
「ベサメムーチョ」(ワーナーミュージック・ジャパン)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
今年5月にハワイのゴルフ場で不慮の事故死を遂げた“演歌界のドン”こと、「長良プロダクション」の故・長良じゅん会長。その長良会長が「“第2の氷川きよし”として期待を寄せていた新人歌手がいた」という一部報道があったが、これには耳を疑った。
この歌手とは、来年2月6日にワーナーミュージック・ジャパンから「ベサメムーチョ」という、桂銀淑がかつて歌った曲のカバーでデビューする川上大輔だ。
確かに、細身の長身で甘いマスク、外見だけ取れば、氷川きよし路線であることはわかるが、彼の名前を、生前長良さんから一度も聞いたことがない。不審に思い、長良プロに問い合わせたところ、事務所スタッフも「長良会長が応援する」という話は聞いたことがないという。
長良会長の名前を出せば業界的にはプロモーションがしやすいと考えた、川上のマネージメントサイドの戦略だったのだろう。取材を進めていくと、川上は故・長良さんの弟で、芸能プロ「グッデイ」の神林一夫社長がプロデュース。元長良プロ所属で、現在はグッデイと業務提携する梅宮辰夫が一押しする新人歌手であることがわかった。
しかし、梅宮が応援しているというなら、なおさら川上に長良会長が期待するわけがないはずだ。梅宮は数年前、長良プロからの独立を希望して、同プロを退社。個人事務所を設立したが、実際はグッデイの系列下に入った。これでは、弟の事務所に引き抜かれたようなもの。長良会長は筆者に「梅宮には、恩を仇で返されたようで悔しい」と語っていた。それだけに、決して関係が良好とはいえなかった弟がプロデュースし、梅宮が一押するという川上を“第2の氷川きよし”として期待するわけがない。「死人に口なし」をいいことに、長良さんの名前を利用した疑いがあるわけだが、川上には長良会長の名前を利用せず、実力でのしあがってもらいたいものだ。
話は少々横道にそれるが、筆者が30年以上主催している年末恒例の忘年会を陰ながら支えてきてくれたのが、長良会長だった。今年も12月12日に東京・有楽町にある「ニュートーキョー本店」のイタリアンレストランで開催。マスコミ関係者や芸能プロ関係者、取材で知り合った方々など、150人以上もの人が年末の忙しい中、駆けつけてくれた。
今回はゲストも豪華で、岐阜の多治見市から来てくれた、“文字職人”を名乗る書道家の杉浦誠司さん、日本におけるバリスタの第一人者で、カプチーノアートの名人である藤吉亮さんが初参加。それぞれの芸当を披露してくれて、参加者を感動させてくれた。そのほか、津軽三味線の名手で演歌歌手の伊南喜仁や“長良グループ”の演歌歌手、椎名佐千子も熱唱。あっという間の3時間だった。参加者全員が帰り際に「こんな楽しい忘年会はない。来年もまたやってくれ」の言葉を寄せてくれたことが、仕事の上でも大きな励みになる。
ただ、この場に長良会長がいなかったことが無念でならない。忘年会の場で、年を重ねてもなお新たな挑戦を続ける、長良会長の来年の戦略を聞くことがたまらなく刺激的だった。低迷が続く演歌界は、長良会長の遺志を継いで、挑戦することをやめないでほしい。いつまでも、長良会長の名前に頼っているようではダメだ。そんな思いを抱きつつ、改めて合掌!
(文=本多圭)
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ビートたけしが画策する『美川憲一・小林幸子のニ人紅白歌合戦』とは!?

