 さらに、千葉大学の山本敬一名誉教授によると、このトクホの根拠論文がいずれも松谷化学工業という会社の研究者が作成した論文に依拠しているそうで、ここは難デキの国内シェア8割を誇る会社だというのである。 山本名誉教授は、その論文で難デキを摂取すれば脂肪が排便として多く排出されるとしているが、「そこに表れた1・2%の差は生物学の世界では誤差の範囲。このことから難デキには脂肪を抑制する効果はない」というのである。10億本を突破したお化け商品「伊右衛門 特茶」は、謳い文句とは逆に体脂肪率も体重も増加するという。これもサントリー食品インターナショナルのHPにあるグラフがミスリードしていて、首を傾げざるを得ないと高橋久仁子群馬大学名誉教授が話している。 高橋名誉教授が特茶の主な論拠論文を当たったところ、特茶を飲み続けると体重が減らないばかりではなく、体重も脂肪率も増えていたというのである。これなら飲まないほうがいい。 トクホの許可は消費者庁の管轄で、その有効性や安全性の評価は「消費者委員会新開発食品調査部会」で審議される。しかし特茶が関与成分としているのは「ケルセチン配糖体」だが、審議を担当する専門家ですら解釈に困る代物だったというのである。 そのためメーカーには再度の説明が求められ、結局、お腹回り、ウエストサイズ、肥満という文言が削除されてしまったそうだ。 リカルデントというガムに添加されている人工甘味料は、「90年代後半には、米国の複数の研究者が脳腫瘍を引き起こす可能性を指摘」(科学ジャーナリストの渡辺雄二)しているという。 生きたまま腸に届くという「ヤクルトAce」も意味がないとニベもない。「この手の乳酸菌飲料でなくても健康は維持されますし、特定の乳酸菌でないとダメということもない。無理して高価なトクホを買うよりも、バーゲンセールで買ったヨーグルトを選べば十分ですよ」(秋津医院の秋津壽男院長)。 日本ケロッグの「オールブラン オリジナル」も、「その人数(被験者=筆者中)も、たった11人ですから、どんな量を何日間摂取したらどのような効用があるのか、納得できる証明になっていない」(唐木英明東京大学名誉教授)。 日清オイリーの「ヘルシーコレステ」に入っている植物コレステロールには思わぬ副作用が発覚したという。 したがって、ドイツやEU全域でこれを使った加工食品には「血中コレステロール値が普通の人や子どもは摂取するな」という警告表示が完全に義務付けられたそうである。新潮がいうように「聞こえのいい効果ばかりが喧伝され、そこに潜むリスクが周知されているとは言い難い」のだ。新潮はこの問題を引き続き追いかけるそうだから、要注目である。 森友学園の籠池理事長の証人喚問は終わったが、安倍首相の妻・昭恵の証人喚問を求める声が大きくなっている。新聞各紙も「関与を全否定してきた首相の説明とも食い違う。解明のため昭恵氏を国会に招致する必要がある」(朝日新聞)、「昭恵氏は(中略)証人喚問の場で真相を語るべきである」(東京新聞)、「籠池氏の証言が事実かどうか、昭恵氏本人の口から説明が聞きたい。記者会見などをしないのなら国会への招致が必要となる」(毎日新聞)。 安倍寄りの2紙、読売新聞は「双方がさらに誠実に説明を尽くすしかあるまい」、産経新聞は100万円寄付問題は2人が対立している以上、「予算委員会として夫人に直接、事実関係を確認する作業も必要となろう」と、やんわり。だが、一方を偽証罪に問われる証人喚問で、昭恵を予算委員会の参考人とは、理解しがたい。 そのうえ、建設費が異なる工事請負契約書を提出していた件で、違法性が問われる問題であれば「本人の証言を待たず」司直の手で徹底的に解明すべきであると、まるで安倍のいい分をそのまま代弁しているようだ。ともあれ、籠池の証言を昭恵はフェイスブックで否定しているようだが、コトはそんな簡単なことではない。このへんにもこの女性の「甘さ」がよく出ている。 現代は、安倍首相の母、ゴッドマザー洋子が昭恵に対して「日本の恥 昭恵は総理夫人失格です」と激怒していると報じている。もともと嫁姑の仲はよくはなかったようだ。それがこの頃は、昭恵が「お義母さんに叱られるのが怖い。憂うつだ」と愚痴っているというし、安倍と昭恵が顔を合わせる機会はほとんどなくなり、安倍家は崩壊しているといっても過言ではないそうだ。 それに今回の籠池問題勃発だ。夫の心妻知らずと、安倍は嘆いているかもしれない。この記事の中で注目すべきは、政治資金に詳しい上脇博之神戸学院大学教授が、こういう指摘をしているところだ。 「調べてみると、昭恵夫人が塚本幼稚園を訪れた’15年9月5日の1週間前、8月28日付で、安倍総理が代表を務める地元・自民党山口県第四選挙区支部から、総理の政治資金団体のひとつ『晋和会』に、ちょうど100万円が寄付されています」 このタイミングで100万円が動いた! 推測だがと上脇教授は断わったうえで、万が一、昭恵夫人が晋和会から人件費としてカネを受け取っていたとすれば、それが籠池に渡った可能性があるのではないかと指摘する。 現代によれば、籠池が「安倍首相から100万円の寄付を受け取った」と爆弾発言をした日、これを聞いた山本一太参院議員が安倍にすぐ連絡を入れると、「安倍総理は瞬間湯沸かし器のように怒って、『証人喚問だ! 籠池を国会に呼べ!』と大興奮で指示を出した。参考人招致をすっ飛ばしていきなり証人喚問になった裏には、こんな経緯がありました」とある官邸スタッフが語っている。 これまで証人喚問されたのは政治家が多い。もちろん「耐震強度偽装事件」や「年金資産詐取事件」で民間人も呼ばれてはいるが、国民生活に関わる重大事件である。籠池が、国会の喚問の後、外国特派員協会でも記者会見を開いている。そこで「(総理の)悪口をいっただけで喚問される。この国には言論の自由はあるのか」という趣旨の発言をしている。これこそメディアが追及するべき重大事であるはずだ。 第2位。これだけは読んでほしいという記事を紹介しよう。ニューズウィーク日本版が、ミャンマーで今も続くイスラム系少数民族、ロヒンギャに対する大虐殺についての特集を組んでいる。 勉強不足でこのことについて知らなかった。ロヒンギャとは、ミャンマー南西部のレカイン州を主な居住地とするイスラム系少数民族。 ロヒンギャに対する迫害は18世紀から始まるというが、これは省く。直近の悲劇は昨年10月に始まった。ロヒンギャの武装集団による国境警察の殺害事件を口実に、ミャンマー政府軍が攻撃を開始し、彼らが住む3つの村で合計430の住居が軍隊に破壊され、村全体が焼き討ちされた。上空から軍のヘリが飛来し、手りゅう弾を投げ込み、家から飛び出てきた住民たちを地上部隊がライフルで狙い撃ちした。動けない老人たちも家から引きずり出され、木に縛られ焼き殺された。11歳の少女は、家に押し入った兵士が父親を殺し、母親を代わる代わる強姦したのを目の当たりにした。別の家では、泣きじゃくっていた乳児に兵士がナイフを突き刺した。5歳の少女は、強姦されている母親を助けようとしてナイフでのどを切られて殺されたという。焼き払われる前と後の村の写真が載っている。村はすっかり更地になってしまっている。ボスニア紛争中に起きた虐殺事件では8,000人が殺されたというが、この村ではそれ以上が殺されたそうである。 ロヒンギャ迫害は48年にミャンマーがイギリスから独立してから始まった。ロヒンギャは虐殺だけではなく、法的な手段でも排斥されているという。82年に制定された「国籍法」で、ロヒンギャはミャンマー国籍までも奪われた。 ロヒンギャの総数は200万とも300万ともいわれるそうだが、そのうち迫害から逃れるために国外へ脱出したのは160万人もいると見られている。日本にも迫害を逃れたロヒンギャが暮らしている。必死に日本語を覚え、スクラップ工場を経営しているロヒンギャもいる。 読んでいて泣いた。民主化したはずのミャンマーで、あのアウンサン・スーチーが元首の国で、いまだにこんな虐殺が行われているなんて、信じられない。だが現実である。この瞬間にも、ロヒンギャが虐殺され、シリアなどの難民は野垂れ死にしている。こうした世界へ眼を開いてくれる記事が、日本の雑誌には少なすぎる。安倍や小池がどうした。そう考えるところから日本を見つめなおす。つくづくそう思わされた特集であった。 さて、3月23日、午前10時から始まった森友学園の籠池泰典の国会での証人喚問中継を、スマホのインターネットテレビAbemaTVで見た。正直に言うと、籠池の思想信条には辟易しているが、ここでの話しぶりは堂々としていて、こやつはただ者ではないと思った。 証人喚問といえば昔、田中角栄の刎頚の友だった国際興業の小佐野賢治や日商岩井の海部八郎が喚問されたときのことを思い出す。2人ともメディアの前では居丈高で無礼だったのに、国会では、小佐野は消え入るような声で「記憶にない」を繰り返し、海部は書類にサインする手がぶるぶる震えて書けなかった。 籠池は、事実関係については自分のいうことに嘘はないという自信があったのだろう。冒頭こういった。 「国有地の大幅な値引きなど、一連の経緯の真相を明らかにするためにも、私だけトカゲのしっぽ切りで罪をかぶせようとするのではなくて、まず私がこうして国会の場で正直にお話しさせていただきますので、どうぞぜひ、その他の関係の方々を国会に呼んで、事実関係をお聞きいただき、真相究明を進めていただきますよう、心からお願い申し上げます」 それに比べて自民党の西田昌司議員などは、安倍首相や妻・昭恵の代理人のごとくふるまい、真相解明しようという姿勢を全く見せなかったのは見苦しく、かえって安倍や昭恵の疑惑を深めてしまった。籠池は西田が「100万円授受はなかった」と何度も否定するのにも全く動じなかった。また、民進党の福山哲郎議員が、もしそれが嘘だった場合に偽証罪に問われるがと再度質しても、間違いないと言い切った。安倍首相と昭恵は中継を見ながら、とんでもない奴と関わったと臍をかんでいるに違いない。 文春は籠池電話インタビューを巻頭でやっている。そこでも昭恵からの100万円寄付について詳しく語っているので、要約してみよう。2015年の9月5日、昭恵が3度目の塚本幼稚園訪問をし、講演した。講演の前に園長室で2人だけになったとき、彼女が封筒を差し出した。 「まずいただいて、『これは何でしょうか』とうかがいましたら、『一人で(小学校建設を)させてすいません』と。『これはいただいていいんですか』とお尋ねしますと、『どうぞ、安倍晋三からです』というふうにおっしゃいましたね」(籠池) その際、昭恵に講演の謝礼として10万円を菓子袋と一緒に渡し、彼女も受け取った。だが、昭恵が車で出た後に電話をよこして「寄付金は匿名にしてほしい」と言われたという。 さらに、安倍首相が2月28日に国会答弁で、「妻は講演料も受け取っていない」と発言した直後に、籠池の妻に「本当に記憶から飛んでしまって」という謝り(?)メールを送ってきていることも明らかにした。籠池は喚問で、昭恵とのメールもこれから全部公開するといっていたから、昭恵のウソもばれるはずだ。証人喚問ではさらに、昭恵の関与を示す物証が出てきた。彼女の秘書役として経産省から派遣されている谷という女性からのFAXがあり、そこにはいろいろ各方面に聞いてみたが、お役に立てなくて申し訳ない。そのことは昭恵にも伝えてあるという文面だ。 このFAXを手に籠池が読み上げた時、国会内がどよめいた。この秘書役の女性は経産省からの出向である。彼女が昭恵の意を受けて動いたことは間違いない。この女性、噂だが外国の大使として異動させる話が急遽持ち上がったという。もしそうだとすれば悪どい「証拠隠し」である。 彼は松井一郎への怒りも隠さなかった。安倍や松井の意を受けた議員たちは何度も籠池を「偽証だ」と脅しているが、嘘をついているのは間違いなく安倍首相や妻の昭恵、稲田防衛相、松井知事側のようだ。 これに安倍の刎頚の友の加計学園問題が火を噴けば、政権は火だるまになるのではないか。千丈の堤も蟻の一穴から崩壊する。それも低レベルの安倍のお友達たちの不祥事から一強政権が崩れるかもしれないのだ。今こそ週刊誌の力を見せる時だ。 【巻末付録】 ポストの桜田淳子については冒頭で書いた。現代は巻頭が「週刊現代が撮った『旬で潤な』女優たち」。後半は「門外不出の写真がいま甦る 女優の湯」。これは篠山紀信が撮った湯船の中の女優達。萬田久子、浅野ゆう子など。「女優 佐々木心音 連続写真」。袋とじは「本誌独占『鷲尾老人コレクション』。淫靡という言葉がぴたり。 もう一つの袋とじは、フライデーにも出ているが、電通で働いていた女の子が「全裸フルヌード」になっているグラビア「さようなら、電通」。電通のメディア部門の契約社員だそうだ。 なかなかかわいいし、カラダも豊満でそそる娘だ。顔もはっきり写っているから、今頃は電通社内で、男性社員が広げて見入っていることだろう。 ポストは「飛び出す『VRエロ動画』の裏側」。袋とじは「見たくありませんか? この女のセックス」「新連載 “国民的愛人”の日常が丸裸 橋本マナミ『私生活』銭湯編」。 もう一本はやはり温泉系「柳いろは いい乳だな」。いいねこんな美人と温泉に入ってシッポリ……。 今週はやはり電通の契約社員の裸が一番よかった。ということで現代の勝ち! (文=元木昌彦)「週刊文春」(3/30号、文藝春秋)
「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!
今週の注目記事・1位 「スクープ撮!! もしかして 秘めた同棲6年。亡父にも紹介したキレキレの美女 中居正広の結婚観を変えた女」(「女性セブン」3/30・4/6号) 同・2位 「安倍晋三記念小学校“財務省の三悪人”」(「週刊文春」3/23号) 同・3位 「小池百合子 激白 石原慎太郎のウソを告発する!」(「週刊文春」3/23号) 同・4位 「『森友学園』の魑魅魍魎」(「週刊新潮」3/23号) 同・5位 「文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」(「週刊新潮」3/23号) 同・6位 「東大法学部は『砂漠』だ」(「AERA」3/27号) 同・7位 「2000人多すぎるバブル『東大合格実績』のカラクリ」(「週刊新潮」3/23号) 同・8位 「従順な『レトリバー』が狂暴化する『5つの引き金』」(「週刊新潮」3/23号) 同・9位 「46年ぶりの国王来日でも『サウジ特需』がなかったワケ」(「フライデー」3/31号) 同・10位 「三越伊勢丹 大西社長『堕ちたカリスマ』」(「週刊文春」3/23号) 同・11位 「ポスト朴槿恵“親北政権”で日本にミサイル着弾という悪夢」(「週刊文春」3/23号) 同・12位 「妻が突然突きつけた理不尽な離婚理由」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・13位 「笑点でも落語界でもドラマでも……春風亭昇太“出世の極意”」(「週刊文春」3/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! さて、毎度おなじみだが、このところの週刊誌はいただけない。特にといっては失礼だが、スクープを忘れたかのような文春には少しガッカリしている。 週刊誌の世界では、スクープは月に1度でいい。1回あればその1カ月は読者はついてきてくれる。だが、1カ月以上ないと読者は離れる。新谷編集長も長すぎるので勤続疲労が出てきたのだろうか。心配である。ということで今週も順位なし。 ところで春風亭昇太という落語家がいる。長寿番組『笑点』(日本テレビ系)の司会に抜擢され、役者としてもNHKの大河ドラマに出たりと、大変な人気者だ。57歳だが独身。文春によると、女優の吉田羊とは飲み仲間だそうだが、それ以上ではないそうだ。落語は重みはないがテンポが軽快で、笑いをとるのはうまい。 私は古典落語をきっちり語れる噺家が好きである。先週の金曜日(17日)、立川志らくの「らくだ」を聴きに行ってきた。 「らくだ」は立川談志の十八番(オハコ)。らくだという暴れ者がフグに当たって死ぬ。らくだの兄貴分というのが、ちょうど来た人のいい紙くず屋を脅して香典や酒、煮物などを調達させる。大家が持ってきたいい酒を飲み交わしているうちに、紙くず屋の酔いが回り、兄貴分と立場が反対になるという噺だが、じっくりやれば1時間はかかる。 志らくのらくだは全体に薄味。テンポはいいが、酒をほとんど飲まない彼は、紙くず屋がだんだん酔っていく過程に思い入れがないのだろう、談志ほど聞いている者を引き込んでいく力はない。焼き場まで行くところまでを、40分ぐらいで終えた。まだ数回しか高座にかけてないといっていたから、これからを楽しみにしたい。 帰って、談志のらくだをCDで聴いた。紙くず屋がらくだにいじめられた話を泣きながらするところで涙が出た。談志と志ん朝のいない落語界は、やはりつまらない。 昨年掲載された記事から「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」が3月13日に発表された。大賞は「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手!」(週刊文春1月14日号)に決まった。 私はこれには不満がある。ベッキーのゲス不倫はさほどのスクープではない。よくある芸能ネタで、話題にはなったが文春の力を見せた記事ではない。私は以前からいっているが、美智子皇后が雅子妃を叱ったという文春の記事は、これまでどこもできなかった大スクープだと思う。 何しろ、2人だけの会話が語尾まで正確に掲載されているのだ。新谷編集長は私に、「この情報源は墓場まで持っていきます」といっていた。宮内庁が形だけ抗議したが、そのままになってしまっているのが、この記事の真実性を担保している。 このテーマは他のメディアが無視するか後追いできないので、それ以上は広がらなかったが、スクープ度という点では満点だと思う。同じような賞に、自由報道協会賞というのがある。ジャーナリズムの信用と権威を高めた個人や団体に贈るものだが、今年は私も参加したので報告しておきたい。私は、先ほどの文春の美智子皇后と雅子妃の記事を推したが、文春側が辞退したというので候補には入らなかった。 受賞は、東日本大震災、福島第一原発事故後の現在をネットで発信し続けている「Voice of FUKUSHIMA」に決まった。コツコツと地道に「報じなければいけないこと」に取り組んでいる姿勢に、ジャーナリズムはまだまだ死なないと思った。 さて、ポストに、妻が突き付けた理不尽な離婚理由という特集がある。「洗面所がいつもビショ濡れ」「スリッパが脱ぎっぱなし」「ドレッシングを冷蔵庫に戻さない」「おふろの湯を抜かない」「洗濯物の畳み方が違う」「食べる時にくちゃくちゃ音を立てる、犬食いする」「リンゴの皮を剥かずに食べた」「録画番組を消した」などなど。 私だったらこれかな。「通帳を見せて」。私はいまだに年金の額を知らない。否、教えてくれないのだ。山田洋次監督の『家族はつらいよ』では、妻から離婚要求が出されるが、その理由も「大きな音でうがいをするし、何度いっても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけど、もう嫌いなの」というたわいのないものだった。だが、長年連れ添っていると、そんななんでもないことがずっと嫌だったということがあるんだろう。夫婦はいつまでたっても他人だからね。それを忘れてはいけない。 韓国は朴槿恵が罷免されただけではなく、逮捕・起訴されるようだから、混乱はまだまだ続く。 5月には大統領選があり、新しい大統領が選ばれるが、その最有力候補である「共に民主党」の文在寅前代表は、文春によれば、親北で、彼が当選して反米親北政策を打ち出せば、中国が強硬に撤廃を要求しているTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備も再検討されるかもしれないという。 さらに、日韓が昨年11月に締結した軍事情報包括保護協定の撤回にも言及しているそうだから、北のミサイル発射と同時に日本政府にも情報が伝わる態勢が崩れる可能性もあるというのだ。だからだろうか、17日には北朝鮮のミサイル落下を想定して、秋田県の男鹿半島で政府と地元自治体が初の住民避難訓練をやったという。しかし、ミサイルが発射されてから避難命令を出しても間に合うわけはない。政府は何を考えているのか。そんなことより、北朝鮮を抑え込むために中国と話し合うことのほうが喫緊の重要課題である。 私の時代では中国と対話ができないから退くと、安倍首相はいうべきではないか。新潮は、「父は殺された」とビデオメッセージで語った金正男の長男・キム・ハンソルは、韓国の「国家情報院」の庇護下にあり、朴の次にできる左翼政権が北とより近くなることを阻止するために、北の仕業と見せかけて韓国の極右陣営のOBなどが、金正男暗殺を仕掛けたのではないかという見方を報じている。真偽は闇の中だが、どちらにしても、日本にとって韓国との関係はよくなりそうもないようである。 三越伊勢丹HDの大西社長解任劇は、三越派によるクーデターだという見方が多いようだ。文春によると、社内では大西社長の経営手腕を批判する怪文書が飛び交っていたという。「実績のない社長のマスコミへのスタンドプレーと馬鹿な甘すぎる新規事業の乱発はほとんど大失敗」労組からの反発も強く、業績悪化などの責任をすべて大西社長におっかぶせて、石塚邦雄会長が詰め腹を切らせたという。 しかし、誰がやってもデパート経営は難しい。百貨店で見て、試着して、家に帰ってネット通販で買うというライフスタイルが若者の主流である。この流れを断ち切るような斬新な発想が出てくるか、または自らネット通販に殴り込み、ネットの世界に革命を起こすか。新社長にはその気概や決断力が望まれるが、テレビで見る新社長は若いが頼りなさそうである。心配だ。 今週のフライデーには取り上げるような記事がない。仕方ないので46年ぶりに来日したサウジ国王についての記事「サウジ特需がなかったワケ」というのでも紹介しよう。 随行員1,000人以上で、サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレーターで特別機から降りてきた。ハイヤーは400台以上を予約し、ホテルは帝国ホテル500室以外に超高級ホテルを押さえたという。これまでサウジ王室は、13年にパリのディズニーランドを3日間貸し切りしたり、15年にはフランスのコートダジュールのビーチを3週間、6,800億円で借りたそうだ。 だが今回は、爆買いはなく、当てにしていた店もメディアも肩透かしにあったという。まあ、国王もお年だし、原油価格が大幅に下落した影響で、14年から財政赤字に陥っているというから仕方ないだろうが、一番ガッカリしたのは安倍首相ではないか。 わが家には、もうすぐ17歳になる老犬がいる。Moeというメス犬だ。体の衰えと認知症があるようだが、顔だけ見ているとなかなかの美形である。今流でいうと「美熟女」というところか。ヨタヨタしてはいるが食欲は旺盛で、私が食事をしていると、横に来て「何かくれ」と吠え続ける。目も鼻もバカになってきているから、手で何かあげようとすると、気を付けないと噛まれる。私も2度、カミさんも2度、娘は3度噛まれている。そのたびに医者へ行って注射を打ってもらうのだ。体重は8キロの中型犬だから、こちらが気を付けていればいいのだが、ゴールデンレトリバーのような大型犬に噛まれたら大変だろう。 3月9日の夕刻、東京・八王子で、生後10カ月の女児が、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーに頭を噛まれて死亡するという事件が起きた。新潮によれば、その家では4匹のレトリバーを飼っていたという。この事件は愛犬家の間で衝撃が走ったそうだ。なぜなら、この犬は「飼いやすい犬」として知られ、性格は「従順で利口で優しく友好的」なことで知られているからだ。 確かにレトリバーは盲導犬や高齢者などと触れ合うセラピー犬として知られる。ではなぜ今回、こうした悲劇が起こったのか。 「本来は感情をコントロールできる犬でも、突発的に攻撃衝動を得る状態というのがある。これは条件が揃えば、どんな犬でも程度の差こそあれ、起こる可能性があるのです」(野村動物病院の野村道之院長) 赤ちゃんは二足歩行ではなく、四足でハイハイしたりし、時々奇声を上げたりするから、怖がったのではないかという見方があるようだ。そうさせないためには、事前に子どもの匂いのついたタオルなどの匂いをかがせる「準備」や、万が一のことを考えてケージの中に入れておくことが必要だという。いくらかわいい犬でも、一瞬野生に戻ったような瞬間がある。気をつけねば。 さて、大学入試もほぼ終わった。悲喜交々。私のオフィスは早稲田大学の前だから、入試のときは人の海ができる。毎年新入生は1万人程度はいる。さすがに東大はそこまではいない。新潮によると、17年度の一般入試の募集人数は2,960人。推薦合格者と合わせて3,000人強が合格者の総数だそうである。 だが、予備校が発表する「わが予備校の東大合格者数」は、毎年、合格者数を大幅に上回る。