「倫理観は大丈夫?」一転して都知事選出馬の東国原英夫 その打算と拭えない女癖

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政治って、浮ついた心でもできる
んだね。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  東国原英夫前宮崎県知事が、東京都知事選告示直前になって出馬を表明。24日の告示日に正式に届け出た。  4選出馬をしないと言っていた石原慎太郎都知事が、お得意の後出しで出馬表明した時点で、東国原は出馬を断念すると思っていた筆者にとっては意外な展開だった(参照記事)。東国原は「震災後、出馬を表明するのは不適切だったから」と遅れた理由を説明したが、筆者にはそうは思えない。  東日本大震災下でも「天罰」発言といった暴言を吐き続ける石原都知事は、さすがに都民に見限られるのではないか、今なら勝てる可能性が高まった、という手ごたえを掴んだからこそ出馬に踏み切ったのではないか。もしくは、今回の都知事選と、菅政権の凋落に伴い近々行われる公算が高かった衆議院選を天秤にかけ、より当選確率の高い衆院選に出るつもりだったが、今回の震災の影響により、衆議院選が直近で行われることがなくなったため、知事選で落ちても国政があるという保険をかけられると思ったのではないか。  いずれにせよ、ギリギリでの出馬表明は、日和見的な打算の表れだ。東国原の"裏の顔"を見てきた筆者からすると、そんな彼に一言言わずにはいられない。  東国原のお笑いの師匠であるビートたけしは、2月27日に開かれた「東京スポーツ映画大賞」の授賞式終了後の囲み取材で、東国原の都知事選出馬の質問に「東が都知事になれたら、青少年健全育成条令を外したほういいね」とジョークを飛ばしたが、健全な都民にとってはシャレでは済まされない。  ご記憶の方も多いだろう。1998年、都内でイメージクラブの経営者が未成年を雇っていたとして、児童福祉法違反ならびに青少年健全育成条令違反で逮捕された。その際に、当時16歳だった少女は「店で性的サービスをした」と東国原の名前を挙げたことで警視庁から聴取を受けた。東国原は「未成年とは知らなかった」と釈明し、摘発もされなかったが、女子を売り買いする違法な場所に出入りしていたのは紛れもない事実。今では自虐ネタに使うこともあるようだが、こうした乱れた倫理観はそう簡単に払拭されるものだろうか。  不倫の噂は何度も流れた。女性に対するルーズさも一因で、かとうかず子と離婚。宮崎県知事に就任してからは、"宮崎県のセールスマン"として活躍したが、その一方で女性との噂も絶えなかった。  東国原は、宮崎県知事時代、毎週のように東京に来てメディアに露出していたが、お笑い関係者によると、東京にいる女性に会いに来る目的もあったという。独身の身であるから恋愛は自由であるが、一方、宮崎県内のスナックで「宮崎県は遊ぶところがないからつまらない」とつぶやいていたという情報も入ってきた。こうしたエピソードを聞いたとき、東国原には本当に郷土愛があるのかと疑問に思ったが、案の定、口蹄疫問題からの復興の最中、県民の高い支持率にも背中を向け、宮崎を離れた。彼の態度は、県民の信頼を裏切るものだったのではないだろうか。  09年には、自民党の選挙対策委員長を務めていた古賀誠議員から衆院選出馬を要請されたことに対して、「総裁候補にすることが条件」と色気を示したことがあった。しかし、この姿勢に世論から逆風が吹いたことで、たけしに直接「やめておいたほうがいい、髪の毛が全部抜けるほどの逆風だぞ」と諭され、政財界に隠然たる力を持つ人物からは「大衆をなめるな」と一喝されて、断念した経緯を筆者は目の当たりにした。  前述した通り、打算の上に出馬表明した東国原は、いまだ大衆をなめきっているように思えてならない。こんな男に知事は任されない。かといって"老醜をさらす石原都知事の4選は歓迎できない。このままでは都民は苦渋の選択を迫られそうだ。 (文=本多圭)
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「さんまは気の毒だった」バラエティー収録より義援金を優先するビートたけしの想い

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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  東日本大震災の影響で、バラエティー番組の収録見合わせが続いているが、ビートたけしも「被災者のことを考えたら、バラエティー番組を録ってる心境にはならない」という複雑な心境だと事務所関係者から聞いていた。地震、津波もさることながら、たけしは昨年、自ら柏崎刈羽原子力発電所に視察に出かけたり、「新潮45」(新潮社)では内閣府の原子力委員会委員長の東大名誉教授の近藤駿介さんと対談したりするなど、原発に深い関心を持っていた。それだけに、福島第一原発事故には心を痛めているのでは、と思った。  そんなたけしと、3月18日の夜に偶然会った。  開口一番、「オイラ、東京スポーツ新聞の客員編集長をやっているから、所ジョージと500万円ずつ、東スポを通じて被災地に1,000万円の義援金を送ることに決めたよ」と言った。