ゾンビアイドル小明が『Miss ZOMBIE』主演の小松彩夏にジェラシー爆発「呼んでくれれば……!?」

IMG_2118.jpg  『蟹工船』『うさぎドロップ』などで知られる鬼才・SABU監督がメガホンを取った異色のゾンビムービー『Miss ZOMBIE』のDVD発売記念イベントが秋葉原で行われ、主演の小松彩夏と、ゾンビアイドルの小明が出席した。小松はこの日、2月23日に行われる東京マラソンへの参加も表明。「完走します。あと1カ月くらいしかないのですが、2月23日は、ぜひみなさん応援しにきてください」と客席へ呼びかけた。  今年の正月は実家に帰り、「わりとゆっくり過ごしてました」と話す小松。だが、「食っちゃ寝食っちゃ寝で、マネジャーに少し怒られました」と反省の弁も。「今年で28。もうアラサーなんですが、ちょっとふわふわしてる部分が多いので、今後はもう少ししっかりしていきたいと思います」とコメント。理想の女性像は「芯の強い女性」であるといい、子どもっぽさが抜けないところが目下の悩みだと明かした。 IMG_1742.jpg  マラソンについては「お正月、食べすぎたので今(ウエイトを)調整しているところ。走る前にウエアをブログにアップしますので、それを目印にぜひ応援にきてください」と客席へアピール。「去年の11月にニューヨークマラソンに出場しまして、6時間1分で42.195キロ、なんとか完走しました。今回はその6時間1分を切る、と宣言します」と、意気込みも見せた。  映画『Miss ZOMBIE』については「海外の映画祭にたくさん出展されて、多くの人に見ていただけた思い出深い作品」と紹介。「最初に台本をいただいた時はコメディ映画かと思いましたが、読んでみると正反対で衝撃を受けました」と振り返り、セリフなしで挑んだゾンビ役については「セリフがあればセリフで説明できるけど、セリフがない分、動きひとつで見せていかなければいけなかった。目線とか、そういった部分をすごく意識しながら演技しました」と述べた。  撮影については「たった5日間。その分、みんなが集中してすごくメリハリがある現場でした」と話し、作品の見どころについては「わたしがゾンビでありながら自分の母性を思い出して、ナイフを持って走り始めるシーンがあるんですけど、そこかな。すごくかっこいいので、注目してみてほしい」と笑顔を見せた。 IMG_2033.jpg  この日、ゾンビつながりでゲストとして登壇したアイドルライターの小明は「この映画は素晴らしかった。初めての母性あふれるゾンビ映画。美しかった」と本作を絶賛。「不必要に血を流していないのに怖い。ゾンビが何より健気でね、かわいいんですよ。そしてナイスバディ。グロいとか気持ち悪いとかいうのはよくあるんですけど、こういう作品は珍しい」と感想を述べ、小松の魅力については、「なんといっても、このかまぼこ型の目ですよ。みんなその目になりたくて、必死にアイラインを引いたりするんですけど、ナチュラルであれですからね。CGかと思いますよ。二の腕にがしっとかじりつきたい」とコメント。 IMG_2132.jpg  また、ゾンビ映画に主演した小松を、「呼んでくれれば、わたしも出演したのに。出たかった!」とうらやんでもいた。 IMG_2065.jpg (取材・文=名鹿祥史)

さっき『有吉反省会』に出てたゾンビ、アレ何なの!? 小明(あかり)直撃インタビュー!!

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『有吉反省会』(日本テレビ系)より
 「月刊サイゾー」連載『卑屈の国の格言』や、サイゾーテレビ『小明の副作用』などなど、サイゾーではお馴染みの小明ちゃん! サイゾーではよく見るけど、他にどんな仕事をしているのかは謎に満ちていた。そんな小明ちゃんが先日『有吉反省会』(日本テレビ系)に出演したらしいんですが、その姿が、ゾ……ゾンビ!? あまりに衝撃的だったので緊急インタビューを決行! ──すごいゾンビっぷりでしたね。 小明 見てくれたんですか? ありがとうございます~! ──一応アイドルですよね?普通の顔では出られなかったんですか?
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謎に包まれた私生活が赤裸々に!?
小明 初めは普通の顔で出る予定だったんですけど、スタッフの人に前日に「あ、ずっとゾンビで……」って言われて。 ──もう少し抵抗しましょうよ! 小明 すっぴん自信ないし……(ゾンビではないメイクの時は普通のメイクもすっぴんと呼んでいる)。 ──じゃあもうアイドルやめちゃえよ。 小明 嫌だよ!! フォトショップとか駆使して生き残ってやるよ!! (気まずい沈黙) 小明 それにしても、テレビっていろんな人が見てくれてるんですね~。 ──あ、反響はどうでしたか? 小明 昔の同級生とかから電話が…… ──あ~よかったですね~ 小明 いや、なかったんです。一件も。人気番組ですからね、誰かしらは見てたはずだと思うんです。名前も特徴的ですし、覚えている人もいたと思うんです。だから、たぶん、本当に記憶に残ってなくて見流した人と、私を覚えいていた上で、ゾンビになった私を見て、同級生同士で電話しながら「ギャハハ! あいつまじなにやってんの!」「マジ無理ー、あんなことよくできるよね、キモい」「つーかああいうキャラだっけ?」「覚えてねー」とか見下して笑いものにしてるんだろうなって思うとすごい、死ねとも思うし、死にたくとなりました。 ──学生時代、友達いたんですか? 小明 ……(無言でうつむく)。 ──それでも、ゾンビはやめられないんですか? 小明 ゾンビに罪はないし……(?)というか、ゾンビじゃなく地上波に出られない? 地上波対応無理だから、シャイだから、私。 ──そのメンタルでゾンビを続けるのはキツイんじゃ…… 小明 すっぴんでテレビに出るよりはぜんぜんマシですよ! ゾンビで「グロ」って書かれるのは誉め言葉だけど、フルメークで出て「グロ」って書かれてごらんよ。2年は家から出られないよ。 ──すっぴんグロいんですか?
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アラサートークに、はにかむ小明
小明 まぁ……老け顔のアラサーって感じ……道で薬中と間違われて職質くらうレベル……。 ──それは、けっこうですね。なんでアイドルになろうと思ったんですか。 小明 昔はかわいかったんだよ。 ──で、今回はグラビアを自分で撮ってきたそうじゃないですか。どういうつもりでそんな無茶を。 小明 来年でなぁ……もう29でなぁ……アイドルはじめてもう11年かぁと思ってなぁ……そろそろ重い腰を上げんとなぁという気持ちになって、スタジオ、カメラマン、メイク、スタイリスト、お友だち価格ではありますが、全部自腹で呼んだんです。 ──本気度が伝わってきます。
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本気度が伝わるグラビア
小明 最初は自費出版で写真集でもつくるか~と思ってたんですけど、収録で有吉さんに「胸を出しちゃえば」ってアドバイスをいただいたので、私はがっかりおっぱいだから尻でも出すか、と尻を強調してきたよ。ただね、尻も汚いの……。 ──あんた……いいとこないじゃないですか! 小明 (無視して)でも、久しぶりに本気のグラビアを撮ってみたのよ。私のグラビアアイドルとしての可能性はまだ無限に広がってるんじゃないかと思って。
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尻を強調した
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胸も少し
──でも、グラビアで売れなかったから事務所をやめたんですよね? 小明 うん、でももう熟れてきたから始めなきゃと思って。売れなかったけど、熟れてきたから(ドヤ)。 ──10年遅いよ! 撮影後、写真を見てみてどうでした? 小明 愕然としましたね。一流のスタッフを揃えたのにこれか、と。そういえばメイクさんもスタイリストさんもカメラマンも、なんどか「あれ~?」みたいに小首傾げてましたもん。撮ってる最中は「失礼な奴だな」と思ってましたけど、出来上がりをみると「あ~」って。納得ができた。 ──お気の毒さまです(スタッフが)。 小明 一流の人たちは、やっぱり余分なところにまったく肉とか乗ってないですからね。私の場合、ぶよんぶよん。ぽっちゃりで売るなら巨乳じゃなきゃいけないはずなのに、胸はないの。現役時代はまだ胸はあったし、もう少し細かったから、まぁ明らかに劣化してるよね。人に見せてないせいかなぁ。人に見せてない=清純って解釈されて許されないかなぁ。あ、「今! 劣化するアイドル!」ってキャッチはどう? ──いま会えるアイドル見たいに言わないでください。そんなに気にするならダイエットしようとは思わなかったんですか? 小明 しましたよー!! 食生活改善して運動もして、我ながらかなり引き締まったな、と思って撮影に挑んだら「あ、まだまだだった……!」って。己の体のだらしなさにびっくりしましたね。でも、ホラ、安達祐実さんのヌードも、垂れたお腹がエロかったりするし、そういう目で見てもらえればエロスなんじゃないかな(ニコッ)。 ──安達祐実さんは経産婦だからたるみがあるんですよ。あんたいつ産んだのよ。 小明 生産性のない人生でございます。
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生産性のない肢体
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サブカルっぽくキメた
──そのグラビア写真、これからどうすんの? 小明 どうしようかと思って、持ってきた。サイゾー本誌の表紙にしてくれていいですよ。 ──……(沈黙) 小明 じゃあ、中ページでもいいよ。 ──ちょっと、決定権がないんで……。もうページも埋まってますし……。 小明 じゃあ誰か原稿落とせ!! そしたらページあるだろ!!(迫真) ――年末進行中に何言ってるんですか!? 小明さんこそ早く原稿あげてください! 締め切り来週ですけど今どのくらいな…… 小明 アーーアーー(白目で耳を塞ぐ)。じゃあさ、とりあえず、ここに数枚載せてもらってさ、それでもまだグラビアはもっと激しいのが色々と残ってますんで、「うちに載せてやってもいいよ!」って出版業界の方、連絡ください☆ アイドルが直々に持って行きます☆ 撮り下ろしも大歓迎~! ――これで満足っすか。 小明 まぁまぁね。あとは、自分磨きをしながら連絡待ちですかね。連絡くるかなぁ。遅咲きで狂い咲きたいです……。 ──ところで。いつも家で何してるんですか? 自分磨き? 小明 家では忙しいんですよー。まずスマホでまとめサイトの巡回しなくちゃいけないし、自分探し(という名目の、ツイッター自分検索でファンや昔の同級生をストーキングして、脳内でオフ会や同窓会を開くなど、有意義な時間を過ごすこと)にも余念がないし、ネットストーキングで悪い気をため込んだ後はデトックスでお昼寝や半身浴もしなきゃいけないし…… ──ただゴロゴロして太っていくだけの人生……? 小明 言うなれば、ゴミだよね! ──自覚があるならなんとか改善できるんじゃないですかね。 小明 でも、私は、ゴミの中でも愛されるゴミになりたいから。 ――……わかりました。最後に一言意気込みを! 小明 ゾンビ・グラビアアイドルの小明です! これからグラビアに再チャレンジするから、お前ら全員私で勃起しろ!!! あと洋泉社から発売された『アイドル墜落日記』が、装いも新たにページも増量されて発売されるので、魔除けと思って4冊くらい買ってください☆ お仕事待ってます☆ 独身です☆ 戸籍も空いてます☆ よろしくお願いいたしまーす☆ ――ぜんぶ告知でしたね、どうもありがとうございました! (インタビュー取材・構成・文=小明/撮影=尾藤能暢・北村ヂン/ヘアメイク=梁取亜湖/スタイリスト=吉岡里沙) ●小明(あかり)アイドル・ライター 2002年に『ホットドック・プレス』の準グランプリを受賞し、華やかにグラビアデビューするも即低迷。事務所を退社し、雑誌でコラムを書いたり連載したり、ネットテレビに出たり、ゾンビになったりして細々活動していたところを『有吉反省会』に拾われる。これからの人生どうしたらいいのかわからない。 ○出演情報 サイゾーテレビ『小明の副作用』隔週木曜22時~23時生放送! 次回はクリスマスイブ、12月24日の22時からです! メルマガ会員の方にはそこそこ高額なプレゼント企画があるので見てね! その他、出演情報はブログ『小明の秘話』(http://yaplog.jp/benijake148/)や、ツイッター(https://twitter.com/akarusan)でチェック! ○連載情報 『月刊サイゾー』にて「卑屈の国の格言禄」連載中 『日刊サイゾー』にて宍戸留美さんと『声優 on FINDER!』連載中 『アームズマガジン』にて「小明の神聖キネマ帝國」連載中 『月刊少年シリウス』にて「小明のアイドル地獄変」連載中 ○著書 『アイドル墜落日記』が増量されて装いも新たに来月発売。アマゾンで予約開始!

