月9ドラマ『いつ恋』が視聴率8.9%に急降下も“賛否両論”なワケ

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 2月8日に放送されたフジテレビの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』第4話の視聴率が8.9%(ビデオリーチ調べ、関東地区)を記録した。賛否両論が渦巻くなかの視聴率低下に、ファンが動揺している。第3話で10.0%を記録して2ケタに復活したものの、まさかの最低視聴率をマークした第4話。それぞれの恋愛の続きが展開された。  高良健吾演じる主人公の曽田練は、日向木穂子役の高畑充希と晴れて正式に付き合うことに。一方で、杉原音役の有村架純にキス&告白された(第3話にて)ことで心が揺れつつも、杉原本人には冷たく当たる。そんななか、帰りのバスで杉原の"着替え撒き散らしハプニング"に遭遇。見かねた曽田は杉原を助け、日向を自分のアパートに待たせたまま、仙道清恵の家に誘い、二人っきりのコタツたこ焼きパーティーを行う。
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『アナと雪の女王』がブロードウェイで上演へ!

『アナと雪の女王』のミュージカルがブロードウェイで上演されることになった。ディズニーは2013年の同大ヒット作の舞台版を2018年春から上演すると発表しており、2017年夏には関連イベントが予定されているという。今回のニュースの発表にあたり新たに開設されたツイッターアカウント「@FrozenBroadway」には「『アナと雪の女王』が2017年夏のブロードウェイ上演前イベントを経て2018年からブロードウェイで公演予定。http://www.FrozenTheMusical.com」と投稿されている。 ゴールデン・グローブ賞やトニー賞にもノミネート経験があるアレックス・ティンバースが舞台監督を務める予定になっており、トニー賞受賞歴のあるピーター・ダーリングが振り付けを手がける。脚本家のジェニファー・リーや作曲家のクリステン・アンダーソン・ロペスとロバート・ロペスをはじめ、映画版からも数多くのスタッフが舞台制作に携わることになるようだ。 キャストはまだ発表されていないものの、アニメ版でエルサの声を務めたブロードウェイ女優のイディナ・メンゼルは以前、同作が舞台化されることがあれば是非出演していたいとの意向を表していた。舞台化作品への出演の可能性を尋ねられた際、イディナは「もちろんよ!」「ディズニー作品に関わってアニメの女王になれたことは私にとって夢のようなことだったわ」と答えている。 映画版『アナと雪の女王』は世界で13億ドル(約1500億円)の興行成績を上げるアニメ史上最高のヒット作となっており、アカデミー賞では長編アニメ映画賞と主題歌『レット・イット・ゴー』で歌曲賞を受賞している。

中村アン、ドラマ女優として重宝されるワケ テレビ解説者・木村隆志が考察

【リアルサウンドより】  モデル・タレントの中村アンが、今季放送のドラマで本日夜9時から放送される『家族ノカタチ』(TBS)と毎週火曜夜10時放送の『お義父さんと呼ばせて』(カンテレ)の2本に出演しており、女優としての活動に勢いが付いている。前者はスポーツジムのヨガインストラクター、後者は美人秘書という役柄で、どちらも中村の快活なキャラクターが活きているのが印象的だ。  もともとはバラエティを中心に活動してきた中村だが、近頃はドラマへの出演が目立つ。なぜ彼女がドラマで重宝され始めたのか、テレビ解説者の木村隆志氏に聞いた。 「中村アンさんは、愛嬌とユーモアを兼ね備えた方です。洗練されたビジュアルと、バラエティで鍛えた反応の良さを生かし、主演のキャラクターを際立たせ、笑いを添えるバイプレイヤーの役割をきちんとこなしています。特に『家族ノカタチ』では、香取慎吾と上野樹里が演じる個性的なキャラクターの間に入って、コメディパートの盛り上げ役として機能しています。一般的なモデル女優の方と違い、笑いが絡むシーンにスッと入っていけるのは、彼女ならではの強みでしょう。出演時間こそ短いものの、バラエティ番組やチアリーディングで培った表情の豊かさを活かして、自分を上手にアピールできている印象です。また、彼女のようにサービス精神旺盛な方は、番宣イベントなどでも活躍できるので、演技以外の部分でもドラマを支えられるキャストとして重宝されているのでしょう」  また最近、中村はタレントとしての方向性に変化があり、それが女優業へと仕事の幅を広げるきっかけになったと木村氏は指摘する。 「バラエティ番組を中心に活動していた頃は、“毒舌”や“部屋が汚い”など、ネガティブなイメージを前面に押し出して笑いをとろうとしていましたが、最近は“美ボディ”の持ち主である健康的な女性、あるいは凛とした大人の女性といったイメージが強くなり、どんどん好感度が上がってきているようです。『家族ノカタチ』のインストラクター役や、『お義父さんと呼ばせて』の美人秘書役なども、その流れで配役されたのでしょう。女優としては、この1~2年が勝負時と言えると思います。容姿端麗な上に運動神経もいいなど、幅広い役に適応できる条件が揃っていて、OLなどの基本的な役も経験しているので、今後はより専門的な役を演じていくのではないでしょうか。得意分野であるスポーティーな役柄やコメディのヒロイン役はもちろん、大人として落ち着く年齢にも差し掛かっているので、刑事ものの紅一点や女医などに挑戦する可能性もありそうです」  ドラマの美女枠に出演するモデル出身女優として、頭ひとつ抜けた存在になりつつある中村アン。次のクールのドラマでは、さらなる活躍を見ることができるかもしれない。 (文=泉夏音) ■ドラマ情報 『家族ノカタチ』 毎週日曜日 夜9時から放送中 出演者:香取慎吾、上野樹里、西田敏行、水原希子 脚本:後藤法子 監督:平野俊一、酒井聖博、松田礼人 製作:ドリマックス・テレビジョン、TBS 公式サイト:http://goo.gl/AYBYWb

