「今後も『けものフレンズ』に世界は広がっていく」――福原慶匡P×テレビ東京細谷伸之Pインタビュー!

 ブシモによるスマートフォン向けゲームが17年夏に始動! 6月にはTVアニメの出演声優たちがキャストを務める舞台も公演開始! さらに東武動物公園をはじめとするリアル動物園とのコラボやグッズ販売も続々と展開中!!――と、TVアニメ第12話「ゆうえんち」の放送終了後から、堰を切ったかのようにドバドバと新展開が繰り広げられ続けている『けものフレンズ』。  あわせて上映会やトークショーなどのイベントも頻繁に開催されているが、その中の一つ、4月15日に行われた「『けものフレンズ』最終回見逃し上映会」(東京・科学技術館 サイエンスホール)の昼の部と夜の部の合間に、制作を担ったヤオヨロズ・福原慶匡プロデューサー、そしてテレビ東京の細谷伸之プロデューサーを直撃!  イベントの前日に放送された「どうぶつビスケット×PPP」の「ミュージックステーション」(テレビ朝日系、以下「Mステ」)出演、そして『けものフレンズ』最終話前後を振り返ってもらいつつ、今後の展開についても聞いてみた!
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(C)けものフレンズプロジェクト/KFPA
■「風通しの良さというか、何でも言い合っていましたね」(福原P) ―― まず昨日(4月14日)のどうぶつビスケッツ×PPPの「Mステ」出演から振り返っていただきたいのですが、結構急なお話だったんですか? 福原慶匡プロデューサー(以下、「福原」) う~ん、急なのかな? たしか最終回放送の1~2週間前にお話をいただきまして。 細谷伸之プロデューサー(以下、「細谷」) 普通に先方からご依頼をいただきまして。 福原 今話題になっているから、ということで。こちらから何かしらプロモーションしたとかというわけでもなかったんですけど。  僕はレコード会社もやっていたので「Mステ」出演のハードルの高さを知っていますから、衝撃を受けましたけどね。 細谷 ああ、なるほど。 福原 1人、関わっていたアーティストで「Mステ」に出演できた子がいるんですけど、話題になって、結構売れてきて、それでも出演できるまでにデビューから5年ぐらいかかりましたから。それが放送開始から3カ月ぐらいで、もう出れるんだ……と。 細谷 僕は福原さんと違って音楽業界には詳しくないですから、素直に驚きました。これからどうなっていくんだろうと思いましたし、意外だったし、うれしかったですね。 ―― テレビ東京さん的には全然問題なかったものなんですか? 細谷 ああ、それは全然問題なかったです。 ―― また『けものフレンズ』を紹介する動画も、非常に丁寧な作りでしたよね。 細谷 ああ、あれもビックリしましたね、時間もない中で。きっと(「Mステ」)中に好きな方がいらっしゃるんでしょうね。 福原 我々のほうで何かを手伝ったわけではないんです。普通に素材を提供しただけですからね。 ―― その「Mステ」出演前後には、たつき監督がマメにツイートされていたのがファンの間で話題になりました。最近のたつき監督はいかがですか? 個人的に先月インタビューさせていただいたときは、疲弊した様子だったのが印象に残っています(笑)。 福原 ハハハ(笑)。心理的には肉体的にも大分楽になったと思いますけど、何せ宿題が多いので。放送中の忙しさが100%だとしたら今は80%ぐらいになった感じというか……普通に1クールが終わったTVアニメよりはまだ大分忙しいほうだと思います。
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―― 宿題というと? 福原 版権とかですね、放送中は制作に集中してもらうために止めておいたこともあるので、版権イラストやグッズの監修などが一斉に動き出しています。 ―― そんな状況だったのに、あの12.1話を制作されたんですね……。Twitterで監督は“同人”と仰っていましたが、事前にどれぐらいの準備をされていたものなのでしょうか? 福原 詳細は本人があまり語りたがっていないので伏せますが……もちろん放送中にはああいったものを配信することができませんから、放送後にたつき監督から相談されて、各所に相談して、という感じです。 ―― その辺、『けものフレンズ』は制作スタッフの数が少ないせいか、動きの小回りが利くといった印象があるんですが。 福原 でも製作委員会に参加している企業自体は結構多いんですよ。逆にこんなに多い委員会も珍しいというぐらい。 細谷 たしかに、あまり見たことがない数でしたね。 ―― 制作スタッフさんの数は少ないかもですが、それと委員会は別ものですものね。 細谷 ただ、委員会の人数は多くても意思決定に関わる人数は少なかったかもしれないですね。 福原 そうですね、そこは意外と人数が少なかったので、フットワーク軽く動けたのかもしれません。 ―― 案件によって違うんでしょうけど、コアなメンバーというのは、福原さん、細谷さん、たつき監督と…… 福原 あとは幹事会社とKADOKAWAさんなどが中心になって、動かしていましたかね。 ―― 少人数ならではの風通しの良さ、みたいなものもあったんではないですか? 福原 風通しの良さというか、何でも言い合っていましたね。 細谷 もうこれはケンカなのかな? みたいな(笑) 福原 かなり本音でしゃべりあえてきたかなと思います(笑)。
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4月15日開催の「『けものフレンズ』最終回見逃し上映会」より
■「『もうこの人たちは信じても大丈夫』『もう乗っかるしかない』と」(細谷P) ―― 最終回放送前後の展開について。うすーく「つづく」の文字がラストの映像に仕込まれたり、放送後に新規映像制作のニュースが公式サイトで伝えられたりしましたが、この辺はやっぱり事前の予定どおりのアクションだったんですか? 福原 まず、あれにすぐに気づく人がいるなんて思いもしなかったですよ。 細谷 自分は見えなかったもん。 福原 「ある」と知っていたのに、見ても気づかなかったですからね。だから皆、何で気づいたんだろう、「つづく」の文字があると心の目で見てたのかな……。 細谷 心の目で見ていたら、そこに本当にたまたまあったとか(笑) ―― たつき監督も先日のインタビューで「当初から物語はブレていない」と仰っていましたが、12話の熱い物語展開も、予定どおりのゴールだったんでしょうか? 福原 そうですね、制作スタッフについてはそうだったんですが、細谷さんのような放送局側から見ると、そう見えなかったかもしれません。何せ、事前の資料が少なかったので。 細谷 たしかに、情報がなかったんですよ(笑)。普通であれば本読み(脚本会議)があり、コンテが起きて、そして色がついていない動画ができて……という順番になると思います。ですが、『けものフレンズ』の場合は、僕が初めてお話の中身を知るのが台本、各話のアフレコの前日とか2日前とかでしたから。 ―― 声優さんがたと同じタイミングですね? 細谷 そうそう、そうなんですよ。テレビ局、放送側のプロデューサーとして、エロ、グロ、差別といった表現がないかというチェックするのが、仕事の根幹の根幹なんですよ。もちろん他の部分……お話を見て、アイデアを出したりということもしなくはないんですけど、基本はそこさえなければ、僕個人は制作のプロに中身は任せたほうがいいと立場なので。そこは信用して、最悪何かあっても、それは直してもらえるだろうと思いまして。  とはいえ、最初はいろいろ言っていたんですけど、途中からは「もうこの人たちは信じても大丈夫」「もう乗っかるしかない」と考えました(笑)。だからファンの目線に近かったと思います――本音の本音をいえば、怖かったですよ、そりゃ。 ―― ブーイングがくるかもしれないし。 細谷 ブーイングなら全然いいんです。作ったものが受け入れられるか否かという話なので、ブーイングは構わないんですけど、それよりも誰かを傷つける内容になってしまわないかという部分ですよね。  でもお話的にエロ・グロが出てくるようなお話じゃないですからね、『けものフレンズ』は。そこはもう制作陣を信頼して「よろしく頼む」という感じでした。 福原 ただ付け加えておくと、うちは非常にコンパクトな所帯で制作しているからこそ、資料がないんですよ。
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読むと考察が捗りまくる「けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック (2) 」
―― ああ、人数が少ないから、わざわざ資料を作って共有する必要がないと。 福原 そうなんですよ! ご家庭で「爪きりはここにしまってあります」と、わざわざ書き出したりはしないじゃないですか。 細谷 ああ、それはしないですよね(笑)。 福原 大人数で1本の作品を作るときには絶対必要なんですけど、少人数なのでわざわざ作る必要がないんですよね。……いや、各放送局さんや他の製作委員会の方々、取材してくれるプレスの方のためにも、あったほうがいいとは思いますし、当初は肩身狭かったですけど(笑)。 細谷 そうそう、最初は自分も相当言いましたから(笑)。 福原 謝りながら数カ月を過ごすうちに放送が始まって……放送されるたびに段々と理解してもらえるようになった、という感じでした。 細谷 また僕がいい加減だからよかったのかもしれないですね、「ないならしょうがないか」って(笑)。いつか出てくるだろうと。そうじゃないと大変だったと思いますよ。 ■「『♯考察』を見るのが大好きでした」(細谷P) ―― そんな視聴者と目線が近い細谷さんからして、「これはヒットするかも」と考えるようになったのはいつ頃でした? 細谷 そこは割と世の中と連動していますね。1話の段階で「これ、超おもしろい!」と思ったわけではないのは事実です。「何かがあるんだろうな」というのはわかりましたけど、実際何が、どこまであるかを読み取る力が僕には無くて。  それが2話目あたりで世の中がざわめきだして、僕も「あれ?」と思って。そこからSNS上などの皆さんの考察を見て、僕が読めなかったところをファンに教わって。  一回そうやって教わると全体がそうなんだろうと想像がつく。そこで「これは怖いなぁ」と思ったんですよ、いい意味で。よくぞここまであちこちで引っかかりを作って、そこに色んな方が乗っかってくれた。それに感服しましたね。 ―― その引っかかりを見逃さないというか、『けものフレンズ』ファンは本編をよく見ていましたよね。 福原 さっきの「つづく」の文字じゃないですけど、スタッフが見逃していることでも拾ってくれた『けものフレンズ』ファンは、本当に凄かったです。  また、たつき監督が「ここ、こうしましたけどどうですか?」と聞いてくるタイプじゃないんです。僕らが見逃していると、そのまま放送されて、そしてファンが気づいて書き込んだりすることで、僕らが気づくなんてこともありましたから。
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第1話冒頭より。見直すと“動物”の仕草が細かく描写されているのに気づきます
―― また、色々な仕掛けや演出以外にも、改めて見ると“動物”の動きも丁寧に描写されていますよね。14日深夜に放送された『ダーウィンがきた!』(NHK)のサーバルキャット回を見て、その後『けものフレンズ』第1話目を見直すと、サーバルちゃんの動きの描写がとても丁寧だったんだなと驚きました。 福原 ああ、僕らはその辺は調べてしっかり作っていたのを知っていますけど……何か、こっちからそういったことについて触れるのは違うと思ったんですよ、「見て見て」というのは。見ていて伝わらなかったとしたら、それは表現が足りなかった甘かったんだな、と。 細谷 サーバルがこうやってモノを見るじゃない(左右に体を揺らしながら)。あれも、知らなければ、気づかなければ、「なんか面白い動きをしているな」だけで終わってしまうと思いますけど、あれも実はサーバルキャットが目が近いので、左右に視点をずらすことで遠近感を以ってモノを見るということを描写していて。そういった、言われなきゃ気づかないことが一杯ありましたよね。だから僕、「♯考察」を見るのが大好きでした(笑)。 ■「困難は群れで分け合ってやっていますから(笑)」(福原P) ―― 本日のイベントも含めて、いろいろな企画が動き出して、我々みたいな取材の申し込みも多いと思います。福原Pも大変なのではと思ったんですが。 福原 評判になってからは、大人の数が増えて、周辺のいろんな方たちにもいろいろと頑張っていただいていますので、僕の作業量は少し落ち着いたというか――困難は群れで分け合ってやっていますから(笑)。 細谷 おお、さすが(笑)。 ―― イベントはどうですか?  福原 そうですね、渋谷でカフェも始まりましたけど、これは常設に近い、数カ月に渡って展開するしっかりとやるやつなので、メニューもちゃんとしたものを出せると思いますし、あとはトークショーや一挙配信、1話目から最終話までの配信なんかもやれればと思っていますね(※5月26日実施)。 ―― テレビ東京さんも、今後何かしら企画の予定とかあるものですか?  細谷 いやいや、うちは別に……うちの社長が、『けものフレンズ』のタイトルに触れてコメントしていたぐらいですから、局内で盛り上がりがあったのはたしかですけど。 ―― イベントやコラボ企画も目白押しで、ゲームもあります。今後も『けものフレンズ』をファンは楽しめそうですね。 福原 そうですね、『けものフレンズ』の世界は、まだまだこれからも続いていくと思います。イベントは続いていきますし、この作品は二次創作もOKとしていますから。たくさんの手で、今後もいろいろと『けものフレンズ』を広げていっていただけるとうれしいです。 細谷 うん、僕も大体そんな感じで(笑)。『けものフレンズ』を今後もよろしくお願いします。 ■TVアニメ『けものフレンズ』公式サイト http://kemono-friends.jp/ ■BD付きオフィシャルガイドブック 毎月26日発売 http://kemofure.kadokawa.co.jp/ ■ライブビューイング同時開催「けものフレンズ」全12話一挙放送&  一挙上映開催決定! ニコニコ生放送 【ライブビューイング同時開催】「けものフレンズ」全12話一挙放送 放送日時:5月26日(金)22:00〜 http://live.nicovideo.jp/gate/lv295700989 ■ライブ・ビューイング 【ニコ生コメント入り】全話オールナイト一挙上映会+スペシャルステージ 開催日時:5月26日(金)21:00~ 会場:「新宿バルト9」ほか全国の映画館にて チケット料金: ¥3,000(税込/全席指定) http://liveviewing.jp/kemonofriends/ (C)けものフレンズプロジェクト/KFPA

