今週の注目記事・第1位 「『小渕優子』経産相のデタラメすぎる『政治資金』」(「週刊新潮」10/23号) 第2位 「松島みどり先生『私は東大』『私は特別』イヤミな全言動」(「フライデー」10/31号) 第3位 「ノーベル賞学者中村修二『名誉もカネも』」(「週刊文春」10/23号) 第4位 「オックスフォード大学が認定 あと10年で『消える職業』『なくなる仕事』」(「週刊現代」11/1号) 第5位 「竹野内豊と朝ドラヒロイン超超厳戒『深い愛の現場』初中継!」(「フライデー」10/31号) 第6位 「乃木坂46松村沙友理 嘘がバレちゃう親密会話と抱擁動画」(「週刊文春」10/23号) 日曜日(10月19日)は、東京競馬場へ行った。友人の版画家・山本容子さんが、11月3日まで行われている英国ジョッキークラブが所蔵する絵画やジョッキーたちの服などを展示している展覧会の記念トークイベントをやるため、招待されたのだ。 絶好の秋日和。私は競馬場へ行くと、最初のレースはゴール前で見ることにしている。パドックでよく見えた馬を中心に買った、第3レースが的中。幸先のいいスタートだった。メモリアル60のスタンド7階に上がり、山本夫妻に挨拶して席に着く。すでに友人たちは、ワインやビールを飲んでいる。 お昼の休み時間を使って「競馬博物館」で、トークと波多野睦美さんの歌。何度となく競馬場に来ているが、博物館へ入るのは初めて。入り口は、英国によくある庭園の雰囲気。終わって、いよいよ馬券に集中するぞ。メインレースまでは、なかなか快調。いよいよ目当ての「秋華賞」。 ヌーヴォレコルトとレッドリヴェールを中心に、パドックの映像を見る。ヌーヴォの調子はいいようだ。2歳女王のレッドは馬体を絞ってきたが、やはり全体に寂しい。ヌーヴォレコルトの頭と決めて、馬単でショウナンパンドラ、タガノエトワール、オメガハートロック、リラヴァティなど7頭に流す。レースは平均ペースで淡々と進む。追い込みのショウナンパンドラが早めに前に行く。ヌーヴォは出負けしたのがたたって、中団より後ろで待機策。 3コーナーから外へ出して、ヌーヴォが脚を伸ばす。4角を回ったところで、ヌーヴォの脚色が断然いい。鞍上の岩田も、自信を持って追う。だが、内ラチいっぱいを回って、先頭に立ったショウナンも粘る。ヌーヴォが首差まで追い詰めたところがゴールだった。3着がタガノエトワール。ほとんど正解だったが、馬単ではカネにならない。 メインが終わって容子さんに挨拶して新宿へ出て、私のオフィスのある早稲田大学へ向かう。大学が、卒業してから45年たつ卒業生を招く「ウェルカムデー」があり、クラス仲間の集まりがオフィスの前にある「東寿司」で開かれるのだ。 1人直前欠席で12人。そこで2人の仲間の訃報を聞く。70近いのだから当然かもしれないが、やはりツラいものだ。欠席した人間は沖縄に住んでいるが、彼から泡盛が2本届けられた。35度の、ほんのり甘みのあるいい泡盛だった。 終わって4人が残り、オフィスの裏にあるカラオケスナックへ行って爆唱。泡盛の酔いが回ってきて、何を歌ったのかわからなかった。オフィスへ戻って、そのまま爆睡。気がついたら4時だった。 昼間、早稲田の大隈講堂のあたりはすごい人だったが、その時間に歩いている人間はほとんどいない。秋風が身に染みる。45年前、学生だった私の面影が頭をよぎる。若き我あり……そんな言葉が口をついて出てきた。 今週は新潮の小渕優子スキャンダルが群を抜いていて、ほかに見るべきものがない。現代、ポストのセクシーグラビアも気合いが入っていないので、今週は取り上げない。 先週、文春が乃木坂46松村沙友理の男との路上チュー写真を掲載した。それに対して松村がラジオで弁明したが、文春はそのことごとくは「ウソ」だと証明してみせる。 集英社の編集者と知り合ったきっかけはわからないが、その写真を撮られた日、松村は酔っていたと言っているが、文春はその店ではほとんど呑んでいなかったと「証言」する。また彼氏の仕事についても、松村が何をやっている女の子なのかも、お互いよく知っていたともいう。それに男のほうが、前回は呑みすぎて彼女といた時間の記憶がおぼろげだと話しているところなどから、「誰が見ても男女の仲」(文春)だと言い切る。 現在、松村は「処分保留中」だそうだが、文春は今週のグラビアページでも、乃木坂46のメンバーの「未成年飲酒」や、男性と一緒に消えて行く姿をバッチリ撮っている。これだけ情報があるということは、乃木坂46の内部の人間が情報を出しているとしか思えない。AKB48同様、ここも崩壊の危機を迎えているようである。 10月17日の各スポーツ紙には、フライデーの張り込みネタが大きく取り上げられていた。永遠のモテ男といわれるそうだが、竹野内豊(43)が17歳年下の女優のマンションに通っているというのだ。これが今週の第5位。 このスクープ、袋とじである。「超超厳戒 深い愛の現場 初中継!」とタイトルを打ち、竹野内がマスク姿で食料の入ったビニール袋を持ってこちらをにらんでいる。「この中に1年分の恋物語が入っています!」と書いてあるが、この引き文句なかなかいい。 このところ浮いたウワサがなかったという竹野内だが、愛車の助手席に彼女を乗せているそうだから、本気度がうかがえる。 彼女は女優の倉科カナ(26)で、06年の「ミスマガジン」グランプリ。NHK朝ドラの『ウェルかめ』でブレークしたそうだ。彼女は妹と同居しているそうだが、竹野内はそんなことはお構いなしに逢瀬を重ねているという。こういう場合、逃げ口上としてよく使うのが「妹と3人だったから」だが、事務所も交際を認めているようだから、結婚の可能性は高そうだ。 第4位は現代の記事。コンピューター技術はすさまじい勢いで進んでいるようだが、英国の名門大学・オックスフォードでA.I.(人工知能)などの研究を行っているマイケル・A・オズボーン准教授が、同僚研究員と共に著した『雇用の未来──コンピューター化によって仕事は失われるのか』という論文が、世界中で話題になっているという。 この論文のすごいところは、702の職種すべてについて、コンピューターに取って代わられる確率を子細に試算したところにあるそうだ。 くだんのオズボーン氏は、こう語る。 「各仕事に必要なスキルはどのようなもので、そのスキルを機械がどれだけ自動化できるのかを、テクノロジーの発展のトレンドを考慮して詳細に調べ上げました。具体的には、コンピューター化の障壁となりうる9つの仕事特性を抽出して──たとえば、手先の器用さ、芸術的な能力、交渉力、説得力など──、702の職種を評価したのです。(中略)経済の歴史を見ると、技術的な進歩といえば、たいていは身体を使う手作業を機械化することを表していました。しかし、21世紀の技術的な進歩は、これまで人間の領域とされてきた認知能力を必要とする幅広い仕事を機械化することを意味するのです」 オズボーン氏は、今後、より複雑な作業まで機械化できるようになるという。 コンピューターが発達し、ロボットが人間に代わって自動車の運転や介護の手助けをしてくれるようになるとは思うが、彼がいうにはもっと複雑で、人間でさえも手に負えないことまでロボットが取って代わるというのである。これまでの産業革命は、新たな仕事を生み出してくれた。だが、IT化やコンピューター化は、仕事を人間から奪って省力化する方向へと進んでいくのだ。 オズボーン氏は、近い将来人間の行う仕事の半分は機械に奪われると言っている。確かに「銀行の融資担当者」「金融機関のクレジットアナリスト」「訪問販売員、路上新聞売り、露天商」までロボットに取って代わられるというのだから、人間がやることなどほとんどなくなるのかもしれない。 氏は、その空いた時間を使って芸術やクリエイティブな仕事をするようにすればいいというが、そうしたことに向いていない人間はどうしたらいいのだろう。逆に、知的な作業はロボットに、単純作業は人間を使って安く働かせる。そんな時代が来るような気がするのだが。 ノーベル物理学賞を受賞した3人のうち、中村修二氏は歯に衣着せぬ発言で物議を醸す異端の研究者として知られている。 徳島県の蛍光材料メーカー・日亜化学工業の技術者として、1988年から青色LEDの研究に着手し、93年に量産する独自の技術を確立したが、中村氏は研究の対価として日亜化学工業相手に200億円請求訴訟を起こし、05年に同社が約8億4,000万円を支払うことで和解した。 文春によれば、中村氏はアメリカに渡り、サンタバーバラの地に2億6,000万といわれる大豪邸を建てて住んでいるそうである。だが前妻とは離婚し、数年前に別の女性と再婚しているという。その中村氏はこう語っている。 「新聞、テレビは、『青色LEDは赤崎、天野両氏が発明し、中村氏は量産化する技術を確立した』と紹介する。こんな認識は日本だけですよ。世界では『青色LEDは中村が発明した』というのは、共通認識です」 やはり、相当な自信家であることは間違いない。 この青色LED、大発明には違いないが「青色LEDが発するブルーライトは目に悪影響を及ぼすことが指摘されてきました」(岐阜薬科大学薬効解析学研究室の原英彰教授)という。それに「身体の老化を進める活性酸素が、緑の光を当てた細胞で一・五倍に増加したほか、白が二倍、青が三倍に増えました」(原教授)と、マイナスの面もあるようだ。LEDは便利で消費電力も少ないが、目に対する影響はまだ研究の余地があるのかもしれない。 ところで、一時私が親しくお付き合いした赤坂料亭「佳境亭」の女将・山上磨智子さんが亡くなった。享年87歳。ここは政治家や官僚だけでなく、東郷青児や森繁久彌も通ったと新潮の「墓碑銘」に書いてある。ここで、村山富市首相誕生が話し合われ、小渕恵三が総裁選出馬を決断したといわれる。 私に、『知ってるつもり?!』(日本テレビ系)の司会で有名だった関口宏さんを引き合わせてくれたのも女将だった。待ち合わせの相手が来るまで、女将と差し向かいで思い出話を聞くのが好きだった。うどんを目の前で練り上げ、食べさせてもらったことも楽しい思い出である。 酸いも甘いもという言い方があるが、なんでも飲み込んでくれる大人の女性だった。三木武夫元総理との恋愛が有名だが、その子どもだとウワサされていた息子さんが赤坂に開いたバーにも何度か足を運んだ。上にはカラオケ部屋があり、官僚たちと歌い合ったこともある。政界の奥座敷を仕切っていた証人が、また一人いなくなってしまった。 さて、昨日(20日)2人の大臣が辞任した。どちらも、週刊誌が報じたことがきっかけだった。 安倍首相にとって内閣改造の目玉として指名した小渕優子と、そのデング熱ならぬテングのような振る舞いでひんしゅくを買った松島みどり法相である。 今週のフライデーが、松島の「イヤミな全言動」を報じている。この記事が辞任に追い込んだわけではないが、松島という人間性がよく出ているので取り上げてみた。 松島氏が批判されたのは、以下のようなことである。自らの選挙区の祭りでうちわを配ったことは公職選挙法に触れる。都内に住んでいるのに赤坂の議員宿舎に入居し、週末には自宅に帰っている。襟巻き着用が認められていないのに、ストール着用で参院本会議に出席した。 フライデーいわく「あの非常識の塊のようなアントニオ猪木ですら、議場ではトレードマークの赤いマフラーを外す」というのに、だ。 ご本人は東大出というのが誇りだそうだが、滑り止めで受けた早稲田大学政治経済学部には落ちている。しかも、あの朝日新聞出身だ。 失礼な言い方になるが、もともと法務大臣にはあまりいい人材が配されたことはないが、この人は、歴代の中でもワースト3に入るのではないか。女性登用と意気込んだ安倍首相だが、しょせんは男女問題ではなく、能力あるなしを見極めることが肝要なのだ。 「松島氏をめぐっては、今月7日の参院予算委員会で、民主党の蓮舫氏が松島氏の政策が書かれたうちわを選挙区内のお祭りで配っていたことを『寄付にあたり違法だ』と追及。松島氏は『うちわのような形をしているが、討議資料だ』と反論したが、選挙区内の有権者への寄付を禁じた公職選挙法違反の疑いがあるとして民主党が刑事告発していた」(朝日新聞10月20日付より) 安倍首相、に人を見る目がないことがよくわかる。 さて今週、堂々の第1位は、将来の総理候補と持ち上げられている小渕優子経産相(40)に、週刊新潮がスキャンダルの洗礼を浴びせた巻頭特集である。 それも「政治資金規正法」の疑いありというのだから、読んですぐに、彼女にとっても安倍政権にとっても国会対応は苦しいものになりそうだと思った。 まずは、新潮の内容を紹介しよう。10月8日朝、日本橋浜町にある「明治座」に「小渕優子後援会女性部大会」のご一行様が、次々にバスを連ねて到着したという。その数ざっと1,000人超。 この観劇会は毎年行われていて、明治座側は切符代を3分の2ほどに値下げして出していると話している。S席は通常1万2,000円だから1枚8,000円ほどになる勘定だが、たとえば2010年分の政治資金報告書で、小渕後援会が群馬県選挙管理委員会に届けたのは「観劇会」として372万8,000円だけ。これでは1人あたりの切符代は3,700円程度にしかならない。 「一方で支出を見ると、組織活動費の『大会費』扱いで、844万円余りが『入場料食事代』として明治座に支払われたことになっている。その結果、実に470万円もの差額が生じているのだ」(新潮) 小渕は政党支部として「自民党群馬ふるさと振興支部」という団体があり、そこからも10年10月1日の日付で約844万円が支払われている。新潮が領収書のコピーを取り寄せたところ2枚の領収書は連番だから、合計1,688万円の支出を二等分して届けたとわかる。 これにより、収入との差額は1,316万円に広がってしまうことになるのだ。地元の支援者の票がほしいために送り迎えして観劇させ、飲み食いまでさせて手土産のひとつも持たせることは、昔なら地方のどこでも見られた光景だった。 だが、今は政治資金の使い方に厳しく網がかけられ、政党助成金制度までできているのである。これについて新潮で、神戸学院大学法科大学院の上脇博之教授がこう話す。 「1~2万円なら会計ミスで通るかもしれませんが、これだけ巨額では見逃すわけにはいきません。報告書の不記載ないし虚偽記載にあたり、それを行った者や、場合によっては団体の代表までも罰則を受ける可能性があります」 それ以外にも新潮によれば、実姉のやっているブティックから、10~12年にかけて小渕の各団体から330万円の支払いがなされている。そのほかにも、地元の農業協同組合や地元農家から大量の下仁田ネギやこんにゃくを購入しているが、これらも「組織活動費」や「交際費」に計上されているそうである。 先の上脇教授は「小渕大臣の使い方は、どうも政治資金を私物化しているような印象を受けるのです」と言っているが、これでは先頃話題になった「大泣き兵庫県議」のやっていたこととあまり違いはないのではないか。 とまあ、小渕恵三元首相の忘れ形見のお嬢ちゃんとはいえ、卑しくも現役の議員、それも経産相という重責についている大臣のやることじゃござんせんな。 新潮が小渕大臣を直撃したところ「事務所がお答えすると話しています……」と、我関せずという態度だったそうだ。 現代では松田賢弥氏が、まだほかにもあると、こう語っている。 「小渕氏の地元の群馬県吾妻郡中之条町では、彼女の母親の千鶴子さんが01年10月に約132坪の土地を取得し、2階建てのビルを建てています。この土地はもともと、千鶴子さんの親族が経営していた木材工場の一部。問題は、このビルに事務所を構える『小渕優子後援会』が、不可解な家賃を計上していることです。直近の過去3年間の収支報告書によれば、このビルは千鶴子さんが所有するものであるにもかかわらず、小渕優子後援会が毎月6万3000円の家賃を支払っています。1年間で75万6000円、10~12年の3年間では総額226万8000円。しかも、家賃の受取人は母親ではなく、小渕本人になっているのです」 これでは小渕の後援会が母親のビルを通して、小渕本人に献金をしていたのではないのか、という疑惑である。 蝶よ花よと大事に育てられてきた深窓育ちのお嬢ちゃまが初めて遭遇するスキャンダルだったが、あえなく辞任ということになってしまった。 小渕氏は辞任記者会見で「長年、私が子どものころからずっと一緒に過ごしてきた、信頼するスタッフに管理をお願いしてきた。その監督責任が十分ではなかった」(asahi.com10月20日より)と、悔しさをこらえて話したという。 父親の時代からいたスタッフが、若くて何も知らないお嬢ちゃんに知らせずに、これまで通りにやってきたということだろう。何か聞かれても「私たちにお任せを」と言うだけで、報告義務を果たしていなかった。親の地盤を引き継いだ二世、三世議員にはよくあることだが、何も知らされなかった彼女は悔しかったのだろう。 だが、この程度の人間を「将来の総理大臣」と持ち上げてきた永田町や新聞は、反省すべきである。安倍首相は小渕経産相と松島法相の辞任について「任命したのは私で、任命責任は私にある。こうした事態になったことを国民に深くおわびする」と首相官邸で記者団に語ったというが、当然である。 第一次安倍内閣が潰れたのも、閣僚の不祥事が次々に表面化したためである。同じような道をたどって、第二次も崩壊していくのかもしれない。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」10/23号 中吊広告より
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【ノーベル物理学賞】テレビが報じない、青色LEDをめぐる日本人3人の確執と和解