今井絵理子、参院選立候補で島袋寛子はポイ捨て? 武道館LIVEブルーレイ化に「議員よりSPEED再活動してくれ!」の声

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今井絵理子インスタグラム(@elly_power_of_love)より。
 9日、SPEEDの今井絵理子が、自民党本部で記者会見を行い、夏の参院選比例区に自民党公認で立候補することを表明。これにはファンから困惑の声と共に、「寛子ちゃんとのユニット活動はどうなるの?」と、去年、島袋寛子と組んだユニット・ERIHIROの今後の活動を危惧する声が上がっている。 「今井は会見で、『障害をもつ子どもたちが明るい希望をもてる社会づくりをしたい』と発言し、自身も障害のある子供をもつシングルマザーとしての立場から政治に取り組んでいきたいと主張し、今井が子育てに頑張ってきたことを知るファンからは『頑張って欲しい』と応援する声が上がってはいるものの、『本音をいえば、歌って踊ってる姿を見るのが一番好きだから、ちょっと複雑な心境』と、突然の立候補表明に困惑の声が上がっているようです。島袋と去年ユニットを結成したERIHIROに関しては、『大人の音遊び』をテーマに、時代の最先端のEDMとJ-POPをコラボレーションさせた音楽、さらにビジュアルに関しても、今井は20cm以上カットしてかつてない短さのショートヘアに、島袋は髪の毛をピンクにカラーリングし、今までのイメージを一新したことから、ファンから今後の活躍を期待されていただけに、今回の今井の立候補で『活動休止?』と心配の声が上がり、ネット上では『今井が島袋をポイ捨て?』『不仲説があったけど、やっぱり2人で活動していくのは辛いのかな?』とSPEED時代からあった2人の不仲説が再燃してしまっているようです」(芸能関係者)  しかし、ファンの期待とは裏腹に、ERIHIROが去年8月にリリースしたデビューシングル「Stars」(SONIC GROOVE)のオリコン最高位は27位と惨敗。今井がユニット活動を見限った可能性は大いにあり得る。 「前述したように、イメージを一新した今井と島袋に対して、歓迎的なのはファンだけで、ネット上では『若作りが痛々しい』『SPEED再活動した方が、まだ売れるだろ』と辛辣な意見が寄せられていました。また、SPEED再活動に関しては、ファンからも同意見が上がっているようで、先月28日に公式サイトで、09年に行われた武道館公演を収録したDVD作品をブルーレイ化して3月9日に発売されることが発表されると、『昔のライブよりも、今のライブを見たい』『多香子ちゃんも元気になったみたいだから、4人揃った姿が見たい』という声が多く上がっているようです」(同)  SPEEDは、13年に新垣仁絵が事務所を退所し、現在フリーで活動している為、事実上解散となってしまっているが、それでもファンからは「名義はどうでもいいから、4人揃う姿が見たい」という声は今でも止まないようだ。

TOKIO長瀬とクドカンが「袋とじはもう開けない」「見てるのは城島だけ」…週刊誌の袋とじはなぜ読者に見放された?