16年で見ると、駿台予備校1,479名、河合塾1,139名、Z会1,137名、東進742名など、知られている予備校を合算すると、ゆうに5,000名は超えるという。いつもいわれることだが、どこの塾でも合格者を多くしたいがために、1回きりでも、短期の講習を受けただけでも数に入れてしまうから、まあ、半分と見ておいたほうがいいのではないだろうか。 その東大の中でもエリートとされてきた東大法学部に異変が起きていると、AERAが報じている。日本の文系学部では最難関の東大教養学部(前期)文科一類(文I)に入学した学生の多くは、3年次になると法学部を「進学」先としてきた。 だがこのところ様変わりし、法学部以外の学部を志望する学生が08年度の19人から、17年度は76人と4倍に膨れ上がっているという。これには官僚の地位の低下、弁護士という職業への魅力が薄くなってきている、検事も同様という地盤沈下があるのだろう。金融や外資系、ベンチャーなどへの志向が多くなってきているようだ。 今は、よほどの変わり者か親の選挙区を丸ごと引き継がない限り、政治家などになる人間は少ない。官僚も、メディアで「悪徳の権化」のように批判される。AERAでは弁護士で好きなプロレスでレスラーとして活躍している法学部卒の人間などを紹介しているが、私の後輩でも、マンガがどうしてもやりたくて講談社へ入ったというのが何人かいる。 東大に入っただけで燃え尽きてしまうより、東大というブランドを精一杯使って、好きなことをやる人間がもっと出てきてほしいと、私などは思うがね。 安倍夫人の昭恵が公人か私人かが話題になっているが、新潮で文科省の関係者が声をひそめてこう語っている。「詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」 そのほかにも安倍家と遠縁の若者がやっている「リビジョン」という一般社団法人に便宜供与したり、彼女の活動の多くは「安倍夫人」という肩書をフルに利用してである。これが公人でなくて私人だとは笑わせる。アサヒ芸能は昭恵が安倍の「アッキーレス腱」になるというが、そうかもしれない。 森友学園問題は籠池理事長が辞任しても収まりそうにない。籠池と親しかったのは安倍首相夫妻だけではない。稲田防衛大臣は、自分がこの学園の顧問弁護士をしていたにもかかわらず、知らぬ存ぜぬという虚偽答弁を繰り返し、動かぬ証拠を示されると謝ったが、それで済む話ではない。弁護士資格をはく奪されても致し方ないと思う。とっとと辞任したほうがいい。 23日には籠池が国会で証人喚問されるようだが、森友学園問題が安倍首相の致命傷になるという見方も出てきている。それは籠池泰典理事長のこの爆弾発言である。「安倍晋三首相から昭恵さんを通じて100万円もらった」と取材陣の前で明言したのだ。 だが、籠池という男は二癖も三癖もある。深読みすれば、この安倍首相を貶めるような発言の裏には、彼なりの深謀遠慮があるはずだ。慌てた安倍が、籠池にこれ以上オレのことはいうな、その代わりと何らかの取引を持ち掛けてくる、そう読んでいるのではないか。籠池はテレビメディアを巧みに使って、安倍にメッセージを送っているのだ。現代が書いていたように安倍のお友達たちはレベルが低い。それは「類は友を呼ぶ」からだろう。 新潮の「森友学園の魑魅魍魎」はタイトル倒れ。だが、ここでも触れているように、安倍の親友がやっている加計学園問題は、森友学園問題より何倍もスケールが大きい。田中角栄と小佐野賢二のように、安倍の致命傷になる可能性はある。メディアがこの闇をどのように切り裂くか、見ものではある。 今月のサイゾー4月号に、新聞記者らが森友学園問題などを語っている匿名座談会がある。森友学園問題をスクープしたのは朝日新聞だが、他のメディアの反応が鈍かった。その理由を、こう語っている。 「この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社体制を取っていて、それぞれに独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは本社では扱われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて『政治部』マターになってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね」 まだ新聞は、こんな時代遅れなことをやっているのだ。こんな狭い日本で、大阪が、西部がと、100年も昔のようなことをやっていたのでは、読者が離れていくのは致し方あるまい。 それと、今のテレビのワイドショーやニュースショーに出てくる「政治評論家」というどうしようもない輩を何とかしたらどうか。安倍と森友学園問題について、司会から振られると、あんなことで安倍政権はびくともしませんよみたいな、安倍擁護発言をする老いた新聞記者や、なんとか編集委員というバカを見ると、すぐチャンネルを変えるのだが、そっちでも同じようなバカが出ているので、テレビを消してしまう。 安倍政権を森友か加計スキャンダルで倒せなければ、メディアにもはや明日はない。しっかりしてくれよ! サイゾーでは、経産省が全執務室を施錠して記者を閉め出す制度を突然始めたが、それに対して経済同友会の小林喜光代表幹事が、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉っていたという発言を紹介しているが、メディアはなぜそういうことをはっきり言わないのだろう。それとも、これからも裏取り取材はしませんから、もっとリークをお願いしますよと揉み手をして土下座でもしているのだろうか。 ガッカリした。私が好きな俳優だった渡瀬恒彦が亡くなってしまった。悲しい。兄の渡哲也より演技は格段にうまかった。渡瀬といえば、大原麗子と結婚していたことを思い出す。離婚して森進一と結婚・離婚したが、渡瀬のことはずっと好きだったらしい。大原が亡くなった時、現代が大原のスクラップブックにこんな書き込みがあったことを紹介している。〈すごく可愛いし/カッコイイよ渡瀬サン/初めてで最後の婚約/結婚〉 やはり現代で弟の政光がこう振り返っている。「嫌いになって別れたわけではありません。姉は最期の最期まで、渡瀬さんを愛していましたから。ただ、渡瀬家の家風に馴染めなかったんです。女性は家庭に入って夫を支え、子供を育てる。それが渡瀬家の考え方でした。しかし結婚後、姉はますます人気が出てしまった。次々と舞い込む仕事に忙殺される日々。そうして、すれ違いが起き、渡瀬さんご本人というより、渡瀬家の方々との溝が深まっていったんだと思います」 私と同じ年である。これからもっと渋い、大人の演技を見せてくれると期待していたのに。 さて、小池都知事が文春で「石原慎太郎のウソを告発する!」と激白している。3月3日に石原が「巌流島に向かう気持ち」で記者会見を行い、10日に発売された文藝春秋4月号に手記を書いたことへの反論という設定である。3度読み返してみた。石原の記者会見は確かに「私は素人」「自分一人の責任ではなく行政全体の責任」「東京ガスとの契約書にサインした覚えがない」など、自分が4期13年も都知事として君臨してきたにもかかわらず、責任回避とボケたふり(いや、本当に痴ほうなのかもしれない)をすることに終始し、見苦しいことはなはだしかった。 だが、この小池の激白も「なんだかな~」という内容でしかない。石原手記には事実と異なる点がいくつかあるとし、その一つが、小池から都知事選の応援を石原に頼んだという箇所だそうだが、当事者にとっては大事な問題かもしれないが、都民にとっては、もはやどうでもいいことだ。件の記者会見についても小池は、「あそこで『責任は全て私にあります』と言い切っていたら、どれだけ株が上がったことでしょうか」と批判しているが、それを石原に求めるのはハナから無理というものだ。 東京ガスとの契約書にサインした覚えがないという点に関しては、小池が「大きな金額を決済する時には、きちんと聞きますよ。確認して、説明を受けるのは当たり前のことです」といっているが、その通りだろう。 石原が再三、「豊洲に移転しないのは小池氏の不作為」で、自身の証人喚問(3月20日)を終えた後、小池への法的措置に踏み切るといっていることについては、「それを言うなら、『築地は古い。狭い、汚い』と言っておきながら、なぜ知事になってから今に至るまで十八年間も放置していたのか。そのことのほうが不作為ではないですか」と反論。 豊洲は安全といっておきながら、土壌汚染が次々に発覚して、豊洲移転経費は6,000億円を超えてしまっている。「都民のお金が使われているにもかかわらず、コスト感覚がないままに、移転を推進してきたことの裏返しではないでしょうか」(小池)。これももっともだが、もともと豊洲移転は青島時代に始まり、石原、猪瀬、舛添と続いてきたのだから、猪瀬、舛添も喚問する必要があるのではないか。 小池は、豊洲移転問題が長引いているのは、石原や当時の関係者がいい逃れをして引き延ばしているからで、再調査の結果や、食を扱う市場そのもののあり方の見直し、経営的な問題も考えなくてはいけないからで、「私はずっと総合的な判断で決めると言っています」と主張する。 しかし、石原や彼の元腹心である浜渦副知事の責任を明確にすることと、豊洲か築地かを決断することは別ではないのかと、都民の一人として私は考える。小池都知事の頭の中には、都議選挙で小池新党を大勝させることしかないのではないかと、思わざるを得ない。どうだろう。石原や内田茂都議の悪行を暴くのとは別に、5月いっぱいで豊洲か築地かを決断すると表明したら。 そうした上で都議選に臨めば、都民はその都知事の判断にYESかNOかを選択することができる。豊洲は築地より衛生面では勝っているはずだが、築地という名前も残したい。カネに糸目をつけないのなら、一時豊洲へ移転して、築地を大改装した後に戻すという案が、私はいいと思うが、どちらにしても難問である。都民に丸投げすることだけはやめてほしいものだ。 20日に石原が百条委員会に出て都議たちの質問に答えている姿を見て、「老残」という思いを強くした。 確かに「覚えていない」「浜渦に一任していた」など、責任逃れの発言に終始したが、あのカッコよかった慎太郎が、あのようになるとはと、涙が出た。彼は昔の彼ならず。それに、石原を問い詰めるはずの都議たちの質問の切っ先の鈍さ。石原でなくとも、お前たちはオレに何を聞きたいのかと言いたくもなる。 メディアは、なんら解明につながらなかったと書いているが、浜渦や石原を呼んで、なんと自白したら拍手喝さいしたのか? 小池は、豊洲のベンゼンのことをあげつらうが、築地の汚さ、不衛生さと比較したデータを即刻出すべきだ。汚さを競い合っていても仕方あるまい。どうしたら東京都民の食卓に載るものを安全・安心に提供できるのか。もう時間はないはずだ。 ところで政府は、21日にとうとう犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」を閣議決定しやがった。何度もいうが、個人情報保護法、特定秘密保護法、盗聴法に共謀罪ができれば、警察はなんでもできる。 あいつはと睨んだら、どんなことをしてでもパクることができるのだ。もはや戦前の治安維持法を超えたといっていいだろう。アメリカの愛国法と同じように、政府や警察は、自分たちのいうことを聞かない奴らはいつでも豚箱へ入れられるのだ。 こんな時期に注目すべき判決が2つ出た。 「裁判所の令状なく被告の車にGPS(全地球測位システム)端末を取り付けて捜査対象者の行動を確認した愛知県警の捜査手法が違法かどうかが争われた刑事裁判で、『違法』と認めた昨年6月の二審・名古屋高裁判決が確定する。最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)が、15日付の決定で被告の上告を棄却した」(朝日新聞3月17日付) 「東京電力福島第一原発事故で群馬県に避難した人や家族ら137人が国と東電に1人当たり1100万円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が17日、前橋地裁であった。原道子裁判長は、東電と国のいずれについても責任を認め、62人に対し計3855万円を支払うよう命じた。判決は津波の到来について、東電は『実際に予見していた』と判断。非常用ディーゼル発電機の高台設置などをしていれば『事故は発生しなかった』と指摘した。国についても『予見可能だった』とし、規制権限を行使して東電にこれらの措置を講じさせていれば『事故を防ぐことは可能であった』とした。原告の主張をほぼ認める判決となった」(同) もちろん十分なものではない。だが、国や東電、警察の横暴なやり方に「NO」といった判決を全面的に支持したい。 文春は、森友学園に国有地をバカ安で払い下げした「財務省の三悪人」を名指しして責任を問うている。この契約時に近畿財務局長を務めていたのが冨永哲夫。だが彼だけの判断でできるわけはなく、国有財産を管理する本省の理財局長が迫田英典。 この迫田が15年9月3日に、官邸で安倍首相と会っている。翌日、森友学園の工事を請け負った業者と近畿財務局が面談し、「業者側が、この面談の際に近畿財務局から産廃土の埋め戻しを指示されたと証言しており、違法行為に当たる疑いもあります」(財務省関係者) その翌日の5日、昭恵は籠池の運営する幼稚園を訪問して名誉会長に就任している。また、売却へと舵を切ったのは、当時の財務省事務次官だった田中一穂だった。迫田は安倍の選挙区の出身、田中は第一次安倍政権で秘書官を務めている。 オレが一言いえばどうにでもなる。安倍はそう思いあがっているに違いない。そういうときは自分の足元が崩れ始めていることに気がつかないものだ。 さて、今週のスクープといえるのは、女性セブンの「元SMAPの中居正広(44)が、AKB48グループの振り付けを担当する12歳下の美人ダンサー・武田舞香(32)と6年『同棲愛』している」という報道だろう。中居に関しては「結婚しない男」といわれていたが、長年一緒に同棲する彼女がいるというウワサは以前からあったが、セブンが見事それを裏付けた。 「彼女は振付師やダンサーとして活躍する武田舞香(32)。安室奈美恵(39)や加藤ミリヤ(28)のツアーのバックダンサーなどを務めた実力派ダンサーとして注目され、2010年からはAKBグループの振付師やダンス指導を務めている。昨年、NHK連続ドラマ小説『あさが来た』の主題歌として大ヒットした『365日の紙飛行機』の振り付けも担当した」(NEWS ポストセブン3/15より) 両事務所とも交際を否定していないから、結婚は早いのではないかと見られているようだ。今年はジャーニーズ事務所所属タレントたちの結婚ラッシュになりそうだ。 【巻末付録】 今週はSEXYグラビアではなく、現代とポストのSEX記事を久しぶりに紹介しよう。ポストにはEDにならない生活習慣というのがある。何がいけないのか? 歯磨きをさぼる。歯周病がEDにいけないそうだ。正座はいいがあぐらはダメ。自転車の長時間乗りも控えたほうがいいという。 喫煙や甘い飲料をとり過ぎるのもダメ。ビールを飲み過ぎるのもいけないそうだ。いいのはオナニーと笑うことだそうだ。といっても今更遅いがね。 ところで皆さんはAVメーカーの「MUTEKI」というのを知っているだろうか。配信大手「DMM.com」のグループで、芸能人しかキャスティングしませんというコンセプトで、アイドルたちをこれまで57人も脱がせ、Hをさせているのだ。09年には元「Wink」の鈴木早智子の全裸SEXを見せるAVを発売して社会現象になった。 08年には90年代の超人気アイドル吉野公佳を、80年代の伝説的なアイドル「セイントフォー」の濱田のり子、春菜はな、つぐみ、島田陽子、小松千春などを次々に出演させたと、現代が特集を組んでいる。最近の話題はなんといっても高橋しょう子だろう。彼女はインタビューに答えて、こう語っている。 「SEXもすごく好きなほうで、AVにも興味がありました。とはいえ、もちろんなかなか踏み込めるものではありません。そんな時、知人に紹介してもらったのが『MUTEKI』でした。私は将来的にマルチなタレント活動をしたかったので出演を決めました。この(AVの)世界に自分の意志で入ったことは強調しておきたいですね。ギャラは言えません(笑)」 先日、AVの帝王といわれた村西とおるに会った。現在は68だが、若々しく精力的だ。昨今は、AV志望の若い子がネットを見て応募してくるので、断るほうが大変だという。願わくば、吉永小百合の熟年AVを見たいが、無理だろうな。 (文=元木昌彦)「女性セブン」(3/30・4/6号、小学館)
「週刊文春はスクープを忘れたか」元・名物編集長が“いただけない”週刊誌に喝!
今週の注目記事・1位 「スクープ撮!! もしかして 秘めた同棲6年。亡父にも紹介したキレキレの美女 中居正広の結婚観を変えた女」(「女性セブン」3/30・4/6号) 同・2位 「安倍晋三記念小学校“財務省の三悪人”」(「週刊文春」3/23号) 同・3位 「小池百合子 激白 石原慎太郎のウソを告発する!」(「週刊文春」3/23号) 同・4位 「『森友学園』の魑魅魍魎」(「週刊新潮」3/23号) 同・5位 「文科省に圧力電話する『安倍昭恵』は私人か!」(「週刊新潮」3/23号) 同・6位 「東大法学部は『砂漠』だ」(「AERA」3/27号) 同・7位 「2000人多すぎるバブル『東大合格実績』のカラクリ」(「週刊新潮」3/23号) 同・8位 「従順な『レトリバー』が狂暴化する『5つの引き金』」(「週刊新潮」3/23号) 同・9位 「46年ぶりの国王来日でも『サウジ特需』がなかったワケ」(「フライデー」3/31号) 同・10位 「三越伊勢丹 大西社長『堕ちたカリスマ』」(「週刊文春」3/23号) 同・11位 「ポスト朴槿恵“親北政権”で日本にミサイル着弾という悪夢」(「週刊文春」3/23号) 同・12位 「妻が突然突きつけた理不尽な離婚理由」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・13位 「笑点でも落語界でもドラマでも……春風亭昇太“出世の極意”」(「週刊文春」3/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! さて、毎度おなじみだが、このところの週刊誌はいただけない。特にといっては失礼だが、スクープを忘れたかのような文春には少しガッカリしている。 週刊誌の世界では、スクープは月に1度でいい。1回あればその1カ月は読者はついてきてくれる。だが、1カ月以上ないと読者は離れる。新谷編集長も長すぎるので勤続疲労が出てきたのだろうか。心配である。ということで今週も順位なし。 ところで春風亭昇太という落語家がいる。長寿番組『笑点』(日本テレビ系)の司会に抜擢され、役者としてもNHKの大河ドラマに出たりと、大変な人気者だ。57歳だが独身。文春によると、女優の吉田羊とは飲み仲間だそうだが、それ以上ではないそうだ。落語は重みはないがテンポが軽快で、笑いをとるのはうまい。 私は古典落語をきっちり語れる噺家が好きである。先週の金曜日(17日)、立川志らくの「らくだ」を聴きに行ってきた。 「らくだ」は立川談志の十八番(オハコ)。らくだという暴れ者がフグに当たって死ぬ。らくだの兄貴分というのが、ちょうど来た人のいい紙くず屋を脅して香典や酒、煮物などを調達させる。大家が持ってきたいい酒を飲み交わしているうちに、紙くず屋の酔いが回り、兄貴分と立場が反対になるという噺だが、じっくりやれば1時間はかかる。 志らくのらくだは全体に薄味。テンポはいいが、酒をほとんど飲まない彼は、紙くず屋がだんだん酔っていく過程に思い入れがないのだろう、談志ほど聞いている者を引き込んでいく力はない。焼き場まで行くところまでを、40分ぐらいで終えた。まだ数回しか高座にかけてないといっていたから、これからを楽しみにしたい。 帰って、談志のらくだをCDで聴いた。紙くず屋がらくだにいじめられた話を泣きながらするところで涙が出た。談志と志ん朝のいない落語界は、やはりつまらない。 昨年掲載された記事から「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」が3月13日に発表された。大賞は「ベッキー31歳禁断愛 お相手は紅白初出場歌手!」(週刊文春1月14日号)に決まった。 私はこれには不満がある。ベッキーのゲス不倫はさほどのスクープではない。よくある芸能ネタで、話題にはなったが文春の力を見せた記事ではない。私は以前からいっているが、美智子皇后が雅子妃を叱ったという文春の記事は、これまでどこもできなかった大スクープだと思う。 何しろ、2人だけの会話が語尾まで正確に掲載されているのだ。新谷編集長は私に、「この情報源は墓場まで持っていきます」といっていた。宮内庁が形だけ抗議したが、そのままになってしまっているのが、この記事の真実性を担保している。 このテーマは他のメディアが無視するか後追いできないので、それ以上は広がらなかったが、スクープ度という点では満点だと思う。同じような賞に、自由報道協会賞というのがある。ジャーナリズムの信用と権威を高めた個人や団体に贈るものだが、今年は私も参加したので報告しておきたい。私は、先ほどの文春の美智子皇后と雅子妃の記事を推したが、文春側が辞退したというので候補には入らなかった。 受賞は、東日本大震災、福島第一原発事故後の現在をネットで発信し続けている「Voice of FUKUSHIMA」に決まった。コツコツと地道に「報じなければいけないこと」に取り組んでいる姿勢に、ジャーナリズムはまだまだ死なないと思った。 さて、ポストに、妻が突き付けた理不尽な離婚理由という特集がある。「洗面所がいつもビショ濡れ」「スリッパが脱ぎっぱなし」「ドレッシングを冷蔵庫に戻さない」「おふろの湯を抜かない」「洗濯物の畳み方が違う」「食べる時にくちゃくちゃ音を立てる、犬食いする」「リンゴの皮を剥かずに食べた」「録画番組を消した」などなど。 私だったらこれかな。「通帳を見せて」。私はいまだに年金の額を知らない。否、教えてくれないのだ。山田洋次監督の『家族はつらいよ』では、妻から離婚要求が出されるが、その理由も「大きな音でうがいをするし、何度いっても脱いだ靴下やパンツは裏返しだし、昔は男らしいなって思ってたけど、もう嫌いなの」というたわいのないものだった。だが、長年連れ添っていると、そんななんでもないことがずっと嫌だったということがあるんだろう。夫婦はいつまでたっても他人だからね。それを忘れてはいけない。 韓国は朴槿恵が罷免されただけではなく、逮捕・起訴されるようだから、混乱はまだまだ続く。 5月には大統領選があり、新しい大統領が選ばれるが、その最有力候補である「共に民主党」の文在寅前代表は、文春によれば、親北で、彼が当選して反米親北政策を打ち出せば、中国が強硬に撤廃を要求しているTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備も再検討されるかもしれないという。 さらに、日韓が昨年11月に締結した軍事情報包括保護協定の撤回にも言及しているそうだから、北のミサイル発射と同時に日本政府にも情報が伝わる態勢が崩れる可能性もあるというのだ。だからだろうか、17日には北朝鮮のミサイル落下を想定して、秋田県の男鹿半島で政府と地元自治体が初の住民避難訓練をやったという。しかし、ミサイルが発射されてから避難命令を出しても間に合うわけはない。政府は何を考えているのか。そんなことより、北朝鮮を抑え込むために中国と話し合うことのほうが喫緊の重要課題である。 私の時代では中国と対話ができないから退くと、安倍首相はいうべきではないか。新潮は、「父は殺された」とビデオメッセージで語った金正男の長男・キム・ハンソルは、韓国の「国家情報院」の庇護下にあり、朴の次にできる左翼政権が北とより近くなることを阻止するために、北の仕業と見せかけて韓国の極右陣営のOBなどが、金正男暗殺を仕掛けたのではないかという見方を報じている。真偽は闇の中だが、どちらにしても、日本にとって韓国との関係はよくなりそうもないようである。 三越伊勢丹HDの大西社長解任劇は、三越派によるクーデターだという見方が多いようだ。文春によると、社内では大西社長の経営手腕を批判する怪文書が飛び交っていたという。「実績のない社長のマスコミへのスタンドプレーと馬鹿な甘すぎる新規事業の乱発はほとんど大失敗」労組からの反発も強く、業績悪化などの責任をすべて大西社長におっかぶせて、石塚邦雄会長が詰め腹を切らせたという。 しかし、誰がやってもデパート経営は難しい。百貨店で見て、試着して、家に帰ってネット通販で買うというライフスタイルが若者の主流である。この流れを断ち切るような斬新な発想が出てくるか、または自らネット通販に殴り込み、ネットの世界に革命を起こすか。新社長にはその気概や決断力が望まれるが、テレビで見る新社長は若いが頼りなさそうである。心配だ。 今週のフライデーには取り上げるような記事がない。