早稲田大学で相次ぐ“エロ”教授のセクハラ ゼミ生に「君の滴がほしい! 飲み干したい!」

motoki1102
「週刊現代」(11/14日号、講談社)
今週の注目記事 第1位「有名『欠陥マンション』 <全国10棟> 建て替えたのか、そのままか」(「週刊現代」11/14号) 「現場『杭打ち』担当者はなぜ偽装に手を染めたか」(『週刊文春』11/5号) 第2位「NHK人気番組 『クローズアップ現代』3月で打ち切り決定!」(「週刊現代」11/14号) 第3位「『都の性北』と大隈候が天を仰ぐ早大教授のセクハラ頻発」(「週刊新潮」11/5号) 第4位「『ダルビッシュ弟野球賭博で逮捕』捜査追跡1年 本誌だけが知る全真相」(「週刊ポスト」11/13号) 第5位「あなたに妻<認知症>の介護ができますか」(「週刊現代」11/14号) 第6位「重大発言 巨人軍投手が吹聴する『山口組弘道会』との密接交際!」(「週刊新潮」11/5号) 第7位「日本でいちばん早い2016年『景気と経済』大予測」(「週刊現代」11/14号) 第8位「『維新』醜悪の元凶は『橋下』大阪市長を操るわがままな黒幕」(「週刊新潮」11/5号) 第9位「『中国拘束日本人スパイ』が『電極拷問』を受けている!」(「週刊文春」11/5号) 第10位「地震保険料率の大改定で分かった 全国巨大地震リスク」(「フライデー」11/13号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずは恒例、現代VSポストの、セクシーグラビアと記事比べから。現代は、前のカラーページと袋とじを使って読売ジャイアンツ・マイコラス投手の「美しすぎる妻」ローレン・マイコラスを「感動の撮り下ろし」している。亭主のほうも、今年は13勝して気を吐いたが、優勝には貢献できなかった。  彼女は27歳、確かに美人ではあるが、残念ながらヘアヌード写真はない。それ以外では、「林檎ヌード」で有名な「麻田奈美 幻のヘアヌードを独占掲載!」を10ページ、鬼才の映画監督・園子温が愛したという「女優・高柳結恵『無毛ヌード』」と力が入っている。  一方のポストは、懐かしの女優・松本ちえこのヘアが少し見えるグラビアと「39歳 美熟女モデルが『グラビア参入宣言』」のセクシー。グラビアは、現代の勝ちだ。  SEX記事はどうか。ポストは毎度の「死ぬまでSEX」シリーズ。今回は「勃たなくてもいいんです。女も気持ちいいんです」の巻。タイトルを並べてみよう。 「囁いて、キスをして、ゆっくり抱きしめて――『入れないSEX』『出さないSEX』女にはまた別の快楽があるんです」「セックスに興味を失えば免疫力が低下する『入れないSEX』で若返る 美人女医3人の金言」「81歳現役AV男優、元ナンバーワンソープ嬢が誌上レッスン 指と舌をフル活用すれば『勃たない』はむしろ強みに変わる」「相手を満足させるだけじゃ物足りないアナタへ 男だって気持ちよくなりたい! “第2の女性器”で疑似挿入のススメ」  まあ、読まなくても内容はわかるね。お次は現代。「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」シリーズ第2弾「『SEXという悦び』神様、欲望をありがとう」  冒頭は春画展の話から。東京メトロ「江戸川橋駅」から徒歩15分ぐらいの閑静な住宅街に、いま女性が大挙して押し寄せているという。お目当ては、細川家の屋敷跡の一隅にある美術館「永青文庫」で行われている春画展である。  現代のインタビューに、女友達4人のグループでやってきた20代女子たちは、口々にこんな感想を漏らしたそうだ。 「女性の喘ぎ顔がリアルなんです! 滲み出る精液も女性器も生々しい。つい自分の彼氏とのセックスを想像してしまいました」 「春画に描かれている女性って艶めかしいですよ。私もセックスをしてるときにこんな恍惚とした表情をしているんだと思って、恥ずかしくなっちゃった」  次は最近、父親が迎えた後妻に憧れ、セックスをしたいという「義母とのSEX」願望が流行だという。  お次は、昔から警察官や教師はセックスに貪欲だといわれているようだが、抑圧こそ快感を生むという考察。大手銀行で課長だった42歳の銀行員は、銀行内で不倫をしていたことがバレて左遷されたが、彼のように出世より不倫を選ぶ男たちがいるというお話。  最後は「若い女子としたいあなたへのアドバイス こうやって攻めなさい」  毎回言っているが、記事のほうは両誌とも「おおいなるマンネリ」である。こんなにページをとってやるよりも、事件ものに少しでもページを割いてほしいものである。記事は相打ち。グラビアは現代がポストを凌駕しているので、今週は現代の勝ち。  10位からいこう。毎週フライデーを見るたびに、おいおいこのままでいいのかい、と思わざるを得ない。今週は。新聞広告右の「地震保険料率の大改訂で分かった全国巨大地震リスク」という記事が読みたくて買ってみたが、この記事でフライデーを買う人は少ないだろう。  ひとまず、内容を紹介しておこう。これは損害保険料率算定機構というところが9月30日、金融庁に届け出たもので、当時新聞でも報じられている。17年1月から全国平均で地震保険料率が5.1%上げられるというのだ。  フライデーによれば、昨年も15.5%引き上げられている。大幅値上げが相次ぐ背景には、地震発生確率が上がっていることがある。中でも千葉、東京、神奈川、静岡は保険料は他県と比べて相当高い。ということは、地震の起きる確率が高くなっているからだろう。  とまあ、こんな内容だ。ほかに読むべきものはないかとパラパラめくってみたが、他の週刊誌と同様の欠陥マンション問題、ダルビッシュ有の弟が逮捕されたこと、谷繁元信と落合博満の中日内紛など、写真週刊誌らしい記事は若い娘のグラビアだけというのでは寂しすぎる。  唯一、モネの有名な絵画「睡蓮」にそっくりだと観光客が殺到している岐阜県・関市という山あいにある池の写真がいいのだが、これもフライデー独自ネタではなく、名古屋のテレビで紹介されたものの後追いである。  このところ、活字週刊誌の文春や新潮がいい張り込みネタをグラビアでやっているが、フライデー発のスクープはあまりないのはどうしたことだろう。  今週の「米軍基地の思いやり予算 こんなものまで日本持ち!?」という記事がなくてもいいとは言わないが、写真誌ならではのスクープを見たい。部数が減り続けて張り込みに注ぎ込むカネがないのだろうが、このままではこれまで培ってきた張り込みのスキルも消えてしまうのではないか。  芸能だけではなく、政治家や権力者の心胆を寒からしめる写真を撮る努力を普段からしていなければ、情報は入ってこない。かつては小渕恵三元総理が突然脳梗塞で倒れたとき、自民党の長老たちは談合して小渕が「次は森喜朗だ」と言ったとして、言いなりになる森を総理に担ぎ上げてしまったことがあった。  だが、後日フライデーは小渕の病室の写真を公開し、小渕がそんなことを言える状態ではなかったことを知らしめた。残念ながら出す時期が遅かったため、森総理誕生を阻止することはできなかったが、見事なスクープであった。フライデーの発奮を期待したい。 スパイ容疑をかけられ中国で拘束されている日本人は、上海で東京都内にある日本語学校幹部の50代女性が拘束されていることが新たにわかり、計4人になった。  しかし、このことがわかった時点で菅義偉官房長官が「我が国はそうしたことは(スパイ活動など=筆者注)絶対していない」と完全否定したことで、官邸が動くわけにいかなくなった。これは「重大な“初動ミス”であった」と文春は批判している。これが9位。  文春が取材したところ、3人は比較的穏やかな拘束状態にあるようだが、「日本の情報機関の元職員」と文春が報じた1人は、「椅子に拘束され、何人もの男たちから激しい罵声を耳元で長時間、浴びせかけられ」(文春)、相当厳しい状態に置かれているという。彼らの安否や救出策を外務省任せにしておいてはいけないこと、言うまでもない。11月1日に日中韓首脳会談があったが、そこで安倍首相は強くそのことを求めるべきだったのに、報道を見る限り、それについて話し合った様子はない。  やはり文春が、ジャーナリストの後藤健二さんらがISに誘拐され殺されたとき、ヨルダンの対策本部で陣頭指揮を執って名を知られた、中山泰秀前外務副大臣(45)が女性をグランドハイアット東京へ連れ込んだ「不倫」の一夜を激写している。お暇な方は、買ってお読みください。  もはや取り上げるのさえ躊躇する橋下徹大阪市長だが、新潮によれば、このところの維新の党のゴタゴタは、橋下が騒動元ではなく、松井一郎府知事が独走して、橋下はそれに振り回されただけだというのである。  騒動の内容には今さら触れないが、東京から見ていると橋下の下に松井がいるように思えるのだが、そうではないという。維新の党の関係者がこう語る。 「あれだけ人に噛みつく橋下さんですが、松井さんとはずっと“蜜月”を保ってきました。一弁護士だった自分を知事、市長、国政政党の代表へとステップアップさせてくれた松井さんには頭が上がらない。それに加えて、12月18日で橋下さんはひとまず“引退”するという“負い目”もある」  党の分裂から政党交付金をめぐっての醜い争いなど、政党の体をなしていないと思われるが、11月22日の大阪府知事&大阪市長ダブル選挙を前にして、大阪都構想賛成が47%で、反対33%を上回ったという朝日新聞の気になる報道があった。  今度の選挙で橋下が息を吹き返せば、また同じようなことが繰り返されるだろう。困ったものだと思うのは、私だけだろうか。  お次は現代の「日本で1番早い2016年景気と経済大予測」。こうした見出しがある。「株価は8月に一気に1万5000円を割る」「円は1ドル100円台に」「中国経済はどんどん悪くなる」。しかるしこうして「消費税10%は結局、導入できない」ことになるというのだ。要は、アベノミクスが完全に失敗したということである。  三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査部長、鈴木明彦氏がこう解説している。 「日本の景気回復は前回の消費増税があった14年春に終了していたというのが、私の見方です。増税に加えて、さらに根源的な問題として輸出が伸びていません。輸出競争力の低下に海外景気の減速も加わり、円安で輸出金額が増えても輸出数量は増えない。これでは景気回復のエンジンが動くはずがない」  元財務官僚で嘉悦大学教授の高橋洋一氏も、消費増税は現実的には不可能だと見ている。 「打つ手と言えば、日銀が向こう3カ月くらいで若干の金融緩和を行い、政府が年明けに景気対策の補正予算を組むくらいしかない。それですぐさま物価が上昇したり、実感できるほど景気が回復したりすることはないでしょう」  安倍政権は、お先真っ暗なのである。そこで仕方なく日中韓の首脳会談に行かざるを得なくなり、李首相にガツーンといわれても下を向くしかなかったのだ。安倍の打つ手は消費税10%を止めるしかない。そうすれば党内や官僚たちから批判が噴き出し、政権は末期症状を呈するようになるはずだ。  さて、巨人軍は高橋由伸新監督が船出した。だが、新たに1人加わり、3人になった野球賭博問題が高橋の前途を暗く覆っている。福田聡志投手(32)、笠原将生投手(24)、もう一人は、11年にドラフト1位指名を受けた期待の左腕、松本竜也投手(22)である。  そろって投手ばかりというのはなぜだろう? 野球賭博をやっていたのだから暴力団との付き合いが出てくるのは当然だろうが、新潮は福田が昨年12月27日にあった高校野球部の忘年会で聞き捨てならないことを言っていたと報じている。  福田は和歌山県立伊都高校の卒業生で、そのときは20人ぐらいが集まったという。参加したOBがこう話す。 「福田がいきなり、“なにか困ったことがあったら言うてください”と口を挟んできたんや。それから“いくらでも弘道会、動かせますよ”」  久しぶりの同窓会で、酒に酔ったヨタ話ではなかった。スマホを取り出し、弘道会幹部の電話番号だと自慢げに見せたそうだ。その時、福田が漏らした幹部の名前は、新潮の調べでは確かに弘道会のナンバー2の若頭にいるそうだ。    警視庁詰めの記者が、こう解説する。 「捜査が進展すれば、巨人軍と山口組の密接交際が露見したり、他の選手に事件が飛び火するのもあり得ないことではありません」  第2のプロ野球の黒い霧事件に発展すれば、高橋新監督の来季は真っ暗闇になることであろう。それでなくても史上最弱の巨人が最下位に沈む確率は、長嶋茂雄が監督1年目に最下位になったときより、はるかに高いのだから。  第5位。テレビアニメ『ドラえもん』(テレビ朝日系)の声を26年間演じてきた女優・大山のぶ代(82歳)が認知症になってしまったが、彼女の夫で俳優の砂川啓介(78歳)は、彼女の介護で大変なようだ。 砂川が上梓した『娘になった妻、のぶ代へ――大山のぶ代「認知症」介護日記』(双葉社)には、入浴以上に砂川の頭を悩ませるトイレの問題がこう書かれている。 「ある夜、2階に上がろうとすると階段の踊り場に黒いものが点々と落ちていた。ゴミ屑か何かだろう。思い切り踏んづけたその瞬間『グニャリ』とした感触が足元を襲った。ん? これはゴミじゃない。よくよく見ると、なんと人間の大便ではないか。すぐに、ペコがしてしまったのだろう……と理解できた」  だが、本人は「知らないわよ、あたしじゃないもの!」と言って、まったく覚えていない。もしかして粗相をしてしまったのかもと、顧みようとするそぶりさえないという。  砂川は、床についた便をふき取りながら「いったい何をやっているんだ俺は……。こんなことが毎日続くのだろうか」と、自問自答を繰り返したそうである。  そんな砂川を救ったのは、60年来の親友である俳優の毒蝮三太夫だった。奥さんの病状を公表したほうがいいと、アドバイスをしたのだ。 「公表したことで『もう皆に嘘をつかなくていい』という安堵感と同時に、カミさんの認知症を素直に受け入れられたように思う」と書いている。  立命館大学教授で男性介護ネット事務局長の津止正敏氏も、こう語る。 「男性介護者は、SOSを出すのが苦手なんです。世間体を気にして、誰にも相談せずに、自分一人で頑張る『隠れ介護』に陥る傾向が強い。目標を立てて何とか治そうと介護をする男性が多いのですが、介護は必ずしも結果が出るものではありません。それに絶望して不幸な結末を迎えてしまうケースが後を絶たない。介護殺人や無理心中などの7割が男性なのもそのためです。最悪の結果を招かないためにも、介護は劇的に治すものじゃなくて、『ゆっくりと向き合うもの』だと、気づくことが重要です」  砂川は、長年触れ合わなかった夫婦だったのに、結婚から半世紀を経た今になって、毎晩、ギュッと夫婦で抱きしめ合うようになったという。  老老介護、それも片割れが認知症になったらと思うと、他人事ではない。こっちが認知症になってしまえばいいとは思うが、カミさんはオレの面倒を見てくれるだろうか。  第4位はポストの「ダルビッシュ有の弟が野球賭博で逮捕」の記事。 ダルビッシュ翔容疑者は26歳。 「翔は同じく開帳図利で逮捕された宋尚哉容疑者(29)、田中凌容疑者(23)と共謀し、今年5月中旬の7日間で、大リーグ16試合と日本のプロ野球28試合を対象に、複数の客から1口1万円で、計1、850口の賭博の申し込みを受けた疑いがある。大リーグではレンジャーズ戦が1試合含まれていた。 この賭博に客として加わった20~32歳の男女5人も常習賭博容疑で逮捕している」(捜査関係者)  翔容疑者は野球賭博の胴元で、しかもハンデ師を兼ねていたという。  翔容疑者が警察沙汰で世間を騒がせたのは。今回が初めてではない。何度も新聞沙汰になったことがある。13年に起こした事件が有名だ。殴った少年を海に放り捨てたもので、その後、少年との間で示談が成立して不起訴にはなったが、示談金として200万円を支払ったといわれる。  ポストは以前から彼を追いかけていたそうで、12年の夏に、翔容疑者にロングインタビューをしている。  そこで、ポストの記者が兄との境遇の違いがそうさせたのか? と聞くと、むっとした表情でこう答えたという。 「少年院や鑑別所でも同じこと言われたわ。『お前が不良になったのは偉大な兄貴と比べられて拗ねたからや』ってな。それは違う。俺は楽しいからそうしてるだけや。兄は関係ない」  翔容疑者には子どもがいる。その子を連れて祖母宅を頻繁に訪れていたそうで、祖母がポストにこう答えている。 「(翔は)本当は優しい子なんです。ひ孫を連れて『ばあちゃん、体調はどうや?』って気遣ってくれてなぁ……。でも、逮捕されたからには“これはアカンことをした”ということに気づいて、ひ孫のためにも更生してほしい」  私にも子どもが3人いるが、それぞれに違う個性を持ち、生き方も違っている。確かに偉大すぎる兄を持つと弟は大変ではある。だが、だからといって、犯罪に手を染めていいということにはならない。ましてや、兄が命を掛けて挑んでいる野球を弄んでは絶対いけない。  新潮が「都の性北」バカ田大学で、このところ教授のセクハラが頻発していると報じている。これが3位。  私もバカ田大のOBだが、このところ森喜朗、橋下徹、小保方晴子などOBのバカぶりがメディアを騒がすことが多い。それだけではなく、この大学には「スケベ学部」があるのではないかと思えるほど、教授たちのセクハラが止まらないようである。  先週新潮は、同大学の憲法学の権威にして司法試験考査委員も務める大学院法務研究科の中島徹教授が、教え子のゼミ生に「シシィ(女子ゼミ生)の滴がほしい! 飲み干したい!」などとメールを送っていたことを報じたが、まだほかにもあるというのだ。 “アラ還”の文化構想学部の教授が女子留学生を自宅まで送った際、彼女にキスをし、服の下から胸を揉んだという。彼女が学内のハラスメント相談室に持ち込み、解任されたという。  もう一件は、50代半ばの人間科学学術院の教授が、女性の大学院生に公園で自分の股間を触らせ卑猥なことを言ったために、解任されている。両教授ともに解任は不当だと提訴したが、地裁は請求を棄却している。新潮はこう結んでいる。 「これだけスケベ学部的案件が発覚しては、早稲田は性の乱れが極北に達した『桃色学府』と謗られても致し方あるまい」  短い記事だが、週刊誌のお手本のような見事な作りである。  さて、NHKの良心とまでいわれる『クローズアップ現代』を打ち切りにしようという動きが加速していると、現代が報じている。 「NHK幹部の間で、『クロ現』は来年3月末で打ち切りになるという方針が大筋で決まったようです。また同時に、7時からの『ニュース7』の放送時間も短くし、現在の30分を15~20分にするという案が出ている」(NHK職員) 『クローズアップ現代』の打ち切り話は、10年ほど前から局内で取り沙汰されていたという。それが安倍政権下になって再燃し、具体化したというのである。 「報道局の職員は抵抗していますが、止められそうにない」そうである。安倍首相の傀儡・籾井会長が動いているのは間違いないだろう。  今年2月までNHK経営委員会委員長代行を務めていた上村達男・早稲田大学法学部教授は『NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか』(東洋経済新報社)という本を上梓した。上村氏はこう語っている。 「反知性主義の人物の特徴は、『話し合いや議論では、自分は勝てない』と自覚しているので、『オレは絶対に正しい』と強弁し、人の意見を聞かず、不都合になると怒リ出すこと。籾井会長は、このすべてに当てはまる。(中略)何でも理詰めで決めるべきだ、と言いたいわけではありません。しかし、世の中には最低限守らなければならないルールや、しかるべき地位の人物が、身につけておくべき徳というものがあります。法曹界からの反発や、国会での正しい手続きを無視して法案採決を進める安倍総理と、他人の意見を聞かない籾井会長の間には、『反知性主義』という共通点があるように思えてなりません」 同感である。メディアがこぞって『クロ現』打ち切りを止めさせなくてはいけないが、どの民放も意気地ない人間ばかり増えてしまったから、活字メディアの出番だと思うのだが。  今週の第1位は、文春と現代の記事。三井不動産グループの「傾斜マンション」問題は、現在他の不動産会社のマンションに住んでいる住民や、これからマンションを購入しようとしている人たちにも深刻な影響を与え、寄ると触るとこの話で持ち切りである。  文春は、問題の杭打ちをした旭化成建材の担当者(仮にX氏)一人の責任にして、この“事件”を矮小化しようとしていると批判している。  X氏は、基礎工事の杭が短すぎて支持層と呼ばれる固い地盤に届いていないことを知っていながらデータを改ざんしたといわれているが、ベテラン杭打ち業者は「そんなことは有り得ない」と断言している。  なぜなら、杭を打つためにドリルで掘削するのだが、支持層の硬い地盤に到達すると大きな反発があるし、運転席に取り付けられた負荷を表すメーターに出るため、素人でも間違えようがないというのだ。  また、旭化成建材の堺正光常務がX氏は「ルーズな人間だなと。事務処理が苦手そうだなと感じた」と話したが、X氏がかつて10年ほど勤めていた会社の経営者はこう言っている。 「本当に几帳面な大人しい子でね。(中略)責任を持って仕事をやる、手堅い子でしたよ。彼は現場で杭打ちを監視するだけじゃなくて、書類管理もすべてできましたし、旭化成建材へ移っても、問題なくやれたはずです」  文春のインタビューに答えてこの経営者も、三井や旭化成はX氏ひとりに責任を被せ、責任逃れをしていると思うと答えている。さらに文春によれば、問題の横浜の現場では、施工主の三井住友建築が発注していた杭がもともと短かったという「事実」が発覚したという。  16mではなく14mだったため、適切な杭の配列ができなかった。再発注すると検査機関に書類を再提出し、1カ月ほどかかってしまうため工期に間に合わないので、データ流用で処理しようとしたのではないかと、先の杭打ち業者が指摘している。 やはりというか、10月28日、北海道が発注した工事で、旭化成建材が杭の工事データを流用していたと発表したのである。これに関わったのは、横浜とは別の担当者であった。  下請けは元請けの顔色をうかがい、孫請けは下請けの言うがままにやらざるを得ないのがこの業界の鉄の掟である。ここにメスを入れない限り、こうした問題はこれからも必ず起きる。  案の定、朝日新聞の11月2日にこんな記事が載った。 「杭データ偽装疑い計300件、50人関与か 旭化成建材旭化成建材が杭工事の施工データを偽装していた問題で、同社が過去10年間で杭を打った工事のうち約1割の約300件でデータ偽装の疑いがあることが、旭化成関係者への取材で分かった。傾いた横浜市のマンションの現場責任者を含め、数十人の現場責任者が関わっているという」  やはり、会社ぐるみの偽装だったのである。現代は「欠陥マンション」のその後を追跡しているが、聞くも涙ばかりである。  新潮でも先に特集していたから、今回はマンション引き渡し前や後に欠陥が発覚したケースを見てみよう。  引き渡し前にわかってしまった場合は、どうなるのか? 「昨年、業界を騒然とさせたのは、三菱地所レジデンスが手掛けた『ザ・パークハウスグラン南青山高樹町』。同社が高級住宅街に作る鳴り物入りの『億ション』だったが、欠陥が見つかったことで、住民への物件引き渡し直前に建物の解体と建て替えを決定。83戸の契約者に対して、『手付金の返還』『迷惑料の支払い(物件価格の2割)』『制限付きの家賃負担』を実施するに至った。契約者からすれば『ある程度は納得』という対応だろうが、こうした事例は数少ない。たとえば昨年、柱の鉄筋不足が判明した積水ハウスの『グランドメゾン白金の杜ザ・タワー』では、施工途中だったため、再施工で処理。同じく昨年、施工中のミスが発覚した三井不動産レジデンシャルの『パークタワー新川崎』も再施工だった。いずれも建て替えまではいっていない」(現代)  現代が取材した地方都市のあるマンションでは、引き渡し前の検査で問題が発覚すると、ディベロッパーと施工会社の争いが勃発し、両者の裁判闘争は今も続いていて、住民の不安も長期化する事態に陥っているという。  まだまだこの問題は広がるに違いない。週刊誌の総力取材を期待したい。

