犠牲者は年間3万人も……カリフォルニア州で全米初の“銃”通販番組が始まる!?

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「ニューズウィーク日本版」(12/29・2016/01/05日号、CCCメディアハウス)
今週の注目記事1 「アメリカ テレビ通販番組で銃を売るって?」(「ニューズウィーク日本版」12/22号) 2位 「79年、彼女はNYでヌードモデルをしながらスターを夢見ていた マドンナ 『美しすぎる20歳のヘアヌード』」(「フライデー」1/1号) 3位 「ワタミ渡辺美樹よ『和解は免罪符ではない』」(「週刊文春」12/24号) 4位 「暴力団DNAで『王将社長殺人』捜査はこうなっている!」(「週刊新潮」12/24号) 5位 「<夫・吉田栄作とは完全別居中> イケメン俳優と同棲&温泉旅行 平子理沙『吉田栄作と離婚!』」(「フライデー」1/1号) 6位 「激震スクープ『私は官房機密費50億円を受け取った』元沖縄県知事が爆弾証言」(「週刊ポスト」1/1・8号) 7位 「大予言2016年 『日本の天国と地獄』」(「週刊ポスト」1/1・8号) 「2016年大予測! ニッポンが変わる 世界が変わる」(「週刊現代」1/2・9号) 8位 「私と『野坂昭如』波乱万丈なる二人三脚 野坂陽子」(「週刊新潮」12/24号) 「無頼派 野坂昭如のはちゃめちゃ伝説 陽子夫人に『あなたは神です』」(「週刊文春」12/24号) 9位 「『70歳からの年金支給』“秘密計画”が始まった!」(「週刊文春」12/24号) 10位 「ラグビー男たちの肖像<特別版> 独占インタビュー 五郎丸歩」(「週刊現代」1/2・9号) 11位 「こんなにあるぞ! あと5年頑張れば死なずに済む病気」(「週刊ポスト」1/1・8号) 12位 「超高級レストランは値段に見合う?」(「ニューズウィーク日本版」12/22号) 13位 「ビートたけし 栄光の『ヒンシュク大賞』発表だっての」(「週刊ポスト」1/1・8号) 番外 現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は、現代とポストが新年合併号で各450円。さすがにグラビアは気張っているが、特集のほうはどうか?  残念ながら、今週もスクープと思えるものはなかった。  まずは現代、ポストのSEX記事比べ。セクシーグラビアは、両誌ともに力が入っている。  現代は、のグラビアで「<ぶちぬき10ページ一挙掲載> 深田恭子 女優、ときどきオンナ」。後半は、コレクター市場で大人気の有名女優の「プレミアムヌードの研究」。宮崎あおい、仲間由紀恵、井川遥、篠原涼子などのテレカやカレンダー。  美人すぎると話題の、巨人マイコラスの妻の「スクープ撮り下ろし!」。「新体操アテネ五輪代表選手 和泉里沙『無毛で跳躍』連続ヌード」。袋とじが故・安田義章翁が遺した膨大な絵画の中から選んだという「本邦初公開! 安田『秘画』コレクション」。これは、「淫靡」という点では特筆ものである。 「完全公開 坂ノ上朝美」。もうひとつの袋とじが「史上最高の『美巨乳』ヌード」。早乙女愛、深野晴美、松坂季実子ほか。  ポストは、頭のグラビアで「70~90年代を彩ったヒロインたちのお宝ショット 青春の水着アイドル」と題して、雑誌「GORO」(小学館)の写真を掲載している。JAL沖縄キャンギャル時代の斉藤慶子が巻頭。私が好きだった、ダイナマイトな肢体で巨乳ブームを牽引した、かとうれいこ。懐かしいな。  それに続いて、袋とじは「GORO『伝説のヌード』甦る!」。小林ひとみや鹿沼えり、秋元ともみなどもいいが、なんといっても当時20歳だった関根恵子の上半身ヌード写真が抜群にいい。2ページ見開きでドーン。絶対見たほうがいい。  ポストは、袋とじが3つもある。2つ目の袋とじは「2015 このヌード写真集がエロい!」この中では吉沢明歩(31)が断然いい。ヘアがすごい。まだまだある。「撮り下ろし グラビア撮影の聖地に帰ってきた 大場久美子 55歳、グアムでビキニになっちゃった」。この歳でこの姿は、何度見てもすごい! 「有森也実 清純派が初めて魅せる大人の肢体 女優ヌード」「この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん」。いうことなし。袋とじ3番目は、「女性器アーティストが『世界30か国美女』の秘部を撮った」。これは少々がっかりものだ。  とまあ、ボリューム満点のグラビア勝負は「GORO」を持っている小学館の強みが発揮されたポストの優勢勝ち。  記事ではどうか? ポストは「美熟女[AV]女優20人が大集合! 『今年一番感じたプライベートSEX』」。いろんなAVの子にあれこれしゃべらせている。  その中のひとつ。加納綾子(34)。 「私のセフレの1人に50歳の米国人男性がいて、彼には21歳の日本人女子大生の恋人がいるの。その子はレズビアンに興味があるらしく、私に『そこらへんのガールフレンドじゃ無理だから、ぜひキミに』って3Pのオファーが来たんです。私はプライベートで3Pをよくやるんだけど、まったく経験のない女の子としたのは初めてでした。どちらかが挿入されながら女同士で抱き合うんですけど、彼女は初めてとは思えないくらい上手いんです。特にクンニは最高。舌先の力加減も絶妙で、レズ物のAVで共演した女優さんよりも上手だったんですよ」  告白の後は、ポスト恒例のグッズの紹介。日本人のオナニーシーンに新風を吹き込んだといわれるTENGAの女性向け製品「iroha」の中級者向けアイテム、「iroha+」(参考価格9,000円)を12月23日に新発売する。先ほどの加納がこう話す。 「まず見た目がびっくり。インテリアとして飾っておいてもラブグッズだとバレません。触り心地もツルツルしていて男性の睾丸みたい。まずお風呂で、私の性感帯である足の指を刺激してみると、アソコがすぐに濡れてきた。寝る前にベッドの上で、尾ひれの部分をクリに当てて、口の部分をお尻側にして当てると、とっても気持ちよかった。使った後に丸洗いできるのもいいですね」  現代のほうは、「あの素晴らしいSEXをもう一度 お正月スペシャル」。陰門の構造を正しく理解し、適切な刺激を与えることで、女性はより大きな快楽を感じるようになる。ヴァギナの扉を大きく解き放つことこそが男性に与えられたミッションであり、それを果たしたとき、男性の側にもめくるめく悦楽が訪れるというのだが、何やらめんどくさそうだ。  7,300人以上の女優を見てきたAV男優の田渕正浩(48)氏が、こう教える。 「陰門への愛撫は4つのステップがあります。1.指の腹でゆっくり触れる 2.手の平全体で軽く圧迫する 3.指で刺激する 4.舐める、です。1は、指先が触れるか触れない程度で、動きもできるだけ遅くしてください。1cmを動かすのに数秒かかる感じです。こんなにソフトでいいのか、と不安になるぐらいがちょうどいい。男性は物足りないと感じるかもしれませんが、女性はそれで満足なのです。2もグリグリと押し付けるのではなく、陰門全体を手の平で包む意識がいいでしょう。間違っても、手で女性をイカせてやろうなどと思わないこと。それは女性を思う気持ちではなく、男性の自己満足に過ぎません」  その後は、EDの治療薬とグラビアでもやっている安田コレクションの紹介など。  記事はどっちもどっちも。よって、今週はポストの優勢勝ち。  さて、今週の最初はビートたけしの恒例「ヒンシュク大賞」の発表だ。  まずは、作詞家の沢久美(69)さん。歌手・平浩二(66)が5月に出した曲「ぬくもり」の作詞を手がけたが、歌詞がMr.Childrenの名曲「抱きしめたい」と瓜二つ。前代未聞の盗作だと大騒動。 「こんなのを『盗作』というと、これまでの盗作騒動で名前があがった人たちが“オレたちはこんなレベルの低いパクリはしてない!”って激怒するんじゃないの。これって、たとえるなら泥棒が犯行現場に唐草模様の風呂敷背負って、手ぬぐいでほっかむりしりて現れるようなもんだぞ。“はい、私がやりました”ってさ」(たけし)  パンティ大臣といわれている高木毅復興相は、 「この人、どんなに追及されても『事実無根』と突っぱねているんだろう。だけど、いくら事実無根と連呼したところで疑いは晴れないよ。シロだと証明するには“俺は女のパンティに興味はない。興味があるのは男のパンティのほうだ!”ぐらいの衝撃告白がなきゃ」  自民党には「未成年少年買春疑惑」が報じられた武藤貴也議員も。もうひとり、女性の下着をのぞくために、側溝に5時間隠れていた28歳の男がいた。 「その根気をエロじゃなくて仕事や、研究に費やしてくれたら『21世紀のガリレオ』なんていわれる天才になってたかもしれないぞ。よし、復興相の高木さんとこの『道になりたい男』、そしてまた盗撮で捕まった田代まさしの3人でユニットを組んでもらおう。そんで『パンティ3兄弟』で曲を出せばヒット間違いなしだよ」(同)  幻の東京五輪エンブレムのデザイナー佐野研二郎氏には、たけしはやや同情的である。  そのエンブレム問題などで大量の失言をした、森喜朗元総理と安藤忠雄さんについて。 「森さんも“失言回数ナンバーワン政治家”ということで、殿堂入りだよ。昔、浅田真央を評して“大事なときに必ず転ぶ”って失言してたけど、それはアンタのほうじゃないかってね。安藤さんもいただけないよな。予算度外視で設計していいって言うんなら、素人だってできるわけでさ。それはプロの仕事じゃないよ」(同) 「妻に手を出した」と法科大学院生で元プロボクサーの小番一騎(被告)に詰め寄られ、局部を切断されてしまった弁護士がいた。 「この犯人は、いったい法科大学院で何を学んだんだろうね。現行のニッポンの法律じゃなくて、“目には目を、歯には歯を”のハンムラビ法典でも勉強してたんじゃないかなってさ。“チンチンの悪さにはチンチンを”だもんな~」(同)  今年上半期のMVPの大塚家具親子については、 「新手のPRみたいなもんだよな。親子ゲンカをするだけで、カネも出さずにニュースやワイドショーがガンガン宣伝してくれてさ。CM効果は数十億円レベルだよ。こないだもいったけど、性格の悪いオイラは、いまだに“狂言親子ゲンカ”を疑ってるね」(同)  そしてヒンシュク大賞は、「歌詞パクリ騒動の作詞家・沢久美さんに決定! ぜひこの人には表舞台に出てきていただいて、ミスチルの桜井(和寿)と共同で曲を作っていただきたいね。タイトルは『偶然の一致』で決まりだよ。どーですか、お客さん!」(同)  今週は、ニューズウィーク日本版が面白い。「超高級レストランは値段に見合う?」という特集がある。  日本にも「すきやばし次郎」やステーキの「あら皮」「京味」など、値段の高い店は数多くあるが、ニューズウィークによれば、ロンドンにできた寿司バーがすごいらしい。  店名は「アラキ」。オーナーシェフ、荒木水都弘(みつひろ)の姓にちなんでいる。9人しか座れないが、値段はイギリスで一番だ。おまかせコースの料理の値段は300ポンド(約5万5,000円)。もちろん、ドリンク代やサービス料金は別。  普通に食べて飲めば、「すきやばし次郎」の値段の2~3倍にはなる。イカは南アフリカ産、クロマグロはアイルランドやポルトガル産と、最高の食材を世界中から取り寄せているから値段が高くなるそうだが、ニューズウィークによれば、味もロンドンで最高だそうだ。  当然ながら、1回の食事にそれだけかける価値があるのかと疑問を呈するが、世界にはまだまだ高い店があるそうだ。地球上で最も高額な料理店は、イビザ島(スペイン)にある「スプリモーション」だそうだ。1人前約1,600ドル。20万円近いというのである。 「白い大きなダイニングテーブルに白い椅子12脚を並べただけの店内には、ベルサイユ宮殿の庭園や北極の氷山などのドラマチックな映像が投影される」  おフランスには肉も魚もなく、ほとんど野菜オンリーのコース料理が約400ドル(約4万9,000円)のパリ「アルページュ」。モナコにある「ルイ・キャーンズ」は、中国黒龍江から取り寄せたキャビアをたっぷり添えた一品だけで約170ドル(約2万1,000円)する。  スウェーデンのストックホルムにある「フランツェン」のコースは、約260ドル(約3万2,000円)。 「忘れ難いのは、ストックホルムから何百キロか北上した町にあるフェービケン。シェフのマグヌス・ニルソンは超独創的な料理を出す。例えば豚の血を乾燥させて作った皮で、軽く塩を振った天然トラウトの卵を包んだ一品。巨大な骨をテーブル上でたたき割り、抽出した骨髄を堪能するという趣向もある」  年金生活者には目の毒だ。今夜は麻布十番の居酒屋「あべちゃん」と、おでんの「福島屋」を豪華にはしご酒と行こう。  お次は、ポストが紹介している新薬の話。国内で年間約7万2,000人が命を落とす肺がん治療で、注目を集める新薬が「免疫チェックポイント阻害薬」だという。 「人体に備わっている免疫細胞は異物や細菌などを攻撃し、身体を病原体から守る。これまでの抗がん剤はその攻撃力を高めるものが主流だったが、一方でがん細胞側には、免疫細胞からの攻撃を弱める『PD-L1』というタンパク質が備わっていることが最近の研究で明らかになった。要は抗がん剤で免疫の“アクセル”を踏んでもがん細胞側が同時に“ブレーキ”を踏む状態になっていた。慶応大学医学部先端医科学研究所所長の河上裕教授が解説する。『このブレーキを破壊すれば、免疫細胞はがん細胞を効果的に攻撃できます。「免疫チェックポイント阻害薬」はブレーキ役の「PD-L1」を無効にするよう働きかけます』」(ポスト)  米製薬会社「ブリストル・マイヤーズ スクイブ」の研究では、この新薬は肺がん患者の死亡リスクを既存の抗がん剤より4割も減らしたというのである。  日本では、すでに世界に先駆けて「免疫チェックポイント阻害薬」の実用化が進んでいる。小野薬品工業開発の新薬が、新規治療薬として承認されたそうだ。近い将来、肺がんでも適用される予定だという。  糖尿病も、国内で年間約1万3,000人が亡くなる。I型糖尿病は生活習慣とは無関係に、血糖値を上げる働きを持つインスリンが分泌されなくなる病気だが、この糖尿病を抜本的に治療するため、山中伸弥京大教授が所長を務めるiPS細胞研究所は、iPS細胞などの幹細胞を使ったβ細胞の作成に心血を注いでいる。  すでに米ハーバード大学などのチームが、ヒトの幹細胞からインスリンを分泌する細胞を作成することに成功しているという。この細胞を手術で人体に移植すれば、インスリン分泌の機能が回復するかもしれないというのだ。そうなれば、I型糖尿病の完治も夢ではない。  また、若返り薬もできそうだという。米ウォールストリート・ジャーナルなどによると、寿命を延ばすとされる薬「メトホルミン」の臨床試験をアメリカの米食品医療品局(FDA)が世界で初めて承認したそうだ。  これはもともと糖尿病の治療薬として広く使われていたそうだが、英カーディフ大学の研究者が調べたところ、この薬を投与された糖尿病患者が、ほかの患者より平均8年も長生きしたことから研究を始めたというのだ。  研究者は、投薬により人間の老化を20年遅らせる効果があると主張しているという。  次は、現代の五郎丸インタビュー。やはりラクビーをずっと取り上げてきた現代の強みが出た記事である。いくつか紹介しよう。 「脚光の当たり方は変わりました。ただ自分たちラグビー選手の行動はずっと変わらない。これまで広く知られていなかっただけで、本当に内面の素晴らしい人間が多いんです。地道な努力を以前から続けてきました。せっかくなら、たくさんスタジアムに来ていただいたお客さんに満足して帰ってもらうような試合をしたい。僕だけでなく、すべての選手がそう考えています」  11月29日の自民党60周年記念式典へ出席したことは、意外に思われた。特定の政党への接近ではないかと、危ぶむ見方もあったが。 「自民党の政治家をめざしているのか、と。まさか。そんなつもりも能力もありません。勘違いはしていない。ただ現実に国を動かしている方々に、私たち選手のワールドカップでの経験、現地のホスピタリティーなどスポーツ文化について伝えたかった。どうしてもラグビー界だけでは大会を成功に導けないわけですから。いろいろと話もさせていただきました。でも、そこは報道されませんでした」  来年2月から、南半球の最高峰リーグ、スーパーラグビーのレッズへの加入が決まった。オーストラリアのブリスベンに本拠を置く名門である。チーム内の競争は激しく、最後尾から指示を飛ばすポジションの特性から英語力も要求される。 「ヤマハには海外駐在に備えるための英語教育システムがあります。今日も午前9時から1時間、受講してきました。ほぼ毎日です。どのくらい役に立つかはわかりませんが、やらないよりはいいだろうと」 「地位が固まれば固まるほど失敗というリスクを避けて通るようになる。これだけスポットライトを浴びて、評価もしてもらって、国内にとどまっていたら、本当にリスクを避ける人間になってしまう。その意味でも海外に挑戦して、まだまだ日本のラグビー選手は弱いだろう、と思っているオーストラリアに行くのが楽しみなんですよ」  五郎丸は、まだまだ挑戦し続けるようである。  ところで、私は11月にめでたく「古希」を迎えた。これでゴルフ場利用税が安くなる、医療費負担も軽減される、都営の地下鉄や都内のバスが無料になるパスがもらえると喜んでいたのだが、そうなったのはゴルフ場だけだった。  私の前年の所得が125万円を超えるため、医療費負担は3割のまま、シルバーパス(嫌な呼び方だ)も1,000円ではなく、2万510円も支払うのだ。その上、パスの有効期限は来年の9月30日まで。つまり9月生まれでない限り、1年間使うことはできない。  私が知る限り、昔は70歳になると無料でパスをくれたはずだ。古来希な年まで生きたのだから、ご苦労様でしたという「感謝」と「慰労」の意味を込めて。  今は年収が125万円、つまり月収10万円ぐらいの年寄りでなければ、年間2万円以上、支払わなければいけないのだ。月収10万円といえば、生活保護以下である。いま都内で暮らせば、どんなにやり繰りしても20万円ぐらいはかかるのではないか。  生活保護費を引き上げるのはもちろんのこと、65歳以上の高齢者には都や国、私営の乗り物をタダにするぐらい当然だと、古希になった暴走老人は怒り狂っているのである。  文春に嫌な数字が載っている。日本の平均寿命は男が81歳、女が87歳だが、自立して過ごせる寿命である「健康寿命」は男が71歳、女が76歳だというのだ。文春は、政府が年金の支給開始年齢を70歳に引き上げる「秘密計画」を着々と進めていると報じているが、そうなれば年金をもらい始めてわずか1年で介護が必要になってしまう。  昔、私の父親は読売新聞を55歳で定年になった。それから70歳ぐらいまで読売の子会社などで働いてはいたが、あくまでも自分の小遣い稼ぎと健康のためであった。  これからは65歳定年ではなく70歳まで働かざるを得ず、やれやれ自分の時間を持てるとホッとしたら寝たきりになる、そんな悪夢が現実になるのである。  何度でも言う。日本は年寄りに優しくない国である。もちろん、若者にも同様である。いい大学を出て、大企業にうまく就職できた一部の者たちが現役時代だけ多少優遇されるが、そこからおっぽり出されたり、定年になれば過酷な運命が待っているのは同じである。  野坂昭如さんとはほとんどお付き合いはなかったが、講談社にはよく来ていて、エレベーターで一緒になった。トレードマークのサングラスが、とても格好良かった。私も真似て、黒のメタルフレームのサングラスをかけていたことがある。あるとき、野坂さんが私のそれを見て、何やら言いたそうにしていたが、そのまま別れた。その後、某パーティーで会ったら、私と同じメタルフレームに変えていた。  野坂さんに原稿を頼み、神楽坂の和可菜にもらいに行ったことがある。このときは無愛想で、原稿の入った封筒を放り投げるように渡したきり、背を向けてしまった。  バーやゴールデン街などで会う酔っ払い野坂さんは、ろれつが回らず何を言っているのかよくわからないが、誰彼かまわず話しかけてきた。  基本的にシャイで、繊細な人であったと思う。新潮で、元タカラジェンヌの妻、暘子さん(74)がこう話している。 「お酒といえば、サングラスと同じく、“シャイな自分を隠すため”なんて世間で言われていた通り、野坂にとっては気付け薬のようなものでした。(中略)それでも家庭では、本当に丁寧な人でした。私は、名前を呼び捨てにされたり『おい』なんて言われたことは一度もなく、結婚当初からずっと『あなた』と呼ばれていました。元来育ちは良い人で、食事のマナーも実にスマート。養子に行った先の神戸のお宅でも、相当に厳しく躾けられたのだと思います」 『エロ事師たち』で作家デビューし、作詞した「おもちゃのチャチャチャ」で日本レコード大賞童謡賞を受賞。1967年に『火垂るの墓』などで直木賞を受賞し、74年には氏が編集長をしていた雑誌に掲載した『四畳半襖の下張り』がわいせつ文書販売容疑で摘発されると、敢然と法廷闘争を挑む。小沢昭一、永六輔と「中年御三家」を結成して武道館でライブを行い、田中角栄の金権政治を批判して旧新潟3区から出馬するなど、常に時代を挑発し続けた人だった。  だが、2003年5月に心筋梗塞で倒れてから、夫人との二人三脚が始まった。暘子さんによれば、発症してから、あれだけ好きだった酒とタバコをキッパリやめたという。右手が動かなくなり、夫人に口述筆記をしてもらっていた。議論好きが、しゃべることもかなわなくなってしまった。 「それなのに野坂は、ついに死ぬまで、ひと言も文句や不平不満を口に出しませんでした。どれだけ苦しかっただろうと思います」(暘子さん)  焼け跡闇市派と称していた野坂氏は最後まで、「戦争について語るために僕は生きているんだ。日本が目の前で崩れていくのが見えるようだ。もっともっと戦争の恐ろしさを伝えていかなくてはいけない」(暘子さん=文春より)と言っていたという。享年85。  ポストと現代が、ともに来年の予測をやっている。ポストから見出しを見てみよう。「山口組VS神戸山口組抗争勃発!」「自民党&財務省『菅降ろし』クーデター通常国会で」「フジテレビ民放最下位 女子アナが流出」「東芝、シャープ、ソニーが驚愕の大合併」「共産党が『大衆党』に党名変更」「トランプ大統領誕生」などなど。  現代のほうは「『株価1万5000円割れ、1ドル100円』と読む専門家もいるが、実際のところは」。  現代によれば、来年夏、来年秋以降を「要警戒」とする声は多いという。 「来夏の選挙以降を、安倍政権が経済政策に関心を失い、安保政策へ傾注し始めれば危険。これまでは日本銀行や年金基金などの公的マネーに支えられてきた面が大きいので、政策転換が意識されれば、日本売りに火がつく。年末には1万6,000円まで売り込まれる事態もあり得る」(BNPパリバ証券日本株チーフストラテジストの丸山俊氏) 「直近の中間決算で日本企業の下方修正が目立ってきたが、企業業績はすでにピークアウトしており、16年度は大幅減益でしょう。春闘も賃上げどころではなく、暗転。日本株は1万4000円くらいまで売り込まれるでしょう」(ミョウジョウ・アセット・マネジメント代表の菊池真氏)  あまり明るく見ていないようである。現代も、やはりアメリカ大統領選はトランプ有力と見ている。  ジャーナリストの堀田佳男氏は、こう言う。 「『イスラム教徒は入国禁止』といった発言を連発しても、トランプ氏の支持率は下がるどころか上がり、今や共和党内で40%に達しています。『トランプ支持者は、教育レベルが低い低所得者』とされますが、一概には言えません。というのも、白人のインテリにも『彼の実行力、行動力は認めざるを得ない』と考える人が増えている。アメリカ人にとっては、ビジネスで成功し大富豪になったトランプ氏の、『オレに任せてくれれば、中東和平だってすぐ話をつけてみせる』といった自信満々の発言は、非常に説得力があるのです」  1980年にも、まさかは起きている。俳優上がりのタレント候補とバカにされていたドナルド・レーガン氏が、現職のジミー・カーター氏を破り、大統領になったことがある。  巨大地震も心配である。琉球大学名誉教授の木村政昭氏はこう語る。 「みな、南海トラフの心配ばかりしていますけれども、私が2016年に心配している場所は、伊豆諸島周辺です。ここでM8・5の地震が起きると予想しているのです」  氏が長年の研究から、この超巨大地震がやってくると予想した期間は2012年プラスマイナス5年。つまり17年までとなり、刻一刻とその時が近づいている状況だという。木村氏が続ける。 「とくに震源が東京湾の南東方向だった場合、東京が巨大津波に襲われる可能性がある。これは東京の防災上の弱点とも言えるでしょう」  来年も、波乱の年になるのだろうか?  ポストでは、ノンフィクション・ライターの森功氏が、大田昌秀元沖縄県知事(90)が、現職時代に官房機密費を50億円受け取っていたと書いている。  だがこれは、こういう話なのだと大田氏が言う。 「沖縄では戦後復興が遅れ、10代の若い人の就職難が深刻でした。仕事がないものだから、若者が暴走行為を起こす。交通事故の死亡が全国平均の2倍ぐらいに上っていました。私がこれを橋本総理と梶山官房長官に訴えると、若者を救うためだと50億円を官房機密費から用意してくれたのです。でも結局、それは若者の就職支援に使われず、本土の官僚たちが奪い合いをして分散してしまった」  大田氏は、これからの沖縄が心配だと話す。 「私が一番心配しているのは、血が流れる事件です。政府が強行に基地を移すと、何が起こるかわからない。70年に県民が立て続けに米軍車両に轢き殺され、住民が憲兵の車83台を焼き払ったコザ騒動みたいな歴史もある。5000人のコザ市民でしたけど、今は沖縄中が政府のやり方に怒っている。沖縄の人は普段権力に抵抗せず、百姓一揆のない唯一の県だと言われていますが、強行したら、命を懸けても阻止するっていう連中がいる。そんな事態が起きなければいいが」  来年は、沖縄が焦点の年になるのは間違いない。  久々、スポニチを見るとフライデーの張り込みネタが記事になっていた。 「『FRIDAY』の報道で明らかになった俳優の吉田栄作(46)とモデルの平子理沙(44)夫妻の離婚情報について、平子の所属事務所がスポニチ本紙の取材に『春先から離婚の準備を進めている』と話した」(スポニチアネックス12月18日より)  フライデーによれば、97年に吉田と平子は結婚したが、その直後から吉田がハリウッドへ武者修行に出かけ、2人はほとんど一緒に住んでいなかったという。  平子は、「カリスマモデル」「アラフォーの星」などともてはやされ、写真集がヒットしてから自宅とは別に「渋谷区内に1億5000万円のマンションを自ら購入。5000万円かけてリフォームした」(フライデー)そうである。  そのマンションに吉田とは別の男、俳優の村井克行(46)が足繁く通うようになったのは10年頃だという。  吉田は90年代、加勢大周・織田裕二と並んで「トレンディ御三家」と呼ばれ、私から見ても格好いい俳優だった。だが、吉田が一時、日本での活動を休止してアメリカに渡ったあたりから、妻と夫の収入格差が逆転し、吉田は平子の「ヒモ」などと揶揄されるようになったそうだ。  吉田のプライドが傷つき、夫婦仲が破綻していったのだろうか?  さて、迷宮入りかと思われていた餃子の王将社長射殺事件に新たな事実が判明したと、新聞が一斉に報道した。だが、新潮は「その日が(事件解明の日=筆者注)どんどん“遠のいて”いるからこそ、今回のような報道がなされた、という側面がある」と報じている。  その報道とは「王将社長の大東さんが射殺された現場で採取されたタバコの吸い殻に付着していた唾液のDNA型が、九州の暴力団関係者のものと一致した」というものだ。  これまで、実行犯は中国人で事件直後に出国していたなどという情報が流れたことはあったが、その後、進展はない。九州の暴力団といえば、すぐ思い当たるのは「工藤会」であろう。そこの組員を指しているようだが、各紙が「九州の暴力団関係者」としか書かなかったところに、その男を逮捕できるかどうか疑わしい、捜査が難航していることを示していると新潮は書いている。  まず、タバコについては、犯人がわざわざ現場にタバコを捨てるか? 真犯人が捜査を攪乱するために置いたのではないかという疑問があると、捜査関係者が言っている。  犯行に使われたのは25口径の自動式拳銃であることがわかってはいるが、発射音が小さく、また消音装置を使ったかもしれないため、銃声に関する証言がまったくなく、目撃証言もないそうだ。  ではなぜ京都府警が、タバコなどの重要な情報を新聞記者に漏らしたのか? 新潮は、工藤会に詳しい福岡県警に、新聞で書くことによって動いてほしかったのではないかと読む。  だが、この思惑は外れ、福岡県警の動きは鈍いそうである。もともと警察という組織は縄張り争いが激しく、他県の手柄になるようなことに協力させるのは至難である。  もし、新潮の読みの通りであるとすれば、京都府警は相当焦っていると見て間違いないようである。  さて、居酒屋チェーンワタミは「ブラック企業」としての“名声”が確立したようだ。そのワタミに入社して約2カ月で自ら命を絶った娘の森美菜さん(当時26)は過労死自殺だったと、両親がワタミを訴えていた裁判で「歴史的な和解が成立」したと文春が報じている。  ワタミ側は、責任を認めて損害賠償金として約1億3,000万円を支払うだけでなく、創業者の渡辺美樹自民党参議院議員の法的責任をも認めたのだ。  ワタミの理念を表す渡辺氏の言葉に、「365日24時間死ぬまで働け」がある。両親が渡辺氏を被告とした後もこの理念集は社員全員に配られ、渡辺氏はあろうことか参院選に出ることを表明し、比例で当選するのである。  美菜さんの父親・豪さんがこう語る。 「和解は免罪符ではありません。“ブラック企業”のままのワタミと和解してしまっては、美菜に怒られてしまいます。(中略)約束が本当に守られるのか、私たちはずっと注視していこうと思っています」  美菜さんが死ぬ前に手帳に書いた言葉を、ワタミチェーンの各店に貼っておくべきだろう。 「体が痛いです。体が辛いです。気持ちが沈みます。早く動けません。どうか助けて下さい。誰か助けて下さい」  カラーではないが、フライデーの「マドンナ『美しすぎる20歳のヘアヌード』」がいい。  歌手・マドンナ(57)は、1978年にスターを夢見てミシガン州からニューヨークに来たものの売れず、数々のアルバイトをしていた。  美術学校の講義のモデルを務めることもあったようで、そのころ交際していたカメラマンが撮った無名時代のカットを納めた写真集が来年発売されるという。  無名だが、ダンサーを目指していたマドンナのカラダは見事に均整が取れたプロポーションである。乳房の豊かさは後に「世界のセックスシンボル」の名を欲しいままにする彼女の象徴のように、ボリューム、形、見ている者に挑むような迫力に惚れ惚れする。一見の価値あり。  最後に、ニューズウィーク日本版に驚く記事がある。来年1月20日から、カリフォルニア州で全米初の銃器専門通販の放送局「ガンTV」が立ち上げられ、銃や銃弾、付属品の販売をオンラインで行うというのである。  12月初めに、この州のサンバーナディーノの障害者支援施設で銃の乱射事件が起きたばかりだし、ここは全米で最も厳しい銃規制法があるのに、だ。  銃暴力防止団体のローラ・クティレッタ上席弁護士は「銃の犠牲になる人は年間3万人。その多くは自宅で銃を見つけた子供たちだ。(銃は=筆者注)夜中の3時にテレビを見ながら、ふと思い立って買うものではない」と、この通販を批判している。  だが、「恐ろしい事件が起きると銃を捨てるのではなく、銃を買いたくなる」(ニューズウィーク日本版)のがアメリカ人なのだ。  銃を買うときには、身元審査が行われる。1日の処理が最高だったのは12年に26人が銃の犠牲になったサンディーフック小学校事件の翌日の17万7,170件だったが、パリのテロ事件が起きた後の先月27日には、その記録を塗り替える18万5,345件の身元照合があったという。  テロを企てようとしている犯罪歴のない人間も、ネットで簡単に銃を手に入れることができるのだ。こんな国に私は住みたいとは思わない。 (文=元木昌彦)