「アニメイト」は女性向けショップになってしまったのか!? 池袋本店のスタッフに質問をぶつけてみると……

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アニメイト池袋本店。いつもお世話になってます!
 アニメグッズを取り扱う「アニメイト」。1983年のオープン以来、店舗は全国に広がり、アニメ・マンガ・ゲーム好きの人であれば、一度どころか何度もお世話になっているだろう。  そんなアニメイトに対し、近年こういった声がちらほら上がっている。 「アニメイト女性客多すぎ」「女の人が多くて行きづらい」「男には行きづらい環境」「アニメイトは完全に女向けになった」「いつの間にか女性向けの店になっている」  たしかに、昨年アニメイトは“女性のためアニメショップ”をコンセプトとした「AKIBAガールズステーション」を秋葉原にオープン。また、店舗を訪れると、どことなく女性向けタイトルのグッズのが多い気がする……?   こういった背景もあってか、ネットでささやかれる“アニメイト=女性向けになってしまった”疑惑。今回はアニメイトの総本山・アニメイト池袋本店の三枝謙介さんに、この疑惑をぶつけてみることにした。 ■全国的に見ると、男女比はほぼ同じ
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三枝謙介さん。
―― 「アニメイトは女性向け」という声がちらほらありますが、聖地・乙女ロードがある池袋本店で勤めているとなると、そのように感じることが多そうです。 三枝謙介(以下、三枝) 人気作品のグッズ販売に女性客の長蛇の列が出来たとか、そういうところでネットで目立ってしまう部分があるのと、特に池袋本店に関しては池袋という土地柄、女性のお客様が集まるので、その部分が強調されてしまっている気がします。 ―― 全国的に見ても、女性客のが多いのでしょうか? 三枝 池袋本店の前は地方のアニメイトにいたんですけど、そこでは近隣にアニメショップがないということで、男性のお客様も多く来ていました。全国的に見ると、男女比はほぼ同じかと。でも、最近で言えば『ユーリ!!! on ICE』とか、女性向けで盛り上がっているコンテンツがあったりすると、女性客が増えたりしますね。
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5F・キャラクターグッズのフロア。トレーディンググッズは女性向けのが多いかも。
―― 客側から見ると、アニメイトはなんとなく女性向け作品のグッズのが広く展開されているようにも感じるのですが……。 三枝 たしかに、トレーディング系のグッズに関しては、女性向けが増えてきているなと感じています。ただ、クリアファイルとかアクリルキーホルダーとか、キャラごとのグッズになると、池袋本店でも男性が「『ごちうさ』のチノちゃんめっちゃ推すわ」的な感じで買っていかれることもありますね。 ―― となると、CDとかDVDの売り上げについても、男女差はあまりないのでしょうか? 三枝 パッケージに関しては、『ユーリ!!!』のように、女性向けで流行りの作品が盛り上がっている時は、みんな『ユーリ!!!』の商品を持って並んでいるって見え方になるので、目立つというのもありますね。CDで言うと、そもそもどこからどこまでが男性向けなのか、女性向けなのかという線引きはないですね。男性ファンもついている男性声優さん、女性ファンもついている女性声優さんがいますしね。なので、トータルで見ると売り上げはそんなに変わらないのかなと。やっぱり池袋本店はそれなりに女性向けが強い部分がありますが、全国で見るとあんまり変わらないと思います。 ―― やっぱり女性は池袋本店、男性は秋葉原店という感じで、多少客層も変わってくるんですかね。 三枝 たしかに街の雰囲気からして、秋葉原店の方が池袋本店に比べて男性の比率が高くはありますが、かわいい女の子キャラが好きな女性客も秋葉原店にいらしてます。
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少年・青年コミックス、ライトノベルを扱う2F、3Fは男性客も多いとのこと。
―― 池袋本店だけが、かなり特殊ってのもあるんですね。たしかに、週末に訪れると女性客が多いイメージがあります。 三枝 そうですね。でも、グッズフロアに関しては、女性ばかりの時もあるんですけど、フロアによっては男性の方も見られますよ。近くにお住まいの方だったり、埼玉の方とかでもより多くの品揃えを求めて池袋本店に来ていただいているってのもあるかなと。 ■女性向けだと思われているのは「もったいない」 ―― アニメイトと言えば、さまざまなキャンペーンやフェアをしていますが、池袋本店は女性向けの施策が多かったりするのでしょうか? 三枝 フェアやキャンペーン自体は全国で開催されるものなので、男性向け、女性向けと偏ることはないですね。中には男性向けに結構ネタに走ったようなものもあって。前にTwitterで話題になった「お母さんと一緒にアニメイトに行こう!」フェアの時は、池袋本店にも男性客がノリノリで来てくれました。 ―― 「お母さんと一緒にアニメイトに行こう!」はネットでかなり話題になっていましたね。実際どんな感じだったんですか? 三枝 実際にお母さんを連れてくるパターンもありましたね。あとは母性を感じるキャラクターを出してきたりとか。あとは池袋本店では、お母さんの代わりとしてくまの人形を置いたので、それを抱えてくるお客様もいました。友達同士でも「ちょっと母性を感じる人」を連れてきたり。あと「岡(おか)さん」とかもいましたね。 ―― 勝手なイメージかもしれませんが、男性の方がそういったネタにノリノリで応じてくれる印象があります。 三枝 男性のノリが良いと言いますか、そういったところで冷めないと言いますか。ネタを用意すると全力で乗ってきてくれるっていう素養があるのかなって。あとはバレンタインの時、『ご注文はうさぎですか?』の合言葉を言う企画をやった時は、結構男性が来てくださって。みんなちゃんと合言葉(「こころぴょんぴょん」など)を元気よく言ってくれるんですよ。そういったところはありがたいなと思うし、これからも増やしていきたいですね。 ―― そのような男性客の盛り上がりもあるのに、アニメイト=女性向けのような声があると。 三枝 僕もネットを見ていて、「アニメイト女性なんか多いな」っていうツイートを見かけるんですよね。全然そんなことないのに。池袋本店が顕著なだけであって……。 ―― 結構男性客もいるよと。 三枝 池袋本店=アニメイトの全部っていうイメージに見えやすいのかもしれません。 ―― 私は新宿店によく行くんですけど、1階はほぼ女性向けグッズが置いてあるイメージなんですよね。 三枝 新宿店は、夜は男性客が多いです。池袋本店よりも営業時間が長いこともあってか、仕事帰りのサラリーマンが多いですね。会社からの帰宅ついでに漫画買ってこう、予約したDVD引き取って土日に見よう、みたいな。特に金曜日なんかは男性客が多いと聞きます。 ―― いろんな路線のアクセスもありますし、そういった需要は高そうです。 三枝 そうですね。また、商品の陳列に関しては、たとえば人気のタイトルだったら、ある程度まとまった場所で広くと展開しないと、商品が並べられなかったりするんですよね。あとはお問い合わせが多いので、わかりやすいところに置いているのもありますね。 ―― 店頭で目立ちやすいのが女性向けなのかなと。 三枝 男性のほうが、一つの作品をずーっと好きでいる方が多いような印象があります。放送が終わっても、何年間もその作品をずっと大好きみたいな。女性は、長く応援している方もいらっしゃいますが、新しいものも好きなので、どうしてもブームが目立ちやすいのかなって。  男性向けで言えば、以前『ハルヒ(涼宮ハルヒの憂鬱)』ブームがありましたが、去年に池袋本店で「涼宮ハルヒの大成-Super Blu-ray BOX-発売記念オンリーショップ」を開催した時に、どっから出てきたんだってくらい男性客がいらしてくれて。しかも、みなさんBlu-ray BOXを買ってくださるんですよね。そういうのを見ると、男性向けは根強いなと感じますね。 ―― 池袋本店だけに限らず、全店舗を通じて、どのような客層を狙っているのでしょうか? 三枝 どこかの客層を狙おうということはありません。アニメやマンガが好きな人だったら、みんな楽しめるようにはしたいと思っています。アニメなどが好きな方が来た時に「楽しいな」って思ってもらえるようなお店作りはしていきたいなと。 ―― “アニメイト=女性向け”というイメージを脱却したいという気持ちはありますか? 三枝 そう思われているのはもったいないなという部分はありますよね。男性でも楽しめる施策やフェアをやっていたりしますし。先程の池袋本店は“穴場”の話じゃないですけど、品揃えの部分では、どなたでも満足できるお店を目指しているので、もうちょっと“知ってほしいな”と思います。  そういった意味では、僕らもこういった取材をしてもらうのは、知ってもらう一環としてすごくありがたいですね。記事を通して、男性の方にも「女性向けだけじゃないかもしれない。一回行ってみるか」と思っていただけると嬉しいです。  アニメイトは全国にありますので、アニメ・コミック・ゲームが好きな方はぜひ一度来てください。どなたでもお待ちしております! (編集部)