「ニコニコが、歌の日記帳だった」【鈴湯】アニソンコピーから始まった夢

suzuyu_04.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の26回目! 今回はTVアニメ『リトルバスターズ!~Refrain~』の主題歌を歌っているアーティストの鈴湯ちゃんが私のCDのプロデューサー・樫原伸彦先生と一緒に来てくれました! ――樫原先生の秘蔵っ子、鈴湯ちゃんだ! 以前、樫原先生の誕生日ライブで歌ってるのを観ましたよ、同じ樫原チルドレンとしてよろしくね~!  え? 秘蔵っ子? あ、はい、ありがとうございます。よろしくお願いします。 ――もしかして、緊張してます?  はい、いつも緊張してます。ライブでも毎回緊張してます。 ――初々しい! 活動のきっかけは何だったんですか?  友達に誘われて……。 ――おお、アイドル王道パターンじゃないですか。  あは(笑)。でも、そこで誘われて行ったのが音楽スタジオだったんです。楽器をやってる人が20人くらいいて、バンドのセッションがはじまって……そこで自分たちでアニソンコピーバンドを組んだのが、私の初めての音楽活動ですね。 ――コピーバンドっていうと、BOØWY、X JAPAN、GLAYを真っ先に浮かべる世代には、複雑な時代になってきましたね。メンバーは全員オタクなんですか?  はい、全員もれなくオタクです。居心地の良い感じで(笑)。 ――ニコニコ動画で歌い手もされてましたか?  歌い手と言いますか、最初に音楽をはじめた頃は学生だったので、知り合いもいなければお金もなくて、そういうときに、「インターネットっていうツールはすごく便利だ!」と思って、ラジオを配信してみたり、ニコニコ生放送だったり、自分の音源をニコニコ動画に投稿したり、自分でできることは何でもやってみたんです。 ――現代……!  そうですね(笑)。我ながら現代っ子だと思います。 suzuyu_01.jpg ――そうした活動が樫原先生の目に止まってデビューに?  いえ、ぜんぜん! もうひとつ自分でできることで、「ライブやりませんか?」みたいな募集ページに自分から連絡して、ひとりでライブに出るっていうのをやりはじめて。 ――ひとりで!? 行動力ありますね~!  ひとりでできることはなんでもやってみよう、と。そのライブを続けていく中で、ご縁があって知り合ったのが樫原先生で。 ――樫原先生、鈴湯ちゃんをはじめて見つけた時には「コレだ!」っていうものがありましたか? 樫原 もちろん。秋葉原のライブアイドルのイベントを定期的にパトロールしていたときだったんだけど…… ――それは趣味で? 樫原 仕事で!! 新人発掘のために見てきたライブイベントに彼女が出てきて「アレ?」って。良い意味で浮いてたんだよね。普通のライブアイドルみたいに飛んだり跳ねたりもしないし、おべんちゃらも言わないし、ちゃんと挨拶もできないし(笑)。でも、歌ってるときの目線とか、オーラがひとりだけ全然違った。だからそれから定点観測してたんだよ。 ――ライブアイドルとよく一緒になるなら、ご自分もアイドルユニットに入ろうとは思わなかったんですか?  えーっと……あるにはあります……ね。でも、見る方がアイドルは好きっていうか、あのー……たぶん、やっても、継続してうまくやれないだろうと。 ――お気持ち、わかります! ひとりでできるならひとりが一番! ちなみに、ニコニコに音源をアップしたりするときは、どういう気持ちでアップするんですか? 例えば「有名プロデューサーよ、私を発掘しろ」みたいな念を込めるとか……。  ぜんぜんそこまで考えてなかったです(笑)。「この曲が好きだなぁ、カバーしたい」って自宅で歌って録音して、「あ、いいのが録れたな」と思ったらアップロードっていう、記録というか、メモ? 日記帳みたいなものでしたね。 ――なるほど~。あんまりガツガツしない方がいいのか……私もやってみます! ちなみに他にはどんな活動を?  同人活動を少々……。 ――へ!? BL? 薄い本? suzuyu_02.jpg  いえ、同人音楽の方ですね。CDを自分で作ったりしてました。BLも好きですけど……今は「Free」がアツいですよ(照)。あと、ゲーマーでして、PCゲームが好きで、クリエーターさんたちといろんな作品作りをしたり、歌ったりしていたんです。 ――そういう人がライブアイドルに混じっていたら、そりゃ確かに浮くかもしれませんな。  みなさん元気に踊って歌っている中で、ひとりだけ暗い歌を歌ってましたし……みなさんと同じく、わっしょいわっしょい明るく頑張ってみたこともあるんですけど、「無理してやらなくていいよ?」「そういう芸風じゃないんだから」ってアドバイスされて……。 ――せつねぇ!! その活動の中で、どうやってTVアニメ『リトルバスターズ!』の主題歌を歌うことに?  はじめに、クリエイターさんに「興味ある?」って聞かれて、「あります」って答えたら、いつのまにかボイスサンプルみたいなものの選考があったのかな? 気づいたら決まっていたんですよ。 ――大抜擢!? すごいじゃないですか! 樫原 その時は俺の主催のライブに毎週出てもらってたんだけど、はじめはアイドルファンで予約が埋まるところ、だんだん誰の客でもない大人が入るようになったんだよ。もしかしたら、他にも業界の人が偵察に来てたのかもしれないね。それくらい光ってたんだよ。 ――私、10年くらいイベントやってますけど、なんのスカウトも来ないですよ。くすんでいるのかな。というか、話を聞いていると、樫原先生って鈴湯ちゃんの何なんでしょう? 樫原 主催ライブに出てもらってたよ。 ――それだけ? 私、てっきり樫原先生が発掘して、一から育てたのかと……。 樫原 いや、勝手に育っていったね。 ――TVアニメの主題歌も、本当は樫原先生が決めてきたんじゃないんですか? 樫原 いや、俺なんにもしてない。実力。ボイスサンプルとか、これまでの活動の実績で勝ち取ってた。 ――じゃあ……樫原先生はいったい何をしていたの? 樫原 そばで、微笑んでいたよ。 ――……邪魔じゃない?  (笑)! 樫原 俺はこれからいろいろ頑張るの! そこはもう任せてください。 suzuyu_03.jpg ――そうですか……。では、鈴湯ちゃん、『リトルバスターズ!』の主題歌が決まった時はどんなお気持ちでしたか?  うーんと……私、さっきPCゲームが好きって話をしてたと思うんですけど、そのPCゲームの中でも特に大ファンだったのが、『リトルバスターズ!』だったんですよ。 ――じゃあ、もともと大ファンなゲームがアニメ化、さらに自分がその主題歌を歌うって状況に?  そうなんです(泣)。すごすぎて、もう現実感がないんですよ。テレビで流れていても実感が湧かなくて、他人事みたいな気分です。初めて自分の声と映像が一緒になっているのを観たのはコミケの企業ブースだったんですけど、その時はさすがに実感が湧いて、感動で涙目になりましたね。遠くの物陰からじっとブースを眺めて、名乗りもせずに去りましたが……。 ――消極的を超えて忍者みたいだね……。では、今は、これから自分の人生がどうなるのか、希望と不安に満ちている頃ですね。  希望ももちろんあるんですけど、根が暗いもので、不安がいっぱいです……。 ――同じ樫原チルドレンとしてアドバイスさせていただくと、年齢があがってくるにつれて同級生がガンガン子どもを生み出したり出世したりするので、その不安要素は増えるばかりですよ☆  わぁ~……。でも、たくさん悩んで考えた結果、普通の生活はできないだろうな、と思って。協調性がなくて、人と一緒にいるのも、なかなか苦手なので、普通に就職して、結婚して、子供産んで……そっちの方が自信ない。そっちの方がハードモードだなって。 ――超わかる~(満面の笑み)!  なので、「これをやるしか道はない」というか……。不安だったり、悩んだりしているときも、辛いけれど、辛い時間の方をいつもの時間よりも大切にして、創作活動につなげるようにしています。創作に回していくことで、だんだん元気が出てくるので。 suzuyu_05.jpg ――創作活動では、具体的にどういうことを? 歌詞を書いたりとか?  実は歌詞はあんまり得意じゃなくて、詩とか、絵とかですね。 ――落ちこんでるときに書く詩と絵は、翌朝冷静になった時に見返すとヤバそうです。  そうなんですよ(笑)、後になって自分で「うわっ暗!! 大丈夫!?」って驚きます(笑)。 ――そういうのは古くなれば古くなるほど面白くなってくるので、歌詞カードの挿絵にしよう! でも、ネガティブな部分を創作につなげていくと、幸せなときには創作意欲が湧かなくなるのでは?  幸せなときや、前向きな気分のときは、創作よりも日々の歌の練習とかトレーニングをしてますね。ポジティブな時は努力にまわして、ネガティブな時は創作にまわそうと心がけてます。 ――まぶしすぎるお言葉……。最近はどんなときに幸せを感じましたか?  『リトルバスターズ!』で知ってくださった方が、私の歌う「Boys be Smile」を「僕が初めて自分で買ったCDです」って言ってくださって。それがすごく心にきましたね。 ――人の初めて奪っちゃった的な?  思い出のひとつに私がなれるんだ、と思って感動しました。 suzuyu_07.jpg ――美しい言葉で言い換えられた! 今後の野望を教えてください!  自分ができるライブを突き詰めていきたいし、いろんな作品と関わりたいです。 ――いつか自分の描いた暗い絵をバックにバーっと貼り詰めて真っ暗な部屋で暗いポエムを読みましょうよ。  いいと思います(笑)! ――ちなみにグラビア撮影ははじめて?  初めてなんですよ、緊張します、うまく笑えるか不安です(照)。 ――では、初めてを宍戸留美に奪われてきてください! これからの鈴湯ちゃんの活動をお楽しみに~! (取材・構成=小明/撮影=宍戸留美) suzuyu_06.jpg
●すずゆ TVアニメ『リトルバスターズ!~Refrain~』OPテーマ「Boys be Smile」ボーカル担当 【出演情報】 「鈴湯軍作戦本部」 毎週日曜日 21:30~23:00 はりねずみチャンネルよりお送りする鈴湯のニコニコ生放送番組! 日々のイベントレポートやリトルバスターズ!~Refrain~実況もふまえてお送りします! 「はりねずみ☆ナイト」 毎月第三金曜日 21:00~22:30 GGW公式チャンネル「ガールズグラウンド生放送!!アキバの地下で大騒ぎ!」トークありドタバタありなカルチャートーク番組出演中! 【ライブ情報】 ○鈴湯×北沢綾香2マンライブ「Little Twin Melody」     日時:2013年 12月 15日(日)     時間:開場予定 11:00/ 開演予定 11:45     場所:秋葉原CLUB GOODMAN     チケット価格:3000円 +1ドリンク別途     チケット販売:イープラスにて販売中! ○鈴湯ワンマンライブ「パラレル・ピクチャーズ」     日時:2014年 2月 2日(日)     時間:開場予定 18:00/ 開演予定 18:30     場所:渋谷REX     チケット価格:3500円 +1ドリンク別途     チケット販売:イープラスにて販売中! ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
ルミネッセンス 形態:8曲入り 定価:¥2,500(税込) 品番:SNDL-0003/JAN:4514306011869 レーベル:sundaliru amazon_associate_logo.jpg
公式ブログ http://s.ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「これからの人生、小明ちゃんに決めてもらう!?」【小林有子】No“43”のボーダレス

