あなた自身が主人公? 完全1人称アクション映画『ハードコア』日本公開へ

【リアルサウンドより】  2014年にネット上で話題となった映像『HARDCORE』が、『ハードコア』のタイトルで2017年4月1日に公開されることが決まった。  本作は、主人公の視点のみの完全1人称FPS(ファースト・パーソン・シューティング)で構成された作品。映画製作のためのプロモーションとして、2014年に『HARDCORE』のタイトルでYoutubeにショートムービーが公開されると、再生回数は500万回に到達。ネット上で話題を集め、クラウドファンディングが結実し、長編映画として再編集された。機械のパーツを取り入れた手術により超人的能力を手に入れた主人公・ヘンリーが、さらわれた妻を救出するため命がけの戦いに挑む姿を描く。  監督を務めるのはロシア出身のイリヤ・ナイシュラー。出演は『エリジウム』のシャールト・コプリー、『イコライザー』のヘイリー・ベネット、『ヘイトフル・エイト』に出演したティム・ロスら。公開された場面写真のように、主人公・ヘンリーは手足のみしか映らないため、観客ひとりひとりが“ヘンリー”となる。  また、今年で幕を閉じる10周年のカナザワ映画祭(9月17日~25日/上映日は9月24日18:20~)で爆音ジャパンプレミアを行い、監督のイリヤ・ナイシュラーの来日舞台挨拶を行うことが明かされた。 ■公開情報 『ハードコア』 2017年4月1日新宿バルト9ほか全国ロードショー 監督・脚本:イリヤ・ナイシュラー 出演:シャールト・コプリー、ダニーラ・コズロフスキー、ヘイリー・ベネット、ティム・ロス 配給:クロックワークス 提供:パルコ/クロックワークス 2016年/ロシア・アメリカ/96分/R15+ (c)2016 STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ピーコがNHKに戦争批判コメントをカットされたと告白!「放送を見て力が抜けた」…永六輔追悼番組で

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『片目を失って見えてきたもの』文藝春秋
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  放送作家の永六輔、そして大物司会者の大橋巨泉と、今年の夏はラジオ・テレビという放送メディアをつくり上げてきた巨星が立て続けにこの世を去った。そして、このふたりはともに一貫して戦争に反対してきた人物でもあった。──安倍政権という戦後もっとも危険な男が総理の座に就くいま、警鐘を鳴らしてきた著名人がひとり、またひとりと鬼籍に入る現状に不安を覚えている人も少なくないだろう。  それはこの人も同じだったらしい。双子の弟・おすぎとともにテレビで活躍してきた、ファッション評論家のピーコだ。  じつは「おすぎとピーコ」の名付け親は永六輔であり、長年にわたってふたりをかわいがってきたという。今月、朝日新聞のインタビューに登場したピーコは、「声高に言わないけど、立場の弱い人たちの側に立ってものをしゃべったり、見たりすることが大事だといつも語っていました」と永について語った。  だが、このインタビューでピーコは、現在の放送界で進行する“もの言えぬ空気”をもあきらかにしている。それは、NHKが7月17日に放送した永の追悼番組『永六輔さんが遺したメッセージ』に出演したときのことだった。 「「永さんは戦争が嫌だって思っている。戦争はしちゃいけないと。世の中がそっちのほうに向かっているので、それを言いたいんでしょうね」と言ったら、そこがばっさり抜かれていた。放送を見て力が抜けちゃって……。永さんが言いたいことを伝えられないふがいなさがありますね」(朝日新聞8月20日付) 「戦争はしちゃいけない」という故人のメッセージさえ伝えられない──。これはNHKに限らず、永の訃報に際してこうした永の想いをほとんどのニュース番組は触れようとしなかった。しかも、今回ピーコが告白したように、実際はゆかりのある人が言及していても、それをテレビ局はカットしていたのだ。  しかし、これは今回に限ったことではない。2014年12月、俳優の菅原文太が亡くなったときには夫人がコメントを発表し、そのなかで菅原の晩年の活動について〈一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした〉と触れたが、NHKはこの部分を丸々カットして放送した。  また、大橋巨泉が亡くなった際も、大橋は亡くなる直前に「週刊現代」(講談社)7月9日号掲載の連載コラム最終回で、〈最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです〉と書き遺していたにもかかわらず、やはりNHKも民放もことごく無視。『報道ステーション』(テレビ朝日)でさえ最後のコラムの〈今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずなことが連日報道されている〉という部分までしか紹介せず、安倍首相について言及した部分まで報じたのは『NEWS23』(TBS)だけだった。  ピーコは、知識の幅や魅力ある話術をもっていた永や巨泉について、「「戦争はいやだ」っていう話も、永さんや巨泉さんの口から出るとみんな聞いてくれる」と言う。だが、彼らはもういない。そのためピーコは、「そういう人たちがいなくなるのは、大きな財産を失っちゃったんだなと思う。私なんか、その人たちについて行っていればよかったわけですから」と無念さを滲ませるのだ。  しかし、だからこそいま重要になってくるのは、こうした故人の想いを引き継いでいくことなのだろう。ピーコは以前、永に「ピーコとおすぎは炭鉱のカナリアになりなさい」と言われたというが、実際、そのことを実践してきた人物でもある。  たとえば、特定秘密保護法が国会で審議されていたときには、「何でこんな拙速に前のめりで、人権を侵害する秘密保護法案を成立させようとしているのかしら。本当に怖い気がするの」「特高警察ができて、治安維持法ができていった戦前みたい」(「赤旗」13年11月10日付)と語り、昨年の安保法制議論の際は、こうも話していた。 「すごく恐ろしい人が総理大臣になっていると思うの。安倍さんはよく「総合的に判断する」と答弁するけれど、判断するのはその時の政府で、今でいえば安倍さんでしょ。野党に痛いところを突かれれば感情的になり、やじまでとばし、国会を無視して自分の思い通りにしたい人が判断する。ファッショね」 「安倍さんの言う平和ってなんなんだろうね。「南シナ海で埋め立てしている国がある」なんて言って、まるで中国を名指しして、戦争したいと言ってるようなものじゃない」(同前15年6月7日付)  また、ピーコは憲法改正についても、真っ正面からNOと言ってきた。  小泉政権下で憲法改正の動きが活発化していた05年に発売された『憲法を変えて戦争へ行こう という世の中にしないための18人の発言』(岩波書店)のなかでピーコは、「私が生まれたのは昭和二〇年の一月です。ということは我が国の“平和憲法”と一緒に生きて来たといっていいでしょう」と述べ、「私は、誰がなんと言おうと日本にとってこの“平和憲法”はなくてはならないものと思っています」と断言している。 「何故かというと憲法9条の反戦、非戦という考え方が大好きだからなのです。私はどんな種類の戦争も嫌いです。どんな大義名分を揃えても戦争はあってはならないのです。正義の戦いなんてないのです。大きな顔をして“正義”“正義”と言う人ほど信用できないものはありません」 「今一度日本人全員が第9条の素晴らしさを認識すべきです。人の命よりも大事な国家などないのですから。守らなくてはならないのは“命”なのです」  永から「炭鉱のカナリアになりなさい」と言われ、同じように抱えもってきた反戦の気持ちを言葉にして訴えてきたピーコ。ピーコにとってテレビやラジオに出演することは、重要なことだった。なぜなら〈何かあった時に“戦争はしてはいけない!”と大きな声で全国に向かって言うことが可能なのです。それ は、人間としてとても価値のあるお仕事〉(自著『片目を失って見えてきたもの』文藝春秋)だからだ。  ただ、一方でピーコは、こうも語っている。 「私は「戦争反対」ときちんと言おうと思ってテレビやラジオの仕事をしてきたし、今もそう思っています。ただ、政治について話せる番組は、どんどん少なくなっています」(前掲「赤旗」15年6月7日付)  このピーコの危機感は、“世の中が戦争に向かいつつある”と感じていた永の気持ちを代弁したメッセージさえNHKがカットした一件とも重なる。もうすでに「戦争反対」という当たり前の言葉さえ、テレビやラジオでは放送にのせられないNGワードになりつつある。そして同時に、社会のなかでも「戦争反対」と言うことが「政治的発言だ」などと受け取られつつある。これがいかに異常なことなのか、その流れのなかに身を置いていると見えづらくなっていき、それを「ふつうのこと」と受け止めはじめる。──それこそが、まさしく“戦前”の空気なのだ。 「炭鉱のカナリア」の鳴き声が潰されている。そんな時代にいま、突入しているということを、わたしたちはもっと強く意識しなくてはいけないだろう。 (水井多賀子)