『ユーリ!!! on ICE』初スピンオフ朗読劇はどこまでもファン寄り! 下ネタに客席の女性ファンも大喜び!?

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アニメ『ユーリ!!! on ICE』公式サイトより
 昨年秋に放送され、腐女子をはじめ、国内外のアニメファンやスケートファン、そして現役選手までをも巻き込んで大反響を呼んだ、大人気フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』(以下、『ユーリ』)。  その主人公を演じた豊永利行(勝生勇利役)をはじめ、諏訪部順一(ヴィクトル・ニキフォロフ役)、内山昂輝(ユーリ・プリセツキー役)といった男性声優キャスト12人と、原案やキャラクターデザインなどを担当したマンガ家・久保ミツロウ氏などが集結したイベント「ユーリ!!! on STAGE」が4月29日に舞浜アンフィシアターで開催された。  イベントのチケットはソールド・アウト、昼・夜公演ともに映画館でライブビューイングが行われ、全国で約5万人が参加する一大イベントと化したが、運良く当選、会場を訪れたという30代の女性ファンが当日の模様を興奮気味に振り返った。 「男性声優12人が集まるイベントだけあって、悪ノリすることも多くてラジオ番組みたいに下ネタもいっぱい飛び出して、会場はどっかんどっかん沸いてました(笑)!  作品本編でもセクシーなセリフが多かったクリストフ・ジャコメッティ役の安元洋貴さんは、台本に書いてあったト書きに『1番トリッキーで』とあった、とおっしゃってたんですけど、中には『水とセ●●スする』と、書いてあったものもあったらしくて……(笑)。さすがに安元さんも『いつもチャレンジャーなことになっていたけど、今回はどういうことだっ!? と悩みました』と頭を抱えていましたが、楽しそうでしたね」  その後も、場内を埋め尽くした女性ファンが沸き立つような場面が連続して飛び出したのだとか。 「諏訪部さんはヴィクトルの飼い犬のプードル・マッカチンのティッシュケースを胸に抱いていて、ときどき鳴きマネをしてくれていたんですけど、トーク中にそれが手元から落ちてしまって……そうしたら、セクシーボイスで『マッカチン……マッカチーン!』と叫んでくれたりして、耳が幸せでした。  このマッカチンティッシュケースについて久保先生は、『これが作られたことで寂しいOLを救えると思いました』とコメントを添えていて。ファンのことをよく知っているし、ファンに対して愛情があるなと感じました。  イベントの流れ上、3回ほどユリオが勇利にカツ丼ピロシキを手渡すシーンが上映されたんです。そのシーンについては、久保先生から、ロシアまでロケハンに行っていたという話も出ていて、スタッフさんたちの作品にかける情熱は半端じゃなく凄かったんだなって」(前出の30代女性)  もちろんトークショーでは下ネタのみならず、各キャスト陣から裏話も明かされた。 「ピチット・チュラノン役の小野賢章さんが印象的なシーンとして、第10話のヴィクトルと勇利がペアリングをしたのを見て、ピチット君が『結婚おめでと~!』『僕の親友が結婚しました~!』とファンの声を代弁してくれたようなシーンを挙げていたんです。ここは小野さんも『台本を読んだ時にこのセリフは絶対に話題になる』『このセリフ気合を入れていて』と、力が入ったとおっしゃっていました。  その後に、久保先生と山本沙代監督が監修した初スピンオフの朗読劇があったんです。ヴィクトルと勇利が酒に酔って野球拳をしたという設定があったり、ピチット君のセリフで『離婚!?』『再婚!』というセリフもあったりと、どこまでもファンの気持ちに寄り添ったような脚本で、夢のような時間でした」(前出の30代女性)  そして忘れてはいけない、完全新作劇場版制作決定の発表も。 「イベントの終盤に全員が登場してイベントの感想や、また役を演じたいと気持ちを語っていました。豊永さんは感極まって泣きそうになりながら、『また勝生くんに会いてぇなと思いました。みなさんのお力で叶うのではないかと思います』とコメントしていて。ああもうこれで終わりなのかなって寂しいなと。皆さんが退場して、最後の最後に完全新作劇場版の発表があって! これで気持ちが一気にアガったんですけど周りの方たちも『ヤバイ!』とか『ありがとう!』と言い合っていたり、まさに歓喜という状態でした」(前出の30代女性)  まだまだ、“滑走”が続きそうな『ユーリ』。再びファンの前に姿を現すときは一体どんな姿で現れるのか、楽しみで仕方ない。

『ユーリ!!! on ICE』初スピンオフ朗読劇はどこまでもファン寄り! 下ネタに客席の女性ファンも大喜び!?

