蓮佛美沙子、“塩顔”女優の強み 共演者や脚本を引き立てる演技の“隠し味”とは

【リアルサウンドより】  今期も火曜夜10時台は、ドラマの激戦枠となっている。NHKは田中麗奈を主演に岐阜県の山あいの小さな街を舞台とした静かな恋愛劇『愛おしくて』を、TBSは深田恭子とディーン・フジオカのツンデレラブコメディ『ダメな私に恋してください』を、そしてカンテレ制作フジテレビ系では遠藤憲一と渡部篤郎が義理の父と息子になるまでの中年男性の物語『お義父さんと呼ばせて』を、それぞれ放送している。  初回視聴率は、1週遅れのスタートとなった『お義父さんと呼ばせて』がトップだったものの、右肩下がりですでに半分近く数字を落とした。しかし内容的には決してつまらなくなったというわけではなく、むしろ視聴者の感想も好評である。ホームドラマが時流に合わなかったのか、録画組が増えたのか、はたまた今人気のディーン・フジオカ効果で女性層がTBSに移ってしまったのかは定かではないが、オリジナル脚本の内容や出演者の演技が面白いので、ここは一踏ん張りしてもらいたいところである。同作では、和久井映見や新川優愛など、脇を固める女優陣もいい味を出していて、中でもヒロインである蓮佛美沙子の存在が目立っている。同番組復活の鍵となるのは、おそらく彼女ではないか。  蓮佛は、遠藤演じる彼氏と28歳差の年の差カップルで、渡部演じる父と対立する娘という難しい役柄を演じている。一見、田中麗奈や深田恭子に比べ存在感は薄いようにも感じるが、その健気な演技はキャラが濃い主役2人の中和剤となり、名バイプレーヤーと呼ぶにふさわしい存在感を発揮している。昨今は、“塩顔”と呼ばれるあっさりした顔立ちの俳優が絶妙なさじ加減の演技とともに注目されており、蓮佛はまさにその代表格として吉田羊と並んで再評価されつつあるが、今回の役柄ではそんな彼女の魅力が存分に活かされているのである。  実年齢より上に見られがちだが、蓮佛はもうすぐ25歳。顔は知っているという方も少なくないと思うが、2006年のデビューから数多くのドラマや映画に出演し、実は約10年のキャリアがある若き実力派だ。デビュー間もない2007年に出演した映画『転校生-さよなら あなた-』は、男女が入れ替わる大林宣彦の往年の名作『転校生』のリメイク版で、見た目は女性で中身は男、しかもリメイク版では不治の病という設定がプラスされ、相当難しい役柄となっていたのだが、蓮佛は映画初主演にも関わらず違和感なく演じきり、大林監督に「20年に1人の逸材ですよ」と言わしめた。  時にはボーイッシュ、時には影のある女と、数多くの女子高生役を十人十色に演じてきた蓮佛は、幅の広い役柄を演じることについて「『あの人はこういう役』というイメージを作りたくない」と発言するなど、役者として確固たるビジョンを抱いている。その姿勢は2012年に主演した廣木隆一監督の映画『RIVER』でも活かされ、秋葉原無差別殺傷事件で恋人を失った女性という葛藤のある役柄ながら、ドキュメンタリータッチで自然に演じてみせた。「これまでのことを全て削ぎ落としてお芝居ができた」という演技は、映画『ヴァイブレータ』や『軽蔑』など、女優が人生をかけて体当たりする作品を多く手がけてきた廣木監督さえ「上手すぎる」と唸るほどだった。  以降、若手演技派女優として映画やドラマ、CMなどに引っ張りだこ。特にNHKドラマとの相性がよく、2014年のドラマ『聖女』では広末涼子を、先月放送された『大奥 第二部~悲劇の姉妹~』では沢尻エリカを相手に、ライバル役を好演した。しかし、実力があってどんな役柄でもこなせるからこそ、いかんせん“渋い”役柄が多く、なかなか知名度の向上に繋がらなかったのも事実。昨年『37.5℃の涙』で主演した際に、視聴率が伸び悩んだのもそのためだろう。  しかしながら、蓮佛の出演する映画やドラマは総じて評価が高く、のちに隠れた名作と呼ばれることも多い。固定のイメージにとらわれず、色調を抑えた彼女の演技は、まさに隠し味の“塩”のように、周囲の役者や脚本の力を引き出すことができるのだ。だからこそ彼女は制作側にも重宝されるし、今後も息長く活躍できるはずだ。『お義父さんと呼ばせて』もまた、蓮佛の演技が作品の質を高め、より面白い展開となっていくのではないだろうか。 (文=本 手) ■ドラマ情報 『お義父さんと呼ばせて』 毎週火曜22時から放送中 出演者:遠藤憲一、渡部篤郎、蓮佛美沙子 脚本:林宏司 公式サイト:http://www.ktv.jp/otosan/index.html

