10月2日、コント日本一を決める『キングオブコント2016』(TBS系)の決勝戦が行われた。決勝戦でコントを披露したのは、しずる、ラブレターズ、かもめんたる、かまいたち、ななまがり、ジャングルポケット、だーりんず、タイムマシーン3号、ジグザグジギー、ライスの10組。この中から、かもめんたる、かまいたち、ジャングルポケット、タイムマシーン3号、ライスの5組が最終決戦に進み、2本のネタの合計得点の最も高かったライスが見事に優勝を果たした。 数あるお笑いコンテストの中でも、『キングオブコント』ほど場の空気が重視される大会はない。そもそも、個人の好みの差が激しい笑いという分野で、優劣をつけて勝敗を決めるということには宿命的な困難がつきまとう。それでも、何かしらの基準を定めて評価をしなくてはならないとすると、その日、その場所、その状況におけるネタの出来やウケ具合を審査基準とするしかないことになる。だからこそ、お笑いコンテストではその場の空気をつかんだ者が高い評価を受ける。 『キングオブコント』はコントの大会なので、特にそういう傾向が強くなりやすい。コントは漫才と違って、話術という飛び道具で観客を引き込むことができないからだ。テンポのいい掛け合いで観客を自分たちのペースに巻き込んでどんどん盛り上げていく、という漫才の手法が使えない。コントとは、演技で構成される短い芝居である。それを見る観客には、これからひとつの「お芝居」を見るのだ、という心の準備が必要だ。いったん冷静になって熱が冷めている観客の心を、そこから持ち上げて揺さぶって笑わせなくてはいけない。そこにコントを演じることの難しさがあり、同時に歓びもあるのかもしれない。 昨年以降、芸人100人による審査が廃止されてからの『キングオブコント』では、特にその傾向が強くなっているように見受けられる。2008年から14年まで行われていた「予選敗退した芸人100人(14年のみ101人)による審査」では、客席を埋め尽くす芸人たちがコントの難しさを知り尽くしているので、盛り上げるべきところで盛り上げる、という与えられた役目をきちんと果たしてくれていた。 ところが、15年の大会ではこの審査システムが廃止されてしまったため、テレビ越しに見ていてもはっきりとわかるくらい、会場の空気が一変した。一般客が中心の客席は、コントを見るのにふさわしくないほどの独特の緊張感に包まれていて、空気が重かった。そんな中で、その重苦しさを振り払い、空気を一気に塗り替えたコロコロチキチキペッパーズが優勝の栄誉を手にした。 さて、今年はどうだったか。結論から言うと、昨年よりは客席のムードが軽かった。重苦しさはなく、打てば響く反応の良さがある。ただ、一方では、ところどころでネタ中に悲鳴があがったりするなど、コントの設定に過剰に入り込み、反応が良すぎるために引き起こされる独特の現象も見受けられた。決して重くはないが、軽いところが軽すぎる。でも、ここを笑わせないとこの大会では勝てない。 今回は、結果から見るとライスとジャングルポケットの一騎打ちとなっていた。1本目終了の時点では同点1位。2本目で6点差がついてライスに軍配が上がったが、審査員の評価としてはライス支持3人に対してジャングルポケット支持が2人。実質的にはほとんど差がなかった。 ジャングルポケットは、顔と演技のクドさに定評のある絶対的エースの斉藤慎二を軸にして、その魅力を最大限に引き出すネタを作っていた。斉藤の暑苦しさは見る人を選ばず、誰にでもダイレクトに伝わる。今回披露された2本のコントは、いずれも斉藤がアクシデントに一方的に巻き込まれるものだった。斉藤が演じる人物は、どんなに悲惨な状況に追い込まれても、ちっとも悲惨に見えない。そこを笑いの核心に持ってくる作戦が功を奏していた。 対するライスの売りは、圧倒的なネタの面白さと、それを支える演技のうまさだ。ライスの2本のコントは、いずれも1つの違和感のある設定を作り、それをそのまま押し切っていくタイプのネタ。この手のネタでは、常に見る者の期待を超えて面白さを更新していかないと、途中で息切れしてしまう。ただ、彼らは緻密なネタ作りでそのような失敗に陥らず、階段を一歩一歩上るように確実に笑いを増幅させていった。 客席の中には、コントを見るときにどうしても身構えて硬くなってしまう人がいる。そこにひとつの壁がある。ジャングルポケットはキャラでそれを打ち破り、ライスはネタでそれを打ち破った。ライスの2人は、究極的にシンプルで隙のないネタ運びによって、コントで勝つとはこういうことだ、というのを世に知らしめたのではないかと思う。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)TBS系『キングオブコント2016』番組サイトより
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お笑い評論家・ラリー遠田の『キングオブコント2014』評──シソンヌが魅せた“コントの最先端”