「フジテレビ完全終了のお知らせ」フジのエース『サザエさん』の視聴率が壊滅的に…!

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『サザエさん』公式サイトより。
 日本が誇る国民的アニメ『サザエさん』、『ちびまる子ちゃん』(ともにフジテレビ系)が瀕死状態にあると話題になっている。なんと今月14日の放送の視聴率が『サザエさん』8.2%、『ちびまる子ちゃん』4.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、数年前を考えると想像できないような数字を記録したのだ。これには「サザエさんも二桁行かなくなったな」「20%いってた頃が懐かしいなあ」「普通に悲しい、時代の移り変わりを感じる」「フジテレビ完全終了のお知らせ」と驚きの声が多く上がっている。 『サザエさん』と言えば、不振が続くフジテレビの中でも安定して二桁をとるエース級の番組として有名で、数年前は視聴率が20%台にのることもざら。また『ちびまる子ちゃん』も二桁を切ることは珍しく、この二番組が放送されている日曜の18時から19時はフジテレビの独断場であったのだ。  しかし、2014年頃から裏番組の『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系/以下『バンキシャ』)に押されはじめ、2015年度は(2015年4月~2016年3月)『バンキシャ』が年間平均視聴率13.6%を記録し、ついに民放同時間帯単独トップを獲得、『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』は敗れ去った。  その後、覇権を取り戻すことはなかなか難しく、2016年度も毎週のように『バンキシャ』に敗北、さらに5月22日には裏で『笑点』(日本テレビ系)の歌丸卒業回が放送された影響で『サザエさん』の視聴率は7.7%とかつてなく悲惨な数字を記録した。だが、この出来事はかなりイレギュラーで、翌週には『サザエさん』14.0%、『ちびまる子ちゃん』10.0%と回復。まだ根強い人気があるかに思えたが……。  7月3日の放送は、18時30分より放送開始した『SASUKE2016』(TBS系)の影響を受けてか、『サザエさん』は9.9%とまたもや二桁割れ。そしてその後も7月10日は11.1%、17日は10.7%、31日は12.7%、8月7日は10.1%、ともはや二桁にのせるのがやっとという状態になってきて、14日にはついに、これといった強い裏番組が放送されていないにもかかわらず二桁を切る8.2%となったのだ。  時期的に「お盆が関係してるだろ」「みんな出かけてるんじゃない?」という擁護の声も上がったが、このあたりの時間帯に放送されている他の番組を見ると、『バンキシャ』(午後6:00~6:55放送)は7日が11.2%、14日が11.9%、『笑点』(午後5:30~6:00放送)は7日が14.6%、14日が16.9%と、むしろ数字が上がっている。また『サザエさん』自体も、2015年8月16日放送回は13.1%、2014年8月17日放送回は14.3%と、お盆シーズンにも関わらず、昨年一昨年は高視聴率を記録していた。  フジテレビと言えば、SMAP解散発表直後の15日放送の『SMAP×SMAP』の視聴率が前週から4.3%も上昇したのだが、それでも12.1%。極楽とんぼの山本圭壱が10年ぶりに地上波に復帰した7月30日放送の『めちゃ×2イケてるッ!SP』が、今年最高を記録するもたった11.9%と、超ドーピングを使ったわりには数字が伸び悩んでいる。孤軍奮闘の『サザエさん』がついに瀕死、劇薬を使っても数字は並みと、本格的に壊滅状態にあるフジテレビ。果たして全盛期の勢いが戻ることはあるのだろうか。

