『猫とあほんだら』著者・町田康さんに学ぶ、猫との微妙なカンケイ

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撮影=尾藤能暢
 売れないアイドルも9年続けるといろいろ不思議なことがあるもので、この度、なぜか、かねてからファンである作家の町田康さんの新刊エッセー『猫とあほんだら』(講談社)についてインタビューをすることに! 緊張で頭が真っ白になった私は、取材前に編集とカメラマンを集めて言いました。 「いいですか、町田さんのエッセー『実録・外道の条件』(角川書店)によると、町田さんは段取りの悪い現場と礼儀知らずなライターが大嫌いと見え、写真を撮られることに関しても『こんなことをしなければ飯を食っていかれないというのは、まことにもって情けない』と書かれています!」  緊張をほぐすには風邪と同様に他人に伝染すのが一番と考え、わざと脅すような箇所を引用してみたわけですが、特に自分の緊張がほぐれることはなく、むしろ同じく町田さんのファンである編集とカメラマンが「ヒッ」と悲鳴を上げ、全員がより緊張しただけでした。不安が隠せない我々の元に、遠方から、ヘビ柄の傘をさし、雨の中でも隠しきれない眼光を放った町田康さんがゆらゆらと現れ、かつてない緊張感の中でインタビューは始まったのでした。 ――あの、自分も猫を飼ってまして、今回は『猫とあほんだら』と併せて、あらためて『猫にかまけて』と『猫のあしあと』(すべて講談社)も読み返したんですが、町田さんちの猫たちは本当によくしゃべりますね。どのように猫語を翻訳されてるんですか? 町田康氏(以下、町田) ......そうですね。基本的にフィクションなんで、どこまで正確に訳せているかはかなり怪しい部分なんですけど......。 ――えっ、フィクションなんですか? 町田 ええ、いわゆる......。でも、まぁ、ずっと一緒に生活していると、だいたい日常会話というか、それぐらいのことは分かりますね。そんな複雑なことは言いませんから、基本的には。 ――今作では奥様がかなりパワーアップされていましたね! エッセーやブログにはご家庭の描写があまり出てこないので、「町田さんと暮らしているのはどんな女性なんだろう?」とずっと疑問だったんです(笑)。 110602bt_0102.jpg 町田 ......はぁ。 ――......あ、えっと、では猫の話を! うちにも何匹か猫がいるんですけど、どんなに手間を掛けても凶悪で......。猫をヒザの上に乗せてパソコンを打っていると、目の前で動いている私の手が気に入らないらしく、突然かみついてきたりして、「なんか悩んでるの?」って心配されそうな手首ができあがってしまいます。 町田 ははは、リストカットみたいな(笑)。でも、それが猫のかわいさでもあるんですけどね。かんできたり、激怒したり。うちなんかだと、猫がヒザの上に乗っているときに、5ミリくらい動いただけで「動物虐待をしてしまった!」っていう話になるんですよ。「1ミリにしなさいよ!」って。 ――動くことさえ許されない......なんてハードな生活を! 町田さんは物事を俯瞰から見たり、斜めから見たりするニヒルなイメージなんですが、猫に対しては基本的に下僕のスタイルですよね。猫の数が増えてから、そのスタイルは変わりましたか? 町田 そうですね、自分がどう、と言うより、みんな性格が違うので、それぞれの主張もありますし、やっていることもありますから......。この本の最後に出てくる"ビーチ"はものすごく人間が大好きで、ものすごい甘えたがり。でも抜け毛がすごくって......。僕のバッグをイスの上に置いて3日くらい放置していたら、素敵なファーのバッグになっていたっていう(笑)。 ――あはは! リアルファーですね。 町田 ブリジット・バルドーに怒られそうな。 ――基本、人間の気に入っているものが好きですよね。パソコンのキーボードとか。以前、原稿用紙をビリビリに破られたことがあるとおっしゃってましたけど、そういう時に怒ったりしないんですか? 町田 犬は怒ると「これやっちゃいけないんだ」って分かりますけど、猫は怒っても怒り返してくるとかで、結局無駄なんですよね。最初のころは僕も怒ったりしていたんですが、無駄です。 ――猫と暮らしていると、どうしても「なんでこのタイミングでこんなことするの!?」って時あるじゃないですか? 今日もこの自分の本(『アイドル墜落日記』)を町田さんにお渡ししようと置いていたら、猫が本の上に尿をしていて......。 町田 ......えっ!?(本から離れる) ――いや、これは新しいものです! 大丈夫です! アハ! ただ、PCの電源を得意げに長押しされたり、そんな時の怒りのやり場というか......。 町田 そういうときは、もう怒っても駄目ですから、あきらめるしかないですよね。「そういうことはこれからちょっとやめていこうか。やめていく方向で、ときどきそんな事をふっと思い出してくれたまえ」みたいな。 ――......その口調で語りかけるんですか? 町田 そうですね。"なな"っていう猫はだいぶ高齢だし女性だし気難しいんで、かなり敬語ですね。彼女は六本木の猫なんで、かなり用心深くて、やっぱり警戒心が強くないと、あの辺では生きていけないんですよ。"ビーチ"は熱海の猫なんでのんびりしていて、"エル"は保健所から焼却処分寸前に引き取って......(中略)で、今度は"エル"が"トナ"を「お前だけは許さん、殺す」って言いだして......。あと、"シャンパン"と"パンク"は......。 ――わー......今、総勢何匹の猫と暮らしているんですか? 町田 その本を書いてから現在までにタイムラグがあって、亡くなった猫も、新しく来た猫もいますから、現在は、ちょっと待って、えーと......(両手の指を折りながら)10匹ですね。 ――ご自分でも把握しきれてないぐらい(笑)。10匹くらいがなんとかなる数なんですか?
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最後の勇気を振り絞って、取材後にサインを
頂きました。
町田 いや、なんとかなんなかったから田舎に引っ越したんです。家の中がぐちゃぐちゃになってしまって、地価の安いところに。これでなんとかならなかったら、また別のところに移らなきゃね。どこまで移ればいいんだか(笑)。 ――アハハ! ところで、猫と暮らしていると、もし猫が死んでしまったら......なんて考えるだけで怖いですよね。町田さんは何度も猫との別れの辛さを味わった上で、まだ保護団体から猫を預かるじゃないですか? 辛くなりませんか? 町田 そうですね。すごく悲しいですけど、「じゃあ、それを放って置いたらどうなるか?」って話ですよね。放って置いたら、その猫は死ぬわけですから。自分のことを考えれば猫が死んでしまうのは悲しい。ですが、それは猫でも友達でも家族でも同じことですよね。引き取った猫と、預かっている猫、彼らはいずれにしても行き場がないわけですから。......でも、まあ、主に僕の都合というか、僕ができるかどうかの話なんですが。もちろん、すべてできるわけじゃないですからね。 ――今回の東日本大震災では飼い主が亡くなってしまった犬や猫も多いですしね......。 町田 こういう震災って、いろんなボランティア団体が入って、現地に入っている人も、そういう人たちを支援している人もいますよね。ただ、それでも行政から「立ち入らないでください」「そもそも犬や猫のために来ないでくれ」っていう場所があったり、「ペットを連れていく」って言っても、「持ち出すな」って言われている。「なんで?」って感じですよね。結局、割を食うのは年寄りや子ども、自分で生命の主張もできない犬や猫なんですよ。だから、やっぱり飼っている人が責任を持たないといけない。自分の精神の安定を得るためにペットを飼って、いざ危なくなったら見捨てるっていうのは、人としてどうなのかな。 ――そういう、助けきれない動物へのジレンマはありますか? 町田 それって一番難しいところで、例えば一番矛盾を感じるのは、「かわいそうな猫がいます、みなさん助けてください」ってネットとかで言って、なんになる? ってことなんですよね。つまり、自分が何をするかなんですよ。僕だって毎回、猫を見るとすごく嫌なんです。全部は助けきれないですもん。しょうがない時はしょうがない。自分ができないってことも自分で認識しないと。でも、それは「見殺しにする」っていうことですよね。「俺は見殺しにした!」と思うしかないです。僕は、何回も、見殺しにしました......。 ――わーなんていうか......えーと......慈悲深いですね! えっと、猫にそう思う気持ちって、人間に対してもあるんですか? 町田 まっっったくないですね。人間は言葉をしゃべるし、憲法で人権も保障されているじゃないですか。単純に自分が猫や犬がかわいそうだからやっているってだけで、人間には思わないですよ。「バカは死んでも直らない」ってよく良いますけど、本当にそう思ったこともありますよ。「こいつ死ななきゃ駄目だ!」って......(笑)。 ――そうですよね! アハアハ、アハ......。 ***  町田さんの独自の間合いとテンションに完全に飲まれたままインタビューと撮影を終え、ゆらゆらと去っていく町田さんの背を眺めながら、真っ白になる私たち。「......なんとも町田康でしたね」「ええ、町田康でした......」「猫の話しか聞けませんでしたけど、あの最後の『死ななきゃ駄目なやつ』って、もしかして私のことじゃ......」「それはさすがに考えすぎじゃ......」。  後日、恐る恐る聞いた録音テープには、静かにまじめに猫について語られる町田さんの声と、その独自の間合い(突然お黙りになる、遠くをじっと見つめる、笑い出す、など)に恐怖して、「アハハ アハハ」と意味不明な笑いで場をにごしながら間違った敬語で的を射ない質問を繰り返すという、まさに『実録・外道の条件』に出てくる失礼なライターのような声が入っていました。  やっぱりアレは、私のことじゃ......。 (取材・文=小明) ●まちだ・こう 1962年大阪府生まれ。作家、歌手、詩人として活躍。96年に発表した処女小説『くっすん大黒』(文藝春秋)でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞。2000年『きれぎれ』(同)で芥川賞。01年『土間の四十八滝』(メディアファクトリー)で萩原朔太郎賞。02年『権現の踊り子』(講談社)で川端康成文学賞。05年『告白』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞。08年『宿屋めぐり』(同)で野間文芸賞を受賞。
猫とあほんだら 町田さん、あほんだらですいませんでした! amazon_associate_logo.jpg
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浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(後編)