仕方ないので46年ぶりに来日したサウジ国王についての記事「サウジ特需がなかったワケ」というのでも紹介しよう。 随行員1,000人以上で、サルマン国王(81)は本国から持ってきたエスカレーターで特別機から降りてきた。ハイヤーは400台以上を予約し、ホテルは帝国ホテル500室以外に超高級ホテルを押さえたという。これまでサウジ王室は、13年にパリのディズニーランドを3日間貸し切りしたり、15年にはフランスのコートダジュールのビーチを3週間、6,800億円で借りたそうだ。 だが今回は、爆買いはなく、当てにしていた店もメディアも肩透かしにあったという。まあ、国王もお年だし、原油価格が大幅に下落した影響で、14年から財政赤字に陥っているというから仕方ないだろうが、一番ガッカリしたのは安倍首相ではないか。 わが家には、もうすぐ17歳になる老犬がいる。Moeというメス犬だ。体の衰えと認知症があるようだが、顔だけ見ているとなかなかの美形である。今流でいうと「美熟女」というところか。ヨタヨタしてはいるが食欲は旺盛で、私が食事をしていると、横に来て「何かくれ」と吠え続ける。目も鼻もバカになってきているから、手で何かあげようとすると、気を付けないと噛まれる。私も2度、カミさんも2度、娘は3度噛まれている。そのたびに医者へ行って注射を打ってもらうのだ。体重は8キロの中型犬だから、こちらが気を付けていればいいのだが、ゴールデンレトリバーのような大型犬に噛まれたら大変だろう。 3月9日の夕刻、東京・八王子で、生後10カ月の女児が、祖父母が飼っていたゴールデンレトリバーに頭を噛まれて死亡するという事件が起きた。新潮によれば、その家では4匹のレトリバーを飼っていたという。この事件は愛犬家の間で衝撃が走ったそうだ。なぜなら、この犬は「飼いやすい犬」として知られ、性格は「従順で利口で優しく友好的」なことで知られているからだ。 確かにレトリバーは盲導犬や高齢者などと触れ合うセラピー犬として知られる。ではなぜ今回、こうした悲劇が起こったのか。 「本来は感情をコントロールできる犬でも、突発的に攻撃衝動を得る状態というのがある。これは条件が揃えば、どんな犬でも程度の差こそあれ、起こる可能性があるのです」(野村動物病院の野村道之院長) 赤ちゃんは二足歩行ではなく、四足でハイハイしたりし、時々奇声を上げたりするから、怖がったのではないかという見方があるようだ。そうさせないためには、事前に子どもの匂いのついたタオルなどの匂いをかがせる「準備」や、万が一のことを考えてケージの中に入れておくことが必要だという。いくらかわいい犬でも、一瞬野生に戻ったような瞬間がある。気をつけねば。 さて、大学入試もほぼ終わった。悲喜交々。私のオフィスは早稲田大学の前だから、入試のときは人の海ができる。毎年新入生は1万人程度はいる。さすがに東大はそこまではいない。新潮によると、17年度の一般入試の募集人数は2,960人。推薦合格者と合わせて3,000人強が合格者の総数だそうである。 だが、予備校が発表する「わが予備校の東大合格者数」は、毎年、合格者数を大幅に上回る。16年で見ると、駿台予備校1,479名、河合塾1,139名、Z会1,137名、東進742名など、知られている予備校を合算すると、ゆうに5,000名は超えるという。いつもいわれることだが、どこの塾でも合格者を多くしたいがために、1回きりでも、短期の講習を受けただけでも数に入れてしまうから、まあ、半分と見ておいたほうがいいのではないだろうか。 その東大の中でもエリートとされてきた東大法学部に異変が起きていると、AERAが報じている。日本の文系学部では最難関の東大教養学部(前期)文科一類(文I)に入学した学生の多くは、3年次になると法学部を「進学」先としてきた。 だがこのところ様変わりし、法学部以外の学部を志望する学生が08年度の19人から、17年度は76人と4倍に膨れ上がっているという。これには官僚の地位の低下、弁護士という職業への魅力が薄くなってきている、検事も同様という地盤沈下があるのだろう。金融や外資系、ベンチャーなどへの志向が多くなってきているようだ。 今は、よほどの変わり者か親の選挙区を丸ごと引き継がない限り、政治家などになる人間は少ない。官僚も、メディアで「悪徳の権化」のように批判される。AERAでは弁護士で好きなプロレスでレスラーとして活躍している法学部卒の人間などを紹介しているが、私の後輩でも、マンガがどうしてもやりたくて講談社へ入ったというのが何人かいる。 東大に入っただけで燃え尽きてしまうより、東大というブランドを精一杯使って、好きなことをやる人間がもっと出てきてほしいと、私などは思うがね。 安倍夫人の昭恵が公人か私人かが話題になっているが、新潮で文科省の関係者が声をひそめてこう語っている。「詳細はお伝えしかねますが、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで、昭恵さんから省内にご相談をいただいたことがあるのは確かです」 そのほかにも安倍家と遠縁の若者がやっている「リビジョン」という一般社団法人に便宜供与したり、彼女の活動の多くは「安倍夫人」という肩書をフルに利用してである。これが公人でなくて私人だとは笑わせる。アサヒ芸能は昭恵が安倍の「アッキーレス腱」になるというが、そうかもしれない。 森友学園問題は籠池理事長が辞任しても収まりそうにない。籠池と親しかったのは安倍首相夫妻だけではない。稲田防衛大臣は、自分がこの学園の顧問弁護士をしていたにもかかわらず、知らぬ存ぜぬという虚偽答弁を繰り返し、動かぬ証拠を示されると謝ったが、それで済む話ではない。弁護士資格をはく奪されても致し方ないと思う。とっとと辞任したほうがいい。 23日には籠池が国会で証人喚問されるようだが、森友学園問題が安倍首相の致命傷になるという見方も出てきている。それは籠池泰典理事長のこの爆弾発言である。「安倍晋三首相から昭恵さんを通じて100万円もらった」と取材陣の前で明言したのだ。 だが、籠池という男は二癖も三癖もある。深読みすれば、この安倍首相を貶めるような発言の裏には、彼なりの深謀遠慮があるはずだ。慌てた安倍が、籠池にこれ以上オレのことはいうな、その代わりと何らかの取引を持ち掛けてくる、そう読んでいるのではないか。籠池はテレビメディアを巧みに使って、安倍にメッセージを送っているのだ。現代が書いていたように安倍のお友達たちはレベルが低い。それは「類は友を呼ぶ」からだろう。 新潮の「森友学園の魑魅魍魎」はタイトル倒れ。だが、ここでも触れているように、安倍の親友がやっている加計学園問題は、森友学園問題より何倍もスケールが大きい。田中角栄と小佐野賢二のように、安倍の致命傷になる可能性はある。メディアがこの闇をどのように切り裂くか、見ものではある。 今月のサイゾー4月号に、新聞記者らが森友学園問題などを語っている匿名座談会がある。森友学園問題をスクープしたのは朝日新聞だが、他のメディアの反応が鈍かった。その理由を、こう語っている。 「この問題、当初は大阪の社会部マターでしたから。全国紙は北海道、東京、中部、大阪、西部の5本社体制を取っていて、それぞれに独自の紙面を作っている。東京発のニュースは他本社でもわりと取り上げられるけど、ローカル発のネタは本社では扱われにくい。今回の問題も、国会で取り上げられて『政治部』マターになってからやっと、全国的な問題としてヒートアップしましたよね」 まだ新聞は、こんな時代遅れなことをやっているのだ。こんな狭い日本で、大阪が、西部がと、100年も昔のようなことをやっていたのでは、読者が離れていくのは致し方あるまい。 それと、今のテレビのワイドショーやニュースショーに出てくる「政治評論家」というどうしようもない輩を何とかしたらどうか。安倍と森友学園問題について、司会から振られると、あんなことで安倍政権はびくともしませんよみたいな、安倍擁護発言をする老いた新聞記者や、なんとか編集委員というバカを見ると、すぐチャンネルを変えるのだが、そっちでも同じようなバカが出ているので、テレビを消してしまう。 安倍政権を森友か加計スキャンダルで倒せなければ、メディアにもはや明日はない。しっかりしてくれよ! サイゾーでは、経産省が全執務室を施錠して記者を閉め出す制度を突然始めたが、それに対して経済同友会の小林喜光代表幹事が、「私の感覚では、経産省が最も意図的に情報をリークしてきた実績がある」と皮肉っていたという発言を紹介しているが、メディアはなぜそういうことをはっきり言わないのだろう。それとも、これからも裏取り取材はしませんから、もっとリークをお願いしますよと揉み手をして土下座でもしているのだろうか。 ガッカリした。私が好きな俳優だった渡瀬恒彦が亡くなってしまった。悲しい。兄の渡哲也より演技は格段にうまかった。渡瀬といえば、大原麗子と結婚していたことを思い出す。離婚して森進一と結婚・離婚したが、渡瀬のことはずっと好きだったらしい。大原が亡くなった時、現代が大原のスクラップブックにこんな書き込みがあったことを紹介している。〈すごく可愛いし/カッコイイよ渡瀬サン/初めてで最後の婚約/結婚〉 やはり現代で弟の政光がこう振り返っている。「嫌いになって別れたわけではありません。姉は最期の最期まで、渡瀬さんを愛していましたから。ただ、渡瀬家の家風に馴染めなかったんです。女性は家庭に入って夫を支え、子供を育てる。それが渡瀬家の考え方でした。しかし結婚後、姉はますます人気が出てしまった。次々と舞い込む仕事に忙殺される日々。そうして、すれ違いが起き、渡瀬さんご本人というより、渡瀬家の方々との溝が深まっていったんだと思います」 私と同じ年である。これからもっと渋い、大人の演技を見せてくれると期待していたのに。 さて、小池都知事が文春で「石原慎太郎のウソを告発する!」と激白している。3月3日に石原が「巌流島に向かう気持ち」で記者会見を行い、10日に発売された文藝春秋4月号に手記を書いたことへの反論という設定である。3度読み返してみた。石原の記者会見は確かに「私は素人」「自分一人の責任ではなく行政全体の責任」「東京ガスとの契約書にサインした覚えがない」など、自分が4期13年も都知事として君臨してきたにもかかわらず、責任回避とボケたふり(いや、本当に痴ほうなのかもしれない)をすることに終始し、見苦しいことはなはだしかった。 だが、この小池の激白も「なんだかな~」という内容でしかない。石原手記には事実と異なる点がいくつかあるとし、その一つが、小池から都知事選の応援を石原に頼んだという箇所だそうだが、当事者にとっては大事な問題かもしれないが、都民にとっては、もはやどうでもいいことだ。件の記者会見についても小池は、「あそこで『責任は全て私にあります』と言い切っていたら、どれだけ株が上がったことでしょうか」と批判しているが、それを石原に求めるのはハナから無理というものだ。 東京ガスとの契約書にサインした覚えがないという点に関しては、小池が「大きな金額を決済する時には、きちんと聞きますよ。確認して、説明を受けるのは当たり前のことです」といっているが、その通りだろう。 石原が再三、「豊洲に移転しないのは小池氏の不作為」で、自身の証人喚問(3月20日)を終えた後、小池への法的措置に踏み切るといっていることについては、「それを言うなら、『築地は古い。狭い、汚い』と言っておきながら、なぜ知事になってから今に至るまで十八年間も放置していたのか。そのことのほうが不作為ではないですか」と反論。 豊洲は安全といっておきながら、土壌汚染が次々に発覚して、豊洲移転経費は6,000億円を超えてしまっている。「都民のお金が使われているにもかかわらず、コスト感覚がないままに、移転を推進してきたことの裏返しではないでしょうか」(小池)。これももっともだが、もともと豊洲移転は青島時代に始まり、石原、猪瀬、舛添と続いてきたのだから、猪瀬、舛添も喚問する必要があるのではないか。 小池は、豊洲移転問題が長引いているのは、石原や当時の関係者がいい逃れをして引き延ばしているからで、再調査の結果や、食を扱う市場そのもののあり方の見直し、経営的な問題も考えなくてはいけないからで、「私はずっと総合的な判断で決めると言っています」と主張する。 しかし、石原や彼の元腹心である浜渦副知事の責任を明確にすることと、豊洲か築地かを決断することは別ではないのかと、都民の一人として私は考える。小池都知事の頭の中には、都議選挙で小池新党を大勝させることしかないのではないかと、思わざるを得ない。どうだろう。石原や内田茂都議の悪行を暴くのとは別に、5月いっぱいで豊洲か築地かを決断すると表明したら。 そうした上で都議選に臨めば、都民はその都知事の判断にYESかNOかを選択することができる。豊洲は築地より衛生面では勝っているはずだが、築地という名前も残したい。カネに糸目をつけないのなら、一時豊洲へ移転して、築地を大改装した後に戻すという案が、私はいいと思うが、どちらにしても難問である。都民に丸投げすることだけはやめてほしいものだ。 20日に石原が百条委員会に出て都議たちの質問に答えている姿を見て、「老残」という思いを強くした。 確かに「覚えていない」「浜渦に一任していた」など、責任逃れの発言に終始したが、あのカッコよかった慎太郎が、あのようになるとはと、涙が出た。彼は昔の彼ならず。それに、石原を問い詰めるはずの都議たちの質問の切っ先の鈍さ。石原でなくとも、お前たちはオレに何を聞きたいのかと言いたくもなる。 メディアは、なんら解明につながらなかったと書いているが、浜渦や石原を呼んで、なんと自白したら拍手喝さいしたのか? 小池は、豊洲のベンゼンのことをあげつらうが、築地の汚さ、不衛生さと比較したデータを即刻出すべきだ。汚さを競い合っていても仕方あるまい。どうしたら東京都民の食卓に載るものを安全・安心に提供できるのか。もう時間はないはずだ。 ところで政府は、21日にとうとう犯罪を計画段階で処罰する「共謀罪」を閣議決定しやがった。何度もいうが、個人情報保護法、特定秘密保護法、盗聴法に共謀罪ができれば、警察はなんでもできる。 あいつはと睨んだら、どんなことをしてでもパクることができるのだ。もはや戦前の治安維持法を超えたといっていいだろう。アメリカの愛国法と同じように、政府や警察は、自分たちのいうことを聞かない奴らはいつでも豚箱へ入れられるのだ。 こんな時期に注目すべき判決が2つ出た。 「裁判所の令状なく被告の車にGPS(全地球測位システム)端末を取り付けて捜査対象者の行動を確認した愛知県警の捜査手法が違法かどうかが争われた刑事裁判で、『違法』と認めた昨年6月の二審・名古屋高裁判決が確定する。最高裁第三小法廷(岡部喜代子裁判長)が、15日付の決定で被告の上告を棄却した」(朝日新聞3月17日付) 「東京電力福島第一原発事故で群馬県に避難した人や家族ら137人が国と東電に1人当たり1100万円の損害賠償を求めた集団訴訟の判決が17日、前橋地裁であった。原道子裁判長は、東電と国のいずれについても責任を認め、62人に対し計3855万円を支払うよう命じた。判決は津波の到来について、東電は『実際に予見していた』と判断。非常用ディーゼル発電機の高台設置などをしていれば『事故は発生しなかった』と指摘した。国についても『予見可能だった』とし、規制権限を行使して東電にこれらの措置を講じさせていれば『事故を防ぐことは可能であった』とした。原告の主張をほぼ認める判決となった」(同) もちろん十分なものではない。だが、国や東電、警察の横暴なやり方に「NO」といった判決を全面的に支持したい。 文春は、森友学園に国有地をバカ安で払い下げした「財務省の三悪人」を名指しして責任を問うている。この契約時に近畿財務局長を務めていたのが冨永哲夫。だが彼だけの判断でできるわけはなく、国有財産を管理する本省の理財局長が迫田英典。 この迫田が15年9月3日に、官邸で安倍首相と会っている。翌日、森友学園の工事を請け負った業者と近畿財務局が面談し、「業者側が、この面談の際に近畿財務局から産廃土の埋め戻しを指示されたと証言しており、違法行為に当たる疑いもあります」(財務省関係者) その翌日の5日、昭恵は籠池の運営する幼稚園を訪問して名誉会長に就任している。また、売却へと舵を切ったのは、当時の財務省事務次官だった田中一穂だった。迫田は安倍の選挙区の出身、田中は第一次安倍政権で秘書官を務めている。 オレが一言いえばどうにでもなる。安倍はそう思いあがっているに違いない。そういうときは自分の足元が崩れ始めていることに気がつかないものだ。 さて、今週のスクープといえるのは、女性セブンの「元SMAPの中居正広(44)が、AKB48グループの振り付けを担当する12歳下の美人ダンサー・武田舞香(32)と6年『同棲愛』している」という報道だろう。中居に関しては「結婚しない男」といわれていたが、長年一緒に同棲する彼女がいるというウワサは以前からあったが、セブンが見事それを裏付けた。 「彼女は振付師やダンサーとして活躍する武田舞香(32)。安室奈美恵(39)や加藤ミリヤ(28)のツアーのバックダンサーなどを務めた実力派ダンサーとして注目され、2010年からはAKBグループの振付師やダンス指導を務めている。昨年、NHK連続ドラマ小説『あさが来た』の主題歌として大ヒットした『365日の紙飛行機』の振り付けも担当した」(NEWS ポストセブン3/15より) 両事務所とも交際を否定していないから、結婚は早いのではないかと見られているようだ。今年はジャーニーズ事務所所属タレントたちの結婚ラッシュになりそうだ。 【巻末付録】 今週はSEXYグラビアではなく、現代とポストのSEX記事を久しぶりに紹介しよう。ポストにはEDにならない生活習慣というのがある。何がいけないのか? 歯磨きをさぼる。歯周病がEDにいけないそうだ。正座はいいがあぐらはダメ。自転車の長時間乗りも控えたほうがいいという。 喫煙や甘い飲料をとり過ぎるのもダメ。ビールを飲み過ぎるのもいけないそうだ。いいのはオナニーと笑うことだそうだ。といっても今更遅いがね。 ところで皆さんはAVメーカーの「MUTEKI」というのを知っているだろうか。配信大手「DMM.com」のグループで、芸能人しかキャスティングしませんというコンセプトで、アイドルたちをこれまで57人も脱がせ、Hをさせているのだ。09年には元「Wink」の鈴木早智子の全裸SEXを見せるAVを発売して社会現象になった。 08年には90年代の超人気アイドル吉野公佳を、80年代の伝説的なアイドル「セイントフォー」の濱田のり子、春菜はな、つぐみ、島田陽子、小松千春などを次々に出演させたと、現代が特集を組んでいる。最近の話題はなんといっても高橋しょう子だろう。彼女はインタビューに答えて、こう語っている。 「SEXもすごく好きなほうで、AVにも興味がありました。とはいえ、もちろんなかなか踏み込めるものではありません。そんな時、知人に紹介してもらったのが『MUTEKI』でした。私は将来的にマルチなタレント活動をしたかったので出演を決めました。この(AVの)世界に自分の意志で入ったことは強調しておきたいですね。ギャラは言えません(笑)」 先日、AVの帝王といわれた村西とおるに会った。現在は68だが、若々しく精力的だ。昨今は、AV志望の若い子がネットを見て応募してくるので、断るほうが大変だという。願わくば、吉永小百合の熟年AVを見たいが、無理だろうな。 (文=元木昌彦)「女性セブン」(3/30・4/6号、小学館)
小池新党「都議選圧勝」の未来──“ウルトラタカ派”は国政進出で、どう振る舞うか
今週の注目記事・1 「小池新党 呆れるほどの圧勝!!」(「週刊ポスト」3/24・31号) 「『小池』都知事に突き刺さったブーメラン」(「週刊新潮」3/16号) 「豊洲移転にも森友学園にも日本会議にも連なる小池百合子の『父』怪人脈」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・2 「NHK『ガッテン!』を信じるな」(「週刊文春」3/16号) 同・3 「『森友学園』の火薬庫」(「週刊新潮」3/16号) 「安倍晋三記念小学校『無礼オバハン』と昭恵夫人の嘘」(「週刊文春」3/16号) 同・4 「ともに自民党…妻子ある中川俊直が前川恵と重ねる『真夜中の密会』」(「フライデー」3/24号) 同・5 「三越伊勢丹社長[大西洋氏]『突然クビ』の全内幕」(「週刊現代」3/25・4/1号) 同・6 「阪神主将『福留孝介』の範の垂れ方」(「週刊新潮」3/16号) 同・7「『愛子さま』の拒食症が打ち砕く陛下『生前退位』構想」(「週刊新潮」3/16号) 同・8 「ついに視聴率4%フジ『フルタチさん』どうする? 古舘さん」(「週刊新潮」3/16号) 同・9 「ヤマト・佐川に潜入3カ月私が働いてわかった『仁義なき宅配』」(「週刊ポスト」3/24・31号) 同・10 「二階堂ふみがイケメン映像作家と半同棲」」(「フライデー」3/24号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 春が近いというのに、週刊誌の世界はまだ木枯らしが吹いてる。春は名のみ「早春賦」である。 現代とポストは合併号だが、力の入っているのはSEXYグラビアだけ。現代の巻頭は「上げ上げの日本経済」と銘打ち、ついに春が来た、株価は2万円どころか3万円にと、なんの根拠もない浮かれ記事をやって、一人で酔っているようだ。 トランプの120兆円公共投資で日本企業はウハウハ、賃金が上がる、給料も上がると一人酒盛り状態だが、勝手に浮かれとれ! それに、こんな時代でも上がると「全国優良マンション 実名ベスト200」なる特集もやっている。こんな時代だと、自ら冒頭の特集を否定するようなタイトルをつけ、マンション名を出したからといって誰が読むんじゃ。実名を出されたマンションの住民がニヤニヤするだけだろう。それに、上がっても売って出ていくことなどできないのだから、なんのための特集か。せいぜい不動産屋が、お客に「現代でここあたりは値上がりすると書いてます」と、売り込むときの宣伝に使われるだけだろう。 それに毎度毎度、この薬は飲んではいけないワースト50なる特集を組み、私が常用しているロキソニンやデパス、ハルシオンが上位4位以内に入っているのも、感心しない。認知症もうつにも、もうなっとるわい。今さらやめたから認知症が治るわけでもあるまい。ほっといてくれ。 とまあ、グダグダいってきたが、現代だけではなく、週刊誌が総じて低調なのは困ったものだ。最初はフライデーから。二階堂ふみがイケメン映像作家と半同棲しているという。 「三軒茶屋や下北沢といった若者の街を好む二階堂ふみ(22)が、この日は都内屈指の高級住宅街を歩いていた。胸元には、真っ赤なセーターを着せた柴犬が抱きかかえられている。その横には丸メガネをかけた長身のイケメンが寄り添っていた。地面に下ろすと、柴犬は大ハシャギ。二階堂がその様子を愛おしそうに見つめ、つられてイケメンも笑顔になった。時折、顔を見合わせて笑う二人。幸せな光景だ。散歩を終え、マンションに戻ると、事務所の送迎車が近くで待っていた。二階堂はそのまま車で仕事に向かったのだが、イケメンは、柴犬を連れてそのマンションの中へ入って行った。実はここ、このイケメン──一昨年まで人気ファッション誌『メンズノンノ』でモデルを務めていた米倉強太(22)の自宅マンションなのだ。『米倉はモデルをするかたわら、多摩美術大学で映像を学び、映像制作会社を起業した映像作家です。二階堂は坂口健太郎らメンノンのモデルと親しくしていましたから、その線でつながったのかもしれませんね』(芸能プロスタッフ)」(フライデー3/9(木) 7:30配信より) 猫の恋は春の季語。春よ春、春南方のローマンスなんて無声映画の弁士のセリフもありましたな。私にも「春雨じゃ、濡れて行こう」なんていう相手がほしいものだ。 ところで「世界」4月号を読んでいたら、元TBSのディレクターで素晴らしいドキュメンタリストの「お春さん」こと吉永春子さんが昨年11月に亡くなっていたことを知った。享年85。石井部隊を追った「魔の七三一部隊」が有名だ。小柄だがその迫力に、ガキだった私は何もいえず、頷いてばかりいた。 彼女には、ずいぶんお世話になった。ロッキード事件のとき、蜂の一刺しで有名になった榎本三恵子を、吉永おばさんが匿っていた。会わせてくれと頼んだら、「仕方ないね、あんたじゃしょうがない」と引き合わせてくれた。 宇野宗佑を総理の座から引きずり下ろした中西ミツ子と3人で、赤坂TBS近くの店でよく飲んだ。もっと話がしたかった。安倍首相がごり押ししているとんでもない悪法「共謀罪」に、お春さんだったら黙っていないだろう。また一人惜しい人を失ってしまった。 先週も触れたが、宅配便業者の最大手、ヤマト運輸がセールスドライバー(SD)たちに長時間の残業や過酷な労働を強いていたことを認め、巨額の未払い残業代を払うことや、仕事の見直しをすることを発表した。 ポストで『仁義なき宅配』を書いたジャーナリストの横田増生が、ヤマト運輸のセールスドライバーの過酷な日々を書いている。1日の取扱個数は約250個。朝8時から夜の10時半まで働き、その間、休憩時間は15分。ヤマトはドライバーが会社の財産などといっているが、現状の改善を訴えても、その声が本社に届くことはないという。