異性愛者男性の50人に1人が男性とアナルセックス……大阪「エイズ大爆発」はなぜ起こったか

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「週刊現代」(12/26日号、講談社)
今週の注目記事1位 「衆参ダブル選挙 自民党なんと衆院323議席!」(「週刊現代」12/26号) 2位 「チャーリー・シーンのせい!? 実は大阪でエイズが大爆発していた」(「週刊現代」12/26号) 3位 「【ノーベル賞経済学者】クルーグマン教授からの忠告『中国だけじゃない。アメリカ経済もまもなく崩壊する』」(「週刊現代」12/26号) 4位 「韓国で『愛国人士』と礼賛される靖国爆破犯の正体」(「週刊ポスト」12/25号) 5位 「ついにamazonが始めた『お坊さん便』の勝算」(「週刊ポスト」12/25号) 6位 「あなたの年金があぶない!<史上最悪>3ヵ月で7兆800億円が消えた」(「週刊文春」12/17号) 7位 「賞金は非課税だという創設115年 『ノーベル賞』トリビア」(「週刊新潮」12/17号) 8位 「成海璃子『年下新恋人にメロメロ』」「『ポルノグラフィティ』新藤晴一『妻・長谷川京子も知らない』浮気現場」(「フライデー」12/25号) 9位 「26歳美人アナが『上司とのダブル不倫』で訴えられた!」(「フライデー」12/25号) 10位 「小泉純一郎が4時間半吠えた!『安倍総理は全部強引』」(「週刊文春」12/17号) 11位 「<知ってましたか?> 『エキストラ・バージン・オリーブオイル』は偽物ばかり」(「週刊文春」12/17号) 12位 「ミシュラン一つ星『トリュフ入りラーメン』を4時間待ちで食べてみた」(「週刊文春」12/17号) 13位 「二十三回忌『田中角栄』追憶の証言者」(「週刊新潮」12/17号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は順位をつけるほどの目立った記事はなかった。そこで順位はつけない。  さて、今週は現代が特別定価で430円。ポストは通常号で420円。現代はこのまま430円を定着させるのだろうか。高いな!  まずはその現代から。グラビアは「吉木りさ 挑発する美尻」。「国民的アイドルグループ元メンバー <三上悠亜> マシュマロヘアヌード」。「世界4位のスノーボーダー ヘアヌードで初登場」。袋とじが「女優ヌードカレンダー傑作選」。どれも初々しさはあるが、セクシー度はイマイチである。  ポストはお馴染みになった「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん」。それに「超ド級105cmJカップ RION けしからんおっぱい」。佳子さんは相変わらず美人でセクシーだ。RIONのほうは、けしからんとは思わないが大きいね! グラビアでは引き分けというところか。  SEX記事は、現代が「女性が悦ぶ『新・ラーゲ』の研究」。いつも正常位ではなく、少しは変わった体位で楽しもうという特集。  イラストレーターのいしいのりえ氏が推奨するのは「対面座位」。 「周囲の女性に聞いても、見事に意見は一致しました。理由は、近距離で相手の顔を見ながら深く挿入できて、かつ自分の体型を見られにくいからです。上下運動とともに、男性が腰で円を描くように、女性器の中をかき乱されると、ペニスの存在を女性器で目いっぱい感じられて幸せが到来します」  このほかにも、「徐々に女性が身体を反らせながら自分の背後に手を持っていき、乳首の立った乳房を男性の目の前に突き出す。その姿勢から女性が膝を立てれば、『つぼみは開く』」という体位。お互いが性器の結合を眺められる淫靡な体勢であると同時に、2人の視線が絡み合う、まさに「愛のラーゲ(リーベン・ラーゲ)だ」そうだ。  女性の足を高く上げて、男性が覆いかぶさるように腰を動かす「究極ラーゲ」。お互い寝転んで、密着して挿入。時に愛の言葉をささやきながらするのは「なまけ者の体位」だそうだ。あなたならどれをやりますか?  ポストは「エロ小説の『女体』『女性器』『交接』表現はここまで来た!」。要はエロ小説特集。 「『淫欲に身を焦がす貞淑な美女』を独特の筆致で描き出す」「人気官能作家が描く『マイルドヤンキーの性愛』」「20××年、特別少子対策法成立ーー近未来シミュレーション官能の世界」などなど。  ここで「元CA作家が紡ぎだすセクシーエアラインの官能空間」というのを紹介してみよう。『機内サービス』(蒼井凜花・二見文庫)から。 「大手航空会社の看板CA・花越美里(28)は、経営が傾きかけた子会社・ピンキー航空への3か月の出向を命じられる。制服は膝上15センチ以上のミニスカに、胸の開いたブラウス。『おさわりOK。お客様が望むならそれ以上も』という接客姿勢だ。(中略)  そしてある日、童貞の乗客・俊一に筆おろしを頼まれてしまう……。  亀頭は真っ赤に傘を広げていた。情欲に潤む女貝の中央に狙いを定めると、美里は一気に腰を沈めた。  ズブズブズブッーー! 『オオッ……』  膨らんだ内ビラを巻き込みながら、女壺はいとも簡単に、ペニスを飲み込んでいった。『あああんっ……』  凄まじい勢いで刺し貫く肉棒の衝動に、美里も細い体をのけ反らせる。 『ハアッ……俊一くんのおっきい……奥まで届いて』 『クウッ、美里さん』 『童貞卒業ね。おめでとう』 『アァ……女の人の中ってこんなにあったかいんだ』  根元までうずめながら、彼は感極まったように呟いた。 『俊一くんの初めての女になれて嬉しいわ』  美里はほほえみながら、きゅっと下腹に力を入れる。 『うっ……美里さんの中が、ヒクヒクしてる。すごい……』  彼は初めて味わう女膣の収縮、そして今まさに『男』になった感動と興奮に心を震わせる」  書き写していてわかったが、エロ小説って「……」でつなげばいいんだ。今週は引き分けのココロだ……!  ところで現代は、大橋巨泉氏と東海林さだお氏の連載が休載している。巨泉氏はがんの治療中だろうが、東海林氏はどうしたのだろうか。心配だ。  まずは13番目からいこう。22年前の12月16日、週刊現代新年合併号の校了を終え、昼過ぎに元週刊文春編集長の花田紀凱さん、週刊ポストの岡成憲道さんと、某雑誌の座談会のために集まっていた。  そこへ編集部から「田中角栄が亡くなった」という電話が入る。すぐに印刷所に連絡して輪転機を止め、自社広告ページを飛ばして2ページ角栄の記事を入れろと指示を出す。座談会を終え社に慌てて戻ったことを覚えている。 「昭和の今太閤」と持て囃されたが、金権政治批判で総理の座を辞した後、ロッキード事件で逮捕され、脳梗塞で倒れるなど、晩年の姿は哀れだった。  そんな波瀾万丈の角さんを懐かしむ声は、いまだに多い。新潮は二十三回忌にあわせて、田中角栄のワイド特集を組んでいる。石破茂(58)が、彼の父親が死ぬ間際、田中に「葬儀委員長をやってくれ」と頼むと、最初で最後の派閥が主催する「田中派葬」をやってくれた話を語る。齋藤隆景新潟県議会議員が、竹下登は幹事長にしてくれないことを恨んで田中派を割ったといわれているが、角栄は「将来自民党を背負って立つ人だと思うから、国の財布の中身を知っていなければいけないと思って大蔵大臣を何回もやってもらっているんだ」と齋藤に話したと、死後、竹下に話したところオロオロと泣き出した話。  大平正芳と角栄の友情はよく知られているが、すき焼きの好みは甘好きの大平と、醤油好きの角栄と違っていたので、別々の鍋を用意したと元代議士の森田一が語っている。  地元愛と義理人情に厚かったという毎度お馴染みの角栄像だが、懐かしいと感じるのは、今の首相が角さんとは違いすぎるからだろうか。  お次はラーメンのお話。東京巣鴨にある「Japanese Soba Noodle 蔦」は12年にオープンした。ここは今年12月1日に発表された『ミシュランガイド東京2016』(日本ミシュランタイヤ)で、世界で初めて一つ星に選ばれたラーメン店である。  発表されてから、普段から2時間待ちは当たり前の行列が増えに増えて、急遽整理券を配る事態となったという。  文春の記者氏も、初日はダメで2日目は朝7時過ぎに並んだ。すでに10番目だが見事整理券をゲット。開店の11時まで4時間ちかく時間をつぶしてようよう入店した。  頼んだのは「焼豚醤油そば」(1150円)。 「透明感のあるスープに鶏のチャーシューやネギが整然と盛り付けられ、見た目にも美しい。スープの隠し味のトリフが香る。ミシュランによればメンマは赤いワインで味付けしているという」(文春)  スープを1口、続いて4種類の小麦粉をブレンドしたという麺を啜る。 「その味は……うーん、記者のツタない筆の及ばざるところ。誠に麺目ないが、ご自身の舌でご賞味あれ」(同)  値段はまあまあだが、トリフの香りと赤ワインで味付けしたメンマ? こちとらやっぱり東京の昔ながらの醤油ラーメンのほうがいいね。でも一度だけ食べてみたいね。  私は朝食で、軽くトーストしたフランスパンにエキストラ・バージン・オリーブオイル(以下EVOO)をかけて食べるのが好きである。  それが文春によれば、オリーブオイルの中でも最高品質のEVOOが偽装されていると、11月中旬にイタリアの大手メディアが報道したというのである。  この報道によると、14年はオリーブが不作で、質量ともに例年とは比較にならない状態だった。ところがなぜかEVOOの流通量に変化がなかったため、不審に思ったオイル専門誌が品質を独自調査したところ、普通のオリーブオイルをEVOOと偽装していたことが判明したのだ。  現在、食品メーカーなど約10社に対して、警察の捜査が始まっているそうだ。偽装オイルからは本来の香りとは程遠い、発酵臭やカビ、汚泥のような風味が立ち上るというのである。  こうしたことは4年前に、ジャーナリストのトム・ミューラー氏が著書『エキストラバージンの嘘と真実』(日経BP社)で、次のように指摘していたという。 「世界に流通しているEVOOは生産段階で偽装されたものが大半だ。ディフェット(欠陥品)が堂々と売られている事を放置するのか」  イタリアで起きている偽装問題は、日本人にとっても対岸の火事ではない。 「今日本で売られている輸入ブランドEVOOの大半は欠陥オイルです。ミューラーさんが著書で指摘したような偽装を施したオイルに加え、もっと単純な、例えば地面に落ちてカビが生え、腐ったオリーブから搾油した酷いオイルなども珍しくないのです。  特に三、四年貯蔵された古いオイルを使っている場合は健康へのリスクが高い。オイルが劣化、酸化しているため、下痢になったり、人によっては嘔吐する場合さえあります」(日本オリーブオイルソムリエ協会理事長の多田俊哉氏)  だが「オリーブオイルは植物油脂として他に類がないほど天然にオレイン酸を多く含んでいます。オレイン酸は人体の老化に繋がる酸化に対して強い効果を発揮します」(多田氏)  そうしたこともあって日本ではオリーブオイルは健康食品としての認知度が高く、消費量も年々増えているという。  多田氏に同行してもらって、文春が有名百貨店などで60本以上のEVOOを見たが「これは本物」とお墨付きを得たのはわずか1本だけだったそうだ。ミューラー氏がこういう。 「良い品質のオリーブオイルを見極めるには、正しい知識を身に付けなければなりません。知識を持った人が増えれば安心してオリーブオイルが買える社会を実現できるでしょう」  そうはいっても、有名百貨店でさえ60分の1しか本物がないとすれば、良質のオリーブオイルを見極める目を持つことはいいワインを選ぶよりも難しそうである。文春に出ている本物のEVOOの通販をしている「74カボット」(世田谷区)から取り寄せてみようか。  文春ではノンフィクション・ライターの常井健一氏が、小泉純一郎元首相のインタビューをやっている。いつものように、現役時代は原発の技術的なことについてわからなかったので、専門家から「廃棄物の捨て場所も十、二十年たてば見つかると言われた。『科学万能』『いずれ放射能は無害化できる』とも聞かされた」が、間違っていることがわかった。だから原発をゼロにしろと大転換した。その道筋は極めてシンプルで、 「安倍総理が原発ゼロでやるって決断すれば、野党だって自民党だって経産省だって反対できませんよ。国民の六、七割もついてくる。こんなチャンスないんだ」(小泉氏)  安倍首相が世論の反対を押し切って成立させた安保法案についても、 「安倍総理の考えは、私とは違うからわからないけど、今国会でないといかんと思ったんでしょう。全部強引に押し切っちゃう。なんか先急いでるね。ブレないところが俺を見習っていると言われるけど、わからんな」(同)  今は読書に音楽、ゴルフをやり、真向法を取り入れた柔軟体操を毎日しているという。  このインタビューの全文は文藝春秋に載っているようだが、言葉の端々から私が感じ取れるのは、幸せな老後を送っている元総理の道楽の一つが「反原発」という運動なのだということだ。  反原発をいっていれば、彼が在任中にやった新自由主義導入で今のような超格差社会を生み出してしまったことや、ブッシュのいいなりにイラク戦争を支持した「罪」を問われないと思っているのではないか。原発や息子・進次郎のことはもういいから、その2点についてどう考えているのか、厳しく問い詰めるべきだと私は思う。  ところで編集長が替わると誌面が変わるという典型的な例が、今週のフライデーである。奥編集長から秋吉敦司編集長に交代した。秋吉編集長は2度目の登板である。  今週の新聞広告の右トップは「成海璃子『年下新恋人にメロメロ』表参道デート撮った!」と「『妻・長谷川京子』も知らないポルノグラフィティ新藤晴一浮気現場」のツートップである。  これまではフライデーらしくない政治ものが右トップにきていたが、私にはこのほうがフライデーらしくていいと思う。  その2本へいく前に、もう1本。26歳の美人女子アナが上司とのダブル不倫で訴えられたという話である。  12月16日、札幌地裁地方裁判所で前代未聞の裁判の、第1回口頭弁論が行われるそうだ。訴状によると、被告はフリーアナウンサーの染井明希子(26)。慶応大学在学中からモデルとして活動していて、12年に北海道文化放送に入社。局アナとして同局の人気番組を担当していた。  彼女が局アナとして活躍していた14年10月頃から、上司との不倫関係が始まったそうだ。  染井アナを訴えたのは件の上司の妻だったAさん(33)。彼女がこういっている。 「回答書には、結婚が破綻した原因が私の言動にあると書かれていました。まったくの事実無根です。いつどこで、私が何と言ったことが破綻につながったのか、裁判で具体的に明示していただきたいと思っています」  Aさんの夫B氏(38)は、彼が担当した番組の多くに染井アナを起用して、染井アナを寵愛していたといわれていたようだ。フライデーは、これが事実ならば、編成マンと局アナの番組私物化、職権濫用が横行していたことになると憤る。  さらに、Aさんを驚かせたのは、染井が昨年5月に結婚していたという「事実」だった。すなわち2人は「不倫」から「ダブル不倫」という関係になったのである。  染井アナはその後、10月頭に解決金として100万円の支払いを提案してきたそうだ。10月26日付の「ご連絡」書面によると、「法的責任はないものの、貴殿に誤解を与える行為に及んだことに対して大変反省しており、謝罪の意味を込めて提示」したとしている。だが、Aさんはこの提案を拒否して、裁判所を舞台に「前代未聞の女の戦い」が始まるそうだ。Aさんが訴えれば、夫Bにも慰謝料請求ができるはずである。女を怒らせたらどれだけ怖いか……私もゾッとしてきた。  さてフライデーのスクープ撮へいこう。しかし残念なのは私がこの2人についてほとんど知らないことだ。女優の成海璃子(23)は、「7歳で子役デビューして以来、大河ドラマ『平清盛』をはじめ、数々の作品に出演。アーティスト志向が強い彼女は映画への造詣も深く、近年では映画や舞台を中心に活躍しています」(テレビ局関係者)という子らしい。 「しかし、この日彼女から滲み出ていたのは女優の風格よりも、恋する乙女の初々しさだった」とフライデーは書いている。  彼女の隣にぴったり寄りそう長身&小顔のイケメンは、モデルのクロウド・モーガン(20)だという。イギリス人の父と日本人の母をもつハーフで、『メンズノンノ』をはじめとする男性ファッション誌で活躍中で、ユニクロや伊勢丹などの広告モデルも務めていると、ファッション誌関係者が語っている。  男は、弾んだ表情で店を出てきた彼女の頭を、子犬をあやすかのようにポンポンなでたそうである。  買い物を済ませた2人は、彼女の暮らす高級マンションへそろって入っていったそうである。めでたしめでたし。  お次は北の歓楽街、札幌・すすきのが舞台。ロックバンド「ポルノグラフィティ」のギター新藤晴一(41)の浮気現場を撮ったというのである。  深夜0時半過ぎ仕事関係者らと、すすきの駅から程近い老舗のバーに現れた新藤は、女優の小西真奈美に似た長身美女と待ち合わせしていたようで、彼女が現れると少し話した後、2人だけでタクシーに乗り込み、すすきののネオンきらめく夜の街へと消えていったというのである。  こちらはめでたしめでたしとはならない。彼は、08年に女優の長谷川京子(37)と結婚しているのだから。 「できちゃった婚で、12年にも第二子をもうけ、家庭は円満のようだ」とテレビ局関係者が話している。  新藤は長谷川に“7年目の浮気ぐらい大目に見てよ”というつもりなのだろうか。  ノーベル賞の授賞式も滞りなく終わったが、新潮は、意外に日本人が知らないノーベル賞の「トリビア」について書いてくれている。  ノーベル賞の各賞の賞金額は800万スウェーデン・クローナで、単独受賞なら約1億1,500万円。今回は共同受賞者がいることから分割され、大村智北里大学名誉教授(80)が2,800万円、梶田隆章東京大宇宙線研究所長(56)は5,600万円ほどを手にするそうだ。  振り込むか小切手で支払われるこの賞金が、日本で非課税となったきっかけは1949年、日本人として初受賞した湯川秀樹博士にさかのぼるそうである。  物理学賞の博士が受けたのは約3万ドル(現在の8,000万円に相当)だったという。  戦後を生きることなど思いもしなかった世代にとって「湯川受賞」は美談そのものだったから、当時、その賞金に課税するのはいかがなものかという議論が起こったそうだ。 「それを受け、所得税法が改正されたのです」(財務省主税局)。その結果として、翌50年、ノーベル基金からノーベル賞として交付される金品は非課税となった。  その金品は財団の基金から出るのだが、現在550億円ほどのおカネを国内外の株式やヘッジファンドなどに投下し、通年で「3.5%以上の運用益」を目標にしているという。  ノーベル賞の中でも「経済学賞」だけは、ノーベル基金から金品が公布されない賞である。  この賞は、スウェーデン銀行が創立300周年を記念して、経済学賞を作りたいと財団に申し入れた。それが1968年のことだという。 「当初、財団はノーベルの遺志に反すると撥ねつけていたものの、最後は折れた。賞の正式名称は『アルフレッド・ノーベル記念スウェーデン銀行経済学賞』と冗長で、それに、賞金を支払うのも銀行なのです」(北尾利夫氏)  しかし「経済学賞はノーベル基金から支払われないため、課税の対象となります」(国税庁)。やはり税務署は厳しいものである。  文春では、GPIF(年金積立金管理運用独立法人)が、今年の7月~9月期の年金積立金の運用で約7兆8,000億円もの損失を出したと発表したことを報じ、「あなたの年金があぶない」と書いている。だが、何度もいうが、このことはポストがだいぶ前に報じているし、われわれの命綱の積み立てた年金を、安倍政権が強引にリスクの高い株へ投資する割合を引き上げたときから予想されていたことである。  GPIF側は10月以降は運用益が出ている、長期で見てほしいといっているが、株価は1万9,000円台をウロウロするばかりで、3万円どころか2万円にも乗らない。中国経済の落ち込みは深刻さを増し、アメリカの中央銀行にあたるFRBが政策金利を引き上げるとみられている。円安も終焉に向かうという見方が多く、株価を押し上げる材料に乏しいのが現状である。  文春でも書いているように、世界的に見ればGPIFのように、基礎年金部分の1階と厚生年金部分の2階を両方運用している国は少なく、リスクを取る積極運用で知られるカナダやノルウェーも運用しているのは2階部分だけである。 「アメリカの社会保障年金制度の積立金は、政治的介入の懸念から株式や債券への投資は禁止され、すべて市場で売買できない国債で運用されています」(アイ・シグマ・キャピタルの田代秀敏チーフ・エコノミスト)  安倍政権はこれまで、僥倖に恵まれてボロが出なかっただけなのだ。安保法制関連法案の質疑、消費税増税決断または先送り、自身の病気の問題など不安材料は山ほどある。どれが吹き出しても政権にとっては命取りになる。  5番目はインターネット通販の大手、アマゾンが本や家電、食品以外に、お坊さんを手配するサービスを始めたと報じたポストの記事。  名称は「お坊さん便」。四十九日や一周忌といった法事(法要)の際に、読経を行う僧侶の手配をしてくれるサービスだ。  料金は、自宅など手配先への訪問のみなら2万5,000円。自宅から墓地など手配先からの移動を含む場合は4万5,000円。プラス2万円で戒名を授与するプランもあり、全国どこにでも手配が可能だという。  このようなサービスは09年に流通大手の「イオン」が始めているそうだ。お布施の目安を公開して人気を呼び、明朗会計を謳う仲介業者に対するニーズが拡大しているそうである。  今回のアマゾンの「お坊さん便」を運営するのは「みんれび」(新宿区)という会社である。現在は浄土真宗、曹洞宗、真言宗などの宗派約400人のお坊さんを手配可能だという。  最近は1時間配送を始めたアマゾンだが「お坊さん便」は事前打ち合わせなどが必要になるため、最短で2週間前からの購入となるそうだ。初回は宗派の指定はできるが、僧侶の指名はできない。2回目の利用から僧侶の個人名で注文できるという。  何度も使うところではないとは思うが、意外に需要はあるのではないか。  不思議な事件である。11月23日に起きた靖国神社南門付近の男子トイレ内で爆発音がした事件は、発生から約2週間経った12月9日朝、韓国籍の全咏漢(27)容疑者が「建造物侵入容疑」で逮捕されたが、裏がありそうである。  この全容疑者、韓国では1909年10月に満州のハルビン駅構内で伊藤博文を暗殺した安重根や、1932年に抗日武装組織韓人愛国団に参加し、天皇の誕生日(天長節)に上海の日本人街で行われた式典に手榴弾を投げ込んだ尹奏吉たちのように、英雄視されているとポストはいうのであるが、とてもそんなタマではないだろう。  ポストがいうように、不可解なのは、なぜ全容疑者は捕まるのがわかっていて再入国したのかだ。全容疑者が当局にマークされている情報は、12月第1週にはマスコミにも伝わっており、その週末には日韓のメディアが全容疑者に取材をかけていた。 「当初は韓国政府が身柄を日本側へ引き渡すかどうかが焦点になると見られていた。12年、靖国神社で放火した中国人が韓国国内で逮捕された際、韓国は日本からの犯人引き渡し要求に応じなかった過去があるからだ。  だがそれは杞憂に終わった。なぜか犯人自ら、捕まりに来たかのように再入国するという謎の事態が起きたからだ。全容疑者は再入国の理由を『事件についてはよくわからないが、日本のマスコミから取材を受けて、靖国神社のトイレを確かめに行った』と供述。全く要領得ない」(ポスト)  元外務官僚で平和外交研究所代表の美根慶樹氏はこう話す。 「靖国神社絡みの事件となれば、韓国では政治犯と見做されます。『日韓犯罪人引き渡し条約』では政治犯の引き渡しは除外されている。12年の中国人のケースでは、韓国は犯人を政治犯として処理したので、犯人は中国へ送還された。しかし今、韓国は経済問題や米国との関係もあって、日本政府に気を遣わざるをえない状況にある。もし今回も『引き渡し』の議論になっていたとすれば、日韓関係に支障が出ることは確実です」  ポストは、「いわば本人が自発的に日本に再入国したことで、韓国政府は厄介払いできたといえるのだ」と書いているが、この事件は政治的に取引されたと見るべきであろう。そして時期を見て国外追放になるのではないか。  現代でお馴染みのノーベル賞経済学賞受賞者・ポール・クルーグマン(62)ニューヨーク市立大学教授が、アメリカ経済がまもなく崩壊すると警告している。 「利上げ早期容認論者の人々が『アメリカ経済は回復したので、利上げをしても大丈夫』と主張しているわけです。しかし、アメリカの好調さは、相対的によく見えているにすぎません。あくまで沈む各国に比べて相対的に、なのだという点をおさえておかなければいけません。早期の利上げを主張する人たちは、雇用の統計が改善していると言いますが、現実はまだ完全雇用にはなっていないし、賃金もフラットのままです。こういう状況で利上げを急げば、雇用が悪化し、消費は落ち込み、せっかく良くなってきた経済が再び冷え込んでしまう。もし利上げを急げは、アメリカでは日本が2000年代に経験したのと同様の悲劇に襲われることになります。ご存知の通り、日本では’00年8月にゼロ金利解除という利上げを行いました。小幅な利上げでしたが、結果として日本経済に大打撃を与える大失態となりました。FRBの人たちはいまこそ、この日本の教訓から学ぶべきなのです。もしFRBが利上げを急げば、アメリカは長い低迷に突入していくことになるでしょう。そうして経済を痛めてしまえば、次にこの間違いを取り返すための術は見つけられなくなる。日本が2000年代に経験したように、です。(中略)2016年は、世界中がもがき苦しむ年になりそうです」  クルーグマン氏のこの予測は当たるのだろうか。  次は現代のショッキングなニュース。実は大阪でエイズが大爆発していたというのである。  日本エイズ学会が、11月30日に東京で行った第29回の学術集会で発表されたというのだ。大阪府でHIV(エイズウィルス)感染者が激増していると。  厚生労働省のエイズ動向委員会の調査によると、国内のエイズウィルス感染者と感染した後にエイズを発症した人の数の合計は、14年末時点で2万490人。このほかに8120人の「未診断感染者」がいる可能性があるとわかったそうだ。 「そして、年次別の推計で見ていくと、大阪府で感染者が急増している時期があることも明らかになりました。その時期とは、’03~’06年。この時期、東京を含めた他の都道府県における新規感染者は横ばい状態傾向にあるにもかかわらず、全国的に見るとその数は増えていた。つまり、大阪だけで異常に増えていたのです。毎年、約300人の新規感染者が大阪で出ていたと推計されます」(慶應大学医学部専任講師の加藤真吾氏)  エイズが再び注目を浴びたのは、ハリウッドスターのチャーリー・シーンが告白をしたことである。  11月17日にアメリカNBCテレビの生放送ニュース番組『トゥデイ』に出演してこういったのだ。「私はHIVに感染したことを認めるためにここにいる」と。  シーンは、4年ほど前に頭痛や寝汗といった身体の不調を感じ、脳腫瘍だと思い検査を受けたところ、HIVと判明したという。  その後、彼はごく親しい人だけに感染を明かしたが、そのうち数人から、「事実を公表されたくなければカネを払えとゆすられ、要求に応じた」とも話した。口止めのために支払った金額は1,000万ドル(約12億円)を超すというのである。  この告白はアメリカだけでなく、全世界に衝撃を与え、シーンには同情的な声すら寄せられたそうだが、その後、次々と明らかになっていったのは、シーン自身が招いた報いだったということだ。  何しろ彼は、隣に住む女の子からポルノ女優まで、これまでに関係を持った女性の数は5,000人以上というのである。  現代によれば、シーンが来日して大阪に来ていたという記録はないようである。  増えた理由は、アナルセックスの頻度が急速に高まったからではないかという懸念があるそうだが、男性同性愛者は、実は、約半数がアナルセックスの経験がないという調査結果もあるそうだ。  それよりも、異性愛者の成人男性のうち50人に1人が男性とアナルセックスをしたことがある、とした論文があるそうだ。その男性が女性とも関係を持ち、広がっていったのか? 「現在は非常に良い薬があるため、たとえHIVに感染しても、治療すればエイズの発症を抑えられる。また、性交渉によって相手に移すリスクもかなり減らせます。他人事だと思わず、みんなが検査に行くことで、日本でのHIVの流行を阻止できるのです」(加藤氏)  HIVはがんと同じ、早期発見すれば今は怖い病気ではないようである。  最後は現代の来年7月に衆参ダブル選挙が行われれば、自民党が大勝するというイヤ~な特集である。先週のポストもやっていたが、衆参ダブル選挙が規定路線化してきているようだ。  ポストは7月10日が投開票日だとしていたが、現代は7月17日がその日であるとしている。  結果を急ごう。このダブル選挙で、自民党は単独で衆議院323、参議院127という史上最大規模の議席数を獲得するとしている。  これに公明党、おおさか維新といった与党・準与党勢力を合わせると、安倍自民党を中心として衆議院で400議席を超える空前の独裁勢力が誕生すると、現代は予測している。  そうなれば、総裁就任後、4回の選挙で全て圧勝ということになる。もはや安倍総理を辞めさせる必然性もなくなり、東京五輪後の21年まで安倍政権を維持しようという意見が盛んになるとしている。  だが、現代が調べてみると、安倍政権を積極的に支持している人は、自民党に票を入れている人の中にもほとんどいないというのである。  これに比べて野党支持者には、「憲法を無視する与党を許すことはできない」「沖縄で起きていることを何とかしてほしい」といった具体的な意見が多かったそうだ。  週刊誌が今やるべきことは、安倍自民党が大勝するといった「当たり前」の報道ではなく、それを前提にして、どうしたら自民党大勝を阻止できるのか、野党はどう共闘すればいいのか、野党の党首を誰にすれば安倍首相に対抗できるのかを、提言することではないのか。  これ以上安倍首相に力を持たせたら、この国の行き着く先はアメリカと組んだ軍事大国化はもちろんのこと、核保有までありえるかもしれない。軽減税率の公明党との話し合いがおざなりなのも、選挙前に「消費税10%は見送る」かどうかを争点にして選挙をしたいという切り札にしたいがためなのかもしれない。週刊誌ぐらいはダブル選挙阻止、自民大勝阻止を掲げて、闘ってほしいと思うのだが。 (文=元木昌彦)

