『ジャングル・ブック』の“話す動物”はなぜリアル? ファヴロー監督が制作秘話明かす

【リアルサウンドより】  全米公開時に3週連続NO.1を記録したディズニー映画『ジャングル・ブック』より、リアルな動物たちを描き出した制作手法が明かされた。  本作は、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のディズニー・スタジオが手がけたエンターテイメント巨編。ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリと、自然の掟と共に雄々しく生きる動物たちの愛や憎しみ、喜びや悲しみを描く。『アイアンマン』のジョン・ファヴロー監督がメガホンを取った。  本作に登場する動物たちは、実在しているかのようなリアルさを持ちながら、違和感を抱かせる事なく話し、表情やしぐさで自身の感情を表現している。現実には存在しないリアルな動物達を描くため、制作陣は多くの映像をもとに徹底的なリサーチを行い、動物の感情表現や体の動かし方などを研究。“人間のような”感情表現ではなく、自然の動物たちの取りうる仕草が再現され、声優の演技にあわせて動物たちのボディランゲージが用いられた。    ファヴロー監督は「もしも話すことができる動物が実在したら、それはこの映画のキャラクターたちと全く同じ動きになるはずだよ」と話し、「この映画では、ひとつずつのシーンに何百人という人間が関わって、鑑賞者が没入出来るストーリーを描くためにあらゆる努力を注いでいるんだ。でも彼らの存在を鑑賞者が認識することは決して無い。圧倒的なリアリティを感じてもらうために、僕たちは完全に技術の“足跡”を消すことを心がけたんだ」と撮影秘話を明かした。          ■公開情報 『ジャングル・ブック』 8月11日(木・祝)全国ロードショー 監督:ジョン・ファヴロー 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 原題:「The Jungle Book」 (c)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/junglebook

“痴漢事件”起こしたHey! Say! JUMP中島裕翔主演のフジTVドラマが予定通り番宣開始…ジャニーズは犯罪を犯しても許されるのか

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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“痴漢事件”さえもスルーさせ、何もなかったようにゴールデン帯ドラマの主演を張らせるジャニーズの力…
 ジャニタレだったら、あんな不祥事を起こしても一切お咎めなしで終わるのか……。フジテレビがHey! Say! JUMPの中島裕翔主演のドラマ『HOPE~期待ゼロの新入社員~』(フジテレビ)の番宣を流し始めたのを見て、その理不尽さに改めて愕然としてしまった。  断っておくが、「あんな不祥事」というのは女優・吉田羊との7連泊のことではない。あまり知られていないが、Hey! Say! JUMP中島裕翔はその直後、一般女性への“痴漢事件”というとんでもない不祥事を引き起こしているのだ。  スッパ抜いたのはジャニーズタブーに強い「週刊文春」(文藝春秋)5月26日号。記事によれば、吉田羊と7連泊した翌日の4月1日早朝、30代の女性会社員から「男性に路上で抱きつかれ、上半身をさわられるなどした」という110番通報があったのだという。現場に警察官が駆けつけたところ、そこにいたのが泥酔した中島。中島は警察署に連れて行かれ、任意の事情聴取まで受けた。  この事件については、ジャニーズ事務所も「週刊文春」の取材に対し、事実を認めたうえで、こう謝罪していた。 「泥酔下とはいえ、このような事態になりました点について、関係者の皆様に深くお詫び申し上げます。本人も深く反省しております」  その後、女性が被害届を出さなかったため事件化は免れたが、見知らぬ女性に抱きついたとなれば立派な痴漢行為である。実際、会社員や公務員が泥酔して電車の中で女性の身体にさわるなどして逮捕される事件が頻繁に報道されている。  また、芸能人でも市川海老蔵などは泥酔状態で関東連合関係者に暴行を受けた際、被害者だったにもかかわらず、酒癖や態度の悪さを連日糾弾されるなどマスコミから総バッシングを受けた。。ましてや、今回の中島の場合は、痴漢というハレンチ行為の加害者なのだ。普通の芸能人なら、番組降板や謹慎は不可避、下手をしたら芸能界引退に追い込まれかねない不祥事である。  実際、一部のメディア関係者やネットでは、「さすがに今回はなんらかのペナルティが中島に課せられるだろう」「おそらくドラマ主演は流れるのではないか」という見方が有力だった。 「『文春』にもスポンサーとペナルティを相談しているという情報が書かれていましたし、最低でも、草なぎ剛の全裸騒動のような短期休養は免れないんじゃないか、といわれていましたね。当然、ドラマも企画そのものがなくなってしまうだろう、と」(芸能関係者)  ところがフタを開けてみたら、『HOPE』の7月17日からの放映開始も、中島が主演というのもまったく変更なし。それどころか、フジテレビはドラマのキャストや主題歌がスピッツの新曲「コメット」に決定したことなどの番宣をガンガン流し始めたというわけだ。  この背景にはもちろん、ジャニーズ事務所の圧力とそれに唯々諾々と従う芸能マスコミによる不祥事隠蔽があった。 「Hey! Say! JUMPは、飯島(三智)マネージャーを追い出してジャニーズの全権を握りつつある藤島ジュリー景子副社長が今イチオシのグループ。事務所は事件発生当初から、中島が警察の聴取を受けたことなどを把握していましたが、ジュリー副社長が『なんとしてでも不祥事を抑え込め』と厳命を出し、徹底的に事件潰しに動いていたようです。警察にも手を回していましたし、被害者対策もして、事件化しないよう動いた。『週刊文春』にスッパ抜かれた後も、一応、謝罪コメントを出しましたが、マスコミ各社に報じないよう箝口令を敷き、フジにはそのままドラマを放映するようにと圧力をかけたと聞いています」(ジャニーズ関係者)  そして、この隠蔽工作に、芸能マスコミは完全に従った。ワイドショーはこの事件のことを1秒たりとも扱わなかったし、中島と吉田羊の7連泊については大々的に報じたスポーツ紙も、痴漢事件についてはほとんど触れなかった。 「マスコミが抑え込まれたことで、最終的にはフジもそのまま放映することで同意したようです。まあ、フジは芦田愛菜やシャーロット・ケイト・フォックス、寺田心が出演した日9ドラマ『OUR HOUSE』が大コケして9話で打ち切り。福山雅治主演の月9ドラマ『ラブソング』も同様に大コケ。これで『HOPE』が飛んだら、ドラマ班はもっと大混乱に陥ってしまう。フジとしても最も望んでいた展開だったというところでしょう」(フジテレビ関係者)  これがいかに理不尽な状況であるかは、たとえば今年ワイドショーを席巻したベッキー不倫騒動と比較すれば明からだろう。  優等生キャラだったベッキーの不倫は確かにインパクトはあった。だが所詮“不倫”というごくプライベートな問題であり、犯罪行為を行ったわけではない。しかしワイドショーを筆頭にしたマスコミはベッキーを糾弾し、全てのCMを降板、芸能界休養にまで追い込んだ。それはベッキーが『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)で懺悔しても、6月10日に復帰会見で再び謝罪しても変わらず、ベッキーは今も本格復帰できないでいる。  ところが、痴漢騒動という刑事事件に発展する可能性すらあった中島は、会見を開いたり芸能界を休養するどころか、痴漢騒ぎなどなかったかのように一切を無視したまま、ドラマ主演の抜擢という晴れ舞台に立っているのだ。  ジャニーズ事務所が容認さえすれば、犯罪まがいの行為をはたらいても何事もなかったかのようにドラマ主演の座に居座り続けられる。一方で、弱小事務所のタレントは不倫やご近所トラブル、酒癖、態度の悪さといった些細なことでも猛バッシングを浴びる。毎度の事ながら、この理不尽さを見ていると、本当に絶望的な気持ちになる。  実際、これはたかが芸能報道で済む話ではない。実は、このマスコミの「強きを助け弱きを挫く」体質が舛添問題でも指摘された「事の大小が狂っている日本社会」という問題を生み出しているのだから。 (林グンマ)