伝え聞いていた通り、「バラエティー番組を撮る心境にはなれないよ」とも言い、16日に放送された『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)について、「視聴者からかなりのバッシングを浴びたらしいけど、局の都合で放送されただけで、さんまの本意じゃない。あれは、さんまが気の毒だよ」とさんまをフォローした。原発事故については「大変な問題だよ。これから、どうなるのかと思うと仕事も手につかないよ」と複雑な心境を覗かせた。  4月には北野武監督の『アウトレイジ2』のクランクインが予定されていたが、「延期だね。1年先になるかも分からない。でも、出演者全員が、いつでもスケジュールを空けて待ってると言ってくれたんだよ。うれしいね」と、撮影が無期延期になったことを語った。  18日には、今年1月知り合った沖縄の宮永英一氏とも連絡を取った。宮永氏は、筆者が昔からの大ファンだった伝説の沖縄ロックバンド「紫」のドラマーで、昨年6月に日本のハードロックミュージシャンとして初の東久邇宮文化褒章を受賞。同時に、紫も復活させたアーティストだ。沖縄では、18日から吉本興業が主宰する「沖縄国際映画祭」がスタートしたが、並行して開催される「沖縄国際アジア音楽祭」が東日本大震災の影響で中止となった。この件が気になり、宮永氏に連絡を取ったのだ。  「沖縄国際アジア音楽祭」は、沖縄ロック協会会長を務める宮永氏らが中心になって、"音楽の島"と言われる沖縄の一大イベントとして、昨年スタートした。宮永氏は電話口の向こうで「今こそ、沖縄ミュージシャンの総力を上げて、震災の援助をするとき。音楽祭は中止ではなく、形を変えて4月に延期。そこから8月まで、毎週日曜日に那覇市の国際通りの歩行者天国でストリートライブを開催して、義援金を募る運動を始めます。前民主党参議院議員の喜納昌吉さんもミュージシャンとして参加します」と熱い思いを語ってくれた。音楽祭は東日本大震災被災地救済を目的にしたチャリティーライブ「EARTH AID」として開催されるというわけだ。  宮永氏によると、「沖縄は"ゆいまーる(共助と意味)"の精神が宿っている島でもある」という。東北から一番遠い沖縄ミュージシャンたちの音楽を通じて"ゆいまーる精神"が届くことを期待したい。 (文=本多圭)
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辞任の前原誠司前外相 銀座のクラブで暴力団とズブズブ"黒い交際"

maehara0317.jpg 芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  次期総裁候補の最有力と言われていた前原誠司外相(当時)が外国人献金問題で3月6日にあっさりと辞任した。表向きは、在日韓国人からの献金だが、実際に引き金となったのは「週刊文春」(文藝春秋)3月10日号で、過去に脱税で摘発されたことがある問題企業と暴力団人脈からも献金を受けていたという"黒い献金スキャンダル"ではないだろうか。この大問題がおおごとになる前に、比較的小さいな問題で身を引き、潔さをアピールしたかったのだろう。それくらい、前原前外相にとっては、"黒い交際"は触れられたくないところだったのだ。  筆者は、昨年5月に「週刊新潮」(新潮社)が大相撲の野球賭博をスクープして時点で、前原元外相と暴力団の"黒い交際"情報を入手していた。情報元は、夜の銀座だ。  思い返せば約35年前、「週刊ポスト」(小学館)の記者時代から、筆者は夜の銀座にはスクープが転がっていると確信して、情報収集に事欠かない日々を送っていた。金銭的にもさることながら、「よく体が続くわね」と店の人間にすら嫌味を言われながら、一方で家族には迷惑をかけながらも、ひたすら銀座に通ってきた。  おかげで、芸能人と暴力団の"黒い交際"をはじめ、数々の男女のスキャンダルもスクープ取材してきた。  一昨年の8月、元俳優の押尾学被告が起こした事件についても、誰よりも先に情報をつかむことができた。なぜなら、押尾被告に合成麻薬MDMAを飲まされて変死した銀座ホステスの田中香織さんが勤めていたクラブ「ジュリア」(昨年7月に押尾事件に関する風評被害を受けて閉店)の客のひとりだったからだ。  それだけに、遺族はもちろんこと、同僚ホステスや従業員の押尾被告に対する怒りや悲しみは痛いほど理解できた。しかし、押尾被告は保護責任者遺棄致死罪に問われず、保護責任者遺棄罪のみで、懲役2年6月の判決。納得がいかない。それでも「刑が重い」と押尾被告は控訴。3月22日に控訴審が開かれる。"押尾事件"については、あらためて控訴審後に報告したい。  肝心の前原元外相と暴力団の"黒い交際"の話に戻ろう。筆者は、大相撲の野球賭博が発覚した時点で、以前から、相撲取りと暴力団幹部が夜の銀座のクラブで一緒に飲んでいる現場を何度も目撃したことがあったので、親しいクラブ関係者に情報提供を求めた。すると、「政治家だって、暴力団の幹部と飲んでますよ」という情報を得たのだ。しかも、暴力団幹部とクラブで豪遊していたのは民主党の元代表である前原だというのだから、びっくりした。この暴力団幹部とは、2004年に約2億円の脱税で逮捕された競馬予想会社の実質的な経営者だったS氏。今回「文春」が報じた人物と同一人物だった。  