マイナンバー汚職“異色の官僚”が激白! 「本当の汚職官僚」と「不安だらけの制度の穴」

motoki1207
「週刊現代」(12/19日号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「マイナンバー汚職 逮捕された厚労省の役人がぶちまけた!『オレよりもっと悪いヤツがいる』」(「週刊現代」12/19号) 第2位 「同居の甥が明かした 原節子が愛した男」(「週刊文春」12/10号) 「ヴェールを脱いだ『原節子』隠遁52年間の後半生」(「週刊新潮」12/10号) 第3位 「<枝切り鋏事件> 『三角関係』頂点にいた女の役回り」(「週刊新潮」12/10号) 第4位 「神戸山口組に藤原健治組長『衝撃加入』の全真相」(「アサヒ芸能」12/10号) 「紳助“芸能界追放”の引き金を引いた山口組ナンバー3 [橋本弘文会長]が突如『離脱表明』」(「週刊ポスト」12/18号) 第5位 「【突如脱退発表】ジャニーズ激震“カトゥーン田口の乱”」(「週刊文春」12/10号) 第6位 「このままでは『自民党一党独裁』だ 来年7月『衆参ダブル選』」(「週刊ポスト」12/18号) 第7位 「プーチン対エルドアン 独裁者チキンレースの行方」(「週刊文春」12/10号) 第8位 「ミステリーベスト10 2015」(「週刊文春」12/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!?  今週の現代、ポストのグラビアは低調である。現代は頭のカラーで「<独占掲載> 南野陽子 私の青春」。後半はハーフタレント「ハーフタレントNo.1 マギー ザ・ダイナマイト」と「裸になるため夫と別れました 人妻ヘアヌード 千葉ねね」。袋とじは「『にっかつロマンポルノ』の時代」。  ポストは、3回目になった山田佳子の「この人とゆめの湯めぐり」。『ザ・ウーマン』(友映)や『魔界天生』(東映)などの出ていた女優「佳那晃子 23歳、伝説の乳房」。両誌ともに、インパクトに欠ける。記事にいこう。  今週のポスト「死ぬまでSEX」は、これも毎度おなじみの勃起薬、ED治療薬の紹介特集である。  まずはバイアグラ、レビトラ、シアリスなど、あなたのセックスに合うED薬の選び方。次は、有名AV男優が撮影前にこっそり飲んでいる「勃起サプリ」はこれだ! 意外なサプリは、AV男優の志良玉弾吾氏の飲んでいる「エビオス錠」である。ビール酵母を原料とするこのサプリは、胃もたれ、消化不良等に効くとうたわれているが、亜鉛やセレンなど精子生産に必要なミネラルが豊富なことから、「万能サプリ」として注目されているというのだ。  そのほかには、薬がダメでも絶対にあきらめない! 何歳になっても上向きにする、最新ED治療の紹介。東京・五反田にあるED改善を謳う風俗店の潜入ルポ。このAVを見れば、あなたのED危険度がわかる。  1,000年に1人の人妻という触れ込みでAVデビューした、水原梨花の最新作『ヤラしい義父の嫁いぢり お義父さん、もう許してください』(マドンナ)。これを見て興奮しない人、はED度100%だという。  現代は、女性から見た「男性器と性衝動」の研究。こんな33歳・女性会社事務員の話が載っている。 「勃起した男性器を見ると、女性は喜ぶと思いますよ。目の前の私に興奮してくれている証拠でしょう? それに男性器の大きさの変化が目に見えてわかるので、見ていて面白い。女性にはないから、不思議なモノだなぁっていつも思います。勃起するとスーッと血管が浮き出て男らしさを感じるし、亀頭のすべすべな感じも大好きなんです」  そんなに、かわいいかい? 男性器のタイプ別の特徴も載っている。きのこ型、ゴンブト型、ドリル型、湾曲型、ツチノコ型、マグナム型などである。興味がある方はご覧あれ。  現代によれば、フェラチオは男性への奉仕といった単純なものではないそうである。男性器をくわえる時、女性の脳は官能を感じているそうだ。 「女性が性行為をしているとき、脳内にはオキシトシンやエンドルフィン、ドーパミンといったホルモンが出て、快感が高まると言われています。物理的に挿入されるから気持ちがいいわけではありません。キスや愛撫、オーラルセックスなど前戯を十分にすることでホルモンが分泌されて、快楽に溺れていくのです。フェラチオをすると、脳内でホルモンが分泌されることは十分にありえます。男性器が挿入されると想像したり、男性が悦んでいる姿を見て興奮することで、ホルモンが分泌されるわけです。そうなると、女性は舐めているだけで気持ちがいい」(咲江レディスクリニック院長丹羽咲江氏)  今週は、「女性から見た男性器」という視点から特集を組んだ現代にやや分がある。よって、現代の勝ち!  まずは、文春恒例の「国内海外ミステリーベスト10 2015」を少し紹介しよう。  国内の第1位は『王とサーカス』(米澤穂信/東京創元社)。第2位は『流』(東山彰良/講談社)。第3位は『戦場のコックたち』(深緑野分/東京創元社)。第4位が『ミステリー・アリーナ』(深水黎一郎/原書房)。第5位が『鍵の掛かった男』(有栖川有栖/幻冬舎)   海外は第1位が『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)。第2位は『スキン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)。第3位が『ありふれた祈り』(ウィリアム・ケント・クルーガー/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。第4位が『声』(アーナルデュル・インドリダソン/東京創元社)。第5位は『偽りの楽園』(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)。  私がこの中で読んだのは、『悲しみのイレーヌ』『ありふれた祈り』、7位に入っている88歳の元殺人課の刑事が主人公の『もう過去はいらない』(ダニエル・フリードマン/創元推理文庫)、『流』ぐらいである。  その中で、お薦めは『もう過去はいらない』。先日、北方謙三氏にも勧めておいたが、格好いいジジイ・ハードボイルドの傑作だと思う。  さて、シリアで起きたトルコの戦闘機によるロシア爆撃機撃墜は、せっかくパリ・テロ事件でまとまりかけていた欧米とロシアとの関係修復を元に戻してしまいそうである。 「10月にウィーンで開かれた米国やサウジアラビアなどとの外相会合で、ロシアがシリア領内にあるロシア軍基地の存続などを条件に、和平後の大統領選にアサド現大統領が立候補しないことを認めるという大胆な秘密提案をしたとされます。これなら、打倒ISが最優先課題の欧米も妥協の余地がある」(モスクワ特派員)  だが、これも元の木阿弥。  文春によれば、ロシアのプーチンとトルコのエルドアンは似た者同士だという。 「(トルコ・エルドアン首相は)最大都市イスタンブールのスラム街に生まれ、同市市長を経て首相となりました。政教分離を国是とするトルコにあってイスラム色の強い政党リーダーとして初めて単独政権を握ったのです。当初は、経済の構造改革に取り組み国民所得を就任後十年間で三倍にし、『ゼロプロブレム外交』と呼ばれる全方位外交で周辺国と良好な関係を築き、“中東の優等生”と呼ばれました」(外信部記者)  しかし、昨年大統領に就任する前から独裁色を強めるようになっていき、「批判的なメディアに圧力をかける強権的体質を露骨に示すようになりました」(同)。昨年、白い宮殿と呼ばれる大統領官邸を新築した。建設費は日本円で700億円にも上り、部屋数は1,150もある。これは米ホワイトハウスの30倍以上、フランスのベルサイユ宮殿よりも広いという。  ロシアと共に強い指導者を好む国民性を追い風に高支持率を維持し、強権的な政権運営を続けているため、どちらも簡単に折れるわけにはいかないようだ。  ポストは、少し前に安倍首相の引退が近いという特集を組んだばかりだが、今度は安倍首相が衆参同日選挙に踏み切り、その結果、自民党一党独裁政権ができるという特集を組んでいる。  週刊誌の良さも悪さも、「いい加減」なところである。朝令暮改は当たり前。その典型的な記事であろう。  首相周辺は、来年7月に衆参ダブル選を考え始めたというのである。これが実施されると、憲政史上3回目になる衆参同日選挙だが、そのXデーは来年の7月10日になるそうだ。  自民党内で、衆院選と参院選の同日選挙論が急速に広がっている。口火を切ったのは、佐藤勉国会対策委員長だった。11月28日の自民党議員のパーティーで、「来年ダブル選挙があるかもしれない」とぶち上げた。  次に、谷垣禎一幹事長も「いろいろな可能性はある」と追随し、伊達忠一参院自民党幹事長も参院選との相乗効果が見込めると歓迎のコメントを出した。政権与党の幹部たちがここまで解散日程に踏み込むのは異例といえると書いているが、それはそうだろう。  本来、解散総選挙は総理大臣の専権事項であり、党幹部は解散について質問されても言及しないというのが、これまでの慣例だったからである。  総選挙は解散の日から40日以内と定められるなど、投開票日は国会日程との絡みで細かい制約がある。その数少ないチャンスの日が、7月10日だというのである。  しかし、その日に同日選挙を実施するためには、通常国会を正月の1月4日に召集し、安倍首相は会期末の6月1日にピンポイントで衆院を解散しなければならない。  さらに、1月4日には宮中で「奏事始」という祭儀が行われるのだが、天皇に国会への臨席を求めなければいけない(開会式は招集の数日後にすることも可能のようだが)。  安倍首相は、その高いハードルを乗り越えようと「決断」をしたようである。11月16日、「大変異例だが1月4日に通常国会を召集したい」と、外遊先のトルコで同行記者団にそう表明したのである。  その背景には、こういう腹づもりがあるという。野党は選挙への準備不足である。また、安保法制で落ち込んだ内閣支持率が、いまや40%台まで回復している。  それに、おおさか維新の会が知事・市長のダブル選挙で大勝したことがある。同日選挙となれば、橋下氏は衆院選に出馬するかもしれない。そうなれば、橋下維新の会を取り込める。  さらに、朝日新聞の自民党員への世論調査で、安倍首相は、小泉純一郎、田中角栄など並みいる歴代総裁を抜いて「最も評価する総裁」の第1位に選ばれたのである。これは、憲法改正に積極的だという点が評価されたのであろう。  ポストは、安倍首相が増税再延期を掲げて同日選挙を打てば、圧勝するのは間違いないと読む。選挙資金は大企業から分捕る法人税減税をすれば、選挙の資金作りには困らないというわけである。  こうやって同日選挙で大勝して、おおさか維新の会と組んで3分の2を確保できれば「21世紀自民党」結党で、憲法改正へとまっしぐらに進むというのである。  当て事と越中ふんどしは向こうから外れるの喩えあり。安倍首相が考えそうなことだが、そううまくいかせてはならないという良識が、われわれ多くの国民の側にもある。来年の参議院選が「関ヶ原」になることは間違いない。  ところで、ジャニーズで異変が起きているようだ。来年3月にデビュー10周年を迎えるアイドルグループ「KAT-TUN」の田口淳之介(30)がテレビの生番組で、グループを離れ、ジャニーズ事務所も退所すると宣言したのである。  これでKAT-TUNからの脱退者は赤西仁、田中聖に続いて3人目だそうだ。田口の件は水面下で春先から話し合いが進められていたと、文春でテレビ局スタッフが話している。  発端は「花見報道」だという。今年4月に女性自身で、田口が女優の小嶺麗奈(35)と、彼女の母親と一緒に花見を楽しんでいたことをスクープされてしまった。年上の小嶺とは、8年越しの付き合いだそうだ。  小嶺は、現在は女優としての活動はしておらず、ヒーリングサロンを経営しているという。田口は「何を言われようと、一緒にいたい」と言っているようだが、事務所側がこれにいい顔をせず、今回のような発言になったそうである。  30を越えた男と女が好き合っているのに、事務所がどうこういうのはおかしいと思うが、この世界の常識では「礼儀を知らない」(芸能プロ関係者)ということになってしまうらしい。  そこそこ売れたのだから、ジャニーズ事務所を離れても芸能活動を続けていけばいいのにと思うが、「田口も小嶺も芸能界カムバックは無理」(同)だというのだ。  ジャニーズに刃向かうヤツはテレビでは使うな、芸能界から追放するというのでは、異常というしかあるまい。だが、元KAT-TUNの田中聖は「僕はジャニーズを辞めて、全部なくしてしまった」と証言している。  ジャニーズの力で人気者になっていただけで、その間に実力をつける自覚も才能もなかったのではないか。今回の田口脱退で、ジャニーズ事務所の「メディア恐怖支配」が少しでも崩れることを期待しているのだが。  山口組と神戸山口組との抗争が、熾烈になってきている。11月15日に起きた愛桜会・菱田達之会長惨殺事件は愛桜会が六代目山口組に残った側であったため、すわ、神戸山口組の犯行かと組関係者だけではなく警察にも激震が走ったが、今のところ真相は闇の中のようである。  アサヒ芸能が、六代目体制で幹部の地位にあった藤原健治組長が神戸山口組に加入した「事件」を報じている。それも11月21日に岡山市内で山口組の「若頭会」が開かれようとしている直前に、この情報が流れたというのだ。  藤原組は岡山に本拠を置く組織だが、神戸山口組の池田孝志舎弟頭への筋立てがあったのではないかと、捜査関係者は見ているようだ。  そのほかにも、多くの地域で神戸山口組の示威行動が起こっている。神戸側が山口組に対して「硬軟自在の揺さぶりを水面下で熾烈化させている実態がうかがわれる」(アサ芸)という。 「神戸山口組の多数派工作はさらに北上し、すでに六代目山口組は対応に乗り出したとの情報もある」(捜査関係者)  ポストによれば、12月1日に行われた五代目山口組・渡辺芳則組長の命日に当たり、六代目司組長も姿を現したが、墓参りを終えて本部に戻る車の列から山口組統括委員長で極心連合会の橋本弘文会長の車が離脱し、携帯電話がつながらなくなったと大騒ぎになったというのだ。  橋本会長の名は、島田紳助が芸能界を引退する際、メディアで繰り返し報道された。  すわ、山口組から神戸山口組へ? とささやかれたが、山口組関係者は「橋本会長は心臓に持病があり、そのせいで連絡が取れなかっただけ。離脱うんぬんは完全な誤報だ。事始めにも当然、姿を見せる」。  真偽のほどはわからないが、事態は風雲急を告げ、一触即発状態であることは間違いないようだ。  さて、8月13日に、元プロボクサーで慶應大法科大学院生だった小番(こつがい)一騎(25)が、妻の不倫相手で弁護士の陰茎を切り取った事件は、衝撃を与えた。  その裁判が11月26日に東京地裁で開かれ、その模様を新潮が伝えている。そこで冒頭陳述が読み上げられたが「小番の奥さんと被害者のセックスに関する話ばかりで、かなり驚きました」(傍聴人のひとり)。  港区内に事務所を持つ弁護士のところに、小番の奥さんAが勤め始め、7カ月後に「被害者は、Aと共に港区内の寿司屋で食事を取り、飲酒した後、事務所に戻り、同所内で初めて性交した。Aは嫌がる様子を見せなかった」(冒頭陳述より)。  2人は何度も逢瀬を重ね、Aは嫌がるそぶりを見せず「被害者の陰茎を口淫した」(同)という。  しかし、弁護士がAのことをあだ名で呼んだことで、2人の関係がおかしくなり始めた。そんな時、帰りが遅いことで妻を小番が咎め、ケンカになった。Aは「上司からセクハラされて悩んでいる」と「ウソ」をつき、強いショックを受けた小番が、逆上して弁護士事務所に妻と赴き、ボクシングで鍛えたパンチを浴びせた後、「被告人は、持っていたリュックサックから前記のはさみを取り出し、被害者のズボンを脱がせ、左手で陰茎を取り出し、右手に持ったはさみでこれを切断した」(同)。  切ったペニスは、共用トイレに流してしまった。  被害者の弁護士は緊急手術を受けたが、「陰茎が根元から1センチ程度しか残っておらず、現在、被害者は、小便用便器での排尿は不可能」(同)だという。  妻の浮気が、2人の男の人生を大きく狂わせてしまったのである。  今週の文春と新潮は、原節子一色である。9月5日、昭和の大女優・原節子(本名・会田昌江)は、敬愛した小津安二郎監督が屋敷を構えた鎌倉の地で静かに息を引き取った。享年95。  文春によれば、肺炎が悪化し、神奈川県内の病院に運ばれたのは8月中旬のことだった。ただ入院当初は、彼女の病状は親族の間でも楽観視されていたという。50年以上にわたって原と同居していた甥の熊谷久昭氏が、こう語っている。 「看取ったのは私を入れて5人ほどでした。生前、元気な頃に遺書を書くと言っていたのですが、結局残さずに逝ってしまいました。私にとっては贅沢を許してくれない、うるさい叔母さんという感じでしたね」  原は大正9年、横浜市で二男五女の末っ子として生まれた。新潮によれば、女学生時代には教育家になろうと考えたり、英文学をやろうと思ったりしていたと原は自叙伝の中で述べている。  原の父親は日本橋で衣類関係の問屋を営んでいて、恵まれた幼少期を送ったかに見えるが、親しい友人たちによれば、そうでもなかったようだ。 「お母さんがかわいそうな人でね。関東大震災の際、沸騰した鍋を頭からかぶってしまったのです。近所で“小町”と言われるほどきれいな人だったのに」(友人)  さらに、1929年の世界恐慌で生糸の価格が暴落して家が傾き、「昌江ちゃんはいつも同じ服ばかり着る“着たきり雀”になった。卒業後は、横浜高等女学校に進んだのですが、家計を助けるため、2年で中退してしまったんです」(同)  義兄で映画監督の熊谷久虎氏の推薦を受け、日活撮影所に入社する。その後、引退までの28年間で、小津監督などの作品を含む112本に上る映画に出演した。華やかな映画スターとして一時代を築いた原だが、引退後は一転、映画関係者との接触をすべて断ってしまった。  突然の引退の理由は、さまざまにいわれている。真っ先に上がるのは、実兄で映画カメラマンの会田吉男の事故死である。昭和28年、映画『白魚』の撮影中、会田はカメラを持ったまま機関車にはねられ、命を落とすのだ。  だが、こうした見方もある。ある日、撮影所で、原が岡田茉莉子に衝撃的な話を打ち明けたという。 「『今朝、鏡に向かったら、片方の目が見えないのよ』とおっしゃるのです。昔は、フィルムの感度が悪かったので、眼にライトを強く当てないと、綺麗に映らなかったのです。特に原さんはクローズアップの表情が美しかったですから、他の女優よりもライトを多く浴びていたと思います。また引退の2年前に公開された『秋日和』の撮影中には、『畳の上での芝居がしづらくなってきたので、もうやめたいの』と弱気におっしゃられたのです。その原因が眼の病気かどうかわかりません。ただ小津さんの映画は、畳の上での演技が多いことは間違いありませんものね」  甥の久昭氏も、引退の原因は白内障によるものだと考えているようだ。  引退後の準備は万全だったという。何しろ新潮によれば、51年、公務員の初任給が6,500円にすぎなかった時、原の出演料は映画1本あたり300万円を超えたそうだ。 「そのたびに、都内の狛江や練馬、杉並などの土地を購入したそうです」と、映画評論家の白井佳夫氏は語っている。原が芸能界を去って31年を経た、94年のことだ。 「国税庁が発表した前年度の高額納税者75位に、原の本名、合田昌江の名が載りました。納税額は3億7,800万円で、所得総額は13億円近かったはず。隠遁する前まで住んでいた東京都狛江市の800坪余りの土地を、電力中央研究所に売却したんです」(古手の記者)  だが、彼女の隠遁生活は質素を極めていたと、久昭氏が文春で話している。 「もちろん彼女が1人で食べていく分には困りませんでした。八十代の頃までは、うちの車で葉山のあたりに一緒に買い物に行くことはありましたが、主に食材とか日用品を買うだけで、洋服は買わなかったですね」  タバコは初老の頃に止めたそうだが、お酒は90歳を過ぎても毎日たしなんでいたという。 「小さい缶ビールを一日一本飲んでいましたね」(久昭氏)  意外といっては失礼だが、テレビを見るより本が好きで、それも社会問題に関する本を読んでいたという。「経済問題や、イスラム国などの国際情勢や地球温暖化問題などにも興味を持っていた」と、久昭氏が言っている。  新潮では、日経の経済面なんかを特によく目を通していて、株をちょっとやっていたそうである。 「詳しくは知りませんが、損したり儲けたり、だったのだと思います」(久昭氏)  永遠の処女といわれる原だから女優時代はスキャンダルとは無縁だったが、男性の影はあったのではないかという指摘は多くある。  よくいわれるのは、小津監督との関係である。小津の妹・山下トクは、生前、2人の関係をこう述懐していたという。 「私は、おそらく兄は、原さんのことが好きだったと思います。ただ、兄は仕事と私生活を切り離して考えようとしていました。あれだけの大女優を個人で所有するものではないと割り切ろうとしていたんじゃないでしょうか」(「文芸春秋」1989年9月号)  そのほかにも、東宝のプロデューサーだった藤本真澄や、驚くことに義兄であり映画監督の熊谷氏の名前も挙がっている。  原を取材しているノンフィクション作家の石井妙子氏が、こう解説する。 「原節子と熊谷久虎氏は二人だけで生活した時期もあり、久虎氏が亡くなるまで、その傍らから離れることはなかった。(中略)男女関係があったかは噂の域を出ませんが、強固な精神的な結びつきがあったのは間違いありません」  新潮には、このような話も載っている。2004年に89歳で物故した矢沢正雄さんは陸上短距離の代表選手としてベルリン五輪に出場し、帰国直後の36年秋、日独合作映画『新しき土』の撮影でドイツに渡る前の16歳の原節子と出会った。  よく落ち合って、餅菓子を食べに行ったりしていたと矢澤氏は語っていたという。だが、順調だった2人の交際も、戦争の波にのみ込まれる。  戦地へ行っても文通は続けていた2人だが、43年、無事復員した矢沢さんは、「本当に生きていてくれてよかった」という原の歓待に、「何を置いても彼女と一緒になろう」と決心したという。  だが、厳格な父に「ああいう華やかな仕事をしてる人は、お前のためにならない」と大反対され、7年に及んだ恋愛は潰えたという。  藤本とは、こんな話がある。昭和20年代、下北沢にあった「マコト」という喫茶店でアルバイトをしていた藤井哲雄さん(85)が、こう証言する。 「ある日ママに、“明日は藤本先生が来るから、2階の部屋をよく掃除しておいて”と言われました。すると翌日の昼下がり、のちに東宝映画社長になる映画プロデューサーの藤本真澄さんが、後から原節子さんが現れたんです。それから1年ほど、月に1、2回は従業員に暇が出され、建物が2人に提供されていました」  永遠の処女は、恋多き女でもあったようである。  私は、原の映画の中では『晩春』(1949年)が好きだ。原は笠智衆が演じる大学教授の娘。母親を早く亡くし、父の面倒見ているうちに「お嫁行きたくない、お父さんと一緒にいるほうが幸せ」だと、「疑似近親相姦的」(白井佳夫氏)絆ができてしまう。婚期に遅れた娘を嫁がせるために父親は再婚するふりをして、娘を結婚させるという物語である。結婚式を終えて、家に帰ってきた笠がひとりでぽつんとお茶を飲むシーンが印象的である。  今週の第1位は、マイナンバーに関する贈収賄事件で逮捕された厚生労働省情報政策担当参事官室室長補佐の中安一幸氏(46歳)の独占インタビューに成功した、現代に捧げる。  中安氏が逮捕されたのは10月13日。マイナンバー制度導入に備えた社会保障分野でのシステム構築事業について、厚労省が11年10月に公募した企画競争で、ITコンサルタント会社に便宜を図り、現金約100万円を受け取ったという容疑である。  メディアは彼のことを「異色の官僚」と呼び、勤務態度やブランド物で身を固め、派手に遊び歩いていると報じた。  だが中安氏本人は、ITに関する知識と、事業を実現する行動力がずば抜けていたことは事実だと認めながら、それ以外は事実ではないとこう話している。 「出勤していなかったのも、遊び歩いていたからじゃない。六本木で豪遊していたといわれていましたが、僕は酒を飲めませんからね」(中安氏)  親しかったIT会社の社長から100万円をもらったことは認めているが、それも自費で仕事をしていたからカネがなく、それを見ていた社長から「カネを出してやる」と言われて受け取ったもので、便宜を図るつもりもなかったと話す。  マイナンバー制度の導入が始まった14年から15年に、その事業を取り仕切った人物こそが、警察が狙う「本丸」だとも言っている。  贈収賄事件の進展がどうなるかは不透明だが、彼の言っているマイナンバー批判は一聴の価値がある。 「これからさらに、マイナンバー絡みの問題が頻発するのも間違いない。なぜなら、そもそも番号を国民全員に配るというのが、間違っているからです。国民の情報を国が一括して管理するなら、番号なんて配らなくても、省庁同士が連携すればいいだけの話でしょう。そして、『国で一元管理してもいいですか。政府を信用できますか』と国民に問えばいいんです。でも政府は、国民から信用を得られず、マイナンバーを導入できない事態になるのを恐れたんでしょう。そこで、正しい導入のプロセスを踏まず、カード配るという逃げを打った。(中略)カードを配れば、番号を売り買いする人間が必ず出てきます。誰が売るのかといえば、情報を管理している者しかない。つまり省庁の役人です」(同)  彼は「僕以上の『悪人』が逮捕されることになれば、本当の汚職官僚は誰かがわかる。そして、マイナンバーがいかに不安だらけな制度かも、明らかになるはずです」と言っている。  遅配、誤配などが頻発しているマイナンバーだが、そんな表面的なことではなく、なぜこんな曖昧な制度が3,000億円といわれる血税を使って拙速に政府がやろうとしているのか、原点に返って問い直されなければいけない。サラリーマン川柳だかに「マイナンバー いつの間にかナンマイダー」というのがあったが、こんなものは早く葬ったほうがいい。 (文=元木昌彦)