今週の注目記事・第1位 「日本人3人の『絶妙な受賞』『微妙な関係』」(「週刊現代」10/25号) 第2位 「朝日新聞現役記者“真相”座談会」(「サンデー毎日」10/26号) 第3位 「『消費税10%にすべき』と唱える政府調査メンバー“有識者”26人の言い分」(「週刊ポスト」10/24号) 第4位 「乃木坂46初スキャンダル撮った! “熱烈路チュー”のお相手」(「週刊文春」10/16号) 第5位 「『円は急落』の予言的中で経済評論家『藤巻健史』の語る1年後」(「週刊新潮」10/16号) 第6位 「『逸ノ城』九州場所の危機はダイエットを阻む怪物的な食欲」(「週刊新潮」10/16号) 第7位 「女優・男優CMギャラ 大手広告代理店2014秋版『極秘生データ100人』スッパ抜き」(「週刊文春」10/16号) 第8位 「スポーツ紙は奥歯にモノが挟まった『森田理香子』の略奪半同棲」(「週刊新潮」10/16号) 第9位 「宮沢りえ 息を呑む『四十路セックス』シーン」(「週刊現代」10/25号) 今週は、大スクープはないが小ネタに読ませるものが多く、秋の夜長を楽しませてくれる。 まずは、恒例のセクシー袋とじ採点。ポストは「misono・30歳の記念セクシー」。彼女は、2002年にday after tomorrowのボーカルとしてデビューした女性。化粧気のない目が印象的な子だが、ファンではない私にはセクシーさが物足りない。 現代は「山陽放送元リポーターが脱いだ! 完熟ヘア・ヌード」。こちらは胸を揉みしだいたりの熱演で、男をそそるかわいい表情の女性。こんな女性がそばにいたら「短命」だろうなと思わせる。 今週はアサヒ芸能が「1億人の妹が35年ぶりにビキニ公開! 大場久美子 54歳のデカプリン、再び!」で参戦。この年になってもぶりっこしているのが、なんともかわゆい。だが、セクシーさはないね。 それよりSEXYクイーン吉沢明歩の「女王さまの秘宮」がいい。メチャかわいいし、ヘアも愛らしい。2015年版のカレンダーを売っているというから、買ってみようかな。 今週は吉沢明歩のかわいさがプラスしたアサ芸の勝ちじゃ~ッ。 順位に入る前に、気になる動きに触れておきたい。シリアに渡り、中東のイスラム過激派組織「イスラム国」に入ろうとした北海道大学の男子学生(26)が「私戦・陰謀」(ポストによれば、外国に対して私的に戦闘行為をする目的で準備や陰謀をする罪)容疑で警視庁公安部に事情聴取された。 こんな罪があるのを初めて知ったが、さらに警視庁は、学生の渡航を手助けしようとしたイスラム法学者とジャーナリストの事務所を家宅捜索したのだ。 これって、何かおかしくないか? イスラム国を敵視して空爆しているのはアメリカ・オバマ大統領だが、中東の中にはイスラム国を支持しているところもある。それに日本にとっては、今のところイスラム国は敵でも味方でもないはずだ。アメリカの植民地だから、アメリカが敵と見なすところは日本も敵と思わなければならないとでもいうのだろうか。シリアへ行って何十人も殺して帰国したわけでもないのに、こんな罪状でパクろうとするのは行きすぎである。 怖れていたように、権力にとって不都合なことを考える輩は、片っ端から引っ括って檻に入れてしまえという「権力の暴走」が始まったとしか思えない、理不尽な警察のやり方である。メディアはもっと、この問題を追及すべきである。 今週の9位は、41歳になった宮沢りえが体当たり演技を披露しているという、映画『紙の月』の濡れ場シーン。 「薄暗がりの中、全裸にバスタオル姿の宮沢がベットに移動し、二人は濃厚なディープキスを交わす。そこから、池松の舌が宮沢の肉体を這い回る。首筋にゆっくり舌を這わせていく池松。首筋に息づく、大きな生きぼくろがエロスを掻き立てる。舌はさらに全身を探り、鎖骨から、二の腕、胸、尻へと進み、徐々に秘部へと迫っていく。その間にも池松の手は、宮沢の形のいい、柔らかそうな乳房へと伸びる。乳房を揉みしだきながら、徐々に息づかいも荒くなっていく二人。やがて宮沢の股間に池松の舌が伸びる。そのまま顔をうずめて、ゆっくりとした舌使いで『クンニ』を繰り返すと、我慢できなくなったのか、たまらず『アッ、アッ、アアッ』と喘ぎ声を発する宮沢。その瞬間、暗闇の中に美しいバストが見え隠れする。そのまま彼女は小刻みに痙攣しながら悶え、エクスタシーを迎えるのである」 ポルノ顔負けのコーフンシーンじゃないか。彼女は、りえママがいなくなって何かが吹っ切れたのかもしれない。これは見に行かなくては。 お次は新潮。昨年、賞金女王に輝き、164センチの長身と美形で注目を集めているのが、女子プロゴルファー森田理香子(24)である。今季は大きく調子を落としているが、新潮によれば「実は、女子ゴルフ界にはこんな定説があるという。『男ができるとダメになる』」。森田も、スポーツトレーナーの安福一貴氏(38)との密会が報じられている。 新潮によれば、安福氏はNHKの一柳亜矢子さんと結婚していたが、昨年離婚したそうである。森田と出会ったのは昨年半ばだから「略奪半同棲」ではないかと新潮は書き、スポーツ各紙は「森田、トレーナーと交際宣言」(スポーツニッポン)などとソフトに報じていることに疑問を投げかける。 人気者にそっぽを向かれたら取材ができないからという、ゴルフ記者の悲しい性からなのだろう。 横峯さくらもそうだったが「一般社会と接点の少ない女子ゴルフ選手は、“半径5メートルの恋愛”が多く、森田が夢中になってしまったらしい」とゴルフ雑誌記者が話している。男を喰らい尽くして勝ちまくってやるという気迫が、横峯にはあるが森田には感じられないのが心配だ。 7位は芸能界の男優・女優のCMギャラの「大手広告会社の極秘生データ」をすっぱ抜いている文春の記事。 最高額はジャニーズ事務所の嵐とSMAPで、嵐の松本潤が5,000万円、キムタクが4,500万円だそうだ。急上昇したのが北川景子、沢尻エリカ、新垣結衣、佐藤健、斎藤工、西島秀俊。 5年ほど前、4,000万円クラスだといわれていた宮崎あおい、井上真央、長澤まさみ、新垣結衣の中で、新垣は一度落ち、『リーガルハイ』(フジテレビ系)のヒットで回復したそうだが、後の3人は厳しいそうだ。 米倉涼子は2,500万円、仲間由紀恵は4,000万円。江角マキコは、ママ友騒動や長嶋一茂邸への落書き問題で「今後、出演しているCMの契約更新や新規契約は難しいでしょうね」(広告代理店幹部)だそうだ。 無理な要求かもしれないが、私が知りたいのはキムタクに4,000万円が払われて、どれくらいが実際にキムタクの懐へ入るのかということである。そこのところも調べてくれないかな、文春さん。 このところ、大相撲が注目を集めている。遠藤はやや頭打ちの感があるが、新入幕でいきなり優勝争いを演じた逸ノ城(21)は本物かもしれない。新番付では一気に関脇に昇進するそうである。 順風に見える逸ノ城だが、新潮によれば、深刻な事態が進んでいるという。それは体重がどんどん増え続けていることだ。本人がいうにはベスト体重は175キロだが、公式には199キロ、実際には200キロを超えているそうである。 本人は「食べても飲んでも増えていく」と嘆いているそうだ。酒も半端ではない。担当記者によれば「“昨日は少し飲みました”と言うので量を尋ねると、あっさり“ビール11杯”と言うからケタが違います」。昔の力士の中には場所中でも二日酔いで相撲を取るのがいたそうだから、驚くには当たらないが、心配なのは太りすぎによる腰や膝への負担やケガである。 白鵬をはじめとする三横綱に衰えが見える今、もしかすると最速で横綱になる可能性のある逸材だから、食べるのは仕方ないが、稽古を手抜きしないことだ。来場所もこの勢いが続くか楽しみにしたい。 どこまで続く円安ぞ、と言いたくなる、このところの円の急落である。新潮で円急落を予言した、経済評論家で参議院議員の藤巻健史氏が、円安はこのまま続き、年末には1ドル=120~130円まで下落すると見ていると話している。これが5位。 今のような状態が続けば、世界中の金融関係者に、これはマネタイゼーション(政府が必要とする紙幣を日銀が刷り続けて、渡すこと)ではないかと見透かされ、国債マーケットで日本国債の投げ売りが始まり、同時に円の信用がガタ落ちになり、1ドルが500円や1,000円になってもおかしくないというのだ。 そうなれば、3年間の累積インフレ率が100%近いハイパーインフレになり「国民は耐え難き地獄の苦難を強いられる」(藤巻氏)という。 だから彼は、資産防衛するため「ドル資産」にしろと勧めるが、そこは省略。間違いないことはアベノミクスが破綻しているのに、この上消費税を10%に引き上げれば、庶民生活はどん底まで堕ちるということである。 最近の文春は、フライデー顔負けのグラビアスクープが多い。今週も女優・杏と熱愛中の東出昌大がそろって、信頼する「親戚のおじさん」とフレンチレストランで会食している写真、お笑い芸人の狩野英孝がコソコソ不倫デートをしている現場の盗み撮り、極めつけきはAKB48の公式ライバル乃木坂46の人気メンバー・松村沙友理(22)が、路上でチューしている瞬間をバッチリ捉えているグラビアである。 私は松村なる女の子には興味ないが、チューしている相手が「集英社の編集者」だというのが気になった。編集者ってそんなにモテるのかよ~、オレってそんなこと一度もなかったのに~。そういうやっかみからではあるが。 この乃木坂46もAKB48と同じように、否、それ以上に「恋愛禁止」規制が厳しく、ファンや芸能記者たちは口をそろえて「あの子たちはAKBと違って、心も体も清らかなんです」と言っているそうな。ホントかいな? 相手の男は30代で結婚しているというではないか。今年の春まで「ヤングジャンプ」にいて、グラビアを担当していたそうだ。しかも文春は、路チューの前から2人を追っていて、繁華街のお洒落な焼き鳥屋での会話まで聞いているのだ。その会話から、男が彼女の部屋を「訪問済み」なこともチェックしている。 8日にラジオ出演した松村は、出会いは街中でナンパされたことがきっかけ、身分を隠して付き合っていた、相手に妻子がいることは知らなかったと涙ながらに謝罪した。 こんなことがバレたら指原莉乃がHKT48へ島流しになったように、どこかへ飛ばされないだろうか。それとも、こんなことでいちいち怒っていたら秋元康の身体がもたないから、今回はお咎めなしか。 以前から言っているが、ポストの安倍政権批判、中でも経済政策への批判は新聞を含めた全メディアの中でも最右翼にあると、私は思っている。だが惜しむらくは、こうしたところへ注力するあまり、肩の凝らない楽しく読めるページに見るべきものが少ない。部数を伸ばすならそっちにも目配りがほしいものである。 さて、ポストは冒頭、新聞などは触れなくなってしまった「政党同士のごまかし」を追及している。 「臨時国会冒頭の代表質問。消費増税をめぐる安倍晋三・首相と海江田万里・民主党代表の『談合質疑』には耳を疑った。海江田氏はこう質問した。『消費税率引き上げの増収分の2割程度の金額を社会保障の充実に使うことは政府と国民との約束です。来年10月に消費税率を10%に引き上げる場合には、社会保障の充実分として2割相当の予算を必ず確保すると約束してください』安倍首相が答えた。『税率を10%に引き上げた場合には、2015年度は(増収分の)2割程度の約1兆8000億円を社会保障にあてることになる』──2人とも、国民を馬鹿にするにもほどがある。民主、自民、公明の3党合意で消費税増税法案が成立した日、時の野田佳彦・首相は『増税分はすべて社会保障として国民に還元される』(2012年8月10日の記者会見)と約束した。安倍首相も昨年10月1日、8%への引き上げを表明した会見でこう断言した。『消費税収は、社会保障にしか使いません』」ポストは、国民の社会保障費を勝手に8割も横領し、それを与野党で、元々そういうことだったととぼけようとしているのだと憤る。当然である。「新聞・テレビはその国民への裏切りを一切報じないどころか、再増税の旗を振っている。日本経済新聞は10月5日付朝刊の1面で『10%』への引き上げを促す記事を打った」(ポスト) 安倍首相は昨年、8%への引き上げを決断する前に「集中点検会合」を開き、日本経団連や全国銀行協会、連合などの団体トップや学者、エコノミストなど60人から意見を聞いた結果、76%にあたる44人が増税に賛成論を唱えた。そうやって、有識者という安倍首相の言いなりの御用学者たちを使って増税に踏み切ったが、結果は、急激な円安、実質賃金の低下、輸入品の価格上昇と、庶民の生活を苦しくしているのである。 だが、賛成派の土居丈朗・慶応大学経済学部教授は一向に反省せず持論を展開し、実質賃金の低下にはこう反応する。 「それは全労働者平均で見たものに過ぎない。大企業の正社員の実質賃金は上昇傾向に転じており、実質賃金が下げ止まらないことを理由に引き上げに反対したり延期を主張したりすることは、森を見て木を見ない議論で事実誤認である」 圧倒的多数の中小企業や非正規雇用の連中の賃金低下など知ったことかである。こういう意見を聞いて腹が立たない奴を、腰抜けというのである。ポストは怒る怒る。 「現実には増税分のほとんどは社会保障に使われず公共事業にバラ撒かれているのだから、『世代間格差の是正』など机上の空論だ。まして『木=大企業正社員』が良ければ『森=国民全体』は悪くても良いとは、なかなか思っても言えない“見識”である」 ポストに挙げられた10%の消費税引き上げ賛成派26人の名前は、いつでも見られるようにポストのネットに上げておいたほうがいい。 さて、今週の第2位は、サンデー毎日が朝日新聞の現役記者を集めた座談会。それほどの本音を語っているわけではないが、他の新聞社が出している週刊誌に出て、自社の問題点を指摘するというのは、新聞社間ではこれまでなかったと思う。そうした意味では、画期的な企画である。 木村伊量社長に対する批判には目新しいものはない。だが東電の吉田所長のスクープを、記事まで取り消すとしたことには、現場の相当な反発があることがわかる。いくつか発言を紹介しよう。 「記者D だから木村社長が会見で『記者個人の思い込みと取材不足が原因』と、個人に責任を帰するようなことを言ったのは、一記者として悔しかった」 「記者E 池上コラム問題が起きた直後に『お前らは吉田調書の担当から外れろ』と通告され、以後は取り調べのような聴取を何度も受けて『誤報だったことを認めろ』と責められたようだ。しかも9月11日に木村社長が会見するまで、記事自体を取り消すということを全く知らされていなかったらしい。記事取り消しという当事者にとって致命的な決定を、執筆した記者に通告もせず、いきなり会見で発表するというのは、どう考えても異常だ」 「記者C 一連の事態に関しては、木村社長が悪い、という声もあるが、正直言って社長だけの問題じゃない。今の朝日は、時の政権と対峙し、仮に圧力がかけられても闘うような組織になっていない。上層部の判断も含め、一種のブランドとして『闘うイメージを残しておきたい』という程度の思いはあっても、どこまで本気なのか、しっかりしていない。朝日が今後どうなるのか、相当な危機感を抱いている」 社のイメージをどん底まで落とし、現場の記者たちの自信を失わせた「大誤報事件」は、まだまだ収束には時間がかかる。そのためには上層部への信頼回復が不可欠だろうが、今の朝日新聞のトップたちにそれを求めても無理だ。 ここまで来たら、人心一新しかない。それとも朝日新聞新社でも作ったらどうか。出版社はそうやって生き延びてきたところがたくさんあるのだから。 日本国憲法がノーベル平和賞を取れなかったのは残念だったが、パキスタン出身のマララ・ユスフザイさん(17)に決まったことは納得である。 12年10月、スクールバスで下校途中、武装した男に銃撃されたマララさんは意識不明のまま英国に搬送され、奇跡的に回復した。そして昨年7月、16歳の誕生日に国連で演壇に立った時のスピーチが素晴らしかった。 「私は誰も憎んでいない。タリバーンの息子や娘たちに教育を受けさせたい。本とペンを手に取ろう。一人の子ども、先生、本とペンが世界を変える」 本とペンが世界を変える、そう言い切れる日本人がいるだろうか? かつてペンは剣よりも強いといわれていた。だがペンの力は落ち続け、力の強い者やカネを儲ける者が大きな声を上げ、我が物顔に世界を跋扈する。 花森安治が言ったように、ペンが剣よりも強くあるためには日々研鑽を積まなくてはいけない。そうしたことをあらためて考えさせてくれたマララさんの受賞だった。 ところで、ノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人をメディアは絶賛して方々で取り上げているが、今週の現代はひと味違った角度から切り込んでいるのが面白い。これを今週の第1位とした。 ノンフィクション作家の山根一眞氏が、LED(青色発光ダイオード)の発明の偉大さをこう解説する。 「LEDとは電気エネルギーを通すと光を発する半導体の結晶のことで、それ自体は'62年に発明されています。'60年代に赤と緑のLEDは開発され、早い段階で実用化ができていました。そこに青色が加われば『光の三原色』が揃い、組み合わせることで白色の照明が可能になる。そうすれば、LEDの用途が大きく広がることはわかっていた。しかし、青色LEDの開発は困難を極め、『20世紀中の実用は難しい』というのが大方の意見だったのです」 赤崎勇名城大学終身教授は松下技研で開発に取り組み、その後、名古屋大学に移って研究を続け、天野浩氏も赤崎氏とともに名古屋大学で研究を続けた。 だが、一方の中村修二氏は徳島県の蛍光材料メーカー・日亜化学工業の技術者として、88年から青色LEDの研究に着手。93年に量産する独自の技術を確立した。 これまで自然科学分野のノーベル賞を受賞した日本人19名(米国籍日本人を含む)のうち、名古屋大学関係者は今回の受賞で6名になる。京都大学と比べても遜色がないばかりか、東京大学を上回っている。その理由は何か? 「名古屋大学というのは旧帝国大学の中では最後にできた大学で、一番規模が小さいんです。中部地方の拠点校ではありますが、あまりエリート志向がない。(中略)名古屋大学は、地を這いながら真実を追求するのに向いた環境なのかもしれません」(名城大学上山智教授) この2人に比べ、中村修二氏は、歯に衣着せぬ発言で物議を醸す異端の研究者として知られている。研究の対価として日亜化学工業相手に200億円を請求し、勝訴する。05年に同社が約8億4,000万円を支払うことで和解したのである。 「中村先生が脚光を浴びたときは正直、とても悔しい思いをしましたよ。先行していたのは赤崎先生たちで、その研究があってのものなのに、敬意が微塵も感じられない。それでいて日本の研究風土の批判ばかり。赤崎先生、天野先生とは対極の方で、両者の関係はよくありません」(中堅研究者) そんな「微妙な関係」が決定的になったのは、ある訴訟が原因だったという。 赤崎氏と天野氏の発明をもとに、トヨタ自動車系列の藤田合成が青色LEDを95年に商品化する。すると、すでに中村氏の開発を基に青色LEDの製品を販売していた日亜化学工業が、豊田合成を特許侵害で訴えたのだ。しかも当初、特許庁は豊田合成側の特許を認めなかったという。その後、双方が約40件も訴え合う泥沼の訴訟合戦に発展し、和解するまで実に6年を要した。その間、赤崎、天野両氏と中村氏は事実上、対立し続けていたことになる。 やはり赤崎氏に指導を仰いだ平松和政三重大学工学部教授が、中村氏についてこう話す。 「あれほど強烈な個性を持っている人は珍しいですが、私は大好きですよ。会うと彼はいつも言うんです。『教授で一生懸命やっても儲からないでしょ? 辞めて米国に来たほうがいいよ。成果を出せば、給料は3倍にも4倍にもなる』って。あんな人だから、学会でも敵は多かったでしょうね。でも、敵味方を考えず、自分のやりたいことを突き詰めて、今回ノーベル賞を取った。受賞後の会見でもまた『怒り』という言葉を使っていましたが、ああいうおめでたい場では、『機会をくれてありがとうございました』くらい言っておけばいいのにね(笑)」 どうして、こうした三者三様の確執と和解に焦点を当ててテレビや新聞はやらないのかね。ノーベル賞というありがたい賞の裏には、人間くさいドラマがいっぱいあるに違いないのに。現代の週刊誌らしい切り口はほめてあげたいが、もっと辛口でもよかったな。 (文=元木昌彦)「週刊現代」10/25号
宮沢りえに生き別れの弟がいた!「母の死を知ったのは、2ちゃんねるでした……」
