稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」(後編)

akariinagawa002.jpg
前編はこちらから 稲川 私、ふっと思ったのよ。私はあれこれ物を集めるのが好きなんだけれども、考えたらもう使う時間がないじゃない? あと何回ご飯を食べるのかなって思ったの。私そんなに沢山ご飯食べないからさ、酒は飲むけど。だから、最近、そういった意味での恐怖はなくなったな。あちらと仲良くなったっていうのではなく、認めているからでしょうね。 ──霊と共存!? でも、そんなに霊的なものと日常的に接していたら、向こうに連れて行かれてしまうかも! という恐怖はなかったんですか? 稲川 それはないけれども、その瞬間の恐怖で逝っちゃうかもしれないね。私、実際に見ているから、若い頃に切れちゃった人。怖いよ、これはもう。その女性は未だに病院から出てきていないし。治らないんだもの。 ──うわぁ、体だけ残して頭が向こうに!? それも怖いですねぇ。それが一番怖いパターンかもしれませんね......。 稲川 私もそうとう怖い目に遭って、私生活でも何でもしょっちゃってるからねぇ。それがあるんだろうな、きっと。居直ってるわけじゃないけど、1番怖いものがあって、それだけは辛いものがありますよ。自分の中で。 ──稲川さんの1番怖いものですか?  稲川 自分の身内関係だけれども、私は「自分の子どもを殺そうか」と思った時の自分が、一番怖かったもの。 ──稲川さんは息子さんに障害があって、バリアフリーの講演も行ってらっしゃるんですよね。人間が精神的に追い詰められた時の頭の中って、霊的な怖さとは比較出来ないものですよね。 稲川 そう。うちの親父は長野の田舎の生まれで、真っ暗な山の中で暮らしてたんだけど、たまたま親父一人しかいないときに自分の母親、私のおばあちゃんの具合が悪くなって、「病院に行かなくちゃ!」って時は、普段は怖いお墓もぜんぜん怖くなかったって言ってたもの。「お母さんが死んじゃう!」と思って走っていくから、そんなもの怖くないって。人間そんなもんなんですよ。怖いものを怖いと思ううちは、まだゆとりがあるんですよ。怖いと思うことが教育だったりするわけだ。 ──なるほど、怖さを教えることも教育の一部だから、怪談がこんなに根付いてるのかな。 稲川 普段は言わないけど、怪談話の根底にあるものは日本の文化で、そこから教えられることも沢山あるわけだ。例えば、夕方になって子どもたちを帰す時に、「カラスが鳴くから帰ろう」って、あるでしょ。それで、「帰らなかったら河童の子どもに水に引きずり込まれちゃうよ」って話があるんですよ。どこかに行くと爺さんが話してくれたもんだ。で、「俺は子どものときカラスが鳴いても帰らなかったら、河童の子どもと遊んだ」って言う爺さんがいるんですよ。要するに、カラスが鳴いて帰っても、まだ日は出ていて遊べるわけだ。「カラスが鳴くから帰ろう」って言って子どもが帰った後、障害のある子が遊ぶんですよ。影になって、あんまり人から見られないからね。障害がある子どもに時間をあげてるんです。優しさですよ。日本の話の根底ってそういう優しいものが沢山あって、怪談も成り立つんです。 ──あの歌にそんな意味があったなんて......! そうですよね、怖いだけじゃなくて、どこかに温かみがあるのが怪談っていうイメージです。 稲川 そう、怪談には温かみがあるからね。日本が持っている『ホラー』ではない『恐怖』っていうのは、見ようによっては幸せなこと、優しいことが、ちょっと角度を変えるだけで急に怖くなったりするわけですよ。だって、ただ怖いだけだったら、現実の方がもっと怖いって言う人もいるね。そりゃ現実は怖いよ。でも、一緒にしちゃいけないんだよ。怪談は怖いだけではつまらない。怖楽しい、怖面白いから人気があるんだ。ところが、現実の事件は楽しめないじゃないですか。 ──びっくりする猟奇殺人とかありますもんね......。 稲川 ただ怖いだけじゃ、恐怖とは言わないんですよ。私は、昔、事件があった場所の写真とかを警察に見せてもらったりしてたわけ。あ、もちろん今はダメですよ? それで、よく身体がバラバラになっている奴とかあるけれど、アレ、みんな写真は見たことないじゃない? すごいんだから、新聞は抑えているけどね。首切ったのが写ってる写真と......本当は言えないんだけれど、切り刻んであったり、女性の下腹部をズタズタに切ってあったり、えぐってあったりして。目をえぐっているのもあったしね。 ──うわぁ......。 稲川 現実の事件は怪談と違って救いようがないの。例えば怪談話を聞いた後、幽霊を見たとするじゃない? 「わああああああああ!」ってなっても、15分くらい経って「寿司くいに行く?」って聞くと結構ついてくる。酒飲んで、「さっき怖かったねぇ!」なんて言って。 ──幽霊を肴に酒盛りできる! 稲川 ね。でもさ、その事件の写真とか見ちゃうとさ、寿司とか行ったって......。 ──無理無理無理! 稲川 イタ飯とかでも、「今ケチャップ無理だよ......」とか思わない? ──無理です! ケチャップ無理です! 稲川 そういうことなのよ、だから私が違うんだって言うところは、そこなのよ。 ──稲川さんの新しいDVD『稲川淳二のねむれない怪談 オールスターズ』でも、小説家の岩井志麻子さんの「私の友達は人殺しかもしれない」っていうお話はそっち寄りでしたよね。霊じゃなくて、人間の怖さ。 稲川 岩井さんが言っている現実の怖さは、もっと人間のどろどろしたところだよね。人間の執念っておかしいんですよ。大体そういうことやる奴は普通じゃないんだもの。人間って絶対に自分をセーブするから。昔、催眠術っていうのを少し覚えて、小さい子どもにかけたらかかったの。「これイケるかなぁ?」と思って、大きな声じゃ言えないんだけど、知り合いを呼んで催眠術かけて「金あげるから女房殺してくれ」ってかけたのよ。 ──えええええ!! 稲川 うん、殺せなかったわ、やっぱり。 ──当たり前です! 恐ろしいことサラッと言いましたね。 稲川 死ななかったねぇ、見に帰ってやろうと思ってたのにねぇ。 ──別居、長いですからね......。えっと、稲川さんが怪談を話すミステリーツアーも、もうすぐ始まりますね! もう何年目ですか?  稲川 全国ツアーは今年で18年。その前にもぽつんぽつんとやってはいたんですよ。それでやったお寺には凄い人が来てくれてね。で、自分の親父の葬式のとき、もう20年くらい前なんだけれど、葬儀屋さんが来たらその時のこと覚えているんだよね。「稲川さん? ダメ! あの人、たくさん人が来すぎて騒ぎになるから!」って。違うだろ! それは怪談の際だろ! って(笑)。 ──あはは! 稲川 ツアーでも何でもそうなんだけど、一番根本の大事なものっていうのは、大勢の方が待っててくれていて今年18年目になるけれども、いっつも来てくれる人がいて、お子さんが大きくなったりしているんだもの。それって今の殺伐としている時代に、優しいな、と思うんですよ。怪談は面白いですよ。こうやって皆で集まる形ってないじゃないですか。コレが楽しいからやってるんですよ。怪談を人に無理強いもしたくないし、居るとか居ないって話も嫌だし、「あんたこれ聞きなさいよ」っていうのも嫌だし、好きな人が楽しめば、それでいいと思うんですよ。うん、それがずーっといってくれて、今、私が話す話なんかを、誰かが覚えてくれていたりすれば、また、私が逝っちゃった後、誰かが話してくれたらうれしいなぁと思いますよ。 ──よーし、私もしゃべり下手を直して次世代に怪談を口承すべく、早速ものまねに励みます! ありがとうございました! 怖いな怖いな~! (取材・文=小明) ●稲川淳二(いながわ・じゅんじ) 1947年、東京都生まれ。工業デザイナーを経て、76年に芸能界デビュー。特異なキャラクターと卓越した話術で、舞台、テレビなどで活躍中。7月7日にDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1&2』(キングレコード)が発売。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1 夏といえば、海かナンパか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ2 もしくは、花火かスイカか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」(前編)