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アニメ『ユーリ!!! on ICE』公式サイトより
 昨年秋に放送され、腐女子をはじめ、国内外のアニメファンやスケートファン、そして現役選手までをも巻き込んで大反響を呼んだ、大人気フィギュアスケートアニメ『ユーリ!!! on ICE』(以下、『ユーリ』)。  その主人公を演じた豊永利行(勝生勇利役)をはじめ、諏訪部順一(ヴィクトル・ニキフォロフ役)、内山昂輝(ユーリ・プリセツキー役)といった男性声優キャスト12人と、原案やキャラクターデザインなどを担当したマンガ家・久保ミツロウ氏などが集結したイベント「ユーリ!!! on STAGE」が4月29日に舞浜アンフィシアターで開催された。  イベントのチケットはソールド・アウト、昼・夜公演ともに映画館でライブビューイングが行われ、全国で約5万人が参加する一大イベントと化したが、運良く当選、会場を訪れたという30代の女性ファンが当日の模様を興奮気味に振り返った。 「男性声優12人が集まるイベントだけあって、悪ノリすることも多くてラジオ番組みたいに下ネタもいっぱい飛び出して、会場はどっかんどっかん沸いてました(笑)!  作品本編でもセクシーなセリフが多かったクリストフ・ジャコメッティ役の安元洋貴さんは、台本に書いてあったト書きに『1番トリッキーで』とあった、とおっしゃってたんですけど、中には『水とセ●●スする』と、書いてあったものもあったらしくて……(笑)。さすがに安元さんも『いつもチャレンジャーなことになっていたけど、今回はどういうことだっ!? と悩みました』と頭を抱えていましたが、楽しそうでしたね」  その後も、場内を埋め尽くした女性ファンが沸き立つような場面が連続して飛び出したのだとか。 「諏訪部さんはヴィクトルの飼い犬のプードル・マッカチンのティッシュケースを胸に抱いていて、ときどき鳴きマネをしてくれていたんですけど、トーク中にそれが手元から落ちてしまって……そうしたら、セクシーボイスで『マッカチン……マッカチーン!』と叫んでくれたりして、耳が幸せでした。  このマッカチンティッシュケースについて久保先生は、『これが作られたことで寂しいOLを救えると思いました』とコメントを添えていて。ファンのことをよく知っているし、ファンに対して愛情があるなと感じました。  イベントの流れ上、3回ほどユリオが勇利にカツ丼ピロシキを手渡すシーンが上映されたんです。そのシーンについては、久保先生から、ロシアまでロケハンに行っていたという話も出ていて、スタッフさんたちの作品にかける情熱は半端じゃなく凄かったんだなって」(前出の30代女性)  もちろんトークショーでは下ネタのみならず、各キャスト陣から裏話も明かされた。 「ピチット・チュラノン役の小野賢章さんが印象的なシーンとして、第10話のヴィクトルと勇利がペアリングをしたのを見て、ピチット君が『結婚おめでと~!』『僕の親友が結婚しました~!』とファンの声を代弁してくれたようなシーンを挙げていたんです。ここは小野さんも『台本を読んだ時にこのセリフは絶対に話題になる』『このセリフ気合を入れていて』と、力が入ったとおっしゃっていました。  その後に、久保先生と山本沙代監督が監修した初スピンオフの朗読劇があったんです。ヴィクトルと勇利が酒に酔って野球拳をしたという設定があったり、ピチット君のセリフで『離婚!?』『再婚!』というセリフもあったりと、どこまでもファンの気持ちに寄り添ったような脚本で、夢のような時間でした」(前出の30代女性)  そして忘れてはいけない、完全新作劇場版制作決定の発表も。 「イベントの終盤に全員が登場してイベントの感想や、また役を演じたいと気持ちを語っていました。豊永さんは感極まって泣きそうになりながら、『また勝生くんに会いてぇなと思いました。みなさんのお力で叶うのではないかと思います』とコメントしていて。ああもうこれで終わりなのかなって寂しいなと。皆さんが退場して、最後の最後に完全新作劇場版の発表があって! これで気持ちが一気にアガったんですけど周りの方たちも『ヤバイ!』とか『ありがとう!』と言い合っていたり、まさに歓喜という状態でした」(前出の30代女性)  まだまだ、“滑走”が続きそうな『ユーリ』。再びファンの前に姿を現すときは一体どんな姿で現れるのか、楽しみで仕方ない。

きみはボクシングが得意なフレンズなんだね!『けもフレ』入場曲で話題 “オタクボクサー”井上浩樹のオタク度がすごーい!