今週の注目記事・第1位 「りえ生き別れ弟が初告白 姉さんに会いたい」(「週刊文春」10/9号) 第2位 「迫りくる富士箱根破局噴火から目を背けるな」(「週刊ポスト」10/17号) 第3位 「本人直撃! 安倍総理に『腹違いの弟』がいた」(「週刊現代」10/18号) 第4位 「在特会報道 本誌を捏造呼ばわり山谷えり子大ウソ粉砕テープ公開」(「週刊文春」10/9号) 第5位 「吉永小百合『百年残る作品を作っていきたい』」(「週刊文春」10/9号) 第6位 「日経新聞記者はAV女優だった 70本以上出演で父は有名哲学者」(「週刊文春」10/9号) 第7位 「『堺雅人』はなぜ大ヒット確実な『続・半沢直樹』をやらないのか?」(「週刊新潮」10/9号) 第8位 「宮里藍『ヘソ出し写真厳禁』大パニック」(「週刊ポスト」10/17号) この原稿が遅れたことをお詫びしたい。私用でハワイのオアフ島で1週間ばかり遊んできた。いつもハワイに行くときは読みたい本を3~4冊持っていくのだが、1冊も満足に読めたことがない。青い海と心地よい風に吹かれていると、本を読むことはもちろん、ものを考えなくなる。困ったものだが、たまの休みなのでまぁいいかと、自分を許している。ただのナマケモノですね。 私が滞在したのは、ワイキキからクルマで1時間ほど離れたコウリナというところだ。この名前を聞いてピンときた人は、相当の嵐ファンだ。そう、私の泊まっている部屋から嵐がコンサートをやった、今は何もない広い空き地が見える。その隣には、ディズニーの作ったリゾートがある。地元の人間に言わせれば、何もない広大な更地に建物を建て、工事の音とコンサート時の騒音は相当なものだったという。おまけに、普段は静かなところに3万人以上の人間が集まったから、地元は潤ったかもしれないが、バケーションに来ている人たちはかなりの“迷惑”を被ったらしい。 コンサートは私の部屋からもよく見え、よく聞こえたはずである。残念だとは思わないが、よくこんなところに会場をつくろうとしたものだと、今はなにもない更地を見ながら考えた。 ハワイには巨大なスーパーマーケットが多くあるが、そのひとつに行ってみたら、韓国の人たちがビビンバを無料で提供するという「イベント」をやっていた。私ももらって食べてみた。コチジャンの味が濃すぎたが、本場の味だった。店の中にはキムチが何種類も置かれ、いろんなキムチを売るコーナーもあり、カクテキとニラキムチを買って食べたが、なかなかのものだった。 ハワイでは日本語を話す人が多くいる。最近では、案内板に日本語とともに中国語やハングルが書かれている。ワイキキには焼肉専門店もある。ハワイにも、中国はもちろんのこと韓国パワーがジワジワと進出していることを実感した。 さて、少し日本を離れている間に朝日新聞バッシングは少し下火になってきたようだ。新潮が今週担いできたのは朝日新聞の天敵ともいえる石原慎太郎だが、今までと同じことの繰り返しである。ほんのさわりだけをを紹介しよう。 タイトルは「国を貶めて新聞を売った『朝日』の罪と罰」。新潮らしくない平凡なタイトルに、中身のなさが表れている。 「(中略)珊瑚事件でも、慰安婦記事でも、ちゃちな英雄主義なのか知らないが、国と民族を貶めてまで新聞を売ろうとするのが、彼らのいつものやり方だ。日本人のモラル低下を嘆く前に、自分たちの下劣さを嘆いたらいい。(中略)朝日新聞はもともと、時流や権力になびくという体質を持っています。特に戦時中は、軍部に非常に協力的な報道をし続け、終戦間もない45年9月19日から2日間、GHQによって発禁処分を受けたことがあるほどです。そうしたら彼らは、それまでの右寄りから、一気に左寄りに転換したんです。その後は、中国の文化革命を評価し、それを主導した江青ら四人組を礼賛するような記事を書いてきたわけだ。どういうわけか日本のインテリは、その手の記事が好きなんですな。(中略)これからも、朝日新聞は言を左右して、自分を、そして自分の主張を守ろうとするでしょう。これまでも朝日はそういう会社でした。今また慰安婦報道において、一部の誤報は認めても、残りは守ろうと必死になっている。我々日本国民が今なすべきことはなにか。それは、売国奴の朝日新聞は買わない、読まない、ということです。もっとも、私がわざわざ言うまでもなく、もう始まっているようだが」 どうです? 朝日新聞叩きのネタがなくなってきたことがよくわかるでしょう。同じことの繰り返しのバッシングばかりで、読者が飽き飽きしていることを早くわかったほうがいい。 それに万が一朝日新聞が潰れるような事態になったら困るのは、朝日新聞叩きで売ってきた週刊誌のほうではないか。朝日新聞は生かさず殺さず、程のいいところで止めるのが大人っていうものではないのか。 今週の現代とポストのグラビア対決だが、現代の「柏原芳恵」の圧勝である。写真家・佐藤健が撮り続けてきた秘蔵写真とあるが、往時の迫力満点のボディを眺めていると、皇太子がファンだといった気持ちがわかる。 それにしても、最近のギャルのヘア・ヌード写真で話題になるものがないのは寂しいね。宮沢りえのヌードが朝日新聞に載ったときは息を呑んだものだが、それだけのタマがいないということだろう。 今週の第8位は、ポストの「宮里藍のヘソ出し写真は使うな」という宮里のマネジャーからの要求で、ゴルフ界が大パニックに陥っているという記事。 私のような女子ゴルフファンは、近年とみにきれいになってきた彼女たちのセクシーな姿を見るのが楽しみだが、最近、人気女子プロゴルファーの宮里藍(29)の姿がゴルフ雑誌の表紙から消えているという。 その理由を、ゴルフ誌編集者がこう話す。 「きっかけは一昨年の秋頃、宮里側からのメールによる通達です。表紙に藍ちゃんの写真を使う際は、どの号でどのような写真を使うかを事前に申告してほしい、というものでした。送り主は藍ちゃんのマネージャーを務め、恋人とも噂されるA氏でした」 A氏は、使うなというのではなく、せっかく使ってくれるのであればいい写真を使ってほしいからだとインタビューに答えているが、雑誌の性格上、時間との勝負になることが多いから、多くの雑誌は納得していないようである。 ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏はこう語る。 「海外のトッププロはメディアに非常に協力的です。それはゴルファーがギャラリー、スポンサー、メディアの3本柱で成り立っており、特に選手と持ちつ持たれつのスポーツメディアに協力することは競技の活性に繋がることを知っているからです。今回の件に他の選手が追従して、ゴルフ人気の低迷につながらないかが心配です。選手はメディアに使われているうちが華なんですけどね」 今の宮里藍に、以前のような勢いは感じられない。だが彼女は、ゴルフを辞めてもいろいろな生き方ができる子だと思う。そのためにメディアとどう付き合っていくのか、マネジャーととっくりと相談したほうがいいだろう。 第7位はどうということのない話だが、ちょっと気になる堺雅人の話である。なぜ彼は大ヒット確実な続・半沢直樹をやらないのか? 「昨年9月、『半沢』の終了直後、続編の製作がほぼ内定していた。ところが、堺の方からは色好い返事がもらえませんでした。あれほど大ヒットすると、続編が前作を超えるのは至難の技と言います。コケれば、せっかくの人気を失う可能性もある。意外とリスクが大きいのです」(民放幹部) お金の問題もあると、TBS関係者が語っている。 「堺さんのギャラは前回、1回200万~250万円だった。これを1回400万円に上げるという破格な提示をしたそうです。それでも『リーガルハイ』へ行ってしまったということは、彼の『半沢』への意欲はかなり削がれているのかもしれない」 さらに堺は、再来年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主演が決定している。 「撮影は、来年夏から始まり、ほぼ1年間拘束されます。堺には、その後も映画の仕事が入っており、次に彼のスケジュールが空くのは2~3年先と言われている」(先の民放幹部) 人気が出るのも大変だが、その人気を持続させるほうがもっと大変である。事務所側はあまり同じ役で色が付くより、大きな役を選んで堺を出すほうが得策と考えているのであろう。TBSにはお気の毒だが。 文春に元日経新聞記者はAV女優の経歴があり、70本以上に出演し、父は有名な哲学者だという記事がある。 佐藤るりは04年にデビューし、単体では12作をリリース。自分で企画したものも含めると70本以上に出演した人気女優だったそうだ。ジャンルはロリコンからSMまでと幅広い。しかし、その後、佐藤るりは業界から忽然と姿を消した。 そして最近、日経の社内でAV出演していた女性記者がいるとウワサになったそうだ。 彼女は慶応の環境情報学部を卒業後、東大の大学院に進学する。09年に日経新聞に入社後、東京本社地方部に所属し、都庁クラブに長く出入りしていた。13年に整理部に移動し、1年半勤めた今年9月末に突然退社したと文春はいう。 日経新聞在籍中の2013年6月、鈴木涼美のペンネームで『AV女優の社会学』(青土社)という本を出している。またWebに連載した『お乳は生きるための筋肉です~夜のお姉さんの超恋愛論~』をまとめた本も近々刊行されるという。 AV女優になった経緯について、彼女はこう振り返っている。 「私、ちょっと軽率なところがあるんです。横浜でスカウトされて面白そうと思って、後先考えずに飛び込んでしまいました。入ってみると想像以上にキラキラした世界で夢中になりました。『佐藤るり』という女優を売り出していくのが楽しかった。自分で監督や脚本を担当した作品もあります。もちろん、お金という見返りも大きかったですよ。二年間で二千万円くらいは稼げましたね。全部、パアッと使っちゃいましたが(笑)。ただ二年続けると飽きてしまい辞めました」 そして選んだのが日経だったという。この女性ただものではない。日経も辞めてこれからは、 「自分が見てきた夜の世界や女性が働く現場などをテーマにもっと書いていきたいと思ったのです。ただ、日経出身をネタに暴露本のようなものを書くことに興味ありません」 ここには載ってはいないが、父親は哲学者の鈴木晶氏、母親は児童文学の翻訳家の灰島かりだそうである。 父親は、娘がAV女優だったことを知った時はビックリしたらしいが、今はこう話す。 「娘の方が私よりずっと文才がありますね。今も娘とはよく食事に行きます。いい関係ですよ」 こういうところから才能は生まれるのだ。鈴木涼美に注目だ。 吉永小百合が小さなブームである。彼女が初めて共同プロデューサーを務めた『ふしぎな岬の物語』が、モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞の2つを受賞したことでクローズアップされている。 それに私は由緒正しいサユリストだから、小百合の出ているものはなんでも読む。文春の「原色美女図鑑」は小百合。記事中でもインタビューをしている。 小百合は『朝を呼ぶ口笛』で映画デビューして、今年で55年。映画出演は今作で118本目になるという。数の多さに比べて代表作が『キューポラのある街』(62年)ぐらいしかないというのが寂しいが、私にはそんなことはどうでもいい。 彼女も女優を続けようかどうしようかと悩んだ時期もあったという。田中絹代の半生を描いた『映画女優』に出演したときのことだ。 「その時、私は四十一歳。これは原節子さんが引退したのとほぼ同じ歳なんです。田中さんのように一生女優を続けるのがいいか、原さんのように幕を下ろすのがいいか、と」 そして吉永は「表現するのが好きだから」と女優を続ける道を選んだという。 「田中さん(が亡くなった歳)を越えてしまいました。でも、突き進みたいという気持ちは全然ないんですよ。まあ、一応、普通に台詞が喋れて、自分の中に映画が好きという気持ちがあるなら、自然な形で出演していきたいと思っていますけど」 すでに、119作目の話もすでに進行しているという。 しかし、彼女も70近い。新潮では、ご当人は女優を引退、プロデュースに専念するのではないかと書いている。その理由は、モントリオールでの公式上演後に「俳優としての道が終わったら、スタッフでも何でもやらせてもらえたら」と発言した。 さらに凱旋会見の席上でも「もう少ししたら、足腰も衰えて、セリフもしゃべれなくなるかもしれない。その時は引退するしかない」などと引退をにおわせているというのだ。 映画評論家の白井佳夫氏はこう話す。 「彼女の代表作と言えるのは、清純な少女を演じた1962年の『キューポラのある街』だけ。目立った作品を持たないなかで、国民的女優かつ日本の女の典型と世間では捉えられている。要するに、吉永小百合は神話なのです」 私は『吉永小百合の悲劇』という本を、少しずつだが書いている。彼女ほどの才能を持った女優が作品に恵まれず、両親との泥沼の葛藤劇を演じ、本当に恋した男とも結ばれなかった。 最も悲劇的なのは、田中絹代のように娘から女、老女へと変身できず、いつまでたっても“小百合ちゃん”を演じ続けなくてはいけないことであろう。 彼女の苦しみや寂しさをわかってあげられるのはオレしかいないと思っているのだが、彼女には伝わらんだろうな。 在日特権を許さない市民の会(在特会)幹部と写真に収まっていたことが、文春の報道で発覚した山谷えり子国家公安委員長。写真もさることながら、取材に対して山谷氏が「ザイトクカイってなんですか?」と答えたことが、担当大臣としての資格の欠如ではないかと大きな問題に発展している。 しかも、山谷氏は記者会見でこのやりとりを「捏造」と主張しているのだから、怒った文春はWebの文春でこのやりとりを流すと宣言。さあ大変。国会では拉致問題よりも在特会との関係を追及され、しどろもどろになっている。 現代では北朝鮮労働党幹部がインタビューに答え、拉致問題の交渉が進まないと日本が批判するが、悪いのは日本側だと開き直っている。だが、ここの言い分だけはわかる。 「誠意がないのは、むしろ日本の側だ。9月3日に内閣改造した際、安倍首相が、ゴリゴリの右派の論客である山谷えり子参議院議員を、拉致問題担当大臣に据えたのはどういうことだ? 山谷大臣は、わが民族の女性を日本は慰安婦に強制連行した事実はないと言い張っている。また、自身はむろんのこと、安倍首相の靖国神社参拝を熱心に説いている。それに最近は、在日朝鮮人の排斥を訴える『在日特権を許さない市民の会(在特会)』の連中と記念写真におさまっていた事実を暴露された。こんな民族の仇敵のような政治家を拉致担当大臣に据えて、安倍首相は拉致問題を本当に解決しようという意思があるのか?」 山谷問題は、拉致問題にも影響を与えているのだ。早く変えたほうがいいと思うがね。 久々に、ジャーナリストの松田賢弥氏が大スクープの予感。安倍首相に、腹違いの弟がいるというのである。 それは、およそ30年前にさかのぼる。安倍首相の父親・安倍晋太郎氏と深い仲になったある料亭の女将がいて、彼女が産んだ男の子が晋太郎氏の隠し子だというのだ。この話が事実なら、晋三氏には腹違いの弟が存在するということになる。 かつて都内有数の繁華街の一隅で、こじんまりとした料亭を営んでいた女性、伊藤秀美(仮名)。その料亭には、晋太郎氏をはじめ、彼を慕う通産官僚らも数多く出入りしていたという。 その秀美が、30代後半だった80年頃に1人の男の子を産んだ。その頃、晋太郎氏はまだ自民党政調会長で、息子の晋三氏は神戸製鋼の新入社員だった。男の子は龍太(仮名)といい、彼女は女手一つでこの子を育てた。 この龍太は現在、東京の大学で教鞭を執っている。私もだいぶ前にこの大学で教えていたことがある。少し前に松田氏から、誰か大学の人間を紹介してくれないかという連絡があった。だが残念なことに、私の知り合いはみな退職していて役には立てなかったが、松田氏は執念の取材で本人に直撃している。 本人は驚き慌ててはいるが、自分が晋太郎の子どもだとは言っていない。また、秀美にも質問しているが、言質はとれていない。 晋太郎氏はすでに鬼籍に入っているため、確証を取るのは容易ではない。今回もハッキリした裏付けはないが、龍太氏の顔が晋太郎氏によく似ていると書いている。松田氏はこう結ぶ。 「龍太は、晋三のように将来を保証されて育ったのではない。ちょうど、父母と死別した晋太郎が独力で戦後を生き抜いたように、彼は自らの力で道を開いていくのだろう」 息子の晋三氏より、父親の晋太郎氏のほうが人間味があるように感じるのは私だけではないようだ。 御嶽山の噴火による死者はおびただしい数になってしまった。ご冥福を祈りたい。 ポストは「迫りくる富士箱根破局噴火から目を背けるな」と警鐘を鳴らしている。日本には多くの火山が存在し、そのどれが噴火してもおかしくないといわれている。 だがその予知というのは、多額の金を投入しているにもかかわらず、まだまだのようだ。ポストはこう憤る。 「今回の噴火に際して、国民をあ然とさせたのは気象庁の諮問機関である火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣・会長(東京大学名誉教授)の会見だった。『予知に失敗したというかもしれないが、ある意味では仕方のない状態。われわれの火山噴火予知に関するレベルというのはまだそんなもの』」 この連絡会が設置されたのは1974年からで、国土地理院に事務局を置く地震予知連絡会(68年設置)と並んで、国策として金が注ぎ込まれてきた。火山と地震を合わせた研究関連予算は年間約217億円(13年度)に上り、特に東日本大震災が発生した11年度は約459億円と大盤振る舞いされ、この20年間の総額は4,000億円を超えるという。 それなのにこの程度では、予算の無駄遣いといわれかねない。その中で、今回の御嶽山の噴火を予知していた学者がいたという。 海洋地質学者の木村政昭・琉球大学名誉教授は数百の火山噴火をサンプリングし、過去50年以上にわたる気象庁の地震データをもとに噴火リスクを算出し、昨年3月に上梓した著書で御嶽山の噴火時期を「2013年±4年」と予測し、ピタリと的中させたというのである。木村氏はこう話す。 「富士山は1707年の宝永大噴火を最後に活発な活動を休止しているが、関東大震災(1923年)の頃から再び地下で活動が始まっていると見ている。地下の地震の回数やその深さからマグマの位置が関東大震災の後に上昇してきたと推定できるからです。また、富士山周辺では、洞窟の氷柱が25年ほど前からだんだん短くなっており、富士五湖の水位低下(06年)、大量の地下水が地上にあふれ出して床下浸水などの被害をもたらした湧き水の異常(11年)といった本格的な噴火の前兆現象がいくつも見られる。 世界の噴火を分析すると、火山の周辺で地震が増加した時期から35年ほど経ったところで噴火が起きています。富士山周辺の地震の回数は1976年を境に増加している。諸条件を勘案して計算していくと、富士山は『2017年±5年』で噴火する可能性があるとみています」 富士山が噴火すれば、季節にもよるだろうが、大量の死者が出ることは確実である。世界文化遺産が死の山になるなど想像もしたくないが、いつ起きても不思議ではないようである。 さて今週の第1位は、文春の宮沢りえに生き別れた弟がいて、姉さんに会いたいと告白しているインタビュー記事。 先頃亡くなった宮沢光子さん(65)とりえは、一卵性母娘と呼ばれていた。だが、光子さんに息子がいたことはほとんど知られていないそうだ。 光子さんはオランダ人男性との間にりえをもうけた後、ピアニストの後藤徹(仮名、71)さんと結婚していた。そして1977年7月に男の子が生まれ、りえの弟にあたる。しかし、4カ月後に光子さんはりえを連れて家を出て、以来音信不通だという。 弟の後藤聡さん(仮名、37)は20歳になったころ、祖母が伝えたいことがあるといい、あなたの本当の母親は宮沢光子で、女優の宮沢りえのお姉さんだと教えられたという。 聡さんは精悍な顔つきで、くっきりとした目元は姉のりえにそっくりだそうだ。母が亡くなったことを知ったのは「2ちゃんねる」だった。姉に会いたいと接触したことがあるという。 「四年ほど前に池袋の東京芸術劇場で姉さん主演の舞台があって、再会を希望する趣旨の手紙を祖父がしたため、それを父親が持参し、関係者に渡したのですが、結局連絡はなかった。僕は会って話してみたいけど、向こうはそうでもないのかなと思いました」(聡さん) あまり知られていない光子さんの人生というのは、どういうものだったのか。芸能記者がこう語っている。 「光子さんは留学目的で渡欧した船中で船乗りだったオランダ人と知り合って結婚。七十三年にりえが誕生しましたが、生後四ヶ月で破局。その後、光子さんが保険外交員や飲食店で働きながら、シングルマザーとしてりえを育てた。一方、りえは十一歳からモデルを始め、十四歳で『三井のリハウス』のCMに出演し大ブレイク。その陰には光子さんの凄腕のプロデュース力があり、アイドル絶頂期のふんどしカレンダーや篠山紀信撮影のヘアヌード写真集『サンタフェ』も彼女なくしては成功しなかった」 その後、92年に日本中が沸いた貴花田(現貴乃花親方)との婚約が発表されるが、その直後に破局。 「結婚して、部屋のおかみさんになったら芸能界を引退するという条件だったのが、光子さんが反対して破談。その後も、自殺未遂や激やせなど、りえの波瀾万丈の人生の背景には、光子さんとの濃密な親子関係があった」(同) りえは、2年前に元プロサーファーの夫と離婚協議中であることを発表し、現在、5歳になる娘と2人きりで生活しているそうだ。 聡さんの父で、光子さんの夫だった後藤徹さんが、別れて30年以上経っているが全く連絡を取っていなかったと語る。 「初めて出会ったのは、一九七四年頃。私は銀座のクラブでピアノを演奏していて、彼女はモデルをやりつつ、お店で働いていました。同じ職場ということで、僕は毎日演奏して、彼女も週に何回か来ていました。彼女はオランダから帰ってきたばかりで、娘のりえがいて、生活のためにクラブで働いていました。平日は仕事があるので、娘を彼女のお姉さんの家に預けて、週末になると一緒に過ごしていました。最初の印象は、背の高い女性。身長が一六六センチくらいで、スリムな体型でした。お酒が好きで、煙草も吸っていた。酒はすぐに酔うタイプ。『ウチの後藤はいるか?』と酔っ払ってお店に来ることもありました」 2人は出会ってから1年ほどして一緒に暮らすようになり、正式に入籍する。しかし、結婚生活はわずか2年で破綻したという。 「彼女はりえに対しては何でも尽くしたと思います。そう、彼女は冗談で『将来、りえはハーフできれいだからホステスでもさせよう』と言っていました。結婚当時は芸能界なんて考えていなかったと思います。別れた後にりえが三井のリハウスのCMに出ることになったという電話があった。この仕事もりえは、母親の考えに従っていたと思います。でも息子には一度も連絡してこなかった」 徹さんは、最後にこう心情を漏らしたという。 「私は彼女に対して、自分の分身を作ってくれたことに本当に感謝しています。そして、いつか、りえと息子が出会える機会があればいいなと願っています」 りえの演技は、こうした人生の浮き沈みが磨き上げてくれたのであろう。りえが弟に会わない理由はなんなのだろう。そこのところをぜひ知りたいね、文春さん。 (文=元木昌彦)「週刊文春」10/9号 中吊広告より
加熱する報道に“リベラル派”現代が待った!「朝日叩きは政府によるメディアリンチ」