元モー娘。田中れいな、舞台版『ふしぎ遊戯』主演に期待の声! 同期・道重さゆみ&亀井絵里の復帰を望む声も

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田中れいなオフィシャルブログ「田中れいなのおつかれいなー」より。
 4月8日から公演が始まる舞台『ふしぎ遊戯〜朱の章〜』のチケットの一般販売が先月30日から始まったのだが、夕城美朱役を演じる主演の田中れいなには「最高のキャスティング!」「早く舞台衣装を着た姿が見たい!」など、原作ファンからも期待の声が上がっているようだ。 「原作コミック『ふしぎ遊戯』(小学館)は、1992年から『少女コミック』(同)で連載開始され、全シリーズの販売累計は2,000万部を超える大ヒット。アニメ化もされ、今でも根強い人気を誇っています。今回の舞台版で田中が演じる夕城美朱という役は、元気で明るいキャラクター。田中自身も、ルックスや言動からネット上で“元ヤン説”が飛び交うほどに元気で明るく、モー娘。時代のプロデューサーであるつんく♂からも、『田中には素質として後藤真希のようなスター性や、浜崎あゆみのような女王としての貫禄がある』とベタ褒めされただけの才能があり、ファンからも『歴代モー娘。の中で、歌唱力なら3本の指に入る』と絶賛される歌唱力を武器に、原作ファンをも唸らせるようなパフォーマンスを見せつけるのではないでしょうか」(芸能関係者)  現在は、ガールズバンド「LoVendoЯ」のボーカルとして活動するなど、モー娘。卒業後も順調な活躍ぶりを見せる田中だが、モー娘。時代の同期である道重さゆみと亀井絵里に関しては、卒業後、芸能活動を休止。ファンからは、今でも復帰待望論が絶えない。 「田中、道重、亀井の3人は、『LOVEオーディション2002』に合格し、藤本美貴を加えた4人で6期生としてモー娘。に加入しましたが、10年、亀井は持病の治療のためにモー娘。を卒業すると共に、芸能活動自体も無期限で休止することに。ルックスやダンス、歌唱力など、総合力の高さを評価され、人気が高かっただけに、ファンからは落胆の声が上がりました。活動再開の目途は立っていないようですが、時折、高橋愛や藤本のブログなどに登場し、今でも変わらぬ可愛さを披露していることから、復帰待望論は絶えないようです。14年に卒業し、現在無期限で芸能活動休止中の道重にしても、毒舌&ナルシストキャラを前面に押し出し、人気が急落していたモー娘。の再ブレークに貢献。AKB48の小嶋陽菜や市川美織など、道重ファンを公言するアイドルも多いことから、亀井同様、今でも復帰を待望する声は止まないようです」(同)  田中は去年12月24日、自身のブログに、前日誕生日を迎えた亀井に祝福のメッセージを贈ると共に、モー娘。に加入した頃に撮った同期のスリーショットを披露したのだが、ファンからは「また3人揃って活躍する姿が見たい」という声が多く上がっていた。

