【小明の副作用】第22回生放送アーカイブ「5.15"伝説の阿佐ヶ谷"公開生放送SPECIAL!」

2011年5月15日19時30分よりニコニコ生放送&Ustreamで生中継された、アイドルライター小明のトークバラエティ「小明の副作用」アーカイブ。 今回は、超ステキなトークライブハウス「阿佐ヶ谷Loft-A」で公開生放送を決行! 超満員の観衆を前に目が泳ぎまくる小明さんと、何かの影響でどうにかなってしまったもぐもぐの軽妙かつ湿り気を帯びたトークをお楽しみください。 樫原先生の手によるエンディングテーマソング「君が笑う、それが僕のしあわせ」もよろしくですよよよ! ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」(後編)

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前編はこちらから 前田 えっ、そうなの? でも、日本なんて特に美醜で判断されすぎだよ。美しくて得してる人がすごくいる。 ──前田さんはお芝居をずっと勉強されているから、余計に気になりそうですよね。 前田 そう。ずるいと思ってるの、女の子。世の中の男性がみんな女の方を向いてるから、やっぱりヤキモチっていうか、ありますよね。 ──アハハ! 正直! あの、ちょっと話が変わるんですが、昔から海外で勉強するほどの演劇少年で、今は小説を書いたり映画監督をしたり振付師をされたりしてますけど、その中で、"モノマネ芸人"って部分だけちょっと異質ですよね。どういう流れで芸人さんを志されたんですか? 前田 やっぱりねぇ、役者になりたくてずっと勉強してたんですけど、有名な人の息子でも、美しいわけでもないので、世の中の流れにつかまるフックがなかったんです。だからそのフックは何だろう? と思って鏡を見たら、「僕は面白い顔をしてるし、ふざけたことをやって人を笑わせたらいいんだろうな」と思った。それでイッセー尾形さんの一人芝居みたいに一人コントを長年やってたんですけど、全然売れなくて......。その時、うちの事務所の原口(あきまさ)さんがさんまさんのモノマネで、タモリさんをやってるコージー(冨田)さんと組んですごく売れたんです。それで「モノマネが出来る人はオーディションに行ってください」ってなって、僕は高い声が出たり、メイクがうまかったり、あと踊りが踊れたので、松浦亜弥ちゃんのモノマネをやらせてもらったんです。無名の人間が人に見てもらうためには有名な人のモノマネをするのが一番てっとり早い。逆算なんです。「世の中に出たい→人から見てもらうにはどうしたらいいか?→有名な人のマネをしよう」っていう、それだけです。毎週毎週いろんな地方で営業やってるうちに、歌いながら「俺、松浦亜弥ちゃんよりも『Yeah! めっちゃホリディ』歌ってるかもしれないな」って思ってたよ(笑)。 ──その後、はるな愛さんの"エアあやや"が出てきて......。 前田 ごっちゃになって、いまだに「エアあややの前田健さん!」って言われることありますよ。「こっちはエアじゃねえよ!」って思うんだけど。......そうだね、確かにそこだけ経歴で異色だよね。 ──そうなんですよ。だから私も、初めは前田さんって完全にモノマネ芸人さんだと思ってましたもん。 前田 それだけ、世の中との接点を作るため頑張っていたのかもね。今はその活動をきっかけにいろんなお仕事をさせてもらえるようになって、小説も映画も自分で100%やらせていただけた、ということです。 ──こんなに珍しい道のりで監督デビューした人は初ですよ! ところで、ご自分の映画に出演しようとは思わなかったんですか? 何でも好きな役ができるのに、もったいない! 前田 ダメダメ! 自分にOK出せないもん! 意識だけ生意気に高いの! 自分が演じてしまうと、「あー下手だなー」ってモニター見て思うんだけど、僕が「うまいなー」って思う人をキャスティングすると、自分の作品なのに自分の演技力より素晴らしい作品が残せるわけですよ。それって悦ですよ。自分が演じても表現できない美も、麻生祐未さんにやっていただければ表現できるわけですからね。 ──なぜそこでご自分に麻生祐未さんの役をチョイスしたのかは置いといて、やっぱり自己評価の低い人間特有の自重癖みたいなのもあるんでしょうか? 気にせず出てしまえばいいのに!! でも、単身でアメリカに行って4年もダンスや演劇を学んだり、俳優からモノマネを始めたり、自重しながらもすごい行動力だと思います。その貪欲さはどこから?  前田 そうですね、アメリカではダンスを中心に、歌とお芝居のワークショップにも行ってました。ウエイターのアルバイトで生きていくためのヒアリングも勉強したし......やっぱり欲張りだし、目的達成意欲がすごく強くて。自分が嫌いだから、余計に「今は自分はこうだけど、こうなりたい→じゃあとりあえずこれを埋めていこう」っていう、やっぱり逆算の考え方が強く根付いてるんですね。だから、いつも何か企んでるんです。 ──行動にちゃんと計画性が備わってるってうらやましいなぁ。私は以前、アメリカじゃなく台湾に武者修行に行ったんですけど、計画性がなさ過ぎて引きこもって終わったし......。前田さんはいつからそういう逆算の考え方になったんですか? 前田 いつぐらいかな? 僕には兄と弟がいて、真ん中の子だったんですけど、上と下って仲良くなりがちでしょ? 自分は孤立してたんで、何でも自分で決めて、事後報告して、たくましい性格だったと思います。 ──そうやって兄弟間で孤立してると、上や下が親に構ってもらってたり、甘えてたりするのがうらやましくなりますよね。その名残なのか分からないけど、どこかしらでいつも「誰かー! もっと愛してー!」って思ってる気がする。 前田 そうだね、渇いていますね。 ──そういう渇きはどうやって補充されてますか? 前田 補充はできてません! 今でも渇いたままです! 渇きをガソリンに動いてます! その分、愛されたいという行動として作品を作って、人にうんとかすんとか言ってもらいたいなと思っている最中です。だから埋まったら書かなくなるかもしれないですし......。「悲しい歌手の方がラブソングをうまく歌える」って、よく言うんですけど、そういう感じかもしれないですね。 ──今まで書けなくなったことはありますか? 前田 ないない! 満たされたことがないから! ──えー! じゃあ、今までの人生の中で両想いだったことは? 前田 うーん、うーんとね、あんまりない......かな。かすかに、ぐらいしかない。その時も「足りてないな」って思ってたから。ぬくぬくしたことはないです。 ──うへえ! 貪欲ですねぇ! 前田 貪欲。過剰に貪欲。「結局どうなれば気が済むの?」って思うぐらい、他者を好き過ぎてしょうがないです。 ──前田さんの小説にセックス依存症の女性の話がありますけど、そういう、どうしても何かに依存してしまう方も、根本にすごい渇きや寂しさがあるんでしょうね。 前田 そうそう、抱かれてる間はね、寂しいってこと忘れられるから。だから過剰なんですよ、僕は。求める愛情も与える愛情も、あふれ出て止められないくらい過剰だってことが分かっているの。小説の女の人は子どもができてその渇きから抜け出すけど、僕なんか相手も男で、子ども作らないからさ......セックスって快楽100%なんだよね! ──それは......ゴールが見えない!! セックス依存症とは対極ですけれど、小説にある、「私とつきあっても、行き止まりなの」っていうアセクシャルの女の人の話が興味深かったです。私も異性と楽しく話すのは好きだけど、性的な目で見られると一気に引いてしまって、「デートはいいけど泊まるのはちょっと......」みたいなのを続けていたら自然とフラれますよね。でも、ひとりは寂しいという矛盾!  前田 あ、それアセクシャルかもよ? 僕は専門に研究してるわけじゃないから、そういうサイトとかに行って、同じような悩み持ってる人の話とか読んでみるといいかも! ──検索して認めるのもなんだかつらいような! だって、前田さんの書くセクシャル・マイノリティーの人たちって、結末が幸せなものが少ないじゃないですか? 前田 そうそう。女性の話の中でいくつか幸せなラストはあるけど、結構救いのない話が多いというか。 ──マイノリティだと、それだけ恋愛で幸せになりづらいってことですよね。 前田 なりづらいよ~。生きづらいよ~。僕は結構エッチが好きなので、アセクシャルは一番わかりえないキャラクターだったんだけど、自分の友達に何人かいて、小説や映画でもそういうものを打ち出してる人がいなかったから、友達とよく話して、勘違いのないようにデリケートに書きました。 ──あ、確かに小説も映画も、全体的に文句のつけようがないデリケートさでした。 前田 僕はね、デリケートなんです。うふふ。 ──デリケートだと、自分の発言に気をつけてる分、他人のちょっとした言葉で傷つくことも多くないですか? 前田 ありますよ。なんだかんだ人に言われる仕事を選んでしまったので、メンタルを強く持つしかないんですけど......。