マイナンバー汚職“異色の官僚”が激白! 「本当の汚職官僚」と「不安だらけの制度の穴」

motoki1207
「週刊現代」(12/19日号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「マイナンバー汚職 逮捕された厚労省の役人がぶちまけた!『オレよりもっと悪いヤツがいる』」(「週刊現代」12/19号) 第2位 「同居の甥が明かした 原節子が愛した男」(「週刊文春」12/10号) 「ヴェールを脱いだ『原節子』隠遁52年間の後半生」(「週刊新潮」12/10号) 第3位 「<枝切り鋏事件> 『三角関係』頂点にいた女の役回り」(「週刊新潮」12/10号) 第4位 「神戸山口組に藤原健治組長『衝撃加入』の全真相」(「アサヒ芸能」12/10号) 「紳助“芸能界追放”の引き金を引いた山口組ナンバー3 [橋本弘文会長]が突如『離脱表明』」(「週刊ポスト」12/18号) 第5位 「【突如脱退発表】ジャニーズ激震“カトゥーン田口の乱”」(「週刊文春」12/10号) 第6位 「このままでは『自民党一党独裁』だ 来年7月『衆参ダブル選』」(「週刊ポスト」12/18号) 第7位 「プーチン対エルドアン 独裁者チキンレースの行方」(「週刊文春」12/10号) 第8位 「ミステリーベスト10 2015」(「週刊文春」12/10号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!?  今週の現代、ポストのグラビアは低調である。現代は頭のカラーで「<独占掲載> 南野陽子 私の青春」。後半はハーフタレント「ハーフタレントNo.1 マギー ザ・ダイナマイト」と「裸になるため夫と別れました 人妻ヘアヌード 千葉ねね」。袋とじは「『にっかつロマンポルノ』の時代」。  ポストは、3回目になった山田佳子の「この人とゆめの湯めぐり」。『ザ・ウーマン』(友映)や『魔界天生』(東映)などの出ていた女優「佳那晃子 23歳、伝説の乳房」。両誌ともに、インパクトに欠ける。記事にいこう。  今週のポスト「死ぬまでSEX」は、これも毎度おなじみの勃起薬、ED治療薬の紹介特集である。  まずはバイアグラ、レビトラ、シアリスなど、あなたのセックスに合うED薬の選び方。次は、有名AV男優が撮影前にこっそり飲んでいる「勃起サプリ」はこれだ! 意外なサプリは、AV男優の志良玉弾吾氏の飲んでいる「エビオス錠」である。ビール酵母を原料とするこのサプリは、胃もたれ、消化不良等に効くとうたわれているが、亜鉛やセレンなど精子生産に必要なミネラルが豊富なことから、「万能サプリ」として注目されているというのだ。  そのほかには、薬がダメでも絶対にあきらめない! 何歳になっても上向きにする、最新ED治療の紹介。東京・五反田にあるED改善を謳う風俗店の潜入ルポ。このAVを見れば、あなたのED危険度がわかる。  1,000年に1人の人妻という触れ込みでAVデビューした、水原梨花の最新作『ヤラしい義父の嫁いぢり お義父さん、もう許してください』(マドンナ)。これを見て興奮しない人、はED度100%だという。  現代は、女性から見た「男性器と性衝動」の研究。こんな33歳・女性会社事務員の話が載っている。 「勃起した男性器を見ると、女性は喜ぶと思いますよ。目の前の私に興奮してくれている証拠でしょう? それに男性器の大きさの変化が目に見えてわかるので、見ていて面白い。女性にはないから、不思議なモノだなぁっていつも思います。勃起するとスーッと血管が浮き出て男らしさを感じるし、亀頭のすべすべな感じも大好きなんです」  そんなに、かわいいかい? 男性器のタイプ別の特徴も載っている。きのこ型、ゴンブト型、ドリル型、湾曲型、ツチノコ型、マグナム型などである。興味がある方はご覧あれ。  現代によれば、フェラチオは男性への奉仕といった単純なものではないそうである。男性器をくわえる時、女性の脳は官能を感じているそうだ。 「女性が性行為をしているとき、脳内にはオキシトシンやエンドルフィン、ドーパミンといったホルモンが出て、快感が高まると言われています。物理的に挿入されるから気持ちがいいわけではありません。キスや愛撫、オーラルセックスなど前戯を十分にすることでホルモンが分泌されて、快楽に溺れていくのです。フェラチオをすると、脳内でホルモンが分泌されることは十分にありえます。男性器が挿入されると想像したり、男性が悦んでいる姿を見て興奮することで、ホルモンが分泌されるわけです。そうなると、女性は舐めているだけで気持ちがいい」(咲江レディスクリニック院長丹羽咲江氏)  今週は、「女性から見た男性器」という視点から特集を組んだ現代にやや分がある。よって、現代の勝ち!  まずは、文春恒例の「国内海外ミステリーベスト10 2015」を少し紹介しよう。  国内の第1位は『王とサーカス』(米澤穂信/東京創元社)。第2位は『流』(東山彰良/講談社)。第3位は『戦場のコックたち』(深緑野分/東京創元社)。第4位が『ミステリー・アリーナ』(深水黎一郎/原書房)。第5位が『鍵の掛かった男』(有栖川有栖/幻冬舎)   海外は第1位が『悲しみのイレーヌ』(ピエール・ルメートル/文春文庫)。第2位は『スキン・コレクター』(ジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋)。第3位が『ありふれた祈り』(ウィリアム・ケント・クルーガー/ハヤカワ・ポケット・ミステリ)。第4位が『声』(アーナルデュル・インドリダソン/東京創元社)。第5位は『偽りの楽園』(トム・ロブ・スミス/新潮文庫)。  私がこの中で読んだのは、『悲しみのイレーヌ』『ありふれた祈り』、7位に入っている88歳の元殺人課の刑事が主人公の『もう過去はいらない』(ダニエル・フリードマン/創元推理文庫)、『流』ぐらいである。  その中で、お薦めは『もう過去はいらない』。先日、北方謙三氏にも勧めておいたが、格好いいジジイ・ハードボイルドの傑作だと思う。  さて、シリアで起きたトルコの戦闘機によるロシア爆撃機撃墜は、せっかくパリ・テロ事件でまとまりかけていた欧米とロシアとの関係修復を元に戻してしまいそうである。 「10月にウィーンで開かれた米国やサウジアラビアなどとの外相会合で、ロシアがシリア領内にあるロシア軍基地の存続などを条件に、和平後の大統領選にアサド現大統領が立候補しないことを認めるという大胆な秘密提案をしたとされます。これなら、打倒ISが最優先課題の欧米も妥協の余地がある」(モスクワ特派員)  だが、これも元の木阿弥。  文春によれば、ロシアのプーチンとトルコのエルドアンは似た者同士だという。 「(トルコ・エルドアン首相は)最大都市イスタンブールのスラム街に生まれ、同市市長を経て首相となりました。政教分離を国是とするトルコにあってイスラム色の強い政党リーダーとして初めて単独政権を握ったのです。当初は、経済の構造改革に取り組み国民所得を就任後十年間で三倍にし、『ゼロプロブレム外交』と呼ばれる全方位外交で周辺国と良好な関係を築き、“中東の優等生”と呼ばれました」(外信部記者)  しかし、昨年大統領に就任する前から独裁色を強めるようになっていき、「批判的なメディアに圧力をかける強権的体質を露骨に示すようになりました」(同)。昨年、白い宮殿と呼ばれる大統領官邸を新築した。建設費は日本円で700億円にも上り、部屋数は1,150もある。これは米ホワイトハウスの30倍以上、フランスのベルサイユ宮殿よりも広いという。  ロシアと共に強い指導者を好む国民性を追い風に高支持率を維持し、強権的な政権運営を続けているため、どちらも簡単に折れるわけにはいかないようだ。  ポストは、少し前に安倍首相の引退が近いという特集を組んだばかりだが、今度は安倍首相が衆参同日選挙に踏み切り、その結果、自民党一党独裁政権ができるという特集を組んでいる。  週刊誌の良さも悪さも、「いい加減」なところである。朝令暮改は当たり前。その典型的な記事であろう。  首相周辺は、来年7月に衆参ダブル選を考え始めたというのである。これが実施されると、憲政史上3回目になる衆参同日選挙だが、そのXデーは来年の7月10日になるそうだ。  自民党内で、衆院選と参院選の同日選挙論が急速に広がっている。口火を切ったのは、佐藤勉国会対策委員長だった。11月28日の自民党議員のパーティーで、「来年ダブル選挙があるかもしれない」とぶち上げた。  次に、谷垣禎一幹事長も「いろいろな可能性はある」と追随し、伊達忠一参院自民党幹事長も参院選との相乗効果が見込めると歓迎のコメントを出した。政権与党の幹部たちがここまで解散日程に踏み込むのは異例といえると書いているが、それはそうだろう。  本来、解散総選挙は総理大臣の専権事項であり、党幹部は解散について質問されても言及しないというのが、これまでの慣例だったからである。  総選挙は解散の日から40日以内と定められるなど、投開票日は国会日程との絡みで細かい制約がある。その数少ないチャンスの日が、7月10日だというのである。  しかし、その日に同日選挙を実施するためには、通常国会を正月の1月4日に召集し、安倍首相は会期末の6月1日にピンポイントで衆院を解散しなければならない。  さらに、1月4日には宮中で「奏事始」という祭儀が行われるのだが、天皇に国会への臨席を求めなければいけない(開会式は招集の数日後にすることも可能のようだが)。  安倍首相は、その高いハードルを乗り越えようと「決断」をしたようである。11月16日、「大変異例だが1月4日に通常国会を召集したい」と、外遊先のトルコで同行記者団にそう表明したのである。  その背景には、こういう腹づもりがあるという。野党は選挙への準備不足である。また、安保法制で落ち込んだ内閣支持率が、いまや40%台まで回復している。  それに、おおさか維新の会が知事・市長のダブル選挙で大勝したことがある。同日選挙となれば、橋下氏は衆院選に出馬するかもしれない。そうなれば、橋下維新の会を取り込める。  さらに、朝日新聞の自民党員への世論調査で、安倍首相は、小泉純一郎、田中角栄など並みいる歴代総裁を抜いて「最も評価する総裁」の第1位に選ばれたのである。これは、憲法改正に積極的だという点が評価されたのであろう。  ポストは、安倍首相が増税再延期を掲げて同日選挙を打てば、圧勝するのは間違いないと読む。選挙資金は大企業から分捕る法人税減税をすれば、選挙の資金作りには困らないというわけである。  こうやって同日選挙で大勝して、おおさか維新の会と組んで3分の2を確保できれば「21世紀自民党」結党で、憲法改正へとまっしぐらに進むというのである。  当て事と越中ふんどしは向こうから外れるの喩えあり。安倍首相が考えそうなことだが、そううまくいかせてはならないという良識が、われわれ多くの国民の側にもある。来年の参議院選が「関ヶ原」になることは間違いない。  ところで、ジャニーズで異変が起きているようだ。来年3月にデビュー10周年を迎えるアイドルグループ「KAT-TUN」の田口淳之介(30)がテレビの生番組で、グループを離れ、ジャニーズ事務所も退所すると宣言したのである。  これでKAT-TUNからの脱退者は赤西仁、田中聖に続いて3人目だそうだ。田口の件は水面下で春先から話し合いが進められていたと、文春でテレビ局スタッフが話している。  発端は「花見報道」だという。今年4月に女性自身で、田口が女優の小嶺麗奈(35)と、彼女の母親と一緒に花見を楽しんでいたことをスクープされてしまった。年上の小嶺とは、8年越しの付き合いだそうだ。  小嶺は、現在は女優としての活動はしておらず、ヒーリングサロンを経営しているという。田口は「何を言われようと、一緒にいたい」と言っているようだが、事務所側がこれにいい顔をせず、今回のような発言になったそうである。  30を越えた男と女が好き合っているのに、事務所がどうこういうのはおかしいと思うが、この世界の常識では「礼儀を知らない」(芸能プロ関係者)ということになってしまうらしい。  そこそこ売れたのだから、ジャニーズ事務所を離れても芸能活動を続けていけばいいのにと思うが、「田口も小嶺も芸能界カムバックは無理」(同)だというのだ。  ジャニーズに刃向かうヤツはテレビでは使うな、芸能界から追放するというのでは、異常というしかあるまい。だが、元KAT-TUNの田中聖は「僕はジャニーズを辞めて、全部なくしてしまった」と証言している。  ジャニーズの力で人気者になっていただけで、その間に実力をつける自覚も才能もなかったのではないか。今回の田口脱退で、ジャニーズ事務所の「メディア恐怖支配」が少しでも崩れることを期待しているのだが。  山口組と神戸山口組との抗争が、熾烈になってきている。11月15日に起きた愛桜会・菱田達之会長惨殺事件は愛桜会が六代目山口組に残った側であったため、すわ、神戸山口組の犯行かと組関係者だけではなく警察にも激震が走ったが、今のところ真相は闇の中のようである。  アサヒ芸能が、六代目体制で幹部の地位にあった藤原健治組長が神戸山口組に加入した「事件」を報じている。それも11月21日に岡山市内で山口組の「若頭会」が開かれようとしている直前に、この情報が流れたというのだ。  藤原組は岡山に本拠を置く組織だが、神戸山口組の池田孝志舎弟頭への筋立てがあったのではないかと、捜査関係者は見ているようだ。  そのほかにも、多くの地域で神戸山口組の示威行動が起こっている。神戸側が山口組に対して「硬軟自在の揺さぶりを水面下で熾烈化させている実態がうかがわれる」(アサ芸)という。 「神戸山口組の多数派工作はさらに北上し、すでに六代目山口組は対応に乗り出したとの情報もある」(捜査関係者)  ポストによれば、12月1日に行われた五代目山口組・渡辺芳則組長の命日に当たり、六代目司組長も姿を現したが、墓参りを終えて本部に戻る車の列から山口組統括委員長で極心連合会の橋本弘文会長の車が離脱し、携帯電話がつながらなくなったと大騒ぎになったというのだ。  橋本会長の名は、島田紳助が芸能界を引退する際、メディアで繰り返し報道された。  すわ、山口組から神戸山口組へ? とささやかれたが、山口組関係者は「橋本会長は心臓に持病があり、そのせいで連絡が取れなかっただけ。離脱うんぬんは完全な誤報だ。事始めにも当然、姿を見せる」。  真偽のほどはわからないが、事態は風雲急を告げ、一触即発状態であることは間違いないようだ。  さて、8月13日に、元プロボクサーで慶應大法科大学院生だった小番(こつがい)一騎(25)が、妻の不倫相手で弁護士の陰茎を切り取った事件は、衝撃を与えた。  その裁判が11月26日に東京地裁で開かれ、その模様を新潮が伝えている。そこで冒頭陳述が読み上げられたが「小番の奥さんと被害者のセックスに関する話ばかりで、かなり驚きました」(傍聴人のひとり)。  港区内に事務所を持つ弁護士のところに、小番の奥さんAが勤め始め、7カ月後に「被害者は、Aと共に港区内の寿司屋で食事を取り、飲酒した後、事務所に戻り、同所内で初めて性交した。Aは嫌がる様子を見せなかった」(冒頭陳述より)。  2人は何度も逢瀬を重ね、Aは嫌がるそぶりを見せず「被害者の陰茎を口淫した」(同)という。  しかし、弁護士がAのことをあだ名で呼んだことで、2人の関係がおかしくなり始めた。そんな時、帰りが遅いことで妻を小番が咎め、ケンカになった。Aは「上司からセクハラされて悩んでいる」と「ウソ」をつき、強いショックを受けた小番が、逆上して弁護士事務所に妻と赴き、ボクシングで鍛えたパンチを浴びせた後、「被告人は、持っていたリュックサックから前記のはさみを取り出し、被害者のズボンを脱がせ、左手で陰茎を取り出し、右手に持ったはさみでこれを切断した」(同)。  切ったペニスは、共用トイレに流してしまった。  被害者の弁護士は緊急手術を受けたが、「陰茎が根元から1センチ程度しか残っておらず、現在、被害者は、小便用便器での排尿は不可能」(同)だという。  妻の浮気が、2人の男の人生を大きく狂わせてしまったのである。  今週の文春と新潮は、原節子一色である。9月5日、昭和の大女優・原節子(本名・会田昌江)は、敬愛した小津安二郎監督が屋敷を構えた鎌倉の地で静かに息を引き取った。享年95。  文春によれば、肺炎が悪化し、神奈川県内の病院に運ばれたのは8月中旬のことだった。ただ入院当初は、彼女の病状は親族の間でも楽観視されていたという。50年以上にわたって原と同居していた甥の熊谷久昭氏が、こう語っている。 「看取ったのは私を入れて5人ほどでした。生前、元気な頃に遺書を書くと言っていたのですが、結局残さずに逝ってしまいました。私にとっては贅沢を許してくれない、うるさい叔母さんという感じでしたね」  原は大正9年、横浜市で二男五女の末っ子として生まれた。新潮によれば、女学生時代には教育家になろうと考えたり、英文学をやろうと思ったりしていたと原は自叙伝の中で述べている。  原の父親は日本橋で衣類関係の問屋を営んでいて、恵まれた幼少期を送ったかに見えるが、親しい友人たちによれば、そうでもなかったようだ。 「お母さんがかわいそうな人でね。関東大震災の際、沸騰した鍋を頭からかぶってしまったのです。近所で“小町”と言われるほどきれいな人だったのに」(友人)  さらに、1929年の世界恐慌で生糸の価格が暴落して家が傾き、「昌江ちゃんはいつも同じ服ばかり着る“着たきり雀”になった。卒業後は、横浜高等女学校に進んだのですが、家計を助けるため、2年で中退してしまったんです」(同)  義兄で映画監督の熊谷久虎氏の推薦を受け、日活撮影所に入社する。その後、引退までの28年間で、小津監督などの作品を含む112本に上る映画に出演した。華やかな映画スターとして一時代を築いた原だが、引退後は一転、映画関係者との接触をすべて断ってしまった。  突然の引退の理由は、さまざまにいわれている。真っ先に上がるのは、実兄で映画カメラマンの会田吉男の事故死である。昭和28年、映画『白魚』の撮影中、会田はカメラを持ったまま機関車にはねられ、命を落とすのだ。  だが、こうした見方もある。ある日、撮影所で、原が岡田茉莉子に衝撃的な話を打ち明けたという。 「『今朝、鏡に向かったら、片方の目が見えないのよ』とおっしゃるのです。昔は、フィルムの感度が悪かったので、眼にライトを強く当てないと、綺麗に映らなかったのです。特に原さんはクローズアップの表情が美しかったですから、他の女優よりもライトを多く浴びていたと思います。また引退の2年前に公開された『秋日和』の撮影中には、『畳の上での芝居がしづらくなってきたので、もうやめたいの』と弱気におっしゃられたのです。その原因が眼の病気かどうかわかりません。ただ小津さんの映画は、畳の上での演技が多いことは間違いありませんものね」  甥の久昭氏も、引退の原因は白内障によるものだと考えているようだ。  引退後の準備は万全だったという。何しろ新潮によれば、51年、公務員の初任給が6,500円にすぎなかった時、原の出演料は映画1本あたり300万円を超えたそうだ。 「そのたびに、都内の狛江や練馬、杉並などの土地を購入したそうです」と、映画評論家の白井佳夫氏は語っている。原が芸能界を去って31年を経た、94年のことだ。 「国税庁が発表した前年度の高額納税者75位に、原の本名、合田昌江の名が載りました。納税額は3億7,800万円で、所得総額は13億円近かったはず。隠遁する前まで住んでいた東京都狛江市の800坪余りの土地を、電力中央研究所に売却したんです」(古手の記者)  だが、彼女の隠遁生活は質素を極めていたと、久昭氏が文春で話している。 「もちろん彼女が1人で食べていく分には困りませんでした。八十代の頃までは、うちの車で葉山のあたりに一緒に買い物に行くことはありましたが、主に食材とか日用品を買うだけで、洋服は買わなかったですね」  タバコは初老の頃に止めたそうだが、お酒は90歳を過ぎても毎日たしなんでいたという。 「小さい缶ビールを一日一本飲んでいましたね」(久昭氏)  意外といっては失礼だが、テレビを見るより本が好きで、それも社会問題に関する本を読んでいたという。「経済問題や、イスラム国などの国際情勢や地球温暖化問題などにも興味を持っていた」と、久昭氏が言っている。  新潮では、日経の経済面なんかを特によく目を通していて、株をちょっとやっていたそうである。 「詳しくは知りませんが、損したり儲けたり、だったのだと思います」(久昭氏)  永遠の処女といわれる原だから女優時代はスキャンダルとは無縁だったが、男性の影はあったのではないかという指摘は多くある。  よくいわれるのは、小津監督との関係である。小津の妹・山下トクは、生前、2人の関係をこう述懐していたという。 「私は、おそらく兄は、原さんのことが好きだったと思います。ただ、兄は仕事と私生活を切り離して考えようとしていました。あれだけの大女優を個人で所有するものではないと割り切ろうとしていたんじゃないでしょうか」(「文芸春秋」1989年9月号)  そのほかにも、東宝のプロデューサーだった藤本真澄や、驚くことに義兄であり映画監督の熊谷氏の名前も挙がっている。  原を取材しているノンフィクション作家の石井妙子氏が、こう解説する。 「原節子と熊谷久虎氏は二人だけで生活した時期もあり、久虎氏が亡くなるまで、その傍らから離れることはなかった。(中略)男女関係があったかは噂の域を出ませんが、強固な精神的な結びつきがあったのは間違いありません」  新潮には、このような話も載っている。2004年に89歳で物故した矢沢正雄さんは陸上短距離の代表選手としてベルリン五輪に出場し、帰国直後の36年秋、日独合作映画『新しき土』の撮影でドイツに渡る前の16歳の原節子と出会った。  よく落ち合って、餅菓子を食べに行ったりしていたと矢澤氏は語っていたという。だが、順調だった2人の交際も、戦争の波にのみ込まれる。  戦地へ行っても文通は続けていた2人だが、43年、無事復員した矢沢さんは、「本当に生きていてくれてよかった」という原の歓待に、「何を置いても彼女と一緒になろう」と決心したという。  だが、厳格な父に「ああいう華やかな仕事をしてる人は、お前のためにならない」と大反対され、7年に及んだ恋愛は潰えたという。  藤本とは、こんな話がある。昭和20年代、下北沢にあった「マコト」という喫茶店でアルバイトをしていた藤井哲雄さん(85)が、こう証言する。 「ある日ママに、“明日は藤本先生が来るから、2階の部屋をよく掃除しておいて”と言われました。すると翌日の昼下がり、のちに東宝映画社長になる映画プロデューサーの藤本真澄さんが、後から原節子さんが現れたんです。それから1年ほど、月に1、2回は従業員に暇が出され、建物が2人に提供されていました」  永遠の処女は、恋多き女でもあったようである。  私は、原の映画の中では『晩春』(1949年)が好きだ。原は笠智衆が演じる大学教授の娘。母親を早く亡くし、父の面倒見ているうちに「お嫁行きたくない、お父さんと一緒にいるほうが幸せ」だと、「疑似近親相姦的」(白井佳夫氏)絆ができてしまう。婚期に遅れた娘を嫁がせるために父親は再婚するふりをして、娘を結婚させるという物語である。結婚式を終えて、家に帰ってきた笠がひとりでぽつんとお茶を飲むシーンが印象的である。  今週の第1位は、マイナンバーに関する贈収賄事件で逮捕された厚生労働省情報政策担当参事官室室長補佐の中安一幸氏(46歳)の独占インタビューに成功した、現代に捧げる。  中安氏が逮捕されたのは10月13日。マイナンバー制度導入に備えた社会保障分野でのシステム構築事業について、厚労省が11年10月に公募した企画競争で、ITコンサルタント会社に便宜を図り、現金約100万円を受け取ったという容疑である。  メディアは彼のことを「異色の官僚」と呼び、勤務態度やブランド物で身を固め、派手に遊び歩いていると報じた。  だが中安氏本人は、ITに関する知識と、事業を実現する行動力がずば抜けていたことは事実だと認めながら、それ以外は事実ではないとこう話している。 「出勤していなかったのも、遊び歩いていたからじゃない。六本木で豪遊していたといわれていましたが、僕は酒を飲めませんからね」(中安氏)  親しかったIT会社の社長から100万円をもらったことは認めているが、それも自費で仕事をしていたからカネがなく、それを見ていた社長から「カネを出してやる」と言われて受け取ったもので、便宜を図るつもりもなかったと話す。  マイナンバー制度の導入が始まった14年から15年に、その事業を取り仕切った人物こそが、警察が狙う「本丸」だとも言っている。  贈収賄事件の進展がどうなるかは不透明だが、彼の言っているマイナンバー批判は一聴の価値がある。 「これからさらに、マイナンバー絡みの問題が頻発するのも間違いない。なぜなら、そもそも番号を国民全員に配るというのが、間違っているからです。国民の情報を国が一括して管理するなら、番号なんて配らなくても、省庁同士が連携すればいいだけの話でしょう。そして、『国で一元管理してもいいですか。政府を信用できますか』と国民に問えばいいんです。でも政府は、国民から信用を得られず、マイナンバーを導入できない事態になるのを恐れたんでしょう。そこで、正しい導入のプロセスを踏まず、カード配るという逃げを打った。(中略)カードを配れば、番号を売り買いする人間が必ず出てきます。誰が売るのかといえば、情報を管理している者しかない。つまり省庁の役人です」(同)  彼は「僕以上の『悪人』が逮捕されることになれば、本当の汚職官僚は誰かがわかる。そして、マイナンバーがいかに不安だらけな制度かも、明らかになるはずです」と言っている。  遅配、誤配などが頻発しているマイナンバーだが、そんな表面的なことではなく、なぜこんな曖昧な制度が3,000億円といわれる血税を使って拙速に政府がやろうとしているのか、原点に返って問い直されなければいけない。サラリーマン川柳だかに「マイナンバー いつの間にかナンマイダー」というのがあったが、こんなものは早く葬ったほうがいい。 (文=元木昌彦)

「バレたら辞めるつもり……」添い寝マッサージ嬢だったシールズメンバー女性の告白

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「週刊現代」(12/12日号、講談社)
今週の注目記事 第1位 「元CIA長官<ジェームズ・ウールジー> 衝撃の告白『飛行機か、地下鉄か──年内に米国でテロが起きます』」(「週刊現代」12/12号) 「【総力取材】新聞・テレビが報じない イスラム国(IS)10の真実」(「週刊文春」12/3号) 「『イスラム国』大規模テロの不穏な幕間」(「週刊新潮」12/3号) 「<内心無理とわかっていて> 『イスラム国と話し合え』という綺麗事文化人」(「週刊新潮」12/3号) 第2位「<全戸配達は初めから無理だったのに……> 言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」(「週刊文春」12/3号) 第3位 「『シールズ』美人メンバーが『添い寝マッサージ』でバイト中」(「週刊新潮」12/3号) 第4位 「<日本でただ一人の好事家『ヌーディスト』の受難> 『素っ裸おじさん』が西表の無人島を追い出された顛末」(「週刊新潮」12/3号) 第5位 「『妾制度』は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」(「週刊ポスト」12/11号) 第6位 「日本で5億円以上稼いだ『イ・ボミ』に故郷からの風当たり」(「週刊新潮」12/3号) 第7位 「<巷にはびこる> 『怪しい健康法』の真贋判定」(「週刊新潮」12/3号) 第8位 「『とくダネ!』小倉キャスター『歩きスマホに罰金を』発言の賛否」(「週刊ポスト」12/11号) 第9位 「中国財政部が作成した『極秘レポート』を読んで仰天!」(「週刊現代」12/12号) 第10位 「ウラ流行語大賞2015」(「アサヒ芸能」12/3号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずは現代とポストのSEX記事とグラビア比べからいこう。  ポストは、前半グラビアから「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん2」をもってきた。前にも書いたが、中高年世代には間違いなくアピールする綺麗さと艶っぽい雰囲気を持っている女性である。  後半のグラビアは、またまた「河合奈保子 海辺のヒロイン」。カワユイけどね。その他にカメラ専門誌に掲載された写真を集めた「カメラ雑誌のヌードがエロい」。なかなかゲージュツしている。それに「カリスマ熟女・風間ゆみの豊満VS.スレンダー美人女優・横山美雪」。風間ゆみが両足を開いて寝そべっている写真が、なかなか魅せる。  対する現代は、前半のグラビアでは「二階堂ふみ」のセクシーとまではいえない写真。後半は『王様のブランチ』(TBS系)で爽やかなレポーターをしていた紗綾が、イメージを覆す完全未公開の「最高の裸身」。なかなか豊満な肢体がいい。グラドルとしてはかなり人気を集めるのではないか。  あとは、「渋谷・六本木・歌舞伎町 最新ハプニング写真」。それに映画女優が挑む妄想グラビア「不倫旅行 出演・石川優実」。こちらは、失礼だがポストの山田のほうがなんぼかいい。  現代お得意の「新体操『アテネ五輪代表選手』大開脚フルヌード」。それに特大号出血サービス袋とじと称して、「女優大信田礼子 激レアヌード初公開!」。セクシーグラビアではポストがやや優勢か。  では、記事はどうか。ポストは相も変わらず「死ぬまでSEX 本当に役立つ性の実用情報2016 60過ぎて『自分史上初』を体験しよう」。サブに「今回も丹精こめて取材しました」とある。  エロ動画が無料で見られる「XVIDEOS」や「FC2動画」など動画共有サイトがたくさん出ているが、今回は台湾の動画共有サイトで、日本のAVが多数アップされている「This is AV」という中国語のサイトを紹介している。これを見るとき絶対してはいけないのは、広告をクリックすることである。お気をつけあそばせ。  他には、吉原の噂の美熟女ソープや美熟女デリヘルの体験記。カップル成立率8割の熟年婚活パーティなどの紹介。  東京・秋葉原のアダルトグッズ専門店「ラブメルシー」を訪れ、今一番売れているという「フェアリーミニ」という電気マッサージ器を購入して女性に体験してもらったりと、エロエロある。  現代も負けずに、大好評シリーズ第5弾「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」と銘打って「北欧スウェーデンに学ぶ幸福なSEX」。  60年代から70年代前半にかけて、世界中で吹き荒れたスウェーデンの「セックスフリー」革命は大きな衝撃を与えたが、それから半世紀近くが過ぎて、かの国の性革命の旗手たちも歳をとった。だが、その情熱は失われてはいないという。  イェーテボリ大学に所属するニルス・ベックマン氏が08年に発表した論文によれば、70代の男女はまだまだ「現役」で、性生活を楽しんでいるというのである。  ブックマン氏は、「スウェーデンの70代男性は実に66%が積極的な性生活を経験しています。70年代には47%でしたから、割合は当時より増えているのです」という。 「白髪になってもセックスする。これがスウェーデンのスタンダード」なのだ。  スウェーデン流の極意は、「心ゆくまで絶頂を味わうロングロングSEX」だという。スウェーデンでは7歳から性教育を始めるから、「女友達との間でも、普通にオナニーの時どんなバイブを使うのが気持ちいい?」といった会話をするそうだ。  来日しているスウェーデンでセラピストとして活躍する女性が、記者に性の手ほどきをしたり、スウェーデンの大人のおもちゃを紹介したりと、こちらも盛りだくさん。  だが、今週の現代の売り物はこちらかもしれない。「このエロさはたまらない 週刊誌史上初の『読む春画』」。  春画の面白さは絵だけではなく達筆すぎてなかなか読めない春画の中の物語にもあるそうだ。それを現代語訳で楽しんでみようという企画だ。  浮世絵師・葛飾北斎が手がけた有名な春画『蛸と海女』には、こんなことが書いてある。本物の蛸に攻められて絶頂に達している女とのやりとりだ。 「大蛸『いつかは、いつかはと狙いすましていた甲斐があって、今日こそは、とうとう捕まえたぞ。とても肉厚な、いいぼぼだ。芋よりずっと俺の好物だ。さあ、吸って吸って吸いつくして、堪能してから、いっそのこと竜宮城へ連れていって、この女を囲っておこう』 女『アレ悪い蛸だねぇ。ええい、もう、アレアレ、奥の子宮の口を吸われるので、息がはずんで、あぁ、えぇぇ、そのいぼでぇぇうぅ、いぼで空割をこちょこちょと、アレアレこりゃ、どうするのよう。オウオウ、いい、いい。いままで人がわたしのアソコを、あぁぁふふぅああふぅ、「蛸だ蛸だ」と言ったけど、もうもうどうしてどうして、エエ、この蛸が……、ズウズウ、ヒチャヒチャ』 大蛸『ぐちゃぐちゃズウズウ、この八本の足の絡み具合はどうだどうだ。あれあれ、中が膨れあがって、湯のような淫水がぬらぬらどくどく』 女『あぁ、もうくすぐったくなって、ゾッと腰の感覚がなくなって、際限もなく、あぁ、あぁイキ続けだよぅ』」  江戸時代、春画を見ながらこういう文章を読んでコーフンしていたのかと思うと、人間の性というものは、当然だが何も変わってないのだと思う。  今週は、質量ともに現代の勝ちである。  では10位から。アサヒ芸能が「ウラ流行語大賞2015」という特集を組んでいる。  まず特別功労賞に輝いたのが、森喜朗元総理の「生ガキがドロっと垂れたみたい」。一度は決定した新国立競技場のデザインが高額だと問題になったときの発言。生ガキをこれほど、不味そうに表現したことはなかったという理由で受賞。  審査員特別賞が、不倫ハメ撮り写真がフライデーに載った女子アナの「レーズン乳首」。技能賞が側溝に入り込んで女性のパンティーを覗き見していた男が言った「生まれ変わったら道になりたい」。なるほどこれはいい。  敢闘賞は、破廉恥な行状が問題になり維新の会を除名されたとき、上西小百合議員が言った「エモーショナルな処分」。殊勲賞は、援交ハメ取り動画が流出したと話題になった高崎聖子(22)。その時同時にLINEの記録も流出して、「10万円渡すね」という相手に「先月分ってもらえますか?」。リアル感がいい。  大賞はこの人。五輪エンブレム問題で大バッシングが起きた、デザイナー佐野研二郎氏を揶揄した言葉「佐野る」が選ばれた。  9位は、現代が入手したという「中国財政部」が作成したという極秘レポート。このレポートは、国家のプロジェクトを担当し、国務院(中央官庁)の最上位に位置する国家発展改革委員会と、予算を担当する財政部が共同で作成した「中国経済の近未来予測」だという。  そこでは、中国の近未来は悲観的であるとしているそうである。要は、中国経済は、生産過剰、資産価格バブル、さらには地方自治体の過剰な債務が重なり、短期的には深刻な状況に陥っていくと述べているそうだ。  従って、GDP7%成長などはありえず、せいぜい5%台だという。まあ、よく言われていることを、中国内部のエリートたちも認めるようになってきたということなのであろう。  ポストは、フジテレビの『とくダネ』小倉智昭キャスターが、歩きスマホに罰金をかけろと発言して賛否が起きていると報じている。 「自動車を運転している時に携帯を使ってると罰金になるじゃない。歩きながらスマホ使ってる人も罰金でも取ればいいじゃない。税収不足だし。止まってやらなきゃダメというルールを作りましょう」(小倉氏)  モバイル評論家の法林岳之氏も深く頷いて、小倉さんの発言は何もとっぴなものではないという。さらに世界的に歩きスマホは取り締まりの方向に傾きつつあり、米ニュージャージー州フォートリーでは、12年に「歩きスマホ規制条例」が成立、違反者に85ドルの罰金が科されるようになっているというのだ。  私も同意見である。私のオフィスのすぐ近くには早稲田大学があるが、地下鉄から降りた学生たちが、スマホを見ながらヨチヨチ歩くので蹴っ飛ばしたくなることがままある。  横から覗いてみると、たいていはゲームをやっているだけである。そんなことは教室でやればいい。どうせ勉強なんかしないのだから。歩きスマホ禁止、電車の中ではスマホを通じなくするべきだとまで、私は思っている。小倉発言なんぞ当たり前すぎる。  新潮が巷にはびこる怪しい健康法の真贋判定という特集を組んでいる。 『高血圧なら味噌汁を飲みなさい!』『高血圧はほっとくのが一番』。これは論じるまでもない。ミリオンセラーにもなったのが、『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)。  ふくらはぎをもむと万病が治るというのだが、池谷医院の池谷敏郎院長は、「そもそも、動脈はふくらはぎの奥の方を流れているので、表面から揉んだだけでは血流は期待するほど良くならない。つま先立ちをしたり、あるいは足首を動かした方が、ただ揉むだけより何十倍も効果的です」。  またこういうのもある。『首は絶対にもんではいけない』。新潟大学の岡田正彦名誉教授は、「脳に血液を送る頸動脈が走っている首はデリケートな部分なので、揉んではいけないという意見には賛成です。ただ、それと同じ理屈ならば、首まわりの体操とやらも避けるべきではないでしょうか」。  もっとすごいのがある。『病気治療は血液クレンジングから』がそれだ。 「体外に血液を出し、また戻すという行為は極めて危険です。細菌感染を避けるために無菌状態を保たねばなりません。クリニックレベルでは、それは難しいというほかない」(岡田名誉教授)  その他にも、『「病気知らずの体」をつくるビール健康法』『やってみて驚いた! ココナッツオイルお口クチュクチュ健康法』。それに『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』。おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は「万一、体温が高い方が長生きだとしても、どちらにしたって、人間は体温をコントロールできない」とにべもない。  こうした健康法を無批判に受け入れてしまうと危険だということである。私は「炭水化物をなるたけ食べない健康法」をやっているが、これはなんとなくいい気がするのだが。  6位は韓国出身の美人ゴルファー、イ・ボミ(27)の話。彼女は2,000人のファンクラブが組織されているというほどの人気者である。  彼女の今シーズンの獲得賞金は、2億2,581万円にもなる。男関係は忙しすぎて今のところないようだが、彼女の力の源は、週1度のうなぎ。それが彼女の勝負飯だそうだ。  だがここまでくるのには相当な苦労があったようだ。スポーツライターは、彼女が昔熱中していたのはテコンドーだったという。しかし月謝を払えなくなって父親にバレ、どうせならゴルフをしなさいと説得されてこの道を選んだそうだ。  だが、「自宅からひと山越え、日本海に近い場所にある練習場まで、クルマで片道1時間半。そうやって練習ラウンドに出られるのはまだマシな方で、普段は砂を入れた軍用のバッグをアイアンで叩いてインパクトの加減を学んでいた。たまの遠征も宿泊はホテルではなく、そのクルマのなかでだったと言います」(スポーツライター)  厳しい環境ではあったが、彼女の才能は開花しつつあった。さらなる高みを目指してゴルフ部のある北西部の高校へ転向した。高校2年生の時で、母親も一緒だった。そうした苦労がやっと花開いた。 「本人はできるだけ日本語で話そうとします。相手にうまく伝わってないなというときだけ通訳を頼る。とにかく、日本に溶け込もうという姿勢がびんびん伝わってくるのです」(専門誌記者)  ところが、こうした彼女の姿勢が、韓国側の反発を呼んでいるという。国を捨てて日本に魂を売ったのかと、悪しざまにいわれたそうである。一時は落ち込んだが、最近はこのまま日本で引退したいといっているようだ。  昨年9月に癌で亡くなった父親は、日本で賞金女王になれ、韓国代表でリオ五輪に出ろと遺言したそうだ。前者はクリアしたものの、五輪出場は、メジャー通算17勝を誇る朴仁妃(27)を筆頭に韓国勢は粒揃いだから、そう簡単ではないようだ。  来年、イ・ボミは少ないながらもメジャーに参戦予定だという。そこで好成績を収めれば、出場権獲得圏内に行く食い込むことも不可能ではないそうだ。彼女ならやってくれそうな気がする。  お次はポストから。「妾制度は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」という特集。  NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』は、11月20日放送回で視聴率25.0%を記録したそうだ。私も毎回見ているが、あさを演じる波瑠の爽やかさがいい。  だが、番組には描かれていない史実があるという。史実では広岡浅子自身が妾の子なのだが、一切触れていない。 「NHKはシリーズを通して、『妾』の存在を隠し通す方針かもしれません」(テレビ局関係者)  また史実では、主人公のあさのモデルである浅子と夫・信五郎の間には娘しか生まれなかったため、浅子の実家から呼び寄せた女中を妾にして、彼女が生んだ男の子は後に、浅子らが創業した大同生命の社長となっているそうである。  そもそも妾制度の歴史とは、とポストはうんちくをたれる。飛鳥時代の701年に制定された日本最古の法典である大宝律令には遺産相続の順番として、嫡子、正妻、庶子(正妻以外の子)、妾と定められていたとされる。皇族や武家など身分の高い人の妾は側室と呼ばれた。  妾を囲うことは経済上のステータスだったと、風俗史家の井上章一氏が話している。 「昔は妾がいる男には甲斐性があるとされた。特に商人には妾の存在が店の信用につながり、妾を手放すと“妾を養えないほど店の経営が傾いた”と思われたのです」  ドラマの時代と重なる1870年に発布された「新律綱領」では妻と妾は同じ二等親とされ、1872年に施行された戸籍法に基づいて編成された「壬申戸籍」では、妾も家族の構成員として戸籍に掲載されたというのだ。  一夫一婦多妾制か。うらやましいが、私には甲斐性がないから無理だろうな。  次は、新潮から「素っ裸おじさん」の話。沖縄県八重山諸島には、今でも島内の交通手段が船だけという秘境があるそうだ。  石垣島から高速船で約40分、マングローブの密林と美しい砂浜が広がる西表島は沖縄で2番目の面積を有しているが、人口はわずか二千数百人だそうである。  道路の終着点から船浮行の定期船に乗り継ぐと、目の前に2つの無人島が現れる。その片方の「外離島(そとばなり)」に1人の男が住み着いたのは、四半世紀も前のことだという。  地元では「ナガサキおじい」で通っている、長崎真砂弓さん(79)だ。彼は真冬でも20度前後という気候もあって、頭にハチマキを巻いているほかは1年の大半を一糸まとわぬ姿で過ごしているという。本人によると、これが無人島での正しい姿なのだそうだ。  出身は福岡県で、若い頃はカメラマンだった。最初は製糖工場などで働いていたが、人間関係が苦手だったらしく、この島の所有者の1人に許可を得て無人島生活をするようになったそうだ。  簡易テントで雨露をしのぎ、天水を蓄えて飲み水にする。ときには魚を釣り、モズクをとって食料にすることもある。  その他には島の人から差し入れをもらったり、たまにはボートに乗って対岸の集落に野菜や日用品を買いに行くこともあるそうだ。その時は服を着ている。  現金は4歳年上の姉から月1回1万円が送られてくる。カツカツの暮らしだが、それでもやっていけるのは島の懐の深さでもあるのだろうと新潮が書いている。  しかし、このおじさん10年ほど前からメディアに取材されるようになった。ロイターなど外国の通信社やテレビ局がやってきて、彼は大変な人気者になってしまったのだ。  女性たちも大勢訪れて、彼と一緒に真っ裸で暮らしたりするそうだ。 「真っ裸になるという点では女のほうが度胸がある。僕はここで50人ぐらいの女性の裸を見たかな」(おじさん)  フジテレビの番組『めちゃ×2イケてるッ!』に出たことで、さらに取材や観光客が大勢来るようになった。  あまりの騒ぎに、土地の所有者から出てくれないかといわれ、島を離れざるを得なくなり、1年ぐらい前に、そこから3~4キロぐらい離れたところにある「モクタンの浜」というところに引っ越した。 「タケノコが採れる季節はそれを食べる。後はニガナ(沖縄特産の野菜)かな。外離島ではよく魚を獲って食べていたけど、最近は魚と喧嘩するのは良くないって気持ちになってね。どうしても腹が減っているときに食べるぐらいで、魚を釣るのは止めたんだ。魚は血が出るじゃない。なんだか可哀想になってね」(長崎氏)  一番気をつけているのは、天候だという。 「NHKラジオで流れる気象通報は必ず聞いている。生活はすべて天気次第だから。台湾の天気が1日後にはこっちの天気になるんだ」(同)  だが今年の9月17日、林野庁からこの浜は国有林だから立ち退いてくれといわれたそうだ。次に住む浜も見つけたようだが、これから心配なのは、万が一のときのことである。 「遺体ってのは福岡まで送ると100万円ぐらいかかるらしいんだ。だから、死ぬときは台風で持ってかれるのが一番なんだがなあ……」(同)  うらやましいような可哀想なおじさんである。  新潮の本領は、底意地の悪そうなおっさんが「正義」や「誠意」を建前にしている人間に対して、あんたの本音はそんなところにあるんじゃないだろ? とニヤニヤ笑いながら詰め寄るような記事にあると思う。  反安保法で名を馳せた「シールズ」の西日本支部の美人メンバーが「添い寝マッサージ」店で働いていたという記事は、その典型的なものであろう。これが3位。  安倍政権を「命を馬鹿にしている」と批判し、「路上に立ちながら理想を語る」ことでよりよい社会を作っていきたいと抱負を語った小川麻紀さん(仮名)は、全国紙や政党機関誌にもたびたび登場した女性だという。  その言やよしだが、その彼女によく似た女性が、さる大都市の繁華街にある「いかがわし気なマッサージ店」(新潮)の前で、女子高生の制服姿で客探しをしていたのを見つけたというのである。  今話題のJK(女子高生)リフレと呼ばれる業態の店だそうだ。おっさん記者が「えいっ! とばかりに、60分8000円コースの“添い寝リフレ”なるコースを予約して、その子を指名した」(同)。薄いカーテンで仕切られた部屋で、彼女は「うつ伏せの記者に跨ってマッサージ」(同)をした後、添い寝してくれたそうだ。  そこで、「シールズの小川さんでしょ?」と尋ねると、あっさり認めたという。彼女は「こういうバイトを運動が受け入れられないとしたら、おかしいと思う。ファミレスとかケーキ屋さんでバイトしている子ばっかりって、そんな幸せな社会運動、ありえないでしょ」と話し、こう続けた。 「ここで働いているのは半分賭けみたいなもので、どっかでバレるなって。そうしたらシールズも辞めるつもり。バレたら、社会的にアウトですよ」  おじさん記者は、「マズイと思うなら、辞めたほうがいいんじゃないかな?」と、ごく当たり前の感想を漏らす。  大昔なら、こうした底辺の女性たちの実態を知らずして社会変革などできはしない、私はそれを実践しているのだなどと大見得を切った女性がいたかもしれないが、彼女にそれを望むのは無理というものであろう。  文春はこの間、マイナンバーがよくわかるQ&Aなんて特集をやっていたのに(単行本も出している)、今週は「言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」なる特集を組み、この制度導入に注ぎ込まれた3,000億円もの血税は、果たして適切に使われたといえるのかと、疑問を呈している。  読んでみれば、マイナンバーそのものを否定しているわけではなく、来年1月から運用が始まるのに、通知カードが全世帯に行き渡るのが、当初予定の11月中から12月20日ごろまで大幅にずれ込むという話である。  その上、間違って送られてきたマイナンバーについて、どうすればいいのか問い合わせても、役所が責任をなすりつけ合って所管が判然としない。郵便局は年賀状やゆうパックのお歳暮で忙しいのに、マイナンバー配達が加わったため、倒れる局員が出るかもしれないという始末。介護施設に送られてきた通知カードをどうするのか、寝たきりで受け取れないケースはどうするのか、「明確な指針が出されぬまま、制度が始まってしまった」(文春)ため、大混乱しているというのである。  私のところにも送られてきたが、何やら面倒くさいことが書いてあるので、そのまま放っておいてある。そのうち政府がギブアップすることを期待して。  さて、今週も第1位はISのパリ・同時多発テロ事件がらみの各誌の記事。事件以来、新潮、文春の「日本は難民を受け入れに慎重であるべきだ」というキャンペーンが週毎に大きくなっているようだ。  今回、テロリストたちが潜んでいたとされるベルギーを引き合いに出して、「ベルギーは15年後にイスラム国家になる」と警鐘乱打する。現在、イスラム教徒はベルギーの人口の6%にすぎない。ましてやイスラム教徒がすべてISの協力者になるわけでもないのに、「仮に欧州の中心に位置するベルギーがイスラム国家に変貌すれば、テロリストたちはEU圏内を縦横無尽に移動して、テロ攻撃などやりたい放題だ」(新潮)と断じている。  憎むべきはISであって、ほとんどのイスラム教徒はテロを憎み、ISをよしとはしていない。難民を受け入れれば、その中にテロリストたちが紛れ込み、日本でもテロが起こるかもしれないという可能性は否定しないが、だからといって難民排斥、イスラム教徒は色眼鏡で見ろとでもいうような論調は、あまりにも偏狭すぎると思う。  また両誌がともに噛みついているのが、テレビ朝日系『報道ステーション』の古舘伊知郎キャスターの発言である。テロ後の11月16日の番組内での、以下の発言がケシカランというのだ。 「この残忍なテロはとんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される。結婚式の車列にドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも反対側から見るとテロですよね」(古舘氏)  翌日には、「(ISとの)対話を避けている場合ではないと思います。(中略)何とか軟着陸を、という対話を模索しなければならない緊迫状態にあると思うんです」と語ったことにも、綺麗事をいうなと怒る、怒る。  新潮は、有志連合の誤爆による民間死傷者はこれまでの1年間で計200人から300人と推計されるが、一方のISはこれまで数千から1万人近くを処刑、虐殺しているではないか。古舘氏(法政大学の田中優子総長の発言も批判しているが、ここでは省く)の議論は「誤爆の悲劇に心を心を奪われ、実態を俯瞰的に、冷静に分析する目を欠いた、極めてエモーショナルなものに映るのである」(新潮)。  イスラム教徒が大勢になればテロリストが跳梁跋扈するという見方のほうが、よほど悲劇に目を奪われたエモーショナルな考えだと思うが、そうは考えないらしい。  確かにISの連中と今すぐ対話ができるとは、私も考えない。だが、イスラム教への深い考察もなく、ISがなぜこれほどまでに勢力を伸ばしてきたのかを考えることなしに、恐怖心ばかりを植え付けるのは、メディアのあり方として如何なものかと思う。  現代は、元CIA(米中央情報局)長官のジェームズ・ウールジー氏(74歳)の独占インタビューを掲載している。  イスラム国は次のテロはワシントンだと名指しした。アメリカはクリスマスシーズンを迎えて大混乱しているようだ。ウールジー氏がこう語る。 「アメリカはかなり脆い状態にあります。今すぐにテロリストがパリと同じような事件を起こしてもおかしくない。この数週間以内、つまりは年内にアメリカでテロ計画が実行されても、残念ながら私は驚きません。(中略)テロリストたちはアメリカで、自動小銃などを簡単に手に入れられます。言うまでもなく、これは悪用すれば大量殺戮が可能な武器となります。テロリストたちが使う通信手段もプレイステーションなどのゲーム機を使ったものになっており、非常に巧妙な暗号化がなされている。私がCIA長官を務めていた’93~’95年当時にくらべて、敵の情報を掴むのはより難しい。テロを未然に防ぐのは非常に困難になっているわけです」  ワシントンでは、地下鉄での警察官の巡回強化、抜き打ち検査が開始され、ホワイトハウス周辺ではシークレットサービスが増員されたという。地下鉄を避ける通勤者も日に日に多くなっているそうである。  在米ジャーナリストの肥田美佐子氏は、「アラバマ州やテキサス州などでは、護身のための銃器を求める人が急増している。パリでのテロ以降、売り上げが3割増を記録している銃器店もあるようです」と話している。  だが、欧米はイスラム国を壊滅することはできないと、CIAでカウンターテロリズムアナリストを務めたアキ・ベリズ氏は指摘する。 「イスラム国を壊滅したいのであれば地上部隊の派遣が必須です。(中略)もし地上部隊がうまくイスラム国が支配する都市を征服できたとしても、その後はどうなるのか。地上軍を撤退させれば、すぐにイスラム国は復活するでしょう。アメリカがイラク戦争で学んだのは、その国から撤退する方法を知らない限りは兵を送るべきではないということでした。が、アメリカはまだその答えを持っていない」  在英国際情報シンクタンクのコマツ・リサーチ・アンド・アドバイザリーで代表を務める小松啓一郎氏は、テロはますます巧妙かつ悪質になっているという。 「米英の諜報活動の専門家に聞くと、いまはボールペンのように見える超小型容器に格納できる生物兵器ができている。金属探知機にもひっかからず、500万円で作製できる。これを空気中に放つと早い人で17時間ほどで発病し、最終的に広島型原爆の60~70倍の殺傷力があるとされています」  これは、12時間前後経たないとテロが起こったことがわからないため、犯人は容易に犯行現場から離れ、地球の裏側まで逃げることができるのだ。  日本も安倍晋三首相が、イスラム国対策として中東諸国へ2億ドルの支援を行うと表明したため、イスラム国からターゲットにされている。  日本でテロが起きるとしたらどういう形で起きるのか、日本大学総合科学研究所安部川元伸教授がこう話す。 「日本では銃の調達は難しいので、化学肥料や除光液など身近で手に入る材料を使って爆発物を作り、人の多い所でそれを爆発させるテロが考えられます。ターゲットとしては銀座などの繁華街や、乗車率が過密な通勤時の電車などが狙われやすい」  そんなことが現実に起きたら被害は甚大なものになる。そんな日が来ないように祈るしかないのだろうか。アメリカの9・11から14年。テロと戦い、テロをなくすといっていた欧米諸国だが、テロはなくなるどころか世界中がテロの恐怖に怯えなくてはならないようになってしまった。  もはやこれまでのようなテロとの戦い方を考え直し、迂遠なようだが力よりも格差是正や貧困をなくす方向で、少しずつ世界から「不満」を取り除いていくしかないのではないか。そう思う日々である。 (文=元木昌彦)