DAIGOの父親はあのイトマン事件・許永中の片腕だった! 許に家を買ってもらい企業を恐怖支配

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「DAIGOオフィシャルブログ Powered by Ameba」より
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  北川景子と結婚を機にDAIGOのイメージが一気にアップしている。そのさわやかな結婚会見に日本中から祝福の声が上がり、さまざまなイベントに引っ張りだこ。この正月三が日のCM出演本数はなんとぶっちぎりの1位だったという。  この竹下登首相の孫の人気には、政界も注目しているようで、今週の「週刊ポスト」(小学館)は、安倍晋三首相がDAIGOのことをいたく気に入り、次の参院選で出馬させられないか、アプローチをこころみていると報じている。  先日の記事でもお伝えしたとおり、DAIGOにはもともと、大叔父・竹下亘衆院議員の地盤を引き継いで政界に進出するのではないかという噂が囁かれていた。今夏の参院選はさすがにないと思うが、将来、そういう流れになっていく可能性は非常に高い。  しかし、DAIGOには政界進出だけは思いとどまってもらいたい。というのも、政治家になったとたん、DAIGOは竹下家の負の歴史と無関係でいられなくなるからだ。  それは、やはり本サイトで指摘したような、祖父・竹下登が疑惑や不正にまみれた金権政治家だったというだけではない。実は、父親にもとてつもなくダーティな疑惑があるのだ。  DAIGOの実父である内藤武宣氏は戦後最大の経済事件といわれたイトマン事件に関連し大きな役割を果たした一人だった。  1991年に発覚したイトマン事件は、大阪の商社「イトマン」を舞台に不透明で巨額な絵画取引や不動産融資が行われ、3000億円以上の金が闇に消えた巨大不正経理事件だ。この事件で6人が逮捕起訴されたが、中でも大きくクローズアップされたのが裏社会と太いパイプをもったフィクサー・許永中の存在だった。  許は自身が保有していた絵画など676億円をイトマンに購入させたとして同年特別背任で逮捕されたが、しかしイトマン事件以前、許や事件に関連した多くの闇紳士たちが跋扈し、食い物にしたのが京都の放送局「KBS京都」だった。  83年、京都新聞グループ(京都新聞、KBS京都など)の創業3代目社長だった白石英司氏が急死したが、その後、英司氏の不動産投資の失敗による多額の簿外債務が発覚、また新社長となった内田和隆氏に創業者未亡人である白石浩子氏が反発したことで内紛が勃発した。この内紛に介入し、経営再建に乗り出したのが許だった。85年には簿外債務処理のためにKBSが出した約束手形が闇金融に流れたが、それを回収した許は、KBS本社内に企業を旗揚げするなど、事実上KBSの実権を握っていく。  そして89年には社長だった内田氏を副社長に降格させ、代わりに政商・福本邦雄を社長に招聘する。福本は自民党と経済界の橋渡し役として、また竹下登の盟友として知られた戦後最後のフィクサーと言われた人物だ。政財界だけでなく官界やマスコミ、また広域暴力団住吉会にまで太いパイプを持っていたが、そんな福本と同時にKBSに乗り込んだのが他でもない竹下の娘婿でありDAIGOの実父である内藤武宣だった。  許の評伝『許永中 日本の闇を背負い続けた男』(森功/講談社)には、KBSに乗り込んだ内藤についての記述も存在する。  38年に福岡で生まれた内藤は早稲田大学から毎日新聞の政治部記者となった。 「政治部記者として首相官邸をはじめ、与野党や各省庁の取材に駆け回っているうち竹下と出会う。そこで、竹下に求められたと伝えられる」   こうした関係から内藤は竹下の次女であるまる子と結婚、生まれた3人の子どもの末っ子がDAIGOだ。  内藤は72年に毎日新聞を退社しその年の総選挙に出馬、落選した後は義父の竹下のもとで様々な働きをしていく。 「落選後は、竹下の私設秘書として働き、創政会を旗揚げしたときには、後援機関誌「創政」の編集長を務めた。内藤は竹下の庇護のもと、フジインターナショナルアートの顧問という肩書きを得て、政界を泳いでいく」  そして竹下の盟友・福本が主催した三宝会(竹下が最高顧問で、日本を代表する企業のトップやマスコミ幹部など錚々たる人脈で構成された親睦団体)の事務局長をつとめ、さらに内紛と謀略渦巻くKBSの常務に就任したのだ。 「政商、福本邦雄と竹下の女婿――。こうして彼らがセットで京都のローカル局の社長や常務に就任したのである。  許は二人に対し、まる抱えのような格好で面倒を見てきた。(略)京都で内藤新常務の家を用意したのも許だ。許は夫人の紀子名義でKBS京都本社の裏手に高級マンションを買い、それを内藤が使った」  こうして老舗放送局KBSを牛耳った許グループだが、社長に就任した福本は部長会議でこう言ったという。 「この会社は内藤中心で行く。内藤にそむく行為は俺を裏切ることと同じだ。ひいては、それは竹下登に反旗を翻すことになる」  本書では福本、内藤を「竹下の名代」と記している。これまであまり語られることはなかったがDAIGOの実父もまた、義父・竹下を通して政界を渡り歩き、財界フィクサーとともに老舗放送局の乗っ取り支配の片棒を担いだ人物でもあった。  だが許グループのKBS支配は大きな爪痕を残した。89年許はノンバンクからゴルフ開発会社に146億円の融資を受け、その際KBS社屋や土地、さらには放送機材まで放送局まるごと担保に設定したことが発覚、このことでノンバンクが競売申請をされることになる。また許だけでなく、福本そして竹下の陰もが指摘された91年のイトマン事件が勃発したことで、その直後に福本と内藤はKBSから手を引き退任する。  そしてイトマン事件に巻き込まれた形となったKBSは経営が悪化し、94年には会社更生法を申請し事実上倒産した。これは民放放送としては初の経営破綻という異常事態だったが、翌年の95年にはイトマン事件関係者を排除するなどの更正計画が認可されたことで、廃局は免れている。  これら一連の内藤の動きは、もちろん義父・竹下登の存在なしには語れない。長女の一子が金丸信の長男と結婚したこともあり、竹下の首相在任を機にDAIGO一家は旧竹下邸に移り住むなど竹下の三人の娘のなかでも関係が深いが、DAIGOの父親は私生活だけでなく、その政界のダーティな利権をそのまま引き継ぎ、最も深く関与する存在だった。  そして、DAIGOが政治家になったとしたら、こうした闇の利権を祖父だけでなく、父親からもそのまま引き継ぐことになる。そう、ちょうど、安倍晋三がアメリカとの関係や暴力団、パチンコ業者の利権を祖父と父親からそっくり引き継いだように、だ。  テレビで「ういっしゅ」などというおばかキャラを演じているこのタレントを「かわいい」「さわやか」などとほめそやしている行為は、この国の政界に利権にまみれた世襲政治家をもう一人送り出す結果につながるかもしれない。 (田部祥太)