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前編中編はこちらから 玉袋 芸能界でいったらスキャンダルだから。そっから立ち直る人は大変だよ、これ。海老蔵どころの騒ぎじゃないよ、これ。 ──そこから立ち直れたら相当タフになれますね! しかし、久しぶりに地元に帰って、そうやってウンコ漏らしたりウンコ爆発させてたバカな男子たちが、ものすごいちゃんとした大人になっていた時の焦燥感といったら......! 「仕事何やってんの?」って聞かれて、「いや~アイドルやって売れないまま9年目!」なんて言えませんよ。いくつだよって話ですよ。バカにしていたはずが、自分が一番のバカになっているんです。 玉袋 へっへっへって、笑うしかねぇよな。そうだよな。俺もそうだもん。若いころの遊びとかを、もっともっと取り返そうと思ってるもん。俺は小学校の時はいたずらっ子なんだけど、中学校になったら、もうすごいヤンキーブームで、周りみんな不良になってるわけよ。俺は、それはカッコ悪いと思ってやってなくて、遊びも何もしない暗い中学時代だったんだよね。それで高校時代もずっと耐えててさ、この歳になってものすごい遊んでるんだよ。いろんな悪さしちゃってるわけ。 ──やっぱり遅咲きっていうのは後を引きますよね。そしてまだ、思春期にちゃんと青春を送れてた人たちを敵だと思っています。 玉袋 絶対、それはあるね。俺は中学の体育の授業なんか全部出なくて、1年から3年までオール1だったの。で、輝いてた運動部のヤツとか、その時流行ってたヤンキーとかも、嫌で嫌でしょうがなかったんだけど、たまにバッタリ会うんだよね。そうすると、その輝いてた、キレイな体してたヤツが120キロぐらいになってたりして。だからそいつ見て「今は俺の勝ちだ」と思いながらも「お前そんな体じゃなかったろ、ピッカピカだったじゃないかよ!」って。あと、中学の時にシンナーやってた不良3人組がいたんだけど、俺、わざとそいつらにいじめられてやってたんだよね。ちょっかい出してくるからさ、プロレスラーみたいに派手にリアクションしてやるわけよ。そっちの方がおもしれえじゃん? こないだ友達の母ちゃんの葬式があった時、知り合いに「あの3人はどうなってるの?」って聞いたんだよ。そしたら、2人は覚せい剤で捕まって、もう1人はヤクザになって、組長の命取りに行けってピストル渡されて、気が狂っておかしくなったって。 ──......えええ!? 新宿、怖すぎ!! やっぱり田舎とは、グレた後に敷かれてるレールが違いますね......。 玉袋 だろ? けどさ、シンナーが覚せい剤にバージョンアップしてるだけなんだよ。カッコ悪いじゃん。まだマジメになってる方がカッコいいと思うんだけど。 ──ですねぇ......。でも、玉袋さんも梶原一騎先生とか、そういうかっこいい不良漫画が好きだったじゃないですか。どうして中学で不良にならなかったんですか? 玉袋 やっぱ、殿のラジオを聞いたからじゃないかな。あいつらが憧れてたのは横浜銀蝿だからさ。殿の方がずっと不良だもん。俺はそっちに憧れてたから。マイノリティーだったけど、入ってくるんだよな、ザラついたところにさ。埋めてくれるんだよ。コンパウンドみたいなもんだよ。車が傷いっちゃってるところをワックス塗ったら直っちゃうみたいな。心のリペアをしてくれるよ。 ──私も中学校の時は周りがヤンキーばっかりで、ひきこもりだったんですよ。「もう死にたい死にたい、生まれてごめんなさい」っていう思春期で、寺山修司さんとか読むようになって。 玉袋 またすごいとこいったね! ──『青少年のための自殺学入門』(土曜美術社)って本に衝撃を受けて......。その本に「心中は人生の一点豪華主義だ」っていう一節があって、「なるほど、私はコンプレックスだらけのダメな人間だけど、心中が出来たら勝ちだな!」と思って。悲しいまま人生を終えたくないんですよ。心中に限らず、むせかえるような幸せの中で死んで勝ち逃げしたい。「アイドルは売れないし引退します」って言うのは、負けてしっぽ巻いて逃げる状態じゃないですか。負けたまま終わると、その後の人生ずっと負ける気がして、せめて一花咲かすまで......と続けてたら精神を病んだんですが。 玉袋 そりゃあそうだ。そのまま続けて80歳で心中したりしてな。「それ寿命じゃねえか!」ってのが良いけどな。でも、いつかのための、押すボタンは用意してあるわけね。そんなにすぐ押しちゃダメだぞ。一回フタを開けるボタンとか、フタを割ってから押すボタンじゃないと。あと緊急脱出ボタンも必要だな。 ──うっかり幸せを感じた時、「私は今、本当に幸せか? いや待て、そこまでじゃないな」みたいな。そうすれば中島みゆきさんの歌みたく、自然と幸せの後ろに別れがついてきますから(笑)。そうやってなんとか頑張って踏ん張ってやっていく。玉袋さんは、今、かつての不良や輝いてたヤツらとかに勝ってますけど、私は今がまだダメだから、「ウン爆」させてたヤツらとか、シンナーで歯が溶けてた女子とかに「小明も頑張りなよー(笑)」とか言われると、もう立っているのがやっと......という感じに......。 玉袋 いや、ダメだってまだ分かんねぇぞ。俺なんか、そんなヤツらと一緒になったら、しょんべんひっかけてやるよ! しょんべんシャンプーしてやるよ! ──かっこいい! でも女子は構造上、よほど工夫しないとムリ! あと人前で放尿とかもムリ! 私も小学校2~3年までは平気で外でおしっこ出来たんだけどなぁ~。  玉袋 あるある。俺もいまだに立ちションも野グソもしてるしな! ──えっ! 野グソはやめましょうよ! 玉袋 何もない野原だから仕方ないじゃない。 ──ですよねぇ。 玉袋 トイレ貸してくれるコンビニも何もないんだからさぁ~。あんたならどうする? ――仕方ないです。 玉袋 でしょ? 男は「ちょっとキジを撃ちに行ってくるわ!」。女は「ちょっと花を摘んできます...」でいいのよ! ──モノは言いようですよねぇ... 玉袋 でしょ!? 俺、すごいよ、テクニック。土日とか、八百屋のおじちゃんと、メダカとかナマズとか捕まえに川とか行ってんだよ。何にもねぇから、「おじちゃんトイレどうしよう?」って言ったら、「そこらへんにしろ、バカヤロウ」とか言われてさ、最初は山の傾斜のところに入ったんだけど、それでウンコすると、傾斜だから流れてきちゃうんだよ。んで「汚ねぇ汚ねぇ」ってなっちゃって。で、上級者になってくると、山向きに、こう、角度が自然になってくる(しゃがんで実演しながら)。完璧だ......と。こないだなんてもっと完璧な......。 ──こないだ!? 玉袋 そう、こないだ。先週の日曜。新しい野グソを開発したわけよ。田んぼの中にU字溝があるの。そこに水が流れてるの。「おじちゃん、これまたいでしゃがんだらウンコできるじゃん! 中国みたいでいいよ!」って。そしたら「バカ、そうじゃねぇよ、U字溝はまたぐんじゃなくて......U字溝の中に入っちゃえよ」って。水の中に尻まで入れてウンコする。そしたらジャーって流れてっちゃうし、おしっこも流れてくし、肛門もきれいで、素晴らしい。水洗なの、水洗。すっげぇ気持ちいいんだよ、それが。(やっぱりしゃがんで実演しながら) ──ナチュラルウォシュレット......ちなみに、それどこでやってるんですか? 玉袋 埼玉。 ──普通に関東圏じゃないですか! 玉袋 そうなんだよ。いや~ついに到達したんだよ、完璧な野グソ。田んぼに汲み上げられるんだったらちゃんと肥やしにもなるし、ものすごいいいことだろ? エコロジーですよ! エセエコの野郎もいるけどさ、本物のエコ! ......なんなんだ、俺。ウンコの話に終始してるよ。 ──本当ですよ......なんだろう、相談したいことはたくさんあったのに、すべてがウンコ色に......あっ、そうだ! 玉袋さんのご実家って元々は雀荘で、それがインベーダーゲームの流行でお客さんがゲームセンターに流れて、そのせいで雀荘が傾いてホモスナックになったじゃないですか。そんな切ないエピソードがあるのに、小学生時代の玉袋さんたちはすごく楽しくインベーダーゲームをやってて、小説のタイトルも『新宿スペースインベーダー』なんですね。もっとインベーダーを憎んでも良いと思うんですけど、そういう複雑な思いはなかったんですか? 玉袋 これがまたね、バカだったね、俺も。本当、親の心子知らずなんだよな。そうやって傾いてる原因のところにお金つぎ込んでるんだからさ。でも、この『新宿スペースインベーダー』の意味っちゅうのはさ、一生懸命インベーダーを打って、みんなで侵略者をやっつけてるわけだよね。で、うまいヤツなんて100円でずーっとできるわけよ。でも最終的には家に帰んなきゃいけないから、自爆して死ななきゃいけない。だから、結局ぜんぜん勝てねぇんだよ、俺たちは。新宿っていう街は、いろんな人間が集まる場所じゃない? そういう新しく来るヤツらに侵略されて、俺たちの居場所がなくなったっていうテーマなんだよ、これは。 ──切ないですね......。そしてそれぞれが新しい自分の居場所をつくっていかなきゃならないわけだし、玉袋さん世代に限らず、もっと若い世代の課題でもありますよ。 玉袋 そうだな!小明ちゃん、加齢していけばスナックのママになれそうだ! マスター! ──いや! そこは別に目指してないです(笑)! でも、ありがとうございました!! (取材・文=小明) ●たまぶくろ・すじたろう 1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第25回生放送は30日(木)22時です