「全棟建て替え」「高額買い取り」は甘いワナ!? 下請けに責任をなすりつける三井不動産の悪巧

motoki1026
「週刊現代」(11/07日号、講談社)
今週の注目記事 第1位 「日本中、全国各地で発覚 まだある欠陥マンション あなたはどうする」(「週刊現代」11/7号) 「三井不動産“傾斜マンション”大騒動 絶対に騙されないための『10の鉄則』」(「週刊文春」10/29号) 「<三井不動産よ お前もか! ヒューザー、住友不動産……> 横浜『杭打ち偽装』で再点検する『欠陥マンション』悲劇の後日談」(「週刊新潮」10/29号) 第2位 「知っていましたか、マイナンバー 実は『受け取り拒否』できます」(「週刊現代」11/7号) 第3位 「体調と反比例? どんどん濃くなる安倍総理の『化粧』」(「週刊現代」11/7号) 第4位 「元ヤクザ幹部が明かす『拳銃・兵隊』沸騰闇市場」(「アサヒ芸能」10/29号) 第5位 「巨人・原辰徳監督『覚悟の辞任』全真相」(「週刊文春」10/29号) 第6位 「武豊 フェロモンお天気アナと裏切りの六本木」(「女性セブン」11/5号) 第7位 「ラグビー代表選手たちは名将エディーが苦手だった(笑)」(「週刊文春」10/29号) 第8位 「なぜ青森県は11年連続で『がん死亡率1位』なのか がん、脳卒中、心筋梗塞と県民性の相関」(「週刊ポスト」11/6号) 第9位 「知ってました? 最近の冷凍チャーハンものすごく美味しくなってます」(「週刊ポスト」11/6号) 第10位 「大阪でなぜか続出 珍名ラーメン店を仕掛けた匂う会社って?」(「週刊文春」10/29号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずはSEX記事から。ポストは巻頭から、グラビアページを使って16ページの「死ぬまでSEX SPECIAL」大特集。題して、「12人の美人女医が教えるめっちゃ気持ちいいSEX」。  現代のほうも、ページ数では負けていない。ぶち抜き15ページ大特集「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』『大人のセックス』へようこそ!」。だが、タイトルを見てわかるように、これまでの焼き直しである。  ポストは女から男へ、お前の考えているAVセックスは間違っとる、もっと女のことを知ってからやらんかい! と、まあこんなことを美人の女医さんたちが言うてはる。  現代のほうも、女たちから男たちへ、もっと気持ちよくさせんかい! もっと女の体のことを勉強せい! ということである。  読んでいて少し“感じる”のは、現代のほうかな。グラビアはともに秋枯れのようだ。ポストは、毎度おなじみの「美咲の森」。なかなか迫力はあるが。  現代は「最近はこんなに可愛いんです! ミス東大候補 ベスト10人」と「藤田美里 美人すぎるキャディが水着に着替えたら」。袋とじはちょっとひねって、「有名女優たちが魅せた『洋酒カレンダー』とその時代」。カティサークの名取裕子など、なかなかセクシーではある。露出度ではポストが上だが、趣向を凝らしているのは現代か。よって、今週も引き分けにする。  ここでひと言。先日、朝日新聞が「春画」の件で取材に来たが、文藝春秋は編集長を休養させた件についてはダンマリを決め込むようである。  朝日新聞には、この沈黙は文藝春秋の「知的貧困」を表すものだときついことを言ったが、わいせつ表現の自由という観点から見たら、看過できない問題であるはずだ。  まずは今週の10位。文春に最近大阪で、珍な名前を付けたラーメン屋が増えているというニュース。「バカみたいに愛してた」「今を粋ろ」「踊ろうサンダーバード」「くそオヤジ最後のひとふり」などなど。こうした珍名をつけて人気の企業名がこれまた珍名。「unchi株式会社」というんだそうだ。  だが、麺そのものは至極まっとうだという。 「出てきたラーメンは透き通ったスープに、全粒粉を加えたプリップリ麺。拳ほどの巨大サイズの名物チャーシューは圧力鍋で三時間煮込んだとあって、トロトロ。まさに王道の味」(文春)  店長は28歳の若者で、店名もエンタテインメントになっていることで、客に喜んでもらうために付けているという。いっそのこと「ウンチラーメン」とでもしたらいいのに。  お次も食べ物の話。ポストが、最近冷凍チャーハンがうまくなっているという特集を組んでいる。以前もパンがおいしく焼けるトースターを特集していて、私も買ってみたが、なかなか優れものである。  こうした日常生活での「良品」を取り上げるのは賛成だ。ポストは、売り物になるかもしれない「視点」を見つけたように思う。  ポストいわく、売り上げナンバーワンとパッケージに書かれた「本格炒めチャーハン」(ニチレイフーズ)を試してみたそうだ。 「食べてみると、その理由はすぐにわかった。不思議なことに、きれいに水分が飛んで米がパラパラ。卵はふわふわしていて本来の甘みがあり、角切りのチャーシューは噛むと肉汁がしみ出すほどジューシーだ。さっきまで凍っていたとは思えない。焦げたタレの香ばしさが食欲をそそる」(ポスト)  近所の中華料理店と比べて、遜色ないといっても過言ではないとまで誉めている。  売れ筋冷凍チャーハンのランキングは、2番目に「具だくさん五目炒飯」(味の素冷凍食品)。3番目が「ザ・チャーハン」(同)。4番目が「あおり炒めの焼豚炒飯」(マルハニチロ)。5番目に「本格炒め炒飯 塩」(ニチレイフーズ)が入っている。  今晩は冷凍炒飯でも買って帰って、わびしい食卓を少しでも華やかにするかな。  お次もポスト。95年から始まったがん研の「都道府県別がん死亡率」だが、9月に公表した調査結果が波紋を広げているという。  この調査は、厚労省の人口動態統計(75歳未満)をベースに、年齢分布の偏りを調整し、人口10万人あたり何人ががんで死亡したかを都道府県ごとに比較したものだそうだ。  それで、11年連続1位という「不名誉」な記録を樹立したのが青森県だ。青森の死亡率は、男女計で98.0人と47都道府県で最悪、全国平均79.0人を大きく上回っている。最も低い長野県とは、29.7人の開きがあったという。  青森県でも対策に苦慮しているようだが、やはり喫煙と飲酒率の高さが原因のようである。それと早期発見の率が低いため、症状が進行してから受診する県民が多いこともあるようだ。ちなみに低いのは滋賀県、三重県、最も低いのが長野県である。  ラグビーW杯日本代表たちは、帰国してからもメディアに追いかけられて大変だが、なかでも五郎丸歩は、プロ野球の日本シリーズの始球式までやらされた。緊張のため、大暴投になったのはご愛敬だが、テレビで見たが田んぼにも五郎丸案山子が登場した。  こうなれば、いやが上にも4年後の日本で行われるW杯への期待が高まるが、最大の心配は名将エディー・ジョ-ンズ(55)氏がHC(ヘッドコーチ)から退くことであろう。  たしかに彼の過酷なトレーニングには、「帰国後の会見で、キャプテンのリーチ・マイケル(27)をはじめ選手たちが、『またエディーさんとやりたいか』と聞かれて、『もうやりたくない。キツすぎる』と苦笑まじり語っていたのは、冗談ではなく本心です」(ラグビー協会関係者=文春)。  では、次期HCを誰にするのか。昨年からパナソニックを率いているニュージーランドのロビー・ディーンズHC(56)か、日本人ならヤマハ発動機ジュピロの清宮克幸HC(48)だと文春は見ているようだが、私は、文春でラグビー関係者が言っているように、W杯開催が迫ってくればエディー待望論が出てくると思う。  今回のW杯で3勝を挙げた日本代表は、次はベスト8入りを求められる。そのためには、これまで以上のトレーニングと精神的なタフさがなくては、元の弱小ラグビーに戻ってしまうからだ。つらいだろうが、五郎丸の言うように練習は「始まれば、必ず終わる」のだ。  と言ってはみたが、大変だろうな。私など、1時間程度の散歩でも息が切れるのだから。  第6位。女性セブンが、騎手の武豊(46)とフリーアナウンサーの「手つなぎデート」を報じている。  お相手のフリーアナウンサーは、美馬怜子(31)。彼女は『朝ズバッ!』(TBS系)のお天気キャスターを務めていたことで人気者になり、スポーツに詳しいことからスポーツ番組のキャスターとしても活躍しているそうである。  セブンによれば、10月3日に阪神競馬場で行われたG3レースで、JRA重賞300勝という前人未踏の大記録を達成した武は、その翌日は東京・中山競馬場に来て騎乗し、その夜もフランスで行われた「凱旋門賞」を中継する競馬番組に生出演した。 「日付が変わってしばらくした深夜2時の六本木の路上。黒縁の丸メガネ、ネクタイに細身のスーツを着た武がほろ酔い加減で歩いていた。その隣にピタリと寄り添うのは、胸元が大きく開き、深いスリットの入ったセクシーな黒いドレスを着た若い女性だ。ふたりは人目も気にせず、指と指を絡ませるように手を握り合っている。武は上機嫌で、時折つないでいる手を離しては、歩きながらスリットの間からのぞく女性の素肌に手をはわせていく。腰から太股へ、太股からお尻へ。その時、10cm以上の高いヒールを履いても身長170cmの武より背の低い女性は、トロンとした上目遣いで武の顔を見上げていた」(NEWSポストセブンより)  手を握り合った2人はその後、タクシーに乗り込んで麻布十番のドラッグストアで買い物をし、武が宿泊するホテルへと向かったという。  妻・佐野量子(47)と武が、結婚する前に「お泊まり愛」したのを激写したのは、私が編集長をしていたときのフライデーだった。このところ競馬が好調な武は、女性のほうもまだまだ盛んなようである。  競馬といえば、日曜日に「菊花賞」が行われ、北島三郎の持ち馬キタサンブラックが勝った。北島がお立ち台で「祭り」を唄ったが、私は苦い思いでそれを見ていた。  私は、首差で2着になったリアルスティールから馬単を買っていた。ディープインパクトの仔は菊花賞に勝てないというジンクスは知っていたが、このメンバーなら勝てると踏んだ。鞍上もこの日、絶好調の福永だ。だが、ディープの仔にしてはジリ足のスティールは、スタートから中団より前の位置を取らざるを得ず、馬群を割って追い込んできたが、内ラチを抜けてきたキタサンに首差届かなかった。やはり競馬は血が走る。ディープ自身は菊花賞を勝っているが、その仔の菊制覇は来年に持ち越しだ。  さて、私は父子二代の由緒正しい巨人ファンであるが、ここ数年、憑き物が落ちたように野球に興味を失った。特に、原巨人がつまらない。原采配のヘタさも目立ったが、魅力のある選手がいないのが見る気をなくさせている。  その原辰徳監督が、やっと引退となった。次期監督候補の本命だった松井秀喜が引き受けるのをためらっているため、江川卓や川相昌弘などの名前が挙がったが、結局、現役を続けたいとしていた高橋由伸(40)に決まった。  文春によれば、高橋をプレーイングマネジャーにという構想もあったようだが、ヤクルトの古田敦也、中日の谷繁元信のケースが成功していないため、現役を引退させて監督に一本化したそうである。  昔は、巨人の監督候補はいくらでもいた。長嶋茂雄、王貞治はもとより、巨人以外のチームへ行って名監督とうたわれた広岡達朗、森祇晶など人材の宝庫であった。自前の選手を育てず、ほかのチームの主力選手を引っこ抜き、外人ばかりに頼った結果がこの体たらくである。  予言する。高橋巨人は、しばらくの間下位に低迷することは間違いない。高橋がやるべきは、松井に引き継ぐまでに戦力を整え、日ハムの大谷翔平や元楽天の田中将大のようなスターを作り出すことである。  その頃には、ナベツネさん(渡邉恒雄)も消えているかもしれない。このままでは、不人気の野球がラグビー人気に凌駕されてしまうかもしれない。  閑話休題。先週、亀田興毅がチャンピオン河野公平に大差の判定負けをして引退を表明した時、私はパチパチとテレビに向かって拍手した。  興毅はライトフライ、フライ、バンタムと3階級を制覇したが、ボクシング選手としての評価は低かった。格下相手ばかりとやったり、買収されたのかと思わざるを得ないおかしな判定で批判され続けた。  オヤジの暴言で事実上の「永久追放処分」となり、国内では試合ができなくなってしまった。今回も、試合会場はシカゴだった。  興毅が所属していた協栄ジムの金平桂一郎会長は、文春で「この十年はいい意味でも悪い意味でも、亀田の時代であったのは間違いない。一つの時代が終わった感じがします」と語っているが、私はうなずかない。  亀田ファミリーは、ボクシングを汚しただけで消えていったのだ。実力があったのかどうかも見せることなく。  山口組分裂騒動で、拳銃の値段がうなぎ上りだとアサヒ芸能が報じている。これが第4位。  元ヤクザの幹部X氏のところには拳銃を入手したいという打診が、ひっきりなしに入ってくるという。 「通常30万円で取り引きされてたのが、今は100万円ぐらいの値でも需要があるからな。通常、ロシア製のマカロフやトカレフが20~30万円で、バラすと部品個々の製造番号が違う粗悪な中国製は10~15万円となるけど、トラブルが起きた現状ではその中国製ですら80~100万円で動いてる。『120万円ならあるよ』なんて吹っかけるやつもいるぐらいだ。あとは弾の数で価格が上下する。6~10発も付いてれば高値で、2~3発なら安値になるって寸法だな」(X氏)  だが、素人が拳銃を持っても的には当たらない。そこで舟で沖に出てペットボトルを撃たせたり、猟期の山に入って練習をさせるが、付け焼き刃で練習したところで本番で標的に当てるのは難しいという。  実行者を選ぶのも難しくなっているそうだ。自分の子分に「殺ってこい」といえば、組織犯罪処罰法でトップまで逮捕されてしまうから、今はヒットマンを雇うそうだ。  そういえば、餃子の王将社長を撃ったのは雇われた中国のヒットマンだったといわれる。実行した直後に国外に出てしまえば、捕まえるのは難しくなる。今回の山口組本家と神戸山口組の「抗争」も、そうなるのだろうか?  第3位は現代の小さなコラムだが、気になる情報である。安倍首相の化粧が最近、どんどん濃くなっているというのである。  現代によれば、10月20日の自民党本部。11月22日に投開票される大阪府知事選に出馬する栗原貴子府議と大阪市長選に出る柳本顕市議に、安倍晋三党総裁が推薦状を手渡すセレモニーが行われたとき、大阪から上京した関係者の1人が、安倍の姿を見て愕然としたというだ。 「まるで上方歌舞伎の役者さんみたいに見えたわ。頬にピンクの厚い化粧を塗って、総理何してはんのかしらと思いましたわ」(官邸関係者)  安倍首相が化粧することを始めたきっかけはこうだ。 「13年4月に、総理が朝のワイドショーに生出演した際、頬にピンクの化粧を施してもらったら、テレビ映りが非常によかった。それで総理が喜んで、同様の化粧品を買い込んだのです。持病の潰瘍性大腸炎の薬が日々欠かせないことから、総理は以前から、顔がどす黒くなるのを気にしていました。だからそれ以来、外出する際には、化粧を欠かさなくなったのです」(同)  だが最近問題なのは、安倍の「化粧の量」だという。官邸関係者はこう続ける。 「夏休み明けの8月下旬頃からでしょうか。総理の化粧がどんどん濃くなっているのです。おまけに以前より痩せて、肩を落として歩くようになりました。そのため、もしや持病が急激に悪化しているのではと、われわれは気を揉んでいるのです」(同)  最近のテレビで見る安倍首相は、顔が痩せて精彩がない。いくら厚化粧しても、体の変調を隠すことはできないようである。  第2位。マイナンバーに批判的な現代は今週も、マイナンバーを送られてきても受け取りを拒否できるし、そうしてもなんら生活に支障はないと報じている。  マイナンバー法に詳しい弁護士の水永誠二氏が、こう語る。 「通知カードの受け取りを拒否することは可能です。簡易書留で送られてくるだけですから、配達員が来ても出なければいい。受け取らないまま1週間が経過すれば、通知カードは市区町村に戻る。それらの自治体から『受け取ってください』と督促が来ますが、それも無視すれば、3カ月で通知カードは破棄されます」  すでに受け取っていても、転居などで記載事項に変更が生じたときには、その旨を行政に届けないといけないが、届けなくても特に罰則があるわけではないそうだ。 「会社に番号提出を求められたら」どうするか。経理や人事から督促を受けても嫌だといえば、その旨を記載したものを税務署に提出するだけ。社員への罰則規定はない。 「番号なしで銀行口座開設できるのか」。預金口座とひも付けができたとしても、義務化されるのは新規口座だけだろうから、心配ない。ひも付けしなければ口座を凍結するなどというのは、財産権の侵害に当たるから憲法違反である。 「株の配当や保険金は、番号がなくても支払われるのか」。マイナンバーの提出を求められても「提出したくないと言えばそれまで」で、税務署もそれでとおる。 「マイナンバーカードがなくても病院の受診や入院はできるのか」。日本医師会は、マイナンバーに猛反発している。 「そのため厚生労働省は医療分野だけマイナンバー制度から独立させ、『医療等ID』という別の番号を発行する予定です。こんな状況ですから、病院を訪れたときに番号がわからなくて困る、ということはありえない」(日本医師会職員) 「番号なしで年金はきちんと支払われるのか」。これも心配はない。日本年金機構はむしろ現在、年金請求の際にはマイナンバーの番号を記載するなと呼びかけているのだ。  マイナンバー制度推進を統括する、内閣官房社会保障改革担当室参事官補佐の浅岡孝允氏も、こう保証しているのだ。 「端的に言えば、個人番号カードというのは、本人確認書類に過ぎません。そもそも、持ちたくないという人は作らなくても問題はありません。持っていなくても、行政サービスから除外されるということはありません。従来通りの手続きを踏めば、変わらない生活を送っていただけます」  これではなんのために莫大なカネをかけてマイナンバー制度を作ったのか、さっぱりわからない。  ところで、ポストの「BookReview」欄に大塚英志氏が、少し前にポストが「元少年A」の実名を出したことを批判している。  改名前の実名を報道することはグレ-ゾーンだが、「その曖昧さの中で法の運用をメディアが恣意的に解釈することは正しいのか」とし、「掲載理由を同誌は『公衆の正当な関心の対象』」としたことが、それ以上に引っかかると書いている。  大塚氏は「元少年A」の実名報道は見出しを含めて、読者の「好奇心」に応えたものだと批判している。  大塚氏が言っていることの当否はともかく、こうした自誌への批判もそのまま載せるポストの姿勢はいい。  今週の第1位は、やはりこれ。業界最大手の三井不動産レジデンシャルが販売した横浜の「パークシティLaLa横浜」のウエストコースト(西棟)が、基礎工事の施工不良のため傾いてしまった騒動は、決して他人事ではない。  文春、新潮、現代からこの問題を考えてみたい。  このマンションを購入した動機は、三井というブランドを信頼してというのが一番多いが、ご多分に漏れず施工主は三井住友建設、欠陥杭の打設を担当したのは下請けの旭化成建材と、責任を下に押し付ける構図は今回も同じだ。  旭化成建材の前田富弘社長は、「なんらかの不良を隠すため、悪意を持って」現場責任者がやったことだと、一人の人間のせいにしようとし、三井不動産側は「ウチの社員ではない」と建材に罪を被せようとしている。  だが、三井不動産の体質にこそ問題ありだと、文春で同社のOBがこう語っている。 「三井不動産はとにかく下請けを叩く。超一流のブランドを看板に、コストをどんどん削って二次・三次に至るまで下請けを締め上げます。(中略)お客さんは『三井だから良い素材と良い人材で作っている』と思っているかもしれないが、そういう思いにあぐらをかいて値段を吊り上げているだけです」  新潮は、欠陥マンションを買ったために悲劇に襲われた人たちをインタビューしているが、語るも涙、聞くも涙である。  05年に、耐震偽装が発覚した「グランドステージ住吉」(東京都江東区)の元住民・花岡剛史氏(53・仮名)は、当時区から退去勧告が出されたが、4,000~8,000万円の物件を買ってローンを組んでいる人が多いため、新しく買うなんてできはしない。だが、区と話し合って仮住まいの費用の一部を出してもらっただけで、どうしていいか皆目見当がつかなかった。  施工側の「ヒューザー」は、あっけなく破産。そこで更地になった跡地にマンションを建てるために銀行と掛け合ってローンの支払いを待ってもらい、新たに融資を頼み込んだという。  当座の資金にも困って、部屋の玄関やトイレを外して中古業者に売ったそうだ。2年後に新たなマンションが建ったが、かかった費用は元のマンション価格の5割程度。「4,000万円の部屋に住んでいた人なら2,000万円。5,000万円なら2,500万円を支払うことになった」(花岡氏)。だがローンが払えず、夜逃げした人やマンションができるとすぐに売り払った人もいるという。  民間ではなく、国が建てた物件でもとんでもない目に遭ったケースがある。UR(都市再生機構)が分譲した、八王子の「ベルコリーヌ南大沢」がそれだ。  このマンションの売り出し価格は5,000~7,000万円だというから、かなりの値段である。だが、「新築なのに雨漏りがひどくて、押し入れの布団は台風が来るたびに水浸し。あるときなどは、壁板を外してみると滝のように水が内壁を流れているじゃありませんか」(元住人の国本裕美さん・60=仮名)  国本さんは建て直しか購入時の価格で買い戻しを求めたが、URはともに拒否。仕方なく、10年後に半値で引き取らせたそうだ。  このようなケースは、枚挙にいとまがない。先の旭化成建材は杭工事をした全国3,040件の内訳を公表したが、具体的な物件名は示さなかったため、騒動は収まるどころか不安はさらに広がっている。  文春では、欠陥マンションを買わないための「10の鉄則」を紹介しているが、マンション購入を考えている人は必読であろう。  現代は取材時間があったためか、多方面にわたって分厚い取材をしている。  まずは、現在マンションに住んでいる人間には関心事である、旭化成建材が造った「マンション一覧」から。  旭化成建材が過去10年間に杭工事をした全国3040の内訳は明らかにされたが、そのうちマンション(集合住宅)だけで696件あるそうだ。そこで、現代が大手デベロッパーに「緊急アンケート」をした。旭化成建材が杭打ちを担当した物件が過去、現在を含めて「ゼロ」と回答したのは森ビルと森トラストの2社だけ。  近鉄不動産、大和ハウス工業、三菱地所レジデンスが「現在販売中」のマンションを購入した人も、不安になる必要はないという。この3社の現在販売中のマンションも、旭化成建材が杭打ちに関わった物件は「ゼロ」であるという。  住友不動産が過去10年に販売した約300の物件のうち、旭化成建材が関わったのは3件ある。住友不動産は当該マンションについてすでに管理組合理事会に連絡済みだというから、連絡が来ていないマンションの住民はセーフだろう。  不安なのは回答しないと答えた大京、タカラレーベン、野村不動産である。何か都合の悪いことでもあるのだろうか?  今回の三井不動産側の対応には問題ありとするのは、企業の危機管理に詳しい経営コンサルタントである。 「今回、三井不動産は住民側に『全棟建て替え』と『高額買い取り』を提示しました。これが非常にしたたかな戦略だと専らの評判なのです。一つ目のキモは、『全棟』。傾きが確認された西棟だけではなく、傾きが見られない森棟、中央棟、南棟を含めた全4棟すべてを建て替えるプランが提示されたことで、『4棟の全住民の5分の4』と『各棟の住民の3分の2』の合意が必要になりました。この全棟プランを『三井の誠意ある対応』と報じるメディアもありましたが、本当は合意のハードルが上げられただけなのです」  この合意形成には数年を要するというのが、専門家たちの読みだという。合意形成に時間がかかるほどに、途中で嫌気がさしてマンションを離れる決断をする住民が出てくることは必至だ。 「そういう出ていきたい人たちには、『買い取り』に応じるのが2つ目のキモ。この仕組みだと、最終的にマンションに残るのは『建て替えしたい人』と、『建て替えはしたくないけど住み続けたい人』になるからです。この2グループは歩み寄りができないので、住民は分断される。結局、建て替えは合意できないから、西棟の修繕だけはやってくれと住民たちが音を上げる。そんなシナリオに落ち着く公算が高くなるのです。では、その修繕費は誰が出すのかというと、旭化成建材が支払うと明言している。となれば、三井不動産の出費は、出ていった住民への補償だけで済まされる。仮に100世帯が出て行けば、買い取り費用は30億円ほど。数百億円はかかるとされる建て替え費用に比べれば、ずいぶん少額です」(同)  現代によれば、こんなケースがあるという。10月14日、東京高裁で三井不動産と住民が争うある裁判の控訴審判決が言い渡されたという。  三井不動産が分譲した千葉県浦安市の住宅が、東日本大震災の液状化被害を受けたことをめぐって、対策の是非を住民側と三井不動産が争っていたのだが、この日下された判決は控訴棄却。三井不動産側の完全勝利だったそうだ。 「素人が専門家のデベロッパー相手に技術的な問題を立証するのは極めて困難なうえ、引き渡しから10年を過ぎた物件では売主の瑕疵担保責任を追及できなくなるので、住民側は売り主の不法行為責任を立証しなければいけない。これはさらにハードルが高い」(欠陥住宅被害全国連絡協議会幹事で弁護士の高木秀治氏)  業者と対峙するには「住民同士が結束していることがポイントで、いかに管理組合を機能させるかが重要。管理組合の理事は基本的には持ち回りで、長期闘争になると引き継ぎに問題が生じやすい。そこで、管理組合の下にプロジェクトチームを設置して、問題に中期的に取り組んでもらう」ことが必要だと、NPO法人「建築Gメンの会」理事長の大川輝夫氏は言う。  話し合いをするときはデベロッパーだけではなく、ゼネコンの担当者も呼ぶのが大事だそうだ。さらに、交渉で引き出すべき条件は「建て替え」ではなく、「買い取り」がお得だという。 「金銭的な面で住民が一番お得なのは、やはり売ってしまうことです。欠陥がわかればマンションの資産価値はゼロになる。仮に建て替えたとしても、風評は残るので、資産価値は期待できない。そうであれば欠陥物件は買い取ってもらい、なおかつ、そのデベロッパーに安く新しい物件を紹介させるというのが一番いい」(不動産コンサルタント・オタガHSC代表の牧野知弘氏)  しかし、現代によれば、こういう「闘争戦術」がまったく有効でない物件があるという。タワーマンションだそうだ。タワーマンションの建て替えは、事実上ほぼ不可能だからだ。 「タワーマンションは、住民構成が複雑すぎるのです。高層階に多いのは、相続税節税目的で買った富裕層や、投資目的の中国人。低層階に下がっていくほどに、ローンを組んで無理して買った普通の住民が増えていく。年収から生活習慣、マンション購入動機、国籍までがまったく違う人たちが、建て替えに必要な合意をする。その合意形成はどんなマンションよりも難しい」(牧野氏)  住民の合意形成ができずに修繕が行えないとなれば、マンションは欠陥を抱えたまま、壊れてスラム化していくという最悪のシナリオが現実化する。  買って10年以内であれば、売主は無償で修理をする瑕疵担保責任を負っているが、それを過ぎていればできない。 「マンションビジネスは、極言すれば売りっぱなしの商売。売った後も業者がきちんとケアしてくれると勘違いしていると、痛い目を見る」(現代)  最後に、かつて耐震偽装事件で騒がれたヒューザー元社長の小嶋進氏の言葉を紹介しておこう。 「耐震偽装事件においては、姉歯元一級建築士が耐震強度を偽装した構造計画書を提出しましたが、元請けの設計士も、検査業界も見抜けませんでした。それでいて、合格確認済証や検査済証を出しても罪ではないとして、建設業界も検査業界も建築業界も誰一人罪に問われませんでした。根底には今回の施工不良事件に通じるものがあるのかもしれません」  サラリーマンにとって人生最大の買い物である住まいが、売る側のあくどい施工の手抜きで欠陥だとしたら、自分の人生すべてを否定されたような気持ちになるのではないか。  災難などとあきめずに、徹底的に売り主と戦ってほしいものである。 (文=元木昌彦)