清原に身の潔白を主張させつつ1200時間の追跡取材…フジテレビの報道姿勢に物議

【アガるニュースをお届け!デイリーニュースオンラインより】
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 覚せい剤取締法違反(所持・使用)で逮捕された清原和博容疑者(48)をめぐるテレビ局の報道合戦が異様さを増している。各局が追跡取材映像を流す中、フジテレビは「清原容疑者追跡!1200時間」と銘打ち、覚せい剤所持“疑惑”であった頃から清原を追い続け、撮りだめしてきた映像を自信満々に連日放送している。  サウナから出てくる清原や友人と食事をする姿など、盗撮ともとれる清原の日常風景に、「あれは注射痕を隠すために長袖を着ている」などのナレーションを添え、清原が逮捕されることを見越しての1200時間の密着映像である。
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ケイティ・ペリーとオーランド・ブルーム、交際の噂が本格化

ケイティ・ペリーとオーランド・ブルームがディナーの席で手を握っているのを目撃されたことで、交際の噂に拍車がかかっている。2人は3日(水)、ロサンゼルスのサンセット・タワーで開かれたオーランドのマネージャーの誕生日ディナーの場で仲良さげな様子を見せていたそうだ。 会場にはほかにもジェニファー・アニストン、マシュー・ペリー、ジェイソン・ベイトマンらもいたようで、当日の主役であったエイリーン・ケシシアンはパーティーの様子を収めた写真をインスタグラムに投稿していた。その写真の中でケイティはオーランドに寄り添うような姿で写っており、会場に一緒に到着して一緒に立ち去ったと言われる2人は、他人の目を避けようとしていたものの手をつないでいる姿が目撃されていたという。ある関係者は『エンターテイメント・トゥナイト』に「2人は車の中で手をつないでいましたよ」「ケイティは人に見られないようにかなり心配していて、すぐに隠していましたね。オーランドはケイティのためにドアを開けてあげていました。2人とも車のセンターコンソールに腕を乗せていたんですが、間違いなく腕をからませていたと思いますよ」と話した。 そんな2人は先月に開かれたゴールデン・グローブ賞のアフターパーティーでとてもいちゃついている様子を目撃されたことで交際の噂が浮上していた。当時関係者は「ケイティとオーランドはモエのシャンパンを飲みながら2人でパーティー会場を後にするまで、会場の後ろの方でかなりいちゃいちゃしていましたよ」「ケイティの襟ぐりのあいたドレス姿をオーランドは見つめ続けていて、ケイティはかなりオーランドにいちゃいちゃして気を引いていましたね」とその様子を明かしていた。 そしてその数週間後には1人芝居の『ジ・アブソルート・ブライトネス・オブ・レオナルド・ペルキー』を一緒に鑑賞していた。 ラッセル・ブランドとの結婚歴もあるケイティはジョン・メイヤーとも交際と復縁を繰り返していることで知られており、一方のオーランドは元妻ミランダ・カーとの間に5歳の息子をもうけている。

犬と猫、映画の主役にふさわしいのはどっち? 古今の名作から考察

【リアルサウンドより】  映画に相応しい動物は何なのか。制作側からしてみれば、従順に指示に従ってくれて、かつ映像に躍動感を与えてくる動物が有難い。これまで映画で多用されてきた動物というと、やはり馬であろうか。西部劇を始め、古くから人間と密接な関係を築いてきた馬は最も理想的である。とはいえ現代劇で、街の中を舞台にするとなると馬を使うのはかなりアンバランスである。そう考えると、今最も人間の近くにいる動物である、犬か猫のほうが相応しい時代になってきたのではないだろうか。  そうなると、今度は犬か猫のどちらかを選択しなくてはならない。「犬派」か「猫派」かという問いは、人の趣向に関する問いかけの中でもポピュラーな話題で、実際のところ日本ではペットとして飼われているのは犬の方が多いようだが、最近は猫派の割合が高くなってきているようだ。海外に目を向けてみても、欧米諸国では比較的猫派の方が多数を占め、一方で南米やアジア圏では犬派の方が多いというデータがある。  ここ数年になって、日本映画では犬よりも猫を扱う映画のほうが多くなってきたように思える。数年前に『クイール』や『マリと子犬の物語』など、犬の映画が頻発していたことを考えると、単に流行り廃りのようにも思えるが、意外とそうではない。これまで猫を中心に描いた映画は犬と比べて圧倒的に少なかっただけに、それだけ映画の方法論が増えたということである。
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(C)2015杉作・実業之日本社/「猫なんかよんでもこない。」製作委員会