でも、2ちゃんとかそういうところを見てさ、自分の悪口とか読んじゃうんだよね~! ──精神衛生上よくないですよ! 私も昔は2ちゃんで自分の外見も内面もコテンパンにたたかれて、「早くAVいけ」って書かれてるのを見て鬱に拍車を掛けてましたけど、最近はたまに知人に見てもらって「どう? どう? 荒れてない?」って(笑)。「荒れてるどころか過疎ってるけど、あんた大丈夫?」って言われて、それはそれでピンチなんですが。 前田 ふーん......。でも、もしそのままグラビアアイドルでいて、良い線いってたとしても、満たされてはなかったでしょう? ──いやー、それはわからないですよ。どんなにやめたくても「ひと花咲かすまではやめられん! やめるなら売れて惜しまれながら......」みたいな感じで、とにかく誰かの記憶にとどまりたくて続けてたら辞め時を逃して、いまだにそのまま迷走してる状態で......。ひと花咲かすどころか、私はなんかの草だったようです。 前田 なるほどね。大丈夫です。枯れたり腐ったりしなければいつか咲くから。 ──若干根腐れ起こしてるけど、がんばります! 咲くって、つまり、いかに充実感を得られるかですよね。待ってるだけじゃ咲かないんだな、動かないと。ちなみに前田さんの咲いてる瞬間っていつですか? 前田 うん、やっぱり僕は子どもを産まないから、子どもの代わりに作品を産んでるんです。僕は自分の作品を作る時、自分の身を切り取って、鶴が機を織るみたいにしてやっているので、そういった作品で人が心を動かしてくれた時は「生まれて良かったな」って思えて......。だから、そういう時、「ちょっと咲いてるかな?」って思えるような気がします。 ──素晴らしく謙虚な締め! 前田さんの切り身(?)、しかと頂きました! 今日はたくさん勉強になりました、本当にありがとうござ...... 前田 (遮って)だけど、本当は何もしてない僕を抱きしめてくれたり、チュウしてくれたりするような、パーソナルな受け入れも欲しいな(笑)。本当は一人にガッツリ愛されたいけど、それがないから、こうやってみんなからちょっとずつ愛されたい!! ──ひー! 今後も適度に渇きながら走ってください! 応援してます! (取材・文=小明) ●前田健(まえだ・けん) 1971年、東京都生まれ。高校卒業後にダンスと歌の修行のために渡米。94年にデビューし、松浦亜弥の完コピモノマネなどでブレイク。2005年にゲイであることをカミングアウトしている。初の原作・脚本・監督映画『それでも花は咲いていく』公開中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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●『それでも花は咲いていく』 テアトル新宿、キネカ大森にて公開中、ほか全国順次ロードショー! 公式サイト:<http://www.soredemohanawasaiteiku.com> 芸人・前田健が贈る、心に響く渾身のヒューマンドラマ誕生!  ものまね芸人として、また最近では俳優として活躍する前田健。彼が2009年に初めて書き下ろした処女小説『それでも花は咲いていく』(幻冬舎)は、従来のタレント本とは違い、セクシャル・マイノリティーの人々をテーマに、本格的な小説として大きな話題を呼んだ。そして今度は、彼自身が初の脚本・監督として、自身の小説で描いた9つの短編の中から、人には言えない心の悩みを持つ3人の男たちの姿を描いた3編、「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」を映画化。原作者である前田健自らが監督したことで、原作が持つ世界観を壊すことなく、見事に映像化し、見る者の心に響き共感する、渾身のヒューマンドラマが誕生した。  過去に小学生の教え子にしてはいけないことを起こした罪を背負いながら、自分の許されない恋愛に悩む元有名進学塾の講師だった男(仁科貴)。容姿の醜さから人に拒絶されて以来、人を避けながら他人の部屋に侵入することに生きがいを感じる男(滝藤賢一)。そして最愛の母親を突然失い、呆然とした時間を過ごしながら過去の母親に思いをはせる男(平山浩行)。一見否定されそうな癖を持つ3人の男たちの、ナイーブでデリケートな問題を描きながらも、それが異常ではなく、誰にでもある心の中に隠されている悩みや問題として投影され、やがてそれが切ない気持ちにさせていく。まさに今を生きるあなたに問いかける、心の物語である。  主演の3人の男たちには、『アキレスと亀』の仁科貴、『クライマーズ・ハイ』の滝藤賢一、『ROOKIES -卒業-』の平山浩行といった映画・テレビドラマで活躍するバイプレーヤーの面々が初主演を果たし、心の中に悩みを持ち葛藤する男たちを見事に演じている。また彼らを支える助演陣には、南野陽子、麻生祐未、小木茂光、酒井敏也、佐藤二朗、カンニング竹山、ダンカンといった、演技に定評のある面々が顔をそろえている。 <監督コメント>  この映画は2009年に私、前田健が発表した同名の小説『それでも花は咲いていく』を私自らが脚本、監督をした作品です。私は「ゲイであること」をカミングアウトしたタレントでもあります。その「セクシャルマイノリティー」が今作のテーマになっています。人と変わった愛の形を抱えたまま、誰に打ち明けることも叶わず、生きづらいこの世界を健気に、必死に生きていこうとする人たちの姿を3編のオムニバスで描いている。監督・前田健の視点と、そこから見える今のこの世界。そして「それでも生きていかなくてはいけない」という、人の弱さと強さ、幸せと不幸せ、といった相反するものを同時に感じることができる、他に類を見ない作品と言えるものができたと思います。3編の物語の細やかな心情を見事に演じ切った俳優陣(仁科貴、滝藤賢一、平山浩之、他)にもぜひ注目していただきたいです。日陰であろうと、崖であろうと、一生懸命に咲こうとする花のような、みっともなくも美しい人間の姿を、あなたもぜひ、映画館で体感していただきたいと思います。 前田健 原作・脚本・監督:前田健『それでも花は咲いていく』(幻冬舎刊) 出演:仁科貴、滝藤賢一、平山浩行 南野陽子、冨家規政、カンニング竹山、佐藤二朗、ダンカン、酒井敏也、小木茂光、麻生祐未 配給:ケイダッシュ ステージ、リンクライツ (c)2011「それでも花は咲いていく」フィルムパートナーズ
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」(前編)

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 モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第25回のゲストは、上映中の映画『それでも花は咲いていく』原作・脚本・監督の前田健さんです! [今回のお悩み] 「青春っぽいデートがしたいです......」 ──映画監督デビュー、おめでとうございます! 小説を先に読んでいたんですが、キャスティングがぴったりで、思わず「似てる!」って言っちゃいましたよ。ほんとそっくり! 前田 そっくり(笑)。じゃあ、みんなだいたい想像するのは同じだったんだな。僕が書いて僕が映像を撮ってるので、ほぼ世界観がブレることなく、「どっちを先に見てもいいぐらいだね」って言われます。 ──小説も文庫になりましたし、絶好調ですね! 私も小説を書こうとチャレンジしてるんですけれど、難しくて......。前田さんはいつから、どうやって小説を書かれてるんですか? 前田 僕は演劇少年で、映画やドラマを見るのも好きだったので、言いたいことを物語を通して伝えるのが好きでした。だから、ストーリーを生み出すのに苦労したということがあんまりないです。「こんなふうになったらドラマチックだなぁ」って、すぐ浮かんじゃう。自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる。 ──......えっと、前田さんの小説はロリコン・老け専・アセクシャル・セックス依存症などの9つのセクシャルマイノリティーの恋愛を書かれたものでしたけど、やっぱりご自分の経験やエピソードを織り込まれたりしたんでしょうか? 前田 はい。僕自身のことをフィクションになぞらえて織り込んでいることもあります。特に同性愛者のボクサーの話と......。 ――あ、あのボクサーの話はすごく好きです! 彼の「試合に勝って、人から注目されて拍手されて、やっとその人と同じ立場に上がれる」っていう自己評価の低さ、大変よく分かります! 前田 それはもう僕が本を書いたり、映画を作ったりするスタンスとまったく同じなんです。僕も自分自身が嫌いで、止まってる自分が嫌いで、動いて何かやっていればどうにかこうにか、「まぁ、頑張ってるね、かわいいやっちゃな」って自分のことを思える。だから、すごく下から、皆さんにプレゼントを献上するような気持ちで、物を作っています。