横田がヤマトの旗艦センターである羽田クロノゲートでアルバイトとして働いた1カ月間、クール便の仕分けをやったらしいが、夜10時から朝6時まで働いて夜間手当を含めて日給は9,000円に届かない。 業界のシェア50%を握るヤマトの1個当たりの平均運賃単価は740円台だったが、それが570円台まで落ちてきているという。 中でもアマゾンからヤマトが受け取る運賃は300円前後で業界最安値の水準。それに取扱個数は3億個前後で、ヤマトの2割を占めるという。 こんな状態が続けば、物流はパンクし、モノが流れなくなることは間違いない。快適な通販生活を送るためにも、われわれが適正な負担をすることは避けられまい。 新潮は『報道ステーション』を降りて、フジテレビ日曜夜のゴールデンタイムに始めた古舘伊知郎の『フルタチさん』が低視聴率で喘いでいると報じている。 裏番組に強力なものがあるにしても、初回8.2%、2月26日は4.0%というのは、古舘としても想定外だろう。 逆に古舘が抜け、局アナの富川悠太では力不足といわれていたが、私はよくやっていると思う。昨夜(3月9日)の福島県・飯館村からの中継では、政府が一方的に避難解除した地域の放射能がいまだ高く、とても子どもたちが帰ってこられる環境ではないことを、富川アナが自らレポートしていた。 「東京は1ミリシーベルトなのに福島は20ミリシーベルトでいいとは、差別ではないか」 村人の言葉が心に突き刺さった。永田町村の暇人政治家たちよ、週末は福島へ行って、地元の声を聴け。 ところでこのところ、皇太子の娘・愛子さんが「激やせ」したことがよく取り上げられる。今週も新潮が3月3日に彼女が学習院女子中等科へ入る姿を撮り、過度の糖質制限で「拒食症」ではないかと報じている。 確かに以前よりほっそりしてきれいになったと思う。彼女もお年頃である。ましてや外を歩けばパパラッチに狙われ、太り過ぎだ、髪型がどうだと書かれるやんごとなき身分のお方なのである。やせてきれいになりたいというのは、年頃の女の子としては当たり前であろう。いいではないか。万が一拒食症であっても、それをチェックするのは両親の役割である。出過ぎたことをしないで、静かに見守ってあげるべきだ。 さて、福留孝介といえば、中日ドラゴンズ時代に2度の首位打者を獲り、08年からメジャーリーグへ移り、12年オフに阪神タイガースに移籍した天才スラッガーだ。昨年2,000本安打を達成し、今年は不惑になるが、まだまだ第一線で若手を引っ張るチームの新主将である。 さぞかしチームの模範となっているだろうと、キャンプをしている沖縄・恩納村を訪ねた新潮の記者が見たのは、愛人と逢瀬を楽しみカラオケに興じる福留の姿だった。その女性は、キャンプ中に宿舎としているホテルに部屋を取っていて、いったん部屋に戻った福留はすぐに出てきて、下の階の彼女の部屋に消えたそうだ。 球団関係者は、新キャプテンがこれでは若手に示しがつきませんというが、プロ野球には昔、二日酔いでホームランを打った奴、夜遊びしてもヒットをかっ飛ばす奴がごろごろいた。博打や野球賭博はアウトだが、これぐらいはセーフだと思うがね。 ところで、新宿の伊勢丹は、私の家に近いこともあってよく行っている。といっても、高級品が多く、目の保養に行くだけだが。伊勢丹が三越と一緒になったときは驚いた。店のカラーが違うし、客層も相当違うのではなかったか。その大百貨店グループが、カリスマ社長の突然の辞任で揺れている。確かに中国人の爆買いがなくなり、軒並みデパートの売り上げは落ちているようだ。 さらにここは伊勢丹と三越の対立があり、この騒動は尾を引きそうだという。現代は3月1日に大西社長にインタビューしていた。それが事実上の「遺言」になってしまったという。 そこでは、自分が「構造改革を進めている」というと、店を閉めるのかとすぐメディアは聞いてくる。「本来メディアというものは、もっと本質論に踏み込むべきだと思うのです」と、メディアに対して苦言を呈していたというが、メディアを買いかぶってはいけない。 17年3月期の営業利益は240億円と前年比で3割減だというから、トップ交代は致し方ないのであろうが、この交代は社員が知る前に日経新聞にすっぱ抜かれたそうである。 では今度の社長になるという杉江俊彦とはどんな人物なのか。頭が切れ嫌味もない人間だそうだが、「よくも悪くも非常に“優等生的”な人物。社内でも、杉江さんが就任らしいという話題が出ても、どんなことをしてくれるんだろうといったわくわくした感じはありません」(同社社員) どんな変わり方をするのか、来月でも伊勢丹に行ってみようか。 お次はフライデー。自民党議員の中川俊直議員(46)が前川恵議員(41)と真夜中の密会を続けていると報じている。中川議員は3人の子持ち。目撃されたのは2月28日、夜7時過ぎ。渋谷区にある高級マンションから2人が姿を現し、近くのカフェレストランで食事。食後また、同じマンションへ帰って行った。2人の出会いは前川議員が初当選した14年12月。中川議員の父親は内閣官房長官や党幹事長を務めた中川秀直。中川議員は元テレビ東京政治部記者だそうである。 先輩として何くれとなく相談に乗っているうちに男女の仲になったのか。週に3~4回会うこともザラだそうで、フライデーも何度か目撃している。フライデーが直撃すると、男のほうははっきりしないが、女のほうは堂々としている。「深夜にマンションで会うことが疑いを招くという意識は、まったくありませんでしたね」 こういう神経の人間が国会議員だというのが、日本の政治の現実である。さて、森友学園問題は籠池理事長が辞任したが、それだけで収まりそうにないし、終わらしてはいけない。 新潮によると、籠池夫妻は宗教団体「生長の家」の元信者で、国粋主義的な教育や、幼稚園の卒園アルバムを1万9,800円で買わせたり、縄跳びを100回、跳び箱8段を平気でやらせ、できないと準備室のようなところへ閉じ込め、真っ暗にして「監禁」するなど、教育者としての資質の問題もあるという。その新潮に興味深い情報がある。共産党が明らかにした籠池と鴻池元官房副長官との面談記録のネタ元は、当事者である鴻池であり、その真意は、鴻池が支持する麻生副総理への側面支援というものだったというのである。 「麻生政権の夢よ再びとの思いがあればこそ、大嫌いな共産党にネタを持ち込む暴挙に出たんです」(官邸関係者) 先週、籠池と近畿財務局をつないだのは私だと文春に告白した川田裕介なる人物は、森友学園問題が本線である「麻生-鴻池」ラインにたどり着かせてはいけないから、自分が防波堤になると近しい人間に電話をかけていたと新潮は報じている。 それで麻生が森友学園問題について、政治家は「国有地の払い下げとか、いろんな陳情を聞き、それを近畿財務局、大阪航空局につないでやるのは普通のこと。それをするのが仕事の一つだ」と語った真意がわかろうというものだ。 だがこうした川田の思惑も、鴻池の「自供会見」で「吹き飛んでしまった」(新潮)のだが。 今は確定申告の時期だが、森友学園に対する国有地払い下げの責任者だった迫田英典財務理財局長は、現在、国税庁長官の座にいるため、確定申告に影響が出るのではないかと、国税庁中堅幹部がぼやいていると新潮は報じている。 「『国益』の損失に関与していたかもしれない人物が、あろうことか国税庁長官を務めている。もはや、ブラックジョーク以外の何物でもない」(同) 盟友の麻生も安倍失脚後を想定して動き出したようだから、安倍にとっては心安らぐことはないのだろう。 現代は、籠池だけではなく、安倍が「親友」といってはばからない、加計孝太郎がトップを務める学校法人加計学園グループが、淡路島ののどかな町に、民間業者を差し置いて、12年にタダで土地と建物を含め30億円近いものを手に入れたと報じている。 そこには昨年5月、グループの岡山理科大の新校舎が完成し、安倍はビデオレターで祝辞を寄せ、昭恵夫人はグループの運営する保育施設「御影インターナショナルこども園」の名誉園長に就任している。 しかも、このグループが運営する学校には、自治体が乏しい財源を割いて、補助金を出しているというのである。これに裏がなければおかしいと思うのは、私だけではないだろう。愛媛県今治市には、やはり岡山理科大学の獣医学部をつくるという話が、とんとん拍子で決まったという。加計の息子は鹿児島大学の獣医学部を出ているそうだ。現代ならずとも、どう考えても不自然である。現代のいうように「安倍のお友達のレベルが低すぎ」る。類は友を呼ぶということだろう。 テレビも週刊誌にも健康についての情報番組や記事があふれているが、どこまで信用できるのだろうか。文春はその手の老舗番組NHKの『ガッテン!』(『ためしてガッテン』を改名)を信じるなという特集を組んでいる。 2月22日に放送された「最新報告! 血糖値を下げるデルタパワーの謎」で、睡眠薬で糖尿病の治療や予防ができると放送し、3月1日の番組冒頭で、小野文恵アナが「行き過ぎた表現があった」と謝罪した。睡眠薬で糖尿病が予防できるなら、私は糖尿病になっていないはずだ。だが、これだけではなかった。 番組で大阪市立大学医学部付属病院の稲葉雅章医師が、「糖尿病の患者さんも気楽に(睡眠薬を)飲んでいただいてもいい」と推奨し、カメラがたびたび「ベルソムラ」という商品をアップにして映していたという。この薬はMSDというメーカーの薬で、ここの公開情報を見ると、稲葉医師はMSDから原稿執筆、講師謝礼をもらっていて、彼が教授をしている大学にも寄付金200万円が支払われていた。稲葉医師とMSDは利益相反(一方の利益になると同時に他方への不利益になる)の関係にあるようなのだ。それ以外でも、コラーゲンが床ずれで損傷した皮膚を回復する、大腸がんの内視鏡検査に美肌効果があるなど、怪しげな健康情報を同番組は垂れ流してきたと、文春は批判する。 以前は、収録から放送まで時間をかけ、何重にもチェックする体制をとっていたが、それが全部抜けてきてしまっていると、この番組の立ち上げから18年間携わってきた元専任ディレクターの北折一が嘆いている。 一方で文春は、納豆が脳卒中リスクを30%減らし、乳がん、前立腺がん発症リスクを下げるという特集を組んでいる。 納豆で思い出すのは、フジテレビ系の情報番組『発掘! あるある大辞典II』で「納豆がダイエットに効果的」と紹介し、後にこれがやらせであったことが判明して番組が打ち切りになったことだ。確かに納豆に含まれるナットウキナーゼは血中の血管を詰まらせる血栓を溶解する力があるといわれる。私もほぼ毎日食べてはいるが、がん細胞まで死滅させるといわれると? である。氾濫するこうした健康情報は、話100分の1ぐらいに聞いておくのがいいのではないか。 ところで小池都知事と石原慎太郎のバトルが続いている。やや石原寄りと思われる新潮が、環境基準の79倍のベンゼンが検出されたと発表した豊洲の地下水モニタリング調査をした業者が、都議会の特別委員会で「都に指示され、適切ではない方法で採水を行った」と爆弾発言したと報じている。調査するためには、溜まっていた水には雨水なども交じっているので取り除く必要がある。これをパージというそうだが、それまでの調査ではパージの翌日以降に井戸に溜まった純粋な地下水を分析していた。 だが今回、1カ所の井戸ではパージした水をそのまま分析に回したというのである。 「これでは、採水条件が異なる場合は、過去の調査結果との単純な比較は困難となります」(京大大学院の米田稔教授) こうしたことに丁寧に答えているのだろうか、小池知事は。ポストは7月2日に行われる東京都議選を予測し、小池新党が呆れるほどの圧勝をするという特集を組んでいる。3人区で自民も民進も落選。8人区で自民がゼロになり、小池新党は最大62議席を獲得するというのだ。自民が最大で31、公明が22だから、一躍小池新党が断然の第一党に躍り出る。ポストは、これを境に、国政選挙でも同じことが起こり、安倍一強時代は終わりを告げるというのである。 だが、小池はいまだに自民党であり、それも石原慎太郎と同じウルトラタカ派である。今はその牙を隠してニコニコしているからわからないが、彼女の仮面の下の顔が暴かれれば、小池の快進撃はどこかで止まること間違いない。ポストは持ち上げておいて、小池の父親がどういう人物で、どういう人脈があるのかをかなり詳しく追いかけている。 小池が高校生のころ、自宅は兵庫県芦屋にあった。父親・小池勇二郎の書生として住み込んでいたのが、後に東京都副知事になる浜渦武生、その時代によく出入りしていたのが、内閣官房副長官になる鴻池祥筆であったという。 父親は、ポストによれば、 「戦時中、スメラ塾という右翼結社に参加していた勇二郎氏は『第三世界』『民族独立運動』など超国家主義思想に傾斜し、戦後、神戸で貿易商を営んでエジプト、サウジ、クウェートなどアラブ諸国を何度も訪問して各国の大臣クラスに太い人脈を築き、石油の買い付けにも成功する。当時のアラブ世界では名が通った日本人だった」 政治好きだった父親は、青年作家・石原慎太郎が68年、参議院選全国区に出馬すると、石原の「日本の新しい世代の会」の関西地区の選挙責任者となった。 石原はこの選挙で301万票を獲るのだ。その後、父親も選挙に出るが、あえなく落選。その後事業も傾き、芦屋の家を失う。 父親は百合子をカイロ大学へ行かせ、自分もカイロに渡って日本料理店「なにわ」を開き、20年以上カイロに住み、帰国して13年に90歳で亡くなった。したがって慎太郎とは近しく、右派団体「日本会議」の石原は代表委員であり、小池も国会議員時代に日本会議国会議員懇談会の副会長をしている。 父親のルーツを見るまでもなく、小池はガチガチのタカ派である。そうしたものを今は出さないが、国政となればそれも問われる。大体、石原とは同じ穴の狢である。前に小池に都知事に出ろと勧めたのも石原であった。案外、この2人、裏で話し合っていたりするのかもしれない。メディアは、小池が嫌がることも聞かなくては取材ではない。すべてを明らかにしたうえで、まず都民が小池を判断しなくてはいけない。情報は多いほどいいのだから。 【巻末付録】 両誌ともに合併号だから、SEXYグラビアには力が入っている。 まず現代から。前半はなく後半に「きクぜ! 加納典明が撮ったオンナたち」。加納はヘアヌード時代、過激な写真で活躍したカメラマンだ。それがために逮捕されるが、その生き方もカッコよかったな。次は「憧れのブロンド女優 あの頃見られなかった『発禁ヘア』」。やはり・シルビア・クリステルがいいね。今はDVDでも彼女のヘアが見られる。いい時代だ。袋とじは「壇蜜『封印されたフルヌード』」。もう食傷気味というのが正直な気持ち。続いて「週刊現代が撮り続けた 美女アスリートの輝く肉体」。最後の袋とじはやや意外な「話題のVR撮影でお届する 飛び出す叶美香」。いまさら彼女でもあるまいと、私は思うのだが。それにVRの見方がわからんのだ。 ポストは気合が入り過ぎと思うほどだ。トップから「西田幸樹 なをん。美大生YOKO」。これまでYURIや妻の名は塔子など、女性を美しく撮るカメラマン・西田が撮った美大生。いや~、迫力満点。扉を開けた瞬間から、目がひきつけられるが、くれぐれも電車の中で開かないように。西田カメラマンに撮ってもらいたい女性を募集している。どんな子が来るのか楽しみだ。お次は「少女が一流の芸妓になるまでの4年間に密着 うつやかな舞妓はん」。巻頭の袋とじは「新シリーズ この女のセックス」。まあよくある、洋服を着た姿と、凌辱されているシーン。この子もなかなかかわいい。 後半は「アイドルが輝いた『近代映画』の世界」。そういえばこういう雑誌があったね。袋とじは「島田陽子」。今見てもいいが、彼女がヘアヌードを披露したときは衝撃だったね。 宮沢りえと並ぶ「事件」だった。ほかには「岡田奈々に、二度目の初恋」。「三美熟女三十一態」。「Iカップ人気爆乳グラビアアイドルの初ヘアヌード 松本菜奈実1メートルの衝撃」。いや、大きいで。最後は「杉浦幸 交歓」。ここまでくると疲れるね。ということで、今週はポストの圧勝だ~。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(3/24・31号、小学館)
「事故の可能性を認めることに……」NHK水野解説委員が明かした、原発が探査ロボット試作品を置かなかったワケ
今週の注目記事・1 「NHK『水野さん』が語るいま福島で起きていること」(「週刊現代」3/18号) 同・2 「メディアはなぜ、こんなに信用されないのか」(「週刊現代」3/18号) 同・3 「安倍首相と記者クラブ『赤飯の夜』全真相」(「週刊ポスト」3/17号) 同・4 「安倍、『離婚』を考える」(「週刊現代」3/18号) 同・5 「安倍晋三記念小学校“口利き”したのは私です」(「週刊文春」3/9号) 同・6 「妻たちがマジメに語る『夫のちんぽが入らない』問題」(「週刊現代」3/18号) 同・7 「まさかまさかの『都議選&衆院選&[豊洲移転]住民投票』の[7・2トリプル選]衝撃シナリオ」(「週刊ポスト」3/17号) 同・8 「石原都政“最大の汚点”血税1000億円が消えた 新銀行東京『癒着リスト』」(「週刊文春」3/9号) 同・9 「NHK内部資料『強欲徴収マニュアル』入手」(「週刊文春」3/9号) 同・10 「『櫻井翔』熱愛で持ち上がる『松潤』不仲説を追え」(「週刊新潮」3/2号) 同・11 「嵐・櫻井翔とテレ朝小川アナ」(「週刊ポスト」3/17号) 同・12 「陛下の『生前退位』ご真意は『皇太子が……』──摂政も公務減もダメだった」(「週刊新潮」3/2号) 同・13 「『プレ金』が馬鹿馬鹿しいと感じたら正常大人」(「週刊新潮」3/9号) 同・14 「岡田准一、宮崎あおいが結婚へ」(「週刊文春」3/9号) 同・15 「政治部長も!社会部長も!毎日新聞“女性活躍”の旗振り役」(「週刊文春」3/9号) 同・16 「コーヒーで『認知症』予防!」(「週刊文春」3/9号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 今週はスクープといえる記事は少ないが、それなりにバラエティはある。順位はつけないが楽しめると思う。 まずは文春の「コーヒーで認知症が予防できる」という記事。なんでも、フィンランドのクオピオ大学ってところが、1,400人の男と女を21年間にわたって追跡したそうだ。 コーヒーを飲んでいる連中には、認知症が少なかったという。コーヒーを1日に3~5杯飲んでいる人は、全く飲まないか、飲んでも2杯以下の人に比べて、認知症の発症リスクが60~65%も低かったというのである。 その上、糖尿病の予防にもなるそうだ。おやつにケーキを食べるならコーヒーを一緒に、食事のときはコーヒーを飲みながらがいいそうだ。認知症の予防や改善につながるコーヒー豆の種類は、マンデリン、ハワイ・コナ、ブラジルサントスなどの中煎りがいいという。ハワイ・コナは苦みが強いが、私の好みの豆だ。切れたから明日買ってこよう。だけど高倉健のように、1日に5杯も6杯も飲むのはなかなかきついと思うがね。 ところで、今日の昼、講談社の少し先輩になる今鉾義信さんの葬儀に行ってきた。酒が好きで落語を愛した。粋な着流しで猪口を傾けている遺影だった。彼の後輩になる北方謙三さんとあいさつする。今鉾さんは昔、酔うと北方を呼ぼうと電話をかけ、北方さんも忙しいのに駆けつけてきた。 相変わらず、訃報や入院しているという知らせが多い。先日も、松田賢弥記者から電話があり、虎の門病院に入院しているという。深刻でなければいいが。 私よりだいぶ上になる、たぶん92才だろうか、石原萌記さんが2月24日に亡くなった。日本の社会主義運動家でソ連(現ロシア)、中華人民共和国、韓国との文化交流や友好親善に努め、出版社の自由社社長、日本対外文化協会副会長、日本出版協会理事長を歴任した。私を子どものように可愛がってくれ、旧社会党系が多かったが政治家たちとの会合にも連れて行ってくれた。 近年は日中友好に力を入れ、毎年のように訪中した。私もその一員として中国の要人たちと会い、何人かとは「老朋友」になった。社会主義に始まり、自民党から共産党まで、幅広い人脈を持ち、国と国とが親しくなるには、そこに住んでいる人間同士が話し合い、理解しなければいけないと、常々いっていた。また一人、歴史の証言者がいなくなってしまった。 さて、毎日新聞が5人の女性部長を誕生させるという文春の記事。政治部長、社会部長、科学環境部長、生活報道部長、大阪・地方部長だ。知らなかったが、毎日は採用する約半分が女性だそうだが、これまでは重要なポストに女性を充てることはなかった。 それを、毎日の「ドン」朝比奈豊会長が旗を振り実現したのだという。朝比奈会長とは長い付き合いだが、あんたもついに「ドン」といわれるようになったんだね。おめでとう! 次は、かねてから交際を続けてきた岡田准一と女優の宮崎あおいが、ついに結婚に踏みきるという文春の記事。宮崎は2007年に高岡奏輔と結婚した。彼らの結婚披露宴には岡田も出席している。だが、高岡が舞台出演のためニューヨークにいるとき、共演した映画で岡田と宮崎は親しくなってしまうのだ。 高岡が、宮崎が岡田とやり取りするメールを暴露し、岡田に対して、どうやって責任を取るのかと迫った。岡田は、責任を取るため芸能界を引退するとまでいったそうである。離婚した宮崎はイメージダウンのため、CMのスポンサーが一気に離れ、岡田はジャニーズ事務所から「別れなさい」といわれた。 だが、一昨年あたりからまた付き合い始め、昨年12月には2人が手をつないで伊勢神宮にお参りする姿をFLASHに撮られている。2人は早く結婚したいそうだが、ここにまた障害があるという。宮崎の母親が、今度離婚したらバツ2になってしまうと心配しているからだ。「ジャニーズ史上初となる“略奪愛”は実現するか」(文春)。こうやって話題になるうちが華なんだろうな、メリーさん。 さて、先週の金曜日は初めての「プレミアムフライデー」だったが、どこかの調査で、実施した企業は5%に過ぎなかったそうだ。 新潮では、日本一のゲイタウンの新宿2丁目や銀座のクラブ、吉原の高級ソープランドなどで、その日どうだったかを聞いて回っているが、ほとんどがプレミアムではなく「魔の金曜日」だったそうだ。昔から、馬鹿の考え休むに似たりというが、役人や政治家が考えることはこの程度のものである。早く会社を出れば、飲みに行ったり買い物をしてくれる? どこにそんなカネがあるんじゃ。落語にだって、奉公している丁稚が実家へ帰る藪入りには、旦那がお小遣いを持たせてやるもんだ。 籠池ちゅう国粋主義者に国有地払い下げでまけてやった何億円かを取り戻して、われわれ庶民一人ひとりに5,000円ずつでも配ったらどうか、安倍さんよ。 天皇、皇后がベトナムへと旅立ち、帰途、昨年亡くなったタイのプミポン国王を弔われるためにバンコクにも立ち寄るという。高齢なのに頭が下がる。早くご自身が望むように生前退位をさせてあげたいと思う。だが、皇太子殿下はともかく、雅子妃の容態が不安定だし、子どもの愛子さんのこのところの激ヤセに、拒食症ではないかというウワサまであるのでは、なかなか進みそうにない。 新潮によれば、その上、安倍首相は皇室典範の改正を頑なに拒み、一代限りの特例として生前退位を認めるという方針で、押し通すつもりのようだ。嫌な話だが、生には限りがある。公務を果たされる姿をテレビで見るにつけ、早くゆっくり余生を過ごさせてあげたいと、私のような者でも思う。 ポストは先週見事なスクープをかっ飛ばした。その後日談。 「ポストの取材を受けて局幹部が小川アナに確認をしたところ、本人は交際していることをすぐに認めたようです。しかし、櫻井さんが嵐という人気アイドルグループの一員で、かつ『NEWS ZERO』(日本テレビ系)という放送時間が被るライバル報道番組のキャスターを務めていることを気にした小川は、“番組を降りてもいい。会社を辞める覚悟もある”とこぼしたそうです。その言葉に慌てた幹部がジャニーズ側と相談し、回答を揃えたようです」(テレ朝の局員) 新潮によると、今回の櫻井と小川の件では、いつも通り事務所側はメディアに圧力をかけようとしたが、事務所の力がSMAP問題などで下降線にある証拠か、スポーツ紙は「真剣交際」などとポストを後追いした。相変わらずワイドショーは、これに触れたところはなかったようだ。まだテレビへの影響力は少なからずあるということか。 だが、3分の1弱を稼ぎ出す嵐は、事務所の命綱である。2人はすんなり結婚できるのか、キムタクが結婚したときのことを挙げて、やや危惧している。また櫻井と松本潤は微妙な仲だそうだ。櫻井は慶応出身でインテリキャラ。一方の松本はコンサートの演出を一手に担い、嵐はオレが仕切っているという思いが強く、2人だけだと空中分解しかねないというが、そこを相葉と大野が緩衝役になっているそうだ。 85歳になる社長のジャニー喜多川は、自分の後継者としてタッキー(滝沢秀明)か松本を思い描いていて、滝沢は人望があるが、松本には才能があると評価し、人気のあるうちにアイドルから演出家に転向させ、ジャニーズ全体のディレクションを担当してもらいたいと考えているそうだ。 だが、プロダクションで後を引き継いでうまくいった例はほとんどない。