イタリア発コメディ『神様の思し召し』予告編公開 天才外科医とカリスマ神父に芽生えた友情描く

【リアルサウンドより】  第28回東京国際映画祭観客賞受賞作『神様の思し召し』より、予告編が公開された。  本作は、イタリアの脚本家・映画監督エドアルド・ファルコーネの監督デビュー作。自分と同じ道を目指していた医学生の息子から、突然「神父になる」と告げられた天才外科医のトンマーゾと、息子をそそのかしたピエトロ神父に芽生える友情を描く。『赤いアモーレ』のマルコ・ジャリーニ、『トランスポーター2』のアレッサンドロ・ガスマン、『息子の部屋』のラウラ・モランテらが出演する。

『神様の思し召し』予告編

 このたび公開された予告編では、どんな手術も成功させるエリート天才外科医のトンマーゾが、息子から「医者はやめた。神父になるよ」と告白される模様が描かれる。その後、トンマーゾとムショ帰りのカリスマ神父ピエトロが口論を繰り広げながらも、次第に心を通わせていく様子が映し出される。 ■公開情報 『神様の思し召し』 8月27日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー 監督:エドアルド・ファルコーネ 出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ、イラリア・スバダ、エドアルド・ベーシェ、エンリコ・オティケル 配給:ギャガ 原題:Se Dio vuole/2015年/イタリア/88分/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:岡本太郎 (c)Wildside 2015 公式サイト:gaga.ne.jp/oboshimeshi