今週の注目記事・第1位 「涙撮! 番長・清原和博離婚発表前日 ベッピンの嫁・息子と『別れの現場』」(「フライデー」10/10号) 第2位 「世界が見た『安倍政権』と『朝日新聞問題』」(「週刊現代」10/11号) 第3位 「『拉致の安倍』が大恥をかいた金正恩『被害者はいなかった』嘘報告」(「週刊ポスト」10/10号) 第4位 「神戸女児生田美玲ちゃん殺害事件 なぜ警察はこの男に気づかなかったのか」(「フライデー」10/10号) 第5位 「『宇津井健』未亡人と長男が揉める相続」(「週刊新潮」10/2号) 第6位 「銀座に高級クラブ開店で伝説の芸妓『佳つ乃』は一旗揚げるか?」(「週刊新潮」10/2号) 第7位 「嵐ハワイ3万人コンサート」(「週刊文春」10/2号) 第8位 「夏の甲子園『女友達に記者証』事件を隠蔽していた卑劣」(「週刊文春」10/2号) いやはや、面白いことを考える人がいるものだ。コンドームで作る料理のレシピ本『作ってあげたいコンドームごはん』が電子書籍で発売されたというのだ。「コンドームところてん」や「コンドーム肉詰め」などの簡単な料理から「コンドームのエスカルゴバター焼き」などの応用的な料理、「コンドームアイス チョコレートソースかけ」といったデザートまで、幅広く11種のレシピを用意しているという。 架神恭介氏とプロモーションプランナーのおぱんぽんによる企画で、料理研究家の遥野ユカ氏が監修を務めている。遥野氏によれば、同書は「コンドームの伸縮性・耐久性を活かして調理道具・器として活用し、コンドームの可能性を広げることに成功しています」とのことだ。 この本を作る動機は、日本の男性のコンドーム装着率が世界ワースト3位というデータから、このことが日本の性病や中絶問題に影響を与えているのではないかと考え、普段の生活からコンドームの存在を身近に感じてもらおうと作ったそうだ。 電子書籍ならではの独創的で実験的な本作りである。私がeBook Japanでやっている電子書籍「e-ノンフィクション」も、頑張らなあかんな。 今週のグラビア対決は、ページを開く前に勝負が決まっていた。ポストは「笛木優子──淑女のエロス」と「マナミという名の実」で、力が入っていない。 現代は、半井小絵(なからいさえ)というNHK『ニュース7』の元お天気お姉さんのセクシーショットと、「完全未公開ヘア・ヌード 関根恵子」はグラビアと袋とじのダブルである。 先日のポストの「林檎ヌード」のように懐かしの女優の話題になったヌードだが、恵子はいいね。団塊世代には胸キュンの写真である。今は“カツラ”のCMなどで見かけるが、齢60を超えてもまだまだ色香は健在である。目つむれば我が青春甦る。美ババ、バンザイ! 今度は十朱幸代の袋とじをやってくれないかね。できえば「発掘セクシー」を探してくれるとうれしい。 今週は現代の圧勝だ~ッ! 朝日新聞について書くのは気が重いが、甲子園で高校野球が見たいという女友達に自分の記者証を貸していたという「事件」は、残念ながら朝日はここまで堕ちていたのかと思わせるものだった。 文春によれば、この記者は横浜総局の入社2年目のN。元高校球児だそうだ。この彼女、ただ見ているだけではなく、撮影禁止の場所で嬉々として写真を撮っていたため、大会関係者に「御用」となり、不正使用が発覚した。大会本部に横浜総局長とN記者が呼び出されて謝罪し、N記者は記者証を没収されたという。この件は公になることはなかった。 だが、隠しおおせるものではない。主催が朝日新聞ということがあるのだろう、この処分は甘すぎる。 「もし他社が同じようなことをやれば、顛末書で済む話ではなく、会社ごと記者証が剥奪されます」(スポーツライター) この気の緩みが朝日新聞に蔓延しているとしたら、必ずこれなど比べものにならない大不祥事が起こること間違いない。そのときは、朝日が崩壊するときである。まずは木村伊量社長が辞任して、緊張感を社員たちに持たせることだ。一刻も早いほうがいい。 7位も文春。9月19日と20日、嵐がデビュー15周年を記念した3万人コンサートをハワイで開催した。会場は、ワイキキからクルマで1時間ほどのコオリナというところ。コンサートは大成功だったらしく、地元紙によれば経済効果は約22億円だそうだ。だが文春は、チケット付きの旅行代が高すぎるのではないかとクレームを付けている。 確かに高い。この時期、ハワイは閑散期だから安いチケットがあるはずなのに、3泊5日が27万円台。4泊6日だと55万円以上。いずれもエコノミーで、機内食だけ。 文春によると、旅行代を除いたコンサート代金は10万円以上になるという。日本に住んでいる人間は「ジャニーズファミリークラブ」からしか買えないのだが、韓国や台湾からのツアーもあり、そこで販売されたチケットの値段は、税込み165ドルだという。2万円弱だ。しかも9月半ばになると、ワイキキのスーパー白木屋でも同じ値段のチケットを売り出したというのである。 安いツアーで来て現地でチケットを買えば相当安く抑えられるのに、これでは「ボッタクリ感」は否めないと文春はいう。 まあ、ファンにとってはどんな値段であろうと、ハワイで嵐が見られればいいのであろう。私には興味ないが、大昔、エルヴィス・プレスリーがハワイ公演をするという新聞記事を読んだとき、行きて~なと思ったことがあることを思い出した。 まだガキで、カネもなかったから行けるはずもなかったが、社会人になっていたらなんとかカネを工面して行っただろうと思う。若さというものはそういうものだし、興行というのは、そうした連中からカネをふんだくるのが商売である。そう考えれば腹も立たないが、それにしても高いね。 さて、佳つ乃という名前を久々に見た。だいぶ昔になる。確か、ダービーの日だったと記憶している。作家の伊集院静氏が、当時付き合っていた祇園の名妓・佳つ乃を連れて競馬場の貴賓室に来たことがある。 すぐ近くで見た着物姿の彼女は、大輪の花が咲いたような美しさだった。不思議に伊集院氏への嫉妬の感情は湧かなかった。自分とは縁遠い世界の人間、という感じがしたからだろう。その後、時々名前を見かけたが、ここしばらくは聞くことがなかった。伊集院のほかにも郷ひろみや高橋克典などと浮き名を流した佳つ乃も御年50歳。 その彼女が、銀座に高級クラブを開くというのである。祇園ではクラブをオープンしたり、和風ラウンジを開いたりと順調だったようだが、一昨年に芸妓を引退して、最初のクラブも閉店したそうだ。 新しい店は銀座8丁目にあり、銀座でも1、2を争う賃料が高いところだそうだ。月100数十万になるというが、佳つ乃は夏前から家賃を払い、クラブへの挨拶回りをしているそうだ。このクラブは祇園と同じように「一見さんお断り」。移転するのはもともと東京からの財界人や芸能人が多かったからで、東京に出てくれば客とのつながりは強くなるからだそうである。 佳つ乃は新潮の取材に対して、こう“はんなり”と答えている。 「お稽古事に礼儀作法と、祇園町でご指導いただき学んできました経験を、東京で少しでも活かせられるようにと思っています」 彼女見たさの客も行くだろうから当座繁盛は間違いないとは思うが、東京は何かと口うるさいし、メディアも京都のようにほっといてはくれない。それにいくらキレイでも、女の盛りは過ぎつつある。意外に苦戦するかもしれないと思うのは、そんな高級な店に行けるわけがないこちとらのひがみかね。 第5位の新潮が報じている「宇津井健未亡人と長男」の相続をめぐる争いは、人生の後始末の付け方を考えさせてくれる。 名古屋の高級クラブ「なつめ」の名物ママ・宇津井文恵さん(旧姓加瀬・80)は、長い間同棲していた俳優・宇津井健(享年82)が亡くなる5時間前の死の床で入籍した。文恵さんは渋っていたが、宇津井のたっての頼みだったため、互いに遺産相続放棄を約束して了解したという。 だが、やはり宇津井の死後、財産目当ての結婚ではないかと言われだし、息子夫婦と揉めているというのである。宇津井のお別れ会の案内状にも彼女の名前が入ってなかったことなどもあって、彼女は、「私はもう、遺産を放棄するとは、絶対、言わない。これは女の意地なのよ」と言いだしている。 彼女が遺産などアテにしないという根拠のひとつに、クラブ経営でためたカネで名古屋に2棟のビルを所有しているから、「私の方が、財産があると思います」と語っている。だが新潮が確認したところ、ビルはすでに売却されており、彼女には更地の160平方メートルの土地があるだけだそうだ。 彼女の言い分もだいぶ怪しくなってくるのだが、所属事務所や宇津井健の息子の反論を総合するとだいたいこうなる。 宇津井健との同棲は、死ぬ最後の半年だけ。婚姻届を出すための戸籍謄本や住民票をスタッフが宇津井の病床へ届けると、すでに酸素マスクを付けて虫の息だったという。息子は今後できるだけ本人と直接会い、話し合いを進めていくと答えている。 問題の宇津井の財産は土地と建物で、大手不動産会社によると実勢相場で2億~2億5000万円近くだという。財産を息子と文恵さんで相続するとなると、それなりの金額を息子側が彼女に支払わなくてはならない。 宇津井と40年来の付き合いがあった橋田壽賀子さんはこう言う。 「お別れ会は、彼女と宇津井さんの結婚報告会じゃないんだから。それにしても本当に、“渡る世間は鬼ばかり”ねぇ。ただ、この場合の鬼は、加瀬さんでも息子さんでもなく、お金そのもの。そして厳しいようだけど、一番悪いのは、お金を遺して、こういう亡くなり方をされた宇津井さんだと思います」 私のように遺すものとてほとんどない身でも、死んだ後に災いを残さないために「遺言」は書いておいたほうがいいのだろうと、読後、そう考えた。 さて、神戸市長田区で起きた小学1年生・生田美玲ちゃん(6)行方不明事件が最悪の結末を迎えてしまった。殺されただけでなく、遺体はバラバラにされ、ポリ袋に入れられ、美玲ちゃんの自宅近くの雑木林に捨てられていたのだ。失踪から13日がたっていた。 これほどむごい猟奇事件は聞いたことがない。しかも、殺したことをなんとも思わないのであろう、病院の診察券や煙草の吸い殻がポリ袋の中に入っていた。DNA鑑定から、遺体が捨てられた現場から30メートルしか離れていないアパートに住む君野康弘容疑者(47)が浮上、逮捕された。 これほど異常な罪を犯す人間は、普段から不審な行動を起こしていることが多く、警察の要注意人物になっているはずである。 やはりそうだった。美玲ちゃんの後をつける君野の姿を防犯カメラが捉えていて、9月16日の失踪から5日後、君野の自宅を警察が尋ねているのだ。だが、犯行につながる手がかりをつかめず帰ってしまっていた。行動不審者から洗っていけば、もっと早く逮捕に結びついたかもしれない。君野容疑者が犯人だと確定されれば、警察の大失態になることは間違いない。 フライデーで近隣住人が、君野容疑者についてこう話している。 「四六時中酩酊している様子で、夏場は常にハダカ。(中略)ベロベロに酔って、『電車賃が高いんじゃ!』と神鉄『長田駅』の壁を殴りまくっていました。(中略)彼のアパートの近くでは、首をちぎられたハトや猫の死骸が散乱していたこともあります。近所の人間は警戒していたのですが……」 だが、猫好きでもあったようだ。美玲ちゃんも猫が好きで、この住人によると1年ほど前から彼女に似た女の子が遊びに来ていたというのである。 これほどの情報がありながら、なぜ警察は事件直後から君野容疑者の周辺を捜索しなかったのか。 「君野容疑者は、これまでも何度も警察の厄介になっていたのに、地域課の情報が捜査一課まで届いていなかったため、捜査線上に上がっていなかったんです」(全国紙社会部記者) しかし、防犯カメラに捉えられたことがわかった時点で君野のデータを調べれば、これまでのトラブルや、猫好きという美玲ちゃんとの共通点などが浮かび上がってきたはずである。 残忍だが、犯行を隠すほどの知恵もなかったこの男を逮捕できなかった警察の失態は、美玲ちゃんが殺された日時が特定されれば明白になるはずだ。だから個人情報はすべて国や警察がつかんでいる必要がある、という意見には与しないが、不審者情報を地元警察と県警が共有することを早急に考えないと、こうした犯罪を防いだり迅速に解決することはできないだろう。 ポストの安倍首相批判は見事な「芸」になってきている。今週も拉致問題解決の執念を燃やしていると「公言」している安倍首相がまんまと北朝鮮に騙されたと、鋭い突っ込みを入れている。これが今週の第3位。 9月に拉致被害者の第1次報告を北朝鮮から受け取ることになっていたはずだったが、なんのことはない、現時点ではまだ調査が続いていて、1年ぐらい延びると一方的に告げられたのである。 それもポストによれば、8月に行われたマレーシアの協議で「北朝鮮側は『第1次調査報告』の概要を伝えていた」というのだ。そして、そこには「現時点での拉致被害者の生存はゼロ、よって中間報告での回答にも拉致被害者は含まれない」とあったと、外務省関係者が話しているのである。 生存者ゼロという報告が出されれば安倍首相の面子は丸つぶれになる。かといって、一部経済解除して日朝交渉に前のめりになっているのだから、ここで経済制裁を解除するわけにはいかない。そんなことをすれば、外交判断の大失敗を認めることになる。慌てた安倍首相は北朝鮮に、「中間報告を公表しないでくれ」と泣きついたというのだから情けない。 安倍首相は制裁解除すれば何人かの拉致被害者が帰ってくると、根拠のない思い込みで突っ走り、北朝鮮の若い指導者・金正恩にナメられてしまったのである。 中国、韓国との首脳会談を何としても実現したい安倍首相は、なりふり構わず岸田文雄外務大臣を使って機会を探っている。だが、中国も韓国も日本に対する嫌悪感を隠そうとはしていないから、もし実現しても表面的なものか、安倍首相が相当の譲歩をすることになるはずだ。 金正恩にもいいようにあしらわれている安倍首相は、このままでいくと、中・韓・北に“土下座”してもいいからすり寄る屈辱外交へ大転換するかもしれない。そう思わせる拉致問題外交の大失敗ではある。 先ほども触れたが、朝日新聞についての批判は「ヘイトスピーチ」のようなものまであり辟易していたが、ようやく現代が本来持っていたはずのリベラルらしさを出して、この問題にひとつの視点を提供してくれている。必読だ。 海外のメディアやジャーナリストがこの問題を見る目は、日本の右派系の新聞や週刊誌が朝日バッシングしている方向とはだいぶ違っている。いくつか紹介しよう。 「アメリカ人投資家たちは、ますます右傾化していくアベは、日本を右翼国家にしていくのではないか、再び戦争の道へ走るのかと、強い危惧を抱いているのです」(ニューヨークの日系ライオンズ・クラブのマイク・アイダ氏) 「日本のナショナリストたちは長年、朝日新聞が歪んだ『マゾ的な』歴史観を伝えていると非難してきたが、その声は、安倍首相のバックを得て、最近さらに大きくなっている。そんな中、安倍首相は、日本の過去の歴史にプライドを吹き込むことを、自らの重要な使命と考えている……」(『フィナンシャル・タイムズ』9月12日付) 「周囲の朝日新聞の記者たちは、いまやすっかり意気消沈していますが、逆に朝日問題にかこつけて、言いたい放題なのが安倍政権です。朝日の報道がウソだったからといって、慰安婦問題自体がウソだったことにはなりません。そもそも慰安婦問題で世界が日本を非難したのは、朝日の報道によってではなくて、元慰安婦の女性たちが証言を始めたからです。韓国ばかりか、フィリピン、オランダ、オーストラリアからも同様の証言が出てきています。朝日を執拗に非難する安倍政権や右派の人々と、世界との乖離を感じます」(「ニューヨーク・タイムズ」のマーティン・ファクラー氏) 「私は1967年から、ジャーナリストとして政権とニュースメディアとの関係を注視してきましたが、今回組織的な朝日叩きのようなことが起きた時は、政府が危険になるときです。ヒステリックな朝日批判が、日本政府のトップレベルから発せられていることが問題なのです。ワシントンから見ていると、安倍首相は従軍慰安婦問題そのものを無きものにしているように映る。それによる国際社会の日本に対するイメージ悪化を考えると、日本は早く次の健全な首相の登場を待つべきかもしれません」(ワシントンの著名なジャーナリストのクリス・ネルソン氏) 「安倍首相は『積極的平和主義』を唱えていますが、EUから見れば『積極的右翼主義』にしか見えません。EU市民が安倍首相に評価を下すなら、ABEの頭文字の『A評価』ではなく、最後の文字の『E評価』(不可)です」(ドイツの高級紙『フランクフルター・アルゲマイネ』紙の元東京特派員・バーバラ・オードリッチ氏) 「今回の朝日叩きは、政府によるメディアリンチですよ。これは大罪です。そのうち、『慰安婦を組織したのは朝日新聞だった』などと言い出すのではないでしょうか。それくらい馬鹿げたことをやっていると思います」(フランス『フィガロ』東京特派員のレジス・アルノー氏) さらにアルノー氏はこう続ける。 「安倍首相を始めとする日本の右傾化した政治家たちは、『朝日新聞は国際社会における日本のイメージを損ねた』と声高に叫んでいますが、事実は正反対です。仮に、日本の全メディアが、産経新聞のように報道してきたなら、今頃日本は国際社会において、世界のどの国からも相手にされなくなっていたでしょう」 今の日本のメディアは朝日新聞と東京新聞を除けば、週刊誌も含めて産経新聞化してしまっている。これこそ、恐ろしいことである。 多様な言論の意義を忘れ、われこそ正義なりと安倍首相の尻馬に乗り朝日を責める右派メディアには、メディアに必要な恥じらいというものがないのだろうか。 日本が産経新聞と読売新聞、文春、新潮、Willだけになったら……私は日本を脱出する。ようやく取り戻した現代の立ち位置を大切にしてもらいたい。外国メディアの人間を使うのではなく、現代編集部の見解を巻頭で発表してみてはどうだろうか? よくやったで~、フライデー! フライデーといえば、番長・清原和博(47)との付き合いは長い。あの「ワイはの~」という番長言葉はフライデーの編集者が考えたもので、相当誇張した物言いになってはいるが、清原のキャラクターとぴったり合っていたし、本人も気に入っていたという。 そうでなくては、講談社から本まで出すことを認めなかっただろう。その清原だが、少し前に薬物疑惑を報じられたが、今回は自ら報道陣へFAXを送り、カミさんと離婚したことを発表した。 女癖の悪さと薬物ときては、どんなに惚れている亭主であっても愛想尽かしするのは当然であろう。この亜希夫人(45)はメチャメチャきれいなので、清原の哀れさがいや増すのである。 この2人には12歳と9歳の息子がいるが、カミさんが一緒に連れて行ってしまったそうだ。 離婚発表の前日、レインボーブリッジに近い野球場にいた亜希夫人は、試合が終わった次男と一緒に近くの路上に止めてあった愛車ポルシェ・カレラの中で弁当を食べようとしていたらしい。 ポルシェで弁当? なんと優雅なことか。そこへ黒いワンボックスカーが走ってきて、反対側に止まる。息子がポルシェから飛び出して道を横切り、クルマから出てきた清原に「パパ~ッ」と飛びつく。清原は抱き上げて「おそらく涙を浮かべながら」(フライデー)高い高いをしていた。泣かせる写真だが、その間わずか5分。息子は母親の元へと走り去ってしまった。その後、長男の試合を亜希夫人も見に行き、清原もそこにいたのだが「二人の距離は20m。目を合わせることすらなかった」(同) 離婚発表で親権も奪われたことを明かした清原は、こう語った。 「今は自由に子どもに会えへんのが一番ツライ。毎日、子供の写真を眺めてはひとりで泣いてんねん……」 落語の「子別れ」を地でいくような噺である。落語では心を入れ替えた父親がカミさんに詫びを入れて元の鞘に戻るのだが、亜希夫人ほどの美人で生活力のある魅力的な女性を周りが放っておくはずはない。 カネも底をついたといわれる清原の後半生は、栄光とは無縁の厳しいものになるかもしれない。西武で大活躍した頃を知っている巨人ファンとしては寂しい限りだ。 (文=元木昌彦)「フライデー」10/10号(講談社)
沖縄県知事選を前に、安倍政権への怒り高まる!「民意を無視した国策の押しつけは、民主主義ではない」
