『ズートピア』が鋭く照らし出す、アメリカ社会の諸問題ーー作品に込められたメッセージを読む

【リアルサウンドより】  謎の行方不明事件の捜査、違法薬物製造の摘発、警察官とマフィアとの癒着、そして街を牛耳る腐敗した権力…。犯罪小説の話をしているわけではない。ディズニーの劇場用アニメーション『ズートピア』の話である。  進化した肉食動物と草食動物達が争うことなく節度を持って暮らす世界で、多くの擬人化された動物達が生活を営む文明都市・ズートピアを舞台にした本作は、動物キャラクターの愛らしい見た目とは裏腹に、重厚な本格犯罪捜査映画だった。楽しく明るいユートピアのように見える街の裏の顔を描く本作は、まるで華やかなハリウッドのあるL.A.を舞台に、社会の闇を描いてきた「アメリカ文学界の狂犬」ジェイムズ・エルロイのノワール小説を原作にしていると感じるほどだ。
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 本作の監督リッチ・ムーアは、TVアニメ『ザ・シンプソンズ』のエピソードをいくつも監督しているが、そのひとつ「マフィアのバート」という、やはり闇社会を描いた作品を手がけている。シンプソン家の長男である小学生バートが、ひょんなことからイタリアン・マフィアのバーテンダーとして働くことになり、組織の中で信用され次第にのし上がっていくというエピソードだ。イタリア製スーツを着こなすようになったバートは、やがて小学校校長殺害容疑で逮捕されてしまう。『ザ・シンプソンズ』は悪ノリした大人向けのコメディー作品だが、今回、同様の試みを業界最大手であるディズニーの子供向け作品でやっているということを考えると、その特異さと前衛性が理解できるだろう。  郊外のにんじん農場で暮らす、小さなウサギの女の子・ジュディは、活動的で正義感が強く、小学生の頃からズートピアで警察官として働くことを夢見ていた。だが、ゾウやライオン、キリンやサイなど、大型動物と共に生活する社会で、彼女はあまりにも小さく無力に思える。だがジュディは周囲の心配や無理解を乗り越え、警察学校を首席で卒業し、ついに夢を叶える。しかし彼女は、赴任したズートピアの警察署でもやはり偏見の目で見られ、希望する犯罪捜査任務につくことを許されなかった。焦ったジュディは自分の職を賭けることを条件に、48時間のうちにカワウソ行方不明事件を解決するべく捜査に挑むことになる。  この大人びたドラマによって、まず作り手が描こうとするのは社会の欺瞞についてである。ジュディが「何にでもなれる」夢の文化都市だと思っていたズートピアは、実際に暮らしてみると、差別や偏見が存在する場所だった。これはアメリカ社会の縮図でもある。アメリカの都市は、かつて数多くの人種や文化が共存し混じり合う「人種のるつぼ」だと呼ばれてきた。だが実際には、それぞれの人種はそれぞれのコミュニティに分かれ、分断されていることも多い。全ての小学生達は「君達は何にでもなれる。警察官にだって宇宙飛行士にだってなれるよ」と、等しく希望に満ちたアメリカン・ドリームを提示される。だが彼らの一部は、実際に社会に出るまでに、人種や格差による不公平・不平等という現実社会の環境に打ちのめされ、次第に夢をあきらめていくことになるのである。  ズートピアに光と影があるように、そこで暮らす動物達も表面の姿と実相は異なることが示される。ジュディは愛くるしい見た目に反して、悪と戦う優秀な警官である。「わたしを見た目で判断しないで。わたしの能力を評価して」と訴えるジュディは、警察という男社会のなかで、マイノリティとして色眼鏡で見られ、「可愛いウサギの女の子」の枠に収まるよう、常に無言の圧力をかけられているのである。このような現実社会の投影は、これから成長し、近い将来社会へ出ようとする子供の観客達にとって切実な問題である。それでもあきらめず、一つ一つの局面で前向きに努力し続けるジュディの姿を見せることによって、本作は社会の圧力や偏見と戦う勇気を子供達に与えるだろう。「夢をあきらめるな」などという抽象的なメッセージのみを垂れ流すのではなく、その戦いが具体性をともなって描写されているということは重要だ。
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 ただ本作は、女性が果敢に男社会に挑戦する姿勢ばかりを賞賛しているわけではない。マフィアのボスの娘の結婚式のシーンを描くことで、幸せな結婚に夢を見ている観客へのフォローも作中にしっかり入れているのである。ピクサー同様、ジョン・ラセターが統括する、大勢のディスカッションによる脚本製作システムは、今回とくに隙がなく練られているといえるだろう。  だが、『ズートピア』のすごさは、ここからの展開が真骨頂なのだ。そのように男社会の偏見と戦っていたジュディ自身が、捜査の過程で、肉食・草食動物間の差別を助長する動きに加担してしまうのである。正義感が強く、差別を許さないはずの彼女は、自分のなかに差別的な先入観が存在することには無頓着だった。そのことに気づいたジュディは、素直に自分の差別感情を認め、肉食動物であるキツネのニックに謝罪する。観客が今まで感情移入し応援してきた主人公を、加害者として描くことで、本作は観客一人ひとりに、自身の内面の差別感情を意識させる。全ての先入観を排除し、完全にフラットな価値観を持つことは、誰にとっても困難だ。だが、それを認め、自らの偏見と向き合うこと無しには、改善することはできないというメッセージを送っているのである。  このように本作は、およそ子供向けとは思えないくらいに、様々な社会問題を深く鋭く抉り出してくる。しかし、だからこそ子供に見せるべき価値のある作品になっているともいえるだろう。上から目線で、「子供にはこのくらい分かりやすくしなければ駄目だ」という先入観すら、ここではほぼ排除されている。この作品がアメリカで大ヒットを記録したことで、これからのアニメーションは大きな転換点を迎えることになるのかもしれない。そう予感させる一作である。
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 本作で最も映画的に美しい演出が行われていると感じるのが、キツネのニックが詐欺師になってしまった経緯を語る、夜のロープウェイでの場面だ。彼は少年時代、ずる賢いイメージのキツネであることから不当ないじめを受けていた。その過去を告白しながら、暗い夜の森のなかを移動していたゴンドラは上昇を続け、いつしか開けた視界には、朝日に照らされる街が映っていた。ニックが過去と向き合い、悲しみを乗り越える過程を、繊細な場面転換の演出で洒脱に描写しているのだ。現実の投影であるズートピアから、種族間の軋轢が無くなる日は、まだまだ先かもしれない。だが、ジュディやニックのように、一人ひとりが自分を変えていくことだけが、公平な社会を実現する唯一の道なのである。ゴンドラから見える、朝日に照らされたズートピアは、いつしかその日が来る希望を象徴しているように見える。 ■小野寺系(k.onodera) 映画評論家。映画仙人を目指し、作品に合わせ様々な角度から深く映画を語る。やくざ映画上映館にひとり置き去りにされた幼少時代を持つ。Twitter映画批評サイト