乙武洋匡の別居、離婚危機で「愛人と別れ妻の介護負担が増えた」と障がい者への偏見報道! 乙武氏自らリークか

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乙武洋匡オフィシャルサイトより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  参院選の最中、不倫騒動によって参院選出馬を断念に追い込まれた乙武洋匡氏に新たな騒動が持ち上がった。今週発売の「週刊新潮」(新潮社)6月30日号と「女性セブン」(小学館)7月7日号が揃って乙武夫妻の別居、離婚危機を報道したのだ。  しかし、気になったのはその理由の報じられ方だ。乙武不倫をスクープした「週刊新潮」では、妻は不倫した夫を一度は許そうとしたが"夫が不倫した夫婦関係の修復は難しかった"と"不倫の一般論"として別居を報じており、違和感はない。  問題は「女性セブン」だ。別居の最大の理由として、乙武氏の知人が"介護のせい"とコメントしているのだ。 「それまでは週の半分以上、家を空けていた乙武さんが24時間自宅に"謹慎"するようになり、(乙武夫人の)仁美さんにかかる負担が目に見えて重くなったんです。3人の子供の世話と家事に加えて、夫の風呂、トイレ、着替えなどで気の休まる時間がまったくない状況でした」(乙武夫妻の知人のコメント、「女性セブン」より)  しかも、この介護負担増は乙武氏が不倫相手と別れたことによって起きたとこの知人はいう。 「仁美さんは乙武さんに見え隠れする女性の存在に、気づかないふりをしていたはずです。乙武さんが家に帰らず、外にいる誰かに世話をされていることで、むしろ夫婦関係のバランスが保たれていたことは否定できません」 「乙武さんの不倫に薄々気づきながらも、その状況に助けられてきたと感じていた部分もあったでしょう。どんなに頑張っても、別居という選択肢しか残っていなかったんでしょうね」(前出知人のコメント)  一見、仁美さんを擁護しているようでいて、これほど障がい者とその妻を馬鹿にした論理もないだろう。  たしかに、先天性四肢切断という障がいを持つ乙武氏に介護が必要なのは当然だし、それこそ障がい者自立支援法という悪法によって、家族の負担が増大しているのもわかる。しかし、それでも懸命にお互いを支え合っている夫婦は山ほどいるし、ましてや、乙武氏の立場なら、家族以外のサポート、ケアを受ける方法がいくらでもあったはずだ。  それを、介護をサポートしてくれた愛人がいてこそバランスが取れた、妻もそれを黙認するだけでなく内心助けられたと思っていた、などというのは、無茶苦茶な理屈ではないか。  それは、仁美さんを馬鹿にしているだけでなく、「障がい者は介護が大変だから、離婚してもしようがない」「障がい者は愛人をつくって介護させるべき」と言っているようなものであり、明らかに障がい者への差別、偏見を助長するものだ。  だが、こうした差別的なトンデモ論理を展開したのは「女性セブン」だけではなかった。23日放送の『とくダネ!』(フジテレビ)で小倉智昭キャスターが乙武夫妻の別居報道を紹介しつつこんなコメントを発したのだ。 「奥さんはそれは十分ご存知だったと思う。彼が帰ってこない時には、誰かお世話してくれる人がいる。そういう意味では、奥さんもそれがあることによって助けられていたというのがあったんじゃないかな。知ってたと思うんです」  そして乙武氏の不倫を「外に癒しを求めたの一言に尽きる」と全面肯定したのである。  まさに、上から目線の障がい者差別というほかはないが、実はこうしたトンデモ主張をリークしているのは、乙武氏本人なのではないか、という説もある。  というのも、乙武氏の知人がこぞって同じ言い方をしているからだ。たとえば、別居報道がなされた23日放映の『ノンストップ!』(フジテレビ)。そこで乙武氏とプライベートでも親しい関係にあり、不倫発覚直後の"謝罪パーティ"にも出席した神田うのが、放映前日に乙武氏からLINEに連絡があり別居について報告を受けたとして乙武氏とのやり取りや別居の真相をこう明かしている。 「今まで週の半分しか家にいなかったわけですよね、それで他の週の半分は事務所に寝泊まりしていた彼が、毎日、7日間家に帰る生活になったわけですよ。ずっと家にいる生活になったことで、奥様の仁美さんがすごく負担に、窮屈に感じてしまって、奥様の方から別居したいという風に言われてしまったから、と。(略)最初のお子様は生まれていま8歳なんですけど、で、3人いらっしゃいますよね。やっぱ子育てって、一人でも大変じゃないですか、そこに乙ちゃんも加わるわけですから。まあ、半分半分といいますか、それですごくバランスが取れていたんですよね。で、今回の報道で、不倫とか言われちゃうような報道が、こういう風に二人のバランスを壊してしまったから、私は友だちとしては本当に悲しいですよね。色んな夫婦のかたちっていうのが世の中にはありますから」  少なくとも神田うののところには、乙武氏から直接、「女性セブン」や小倉とそっくりな弁明が届いていたらしい。 「実は『女性セブン』の記事も、乙武氏か乙武氏にすごく近い人がネタ元じゃないかという見方もありますね。『週刊新潮』に別居を直撃されたので、カウンターとして『介護負担が大きくなったせい』という情報を流したんじゃないか、と」(週刊誌記者)  自分の不倫が大きな騒動になるや、妻にも謝罪をさせる。別居が明らかになるや、それを不貞行為のせいではなく"障がい"のせいにする。あまりに身勝手というしかないが、なぜか、多くのマスコミがすっかりこの論理に転がされている。  しかも、愕然とするのは、この別居→離婚危機騒動で、不倫報道自体が間違いだった、というような主張まで飛び出してきていることだ。  たとえば、前述の小倉も「複雑ですね。(別居は)報道したためにこういうことになってしまったのかな」と、ワイドショーの司会者らしからぬセリフを口にしていた。  しかし、改めて言っておくが、今回の不倫騒動をプライバシー保護の問題にすり替えることはできない。本サイトでも何度も指摘しているように、乙武氏は昨年12月まで東京都の教育委員を務め、自民党から今回の参院選出馬が内定していると見られていた公人だった。  そして、「週刊新潮」が報じたのは、単なる不倫ではなく乙武氏が政界進出にあたり、4年間付き合った愛人と別れる"身辺整理"の旅行に行ったというものだ。そういう意味ではベッキーを筆頭にした芸能人たちの不倫よりよっぽど報じる意味のあるものだ。  障がい者への偏見と差別意識をなくすためにも、マスコミは「愛人と別れさせられて妻の介護が大変になったから」などという一方的な主張を垂れ流すのでなく、きちんと離婚の原因を解明して報道すべきだろう。 (伊勢崎馨)