10月13日、『キングオブコント2014』の決勝戦をテレビで見た。その前日、私は『THE MANZAI 2014』の本戦サーキット(準決勝戦にあたる予選)を、ライブで観戦していた。漫才の大会とコントの大会を立て続けに見たことで、漫才とコントの違いについて思いを馳せることになった。 漫才は熱だ。先日の『THE MANZAI』予選を見てそう思った。漫才師たちがセンターマイクの前に立ち、その瞬間に注ぎ込む「熱」が、客席に伝わるかどうかという戦い。技術、センス、声の大きさ、その他さまざまな要素によって、熱が観客に伝染すると、その熱は「笑い声」となって外に発散されていく。 一方、コントはそういうものではないよなあ、と『キングオブコント』を見たときに実感した。コントの笑いは、熱による笑いではない。コントでは、大きな笑い声が聞こえなくても、観客が十分に楽しんでいる、ということがあり得る。漫才ではそれがあまりない。漫才では、笑い声の大きさがそのままウケ具合を示す。コントでは必ずしもそうとは限らない。 いわば、漫才は体感するものだが、コントは鑑賞するものだ。コントでは、ネタを作り込んだり演技を磨いたりすることで、作品としての完成度をどれだけ上げられるかが勝負になる。 優勝したシソンヌのコントは、2本とも作品としてのクオリティが図抜けていた。1本目でギャンブル中毒の中年男性を、2本目で失恋して落ち込む女性を演じた、じろうの演技力が特に素晴らしい。 2本目のコントの冒頭、長谷川忍の演じるタクシードライバーが「こんばんは」と話しかけると、じろうの演じる女性は彼の顔を見て「良さそうな人」と応じる。このせりふで大きな笑いが起こった。特におかしいところもない、こんな何気ないせりふだけで、なぜ笑いが起こったのか? この笑いは「安堵の笑い」だ。じろうの最初の一言を聞いただけで、見る人たちは「あっ、この演技力なら安心して任せられる」という確信を抱いた。女性キャラの芝居のうまさが、多くの人の想像を超えていたのだ。何も心配せずにこのコントにはずっと浸っていていい。そういうお墨付きを与えてくれたのだ。ここでシソンヌは見る者の心をグッとつかんだ。そして、そのまま最後までずっと離さなかった。 このネタが終わった時点で、なかば勝負は決した。シソンヌのネタが終わり、優勝を争っていた暫定王者のチョコレートプラネットにカメラが向けられると、彼らは完全に負けを認めたような、あきらめの笑みを浮かべていた。 シソンヌの1本目のコントも圧巻だった。街でたまに見かけるような、ある種の「厄介」なタイプの人間が登場する。ギャンブル中毒の男性がラーメン屋に押しかけ、パチンコで負けたとグチをこぼし、「くせえラーメン」を食わせろと暴言を吐く。地の底を這うようなひどいキャラクターだ。でも、細部に不思議なリアリティーが宿っている。だから、思わずこの人物に釘付けになってしまう。確かにどうしようもなくひどいけれど、その先にあるもっとひどいものが見たい。そう思わせてくれる。 シソンヌのコントには「笑わせよう、笑わせよう」と待ち構えている感じが一切ない。日常的な設定の中に、いつのまにか引きずり込まれている。グイッと引き込む力が強い。その力の源を分析してみると、演技力、ネタの構成力、キャラの作り込み具合、といった要素が浮かび上がってくるのだろう。 コントは漫才よりも自由度が高い。衣装も小道具も、照明も設定も自由だ。だからこそ、得体が知れない部分もある。コントを見る側は、熱に浮かされるのではなく、技で魅了される。 シソンヌのコントには、2014年時点でのお笑い界の最先端の「技」がギッシリ詰まっていた。決勝10組に面白くない芸人は1組もいない。ただ、大会全体を振り返ってみれば、なるべくしてなった王者、という感じがする。2本目のコントの冒頭、たった一言で会場を揺らしたシソンヌには、すでに王者の風格が漂っていたのだ。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)キングオブコント2014公式サイトより
「優勝候補は?」「不倫&事務所解雇?」「モノノフだらけ?」『キングオブコント』ファイナリストを徹底解説