「茨の木」、『美川憲一 全曲集~金の月・柳ヶ瀬ブルース~』
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
先日、ビートたけしが客員編集長を務める東京スポーツの取材があり、さまざまな話を聞いたが、紙幅の都合上、東スポには掲載できないこんな話があった。
「美川憲一と小林幸子が紅白を落選したけど、実はTBSでこのニ人だけの紅白ってのをやろうとしてるんだ。紅白で使おうとした衣装を着せて対決。イントロかかったらやめて、また違う衣装になって、最後には禿げヅラまでかぶせちゃう」
たけし独特のシャレなのか本気なのかわからない話だが、大手芸能プロの言いなりになって小林を落選させたNHKに弓を引く意味でも、ぜひ実現してほしいものだ。
今年、小林は紅白34回連続出場に執念を燃やして、紅白恒例の“巨大衣装”を発注していたが、事務所幹部の泥沼解任騒動で、紅白に影響力を持つ芸能界の大物に嫌われた結果、落選。3年ぶりの出場がウワサされていた美川も、小林のとばっちりを食って落選した。
すでに小林と美川の過去の豪華衣装対決を収めた『二人だけの紅白歌合戦!』(コロムビアミュージックエンタテインメント)というDVDは発売されているが、ヒットしているという話は聞かない。しかし、テレビでの「二人の紅白」ならば、怖いもの見たさで人気を集めるような気がする。それも低視聴率記録を更新し続ける、たけしととんねるずの石橋貴明がMCを務める『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(TBS)でやってほしい。
この番組、TBSの日曜のゴールデンタイムの視聴率が何をやっても取れないことから、番組編成局がたけしに頼んで、石橋とのコンビで、10月からスタートさせた番組だった。ところが、初回視聴率と8.8%と期待外れ。2回目以降は5%台に落ち込み、12月2日に放送された2時間スペシャルは5%を割って、4.6%とゴールデンの新記録を作った。
4日放送のスペシャルでは、若手お笑い芸人たちがさまざまな“スナックを舞台にしたコント”を披露するという企画が盛り込まれていたが、これは筆者だけではなく、お笑い好きのマスコミ関係者も“最高に面白かった”と絶賛した。にもかかわらず、あの視聴率。筆者がたけし贔屓ということもあるが、あまりの視聴率の低さに、ビデオリサーチの調査方法に問題があるのではないか、と訝しがってしまう。
日曜の夕方に放送されている日本テレビの長寿番組『笑点』の平均視聴率は今も18%を超えている。『笑点』の大喜利はマンネリ化して、面白くもなんともないのに、お年寄りがテレビにかじりついている時間帯だ。これは、以前から言われていることだが、視聴率調査に協力してくれる世帯にはお年寄りがいる家が多く(若い人しかいない世帯はそもそも日中に家にいる時間が少なく、ビデオリサーチの調査依頼を引き受けにくいとの説もある)、そのお年寄りが見る番組の視聴率が伸びやすいという状況を反映しているのではないか。
一方、たけしたちが『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』でやろうとしていることは、「実験的な笑い」をテーマにしているだけに、お年寄りには理解しにくい。しかし、視聴率が上がらないと番組は継続できない。ゆえにたけしが語った、美川と小林の「二人の紅白」は、お年寄りを引きつけるのには格好な企画になるのではないか。あまりのふざけっぷりに反感を買う可能性はあるが、それもまた、たけしらしい。是が非でも視聴率がほしいTBSにとっても、紅白落選で暗い年末を迎える小林と美川にとっても、朗報になる企画だ。なにより、いびつな視聴率至上主義、大手芸能プロ偏重主義に陥ったテレビ界に、一石を投じることになるはずだ。
(文=本多圭)
ビートたけしが画策する『美川憲一・小林幸子のニ人紅白歌合戦』とは!?