akariinagawa001.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第14回のゲストは、7月7日に発売されたDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ』にご出演の稲川淳二さんです! [今回のお悩み] 「うまくしゃべれません......」 ──初めまして! 『稲川淳二のねむれない怪談 オールスターズ』、面白かったです! さっそく相談なんですけど、私は稲川さんと違ってしゃべるのが不得意で......。 稲川淳二(以下、稲川) あ~大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫、お話しできてますよ。大丈夫です。 ──えっ......まだ会って2分も経ってないですよ! 稲川 何をおっしゃってるんですか、うまいじゃないですか。ちゃんとあなたが言っていることが分かるし......(にこやかに)。 ──本当ですか? っていうか、それ、ハードル低すぎますよ! 私、しゃべっている途中で相手の人が「あっ、飽きてきてる」とか「マズイ、退屈している」とか「今のがオチだったんだけど流された......」とか、そう感じることがすごく多くって。怪談マエストロの稲川さんに、聞き手に飽きさせずに面白く話し切るコツを教えていただきたくて......。 稲川 大丈夫ですよ、ちゃんとしゃべれてますから。結構プロなんだよ、それ。『オチ』を意識するって言うのは素人さんはできないから、偉いですよ。私も、たまーに文化的な番組に呼んでもらって、出演者の人が怪談の話をしたりするでしょ。そこで困っちゃうのが、「そんなの誰でも知ってる話じゃない?」って話。分かるでしょ? 例えば病院の前でタクシーが通る、そこには女が立っていて......って、よくある話じゃないですか。オチも分かれば、振り方まで分かっちゃう。それが出ちゃうと、「弱ったな~」と思うわけですよ。そんなので「うまいですね~」とか言おうものなら、「稲川はそんなもんで感動してんのか」ですよ。辛いものがあるじゃない......。だから「どんな顔で受けようかな~」と思うんですよ。考えたふりして黙っちゃうけどね(笑)。 ──なるほど、自分は面白い話をしているつもりでも聞き手にプレッシャーを与えている恐れもありますね......! 既出ネタには気をつけなければ! あと、あの、申し訳ないことに、私、小さい時からずっと稲川さん原作の漫画を読んだり、夏休みには姉と稲川さんのビデオを借りに行ったりしてたのに、稲川さんがデザイナーさんだと、大人になるまで全く知らなくて......。夏になると怖い話を持ってきてくれる、サンタクロース的な存在だと思ってたんです。 稲川 良いこと言ってくれますねぇ。妖怪って言われなくてよかったなぁ(笑)。 ──あはは! そこでまた相談なんですけども、実家に霊が出るんです。姉も私も金縛りや霊体験に遭って、良くベッドで足を掴まれたり振り回されたりしました。 稲川 いくつくらいの時? ──二人とも、小学生の時ですね。 稲川 大体そういう人ってさ、芸術の才があるとか、頭が良いとかあるでしょ。 ──あ、私は残念な感じですけど、姉は成績はいつも上位で絵描きになりました。 稲川 ああ、やっぱりね。不思議なんだけど、子どもの時に「踏んだ」とか「飛んだ」とか「足引っ張られた」とか言う人は、大概、芸術家が多いんだよね。音楽とか。 ──そう考えると、子どもの頃の霊体験もなんだか縁起がいいや! でも、何故? 稲川 だってさ、違うんだ、世界が全然。じゃあ、あんたなんでそんなに絵が上手いの?  なんでそんなに体操が出来るの? 曲作れるの? って言われたら困るでしょ。だって、出来るんだから。一緒なんですよ、霊が見えるのと。才能が近いの。 ──なるほど! でも、それだけじゃなくって、ある日、金縛りから自分がスーっと浮いて、壁や屋根を抜けて、飛べるようになったんです。幽体離脱だと思うんですけど、違法な薬なんかに頼らなくても、こんなに楽しいことができるんだ! と感動して。でもある日、幽体離脱中に黒いクネクネした人に捕まって振り回されて「死ぬ!」と思って戻って以来、怖くて肉体から抜けづらいんです。どうすればまた出来るのかな、と......。 稲川 自分で出来るってすごいよ。不思議だねぇ。そういう世界に入ってしまうと、最後は自分の命を縮めてしまうものねぇ。  ──えっ、死んじゃうんですか? 稲川 うん、そうなっちゃうよね(あっさりと)。あれ、波があるものね。大人になっちゃうと出来なくなる。続けていたら早死にするよ。人間の身体っていうのは、いつも100パーセント元気ではないんだよね。100パーセント元気っていうのは本当に危なくてね。人が亡くなる前に妙に勘が冴えたりするし、凄い人間の力が上がったりするでしょ? あれと同じですよ。冴えてきて、回転が上がってきたら、そういう人、危ないですよ。 ──なんてこった、もう止めます! お祓いとかに行こうかな......。 稲川 きっと相当強い感性、感覚をもってるんだよ。でも、霊を見るって悪くないことだよ。昔、歌舞伎の世界で「幽霊を見ると出世する」っていう言葉があったの。これは「幽霊が見えるほどの感性がなかったら芸能人になれませんよ」って意味なんだろうね。 ──なるほど、そう思うと霊を見るのも悪くないかも! でも、私、目を開けて、ものすごく怖いものがあったら嫌だから、金縛りにあったり気配を感じたりしても、絶対に目を開けたり、意識して見たりしないんですよ。トラウマになりそうだし......。 稲川 そこが日本人の頭の良いところ。アメリカ人に言わせたら、そんなことは絶対にないよ。向こうは襲ってくるのが怖いんだから。我々は「誰もいないはずの2階から、トントン降りてくる音がするなぁ......」って怖さじゃない。これがアメリカ人ならトントンと音がした時点で「誰?」って探すわけ。音がしたら「何で音がするんだろー?」になっちゃう。だから襲わなくちゃダメなんですよ。その辺が『ホラー』と『怪談』の違いかな。『怪談』は感性があるんですよ。  ──チキンなんで、わざわざ襲われに確認しに行きたくないです......。今も実家に帰ると私の寝ていた部屋から足音がするんですよ。誰もいないのに。 稲川 大丈夫ですよ、心配ない。私のところもいつもそうだもの。スリッパの時もあるもの。ぺったんぺったんと。だからコレを知らない人間が来ていたら、そいつは「えっ」って止まるよ。2人しかいないのに音がするんだもの。誰か来たとか思うんだけれども誰もいないんだ。でも、ギッギッギッギ......とかカタン......って音がするよ。 ──怖くないんですか? 稲川 不思議なものなんだけど、50代半ばまでは怖かった。怖いのが分からないと怖いものが書けないから、怖くなくちゃつまんない。でも、60代になってからは怖さがなくなったんだよね。もちろん怖いところにも行くけど、対処できる。 ──けっこう最近まで怖かったんですね! それは、慣れみたいなものですか? 稲川 いや、それもあるでしょうけど......自分がだんだんと近づいているからじゃない? あちらの方にさ。 ──ひー! やめて下さい! (後編につづく/取材・文=小明) ●稲川淳二(いながわ・じゅんじ) 1947年、東京都生まれ。工業デザイナーを経て、76年に芸能界デビュー。特異なキャラクターと卓越した話術で、舞台、テレビなどで活躍中。7月7日にDVD『稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1&2』(キングレコード)が発売。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ1 夏といえば、海かナンパか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
稲川淳二のねむれない怪談オールスターズ2 もしくは、花火かスイカか淳二です。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

