年末年始のテレビに“エロ”が足りない! あの「野球拳」復活の日はあるのか……

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 お正月のテレビ番組はどれも代わり映えがせず、味気ないものだった。何が足りないのかといえば、やはり「エロ」ではないだろうか。事実、かつて日本のお正月番組には「エロ」があふれていた。  代表的なのが、1990年代に大みそかの日本テレビで放送されていた野球拳企画だろう。かつてコント55号が行っていた名物企画をリメイクしたもので、ゴールデンタイムに裸の女性が映し出され、物議を醸し出すものの、高視聴率を記録した。  同企画が放送されたのは93~96年にかけて。93~94年はダウンタウンが司会を務め、95年は浜田雅功がH Jungle with tとして『NHK紅白歌合戦』に出場したため、ヒロミと今田耕司、東野幸治が司会を務めた。  今田と東野は、日テレの野球拳の前に、フジテレビ系で『大みそか!今田・東野・板尾の鬼のいぬまに天下獲ったるねん』に出演しており、大みそかのゴールデンタイムにフジと日テレの生放送を掛け持ちしていたことになる。 「当時の日テレは、フジと視聴率をめぐって激しいデッドヒートを繰り広げていました。結果、日テレが勝利するわけですが、その勢いを象徴するような番組でしたね。ただ、96年は視聴者から抗議を受けてか、お色気要素を薄め、水着を中心とする裸なしであっち向いてホイをやる企画となり、視聴率は振るいませんでした」(放送作家)  日テレの“エロ攻め”は、大みそかばかりではない。元旦の昼間に放送されていた『平成あっぱれテレビ』においても、番組を見ている芸能人からテレビ電話で新年の挨拶をもらう企画で、素人女性の裸が映し出されたことがあった。ハプニングとして処理されたものの、当時、テレビ電話を所有していた一般人は少数派。これは意図的な“演出”だったのではないだろうか?  日テレと視聴率争いを繰り広げていたフジにも、伝統的なエロ番組が存在した。『志村けんのバカ殿様』だ。現在も続く人気番組であるが、過去は現在にも増して“お下劣”要素が強かった。 「人間すごろくという企画があり、“女”のコマでは裸の女性と、志村さん扮するバカ殿が混浴するシーンがありました。一方で、ハズレのコマとして“昔の女”という、おばさんが出てくるシーンもありましたね。おふざけ企画とはいえ、ゴールデンタイムに放送されていたのは驚きです」(同)  テレビが規制ばかりで面白くないと言われる背景には、“エロの衰退”も関係しているのかもしれない。といっても、ネットで簡単にエロ動画が手に入る現在、テレビのエロにどれだけ価値があるか疑問符が付くのも確かだろう。 (文=平田宏利)

