プロ野球楽天・星野仙一監督、退任決断のワケ「負け戦はしない……」

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東北楽天ゴールデンイーグルスによる公式プロフィール
 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督が18日、仙台市内の球団事務所で会見を開き、今季限りでの退任を発表した。昨年の日本一から一転、今年は最下位に沈む期間が長く「(退任の)直接の原因は成績」と言い切ったが、周囲では「それ以外にも大きな理由がある」という見方が強いようだ。  そもそも“闘将”の去就問題は、9月に入って大きく揺れだした。 「9月に入ってから、スポーツ各紙が突如、星野監督の去就問題を報じ始めた。まあ、立花球団社長が言及したことに端を発しているのですが、“基本路線は続投”と書いた社が多かった。ただ水面下では、“体調不安を理由に退任するのでは?”という話はずっと出ていた」(スポーツ紙記者)  会見でも、星野監督は5月に胸椎黄色靱帯骨化症を患い手術を受けたため、2カ月にわたって現場を離れたことに触れ「選手、ファンに大変迷惑を掛けた」と謝罪している。 「以前、阪神の監督を退任してSD(シニアディレクター)になった時も、高血圧による体調不安が引き金になっていた。“次、倒れたらもうダメ……”という気持ちは、周囲が想像する以上に大きかったと思いますよ」(同)  ただ一方で、今季は田中将大、マギーという投打の軸がごっそり抜けて、厳しい戦いを強いられることはある程度見えていた。 「だからこそ、球団サイドも外国人選手の補強に力を入れていたのですが、ほとんど効果はなかった。元来、勝てる戦力が整わないと勝負の土俵に上がらないことで有名な星野監督が、今後の戦略を考えた時にあえて“負け戦”をせず、土俵から降りたという見方も非常に強い」(球界関係者)  来季の監督最有力候補には、監督代行を務めたデーブこと大久保博元2軍監督の再昇格が濃厚となるが「球団内外にアンチも多く、就任すれば試合以外で良くも悪くも注目を集める可能性が高まる」(同)。  大久保政権の船出は、前途多難といえそうだ。

プロ野球・阪神、次期監督候補報道で球団激怒!「名前書いた社は出禁に……」

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阪神タイガース公式サイトより
 8月末からの急激な失速で、一時は契約延長といわれていたプロ野球・阪神の和田豊監督の“延長撤回”が、日を追うごとに迫ってきている。残り20試合を切ってからのふがいない試合展開に、在阪マスコミは早くもストーブリーグ突入の証しである「次期監督候補」を大予想。ドタバタし始めた監督人事舞台裏に迫る。  9月に入り、中日と宿敵・巨人相手に3タテを食らった阪神。その直後、風雲急を告げる記事が飛び出した。 「次期監督候補として突如、岡田彰布氏、金本知憲氏、矢野燿大氏の3人の名前が日刊スポーツ大阪本社発行版の紙面に躍ったんです」(在阪スポーツ紙デスク)  その直前には、掛布雅之DCが来季、入閣することを「デイリースポーツとサンケイスポーツ大阪本社発行版が1面で報じた。いずれも、来季は“和田政権は続かない”と見越しての内容でした」(同)。  これに対し、球団サイドは「CS進出、日本一の可能性が残っているのに、ストーブリーグの記事は時期が早すぎる」と激怒。 「監督候補の記事を書いたニッカンなどに対し、和田監督の取材は完全NGを出しました。また、掛布DCも2社に対し、記事内容について抗議したそうです」(同)  それもこれも、本はといえば優勝戦線に残りながら、ここ数年の恒例行事ともいうべき“終盤戦での脱落”を再現しているからだ。 「昔の暗黒時代とはまた違った意味でのお家騒動になり得る案件として、球団サイドもかなり神経を尖らせている。今後、2位や3位でCS出場となるか、4位でCS出場自体も逃すかで、さらに騒動が大きくなるかどうかが変わってくるものとみています」(球界関係者)  和田監督にとっては、この先も正念場の試合が最後まで続くことになりそうだ。