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袋とじに魅力を感じなくなってしまったのは長瀬とクドカンだけじゃない(映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』公式サイトより)
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  ベッキー不倫、甘利口利き問題、イクキュウ議員不倫……とスクープ連発している「週刊文春」だが、部数でも他の週刊誌を大きく引き離しひとり勝ち状態が続いている。長らく不況が叫ばれる出版業界だが、とくに雑誌、そのなかでも週刊誌全体の落ち込みはとりわけ厳しい。先日発表された「出版月報」(出版科学研究所)の2015年1〜11月期の売り上げ調査によると、週刊誌は前年比13.4%減(月刊誌は6.9%減)というかつてない下落幅を記録。週刊誌離れがますます加速している。  そんな状況下、「SPA!」(扶桑社)16年2月9・16日合併号のなかで、長瀬智也(TOKIO)と宮藤官九郎が、週刊誌の「袋とじ」についてこんなことを語った。 長瀬「たしかに週刊誌の袋とじを「見たいなぁ」と思ってた頃もありましたけど、それよりもやっぱり今はカッコいいバイクを作ったりとか、そっちのほうが興奮するんです。その代わり、うちの城島(茂)がよく楽屋にある週刊誌の袋とじを一生懸命みんなにバレないように開けようとしてますけど(笑)」 宮藤「僕は最近、みんなで回し読みした週刊誌の袋とじが開いてなかったことにショックを受けましたね。「なんで開けなかったの?」って聞いたら「いや、もうだいたい何が入っているかわかるからいいです」って言われて妙に納得する自分がいて。たぶん、もう開けなくていい境地に達したんだと思う(笑)」 長瀬「「これ以上は行かないだろうな」という確信があるんでしょうね」  開けたところで、どうせ期待したようなものは載っていない。かつては胸を踊らせながら袋とじを開けていた彼らも、積み重なった失望感から、ついには袋とじを開けることすらしなくなってしまったと言う。週刊誌の編集部にしてみたらなんとも耳の痛い話だろうが、実は長瀬・クドカンと同じ思いを抱いている人も多いのではないだろうか?  現在でも続く週刊誌の袋とじ企画が一気に定着を見せ始めるのは、98年ごろから。「週刊大衆」(双葉社)は、98年1月5・12日号の「有名アイドル28人 パンチラ・胸チラ集」から袋とじを定期化。他の週刊誌も時を同じくして袋とじ企画を定期的に採用するようになっていった。  そして、2000年代に入ると、袋とじブームはエスカレート。たんにページを閉じただけではないさまざまな袋とじ企画が次々と生まれた。  例えば、「週刊現代」(講談社)02年11月16日号には「キッスができる 小池栄子と過ごす一日(匂い付き)」という袋とじが好評を博し、ほぼ完売の売れ行きを記録している。また、匂い付きといえば「FLASH」(光文社)も負けてはいない。03年3月11日号には、袋を開けるとグラビアアイドルのMEGUMIが愛用している石けんの匂いが香る、日本の印刷技術の粋を集めた特集が大きな話題を呼んだ。  エロ系の企画にも創意工夫が溢れていた。「ヤングマガジン」(講談社)03年1月8日号は、AV女優の蒼井そらが股間に音符を当て、童謡「チューリップ」の楽譜を再現するというおバカ企画を掲載。また、「宝島」(宝島社)1999年1月6日号は、AV女優・瞳リョウの原寸大オッパイを掲載。型通り切り抜いてなにか柔らかいものに包めば、実際に瞳リョウのオッパイを揉んでいるような感覚を味わえる工作企画が載っていた。  しかし、いまの袋とじに往時の勢いはない。前述したような仕掛けのある袋とじはなくなり、ただ、アリバイ的に、有名タレントのセミヌードやAV女優のヘアヌードが袋に閉じられているだけだ。  それも当然だろう。実は、今、週刊誌が袋とじを続けているのは、かつてとはまったくちがう、かなり消極的な理由によるものだ。  ひとつは、下降の一途をたどる売り上げをなんとか持ちこたえさせること。本稿冒頭にもあげた通り、週刊誌を襲う不況の波は絶望的だ。読者を立ち読みで終わらせず、なんとかレジまで向かわせたい。袋とじはそのための手段でもある。  日本出版学会『白書出版業界2010』(文化通信社)によると、出版物の市場が最も大きかったのは96年。その年は2兆6563万円もの額を稼ぎだしていた。しかし、そこからは終わりの見えない出版不況に突入。袋とじ企画が週刊誌に定着したのが98年ごろということを考えると、出版界がどうして袋とじを採用したかの意図が見えるだろう。  そしてもうひとつの理由が、2004年に施行された改正青少年健全育成条例である。現在、コンビニで成人マークが付いている本には必ずシールが貼られ、店頭で開くことができなくなっているが、それはこの条例を受けての自主規制だ。性的な写真や絵が20ページ以上、もしくは、本全体のページ総数の5分の1を占めている場合、シール貼りの対象となってしまう。袋とじにすればその条件に当てはまるのを回避できるので、ヌードは袋とじにする傾向がある。  ただ、現在、多くの男たちの心を袋とじから離してしまっている最も大きな要因は、なんといっても、扉ページのキャッチコピーで煽るだけ煽っておいて、開けてみたらなんとも「しょぼい」グラビアが出てくる、詐欺のような袋とじが乱発されていることだろう。  ここ最近のものを例にあげれば、「FRIDAY」(講談社)15年10月23日号の「壇蜜 熱帯のヌード」という袋とじは「ヌード」という言葉とは裏腹に、アンダーヘアどころか乳首すら出ていない。また、同誌15年10月16日号には、『テラスハウス』(フジテレビ系)出演者の島袋聖南がグラビアに登場。「生まれたままの聖南」という惹句が付けられ、いかにもヌードを連想させるものだったが、中身は生ぬるいガッカリグラビアであった。  このようなやり口は、「FRIDAY」だけにとどまらない。「FLASH」(光文社)16年2月16日号に掲載されている「国民的アイドル卒業メンバー 全部脱いじゃった!」という平嶋夏海や金子栞、森川彩香らAKB48グループOGたちのグラビアをまとめた袋とじは、そのタイトルに反して、セミヌードすら存在しない、全員が水着の袋とじであった。よく見たら、「全部脱いじゃった」というキャッチの下に小さく「制服」という言葉が吹き出しで付いている。向こうも手慣れたものなのである。  以上のような事例を見ても分かる通り、今や袋とじは、話題性はあるものの、中身は微妙なグラビアを掲載する際に、そのしょぼさをごまかすためのテクニックとして使われつつあるのだ。  まさに長瀬、クドカンが言うように、「もうだいたい何が入っているかわかるからいい」「「これ以上は行かないだろうな」という確信がある」という状態。どんどん制作費が削られていく現在では、かつてのようなチャレンジングな袋とじ企画はもう難しいのかもしれない。それでも、城島リーダーだけでなくTOKIO全員が思わず開けてしまいたくなるような袋とじもまた見てみたい気もするのだが……。 (田中 教)