あとは、気の強い女社長がセックスではMの話とか......これは、僕がテレビに出て顔バレするようになると意外とモテない! っていう経験談から来てるかも(笑)。 ──えっ、意外と生々しい話を! いや、男性ってテレビに出ればモテるもんなんじゃないんですか? 前田 女の人って有名な人と仲良くなりたがるんだけど、男の人って、自分より稼ぐ人とか有名な人だと行きづらいんですよ。だから、テレビに出れば出るほどモテなくなっちゃったの......。愛されたくてテレビに出たのに、逆行しちゃったなって......。 ──確かに、男の人はちょっと若くてバカな子の方が口説きやすいって聞きますね。 前田 あるある。「しょうがねぇな、オレが付いてなくちゃ」って人の方がモテる。 maeken01.jpg ――あれ腹立ちますよね。そいつは絶対お前がいなくてもなんとかなるぞ! 甘やかすから甘えるんだろうが! 前田 本当にねぇ? 自分は自分の人生をまっとうしようと思って頑張ってるだけなのに、それが愛されない方向にいっちゃうって、本当に理不尽だなと思います! ――頑張れば頑張るだけ、「お前は大丈夫」的なポジションになっていくんですよね。 前田 そう! 「もう一人でやっていけるよ、マエケンは」ってよく言われる......。 ――悲しいですね......。でもそういうところが創作につながるんですよ、多分! ちなみに、映画の中で、ロリコン中年が大好きな少女と観覧車デートをする、まさに至福の瞬間がありましたよね。前田さんにもそういう「時間よ、止まれ!」みたいな瞬間ってありましたか? 前田 僕はね、観覧車じゃなかったんですけどね、公園の池のボートでした。片思いですごい好きだった男の子と乗ったんですけど、向かい合ってるじゃないですか、ボートって。必然的に彼だけをまっすぐ見られる状態で座っていられるんだけど、水面がキラキラしてて、ちょっといい風とか吹いてるんだけど......「このまま止まれー!」って思ったね(照)。 ──ロマンチストですね~! 私は十代のときに初めて好きな人の部屋に遊びにいって、幸せすぎてガスの元栓を緩めようとした時くらいです! ちなみに、そのボートの方には学生時代ずっと片思いしてたんですよね。 前田 そう! その人が結婚するまで、12年片思い。あは! ──12年も!? 前田 あ、でも、好きだったのがずっと続いてただけで、その途中途中でいいなって思って告白したりする人は別にいたんだよ。でも、ベースには彼がいるから、その人からフラれると、また彼に戻るって感じ。だから、これから誰かと結ばれて、同棲して結婚的な生活をしたとしても、その人がドーンって現れて、「お前が必要だからオレのとこ来てくれ」って言われたら、全部かなぐり捨ててそっちに行っちゃう! それくらい好きな人だから......。 ──ロマンチストな上に情熱的! その彼を超える人を探すとなると、これからの恋愛のハードルも高いですね~。 前田 高い! そのせいで新しく恋ができないのかなって思っちゃいますね......。あと、映画が人からなんて言われるかで頭がいっぱいになってる部分もあるけど、やっぱり、フラれ続けて、負けデータが多すぎて、「勘違いでもいいから、次行こう!」って思えなくなってきてるっていうか......恋に臆病な大人になってしまってるのかもしれない......。 ──また乙女なことを......! でも、私、前田さんのブログによく出てくる「やり残し症候群」にめちゃくちゃ共感してるんです。青春時代に青春をしそびれたまま大人になったので、あのころやり残したことにすごく固執してしまう! 前田 うんうん。中高生のころに、バカップルとか、デートらしいデートとかを経験してないから、今そういうことがしたい。普通に夕飯の買い物をスーパーで二人でするのが夢。 ──ああ、やってみたいですね! 「夕飯どうする?」とか言いながら二人で食材をカゴに放り込みたい。 前田 彼が余計なものを入れて「ハイ、これは入れない」って言って戻したりするのをやりたい。 ──やりたすぎる! 結婚とかって、そういう、なんでもないけど幸せな毎日がずっと続くってことですよね。最高ですよね。 前田 最高よ。 ──そんな日がいつ来るのかと思うと途方に暮れます。 前田 気が遠くなるよね......。 ――......えっと、ちなみに、小説から映画化された3作品はどのように選ばれたんですか? 男性が主役の話ばかりなのも、前田さんのこだわりですか? 前田 あ、はい。それは単に、小説から裸が出てこない話をピックアップしたら、自然と男性が主人公の話が多くて。 ──なるほど、裸で規制がかかるのはもったいないですもんね。キャスティングも前田さんが? 前田 はい、キャスティングだけは僕が一番こだわらせていただいて。今までご一緒した中で、僕が「すてきだなぁ」と思う演技をする人で、役柄のイメージにぴったりな人を選ばせていただきました。やっぱり、自分が本当にリスペクトしている俳優さんじゃないと撮れないですよね。「この人の素晴らしい演技を際立たせるために全部用意しましょう!」って気持ちになれる人たちを選びました。 ――確かに映画でもなんでも「彼女を入れないとスポンサーが......」みたいな話はよく聞きますね......。屈さなかったのは素晴らしい! 前田さんもブログに、ちょいちょいコネだったり外見が良いだけでうまくいった人たちに対する複雑な感情が見られますね。 前田 そうだよ。醜かったから。 ──キュートだと思いますよ! 目つきとか、異様に色っぽいですし。なんなんでしょう、そのじっとりとした視線は。 前田 それは、エッチがすごく好きだから。 ――えっ。 前田 でも、こうやってグラビアアイドルやれるぐらいかわいいあなたもなんか不幸そうだから、醜いってことで勝手にうらやましがる側に回ってるけど、美しくても幸せとは限らないってことよね......。 ──いえ、グラビアアイドルは結局全然やれなかったですし、私のすっぴんはもたいまさこさんからオーラと演技力を取ったようなかんじだし、さらにずっと美人で頭も良かった姉と比べられてきたので、コンプレックスはけっこうなものですよ。 (後編につづく/取材・文=小明) ●前田健(まえだ・けん) 1971年、東京都生まれ。高校卒業後にダンスと歌の修行のために渡米。94年にデビューし、松浦亜弥の完コピモノマネなどでブレイク。2005年にゲイであることをカミングアウトしている。初の原作・脚本・監督映画『それでも花は咲いていく』公開中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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●『それでも花は咲いていく』 テアトル新宿、キネカ大森にて公開中、ほか全国順次ロードショー! 公式サイト:<http://www.soredemohanawasaiteiku.com> 芸人・前田健が贈る、心に響く渾身のヒューマンドラマ誕生!  ものまね芸人として、また最近では俳優として活躍する前田健。彼が2009年に初めて書き下ろした処女小説『それでも花は咲いていく』(幻冬舎)は、従来のタレント本とは違い、セクシャル・マイノリティーの人々をテーマに、本格的な小説として大きな話題を呼んだ。そして今度は、彼自身が初の脚本・監督として、自身の小説で描いた9つの短編の中から、人には言えない心の悩みを持つ3人の男たちの姿を描いた3編、「エーデルワイス」「ヒヤシンス」「パンジー」を映画化。原作者である前田健自らが監督したことで、原作が持つ世界観を壊すことなく、見事に映像化し、見る者の心に響き共感する、渾身のヒューマンドラマが誕生した。  過去に小学生の教え子にしてはいけないことを起こした罪を背負いながら、自分の許されない恋愛に悩む元有名進学塾の講師だった男(仁科貴)。容姿の醜さから人に拒絶されて以来、人を避けながら他人の部屋に侵入することに生きがいを感じる男(滝藤賢一)。そして最愛の母親を突然失い、呆然とした時間を過ごしながら過去の母親に思いをはせる男(平山浩行)。一見否定されそうな癖を持つ3人の男たちの、ナイーブでデリケートな問題を描きながらも、それが異常ではなく、誰にでもある心の中に隠されている悩みや問題として投影され、やがてそれが切ない気持ちにさせていく。まさに今を生きるあなたに問いかける、心の物語である。  主演の3人の男たちには、『アキレスと亀』の仁科貴、『クライマーズ・ハイ』の滝藤賢一、『ROOKIES -卒業-』の平山浩行といった映画・テレビドラマで活躍するバイプレーヤーの面々が初主演を果たし、心の中に悩みを持ち葛藤する男たちを見事に演じている。また彼らを支える助演陣には、南野陽子、麻生祐未、小木茂光、酒井敏也、佐藤二朗、カンニング竹山、ダンカンといった、演技に定評のある面々が顔をそろえている。 <監督コメント>  この映画は2009年に私、前田健が発表した同名の小説『それでも花は咲いていく』を私自らが脚本、監督をした作品です。私は「ゲイであること」をカミングアウトしたタレントでもあります。その「セクシャルマイノリティー」が今作のテーマになっています。人と変わった愛の形を抱えたまま、誰に打ち明けることも叶わず、生きづらいこの世界を健気に、必死に生きていこうとする人たちの姿を3編のオムニバスで描いている。監督・前田健の視点と、そこから見える今のこの世界。そして「それでも生きていかなくてはいけない」という、人の弱さと強さ、幸せと不幸せ、といった相反するものを同時に感じることができる、他に類を見ない作品と言えるものができたと思います。3編の物語の細やかな心情を見事に演じ切った俳優陣(仁科貴、滝藤賢一、平山浩之、他)にもぜひ注目していただきたいです。日陰であろうと、崖であろうと、一生懸命に咲こうとする花のような、みっともなくも美しい人間の姿を、あなたもぜひ、映画館で体感していただきたいと思います。 前田健 原作・脚本・監督:前田健『それでも花は咲いていく』(幻冬舎刊) 出演:仁科貴、滝藤賢一、平山浩行 南野陽子、冨家規政、カンニング竹山、佐藤二朗、ダンカン、酒井敏也、小木茂光、麻生祐未 配給:ケイダッシュ ステージ、リンクライツ (c)2011「それでも花は咲いていく」フィルムパートナーズ