iPhoneを壊してしまったり、階段でズザーしてヒザをすりむいてしまうなど、お茶目アピールに余念のないアイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第25回生放送は、6月30日(木)の22時より公開となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。今回はいちおう1周年記念回となりますが、当然のようにノープランでお送りいたします! ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/watch/lv53829271 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
上は前回分。なぜか3000人も集まってしまいました。

浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(中編)

tamabukuro_03.jpg前編はこちらから ──芸人さんも良く本を書いて、当たれば映画化だったり監督デビューだったりで、きっとガッポガッポなことでしょう。以前、(品川庄司の)品川さんにも一回お話聞いてるんですけど......。 玉袋 まぁ、あれだな。あいつとはファイトスタイルが違うんだよな。あいつが大振りで当てていくなら、俺はカウンターを当てにいくんだよ、カウンター! ──玉袋さんの、そういう芸人さんとしての姿勢ってすごいです! 玉袋 ブレないな。 ──本当にブレてないです! 玉袋 偉いだろ? もっと褒めろ! ──小説に出てくる少年時代の玉袋さんも悪巧みのクオリティーがやたらと高くて、本当に子どものいたずら心を持ち続けて大人になった感じがすごいです! 玉袋 「カツラKGB」とかな! これは「カツラをガンガンばらす」の略だぞ! そういえば「週刊文春」(文藝春秋)がさ、ある大物司会者にインタビューしちゃってるわけよ。「カツラKGBの浅草キッドが○○さんはカツラだって言うんですけど、どうなんですか?」って。なんでそこで俺たちの名前出すんだよ。博士は番組で共演して、俺はしてねぇけどさ、会いづれぇじゃん。やだなー。 ──「僕が言ってるんじゃなくって浅草キッドが......」って保身しながらなんて攻めるなんて卑怯だ! 玉袋 卑怯だよ、「週刊文春」。やめてくれねぇかな。 ──ちなみに、その方に会ったら、聞けます? 玉袋 いや、俺はね、聞かないな。爆笑問題の太田が本番中にズバリと言ってて、まぁ、あれも彼のテクニックだろうけど、またそれとも違った落とし穴を掘っていった方がいいよな。俺たちがやるんだったら、共演者に植毛の人を入れとくとか。○○さんがいて、植毛の人がいて、俺たちがいる、みたいな。 ──ちょ、確信犯すぎます! 玉袋 見てる方は「やべーよ、やべーよ」ってなるけど、選手には分からない。プロレスみたいに、レフリーが試合を作るようなものだから。で、見てる方に、「これ本当にやってんだ!」みたいに思わせるのがテクニックかな。 ──いろいろ参考にしたかったんですけど、そんなテクニック、一朝一夕じゃ無理ですよね......。 玉袋 できるできる! スナック行って、いい気になってるオヤジの横で、オヤジにずっとしゃべらせとくとかさ。 ──でも、前に深夜ドラマでキャバクラ嬢役をやる機会があって、「よーし練習だ!」と、キャバクラに体験入店をしてみたんですけど、やっぱりコミュニケーション能力が足りなくてスーパーヘルプでしたよ。 玉袋 まぁ、キャバクラは時間で区切られちゃうけど、スナックは客もギラギラしてるから面白いよ。スナックでも、自慢話で来る人とか嫌な客いるじゃん? そういう客は嫌いなんだよね。「なぁちょっと、ママ聞いてよ」って、失敗から入ってくる人の話を聞くとかな。「俺が俺が」って奴の自慢話に同調しないでダメなトークで広げてくとか、そういうテクニックだな。だから、まず働くことだ。スナックにアルバイトとして入って潜入捜査! ──それならうっかり同業者やファンの方を接客して身バレしても、「今、潜入捜査中だから......シーッ」って言えてかっこいいかも! あと、幅広い年齢層と話を合わせられるようになりそうです。『新宿スペースインベーダー』も、いま40代の人の懐かしいワードが詰まった小説だから、どうしても世代の違いで分からない言葉が出てくるんですよ。それがもったいないなって。 玉袋 そう、だから俺、どういうふうに受け取られるかなぁと思ってたんだよ。今までけっこう取材を受けてるけど、だいたいインタビュアーは40代の男で、「分かる分かる」って感じなんだけど、やっぱり分からないアイコンが出てくるでしょ? ──インベーダーゲームも、野球の話も、ヤミ金の杉山会長も、梶原一騎先生の漫画も、一応知識として多少は知ってて、小説を「面白かったー!!」って読めても、どうしてもその世代の人が味わえる「懐かしくて仕方ない!」っていう感覚までは味わえないので、それは残念ですよね。 玉袋 ああ、それはあるかもしれねぇな。 ──でも、嫌いな不良に陰で変なあだ名つけたり、ウンコに爆竹さして飛ばしたり、大都会新宿でも千葉の片田舎でも、バカな男子のやることは一緒でした! 玉袋 略して「ウン爆」な! ──PSPとかそういうものがない時代の子どもは、とんでもないもんで遊びますよね! 少年時代の玉袋さんの友達で、タカシっていう貧乏な子が出てくるじゃないですか? 基本、もらい物ばっかりだったり、同級生におごってもらったり、落としたアイスキャンディーを洗って食べてるところを見られてバカにされてたり......。そういうエピソードが自分の小さいころと同じで......。私は落ちてるチョコボールを食べたんですよ。それを同級生に見られて、「あいつウンコを食べた!」って言われて。 玉袋 へっへっへ。小学生からスカトロ女優として(笑)。 ──エリート過ぎますよ! 私、名字が青木なんですけど、そこから「青木菌」って呼ばれるようになって、それが「青金玉」に変化して、最終的には陰で「金玉」って呼ばれてました......。 玉袋 そういう隠れたあだ名って、なぜかバレてんだよな。でもいいじゃない、金玉でも。俺だって玉袋だよ。 ──本当だ! おそろいですね! うふふ! 玉袋 同じだよ! どうってことないよ! ハッハッハッ! ──玉袋さんは"玉袋筋太郎"っていう、一見ハイリスクな名前をすごく気に入っているんですよね。 玉袋 好きだよ。自分の本名よりもなげぇ付き合いだし。 ──玉袋歴23年ですもんね。でも、前にキッドさんの本で「父親の名前が玉袋だから、子どもの授業参観や運動会に行けない」ってエピソードを書かれていて、そこがすごく切なくて泣けました。子どもって、ひょんなことでいじめに発展しますもんね。 玉袋 そこだけだな。こっちは他の親父と同じようにカメラもって追っかけたくてしょうがねぇんだから。 ――玉袋さんの家庭の話は切なさだったりオチがついてたりするので、安心して聞けるし読めるんです。ひねくれてるなぁ、私。 玉袋 変節したくねぇし、変わらねえってことだな。結婚したって俺のまんまだし、子どもいたってまんまだし、そのスタイルを変えるのがあんま好きじゃないんだよ。 ──やっぱり、基本スタイルは「ウンコ・チンチン!」なんですね! 見習わねば! ......そうだ! ウンコと言えば、私も小学校のときに体育のバスケットで、運動神経が本当になかったのでドリブルがうまく出来なくて、つま先にボールが当たってびよーんって校庭の外まで飛ばしちゃって、怒られて取りに行ったらボールに緩い犬のウンコがベッタリ付いてて......。先生に「すみません、ウンコが付きました」って報告して「バカ野郎! 洗ってこい!」ってまた怒られて、水道にウンコが詰まるといけないからまずは手でウンコを取ったときのあのベタッとした感触......。 玉袋 いいねぇ! いや、経験してないやつが多いから、ウンコの件に関しては。ものすごいマイノリティだけど、選ばれし人だから。だって俺も小学3年生の時にクラスでウンコ漏らしてさ、それまで人気者だったけど、そっからリスタートだよ。そっから3年間つらいよ? 中学行てもみんなに言われちゃうし。 ──ウンコ漏らしてからまた人気者になるっていうのは相当ハードル高いですよ。私も尿までですよ、学校で漏らしたのは。 (後編に続く/取材・文=小明) ●たまぶくろ・すじたろう 1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

浅草キッド・玉袋筋太郎さんの至言「相手がクンニしてる顔を思い浮かべなさい」(前編)