【小明の副作用】第1回生放送アーカイブ「あなたの胸に、もう帰りたい」

2010年7月1日22時よりニコニコ生放送&Ustreamで生中継された、アイドルライター小明のトークバラエティ「小明の副作用」アーカイブ。ニコ生+Ust計2,000人以上が目撃した、アイドルの衝撃的な顔面とは!? さらに番組終了間際にはあのスペシャルゲストも登場し......。 ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

二元生中継!サイゾーテレビ生放送『小明の副作用』第1回は今夜22時からです

 先月29日にオープンしたニコニコ動画サイゾー公式チャンネル「サイゾーテレビ」、いよいよ第1回の生番組が今夜22時より放送されます。
17234.jpg
 『小明の副作用』は、アイドルライター小明の約60分にわたるトークバラエティ番組。放送はニコニコ内の「サイゾーテレビ」とUstream、二元生中継の予定です。ご期待ください。 ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

サイゾーテレビ、始まりました。

cyzotv001.jpg
●「サイゾーテレビ」 http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ctv_banner_yoko.jpg  本日、ニコニコ動画内「ニコニコチャンネル」に、サイゾー公式動画チャンネル「サイゾーテレビ(http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120)」を開設いたしました。  プロダクション人力舎からキングオブコメディを迎えた、なにげに豪華なトークバラエティ「ニコニコキングオブコメディ」、アイドルライター小明の生トークを隔週でお送りする「小明の副作用」、気鋭のクリエイター坂本渉太によるショートアニメフィルム「真・野球ドラマー外伝」をはじめとして、「サイゾー」本誌と連動した SKE48のミニクリップや、「メンズサイゾー」提供のグラビアアイドルの特技披露などなど、盛りだくさんのコンテンツでお送りする「サイゾーテレビ」。新企画も続々準備中ですので、よろしくお願いいたします!
2010年6月29日 サイゾー編集部

アイドルライターのメランコリックなトークバラエティ『小明の副作用』

akarinofksy001.jpg  伊集院光さん鳥居みゆきさん宇多丸さんをはじめとして、超ビッグネームとの対談企画を日刊サイゾー上で次々にこなしている話題のアイドルライター・小明がサイゾーテレビの開局に緊急参戦! しかもピンで!  『小明の副作用』は、7月1日(木)からスタートする小明のトークバラエティ番組。ニコニコ動画とUsteamの二元生中継でお送りする予定です。  本日公開の「サイゾーテレビ」では、5月某日に行われた同番組の緊急企画&タイトル会議を録画放送。Ustreamでシークレット公開されたぐだぐだ会議の様子をお送りしています。 ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド

shishido_mato01.jpg
──元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の3回目です! ニーハオです! 小明です! 今日はチャン・リーメイさんにお会いするんで、久しぶりに中国語の練習をしちゃいましたよ。 チャン 小明さんは中国語、できますか? ──だいたい中1で習う英語くらいのレベルですかね......。 チャン じゃあ、私よりできるか同じくらい(笑)。母が日本人で、父が台湾人なんですけど、今、(中国語を)勉強中なんですよ。私が一番得意なのは片言なので。ワタシハ、ニホンハジメテデ......。 ──おお! 本物っぽい!! 以前は「豊原里美」っていうお名前で活躍されてましたけど、どうして中国の芸名に変えたんでしょうか? チャン よく知ってますね(笑)。どっちも本名なんですよ。当時は、その事務所の社長と相談して「豊原里美......ちょっとパンチがないよね」「私、いいの(名前)持ってますよ!」って(笑)。字数を見て、チャンとリーメイの間に「・」を入れれば大丈夫だってことで。 ──モーニング娘。の「。」みたいな。字数って関係ありましたか? shishido_mato02.jpg チャン ありました! チャン・リーメイに変えてから、すぐに声優の仕事が決まりましたもん! それから声優の仕事は全部チャン・リーメイでやってます。 ──すごい! 私、字数占いとかやるといつも「凶」ですよ! 改名される前はグラビア活動やタレント活動が主で、声優さんはされてなかったですよね。どういうきっかけで声優業界に? チャン もっと芝居をガッツリやりたいっていうのがあって。もともと私は舞台をやっていて、いつも活動の根底には舞台があるんです。声優のお仕事を始めたきっかけも、小劇場に出ていたときに、ちょうど得意分野の片言の女子アナ役をやっていたんです。そしたら、観に来たお客様から「片言の中国人の女の子の役があるんですけど、オーディションを受けてくれませんか?」って。その人、セッテイング会社の人だったんですよね。 ──え!! 客席から!? どこにチャンスが落ちているかわからないですね! チャン ホントですよ! それで受かったのが『家庭教師ヒットマン REBORN!』なんですよ。 ──イーピン役はそういう風に決まったんですね、すごい! ところで、チャンさんのブログって、基本お仕事のことや美味しいもの、綺麗なお花の写真が載っていたり、すごく清涼感あふれる感じなんですけど、その中にちょいちょいプロレスに対する熱い記事が出てきますよね。 チャン ちょいちょいプロレス(笑)。どっち側に行ったらいいのか分からない感じ、いいでしょ(笑)。私の舞台にもプロレスラーさんが普通に観に来るっていう。 ──すごい交友関係ですよね。「SMASH」の大原はじめさんが普通に観に来ててビビリました。 チャン 私も試合の日は、翌日に仕事がなければ声が枯れるまで応援してます! ──チャン・リーメイが客席で応援してたら、外見も声もえらい目立ってしまうんじゃ......。 チャン 目立つみたいです。プロレスラーさんってご自分で物販をやられてたりするから、だんだん仲良くなれてくるんですよ(笑)。面白い人がいると、やっぱり仲良くなりたいですよね。 ──私は「西口プロレス」くらいしか知らないんですけど、確かに面白い人が多いです(違う)。 チャン ですよね! 切れますよね、頭が! ホント賢いと思います。私、女優になっていなかったらデスマッチの女子プロレスラーになっていたと思います。私、女子プロレスを観たときに、「私、なっていたかも......」って思ったんですよ。 ──えっ!? なんでまた! shishido_mato03.jpg チャン うん。もし、女優になっていなくて、大学に普通に通っていて、「私はなんのために生きているんだろう」って思っている時に試合を観ていたら、多分なっていた。......でも、私は今女優だからそんな甘っちょろいこと言えるんですけど、プロレスラーの方は、毎日血反吐を吐くような下積み時代がありますから、耐えられるかどうか分からないですけど......(深刻に)。 ──めちゃくちゃちゃんと考えている! レスラーさんは本当に大変ですよね、すごい人気の選手でも全然食べられなかった話とか聞きますし。ブログにも「プロレスラーの方々を見ていると、私もこういう役者になりたい、と強く思います」って書かれていましたね。プロレスラーのような女優って、どのような......? チャン そうですね、人気商売ですし、プロレスラーの人って自分をプロデュースするんですよ。キャラクターを自分で毎日必死で考えて......どんな人でも、そうじゃないといけないと思うんですよね。それがデフォルメされているのがプロレス、みたいな。 ──深い!! そんなチャンさん宅には覆面レスラーのウルティモ・ドラゴンのサインが家宝として飾られているとか。 チャン アハハ、そうです、そうです。日本刀とかもありますよ。 ──何故!? さらに『魁! 男塾』を愛読していたりとか、渋いです! チャン あはは。読んでます。だから、日本刀の横に『魁! 男塾』が全部並んでて。 ──と、とんでもないお部屋ですね! 私、てっきりお花とかが飾られているのかと......。 チャン あはは、お花もありますよ。あとキティちゃんがすごく好きなんで、バラバラですね(笑)。それで、『魁!! 男塾』(集英社)の横には『伝染るんです。』(小学館)があって。 ──吉田戦車さん! チャン 大好きでー。あれは傑作ですよ! あと、『自虐の詩』(光文社)がある。 ──業田良家さんの! 泣きますよね、あれ。あんなに泣ける四コマはないです。感情移入とかしますか? チャン 感情移入? 『伝染るんです。』に? ──かわうそに感情移入は難しいでしょ! 『自虐の詩』は主人公が「私は私が嫌いよ!」っていう暗い描写が多いじゃないですか。 チャン 泣きますね......。 ──ツイッターにも、「学生時代に瀬戸内寂聴さんと山田詠美さんに救われた」って書いていて。また極端だな、と思いながら読んでいたんですけれど。 