それでも花は咲いていく 咲いていく。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第22回生放送は15日(日)19時30分です

上下の組み合わせを考えることが苦手なアイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第23回生放送は、5月15日(日)の19時30分より公開生放送となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。今回は番組史上初のお客さん前での放送。何が起こるか本当にわかりません。 ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/gate/lv48998064 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
上は前回分。しょこたんライブの感動をふたたび! なお、公開生放送イベントの詳細・当日券のご案内は以下より。 第4回サイゾーナイト サイゾーテレビ『小明の副作用』公開生放送スペシャル!@阿佐ヶ谷LoftA サイゾーテレビで絶賛放送中のアイドルライター小明によるラジカル&メランコリックなトークバラエティ『小明の副作用』公開生放送が大決定!! 小明&もぐもぐによる特に中身のないトークがあなたの目の前で! さらに、毎回番組前後に行われているという緊張感あふれる打合せや反省会もステージ上でそのまま再現されるとかされないとか! 【出演】 小明(アイドルライター)、もぐもぐ(豚) 【生放送スタッフ】 北村ヂン(ハイパーメディアライター)、KO OPEN 18:00 / START 19:00 前売¥2,000 / 当日¥2,500(飲食代別) ※入場者にはサイゾーテレビ限定ポストカードをプレゼント! ※生放送は19:30~20:30分予定 ※Thank You SOLD OUT!! 当日券をお求めの方には当日の17:30~17:55に阿佐ヶ谷ロフトA店頭にて整理券を配布します。予定枚数を超えた場合は抽選となり、当選された方のみご入場となります。当日券の方のご入場は18:40からとなります。当日券の方は立ち見、もしくはステージの見えづらいお席になります。予めご了承ください。

【小明の副作用】第21回生放送アーカイブ「おともだちをたいせつにしよう(切実)」

2011年5月5日23時よりニコニコ生放送&Ustreamで生中継された、アイドルライター小明のトークバラエティ「小明の副作用」アーカイブ。 今回は小明さんが"仕事より大切な"しょこたんライブに行っていた関係で1時間遅れのスタート。感動のステージのあとで変なテンションのまま生放送に臨んだ小明さんが、サイリウムの間違った使い方などを披露しています。それにしても「アイドル」という言葉は奥が広いですなぁ......。 樫原先生の手によるエンディングテーマソング「君が笑う、それが僕のしあわせ」もよろしくですよよよ! ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」(後編)

IMG_2428_.jpg前編中編はこちらから 叶井 いや、そんなのは全然気にせず、俺にとっては「付き合う=セックス」だったから、「まずやってみようよ」と。で、やってみて終わり。だからデート的なことをしてない。 ――ひどい! 男女交際の認識がおかしいですよ! ......ってことは、本にも書かれてた、中学の同窓会で久しぶりに昔の彼女に会ったときに、「どうやって別れたんだっけ?」って聞いたら、「信じられない! あんたが私を呼び出して、『頭のてっぺんから足のつま先まで嫌いだ』と言って唾を吐いた上に、膝にケリ入れて帰って行ったんだよ!」って言われたっていうエピソードも、あながちウソではなさそう! 叶井 それ、ひどいよね~。俺も全然覚えてなくて、その場にいた人に、「俺そんなことした?」って聞いたら、「した!」ってみんな言うの。そのことはぜんぜん覚えてないんだけど、その翌日に学校行ったら、俺の机と椅子がなくて......。その女の子の友達が怒って全部隠したんだって。「先生、机と椅子がない!」って言って、すごい探したのは覚えてるの。だから、やったんだよな、たぶん。......これ、後味悪いね! だから、この時はまだピュアで純情な俺がまだ女性をどう攻略していいか分からないっていう、修羅場の「エピソード・ゼロ」的な話ですよ! ――女の敵すぎる!! じゃあ、女性の攻略方法を覚えてからは、一度きりの方とも後味良く別れられてるんですよね、どうすれば後腐れなく出来るんですか? 叶井 やる時はやって、帰るときに「またいつか電話するね」で終わっちゃうよね。向こうから「不安なんです」とかいろいろメール来たりするんだけど、もう返さない。 ――うわぁ、なんかもう「斬り捨て御免!」みたいな......! よく今まで後ろから刺されることなく暮らせましたね! 叶井 しょうがないもん(キッパリ)。そういう人からメールが来て、もし会っても顔も覚えてないわけだから、「あれ? アイツだと思ったら、コイツだったのか!」っていうこともあったし、俺の想像通りに来た人ひとりもいないもん。あれはなんだろうなー、無駄な時間過ごしてるよね。だってその気分じゃないんだもん。違う人来てるんだもん。で、帰るのもちょっと悪いと思うから、一回とりあえずやるけど、なんかこう、物足りない? コイツじゃないんだよ......って。 ――ぜんぜん共感できないですけど、カレー食べようと思って家を出たらカレー屋がそば屋になってて、もうお腹はカレーの準備してたのにがっかり......みたいなことですかね。 叶井 なんでこうなっちゃうんだろう? でも、"やらなきゃいけない"っていう義務感? そういうのしょっちゅう。だから、そういう子たちはもう携帯に登録してないね。結婚してネットにいっぱい出たときは、知らないアドレスからメールがワーッときて、いちいち返したもん。「ご無沙汰ですね」とか。全然知らないのに。 ――それは、やっぱりおめでとうメールとかではなく......? 叶井 うん、600人斬りって書かれてるから、「私は何人目ですか?」って聞かれたりして、「222」とか、もう適当に若いナンバーで。500何番とか遅めの番号にすると、女性に失礼かなとか思って。 ――気を遣う部分がなんかおかしいです! しかしながら、今ではいいパパですもんね。そういう遊んでた人とかヤリチンに辻斬りされず、本命になるためにはどうすればいいんでしょう? 叶井 だから、まずは達観しなきゃダメじゃん。何度も言うけど、高2で100人いってないとダメだっていうのが俺の持論だから、まず「高2で何人くらい?」って聞けばいいんじゃん? ――それで、1~2人、もしくはいまだにゼロと言われたら? 叶井 「ちょっと足りないな~」って言えばいい。あなたの高校時代にいた? そのくらいの人。 ――いないですよ! 女子高にとって先生以外の男子は異星人ですから、たまに自販機の補充に作業服の男の人がやってくると、「男がいるぞ!」ってみんなで見に行ったりしてましたよ。 叶井 出会いがなかったんだ。 ――やっぱり共学と比べてかなり少ないと思うし、未だにうまい付き合い方も分からないですね。私、売れない着エロ系のグラドルだったので、なんかこう、「軽く見られてるんじゃないか?」とか、気にしすぎて身構えちゃうんですよ。 叶井 あー、着エロだから簡単だろうと思って近づいてくるとか? 難しいねー、そういうの。仕事とか気にしない人がいいよね。40代ぐらいになってるとそういう人いるかもよ? 俺全然気にしないもん。AVの人とやったこともあるけど、全然知らずに後から聞いて、「下手だね! 潮とか吹かないじゃん!」とか言って(笑)。 ――一回きりなのにダメ出しまでされるのか! なんていうか、現在の奥さんのくらたまさんがすごすぎる。他の人と、何がそんなに違ったんですか? 叶井 やっぱり、24時間一緒に過ごした時の、いろんなタイミングあるじゃん? ご飯食べるとか寝るとか、そういうの全部合うんだよ。今までそういうのはあんまりなかったから、一人暮らししてるようなもんだよ。過去の人たちのときは、「一緒に住みたい」とかなかったもん。その時の女性に対する気持ちと、40代になってからの気持ちは違うじゃない? ちょうど俺が「常にキープするのも、もういいや」と思ってたころに出会ってたから、くらたまと。 ――なるほど、こんなに「結婚はタイミング」って言葉が当てはまることもないですね、本当に達観してからだったから。 叶井 そうそう、あと趣味とかも含めてさ、すごい合うからね、そこは楽だね。 ――羨ましいなぁ。ちなみに、やっぱり息子のまーくんにも高2で100人いってほしいですか? 叶井 いってほしいね~! ただもう小学校4年だから、その時点でオナニーしてないわけじゃん? その時点でちょっと、ねぇ? 本には書いてないけど、本当は俺と暮らしてる間にオナニー教えたかったの。 ――早すぎるでしょ! 9歳って、ちびまる子ちゃんとかの年齢ですよ! 叶井 いや、俺の歳で結構みんなやってたから。中目黒小学校ではオナニーがブームでした。 ――まさか! 私の小学校では酒瓶の蓋を回したり、バトル鉛筆がブームでしたよ? 叶井 オナニーだったよ! 「透明なの出たよ!」「ダサい、こっちは白いぜ!」とか。中目黒小学校の女子は4年くらいからブラジャーしてたから。 ――早い! 私は中学生までしてなかったですよ。今でもしなくて平気なくらい。 叶井 遅すぎますよ!! ――あんま大きくなかったんですよ! 叶井 (一瞥して)......そっかそっか。でもみんなそうだったんだよ! 男子はオナニーブーム! ――......じゃあちょっと話を戻しますけど、娘さんのココちゃんが高2で100人いってたらどうですか? 叶井 尊敬するね。俺はバンバンやればいいやと思ってるから。モテる女になれ、と。俺は男も女も10代の時にヤリまくれ! っていう考え方だから。 ――でも性病とか怖いじゃないですか。気にならないんですか? 叶井 それはもう、危機管理能力が抜けてるよね。そこを相手を見て病気かどうか判断できる人になってほしいね。そこにいくためには高2で100人。 ――よーし、じゃあまずは100人目指すぞ~って言って、一人目ですごいやばい病気に当ったら怖いじゃないですか! 叶井 そこはちゃんと見極めろって教えなくちゃな。俺が遠くから見て教えるわ。俺が見て、「あいつは大丈夫だ、やってこい」と。 ――叶井レーダー......。私、絶対分かんないですね。「持ってない、大丈夫」って言われても信用できないです。 叶井 そんなの当たって砕けろだよ! 男もそういうふうに見られたらめんどくさいって思っちゃうんじゃない? ダメだよ! マイナスです! マイナスイメージ!! ――ちょっと仲良くなった男子とかでも、そういう雰囲気になると脱兎のごとく逃げますね。この前の大地震の直後、また大きな余震が来るとか、放射能とか、ニュースやネットで散々あおられて、「いざという時、猫を連れてどこに逃げたらいいんだ......」って不安でいっぱいのときに、近所に住んでる男性の知人に「何にもしないから、猫も連れて家に来なよ。こういう時は助け合いだよ!」って言われて、うちは古い木造で震度3でも震度5くらい揺れるので、お言葉に甘えて猫と避難させてもらったんです。 叶井 へー、そういう手口もあったのかー(感心しながら)。 ――でも、案の定そういうエッチな雰囲気を醸してきて、「いや、すみません、何にもしないって言いましたよね?」って流し続けてたら、翌日に追い出されましたね。余震がんがん来て、原発から煙がモクモク出てるのに、ひどい! 叶井 ひどいのはそっちだよ!! 何言ってるんだ、君は!! もう、「病気持ってるかも」とか、「セックスだけで終わっちゃう」とか、そんなのはとっぱらっちゃえばいいんだよ!! 会う=セックス!! 本能のまま行けばいいんだよ......!! ――そんなに性欲旺盛じゃないですもん、私。 叶井 ......ま、一回やってみよ? やってみないと分かんないからさ。あまりセックスに対して比重を置きすぎてると、良くないんじゃないの? ――いやー、どうせなら結婚してからの方がいいんじゃない? くらいに思ってますよ。 叶井 うん、ダメだよね。とりあえずやっとかないと分かんないもん。とりあえずそういう無駄なものをとっぱらって。もう26歳でしょう? ......遅いよね。スタートが遅すぎる。 ――確かに、若いうちに遊んでおけばもっと違った今があったのかも、とは思いますが、引きこもりのオタクだったしなぁ......。 叶井 まぁ、今だったらまだ間に合うかもしれない! ちょっと周りに追いつかないといけないから、ペースあげないと!! ――えー......。 叶井 その地震の時の人に「もう一回家に来なよ」って言われたら行くね? ――そういう、災害をだしにして女性をどうこうしようって感じの人は嫌です......。 叶井 「放射能だから来なよ、うち核シェルターになってるよ」とかだったら? ――ドクター中松じゃないですか! 無理なものは無理ですよ! 叶井 もう、君はダメだ、意味が分からない。とりあえず、くらたまに投げるから、『だめんずうぉ~か~』に出て。いまネタが切れてるらしいし。 ――マンガのネタになるほどメンズの引き出しがないっす! 叶井 ああ、「男を好きになったことがない女」とかでいいんじゃないの。(投げやりに) ――好きになったことくらいあるもの!! 叶井 フーン、すごいねー(鼻で笑って)。そう言っていればいいじゃないの。じゃあ次のお仕事決まりです! よかったー! ――なんか主旨からは外れましたけど、良かったー! 今日はありがとうございました!(投げやりに) (取材・文=小明) ●かない・しゅんたろう 1967年、東京都生まれ。フランス映画『アメリ』(01)の買い付けなどで知られる映画バイヤー・プロデューサー。「600人斬り」を自称する「だめんず」にしてマンガ家・倉田真由美の夫。11年3月『突然、9歳の息子ができました。』上梓。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。02年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
突然、9歳の息子ができました。 世はイクメンブームですから。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」(中編)

IMG_2432_.jpg前編はこちらから ――酢をかけられたら具体的にどうなるのか分からないけど、異様に怖くて、ごめんなさい、ごめんなさいって必死に逃げたような......あれはいまだに意味が分からないですね。普通に殴られるより、得体の知れない恐怖がありました。 叶井 あるある! しかしそれはなかなか効果的だね! 俺も娘に使ってみようかな。 ――くらたまさんに殺されると思います......。あと、結婚についてもお聞きしたいんですけど、くらたまさん以前の3回の結婚は、どちらからプロポーズしたんですか? 叶井 うーん、向こうからで、「そろそろどうなの?」「じゃ、しよっか」って......? いや、でも、全然覚えてないんだよね。今サラッと言ったけど、ごめん、全然覚えてないわ! 自信がない! ――もう清々しいですね! 私、今26歳で、ちょっと結婚とかがリアルになってきて。 叶井 結婚したいの? もう? ――結婚したいというか、結婚できるのかとか、もしうっかりできたとしても、自分に結婚生活が送れるのかとかが不安なんです。どんな人がいいのかも全然分からないし。叶井さん、本に「セックスに対して達観するから、数をこなした男のほうが信用できる」って書いてたじゃないですか? 確かに、昔モテなかった人がある程度の年齢になってお金を持ったりすると、「あのころ送れなかった青春を取り返す」みたいな感じで遊び続けるじゃないですか。だから、「なるほど、一理ある!」と思ったんですけど、その人が既に達観してるか、まだ数をこなしている最中かなんて、どう判別するんですか? 叶井 うーん、なるほど。それは年齢によるよね。俺の場合、もう高2で150とか200人近くいってるから。 ――......何が起きてそんなことになったんですか? 叶井 新島行ってたの。 ――ナンパ島だ! 叶井 新島に1カ月間バイトで行ってたから、30日いたら50~60人いけるよ! 女の子専用の民宿でバイトすると、泊まってるのは女の子の3~4人のグループだから、全員やんなきゃいけないわけ。 ――そんな出会い系サイトの広告みたいな世界が実在するんですか!? 叶井 そういう時期だったの。だから、高校の3年間行ってたから、3年間で200人以上でしょ。その後、ハワイも3年間半いたから、もう200~300人とかは普通に超えるんだよ。 ――すごすぎる......! 新島やハワイから帰ってからも、その女性たちとは関係あるんですか? 叶井 島で起こったことだから。島でっていうのがいいんだよ。......だから、君も島に行ってる男を探せ!! ――え? ちょっと待って! 嫌です! 叶井 島にいると、そういうことがあるからね。俺の経験からすると、新島に行ったときもハワイに行ったときも、周りのやつはみんなやってたから。やっぱりさ、環境に流されるわけ、人間って。周りがバンバンやってたら、「俺も俺も!」ってなるよ。しかも「俺も!」って言わなくても、普通に来ちゃうから。島でのナンパって、大人数対大人数でしょ? そうすると、俺がナンパしたくなくても、友達がナンパしてメンバーに組み込まれちゃうわけよ。そうすると「じゃあ俺んち来ちゃうか?」みたいな。新島は特にみんなセックスするために来てるから、どこの民宿もハプニングバー的な存在だよね。だから、"そういうところに行ってる人"というのが目安になるよ! それで達観してるかどうか分かるんじゃないかと! ――いやいや、分かんないですよ! もしナンパしに島に行って、ナンパが成功したとしても普通は1~2人とかでしょ! 成功するかも危ういですよ! 叶井 今はないでしょうね......。だから、40代の人がいいんじゃない? やっぱり新島ブームだったから。新島、神津島経験者か、20代でハワイに長期滞在した、ちょっと年上の人がいいかもしれないね! ――それ、まんま叶井さんじゃないですか......。本当、よくそこまで数を増やせましたね~。 叶井 俺はね、高2の段階でそれだけ経験してたら、女性を見る目がやっぱり違うの。ずっと同じことやってると、コイツは出来るか出来ないか、パッと分かっちゃう。俺が高2で100~200だから......高2が重要、高2が。少なくとも、高2で100超えの男がいいね。 ――完全に無理ですよ!! それ、病気とか大丈夫なんですか? 叶井 それも見分けられるの。『デスノート』みたいに、頭上にビョーンって病名が出るから、もう察知できる。ここ重要、「高2で100超え」。すべてそう(キッパり)。 ――そんな叶井さんが今は落ち着かれてるっていうのが、謎で謎で仕方ないです。 叶井 だから、それは高2で100超えしてるからだよ~。 ――でも、叶井さんは600人斬りだから、100超えの段階から、さらにもう500人いるわけじゃないですか。その間は全く落ち着いてないじゃないですか。 叶井 だから、まず高2で100超して、さらに20代のうちに何百もの数を稼いでいるわけよ。そうするともうね、34~5歳くらいから、自分から見て、「アイツいい女だな......でも、なんか似たような人と、もうヤっちゃってるかも」と、そういうふうに達観するの。電車の中とかでかわいい子がいても、「アイツはもうヤったから......」って思ってスルーすることができる。だからそこに到達するには、まず高2で100超えです。 ――あーそれは確かにそうですね......わ、なんか今洗脳されてた、危ない! いやー、でもすさまじいですね、そこまでの性欲というか。本にも「小4からオナニーを始めた」と書かれてましたし、早熟なまま走り続けたんですね。 叶井 そう。小学校4年からオナニー始めたってことは、初恋を飛び越してオナニーだから、オナニーの後に初恋。小学校の時に毎日のように意味も分からず抜きまくって、「なんか出た、やばい」と思って保健室に行こうかなと思ったけど、「なんか気持ちいいからいいや」って毎日やってたの、座布団で。座布団にカビが生えたね。 ――き、汚い!! じゃあ、初めて彼女が出来たときなんか、もうスパークして大変なことになってそうですね。 叶井 初恋が小学校6年で、高校の時もなんとなく気になってる子がいたけど、何にもできなかったんだよね~。本来だったら口説いたり告白するのが普通だと思うけど、そういうところまでいかなかったから。 ――あ、そういうピュアなところもあるんですね、なんか安心しました! ちなみに、本には「今までは常にエッチできる女性が2~3人いないと不安だった」って書いてありましたけど、なんでそんなに腹ペコだったんですか? 叶井 別に何もしなくてもいいんだけど、いつでも電話したらOKな人がいないと安心できないっていう流れが高校の時からあって、それを引きずったんじゃない? 「しようと思えばいつでも出来るんだぜ!」みたいな、根拠がなくてもいいから、自信が欲しかったんだろうね。 ――あ、その気持ちは分かりますね。私も、「結婚ができないんじゃなくて、いつでもできるからしないんだぜ!」みたいな、余裕と自信を持ちたい。 叶井 なるほどな。それと同じだね。 ――やっと分かりあえましたね! ちなみにその過去の600人は、全員じゃなくても多少は愛もあって......。 叶井 ないよ(即答)。 ――ないか! アハハ! でも、600人こなせるっていうことは、それなりに後味がいいから次が来るわけじゃないですか。それもすごいことだと思います。 (後編につづく/取材・文=小明) ●かない・しゅんたろう 1967年、東京都生まれ。フランス映画『アメリ』(01)の買い付けなどで知られる映画バイヤー・プロデューサー。「600人斬り」を自称する「だめんず」にしてマンガ家・倉田真由美の夫。11年3月『突然、9歳の息子ができました。』上梓。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。02年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
突然、9歳の息子ができました。 世はイクメンブームですから。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」(前編)

IMG_2469_.jpg  モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第24回のゲストは、新刊『突然、9歳の息子ができました。』(サイゾー刊)を上梓された映画プロデューサー・バイヤーの叶井俊太郎さんです!(2011年3月18日取材) [今回のお悩み] 「継父の気持ちを知りたくて......」 叶井俊太郎氏(以下、叶井) どうもどうも!(おむつの袋を手に持ちながら登場) ――先日は本当に大変なときにすみませんでした! まさか対談当日に大地震が来るなんて! 今日は仕切り直しということで、改めてよろしくお願いします! 叶井 いえいえ、大丈夫でしたか? ――千葉の実家近辺がけっこう崩れてましたけど、一応全員無事でした。叶井さんのご家族もご無事そうで何よりです。しかしながら大変な世の中になってしまいましたね。 叶井 ね~。こういう時に一番安全な場所知ってる? ドクター中松の家なんだって。家が核シェルターになってて、200人ぐらい収容できるらしいよ。 ――すごい! すごくうさんくさい情報ですね! あの、じゃあさっそく連載の主旨の説明なんですけど......。 叶井 (遮って)俺が何か相談すればいいんだっけ? ――あ、いや、私です。私が自分のことをウダウダ相談するんです。でも、いま日本がそういう状況じゃないですよね......。 叶井 娯楽的なもの、すべてダメみたいな感じだからね。 ――みんな神経が過敏になってるから、何かしら"不謹慎"になっちゃったり。 叶井 なってるなってる。だから、もうどうしていいか分かんないよね。いろいろ大変ですね。 ――そんな他人事のように! 叶井さんは先日『突然、9歳の息子ができました。』を出版されたばかりですし、やっぱり家族とか、守るものがあるとこういう震災も感じ方がまた違って......。 叶井 (遮って)タイミング悪かったよね! もう、出版社も大変でしょ? 紙がないんだよ。工場が壊滅したり、燃料がなくなったりで。 ――......あ、工場といえば、昔、工場地帯を延々撮影した『工場萌えな日々』のDVDを出されたのも叶井さんでしたね、あれ、観ましたよ! 叶井 やったやった! よく覚えてますね! 工場好きなの? ――昔工場でバイトしてたので、工場だったりコンビナートだったりはときめくんですよ。映画の『ダンサー・イン・ザ・ダーク』みたいな作業をしてましたよ。 叶井 え!? アイドルなのに? 何それ? 意味分かんない! 機械好きなの? 流れ作業が好きなの? あれ、好きじゃなきゃできないよね。  ――あんまり頭が良くないから、自分で考えて動くとテンパるので、単純作業とか流れ作業とか、言われたことを淡々とこなす仕事は好きでしたね。 叶井 へえ、すごいねー(心なく)。 ――だから、今回の震災で、気仙沼のコンビナートがドカンドカン炎上してるところとか、もう地獄絵図で涙が出ましたよ。しかもなかなか火が消えなくて、『工場燃えな日々』に......(不謹慎)。 叶井 あのDVDも先取りすぎたんだよね。あの時、全然売れなかった。ああいうのいっぱい出したから倒産しちゃったんだよなぁ~。(記事参照) ――4億円の負債で倒産してご自身も破産なさったのに、ずいぶんあっさりと! あの時は映画関係者も違った意味で震えてましたよ。 