「女性の割礼」1億2000万人が行っている現実

 6月25日に放送された『クレイジージャーニー』(TBS系)の「マサイ族に嫁いだ女性の語るマサイの世界」の感想ツイートをまとめたtogetterが話題になっています。

マサイ族に嫁いだ日本人女性、赤裸々に語る夜の夫婦生活が驚きの連続!【クレイジージャーニー】

 松本人志、設楽統、小池栄子がMCを務めるこの番組は、独自の目線やこだわりを持って旅する人をゲストに招き、その体験談を語ってもらうというもの。25日は、マサイ族に嫁いだ日本人女性の永松真紀さんが赤裸々にマサイ族の文化を語る回でした。

「マサイ族の男は、年単位ではなく『少年』『戦士』『成人』『長老』と4つの時代で生きている(=自分の年齢がわからない)」
「マサイ族は、子供老人以外はだいたい携帯電話を所持している」

 など日本とは異なる文化や意外な近代化の様相がうかがい知れる、とても勉強になる回でした。その中で、非常に気になる話題がありました。男女への割礼儀式、特に女性に対する割礼です。

 永松さんによると、マサイ族の女性は、女性器の先を少しだけ切る文化が残っているそうです。この儀式によって、少女が大人になったと認められ、結婚することが可能になるとのことです。

 実はこの儀式、番組では紹介されていませんでしたが、人権侵害であり、身体的にも精神的にも傷を負わせるものとして国際社会で問題視されています(女性の割礼は「Female Circumcision」、女性器切除は「Female Genital Mutilation/cutteing(FGM/C)」と呼び、後者は否定的なニュアンスが強く含まれています)。

 FGM/Cを受けている女性は、アフリカと中東の29カ国で推定1億2000万人。おそらく15歳未満の女性の3000万人が未だにFGM/Cの危険にさられています。施術方法は、はさみやかみそりの刃、ガラスの破片などを使用し、麻酔を用いずに行われることが多く、決して衛生的とは言えません(ユニセフ調べ)。

 また内容は地域や民族に異なります。FGM廃絶を支援する女たちの会によれば、主に4つのタイプに分けられるそうです。

タイプ1:クリトリスの一部もしくは全部分の切除を伴う場合もあるクリトリス包皮の切り込み(クリトリデクトミーあるいはスンナ式とも呼ばれる)。
タイプ2:小陰唇の一部あるいは全部の切除。縫い合わせや、閉じる場合もある。
タイプ3:外性器の一部あるいは大部分を切除した後、大陰唇を縫い合わせたり、狭めたり閉じたりする(外性器縫合)。
タイプ4:上記3タイプに分類できないもの。クリトリスあるいは小陰唇を引き伸ばす、クリトリスとその周辺を焼く、処女膜の環を切り取る(アンギュリャ切除)、膣の切除(ギシリ切除)、膣から血を出すあるいは膣を狭める目的で膣に薬草などを入れる、など。
(http://www.jca.apc.org/~waaf/pages/FGM/FGM.html より)

 想像しただけで身の毛もよだちますが、このいずれかの施術を行われた女性が推定で1億2000万人もいるというのが現実です。

◎当事者ですら/だから根絶の声をあげにくい

 当然、FGM/Cにはリスクがあります。

 FGM/Cを受けた女性は、不妊症や膣嚢胞、再発膀胱、尿路感染に罹りやすくなります。また、尿道が閉じてしまったり、月経困難症、性交時の激痛などの症状もでます。さらに出産時の合併症や新生児死亡の危険性も高まります。また施術によって命を落とすこともある。その上問題なのが、多くの場合4~14歳の頃に行われるため、女性器を切除することの意味やリスクを十分に理解した上で行われているとは考えにくいという点です。

 こうしたリスクや問題を抱えるFGM/Cを、国際社会は人権侵害として捉えるようになり、根絶のための活動が行われるようになりました。その成果か、FGM/Cは全体としては減少傾向にあるようです(国によっては根強く残っている)。