地井武男、高倉健、菅原文太が逝き……“名脇役”田中邦衛に「老人ホーム入居」報道

motoki1019
『週刊新潮(10/22号)』(新潮社)中吊り広告より
今週の注目記事・第1位 「『下着ドロボー』が『大臣閣下』にご出世で『高木毅』<復興相>の資質」(「週刊新潮」10/22号) 「『暴力団』事務所に出入りの過去がある株成金の『森山裕』<農水相>」(「週刊新潮」10/22号) 第2位 「春画は『わいせつ物』か世界に誇るべき『日本文化』か」(「週刊ポスト」10/30号) 第3位 「役人から詐欺グループまでマイナンバーで悪事を企む奴ら」(「週刊ポスト」10/30号) 第4位 「五郎丸歩 <独占インタビュー> 『「恐怖心」という見えない敵と戦った日々』」(「週刊現代」10/31号) 第5位 「アフリカ大陸を救った『大村智』特別栄誉教授の250億円人生」(「週刊新潮」10/22号) 「宇宙創成の秘密に手を掛けた 京大不合格『梶田隆章』教授のニュートリノ」(「週刊新潮」10/22号) 第6位 「ああ『一億総活躍』という名の的外れ」(「週刊文春」10/22号) 第7位 「田中邦衛『老人ホーム入居』で妻・娘と歩む『復帰への道』」(「週刊ポスト」10/30号) 第8位 「巨人軍『野球賭博』の核心 『勧誘男性キーマン』が初告白120分『僕は巨人・福田に嵌められた』」(「週刊文春」10/22号) 番外 今週の現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずは、セクシーグラビアから。現代は「発掘スクープ! 女優たちの午後」で紺野美沙子、原日出子の懐かしいセクシー。毎度おなじみの「美少女 百合沙がいる街」。袋とじが、これもおなじみになった「平凡パンチに載せられなかった禁断の無修整ヘアヌード」だが、だいぶ小粒になった。春日けい、立花りえ、波乃ひろみ、ひろみ麻耶。  ポストは「つちやかおり『妻、卒業しました』80年代アイドルが離婚後初のセミヌード公開」と「1000年に1人の美人妻 恥じらいヌードデビュー 36歳、子持ちファッションモデルのエッチな肢体」。私の好みだと「1000年に1人の美人妻」だな。  記事にいこう。ポストは、「今週も刺激的にやっちゃってます」と煽りを入れる「死ぬまでSEX」シリーズ。今週は「こんな女性器、見たことない」である。  女性の名器といわれるのが「カズノコ天井」と「ミミズ千匹」だが、数千人に1人しかいないといわれる。だが、東京イセアクリニック銀座院・上原恵理院長によると、名器は手術で作り出すことが可能だという。 「膣内にヒルアロン酸を打ち込んで、イボイボをたくさん作ると“カズノコ天井”や“ミミズ千匹”といわれる名器も人工的に作り出すことが可能です」  女性は男と違って、女性器ケアが大変なようだ。生理の日以外でもおりものが出るので「パンティーライナー」(おりものシート)を常に持ち歩いている。  陰毛が多くて、しかもタワシみたいにゴワゴワなので、ハサミでカットすると毛先がツンツンして痛くてかゆいそうだ。こういう女性がやるのが「ヒートカッター」だという。陰毛の先を熱で焼いてカットするもので、先端が丸くなってチクチク感がなくなり、軟膏も必要なくなるそうである。  また、セックスカウンセラーの愛花さんが開いているセックス講習会には、200人を超える女性が訪れたこともあるという。 「おしりの穴を締める感覚はわかるけど、女性器を締めるやり方がわからないという女性が意外に多いんです。そこで、最初はおしっこを止めることで感覚をつかんでもらう。それができたら、頭のてっぺんに向かって女性器を引き締めて、という伝え方をしています」  膣トレは男のためばかりではなく、女性がイキやすくなるためのものでもあるという。いやはや、ご苦労さん。  現代のほうは、「新シリーズ 60歳からの『愛のあるSEX』」。今回は、「命がけで人を愛するということ」だ。  人生の円熟味を増した60歳を超えたからこそ経験できるのが、「愛のあるSEX」なんだそうである。  遠藤孝明さん(62歳・仮名)は、高校1年で同級生になった彼女と、彼女の家庭環境の相談を受けることで親しくなり、そのままセックスへと進んでしまったという。  だが、2人は別々の大学に進学して、生活のリズムや交友関係が変わったことで、彼女とは次第に疎遠になってしまった。  2人は共に結婚して、数十年が立った。定年後の雇用延長の件を打診されたばかりの遠藤さんの元に、同窓会の連絡が入った。そこで彼女と久しぶりの再会をしたが、彼には妻も子どももいる。相手にも夫があり、家庭がある。  だが、焼けぼっくいに火がついた。2人は後でどこそこで会おうと約束して、こっそり待ち合わせてホテルに行ってしまったという。  遠藤さんは、妻を今も愛している。でも、彼女への想いとは種類の違う愛だと言っている。 「私は60を過ぎて、初めて本当の愛を知りました」  なんだかな~。よくある、同窓会で久しぶりに会った男女の不倫話のようだね。  どちらも「超マンネリ」感が横溢しているが、36歳の美人妻の分だけポストの優勢勝ちにしておこう。  さて、今週の第8位から。巨人軍の野球賭博“事件”を文春が大きく扱っているが、どうも話がわかりにくい。簡単にまとめると、巨人軍に所属している福田聡志投手(32)と笠原将生投手(24)が、野球賭博をやっていたことが発覚したと巨人側が発表し、NPB(日本野球機構)に告発したのである。  文春は、この疑惑の渦中にいるA氏にインタビューしているが、A氏は40代で、税理士を目指して愛知県内の大学院に行っている人物だという。彼は知人の紹介で笠原に会い、ギャンブル好きということで意気投合した。ゴルフや麻雀をやるようになり、今年になって笠原が福田を連れてきた。もちろん福田もギャンブル好きで、借金も相当あるそうだ。  巨人側の説明では、福田はAから野球賭博に誘われ、全国高校野球選手権大会の複数の試合に賭けたが、大損した。Aから「遊びだから、プロ野球で取り返せばいい」と持ちかけられ、また賭けたが負けて、百数十万円の損となったそうだ。  Aは、そのカネを取るために福田のいる、ジャイアンツ球場へ行ったら法務部の人間が出てきて、こちらで確認して電話すると言われたという。だが、Aには連絡なしで5日後に突然、球団発表となったのだそうだ。  これを読む限り、笠原は野球賭博常習者と思われる人間と付き合っていたし、福田が野球賭博に手を染めていたのは間違いない。だが福田は、今季一度も一軍での登板はないから、69年に西鉄ライオンズの永易将之投手が八百長試合に関与していた「黒い霧事件」のような大事件にはならないのではないか。  では、なぜ巨人軍は、クライマックスシリーズを控えたこの時期に公表したのか? 「福田に連なる人脈のなかに、球団と暴力団との接点とみられているパ・リーグに所属した四十代の元外野手がいる。彼は野球賭博や裏カジノで有名な山口組弘道会系の有力組織『稲葉地一家』の最高幹部と個人的に親しい間柄だという」(文春)  まだまだ広がっていくのか。この事件の進展は、予想がつきかねるようである。  ところで東芝やVW、三井不動産と旭化成など、大企業の不正が次々に明るみに出ているが、現代は巻頭で「大企業のトップ13人が実名で明かす『東芝&VW事件』私はこう見る」という特集を組んでいる。  その中で、私には納得できない発言があるので紹介しておきたい。  ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人社長などを務めた新将命氏は、「そもそも経営者にふさわしい人材像を多くの人は誤解している」と言っている。そして経営者にふさわしいのは、次のような人間だというのである。 「『能力はあるけど理念や倫理観がない人』と、『能力はないけど理念や倫理観がある人』のどちらが経営者として優れているかといえば、実は後者です。能力は経営者としての経験を積めばおのずとついてくる。片や、理念や人間性は、その人の生きてきた証だから、一朝一夕には獲得できない」  言わんとしていることはわかるが、能力が経営者の経験を積めば、おのずとついてくるというのはどうだろうか? 私はちっぽけな週刊誌編集部を率いたことがあるだけだが、能力は生まれ持ったものか、その人間が相当な努力をして磨いてきたものである。編集長になってから統率力や、編集部がどうあるべきかという理念や倫理観みたいなものは取得できるが、能力はダメだと思う。  今回の不祥事を起こした企業に共通しているのは、責任の所在をハッキリさせなかったことや、それを上に言うことができなかった組織に問題があったのだし、そんなことはどの会社にでもある。  ということは、これからも同様の不祥事が次々に起こるということである。大きな組織は、頭からも尻尾からも腐るのである。  私は、田中邦衛(82)という役者が大好きだ。『北の国から』(フジテレビ系)の黒板五郎役は絶品だったが、若大将シリーズの青大将や高倉健との網走番外地シリーズなど、名脇役という言葉がこれほど当てはまる人はいない。  もう40年近くになるだろうか、雑誌のグラビア撮影のために京都のイノダコーヒーで待ち合わせ、京の町をブラブラしながら一日話を聞いたことがある。ボソボソとした話し方、時々熱くなるとツバを飛ばしそうになるところは、スクリーンそのまま。高倉健さんのことを語る時は、優しい目がうれしそうに大きく垂れ下がった。  多くの人間をインタビューしてきたが、この時ほど温かいものに包まれるような雰囲気の中で話を聞いた経験は、その後もない。  田中は麗澤短期大学卒業後、中学の代用教員を経て、俳優座養成所の試験に3度目で受かった。俳優としてスタートを切ってからは順風満帆そのものだった。  彼の姿を久々に見たのは2012年8月、『北の国から』で共演した地井武男のお別れの会だった。  今年6月に『北の国から』のプロデューサーだった恩人の葬儀に参列しなかったことから、田中の健康不安説が再燃していた。  ポストによれば、「現在、田中は介護付き有料老人ホームに入居している。月額利用料は家賃に食事、管理費等を含めて20万円超と、その地域の相場を考えても一般的なもので、有名俳優が入居する施設としては決して豪華なものではない」。  田中を知る関係者が、こう話している。 「ホーム内では車椅子での移動が基本。部屋で過ごすことが大半ですが、食堂やホールに顔を出す時は介護士が付き添います。(中略)やはりテレビで見かけた頃より痩せた印象は否めません。毛染めもやめているので白髪も目立ちます。ただ身体的に問題があるわけではありません。気懸かりなのは、最近ふさぎ込みがちなことだそうです」  田中の知人によれば、「地井さんが亡くなった時は本当に落ち込んで、余りの憔悴ぶりに(高倉)健さんが自宅に電話をかけて気遣ったほどでした。でも、その健さんも昨年11月に亡くなり、続けて親交のあった菅原文太さんまで逝ってしまった。最近の邦衛さんが、精神的にも肉体的にも相当参っているだろうことは容易に想像できました」  年齢的なものより、精神的なもののほうが大きいのであろう。田中の奥さんは、本人はしっかり足を治してから帰ってくると言っていると話し、気弱になっているところは微塵もないというが、心配である。地井の葬儀の時、田中が呼びかけたように、こう言いたい。 「クニ兄、もう一度スクリーンで会いたいよ」  第6位。アベノミクスは第2ステージに移る。「一億総活躍社会」を目指すと安倍晋三首相は9月24日夕方、自民党総裁会見でこう語った。  文春は、この時代錯誤も甚だしいスローガンは、いったいどこから出てきたのだろうかと報じている。  参院での、安保法案審議の最中のことだという。 「お祖父さんの岸信介さんだけではなく、次は池田勇人さんになってください」と、谷垣禎一幹事長が安倍首相に進言したのだそうである。  高度経済成長を実現した、池田首相時代の「一億総中流」からヒントを得たようだ。秘密裏に話は進められ、一億総活躍担当相に指名された加藤勝信氏がこのスローガンを知ったのは、9月24日午前のことだそうだ。  一億総活躍社会を実現するために掲げたのは、 【1】GDP(国内総生産)を600兆円にする 【2】希望出生率を1.8% 【3】介護離職ゼロを目標にする という新しい3本の矢だった。  しかし、GDP600兆円という数字に、経済同友会の小林喜光代表幹事ら財界の重鎮から早速、ありえない数字だと痛烈な批判が飛び出した。そして、アベノミクスを根底から吹っ飛ばしかねない数字が、中国から発表されたのである。 「中国の国家統計局が19日発表した2015年7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価の変動の影響をのぞいた実質成長率が、前年の同じ時期より6.9%増えた。6%台となるのは、リーマン・ショックの直撃を受けた09年1~3月期以来、6年半ぶり。前期(4~6月期)から、0.1ポイント減速した。市場の成長率の事前予想は、6.8%程度だった。1~9月の累計の成長率も6.9%となり、中国政府の15年の成長率目標の7.0%を下回った」(10月19日のasahi.comより)  中国経済が、世界の予想通り急速に減速してきた。安倍首相の口からでまかせの数字を吹っ飛ばす中国バブルの崩壊が、現実のものになってきているのである。早く安倍首相は辞めたがいい。  第5位。新潮がノーベル賞を受賞した日本人2人の人生と、その意義を特集している。 「アフリカ大陸を救った男」としてノーベル医学・生理学賞を受賞した大村智・北里大特別栄誉教授(80)は、その功績はもちろんだが、テレビなどで伝えられる大村氏所有の豪邸、美術館、温泉、そば店が話題になっている。  なぜそのような資産が形成できたのか? 大村氏の実家は山梨県韮山市で養蚕などを生業とする農家だった。山梨大学の学芸学部自然科学科を卒業した大村氏は、東京の夜間高校の理科教諭となり、後に研究者の道を歩み始める。  27歳の時にお見合いで、母親と同じ名前の文子さんと結婚。これが大きな転機となったという。  氏と親交のある守家勤さんが、こう説明する。 「彼は奥さんに頭が上がらなかった。というのも、彼女の実家は新潟県でデパートを経営していた資産家で、結婚してまだ間もない頃、奥さんの実家が、みすぼらしいところに住んではダメだと、家を買う資金としてポンと1500万円、援助したそうですから」  実家から援助してもらいながら研究者の道を歩み始め、71年に米国の大学に客員教授として赴任。帰国後の74年、北里研究所抗生物質室長時代に、米国の製薬会社「メルク社」とのイベルメクチン(寄生虫病の薬)の共同開発につながる細菌を、静岡県伊東市のゴルフ場近くの土壌から発見するのだ。  この薬が広まった背景には、メルク社が大村さんの同意を得て、80年代後半からWTO(世界保健機構)を通じ、無償提供されたことが大きく関係しているという。  しかも、この薬を含む薬品の開発によって、大村さんはこれまで250億円もの特許料などを手にしている。  新潮は、大村さんを“類を見ない科学者”たらしめているのは、その豪快さだという。250億円のうち220億円を北里研究所に寄付。残った30億円から税金を引いて手元に残った15億円の中から2億円を出して小中高生が高名な研究者から講義を受けられる、「山梨科学アカデミー」を設立した。しかし、2000年に夫人を亡くしている。 「大村先生は奥さまを非常に大切にされていました。他界されたのがよほどショックだったのでしょう。彼女が亡くなられた後、先生は剃髪し、頭を丸められたんです。奥さまの存在がどれほど大きかったのか、改めて気づかされました」(近隣住民)  私もカミさんの実家から援助があれば、もっとましな編集者になっていたかもしれないが……。  先輩研究者から受け継がれてきたニュートリノ研究によって、ノーベル物理学賞を受賞したのは東大宇宙線研究所所長の梶田隆章教授(56)である。梶田氏は、埼玉県東松山市の農家の生まれ。  今回の受賞は、02年に同賞を受けた小柴昌俊東大名誉教授(当時)に続くもの。 「物質をどんどん細く切り刻んで行って最後に残る最小単位は何か。それを突き詰めていく学問です」(中畑雅行東大宇宙線研究所教授)  これほどの才能の人でも京都大学に不合格になり、二期校受験で埼玉大に行っている。だが、この説明ではなんのことやらさっぱりわからない。  湯川秀樹博士の弟子である坂東昌子・愛知大名誉教授が、こう解説してくれる。 「核施設を内緒でつくった国があるとしましょう。そこから当然ニュートリノが出るのですが、これを捉えて分析すれば、“あそこにあるぞ”と出所がわかるといった利用法も考えられる」  地球物理学者の島村英紀氏が、こう続ける。 「数年ほどの間に、火山の噴火予知に応用できるかもしれません。噴火というのは、火山の下にある『マグマ溜り』がどんどんせりあがってきて最終的に地上へ噴き出すもの。ニュートリノ観察によって、こういった特定の火山の下で起こっている動きを覗けるようになるのです」  ニュートリノで世界を透視できるというのだ。よくわからないが、人類の平和に役立つ発明や発見のようである。  ラグビーW杯日本代表たちは、帰国してからもメディアに追いかけられて大変なようだ。現代が、五郎丸歩の独占インタビューをしている。いわく「恐怖心という見えない敵と戦った日々」。 「寝ぼけまなこで迎えた翌朝、携帯電話がこわれるんじゃないか、と感じるほどたくさんのメールをいただき、SNSでは何度もハイライトシーンが映し出された。それを見て初めて『南アに勝ったんだ。歴史を変えられたんだ』と実感がわき、ベッドの上で熱い滴が止まりませんでした。(中略)僕が大事にする、ゴールキック前の『ルーティン』はお馴染みになりましたが、実はこの大会期間中、自らに課した、新たな『ルーティン』がありました。それは、日記をつけることです。大会前、W杯経験者と、そうでない人がまじってミーティングをしたとき、W杯経験者に過去の体験を聞いても、『覚えてない』と答える人が残念ながら多かった。すごく、もったいないことです。結局、モノを書かないと、感覚でしか記憶に残らない。人生でめったに味わうことができない機会に、感じたことを書き残そう、と決意しました。僕は普段、筆まめではありませんが、帰国前日の12日まで約1ヵ月間、その日あったこと、それについてどう思ったかなど、自由に書くことを続けました。精神的に余裕があるときは、感じたことを事細かく書けますが、ちょうど、南アフリカ戦直前の精神的に苦しい時は、そうはいかなかった。今、読み返してみると、『緊張しすぎて、自分を見失いそうだ』その一言で終わっている日もある。ただ、書き残すことで頭の中が整理され、緊張状態を和らげてくれました。次世代の代表選手などに自らの経験を伝えるとき、何かしらの役に立てるのではないか、と思っています」(五郎丸)  あの緊張状態の中で日記を書き続けたというのは、すごいと思う。五郎丸の強さの秘密の一端が、ここにあるのだろう。  今週もマイナンバーについて各誌が報じているが、その多くは批判的である。  ポストは、マイナンバーは犯罪の温床になると警鐘を鳴らしている。ITジャーナリストの三上洋氏は「役所などの公的機関を騙って電話をかけ、“マイナンバーが流出したので登録抹消のために現金が必要”といった現実には起こり得ない状況を説明し、高齢者からカネを騙し取ろうとする事例が全国で報告されています」  捜査関係者もこう言う。 「公的機関の人間を装った人物が訪ねてきて、『マイナンバー導入で自動的に銀行口座も登録されるが、あなたのデーターベースに不備があったので確認に来た』といった話をし、質問票に家族情報などを記入させる手口が出てきた」  別の捜査関係者も、水商売で働いていることを会社に知られたくない女性を狙って、「架空名義のマイナンバーを買わないか」と持ちかける詐欺が出てくる、と言っている。だまされた女性も警察に相談しにくいから、泣き寝入りしてしまう。  総務省、厚労省などのマイナンバー関連予算は、この2年間だけで総額約2,200億円に上るという。  折も折、10月13日に、厚生労働省でマイナンバー制度に関連したシステムの整備・発注を担当する中安一幸容疑者(情報政策担当参事官室室長補佐、45)が、IT関連業者に便宜を図り、数百万円を受け取ったとして収賄容疑で逮捕された。  中途半端なままマイナンバー制度を進めれば、喜ぶのはオレオレ詐欺の連中ばかりであろう。  ところで先週、文春の編集長が「春画」を掲載したために3カ月の休養を取らされたことを書いた。今週、新谷学氏から木俣正剛氏に編集長が替わった。木俣氏は知っているが、剛毅な人である。この問題について一言あるかと誌面を舐めるように見たが、まったく触れていなかった。残念である。  ポストがこの件について、識者たちの意見を聞いている。鹿島茂氏(フランス文学者)「『週刊文春』の春画グラビアを問題にする必要は全然ないと思います」、小林節氏(憲法学者)「春画はあちこちで見ることができる。出版物も多数ある。ということは、社会通念上、春画は違法扱いされていない。よって、春画はすでにわいせつではない。そのように考えて問題はありません」  呉智英氏(評論家)は「ポストならいいが、文春なら問題だ」とし、性表現には「(学校の近くにラブホテルは建てられないというような)ゾーニング」が必要で、性表現は自由だが、見られる場所は制限があってしかるべきだという。  ロバート・キャンベル氏(日本文学者)も、「雑誌はいつ誰が見るかわかりません。春画を掲載することで、不愉快に思う人もいると思います。その扱い方には、配慮が必要です」  批判派の意見は、私がヘア・ヌードブームを作り出した頃と変わっていない。「見られる場所を制限しろ」というのは性表現の自由を蔑ろにするもので、ポストはいいが、文春はいけないという「理屈」もさっぱりわからない。  文春が、ジャ-ナリズム雑誌だというのならば(本当はそう思っていないのかもしれないが)、性表現の自由にも堂々と挑戦してお上と一戦交えてほしいものである。  気になるのは、ポストがこう書いていることだ。 「警視庁は春画を『わいせつ図画』だとみなし、本誌を含め春画を掲載した週刊誌数誌を呼び出し、“指導”を行っている。本誌編集長もこの1年間の間に2回、呼び出しを受けた」  その際、以前から春画を掲載してきているのに呼び出しを受けなかったが、警視庁が方針を変更したのかと問うたが、明確な返答はなかったという。  なんら明確な基準を示さず、思いつきのように呼びつけ恫喝するやり方は、戦前から何も変わっていない。権力は、一番手を突っ込みやすいところから入ってくる。  昔、講談社には告訴された時の担当部署がなく、年配の人がひとりでその処理をやっていた時期があった。私が担当した記事が、某女優から名誉毀損で訴えられた。その人は「こんなものは謝って、早くケリを付けちゃいましょう」と言った。私は「こちらの取材に落ち度がないのだから、謝る必要はない」と突っぱねたが、その御仁、「芸能なんかはどうでもいい、政治権力とやり合う時は全力で闘いましょう」と、私を無理やり連れて女優に頭を下げさせ、いくばくかのカネを払った。  それからしばらく後、政治家のスキャンダルをやって3億円の名誉毀損裁判を起こされた。その時はくだんの人は闘うどころではなく、真っ青になってなんの役にも立たなかった。何が言いたいかというと、性表現の自由と闘えないものが言論・表現の自由と闘えるわけがないということである。  ところで、アメリカの雑誌「プレイボーイ」がヌードグラビアをやめるという。ネットなどで過激なヌードが出回っているからという理由だそうだが、われわれの青春時代、輸入された「プレイボーイ」のヌードに塗られた黒いインクを一生懸命消したものだった。  黒いインクも印刷されたもので、いくらこすっても消えはしなかった。チョッピリ残念な気がする。  新潮で、第3次安倍改造内閣で入閣した2人にとんでもない「ウワサ」があると報じている。このスクープに、今週の第1位を捧げたい。  ひとりは、復興・原発事故再生担当大臣に就任した高木毅(59)代議士。彼には「過去に女性の下着を盗んだことがある」というウワサがあるそうだ。  高木氏は当選6回で、安倍首相の出身派閥の細田派に所属し、地盤が原発銀座といわれる福井県敦賀市ということで白羽の矢が立ったという。  だが、初出馬当時から下着泥棒だという怪文書が出回っていたそうだ。  このウワサを初めて記事にしたのは、地元で発行されている「財界北陸」。記者がこう語る。 「高木の“パンツ泥棒疑惑”について記事にしたのは、確か、96年の選挙の時だった。(中略)元々知り合いだった福井県警の警部補に、その噂が事実なのかどうか確認してみたんです。すると、警部補は“敦賀署は高木毅を、下着の窃盗と住居侵入の疑いで取り調べたのは事実。犯行現場は敦賀市内。その後、事情はわからないが検挙には至らなかった”とほとんどの事実関係を認めた」  文春は、当該の被害に遭った家を見つけた。敦賀市内の住宅街の一画にある。  近所に住む被害者の妹は、「こちらが拍子抜けするほどあっさり事実関係を認めた」(文春)そうである。 「被害者は私の姉です。近所のおばさんが、“家の斜め前に車を停めて中に入っていく人を見たけど、知り合いか?”って。通報したのは私だったかな。警察の人が来て、指紋とか取って。でも、教えてくれた近所のおばさんが車のナンバーを控えとってくれたんで、すぐにやったのは高木さんやと分かった。家に上がりこみ、姉の部屋で箪笥の中とかを物色し、帰って行ったようです」  今から30年ほど前。当時、下着を盗まれた女性は20代、高木氏は30歳前後だった。  だが、この「事件」がうやむやになったのは、高木氏の父親の威光があったようである。高木氏の父、故・高木孝一氏は敦賀市議、県議、県会議長を務め、敦賀市長にまでなった地元政界のドンだった。  被害者の妹によれば、当時、姉は福井銀行敦賀支店に勤めていて窓口業務をしていた。そこに高木が客として来て、姉を一方的に気に入ったという。 「だから、やったのが高木さんと分かると、姉は“いややわー。家まで来とったんやー”と言っていました」(妹)  合鍵まで勝手に作っていたという。 「高木氏の行為が犯罪であることは言うまでもないが、少なくともこの件は『立件』されていない」(文春) 「姉が“騒がんといてくれ。通勤め先にも迷惑かけたくない”って。父は“(高木氏の父親の)市長も頭下げてきた”“敦賀でお世話になっとるし”と言ってて、それで、示談っていうか……。それにしてもあんな人が大臣にまでなって、不思議やなーと思います」(妹)  もうひとりは、安倍首相の「鬼門」である農水相になった森山裕代議士(70)。暴力団との関係が取り沙汰されているという。新潮の取材には、こう答えている。 「知らんかったとはいえ、暴力団の事務所に行ったことは軽率でした。ただ、個人的な付き合いは一切ありませんので……」  新潮によれば、88年7月。 「事件現場は鹿児島最大の歓楽街・天文館から程近い場所にある、指定暴力団の下部組織の事務所でした。暴力団幹部2人が、当時30代の男性を竹刀などでめった打ちにしたことが分かり、翌年2月に逮捕された。(中略)暴行事件が発生した当夜、森山さんが組事務所1階の応接間に居合わせたことが明らかとなったからです」(地元記者)  このとき森山氏は、鹿児島市議会議長の要職に就いていた。この件について森山氏は、当日は友達の社長に呼び出され、くだんの建物に連れて行かれただけだと釈明しているが、トラブルの話をつけたことは認めている。 「森山氏は生粋の農水族議員で、TPP反対派のドンと目されていた。しかし、党のTPP対策委員長に任命されると、一転して反対派の説得に奔走。今回の入閣は大筋合意を受けての“論功行賞”に他なりません。とはいえ、そんな人事で安倍政権の“鬼門”とされてきた農水相が務まるのか、甚だ疑問です」(政治部記者)  下着泥棒に暴力団との付き合い。ウワサ・疑惑だとしても下品極まるではないか。第3次安倍内閣は、出鼻をこっぴどく挫かれたようである。 (文=元木昌彦)