『ズートピア』予告映像

■公開情報 『ズートピア』 4月23日(土)2D/3D全国ロードショー 製作総指揮:ジョン・ラセター 製作:クラーク・スペンサー  監督:バイロン・ハワード/リッチ・ムーア 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (c)2016 Disney. All Rights Reserved. (c)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 公式サイト:Disney.jp/Zootopia

相武紗季が「一般男性(?)」と結婚! 長瀬智也を捨て女の幸せゲット

 女優の相武紗季が3日、一般男性と結婚したことを報告。昨年末にプロポーズを受けたそうで、お相手は会社経営の一般人男性とのことだ。  昨年夏より交際が報じられており、結婚秒読みという声もあっただけに、そのままめでたくゴールイン。ファンからは「おめでとう」のメッセージで溢れる一方、変わらない美貌に男性としてはショックを隠しきれないコメントも多かった。一般男性とはいえ、会社経営者ということで「セレブ」なのは間違いないだろう。ネットでは「一般人にもいろいろいるな」「一般ではないだろ」などの声もある。まあ、嫉妬という部分もあるのかもしれない。

相武紗季が「一般男性(?)」と結婚! 長瀬智也を捨て女の幸せゲット

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『真田丸』はなぜ、黒木華を殺したか──脚本を左右する俳優の“出演”事情とは?