 何故猫の映画が増えてきたのか。もちろん猫の自由気ままな姿に共鳴する人口が増えていることが大前提であり、そんな自由気ままな役者を映画に起用するために調教方法や撮影方法などを工夫した結果であろう。前述した通り、映画にキャスティングするのであれば、監督やスタッフの指示に従えることが重要である。そういった点で、人間に忠実に従うイメージの強い犬のほうが重宝されている歴史も頷ける。睡眠時間が長く、かつ気まぐれさが売りの猫にとっては、待ちや撮影で長時間を要する現場はいくらボディダブルを使ったところで、どうしてもストレスが大きくなってしまうのである。  では本質的に、犬と猫でそれぞれ映画にもたらす効果が違ってくるのか。例えば犬の映画として代表的なものを挙げてみると『南極物語』や『ハチ公物語』といったみたいに、人間を待ち続ける忠実な姿であったり、『ウォレスとグルミット』シリーズのように主人公をサポートする相棒を演じるイメージが強く、ほとんど主演を張れるだけの器に描かれる。対照的に猫となると、忠実さや相棒のイメージはほとんどなく、どちらかというと騒動の引き金を作ったり、主人公に何らかの変化をもたらす役どころが多い。しいて言うなら悪役やライバルといった助演俳優の立ち位置であろうか。  現在公開中の『猫なんかよんでもこない。』を観てみると、まさにそのイメージに相応しい猫の姿が描かれる。ボクサーの夢を絶たれたうだつの上がらない主人公が、兄の拾ってきた猫の世話をしていくうちに、人間として成長していく姿を描いたシンプルな物語である。ここに登場する二匹の猫は、飼い主である主人公に突然トカゲを持ってきたり(劇中でも説明のある通り、猫は自分よりも下だと思う者に狩りの仕方を教えるためにこのような行動に出るらしい)、ひたすらわがままに振舞う。もっぱら「猫あるある」が描かれる作品ではあるが、猫の存在によって主人公が変化していくというドラマ性は、かなりわかりやすいものがある。
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(C)2015杉作・実業之日本社/「猫なんかよんでもこない。」製作委員会

 しかし、このタイプのドラマ性が生じるのは決して猫だからというわけでもなさそうだ。『猫なんかよんでもこない』を観ながら、想起したのはチャップリンの名作『犬の生活』であり、そこでは浮浪者を演じるチャップリンが野良犬と出会い、共に行動する中で出会う女性と暮らすことを夢に見て、拾った財布を取り返す姿が描かれる。現代の映画で重視されがちな「主人公の成長」という点は皆無ではあるが、少なからず犬の存在が主人公の心情を変化させていることは間違いない。  そう考えてみると、もしかしたら犬と猫で大きく変わることは何もないのかもしれない。『パリ猫ディノの夜』では大泥棒の相棒として忠実な働きを見せる猫が描かれるし、『猫が行方不明』も『ほえる犬は噛まない』も『ベートーベン』シリーズも、周囲の人間たちが奔走する群像喜劇を構成することができている。また、人間の寂しさを紛らわす役割も、『巴里の空の下セーヌは流れる』でたくさんの猫と共に暮らす老婆と、『アモーレス・ペロス』で犬と行動を共にする殺し屋からわかるように、どちらでも担うことができるのである。  さらに、時には恐怖の対象として描かれることも珍しくなく、『呪怨』では不穏さの象徴のように黒猫が描かれる、古典的な演出がされる一方で、『ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲』のように直接的に犬が暴れ回る姿で恐怖が演出されることもある。アプローチの仕方は違えど、人間の近くに存在する両者だから成立することであって、これがあまり馴染みのない動物だと、もっと平坦な恐怖にしかならないのである。
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(C)2015杉作・実業之日本社/「猫なんかよんでもこない。」製作委員会

 ということは、もはや作り手側が「犬派」なのか「猫派」なのかに委ねられてしまうのだ。走っているショットで画面にもたらされる躍動感は犬のほうが俊敏であり美しく見えるが、猫が走る姿も負けてはいない。そしてどちらも人間の予想の範疇を超えた動きを見せるのだから、映画をより映画らしく見せる効果を持っているのだ。もちろん、文化的かつ生物学的な条件で、どちらかのほうが相応しい場合は少なからずあるが、ニュートラルな条件下ではどちらでも映画は作ることができるのである。仮に101匹わんちゃんが101匹ねこちゃんになったとしても、映画であることは変わらなし、どちらでも愛らしいのである。  今年はこの後も『世界から猫が消えなたら』や、韓国映画『ネコのお葬式』など猫を扱う映画が目立つのは、猫派にとってはとても嬉しいことである。もちろん犬の映画も、タイトルからはわからなくてもコンスタントに制作されているし、5月に行われるカンヌ国際映画祭では犬の演技を表彰するパルム・ドッグがあるなんて実に羨ましい(そのうちパルム・キャットもできないだろうか)。夏にはアニメーション映画ではあるが、ペットたちの姿を描いた『ペット』が公開されるので、「犬派」も「猫派」もそれ以外の派閥の人も楽しめることだろう。 ■久保田和馬 映画ライター。1989年生まれ。現在、監督業準備中。好きな映画監督は、アラン・レネ、アンドレ・カイヤット、ジャン=ガブリエル・アルビコッコ、ルイス・ブニュエル、ロベール・ブレッソンなど。Twitter ■公開情報 『猫なんかよんでもこない。』 公開中 出演:風間俊介 つるの剛士 松岡茉優 監督・脚本:山本透   共同脚本:林民夫 原作:杉作 主題歌:SCANDAL 「Morning Sun」 (C)2015杉作・実業之日本社/「猫なんかよんでもこない。」製作委員会 公式HP:http://nekoyon-movie.com/

aikoの“ジョニ男”姿に萌え! 「ストーカーMV」で星野源への未練を心配されるも払拭か?