――実は各ジャンルに結構いるらしい“とある道のプロだけど、ガチなオタク”。どうしてそこまで好きになってしまったのか。その経緯、そしてその愛と魅力について存分に語ってもらいつつ、その趣味が本業や生活にどんな影響を与えているのか。“一芸に秀でる者は多芸に通ず”は本当なのか? そこんところを探ります。
きみはボクシングが得意なフレンズなんだね!『けもフレ』入場曲で話題 オタクボクサー井上浩樹のオタク度がすごーい!の画像1
“オタクボクサー”井上浩樹選手!
 3月27日、後楽園ホールに鳴り響いた『けものフレンズ』OP主題歌「ようこそジャパリパークへ!」!  これまでの6戦で『ラブライブ!』の楽曲を入場曲として使用してきたことで、一部スポーツ新聞やTVなどでも、アニメ好きな“オタクボクサー”として取り上げられるようになった井上浩樹選手。  プロ7戦目にして入場曲を変更したわけだが、ちょうど最終回の放送を直前に控えていたタイミングとあってか、『けものフレンズ』大好きなフレンズたちの間で話題になったり、Twitter(@krmr_511)での普段のつぶやきを見ても、ガチで“こっち寄り”っぽい。  しかし、この井上選手はただのオタクではない。従兄弟には、スーパーフライ級王者の井上尚弥選手、東洋太平洋スーパーフライ級王者の井上拓真選手がいるというボクシング一家に育ち、高校~大学にかけてアマチュアボクシングでは国体などをはじめ計5冠を獲得。プロ転向後も、27日の試合を含めて7戦7勝・6KO、日本スーパーライト級8位につける期待の若手ボクサーなのだ。  アニメやゲームとは縁遠そうな一家に生まれたのに、なぜそこまで好きになってしまったのか? そしてストイックなイメージが強いプロボクシングの選手は、どんな距離感を持ってアニメやゲームを楽しんでいるのか。名門・大橋ボクシングジムを訪ね、お話を聞いてきました! ■きっかけは『エウレカセブン』『けいおん!』。いつしか深夜アニメにどっぷりと
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―― 取材を受ける機会も多いと思いますが、井上浩樹選手のオタクな一面について聞くようなインタビューはありましたか? 井上浩樹(以下、井上) オタクであることは知られていると思いますがど、どんなアニメが好きかとか、細かく聞かれたことはないですね。 ―― それはよかったです(笑)。ではさっそく、自分がオタクだと自覚し始めるキッカケの作品から教えてください。 井上 最初は兄と一緒にやっていたゲーム『テイルズ』(バンダイナムコエンターテインメント)シリーズですね。そのころは全然オタっぽいと感じることはなかったんですけど。 ―― 『テイルズ』は非オタクの人でもファンが多い人気RPGですものね。 井上 でも、やる頻度が普通の人と比べて多いのかなって思ったりはしていました。というのも、小さいころから『テイルズ』シリーズをプレイし続けてきて、ひとつの作品で20周とかやり込んでいたので。当時は普通かなと思っていたんですけど、大人になっていくにつれて、「異常だったのかな?」って。 ―― ちなみに『テイルズ』はどの作品をプレイしていましたか? 井上 僕がプレイしていたのは、プレイステーションの『テイルズ オブ デスティニー』(1997年)。次に『テイルズ オブ エターニア』(00年)に激ハマりしました。 ―― アニメやマンガ作品ではどうですか? 井上 アニメを見始めたのは、『交響詩篇エウレカセブン』(05年)が最初ですね。 ―― 『交響詩篇エウレカセブン』といえば、先日の劇場3部作の制作発表の時、Twitterでアツくツイートしていましたね。 井上 見られていましたか(笑)。多分『エウレカセブン』がしっかり見始めた最初のアニメです。『ドラえもん』『メダロット』といったキッズアニメも、他の人より見ていたと思うんですけど、アニメ好きだっていう自覚はなくて。でも『エウレカセブン』から毎週欠かさず見るようになって、「オタクなのでは」と自覚し始めましたね。 ―― その次にハマった作品というと? 井上 『けいおん!』(09~10年)シリーズですね、僕が高校1年生の時ぐらいで、当時の友だちと一緒に見ていました。それまで友だちとアニメを見ることがなかったので新鮮でしたね。それまでは、ゲームやアニメについて友だちと話をすることはなかったんですけど、『けいおん!』あたりから「あのキャラ、可愛いよな」という話をしたり……。 ―― 『エウレカセブン』とまた毛色が変わった作品になりますが、どういうところが好きだったんですか? 井上 『けいおん!』はただキャラクターがかわいい、というところから入って。僕はりっちゃん(田井中律)推しなんですけど、かわいいというのと、頑張っている姿を見て励まされて。 ―― りっちゃん好きっていう時点で、当時からアニメ玄人になりそうな片鱗があったんだなと思います(笑)。 井上 周りは(平沢)唯推しばっかだったんですけど、僕は俄然りっちゃんでしたね。 ―― 田井中さんは、実は一番周囲に気を使える子でしたからね。 井上 そうですね。“ぐう聖”でした。それからは、『とある魔術の禁書目録』や『とある科学の超電磁砲』シリーズも観るようになって、いつしか毎晩やっている深夜アニメを録画するようになったという感じです。 ■毎クールの新作は30本はチェック! 冬クールの完走は10本ぐらい
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―― この調子で好きなアニメを聞いているとインタビューが終わらなそうなので、最近のアニメの中からお気に入りを教えていただけますか? 井上 1月クールだと、やっぱり『けものフレンズ』。『けもフレ』は1話目から観ていました、1話目の時から「これはヤバイぞ」と思って。で、いろんな人に観せるうちに、自分は1話を10回くらいいろんな人と一緒に観るっていう。 ―― 1話目で『けものフレンズ』が「来るぞ」と予見できたのはすごいです。1クールで観る作品は平均何本くらいですか? 井上 基本、そのクールのアニメ一覧表を見て、その中でキャストさんだとか、制作スタッフさんとか、アニメの基本情報を見て、だいたい30本くらいは見るようにしています。とりあえず1話をまず録画して、ば~っと見て、その中で気になった作品を残していく形にしていますね。 ―― ちなみに前クールで完走したアニメは? 井上 10本くらいですね、『けものフレンズ』、『ガヴリールドロップアウト』、『小林さんちのメイドラゴン』、『BanG Dream!』、『うらら迷路帖』、『この素晴らしい世界に祝福を!2』、『CHAOS;CHILD』、あと『にゃんこデイズ』は5分アニメなんですけど、めちゃめちゃ好きで。あとなんか忘れている気がする……。 ―― 『亜人ちゃんは語りたい』ですかね? 井上 『亜人ちゃん』だ! 『亜人ちゃん』もめちゃめちゃよかったですね。 ―― またサキュバスの佐藤先生がエロくて。 井上 そうですね。佐藤先生がよかったです(笑)。 ――  “女の子がかわいい”作品が多いですが、中身もちゃんとした作品が見たいんだという意思を感じるチョイスだなと。 井上 そうかもしれません。でも、日常系が一番の好物なんです。最近だと『きんいろモザイク』なんかも好きですね。 ―― 4月クールはいかがですか? 井上 『エロマンガ先生』を見て、めちゃくちゃ作画がキレイだなって思って。これは来るかもしれないっていう感じでしたね。あとは『サクラクエスト』と『サクラダリセット』も気になっているところです。 ―― 『エロマンガ先生』といえば『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさ原作ですが、『俺妹』も実は見ていたとか? 井上 見ていました、見ていました! 僕は黒猫派ですね。 ―― やはり押さえているんですね! ちなみに『ラブライブ!』ファンであることも有名ですが、一番好きな作品は、となったらどの作品になりますか? 井上 本当に大好きなのはやっぱり『エウレカセブン』と『花咲くいろは』(11年)ですね。 ―― 『花咲くいろは』はP.A.WORKSさん作品ですが、『SHIROBAKO』ではなく『いろは』なんですね。 井上 『いろは』ですね。P.A.WORKS作品はほとんど好きなんですけど、その中では特に『いろは』。あと『ギルティクラウン』(11年)、まあまあ最近だと『境界の彼方』(13年)など、京都アニメーション作品も好きです。 ―― ゲームはどうですか? 『BanG Dream! ガールズバンドパーティ!(ガルパ)』と『モンスターハンター』にハマっている感じですが。 井上 『モンハン』は、試合が終わってから、やっと『モンスターハンターダブルクロス』買って。たぶん試合前に買っちゃうと寝れなくなるので、試合が終わってから買いました。その予想どおり、試合が終わってから全然寝てなくて。あと最近だと……たぶん『モンスターストライク』を一番やっていますね。 ■「従兄弟たちからは『一緒に入場したくない』って(笑)」
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―― 入場曲に『ラブライブ!』、先日の試合では『けものフレンズ』の主題歌を使用されましたが、周囲の反応はいかがでしたか? 井上 苦言などはないと思うんですけど、従兄弟たちからは「一緒に入場したくない」って(笑)。 ―― しかし、抜群のタイミングでしたね。 井上 『けものフレンズ』の最終話の放送が、試合の次の日でしたからね。入場曲を『けものフレンズ』にしたのも応援のつもりでした、少しでも多くの方に『けものフレンズ』を知ってもらいたいなと思って。あとは「かばんちゃん頑張れ!」と(笑)。 ―― そんな意味が込められていたんですね。Twitterを見ると、大橋会長(秀行/元WBA、WBC世界ミニマム級王者)が『ラブライブ!』を『ラブドライブ』と間違われていたそうで(笑)。 井上 ああ、入場曲を『けものフレンズ』にするって言った時に、「え~『ラブドライブ』も良かったのになあ」って言われて。さすがに訂正できなかったですね(笑)。 ―― 次の入場曲にしたいアニソンはありますか? 井上 基本『ラブライブ!』で行こうと思っています。変えていくとラブライバーの人になんか言われるのかなっていうのもあるんですけど。この間の『けもフレ』の時は最終回の放送直前だったので、タイミング的にって感じで選曲したんですけど、基本は『ラブライブ!』。でも最近は『BanG Dream!』も気になっているんですけど。 ―― ゲームもやっていますものね(笑)。さて、そんな井上選手はボクシング一家として知られています。ボクシングへの目覚めと、オタクへの目覚めはどちらが先でしたか? 井上 それはやっぱりボクシングが先ですね。ボクシングは小学3年生からやっていましたし。オタクであることについては、最近周りに言い出した感じです。 ―― 高校、大学でもアマチュアボクシングで活躍されましたが、ボクシング部内にもオタク仲間はいたんですか? 井上 これが、まったくいなくて。自分が入部してから、無理やりボクシング部の同期や後輩に布教していました。練習が終わったら部室でアニソンをひたすら流すというのをずっとやっていました(笑)。  当時ハマっていたのが『僕は友達が少ない』。小鳩ちゃんとマリアのキャラソン(「ぶいえす!!らいばる!!」)を一日中流してたりもしましたが、その効果で周りが『はがない』を見るようになりました。すると練習後に、「あ、今日●●の日だ」みたいな声が後輩から聞こえてくるようになって、「よしよし」みたいな(笑)。 『はがない』もめちゃくちゃ好きで、僕の中で結構上位に来る作品です。あれは最初から見なくても、どの話を見ても面白い。本当にいい作品だなって(しみじみ)。 ■「前回の合宿は熱海だったんですが、TOKYO MXが映らなかったんですよ!」(怒) ―― プロボクサーといえば朝早く起きてロードワーク、というようなイメージがあるんですけど、深夜アニメやゲームはいつ楽しんでいるんですか? 井上 深夜アニメはだいたい録画して、空いている時間に一気に観る感じです。でも、あまりにも好きな作品だったら、リアルタイムで見たいなって。今期だと『ひなこのーと』が自分的にはビビッと来たので、この間リアルタイムまで起きて見ましたね。リアタイの優越感というか、それに浸って寝るっていう感じです。 ―― 加えて減量が大変なイメージがありますが、いかがですか? 井上選手は身長も同階級の中では高いほうですし。 井上 減量はきつくないことはないですけど……いや、やっぱり……きついですね。でも試合前になると、疲労を抜くために練習量も減らしますし、(減量で)身体とかもだるくなってくるので出歩くことも少なくなりますから、逆にアニメを見れる時間は増えます。 ―― また、『ラブライブ!』の東京ドーム公演など、イベントにも参加されていますよね。どれくらいの頻度で参加しているのでしょうか? 井上 チケットが当たらないこともあるので何とも言えないですが、ライブは年に5回くらい行けるかどうかくらいです。やっぱりμ's中心に参加していますが、先日は大橋彩香さんのライブに行ったり。気になる声優さんのライブだったらとりあえず応募、みたいな感じです。 ―― Twitterでは徳井青空さん好きだとありますが、ほかに好きな声優さんはいますか? 井上 『探偵オペラミルキィホームズ』『ラブライブ!』と、徳井さんが出ている作品はだいたい見ていますが、昔から好きだったのは『いろは』などに出演している伊藤かな恵さんですね。でも東京近郊でライブが開催されるってなったら行きたいと思える声優さんは20、30人位いると思います。 ―― 井上選手とTwitterといえば、アニメファンともよく交流されています。 井上 返せる範囲では結構リプを返しています。そういう同じ趣味を持つ人から声援をもらえると、かなり力になるので。さっきもTwitterでちょうどコメントが来たのでそれに返したりしていて。こういうオタク話をしている時が一番楽しいなあって……。ボクシングの話題のツイートも週1回はしようとは思っているんですけど。 ―― 本当にオタクなんだなぁと感じています。連勝中ですし、ボクシングファンからの期待も高いですが、そういう重圧をアニメで緩和している感じでしょうか? 井上 多分、緩和出来ていると思いますね。リラックスするという点においては、アニメを見るということを活用できていると思いますね。良い気分転換になっています。 ―― オンオフのスイッチはどうやって切り替えているんでしょう。 井上 そんなに自覚はしていないんですけど、とりあえず少しでも空いている時間があれば、そこでアニメを見るっていうだけです。練習が休みの日にそういうイベントが重なっていればイベントに行く、みたいな。やることはやってその間に出来るオタク活動をやっているっていうだけですね。 ―― だらだらゲームをやったり、というのは避けると。 井上 なるべく、そうですね。試合の何日か前に行きたいイベントがあっても、そういう時は泣く泣く我慢します。この間も3月27日の試合直前に「AnimeJapan 2017」(3月23~26日)があって、どうしても行きたかったんですけど……。 ―― 試合前に人混みの中に行って、風邪でももらったら大変ですもんね。 井上 そうなんです。だから、そういうときの「クソッ」っていう気持ちを、試合にぶつけています。 ―― 試合前の追い込みの合宿とかがあると、オタク的に大変なんですかね? 井上 ヤバイですね。それは一番ヤバイですね。許せないですね、本当に。あの時期が本当に……もう、発狂しそうになりますね。 ―― だいたい海や山で走り込んだりするわけですよね? 井上 そうですね。前回の合宿は熱海だったんですが、TOKYO MXが映らなかったんですよ! 合宿中にアニメを見ようと結構遅くまで起きていたんですけど、映らないじゃんって。怒りをぶつける相手もいないですし、ストレスがたまる一方でした。 ―― 『ラブライブ!』の東京ドーム公演は本当に行けるタイミングでよかったですね。 井上 ちょうど、昨年の3月28日に試合、4月1日にライブでした。あれは良かったですね、本当に。ヤバかったですね……僕すぐ泣くんですよ。本当に泣き虫で。アニメ見てても、ライブ見ててもそうなんですけど、『ラブライブ!』の時はもう号泣しっぱなしで。 ―― 女の子が頑張っているシーンに弱いんですかね。 井上 弱いかもしれないです。この間びっくりしたのが、『四月は君の嘘』(14~15年)のエンディング曲をカラオケで歌っていた時に、歌いながらラストサビのところで泣いていて。いろんなシーンを思い出しちゃって泣いて歌えなくて、演奏中止みたいな(笑)。 ―― 映像を見ながらならわかりますけど、歌っただけで泣いちゃうとは……。 井上 歌って思い出しちゃって泣きましたから、流石に周りに引かれましたね。ドン引きでした。でも泣くと体重減るんですよ。泣くと身体から汗も出てきて、なんとなく減っているんですよね。そういうのもひそかに周りに布教しようかと(笑)。
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井上選手、ファイトだよ!
―― 減量もバッチリと(笑)。では最後にボクシングファンと、アニメファンに一言お願いします。 井上 ボクシングファンに対しては、難しいな……。すぐに世界チャンピオンっていうのは言えないんですけど、段階を踏んで徐々にステップアップして、最終的には世界チャンピオンになろうと思っているので、応援よろしくお願いいたします。同士であるオタクのみなさんには、μ'sがラブライブで優勝したように、僕も頑張って世界チャンピオンになるので、同じように応援してもらえたらうれしいなって感じです。 (撮影=松沢雅彦、構成=編集部) 【試合情報】 ■『THE BOXING SHOW』 6月25日(日)町田市立総合体育館 http://kandw-boxing.com/2017/04/24/2933(「K&Wボクシングジム」サイト内)