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NHK『真田丸』番組サイトより
 人気大河ドラマ『真田丸』(NHK)において、堺雅人演じる真田信繁の初恋の相手である梅を演じた黒木華が早くも死亡してしまった。これが、同じく信繁の幼なじみであるきり役を演じる長澤まさみの“差し金”ではないかと話題となっている。 「不仲説などがささやかれていますが、さすがに脚本まで変えられるということはないでしょう。黒木華は4月から始まったドラマ『重版出来!』(TBS系)で主演を務めていますし、出演時期はあらかじめ決まっていたと見るべきでしょう」(芸能関係者) “昭和顔”ともいわれるしっとりとした黒木華と時代劇の相性は抜群でファンが多かったことは確かだ。ハードスケジュールを縫うようになんとか黒木をキャスティングしたのが実情なのだろう。こうした例は過去のドラマでも見られる。 「大家族ものの連続ドラマとして知られた『天までとどけシリーズ』(TBS系)では、次男役を演じた河相我聞が途中からブレイクしたため、医学部へ進学しほとんど戻ってこない、という設定になりました。これは大人の事情といえるでしょう」(同)  さらにキャストの死亡というやむを得ない事情で設定が変わることもある。『ショムニシリーズ』(フジテレビ系)では、野々村課長役を演じた伊藤俊人がクモ膜下出血のため死亡したため、海外出張中という設定に切り替えられた。『渡る世間は鬼ばかりシリーズ』(TBS系)では、母親役の山岡久乃が亡くなると、ドラマの中でも亡くなった。対して父親役の藤岡琢也が亡くなると、同役は宇津井健に引き継がれた。宇津井も亡くなったため、ドラマ中でも2014年に死亡という設定となった。  はからずもドラマのキャラクターは、芸能人その人の人生遍歴を映し出すこともあるのだ。 (文=平田宏利)

安倍政権の改憲扇動は空振り? 世論調査で「憲法改正が必要」の意見が激減! NHKの調査でも42%から27%に

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安倍晋三公式サイトより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  昨日からの憲法記念日特別企画では、急加速している安倍政権の憲法改正の動きについて指摘してきた。実際、安倍首相の発言は最近、明らかに前のめりになっており、極右団体と連動した改憲の国民運動が様々な場所で展開されている。そして、これに呼応するように、マスコミでも、ネット上でも、憲法改正の勇ましい声ばかりがあふれている。  ところが、国民の意見はこうした動きとまったく逆の方向に向かっているようなのだ。改憲ありきの安倍政権やマスコミとは裏腹に、世論調査では「憲法改正すべき」という意見が急激に減少、「憲法を守ろう」という意見が増加しているのだ。  NHKが先月4月15日から3日間実施した全国電話世論調査で改憲の必要性を聞いたところ、「改正する必要があると思う」が27%、「改正する必要はないと思う」が31%、「どちらともいえない」が38%だった。一見、両者は拮抗しているように見える。  だが、実はNHKは2007年から今年で5回同じ質問をしているのだが、「改正する必要はないと思う」の割合が一番高かったのが、今年の調査だったのだ。  たとえば、第一次安倍政権時の07年のNHK世論調査では、「改正する必要があると思う」が41%で、「改正する必要はないと思う」の24%を大きく上回った。また第二次安倍政権が本格始動した13年調査でも、“必要”42%に対し“必要ない”がわずか16%だった。ところが、14年以降、“必要”が大きく割合を落とし28%、“必要ない”が26%と拮抗、15年もほぼ同じ数字が出た。そして、今年の調査ではついに“必要ない”が僅かながら“必要”を上回ったのである。  こうした結果が出ているのは、NHKの調査だけではない。たとえば、朝日新聞が今年3月から4月に実施した全国郵送世論調査では、憲法を「変える必要はない」が昨年3月調査の48%から55%に増えた一方、「変える必要がある」は昨年の43%から37%に減少。また、共同通信社が4月末に実施した全国電話世論調査でも、安倍晋三首相の下での憲法改正に「反対」が56.5%で「賛成」の33.4%を大きく上回っている。  ようするに、安倍政権が、解釈改憲によって強行した安保法制など、その打ち出すタカ派の政策の数々、そして「任期中に着手する」として一方的に改憲へと邁進していることに、国民は明確に危機感を募らせているのだ。それは、立憲主義を無視した暴挙を繰り返す安倍政権への、従来の“護憲派”の枠を超えた国民のアンチテーゼでもある。  これはなにも9条の議論だけにとどまらない。安倍政権と日本会議が打ち出す緊急事態条項の新設についても、これは国民の要望から生まれたものではない。毎日新聞が東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県の42自治体に尋ねたところ、回答した37自治体のうち「緊急事態条項が必要だと感じた」としたのは、わずか1自治体だけだった(4月30日付朝刊)。  しかし、安倍政権はこうした世論調査や自治体の意見に耳を貸すことはないだろう。国民がいくら憲法改正に反対しても、議会で3分の2をおさえてしまえば、そのまま一気に改憲に着手するはずだ。  改憲の動きを止めるためには、ただ反対を口にしているだけでは足りない。7月の参院選では、他の政治的課題をいったん棚上げし、改憲勢力をひとりでも多く落選させる必要があるだろう。 (編集部)