今週の注目記事 第1位 「緊迫の度を増す『辺野古』ルポ」(「サンデー毎日」10/5号) 第2位 「大江麻理子結婚!」(「週刊文春」9/25号) 第3位 「アベノ不況で賃金は下がりっぱなし『購買力』は中国の1/3になった」(「週刊ポスト」10/3号) 「日本経済、すでにメタメタです」(「週刊現代」10/4号) 第4位 「池上彰 朝日新聞だけが悪いのか」「朝日新聞出版はライバル社の『極秘資料』を盗んでいた!」(「週刊文春」9/25号) 第5位 「デング熱パニック『遺伝子組み換え蚊』が空を飛ぶ」(「週刊現代」10/4号) 第6位 「実行犯マネジャーが本誌に吐露『江角マキコさんが自殺したら嫌だから』」(「週刊文春」9/25号) 第7位 「門外不出の最旬女優『共演NGリスト』」(「週刊ポスト」10/3号) 今週のセックス記事対決 「週刊現代・週刊ポスト」の勝者はどっちだ! アリババという中国のネット通販最大手が、米ニューヨーク証券取引所への上場で史上最大規模の資金調達を果たしたと話題だ。 「調達するお金は最大250億ドル(約2兆7200億円)に達し、上場時の調達額で世界最大になる見通しだ。企業の価値を示す株式時価総額は約2310億ドル(約25兆円)。米アップル(約6千億ドル)には及ばないが、フェイスブック(約2千億ドル)を上回り、ライバルのアマゾン(約1500億ドル)より5割以上大きい。日本企業トップのトヨタ自動車(約22兆円)も上回る」(9月21日付朝日新聞より) アリババ創業者、馬雲(ジャック・マー)会長は元英語教師で、創業からわずか15年でこの快挙を成し遂げた。彼の通販サイトのやり方はこうである。「当初は出店手数料を受け取らない」という低価格戦略と、代金を渡したのに品物が届かないといった不安を解消するために、2004年に決済サービスの支付宝(アリペイ)を導入したのである。購入する人間から代金をいったん預かり、品物が受け渡しされた時点で業者に支払うという仕組みで信用を得、爆発的に伸びたのだ。アリペイは現在、中国で約3億人が実名の口座を持つといわれる。 5年ほど前になるだろうか、中国のアリババ本社を訪ねたことがある。会長の馬氏にも会ったと記憶している。彼はビジネスの中枢部をわれわれに見せてくれた。ものすごい大きなフロアにいる大勢の若者が、電話にかじり付いている。そこここで歓声と拍手が上がり、くす玉のようなものが頭上で割れる。あれは何かと聞くと「成約できたからだ」という答えが返ってきた。当時、フロアにいる人間は1万人。北京大学など一流の大学を出たエリートたちだという。彼らは電話で「飛び込み営業」をやり、相手を説得して成約できれば歩合が入る。 馬会長は将来的には営業をやる人間を10万人以上にしたいというので、性根のねじ曲がった私はこう言った。 「IT企業なのに、やっていることはずいぶんアナログですね」 日本に帰ってきて、ソフトバンクがアリババと提携していることを知った。日本でもアリババ・ビジネスを始めると宣伝し始めたが、私は日本では難しいのではないかと思っていた。日本では予想通りのようだが、本国や周辺地域にビジネスを広げ、今回の上場となった。 今も何万という若者たちが電話にしがみ付き、営業をしているのだろうか? 彼らの賃金は、上場によって上がるのだろうか? そんなことをニュースを見ながら考えた。 今週のセクシー・グラビアは、現代が「ゆるふわボディ 筧美和子」、お尻がどどーんと拝める「『ぽっちゃり美女』祭り」、そして袋とじが「女子100人の『絶頂』」 ポストはモノクロで「チン商品マン載の大人のおもちゃ見本市」と「大島優子」のチョッピリセクシー、ヘア丸出しの「紺野ミク ラブホテルの情事」。 グラビアは「女子100人の『絶頂』」がいいとは思うが、私なら女性の普段の顔を小さくして絶頂の時の表情を大きく使うね。アクメの表情が小さすぎて迫力不足なのが残念。 意外といっては失礼だが、現代の「60歳からの『濡らす技術』」が面白い。名古屋市立大学名誉教授の渡仲三氏(87)は解剖学・電子顕微鏡学の世界的権威だそうだが、30年前に愛液が出る謎を解明しようと思い立ち、研究を重ねてきたという。 個人差はあるが、愛液は1時間ほどのセックスでコップ1杯分くらい出る。経験を積んだ熟女ほど愛液は多くなる。愛液には酸味があるが、年齢をとるにしたがってマイルドになる。女性器の最も感じる部分は、クリトリスを頂点とした尿道口から膣開口部分までの三角形に広がった「黄金の三角地帯」だ。 渡氏いわく、健康法は「睾丸マッサージ」。これをすると血液の流れと新陳代謝がよくなり、あらゆる臓器の機能もよくなり、ペニスも硬くなり、病気とは無縁の生活を送れるというのである。ふくらはぎを揉むより、こちらのほうが効き目がありそうだ。早速始めてみるか。 今週はトータルで、現代の圧勝じゃ~。 人気女優は視聴率が取れるから、テレビ局としては同じドラマに2人も3人も出したいのだが、「共演はNG」という組み合わせがあるとポストが報じている。これが第7位。 たとえば、このところ復活気味な沢尻エリカだが、テレビ局が共演させられない女優が数多いるという。その筆頭が竹内結子。沢尻が「別に」発言で総スカンを食った会見は、竹内がヒロインの映画『クローズド・ノート』の発表会だったのだ。この頃、2人は同じ事務所に所属していて姉妹のように仲がよかったのだが、以来微妙な関係にあるという。この事務所には常盤貴子や北川景子もいるが、テレビ局はブッキングを避けているという。 付き合った男が同じ女優というのも、神経を使うものらしい。柴咲コウとマイコは妻夫木聡の元カノと今カノだから「業界内で2人が同時にキャスティングされることはないと思います」(広告代理店関係者)ということらしい。 堤真一とウワサになった鈴木京香と深津絵里、市川海老蔵とウワサになった高岡早紀、米倉涼子、佐藤江梨子も同じような理由でNG。佐藤健をめぐる争いで共演を頼まないというのが、広末涼子と前田敦子だそうだ。 私がテレビドラマのプロデューサーなら「犬猿の仲の女優の共演だよ」と、そのことを売り物にしたドラマを作るが、テレビではそうもいかないようである。 さて、文春が火を付けた江角マキコの長嶋一茂邸落書き事件だが、実行犯といわれる江角の元マネジャーが警察の事情聴取を受けたことで、さらに燃え上がっているようだ。 江角が沈黙を破って9月9日に、彼女のブログにおおむねこう書いた。落書きのことは週刊誌で初めて知った。現在、心療内科で治療中の元マネジャーから「このような事態を起こして迷惑をかけたとして謝罪の連絡がありました」。立場上、自分の責任も重く感じ、長嶋様には申し訳ない……というような内容だが、これがまた論議を呼んでいると文春が書いている。 自分は何も知らずにマネジャーが勝手にやったことだと言っているが、前回の文春の取材で江角の母親が「マキコは落書きのことは知っている」と話していること、元マネジャーの通院歴という個人情報を暴いたことは問題だ、などなど。 想像するに、プロダクションに在籍する若いマネジャーは、会社からも江角側からも相当なプレッシャーをかけられたのであろう。テレビの取材などで彼は「私が勝手にやりました」と話しているそうだ。文春は事情聴取される数日前にマネジャー氏に話を聞いている。彼は「僕が(落書きを)単独でやったと言ったらどうなります?」と言い、それではどうして江角の子どもが長嶋の子どもや妻たちにいじめられていることを知ったのか、という問いに対しては「(ネットで見て)腹いせでやったということもありえるでしょう?」と答えている。 しかし文春は、この「証言」は嘘だと決めつけている。なぜなら、彼が落書きをした2012年12月時点では、江角と長嶋の確執に関する書き込みは皆無だったという。これが明るみに出てきたのは、江角が今年7月にブログで「ママ友いじめ」について書いたことから始まったからだ。 このマネジャー氏、精神的に不安定だという江角の言葉を打ち消し、こんなことまで言っている。 「落書きした犯人は訴えられるかな? できれば(訴えは)僕に向いてほしいんです。だって江角さんが自殺したら嫌じゃないですか……」 朝日新聞同様、江角が表に出てきて事情を説明しなければ、このトラブルは終わりそうもない。この騒動が長引けば、江角の女優としてのキャリアに傷がつくことになると思うのだが。 西アフリカでは、エボラ出血熱が猛威を振るっている。すでに2,000人以上が死亡し、まだまだこれから増えるといわれている。エボラほど致死率は高くはないが、数十年前に日本では根絶されたといわれていたデング熱が流行の兆しを見せ、感染源と思われる東京・代々木公園は閉鎖になったが、全国に広がる気配を見せている。 現代はデング熱問題を取り上げ、重症化しデング出血熱になると、日本でも死者が出ると警告している。これが第5位。 「デング出血熱になると、血液の成分(血漿)が血管から染み出していき、ショック症状に陥ることもあります。血が固まらなくなり、放置すると10~20%の人が亡くなってしまうのです」(長崎大学熱帯医学研究所所長・森田公一医師) 重篤化しやすいのは高齢者や乳幼児、妊婦だそうだから要注意。デング熱はアジアで広がりだし、警戒レベルに来ているというのだ。 ビル・ゲイツが今年4月にブログで発表した「年間で最も人を殺している生物」によると、ダントツ1位は「蚊」である。年間72万5,000人を殺し、2位の「人間自身」の年間47万5,000人を大きく引き離している。 だが、蚊はやっかいなものである。代々木公園で都庁の職員なのだろうか、網の袋を持って蚊を捕まえようと悪戦苦闘している姿がテレビで流されているが、失礼だが笑ってしまった。代々木公園の蚊を全部捕まえるのは不可能だし、蚊はバスやタクシー、飛行機にも乗って全国にデング熱ウイルスをまき散らしているのだから、代々木公園などに行かなくても患者は発生する。 ばかばかしい水際作戦におカネをかけるより、公園や広場に出かけるときは防虫スプレーや蚊取り線香を携帯し、服装は長袖に帽子をかぶるなどの注意を喚起することを徹底したほうがいい。それでもデング熱にかかってしまったら、早めに医者にかかり、重症化しないようにすることであろう。いかに死者を出さないで収束させるかに自治体や厚労省は知恵を絞り、国民に十分な説明をすることこそ、今一番必要なことである。 ところで、100人以上の朝日新聞記者や関係者の名を連ねた「朝日関係殺虫駆除リスト」というのが作成され、Twitter上に公開されたと東京スポーツ新聞が報じた。 「このリストに載せた糞虫とその家族は殺して良いという法律ができました。近所でみかけたら家族ごと駆除しましょう」とも書き込まれているという。 あきれ果てて言葉もない。こういう言論の自由をはき違えたバカこそ、「駆除」されなければいけないこと言うまでもない。 木村伊量社長が全面降伏したことで週刊誌側の「完勝」とはなったが、誤報問題でいえば週刊誌も朝日新聞のことを大声で批判できるほど身ぎれいではない。週刊誌も誤報の“宝庫”である。週刊新潮の朝日新聞襲撃事件犯の告白の大誤報を持ち出すまでもなく、佐村河内守氏を「現代のベートーベン」と持ち上げ、STAP細胞で小保方晴子氏をノーベル賞候補だと騒ぎ立てた多くは週刊誌である。彼ら彼女たちが「偽物」だとわかった瞬間から、自分たちの非をまったく省みず、口汚く非難し、追い回す。 私もこの欄で何度か、世の中の正義面した人間の仮面をはぎ取る週刊誌の役割に喝采を送ったことがある。だが、週刊誌を含めたメディアが取材して暴けるのは、その人間の一部にしか過ぎない。自分が全能の神になった如く大声でその人間を非難するのではなく、常に、もしかしたら自分たちは過ちを犯しているのかもしれないという懐疑の心を持ちながら、記事にするということを忘れてはなるまい。 文春で池上彰氏も、朝日新聞に石を投げられるメディアがいるのかと疑問を呈している。彼がこれまで見聞きしてきたいくつかのメディアの「言論封殺」の例を挙げ、こう書いている。 「こうした一連の批判記事の中には本誌を筆頭に『売国』という文字まで登場しました。これには驚きました。『売国』とは、日中戦争から太平洋戦争にかけて、政府の方針に批判的な人物に対して使われた言葉。問答無用の言論封殺の一環です。少なくとも言論報道機関の一員として、こんな用語は使わないようにするのが、せめてもの矜持ではないでしょうか。朝日は批判されて当然ですが、批判にも節度が必要なのです」 これを読んだ文春の編集長の顔が見てみたい。 もう一本、文春の朝日批判の記事で気になるものがあった。簡単に記す。朝日新聞の子会社「朝日新聞出版」はもともと分冊百科の老舗として知られていた。最近、この分野で苦戦していたため、分冊百科で成果を上げているデアゴスティーニ・ジャパン社(本社はイタリア)からK氏をスカウトしたという。 ここまではよくある話である。それ以来、K氏が持ってきたデア社の資料が朝日出版の会議で配布されるようになったという。その中からK氏がデア社で出してお蔵入りになった企画が、朝日出版で出版されるようになったそうだが、これも許容範囲であろう。 しかし、K氏が持ち出していたのはこれだけではなかったようだ。パートワーク(分冊百科)の売れ行きの推移を集計した「逓減表」と、タイトルごとの売上と利益が示されている「売上表」まで持ち込まれ、朝日出版内部で見られていたというのだから驚く。 パートワークというのは部数設定が難しい。創刊号は売れるが2号目からは下がっていく。その際、適切に部数を減らしていくことが、このビジネスでは利益を確保する上で重要だし、「逓減表」はデア社が長年かかって蓄積したトップシークレットであるはずだ。 たつき総合法律事務所の秋山直人弁護士が指摘する。 「このケースは不正競争防止法の中でも、二条六項にいう『営業秘密』の不正取得に当たる可能性があります(中略)民事訴訟を起こせば損害賠償を請求することもできます」 文春から資料を見せられたデア社の大谷秀之社長は、こう話す。 「(逓減表は)重要書類です。他社に開示するということは絶対あり得ません。社内でも逓減表にアクセスできる人間は限られている」 さらに、顧問弁護士と相談すると苦り切った表情で語ったというが、それはそうだろう。出版社にとって、パートワークの部数設定をするのは最重要課題である。それに2号以降、どういう下がり方をするのか、他誌で同じようなものを出したときのケースを参考にできれば、作りすぎや売り損じを減らせるかもしれないから、のどから手が出るほどほしいデータである。デア社はこの問題では告訴しないと言っているようだが、朝日出版社との間でなんらかの話し合いがあったようである。 しかし、これからも朝日新聞の不祥事はまだまだ出てくるのだろう。文春、新潮がともに朝日新聞の販売店が部数減に悲鳴を上げていると書いているが、朝日の悪夢の日々はまだ続きそうである。 さて、9月19日に株価が1万6,000円を超え、6年10カ月ぶりの高値を付けたと騒いでいるが、それより速いスピードで円安が進んでいる。20日には109円台前半(NY外為)にまでなり、このままでは120円も近いといわれている。 ポストと現代がともに「アベノミクス不況」について取り上げている。ポストによれば、安倍首相と黒田日銀総裁は円安へ誘導するため「口先介入」を繰り返しているという。 4日に黒田日銀総裁は「円安が日本経済にとって好ましくないとは思わない」と発言し、11日に安倍首相と会談した後にも黒田総裁は、2%の物価目標達成が困難になれば「躊躇なく追加の金融緩和を行う」と話している。その「甲斐」あって株価は少し上がったが、官邸筋は消費税を10%に引き上げるには1万7,000円を超える必要があると言っているそうである。 しかし急激な円安によって国民の生活はどんどん苦しくなってきている。日本総合研究所調査部首席研究員の藻谷浩介氏は、「安倍政権下の2年弱で、円相場はドルに対して2割強下落した。つまり輸入品価格が20数%上昇したことを意味する」と指摘している。電気代をはじめ、食料品から衣料品まで値上げラッシュである。したがって、実質賃金は1年以上にわたって下がり続けているのだ。これほどの賃金減が続いたのはリーマン・ショック前後の19カ月連続以来だそうだ。賃金減、生活コスト高で国民生活は25年前に戻ってしまったという。 だいたい、自国通貨の価値が下がっていることを喜んでいる政府首脳がいること自体おかしなことだが、それに安倍首相や黒田総裁は気付いていないのではないか。おかげでドル建てGDPで10年に中国に逆転されたが、安倍政権下ではとうとう中国の5割以下に縮んでしまったという。つまり「日本は中国の半分以下の経済規模しかない国」に成り下がってしまったのである。ポストは、こんな国は世界から相手にされなくなっていくだろうと嘆息している。 現代の座談会で経営コンサルタントの鈴木貴博氏が、スーパーのイオンの業績をこう言っている。 「直近の3-5月期決算(決算)で、純利益が前年同期比で9割も減りましたね」 日本の場合、食卓で輸入食品の占める割合は7割になるというから、円安の影響は計り知れない。 経済アナリストの中原圭介氏がこう切り捨てる。 「アベノミクスというのは円安で輸出が伸びれば設備投資が増えて、ひいてはわれわれの所得が上がるということを喧伝していましたが、これはデタラメだということです」 鈴木氏は、霞ヶ関の官僚たちはこんな悪巧みを考えているのではないかという。 「そうしたことは頭のいい財務官僚などはとっくにわかっていると思うのです。それなのに、円安に誘導しようとするのはなぜかと考えると、彼らは1ドル=200円ぐらいまで持っていきながら、物価を年率3~5%上げていき、最終的に物価を倍くらいにしようとしているのではないでしょうか。そうなれば、日本の借金の価値が半分になるわけですから」 こんな恐ろしいシナリオが実現したら、貧乏人は死ねと言っているのも同じである。貧困層の怨みが積もっていけば、安倍内閣などひとたまりもなく吹っ飛ぶこと間違いない。 仲間由紀恵(34)が結婚してしまった。相手は俳優の田中哲司である。かなり年上の48歳。田中は脇役が多いらしい。 テレビで田中が話しているのを見たが、木訥(ぼくとつ)で優しい人柄のようである。03年にテレビドラマで共演して知り合い、08年頃から真剣な交際を始めたそうだ。また週刊誌は「年収格差婚」などと書くのだろうか。仲間はNHKドラマ『花子とアン』で主演の吉高由里子を食うほどの人気を得て、年末の『紅白歌合戦』の司会をやるのではないかとウワサされている。人気に溺れず、堅実な男を夫に選んだ仲間がいい。田中に対する男たちの嫉妬は、すごいものがありそうだがね。 テレビ東京の看板アナ・大江麻理子(35)が結婚したことを、文春が報じている。美人は年上の男が好きなようだ。これが第2位。 「大江のWBS(ワールドビジネスサテライト=筆者注)キャスター就任は年単位で進行してきたプロジェクト。メイン就任からわずか半年での入籍に上層部は頭を抱えています。WBSは経済報道に特化しており、企業の機密情報が入ってくる。結婚相手が証券会社のトップとなれば、インサイダーや情報操作の疑いを招きかねない。また、WBSの大スポンサーは、大和証券なんです」 文春でこう語るのは、テレビ東京関係者。小谷真生子が16年にわたり君臨してきた夜のニュースの顔に、大江が抜擢されたのが今年の春。 バラエティなどもこなす彼女を1年間ニューヨーク支局へ赴任させ、満を持してWBSのキャスターに就任させたのに、半年もたたないうちに結婚。それも、相手はマネックス証券の松本大(おおき)社長で、彼女より15歳上の50歳である。このニュースは新聞などでも流れているから知っている人も多いと思うが、やはり、文春が取材に動き、それにあわてたテレ東側が、各社に結婚発表のリリースを送ったことから他のメディアが知ることとなったのだ。 大江のWEB番組に松本氏が出演したことがきっかけで知り合い、WBSのキャスターに就任した4月頃から交際に発展したと、事情を知る関係者が語っている。何が悲しくて15歳も年上のおっさんと結婚するのかと、やっかみ半分、うらやましさ半分でこの記事を読んだが、なんとこのおっさん、ものすごい金持ちらしい。 文春によれば、彼は埼玉県さいたま市の出身で、親父さんは講談社の社員だったそうだ。開成高校から東大法学部へ。卒業後はソロモン・ブラザーズ・アジア証券に就職するが3年後にゴールドマン・サックス証券に転職。デリバティブ取引で収益を上げゴールドマンの史上最年少の共同経営者に選ばれているというから、この分野では相当なやり手である。その後、ネット証券の先駆けとしてマネックス証券を立ち上げ、時価総額は約85億円、年収は2億円ぐらいあるそうだ。これまで家庭生活のことは一切出てこなかったそうだが、2年前に離婚していて、2人の子どもがいるそうである。 バツイチで金持ちか。モテるんだろうね。心配なのは(私が心配してもどうということはないが)、先に指摘されたインサイダーや情報操作の疑いを招きかねないという点だろう。メディア論が専門の碓井広義・上智大学教授もこう言っている。 「証券会社社長と経済報道番組のキャスターとの結婚は、報道倫理的に問題がないとは言えない」 だが、もともとこの番組は日本経済新聞のお抱え番組で、これまでも企業の宣伝・広報かと見紛うような内容はあったのだし、見る側もそうしたことを頭に入れて何割か割り引いて番組を見ている(少なくとも私はそうだ)のだから、そう気にすることはないと思う。