タコのハンク、“なめらかな動き”描く労力は通常の550倍!? 『ファインディング・ドリー』特別映像

【リアルサウンドより】  7月16日に日本公開を控える『ファインディング・ドリー』より、タコのハンクの特別映像が公開された。  本作は、2003年に公開された『ファインディング・ニモ』の続編。忘れんぼうのドリーが“家族の思い出”を探すため、ニモとマーリンとともに危険いっぱいの“人間の世界”に飛び出し、家族の秘密をめぐる大冒険を繰り広げる模様を描き出す。6月17日に公開された全米では、週末の興行収入136,183,170ドルを稼ぎ出し、歴代アニメーション作品のオープニング記録を塗り替えている。

『ファインディング・ドリー』MeetHank(吹替えクリップ)

 このたび公開されたのは、ドリーが迷い込んだ水族館で出会う新キャラクターで、ある条件と引き換えにドリーの家族探しを手助けする謎の協力者、7本足のタコ・ハンクの特別映像。人間に見つからないように、壁の色からタイルの模様までそっくりに擬態したハンクが、真っ赤なタコ本来の色に早変わりし、ドリーと出会うシーンが描かれている。  ハンクのカモフラージュの表現には、影の濃淡を計算するCG作業シェーディングが施されている。一般的なキャラクターの場合は8週間弱でできる作業だが、ハンクの作業には22週間もの時間が費やされた。アンドリュー・スタントン監督も「この作品に出てくる新しいキャラクターの中で、一番時間が割かれたのはハンクだ」と、莫大な労力がかかったことを明かしている。  また、水がなければ地上を移動できないドリーをコーヒーカップに入れたり、ベビーカーを巧みに操縦したりと自由自在な動きを見せるハンクの表現のため、総勢118人の技術ディレクターが集結。一般的なキャラクターに必要とされるのが約20個ほどだと言われている、リギングと呼ばれるキャラクターを動かすシステムの基礎が、ハンクのなめらかな動きを生み出すために、その約550倍となる11,041個も作成された。  『モンスターズ・インク』シリーズや『レミーのおいしいレストラン』を手がけてきた、ピクサー歴18年のキャラクター・アート・ディレクター、ジェイソン・ディーマーは「このキャラクターは私がこれまでに関わったなかで最も誇りに思えるもの」と語っている。 ■公開情報 『ファインディング・ドリー』 7月16日(土)全国ロードショー 監督:アンドリュー・スタントン 共同監督:アンガス・マックレーン 製作総指揮:ジョン・ラセター 日本語版声優:木梨憲武(マーリン役)、室井滋(ドリー役)、上川隆也(ハンク役)、中村アン(デスティニー役) 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (c)2016 Disney/Pixar. All Rights Reserved. 公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/dory

新聞・テレビの参院選情勢調査の結果を入手! 自民党が単独過半数、改憲勢力3分の2を超える見込み

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自由民主党HPより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  公示を迎えた参議院選挙だが、実は、マスコミ各社は「情勢調査」と称して、公示日前後にかなり細かい調査の上で当落数の予想を出す。この数字は公にされるものではないが、ただし、新聞紙上などで情勢の予測報道の根拠として用いられることになる。  今回、本サイトは、複数全国紙と一部民報によるこの「情勢調査」の数字を入手した。その結果は、衝撃的だ。  まず、参院の総定数は242、過半数は121で、改憲発議に必要な3分の2以上は162。自民党は現在、参議院で115の議席を持っている。うち、改選組が50だ。  そして、今回入手したマスコミ各社による「情勢調査」によれば、自民党の参院選獲得議席は中央値で55、最大値にして63〜64という数字が出ている。つまり議席を大きく伸ばす"大勝"だ。参院で自民が単独過半数をとれば27年ぶりのことだが、中央値55で考えても非改選65と合わせて120でほぼ達成。最大値をとれば計129で過半数をゆうに超える。  さらに衝撃的なのは、連立を組む公明党、そして改憲に意欲的なおおさか維新の会と日本の心を大切にする党、そして無所属や諸派の改憲勢力の改選・非改選議席数を合わせれば、仮に自民党が最大値を獲得した場合、改憲発議に必要な162議席を確実に超えることだ。しかも、もし自民党の中央値だとしても、ぎりぎり3分の2に達する可能性がある。  安倍首相は選挙戦で改憲をひた隠しにしているが、「情勢調査」のデータはその実現が目前に迫っていることを示しているのだ。  マスコミ各社も明日の朝刊やニュースで、一斉にこの数字をもとにした選挙予想を報じることわけだが、正直、こんなデタラメな政権運営をしておきながら、ここまで自民圧勝の数字が出たことに驚きを隠せない。  投票日は7月10日。このまま、民主主義をないがしろにし、立憲主義を破壊する政党に、この国を任せてよいのか。わたしたちは今一度よくよく考えてから、投票所へ向かわなければならない。 (編集部)