山本彩でも閑古鳥?NMB48に高まる”グループ解散”の現実度

【アガるニュースをお届け!デイリーニュースオンラインより】
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山本彩 写真集 『 SY 』より
 大阪市・難波を拠点とするアイドルグループ・NMB48が「崩壊寸前」の危機にある。4月13日にメンバーの渡辺美優紀(22)が卒業を発表。これにより、残った2トップの一角である山本彩(22)の独擅場になると思われたが、4月27日にリリースした14thシングル『甘噛み姫』の記念イベントでは、山本彩からCDを直接手渡してもらえるにも拘わらず閑古鳥が鳴いていたというから、ファン離れは想像以上に深刻だ。
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プリンス、半年前にエイズ発症を知らされていた!?

プリンスは死の半年前にエイズが発症していると知らされていたようだ。先週57歳という若さで死去したプリンスは90年代にHIVに感染していたというが、宗教上の理由から治療を受けることを拒否し、昨年遂にエイズが発症していたとみられている。 エホバの証人の信者だったプリンスの友人たちは、ナショナル・インクワイアラー誌に「プリンスは調子を崩していました。医師たちはプリンスの血球数が異常に低く、体温が平温の37度よりも危険なほどに下がっているとプリンスに伝えていたみたいです。彼は完全に鉄欠乏症で、とても弱っていて、たびたび方向感覚を失っていました。たまに何か食べましたが、食べても全てをもどしてしまっていました」と語っている。 そんな体調が思わしくない中でもプリンスは周囲に「神が僕を治癒することができ、そうしてくださる」と話していたという。 プリンスが医師からエイズの事実を知らされた際、その宗教の信者たちはプリンスが薬物治療を受けるのを勧めなかったのだという。 ある関係者は「プリンスは永遠の命を持っていると彼らから言われていましたし、信仰によって治ると信じていました」「ですが、症状がまた戻ってきて、治療を施すにはもう遅い段階でした。夏を過ぎた頃までの命と言われていましたが、彼の免疫システムはとても弱っていました」とプリンスの様子を説明する。 プリンスはエイズからくる痛みと臀部の問題のために、オピオイド系の鎮痛剤を取っていたといわれている。 また、死の6日前にアトランタ公演を終えプライベートジェットで自宅へと帰る途中、プリンスは鎮痛剤のパーコセットを過剰摂取し、アヘン剤を解毒する「セーブショット」を投与されていた。  友人達によると、プリンスは自身の死を察しており、葬儀のことも計画し始めていたともいわれている。 先週検死が行われ、死の原因となる外傷や暴力を振るわれた跡はみられなかったことが確認されている。

『とと姉ちゃん』慌ただしい展開となった四週目 高畑充希は常子の不安をどう演じた?

