同棲を反対されていたのですが、先日入籍しました。

●りー(22)

KENJIさんこんにちは。以前彼との同棲を親に反対されているという相談をさせていただきました、りーです。その節はご回答いただき誠にありがとうございました。また、お礼が遅くなり申し訳ありませんでした。

実は、先月入籍し一緒に暮らし始めました。彼そして家族と相談を重ね、1番良いと思う方向に進めることができました。KENJIさんのアドバイスにたくさん背中を押してもらいました。本当にありがとうございました!

―――

りーさん
ごきげんよう。汚(お)ブス研究家のKENJIよ。

アナタのことは記憶に新しいわ。
こういう、同窓会的な感じ……

KENJI嫌いじゃないわ♪(←大きめでお願いします。)(了解です)

おめでとう!! もう、アナタも人妻なのね。
アナタの幸せをアタシにも半分以上ワケなさいよ!!
まあ、アタシの「美(び)ンタ」と「美(び)タミン」が、少なからずアナタに効いて良かったわ。

でもね……
アナタの「勇気」が、アナタ方家族の幸せを後押ししたのよ。
だから、感謝の言葉を送るのはKENJIではなくアナタ自身。

親の幸せは、自分の子供が末永く幸せでいてくれること。
間違っても、夫婦間の愚痴は自分の親、相手の親には言わないこと。
愚痴を言ったところで……なのよ。
「アタシの育て方が悪かったのね」ってなってしまうだけですから。
でも、限界まで我慢することはないわ。
夫婦の問題とはいえ、それでアナタが壊れてしまったら……
1番悲しむのは親よ。

あと、夫婦円満の秘訣は「汚ブス」にならないこと!
馴れ合いになり、汚ブスになってしまっては、お互いに気遣いがなくなってしまうわ。
だから、夫婦関係が上手くいかなくなるのよ。

汚(お):思いやりのない人
ブ   :ブスッとした表情の人
ス   :隙だらけの人

ケンカをしてしまった時に思い出していただけるとKENJIは嬉しいわ。

そして……
これで終ると思ったら大間違いよ!!
KENJI美ンタ!! ビターーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!
「悩みが解消され、入籍できてホッとしているんじゃないわよ!!」

これから先、試練だらけだと思うわ。
だから、ここで気を抜いたらダメ!!
気合いを入れ直しなさい!!!!!!!!!!!!!!!
もしまた何かあったら、美ンタを受けにいらっしゃい!!
応援しているわ♪

KENJI拝

秘宝館ってどんな所? 消え行くエロ娯楽施設が私たちに教えてくれること

 私が学生のころ、学科旅行というのがあり、1年生全員(たいへん小規模な大学だったので)と教授陣で1泊で熱海に行きました。そのとき電車の窓越しに〈熱海秘宝館〉という文字を見つけた私、先生に「秘宝館って、何を展示しているところなんですか?」と興味津々で訊ねたのです。美術館や博物館についても勉強する学科だったので、そういう施設だと考えたのですね。なんて、おぼこい19歳。先生はごにょごにょと口ごもって質問をはぐらかし、私は釈然としないままその旅行を終えました。

 そんな思い出のある熱海秘宝館、ついにデビューしてきました!

 昨年末に栃木県の鬼怒川秘宝館が閉館されましたし、全国を見渡しても秘宝館はもはや風前の灯。いずれこの世から消えてしまうものです。散りゆくエロティシズムを回顧する、昭和のセックスカルチャーに出会う……いろんな見方があるでしょうが、私はなんといっても秘宝館バージン、先入観なく見たまんまを受け取ろうとまっさらな気持ちで熱海に向かいました。

 日本有数の温泉街、熱海を一望できる八幡山を車でのぼっていくと、レトロな人魚がお出迎え。しかも、昭和歌謡なBGMが流れています。館のオリジナルソングだそうで、哀切きわまるメロディに後押されるようにして、その入口をくぐります。

 ちなみに、館内は撮影禁止です。個人的には館内のエロで珍機な展示物をがんがん写メってもらって、twitterなりinstagramなりSNSで世界に向けて発信したほうが、館の存続につながると思うのですが、欲がまったくない、超然とした姿にしびれます。

 そして館内で出会ったのは、〈牧歌的な〉性表現でした。もっと端的にいうと〈マヌケ〉です。ご当地を舞台にした『金色夜叉』の名場面、貫一・お宮や、浦島太郎のエロパロディ、コインを投げ入れると等身大の女神フィギュアが巨大張り型をこすって水が吹き出す〈みこすり半ゲーム〉など、ゆる~い展示物の連続でニヤニヤが止まりません。ゲームコーナーには、モグラたたきならず〈亀頭たたき〉が用意され、ピコピコハンマーを手にした友人が、にょきっと顔を出す亀頭をムキになって叩きまくるのが、ワタシ的にはハイライトでした。

◎哀愁たっぷりの展示物

 そのすべてに、なんともいえない哀愁が宿っています。日本がイケイケドンドンだった時代に、全国のあちこちで建てられたエロスの殿堂・秘宝館。きっと当時はキラキラしたエロスをふりまき、訪れた人の性的好奇心を多いに満たし、もちろん性欲も刺激して、そのまま周囲の温泉に泊まるカップルの前戯的役割も果たしていたのでしょう。でも、その後、日本に娯楽が増えるにつれ、あるいはさらに過激で直接的なポルノグラフィが世にあふれるにつれ、訪れる人も減り、次第に時代から取り残されていきます。その、うら寂しさたるや! けれどそのペーソスこそが笑いを誘い、抜くためのエロスとは違った独自の世界観につながっています。

 今回の秘宝館デビューは、オトナの遠足と題して6人連れでの訪問でした。マヌケなエロ表現に出会い、一緒になってげらげら笑うという体験は、私にとってたいへん貴重なものでした。「エロって、これでいいんだな」と腑に落ちたのです。

 女性誌に見られるような、モテの帰着としての、あるいはモテの手段としてのキラキラした性。セックス=コミュニケーションと精神面ばかりを強調される性。セックスを美しくてきれいで崇高なものとして祀りあげることへの違和感がふくらんでいたところなので、「いいじゃん、性って別に気取ったものでもなんでもないんだよ」と教えてもらったようでした。セックスをステキなものにしてしまうと、ハードルが高くなるばかりですよね。泥臭くて、ばかばかしくて、人間味がある。秘宝館に漂うそんな空気を私たちは見失っているのでは……と感じました。

 先述したように、秘宝館は絶滅寸前です。私が生きているうちに、完全に過去の遺物となり、「その昔、秘宝館っていうものがあってね」「なにそれ、誰が何しにそんなところにいってったの!?」という会話が聞かれるようになるでしょう。それは秘宝館にかぎらず、ピンク映画やストリップなどでも近い将来必ず起きうることです。時代に淘汰されるといってしまえばそれまでなのかもしれませんが、性にはきれいな側面だけでなく、笑いや物悲しさや切なさや割り切れなさがあり、万華鏡のようにさまざまな顔を見せてくれるものであることも一緒に忘れ去られそうでさみしいですね。性って、しょっぱい面も多々あるのに。

◎エロが窮屈な時代

 いきなり話は変わりますが、私のtwitterアカウントが凍結されました。5年間で初めてのことです。最近は連載している記事の更新状況ぐらいしか投稿していなかったので、原因がさっぱりわかりませんでした。スパム報告されるような投稿もないし、そんなに拡散されているわけでもないし……。凍結解除要請とともに原因を問い合わせたところ、「違反画像」があったとの返答がありました。

 画像といっても私が載せているのはグッズの画像ばかりです。性に悩んでいる人、より積極的に愉しみたい人たちに提案したい道具たちです。タイムラインを見ていると、人がRTしたエロアカウントのもろ出し画像を目にすることがありますが、それとは意味合いが違うと私が考えています(そういう画像は不快なので、私はスパブロします)。よりよい性に向けての提案も、女性をただモノととらえているポルノ画像も、同じ扱いなのか……。と、やるせない気持ちになりました。

 秘宝館が賑わっていた時代は、性的な表現に対していまよりおおらかだった一方で、セクハラが横行していたし、女性の性は男性の手中にありました。でも、こうした〈オトナがオトナとして愉しむ〉性表現について締めつけられるいま現在が、その時代とくらべてハッピーだとはやっぱり思えないのです。

 熱海をはじめとする秘宝館が、今後、少しでも長く存続しますように。機会を見つけて、ほかの館にもいってみたいです。まずは、近いところで伊香保の「珍宝館」かな。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

和を尊び個を弄ぶ日本の同調圧力に全力で逆らってきたナガコラム、最終回!