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aiko Twitter(@aiko_dochibi)より。
 先月31日、歌手のaikoが自身のTwitterに、「こんにちは、岩井ジョニ男です」と、チョビ髭姿を披露。ファンからは「子犬みたいで可愛い~」「40歳とは思えない!」など、称賛の声が上がっている。 「岩井ジョニ男は、現在、『お笑い向上委員会』(フジテレビ系)などに出演している、ピッチリ横分け黒縁眼鏡、背広にチョビヒゲという時代錯誤の“昭和のサラリーマン”風の出で立ちと芸風で人気の芸人ですが、aikoが自身の物真似をしていることに気付き、aikoと同じポーズをとった画像を投稿。『奇跡のコラボ』と、aikoとファンを感激させていました。そのaikoですが、ファンからの指摘でもあるように、現在40歳とは思えない童顔ぶりには称賛の声が上がっているようです。デビュー当時は『研ナオコに似てる』『昔飼ってた亀にそっくり』など、揶揄されることが多かったのですが、TOKIOの国分太一やミュージシャンの星野源など、人気男性との熱愛が流れたことから、『写真よりも実物は可愛いのかもしれない』『歳を重ねるごとに可愛くなってる気がする』など、年々、そのルックスに対しては評価が上がっているようです」(芸能関係者)  しかし、星野との破局に関しては、ファンからも落胆&心配の声が多く上がっていたようだ。 「aikoと星野は、11年に熱愛が発覚したのですが、ミュージシャン同士であること、雰囲気が似ていることから『お似合い』と、お互いのファンからも公認で、12年に星野がくも膜下出血と診断されたため、活動を休止した際にも、寄り添い支えていたことから、『星野が復帰したら結婚?』という憶測も広がっていました。しかし、星野は、復帰後に出演した映画『地獄でなぜ悪い』で共演した女優・二階堂ふみとの距離を縮め、去年10月に交際が発覚。aikoより19歳も若い二階堂を選んだ星野には女性から批判の声が殺到し、11月に発売したaikoの34枚目のシングル『プラマイ』(ポニーキャニオン)の歌詞の内容が、元カレへの未練を持つ女性の心情を描いたもので、さらにMVでは、主演の女優が“元カレの髪の毛を食べる”という異常なストーカー行為を披露していたため、『aikoの精神状態が心配だ』とファンから心配の声が上がっていました。それだけに、Twitterでジョニ男の物真似姿を披露するなど、最近ではすっかり元気を取り戻した様子のaikoを見て、ファンは安堵しているようです」(同)  去年末には星野との復縁説も流れたaikoだが、去年、結婚を発表した国分に続いて、今年こそは結婚となるのか、ファンの注目を集めているようだ。

サミット&五輪で性風俗が壊滅!? AI&VRのヴァーチャルセックスで「人間との性行為」がオワコンになる!?