20代男性の「半分が交際経験なし」の調査結果…でも童貞の何が悪いのか? 歴史上の偉人にも童貞がいっぱい

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生涯童貞を貫いたと言われる宮沢賢治(財団法人「宮沢賢治記念会」公式ホームページより)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「20代男性の53.3%が異性との交際経験なし」。20〜40代の恋愛と結婚に関する調査を行った明治安田生活福祉研究所が、こんな数字を発表して話題を呼んでいる。たしかに普通に考えると、20代男子の半分が「童貞」もしくは「シロウト童貞」ということになり、けっこうな数字だ。  実際、この結果をうけて、「男の半分が童貞ってどーよ」「このままだとどんどん少子化が進む」「若者はもっとリアルな恋を体験すべきだ」「童貞なんていつまでも守っていないで早く捨てろ」などという声が噴出している。  しかし、童貞が増えるというのはそんなにダメなことなのだろうか。 〈世間には性経験や結婚の有無で人に上下の格付けをする風潮があり、童貞は侮られがちである。だが、人の才や器は、人体の一局所の特殊な摩擦経験の有無によって決まるものではない、「独りで生きて何が悪い」と、絢爛たる先人たちの姿は教えてくれる〉  こう書いているのは、古今東西の童貞・処女のまま生涯を終えた偉人たち約80名の人生をまとめ話題となっている本、松原左京・山田昌弘『セックスをした事がない偉人達 童貞の世界史』だ。  同書によると、大きな仕事を成し遂げた偉人には、童貞のまま生涯を閉じたひとがけっこう多いのだという。たとえば、同書がその代表として取り上げているのが宮沢賢治だ。  春本のコレクターとしての側面も知られ、無性愛者ではなかった宮沢賢治が童貞を守り続けた理由には、宗教上の理由、家族の仲が親密過ぎて他者が入り込む隙間がなかった、性愛への恐怖があったなど、複数の説があり実際それらの原因が複合的に混じっていたのだと考えられているが、そのなかのひとつに「仕事に集中したいという思い」「創作が代償行為となっていた」というものがある。本書では押野武志『童貞としての宮沢賢治』(ちくま新書)にある彼のこのような言葉が引用されている。 〈性欲の乱費は君自殺だよ、いい仕事は出来ないよ。瞳だけでいいぢやないか、触れてみなくたつていいよ。性愛の墓場迄行かなくともいいよ〉 「性欲の乱費」が仕事の邪魔をする。性行為について彼はこのような考えをもっていたようだ。実際、性欲を捨てて仕事に没頭することにより、彼は今でも愛読される名作の数々を書き上げるわけだが、それらの作品は彼にとって、単なる創作物であるばかりでなく「子ども」の代わりでもあった。 〈童児こさえる代わりに書いたのだもや〉(前掲『童貞としての宮沢賢治』)  宮沢賢治のように、性欲の発散よりも仕事を優先させることにより偉業を成し遂げた人物は他にもいる。ヨーロッパ初の重航空機による飛行家であり、「飛行機の父」として祖国ブラジルのみならず世界中で尊敬されているサントス・デュモンもそのひとり。  大金持ちで、かつ、ファッションリーダーとしての側面もあったサントス・デュモンは、むしろ童貞的メンタリティーとは真逆の人間にも思える。しかし、そんなセレブな生活を送る彼は友人から「極端にはにかみ屋で、無口」と称されるほどのシャイな性格からか、意外にも親密な関係となる女性が生涯いなかったようだ。  彼が生涯を童貞で過ごしたのはそのシャイな性格ばかりが理由ではない。彼には何よりも優先したい、愛しているものがあった。それは、仕事であり、飛行機である。本書では、彼の伝記からそのようなデュモンの人生観を示す一文を引用している。 〈美しく着飾った有名な高級娼婦たちが、夜にはレストランやカフェに姿を見せ、毎朝ブーローニュの森で子犬を散歩させていた……しかし、その裕福な若いブラジル人は、この種のことにはひとつも興味がなかった。パリに見に行くべき「新しいもの」とは、本人の言によれば「操縦できる気球と自動車」なのだった〉(『空飛ぶ男 サントス-デュモン』ナンシー・ウィンターズ著、忠平美幸訳/草思社)  ちなみに、人類初の動力飛行に成功したことでおなじみのライト兄弟も生涯を独身で過ごし、また女性と付き合った過去も見受けられないことから、童貞のまま亡くなったのではないかと本書では推察されている。それにしても、「飛行機」に人生をかけた男たちが童貞だったというのは偶然なのだろうか。人が「空を飛ぶ」という夢はもしかしたら、恋愛やセックスなんかよりもはるかに人を夢中にさせるということなのかもしれない。  もっとも、彼らのように夢や仕事を恋人としたため、結果的に童貞だった偉人もいれば、逆に、女性に振られた怒りを仕事にぶつけることで偉業を成し遂げてしまった人物もいる。中央アジア探検で大きな功績を残したスヴェン・ヘディンだ。  20代のころ、彼はミレ・ブロマンという女性に恋したのだが、彼女と出会ったその時すでに、ヘディンには中央アジア探検の計画があった。一度中央アジアまで出かけてしまえば、もう数年は戻ってくることができない。そこで、ヘディンは彼女に、自分が帰ってくるまで待ってくれるかを聞いてみた。本書で引用されているヘディンの伝記によると、彼女の返答はこのようなものだったと言う。 〈私って、まだそんな重要なことを決めるには若すぎるでしょ。それに私自身もあなたも数年の間、騙し合うことなんかできやしないと思うわ〉(『ヘディン 人と旅』金子民雄/白水社)  遠回しに断られているような気がしなくもないが、彼はこれを「OK」の返事と解釈。そして、国で待ってくれている彼女をモチベーションに探検を続けていく。しかし、彼女は待っていてなどくれず、ヘディンは旅先で彼女が他の男と婚約したことを聞くことになった。そこで彼の怒りは爆発する。 〈彼女あってこそ、アジアの心臓部も、チベットもゴビ砂漠の大探検も可能だった。……が、彼女は一度として私に夢中になってついてきてはくれず、他の男に愛を捧げてしまったのだ〉(『ヘディン伝』金子民雄/中公文庫)  その結果、傷心のヘディンは、ろくな準備もしないままタクラマカン砂漠に突入していく。ほとんど自殺行為ともいえる探検の末、生死の狭間をさまよいながらも、彼はなんと、タクラマカン砂漠横断という前人未到の旅に成功する。この偉業を成し遂げたとき、朦朧とする意識のなか、ヘディンはこんなことを考えていたようだ。 〈私は死ねない。なぜ、あんな不誠実な女性のために死ななくてはならないのだ。彼女は何を私に捧げることができるというのだろうか。この恋は、これから長い人間の一生に体験していく様々な運命よりも、価値があるというのであろうか〉(前掲『ヘディン伝』)  失恋にはもうコリゴリと思ったのか、ヘディンはこの後、ますます中央アジア探検に没頭していく。 〈ヘディンがアジアを花嫁と呼んで、生涯をアジアの探求に捧げたのは、実にこの事件があってからであった〉(前掲『ヘディン伝』)  その結果、この後も歴史に残る成果を次々と生むわけだが、もしも彼の恋がすんなり成就していたら、このような偉業は成し遂げられなかったのかもしれない。  本稿冒頭で引いた通り、〈人の才や器は、人体の一局所の特殊な摩擦経験の有無によって決まるものではない〉というだけでなく、もっと一歩踏み込み、童貞の期間が長ければ長いほど、その人のクリエイティビティーは花咲くと主張する人もいる。みうらじゅん、伊集院光の対談本『D.T.』(メディアファクトリー)には、自分たち自身の経験も投影しながら、こんな意見が交わされている。 みうら「大人になってモノを創るような人間は、間違いなく童貞期間が長かったと思うんだ。モテなくて、セックスできなくて、その代わりにせっせと文科系の腕を磨いたわけでしょう」 伊集院「いろいろ文化的なことに興味覚える前に女を知っちゃうと、そんなことはどうでもよくなりますからね。悪かないけど、普通にモテ組、ヤリチン組の道に行っちゃう」  実際、最近は童貞のイメージも決してネガティブなものだけではない。たとえば、おそ松兄弟が全員ニートで童貞の大人になっているという設定の『おそ松さん』(テレビ東京系)が大ヒットを記録、とくに女子から大人気を博した。  童貞増加の流れは、おそらくこの先も変わることはないだろう。生涯未婚率も1990年に男性で約6%、女性で約4%ほどだったのが、現在では、男性で約25%、女性で約15%にまで急上昇。このまま行けば、2035年には男性で約30%、女性で約20%にまで達すると推計されている。もちろん、それとともに少子化もどんどん進んでいく。  しかし、恋愛やセックスや結婚よりももっと楽しく、夢中になれることがあるならそれはそれで、全然かまわないじゃないか。少子化だって国家単位で考えれば国力減退につながるが、人口爆発が続いている地球規模で考えればわるいことじゃない。  そして、本書にもあるように、恋愛やセックスに背を向けて何かに夢中になった結果、より多くのひとを幸せにしたり、すべての人類を救う発明を思いつくことができるかもしれないのだ。  全国の童貞諸君には「無理に捨てる必要はない」、むしろ童貞をつらぬいて、偉人になれ!」とエールを送っておこう。 (田中 教)