もしいま、松本人志が『M-1』に出場したら? 『下がり上がり』に見る、芸人残酷時代

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「売れていない芸人はクズ」  ダウンタウンの松本人志は、若手芸人時代、事あるごとにそう言われたという。だとするなら、いま芸人界はクズであふれている。90年代後半の“ボキャ天”ブーム以降、断続的に続くお笑いブームの結果、芸人が急増し、現在明らかに供給過多になってしまっている。もちろん、才能がない人が世に出られないことは必然だ。だが、才能があるにもかかわらず、くすぶっている若手芸人も少なくない。  そんな若手芸人をゲストに迎え、松本と陣内智則が話を聞くという番組が芸人ドキュメンタリー『下がり上がり』(フジテレビ系)だ。7月3日深夜に第1回が、10月4日深夜に第2回が放送された。番組がスタートしたきっかけは、松本と陣内が約1年前から行っていた“ランチ会”。そこで陣内は毎回、売れていない若手芸人を呼び、松本に紹介していた。それを、そのまま番組にしたのだ。  これまで迎えたゲストは、プー&ムー、トータルテンボス、ソラシド、井下好井。トータルテンボスを除けば、大多数の視聴者にとってはピンとこないメンツだろう。だが、いずれも“知る人ぞ知る”存在。芸人仲間の間では、その才能が認められている者たちばかりだ。ちなみに、そのランチ会の第1回目の“ゲスト”が、ソラシドの本坊元児だったという。  トークでは、やはり若手芸人の過酷な生活状況が話題になる。たとえば、プー&ムー。おたこぷーの「おたこ体操」が福岡でブームになったが、売れたのはおたこぷーだけ。コンビでの活動は休止状態になってしまった。心機一転、上京したが、東京での仕事はほとんどない。芸人としての仕事は月2回の劇場出演のみ。しかも、ギャラは出ないという。  ソラシドも同じようなものだ。先月の給料は272円だという。劇場の出演料が300円、そこから源泉を引かれて270円。それに、DVDの印税が2円入っただけだった。時折、テレビでも名前を聞くようなソラシドでさえ、そのレベルなのだ。  周りの芸人仲間にいくら評価されても、賞は獲れないし、生活もできない。せっかく才能があっても、その夢をあきらめざるを得ない芸人は大勢いる。  おたこも「春までに結果が出なかったら辞めよう」と相方に伝えたという。 「『そんなん言わんと、頑張れよ』って言うのは好きじゃないねん」 と、松本は言う。 「しょうがないもんな。それも、ひとつの自分たちの判断で」  この番組の大きな魅力のひとつに、若手芸人たちの悩みを聞くうちに、松本がこれまでなかなか話さなかった若手時代の苦労話を語っていることが挙げられる。  ダウンタウンは言わずと知れた“天才”。だから、「売れてない」時期などないと思われがちだ。だが、もちろんそんなことはない。短いながらも認められず、腐っていた時期はあった。デビュー当時は、同期のハイヒールやトミーズの後塵を拝していたのだ。 「(コンビで)ギスギスしていた時はあったかな、20歳過ぎの頃かな。『ダウンタウン、すぐ売れるやろ』って言われてたのが、意外とくすぶってたのが2~3年あって、その時は確かにギスギスしてたな。それこそ、(ハイヒール)モモコと歩いてたら『マネジャーさんですか?』って、しょっちゅう言われてたし」  売れていないと、コンビ仲が悪くなる。すると、お互いが理解できないから、ネタもうまくいかない。ますます仲が悪くなるという、悪循環に陥りがちだ。また、相方に面と向かって何か言うのは照れくさかったりする。そんな時、松本はある“秘策”を使っていた。 「取材を受ける時あるやんか。ダウンタウン2人とライターさんの3人でしゃべる時に、俺はライターさんにしゃべると見せかけて、浜田に言ってるわけ。こうしてほしいと。『浜田がこうこうこういうことをしてくれた時が、すごい楽なんですよね』って、したこともないのに言うのよ」  すると浜田は、それを察してその後、松本がこうしてほしいと思っていたことをやるようになったという。    語られる若手芸人たちの葛藤は、彼らに才能があるからこそ地に足がついていて、余計に切ない。それに対し、時に優しく、時に笑いを交えながら厳しく返す松本の言葉はとても重い。また、若手をフォローしつつ、松本の話を広げる陣内の存在が番組で非常に効いている。たとえば、賞が獲れないと悩む芸人に対して松本は、 「競技人口が明らかに増えた。そうなってくると、賞の数に対して芸人の数が多すぎるから、昔みたいにはいかんわな。これからは賞獲ってない子でも、それなりに出てくると思うけど」 と冷静に語る。そんな松本に陣内は 「もし松本さんが若手芸人の立場で、いま『M-1グランプリ』に出たら、昔のダウンタウンさんみたいなネタで勝負しますか?」 と、絶妙な質問をするのだ。 「正直言うと、もう優勝は目指さないな。えげつない印象を残す。それで優勝したら一番ええけど、えげつない印象残す方に命かけるんじゃないかな」  この考え方こそが、「才能があるだけの若手芸人のひとり」から抜け出す道なのではないだろうか。 『下がり上がり』はトークだけでは終わらない。トークがひとしきり終わると、ブザーが鳴る。舞台の“出番”を告げるブザーだ。そう、彼らがトークをしているのは舞台袖の部屋という設定なのだ。部屋の扉を開けると、そこには客が入った舞台がある。つい先ほどまで苦しい胸の内を晒し、涙さえこぼしていた男が、そのまま観客を笑わせるために舞台ヘ駆け上がるのだ。その後ろ姿は、めちゃくちゃカッコいい。 「さっきまで泣いてたヤツが急にはしゃいでネタやるって、やっぱ芸人ってちょっとおかしい」 と、松本は自嘲気味に笑うのだ。  トークも達者だし、キャラクターも良く、もちろんネタも面白い。そんな若手芸人たちの魅力をじっくりと見せてくれるこの番組はとても優しい番組だ。だが、才能あふれる彼らが、必ずしも売れるわけではないというのを、視聴者も本人たちも知っている。だから、それはあまりに残酷で、それゆえ、あまりに魅惑的なのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