親しいクラブ関係者は「S氏は、今は暴力団ではないかもしれませんが、前原と一緒に飲んでいた当時は、銀座のクラブ関係者の認識だと暴力団の幹部でしたよ。一緒に来ていた日は、前原が民主党の代表を降りた日の晩でしたから、今でも鮮明に覚えてますよ」と言う。  06年、民主党の代表を務めていた前原は、"偽メール事件"の責任を取って、3月31日に代表の座を降りている。その晩に、前原は銀座8丁目にある、座っただけでひとり5万円以上は取ると言われている超高級クラブ「M」でS氏と豪遊したという。ちなみに、当時、「M」は銀座のクラブ関係者の間では、"暴力団御用達クラブ"と言われていた。  「M」の元従業員は「前原さんとS氏、それにS氏の取り巻きが6人くらいいましたかね。他にも、銀座のスキヤ通りにある有名クラブにも、全員で行きました」と証言してくれた。  このエピソードだけ取っても、前原元外相と元暴力団幹部のS氏はズブズブの関係だったと言わざるを得ない。そうでないとしたら、どのような関係だったのか、なぜ銀座で一緒に豪遊していたのか、なぜ政治献金を受けていたのかなど、自ら説明すべきだろう。  東日本大震災に紛れて、真相をうやむやにすることは許されない。 (文=本多圭)
民主党政権は、なぜ愚かなのか でも枝野官房長官だけは応援したい。 amazon_associate_logo.jpg
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「東が知事なら師匠も逃げ出す!?」東国原前宮崎県知事 やはり都知事選出馬は断念か

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無責任な男に東京は任せられない?
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  東国原英夫前宮崎県知事が、14日に予定されていた東京都都知事選出馬表明会見を延期したことで、出馬断念の検討を始めたという報道が出てきた。会見延期の直接の理由は震災だが、実際には不出馬に向けての調整期間が欲しいのだろう。さもありなんだ。  筆者は、石原慎太郎都知事がお得意の確信犯的な"後出し"で4選出馬を明らかにした時点で、東国原は出馬を断念すると確信した。  昨年10月、東国原が次期宮崎県知事選に出馬しない意向を明らかにしたときは、「次は、都知事選か、国政選挙か」と騒がれた。彼のお笑いの師匠であるビートたけしは、「東は石原さんが4選出馬することを前提に、都知事選に出馬するだろう。落ちても2位になると思うから、箔がつく。そのあとにやってくるだろう国会解散に伴う衆院選に出馬すれば、当選すると計算してんじゃない」と分析していた。  ところが、菅政権が思った以上に早く存続の危機に陥り、政局は風雲急を告げた。国会解散は早ければ都知事選前後に行われると言われるようになって、都知事選と衆院選の二股が掛けられなくなったという狂いが東国原に生じた。  さらに、選挙資金が思うように集まらなかった。筆者の情報によると東国原は、知人である、タレントで北海道の「花畑牧場」で大成功した田中義剛に選挙資金の借金を申し込んだという。しかし、「花畑牧場」は田中が所属する芸能プロ・アップフロントが所有する会社で、彼は単なる雇われ社長。会社の金が自由になるわけじゃない。たとえ、個人的な蓄えがあったとしても、田中は戻るアテがない金を貸すような男ではない。実際に筆者は、田中と親しい芸能関係者から、「東からの依頼は断った」という情報を得ていた。  資金不足もあってか、3月に入っても東国原の態度は煮えきらず、「出馬断念も視野に入れている」と思った。そんなときに、東国原に宮崎県出身の実業家がスポンサーについたという情報を入手。その人物とは、東国原に、国会議事堂近くの「パレロワイヤル永田町」の事務所を安値で提供した「エクセルヒューマン」の創業者で、宮崎県出身の実業家・深江今朝夫さんだった。これで出陣体制は整った、と思えた。  師匠のたけしは、石原さんが出馬しない意向という情報を前提に、「東は当選するかもしれないよ。東が都知事になったら、ばかばかしくて都民税を払いたくないから、軍団と一緒に地方に引っ越すと言っているんだよ」と冗談を飛ばしていた。ところが、石原知事が4選出馬。たけしも筆者も、スッカリ騙されてしまった。  芸人時代から人一倍計算高い東国原のこと。まだ正式に表明していないが、「負ける戦はしない」と出馬を断念すると思う。スポンサーも付きそうなことだし、どちらかを選ぶなら、当選確率が格段に高い国政を選ぶはずだ。県知事時代、「宮崎は何もないから面白くない」と言って、自民からの甘言に乗せられ、任期半ばで国政に転身しようとした無責任な男なだけに、都民として出馬断念はホッとする。かといって、これまで都政を私物化してきた石原知事が再選すれば、筆者の仕事にも関係する表現規制がさらに加速するだろう。痛し痒しだ。石原知事の首に鈴をつける人物が、現われてほしいものだ。 (文=本多圭)
都知事選の勝者 だれかな。 amazon_associate_logo.jpg
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「ほかの映画祭だってインチキある」東スポ映画祭でビートたけしが大暴露!?