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 モテない、金ない、華もない......負け組アイドル小明が、各界の大人なゲストに、ぶしつけなお悩みを聞いていただく好評連載。第26回のゲストは、自伝的小説『新宿スペースインベーダー』(武田ランダムハウスジャパン)を上梓された浅草キッド・玉袋筋太郎さんです! [今回のお悩み] 「コミュニケーション能力が低いです......」 ──うおー! この連載は26回目なんですが、やっとたけし軍団の方にたどり着きました! やりました! 玉袋筋太郎(以下、玉袋) おめでとう! ......ぜんぜんめでたくねぇだろう、それ! ――昔、草野仁さんとキッドさんの『草野キッド』(テレビ朝日系)って番組に出そびれたんですよ。アイドルがファンに乗っかって騎馬戦する企画だったんですけど、騎馬になるファンが集まらなくて......。 玉袋 さみしい! さみしいねー! 3人だよ、騎馬戦って。3人集まらないって、なかなかいい経験だよ! ――戦場にすら上がれなかった悲しい思い出で......。あと、初めて握手してもらった芸能人がつまみ枝豆さんで、初めてVシネマお世話になったのが「〆さば」の〆さばヒカルさんでした! 玉袋 ヒカルは......死んじゃった方か。 ――亡くなっちゃいましたね......。めちゃくちゃ良い人で、売れて欲しいなぁと思いつつ、あの人がテレビに出てるのを見たのは、深夜におちんちんにスッポンが食い付いて、すごいもがき方をしているところだけでした......浮かばれない! 玉袋  『朝までたけし軍団』(テレビ朝日系)だな。もうできねぇな、あれは。井手さんが土佐犬に犯されて......最高だったよな! ──もう伝説の番組ですよね! 〆サバさんの後は、レギュラーは脱落したんですけど、北京ゲンジさん司会のミニスカポリスにちょっとだけ出て、それから深夜番組『ド・ナイト』(テレビ朝日系)で、やっと浅草キッドさんとご一緒できて! 玉袋 おお、取材行ったの? 俺と行ってないでしょ? ──行ってますよ!! 博士も玉袋さんも一度ずつご一緒させていただいて、玉袋さんはなぜか楽屋で「江頭と一緒にいろんな風俗で出禁になってる」っていう話をしてくれました。 玉袋 あ、そうそう、本番強要して池袋あたりで出禁。ヒドイ話だね、わざと女性に好かれないようにしてるね。そこらへんの話をポーンとして、乗っかってくるか嫌な顔するか、リトマス試験紙として人を見てるんだよ、俺たち。それは結構あるんだよ。 ──そんな話題に乗るの、十代そこらの女子には無理ですよ! 玉袋 ハッハッハッ、それは失礼したね(笑)。 ──あの番組は玉袋さんや博士さんがいろんなジャンルの成功者にお話を聞きにいく番組だったじゃないですか? 私も今、たまたまこうして対談をさせていただく機会が増えて、いろんなジャンルの方とお話しさせていただくんですけど、もう、ひどいんですよ、コミュニケーション能力の低さが。 玉袋 そう? もう十分つかんでるじゃん。 ──全然! 前回は前田健さんだったんですけど、実は結構な惨敗で......。私の中の前田さんの知識っていうのが、あややのモノマネとゲイってこと、あとはキッドさんのDVDで、前田さん含む各業界のホモであろう人たちを集めてサイコロトークをさせるんですけど、そのサイコロに「ウンコが漏れそうだった話」しかないっていう......。あれはすごい緊張感で......! 玉袋 それ、単にホモ疑惑のある人にホモの話を追求してくっていう話だよね。 ──はい! 一人が「ウン漏れ話」をしちゃうと、もう王様ゲームのような空気で全員がしなきゃ寒くなるから、もちろん前田さんも苦笑いでとびっきりの「ウン漏れ話」をしてくれてたんですけど、いざ対談になって、前田さんを目の前にしたら、「無理! 私、そんなこと聞けない!」と怯んで、ずいぶんと小ギレイなインタビューをしてしまって......。 玉袋 なんだよ、そこで肛門の話しなきゃ! それがいかに気持いいか、そういう話しないとさぁ。 ──そういうふうに、一歩踏み込むタイミングを逃して怯んで退散っていうのをずっと繰り返してしまって......。せっかくの対談だというのに、ウィキペディアに載ってるようなことを聞いても意味がないじゃないですか! それがもうずっと悩みで......。 玉袋 『潮騒』じゃないけど、「その火を飛び越えてこい」ってことだよ。うちの相棒なんかひどいよ。野球のカネヤン(金田正一氏)いるだろ? 400勝の、日本一の大投手だよ? だけど、会って第一声「400勝、ウソでしょ」って。カネヤンが「んんっ!? 何を言う、この小童!!」って。小童って久しぶりに聞いたよ! いきなり博士の先制パンチだよね。ズッコケたよ、俺も。 ──入り口から失礼って、相当勇気がいる行為ですよね! 私はその勇気がない上に緊張しいなので、後で原稿にしながら「この人はこんなに良いことを言ってくれてるのに、私なんで違う話してるんだろう」ってことがすっごく多くて。キッドさんの著書に『みんな悩んで大きくなった!』(ぶんか社/99年刊)があるじゃないですか。 玉袋 あのオナニーの話の本ね。 ──まさかオナニーの話とは思わず読みましたけど、すごく面白かったです。対談やインタビューって、特に何も用意しなくてもその場の雰囲気やアドリブでうまく転がしたり、吉田豪さんみたいに完璧な下調べで味方ですよって顔で相手の懐に入り込んでしゃべらせたり、いろいろな手法があるじゃないですか。 玉袋 ハッハッハッ、吉田豪ちゃんに書かれたら最終的には敵になるのにね! ──アハハ! ある漫画家さんがしゃべりすぎて原稿になるのを恐れて「吉田豪さん死なないかなぁ」ってTwitterでつぶやいてました! キッドさんの対談は、また全然違う切り口でやられてるので、是非参考にさせていただきたいと思いまして! 玉袋 どうなんだろうね。懐に入るってのは大事だよな。アウトボクシングもいいけれど。ライターの本橋(信宏)さんが「どんな偉い人と会っても緊張しないインタビュー術がある」って言ってて、それは、ヤクザの親分とか、そういうすごい人をインタビューする時に、その人がクンニをしてる顔を想像するんだって。この人もクンニしてるんだからと思うと全然緊張しなくなるんだって。で、俺も100人近くインタビューしたけど、「なんだよ、お前クンニしてんじゃねえか」って思うと全然平気。そこらの飲み屋のおやじと変わんねぇから。 ──ギャハ! ひどい! でも、ホリエモンの対談の時にそれを聞きたかったです。あの時は完全に萎縮してしまって......いやー怖かったです。偉い人だったし。 玉袋 偉くも何ともねえよ、あんな野郎。 ──でも、六本木ヒルズのすっごい上の方で対談したんですよ! 