「バレたら辞めるつもり……」添い寝マッサージ嬢だったシールズメンバー女性の告白

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「週刊現代」(12/12日号、講談社)
今週の注目記事 第1位 「元CIA長官<ジェームズ・ウールジー> 衝撃の告白『飛行機か、地下鉄か──年内に米国でテロが起きます』」(「週刊現代」12/12号) 「【総力取材】新聞・テレビが報じない イスラム国(IS)10の真実」(「週刊文春」12/3号) 「『イスラム国』大規模テロの不穏な幕間」(「週刊新潮」12/3号) 「<内心無理とわかっていて> 『イスラム国と話し合え』という綺麗事文化人」(「週刊新潮」12/3号) 第2位「<全戸配達は初めから無理だったのに……> 言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」(「週刊文春」12/3号) 第3位 「『シールズ』美人メンバーが『添い寝マッサージ』でバイト中」(「週刊新潮」12/3号) 第4位 「<日本でただ一人の好事家『ヌーディスト』の受難> 『素っ裸おじさん』が西表の無人島を追い出された顛末」(「週刊新潮」12/3号) 第5位 「『妾制度』は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」(「週刊ポスト」12/11号) 第6位 「日本で5億円以上稼いだ『イ・ボミ』に故郷からの風当たり」(「週刊新潮」12/3号) 第7位 「<巷にはびこる> 『怪しい健康法』の真贋判定」(「週刊新潮」12/3号) 第8位 「『とくダネ!』小倉キャスター『歩きスマホに罰金を』発言の賛否」(「週刊ポスト」12/11号) 第9位 「中国財政部が作成した『極秘レポート』を読んで仰天!」(「週刊現代」12/12号) 第10位 「ウラ流行語大賞2015」(「アサヒ芸能」12/3号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずは現代とポストのSEX記事とグラビア比べからいこう。  ポストは、前半グラビアから「49歳の艶白書 この人とゆめの湯めぐり 山田佳子さん2」をもってきた。前にも書いたが、中高年世代には間違いなくアピールする綺麗さと艶っぽい雰囲気を持っている女性である。  後半のグラビアは、またまた「河合奈保子 海辺のヒロイン」。カワユイけどね。その他にカメラ専門誌に掲載された写真を集めた「カメラ雑誌のヌードがエロい」。なかなかゲージュツしている。それに「カリスマ熟女・風間ゆみの豊満VS.スレンダー美人女優・横山美雪」。風間ゆみが両足を開いて寝そべっている写真が、なかなか魅せる。  対する現代は、前半のグラビアでは「二階堂ふみ」のセクシーとまではいえない写真。後半は『王様のブランチ』(TBS系)で爽やかなレポーターをしていた紗綾が、イメージを覆す完全未公開の「最高の裸身」。なかなか豊満な肢体がいい。グラドルとしてはかなり人気を集めるのではないか。  あとは、「渋谷・六本木・歌舞伎町 最新ハプニング写真」。それに映画女優が挑む妄想グラビア「不倫旅行 出演・石川優実」。こちらは、失礼だがポストの山田のほうがなんぼかいい。  現代お得意の「新体操『アテネ五輪代表選手』大開脚フルヌード」。それに特大号出血サービス袋とじと称して、「女優大信田礼子 激レアヌード初公開!」。セクシーグラビアではポストがやや優勢か。  では、記事はどうか。ポストは相も変わらず「死ぬまでSEX 本当に役立つ性の実用情報2016 60過ぎて『自分史上初』を体験しよう」。サブに「今回も丹精こめて取材しました」とある。  エロ動画が無料で見られる「XVIDEOS」や「FC2動画」など動画共有サイトがたくさん出ているが、今回は台湾の動画共有サイトで、日本のAVが多数アップされている「This is AV」という中国語のサイトを紹介している。これを見るとき絶対してはいけないのは、広告をクリックすることである。お気をつけあそばせ。  他には、吉原の噂の美熟女ソープや美熟女デリヘルの体験記。カップル成立率8割の熟年婚活パーティなどの紹介。  東京・秋葉原のアダルトグッズ専門店「ラブメルシー」を訪れ、今一番売れているという「フェアリーミニ」という電気マッサージ器を購入して女性に体験してもらったりと、エロエロある。  現代も負けずに、大好評シリーズ第5弾「60すぎて70すぎて、80すぎて90になっても『したい』」と銘打って「北欧スウェーデンに学ぶ幸福なSEX」。  60年代から70年代前半にかけて、世界中で吹き荒れたスウェーデンの「セックスフリー」革命は大きな衝撃を与えたが、それから半世紀近くが過ぎて、かの国の性革命の旗手たちも歳をとった。だが、その情熱は失われてはいないという。  イェーテボリ大学に所属するニルス・ベックマン氏が08年に発表した論文によれば、70代の男女はまだまだ「現役」で、性生活を楽しんでいるというのである。  ブックマン氏は、「スウェーデンの70代男性は実に66%が積極的な性生活を経験しています。70年代には47%でしたから、割合は当時より増えているのです」という。 「白髪になってもセックスする。これがスウェーデンのスタンダード」なのだ。  スウェーデン流の極意は、「心ゆくまで絶頂を味わうロングロングSEX」だという。スウェーデンでは7歳から性教育を始めるから、「女友達との間でも、普通にオナニーの時どんなバイブを使うのが気持ちいい?」といった会話をするそうだ。  来日しているスウェーデンでセラピストとして活躍する女性が、記者に性の手ほどきをしたり、スウェーデンの大人のおもちゃを紹介したりと、こちらも盛りだくさん。  だが、今週の現代の売り物はこちらかもしれない。「このエロさはたまらない 週刊誌史上初の『読む春画』」。  春画の面白さは絵だけではなく達筆すぎてなかなか読めない春画の中の物語にもあるそうだ。それを現代語訳で楽しんでみようという企画だ。  浮世絵師・葛飾北斎が手がけた有名な春画『蛸と海女』には、こんなことが書いてある。本物の蛸に攻められて絶頂に達している女とのやりとりだ。 「大蛸『いつかは、いつかはと狙いすましていた甲斐があって、今日こそは、とうとう捕まえたぞ。とても肉厚な、いいぼぼだ。芋よりずっと俺の好物だ。さあ、吸って吸って吸いつくして、堪能してから、いっそのこと竜宮城へ連れていって、この女を囲っておこう』 女『アレ悪い蛸だねぇ。ええい、もう、アレアレ、奥の子宮の口を吸われるので、息がはずんで、あぁ、えぇぇ、そのいぼでぇぇうぅ、いぼで空割をこちょこちょと、アレアレこりゃ、どうするのよう。オウオウ、いい、いい。いままで人がわたしのアソコを、あぁぁふふぅああふぅ、「蛸だ蛸だ」と言ったけど、もうもうどうしてどうして、エエ、この蛸が……、ズウズウ、ヒチャヒチャ』 大蛸『ぐちゃぐちゃズウズウ、この八本の足の絡み具合はどうだどうだ。あれあれ、中が膨れあがって、湯のような淫水がぬらぬらどくどく』 女『あぁ、もうくすぐったくなって、ゾッと腰の感覚がなくなって、際限もなく、あぁ、あぁイキ続けだよぅ』」  江戸時代、春画を見ながらこういう文章を読んでコーフンしていたのかと思うと、人間の性というものは、当然だが何も変わってないのだと思う。  今週は、質量ともに現代の勝ちである。  では10位から。アサヒ芸能が「ウラ流行語大賞2015」という特集を組んでいる。  まず特別功労賞に輝いたのが、森喜朗元総理の「生ガキがドロっと垂れたみたい」。一度は決定した新国立競技場のデザインが高額だと問題になったときの発言。生ガキをこれほど、不味そうに表現したことはなかったという理由で受賞。  審査員特別賞が、不倫ハメ撮り写真がフライデーに載った女子アナの「レーズン乳首」。技能賞が側溝に入り込んで女性のパンティーを覗き見していた男が言った「生まれ変わったら道になりたい」。なるほどこれはいい。  敢闘賞は、破廉恥な行状が問題になり維新の会を除名されたとき、上西小百合議員が言った「エモーショナルな処分」。殊勲賞は、援交ハメ取り動画が流出したと話題になった高崎聖子(22)。その時同時にLINEの記録も流出して、「10万円渡すね」という相手に「先月分ってもらえますか?」。リアル感がいい。  大賞はこの人。五輪エンブレム問題で大バッシングが起きた、デザイナー佐野研二郎氏を揶揄した言葉「佐野る」が選ばれた。  9位は、現代が入手したという「中国財政部」が作成したという極秘レポート。このレポートは、国家のプロジェクトを担当し、国務院(中央官庁)の最上位に位置する国家発展改革委員会と、予算を担当する財政部が共同で作成した「中国経済の近未来予測」だという。  そこでは、中国の近未来は悲観的であるとしているそうである。要は、中国経済は、生産過剰、資産価格バブル、さらには地方自治体の過剰な債務が重なり、短期的には深刻な状況に陥っていくと述べているそうだ。  従って、GDP7%成長などはありえず、せいぜい5%台だという。まあ、よく言われていることを、中国内部のエリートたちも認めるようになってきたということなのであろう。  ポストは、フジテレビの『とくダネ』小倉智昭キャスターが、歩きスマホに罰金をかけろと発言して賛否が起きていると報じている。 「自動車を運転している時に携帯を使ってると罰金になるじゃない。歩きながらスマホ使ってる人も罰金でも取ればいいじゃない。税収不足だし。止まってやらなきゃダメというルールを作りましょう」(小倉氏)  モバイル評論家の法林岳之氏も深く頷いて、小倉さんの発言は何もとっぴなものではないという。さらに世界的に歩きスマホは取り締まりの方向に傾きつつあり、米ニュージャージー州フォートリーでは、12年に「歩きスマホ規制条例」が成立、違反者に85ドルの罰金が科されるようになっているというのだ。  私も同意見である。私のオフィスのすぐ近くには早稲田大学があるが、地下鉄から降りた学生たちが、スマホを見ながらヨチヨチ歩くので蹴っ飛ばしたくなることがままある。  横から覗いてみると、たいていはゲームをやっているだけである。そんなことは教室でやればいい。どうせ勉強なんかしないのだから。歩きスマホ禁止、電車の中ではスマホを通じなくするべきだとまで、私は思っている。小倉発言なんぞ当たり前すぎる。  新潮が巷にはびこる怪しい健康法の真贋判定という特集を組んでいる。 『高血圧なら味噌汁を飲みなさい!』『高血圧はほっとくのが一番』。これは論じるまでもない。ミリオンセラーにもなったのが、『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』(アスコム)。  ふくらはぎをもむと万病が治るというのだが、池谷医院の池谷敏郎院長は、「そもそも、動脈はふくらはぎの奥の方を流れているので、表面から揉んだだけでは血流は期待するほど良くならない。つま先立ちをしたり、あるいは足首を動かした方が、ただ揉むだけより何十倍も効果的です」。  またこういうのもある。『首は絶対にもんではいけない』。新潟大学の岡田正彦名誉教授は、「脳に血液を送る頸動脈が走っている首はデリケートな部分なので、揉んではいけないという意見には賛成です。ただ、それと同じ理屈ならば、首まわりの体操とやらも避けるべきではないでしょうか」。  もっとすごいのがある。『病気治療は血液クレンジングから』がそれだ。 「体外に血液を出し、また戻すという行為は極めて危険です。細菌感染を避けるために無菌状態を保たねばなりません。クリニックレベルでは、それは難しいというほかない」(岡田名誉教授)  その他にも、『「病気知らずの体」をつくるビール健康法』『やってみて驚いた! ココナッツオイルお口クチュクチュ健康法』。それに『「平熱37℃」で病気知らずの体をつくる』。おおたけ消化器内科クリニックの大竹真一郎院長は「万一、体温が高い方が長生きだとしても、どちらにしたって、人間は体温をコントロールできない」とにべもない。  こうした健康法を無批判に受け入れてしまうと危険だということである。私は「炭水化物をなるたけ食べない健康法」をやっているが、これはなんとなくいい気がするのだが。  6位は韓国出身の美人ゴルファー、イ・ボミ(27)の話。彼女は2,000人のファンクラブが組織されているというほどの人気者である。  彼女の今シーズンの獲得賞金は、2億2,581万円にもなる。男関係は忙しすぎて今のところないようだが、彼女の力の源は、週1度のうなぎ。それが彼女の勝負飯だそうだ。  だがここまでくるのには相当な苦労があったようだ。スポーツライターは、彼女が昔熱中していたのはテコンドーだったという。しかし月謝を払えなくなって父親にバレ、どうせならゴルフをしなさいと説得されてこの道を選んだそうだ。  だが、「自宅からひと山越え、日本海に近い場所にある練習場まで、クルマで片道1時間半。そうやって練習ラウンドに出られるのはまだマシな方で、普段は砂を入れた軍用のバッグをアイアンで叩いてインパクトの加減を学んでいた。たまの遠征も宿泊はホテルではなく、そのクルマのなかでだったと言います」(スポーツライター)  厳しい環境ではあったが、彼女の才能は開花しつつあった。さらなる高みを目指してゴルフ部のある北西部の高校へ転向した。高校2年生の時で、母親も一緒だった。そうした苦労がやっと花開いた。 「本人はできるだけ日本語で話そうとします。相手にうまく伝わってないなというときだけ通訳を頼る。とにかく、日本に溶け込もうという姿勢がびんびん伝わってくるのです」(専門誌記者)  ところが、こうした彼女の姿勢が、韓国側の反発を呼んでいるという。国を捨てて日本に魂を売ったのかと、悪しざまにいわれたそうである。一時は落ち込んだが、最近はこのまま日本で引退したいといっているようだ。  昨年9月に癌で亡くなった父親は、日本で賞金女王になれ、韓国代表でリオ五輪に出ろと遺言したそうだ。前者はクリアしたものの、五輪出場は、メジャー通算17勝を誇る朴仁妃(27)を筆頭に韓国勢は粒揃いだから、そう簡単ではないようだ。  来年、イ・ボミは少ないながらもメジャーに参戦予定だという。そこで好成績を収めれば、出場権獲得圏内に行く食い込むことも不可能ではないそうだ。彼女ならやってくれそうな気がする。  お次はポストから。「妾制度は男の憧れ? いやいや、実はとっても大変だったんです」という特集。  NHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』は、11月20日放送回で視聴率25.0%を記録したそうだ。私も毎回見ているが、あさを演じる波瑠の爽やかさがいい。  だが、番組には描かれていない史実があるという。史実では広岡浅子自身が妾の子なのだが、一切触れていない。 「NHKはシリーズを通して、『妾』の存在を隠し通す方針かもしれません」(テレビ局関係者)  また史実では、主人公のあさのモデルである浅子と夫・信五郎の間には娘しか生まれなかったため、浅子の実家から呼び寄せた女中を妾にして、彼女が生んだ男の子は後に、浅子らが創業した大同生命の社長となっているそうである。  そもそも妾制度の歴史とは、とポストはうんちくをたれる。飛鳥時代の701年に制定された日本最古の法典である大宝律令には遺産相続の順番として、嫡子、正妻、庶子(正妻以外の子)、妾と定められていたとされる。皇族や武家など身分の高い人の妾は側室と呼ばれた。  妾を囲うことは経済上のステータスだったと、風俗史家の井上章一氏が話している。 「昔は妾がいる男には甲斐性があるとされた。特に商人には妾の存在が店の信用につながり、妾を手放すと“妾を養えないほど店の経営が傾いた”と思われたのです」  ドラマの時代と重なる1870年に発布された「新律綱領」では妻と妾は同じ二等親とされ、1872年に施行された戸籍法に基づいて編成された「壬申戸籍」では、妾も家族の構成員として戸籍に掲載されたというのだ。  一夫一婦多妾制か。うらやましいが、私には甲斐性がないから無理だろうな。  次は、新潮から「素っ裸おじさん」の話。沖縄県八重山諸島には、今でも島内の交通手段が船だけという秘境があるそうだ。  石垣島から高速船で約40分、マングローブの密林と美しい砂浜が広がる西表島は沖縄で2番目の面積を有しているが、人口はわずか二千数百人だそうである。  道路の終着点から船浮行の定期船に乗り継ぐと、目の前に2つの無人島が現れる。その片方の「外離島(そとばなり)」に1人の男が住み着いたのは、四半世紀も前のことだという。  地元では「ナガサキおじい」で通っている、長崎真砂弓さん(79)だ。彼は真冬でも20度前後という気候もあって、頭にハチマキを巻いているほかは1年の大半を一糸まとわぬ姿で過ごしているという。本人によると、これが無人島での正しい姿なのだそうだ。  出身は福岡県で、若い頃はカメラマンだった。最初は製糖工場などで働いていたが、人間関係が苦手だったらしく、この島の所有者の1人に許可を得て無人島生活をするようになったそうだ。  簡易テントで雨露をしのぎ、天水を蓄えて飲み水にする。ときには魚を釣り、モズクをとって食料にすることもある。  その他には島の人から差し入れをもらったり、たまにはボートに乗って対岸の集落に野菜や日用品を買いに行くこともあるそうだ。その時は服を着ている。  現金は4歳年上の姉から月1回1万円が送られてくる。カツカツの暮らしだが、それでもやっていけるのは島の懐の深さでもあるのだろうと新潮が書いている。  しかし、このおじさん10年ほど前からメディアに取材されるようになった。ロイターなど外国の通信社やテレビ局がやってきて、彼は大変な人気者になってしまったのだ。  女性たちも大勢訪れて、彼と一緒に真っ裸で暮らしたりするそうだ。 「真っ裸になるという点では女のほうが度胸がある。僕はここで50人ぐらいの女性の裸を見たかな」(おじさん)  フジテレビの番組『めちゃ×2イケてるッ!』に出たことで、さらに取材や観光客が大勢来るようになった。  あまりの騒ぎに、土地の所有者から出てくれないかといわれ、島を離れざるを得なくなり、1年ぐらい前に、そこから3~4キロぐらい離れたところにある「モクタンの浜」というところに引っ越した。 「タケノコが採れる季節はそれを食べる。後はニガナ(沖縄特産の野菜)かな。外離島ではよく魚を獲って食べていたけど、最近は魚と喧嘩するのは良くないって気持ちになってね。どうしても腹が減っているときに食べるぐらいで、魚を釣るのは止めたんだ。魚は血が出るじゃない。なんだか可哀想になってね」(長崎氏)  一番気をつけているのは、天候だという。 「NHKラジオで流れる気象通報は必ず聞いている。生活はすべて天気次第だから。台湾の天気が1日後にはこっちの天気になるんだ」(同)  だが今年の9月17日、林野庁からこの浜は国有林だから立ち退いてくれといわれたそうだ。次に住む浜も見つけたようだが、これから心配なのは、万が一のときのことである。 「遺体ってのは福岡まで送ると100万円ぐらいかかるらしいんだ。だから、死ぬときは台風で持ってかれるのが一番なんだがなあ……」(同)  うらやましいような可哀想なおじさんである。  新潮の本領は、底意地の悪そうなおっさんが「正義」や「誠意」を建前にしている人間に対して、あんたの本音はそんなところにあるんじゃないだろ? とニヤニヤ笑いながら詰め寄るような記事にあると思う。  反安保法で名を馳せた「シールズ」の西日本支部の美人メンバーが「添い寝マッサージ」店で働いていたという記事は、その典型的なものであろう。これが3位。  安倍政権を「命を馬鹿にしている」と批判し、「路上に立ちながら理想を語る」ことでよりよい社会を作っていきたいと抱負を語った小川麻紀さん(仮名)は、全国紙や政党機関誌にもたびたび登場した女性だという。  その言やよしだが、その彼女によく似た女性が、さる大都市の繁華街にある「いかがわし気なマッサージ店」(新潮)の前で、女子高生の制服姿で客探しをしていたのを見つけたというのである。  今話題のJK(女子高生)リフレと呼ばれる業態の店だそうだ。おっさん記者が「えいっ! とばかりに、60分8000円コースの“添い寝リフレ”なるコースを予約して、その子を指名した」(同)。薄いカーテンで仕切られた部屋で、彼女は「うつ伏せの記者に跨ってマッサージ」(同)をした後、添い寝してくれたそうだ。  そこで、「シールズの小川さんでしょ?」と尋ねると、あっさり認めたという。彼女は「こういうバイトを運動が受け入れられないとしたら、おかしいと思う。ファミレスとかケーキ屋さんでバイトしている子ばっかりって、そんな幸せな社会運動、ありえないでしょ」と話し、こう続けた。 「ここで働いているのは半分賭けみたいなもので、どっかでバレるなって。そうしたらシールズも辞めるつもり。バレたら、社会的にアウトですよ」  おじさん記者は、「マズイと思うなら、辞めたほうがいいんじゃないかな?」と、ごく当たり前の感想を漏らす。  大昔なら、こうした底辺の女性たちの実態を知らずして社会変革などできはしない、私はそれを実践しているのだなどと大見得を切った女性がいたかもしれないが、彼女にそれを望むのは無理というものであろう。  文春はこの間、マイナンバーがよくわかるQ&Aなんて特集をやっていたのに(単行本も出している)、今週は「言わんこっちゃない! マイナンバー破綻前夜」なる特集を組み、この制度導入に注ぎ込まれた3,000億円もの血税は、果たして適切に使われたといえるのかと、疑問を呈している。  読んでみれば、マイナンバーそのものを否定しているわけではなく、来年1月から運用が始まるのに、通知カードが全世帯に行き渡るのが、当初予定の11月中から12月20日ごろまで大幅にずれ込むという話である。  その上、間違って送られてきたマイナンバーについて、どうすればいいのか問い合わせても、役所が責任をなすりつけ合って所管が判然としない。郵便局は年賀状やゆうパックのお歳暮で忙しいのに、マイナンバー配達が加わったため、倒れる局員が出るかもしれないという始末。介護施設に送られてきた通知カードをどうするのか、寝たきりで受け取れないケースはどうするのか、「明確な指針が出されぬまま、制度が始まってしまった」(文春)ため、大混乱しているというのである。  私のところにも送られてきたが、何やら面倒くさいことが書いてあるので、そのまま放っておいてある。そのうち政府がギブアップすることを期待して。  さて、今週も第1位はISのパリ・同時多発テロ事件がらみの各誌の記事。事件以来、新潮、文春の「日本は難民を受け入れに慎重であるべきだ」というキャンペーンが週毎に大きくなっているようだ。  今回、テロリストたちが潜んでいたとされるベルギーを引き合いに出して、「ベルギーは15年後にイスラム国家になる」と警鐘乱打する。現在、イスラム教徒はベルギーの人口の6%にすぎない。ましてやイスラム教徒がすべてISの協力者になるわけでもないのに、「仮に欧州の中心に位置するベルギーがイスラム国家に変貌すれば、テロリストたちはEU圏内を縦横無尽に移動して、テロ攻撃などやりたい放題だ」(新潮)と断じている。  憎むべきはISであって、ほとんどのイスラム教徒はテロを憎み、ISをよしとはしていない。難民を受け入れれば、その中にテロリストたちが紛れ込み、日本でもテロが起こるかもしれないという可能性は否定しないが、だからといって難民排斥、イスラム教徒は色眼鏡で見ろとでもいうような論調は、あまりにも偏狭すぎると思う。  また両誌がともに噛みついているのが、テレビ朝日系『報道ステーション』の古舘伊知郎キャスターの発言である。テロ後の11月16日の番組内での、以下の発言がケシカランというのだ。 「この残忍なテロはとんでもないことは当然ですけども、一方でですね、有志連合の、アメリカの誤爆によって無辜の民が殺される。結婚式の車列にドローンによって無人機から爆弾が投下されて、皆殺しの目に遭う。これも反対側から見るとテロですよね」(古舘氏)  翌日には、「(ISとの)対話を避けている場合ではないと思います。(中略)何とか軟着陸を、という対話を模索しなければならない緊迫状態にあると思うんです」と語ったことにも、綺麗事をいうなと怒る、怒る。  新潮は、有志連合の誤爆による民間死傷者はこれまでの1年間で計200人から300人と推計されるが、一方のISはこれまで数千から1万人近くを処刑、虐殺しているではないか。古舘氏(法政大学の田中優子総長の発言も批判しているが、ここでは省く)の議論は「誤爆の悲劇に心を心を奪われ、実態を俯瞰的に、冷静に分析する目を欠いた、極めてエモーショナルなものに映るのである」(新潮)。  イスラム教徒が大勢になればテロリストが跳梁跋扈するという見方のほうが、よほど悲劇に目を奪われたエモーショナルな考えだと思うが、そうは考えないらしい。  確かにISの連中と今すぐ対話ができるとは、私も考えない。だが、イスラム教への深い考察もなく、ISがなぜこれほどまでに勢力を伸ばしてきたのかを考えることなしに、恐怖心ばかりを植え付けるのは、メディアのあり方として如何なものかと思う。  現代は、元CIA(米中央情報局)長官のジェームズ・ウールジー氏(74歳)の独占インタビューを掲載している。  イスラム国は次のテロはワシントンだと名指しした。アメリカはクリスマスシーズンを迎えて大混乱しているようだ。ウールジー氏がこう語る。 「アメリカはかなり脆い状態にあります。今すぐにテロリストがパリと同じような事件を起こしてもおかしくない。この数週間以内、つまりは年内にアメリカでテロ計画が実行されても、残念ながら私は驚きません。(中略)テロリストたちはアメリカで、自動小銃などを簡単に手に入れられます。言うまでもなく、これは悪用すれば大量殺戮が可能な武器となります。テロリストたちが使う通信手段もプレイステーションなどのゲーム機を使ったものになっており、非常に巧妙な暗号化がなされている。私がCIA長官を務めていた’93~’95年当時にくらべて、敵の情報を掴むのはより難しい。テロを未然に防ぐのは非常に困難になっているわけです」  ワシントンでは、地下鉄での警察官の巡回強化、抜き打ち検査が開始され、ホワイトハウス周辺ではシークレットサービスが増員されたという。地下鉄を避ける通勤者も日に日に多くなっているそうである。  在米ジャーナリストの肥田美佐子氏は、「アラバマ州やテキサス州などでは、護身のための銃器を求める人が急増している。パリでのテロ以降、売り上げが3割増を記録している銃器店もあるようです」と話している。  だが、欧米はイスラム国を壊滅することはできないと、CIAでカウンターテロリズムアナリストを務めたアキ・ベリズ氏は指摘する。 「イスラム国を壊滅したいのであれば地上部隊の派遣が必須です。(中略)もし地上部隊がうまくイスラム国が支配する都市を征服できたとしても、その後はどうなるのか。地上軍を撤退させれば、すぐにイスラム国は復活するでしょう。アメリカがイラク戦争で学んだのは、その国から撤退する方法を知らない限りは兵を送るべきではないということでした。が、アメリカはまだその答えを持っていない」  在英国際情報シンクタンクのコマツ・リサーチ・アンド・アドバイザリーで代表を務める小松啓一郎氏は、テロはますます巧妙かつ悪質になっているという。 「米英の諜報活動の専門家に聞くと、いまはボールペンのように見える超小型容器に格納できる生物兵器ができている。金属探知機にもひっかからず、500万円で作製できる。これを空気中に放つと早い人で17時間ほどで発病し、最終的に広島型原爆の60~70倍の殺傷力があるとされています」  これは、12時間前後経たないとテロが起こったことがわからないため、犯人は容易に犯行現場から離れ、地球の裏側まで逃げることができるのだ。  日本も安倍晋三首相が、イスラム国対策として中東諸国へ2億ドルの支援を行うと表明したため、イスラム国からターゲットにされている。  日本でテロが起きるとしたらどういう形で起きるのか、日本大学総合科学研究所安部川元伸教授がこう話す。 「日本では銃の調達は難しいので、化学肥料や除光液など身近で手に入る材料を使って爆発物を作り、人の多い所でそれを爆発させるテロが考えられます。ターゲットとしては銀座などの繁華街や、乗車率が過密な通勤時の電車などが狙われやすい」  そんなことが現実に起きたら被害は甚大なものになる。そんな日が来ないように祈るしかないのだろうか。アメリカの9・11から14年。テロと戦い、テロをなくすといっていた欧米諸国だが、テロはなくなるどころか世界中がテロの恐怖に怯えなくてはならないようになってしまった。  もはやこれまでのようなテロとの戦い方を考え直し、迂遠なようだが力よりも格差是正や貧困をなくす方向で、少しずつ世界から「不満」を取り除いていくしかないのではないか。そう思う日々である。 (文=元木昌彦)