kobayashiyuko5092.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の25回目! 今回は特別企画!? 『クリーム』『投稿写真』などのお菓子系雑誌で一世風靡した元グラビアアイドル/ライブアイドルの小林有子さんが来てくれました! ――はじめまして! 今回は初の声優さん以外のグラビアになるんですよ。 小林 そうですよね、本当にどうしよう。私、カラオケの映像とか、雑誌とかには出たことはあるんです。だから、むしろ声以外で、ビジュアルメインで出てました。 ――あはは! グラビアは『クリーム』みたいな、お菓子系の雑誌にたくさん出られていましたね! お菓子系大好物です! 小林 あと、『投稿写真』とかも出てましたね、主にパンチラとかが(笑)。 ――『投稿写真』にパンチラ掲載はステータスです! 当時はやっぱり嫌でしたか? 小林 私、パンチラが嫌いで、パンチラするぐらいだったらパンツ見せるから、チラはやめてって思ってました。グラビア時代の後半は、あまりにもエロ本の仕事が多すぎて、もう事務所を辞めて、『クリーム』の仕事も個人でやってたんですよ。 ――グラビアをフリーランスでやるのは、さすがにリスクが高すぎませんか? 小林 「脱がされそうになったら泣けばいい」っていうのを聞いてたんで(笑)。だから、もしエッチな要求をされたら、「嫌です……」って泣けば大丈夫ですよ。 ――おおー、当時も今も、流されて脱がされた後に泣く子が多いはずですよ! 強い! 小林 そうなんですかね(笑)。自分が出ている雑誌は、エロ本でも一応見ておきたいので、平気でひとりで買いに行ってたんですけど、店員のおじさんに「これ載ってるの?」「遊ばない?」って言われることもありました(笑)。で、ある日、うっかり自宅のテレビの前にまとめたファイルを置いたまま出かけて、帰ってきたら母が怒っていて、「お母さんが嫌がることをしていない?」って言われて……。私は、たとえ表紙が『素人わんさかマガジン』みたいなザ・エロ本でも、自分のグラビアはまっとうなページだったから、そんなに激しいと思ってなかったんですよね。多分、麻痺していたんだな。 ――エロ本は普通のアイドルのグラビアの横に平気で他人のハメ撮りが載ってますし、親は抵抗があるかもしれません……。 小林 でも、今は、AKBとかも下着でゴロゴロしてますよね。あれ、親はどう思うんだろうな? ――国民的アイドルにそういうことをやられると、グラビアアイドルは一部の売れてる子以外、全く出番がなくなりますよね。 小林 本当ですよ。そもそも、AKBがデビューしたとき、私も秋葉原でライブをやっていたので、「終わったな」って思いましたもん。私たちがやっていたライブの入場料は3500円とか4000円だったのに、AKBは1000円ですよ!? そりゃあ、もう行くよね、向こうに。 ――ライブ活動は、どのくらい続けてたんですか? 小林 ざっくり言って、10年ぐらい? ――ギャー! 長い!! 10年選手の息の根を止めるAKB、怖い!!  小林 AKBのデビューと同時くらいに感じたことなんですけど、ライブアイドルって、ファンの人との境目がなくなりやすいんですよね。「これは、もう軽いキャバクラみたいになってしまう……」と思って、毎月やっていたイベントを休止したんです。今のアイドルは、毎回、握手会とかやってるけど、たま~に会えるからいいもんじゃないのかなぁ? ――距離が近いと、その分お互いの悪いところが目につきやすくなりますし、適度な距離感は必要な気がしますよね。でも、10年続いたなら、ライブ活動は向いていたのかも。 小林 始めた頃は、事務所の人に「フェアリープロジェクトっていうグループをやります」って言われて、女の子を何人も集めて、けっこう真面目にダンスも練習して、ステージでグラビアで私を知っててくれた人が初めて生を見て「本物がいる!」「いたんだ、本当に!」みたいな感じで感動してくれて……そのときが一番しあわせだったのかもしれない(笑)。 kobayashiyuko5059.jpg ――ちゃんとしあわせな時期もあったんですね……! 小林さんのブログのプロフィールを見たら、「何をしてる時が幸せ?」 っていう質問に、「いつでも不幸」って書いてあって。近年はずっと不幸だったんですか?  小林 そうですね、今はただの障害者なんで。 ――おお。そうなると、ツイッターで24時間テレビを皮肉っていたのも説得力が違いますな。 小林 そう。24時間テレビに対して良くないことをつぶやくと、フォロワーが、3人、3人、3人とハイペースで減っていくんですよ(笑)。でも、「そりゃあ、頑張って一生懸命やれば、みんな感動するに決まってんじゃん」と思う。そういう番組も、去年くらいまでは、普通に「良かったねー!」って見れていたんだけど、「私も障害者手帳持ってるけど、別になんもないよ」って思ったら急に冷めて。募金とかも凄いと思うけど、「私はこの施しをどこで受け取れるんですか?」みたいな。「番組を作ること自体に何億円もかかるのに、募金じゃ補えないよね」とか思ってしまう。でも24時間テレビは見てしまう。何故ならジャニオタだから……! ――入り交じる感情が複雑すぎ! あと、それほとんどサイゾーの記事ですよ! ブログのプロフィールにも、ツイッターにも、「ひとつだけ願いが叶うなら:苦しまずに死にたい」「まさかのOD」「明日私が生きてる保証はない」「飲んでる抗うつ剤をネット調べたら『最強』って出てきた」とかサラーっと出てきてドキッとします。いったいどんな難病なんでしょうか? 小林 私、難病なのかな? 手帳もあるからそうなのかな。躁鬱で、8年ぐらい経ってる。でも、初期に比べたら、全然いいほうだと思います。最初は、「瞳孔開いちゃってるけど大丈夫?」って感じで、外にも一歩も出なかったし、こんなに人と会ってしゃべるなんて、年に1回あるかないか。以前は「誘いは100%断りません!」「この日が空いてる、どうしよう!」って人だったんだけど、本当はそっちのほうが、自分には合ってるはずなんです。あ、障害者手帳見る?  ――見たい見たい! わぁ、パッと見は学生証みたいな感じですね! どうやってもらうんですか?  小林 診断書は2年ごとに出して、治ればもちろんなくなるし、治らなければ、どんどん更新していくよ。3級はそんなに難しくなくとれるの。 ――そんな資格みたいな(笑)。 小林 診断書とかにちょっとお金かかるけど、その代わりに自立支援法っていう、精神病にかかってる人のための保険証みたいなものがあって、それを見せると、病院の負担額がゼロになったりするんです。そうすると、今までかかってた膨大な医療費が急に安くなるから、今までなんで申請しなかったんだろうって……。私は身「体」障害者じゃなく、「心」身障害者だから、移動手段に関してはあんまり安くはならないけど、映画はいつ観ても1000円で、都営の美術館はタダ。そういう施設の入り口で手帳を見せると、受付の人にはあんまり見ちゃいけないものだと思われるみたいで、伏し目がちに「どうぞ……」って。同行者もタダだよ。 ――わー! じゃあどっか行きません?(図々しく) ちなみに、いつ取得されましたか? 小林 最近まで申請できるって知らなくて、「なんで取らないの?」って言われて、「ハッ、私、取れるんだ」と思って取ったの。1回精神病院に入院してたんで。 ――おー、サラッと次々に出てきますね! どんなところでしたか? 小林 ほんとにずっと看護士さんが優しくしてくれて、薬も「はい飲んで~」って渡されるし、ごはん食べたら「今日はどれぐらい食べられた~?」って言われて、起きたら「血圧図ろうね~」って言われて、みんな優しいし、わがまま言っても聞いてくれるし、「30分だけ外に出ます」とか紙に書けば出られたんで、けっこうフリーで快適でしたよ。私は個室を選んだからかもしれないですけどね。入院って、やっぱり6人部屋とかじゃないですか。で、「患者同士は仲良くなっちゃいけない」みたいなルールがあるのかな? 普通の病院でも。 ――普通の病院だと、多分ないっすよ。 小林 うちは精神だから、仲良くなると、片方がどーんと欝になったら、もう片方も持ってかれたり、他の子と仲良くなると、「なんなの!?」って揉めるから、なるべく仲良くしないようになってました。退院した後も連絡を取りあうと良くないことが起こるらしく、はじめに「連絡先は交換しないでください」って言われて、それを律儀に守ってると、今度は部屋の中で「あいつマジで守ってるらしい」ってハブられると聞いて……超怖い! 個室でお願いします! って頼みました。 kobayashiyuko5023.jpg ――同じフロアでも、病み具合が違うし、難しそうですね。 小林 本当に色々でした。マジすぎる人もいるし、ちゃんと化粧もして、ぴしっとして、「え? あなたがそうなの?」って人もいるし。だから、私もどう思われてるかわからない。 ――どのぐらいで退院しましたか? 小林 先生に「退院したい!」って懇願したら、「検査もはじめたばかりで、全然まだまだなのに……」って、嫌々ながら1週間ぐらいで出してくれました。みんなそうなんじゃないかな、仕事とかで精神的に疲れると休みたくなって入院するのに、したらしたで、消灯は夜9時だし、朝は6時半に絶対起床、決まった時間に食事。だんだん窮屈になってきて「お願いだから出して!」みたいな。 ――まだまだだったって、大丈夫!? そして、ものすごい痩せられたんですよね。ちょっと前のブログの写真を見たら、思いのほか丸くて、今とはシルエットが別人でしたよ。いつ太られて、どの位で戻したんですか? 小林 なんか、気がついたら太ってたんですよ。いつ、とかもぜんぜん覚えていない。自分が太ったってことも、なかなか気付かなくって、うっすら「太ったかな~、体重計乗ってみようかな」って思ったら、「エーッ!!!」みたいな。 ――それは、具体的に何キロぐらいになったんですか? 小林 80キロぐらい。 ――お~!! それは、ライブアイドルをされていたとき? 入院前後? 20代? あれ? 時系列が絡まってきました。 小林 あー……。もう、ぶっちゃけて言うと、『クリーム』で全盛期だった頃で、私24歳くらいなんです。 ――へ!? てっきりあの頃で17歳ぐらいだと思ってました! 小林 あの時代、24歳なんかがグラビアに出してもらえなかったんですよ。最近、友達が出てる週プレを買ったら、表紙の女の子は24歳で「まだまだこれから!」みたいに書いてあって、「エーッ!?」ですよ。 kobayashiyuko4995.jpg ――お菓子系の雑誌のアイドルは、若けりゃ若い程いい、みたいな風潮もありましたしね……。 小林 それと、ポルノ法みたいな、厳しいのが入ったんだよね。真実はわからないけど、16歳とかの若い子を、本人や親の許可なく撮ったってことで、カメラマンがどんどん逮捕されたの。だから、『クリーム』でセーラー服を撮ることができなくなった時期があったんです。だから、みんな慌ててサーっとブレザーに移行して、「制服に見えるけど、制服じゃないよ」みたいな(笑)。……あれ? 今なんの話だっけ? ――体重! 小林 そうだ(笑)。病院でもよくあるのよ、「今、何の質問だっけ?」みたいな(笑)。ダンスとかラジオ体操とか、やれるもん全部やって、ごはんも制限したら、一年間でほぼ元通りになったよ。もう大人なんで、痩せすぎるとげっそりになっちゃうじゃないですか。だから、ちょっと太ってるぐらいがちょうどいいかなって思うけど、もうカレーとか、ラーメンとかは、食べたくても胃が無理で。ずっと食べなかったから。 ――体内の改革に成功したんですね。体重が一年で半減っていうのは凄すぎます! それにしても、小林さんは病んでる風にはぜんぜん見えないですね。 小林 今はかなり良くなりましたけど、前はもっと喋れなかったんですよ。ろれつが全く回らなくなっちゃって。それも東京医大でぜんぶ調べてもらったけど、「悪いところはありません」って言われて、原因がわからなくて。こういう機会では大丈夫なんですけど、親しい人と電話とかしてると完全に何を言ってるのかわからなくなっちゃうみたいで、母にもうまく伝わらなかったりします。でも、緊張状態からか医者では喋れちゃうので、「喋れてるじゃん」ってなっちゃって……本当は違うのに! しゃべれないから人とも会えないし、外国に行ったんです。英語はわりとすらすらしゃべれるから。 ――不思議! 呂律が上手いこと英語の発音とマッチしたんでしょうか? リハビリにもなりそうですね。 小林 そうですね。外国に行くのは、すごい良かった。でも、お金がかかるんで、そんなに行ってらんないじゃないですか。ちょっと前まで、1ヶ月で2回ぐらい行ってましたけど……。 kobayashiyuko5228.jpg ――高いリハビリですね! しかもヨーロッパばっかり、何故? 小林 サッカーです(ニヤり)。サッカー観戦だけで、世界を回ってるようなもんですから。元々、某サッカー選手のファンで、それがいけないんだよね。 ――そうだ。某選手が日本にいないから悪いんだ。 小林 そう。全部某選手が悪いの。その人がイギリスに行ってたから留学したこともあって、本人に「私も留学した!」って伝えたら「馬鹿じゃねぇの」って言われた(笑)。 ――意味不明に仲良いですね! イギリスだけじゃなく、フランスもいっぱい行かれてますよね。 小林 フランスは、宍戸留美ちゃんに誘われて一緒にモン・サン=ミッシェルっていう修道院に行ったら、感動してハラハラと涙が流れて止まらなくて……その魅力に取り憑かれて、キリスト教の信者になったんです。 ――へ!? 小林 障害者でキリスト教信者って、すごい差別されるのかな……(笑)。 ――キリスト教は超メジャーだから大丈夫ですよー。小林さんが応援してるサッカー選手も某学会だって週刊誌で見ましたし!(無責任) 小林 本人に聞いたら、家がそうだから継がないといけないみたいで、本人は全然気にしないみたい。 ――聞いたんですか!? 小林 聞いたよ!  ――どういう関係!? ……ええっと、話を戻して、キリスト教は洗礼も受けたんですか? どんなことをするんでしょう? 小林 額のところに水をかけるんですけど、ハンカチで抑えて、すぐ終わりますが、一年以上はシスターのクラスで勉強しましたよ。 ――信仰を持つことで、精神的には楽になりそうですね。 小林 そうそう。世界に出ると、みんな自分の宗教があったり、何かに思想を持ってるのに、日本人って何もないなと思って。だから、宗教に入ったらどうなるんだろうって、けっこう気になってたんだよね。 ――けっこう好奇心で入ってますね! 小林 でも、モン・サン・ミッシェルって、大天使ミカエルの修道院なのね。それで、私ミカエルをとにかく気に入ってしまって、大天使ミカエルって言葉だけで「キター!」って状態になっちゃう(照)。だからキリスト教の名前をミカエラにしてもらったの。ミカエルは男性の名前だから、女性にしてミカエラ。マリー・アントワネットも大好きで、パリに行った時は、マリー・アントワネットの所縁の土地には全部行って、ちゃんとバラの花束を置いて、しかも泣いて帰ってくるという。逆にエッフェル塔とかは、行っても見ない時があるね。フランスだけで多分、20回ぐらいは行っているかも。ガイドになれるよ。 ――20回……! ヨーロッパは高いから、一回の旅行に30万として、20回だと……? 小林 1000万円ぐらいかかってると思う。 ――……(絶句)! し、資金はどこから? kobayashiyuko5276.jpg 小林 バイ、マイファーザー。 ――お父さま、富豪の方? っていうか小林さんって、どうやって、生活されてるんですか? 小林 よく聞かれる。最初は貯金があったし、家族の援助もあったけど、もう「うちは富豪じゃなくて、普通の家なのに、あんたなんか勘違いしてる」って言われてるし、「もうお金がないぞ」ってことになってきて、いよいよもう無理って感じ。 ――やばい(緊迫)!! 小林 占いとか見ると、わたしのところいつも浪費家とか書いてありますよ。 ――そんなのんきな。でも、占いって意外と当たるんだー。 小林 ねー。占いとかも大好きで、スピリチュアル系とかハマッっちゃうんですよね。ハワイで流行ってる、ホ・オポノポノっていうのもスピリチュアルの一種だと思うんだけど、あれで初めてセミナーというものを受けてきたんですけど……。 ――おぽ……ぽ……? 小林 「ごめんなさい」「許してください」「ありがとう」「愛しています」という言葉を、感情を込めなくっても、唱えていれば、クリーニングという名の浄化方法になって、クリーングをつづければ、無の状態になり、ウニヒヒピピリという潜在意識が理解し、アウマクアという神聖な場所からインスピレーションが降りるんです。 ――よくわからないけど、自己啓発セミナーの一種ですか? 小林 そうかな? 受けたら「ちょっと違うかな?」と思って、セミナー料金8万もしたけど、一日で辞めちゃいましたけどね。 ――高っ!!!! もったいな!!!! 小林 みんなそれぐらいするんですよぉ。 ――っていうか、精神病院、自己啓発、宗教、すがれるもの、全部にすがってるじゃないですか! 小林 でも、キリスト教はタダですから(キリッ)。それでも、ちゃんと一応勉強してるんですよ。苫米地さんとか、私たちスピリチュアル界の中では超有名人ですよね。 ――サイゾーのオーナーは苫米地さんですよ。 小林 えっ(ガタッ)!? はわー。『ザ・シークレット』(角川書店)って本、読みました? ――いえ、知らないです。 小林 この本は、たぶん、みんな知ってると思うけど、一応、秘密な本。ぜんぜん秘密じゃないんだけど。 ――落ち着いて、ちょっと意味がわからない。 小林 いや、なんかね、モチベーションの問題かな? 「シークレット読んだでしょ?」みたいな。 ――え? 何? 世界の秘密が書いてあるの? こわい。 小林 ロンダ・バーンって人が書いたんだけど、それを読んで派生したと思われる、日本人が書いた本を読んだりすると、イラッとするよんだね。「なんちゃらの法則」とか。そういう本にハマッちゃうと、amazonでどんどんどんどん「この本を読んだ人はこの本も買っています」っていうのが出てきて、迷いこんだら、もう出られないの……・。 ――ヤバイ! その世界はどんどんお金がかかる! お金を稼ぎましょう! もう、ライブ活動はされないんですか?  小林 ファンの人との線がなくなっちゃった時点で、アイドル的なライブは辞めたんだけど、どうなんだろ? 私、気持ち悪くないですか、今? ――ぜんぜん気持ち悪くないですよ! ちょっと面白いですけど! 小林 2年前、震災があった後に、ライブアイドルの子たちと一緒にチャリティライブをやったんです。そしたら、私だけ慣れてないからアワアワしちゃって、みんなはいつもやってるからすごいキビキビしてて、「私だめだ、遅れてる」って……。 ――10年もやってたんですから、すぐに取り戻せますよー! ○○ちゃんとか××ちゃんとか、実年齢が同世代のアイドルいっぱいいるじゃないですか。 小林 ん? 違うよ? 私の年齢知らない?  ――Wikipediaには36歳って。あ、そっか、『クリーム』のときが24歳だから、今は、えーと……? 小林 43歳。 ―― ん? 小林 ん? ―― これって、書いていいやつですか? 小林 いつ言おうか迷ってたんだよね。 ――びっくりしたー! びっくりしたー! やっぱりヨーロッパ旅行とかの趣味が良いんですかね、信仰ですかね、自己啓発ですかね、全部お金がかかりますね。 小林 そうなの。貯金もないし、実家も頼れないし、そろそろもう無理なんで、「助けてください」って宍戸さんに頼んで、今日はここに来たんです。 ――サイゾーは何もできないですよ! ちょっとエロい写真を載せるくらいしか出来ない! これからどうするんですか! 小林 これから? だから、それを小明さんに決めてもらおうと……。 ――おお、自分の人生もままならないのに、その決定権は重い……! 今日はありがとうございました(逃亡)! (撮影=宍戸留美/構成=小明) kobayashiyuko5288.jpg ●こばやし・ゆうこ 6月5日生まれ。劇団ひまわりで15歳より芸能活動を始める。 ドラマ、CM、映画などに多数出演。雑誌「Cream」などでグラビアでも活躍。50誌以上。同時にライブアイドルとしての活動を開始。1996年には「コスプレックス」としてEMIよりメジャーデビュー。コスプレでゲームイベントに出演。大阪プロレスイメージガールになったのをきっかけに2000年、スカパー「格闘ジャングル」で司会を努める。その後。芸能事務所に所属し、女優業をメインに力を入れる。病気発病後、休みを生かしてイギリスに留学。海外の魅力に取り憑かれ、30カ国以上訪問。南アフリカW杯を2往復するほどサッカーが好き。サッカー関連のコラムも執筆。写真展開催など、ゆっくりと活動中。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
ルミネッセンス < RELEASE INFORMATION > 『ルミネッセンス』 2013年11月13日(水)発売 SNDL-0003 / 2,500円 [ 収録楽曲 ] 1. 春風 2. 仔猫のタトゥー 3. samida-rain 4. 乱れてロンリー 5. スコア 6. for you 7. ランプ 8. 君はライダー amazon_associate_logo.jpg
■11/13、30代最後のアルバムリリース!上田健司プロデュース「ルミネッセンス」和製フレンチネオアコソフトロックサウンド。 30代最後の作品になる今作は、小泉今日子やPUFFY、堂本剛などのプロデュースで知られる上田健司の全面プロデュースによるもので、上田が加藤いづみ、小泉今日子に提供した楽曲の他、上田自身の作品、そして今回の為に書き下ろした全8曲で構成されている。 ■< LIVE INFORMATION  > 「宍戸留美&上田健司 合同リリースパーティー ~ルンルンお誕生日おめでと~」 11月6日(水) 渋谷gee-ge ■詳細は公式HP http://rumi-shishido.com ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「お笑いを10年やって……」【高村めぐみ】声優3役同時デビューの大抜擢!