もしマイナス点があるとすれば、見ている人間の多くが中年男だろうから、これから彼女が何をしゃべっても、彼女の背後に松本氏の“幻影”を見てしまうから、素直に彼女の表情やしゃべりを楽しめなくなることであろう。 久々の大物女性キャスター誕生かと思われたので、チョッピリ残念ではある。 今週の第1位は、久々にサンデー毎日に輝いた。ジャーナリスト吉田敏弘氏によるルポが素晴らしいというわけではない。だが私はいつも、沖縄の今を伝える情報が新聞も週刊誌も少なすぎると怒りを覚えているため、こういう記事にすぐ反応してしまうのだ。沖縄は日本である。こんな当たり前のことを、本土に住んでいる人間は忘れているのではないか。沖縄の怒りを我が物とする。沖縄が変われば日本が変わるのだ。 8月18日から沖縄県名護市の辺野古で、米軍普天間飛行場の移設に向けた海底ボーリング調査が続いていると吉田氏は書き始める。 しかし、沖縄の新基地反対への民意は根強い。こんな光景が日々見られるという。 「『海を壊すな!』『ボーリング調査をやめて!』口々に叫ぶのは、県内外から来てカヌーやモーターボートに乗り、新基地反対の抗議活動をする市民たちだ。しかし、海面に張りめぐらされた警戒区域の浮具に近づくと、ヘルメットにウェットスーツ姿の海上保安官らを乗せた黒いゴムボートが全速力で白波を立てて集まり、行く手を阻む。拡声器で立入禁止を警告し、退去を迫る。安倍政権は抗議活動を閉め出すため、埋め立て予定の米海兵隊基地キャンプ・シュワブ沖に『臨時制限区域』を設定。基地内の海岸から50メートルだった常時立入禁止水域を、最大で沖合約3・3キロまで広げ、米軍の施設・区域への侵入を取り締まる刑事特別法も適用するとした。海上保安庁は巡視船やゴムボートを全国から動員し、浮具の内外で連日、海上保安官らが海に飛び込み、カヌー操船者を引きずり出すなどして拘束している」(吉田氏) 取材する吉田氏の目の前でも3人が拘束され、約40分後に解放されたという。新基地は単なる代替施設ではない。 「V字形の滑走路2本、垂直離着陸輸送機オスプレイと装甲車と兵員を運ぶ強襲揚陸艦なども接岸可能な岩壁、弾薬搭載施設などを備えた巨大基地だ。普天間飛行場移設とは、基地の負担軽減に名を借りた基地の新鋭化・強化に他ならない」(同) しかも、耐用年数は200年といわれているそうである。沖縄では強硬な安倍政権への怒りが、県知事選(11月16日投開票)に向けて高まっている。 「前回の知事選で、普天間飛行場の県外移設を公約にして当選しながら、埋め立てを承認した仲井真知事の行為を、『沖縄振興予算のカネと引き換えに、沖縄の心を売った裏切り』と見る県民感情は浸透しており、自民党の独自調査でも仲井真氏苦戦が予想されている。安倍政権のボーリング調査強行は、知事選の前に埋め立てに向けた既成事実づくりのイメージを広め、新基地反対の県民をあきらめさせ、翁長(おなが=筆者注)新知事が誕生した場合でも、新基地建設は後戻りできないと思わせるのが狙いだろう」(同) 元県議会議長で、元自民党県連顧問の仲里利信さん(77)はこう語っている。 「安倍政権は軍拡路線に走り、尖閣諸島を巡って中国と対立を深め、沖縄で自衛隊増強も進めています。新基地ができれば自衛隊も使用し、米軍とともに沖縄を永久的に軍事要塞化するでしょう。沖縄が戦争に巻き込まれ、かつての沖縄戦のように本土防衛の捨て石にされる危険も高まる。しかし、それでは子や孫に申し訳が立たない。今回の知事選は、沖縄の将来を決する重大な選挙なのです」 また、沖縄は歴史的に中国・韓国・東南アジア諸国との長い交易があり、こうした財産を生かしてアジアの観光・物流などの中心拠点を目指すのが沖縄経済発展の道だと考える沖縄財界人も増えてきているという。だから、沖縄を対中国の最前線に据える安倍政権の軍拡路線は、そうした沖縄経済にとってマイナスでしかないのだ。 さらに、こういう数字があるという。 「沖縄県の調査で、基地返還跡地の那覇新都心では、返還前と比べ従業員数が103倍、雇用者報酬が69倍に増えるなど、基地返還による経済波及効果の実績が証明された」(同) 沖縄から基地がなくなれば生活が成り立たないなどと自民党の連中が言っていることが、根底から覆されてきているようである。名護市在住で、市民団体「ヘリ基地反対協議会」の安次富(あしとみ)浩共同代表の言っていることを聞くがいい。 「民意を無視した国策の押しつけは、民主主義ではない。日本の民主主義のあり方が問われているのです。新基地反対を訴えることは、沖縄の主体性を確立するとともに日本の民主主義を盛り返すことでもあります」 沖縄県知事選を前に、もう一度立ち止まって沖縄について考えるために、この記事をじっくり読んでほしいと思う。 (文=元木昌彦)「サンデー毎日」10/5号 中吊広告より
自民・石破茂幹事長、集団的自衛権について首相と「とことん話して」いなかったという驚き

「週刊ポスト」9月12日号(小学館)
ヒトラー“生命の泉”計画を倣って王国建設!? 謎が深まる「タイ代理出産問題」
今週の注目記事 第1位 「高橋大輔に無理チューしていた橋本聖子 セクハラ写真公開」(「週刊文春」8/28号) 第2位 「タイ代理出産光通信御曹司・重田光時 乳幼児『養育農場』に初潜入!」(「週刊文春」8/28号) 「億万長者『光通信創業者』ご長男の人間牧場」(「週刊新潮」8/28号) 第3位 「天皇が漏らされた2015年『訪韓』のご決意」(「週刊文春」8/28号) 第4位 「安倍『連日の歯医者通い』の異変」(「週刊ポスト」9/5号) 第5位 「湯川遙菜さんの父親が慟哭告白」(「週刊現代」9/6号) 第6位 「『女性に優しい企業』ランキング」(「週刊朝日」9/5号) 今週の論争記事 「朝日新聞の慰安婦報道検証記事について」 講談社現代新書から『ジャーナリズムの現場から』という本が出た。この本に関わったわけではないが、このタイトルは私が週刊現代編集長時代に作った2ページ連載のタイトルである。 若い編集者に、ジャーナリズムの中で起きていることを勉強してもらおうと始めたもので、自分で言うのはなんだが、内外から好評の連載であった。今回の人選は、私には今ひとつピンとこないが、懐かしい。 注目記事には取り上げなかったが、現代のみのもんたインタビューとポストのビートたけしの連載に注目すべき発言がある。まずは、みのから。 「最近のテレビが権力に弱くなったのは確かです。堂々と論陣を張っていないように見えますね。生意気に聞こえるかもしれませんが、僕が辞めてしまったことで、視聴者が損をしているような気がします」 みのに言われたくない気はするが、今の局アナはもちろんのこと、コメンテーターに聞くに値する人物がいないことは間違いない。お次は、たけし。 「オイラは昔から『オネエチャンと食い物がセットになったら番組は終わりだ』と思っている。それが一番簡単で、それなりに形になる安易な方法なんでね」 テレビ東京が、予算がないため苦肉の策で始めた安いタレントを使った旅と食い物企画を、他局が物真似した番組が花盛りである。それに、NHK BSの『街歩き』の物真似。あとは無駄に声を張り上げるお笑い芸人が大挙して出る番組ばかりだから、地上波で私が見たい番組はほとんどない。凋落しているのは、フジテレビだけじゃない。このままでは、テレビを見る人間は減るばかりであろう。 さて、今週はどの週刊誌を見ても朝日新聞バッシングの記事ばかりである。そこで各誌の論調やタイトルを俯瞰して、私なりの考えを述べてみたい。 朝日新聞は8月5日朝刊で「慰安婦問題 どう伝えたか」と題する自社報道を検証する記事を掲載した。その中で、戦争中、植民地だった朝鮮の女性を暴力などを使って強制的に慰安婦に徴用したと話した吉田清治氏(故人)の証言を、当時は「虚偽」だと見抜けなかったと認め、当該の記事を取り消した。 当然ながら、週刊誌から一斉に「朝日新聞、それ見たことか」と、大バッシングが起こっている。 今週もポストや現代が叩いているが、まだかわいい(?)ほうだ。文春、新潮のタイトルはもっと厳しい。「朝日新聞よ、恥を知れ!」(文春)、「全国民をはずかしめた『朝日新聞』七つの大罪」(新潮)。新潮は、コラムを持っている櫻井よしこ氏も担ぎ出して「不都合な史実に向き合わない『朝日新聞』は廃刊せよ」と迫っている。 「『職業的詐話師』と秦氏が喝破した吉田氏の嘘を、2014年までの32年間、事実上放置した朝日は、その間、捏造の『強制連行』説の拡散を黙認したと言われても仕方がない。(中略)史実を曲げてまで日本を深く傷つけた朝日は、全力で国際社会に事実を伝えた上で、廃刊を以てけじめとすべきだ」(櫻井氏) 私はもう一度、朝日の当該記事を読み直してみた。吉田証言は指揮命令系統からも、当時、吉田氏がいたとされる済州島に陸軍の大部隊が集結する時期も事実とは思われないのだから、もっと早く虚偽だという判断はできたはずである。 なぜ今なのか、という疑問がわく。文春によれば、木村伊量社長の判断だというが、木村社長は「ちゃんと謝ったほうがいい」という旧友に対して「歴史的事実は変えられない。従って謝罪する必要はない」と答えたというが、これもおかしな話である。 吉田証言は歴史的事実ではなく、明らかな虚偽である。虚偽を報じたのなら、潔く訂正して謝罪するのが当たり前ではないか。また、他紙も吉田証言を使ったではないかという言い方も見苦しい。 推測するに、安倍政権になって右派的論調が強まり、部数的にも苦戦しているのであろう。首相動静を見ていると、木村社長は安倍首相と何度か会っているから、直接苦言を呈されたのかもしれない。そこで弱った木村社長が決断したのではないか。だが社内には、この時期にこうしたものを載せるのは如何なものかという反対意見も多くあるはずだ。そこで吉田証言が嘘だったことは認めるが、強制性に対してや植村隆記者の書いた記事に関しては「事実のねじ曲げはない」と強弁する、謝罪はしないということで手を打ったから、あのような中途半端な検証記事になったのではないのか。 しかし、これだけの大誤報を認めた以上、木村社長は謝罪会見を開き潔く辞任すべきだろうと、私も思う。その上で、日韓併合や植民地時代の苛烈な支配、原爆症で苦しむ朝鮮人被爆者や慰安婦たちの苦しみを、この誤報で帳消しにしてはいけないと主張するべきではないか。 戦時下で、多くの朝鮮人女性が甘言をもって慰安婦にされ、他人には言えない苦労を強いられたことは歴史的事実なのだ。これから朝日がやるべきことは、吉田証言とは別の軍の強制性を示す事実を総力を挙げて取材し、紙面で発表することである。そうしなければ、右派メディアや論客たちによって、「強制性」についてはもちろんのこと、従軍慰安婦は自分から志願し、カネも自由もふんだんにあった悪くない“職業”にされかねない。 週刊朝日は当然ながらこの問題に触れていないが、田原総一朗氏がコラムで触れている。 朝日新聞の検証記事には納得しがたい点が多々あるが、今の週刊誌の朝日叩きには、いずれも強いナショナリズムがバネになっており、それに拒否反応を覚えてしまうので、朝日頑張れと言いたくなると。 しかし、この記事に対する「投書」が紙面に一通も掲載されないことを難じている。私も同感である。自分たちの父祖がやったことを決して忘れず、それについて考え続けることこそ、今の日本人に最も必要なことである。右も左も「バカが多い時代」だから、「日本人はなぜ、『バカ』になったのか 養老孟司×内田樹」(現代)、「大バカの壁」(新潮45)のように、バカ企画が溢れるのだ。 6位は朝日の女性に優しい企業の特集。「女性の役員比率」のベスト5は、P&G、ジョンソン・エンド・ジョンソン、日本GE、トレンドマイクロ、ツクイの順。 「女性の管理職比率」のベスト5は、ツクイ、ユニリーバ・ジャパン、P&G、資生堂、大丸松坂屋百貨店となる。当然ながら、消費者と直接取引する企業が上位にきているし、外資系が多い。 安倍首相は、企業の指導的地位での女性の割合を2020年までに30%にするなどと大風呂敷を広げているが、2013年度では民間企業に占める女性管理職の割合はたった6.6%で、それも2年前に比べて減少しているのだ。安倍さんは、現実を見る目を持つべきである。 湯川遙菜なる人物が、シリアのイスラム過激派「イスラム国(ISIS)」に捕まった映像が流れ、釈放を求めて日本側との交渉が水面下で行われ始めているようだが、安倍首相はさほど関心を持っていないようである。 ポストによれば、広島市の土砂災害にはゴルフを切り上げて官邸に戻ったが、この件を知らされてもゴルフを切り上げることはなかったという。以前の「イラク人質事件」のときは自民党幹事長として自己責任論を展開した安倍さんにしてみれば、今回も自分勝手に危険区域に入り込んだのだから、という想いがあるのかもしれない。 現代によればこの湯川氏、かなり変わった人のようだ。本名は正行というそうだが、彼は多額の負債を抱えて行方をくらましていたとき、「男性の象徴である場所を切断し、切腹を図ったのだ!(自殺に)失敗した時は女性として生きようとも思っていた」とブログに書いている。戦時中、中国でスパイとして活動し処刑された「男装の麗人」川島芳子の生まれ変わりだと考えるようになったそうだ。 なんの知識もないのに戦地での護衛や戦闘を行う民間軍事会社を作り、シリアやイラクに“見学”に行くのでは、政府でなくともいい加減にしてくれとは思うが、人命は地球より重いのだから、無事帰国できることを祈りたい。 安倍首相批判では、どこより鋭いポストに気になる記事がある。安倍首相が連日、歯医者通いをしているというのである。 中南米訪問から帰国した8月4日、6日、11日、12日も歯医者で見てもらっているという。昨年4月にロシアを訪問してプーチンロシア大統領と首脳会談の直前にも歯が痛くなり、現地で大騒ぎになったそうだ。 強いプレッシャーやストレスで歯に症状が出る人は少なくないようだが、ポストによると安倍首相の持病である「潰瘍性大腸炎」との関係がウワサされ、悪化しているのではないかと永田町ではささやかれているという。 歯科医師の杉山正隆氏は、こう話す。 「腸内の歯のバランスは口腔内の歯のバランスと符合します。ストレスや体調を崩している時には口内の悪い菌も腸内の悪い菌も増えるのです。潰瘍性大腸炎の持病を抱える首相が、主治医から腸のことも考えて口内治療に力を入れるように指導されているとも考えられます」 安倍首相の当面のライバル、石破茂氏が安倍首相が打診している安全保障法制担当相を断ったことで、党内の次期総裁をめぐる争いは熾烈になりそうだし、内憂外患の安倍首相に忍び寄る病魔の影。週刊誌的ではあるが、気になる情報ではある。 さて、文春にも気になる記事がある。天皇が来年、訪韓したいと漏らしたというのだ。 天皇皇后に近い千代田関係者の話によると、7月に天皇皇后が宮城県のハンセン病療養所を訪問された際、こう話したというのである。 「皇后さまはこうおっしゃったのです。陛下は戦後70年の節目にパラオと韓国をご訪問されたいお気持ちです、と」 来年は戦後70年、日韓国交正常化50周年の節目の年である。しかも28年前、皇太子夫妻だった天皇皇后は韓国を訪問することが決まっていたのだが、美智子さんの病気のため断念したということがあったため、お二人にとって格別の想いがあるというのである。 先日、山口二郎法政大学教授と話したとき、今の安倍政権をチェックするのはアメリカと天皇しかいないということで話が一致した。 折に触れ、天皇皇后が日本の現状を憂いていることが伝わってくる。もし訪韓が実現すれば喜ばしいことだが、ことはそう簡単ではないだろう。 そこで、ウルトラCとして皇太子の訪韓ならありえるというのだ。皇太子が水の研究をライフワークにしているのは有名だが、来年4月に国際会議「世界水フォーラム」が韓国で開かれるのだ。毎回なんらかの形で参加をしているフォーラムだから、それを「突破口」にしようというのである。ぜひ実現してほしいものだ。 さて、8月5日、タイ・バンコクのコンドミニアムで生後間もない9人の乳幼児が保護される事件が発生した。どの子どもも、ある日本人男性がタイの代理母に産ませた子どもだと判明し、タイの国家警察が捜査に乗り出して大きな騒ぎになっている。 文春の取材に、代理母の1人で、男女の双子を産んだアナンヤー・ペンさんがこう語る。 「産み終えた後、子どもたちはすぐに私から引き離され、一度も顔を合わせることはありませんでした。最初から、父親だけではなく、卵子の提供者も教えてもらえませんでした。出産後に看護婦が『産まれたのは日本人と白人のハーフだった』とこっそり教えてくれました」 このほかにも7人の子どもがおり、そのうち4人はすでに国外に出ているそうだ。この事件の抱える問題の大きさは文春、新潮がともに巻頭で特集を組んでいることでもわかる。 タイ警察はこの男性が事情聴取に応じなかったため、名前や生年月日を公表し、この男性が重田光時氏(24)だと判明した。 彼の父親は重田康光氏(49)で、IT企業大手「光通信」の創業者である。文春によれば、「光通信」は携帯電話の販売代理店からスタートした会社で、浮き沈みはあったが現在はグループ会社200社以上を抱え、連結の売上は5,600億円あるという。 光時氏は長男で、「光通信」の株などを持ち資産は100億円を優に超えるといわれる。独身の大金持ちが、なぜ代理出産で多くの子どもを産ませたのか? 光時氏は相続税対策などと言い訳しているようだが、そんな説明で納得する者はいないだろう。 新潮は、警察が踏み込んだとき子どもの世話をしていた27歳の女性がいて、「この子らの母親です」と答えたと報じている。光時氏の彼女と思われるが、「実は彼女、もともとは男性で、最近性転換手術を受け、女性になった人物なのです」と、地元メディアの記者が話している。 しかし、同性婚で子どもを作れないからといって、何十人も代理出産させるというのはありえない話だろう。しかも代理出産に当たって、光時氏は女性側にさまざまな条件を出しているのだ。 先のアナンヤー・ペンさんがこう語る。 「クリニックの担当者から、胎児の発育状況や健康状態にかかわらず、『お産は9カ月目に帝王切開で行う』と言われました。また、『胎児に障害や、健康状態に少しでも異常が見られるようなら即刻中絶してもらう』とも言われました」 タイのほか、インドでも2人産ませたという情報もある。しかも光時氏は女の子はいらなかったようだ。男の子の名前にはすべて「ミツ」という発音が入っているそうだが、女の子には入っていない。 代理出産してくれた女性には約100万円近く払われたそうだから、現時点でも6,000万円以上が使われていることになるという。光時氏に代理母を2人紹介した女性が昨年8月、バンコクの日本大使館にメールを送り、こう警告していたと『文春』が報じている。 「彼は『毎年10人から15人の子どもが欲しい』と言っており、100~1000人もの子どもを作ろうと計画しているようです」 謎を解く鍵になるかもしれない情報がある。文春は父親・康光氏の高校時代の愛読書がヒットラーの『わが闘争』で、彼の会社はさながら“重田教”で、重田会長を神様のようにあがめていると元社員が語っている。 しかも、両親もカンボジアにある光時氏の隠れ家を何度か訪れ、母親が赤ちゃんを抱きしめてキスしていたと報じているから、光時氏が独断でやっているのではないようである。 代理出産というやり方で「重田帝国」を築くつもりなのだろうか。新潮で精神科医の町沢静夫氏がこう分析している。 「この人物は、斡旋業者に(中略)、自分の遺伝子を多く残すことが社会にとって善だという主旨の話もしています。(中略)この発想から、『生命の泉』計画など、優性思想に基づいて優秀なアーリア人をどんどん増やし、ドイツ民族の繁栄と純血を守ろうと、ナチス・ドイツのヒトラーが行った一連の政策に通じるものがあると思わざるを得ませんでした」 『生命の泉』計画とは、ナチス親衛隊長官だったヒムラーが、優秀な親衛隊隊員とドイツ女性をカップリングし、生まれた子どもはすぐ母親から引き離し「子どもの家」で育てたことをいう。この計画によって4万人の子どもが“生産”されたといわれているそうだ。 私もこの話を聞いて『ブラジルから来た少年』という映画を思い浮かべた。ブラジルでヒトラーのクローンを現代に再生させようと企む科学者と、それを阻止しようとするナチ・ハンターのユダヤ人との闘争を描く、アイラ・レヴィン原作の映画化である。 光時氏は、精子を保存冷凍する機械を設置したいと話していたという。豊富な資金があれば、彼の死後も保存された精子で代理出産を続け、念願の子孫を1,000人にすることも不可能ではない。 その子どもたちが成長して結婚し、子どもをつくれば100年後には……。 光時氏たちがそう考えているのか、現時点ではわからない。だが、科学の進歩は生命倫理の枠を一気に超えてしまうかもしれないのである。文春は「女性を『産む機械』のように使う光時氏は、生命倫理を冒涜しているとしか思えない」と難じているが、重いテーマがわれわれに突きつけられた事件であることは間違いない。 今週の第1位は、橋本聖子参議院議員(49)が高橋大輔選手(28)にキスを強要したという文春の記事。 ちと古いのが難だが2月23日、ソチ五輪閉会後に橋本議員が選手村にあるJOCの部屋にスケート選手たちを集めて酒盛りをした時のことだ。酒が入った聖子ちゃんが次々に選手たちに抱きつき、ついに“氷上の貴公子”高橋選手の肩に腕を回し、キスをした瞬間の写真がグラビアに載っている。 巻頭の写真だけを見ると、熱愛中の二人がダンスをしているうちに唇を自然に合わせたようにも見える。だがページをめくると、嫌がる高橋選手に襲いかかるようにして聖子ちゃんがキスをせがんでいることがよくわかる。 「これは自身の権力を利用した、パワハラ、セクハラといえるだろう」と文春は書いている。橋本議員は強制した事実はないといっているが、写真を見る限り「強制性」ありと見る。これで次の入閣はおじゃん? 彼女の入閣を阻止しようと考えた誰かが「落とす」ために今ごろ発表したのかもしれないが、身から出たサビ、致し方ない。 (文=元木昌彦)「週刊文春」8/28号 中吊広告より