強敵は内村、MISIA、大橋の3人だった――!? 映画『SING/シング』日本語吹き替え版演出・三間雅文氏インタビュー

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(C)Universal Studios.
 動物たちが暮らす世界を舞台に、倒産寸前の劇場を再建すべく奮闘する劇場支配人のバスター・ムーンをはじめ、さまざまな事情を抱えながらも歌手を夢見る動物たちが活躍する映画『SING/シング』。  全世界で空前の大ヒットを記録した『ミニオンズ』(15年)『ペット』(16年)に続く、ユニバーサル×イルミネーションのタッグに加え、吹き替え版キャストには、内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、大地真央ら、俳優、アーティスト、そしてアニメファンにはおなじみの声優陣まで豪華な面々が集結。公開前から映画ファンのみならず、アニメファン・声優ファンからも注目を集めていた。  公開から7週経った今もなお劇場には多くの人がリピーターとして足を運び、累計興行収入は早くも46億円を突破するなど、歴代イルミネーション作品で史上最高のスピードで勢力を拡大し続ける本作。「おたぽる」では、日本語吹き替え版の演出を担当した三間雅文氏に、吹き替え版『SING/シング』が完成に至るまでの過程や苦労、そしてキャスト陣の裏話までたっぷり話を伺った。 * * * ――まず三間さんが、本作で演出を務めることになった経緯を教えてください。 三間雅文(以下、三間) 僕が長い間お世話になっているプロデューサーからご連絡をいただいて。作品資料をもらったんですけど、僕英語がわからないんで、「『SING/シング』っていう映画なんだ~」ぐらいに思いながら会いに行ってみたら、試写室に連れて行かれて、わけもわからないまま映画を観させられて(笑)。 ――そのときは字幕版だったんですか? 三間 いえ、全編英語版です。最初のほうはセリフが全然ないので、字幕版だと思って観ていたのに、後のほうになって、「あれ? 字幕ないんだ。このパイロットは何分なんだろう」と。ワイヤーフレームとか未完成だったので、10分ぐらいのフィルムだろうと思っていたんですが、100分くらいあって(笑)。でも、最初は“観させられた”という印象だったのが、英語がわからなくても面白かったんですよ。わからないのに泣ける。「何だったんだ?」という気持ちのまま打ち合わせが始まって。  でも、その後で一度お断りしました。外画(声優業界用語、日本外で制作された映像作品のこと)の吹き替えはずっとやってこなかったし、あえて踏み込まなかったんです。  でもそれをこの映画に誘ってくれたプロデューサーに言ったら「お前はもう30年やってきてるんだから、ただ怖いだけ。新しいことに踏み込め」と。近年の声優ブーム、アニメブームを受けて、「『SING/シング』も小さいエリアの中だけじゃなく、もっともっと拡げていく意味でお前を呼んだんだ」って言われて。僕にはそういう使命があるんだなと思い、「やらせていただきます!」と返事をしたのが最初ですね。 ――ということは、三間さんにお声がかかったときには、アニメで活躍されている声優を起用しよう、という大枠はある程度決まっていたんですね。 三間 途中から参加したので詳しくは知りえませんが、おそらくそうだと思います。そこから先は、僕が普段アニメを主戦場とされている声優さんたちの中で、歌唱力があるのは誰かっていうのを考えていったわけです。  ただ歌のプロではありませんので、声優さんがどれだけ歌が上手いかっていうのはあまり分かりませんし、そこはこの映画に誘ってくれたプロデューサーが過信したのかもしれません(笑)。チームに入ってから慌てて資料を見たり、いろんな人に意見を聞いて候補を集めていきました。 ――では、山寺宏一さん、坂本真綾さん、田中真弓さん、宮野真守さんといった声優のみなさんは三間さんのご人脈でキャスティングを? 三間 “人脈”と言うとなんだか偉い感じに聞こえますが(笑)、一応候補は出させていただいて、オーディションをさせていただいて。というのも、各キャラクターにアメリカのスタッフがキャラクターにどんなイメージを持っているのかが、僕にはわからない。  だから、候補を出すにしても、リアルなお芝居ができる方、元気で活発なイメージを与えることができる方、そして何でもできる万能タイプの方と、3方向から候補を出したりとか工夫しました。結構な大御所の方にもオーディションに参加してもらっています。  その上で、たとえばベテランの田中さんには「すみません、僕、吹き替えは初めてなので、どうやったらオーディションに受かるのか、僕にも分かりません」と素直にいって相談させてもらったりもしました(笑)。田中さんはたくさん外画も経験されているので、「これは原音に似せなきゃダメなのよ!」って。あれは大きかったです。
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田中真弓演じる劇場で働くトカゲのおばあさん、ミス・クローリー(左)
――基本的にはオリジナル版キャストの声や歌声に寄せていくということですか? 三間 そうですね。そこを外してしまうといけないので、なるべく外画の歌手の方たちの骨格を見て、似ている人の中から選出したり。それプラス、声がそっくりなだけじゃなくて、「こういうコースをお持ちの方を使うと面白いですよ」という変化球も入れたつもりです。日本語の“間”が、アメリカの“間”と同じかどうかは僕にはちょっと分かりませんが、この人だったらこっちがコントロールして、ある意味面白いものを引き出せるかなっていう可能性を持っている人を候補に入れました。 ――その結果、歌もお芝居も上手で実力のある、アニメファンはもちろん、エンタメ好きなら、大抵の人が知っているだろう顔ぶれが揃いました。今回の作品では、音楽プロデューサーに蔦谷好位置さんのお名前がクレジットされていますが、三間さんは、具体的にどのようなことを担当されたのでしょうか? 三間 パート分けをしていて、歌の部分は全て蔦谷さんにお任せしているんです。「収録に来て下さいよ」と声をかけていただいたり、最初は音楽の方のスケジュールも全部出していただきましたが、蔦谷さんと最初にお会いしたときに、どう見ても僕より年が下だなって思ったんですよ。僕が年下だったときに年上の方がきちゃうと、萎縮してしまうなと。「どうですか?」って蔦谷さんが気を遣ってくださるのが頭に浮かんでしまって。そうすると、蔦谷さんが作ったものじゃなくなってしまうと思ったので、歌唱シーンや音楽シーンは蔦谷さん、演技パートはこちらが担当するという形で分かれました。  一箇所だけ、最後のライブシーンでキャラクターたちが大勢で歌うところがあって、そこだけ、僕らが録っているときに蔦谷さんがいらっしゃって歌唱指導をしていたんです。そのとき初めて蔦谷さんの仕事を目の当たりにしたんですが、彼のディレクションを見て「すごい!」ってものすごく感動して。ミックスの作業は2人での共同作業になるので、より信頼関係を築けて、コミュ二ケーションも取れました。  5、6回しか会っていないのに、最終日が終わった後に「飲みに行きましょう!」って、みんなで大パーティーをしたんです。そんな現場は今までなかったので、「短期間でみんなで一つになった、楽しかったな」というのがこの作品の印象ですね。 ――“歌”がテーマだった『マクロスF』の印象も強いので、そのあたりも起用された理由の一つなのかなと思っていました。 三間 僕に声を掛けてくださったプロデューサーは『マクロスF』自体は知っているでしょうけど、僕がやっていたと知らないんじゃないかな……(笑)。また『マクロスF』で言うと、実は歌パートは担当していないんです。例えば、疲労困憊しながらシェリル・ノームが「私が……」って立ち上がって歌うシーンも4小節まではこっちで録りますが、そこから先は歌唱音源とつなげているんですよ(笑)。 ――『SING/シング』も音楽映画なので、セリフと音楽が混ざっているというか、境界線が曖昧なシーンもありますが。
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山寺宏一演じるジャズ・ミュージシャンのネズミ、マイク
三間 そうですね。例えば、マイク(ジャズ・ミュージシャンのネズミ/演:山寺宏一)が風に飛ばされそうなときに、歌の途中で「んっ!」「あっ!」と叫ぶシーンがあるんですが、あれは山寺さん流石でしたね。  違和感なく繋がって聴こえていると思いますが、「んっ!」「あっ!」っていうリアクションを最初に録って、後から歌を重ねているんですよ。歌を最初に録ってからリアクションを重ねるのは、歌を聞きながらその高揚感の中でリアクションをすればいいので簡単だと思います。でも、その逆だと、最初にリアクションを録っているから、歌の終わりにいくまでそこのテンションが分からない。そこで帳尻を合わせる山寺さんってやっぱりすごいなと改めて思いました。  アフレコが終わった後に、山寺さんの車に乗せていただいたんです。そしたら、車内でずっと「マイ・ウェイ」(劇中で山寺演じるマイクが歌うフランク・シナトラの楽曲)を聞いているんですよ。おそらく自宅のお風呂とかでも聞いているんだろうなと思います、それくらいストイックな方なんですよ。あれだけのキャリアがあれば、「もう必要ないんじゃない?」って思っちゃいますが、ただモノマネするんじゃなくて、自分の「マイ・ウェイ」にしようとしているのが見えて、やっぱりこの人「超プロ」だなと。相当なストレスだったと思いますよ。 ――その他のキャストさん方で印象に残ったエピソードがあれば教えてください。 三間 最初、ヒツジのエディを演じた宮野さんは、2パターン録らせてもらったんです。エディって、最初から宮野さんっぽいなって思っていたんですよ、なんとなくですが(笑)。宮野さんとは『ポケットモンスター』で4年近くご一緒していて、そのときの彼の佇まいがすごくエディっぽくて。「そのまんま、ナチュラルな宮野さんでやってもらっていいですか?」とお願いしました。  もう一つは、エディってヒツジなので歯周りがすごく大きくて、喋りにくいっていうのがあって、「歯を意識してやってもらっていいですか?」と。「コミカルにですか?」って聞かれたので、「ちょっと作り込む方向で。この子の印象を強めたいんです」って2つを録って、アメリカに送りました。2つ目の作り込んだほうをやらせたときに、宮野さんってあんまりそういう芝居をしたことがなかったのか、楽しそうでした(笑)。