takamuramegumi01.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の24回目! 今回は、『おジャ魔女どれみ』のララ役でおなじみ、高村めぐみさんが来てくれました! ――よろしくお願いします! 唐突ですが、高村さんの名前をネットで検索すると、同名のAVの女優が出てきますよね。もしや……? 高村 別人です(笑)! それ、うちの父も勘違いしてたんですよ。「芝居をやってたから、若気の至りで出たのかと思った」って、失礼にもほどがある(笑)! たまに、ウェブでどなたかが私のことを書いてくださるとき、出演作に『夢のクレヨン王国』、『おジャ魔女どれみ』、『さやかの診察室』……ちょっと、それは出てない!! みたいなこともありますね(笑)。 ――さりげなくタイトルが紛れ込んでると信じちゃいますね! あと、婚活の本を出しているライターさんにも同名の方がいたんですよ。これは……? 高村 違いますね! 婚活の本は書いてないです~。 ――そうでしたか~。では、“風流三昧”という女芸人も別の方? 高村 それは……やってました(笑)! 今まで本当に色々やってきたので、なんでも「この人ならやっててもおかしくない」って思われてしまうんですよ。でも、婚活とAVはやってないので! ――あはは、了解しました! 芸人さんとしての活動は、どんな流れで始めたんですか? 高村 もともとお芝居をしていて、たまたま舞台で知り合った方と、「劇団みたいなのを作って、芝居っぽいことやらない?」って話になって、その流れで3人集まり、なぜかお笑いに……。 ――トリオを組まれていた女優さんが、当時を振り返って「地獄の日々」とおっしゃってました。そうとうハードだったようですね。 高村 地獄でした……! ネタも自分たちで考えるんですけど、だんだん「笑いを取るって、何!?」って、わけがわからなくなるんですよ……。 takamuramegumi04.jpg ――トリオは全員若くて美人だったのに、「だっちゅーの!」みたいなユルい感じではなかったんですね。 高村 シティーボーイズさんが好きだったので、「芝居×コントをやりたいよね」ってやっていたんですけど、いかんせんノウハウを知らず、誰かに教えてもらうわけでもないから、結局ピヨピヨピヨピヨやってるだけで……。 ――でも、歌も出されてましたよね。「高飛車音頭」と「ざけんなよ! 高砂や」を聴きました、面白かったですよ! 高村 それはたまたま知り合いが作ってくれただけで、歌手活動ってほどでは……聴いたの? そんなのどこに残ってるんですか!? ――インターネットの渦の中に……。結婚する元彼にずっと文句を言い続ける歌詞で、面白かったです~。 高村 それ、私が作詞しました……。お恥ずかしい。ネットって怖いですね~。なんで残ってるんだろ~。 ――風流三昧はどれくらいの期間活動されていたんですか? 高村 えっと……10年? ――そんなに長く!? 高村 いろいろあって1人抜けて、残った2人でパーティカラーっていうコンビもやってたので、その時期を合わせると、やっぱり10年弱ですね。『おジャ魔女どれみ』と『夢のクレヨン王国』をやってる期間と綺麗にかぶっているので。 ――お笑いをやりながら、どうやって声優さんのお仕事を始められたんですか? 高村 偶然です。当時所属していた事務所の先輩に、ピンクの電話さんがいたんですけど、お2人が声優のお仕事をされていたこともあって、マネージャーが声優のオーディションを取ってきてくれて、たまたま私が受かった。それが『夢のクレヨン王国』という東映のアニメで、私はキャーベッタと水色大臣、シルバー号の3役をやらせてもらうことになったんですね。 ――デビューで3役も!? 高村 ラッキーでしょ(笑)。だから、声優さんを目指している方には申し訳ないぐらい、運がよかったの……。 ――運だけで3役は無理ですよ! そして今は、声優業や女優業だけじゃなく、マジックもやられているとか。手広いですね~。 高村 そうですね。でも、Dr.レオンというマジシャンのアシスタントをやっているだけで、私はマジックはできないですよ(笑)。できるようになった方がいいかな、と思って勉強はしてるんですけど、何もかも中途半端で……。 takamuramegumi02.jpg ――プリンセス・テンコーさんも何度も大怪我されてますし、けっこう危ないジャンルですよね。運動神経は良い方ですか? 高村 ぜんぜん(笑)。よく転ぶし、ぶつかるし、スカートを履くと膝小僧が傷だらけ(笑)。アシスタントをやっていても怖いですよ! でも、変な話、舞台に上がると、自分じゃなくて“マジックのアシスタントのお姉さん”になるんです。そうやって常に自己催眠をかけています(笑)。 ――他のお仕事と比べて、マジックの大変なところは? 高村 お芝居も、歌も、踊りも、本当にいろいろやったけれど、誤解を生むかもしれませんが、他の芸能は失敗してもなんとかなることがあるではないですか。例えば、終わりよければ、みたいなかんじで。でもマジックは、失敗したらトリックがあからさまになってしまって、芸能として成立しなくなってしまう。そういう意味で一番怖い芸能です。 ――箱に入ってる人に剣を刺すマジックとかだと、本当に最期になってしまいますしね……。そういう危機感からでしょうか? 高村さんのブログを読んでいたら、突然『遺言』が出てきて……。「延命処置はせずに、臓器は全部提供して、残りは献体に……」って、ビビリますよ! 高村 それは、酔った勢いで、つい(笑)! でも、死んだあとの体には執着がないんですよ。それで助かる人がいるなら、焼いちゃうのはもったいなくないですか? ――あと、他のブログ記事にも、急に「私はパートタイムラバーに望まれやすい」って書いてあって爆笑しました。それも酔った勢いで? 高村 やだ(笑)! 酔った勢いでしょうね(笑)! でも、望まれやすいだけで、なってはいないですからね! そこは大事ですよ!! でも、なんでなんだろう……? 軽そうで、後腐れなさそうに見られるのかなぁ。後腐れあるのになぁ。すごいネチネチしてるんですよ、私……。 takamuramegumi03.jpg ――外見が華やかな人は「若い時は口説けなかったけど今の俺ならイケるかも」みたいな希望を持った年配の人が寄ってくる気がします。 高村 っていうか、ブログとかウェブのものって、酔っ払った勢いで、ろくでもないことを書いてるので、こうして掘り返されると、すごく恥ずかしい。 ――あはは。お酒はよく飲まれるんですか? 高村 飲みます。かなり控えようとはしています。記憶がなくなるまで飲むのは、今はやめてますので(笑)! ――記憶をなくすまで飲むのをやめると、だいぶ自分を信用できるようになると思います! ちなみに、この業界以外の仕事に就こうと思ったことは? 高村 ちょっと思ったことはあるんです。でも、必ずそういうタイミングで「芝居に出ない?」とか「マジックのアシスタントやらない?」ってお話をいただくんです。だから、「これは続けろってことだな!」と思って(笑)。 ――そうですね! では最後に、今後の野望を教えてください! 高村 いつか、芝居も、踊りも、マジックも、コントも、すべて融合したようなものをやっていきたいです。もう、いまさら後には引けないし、やっぱり好きなので(笑)。 ――どうもありがとうございました! (撮影=宍戸留美/構成=小明) takamuramegumi05.jpg ●たかむら・めぐみ 1969年11月2日生まれ、東京都出身。声優、舞台女優、マジックアシスタント等、幅広いジャンルで活動中。 劇団『うわの空』「水の中のホームベース」に出演予定。 10月5日(土) 名古屋・七ツ寺共同スタジオ 10月12日(土)~14日(月・祝)新宿・タイニイアリス 11月9日(土) 大阪・ウイングフィールド 11月16日(土) 札幌・シアターZO ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 〈ライブ情報〉 ★9/7(土)OTODAMA'13~音泉魂~秘湯!SET YOU FREEテントにルンルンベイビー(宍戸留美×ワタナベイビー)で出演決定!! ★9/8(日)SET YOU FREE TOUR2013~ルンルンベイビーOTODAMA'13後夜祭! at 谷町9丁目cafe&bar Legato ★上田健司、宍戸留美、近藤智洋 ”秋の三人ツアー” 【9/25(水)】START 19:30 at 阿佐ヶ谷 harness (ハーネス)  【9/27(金)】START 19:00 at 静岡 UHU(ウーフー) 【9/28(土)】START 19:00 at 大阪・梅田 ムジカジャポニカ  【9/29(日)】START 19:00 at 名古屋 夜空に星のあるように ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「母さんへ、って書いてあって(笑)」【福井裕佳梨】10年前からのセルフレター