叶井 本当、工場とか、誰も興味なかったみたいだね。あれ、100枚くらいしか売れてないよ。 ――え!? そんなに売れないDVDってあるんですか? 叶井 あるある。で、今はそういうのが流行ってるんだけど、あれ、5年くらい前だもん。 ――早すぎたんですね......。震災の影響はやっぱり映画業界にも来てますか? 叶井 映画館って、電気をすごいいっぱい使うわけよ。だから今「電力を抑えろ!」って上から言われちゃって、みんな夕方で営業辞めちゃってんのよ。ぜんぜん仕事ないよ。本当はね、被災地の人たちに映画で希望を持たせるとか、そういうことをしたいけど、余震とか停電で、映画館に2時間も黙って座ってるって状況がないんだよ。結局なんにもできない。無力だね、映画界! ――いや、元気付けていきましょうよ! 娯楽は絶対に必要ですよ! 叶井 無力だなあと思うな。俺、夏に『ムカデ人間』の上映があるんだよ。『ムカデ人間』どうすんだよ。『ムカデ人間』を一生懸命頑張ってるときにこうなっちゃったから。『ムカデ人間』、知ってる? ――すみません、ちょっと分かんないんですけど、『いかレスラー』みたいな、河崎実監督の新作ですか? 叶井 いや、『ムカデ人間』はオランダ映画で、シャム双生児を切り離す手術ばかりしてて飽きちゃった博士が、今度は「つなげてみたい」と思って、人間を拉致監禁して、次々肛門と口をくっつけていって、それで何日間生きれるかっていう......。 ――ろくでもねぇー! えっと、じゃあ、今は毎日何をされてるんですか? 叶井 毎日いちおう会社に行くけど、俺だけじゃなくて取引先も仕事ないのよ。TSUTAYAとかGEOとか、映画館も全部「今週いっぱいどうなるか分からないから自宅待機って言われました」って。うちの会社の人とか、すぐ逃げちゃったよ、大阪に。 ――叶井さんも、くらたまさんとの再婚で出来た息子のまーくんが福岡に住んでますよね。落ち着くまで福岡に行かれたりはしなかったんですか? 叶井 行きたいんだけど、俺はくらたまの実家から嫌われちゃってて行けないんだよねぇ。出禁状態だから。いちおう俺は年賀状も出したんだよ? 去年も出したし、今年も出したんだよ! なのに、まーの話だと「読まずに捨てた」みたいな。たぶんダメだろうね。 ――気の毒な......。まーくんはもともと福岡でくらたまさんのご両親と暮らしてたのを、再婚を期に呼び寄せたんですよね。東京では、どのくらい一緒に暮らしたんですか? 叶井 1年くらいだね。実は、春休みにこっちに来る予定だったんだけど、こうなっちゃったからさ、残念だけど。俺のことも、たぶんあと3~4年で忘れちゃうよ。 ――確かに、少年期の1年って一瞬ですし、あんまり会わないでいると、まーくんにとって叶井さんが夏休み出会ったトトロみたいな印象になってそう......。 叶井 たぶんそうだ、ね。夏休み期間限定の、お父さんという名のトトロです。だから、今ごろはもう頭の中で、「去年のあの『お父さん』っていう人はなんだったんだろうか?」ってなってるな。 ――アハハ! 会いたいはずですよ! やっぱり子どもですから! 叶井 それが福岡のじいちゃんばあちゃんの教育があるから......。「あの男は600人とヤッてるんだぞ」とか、「バツ3だぞ」とか言いまくってるはずなの。俺が破産した時、まーに「お父さんって犯人なんでしょ?」って言われて。「なんの!? 俺、何かした!?」って言ったら、「会社倒産させた人は犯罪者だって、おじいちゃんが言ってた」って。いつも「大学に行ってない人は人間じゃない」とか、「会社倒産した人は犯罪者」って、そういうのを植え付けられちゃってるわけじゃん? 人間じゃない犯罪者って、結構最低だよ! ――確かに! それにしてもひどい言われよう! その環境で叶井さんの本は、まず読ませてもらえなそうだから、フラッと立ち寄った本屋で偶然見かけて......とかが理想ですね。紙媒体、がんばらないと。 叶井 本当そう思いますよ。 ――福岡のまーくんはともかく、東京にいるくらたまさんと、まだ小さい娘さんのココちゃんもいろいろ心配ですよね。 叶井 うん。娘が一番心配だけど、どこにも逃げられないから、今日も娘のおむつ抱えて帰るよ。もうおむつも売ってないからね~。 ――いいパパ! でも、娘のココちゃんが1歳になって、ようやく他の子と顔の区別がつくようになったんですよね。遅すぎる! 叶井 遅いね~! 初めの10カ月くらいは全然かわいいと思ってなかったしね! ――600人斬りっていう伝説がありますけど、それだと、娘の命名も、昔関係のあった女性とかぶらない名前を探すほうが難しいんじゃないですか? 叶井 それもあったね。だから、何個かくらたまから案があったけど、「それ聞いたことある」ってのは、ヤッちゃってるかもしれないってことで却下されました。 ――そうですよね、ずっと呼び続けるものだし......。私も母親がバツ2の養子縁組で、父とは血がつながってなかったので、急に父親が出来たまーくんと同じ立場です。 叶井 あ、じゃあ一緒だ! 生まれてすぐ再婚したの? ――4~5歳のときですかね。幼稚園上がるちょっと前くらいに、「この人がお父さんだよ」みたいな感じになって。 叶井 で、すぐお父さんだって受け入れたの? ――そうでもないんですけど、「お父さん」って呼ばなければ無視されるルールがあって......刷り込みみたいな? 叶井 強制的だね! 俺も父親いたけど、「お父さん」って読んだことないもんな。子どもの時から一緒に生活した記憶ないから、どう呼んだらいいか分からないもん。呼ぶときは「あのさー」とかだったな。お父さんとは仲良くしてんの? ――もう亡くなっちゃったんですけど、そこそこ上手くいってましたよ。 叶井 継父って、女の子が連れ子だとレイプしたりとかするんでしょ? ――......んっ? 叶井 そういうの多いんだよね~! 本とか見てると、ほとんどが奥さんの連れ子の娘を継父がセックス奴隷にするとか! ――どんな育児本読んでるんですか!! うちはそういうのはなかったですけど、変わり者だったんで、お仕置きみたいなのがおかしくて、何か悪いことをしたときに、「お前、●●●(局部)に酢をかけるぞ!」って、酢の一升瓶を片手に追いかけられて、全裸で逃げたことがあります。 叶井 結構効きそうだね! (中編につづく/取材・文=小明) ●かない・しゅんたろう 1967年、東京都生まれ。フランス映画『アメリ』(01)の買い付けなどで知られる映画バイヤー・プロデューサー。「600人斬り」を自称する「だめんず」にしてマンガ家・倉田真由美の夫。11年3月『突然、9歳の息子ができました。』上梓。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。02年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
突然、9歳の息子ができました。 世はイクメンブームですから。 amazon_associate_logo.jpg
小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第21回生放送は5日(木)23時です

ゴールデンウィーク真っ只中ですが、特段いつもと変わらない日常を送っているアイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第22回生放送は、5月5日(木)の23時より公開となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。今回はいつもより1時間遅い23時スタートですのでご注意くださいませ。 ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/gate/lv47741183 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
上は前回分。音楽がかかると腰が痛くなる一族についてのお話です。めでたしめでたし。

「レトロな物が好きなんです」【井上直美】50年前のカブリオレを駆って