ビースティ・ボーイズのメンバーも登場 『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』予告編公開

【リアルサウンドより】  7月16日に公開されるバッド・ブレインズのドキュメンタリー『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』より、予告編が公開された。  本作は、2012年に製作された、アメリカン・ハードコア・パンクバンド、バッド・ブレインズのバンド史上初のドキュメンタリー。2007年のツアーの模様を軸に、バンドの歴史を追っていく。『TOO TOUGH TO DIE』のマンディ・スタイン監督がメガホンを取り、『悪魔とダニエル・ジョンストン』のタイラー・ハビーが製作と編集を務めた。

『バッド・ブレインズ/バンド・イン・DC』予告編

 このたび公開された予告編には、バッド・ブレインズのメンバーをはじめ、本編に登場する様々なアーティストらの姿が捉えられている。「最高のバンドとは言わないが、クセになる」と話す『ブラック・フラッグ』のヘンリー・ロリンズ、「強烈だった」とコメントするビースティ・ボーイズのアダム・ヤウクなど、バッド・ブレインズと関係が深いアーティストたちがインタビューに応じる姿が映し出される。

フジロックSEALDs奥田出演に「音楽に政治を持ち込むな」と炎上させたバカどもは音楽とフェスの歴史を学び直せ

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「FUJI ROCK FESTIVAL '16」公式サイトより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「音楽に政治を持ち込むな」  現在、ネットではこんな言葉が盛んに連呼され、ツイッターでトレンド入りするという状況になっている。  きっかけは、先日、7月22日から24日にかけて行われる野外ロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL’16」にSEALDsの奥田愛基氏の出演がアナウンスされたことであった。彼が出演するのは、2011年から毎年置かれている、トークやライブなどを行う「アトミック・カフェ」というステージ。その報を受けてツイッターではこんな意見が投稿された。 〈え!歌うの??〉 〈今年は絶対フジロックいかない 政治色本当やだ〉 〈アーティストってすぐに政治を持ち込もうとする奴が多いけどあれは感心せんな。あれやられるとドン引きするファンが大勢いるんだぞ〉 〈政治色を音楽に持ち込んだら終わりなんだよなぁ… せっかくレッチリとかillionが出る、個人的にすごく良いフェスなのにさ〉 〈フジロックってなんのイベントなのかね( ・ω・) ? 大体音楽に反体制だの政治主張など求めて何が面白いのかね?〉 〈最近フジロックが妙に政治色おびてきてなーんか〉  こういった炎上コメントが飛び火し、「#音楽に政治を持ち込むな」というハッシュタグができる事態にまで発展したのだが、この状況に対し、まず、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文氏はツイッターにこうポストした。 〈フジロックに政治を持ち込むなって、フジロックのこと知らない人が言ってるよね。これまでいくつものNGOやアーティストがさまざまな主張をステージて繰り返してきたわけだし。ただ、ちゃんと真顔で「うるさいよ、馬鹿」くらいは言い返しておかないと、ちょっとだけ何らかの自由が削られる気がする〉  また、コラムニストの小田嶋隆氏もツイッターでこうコメント。 〈「音楽に政治を持ち込むな」と主張している人たちは、あらゆる人間の営為(恋愛、友情、祈り、嘆き、感謝、生活、歓喜、憎悪、怒り、皮肉、政治、旅などなど)を包摂する芸術である音楽から、特定の要素だけを排除できると考えている点でアタマがおかしいと思うんだが〉  さらに、映画監督の松江哲明氏は映画に携わる人間の立場から、ツイッターでこのように語った。 〈「政治的なものは嫌」とか言える人は、自分が聞いてるものがいかに狭く、小さいものであるかが分かってないんだろうと思う。そのうち映画でもこういうことを言う人が出てきそうだな。「メッセージ性が強い映画は嫌い」とか〉  後藤氏が主張している通り、今回の件で騒ぎ立てている人間は、フジロックになど行ったこともないし、フジロックがどういうイベントなのかもまったく分かっていないし、音楽と政治がどう関わってきたかの歴史についてもまったく知らない人間なのだろう。  FUJI ROCK FESTIVALは、1997年のフェス開始時より社会的なイシューに対して自覚的なフェスであった。特に、地球環境問題に対しての啓蒙活動はこだわりをもって行い続けており、徹底したゴミの分別や省エネ対策への努力などから、いまでは「世界で一番クリーンなフェス」とも称されている。また、運営としても今回奥田氏などが参加する「アトミック・カフェ」をはじめ、反戦や脱原発へのメッセージを発信し続けてきた。それは、出演するアーティストに関しても同じである。  ウェブサイト『FUJIROCKERS.ORG』のなかで、フジロックを主催するスマッシュの山本紀行氏が〈フジロックの象徴は、忌野清志郎さんとジョー・ストラマーです〉との発言を残しているが、平和を愛し、権力に対して反抗のメッセージを常に掲げた二人を「象徴」としていることからも分かる通り、フジロックではステージ上でも常にアーティストから反戦などのメッセージが訴えられ続けてきた。