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20年もよく続いたものです。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  2月27日、「第20回東京スポーツ映画大賞」(以下、映画祭)が、グランドプリンスホテル赤坂で開かれた。  審査委員長を務めるビートたけしは、「20回か。よく、ここまで続いたよな」と表彰式が始まる前に、しみじみと呟いた。  第1回目から映画祭の運営に関わってきた筆者も同じ心境だ。1990年頃、すでに東スポの客員編集長を務めていたたけしから、「東スポ主催で本物の映画祭を作れないか」と相談を受けて、東スポ側に打診。当時の社長だった太刀川恒夫会長は「ボクも映画が大好きだから、やろう」と二つ返事で引き受けてくれたことで映画祭はスタートした。  第1回は渋谷スタジオで行われたが、メディアには相手にされず、正直、いつまで続くのかという不安もあった。94年にたけしがバイク事故を起こした時は、これで映画祭はもちろん、彼の芸能生活も終わりだとも思った。しかし、たけしは奇跡的な復帰を果たした。復帰後、北野監督の作品はカンヌ国際映画祭やベネチア国際映画祭で評価され、"世界のキタノ"と呼ばれるようになったが、映画監督として決して驕ることなく、お笑いタレントとしての原点を忘れず、年々パワーアップしてきた。だからこそ、映画祭が20回も続いたのだ。  今回の授賞式では、たけしならではの毒舌が炸裂。「ほかの映画祭だって、いろいろインチキがあるんだよ(笑)」などと、日本の映画祭の実態を暴露する発言が飛び交って、司会を務めるガダルカナル・タカがブレーキをかけるのに必死だった。  主要各賞は、案の定、北野監督の『アウトレイジ』が総ナメした。新人賞には、これまで善良な役柄が多かった73歳の北村総一郎。『アウトレイジ』で極悪非道のヤクザの親分を演じたことで新境地を開いた、というのが受賞理由だ。助演男優賞にも、『アウトレイジ』に出演した石橋蓮司と椎名桔平の2人が選ばれた。  壇上でたけしは、「椎名をキャスティングする際に、ドラマのプロデューサーから『椎名という男は、台本にクレームをつけるうるさいヤツだ』と聞かされた」と暴露した。しかし、いざ撮影に入ると違っていた。それどころか、椎名の演技力に惚れ込んだことも明かした。その椎名は撮影では北野監督のオーラに圧倒されて、緊張したという。筆者も25年近く、たけしを取材したり、本のプロデュースをしたりしてきたが、いまだに会って会話するまで緊張する。  話を映画祭に戻そう。ちなみに監督賞は北野監督。作品賞は『アウトレイジ』だった。例年だと、話題の著名人を表彰する「ビートたけしのエンターテインメント賞」が盛り上がるのだが、今年は、マツコ・デラックス、沢尻エリカと沢尻の母、大桃美代子×麻木久仁子×山路徹などが受賞するも、彼らはいずれも辞退、いまいち盛り上げにかけた。だが、本来の映画祭は充実したことで、集まった観客も満足してくれたようだ。  北野監督の次回作『アウトレイジ2』は、4月にはクランクインする。21回目の映画祭が、今から楽しみだ。 (文=本多圭)
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ざわめく吉本興業の暗部……「コメディNo.1」前田五郎の1億2,000万円訴訟に和解勧告

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吉本興業東京本社。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  漫才コンビ「コメディNo.1」の元メンバーである前田五郎が、吉本興業に1億2,000万円の損害賠償を求めた裁判で、大阪地裁が2月4日に両者に和解勧告をしていたという。これを受けて、吉本も和解の方向に向かって動いていることが、吉本関係者への取材で明らかになった。  和解が成立すれば、前田が事実上、勝利を勝ち取ったことになる。しかし、筆者と親しいお笑い関係者は「和解が成立したとしても、前田が戻る場所はありませんよ。前田自身にも問題があったからです」と言う。  この裁判に至るまでの騒動を振り返ってみよう。  2009年4月3日、吉本の元特別顧問だった漫才師の中田カウスの自宅に脅迫状が届いた。それより約3カ月前の1月9日には、カウスが何者かに金属バットで襲撃されるというショッキングな事件が起こっていた。  脅迫状を受けて、カウスは所轄の大阪府警南署に被害届を出しに行った際に、同府警捜査4課(暴力団担当)のT警部補がふらりと現われたという。このT警部補はいわくつきの人物だった。かつて、カウスが横領疑惑をネタに吉本元会長の中邨秀雄氏を恐喝したという情報が流れた際、カウスを事情聴取したのがT警部補で、同警部補にカウスの恐喝情報を流したのが、元暴力団幹部の実業家で、吉本の"お家騒動"の黒幕ともいわれるM氏だったのだ。  南署に現われたT警部補は、カウスに事件とは関係ない嫌味を言い続けたという。これにキレたカウスは「Tさん、前にあんた、私にこう言いはりましたな。『おう、カウスよ。お前ヤクザに狙われとるぞ。