「茨の木」、『美川憲一 全曲集~金の月・柳ヶ瀬ブルース~』
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
先日、ビートたけしが客員編集長を務める東京スポーツの取材があり、さまざまな話を聞いたが、紙幅の都合上、東スポには掲載できないこんな話があった。
「美川憲一と小林幸子が紅白を落選したけど、実はTBSでこのニ人だけの紅白ってのをやろうとしてるんだ。紅白で使おうとした衣装を着せて対決。イントロかかったらやめて、また違う衣装になって、最後には禿げヅラまでかぶせちゃう」
たけし独特のシャレなのか本気なのかわからない話だが、大手芸能プロの言いなりになって小林を落選させたNHKに弓を引く意味でも、ぜひ実現してほしいものだ。
今年、小林は紅白34回連続出場に執念を燃やして、紅白恒例の“巨大衣装”を発注していたが、事務所幹部の泥沼解任騒動で、紅白に影響力を持つ芸能界の大物に嫌われた結果、落選。3年ぶりの出場がウワサされていた美川も、小林のとばっちりを食って落選した。
すでに小林と美川の過去の豪華衣装対決を収めた『二人だけの紅白歌合戦!』(コロムビアミュージックエンタテインメント)というDVDは発売されているが、ヒットしているという話は聞かない。しかし、テレビでの「二人の紅白」ならば、怖いもの見たさで人気を集めるような気がする。それも低視聴率記録を更新し続ける、たけしととんねるずの石橋貴明がMCを務める『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(TBS)でやってほしい。
この番組、TBSの日曜のゴールデンタイムの視聴率が何をやっても取れないことから、番組編成局がたけしに頼んで、石橋とのコンビで、10月からスタートさせた番組だった。ところが、初回視聴率と8.8%と期待外れ。2回目以降は5%台に落ち込み、12月2日に放送された2時間スペシャルは5%を割って、4.6%とゴールデンの新記録を作った。
4日放送のスペシャルでは、若手お笑い芸人たちがさまざまな“スナックを舞台にしたコント”を披露するという企画が盛り込まれていたが、これは筆者だけではなく、お笑い好きのマスコミ関係者も“最高に面白かった”と絶賛した。にもかかわらず、あの視聴率。筆者がたけし贔屓ということもあるが、あまりの視聴率の低さに、ビデオリサーチの調査方法に問題があるのではないか、と訝しがってしまう。
日曜の夕方に放送されている日本テレビの長寿番組『笑点』の平均視聴率は今も18%を超えている。『笑点』の大喜利はマンネリ化して、面白くもなんともないのに、お年寄りがテレビにかじりついている時間帯だ。これは、以前から言われていることだが、視聴率調査に協力してくれる世帯にはお年寄りがいる家が多く(若い人しかいない世帯はそもそも日中に家にいる時間が少なく、ビデオリサーチの調査依頼を引き受けにくいとの説もある)、そのお年寄りが見る番組の視聴率が伸びやすいという状況を反映しているのではないか。
一方、たけしたちが『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』でやろうとしていることは、「実験的な笑い」をテーマにしているだけに、お年寄りには理解しにくい。しかし、視聴率が上がらないと番組は継続できない。ゆえにたけしが語った、美川と小林の「二人の紅白」は、お年寄りを引きつけるのには格好な企画になるのではないか。あまりのふざけっぷりに反感を買う可能性はあるが、それもまた、たけしらしい。是が非でも視聴率がほしいTBSにとっても、紅白落選で暗い年末を迎える小林と美川にとっても、朗報になる企画だ。なにより、いびつな視聴率至上主義、大手芸能プロ偏重主義に陥ったテレビ界に、一石を投じることになるはずだ。
(文=本多圭)
ビートたけしが画策する『美川憲一・小林幸子のニ人紅白歌合戦』とは!?

「茨の木」、『美川憲一 全曲集~金の月・柳ヶ瀬ブルース~』
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
先日、ビートたけしが客員編集長を務める東京スポーツの取材があり、さまざまな話を聞いたが、紙幅の都合上、東スポには掲載できないこんな話があった。
「美川憲一と小林幸子が紅白を落選したけど、実はTBSでこのニ人だけの紅白ってのをやろうとしてるんだ。紅白で使おうとした衣装を着せて対決。イントロかかったらやめて、また違う衣装になって、最後には禿げヅラまでかぶせちゃう」
たけし独特のシャレなのか本気なのかわからない話だが、大手芸能プロの言いなりになって小林を落選させたNHKに弓を引く意味でも、ぜひ実現してほしいものだ。
今年、小林は紅白34回連続出場に執念を燃やして、紅白恒例の“巨大衣装”を発注していたが、事務所幹部の泥沼解任騒動で、紅白に影響力を持つ芸能界の大物に嫌われた結果、落選。3年ぶりの出場がウワサされていた美川も、小林のとばっちりを食って落選した。
すでに小林と美川の過去の豪華衣装対決を収めた『二人だけの紅白歌合戦!』(コロムビアミュージックエンタテインメント)というDVDは発売されているが、ヒットしているという話は聞かない。しかし、テレビでの「二人の紅白」ならば、怖いもの見たさで人気を集めるような気がする。それも低視聴率記録を更新し続ける、たけしととんねるずの石橋貴明がMCを務める『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』(TBS)でやってほしい。