 2013年6月17日に創立されたmessyが2周年! スターターメンバーとして本コラム『ナガコナーバス人間考察』の連載を開始してから本稿で更新100回目! このダブルアニバーサリーに伴い、本連載を終了することをご報告申し上げます。

 これまでご愛読いただいたみなさま、ものすごい勢いでディスってくださったみなさま、「長くて読めない」と苦情をお寄せくださったみなさま、「しょうがないからプリントアウトして読んでいるよ」と言われて印刷費代わりにビールを奢った友人知人、一度でもお目通しいただいたすべてのみなさまに感謝します。この場を借りて御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 最終稿では、2年間の思いを改めて振り返ってみたいと思います。

◎【私】という主語

 2年前、映像専門ライターである私が、「映像文化のような局所対象ではなく、もっと幅の広いコラムを書きたい。しかも、『私はこう思う』とはっきり自分事を明記するスタイルで」と言い出した際、立ち上げ直前のmessyに快く迎え入れてくださったのが編集長 下戸山うさ子氏だった。

 どこの馬の骨かも分からない私に機会を与えてくださる以上、大いにはりきり「休まず、毎週必ず原稿をあげる」と決め、お盆とお正月と盲腸で入院した時以外は、ほとんど連載を休まなかった。

 1年365日。2年間で730日。普通に計算すると休まず104回。計算がいまいち合わないのは、書きたいことを全部書いているうちに20000字くらいになり、3日に分けて連日更新する回があったりしたせいだ。その際、「ナガコさん、休みましょう! っていうかお願いだから1週休んでください」と編集長に懇願されたことが大変懐かしく思い出される。

 さて。本コラムのテーマは、【私】という主語をはっきりと明記し、筆者個人の言責と主体性を強調することだった。世の中には【みんな】や【女性】を主語とする文章が溢れている。内容は主観であっても、【個人】の持論を「女って、こういう生き物」と括ったり、「みなさんもそう思いますよね?」と女性の好きな共感性を提供したりと、【集合】サイドに集約する言説が多いように感じる。

 巷では全体主義や集合の和を重んじる思想が根強く存在し、【個人】が同調圧力に苦しむ話もよく聞く。もとより自己を主張する人間が少ないと言われる日本において、女性の主体性をテーマに書く優秀な人材はたくさんいても、筆者自身の人生観や背景など、己の主体性を語る人は多くはない。

 また、【私】という主語を推して語ると、「自意識過剰」やら「自己語り、うざい」やら「承認欲求強すぎ」やらと、何かと悪口を叩かれる傾向にある。それもまた全体大好きな日本人による同調圧力の一種か、【個】アレルギーのようなものに思える。

 自分ごとき、自分で語らずに、誰が自分を社会に現すのか。

 無論、和を重んじなければならないTPOはいくらでもある。その際は粛々と【集合】の活動を行えばいいだけの話で、特に重んじる必要のないところで【個】を軽んじる必要は、もちろんない。

◎勝手に放つ

 私は【個】として強く社会に屹立し、同調圧力や不毛な付和雷同には一切動じたくない者である。自分の意見ははっきりと、大きな声で発言していく。ものすごく嫌われることもあるが、まったく問題ない。人間は全員、別人であり、私は私。好きも嫌いも人様の感情反応であり、他人事である。

 個々の自由な反応を私は尊重する。嫌われたら悲しいが、自他の感情反応と己の思想は別物なので、混同しない。私は人様に好かれるための嘘をつかない。自分事と他人事の境界線を曖昧にしない。誰にも属さない。そんな私が社会や人々を考察すると、【個】が【集合】の中に問答無用に飲み込まれ、抑圧されているかのように見えて来る。

 だからといって、「みんな、もっと【個】を大事にしよう、人様も集団環境もどうでもいいから、もっと自分勝手に自分を愛でよう」と、「みんな」に向かって声をかけ、煽動する気骨がさっぱりないのが、自分本位な私の真骨頂である。

 「みんな」、勝手にすればいい。人間は全員、別人だから、各々自分の好きな方法論で生きていけばいいし、私も勝手に生きていく。何より【個】の勝手を重んじる以上、【集合】を重んじたい【個】も尊重するべきであり、「ただの己の持論を根拠に他者を絡めとる干渉」こそを嫌う私の持論を、自ら覆すことは本末転倒以外の何ものでもない。

 本コラムの目的は、自分という事例をもって社会の中に【個】を放つ、ただそれだけだ。そんな私をどう思うかは、私が決めることではない。人様がお決めになればいい。

 共感全盛の時代、超がつくほど勝手に「私は、こう考える」と語るだけの私の書き方は、他者を「突き放す」一方で、寄り添う気配が一切ない。また、【私】というアイコンを利用して公開実験を行っているような節もあったので、お目汚しとなったようなら申し訳がない。楽しんでくださった方が一人でもいらっしゃれば光栄である。

 当方は、気は強いのに神経が細く、態度はでかいのに小心者。しかしながら我慢強く、チャレンジングスピリットは人一倍あるという精神性を搭載している(と自覚している)。「こんな書き方したら怒られちゃうかも」とビビる一方、いつだって続く思考は「じゃあ、やめておこう」ではなく、「怒られるかどうか、確認してみよう」だ。

 案の定、怒られてしょんぼりすると同時に、「やっぱり怒られた」とか「え、これは怒られないんだ、意外」とか、結果を体得することを喜びとする、エキサイティングな2年間を送らせて頂いた。無論、怒られたところで、後悔もしなければ己の自説も曲げない。その点、神経はだいぶ図太いかもしれない。先に神経が細いと書いたのは、一体誰だ。

◎秘技、デストロイ!

 連載を続ける中、ずっと心に決めていたのは「100回全力で更新したら、しばらく休む」。毎週アウトプットし続けるのは疲れるので、一度休憩しようという単純な発想である。そう、私は疲れると、すぐ休む。がんばりたい目標には全力で立ち向かうが、「がんばること」それ自体を目的にがんばったところで疲弊するのみで、ろくな結果が生まれないことを、一応いい大人なので熟知している。

 さらには、休むなら、いっそ「やめてしまった方が潔い」という発想にたどり着くのは、そういう性格であるとしか言い様がない。だらだら続けていてもきりがない。100回、きりがいい。「よし、やめよう」というわけで、本コラムは以上! 終了!

 そう、私はすぐ、やめる。トライアンドエラーを行う場所を作り、そこで培ったものを礎に新たな目標を見据えた時、私は必ず、作った場を壊す。先に進むために、現時点の自分の大切な持ち物や場所を手放し、新たな視点を取り入れるためのブランクスペースを先だって確保する。

 新しいものが来てから、どこにしまおうか、どのスペースを片付けようかと、後付け的に考えることが、私には性に合わない。その時間と労力の無駄も嫌いだ。断捨離のごとく、欲しいものがあるならば、先に捨てる。そしてまたトライアンドエラーを繰り返す。格好良くいえばスクラップアンドビルド。もっと乱暴にいえばIGGY POP先生の名曲サーチアンドデストロイ!