 それは決して、FGM/Cが行われている地域の外にいる人間が、一方的に「FGM/Cをやめること」を押し付けたわけではありません。ユニセフにあるFGM/Cに関する記事を読む限り、FGM/Cが行われる地域に住む当事者も、その根絶に立ち上がっています。例えばセネガルにある108村のメンバーが、自ら「FGM/Cを辞めること」を宣言する記事が掲載されています(108の村が約束「女の子にとって害となる慣習は廃止します!」<セネガル>)。その一方で、FGM/Cを行っていない女性への差別もあり、なかなか当事者から声を上げるのが難しい現状もあります。

 異文化について考えるとき、「我々とは異なる文化の中で生きているのだから、口を出すべきではない」とも言われます。こうした問題の是非を考える際には、その文化が本当に望まれているものなのか、歴史的、社会的経緯はどのようなものなのかをきちんと踏まえた上で、当事者の声に耳を澄ませることが大事なのでしょう。
(門田ゲッツ)

結婚は愛だけではできない…恐怖の婚約トラブル特集

 付き合っている相手といざ結婚話が持ち上がっても、そこからトントン拍子に進むことは案外ない。それぞれの親への報告に両家の顔合わせ、入籍と結婚式のタイミング……などなど、親と縁を切っている場合はこの限りではないが、やることがてんこ盛りで、愛し合っているふたりでも何度か喧嘩に発展するものだろう。その過程で意見や家族観の明らかな相違が埋められぬ溝をつくり、ふたりが別れてしまうこともある。今回は、婚約から結婚までの間に起こるトラブルについて取り上げる。

『ありえない!こんな事ってありますか?』

 ここ最近もっとも気になっていたトピである。途中、ある意味ホラーな展開を辿り、読む者をハラハラヤキモキさせた。トピ主は25歳女性。彼氏(31)とは付き合って4年7カ月になり、同棲してもう2年目となるため、そろそろ結婚話が出始めた。すでに家族同士面識があり、特に母親同士は同じ舞台を見に行くなど親密で、スムーズに進むかと思われた。

 まず先に、新婦側であるトピ主実家に挨拶に行った(トピ主と彼の同棲宅から近いため)。こちらは滞りなく進んだが、しかし次に訪れた彼氏の実家で、トピ主も言うように“ありえない”事が起こる。

 彼の両親に挨拶をすませ、こちらも滞りなく終わりそうに見えた……が、一泊し、翌日に実家に帰って来た彼の実姉からとんでもないことを言われる。

「会ってみたら生理的に無理だわ。義理でもきょうだいの関係になりたくない。この子と結婚するなら私は実家との縁切るよ」

 彼姉とトピ主は何度も電話で話した事があり良好な関係を築けていたと思っていたのに……トピ主はショックを受ける。それでも、肝心の彼が「姉貴なにバカなこと言ってんだよ!」とでも一蹴してくれれば問題ないのだが、なんと「姉貴が反対なら仕方ない。別れよう」と、彼氏は姉に絶対服従の姿勢をとった!! 結婚を控え幸せ絶頂だったトピ主は呆然。追加で投下されたトピ主レスなど見ても、まだ混乱のさなかにある様子が強く読み取れ、「本当に別れたくないんでなんでもいいから助けてください!」という必死な相談だ。

 「姉の一言で寝返るような男なら願い下げ」とのシスコン疑惑もなくはないが、小町的には「彼氏が自分から別れを言い出せないから、姉に頼んだのでは?」と、陰謀論が強い! この姉の登場からの流れはあらかじめ決まっていたのではないか、という声が多いのだ。果ては「姉は占い師で見えないものが見えるのではないか」というオカルト方面にまで話が膨らむ始末である。ただ、トピ主の目には「彼は私と同じくらい本当に結婚したがってたように思えます」と見えていたようだ。ますます謎は深まった。