この番組、TBSの日曜のゴールデンタイムの視聴率が何をやっても取れないことから、番組編成局がたけしに頼んで、石橋とのコンビで、10月からスタートさせた番組だった。ところが、初回視聴率と8.8%と期待外れ。2回目以降は5%台に落ち込み、12月2日に放送された2時間スペシャルは5%を割って、4.6%とゴールデンの新記録を作った。
4日放送のスペシャルでは、若手お笑い芸人たちがさまざまな“スナックを舞台にしたコント”を披露するという企画が盛り込まれていたが、これは筆者だけではなく、お笑い好きのマスコミ関係者も“最高に面白かった”と絶賛した。にもかかわらず、あの視聴率。筆者がたけし贔屓ということもあるが、あまりの視聴率の低さに、ビデオリサーチの調査方法に問題があるのではないか、と訝しがってしまう。
日曜の夕方に放送されている日本テレビの長寿番組『笑点』の平均視聴率は今も18%を超えている。『笑点』の大喜利はマンネリ化して、面白くもなんともないのに、お年寄りがテレビにかじりついている時間帯だ。これは、以前から言われていることだが、視聴率調査に協力してくれる世帯にはお年寄りがいる家が多く(若い人しかいない世帯はそもそも日中に家にいる時間が少なく、ビデオリサーチの調査依頼を引き受けにくいとの説もある)、そのお年寄りが見る番組の視聴率が伸びやすいという状況を反映しているのではないか。
一方、たけしたちが『日曜ゴールデンで何やってんだテレビ』でやろうとしていることは、「実験的な笑い」をテーマにしているだけに、お年寄りには理解しにくい。しかし、視聴率が上がらないと番組は継続できない。ゆえにたけしが語った、美川と小林の「二人の紅白」は、お年寄りを引きつけるのには格好な企画になるのではないか。あまりのふざけっぷりに反感を買う可能性はあるが、それもまた、たけしらしい。是が非でも視聴率がほしいTBSにとっても、紅白落選で暗い年末を迎える小林と美川にとっても、朗報になる企画だ。なにより、いびつな視聴率至上主義、大手芸能プロ偏重主義に陥ったテレビ界に、一石を投じることになるはずだ。
(文=本多圭)
ジャニーズにもみ消されたSMAP中居正広の“中絶強制”過去「ただの細胞だから……」

内緒ってこと?
「太地喜和子の影を追い続けて──?」“天下の艶福家”故・中村勘三郎さんを偲ぶ

『襲名十八代―これは勘三郎からの
恋文である』(小学館)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
人気歌舞伎俳優の中村勘三郎さんが、食道がんの手術から肺炎を併発。呼吸困難に陥って、5日、急性呼吸窮迫症候群で亡くなった。享年57歳の若さだった。
勘三郎さんは歌舞伎界に新風を吹き込んで、数々の功績を残したが、私生活では宮沢りえとの不倫をはじめ、共演女優らと浮名を流した“艶福家”としても知られている。
筆者にとって、勘三郎さんの女性関係で忘れられないのが、1992年に舞台『唐人お吉』の公演先の静岡県伊東市の港で自動車で誤って転落事故死した女優の故・太地喜和子さんの存在だ。
太地さんが若い頃、往年の名優の三国連太郎と燃えるような不倫をしたのは有名な話。その後、俳優の秋野大作と結婚するが、短期間で離婚。その後、共演者や、故・伊丹十三さんと不倫して、“魔性の女”といわれた。勘三郎さんは、「勘九郎」を名乗っていた19歳の頃、12歳年上の太地さんに惚れてしまい、女性週刊誌「微笑」(祥伝社/休刊)によって熱愛が発覚した。当時の「微笑」の記者は「勘九郎が太地のマンションにお忍びで入った。出てくるところを待って取材を掛けようと思ったら、気づかれたみたいで勘九郎は窓から屋根伝いで逃げ出したのをいまだに忘れませんよ」と言う。
しかし、熱愛が発覚したものの、2人の喧嘩は絶えなかった。渋谷の居酒屋で口論になり、勘三郎さんが太地さんを突き飛ばし、太地さんは弾みでテーブルに頭を打って大出血。翌日、頭に包帯を巻いた姿で制作会見に挑んだという話は語り草になっている。
筆者は、太地さんが父親代わりと慕っていた銀座8丁目の小さなバーのマスターと親しくなって、喧嘩の理由は「太地の男性関係に、勘三郎さんが嫉妬したからだ」ということを聞いた。それだけ勘三郎さんは太地さんにゾッコンだったのだ。しかし、勘三郎さんの歌舞伎界での将来を心配した太地さんは、自ら身を引いた。これを勘三郎さんは、自分は太地に弄ばれて捨てられたと思ったようだ。92年に太地さんが転落事故死したことを知った勘三郎さんは、号泣したという。
2年後、勘三郎さんは貴花田と婚約解消した宮沢りえの相談に乗ったことがキッカケで、彼女と不倫関係に陥った。不倫を清算するために、りえが京都のホテルで自殺未遂を図ったのは芸能史に残っている。2005年に現在の「勘三郎」を襲名した後も、女性関係のウワサは絶えず、女性週刊誌にターゲットにされた。
今にして思えば、勘三郎さんが“艶福家”になったのは、太地さんとの叶わぬ恋がトラウマになったような気がしてならない。太地さんを失った彼は、太地さん以上の女性を求め続けたのではないか。
万人を愛し、愛された勘三郎さんの早すぎる死にあらためて合掌!