今年で7回目の開催となる、コント日本一を決める大会『キングオブコント2014』(TBS系、10月13日20時~)のファイナリスト10組が発表された。 今年は決勝枠が2組増えたほか、対戦方式も変更。これまでは2ネタの合計点数を競ったが、今年の1回戦は一騎打ち。勝った5組が、最終決戦へと駒を進める。 1回戦の対戦カードは抽選の結果、シソンヌ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)VS巨匠(人力舎)、ラバーガールVSリンゴスター(ともに人力舎)、バンビーノ(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)VSさらば青春の光(ザ・森東)、ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)VS犬の心(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)、チョコレートプラネットVSアキナ(ともによしもとクリエイティブ・エージェンシー)に決定(出演順)。以下、注目点をピックアップしたい。 ■優勝候補とウワサされる2組 “芸人が芸人を採点する”ことが特徴の『キングオブコント』だが、芸人の間で優勝に近いコンビとして名前が挙がっているのは、シソンヌ、ラバーガールあたりだという。 シソンヌは、ファイナル進出は初めてながら、ネタのクオリティーと演技力は、芸人誰もが認めるところ。長谷川が185センチ、じろうが179センチと、長身の2人が見せるコントは、見た目に似つかわしくないほど繊細と評判。しかし、ネタ順はショーレースで不利とされる1発目。どこまで空気を作れるかに注目したい。 一方、ラバーガールのファイナル出場は、2010年以来、4年ぶり。その年は、5位にとどまった。近年は、細川徹演出で単独ライブを行うなど、新しい試みも。初戦の対戦相手は、同じ事務所の9年後輩のリンゴスター。このプレッシャーは、ネタに影響するか? ■スキャンダル乗り越え、再チャンス 今年は、スキャンダルを乗り越え、チャンスをつかんだ芸人も。アキナの秋山賢太と山名文和は、もともとここに藤本聖を加えたトリオ・ソーセージとして活躍。数年前には、関西で冠番組『やかせて!ソーセージ』(毎日放送)を持つなど、人気を博していた。しかし、12年7月に、藤本が元交際相手の女性を暴行したとして逮捕され、無期限謹慎処分に。同年10月、秋山と山名は新コンビ・アキナを結成し、大阪の劇場「5upよしもと」などで地道に活動を続けてきた。 また、おととしの同大会で準優勝を果たし、今年で3回目のファイナル進出となるさらば青春の光も、お騒がせコンビ。昨年1月、所属事務所の松竹芸能が突然、彼らの専属契約解除を発表。これに伴い、3日後に控えていた単独ライブが、急きょ中止になる騒ぎも起きた。契約解除の理由は明かされていないが、松竹芸能との間にトラブルがあったとみられている。 さらに昨春頃、メンバーの東口宜隆が、お笑いトリオ・鬼ケ島の和田貴志と結婚したばかりのA子さんと不倫関係にあるというウワサが、業界内を駆け巡った。A子さんは元タレントで、さらば青春の光と舞台で共演歴があり、密会していたところに和田が遭遇したといわれている。なお、和田は今年2月に離婚が成立した。 ■「事務所かぶり回避」の都市伝説は? これまで、ファイナリストについて「事務所が偏らないよう、主催側が調整している」と、都市伝説のようにささやかれてきた同大会だが、今年は、よしもと5組、人力舎3組、ASH&Dコーポレーションとザ・森東が1組ずつという、ガチ感漂う結果に。通過枠を増やしたにもかかわらず、ワタナベエンターテインメントや松竹芸能、ホリプロコム、サンミュージック、太田プロダクションといった、テレビでおなじみの事務所からはファイナリストが出ておらず、主催するTBSが気を遣った様子は見られない。 また、前出の騒動で「民放から干されている」といわれるさらば青春の光が見事に勝ち進んだ点は、大会の信用度をグッと引き上げているといえそうだ。 ■ももクロファンが歓喜のワケ 現在Twitterでは、多くのももいろクローバーZのファンが、同大会の話題で盛り上がっている。何事かと調べてみると、どうやら、ファイナリストに「モノノフ(ももクロのファン)芸人」が多いのだという。確かに、芸人になる前からの古参ファンであるリンゴスター・小川裕史をはじめ、モノノフを公言するバンビーノの藤田や、ラブレターズ・溜口佑太朗、ラバーガール・飛永翼、巨匠・岡野陽一など、比率は不自然なほど高い。コントの面白さと、ももクロのパフォーマンスには、何か関連性があるのだろうか……? 知名度にかかわらず、平等にゴールデン帯でスポットを浴びることができる同大会。実力未知数の芸人にも、ぜひ注目したい。『キングオブコント2014』公式サイトより
【お笑い評論家・ラリー遠田】2011お笑い界 総まとめ!「賞レース編」