「社長が編集部に怒鳴り込んできた!?」文春編集長“3カ月休職”処分に求められる説明責任

motoki1013
『週刊文春(10/15号)』(文藝春秋)中吊り広告より
今週の注目記事 第1位 「三重高3女子 <波田泉有さん> “殺人儀式”の奇怪」(「週刊文春」10/15号)1 「『川島なお美』通夜でひんしゅくの『石田純一』が安保反対デモの後遺症」(「週刊新潮」10/15号) 2位 「ラグビーW杯 日本代表FB 五郎丸歩 君の勇気を忘れない」(「週刊現代」10/24号) 3位 「ある日突然、あなたの家にも 気をつけろ! マイナンバーで『追徴課税』」(「週刊現代」10/24号) 4位 「都心の優良物件も全滅する『2020年マンション大暴落』は本当だった 残された時間は少ない。損したくないなら、売る準備を始めたほうがいい」(「週刊現代」10/24号) 5位 「『妻夫木聡』が細身のエステティシャンを自宅に呼んで『いけない要求』」(「週刊新潮」10/15号) 6位 「プロ20人の最終決断を教えます 『日本郵政株』私は買うか、買わないか」(「週刊現代」10/24号) 7位 「<日本人スパイ拘束事件> 公安調査庁の情報はなぜ中国に筒抜けだったのか?」(「週刊文春」10/15号) 「中国にノンプロ『007』を囚われた『公安調査庁』」(「週刊新潮」10/15号) 8位 「爆笑問題田中 山口もえ 子連れ再婚の陰にそれぞれのトラウマ」(「週刊文春」10/15号) 9位 「カリスマ数学講師・細野真宏氏が告発 家庭教師のトライ『映像授業』の“偽プロ講師”」(「週刊文春」10/15号) 10位 「稲田朋美『身体検査』150分」(「週刊文春」10/15号)  今週は、週刊ポストが先週合併号でお休み。したがって、両誌のSEX記事対決もお休み。  現代のグラビアは、「80年代『青春のアイドル』永久保存ヌード 4連発!」が高樹澪・松本ちえこ・水島裕子・大信田礼子。それに「磯山さやか 弾ける!」。  袋とじは「『最初で最後のヘアヌード』安倍里葎子」。21年前に初挑戦したヘアヌード撮影だというから、40代半ばのヌードである。それにしては胸も豊満で、ヘアも豊かである。興味のある方はご覧あれ。  今週は、文春の三重高校の同級生殺人事件を除いては小粒なものばかりなので、2位以下は順位なし。  まずは、この記事から。内閣改造はフタを開ければほとんどが留任ばかりで、メディアが期待していたようなサプライズはなかった。安倍首相が「ともちん」と愛玩している稲田朋美氏(56)も、政調会長のままだった。  彼女は夫婦で弁護士という以外、さしたる能力があるとも思えないのだが、安倍は将来の総理候補と持ち上げる。能のない者同士という意味で親近感があるのは理解できなくはないが、当選3回で短いスカートと網タイツ姿だけが話題の彼女がなぜ持てはやされるのか、徹底した身体検査をやってほしいと少し前にここで書いたら、文春がやってくれた。  文春は稲田氏の亭主に取材を申し込み、文春本社に来る予定だったところ、膝上丈の黒のワンピースと白の網タイツ、キャップにサングラスで「変装」した、ご当人まで現れたという。  何を探られているのか、心配だったのであろう。だが、ここに特筆するようなことは聞いてもいないし、語ってもいない。しいて挙げれば、父親も保守思想の持ち主で、亭主の祖父も大阪で(石原莞爾らが所属した)国柱会を広めた人物。  稲田氏の資産は不動産が主だが、約10億円。昨年9月に政調会長になって以来、田中角栄のように、地元福井県に新幹線を通そうと躍起になっている。  文春が地元の取材を続けていると、「男」疑惑が出てきた。相手は福井出身の元官僚で、そのことを問うと、「それ、そ、誰が、そんなことあり得ないですよ。まったくのウソですよ」とか言いながら「椅子の肘かけを握ったり離したり、を繰り返した」(文春)。1回生の時から総理になると公言していることについては、「最初は生意気だって印象だったよね。でも、別に思っていることは言ったらいいと思うんです」と答える。  どう読んでも「将来の総理候補」とは思えないが、当人がそうした「妄想」を抱くのは勝手である。自民党には人材がいない、ということだけはよくわかるインタビューである。  ところで、10月9日付の朝日新聞朝刊にこのような記事が出た。 「春画に関する記事掲載をめぐり、『週刊文春』の新谷学編集長が3カ月間休養することが8日、わかった。朝日新聞の取材に対し、文藝春秋は、週刊文春10月8日号(1日発売)に掲載されたグラビア記事をめぐり、『編集上の配慮を欠いた点があり、休養させる対応を取った』と説明している。東京都文京区の『永青文庫』で開催中の『春画展』を紹介する記事で計3作品をカラーで掲載。同社は『読者の皆様の信頼を裏切ることになったと判断した。読者の視線に立って週刊文春を見直し、今後の編集に生かしてもらうこととした』とコメントした」  なんだ、そりゃ!? というのが、正直な感想である。先週、この連載で文春が「空前のブーム到来」だと後半のカラーページまで使って春画特集をしていることを取り上げ、「刑法175条のワイセツ基準は何ら変わってないにもかかわらず、ヘアヌードという言葉が時代を動かし、今では春画までが文春のグラビアページを飾るようになった。今昔の感である」と書いた。  桜田門(警視庁)から何か言ってきたのか。文藝春秋社内の上のほうから礫が飛んできたのか。「読者の視点に立ち」とあるから、読者からクレームが来たのだろうか。いずれにしても、文春・新谷編集長はなぜ休養させられなければいけないのか、まったく理解できない。どこの週刊誌にも、春画などいくらでも掲載されている。芸術としての評価は定まっているのだ。  朝日新聞の同じ紙面で、作家の瀬戸内寂聴氏が永青文庫の春画展に触れ、小説家になってから外国で多くの春画を見て、「その芸術性に圧倒された。それはわいせつ感などを圧倒するほどの芸術価値に輝いていた」と書いている。  聞くところによると、文藝春秋の社長が編集部に怒鳴り込んできたという。週刊誌に影響力を持つコンビニから苦情が来たそうだ。読者からもクレームが来たのだろうが、聞いている限り、桜田門は動いていないようである。  春画を載せることがなぜ、読者の信頼を裏切ることなのか? 編集長を3カ月も休養させるほど「編集上の配慮を欠いた」とは、いったいどういうことなのか? 文藝春秋は、理由を説明する責任があるはずだ。  私は、文春の情報収集力や取材力を高く評価している。一連のAKB48のスキャンダルや芸能人の麻薬常習など、世を震撼させたスクープは数多い。だが、今年の春、百田尚樹氏の出した『殉愛』(幻冬舎)が故・やしきたかじんの娘と悶着を起こしているのを、なぜ文春は書かないのかと、同誌で連載をしている林真理子氏からクレームがついたときも、百田氏にわけのわからない言い訳をさせただけで、文春編集部は何も答えなかった。稼いでくれるベストセラー作家には何も言えず、芸能人やスポーツ選手は容赦なく叩くというのでは、ジャ-ナリズムとは言えまい。  編集長が、今なぜこれを載せるのかを熟慮せず、春画を載せれば部数が伸びるかもしれないという「スケベ心」でやったとすれば、橋下徹大阪市長批判の連載を始めたが、橋下から抗議されるとひと言も抗弁できずに社長・編集長がクビになった週刊朝日と同類である。  これを機に、春画を載せることがタブーになりはしないか? 「春画もニュース」なのだ。わいせつ表現も、表現の自由の柱の1本である。文春は、堂々と春画の素晴らしさを語ればいい。今回も沈黙するようなら、ジャ-ナリズムの看板を下ろしたほうがいい。  お次は、その文春が家庭教師のトライの問題を取り上げた記事。  文春は、トライが大々的に宣伝している「Try IT」という映像授業の看板に偽りありだと報じている。これは中学生向けのサービスで、生徒はスマホやタブレットを使って映像で授業を見ることができる。サービスといっても、映像を見るのはタダだが、質問をすると1回500円かかる。  その上「指導経験が豊富な一流の講師」の授業が見られるとうたっているのに、数学の授業を教えている「中学数学を知り尽くした京大卒のプロ講師。“数学嫌いの救世主”と評されるほどの大人気」今川和哉氏の看板に偽りがあるというのである。  累計700万部を超える受験参考書や、経済書などを生み出してきた細野真宏氏が、「彼は約八年間にわたり、二人三脚で仕事をしてきた私の担当編集者です。彼に実質的な指導経験なんてありません」と指摘している。  今川氏はもともと、小学館の週刊誌「女性セブン」(小学館)の編集者で、細野氏が中学数学の映像授業を配信するとき、「お手伝いしたい」と小学館を辞めて「フリーランスの立場で映像授業の制作を手伝ってくれることになったのです」(細野氏)。要は、今川氏は細野氏の助手だったのだ。  当時、今川氏は冗談めかして、仕事がなくなったら先生の授業を完コピして塾でも開こうかなと言っていたそうだ。「その“なりすまし”を私に無断でやってしまったのです。悲しいことに『Try IT』の彼の講義には、私の授業のエッセンスがそのまま使われています」(同)   今川氏がなぜ、トライで起用されたのか? それは、細野氏がやっていた映像授業配信から引いた後、その制作会社の顧問に今川氏が就任し、そこがトライの映像授業も請け負っているからだという。  これが事実なら、トライも「うちが厳選したプロ教師」をうたっているから、責任逃れはできないのではないか。受講者の親は講師の経歴や実績を信じて子どもに見せて質問料を払うのだから、「消費者契約法四条一項一号の『不実告知』に当たる可能性があります」(清瀬雄平弁護士)。  ちなみに、トライの社長は元女優で郷ひろみの元カミさん、二谷友里恵氏(50)である。  さて、爆笑問題の田中裕二(50)と山口もえ(38)の子連れ再婚は、それぞれにトラウマを抱えたものだと文春が報じている。共にバツイチ。田中は6年前に9年連れ添った相手と離婚しているが「原因は妻の不貞。浮気相手の子どもを妊娠したことを聞かされるという、想像もしたくない修羅場を経験した」(スポーツ紙芸能担当記者)。だが田中は、離婚の原因はすべて自分にあると、相手を責めなかったという。  山口のほうも、IT系企業の社長と結婚したが4年前に離婚。2人の子どもがいる。2年半前から交際が始まり、トラウマを抱えた2人だからこそ、絆を深めることになったと文春は見ている。お幸せに。  中国当局にスパイ容疑で逮捕された日本人の「事件」は、わからないことだらけである。  これをスクープしたのは、朝日新聞。朝日では日本人2人逮捕だが、少し前からもう1人逮捕されていて合計3人になる。  新潮、文春ともに、彼らは公安調査庁の協力者であるとしている。新潮によると、ひとりは50代の神奈川県在住の脱北者。もともとは父親が在日朝鮮人で、母親が日本人。3歳の頃両親と共に北朝鮮へ渡ったが、90年代末に脱北して、01年6月に日本に入国。「北朝鮮国内に親族がいるため、もともとは彼らに連絡を取ったり、送金するために(中国国境の街へ=筆者注)行っていた」。そこで見聞きしたことを、公安関係者に教えるようになったという。  もうひとりは愛知県に住む50代の男性で、現在は主に中国相手に人材派遣や貿易を行う会社役員。浙江省の軍事施設を「記念撮影のレベルを超える枚数の写真を撮影していた」(新潮)として拘束された。  文春が報じている3人目は、札幌在住の69歳の男性。日系航空会社社員で、退職後は日中間のビジネスや交流事業などをしていたそうだ。この人物は中国共産党の対外工作を担う中央対外連絡部トップの王家瑞委員長と親しかったため、ダブルエージェントだったかもしれないという。  当然ながら、公安調査庁はかん口令を敷いていて何も語らないが、この日本人たちが中国側の重要機密に接触できたとは思えない。だが、昨年11月に「反スパイ法」を制定し、「国家の安全を脅かす活動」と見なされれば、逮捕されてしまうのだ。  これから彼らは裁判にかけられ、重い場合は10年以上の懲役刑もあり得るという。公安調査庁は彼らにどのようなスパイ活動を依頼していたのか、それともしていなかったのか。真相は闇の中だが、アメリカのように中国との太いパイプがない日本は、これからどう対処するのであろうか。  お次は、現代の「日本郵政株を私は買うか、買わないか」という特集。私はまったく興味がないが、少しでもおカネを増やしたい人にとっては関心事なのであろう。現代が懇切丁寧に、買い方を教えてくれている。 「郵政株の引受証券会社に口座があれば、ブックビルディング(購入申し込み)期間中に抽選の申請ができます。子会社であるゆうちょ銀行とかんぽ生命は10月16日まで。日本郵政の申し込みリミットは10月23日です。価格の仮条件は日本郵政が1100~1400円、ゆうちょ銀行が1250~1450円、かんぽ生命は1900~2200円と発表されています。最低売買単位は100株。3社すべてに当たった場合、必要資金の総額は50万円程度です。ブックビルディング期間の申し込みを反映して、最終的な公募価格は日本郵政が10月26日、ゆうちょ銀行とかんぽ生命は10月19日に決定します」  抽選に当たれば公募価格で購入することができ、郵政3社が上場される11月4日以降は市場で自由に売買可能だそうだ。  ところで、株に詳しい20人に聞いたアンケートの結果はどうか。20人中13人が「買わない」と答えている。  経営コンサルタントの加谷珪一氏が、こう回答している。 「事業に将来性を感じられないため、魅力を感じない。過去のNTTやJTとは事情が違う」  私もそう思う。  新潮はイケメン俳優の妻夫木聡が、自宅にメンズエステの女性を呼んでは、「オプションないんですか?」と“いけない要求”をたびたびしていると報じている。  アロマオイルを使ったリンパマッサージ、120分2万円のコースを利用するそうだが、「女性が紙パンツの中に手を入れ、男性器の周りや根元をマッサージするものですから」(店の関係者)、大半の男性はその時点でギンギンになってしまうという。  店では性的サービスは禁止しているが、妻夫木は「“追加料金も払うので、どうですか?”と結構、粘るみたい。抱きつかれた子もいるようです」(女性スタッフの一人)。  ハーフのタレント・マイコとゴールインするといわれている妻夫木だが、外にだって相手をする女性はいるだろうに、どうしてエステの女性にお願いしなくてはいけないのか。それも、そんな行為を女の子に暴露されるなんて、よほど嫌な行為を迫ったのだろうか。  ここからは、週刊現代が3本続く。まずは、2020年にマンションが大暴落するという記事。  東京都都市整備局は、都内マンションの行政を司る大本営だそうである。ここが中心となって約1年前、不動産のプロたちを結集して、マンションの2020年問題について話し合う審議会を始めたそうだ。そうして答申をまとめたが、その中の文言が波紋を呼んでいるという。 「空き住戸の増加や管理組合の機能低下等によって管理不全に陥り、スラム化を引き起こす」 「一たびマンションがスラム化すれば、周辺市街地や生活環境における、治安や景観、衛生面での悪化を招き、地域社会における深刻な問題へと発展する」  答申には、マンション危機に警鐘を鳴らす言葉がずらりと並んでいる。  都の人口は2020年にピークを迎えるそうだから、そのことへの危機感があったからではないかとしている。また、全国的に世帯主の年齢が60歳以上のマンションが約5割を占めるなど、マンション住民の高齢化が急速に進展していることが背景にある。  このところ、東京五輪開催に向けてマンション業界は大盛況だが、ブームは五輪終了と共に急速に縮み、価格の値崩れが始まるとみられているようだ。不動産業界では、こんな話が流れているという。 「分譲業者が、外国企業にまとめて売却してしまうと、そのマンションの区分所有者の大半を外国企業が占める(中略)その多くは管理費や修繕積立金について認識が薄く、所有者となってからまったく支払わないなど、深刻な滞納問題が生じている。このままでは管理組合の財政そのものが破綻してしまう可能性がある」  要は、この答申がマンション価格暴落の引き金になると、業界は大慌てのようなのである。『2020年マンション大崩壊』(文藝春秋)などの著書がある牧野知弘氏は、こういう。 「自分のマンションにどんな人が住んでいるか、管理組合がどうなっているか、きちんと把握している人は少ない。管理費の滞納が起き、空き部屋が発生、やがて共用廊下の電気すら消え始めた頃に初めて、自分の住むマンションの危機に気付くわけです。しかし、そのときはマンション価格が暴落の一歩手前。こうした事例が、都会のマンションにも広がりつつある。首都圏郊外では200~300万円でしか売れない物件まで出てきています」  数千万円で買ったものが200~300万円に? えらいこっちゃ! また、都心のあるタワーマンションで、高層部は億ションとなる超優良物件でも、住民たちが頭を抱えるのがマンションのグローバル化だそうだ。 「複数の中国人が高層階の部屋を購入して住みだしたが、日本人住民は生活習慣の違いに唖然。磨き上げられた共用部にたんや唾を吐く、ラウンジスペースで酔って寝る、エレベーター内で飲食をするといった問題行動が頻発している。そこで、管理組合の理事会で話し合おうとしたところ、中国人は、『理事会は中国語でやってくれ』『管理規約を中国語にしろ』などと反発。日本人住民VS.中国人住民の対立がおさまらないまま、今もラウンジスペースでは中国人のどんちゃん騒ぎが響き渡っているというのだ」(現代)  現代はこう結んでいる。 「先に逃げた者ほど被る損は少なくなる。残された時間はすでに少ない」  東京五輪後に土地やマンションなどの価格が暴落するのは、私のようなど素人が考えてもそうだと思う。だが、いま持っている家を売ってどこへ行くのか。去るも地獄、残るも地獄のようだ。  このところ、文春が2週続けてマイナンバーの特集を組んでいるが、あまりにも政府寄りの作りで感心しない。それならば、今週の現代の記事のほうがなんぼかいい。  マイナンバーで「追徴課税」されるというのである。  野田勝也さん(62歳・仮名)は、今年の春に父が亡くなった。その後、父の書斎から埃を被った1kg分の金のインゴットが見つかった。全部で10本、約500万円相当だったという。  彼と弟が150万円分ずつ、母は200万円分を受け取ってすぐに換金した。そうすると「税務調査の実施のお知らせ」が届いた。  マイナンバーで小口のお金の動きが捕捉されるようになって以降、出所不明の入金が当局に監視されているということを、野田さんは知らなかった。  しかもこの場合、申告をしなかったペナルティとして、税額の20%の「無申告加算税」も追徴課税されてしまうそうである。  だが、マイナンバーとは、国民から漏れなく税金を取ろうというシステムなのだから、こんなことは当然なのだ。 「マイナンバーがすべての銀行口座と紐づけられれば、税務当局は端末上で、その人、その家族の資産や納税状況の全体像をいとも簡単に把握することができるようになります。『当局のほうが、当人よりもはるかにその人の資産を知り抜いている』ということが当たり前になるでしょう」(相続に詳しいある税理士)  また、税理士の北田朝雪氏はこう付け加える。 「サラリーマンの中には、講演や原稿執筆などで収入を得ている人もいます。これまで税務署は、収入額の少ない人の支払い調書までいちいち確認していませんでしたが、これからは、支払元が支払先の人のマイナンバーを把握しなければならないので、少額のアルバイト気分であっても必ず補足される。副業の収入をポケットに入れて済ませる、ということもできなくなります」  これからは誰がどこにどんな口座を持っているか、当局はマイナンバーを使って見通すことができるのだ。 「彼らが夢見るのは、ありとあらゆるカネの動きが逐一国税局に報告され、毎年、年度末が近付くと全国民に『あなたが払わなければいけない税金は〇〇円です』と書類が届く、税金を取りっぱぐれない世の中だ。現に、国民番号制度を早くから導入済のヨーロッパ各国や韓国では、こうしたシステムがすでに完成している」(現代)  マイナンバーとデノミをやれば、国民の虎の子のおカネまで全部透明になり、国にむしり取られるのである。その情報がハッカーによって流出すれば、オレオレ詐欺の被害がどこまで広がるかわからない。嗚呼!  ラグビー日本代表のW杯が終わった。4試合で3勝1敗。3勝して決勝に進めなかったのはW杯史上初めてだという。  イギリスでは、ほとんどの新聞がスポーツ面で日本の3勝目を取り上げ、「日本が1次リーグで大会を去ってしまうことは、ワールドカップにとって損失だ」と惜しんでいるという。  スポーツ史上最大の番狂わせとまで言われた、第1戦の南アフリカ戦の大逆転勝利には、日頃ラグビーとは無縁の私のような者でも歓喜の涙を流した。まさに、日本のラグビー新時代が到来したのである。  中でも背番号15、フルバックの五郎丸歩(29)は一夜にして日本はもちろん、世界中のラグビーファンの星になった。  南アフリカ戦では24点を挙げ、サモア戦ではマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれ、サモアチームから最優秀選手の記念の杯を贈られた。  正確なキック、勇猛果敢なタックルは敵の猛者たちを震え上がらせた。PG(ペナルティーゴール)のときのルーティンに見せる手を胸の前で重ねてちょっと首を傾げる仕草は、世界中の子どもたちが真似するようになった。  南アフリカ戦の後、五郎丸はスポーツライターの藤島大氏にこう語ったという。 「勝利は必然です。ラグビーに奇跡なんてありません」  五郎丸の父親は消防士をしていたそうで、熱烈なラグビーファンだった。3歳のとき兄たちの背中を追って福岡の「みやけヤングラガーズ」に入りラグビーを始めたが、自分はサッカーのほうをやりたかったと言っている。佐賀工業高校から早稲田大学。学生時代はスター選手として海外遠征も果たしヤマハ発動機に入った。しかし、最初のトップリーグ公式戦にラフプレーで6週間の出場停止。その頃は、「バッドボーイ」(藤島氏)のイメージもつきまとったという。  2年目のシーズン途中に、会社の経営状態がよくないことを理由にチームが縮小されてしまうが、広報宣伝の仕事をしながらラグビーを続ける。彼は『不動の魂 桜の15番 ラグビーと歩む』(実業之日本社)で、子どものころ、一時期ラグビーからサッカーを始めた。だが、またラグビーを始めたが、サッカーが嫌いでやめたわけではなかったと言っている。「しいて言えば、兄から男だったらラグビーやれよと毎日のように言われていたから、売られた喧嘩は買ってやろうじゃないか、というような気持ちがあったかもしれない」(同著)  次兄の亮には何をやってもかなわなかったが、負けず嫌いの気持ちだけは強かったそうだ。  本の中で、フルバックについてこう書いている。 「フルバックというのは、チームの1番後ろで、抜けてきた相手にタックルする責任も大きい。自分がタックルするだけではない。誰よりも前が見えるポジションだから、チームで後から指示を出すのも大切な仕事だ。そのためには、いつも頭をクールにしておかなければならない。常に周りとコミュニケーションをとって、情報を集めて、最適な判断を下す」  今回のW杯についても、こう決意を語っていた。 「僕たちが目指す2015年ワールドカップ。そこでは、ラッキーの勝利はありえないだろう。自分たちに少しでも隙があれば、無残な敗北を強いられる。それはとてつもなく困難なチャレンジだ。だけどチャレンジは、困難であればあるほどやりがいがある。振り返れば、僕は3歳の時から、目の前の壁に立ち向かい、苦しみながら歩んできた。ラグビーからすべてを学んできた」  エディー・ジョーンズヘッドコーチのしごきともいえるようなハードトレーニングにも耐え、正確なキックを磨いてきた。流した汗で見事な大輪の花を咲かせた。  現代で兄の亮氏が、佐賀工高時代のことをこう話している。 「『僕が正面から当たると、弟はぶっ倒れる。でも立ち上がって何度も向かってきた。その根性と勇気はすごかった』 亮さんが高校3年、歩が2年生で迎えた花園の準々決勝。その年、公式戦2戦2勝の東福岡高に12-58と大敗した。 『自陣ゴール前でキックを空振り、タックルも中途半端。試合中にはほおをひっぱたきました』  兄の高校生活に終止符を打った責任感から泣きじゃくる弟を見て、敗戦の話は封印してきた。 『挫折を糧に積み重ねた自信を感じる。今は尊敬できます』」  早稲田のラクビー部の監督で、現在ヤマハ発動機ジュビロ監督の清宮克幸氏もこう語る。 「『最初で最後のつもりです』と私に言い残して挑んだW杯で南アフリカを撃破し、人生最高の経験をしたでしょう。でも、今の彼ならば、33歳になる19年の日本大会も活躍できる。『五郎丸時代』を作ってほしいですね」  アメリカ戦後のインタビューで、五郎丸は泣いた。夢ではなくなっていた、すぐ手に届くところまで来ていた決勝戦に出られなかった悔しさが襲ってきたのかもしれない。  五郎丸よ、19年の日本で開催するW杯がまだある。そこでまた、君のあのキックを見せてくれ。  ガラッと変わる。「不倫は文化」ならぬ「戦争は文化じゃない」と国会前の安保反対デモで雄叫びを上げ、注目された石田純一(61)だが、新潮によればその「後遺症」は深刻だという。 「テレビ番組を3つキャンセルされました。35年の芸能生活で、こんなのは初めてです。CMもひとつなくなったし、広告代理店を通して、厳重注意も2、3社から受けました。“二度と国会議事堂にデモに行くな”“メディアの前で政治的発言をするな”ってね。でも、世の中のためになることをやりたいと思っているので、“それは受けられない”って回答しました」(石田)  その言やよし。テレビや広告の世界はまだ、共産党万歳と叫んで干された前田武彦の時のようなことをやっているのか。石田さん、今度の参議院選に出てはどうかな。テレビや広告会社は、揉み手をして擦り寄ってくるぞ。  今週の第1位は文春の記事。三重県伊勢市で起きた同級生殺人は、誰やらの小説にでもありそうな事件である。  市内の高校に通う3年生の波田泉有(はだみう)さん(18)に「殺してくれ」と頼まれたとして、同級生の男子生徒が自宅から持ってきた包丁で刺し殺したのは、素晴らしいスーパームーンが見られた9月28日の夜だった。  男子生徒は「(被害者が)かわいそうだからやった。救ってあげようと思った」と供述しているという。  2人は2年の時クラスメートで、波田さんは相談に乗ってくれる男子生徒Aを「親友」と呼んで、心を開いていたと文春が報じている。  2人には、それぞれ交際相手がいて「男女の関係ではない」(Aの交際相手の友人)。波田さんには自殺願望が根深くあり「18歳になったら死ぬ」と以前からほのめかしていた。「波田さんの腕にリストカットの痕があったことは、複数の同級生が覚えている」(文春)  何度か家出をして自殺しようと試みたことがあったそうだ。「自分には生きている価値がない」と話す波田さんに、学校側も心配して医療機関を紹介し、それ以降は普通に学校に通ってきていたという。  だが、彼女の自殺願望は消えることがなく、「他人に頼まれると、嫌なことでもやってあげる」(小中学校の同級生)ところのあるAに、自分を殺してくれと頼み、Aはそれを実行した。  精神科医は、彼女が精神的な障害を抱えていたのではないかと指摘している。私の世代では「太宰治症候群」とでも呼びたくなるものがあったのであろうか。  その医師は、彼女から常日頃、殺してくれと頼まれていたAは「洗脳状態」にあって、それがために実行してしまったのではないかと推測している。  夕暮れ、2人は虎尾山を上っていった。頂には日露戦争の戦没兵士を慰霊する記念碑が建っている。最近は地元の作家・橋本紡氏が書いた恋愛小説『半分の月がのぼる空』の舞台になったことから「恋愛の聖地」と呼ばれているそうである。  文春によれば、Aが波田さんの左胸深く包丁を突き立てたのは、午後5時10分頃のことだったという。Aもその後、死を意識した。だが、しばらくして友人にLINEで居場所を伝えた。 「死にきれず、山中で放心状態だったAは当初、波田さんの遺体に誰も近づけようとしなかったという」(文春) 「生を愛するが故に死を恐れる思想は欺瞞であり、生の苦痛を征服し、自殺する勇気をもった新しい人間こそ、自ら神になる」(ドストエフスキー『悪霊』より)  彼女は神になったのか。18歳で日光の華厳滝に飛び込んで死んだ藤村操は傍らの木に「巌頭之感」を書き残した。20歳で自殺した高野悦子は遺書『二十歳の原点』(新潮社)を残した。波田さんは、何を書き残したのであろうか。 (文=元木昌彦)

女優・川島なお美が残した「33歳の未公開ヌード」

motoki1005
「週刊ポスト」10/16・23号 中吊広告より
今週の注目記事 第1位 「袋とじ 追悼グラフ 川島なお美33歳の未公開ヌード」(「週刊ポスト」10/16・23号) 第2位 「目の玉が飛び出る損をした『GPIF』はどうするか?」(「週刊新潮」10/8号) 第3位 「異色の業界誌『月刊住職』が面白すぎる!」(「週刊ポスト」10/16・23号) 第4位 「溝口敦氏が読み切る『山口組分裂』 六代目・司忍組長の『カネ』と『オンナ』」(「週刊現代」10/17号) 第5位 「<空前のブーム到来!> 春画入門」(「週刊文春」10/8号) 第6位 「『吹石一恵』と結婚で『福山雅治』が遠慮する『強面の義父』」(「週刊新潮」10/8号) 「福山雅治結婚! 本誌だけが知る全内幕 吹石一恵が『頭から水をかけられた」 18歳衝撃の出会い」(「週刊文春」10/8号) 第7位 「<共同通信社の記者が走った> 『少年A』逮捕情報の火元」(「週刊新潮」10/8号) 第8位 「<ノドから手が出る支持率回復!> それでも『小泉進次郎官房副長官』をためらう事情」(「週刊新潮」10/8号) 第9位 「<『五輪エンブレム』七転八倒> 『新委員会』船出の前に片付けたい『インチキ選考』仰天の真実」(「週刊新潮」10/8号) 第10位 「『党是』を捨てた共産党と『死んだはず』の小沢一郎『最後の大仕掛け』」(「週刊ポスト」10/16・23号) 番外 現代・ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は、ポストが合併号で450円。高いな~。これで中身がなかったら許さんぞと読んでみたら、意外と言っては失礼だが、グラビアの充実ぶりがすごいのだ。  1位に選んだ川島なお美追悼グラビアはもちろんだが、500人以上の乳房を撮影した写真家・伴田良輔氏の「おっぱい」も、ど迫力。  それに、「山田佳子 奇跡すぎる49歳 上品なセミヌード」もいい。こんなキレイなおばちゃんが近所にいたら、ストーカーになりそう。  現代もいい。TBS『王様のブランチ』のリポーター「紗綾 21歳の裸身」はなかなかの迫力。岡田奈々たちの「青春のヒロイン、大集合」。「戸田れい 新進女優が惜しげもなく脱いだ!」もなかなか魅せるが、ポストのほうに一日の長あり。  では、SEX記事のほうはどうか。ポスト「死ぬまでSEX」は、有名老人たちの告白集。 「宍戸錠(81)俳優 80過ぎて5日連続で違う女を抱いた俺 これで生涯経験人数は1336人に更新だ」 「芦屋小雁(81)俳優 妻と一緒に恋愛映画を見て手をつなぎ散歩 雰囲気づくりで『90歳まで週イチ』を目指します」 「野末陳平(83)元参院議員 70過ぎたら主に騎乗位。でも『すごい!』『うまい!』といって男も演技しなきゃダメだ」 「輪島功一(72)元プロボクサー 今もギンギンだけど、女房に『もう結構』と言われてからは2か月に1回のソープ通い」 「月亭可朝(77)落語家 こないだも新幹線で隣り合わせた女とホテルに行ってワシの下半身に火がついた」 「梁石日(79)作家 足を骨折して月イチのセックスはご無沙汰 だけど怪我が癒えたら再開したい」 「ジェームス三木(80)脚本家 僕の『使用済み燃料棒』の再稼働はムリだけど『君に突き刺さりたい』と死ぬまで口説きたい」  いやはや、お元気なこと。  現代は、「『凄いセックス』と『気持ち悪いセックス』の分岐点」。男はAVの見過ぎで女の気持ちがわからないという、いつもの特集だが、少し紹介してみよう。 「日本人のセックスにおける満足度が非常に低いことは、世界でも有名だ。英国のコンドーム会社・Durex社が日本人1090人を対象に実施した性行動調査(06年)によると、『セックスに満足している』と答えた女性はわずか15%。これは同社が調査した26カ国の中で、最低の数字だった」(現代)  どうすれば満足させられるのか? 神奈川県立汐見台病院産婦人科副科長で、多くの女性たちから性の悩み相談を受けている早乙女智子氏がこう語る。 「性に関する情報が増えたことで、女性にバカにされてはいけない、俺はこれだけ知っているんだ、と頑張ってしまう男性が多くなった。でも実は、頑張る必要なんてないんです。女性と一緒に、気持ちいいセックスを探していけばいい。女性をよく観察し、言われなくてもできればスマートかもしれませんが、それが難しいなら何を求めているかを聞いたっていい。恥ずかしがらずに、『これが好き』と互いに伝えられるようになれば、『気持ち悪いセックス』と判定されることはなくなると思います」  わかっちゃいるけど、AVのあのシーンがどうしてもやりたくなるのが、男の悪いクセかも。今度から気を付けようね。  というわけで、SEX記事はどちらも超マンネリで甲乙付けがたいが、グラビアとプラスしてポストの優勢勝ち。  10位は、久々に小沢一郎ネタ。ポストが、このところ共産党と小沢一郎の大接近が永田町で話題であると報じている。  ポストによれば、共産党は前回総選挙の小選挙区で自民、民主に次ぐ3位の約704万票を獲得した。いまや「公明党・創価学会に匹敵する集票力を持つ」(自民党選対幹部)といわれるそうである。ただし選挙では原則、全選挙区に独自候補を立てるため、当選に結びつかない死に票となってしまってきた。  だが、このところ野党が、安保法制反対の統一候補を立てるならば支援に回ってもいいと言いだしたというのである。「共産党にとっては『党是』を捨てたに等しい大転換である」(ポスト)  こうした共産党変身の仕掛け人とみられているのが、小沢一郎・生活の党共同代表なのだそうだ。  小沢氏は、9月28日の共産党・志位委員長との党首会談で「国民連合政府は大いに結構だ」と賛同しているが、少なくともこれまで2人は、極秘に5~6回は話し合いをしているといわれる。  また「野党結集」を打ち出した、松野頼久・維新の党のバックにも小沢氏が控えているといわれるそうだ。さらに、民主党政権時代、小沢批判の先頭に立った岡田克也民主党代表も「共産党の選挙協力が欲しい小沢さんの野党連合論に影響受けている」とされる。  小沢氏最後の仕掛けは成功するのか? 注目ではある。  新潮は、佐野研二郎氏の五輪エンブレムが白紙撤回されたが、五輪組織委員会の会長である森喜朗元首相が責任を取らないのでは組織の体質は変わらないと批判している。  さらに、選考会を我が物顔に引き回して、審査委員に無断で2度の修正を加えたり、日本の国旗・日の丸と混同させるようなデザインはダメだとIOCの規定にあるのに、審査委員に徹底しないで、日の丸を明らかにイメージさせる佐野作品が選ばれるよう誘導していった、「電通のワル」(新潮)2人の責任が問われないのはおかしいと糾弾している。  この記事が出たから、大慌てでここに名指しされている2人を更迭したのかもしれない。10月3日のasahi.comに以下のような記事が出た。 「2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、白紙撤回された公式エンブレムの制作を担当していた槙英俊マーケティング局長(52)と、審査委員の一人でもあった企画財務局の高崎卓馬クリエーティブディレクター(46)の退任を発表した。2人は組織委のマーケティング活動を担う専任代理店、電通の社員で、組織委は同日付で電通からの出向を解除した。退任理由について組織委は、『旧エンブレムに関する問題の影響で、適正かつ円滑な業務遂行が困難であると判断したため』と説明している」  日本野球界の至宝、王貞治氏が新たに「エンブレム委員会」のメンバーに加わったが、失礼だが、門外漢が根本から改革できるとは到底思えない。東京五輪の呪いは、まだまだ続きそうではある。  ワーストとは言わないが、文春は巻頭で「マイナンバー20問20答」なる珍妙な特集を組んでいる。  読んでみたが、総務省あたりがカネを出したパブ記事ではないかと思わざるを得ない作りである。こうしたものには、「PR」と明記しなくてはいけないと思うのだが。  不支持率が支持率を上回る安倍首相が、支持率アップを狙うために、10月7日の内閣改造で小泉進次郎を「官房副長官」に起用するのではないかとささやかれているそうだ。  こんな見え見えの人気取りに利用される進次郎氏ではないとは思うが、新潮によれば、「現在、彼にとっての一番の政治的なテーマは震災復興です。それに関するポストでない限り、関心もないと思います」(政治ジャーナリスト鈴木哲夫氏)。そうであってほしいが、安倍からのプレッシャーも相当なものだろうから、どうなることやら。  新潮が『絶歌』を出した「元少年A」が逮捕されるという情報が、9月末に駆け巡ったと報じている。これが第7位。  静岡県浜松市で暮らしていたAが、今年4月に都内の古びたマンションに引っ越してから、マンションの半径10キロ圏内で「戦慄する事件」(新潮)が起こり始めたというのである。  4月9日、練馬区の小学校の敷地内で首を切断された猫が発見された。7月2日、隣接する板橋区内のマンションの駐輪場で猫の胴体部分が見つかる。翌3日には、北区のコインパーキングに目をえぐられたり、首を切り落とされた3匹の猫が放置されていたなどなど。  警察は、動物愛護法違反容疑で捜査に乗り出した。警視庁の捜査幹部がこう話す。 「現在、元少年Aは事件を起こしたときとは姓名ともに変えている。捜査一課としては、新たな姓名とともに、すでに居住地も把握しています。その周辺で猫殺しが起きていれば、捜査の目を向けないわけがない。もし、このまま野放しにして、猟奇的な殺人事件を再び起こされでもしたら、警察に対する厳しい批判を免れられなくなるからです」  スクープをものにしようとした共同通信だが、結局、警察幹部が捜査していると認めなかったため、モノにならなかったという。  Aの人権に配慮するのは当然だが、『絶歌』を出してからAの行動や言動に危うさが出てきたことは間違いないようだから、警察にはくれぐれも注意を怠らないようにしてもらいたいものである。  さて、芸能界一のモテ男といわれる福山雅治(46)が女優の吹石一恵(33)と電撃結婚をして、全国の婦女子に涙を流させているそうだ。  2人のことは、2012年1月にフライデーが報じている。ペットのウサギを連れた吹石が福山のマンションを訪れる「お泊まりデート」の様子が撮られ、女性誌も後追いして「公然の仲」になったのだが、それ以降、ぱったりウワサが出なくなり、2人の仲は終わったとさえいわれていた。  福山は警戒心が強く、恋人と外でデートをすることは絶対しないし、「マンションの設備点検にさえ、居留守を使う男です(笑)」(福山の知人=週刊文春)。女性の家へ行くときはオートバイで行って、部屋に入るまでフルフェイスのヘルメットを脱がなかったという。  その上、付き合っている女性は、福山と付き合っていることを絶対誰にも話してはいけないという「鉄の掟」があり、それを破った女性は福山からポイ捨てされたそうだ。  そうしたいくつかの厳しい条件をクリアしたのが、吹石だったのだろう。吹石は十代から福山のファンで、彼女が18歳の時、女性誌「an・an」(2001年3月30日号)で、福山がカメラマンの荒木経惟の指導を受けて写真を撮るという企画で、彼女がモデルを務めたのが出会いだという。荒木氏がこう語る。 「二人が並ぶと、いい雰囲気でね。彼女の目がトローンとしてるんだよ。(中略)彼が彼女を撮っているとき、レンズ越しにグッと来てるのが分かった。彼女は彼女で、彼への思いがにじみ出ていた」  秘密厳守の福山らしく、結婚したこと以外、一切発表していない。新潮によれば、吹石の父親は、元近鉄バファローズの内野手として活躍した吹石徳一氏(62)。「性格も実直で、それは一人娘の一恵ちゃんを目の中に入れても痛くないほどかわいがりながらも、しつけはしっかりしてきた」(田尾安志元楽天監督)父親だから、フライデーで娘が福山と交際していることが報じられたときは、自分になんの報告もないまま先に世間に出てしまったことにひどく憤慨していたという。  福山にとって「強面の義父」(新潮)が、なかなか難題のようだ。 「ひとたび他の女性と噂が流れれば、すぐに結婚生活が終わってしまう可能性がある。それほど、吹石のお父さんは福山にとって怖い存在なのです」(芸能レポーター石川敏男氏)  浮き名を流すことをやめ、子どもをもうけてよき父になるのか、浮気は芸の肥やしと、女房には絶対知られないようにこれまで通り遊ぶのか。私は、福山はテレビで見ているだけだが、家庭的な男だと思うのだが。  第5位。春画がブームだという。文春が「空前のブーム到来」だと後半のカラーページまで使って特集している。  細川護煕元首相&永青文庫理事長が所蔵している「春画」を公開した展覧会は盛況で、特に女性客が詰めかけているというのである。 「明治期の検閲がどのように人々の春画に対する意識を変えていったのか」(石上阿希国際日本文化センター特任助教)をテーマにした銀座・永井画廊で開かれている「銀座『春画展』」も好評で、こちらも女性の姿が多いという。  作家の高橋克彦氏によれば、春画というのは中国が発祥で、「経験の少ない少女たちの教育用に寝室の壁に『春宮図』というセックスの絵を描かせた」ことが明代に流行し、日本にも入ってきて春画となったそうだ。  林真理子氏も連載の中で、「銀座『春画展』」を見に行った様子を書いている。オープニングパーティで春画の若い研究者がレクチャーをしたそうだが、「その方が今どきの美人なのである」(林氏)。一緒に行った作家の岩井志麻子氏が、なぜあんなに男性器を大きく描くのか、胸にはまるで興味がないのはなぜかという質問をしたそうだ。  答えは「古代からそうしたものは大きく描く風習があったというのだ。そして江戸の日本人は、胸にはさほど興味を持たない。色も塗られていないというのである」(林氏)  カラーページには、有名な蛸が海女と交合している葛飾北斎の「喜能会之故真通」、極彩色の色合いが絢爛豪華な歌川国貞の「艶紫娯拾余帖」、直接セックス描写をしているわけではないが、なんともエロチックな喜多川歌麿の「歌満くら」の3点が見開きにドーンと載っている。なかなかの迫力である。  先日、FLASHの記者が、私に「ヘア・ヌードの歴史」について聞きたいとオフィスに来た。私が出版社に入ってからも長い間、外国のポルノを翻訳するときも桜田門(警視庁)を刺激しないよう慎重に言葉を選んだものだった。  その当時と、刑法175条のワイセツ基準はなんら変わってないにもかかわらず、ヘア・ヌードという言葉が時代を動かし、今では春画までが文春のグラビアページを飾るようになった。今昔の感である。  ところで、講談社の10月1日付の人事が発表された。週刊現代編集長の鈴木崇之氏が第一事業局企画部担当部長に異動し、山中武史氏が新編集長になった。  私が知る限り、彼は事件ものにも関心を持っていると思う。事件ものはカネがかかるからやらないなどという現代、ポストの風潮を変えてもらいたいものである。  山口組対神戸山口組の情報戦争は、先週も触れたが神戸のほうが勝っているようである。また週刊誌によっては山口組寄り、神戸寄りとやや分かれるようではあるが、出ていったほうからが情報を取りやすいからだろうか、神戸寄りがやや優勢のようだ。  情報入り乱れる山口組分裂騒動だが、やはり、この件をきっちり書けるのはこの人しかいないようである。  溝口敦氏は数多連載を持っているが、今週の現代のものは出色である。これが第4位。  司忍六代目山口組組長の「カネとオンナ」に切り込んでいるのだ。司組長は何かというとレポートを出せと言っていたらしいが、それ以上に好きなのが女性だというのである。 「今年73歳とのことだが、文字通り『死ぬまでセックス』を実践している気配がある。『ちんちんが立たんかったら男やない。立たん奴は(直系組長)引退せなあかん』と言い放ち、EDが疑われる高齢の直系組長たちを非情にも人員整理して、今の人員減を招いた。『英雄色を好む』をモットーにし、少なくとも色好みの点だけは英雄の名に恥じない。老にして強健。高齢化時代の希望の星といって過言ではなかろう。加えるに司組長の漁色にはきちんとカネの裏づけがある。 最近、司組長が山口組本家でつぶやいた言葉として伝わるのは『京都の芸者に1000万円くれてやった』である。実に男なら1度は言ってみたいセリフではないか。もちろん直系組長たちの多くは、このセリフに違和感を抱いている。(中略)歯をくいしばり、借金に借金を重ねて、毎月115万円もの山口組の会費を納めている。その会費10人分がたった1人の女とのセックス代かよ、と苦い気持ちにもなるのだろう。『今どき、何を考えてるんだ。アホか』という感想が出るのも、それなりに納得できる」(溝口氏)  では、神戸山口組の井上邦雄組長のほうはどうか? 井上組長の挿話は、いささか貧乏くさいのが多いというのである。 「井上組長は目立つことを嫌い、一時期は写真の掲載さえヤクザ専門雑誌で拒否していた。当人の語るところによると、着る服はユニクロだとか。が、この話を聞いた人は本当に服がユニクロだったのか、確認していない。また一度使ったマスクは洗濯した上、アイロン掛けして再使用するともいう。(中略)単に司組長との対比を鮮やかにすべく、周辺でささやかれた作り話かもしれない。なにしろ司組長のダンディーぶりはご承知の通りなのだ。イタリアンブランドの革製帽子をかぶり、サングラス。鼻下に口ひげをたくわえ、派手なブレザーで襟元に長いショールを垂らす。かと思うと、山口組本部近くの護国神社に初参りするときなど、思い切り着崩して和服の着流しだったり、ミンクのコートを腰に巻いたり。その姿で神前に榊を捧げるのだから、うるさ型の直系組長たちとすれば、『物を知らない。やることなすこと下品だ』と眉をひそめたくなる」(同)  真偽のほどはわからないが、好対照の両親分らしい。格好良さと質実剛健派。まだまだ両者、情報戦の段階のようだ。  ところで、全国の僧侶の4人に1人が読んでいるという業界ナンバーワン雑誌があるとポストが報じている。今年で創刊41周年を迎えた「月刊住職」だ。  この雑誌の評判は以前から聞いてはいたが、未読である。 「寺院実務情報誌」をうたっているが、その内容は実にジャーナリスティックだという。住職の痴情のもつれから寺院の詐欺事件まで、ディープな情報を掲載し、話題を呼んでいるそうだ。  編集長は矢澤澄道氏で「全国で6万人といわれる住職の4人に1人が読んでくださっています」とのこと。「月刊住職」(興山舎刊)は毎月1日発売、年間購読料は1万5000円。  内容がすごい! 衝撃のスクープと銘打った「開運詐欺に複数の伝統仏教寺院や住職が加担しているのは本当か!?」(8月号)では、複数の真言宗系寺院が開運詐欺商法グループと結託し、先祖供養料名目などで一般人にカネを振り込ませたという疑惑を報じた。  または住職や僧侶が起こしたDV、ストーカー事件を取り上げ、宗派ごとの対応を詳報するなど重厚な調査報道が少なくないそうである。 「住職の実生活に根ざした記事も多い。『全国多数の月収10万円以下極貧寺院の住職はいかに生きてるか』(7月号)では、全国の寺院の3割が年収100万円以下である事実を紹介。檀家からのいただきもので毎食を済ませ、冷暖房をつけずに月8万円で暮らす専業住職の極貧生活を伝えた。『下流住職』ルポといったところか」(ポスト)  また、婚活情報もある。 「『お寺の将来も左右する結婚支援活動を必ず成功させる実践』(6月号)では、全国の寺院を舞台にした『婚活』を紹介。結婚を希望する男女の参加者が本堂に集い、良縁を願って般若心経を唱え、青年僧が引磬(いんきん)を『チーン』と鳴らすと席替えをする『寺コン』の模様をルポした」  「檀家減少に悩む住職が人集めのため、帽子から鳩を取り出すマジックを本堂で披露する姿や、檀家をもてなすイタリアン精進料理のレシピなど、寺と地域住民の繋がりを回復させるユニークな取り組みも常に紹介している」(同) 「美坊主」などという写真集が売れていると話題になったが、そうしたモテモテ坊主はごくごくまれなのであろう。  同誌が最近関心を寄せているテーマが「住職の高齢化」だそうだ。 「これまで住職は“終身”とされていたが、高齢化で“住職の引退”が当たり前になった。最近は引退後に住職が迎える第二の人生や、死者を送る立場の住職が自身のがんなどと、どう向き合うかなど、切実なテーマを積極的に取り上げています」(矢澤氏)  週刊誌の諸君、こういう雑誌を購読しなければ世の中は見えませんよ。    第2位。あまり大きく扱ってはいないが、心の底から怒りが湧いてくる記事である。  新潮によれば、チャイナショックがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を直撃して、大変な損失を被っていると報じている。GPIFは公的年金の運用を手がけているが、安倍政権になって株への運用比率を高めたため、このところの株の暴落で、新潮によると8兆円という莫大な含み損を抱えたというのである。  GPIFへの運用を委託する厚労省年金局は、「今回の株安でも実際に株を売っていませんから、8兆円という損失が確定したわけではありません」などとのんきなことを言っているが、このままの低成長が続くと、あと40年ほどで積立金が底をつくかもしれないという。  アベノミクスも失敗し、次なる経済政策も打ち出せないまま安倍政権が続き、中国のバブルが弾ければ、積み立てている年金がゼロになってしまうかもしれないのである。早く辞めさせなくてはいけない。  今週の堂々第1位は、ポストの川島なお美のカラーグラビア。グラビアが第1位になるのは、初めてではないか。ポストのスマッシュヒットである。  まず、他誌を紹介しよう。54歳で亡くなった女優・川島なお美の追悼特集を文春がやっている。  実母の好絵さん(83)は、小さい頃から頑張る子で、高校時代、英語はトップでヒヤリングがよくできると担任に言われた。努力努力でここまで来た娘だったと話している。 『失楽園』の著者・渡辺淳一さんは川島と親しかったが、生前こう語っていたという。 「あれは、なお美がいなかったら書けない作品だった」  意味深な言葉ではある。24時間川島なお美を演じ続けた。「髪が抜けるのが嫌だから、放射線治療と抗がん剤をやりたくない」と言って、108万円もする純金の棒で身体を擦る民間療法にすがったという。余命1年といわれていたのに亡くなる直前まで2年間舞台に立てたのは、彼女の情熱と気迫があったればこそであろう。  さて、ポストに移ろう。11月に20年ぶりになるライブを予定していた川島が、それを盛り上げるためにポストでグラビアを掲載しようとしていたというのである。 「彼女自身が、今でも大好きなカットを選んだ。最後までドラマティックだったその生涯。彼女が残したこの美しい姿をいつまでも心に刻み続けたい……」(ポスト)  33歳の川島なお美。決して豊満なカラダではないが、男ならそっと抱き寄せて朝まで一緒に肌を合わせていたい、そんな女性であろう。  私がフライデー、週刊現代の編集長のとき、「ヌードはニュースである」と中吊りや新聞広告にうたっていた。  たまたまではあろうが、他誌が歯がみして悔しがったであろう川島なお美のグラビアは、まだまだ「ヌードはニュース」であることを思い起こさせてくれた。これなら、450円は高くない。 (文=元木昌彦)