エルヴィス・コステロ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、パティ・スミス、アタリ・ティーンエイジ・ライオット、マッシヴ・アタック、BRAHMAN、YMO、斉藤和義……。多くのアーティストが音楽を通して自らの主張を送り届けてきたのだ。  また、今回奥田氏がブッキングされたアトミック・カフェというステージ自体、1980年代に反核・反原発のメッセージを訴えるべく開催されていた「アトミック・カフェ・フェスティバル」を復活させたものという経緯がある。アトミック・カフェ・フェスティバルには、ルースターズ、ARB、SION、浜田省吾、ブルーハーツといった面々が出演。そのなかでも、尾崎豊がライブ途中に照明に上り、7メートルの高さのやぐらから飛び降りて骨折しながらもそのまま歌いきったパフォーマンスは、日本のロック史に残る伝説として今なお語り継がれている。アトミック・カフェではこれまで、加藤登紀子と佐藤タイジがコラボしてライブを行ったり、田原総一朗のトークショーが行われるなどしてきた。  フジロックが社会や政治に対して主張を掲げたのは最近になっての話ではない。97年に始まった時からずっとそうだった。それはフジロックがどんなフェスであるか、実際に行ったことがあり、少しでも知っている人間なら誰でも理解していることだ。  さらに、もっと言えば、「音楽に政治を持ち込むな」という意見自体、20世紀以降のポップミュージックを何にも理解していないから出てくる言葉だと言わざるを得ない。  ロックやジャズの元となった「ブルース」という音楽自体、19世紀のアメリカ南部の綿農場で強制労働させられていた黒人たちが、つらさを紛らわすために仕事中に歌っていたワークソングが元になっており(人生の悲哀などが主な歌詞のテーマとなる)、そのブルースから20世紀以降のすべてのポップミュージックが派生している以上、音楽とは始めから社会性や政治性を含んでいるものであると言える。  その構図は、50年代〜60年代以降、エルヴィス・プレスリーやビートルズの影響で欧米産のポップミュージックが世界的に強い影響力をおよぼすようになって以降も変わらない。  特に、60年代後半は、政治や社会に対する問題をテーマにした歌で世界が変わった時代である。たとえば、ボブ・ディラン「風に吹かれて」やピート・シーガー「花はどこへ行った」といったフォークソングが反戦集会で歌われ、人々の厭戦意識を高めることに対し大きな力をもった。  また、同時期、公民権運動の高まりのなかでソウルミュージックが黒人たちに与えた力もまたとてつもなく大きい。ジェームス・ブラウン「セイ・イット・ラウド、アイム・ブラック・アンド・アイム・プラウド」、サム・クック「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」といった歌が、黒人差別問題に怒りを覚える人々の心を癒し、そして勇気を与えた。その影響力は、キング牧師やマルコム・Xのスピーチにも負けずとも劣らぬ力をもっていたと言ってもいい。  その後、70年代や80年代以降の音楽を語るうえでも、政治や社会状況との関係は切り離して語ることなどできない。パンクやニューウェーブがイギリスで発展したのはサッチャー政権下で切り捨てられた労働者階級の人々の怒りがあったからであり、ヒップホップを生んだのはレーガノミクスと都市再開発で見捨てられたニューヨークのスラム街の黒人であり、ハウスミュージックはシカゴのディスコで性差別と戦っていたゲイたちが生み出し発展させてきた音楽であった。「音楽に政治を持ち込まない」のであれば、パンクもヒップホップもハウスもそもそも誕生すらしないことになる。  音楽と政治が不可分なのは、日本のポップミュージックにおいても同じだ。60年代後半は岡林信康や高田渡、加川良といったメッセージ性の強いフォークソングが全共闘運動の中で大きな役割を演じたし、その後も、70年代は頭脳警察、80年代はアナーキー、ザ・スターリン、そして90年代のソウル・フラワー・ユニオンと、政治的メッセージを発し続けるロック、パンクバンドが次々登場した。  また、日本では原発に対して異議を申し立てる曲も非常に多い。ザ・ブルーハーツ「チェルノブイリ」、RCサクセション「サマータイム・ブルース」、佐野元春「警告どおり 計画どおり」、ランキン・タクシー「誰にも見えない 匂いもない」。3.11後であれば、斉藤和義「ずっとウソだった」、長渕剛「カモメ」、RUMI「邪悪な×××」、KGDR(キングギドラ)「アポカリプスナウ」、制服向上委員会「ダッ!ダッ!脱原発の歌」など、枚挙に暇がない。海外でも66年のフェルミ高速増殖炉事故をテーマにしたギル・スコット・ヘロン「ウィ・オールモスト・ロスト・デトロイト」といった楽曲はあるが、我が国においてその数はことさらに多い。  フジロックという野外音楽フェスは常に社会的なメッセージを訴え続けたフェスであり、ロックやヒップホップといった音楽もまた、常に社会的なメッセージとは不可分な存在であった。  ようするに、「音楽に政治を持ち込むな」などというバカげた発言をするのは、「ロックにロックを持ち込むな」と言っているに等しいのだ。  だが、こんなバカがはびこるようになったのは、音楽業界の側にも責任がある。1990年代のインディーズブームが終わって以降、日本のロックやフォークは芸能界ビジネスに完全に絡めとられてしまい、アーティストたちまでが「政治的なものはちょっと……」というテレビや芸能プロの論理をもつようになっていった。そしてとうとう、「ロックフェスに政治を持ち込むな」という、おそらくは音楽と無関係なネトウヨが仕掛けた炎上がフツーに受け入れられるような状況になってしまったのだ。  そのうち、ロックフェスでは恋と友情と親孝行のことしか歌っちゃいけない、なんていう時代がやってくるかもしれない。 (新田 樹)