「清原に恩返ししたい」覚せい剤逮捕後も慕い続ける後輩OBとマスコミ関係者

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 清原和博容疑者(48)の覚せい剤逮捕のニュースを聞き、何とも言えない寂しさを感じた。『プロ野球 KKコンビとライバルたちの名勝負研究』(スコラマガジン)を筆頭に、筆者は数多くのムックや書籍で清原を取上げたからだ。4番打者としての凄み、500本を超える本塁打の数々といった栄光から、年俸に見合わない成績に対する批判記事などを、何度も編集・執筆させてもらった。  今回のニュースを受けて、数名のプロ野球OBに電話を入れた。ノーコメントという人がほとんどだったが、清原と同時期に過ごしたある選手は、「今も清原さんには感謝しかない」と前置きして、こんな話を語ってくれた。
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ジョニー・デップ、新作で透明人間役に!

ジョニー・デップがユニバーサル・ピクチャーズの新作で透明人間を演じるようだ。1897年発刊のハーバート・ジョージ・ウェルズ著作『透明人間』を題材としたこのSF作品で、ジョニーは他人の目に映らない薬品を開発するものの、その発明によって正気を失ってしまう科学者のグリフィン役に向けて契約を交わしたと言われている。 原作ではついに包帯を巻いた姿でしか他人の目に映らない姿となってしまうグリフィンが、田舎の宿に滞在して夜だけ外出するようになるものの、宿代を支払えなくなったところに泥棒の罪を着せられ退去を命じられる。逃げた先で出会ったピエロのトーマス・マーベルを無理やりアシスタントにするが、仲たがいを後にマーベルから警察に通報され、透明人間の追跡が始まるという展開になっている。 脚本家と監督はまだ決定していないものの、アレックス・カーツマンとクリス・モーガンがプロデューサーに就任している。 この新作の前にカーツマンは2017年6月9日公開予定のトム・クルーズ主演作『ザ・マミー』に取り掛かることになり、ジョニーもマッドハッターを続投する『アリス・イン・ワンダーランド2』の公開が控えている他、年内はジャック・スパロウ役を再び演じる『パイレーツ・オブ・カリビアン デッド・メン・テル・ノー・テイルズ』の撮影が予定されている。

蛭子能収、なぜいま人生最大のブレイク期に? 映画版『ローカル路線バス〜』から考える

【リアルサウンドより】  漫画家/タレント・蛭子能収が人気だ。テレビのバラエティ番組で見ない日はないと言っていいくらい人気だ。というか昨今、その著作物も、静かなブームとなっているという。一昨年の夏に出版した自身初の新書『ひとりぼっちを笑うな』(角川新書)がジワリジワリと増刷を繰り返し、現在16刷9万7000部。間もなく10万部を超えようとしているのだとか。さらに、昨年11月には、蛭子が孔子の『論語』を解説する謎の新書『蛭子の論語』(角川新書)も上梓。こちらも好評なのだとか。それにしても、いつの間に彼は、そんなに人気者になったのか。そのきっかけとなったのは、2007年から1年に2回から3回のペースで放送されている旅バラエティ番組『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』(テレビ東京)であるというのが、もっぱらの定説だ。
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(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会

 今年の1月2日、その第22弾(!)となる「水戸・偕楽園~長野・善光寺」編(マドンナ:南明奈)がオンエアされた『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』。その番組内容は至ってシンプルだ。太川陽介と蛭子能収に「マドンナ」と呼ばれる女性ゲスト1名を加えた3人が、路線バスを乗り継いで、指定された目的地を目指す。3泊4日という規定の日程内にゴールできれば成功、できなければ失敗だ。この番組の何が異色かというと、期間内にゴールにたどり着くことが第一目的であるため、道中の観光スポットなどはほぼ立ち寄らず、出演者たちが時間に追われながらひたすら旅を進める点である。いわゆる「旅番組」であるにもかかわらず。しかも、毎回紅一点「マドンナ」が参加するとはいえ、基本的には50代の太川と60代の蛭子がメインという、他局ならあり得ない異色のキャスティング。しかし、これがウケた。シリーズ平均視聴率は10%を越え、最高時には、テレ東としては快挙とも言える15.3%を記録したというのだ。
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(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会