 本コラムは、貴重な体験をさせていただいたとても大切な場所である。だからこそ、感謝と敬意を込めて、すぱっとお別れし、全力疾走で新しい目標に向かう準備を整えたいと考える。

      *          *         *

 改めまして、編集長以下スタッフのみなさま、毎回すばらしく風刺の効いたイラストを描いてくださった別珍嘆女史、そして、ご愛読いただきましたみなさまに感謝いたします。重ね重ね、誠にありがとうございました。素晴らしく濃厚な日々でした。

 と、仰々しくお別れのご挨拶をしておいて、1カ月後くらいにしれっと出戻り、新連載『極道潜入記』とか『激辛グルメレポート』とか、突拍子もないトライアルによってエラーを乱打するのが私という女の真骨頂!今後ともよろしくおねがいいたします! また会いましょう!

■林 永子(はやし・ながこ)/1974年、東京都新宿区生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒業後、MVを中心とした映像カルチャーを支援するべく執筆活動やイベントプロデュースを開始。現在はライター、コラムニスト、イベントオーガナイザー、司会として活動中。

酔った日本人女子が韓国人男子の◯◯◯に手を伸ばし…。まさかの行動に!

 最近韓国ではユズ味の焼酎「チョウムチョロン スンハリ」が大ヒット中。アルコール度数が14度で一般焼酎よりも低く、ユズの香りが漂うという、なんとも女子好みなお酒。ふだんの飲み会では「潰されるからイヤッ」と焼酎をきらう韓国人女子も、ユズ焼酎なら話題性もあるし、写真も撮りたいし、飲みやすいってことで喜んで飲むそうだ。

 「『甘くて飲みやすい』といっても焼酎。後で一気に酔っぱらいますよ」と話すのは、学生街シンチョン(新村)にある居酒屋のオーナー。

「男のあいだではユズ焼酎をダシに女の子を飲みに誘うのがブーム。ユズ味に油断してガンガン飲んで酔っぱらった女の子をお持ち帰りする男性客が増えてます(笑)」

 マッチョ系の韓国人男子と来店した日本人女子のA子さん。どうやらふたりはこの日初めて会ったらしく、最初は少しぎこちない雰囲気だったという。

「早い時間だったのでほかにお客さんがいなくて、ふたりの会話がよく聞こえてきたんです。女の子が慣れない韓国語を使って一生懸命話している姿が初々しくて、応援する気持ちで見ていましたが、あとで女の子の本性(?)が現れてびっくりしましたよ」

 話題のユズ焼酎をオーダーしたふたり。A子さんはあまりお酒が強くないようで、「焼酎飲むの初めてだからこわーい」といいながら、恐る恐るグラスに口をつけていたそう。「そんなところも韓国の男が見たらカワイイって思っちゃいますよね。韓国の女の子はやりませんから」とオーナー。

◎どんどん酔っ払う女性

「2本目のオーダーが入ったときに心配だったので、彼女に『韓国の焼酎は強いからあんまり無理して飲まないようにね』と話しかけたんです。彼女は笑顔で『大丈夫です』といってましたが、その目は少しとろんとしてました。それからは店も忙しくなって、彼女たちのことを気にしていられなかったんですが、次にふたりを見たときにはテーブルの上に焼酎の瓶が6本もあって驚きましたよ」

 最初は向かい合って座っていたふたりだが、いつの間にかA子さんは彼の隣の席に移動し、肩にもたれかかりながら飲んでいた。

「彼女がかなり酔っぱらっているように見えたので気になりましたが、そのときはそのままに。で、次にふたりの席を見たら、彼女ではなく男のほうがテーブルにほぼうつ伏せの前傾姿勢になって目を閉じていました。すると彼女が立ち上がり、彼のバッグを抱えてトイレに入って行ったんです。それも、さっきまでの酔ってとろ~んとしていた姿とはまるで別人! 澄ました表情してスタスタ歩いて。あれ、まったく酔ってませんね(笑)。しばらくすると戻ってきて、今度は自分のカバンを持って店から出て行ってしまい、そのまま戻ってませんでした」

 A子さんの連れの男性は、閉店前にオーナーが身体をゆすって起こしたそう。

「彼女が店を出て行ってから、変なことばっかり考えていたんですよ。もしかして彼のバッグの財布からお金抜き出してないよね? とか、大事な物を盗んでないよね? とか。なので彼を起こしてお会計してもらうとき、財布がなかったらどうしよう…って妙にドキドキしました」

 結果的には財布はちゃんとあったそう!

「無事お会計もしてもらったので、店としては何も問題はありませんが、何かが気になるんですよ。彼のカバンを抱えてトイレに行くときの彼女の表情、終わって戻って来たときの表情、ものすごく怖かったんです。彼のカバンから財布以外の別の物が消えていないことを願います。どっちにしても彼女は酔っぱらってはいなくて、あれはすべて演技だったことは事実! いや~女って怖いですね(笑)」

 そんなこんなで大人気のユズ焼酎「チョウムチョロン スンハリ」、韓国に遊びにきた際はぜひ一度お試しあれ!(笑)

■韓 美姫/先日スーパーで買い物中のペ・ヨンジュンに遭遇。顔がまん丸、体も少しぽっちゃりしてたから二度見しちゃいましたけどww

暴力的な戯言で正しさを確かめ合うオヤジたちの、「雑誌」というサロン

 昨今、国の中枢からしきりに叫ばれるようになった「輝く女性」。あたかも男性は既に押し並べて輝いていて、女性もちょっとはそれに追いついてくださいよ、と鼻で笑っているように思えてしまうのは、このフレーズを使い始めた昨年5月の会合名が「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」だったからだ。「2020年までに指導的な地位に占める女性の割合を30%にする」という安倍政権の成長戦略だが、世の潮流を感知してひとまず提示してみました、という印象をまだまだ拭えない。

 男と女のあり方について議論されるとき、有象無象の意見が飛び交うネットの世界は確かに乱雑で暴力的だが、そのかわり、識者(と呼ばれる人)が放ったあまりにも無責任で狼藉たる戯言についてはしっかりと抽出される傾向にある。その一方で雑誌は、限られた性別・世代の「サロン」の役割を強めるようになった。曽野綾子の「出産したら(女性は会社を)お辞めなさい」は「週刊現代」(講談社)だからこそ放言できたのだろうし、東京都議・塩村文夏議員に「産めないのか」とヤジを放った鈴木章浩議員は騒動が収まったころに「正論」(産経新聞社)の鼎談で仲間内に「たいしたことない」と励まされ、「支持者の方には、『よくよく考えれば、たいしたことないじゃないか』と言われることが多いです。ありがたいことに」と、すっかり居直ったのだった。

 たくさんの雑誌を読みふけってきた人間にとっては、雑誌というメディアが、古びた旅館のロビーで泥酔したオヤジが女の趣味を語らうような場に成り下がるのは許しがたい。それに、「輝く女性」が働きやすい社会を建設的に目指すのならば、真っ先に意識を改めなければならないのは「男性リーダー」であることは明らか。彼らが、限られた性別・世代が読む雑誌にサロンのように集い、「そうはいっても男はかくあるべし」「女ってのはこういうもんだろ」と、持論を慰め合う働きかけに使うのを正していただかなければならない。いや、正すことなど容易ではないが、たとえ現場レベルで働きやすい環境への意識が整っていても、上長が黴びた風土を維持しようとすれば、その組織は変わらない。言論のフィールドも同様だ。というわけで、普段、本サイトを読まれる方がおそらく読むことのないオヤジ雑誌群から、ちっとも理解しがたいうわ言を定期的に抽出、考察していくことにした。

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「コラム書き終えて原稿を論説室の女の子に渡す時に、必ず『ああー、射精した気分だ』と言っていたのが忘れられない(笑)」

久保紘之(ジャーナリスト)/「WiLL」(2015年7月号)

 「WiLL」(ワック出版)の長寿連載、堤堯と久保紘之の対談に特別ゲストとして参加したのが、産経新聞の人気コラム『産経抄』を30年以上も書き続けた石井英夫。自身も産経新聞に在籍していた久保は、思い出話に花を咲かせてすぐ、上記の発言を放つ。石井は「そんなこと言ったことないよ! 気持ちはそうだけど(笑)。口にしたことはないと思うなぁ」と否定するものの、久保は「言ってましたよ(笑)。それを聞いて、『ははぁ、物書きとはこういうものか』と感激したものです」と続ける。