【リアルサウンドより】  祖母の青柳滝子(大地真央)が切り盛りする材木問屋・青柳商店で暮らすことになった小橋家だったが、母の君子(木村多江)が滝子とケンカしたことで小橋家は青柳商店を飛び出し、仕出し屋の森田屋で、住み込みで働くことに。今までとは気性の荒い仕事仲間に囲まれて、はじめは馴染めずにいった常子(高畑充希)たちであったが、お弁当の届け間違いの騒動をきっかけに打ち解ける。一方、常子と鞠子(相楽樹)は青柳商店の番頭・隈井栄太郎(片岡鶴太郎)から学費援助を受けて、無事、高校に編入することに。しかし、前の高校の制服で登校した常子は教室で孤立してしまう。 前回までの上品な雰囲気から、一気に慌ただしくなった『とと姉ちゃん』第四週。秋野陽子が演じる女将の森田まつを筆頭に、森田屋の面々は一癖も二癖もある人たちばかり、連続テレビ小説『あまちゃん』(NHK)で寡黙な寿司屋の大将を演じたピエール瀧は、大将の森田宗吉を演じる。『あまちゃん』とは違い、乱暴な口調で怒鳴り散らし、今までの上品な雰囲気を一気にぶち壊した。 宗吉の妻・照代を演じるのは劇団・大人計画の平岩紙。「在日ファンク」のボーカル&リーダーとしても知られる浜野謙太は、板前の長谷川を演じている。そして、元AKB48の川栄李奈は森田家の一人娘・富江を演じており、宝塚出身の大地真央が女将を務める青柳商店に較べると、生々しい演技をする個性的な面々がそろっている。 そんな森田屋で常子と鞠子は弁当の配達を手伝っていたのだが、ある日、「松」と「竹」のお弁当を常子たちが配り間違えるという事件が起こる。大将は激怒するが、実は、積み込み段階で弁当の上に置かれていた紙を長谷川が落としてしまい、置き間違えたことが原因だとわかる。それでも、森田屋全体の責任ということで常子たちはお客さんの元に謝りに行くのだが、常子は、「松」の弁当を注文したのに、「竹」の弁当を配ってしまった人だけでなく、「竹」の注文をしたのに「松」のお弁当を注文した人に対しても謝りに行く。 大将は「恥の上塗りをするようなことをするな」と激怒するが、「たとえ、こちらが損になるような目に遭っても、間違った筋は通しちゃいけないというか……。長くお店を続けていく上でそういうことが大事なんじゃないかなぁっと、思ったんです」と、常子は答える。その答えを女将のまつが「気に入った」ことで、常子たちは店の人たちと打ち解けることになる。 これは、間違った木材を使った職人を滝子が、“客に嘘をついてはいけない”と叱ったことから学んだのだろう。まつと滝子はいつもいがみ合っているが、根底にある商売人としての心意気は実は同じなのだということがわかるやりとりだ。   また、新しいキャラクターとして、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)で高畑と共演した坂口健太郎が植物学者を目指している帝大生の星野武蔵役で登場。今までのイケメンキャラとは違う学生服に丸メガネをかけた植物オタクという役柄だが、青柳商店の清(大野拓朗)といい、叔父さんの鉄郎(向井理)といい、本作のイケメンは変人ばかりだ。  一方、常子は編入した高校で、いじめにあって孤立する。学校で困った顔をしている常子を見ていると高畑充希の出演していたドラマ『Q10』(日本テレビ系)を思い出す。  木皿泉が執筆した『Q10』は未来からやってきたロボットが登場する学園青春ドラマで、高畑は優等生の河合恵美子を演じた。勉強ができてかわいいのに自信なさげでいつも悩んでいる思春期の少女を見事に演じていたのだが、真面目な優等生が陥る不安な表情を演じさせると高畑の右に出るものはいない。   生徒たち全員がいじめに加担する中、一人だけ加わらないのが中田綾(阿部純子)だ。帰国子女の読書家で下級生からも人気が高い彼女は生徒たちと必要以上に群れようとしない孤高の存在だ。最初は常子を突き放した綾だったが、常子がカンニング疑惑をかけられた際には、くだらない言い合いで試験が中断されたから再試験をしてほしいと提案し、結果的に常子を助ける。  その後、常子は綾に勉強を教えてほしいと頼み込み、根負けした綾は勉強を教えることになる。息が詰まるようなイジメの場面が続くが、最終的に森田屋の人々も常子の試験を応援するようになり、試験では汚名を返上する好成績を上げて、綾との間にも友情が芽生える。常子は、様々な人々と関わる中で助言をもらい、それを素直に受け止めて成長していく。そして、そんな常子だからこそ、周囲の人々も応援する。  その意味で本作は、教養小説的なストレートな成長物語だと言えよう。近年の朝ドラは、優等生的なヒロインの成長物語を意識的にズラすことで、物語の幅を広げてきた。『純と愛』や『ごちそうさん』で描かれたヒロインの善意が偽善的なおせっかいとして批判される展開はその典型例だ。  ディズニー映画における『アナと雪の女王』のように、定型化した物語を否定することで近年の朝ドラは進化してきたのだが、西田征史の脚本は、朝ドラ的な展開を安易に否定するのではなく、丁寧になぞった上で、面白いドラマに仕上げている。 ■成馬零一 76年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。 ■番組情報 『とと姉ちゃん』 平成28年4月4日(月)〜10月1日(土)全156回(予定) 【NHK総合】(月〜土)午前8時〜8時15分 [再]午後0時45分〜1時ほか 公式サイト:http://www.nhk.or.jp/totone-chan/

NHKアナが「タブー実況」でファンから非難殺到!