2011年を振り返ると、お笑いの世界にも大小さまざまな出来事があった。「お笑い賞レース部門」と「テレビバラエティ部門」の2つに分けて、2011年のお笑い界を振り返っていきたい。 まずは、2011年のお笑い賞レース戦線についてまとめてみよう。この1年に行われた主なお笑い賞レースの結果をまとめると以下の通りになる。 【1月】 『ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞:ウーマンラッシュアワー 【2月】 『R-1ぐらんぷり』優勝:佐久間一行 【3月】 『NHK上方漫才コンテスト』優勝:スーパーマラドーナ 【4月】 『上方漫才大賞』大賞:ブラックマヨネーズ 【7月】 『お笑いハーベスト大賞』優勝:ニッチェ 『オンバト+』チャンピオン大会 優勝:トップリード 【8月】 『MBS新世代漫才アワード』優勝:スーパーマラドーナ 【9月】 『キングオブコント』優勝:ロバート 【10月】 『NHK新人演芸大賞』大賞:ニッチェ(演芸部門)、桂まん我(落語部門) 【12月】 『THE MANZAI』優勝:パンクブーブー こうして並べてみると、新人賞レースの中で頭ひとつ抜きん出た実績を残しているのが、『NHK上方漫才コンテスト』『MBS新世代漫才アワード』を制したスーパーマラドーナと、『お笑いハーベスト大賞』『NHK新人演芸大賞(演芸部門)』で優勝を果たしたニッチェの2組。スーパーマラドーナは、関西を拠点に活動する若手漫才師。線が細く気弱な性格の田中一彦と、元・暴走族で気性が荒い武智正剛。対照的なキャラクターを備えた2人が、精密でテンポの良い漫才を演じて人気を博している。ニッチェは主にコントを得意とする女性コンビ。小柄でぽっちゃり体型の江上敬子と近藤くみこが、持ち前の演技力を武器にして多彩なコントを演じる。江上は「クリアアサヒ」のCMで上戸彩と共演を果たすなど、快進撃を続けている。賞レース二冠という実績を引っさげて、2012年の活躍にも期待がかかる。 ピン芸人の祭典『R-1ぐらんぷり』を制したのは、素朴で底抜けに明るい芸風が売りの佐久間一行。彼が決勝で披露した3本のネタは、いずれも独創性に満ちたオンリーワンの逸品。売れっ子がなかなか出てこない「泥の97年組」の一員だった彼が、芸歴13年でようやくビッグタイトルを手にした。ただ、今年の『R-1』で実質的に勝ち組となったのは、準優勝のAMEMIYAだろう。「冷やし中華はじめました」の歌ネタで一躍有名になった彼は、音楽芸人としてギター片手に多数の番組に出演した。 コント日本一を決める『キングオブコント』では、オーソドックスで演劇的なネタに対抗して、型破りなネタを演じる芸人の台頭が目立った。ひたすら音楽ネタを貫く2700は、勢いに乗って準優勝を果たした。若手コント芸人のラブレターズは、ヒップホップ調の校歌を熱唱するネタで見る者の度肝を抜いた。そんな大混戦を制したのは、絶対的なボケの破壊力を備えた秋山竜次率いる3人組のロバート。2700の猛追をかわしたデッドヒートは見ごたえ十分だった。 年末には新たな漫才の祭典として『THE MANZAI』が開催。大会発起人である島田紳助の引退によって一時は開催も危ぶまれていたが、最終的にはナインティナインを総合司会、ビートたけしを最高顧問とする盤石の布陣で無事に開催される運びとなった。 決勝の舞台は、芸歴も芸風もキャラクターもそれぞれ異なる16組の漫才師が、16種類のハイクオリティな漫才を披露する刺激的な空間となった。優勝を果たしたのは、M-1チャンピオンで唯一の出場者となったパンクブーブー。M-1で優勝したときを思わせる一分の隙もない完璧な漫才を演じて、見事に栄冠を手にした。 『THE MANZAI』には、『M-1グランプリ』とは全く異なるコンセプトが感じられた。『M-1』は、勝者と敗者を点数で明確に序列化したり、格闘技中継さながらの派手な演出をすることで、漫才師とそれを見る者に緊張を強いる。だが、『THE MANZAI』はそれをしない。16組の漫才師が提供する16通りの笑いをそれぞれに評価しようとする。そして、すべての演出は視聴者の緊張を解きほぐし、純粋に漫才を楽しんでもらうために存在している。『THE MANZAI』の舞台には、みじめな敗者は1組もいなかった。それぞれが自分の持ち味を出し切って、輝きを放っていた。それは、3.11以降、「緊張」よりも「安らぎ」を求める人々のニーズにも合致している。『THE MANZAI』は、現代の新しいお笑い賞レース番組のひとつのあり方を示したと言えるだろう。 (文=お笑い評論家・ラリー遠田)
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「70万円くらい欲しい」『キングオブコント2011』5位の鬼ヶ島が賞金を要求か
コント日本一を決める大会『キングオブコント2011』決勝戦が9月23日、TBS系列で生放送され、結成13年目のロバートが4代目キングに輝いた。
ファイナル進出8組のうち、これまで「日刊サイゾー」が何かと注目してきた鬼ヶ島は、中間発表で3位につけ健闘を見せるも、結果は5位。東京03、キングオブコメディに続き人力舎三連覇がかかっていたが、その偉業が達成されることはなかった。
しかし優勝は逃したものの、今回のファイナル進出は"鬼ヶ島"の名前と、彼らのコントが持つ幻想的かつ猟奇的な魅力を日本全国に知らしめるには、最高の舞台であったと言えるだろう。