「引退する親分に1億円の餞別を払っていた」六代目山口組が新潮に激白した“言い分”とは

shincho0929.jpg
「週刊新潮」10/1号中吊広告より
今週の注目記事 第1位 「情報戦で劣勢の『六代目山口組』の激白5時間」(「週刊新潮」10/1号) 第2位 「独フォルクスワーゲン『排ガス偽装』」(「週刊現代」10/10号) 第3位 「老人ホーム転落死『個人資産百四十億円』“強欲”創業者を直撃!」(「週刊文春」10/1号) 第4位 「自殺者続出! JR『新小岩駅』の憂鬱」(「週刊現代」10/10号) 第5位 「『落選運動』の威力と効果 その実践法を公開する」(「週刊ポスト」10/9号) 第6位 「中国経済『30人の実名証言』」(「週刊現代」10/10号) 第7位 「熊谷6人刺殺 ペルー人ナカタ容疑者 想像を絶する『家庭環境』」(「週刊文春」10/1号) 第8位 「上場企業『年収ランキングトップ100』の大異変!」(「週刊ポスト」10/9号) 第9位「経営者が登場すると業績が下がる!?『「私の履歴書」の呪い』の“次の標的”」(「週刊ポスト」10/9号) 第10位 「狂躁『安保法制』の後遺症」(「週刊新潮」10/1号) 番外 現代とポストのセクシーグラビアとSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は超ド級のスクープはないが、週刊誌らしい記事が多くあった。ようやく秋らしい陽気になって、天高く馬肥ゆる読書の候、楽しい記事を読みながら、おいしい酒を飲みたいものである。  現代とポストのセクシー対決は、現代はグラビアには見るべきものがあるが、今週は記事にはない。ポストは「死ぬまでSEX」はあるが、グラビアのほうは見るべきものなし。  現代は袋とじでカネボウのキャンギャルや雑誌「ViVi」(講談社)のモデルもしていた「甲賀瑞穂 完全なるフルヌード」。やや腰の辺りが中年ぽくなってはきているが、そこがなんともエロチックでいい。ヘアは剃ったのかボカしたのか、薄くしか見えていないが、一見の価値はある。  ポストのSEX記事は、毎度おなじみの「ラブグッズ」の紹介特集。「TENGA」の美人広報が自社の「ディープスロート・カップ」を持って少しはにかんでいる表情はいいが、内容的にはイマイチ。グッズを買われたい方は購入してご覧あれ。  ということで、今週は現代のほうに軍配を上げたい。  まずは10位から。安保法制を参議院でも強行採決した安倍首相だが、反対運動の波は広がり続けている。心労と睡眠不足で疲労困憊の安倍首相を待っているのは、これまた頭の痛い「内閣改造」だが、大方は留任するようだと新潮も文春も見ている。  なんとか目玉を作りたい安倍首相は、かわいがっている稲田朋美政調会長を「女性初となる官房副長官に起用するプラン」(文春)を考えているという。  私には、稲田なる人物がなぜ将来の総理候補といわれるのか、まったくわからない。どこにそんな資質があるというのか。どこぞの週刊誌で、彼女の私生活を含めて徹底解剖してもらいたいものだ。  文春の記事中で気になる箇所がある。政治部記者が稲田氏のファッションが奇抜でカネがかかっていると話し、「誕生日に番記者がティファニーのジュエリーロール(ケース)を贈ったら、『アクセサリーがたくさんあるから、とても助かる』」と喜んでいたと言っている。  おいおい、記者たちはまだそんなことをやっているのか。安倍のお気に入りで将来総理になったとき覚えめでたいように、みんなで出し合って贈り物をするなど、値段の高い安いではなく絶対やってはいけないこと、記者のイロハである。  そんなこともわからない連中が永田町をウロウロしているから、権力側に取り込まれてしまうのだ。  さて、日経新聞の「私の履歴書」は人気連載だが、ここに登場すると、その企業の業績が下がるとポストが報じている。  これを調べたのは岡三証券で、96年から15年までに登場した83社のROE(自己資本利益率)の推移を東証1部の平均と比較したところ、登場する前々年には東証1部平均を2%上回っていたのに、3年後には4%も下回っていたというのである。  07年6月にカメラメーカー・ニコンの吉田庄一郎相談役が登場しているが、3年後のROEがマイナス4.5%。13年4月に石油販売会社・JXホールディングスの渡文明相談役が登場したが、2年後にマイナス14.2%も落ち込んでいる。  14年3月に東芝の岡村正相談役が登場しているが、粉飾決算問題で窮地に陥っている。  中には例外もあるが、全体に下がっているのは間違いないようだ。経済評論家の山崎元氏によれば、日経が「私の履歴書」へのオファーを出すのは絶好調が続く大手企業に偏っているから、企業の業績には波があり、長期にわたって好調を維持するのは難しいため、連載に出たときが業績のピークであることが多いからではないかと分析している。  昨年4月以降にトヨタ自動車、ニトリホールディングス、日立製作所、コマツ、キリンビールなどが登場しているが「私の履歴書」の呪いはかかるのだろうか?  もう1本ポストから。上場企業の「年収ランキングトップ100」に大異変が起きているという記事で、調べたのは東京商工リサーチ。  常に上位に居座っていたフジ・メディア・ホールディングスが、前年1位から前年比約58万円減で6位にダウンしている。  東京放送ホールディングス(4位)、日本テレビホールディングス(5位)にも抜かれてしまったのだ。お笑い芸人と女子アナをバラエティの主役にして視聴率を稼いできたが、その神通力も通用しなくなり、給与に手を付けざるを得なくなったのであろう。  新旧交代の象徴は、5年前には34位だった産業用エレクトロニクスメーカーの「キーエンス」という会社が、平均年収1648万円で堂々第1位になったことだろう。  5年前から640万円も増加し、しかも従業員の平均年齢が35.6歳という若い会社である。 「工場用センサーの開発・販売を主な業務とするBtoBの企業です。一般的な知名度は低いが、経常利益が50%を超える超優良企業。“人件費は経費にあらず”との経営理念で積極的に社員に還元している」(経済ジャーナリストの町田徹氏)  9位には、中小企業のM&Aの仲介をする「日本M&Aセンター」が入っているのにも驚く。こちらも平均年齢は34.6歳。30代半ばで年収1500万円とは、下流老人半歩手前の私は、ため息をつくしかない。  トヨタ自動車や日産自動車が下位にいるのは正社員に高卒が多いからで、大卒だけを取り上げれば上位にくるというが、社内格差の大きいことはいいことなのだろうか。  ところで、埼玉県熊谷市で起きた6人刺殺事件は、犯人と思われるペルー人が2階から落ちて頭部を強打し、頭蓋骨骨折でつい先日まで意識不明の状態が続いていたようで、事件の解明は遅々として進んでいない。  新潮は、突然妻と愛娘2人の命を奪われた夫(41)の兄が、張り裂けんばかりの胸の内を代弁している。 「事件が起きた日の晩に、警察が弟の携帯に連絡してきたそうです。大急ぎで熊谷署に駆けつけると、まもなく3人の死亡が確認されたと告げられてね。本当に自分の家族が犠牲になったことを知って、普段はおとなしい性格の弟も、さすがに声を上げて泣き崩れてしまった」  なんという理不尽な死であろう。ペルー国籍のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン(30)は、なぜこのような凶行をしでかしたのだろうか。事前に防ぐ術はなかったのだろうか。  14日に中年夫妻を刺殺し、16日には老婦人も殺している。だが、事件前日の13日に、ペルー人は不審な挙動が咎められ、近隣の男性からの通報で熊谷署に連れて行かれているのだ。  だが、煙草を吸いたいというので署の玄関先で喫煙しているときに逃げられてしまった。それなのに熊谷署も県警も、住民に警戒を呼びかけることをしなかったのだ。  明らかな警察側の重大なミスである。しかもこの辺りはみな古くからの知り合いだから、戸締まりをする習慣がなかったと新潮が報じている。  ペルー人は10年ほど前に働き口を求めて日本へ来た。今年の8月以降は群馬県伊勢崎市の総菜工場に勤務していたが、9月12日に「もう工場へは戻れない。背広を着た人に追われている」と、一方的に電話で告げた後、消息を絶ったそうである。  ペルーにいる一回り上の兄は17人を殺害した罪で2008年に懲役35年の実刑判決を受けている。この男の姉は「この世はつらい、永久の地へ旅立つ」と鏡に自分の血で書き、命を絶っていると新潮が報じている。  今回の殺害現場にもペルー人が書いたらしい「血文字」が残されていたが、判読はできないようである。  日本に来て10年にもなりながら日本語をまともにしゃべれず、周囲の人間と溶け込もうとしなかったペルー人は、どうしてあのような犯罪を犯したのか。なんとしてでも口を割らせなければいけない。日本にいる大多数の善良な外国人労働者のためにも。  習近平国家主席が訪米してオバマ大統領と首脳会談をしたが、これまでと違って緊迫したムードが漂い、笑って握手とはいかなかったようだ。  その背景には、このところの中国経済の低迷もあるようだが、現代は現地で30人から中国経済の実情を聞く特集を組んでいる。習近平はオバマに対して、中国経済は順調に7%でいけると言ったらしいが、9月23日に発表された中国の製造業の景況感を示す指数はリーマンショック以来の低水準になったと現代は書いている。  上海の復旦大学教授がこう指摘する。 「中国が現在抱えている経済問題を、いかに解決していくかという道筋が、まったく見えてこない。低コストで製品を作って先進国に輸出するという経済モデルは崩壊したものの、それに代わる内需が拡大していないからです。そのため、香港ナンバーワンの資産家、李嘉誠は、800億元(約1兆5000億円)もの資金を中国から撤退させようとしている。彼に代表されるように、外資の撤退が顕著になってきています。これでどうやって、中国経済がよくなるのでしょうか」  また中国で辛口コラムニストとして知られる丁力氏もこう語る。 「現在中国では、今後の中国経済について、急降下していくという見方と、穏やかに落ちていくという二通りの見方があります。私は前者だと思っています。その理由は、主に4点です。第一に、今日の株価暴落に対する政府の政策を見ていると、常に後手後手に回っていて、稚拙な対応しか打てていないからです。第二に、今後ますます国有企業による市場の寡占化が進んでいき、民業が圧迫されることは明白だからです」  そのほかにも習政権の極端な反腐敗運動によって、官僚たちのサボり癖が顕著になってきていることや、環境保全や社会福祉といった高度経済成長時代に先送りしてきた問題のツケが今後は一気に襲ってくるからだというのである。  訪米した習は、「BAT」と呼ばれる3大IT企業(バイドゥー、アリババ、テンセント)の創業者たちを同行させた。  ITこそ、これからの中国経済を牽引していく主力だというわけだ。NTTデータ投資チーフストラテジーオフィサーの新川陸一氏(北京在住)はこう話す。 「中国のインターネットユーザーは、約6億5000万人もいます。IT産業の発展は目覚ましく、昨年の名目GDPの2割を超す規模に育っています。中国経済は当面、現在の『まだら模様の景気』が続くでしょうが、IT関連の消費が、景気下支え材料として続くと見ています」  米国よりもはるかに中国経済に依存している日本は、これからも中国の動向に一喜一憂しなければならない時代が続く。早く安倍首相に変わるトップを選んで、中国との関係を良好にしなければいけないこと、言うまでもないはずだが。  ポストの巻頭は、国民と憲法を蔑ろにした安倍政権の閣僚や安保法制に賛成した議員たちを落選させる運動を、来年の参議院選に向けて起こそうという「檄文」のような特集であるが、大切な指摘である。これが第5位。  もちろん主旨には賛成する。落選運動は特定の候補を当選させるための事前運動ではないから、合法的で、今すぐに始められるのだ。  基本的なやり方を、湯浅墾道情報セキュリティ大学院大学教授が教えている。 「特定候補を落選させようというメールを送るのは選挙活動にならないからOKです。ホームページやSNSでも落選運動はできる。ただし、選挙期間中に落選運動をする人は匿名ではなく氏名とメルアドを明記しなければならないから、Twitterなどでは実名をハンドルネームにしておく必要があります。選挙権のない18歳未満は公選法で選挙運動を禁じられていますが、落選運動であれば行うことが可能です」  ネットの「安保法案戦犯リスト」を見てみると、安倍首相、麻生太郎副総理大臣、中谷元防衛相、岸田文雄外相、高村正彦自民副総裁、山口那津男公明党代表などを筆頭に、多くの名前が掲載されている。  これほど参議院選が待ち遠しいのは、初めてのような気がする。早く来い来い、参議院選!  最近の週刊誌の権力批判が生ぬるいと嘆いているが、徹底した権力批判を1面に載せ続け、一時代を築いた夕刊紙「日刊ゲンダイ」の創業者・川鍋孝文氏が亡くなった。  講談社の先輩で、私が入社4年目に週刊現代に異動になったときの編集長だった。元毎日新聞の大森実氏を起用して始めた「直撃インタビュー」が評判になり、部数も現代の評価もうなぎ登りの時代だった。  小柄だが威圧感のある編集長で、怒鳴られると編集部全体がシーンとなった。編集長を辞めてしばらくして、日刊ゲンダイ立ち上げのために数人の社員たちと講談社を離れた。  立ち上げからしばらくは苦しかったようだが、田中角栄がロッキード事件で逮捕された頃から、新聞・テレビでは絶対できない角栄批判が評判になり部数も増え、夕刊紙ナンバー1の地位を揺るぎないものにした。  銀座が好きだった。時々会うと「元木! しっかりやれよ」と叱責されたが、根はシャイな人である。  こんな思い出がある。週刊現代へ異動するしばらく前に、四谷の割烹居酒屋で出会ったことがあった。女将が川鍋さんに「こちら元木さん」と紹介すると、離れた席から立ってきて「川鍋といいます」と名刺を差し出したのだ。私のほうが慌てて「私も講談社の~」というと、嫌な顔もせず「そうなのか」とニヤッと笑って戻っていった。  今、川鍋氏健在ならば、安倍政権批判を「日刊ゲンダイ」でどう繰り広げるのだろう。常に在野の精神を持ち続けた硬骨のジャーナリストの死を悼む。  第4位は現代の記事。東京・葛飾区の「JR新小岩駅」で自殺者が相次いでいるというのである。  新小岩は友人がいるので時々行くが、少し御無沙汰していた。現代によれば、駅中が相当変化しているようだ。  うす暗い通路を進むと、ホームにつながる2つの階段が見える。その奥側の階段の前に、その場におよそ似つかわしくない大きな液晶パネルが3台設置されているそうだ。  その液晶には動物、景色、植物などをテーマにした映像が流れている。ホームへ向かう階段を見ると、足元に青色の光が差してることに気がついた。どうやら、天井の一部分が半透明の青色の板になっているようだ。  そしてホームに上がり見渡してみると、「いのちの電話」といった相談窓口の看板がやけに目立つそうだ。  さらに、掲示板に貼られた手書きのメッセージには「あの人 この人に 支えられ 今を 生かされ生きている」とあるそうだ。  こうなったのには理由がある。05年から10年にかけては年間でせいぜい1~2件程度だった人身事故が、11年には11件と急増した。そして今年もすでに6件の事故が起きていて、「負の連鎖」が止まらないという。  なぜ新小岩なのか? その原因は、株やFX(外国為替証拠金取引)などの投資に失敗し、財産を失った人々がネット上に残した書き込みだった。 「10年間必死に働いて貯めた500万円を失った。新小岩に行きます」「妻や子どもに合わせる顔がない。もう新小岩に行くしかない。みんなありがとう」  きっかけは11年7月12日に起きた事故だった。45歳の女性が通過中の成田エキスプレス(NEX)に飛び込み、その衝撃で5~6メートル離れたキオスクまで弾き飛ばされた。  翌日には反対側のホームで男性が飛び込み、大きく報道されてからだという。  千葉県在住の岩崎彰さん(58歳、仮名)も、株に失敗して新小岩での自殺を考えたことがある1人だそうだ。 「新小岩で人身事故が多いということは知っていました。株で大損してからは電車が止まる度に、もしかしたら自分と同じような境遇の人が飛び込んだのかもしれないと考えるようになり、新小岩に降りてなんとなくベンチに座ってみることが増えたんです。そんなことが続いたある日、気が付くと、ホームギリギリのところに立って、上半身を前後に揺らしている自分がいました。でも、どうやってここにたどり着いたのか、途中の記憶がまるでない。慌てて身を引きましたが、一歩間違えれば飛び込んでいたかもしれません」  かつて、高島平団地が「自殺の名所」などといわれたことがあった。そうすると各地から自殺志願者が団地に来て飛び降り、団地の自治会は屋上に上れないようにしたり、柵を高くするなどの対策を講じて大変だったそうだ。  株やFXだけではなく、貧困層がますます増えるにしたがって、自殺者は増加するかもしれない。根本的な解決策は格差や貧困を減らすことしかないはずだが、一部の金持ちや大企業を優遇することしか考えていない安倍政権は、そちらへの関心は薄いようだ。困ったものだ。  暗い話ばかりが多いが、このところの唯一といってもいい明るい話題は、ラグビー日本代表が南アフリカを破った快挙であろう。  私はラグビーファンではないが、南ア戦の最後のトライの瞬間には思わず椅子から立ち上がって大声を上げた。  91年にジンバブエを下して初勝利を挙げて以来の勝利。南アの週刊誌は「マイク・タイソンが初めてKO負けした試合に匹敵する」と報じたそうだ。  ちなみに、タイソンが初KO負けしたのは1990年2月11日。日本の東京ドームで、はるか格下のジェームス・ダグラスによってだった。  ゴールキックをするときの、五郎丸歩の仕草がかわいいいね。この1戦で彼は世界中に名を知られ、帰国したら取材のオファーが大変だろう。  第2戦目のイングランド戦は実力通り(?)惨敗だったが、南ア戦は100年語り継がれることだろう。  このところ悲報が相次いでいる。フリーアナウンサーの黒木奈々さんが胃がんで亡くなったが、32歳の若さだった。  多少袖すり合ったことのある川島なお美さんは、週刊新潮によれば、9月20日に体調を崩してミュージカルを降板したが、胆管がんのために24日に死去してしまった。享年54。  13年7月に病気が分かったときに「余命1年」と宣告されていたそうだが、12時間の手術後、ブログにこう綴っていたと新潮が書いている。 「私が乗り越えた病気は/5年生存率50%/10年生存率2~30%という/厳しいものです/でも/もっと生存率の厳しい芸能界で/35年生存してきたので/これからも大丈夫!と/自分を信じたいです」  彼女の血はワインでできているそうだが、最後は好きなワインも口をしめらす程度しか受け付けなかったという。天国で渡辺淳一さんによろしくね。合掌。  さて、ドイツの自動車の名門フォルクスワーゲンが大変なことになっている。フォルクスは国民、ワーゲンは車の意味だから、フォルクスワーゲンはドイツ人の「国民車」である。また日本はもちろん、東南アジア、特に中国では売れに売れているのだ。  その企業に超弩級のスキャンダルが起きたのである。発端は米環境保護局(EPA)が9月18日、フォルクスワーゲンが米国での排ガス規制をクリアするために不正な装置(ソフトウェア)を使っていたと発表したことからだった。  メディアは「米国当局から制裁金として最大2兆円が科される可能性がある」「欧州でも不正が発覚、対象となる車は全世界で1100万台に上る」と報じている。  当然ながらフォルクスワーゲンの株価は大暴落し、数日で時価総額が4割ほど吹き飛んだそうだ。  なぜこのような「不法行為」に手を染めてしまったのか。米国市場開拓のための焦りがあったと、自動車評論家の国沢光宏氏は指摘する。 「フォルクスワーゲンの主戦場は欧州と中国で、米国市場は苦手にしています。しかし、世界で圧倒的なナンバーワンメーカーになるには米国制覇が重要課題となっていた。 米国は燃費のいい車が人気ですが、一方で排ガス規制の水準がものすごく高い。かつて日本勢も米国でディーゼルを売ろうと画策しましたが、断念した歴史があるのは、この規制を超えられなかったからです。フォルクスワーゲンは規制さえクリアすればシェアを拡大できると考えたのでしょうが、得意とするディーゼル技術をもってしても米国の高い規制は超えられなかった。それが不正を呼び込んでしまった」  背景にはお家騒動もあるといわれるが、「一度堕ちたブランドは数年では取り戻せない。10年単位で引きずることになる」(経営コンサルタントの鈴木貴博氏)  フォルクスワーゲンの大不祥事は、ドイツ経済をも揺るがしかねない深刻な事態であることは間違いない。  今週の第1位は、新潮の山口組幹部のインタビューに捧げる。ヤクザに強いライターたちが各誌で競っているが、やはり当事者が出てきて話すのが週刊誌の王道である。  ヤクザに強い雑誌はかえって両陣営に気をつかって、当事者インタビューはやりにくいのかもしれない。新潮はさすがである。 「我々の世界の根本に何があるかというと、盃事なんです。汚い世界のたった一つキレイなところ、と言うてもええかもしれません。今回、彼らは我々の世界の根本にあるルールを破った。その時点で、向こうに百に一つの言い分があったとしても、それは通らない、ということなんです。山口組を含め、この業界では、一切の権利、一切の縄張りは親分のモン。先代と代替わりしたときには、先代のカマドの灰まで当代のモンなんです。山口組の親分は、ええモンも悪いモンも全部引き継ぐ。その親分に白い物を黒や言われても、それは認める言うて我々、盃飲んどるんです。そんな大事な盃をほったらかしにして出るなんて、絶対にやってはならん。彼らには山口組を名乗る資格はない」  白を黒だといわれることも、しょせん畳じゃ死ねないことも~。健さんの唐獅子牡丹が聞こえてくるようですな。  山口組の分裂で「仁義なき戦い」が始まるのか、興味半分怖さ半分の野次馬としては目が離せない。  冒頭の発言は新潮に載っている指定暴力団山口組の直系組長の言葉だが、情報戦では、山口組を出ていった「神戸山口組」のほうが上回っていた。  さらに文春によれば、9月17日に警視庁が約50人体制で名古屋市中区にある山口組の二次団体「司興行」の本部事務所に家宅捜索に入ったという。 「司興行」といえば、山口組六代目の司忍組長が1967年に立ち上げ、山口組を牛耳る「弘道会」の中核組織だそうである。  今年6月には三代目の森健次組長が「直参」と呼ばれる山口組の直系組長に昇格を果たした有力団体で、警察当局は常にその動向を追ってきたという。警視庁関係者がこう明かしている。 「今回の家宅捜索は、二日前に逮捕された司興行の本部長、川崎誠治容疑者と共犯の山口組の二次団体『岸本組』幹部の森本展生容疑者らによる恐喝事件に関連して行われたものです」  都内の飲食店経営者から恐喝されていると被害届が出されたため、継続捜査していたようだが、「そんな時山口組が分裂し、弘道会系の組織に手を付けられる絶好の機会だとして、一気に捜査着手への気運が高まったのです」(先の警視庁関係者)。報道では、新組織を立ち上げた連中が山口組の金銭に関する内部資料を持ち出し、警察に持ち込んだというものもあった。  どうやらここまでは、警察とタッグを組んで攻める「神戸山口組」、守るに懸命な「山口組」という構図だ。週刊誌の報道などを見ても6対4の割合で新組織寄りの記事が多いように思える。危機感を抱いたのだろうか、山口組の幹部が新潮に口を開いたが、その論法は「ヤクザってのはな~」という健さんや鶴田浩二のセリフのようで、私のような古い人間には納得できるところがあるのだが。  今回の騒動は「分裂」ではなく、親分の盃を飲んだ人間が盃を返すことなく出ていったのだから「謀反」と言うべきで、ヤクザの世界では万死に値する犯罪だ。  司組長が総本部を名古屋に移そうとしていたなどということは全くない、作り話だ。司組長がカネにがめつい人間のように言うが、直系組長が支払う会費は100万円前後で、山口組の運営に使われるカネであって組長個人が私腹を肥やすカネではない。山口組には金銭に関して詳細に記した資料はない。ミネラルウォーターや日用雑貨を買わせているのは事実だが、せいぜい月に5~20万円程度等々。  だが、司組長になって「引退する親分に1億円の餞別を払っていた」というのはすごい。それも、引退する親分が相次いでいるので、2000万円になってしまったそうである。  彼の言い分をそのまま信じるわけにはいかないが、「マスコミは鉄砲をバンバン撃つんじゃないかと煽りますが、そんなことは起こらんのです」(同)という件は頷ける。  鉄砲を撃っただけで10年、人をケガさせたら20年、相手が死んだら無期懲役を食らうのでは「鉄砲玉」を買って出る若い奴は、なかなかいないだろう。  山口組側は、新組織から脱落する連中が多く、現在は800人もいないのではないかと読んでいるようだ。最後に直系組長は、世間をお騒がせしたことを詫び、「こういうことになった原因がどこにあるのかを検証」すると言っている。不祥事を起こしたどこかの企業の広報担当重役のセリフのようでおかしい。  暴排条例などで追い詰められ衰弱してきている暴力団組織だから、この分裂騒ぎは「一和会」戦争のように、組長の首を狙うよう大事にはならないで膠着状態が続いていくのかもしれない。 (文=元木昌彦)