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宮野真守演じるヒツジのエディ。主人公の友人で裕福な家庭で育った
――いわゆる“イケメン”なキャラクターを演じることが多いですもんね。 三間 そうなんです。でも、そっちはノリすぎで(?)はみ出ちゃったのか、NGになってしまって(笑)。なので今回は素のほうの演技になっています。普段は飄々として見えますけど、ノッたら本当に情熱が強い彼の欲張りさが裏目に出てしまったオーディションでしたね(笑)。  また、『SING/シング』が上映されてから、知り合いからSNSなどで感想が届くのですが、ブタの専業主婦を演じた坂本さんについては、「なぜ、坂本さんと斎藤さんの歌(テイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」)だけ吹き替えを作らなかったんですか?」ってお叱りを受けます。  ちゃんと吹き替えていますから! オリジナル版のリース・ウィザースプーンとソックリすぎて、吹き替えしてることに気付かない人もいるぐらいなんですよね。坂本さんも舞台挨拶で、「私と斎藤さんが歌った歌は英語版だったんで、何で吹き替えて歌わなきゃいけなかったのかわかりません」ってコメントして爆笑をとっていましたが(笑)。「あれも坂本さんと斎藤さんが歌っています」って言ったら「そのつもりでもう一回観よう」って言ってくれる人も結構いますね。  坂本さんの歌を録った後、「そっくりすぎて、イジる所無くコピーでしたよ」って蔦谷さんが言っていて。「これ録る必要あったのかな?」って思うくらい、坂本さんが原音に寄せてきたんです。こちらとしても、坂本さんだったらイケるなと思っていましたが、そういう視聴者の反応も面白かったです。  坂本さん演じるロジータとペアを組むグンター役を演じた斎藤さんもグンター役の芝居心がすごくありましたね、やっぱ漫才もコントもやっているからでしょうか。
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ペアを組むことになるグンター(演:斎藤司)とロジータ(演:坂本真綾)。2人が歌う「シェイク・イット・オフ」は必見!
――シンガーに憧れるゴリラのジョニーを演じた大橋さんや、内気なゾウ・ミーナを演じたMISIAさんは、今作でお芝居に初挑戦ということでしたが、やはり三間さんが演技を指導されたんですか? 三間 僕がというより、お2人が頑張ってくれました。今回強敵だなと思ったのは、内村さんと大橋さんとMISIAさんだったんです。大橋さんとMISIAさんはお芝居を観たことがないという不安、一方で内村さんはお芝居もコントもたくさんやられているし、ドラマや映画で監督もされているし、本も出しているし……。そんな方をどう演出するか、近寄るかっていろいろ考えましたね。
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ギャングの息子・ジョニーを演じるのは、演技初挑戦のスキマスイッチ・大橋卓弥。劇中ではあの美声も披露!
 大橋さんは、まず彼の気持ちになってみて“初めてお芝居をしなきゃいけない”っていう不安なときに、どう近づいたら安心するかなと考えて。「今日はよろしくお願いします! 僕、吹き替えは初めてなんです」って先にお願いをしちゃったんですよ。“この人も初めてだったら何でも言える”っていう感じにしたほうがいいなって思って。そしたら、「僕こそ芝居初めてなんで!」「じゃあ初めて同士でなんとか2人で頑張りましょう」と。MISIAさんも同じです。僕から言うのもおこがましいんですが、大橋さんととても仲良くなれたなという気はしますね。  2人が良かったのは、1回で裸に慣れること。アーティストの方で演技をしたことがある人って、自分の演技プランがあるからその通りに最初から洋服を着てくるんです。それは個性でもありますが、2人は演技初挑戦ということで、一気に裸になって言われる通りの洋服を着てくれて。テストで「こういう気持ちでやりましょう!」て提案したら、その通りにスッと入ってくれて。「この人たちすごいな!」って思いました。
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内気なゾウ・ミーナを演じるMISIAのパワフルな歌声は圧巻!
――難敵・内村さんはいかがでしたか? 三間 内村さんは2人の真逆。いろんな経験があるから、当然演技プランも持ってくるだろうと思っていたし、みなさんのイメージ通り、すごくストイックな方なので研究もかなりされていました。「(声優なんだから)発声をちゃんとやらなきゃいけない」って、家でも練習をしていたみたいなんです。「じゃあ次回からもっとフランクにいきましょう!」ってゆるくゆるく、ほぐしていきましたね。  MISIAさんと大橋さんは、元々エンターテイナーなので何回もやると、どんどん膨らまし始めるんですよね。だからこの2人はほぼテストでOKなんです。MISIAさんなんて、本番は一個も使っていません。本人も最後には気付いて、「私、テストが一番いいみたい」って(笑)。  一方で内村さんだけは何回もやって、ある意味“疲れさせる”というか、自分の演技プランに挑むことを辞めさせるくらい何度もやりました。そうやって、和ませていって、この3人という強敵をなんとか『SING/シング』の世界に入れることができたかなと。
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本作の主人公で劇場支配人のコアラ、バスター・ムーン(演:内村光良)
――ロック好きなヤマアラシの少女・アッシュを演じた長澤まさみさんはいかがでしたか? 三間 僕は『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』でご一緒させていただいているので、もう言うことはありません!(笑) 僕はお芝居しか聴いたことがありませんでしたが、歌唱のほうも蔦谷さんたちが「長澤まさみは最高ですから!」って太鼓判を押していて。実際に歌を聴いて完璧でしたね!
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ロック好きなヤマアラシの少女・アッシュを演じるのは、長澤まさみ。劇中では堂々とした歌声を披露している。
――「新しいことを」と『SING/シング』オファーを受けたというお話でしたが、振り返ってみて、手ごたえはいかがでしょうか? 三間 「今度はこうしてやろう」っていうのが浮かんでくるので、新しいことにチャレンジできたかなという気はします! 4カ月くらいやっていたんですけど、やっているときは辛かった。今終わってインタビュー受けていて楽しいことが語れますけど、途中でインタビューを受けていたら「早く終わりたいんです」しか言えなかったです(笑)。  最初は難しくて断ったのに、でも、やってみたら最終的には楽しかった。「新しいことに踏み込め」とこの映画に誘ってくれたプロデューサーが言っていたのは、こういうことだったのかなと。どん底までとはいきませんが、僕からすると、『SING/シング』のキャラクターたちのように“新しいものへの入り口”に立ったような気分でした。続編の制作も発表されたので、また採用されたらいいですけどね……! * * *  まだ映画を観ていないという人は、急いで劇場に足を運び、吹替版キャストの熱演、熱唱をその目と耳で確かめてほしい。すでに映画を観たという人も、字幕版、吹き替え版の両方を見ることで、より『SING/シング』の世界を楽しむことができるだろう。
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■映画『SING/シング』(原題:SING) 公式サイト:http://sing-movie.jp TOHOシネマズ スカラ座ほか全国ロードショー 配給:東宝東和 ■監督/脚本:ガース・ジェニングス ■製作:クリス・メレダンドリ、ジャネット・ヒーリー ■吹替え版/演出:三間雅文 日本語吹替え版音楽プロデューサー:蔦谷好位置 日本語歌詞監修:いしわたり淳治 ■日本語吹替え:内村光良、MISIA、長澤まさみ、大橋卓弥(スキマスイッチ)、斎藤司(トレンディエンジェル)、山寺宏一、坂本真綾、田中真弓、宮野真守、谷山紀章、水樹奈々、大地真央 (C)Universal Studios.