 物書きの端くれとして言わせてもらうと「物書きとはこういうもの」ではない。と、わざわざ添えるこちらが恥ずかしくなるが、「射精した気分」のオッサンからコラムをあずかり続ける部下の女性はさぞかし気分を害されたことだろう。久保は続けて石井に「でも三十五年間も毎日“射精”していたら、最後には腎虚(じんきょ)になっちまうところですぜ(笑)」と投げた。この手のカウパーが混ざった武勇伝は勇退したマスコミ爺さんの得意とするところだが、この対話を収録する雑誌が嬉しそうに、「コラム執筆は“射精”?」と見出しに打ち出しているのだから笑えない。彼らは、男でも女でも家族でもメディアでも日本でも、「○○ってのはさぁ」と頭の中にあるメソッドを何十年も更新しないで行使してくる。射精し終えた清々しさをそのままに今の世相にスライドさせたいようなのだが、射精し終えた気持ち良さを一方的に押し付けられたこちらは、清々しさから最も遠い心地へ連れて行かれる。

「昔は子供が出来たら当たり前に親になったんどすわぁ。やけどきょうびはもう当たり前やのうなってしもたんどすなぁ。ほんま真剣に親になるための学校ゆうのんを作らなあかんのんかもしれしまへんえ」

京の主婦 まいこ/「正論」(2015年7月号)

 曽野綾子の「出産したら(女性は会社を)お辞めなさい」発言や、「週刊文春」(文藝春秋)で「安藤美姫選手の出産を支持しますか?」アンケートが平然と実施されてしまったのは、「最近の母親はろくに子育てもできない」という苦言が緩慢に流れ続けている土壌で行なわれたから。「正論」のミニコラム「主婦の眼 ママの声」という、作家やジャーナリストの寄稿ではなく、“投書コラム”という体裁のページに「親になれない時代」と題して掲載されたコラムは、まさにその土壌に噴射される栄養剤となるような内容。冒頭で痛ましい虐待事件について触れ、いつのまにか今の親全体にスライドして苦言を呈していく典型的な説教コラムだ。「女性が働く」を「あるべき子育ての崩壊」と結びつける人は、「昔は子供が出来たら当たり前に親になった」という、一考してみるとそこには何の意味も探しようのない定型句を自慢げに振りかざす。このスタンスは先述の「○○ってのはさぁ」を反復する男たちのスタンスと共振し、子育てしながら働く女性を否定しにかかる。「未熟な精神しか持ち合わせてへんもんはほんま手ぇに負えしまへん」(同コラム)と牽制しながら、「今の若いものはろくな親になれない」といたずらに軋ませてくる。

 先日、厚生労働省が発表した昨年の出生率(1人の女性が子供を産む数)は1.42となり、前年の数値を下回ってしまった。出生率が前年を下回るのは2005年以来のこと。NHK NEWSでは「少子化対策に詳しい中京大学の松田茂樹教授は、(中略)出生率が低迷している大きな原因は、雇用の不安定化などによる晩婚化、晩産化が進んだことだと指摘したうえで『若い世代が安心して子育てができるよう、安定した雇用を確保することが何より重要だ』」と伝えた。女性を輝かせようと張り切っている中枢は繰り返し会議に励んでいるはずだが、その間に数値が落ちてしまった。中枢が「我々はこの国をより良くしようと試行錯誤しているのに、奏功しない」事実を直視しないためにも、「昔は子供が出来たら当たり前に親になったんどすわぁ」が投じられるのだろう。

「今度の安倍総理の演説は、教科書に載せるべき内容です」

金美齢/「WiLL」(2015年7月号)

 金美齢は安倍政権を手放しで褒め讃える稀少な女性論客の一人。先日、アメリカ議会上下両院合同会議で演説した首相のスピーチを「これほど未来志向で前向きな演説は近年、なかったのではないでしょうか」と絶賛した。このスピーチでは、現在盛んに議論されている安全保障法制を転換する関連法案の議論について、国会で議論されていない段階にもかかわらず「この夏までに必ず実現させる」と明言し、「国会軽視」だとの批判を浴びた。対米従属の姿勢を露骨に明らかにする今回の法整備に対して、「あるべき日本」を日頃から希求し続けてきた人たちが素直に頷いているのは理解に苦しむ。

 日本の軍事・外交が変わろうとするタイミングでの演説を「希望の同盟」とし、「一緒でなら、きっとできます」と締めくくってしまった宰相に疑問を呈するメディアや国民を、金美齢は「国民のために働く総理の足を引っ張ることしかできない人たちは、もう日本のパスポートを返上して、どこの国へでも行っていただいて結構です」と断じる。批判的な言質を振り払うように「国から出ていけ」で済まそうとする態度はこの手の論客の慣習だが、その豪快な言葉から滲むのは強靭な態度でなく、単なる軟弱な腰つきである。こういう毎度の後ろ盾が、理論武装すらせず雄々しくひた走る政治の空気を勇気づけていくことになるのだ。

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 こうして3つ並べただけでも、この手の雑誌が持論を垂れ流すサロンになっているかが分かっていただけるだろう。今回は「正論」「WiLL」という右派系の総合誌に限ったが、この「垂れ流し」は一部の雑誌に限るものではなく様々な雑誌に点在する。あらゆる雑誌で、ほこりをかぶったままの持論を垂れ流し、“自分たちの正しさ”を確かめ合う人たちがいる。彼らの「射精した気分」はどこまでも居丈高である。実害をこうむる人がいる可能性への想像力や配慮は皆無だ。本コラムでは毎月、その戯言を収集・考査していくこととしたい。

■武田砂鉄(たけだ・さてつ)/1982年生まれ。ライター、編集。2014年秋、出版社勤務を経てフリーへ。「CINRA.NET」「cakes」「マイナビ」「Yahoo!ニュース個人」「SPA!」「beatleg」「TRASH-UP!!」で連載を持ち、「週刊金曜日」「AERA」「STRANGE DAYS」などの雑誌でも執筆中。近著に『紋切型社会 言葉で固まる現代を解きほぐす』(朝日出版社)がある。

「痛いことはしない、清潔を保つ、徹底した避妊」のみ 年々変化していくセックスの絶対条件

 皆さん、“セックスに求める絶対条件”はありますか? 「この体位は絶対にしたい」「クンニはマストで」といったシンプルな条件から、それよりも一歩進んで「手マンは必ず指1本、そして指を入れる角度はこのくらい」など技巧的なものを求める人もいるかもしれません。また、「最中の明かりは絶対に間接照明がいい」「恥ずかしいので真っ暗にしてもらいたい」と環境的な要望がある人もいるでしょう。

 私も「クンニしない男は信用できない」「69はしたくない」「正常位の時の蹲踞スタイルはやめてほしい」「騎乗位でイッてほしくない」などなど、以前はいろんな条件やこだわりがあったのですが、最近ではそれらの重要度がかなり下がってきたような気がします。私のセックスする上での条件・最新版は、「痛いことはしないでほしい」「清潔な状態で臨んでほしい」「当然のことながら避妊する」の3つです。

 なぜこのように最低限の条件のみになったのかと考えてみると、私の中である程度セックスに対する諦めが出てきたのかもしれません。諦めといっても、セックスに絶望を感じているなどのマイナスなものではなく、「こんな感じで構えておいたほうがストレスが溜まらないだろう」という、ちょっとだけポジティブなものです。

 というのも、私が望むセックスの条件を相手に課しても無駄というか、その通りにはならないということがやっとわかってきたんだと思います。人それぞれセックスに対するこだわりはあるでしょうし、相手にとっては大嫌いな行為が私にとって最高の行為であるというケースもあります。それを相手に無理強いするのはとってもよくないこと。そもそも相手に何かを求めて叶えてもらったとして、果たしてそのお返しに私も相手の希望を叶えられるのか……といったらわかりません。