フライデー元編集長が思いを馳せる「ビートたけし襲撃事件」と、老いらくの恋

週刊文春 2014/07/17日号
『報ステ』古舘伊知郎が10年ぶりのインタビューで明かした、キャスターとしての“限界”
今週の注目記事 第1位 「古舘伊知郎「報ステ」10年を独占告白「『裏』を語る勇気がないんです」(「AERA」7/14号) 第2位 「『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』はインチキ本だ!」(「週刊文春」7/10号) 第3位 「大多数はピンとこない『不思議な好景気』が始まった」(「週刊新潮」7/10号) 第4位 「NHKも参戦してキャンペーン『アルコール依存症』脅しの裏事情」(「週刊ポスト」7/18号) 第5位 「奇跡の無修正動画 あの懐かしの女優たちが丸見えだ!」(「週刊現代」7/19号) 第6位 「福岡筑後殺人 夫が全面自供 美人妻は行方不明の義弟と甥を粉砕機でバラバラにして川に流した!」(「週刊文春」7/10号) まずはAERAの巻頭言、内田樹氏の言葉から始めよう。 「2014年7月1日は、日本が戦後69年間掲げてきた平和主義を捨てて、戦争への道を歩み始めた歴史的日付として記憶されることになるだろう」 安倍首相は閣議後の記者会見で「海外派兵は一般に許されないとの原則はまったく変わらない。日本が戦争に巻き込まれる恐れは一層なくなる」と述べたが、「一般」とか「一層」という表現に疑義を呈し、こう結ぶ。 「首相がこのような言葉遣いしかできない理由は二つしかない。知性があまりに不調なせいで論理的であることができないのか、国民にもわかるように政策決定の理由を告げると支持率が低下することを知っているか、いずれかである。いずれにしてもこのような総理大臣を持ったことは、日本国民の歴史的不幸だったと言う他ない」 安倍政権は史上最悪のタカ派政権だと思うが、この風潮に悪のりする輩が増えてきているのも困ったものである。 さいたま県大宮区三橋公民館が、集団的自衛権行使容認へ反対する市民の俳句を「公民館だより」へ掲載することを拒否していたと、朝日新聞が報じていた。 少し前になるが、私も名前を連ねている「マスコミ九条の会」(呼びかけ人・桂敬一)の集団的自衛権容認反対シンポジウムを明治大学で予定していたのだが、桂氏からこんな連絡が来た。 「先にみなさまにご案内いたしました6月19日夜の当会集会の会場は、千代田区駿河台の明治大学リバティタワー内教室でしたが、大学側の突然の通告により、使用不可となりましたため、急遽会場を変更することにいたしました」 明治大学、お前もか。こうした言論封殺の傾向は、ますます大きくなるのだろう。 都議会でセクハラ野次を浴びせられた塩村文夏(あやか)都議(35)へのバッシングに週刊誌がことのほか熱心であるが、都議にしては美形だからだけではないのではないか。 週刊新潮はグラビアアイドル出身の過去の暴露から始まって、彼女のTwitterで「加藤茶、仲本工事の年の差婚を気持ち悪い」と批判したなどの過去の発言、トヨタの御曹司と付き合っていたのに都議に当選した途端別れて多額の手切れ金をせしめたことを並べ立てている。 これでは、都議会でセクハラ野次を飛ばしたトンデモ都議たちと変わるところがないと思うが、今の一連の嫌な流れと無関係ではないのだろう。 週刊現代は中国、韓国、北朝鮮の「おかしな隣人たちよ、君たちは大丈夫か」という特集を組んでいるが、北朝鮮はともかくとして、中国や韓国にものを言える立場に日本があるとは思えない。 兵庫県議会の野々村竜太郎県議(47)が政務活動費をめぐる問題で追及され、釈明記者会見で理由もなく号泣したみっともないシーンはYouTubeで世界中に流れ、ひんしゅくを買っている。このほうが、よほど「おかしい」ではないか。 憲法改正をしないで戦争のできる国に変えてしまった安倍首相も、相当「おかしい」。週刊誌の視点は、そちらに向けられるべきである。 さて、第6位から。福岡県筑後市で起きたリサイクルショップを経営していた中尾伸也と妻の知佐が元従業員を殺害した容疑で逮捕されたが、この事件の闇は相当深そうである。 この事件では、元従業員2人(日高崇さんと小島雄二さん・こちらは仮名)が行方不明になっているが、警察は知佐の妹の夫と長男も行方がわからず、この2人も中尾夫妻に殺されたとみられているようである。 文春で捜査幹部が、妹の夫は暴行を加えられた末に衰弱死し、その約1カ月後に長男も虐待された末に衰弱死したとみていると話している。 この事件の主犯は、妻の知佐容疑者だという見方が強い。彼女はいまだに自供していないようだが、夫の伸也容疑者は遺体の処理をこう供述しているという。 「日高さんと小島さんについて、伸也は実家の庭に遺体を埋め、一年以上経ってから掘り返して、骨をガーデンシュレッダーという粉砕機で砕いて川に捨てたと供述しています」(捜査関係者) 妹の夫と長男の遺体も、同じ方法で処理したそうだ。事実だとしたら、鬼畜にも劣る悪魔の所業というしかない。 このところ「死ぬほどSEX」のハウツー特集はやりようがなくなったのであろう。週刊現代は、インターネットでAVが見られるサイトの紹介に熱心だ。 今週は松坂季実子、小林ひとみ、村上麗奈、桜樹ルイ、樹まり子など、往年のAV全盛時代を彩った女優たちの無料映像が見られるサイトを丁寧に紹介している。 「最も頼りになるのは、国内のアダルト動画共有サイト最大手の『FC2動画アダルト』だ。まずは、ヤフーやグーグルといった検索サイトで『FC2動画アダルト』と検索する。そうすると、検索結果のトップに同サイトが現れるので、それをクリックしよう。サイトにたどり着いたら、次に検索ボックスに『松坂季実子』と入力。右横のルーペのマークをクリックすると、彼女の名前を冠した動画が35件ヒットした。その中から『全員』というマークの付けられた画像のタイトルをクリックすれば、動画が始まる」(現代) 正統派美人として圧倒的な支持を集めたのは、今も「レジェンド」として語り継がれる元祖AV女優、小林ひとみだという。その彼女の動画も『FC2動画アダルト』で検索すると、81件の動画がヒットするそうだ。 しかもその中には、流出ものとみられる無修正動画も散見されるという。 だが、非会員は一日の視聴回数に制限がある。さらに動画を見るためには会員登録が必要だが、これは無料なので安心してほしいと現代は言っている。 クレジットカード番号の入力も一切必要ないし、無料会員になれば一日15回も動画を閲覧することができるようになる。 さらに往年のAV女優を見るならば、実はもっといいサイトあるという「xHamster」(エックスハムスター)というサイトだが、ここは日本語はなく、アルファベットで検索する。 さらに現代は「このような動画が見放題なのだが、読者からの問い合わせで多かったのは、『そもそも無修正動画を見るのは違法ではないのか』という懸念だった。結論から言うと、動画を見て楽しむだけなら、違法ではない。無修正動画をアップロードする側は『わいせつ物頒布等の罪』や著作権法違反の疑いがあるが、個人的に閲覧する側は絶対に罪には問われない」と教えてくれている。 今晩は贔屓だった桜樹ルイのビデオでも見て、うっとうしい梅雨空を忘れましょうか。 私は中学生の頃から酒を飲み始めたから、由緒正しいアルコール依存症であるが、週刊ポストはこのところアルコール依存症キャンペーンが目立つのは、またぞろ製薬会社が薬を売らんがためではないかと指摘している。これが今週の4位。 民法もそうだが、NHKもことのほか熱心だという。6月18日の夜、NHKが「依存症ナイト」とでも呼ぶべき番組ラインナップを組んだことが話題になったそうだ。 「7時の『ニュース7』で依存症取り上げると、7時30分の『クローズアップ現代』では、『あなたの飲酒 大丈夫?』と題した特集を放送。そして視聴者に“復習”を促すかのように9時の『ニュースウオッチ9』でも依存症の話題を扱った。『クロ現』では、『飲酒関連で死亡する人は年間3万5000人に上る一方で、その大半が依存症であることに気づいていない』と指摘し、依存症に苦しむ患者の日々をレポート。その後の『ニュースウオッチ9』では『患者数の推計が109万人となり、初めて100万人を超えた』『過去10年間で女性患者が2倍近い14万人に急増した』という厚労省調査を報じた」(ポスト) ポストによれば、昨年3月、国内で30年ぶりとなるアルコール依存症治療薬「レグテクト」が認可され、5月から発売が始まったことと関係があると指摘する。 今年に入ると、5月に日本精神神経学会が「アルコール依存症」の名称を「アルコール使用障害」に変更することを発表。 6月には、多量飲酒や飲酒運転の予防対策を国や自治体の責務とする「アルコール健康障害対策基本法」が施行されたそうだ。ちっとも知らなかった。成立は昨年12月だそうだ。 薬ができれば患者が増える。それにメディアが知らず知らずに荷担したのでは、薬漬けの人たちが増え、医療費を圧迫していく。 この記事の中に、新久里浜式アルコール症スクリーニングテストというのが載っている。 男性版ではこういう質問。「食事は一日3回、ほぼ規則的にとっている」「酒を飲まないと寝付けないことが多い」「酒をやめる必要性を感じたことがある」「酒を飲まなければいい人だとよく言われる」「飲まないほうがよい生活を送れそうだと思う」などがある。10問のうち4つ以上当てはまれば、めでたくアルコール依存症の疑いありだという。 自慢じゃないが、私は満点だった。だけど、薬を飲もうとは思わない。それなら酒を飲んだほうがいい。 新潮が今が好景気だという風潮に素朴な疑問を投げかけている。街を歩いてみると、夜タクシーを捕まえようと思ってもなかなか捕まらないし、老舗ギャラリーでは1点数千万円もする絵をポンと買う客がいる。 銀座の高級寿司屋「久兵衛」には日に300人以上が詰めかけるし、銀座はどんどん新しいクラブがオープンしているそうだ。都内の高級ホテルは稼働率が9割もあり、千代田区の超高級マンションの4億4980万円の部屋があっという間に売れたそうだ。 6月18日にカナダの金融機関などが発表した「ワールド・ウエルス・レポート2014」によると、金融資産100万ドル以上持つ日本人は前年より43万人も増えて233万人に達した。 私のような貧乏人は「ほんとかいな?」と思ってしまうのだが、新潮はこの謎をこう解き明かしてくれている。 「たとえば、総務省が6月27日に発表した5月の『家計調査』によると、一世帯あたりの消費支出は27万1411円。前年同月比と比べると8%も減っているのだ。上場企業の給料が増え、インフレ政策を断行したはずなのに、日本全体では使える金がなぜか細っている」(新潮) 経済アナリストの森永卓郎氏が、種明かしをしている。 「確かに昨年は倒産が減りましたが、一人一人の給料は増えてはいないということです。アベノミクスの恩恵を受けたのは、円安で儲かった大企業と持ち株が上がった富裕層だけ。両方ともカネが余っているから高級品が売れる。都心の不動産も2億円、3億円といったものは即完売ですが、3000万~5000万円といったサラリーマン向けの物件は売れ残ったままです。社会は二極化が進み、庶民は相変わらずデフレ生活です」 厚生労働省は先頃、5月の有効求人倍率が1.09倍になったと発表したが、私が見ても「おかしい」と思わざるをえなかった。 内訳は土木作業員の求人倍率が5倍超なのに、事務系正社員は0.6倍前後なのだ。ゼネコンにジャブジャブカネをつぎ込んでいるから、そっちのほうの求人が多いのは当たり前だ。貧乏人はますます貧乏に、富める者はますます富んでいくアベノミクスなど止めてしまえ。そう叫びたくもなる。 『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)が、95万部も売れているという。 実を言うと、私も買ってみようかなと思い始めていたのである。これほど売れているのだから「何か」あるのだろうと、Amazonで中古本を取り寄せてみようと考えていた矢先、週刊文春が「この本はインチキ本だ!」「詐欺商法だ」と決めつける記事が出たのである。愛知みずほ大学特任教授の佐藤祐造氏がこう語る。 「ふくらはぎをもめば、少しは血流が良くなると思います。しかし、そういうことなら足裏をもんでもいいし、太もものほうがさらに効果があるでしょう。筋肉部分が大きいですから。もっと言うのならウォーキングをしたほうが効果はある。大股で腕を振って歩いたほうが、よほど健康になります」 この本、ふくらはぎをもむだけで「高血圧から糖尿病、がんにまで効果があるというのだが、この本が売れるきっかけになったのは『中居正広の金曜日のスマたち』(TBS系)で3度にわたり特集されたことからだという。3回目には高血圧に悩む芸能人やお笑い芸人が著者の指導を受けて「食事制限なし」で1カ月続け、正常値になったと手放しでほめたから、売れ行きに拍車が掛かった。 だが、医者たちは医学的になんら根拠がないインチキ本だと、一刀両断なのだ。ふくらはぎが知らせる不調のシグナルとして、〈熱くてかたい→高血圧〉〈冷たくてやわらかい→糖尿病〉と分類しているが、おない内科クリニックの小内亨院長は「こじつけだ」とにべもない。 「冷たくてやわらかいのは、結果であって原因ではありません。それはここに書かれているすべての病気に言えますね。結果を治しても原因は治りません」 肺がんで背中が痛いのにマッサージを受けるようなものだろう。 この本を書いたのは2人。監修者として鬼木豊氏。著者として槙孝子氏。ともに、お茶の水にある治療院「心身健康堂」の理事長と院長。 さらに、同じ内容の本が、4年前にもアスコムから出ているというのだ。タイトルは『たちまちからだが温まる ふくらはぎ健康法』。文春によれば本文2カ所の文言が変わっているだけでほかはそっくり同じなのに、奥付には「大幅な加筆訂正により、改題したもの」と書かれている。 出版倫理など持ち出さなくとも、こりゃあ少しおかしくないか。そう思った文春が版元のアスコムに取材を申し込んだが「担当者が終日外出している」と逃げ続けているそうだ。 それなら本人に直撃しかあるまい。鬼木氏を静岡の伊東市で見つけて「疑問」をぶつける。 鬼木さんは医者ではないですね、という質問に、 「そう、だからワタクシは病気を研究しているんじゃなくて、生き方や人生を研究しているんだよ」 生き方や人生を研究するとがんや糖尿病が治るのか、という至極真っ当な疑問には、 「(激昂して)それは違うよ! それはさ、冷え性を良くすると全部、万病に良くなるんだよ」 冷えを改善すればすべて良くなるのか? 「そいうこと。それが東洋の、西洋のルーツです。そこは勉強しなさい!」 こうした本を、ありがたがって90万人以上が買って読んだというのが信じられない。ベストセラーに良書なし。次から次へと出てくるダイエット本や簡単に健康になる本が常にベストセラー上位に顔を出すのは、苦労しないで痩せたい、痛い思いをしないで健康でありたいと願う、ヤワな日本人が増えたためであろう。 集団的自衛権を容認すれば日本の安全が保てる、と妄信している安倍首相にどこか似ている気がする。「長生きしたけりゃ、こんなインチキな本にダマされてはいけない」。文春のいう通りなのであろう。買わなくてよかった。 古舘伊知郎という男が、以前は嫌いだった。軽薄が洋服を着て歩いている男。そうとしか思っていなかった。だが『報道ステーション』(テレビ朝日系)をやり出してから、見方が変わった。こいつなかなかいいじゃないか。そう思うようになったのだ。 福島第一原発の放射能汚染問題を積極的に取り上げ、集団的自衛権容認に反対する言動は、テレビという大きな制約のある中では頑張っているほうである。 田原総一朗氏が、年のせいか政権にすり寄っているように見えるのとは違う。この10年の間に勉強し努力をしてきたのだと、密かに評価している。 その古館氏が、10年ぶりに吉田豪氏のインタビューに答えた。奥歯にものが挟まったような言い方は釈然としないが、これが彼の限界という意味でも読んでみていい。これが今週の第1位。 タイトルに「裏を語る勇気がないんです」とある。「もうとにかく口にさるぐつわした状態で10年経ったわけです」と、彼が置かれた状況をこう自嘲している。 彼は今年で60歳になる。したがって「しゃべり手人生はどこまで続くだろうかとかいろいろ思うと、余計に悔いを残したくないし、やりたいことをちょっとやらせてくれっていうのが、正直なところですよね」と本音を少し漏らしている。 「ニュースも表しか伝えないところがありますからね。伝えられないけど、言外にある裏側、バックステージみたいなことも、スタッフに嫌な顔をされてもちょこっとは言いたくて。ただ場外乱闘までいってない、エプロンサイドぐらいで」 『報道ステーション』をやる前から久米宏のことは意識していたそうだから、久米に挨拶に行ったことがあるという。 「そのときに久米さんの楽屋にあいさつに行ったら、そんなに親しいわけじゃないんですけど、『いや、古館君。毎日毎日、月~金の報道番組をやるっていうのは、もう強烈なサバイバルなんだよ』って言ったの。僕はピンときてないんです、自分はやったことないから。やるつもりもなかったし、そのとき。だけど、ものすごい印象に残ってるんですよ」 サバイバルとはどういう意味なのだろうか。久米も自民党から目の敵にされ、隙あらば引きずり下ろしてやろうという内外に敵がいたことを指しているのか。 「『報道ステーション』をやってて、自分の感ずるところ、思うところをなかなか言えない。表の報道をしてて、裏の背景をあんまり言えない。これはさっきからずっと嘆いてますけど事実です。だけど逆から見ると、言えないのは僕に勇気がないからなんですよ。番組が今日で終わっちゃうとか、これを言ったらおしまいだなとか思ってるだけで。基本的にホントのことを言うと、世の中、糾弾されるじゃないですか」 糾弾されても言ってくれよと思うのは、テレビを見ている人間の勝手な思い込みなのだろう。 「自分はもうこれだけやらせてもらっているから、べつに明日降ろされても幸せなしゃべり手人生だったと思えますからね。世の中ってうそ八百で成り立ってるし、ホントのところは新聞も雑誌もテレビも伝えないし、たまに言外に漂わせたり、におわせたり、スクープで追及したりってことはあっても、ほとんどがお約束で成り立ってるわけですね。プロレスですよ、世の中。完全にプロレスです」 芸能人や小粒な政治家のスキャンダルはときどき週刊誌をにぎわすが、大物権力者の致命的なスキャンダルはこのところ出てこない。 今こそ「安倍晋三研究」が必要だと思うのだが、核心に迫ったレポートやノンフィクションは残念ながら出ていない。 テレビの限界を知っているから、そこを壊すことなくちょこっと権力批判を織り込む古館の“頑張り”が目立つのだろうが、隔靴掻痒の感は否めない。 「でも、無理して10年やってきましたから、もうちょっと頑張りたいんですよね(笑)」 古館が「これでテレビとおさらば」と決意する日は、いつかは来る。そのときは思う存分、胸の内をぶちまけ、テレビ批判をしてもらいたいものである。 (文=元木昌彦)「AERA」7/14号 中吊広告より