チャン あはははは! 高校生の時はもっとストイックな人だったので、もうホントに、「私は孤独だ!」みたいな。 ──お友達があんまりいなかったんですか? チャン お友達はいっぱいいたんですけど、そんな中でも、なんかこう孤独感があって。 ──趣味が合わなかったとか? チャン 趣味は合わなくても、友達ってなんとかなるじゃないですか。その下にある根本的な繋がりみたいなものがあれば。そういう友達はたくさんいたんですけど、やっぱり高校生の時って、それですら頼れないときってあるじゃないですか。 ──あ、ちょっと分かります。 チャン ネ。そうだったので、いっぱい本を読んでいたんですよ。学校の勉強は一切しなかったんですけど、山田詠美さんの本はすっごい読んでましたね。一度お会いしたいなぁ。寂聴さんも面白くって好きですよ。 shishido_mato17.jpg ──孤独な学生時代から、今の明るいチャン・リーメイになれたきっかけってありますか? チャン 出会いですね、人との。それまでに出会った人たちに恵まれてましたね、私は。「ああ、こういう風に生きればいいんだ」とか。なんか、表現していると空っぽになっちゃうときってあるじゃないですか。「なんのためにやっているんだろう」とか、「これをやるために生まれてきているのかな」とか、誰でも思うときがあると思うんですけど、やっぱり、「あ、私は人を元気にするためにやってるんだ!」っていうのが、どっかーん!! ってきたんですよ。ここ1、2年で。 ──けっこう最近じゃないですか! チャン アッハッハッ だから楽になりましたね。 ──迷路から抜けたんですね! じゃあ、今は悩みを持ったり、不安になることはもうあんまり無いんでしょうか? チャン ありますよ。「お客さん入るかなー?」とか。 ──客入り! えらい具体的ですな。 チャン アハハ。基本的に悩まないです。「何とかしてもらえる」っていうのがあるので、「これやりたい」っていうのがあったら、だいたい半年か1年後くらいにはできるじゃないですか。 ──ほ......ほう? チャン できますよね? 今まで、実際そうなってきたから、大丈夫なんだろうなって。 宍戸 こないだ、「ワンマンライブやる」って、曲が1曲もないの言い出して、それでマネジャーもみんなもすっごいびっくりして(笑)。 チャン そう、そしたらワ~って人が集まってきて、ぜんぜん引っ張ってってもらえたんですよ。 ──すごい! 私はだいたい口に出す前に不安を覚えてしまい込みます。 チャン そうそう、やるって言っちゃうとね、不安を覚えちゃうから、「悩む暇があったらなんかいろいろやったほうが早い」っていうのを、村上龍さんと中田英寿さんの対談で言っていて、「あ、そーだなー」と思ったんです。 ──おお。ぐるぐる悩んで結局行動しない派には痛いほどの正論......。 チャン 経験談なんですけど、いいものを出しいてると、いいものが返ってくるっていうのは当たり前なんですけど、みんなそれを信用できてないと思うんですよね。だから、「いいもの出しすぎたら返ってこないんじゃないか」と思っちゃったりとか。 ──利用されるだけされて痛い目見るんじゃ......とか思います。 チャン そうそう。でも、いいもの出したら返ってくるって信頼して、100%信頼して出すと、必ずいいものだけが"バッ!"と返ってくるんですよね。 ──なるほどー、なんだか自分の心の汚れ方が分かりました......。チャンさんは今後の活動での目標はありますか? チャン 『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出るっていうのがとりあえずの目標です! ──おお~!! あの『徹子の部屋』に!!  チャン 言えば叶いますからねっ。 ──申し訳ないくらいに、徹子さんとツテがありません! まずは『マツコの部屋』(フジテレビ系)とかじゃダメですか? チャン え? マツコの......部屋? なんですか? ──いや、なんでもないです! 応援してます! ありがとうございましたー! (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) shishido_mato04.jpg ●ちゃん・りーめい Love&Light所属 テレビアニメ『家庭教師ヒットマンリボーン』、『遊戯王5D's』、BS朝日ドラマ『CLUB104』レギュラー出演中。舞台、声優、ライブと活躍の場を広げている。 7月2日(金)60~70年代のアメリカンPOPSを独自の世界観でカヴァーするバンド「MATOMANIA」のボーカルとして南青山曼荼羅に出演。 時間/19:30~ 料金/4,000円 曼荼羅HPhttp://www.mandala.gr.jp/aoyama.html 8月16日~新宿シアターサンモールにて舞台『SHUFFLE』にも出演。 ●ししど・るみ 1973年福岡生まれ。フランス語歌詞タイトル(フェール ラムール)「faire l' amour」を発表後、昨年、パリでのライブツアーも成功させる。同曲が今年秋公開の映画『死刑台のエレベーター』挿入歌に決定!!先日「宍戸留美デビュー20周年記念スペシャルライブを開催!」 Ustream にて生中継~アクセス数世界1位にランクイン! ライブ情報 「宍戸留美★ひとりひとりにサリュー~3ヶ月ワンマンライブ~」 7月14日(水) 下北沢 風知空知 http://www.fu-chi-ku-chi.jp/node/196 ★特別企画!! USBをお持ち頂いたご来場者さまに毎月1曲プレゼント!! START/21:00 前売/¥3,000+1D 予約方法 風知空知電話予約 03-5433-2191(17時~26時) 詳細は→http://ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
B型H系 5 こわいもの知らず(笑)無修正版 [DVD] 宍戸さん出演作 amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート 悩める闘魂"あいぽん"5年間の足跡を語りつくす