プロ野球阪神・和田監督、采配は「ひらめきしかない!」→「やっぱりコメント使わないで」の迷走ぶり

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和田豊オフィシャルブログより
 プロ野球・阪神は15日、神宮球場でヤクルト相手に5-3で勝利。ここまで9試合のうち、4試合で2ケタ失点していた鬼門で、ドラフト6位入団の岩崎優が7回1失点と粘り、5勝目をマーク。CS2位通過に望みをつないだが、指揮官の口からはまさかの「フレーズ」が飛び出し、関係者を凍りつかせている。  先発の岩崎は初回、バレンティンにレフト前タイムリーを打たれたが、その後は尻上がりに調子を取り戻し、味方の反撃を待った。打線は8回、調子の上がらない2番・前田大和、3番・鳥谷敬がそろってタイムリーを放つなど、打者一巡の猛攻で一挙4得点。最後は、呉昇桓がイニングをまたいで登板した。試合後、和田豊監督は好投した左腕を引っ張った捕手・鶴岡一成を評価。チームも8月下旬以来、久々の連勝となったが「今、そんな思いに浸っている場合じゃない」と、一戦必勝態勢を最後まで貫くことを誓った。  9年ぶりのリーグ優勝が遠のき、去就が注目されている指揮官だが、勝利をもぎ取った裏で、実は関係者を凍りつかせるフレーズを口にしていたという。 「この日、勝利のポイントは8回の関本(賢太郎)、西岡(剛)の代打攻勢でしたが、その起用法を問われると『ひらめきしかない!』と、まさかの告白。もっとも、遅い球が得意な関本を先に起用して、万一凡退しても西岡で取り返す……というプランを考えていたようですが、最後には『ひらめきのくだりのコメントは使わないでほしい』と自らNGを出す始末。尻に火がついた状況で“和田阪神、ひらめき采配”なんて見出しで報じられた際のファンやチーム関係者へのイメージを考えて訂正したようですが、話を伝え聞いたナインや関係者の間では『最後の最後までボロが出てくるな……』と呆れられているそうです」(球界関係者)  仮にCS2位通過が実現しても、指揮官の迷フレーズは、ナインやマスコミを最後まで戸惑わせることとなりそうだ。

プロ野球・阪神で恒例の「お家騒動」が始まった! 番記者が続々消える怪現象

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『猛虎復活』宝島社
 9月に入り、急激な失速で優勝戦線から脱落してしまったプロ野球・阪神。今年は和田豊監督の契約最終年であり、当初は「1年の延長が内定」というような報道もあったが、ここへきて完全白紙に。関係者の間では「ダメ虎と呼ばれた時代以来、久々のお家騒動が勃発している」と、にやけ顔で話す者が多いという。  8月末、東京ドームでの巨人戦に負け越し、直後に本拠地・甲子園での東京ヤクルト戦でも同様の成績。 「このあたりから『やっぱり、終盤に失速する流れが出てきたから、万が一に備えたほうがいい』と口にする在阪スポーツメディア関係者が徐々に増えていった」(スポーツ紙野球デスク)  だが、首位巨人、2位広島と直接対決する9月9日からのホーム6連戦の前にあったナゴヤドームでの中日戦では、まさかの3連敗。続いて、巨人にも3タテを食らい、完全に勢いが止まってしまった。 「ナゴヤドームでの初戦を落とした次の試合から、球場に姿を見せるトラ番記者の数が一気に激減しました。理由はズバリ、来季の後任人事を各所で探るためです。かつて、暗黒時代と称された1990年代後半は、毎年のようにお家騒動が勃発。7月半ばには、記者の数が半分くらいになり、残りは連日、球団オーナーや社長宅に夜討ち朝駆けするのが恒例でした。近年は、チームが強くなったことや、後任人事が探りやすくなったことから、それほど騒いでいませんでしたが、今回は違う。候補者が乱立しているため、本命馬、対抗馬がなかなか見えていないんです」(同)  現状、新聞紙上では岡田彰布氏、金本知憲氏、矢野燿大氏、掛布雅之DCなどの名前が挙がっている。現状では「チームが3位以下になった場合、即後任人事の話題に移る」というだけに、お家騒動が全面に出てくるのは、時間の問題のようだ。

イケメン選手の熱愛発覚で女性ファン離れのプロ野球・西武が、マイルドヤンキー路線へ!?