新聞・テレビが絶対に報じない「東住吉放火冤罪事件」の“その後”を追った、新潮の週刊誌魂

motoki1124
「週刊朝日」(12/4号、朝日新聞出版)
今週の注目記事 1位「IS戦線 自衛隊員が“戦死”する日」「田原総一朗ギロン堂」(「週刊朝日」12/4号)   「東京がテロの標的になる日」(「週刊文春」11/26号)   「パリを硝煙の都に変えた『イスラム国』に次がある!」(「週刊新潮」11/26号) 2位「『道になりたい』のぞき男(28)母が涙の告白」(「週刊文春」11/26号) 3位「平然と嘘を吐く『大阪維新』に何回騙されるのか?」(「週刊新潮」11/26号) 4位「報道機関が身内のセクハラを隠して威丈高な『日テレ』バカ広報」(「週刊新潮」11/26号) 5位「五郎丸のチケットは30分で完売 ディナーショー裏事情」(「週刊朝日」12/4号) 6位「福生『元女性土田芳さん(38)』“デスマスク”損壊変死」(「週刊文春」11/26号) 7位「新聞は一切書かない東住吉放火冤罪『釈放男』が女児に許されざる暴行」(「週刊新潮」11/26号) 8位「朝日が手放しで喜んだ『アウンサン・スー・チー』独裁政権の悪評」(「週刊新潮」11/26号) 9位「まかな、あねら、おはな……ハワイ語で命名ブームの謎」(「週刊朝日」12/4号)  今週は現代とポストが合併号でお休み。そのため、両誌のSEX記事比べもお休み。  フランス・パリで起きた大テロ事件のためか、各誌とも低調である。よって、今週も順位なしで並べてみた。  まずは、朝日の軽い記事から。私はこの手の記事が好きだ。週刊誌はその時代を映す鏡である。こうした“風俗記事”が後々、その時代を振り返るとき役に立つ。  ハワイ語での命名が流行しているらしい。タレントの木下優樹菜が女の子に「茉叶菜(まかな)」と名付けたそうだ。ハワイ語で大切な贈り物という意味。  浜崎あゆみの元カレとしても知られる内山麿我は、10月に生まれた女の子に、天使を意味する「愛音來(あねら)」と命名。タレントのはしのえみも10月に出産した女児に、ハワイ語で家族や心の絆という意味を持つ「おはな」と名付けたそうだ。  なぜ今ハワイ語で命名か? リクルートマーケティングパートナーズによると、2010年以降、ハワイで挙式するブームが顕著になったという。現在、海外挙式の場所としてハワイを選ぶカップルは67%に上り、圧倒的人気だという。 『キラキラネームの大研究』(新潮新書)の著者、伊藤ひとみさんはこう分析する。 「ハワイ語には日本語の響きに共通する面があり、あからさまに外国語を使った感じがしないから、抵抗なく採り入れやすいのでは」  私もほぼ毎年ハワイに行っている。特に年を取ると、寒い国より暖かいところのほうが、体が緊張しないでリラックスできる。  ハワイの欠点は食べ物があまりおいしくないことだが、それさえ我慢すれば、海岸でマイタイを飲んで昼寝なんぞは天国である。自分の子どもに、ハワイ語の名前をつけたくなる気持ちはチョッピリわかる。  軍事独裁政権下で迫害を受けながら雄々しく生き、11月8日に行われた総選挙で圧倒的勝利を勝ち得たミャンマーのアウンサン・スー・チー氏だが、彼女の発言が波紋を呼んでいる。  先週のニューズウィーク日本版も、氏の「次期大統領にはなんの権限もない」という言葉を取り上げ、「自身は憲法の規定で大統領になれないが、決定はすべて自分が下すと述べた」と書いている。これは、スー・チー氏が外国籍の子どもを持つためだが、彼女のこれまでの労苦や多くのミャンマー市民の支持を得ていることを考えれば、当然の発言だと思うが、新潮も批判的である。  彼女はこれまで法の支配の重要性を説いてきたのに、大統領を軽んじる発言をするというのでは、また新たな独裁政権になるのではないかと、知識層を中心に危機感が高まっているというのである。  しかし、ニューズウィークによれば、今回の選挙でも議席の25%は選挙で選ばれない「軍人枠」が確保されているという。よって警察や軍がスー・チー氏が率いるNLD(国民民主連盟)の「言いなりにならないことも容易に想像できる」(ニューズウィーク)のだから、彼女が危機感と強いリーダーシップを持とうという考えは当然ではないだろうか。 同じ新潮では、長女の入浴中に放火して殺した保険金詐欺だとして青木恵子氏(51)と朴龍晧氏が逮捕され(2人は内縁関係)、無期懲役が確定したが、再審請求をして認められ晴れて20年ぶりに釈放された2人のその後を報じている。  高検が最高裁への特別抗告を断念したことで、再審公判で2人に無罪が言い渡される見通しとなった。さぞ2人は喜んでいるだろうと思うと、新潮によると、2人は釈放後、一度も会っていないというのだ。  そこには、ここでは詳しくは書かないが、朴氏と長女との問題があり、新潮の取材に対しても青木氏は「お会いしません」とキッパリ言い切っている。  冤罪が晴れたと、新聞、テレビははしゃぐが、こうした重い真実を書くことはない。こうしたことを報じることに、賛否は当然あるだろう。難しい問題だが、私は、あえて報じた新潮の週刊誌魂をかいたい。 次は文春の事件報道だが、複雑で内容を正確に紹介できるか心許ない。惨劇が起きたのは、11月12日の夕方のようだ。場所は米軍横田基地にほど近い福生市のマンションで、殺されたのは土田芳さん(38)。遺体は布団に包まれていたが、顔の皮膚が剥ぎ取られていたという。  通報したのは、同居人のA氏(28)だった。2人の関係がなかなか複雑で、土田さんはもともと女性で、手術を受けて男性に転換していた。A氏は女性ホルモンを投与しているニューハーフで、女性器を形成したわけではないので戸籍上は男性のため、2人は養子縁組をして、A氏は戸籍上、土田氏の「息子」になっていたという。  土田氏が女性として結婚していた頃の写真と、最近のヒゲを生やした精悍な顔が掲載されているが、とても同一人物とは思えない。  この2人の出会いは、「性的マイノリティが集うSNSのコミュニティだった」(文春)らしい。土田さんは155センチ、A氏は175センチだというから、「男が2人歩いているように見えた」(同)という。  私などは、2人の「生活」がどんなものだったのか想像することもできないが、土田さんはA氏の影響で水商売をするようになったという。A氏の整形費用なども、土田氏が出していたそうだ。  だが、ケンカが絶えなかったという。原因はA氏の浮気で、土田さんが暴行罪で現行犯逮捕されたこともあった。  最近、土田氏はA氏との養子縁組を解消しようとしていたが、A氏が応じてくれないと嘆いていたという。一方のA氏のほうも「暴力を振るわれているのよ。殺してやりたい」と、「夫」への憎悪をぶちまけていたそうだ。  そして事件が起こる。殺すだけではなく、顔まで剥いでいるところを見ると、物取りではなく、犯人は相当、土田氏に憎悪を抱いていた者であろう。犯人はすぐわかりそうだと思うが、そうではないようである。  A氏は文春の取材にショートメールで、「お話し出来る事が有ればしたいですがなにもしてないのと知らないのです。(中略)私が無実な事です」と送ってきたそうだ。  推理小説なら、犯人逮捕まで二転、三転することもあるが、この事件の結末は果たしてどうなるのであろう? 重い話題の次は、朝日の軽い話題。いまや日本の顔になった感のあるラグビーの五郎丸歩だが、彼のディナーショーのチケットが30分で完売したそうである。  12月20日、ホテル椿山荘東京で、一夜限りの五郎丸選手の「スクラムトークの夕べ」が開かれる。チケット代は大人1万6,000円。そのチケットが11月17日に発売されて即完売し、キャンセル待ちも出たというのである。  約7割が女性客で、「五郎丸さんにタックルしてもいいですか?」という問い合わせもあったそうだ。椿山荘側はラグビーボールの形を模した料理を検討中だというから、なんとなく温かな会になりそうな気はする。  今年も12月に数々のディナーショーが開かれるが、いまやディナーショーの女王といわれるのは松田聖子。彼女は22年連続で、今年は11月20日以降、11カ所で計24回開催するという。  4万9,500円のチケットが、ほぼ即日完売だそうだ。胸算用は、1会場約500人なので、延べ動員数はざっと1万2,000人。総売上は5億円を超える計算になるという。ネットのオークションで、ペア券を13万円で入札する人もいるそうである。  ところで、凋落一途のフジテレビと違って視聴率でひとり勝ちの日本テレビだが、新潮は社内でセクハラがひどいと報じている。  11月5日に傷害容疑で逮捕されたのは、日テレ編成局宣伝部主任の戸田聖一郞氏(44)。千葉県市川市内のマンションで、婚約者の女性を「床に投げ倒し、馬乗りになって頭を床に数回打ちつけた」(社会部記者)容疑だ。  彼女が戸田氏と付き合うきっかけになったのが、編成局宣伝部で契約スタッフとして働き始めた昨年11~12月に、同じ部署の男性からセクハラを受けたため、それを相談したことからだったという。 「〇〇と一度でいいからお風呂入りたい」などのセクハラメールを送りつけた宣伝部のプロデューサー(40)は、戸田氏が上司に報告したためセクハラをやめたが、今年8月に人事部長と副部長に彼女が呼び出されて、加害者が送った画像を消して合意書にサインするよう求められたというのである。  彼女は心労に耐えられず、8月31日に加害者から100万円の「口止め料」を受け取り、 LINEのやりとりを消去し、セクハラを口外しないことを約束させられたという。  現在、件のプロデューサーは出勤停止処分になっているようだが、合意書を娘のカバンの中から見つけた父親が、新潮に話したのであろう。  社員の不祥事を上司が出ていって口封じするなど、絶対ジャ-ナリズムがやってはいけないこと、言うまでもない。  だが、広報部はすでに解決済みと、新潮の取材にまともに答えない。そこで、新潮がバッサリ「居丈高な『日テレ』バカ広報」。こうしたセクハラ行為は、女子アナなどにもあるのだろうが、なかなか表に出てこないだけなのだろう。 さて、11月22日の大阪府知事・市長のダブル選挙の結果が出た。大阪維新の会の公認候補2人の完勝だったので今となっては後の祭りだが、新潮で藤井聡京都大学教授と哲学者の適菜収(てきな おさむ)氏が対談して、大阪人は「大阪維新に何回騙されるのか?」と辛辣な橋下徹大阪市長批判を繰り広げていた。  抜き書きしてみると、市長選に出ている維新の候補が「大阪が伸び率ナンバーワンの経済成長をしている」といったのはまったくのウソで、大阪市がまとめた最新の大阪府の実質成長率はマイナス0.8%、大阪市に至ってはマイナス1.4%で、全国平均のマイナス0.2%よりはるかに落ち込みが激しい。  橋下市長が都構想の住民投票で敗れ、引退表明したのに、また前言を翻したのは「プロレスの詐欺営業と同じ」ではないか? 橋下は府政を8年前に戻すのかと言っているが、大阪府の一人当たりの所得は、橋下就任時には全国5位だったのが最新データでは全国10位にまで落ち込み、府の年間債務増加額は454億円だったのが、橋下が知事就任以降は1,072億円と倍以上に増えているじゃないか。  こうした「事実」を踏まえた上で、今度の選挙で選択すべきは「『イマイチ美味しくない』タコ焼きと,『腐ってる』タコ焼き。どっちも不味いからって『腐ってる』タコ焼きを食うアホはおらんでしょ。要するに、今回の話はそういうコトです」(藤井氏)  大阪維新が腐ってるかどうかは別にしても、投票率は知事選が45.47%、市長選が50. 51%と、いずれも4年前を下回っている。棄権した人たちはこの結果をどう思っているのであろう。  大阪都構想も賛成派が反対派を抜いたと報じられているが、これでまた橋下徹市長が“政界復帰”することは間違いないようである。  ところで、私は子どもの頃、鬼ごっこで隠れるのがうまかった。こんなところに入れないだろうと鬼が探さない狭いところに潜り込み、日暮れて仲間の子どもたちが家に帰ってもそこを離れなかったから、決まって探しに来た父親に叱られたものだった。  家の中でも部屋の隅にコタツやちゃぶ台で囲って小さな自分の城を築き、日がなそこで本を読んだりしていた。  だから、側溝に身を潜めて女性のスカートの中をのぞいていたとして、兵庫県迷惑防止条例違反で逮捕された28歳の男の気持ちは、理解できなくはない。逮捕された彼は「私は道になりたい」と名言を吐いたそうだ。 『私は貝になりたい』(1958年)という、フランキー堺主演のテレビドラマを思い出した。この男、ガキの頃から手癖が悪くではなく、側溝が大好きだったらしい。小学生の頃からよく側溝に入っていたと、文春で同級生が証言している。  落ち着きがなく「学習障害」と診断されていたようだが、なぜか側溝の中ではジッとできたという。  母親が文春の取材に対して、これまでも何度か警察から注意されたことがあったと話している。休みの日のお昼頃出ていって、側溝で過ごすことがよくあったという。  母親が息子に「なぜやめられないのか?」と聞いても、「わからへん」と答えるだけだった。心療内科にも通っているそうだ。 「本人も悩んでいるし、家族も悩んでいます。なるべく明るくしようとしていますが……難しいですね」(母親)  現場は、「関西一顔面偏差値が高い」(文春)と評される甲南女子大学の最寄り駅の近くで、その側溝は郵便局の入り口前にあり、昼時には行列ができるという。  今回、30代の女性が側溝から髪の毛が出ているのを見つけて御用となった。  スカートの中を盗撮することと同じ犯罪行為なのだろうが、なぜか憎めない。自分が寝ている上を、スカートをはいた女性たちが何人もまたいでいくという「夢」を見た男は多いのではないか。私もそのひとりである。ただ、汚い側溝に入る気はしないが。  ここで、私事で恐縮だが、一昨日(11月22日)あったショッキングなことを書かせていただきたい。  昼前に家を出て、代々木公園にほど近い駅で降りた。某劇団の舞台稽古を見るためである。その劇団の演出家は私の敬愛する大先輩で、今年82歳のはずだ。ある政治家の紹介で知り合ったのは、30年以上前になる。学生時代から演劇を始め、当時すでに大演出家として名高かった。  なぜか私をかわいがってくれ、ゴルフの手ほどきから劇団員とのお見合いまでセッティングしてくれたことがある。私の結婚式にも参列してくれた。30代半ばで会社を辞めようと思ったとき、真っ先に相談した人でもある。  イギリスでヒットしたミュージカルを新宿のテント張りの小屋でやり大評判になった。全国にその劇団専用の劇場を作り、日本を代表する劇団になっていった。  毎回、その劇団でやる劇やミュージカルに招待され、2人だけで飲むことも度々あった。  だが、ここ数年は疎遠になっていた。一度ゆっくり会いたいものだと思っていたら、しばらく前にその人が認知症になったということが週刊誌で報じられた。  頭脳明晰、弁舌さわやかなあの人がと驚いたが、症状はさほど進んではいないようで安堵していた。だがその後、劇団とこじれ、袂を分かつことになったと聞いた。  今年の夏頃、その演出家の部下の方から連絡があり、久しぶりに舞台をやるので見に来てくれといわれた。当日、入り口に演出家がいたので、「お久しぶりです」と挨拶し、先方もニコニコ笑って会釈してくれた。その時の印象では、さほど気になるところはなかった。  一昨日は、早稲田大学の学生たちと一緒に舞台稽古を見て、一段落してから、学生からの質疑応答に演出家や何人かの俳優たちが答えるというもの。中国からのテレビカメラも入っていたが、それ以外は私だけだった。  稽古が始まると、演出家は時々眠っているのが気になったが、劇団員を指導する言葉には違和感はなかった。いったん稽古が終わって、その演出家が1階へ降りていったので、私もその後を追った。  階段の下でバッタリ彼と会った。「元木です。ここは劇団発祥の地といってもいいところですね。懐かしいな」と声をかけた。  当然、「そういえば、君もよくここへ来たな」と言ってくれるものだと思った。しかし、気づかなかったのだ。演出家は、私のことがわからなかったのである。  ジッと私を見て「取材の方ですか?」、そう言って階段を上っていってしまった。ショックだった。確かに最近は御無沙汰しているが、忘れられるような間柄ではないとうぬぼれていた。  学生たちからの質問には、答え慣れているのであろう、さほど見当違いのことは言っていなかったように思う。  記憶がまだらなのかもしれない。だが、もう一度彼に名乗ってみようという気にはならなかった。帰り道、無性に寂しかった。よく、認知症になった自分の親が、子どもの自分に向かって「どちら様でしたか?」と言われ、愕然とするという話を聞く。それによく似た感情であろう。2日たっても、そのショックから立ち直れないでいる。  さて、フランス・パリで13日夜に起きた過激派組織「イスラム国」(IS)による同時多発テロで百数十人が亡くなり、けが人は300人以上、うち100人ほどが重傷だとされる。  この憎んでもあまりあるテロ事件に、新潮、文春が緊急特集を組んでいるが、残念ながら取材時間が限られていたため、目新しい情報はない。  新潮によれば、テロリストたちが立てこもったコンサート会場に突撃したのは、フランス国家警察に所属する「BRI(捜査介入部隊)」とその指揮下にあった「RAID(特別介入部隊)」の80人からなる混成チームで、「軍隊並みの装備を誇る彼らの使命はあくまで敵の制圧で、生け捕りなどは考慮に入れない警察組織」(新潮)だったという。  ISの支配地域では14歳で徴兵され、捕虜や逃亡兵の内臓売買を行ったりと残虐極まりない行為を行っているとし、その流れから、朝日新聞や毎日新聞は、日本は難民の受け入れに冷たいという論陣を張っているが、難民を受け入れれば、その中に偽装したISの兵士たちが紛れ込むという危険性を指摘しないのは無責任だと批判する。  文春も、日本もテロとは無縁ではなく、このままいけば来年5月に開かれる予定の伊勢志摩サミットや、2020年の東京五輪が狙われると警鐘を鳴らす。  また作家の佐藤優氏に、今回のテロはISが全世界に向けた戦争宣言で、中東諸国へ難民支援などの経済協力をしている日本も狙われると語らせ、どのようにテロをやれば大量の死者が出るのかという手口まで教授させているのは、行きすぎではないか。 「特に日本で狙われやすいのは『新幹線』です。(中略)入念な計画を立てて、車両の間でガソリンをまいて気化させ、トンネルに入るタイミングで火をつければ確実に車両爆破します。トンネル内の火災は消火が難しいため、数百人の死者が出るでしょう」(佐藤氏)  そうさせないために、新幹線に乗る乗客のガソリンチェックをしろ、劇場や野球場もやるべきだと氏は主張する。オウム真理教にもあれだけ同調する人間がいたのだから、ISに同調する日本人が100人ぐらいいてもおかしくない。したがって、日本人が起こすテロにも備えるべきだというのである。  こうした意見が散見される中、早速、自民党の谷垣幹事長や高村正彦副総裁が、重大な犯罪の謀議に加わっただけで処罰対象となる共謀罪の創設を言い出し始めた。日本中がISのテロを許すなと大合唱しているときなら、これまで3度廃案になっている悪法を通せるともくろんでいるのである。  ISのテロ行為は、断じて許すわけにはいかない。だからといって、アラブ系の人たち全員を「危険人物」としてリストアップしたり、危険思想の日本人だと決めつけて盗聴や尾行するなど許されることではない。  アメリカの9・11テロ後のように、全メディアが政権の言うがままに沈黙し、大義も証拠もないままイラク戦争へ突入したことがきっかけとなって、ISが勢力を伸ばし、結果、難民が大量に出てきたことを忘れてはなるまい。  評論家の故・加藤周一氏は、メディアについてこう語っていた。 「報道が事実か事実に反するかということじゃなくて、マス・メディアが何に沈黙するかが決定的に重要なことがあります。マス・メディアが伝えないことに注意する必要がある」 (『加藤周一戦後を語る』かもがわ出版より)   今回のテロ事件を憎むあまり、ISと戦争状態に入れりと息巻くアメリカやロシア、日本政府のやり方を無批判に受け入れてはいけない。  朝日で田原総一朗氏は、「私は率直に言うと、アメリカがなぜアサドを潰そうとしているのか、よくわからない」と書いている。 「ありもしない理由をつけてフセイン大統領を潰した。そのためにイラクは大混乱し、混乱の中で、ISが生まれたのである。いわば、ISをつくったのはアメリカなのだ。アサド大統領が潰れれば、シリアはさらに混乱することになり、ISが事実上の権力を握る可能性だってある」(田原氏)  さらに、こう続ける。 「アメリカ、イギリス、フランス、ロシアなど戦勝国は、実は第一次世界大戦前のアフリカ、アジア、中米での数々の侵略行為の責任をまったく取っていないのだ。例えば英仏ロの3大国は1916年に『サイクス・ピコ協定』という密約を結び、中東地域の国境の『線引き』を勝手に定めてしまった。ISはそれに怒って、イスラムの独立の旗印を掲げているのである」  ISを潰せば何事もすべて収まるというのは、大国の「幻想」でしかないのだ。  朝日は、米国がISの標的になれば日本も一蓮托生になると書いているが、その懸念は現実となる可能性が高いと、私も思う。  元内閣官房副長官補の柳澤協二氏はこう指摘する。 「空爆だけではシリアの内戦が収まるとは思えない。今後、地上軍を派遣すべきとの議論も出てくるだろう。国際社会がシリアの内戦にどう対処するか。地上軍の派遣ということになれば、(日本に=筆者注)何らかの支援を求められることは間違いないだろう」  軍事評論家の前田哲男氏も、「アメリカがテロの標的となったとき、安倍政権が安保法制を発動する可能性がある。戦闘地域への捜索・救援活動などの任務があって、この場合、戦闘現場であっても活動を継続することができるようになります」  そうなれば「自衛隊は自爆テロの対象となる危険性もある」と、アジアプレスの坂本卓氏 が指摘する。  しかも「来年3月にも予定されている安保法制施行に向け、内閣法制局や防衛省などが新たな交戦規定を極秘協議。テキスト作りを始めていると、朝日は言うのだ。 「武器使用基準を拡大し、自分たちの身を守りやすくしただけでは戦場で身は守れない。駆けつけ警護や検問、補給などの際、敵と対峙してしまったら、まず最初は足元を狙い、次は急所の胸を撃つとか、そういうシミュレーションも決めていかないといけない。相手を殺すことを前提に考えなければ、命を落とすのは自衛隊員だ」(防衛省関係者)  しかし、テロのやり方はますます巧妙になっていると、青森中央学院大学大学院の大泉光一教授が言う。 「最近は自爆テロが一般化し、背中にRDXベースの特殊なプラスチック爆弾をつけるケースが増えている。これは従来の自爆テロで使われたTNT火薬の爆弾と異なり、X線にも引っかからない」(大泉氏)  国内に多くの米軍基地を抱えているのだから、日本本土がいつテロの標的にされてもおかしくはないはずだ。しかも、いまや米軍と自衛隊は一体化していると防衛省関係者は解説する。 「自衛隊と米軍の一体化は00年代前半から始まり、財政が苦しい米軍はコスト削減のため、基地を将来的に自衛隊へ返し、米軍が自衛隊の基地を間借りするという方向に転換。外務省、防衛省、財務省などの担当官僚と在日米軍司令部幹部が出席する日米合同委員会の席で、あうんの呼吸でこの流れは決まった。沖縄にある米軍基地、キャンプ・シュワブ、ハンセン、北部訓練場もいずれ、自衛隊に返されることは暗黙の了解となっている。辺野古も同様です」(関係者)  今年4月に改定した新ガイドラインでも「日米両政府は自衛隊及び米軍の相互運用性を拡大し(中略)施設・区域の共同使用を強化」がうたわれ、その布石は近年、着々と打たれてきたと朝日は書いている。  憲法に違反していることなど、お構いなしなのである。  日本は約40年間毎年、米軍のために「思いやり予算」を支払ってきた。その上、安倍政権になると、「米軍から輸送機、オスプレイを17機、無人偵察機グローバルホーク、ミサイル迎撃に対処できるイージス艦など計2兆円以上を次々と“爆買い”」(朝日)している。 「空中給油機など高価な買い物をローンでどんどんしている。有志連合に加盟する他国やゲリラも同様に米、仏から兵器を購入。軍事利権が裏で蠢く限り、テロは終息しない」(軍事ジャーナリスト)  アメリカなどの国の軍需産業にとって、テロが終わらないほうが、都合がいいのだ。彼らが密かに武器をISなどのテロ組織に流し、その両方で儲けていると考えるのは、悪い冗談だろうが、あり得ないことではないはずだ。 (文=元木昌彦)