ましてジャニーが築いた帝国は、彼の好みが色濃く反映されているから、誰がやっても彼のいない帝国は衰退するに違いない。 さて、文春が続けているNHKの詐欺のような受信料の徴収の仕方への批判キャンペーン。今週は、NHKの子会社であるNBS(NHK営業サービス)が作った、お客にどう対応したらいいのかというマニュアルをすっぱ抜いている。NBSにはNHKの営業局長・砂押宏行が取締役にいるから、NHKが関与しているといわれても仕方ないだろう。 そこには、最初は受信料とは関係のない話題を話せ。最初に12カ月前払いの衛星契約額をいってから、直後に月額だと2,230円と伝えれば、安く感じて契約をしてくれる。受信料が高いと断られたら、受信料の使い道はご存じですか? どういった番組ならお支払いしてもよいと思いますか? 何に比べて高いと思われますか? など、相手から発言を引き出せ。 そのほか、NHKは見ない、反日的な放送だなどの断り文句に対して、切り返すフレーズなどが載っているという。NHKは速やかに、受信料契約のうち不正なものがどれぐらいあるのかを精査し、公表すべきであること、いうまでもない。 閑話休題。村上春樹の新作『騎士団長殺し』(新潮社)を買った。発売当日の夜、芳林堂書店高田馬場店に行くと、入り口にピラミッドのように積んであった。レジのカウンターの前にも相当数置かれていた。 たしか、第1部だけで50万部。それに発売前に10万部増刷したというが、それにしてはピラミッドがそう崩れてはいなかった。刷り過ぎではないのか?Amazonのカスタマーレビューを覗いてみた。評判は極めてよくない。「性描写が気持ち悪い」「自己模倣の駄作」「こんな小説を絶賛しなければならない評論家諸氏には、心底ご同情申し上げます」『1Q84』(新潮社)は面白く読めたが、『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(文藝春秋)は読み通したが、疲れた。 新作を読み始めた。すぐに人妻とセックスする話が出てくる。春樹流というか読みやすそうではある。 新潮でHONZの成毛眞が「村上春樹の新作を『体験』してみた!」というのを書いている。「この本の楽しみ方のひとつに、各章の見出しをじっくりと頭に刻み込んでから、本文を読むということがあると気がついた。この体験はまったく新鮮で、手元に置き数年後にはもう一度じっくり読んでみることになるだろう」 毎回、なんだかんだといわれてもミリオンセラーになる作家は、出版社にとっては神様である。神様、仏様、村上様、ありがたく読ませていただきます。全部読み終えたら読後感を書くからね。 ところで、石原慎太郎と小池百合子が豊洲移転問題で火花を散らしているが、今週の文春がやっている、石原の知事時代につくり、血税を1,000億円もつぎ込んで杜撰な融資を繰り返した新銀行東京の責任のほうが、石原にとって重いと思う。 中小企業向けに特化した銀行という発想はよかったとは思うが、なんのことはない、石原の身内、彼と親しい人間や都議会自民党の議員たちが口利きしたリスクの高い融資先にばら撒いたため、多額の資金が焦げ付いてしまったのだ。都が出資した1,000億円のうち850億円は減資などですでに毀損し、08年に決めた追加出資400億円については、昨年、新東京と経営統合した東京フィナンシャルグループの株式と等価交換している。 だが、東京フィナンシャルグループの株価が下がれば、さらに都民の損失が膨らむということになる。文春によれば、この問題で石原の責任を問う住民監査請求が出るそうだが、こちらはいい逃れできないはずだ。石原慎太郎の金曜日の会見は、年寄りの愚痴といい訳に終始し、老残をさらしてしまった。 小池知事のほうはしてやったりというところだろうが、石原のいう「豊洲に早く決めろ」ということさえ聞かずに、都議選まで答えを延ばし、都民に丸投げするそうだと、ポストが報じている。 だが住民投票をするためには議会で住民投票条例を成立させなければならない。都議選に合わせて住民投票をするためには、ゴールンウィーク前に臨時都議会を招集しなければならないが、そうして小池新党が大勝すれば、安倍自民党は、衆議院選で動いてくれる都議を大量に失うことになるかもしれない。 参議院選で惨敗して辞任した過去を持つ安倍首相は、そうしたことが二度とあってはならじと、都会議員選挙に合わせて解散・総選挙をやってくるとポストは読むのである。 私は、小池人気はそろそろピークだと考える。豊洲移転問題でさえ自分で決断できないリーダーでは、この巨大な都市を運営していくのは無理だろう。ただ結論を先延ばしし、なんでも都民に丸投げで「都民ファースト」といわれても困る。それに豊洲移転問題は都民には決断できはしない。 結局混乱するだけである。石原のいうとおりだとは思わないが、どちらにするにせよ、すべてのデータを公開して、これこれこうだからこちらを選択する。その結論を都民に仰ぐのが筋である。 さて、『夫のちんぽが入らない』(祥伝社)が売れているそうだ。13万部を超えるベストセラーになっているそうだが、変わったタイトルだが、内容はいたってまじめで深刻なのだそうだ。 著者はこだまさんという主婦だそうである。交際期間を含めて20年も彼と一緒にいるのに、彼女の中に夫のアレがどうしても入らないというのだ。 「一体どういう状況なのか。多くの読者は『サイズの問題なのでは?』と推測するかもしれない。確かに、『夫のちんぽはかなり大きいほう』だそうだがそれだけではない。大学生のときに知り合ったこの夫婦が初めて交わろうとしたとき、そこにはなぜか『行き止まり』があったのである。〈まるで陰部を拳で叩かれているような振動が続いた。なぜだか激しく叩かれている。じんじんと痛い。(中略)やがて彼は動きを止めて言った。『おかしいな、まったく入っていかない』『まったく? どういうことですか』『行き止まりになってる』〉結局、二人はこの日、セックスをすることができなかった。その後も挿入はできずに『手』や『口』でする日々を送る」(現代) こんなことが実際にあるのか? 産婦人科医の早乙女智子氏はこう解説する。 「この小説の中では、他の男性とはセックスできるのに夫だけはできないようですが、ペニスの勃起の角度、太さ、体位など、様々な要因でそういうことは起こりえます。局部に『切れグセ』があると、挿入しようとする度に出血してしまい、小説のようにセックスを控えるようになることもある。また女性はホルモンバランスが崩れると粘膜が乾燥してきて、濡れにくくなり、膣が閉まってしまうと、どうしても『入らない』という場合もある。ただ、こうしたケースは非常に稀です」 このように結婚してるけれど、セックスをしたことがない、できない夫婦を医学的には「未完成婚」と呼ぶそうだ。夫は、風俗に通って性欲を処理しているというが、筆者は見て見ぬふりをしながら、心の中では嫉妬の炎が燃えていることも、隠さず書いているという。こちらも村上春樹を読み終わったら読んでみようか。 さて、国有地を格安の価格で手に入れた「森友学園」の疑惑がさらに大きくなっている。 文春では、鳩山邦夫代議士(故人)の秘書だったという川田裕介(41)が、彼の息子が学園に通っていたため、籠池理事長の意向をくんで、近畿財務局へ出向いたことを明かしている。 応対したのは、問題の土地の担当である「管財部 統括国有財産管理官」2名。 すでに2人はこの問題を知っていて、「前向きに検討させてもらっている」と語り、「先方も“政治家とのパイプ”は認識されているようでした」(川田)。 さらに籠池理事長は自民党国会議員の事務所を再三訪問して、「早く結論が得られるように」「評価額を低くしてもらいたい」などと、財務省近畿財務局や国土交通省大阪航空局へ働きかけを依頼していたことが、共産党の調べで明らかになっている。 3月1日には鴻池祥肇元防災担当相が記者会見を開き、籠池理事長が再三にわたって会いたいといってきて、夫婦で来て札束を出したので、怒って断ったと明かした。 だが、asahi.com(3月2日)によると、鴻池事務所側が国との交渉を仲介し、籠池との接触は2年半で25回にも上ったと報じた。それでは安倍夫妻の「嫌疑」は晴れたのかというと、そうではなさそうである。籠池としては、安倍の妻の昭恵を名誉校長に据え、寄付金は「安倍晋三小学校」にするといって集めていた。 安倍は、私は公人だが妻は私人と、妻の責任を逃れようとしたが、文芸春秋で石井妙子は、昭恵につく秘書は現在5人もいると明かし、公費でこれだけの秘書がつくようになったのは第二次安倍政権からだというが「やはり夫人といえども、公人なのだと改めて思う」(石井)と書いている。 文春も、以前の取材で昭恵が幼稚園についてこう話していたと報じている。 「お子さんたちが礼儀正しく、きちんとごあいさつができて、すごくしっかりしておられる。それで、幼稚園だけでなく小学校も作りたいのでというお話を伺って『名誉校長に』ということだったのでお受けしたのが二年前ぐらいだったと思います」 夫婦は一心同体。このような国粋主義的教育が、この夫婦の「理想」なのであろう。晋三も毎晩寝る前に祝詞のようなものを唱えて祈りをささげていると、昭恵が対談などで明かしている。安倍は常々、学校における「道徳教育」「愛国教育」を強制しようとしてきた。天皇を中心とした神の国を取り戻す、子どもたちにはオレが考えているように教えるべきだというやり方が、最近とみに露骨である。 現代は、これまでは妻・昭恵の行動を黙認してきた安倍だが、今度の件では怒り心頭で、離婚も考えているのではないかという特集を組んでいる。 「昭恵さんはこの件が国会で騒がれるようになって以来、知人の前で涙ぐみながら弁解することもある。家での夫婦の会話は、すれ違いでほとんどなくなっていると聞きますが、今回ばかりは総理も堪忍袋の緒が切れた。相当強く叱責して、言い合いになったそうです。総理は、官邸でも『籠池(泰典・森友学園理事長)さんは、昭恵の人脈なんだがなぁ』と言ってため息をついたり、『今日の国会質問は、森友(学園)はいくつ入ってる?』と朝のレクでしきりと確認したりしています」(官邸スタッフ) 2月27日には報道各社の官邸キャップを集めて、赤坂の中華料理店で急遽会合を開いたそうだ。 そこでは「法に触れるようなことは一切やっていない」としきりに訴えていたという。この時期に、安倍に呼ばれたからといってのこのこ出かける新聞記者も困ったものだが、それだけこの問題と、妻のやり方に不快感を持っているということだろう。 「再審議の末に開設認可取り消しとなれば、籠池氏はブチ切れて、総理との関係も含めて全部喋ってしまうでしょう。一方で、国会に証人喚問されれば何を言い出すか予想もつかない。かくなるうえは、認可を先延ばしして、少しでも時間稼ぎをするしかない。小学校の入学希望者はいまや30人を切りそうだという話ですから、いずれにせよ4月の開校は不可能です」(同) この籠池、偏った考えを子どもたちに押し付けるのみならず、まるで独裁者のような振る舞いで大人たちをも圧しているという。 「憲法改正に賛成します」という署名に協力するよう保護者に強要したり、NHKの籾井勝人前会長を擁護する葉書をNHKに送るようにいうこともあったそうだ。小學院開校のための給付金も、1口1万円、または5万円で募っていた。また運動会以外の教授行事は撮影禁止で、学園側が撮ったDVDを3万円で買えと押し付けてくるそうである。 こんな人間を、素晴らしい教育者と持ち上げた安倍夫妻は、似たもの夫婦だ。私は、夜な夜な2人で、かえって絆を深めているのではないかと思うのだが。 ポストによると、先の赤坂の中華料理店は「赤坂飯店」だそうだ。その夜、そうした会合があると知り合いの新聞記者から通報があったため、『日本会議の研究』の著者である菅野完がTwitterに書き込んだところ、大勢の一般市民が店の前に集まり、デジカメやスマホで出てくる連中を撮りまくっていたそうだ。 トランプ大統領はメディアを選別し、批判するメディアを遠ざけて問題になっているが、安倍首相も相当なものである。それに安倍首相は、政権に返り咲いて以来、13年から14年にかけて、全国紙、ブロック紙、民放キー局のトップや編集幹部と重ねた会合は、2年半で50回にもなるとポストは報じている。 そのうえ最近は、経産省が庁内のすべての局の部屋を勤務時間中もロックして記者たちの出入りを禁止するなど、情報漏れを危惧して、とんでもない暴挙に出ている。このままではメディアは権力のポチどころか、情報さえも与えてもらえないことになる。 それもこれまで、権力にすり寄り、権力側からバカにされてきた報いだ。 現代は2月7日にアメリカのエマーソン大学というところが発表した世論調査を載せている。それによると、メディアを信用できる人は39%で、トランプ政権を信用できるという人は49%にもなるというのだ。 米コロンビア大学ジャーナリズム科講師で、3世代にわたるトランプ家の歴史を描いた本を出している、グウェンダ・ブレア氏はこう指摘している。 「主流メディアは『事実は重要である』という考え方に慣れていますが、トランプ氏にとって重要なのは『人が聞きたいことを伝える。それは必ずしも事実ではない』ということです。トランプ氏は選挙中から、伝統的なニュースや事実解明に力を入れるメディアの信頼性を傷つけることに注力してきました。トランプ氏は恒例のホワイトハウス記者会の夕食会を欠席しますが、それは当然です。自分を非難している主流メディアが多数出席するイベントに出る意味がないからです」 日本でもメディアと政権の信用度は逆転しつつあるという。新聞通信調査会による世論調査によると、新聞の信頼度は100点満点中60.6点で、民放テレビは59.1点。 しかも年々、信頼度は低下傾向にある。方や安倍政権の内閣支持率は66%と高水準が続いている(読売新聞による世論調査・2月17日~19日)のだ。メディアより安倍政権が信用される理由を、城南信用金庫元理事長の吉原毅は、新聞記者の意識が一般大衆と著しく乖離してしまったことを挙げ、こう語る。 「新聞記者の多くは一流大学を出たエリートであり、自分たちのことをエスタブリッシュメント(支配者層)と考えているのではないでしょうか。エスタブリッシュメントというのは常に今の地位を守ることしか考えないため、臆病で勇気がない。しかも総じて彼らは高給取りです。今の生活を失いたくないという気持ちが強くなり、冒険ができなくなってしまう。その結果、読者が離れていっているのではないか」 その中心である朝日新聞のベテラン記者はこういう。 「なぜ、安倍政権の支持率が高いのか、これは社内でもよく議論されます。多くの記者は『朝日は伝えるべきことを報じているのに、安倍政権の支持率が高いのは理解できない。国民への啓蒙が足りていない。朝日が世の中を正しい方向へ引っ張っていかなければ』と考えています。かつての『朝日』のイメージから抜け出せない連中で、これはむしろ若い記者に多い気がします。彼らは、朝日記者たるエリートの自分たちは、他人を批判したり糾弾したりする資格があると思い込んでいる。そんな思い上がりが読者に見透かされているのですが、それに気づいていない」 こうした認識も古めかしいものだ。情報の多くはSNSからというのが若い連中の常識になっている。 その元の情報が朝日だろうと産経だろうと関係ない。情報を一瞥して、すぐに自分の好みの情報を探しにいってしまうのだ。ネット時代に既存のメディアが生き残るためには、あらゆるツールを使って情報を発信し、どんな形でもいいから読者やユーザーに読んでもらわなくてはいけない。 そのためにはもっと動画に力を入れるべきではないか。いいドキュメンタリーを新聞が発信できれば、読者はついてくるはずだ。映画の世界を見てみるべきだ。作り物よりも、ドキュメンタリータッチのもののほうが、見ていて面白い。NETFLIXやAmazonビデオも、いいドキュメンタリーが増えてきている。見て面白く、メッセージ性の強いものを作れば、読者はついてくる。培ってきた取材力を生かして、目で見る調査報道をやる。どこが早くそれに気づくかな。 最後に、今年の3・11を前に、あの時、NHKをはじめとした放送メディアで一人気を吐いていたNHKの水野倫之解説委員に現代がインタビューしている記事を紹介しよう。 「東日本大震災により福島第一原発はメルトダウンを起こし大量の放射性物質を広範囲にまき散らす重大な事故を起こしました。政府と東京電力は最長40年で廃炉にする工程表を掲げ、2021年には溶けた燃料の取り出しを始める計画を立てました。しかし、原子炉を突き破って格納容器まで溶け落ちた燃料取り出すのは世界でも初めてのこと。その前段階として、格納容器内がどうなっているのか、溶けた核燃料がどういう状態になっているのかを、まず調べなければならない。そこで先日、探査ロボットの通称『サソリ』が格納容器内に投入されたのですが、正体のよくわからない堆積物に阻まれ故障し、すぐに動かなくなってしまった。今年の夏には溶けた核燃料どうやって取り出すのか、その方針を決める予定です。しかし、このように内部の詳細もまだわからない状況で『取り出し方針』が決められるものなのか」 原発事故はこのように、一度事故が起きてしまえば、廃炉にするにせよ、気の遠くなる時間がかかるのだ。 「私は福島の事故前から、次に原子力施設で何か大きな事故があるとしたら原発なのではないかと思っていました。そう考えたきっかけは、1999年に茨城県東海村の核燃料の加工工場で起きた臨界事故です。中性子線という強烈な放射線が放出され、2人の作業員が亡くなりました。この時、事故の収束に手間取ったことを教訓にロボットが必要だという結論に至った。国の予算で研究機関が試作品を作ったというので、私も取材に行きました。ところが、行ってみると研究者たちが、困っている。せっかく作った試作品も実用化するには電力会社に引き取ってもらい各地の原発に配備してもらうしかありません。しかし電力会社は『ロボットを置くということは、すなわち事故が起こる可能性を認めることになる』という理屈で、原発では不要だというのです。この時実用化しておけば、福島の事故で役立ったことは間違いありません。まさに“安全神話”の典型でした。電力会社は『事故は燃料加工会社が起こしたもので自分たちは違う』と全く対岸の火事を見ている状態で、そこから教訓を見出そうとはしていなかった。こうした状況を見聞きして私は『次に事故が起きるとしたら電力会社の原発だ』という思いを強くし、備えをしなければと考えるようになりました。各原発を取材し、同時に現場を知り確かな知識を併せ持つ専門家を探しました。一番詳しかったのは、原発を実際に作っているメーカーの技術者たちで、日頃から意見交換してきました。ですから、福島の事故の時は、スタジオ解説の合間に彼らに連絡を入れ、何が起きているのか、確認を続けていました」 彼が、事故直後から報道現場で何が起きていたのかを本当に語ってくれれば、素晴らしい「証言記録」になるはずだが、それはできないのだろうな。 「政府は40年で廃炉を完了させると言っていますが、取り出した核燃料の最終処分も考えればもっと時間がかかる可能性もあります。今、生きている人で福島の廃炉を見届けられる人が、一体どれだけいるのか。私の先輩の解説員からは『お前、廃炉になった福島原発の前で最後のリポートをしろよ』と言われ、是非そうしたいと思ってはいますが、そこまで私が現役でいられるかどうか……。でも、誰に何と言われようが私はその過程を見届けていきたい」 こういう男が現場にいてくれると思うだけで、少しは気持ちが落ち着くではないか。 原発事故はまだ収束していない。確実なのは、原発を再稼働させれば、また同じような、否、もっと大きな事故が起きることは必定であろう。 政府は3・11を「原発事故を忘れない日」として祝日にしたらどうか。 【巻末付録】 現代は巻頭に「みんなの恋人 岡田奈々」。後半は「海外セレブハプニング2017春」。「妄想グラビア『東京タラレバ』OL写真」。袋とじは芸術家として知られていた鷲尾老人という人が遺した1,000点を超える「性風俗」のコレクションを掲載している。 明治時代にもヌードは撮られていて、なかなか面白い絵柄がある。揃えていないヘアが映っていたりして、いつの時代もこうしたものはあったのだと、いまさらながら気づかされる。 ポストは巻頭が「南野陽子『陽子をひとりじめ!』」。後半はおなじみの「まさみ筆あそび」と袋とじは「大西結花」。大西結花のヘアヌードはいい。 今週は明治・昭和の性風俗を楽しめる現代の企画力に軍配を上げたい。 (文=元木昌彦)「週刊現代」(3/18号、講談社)
嵐・櫻井翔とテレ朝『報ステ』小川彩佳アナの熱愛発覚 事務所も親も“半公認”で……
今週の注目記事・第1位 「嵐・櫻井翔と『恋人』テレ朝女子アナ[熱愛追跡11日間の全写真]」(「週刊ポスト」3/10号) 同・第2位 「妻・昭恵の『暴走』で安倍『退場』?」(「週刊現代」3/11号) 同・第3位 「安倍官邸が掴んだ『金正恩はもう死んでいる』」(「週刊現代」3/11号) 「金正男の遺体から消えた『虎と竜の入れ墨』のナゾ」(「フライデー」3/10・17号) 「金正男の息子[金ハンソル]が金正恩から北朝鮮“主席”を奪う日」」(「週刊ポスト」3/11号) 「金正男の『暗殺』」(「週刊文春」3/2号) 「『金正男』暗殺は『金正恩の指令』に疑義あり」(「週刊新潮」3/2号) 同・第4位 「百条委上等! 手負いの『慎太郎』」(「週刊新潮」3/2号) 同・第5位 「小池百合子『豊洲[新市場]を中国アリババに売却』のウルトラC」(「週刊ポスト」3/11号) 同・第6位 「『稲田朋美』防衛相が気持ち悪い」(「週刊新潮」3/2号) 同・第7位 「『改造隠し部屋』で連続集団強姦 医者の皮をかぶった悪魔たち『東邦大OB』」(『週刊文春』3/2号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 2月27日、アカデミー賞最大の不祥事というか、ハプニングが起きた。それも、クライマックスの作品賞でだった。『俺たちに明日はない』が公開されて50年になり、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイが登場した。 あの若く、カッコよかったベイティもダナウエイも高齢者。受賞作を読み上げる段で、ベイティが「おや」という顔をした。ダナウェイに見せ、彼女が『ラ・ラ・ランド』と、たどたどしく読み上げた。 誰もが、この作品が本命だから、やっぱりと思い、受賞者たちが舞台に上がり喜びを一人一人が語り始めた。そこへ裏方の人間が入ってきて、何やらベイティや司会者にいっている。 にわかにざわめき出した。どうやら間違いがあったらしい。 受賞作は『ムーンライト』だったのが、前の主演女優賞のカードが、不手際でベイティたちに渡されてしまったようだ。『ラ・ラ・ランド』はすでに監督賞を含めて多くを受賞していたからいいが、そうでなかったら嫌な幕切れになるところだった。人間だから間違いはある。だがこうした間違いは二度としてもらいたくはない。複数で指差し確認を励行するべきである。 だが、そのほかの点では今回のアカデミー賞はよかった。短編ドキュメンタリー賞は内戦下のシリアの民間救援隊を描いた『ホワイト・ヘルメット』、外国映画賞はイランの作品『セールスマン』、『ラ・ラ・ランド』は監督賞を含む6部門で受賞した。 助演男優賞も助演女優賞も黒人俳優。作品賞は貧しい黒人青年の成長を描く『ムーンライト』だった。司会者がトランプに、このショーを見てどう思うかとTwitterをしたのも、パフォーマンスとしてはおもしろかった。おそらくトランプは苦々しい思いで、トランプを批判しているメリル・ストリープが何度も指名され、明るく笑うのを見ていたに違いない。日本の俳優たちも少しは見習ったらどうか。赤狩りの時代を経て来たハリウッドの底力を見た気がした。 話はガラッと変わって、東邦大学医学部出身の現役医師たちが「改造隠し部屋」で連続集団暴行していたという文春の記事。 船橋中央病院の研修医・上西崇(31)、東京慈恵医大付属病院の皮膚科医師・松岡芳春(31)、東邦大学医学部の柁原龍佑(25)が集団準強姦罪で逮捕された。全員、開業医の息子。中でも上西は、昨春以降7人の女性を乱暴したとして、計7回埼玉県警に逮捕されたという。 犯行現場は上西が大学生時代から「隠れ家」として借りていたビルの一室。そこを会員制の店のように改装して、女性たちを連れ込んでいた。彼らが使ったのは強烈なアルコール度の高い酒ではなかった。医者には簡単に手に入る、マイスリーという睡眠導入剤。ハルシオンよりも効きが早く、血中半減期も短いため、すぐに体内から排出され、検出が困難になるという。 医者ならではの浅知恵だ。乱暴された女性が被害届を出し、上西が逮捕されたが、彼のスマホから強姦場面を撮影した動画が複数出てきて動かぬ証拠となったのだから、知能程度はたいしたことはない。 さて、トランプ大統領がまた問題発言をした。ロイターの取材に対して、核兵器増強を明言したというのである。 オバマはロシアと新戦略兵器削減条約(新START)を締結し、両国が2018年2月までに配備済みの戦略核弾頭を1,550発に削減することを定めたが、これをちゃぶ台返しするというのである。