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「オーナーズリーグ18弾/OL18 014L森友哉IF」
 8月に野上亮磨投手と元モーニング娘。の石川梨華、金子侑司内野手とミタパンことフジテレビの三田友梨佳アナウンサーの熱愛が相次いで発覚した、プロ野球・西武ライオンズ。チームはBクラスに低迷し、ド派手な浮名を流した2人も“本業”の調子は上がってこない。 「野上は勝ち試合と負け試合の落差が激しく、8月は4試合に登板し2勝1敗だったが、勝った試合では2試合合計で1失点。ところが、負けた試合では2試合合計10失点だった。一方、金子は8月16日の試合で、右人さし指を痛め、18日に二軍落ちしてしまった」(プロ野球担当記者)  そんな中、球団関係者が心配するのは、イケメン2人の騒動による女性ファン離れ。野上・金子に代わって、2人の若手が猛プッシュされることになりそうだという。 「1人はデビューから3試合連続本塁打で非凡な打撃センスを見せた、森友哉捕手。今シーズンのオフは正捕手の炭谷銀仁朗が国内FA権を行使し、他球団に移籍することが濃厚なので、来年は森が正捕手になりそう。そんな森だが、先ごろ、一部で中学時代に特攻服を着た写真が報じられ、元ヤンであることがバレた。そしてもう1人は、2012年のドラフト2位で入団したものの、入団後に無免許運転で摘発され、今年に入ってから未成年にもかかわらず飲酒が発覚し、6カ月の対外試合出場停止処分を受けた誠。処分が解けると二軍で好投しているので、シーズン中に一軍に昇格しそう。高校時代には『房総のダルビッシュ』と呼ばれていたが、ダルビッシュのように化けるかが注目される。筋金入りのヤンキーだけに、森とのイケイケの“ヤンキーバッテリー”が誕生すれば、他チームには脅威のはず」(別の野球記者)  来年のライオンズ戦、スタンドをギャルやマイルドヤンキーが埋め尽くす!?

プロ野球広島・堂林翔太と熱愛のTBS枡田絵理奈アナに“二股”疑惑!「薄給デザイナーとの同棲は……?」

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TBS 女子アナウンサー カレンダー 2013 
 TBSの枡田絵理奈アナと広島東洋カープの堂林翔太選手の熱愛が報じられ、堂林が交際を認めた。堂林によると、2013年のシーズン序盤に知人を通して知り合い、約1年前から交際をスタート。枡田が広島に試合を観に来ることもあり、彼女の手料理を食べたこともあると明かしている。 「TBSきっての人気アナと、広島のプリンスとも称されるイケメン人気選手ですから、お似合いといえばお似合いですよね。カープ女子たちの悲しむ姿が目に浮かぶようです(笑)。女子アナの人気や認知度が低いTBSにあって、マスパンは唯一の希望みたいなもの。オリコンスタイルが年末に行っている“人気女子アナランキング”に長らくTBSの女子アナはランクインしていなかったのですが、マスパンは8位と初のランクイン。田中みな実や青木裕子(12年退社)のような、知名度はあるが好感度の低いTBSアナに比べて、格段に好感度が高い」(芸能ライター)  一般からの好感度だけでなく、堺正章や志村けんなどテレビやラジオで共演した大御所からの覚えもめでたい桝田だが、昨年には「週刊文春」(文藝春秋)で、大学時代から知り合いのインテリアデザイナーとの熱愛が報じられていたのだが……。 「なんでも駆け出しのインテリアデザイナーで、月収15万円の薄給だとか。そんな収入格差をものともせず、2人は港区のマンションで同棲していて、報道では結婚も匂わせていましたけどね。しかし、堂林と付き合い始めたのが1年前ということは、二股かけていたのかということになりますね。スポーツ選手や芸能人ではなく、一般男性と付き合っているようなところもマスパンの好感度につながっていたと思うのですが、年下のイケメン選手との熱愛だなんて、よくある女子アナの恋愛じゃないですか。“マスパン、お前もか”という感じです」(同)  くだんの女子アナ人気ランキングでは初ランクインを果たし、ブレークの兆しを見せている桝田だが、今年のランキングではどうなるか? けだし見ものである。