けど、お前がやられても警察がほっとくからな』と。今回、Tさんのおっしゃる通りにほっとかれて、やられましたわ」と、憤ったという。こう言われてバツが悪くなったのか、T警部補はすごすごと帰っていったそうだ。  このエピソードだけ聞くと、T警部補はカウスを襲った犯人に心当たりがあったように思えてならない。T警部補は、"お家騒動"においては、吉本経営陣やカウスと対立する勢力だった前出のM氏とつながりが深く、カウスに恨みを持つ人物を知り得る立場にあったからだ。  この殴打事件が解決せぬ間に、カウスの自宅に脅迫状は届いた。この脅迫状の筆跡と、以前カウスの自宅に届いた前田の年賀状にある筆跡が酷似しているということで、吉本は独自のルートで筆跡鑑定を行い、その結果を南署に提出する一方、世間を騒がせたという理由で前田を休養させた。  前田の休養の裏には、カウス事件への関与が疑われることに加えて、彼の普段からの粗行が関係していたようだ。前田は、芸人仲間に度が過ぎたイタズラを行ない、元相方の坂田利夫の悪口を吹聴し、吉本の経営陣に対する批判を展開していたという。吉本は、この不満分子を"切る"ための格好の理由を見つけたわけだ。  その後、前田は南署の参考人として呼ばれ、事情聴取を受けたが、脅迫事件への関与については、一貫して否定し続けた。しかし、吉本は8月末に「コメディNo.1」の解散を発表。同時に前田との契約を解除した。前田は犯人扱いされ、仕事を奪われた。吉本としては、かなり強引に"前田切り"を行ったわけだ。  これに対して、前田が「契約解除は不当だ」と、吉本に対して、損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こした。さらに、犯人扱いの記事を掲載したとしてスポーツ紙の「デイリースポーツ」、それに「週刊朝日」に対しても損害賠償請求を提起、すでに「デイリー」には280万円、「週刊朝日」には550万円の支払い命令(両者とも控訴)が出ている。  2つの判決を受けて、大阪地裁は2月4日に吉本と前田の弁護人に和解を勧告。吉本は和解の方向で動いているというが、前田にとっては今後も茨の道が続きそうだ。  吉本が和解金をいくら払うかは分からないが、前田は吉本から契約解除になった直後に自己破産の危機に陥って、生活がひっ迫中。しかも、和解金の多くが弁護料として消えていくだろう。今後の生活を考えたら、お笑い界に復帰して働くしかない。だが、吉本とここまでこじれては、それも楽な道ではないだろう。  筆者の親しい友人に元「B&B」の島田洋七がいる。ご存知の通り、2006~07年にかけて、洋七は自叙伝『佐賀のがばいばあちゃん』シリーズで再ブレーク。出版だけではなく映画、舞台、ドラマと原作を提供して、稼ぎまくった。ところが、今では仕事がない状態が続いている。原因は、吉本の辞め方に問題があったといわざるを得ない。  洋七は80年代の漫才ブームで大ブレーク。一度は吉本を辞めているが、その後、吉本に出戻り、芸人活動を続けていた。ところが、『がばい』がベストセラーになると、吉本が「他の芸人たちへのシメシがつかないから、形だけでも印税を事務所に入れてくれ」と、洋七に要求。これに対して洋七は、「この本は俺の力で売ったんだ」と頑なに拒否。これにより関係が悪化して、07年8月に契約切れで吉本を去った。  洋七は悪い男ではないが、金銭に関しては異常に執着が強く、これまでも、金銭がらみのトラブルを起こしてきた。そもそもは自費出版だった『がばい』が売れたのは洋七の力も大きいが、実際には吉本がマネジメントした仕事の場で本をプロモーションしてきた影響も大きかったわけだから、洋七の言い分は筋が通らない。  吉本退社以降、洋七の姿をメディアで見ることはめっきり減った。洋七によると、テレビ局の下請けの製作会社から仕事の依頼が来て、「ハイ、分かりました」と引き受けても、しばらく経つと依頼主から「企画が潰れました」と言ってくるという繰り返しだという。その裏に吉本の力が関係しているかどうかは不明だが、洋七からしてそうなだけに、前田の本格復帰は絶望的と言わざるを得ない。  それにしても、前田がカウス事件とは無関係となれば、なおさら犯人についての謎は残る。身内に、カウスと敵対する勢力と癒着した"疑惑刑事"がいるために、事件の捜査に深入りできていない大阪府警の怠慢にも、責任の一端があると言わざる得ないだろう。 (文=本多圭)
吉本興業の正体 物騒でんがな。 amazon_associate_logo.jpg
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「会ってくれない」も嘘!? 無罪主張の押尾学被告 いまだ遺族へ謝罪せず

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ザ・ビッグマウス。