オバマのやったことはほとんど気に入らないようだが、平気でウソをつくトランプのことだから、明日になれば考えが変わるかもしれない。 アメリカのメディアにならって、朝日新聞も政治家たちのその場限りの放言を「ファクトチェック(事実確認)」することを始めた。 安倍首相や麻生副総理の発言の間違いをチェックしているが、一番チェックしなければいけないのは稲田朋美防衛相の次の発言ではないか。 自衛隊が派遣されている南スーダンで去年起きた銃撃戦を「戦闘」ではないかと問われ「法的意味の戦闘行為は発生してない」と答えたのだ。池上彰は朝日新聞の連載で、これは「オルタナティブ・ファクト(もうひとつに事実)」だとしているが、私は「フェイク(嘘)」だと思うのだが。 新潮は、彼女のファッションセンスなどを取り上げ批判したが、今週も稲田防衛相を「ここ10年で一番ダメな防衛大臣だと思います」(軍事ジャーナリストの世良光弘)と難じている。 さらに、護衛艦の中をハイヒールで歩き、網タイツを愛用することに対して、自衛隊関係者に「とても職責に相応しい格好とは……率直に言って気持ち悪い」とまでいわせている。この程度の議員がポスト安倍だといわれるのだから、いかに自民党に人材がいないかわかろうというものである。 小池都知事は築地市場の豊洲移転問題を、どのように解決するつもりなのだろうか。ポストは、この移転問題は重大局面を迎えていると報じている。その内容は、年の瀬も詰まった昨年12月18日、小池氏は都内のホテルで中国ネット通販最大手のアリババグループ創業者のジャック・マー氏(現会長)と極秘会談したという。これはメディアでも報じられた。小池とマーはともに、世界銀行主導で設立された「教育のためのグローバルパートナーシップ」の委員を務めているそうである。 それ以来、親交があるとされ、アリババが冠スポンサーとなったサッカーのクラブ・ワールドカップ観戦のために来日したマーが、旧知の小池知事を表敬訪問したということになっている。しかし、アリババ側には腹づもりがあったという。ニューヨーク証券取引所に上場しているアリババ・グループは、時価総額世界13位(今年1月末)という巨大企業である。マーの個人資産だけでも約3兆円と推定されている。 今年1月、アリババ・グループは国際オリンピック委員会と8億ドル(約900億円)で最高位スポンサー契約を結んだ。IOCと最高位契約を結んでいるのは日本企業ではトヨタやパナソニックなどで、2020年の東京五輪に向けて大々的な宣伝活動に乗り出そうとしているそうである。しかしアリババは売り上げの大半を本国の中国市場に依存していて、海外での売り上げは8%ほどしかないといわれる。 そのアリババは07年に日本法人を設立。日本に爆買いに来る中国人観光客の多くがアリペイという同社の決済システムを利用し、同社の国際ネット通販サイト、天猫国際には多くの日本企業が出店している。 ポストによれば、アリババは巨大な日本の物流倉庫がほしいと考えている。アリババはアマゾンや楽天などに対抗して日本国内でのネット通販に乗り出す場合、巨大な物流倉庫、それには豊洲という東京都心、そして羽田、成田空港にも近い一等地に立つ巨大施設は利便性も高いから、狙っているというのである。 またマーは、将来のビジネスを見据えて、アジアの観光客を呼び込む物販とアミューズメント一体型の集客施設にするなど、豊洲の付加価値の高い利用法も考えているのではともいわれているようだ。 東京都は豊洲新市場の建設に巨額の費用を投じてきた。総事業費は5,884億円に達するともいわれている。都の中央卸売市場関係者がこういう。 「もし、移転を取りやめて建て替えや大規模改修で現在地に市場を残すなら、築地を売って得る予定だった資金は入ってこない。そうなると、市場会計の貯金を全部使うとしても豊洲を最低3,000億円以上で売却できなければ、借金返済のために都民の税金による補填が必要になってくる」 それに、朝日新聞の2月世論調査でも、豊洲移転をやめるべきだが43%で、目指すべきだの29%を大きく上回っている。小池都知事は、豊洲移転をやめ、築地市場を再開発するためには、豊洲の土地をアリババに売却するということも腹づもりに入れているのではないかと、ポストは推測している。 そうすれば両者はWin-Winの関係になるというのだが、私には、都合の良い推測に過ぎないような気がする。なぜなら、豊洲市場を中国資本に売り渡すということを、東京都民は歓迎しないと思うからである。 小池都知事対石原慎太郎の対決が3月早々に見られそうだが、週刊誌のほうも二分してきて、今週は石原の四男・延啓(50)に、石原が知事時代に「親バカ血税」を注ぎ込んだと特集している文春は小池派、先週と今週で石原の独占インタビューをやって、小池批判をやらせている新潮が反小池派のようだ。文春が追及しているのは、石原が都知事時代につくった若手芸術家の育成事業「トーキョーワンダーサイト」で延啓を重用し、ここには約7億6,000万円もの補助金が投入されたという「都政の私物化」である。 石原の血税の滅茶苦茶な使い方は追及されて然るべきである。だが、石原のいう小池批判にも一理あると思う。小池は豊洲移転問題の結論を延ばし続け、驚いたのは、これを夏の都議選の争点とするという発言である。 石原ならずとも「豊洲移転を選挙の道具に使おうとしている」といいたくなる。さらに「小池知事は“安全”と“安心”をごちゃ混ぜにして、問題を放置している不作為の責任を認識するべきだと思います」という点も頷ける。 「小池知事の当面の目標は、自らが率いる都民ファーストの会が都議選で“過半数”を占めることです。(中略)彼女にあるのは権勢欲だけですよ。それでは東京都知事は務まらない。“行政の長”に必要なのは決断です」 都政を長年壟断してきた石原にいわれたくはないが、小池の口先だけの「都民ファースト」にもいい加減ウンザリしている。都議選前に豊洲移転問題に片を付け、その彼女の「決断」を都議選で都民に問うのが筋である。重大問題を決断できないで、都民に丸投げしようなどというのは知事失格だと思う。 金正男がマレーシアの空港で暗殺されて10日以上経つが、「マレーシア当局は身元確認を終えられていない」(2月2日のasahi.com)。 同紙によれば、「殺害されたとされる正男氏の所持品から見つかった外交官用旅券の名前は、北朝鮮国籍の『キム・チョル』。記述通りなら、遺体は1970年6月10日に平壌で生まれた46歳の男性。実際の正男氏の年と言われる年齢より、1歳年上だ」。 北朝鮮側が身元確認に必要な資料を出さないこともあるが、正男の家族からDNAサンプルが採取できていないようだ。マレーシア政府は金正男と発表しているが、捜査当局や医療当局は慎重で、認定を保留し、警察長官は「私は金正男という名前を一度も使っていない」と断定を避けている。 この原稿がアップされるときには身元が確認されているかもしれないから、そうなったらお許しいただきたいが、生前の正男には胸から腹にかけて虎と竜の入れ墨が黒々と彫られていた。それなのに、今回の亡くなる直前の彼のはみ出した腹に入れ墨らしきものがないと、フライデーが報じている。 半裸で入れ墨を見せているのは4年前の金正男だという。先のasahi.comにも本人確認のために「窮余の策として遺体にあった『入れ墨』の照合写真がないかも探し始めた」とあるから、たまたま地元の新聞が写したときに消えた(?)のかもしれないが、不可解である。フライデーで、北朝鮮情勢に詳しい朴一大阪市立大学大学院教授は、仮説としてだが、「殺されたのは正男氏の影武者の可能性があります」と推測している。いつもは必ず付けているというボディガードの姿もなく、空港の中を歩き回る正男はまったく無防備に見える。 テレビ報道によると、行きつけの北朝鮮料理屋でも、壁を背にした席にしか座らなかったぐらい用心深かった正男にしては解せない行動である。もしかするとこの暗殺事件の闇は、われわれが考えているより深いのかもしれない。 ポストは、もし金正男が死んでいれば、彼の長男であるハンソルが、父の無念を晴らすためと、生き残るために「米韓中」のどこかに亡命して、金正恩を倒すこともあり得ると報じている。 現代は驚いた見方をしている。すでに金正恩は死亡していて、いまのは影武者だというのである。それも、この情報を安倍にもたらしたのは、首脳会談の時で、トランプだというのである。 金正恩も金正男も影武者? ありえない話ではないが、今のところは「?」である。 先日、オリバー・ストーン監督の『スノーデン』を観た。大筋はアカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『シチズンフォー スノーデンの暴露』とほぼ同じで、彼の妻になる女性とのエピソードの部分が多くなっている。映画の出来としてはあまり感心しないが、この中でNSAの上司がスノーデンにいった言葉が心に残った。 「アメリカ国民は自由よりも安全を求めている」 いまや民主主義大国が資本主義に蹂躙され、貧富の格差が果てしなく広がり、明日の生活に怯える国民は増大している。 それに加えて9・11以降、テロへの恐怖が高まり、孤立主義への急流は「世界の警察」を任じていた同じ国とは思えないほどである。自由など制限されても安全、安心が欲しい。トランプのいうことは嘘八百、大ボラでも、自分たちの本音を代弁してくれている。それが危険な政権を生み出した原動力なのであろう。 同じことは日本でもいえる。寺島実郎は『シルバー・デモクラシー』(岩波新書)を書いたきっかけは、若者層はイギリスのEU離脱の国民投票でも、アメリカ大統領選でも、離脱反対、トランプよりヒラリーを支持したが、数で勝るシルバー層が逆の選択をしたことだったと書いている。安倍自民党を支持しているのもシルバー世代である。 「潜在不安(老後破産=筆者注)を抱える高齢者、とりわけ中間層から金持ち老人にかけての層、約二七〇〇万人が、金融資産、株式投資に最も敏感な層であり、『とにかく株が上がればめでたい』という心理を潜在させ、アベノミクス的『資産インフレ誘発政策』を支持する傾向を示すのである」(寺島) 今週のポストで触れているように、政府は高齢者、特に団塊世代を冷遇する医療費制度や年金改革に手を付けてきた。 一方で不安感を掻き立て、一方で株高幻想をばらまく巧みな安倍の策略にまんまと乗せられているのである。だが団塊世代は全共闘時代を何らかの形でくぐり抜けてきた人間たちである。寺島はこう呼び掛ける。 「われわれ戦後世代に課せられている役割は、戦後を生きた日本人として民主主義というものを確実に根付かせることであり、また、それをどうやって有効に機能させるかについて、真剣かつ行動的でなければならない」 高齢者たちよ、安倍自民党の持っているチューインガムやチョコレートを欲しがるのではなく、その裏に隠された「民衆を蔑視し、利用する意図」(寺島)を見抜き、真の民主主義はどういうものかを見せてやろうではないかというのだ。 ベンサムの「最大多数の最大幸福」を今こそ探求しようというのである。いや~こういうのを読むと血が滾りますな。 大阪府豊中市に4月開講予定の私立小学校「瑞穂の國記念小學院」の用地(国有地)が格安に払い下げられた問題は、衆院予算委員会で追及され紛糾している。 この森友学園が運営する幼稚園では、教育勅語を毎朝復唱させ、年一回は伊勢神宮に参拝をさせるなど、愛国教育で有名な学園である。その小学校は籠池泰典理事長で、彼は大阪の日本会議の幹部である。そして安倍首相の妻である昭恵夫人が名誉校長に就任しているのである。さすがに問題になり、辞任したが、時すでに遅し。払い下げを受けた国有地は、土地は広さ8,770平方メートル、鑑定評価額9億5,600万円。もともとは近くにある伊丹空港の騒音防止のための緩衝地帯として国が買収していたが、05年以降区画整理・集約され、売りに出された。 これに対して、森友学園による購入価格は1億3,400万円。8億円余りの割引は、土地の地下に埋まったごみ処理費用を補填するためのものというが、籠池理事長はごみ処理にかかった費用は1億円くらいと証言しており、金額が明らかに食い違っている。 さらにその後、森友学園には、校舎・体育館の木造化による国土交通省からの補助金が6,200万円出されることが決まり、ほぼ実質負担額0円で土地を取得したことになるという。疑念は深まるばかりだが、安倍総理にとって大きな誤算だったのは、夫人がこの森友学園に思った以上に肩入れしていたことだ。 一昨年9月に行われた小學院の設立記念講演会で、森友学園の教育方針を、「普通の公立学校の教育を受けると、せっかくここ(塚本幼稚園)で芯ができたものが揺らいでしまう」「日本を誇りに思える子供たちがたくさん育っていって欲しい」とほめたたえていた。 さらに籠池理事長は夫妻からのお墨付きを最大限利用し、ロビイングに励んでいたことも判明した。安倍晋三記念小学校という名前を使って寄付金集めをしていたことまで判明している。さらに、安倍留学時代からの親友、学校法人加計学園の加計孝太郎理事長が「つなぎ役」だったといわれているそうだ。 籠池理事長は、園児たちに「安倍首相がんばれ、安保法制通過よかったです」といわせているのである。学校での政治的な活動を禁じた教育基本法の明らかな違反であろう。官邸スタッフはこういっている。 「近いうちに、あの小学校にどんな人物がいくら寄付をしていたか、リストが出てくるでしょう。ここに名前が挙がる人脈を精査されれば、安倍総理は大ダメージを受ける。トランプ政権ともまずまずうまくやれているし、当分政権は安泰だと思っていたけど、これは本当にまずいかもしれない」 好事魔多し。得意絶頂のときに落とし穴がある。それを掘ったのが自分の妻だったというのが、また、皮肉である。安倍退陣のふた文字が見えて来たように思う。 さて今週の第1位は久々のポストのスクープである。 嵐の櫻井翔とテレビ朝日『報道ステーション』の人気アナ・小川彩佳だから、なかなかのものである。週刊ポストセブンによれば、こうである。 「2月14日のバレンタインデー。『報道ステーション』(テレビ朝日系)の放送終了から約1時間後の深夜0時過ぎ、会社から出てきた小川彩佳アナウンサー(32)は周囲を窺いながらテレ朝近くの路地裏に小走りで駆け、暗がりに停車していた高級車の助手席に飛び乗った。運転席にいたのはアイドルグループ『嵐』の櫻井翔(35)だった。櫻井はマスクを外すと一瞬顔を寄せ合った。そのまま車は急発進し、櫻井の自宅方面へと消えた。それから10数時間後の15日午後4時。前夜と同じテレ朝近くの路地裏に櫻井の車が停車。助手席から降りた小川アナは名残り惜しそうに何度か振り返りながら、テレ朝社屋へ入っていく。櫻井はルームミラーでしばらく小川アナを見つめると、マスクを付けて車を走らせた。 さらに、その翌日(16日)。報ステ終了後の午後11時半、小川アナは番組スタッフと思しき男性ら数人と、深夜営業の焼肉店へと向かった。報ステ関係者が言う。 「この日は、1月にトランプ大統領の就任式を現地取材した小川をねぎらう会だったようです。約1週間の滞在で、彼女はかなり成長しました。上司らに“小川は報ステに欠かせない存在になった”などと言われて、ジョッキに入ったハイボールを何杯もおかわりしていたようです」 お開きになったのは17日の午前4時半。小川アナは上司のタクシーに同乗し、自宅へと帰った。 しかしその後、櫻井がお祝いを持って訪ねてきたそうだ。双方の事務所も、親しく付き合っていることは匂わせている。いいカップルだと思う。ポストが発売された夜の『報道ステーション』を興味津々で見た。 心なしか、小川アナはやつれたかな? いつもより緊張気味だった。両親公認だそうだから、お幸せに。 【巻末付録】 ポストは巻頭「谷桃子 温泉で濡れて、濡れる」。後半は「写真家・中村登と女優・アイドルの時代」「中島はるみ未発表ヌード」。袋とじは「伝説の美少女AV女優 秋元ともみ」。 現代は「元秋田朝日放送の人気アナウンサー 塩地美澄」。後半は「第三次緊縛ブームがきた!」「あべ静江 青春のマドンナ」「16年のMVPグラビアアイドル 平嶋夏海」「ギリギリガールズ荒井美恵子」。袋とじは「女性器で性格がわかる『陰門』占い」エゲツなさでは現代だろうな。 勝者は現代にしとこう。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」(3/10号、小学館)
連続強姦社員を放置、組織的な受信料詐欺……“公共放送”NHK会長の謝罪・辞職はまだか
今週の注目記事・第1位 「~『NHKの大罪』スペシャル~『連続強姦記者』を野放しにしたNHK無責任上司」 「私はNHK『受信料サギ』に手を染めた 徴収員の告白」(「週刊文春」2/23号) 同・第2位 「素朴な疑問は『幸福の科学』信者1200万人なのになぜ落選? 勝手に出家『清水富美加』が不幸にした人」(「週刊新潮」2/23号) 「芸能界と『宗教』-隠され続ける禁断の信者リスト-」(「週刊ポスト」3/3号) 同・第3位 「トランプが進める金正恩政権『転覆』計画の全貌」(「週刊現代」3/4号) 同・第4位 「『石原慎太郎』独占インタビュー70分!『小池百合子は総理の器にあらず』」(「週刊新潮」2/23号) 同・第5位 「アマゾンもヤマトもセブンもなくなる」(「週刊現代」3/4号) 同・第6位 「世界から『気持ち悪い』と軽蔑された安倍・トランプ[見つめ合う蜜月]」(「週刊ポスト」3/3号) 同・第7位 「安倍総理夫妻と親密!『日本会議』幹部の幼稚園に国有地格安払い下げ」(「週刊新潮」2/23号) 同・第8位 「『ワセダクロニクル』とは何者か」(「週刊ポスト」3/3号) 同・第9位 「インテリが人権侵害とのたまう『万引き画像』公開」(「週刊新潮」2/23号) 同・第10位 「警視庁新任捜査1課長が美人記者(23歳)を竹刀でボコボコ[全治3週間]」(「週刊文春」2/23号) 同・第11位 「『児童ポルノ』地下ネットワークの『3つの掟』」(「週刊新潮」2/23号) 同・第12位 「わずか5カ月で偏差値70突破! 一流中学を総ナメにした『芦田愛菜』のNN勉強法」(「週刊新潮」2/23号) 同・第13位 「松本伊代と早見優「線路立ち入り」大バカ代償」(「フライデー」3/3号) 同・第14位 「月1000万円売上げ未達なら減給!『大塚久美子』社長が強いたノルマ地獄の断末魔」(「週刊新潮」2/23号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! まずはバカ2題。親子ゲンカで名前を売った大塚家具の大塚久美子社長(48)だが、名前は売ったが、売上はどんどん下降しているようだ。 新潮によれば、16年12月期決算は、売上高463億円(前期比20%減)、最終損益は45億円の赤字と、過去最悪だそうだ。父親時代の会員制や、店での付きっきり接客を廃止して、高級家具から中価格帯への家具屋へ転換したことが裏目に出て、社員はいつリストラが始まるか戦々恐々としているそうである。それにしても月の売上1,000万円は無理だろう! 親子ゲンカは犬も食わない? お次のバカは、松本伊代と早見優の2人。フライデーによれば、旅番組のロケで京都市内のJR山陰線に立ち寄った際、踏切内に立ち入り、2人で「イエーイ」と笑顔で写っている写真をブログにアップした。大炎上し、京都府警から鉄道営業法違反の疑いで書類送検されてしまったのだ。50をオーバーしたおばさんがやることではないが、こんな写真を載せれば、批判されるのがわかっていて、なぜやるのだろう。 ネットはバカと暇人のものだと書いて物議を醸した中川淳一郎は、このケースではないが、店の売り物のおでんをツンツンしている動画をアップして逮捕(後に不起訴)された男のように、こうした違法なことがわかっているのにYouTubeにアップしてしまうケースが増えていることについて、私にこう話した。 彼らは、自分の仲間内だけで見られるように「鍵を掛け」ていると思って、英雄気取りなどでそうした動画をアップしてしまう。だが、そうしたバカ動画を探している連中が見つけ出し、それを公開してしまうから、あわてて隠そうとするが間に合わない。SNSは、仲間内だけだから大丈夫だと思ってしまいがちだが、一度アップしてしまえば、それをこじ開けて公開されてしまう危険が常にあるようだ。 次は超おりこうちゃんの明るい話。名子役だった芦田愛菜も小学校を卒業するという。しばらく見ないと思っていたら、昨年夏から仕事をセーブして1日12時間、猛勉強して超有名私立中学に合格したのだという。 新潮によると、ひとつは女子御三家の女子学院、もうひとつが慶應中等部だそうだ。えらいものだ。天晴れである。子役でセリフを覚えるため、記憶力が他の子どもより優れていたということも少しはあるだろうが、それだけではこの学校には受からない。どちらを選ぶのか悩ましいが、女子学院は芸能生活優先を認めないから、慶應が有力だという。容姿、演技力、頭脳と、三拍子も四拍子も揃った人間というのはいるのだな。ため息が出る。 ところで、2月9日に男児のわいせつ画像を撮影したなどの容疑で開発哲也容疑者ら6人が、神奈川県警など7県警の合同捜査本部に逮捕された。この事件などは“ゲスの極み”である。 新潮によると、押収された画像は10万点以上で、被害を受けた児童は168人にも上るという。その中には教師やNPO活動、ボランティアなど、教育者の顔をして、キャンプなどに参加して、就寝中の見回りやケガの手当などを甲斐甲斐しくやっていながら、男の子を撮影していたケースもあるという。私にはまったくそのケがないので、小さな男児の裸などを見て興奮するという心理がわからないが、ネットではそうした愛好者が集い、写真や動画を交換し合っているという。こういう人間たちも「大人になれない」種類の人間達なのだろうか。どうも、この頃この手の大人達が増えている気がするのだが。 頭にくる話ばかりで恐縮だ。文春が報じている、警視庁の新任の捜査1課長(58)が、1月26日の刑事部の武道始式で「TOKYO MX」の新人女性記者(23)と親善試合をやり、課長が素人の女性記者の腕を連打して、全治3週間の打撲を与えたというのもバカな話である。 この女性がとびきりの美人だったからでもあるまいが、あまりにも大人げないやり方である。 それを見ていた沖田芳樹警視総監は「あいつは何者だ」と呆れていたという。文春のインタビューにも、「試合なんですから。試合で相手が怪我すると怪我をさせたほうは何か問題があるんですか?」と答えているのだから、この人間の品性を疑いたくなる。 剣道、柔道など道とつく武道は、人間修養のためにあるのではないのか、と言いたくももなる。 お次はネットで話題の論争だ。東京・御徒町のメガネ屋が、万引き犯と思われる防犯カメラに映った人間を、モザイクをかけて貼り出し、3月1日までに返却か弁償しないと、モザイクも外すと宣言したことが、賛否分かれて問題になっている。 こうした万引き犯の映像や写真を貼り出すというのは、この頃よくあるが、これはやり過ぎだ、プライバシー侵害になるという反対意見も多い。 私は正直、どちらともいえないが、新潮の中でも触れているように、書店の万引き被害は、それで潰れる書店が後を絶たないぐらいひどいので、なんとか対策を打たなくてはいけないと思う。書店の万引き被害は、売上の5%ぐらいあるといわれる。大型書店は防犯カメラを入れたり、警備員を増やすことで対応しているが、万引きがなくなったとしても、その警備にかかる費用も、以前ジュンク堂の社長に聞いたら5%はかかるというから、悩みのタネである。万引きは犯罪である。そうしたことを徹底させるためにどうしたらいいのか。一時は確か、本や雑誌一冊一冊にタグを付けて、万引きして外に出ようとすると警報が鳴るというシステムを導入しようと検討されたが、そのための費用がバカにならないので頓挫したようだ。いい考えはないかね。 ハフィントン・ポストやバズフィードなど、アメリカのネットメディアの日本版が気を吐いているが、これは日本独自のサイトである。 大手広告代理店の電通から、大手通信会社の共同通信の子会社に55万円が支払われた。 それは製薬会社からのカネで、その製薬会社の宣伝になる記事が共同通信から配信され、地方紙に載ったというとんでもない「事実」を、内部文書をもとに「ワセダクロニクル」というネットメディアが配信し、大きな話題になっているのである。 ワセダと付いているからわかるが、早稲田大学のジャ-ナリズム研究所(花田達朗所長)内に設けられた調査報道プロジェクトの発信媒体なのだ。編集長は渡辺周。昨年3月まで朝日新聞にいて、評価の高かった「プロメテウスの罠」取材チームの主要メンバーだった人物である。編集部にはフリーのジャーナリストやエンジニアが10人ほど。他にジャーナリズム志望の学生などが参加しているという。 広告費を取らず寄付金で運営しようとしていて、政府や大企業の不正や腐敗を追及していくという。その意気やよし。 これをつくった花田教授(当時)とだいぶ前に話したことがある。大学がジャーナリズム専攻の学生を使ってメディアをつくり、ニュースを発信したらいいのではないかと、私がいった。花田教授は賛成してくれたが、大学はそうしたことにカネを出さないから、資金をどうするか、それが問題です、ともいっていた。 