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低価格VR機器がみんなの夢を叶える?(「Oculus Rift」公式サイトより)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  5月26日・27日に伊勢志摩サミットが開かれる。開催地ではこのサミットにより各国政府や報道関係者ら延べ50万人の宿泊が見込まれており、また、これにともない訪日観光客の急増も期待され、三重県や愛知県では観光客誘致に躍起な模様だ。  しかしその一方、このサミット開催により、ある業界が絶滅を危惧されている。風俗業界だ。「SPA!」(扶桑社)2016年1月12日・19日号では、風俗店オーナーのこんなコメントが掲載されている。 「サミットをはじめ、サッカーW杯や五輪など日本で国際的なイベントの開催は、風俗の摘発が激化します。それは今度の伊勢志摩サミットの前も同じです」 「摘発が増えるのは、東京と名古屋、大阪。都内は開催場所に関係なく毎回摘発が行われていますが、名古屋と大阪はサミット開催地に近いから。いずれも対外的なアピールです」  この発言は決して絵空事などではない。事実、過去に大阪では、ある大型イベントの開催を機に大規模な浄化作戦が行われたこともあるからだ。吉岡優一郎『ベテラン風俗ライターが明かす フーゾク業界のぶっちゃけ話』(彩図社)にはこんな記述がある。 〈これまで風俗業界は国際イベントの開催に合わせた警察当局の浄化作戦などで、地域丸ごと潰されるような例がいくつもあった。  その中でも比較的新しく、かつ大規模だったのが、1990年に大阪市と守口市にまたがる鶴見緑地で開催された「国際花と緑の博覧会」(花博)の際の浄化作戦だ。  それまでは、大阪市内にも少なくない数のソープランドがキタ、ミナミ両地域に存在していたのだが、花博の開催に合わせて警察が街の浄化作戦を開始し、大阪市内のソープランドへの集中的な摘発がなされ、さらに行政により条例も制定されたため、市内すべてのソープランドが閉店へと追い込まれた。現在、大阪市内に1軒のソープランドも存在しないのはこのためだ〉  また、こういった浄化作戦の可能性が取り沙汰されるのには、もう一つ理由がある。あと4年に迫った東京オリンピックの存在である。風俗経営コンサルタントの市川秀実氏は「アサヒ芸能」(徳間書店)16年1月14日号で語っている。 「今年は警察の方針で、都内の風俗が壊滅的な打撃を受けるのではないか。都内の風俗経営者の間では、4年後の東京五輪開催を控え、今年あたりから警察が店舗型・非店舗型を問わず、『風俗潰し』に動くのではないかと言われています。都内で今までのように風俗を楽しめるのは、今年がラストイヤーとなる可能性がありますね」  こういった状況を鑑みると、そう遠くない未来、夜の街は壊滅状態となる可能性が高い。では、性的欲求が溜まった男性はいったいどこに向かうのか? 識者によれば、なんと驚くべきことに、彼らの本能が向かう先は「人間」ではないという。前掲「アサヒ芸能」では、アダルトテクノロジーに詳しいジャーナリスト・本折浩之氏がこう語っている。 「人口知能(AI)の搭載により人間と会話し、みずからの足で歩くこともできる『人口知能搭載ダッチワイフ』が、いよいよ実用化しそうなんですよ」 「開発中とはいえ、すごい完成度。目や口が自然に動き、表情も作れて、日常会話ができる。当然、口はフェラチオにも対応。既存のダッチワイフに『頭の部分のみ取り付けるタイプ』は今年中にも実用化できるのではと言われています。価格は120万円程度になるでしょう。頭部だけでなく『全身が人口知能で制御されたタイプ』だと800万円前後です」  ソフトバンクグループが開発したPepperなど、各企業でAIの開発・研究の成果が徐々に表れつつある昨今。ついに「セックス」の領域にまでAIが進出する時代がすぐそこまで来ているのである。近い将来、「えっ!? お前、まだ人間とヤッてんの?」なんて会話がなされる「人間とのセックスオワコン時代」がやって来るのかもしれない。  しかし、このAI以上に我々の「セックス観」を根本から変えてしまうかもしれないとされているのが「仮想現実」「VR(ヴァーチャル・リアリティ)」である。 「Oculus Rift」や「Gear VR」といった、低価格のヘッドマウントディスプレイが開発されたことで一気に火がついたVR市場。特に海外においてはこれらに対応したVRポルノの開発も盛んで、まるで目の前にAV女優がいるかのような体験をすることができるコンテンツが急ピッチで開発されている。日本でもDMMが360°視覚体験ができるVR対応のアダルト動画の開発を進めており、サイトでは体験版も公開されている。本格的な商品化も時間の問題だろう。  しかし、驚くのはまだ早い。最新技術を用いれば、視覚・聴覚のみならず、触覚まで完全にセックス疑似体験が可能になるのである。その技術は「VR+1D」と呼ばれている。「1D」とは、ビデオの映像に様々な周辺機器を連動させるシステムのこと。この技術を用いると、映画やゲームのアクションシーンに合わせてソファなどを動かし、より臨場感を増した映像体験ができるようになる。映画館で導入されている「4D」のようなものだと言えば分かりやすいだろうか。  この「VR+1D」の技術がAVと組み合わさると、どんなコンテンツが生み出されるのか──ひとつ例をあげれば、機械式オナホールとAVの映像を連動させることで、画面に映る女優が手コキやフェラをしたらオナホールもそれと連動して動いてくれる。それにより、本当に性行為をしているかのような疑似体験ができるのである。「VR+1D」により、そんな新時代のコンテンツが生まれる。  昨年11月に行われたAVメーカー各社による見本市「Japan Adult Expo 2015」では、ビデオ販売チェーン店「ラムタラ」のブースで「VR+1D」の体験コーナーが設けられた。視聴者が、AV女優・初美沙希の飼っているペットのネコになるというストーリーで、首をひねると彼女のパンツを覗くことができたり、さらに、彼女からの愛撫に合わせて同期したオナホールが振動したりする映像が流され、長蛇の列をつくっていた。  近い将来、この「VR+1D」により、かなりの再現度でセックスを疑似体験することが可能になるだろう。理想のパートナーと理想の性行為を思うがまま楽しめる。他人とのコミュニケーションを忌避する時代にピッタリな新しい性行為のかたち。これが普及してしまったら、わずらわしい人間とのセックスなんて不要という人も増えていくのではないだろうか……?  かつて、VHSの普及に大きな影響をおよぼしたのは、当時出始めたばかりのアダルトビデオだったと言われている。現在、VRヘッドマウントディスプレイ「Oculus Rift」の値段は8万円ほどとアナウンスされているが、この決して安くない最新技術も、VHSと同じように「エロ」の力で一気にお茶の間に浸透するかもしれない。そして、「セックス」がオワコン化する日も、そう遠くはないのだろう。 (田中 教)

子供とテレビ出演した森三中・大島に嫌悪感…視聴者が許せなかった場面とは?