fukuiyukari_04.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の23回目! 今回は、『天元突破グレンラガン』のニア役や『トップをねらえ2!』のノノでおなじみ、福井裕佳梨さんが来てくれました! ――ギャー!! 本当に福井裕佳梨さんが来てしまいました、グラビア時代から観てました! 今日はよろしくお願いいたします!! さっそくですが、ゆかりんは中学生の時に同級生と一緒にオーディションを受けて芸能界に入ったんですよね。どちらが言い出しっぺだったんですか? 福井 なぜ、そんなことを!? お友達が「受けようよ」って誘ってくれて、お芝居が好きで、役者さんになりたいと思っていたので、受けてみたいなと思って。うふふ。 ――これは、友だちに誘われた方が合格する黄金パターン!? 福井 事務所に入るためのオーディションだったので、お友達も受かったんですよ~。でも、お友達は途中で辞めて、気がついたら私だけ残ってるんですけど……。 ――福井さんは14歳の時に「すっぴん」(英知出版)の表紙でグラビアデビューして、後に日テレジェニックにも選ばれましたね。グラビアに抵抗はなかったですか? 福井 みなさんに顔を知ってもらった方が、もっと幅広くお芝居の仕事ができるかもしれない、ということで、グラビアもやらせていただいて。でも、やっぱり恥ずかしくて。布地が小さくてお腹が出てるじゃないですか……! 私、すごく筋肉質だったので、腹式呼吸の為に腹筋してたら腹筋が割れてきちゃって(笑)。カメラマンさんがいつも腹筋を写さないように撮影したりして、ご迷惑をおかけしました。なので、抵抗というより「私なんかが見せられる体型じゃないな」という感じで……(照)。 ――日テレジェニックで同期の真鍋かをりさんは、プライベートで大御所ミュージシャンと熱愛したり破局したりといろいろな報道がありましたが、福井さんのプライベートはどうですか? 福井 えっ! そうきますか、そうですね(笑)、年齢的にも結婚適齢期みたいな年なので、そろそろ浮いた話があればいいな、と思っております。 fukuiyukari_03.jpg ――ネットで「福井裕佳梨 結婚」と検索すると、トップにご自身のブログのなんちゃって結婚報告(撮影でウエディングドレスを着た時にアイドルが良くやるドッキリ)が来て、そのブログの最後に「結婚したいなぁ」って書いてあるんですけど、それ、2009年のブログなんですよ。……4年前! 福井 あはは! この業界にはなぜか手相を見てくれる方がけっこういて、私も何度か見ていただいたんですけど、私の結婚線によると、なんだか、20歳の前半に婚期があったらしいんです。 ――ちょっと過ぎた!? 福井 それで、次は去年か、今年らしいんですよ。「今年と言われましても~」みたいな。 ――まだ、あと6カ月残ってますから! 福井 6カ月だけ残っていても……(遠い目)。 ――……えーと、福井さんは15歳の時に『彼氏彼女の事情』で声優デビューですよね! 声優業を始めてみてどうでしたか? 福井 声優になるなんて、自分でも思っていなくて、滑舌も本当にお恥ずかしい、赤ちゃん言葉みたいな状態でしたし……。あと、しゃべるのがすごく遅くて、「絵に合わせるなんて!」って感じで。もともと声が高くてみんなからマネされたりとか、お芝居をしている時も「それ、本当の声ですか? 作ってるの?」「アニメキャラみたい」って言われることが多くて、ちょっとコンプレックスだったんですけど、声優のお仕事ではその声がプラスになることもあって、良かったなぁと。 ――2003~04年の間、8カ月ほど休まれてましたね。あの時はいったい何があったんでしょうか? 福井 あの時は皆さんにご心配とご迷惑をかけてしまって……詳しく言っていいのかわからないんですが、急性大腸炎で1カ月ちょっと入院して、そのあとも体調が良くなくて、動けない状況が続いてしまって……。ファンのみなさんや、キャストさん、スタッフのみなさんにもお会いしていなかったし、それまで自分にあったものが、ワーッて遠のいてしまったような気がして、そのせいで余計にフラフラしてしまったんじゃないかって。 fukuiyukari_05.jpg ――そうだったんですか……! 体力が低下すると、気力も低下してしまいますよね。 福井 そうなんです。心身ともにそういう感じだったので、「すごいムキムキにしてから、ちゃんと復活しないといけない」と思って、休ませていただいている間、リハビリのために、お外に繰り出してみようと思ったんです。そうしないと自分が動けるかどうかもわからないし。それでお散歩をしていたんですけど、熱射病で、田んぼでフラッとなってしまって……。偶然荷台がついたトラックのお爺さんが通りかかって、「どうしたんじゃ!?」と止まってくださって。「動けなくなってしまって……」って言ったら、水筒に入っていたお茶を「飲むか?」って。それで生き帰りました。「心配だから、家まで送ってあげる」って、家の近くまで荷台に乗せていただいて……。 ――荷台!? 『トトロ』の冒頭のさつきとメイみたいな!? 福井 それで、車ってすごいなぁと思って免許も取れたんですよ。もう少し元気になってからは、今までアルバイトというものをしたことがなかったので、どうしてもウエイトレスさんになってみたくて! 店長さんにいろいろと根回しをしていただいて、「福井」という名字を変えたり、メガネをかけたりして、念願のウエイトレスをさせていただいたんです。すごく勉強になりました。 ――アルバイトは、つつがなくこなせましたか? 福井 自分ではなんとかやれていると思ってるんですが……。まず、先輩に「新人さんは挨拶とお手洗い掃除から始めましょう」と教えていただいたんですけど、私、恥ずかしくて、なかなか思い切った「いらっしゃいませ!」が言えなくて。お手洗い掃除をしながら「いらっしゃいませ……いらっしゃいませ……」ってブツブツ練習していたら、ちょうどお客さんが入ってきて、つい振り返り際に「いらっしゃいませ!」ってすごい笑顔で言っちゃって……お手洗いで……。 ――予期せぬ歓迎にお客さんもビクッとしますね。尿意が限界じゃなかったことを祈ります。 福井 あと、ご案内もさせていただけるようになって、「空いているお席にお座りください」みたいなことを言っていたんですけど、ちょうど「あ、空いてるお皿もお下げしなくちゃ」っていう時で、あたふたしてしまって、お客さんに「あちらの空いているお皿にお座りください!」って言っちゃって、店長に二度見されて……。その生活ですごく元気になれましたよ! fukuiyukari_01.jpg ――そのお店に行ってみたかったです。その後、『トップをねらえ2!』の主役のノノ役で復活されましたね。 福井 休養している間に、『トップをねらえ2!』のスタッフの方からお話をいただいたんです。ガイナックスさんの20周年記念作品と言う事もあって、プレッシャーもありながらも本当に光栄で、やらせていただきたいという気持ちがありつつ、体調面の心配もあって、「今、できるのか? でも、させていただきたい!」と思って、「よろしくお願いいたします」と。そして、私が演じるノノちゃんも最初はウエイトレスさんで登場していて、ちょっとシンクロ! ――無事に復帰されて何よりです! なかなか激動の休養期間だったんですねー!  福井 はい! あと、『トップをねらえ2!』をやる前に、精神統一と修行をしようと思って、お寺に座禅と滝をお願いしに行きました。 ――滝って滝行……!? 尋常じゃない気合いですね。 福井 そしたら、「冬だから、今、滝やってないんだよ」って言われて、滝には打たれられなかったけど、何日か通って座禅はしました。 ――しかも冬かよ! 半端ない! お寺に行くのは好きなんですか? 福井 好きですね。前に、宮村優子さんが大阪でお芝居をされていると知り、「ぜひ観に行かせていただこう! そして、せっかくだから一人で京都の神社仏閣巡りもしてみよう!」と思って、京都に泊まって、色んな所を回る予定だったんですけど、絶対に“写仏”をしてみたいって気持ちがあって。一番最初に行った小野小町のゆかりのお寺、随心院さんで写仏をさせていただいたら、朝から夕方まで、5時間かかりまして……。鳥の声と虫の声が気持ちよくて、すごくありがたい気持ちになりました。結局、そこしか行けなかった(笑)。 ――すごい集中力ですね。1カ所しか行けなくても、それだけ楽しめば元は取ってますよ! お寺効果でスピリチュアルな面も無意識に鍛えられていそうですが、霊感はある方ですか? 福井 あはは(笑)! でも、ぬいぐるみに「これは、入っているかも」っていうのは何となく感じた事はあります。 fukuiyukari_02.jpg ――えっ怖い! 職業柄、ぬいぐるみをいただく機会も多いから、ファンの方からいただくぬいぐるみには色んなものが入っているんじゃ? 福井 そこには入っていなかった。(笑) ――そこに入っていなかったら、いったい何処に!? 福井 えーと、私、チーキーちゃんっていうぬいぐるみが好きで、高校生の時にずっと原宿のショーウィンドウで見てたんです。ガラス越しに「ゆかりーん♪あそぼ♪」って言われてる気がして(笑)。3万円くらいするから、買うのにも勇気がいるし、お金を貯めながらずっと通ってやっと買えて、とても大事にしていたんです。それで、その話を調べて、お仕事でお世話になっている素敵なお方が、節目のお誕生日に、ほんとにでっかいチーキーちゃんをくださって。 ――素敵な人脈持ってますね! 福井 いただいたのはフランスのアンティークのチーキーちゃんだったんですけど、いただいた時に、「可愛いなー! ……あれ?」って。それからしばらくして私はひとり暮らしをすることにして、なぜか「この子だけ連れて行こう」って気持ちになったんです。それでひとり暮らしの部屋に飾っていたら、いつも、すごい視線を感じるようになって……。気になって仕方がないから、「とりあえず、クローゼットの中にいてくださいね~」ってクローゼットにしまったら、お兄ちゃんが遊びに来たとき、突然「あそこに何がいるんだ?」ってクローゼットの方を見るんです。「クマのぬいぐるみを入れてるんだけど……」と答えたら「ちょっと見せてみろ」って言われて、出したら、笑い話をした後、フーッとため息をついて「……こいつ、クマじゃねぇ」って。お兄ちゃんは霊感が強いんです。 ――えー!! じゃあ、何!? 福井 「たぶん男の子で、寂しがっているから、どっかにやっちゃうよりも手をつないでやったり抱きしめてやったりしておけ」みたいなことを言われて、その日はお兄ちゃんが手を握りながら寝たんですけど(笑)、お兄ちゃんすっごいよだれを垂らして寝てて(笑)! 「お兄ちゃん、優しいけど(笑)、よだれ、よだれ!」みたいな(笑)! ――笑ってますけど、けっこう怖い話ですよ! そして良いお兄さんですね、独身ですか? 良かったらくださ…… 福井 その後は、本当にさみしくて、ちっちゃい虫とかが飛んでいても「私と一緒に住んでくれてる」と思うようになっちゃって、ひとり暮らしは終わりましたね……。やっぱり家に帰って家族がいた方がホッとしますよね。 ――わかります、私も虫と同棲してました、というか今もしています。お友だちとは普段、どんな遊びをするんですか? 福井 山菜採りに行ったり。つくしとか。 ――平和! お酒を飲まれたりはしないんですか? 福井 飲み会というのが周りに全然ないんです。けど、以前、親戚の集まりで、親に「ウイスキーだ! 飲め飲め!」と飲まされて、気付いたら親戚の子どもと一緒に三輪車に乗っていたことがありました。あはは。 ――いい感じの酔い方! ちなみに、今年で芸歴が16年めになりましたが、16年前はこんなに長く続けると思っていましたか? 福井 驚きですね。でも、マイペースに、一歩一歩成長して、愛される女優さんになっていこうと思ってのんびりやってきたので、あんまり考えたことなかったです(笑)。ただ、何年前だったかな? 16歳か17歳のときのDVDで、「10年後の私へ」っていうお手紙を書いてたんですけど、そのとき、一行目から「10年後のゆかりん母さんへ」って書いてて……! のんびりしてたら、10年は過ぎてゆきました(遠い目)。 ――あはは! これからも応援してます! 今日はどうもありがとうございました! (撮影=宍戸留美/構成=小明) fukuiyukari_06.jpg ●ふくい・ゆかり 1982年生まれ。1997年にピザ・カリフォルニアのCMでデビュー。翌年には『彼氏彼女の事情』で声優デビューを果たし、2000年にはグラビアアイドルの登竜門「日テレジェニック」に選出される。同年ではミュージカル『魔法使いサリー』、その翌年に『赤毛のアン』でそれぞれ主演を務める。現在グラビアは突業しているが、声優、タレント、女優など、幅広く活動中! 福井裕佳梨公式blog『Yukalyric』http://ameblo.jp/yukari-hukui/ ・アニメ『たまゆら~もあぐれっしぶ~』ももねこ役 2013年7月スタート ・『トヨタエコ女子ドライ部』出演中 ・『天元突破グレンラガン』ニア役 DVD、COMPLETE Blu-ray BOXが好評発売中! ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 < LIVE INFORMATION > 前売りご予約はメールで受付中!! sundaliru@rumi-shishido.com ■2013年7月19日(金) 「梅雨が明けてしまう前に」 会場:下北沢440 出演:ロクセンチ/宍戸留美/北清水雄太(ex.サスケ)/中嶋康孝 OPEN18:30/START19:00  前売¥3,000/当日¥3,500(1order別) 【問】下北沢440 〒155-0032 東京都世田谷区代沢5-29-15SYビル1F ■SET YOU FREE TOUR 2013 日時:7月24日(水) OPEN 19:00 / START 19:30 会場:柏ALIVE チケット:前売り 2,500円 / 当日 3,000円 出演:KiNGONS / THE 抱きしめるズ / ルンルンベイビー(宍戸留美×ワタナベイビー) 問:柏ALIVE 04-7143-2088 ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