シネコンの上映作品はどう選ばれる? “どこも同じ”になりがちな編成事情と、各館の差別化戦略

【リアルサウンドより】  東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】などで知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第7回は“シネコンの上映作品編成”について。 (メイン写真:『神様の思し召し』より)  シネコンは「どこも同じ」だと言われます。建物の作りもなんとなく似ているし、それに上映している映画もほとんど変わらないじゃないか、と。本当でしょうか?  これを執筆している8月16日時点の全国の主要都市にあるシネコンの上映作品を調べてみました。特に深い意図はなくピックアップした9館。いずれもスクリーン数は10~12です。 TOHOシネマズ新宿 川崎チネチッタ 大阪ステーションシネマ 109シネマズ名古屋 コロナシネマワールド小牧 イオンシネマ岡山 ユナイテッドシネマ キャナルシティ福岡 MOVIX仙台 札幌シネマフロンティア  これに僕が勤めている「立川シネマシティ」を併せて10館。これくらい調べれば見えてくるでしょう。    さて、まず結論から。 現在が夏休み興行中ということも大きいのですが、いやあ、驚くほど“どこも同じ”でした(笑)。   共通して上映されている作品を挙げてみますと、 『シン・ゴジラ』 『X-MEN:アポカリプス』 『ジャングル・ブック』 『秘密 THE TOP SECRET』 『ルドルフとイッパイアッテナ』 『ターザン:REBORN』 『ONE PIECE FILM GOLD』 『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』 『ファインディング・ドリー』 『インデペンデンス・デイ リサージェンス』 『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』 『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』 『ペット』 『劇場版アイカツスターズ!』 『劇場版 仮面ライダーゴースト/動物戦隊ジュウオウジャー』 『HiGH & LOW THE MOVIE』 『TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ』 『ロスト・バケーション』  これですべてです。トータル18本。 もちろん全作品を全劇場で上映しているのではなく、何本かをやったりやってなかったりします。少し前の作品をまだ延長して上映している劇場もありました。  上記以外の作品を上映していたのは以下のシネコンです。延長上映は外します。 川崎チネチッタ:『シング・ストリート』『ヒマラヤ 地上8000メートルの絆』『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』  大阪ステーションシネマ:『栄光のランナー/1936ベルリン』『ニュースの真相』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 109シネマズ名古屋:『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』 ユナイテッドシネマ キャナルシティ福岡:『アンフレンデッド』 MOVIX仙台:『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』  札幌シネマフロンティア:『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』 立川シネマシティ:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『劇場版ガールズ&パンツァー』『セトウツミ』『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』    川崎チネチッタ、大阪ステーションシネマ、ユナイテッドシネマ キャナルシティには“劇場の意思”が感じられる作品があります。立川シネマシティは…ひとまずおいておきましょう(笑)。     さて、話は戻って、なぜ“どこも同じ”ということになるのでしょうか。 理由はシンプルです。 映画館は“商品を仕入れて販売する”というスタイルではなく、“商売する場所を提供する”百貨店やショッピングモールのような要素が強いからです。 主要な取引先、つまり配給会社は数えるほどしかありません。  ちなみに上記18本の配給会社を記すと、  東宝 松竹 東映 東宝東和 20世紀フォックス ディズニー ソニー・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース映画 の8社です。映画にさほど詳しくない方でもご存じの会社ばかりでしょう。  もし大手配給会社が何十社もあって、熾烈な競争があるならば、思い切って○○社の今夏の作品は間違いなくコケるから上映しない、という選択もできるのかも知れません。ですが実際は大変少ない。そしてその会社の次の冬の作品は大ヒットするかも知れないわけです。夏をシビアに断って上手くいったとしても、冬は逆に上映したくても上映させてもらえなくなるかもしれないのです。そういうわけで、シネコンでは1本1本の映画でスケジュールを考えているというより、配給会社ごとに劇場を割り振っている、と考えたほうが近いかもしれません。  大作の日本映画を製作したり、大きな制作費の洋画を配給できる会社は限られている狭い業界ですから、良しにつけ悪しきにつけリスクを減らす方向に向かうのは当然です。そんなわけで、映画館が出来ることと言えば上映回数を増減したり、観やすい時間帯にヒット作をあてることくらいになります。少し大げさに言えば、“シネコンは上映作品を選べない”と言ってもいいかも知れません。ほとんどの上映作品は“おつきあい”の中で決められるのです。だから日本全国“どこも同じ”になってしまうのです(ただそれぞれの劇場が全然違う作品を上映していることが必ずしもお客様の望むことではないとも思いますが)。  そのような状況の中で、IMAXや4DX、MX4D、ULTILA、D-BOXなどは、上映作品こそ同じでも、他館となんとか差別化を図るための施策なわけです。シネマシティが仕掛けている【極上音響上映】【極上爆音上映】も同様です。  しかし作品選択も、本当に全部が全部ガチガチに決まってしまっていて、もうどうにもならないというわけではありません。繁忙期を過ぎれば少し余裕も出てきます。余裕と言ってもせいぜい全体の2割ですが、上映作品を選ぶことだって出来るのです。その気にさえなれば、全国で10館とか15館程度の公開館数のミニシアター作品だって上映させてもらえるかも知れません。あるいは過去作品のリバイバル上映や、少し前の作品を遅れて上映することだって出来る可能性があります。そう、やるかやらないかなのです。  そして、映画ファンの皆様、安心してください。あなたのお近くのシネコンにも「よし、やろう」という、映画が大好きなスタッフがきっといるはずです。本当はシネコンだって“どこも同じ”なんかではありません。例え集客が難しいのがなんとなくわかっていても、どうしても紹介したいから、お客様からリクエストが多かったから、と独自の上映を試みようというシネコンはたくさんあります。  派手な大作が話題になりがちな繁忙期に情報を見ることが多いから“どこも同じ”に感じられるだけで、本当は各館いろいろやっているのです。やり方の巧拙や地域性などで、結果を出すことは難しいことも多いですが、これからのシネコンはもっと多様化していくはずです。なぜならインフラとしての映画館の館数は、しばらく前に飽和したように見えるからです。  かつての“シネマコンプレックス”という業態自体が魅力的だったステージは過去のものとなり、映画をより魅力的に観てもらうための競争や、他の劇場では上映していない作品で差別化を図る競争のステージが始まっています。  例えば立川シネマシティでは、8月27日(土)からイタリア映画『神様の思し召し』を上映します。東京ですらシネマシティて含めたった2館だけでの公開作品です。なぜ上映するのか? 今作は今年の東京国際映画祭で観客賞を受賞しました。つまり映画ファンに愛される映画だと確信できるからです。  優秀な外科医と風変わりなチョイ悪神父の、中年のおっさん同士のバディムービーで、派手でポップな要素は少ないですが、笑わせられホロリとさせられて、そしてはっと胸を突く幕切れを迎える、素晴らしい作品です。冴えないように思えるタイトルですが、見終わった後にはこの題名しかない、と深く納得させられます。  効率よくヒットしている作品だけを上映していくことこそビジネスの王道のように思えますが、しかし“どこにも似ていない”上映ラインナップで劇場自体にファンを作ることも、中長期的には功を奏すという考え方もできるはずです。  この先のシネコンは新刊の雑誌の棚のような状況から、きっと少しずつ変わっていきます。You ain't heard nothin' yet!(お楽しみはこれからだ) (文=遠山武志) ■立川シネマシティ 映画館らしくない遊び心のある空間を目指し、最高のクリエイターが集結し完成させた映画館。音響・音質にこだわっており、「極上音響上映」「極上爆音上映」は多くの映画ファンの支持を得ている。 『シネマ・ワン』 住所:東京都立川市曙町2ー8ー5 JR立川駅より徒歩5分、多摩モノレール立川北駅より徒歩3分 『シネマ・ツー』 住所:東京都立川市曙町2ー42ー26 JR立川駅より徒歩6分、多摩モノレール立川北駅より徒歩2分 公式サイト:http://cinemacity.co.jp/ ■公開情報 『神様の思し召し』 8月27日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー 監督:エドアルド・ファルコーネ 出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ、イラリア・スバダ、エドアルド・ベーシェ、エンリコ・オティケル 配給:ギャガ 原題:Se Dio vuole/2015年/イタリア/88分/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:岡本太郎 (c)Wildside 2015 公式サイト:gaga.ne.jp/oboshimeshi