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  元俳優・押尾学被告の控訴審が3月22日に決定しているが、いまだに押尾被告は被害者である故・田中香織さんの墓参りどころか、遺族への説明、謝罪も行っていないことが、遺族に近い関係者への取材で明らかになった。  昨年9月、押尾被告は田中さんに対する保護責任者遺棄罪で懲役2年6月の実刑判決を受け、1,000万円の保釈金を積んで10月に保釈された。保釈前に押尾被告は弁護士を通じて、保釈されたら田中さんの遺族に説明と謝罪、そして、田中さんの墓参りをしたいと語っていた。  その後、約1カ月が経過。写真誌「フライデー」(講談社)が押尾被告の姿をとらえて、直撃インタビューした際に「会って、謝罪したい気持ちがあるし、道義的にね。でも、弁護士を通じて何度も言っているけど、向こうが会ってくれないのよ。なぜだか分からないけど」とコメントした。  その時、筆者は遺族に近い関係者に即確認したが、押尾被告はもちろんのこと、弁護士からも一切コンタクトがないことが判明。押尾被告が嘘をついているのではないかと、この連載でも報告した。  さらに今年に入って、控訴審の日程が3月22日に決定。今度こそは遺族に連絡を取っているだろうと思って、前述の関係者に確認したが、田中さんの実弟からは「いまだに何の連絡もない」という答えが返ってきたという。  押尾被告は1審の判決を不服として控訴。無罪を主張し、最低でも控訴審で執行猶予を勝ち取りたいというのが本音だと思う。そんな押尾被告に対して、遺族は示談に応じるつもりはないが、押尾被告からしてみれば、たとえ拒絶されても、弁護士を同伴して飛騨高山の実家まで謝罪に出向くのが人の道だ思う。それを平気で「向こうが会ってくれない」と嘘をついたまま。こんな誠意の欠片もない男、心情的には、保護責任者遺棄致死罪を適用せずに、保護責任者遺棄罪のみの判決を出した裁判に改めて納得がいかない。  パフォーマンスがお得意な押尾被告のこと、控訴審間近になったら、んな手を使って世間の同情を買おうとするか分からないだけに、彼の言動には一日たりとも目が離せないのも事実だ。  同時に、昨年末に芸能界を激震させた歌舞伎俳優の市川海老蔵への"殴打事件"の初公判が2月18日から始まる。海老蔵の酒乱もさることながら、事件で浮かび上がった、押尾被告ともリンクする六本木、西麻布の元暴走族を中心にした"闇人脈"。その闇と芸能人との黒い交際の究明も忘れてはならない。 (文=本多圭)
偽りの謝罪 ま・さ・に! amazon_associate_logo.jpg
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「スピード離婚間近か!?」すっかり芸能マスコミに見放された玉置浩二の今

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『幸せになるために生まれてきたんだから』
イースト・プレス
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  昨年を代表する"お騒がせ男"玉置浩二の近況が、まったく聞こえてこない。不思議に思って、関係者を取材したところ、玉置の精神状態は年末から悪化の一途を辿っていることが明らかになった。  さらに、7月に玉置と電撃入籍して、芸能活動休止中の青田典子が、周囲に「芸能活動を再開したい」と言っているという。予想通り、"スピード離婚"の匂いがしてきた。  一昨年の12月に「安全地帯」としての活動を再開した玉置。昨年5月には、昔から玉置のファンだったという元C.C.ガールズの青田と再会。即、交際が始まった。  青田との交際開始後、報道陣の前に現れた玉置は、異常なハイテンションで青田とイチャイチャしながら、彼女が所属する「オスカープロモーション」の古賀誠一社長を"爺さん"呼ばわりして、「事務所は何もやってくれなった」と批判した。いわば、古賀社長は青田の芸能界における育ての親で、彼女をC.C.ガールズに抜擢したのも古賀社長の意向だし、グループ解散後、仕事がなくなった青田をバラエティー番組などで再生させたのもオスカーの力があったからこそ。横から出てきて、青田をかっさらっていった玉置に批判される筋合いはない。  しかし、この玉置発言にオスカーは「相手にしても仕方がない」と静観した。というのも、オスカーは、玉置が躁鬱病で、感情の起伏が激しいことを熟知。青田の熱が冷めるのも時間の問題とだと見ていたようだ。その後、青田が「私の判断で、玉置さんの健康面を支えていきたいと思い、芸能活動を自粛したい」と申し入れてきたときも、オスカーはすんなりと受け入れた。ところが7月に入籍後、青田は携帯電話の番号まで変えてしまい、事務所との連絡を絶ってきたという。  一方、玉置はコンサートツアーが始まると、躁状態のときは問題を起こさなかったが、鬱状態になるとメンバーとステージ上で喧嘩。観客にまで暴言を吐いて、コンサートを中止するというトラブルを起こし、公私にわたって、芸能マスコミの格好の餌食になって、世間を賑わせてきた。  ところが、歌舞伎界のプリンスといわれた市川海老蔵の殴打事件以降は、スッカリ影が薄くなってしまった。12月の初めにフジテレビの『2010 FNS歌謡祭』をドタキャン、お騒がせ振りは変わらなかったが、そんな玉置をマスコミが見限ってきたきらいも出てきた。  玉置を知る音楽関係者は「ここ数年、年末になると鬱状態が激しくなります。レコーディングには支障はありませんが、人前に出すと何を言い出すかわからないんで、怖くてテレビなどの仕事は控えてますよ」と言う。  