新薬開発に難病解明!? 宇宙実験室ISSの全貌『国際宇宙ステーションのすべて』

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『国際宇宙ステーションのすべて』(洋泉社)
 2013年11月、若田光一宇宙飛行士が、ソユーズ宇宙船に搭乗し、自身4度目となる宇宙空間へと飛び立った。今回のミッションは、国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在し、前半はフライトエンジニアとして、後半は日本人初のISSコマンダー(司令官)を務め、ISS全体の指揮を執る予定だ。12月24日にはロボットアームを操作して、故障中の冷却システムの機器の交換を無事完了。ISSを題材にした映画『ゼロ・グラビティ』のような危機的事態も起こらず、ミッションは順調な様子だ。  若田氏はじめ、多くの日本人宇宙飛行士が活躍するISSであるが、ISSとは一体どういう施設なのだろうか? 『国際宇宙ステーションのすべて』(洋泉社)は、ISSの概要や作業内容、宇宙飛行士の生活などを紹介したムックだ。多数の写真、図説を交え、ISSの内部外部を詳細に記している。ISSは、宇宙の微小重力環境下において、さまざまな研究・実験を行うための巨大な有人施設。大きさはちょうどサッカー場ほどで、4棟の実験棟と居住空間、2基のロボットアームを備え、地上から400km上空を時速2万7,700kmの高速で飛行している。実に90分で地球を1周する速さだ。  ISSにはロシア、アメリカ、ヨーロッパ、日本がそれぞれ実験棟を所有しているが、その中でも日本実験棟「きぼう」は最大の実験施設で、医師である古川聡宇宙飛行士などにより、特徴的な研究が数多く行われている。中でも特に力を入れているのが「タンパク質の結晶成長実験」。地上では重力の影響で歪んで生成されてしまうタンパク質だが、宇宙の無重力環境では地上ではできない高品質のタンパク質を作ることができる。結晶の質が高ければ、立体構造の細かな部分まで調べることができるため、難病の原因解明や劇的な新薬の開発が期待されている。実際に筋萎縮症の新薬もISSで開発されつつあるというから、なんともオドロキの話だ。ほかにも「宇宙放射線の研究」「キュウリの栽培実験」など、将来的に宇宙空間で生活することを想定された研究が行われている。宇宙船内に広がる一面のキュウリ畑、想像するだけでなんとも楽しい光景だ。  我々が暮らす地上でも、何気なく空を見上げると、星の間を走るISSを肉眼で見ることができる。本書で覗いたISSの内部を想像しながらの観測で、遠い宇宙空間もより一層近くに感じられることだろう。 (文=平野遼)

覚せい剤逮捕・借金騒動を経て、宇宙へ……芸能界きってのアウトロー・岩城滉一が教えてくれたこと

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DVD『暴走の季節』(TOEI COMPANY,LTD.)
 日本の芸能人で初となる民間宇宙飛行を、来春にも行うことが発表された俳優の岩城滉一(62)。18日に開かれた会見では、家族に「万が一のことがあれば、星になってお前たちのこと見てるから」と伝えたことを明かすなど、強い決意を見せていた。  褐色の肌とロマンスグレーのヘアをなびかせ、62歳とは思えないほどにパワフルな岩城。かつてデビュー前にバイクチーム「クールス」の副団長を務め、若くしてハーレーダビッドソンを颯爽と乗り回し、デビュー後も「チームイワキ」の選手兼監督を務めるほか、フォーミュラカーレースF3000への参戦、アクロバット飛行、スキューバダイビングと、水・陸・空を制覇してきた。  会見では、宇宙旅行費用のうち、9万5000ドル(約933万円)が自腹であることを明かした岩城。10年程前、趣味への出費が膨れ上がり、数億円の借金を抱え自宅を売却するなどの破産騒動を起こした彼だが、今回の自費を笑顔で公表できるということは、金銭的な問題は心配無用ということだろうか? 「現在は、以前ほど豪快にバイクやスキューバに(お金を)つぎ込むこともなくなったようなので、大きな借金はないようですよ。まあそれでも、1億円超えの車を『これ買っちゃう』の一声でポンポン買ってしまうような彼にとって、9万5000ドルは蚊がとまる程度の出費でしかないでしょう。岩城さんは、一般人とは完全に金銭感覚が違いますから」(関係者)  若かりし20代の頃は、暴力団からたびたび入手していた覚せい剤所持や、銃刀法違反で逮捕されるなど、かなりのヤンチャっぷりを見せていた岩城滉一。自分らしくアクティブに生きていれば、“還暦を過ぎてから宇宙に行く”というミラクルを起こせることを教えてくれた彼に、日本のアウトローたちは“希望の光”を見たのではないだろうか。

究極の人材育成! 宇宙飛行士になるまでを取材した『宇宙飛行士の育て方』

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『宇宙飛行士の育て方』
(日本経済新聞出版社)
 近年、日本人宇宙飛行士の活躍が目覚ましい。若田光一飛行士、野口聡一飛行士、山崎直子飛行士に続き、2011年6月8日、古川聡飛行士がロシアの宇宙船「ソユーズTMA-02M」に搭乗し、宇宙へ飛び立った。医師としてさまざまな科学実験・研究を行うため、ISS(International Space Station 国際宇宙ステーション)に5カ月半の長期滞在をする予定だ。古川飛行士にとって初飛行であり、日本人で9人目の宇宙飛行士となる。  宇宙飛行士と言えば、人気コミック『宇宙兄弟』(講談社)がまず頭に思い浮かぶが、実際はどのような世界なのだろうか。『宇宙飛行士の育て方』(日本経済新聞出版社)は、元・日本宇宙少年団情報誌編集長で、宇宙専門ライターの林公代氏が、宇宙飛行士候補者が宇宙飛行士になるまでの課程を描いたノンフィクションだ。1,000人に3人という倍率の選抜試験から、厳しい訓練を経て、高度な能力を必要とする実務までを、宇宙飛行士や訓練担当者などのインタビューを交えながら紹介している。アメリカ(NASA)とロシアの違い、宇宙ステーションでの"家事"、宇宙食の進化などのエピソードが多数語られており、興味深い。  宇宙飛行士に必要な資質とは何なのか。知識や技術はもちろん、強いメンタルとコミュニケーション能力が必須条件であるという。宇宙空間という閉鎖され、地上と切り離された環境で、3~6人の固定された人間関係で長期間を過ごさねばならない。宇宙飛行士たちは、通常の生活とは全く異なるストレスにさらされる。そういった環境下で、やはり一緒にいて陰鬱な気分になる人より明るい人が好ましく、意思疎通を明確にすることが求められる。野口飛行士は、フリーズドライのマグロ漬けやウニ、ホタテなどを使った手巻き寿司を仲間に振る舞うなどして、楽しみながらコミュニケーションを取っている。「自分を見失わず、優秀な世界の飛行士の中でも生き残れるタフさ、ストレスに過敏にならない打たれ強さが評価されて、自分が選ばれたのかもしれない」と自身を評している。  宇宙空間という過度の緊張を強いられる極限下では、異文化への理解やコミュニケーション能力など、人間の基本的な生存スキルがより重要となってくる。強い意志で夢に向かってまい進し、仲間と巧みにコミュニケーションを取りながら、宇宙飛行という大仕事を楽しむ。宇宙飛行士たちこそ実に見習うべき人生の達人であるのだ。 (文=平野遼) ●はやし・きみよ 神戸大学文学部英米文学科卒業。日本宇宙少年団情報誌編集長を経てフリーに。書籍、雑誌、ウエブサイトで宇宙関連の記事を企画・執筆。著書に『宇宙においでよ!』(野口聡一飛行士と共著/講談社)など多数。企画・編集に『宇宙日記』(野口聡一著/世界文化社)、『国際宇宙ステーションとはなにか』(若田光一著/講談社ブルーバックス)など。20年以上にわたって宇宙飛行士へのインタビュー、NASA、ロシア、日本でのロケット打ち上げ、宇宙関連施設取材を続けている。
宇宙飛行士の育て方 育てられたい。 amazon_associate_logo.jpg
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決定しているだけで4本も……「はやぶさ」効果で宇宙映画ブームが来る!?