「下手に歌って、と言われて……」【酒井香奈子】1発OKのレコーディング

sakaikanako01.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の22回目! 今回は、『REC』のヒロイン、恩田赤や『地獄少女』のきくりでおなじみ、酒井香奈子さんが来てくれました! 映画『キサラギ』の如月ミキちゃんですよー! 小明 酒井さんは代々木アニメーション学院の卒業生なんですね。代アニは超有名校なイメージですが、卒業生のうち、どれくらいの人が声優になれるんでしょう? 酒井 けっこう厳しいんじゃないかなぁ。私、福岡の地方校だったんですけど、卒業しても東京に出てくる人は3割ぐらいだったと思います。上京しても事務所の養成所でずっと研修したり……。別に遠回りしてもいい仕事だと思うんです。ただ、私は高校を中退して専門に行っていて、みんなより2歳ぐらい若いから、できるだけ早く現場に行けるのが自分の強みだと思っていて。だから、事務所もできるだけ早くチャンスをくれそうな所を選ぼうと思って。今考えたら、よくデビューできたなと思います(笑)。 小明 若い時って妙に焦っちゃいますもんね。今ならゆっくりやればいいのにって思えるんですけど。 酒井 ゆっくりやるタイミングを逃したんですよ。チャンスをくれそうな事務所を選んだけど、「声優さんになりたい人ってこんなにいるんだ」ってビックリしちゃって。だから、上京したときには、なれないと思ってました。もともと舞台が好きだったので、「まず舞台を一生懸命やって、そこで人気がでてからの声優だ!」と思って、一応事務所には入ったけど、上京半年くらいは別で劇団のオーディション探したりとかしていましたし。 小明 今も舞台をよくやられていますもんね。事務所に入ってすぐに寮で先輩声優の井ノ上奈々さんと同居になったそうですが、同居生活はスムーズにいかれましたか? 酒井 大変でした(笑)。事務所も入りたてだし、1回だけ先輩が集まっているところでご挨拶しただけで、2回目に会ったときには「さぁ一緒に住みましょう」だったので、距離感もぜんぜん分からなくて「なんて呼べばいいんだろう……」とか。私は3日ぐらい前に寮に入っていたんですけど、井ノ上さんが引っ越してきて、まず最初にしたのが共同スペースのリビングの棚にフィギアを飾りだして「この人とうまくやっていけるかな……」と思いました(笑)。でも、そこから、2年も暮らしたんですよ。 小明 2年も? ずいぶん相性が良かったんですね。 酒井 お互い掃除ができなくて……(笑)。初日のリビングは初歩の初歩で、各自の部屋からどんどんリビングに汚染が広がっていきましたね。足の踏み場もなくて、事務所内でも汚部屋として有名でしたね。本当、ひどかったです。 小明 こんな美少女が住んでいて、可愛い声は聞こえるけど、部屋は汚いっていう……。 酒井 それはもう、女の子が集まってキャッキャ騒いでティータイムしたりするんですけど、汚い。おしゃれな物とかもない。みんな知らないと思います、私たちが住んでいた部屋がどんなだったのかは。ドン引きされちゃうエピソードばっかりで、掃除だけで、2日は語れますよ。 sakaikanako03.jpg 小明 端から見ると楽しそうだけど、遊びに行くと大変そうな家ですね。 酒井 汚かったなぁー! 小明 今はきれいに保たれているんでしょうか? 酒井 引っ越して1カ月半ぐらいなんですけど、きれい欲がギリギリ継続しています。今のところ大丈夫なんですけど、若干、忙しくなっていったりすると……。 小明 服が積まれていったり……。 酒井 服ですよね、スタートは。一番散らかしていた部屋のときは、積み上がった服を猫がベッドにしていました。 小明 私の部屋でも、それは日常茶飯事ですよ! お仕事では、事務所に入ってすぐにアニメ『REC』でヒロインデビューでしたね。これはオーディションだったんですか? 酒井 はい。まだデビューしていない人の中から選ぶという条件だったので、タイミングがよかったな、と。何も仕事していない状態で、事務所から「オーディションがあるからテープを録ります」と言われて、いつの間にか決まっていたような。 小明 たくさん審査員が並ぶ中、「○○事務所から来ました! △△です! 特技は……」みたいなことではなく? 酒井 はい。完全に宝くじみたいなことだと思います。 小明 そこからCDを出されたり……。 酒井 アニメにくっついて主題歌も決まっていたし、キャラソンも決まっていたし、TBSでラジオをやるのも決まっていたし、なんか、「わーすごい!」よりも、「へー」って感じで、今やることをとりあえずやるみたいな感覚で、「シンデレラガールですね」って言われてもピンとこなくて、「こういうこともあるものかー」と受け入れていたんです。たぶん、環境に馴染むのが早いんですよ。「こういうことしてください」って言われたとき、「そういうものなんだ」と思って受け入れちゃう。 小明 なるほど。その2年後には、映画『キサラギ』で壮絶に焼死したマイナーアイドル、如月ミキ役もやられてましたね。あの如月ミキが歌うエンディングテーマはいいですよね! あえて外し気味にレコーディングをするのって大変じゃなかったですか? 酒井 レコーディング……(暗い顔で)。「如月ミキは上手くないっていう設定なんで、とりあえずCD用にちゃんときれいに歌ったものを録ってから、本編用のを録りましょうか」と言われて、歌ったらすぐに、「うん! 本編これで! きれいバージョン、いらないです!」って言われて。私、完全に外した気はないのに。 小明 わー……なんと言うか、失礼いたしました。 酒井 とんでもないです。いい仕事ができました。一番苦労しなかったレコーディングです。他にも偶然やる役がド音痴という設定がちょいちょいあって、「下手に歌ってください」ってオファーもちょいちょいあって、一発OKがちょいちょい出るんですよ。レコーディングでなかなかそういうことないのに。向いているんですよね、才能かな? 自分では音もちゃんと当たっているつもりなんですけどね……。 小明 それも踏まえて『キサラギ』はハマり役ですね! あのオーディションはどうやって通ったんですか? 酒井 それも宝くじです。キャスティングをしている映画会社が、「昔のアイドルのような、ちょっと神聖な感じのあるアイドルが良いんだけど、それって今の声優さんに近いかもしれない」ってことで、声優事務所で顔出しできる子を探していたらしくて、事務所の人に「映画のオーディションあるから」って言われて、行きの車の中で「アニメ映画ですか?」って言ったら「いや、実写」って言われて。「え、なんで? 私、顔出し?」みたいな。顔出しのオーディションなんて行ったことないから緊張する……と思って行ったら、「今、最終選考の2人です」と。 小明 え!! 一次面接と思ったら最終!? 酒井 写真とデータだけで最終まで残っていて、会議室でおじさんとちょっとおしゃべりして、「歌ってみて」って言われたので、その時に自分が歌っていたシングルをひとりで振り付きで歌ったら、監督がニヤニヤしながらすごい近くまで来て、ニカーッて笑って「帰っていいよ!」って。受かってから気づいたんですけど、歌も下手だし、完全D級なのを気づかれた瞬間だったんだと思って……。後になって聞いたら、最終選考に残ってたあとひとりは当時同じような黒髪パッツンだった、今、声優さんとしてもアーティストとしても大活躍の方だったらしくて。もし彼女が同じ状況で歌っていたとしたら……。 小明 上手すぎてマイナーアイドルの役じゃなくなっちゃいますね。 酒井 ね。そりゃ私が受かるわ~と思いました。 小明 あはは! 話は変わりますが、酒井さんは16歳のころから大槻ケンヂさんのファンなんですよね。 sakaikanako02.jpg 酒井 そうです、そうです。「特撮」というバンドからなんですけど。16歳のとき、完全にナゴム世代で筋少のおっかけしてた姉と一緒に住んでいたので、家にアルバムがあって、ちょっと精神不安定だった私がどっぷりハマるっていう。 小明 16歳って、人生が一番楽しい時期っぽいですけど、振り返ってみると、ちょうど高校を中退したあたりで何となく不安定さが見え隠れしますね。 酒井 そうですね。高校は『ごくせん』(集英社)の女子校版みたいな感じだったので、10カ月で「これ以上いても得るものは何もない」と気づいて中退して、ちょうど専門に入った頃。部屋には黒いレースと深紅のカーテンでしたもん。シルクの完全遮光のやつ。今、考えると、なんであれ、選んだんだろう……。 小明 わかりますよ、私は電球を赤く塗りました。ちなみに、小・中学のときはどんな感じだったんですか? 酒井 小学生のときは、もっと体重があって、かんしゃく持ちで暴れる子というか、切れる子どもというか、やっかいな生徒だったんですよね。中学まではそれを引きずっていて、男子からしたら「え~酒井~?」みたいな。クラスでワーストランキングに入るやつ。 小明 それが今やこんなにきれいに! 学生時代にバイトとかはされてましたか? 酒井 バイトもいっぱいクビになったんですよ。愛想はいいんですけど、仕事が覚えられないので。ファミレスでも「接客がすごくいい」ってお客さんにすごい喜んでもらえるんですけど、機械で出すオーダーが全部間違っていて……。機械がローマ字じゃなくて英語読みの頭文字2個とかになっているんですよ。デミグラスうんたらソースのハンバーグだと、「デミグラスだから、D? ハンバーグだからH? DH?」って。英語がダメで、学校も英語の授業の後から登校していたから……。結局、オーダーが取れないから、「バイトのテストで90点以上とれなかったら申し訳ないけど辞めてくれて」って店長に言われて、芝居の台本はいくらでも覚えるけど、メニューを覚えても人生の何の役にも立たないから、正直覚えられないと思って、「店長ごめん、私、90点とれないから、辞めます」「それじゃ、辞めてくれ」って。いっぱいバイトはしたんですけど、そんなのばっかりですね。 小明 私も1カ月でファミレス辞めましたよ! 大槻さんはそういう少女をホイホイ釣りあげますよね。 酒井 釣られちゃいましたね。 小明 ラジオでオーケンとの結婚を語るコーナーまでやっていたとか。 酒井 やってました(笑)。まずは、私が大槻さんと出会う方法を真剣に考えて。事務所に、「特撮」で一緒にライブをやっていた方がいたから、事務所パワーを使ってライブに行って、楽屋で大槻さんに会って、1回目はあいさつだけして、何も伝えず、「ありがとうねぇ、なにかで食事でも」なんてのを妄想で語りまくるっていう……。 小明 あ、もうすごい計画的なやつじゃないですか。いいなぁ。   酒井 当時、大槻さんは対談とかもされていたから、まずはそれに呼ばれて仲良くなるって設定なんですよ。で、2回目に連絡先を交換して、そこから食事に行くようになって、おつきあいして、できちゃった結婚して、そしたら、16歳の女の子が家にピンポンピンポンって来るんです。愛人というか。 小明 不幸まで想定済みなのが妙にリアルです。 酒井 完全に来るでしょう。ケンヂさんは隠れちゃって、「ごめん、ぼく、怖いから香奈ちゃん出てぇ」って言うんですよ。私は朝からキャロットケーキを焼いているので、「じゃあ、一緒にティーパーティーしましょう」って言って、肩を狭くするケンヂさんに「そういう時代ってあるよねって。間違ってないよ」って……。 小明 浮気は容認なんですね。すごい、この話、対談中は盛り上がって聞けたけど、文字に起こすとなんか怖いよ! 酒井 そんな妄想話をコーナーにしていたら、番組のスタッフさんが大槻さんを呼んじゃって。大槻さんに「老後を看取らせてくれ」って話をして、実際に対談もさせていただいて……。 小明 老後って……。あ、対談までは順調じゃないですか! 夢が現実に! 酒井 カラオケで私のためだけに『香菜、頭をよくしてあげよう』歌ってもらって……! 小明 シット(嫉妬)!! 酒井 キタコレ! このままどうなっちゃうのかしらって思って外に出たら、「じゃっ」てタクシーに乗って帰って行っちゃいましたね。置いていかれた、私。それからは、なんて言ったらいいのかな、すごいかわいい方なんだなって思って、私の下心がなくなりました。 小明 あー……。私も大槻さん大ファンで、仕事の流れでお食事させてもらったこともあるんですけど、終始「最近ニューハーフAVにハマッててさぁ、このブログの子なんだけどね、かわいいでしょ? でもAVだとやっぱり男なんだよ~」って話で、もちろん食後は「じゃっ」で直帰でしたよ。 酒井 同じ枠だ……。 (その後、宍戸留美も加わり「私もあんなこと言われた」「こんなこと言ってた」と本人不在の大槻ケンヂさん座談会。ちなみに全員口説かれてませんでした。大槻さん贅沢だよ!) 小明 2011年には、水着写真集も出されたんですね。グラビアに抵抗はないですか? 酒井 まったくないですね。やったことないことは、何でもやってみたい。それで好きだったことはそれからもやっていくし、「これはやらなくていいかな」って思うことは推していかなくてもいいかなって。 sakaikanako04.jpg 小明 ちなみに苦手だったことはどんなこと? 酒井 歌? 小明 オゥ……歌、全然いいと思いますよ! グラビアは好きですか? 酒井 グラビアは面白いし、けっこう好きです。他の声優さんも水着の写真集を出されているけど、なんだろう? 私、超清純派でもなければ、とびっきりの売れっ子アイドルでもないから、「じゃあ、逆に出せるものがあるよね」って。実用的な写真を撮りたいなと。この連載も元々、第一回から見ていたんですよ。けっこうセクシーな写真も多いので、普段攻めない人がセクシーを撮っているなら、セクシーを撮ったことがある人はもっとセクシーに攻めないとダメなんじゃないかと。 小明 なんたるサービス精神です! 今日はありがとうございました、撮影、レフ持ちします!! 酒井 がんばります(笑)。 (撮影=宍戸留美/文=小明) ●さかい・かなこ 1986年、福岡県生まれ。尾木プロ THE NEXT 所属。2005年、TVアニメ『REC』でヒロイン・恩田赤役で声優デビュー。以降、声優、歌手、グラビア、舞台等で活躍中。 ・4月スタート アニメ『波打際のむろみさん』出演中 ・6月26日(水)~7月7日(日) 舞台「The Fake Time Machine Story ~ウソヘノトビラ~」 劇場:中野ザ・ポケット 脚本:伊福部崇 演出:吉岡毅志 出演 増田裕生・小川麻琴・甲斐田ゆき・真山明大・酒井香奈子・高木俊・袴田裕幸/吉岡毅志・福澤重文/小野健斗 中津真莉子 チケット料金:4,500円 (税込・全席指定) ※前売り・当日共 ※イベントのみの日は4,000円 チケット発売:2013年4月下旬頃よりを予定 企画・制作:株式会社トライフルエンターテインメント ・最終目標はみんなでハワイ旅行!本人主催イベント企画の『アロハプロジェクト』も要チェックです。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信中 沖縄ライブ決定!! 6月14日(金)那覇・output沖縄 6月15日(土)那覇・安里G-Shelter ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

→Pia-no-jaC←ツアーファイナル渋公、そして今年も野音“全曲ジャック”へ──

pj_shibuko20.jpg  このピアノとカホンは、明らかに進化している。そう確信させられる渋谷公会堂だった。  インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)の「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」ツアーが6日、東京・渋谷公会堂でファイナルを迎えた。  1月18日の横浜赤レンガ倉庫1号館ホールを皮切りに全国30カ所を巡ったツアーの千秋楽は、当然のようにフルハウス。1曲目の「エリーゼのために」が始まるやいなや観客は総立ちとなり、開始からわずか数分で2,000の客席は手拍子の渦に取り込まれていった。 pj_shibuko02.jpg  客席はまさに老若男女。その幅広い客層を楽しませるMCもまた、ピアノジャック・ライブの醍醐味だろう。愛嬌抜群のカホン・HIROとクールなピアノ・HAYATOはまるで演奏するように言葉を交わしあい、そして会話するように音楽を奏でてゆく。ときに激しく悲しいメロディの中にも巻き込むようなグルーブが生まれるのは、2人の信頼関係が揺るぎないものであるからに違いない。  そんな2人の関係性を垣間見ることができるのが、このツアーで恒例となった「大喜利ジャック」のコーナーだ。観客から寄せられたテーマを元に2人が大喜利でフレーズを演奏するこの企画は、もはや円熟の域。ランダムで選ばれた「嵐を呼ぶ男。それは…」「一つの恋愛が終わったばかりなので、私のテンションが上がる励ましの曲」という掴みどころのない2つのテーマは瞬時に咀嚼され、次の瞬間にはそこにメロディが発生している。左手でベースラインを奏でながら展開を相談しようとするHAYATOと、「あなたは!?」「嵐を呼ぶ男だ、グハハハハ!」と勝手にひとり芝居を始めてしまうHIROとの絶妙な掛け合いに、観客はただただ笑顔になるしかない。 pj_shibuko08.jpg  序盤を終え、HAYATOを残して着替えに入るHIRO。その間、サウンドプロデューサーの“のぶP”こと樫原伸彦氏のDJとHAYATOのセッションが行われる。  実は樫原氏とサイゾーは浅からぬ関係。サイゾーテレビで放送されているアイドルライター小明主演の「小明の副作用」テーマソングとして「君が笑う、それが僕のしあわせ」を樫原氏が提供しているうえ、春から番組のオープニングテーマをピアノジャックが担当しているのだ。
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樫原氏と小明

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帰りに→PJ←パーカー(\4,500)を購入してご満悦の小明
 その縁でこの日、会場を訪れていた小明も「すごいですね! 2人合わせて手が4本しかないなんて信じられないですね!」と2人の演奏に舌を巻いていた。  後半は、観客がビニール袋をシャカシャカポンポンしながら2人とセッションする「シャカシャカ大作戦」や定番の「タオルまわしメドレー」を経て、「この春から、新しいことにチャレンジする人に贈りたい」というHAYATOのメッセージとともに「風雅」「ジムノペディ 第1番」が奏でられる。その幸福感は、3時間超、アンコールの4曲まで途切れることはなかった。 pj_shibuko19.jpg  アンコール中には、昨年“伝説”となった日比谷野音の「全曲ジャック」が今年も行われることが発表された。締めくくりの「PEACE」にクラップしながら、再確認してしまうことがある。ピアノジャックのライブは、とにかく楽しいのだ。 「俺たちは! ジ・エンターテイナー!!」  若干スベった前半MC後の「ジ・エンターテイナー」を前に、カホンのHIROはそう言い放った。個性あふれる存在感と確かな演奏力を武器に、爆弾低気圧の下に集まった2,000人の観客とともに渋谷の春の嵐をねじ伏せたピアノジャックのサウンドは今、単なる“音楽ユニット”の枠を超え、マスの胸に響こうとしている。
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Stage Photography:Takumi Nakajima
●→Pia-no-jaC← 5th Anniversary FINAL EAT A 野音2  ~今年もやります全曲ジャック~ 2013年9月21日(土) @東京・日比谷野外大音楽堂 開場 16:15 / 開演 17:00 前売 ¥5,000 (指定席/消費税込) ※3歳以上有料 【チケット先行予約】 モバイルファンサイト「ジャックと豆の木」:~4月21日(日) 23:00 →Pia-no-jaC←OFFICIAL HP:~5月6日(月・祝)23:00 チケット一般発売日:2013年5月25日(土) 2013年4月6日 於)東京・渋谷公会堂 「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」 ツアーファイナル セットリスト pj_shibuko25.jpg 1 エリーゼのために 2 組曲「惑星」から木星 3 Paradiso 4 ジ・エンターテイナー 5 組曲「 」_NEWver. 6 第九 7 台風_NEWver. 8 ハンガリー舞曲 第5番 9 2つのアラベスク 第1番 10 大喜利ジャック(即興コーナー) 11 HAYATO SOLO 12 HIRO SOLO (眞) 13 ダイナマイト ~ Time Limit 14 交響詩 禿山の一夜 15 シャカシャカ大作戦 (威風堂々 ~ ウィリアム・テル序曲 ~ 夜想曲第2番変ホ長調Op.9-2) 16 タオルまわしメドレー  (それでも猫は追いかける ~ 結婚行進曲) 17 風雅 18 ジムノペディ 第1番 EN1 夜桜 ~yozakura~ EN2 美しく青きドナウ_NEWver. EN3 Jack EN4 PEACE