清原和博、とんねるず派からダウンタウン派へ寝返る!? 金欲しさに手段は選ばない……

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 8月28日放送『ダウンタウンなうSP』(フジテレビ系)に清原和博が登場。週刊誌で話題になった刺青問題と薬物使用疑惑について言及されると、胸の入れ墨を見せ、薬物使用疑惑については完全否定した。しかし、業界内では、別のことが話題になっているようだ。 「清原が出演するバラエティ番組といえば、『とんねるずのみなさんのおかげでした』(同)の『男気ジャンケン 大人買いの旅』のイメージが強い。『笑っていいとも!』(同)の最終回で共演した際に疑惑を払拭しようとしていましたが、業界内ではいまだに、とんねるずとダウンタウンの不仲説は根強く残っています。だからこそ、今回の出演に関して、清原がとんねるず派からダウンタウン派に寝返ったのでは!? とする声が多く聞かれます」(業界関係者)  番組内では、監督として球界復帰への意気込みも語っていた清原だが、巨人とは絶縁状態。現在では、球界のイメージダウンにつながるとして、野球解説などの仕事も激減している様子。しかし、養育費の支払い義務などに追われ、ギャラのいいバラエティの仕事は、なんとしてでも手に入れたいのだろう。 「最近のとんねるずは、解散疑惑が持ち上がるなど、先行きが不安な部分が多い。レギュラー番組も1本しかない。対して、ダウンタウンは潜在視聴率こそ落ちているものの、いまだに複数のレギュラー番組を抱えています。長い目で見て、ダウンタウンについた方が得だと判断した可能性はありますね」(同)  かつては甲子園を沸かし、球界を代表する大スターにまで上りつめた清原だが、今では球界関係者のみならず、野球ファンからもそっぽを向かれてしまっているようだ。清原の目には、今年甲子園を沸かした清宮幸太郎やオコエ瑠偉の活躍は、眩しすぎて直視できないことだろう。

ダウンタウン・松本人志が“不参加”の『27時間テレビ』に苦言連発「走る意味ない」「芸人に丸投げ」

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フジテレビ公式サイトより
 ダウンタウンの松本人志が、2日放送のニュースバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)の冒頭で、同局で先月25~26日に放送された『FNS27時間テレビ』について、「(マラソンを)走る意味もない」「芸人を雑に扱ってる」などと苦言を連発した。  そもそも、日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』のパロディー及びアンチテーゼを根幹として、1987年にスタートした『27時間テレビ』(1996年までは『FNSスーパースペシャルテレビ夢列島』)。昨今の制作姿勢に対し、松本は「僕はちょっと思うところが……」と自ら口火を切り、「パロディーやってんのに、日テレの真逆にいっていない時がある。大久保さんのマラソンとかさ」と、ネット上で“ワープ疑惑”が騒がれたオアシズ・大久保佳代子のマラソン企画を例に挙げ、「チャリティーじゃないんやから、別に走る意味もないし、別にヤラセでもいい。もう、(番組の意味自体が)ねじ曲がっちゃってる」と持論を展開した。  また、今年出演した平成ノブシコブシ・吉村崇や、さらば青春の光をはじめ、若手芸人に対する扱いについて、「ポンと丸投げで、雑に扱ってる」と印象を述べ、「僕はもうちょっと愛をもってやってほしい」「うまくいったらお互いの得で、まずくなったら芸人が損する」「芸人が頑張るだけに、とにかく芸人が損する感じが、僕はすごく悲しい」と語り、同番組の毎夏恒例化に対し「毎年やらないといけないのかな? ちょっと休んでみてもいいのかな?」「今年はあるで~みたいなほうが、みんなの士気が上がっていいんちゃう?」と疑問を呈した。 「過去にダウンタウンで司会を務めたほか、昨年は『27時間ナショー』というコーナーがあったりと、これまでほぼ毎年『27時間テレビ』に出演していた松本ですが、今年は不参加だった。それだけに、今年の企画の雑さや、芸人の扱いの酷さが、より客観的に目についたのでしょう。松本の今回の持論に対しては、ネット上でも共感の声が圧倒的です」(テレビ誌記者)  一方、今年の総合司会を務めたナインティナイン・岡村隆史は、先日放送の自身のラジオ番組で、『27時間テレビ』のネガティブな話題で盛り上がるネットユーザーに対し「やっぱり(フジテレビが)好きなんやろうねえ、ネットの人たちって」「(何か)あったらカチャカチャカチャ! カチャカチャカチャ! って。ある意味、フジテレビのこと嫌いや言いながらも、大好物なんでしょうね」と、視聴者をバカにしているかのようにも取れるコメントを残し、批判が殺到したばかり。 「各局で冠番組を持つ松本ですが、フジテレビのバラエティ班の感覚のズレは、タレントらが一番敏感に感じているのでしょう。今年の『27時間テレビ』は、“業界の帝王”の異名を持つバラエティ制作部長の片岡飛鳥氏が総監督を務め、その周囲を片岡氏の申し子ともいえるイエスマン的な作家が固めていたため、誰も異論を唱えられる状況になかったといわれている。  片岡氏は、ADとしてダウンタウンなどの番組に関わった後、『めちゃ×2イケてるッ!』を立ち上げ、同局のバラエティの一時代を築いた人物。しかし、現在も当時の空気を引きずった古い番組作りが目立つため、視聴者から『フジは感覚が古い』『また内輪ウケかよ』などと揶揄されることもしばしば。今年の『27時間テレビ』は、そんな“片岡イズム”が色濃く出た結果といえそう」(同)  「テレビの時代はもう終わり?…でも俺、本気出しちゃいます」と挑戦的なキャッチコピーを掲げた、今年の『27時間テレビ』。松本の目には、テレビ時代の終焉よりも、同番組の終わりが見えてしまったようだ。