 激戦の末、ハナ差でキタサンブラックの勝利に終わった天皇賞・春(G1)。とはいえ、2着となったカレンミロティックもこれ以上ないレースができていた。敗れはしたものの、今年の3200mが極めてエキサイティングになった真因といえる存在だろう。  直線、主戦の池添謙一騎手が万を持して追い出し、ゴールドアクターや他のライバルを交わして前を行くキタサンブラックに詰め寄った。一度は完全にキタサンブラックの前に出ており、多くのファンも「まさかカレンが......」と思ったに違いない。最終的にキタサンブラックの脅威の差し返しに屈したわけだが、ラスト100m時点では「カレンの勝ち」と断定しても仕方のない状況だった。

松下奈緒、新ドラマで“進撃の巨人”状態に? ショートヘアー&“裸で乱舞”姿にも「切り損」「色気なし!」と酷評

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フジテレビ系『早子先生、結婚するって本当ですか?』番組サイトより
 21日、松下奈緒主演のドラマ『早子先生、結婚するって本当ですか?』(フジテレビ系)が放送開始されたのだが、平均視聴率は6.8%の大惨敗。ネット上では「松下が進撃の巨人状態」「今クールも、フジのドラマは全滅かな」などと、酷評されてしまっているようだ。 「松下は今回、小学校の教師役を演じているのですが、松下といえば、174cmの高身長を誇り、女優の中でも群を抜いて背が高いため、生徒役の子どもたちと一緒に画面に映ると、『ひと際でかく見える』と、ネット上がざわついてしまったようです。さらに、マイペースでサバサバした、体育会系の3枚目キャラということで、子どもたちにせがまれ、“イナバウアー”や“コマネチ”を披露するシーンがあったのですが、『奈緒ちゃんのこんな姿見たくなかった』『ピアノを弾くエレガントなイメージが崩壊した』などと、ファンを落胆させてしまったようです。撮影前には役作りのために髪の毛を30cm以上も切り、気合いの入った様子を見せていた松下ですが、『完全に空回り』『ミスキャスト』と、ネット上では酷評され、自身15年ぶり、女優デビュー以後は初だというショートヘアーも“切り損”といわざるを得ない状況となってしまっているようです」(芸能関係者)  さらに、ネット上では、髪の毛に対してだけでなく、松下が全裸で踊ったシーンに対しても、「やり損」との指摘が殺到してしまっているようだ。 「ドラマの原作である4コマ漫画は、34歳独身で実家暮らしをしている女性の赤裸々な姿を描き、同世代の女性から共感を得ているのですが、ドラマ内で、両親が家を空け、1人きりで夜を明かすことになった松下が、解放感から風呂上がりに裸で乱舞してはしゃぐ姿を披露した際には、『映像で見るとドン引きする』『こりゃ、結婚できないわ』などと、原作ファンですら引いてしまい、ネット上でも『全然色気がない』『松下、完全に脱ぎ損だね』などと、失笑を買ってしまっていたようです。制作発表の会見時には、共演者の八嶋智人が『回を重ねていくとポロリもあるはず』と発言したことで、松下ファンは楽しみにしていたようですが、今では『ポロリするなら、もっと色気のある役の時にして欲しい』という意見が出てしまっているようです。その一方で、松下の妹役を演じる川栄李奈のファンからは『代わりに、りっちゃんが裸踊りしてくれないかな』という要望が殺到しているようです」(同)  ドラマの役と同じように、30歳を過ぎて独身の松下だが、「結婚できないんじゃなくて、しないだけって感じ」「美人なんだし、どうせリア充なんでしょ」など、1番のターゲット層であるアラサー独身女性の共感を勝ち得るには至っていないようだ。