 それにしても、この番組の一体何が受けたのか。それは、常にリーダーシップを発揮しようとするポジティヴな太川と、隙あらば不平や文句を言いまくるネガティヴな蛭子という、対照的なコンビの掛け合いによるところが大きいだろう。地図を広げながらその都度ルートを確認し、なるべくその土地土地の名所や食べ物を堪能しようとする太川。そして、基本的には太川に従うものの、空気を読まない発言を繰り返し、現地の名産に興味を示すことなくカレーやかつ丼を食し、ホテルを好み民宿に泊まることを拒む蛭子。そのコントラストが、番組の見どころであり、笑いどころとなったのだ。番組当初は、「困ったおじさん」もしくは「協調性のない人間」と見られていた蛭子だが、その常軌を逸した「あり得ない」立ち居振る舞いはやがて番組名物となり、伊集院光をはじめ、番組のファンを公言する人々が続出。今や、テレビ東京の看板番組のひとつである。  その後、そんな「あり得ない」立ち居振る舞いの数々が注目を浴び、他局のバラエティ番組にも続々出演するようになった蛭子能収。無論、タレントとしての蛭子は、すでに30年以上のキャリアを誇るベテランであるけれど、今回のブレイクは過去最大の露出を言えるだろう。そこで、ひとつ気づいたことがある。近年、視聴者が彼に向けるまなざしは、かつてのような嘲笑ではなく、どこか優しいものとなっているのだ。要は、かつてほど「当たり」がきつくなくなったように思うのだ。そして、自著『ひとりぼっちを笑うな』の出版である。インパクトのあるタイトルはもとより、そこで饒舌に語られる蛭子の「哲学」とも言うべき行動原理に、多くの人は驚いた。というか、うっかり「共感」してしまったのだ。「震災直後に叫ばれた“絆”という言葉に対する違和感」に始まり、「昨今の友だち偏重傾向への違和感」を訴え、「友だちはいらない」と言いながら「群れることを嫌い、ひとりでいることを好み」、さらには「自由であるためには、他人の自由も尊重せねばならない」、「戦争ほど個人の自由を奪うものはない」と主張し、「この世に生まれていちばんの喜びは、自分の考えていることを実現すること」であると看破する蛭子。それは思いのほかまっとうというか、多くの人が心の奥底で思っていることを言い当てられたような、不思議にスッキリする読後感があったのだ。極端な話、アドラー心理学をわかりやすく解説し、その前年に大ベストセラーとなった『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)にも通じる「気づき」の数々が、この本にはあったのだ。  そして、『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』は、結果的に、そんな蛭子の行動原理に、ある種の説得力を持たせる場所として、あるいはそれを実践する場所として、新たな意味を獲得していったのだった。とはいえ、それが映画化されると知ったときには、さすがに筆者も我が目を疑った。2月13日より、新宿ピカデリー他で全国公開される『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』である。基本的なルールや構成は通常の番組と同じであるものの、番組史上初の海外ロケ(台湾)であること、フルハイビジョンの4倍の画素数を持つ4Kカメラで全編撮影されていることなどを謳った今回の映画版。リアルサウンド映画部としては、やはりこれを観逃してはならないだろうと、ひと足先に観覧させてもらったのだが……スクリーンに登場した太川がタイトルコールの後、のっけから「映画になっちゃったよ(笑)」と語りかけ、それに蛭子が「すごいねえ……お客さん、1800円払って来るかねえ?」と答える超展開に、思わずのけぞった。その後、今回の「マドンナ」である三船美佳を呼びこみつつ、聞きなれたキートン山田のナレーションとテロップによって、テレビ番組のようにサクサクと進行してゆく本作。いまだかつて、こんな映画が存在しただろうか? 番組の規定通り、ローカル路線バスを乗り継ぎながら、「3泊4日」で、“台北”から台湾最南端の“ガランピ灯台”を目指す3人の珍道中。確かに「ロードムービー」と言えなくはないけれど……そのとき、はたと気づいたのだ。重要なのは、この「ブレの無さ」なのである。
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(C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会

 たとえ、映画になろうとも決して浮き足立つことなく、そのスタンスや構成をいっさい変えようとしなかったテレビ東京。それと同じく、冒頭のシーンで「(映画だから)泣きどころを作ってあげないとね。感動するシーンとか絶対必要でしょ?」と笑いながら発言しつつも、結局のところ、いつも通りゴールを目指して淡々と旅を進める蛭子もまた、まったくブレが無いのだ。そう、真の意味で驚くべきは、この「ブレの無さ」なのである。近年、バラエティに執筆に多忙を極める蛭子だが、そのマイペースな行動哲学は、何も今に始まった話ではない。思えば、テレビで初めて観た頃から、蛭子のマイペースぶりは1ミリもブレることが無かった。ある意味、生まれたときから徹頭徹尾、一貫していると言ってもいいだろう。むしろ、変わったのは世の中であり、蛭子の言動を笑いながら観ている我々のほうなのではないか? 空気を読まない人間として、失笑を買っていたのは、もはや昔のこと。今となっては、世の中の空気やSNSを含む煩雑な人間関係に流されることなく、たとえ他人にどう思われようとも、自分のやりたいように生きている蛭子に、ほのかな「共感」や「憧れ」が生まれ始めているのだ。まさか、あの蛭子さんに共感する日が来ようとは……というか、映画化されようとも、まったくブレること無く淡々と進行してゆく本作を眺めながら、「ところで、これ、テレビの特番と何が違うんだろう……」という素朴な疑問を持ちつつ、「世の中というのは、本当にわからないな」と、ひとりごちる筆者なのであった。 ■麦倉正樹 ライター/インタビュアー/編集者。「CUT」、「ROCKIN’ON JAPAN」誌の編集を経てフリーランス。映画、音楽、その他諸々について、あちらこちらに書いてます。 ■公開情報 『ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE』 2月13日全国ロードショー 出演:蛭子能収、太川陽介、三船美佳 配給:アスミック・エース (C)2015「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE」製作委員会 公式サイト:http://www.rosenbus-movie.com/