 その後、時間がある程度経過し、トピ主も家族や友人と話をして幾分落ち着いた様子で「まずは彼と彼両親と話して納得のいく説明をしてもらい、もし問題があるならちゃんと解決していって交際・結婚は継続したいです」とレスをつけた。そして彼氏と話し合いをしたわけなのだが、話し合い後のトピ主レスでは、「どうしてこんなことになったのか真相がわかりました…。でもとても今は書ける気分じゃないので明日お昼時間か仕事が終わってからちゃんと書き込みます」「今回の話を聞いて、別れるしかありません…。もちろんまだ諦めきれないけど拒否できる立場ではないので諦めます…」と、ちょっとちょっと気になりすぎる~~~~早く続き書いて!! このレスから数日、読者の誰もが頭の片隅で「あの婚約破棄トピ、どうなったんだろう……」とソワソワしていたに違いない。少なくとも筆者はもう気が気ではなく色々想像する毎日を送ってしまった。トピ主の実家が実はなにか怪しいカルト宗教にハマっているとか…?だが実際のところは全く違った。

「彼のお姉さんが私の事を『生理的に無理』と言ったり、それを彼が反対しなかったのは私の母が原因でした」

 まさかの……嫌われていたのは、トピ主の母親だった。

 最初のトピ文にあるように、母親同士は仲が良く、共通のあるアイドルグループのファンでよく一緒にコンサートに行っていたのだという。だがトピ主母は彼母よりも熱狂的なファンで、彼母はそれを重荷に感じていた。加えて「私も父も知らなかったんですが、一緒に行っている人がもう一人いて、彼のお母さんが当選したチケットがいい席だった場合は母とその人がその席で見て、彼のお母さんは悪い席でしかもチケットを売った知らない人の隣で一人見てたらしいんです。あと、2席分しかチケットが取れなかった時は一人だけ入れなくてそれを会場に着いてから言われたり、物販の列に並ばされたり、実家に泊めるお礼に奢らされたりしてたそうです」とトピ主母がかなりの厄介者だったことが明らかに。

 トピ主はこれを全く知らず、ふたりがコンサートに行く事を歓迎していたのだが、それも彼は「事情を知っていてトピ主母を後押ししている」と悪く取ったらしい。彼母は彼に「私と彼に気を遣って自分が我慢すればいいって感じらしくて、彼にも私には言わないように口止めしてた」のだが、彼はだんだんトピ主が憎くなってしまっていた。そのため「私になにか痛い目を見せて私の母にも痛い目を見せたかったのと、彼からお母さんを止めてもだめだからって考えた結果、結婚できると思わせた後で『生理的に無理』って言って私と母を傷つけて、お姉さんの言う事だからって理由で彼のお母さんにも納得させようとした」のだという。

 つ~か彼の憎しみのレベルが半端ないことにこれまた恐怖を感じる展開だ。トピ主により大きいショックを与えるために、結婚したがっている演技をしていたのだから……。怖すぎっ!

 途中、トピ主表示がされていないトピ主レスがあるが、結局、トピ主の家族はこれまで母親が彼母にしていた事に対する慰謝料とこれまでの弁償を彼母へ。彼は彼で「トピ主を共犯だと決めつけたこと」に対してトピ主へ慰謝料を払う事になったそうである。

 「自分の母がしていた事にもショックだし、それを母が全く悪びれていなかったのもショックです。それに気づかなかった自分のマヌケさにもショックだし、彼に信じてもらえていなかったこともショックです。帰りの電車で彼はずっと謝ってきて、何も言えませんでした。ありえないとか相談しといて自分の家が一番ありえなかったです」

 家というか、ありえないのはトピ主母だろう。

『婚約者の彼の行動にビックリ。私はどうすれば…』

 先のトピと同じような年齢差で、トピ主は26歳女性、彼は30歳。婚約して半年が経ち、お互いの両親(彼の親は離婚しているので母親のみ)にも挨拶済みだ。だがトピ主は彼の母に対して「初めてお会いした時からすごく苦手な人だなぁと感じて」いた。これはトピ主だけに限った感情ではないようで、彼の兄弟も皆、母親から離れて遠くに住んでいる。