アイドル小明もゾンビに変身!? 中野ブロードウェイで史上初のアーケード試写会

zonbi01.jpg
あ、小明ちゃん......。アイドルだよね?
 死後の世界から突然蘇った生ける屍(Living Dead)・ゾンビ。  ムガムガ言いながら街を徘徊したり、人肉をガブガブ喰らったり。しかも喰われた人はゾンビ化しちゃうという、おしっこ漏れそうなほど恐ろしいヤツなのだが、半腐れボディでフラフラと歩いてくる姿はちょっこしユーモラスで、文字通り「脳みそ腐ってんじゃねーの!?」状態なおバカさ加減も相まって、どうにも憎みきれないモンスターだ。  そんなゾンビ像を決定づけたゾンビ映画の金字塔『ゾンビ』をはじめ、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『死霊のえじき』などを生みだしたゾンビ映画の第一人者ジョージ・A・ロメロ。彼の最新作『サバイバル・オブ・ザ・デッド』が公開される。それに先だって6月2日、史上初のアーケード試写会が中野ブロードウェイにて開催された。
zonbi02.jpg
スクリーンを設置すれば、たちまち映画館!
 封鎖した商店街にバーンとスクリーンを設置して上映会をしてしまおうという斬新なこの試み、実は1985年にも計画されたことがあるという。その時は、地元映画館の反対などもあり直前になって中止となってしまった。主催の中野ブロードウェイ振興組合にとって今回のイベントは25年越しとなる念願の開催なのだ。  もちろんファンにとっても待望の新作ロメロゾンビを、おたく&サブカルの聖地・中野ブロードウェイで観られるなんてまたとない機会! ......ということで、1,000枚用意した参加応募用紙はすぐになくなってしまい、ヤフオクに出品されるほどの注目イベントとなった。  そんな高い競争率をくぐり抜けて当選した参加者たちだけに、やって来たのは超ガチなゾンビファンばかり。ゾンビTシャツ着用は当たり前、額や口から血を滴らせた人や、「家からこの顔で来ました!」というゾンビメイクの女子なども。そして、それを迎えるスタッフも当然ゾンビメイク! イベント開始前から、ショッピングモール内でゾンビの集団がうごめいているという映画『ゾンビ』のワンシーンを思わせるような光景が繰り広げられていた。
zonbi04.jpg
もうノリノリです♪
 さて、そんなこんなでいよいよイベントがスタート。振興組合副理事長さんのあいさつに続いて、映画ライターの加瀬修一氏と、日刊サイゾーでもお馴染みのアイドルライター・小明ちゃんのトークショー。......なのだが、登場した小明ちゃんの顔は完全なるゾンビメイク! 白塗り、血糊に加え、白目むき出しコンタクトまで入れた、アイドルというにはあまりに気持ち悪すぎるフェイスだ。  普段のイベントだったら観客ドン引きなところだが、そこはゾンビファン。 「ゾンビに関しては完全に新参者なんで、こんな格好をするしかなかったんですよッ!」  と絶叫する小明ちゃんに対し「ウッヒョー!」「ヒャッホーイ!」「カワイイーッ!(ええっ!?)」という歓声が。中野ブロードウェイ全体が変なテンションになってるわー......。  その後のフォトセッションでも、歯ぐきをむき出しにして「ムガー! グオー!」と叫ぶ小明ゾンビを取り囲み、スタッフゾンビと客ゾンビも「グエーッ! モゴーッ! グヒョーッ!」と奇声上げまくり。
zonbi03.jpg
小明ちゃんと愉快なゾンビのみなさん。
 いやぁ、ちょっこしメイクをするだけで、人をここまでクレイジーにしてしまうゾンビって、ホントーにいいもんDEATHね。  そんなリビングデッドなみなさんも、お待ちかねの『サバイバル・オブ・ザ・デス』の上映がはじまると、おとなしく着席。スクリーンに映るゾンビを、席に座ってじっと見つめるゾンビ......。なんちゅうシュールな光景だ!? しかもそれが商店街のど真ん中で行われてるってんだから完全にどーかしております。さすがサブカル魔窟・中野ブロードウェイ!  今回参加出来なかった人も「偉大なロメロ監督の作品を中野ブロードウェイで上映することが出来て感無量です! 今後もチャンスがあればこういうイベントを企画していきたいと思います」(商店街振興会スタッフ)とのことなので、今後に期待を! (取材・文=北村ヂン)
スマイルBEST ゾンビ 米国劇場公開版 小明ちゃんの顔のが怖いけど? amazon_associate_logo.jpg
【関連記事】 アイドル小明と行く、サブカル魔窟『中野ブロードウェイ』 辛酸なめ子『セレブマニア』に"下流社会"の深淵を見ちゃった......!? 「一度ザクザク刺されてみたかった」高部あいのアブない欲望を緊急キャッチ!

蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(後編)

akari_chono02.jpg ■前編はこちら ──そうだったんですか。バラエティーはどうして嫌いなんですか? 蝶野 瞬発的に対応しないといけないからね。それが苦手で、インタビューも以前はダメだったし。オレはインタビューされたら、「ああそうですね」とか、ずっとそういう感じで、記事にならない。バラエティーでは、武藤(敬司)選手だとか、橋本(真也=故人)選手だとか、彼らは対応できるんだよ。俺は全然しゃべれない。だから会社にも「俺は出たらマイナスだから!」って、ずっと断っていた。 ──武藤選手や橋本選手が対応できすぎたんじゃ......? 普通無理ですよ、タレントでもないのに! っていうか、蝶野さんがテレビでしゃべらないのは、威圧感を出すための設定なんだと思ってました。 蝶野 テレビだけじゃなくて、試合でもそうなんだけど、オレはもう緊張しいなんだよね。若手のころ、海外遠征では、客が入っても200~500人の小さい会場ばかりで試合をしていたのに、東京ドーム大会の初興行に呼ばれて帰ってきたとき、500人がいきなり5万人の規模になって。だから、「ここはいいとこ見せてやろう!」って気合を入れて入場ゲートに出たとたん、3時間くらい記憶飛んじゃって、試合もぐだぐだで。俺、東京ドーム大会には30回くらい出ているんじゃないかな。でも20回くらいまでは負けてばかりで、東京ドームって言ったら、最初のうちは負けて天井を見てるイメージしかない。でも、それも徐々に慣れてきたら、対戦相手もお客さんも落ち着いて見れるようになるし、要は慣れだよね。 ──失敗して落ち込んだ時や、怪我で不安な時期もあったと思うんですけれど、そういう時はどうしていましたか? 蝶野 当時も、40歳になっても毎日不安はあるし、もう信じるしかないよね。「自分は倒れない」「あきらめない」って。そこだけだと思うね。実際、最初の7、8年なんて食えてないし、海外から帰ってきて「闘魂三銃士」なんて言われていても、大して金ももらってないし。もう結婚していたけど食うのが精一杯で......そんな生活ですよ。 ──「闘魂三銃士」が儲かってなかったなんて......。人気のレスラーさんたちは、もっと豪華な日常を送ってると思ってました。心が折れなかったですか? 蝶野 プロレスって、俺らは興行地に行って試合をするだけだけど、プロモーターは1年前から準備をして、興行のためにいろんな人に協力を求めて、何千人って人を集めて......それは雑誌も一緒だと思うよ。何万人の人に雑誌を見てもらう世界で、小明さんみたいに表に出てる人たちっていうのは氷山の一角。だけどやっぱり大事なんだよ、その下で支えてる人たちの努力というものは。それに見合うために、自分は最大限に光らなきゃいけない。......でも、そういう役割が分かってくるのって、ある程度経験を積んでからなんだよね。 ──最大限に光らなきゃ......。そう思うとこの「私が相談したい」ってだけの理由で始まった対談もすごく価値のあるものに思えてきます......レッツひかり! ちなみに、蝶野さんが、一番影響を受けた方って誰ですか? 蝶野 やっぱり、猪木さんでしょうね。オレが猪木さんの付き人やっているときは会社が一番落ちている時期で、興行地でチケットがぜんぜん売れていない、と。すると猪木さんは、トレーニングがてらに若手の俺たちを連れて1時間くらい町を走るんだよね。最初は「何やってんのかな、こんな走って......」って思っていたけど、今考えれば、宣伝カーが回せなかったり、営業マンがいなかったから、猪木さんが「プロレスラーが来てるよ!」「試合に来てるよ!」と分からせるために、自ら町を走っていたんだよね。 ──走る広告塔ですね! かっこいい! でも、それで言うと、蝶野さんも多方面で活躍されていて、ものすごくプロレス界に貢献されてますよ! 蝶野 小明さんも、今はライターもやって、被写体としてだけじゃなく、内側の武器を増やしているわけでしょ? あんまり喧嘩はしない方が良いけど、そうやって自分の価値を磨いて、上げて、辞めた事務所から「もう一回帰ってきてくれ!」くらいにするのが、まず目標だろうね。今、まだ25歳でしょ? そんなの、まだまだガキだよ、ガキ! ──アイドルではもう賞味期限切れっぽいですけど、プロレスラーだったらまだまだグリーンボーイ! ありがとうございました! (取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
会社に負けない喧嘩の仕方 オラ、エ~! amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」(前編)