(文=本多圭)
「出会った男はみな潰されてゆく」芸能界を放逐された益戸育江の奔放なる迷走

『心の楽園に住む』(集英社)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
沖縄の石垣島で、大麻研究家のM氏と“不倫同棲生活”を送って、大麻礼賛を訴えている女優の益戸育江(旧芸名:高樹沙耶)が、所属する大手プロダクション「オスカープロモーション」を退社した。
益戸本人はこれまでの芸能生活を「客寄せパンダだった」と言い切っているだけに、自ら芸能界をフェードアウトしたつもりだろうが、今回の退社は事実上、芸能界からの追放にほかならない。
なぜなら、(益戸というより高樹といったほうがわかりやすいので、そうと呼ぶが)高樹はこれまで、自分の身勝手な生き方でさんざん周囲に迷惑を掛けてきたからだ。その挙げ句、日本では違法な大麻の擁護活動を行っている。擁護活動するのは自分の勝手だが、芸能人はイメージ商売。それによってどんな影響があるかを、まともに考えられないのだ。まずはきれいさっぱり引退してから、擁護活動をすべきだった。
そんな身勝手な高樹が、これまで芸能界から追放されなかったのはオスカーに守られてきたからだ。
高樹は1998年にシンガーソングライターの中西圭三と結婚。しかし、2人はすぐに不仲になり、筆者は離婚を考えだしていた圭三と友人の紹介で知り合い、離婚のタイミングについて相談された。
すでに夫婦関係は修復不可能で、2人はワイドショーや週刊誌からマークされていた。離婚発表後、彼らに追っかけられないためには、芸能界マスコミが一時休止状態になるゴールデンウィークに離婚を発表するのが理想だとアドバイス。実際にそのタイミングで離婚発表した。
離婚後、高樹は趣味のダイビングにのめり込み、日本とハワイを往復する生活を送り始めた。一度、筆者もハワイ行きの便で高樹と一緒になり、会話を交わしたことがあった。その時、すでに水中カメラマンでフリーダイバーのコーチをやっていたS氏とハワイ島で同棲。婚約もウワサされたが、破局。その後、日本で女優として本格的に活動を再開したが、07年には、エコロジーな暮らしがしたいと千葉県南房総市に移住、地元の有力者やボランティアに支えられてエコハウスやカフェをオープンした。これと同時に自然農法家の男性と同棲情報が流れた。
「またか」と思ったが、この時に初めて、高樹という女性が男関係がオープンで、親しい仲間たちからは“流木”と呼ばれていることを知った。なぜ、“流木”なのか?