そんな鬼ヶ島メンバーの、決勝直後のコメントは以下の通り。
大川原「悔しさもちょっとありますけど、悔いはありません! 来年がんばります!」
和田「70万くらい欲しい気分です」
野田「さあ祭りは終わりました。明日から新しいバイト先見つけます!」
なお10月15日には、鬼ヶ島トークライブ『キングオブコント2011優勝祝賀会(仮)』(新宿ロフトプラスワン)を開催する彼ら。タイトルからも分かるように、決勝以前から優勝を想定し企画されたライブであり、さらに「優勝したらお客さんの飲食代をメンバーが支払う」と公約までしていた。すでに予約数は定員に達しているというが、当日はどんな内容で行われるのだろうか。こちらも気になるところだ。
(文=林タモツ)
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見事、ファイナリストとなった鬼ヶ島の3人。
左から野田祐介、大川原篤史、和田貴志。
コント日本一の称号と、優勝賞金1,000万円を賭けた大会『キングオブコント2011』の決勝戦が9月23日(TBS系/19時~)に生放送される。
4回目となる今年は、史上最多の3,026組の芸人が参戦。幾多の予選を勝ち抜き決勝に残った8組は、トップリード、TKO、ロバート、ラブレターズ、2700、モンスターエンジン、鬼ヶ島、インパルス(決勝ネタ順)と、テレビでお馴染みの芸人から無名芸人まで幅広い。
その中でも「日刊サイゾー」は、予選大会でひと際大きな笑いをかっさらっていた結成5年目の鬼ヶ島に注目。無名にもかかわらず優勝候補と名高い3人の素顔に迫った。
――決勝進出おめでとうございます。昨年まで準決勝敗退が続いた皆さんですが、今年の鬼ヶ島は一味違うということでしょうか。
大川原篤史(以下、大川原) 昨年までは"ネタを作ってライブに出て"というのを漠然とやっていたんですが、この1年はキングオブコントに向けて「強い4分ネタを2本作ろう!」(同大会は3回戦以降、4分ネタで勝負するため)という強い意志でやってきました。
野田祐介(以下、野田) いや~、決勝決まった日の夜は泣いたなあ。僕、最近よく泣いちゃうんですよ。
大川原 ただ、野田くんの涙を流してる顔を誰も見たことがないんです。最近思うんですけど、ウソを言ってるんじゃないかなって。
野田 がっつり泣いてるよ!
和田貴志(以下、和田) よく月に向かって雄叫びとか上げてるよね。あれは泣いてるの?
野田 泣いてるでしょ。
和田 決勝決まった後も、会場出た瞬間に野田が「うぉーー!!」って叫び始めて、それ見て僕らすごい冷めちゃって。
野田 何で冷めるの? 一緒に泣けばいいじゃん。
大川原 泣いたって言えばモテると思ってんじゃないの?
野田 何で疑われてんの?
――決勝進出が発表された時、壇上に上がった野田さんが開口一番「やっとバイト辞めれるー!」と叫んでいたのが印象的でした。
野田 僕、テレアポのバイトをやってるんですけど、発表の1週間前に「クビ」って言われたんです。だけど34歳で他のバイト探す気力もなかったので、「自給800円でもいいんで!」って泣きすがって、残れることになったんです。それで「どうしよう、800円じゃ食えないしなあ......」とかいろいろ考えてた時期だったので、通過した瞬間はテレアポの上の奴の顔を思い浮かべて「ざまーみろ!」って思って。そいつだけのために叫びました。くふふふふ(笑)。
和田 野田がこの先"絶対に食っていける"と確信してるのが怖い。
大川原 「バイト辞めれるー!」って言った時、インパルスにも「まだ分かんねーだろ」ってツッコまれてたじゃん。
野田 お前らも俺みたいに自信を持ってやらなきゃダメだよ! 俺、9月以降シフト入れてないから!
――野田さん以外のおふたりもバイトされてるんですか?
大川原 はい。知り合いの仕事を手伝ったり、ご飯食べられない時は先輩におごってもらったり、ごまかしごまかし生きてます。胸が痛むのが、うちのおじいちゃんが「これでおいしいものでも食べな」ってたまにお金を振り込んでくれるんです。今日も5万円振り込んでくれて......。だから優勝したらおじいちゃんを温泉に連れていってあげたいです。
野田 お前! ズルイな! 5万円、俺にちょっと分けろよ!
和田 僕も決勝が決まったことを母親に電話で報告したら、すごい喜んでくれて、3万円貸してくれたんですよ。
野田 みんな貸してくれるんだな。クズ野郎どもよ!
大川原 何がクズ野郎だよ。野田くんは僕らにも金貸してくれってせびってきますから。
和田 今日も「金貸せ、金貸せ」ってメールがずーっと来てました。僕がスロットで勝ってるのを小耳に挟んだみたいで。
野田 ギャンブルに勝った奴は貸してくれるだろうと思って。あ、思い出した! (大川原に)おい、お前! この前200円貸したの、まだ返してもらってねえ! 今返せよ!