「ライブは年間120本!」【鈴木まりえ】16周年のロコドル道

suzukimarie1.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の21回目! 今回は、神奈川・海老名のご当地アイドルとして活動されている鈴木まりえさんが来てくれました! 貴重な20世紀正統派アイドルの生き残りですよー! ――鈴木さんは今年でデビュー16周年なんですよね、大先輩がやってきました! 鈴木 無駄に長いだけで、ライブばっかりなんですけど(笑)。 ――アイドルで年間にライブを120本やられているって、すごすぎますよ。 鈴木 入った事務所が良かったみたい。事務所に入るとやりたいことと違うことをやらされるのかな、と思ってたんですけれど、事務所に入ってすぐ「あ、もう、そのままでいいですよ」って言われて……。 ――もう完成されていたんですね。曲も、今時のアイドルには珍しい王道のアイドルソングが多いですよね。 鈴木 自分が昔のアイドルソングが大好きなので、作ってもらう曲もみんな似ちゃうんですよね。ファンじゃない人が聴くと「どれも同じだね」って思うんじゃないかな……。 ――むしろもっと色々と聴きたくなりましたよ、素晴らしかったです、鉄道をバックに歌ってる「恋のドレミファインバータ」! カバーも多くやられてるんですよね? 鈴木 嬉しいです! オリジナルとカバーを半々くらいでやらせていただいていて、カバーだと「こういうのにして欲しいです」ってお願いして曲を作っていただいて、怒られるんじゃないかってくらいそっくりにしたりして(笑)。前におニャン子クラブのカバーをやらせていただいたとき、ジャケットをそっくりにするためにジャケットに20何人も私が出ているっていう……。 ――(笑)! 自己プロデュース能力がすごいです! 鈴木 そんなことばっかり考えているもので……。 ――鈴木さんが出演されているVシネマ『マイティレディ』のテーマ曲の「魅惑のVライン」も良いですよね。どういう流れで出演が決まったんですか? 鈴木 アレも不思議なご縁で急に決まった仕事で……。はじめは楽曲を作ってくださる方を探していて、たまたまその会社に連絡したら「主演でやって欲しい」と言われて。 ――えー!! 鈴木 監督がグラビアアイドルを使って仕事をしている方だったので、私のことも知ってくださっていたみたい。歴代いろんなグラビアアイドルの子が出ているのに、私だけ何回変身してもずっとハイレグの衣装なんですよ。それでキャッチコピーが「魅惑のVライン」になって(笑) ――あのハイレグスーツを考えた人、天才だと思いました! 衣装がいつも素敵ですけれど、昨年、同窓会に行かれた時のブログを見たら、同窓会でも完全なステージ衣装でしたね。皆さんは普段着の中、お一人だけ見事なフリフリで感動しましたよ。 鈴木 地元の海老名のイベントにもよく出ているので、イベントの後にそのまま食事に行ったり、ドレスのまま道を歩いていても大丈夫なんですよ。地元の人に“まりえちゃん”って覚えられてるっていうのもあって、そのまま道を歩いていても「どうせまりえちゃんだろう」って。なので同窓会もドレスで行って大丈夫(笑)。 ――同級生や先生も応援してくれてるってことですよね。さすがご当地アイドル……! 鈴木 でも、みんなアイドルになるとは思わなかったみたいですね。中学3年生の時に進路相談で先生に「アイドルになりたい」って言ったら「現実を見なさい」って言われて……。 ――先生、正論! 鈴木 「やっぱり芸能界に行くって良いことじゃないんだ!」って思って……結局高校に入ってすぐ始めちゃったんですけど(笑)。 suzukimarie3.jpg ――ご両親は賛成だったんですか? 鈴木 高校に入ったときは「まぁ、部活程度だろう」と思ってたみたいで、高校を卒業したら、大学に行ってないから「まぁ、サークルに行ってると思って4年くらいは……」に変わって、みんなが大学を卒業する頃になると、就職が冬の時代で就職しないで専門に行く子も多かったから「まぁ、まだ……」って続けていたら、最近もう諦めたのか、イベントに来るようになりました。 ――のばしのばしにした結果、ついに認めてもらえたんですね! 16年目の雪解け! 鈴木 今までは「年越しくらいは家にいなさい!」って感じだったんですけど、最近は、もう「仕事もっとがんばりなさい」「テレビとかに出ればいいのに」って、言われて。 ――ご当地アイドルで、地元で名が知れたのも大きいんでしょうか? 鈴木 そうですね、はじめは海老名で活動するのは「さすがにちょっと近すぎて……」って思ってたんですけど、意外と大丈夫でしたね。3年前にやっと弟にも活動のことを言えました。弟が結婚するときに、一応あちらの親戚の方にご迷惑をおかけしないか心配で……。思い切って言ったら「あ、うん、わかってたけど」みたいなリアクションでした(笑)。地元でライブがある時も、父は観にきてくれるんですけど、弟は遠くから観て言葉を失って……まさに絶句していますね。 ――あはは! 鈴木さんのライブはすごく面白いですよね。「学ランキッス」っていう曲は、イントロに小芝居があるじゃないですか。 鈴木 毎回25秒の台詞が入るんです。CDには普通のポエムが入ってるんですけど、ライブだと、私を初めて観てくれた人に伝わりやすいように、そのライブにあった台詞を入れているんです。 ――セーラー服で登場して、イントロで突然「先輩、パンチパーマって、なんですか?」「一緒にマッポ、巻きましょう!」って話し出して爆笑しました! 鈴木 「先輩、リンチってなんですか? 私はメンチをきることなら誰にも負けないんですけど」とか(笑)。露出度が高いグラビアをやってる女の子の誕生日のライブに呼ばれたときは、その子の水着の面積を底辺×高さ÷2で計算して「体の9.999割を露出していることになります」とか、細かいんですよね。この間、それでテレビに呼ばれたんですよ。たけしさんと石橋貴明さんがやってる番組の、イントロに命をかける売れないミュージシャンたちが出る企画で(笑)。 ――「学ランキッス」の発売当時、鈴木さんは32歳でジャケットも制服で撮影されたんですよね。これも鈴木さんのアイデアですか? 鈴木 それは作ってくださった方のコンセプトで(笑)。1学期、2学期バージョンがあるんですけど、1学期は三つ編みで英語の教科書を持ってるんですけど、2学期になると長いスカートはいて「チャンプロード」を持ってるんですよ。 ――……グレた!? 鈴木 女の子が2学期になると急に大人びてたりするじゃないですか? それがテーマなんです。まだ3学期を作ってないんですけど、3学期には集会とかにも行きたいです。 ――次は特攻服ですね! 似合ってるから問題ないですよ! 鈴木 ですよね。以前、結婚式と法事が続いてしまったときに、同じ服を着るわけにもいかないし、「え? セーラー服じゃダメ? 正装だし」って言ったらママは「うん、悪くないわね」って感じだったんですけど、パパに「もう学生じゃないんだからダメだ!」って怒られて、弟はどん引きでしたね……。 ――楽しそうなご家族ですね(笑)! ちなみに歌って踊れる曲のレパートリーはどれくらいあるんですか? 鈴木 600曲以上ですかね、できるまでやる、歌えるまで歌うんです。いっきに増やしすぎも覚えられないので、間隔を空けて、お客さんが飽きてしまわないように考えながらやっています。メイクや衣装の小道具も出来るだけ本人に似せるようにしています。衣装だけどんどん増えていきますよ(笑)。 ――凄まじいですね、アイドルにハマりだしたのが1985年からということで、その時代に今の基礎をつくられたんでしょうか? 鈴木 そうですね、当時、本当に学校でみんなウィンクの振り付けとか、おニャン子クラブの振り付けで遊んでいる時代だったので。リカちゃん人形に伊藤ミキって名前つけたり、私のリカちゃんの名前は荻野目洋子だったんですけど……。 ――もうリカちゃんではないですね! 鈴木 私のリカちゃん、髪を切ってしまってショートカットだったので(笑)。あの時代はアイドルの歌番組がたくさんあったので楽しかったですよね。 ――鈴木さんのCDデビューも90年代なんですよね。 鈴木 2000年になってしまうと文化も変わってしまうだろうし、大好きなアイドルがたくさん活動していた90年代の仲間にどうしても入りたかったんです。1999年の12月にギリギリデビューできて、すっごく嬉しかったです。 ――90年代正当派アイドルをそのまま続けている方は貴重ですよ! また、年齢も感じさせないですよね。 鈴木 若くありたいです。この業界は若い子が多いので……この間、楽屋でアイドルの子が「ママがスカウトされちゃって恥ずかしい」って話してたんで、「ママ何歳?」って聞いたら私と同じ年だったんですよ……! その子は18歳だったんですけど、それ聞いたら「エッ!?」って。そういう子たちと同じステージに並んでるって……これは負けていてはいけない、と思って……! _MG_2886-2.jpg ――16年続けていると、プライベートはどうなるんでしょう? 地元では特に顔バレもありますし、不便じゃないですか? 鈴木 私は車の免許もとってないし、海外旅行にも一度も行った事がないし、同い年の女の子からしてみたら「仕事のために色んなものを犠牲にしてる」と思われがちなんですけど、私は好きでやっているので、犠牲にしてると思ったことはないんですよ。時間が惜しいんです。辞めようかなって、思ったことがないというか、思う時間もなかったです。すぐ、また次のライブが入るから(笑)。 ――このまま伝統芸能みたいに続けて欲しいです。ありがとうございました! (撮影=宍戸留美/文=小明) _MG_2977.jpg ●すずき・まりえ 1978年11月15日生まれ A型 157cm 特技 アイドルの振り付け 趣味 イチゴグッズを集める 電車を背景に写真を撮る 日本青年館でコンサートをやることを夢に、今年で活動16年目になる、正統派アイドル。東京でのアイドルライブに多数出演。日ごろのライブ活動の中では、オリジナル曲以外に、子供のころ大好きだったアイドルのカバー曲などを歌い、カバーCDも多数リリース。当時を知るベテランのファンから、鈴木まりえによって往年のアイドルを知った若いファンまで、幅広い層から支持を受けている。時代の流れを感じつつ、活動スタートからブレることなく、フリフリ衣装に身をつつみ、正統派アイドル路線を未来に伝えていく。 ほぼ毎週、ライブに出演しています。ぜひ一度鈴木まりえのステージに触れてみてください。 スケジュールはwebにてご確認ください。 オフィシャルwebサイト『すずまり族』 http://suzumarizoku.web.fc2.com/ ブログ『アイドル吊り掛け式日記』 http://blog.oricon.co.jp/mariex/ ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 http://rumi-shishido.com/ アルバム「女」発売中! アルバムの発売と同時にiTunes、Amazon、着うた等の配信サイトで インディーズでリリースしたアルバム4作品を配信!! ★3/19下北沢clubQUE ★映画はなかっぱ『蝶の国の大冒険』4/12日から全国ロードショー!! 同時上映は宍戸留美演じるももかっぱちゃんとアゲルちゃんのミュージカル!! ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中。ニューシングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。