ダウンタウン・松本人志が“不参加”の『27時間テレビ』に苦言連発「走る意味ない」「芸人に丸投げ」

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フジテレビ公式サイトより
 ダウンタウンの松本人志が、2日放送のニュースバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)の冒頭で、同局で先月25~26日に放送された『FNS27時間テレビ』について、「(マラソンを)走る意味もない」「芸人を雑に扱ってる」などと苦言を連発した。  そもそも、日本テレビの『24時間テレビ 愛は地球を救う』のパロディー及びアンチテーゼを根幹として、1987年にスタートした『27時間テレビ』(1996年までは『FNSスーパースペシャルテレビ夢列島』)。昨今の制作姿勢に対し、松本は「僕はちょっと思うところが……」と自ら口火を切り、「パロディーやってんのに、日テレの真逆にいっていない時がある。大久保さんのマラソンとかさ」と、ネット上で“ワープ疑惑”が騒がれたオアシズ・大久保佳代子のマラソン企画を例に挙げ、「チャリティーじゃないんやから、別に走る意味もないし、別にヤラセでもいい。もう、(番組の意味自体が)ねじ曲がっちゃってる」と持論を展開した。  また、今年出演した平成ノブシコブシ・吉村崇や、さらば青春の光をはじめ、若手芸人に対する扱いについて、「ポンと丸投げで、雑に扱ってる」と印象を述べ、「僕はもうちょっと愛をもってやってほしい」「うまくいったらお互いの得で、まずくなったら芸人が損する」「芸人が頑張るだけに、とにかく芸人が損する感じが、僕はすごく悲しい」と語り、同番組の毎夏恒例化に対し「毎年やらないといけないのかな? ちょっと休んでみてもいいのかな?」「今年はあるで~みたいなほうが、みんなの士気が上がっていいんちゃう?」と疑問を呈した。 「過去にダウンタウンで司会を務めたほか、昨年は『27時間ナショー』というコーナーがあったりと、これまでほぼ毎年『27時間テレビ』に出演していた松本ですが、今年は不参加だった。それだけに、今年の企画の雑さや、芸人の扱いの酷さが、より客観的に目についたのでしょう。松本の今回の持論に対しては、ネット上でも共感の声が圧倒的です」(テレビ誌記者)  一方、今年の総合司会を務めたナインティナイン・岡村隆史は、先日放送の自身のラジオ番組で、『27時間テレビ』のネガティブな話題で盛り上がるネットユーザーに対し「やっぱり(フジテレビが)好きなんやろうねえ、ネットの人たちって」「(何か)あったらカチャカチャカチャ! カチャカチャカチャ! って。ある意味、フジテレビのこと嫌いや言いながらも、大好物なんでしょうね」と、視聴者をバカにしているかのようにも取れるコメントを残し、批判が殺到したばかり。 「各局で冠番組を持つ松本ですが、フジテレビのバラエティ班の感覚のズレは、タレントらが一番敏感に感じているのでしょう。今年の『27時間テレビ』は、“業界の帝王”の異名を持つバラエティ制作部長の片岡飛鳥氏が総監督を務め、その周囲を片岡氏の申し子ともいえるイエスマン的な作家が固めていたため、誰も異論を唱えられる状況になかったといわれている。  片岡氏は、ADとしてダウンタウンなどの番組に関わった後、『めちゃ×2イケてるッ!』を立ち上げ、同局のバラエティの一時代を築いた人物。しかし、現在も当時の空気を引きずった古い番組作りが目立つため、視聴者から『フジは感覚が古い』『また内輪ウケかよ』などと揶揄されることもしばしば。今年の『27時間テレビ』は、そんな“片岡イズム”が色濃く出た結果といえそう」(同)  「テレビの時代はもう終わり?…でも俺、本気出しちゃいます」と挑戦的なキャッチコピーを掲げた、今年の『27時間テレビ』。松本の目には、テレビ時代の終焉よりも、同番組の終わりが見えてしまったようだ。