安西ひろこ、バースデーに「本当は何歳?」の声 庶民派アピールには「本当にお金がないのでは?」と心配する声も

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「安西ひろこ 公式ブログ」より。
 9日、タレントの安西ひろこが37回目の誕生日を迎え、ファンからは「おめでとう!」と祝福の声が上がっているのだが、ネット上では「本当に37歳?」「実際は40過ぎてたりしないよね?」など、疑いの声が上がっている。 「安西といえば、かつてはティーンズ雑誌のモデルとして活躍。同い年の浜崎あゆみと人気を2分するほどに、ギャル界では圧倒的なカリスマ性を誇っていました。しかし、年齢を1歳ごまかしてデビューし、成人式に2度出席していたことが発覚。このことに関して安西は『早生まれだった私の誕生年を勘違いした事務所が、間違ったプロフィールを作ったから』と苦しい釈明をしましたが、ネット上では『本当は1歳どころか、もっとサバを読んでるのでは?』『ギャルメイクって、実年齢が分かりづらいよな』など、疑惑は増すばかり。最近では、浜崎同様、劣化したと指摘されることが多く、『本当は40歳過ぎているのでは?』という声と共に、『ギャルメイクは肌に負担がかかるから劣化が早くなるのかも』と、ギャル文化の衰退の原因に挙げる声も少なくないようです」(芸能関係者)  安西は、カリスマモデルとして人気だった25歳の時に、推定5,000万円ともいわれる3LDKのマンションを購入。暖炉やシャンデリア、数百万円もするラルフ・ローレンのベッドといった豪華なインテリアに、クローゼットの中に所狭しと収納されたブランド物の服やバッグなどをバラエティ番組で披露し、セレブキャラとして活動していましたが、昨年頃から急にブログなどで、「しまむら」や「ユニクロ」「H&M」「ZARA」といったファストファッション店で買った服を着た姿を披露するようになっている。 「ネット上ではこれに『庶民派アピール?』と揶揄する声が上がると同時に、14年にファッションブランド『AnneCoquine(アンコキーヌ)』のプロデューサー業をたった1年半あまりで退任したり、タレント業の活動も芳しくないことから、『庶民派アピールではなくて、本当に庶民なのでは?』『マンションの維持費で汲々になってる?』など、心配する声も上がっているようです」(同)  去年11月に放送された『有吉反省会』(日本テレビ系)では、ラグビー・ブームに便乗し、ラグビー好きをアピールするも、ルールは全く理解してないようで、ラグビーのゴールの形について「HIROKOの“H”だと思ってる」と謎のコメント。安西といえば、かつては精神的ストレスを理由に芸能活動を休止していた時期があるだけに、「ちょっと休んだ方がいいのでは?」と、ファンからも心配の声が上がっているようだ。