シネコンの上映作品はどう選ばれる? “どこも同じ”になりがちな編成事情と、各館の差別化戦略

【リアルサウンドより】  東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】などで知られる“シネマシティ”の企画担当遠山がシネコンの仕事を紹介したり、映画館の未来を提案するこのコラム、第7回は“シネコンの上映作品編成”について。 (メイン写真:『神様の思し召し』より)  シネコンは「どこも同じ」だと言われます。建物の作りもなんとなく似ているし、それに上映している映画もほとんど変わらないじゃないか、と。本当でしょうか?  これを執筆している8月16日時点の全国の主要都市にあるシネコンの上映作品を調べてみました。特に深い意図はなくピックアップした9館。いずれもスクリーン数は10~12です。 TOHOシネマズ新宿 川崎チネチッタ 大阪ステーションシネマ 109シネマズ名古屋 コロナシネマワールド小牧 イオンシネマ岡山 ユナイテッドシネマ キャナルシティ福岡 MOVIX仙台 札幌シネマフロンティア  これに僕が勤めている「立川シネマシティ」を併せて10館。これくらい調べれば見えてくるでしょう。    さて、まず結論から。 現在が夏休み興行中ということも大きいのですが、いやあ、驚くほど“どこも同じ”でした(笑)。   共通して上映されている作品を挙げてみますと、 『シン・ゴジラ』 『X-MEN:アポカリプス』 『ジャングル・ブック』 『秘密 THE TOP SECRET』 『ルドルフとイッパイアッテナ』 『ターザン:REBORN』 『ONE PIECE FILM GOLD』 『ポケモン・ザ・ムービーXY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』 『ファインディング・ドリー』 『インデペンデンス・デイ リサージェンス』 『それいけ!アンパンマン おもちゃの星のナンダとルンダ』 『アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅』 『ペット』 『劇場版アイカツスターズ!』 『劇場版 仮面ライダーゴースト/動物戦隊ジュウオウジャー』 『HiGH & LOW THE MOVIE』 『TOO YOUNG TO DIE 若くして死ぬ』 『ロスト・バケーション』  これですべてです。トータル18本。 もちろん全作品を全劇場で上映しているのではなく、何本かをやったりやってなかったりします。少し前の作品をまだ延長して上映している劇場もありました。  上記以外の作品を上映していたのは以下のシネコンです。延長上映は外します。 川崎チネチッタ:『シング・ストリート』『ヒマラヤ 地上8000メートルの絆』『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』  大阪ステーションシネマ:『栄光のランナー/1936ベルリン』『ニュースの真相』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』 109シネマズ名古屋:『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』 ユナイテッドシネマ キャナルシティ福岡:『アンフレンデッド』 MOVIX仙台:『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』  札幌シネマフロンティア:『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』『アクセル・ワールド INFINITE∞BURST』 立川シネマシティ:『マッドマックス 怒りのデス・ロード』『劇場版ガールズ&パンツァー』『セトウツミ』『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY』    川崎チネチッタ、大阪ステーションシネマ、ユナイテッドシネマ キャナルシティには“劇場の意思”が感じられる作品があります。立川シネマシティは…ひとまずおいておきましょう(笑)。     さて、話は戻って、なぜ“どこも同じ”ということになるのでしょうか。 理由はシンプルです。 映画館は“商品を仕入れて販売する”というスタイルではなく、“商売する場所を提供する”百貨店やショッピングモールのような要素が強いからです。 主要な取引先、つまり配給会社は数えるほどしかありません。  ちなみに上記18本の配給会社を記すと、  東宝 松竹 東映 東宝東和 20世紀フォックス ディズニー ソニー・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース映画 の8社です。映画にさほど詳しくない方でもご存じの会社ばかりでしょう。  もし大手配給会社が何十社もあって、熾烈な競争があるならば、思い切って○○社の今夏の作品は間違いなくコケるから上映しない、という選択もできるのかも知れません。ですが実際は大変少ない。そしてその会社の次の冬の作品は大ヒットするかも知れないわけです。夏をシビアに断って上手くいったとしても、冬は逆に上映したくても上映させてもらえなくなるかもしれないのです。そういうわけで、シネコンでは1本1本の映画でスケジュールを考えているというより、配給会社ごとに劇場を割り振っている、と考えたほうが近いかもしれません。  大作の日本映画を製作したり、大きな制作費の洋画を配給できる会社は限られている狭い業界ですから、良しにつけ悪しきにつけリスクを減らす方向に向かうのは当然です。そんなわけで、映画館が出来ることと言えば上映回数を増減したり、観やすい時間帯にヒット作をあてることくらいになります。少し大げさに言えば、“シネコンは上映作品を選べない”と言ってもいいかも知れません。ほとんどの上映作品は“おつきあい”の中で決められるのです。だから日本全国“どこも同じ”になってしまうのです(ただそれぞれの劇場が全然違う作品を上映していることが必ずしもお客様の望むことではないとも思いますが)。  そのような状況の中で、IMAXや4DX、MX4D、ULTILA、D-BOXなどは、上映作品こそ同じでも、他館となんとか差別化を図るための施策なわけです。シネマシティが仕掛けている【極上音響上映】【極上爆音上映】も同様です。  しかし作品選択も、本当に全部が全部ガチガチに決まってしまっていて、もうどうにもならないというわけではありません。繁忙期を過ぎれば少し余裕も出てきます。余裕と言ってもせいぜい全体の2割ですが、上映作品を選ぶことだって出来るのです。その気にさえなれば、全国で10館とか15館程度の公開館数のミニシアター作品だって上映させてもらえるかも知れません。あるいは過去作品のリバイバル上映や、少し前の作品を遅れて上映することだって出来る可能性があります。そう、やるかやらないかなのです。  そして、映画ファンの皆様、安心してください。あなたのお近くのシネコンにも「よし、やろう」という、映画が大好きなスタッフがきっといるはずです。本当はシネコンだって“どこも同じ”なんかではありません。例え集客が難しいのがなんとなくわかっていても、どうしても紹介したいから、お客様からリクエストが多かったから、と独自の上映を試みようというシネコンはたくさんあります。  派手な大作が話題になりがちな繁忙期に情報を見ることが多いから“どこも同じ”に感じられるだけで、本当は各館いろいろやっているのです。やり方の巧拙や地域性などで、結果を出すことは難しいことも多いですが、これからのシネコンはもっと多様化していくはずです。なぜならインフラとしての映画館の館数は、しばらく前に飽和したように見えるからです。  かつての“シネマコンプレックス”という業態自体が魅力的だったステージは過去のものとなり、映画をより魅力的に観てもらうための競争や、他の劇場では上映していない作品で差別化を図る競争のステージが始まっています。  例えば立川シネマシティでは、8月27日(土)からイタリア映画『神様の思し召し』を上映します。東京ですらシネマシティて含めたった2館だけでの公開作品です。なぜ上映するのか? 今作は今年の東京国際映画祭で観客賞を受賞しました。つまり映画ファンに愛される映画だと確信できるからです。  優秀な外科医と風変わりなチョイ悪神父の、中年のおっさん同士のバディムービーで、派手でポップな要素は少ないですが、笑わせられホロリとさせられて、そしてはっと胸を突く幕切れを迎える、素晴らしい作品です。冴えないように思えるタイトルですが、見終わった後にはこの題名しかない、と深く納得させられます。  効率よくヒットしている作品だけを上映していくことこそビジネスの王道のように思えますが、しかし“どこにも似ていない”上映ラインナップで劇場自体にファンを作ることも、中長期的には功を奏すという考え方もできるはずです。  この先のシネコンは新刊の雑誌の棚のような状況から、きっと少しずつ変わっていきます。You ain't heard nothin' yet!(お楽しみはこれからだ) (文=遠山武志) ■立川シネマシティ 映画館らしくない遊び心のある空間を目指し、最高のクリエイターが集結し完成させた映画館。音響・音質にこだわっており、「極上音響上映」「極上爆音上映」は多くの映画ファンの支持を得ている。 『シネマ・ワン』 住所:東京都立川市曙町2ー8ー5 JR立川駅より徒歩5分、多摩モノレール立川北駅より徒歩3分 『シネマ・ツー』 住所:東京都立川市曙町2ー42ー26 JR立川駅より徒歩6分、多摩モノレール立川北駅より徒歩2分 公式サイト:http://cinemacity.co.jp/ ■公開情報 『神様の思し召し』 8月27日(土)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー 監督:エドアルド・ファルコーネ 出演:マルコ・ジャリーニ、アレッサンドロ・ガスマン、ラウラ・モランテ、イラリア・スバダ、エドアルド・ベーシェ、エンリコ・オティケル 配給:ギャガ 原題:Se Dio vuole/2015年/イタリア/88分/カラー/シネスコ/5.1ch デジタル/字幕翻訳:岡本太郎 (c)Wildside 2015 公式サイト:gaga.ne.jp/oboshimeshi