「すっとんきょうなことを言わなきゃダメ」『ワイドナショー』に見る、松本人志の時事大喜利

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『ワイドナショー』フジテレビ
「すんごいブスがいっぱい乗ってるでしょ、女性車両って?」 「(後輩におごった金額)計算したら、ホントに億超えてますよ」 「皮肉なことに、声を失うことで、彼(つんく)の言葉の重みっていうのは増すと思うのね」  『ワイドナショー』(フジテレビ系)での松本人志のコメントは毎回必ずといっていいほどネットニュースになり、世間を騒がしている。今週(6月7日)の放送でも、銀座クラブママと会社経営者の夫が7年間肉体関係を持っていたとして妻が訴えた裁判で、「不倫」ではなく「枕営業」という判決が出た事件に対し、「ほかにも同じような(性交渉する)人がいれば、売春婦みたいなもので、不倫とは違う」「ママとちょっと会って、ちょっと(性交渉を)しているのがそんなに腹立つ?」という発言や、今いくよ追悼に寄せた「最後に(今いくよ・くるよの漫才を)見られてよかった」という発言などがネットニュースに取り上げられていた。  もともと『ワイドナショー』は、2013年10月から深夜で放送されていたワイドショー形式のトークバラエティ。メーンコメンテーターに松本を据えたことで大きな話題となり、『笑っていいとも!増刊号』が放送されていた日曜午前枠に移動した。  『いいとも!』のグランドフィナーレで松本は、不仲説がウワサされていたとんねるずとの共演に「ネットが荒れる!」と繰り返していたが、くしくも『ワイドナショー』での発言で、繰り返しネットを荒らしている。  この番組最大の特長は「松本人志がいる」ということにほかならないが、松本以外のコメンテーターもほかの番組とは一味違う。たとえば、「準レギュラー」と呼ばれているSMAP中居正広、HKT48指原莉乃といったアイドルから、泉谷しげる、武田鉄矢らミュージシャンたち、長嶋一茂、乙武洋匡、そして若き社会学者・古市憲寿と多彩な顔ぶれだ。映画のプロモーション絡みとはいえ、ビートたけしが登場したこともある。  それはやはり、「松本人志がいる」からこそ集められたものだろう。「『うちの親戚の兄ちゃん面白いやろ!』って感覚」で松本が熱望した、みうらじゅんの起用は象徴的だ。そんな中から、古市 vs 長嶋一茂などという思わぬ名勝負が生まれてくるから面白い。それをさばく(フリして煽る)MC・東野幸治の手腕も見事だ。また「サッカー専門家」として登場している前園真聖が不祥事から“復活”を果たしたのも、松本の功績が大きい。  現在、『ワイドナショー』に限らず、「ワイドショー」形式の情報番組は数多く放送されている。『ワイドナショー』の裏でも、爆笑問題の『サンデー・ジャポン』(TBS系)に加え、4月からはヒロミがMCの『美女たちの日曜日』(テレビ朝日系)も始まった。平日には各局が競い合うように、生のワイドショーを放送している。それらのコメンテーターは、『白熱ライブ ビビット』(TBS系)には大久保佳代子、千原ジュニア、ヒロミ、オリエンタルラジオ中田敦彦。『直撃LIVEグッディ!』(フジテレビ系)にはマキタスポーツ、カンニング竹山、土田晃之、川島明らといったように、お笑い芸人が数多く起用されている。それはもちろん、親近感やトーク技術を見込まれてのものだろう。  だが、「芸人」としてコメンテーターをまっとうするのは、なかなか難しいものだ。深刻な話題でボケたりするのはもちろん、少し角度をつけたコメントをするだけで「不謹慎」などと言われてしまう。かといって、真面目なことばかり言っていれば、「芸人のくせに」などと揶揄されてしまう。いわば、芸人にとって「ワイドショー」は、初めから“負け戦”に挑むようなものだ。  そのことは、松本も『ワイドナショー』の中で語っている。「制限がある中で何を言っても当たり障りなくなっちゃうし、踏み越えちゃうと炎上しちゃう」「長い物に巻かれろ的なことを言おうとしたら、非常に簡単なんですけど、やっぱり波風立たせないといけない。でも、(波風)立たせた分、なんかきますよね」と。  それでも松本は、「すっとんきょうなこと」を言わなくちゃいけないという。お笑い芸人なのだから、違う角度でモノを見て、それが仮に「すっとんきょう」に見えたとしても、それを言わなければならないのだ。 「すっとんきょうなことを言うと、『すっとんきょうなことを言うな』って苦情がきたりするんですけど、その中に真理があったりするんで」  「この番組のコンセプトは理解してますよ。うまくいけば面白いだろうと。だけど、うまくいくということは俺はどんどん敵を増やしていく」と松本が番組開始当初に語っている通り、彼の主張をそのまま表明すると、それこそ「ネットが荒れる」。なぜなら今は、彼のような異端児にも視聴者は一般常識的な倫理観を求めるからだ。  松本はこれまで、“天才芸人”として世の中の「常識」を破ることに心血を注いできた。いわば「すっとんきょう」なことをするだけでよかった。しかし今は、一般常識のある社会人としての振る舞いを求める同調圧力という、相反するものとも同時に戦わなければならない。常識を破りつつ、非常識になってはいけない。それは極めて難しい大喜利だ。  今のテレビで、松本が“真剣”を振ることができるお笑い番組はなかなかないかもしれない。だから松本は『ワイドナショー』で、ニュースをお題に、研ぎ澄まされた大喜利力を武器に“常識”と戦っているのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) 「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