少年Aを闇に戻した『絶歌』出版 幻冬舎・見城氏、太田出版・岡氏の社会的責任は?

motoki0924
『週刊文春(9/24号)』(文藝春秋)中吊り広告より
今週の注目記事 1位 「川崎老人ホーム3人転落死『疑惑職員23歳』の素顔」(「週刊文春」9/24号) 2位 「日本の移民地帯でEU難民問題を聞いてみると」(「週刊文春」9/24号) 「今週の遺言 大橋巨泉」(「週刊現代」9/26・10/3号) 3位 「大水に呑まれた日常」(「週刊新潮」9/24号) 4位 「『少年A』を闇に戻したのは誰か」(「週刊新潮」9/24号) 5位 「『嵐』の大野智が10歳年下元女優と本気の同棲愛全熱撮!」(「フライデー」10/2・9号) 6位 「山口組分裂! 二つの菱軍団『怒りの応酬』!」(「アサヒ芸能」9/24・10/1号) 7位 「<司法試験問題漏洩> 明大院教授青柳幸一67歳が夢中で口説いた『黒髪の乙女』」(「週刊文春」9/24号) 8位 「『首都水没』完全シミュレーション」(「週刊文春」9/24号) 9位 「JR不審火 42歳ミュージシャンの異様すぎる頭と素顔」(「フライデー」10/2・9号)  今週は、現代とポストが合併号でお休み。そこで4誌の記事から選んだが、大スクープはなく残念ながら順位はつけなかった。  まずはフライデーから。このところ嫌な事件が連続して起こっている。埼玉県熊谷市で起きた6人殺人事件もそうだ。別件逮捕されたペルー人は自殺を図ったそうだが、彼は10人兄弟の末っ子で、上から4番目の兄は17人を殺害したとして、2007年に懲役35年の刑が確定して服役中だという。  東京都内のJR東日本敷地内で、相次いだ不審火事件も同様だ。品川区の変電所付近に火のついたペットボトルのようなもの投げ入れ、同社の業務を妨害した疑いで逮捕された、東京・吉祥寺に住む42歳の自称ロック・ミュージシャン、野田伊佐也容疑者も不可解な人物のようである。  動機は体制への「反旗」で、反原発運動などもやっていたようだ。フライデーで社会部記者がこう話す。 「野田は安倍政権の原発再稼働に反対で、『大量の電力消費が許せなかった』と供述しています。『下品盗賊(野田容疑者がインスタグラムにアップしていた言葉=筆者注)』とは電車の運行を指しているのではないか。父親は有名国立大の名誉教授を務める芸術家で、母親はイスラエル人。幼少期から首都圏で育ち、何不自由ない暮らしをしていたはずですが、『オレの意見では』が口癖で、周囲には社会の不満を漏らしていたそうです」  週刊誌が事件ものを追いかけなくなってしまったが、今週のフライデーは事件ものの記事が多い。天晴れである。  原宿署へ護送される野田容疑者の車内での写真は、よく撮れている。写真誌の面目躍如。ロッカーなら、国会前で不満を大声で歌えと言いたい。反体制、反原発を訴えている人間が罪を犯したのでは、権力側の思うツボではないか。  栃木や茨城で降った総雨量が、600ミリを超えたといわれる。文春によれば、多くの自治体は大雨時の浸水ハザードマップを公開しているが、その多くは総雨量589ミリを記録した2000年の東海豪雨を基準に作成しているため、それを超えたら被害はどれくらいになるか計り知れないという。 「鬼怒川の豪雨が首都圏で降れば被害はその比ではありません。利根川氾濫を対象とした政府の試算では、最大で死者六千三百人の被害が出ると予想されています」)(土木学会首都圏低平地災害防災検討会座長・土屋信行氏)  私の住んでいるのは東京中野区、大久保通り沿い。武蔵野台地に位置する東京西部である。土屋氏は、武蔵野台地には神田川や善福寺川などの中小河川が数多くあり、台地を削って流れているため勾配が急だから、短時間で水位が上がると言っている。  中野のほかには杉並、三鷹、武蔵野市がゲリラ豪雨に注意が必要だそうだ。私の家は青梅街道と早稲田通りの谷間にある。そのためだろう、小学校は「谷戸小学校」という。  子どもの頃は、台風が来るとすぐ近くの桃園川があふれ、床下浸水は何度も経験している。今はその川が暗渠になり、歩道になっているからわからないが、ゲリラ豪雨があれば間違いなく氾濫するだろう。  先日早朝、震度4の揺れの大きい地震があった。70年間、さほど大きな天変地異もなくきた東京だが、そろそろという予感がある。  今度の世紀末を思わせる映像の中で、唯一明るい話題になったのは、濁流の中でピクリとも動かず次々に流されてくる家々を受け止め、スクッと建っていた一軒の白い家だった。  文春によれば、これは旭化成のヘーベルハウスだそうである。鉄骨の枠組みの堅牢な造りで、阪神・淡路大震災のときも7棟あるヘーベルハウスは健全な姿で立ち続けていて、写真誌にもその姿が掲載されたそうだ。確かに、ほかの〇〇ハウスより頑丈そうだが、高いのだろうね。  参議院での安倍自民党の強行採決で、安全保障関連法案が成立してしまった。しかし、国会周辺だけではなく、全国に反対運動の輪が広がっていることに、60年安保当時を少し知っている世代の私は感動している。  安倍首相やその周辺の人間は、たいした数ではないなど言っているが、とんでもない。あの当時と違って、政治に無関心な人間が多い中で、若者を含めこれだけの盛り上がりを見せていることに畏れるべきである。  SNSを含めたメディアの多さを考えれば、当時と匹敵するか、それを凌いでいると思う。こうした反対運動の広がりを見ていながら、ことの重大さをわかってない週刊誌が多すぎはしないか。  新潮などは取り上げてはいるが、その視点は誉められたものではない。「『SEALDs』国会デモの経歴は就活に不利か有利か?」「長い時間がかかる『違憲訴訟』の最終的な結末は?」「『国会デモ』の新聞全面広告の代金は誰が出したか?」など本筋と関係ないところばかりで、新潮の姿勢にこそ「疑問(新潮のタイトルは「『安保法案』7つの疑問」)」がある。  安保法案に賛成なら賛成とハッキリ態度表明して、特集を組めばいいのだ。  私の知り合いも毎夜、国会周辺に行っているが、私は行かないことにしている。60年、70年の安保闘争は成立してしまってから、あっという間に衰退し、多くの人間は就職して社畜の人生を選択し、政治や社会への怒りを忘れていった。  私は学生運動には関わっていなかったが、同じ穴のむじなである。今回は、このような愚を犯してはいけない。日本もその当時とは大きく異なり、非正規労働者や下流老人たちが増え続ける社会に対する不満が、今回のような反安保のうねりになったと思う。デモに参加したというカタルシスだけを味わって、法案が成立したら忘れ去ってしまうのがこれまでのパターンだが、今回は、法案が成立してからが勝負である。  悔しさを忘れず、次の参議院選までその悔しさを持続しなければいけない。私も早稲田の塹壕から弾を撃ち続ける。一人ひとりが自分のできる範囲で、この安保法制を批判し、無効にしていく運動を続けていくことこそ大事なはずである。  さて、明治大学法科大学院の青柳幸一教授(67、12日付で懲戒免職)が、司法試験の考査委員にもかかわらず、20代の好きな教え子に司法試験の問題を漏らしていたというのは、いかに色ボケジジイが増えてきたかを象徴する“事件”である。  文春によれば、青柳氏はブランドスーツと女の子が大好きで、狙った女の子を連れていくのは山の上ホテルのレストランだったという。  教え子は、九州から出てきて熱心に司法試験を勉強していて、昨年も受けたがギリギリ不合格だったそうだ。そんな彼女に甘い言葉をかけたのが青柳氏だったのだろう。2人の関係は、学内では有名だったという。気の毒なのは、彼女のほうかもしれない。今後5年間は司法試験を受けられないという処分が下ったそうだ。  お次はアサ芸。山口組が分裂して、ヤクザに強いノンフィクション・ライター溝口敦氏が大車輪の活躍である。何事も一芸に秀でるというのは強いものだと感心する。アサ芸も溝口氏の連載を載せているが、そちらではなく、山口組から分裂して新組織「神戸山口組」を結成し、組長に就任した井上邦雄組長が発会式直後に出した「声明文」を紹介しよう。 「山口組創立百周年式典も慶事に終り初代山口春吉親分始め五代目渡辺芳則親分まで幾多の苦難を乗りこえ現山口組を築かれ 特に山口組三代目田岡一雄親分に於かれましては敗戦直後の最も厳しい中官憲の重圧にも屈することなく現山口組の礎をつくられた偉大な親分であります」  しかし、司忍六代目組長には厳しい言葉が並ぶ。 「現山口組六代目親分に於かれては表面のみの『温故知新』であり中身にあっては利己主義甚だしく歴代親分 特に三代目親分の意を冒涜する行為多々あり」  続けて、離脱に至った心中を明かしている。 「此の儘見て見ぬふりで見過ごしにする事は 伝統ある山口組を自滅に導く行為以外考えられず我ら有志一同の者 任侠道の本分に回帰致し歴代山口組親分の意を遵守する為 六代目山口組を離脱致し 新なる『神戸山口組』を発足し歴代親分の訓育と魂魄を亡失する事なく心機一転肝刻致し新しい神戸山口組に身命を賭す覚悟であります」  ここまではっきり本家の親分を批判したのだから、もう元には戻れまい。神戸山口組は、司組長らのカネの使途を記した書類を持ち出しているという報道もある。警察に持ち込んで、国税から山口組を揺さぶろうというのかもしれない。だが、警察の内部には山口組の息のかかった「スパイ」が何人もいるともいわれる。この「名神抗争」の勝者は、どうやら情報戦に勝利したほうが有利なようである。果たして、それはどちらか?  次は、フライデーの張り込みネタ。フライデーによると9月上旬の金曜日、夜10時半過ぎ。都心の岩盤浴施設から姿を現したのは、嵐のリーダー大野智(34)だったという。  大野の傍らには、ひとりの女性がぴったり寄り添っている。170cmはあろうかという長身で、大きな瞳に小さな顔、ロングスカートからのぞく足首はキュッと引き締まっているスレンダー美女だという。  2人が訪れていた岩盤浴施設は、完全個室が売りの店だ。 「個室に岩盤浴もシャワーも完備されているため、誰の目にもつかず、二人きりの時間を楽しめる。若い男女の人気デートスポットになっています。まぁ更衣室はないので、肌を堂々と見せ合える仲じゃないと利用は難しいですけど」(常連客)  彼女A(24)は、かつて女優として活動していたという。ドラマ『ライフ』(フジテレビ系)や映画『リアル鬼ごっこ5』などの有名作品に出演していたそうだ。  だが、女優業だけでは食べて行けず、西麻布のバーでバイトをしていて、店に来た大野と仲良くなり、1年ほど前から交際が始まったそうである。 「彼女も絵を描くのが好きで、『私たち趣味が合うの』とノロけていたことも」(Aの知人)  夜10時半に2人で店を出てタクシーに乗り込み、大野の住むマンションへ直行したという。 「二人は付き合ってすぐ一緒に暮らし始めたそうです。現在、Aちゃんは芸能活動を休止し、同棲するマンションで家事に勤しみ、忙しい大野クンを支えています。この間も、『朝7時起きの彼のために、前日から仕込んでホームベーカリーでパンを焼くの』と話していました」(同)  フライデーは岩盤浴デートから数日後、2人が白金(港区)の高級焼き肉屋を訪れる姿もキャッチしている。TOKIOの国分太一(41)は結婚したが、大野の結婚はそう簡単ではないという。 「ジャニーズが結婚するには、相手と最低5年は交際し、事務所に“本気度”を見せるという不文律がある。しかし嵐は事務所イチの稼ぎ頭。結婚は当分認められないでしょう。大野もそのことはわかっているはずです」(テレビ局関係者)  いやはや、人気者はつらいね~。  少年Aからメディアに送られてきた手紙が話題になっているが、新潮でAが事件を起こした後、7年2カ月もの長きにわたって収容され、治療を受けていた関東医療少年院の元院長の杉本研士氏が「『絶歌』の出版をきっかけにしてすべて(彼らがやって来た努力=筆者注)が台無しになり、彼が歩んできた更生の道のりは水泡に帰した」とまで言い切っている。 「誰からも『絶歌』が認められなかったことから自尊心を傷つけられ、孤独の海に再び放り出された心境に陥っている。その反動で、自己顕示欲が膨れ上がり、幼児性ナルシズムが前面に表れてきているようにしか見えません」(杉本氏)  Aは母親との愛着障害のほかに、遺伝子レベルの障害である行為障害、性的サディズム障害を抱えているというが、本の出版を機に「抑え込んだはずのマグマが爆発し、なにもかも無駄になってしまう恐れも出てきた」(同)。Aに出版を勧め、発行した幻冬舎・見城徹社長と太田出版の岡聡社長の罪は決して軽くないと、杉本氏は指摘する。  本を出版するとき、この2人は「企業の社会的責任」をどこまで突き詰めて考えたのだろう。嫌な言い方になるが「売り切ってしまえばハイそれまでよ」と考えていたとしたら、甘すぎるというしかない。  自分の本への想像以上の反発に「彼の奥深くに眠っていた攻撃的、挑戦的な性格が呼び起こされた」(同)Aが、再び同じような事件を起こさないように見守り導く「責任」が2人にはあるはずだと思うが。  珍しいが、新潮のグラビアを取り上げたい。「大水に呑まれた日常」の写真がいいのだ。  見開きの写真は、9月11日午後16時半の茨城県常総市役所近く。身体の半分が水に浸かった男性2人が子どもを肩車している。だが、後ろの車のフロントガラスに残った線を見ると、少し前までは男性の首まですっぽり埋まる高さまで水位があったことがわかる。  この1枚で、豪雨の怖さが過不足なく表現されている。映像ではさんざん流れたが、写真の強さをあらためて認識させてくれる。撮影・西村純とある。見事だ。  いま世界的に問題になっているのが、シリアから逃れてくる難民問題である。この問題がクローズアップされたのは、トルコの海岸に打ち上げられたシリア難民の3歳のアイラン・クルディくんの遺体の写真がネットに上げられ、瞬く間に世界中に難民たちの悲惨な実態が知られたことからだった。  アイランくんの一家はトルコに入国し、叔母のいるカナダへ移民申請をしたのだが、拒否されてしまった。そのため、仕方なく全長4.5メートルの小さな舟でギリシャを目指したが、高波を受けて転覆してしまったのだ。  この問題を日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、現代で大橋巨泉氏が書いている。  カナダは10月に総選挙を控えているが、なぜ移民を受け入れないのかが争点になり、「カナダはもっとシリアへの軍事介入を強めるべきだ」と主張するハーバー現首相の立場は苦しくなっているという。  だが、シリアを含めた中東・アフリカを逃れ、欧州に流入する難民や不法移民は今年に入ってだけでも36万人以上といわれる。ドイツのメルケル首相は難民受け入れに寛容だが、ハンガリーなどは徒歩で入国できるほぼ唯一の通りをフェンスで閉鎖するなど、EUの中で難民の対応をめぐって不協和音が出ている。  また、「確実なのは、ドイツをはじめ西欧諸国に、移民や外国人を排斥する極右勢力が力を増す」と巨泉氏は予測し、EUの壮大な試みは失敗に近づいていると悲観的だ。  ドイツへ越境しようとしているシリア難民の多くはクルド人だが、文春によれば埼玉県のJR蕨駅周辺にクルド人が2,000人近く住んでいる「ワラビスタン」と呼ばれる地域があるという。  トルコ政府との対立を避けて、90年代前半に渡航してきて5年ぐらいで倍増したが、「ほとんどが日本で難民申請を認められず、就労可能な『特定活動ビザ』や、数カ月毎に更新が必要な『仮放免』で不法就労をしながら滞在しています」(日本人支援者)。日本に来ればなんとかなるという情報が流れ、数百人のシリア難民が日本を目指しているともいわれるそうだ。  ちなみに、26年度で日本に難民申請した人は5,000人。認められたのは、わずかに11人だけである。国際貢献をうたうのなら、難民受け入れの枠をもっと広げるべきであろう。  ひどい老人ホームがあったものだ。文春と新潮がともに扱っている、川崎市幸区の介護付き老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」のことだ。  昨年11月から12月の間に、そこに入居していた要介護の男女高齢者3人が相次いで「転落死」したのである。  ベランダの高さは120センチあった。亡くなった女性2人の身長は140センチ台だというから、80代、90代の高齢者が乗り越えることは考えられないと、文春でベテラン介護士が話している。遺書もない。  故意にやったとすれば重大で、悪質この上ない犯罪である。神奈川県警が動きだした。そして、この事故が起きた「すべての夜に勤務していた」介護職員、23歳のAが捜査線上に浮かんできたという。  Aは5月に同施設内で窃盗事件を起こし、逮捕(起訴されたが、200万円で示談が成立)されていたこともあり、心証は真っ黒だと社会部記者が語っている。Aは同月に解雇されている。  だが、逮捕されたときのために取材しているマスコミの囲み取材に対してAは、「疑われているのではないかと不安だ」と冷静に応じている。それというのも、「事故死として処理したため司法解剖は行われず、遺体は火葬されてしまった。いまさら検死のしようもありません。しかも、鑑識すらまともに行っていなかったふしがある」(社会部記者)そうだから、殺人として事件化できなければ警察のメンツに関わるというが、難しい捜査になるはずだ。  このケース以外でも、この施設でひどいことが発覚している。6月にAの同僚たちによる、85歳の女性入居者への虐待である。被害者の家族が母親の顔に血がついていたので施設長に抗議をしたが、反対に「お前らはうるさい」と、怒鳴られてしまった。  そこで、母親の部屋に密かにカメラを設置した。4人の職員たちが母親に「死ね」と暴言を吐き、首を絞め、頭を叩いているシーンを押さえることができた。それを証拠にして川崎市に訴え、4人は自宅謹慎の後、解雇されているが、刑事罰にはならなかったようである。  こんな施設でも、入居者には人気だったという。なぜなら入居金はなしで、月額利用料が全国平均の24万円より安い22万円だから、入居者が殺到した。だが、「食事はひどいし、事故は多発するなど、業界では“フダ付き”のブラック老人ホームです」(介護コンサルタント)。こんな施設が、ほかにもまだまだあるはずだ。終の棲家がこんなのでは嫌だが、そうでない老人ホームは高いだろうし……。 (文=元木昌彦)

週刊ポスト「少年A実名公開」に、元名物編集長は何を思う?