今回の報道は、大手メディアはほとんど取り扱わなかった。大メディアは劣化が進んでいるから仕方ないが、大学も産学協同が進み、扱ってくれるなといってくるテーマはかなりあるかもしれない。 そのとき、このメディアの真価が問われる。それはともかくがんばってほしいものだ。 お次は、安倍首相の妻・昭恵が親しい人間が運営する学校法人が、小学校を開校すべく大阪・豊中市の約8,770平方メートルの国有地を取得したが、その値段が破格に安く、安倍首相の力が影響したのではないかとウワサされているというお話。この人物は、籠池泰典理事長(64)で、安倍を支えているといわれる日本会議の大阪支部で代表を務めている。彼の運営している幼稚園では、毎朝の朝礼で君が代と教育勅語を唱和させ、年に一度、伊勢神宮への参拝をさせている。 この払い下げ問題は、新潮を読む限り藪の中だが、この籠池理事長は、子どもからはとんでもない親父だと思われているようだ。次男がいうには、長男の結婚相手が気に入らず、顔も見ないで玄関から追い返した。三男は、厳しく育てられたからか、高校卒業後仕事にも就かないで、両親から白い目で見られ、ついには21歳のとき、自殺してしまった。 だが、両親は園児達を神社の研修に連れて行っていて、遺体を長時間放置しておいたなどなど、子どもを教育する資格があるのか首をかしげたくなる人物のようなのだ。 安倍夫妻は、それでもこの人間を支持するというのだろうか。私は、安倍という男が胡散臭いと思うのは、この男、国民をかなり偏った価値観で「教育してやろう」という底意が見え見えなところである。 19日の朝日新聞「社説」にこんなのがある。 「いま、このような法律をつくる必要がどこにあるのか。自民党が今国会への提出をめざしている「家庭教育支援法案」のことだ。家庭における教育を支援するために、国や自治体、学校・保育所の設置者、さらには地域住民の責務や役割を法律で定めるという。家族がともに過ごす時間が減ったり、家庭と地域の関係が薄まったりしていることを制定の理由にあげている」 安倍は第一次政権の時、教育基本法を改正して「家庭教育」の名のもとに、両親ら保護者の責任を定める条文を新設した。この法案も、安倍が思い描く「あるべき家庭像」を人々に押しつけようとする流れの中にある。 家の中に安倍の肖像画でも飾れといいかねない。おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんを大切にしようというところまではいい。 だが、個人の思想信条にまで立ち入る権利は政府にはない。日本国民は安倍の所有物ではない。ましてや奴隷ではないのだ。 この男の勘違いを早く正さないと、トランプ以上に危ない存在になる。 そのトランプと安倍が会って、仲良く握手し、目と目で見つめ合っている写真をあなたは見たか?ひと言で「気持ち悪い」である。そう思ったのは私だけではなかったようだ。 ポストによれば、世界のネットではこの「蜜月」ぶりが物笑いの種にされているという。さらに米誌タイムスは「日本の首相はトランプ大統領の心をつかむ方法を教えてくれた。それは媚びへつらうことだ」と報じ、フランスのル・モンドは「フロリダの太陽の下でゴルフと気前のいい贈り物があればトランプを落とせるのか?」と疑問を投げかけている。当然であろう。日本で活動するシリア人のジャーナリスト、ナジーブ・エルカシュはこう皮肉っている。 「2人の蜜月は長くは続かず、日本は立場が弱いままこれまで以上の対米追随を迫られる危惧があります」 先々週のポスト(2/17号)が報じているように、日米首脳会談というのは、日本側が軽くあしらわれ、煮え湯を飲まされ続けてきた“屈辱”の歴史なのだ。 日本で最初に日米首脳会談をしたのは吉田茂だが、1951年にサンフランシスコ講和条約締結のために訪米した際には、トルーマン大統領には会えず、やっと会えたのは54年11月で、この時の大統領はアイゼンハワーに替わっていた。 岸信介は57年にアイゼンハワーと会談しているが、2度目の60年に新安保条約の調印のために訪日したときは、アメリカ側で署名したのはハーター国務長官だった。 「米国は日本の首相を大統領と同格と見なしていなかった」(ポスト) 佐藤栄作時代は日米の繊維摩擦が激化し、日本はアメリカへの繊維の輸出を大幅に規制するという条件を飲まされ、繊維業界は壊滅的な打撃を被った。沖縄返還は実現したが、佐藤は「糸と縄を交換した」といわれた。日米首脳会談で最も煮え湯を飲まされたのは田中角栄だろうと、外交評論家の孫崎亨はいう。 田中はアメリカの頭越しに日中国交正常化を目指していたが、それを知ったニクソンは日本に出し抜かれるのを恐れ、「日中交渉の延期」を申し渡すためにキッシンジャー補佐官を日本に派遣した。 しかし、田中は「なぜオレが補佐官に会わなきゃいけないのか」と渋り、キッシンジャーの要請を一蹴してしまう。そのため、中国訪問に先立つ78年8月にハワイで首脳会談をしたとき、ニクソンもキッシンジャーも激怒していて、田中を罵倒したという。 ポストによれば、このとき、アメリカ側からロッキード社のP3C対潜哨戒機の売り込みがあったという。後にロッキード事件が起こり田中は逮捕されるが、このときのことをアメリカ側が根に持ち、田中を陥れるために事件をつくり出した「謀略」ではなかったのかという見方が、いまだにある。 宇野宗佑は首相就任早々、神楽坂の元芸者が宇野との房事を告発したことで短命に終わったが、89年に行われた父・ブッシュとの会談もたったの6分だった。 だが、ブッシュ側からは、アメリカの小売店の日本進出を可能にする大規模小売店舗法改正、日本企業によるアメリカ不動産買い漁りを止めさせるための国内地価抑制などをテーマにする「日米構造協議」の開催などを突きつけ、ことごとく実現させた。英語に堪能だと謳われた宮澤喜一も、93年、東京サミットに乗り込んできたクリントンから、アメリカからの輸入量の数値目標を示すよう迫られ、悪名高い「年次改革要望書」も認めさせられたのである。 「米国は日本に大店法廃止、郵政民営化など毎年の改革要求を突きつけ、日本は経済主権を失い、『第2の占領』状態になった」(同) 社会党出身初の首相になった村山富市は、訪米したがクリントンとはサシでは会えず、他に会ってくれる閣僚はほとんどいなかったという。 2009年、麻生太郎は就任早々のオバマと会うために訪米したが、サシの会談も昼食会も共同記者会見もなかった。では先の「ロン・ヤス」時代はどうか。財政赤字と貿易赤字の「双子の赤字」に苦しんでいたアメリカは、1985年9月に、ドル危機を防ぐため円高・ドル安の政策合意を決定した(プラザ合意)。 1ドル=240円台だった円が、わずか3年で1ドル=120円台へと跳ね上がり、その後の超円高時代をもたらした。 小泉純一郎とブッシュ時代はどうだろう。13回も首脳会談を行ったため、良好だといわれていたが、2002年に小泉が北朝鮮を電撃訪問すると、北朝鮮を「悪の枢軸」と非難していたブッシュは日朝接近をぶち壊す方向に動き、「北朝鮮がウラン濃縮計画推進」という情報を公開して、日朝平壌宣言を事実上空文化させてしまったのだ。 日米首脳会談とは、「米国大統領がヘゲモニーを振りかざし、『NOと言えない』日本の首相が要求を丸呑みするセレモニー」(同)なのである。いくら親しそうに見えても国益が絡めば、常に“アメリカファースト”なのは、トランプに始まったことではない。そこのところを安倍首相はまったくわかっていない。それが日本にとって最大のリスクであることは間違いない。 ところで、私はアマゾンのヘビーユーザーだ。本やコピー用紙はもちろんのことコーヒーや果物、ティッシュやトイレットペーパーまでアマゾンから買っている。なぜか? 歩いてすぐのところにコンビニがある。駅の近くにはスーパーが2つある。そこで買えばいいのだが、手荷物になるし、トイレットペーパーなどは持ち歩きたくない。それに早く頼めばその日のうちに配達してくれるし、コンビニより安いのだ。その他にも、アマゾンミュージックやビデオ、小説などを読み上げてくれるAudibleなど、アマゾンがなくては夜も日も明けない状態である。 だがこうした便利な配達も、物流がなければ成り立たない。 現代は、アマゾンだけではなく、セブンイレブンなども個人宅への配送を手がけようとしているが、物流のヤマト運輸や佐川急便が、ここから撤退したら完全に成り立たなくなると警鐘を鳴らしている。アマゾンの配送を請け負っている運送会社社員は、繁忙期になると1日に300軒を回ることはざらで、しかも、時間指定の商品が多く、常に時間に追われているからストレスは尋常ではないという。 その上、仕事が忙しければ賃金が増えるのが常識だが、物流業界では労働時間が長くなっているのに、給与が下がるという「異常」な状態におかれているというのだ。 厚労省の調べだと、道路貨物運送業の給与は99年をピークに減少している。それに労働時間は全産業の年間労働時間が2,124時間なのに、中小小型トラックドライバーは2,580時間と長く、単純に時給に換算すると約1,500円と、コンビニの深夜バイトと変わらないという。 よくいわれるように、アマゾンの荷物1個の配送単価は何十円と低く抑えられている。それに私もよく思うのだが、アマゾンは何を頼んでも箱で持ってくるため、郵便受けに入らない。そこで個々の部屋まで持ってくるのだが、出かけていれば再配達ということになる。本などは郵便受けに入れてもらえば、それで済むのだが、どうしてそうしないのだろう。多いときは日に何度も宅急便の人が扉を叩き、煩わしいこともある。ドローンで家の前まで届ける実験をやっているそうだが、まだまだ実用化は先のことであろう。アマゾンは、プライム会員になれば配送料無料で、文庫本1冊でも届けてくれる。そのために町の書店は次々に潰れていく。出版社も、書店としての存在感を強力にしたアマゾンにはなかなかモノをいえない。 だが、現代のいうように「消費者は物流にコストを支払おうという意識が低すぎる」のは確かだ。「物流は社会の命綱」といわれるそうだが、モノがあっても運ぶ人がいなくては何もならない。われわれ消費者もそうだが、アマゾンなども、日本で生き残りたいのなら、物流に対する殿様商売を改めなくてはならないはずである。あまりの安さと時間の指定にアマゾンと取引をやめた佐川急便、それにヤマト運輸、日本郵便が一致団結して、アマゾン支配を打ち破るべく交渉を始めれば、アマゾン側とて譲らざるを得まい。 消費者にとっては宅配料が値上げになるが、致し方ない。そう考えないと、いくらアマゾンに本を頼んでも、いつまでたっても届かないということになるかもしれない。否、なるはずだ。 新潮の石原慎太郎インタビューに注目である。小池都知事と対決する前に、心の内をある程度明かしている。 文春は、石原が都知事時代、舛添元都知事なんぞ比べものにならないくらい血税で豪遊していたことを、詳しくレポートしているので、そちらも合わせて読むといい。 石原がいいたいのは以下のようなことだろう。 「築地市場の豊洲移転は、私が知事に就任した1999年4月の時点で既定路線になっていた」 老朽化して衛生面やアスベスト問題もある築地を存続させることは好ましくないと考えていた。そこで当時の福永正通副知事が東京ガスと交渉していたが前に進まないので、「リリーフとして濱渦(武生特別秘書、後に副知事)に一任することにした」。交渉内容は濱渦に一任していたので微細な報告は受けていなかったが、土壌の汚染問題についての議論はあった。 また、豊洲の整備費用が当初4,000億円といわれていたのに6,000億円に膨れあがり、石原の元秘書が専務執行役員を務める鹿島建設が90%を応札していることについては、「元秘書を通じて口利きをした事実はありませんし、そんなことができる時代ではない。しかも、施設の入札が行われたのは私が知事を辞職してから」だと話している。 だが、長年都政を私してきた石原なら「よろしく」のひと言で動いたことは想像に難くない。この辺りは突っ込みどころ満載であろう。都知事選のとき小池に対して吐いた「厚化粧の大年増」発言は、「これは本当によくなかった。やはり女性の化粧のことは言っちゃいけない」と殊勝だが、小池の目標は総理だという声があるがと聞くと、「それは到底、無理でしょう。彼女には政治家にとって、また、リーダーにとって必要な発想力がありません」と完全否定。レトリックはうまいが、東京改革を謳いながら、小池がいったい何を改革したいのかがさっぱり理解できないという。 「いまの彼女には役人をその気にさせるだけの発想もリーダーシップもないんだ、残念ながら。今の小池都知事には都知事としての活躍は期待できそうもない。むしろあまり大きな期待などしないほうがいいんじゃないか」 石原は、自分には発想もリーダーシップもあったといいたいようだが、今のこのお粗末な東京をつくった戦犯のひとりであることをお忘れのようである。 ところで、金正男暗殺事件には驚かされた。故・金正日総書記の長男で、金正恩朝鮮労働党委員長は腹違いの弟になる。以前から、金正恩から殺されるのではないかというウワサがあったが、なぜこの時期にという疑問はある。 私は昔ひとりで北朝鮮に1カ月近くいたことがあるだけで、現在の北朝鮮についてのなんの情報もないが、考えられるのは、安倍首相とトランプ大統領の首脳会談が引き金になったのではないかということだ。日米首脳会談に照準を合わせて北朝鮮は、新型中長距離弾道ミサイル(IRBM)「北極星2型」の発射実験を実施した。 これと同時に金正男暗殺指令を出したのではないか。金正男は英語を含めて何カ国語かを流暢に話し、欧米の記者はもちろん日本人記者とも交流があった。記者たちにとっては貴重な北朝鮮情報を取れる情報源であったはずだ。彼なら北朝鮮にいる反金正恩派についての情報も、国内のシンパから耳に入っていたであろう。金正恩は、ミサイルで日本とアメリカを慌てさせるだけでなく、反金正恩の象徴である金正男を殺すことで、日米や中国にとっても貴重な情報源を抹殺したのだ。日米のトップがゴルフ三昧でつるんでいるのを、北朝鮮はあざ笑い、自分たちの本気を見せようとしたのではないか。 現代では近藤大介編集委員が、今から2カ月ほど前に、アメリカ国務省でアジア地域を担当するダニエル・ラッセル東アジア担当国務次官補がひっそり来日していたとレポートしている。彼はトランプ政権でも留任している。彼は、トランプ政権になればオバマよりさらに踏み込んだ政策をとるから、日本は覚悟をしてもらいたいといったそうである。踏み込んだとは、ワシントンとしては、北朝鮮をアメリカ、中国、ロシアで「信託統治」しようと考えているというのだ。 しかし、これをやるなら「北朝鮮の後見人」任じる中国をどう説得するかにかかっている。それがもしできたとして、金正恩を第三国に移らせ、誰をもってくるのか? 長男の金正男が消された今、平壌には次男の金正哲がいるが、彼は女々しくて政治家向きではないという。本命は現在駐チェコ大使の金平日(62)だそうだ。彼は金日成と後妻の間に生まれ、朝鮮人民軍の護衛司令部などの要職を歴任したが、金正日が後継に決まったことで、国外に転出した。 一時、金日成は彼を呼び戻し、後継を印象づけたのだが、その直後、金日成が「怪死」し、金正日が総書記になり、彼はふたたび国外に放逐されたという。おもしろい見方だと思うが、やはり中国がどう動くかがカギである。その中国の「本音」をどう引き出すのか。トランプも安倍もその任ではない。韓国も含めてますます混迷を深める朝鮮半島。その先にあるのは、あまり見たくない惨状かもしれない。 さて、幸福の科学という新興宗教団体と訴訟合戦になったのは、私がフライデーの編集長1年目たから、1991年の夏頃だった。統一教会などとは違って、緩やかなサークル活動のような団体で、教祖の大川隆法が東大出だから印象もよかったのだろう。信者が増えていると聞いたので、この教団を連載で取り上げることにした。大川は大学を出て中堅商社へ入り、退社して幸福の科学をつくった。 1回目は、退社したときの経緯にもサラッと触れたが、大川としてはあまり触れてもらいたくない話だったのだろう。 フライデーが発売された翌週の月曜日、朝、講談社へ行くと、入り口からエレベーター前まで大勢の人で溢れ、口々に「フライデー編集長を出せ」「社長を出せ」と騒いでいるではないか。社屋に入ろうとすると総務の担当が私のところへ来て、幸福の科学の信者達で、フライデーの記事が許せないといっている。だから奥にあるエレベーターで上がってくれというのだ。私は、編集長に会いたいというのだから、オレが出て話を聞こうじゃないかといったが、担当者から「気の短いお前が出ると挑発して、よけいに混乱するからやめてくれ」と頼まれ、仕方なくその場を離れた。 その日から、社内のすべてのFAXに信者達からの抗議文が48時間流れ続け、用紙をまとめてみたら重さは2トンにもなった。もちろん電話も全国からの信者達の抗議で使えなくなった。歌手の小川知子や直木賞作家の影山民夫らが先導して、毎日のように講談社の前を「フライデー廃刊」「社長は辞めろ」とデモを繰り広げ、ワイドショーを始めテレビは連日、この話題で持ちきりだった。先方はフライデーの記事が名誉棄損に当たる、講談社側は業務妨害だとして、お互いが告訴した件数を合わせると50件近くにもなった。最高裁まで争われたケースが多いが、そのほとんどは講談社側の勝訴で終わった。その最中に景山が、自宅で入浴しているときに火が出て焼け死ぬという不幸な“事故”も起き、私の編集者人生でも忘れられないことの一つである。 今週は文春も新潮も、女優の清水富美加(22)が、突然女優を引退して幸福の科学へ入り「出家」するといいだした件を詳しく報じている。清水は15年にNHKの朝ドラ『まれ』でヒロインの同級生役を好演して人気が出たという。両誌によると彼女の両親も信者だったが、数年前に離婚し、2人の姉は母に付き、富美加は父親と暮らしているそうだ。辞めた理由は、信仰のこともあるが、憧れて入った芸能界が考えていたところとは違う、水着の仕事をさせられるのがとても嫌だったと、教団側は言っている。CMや撮り終えた映画の違約金の問題もこれから出てくるのだろうが、なぜこの時期に引退なのか? 新潮でジャーナリストの山田直樹が、教団側の事情を語っている。それによると、ピーク時には信者数13万5,000人といわれ、そこから諸々引いても150億円の資金が残り、それで銀座や赤坂などの土地を買い漁ってきた。だが09年に政党・幸福実現党をつくり、自民党より過激な右寄り路線をとることで信者離れが起きた。また10年に持ち上がった大川総裁と妻との離婚問題などで、お布施が激減したという。 大川の長男は昨年から教団系の芸能プロ社長になっていて、10人ほどのタレントや役者がいるそうだ。そこに清水を入れ「総裁は創価学会員である石原さとみの存在をかなり意識している」(元幹部信者)ようなので、清水を「幸福の科学のさとみ」にしたいというのである。石原さとみって学会員なの? 知らなかった。 ここは出版社を持ち、大川総裁の本を毎年大量に出して、それを信者達に大量に買わせてベストセラーにするという“商売”もやっている。こうした新興宗教のやり方は、みな同じである。信者達からどうやって、どれだけカネを巻き上げるかだ。どんな宗教を選ぼうと自由だと思うが、入れ込みすぎて肉親や周囲の人間を不幸にするようなことがあってはならない。清水は、今の教団の実態がどうなのか、入信したために親や周囲の人間を泣かしてはいないか、この機会にじっくり考えてみてほしいと思う。 ポストでは芸能界と宗教の関係について触れ、宗教で芸能界差別があってはいけないといっているが、その通りである。 だが今回のケースは、少し身勝手すぎるのではないか。引退発言をしたら、すぐに幸福の科学から告白本を出すという手回しのよさも、顰蹙を買ったのであろう。誰かが後ろで糸を引いている。そう思わざるを得ない。 今週の第1位は文春の記事。不祥事が続いているNHK批判記事2本立てにあげたい。まずは、山形放送局酒田報道室の弦本康孝記者(28)が強姦致傷と住居侵入の疑いで逮捕された件。 文春によれば、事件が起きたのは昨年の2月23日。20代の女性宅に侵入して性的暴力を加え、2週間のケガを負わせた。女性からは事件当日に被害届が出され、初動の時点で弦本の名前が上がったが、慎重に捜査を進めた上で逮捕に踏み切ったという。だが、これだけでは終わらないようだ。弦本がいた前任地・山梨でも5件以上の強姦事件が起きていて、弦本が関与していた可能性が浮上しているというのだ。 弦本容疑者は早稲田大学を出てNHKに入社。甲府放送局に配属され、山梨県警を2年担当していた。そこで先輩社員ともめごとがあったが、弦本はそれを「パワハラだ」と上に報告したため、先輩社員は他部署へ異動、弦本も富士吉田支局に異動させられたが、以来、同僚達は彼に注意をしなくなったという。これなら、どこにでもいるダメ社員だが、彼が山形に異動する送別会の夜、帰宅した女性職員が家に入ろうとしたところ、何者かに顔を手で覆われた。彼女は驚いてドアを強く閉めたため、犯人は腕を挟まれ、そのまま逃げた。その際も女性は警察に被害を届け出たが、その翌日、弦本は右腕を骨折して局に現れ、「階段で転んじゃいました」といい訳していたという。 こうした弦本容疑者の数々の“疑惑”を、NHKの上の人間が知らないはずはないのに、一人勤務の山形・酒田に異動させ1年間放置したため、今回の強姦事件を起こしてしまった。NHKの職場の上司達の責任が問われるべきだと、NHK関係者が語っている。一般の企業なら、テレビの前に社長が出てきて謝罪するのが当然のケースである。ましてや、国民の皆さまのNHKである。このまま知らん顔をするわけではあるまいな。 もうひとつのほうは、NHKという公共放送の根幹に関わる重大疑惑である。NHKは視聴者が支払う受信料で運営されている。15年度の収入は過去最高の約6,600億円になり、年々徴収額は増えているという。その受信料の契約・徴収はNHKが業務委託する地域スタッフや下請け企業の人間がやっている。長崎県佐世保市にあるA社もその一つで、そこで行われていた悪質な受信料契約の手口を、元徴収人の人間が明かしている。簡単にいうと、受信料には「地上放送」と「衛星放送」の2つがあり、地上契約は2カ月前払いで2,520円だが、衛星なら4,460円と倍近い。 そこで明らかに衛星放送が映らない地域の世帯に、衛星の契約をさせて、受信料を水増しするという「詐欺」をやるのが常習化しているというのだ。こうした手口を、この会社では「ブッ込み」と呼んでいるという。 文春は元徴収人の証言を元に、その被害者たちを取材し、6人が被害を認めたという。中には、翌月気付いてNHK長崎放送局に問い合わせた。すると「すみませんでした。変更と返金の手続きをします」といわれたが、4カ月経った今も音沙汰がないというのである。 これが事実だとしたら、これだけでもNHK会長は辞職すべきである。同様のことは全国的に行われているはずだと、件の元徴収人はいう。彼は、自分も刑罰を受ける覚悟で、彼がいたA社を刑事告訴することも辞さないといっている。私が聞いた話でも、NHKが親のいない留守宅に来て、留守居の未成年の娘に受信料契約書を出して、脅すように何の説明もなしに署名させたというケースがある。昔、新聞はインテリがつくってヤクザが売るといわれた。今でも実態はそう変わってはいないが、NHKのこのやり方はひどい。連続強姦記者が番組をつくって、詐欺師達が視聴者をダマしてカネを集めてくるのだ。 NHK本体をこそ訴えるべきである。籾井会長が退いたからといって、NHKがいい方向に変わったわけではない。安倍政権が操る公共放送などなくなっても少しも困らない。NHK改革は視聴者が声をあげなくては始まらないのだ。 【巻末付録】 現代からいこう。巻頭は「独占スクープ撮り下ろし 斉藤由貴」。お懐かしや、由貴ちゃん。もう五十路だというのに、この可愛さと、プロポーションのよさは特筆ものである。そういえば彼女、昔、モルモン教だとインタビューに答えたことがあったな。モルモン教は戒律が厳しいらしいから、こうしたプロポーションを保っていられるのか。それはともかく、久しぶりにドキドキする肢体だが、今度はヘアヌードをお願い。 後半は「無法地帯! 中国エロ動画が過激すぎる」「生尻見せた! 元日本テレビアナウンサー 脊山麻理子」「26歳、アイドルグループ7期生 推川ゆうり」ときて、袋とじは「女優・佐藤寛子 完全ヘアヌード」。このヘアはいい! 逆立っているというのか、こういうヘアはあまりお目にかからない。御用とお急ぎでない方はぜひじっくり見ていってください。 ポストは先週に続いて巻頭は「葉加瀬マイ 愛に、まみれる。」。小山薫堂のカメラによる。後半は「女子プロレスラー『最強ヌード』決定戦」と「まさみ筆あそび」があるが、売りは前と後ろのW袋とじになっている、「小島可奈子 奇跡の初ヘアヌード」。彼女が30歳の時に挑んだヌードだそうだ。 約10年前か。なかなか初々しいが、ヘアはたっぷり。これも一見の価値ありです。 今週は斉藤と佐藤のダブルで魅せた現代が、ゴール前でポストを差し切ったというところで、現代の勝ち。 (文=元木昌彦)
下着を被り、靴の匂いを嗅ぎ……警察庁“国家機密”おもらし官僚の意外な性癖って!?