木村拓哉『無限の住人』初日で神対応!? “ジャニーズNG”に触れた市川海老蔵を戸田恵梨香が慌てて……

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映画『無限の住人』公式Twitter(@mugenmovie)より
 公開前からさまざまなジャンルのファンからさまざまな声が寄せられていた、“キムタク”こと木村拓哉主演の映画『無限の住人』が4月29日、ついに全国の劇場で上映が開始された。  本作は沙村広明原作の同名コミック(講談社)を実写映画化したもので、キムタクは斬られても死なない不死身の侍・万次として登場。物語初っ端から100人斬りという凄まじい殺陣を見せた、クライマックスでも300人との対決など、宣伝文句の“ぶった斬りアクションエンターテインメント”通りの仕上がりを見せている。  その初日舞台挨拶が同日、東京・丸の内ピカデリーにて開催されたが、マスコミ取材の入った回ではこんな光景が見られたという。 「ジャニタレが出演するイベントの独自ルールとして、Webでは写真使用がNGという決まりがありますから、キャストたちの撮影はまずキムタク抜きでの撮影から始まったんです。  ただ、この舞台挨拶にともに登壇していた市川海老蔵は、この“ジャニーズルール”を知らなかったのか、『舞台に上がってきたらいいのに』としきりにキムタクに誘いをかけだしたんです。キムタクもほかの登壇者も困惑していましたが、隣にいた戸田恵梨香が急いで海老蔵を止めて、何とか場を収めてくれていました」(映画ライター)  そのキムタクといえば、主役抜きでの撮影中、観客へふんだんにサービスをするという、“神対応”を見せていたのだとか。 「撮影中、キムタクは控え室などに戻ることもなく、客席通路側から撮影の模様を見守るという、ちょっと珍しい行動に出たんです(笑)。客席に向かって笑顔を見せたりして、ファンを喜ばせていましたね。  キムタクが入った写真撮影の際も、一番端に立とうとして三池崇史監督に押し出されてみたりと、茶目っ気ある行動で、何とか観客を楽しませようとしていたように思います」(前出の映画ライター)  劇中では、観に来てくれた人のためにキムタクがカメラ目線(記事参照)をするシーンもあるといわれる本作。初週の映画興行ランキングでは6位と苦しいスタートとなったが、連休中にどれぐらい数字を伸ばせるか、今後の動向も楽しみだ。

木村拓哉『無限の住人』初日で神対応!? “ジャニーズNG”に触れた市川海老蔵を戸田恵梨香が慌てて……

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映画『無限の住人』公式Twitter(@mugenmovie)より
 公開前からさまざまなジャンルのファンからさまざまな声が寄せられていた、“キムタク”こと木村拓哉主演の映画『無限の住人』が4月29日、ついに全国の劇場で上映が開始された。  本作は沙村広明原作の同名コミック(講談社)を実写映画化したもので、キムタクは斬られても死なない不死身の侍・万次として登場。物語初っ端から100人斬りという凄まじい殺陣を見せた、クライマックスでも300人との対決など、宣伝文句の“ぶった斬りアクションエンターテインメント”通りの仕上がりを見せている。  その初日舞台挨拶が同日、東京・丸の内ピカデリーにて開催されたが、マスコミ取材の入った回ではこんな光景が見られたという。 「ジャニタレが出演するイベントの独自ルールとして、Webでは写真使用がNGという決まりがありますから、キャストたちの撮影はまずキムタク抜きでの撮影から始まったんです。  ただ、この舞台挨拶にともに登壇していた市川海老蔵は、この“ジャニーズルール”を知らなかったのか、『舞台に上がってきたらいいのに』としきりにキムタクに誘いをかけだしたんです。キムタクもほかの登壇者も困惑していましたが、隣にいた戸田恵梨香が急いで海老蔵を止めて、何とか場を収めてくれていました」(映画ライター)  そのキムタクといえば、主役抜きでの撮影中、観客へふんだんにサービスをするという、“神対応”を見せていたのだとか。 「撮影中、キムタクは控え室などに戻ることもなく、客席通路側から撮影の模様を見守るという、ちょっと珍しい行動に出たんです(笑)。客席に向かって笑顔を見せたりして、ファンを喜ばせていましたね。  キムタクが入った写真撮影の際も、一番端に立とうとして三池崇史監督に押し出されてみたりと、茶目っ気ある行動で、何とか観客を楽しませようとしていたように思います」(前出の映画ライター)  劇中では、観に来てくれた人のためにキムタクがカメラ目線(記事参照)をするシーンもあるといわれる本作。初週の映画興行ランキングでは6位と苦しいスタートとなったが、連休中にどれぐらい数字を伸ばせるか、今後の動向も楽しみだ。

放送が終わってしまう……。大人気なのに『エロマンガ先生』のグッズが6月過ぎるまで発売されないワケ

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「ムービック」公式サイト・『エロマンガ先生』商品ページより。
 本サイトでも毎週レビューが掲載されている、4月より放映中のアニメ『エロマンガ先生』。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の伏見つかさ×かんざきひろコンビによるライトノベルの待望のアニメ化ということもあって、日々人気は高まっている。  とりわけ、キャラクターデザインと監修を、小説版の挿絵を描いているかんざきひろ=織田広之氏が担当していることから、原作にも忠実な作品として評価を得ているという具合である。 『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』の挿絵で注目されて以来、イラストレーターとして、高い人気を獲得している、かんざき氏。  氏の描く紗霧をはじめヒロインたちのグッズを早く手に入れたいと考えているファンも多いのではないだろうか。  しかし、放送が大人気を得ているにも拘わらず公式グッズの発売はまだ先の話。既にストラップやスマホケース、枕カバーやシーツなど定番のグッズ発売は告知されている。だが、その多くは早くて6月初頭から下旬以降になっているのである。  人気のグッズだというのに、なぜ発売がこんなにも遅いのか。これでは、ほぼ放送が終わってからの発売ではないか……。  キャラクターグッズに詳しい業界関係者は、その理由は二つあるという。 「一つは、制作委員会に出資しているムービックに優先権があることです」  アニメイトグループの中核を担う企業でもあるムービックは、様々な制作委員会に出資することで、グッズ作成の優先権を確保している。キャラクターグッズというのは、制作委員会に対して「このグッズをつくりたい」という企画書を提出して承認を得るのが一般的な流れだ。その中にあってムービックは制作委員会に出資することで優先権を確保すると共に、定番のグッズはだいたい抑えているのである。つまり、テンプレ化した企画書を提出して「こっから、ここまでのグッズはウチが最初にやる」という形で独占をはかっている。結果、大小様々なグッズ制作会社は、グッズそのものや、画像素材のバッティングを避けて制作委員会にグッズ制作を申請することになる。  こうしたアニメグッズの制作において重要なのは、売り時を逃さないこと。すなわち、次クール、次々クールのアニメの中からヒットする作品を選び抜き、早い段階からグッズ制作に取りかかるわけである。  しかし『エロマンガ先生』に関しては、ここまでのヒットを予期する目利きが一人もおらず完全に、売るタイミングを逃してグッズが発売される形になってしまっているのである。  加えて、グッズ発売が遅れてしまう理由は、もう一つある。 「監修を担当するアスキー・メディアワークスが、すっごく仕事が遅いんですよ……」(前出関係者)  この件に限らず、アスキー・メディアワークスは、なぜかものすごく監修に時間がかかるのがデフォルト。本来は、それも見越した上でのグッズ制作が当然のハズなのに、誰もそこには気がついていなかったという。  もはや、グッズ制作会社は1クールごとにルーティーンで、キャラだけ入れ替えたグッズを制作するスタイルに堕してしまった結果だろうか。この機会損失は、とにかく勿体ない。 (文=特別取材班)

石原さとみ、山下智久とのデート報道に「嫌だ!」の声  “尊敬する上司”に中年男性が嫉妬

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 先月27日に発売された「女性セブン」(小学館)によって、女優・石原さとみと俳優・山下智久の原宿デートが報じられた。これを受けて双方のファンは、「嫌だ!」「信じない!」などと拒絶反応を起こしてしまっているようだ。 「昨年10月に同誌によって熱愛疑惑が報じられた際にも、それぞれのファンは耳を塞ぎ、その後、続報がなかったことで、『あれは何かの間違いだったんだ』と安心していたようです。そこへきて再びの熱愛報道に、『まだ続いていたの!?』と衝撃が。記事によれば2人は、先月9日、山下の32歳の誕生日にデートしたということで、特に石原のファンから、『誕生日ケーキをあ~んして食べさせてもらったりしてるのか、チクショー!』『俺も今月、誕生日なんだよ?』などと、嫉妬の声が止まないようです」(芸能関係者)  嫉妬といえば、先月1日から放映開始されたサントリー『ふんわり鏡月クリア<ライム>」』の新CMにちなみ、「どんな上司、どんな大人の男性に憧れるか?」と質問された石原が、「デビュー当時からお世話になっている、心から尊敬できる方が事務所にいるんですが、その方がいるから今の私がいるという気持ちです」と答えたことで、「なんだその絶大な信頼感は?」「俺もさとみちゃんにそんなこと言われてみたい」などと、中年男性から嫉妬の声が飛び交った。 「同CMは、石原が演じる部下のOLと、上司(主観カメラ)が居酒屋で2人で飲んでいるという設定なのですが、石原は上司の性格や好みを熟知。『主任ってこれ好きでしょ?』『わかりますよ、何年一緒だと思っているんですか』などと、中年男性の心をくすぐるようなセリフを連発し、『こんな部下がいたら最高なのに』と絶賛されています。それだけに、憧れの先輩がいるということに嫉妬の声が噴出。当然、誰だ? ということになり、『市村正親か吉田鋼太郎あたりが怪しいな』『妻夫木聡では?』などと、ホリプロに所属する男性タレントから当該者を見つけ出そうという動きも活発化しているようです」(同)  石原は現在30歳。節目の年ということで結婚秒読み説も飛び交っているが、ビッグカップルの電撃結婚なるか、今後の動向に注目が集まる。