→Pia-no-jaC←に聞いてみた「ミュージシャンの本命になるにはどうしたらいいんですか!?」

ピアノのHAYATOさん(左)とカホンのHIROさん(右)に挟まれる小明
 昨年の私の一番アイドルっぽい活動といえば、CD「君が笑う、それが僕のしあわせ」の発売です。なんてったってAKB48やSMAPの楽曲を手がけた樫原伸彦先生の作曲ですから、アイドルとして完全に箔がついたと言えましょう。今回はその樫原先生のツテをフルに活用して、インストゥルメンタルユニット→Pia-no-jaC←(ピアノジャック)さんに会わせていただきました! 樫原先生、ありがとう!! HAYATO どうも、ピアノジャックのピアノです。 HIRO ピアノジャックのジャックです。 ――ピアノ担当のHAYATOさんにカホン担当のHIROさん! 初めまして、小明です。以前、日刊サイゾーでAKB48の音大生の松井咲子さんがピアノジャックを好きだと語っていて(記事参照)、それで日刊サイゾーに呼ばれたら、普通、AKBとの対談だと思いますよね。今回はなんだかすみません。 HIRO いやいや、そんなことは。 ――えー、この度は、通算10枚目のアルバムということで……。 HIRO あ、プロモーションもしてくれるんですか? ――いえ、一応聞いてみただけです。ピアノジャックさんと私の共通点は、やっぱり樫原伸彦先生ですよね。ウィアー・ザ・樫原チルドレン、言わば腹違いの兄妹みたいなものだと思うんです。というわけで、私がサイゾーテレビでやっている番組『小明の副作用』のオープニングテーマを作ってもらえませんか? HIRO う……それは、スタッフさんを通していただいて。 HAYATO ちょっと唐突すぎですよ! なんとなく想像はつきましたけども! ――では、樫原先生との出会いを聞いていいですか? HIRO 早いな、切り替えが。 HAYATO うちの社長が、樫原先生に俺たちのライブを見てくれってお願いしてくれて。その時、いくら樫原先生に「音源送って」って言われても「ライブに来てください」って、ライブ日程しか送りつけなかったという。それでライブに来ていただいて、「おもしろい」と言っていただいて。元々、プレイヤーとしての師匠はいなかったんですけど、スタジオに入るたびに技法を教えてもらって、初めて俺の師匠ができたんです。 ――なんだか美しいエピソードですね! 私も樫原先生の作曲でCDを出させていただいたんですけど……。 HAYATO それは、どんな流れで? ――飲みの席で、編集さんが「アイドルの曲作ってもらいたいんですよー」「へー、いいよー」みたいな。 HIRO・HAYATO マジすか!!!! ――マジすよ!!!! ものすごいラッキーだったんですよね。そのときからよくPJライブの話を聞ていましたよ。年間150~200本のライブをこなされるんですよね。今年のツアースケジュールも4月までみっちりで、しかも全国各地。これ……家、いります? HIRO たまにバカらしくなるんですよね。1カ月に2日しか家にいない時もあって。 ――もったいない! 2人で4畳半とか借りればいいんじゃないですか! HIRO 最初はそうだったんですよ。お金もなかったし、4畳半で2万5,000円、1人1万2,500円みたいな。中野あたりにあるんです。 ――そこ、もう空いてるなら私が住みたい……。 HIRO もともと大阪に住んでて、月に1回東京にライブしに来るみたいな感じやって、毎回、キーボードとカホンを持って行くのが大変なんで、倉庫代わりで借りておこうって。 ――暮らせるぶん、トランクルームより安いですね! HIRO 安いでしょ? お風呂はないですけど、寝られるし。けど、借りた瞬間にライブが増えて、ほぼ東京にいることが多くなって……。多分、事務所は、虎視眈々とそれを狙っていたんですよ。「借りたよー」って言った瞬間にガーって増えたんで……。 ――結局、その4畳半にはどれぐらい住まれたんですか? IMG_1642_.jpg HIRO 2年ぐらいかな。 ――けっこう住みましたね! HIRO 契約するとき大変でしたよ。大家さんにも「4畳半に2人で住みます」なんて言えないじゃないですか? 友達みたいな感じで一緒に行ってコソコソ話しながら、やっと借りれた(笑)。 ――2年暮らせば荷物もどんどん増えるし、スペース的に2人暮らしは可能なんですか? HAYATO 2人、抱き合って寝てたよね(笑)。 ――やだ、萌える……(赤面)。 HIRO あと、俺が片付けられないんで、それでケンカしたこともありましたね。最終的に子どもみたいに「この線からこっち入ってきたら全部燃やすからな!!」って……。あと、俺、神戸に住んでたときは、家がなくてライブハウスに住んでた。 ――オペラ座の怪人みたいだけど、つまりホームレス! HIRO ホームレスではないですよ! ちゃんと月3万ぐらいで借りてましたよ! もう閉めちゃってるライブハウスで、トイレもシャワーもなかったんで、トイレはコンビニのトイレ使ってたんです。それで3万は高いですけど、練習し放題なんですよ。 HAYATO そうそう。その時はもうピアノジャックを組んでいたんで、ライブ終わった後に、とりあえずそこで2人で朝まで泊まっていくみたいな。 ――悲惨な貧乏生活も楽器があるとどことなく美しい話になるのが不思議です。じゃあ、まともな生活が送れるようになったのは最近ってことですか? HIRO そうですね。トイレが増えて、シャワーが増えて、徐々に人の暮らしに近づいてきました(笑)。 ――今はもう、麻布とかのコンクリート打ちの高そうなマンションにお住まいなんでしょ……。 HIRO 普通の1DKですよ! 昔はカホンが30個ぐらい家にあったので部屋一面カホンだったんですけど、最近かなりの量を倉庫に移動させて、それでもまだ一部屋楽器ですけど。 ――でも、カホンって四角いから、うまくやれば……。 HIRO そう! 壁っぽくなるんですよね。テトリス的に積んでね。 HAYATO うちも1DKくらい。ツアーが始まるとまた帰れないけど、それはそれで、ツアー先のホテルが快適だったりしますし(笑)。 ――あ、ツアーと言えば、ミュージシャンという職業はツアー先で現地妻が増えると聞きました! 主にネットの匿名掲示板でですけれど! HIRO 現地妻(笑)! 全然増えないんですよ!! チャレンジはするんですけど、全部、流れていく感じです。わかります? 俺の風貌でカホンを叩いても、別に普通じゃないですか? でも、HAYATOの風貌でピアノ弾いてたら、そのギャップにやられるんですね。この際だから言いますけど、営業周りやお店周りを2人でやっていても、HAYATOだけ電話番号を渡されるんですよ! HAYATO (笑)。 ――えーと、ありますよね、そういうことって! HIRO ないですよ! ライブ終わりに紙コップに水もらいにいったら、スタッフさんが「あれ? HAYATOさん、コップになんか書いてありますよ」って言うから見てみたら裏に名前と電話番号書いてあって! 俺のは何にも書いてないのに! 樫原先生に「HIRO、お前はそれでいいのかよ」って言われて急いで水を飲み干して、物欲しそうにうろうろしたりして……。 ――ライブ中に1番しゃべっているのに……。でも、HIROさんはステキですよ! HIRO ありがとうございます。 HAYATO 完全なフォローですね。 HIRO みんな、そうやってフォローはするんですけど、アプローチするのはこっち(HAYATO)なんですよね。わかっています。ありがとうございます。 ――正直、女は基本的にピアニストに弱いと思います……! でも、私もだいたい友達がかわいいとか、姉がキレイだとかで、隣にいる人に注目が集まる方なんで、眼前の人間の熱視線が隣に集中する事はよくありますよ。けっこうしゃべってるのに、完全に私を見ていない状態。 HIRO 視線が隣にガーっていくの、わかりますよね。ツアー最後のHAYATOのMCで、今まで普通に聴いていた人が「ハー……(はぁと)」ってなったりしますもん。 HAYATO なっていないよ、そんなの。 HIRO 目がキラキラしてんなーオイ! って思うよ。 ――HAYATOさんはMCでも真面目なこと話してキメるじゃないですか! いいとこ取りですよ! ずるい! HAYATO それはそれでプレッシャーありますよ。絶対、滑られへんみたいな。だからHIROはいいなって思うよ。失敗して笑いを取れるっていう特権が。 HIRO 俺は、ピアノジャックの滑り担当だから。ピアノジャックは、それでいいんです……。 IMG_1626_.jpg ――逆に、どうやったらミュージシャンから番号を聞かれるんでしょう? ミュージシャンの方と仕事でお会いすることはあっても、番号聞かれることなんて、まったくないですよ。 HAYATO 自分から渡してみたらいいのに。袖とかに忍ばせて、「ありがとうございました~」って……。 HIRO 後ろから、ポケットに入れるとか。 ――旅館で仲居さんにおひねりを渡す感じですね。そのアプローチは職権乱用で会える人に限定されますけれど、例えば普通にライブに通っていて、打ち上げにも呼ばれない普通のファンの場合はどういうアプローチが有効なんですか? HIRO えー、ちょっと本気やないですか! やっぱり、プリクラとか自分の顔がわかるもんがあったほうがいいですね。 HAYATO うん。顔はわかったほうがいいよ。 ――今のプリクラの修正機能は優秀なので、有効そうですね! HIRO あー、1回ノリでHAYATOとスタッフと3人で撮ったんですけど、HAYATOがめっちゃかわいくなっちゃって。 HAYATO 目がめっちゃクリックリになったんですよ! HIRO サングラスですら、クリックリになりましたからね。 HAYATO そうなるとプリクラは効果的じゃないかもね……。だからって写真も怖くなっちゃうからなー。 ――難しいですねー。どういう感じの人と付き合うんですか? 事務所NGでしたら、伏せますけれど。 HIRO 伏せるも何も、いないですけれど(真顔)。 ――ツアーが多いと家にも帰れないし、たまに帰っても疲れてるし、そんな時「ディズニーランド連れてけ」とか言われたりすると思うと……恋人を作るのも面倒になりそうですね。 HAYATO 我慢させてしまうよね。だから、ピアノジャックとしての自分しか知らない人より、音楽と関係ないところで知り合った人の方が、自分を知ってくれていて、楽なのかなって思います。 ――なるほど! つまり、ファンだということを隠して知り合うっていうのが有効そうですね! HAYATO そうかもね! HIRO ガードは1枚なくなるかもね。でも、そういうアプローチをさりげなくできる人はいいんじゃないですか? 俺は番号渡されないですけど。 ――根に持ってますねー! HIRO あ! ありました! 俺もさりげなく渡されたことが! けど、そのままHAYATOと海に飛び込んじゃって、全部濡れて、もらった名前と番号が宝の地図みたいになったんですよ。 HAYATO 美人さんやったのにな……。 ――ご縁がなかったということで……もう一度、2人で暮らせばいいじゃない! ちなみに、お2人はどういう流れでピアノジャックを結成されたんですか? HAYATO 元々は、違うバンドでやってたんですけど、出会って、初めて音を合わせたら、めちゃくちゃ面白くなってしまって。目が合うだけでやりたいことがわかるし、こう、遊んでみても付いてくるし。初めは別のメンバーもいたんですけど……。 HIRO 他のメンバーそっちのけで楽しんでしまって、「いつまでたってもこのソロ終わらないな、もっとやれ! イエーイ!」っていうのをずっとやっていたら、2人になっていました。 ――将来が不安になったことありませんか? HIRO ありますよ。けど、今までCDを10枚出してきたので、それを上回るようにがんばる。昔の自分は超えていきたいと思います。 HAYATO デビューしたときよりも、作るたびにプレッシャーは高くなっていきます。でも、変わらないところは、楽しむところやと思っているので。まぁ、練習は辛いですけど(笑)。レコーディングとかも大変じゃないですか。歌録りとか、大変やったでしょ? IMG_1648_.jpg ――私、独自の音程を持ってるタイプというか、世間ではそれを音痴と言うらしいんですけど、それで、1曲に13時間ぐらいかかったんですよ……。 HAYATO え!! 喉は大丈夫だったんですか!? ――休み休みやらせていただいて、途中で何度か樫原先生が寝落ちされてましたね。「あ、寝た! 休める!」と思いながら。ピアノジャックのレコーディングは楽しそうですよね! HAYATO 道場に近いですよ。レコーディングという名の合宿。 HIRO 合宿というか、軟禁でしたよね。2日ぐらい、スタジオの壁しか見るものがなかった。 HAYATO 寝るときもピアノの下で。 HIRO ご飯を食べるときだけ、2階に行くことが許される。だんだん壁の木目が人の顔に見えてきて……。 ――ストーカーに軟禁されている女みたいですね。法的手段に訴えたら勝てそう……。そんなご苦労を経てのライブ、ぜひ生で観てみたいです。けど、もうけっこうソールドアウト! HIRO ぜひ! 関東近郊だと、千葉あたりは比較的観やすいかも。 ――千葉いいですね! 千葉には実家がありしたよ! もう、ないんですけど……。 HAYATO えっ。 ――気づいたら実家が売られちゃってたんですよ。なので、もう帰る場所がなくて。東京の中野でがんばってアイドルやってたんですけど、そこも都落ちして田舎に引っ越して……もうアイドルも11年めですよ。完全に限界がきています。でも、ここでピアノジャックに番組のオープニングを作ってもらえたら、きっとがんばれる……。 HAYATO リターンしてきたよ! さっきよりはちょっと自然にきましたね。同情を誘う感じで。 ――そんな私にオープニングテーマを。 HIRO・HAYATO ……。 ――(舌打ち)。じゃあ、ツアーがんばってください。また、家に帰れない日々が始まればいいんですよ。今日はありがとうございました。 HIRO・HAYATO 遊びにきてね!  日本ゴールドディスク大賞CLASSIC ALBUM OF THE YEARを受賞したミュージシャンに向かって、延々「ミュージシャンの本命彼女になるにはどうすればいいか」と聞き、「私のために曲を作れ」と主張しつづけたというのに→Pia-no-jaC←はずっと優しかった。というか心が広かった。「やっぱり何かを成し遂げている最中の男のオーラがありますね! 現在進行形で、INGって感じ!」と、この上なく頭の悪い賛辞を浴びせて解散した後、「あ、そこで番号を渡せばよかったんだ」と気づきました。本年こそは職権をフルに乱用し、あわよくばどこかに嫁ぎたい。 (取材・文=小明)
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撮影/市村岬
●→Pia-no-jaC(ピアノジャック) HAYATO(Piano)、HIRO(Cajon)の二人で構成されるインストゥルメンタルユニット。鍵盤と打楽器というシンプルな編成ながら多彩な音を生み出す。ロックでもジャズでもないその独自の音楽性が多方面から注目を受け、ディズニーやゲーム音楽とのコラボレーション、宝塚歌劇団、テレビ番組など、数多くの楽曲提供を行なっている。2012年7月にはヴァイオリニスト葉加瀬太郎氏とのコラボアルバム『BATTLE NOTES』発売。この作品が第27回日本ゴールドディスク大賞 2013 CLASSIC ALBUM OF THE YEARを受賞した。 2012年12月5日にはクラシックを大胆アレンジした『EAT A CLASSIC 4』発売。オリジナル曲とクラシックカバーをサーカスやミュージカルのように様々な演出を駆使して披露するライブパフォーマンスは国内外から絶大な支持を受けており、ライブには子どもから大人まで幅広い層が足を運んでいる。舞台と客席、会場が一体となるピースフルな光景がメディアで取り上げられること多数。9月には東京日比谷野音での全曲ライブを超満員で達成。この圧巻のライブは一度体験する価値あり! ●「→Pia-no-jaC← 5th Anniversary JACKPOT TOUR 2013」 2013年1月18日(金)神奈川県 横浜赤レンガ倉庫1号館ホール【完売】 2013年1月19日(土)埼玉県 HEAVEN'S ROCKさいたま新都心 VJ-3【完売】 2013年1月20日(日)茨城県 水戸ライトハウス【完売】 2013年1月25日(金)京都府 KYOTO MUSE【完売】 2013年1月26日(土)静岡県 Live House 浜松窓枠【残りわずか】 2013年1月27日(日)岐阜県 岐阜Club-G【完売】 2013年2月2日(土)千葉県 行徳文化ホールI& I【完売】 2013年2月3日(日)山梨県 甲府KAZOO HALL【残りわずか】 2013年2月9日(土)宮城県 仙台Rensa 2013年2月10日(日)山形県 ミュージック昭和Session 2013年2月11日(月・祝)秋田県 秋田Club SWINDLE 2013年2月15日(金)長野県 長野CLUB JUNK BOX 2013年2月16日(土)新潟県 新潟LOTS 2013年2月23日(土)香川県 高松オリーブホール 2013年2月24日(日)高知県 高知LIVE HALL CARAVAN SARY 2013年3月2日(土)北海道 Zepp Sapporo 2013年3月8日(金)和歌山県 和歌山OLDTIME 2013年3月9日(土)大阪府 Zepp Namba【残りわずか】 2013年3月10日(日)広島県 広島CLUB QUATTRO 2013年3月12日(火)滋賀県 滋賀U-STONE 2013年3月15日(金)奈良県 奈良NEVER LAND【残りわずか】 2013年3月16日(土)鳥取県 米子AZTiC laughs【残りわずか】 2013年3月17日(日)山口県 周南TIKI-TA 2013年3月20日(水・祝)大分県 大分DRUM Be-0【残りわずか】 2013年3月22日(金)熊本県 熊本DRUM Be-9 2013年3月23日(土)福岡県 Zepp Fukuoka 2013年3月24日(日)長崎県 長崎DRUM Be-7 2013年3月30日(土)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール 2013年3月31日(日)石川県 金沢EIGHT HALL 2013年4月6日(土)東京都 渋谷公会堂【残りわずか】 料金:前売 5000円(一部会場でドリンク代必要) チケット発売中