SMAPファンがジャニーズとマスコミの嘘を次々指摘! 4人が解散申し出した日、ジャニー社長は別の場所に?

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あのときジャニーさんはどこにいた?
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「ジャニーズ事務所は解散を思いとどまるよう説得していたが、香取慎吾、草なぎ剛が強く解散を言い張った」  SMAP解散以降、スポーツ紙をはじめとする御用マスコミは一斉にこうした情報を垂れ流し、今では、解散は香取、草なぎの意思というのが、完全に事実として定着してしまった。  しかし、本サイトはこれまで一貫して、こうした報道がウソだと否定してきた。香取、草なぎ説はジャニーズ事務所が自分たちと木村拓哉の責任を回避するためにしかけた情報操作で、SMAPはむしろ、ジャニーズ事務所によって解散に追い込まれた可能性が高い、と。  すると、ここにきて、ジャニーズファンやSMAPファンから、本サイトの主張を裏付けるような情報がもたらされた。  ジャニーズ事務所の説明によれば、解散が決まったのは8月10日、ジャニー喜多川社長のもとを中居正広、香取、草なぎ、稲垣吾郎の4人が訪れ、そこで香取、草なぎが解散を強く主張したことだったという。  さらに、「週刊新潮」(新潮社)など複数の報道によれば、そのジャニー社長と4人の面談があった時間は16時から1時間30分、17時30分までだったとされている。  ところが、その日のその時間、ジャニー社長は全く別の場所で目撃されているのだ。  それは、ジャニーズ所属のアイドル、A.B.C-Zのファンのツイッターで明らかになった。実は10日のちょうどその時間、A.B.C-Zが代々木体育館でコンサートを行っているのだが、そこに、ジャニー社長がやってきたことを、ファンがつぶやいていたのだ。 〈びっくりしたのがわたしの真後ろにジャニーさん!!! キャップ、メガネ、縦ストライプのシャツで開演3分前くらいに若干よろめきながら入ってきた!!初めて見たけど普通のおじいちゃんすぎて...!〉  ちなみに、この日のABC-Zのコンサートの開演時間は17時。ツイートによれば、3分前、つまり16時57分にはジャニーさんは会場に入ってきたということになる。どんなにがんばっても、ジャニーさんが16時から17時30分までとされる話し合いに参加することは不可能だろう。  しかも、このツイートはコンサートのあった10日、解散発表の4日も前につぶやいているから、このファンが意図的にウソの情報を流すというのもありえない。  もちろん、見間違いということはありうるが、10日のA.B.C-Zのコンサートでのジャニーさん目撃談をツイートしたのはひとりではなかった。〈黒服2人に付き添われ歩幅も小さくゆっくり歩いてて〉というツイートなど、複数の目撃情報が投稿されていた。  その後、SMAPファンがこのツイートを見つけ、「ジャニーさんは2人いるの? ジャニーさんってテレポートできるの?」「10日の話し合いって本当にあったの?」と、大騒ぎになった。  さらに、SMAPファンが首をひねることがもうひとつあった。それは、解散発表から3日後の17日から、SMAPのファンクラブ会員に、ファンクラブの活動停止のお知らせハガキが届いたことだ。ハガキは、年会費の返金や会報送付などについて案内し「新たに、彼らひとりひとりの活動を応援していただける、新サービスの提供を検討しております」と、メンバー5人それぞれのファンクラブを開設することを示唆していたというが、SMAPのファンクラブ会員は約100万人いると言われる。たった3日でそれだけの数のハガキを印刷、郵送することが果たして可能なのだろうか。  実際、あまりの対応の早さにファンの間でも、「解散はもっと前に決まっていたんじゃないか」と訝る声が続出したという。  もちろん、こうした情報はファンならではのバイアスがかかっている可能性もあり、そのまま鵜呑みにすることはできない。  しかし、この件に限らず、SMAP解散に関するジャニーズの経緯説明があまりに不自然なのは事実だ。  たとえば、10日の話し合いには、木村拓哉がハワイに行っていたため、欠席していたとされる。ジャニーズの息のかかった芸能マスコミは「香取、草なぎがその隙を狙って強引に解散に持ち込んだ」といった報道をしているが、普通なら、木村が欠席しているうちに、勝手に解散を決めるなんてことはジャニーズ事務所が認めるはずがない。それがすんなり決まって、翌日の役員会で承諾が得られ、解散が正式決定する。いくらなんでも手回しがよすぎる。  これはやはり、ジャニーズ事務所がSMAPを解散させたがっていた。そして、既定路線で解散に追い込んでいったと考えるのが自然だろう。当初、5人とも現状維持でいいと言っていたのに、木村を中心にまとまり25周年コンサートをやらないなら、休業するしかないと迫り、香取、草なぎ、稲垣に対しては仕事をじわじわと干し上げ、ジャニーズ脱退を口にせざるをえないところまで追い込んでいったのだ。  SMAPファンの間では、他にもさまざまな疑問の声が上がっている。たとえば昨日から今日にかけて届いたというファンクラブの会報の最新号では、メンバー5人中4人がコンサートに前向きな発言をしていたとの情報もある。  本サイトは今後もさらに取材を続行し、ジャニーズ事務所と御用マスコミのウソを暴いていくつもりだ。 (時田章広)