松本人志、今度は「少子化はSMAPのせい」と……視聴者を困惑させる“変な発言”の真意とは

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フジテレビ公式サイトより
 ダウンタウンの松本人志が、10日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、“少子化問題”と“SMAPの未婚率の高さ”の因果関係について持論を展開した。  この日、深刻化している少子化問題に話が及ぶと、社会学者の古市憲寿氏が「この10年は、“団塊ジュニア”のSMAP世代が、ちょうど出産適齢期にあった。この間、政治家が少子化対策をしなかったのが問題」と解説。すると、松本が「確かにねえ、SMAPは5人いて4人結婚してないっていうのは、確かに問題なのよねえ……」と感慨深げに切り出し、「SMAPが全員結婚してたら、もうちょっと変わるんちゃうかなあ。SMAPにも問題はあるなあ。SMAPが結婚しないと、嵐もしないしねえ」と語った。  これに、東野幸治がすかさず「それは、ジャニーズの問題でしょ!」とツッコんだが、松本は「結婚したからファンやめるって考え方は、やめないといけない」とジャニーズファンへの苦言を続けた。  松本はこの発言中、終始、真顔。ネット上では「また、松ちゃんが変なこと言ってる」「少子化問題を、SMAPのせいにするとか……」「ジャニーズの未婚率の高さは、今に始まったことじゃない」と、違和感を訴える視聴者が相次いでいる。  『ワイドナショー』での松本の発言をめぐっては、これまでも視聴者がたびたび困惑。3月の放送では、13歳の男子中学生が惨殺された“川崎市中1男子生徒殺害事件”の話題で、「被害者にせよ、家族・知人といった関係者にせよ、(探偵!)ナイトスクープにハガキ出したらええと思う」と提案。『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)といえば、探偵に扮した芸人が視聴者の悩みを解決するバラエティ番組だが、「すっごい(世の中が)シリアスな状況になっている。芸人とカメラが来て、緊張感を和らげることができると思う」「(被害者の)青タンの写真出したら、『これアカンやろう』って(なる)」と持論を展開。ネット上では「松ちゃん、何言ってんの?」「人が死んでるのに、まともじゃない」と批判が殺到した。 「松本としては、“ニュースの面白い見方”として発言しているのでしょうが、視聴者からは『ボケなのか、本気で言ってるのかわからなくて、気持ち悪い』『至極普通のことを言っているかと思えば、突然かけ離れたことを言うから困惑する』という声も。そんな松本本人は、視聴者の反応を人一倍気にしており、ネット上での炎上を忌み嫌っている。7日放送の『クレイジージャーニー』(TBS系)で、『<水曜日のダウンタウン>(TBS系)は大好きだけど、番組によっては収録の前日に“はぁ……”(ため息)って、後ろ向きの番組もある』と告白した松本ですが、『ワイドナショー』もそのひとつかもしれません」(テレビ誌記者)  「被取材側である芸能人的立場で、個人的意見を発言する番組」として始まった『ワイドナショー』。どうやら松本の頭の中は、一般人には到底、理解できなそうだ。