玉袋 それが偉いと思っちゃうのがだめなんだよ。豆腐一丁作れない野郎が社長だとか言ってんだから、たいしたことねえよ。もちろん緊張する人はいるよ。いるけど、やっぱりそのクンニ作戦はいいよなぁ。今後使ってください、本当に。 ――分かりました! さっそく今日からクンニ作戦! 玉袋とかクンニとか、なんか完全に痴女みたい! えっと、キッドさんのお仕事では、生前の水野晴郎先生に堂々とホモ疑惑をかけていったのも、すごすぎました。本人を良い気持ちにさせたまま外堀がどんどん埋められていくんですよ。 玉袋 まぁね。褒め殺しでいくんだよね。「最高ですね!」って話から入って、潜入捜査的に「もしかしたらこいつらもその気あるんじゃねぇか?」って思わせるのも大事だよな。まぁ下調べはしてたけど、知ってても仮面かぶって、知らんぷりしてやるから、それがまた良いんだよな。きたねぇテクニックだよな。知らねえふりして、わざとそっちの話させるように持ってって、「え! そうなんですか!?」って大げさなリアクション。 ──なるほど! 確かに『ド・ナイト』でも「そうなんですか!?」ってやってました! 本当は誘導してたんだ! 玉袋 こっちは全部知ってるんだから。『アサ秘ジャーナル』(TBS系)の時も、"ヨイショ付きの政見放送"って呼んでたんだよね。俺も博士も全部読んでるわけよ、その政治家のスキャンダルから何から。全部大宅文庫で分厚いのが来て、もう憂鬱だったんだけど、それを知らんぷりして、うま~く分かるやつに向けてボールを投げる。「おっ、わざと踏まないでその話聞いてるな?」みたいな。ある政治家がAV男優騒動とかあったじゃない? そんな時、わざと駅弁の話したりさ。「昔、私は駅弁を売ってたんです」って。「駅弁ですかぁ、こうやってですか?」(腕を腰の前でハッスルさせながら)「そう、こうやって」って、その人にポーズさせて「勝ち!」みたいな。分からない落とし穴をいっぱい掘っといて、相手がそれにズボッと落ちた時、心の中でガッツポーズする。 ──意地悪!! 完全に落とし穴を掘ってから始まってるんですね!! 玉袋 落とす落とす。それがテクニックだな! ハッハッハッ! ──鬼畜ー! そんな玉袋さんの自伝的な童貞小説『新宿スペースインベーダー』を読ませてもらったんですけど、昭和の悪ガキたちが不良やホームレスと交流しながら成長していく、みたいな良い話も多くて、NHKの連ドラに出来そうじゃないですか? 玉袋 ハッハッハッ! ダメだろ、それ! だって××××にセックス教わった話とかあるんだよ、無理に決まってんだろ! ──ものすごく大雑把にジャンル分けすると『三丁目の夕日』とか『東京タワー』的な雰囲気は醸してるんですけどね......。 玉袋 あれらは違うんだよね、俺。あっちの『三丁目』だとか『東京タワー』だとか、俺は読んでねぇんだよ。ずっと鎖国してたんだよ、この何年間。文化とか映画とか、見ないようにしたの。影響とか受けたら悔しいじゃん。 ──良い話の中に「完全にダメだろ......その話題......」みたいなショッキングなエピソードをがんがん入れ込まれてましたね! 知的障害の子の性描写とか、びっこのお婆ちゃんとか、子ども心に「踏み行っちゃいけない一歩」みたいなのをいつの間にか越えちゃって、後で暗くなるような、そういうデリケートな部分の気まずさを思い出しました。 玉袋 あえてだよね。あえて「ウンコチンチン!」してるって感じがねぇと、やなんだよね、そんなの。 ──でも、ちょっとそっちに寄れば、莫大なお金が儲かったりしますよ。映画化とかドラマ化とかで。 玉袋 あ、そうなの? ......バカだったな、俺。 (中編に続く/取材・文=小明) ●たまぶくろ・すじたろう 1967年、東京都生まれ。86年にビートたけしに弟子入りし、87年、水道橋博士と漫才コンビ「浅草キッド」を結成。初の自伝的小説『新宿スペースインベーダー 昭和少年凸凹伝』(武田ランダムハウスジャパン)発売中。 ●あかり 1985年栃木県生まれ。2002年史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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小明の「大人よ、教えて!」"逆"人生相談バックナンバー 【第25回】 前田健さんの至言「自分は赤毛のアンの生まれ変わりだと思ってる」 【第24回】 叶井俊太郎さんの至言「結婚したければ高2で100人斬りの男を探しなさい!」 【第23回】 須藤元気さんの至言「僕の本なんて、ギャグみたいなものですよ」 【第22回】 オアシズ大久保佳代子さんの至言「本当はOLを辞めたくなかったんだよなぁ......」 【第21回】 Kダブシャインさんの至言「宇多丸は、Kダブをシャインさせない」 【第20回】 楳図かずおさんの至言「世界を相手にやっている人は、友達作っちゃうと危ない!」 【第19回】 キングオブコメディさんの至言「いつ辞めてもいいから、続けられるんです」 【第18回】 バカリズムさんの至言「モヤモヤは、そのまま持ち帰って立ち向かいます」 【第17回】 島田秀平さんの至言「小明さんの手相にはアブノーマル線があるんです」 【第16回】 小森純さんの至言「写真のチェックとか、自分では一切しないんです」 【第15回】 堀江貴文さんの至言「もうメジャー路線っていうものは存在しないかもしれない」 【第14回】 稲川淳二さんの至言「自分の子どもを殺そうか、と思った自分が一番怖かった」 【第13回】 蝶野正洋さんの至言「自分の役割の中で、最大限に光らなきゃならない」 【第12回】 有野晋哉さんの至言「アイドルは『育ちがええねんなー』っていうのが大事です」 【第11回】  鳥居みゆきさんの至言「やりたくないこと、やらないだろうな、ってことをやるの」 【第10回】  宇多丸さんの至言「人にはだいたい『ちょうどいい』ところがあるんです」 【第9回】  桜木ピロコさんの至言「あたしいつもだいたいいやらしいことしてるもん!」 【第8回】 伊集院光さんの至言「結局、うんこを食うしかない状況になるんです」 【第7回】 ルー大柴さんの至言「ライフっていうのはマウンテンありバレーありです」 【第6回】 大堀恵さんの至言「私、いつも『アンチ上等』って思ってるんです」 【第5回】 品川祐さんの至言「なったらいいなと思ってることは、だいたい実現する」 【第4回】 福本伸行さんの至言「俺は『面白いものを作ろう』じゃなくて、作れちゃう」 【第3回】 大根仁さんの至言「ネットの書き込みなんて、バカにしていいんじゃない?」 【第2回】 杉作J太郎さんの至言「そんなことより『ファフナー』見ろ、『ファフナー』を」 【第1回】 河原雅彦さんの至言「もう無理やりヤラれちゃえばいいんじゃない?」