大川原 こっちは何万貸したことあると思ってんだよ。
――野田さんは、そんなにお金がないんですか?
野田 そんなことないんですけど。
――じゃあ、なぜそんなにお金が借りたいんですか?

『キングオブコント2011』準決勝。
ファイナル進出を決めた瞬間。
野田 何なんですかね。後先のこと考えてないです......。でも僕が偉いのはちゃんと返すところですよ。だって和田は返さないじゃん。
和田 俺は返さない(キッパリ)。
大川原 そうなんですよ。本当のクズは和田なんですよ。野田くんなんてポップな方です。和田は触れられないほどのクズ。
和田 あはははは。
――営業のギャラでは生活していけないんですか?
和田 営業は半年に1本くらいですね。先月の給料も1万5,000円ですから。
野田 僕ら本当に営業がヘタクソなんです。ネタでお客さんを引かせちゃうんですよ。
大川原 全力でネタをやってるだけなんですけど、営業が終わるとよく怒られるんです。前にも営業先の副社長が飛んできて、「お前らがやってることは、オナニーなんだ!」ってすげー怒られたりとか。野田がバーッてしゃべるネタをやった時も、見てたお母さんが「危ない!」って言って、連れてた小さい女の子の顔をバッて隠したり。
野田 僕の形相がバケモンみたいに見えたみたいで。
――確かに鬼ヶ島のネタは、狂気じみた展開が持ち味ですからね。
大川原 でも、決勝進出が決まった数日後にスーパーに営業に行かせていただいたんですけど、皆の態度が今までと違ったんですよ。レジのおばちゃんたちが「決勝、頑張ってね」って声をかけてくれたり、帰りに店長がカステラをくれたり。あんな感じのいい営業先の人たち初めてですよ。
和田 今までは営業終わると逃げるように帰ってたのにね。やっぱ肩書きがあると違うんだね。
――もし優勝したら、出てみたい番組はありますか?
大川原 『アメトーーク!』(テレビ朝日系)とか。バラエティーで活躍できたらいいなあ。
和田 3人で温泉番組に出たいですね。あと日曜の昼過ぎくらいにやってる美川憲一さんとかと街を練り歩いて文句言うみたいな番組。
大川原 お前は旅したいだけじゃん。
野田 僕はやっぱりネタ番組に出たいです。僕らを表現できるのはネタだと思ってるんで。
――最近の鬼ヶ島さんは、学校が舞台のネタが多いですよね。今回の予選も学校ネタで勝ち進んで来ましたし。
大川原 僕らのコントって変な設定だったりするので、学校という誰もが知ってる人間関係や状況の中に置いた方が表現しやすいんです。まあ、衣装が楽っていうのもあるんですけど。
――なるほど、意味があったんですね。ところで"鬼ヶ島"というグループ名の由来は何ですか?
一同 ......。
和田 俺、途中から入ったし......。
大川原 (野田に)お前が鬼ヶ島って言い出したんじゃねーか。
野田 由来......分かんない、どうしよう......。あ! 僕、2年前くらいからオデコの骨が飛び出してきてるんですけど、これを角に見立てて僕が鬼で......。
――あ、特に由来とかなければ大丈夫です。では最後に決勝への意気込みを!
和田 称号とか名誉とかどうでもいいんで、とりあえずお金が欲しいですね(真顔で)。
大川原 僕は、司会のダウンタウンさんの前で2本もネタをやれるなんて幸せなことはないと思うので、とにかく楽しみたいです!
野田 僕はですねえ、"政界の野田、お笑い界の野田"として君臨させていただきます。あちらがどじょう政権なら、こっちはお笑い業界をするすると抜けていくうなぎ政権として頑張ります。
大川原 するする抜けるって何だよ。
野田 うるせえ! いいから早く200円返せよ!
(取材・文=林タモツ)
●おにがしま
野田祐介、大川原篤史、和田貴志からなる、プロダクション人力舎・スクールJCA出身のお笑いトリオ。2007年より現メンバーにて活動。『キングオブコント』08~10準決勝進出、『M-1グランプリ』09準決勝進出。
『キングオブコント2011』決勝に鬼ヶ島! 人力舎勢3連覇に大手――
コント日本一の座は、またしても人力舎に――?