プロ野球・西武 3戦連発の森友哉、早くも来季から“正捕手”確定か「炭谷の素行が問題で……」

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埼玉西武ライオンズ オフィシャルサイトより
 14日、宿敵・巨人相手に今季初登板したプロ野球・阪神の藤浪晋太郎。7回2失点と試合を作り、残り40試合を切った今後の活躍に期待がかかるが、くしくも同日、プロ1号を放ったのが、大阪桐蔭時代に藤浪とバッテリーを組んだ西武の森友哉。翌日、翌々日にも本塁打を放ち、ファン・関係者を驚かせている。  この日、待望の一発を放った森は「素直にうれしい。(思っていたより)ちょっと早かっただけです」と喜んだ。 「リード面ではまだまだ経験を積む必要があるが、間違いなく次代を担う素材。打てるキャッチャーというのは、そうなかなかいないので、どの球団も重宝します」(球界関係者)  今季、阪神では、シーズン中盤から大卒ルーキーの梅野隆太郎のスタメン起用が急増。打率こそ低いが、「長打を狙えるバッティングをしているのが、和田豊監督にとっては一番魅力的に映っているようです」(同)という。  そう考えると今後、西武ではこれまでの正捕手だった炭谷銀仁朗よりも、森の先発起用機会も増えそう。それだけではない。すでにFA取得済みの炭谷は、プレー以外の面で「即、お払い箱」となる危機を迎えているのだ。 「先日、写真誌にダレノガレ明美に関する記事が出たのですが、その際、彼女がキャバ嬢時代に炭谷と“不倫関係”だったことが報じられた。外資系や投資家を含め、いつ球団が売却されるか常にヒヤヒヤな状況が続いている球団にとって、コンプライアンスは最大の重要事項。それほど活躍も見込めず、なおかつ素行も悪いとなれば、かつての涌井秀章のように放り出される可能性は十分考えられます」(プロ野球番記者)  かくして、森が正捕手になる日も近そうだ。

杉崎アナに加え、香里奈、板野友美とも!? 球界の“スキャンダル男”涌井が二軍へ降格「このまま引退も」

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【オーナーズリーグ】涌井秀章(バンダイ)
 何かとグラウンド外での話題が多いプロ野球ロッテの涌井秀章投手が13日の楽天戦で先発し、4回6失点KOで今季8敗目(3勝)を喫した。  試合後、伊東勤監督は涌井に「無期限2軍」を通告。ぶ然とした表情で「やられてしまいました。涌井はしばらく“放牧”に出します。無期限ですね。何も変わっていない。『1』からというよりは『0』からやり直してもらう。毎回、毎回、今度こそは……と期待してきましたが、さすがに限界です」と述べた。  当の涌井も「リズムを変えたけど、どうにもなりませんでした」とうなだれたが、球界関係者からは「もうダメ。そろそろ引退も考えた方がいい」という厳しい声が飛んでいる。  涌井と言えば、本業以外のスキャンダルでは“年間最多勝”の活躍ぶり。西武ライオンズ時代には『めざましテレビ』(フジテレビ系)などで活躍する杉崎美香アナウンサーとの交際で話題になった。 「結婚願望の強い彼女が“最後の望み”とばかりに猛アピールしたが、涌井はヤルことだけヤッてポイ捨て。杉崎アナ以外にも、元AKB48の板野友美や香里奈との“ただならぬ関係”がウワサされたこともあります。特に後者は野球選手好きの彼女の方からアプローチしてきたと言われています」(野球担当記者)  涌井の場合は女好きなことに加え、軽率なのが致命的。週刊誌記者が明かす。 「西武から放出されたのも、あるスキャンダルをめぐって、涌井がコワモテで知られるX氏と揉めたことにある。X氏はいわゆるスキャンダルを武器にゆするタイプ。業界ではいわくつきとして知られていたが、涌井に危機意識はゼロ。その後、X氏が涌井を飛び越え、西武球団を脅そうとしたため、球団は涌井を疫病神扱いして追い出した」  今シーズンから心機一転ロッテに入団したものの、涌井の遊びグセは変わらず。覇気のない表情で練習する姿を、担当記者は何度も目撃しているという。もう一軍のマウンドで涌井の姿を見ることはないかもしれない。