高樹と出会った男は、流木にぶつかったように潰されていくからだという。うまい例えなのかなんなのか。いずれにせよ、高樹と一緒になって幸せになった男はいないように見える。
自然農法家も高樹に潰されたのか、音沙汰を聞かなくなったと思ったら、高樹が「福島の原発が怖い」と言って、沖縄の石垣島に引っ越し。テレビ朝日の人気ドラマシリーズ『相棒』を途中降板。千葉の有力者やボランティア、それに『相棒』の出演者やスタッフに多大な迷惑をかけた。石垣島に移住した高樹は7月に自身ブログで大麻の合法化を目指す団体「大麻草検証委員会」の幹事に就任したことを公表。同時に妻帯者である大麻研究家のM氏と同棲していることも明らかになった。
大麻に賛否があることは分かるが、今の日本では反社会的活動と取られかねない。こんな女優は、テレビ局もスポンサーも、とても使えない。オスカーも、高樹のマネジメントにそれなりの投資をしてきたはずだが、見限らざるを得なかったようだ。したがって、事務所を退社したというだけでなく、芸能界から追放されたという見方が正しい。今後も、高樹の身勝手な行動に巻き込まれる被害者が出ないことを祈るだけだ。
(文=本多圭)
なぜ彼女は“芸能界のお母さん”と呼ばれたか? 大女優・森光子さんを偲ぶ

『女優 森光子』(集英社)
芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
大女優の森光子さんが、11月10日に肺炎による心不全で亡くなっていたことが明らかになった。
筆者は、森さんが長年所属していた「吉田名保美事務所」の元マネジャーで、森さんを担当していたH氏と親しい間柄だった。現在のH氏は芸能界を離れ、医療関係の仕事をしているが、森さんの生前、同氏から「なぜ森さんが“芸能界のお母さん”と呼ばれて、誰からも慕われていたのか」という理由を聞いて納得した。
今から約40年前、マネジャーを担当していたH氏に長男が誕生。その際、森さんから10万円という、当時にしては相当な大金をご祝儀でもらったという。TBSドラマ『時間ですよ』に出演している時も、入りたてのADが結婚したことがわかると、同じように10万円のご祝儀を包んだという。
金銭の問題ではない。分け隔てなく、周囲の人間に気を遣う心配りの人だったから、あそこまで慕われたのだ。裏方だけではなく、後輩の女優たちにも慕われていた。当時、同じ事務所に所属した沢田亜矢子は、森さんから仕事のイロハを教えてもらっただけでなく、高価な着物を何着ももらったという。
森さんは、フジテレビの番組審議委員を務めていたが、フジのワイドショー『3時のあなた』の司会を長年務めていたこともあり、フジのドラマ関係者とも縁が深かった。東映にいた佐久間良子は、“不倫”がウワサされたフジのディレクターだったS氏を通じて森を紹介され、その影響で吉田事務所に移籍。日活に所属していた松原智恵子も、森さんを頼って日活から吉田事務所に移籍した。
その吉田事務所には一時、森さんをはじめ、佐久間、松原、和泉雅子、桃井かおり、沢田亜矢子、それに黒柳徹子といった、そうそうたる女優が所属。現在は黒柳しか所属していないが、20数年前は今の「研音」と同じように“女優の宝庫”と呼ばれた。これも森さんの陰の力があってこそだった。
そんな誰からも愛された森さんは、なぜか、男運には恵まれなかったようだ。
1959年に、TBSの名作ドラマ『私は貝になりたい』の演出を手掛けた演出家で、5歳年下の岡本愛彦さんと結婚したが、4年で離婚。その後、文豪の水上勉さんとの関係がウワサされたが、結ばれることはなかった。
森さんの関係者の間で鮮明に残っている“男性の記憶”としては、元TBSデイレクターで、その後、音楽家に転身したW・Tさんとの不倫だったという。『アタックNo.1』や『キューティーハニー』など、数々のアニメソングを手掛けたWさんは妻帯者だったが、それを解っていながら、森さんは、はたから見ていて気の毒なほどWさんに尽くして尽くして尽くし抜いた。森さんのマンションには、いつ来るか分からぬWさん用の部屋があり、そこにはピアノが置かれていたとか。そのWさんは、平成元年に56歳の若さで急死した。
Wさんの死後、46歳年下のジャニーズ事務所の東山紀之との関係が報道された。ヒガシが女優の木村佳乃(その後、結婚)と婚約を発表した際に、森さんはヒガシについて「プラトニックな恋ですが、この関係は死ぬまで続くと思います。友達以上、恋人未満」と、うれしそうに語った。離婚、不倫と男には恵まれなかった森さんは死ぬまで、ヒガシにプラトニックラブを抱き続け、女の幸せを噛みしめていたのかもしれない。
そんな“芸能界のお母さん”に、あらためて合掌!