25・26の両日、都内で『キングオブコント2011』の準決勝が行われ、決勝戦に進出する8組が決定。トップリード、TKO、ロバート、ラブレターズ、2700、モンスターエンジン、鬼ヶ島、インパルス(決勝ネタ順)の8組がファイナリストとして決勝に臨むことになった。
同大会は、2009年の第2回で東京03、昨年の第3回でキングオブコメディと、プロダクション人力舎所属の芸人が2連覇中。今大会でも鬼ヶ島がファイナルに進出しており、もし鬼ヶ島が優勝を飾れば同事務所による3連覇という偉業が達成されることになる。
「鬼ヶ島はファイナリストの中ではまったくの無名ですが、独特の空気感を持つ3人組です。予選・準決勝の出来をみても、今回の大会の台風の目と言っていいでしょうね。優勝の可能性も十分にありますよ」(お笑いに詳しい編集者)
ファイナル進出についての鬼ヶ島メンバーのコメントは以下の通り。
和田「やりました! 13年間真っ黒な底辺にいて、やっと一筋の光が見えました! お金!」
大川原「嬉しすぎて今クラクラして、自分の感情がよくわからなくなっております。とにかく、応援してくださった皆様ありがとうございます!」
野田「やったぞ! うおー! がんばったから努力したから上がれたよー! まだ鬼ヶ島を知らない人々の度肝を抜くネタをご用意しますのでご期待ください!」
なお決勝は9月23日19時よりTBSで生放送される予定となっている。

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キング オブ コント 2010 あの興奮よ、ふたたび。
予告!サイゾーテレビ【ニコニコキングオブコメディ】第8回は緊急生放送!本日24日(金)22時です
23日の『キングオブコント2010』で優勝を果たしたキングオブコメディが、その興奮冷めやらぬ今夜22時よりサイゾーテレビの生放送に登場します。
●会場はこちら
ニコ生→http://live.nicovideo.jp/watch/lv27645329 Ustream→http://www.ustream.tv/user/cyzo_tv上は前回放送分です。こうご期待! ・過去の『ニコニコキングオブコメディ』一覧 http://www.cyzo.com/2010/08/post_5162.html サイゾーテレビ http://ch.nicovideo.jp/channel/ch3120 cyzoTV on Twitter http://twitter.com/cyzoTV
いよいよ明日決戦!「キングオブコント2010」優勝はどのコンビ!?
いよいよ明日23日に迫ったキングオブコント2010』。今年も3,000組以上のエントリーから勝ち抜いた8組のコント芸人が、"コント日本一"の称号と賞金1,000万円を賭けてしのぎを削ります。
日刊サイゾー編集部の優勝予想は、当然サイゾーテレビで「ニコニコキングオブコメディ」に出演しているキングオブコメディの一点張りではありますが、ほか7組もいずれ劣らぬ強豪が揃いました。
果たして優勝はいったい、どのコンビなのでしょうか!?
【投票する・結果、コメントを見るには以下より】
【参考リンク】
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「決勝進出は地獄」!? キングオブコントに挑むキングオブコメディの意外な本音とは
http://www.cyzo.com/2010/09/post_5485.html
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http://www.cyzo.com/2009/02/post_1492.html
ラバーガール
"KOC2010・最強の伏兵"ラバーガール 熱くて少し気持ち悪い「お笑い」への想い
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「積極的に気持ち悪くいく」静かなるコント芸人・ラバーガールの思考
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エレキコミック 一度ハマるとクセになる!?「一転突破の納豆コント」
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ロッチ シンプルな構図でコントに魂を吹き込む「関係性のスペシャリティ」
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「コント冬の時代」に生れ落ちた寵児 ジャルジャル
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しずる 緻密なマーケティングと確かな演技力で突っ走る「腐女子枠のプリンス」
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"KOC2010・最強の伏兵"ラバーガール 熱くて少し気持ち悪い「お笑い」への想い

今年で3回目の開催となる「キングオブコント2010」(TBS系にて9月23日生放送)に決勝進出を果たしたコント師・ラバーガール。TKO、ロッチ、しずるといった出場8組の中で一見地味な彼らだが、その一筋縄ではいかないセンスの虜になってしまう人は、特にコアなお笑いファンに多いという。
"少し気持ち悪い人"を演じさせたら一級品の大水と、優しい口調でじわじわとツッコむ飛永。決勝戦前日の9月22日には、単独ライブのDVDリリースも控える2人に話を聞いた。
――決勝進出おめでとうございます!
飛永翼(以下、飛永) "やっと来たか"って感じですね。過去2回、準決勝で悔しい思いをしたので。
大水洋介(以下、大水) 準決勝ではネタの出来が良かったので、"これで落ちても後悔は無い"と思ってました。決勝進出が決まった瞬間は、"審査員の人達がやっと認めてくれた"と思ったらうれしかったですね。
――決勝戦への意気込みをお聞かせください。
飛永 決勝ではダークホースですが、期待に反して優勝しちゃいたいと思います。
大水 力を抜いて優勝目指します。
――更に10月には、シティボーイズの公演『10月突然大豆のごとく』への出演も決定されてますよね。大人気の公演ですから、話が来た時は驚かれたんじゃないですか?
大水 僕、昔からシティボーイズさんが好きで、DVDもほぼ全部持ってるんです。だからオファーが来た後、毎晩DVDを見ながら「これに出るんだあ」ってドキドキして寝れなかったです。
――お2人から見たシティボーイズは、どんな方達ですか?