「目立つの苦手、でもやっぱり歌って踊りたい」【水野愛日】12年ぶりのシングルリリース

mizunomanabi03.jpg  元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとして可愛い声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の12回目です! 今回は、まなびぃこと水野愛日さんが来てくれました! ――突然なんですが、大昔にロフトプラスワンでアイドルのイベントされたりしていませんでした? 水野 うわー!! すっごい前ですね!! 本名で活動していた時代にしてました!! なんで知ってるの!? ――ですよね! 昔からロフトプラスワンは憧れの聖地でしたし、アイドル志望だったので......水野さんは地下アイドルの元祖なんじゃ? 水野 いやいや、あの時はまだ"地下アイドル"という名前がない時代で、"プレアイドル"って言われてたんですよ。その当時に所属していた事務所が水野あおいちゃん(ライブアイドルのパイオニア)がいた事務所で、私も本名の「水野」だったので、完全にあおいちゃんの影に隠れてて(笑)。陰であおいちゃんを「水野A」、私を「水野B」って呼ばれてたり。 ――むしろ水野あおいさんは芸名でこっちは本名なのに! 水野さんは「アイドル研究家」の異名もありましたけど、最近のアイドルはどうですか? 水野 そうですね......宍戸さんがデビューした「ロッテCMアイドルは君だ」の歴代の優勝者とかは言えるんですけど、アイドルにすごい熱を上げていて詳しい時代がちょうどその5~6年なので、最近の人たちはあんまり......。小学生のときにおニャン子クラブが流行っていて、「私、絶対おニャン子に入る!」って思っていたんですけど、解散してしまって夢が破れ、その後は乙女塾とか桜っ子クラブ、あとは河田純子さんとか田山真美子さんとかもずっとグラビアを見ていて......。 ――ガチに好きなのが伝わりました! 「東京パフォーマンスドールに影響を受けて、イベントでダンスを完コピしてた」っていうのをインタビューで読んだんですけれど、それもすごいですよね。近年で東京パフォーマンスドールに影響受けたって人、なかなか見ないですよ! 水野 アハハ! どこ見てるんですか! それこそ「プレアイドルの新人発表会」っていうイベントでやってました(笑)! いや、時代が時代ならモー娘。とかAKB48が好きだったと思うんですけど、当時は歌って踊るライブアイドルが東京パフォーマンスドールぐらいだったので。私もずっとグループアイドルをやりたかったんですよね。グループアイドルの端っこに行きたかった。センターではなく端っこで、一番ダンスはキレてるね! っていうキャラクターになりたかった。 mizunomanabi02.jpg ――なんでセンターじゃないんですか? 水野 目立つのが好きじゃない。自分をフューチャーされるのも苦手で、いまだに誕生日を祝われるのも嫌なんです。その日の主役感が嫌。でも、歌ったり踊ったりするのは好きだから......。 ――なかなかややこしい(笑)! それで、グループの端っこに入ってどうする予定だったんですか? 水野 うん、それで20歳くらいで引退して、元アイドルの若妻になるのが夢だったんですけど......まぁ、なかなか叶わなくて。 ――それは確かに憧れますね! ただ、若妻ってある程度、年齢制限が......。 水野 時がたつのはあっという間ですね。あはは。 ――良いじゃないですか、ブログに載ってた制服姿の写真とか決まってましたよ! 水野 もうなんか、やけっぱち。最近は写真の技術も高いので、あはははは。 ――目が笑っていない! でも、それだけアイドルが好きで、ご自分でもプレアイドルをやられた後にどうして声優さんに? 水野 結局グループアイドルにも縁がなかったし、当時はシングルCDを出すというのがある程度の境目だったので、私もやるからにはCDを出したいと思っていて。でも、本名でやっていた時のまま、うじうじしたままでは夢は叶いそうにないし......そんな時に声優ブームが来たんです。声優さんがアイドルと変わらないスタンスで活動していて、歌だけじゃなくてラジオもあったり活躍の場が広いし......「これはつぶしが効くな」と思って(笑)。 ――あはは! すごくちゃんと考えてたんですね! 水野 だってグラビアとかもすごく豪華で......! そういう華やかな部分にも、職人としての技術にも憧れがあって、スッと腑に落ちたんです。それで一般公募の声優オーディションにかたっぱしから書類を出して、一番最初にCDを出してくださったレコード会社に拾っていただいて、デビューのきっかけをいただいて、芸名も変わりました。 ――そこで水野愛日が誕生したんですね。その後の活動はどうでしたか? 水野 声優活動を中心に頑張ったんですけど、そのオーディションで入った事務所は不況の波に飲まれてなくなっちゃって......。あと、昔のことはもうほとんど覚えてないんですけど、確かアルバム二枚目くらいまではほとんどお金ももらってなくて、朝からずっとバイトしていたような......。けっこう大きいところでライブして、皆から「まなびぃ~!」って言われた翌朝にマックのポテトを冷凍倉庫から出していた。 ――すごい落差(笑)! ずいぶんご苦労されましたね。 水野 あ、でも、担当してくれてたマネージャーさんがその後も現場についてくれたり、人には恵まれていて。たまたま放任主義な事務所に当たることが多いし、舞台やライブ活動はほとんど自分で動いて、事務所は見守ってくれてる感じなので、ぜんぜん苦労という苦労はしてないですね(笑)。 ――ちなみに今、芸歴は何年になるんですか? 水野 どこをスタートにするかで変わってくるんですけど、水野愛日になってからだと......うわぁ、もう15年くらいになるのかな!? 「10周年記念!!」とかやっておけば良かった、いろいろできただろうに、もったいない......! mizunomanabi01.jpg ――でも、昔の画像を見てもそんなに変わってないですよね。 水野 いやいや劣化の嵐ですよ(笑)。現場でも「若いね」って言われることなんて、ほとんどない。 ――だって、みんな若いんですもの。声優さんってどうして時が止まってる方が多いんでしょう? 水野 あ、それは確かにそうですよね。地元に帰って同級生とか大学の友だちに会うと、やっぱり全然違ったりします。 ――同級生って普通に定職について結婚して子ども産んでたりしてますもんね。 水野 そうですね。多分、まっとうに人生を送られている方と比べて苦労は少ないんだと思います。皆まっとうに人生を送っている。ちゃんと就職して、寿退社して......憧れますねぇ......。女子高育ちなので、女の子といる方が楽だったりするじゃないですか。やっぱ楽しちゃいますね~、あはは。はー......今年、来年でがんばろうっと。 ――そうして期限がだんだん延びていくパターン! でも、家に帰って人がいるとか、誰か帰ってくるとか憧れます。 水野 分かります。わかります。私も安定志向なのに、そう見られないのは、なんで? ――爪もきれいにネイルアートされてるし、相当な女子力だと思うんですけど......。 水野 ああ、ネイルだけですね、お金使っているのは。私は、ストレスを感じても夜は眠れるし、ご飯も食べられるし、肌も荒れないし、頭髪も抜けないんですけど、子供の頃から爪を噛む癖があって......そういうの出ちゃうんですよ。で、目に入って傷んでいるとダウナーになってくるので、噛み噛みできないように、盛りに盛っているんですよ。うふふふ。 ――......なんなんでしょうね、こんなに可愛らしくて、話していても楽しい方なのに。では、音楽活動について伺いたいんですが、夏に新曲が出るんですよね! 水野 そう! そうです! 久しぶりにシングルを出すんですけど、本当に、12年ぶりくらいのシングルCDで、ソロ名義も久しぶりでねぇ......。 ――苦手なセンターじゃないですか! 主役ですよ! 水野 本当に苦手ですね......。それに、久しぶりなので音楽の感じも変わっていて......。今時っぽい感じの曲調にもチャレンジしたんですけど、やっぱり私の歌い方は昔っぽいから、その点苦労したなぁ。おニャン子だったり、そういうアイドルの歌を聞いて練習してきているので、その時代の歌い方が染み付いていてね......。今は、舞台と声優と音楽活動の3つの柱があるんですけど、やっぱり舞台でも歌い方が足かせになってしまったり、大変だった時期もありましたけど、最近は「これが私なんだな」って認めつつ、受け入れるようにはしているんですけど......。 ――歌い方って、それぞれの味わいだと思うので、それを含めて楽しむものだと思うんですけどね。 水野 そう言ってくれる人を大切にしたいなぁ。基本からガッツリ勉強もさせてもらったので、それを土台にして、もっと自分を活かせていけたら良いな......。ええと、つまり、新曲聴いてねっていうことなんですけどね! 9月発売の『白衣性恋愛症候群』というPSPゲームのエンディングで、声優としても出演させていただいてます! ――分かりました! そして来月はお誕生日ですね、何かご予定は? 水野 こんなに誕生日を祝われるのが苦手な私がバースディライブを開催してしまいます! 来て下さい! ......でも、やっぱり主役は苦手なんで、去年もサプライズでウルトラオレンジのサイリウムと、大好きなリラックマのケーキを出してもらったんですけど「あ、ふーん」みたいな......。 ――素っ気なすぎる(笑)! 水野 蝋燭をふーっ! ってやりながら、嬉しくてウルウルはしてるんですけど、歌や踊りと違って、そういうのは上手く表現できないんですよね......。なので、あまり「祝う」というスタンスじゃなくて良いので、よかったら......。 ――なんて不器用な......! これからも応援してます、ありがとうございました!! (撮影=宍戸留美/取材・文=小明) mizunomanabi04.jpg ●みずの・まなび 96年にパイオニアLDCのオーディションに合格した後、水野愛日として声優活動を開始。"マナビー"の愛称で親しまれ、アニメ・ゲームへの出演のほか、数々のユニット活動、アーティストとしても多数のシングル、アルバムを発表するなど、幅広く活躍している。2011年夏には12年ぶりのシングルCDをリリース予定。 ・水野愛日ソロライブ「summer again 2011~ナチュラルスマイル~」 日時:2011年7月30日(土)18:00 open 18:30 start 場所:東京・渋谷テイクオフセブン 03-3770-8170 (http://kox-radio.jp/to7-top.html) 東京都渋谷区宇田川町32-12アソルティ渋谷B1F 料金:4000円・当日4500円(D500円別) 出演:水野愛日 特別ゲスト:喜多村英梨 主催:アイドルショット http://idolshot.jp 協力:EARLY WING/スリートゥリー チケット情報・発売はこちらから http://idolshot.jp/manabilive2011/ ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。 魔性姉妹としてもミュージシャン森若香織と音楽活動開始!! http://www.loft-prj.co.jp/masho/ 7年ぶりのニューアルバム「CHERBOURG→BRIGHTON」発売中!! http://p.tl/rVTY USTREAM音楽番組「宍戸留美×津田大介 Oil in Life」も絶賛放送中!! 公式HP http://rumi-shishido.com/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。初著『アイドル墜落日記』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。 ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/> サイゾーテレビ<http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120>にて生トーク番組『小明の副作用』(隔週木曜)出演中
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【声優 on FINDER!】バックナンバー 【vol.11】「レトロな物が好きなんです」【井上直美】50年前のカブリオレを駆って 【vol.10】「あのころ、ネットがなくて本当によかった」【小明】中2のままのアイドルライフ 【vol.09】「悩んだら、バーッっときてグワーン!」【中川里江】1回泣いて全部忘れるヒロインサイド 【vol.08】「"声優"の仕事の幅広さにびっくり」【稲村優奈】10年に詰まったスクランブルデイズ 【vol.07】「ビキニを着たこともないんです」【蝦名恵】3カ月目のヴァージン・シュート 【vol.06】「生き急いだ分、戻ってやり直しができると思う」【江里夏】10歳で見たデイドリーム 【vol.05】「何でも出来るって、とりあえず言っちゃう」【矢野明日香】360度のワークフィールド 【vol.04】「考えてると、寝ちゃうんです......」【窪田涼子】東経135度のモラトリアム 【vol.03】「いいものを出せば必ず返ってくる」【チャン・リーメイ】100%のプロレス・マインド 【vol.02】「いつもどこかで、なんとかなるさ」【片岡あづさ】22歳のセカンドフェーズ 【vol.01】「Twitter始めるまで、いつも泣いてた」【宍戸留美】20年目のセルフポートレート