“ムキムキ”ダウンタウン・松本人志に、格闘技関係者が熱視線「お笑い芸人で格闘技団体を……」

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松本人志Twitterより
 ダウンタウンの松本人志が、12日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)の中で、日本の格闘技界に言及した。  「ボクシング界世紀の一戦」として全世界注目のマニー・パッキャオVSフロイド・メイウェザー戦のファイトマネーが総額300億円以上になると聞くと、松本は「スゴい2人ですが、ここまで上がるとは思わなかったですね」と仰天。続けて「あるところでは、こんなに(ファイトマネーが)上がっていくワケじゃないですか。でも今、日本の格闘技がどんどん衰退していってね」と指摘した。  先日、某格闘技を観戦したという松本は観客の少なさを嘆き、勝者の景品がスポーツタオル、ドリンク、グローブ、その中から1点を選ぶという形式に「そこは3つともあげてよ。勝ったんなら。今それぐらいね……」と悲嘆していた。  松本といえば、芸能界きっての“筋肉バカ”で有名。12年前から自己流で鍛え始め、ついにはベンチプレス100キロオーバーを達成したとされる。15日放送の『水曜日のダウンタウン』(TBS系)では、メキシコから来た謎のマスクマン“エル・チキンライス”に扮し、プロレスデビューも果たしているという。 「松本さんが体を鍛える理由は『家に誰かが忍び込んできた時、家族を守れるのは自分しかいない』というもの。裏を返せば、一触即発の事態になれば闘いもいとわないということ。格闘技界は今、深刻な人材不足で悩んでいる。当然、松本さんには熱視線が送られていますよ」とは格闘ライター。  松本がかわいがる後輩の今田耕司も10年以上の格闘技歴があり、品川庄司の品川祐もシュートボクシング経験者。また、ドランクドラゴンの鈴木拓は柔術を習い続けている。放送作家の1人は「現在、お笑い芸人で“格闘技団体”を結成する計画が水面下で進行中です。そうなれば、当然リーダーは松本さんでしょう」と話す。  業界に、新たな風を巻き起こすことができるか――。

“ポストたけし”を意識するあまり……川崎中1殺傷事件に言及した松本人志に「何言ってるかわからない」

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『ワイドナショー』フジテレビ
 ダウンタウンの松本人志が1日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、神奈川県川崎市で起きた“中学1男子殺傷事件”に言及した。被害者の上村遼太さん(13)は首や腕などを刃物で執拗に切られ惨殺。現時点でリーダ格の18歳男性ら3人が逮捕されているが「今後も加害者グループは増えるという話もある」(社会部記者)。国民の関心も高く、今後、未成年犯罪の法改正が議論されそうな雲行きだ。  そんな中、松本は「すっとんきょうなことを言うようですけど」と前置きした上で「被害者にせよ、家族・知人といった関係者にせよ、(探偵)ナイトスクープにハガキ出したらええと思う」と提案。『探偵!ナイトスクープ』(朝日放送)は視聴者からの素朴な疑問や相談を受けて、芸人を中心とした探偵役のタレントが問題を解決するバラエティー番組だ。松本はその主旨について「ハガキ出したら、探偵が行ってくれますよ。青タンの写真出したら、これアカンやろうって(なる)」と説明した上で「すっごい(世の中が)シリアスな状況になっている。芸人がカメラで来て、緊張感を和らげることができると思う。俺、甘いかなあ」と持論を展開した。  これにネット上では「何を言っているかわからない」「笑いにしたらダメだろ」の大合唱。タレントのクリス松村が自身のブログで「子供に対してウルトラ過保護になっている気がします。守る、守るって・・・何から守るのでしょう?根本的なことをスルーしていて、守るも何もないのではないでしょうか?」「少年法とは何なのか?18歳に選挙権をあたえるなら、その前にすることがあるはずです」と述べていることを引き合いに出し、「松本よりクリスの方がまとも」という意見も多かった。  このところダウンタウンをめぐっては、冠番組の打ち切りに代表されるように「つまらなくなった」という報道が相次いでいる。お笑い関係者は「吉本興業は2人の住み分けを考えていて、浜田は番組MC、松本にはビートたけしのような“芸能界のご意見番”的なイメージをつけようとしている。たしかに彼には独特のセンスがあり、“ポストたけし”になりうる存在。ただ、本人がそれを意識しすぎている気がする」と話す。  髪の毛もたけし風の“金髪ショート”にした松本。迷走は続く――。