ハンク・ウィリアムス伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』日本公開へ 主演はトム・ヒドルストン

【リアルサウンドより】  アメリカのシンガー“ハンク・ウィリアムス”の伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト』が、10月1日より日本公開されることが決定した。  本作は、1950年代前後に“キング・オブ・カントリー”と称されたアメリカのシンガー“ハンク・ウィリアムス”の伝記映画。1953年に29歳で逝去したウィリアムスが、短い人生の中で築いた偉大な功績と、その裏で運命に翻弄された半生を描く。  メガホンを取ったのは、『アイアン・フィスト』『ロボコップ』で製作を務めたマーク・エイブラハム監督。主人公ウィリアムス役を『アベンジャーズ』『ハイ・ライズ』のトム・ヒドルストン、ウィリアムスの妻オードリー役を『GODZILLA ゴジラ』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のエリザベス・オルセンがそれぞれ演じる。ヒドルストンは本作で、劇中のハンクの曲をすべて自ら歌っている。  ウィリアムスは、1923年アラバマ州に生まれ、二分脊椎症を抱えながら貧困の中で育ち、1947年カントリー歌手としてメジャーデビューした。活動期間たった6年という短さにもかかわらず、ウィリアムスが生んだ音楽に影響されたミュージシャンは多く、“ルーツ・オブ・ロック=ロックの父”と呼ばれるほどのシンガーである。彼の偉業を称えるベスト盤やトリビュートアルバムは世界中で多く発売されており、2001年にリリースされたアルバム「タイムレス~ハンク・ウィリアムス トリビュート」には、ボブ・ディラン、ジョニー・キャッシュ、キース・リチャーズ 、BECKらが参加している。 ■公開情報 『アイ・ソー・ザ・ライト』 10月1日(土)より、新宿ピカデリーほか全国ロードショー 監督・脚本:マーク・エイブラハム 音楽プロデューサー:ロドニー・クロウェル 出演:トム・ヒドルストン、エリザベス・オルセン 配給:ローソンHMVエンタテイメント、カルチャヴィル 原題:「I Saw The Light」/アメリカ/123分 (c)2016 I Saw The Light Movie, LLC and RatPac ISTL LLC. All Rights Reserved. 公式サイト:isawthelight-movie.com