motoki0914
「週刊現代」(9/26・10/3日号、講談社)
今週の注目記事 第1位「マイナンバー制度は、『第2位の新国立競技場』になる」(「週刊現代」9/26・10/3号) 第2位「少年Aの『実名』と『顔写真』を公開する」(「週刊ポスト」9/25・10/2号) 「少年Aからの手紙」(「週刊文春」9/17号) 第3位「『エンブレム』審査を出来レースにした電通のワル」(「週刊新潮」9/17号) 第4位「大物吉本芸人が開帳する『超高額賭博』疑惑」(「週刊現代」9/26・10/3号) 第5位「総裁選『野田聖子の乱』裏切り者と功労者」(「週刊文春」9/17号) 第6位「司六代目が吐露した『胸中の憤怒』」(「アサヒ芸能」9/17号) 第7位「“愛の逃避行”から36年 関根恵子未公開ヌードを語る」(「週刊文春」9/17号) 第8位「シルバー川柳15年傑作選」(「週刊ポスト」9/25・10/2号) 番外 現代とポストのSEX記事&グラビアはどっちの勝ちだ!  今週からポストで、ノンフィクション・ライター佐野眞一氏の「一九六〇唐牛健太郎と安保の時代」が始まった。週刊朝日で橋下徹大阪市長の連載を始め、1回で休止になってから久々の登場である。  週朝騒動の後、盗作騒ぎなど「佐野バッシング」が起こり、精神的にも肉体的にも落ち込んでいたが、ようやく立ち直っての復帰第1作。書き手としても正念場の佐野氏が60年安保の時代をどう書くのか、楽しみにしたい。  ここでは取り上げなかったが、ポストのビートたけしの連載がこのところ好調である。今週も自作の五輪エンブレムを公開している。両脇に睾丸が2つついたポコチン型の絵柄に「勃ち上がれ! ニッポン」とある。笑える。  さてまず、現代とポストのセクシーグラビア比べ。  現代のグラビアは日本テレビの局アナとして活躍後、フリーアナとして独立した「脊山麻理子」の「まさかのナマ尻出し!」である。  彼女、30代半ばのようだが、なかなか魅力的でおいしいそうな体である。2本目は、今1番エロい体だと評判の佐々木心音の「初めての無毛ヌード」。かわいい顔に柔らかそうな体としゃぶりつきたくなるオッパイ。ずらしたパンティから見える無毛の丘が、なかなかセクシーだ。  袋とじは、エマニエル夫人のシルビア・クリステル他の「青春のブロンド女優 モザイク処理前の映像入手」。彼女たちが出ていた映像からのデュープだから、残念ながら画像がよくない。  今週のポストは、久しぶりにグラビアが充実。袋とじでは、やはりシルビア・クリステルの「エマニエル夫人 封印された禁断のSEX」。こちらも映像からのデュープだが、現状よりはるかに画質がいい。  もうひとつは、「夏の終わり『日焼け跡』というエロス」。素人ではあるまい。AV女優やヌードモデルたちではあろうが、どの子もかわいく、日焼けしていないオッパイやヘアの周りの白さが目にしみる健康的なエロスである。中でも水沢ののという女の子、いいね!  もうひとつは「フェチ写真集のディープな世界」というものだが、興味のある方は買ってご覧いただきたい。  今週は、久しぶりに気合の入ったグラビアを組んだポストに、軍配を上げたい。  さて、ますます張り切っているらしいポストの「死ぬまでSEX」。今週は「安心してください、まだやります」ときた。今週もたっぷりあるが、やはり面白いのは体験ルポだ。  今週は、出会い系の居酒屋や喫茶店のルポ。最近はやっているという、昨年3月に東京・赤羽で誕生した「相席屋」という居酒屋。「婚活応援酒場」と銘打ち、初対面の男女の客を相席させるスタイルの居酒屋だそうだ。  最初に身分証明書による年齢確認があり、システムの説明を受ける。男性は30分1,500円(週末は1,800円)で食べ&飲み放題で、女性は無料。 「どんな女性が来るのかわからずドキドキしていると、『相席となりますので、こちらに移動をお願いします!』と店員の威勢のよい掛け声と共に2人の女性がやってきた。  パンツスーツ姿の彼女たちは某メーカーのOLで、35歳と38歳。  アルコールが進むにつれ初対面のぎこちなさは消え、話が弾む。『出会いが欲しい』という目的が共通していることもあり、自然に携帯電話の番号が交換できるのもこの店ならでは」(ポスト)  お次は、東京・巣鴨にある「出会い喫茶」。いわゆる喫茶店ではなく、男性が書いたプロフィールカードを見て興味を持った女性が、男性の待つ個室を訪ねるシステムで「逆ナンパ部屋」ともいわれるそうだ。  プロフィールカードには年齢・既婚・未婚のほか、好みの女性について「癒やし系」「セクシー系」「お酒好き」などの選択肢に丸をつけるそうだ。なんだか「見合い売春」の風情である。 「1時間5,200円の入室料を払い、テレビが置かれた1畳半ほどの個室で待機。壁が薄く、隣室からは笑い声が聞こえる。そこにノックの音が響いた。現れたのは黒木瞳似の清楚系で38歳のB子。ブルーのミニスカート姿の彼女は美容師で、記者が訪れた火曜日が定休日のため、たまに来店するのだという。そのまま狭いソファーの上で会話が始まる。自ずと肌が密着。『脚、長いね』と言いながら、生足に触れると、『うふふ。よく言われるの』と嫌がるどころか嬉しそう。出会った後は自由なので、店外デートに持ち込むべく口説くが、『今日は用事があるから、ここでイチャイチャしよ』と、記者の手を握り締めてきた。残念ながらイチャイチャ止まりだったが、常連客によれば、女性によっては個室内で手や口での“有料サービス”を持ちかけてくることもあるという」(同)  いやはや、簡易性感マッサージのようなところである。でも5,200円プラス1万円ぐらいなら、行くのはいるだろうな。  今週も質量ともに、ポストの圧勝である。  まずは、第7位のシルバー川柳傑作選から。私はこういうのが好きだ。いくつか紹介しよう。 「マイナンバーナンマイダーと聴き違え」 「老人会みんな名医に早変り」 「改札を通れずよく見りゃ診察券」 「『先寝るぞ』『安らかにね』と返す妻」 「指一本スマホとオレを使う妻」 「耳遠くあの世のお呼び聴こえない」  川柳ではないが、心が落ち込んだとき私が口ずさむ和歌がある。永田和宏著『人生の節目で読んでほしい短歌』(NHK出版新書)で知った築地(ついじ)正子の「のび盛り生意気盛り花盛り 老い盛りとぞ言はせたきもの」という歌である。  クヨクヨして生きても一生なら、いまは老い盛りと胸を張って生きるのも一生。ポストのように「死ぬまでSEX」とはいかないが、自分の好きなことだけを好きなだけやって生きてみたいと、思っている。  今年還暦を迎えた高橋恵子の昔のヌード写真が、団塊世代に大人気だと文春が報じている。 「すべて結婚前の『関根恵子』時代のものです。妊娠する女子高生を十五歳で演じた『高校生ブルース』などの撮影時に収められた未公開写真が中心です。掲載後は、読者から『ぜひ今の関根さんを撮り下ろして欲しい』と手紙が届くほどの熱狂。昨年十月に出版された写真集『永遠の関根恵子』(マガジンハウス)も、四千円近い値段にも関わらず、重版がかかるほどの売れ行きでした」(大手週刊誌グラビア担当)  このブームを本人はどう受け止めているのか。電話でこう答えている。 「本当は、あの頃の写真は思い出したくないものなのです。(裸になるのは)不本意でしたからね。昨年、写真集を出す話を頂いた時も、実は二度断っているのです。ただ、マネージャーを務める娘から『こんなに求められているのだから有難いと思わないと』と説得を受けましてね。嫌な過去を払拭したいという思いもあって、お受けしたのです」  何度も書くが、私が週刊現代編集部に移ったばかりの20代後半の頃、関根恵子と付き合っていた副編集長のところへ弁当を作って持ってきた彼女はキレイだった。  アイツを殺して関根を奪おうかと、真剣に「妄想」したものだった。目つむれば、若き我ありである。  さて、世界最大のヤクザ組織・山口組の分裂騒動はどうなっていくのだろうか。ヤクザ世界の文藝春秋といわれるアサヒ芸能が、司忍山口組六代目の「声明文」の詳細を報じている。これが今週の第6位。 「先人たちの眠る静謐な墓前にひざまずき、頭を垂れるのみであった……発する言葉がなく深く謝るだけであった」という書き出しだという。  これは、9月1日に開かれた山口組の定例会(直系組長会)で、直参たちに配布された。  8月27日には緊急執行部会を開き、執行部の一角を成す最高幹部を含む直系組長13人の処分を決定し、31日までに組織内外にその処分を示す回状が届いたそうだ。  声明文で司六代目は定例会前日に、長峰霊園を訪れたことを報告している。長峰霊園は田岡一雄三代目の墓所で、山口組歴代組長の慰霊塔や組碑が建立されているという。  そこに参った司六代目は、今回の分裂事態を招いたことを先人に深く詫びたというのである。 「続けて、現在は暴排社会が加速し、山口組にとって重大な難局であることを指摘。司六代目は〈このような内紛をしている場合ではない〉と分裂の動きを非難しながら、直参たちに一致団結して行動することを求めている」(アサ芸)  以下は、アサ芸が知り得たことを元に再現した司六代目の言葉だそうだ。 「山口組はこの百年、苦難と試練に直面したが、その都度、先人の知恵と行動で危機を乗り越えてきた。かつて内紛、離脱、分裂等を繰り返してきた中で、有能な多くの人材を失ってきた。人は誰しも学習能力がある。彼らはその体験があるのにもかかわらず、学習能力と反省が無いのかと思うと残念でならない。先の分裂で数多くの尊い命を亡くし、その時の貢献で今も獄にあって苦労されている若者が多くいる。このような分裂行為がある事に対し、弁解の言葉が無いが、これも私の不徳の致すところで、彼らに申し訳ない気持ちで一杯である」  30年前にも一和会との分裂、それに続く山一抗争で多くの命が失われた。逮捕され、獄につながれた者も多い。  アサ芸によれば、「一方で、司六代目は直参たちにいくつかの希望を伝えている。そのひとつが、離脱者が率いる組織に属する組員に罪はなく、そうした組員からの相談は寛容な気持ちで受けること。もうひとつが、流言飛語に左右されず軽挙妄動を慎むこと。その上で、困難な時こそ男としての神髄を究めることの必要性」を説いたそうである。  そうして、「今回の不幸も新生山口組の時代の始まりととらえ、『道なき道を歩く』、道を切り開いていくんだという心意気で」前進しようと締めくくったそうだ。  軽挙妄動は慎んでほしいと思うが、そう簡単ではないだろう。9月5日には「神戸山口組」の定例会が開かれ、山口組を出た13人の親分衆全員が参加したという。  しかも、そこに住吉会・加藤英幸総本部長(幸平一家十三代目総長)が駆けつけ、本部内から「神戸山口組」の主・井上邦雄組長が現れ、招き入れたという。  また、山口組の定例会の2日後、関東の老舗組織・松葉会のトップらが急遽、山口組総本部を訪れたそうだ。大組織・山口組をめぐる他の組の動きも風雲急である。 警察は、この機に乗じて山口組を追い込もうと大号令を掛けているようだが、「名神抗争」が勃発して多くの組が潰れたら、ヤクザ難民たちはどこへ行くのだろう。用心棒としてとっていたみかじめ料も入らず、売春やヤクの売買もできなくなった連中が大挙して生活保護を求めて窓口に殺到したらどうするのだろうか。  暴力団組織は「必要悪」とはいわないが、組織から追っ払われた一匹狼たちが野に放たれると、今以上に深刻な社会問題となるのは間違いない。ヤクザ組織は潰せばいいだけではなく、その後も考えて警察トップたちは戦略を立てるべきである。  ところで、総裁選が対立候補なしで安倍首相の再選が決まったが、この過程で明るみに出たのは安倍の形振り構わない妨害と、自民党という党のどうしようもない堕落ぶりであった。  文春によれば、野田聖子前総務会長(55)が立候補の意思を表明してから、官邸は「推薦人になりそうな議員をリストアップし、片端から電話していました。比例選出のある女性議員は、安倍陣営から『次の選挙』をチラつかせて脅された」(与党担当記者)そうだ。  だが、9月4日以降、古賀誠元幹事長が動き出した。古賀氏は外務大臣・岸田文雄氏の率いる派閥の名誉会長であり、野田氏が「政治の師」と仰ぐ人だ。安倍首相が強引に進める安保法案にも批判的である。  古賀氏の動きで一時は18人から20人の推薦人が集まったという情報が駆け回ったそうだが、肝心の岸田氏が、ポスト安倍を狙うのに自派もまとめられないのでは先がないと慌てて、派閥の全議員に「推薦人になるな」と電話して潰してしまったという。  結局、古賀対岸田の「抗争」は古賀氏が敗れ、野田氏は9月8日に記者会見を開き、無念の出馬断念を発表した。  なんとケツの穴の小さい安倍首相と自民党であろう。安保法案、消費税増税、TPP交渉、対中国・韓国との外交問題など、問題は山積している。総裁選を機に国民にそうした問題について語りかけ理解を求めるのは、政治家として当たり前である。  野田氏は、10日付の朝日新聞でこう語っている。 「安全保障関連法案も原発再稼働も、世論調査で賛成が過半数ない中を乗り越えないといけない。自民党に対する不安が募っている中、『いやいや大丈夫だよ』と払拭(ふっしょく)し、きちんとしたプロセスを経て選任されるほうが、安倍内閣にとっても強固な基盤を維持できたんじゃないかな」   失礼だが、安倍首相が3年の任期をまっとうできるとは、私は思わない。体調不安もあるが、あの人のなんともいえない「影の薄さ」が、志半ばで斃れた父・安倍晋太郎氏にどことなく似てきた。そう思えてならないのだ。  珍しく現代がスキャンダルを報じている。吉本興業の芸人・トミーズ雅が賭場を開帳しているというのである。  このトミーズ雅という芸人、素行は誉められたものではないようだ。彼に関しては、現代が昨年の10月25日号で、一般男性を暴行して告訴されていた事実を報じている。結果は起訴猶予になったそうである。  現代に、「吉本興業の若手芸人の父親」と名乗る人物から次のような手紙が来たという。 「一年ほど前から時折息子が金の無心を私にし出しました。コンビニ店員のアルバイトをコツコツと続けていたので、それまでは親には金銭的な負担をかけない息子でした。心配して問い詰めると息子が次のようなことを打ち明けたのです。(雅は賭博の際、)自宅を厳重に施錠させて、参加者に硬く口止めを誓わせているそうです。換金レートもたいへん高く、一晩で数百万円が動くそうです。雅は胴元として後輩やテレビ局関係者に勝負を強要し、私の息子は4~5回参加させられ毎回10万円以上巻き上げられている」  一晩で数百万円が動くとなれば立派な賭博行為である。それも、雅ルールなるものをつくっていると、別の芸人が話している。  現代は雅を直撃したが、「むちゃくちゃや。信じられへん……」と否定し、一緒にいた吉本の社員と名乗る人物は「出てけ! 二度と来んなボケ!」と怒鳴ったという。  とかく暴力団との付き合いや、うさん臭い話がささやかれる芸人の多い吉本である。今回の話もあながちない話ではないように思われるが、続報を待ちたい。  さて、五輪エンブレム盗用問題はサノケン(佐野研二郎)が取り下げることで、いったんケリがついたかと思ったが、彼がHP上で「誹謗中傷、人間として耐えられない限界状況」と書き込んだことで、「いつから被害者の仮面をかぶった」(新潮)のか、「被害者強調で火に油」(文春)と攻撃の手は緩まないようだ。  当然ながら、五輪組織委員会の森喜朗会長や武藤敏郎事務総長は、国立競技場問題に続く不祥事の責任を取って辞任せよという声も日増しに大きくなってきている。  新潮では、エンブレム選出の経緯に不透明な部分があると、その時の審査委員の一人が匿名を条件にこう話している。これが第3位。 「今回のエンブレムの選出の経緯は、コンペの名を借りた不当な選出方法であったと言わざるを得ない」  なぜなら、審査委員への報告がないまま森氏と武藤氏が、佐野氏に2度も修正を依頼したといわれる。そのことが事実なら、最終案は専門家ではないこの2人によって方向付けられたもので、なんのために審査委員が集まってデザインコンペをやったのか。「これは完全なるルール違反で、不当なコンペです」(先の審査委員)  審査委員が「修正」の事実を知ったのは、発表直前だったというのである。審査委員は8人だが、その中の一人だけこの修正について把握している人間がいた。大手広告代理店「電通」社員の高崎卓馬氏(45)で、彼は五輪組織委員会のクリエイティブディレクターでもある。  しかも、審査委員の人選を決めたのも彼だと、先の審査委員が話している。  また新潮によれば、エンブレム発表後に、サントリーの「オールフリー」キャンペーンで使われたトートーバックの「盗作疑惑」が持ち上がったが、この広告を担当していたのも高崎氏だという。  エンブレム審査は制作者の名前は伏せられて行われたが、審査委員の中には佐野氏の作品と気付いた人もいたようだが、問題はそれよりも修正が審査委員に無断で行われたことである。 「電通社員、組織幹部、審査委員という3つの顔を持つ高崎氏には、佐野氏の案を“出来レース”に乗せなければならない理由があったのではないか」(同)  新潮はこう指摘するに留めているが、国家的なプロジェクトに電通が一枚かむのはよくあることだが、今回の場合、高崎氏と佐野氏が顔見知り以上の間柄であることは推察できる。  最初からなんとしても佐野案を採用させるために、高崎氏が審査委員に知らせずに佐野氏に修正させたのではないかという「疑惑」は残る。高崎氏は新潮のこの指摘に答える「説明責任」があると、私も思う。  お次は、文春とポストの少年Aについての記事。元少年Aが書いた『絶歌』(太田出版)は25万部を超えるベストセラーになったが、評判は芳しいものではなかった。私も以前ここに書いたが、自分が犯した罪への十分な反省もなく、自己弁護と自己愛を書き連ねた出すに値しない駄本である。  世間の評価があまりにも低いことに腹を立てたのだろうか、元少年Aが出版社や新聞社に2万3,000字(週刊新潮)にも及ぶ手紙を送りつけてきたのである。  その内容は「少年A『手記』出版 禁断の全真相“裏の裏”」。この男、週刊誌の読みすぎではないのか。  週刊文春、週刊新潮、女性セブンがこの手紙を取り上げているが、その内容の大半は、本を出すきっかけとなり、一時は大尊敬していた幻冬舎・見城徹社長への「恨み」節だというのだ。  一番詳しい文春で、内容を見てみよう。 『絶歌』が出たとき、文春に語った見城氏のコメントに対して反発したという。たとえば「それ以降(太田出版社長に本を出すことを依頼した後=筆者注)Aとは連絡を取っていない」、本は「僕は読んでいない」といったことに対して、見本が出来上がったところで見城氏にお礼の手紙を添えて本を渡した。その後「装丁も本文の構成も申し分ない。完璧だ」というメッセージをもらっていると、こう続けている。 「出版後、世間からの非難が殺到すると、見城氏は態度を豹変させ、靴に付いた泥を拭うように、僕との接点を“汚点”と見做して否定(注・し)ました」  Aが手紙を送り、熱心に出版を勧めた見城氏が、出版後批判が殺到したことで、この本との関わりを忘れたい、自分は関係ないかのような態度を取ったことに対して「裏切られた」という思いが強いようだ。 「見城氏はいろいろな場所でG(義理)N(人情)O(恩返し)こそが自分の信念であるとのたまっていますが、彼が“GNO”を貫くのはどうやら政治家、企業家、芸能人限定のようです。相手が物を言えない元犯罪者であれば、尻を拭って便所に流してしまえば一件落着というわけです」(Aの手紙)  この件はなかなか辛辣な見城批判になっているが、手紙のほぼ全文を載せている文春を読み通してみても、「それほどまでに見城社長に憤慨する理由がいまひとつハッキリしない」(新潮)。だが私は、見城氏が「忠誠を誓った僕を生贄に捧げ、“異物排除”を連呼する共同体の靴に接吻するという、切腹ものの生き恥を晒した」というところに、それを解くカギがあるような気がする。  一文字一文字刻むようにして書いた本が、評価どころか批判の嵐に晒され、頼みにしていた見城氏も守ってくれず、自分を“異物”と見做す共同体の側に逃げ込んでしまったことへの恨みつらみではないのか。  Aは、「存在の耐えられない透明さ」というホームページを立ち上げたそうだ。そこには自撮りした裸の写真と、Aが愛してやまないナメクジをモチーフにした作品があるという。罪の重さを意識せず、強烈な自己顕示欲で世間を逆恨みするAの「刃」がこれからどこへ向かうのか。予測できるだけに心底恐い。 ポストは「少年Aの実名と顔写真を公開する」とタイトルを打って、写真とAの実名を出している。写真はほかの週刊誌にも出ているかなり古い写真だが、実名を出したのはポストが初めてである。  掲載理由について、「男性は現在起こっている重大な社会的関心事の当事者。氏名を含めたあらゆる言動は公衆の正当な関心の対象である」とし、紀藤正樹弁護士にこう語らせている。 「元少年Aはすでに成人です。しかも、彼は自分の犯行を本にして出版しており、少年法61条に定められている“罪を推知する情報”を自ら公開している。だが、匿名のままではAが発信する情報に正確性や透明性は担保されず、国民は検証も論評もできない。それはおかしな話です。今回のケースは少年法61条の想定外であり、保護対象に入らないと考えます」  ここでは実名を書かないが、私も、実名公表は致し方ないと考える。だが、身勝手な自己愛に凝り固まっている少年Aが、自分の名前が出されたことを逆恨みして、世の中に復讐してやろうと考えるのではないかということを恐れる。  この男は、自分の性欲のために殺人を犯してきたのだ。自分の快楽を満たすために、また同じようなことをしないとも限らない。ポストの編集長は、そこのところをどう考えているのだろうか。  今週の第1位は、現代のマイナンバーの記事。  私には安倍政権に腹の立つことがまた増えた。消費税を10%に引き上げた場合、酒を除いた食料品を購入したら2%分を後で返すという案のことである。上限年間4,000円というのも腹が立つが、いちいちレジで払う際、マイナンバーカードを出さなくてはいけないというのは、マイナンバーが普及しないことを想定している役人のサル知恵である。  スーパーなどはそのための設備をしなくてはならないし、消費者はレジでの面倒が増えるだけである。こんなふざけたことを考えずに、「アベノミクスは失敗したから、10%引き上げは断念する」といえばいいのだ。安倍さん、そうじゃないか?  ともあれ、現代の記事を見てみよう。財務省がぶち上げたプランはこうだ。 「予定では17年4月、消費税が現在の8%から10%に上る。それ以降、スーパーマーケットで食料品を買ったり、ファミリーレストランで食事をとったりすると、国民ひとりひとりに『軽減ポイント』が与えられる。軽減税率の対象となる飲食料品は、消費税が8%に据え置かれ、10%-8% = 2%分がポイントとして返ってくるのだ。ポイントは、マイナンバーが記された『個人番号カード』をレジの端末で読み取って記録する。つまりはよくある『ポイントカード』を国家規模でやろうというわけだ。ポイントは一人当たり年額4,000円分までためられるが、すぐに手元に還付されるわけではない。たまった分を後から申告し、税務署に認められると、ようやく銀行口座に振り込まれる。こう説明すると『なんだ、思ったより簡単ではないか』と思うかもしれない。確かに、あらゆる食料品について、軽減税率を適用するかどうかを『これはOK、これはNG』などとひとつずつ決めてゆくよりはずっとシンプルだろう。しかし、一連の流れを順に見てゆけば、この仕組みは穴だらけの代物だとわかる」(現代)  税理士の青木丈氏もこう言う。 「マイナンバーはみだりに他人に教えたり、人目に触れたりしないよう、慎重に扱わなければなりません。個人番号カードにはマイナンバーのほかに住所・氏名・生年月日など、個人情報も満載されている。  人前で頻繁に取り出せば、当然、紛失する危険も大きくなります。  また本来、マイナンバーの個人番号カードは希望者のみ交付されます。麻生財務大臣は『カードを持ちたくなければ持って行かなくていい。その分の減税はないだけだ』と言いますが、最初から4,000円を定額で全国民に支給するほうが、はるかに合理的で公平です」  1,500億円の税金をかけてまったく浸透しなかった「住基ネット」の轍は踏めないと財務省はわかっているから、マイナンバーを国民に周知する上で「カネがもらえる」という餌を与えることを考えついたのであろうが、先ほど言ったように「サル知恵」で、浅はかで、国民をバカにしている。  別の内閣府官僚もこう漏らす。 「カードとサーバーの両方にポイントのデータを保存する仕組みだと、実現は厳しいと思います。JRの『Suica』をチャージするときと似た仕組みになるので、カード自体の記憶容量が足りなくなるかもしれず、データの処理に時間もかかる。それに、処理中に間違ってポイントが消えたら、その場でお金を返すわけにもいかないので、どうしようもありません」  さらに、大きな約束違反がある。財務省のプランでは「マイナンバーが個人の銀行口座と一対一でひも付けられている」ことが、いつの間にか大前提になっているのである。そうでなければ消費税の還付が受けられないからだが、つい先日まで内閣は、マイナンバーを本格的に銀行口座と連動させるのは18年度以降、ひも付けするかどうかは、当面は任意性だと説明してきたではないか。これが事実上ひっくり返されることになるのだ。 「新たな政府発表では『レジの端末では、マイナンバーをはじめ、個人の特定につながるような名前・住所・生年月日などは読み取らない』という。しかし、そもそも買い物の内訳と個人情報や口座の情報を突き合わせなければ、還付金の計算も支払いもできないのだから、いかにも適当な『建て前』としか聞こえない」(同)  こんなものを拙速に普及させてはいけないし、普及するはずはない。こんなセキュリティの甘いシステムでやれば、必ず深刻な情報漏洩が起こることは100%間違いない。即刻、やめるべきである。

「マスコミ大嫌い」のプロ野球巨人・高橋由伸“不倫ベッド写真”報道で次期監督も絶望!?

gendai0907
『週刊現代 9/19日号』(講談社)
今週の注目記事・1位 「山口組分裂 すべてを知る親分が私に語ったこと」(「週刊現代」9/19号) 「やくざ100人が証言する『山口組分裂』の真実とガセ」(「週刊ポスト」9/18号) 「山口組大分裂で銀座・六本木・赤坂の治安はどう変わるのか?」(「週刊新潮」9/10号) 「<伊勢志摩サミットにも暗雲> どうなる山口組? <名古屋VS.神戸>」(「週刊文春」9/10号) 同・2位 「激増『老後破産』誰でもハマる危険がある悪いパターン」(「週刊新潮」9/10号) 「老後破産はこうして防げ 65歳からの資産防衛術」(「週刊文春」9/10号) 「失業息子、行き遅れ娘と同居すると『老後破産』!」(「週刊ポスト」9/18号) 「親の骨を『捨てる人々』が増えている『下流老人』のあまりに哀しい末路」(「週刊ポスト」9/18号) 同・3位 「巨人・高橋由伸『乱倫なベッド写真』」(「週刊文春」9/10号) 同・4位 「ショック! ペットを飼ったら『胃がん』になる」(「週刊現代」9/19号) 同・5 「イケメンリーダー奥田愛基・23 独白90分 安倍首相に『バカかお前は』SEADLsって何者?」(「週刊文春」9/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週はイマイチの記事が多い。現代とポストは今週も寝屋川中学1年男女惨殺事件を扱っていないが、他誌もこれといった情報はない。  文春は「鬼畜 山田浩二を知る3人の女」というタイトルで事件の続報をやっているが、新味はない。だが「黙秘を続けている山田。物証も乏しく、殺人での立件は容易いことではない」(文春)という指摘は気になる。  新潮は巻頭で大阪維新の会をつくるといい出した橋下徹大阪市長の「嘘」を並べ立てているが、今さらこの人間の毀誉褒貶をいい立ててみても読む気にはならない。  文春の巻頭特集は、あの未成年男性買春疑惑の武藤貴也議員が、また他の未成年男性を買っていたという話だが、こちらは少々食傷気味。  武藤議員を応援してきた、富士谷英正近江八幡市長がいっているように、「武藤は辞めるべきや。復党なんかできまへんわ。そんなことあったら滋賀県の自民党崩壊するわ」。議員辞職は時間の問題だろう。  芸能ものでも今週は目新しいものはなかった。結婚に厳しい歌舞伎界が、片岡愛之助と藤原紀香の結婚を許したらしいと新潮が報じているが、40半ばの男と女がどうしようと、反対するほうが時代錯誤であろう。  少し気になったのはフライデーが報じた「人気女子アナ不倫SEX写真」だ。今週の現代もやっているが、この女子アナは、「可憐な顔立ちとスレンダーなスタイルから多くのファンがおり、現在もキー局の看板ワイドショーに出演している」(現代)というのだから、コンドームを持って笑っている写真が流出した夏目三久アナどころの衝撃ではない。  さらに大学生の時代から芸能活動を始め、ミスキャンパスにも輝いたというから、ネットでは執拗な本人捜しが行われているだろうと覗いてみた。  Xという女性が名指しされている。真偽のほどはわからないが、検索した画像を見ると可愛い娘ではないか。  だが、ネットの中で「リベンジポルノ」にフライデーが手を貸したのではないかという指摘があった。夏目の場合は、彼女が付き合っていた男が二股を掛けていて、片方の女が嫉妬して写真を流したのではないかといわれているようだが、今回の写真は、Xの別れた男が復讐するためにネットにばらまいたのかもしれないというのである。  もしそうだとしたら、そうした卑劣な行為にメディアが乗ってしまったということになる。難しい問題を含んだ写真であることは間違いない。  今週の話題は山口組分裂騒動と老人破産の2つが目立つだけで、これといった記事がない。そのため今週は順位はつけない。  さて、まずは現代とポストのSEX記事比べ。セクシーグラビアは現代が女性ポートレートの名手・大竹省二氏の「女優の品格」。扉の松坂慶子がとってもいい。私はちょうどこの頃に松坂に会っているが、あまりの美しさにインタビューを忘れて見入ってしまったぐらいだ。  時は残酷である。今のように中年太りした松坂に往時の面影はほとんどないが、私の中学校の美しすぎる後輩は、この後の人生でさまざまな試練に会遭い乗り越えてきたのだ。  後半は女優「不二子『迫真』」と「安枝瞳『圧巻のヒップ』」、袋とじが「日本初公開! 殿様が愛した『春画』」。細川家18代の細川護煕氏が解説しているのがおかしい。  ポストは、「白石まるみ 業界初の母娘手ブラ」。母が白石で53歳ぐらいになるのか。娘は守永真採といって24歳ぐらい。なかなか母親も魅力的である。  あとは「川上ゆう『女の核心』」。セクシーグラビアは両者互角というところか。  SEX記事では圧倒的な強さを誇るポストだが、気になるのは、それ以外の特集に気合いが入っていないのではないかと思わせる点だ。  巻頭が、世界同時株安で37億円稼いだCiS氏という人物を取り上げているが、実用にも株価予測にも役立たない話ではないかと思って読んだ。  そのほかには安倍昭恵の「夜遊び話」と「習近平の暗殺」についてだが、どちらも二番煎じと思わざるを得ない。  唯一おもしろかったのはビートたけしの連載ページに「そろそろ滝クリは東京五輪の『や・り・な・お・し』を宣言しろっての」という見出しだけというのは寂しくないか?  SEX記事へ戻ろう。こうしたSEX記事の体験談が好きだ。私は、週刊現代の現役時代にトルコ風呂(今のソープランド)の記事をずいぶんヤラされた。ヤルことは同じだから、手を変え品を変えて工夫するのだが、これが今考えてみると編集者としての勉強になった。  ポストからも「死ぬまでSEX」をやっている中から、優秀な編集者が出てくると思う。  今週は、米国の不倫サイト『アシュレイ・マディソン』の探訪記事。「人生一度。不倫をしましょう。」をキャッチフレーズにして世界中で3,800万人の会員を集めるサイトで、一昨年に日本版が開設された。  だが、今年8月にハッキングによる情報流出が騒動となった。その際ハッカー集団が、会員の95%は男性で、女性会員はサクラばかりだと暴露した。  そのためカナダでは、情報流出を苦にした2人が自殺したといわれる。現在、日本の同サイトの登録者は約180万人とされているそうである 「本当に不倫希望の女性はいるのか?」、疑問を確かめるために、文春の中年記者が会員となってガチンコの1カ月体験レポートを敢行したという。  登録してから9日後に「遅くなってごめん」という返信が届いたそうだ。プロフィールには「見た目はキレイといわれます」と書いた34歳の主婦・里美(仮名)からだという。  メッセージのやりとりをしてわかったのは、彼女は10年ほど前から東京で暮らす既婚者で、1年前にサイトを利用し始め、夫のいない日中に会える男性を求めているということ。  東京・山手線の鶯谷の待ち合わせ場所に現れた里美は、加藤あい似のスレンダー美人だった。  だが記者を不安にさせたのは、東京暮らしが長いはずなのに関西弁がきつく、「はよ、ホテル行こ」と急かせることだった。 「ひょっとして美人局じゃないか」と焦る心を抑えてホテル街へと向かった。  だが彼女は携帯をいじり、誰かに連絡をしている。ホテル街に入ると里美はスタスタと歩き「ここや」と古びたラブホテルを指さした。  不安に駆られた記者が「どこか別のホテルにしていいかな」と提案したが、「そんなのダメや!」と受け入れないばかりか、無理矢理ホテルに連れ込もうとしてくる。  誰が見てもこれはおかしいと感じるはずだ。身の危険を感じた記者は、その場から脱兎の如く逃げたそうである。  しかし、記者は諦めず今度はAKB48の小嶋陽菜を思わせる主婦に性懲りもなく突撃するのだ。  今度の待ち合わせ場所は新宿のイタリアンだったという。  そこで彼女の身の上話を聞きながら夜が更け、そのまま歌舞伎町のラブホテルにチェックインしたそうだ。性交じゃなくて成功!  だが、これを読むだけでは、このサイトが美人局目的の危険な連中の集まった出会い系サイトなのか、それなりに信用できるサイトなのかはよくわからない。もう少し記者に頑張ってもらって、そのあたりをしっかり確かめてほしいものである。安全確立60%ぐらいあれば、私も登録してみようかな。  現代はポストの影響を受けたのだろう、「ひさびさ登場『セックス大特集』」を組んできた。ぶち抜き10ページ。「60過ぎてもセックスは上手くなる」だが、新鮮味はない。  中で興味を引いたのは、エビオスという「弱った胃腸を整える」薬を、精液が増えるという理由で購入する人が後を絶たないという情報だ。  51歳の男性は、精液の減少に悩んでいてエビオスを購入してみたそうだ。 「毎食後10錠ずつ、それを2ヵ月続け、満を持してソープランドへ行ってきました。(中略)以前より飛ぶ……という感覚はありませんでしたが、量が全然違う。それまでは冗談ではなく、目薬ほどの量だった精液がソープ嬢の手から溢れるほど出たのです」  当然のことながらエビオスの製造元は、これに関して因果関係などの調査はしていないと答えている。  今週もポストの意気込みを買って、ポストの勝ち!  ところで、最近よく「SEALDs」という名を聞く。奥田愛基くんという23歳の若者がリーダーの学生組織で、先月に23日に行われた「安保反対」集会で、安倍首相の国会でのヤジを逆手に取り、「どうでもいいなら首相をやめろ。バカか、お前は」といい放ったことで官邸の怒りを買っているという。  文春によれば、彼は1992年福岡県生まれで、西表島の北にある鳩間島という離島で中学を卒業後、島根県の高校へ進み、現在は明治学院大学の4年生だそうだ。  父親は、北九州市内でホームレスの支援活動を続ける牧師さんだそうで、NHKの『プロフェッショナルの流儀』で取り上げられたこともあるという。 「SEALDs」のデモのスタイルは一風変わっていて、太鼓を叩きラップのリズムに乗って「戦争するな」「安倍はやめろ」と短いフレーズで盛り上げていく。  文春が彼にインタビューしている。いくつか紹介してみよう。 「(父親について=筆者注)二十年コツコツやってきて、ようやく注目されるようになりましたけど、それまでの孤独な闘いも見ているので。この社会は、タフにやるべきことを淡々とやっていくことが一番大事だと学びました。僕は十四歳で家を出ていますが、何をするにも自分で決めて選んだ道の結果は自分で引き受けなければならないということを覚えましたね」 「安全保障上の戦略はシールズ内でも人によってバラバラです。ただ、今回のフルスペックの集団的自衛権の内容は、これまでの憲法と国家の歩みからするとかなりハードルが高いことをしている。それなのに首相補佐官が『法的安定性は関係ない』と発言するほど憲法が軽んじられているから、憲法を守るべきだという点は共有しています」 「(シールズは=筆者注)各班のリーダーを『副司令官』と呼んでいるんです。これはメキシコのサパティスタ民族解放軍というゲリラ組織の影響です。彼らは非暴力で革命を目指しているのですが、そのリーダーのマルコスが自分のことを『副司令官』と名乗っているんです。なぜかと言えば、『人民こそが司令官だから』。それ聞いて、かっこいいなあ! と(笑)」  いいではないか。反戦活動も政権を倒せ運動も、かつては格好よかったのだ。  60年安保闘争の時の全学連委員長だった唐牛健太郎(かろうじけんたろう)を調べている佐野眞一氏は、唐牛はすごく格好いい男だったといっている。「ベ平連」の小田実もそうだった。この奥田くんもそこそこイケメンである。安保法制が山場を迎えているが、彼らの反対運動がどこまで盛り上がるか、下流老人も国会へ行ってみよう。  お次は現代の「ペットを飼ったら胃がんになる」という特集。私も老犬を飼っているから気になる記事である。  現代によれば、今年6月の日本ヘリコバクター学会で発表されたそうだ。北里大学薬学部の中村正彦准教授らのグループによる研究が元になっていて、胃がんを引き起こす原因とされているのが「ヘリコバクター・ハイルマニ」と呼ばれる細菌だそうだ。  この細菌は、胃がんの原因として知られるピロリ菌の亜種にあたり、胃MALTリンパ腫という胃がんの一種を発症させると考えられているという。  北海道大学大学院医学研究科特任講師の間部克裕氏がこう語る。 「ハイルマニ感染者はピロリ菌感染者に比べて、胃MALTリンパ腫が発症する確率が7倍も高くなったというデータもあります」  もっとも感染の危険性が高いのは、口の周りをペットに舐められることだという。  また、フンや吐瀉物を手袋なしで処理することも非常に危険で、なぜなら、この細菌は排泄物にも潜んでいるからだそうだ。  したがって、ペットのフンを処理するときは必ず手袋をつけ、片付けた後は水洗いだけでなく、石鹸や消毒液を使うことを心がけろという。  カワイイ雌老犬だが、毎朝のキスの習慣を見直すか、残念だが。  今週の文春のスクープは、巨人軍の次期監督候補・高橋由伸(40)の「乱倫なベッド写真」である。  昨年の春の沖縄キャンプの時、高橋と親しい矢野謙次(34、今年日ハムに移籍)が、矢野と親しい銀座のママと2人のホステスを東京から沖縄のホテルに呼び寄せ、高橋を連れて深夜その部屋を訪れたというのだ。  グラビアには2人の女性と高橋、矢野が一緒に写っている写真と、ベッドでママと矢野が寝ているそばで、高橋が背の高いホステスに抱きついている写真が掲載されている。  この写真を撮ったホステスが別の部屋に出て行き、件のホステスが高橋とセックスしたというのである。写真も証言も、その夜、セックスの相手にならなかったホステスが提供したのだろう。  いまは太ってしまった高橋だが、若い頃はなかなかいい男でバッティングも天才肌だった。だが極端な秘密主義で、元日テレの小野寺麻衣アナ(39)との結婚披露宴にも球団関係者は長嶋茂雄と原辰徳の2人しか呼ばなかったという。 「彼は長嶋茂雄が『無味無臭な奴』と称したほどで、目立つことが大嫌い。メディア嫌いで用心深く、銀座や六本木のクラブに通う若手選手たちを見て、『優先順位の一番は遊びなのか? まずは野球じゃないのか』と説教したこともあった。家庭では二児の父として良きパパだと聞いています」(球団関係者)  高橋は文春の取材に総務部を通して、部屋で一緒に飲んだことはあるが肉体関係を持ったことはないと答えている。  読んでみてチョッピリ高橋が気の毒に思えた。東京から押しかけてきて、あわよくば高橋とセックスしたいと鼻の穴を膨らませているホステスにいい寄られ、その気になったのかもしれないが、こんな写真を公表されたら、もし監督になっても若手に説教できないだろう。何より自分が守ってきた「目立たない、メディアが嫌い」という姿勢がこの記事で吹っ飛んでしまったことに、高橋自身が一番落ち込んでいるのではないだろうか。  さて「下流老人」という言葉が流行っている。イヤな言葉だが、昨今は週刊誌はもちろんのことNHKスペシャルなども「下流老人」「老後破産」問題を扱い、身につまされる悲惨なケースを紹介している。  この言葉は1982年生まれの藤田孝典氏がつくったものだが、下流老人の定義は「生活保護基準相当で暮らす高齢者およびその恐れがある高齢者」というものである。彼の書いた『下流老人』(朝日新書)は10万部を超えるベストセラーになっている。  それを読むと、現在の非正規労働者はもちろんのこと、40代で年収600万ぐらいあるサラリーマンも下流老人予備軍だという。  私は中流の“並”ぐらいだと考えていたが、年金生活が長くなると自分が下流老人化していっているのが実感としてわかる。  文春によれば、厚労省の国民生活基礎調査(13年)では一世帯あたりの年金収入は月額約17万7000円。だが、高齢者世帯の1カ月の平均支出は約21万7000円といわれるから、毎月4万円程度の赤字になる。  そのほか家のリフォームや車の買い替え、孫への小遣いなどといった「特別支出」もあり、そうしたものを入れると退職金が3000万円程度あっても、長生きすれば安心はできない。  病気、熟年離婚でもすればあっという間に“晴れて”下流老人の仲間入りするのは間違いない。高齢者世帯の相対的貧困率は22%だが、これが離婚して「お一人様」になると年金が減るから、男性が38.3%、女性は52.3%と急上昇する。  先週の週刊ポストでは来年予定されている消費税10%が実施されれば、藤田氏のいう「一億総下流時代」が早くも到来するのではないかと警鐘を鳴らしていた。  ポストによれば、消費税が10%に引き上げられると、年収300万円未満の世帯でも年9万5882円の負担増になると「みずほ総研」が試算しているという。下流老人層には死活問題である。  それでなくてもアベノミクスの円安のせいで、食品などの輸入原材料も軒並み値上がりしている。さらにそこに消費税アップ時の便乗値上げがあれば、下流老人予備軍が真性・下流老人になって貧困層が拡大することは間違いない。  今週のポストでも、年金生活でカツカツの暮らしをしてきた高齢者が、子どもが失業したり、結婚しない娘が家に帰ってきたりすると、年金が減らされあっという間に下流に落ちていくケースを報じている。  また親が死んでも納骨できずに、神社や寺院の境内、電車の網棚に遺骨を置いて行ってしまうケースが、このところ増えているとポストは書いている。貧困層は間違いなく広がってきているのだ。  下流老人半歩手前の私も、この問題に無関心ではいられない。埼玉県さいたま市にあるNPO法人「ほっとプラス」を訪ね、藤田氏に話を聞いた。  小柄だが明るく、はっきりした話し方をする素敵な若者である。彼は貧困は自己責任ではなく、今の社会構造が必然的に生み出しているものだから、生活保護をもらうのを躊躇することはない、「社会保障を受けることは権利です」といい切る。  申請主義を止めることはもちろんのこと、生活保護を「救貧対策」ではなく「防貧対策」に使うべきだと主張する。  いまの制度では完全におカネが底をつき、にっちもさっちもいかなくならなければ支給されない。だがそうなった人は、すでにうつ病などの症状が出ているか重篤な病気にかかっているケースが多く、働くことができないのはもちろんのこと即入院・治療となってしまう。  病気予防のように、そうならない前に下流老人たちを補足して救わなければいけないはずなのに、そうなっていないのはおかしいという。まことにもっともな意見である。  ちなみに貧困者の補足率は日本は15~30%程度だが、ドイツは64.6%、フランスは91.6%もあるそうだ。それは社会保障政策がきめ細かく行われていることの証左である。  日本は家賃にかかる割合が欧米などと比べても大きく、年金の半分が家賃に消えてしまうという高齢者が多い。ヨーロッパ各国では少子化対策として民間借家への家賃補助制度や公立住宅の建設を増やすことなど住宅政策を転換したことで効果を上げているという。日本も早急にそうするべきである。  このままいけば日本の年金制度は5年、10年後には必ず破綻する。したがって若者に無理矢理年金を払わせるのではなく、貧困対策基本法を作り国民の防貧や救貧対策を国家戦略として強化するべきだ。フランスの経済学者ピケティのいうように、一部の富裕層から徴収して再配分するなど社会保障を手厚くしていくことこそが喫緊の課題だと藤田氏は続けた。  消費税を8%に上げるとき、そのほとんどを福祉の充実に使うと公約したはずである。それがゼネコンや株式市場に湯水の如くカネを垂れ流し、福祉はやせ細っていく一方である。  新潮、文春が資産、年金の増やし方を伝授しているが、これはまだ資産が何千万か残っている人のことである。生命保険や医療保険はいらない。住宅ローンは前倒しで払ってしまえ。病気をしないように身体を鍛えろ。みなごもっともだが、結局、この中で私が頷くのは、いかに節約するかを考えろということでしかない。  04年に導入された「マクロ経済スライド」によって、65歳のとき年金が月20万4000円ある人も、70歳で19万円、75歳で17万4000円、80歳で15万8000円と減らされていくのである。国は長生きはするなといっているのだ。  今週は各誌が山口組分裂の話を扱っている。現代はヤクザに詳しいノンフィクション・ライターの溝口敦氏の「緊急寄稿」、ポストはやはりヤクザに詳しいフリーライターの鈴木智彦氏に書かせている。  だが、なぜ分裂が起きたのか、その真相やこれからについてはまだまだ情報が少ないようだ。文春でこう語っているのは山口組某幹部だ。 「拳銃や防弾チョッキの値段が高騰していて、すでに品薄状態です。抗争になると、相手方の構成員を拉致し、人質交渉が行われることがありますが、今回、ウチの組では『組員がさらわれても一切交渉はしない。自己責任で身辺に注意するように』と通達が出ています。これは、『どんな犠牲を出してでも徹底的に戦う』という意思表示です」  不謹慎だが、私のような『仁義なき戦い』世代は、自分にさえ火の粉が降りかかってこなければ、この手の話は大好きである。  山口組は、14年末の時点で構成員・準構成員などを合わせると約2万3400人、全国の暴力団の43.7%を占める国内最大の暴力団組織である。  一枚岩だと思われていたが、そうではなかった。分裂の火種は、名古屋対神戸の対立だという。傘下団体幹部がこう話す。 「先代の渡辺芳則五代目が神戸の山健組だったように、それまでは関西から組長が選ばれてきた。司六代目は関西以外の組織で初めてトップに立った。山口組には『本部』と『本家』という考え方がある。本部は神戸の総本部で、本家は組長の出身組織。つまり現在の本部は神戸で本家は名古屋になる。それに違和感を覚える直参は少なくない。山口組は日本中に組員を抱えるが、やはり中心は関西であるべきだという考え方は根強い」  また、司六代目組長の方針に対する反発も強かったようだ。 「六代目は組の統制をことのほか重んじていた。直参は関西に来たら必ず本部(神戸)に顔を出さなければいけない決まりがあった。(中略)上納金制度も厳しかった。組の規模によって違うが、およそ月に80万円。それ以外にも本部が販売するミネラルウォーター、石鹸や歯ブラシなどの日用品の購入の強制、各組長の誕生日会へのお祝い金など、とにかく金銭の支払いが発生する。暴排条例(暴力団排除条例)などの締め付けでヤクザのシノギが限定されて稼げない時代だけに、厳しい上納に不満を抱く組は多かったようだ。雑貨屋のようなシノギしか認めず、しかもトラブルを起こすな。これでヤクザといえるのか?」(同)  別の傘下団体幹部もこう語る。 「今年の夏前、司六代目が七代目に弘道会の幹部を指名しようとしているという情報が出回った。これには、“次は関西に実権が戻ってくる”と思っていた直参たちが猛反発。さらに、将来的には本家を名古屋に移動させる案があるという話も出た。それからしばらくして、この脱退騒動が起きた。造反した組長たちには、“名古屋から山口組を取り戻す”という思いがあるはずだ」  文春で、来年行われる伊勢志摩サミットの玄関口である名古屋に山口組が移転するなど許さないと警察庁幹部が息巻いているが、破門された組長たちは新団体を「神戸山口組」とし「代紋は本家山口組と同じく、山菱を使用し、その真ん中に“神戸”の文字が入る」(新潮)といわれているそうだから「名神戦争」勃発は避けられないだろう。  分裂となればシマの奪い合いで都内の盛り場、銀座、赤坂、新宿はどうなるのか? 新潮で溝口敦氏が、暴排条例があるので表立ってはみかじめ料を取るわけにはいかないが、クラブやキャバクラではいまでも払っているところがあるし、アングラカジノや風俗店などはトラブル処理を警察に頼むわけにはいかないから、暴力団に頼まざるを得ないと語っている。 「暴力団のシマ(縄張り)は地域ではなく、店ごとに分かれています。これから、山口組が押さえているシマの分捕り合戦が始まる可能性が高い」(溝口氏)  これに最近勢力を伸ばしているといわれる「半グレ」集団が加われば、都心の歓楽街が血の海になるかもしれない。恐いけど見てみたい気もするが。 (文=元木昌彦)