今週の注目記事・第1位 「愛人が告発!『警察庁高級官僚がベッドで漏らした国家機密』(「フライデー」2/24号) 同・第2位 「小池百合子を次の総理に」(「週刊現代」2/25号) 「絶好調! 小池百合子都知事の愛犬の名は『ソーリ』」(「週刊ポスト」2/24号) 「ビートたけしの『21世紀毒談』ダメ出し特別編」(「週刊ポスト」2/24号) 「小池VS.石原ファミリー おとり潰し大作戦」(「週刊文春」2/16号) 「豊洲移転 きっかけは『小池派区長説』を追う」(「週刊朝日」2/17号) 同・第3位 「巨人軍元中継ぎエースの転落“結婚サギ訴訟”と“闇スロット通い”」(「週刊文春」2/16号) 同・第4位 「清水アキラの息子・清水良太郎と俳優・遠藤要『闇カジノで違法賭博疑惑』現場」(「フライデー」2/24号) 同・第5位 「トランプ大統領『安倍より、麻生が好き』」(「週刊現代」2/25号) 同・第6位 「『まだ人を殺したい』タリウム女子大生は懲役何年か」(「週刊新潮」2/16号) 同・第7位 「トランプを操るハゲタカGS6人衆強欲手口」(「週刊文春」2/16号) 同・第8位 「井伊直弼の遺体が消えていた!」(「週刊ポスト」2/24号) 同・第9位 「三菱・三井『財閥』復活で日本経済は黄金時代へ!」(「週刊ポスト」2/24号) 同・第10位 「飲み続けたらボケる薬[実名リスト]」(「週刊現代」2/25号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 高齢者になると毎日飲む薬だけでかなりの量になる。それにノコギリヤシやビタミン剤を含めると、メシを食わなくても腹一杯になる。 相当整理してはいるが、血圧や血糖の薬は、いくら現代にいわれても止めるわけにはいかない。 それに老人性うつ状態になったときに飲むデパスや、睡眠導入剤のハルシオンも含めると、完全に薬中である。 それだけに現代の「飲み続けるとボケる薬」というのは気になる。高血圧のフルイトラン、アルダクトンA、ブロプレス、ミカルディス、オルメテックや高血糖症のスーグラ、フォシーガ、アマリール、オイグルコンは飲んでいないからホッとする。だがやはり、ハルシオンや、特にデパスがいけないらしい。 「デパスなどベンゾジアゼピン系の薬を長期間服用すると、さまざまな神経に副作用が出ることがわかってきました」(健康増進クリニックの水上治氏) 目が開きにくくなったり、常にまぶしさを感じたりというケースが多いようだ。 立川談志さんが、ビールを飲みながらハルシオンをボリボリ囓っていたが、医者にいわせるこれが一番いけないらしい。 私もやってみたが、ハルシオンを相当量やらないと効いてはこない。いい気持ちとはいかない。何だか覚せい剤中毒者の気持ちがわかるようだ。 ポストでは、三菱商事の3月の連結最終損益が4,400億円の黒字になる見通しだと発表されて、創業以来の赤字転落からV字回復するため、伊藤忠商事に奪われたトップを奪還するという。三井物産も3,300億円の黒字で、この財閥復活によって、日本経済は黄金時代に入るというのである。 あまりにも単純なので眉に唾をつけたくなるが、ポストの根拠は、トヨタやソフトバンクのような単体企業ではなく、多くの傘下を抱えるから安定感があり、財閥系は歴史的に見て、自社と同じように日本が大事だと考えるから、日本経済に与える影響が強いというのである。 まあ、いろいろな理屈をつけて、これからは株価が上がるといいたいのだろうが、そうなるとは、こちとらちっとも思わないのだが。 ところでNHKの大河ドラマ『おんな城主 直虎』の視聴率がいいようだが、その直虎は「井伊家」。直虎以上に有名なのが井伊直弼である。1858年に日米修好通商条約を締結した直弼は、開国に反対する攘夷派を徹底的に粛正して恨みを買い、1860年に江戸城桜田門外で水戸・薩摩の脱藩浪士たちに暗殺される。その直弼の遺体は井伊家に戻され、当時の荏原郡世田谷村、現在の東京都世田谷区の井伊家の菩提寺・豪徳寺に葬られたとされてきた。 しかし、ポストによると、2009年に墓石が崩れ、地下を確認したら、中には何もなかったというのである。隣に建つ妻の墓には石室が確認されたが、直弼の遺体が消えてしまっていたのだ。 豪徳寺側は、寺としては「ご遺体は埋葬されていると認識しております」というが、ないことは間違いないようだ。可能性は井伊家縁の寺で、彦根市にある天寧寺と、栃木県佐野市にある天応寺の2つ。だがどちらの寺も、ここにはないという。襲撃に加わった水戸浪士が直弼の首を持ち帰り、水戸市内の妙雲寺に埋葬されているという説もあるようだ。 だが、そうすると胴体は?歴史学者の八幡和郎氏はこういう。 「暗殺を首謀した水戸藩による直弼の遺体への意趣返しを恐れ、あえて公にしたのとは違う場所に埋葬したのかもしれない」 こうした歴史ミステリーは私も好きだが、200年も経っていない時代のことがわからないのだから、ピラミッドなどの謎がなかなか解けないのも無理はない。 さて、安倍首相とトランプ大統領のゴルフ会談が終わった。訪米には麻生副総理と岸田外務大臣が同行し、麻生は経済・通商分野で、政権側とやりとりしたようだが、文春によれば、幹部には投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)出身者がズラリと並んでいるそうだ。 GSにいて、その後独立した神谷英樹は、政権入りしたGSの連中は、トランプなど小さな不動産会社の社長で、トランプの部下になって尽くそうなどという考えは皆無だといっている。 「政権に入り込み、自分たちの業界に有利な規制緩和や収益機会を作り出そうとするでしょう。彼らにとって、金融の“知識格差”をテコに、リーマンショック後に大手銀行を縛ってきた規制を骨抜きにすることなど容易いことなのです」(神谷) 貢ぎ物は「日米成長雇用イニシアチブ」といわれ、鉄道整備への投資やロボット開発の共同研究などを含めて、アメリカの雇用に多大な貢献をするものだというから、安倍首相のいう「どちらの国もウィンウィンの関係を構築することができる」という説明は信じがたい。 また日経新聞がすっぱ抜いたが、このアメリカのインフラ投資に日本の公的年金を活用するという、とんでもない考えまであるというのである。この報道に菅義偉官房長官が激怒したらしい。そもそも政府には公的年金の出資先を指定する権限がないそうだし、この情報は実際の資料作成に携わっていない経産省幹部のリークのようだが、安倍政権に公的年金までトランプに差し出そうという「思惑」があったのではないかという疑問は消えない。 ニューズウィーク日本版で、横田孝編集長が、同盟国とはいえ、なぜ世界第1位の経済大国のために、雇用創出プランを作る必要があるのか、「日本はトランプのATMではない」。この意見に頷く人は多いに違いない。横田はさらに「トランプが多国間の交渉より2国間の交渉を望むのは、他の国に引きずられることなく強く出られると感じているからだろう」といい、日本がトランプと交渉するには固定観念を捨てる必要があるとしている。 「『事実を積み上げれば納得してくれる』『首脳間で人間関係が構築されていればなんとかなる』などという淡い期待だ。(中略)そのせいでこれまで何度も痛い目に遭ってきた」 プーチンロシア大統領との北方領土問題しかり、ブッシュは北朝鮮の拉致問題を置き去りにしないという甘い期待もことごとく裏切られてきた。トランプ政権の前途は楽観視できないが過度に悲観することなく、「正しく怖がること。うろたえず泰然と構え、理不尽な要求には毅然と向き合う」ことだと横田は主張する。安倍首相には今週の同誌を読んでから、トランプと対峙してもらいたかったな。 2014年に名古屋の自宅アパートで、77歳の女性を斧で殺害しただけではなく、同級生の2人を硫酸タリウムを混ぜたジュースを飲ませて殺そうとした元名古屋大生・大内万里亜(21)の裁判が進行中である。新潮によると、法廷では新たな殺害計画を明らかにしたという。 「他にも殺してみたかった相手はいるかと聞かれた大内は、友人2人の実名をあげたのです。1人はピアノサークルの男性で、“家でピアノを弾いている隙に撲殺できる”と証言。もう1人は理学部の女友達で、大内の家に泊まりに来ていたころから、“寝ている間に絞殺できる”と話したのです」(司法記者) だが、こうした露悪的なことを話すのは法廷戦術だと見る向きが多いようだ。要はこのような状態では責任能力がないと主張して、無罪判決を勝ち取ろうとする弁護士の考えだろうというのだ。このままいけば無期懲役の可能性が高いようだが、無期囚人の平均在所年数は約32年だそうだ。 その頃、彼女はまだ50代半ば。娑婆に出てから彼女はどうするのだろう。 ここで日本雑誌協会が発表した16年10月~12月までの週刊誌の「印刷部数」を見てみたい。やはり一番多いのが週刊文春で66万6,308部。次が週刊現代で49万2,727部。週刊新潮が45万8,559部。週刊ポストが39万2,727部。週刊プレイボーイが18万5,000部。アサヒ芸能が14万8,349部。週刊朝日が13万5,400部。AERAが8万8,969部。サンデー毎日が7万9,254部。断っておくが、これは印刷した部数で、実売ではない。先日講談社の人間に聞いたが、現代はこの頃、実売率50%台が出るそうだ。そうすると実売部数は25万部程度になる。えらいこっちゃ。 文春もあれだけスクープを飛ばしたのに、印刷部数は伸びていない。実売率はいいのだろうが、やはり週刊誌の苦しさが表れている。何度もいうが、現代、ポストの430円(平週号)は高い。スクープでも死ぬまでSEXでも伸びないなら、いっそ定価を300円に下げてみたらいい。 もっとページを減らしてグラビアページも少なくする。それでも2割~3割は部数が伸びると思う。 部数があれば影響力も増す。このままいけば定価500円になったあたりで週刊誌は消えると思う。 先に、今回の安倍の訪米に、麻生副総理が同行したことは触れたが、現代が報じているように、トップ2人が一緒に行くというのは異例であろう。もし2人に何かあったら、どうするのであろう。 福島第一原発事故の時、東電会長の勝俣も社長の清水も東京にいなかったため、迅速な命令が出せなかったが、それより大きい重大事である。麻生が渋々同行したのは、現代によればトランプの要請だったというのだ。 もともとトランプは、安倍との早期首脳会談には乗り気ではなかった。そこを強引に押し込むために、法外な手土産を持っていかざるを得なかったというのである。その前に安倍とトランプは電話会談しているが、現代によれば、トランプは「そこに麻生はいるか?」と聞いたという。 そして必ず麻生を同行してくれと告げた。麻生はペンス副大統領と経済金融政策を話し合ったが、これはそれほど急ぐ話ではなかった。ではなぜか? 外務省関係者はこういう。 「どうやらトランプ大統領は、周囲の人から、『日本にはあなたとソックリな政治家がいる』と吹き込まれたようなのです。つまり、人権や民主主義といった理念や政治哲学よりも、カネの匂いに敏感な政治家だということです」 これならわかりやすい。共通点は、経営者出身の大富豪、非エリートで遊び好き、高齢、大口叩き、国語が苦手だというところだ。知的ではなく、ギャングみたいな振る舞いも似ているのだろう。たしかに安倍ではひ弱で、頼りない。トランプ大統領の趣味はわかりやすいのかもしれないが、日米両国にとっては迷惑な話である。 このところフライデーが頑張っている。今週はタレントの清水アキラ(62)の三男で俳優・ものまねタレントの清水良太郎(28)と俳優の遠藤要(33)が、違法営業の闇カジノで違法賭博をやっていたと報じている。それも池袋の雑居ビルで、バカラ台にヒジをかけチップに手を伸ばす清水と遠藤の姿が写真に撮られているから、いい逃れできない証拠だ。 店側は警察の摘発を避けるため、身元を保証する会員の紹介なしには遊ばせない。目撃した人間は、2人は慣れた様子でバカラの台に向かい、現金をチップに替える手つきも慣れていて、よほどの常連だと感じたと語っている。 その人間によれば、その日だけで100万円近く注ぎ込んだのではないかという。清水の事務所は、その店に入ったことは間違いないが「違法という認識はなかった」といい、遠藤のほうも「違法賭博という認識はなく、賭博も一切してない」と抗弁している。 いい大人が闇カジノが違法だと認識しなかったとは、聞いて呆れる。フライデー発売後、遠藤要の所属事務所は当面の間、謹慎処分にすると発表した。 だが、清水の所属事務所は「本人に事実確認を行いましたところ、報じられております店にはスタッフに声を掛けられ、入店したとのことで、入店前にスタッフに違法賭博ではないと説明を受けたそうです。初めは金銭などは賭けることなくできたので、店側を信用してしまい、2度目に入店した際に前回と状況が違うことに気付き、違法賭博かもしれないということで、急いで店を出たそうです」と説明している。 こんな子ども騙しのいい訳が通用すると思っているとすれば、この事務所は甘すぎる。きちんと大人としてのケジメをつけるべきだ。さもなければ、また同じことを繰り返すのは間違いない。 こちらは文春の元巨人軍にいた中継ぎエース・越智大祐(33)のゲス不倫だ。これは不倫というより「結婚詐欺」に近い。 昔は巨人ファンだったが、越智という名前はほとんど記憶にない。左の中継ぎのエース山口鉄也投手と「風神雷神コンビ」といわれていたそうだから、それなりに活躍していたのだろう。 10年に結婚しているが、件の女性と出会ったのは11年。巨人軍の宮崎キャンプのとき、彼女はその地でキャバクラにいたという。客として来店した越智は、彼女のことを気に入り「ホテルに来て欲しい」「会いたい」と盛んに連絡が来るようになった。 だがその当時、彼女も結婚していて子どももいたそうだ。数年間は客とホステスという関係だったが、ある時「離婚した」というメッセージが届き、14年の春のキャンプの時から交際するようになったという。シーズンが始まると毎週のように東京へ出向いた。その頃越智は「闇スロット」にはまっていて、渋谷のラブホテルが建ち並ぶ中の古びた洋館に通っていたそうだ。 闇カジノと同じ違法行為だ。そこは山口組系の元組幹部の息子が経営していて、その男と越智は仲がよかったという。 越智は14年秋に現役を引退したが、その翌年に、親交があった人間が古銭詐欺グループの一員として逮捕された。そのため警視庁から事情聴取と家宅捜索を受けているというから、その筋の人間たちとの交流はかなりあったようだ。 同じ年、巨人軍の野球賭博事件が起き、名前が上がったのが越智と親しかった人間ばかりだったが、越智は忽然と姿を消していた。越智は宮崎へ行き、件の女性に「俺も離婚しているのだから、お前も離婚しろ」と迫り、彼女は離婚して同棲生活を始めた。 だが、越智が出したのは生活費として出した20万円だけ。ヒモ生活をしながら朝から晩までパチンコ屋でパチスロを打っていたという。そのうち、別れたはずの越智の奥さんから頻繁に電話が入り、問い詰めると「実はずっと結婚しています」と白状し、翌朝、宮崎から姿を消してしまったそうだ。その後、愛媛の松山で、やはりキャバクラ嬢をたらし込み、「離婚する」「お前の店を出してやる」と嘘八百を並べていたという。 文春を読む限り、越智という男は根っからの詐欺師なのであろう。野球賭博常習者と結婚詐欺師が一時期の巨人軍を支えていたのだ。件の女性は「二月中にも婚約不履行で訴訟を起こす予定です」と語っているが、こういう男はこれからも同じことを繰り返すのだろう。 ここで今メディアで論争になっているTOKYO MXテレビ『ニュース女子』について触れておきたい。1月2日に同番組で、沖縄県東村高江の米軍高江ヘリパッド建設をめぐって先鋭化している反対運動について特集した。その中で反対派を「テロリストみたい」「反対派は日当をもらっている」。また在日コリアン3世の辛淑玉がいることに「韓国人がなぜ反対運動に参加するのか」などと報じた。当然ながら、それに市民団体などから抗議の声が上がった。 TOKYO MXはエフエム東京を筆頭に、東京新聞を発行する中日新聞や東京都が出資する東京ローカルのテレビ局で、番組の司会を東京・中日新聞論説副主幹の長谷川幸洋が務めている。 東京新聞は2日付朝刊一面で「事実に基づかない論評」が含まれていたとして、謝罪記事を掲載した。だが、長谷川は「『不始末を犯した長谷川を処分する』と世間に公表したようなものだ」と東京新聞を非難している。 私も以前、長谷川と対談したことがある。彼は安倍首相と近く、東京新聞の論調とはもともと相容れない考えの人物だから、辞める気はないのかと聞いたら、親会社の中日新聞の上層部が辞めないでいいといっていると答えた。したがって今回の報道も驚かない。だが、ヘリパッドや普天間基地反対を訴えている人たちを貶めるような偏った取材と報道の仕方は、東京新聞を朝日新聞以上にリベラルだと支持してきた読者を裏切ることになった。 東京新聞は、社の論調と180度違う発言をした長谷川を処分をするべきだし、長谷川は社を辞めて自由な立場でモノをいっていく道を選ぶほうがいい。右でも左でも言論は守られるべきだと、私も思う。また、社の論調が間違っていると思うなら、ひとりでも社内から声をあげるべきである。 だが今回の問題は、そうではない。社が大事にし、読者の多くもそれを支持している考え方とまったく違う主張をするなら、社を離れてするのが報道人が最低限守らなくてはいけないマナーである。かつて本田靖春は、所属している読売新聞の紙面を正力松太郎社主が私することに異を唱え、社を辞して批判した。これが私の考える報道人のあり方である。 小池都知事の勢いは今のところトランプを凌ぐものがある。全面支援した石川千代田区長が大勝し、ドン内田は責任をとって引退するそうだ。返す刀で、石原慎太郎元都知事を豊洲移転問題で都議会の特別委員会に参考人招致することを決め、石原もこれを渋々だが承諾した。 文春によると、豊洲だけではなく、石原が立ち上げた新銀行東京問題や、若手芸術家育成事業のTWS(トーキョーワンダーサイト)の抜本的な見直しもやるそうだ。TWSは、石原の友人を館長に据え、画家として無名だった四男の延啓を諮問委員に登用して大枚を払ったことが私物化だとして問題になった。 石原には伸晃をはじめ多くの子どもがいるが、親父が強すぎるせいだろう、ひ弱で自立心のない連中が多い。石原は昔『スパルタ教育』(光文社)という本を出して話題になった。この本に刺激されてわが子をスパルタで育てた親もいたに違いない。だが、ああいう教育は間違いだったと、石原自らが立証してくれたが、真似して育てた子どもたちは今どうなっているのだろう。心配である。 小池のうまさは具体的な敵を次々につくりあげる政治手法にあるが、心配なのは肝心の豊洲移転や東京都の改革がなかなか進まないことである。先々週は小池の私設ボディガードが元AV俳優だったと報じられたが、今週も各誌でさまざまなことが報じられている。 新潮では朝鮮総連と蜜月の関係にあった父親の息子が、かつて小池の秘書にいたという。だが、それより大きな問題は週刊朝日が報じている、豊洲移転のきっかけをつくったのは、先日5選を果たした石川区長だったという記事だろう。 朝日によれば、都庁にいた石川氏が築地市場移転に関わったのは、青島幸男が知事に当選した1995年の6月、彼が港湾局長の時だという。青島は都市博を公約通り中止し、開発を予定していた多くの企業が見直しを余儀なくされた。豊洲市場用地を後に都に売却した東京ガスもそうだったが、その時、東ガスに声をかけたのが石川局長だったそうだ。 「石川さんが初めて築地の豊洲移転の構想を提案したのです」(築地市場幹部) 当時築地は営業しながら再整備を勧める予定だったが、その方針がガラッと変わったというのだ。青島の特別秘書をしていた辺見廣明が市場関係者らの面談の席で「豊洲移転」で動いていると話したそうだが、辺見は記憶にないという。 だが豊洲移転に「石川氏がどの程度関与していたのかはわかりませんが、彼は自民党の内田都議と仲が良く、業者との蜜月が過ぎるという噂が絶えなかった」ため、青島の判断で港湾局長職は1年間だけ代わってもらったそうだ。この問題に詳しいジャーナリスト池上正樹は、都は市場の人たちには内緒にして港湾局主導で豊洲の調査や交渉を行っていた。臨海再開発の失敗による財政悪化で、築地を移転して売却するしかなくなったと話している。 朝日は石川に直撃しているが、例によって、20年以上前のことだからわかんないという。だが、青島時代に一旦ご破算になった豊洲移転は水面下で交渉が継続され、石原都政で実を結んだというのである。だとすれば、石川区長も呼んで喚問しなければいけないのではないか。ポストは小池の愛犬の名前が「ソーリ」というと報じている。将来の総理を目指して付けたのか? だが現代は、それが実現する可能性が高くなってきたと巻頭で大特集。安倍のような政権が続いているのは、支持率が不思議に落ちないからだが、その理由は「安倍に替わる人間がいない」というのが大半。ならばこれだけ人気が沸騰している小池を総理にという声が沸き上がれば、安倍などポイと捨てられるというのである。 確かに、都議選で大勝すれば、東京から永田町へ環流する可能性がないわけではない。もともと小池は永田町で総裁選にまで出たのだから、石原慎太郎が国政へ復帰しようとしたことを考えても、可能性は大かもしれない。 小池の親分は石破茂だが、いまひとつ人気も出ないし、派閥のまとまりも悪い。小池を石破茂が担いで小池総理、石破官房長官。おもしろいとは思うが、小池が都政でどんな実績を残せるのか、もう少し見なければ、彼女の実力はわからない。気の早すぎるフライング気味の記事である。 先週に続いて、ポストのビートたけしの連載がおもしろい。たけしが小池の手法にこういっている。 「『郵政民営化か否か』の郵政解散をやった小泉純一郎元首相のマネをしてるんだろうけど、小池都知事ってのは、物事をこういう『単純な二元論』に持っていくのがうまいよな。だけど、この人は小沢一郎やら、小泉やら、そういう大物の親分に寄り添ってただけで、『トップに立つ』って人じゃない。実際よく見りゃ、豊洲市場の件だって、五輪開催地の件だって、結局何も進んでないわけでさ。この辺で、自分の器っていうのを見極めておいてほうがいい気がするよね」 移転不可になった豊洲をこう活用したらいいという。 「もう移転不可能なら、豊洲をデッカイ刑務所にするしかないんじゃないの。『冷凍庫なんて網走より寒い』『気を抜くと凍死しちゃう』っていうんで、犯罪抑止力もバツグン」 小池都知事の能力は未知数。器を見ないで馬鹿騒ぎするのは、安倍がアベノミクスといいだして、何だかわからずに支持したことと同じである。気をつけよう、甘い言葉と薄ら笑い。 今週の第1位はフライデーの「ゲス不倫」。フライデーは将来の警視総監候補のひとりといわれる警察庁の阿武(あんの)孝雄警視長(44)が、警視庁に交通事故防止のための反射材用品を納入する企業の役員を務める30代の女性Aと不倫関係にあったと報じている。 出会いは15年11月。その頃、阿武は警視庁に出向し、交通総務課長だった。A子がいうには、阿武が既婚者だということは知っていたが、熱烈なアプローチと「君と結婚したい」という言葉を信じて関係を持ってしまったという。 「彼は私の下着やストッキングを頭に被ったり、靴の臭いを嗅ぎたがったりするんです。セックスの時、興奮すると首を絞めてくることもありました」 そんな性癖にうんざりし、その上、食事代やホテル代も彼女持ちだった。 だが、彼女の会社の業績が昨年5月頃から悪化して、デートの費用を出すことが難しくなってくると、阿武の態度が一変して、結婚の話も消えてしまったそうだ。こうした不倫行為が許されるわけもないが、それ以上に重大な違法行為をした疑いがあるというのである。 16年2月頃、あるノートを持ってきて2人で見たというのだ。中には「方面本部長会議」「署長会議」と書いてあるものもあったという。フライデーは、彼女が撮影したこれらのノートの写真を確認していると書いている。そこには警察庁内部の不祥事の報告や、伊勢志摩サミットに向けての警察庁の警備方針まで記されていたというから、これは完全にアウトだろう。 2月10日のasahi.comは「警察庁キャリアが女性と不倫 女性の会社が関連業務受注」と報じているが、05時02分となっているから、フライデーを入手して、警察庁に当てたのだろう。 だが、記事のどこにも「フライデーによれば」とは書いていない。いつもいうが、新聞は情報の入手先ぐらい明記すべきだ。それが報道のイロハである。独自ネタではないのだから、恥を知れよ。 【巻末付録】 ポストから。巻頭は「『PON!』のお天気お姉さんが脱いだ! 小松美咲『ココカラハジマル』」。なかなか可愛い。 後半は「マルベル堂のお宝プロマイドスター名鑑」。ここは浅草にあるんだ。昔はブロマイドなんていっていた時期もあったな。ここのは明星や平凡という雑誌の付録で集めた記憶がある。ニッコリバッチリな写真だけど、決まっているんだ。懐かしい! 袋とじは「人妻女教師と新人女教師」。まあこれではネットでただで見られるAVには敵わない。それ以上の何かを生み出さない限り、週刊誌のこうしたものはもはや売り物にはならないと思う。編集部員全員が知恵を尽くせ! 最後は「まさみ 筆あそび」。よくわからんが、筆って使いようがいろいろあるんだ。 現代は前半はなし。後半は「日本最大『フェチの祭典』へ潜入」。2月某日に都内の鶯谷で開かれた変態の祭りだそうだ。ラバーフェチ、恐竜足フェチなんてわかります? 「お帰りなさい! あの人気アイドル・やべっちがヌードで復活 矢部みほ」。今年40歳を迎えるそうだが、まだまだおいしそう。 次は「Gカップ女優 園田みおん 私の部屋で」。袋とじはもう何回目になるかね「フィギュアスケーター 村西章枝 月夜に舞う裸身」。2月25日に発売だそうです。買ってあげて! というわけで、今週はどちらも決めてなし。よって引き分けじゃ。 (文=元木昌彦)「フライデー」(2/24号、講談社)