大水 打ち合わせとかでお会いするんですけど、好き勝手なことばっかりしゃべってるんで、見てて飽きないですね。
飛永 全然ネタの話にならないですね。きたろうさんが"美味しい目玉焼きの作り方"をしゃべってたりとか。
大水 斉木(しげる)さんが「タバコの副流煙には害が無いんだ。あれは禁煙者の陰謀だ」って力説してたりとか。最近って"空気読まなきゃ"みたいな風潮があるけど、あの3人を見てると、"あ、好き勝手しゃべっていいんだ。こっちの方が面白れぇなぁ"って気になっちゃいますね。
――楽しそうですね! ちなみにお2人は、3年以内くらいに達成したい目標ってありますか?
飛永 何でもいいですか?
――何でもいいです。
飛永 僕は『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)に出たいなあって。
大水 これはまた、ぶっこんできた(笑)。
飛永 昔から家族で『土曜ワイド劇場』を見て犯人を当てるのが好きで、今も毎週見てるんです。犯人を当てようと思って見ると、すげえ面白いんですよ。例えば、浅丘めぐみが出てくると「犯人っぽいなあ」って思うじゃないですか。でもその後に風間トオルが出てきたら、また「犯人ぽいなあ」って思うんですよ(笑)。
――(笑)。大水さんの3年以内の目標は?
大水 このままバイトせずに暮らしたいっす。
飛永 夢が小っちゃいなあ。嫌だなあ。
――では、もう少し先の10年後の目標は?
飛永 『相棒』(同)に出たいです。
大水 役者になりたいの?
飛永 テレ朝の殺人事件のドラマに出たいんです。
大水 僕は10年後もバイトせずに暮らしたいですねえ。
飛永 小っちゃくて嫌だなあ......。
――お2人とも、「冠番組が欲しい」とかじゃないんですね。
大水 冠番組は~、う~ん。まだ現実的じゃないですね。いずれ......う~ん、そうすねえ、う~ん。
――そもそもお2人はなぜ芸人を続けてるんですか?
大水 お笑いが好きです!
飛永 うん。お笑いが好きです。
――好きなことを長く続けたいという想いで?
飛永 そうですね。あと、この生活しちゃうと、芸人以外出来ないだろうなって思うよね。
大水 うん。
飛永 昼過ぎに起きても誰にも文句言われない感じとか。ライブで言うと、僕らって月に5本くらいしか出てないんですけど、よしもとの芸人に聞くと、月80本くらい出てる人がいたりしてものすごい働いてるんですよ。人力舎(所属事務所)ってそういうところあると思う。
――それでよしもとの芸人と収入は一緒なんですか?
飛永 そうですねえ。ヘタしたらうちらの方が多い時もあると思う。なんかこんなユルいことやってたら、他のこと、出来ないだろうなあって。もう体売るくらいしか思い付かないです(笑)。
――これを読んで、人力舎の志望者が増えそうですね(笑)。人力舎といえば、お2人の先輩がサイゾーテレビで「ニコニコキングオブコメディ」という番組をやってるんですが。今後のために、ご覧になった感想やご意見を頂ければと......。
飛永 いっぱいしゃべる高橋さんに引いちゃう時があるんですよね。早口な上に滑舌も悪いから、うるせえなあって(笑)。
大水 高橋さんて、電話だと本当に何言ってるか分かんないんですよ。
飛永 ね。胎教に悪い感じがしますよね。どっちかっていうと今野さんの話が聞きたいんだよなあ。
――高橋さんに伝えときます(笑)。ところで、9月22日には第5回単独ライブ『キャット』のDVDがリリースとなりますが、出来栄えはいかがですか?
飛永 過去の単独ライブよりやってて手応えがありましたし、捨てるネタが無いっす! 最高傑作だと思ってます。
――DVDには特典として、お2人の副音声も入っているとか。ライブの裏話なんかが収録されてるのでしょうか?
飛永 普通に見た感想を言ってます。基本、「ここすべってんなあ」ってばっかり言ってますね(笑)。
大水 言い過ぎて、マネジャーに「あんまりすべったって言わないでくれ!」って怒られました。
――最高傑作なんですよね......(笑)。
大水 はい、間違いなく最高傑作です。今までは"単独ライブってこういう感じだろう"みたいなイメージに当てはめてた部分があったんですけど、今回は"過去の自分達を越えたな"って実感出来るライブになってますので、是非見て頂きたいです!
(取材・文=林タモツ)
●ラバーガール
飛永翼(写真左)と大水洋介(同右)による、2001年結成のお笑いコンビ。08年、第6回お笑いホープ大賞東京ウォーカー賞。「キングオブコント2010」決勝進出。
ラバーガール ソロライブ「キャット」 発売日:2010年9月22日 価格:3,990円(税込) 発売元:Contents League 販売元:アニプレックス
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