テクニックを学ぶと「セックス嫌い」になる? レジェンドAV監督・代々木忠が教える本当に気持ちいいセックス

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「an・an」(マガジンハウス)2016年2月10日号
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】  小嶋陽菜(AKB48)と斎藤工がベッドの上でいやらしく抱き合う姿が表紙となっている「an・an」(マガジンハウス)2016年2月10日号が話題だ。ホテルの一室を舞台とした生々しい写真のみならず、「いい女は、みんな色っぽい。エロティックでいこう!!」とのキャッチコピーも踊り、スポーツ新聞にも大きく取り上げられた。誌面企画も、「セックス特集」を恒例にしている「an・an」らしく、セックスレスにいたる理由を男女双方から検証した「脱・セックスレス読本」や、女性のオナニー事情を赤裸々に記事にした「ひとりH新聞」など、「セックス」にまつわる読み物が続く号となっている。  こういった、いわゆる「HOW TO SEX」的な特集は、もともと男性向けの雑誌によく見られるコンテンツだった。しかし、現在では、女性向け雑誌、しかも、「an・an」のような、どちらかというとオシャレな層が読む雑誌の企画としても定着するようになって久しい。  その背景には、性に関する情報の氾濫により、男女とも「自分のセックスは相手に満足感を与えられているのだろうか?」と不安になっているからというのがあげられる。だから、一発でその悩みを解決してくれるような、安易な「テクニック」を紹介する企画が後を絶たない。しかし、こういった読み物に踊らされ「セックステクニック」のようなものに固執する傾向が、人々の性生活をよりいっそうダメにして本当の快楽から遠ざけ、「草食化」、果ては「セックス嫌い」といった現象まで引き起こしていると、警告を鳴らす人物がいる。  それは、AV監督の代々木忠氏だ。代々木忠氏と言えば、60年代からピンク映画制作に携わり、時代がピンク映画からアダルトビデオに変わっても第一線で600本以上の作品を撮り続けた、アダルト業界の生き字引のような存在だ。そんな代々木忠監督は近著『つながる セックスが愛に変わるために』(新潮社)のなかでこんなことを語っている。 〈一口に「セックス」といっても、そこにはいろいろな意味合いが含まれている。大きく分ければ「相手と心からつながるセックス」と「セックスのように見えて、じつは相手の体を使ったオナニー」の二つになると私は思う。  (中略)前者は「お互いが感情を出して自分を明け渡し、相手と体も心もつながるセックス」のことである。それに対して後者は「目の前に相手がいてもお互いに見つめ合うことなく、自分の妄想と肉体的な刺激だけでイこうとするカラミ」だ〉 「中ではイケないけど、外ではイケます。私、外派なんです」──、代々木監督が女優を面接していると、最近こんなことを語る女性が増えたのだと言う。「外」とはクリトリスでならイケるということを意味し、「中」とは膣内でもイケることを意味する。クリトリスでの絶頂は物理的な刺激によるもので、男の射精にも近く、自慰行為でも得ることができる。しかし、膣内でのエクスタシーはそうはいかない。 〈中でイクために重要なのが、セックスする相手との関係性である。もっと端的に言えば、相手と心でつながれるかどうか。中でイケない子はここができていない。 「こんなことをしたら相手が引くんじゃないか」とか「嫌われたらどうしよう」という迷いや恐怖にとらわれることなく、偽らざる本当の自分を相手の前にさらけ出す。社会的な倫理観や道徳観からすれば「よくそんなことできるな」というところも含めて、自分を相手に明け渡してしまう。そして相手を「愛しい」と感じる……これができてこそ得られる快感が「中でイク」ということなのだ〉  前述のように、「an・an」のようなカルチャー要素の強い女性ファッション誌までもが「セックス特集」を展開しているうえ、ネットにはそのような性的な情報が一切オブラートに包まれることもなく溢れている。そのような記事を読んでいると読者は「膣内でのオーガズムを体験したことのない人は、女性として生まれてきた楽しみを逃している」といった、脅迫めいた情報を刷り込まれる。そこで、セックスに関するテクニック磨きへと駆り立てられるのだが、前述の通り、膣内でオーガズムを得るために必要なのはテクニックなどではなく、セックスする相手との濃密な関係性・信頼関係なのである。  それでも、人々の「テクニック」に関する盲信は尽きない。ある撮影で、代々木監督はこんな唖然とした体験をしたことがあるのだそうだ。  それは、『ザ・面接 VOL.107 セックス好きですが…何か? 看護婦 人妻 お姉さん』(アテナ映像)という作品を撮っていた時のこと。この作品に登場した、看護師のなつみさんは撮影中「あ」「気持ちいい」と声を漏らすほどで薄い反応しか見せなかった。男優もそのことにはもちろん気づいていたのだが、撮影終了後、彼女をフォローするためにも「すっごい気持ちよかったよ」と声をかけた。すると、彼女はこんな驚きの答えを返したのである。 「ひそかに膣バーベルで鍛えましたから!」 「膣バーベル」という膣トレグッズがある。これを膣内に入れることで、恥骨から尾てい骨にかけての筋肉を鍛えられ、膣の締まりをよくするトレーニングができると喧伝されている大人のオモチャだ。彼女は元カレにもらったという膣バーベルで筋肉を鍛え、その成果を出そうと、セックスの間もずっと膣の締まりを気にしていたのである。挿入中の反応が薄かったのも、締まりに意識を取られていたからであった。  先ほどから述べている通り、セックスで快感を得られるかどうかは、テクニックなどとは一切関係がない。もちろん膣の締まりも関係ない。「目の前の相手ときちんと向き合えているかどうか」である。しかし、彼女の場合、メディアを通して聞きかじった中途半端な性の知識に溺れて、本当に大事なものを見失っていたのである。 〈膣というものは、ことさら鍛えなくても感情を込めて相手と向き合えば、自然と男のものを包み込むように締まる仕組みになっている。締めることに気を取られてセックスに集中できないでいると、気持ちいいセックスから遠ざかるばかりか、男も離れていくだろう。 「締まりのいいアソコ」になりたいのなら、自分に正直になって思いっきり欲情し、相手を愛しいと思ってセックスをするだけでいい。