また、オスカー関係者は「玉置のブレーンを通じて、青田が『仕事がしたい』と言ってきたんです」と最新情報を伝えてくれた。結婚して、芸能活動を休止していたタレントが活動再開するときは、必ずといっていいほど、背景に離婚の危機を抱えている。ましてや、玉置のこれまでの女性遍歴を知る芸能関係者は、青田と入籍した当初から、結婚生活は長くは続かないと言っていた。オスカーの本音もそうだっただろう。  しかもだ。青田は安全地帯の新アルバムが売れれば、玉置と結婚生活もセレブなものになると思い描いていたのかもしれない。実際にアルバムは売れた。しかし、ウハウハなのは所属レコード会社のユニバーサルミュージックだけ。玉置は自ら招いたコンサート中止のキャンセル料、それに元カノの石原真理への慰謝料支払いの噂もあって、生活が楽ではないことは想像に難くない。それだけにオスカーは、青田がいつ戻ってきてもいいように休業を認めたのだ。ところが、青田は親の心、子知らずで、事務所との連絡を絶ってしまっている。そんな人間が、今さら「仕事がしたい」と言うのは、あまりにも虫が良すぎるような気がしてならない。  今後、玉置が世間を騒がせるとしたら、それは離婚騒動が勃発したときであるような気がするのは、筆者だけだろうか。 (文=本多圭)
玉置浩二★幸せになるために生まれてきたんだから そうなんだから。 amazon_associate_logo.jpg
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「たけし、さんま、タモリの育ての親じゃない!?」故・横澤彪氏の葬儀にBIG3は出席せず

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オレたちひょうきん族 THE DVD 1981-1989 』
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芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  今月8日、肺炎のために急死した元フジテレビのゼネラルプロデューサーの横澤彪さんの葬儀が15日に東京の池上本門寺で営まれたが、弔問客の中にビートたけし、タモリ、明石家さんまの姿がなかったことに違和感を覚えた読者は多いかもしれない。  横澤さんは1980年代の"漫才ブーム"のキッカケになったフジテレビ系の『THE MANZAI』や『オレたちひょうきん族』『笑っていいとも!』などのプロデューサーを務めたことでお笑いの仕掛人と言われ、たけし、タモリ、さんまの"お笑いBIG3"の育ての親と、訃報と共に報道された。   だが、横澤さんによって初めてテレビ番組に起用してもらった元B&Bの島田洋七は「たけし、タモリさん、さんまの3人は、横澤さんの力ではなく、実力でのし上がったんですよ」と報道を否定した。  昔、『ひょうきん族』のディレクターだったY氏と六本木のスナックで飲んだことがあった。Y氏は「横澤さんはたまたま、視聴率が良かった番組のプロデューサーだっただけだよ。ディレクターたちが優秀だったから、視聴率が取れたんだよ」と言っていたのを記憶している。  確かに『ひょうきん族』は、たけしが構成まで買って出て作り出した番組だった。漫才ブームにしても、『THE MANZAI』がスタートする前に日本テレビ系の『お笑いスター誕生』でブームの火はついていた。横澤さんの力が関係していたのは間違いないだろうが、どれだけ影響したかは未知数だ。洋七は「『THE MANZAI』と、番組名を横文字にしたのは、わいのアイデアですよ」とも言う。  筆者が記憶する限り、当時、たけしが所属していた太田プロは"営業の太田プロ"と言われて、地方興行やイベントなどの営業に強かったが、女副社長が横澤さんに積極的に接触して、たけしだけではなく、片岡鶴太郎や山田邦子を『ひょうきん族』に出演させて、"東の吉本興業"と言われるまでに急成長した。太田プロが大きくなったのは、同プロを贔屓にした横澤さんの実績といっていいだろう。  前出のY氏は「横澤さんは、お笑いタレントのギャグが面白くないと、耳元で『このギャラ泥棒』と罵るんですよ。冷酷な男だとお笑いタレントからは嫌われてましたね」と言っていた。横澤さんのお笑いに対する厳しさの一面がうかがえるエピソードだが、通夜や告別式に訪れたお笑いタレントが少なかったのも、その厳しさが関係していたのかもしれない。  横澤さんはフジを退社後、吉本興業に"天下り"した。吉本としては横澤さんを入社させることで、フジとのパイプを太くしようと思ったのだが、横澤さんにはそんな力はなく、思惑は見事外れた。  そんな横澤さんの素顔を「死者に鞭打つべきじゃない」とお笑い関係者の誰一人として語らなかったのが、せめても救いかもしれない。改めて合掌! (文=本多圭)
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「芸能界は妖怪ブーム」!? 第20回東スポ映画大賞特別賞の異形な面々

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今年の授賞式ではどんなハプニングが
待っている?