『水曜日のダウンタウン』恣意的編集を“また”謝罪……テレビマンの傲慢体質は「もはや伝統芸!?」

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TBS『水曜日のダウンタウン』公式サイトより
 18日放送の検証バラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の終盤で、過去に放送された企画「ブックオフの福袋買うヤツ どうかしてる説」について、恣意的な編集があったことを認め、謝罪した。  先月28日放送の同企画では、ブックオフ・西宮建石店を張り込み取材。正月に販売した「コミック試し読み福袋」の購入者を直撃し、中身を見せてもらうという企画であった。  取材中に売れた福袋は「1つのみ」と放送。その中身は、『もののけ姫』(徳間書店)や『勤しめ! 仁岡先生』(スクウェア・エニックス)、『NHKにようこそ!』(角川書店)、『カタリベのりすと』(講談社)、『BTOOOM!』(新潮社)と、ジブリ映画のコミック版や、アニメ化された人気漫画の1~3巻、計15冊が入っていたが、番組はテロップとナレーションで「マニアックな作品ばかり」と紹介。この購入者がこれらの漫画を一切読まないまま、翌日、売るために来店する姿も放送された。  この放送の2日後、「BOOK-OFF 西宮建石店」を名乗るTwitterアカウントは、「お客様は購入した読み終えた3タイトルを売られたのです」「実際の撮影は2日間で、二日目には取材クルーの方の前で福袋も複数個売れていた(略)」と、編集上でのヤラセを暴露し、ネット上で話題となっていた。  今回、番組は、「『買うヤツはどうかしてる』などの表現を繰り返し用いあたかも福袋の中身に価値がないかのような誤解を視聴者に与えてしまいました」「取材にあたって企画の意図を事前に説明しご理解を得る努力を怠り(略)関係者の皆様また、福袋を購入された方々に対しご迷惑をおかけしました」などとお詫び文を公開。複数個売れていたことを認識しながら「1つのみ」と伝えたか否かについては、触れなかった。  『水曜日のダウンタウン』といえば、4日にも「放送内容は事実に反するものでした」とお詫び文を放送。同福袋企画において、東京・三鷹市の100円ショップ「得得屋」が販売した324円の福袋を「安けりゃなんでもよいというわけでもなく、1つも売れず」などと取り上げたが、実際は「取材を全くせず」に、承諾のないまま紹介していた。  この問題について、ダウンタウンの松本人志が、8日放送のニュースバラエティ番組『ワイドナショー』(フジテレビ系)で言及。「スタッフ側は、こっちが500%悪いって言っていましたよ」「僕は、『若干事実とは違うけど、面白かったからまあ、ええわ』で済ませられるかどうかが基準かなと。(今回は)それを超えちゃってる。だから、アウト」と番組の落ち度を認めた上で、「ただこの番組は、最近の番組では唯一チャレンジしている番組。こういうことで、急に保守的になったら嫌やなあって、そこだけ心配してる」と胸の内を語った。  なお、18日の放送では、歌ネタ芸人のどぶろっくが“ホワイトデー”をテーマにしたオリジナルソングを披露する企画や、篠原信一とジャイアント白田による柔道・大食い対決などが放送された。 「1度ならまだしも、謝罪が続いたことで、『またか……』と、過剰演出体質の印象を世間により与えてしまった。4日の時点で、ブックオフの件も明るみになっていたのですから、番組はまとめて謝罪したほうが賢明だったでしょう。今回の問題は、企画協力者の立場を考えない、配慮のなさがすべて。同時に、テレビマンがいまだに傲慢体質であることを、世間に知らしめた騒動といえます」(テレビ誌記者)  挑戦的な企画にファンも多い『水曜日のダウンタウン』。今後、同様の騒ぎが起きなければいいが……。