 お互いに相手の好きなセックスを追求し合えることが理想的であることは間違いありませんが、自分の好きなセックスを相手が理解できるように伝えることって意外と難しいし、精一杯伝えても相手がそれをできなかった時の歯がゆさや気分が冷める感じがものすごく嫌です。相手も、しつこく「こうしてほしい」と言われたら嫌気がさしてくるでしょう。それらを我慢するくらいなら、諦めたほうがまし――私のセックスへのこだわりなんて所詮その程度のもので、相手がセフレの場合は生涯をともにするパートナーなワケでもないし、「痛いことはしない、清潔を保つ、徹底した避妊」といった最低ラインさえ守ればいいのかな、という結論に至ったのです。これらを守らなければ性感染症や望まぬ妊娠の原因になることはもちろん、痛みが伴う行為を続けられるのはかなりのストレスになりますから、もしされた場合は絶対に拒否の姿勢を示すべきです。

 また、はなから相手に求めなければ、万が一相手が自分の好きなセックスをしてくれた時は「わーお! 素晴らしい!」と期待していなかった分だけテンションが上がります。さらに、「セックスはこうあるべき」という固定概念を振り払ってまっさらな気持ちで臨むことで、いままで知らなかった自分の性感帯に気づけるということもあるかもしれません。長年自分が気持ちいいと思っていることでも、実は思い込んでいるだけだったというパターンもあり得ますからね。ちなみに私はずっとデカチンが好きだったのですが、「実は気持ちいいというよりも単純に『デカチンは挿入時の圧迫感がすごい=刺激が強い=気持ちいい』と思っているだけなのでは?」とふと感じたことがあります。この件についてはまだ確信したワケではありませんが……。

 こうしたことを考えるようになったのは、前述の理由以外に私が年を重ねたということも影響していると思います。私は今年で28歳になるので、もう相手の男性にいろいろ求められる年ではない、私とセックスしてくれるだけ感謝しなくてはという気持ちもあるのかもしれません。そしてこれを書きながらふいに髪をいじった時に、人生初の白髪を発見して死ぬほど悲しい気分になりました……。セックスの条件の在り方から白髪発見による悲しみで〆るという謎の原稿になりましたが、もし白髪対策について詳しい方がいましたら情報をお待ちしております。

■Lollipop-Rumiko(ロリポップ-ルミコ)/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

「イカせたる!」と頑張る男子に「イヤ」って言える? 紗倉まなが思う“無駄な気遣い”

 こんにちは! 紗倉です。汗っかきな私にとって地獄の季節「夏」が着々と近づいてきましたが、皆様はいかがお過ごしですか?

 今回のコラムテーマは「それって無駄な気遣い? Yes or NO!」です。好意を持って接した相手への気遣いが時には空回りしてしまったり、「気遣いが気遣いを生む」という負の連鎖に至ってしまうケースってありますよね。気遣いの案配って、意外と難しい……。良かれと思ってとった行動も自分の想像とは違う形で終わってしまったり、かといって何もしないと「気が遣えないんだね」と呆れられたり。ああ、大人になるとこういうことばっかり考えないといけないからイヤだ……イヤだあああああああああ!!!! あああ!!!!!!!!

 ……さてさて。叫んでスッキリしたところで、日常生活で「これは無駄かな?」と感じる気遣いを、目を背けずに分析してみたいと思います!

◎女性編

・勝負に備えて上下セットの下着を仕込む

 普段は下着の上下セットなんて気にしていなくても、いざ男性に見せるとなると「きちんと揃えなきゃ!」と意識する方は多いと思います(私はずぼら女子なので、ブラとパンツは大体いつも違うセットのものを付けています。喝!)。

 意外なのですが、男性に聞いてみると「(下着の上下がセットかどうかなんて)あんまり気にしないよ」という声もあるそうです。「脱がせてしまうからそんなに見てない」「暗いからよくわからない」という意見も……(ちゃんと見ろよっ☆)。フットネイルを塗ったりアンダーヘアを綺麗に整えていくなど、どんなに女性が「性なる夜」に備えて身体のケアをしても、あまり男性が見ていないだなんてちょっと残念ですよね。

・ご飯を食べる時の「なんでもいいよ☆」

 どんなものが食べたいか、どんなお店に行きたいかと聞かれても「なんでもいいよ」と返答してしまう方って結構いらっしゃるのではないでしょうか? かくいう私もそのひとりです(ぺこり)。聞いてくれた彼も「おうおう、一番悩ませる解答きた……」だなんて、さぞかし思ってるんだろうなと思いつつも言ってしまうこの台詞。まさに「気を遣った結果、気を遣わせてしまう」というスパイラルに陥るわけです。選択肢を与えすぎず、かといって絞りすぎず……ある程度の意志表示をすることも大人の「気遣い」なのかもしれませんね。

・H中に言えない「これイヤだ」

 時々思うんです。どうして男子って「潮吹かせたるで! イカせたるで!!」みたいな熱い思いをそこまでヴァギナにぶつけてこようとするのでしょうか……(白目)。激しい手マンをされてマンちゃんが負傷しかけていたとしても、そんな乗り気な彼に「痛いからやめて」の一言が言えなかったりします。だってそれを言うと彼は「傷つく」から。

 手マン以外にも、ゴムを付けずに無理矢理挿入しようとしたり、気持ちよくないのにひたすら舐められるなどの「これ嫌なんだけどな」プレイ。男性に気を遣っているうちにどんどん断りにくくなって、結局我慢して終了……なんてことも。言わずもがな察してほしいという女性側の願望もあるのですが、「きちんと伝えてくれないとわからない」という男性側の声も多かったりするんです。我が身のためにも「これは嫌だからやめて!」と言う勇気、時には必要なんですよね……。

◎男性編

・ムダ毛処理(ひげ以外も)

 男性の髭は「性的象徴」だとも言われていますし、私は似合っているなら髭ボーイも全然良いなと思っているのですが、職場によってはエチケットとして「髭は剃るべきだ」なんていう風潮も(確かに清潔感はあります)。

 先日、女友達から「男性のムダ毛処理って本当に無駄」という辛辣な意見を聞いたのですが(まじ?)、皆様はいかがですか? 女性の過半数以上は男性の体毛がイヤというデータもあったりして「男子の毛処理肯定派」勢力のほうが強かったりします。とはいえ、髭は別として、男子の脚や腕がツルツルしているというイメージがあまり浸透していないこともあり、反対派女性は少し違和感を感じてしまうのかもしれませんね。今は男性脱毛サロンも流行ってますし、「ツルスベ男子」もナイスだと思うんだけどなあ……(小言)。

・女性のバッグを持つ

 「男性が車道側を歩くのは当たり前でしょ?」みたいなノリで女性のカバンを持っている姿をよく見かけるのですが、これも嬉しいようでちょっと困ってしまう時ってありますよね。紙袋や重たい荷物は男子にもってもらいたいけど(ごめんちゃい)、貴重品が入っている自分のバッグを持たれると不安になることもしばしば。スマホが手元にないともやもやする感覚と同じなんです。

 「持たなくていいよ!」「いやいや、気にしないで、俺が持つからさ☆」と鞄を奪われると「いやちがう! そういうことじゃないんだぜ! まじでダイジョブだから!!!!」と悶々してしまったり。世の男性の皆様、いろいろとわがまま言ってごめんなさい。でも、小さい鞄は返してください……!