【アガるニュースをお届け!デイリーニュースオンラインより】
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「妊活ダイアリーfromブス恋」より
 2月5日に放送された『ぴったんこカン・カン』(TBS系)に女性お笑いトリオ・森三中の大島美幸(36)が7か月になる長男・笑福(えふ)くんと出演。長男を連れロケを行うも「不快」「無理」と批判が集まっている。  番組では、MCの安住紳一郎アナ(42)から出産祝いを貰っていないという大島美幸が長男と母親、安住紳一郎アナ、森三中のメンバーと出産祝いを買いに恵比寿三越へ。「すぐ子供の身体が大きくなるので洋服が欲しい」という要望により、全員で赤ちゃん用品の売り場へ向かった。  入店し、洋服を選び始めるも大島美幸とはぐれてしまった安住紳一郎アナ。「大島さんはどこ行ったんですか?」と聞くと、メンバーの村上知子(36)が「そうだ。あっちの方に授乳室があるんですけど。ちょっと(大島の息子が)おっぱい欲しがってたんで。行きましょうか」と授乳室へ誘った。
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Kis-My-Ft2藤ヶ谷太輔、なぜ同性からもモテるのか? 若手演出家が演技面から考察

【リアルサウンドより】  若手の脚本家・演出家として活躍する登米裕一が、気になる俳優やドラマ・映画について日常的な視点から考察する新連載。第一回は、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔をピックアップ。(編集部)  Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔君の演技を見ていると、同性の私から見ても素直にカッコイイと思えるナチュラルさがあります。一方、日常生活で「何だかカッコつけてて嫌よね」と陰口を叩かれている人にたまに出会います。顔が良かったりオシャレだったりもするのに、周囲に受け入れてもらえない人と藤ヶ谷君とは何が違うのか。  私は演出家として様々な演者と向き合って来ましたが、その演者が“呼吸”をコントロール出来ているかどうかを重要視しています。演技の上手い人と言うのは呼吸の仕方が上手い人です。平常時、人はお腹で呼吸をしています。心が安定していると呼吸の重心は低いんですね。しかし、「緊張」「恐怖」「怒り」「哀しみ」と言った何かしらの感情が沸き上がると呼吸の重心も上がります。学校の授業中に先生から指名されると、急に上半身に力が入って肩や胸で息をしてしまう人は多いでしょう。苦手な人物やプレッシャーのかかる出来事などに直面した時に人の呼吸は乱れるもので、それが普通なんです。  でも、藤ヶ谷君が現在出演しているドラマ『MARS~ただ、君を愛してる~』で演じている樫野零は、常に自然な呼吸をしていました。第一話において零がヒロインである麻生キラに出会う場面にしろ、登校時に女子高生に挨拶される場面にしろ、一切呼吸は乱れません。英語教師の吉岡に嫌がらせされる場面でもそうです。板書するように指名されようが、美術室で対峙しようが、脅威を脅威と感じていないかのように安定した呼吸です。ドラマの中で呼吸が乱れる瞬間はほとんどありませんでした。(もちろん走った直後は息が乱れていましたけれど)  藤ヶ谷君がナチュラルにカッコよく見えるのは、普通なら緊張するような場面でもナチュラルな呼吸が出来ているからです。呼吸が乱れない人物は大物に見えます。逆にドラマで小物を演じようと思ったら、わざわざ小物っぽいセリフを言わなくても呼吸の浅さだけで充分表現は出来ます。  日常生活においてもカッコ悪い人、あるいはカッコ悪いと言う印象をこちらが抱いてしまう人は、「カッコつけよう」として緊張しているのか、体のどこかに力が入っているため呼吸も不安定になりがちです。そして、呼吸のリズムは周囲の人に感染します。呼吸が乱れている人のそばにいると、連られて呼吸が乱れてしまうんですね。だから「この人とは一緒にいたくない」と、無意識のうちに思ってしまいます。  逆に呼吸が安定している人を見ていると、こちらも安定した呼吸が出来るために心が安らぎます。さらに、本来なら呼吸(心)が乱れるような場面でさえ安定した呼吸が出来る人だと、頼り甲斐があるように思えて、つい「カッコイイ」と感じてしまいます。これは男女問わずに共通した感覚で、尊敬されている人や安心感を与えられる人ほど、難しい状況でも呼吸の重心は低く安定しています。  もちろん、呼吸を安定させるのは意識してもなかなか難しいものです。それをさらりとできているからこそ、藤ヶ谷君は同性から見てもカッコイイし、なんだか信頼できる男に見えるのでしょう。そしてそんな藤ヶ谷君は、演出家として見ても、やはり魅力的な演者だと感じます。素敵な才能に触れたので心が豊かになりました。ほくほく。 ■登米裕一 脚本家・演出家。映画『くちびるに歌を』CX『おわらないものがたり』NHK『謎解きLIVEシリーズ』などの脚本を担当。大学時代に旗揚げをした劇団『キリンバズウカ』の主宰も務める。個性豊かな登場人物たちによる軽快な会話の応酬を持ち味としており、若手作家の躍進著しい演劇界の中でも、大きな注目を集める。また演技指導家としても評価を得ており、現在多くのワークショップ依頼を受けている。