「ファンクラブは球団の写し鏡!?」10年間プロ野球全球団のファンクラブに入り続けた男の軌跡

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“ファンクラブジャンキー”長谷川晶一氏。
 かつてよりもその人気が低迷しているとはいえ、やっぱり日本人は野球好き。今年も、大注目“二刀流”大谷翔平(北海道日本ハム)の投打にわたる活躍や、広島カープ23年ぶりのリーグ優勝なるか!? などなど、セパともに話題沸騰中だ。そんな野球ファンたちの中でも、ノンフィクションライターである長谷川晶一氏の活動は類を見ない。先日上梓した新刊『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!』(集英社)のタイトル通り、すべての球団のファンクラブに10年にわたって入り続けているのだ!  ヤクルトファンだった彼が、12球団のファンクラブに入ったのは2004年の終わり。この直前、オリックスと近鉄が合併され、新たに東北楽天ゴールデンイーグルスが創設されるなど、球団再編の嵐が吹き荒れた。さらに、史上初のストライキが断行され、「ファンサービスとは何か?」という議論が噴出。くしくもその年、長年ヤクルトファンクラブに入っていた長谷川氏は、ファンクラブに対する不信感を感じ始めていたのだった。「なぜ、こんなに特典がしょぼいのか?」「他の球団のファンクラブでは、どんな特典があるのか?」――。  10年間で63万円もの私財をつぎ込み、前人未到の(たぶん)ファンクラブ人生を歩んできた長谷川氏を直撃すべく待ち合わせ場所に向かうと、挨拶代わりに、ユニークなファンクラブグッズが次々と飛び出してきた! ――えっと……このユニフォームは……? 長谷川 広島カープがファンクラブ会員のために作った、オリジナルグッズの「カオシマ」ユニフォームです。ホームで着るユニフォームと、ビジターで着るユニフォームをつなぎ合わせたところ、「Carp」と「Hiroshima」が結合されて、「Caoshima」という意味がわからないユニフォームが出来上がってしまったんです。あまりに好きすぎて、「ヤフオク!」で、もう1着購入してしまいました。この布地を触ってみてくださいよ! ――ペラッペラですね……。 長谷川 でしょ!! おそらく1回洗ったらダメになってしまうくらいの品質の悪さ。怖くて洗濯もできません。また、カープでは、「タオルポンチョ」なるグッズも作っています。タオルに穴を開けてポンチョにしたものなんですが、全然吸水性がない。いったいどうやって使えばいいんだか……。僕はこういうカープグッズを「カープクオリティ」と名づけて大絶賛しています。 ――のっけからすごいグッズが登場しますね。本に紹介されていた楽天の「カラスコマスク」も、野球とは関係がなく、使い道がさっぱりわからない逸品です。 長谷川 これを身に着けていると、本当に痛い野球マニアっぽいですよね(笑)。楽天ではこのほかに、ラジコンヘリも特典にしています。これがまた、なかなか飛ばなくて……。 ――なんでこんなもの作っちゃったんですかね(笑)。ほかの球団のグッズも、こんなにユニークなんですか? 長谷川 巨人はタカラトミーとコラボしてジャイアンツユニフォームを着た「黒ひげ危機一発」を付けていますし、ドラゴンズでは、スタジオジブリとコラボしたぬいぐるみを作っています。ジブリの鈴木(敏夫)プロデューサーによれば、このキャラのモデルは落合(博満)GMということです。 ――これが、落合さん……。各球団、趣向を凝らして、さまざまなグッズを作っているんですね。 長谷川 ファンクラブは、その球団らしさを如実に反映します。西武やロッテ、楽天、巨人などでは予算も潤沢で、センスもいいし、力も入っている。中日は予算があるはずなのに、いかんせんデザインが古臭い。カープには予算の面で制約があるから、カープクオリティという独自の進化を遂げたんです(笑)。 ――本にも書いてあった通り、これまで親会社のゴタゴタに振り回され、ファンクラブも迷走を続けていたベイスターズのここ3年間の躍進は、感動的ですらありますね。 長谷川 昨年末に募集要項を見て、我が目を疑いました。これまでは、5000円で会員証が1枚だけという年もあったのに、今年は3000円で観戦チケット2枚と、アースミュージック&エコロジーとコラボしたバッグとポーチ、さらに球場に足を運べばさまざまなグッズがもらえるようになったんですよ!  ――長谷川さんの家には、いったいどれくらいファンクラブグッズがあるんですか? 長谷川 ユニフォームやバッグなどで300点くらい、ピンバッジやカードなども入れると800点は下らないと思います。送られてきたグッズは積極的に使うようにしていて、西武ライオンズのパーカーを着て、オリックスのバッグを持ち、中日の帽子をかぶっているなんていうこともしょっちゅうです。 ――どこのファンだか全然わかりません! でも、ファンクラブに入ると、数千円の入会金でユニフォームやバッグなどがもらえちゃうって、かなりコスパがいいですよね。 