・顔面に付着したものを指摘してくれない

 口角に食べかすがついていたり、何かしらの毛(それが鼻から出てきたものなのか、空気に舞っていた見知らぬ誰かのものなのかはわかりませんが)が顔面についていた時に「あ、ついてるよ☆」と丁寧に教えてくれる人って意外と少ないような気がします……。他にも髪の毛が乱れていたり、スカートがちょっと上がっている時など……。ひとりで気付いて赤面! なんてこともありますよね。「言うのは失礼かな」という気遣いなのでしょうが、そこは是非さりげなくでも言ってもらえるとありがたいです、南無……。

 考えているうちに「気遣いが無駄だなんて、なんて世の中なんだ!」と一瞬思ってしまいましたが、少し冷静になり思い出したことがありました。「無邪気は悪」という言葉です。“無邪気=素直で悪気がない”という意味ですが、邪気なく、天真爛漫に振る舞っただけなのに、それが人の気持ちを傷つけてしまうこともあるという皮肉さを表しています。無邪気と気遣いは相反する言葉ではあるものの、同じように「過剰な気遣いは悪」という台詞にも置き換えられるような気がするんです。つまり、全く悪気はないのに(むしろ良いことなのに)人の気分を害するという共通項があるということ。

 ……ちょっと話が脱線して大げさになってしまいましたが、とにかく、気を遣うという行為自体はとても素敵なことなんです。ただ何事にも程度があって、過剰な気遣いは居心地が悪くなってしまう原因にもなりかねないですし、大変もったいないなあ……と。シンプルイズベスト! 素直に率直に相手に意思を伝えること、疲れない程度に気を回すことが、お互いにとって気持ちの良いベストな関係に繋がるのかもしれませんね。

 今回も長くなってしまいましたがこのへんで……。それでは、あぢゅー!!!!

■紗倉まな/ 高等専門学校の土木科出身。18歳の誕生日の翌日に事務所に応募し、所属が決定。2011年にイメージビデオデビュー、翌年2月にAVデビューするや否や人気沸騰! SOD大賞2012では最優秀女優賞、優秀女優賞、最優秀セル作品賞、最優秀ノンパッケージ作品賞などなどを総なめで6冠を達成する。『ゴッドタン』キス我慢選手権でも「かわいすぎる」と話題☆ 

【messy調査】女性用バイアグラ、6割が「使いたい」

 性的欲求低下障害などを抱えた女性のために開発された「女性用バイアグラ」が、アメリカで、承認を拒否されたことを受けて開始した「【messy調査】女性用バイアグラ、使いたい?」の結果を発表します!

 まずは「女性用バイアグラ」の認知度についてですが、知っている人と知らない人はほぼ半数。参考となる別のデータがないため、この認知度が高いのか低いのか……?

 一方、女性用バイアグラの需要は決して低くないことがわかる結果がこちらです。「使いたい」が6割。これは少なくない割合でしょう。調査を始める際に、副作用などのリスクが懸念されていることをお伝えしました。製薬会社も商売ですから、収益性が高いと考えられる薬を開発します。これだけの需要があるわけですから、副作用などの問題を解決しようと試みるだけの価値はあるかもしれませんね。

 ちなみに、「セックスに関する悩み」についてお伺いしたところ、8割が「ある」と答えています。

 「セックスに関する悩み」を持つ人ほど、「女性用バイアグラ」を使いたいと答える傾向があると考えられます。今回の調査ではっきり相関関係が出ていました。

 とはいえ「悩みはないけれど、今よりも楽しくセックスをしたい」という方もいることでしょう。最後に、自由回答欄に寄せられた皆さんのご意見を紹介します。

◎回答者から寄せられた意見

【快感UPに期待】

薬の力を使って普段できないような激しいSEXをしてみたい(20歳未満、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知っている、使いたい)

どんな気分になるのか経験してみたい!(26~30歳、セックスの悩み:ない、女性用バイアグラ:知っている、使いたい)

【セックスレスの解消/パートナーとの関係】

セックスレスを改善できると思う。特に少子化対策にも繋がるかと。(21~25歳 、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知っている、使いたい)

性欲はそれなりにあるけど、夫としたいという欲求がなく、セックスレス。夫婦仲はいいけど、このままだとダメかな、と思い、こっそり薬に頼りたい。(36~40歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知っている、使いたい)

パートナーとの関係を良好に保ちたいから(26~30歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたい)

婦人科の手術の後、治療用ピルを飲み始めたら濡れなくなり、いく回数が激減しました。楽しい夫婦の時間が苦痛になってしまい、立て直しに苦労しています。男性が立ちさえすればセックスが成立するわけではありません。女性が受け入れる気持ちになることも大事なことだと早く認知されて欲しいです。(46~50歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知っている、使いたい)

【生活満足度の向上】

使って生活が潤うなら使ったほうがいい(31~35歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたい)

【セックスを楽しめない?】

性欲がないから(36~40歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたい)

一回も中でイッタ事ないから。(36~40歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたい)

【使いたくないと回答された方】

現在まさに性欲減退で夫婦関係が気まずいので興味はある。が、情報もないし怖さしかない。

薬を飲んでまで無理に性欲出すっていうのに違和感を感じてしまう。(31~35歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたくない)

今でも性欲を持て余してるのにこれ以上あっても困る。(36~40歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知っている、使いたくない)

濡れ方が足りないようで痛みを感じるときがありますが、それを飲みたいとは思いませんね。薬だから副作用は怖いし、そんなものまで使ってしたいとは思いません。その薬によってよくなったり、治ったりする人が使えばいいのではないですかね?(46~50歳、セックスの悩み:ある、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたくない)

リスクを負ってまで飲みたくない。飲まないことを相手に責められるのも嫌。性欲がわかないのに、薬があるなら飲めばいいじゃん! と、無理に飲まされて行為に及ぶ人が増えそう……。性教育すらまともにやらず、コンドームでの最低限の避妊すらもまともにできない男が多い日本の現状もありますし……。お酒に混ぜたりして、悪用する男の方が多そう……。もっと日本人女性が性に主体性と主導権を持てるようになってからの方がいいと思います。(21~25歳、セックスの悩み:ない、女性用バイアグラ:知っている、使いたくない)

性欲が減退したところでべつに困らないし、むしろ避妊薬(各種ピルなど)がもっと手軽に購入できるようになるのが先だと思うから。(31~35歳、セックスの悩み:ない、女性用バイアグラ:知っている、使いたくない)

性欲がなくなって、心の平安が増したから。(41~45歳、セックスの悩み:ない、女性用バイアグラ:知らなかった、使いたくない)

やっぱり気になる【女性用バイアグラ】。バイブコレクターはどう考える?

 女性用バイアグラのニュース、気になりますね。messyでも「女性用バイアグラ、使いたい?」というアンケートを実施中で、個人的にも結果がたいへん気になるところです。

 「性欲がまったくない」「とても低い」というのは悪いことでもなんでもないし、それがその人なりの〈性〉との距離感だと私は考えています。性欲が強いほど、または性経験が多いほど、たしかに動物的なパワフルさは感じますが、人間は知性と社会性の生き物。本能を基準にして優位性を誇ったり、誰かを自分より劣位に置いたりするのはナンセンスです。

 でも、「性欲がない」ことで困るシーンが少なくないのも、また事実。子どもを授かりたい(医学の力でセックスなしに妊娠が可能な時代だとしても)、パートナーの欲求に応じられない、そのせいでパートナーとのコミュニケーションが成り立たない……。お互いが性欲ゼロだったら問題ないのでしょうが、そういうケースはどちらかというと少ないのではないでしょうか。

 女性用バイアグラの詳細はまだよくわからないところが多いのですが、「性的欲求低下障害を抱えた女性向け」の治療薬というからには、性欲を喚起するお薬なのでしょう。ここ、おもしろいですね。男性のバイアグラやシアリスなどのED治療薬は、性欲を刺激するものではなく、勃起をサポートするものです。これらの薬を飲んだところで、性的興奮を得られなければ勃たないわけです。もちろん男性にも性欲がなくてパートナーとディスコミュニケーションになり苦労されている人はいるはずですが、それは女性とくらべて圧倒的少数派、だから勃起さえできれば性欲のほうはなんとかなるという考えなのでしょうか。