【小明の副作用】第24回生放送アーカイブ「売れてないのに3,000人突破スペシャル!」

2011年6月16日22時00分よりニコニコ生放送&Ustreamで生中継された、アイドルライター小明のトークバラエティ「小明の副作用」アーカイブ。 何がどうなったのか、普段の倍以上となる3,000人以上の生放送視聴者を集めた今回。にもかかわらず"あかふく名物"放送事故を引き起こし、せっかく売れかけている小明さんの足を引っ張る技術班。さらに、そのトラブルに呼応するように地上波NGっぷりに拍車がかかる変なアイドルの生き様をお楽しみください。 樫原先生の手によるエンディングテーマソング「君が笑う、それが僕のしあわせ」もよろしくですよよよ! ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第24回生放送は16日(木)22時です

なんだかブログなどを見ていると、じゃっかん売れてきているのではないかと錯覚してしまうアイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第24回生放送は、6月16日(木)の22時より公開となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。 ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/gate/lv52065724 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
上は前回分。親子愛です。

【小明の副作用】第23回生放送アーカイブ「戦慄!親もぐもぐ子もぐもぐ」

2011年6月2日22時00分よりニコニコ生放送&Ustreamで生中継された、アイドルライター小明のトークバラエティ「小明の副作用」アーカイブ。 前回、超ステキなライブハウス「阿佐ヶ谷Loft-A」公開生放送でみなさまのご機嫌をうかがった巨もぐが今回も登場!しかし、その横には通常もぐもぐが......。いったい中には誰が入っているというのか!? いろいろな意味で、およそアイドル番組らしからぬオープニングで始まった今回ですが、それ以降はいつも通りアレな感じの1時間です。 樫原先生の手によるエンディングテーマソング「君が笑う、それが僕のしあわせ」もよろしくですよよよ! ●サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 ●サイゾーテレビ on Twitter http://twitter.com/cyzoTV ●サイゾーテレビ@Ustream http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv

予告!サイゾーテレビ【小明の副作用】第23回生放送は2日(木)22時です

梅雨ですねえ......。さて、アイドルライター小明がお送りするサイゾーテレビ『小明の副作用』第23回生放送は、6月2日(木)の22時より公開となります。もちろん、いつも通りニコ生&Ustreamの二元生中継です。 ●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/gate/lv50129329 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv
上は前回分。狂乱の阿佐ヶ谷ライブです。