長谷川 球団の人に話を聞いたんですが、各球団ともファンクラブで儲けようとは思っていないんです。ファンクラブに入る熱狂的な人々をリスト化できるだけでも球団としてはメリットになりますし、球場に足を運んでもらうことは、飲食や物販の売上向上にもつながります。そういった部分を見越して、各球団では豪華なファンクラブグッズを作成しているんです。 ――なるほど。そもそも長谷川さんはなぜ、「12球団のファンクラブに入る」という活動を10年間も続けてこられたんですか? 長谷川 子どもの頃からヤクルトのファンクラブには入会していて、会報が届いたり、開幕前にファンクラブグッズが届くのを楽しみにしていました。12球団のファンクラブに入れば、これが単純計算で12倍になる。毎日のようにメールや手紙が届くのがたまらないんです! もしも、この活動をやめてしまったら、喪失感に襲われそうで怖いですね ――もはや依存症……。 長谷川 ファンクラブジャンキーなんです(笑)。 ――ただ、好きじゃないチームにも、お金を払ってファンクラブに入り続けるというのは、なかなかできることじゃありません。 長谷川 いまや、マザー・テレサやガンジーのように、博愛の気持ちで野球界を見守っているから大丈夫です! 初めはアンチ巨人だったので、ヤクルトファンとしては巨人のファンクラブに入会することに抵抗がありました。それでも、巨人のグッズはクオリティが高く、アンチの気持ちが和らいでしまう。金で魂を買われているような気がして、背徳感がありました……。  それが変化したのが2011年。巨人のファンクラブから開幕戦の観戦チケットをもらったんですが、それが震災のために中止になってしまったんです。その時、丁寧な詫び状とともに、ボールペンが送られてきて、巨人という球団の素晴らしさを実感しました。無料でもらったチケットで、しかも巨人のせいで中止になったわけじゃないのに、こんなにしっかりとした対応ができるなんて……。その時、意固地になっている自分の小ささに気づき、「いいものはいい」と認めようと思えたんです。 ――各球団では、ファンクラブ会員にグッズの送付のほかにも、ファンクラブ限定のイベントなども開催していますね。 長谷川 西武やオリックスでは試合後のグラウンドをファンに開放して、OBの選手がノックをするイベントを企画しています。かつての有名選手が「ナイスキャッチ!」と声援を送ってくれるんですよ。また、他球団でも新入団選手の記者会見への招待や、キャンプ見学、始球式やホームランを打った選手に対する花束贈呈などのイベントが用意されています。 ――なかなか楽しそうですね。では、長谷川さんが考える「いいファンクラブの条件」というのは? 長谷川 僕の勝手な思いですが、無料の観戦特典、グッズの品質や品数、サイン会や撮影会などの触れ合い系イベント、ノックやグラウンド見学などの体験系のイベントが満遍なくそろっているのが、最もいいファンクラブだと思います。例を挙げると、オリックスはもらえるグッズはほかに比べて少ないんですが、球場に行けば、たくさんの来場特典があり、さらにさまざまなイベントを行っています。僕は東京在住のため、京セラドームにしょっちゅう行くことができず、なかなか恩恵を受けられないんですが……。もしも大阪在住だったら、一番好きになっちゃうかもしれないファンクラブですね。 ――“球界のマザー・テレサ”として、ファンクラブを見続けてきた長谷川さんが考える「真のファンサービス」とは? 長谷川 球場に来たお客さんを、満足して帰らせることです。スポーツなので、ボロ負けすることもあるし、応援している選手が活躍しないこともあります。それでも「楽しかった」と思わせるために、試合とは別の満足感を与えることが大事なのではないかと思うんです。それは、思い出でもいいし、ピンバッジでもいい、体験イベントでもいい。お客さんを手ぶらで帰さずに何かを持ち帰ってもらって、「また球場に来たい」と思わせることが一番のファンサービスなのではないかと思います。このチャレンジは今後も続けて、20年目で第2弾を出せたらいいですね。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) ●はせがわ・しょういち 1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務を経て、03年にノンフィクションライターに。04年よりプロ野球12球団のファンクラブすべてに入会する試みを始め、14年まで10年連続で継続中。現在、「12球団ファンクラブ評論家」の肩書で商標出願中。 ●発売記念イベント 長谷川晶一×菊地選手(ナックルボールスタジアム)トークバトル&サイン会 6月25日(水) 開場18:30/スタート19:00 芳林堂書店高田馬場店8F 詳細はこちら<http://www.horindo.co.jp/2014/05/1295/

「ファンクラブは球団の写し鏡!?」10年間プロ野球全球団のファンクラブに入り続けた男の軌跡

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“ファンクラブジャンキー”長谷川晶一氏。
 かつてよりもその人気が低迷しているとはいえ、やっぱり日本人は野球好き。今年も、大注目“二刀流”大谷翔平(北海道日本ハム)の投打にわたる活躍や、広島カープ23年ぶりのリーグ優勝なるか!? などなど、セパともに話題沸騰中だ。そんな野球ファンたちの中でも、ノンフィクションライターである長谷川晶一氏の活動は類を見ない。先日上梓した新刊『プロ野球12球団ファンクラブ全部に10年間入会してみた!』(集英社)のタイトル通り、すべての球団のファンクラブに10年にわたって入り続けているのだ!  ヤクルトファンだった彼が、12球団のファンクラブに入ったのは2004年の終わり。この直前、オリックスと近鉄が合併され、新たに東北楽天ゴールデンイーグルスが創設されるなど、球団再編の嵐が吹き荒れた。さらに、史上初のストライキが断行され、「ファンサービスとは何か?」という議論が噴出。くしくもその年、長年ヤクルトファンクラブに入っていた長谷川氏は、ファンクラブに対する不信感を感じ始めていたのだった。「なぜ、こんなに特典がしょぼいのか?」「他の球団のファンクラブでは、どんな特典があるのか?」――。  10年間で63万円もの私財をつぎ込み、前人未到の(たぶん)ファンクラブ人生を歩んできた長谷川氏を直撃すべく待ち合わせ場所に向かうと、挨拶代わりに、ユニークなファンクラブグッズが次々と飛び出してきた! ――えっと……このユニフォームは……? 長谷川 広島カープがファンクラブ会員のために作った、オリジナルグッズの「カオシマ」ユニフォームです。ホームで着るユニフォームと、ビジターで着るユニフォームをつなぎ合わせたところ、「Carp」と「Hiroshima」が結合されて、「Caoshima」という意味がわからないユニフォームが出来上がってしまったんです。あまりに好きすぎて、「ヤフオク!」で、もう1着購入してしまいました。この布地を触ってみてくださいよ! ――ペラッペラですね……。 長谷川 でしょ!! おそらく1回洗ったらダメになってしまうくらいの品質の悪さ。怖くて洗濯もできません。また、カープでは、「タオルポンチョ」なるグッズも作っています。タオルに穴を開けてポンチョにしたものなんですが、全然吸水性がない。いったいどうやって使えばいいんだか……。僕はこういうカープグッズを「カープクオリティ」と名づけて大絶賛しています。 ――のっけからすごいグッズが登場しますね。本に紹介されていた楽天の「カラスコマスク」も、野球とは関係がなく、使い道がさっぱりわからない逸品です。 長谷川 これを身に着けていると、本当に痛い野球マニアっぽいですよね(笑)。楽天ではこのほかに、ラジコンヘリも特典にしています。これがまた、なかなか飛ばなくて……。 ――なんでこんなもの作っちゃったんですかね(笑)。ほかの球団のグッズも、こんなにユニークなんですか? 長谷川 巨人はタカラトミーとコラボしてジャイアンツユニフォームを着た「黒ひげ危機一発」を付けていますし、ドラゴンズでは、スタジオジブリとコラボしたぬいぐるみを作っています。ジブリの鈴木(敏夫)プロデューサーによれば、このキャラのモデルは落合(博満)GMということです。 ――これが、落合さん……。各球団、趣向を凝らして、さまざまなグッズを作っているんですね。 長谷川 ファンクラブは、その球団らしさを如実に反映します。西武やロッテ、楽天、巨人などでは予算も潤沢で、センスもいいし、力も入っている。中日は予算があるはずなのに、いかんせんデザインが古臭い。カープには予算の面で制約があるから、カープクオリティという独自の進化を遂げたんです(笑)。 ――本にも書いてあった通り、これまで親会社のゴタゴタに振り回され、ファンクラブも迷走を続けていたベイスターズのここ3年間の躍進は、感動的ですらありますね。 長谷川 昨年末に募集要項を見て、我が目を疑いました。これまでは、5000円で会員証が1枚だけという年もあったのに、今年は3000円で観戦チケット2枚と、アースミュージック&エコロジーとコラボしたバッグとポーチ、さらに球場に足を運べばさまざまなグッズがもらえるようになったんですよ!  ――長谷川さんの家には、いったいどれくらいファンクラブグッズがあるんですか? 長谷川 ユニフォームやバッグなどで300点くらい、ピンバッジやカードなども入れると800点は下らないと思います。送られてきたグッズは積極的に使うようにしていて、西武ライオンズのパーカーを着て、オリックスのバッグを持ち、中日の帽子をかぶっているなんていうこともしょっちゅうです。 ――どこのファンだか全然わかりません! でも、ファンクラブに入ると、数千円の入会金でユニフォームやバッグなどがもらえちゃうって、かなりコスパがいいですよね。 長谷川 球団の人に話を聞いたんですが、各球団ともファンクラブで儲けようとは思っていないんです。ファンクラブに入る熱狂的な人々をリスト化できるだけでも球団としてはメリットになりますし、球場に足を運んでもらうことは、飲食や物販の売上向上にもつながります。そういった部分を見越して、各球団では豪華なファンクラブグッズを作成しているんです。 ――なるほど。そもそも長谷川さんはなぜ、「12球団のファンクラブに入る」という活動を10年間も続けてこられたんですか? 長谷川 子どもの頃からヤクルトのファンクラブには入会していて、会報が届いたり、開幕前にファンクラブグッズが届くのを楽しみにしていました。12球団のファンクラブに入れば、これが単純計算で12倍になる。毎日のようにメールや手紙が届くのがたまらないんです! もしも、この活動をやめてしまったら、喪失感に襲われそうで怖いですね ――もはや依存症……。 長谷川 ファンクラブジャンキーなんです(笑)。 ――ただ、好きじゃないチームにも、お金を払ってファンクラブに入り続けるというのは、なかなかできることじゃありません。 長谷川 いまや、マザー・テレサやガンジーのように、博愛の気持ちで野球界を見守っているから大丈夫です! 初めはアンチ巨人だったので、ヤクルトファンとしては巨人のファンクラブに入会することに抵抗がありました。それでも、巨人のグッズはクオリティが高く、アンチの気持ちが和らいでしまう。金で魂を買われているような気がして、背徳感がありました……。  それが変化したのが2011年。巨人のファンクラブから開幕戦の観戦チケットをもらったんですが、それが震災のために中止になってしまったんです。その時、丁寧な詫び状とともに、ボールペンが送られてきて、巨人という球団の素晴らしさを実感しました。無料でもらったチケットで、しかも巨人のせいで中止になったわけじゃないのに、こんなにしっかりとした対応ができるなんて……。その時、意固地になっている自分の小ささに気づき、「いいものはいい」と認めようと思えたんです。 ――各球団では、ファンクラブ会員にグッズの送付のほかにも、ファンクラブ限定のイベントなども開催していますね。 長谷川 西武やオリックスでは試合後のグラウンドをファンに開放して、OBの選手がノックをするイベントを企画しています。かつての有名選手が「ナイスキャッチ!」と声援を送ってくれるんですよ。また、他球団でも新入団選手の記者会見への招待や、キャンプ見学、始球式やホームランを打った選手に対する花束贈呈などのイベントが用意されています。 ――なかなか楽しそうですね。では、長谷川さんが考える「いいファンクラブの条件」というのは? 長谷川 僕の勝手な思いですが、無料の観戦特典、グッズの品質や品数、サイン会や撮影会などの触れ合い系イベント、ノックやグラウンド見学などの体験系のイベントが満遍なくそろっているのが、最もいいファンクラブだと思います。例を挙げると、オリックスはもらえるグッズはほかに比べて少ないんですが、球場に行けば、たくさんの来場特典があり、さらにさまざまなイベントを行っています。僕は東京在住のため、京セラドームにしょっちゅう行くことができず、なかなか恩恵を受けられないんですが……。もしも大阪在住だったら、一番好きになっちゃうかもしれないファンクラブですね。 ――“球界のマザー・テレサ”として、ファンクラブを見続けてきた長谷川さんが考える「真のファンサービス」とは? 長谷川 球場に来たお客さんを、満足して帰らせることです。スポーツなので、ボロ負けすることもあるし、応援している選手が活躍しないこともあります。それでも「楽しかった」と思わせるために、試合とは別の満足感を与えることが大事なのではないかと思うんです。それは、思い出でもいいし、ピンバッジでもいい、体験イベントでもいい。お客さんを手ぶらで帰さずに何かを持ち帰ってもらって、「また球場に来たい」と思わせることが一番のファンサービスなのではないかと思います。このチャレンジは今後も続けて、20年目で第2弾を出せたらいいですね。 (取材・文=萩原雄太[かもめマシーン]) DSC_3160xs.jpg ●はせがわ・しょういち 1970年5月13日生まれ。早稲田大学商学部卒業。出版社勤務を経て、03年にノンフィクションライターに。04年よりプロ野球12球団のファンクラブすべてに入会する試みを始め、14年まで10年連続で継続中。現在、「12球団ファンクラブ評論家」の肩書で商標出願中。 ●発売記念イベント 長谷川晶一×菊地選手(ナックルボールスタジアム)トークバトル&サイン会 6月25日(水) 開場18:30/スタート19:00 芳林堂書店高田馬場店8F 詳細はこちら<http://www.horindo.co.jp/2014/05/1295/