◎不心得な男に悪用されませんように

 ところで〈女性の性欲を刺激する〉については以前、当連載でも一度〈媚薬〉を考察しましたが、これがまぁほんと、男性にとっては〈夢〉なんですよ。私はスポーツ新聞で年配の男性向けにいろんなラブグッズを紹介する連載記事を書いていますが、なかでも反応がいいのが、媚薬です。最近では〈ラブサプリ〉といわれることもありますね。自分は何もせずして、女性がひとりで勝手にムラムラしだす……という現象は男性にとって、ひとつの理想。ラブサプリが掲載された日は、ショップへのお問い合わせもひときわ多いと聞いています。

 すでに指摘されていることではありますが、私も「悪用する男性が出てくるのではないか」という心配を捨てきれません。「女性をより愉しませたい、ふたりでより感じたい」という願望からラブサプリを使う人もいるでしょうが、「俺が楽するために、女性にラブサプリを使う」という男性の存在をどうしても否定できないからです。この女性用バイアグラも、そんなふうに使われるのではないか……。女性の性欲を、その女性自身のものではなく、〈俺の、男のためのもの〉とする輩には嫌悪感しか感じませんが、そういう人間がいる以上、この薬の承認には慎重になってほしいと願わずにはいられません。この薬を入手するにはバイアグラ同様、病院で出される処方箋が必要になるのでしょうが、これまたバイアグラなどと同様、ネットなどでいくらでも手に入りそうという懸念はありますけれども。

 ほんとうに困っている人に届いてほしい薬ですが、これは〈きっかけ〉にしかならないことも忘れないでいただきたい。性欲低下からはじまるセックスレス、およびディスコミュニケーションをすべて解決する魔法の薬ではないということです。「これを飲めばとりあえずムラムラするし」というテンションでするセックスでも、最終的に愉しめれば結果オーライ。「また、してもいいかな」という気持ちになりますが、ムラムラはしたもののやっぱりセックスが苦痛だった。でもパートナーの求めには応じたほうがいいから、毎回薬を飲んでセックスをしつづける……。満足感や幸福感とほど遠いこんなセックスは、自分自身も損なうし、わずかながら残っているかもしれない欲望がさらにすり減らされるだけです。

◎手っ取り早さに振り回されるのは✕!

 私は自然礼賛派(母乳至上主義でミルクを否定したり、とかそういう極端な人のことをここでは指します)ではないので、医療の力を借りたり便利なツールを利用することにはかなり積極的です。バイブだって道具ですもんね。でも、それ一辺倒になったり、〈手っ取り早さ〉に飛びついてそれですべてを解消しようとするとなると、疑問があります。

 たとえば以前、ある女性から「彼とセックスするときも、まず電マを当ててもらう。それだと確実にイケるから」という話を聞いたことがあります。セックスで〈イク〉ばかりにこだわりすぎるのは感心できませんが、最初から〈ふたりでオーガズムを目指す〉という試行錯誤を放棄して、電マ使えばいいでしょ、手っ取り早くイケるじゃんという理由で道具に手を伸ばすのは、それ以上に感心できません。それはセックスを貧しくする行為です。だからこそ、この女性用バイアグラでセックスできるようになったとしても、パートナーと身体を重ねることの本質的なよろこびを見いだせないままでは、やはり自分自身が消耗してしまい、下手するとされにセックスがきらいになってしまうと思うのです。

 薬を飲めばいろんなことが一気に解決するという考えは、バイアグラで俺のペニスさえ勃てばセックスして射精までできる=問題解決という、男性的な考え方のように感じます。この薬で救われることもたくさんあるけれど、薬だけではどうにもならないこともまた数多くある。女性用バイアグラにかぎったことではないでしょうが、使う側の姿勢が大きく問われる薬であることは間違いなさそうです。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

元カノと復縁して主夫になるにはどうすればいいですか?

ローマは一日にして成らずという言葉がありますが、ダメ人間も一朝一夕に出来上がるものではありません。

働かない、家から出ない、何もしない、今現在人間のクズのロイヤルストレートフラッシュ状態であるところの僕ですが、やっぱり大学時代もまた、それはもう類い稀なるどうしようもないダメ人間として名を馳せていました。

大学二年の頃、19の春に、一人暮らしを始めたときのことです。えんやえんやと引越祝いに周囲が持ってきた酒瓶の数々。その頃初めて付き合った彼女にフラれたばかりで凹んでいた僕は、思いつきで水の代わりに酒を飲む生活を始めました。

朝起きてまず一杯、それから「お~いお茶」のペットボトルに冷やしていたビールを注ぎます。ペットボトルに入れたビールは、よく見ないと緑茶と見分けがつきません。それを大学の授業に持ち込んで、後ろの席でチビチビやる。ときにはそれはポケット瓶や日本酒に置き換わり、学食で昼食をとるときも、密かに酒を飲みながらでした。講義が終わると自分の部屋に後輩を連れてきて朝まで飲み続け酷い騒ぎを繰り広げ……という堕落した日々を1カ月くらい過ごしているうちに、さっぱり大学に行かなくなりました。元々人間嫌いの僕、そのうち他人と会うのも億劫になり、朝から晩まで一人で酒を飲んでばかりいるようになりました。1カ月ぶりにふっと鏡を見ると、見事に死相が出ていました。これ、まずいな。

簡単にビビって改心した僕はすぐに断酒。その日のうちに徐々に体調が戻ってきて、翌日はなんだか生まれ変わったような晴れやかな朝を迎えました。

朝起きて珍しく体調も良いし、シャワーも浴びてドライヤーを当てると髪型もバッチリ決まってる、そんな、なんか今日の自分マジでイケてるぞ、ってときたまにないですか? その日の僕がそうでした。自信溢れる足取りで、1カ月ぶりの登校、あと1日休むと単位を落としてしまう必修の授業の小教室に遅刻しつつも入っていくと、中はガランとしていました。黒板には、無慈悲に「休講」の2文字。がくっ、とずっこけながら視線を移すと、教室には見知らぬ人間が二人いました。話をきくと、今日は休講なのだけど、授業でわからないことがあれば質問を受け付けるということで、講師の先生がやって来ていたそうなのです。そして、先生以外にもう一人、休講なのにわざわざやって来て律儀に授業の質問をしていたクソ真面目な留学生のミョンちゃんと、僕は出会いました。

ミョンちゃん「あ、有名人の奥山くんだ。人間嫌いで文学オタクで落伍者に憧れてる、滅多に大学来ないレアキャラだ! ねぇ、いつも授業中ペットボトルにビール入れて飲んでるって噂本当?」
僕「そっちこそ、謎多き美人留学生のミョンちゃんだ。日本人と韓国人のハーフで、韓国にいたとき詩で賞を幾つも受賞して作家をしてたって?」

そのとき僕はミョンちゃんに一目惚れ。以後たまに授業中口をきくようになり、ノートなどコピーさせてもらったり、忘れた教科書を見せてもらったり、お互いの部屋を行き来したり、1年間ちんたらと会話を続け、紆余曲折あって付き合うようになりました。

◎元作家のミョンちゃんと作家志望の僕

文学部の同級生のミョンちゃんは実は僕より5つ上の25歳、何やら深刻な経験をいくつも経て、作家をやめて、色々訳あって日本に留学してきていたのでした。

ミョンちゃんは苦学生で、給付奨学金をもらいながら、水商売で稼いだお金と合わせて学費と生活費を全て一人でまかない、生活していました。ごくたまに、自転車に二人乗りして彼女を店まで送り届けて、そのまま店で酒を飲んで一緒に帰るということがありました。ある日、その店の店長と、3人で話していたときのことです。

ミョンちゃん「奥山くんはいっぱい本読んでてなんでも知ってるの、凄いんだよ」

その頃文学部に在籍していた僕は、何故か本を読んでいる人間はカッコ良いという、あまりに意味不明過ぎる不思議ムードのあおりを受け、微妙に人生最初で最後のプチモテ期を享受していました。

店長「じゃあ奥山くんは、将来作家になるんだ?」
僕「……なれる訳ないじゃないですか、そんなの。どれだけ難しいと思ってるんですか。1000人に1人とか、そういう世界ですよ。無理でしょ、そんなの」
店長「いや、やってみなきゃわからないじゃん」