ファン制作の無料“ポケモンRPG”『Pokemon Uranium』が150万ダウンロード達成! しかし、“やはり”即時配信停止に

 リオ五輪と並んで今年の夏の話題を独占した『ポケモンGO』だが、つい先日には熱烈な海外のポケモンファンが9年もの歳月を要してコツコツと作り上げたファンメイドRPG『Pokemon Uranium』が公開されていた。
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動画「PokemonUranium」より。
■ポケモンファンが作ったRPG『Pokemon Uranium』  日本発のゲーム制作ソフト、RPGツクールを使って9年以上の歳月を費やして作られたファン作品『Pokemon Uranium』(Windows版)が、この8月初旬にリリースされた。  JVとTwitchというポケモンファンの2人によって作られた本作は、9年以上も前から少しずつ制作が進められ、2008年には最初のトレーラー動画が専用のYouTubeチャンネル「PokemonUranium」で公開された。カタカナ表記すれば「ポケモン・ウラニウム」というタイトルだが、ウラニウムとはもちろん、原子力発電の核燃料でもある放射性物質「ウラン」のことだ。
『Pokemon Uranium』最新トレーラー。動画は「PokemonUranium」より。
 ゲームの舞台として、リオデジャネイロ、ロサンゼルス、ヴェニスのような実在の場所が登場するという本作だが、ストーリーの中心となる場所はタンドール(Tandor)という架空の街だ。ここでは、かつてタンドール原子力発電所が稼動していのだが、ある日、謎の爆発事故が起こる。この事故の原因は? そして原発事故後の“死の街”は今どうなっているのか? 謎解き要素も盛り込まれている本格的なRPG(JRPG)と言えそうだ。  このような設定のため本作ではこの原発に由来する“ニュークリアポケモン”という種族が新たに加わることになる。登場するポケモンは150にも及ぶということだ。また、昨今の“ダイバーシティ”を反映してか、主人公キャラクターの性別が少年、少女、中性から選ぶことができる。ビジュアル面ではレトロ感溢れるゲーム画面ではあるが、練りに練った本格的なゲームだけに期待も大きく、ようやく公開されるやいなや、ダウンロードサイトにはファンが殺到したのだ。 ■米任天堂から知的財産侵害を指摘され即座の公開停止  9年という“助走”の末に、しかも『ポケモンGO』の社会現象と重なったタイミングもあり、『Pokemon Uranium』は予想以上の注目を浴びることになった。もちろん無料でダウンロードが可能な非営利のファンメイド作品ということで、それを知ったポケモン好きが『Pokemon Uranium』のサイトにこぞってダウンロードに訪れた。  トレーラー動画の中では、この作品は営利を目的としたものではなく、ポケモンはゲームフリークと任天堂に帰属するもであって、ファンであればこそ公式のポケモンを応援してくれるようにと呼びかけられている。しかし、やはりビッグタイトルのIPということもあって、配信して間もないうちに米国法人のNintendo of Americaの弁護士から知的財産侵害行為を指摘され、即刻公開を停止するよう警告されたのだ。  これにより、制作者の2人はダウンロードサイトへのリンクをすべて削除。『Pokemon Uranium』はわずか数日の“幻の”ポケモンRPGとなったのだ。2人よれば、公開から公開停止までの間、ダウンロード数は150万以上にものぼったことが『Pokemon Uranium』サイトに記されている。  同作のサイトには、ユーザーの交流を行なうフォーラムも設置されていて、楽しむための準備は万端に整えられていたように思える。プレイしてみたかったファンも多かったとは思うが、制作者としてはポケモンを愛しているからこそ、即座の公開停止に踏み切ったということで、こればかりは仕方のないことだろう。ファンの要望が多ければ、任天堂と正式に契約を結んだ製品版がリリースされる可能性もないわけではないと思うが、『Pokemon Uranium』サイトは現在も継続されていることから、ひょっとすると何らの動きがあるのかもしれない。 (文/仲田しんじ) 【参考】 ・Gamespot http://www.gamespot.com/articles/impressive-fan-made-pokemon-rpg-released-after-9-y/1100-6442564/