naomi_inoue_run2_04.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の11回目です! 今回は『魔法先生ネギま!』の四葉五月役でおなじみの声優さん、井上直美さんです! ――今日はよろしくお願いします、小明です! 本当はもっと早くお話を伺う予定だったんですが、震災の影響で延びてしまってすみません!  いえいえ、よろしくお願いします! ――震災でレギュラー番組のスタジオも結構大変だったみたいですね。  そうなんですよ。スタジオの被害はそこまでじゃなかったんですけど、周りがすごくて......電柱が斜めになったりして、直後の2週間くらいはお休みでしたね。『湾岸ベース』っていう、車屋さんの中でやっている番組なんですけど、修理中の車にも傷がついちゃったり。 ――車好きの井上さんとしては胸が痛みそうですね。井上さんも相当古い車に乗ってるんですよね。  はい。フォルクスワーゲンのカルマンギアっていう、1964年製の車です。おもちゃでもなんでもレトロな物が好きなんです。車もかわいいのに乗りたくて(笑)。でも、博物館でやっと見つけて1年かけて交渉して譲り受けたのに、納車した日にハンドルが取れたんですよ! ガソリン入れて「さあ、出発するか!」ってエンジンかけて、アクセル踏んだ瞬間にズボッと! 即レッカー! naomi_inoue_run2_03.jpg ――完全にマンガの世界! 車といえば、去年国内A級ライセンスを取られたそうで。A級は難しかったですか?  あ、そうなんです。車が好きなのと、資格を取りたい時期があって。まずB級をとってからA級を取るんですけど、B級はただ受講するだけで取れて、A級はテストのほかにサーキットを実際に走るんです。 ――サーキット! かなり本格的なんですね!  でも、私の車って時速80キロくらいしか出ないんですよ。だから、仕方なく実家の軽自動車を借りたんですけど、ほかの受講生はみんなそれなりにカッコイイ車に乗っているわけじゃないですか? そこに私だけ軽自動車で......すごい惨めな気持ちに......。 ――アハハ! 井上さんは他にも色んな特技をお持ちですよね、書道が7段とか、一輪車で縄跳びとか......なぜ一輪車で縄跳びをしようと思ったんでしょうか。  おじいちゃんがサーカス団で、小さい時から背の高い一輪車とか、猿が乗るちっちゃい自転車とかがいっぱいあったので、おじいちゃんに教えてもらって。 ――サーカス団!? すごい!! カッコイイ!!  カッコよくないですよ! もっといい家に生まれたかったです! naomi_inoue_run2_02.jpg ――サーカス団に入ろうとは思わなかったですか?  少しも思わなかったですね! 昔はサーカス団って、怖いイメージがありませんでしたか? ――なるほど、そういえば悪いことをすると親に「サーカスに売るぞ!」って言われたような気がします。井上さんのレトロ好きと器用さのルーツはサーカス......妙に納得です! グラビアアイドルでデビューした11年前より、今の方が若い感じがしますよね。グラビアはもうやらないんですか?  今はもう誰も見たくないですよ(笑)! ――でも、11年って結構長いですよ! その間、引退を考えたことはなかったんですか?  私もグラビアをやっている時は、自分を偽ることに疲れちゃった部分があって......。大人の人って、よく分かんないこと言うじゃないですか? 「もっとストイックに生きろよ!」とか。 naomi_inoue_run2_01.jpg ――アハハ! 具体的にどうすればいいんですかね。  どういうことなんだろ? みたいな。詳しくは教えてもらえなくて、それで怒られ続けて精神的に疲れちゃって......。今はほぼフリーで自由にやっているので楽しいですよ(笑)。 ――自由にやるのが不老の秘訣なんですかね~。  歳、取ります取ります! ヤバイですよ、今年30歳です。アイドルの話になったりすると名前が出てこないし、今っぽい話題も話せない! ――アハハ、世代の差が出ますよね! 昔見てたアニメの話とかも微妙にズレてたり(笑)。ちなみに、どんなアニメが好きでしたか?  『らんま1/2』とか、『ドラゴンボール』とか......『剣勇伝説YAIBA』って知ってます? ――懐かしい! 『名探偵コナン』より好きですよ!  そうです、そうです! 『YAIBA』が好きで、初めて買ったCDもその主題歌でカブキロックスの「勇気があれば」っていう......分かりますか? カブキロックスって言ってもあまり分かってもらえなくて、あの、氏神一番さんっていう......。 ――おお、「イカ天」世代でもないのに氏神さんを熱く語る女子に初めて会いました。ちなみに結婚願望みたいなのは?  全然ないんですよ。結婚ってよく分からなくて。 naomi_inoue_run2_06.jpg ――もったいない! 小柄で巨乳でかわいくてって、引く手あまたじゃないですか! 身長、147センチでしたっけ?  背は低いんですけど、座高が超高いんですよ。本当に足が短くて、自慢なくらいですよ。 ――アハハ! 私も相当な座高と短足の持ち主ですけど、もう自慢してる人は初めて見ました!  番組の共演者とかにも「小さく見えないよね」って言われるんですけど、それって座高が高いからで......。みんなはイスに座って足を斜めにしたりするじゃないですか? アレできます? 私は届かないんですよ、足が! ――わかります! 一人だけ足をブーラブーラ。  それに、例えば合コン行くとして、そこでモテるタイプっているじゃないですか? 私は全然モテないタイプだと思うんですよ。私、なんか古くないですか? 雰囲気とか......。 ――確かに言われてみれば髪形とか服装も80年代のアイドル風で、今どきのモテ子たちとは系統が違うかも......? 逆におじさんとかにモテるんじゃ?  いえ! いいおじさんはそれなりに頭いい子が好きだと思うんですよ。一緒にゴルフとかができそうな。私は別に知的でもないですし......全然モテる要素がない。だからモテないです(きっぱり)。 ――アハハ! 今日はありがとうございました! 引き続き応援してます!  ありがとうございました(笑)。 (撮影=宍戸留美/取材・構成=小明) naomi_inoue_run2_05.jpg ●いのうえ・なおみ 1981年、東京都生まれ。グラビアアイドルとしてデビューし、2006年ごろから声優としても活動。『魔法先生ネギま!』シリーズの四葉五月役などで知られる。現在、『湾岸ベース』『直美と花音の情報TV 知ってんじゃねーし!』番組MCのほか、ミュージシャンとしても活動している。四輪自動車国内A級ライセンス所持者。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中!フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 5月11日(水)7年ぶりのニューアルバム「CHERBOURG→BRIGHTON ~シェルブールブライトン~」発売!! http://tower.jp/item/2874482/ CHERBOURG→BRIGHTON 5月21日(土) 「CDリリース記念ミニライブ&サイン会」(入場無料) 16:00~ 場所/タワーレコード新宿店 7F (問)03-5360-7811 タワーレコード新宿店 20:00~ 「7年ぶりのニューアルバム CHERBOURG→BRIGHTON ~ シェルブールブライトン~ 発売記念視聴パーティー&デビュー21周年記念イベント&宍戸留美×津田大介のOil in life vol.10公開生放送」 会場/風知空知 前売り予約の受付はこちらにて 03-5433-2191(風知空知)17:00~26:00 6月15日(水)宍戸留美レコ発ワンマンライブ 「CHERBOURG→BRIGHTON ~シェルブールブライトン~」 会場 下北沢440(four forty)チケット5/7より全国プレイガイドにて発売開始!!(問)0570-00-3337 サンライズプロモーション東京 公式HP http://rumi-shishido.com/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
スケール限定シリーズ 1/24 フォルクスワーゲン カルマン ギア クーペ 1966年型 井上さんの愛車は屋根なしのカブリオレ。 amazon_associate_logo.jpg
【声優 on FINDER!】バックナンバー 【vol.10】「あのころ、ネットがなくて本当によかった」【小明】中2のままのアイドルライフ 【vol.09】「悩んだら、バーッっときてグワーン!」【中川里江】1回泣いて全部忘れるヒロインサイド 【vol.08】「"声優"の仕事の幅広さにびっくり」【稲村優奈】10年に詰まったスクランブルデイズ 【vol.07】「ビキニを着たこともないんです」【蝦名恵】3カ月目のヴァージン・シュート 【vol.06】「生き急いだ分、戻ってやり直しができると思う」【江里夏】10歳で見たデイドリーム 【vol.05】「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド 【vol.04】「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 【vol.03】「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 【vol.02】「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 【vol.01】「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート