『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』思い切りさらけ出す演出と"AV女優"の必然

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 "思い切りさらけ出す演出" 『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS ストリッパー5』 監督:中野貴雄 女性主演:蒼井そら、かすみりさ、桜井まり、TAMAYO、相川イオ  何ですか! この分かりやすく、堕ちると分かっていて見てしまいそうな、バカバカしくも切ないタイトルはっ!!(どこが切ないんだ?)  ご無沙汰しておりました。『アイドル映画評』略して"ドル評"のコラムのお時間です。久々にアホなタイトルを持ってきました。
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『巨乳ドラゴン 温泉ゾンビ VS
ストリッパー5』

メキシコ帰りのストリッパー丈堂
レナ(蒼井そら)は、温泉街への
巡業を依頼される。寂れた田舎町に
到着すると、ストリップ小屋は
ガラガラの客入りで、ダンサーの
銀子(かすみりさ)、マリア(桜井
まり)、ネネ(TAMAYO)、
ダーナ(相川イオ)もダレきってい
た。ヒマを持てあます彼女たちの間
では険悪な空気さえ流れる始末。
退屈しのぎに、楽屋からつながった
地下階段を降りるレナたちは、地
下道の先の廃墟にたどりつく。
「魂の井戸」と書かれた深い井戸
のそばで、「死者の本」を見つける
マリア。その本が恐るべきパニック
を巻き起こすことになるとは......。
第46回シカゴ国際映画祭「アフター
・ダーク」部門招待作品。
DVD発売中/3,681円(税込)
 も~男がそそられるキーワードのオンパレードじゃないですか! テレビゲームで言えば『スーパー冒険伝説クエストIV ~さらばファイナル勇者よ~』みたいなもんですよ。しかも、女王・蒼井そら姫ですよ。巨乳というタイトルに偽りなしです。見る前から楽しみ度UPです! そんな面々が繰り広げるタイトル通りのコメディスプラッター! 野郎4人くらいで酒飲みながら見るのが一番お勧めですね!!  お話は......って、必要でしょうか? まぁ、一応。メキシコ帰りのストリッパーが温泉街への巡業へ向かう。その温泉街、ど田舎町なもので、ストリッパーたちは暇を持て余していた。そのストリッパーたち、あまりにも暇なため、楽屋をウロウロしていたら突然、地下室を見つけた......。"魂の井戸"と書かれた深い井戸がそこにはあり、そのそばには"死者の本"があり、それを読んでしまったがために~~~ぎゃあああぁぁぁ!!  ベタなお約束的展開となりますが、この映画、そのお約束な部分をちゃんと抑えた上で展開されるので、安心して楽しめます。温泉街と言えば、女体盛り。これが本当にお見事!! まぁ、映画製作側からすると"絶対に予告編に使ってね!"的な客引き度満載なうらやましいシーンであります......って、女体盛りってやったことある人、どれくらいいるんでしょ? もはや都市伝説の類ですよね?? aoikajino01.jpg  ところでみなさん、グラビアアイドルとAV女優、撮る側としてどこが違うのか考えたことがあるでしょうか? ズバリ、「脱げます~」とか、「本番シーンOKです~」とか、思われがちですが、それなら単純にAV見た方がいいワケです。  実はAV女優の起用の面白さは、"何をやっても演技の幅がAV女優"ということです。この映画で、蒼井そらは主役を張ってますが、同じ役を例えば、森下悠里がやったらどうでしょう? AV女優ばりの超ナイスボディですが、グラビアアイドルだけあって、キレイに魅せる芝居に徹底します。バカバカしいシーンでも、かわいくキレイなバカバカしい仕上がりになります。そりゃそうですよね、その道のプロなんだから。  では、AV女優の場合は? 本来、ベッドの上にいる相手にしか見せないSEXというシーンをOPENにするのが仕事なわけなので、芝居を求めても、それを越える"思い切りさらけ出す演出"が上手い。肌にしみ込んでいる。映画として芝居になってないAV女優でも、"思い切りさらけ出す演出"のあるシーンはそこらのアイドル女優よりは絶対にうまいんですよ。 aoikajino02.jpg  よって、ホラーとか略奪愛とかアクションとか、芝居を越えた"思い切りさらけ出す演出"が欲しい時にAV女優は絶対なんです。でも、現実は逆で、AV女優を起用したので"思い切りさらけ出す演出"になっちゃうっていうような、結果オーライ的な流れが多いんです。  そう思って見ると、劇団出身のAさんはドラマでも芝居がオーバーで楽しいね! っていうパターンと一緒で、AV女優の芝居って"思い切りさらけ出す演出"過ぎて楽しいね!! ってなるわけです。AV女優も、1つの役者としてのジャンルですからね。  この作品は、とにかく全員が"思い切りさらけ出す演出"です。芝居の上手いヘタ??? いやいや"思い切りさらけ出す演出"を見てやって下さい。この思い切りって、飛び出るくらいの勢いってことだから、デジタル3D版も、物凄く面白そう!! 巨乳が飛び出てきて、ビキニでゾンビを退治......見てぇ! 3D版!! (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
巨乳ドラゴン 温泉ゾンビVSストリッパー5 AV女優ってすごいのよ! amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第20回】『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

『ラブファイト』──北乃きいを5倍堪能する方法。

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 北乃きいを5倍堪能する方法。  『ラブファイト』 監督:成島出  女性主演:北乃きい、藤村聖子、桜井幸子  北乃きいを最初に拝んだのは、2005年ミスマガジン史上最年少グランプリ受賞の時です。  彼女のファンにとって、昔からのきいちゃんフリーク以外は、ほとんどがミスマガからでしょう。だって14歳でミスマガグランプリ! すごい! その後は、もう言うまでもなく、映画だードラマだーCMだー歌手だーと、怒濤のきいちゃんTSUNAMIが日本を襲いました。
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『ラブファイト』
稔と亜紀は幼なじみ。成績優秀で容
姿端麗、学校のアイドル的存在の
亜紀は、実は喧嘩が特技の最強女
子。いじめられっ子の稔は、幼い
ころから亜紀に助けられてばかり
のヘタレ男子。"オトコオンナ"
とバカにされ続けてきた稔は遂にあ
る日、亜紀よりも強くなること
を決意してボクシングの元日本
チャンピオン、大木のジム
に通い始めるが、亜紀もまた
ボクシングに魅了されていく。
果たして稔は、亜紀を負かして
一人前の男になれるのか?
(Amazonより引用)DVD発売中/
3,681円(税込)/ 販売元:
ジェネオン エンタテインメント
 とは言え、まだまだこれからのきいちゃん! "絶対ビッグになるであろうアイドル&女優"として彼女を見た場合、"大物女優になってはもはや見られないであろう芝居"を、今のうちに見ておきたいじゃないですか。パンチラ覚悟回し蹴りとか、顔面パンチ鼻血とか、えれ~~~長いキスシーンとか......and more。  今回紹介するのが、そんなきいちゃんの"であろう"前におさえておくべ作品です。  舞台は大阪、幼なじみの高校生の男女。男は幼い頃からいじめられっ子。何かあると絡まれて、そしていじめられるが、逃げ足だけは速いヘタレ。  一方、女の子は成績優秀。メチャクチャ美少女でありながら、実は回し蹴りが得意技という男勝りのケンカ大好き少女。  昔から助けてもらってばかりで頭が上がらない男は、偶然出会った人が経営するジムに通い、幼なじみの女の子に内緒でボクシングを習い始める。自分で自分を守れるようになって呪縛から解放されたいと、真剣にボクシングに打ち込むのだが、あっという間にばれてしまう。すると、女の子もボクシングにハマってしまい、結局2人は一緒にジムに通い始めるが......。  正直、とても真面目な青春スポ根ムービーです。真面目な分、きいちゃんを真面目に満喫できる作品なのです。劇中で楽しめるきいちゃんは、 GNBD-1537_05.jpg 1.暴れん坊 2.スカートめくり 3.マジ殴られ 4.長いキスシーン 5.ツンデレとは違う女になる  という5点。それぞれがいつもの女優・北乃きいなのですが、映画のコンセプト自体が戦う男だけでも成り立つにもかかわらず、戦うヒロインとしてのきいちゃんを入れているので必要以上に目立っちゃうんです。まるで昔のドリフの人形劇『飛べ! 孫悟空』のカトちゃんみたいに、「西遊記にいないよ、そのキャラ!......でも入れちゃえ!」と一緒。  それぞれが最大のヤマ場(?)とも言えるポイントを、順に追って行きましょう。まずは1の"暴れん坊"。この暴れキャラは適材適所なのですが、強いんですよ、とにかく。アイドル映画監督的に見て大きなポイントは、回し蹴りがキレイ! これ、きいちゃんが本当にやっているのか、スタントさんなのかは分かりませんが、気持ちいいくらいバシッっと決めてくれる。戦う女の子で失敗してる映画が山ほどある中(あえて書きませんが)戦闘シーンを短時間勝負にしたのはお見事です。北野たけし監督の『座頭市』くらい勝負がつくのが早い。唯一、イマイチなのは、セーラー服のデザインですかね。あんな温泉まんじゅうみたいな色で、スカートが長いセーラー服......なしでしょ。まーいんですが。  次は"スカートめくり"。それは、ボーリング場のシーンですが、見え方はしょぼいセーラー服同様、イマイチ。ですが、その行動を! 自らまくり上げる! そのきいちゃんに拍手! 撮影部もあえて引きで撮ってるとことがよく分かっていらっしゃる!! 露出マニア必見ですな。 GNBD-1537_01.jpg  そして3の"マジ殴られ"。きいちゃんが、アイドルでもありながら、女優でもあるんだなという瞬間ですよ、なんせ、ブン殴られて鼻血ぶ~ですからね。『ときめきメモリアル』の榎本加奈子の顔面にマット直撃! 橋から落下! 以来の衝撃かもしれません。またこれが、うまい殴られ方なんだすよ。  4と5。これは、ツンデレなんつー女子がよくやる、計算ずくの企みの欠片もない、"オンナ"に変わる瞬間をこんもりと堪能できます。いつもケンカ大好きな暴れん坊娘が、ふと女の姿になる。そう、このポイントは、"顔になる"ではなく、"姿になる"というところ。顔だけで、デレェ~~~~っとするのではなく、身体が軽~くですけど、うねるんですよ、女の子特有のU・NE・RIってやつですね! これ、監督がきいちゃんに指示をしたのか、きいちゃんがセリフを発した時に、女として身体が勝手に動いたのか(後半のシーソーのシーンは絶対に監督指示ですが)どっちにしても、軽~く漏れる北乃きいの女漏れっが堪能できます! いやいや、そんな見方で堪能して欲しい♪♪♪  でも、前述しましたが、この映画で唯一残念なのは、あの制服。あれ、似合う子、いないと思うんですよ。だから、ちゃんとチェックのミニスカートで、白の半そでブラウスで『ラブファイト【夏】』をお願いします!! チェックミニスカートで廻し蹴りっ! くぅ~~!!! 内容一緒でいいからっ!(おいおい) (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
ラブファイト 共演者ハンター? amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第19回】男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

男装女子から漏れる少女の可愛さ『1999年の夏休み』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 男装女子から漏れる少女の可愛さ 『1999年の夏休み』 監督:金子修介 女性主演:宮島依里、大寶智子、中野みゆき、水原里絵(現:深津絵里)  この映画は1988年に公開された作品なんですが、これ以上、現代のアイドルメディアに適切な作品はないでしょう。  今はBL系(ボーイズ・ラブ)や、昔でいうところのヤオイ系などは定番になっていますが、中には、女装指南書ともいえる『オンナノコになりたい!』(一迅社)なんつー本も売れてたり、"こんな可愛い子が女の子なわけない"なんつーキャッチのアダルトゲームがあったりと、も~、本当が嘘で、マニアがメジャーで、男が女で、女が男なことが面白くなってきたという変化球な世界が秋葉原から世界へ発信されているわけです。
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『1999年の夏休み』 
舞台はある全寮制の学院。初夏、
悠(宮島依里)が湖に飛び込んで
自殺し、そして夏休み。和彦(大寶
智子)、直人(中野みゆき)、則夫
(水原里絵=現・深津絵理)の3人
だけが家に帰らず寮に残った。
悠は和彦に想いを寄せていたのだ
が、それを拒絶されたために自殺した
のだと自分を責める和彦を、リーダー
格の直人が優しく包み込む。そして
下級生の則夫もまた、和彦を慕って
いた。そんなある日、悠そっくりの薫
(宮島)という転入生が彼らの前
に現れた......。
(Amazonより引用)DVD発売中/
4,725円(税込)/ 販売元:SME・
ビジュアルワークス
 この映画公開時に、まさか現在がここまで男と女が混在するようになっているとは、金子監督も思っていなかったでしょうね。  舞台は森の中にある世間から隔絶された全寮制の学校。夏休みのため、全校生徒は郷里に帰省していたが、3人の生徒だけは寮に残っていた。彼らは、少女のように美しい14~15歳の少年だった。そこへ夏休みにも関わらず、ひとりの生徒が転入。3人は彼を見て驚きを隠せなかった。なぜなら、3人の共通の友人にそっくりだったからである。しかもその友人というのは自らの命を断ったのだ。転校生は美しく、無邪気な性格だった。見た目はウリ二つだが、自殺した少年とは正反対の性格だ。彼ら4人が学校で繰り広げる思春期ならではの恨みと妬みと友情と、そして恋愛が絡み、物語は意外な方向へ向かう──。  ここに登場する"少年"とは、説明するまでもないのですが、みんな女の子。しかも若かりし頃の深津絵里様や大寶智子、中野みゆきなど、今見ても、十分すごいキャスティングです。その女の子たちが、男装ではなく、本物の少年として物語を進めていくわけですが、このままBL映画として紹介しちゃうと、アイドル映画監督としてアイドル映画を評論したことになりません。  なので、アイドル映画監督的に言うと、同作の面白さは、途中微々たるところに女の子らしさが漏れてるのを察するのが醍醐味なんですよ~♪ 女の子がどんなにがんばって男の振りをしても、しゃべり方の語尾とかに、女の子の可愛さの残骸が零れ落ちます。  この時、なんか背伸びをしている小中学生の女の子の強がってる的な声のしぐさが、通常以上に女の子らしさが出てしまい、かわいさ倍増なんです。声同様、動きに関しても同じで、転がり方、走り方など、しぐさ萌えな箇所が多々あるんです。
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 格好が男の子なのに、内股でひょろっとなよった感じの可愛い女の子が見え隠れするんですよ。そんな男装女の子たちが、見つめ合って顔がやたら近いシーンなんて、まさに"違う世界"にいっちゃいますね。出演者の力量ではなく、女の子である以上、女の子のしぐさはしょうがないですからね。  こんなにBL的な映画の中に、ちょい漏れする女の子っぽさの美学。  極めつけは、いくらサラシを巻いても、軽く胸が出ちゃうところ。制服の最中はさすがにほぼ感じませんが、パジャマになった時が狙い目! さらしのおかげで貧乳ファンにはたまらん状態が見れます。  ......と、ここまでいろいろ書きましたが、やはり、キャスティングに女の子を使っている時点で製作側の意図だろ~な~って気はします。どうして女の子に男役をやらせたか。美少年の話なら、美少年役はたくさん居たはず。けど、あえて女の子を使う。ここら辺の漏れ加減が、逆に女性......いやいや、少女っぽさを堪能できるのではないでしょうか。でも、男も女も可愛さとかを表現する時代っていうもの、面白いような、怖いような、複雑ですね~。と言いつつ、この映画で少年たちを「かわいい!」と思ってしまった自分は、その世界へつま先くらいは入ってしまったということなんでしょうか。次回からこのコーナーは「男子アイドル評」へと......変わりませんよ! (文=梶野竜太郎) kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/
1999年の夏休み ふかっちゃん! amazon_associate_logo.jpg
●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第18回】無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

無気力露出系マニア必見! ペ・ドゥナをとことん味わう『空気人形』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 無気力露出系マニア必見! 『空気人形』 監督:是枝裕和/女性主演:ペ・ドゥナ 「私は空気人形。性欲処理の代用品」  子どもの頃、マネキン人形って夜デパートで動いてると思ったことありませんか? 「実は人形も心を持ってるんだ!」とか「夜中3時に地下食品街に行ってアンパン食べてるんだ!」とか。見た目が人間的なので、心を持っているって考えても不思議じゃなかったんでしょうね。
『空気人形』
古びたアパートで、持ち主である秀雄
と暮らす空気人形――空っぽな、誰か
の「代用品」。ある朝、本来持っては
いけない「心」を持ってしまう。秀雄
が仕事に出かけると、洋服を着て靴を履
いて、街へと歩き出す。初めて見る外
の世界で、いろいろな人間とすれ違
い、つながっていく空気人形。ある日、
レンタルビデオ店で働く純一と出会
い、その店でアルバイトをする
ことに......。(Amazonより引用)
DVD発売中/3,990円(税込)/
販売元:バンダイビジュアル
 今回紹介する『空気人形』は、そんなマネキンや人形な方々が本当に心を持ってしまい、人間社会の中で生きていく物語。有名な作品なので、見たことある人も多いかも。  結構、心を持つ人形の物語ってあるじゃないですか。『チャイルド・プレイ』『ドールズ』『人形霊』......あわわ、ホラーばかりだぁ。でも、人形の特典と言えば、"好きに脱がすことができる"じゃないですか。ディスプレイ中のお店のショーウインドウを思い出して下さい。一瞬ドキッとしますよね! 1分の1の女性の裸体が笑顔でポージングしながら立ってるんですもん! 0.5秒くらいはマジびっくりしますよ!  ということはこの映画! 人形を演じるんだから、出演女優さんは恥じらいのまったくないオールヌードってことですよね!!?? うひぃ!!  そんな体当たりな主人公を演じるのは、本コラム第3回でも『リンダ リンダ リンダ』の時に取り上げたペ・ドゥナ。『グエムル』の時の戦うお姉ちゃんの勇姿がいまだに忘れられません。とにかくこの映画は「どれだけペ・ドゥナの女優根性に心から拍手できるか!」というところにポイントがあります。何度も言いますけど、服を着る前のマネキン同様、素っ裸な人形役なわけです。まったくためらわずして! まったく隠しもせず! SUPPON! PON! 『おっぱいバレー』ってタイトルなのに、まったくおっぱいの無い映画とは違う! 女優魂! ペ・ドゥナに拍手!!  ......さて、物語はと言うと、川沿いの古びたアパートに住む冴えない独身の中年男。この男が毎日毎日、優しく語りかけている相手は、性欲処理の代用品・空気人形。ある朝、その空気人形が突然、人の心を持ってしまう。その中年男が仕事に出かけると、メイド服を着て外へ飛び出す空気人形。見るもの全てが美しく、驚きにあふれていた。やがてレンタルビデオ店にたどり着き、店員の青年とめぐり会う。ひと目で恋に落ちた空気人形。以来、その店でアルバイトをするようになり、青年や店長からさまざまなことを学び吸収していく。どんどんと人間の心、女の心が深くなっていく......。  見事なくらい、ペ・ドゥナは綺麗な裸を"空気人形の時"も"心を持った空気人形の時"も、披露してくれます。この映画"普通"に観ても、"男目線"で観ても、十分に楽しめますが、2度観する時には、アイドル映画カントク的には、下記のように気持ちをリセットしてから観て欲しいです。 「空気人形を、空気人形として観るのを止めて、『こういう女の子っているよね』という感覚で観る」ということです。  あくまでもこの物語をSFやファンタジーとしてではなく、すべてに無気力な女の子。裸で窓を開けても何も気にしない。男がジロジロ見ても何も気にしない。そんな女の子の物語。そうやって観ると、レンタルビデオ屋で起きる事件や、エンディングがより一層深く悲しいお話になります。だって、人間なのに、人間以下の扱いってことですからね。悲劇好きにはたまりません。  まぁ、色モノっぽい観方をお勧めしたことには裏がありまして、この映画が一番すぐれているのは、やはり、ペ・ドゥナという韓国の女性を起用したことにあります。たぶん、日本人だと、言葉の片言感や、日常生活のなじみ感や、他の役者との間に存在するちょっとした顔の造形の違和感に必ず無理が出ますし、ましてや、USAブロンド美人みたいな、無駄におっぱいとお尻を強調したセクシーな動きなんか見せられた日には、「本当に『トイ・ストーリー3』みたいに、ゴミ箱行きだぞ!」ってことになっちゃいます。  あえて日本ではなく、アジアの色が十分にある韓国人女優ペ・ドゥナのを起用したことで、素晴らしい女優魂を堪能できる映画......なので、色モノっぽくも、楽しんで欲しいんですよ!! 1本で2度美味しい!  ひとつは、ファンタジーとして! もうひとつは、無気力露出マニア映画として! どうです! 2面とも"ペ・ドゥナにしかできない演技力を堪能!"ってわけです。そういえば、こういう2面ある映画と思って観にいった映画があったな。 『ゾンビ・ストリッパーズ』  ホラーとポルノの2枚看板!! 「こりゃお得だ!!」って思って観に行ったら、目が飛び出て片腕でお腹からホルモンが出まくったストリッパーでは、"立たない"ことに観終わってから気づきました。 (文=梶野竜太郎)
空気人形 満たされたい。 amazon_associate_logo.jpg
kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/ ●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第17回】ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

ヴァーチャル監督視線体験ムービー『テレビばかり見てると馬鹿になる』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 ヴァーチャル監督視線体験ムービー 『テレビばかり見てると馬鹿になる』 監督:亀井亨 女性主演:穂花  まずはこの映画、あまりにも新しいことにチャレンジしているので、解説&物語を知らずにタイトルだけで想像しちゃうと、"PTAのおばちゃんたちがデジカメムービーで撮った自演自作のヘッポコ映像"かと誤解を招くので(招かねーよ)、まずは解説&物語から。
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『テレビばかり見てると馬鹿になる』
ゴミだらけの狭いワンルームで、テレ
ビばかり見て過ごしている友紀。そん
な彼女の部屋にやってくる伊藤と山崎。
友紀とインターネット上で知り合った
伊藤は、彼女の部屋にカメラを仕掛け、
ネット上に配信している。そんなある
日、友紀の母親から社会的に復帰させ
ようと送られて来た支援センターの馬戸
が現れ、外に連れ出すためにある提
案をする......。R-15作品。
(Amazonより引用)DVD発売中/
3,559円(税込)/ 販売元:AMGエン
タテインメント
 高校を卒業後、一度は就職したものの、すぐに辞めてしまった引きこもりの女性。  彼女の生活は、寝る→テレビ見る→食う→風呂→寝る→テレビ見る......の繰り返し。  今は物凄いゴミだらけの狭いワンルームで暮らしている。そんな彼女の部屋に、インターネットで知り合った伊藤恵二が訪ねてくる。実は彼、彼女の部屋にカメラを設置し、その映像をネットで配信しているのだ。  彼女の部屋に来るのは、その男と、身体だけが目当てのチンピラのみ。次の日、彼女を社会復帰させようと母の依頼で支援センターのカウンセラーのおじさんがやって来た......。  というように、要は24時間ライブチャットを舞台にしたお話。しかもこの映画、総カット数3カット!! 分かります? 3つのシーンしかないんです。  その分、1つのシーンが長い! 彼女を穴があくほど、見まくる! 見まくれる! この映画だからこそのものすごい挑戦と演出です!  私生活を覗き見するような映画、ジャンルで言えば"ピーピング・ムービー"は、結構あります。普通、その覗きカメラの中身を見たいし、見せたいし、それが売りの映画にしますよね? それがこの映画の場合、「覗き側からの視点がまったくない!」というのが何より変わっています。みんな女の子が部屋で何をしているのかを知りたかったり、勝手に想像しちゃったり~なんていう欲求を満たすためのピーピング・ムービーのはずなのに、その貴重な映像がまったくない。それはまるで映画『大怪獣、東京に現る』で、結局、大怪獣がまったく出てこなかったよ~んっていうのと、ほぼ同じ。
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 その貴重な映像をまったく見せないというその根拠はっ!? ズバり、この映画、それ以上の魅力、つまり、"貴重な映像"より貴重な"超貴重な映像"が存在するからなのです! その"超貴重な映像"とは!!??  ロマンポルノ、Vシネのエッチィ~なシーンを思い出して下さい。  これらの映像、一番楽しい場所はどこか。いわゆる「モザイクもなく、チラリズムもない、そこの葉っぱでちょうど隠れやがった!」みたいなことがない場所、そんな邪魔が一切ない楽園のポジション。桃源郷のアリーナ席。そこはどこか......それは撮影現場です! 監督の位置です!  つまりこの映画、監督の"位置"で観れる映画なのです! その"位置"を、監督は撮影部が撮ってるモニターを見て判断します。「これは、主人公視点だ」とか「これは第三者視点だ」とか。たま~に面白い画角なのにどこからの視線でもない場合、「うーむ、神の視点だ」なんていう言い訳があったり(笑)。その視点とは要はお客さんが観る画であるわけで、この映画の場合はその視点ではなく、ディレクターズチェアーに座っている監督からの視点なのです。ある意味、超レア!
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 画的に面白いのにどこから見ているか隠しカメラからの画像ではなく、もう1つの視点から描いている。隠しカメラを隠すところも見られるし、濡れ場のシーンも、「隠しカメラからじゃあ、コタツがジャマでつまらんじゃろ~うしゃしゃしゃ」って感じで、真のVIPポジションで堪能することができるのです!  主役は元・人気AV女優の穂花ちゃんだから、そりゃもう、モロおっぱい堪能をS席からどうぞ~って感じだ。しかも、もっと"監督気分"を堪能できるポイントは、この撮影さん、監督が現場で女優を覗きこむような動きをする。 「......よ~~~っしよしよし! もうちょい右ぃ~~~そこだ!! よしっ!」と、気分は名監督さん~~♪  動きがね、リアルなんですよ♪ ここが特にお勧めです。 「あ~~~女優の裸を監督目線で舐められるなんて......ヴァーチャル監督でもうれしい♪」  この作品みたいに、監督画角シリーズとか出たら売れるかも!!......あ、AVはダメですよ、AVは視聴者が一番のVIP席ですから。 (文=梶野竜太郎)
テレビばかり見てると馬鹿になる 馬鹿になっても構わない。 amazon_associate_logo.jpg
kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。 短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/ ●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第16回】メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の『笑う大天使(ミカエル)』 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点

メイキングDVD希望! アイドル映画の死角”鎖骨”全開の『笑う大天使(ミカエル)』

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アイドル映画をこよなく愛する「アイドル映画専門」映画監督が、カントク視点でオススメのアイドル映画を、アノ手コノ手で解説します。 ●今回のお題 メイキングDVD希望! アイドル映画の死角"鎖骨"全開の話題作 『笑う大天使(ミカエル)』 監督:小田一生 女性主演:上野樹里、関めぐみ、平愛梨、菊地凛子、佐津川愛美、谷村美月、キタキマユ、宮下ともみ、松岡璃奈子、宮内佳奈子、岩井七世、渕内希実子、早瀬英里奈、工藤晴香、岡本奈月  まずは、見て下さい! この豪華絢爛な女の子キャスティングを!  勢い止まらぬキャラ立ち女王・上野樹里ちゃんを筆頭に、映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』のいい女系姉ちゃん・関めぐみ嬢! そして、言わずもがな! 映画『20世紀少年』のちょ~~~かわいいカンナ役の平愛梨ちゃん!!  ここだけでも、特大盛牛丼を食べた感じなのに、そこに、谷村美月ちゃんクラスの大物若手女優から、「PurePure」(辰巳出版/Jr.アイドルのバイブル誌ね、もちろん)出身の方々が多数出演! 岩井七世ちゃんとか、岡本奈月ちゃんなんて、もう古くからのJr.アイドルファンには感涙ですよ!
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笑う大天使(ミカエル)
突然母を亡くし、生き別れになっていた大金持ちの兄と再会した司城史緒(しじょうふみお)は、心ならずも超お嬢様学園・聖(セント)ミカエル学園に転校する。そこはまったりと流れる時間がまるで別世界のお嬢様ワールドだった。呆然とする史緒だったが、同じく"猫かぶり"のお嬢様、斎木和音と更科柚子に出合って意気投合。3人は学園で頻発する誘拐事件の謎に迫ることになる......。
(Amazonより引用)
DVD発売中/¥4,935(税込)/ 発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント/(C)Michael Partners
 舞台が名門女子高なので、女の子がたくさん出てくるのは当たり前としても、ここまで、メジャー&コアを抑えたキャスティングに拍手!! いろんなジャンルの女の子てんこ盛り~な学校で、何が起こったのか!?  典型的な"庶民的・普通の女子高生"司城史緒は、女手ひとつで育ててくれた母親をある日突然亡くし、生き別れとなっていた大富豪の兄・一臣と再会する。その兄の勧めで、まったく今までの生活とは世界が異なる由緒正しいお嬢様学園"聖ミカエル学園"に転校することに。  そこは、根っからの庶民である史緒にとってはまったくの別世界。心休まる時のない息の詰まる日々を送る史緒だったが、クラスメイトの斎木和音と更科柚子が自分と同じように学校生活を窮屈に思い、猫をかぶっていることを知り、意気投合する。そんな矢先、学園で大事件が勃発したのだ!!!!  ......と、非常に解説っぽく書きましたが、これ、映画の15%と思ってもいい。いや、12%か?  とにかくこの映画、ものすごく想像外の世界へ飛んで行き、飛んで行った先からまた想像外の異空間へぶっ飛ばされるのである。それはまるで、薬師丸ひろ子主演の『翔んだカップル』と、深作欣二監督の『宇宙からのメッセージ』の2本立てを観た後に、もう1本ハシゴしちゃえ~って行って、『食人族』観ちゃったら、あまりにもインパクト強すぎで、最初の2本を忘れちゃったよ、っていうような感じ近い。  それがどれだけぶっ飛んでいるのかは、ここではあえて書かない。良くも悪くも"ものすごい"とだけ伝えておこう。  そもそもこの作品の魅力は、別のところにある。私的にはこの作品を見ると、どれだけぶっ飛ぼうが、どれだけムチャクチャだろうが、心の底から癒される温かい時間を堪能することができるのだ。それは何か。あなたは女性のどこに魅力を感じますか? 顔ですか? 目ですか? 胸ですか? 腰ですか? お尻ですか?  私はズバリ! 鎖骨です!! さ・こ・つ!! 鎖骨の美しさったら何なんでしょう?  あれだけアメージングな造形ながら流れるような美しさと、なでる肩から胸元へのふくらみをつなぎ、抱きしめたら折れてしまいそうな、か細さに酔い~(官能小説かよ)、女性美界の助演女優賞とも言える鎖骨。その鎖骨を拝むだけ拝める映画なのである。  本来、映画には肩から胸元が大きく開いている服というのは、暴れるシーンにはあまり起用されませんよね。アンミラ(古いな)のウエイトレスが戦うようなもんです。普通の女の子は、おじぎする時でも軽く手で押さえるくらいですから。  この手の服で撮影する場合、スタイリストさんが服の裏地と肌を両面テープで貼る場合もあります。チラ見え防止ですね。もちろん、おっぱいを強調するシーンなんかは別ですよ。グラビアやAVでこの服着てたら「何かあるな。うしゃしゃしゃ」って思いますしね。でも、その場合、胸元ばかりカメラが寄って、鎖骨が隠れるんですよ。ちょうど見えにくい! 白昼の死角!!  これだけ語れちゃうこの聖ミカエル学園の制服が、惜しげもなく鎖骨全開で、それを着ているのが、上記に書いたアイドル&女優の方々じゃないですか。そして、その制服のままで、結構暴れまくるわけです。キレイな鎖骨を眺めながら、ちょっと高いビールでも飲みましょう。リッチな気持ちになれますよ。  この手の制服はあれど、この人数すべてにこの制服をあてたことに拍手!  この映画を好きな方も、内容が納得できなかった方も、思う存分に、美少女達の鎖骨を堪能いたしましょう。  これ、メイキングDVD出ないっすかね? 全校生徒の鎖骨だけをピックアップ! 上に書いた通り、主役級の女優&アイドルの共演とはいえ、メインの樹里ちゃん&めぐみ嬢&愛梨ちゃんの鎖骨がほとんど。他、数十名を完全ピックアップした全校生徒の鎖骨グラビア! どぉ~っすか!! (文=梶野竜太郎)
笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション いつまでも、鎖骨だけ見ていたい。 amazon_associate_logo.jpg
kajinoryutaroprof.jpg ●かじの・りゅうたろう 映画監督・マルチプランナー。1964年東京生まれ。短編『ロボ子のやり方』で、東京国際ファンタスティック映画祭の部門グランプリを受賞。08年に長編『ピョコタン・プロファイル』でメジャーデビュー。第2回したまちコメディ映画祭 in 台東にて、新作『魚介類 山岡マイコ』を上映。2010年に長編版として劇場上映が予定されている。現在、ニコニコ動画チャンネル『魚介類TV』(毎週日曜日20時~)に出演中。 詳しくは→http://mentaiman.com/ ブログは→http://ameblo.jp/mentaiman1964/ ●アイドル映画監督梶野竜太郎の【アイドル映画評】INDEX 【第15回】女子高生の体育の時間を、遠くから眺めていたあの頃......『平凡ポンチ』 【第14回】「君はどうしてダメ男ばかり好きになる!?」堕ちてゆく女の美学『ララピポ』 【第13回】あの堀越のりだからできた変身願望映画の傑作!!『特命女子アナ 並野容子』 【第12回】セルフアフレコの美学『カンフーシェフ』加護亜依フォーエヴァー! 【第11回】鈴木美生ちゃんの真の萌声(もえごえ)が男の脳髄直撃!『机のなかみ』 【第10回】バカエロ映画の極×2『まぼろしパンティ VS へんちんポコイダー』 【第9回】「電車男」でカニバリズムで格闘映画の傑作『カクトウ便 VS 謎の恐怖集団人肉宴会』 【第8回】トップアイドルの制服(もちろんミニ)とM男君の快感『ときめきメモリアル』 【第7回】知的に低脳な『秘密潜入捜査官 ワイルドキャッツ in ストリップ ロワイアル』 【第6回】『インストール』──女の子が部屋でひとり。何をしているのか、見たくないか? 【第5回】『お姉チャンバラ THE MOVIE』──ビキニvsセーラー服の恍惚 【第4回】『デコトラ・ギャル奈美』──古きよき時代のロマンポルノ・リターンズ 【第3回】『リンダ リンダ リンダ』──王道的傑作に潜む"多角的フェチズム" 【第2回】『妄想少女オタク系』──初心者歓迎!? BLの世界へご案内 【第1回】『すんドめ』──オナニー禁止とチラリズムの限界点