「営業赤字10億円」も真っ赤なウソ!? 電通も手を引く、フジテレビの瀕死ぶり

motoki1116
『週刊新潮(11/19号)』(新潮社)中吊り広告より
今週の注目記事 1位 「没後1年で語られ始めた『高倉健』密葬の光景」(「週刊新潮」11/19号) 2位 「『クローズアップ現代』やらせの隠蔽 NHK籾井会長『あいつは敵だ』支配」(「週刊文春」11/19号) 3位 「『安倍は[来年]5月のサミットで引退 後継は谷垣』の“確定”情報」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 4位 「YOUは何しに日本へ? JFKの孫が楽天に入社した」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 5位 「『共産党』が代々木の8億円不動産を売却していた」(「週刊新潮」11/19号) 6位 「たった3億円で許される『東芝元社長』ら戦犯5人の資産目録」(「週刊新潮」11/19号) 7位 「『殺人エアバッグ』タカタはこれでも潰れないのか 全米で訴訟ラッシュに!」(「週刊現代」11/28・12/5号) 8位 「来年は思いもよらぬことが次々と起きる 波乱の2016年日本経済はこう激変する」(「週刊現代」11/28・12/5号) 9位 「米政治 フィーリング第一の大統領選」(「ニューズウィーク日本版」11/17号) 10位 「松重豊『孤独のグルメ』撮影現場インタビュー」(「週刊文春」11/19号) 11位 「AKBグループ未成年(17) 『淫行写真流出』の相手は中学教師!」(「週刊文春」11/19号) 番外 現代とポストのSEX特集はどっちの勝ちだ!  今週も飽きずに(私が飽きているだけか)、現代とポストのSEXYグラビアとSEX記事から見てみよう。  その前に、両誌ともに合併号だが、定価はともに450円。2誌で900円だぞ、高いな~。  私のように批評のために買う読者以外、2誌買う人間はそうはいないだろう。後で触れるが、週刊誌の部数減が止まらないのは、値段にあると思うのだが。  現代のグラビアは、今なぜだかわからないが、ぶち抜き16ページ撮り下ろし「小池栄子」。彼女も30代半ばになる。確かに魅力的な娘(こ)ではあるが、セクシー度はイマイチ。前後半も使ってやるような写真だとは思わない。  後半は「<最新版> 海外セレブ『チラリ&ポロリ』大集合」。どうということはない。「宇田あんり『日本一の乳首』をもつ女」も、私にはピンとこない。だが、袋とじの2本はいいぞ!  まずは、「アテネ五輪和泉里沙『新体操代表メンバー』奇跡のフルヌード」。なかなかの美形。下着姿で空中に飛び上がっている見開き写真は迫力がある。  もう1本は、「週現『春画展』」。有名な春画の名場面を実写で再現しているのだが、これがわいせつ感たっぷりなのである。撮影は大変だっただろうが、これは秀逸な企画である。両袋とじは一見の価値あり。  ポストは、54歳でもアイドルの面影を崩さないことで再び脚光を浴びている「大場久美子 54歳SEXYビキニ」が前半。アップではやや肌の衰えが目立つが、ビキニのプロポーションなどは、相当な努力をして維持しているのであろう、見事なものだ。  袋とじは、「米誌『PLAYBOY』がやめても本誌は載せます ザ・金髪ヌード」と「五月みどり34歳の初ヌード」。以前もここで書いたが、五月みどりというのは、かつての日本女性が持っていた「色気」を体現してくれていた、類い希な女性である。  こんな女がいたら、溺れてしまうだろうな。他には「橋本マナミ マナミという名の実/濡れ、熟れ。」と「『素人ヌードモデル』の新時代」。ポスト専属のマナの写真はいい。  だが、私には49歳の「美魔女」山田佳子さん「この人とゆめの湯めぐり」がよかった。こんな女と水上温泉の長寿館へでも行って、ゆっくり差しつ差されつしたいものだ……ため息。  グラビアは、ともに合併号らしい好企画をそろえている。これは互角だ。  勝負は記事に持ち越し。現代は先週力が入りすぎたのか、今週は「新発見! 女性外性器の『奥と裏側』を楽しむ」という特集だが、マニアックになりすぎて、読んでいてカッタルイ。  SEXを知ったばかりなら女性のアソコをあれこれ知りたいだろうが、60過ぎたら、そんな気力も体力もなくなる。これは編集長が若すぎるせいだろうか。  ポストは、「死ぬまでSEX 新・性生活の知恵 2016」。先週、現代が「新HOW TO SEX」だったことに対抗したのか、見開きのタイトル・レイアウトがなかなかいい。  中は、エロ動画がタダで見られるサイトの紹介や、AVにこんな美女が続々参入しているという話題。確かに、「超のつく美人」と誉れの高い水原梨花はよさそうだ。  あとは、絶倫になるサプリの紹介に、1時間650円で最新AVを見られる「個室ビデオ」の活用法など。要は、相手がいなくてもひとりでSEXを楽しめば、まだまだ人生を謳歌できると言いたいようである。  ポストのAVビデオの広告に「54人合わせて2,970歳以上! 老婆時代」というのがあって笑える。これって、誰が買うのかね。  グラビアと記事を比較しても優劣はつけがたい。よって今週は引き分け!  ところでABCの2015年1月~6月、上期の雑誌の販売部数が発表になったので書いておこう。  週刊文春が、雑誌の中では第2位(第1位は家の光)で約42万部。だが、前年同期比では92.16%とかなり落ち込んでいる。  次が週刊新潮で、約31万部。これも前年同期比95.12%。新潮に抜かれた週刊現代が約30万部。前年同期比は85.68%と落ち込みが激しく、これでは編集長交代は止むなしか。  フライデーが、約14万部で前年同期比は91.66%。週刊大衆が、約11万部で前年同期比は82.60%。週刊プレイボーイが、約10万部で前年同期比が88.25%。  週刊朝日も、約10万部で前年同期比は86.73%。FLASHが、約9万部で前年同期比は91.44%。  意外に健闘しているのが、週刊ダイヤモンドで約9万部、前年同期比が102.99%と伸びている。週刊東洋経済も、約7万部で前年同期比が109.29%。アサヒ芸能が、約7万部で前年同期比74.81%と深刻である。  AERAが、約6万部で前年同期比は87.77%。サンデー毎日は、約6万部で前年同期比は94.46%。ニューズウィーク日本版は、約4万部で、前年同期比は95.47%。  月刊誌の文藝春秋は、約27万部で前年同期比が96.15%。  こう見てくると、週刊誌は危険水域を超えて、いつ「休刊」してもおかしくないようだ。少し明るいのは日経ビジネスのデジタル版が3万2,391部と健闘していることである。だがこれもビジネスに特化しているためで、一般雑誌やファッション誌では、まだまだ苦戦が続いている。  さて、今週は特筆すべき話題がないため、順位をつけずにおいた。まずは、文春お得意のAKBモノから。扱いは「国民的美少女 高部あい『コカイン逮捕』と父親不明の『妊娠』」のほうが大きいが、私にはこちらのほうが興味深かった。  今年8月に結成されたばかりの「欅坂46」のメンバー、原田まゆ(17)が男と写っているプリクラ画像がネット上に流出したという。  プリクラくらいと思うが、原田の胸を後ろから揉みしだいているように見える男は、原田の中学時代の教師だということから騒動は大きくなっていった。男は30代前半の数学教師。原田が中学3年の時の担任で、その当時から「禁断の恋」と騒がれていたそうだ。  学校には抗議の電話が殺到しているというが、この2人は「真剣に交際」しているそうで、親も公認だという。だが、教師が中学生に手を出すというのは、いくら真剣でも非難されて然るべきであろう。こうした記事は、前の編集長ならもっと大きく扱っていただろうが、いささか自粛気味である。  お次は、私もよく見ている『孤独のグルメ』(テレビ東京系)についての文春の記事。この番組で困るのは、ここで紹介された店には客が殺到して、常連客が入れなくなることだ。  よく使っていた青山の鉄板中華『シャンウエイ』は、電話をかけたら1カ月待ちだといわれた。この番組は、松重豊(52)がただひたすら食べるだけだが、松重の食べっぷりがいいのが魅力である。  松重が演じる五郎は下戸という設定だが、本人は文春のインタビューで、「毎日三、四皿のつまみを肴に、ビールと日本酒一合で晩酌をします」と答えている。この番組の制作スタッフたちは下見を200軒、店が決まれば出演交渉やロケハンなどで一店舗に5~6回は行くから、どんどん太るそうだ。  だが、松重はあれほどうまそうにすべてを毎回完食するのに、太らない。その訳を、こう話している。 「実は、それなりに苦労はあるんですよ。(中略)だから毎朝犬の散歩で六キロ歩いています。それから、家に帰って朝六時半からやっているお年寄り向けのテレビ体操を十分間やって、その後、腹筋ローラーを三十往復。そうするとね、ジムに行かなくても有酸素運動と筋トレができますから、それでキープできているんだと思います」  私もオフィスで毎日、ラジオ体操と簡単なストレッチをやっているが、腹筋ローラーってのを買ってみようかな。  パリでは最悪のテロ事件が起きて、多くの市民が犠牲になった。この背景には、フランスが国内のイスラム教徒たちに対して、公的な場所でのスカーフの着用を禁止したり、アメリカと組んでシリア空爆に参加したりという敵対的な政策を取っていることを挙げる有識者が多い。  これでもわかるように、暴力に暴力で迎え撃てば永遠に憎しみは連鎖していく。ここは世界の首脳が知恵を出し合って、この負の連鎖を止めるために何をするべきなのか、考えるべきときである。  ISと話し合いなどできはしないと安倍首相なら言うだろうが、そうしてアメリカの言いなりになってイスラム国との紛争に巻き込まれれば、いつ日本で同様のテロが起きないともしれない。  せめて殺し合うのではなく、両者武器をいったん置いて、殴り合いで勝負を決めるぐらいまで戦闘レベルを下げてはどうだろうか。以前の日本なら両者の間に入ることができたが、安倍首相がそれをできなくしてしまった。  日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっている。もしオバマの政策を破棄して、さらなる軍事行動に出ようという大統領が選ばれたならば、日本は必ず引き込まれるのだから、もっと注目すべきである。  ニューズウィーク日本版によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。  共和党は相変わらず、「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反して依然トップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。  本命と目されていたブッシュ氏は、なんと4%という低支持率でうたかたと化した。ニューズウィークは「アメリカでは、世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。  誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、「世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい」と、ニューズウィークは書いている。  だが、いまや日本しか“植民地”がないアメリカは、確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。  その行き着く先は、格差と貧困が今以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。  現代は最近、この国の将来について悲観的になっているようだ。来年は、リーマンショックのような恐怖のシナリオが予測されるそうだ。  アメリカの利上げ、ドイツのVWショックとドイツ銀行の経営危機が引き金になり、その結果、株は1万5,000円割れ、円は1ドル100円台前半になり、中国からの旅行者、インバウンドは減るとしている。  株に関しては、ポストが買い一辺倒で、現代は売り専門のように、大きく編集方針が変わった。まるで安倍首相の体調のように、どんよりとして先が見通せないようである。  同じく現代が、あれほどリコールを受けているエアバッグメーカー「タカタ」が、このままでは潰れるのではないかという素朴な疑問を記事にしている。  企画自体は悪くはないが、内容は突っ込み不足である。リコールされたエアバッグの改修費用、それに被害者への損害賠償などを見積もると1,500億円程度のタカタの純資産は軽く吹っ飛ぶ。  それに、タカタを支えてきたホンダにも見限られた。それなのに、3代目のお坊ちゃん社長は逃げてばかりいて、2代目の社長夫人である「女帝」も実権を手放さない。  創業オーナー家の弱さがもろに出たケースだが、タカタが潰れようと何しようと、これだけ危ないエアバッグを作ってしまった責任は取らせるべきである。いくら軟弱な3代目であろうとも。  ところで、2,248億円の粉飾決算疑惑で揺れる東芝だが、その「戦犯」である5人に3億円の損害賠償を求める訴訟を東芝が起こした。だが、新潮はその額があまりにも少なく、刑事事件に問われることがないのはおかしいと批判している。  5人が受け取った役員報酬を公表している。東芝に君臨し、今回の不正会計の首謀者とされる西田厚聰元相談役(71)は、社長と会長でいた期間だけで少なくとも約10億円は得ていたといわれるそうだ。佐々木則夫元社長(66)は社長、副社長で約6億9,000万円、田中久雄前社長は2年の在職中に2億3,500万円の役員報酬。村岡富美雄元副社長(67)は3年間で約2億4,000万円、久保誠元副社長(63)は約8,000万円だという。  これだけもらっていたのに、賠償金は一人当たり6,000万円というのでは安すぎないか。 「請求した額からは、旧経営陣をとことん追及したくないという東芝の姿勢が表れています」(経済ジャーナリスト・町田徹氏)  そして泣きを見るのは、株主はどうでもいいが、やはり一般社員たちなのだ。  新潮は、党勢拡大して波に乗っているように思われる共産党だが、代々木にある共産党東京都委員会ビルの土地と建物を、民間会社に売却したと報じている。  議員の数は増えても、党員の数は減り続け、赤旗の部数も80年に355万部だったのが、今は120万部程度にまで落ちているそうだ。共産党は政党交付金の受け取りを拒否しているが、メンツを捨てて受け取れば約25億円になるのにと、新潮は嘆息する。  だが共産党広報は、老朽化が進んだので売却して移転するのだという。なんでも、豊島区北大塚が予定地だそうだ。総額で5~6億円かかったとしても、代々木に比べて固定資産税が4分の1程度になるから、経費節減になるという。次の選挙では全選挙区に候補者擁立を原則としてきたが、ほかの野党と候補者の調整をすると言いだしている。これも、没収される供託金を減らすための方便か?  ポストは、キャロライン・ケネディ駐日米大使の長男、ジョン・ジュロスバーグ氏(22)が大の日本びいきで、このほど楽天に入社したと報じている。  長身で好男子、将来は大統領候補だといわれているようだ。少し前には佳子内親王と「見合いした」と報じられたこともあったとか。楽天で何をするのかわからないが、政商といわれる三木谷社長にとって、これほど使えるタマはないはずだ。変な傷がつかなければいいが。  このところ続々報じられる安倍首相の「体調悪化」についての記事だが、ポストは、5月に開かれる伊勢志摩サミットを花道に勇退するというシナリオがあると報じている。  この背景には、もちろん安倍首相の体調への不安がある。このところ「別人のように無気力」(ポスト)になっている安倍首相には参議院選で負ける前に引いてもらって、安倍首相のポチになった谷垣禎一幹事長を据えようというのである。  そうして力を温存して、意中の後継者である稲田朋美政調会長へ結びつけるもくろみだというのだが、これには菅義偉官房長官をはじめ反対するのが多くいるという。  私も、なんのビジョンもリーダーシップもない谷垣では党内がまとまらないと思う。体調が悪いのなら、何も考えずにすっぱり身を引くのが当人のためだ。  文春は、巻頭でNHK『クローズアップ現代』のやらせ問題について、BPO(番組向上機構)が「重大な放送倫理違反があった」と断罪したことを報じている。  以前もここで書いたように、昨年5月14日放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」でやらせがあったと報じたのは、文春である。N記者がインタビューしたブローカーはN記者の友人で、ブローカーではなかったのだ。  BPOの判断は当然であり、こうした不祥事だけではなく、さまざまな問題が起きる背景には籾井勝人会長の「恐怖政治」があることも事実だが、もっと問題なのはBPOが指摘している「政治介入」である。  BPOは、この問題をめぐって、放送に介入する政府・与党の動きが見られ、これは「放送の自由と自律に対する圧力そのもの」と厳しく批判したが、菅房長官や谷垣幹事長らは猛烈に反発している。  BPOは、NHKと民放連によって自主的に設置された第三者機関である。こうした問題に政治家が口を挟んでくるのは、口幅ったくいえば憲法違反である。  そこへ言及しなかった文春の報道には、やや不満が残った。「春画事件」で編集長が3カ月の休養を命じられ、次期社長候補といわれる木俣氏が編集長を務めてから、失礼だがやや誌面が精彩を欠いていると思うのは、私だけだろうか。  この件を、月刊誌「創」12月号が詳しく報じているので要点を紹介しよう。  10月8日、文藝春秋社の2階にある週刊文春の編集部に松井社長と木俣常務、鈴木洋嗣局長が出向き、編集長の休養を編集部員に告げた。  理由は、春画を掲載したことが週刊文春の信頼性を損なったためだという。松井社長の次の言い分に、私は違和感を持った。 「週刊文春は代々、ヘアヌードはやらないという方針でやってきました。振り返れば辛い時代もありました。週刊現代、週刊ポストをどうしても追い抜けない時代があった。理由は週刊文春にはヘアヌードが載っていなかったからです」  家に持って帰れる週刊誌だから、やせ我慢してヘアヌードを載せなかった。その信頼を、今回は裏切ったというのである。  この「歴史認識」は間違いである。創刊してしばらくはともかく、週刊現代は出版社系週刊誌のトップを走り続け、週刊ポストが創刊されてからは現代とポストが首位争いを繰り広げてきたのである。  確かに、私が現代編集長になる数年前から文春が現代を追い抜いたことはあったが、それは現代が大きく部数を落としたからであった。  現代、ポストはヘア・ヌードで部数を伸ばしたが、それだけが理由ではない。読者に受け入れられる誌面作りに力を入れた結果で、企業努力をしなかった週刊誌が悔し紛れに、ヘア・ヌードの御利益ばかりを言い募っただけである。  毎週、文春は新聞広告で、何十週ナンバー1などとうたっているが、ほかの週刊誌の部数が大きく落ちたので、落ち幅が少ない文春が上にいるだけではないのか。  まあ、それは置いとくとして、社長のやり方は編集権の介入ではないか、春画は芸術である、編集長は更迭かなど、編集部から疑問の声が上がったという。当然である。  春画をわいせつとする考えは私も理解しがたいが、編集長休養の背景には、AKB48などの芸能モノに力を入れる、編集長の「軽薄路線」が首脳部をイラつかせていたこともあるようだ。  あと2カ月たって新谷編集長が復帰してきたら、どういう誌面を作るのだろう。注目したい。  ところで、日本一給料が高かったフジテレビが大変だと、先週の週刊ダイヤモンド「誰がテレビを殺すのか」が報じていた。こういう記述がある。  9月上旬、フジテレビに衝撃が走った。電通から、日曜ゴールデン帯の広告枠の買い切りを見送りたいという連絡が入ったのだ。これまではまとめ買いの枠に一部赤字が出ても、広告代理店はテレビ局を必死に支えてきた。だが、フジの低視聴率を背景に、決断が下されたのだ。長年、年間数億円程度の電波利用権を国に支払って1,000億円、2,000億円と広告収益を稼いできたおいしいビジネスモデルに赤信号が灯った。  フジテレビを辞めて、フリーアナウンサーになった長谷川豊氏も自分のブログで、 「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」  続けて、こうも書いている。 「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか? この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」  ダイヤモンドは、ネット配信サービスの大幅な普及がテレビメディアのあり方に影響を与えているとしている。吉本興業は芥川賞を獲った所属芸人・又吉直樹氏の作品『火花』の映像化権を、既存テレビ局ではなく定額動画ネット配信サービス「Netflix」に差し出したというのだ。テレビの危機は、本格化してきたようだ。  さて、11月11日は高倉健が亡くなって1年になる。BSを中心に、健さんの映画を何本も流していた。  個人的には、結末はあまり好きではないが、『駅 STATION』(東宝)が一番いい。北海道の雪深い町のどん詰まりにあるうら寂しい赤提灯で、女将の倍賞千恵子と健さんが、紅白歌合戦で八代亜紀が唄う「舟歌」を聞きながら、何気ない会話を交わすシーンが好きだ。  一夜を上にある彼女の寝間で過ごした健さんが、朝、歯を磨きながら、倍賞から「私の声大きくなかった?」と聞かれ、「すごかったな」と一人つぶやくのがほほえましかった。  新潮は、健さんが死ぬ前に養子縁組をして、唯一の子どもとして彼の遺産を引き継いだ養女(51)について、あまり芳しくないウワサがあるとレポートしている。  健さんは4人きょうだいの2番目。兄と上の姉は他界しているが、下の妹の敏子さん(80)は九州で健在だという。きょうだいたちにはそれぞれ子どもがいるが、健さんの死は事務所が公表するまで知らされなかったし、密葬にも呼ばれていない。  驚くのは、健さんは江利チエミとの間にできた「水子」が眠っている鎌倉霊園に墓地を持っていたが、健さんと親しかった「チーム高倉」たちが、供養塔をそこに造れないかと霊園側に持ちかけたところ、霊園側から「管理費が滞納されている」ことを告げられたというのである。  養女が忘れていたのかもしれないが、礼を失しないことを大切にしてきた健さんが生きていたら、一番嫌がることではないだろうか。  養女は、過去に2度離婚経験があるそうだ。その後、19年ほど前に健さんが「家の仕事をしてくれる人を探している」と親しくしていた寿司店の大将に話し、彼女が敷地内の別の建物に住むようになった。  そして、しばらくすると2つの建物をつなげ、自由に行き来できるように改築したという。  養女の父親は、東京・板橋区の古い住宅供給公社の団地に住む。壁は塗装がだいぶ剥げ落ちていると新潮が書いている。実父の久夫さん(80)は、妻とは30年くらいに前に別れているという。 「去年パジェロに乗ってやってきたけど、私の吸うタバコの煙を嫌がって、“もう来ない”とすぐに帰ってしまいました。珈琲セットとか果物を贈ってきたり、年賀状のやりとりはあったけど、最近はなくなりました。で、高倉健ですか。養子になったというのは聞いていなかったです。そう言えば2年くらい前に来たときは、30万円が入った封筒を置いて行きました」  彼女は、千代田学園に通う18歳のときスカウトされて芸能界入りし、20歳でデビューした。初めは民謡歌手のアシスタントなどをしていたが、橋田壽賀子や山田太一のドラマに出るようになったそうだ。  名優・笠智衆にかわいがられたと、父親が話している。しかし、芸能界の仕事から次第に離れていったという。健さんが愛した最後の女性は、健さんにふさわしい人であってほしい。そんなファンの思いに、彼女がかなり重圧を感じていることは想像できる。ぜひ、表に出てきて、素顔の健さんの思い出を語ってほしいものである。 (文=元木昌彦)

「営業赤字10億円」も真っ赤なウソ!? 電通も手を引く、フジテレビの瀕死ぶり

motoki1116
『週刊新潮(11/19号)』(新潮社)中吊り広告より
今週の注目記事 1位 「没後1年で語られ始めた『高倉健』密葬の光景」(「週刊新潮」11/19号) 2位 「『クローズアップ現代』やらせの隠蔽 NHK籾井会長『あいつは敵だ』支配」(「週刊文春」11/19号) 3位 「『安倍は[来年]5月のサミットで引退 後継は谷垣』の“確定”情報」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 4位 「YOUは何しに日本へ? JFKの孫が楽天に入社した」(「週刊ポスト」11/27・12/4号) 5位 「『共産党』が代々木の8億円不動産を売却していた」(「週刊新潮」11/19号) 6位 「たった3億円で許される『東芝元社長』ら戦犯5人の資産目録」(「週刊新潮」11/19号) 7位 「『殺人エアバッグ』タカタはこれでも潰れないのか 全米で訴訟ラッシュに!」(「週刊現代」11/28・12/5号) 8位 「来年は思いもよらぬことが次々と起きる 波乱の2016年日本経済はこう激変する」(「週刊現代」11/28・12/5号) 9位 「米政治 フィーリング第一の大統領選」(「ニューズウィーク日本版」11/17号) 10位 「松重豊『孤独のグルメ』撮影現場インタビュー」(「週刊文春」11/19号) 11位 「AKBグループ未成年(17) 『淫行写真流出』の相手は中学教師!」(「週刊文春」11/19号) 番外 現代とポストのSEX特集はどっちの勝ちだ!  今週も飽きずに(私が飽きているだけか)、現代とポストのSEXYグラビアとSEX記事から見てみよう。  その前に、両誌ともに合併号だが、定価はともに450円。2誌で900円だぞ、高いな~。  私のように批評のために買う読者以外、2誌買う人間はそうはいないだろう。後で触れるが、週刊誌の部数減が止まらないのは、値段にあると思うのだが。  現代のグラビアは、今なぜだかわからないが、ぶち抜き16ページ撮り下ろし「小池栄子」。彼女も30代半ばになる。確かに魅力的な娘(こ)ではあるが、セクシー度はイマイチ。前後半も使ってやるような写真だとは思わない。  後半は「<最新版> 海外セレブ『チラリ&ポロリ』大集合」。どうということはない。「宇田あんり『日本一の乳首』をもつ女」も、私にはピンとこない。だが、袋とじの2本はいいぞ!  まずは、「アテネ五輪和泉里沙『新体操代表メンバー』奇跡のフルヌード」。なかなかの美形。下着姿で空中に飛び上がっている見開き写真は迫力がある。  もう1本は、「週現『春画展』」。有名な春画の名場面を実写で再現しているのだが、これがわいせつ感たっぷりなのである。撮影は大変だっただろうが、これは秀逸な企画である。両袋とじは一見の価値あり。  ポストは、54歳でもアイドルの面影を崩さないことで再び脚光を浴びている「大場久美子 54歳SEXYビキニ」が前半。アップではやや肌の衰えが目立つが、ビキニのプロポーションなどは、相当な努力をして維持しているのであろう、見事なものだ。  袋とじは、「米誌『PLAYBOY』がやめても本誌は載せます ザ・金髪ヌード」と「五月みどり34歳の初ヌード」。以前もここで書いたが、五月みどりというのは、かつての日本女性が持っていた「色気」を体現してくれていた、類い希な女性である。  こんな女がいたら、溺れてしまうだろうな。他には「橋本マナミ マナミという名の実/濡れ、熟れ。」と「『素人ヌードモデル』の新時代」。ポスト専属のマナの写真はいい。  だが、私には49歳の「美魔女」山田佳子さん「この人とゆめの湯めぐり」がよかった。こんな女と水上温泉の長寿館へでも行って、ゆっくり差しつ差されつしたいものだ……ため息。  グラビアは、ともに合併号らしい好企画をそろえている。これは互角だ。  勝負は記事に持ち越し。現代は先週力が入りすぎたのか、今週は「新発見! 女性外性器の『奥と裏側』を楽しむ」という特集だが、マニアックになりすぎて、読んでいてカッタルイ。  SEXを知ったばかりなら女性のアソコをあれこれ知りたいだろうが、60過ぎたら、そんな気力も体力もなくなる。これは編集長が若すぎるせいだろうか。  ポストは、「死ぬまでSEX 新・性生活の知恵 2016」。先週、現代が「新HOW TO SEX」だったことに対抗したのか、見開きのタイトル・レイアウトがなかなかいい。  中は、エロ動画がタダで見られるサイトの紹介や、AVにこんな美女が続々参入しているという話題。確かに、「超のつく美人」と誉れの高い水原梨花はよさそうだ。  あとは、絶倫になるサプリの紹介に、1時間650円で最新AVを見られる「個室ビデオ」の活用法など。要は、相手がいなくてもひとりでSEXを楽しめば、まだまだ人生を謳歌できると言いたいようである。  ポストのAVビデオの広告に「54人合わせて2,970歳以上! 老婆時代」というのがあって笑える。これって、誰が買うのかね。  グラビアと記事を比較しても優劣はつけがたい。よって今週は引き分け!  ところでABCの2015年1月~6月、上期の雑誌の販売部数が発表になったので書いておこう。  週刊文春が、雑誌の中では第2位(第1位は家の光)で約42万部。だが、前年同期比では92.16%とかなり落ち込んでいる。  次が週刊新潮で、約31万部。これも前年同期比95.12%。新潮に抜かれた週刊現代が約30万部。前年同期比は85.68%と落ち込みが激しく、これでは編集長交代は止むなしか。  フライデーが、約14万部で前年同期比は91.66%。週刊大衆が、約11万部で前年同期比は82.60%。週刊プレイボーイが、約10万部で前年同期比が88.25%。  週刊朝日も、約10万部で前年同期比は86.73%。FLASHが、約9万部で前年同期比は91.44%。  意外に健闘しているのが、週刊ダイヤモンドで約9万部、前年同期比が102.99%と伸びている。週刊東洋経済も、約7万部で前年同期比が109.29%。アサヒ芸能が、約7万部で前年同期比74.81%と深刻である。  AERAが、約6万部で前年同期比は87.77%。サンデー毎日は、約6万部で前年同期比は94.46%。ニューズウィーク日本版は、約4万部で、前年同期比は95.47%。  月刊誌の文藝春秋は、約27万部で前年同期比が96.15%。  こう見てくると、週刊誌は危険水域を超えて、いつ「休刊」してもおかしくないようだ。少し明るいのは日経ビジネスのデジタル版が3万2,391部と健闘していることである。だがこれもビジネスに特化しているためで、一般雑誌やファッション誌では、まだまだ苦戦が続いている。  さて、今週は特筆すべき話題がないため、順位をつけずにおいた。まずは、文春お得意のAKBモノから。扱いは「国民的美少女 高部あい『コカイン逮捕』と父親不明の『妊娠』」のほうが大きいが、私にはこちらのほうが興味深かった。  今年8月に結成されたばかりの「欅坂46」のメンバー、原田まゆ(17)が男と写っているプリクラ画像がネット上に流出したという。  プリクラくらいと思うが、原田の胸を後ろから揉みしだいているように見える男は、原田の中学時代の教師だということから騒動は大きくなっていった。男は30代前半の数学教師。原田が中学3年の時の担任で、その当時から「禁断の恋」と騒がれていたそうだ。  学校には抗議の電話が殺到しているというが、この2人は「真剣に交際」しているそうで、親も公認だという。だが、教師が中学生に手を出すというのは、いくら真剣でも非難されて然るべきであろう。こうした記事は、前の編集長ならもっと大きく扱っていただろうが、いささか自粛気味である。  お次は、私もよく見ている『孤独のグルメ』(テレビ東京系)についての文春の記事。この番組で困るのは、ここで紹介された店には客が殺到して、常連客が入れなくなることだ。  よく使っていた青山の鉄板中華『シャンウエイ』は、電話をかけたら1カ月待ちだといわれた。この番組は、松重豊(52)がただひたすら食べるだけだが、松重の食べっぷりがいいのが魅力である。  松重が演じる五郎は下戸という設定だが、本人は文春のインタビューで、「毎日三、四皿のつまみを肴に、ビールと日本酒一合で晩酌をします」と答えている。この番組の制作スタッフたちは下見を200軒、店が決まれば出演交渉やロケハンなどで一店舗に5~6回は行くから、どんどん太るそうだ。  だが、松重はあれほどうまそうにすべてを毎回完食するのに、太らない。その訳を、こう話している。 「実は、それなりに苦労はあるんですよ。(中略)だから毎朝犬の散歩で六キロ歩いています。それから、家に帰って朝六時半からやっているお年寄り向けのテレビ体操を十分間やって、その後、腹筋ローラーを三十往復。そうするとね、ジムに行かなくても有酸素運動と筋トレができますから、それでキープできているんだと思います」  私もオフィスで毎日、ラジオ体操と簡単なストレッチをやっているが、腹筋ローラーってのを買ってみようかな。  パリでは最悪のテロ事件が起きて、多くの市民が犠牲になった。この背景には、フランスが国内のイスラム教徒たちに対して、公的な場所でのスカーフの着用を禁止したり、アメリカと組んでシリア空爆に参加したりという敵対的な政策を取っていることを挙げる有識者が多い。  これでもわかるように、暴力に暴力で迎え撃てば永遠に憎しみは連鎖していく。ここは世界の首脳が知恵を出し合って、この負の連鎖を止めるために何をするべきなのか、考えるべきときである。  ISと話し合いなどできはしないと安倍首相なら言うだろうが、そうしてアメリカの言いなりになってイスラム国との紛争に巻き込まれれば、いつ日本で同様のテロが起きないともしれない。  せめて殺し合うのではなく、両者武器をいったん置いて、殴り合いで勝負を決めるぐらいまで戦闘レベルを下げてはどうだろうか。以前の日本なら両者の間に入ることができたが、安倍首相がそれをできなくしてしまった。  日本の週刊誌はほとんど取り扱わないが、アメリカの大統領選が大変なことになっている。もしオバマの政策を破棄して、さらなる軍事行動に出ようという大統領が選ばれたならば、日本は必ず引き込まれるのだから、もっと注目すべきである。  ニューズウィーク日本版によると、民主党はヒラリーが順当に支持を伸ばしているが、自称社会主義者で「独裁国家を倒せ!」と叫ぶサンダース上院議員が一定の人気を集めているという。  共和党は相変わらず、「メキシコ移民はレイプ犯」など暴言を吐き続けているトランプ氏が、大方の予想に反して依然トップを走り続けている。また、「イスラム教徒は大統領になる資格はない」と発言して物議を醸している保守派の元小児神経外科医のカーソン氏も支持率24%で、トランプ氏と併走している。  本命と目されていたブッシュ氏は、なんと4%という低支持率でうたかたと化した。ニューズウィークは「アメリカでは、世論の両極化が進み現状にノーと言える指導者を求める空気が生まれている」と報じている。  誰が勝つにしても、既成の政党や政治家に反旗を翻した国民の反エリート感情は残るとして、「世界は米大統領選に注目すべきだ。そして世界一の経済大国で最も重要な民主国家であるアメリカがどこへ向かうのかを、慎重に見極めてほしい」と、ニューズウィークは書いている。  だが、いまや日本しか“植民地”がないアメリカは、確実に世界から孤立しつつあるし、もはや「最も重要な民主国家」でさえなくなろうとしているとしか、私には見えない。  その行き着く先は、格差と貧困が今以上に蔓延して内部から崩壊するか、そうした矛盾を外に向けるために戦争を仕掛けるのか、それ以外の第三の道はあり得るのか。安倍自民党のようにアメリカに盲従していると、大きく道を誤ると思うが、いかがだろうか。  現代は最近、この国の将来について悲観的になっているようだ。来年は、リーマンショックのような恐怖のシナリオが予測されるそうだ。  アメリカの利上げ、ドイツのVWショックとドイツ銀行の経営危機が引き金になり、その結果、株は1万5,000円割れ、円は1ドル100円台前半になり、中国からの旅行者、インバウンドは減るとしている。  株に関しては、ポストが買い一辺倒で、現代は売り専門のように、大きく編集方針が変わった。まるで安倍首相の体調のように、どんよりとして先が見通せないようである。  同じく現代が、あれほどリコールを受けているエアバッグメーカー「タカタ」が、このままでは潰れるのではないかという素朴な疑問を記事にしている。  企画自体は悪くはないが、内容は突っ込み不足である。リコールされたエアバッグの改修費用、それに被害者への損害賠償などを見積もると1,500億円程度のタカタの純資産は軽く吹っ飛ぶ。  それに、タカタを支えてきたホンダにも見限られた。それなのに、3代目のお坊ちゃん社長は逃げてばかりいて、2代目の社長夫人である「女帝」も実権を手放さない。  創業オーナー家の弱さがもろに出たケースだが、タカタが潰れようと何しようと、これだけ危ないエアバッグを作ってしまった責任は取らせるべきである。いくら軟弱な3代目であろうとも。  ところで、2,248億円の粉飾決算疑惑で揺れる東芝だが、その「戦犯」である5人に3億円の損害賠償を求める訴訟を東芝が起こした。だが、新潮はその額があまりにも少なく、刑事事件に問われることがないのはおかしいと批判している。  5人が受け取った役員報酬を公表している。東芝に君臨し、今回の不正会計の首謀者とされる西田厚聰元相談役(71)は、社長と会長でいた期間だけで少なくとも約10億円は得ていたといわれるそうだ。佐々木則夫元社長(66)は社長、副社長で約6億9,000万円、田中久雄前社長は2年の在職中に2億3,500万円の役員報酬。村岡富美雄元副社長(67)は3年間で約2億4,000万円、久保誠元副社長(63)は約8,000万円だという。  これだけもらっていたのに、賠償金は一人当たり6,000万円というのでは安すぎないか。 「請求した額からは、旧経営陣をとことん追及したくないという東芝の姿勢が表れています」(経済ジャーナリスト・町田徹氏)  そして泣きを見るのは、株主はどうでもいいが、やはり一般社員たちなのだ。  新潮は、党勢拡大して波に乗っているように思われる共産党だが、代々木にある共産党東京都委員会ビルの土地と建物を、民間会社に売却したと報じている。  議員の数は増えても、党員の数は減り続け、赤旗の部数も80年に355万部だったのが、今は120万部程度にまで落ちているそうだ。共産党は政党交付金の受け取りを拒否しているが、メンツを捨てて受け取れば約25億円になるのにと、新潮は嘆息する。  だが共産党広報は、老朽化が進んだので売却して移転するのだという。なんでも、豊島区北大塚が予定地だそうだ。総額で5~6億円かかったとしても、代々木に比べて固定資産税が4分の1程度になるから、経費節減になるという。次の選挙では全選挙区に候補者擁立を原則としてきたが、ほかの野党と候補者の調整をすると言いだしている。これも、没収される供託金を減らすための方便か?  ポストは、キャロライン・ケネディ駐日米大使の長男、ジョン・ジュロスバーグ氏(22)が大の日本びいきで、このほど楽天に入社したと報じている。  長身で好男子、将来は大統領候補だといわれているようだ。少し前には佳子内親王と「見合いした」と報じられたこともあったとか。楽天で何をするのかわからないが、政商といわれる三木谷社長にとって、これほど使えるタマはないはずだ。変な傷がつかなければいいが。  このところ続々報じられる安倍首相の「体調悪化」についての記事だが、ポストは、5月に開かれる伊勢志摩サミットを花道に勇退するというシナリオがあると報じている。  この背景には、もちろん安倍首相の体調への不安がある。このところ「別人のように無気力」(ポスト)になっている安倍首相には参議院選で負ける前に引いてもらって、安倍首相のポチになった谷垣禎一幹事長を据えようというのである。  そうして力を温存して、意中の後継者である稲田朋美政調会長へ結びつけるもくろみだというのだが、これには菅義偉官房長官をはじめ反対するのが多くいるという。  私も、なんのビジョンもリーダーシップもない谷垣では党内がまとまらないと思う。体調が悪いのなら、何も考えずにすっぱり身を引くのが当人のためだ。  文春は、巻頭でNHK『クローズアップ現代』のやらせ問題について、BPO(番組向上機構)が「重大な放送倫理違反があった」と断罪したことを報じている。  以前もここで書いたように、昨年5月14日放送の「追跡“出家詐欺”~狙われる宗教法人~」でやらせがあったと報じたのは、文春である。N記者がインタビューしたブローカーはN記者の友人で、ブローカーではなかったのだ。  BPOの判断は当然であり、こうした不祥事だけではなく、さまざまな問題が起きる背景には籾井勝人会長の「恐怖政治」があることも事実だが、もっと問題なのはBPOが指摘している「政治介入」である。  BPOは、この問題をめぐって、放送に介入する政府・与党の動きが見られ、これは「放送の自由と自律に対する圧力そのもの」と厳しく批判したが、菅房長官や谷垣幹事長らは猛烈に反発している。  BPOは、NHKと民放連によって自主的に設置された第三者機関である。こうした問題に政治家が口を挟んでくるのは、口幅ったくいえば憲法違反である。  そこへ言及しなかった文春の報道には、やや不満が残った。「春画事件」で編集長が3カ月の休養を命じられ、次期社長候補といわれる木俣氏が編集長を務めてから、失礼だがやや誌面が精彩を欠いていると思うのは、私だけだろうか。  この件を、月刊誌「創」12月号が詳しく報じているので要点を紹介しよう。  10月8日、文藝春秋社の2階にある週刊文春の編集部に松井社長と木俣常務、鈴木洋嗣局長が出向き、編集長の休養を編集部員に告げた。  理由は、春画を掲載したことが週刊文春の信頼性を損なったためだという。松井社長の次の言い分に、私は違和感を持った。 「週刊文春は代々、ヘアヌードはやらないという方針でやってきました。振り返れば辛い時代もありました。週刊現代、週刊ポストをどうしても追い抜けない時代があった。理由は週刊文春にはヘアヌードが載っていなかったからです」  家に持って帰れる週刊誌だから、やせ我慢してヘアヌードを載せなかった。その信頼を、今回は裏切ったというのである。  この「歴史認識」は間違いである。創刊してしばらくはともかく、週刊現代は出版社系週刊誌のトップを走り続け、週刊ポストが創刊されてからは現代とポストが首位争いを繰り広げてきたのである。  確かに、私が現代編集長になる数年前から文春が現代を追い抜いたことはあったが、それは現代が大きく部数を落としたからであった。  現代、ポストはヘア・ヌードで部数を伸ばしたが、それだけが理由ではない。読者に受け入れられる誌面作りに力を入れた結果で、企業努力をしなかった週刊誌が悔し紛れに、ヘア・ヌードの御利益ばかりを言い募っただけである。  毎週、文春は新聞広告で、何十週ナンバー1などとうたっているが、ほかの週刊誌の部数が大きく落ちたので、落ち幅が少ない文春が上にいるだけではないのか。  まあ、それは置いとくとして、社長のやり方は編集権の介入ではないか、春画は芸術である、編集長は更迭かなど、編集部から疑問の声が上がったという。当然である。  春画をわいせつとする考えは私も理解しがたいが、編集長休養の背景には、AKB48などの芸能モノに力を入れる、編集長の「軽薄路線」が首脳部をイラつかせていたこともあるようだ。  あと2カ月たって新谷編集長が復帰してきたら、どういう誌面を作るのだろう。注目したい。  ところで、日本一給料が高かったフジテレビが大変だと、先週の週刊ダイヤモンド「誰がテレビを殺すのか」が報じていた。こういう記述がある。  9月上旬、フジテレビに衝撃が走った。電通から、日曜ゴールデン帯の広告枠の買い切りを見送りたいという連絡が入ったのだ。これまではまとめ買いの枠に一部赤字が出ても、広告代理店はテレビ局を必死に支えてきた。だが、フジの低視聴率を背景に、決断が下されたのだ。長年、年間数億円程度の電波利用権を国に支払って1,000億円、2,000億円と広告収益を稼いできたおいしいビジネスモデルに赤信号が灯った。  フジテレビを辞めて、フリーアナウンサーになった長谷川豊氏も自分のブログで、 「フジテレビの営業赤字は事実です。正確に言っておくと、記事中に『営業赤字が10億円』となっていますが、これは私の得ている情報では『相当にごまかしている数字』のはずです。色々と圧縮して、ごまかして、その上で10億円のはずです。実際はもっと苦しい数字のはずです。あくまで私の得ている情報の範囲ですが」  続けて、こうも書いている。 「他局の皆さん、なぜフジテレビの営業赤字をニュースとして流さないのでしょうか? この『全て無視する姿勢』は絶対に視聴者の皆様の反感を買います。ニュースとしては扱った方がいい。なにせ、日本を代表するテレビ局が、開局以来初となる赤字に転落したのです」  ダイヤモンドは、ネット配信サービスの大幅な普及がテレビメディアのあり方に影響を与えているとしている。吉本興業は芥川賞を獲った所属芸人・又吉直樹氏の作品『火花』の映像化権を、既存テレビ局ではなく定額動画ネット配信サービス「Netflix」に差し出したというのだ。テレビの危機は、本格化してきたようだ。  さて、11月11日は高倉健が亡くなって1年になる。BSを中心に、健さんの映画を何本も流していた。  個人的には、結末はあまり好きではないが、『駅 STATION』(東宝)が一番いい。北海道の雪深い町のどん詰まりにあるうら寂しい赤提灯で、女将の倍賞千恵子と健さんが、紅白歌合戦で八代亜紀が唄う「舟歌」を聞きながら、何気ない会話を交わすシーンが好きだ。  一夜を上にある彼女の寝間で過ごした健さんが、朝、歯を磨きながら、倍賞から「私の声大きくなかった?」と聞かれ、「すごかったな」と一人つぶやくのがほほえましかった。  新潮は、健さんが死ぬ前に養子縁組をして、唯一の子どもとして彼の遺産を引き継いだ養女(51)について、あまり芳しくないウワサがあるとレポートしている。  健さんは4人きょうだいの2番目。兄と上の姉は他界しているが、下の妹の敏子さん(80)は九州で健在だという。きょうだいたちにはそれぞれ子どもがいるが、健さんの死は事務所が公表するまで知らされなかったし、密葬にも呼ばれていない。  驚くのは、健さんは江利チエミとの間にできた「水子」が眠っている鎌倉霊園に墓地を持っていたが、健さんと親しかった「チーム高倉」たちが、供養塔をそこに造れないかと霊園側に持ちかけたところ、霊園側から「管理費が滞納されている」ことを告げられたというのである。  養女が忘れていたのかもしれないが、礼を失しないことを大切にしてきた健さんが生きていたら、一番嫌がることではないだろうか。  養女は、過去に2度離婚経験があるそうだ。その後、19年ほど前に健さんが「家の仕事をしてくれる人を探している」と親しくしていた寿司店の大将に話し、彼女が敷地内の別の建物に住むようになった。  そして、しばらくすると2つの建物をつなげ、自由に行き来できるように改築したという。  養女の父親は、東京・板橋区の古い住宅供給公社の団地に住む。壁は塗装がだいぶ剥げ落ちていると新潮が書いている。実父の久夫さん(80)は、妻とは30年くらいに前に別れているという。 「去年パジェロに乗ってやってきたけど、私の吸うタバコの煙を嫌がって、“もう来ない”とすぐに帰ってしまいました。珈琲セットとか果物を贈ってきたり、年賀状のやりとりはあったけど、最近はなくなりました。で、高倉健ですか。養子になったというのは聞いていなかったです。そう言えば2年くらい前に来たときは、30万円が入った封筒を置いて行きました」  彼女は、千代田学園に通う18歳のときスカウトされて芸能界入りし、20歳でデビューした。初めは民謡歌手のアシスタントなどをしていたが、橋田壽賀子や山田太一のドラマに出るようになったそうだ。  名優・笠智衆にかわいがられたと、父親が話している。しかし、芸能界の仕事から次第に離れていったという。健さんが愛した最後の女性は、健さんにふさわしい人であってほしい。そんなファンの思いに、彼女がかなり重圧を感じていることは想像できる。ぜひ、表に出てきて、素顔の健さんの思い出を語ってほしいものである。 (文=元木昌彦)