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今週の注目記事 第1位「劇団四季が悲鳴を上げた『浅利慶太』37億円バラ撒きの欲求」(「週刊新潮」7/3号) 第2位「女優・吉沢京子『中村勘三郎さんに愛された日々』」(「週刊現代」7/12号) 第3位「年金『納付率をごまかせ』厚労省内部指示文書をスクープ」(「週刊ポスト」7/11号) 第4位「不倫メール350通と愛人宅での寝そべりショーツ写真を公開する」(「週刊ポスト」7/11号) 第5位「『私の性器が作品』とM字開脚した白人女性アーティストの『芸術論』」(『週刊ポスト』7/11号) 第6位 「実は女の敵だった『美人都議』白いスネの傷」(「週刊新潮」7/3号) 「涙のヒロイン塩村文夏『華麗なる履歴書』」(「週刊文春」7/3号) 「真夏のセクハラオヤジ狂騒曲」(「週刊ポスト」7/3号) このところ、「予想通り」に事が進んでしまうことが続いている。ひとつはサッカーW杯の日本代表の“惨敗”である。敗因はいろいろ言われているが、ひとことで言えば、世界で戦う実力がなかったということである。 もうひとつは、公明党の集団的自衛権容認である。安倍首相側のどうにでも解釈できる「変更」をよしとして山口代表は受け入れ、明日(7月1日)にも安倍は閣議決定をするそうである。結局、与党にいるうま味を捨てられず、だだをこねてみただけだったのだ。民主党はまったく存在感を示せず、共産党は手も足も出なかった。 オール与党の大政翼賛会政治に媚びる多くの大マスコミは国民の知る権利に答えないから、国民は真の危うさになかなか気付かない。こうしたときにこそ、週刊誌を含めた雑誌の力が必要なのだが、どうもそれすら危ういように思えてならない。 なぜなら、東京都議会での塩村文夏都議(35)問題にその“兆候”を見ることができるからだ。塩村議員が妊娠中や育児中の女性のサポートを積極的に進めるべきだという質問中に、「早く結婚したほうがいいんじゃないか!」という下劣なヤジを飛ばした鈴木章浩都議(51)について、新潮、文春、ポストなどが扱っている。 このヤジのほかにも「産めないのか」「お前が結婚しろ!」などというヤジもあったそうだが、こちらは今のところ特定できていないようだ。 鈴木議員はメディアの取材に対して最初は否定していたが、事態を重く見た自民党の石破茂幹事長が「名乗り出させろ」と強硬姿勢を見せ、鈴木議員が塩村議員に謝罪することになった。この鈴木議員の政策が「女性が働きやすい社会の実現」だというのだから呆れる。上昇志向が強く、支持者に支払わせて銀座の高級クラブを豪遊しているなどと文春が書いている。 ゆくゆくは大田区長や国政へという野心を持っているそうだが、今回のことで女性票を逃がしてしまったから夢は潰えた。 ここまで各誌の論調はいい。だが、3誌とも“被害者”である塩村議員の過去の“華麗な履歴”まで暴露し、揶揄しているのはいかがなものか。 「たけしの『熱湯コマーシャル』で写真集PR」「『恋から』秘話『別れた男から1500万円』にさんまも絶句」「維新塾からみんなのアイドルに 『朝日記者』大企業御曹司にも大モテ」「『許可なしポスター』地元でヒンシュク 『家賃未払い』で訴えられた!」(すべて文春) ポストはモノクログラビアでアイドル時代の写真を並べ「こちらも何かと話題が尽きない」と書いている。たかが週刊誌ではあるが、これでは塩村議員は二重のセクハラを受けたことになるではないか。 ここで追及すべきは、鈴木議員一人に詰め腹を切らせ、一件落着としたい自民党側のやり方である。この程度で“落着”では、これからも心ないヤジは飛ぶだろうし、根本的な問題解決にはならない。市民団体が「このまま幕引きは許さない」としてネットで署名を集めているが、もしかすると全国的な運動に広がっていくかもしれない。ことは都議会レベルの問題ではない。国会の聞くに堪えない下品なヤジはハマコー(浜田幸一元議員)がいなくなっても続いている。これを機に、下品なヤジを飛ばした議員は辞職させるぐらいのことを率先してやるべきで、それを後押しするのが週刊誌の役目であるはずだ。そう思うゆえに、最下位にランクした。 5位はポストの記事。フランス・パリにあるオルセー美術館といえば世界的な名画が展示されていることで有名だが、5月29日にハプニングが起きたという。 観る者に「アートとは何か」を問いかける挑戦的な名作『世界の起源』(19世紀フランスの写実主義の巨匠ギュスターブ・クールベ)が展示されている。 この作品には豊かな陰毛に覆われた女性の陰部が描かれており、1866年の発表当時からヌード芸術表現の議論を巻き起こし、その論争は150年近くたった今でも続いているそうだ。 この歴史的作品が掲げられた場所で、金色のドレスを着た黒髪の白人女性が両足を大きくM字に広げ、座り込んだというのだ。ドレスの下に下着は着けていない。股間には黒々としたヘアが見え、女性器も露出していた。 そこにいた多くの観客たちは驚きの声を上げ、絶句した。その間わずか数分だったが、美術館の警備員が駆けつけ彼女を観客の目から隠し、その後警察が彼女を拘束したという。 この女性は、ルクセンブルク出身の30歳。彼女はこの行動について「8年前から考えてきたアートだ」と説明したという。 彼女はフランス紙「フィガロ」でこう語っている。 「私にとって、あの振る舞いの中には善も悪も暴力的なものもありませんでした。ポーズをとることで、私自身がひとつの舞台の観客になったのです。そして突然、私の中で何かが動き出した。これは決して売名行為ではない。私はアーティストとしての仕事を止めるつもりはありません。また再開します」 彼女は処罰を受けることなく釈放されたという。なかなか粋な計らいではないか。 お次もポストの記事。夏の甲子園の地方予選が各地で続々と開幕している。その最中、大会を主催する高野連(日本高等学校野球連盟)の理事が、職務時間中の不貞行為を告発されたというのである。なにしろ勤務時間中に絵文字満載のハレンチメールを不倫相手に送信し、昼間から彼女の家を訪れていたというのだ。 その御仁は佃省三氏(55)。妻と2人の子どもを持つ佃氏は、春夏の甲子園大会を主催する高野連の理事で、九州地区・鹿児島県高野連理事長という要職にある人物。県立高校で保険体育を教える現役教師でもあるそうだ。ポストが入手した不倫相手のAさんへのメールは350通あまり。時期は、11年8月から14年5月までの間に送信されたもの。 Aさんは6月23日、鹿児島県の教育委員会へ佃氏に対する「懲戒解雇処分申出書」を提出し、そこには約350通のメールが添付されている。懲戒解雇処分に相当する理由としては、地方公務員法、第30条、第33条、第35条を逸脱し、地方公務員としてあるまじき不適切所為に抵触するものということのようだ。 告発したAさんは、ポストの取材にこう答えている。 「初めて会ったのは09年でした。お付き合いが始まったのは11年1月です。それからというもの、日曜日は毎週のように私の自宅に泊まっていましたし、平日でも昼間にメールか電話が来て、一緒にお昼を食べてお酒を飲んでいました。そうしたことが週に何度もありました。夕方まで私の家にいて、それから学校に戻ることもあったようですが……。今考えれば、私の家をラブホテル代わりに使っていたということでしょう。お金はかからないし、ご飯は作ってくれるし、お風呂も一緒に入るし、その後は体まで……」 Aさんが告発を決意したのは、佃氏による暴力だとポストは書いている。では、佃氏はどう答えるのか。彼は「彼女はクレーマーなんですよ」と、むしろ自分のほうが被害者だというような言い方をしたが、事実を示していくと、しどろもどろになりながらもこう言い放つ。 「彼女は証拠を出しているというかもしれないが、私にも潔白を示す証拠がありますよ。こんなの誹謗中傷ですから」 佃氏が理事を務める高野連は、 「佃氏への告発があったとの報告は受けていないのでコメントできないが、事実であれば高野連としても調査し、問題があるなら球児の不祥事と同様に何らかの対処をする必要がある」 と回答した。彼女が撮ったのであろう佃氏の恥ずかしい写真が何枚か載っている。これを見ると、佃氏は言い逃れできないと思うのだが。 お次もポストの年金批判。ポストは先週号で、厚生労働省が発表した国民年金納付率「60.9%」はおかしいと報じた。「本当の納付率」は39.9%と4割以下に落ち込んでいるのだが、そう見せるカラクリは、保険料納付の免除者(384万人)や学生などの猶予者(222万人)を増やして、分母(納付すべき人)から除外することで見かけの納付率を上げるというものだというのである。 その証拠に、こういう実例を挙げる。都内に住む30代の男性Aさんの自宅に、突然女性が訪ねてきた。 「年金のことでお話ししたいことがあるのですが」 自営業のAさんは現在のマンションに越してきてから2年弱、仕事が忙しくなったこともあって国民年金の保険料を支払っていなかったので、そのことだろうとピンときたという。 すると60歳前後の女性は、 「未納分の平成24年分と25年分について、保険料免除の申請ができるんです。こちらの書類にサインしてください」 と言うのだ。「このやりとりこそ、厚生労働省の『納付率粉飾』を象徴する出来事なのだ」とポストは言う。免除者増やしは国策で、Aさんを訪問した女性は、その役割の一端を担っているのだ。玄関先で女性から渡されたのは「国民年金保険料免除・納付猶予申請書」というA4判2枚つづりでカーボンコピーになっている。 「未納分を支払ってください」という言葉はなく、「初めから免除できます」というやりとりだった。Aさんは支払う意思や余裕があるかどうかすら聞かれていないのだ。これでは、単に払うのを忘れていただけで収めたいと思っている人も免除申請してしまうし、これと同様の未納者訪問が全国で繰り広げられていると、ポストは追及する。 この「免除のススメ」を行っているのは年金事務所の職員ではない。09年からこうした事業は民間事業者に委託されているのだ。保険料収納という事業内容から見れば、未納者に支払いを督促するのが仕事だと誰もが思うだろうが、それが違うという。 元年金事務所幹部は、こう証言している。 「上からは、とにかく納付率を上げろとハッパをかけられている。よほどのバカでなければ、そのためには支払いを求めるより免除者を増やすほうが早いとわかります。訪問前に一応、支払ってほしいという督促状は送っているが、現場では『免除というお得な制度がありますよ』と勧めているのが現実です」 厚労省が納付率を発表した資料の中で、自営業者などの国民年金加入者(第1号被保険者)約1805万人のうち全額免除・猶予などを受けている人は606万人と、前年より19万人増えたことを明らかにした。それとは別に259万人の未納者がいて、納付者はわずか940万人となっている。納付者は前年より41万人減少し、納付総額も単純計算で200億円以上減っている。払う人が減り納められた保険料も減ってる現場を見て、『年金財政は改善に向かっている』という政府の発表、そしてそれをそのまま報じる新聞やテレビの言葉を正しいと感じる国民はまずいないはずだ」(ポスト) ポストのこうした指摘に、怒りを覚えない国民はいないだろう。 「免除者が増えれば、当然ながら年金財政も空洞化が進む。日本の年金制度は現在の高齢者を現役世代が支える仕組み(賦課方式)だから、免除推進はわざわざその支え手を減らす取り組みといえる。厚労省がやってることは、年金財政と国民の老後の両方を崩壊させる天下の愚策なのだ」(同) なぜこうしたことを、新聞やテレビは詳しく報じないのだろう。官界・財界御用達は日経新聞だけではない、ということなのだろう。 現代で女優・吉沢京子が、中村勘三郎との恋を語っている。これが第2位。 吉沢京子といえば1969年の「柔道一直線」(TBS)で桜木健一のガールフレンド役で出演し、その可憐な容姿で人気が出た女優である。1年半前に亡くなった歌舞伎界の名優・中村勘三郎との出会いは、71年4月に公開された映画『幻の殺意』の撮影現場だった。勘三郎はその頃は中村勘九郎と名乗り、16歳。彼女は1つ年上だった。2人の付き合いは、約6年間続いたそうである。 親しく話すようになったある日、勘三郎から「僕と付き合ってください」と交際を申し込まれたそうである。彼女も「はい」と頷いた。会う場所はお互いの自宅。勘三郎の小日向(東京・文京区)の家にはよく行ったそうである。 ファーストキスは彼女が18歳で彼が17歳の時。2人で神宮外苑の銀杏並木を散歩していたところ、彼からキスの許可を求められたという。 「吉沢さん、明日、してもいいですか?」 約束通り翌日、彼が彼女のおでこに口づけをしたそうだ。 勘三郎から「一緒になろうね」と、プロポーズめいた言葉をもらったこともあるそうだ。彼女もそのつもりで、勘三郎の両親、彼女の親も公認の仲だったから、「俗にいう許婚のようなものだったのかもしれません」と話している。 「そして、私にとって初めての男性経験も彼だったのです」 「勘三郎に女性の影がなかったといえば嘘になります」 芸者や舞妓、女優などの存在が見え隠れしていたという。 「それでも彼が芸を磨くためなら、少々のことは仕方がないと自分に言い聞かせていました」 だが、とうとう不安は現実になった。 彼女がいつものように中村家に行くと、彼と一緒に美しい女性が待っていた。先輩女優の太地喜和子だった。 「11歳年上の大先輩。映画『新座頭市物語・折れた杖』で共演させていただいた、尊敬する人でした。『なぜ、太地さんがここに……』と不思議に思いましたが、太地さんは私を見るや、ただ頭を下げながら、こう言ったのです。『彼のことが本気で好きなっちゃったの。だから、申し訳ないけれど、別れてもらえないでしょうか』(中略)太地さんの言葉は勘三郎さんの意思でもあることはわかりましたから、涙が溢れて止まりませんでした。(中略)彼は言いました。『吉沢さん、ごめん。2年間、待ってくれないか』2年後には太地さんと別れて、また交際を始めようという意味だったのだと思います。でも、私は『2年も待たないわよ!』と答えました。私も勘三郎さんとの別れを決心したのです」 勘三郎は太地と2年後に別れ、7代目中村芝翫の次女・好江と結婚した。その後、彼女も映画会社の社員と結婚した。長男も生まれたのだが、家庭環境の違いで合わず、6年後、子どもを連れて家を出た。 離婚から間もない頃、勘三郎と会う機会があったという。 「やはり踊りの会で、私は子供と一緒。すると彼は無言のまま、子供を引き寄せ、ギュッと力強く抱きしめたのです。長い間、抱擁していました。彼の目には光るものがありました。それを見た瞬間、私の彼へのわだかまりはすっかり氷解したのかもしれません」 彼女にとっても、勘三郎との思い出は忘れ難いのであろう。それにしても、勘三郎という男を亡くしたのは惜しい。 今週の第1位は、日本最大の劇団「劇団四季」のトップである浅利慶太さんにまつわる話。氏ではなくさんと書く理由は、後ほど説明させていただく。 「今年は劇団創立60周年。僕も81歳になった。医師からも、無理をしないでほしいと言われている。今日は、僕が劇団トップとしてする、最後の話になると思う」 『オペラ座の怪人』『キャッツ』『ライオンキング』など数々のミュージカルをヒットさせてきた劇団四季の浅利さんが6月16日、劇団員を前に突然の引退宣言をしたと、週刊新潮が報じている。年齢からいっても引き時ではあるのかもしれないが、創立60周年は去年のことだし、次に引用するように、浅利さんの言動がどこか変だというのだ。 「みなさんに大幅なボーナスをあげたいんだ。財源は37億4000万円。(中略)11年以上の在籍者を年次ごとに6段階に分けて、37億円を払いたい。振り込みは7月14日の劇団創立記念日」 大盤振る舞いではあるが、払う額に大きな“格差”があるというのである。 「役員でも1000万円程度しかもらえないのに、浅利先生の奥さんで専属女優である野村玲子さんは、1億以上も貰えるというのですから」(劇団の中堅技術スタッフ) 慶応大学時代からの友人である、音楽評論家の安倍寧さん(81)がこう話す。 「彼は、軽度のアルツハイマー型認知症。正確に言えば、認知障害です」 安倍さんが不安を感じたのは、6~7年前のことだという。 「舞台の初日、浅利がロビーに立ち、観客を出迎えて挨拶するのが『四季』の慣習になっています。それが、その場で僕を見つけると、“前に紹介してもらった3軒のレストランは美味しかった。早く4軒目を教えてくれよ”とか、“今日は1人かい。奥さんは一緒じゃないの?”と、同じことばかり繰り返して聞いてくるのです。それでおかしいなと思い始めました」 安倍さんと浅利さんは同じ人間ドックを利用しているため、浅利さんが専門医から認知障害だと診断された事実を知ったという。浅利さんの症状は軽度だが、新しい記憶の積み重ねが困難で、固有名詞を思い出すことが難しいそうだ。 そこで安倍さんは浅利さんの妻・野村玲子さんに相談した後、親友に“引退勧告”をする決意を固めた。2人が対峙したのは3月20日、浜松町にある四季東京事務所の浅利さんの執務室。 「最初は、浅利も“ありがとう”と言ってくれましたが、認知障害と診断した医師を“あの医者はヤブだから信用できない”と言い出す始末でした。そこで私は、“じゃあ、何でアリセプトという薬を飲んでいるのか”と聞き返しました」 アリセプトは、国内で広く使われている認知症改善薬だという。 「彼は“誰が君に教えたんだ”と犯人探しのようなことばかり言っていた。私が“そんなことは問題じゃない”と言うと、最後に彼は“言いたければ、言って構わない”と捨て台詞を残したのです」 新潮が浅利さん本人に尋ねると、こう答えたという。 「(認知障害は)そんなことはまったくない。告げ口した悪いヤツがいるとわかっています。(功労金の支払いは)いや、あの今年で61周年……。まあ、それで僕は引きますので……。週刊新潮が出たら、僕はきっとクビになると思います」 6月26日付の朝日新聞が、浅利さんが四季株式会社の社長を退任したと報じている。 ここで私事で恐縮だが、浅利さんと私について触れさせていただきたい。私が最初に浅利さんと会ったのは30代の始め。彼を通じて、新自由クラブ(当時)の河野洋平さんや安倍寧さんたちと知り合う。 当時大人気だった越路吹雪のリサイタルにも何度かお邪魔した。だが、越路さんが亡くなりドル箱を失った四季は、参宮橋にあった四季の事務所や稽古場をあざみ野へ移さざるをえなくなり、長年の友人である安倍さんの顧問料も支払えなくなる。困った浅利さんから、私にその旨を安倍さんに伝えてほしいと言われ、安倍さんに会いに行くが、承服しかねた安倍さんとの仲がギクシャクした時期があった。 四季が大きく飛躍するきっかけは、都庁近くの空き地を借りてテント小屋を作り『キャッツ』を始めたことである。作品の素晴らしさはもちろんだが、期間を区切ってのテント小屋公演という発想がユニークで、『キャッツ』は爆発的な人気を呼んだ。 浅利さんに劇団員の女性と見合いをさせられたことも、懐かしい思い出である。一番忘れられないのは、私がジャニーズ事務所のスキャンダルを週刊現代で記事にして大騒ぎになり、会社は事態を収拾するために私を婦人誌へ飛ばしたときのことだ。会社のやり方が頭にきた私は、銀座のバーで浅利さんと会って辞める覚悟を話し、浅利さんのところで秘書として雇ってくれないかと頼んだ。 しばらく私の目をじっと見つめ、浅利さんはこう言った。 「君の気持ちはわかった。だが、婦人誌へ行ったばかりでは、そこの仕事が好きになるかどうかわからない。1年だけ我慢してみないか。1年経って君が辞めたいというなら僕が責任を持って面倒を見よう」 このひとことがなかったら、私は会社を辞めていたと思う。合わないと思っていた婦人誌は、やってみると意外に面白かった。そして2年後に月刊現代へ移った。 こういう言い方は失礼になるかもしれないが、私がこれまで会った中で浅利さんほど優れた人はいないと思っている。超ワンマンだし、人間的に批判されるところがないわけではないが、演出家としてはもちろんだが、人心収攬術、弁舌のさわやかさと説得力、経営者としても秀でている。だが、そうした人にも、年齢による“老い”は確実に来る。 しばらく前にこう言われた。 「元木くん、60代と70代は全然違うよ。君ももうすぐ70になる。気をつけなさい」 そして70代と80代も違うのだろう。この特集を読んでいて寂しさがこみ上げてきた。 (文=元木昌彦)「週刊新潮」7/3号 中吊広告