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!  1月16日、筆者も運営に関わっている「第20回東京スポーツ映画大賞」の最終選考が行われた。  映画祭発足当時、審査委員長のビートたけしは「おいらの独断と偏見で選ぶ」と言っていたが、現在は日本全国の映画祭のディレクターたちがノミネートしてきた作品から、たけしが受賞作を最終決定するというシステムを取っている。  今回の審査に当たっても、たけしは「年々、作品の質が下がっているね」と嘆きながら、「世代を超えて楽しめる映画がなくなった。映画じゃなきゃダメなの? みたいな作品が多くなった。テレビ局(主導で製作した映画)なんかは、質でなく、機動力で客を呼ぶ。興行だけの映画になったよ」と言う。  昨年、SMAPの香取慎吾が主演した『座頭市 THE LAST』はフジテレビが総力を挙げて宣伝したが、見るも無残な大惨敗に終わった。自身が主演し、『座頭市』を撮ったたけしは「見事に、(『座頭市』を)終わらせていただきました」と皮肉を込めて言う。  その香取の『座頭市』は、今回の東スポ映画大賞の特別作品賞を受賞した。と言っても、東スポ映画大賞での特別作品賞は、ワースト映画大賞と同義。前回は、上島竜兵主演の『上島ジェーン』。ちなみに、第16回では、同じSMAPの草なぎ剛主演の『日本沈没』が受賞する予定だったが、ジャニーズ事務所はこれを無視。表向きはスケジュールの都合による受賞辞退ということとなり、たけしは機転を利かせて、急遽『日本以外全部沈没』を受賞作に選ぶという"茶番劇"をやってみせた。  もちろん、今回の『座頭市』も無視されることを前提として選んでいる。  詳しい受賞内容については東スポを見てほしいが、やはり気になったのは北野武監督の『アウトレイジ』だ。この作品は、作品賞と監督賞を受賞した。たけしは「暴力映画としては、楽しめる映画が作れたと思う。これまでのおいらの映画と違って、セリフのやり取りを入れた芝居が多かった。エンタテインメントに徹したのがよかった」と言い、次回作の『アウトレイジ2』に関しては「実に映画らしい、もっと面白いストリーになると思うよ」と自信のほどをのぞかせた。  年末にたけしは、筆者に「椎名桔平に主演男優賞をあげたいね」と言っていたが、『アウトレイジ』は全員が主役と言ってもおかしくない映画だっただけに、椎名は助演男優賞に落ち着いた。もう一人、『アウトレイジ』に出演した石橋蓮司も、『今度は愛妻家』で『アウトレイジ』でのヤクザ役とは真逆なオカマ役を演じたということで助演男優賞に選ばれた。新人賞にはベテラン俳優の北村総一郎。『踊る大捜査線』では人がいい警察署長を演じていた北村が、『アウトレイジ』ではヤクザの大親分を演じ、新境地を開拓したという意味で新人賞に選ばれた。いずれも、東スポ映画大賞ならではの選考だ。  合わせて、テレビなどで話題を振りまいた人を表彰する第11回ビートたけしのエンタテインメント賞の選考も行われた。これも、詳しいことは東スポを読んでほしいが、特別賞には「沢尻エリカのお母さん」が選ばれた。理由は、お母さんのほうがマスコミに露出していたから。  他に、特別賞は戦場カメラマンの渡部陽一。準特別賞にマツコ・デラックス、ミッツ・マングローブ。大桃美代子、麻木久美子、山路徹が選ばれた。たけしは「最近の芸能人は、芸能というよりも異形が注目される。どんな生き物? と思わせるようなインパクトのある形や言動をしてなきゃダメ。芸能界も"妖怪ブーム"」と、まさに言い得て妙の評価をしていた。  授賞式は2月27日都内のホテルで催される。筆者は東スポ映画大賞に1991年の初回から関わっているが、今回で20回目を迎える。たけしではないが「よく、ここまで来た」というのが偽らざる感想だ。 (文=本多圭)
座頭市 THE LAST 豪華版(2枚組) 黙殺。 amazon_associate_logo.jpg
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