すると、分離していた肉体と感情が一体になって、今よりももっと感じやすい体になるだろう〉  この「テクニック偏重」のせいで目の前の相手とつながり合うことを怠りダメになってしまうのは、男の場合も同じである。それは、一般の男性だけにとどまらない。セックスに関するプロフェッショナルであるAV男優ですらそうなのだ。  長年、アダルト業界に関わる代々木監督は、〈ある時期から男優たちが育たなくなった〉と語る。加藤鷹、チョコボール向井、太賀麻郎、日比野達郎など、かつてのAV業界には、女優以上に有名なスター男優たちが多くいたが、現在ではそのような存在は少ない。  こうなってしまったのは、アダルトビデオ業界そのものが良い意味でも悪い意味でも成熟したからだ。黎明期は、男優も女優も監督も、関わるクリエイターたちそれぞれが刺激的で挑戦的なものをつくろうとしていたが、現在はメーカーがそれを許さない。 〈守りに入ったメーカーは、法律に抵触しない範囲でめいいっぱい刺激的な作品を生み出すためのマニュアルを作成し、それに沿って撮るようになる。彼らにとって重要なのは、見た目がいい女の子を使って、マニュアルどおりに撮れるかどうかだ。フェラチオをしているときの女の子の目線までもがマニュアル化されているのだから、作家性の強い監督や個性的な男優などは邪魔な存在でしかない。だから、そういう監督は淘汰され、ある時期から男優の個性も消えていった。そして、監督の指示なしでは動けない人たちが増えていったのである〉  男優にはメーカー側から「男優は絶対に声出すな」「顔を映すな」「抜き差しだけ見せろ」という指示が飛ぶ。本のなかでは、ある男優の証言として、こんな言葉も記されている。 「多くの現場では、男優は対女の子じゃなくて、ディレクターに気が行ってる。プロデューサーの意見に沿ったり、ディレクターのOKをもらうために仕事してるようなもんなんです。だから目の前の女の子にはぜんぜん気が行かない」  目の前の女性と向き合わずにセックスすることを強いられるAV男優たちはどうなるのか? そう。中折れしてしまうのである。代々木監督の作品には、挿入後すぐに中折れしてしまうことから「中折れ委員会」(鈴木一徹・花岡じった)と名付けられたチームが出てくるが、彼らが中折れしてしまうのも、まさしくカメラや監督の動きを必要以上に気にしてしまうからであった。それを証明するかのように、乱交シーンの撮影で、自分にクローズアップされない時は、「中折れ委員会」も中折れしないのである。  現在は、若者たちにセックスの仕方を教える教科書として、アダルトビデオがその立場を担っているような歪んだ状況にある。AVでは、電マなどを使った激しい前戯、アクロバティックな体位などが描かれ、ユーザーも実生活でそのセックスを真似しようとする。しかし、それはあくまでパフォーマンスであり、見世物。本当に気持ちのいいセックスのあり方とは違う。にも関わらず、あくまでフィクションであるAVの世界を鵜呑みにした若者たちは、ムリなセックスを試み、結局、「気持ちよくない」と感じる。なかには、むしろ「痛い」と忌避感すら抱いてしまう人も生まれてしまう。  先ほども述べた通り、セックスで本当に快楽を得るために必要なものはテクニックなどではなく、「目の前の相手ときちんと向き合えているかどうか」だ。であるのにも関わらず、AVで展開されているようなセックスこそが正しいセックスのかたちだという誤解がどんどん広まっていった。そのことに警鐘を鳴らすべく、代々木監督は、日比野達郎と加納妖子・加藤鷹と樹まり子という、実際に恋人関係にある男優女優カップルを出演させた作品をつくっている。 〈かつて私は、まだ性に未熟な若者たちが“顔射”や“駅弁”といったアダルトビデオの真似をしていると知って、見世物ではない恋人同士のセックスを見てほしいと思った〉  こうしてつくられた作品が『いんらんパフォーマンス 中に出して!』(アテナ映像)である。本来、実際のカップルを出演させることはAV業界にとってタブーとされていたが、代々木監督はあえてそのタブーを犯した。その結果、カメラの前に映し出されたのは、プロの男優女優である彼らが普段演じているセックスとは180度真逆のものであった。 〈アダルトビデオでは挿入部分を見せるために、男優は女優の体に密着しないというのが暗黙のルールになっている。百戦錬磨の彼らだから、そんなことは当然わかっている。だが、本当に愛している相手とのセックスでは、肌と肌を合わせて温もりを感じていたいのだろう。鷹とまり子もピタッと密着した。  挿入してからも、正常位のまま体位は変わらない。激しいピストン運動もほとんどない。それよりも、お互いの目を見つめ合ってキスをしている時間のほうが断然長いのだ。彼らの瞳は「気持ちいい」というよりも「うれしい」と言っているように見えた〉 〈名だたるプロ男優と有名女優が見せた、限りなくプライベートに近いセックスは、パッと見にはとても地味だった、けれども、そこには圧倒的な説得力があった〉  普段、派手なパフォーマンスを繰り広げている彼らのリアルなセックスは、実に地味なものだった。そこに「テクニック」などというものはどこにもない。あるのは「相手を見つめようとする気持ち」だけであった。 〈「セックスとはこういうものだ」とか「こうしなければいけない」という、自分が作り上げた規範にとらわれ、知らないうちにそこから逸脱しないようにしている。(中略)セックスのマニュアルを学習するのも、また一つ新たな規範を身につけるようなものである。  そこに意識が行ってしまうと、自分のセックスを分析するもう一人の自分が生まれる。そんな状態では目の前の相手とつながることはできない。気持ちよくなるためのエネルギーを、分析のほうに回しているのだから。自分を縛る規範など忘れてセックスに没頭できれば、中折れせずにイケるはずだ〉  セックスのテクニックを学んでも得られるものは何もない。その行為は「目の前の相手を見つめる」という、一番大事な態度を失わせてしまい、「本当に気持ちのいいセックス」から遠ざかる逆効果にしかならないのである。  ひょっとしたら、これは「セックス」にとどまる話ではないかもしれない。書店に行けば、「話し方講座」「効果的なセールストーク」といった営業スキルなどに関する自己啓発本がたくさん売られている。これなども、そのテクニックを身につけ過信することで、本当に大事な「目の前の相手と誠心誠意向き合うこと」を忘れさせてしまうことにもつながる。世に流れる情報の波に騙されず、「本質」を見つめること。現代に本当に必要な「テクニック」とは、その「本質」を見極められる力なのだろう。 (田中 教)