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『We are 宇宙兄弟  VOL.02』(講談社)
「今年から来年にかけて、まれに見る"宇宙映画ブーム"になりそうですよ。現在、公開が決定している作品だけでも4本あります。これも『はやぶさ』効果といっていいでしょうね」(映画関係者)  「はやぶさ」は、2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機で、イオンエンジンの実証試験を行いながら05年夏にアポロ群の小惑星イトカワに到達。その表面を詳しく観測して、昨年6月に"帰国"した。 「まず東映が、プロジェクトチームの実話をもとに『小惑星探査機はやぶさ―遥かかなる帰還―(仮題)』の制作を発表しました。最新のVFX技術で『はやぶさ』が見た宇宙の再現に挑みつつ、プロジェクトチームのメンバーとその家族、プロジェクトを支援する人々の思いを描いたドラマにするそうです。また、松竹は同じ『はやぶさ』を3Dで映画化する『おかえり、はやぶさ(仮)』を発表しています。こちらは宇宙航空研究開発機構(JAXA)が全面協力しているそうです。そして、第52回科学技術映画祭で文部科学大臣賞受賞を受賞したフルCGドキュメンタリー映画『はやぶさ HAYABUSA―BACK TO THE EARTH―帰還』が今年5月に劇場公開。さらに、小栗旬と岡田将生の主演で人気コミック『宇宙兄弟』の実写化もあります」(広告代理店関係者)  ドキュメンタリー以外の3作品は、すべて来春の公開予定だという。気になる制作陣は、松竹版が『ゲゲゲの鬼太郎』シリーズ(07~08)、『鴨川ホルモー』(09)の本木克英監督&『電車男』(05)の金子ありさ脚本で、ストーリー重視の方向性だという。 「東映は、どうやら堤幸彦監督で落ち着きそうですね。最新のVFXを使うことになるので、スケールの大きな作品になるでしょう。松竹と東映の全面戦争ですよ」(前同)  ちなみに『宇宙兄弟』の監督は、『ひゃくはち』(08)で映画業界から大絶賛を受けた森義隆。こちらも期待したいところだ。
We are 宇宙兄弟  VOL.02 残念です。 amazon_associate_logo.jpg
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仰天計画! ゴジラ松井秀喜が日本人宇宙旅行の第1号予定者だった!!

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『MLB 松井秀喜~ニューヨーク・ヤンキース~』
(ジェネオン エンタテインメント)
 世界で唯一、宇宙旅行者を送り出した宇宙旅行会社の米スペース・アドベンチャーズ社は6年前、4名の宇宙旅行を企画した際、乗客のひとりを日本人とすることを発表したことがあった。  その後、元ライブドア取締役の榎本大輔氏が、同社に約2,000万ドルを支払ってメンバーになったが、打ち上げ3週間前に健康状態を理由にクルーから外され、旅費の返還訴訟にもなった。その後、日本人の第1号客のメドは立っていないが、なんと当初は第1号予定者にメジャーリーガーの松井秀喜が候補となっていたという仰天話をキャッチした。この話を打ち明けたのは、大手広告代理店の元社員だ。 「日本人を乗せるという発表は、私のいた広告代理店とのビジネス絡みだったんです。これは莫大な搭乗費用を負担してあげる代わりに、搭乗にまつわる広告や報道を独占させてもらおうという計画でした。それには一般人より有名人の方が話題になるので、芸能、文化、スポーツから候補者が絞り込まれたんです」  その中で1位候補となっていたのが松井だったというわけだ。 「いろいろな名前が案として浮上したんですが、ネックは長く厳しい訓練に耐えられるかどうか。そうなるとスポーツ選手が適役という結論に達し、また世界的な有名人でないと国内だけのマーケティングになってしまうという理由で、松井の名前が挙がったんです」(元社員)  スペース・アドベンチャーズ社が日本人登用に乗り気だったのは、当時2名の旅行者が世間的に無名の人物だったため、広告塔的な役割が果たされなかったという背景があったようだ。 「なので当時は、私がいた広告代理店が働きかけて、テレビCMにもなるべく宇宙映像を使うようにしていたんですよ。宇宙に興味を持たせるサブリミナル効果みたいなものでした」と元社員。  ただ、結局は正式なオファーが行くことはなく、松井はヤンキースで活躍を続けた(現在はエンゼルスに移籍)。計画が頓挫した理由は元社員でも「分からなかった」というが、いずれにせよ有名人の宇宙旅行は今後に持ち越された形だ。  それでも体力的に問題なく、広告塔としても広く愛されるキャラクターなのであれば、もしかしたら近い将来、仰天オファーが出される可能性は残される。人気スポーツ選手の宇宙旅行という、この上ない夢のある話は、ぜひ実現してもらいたい。 (文=鈴木雅久)
MLB 松井秀喜 ~ニューヨーク・ヤンキース~ イチローでもいいんじゃん? amazon_associate_logo.jpg
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