「テリー伊藤のような者とは絶対付き合ってはいけない」故・日刊ゲンダイ川鍋会長の名語録

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「週刊現代」(11/21日号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「安倍晋三 <スクープレポート>『朴槿恵の前で大失態』一部始終」(「週刊現代」11/21号) 「『たった3億円』で手打ちした韓国への唖然呆然」(「週刊ポスト」11/20号) 「<日韓首脳ドロ縄初対決> 安倍は朴に勝ったのか?」(「週刊文春」11/12号) 「<反日>『朴槿恵』大統領 敗北は『慰安婦』の空砲」(「週刊新潮」11/12号) 第2位 「『認知症老人』1000万人に! ニッポンの大ピンチ 医療も介護も年金も、ぜんぶ吹っ飛ぶ」(「週刊現代」11/21号) 第3位 「美智子さま『ご心痛』の核心 天皇<富山海づくり大会> 式辞ご中断事件」(「週刊文春」11/12号) 第4位 「自衛官の『戦死』 補償・祭祀どうなる これで遺族は納得できるのか」(「週刊朝日」11/20号) 第5位 「今から『自宅マンション』を点検できる完全ガイド」(「週刊新潮」11/12号) 第6位 「ソニーに売り飛ばされる東芝社員 得するのか?損するのか?」(「週刊ポスト」11/20号) 第7位 「どうやって、どこで生きていくのか 小保方晴子さん『家族離散』の哀しい日々」(「週刊現代」11/21号) 第8位 「『朝日新聞』が宣伝する『難民受け入れない日本は冷たい国』への反論」(「週刊新潮」11/12号) 番外 現代、ポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  まずはヘア・ヌードグラビアから。ポストは「日活ロマンポルノカレンダー 甦るエロスの美神」と、元SKE48の“おっぱい番長”「佐藤聖羅 解き放たれたGカップ」。こちらはヘアなし。  現代は「<巻頭カラー 10ページ!>伝説ふたたび」と銘打って、またまた「河合奈保子」。今年がデビュー35周年だそうだが、やっぱりカワイイね。1963年生まれだから、彼女も50を超えたのか。今のカワイイ中年の奈保子オバチャンを見てみたいね。フライデーが張り込んでくれないかな。  後半は、「安倍なつみ」「後藤真希」のセクシーショット。「緊急特集 すべて本物『人妻自撮りヌード』」。袋とじは「90年代『アイドルヘアヌード』傑作選」。大西結花、濱田のり子、小沢なつき、小松千春。  ともにわいせつ度はいまいちだが、質量ともに現代が勝っている。  記事ではどうか? ポストは「絶対安全で気持ちいい『天国』教えます」。フーゾク入門篇で、エステやピンサロ、ソープランドなどの仕組みと、北海道から福岡中州までの大繁盛店の紹介。だが、店名はイニシャルなのが残念。熊本のソープ「B」はプロ野球選手や芸能人が足繁く通う名店だそうだが、料金は90分4万5,000円だそうな。高~ッ。  新編集長になったからではないだろうが、現代のほうもポストに負けじと力を入れている。「60からの新・HOW TO SEX」大特集。  Iは、女性器はここまでわかったとして「形状、クリトリス、Gスポット、におい、色、絶頂、潮吹き」の最新知見をズラズラ。これを読むだけで満腹。  IIは、「もう一度やり直す60からの『フェラチオ』と『クンニリングス』」。  IIIは、「感じる体位」「感じさせる体位」のニュートレンド。スパイダーなる体位を紹介しているが、こんなアクロバットのような体位を取ったら、腸捻転でも起こしはしないだろうか?  IVは、電気マッサージ器を使って女性を攻めてみませんかというのだ。電マを買わなくても、スマホのバイブレーター機能を使って楽しむことができると懇切丁寧に教えてくださるが、読み終えるとクタクタになって、とてもSEXをするような気分ではない。  こうした読み物は実用ではなく、一種のポルノ小説として読むのが正しいのではあるまいか。宇能鴻一郎の小説よりも、コーフン度は高いような気がする。  今週もグラビアを含めて、質量ともに現代がポストを圧倒した。  まずは新潮の、日本は難民に冷たくないという記事から。昨年、日本政府に難民申請をした外国人は5,000人いるが、実際に認定されたのはたった11人だった。そのことで、朝日新聞や毎日新聞は政府の難民政策を批判しているが、実際に難民支援している現場の人間は、ニセ難民が多く、本当の難民を見つけるのは石ころからダイヤモンドを探し当てるようなものだと語っている。  しかも、外国人が「難民申請」して不認定になっても異議申し立てができ、さらに不認定になったら行政訴訟を起こすことができる。2010年に難民認定制度が改正されたから、申請を行えば日本で働く資格ができるので、何度でも難民申請をすれば何年も日本にいることができる。そのため、ウソの申請をして日本で働こうという“ニセ難民”が増加しているそうだ。したがって、日本はニセ難民天国で、決して冷たい国ではないという論調である。  ドイツのように何十万人もの難民を正式に受け入れるのがいいのか、日本のように、受理する数は少ないが、後は見て見ぬフリをしているのがいいのか。近々、この問題は、徹底的に話し合う必要のある重要課題になるはずである。  OBだから言うのではないが、このところ現代が面白い。それに比して文春が、編集長が交代したためか、精彩に欠ける気がする。  7位は、あのSTAP細胞の小保方晴子元理研研究員(32)の近況を追いかけた現代の記事。  といっても、要は、彼女は兵庫県神戸市の三ノ宮駅近くのマンションをそのままにして、いなくなってしまったし、千葉県松戸市に住んでいた両親たちも、そこから姿を消してしまっているというのだ。  この実家で、晴子さんは両親や姉妹たちと仲睦まじく暮らしていた時期があった。  先日、早稲田大学が彼女の学位を取り消すと発表し、小保方さんが処分は不当だと代理人を通じて反論したが、世間はもはやほとんど関心を示してはいない。  彼女の母親は、都内の大学で臨床心理を教えている大学教授だそうだが、当然ながら現代の取材に答えることはなかった。  世界で一番悲しいのは、忘れられた女である。彼女は今後、どのような形で再び姿を現すのであろうか?  ポストは、2,248億円の粉飾決算疑惑で揺れる東芝が10月28日、半導体部門の主力工場のひとつである大分工場の一部をソニーに売却すると発表した問題を追っている。  これが行われれば、2016年3月までに同部門の社員のうち約1,100人が、ライバル企業であるソニーに転籍されることになる。  売却額は、約200億円とみられるそうである。大分工場は東京ドーム8個分の広大なもので、約2,400人が働いているという。  当然ながら、ソニーに行くか残るか、当人たちに選択肢はない。だが、給与面ではソニーに行くほうが「厚遇」されるそうだ。  ソニーの社員の平均年収は891万円だが、東芝は759万円で、ソニー広報は「給与はソニーの基本的な体系に合わせることになります」と言っているからだ。 「今回、大分工場の残留組と統合される岩手東芝エレクトロニクスは、東芝本社より給料が3割ほど低い。新子会社に移る社員は岩手東芝の待遇に合わせ、給料3割カットがまっているといわれる。現場では“なぜ、売り飛ばされたほうが厚遇になるのか”との声も出ているそうです」(本社勤務の50代の中堅幹部)  だが、残留組の不満が爆発しないように、給与の差額補償を内々に約束したらしいとの情報もあるが、ソニーと東芝の社の体質の違いもあって、ソニーに行ったからといって、みんなに明るい未来が待っているわけではないだろう。今さらながら、経営者たちの罪は重い。  第5位。三井不動産レジデンシャルが販売した、「パークシティLaLa横浜」の杭打ち偽装“事件”は燎原の火の如く広がり、ほかの不動産会社にも飛び火している。  新潮では、「今から『自宅マンション』を点検できる完全ガイド」を巻頭から特集しているが、今住んでいるマンションの杭打ち偽装を調べるためには相当なカネが必要で、とても個人でできるものではない。  迂遠だが、新潮が首都圏の地盤の深度を表した「地盤マップ」を掲載しているので、これを見て、自分の住んでいるところは支持層がどれぐらいなのかを知ることはできる。  20m以上あるところでは、一応疑ってみたほうがいいという。私が住んでいる中野区は12m、東京駅周辺は17m、東京スカイツリーのあたりは29mだそうだが、越谷レイクタウンは49m、北千住は49m、大宮は50m、豊洲は41m、新浦安は55mと、相当深いところがある。  浅いと思っているところも起伏があるので、心配ならマンション販売時のパンフレットや竣工したときの資料が手許にあれば、杭の長さが10~20といった表記になっていないかを調べるといいという。同じ建物でも、杭の深さがバラバラということは傾斜地に建っているということだから、気をつけたほうがいいそうだ。  そんなことを言われても、わかったからといってどうするのか? でも、それでも知りたい。そんな葛藤に、マンションの住人たちは襲われているに違いない。  天皇皇后の姿をテレビで見ることが多いが、文春は最近、天皇陛下に深刻な異変が起きていると報じている。 「すべては壇上で起きたことで、その場にいた全員が目撃しました。一般の観衆はちょっとしたハプニングだと捉えたようです。しかし、天皇陛下の為さりようを長年拝見してきた記者なら、いま我々の目前で起きていることは非常に重い意味を持つのではないかと、深刻に受け止めたはずです。だからこそ、宮内庁記者会は侍従だけでなく次長に対しても、詳細な説明を求めた。ただ、この“事件”を報じることは、取りも直さず陛下の健康問題について指摘することに繋がる。これは非常にデリケートな問題であり、やむを得ず報道するのを見送りました」(宮内庁担当記者)  こう書き出すと、天皇陛下に重大な病気が新たに見つかったようだが、文春によれば、以下のようなことである。  それは10月25日、富山県で開かれた「第35回全国豊かな海づくり大会」の式典行事に、天皇皇后が臨席された時に起こったという。  そもそもこの行事は、天皇皇后が地方へお出ましになる毎年恒例の「三大行幸啓」のひとつである。三大行幸啓とは、初夏に行われる「全国植樹祭」と、秋に行われる「国民体育大会」、そしてこの「全国豊かな海づくり大会」。植樹祭や国体の御臨席は昭和天皇から引き継がれたものだが、唯一豊かな海づくり大会だけは、天皇が皇太子の時代に始められ、1981年の第一回大分県大会から出席されているそうだ。  89年の即位のとき、記者会見で天皇はこう述べている。 「皇太子時代、毎年豊かな海づくり大会に出席しましたのも、日本を囲む海が少しでも良くなるように願ってのことでありました。地球規模の環境が日本でもだんだん関心を集めてき、それに取り組む人々が増えてきていることを、大変うれしく思っております」  天皇はこの大会に特別の思いがあり、今回の富山訪問にあたっても、天皇皇后は富山市の県立イタイイタイ病資料館も視察され、患者の家族らとも懇談されている。  問題の“事件”が起きたのは、25日正午頃。壇上では、若手の漁師夫妻による決意表明や、児童による最優秀作文の朗読などのプログラムが次々に披露されていた。 「最後に、『閉会のことば』を述べようとする横山栄・富山県議会議長が舞台下手の主催者席を立ち、高校生の先導で、ステージ中央後方の天皇皇后両陛下に向かって最敬礼をするポイントまで進むと、天皇陛下が議長を呼び止めるように右手をパッと出されたのです」(別の宮内庁担当記者)  横山議長はなんのことかわからず、狼狽したという。後で横山議長はこう話す。 「本当に驚きました。私が頭を上げると、陛下が手招きをされている。一、二歩進んでも陛下の声があまりよく聞こえませんでしたので、失礼を承知で本当におそばまで近付いたところ、『最優秀作文の発表は終わりましたか?』とお訊ねになったのです」  横山議長は一瞬なんのことかわからなかったそうだが、「終わりました」と申し上げると、ふうんと納得されたような感じだったという。  この様子を見て、宮内庁担当記者の脳裏には、ある懸念が去来していたという。 「思い出したのは、あの8月15日の終戦記念日に行われた全国戦没者追悼式での、“お言葉フライング”の一件です。(中略)何十年も続けてこられたこの追悼式の手順を間違えられ、黙祷を待たずにお言葉を読みあげられた陛下のお姿は、衝撃的でした」  心配されるのは、お年を召されるにつれて物忘れをなさることが増えていることだと、ある宮内庁関係者が話している。 「気の置けないお客様と御所でお会いになる時は、人の声に対して集音能力の高いセパレート型と見受けられる補聴器をお使いになっているそうです」(宮内庁関係者)  今上天皇は来月82歳を迎えるのだから、少々物忘れがあってもおかしくはない。私などは一回り下なのに、耳は聞こえず目は近く、物忘れという程度ではなく、認知症の初期の兆候がはっきりと出ている。  テレビで見る天皇陛下は、確かにお年を召されたが、歩く姿や姿勢などはまだまだ矍鑠(かくしゃく)としている。先日、飛び入りでパラリンピックを目指す選手と卓球を楽しまれた映像にはビックリした。確かに文春の言うように、周りに控えている侍従たちが、それとなく目配りをしてあげることは必要だろうが、体力、気力はまだまだ衰えていないようだ。  心配なのは、両陛下の公務の多すぎることである。皇太子や秋篠宮に公務を割り振り、両陛下が休める日をもっと増やしてあげることを至急やるべきであろう。  閑話休題。日刊ゲンダイの川鍋孝文会長が亡くなったのは9月17日だった。その「お別れ会」が11月9日に帝国ホテルで開かれ、多くの人が川鍋氏を偲んだ。  その際「日刊ゲンダイ 川鍋孝文追悼号」が配布された。川鍋氏がつけた最後の見出しは今年6月4日号の「筋書き通りの国会審議の茶番 裏の真相を全く報じないこの国のタレ流し新聞記事の罪」であった。  創刊以来、「流されゆく日々」を連載し続けている五木寛之も、一文を寄せている。 「川鍋さんは、いつも独特の気配を漂わせていた。その気配を言葉にするのはむずかしい。あえていうなら、『自由』の風が吹き過ぎる雰囲気なのである」  川鍋氏が社内報で発表した文章も収められている。川鍋語録を抜き出してみよう。 「編集者は洒落者でなければならない。いつもGパンにうす汚れたシャツでは優秀にはなれない。精神のオシャレが服装に反映するからだ。嗜好は一流好み、バーは銀座、ぜいたくが好きというのも必要条件だろう」 「若い編集者の諸君に、とにかく、才能のある無名の人との接触をおすすめする。テリー伊藤のような手垢にまみれたTV出演者とは絶対付き合ってはいけないし、自分が損をすることになると警告をしなければならない」 「いま編集者は上質な人間に適した職業であるのだろうかは分からない。編集者は、黒子になって、世間的スターを作り出すのが本来の仕事であった。あくまでも自分はマットウな地道な黒子であった」  夕刊誌(紙ではない)の時代を作った英雄の死は、確実にひとつの時代の終わりを告げている。合掌!  第3位。週刊朝日の記事はこんな描写から始まる。 「11月3日、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)であった入間航空祭には、約20万人(主催者発表)もの航空ファンが詰めかけた。(中略)だが、祝祭ムードとは対照的に、会場の片隅に設けられた『自衛官募集』のブースだけは、人影がまばら。採用説明会のテントの下にはパイプ椅子が並び、迷彩服姿の担当者が手持ちぶさたに座っていた」  今夏、2015年度の自衛隊一般曹候補生(下士官)の応募者は前年度から約2割減り、過去9年間で最小になったという。  安全保障関連法成立で、自衛官が戦闘に巻き込まれるリスクが高まったことと関連しているのではないかと朝日は書いているが、当然であろう。  しかも、危機はすぐそこまで迫っているのだ。自衛隊が南スーダンで実施している国連平和維持活動(PKO)の任務に、来年11月の派遣部隊の交代時に、今回の法改正によって合法とされた「駆けつけ警護」を加えることが検討されているからだ。 「『警護』といっても、実体は戦闘にほかなりません。2ケタ単位、最悪3ケタ単位の死者が出ることもあり得る。(中略)自衛隊は諸外国の軍隊のように救急救命制度が整っておらず、医師法や薬事法の制約で衛生兵による現場での治療や薬の投与も十分にできない。演習場近くに治療施設のある普段の訓練時とはまったく状況が違うのに、命を守る備えができていないのです」(元陸上自衛隊レンジャー部隊の井筒高雄氏)  やみくもに法律を作ったため、肝心の細部を詰めていないから、自衛隊員は戦地で自らを守ることができないというのである。  さらに、戦地で自衛隊員が死んだとしても、戦死という言葉は使えず、靖国神社に合祀することもできない。  そのために、市ヶ谷の防衛省の敷地内に大規模な式典も行える慰霊碑地区(メモリアルゾーン)が造られ、これまでに事故などで殉職した1800人以上の自衛官の銘板が納められているそうで、ここに祀られる可能性が高いそうだ。  日本の国を守るためではなく、米国のために日本も血を流さないと対等な立場になれないという理由では、自衛官が死を賭してでもという大義にはなり得ないはずである。  公務中での死亡には遺族年金や、国から弔意・見舞金が支払われる。現行では最高限度が6,000万円だが、イラク派遣時には、例外的に9,000万円に引き上げられた。  だが、死者が増えるとアメリカのように、戦死者の弔慰金が1,200万円程度にコストカットされないとも限らないのである。  さらに、自衛官のほとんどが入っている「防衛省職員団体生命保険」は原則として、「戦争その他の変乱によるとき」は保険金が支払われないことになっているそうである。  こうしたことも見直さずに、頼むから米国のために死んできてくれと言われても、「わかりました」と行く自衛官がどれくらいいるのだろうか。  いや、どんなに「補償」が完備されたとしても、大義のない戦争へ自衛隊を行かせることなどあってはいけない。今すぐにでも、この法案を廃案にすべきである。  第2位。現代は、2025年に日本の認知症患者・予備軍の数は合計1000万人を突破する、65歳以上の3人に1人、全国民の約10人に1人がボケるという人類の歴史上例を見ない事態が迫っていると巻頭で報じている。 「10人に1人が認知症ともなれば、現在のような高い水準の介護・医療サービスをすべての人に行きわたらせることは、とうてい不可能と言わざるを得ません。財政破綻を避け、なおかつ現状の社会保障を維持しようとすると、現役世代の収入を9割以上召し上げなければならないからです」(政策研究大学院大学名誉教授松谷明彦氏)  厚生労働省関係者が言っているように、政治家も官僚たちも「もう、どうすることもできない」と気がついてはいるが、さじを投げてしまっているのが現実であろう。  そして、老老介護ならぬ認知症が認知症の面倒を見る「認認介護」が急増していくのである。最近、老人のドライバーが引き起こす自動車事故が頻発しているが、こんな事故はますます増え続けるに違いない。  老人ホームでの認知症同士の争いや暴力沙汰が頻発し、SEX絡みの不祥事も、若者の特権ではなくなる。  経済大国ニッポンから、認知症大国ニッポンになるのだ。想像してみただけで恐ろしくなるではないか。だが、それはすでに始まっているのである。  今週の第1位は、日中韓三カ国首脳会議に関する各誌の記事である。  首脳会談は10月31日、11月1日、2日の3日間、韓国・ソウルで行われた。日本からは安倍首相、韓国は朴槿恵大統領が出席したが、中国からは李克強首相だったのは、なんとなく違和感を持った。中国では、国家主席と首相が役割分担して出席することが慣例になっていることはわかっているが、中国通に言わせると李首相は中国経済の落ち込みや先の株暴落で権威が失墜し、いまや習近平の傀儡にすぎないといわれているからである。  存在感をアピールしようとしたのか、李首相は会談で「一部の国の間でいまだに深い理解が成り立っていない」と日本を批判するなど、高圧的な態度が目立ったような気がした。  もう一方の韓国、朴槿恵大統領と安倍首相の“対決”は、どちらが勝ったのか。まずは文春、新潮から見てみよう。文春によれば、中国側が李は公式訪問、安倍は「実務訪問」なのだから10月31日はすべて中国と韓国の協議に割いてほしいと主張し、韓国側がこれに応じたため、日帰りでの訪韓を予定していた安倍首相は、泊まらざるを得なくなったそうだ。  外務省から報告を受けた安倍首相は、「もう首脳会議はやらなくてもいい。慰安婦問題は解決済みだ」と怒ったという。さらにホテルも、米国が定宿にしているグランドハイヤットを希望したが満員で、別のホテルにされたという。  安倍首相の訪韓は9年ぶりなのに歓迎式典は催されなかったが、李首相はレッドカーペットを朴大統領と歩くなどの歓待を受けた。  では、会談そのものの評価はどうか? 首脳会談の定例化と来年の日本開催では一致したが、歴史認識問題では溝は埋まらなかった。 「共同宣言文には『歴史を直視し、未来に向かう』という文言が盛り込まれましたが、日本は当初『歴史を直視し』を後ろに回してくれと主張していた。しかし、結局、中韓に押し切られてしまいました」(官邸関係者)  安倍首相は中国と南シナ海問題で舌戦を繰り広げたが、当然ながら歩み寄りはなかった。慰安婦問題では、韓国側が「年内妥結」を主張したが、これは「慰安婦問題は解決済みであるとして、『(一度決まった)ゴールは動かせない』と言い続けた安倍首相の“粘り勝ち”です」(現地特派員)  新潮も「首脳会談でその(慰安婦問題=筆者注)解決策を引き出せなかった以上、彼女の作戦は挫折したことを意味します」(大手メディアのソウル特派員)とし、慰安婦問題の解決策を示さなければ会談をしないとしてきた朴大統領が、その問題を脇に置いて安倍首相と会ったのだから、「韓国に妥協しなかった安倍外交の勝利に他なりません」(産経新聞論説委員・黒田勝弘氏)と日本側を評価している。  ともに、安倍首相のほうがやや優勢だったと言いたいようだが、懸案事項はすべて先送りでは、会ったという事実だけが残った空虚な会談だったと思わざるを得ない。特に、李首相と安倍首相の間に流れていた厳しい雰囲気は、日中関係の難しさをよく表していた。  ポストの見方は、やや異なる。大の安倍嫌いで「慰安婦問題の解決がなければ会わない」と強気だった朴大統領だったが、日韓会談後、慰安婦への人道支援、つまり実質的補償の検討を再開させることで合意したと報じられている。  一見、安倍首相が譲歩したように見えるが、ポストはそうではないと言うのである。 「現在、存命している韓国政府登録の元慰安婦は47人。人道支援の予算が、日経の言う1億円なら1人約200万円、韓国側が挙げる3億円としてもたかだか1人約600万円になる計算だ。安倍首相にすれば“あれほど騒いでいたのに、ホントにたった3億円でいいの?”と眉に唾をつけたいのではないか」(ポスト)  だが、この書き方はおかしいと思う。慰安婦問題で韓国側が重要視していたのは「首相による謝罪」であったはずだ。それがはっきりなされれば、金額の問題ではないはずである。だが、安倍首相はそこのところを曖昧にしたままだ。この問題は決着したわけではない。  ところで、先の朝日も言及していたように、文春も、米中関係が難しい局面に入り、日本はこれから厳しい選択を迫られることになると警告している。  それは、米中首脳会談直後に、オバマ大統領が下した判断から生じた。オバマは習が「南シナ海では我々は一歩も譲歩するつもりはない」と言い放ったことで、ハワイに司令部を置く米太平洋軍の海軍大将に「南シナ海での『航行の自由作戦』を承認する」許可を与えた。  横須賀を出航したイージス艦「ラッセン」に「南シナ海を北上し、中国の人口島の十二カイリ内を通過せよ」という指令が伝えられ、10月27日に「ラッセン」はスビ礁やミスチーフ礁など、中国の人口島の12カイリ内を1時間ほど通航したのだ。  中国海軍は艦の後方を駆逐艦と巡視艦の二隻で追尾し、中国国防省が米国のやり方を強く非難した。だが、これから長期化するであろう米中のにらみ合いで、米国が強く期待するのが日本の役割分担だと文春は言う。  先に訪日したフィリピンのアキノ大統領と安倍首相の間で、将来、自衛隊によるフィリピン駐留を見据えた訪問軍地位協定が確認されたという。その3週間後に海上自衛隊鹿屋基地所属のP3C哨戒機と隊員20名が、フィリピン西部の島で比軍と共同訓練した。  ここから中国が埋め立てを進める南沙諸島までは、300kmほどしか離れていない。  米国は南シナ海での哨戒活動に日本も加わるよう盛んに求めているそうだが、そんなことをすれば丸腰でヤクザの事務所へ乗り込むようなもので、「国民の十分な議論のないままに水面下でリスクのある計画が進んでいくことには疑問も感じます」(海上自衛隊関係者)というのも当然である。  現代は、まったく違う角度から安倍首相の訪韓時の“異変”について報じている。これが事実なら大スクープだと思うのだが、目次の扱いは小さく目立たない。どうしてなのだろう?  それは、安倍首相が朴大統領と少人数の首脳会談の席で起きたという。朴大統領が慰安婦問題で、韓国民が納得のいく対応をとってほしいと述べた。次に、真向かいに座る安倍が発言する番になった。 「『ええ、わが国といたしましても……』  安倍首相は、必死に語りかけようとするが、ろれつが回らなかった。  韓国の外交関係者が明かす。 『朴大統領と安倍首相の慰安婦問題を巡る応酬の中で、「異変」が起こったのです。韓国側の話によれば、安倍首相の顔はみるみるドス黒くなっていき、とても健常者には見えなかったそうです。  安倍首相に不調が見られたので、横に座っていた岸田外相や谷内局長がフォローした』」(現代)  それは故・中川昭一財務相が「酩酊会見」したときのようだったが、もちろん安倍首相は酩酊していたわけではなかった。  やはり、持病の潰瘍性大腸炎が悪化してきているからだろうか。このところ「夜の会合の最中に吐血した」(文春)「官邸執務室で体調不良を訴え応急手当を受けた」(ポスト)という報道が目に付く。  特にこの持病には、ストレスが大敵である。日中韓の首脳会談は安倍首相にすさまじいストレスを与えたはずである。これが事実だとしたら、安倍首相念願の東京五輪を現役の首相で迎えることは不可能に近い。いや、年明け早々の退陣もあり得るかもしれない。  現代発売と同時に、安倍首相は週刊現代に抗議した。 「安倍晋三首相は9日、同日発売の『週刊現代』に掲載された記事が『全くの虚偽』などとして、講談社の野間省伸社長らに対し、事務所を通じて記事の撤回と訂正、謝罪を求める抗議文を送った。誠実な対応がない場合は『法的措置も検討する』としている」(産経新聞11月9日付)  文春やポストの記事には、抗議したのだろうか? こうした報道が次々出るということは、煙があり、火元があるということだ。今のところ現代編集部は「書いた通り」だとしているそうだが、事実ならば徹底的に突っ張ってほしいものである。 (文=元木昌彦)