(文=本多圭)
舞台復帰も迷走続ける酒井法子「覚せい剤逮捕の賠償金支払いは、いまだにゼロ」

芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす!
元女優の酒井法子が、執行猶予明けの12月15日から始まる舞台『碧空の狂詩曲~お市の方外伝~』で、いよいよ復帰する。そうなると気になるのが、前事務所が肩代わりしている損害賠償金の返済だ。舞台復帰はカネにならないので、酒井はこの舞台を機に“復帰利権”に群がる芸能界の魑魅魍魎な輩たちの餌食にされるのではないかと危惧するからだ。
2009年8月に酒井は覚せい剤事件で逮捕されたことで、CMなどの違約金や損害賠償金が発生。その額、一説には2億円といわれている。その賠償金を肩代わりしたのは、酒井を断腸の思いで解雇した「サンミュージック」だった。その後、酒井は、今年5月に急死した後見人で建設会社の故・富永保雄会長の指示で都内にあるマンション2軒を売却。売却金の一部をサンミュージックへの返済に充てたといわれていたが、実際にはいまだに一銭も返済されていないという。
酒井の事件で一時経営危機がウワサされたサンミュージックだが、ベッキーやカンニング竹山、スギちゃんらの活躍で立ち直り、最近では少し経済的な余裕が出てきたとも聞く。それだけに、所属タレントは酒井の早計な復帰を全面的に歓迎する態勢になっていなかった。
だからといって、部外者の芸能関係者に酒井の復帰を任せるわけにはいかない。そんな時に、元サンミュージックのスタッフで、かつて、フジテレビのドラマ『ひとつ屋根の下』や日本テレビのドラマ『星の金貨』で酒井を女優として売り出した“敏腕マネジャー”といわれたH氏が、酒井のマネジメントを買って出た。酒井はH氏の事務所に移籍。12月の舞台で復帰することになったが、復帰後はサンミュージックが肩代わりした損害賠償金の返済を履行しなければならない。しかし、移籍した新事務所の台所事情は決して楽ではなく、酒井の復帰舞台のギャラも安いことを考えれば、返済するには焼け石に水だ。となると、別の仕事にも、安易に食いついてしまうかもしれない。
昨年、酒井は中国の麻薬撲滅キャンペーンの“禁毒大使”として北京を訪問。その時、酒井の日本側の代理人を務めたのが、“闇の帝王”と呼ばれた許永中受刑者ともつながりが深い芸能プロ経営者K氏だった。K氏は酒井を台湾から再デビューさせようと画策したが、事前にサンミュージックに情報が洩れて、頓挫した。その後も日中合作映画で女優復帰させようと動いたが、尖閣問題で日中関係が悪化。映画の話は立ち消えになった。
しかし今もあきらめずに、水面下で復帰を画策しているという情報が絶えない。さらにカネに困った酒井に、ヘアヌード写真集出版の話も浮上している。覚せい剤事件で崩れた清純派女優のイメージを回復することは不可能だが、いずれにしても、酒井の復帰は前途多難のような気がしてならない。
というのも、酒井自身はいまだ周囲からの信頼を取り戻せておらず、現在もサンミュージックほか、これまで酒井を支えてきた業界の人々からは一定の距離を置かれている。その一方、どうにも怪しい輩ばかりが近づいているからだ。
サンミュージックが酒井を信用しきれないのには理由がある。酒井の覚せい剤疑惑については、彼女が逮捕される約7カ月前に筆者がサンミュージックに情報を提供したのだが、酒井は事務所の確認を頑なに否定していたという。復帰に向けても、サンミュージックへの報告なしに独断で動いていた案件が多々あったようだ。サンミュージックからの信頼を取り戻さなければ、同事務所と付き合いが深い大手メディアからも敬遠されるだろう。といって、安直に現時点で近づいてくる人間の話に乗るのも、長期的視点で考えれば、得策かどうかわからない。酒井の迷走はしばらく続くだろう。
(文=本多圭)
NHK『紅白』人事の癒着構造、極まれり! “芸能界の大物”がプロデューサーを接待漬けに……

『夜のアルバム』ユニバーサルクラシック