イラついてきた僕は無言で先に店を出て、路地裏のゴミ箱をひっくり返しながら叫びました。

「見透かしたようなこと言いやがってあの野郎、ムカつくんだよ!」「帰ろうよ」いつの間にか背後に来ていたミョンちゃんを乗せて、自転車二人乗りで終電過ぎの鴨川を渡りました。「奥山くん、私、もう働きたくない! お酒、一滴も飲みたくない。助けてよ」

大学時代、ミョンちゃんはいつも泣いていました。やめちゃえよ。なんて言えるわけもない。僕に言えることは何もない。何故なら僕は卑怯者だからだ。例えば何を言えばいいのか。

あのさ。実は隠れて小説書いてるんだ、恥ずかしくて今まで言えなかったけど、最終選考まで残ってるんだ。もしさ。賞とったら、賞金全部あげるから、仕事やめてよ。

そんなの、最低じゃないか。もちろん言わなくて正解でした。バッチリ落ちたんだから。「このまま時間が止まればいいのにね」ミョンちゃんはそう言うけど、当然時間は止まらないし、嫌でも僕たちは歳をとり。就活が始まったあたりから、ミョンちゃんは僕に不満そうな態度をみせるようになりました。

僕にはやりたいことなんか何もない、残業が少なくて仕事がラクな会社に就職して、ワークライフバランス、年功序列の終身雇用、媚びへつらって要領よくすいすい会社員人生を送ってくのが正解なんだ。やりたいこととか、やりがいとか、そんなの生きてくのに何の必要もない、金を稼ぐのに理由なんかいらない、青臭いこと言ってるより、現実的な生き方を選択すべきだ。

……なんて死んだ目で言いだした僕を、ミョンちゃんは激しく罵倒するようになりました。「本当に何もやりたいことないの!? そんな人だとは思わなかった」

喧嘩が絶えなくなり、別れて、くっついたり離れたりを繰り返しながら愛情をすり減らしていくパターンに入りました。幸いどっちも一部上場でそこそこの会社に総合職で内定、二人とも東京勤務になったのですが、このあたりからいよいよお互いの気持ちが離れていきました。

韓国語と日本語の他に英語も出来る聡明なミョンちゃんは、語学の才能と天下無敵のコミュ力、おまけに文学部卒なのに何やら難しげな数式まで使いこなしてバリバリと仕事、一方の僕は会社に入ってすらいじめられて、何故かしばらく現場で肉体労働をするハメに。で、ちょっと体を壊したりしました。

「奥山くん、学生時代のオーラ、もう完全になくなったね。汗臭いし髪型気持ち悪いし仕事出来なさそうだし、魅力マジにゼロじゃん!!」と言われても何も言い返せない。「私さ、中国企業からヘッドハンティングの話されちゃったよ」「へぇ」「年収2000万だって」「が!?」

なんだそりゃ。つい1年前まで同級生だったのに、いきなり住む世界が違い過ぎる……。「行けばいいじゃん、中国」「うーん……まぁ行かないけどさ。てか、結婚する?」「しない」「なんで」「わからん」ミョンちゃんと結婚したかったから、自分なりに必死で就活したハズなのに、わからんってなんだよ僕は。

で、いよいよ本格的にフラれて、1年くらいがたち、そろそろ職位上がって部下とか出来ちゃうかー? くらいのタイミングで、それ以上会社員続ける意味がわからなくなってしまいました。

◎クソ、もうちょっとで主夫になれそうだったのに……! 失敗した!

退職願出した数日後、まだ引き継ぎしてたくらいのタイミングで、久しぶりにミョンちゃんから電話がかかってきました。「近ごろどーよ」「会社やめたっす」「そりゃめでたいね」何がめでたいのか意味がわからないけど、飲みに行くことになりました。「なんでやめたの」お前のせいだ! ……ってさすがにおかしいよな。別に1ミリもミョンちゃんのせいじゃないし。だからかわりに、僕はずっとため込んでいた台詞を彼女にぶつけました。

僕「いいか良く聞け! 俺は、作家になる!!」

ミョンちゃんは椅子にもたれてずり落ちながら、「はぁ!?」と言い、何か自分を責めるように顔をぐにゃっと歪めました。「なんでそれ、今まで言わなかったの……わ、私が、反対すると思った?」

応援すると思ったから、言えなかった。

いつの間にやら僕は25、彼女は30歳。最初に彼女と出会った19の春から、そのとき気づけばもう6年がたっていました。

ミョンちゃん「じゃあ、結婚しようよ。うちでさ。家事でもしてれば? 君の料理は嫌いじゃないし、掃除は……まぁやんなきゃ超怒るし。洗濯は好きだから私がするし。ちょっとくらいバイトもして欲しいけど、別にしなくてもいいよ。奥山くんが成功しても、失敗してもいいよ。だってそれ、私が死ぬほどやりたくて、でも出来なかったことだから。ね、中々良いと思わない? それでさ、そしたらさ」

好きだな。でもだから。言わなきゃ。笑わなきゃ。絶対に笑わなきゃ。頭がおかしくなりそうだ。おかしくなってもいいから、最高に完璧に軽薄そうに僕は笑うんだ。笑え! 「ミョンちゃんって、たまにかわいいこと言うね」僕は彼女の口に手を押し当てて黙らせ「ありがとう。でも大丈夫だよ」人生失敗したな、もう二度と誰のことも好きになっちゃいけないな、そう思いました。それから。

しばらく貯金があったので、1年くらい東京で小説を書いた。ほとんど誰とも会わなかった。家賃が高くても、東京から離れるのが怖かった。いつか電話がかかってくるかもしれない、あなたは天才ですって出版社から。一分一秒でも早く行けるように、東京に住んでいたかった。そんな電話は結局、かかってこなかったんだけど。

一度出版社から、僕の小説のどこがダメなのかって、5人くらいの編集者の人が色々書いてくれた手紙が届いた。それを何度も読み返しながら、ダメだったなぁ、これからどうやって生きていこう、悔しいなぁ、死んでも死にきれないよ、俯きながら地元に帰った。

今もたまにミョンちゃんから、年に1回くらい電話があるんだけど。もう2年くらい? 会ってない。

正直言って、まだ未練タラタラに好きなんだよな……。

でもいい加減、諦めなきゃ。好きでいちゃダメなんだから。へ? 時が解決する? 時は解決してくれなかったんだよ!!(絶叫) ……いやいや、一体どうすれば綺麗に忘れ去ることが出来るんでしょうか? 書いて、ネット上に公開すれば、整理がつくかと思ったけど、全然つきそうにないや。何かもっと強烈に説教してもらわないと……。

と、ふとそのとき、messyの人気連載、『女子会の帝王・KENJIの美タミン注入☆』が目に止まりました。汚ブス研究家のKENJIさんが、ときに厳しくときにおかしく、読者の皆さんのお悩みに答えていく正当派の人生相談コーナーです。

うわ、僕もKENJI美ンタ!!!! されてぇー! そうだ! この原稿、KENJIさんに送りつけてみよう……。よし、送信、っと。

……何かすごく取り返しのつかないことを、やらかしてしまったような気がする。どうしよう。

と後悔しても後の祭り、一度送ったメールが戻ってくることはないのです。嗚呼、もし一度送信したメールを消す技術が開発されたなら。元彼女に復縁を迫るメールとか、そういうのも全部一切合切消去出来るのに……。

というわけで、今回は恐縮なのですが、読者の皆さんへの相談ではないのです。KENJIさん、どうか僕の悩みを聞いて下さい。何卒よろしくお願いします。

※担当編集注:皆さんも愛のないビンタコメントをお願いします。

奥山村人(おくやま・むらひと)
ヒモになれば、とアドバイスしてくれる女性はたくさんいるけど、私のヒモになってもいいのよ、と言ってくれる人は少なくて困っています。Twitter:@dame_murahito BLOG:http://d.hatena.ne.jp/murahito/