“セクシー過ぎる”ヘビ !? 『ジャングル・ブック』スカーレット・ヨハンソン演じるカーの映像公開

【リアルサウンドより】  現在公開中の『ジャングル・ブック』より、スカーレット・ヨハンソン演じるヘビ・カーの本編映像が公開された。  本作は、ジャングルの動物たちに育てられた人間の少年モーグリと、自然の掟と共に雄々しく生きる動物たちの悲喜こもごもを描いたエンターテイメント大作。監督は『アイアンマン』のジョン・ファヴローが務めた。

『ジャングル・ブック』スカーレット・ヨハンソン演じるカーの本編映像

 この度公開された映像は、主人公・モーグリがジャングルの中でヘビのカーと遭遇する場面。セクシーな声でモーグリに「二人で楽しみましょう」と語りかけながら、今にも飛びかかりそうなカーと、怯えながらもカーを見つめるモーグリの姿が描かれている。  監督のジョン・ファブローは「『her/世界でひとつの彼女』を観たとき、スカーレットがその声だけでインパクトを残していることに驚いたのをよく覚えています。彼女の声にはすごい存在感がありますからね!」とスカーレット・ヨハンソンをカーに抜擢した理由を語った。  一方、カーを演じたスカーレット・ヨハンソンは「このキャラクターは巨大なニシキヘビで、とても誘惑的な身のこなし方で動くの。魅惑的でとても魅力がある。この動きに対して、それに合った声の演技を心がけたわ。また、わたしの声の演技が、カーのキャラクターの印象にも影響していると思う。声の演技と、キャラクターのビジュアルと動きが合わさって、実際に一人で演じる演技とはまた違うものが誕生するの」とコメント。続けて、「私は若い頃から声の仕事をすることが大好きだったの。俳優には、身体や声など様々な表現方法があるわ。その一つを敢えてなくしてみることで、自分の癖や傾向に新しい発見をすることできるの。それが時に喜ばしいアクシデントを起こしてくれることがあるのよ」と、アフレコに対して以前から興味関心があったことを明かした。 ■公開情報 『ジャングル・ブック』 全国公開中 監督:ジョン・ファヴロー 出演:ニール・セディ、ベン・キングズレー、ビル・マーレイ、ルビタ・ニョンゴ、クリストファー・ウォーケン、スカーレット・ヨハンソン 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン 原題:「The Jungle Book」 (c)2016 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 公式サイト:http://www.disney.co.jp/movie/junglebook

「変態」コピーで炎上、オリラジ写真集はやっぱりLGBT差別だ! 中田敦彦の保守的価値観とエリート主義

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『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  お笑いコンビ・オリエンタルラジオが、9月2日に発売する写真集をめぐって炎上騒ぎとなっている。  その写真集とは、『オリエンタルラジオ×青山裕企 写真集 DOUSEI ─ドウセイ─』(KADOKAWA)。『スクールガール・コンプレックス』などで知られるフェチ写真家の青山氏が、オリラジのふたりがもし「同棲」していたら、という設定で撮り下ろされたというが、問題は、「お笑いナタリー」に掲載された写真集の発売告知記事。記事タイトルは、こうだ。 『オリエンタルラジオ"究極の変態写真集"発売、2人の同棲物語』  まるで"同性カップルの同棲=変態"とも感じられる、このタイトル。記事のほうでも、〈写真集の制作にあたってオリラジが望んだことは「究極の変態写真集」であることや、青山の紡ぎ出す写真世界に自身が入り込むこと〉と書かれていた。そのため、ネット上では「異性間ならノーマルで同性同士の睦まじい絵ならば"変態"?」「あきらかな同性愛差別だ」などと大炎上したのだった。  こうした事態を受けて、KADOKAWA文芸編集部の公式Twitterでは担当編集者が、このように釈明した。 〈誤解も生まれているようですので明確にしておきたいのですが、本書の製作において「同性どうし」"だから"「変態」という意識はみじんも有りません。「変態」ということばは、「青山さんの写真表現」に依るものです。〉 〈「同性どうしの同棲」は、ありえる日常、普通の風景として設定したにもかかわらず、紹介の文脈で、製作上意図していない差別を発想してしまったかたがいること、それにより傷ついたかたがいることは、申し訳なく思っております。〉  だが、「変態」という言葉が同性カップルをさしているのではなく、青山氏の写真を評価したものだったとしても、この写真集にほんとうに〈差別性〉はないのか。  そもそも、今回の写真集は、中田敦彦が青山氏のファンで、「自分たちも撮ってもらい、写真集を作りたい」と熱望したことから企画がはじまったという。青山氏といえば、これまでおもに女性を被写体にして作品を発表、なかでも男性目線から見た女子高生のフェティッシュな写真で人気を集めてきた写真家で、男性芸能人の写真集を手がけるのはオリラジが初となる。  そして、実際の写真集づくりでも、オリラジのネタや「PERFECT HUMAN」と同じように、中田がコンセプトを立て、中田主導で進められた。"同性の同棲"という設定も、おそらく中田のアイデアだろう。  では、中田はいったいなぜ、そんな写真集をつくろうとしたのか。福田萌と結婚して家庭を築いている中田と、さまざまな女性と浮名を流す"チャラ男"キャラクターの藤森慎吾に同性愛的な要素はないし、それ以前に、中田と藤森には男同士の同居を想像させるようなコンビとしての仲の良さがまったく感じられない。二人の間に漂っているのはむしろ、中田が藤森を一方的に抑圧している主従関係であり、険悪な空気感だ(実際、一時は解散危機も報じられるなど、二人の仲が悪さは業界でも有名だ)。  にもかかわらず、中田がこんな設定を考えついたのは、明らかに「腐女子ウケ」という計算をしたからだろう。以前、バナナマンが不動産情報のCMに出演し、今回と同じようにまるでふたりが同居しているかのような演出がなされ、BL愛好家のあいだで密かな話題となったことがあったが、そうした狙いが中田にはあったはずだ。  その計算自体が「俺、今の時代のこと、わかってるでしょ」的ないやらしさ丸出しで中田らしいが、しかし、もっと問題なのはその中身だ。  現在、公表されている写真集のカットを見ると、ふたりがテーブルを囲んで中田が相方の藤森慎吾に箸で食べ物を口に運んだり、ふたりが添い寝したり、中田のネクタイを藤森が結んだりと、露骨な二人の絡みがこれでもかと強調されている。  担当編集者は「ありえる日常、普通の風景を設定した」と弁明していたが、こうした写真を見るかぎり、彼らが演じているのは「日常」などではない。世間が考えるステレオタイプな同性愛者像。しかもそれは、異性カップルの古色蒼然とした的な性役割を男同士に当てはめただけの、偏見に満ちたものだ。その背景にあるのは、異性愛こそスタンダードであるという考え方だ。  そこからは、「どうせゲイカップルってこんな感じで、いちゃついてるんでしょ」という決めつけと、同性愛者の性をネタとして嘲笑しようとする態度が透けてみえる。  たとえば、異性のカップルを描いた今どきの恋愛ドラマや映画に「慎吾、あーん」みたいなベタなシーンがあるかどうか考えてみればいい。そんなベタなことを平気でやれるのは、「男同士だったら面白い」という発想があるからだろう。かつて、とんねるずがコントで「保毛尾田保毛男」などというゲイ差別ギャグを平気で繰り広げていたひどい時代があったが、中田がやっていることはそれとほとんど大差ないのではないか。  しかし、中田がこうしたマイノリティ差別をしてしまうのは、当然のことなのかもしれない。そもそも、中田の本質はエリート主義で、非常に保守的な恋愛観、結婚観の持ち主だ。福田萌と結婚した直後は高学歴夫婦を売りにし、ベッキーの不倫騒動ではベッキーを厳しく糾弾。ファンキー加藤の不倫では「不倫はよくない。これは言い続けないといけない」と、現在の世間を覆う道徳ファシズムの代表のような意見を述べていた。  ようするに、旧来的な結婚観、恋愛観の持ち主である"エリート"中田にとって、同性愛者は「異物」でしかなく、今回の写真集も「異物」をいじっているだけ、という感覚なのだろう。  いや、同性愛者に対してだけではない。こんなもので「腐女子ウケ」を狙っているところを見ると、腐女子に対してもその志向をまったく理解せず、上から目線でバカにしていることがありありとうかがえる。 「PERFECT HUMAN」で再ブレイクして以降、「発想が新しい」「時代に対する感度がすごい」などともてはやされている中田だが、実はかなり古くて、グロテスクなエリート思想の持ち主なのだ。「PERFECT HUMAN」の歌詞は、意外にホンネだったりして。 (酒井まど)