“性の2大解放区”は北海道と静岡!? 県別「おんな変態度」ギョーテン調査結果

gendai0817wb.jpg
今週の注目記事1 「母・洋子から息子・安倍晋三への『引退勧告』」(「週刊現代」8/29号) 同・2 「独占 吉永小百合さん『戦争はだめ、核もだめ』」(「週刊朝日」8/21号) 同・3 「『渥美清』鋼鉄のプライバシー」(「週刊新潮」8/25号=3000号別冊) 同・4 「『IQ 190』の天才VS.警視庁捜査二課」(「週刊現代」8/29号) 同・5「今すぐ『首』を揉むのはやめなさい」(「週刊現代」8/29号) 同・6 「県別『おんな変態度』くらべ」(「アサヒ芸能」8/20号) 同・7 「これが80歳のSEXだ」(「週刊現代」8/29号)  今週は週刊新潮、週刊文春、週刊ポストが合併号でお休み。よって、新潮の3000号記念別冊と週刊朝日、アサヒ芸能、今日発売の週刊現代から選んでみたが、残念ながらこれといったスクープはないので、今週は順位なしである。  ポストが編集長交代から「死ぬまでSEX」特集にかなり力を入れてきたからか、現代も負けじと、とんでもない特集を組んできた。  以前にもあったが、今週も80歳のSEXの「奥義」をこれでもかと開陳している。だが、こんなものを誰が読むのであろう。  現在80歳以上で、なんとしてでもSEXしたいという老人が、わざわざ現代を買うだろうか。面妖な企画だが、ちょっとのぞいてみよう。  東京大学名誉教授で医学博士の石川隆俊氏は「私の調査から、50代後半から90代の高齢者のうち、男性の約8割、女性の約7割が性的にアクティブであることが明らかになっています」と言っているが、それは肉体的に健康な人のことだろう。  外を歩くのにもよちよちとぼとぼの年寄りの頭の中がSEXのことで一杯だとは、とても思えない。  元地方紙記者の大島淳さん(82・仮名)は、10歳年下の女性と付き合うようになったが、当然ながら最初はできなかったという。だが、お互い負けず嫌いだから、試行錯誤の日々を重ね、ついにSEXを果たしたというのだ。 「彼女は潤滑ゼリーとエッチな下着。オレはアダルトビデオに大人のおもちゃ、それにバイアグラという完全装備で挑んだら……ついにデキたんだよ! ただ、一回やると2日寝こむから、3日に一回のペースだね。バイアグラだって飲み過ぎはよくないよな。だから最近は、結合するのは月に1~2度、射精まで頑張るのは3カ月に一回。それで十分なんだよ。バイアグラを使わなければ、ゼリーを使って滑りこませるような挿入しかできないけど、それでもやっぱり気持ちはいいわな。昔はセックスって『快楽のためのスポーツ』という感覚だったけど、今は『スキンシップの延長』で考えるようになったね」(大島氏)  都内でクリニックを営む医師が、こう解説する。 「女性も男性も80歳になっていきなりやろうとしてもできません。80歳を迎えるまでの30年間に、定期的にセックスをすることが重要です。使わなくなったゴムホースのように、性器も使わなければ劣化してしまいます。でも誤解しないでください。挿入はしなくていいんです。女性なら自慰行為、男性なら一日一回勃起させることを心がけてください」  いやはや、大変なことである。80歳で性欲があるということはうらやましいような、情けないような……。  セクシーグラビアを紹介しておこう。いにしえの美女シリーズ。今週は「NHK朝ドラ『北の家族』のヒロイン 高橋洋子」。それに「間宮夕貴 24歳、女優の覚悟」。袋とじは「8人の女の子の中から『無毛女子』を探せ」。顔や身体だけ見ていても、「無毛」はわからない。私はベトナムへ行った時に「無毛」女子と懇ろになったことがあるが、なかなかいいものであった。東南アジアは無毛の子が多いんだよね。  お次はアサヒ芸能。「県別『おんなSEX変態度』くらべ」というのをやっている。  この手はどこの誰のデータなのかということが重要だが、今回は紀行作家の色川わたるなる御仁。この人「性感研究所」を主催して会員が8000人いるという。まあだまされてもともとだから、いくつか紹介してみよう。  色川氏が「性の2大解放区」と太鼓判を押すのが、北海道と静岡だそうだ。北海道は開拓のために全国から移住者が集まってきた歴史を持つから、その時代から男女同権でセックスでは女性がリードするという。広大な土地柄の影響か、「青姦好き」という特徴もあるというのだが、ホントかね。  静岡は食べ物に恵まれた風土だけに、セックスでも享楽的だそうだ。 「町なかではノーパン外出、電車内での痴漢ゴッコなどが楽しめます」(色川氏)  車保有率の高い山梨と群馬は「カーセックス大好き」だそうな。「変則体位好き」なのは大分。大分は物事を突き詰めて深く追求する県民性があるため、セックスでも趣向を凝らしたプレイが好きだという。 「変則体位好き」のナンバー2は富山県。 「セックスにおいてはより深い快感を得られるマイラーゲの開発に余念がありません」(同)  さらにディープな「複数プレイ願望」が強いのは、むっつりスケベの多い長野、情熱的な女性の多い熊本だそうだ。  その他「3Pプレイ経験率」では徳島、山形、福岡が上位になるという。よくわからないが、「潮吹き率」でダントツトップなのが新潟だという。潮吹きのメカニズムは解明されていないが、色川説によると「豪雪地帯で雪おろしが欠かせない新潟の女性は、骨盤付近が鍛えられたために潮吹き体質になった」そうだ。  念のため、ここで読んだことを、くれぐれもカミさんや彼女には言わないほうがいいと思う。「お前新潟出身だから潮吹いて見せておくれ」なんて言おうものなら、ぶん殴られるか、一生口を聞いてもらえないかもしれない。  さて、SEXで疲れた時や、仕事で根を詰めた時など首が凝って、ひどい時は痛くて曲がらない。  そんな時は誰しも、首を自分で揉んだり、他人に頼んだりマッサージに行って揉んでもらうことがあるはずだが、現代はそれはやめないと大変なことになるというのである。 「ちょっと首がこったな、頭が重いな、という時、あまり意識することなく自分の手で首を揉むのは誰でもやることでしょう。しかし、それは今すぐやめたほうがいい。なぜなら首を強く揉むという行為は、身体にとって百害あって一利なしであるばかりか、病気の原因にまでなるからです」  こう警告するのは、医学博士で東京脳神経センター理事長の松井孝嘉医師だ。  松井医師が書いた『首は絶対にもんではいけない!』(講談社刊)が、大きな評判を呼んでいるという。 「自分で揉むのを避けるのはもちろん、マッサージ器も首には使わないほうが無難です。ましてや、床屋や整体でマッサージを受ける時も、首のまわりはきっぱりと断ったほうがいい」(松井氏)  その理由はこうだという。 「首は身体全体の調子を左右する『自律神経』と密接に関係しているのです。外から力を加えられただけで全身に大きな影響を与えかねない、皆さんが思っているよりも、はるかに重要でデリケートな部位なのです」  自律神経は、主に昼間の活動的な時に働く交感神経と、就寝時などリラックスしている時に優位に働く副交感神経の2つの神経によって成りたっている。この2つが「バランス」を取り合うことで、脈拍や血圧、呼吸、消化、体温の調整など、生命を維持するのに必要なあらゆる機能を調節しているそうだ。  松井氏の独自の研究によれば、この自律神経のバランスを整える部位が、首の後ろから頭の付け根あたりに存在しているのだという。 「強く揉み続けると、こりが増幅して、副交感神経の働きが障害され、交感神経とのバランスが崩れてしまう。交感神経が過剰に優位になると、急に脈が早くなり、血圧が上昇したり、胃腸の働きが抑制され食欲がなくなったりと、様々な体調不良につながるのです」(松井氏)  首を揉むことの弊害を指摘しているのは、国際医療福祉大学熱海病院の神経内科医、永山正雄副院長も同じだ。氏によれば、血管と血流の観点からも、首を揉むことにはリスクがあるのだというのである。 「首を強く揉むことによって、頸動脈などの血管にこびりついているプラーク(血管のカス)や血栓が剥がれ落ち、血管が詰まって脳梗塞になる恐れがあります。プラークは年齢が高くなるに連れて生じやすいので、高齢者ほど危険です。最悪の場合、首への負荷によって血管の外壁に亀裂が入り、そこの部分に瘤が出来てしまい、クモ膜下出血につながる恐れもあるのです」  首の不調によって認知症が進行する可能性もありうる、と指摘する鍼灸師もいる。  また、首を過度に揉むことで、うつ病を発症する可能性も高まるというのだ。  揉まずにこりをほぐし、首の健康を取り戻すには、いったいどうしたらいいのだろうか。松井氏は、一番重要なのは、緊張で凝り固まった首を「ゆるめる」ことだと説く。 「長時間机に向かっているときなど、15分に一回、30秒ほど手を添えて頭を後に反らしてあげるといいでしょう。そうすると首の後ろの筋肉が緩み、溜まった老廃物を血液が流してくれますから、こりがやわらぎます」  この体操に加えて、松井氏は「首は冷やすのではなく、しっかり温めることが重要だ」と語っている。  さらには、首の筋肉そのものを鍛えることも重要だという。 「お薦めしたいのが、『アイソメトリック』と呼ばれる鍛錬法です。やり方は簡単で、手で頭に適度な力を加え、それを頭で押し戻す。これを頭の四方で20秒ずつやってください。一カ月程度で首の筋力強化を実感できるでしょう」  この原稿を書き終わったら、「首体操」をやってみるか。  ところで、最近ちまたで話題なのがビットコインなるものだ。私にはさっぱりわからないが、先日、そのビットコイン取引で億万長者になったフランス人が、顧客から預かったカネを不正に流用した容疑で逮捕された。IQ190の天才なので、警視庁捜査二課も手こずっていると現代が報じている。  14年2月、仮想通貨ビットコインの取引所「マウントゴックス」社が経営破綻した。同社社長のフランス人、マルク・カルプレス容疑者(30歳)は、 「外部からの不正アクセスで約65万ビットコイン(当時のレートで約87億円相当)と、顧客から預かった最大28億円の資金がなくなった」 と、自分も被害者であるとして、警視庁サイバー犯罪対策課に被害の相談をしていたそうだ。  だが、そこから情報の提供を受けた警視庁捜査二課の捜査員は資料を分析して、こう確信するに至ったという。 「社内の口座データにアクセスできる権限は、カルプレスしか持っていない。カルプレスは被害者面をしているが、経営破綻は『自作自演』で、彼こそが会社を使って私腹を肥やした『首謀者』に違いない」  捜査二課は8月1日、1年以上にわたる捜査の末、カルプレスを私電磁的記録不正作出・同供用容疑で逮捕したのだ。  社内のデータを改ざんして、自分の口座残高を100万ドル(約1億2400万円)水増ししたというのが容疑内容だという。  カルプレス容疑者は、85年にフランス東部のブルゴーニュ地方で生まれた。 「両親はともにIQ148以上でないと入会できない秘密結社『メンサ』のメンバーです」(彼の友人)  カルプレスは、有能なシステムエンジニアとしてネット通販会社やゲーム会社など、フランスのIT企業を転々とした後、イスラエルに渡り、その後、09年6月に来日している。  マンガやアニメへの興味が高じた結果だそうだ。小学生の頃からマンガが好きで、アニメを見ているうちに日本語を覚えてしまったというから、いかに知能が高いかがわかろうというものだ。  現代によれば、来日後、カルプレスは11年3月に仮想通貨の取引所、マウントゴックス社を譲り受ける。同社のシステムに手を加えることで利便性を高め、13年には世界最大のビットコイン取引所にまで成長させた。ビットコイン関係者はその手腕に驚嘆し、カルプレスは天才プログラマーの名を欲しいままにしたという。  IQ190を自称するカルプレスは取り調べに際して、ビットコイン大量消失の「真犯人」は別にいるのだと主張しているそうだ。カルプレスと親しい知人が、彼の言い分をこう代弁する。 「彼は、マウント・ゴックス社の創設者である米国人のX氏にハメられたと言っています。(中略)たしかに彼はプログラマーとしては超一流の天才ですが、世間知はまったくないし、ましてや経営者としての資質はゼロです。誰かに騙されたとしても不思議ではない」  私のように「いつもニコニコ払う現金」という暮らしをしている者には、ビットコインのような「架空マネー」など信用するほうがおかしいので、だますほうもだまされるほうも、どっこいどっこいだと思えてならないのだが。  さて、今週は週刊新潮が「3000号記念」(440円)の別冊を出している。昭和31年(1956年)に出版社系一般男性週刊誌として初めて出された新潮は、当時としては革命的な雑誌だった。  新聞社と違って人も情報も少ない週刊誌が、当時100万部を誇っていた週刊朝日などの新聞社系週刊誌に対抗していけると考えた人は、新潮編集部でも少数派だったであろう。  だが「選択と集中」で、新聞批判とスキャンダルを柱に、あっという間に新聞社系を抜き去り、出版社系週刊誌の全盛時代を築くのだ。  今でも語り草の新潮流スクープがある。昭和33年の全日空下田沖墜落事故の時だったと思うが、新潮の記者が現場や全日空に駆けつけたが、新聞社が漁った後で何もない。  仕方なく新潮は、同機に乗るはずだったがなんらかの事情でキャンセルした人たちを探し出し「私は死神から逃れた」とタイトルをつけた特集を組んだ。大ヒットだった。  この別冊でも、その名企画を真似て御巣鷹山に墜落した日航機に「乗れなかった」人たちの「後半生」という特集を組んでいる。  小沢一郎に田中角栄を語らせ、プライバシーをまったくのぞかせなかった役者・渥美清や、3000号を彩った人たちのワイドを組んでいるが、残念ながらかつての新潮の切れ味や新潮ならではのスクープはない。  時代が、週刊誌的なスクープを必要としていないのだろうか。それとも、週刊誌の劣化が進んでいるからだろうか。週刊誌を待ち遠しく読んだあの時代は二度と帰らないのか。猛暑の中、ガリガリ君をかじりながら考え込んだ。  だが、何も取り上げないのも愛想なしだから、渥美清が死ぬまで守り通した「鋼鉄のプライバシー」に挑んだ読み物を紹介しよう。  渥美清は本名を田所康雄という。若い頃胸を病んで片肺がえぐり取られ、時代劇のように肩からバッサリ切られた傷跡があったため、ロケ先でも誰もいない時に風呂に入っていた。  浅草でストリップの合間にやる軽演劇で腕を磨き、下積みを経て『男はつらいよ』で花が咲く。  だが、彼が住んでいる家を知っている者はほとんどいなかった。長年の友人だった黒柳徹子も、目黒区の自宅までクルマで送っていくと、決まって「そこでいいから」と、自宅から離れたところで降りて、自宅の前までは送らせなかった。  徹底しているのは、長年付き人や運転手をしていた人間にも、知らせなかったというのだ。  それは渥美清という俳優より、田所康雄という「個」を大切にしたかったからではないかとライターの飯田守氏は書いている。  「婦人公論」の昭和48年3月号に、渥美はこんなことを話している。 「僕はいつも女房というのはいないつもりでいるんだ。芝居をやっててね、扶養家族が精神面にチラチラあらわれたら、いけないと思うな。精神を、いつも、エンピツの先のように、とがらせておく。で、なんでも見たり聞いたりするたびに『ウン、そうだ』『ウン、そうだ』と、ビビッと反応する。大切だと思うな。とくに役者にとってはね。だから一人でいたいんだよ」  彼の奥さんは、白百合短大を出た女性だという。渥美が41歳の誕生日を迎えた年の3月に、出雲大社で結婚式を挙げたそうだ。17歳年下だった。長男はラジオ局に勤めているそうだ。  朝日新聞が主催する句会に出席していたという。俳号は「風天」。こんな句を詠んだそうだ。 「赤とんぼ じっとしたまま 明日どうする」 「背伸びして 大声あげて 虹を呼ぶ」 「お遍路が 一列に行く 虹の中」  私は、渥美がプライバシーを大切にした気持ちがわかるような気がする。「咳をしても一人」と詠んだ尾崎放哉を演じたかったそうだ。しょせんこの世は孤独が当たり前。その孤独に耐えなければ、役者としても人間としても一人前になれやしない。  そうやって徹底的に孤独になることで、あの寅さんの滋味あふれる笑顔を作り出していたのではないか。このところ、何本か寅さん映画を見ている。彼の抱えている孤独の影が、見ていて哀しくなるのは、こちらが年を取ったせいか。  週刊朝日で、わが心の永遠の恋人、吉永小百合がけなげに「戦争はだめ、核もだめ」だと言うてはる(どこの方言じゃ!)。彼女が原爆詩の朗読会を全国でやっているのは、よく知られている。  原爆の後遺症に苦しむ青年との悲劇を描いた『愛と死の記録』(相手役は彼女が結婚を切望したといわれる渡哲也。親の猛烈な反対で泣く泣く別れ、親への反発から15歳も年上でバツイチの男と結婚したといわれている)や沖縄戦で死んだ沖縄師範の女子学生たちのドラマ『あゝひめゆりの塔』、広島で胎内被曝した芸妓のテレビドラマ『夢千代日記』など、原爆や戦争の悲劇をテーマに据えたものも多い。  今は、井上ひさしの傑作『父と暮らせば』をベースに山田洋次監督が書いた、『母と暮らせば』(12月公開予定)を撮り終えたばかりだという。 「この本(父と暮らせば=筆者注)の冒頭で、広島と長崎に落とされた原爆のことを、日本人の上に落とされただけではなく、人間の存在全体に落とされたものであり、だからまた、あの地獄を知っていながら、知らないふりをするのは、なににもまして罪深いことだと述べています。人間が人間として生きることも死ぬことも、一瞬にして奪ってしまう原爆は、本当にとんでもないこと。その現実を私たちは絶対に知っていなければならないと思うんですね」(小百合)  ええこと言うじゃん。彼女は安保関連法案に反対する映画関係者で作る「映画人九条の会」が出したアピールの賛同者でもある。当然ながら、原発再稼働にも反対している。 「あれから(福島第一原発事故=筆者注)4年も経つというのに、いまだに放射性汚染水が漏れているという報道があります。福島の人たちの怒りと悲しみは今でも癒やされることはありません」(同)  そして、こう結ぶ。 「戦後70年を迎えて、広島に、長崎に、原爆を落とされたことを知らない若い人たちが増えています。当然、核の悲惨さも知らない。そんな時代だからこそ、世界中から核兵器をなくすこと、戦争の愚かさと平和の尊さを、私たち日本人はもっともっと語っていかなければいけない」  彼女の口から出る言葉は、われわれサユリストには神の声である。彼女には、ぜひ安倍首相の面前で原爆詩をじっくり朗読してあげてほしいものである。  現代が、まるで安倍首相の母・洋子さんから聞いたかのように「息子・安倍晋三への引退勧告」という記事をやっている。タイトル倒れの記事ではあるが、先日の70年談話を出した夜にNHKの『ニュースウオッチ9』に出ていた安倍の顔は、生気も覇気もなく、明らかに病気が進行していることをうかがわせた。  奥さんはともかく、さぞ母親は心配していると思う。官邸スタッフがこう言っている。 「総理は、相当疲れているようで、富ヶ谷(渋谷区)の自宅に帰るとバッタリと眠ってしまうそうなんです。本当なら、安全保障、原発、労働者派遣法、TPPなど、ストレスの種となる難問が山積していて、これらについて勉強しなければいけないのに、『起きていられない状態』だといいます」  トイレに駆け込む回数も増えているそうだ。そうした息子を心配して母親は、 「総理の体調がすぐれない時は、消化にいい具材で雑炊を作っている。今まではお手伝いさんに作らせることが多かったらしいのですが……。洋子さんがここまでするのに驚いています。若くして亡くなった夫の晋太郎(元外務相)さんを重ねているのでしょう」(安倍家と親しい関係者)  洋子さんは政界の「ゴットマザー」と呼ばれているそうだ。「妖怪」といわれた岸信介元総理の娘として生まれ、後に自民党のニューリーダーと称された安倍晋太郎氏と結婚し、わが息子の晋三氏を総理の椅子に再び座るまでに育てあげた。  父を亡くした後の晋三総理に、政治家としての立ち居振る舞いを叩き込み、帝王学をほどこしたのは、洋子さんだったといわれているそうだ。  現代によれば、その洋子さんがついに一つの決断を下そうとしているというのだ。 「晋三さん、もういいのです。あなたはお祖父さまやお父さまの無念を晴らし、私の期待に立派に応えてくれました。これで十分なのです」  母から息子への引退勧告だという。 「岸内閣が退陣した60年から55年の歳月を経て、父、夫、息子の3人の力で、悲願である憲法改正の足がかりは確実なものとなった」(現代)  母親が誰に向かってそんなことを言ったのかはまったくわからないが、母親の心情としてはわからないでもない。だが「憲法改正の足がかりは確実なものとなった」というのは「嘘」である。万が一安保法制が成立しても、否、成立させてしまえば、かえって憲法改正は遠のくに違いない。  憲法改正をせずに戦争の出来る国に変容させることは、国民の間に安倍自民党への反撥を強くさせ、間違いなく次の総選挙では議席を減らす。  その前に参議院選もある。憲法改正どころか、安倍は自民党を大きく目減りさせた首相として後世に語り継がれるに違いない。  先の渥美と同じように、安倍首相も孤独なようだ。これだけ体調が悪いにもかかわらず、洋子さん以外にはきちんとお世話をしてくれる人がいないようだ。家に帰ったところで、昭恵夫人は、福島の被災地を訪れたり、自分が経営する居酒屋で忙しかったりと、連日のように出歩いている。洋子さんはそのことにも心を痛めているというが、もし事実なら離婚ものであろう。  今、洋子さんは、複雑な思いを抱いているそうだ。それは自分が息子に対してかけた期待に、息子自身が、がんじがらめに縛られ、体を痛めつけているのだから。  そんな息子を見かねてか、もはや息子を見限ってかはわからないが、昨年春頃、洋子さんの長男(安倍総理の兄)、寛信氏の長男が安倍家の後継者だと正式に決まったという。  東京五輪まではやりたいといっていた安倍首相だが、この頃は、「(来年5月の)伊勢志摩サミットまではやりたい」と期限を切るような発言をし始めたそうである。  最後に安倍首相の「70年談話」について触れておく。  何度も読み返してみたが、朝日新聞が15日付の社説で書いているように、これは「出すべきではなかった」と、私も思う。  総花的で言葉が上滑りしているのはアメリカや中国、韓国に気を使って、自分のホンネを押し隠した文章をでっち上げたからであろう。この一時しのぎの誤魔化し談話で米中韓はだませても、日本国民はだまされない。「平和主義を堅持」「唯一の被爆国として核兵器の不拡散と廃絶を目指す」、その上「法の支配を尊重」などと、あきれてものがいえないことを平気でいう神経を疑う。  憲法を蔑ろにし、法治主義を壊そうとしているのはどこの誰なのだ。安倍首相に言いたい。この談話を首相官邸の壁に貼り、毎日3回、声に出して読み上げなさい。その時は必ず主語を私、日本とはっきりさせること。そうすれば、ここに書いたことと自分が今やっていることがどれほど違うかが、はっきりわかるはずだ。過ちては改むるに憚ること勿れである。 (文=元木昌彦)