akari_chono01.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第13回のゲストは、書籍『会社に負けない喧嘩の仕方』を刊行されたプロレスラー・蝶野正洋さんです! [今回のお悩み] 「喧嘩の仕方を教えてください......」 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 ──『会社に負けない喧嘩の仕方』読みました! 私は喧嘩が苦手で、今日は蝶野さんに喧嘩の仕方を教えていただきたく......。 蝶野 あ、俺もきらい。 ──えっ! 蝶野 喧嘩なんて、しない方がいいよ。 ──......え~っと、同書では、『同期とは早めに喧嘩せよ』っていうことで、新日本プロレス入門初日から橋本真也選手と喧嘩をした話を書いていらしてたんですけど......。 蝶野 そんなこともあったね。 ──私も他人に対してそのくらい強く出られたらいいんですけど、トラブルがあった時に何か言わなきゃと思っても、「この人とは今後も付き合わなきゃいけないしなー」って思うと何も言えなくなっちゃって、気づいたらストレスがたまって、フェードアウトの繰り返しで......。 蝶野 それ、普通だよ。俺なんかもそうだよ。俺も、カッとなったことをすぐに口には出さないで、溜めて溜めて。で、ある程度、マナーの部分を越しちゃったやつに対しては怒る。たぶん皆そうだと思うよ。自分が持ってる不満っていうのは、相手も同じように、違う立場で不満を持っているはずなんだよ。 ──なるほど、確かにこっちが「オラ、エ~!」って思ってたら、向こうもそう思ってるはずですからね! ところで私もフリーなので、この『会社に負けない喧嘩の仕方』っていうタイトルにはすごく惹かれました! アイドルとして売れな過ぎて事務所を辞めて『アイドル墜落日記』(洋泉社)なんて本も出しちゃったので、決して円満退社とは言えないし......。いつも「こんなこと書いて、あの事務所に怒られないかな」と不安なんです。 蝶野 俺も(1月末の新日本プロレス退団は)そんなに円満退社じゃないよ。会社的にはボロ雑巾みたいになるまで使って、定年まで仕事をさせて使いものにならなくなったときに、初めていらなくなるからね。でも、その状況で辞める人なんて、今、いないから(笑)。会社は、思ってるほど辞めていった人間のことを気にしてないよ。「もういない人間より今の戦力を」って考えてるから。 ──なるほど。ちょっと心が軽くなりました! 事務所の人、私のことは忘れてください! それと、この本にも『自己プロデュース力』について書かれてましたけど、私それも失敗して......。事務所を辞めてすぐライターの仕事を始めたので、落ち着いたら徐々にアイドルの仕事もしたいなーと思ってたんですけど、もう、外に出たときにどう振舞ったらいいか分かんなくなるし、外見的な華もどんどん減るし、全然アイドルの仕事も来ないんですよ......! 蝶野 大丈夫だよ、表に出てたらまた華も出るって! でも、グラビア、ものすごい人数いるわけでしょ? すごいよね。 ──だから雑誌に載せてもらうためには、今までやってなかったことをやらなきゃいけないとかで、「じゃ、脱いじゃおうか」みたいな流れは必須で。蝶野さんはプロレスで海外に遠征をされてたときに、「はじめて自分が商品になれて嬉しかった」って書かれてましたけど、私はグラビアをやって自分が商品だったときに、嬉しい反面すごく悲しいなって思っていて。自分が商品としてできることっていったら、服を脱ぐとか、そういうことしかなかったから、会社にお金が入っても、自分の価値がドンドン下がってるなっていうのも分かって。「やりたくない」って思っても、「社長に嫌われたらいけない」と思って強く出られなかったり......。そうやって人間関係をこじらせるより、いっそさっぱり喧嘩できた方が、わだかまりが残らなかっただろうなぁ、と思います。 蝶野 さっきも言ったけど、人を売ってるプロダクションとか、プロレスの業界とか、そういう会社の基本は、「ボロボロになるまで使い切る」。それはもう、しょうがない。そういう方針っていうのは、多分どこも一緒だと思う。そこでどう生き抜くかだよね。実際、俺も「こういう仕事はしたくない!」っていうものはいっぱいあって。バラエティーとか、出るの大嫌いだったから。 ──えー! 『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで』(日本テレビ)のとか、すごい楽しく見てましたよ! 蝶野 俺はリングの外で体を使ってアピールすることはやってなかったんだけど、マネージャーがもう仕事を請けちゃってて、どうしようもなくって。まぁ、今はプロレスがテレビであまり放映されていないから、そういうところに出ることでプロレスのアピールをしよう、と。 (後編につづく/取材・文=小明) ●蝶野正洋(ちょうの・まさひろ) 1963年、アメリカ・シアトル生まれ。84年、「新日本プロレス」入団。アントニオ猪木の付き人、海外遠征などを経て「闘魂三銃士」としてブレイク。94年からは黒をイメージカラーにヒールに転じ、抜群の存在感を発揮。10年1月、新日本を退団しフリー転向。 ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/
会社に負けない喧嘩の仕方 オラ、エ~! amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」