庵野の次は虚淵玄!『ゴジラ』アニメ映画化決定も「シンゴジの後じゃ、よっぽどいいもの作らないと叩かれる」!?

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アニメ映画『GODZILLA』公式サイトより。
 19日、庵野秀明が総監督・脚本を務めた『シン・ゴジラ』が大ヒット中の『ゴジラ』シリーズが、今度は『GODZILLA』のタイトルでアニメーション映画化され、2017年に公開されることが発表された。しかもストーリー原案・脚本を『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS サイコパス』シリーズなどで知られる虚淵玄が務めることもあわせて発表されたため、ネット上はお祭り騒ぎとなっている。  虚淵は18日にTwitter(@Butch_Gen)で「実は16ヶ月に渡ってこっそり仕込んでた新作が、いよいよ明日に告知解禁」とつぶやいており、「ついにガンダムか!?」「まどマギ続編製作決定だな」「なんだプリキュアでもやるのか?」「鬼哭街アニメ化だな、間違いない」などと、ファンたちはさまざまな憶測・推測を重ねていたのだが、さすがに『ゴジラ』は予想外だったようで、驚愕と歓迎する声が上がった。  だが、「シンゴジの後じゃ、よっぽどいいもの作らないと叩かれるだろうな」「シンゴジの庵野と比較されて虚淵がボロボロになるのが目に見える」と、ハードルが上がりきったタイミングでの発表となった虚淵ゴジラを心配する声も多い。虚淵が所属するニトロプラスの代表取締役兼プロデューサー・小坂崇氣のTwitter(「でじたろう@ニトロプラス」@digitarou)によると、話がきたのは2年前で、すでに脚本は脱稿しているとのことなので、『シン・ゴジラ』がここまで好評になると、東宝側は考えていなかったのかもしれない……。  また、大ヒット映画『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』の静野孔文と、『亜人』シリーズの瀬下寛之というダブル監督体制が敷かれ、アニメーション制作はポリゴン・ピクチュアズが担当するとあって、「フルCGアニメかな?」「ゴジラは特撮だからいいわけでアニメにしたら価値がないだろ」「監督たちもアニメ畑で特撮の知識がほとんどどないみたいだし映像面で特撮オタを納得させるのは厳しい気がする」と悲観する声も。  たしかに大の特撮好きの庵野秀明が、特撮映画への愛をふんだんに込めた『シン・ゴジラ』がファンに受け入れられているという現状を考えれば、「特撮の名シリーズをアニメで描かなくとも」と特撮ファンが考えるのも無理はないだろう。  とはいえ、『Phantom -PHANTOM OF INFERNO-』『沙耶の唄』といった名作美少女ゲームから、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』、『仮面ライダー鎧武/ガイム』まで手がけてきただけに、「ゴジラ観をぶっ壊してもらいたいいいい意味で」「これは予想外だ!期待しています」「このメンツなら映像クオリティーは間違いないだろ」と、虚淵やスタッフの手腕に期待する声も多い。  公式サイトで虚淵は「ゴジラというタイトルに関わらせていただけるのは、日本に生まれたクリエーターとして最高の名誉であると思っています。ここまで支えてくださった大勢の方々に感謝を捧げるとともに、そのご期待に添えるよう全力を尽くす所存です」と、気合を感じられるコメントを残しているだけに、今後の続報も注視していきたい。  なお、ネット上では「パラレルワールドから集められた六体のゴジラとシンクロできる少年少女が日本を巡ってバトルロワイヤルするんやろ?」「やっぱゴジラは元人間なんだろうけど、ちょっとシンゴジと被るんだよな…」「魔法少女の成れの果てが実は怪獣だったり、 何回もループして最終的にゴジラが神になる展開しか思いつかない。」「・開始10分で主役がゴジラに食べられる ・ゴジラの正体は実は人間まで予想した」と、虚淵の過去作品を踏まえた勝手な予想展開が激しく行われているので、外野の予想を上回る展開を見せてくれることに激しく期待したい。