 「彼の母親は極端に常識がなく、自分の意見は絶対に曲げず、頻繁に酷いヒステリーも起こします。私も彼の母親と付き合えば付き合う程、この人と家族になるのはとても難しいと思うようになっていました」という。そして、この気持ちを彼に伝えたところ、あろうことか彼はそれを当の彼母に伝えてしまったのである!

 「彼女がもうお母さんと関わりたくないと言ってるから結婚後は必要以上に自分たちに干渉しないようにしてくれ」という彼の言葉に彼母は「お母さんはお前のことを嫌ってるわけじゃない、けどどうしても自分と関わるのが嫌ならそうしてくれていい」と悲しそうに言っていた、という。この時点でもう彼やめとけ! と思わずコメント書き込みしたくなるほどだが、今後どう彼母と会えばいいのかという相談だ。

 「別れろ」「私が親だったら大反対」など相変わらずの短気なコメントが並ぶが、「確かにトピ主さんとしては『相談』のつもりだった、というのは分かりますが、男性は『解決策』として平気で相手に言ったりしますよ。(略)相談した時に義母さんには言わないでと一言伝えておくべきでしたね(略)もしかしたら婚約者さんもそれ(義母さんとの疎遠)を望んでいたので、あえて言ったのかもしれません」となんだか鋭いコメントもチラホラ。「結婚後、彼は母親とあなたの間に立って、うまく立ち回ることなんてできません」というコメントも。確かにそう思う。

 トピ主レスはひとつだけで「引き続き彼と結婚する方向で考えていきたいと思っています」と続投を決意するものだった。トピ主は結婚後、専業主婦になる予定だという。トピ文では将来くるであろう介護についても心配していたが、大丈夫なのだろうか……。

 トラブルを乗り越えて結婚して愛が深まるケースもあれば、結婚してからも同じようなトラブルが頻発し「だからやめとけって言ったのに」と家族や友人に言われてしまうパターンもあるだろう。いずれにしても婚約段階でのトラブルは相手(とその家族)を見極める重要な機会となりうる。そういえば筆者は結婚直前、夫の母に「家族全員分の学歴、職歴と病歴を書いて送ってこい」と言われたことがあった。かなりのケンカに発展したが、これに似たトラブルは結婚後も時折起こっている……。

■ブログウォッチャー京子/ 1970年代生まれのライター。2年前に男児を出産。日課はインスタウォッチ。子供を寝かしつけながらうっかり自分も寝落ちしてしまうため、いつも明け方に目覚めて原稿を書いています。

前世はピータン? 妄想物語とともに「ピータン入り冷やし中華」

こんにちは。自意識和代でございます。
紫陽花が咲いているのに暑さで乾きかけている日もありまして。
紫陽花も私も大丈夫かしら? 梅雨らしくもうちょっと雨が降って欲しいわと思う今日この頃です。
潤いたい……。

さて、今回のお喋りは前世作り話です。
みなさんは自分の前世を占ってもらったり「あれ、前世は〇〇だったのでは?」などと何となく自分で感じたことはありますか? 残念ながら私はありません。

一度眠りにつくとスコン! と意識が落ちてほとんど夢を見ない……ことが関係あるのかどうかわかりませんが、ふとした瞬間に(手の動きを止めてシリアスな表情で)「私は前世〇〇だったのではないだろうか?」と思ったことは皆無です。
冗談でもいいから私も何か前世のイメージ欲しいな!

すると、友人が「前世、ちょんまげだったんじゃない?」とな。
ちょんまげ……。
相撲の真っ最中に激しく揺さぶられる大銀杏を思い出しました。
力士の誕生とともに生まれ、時に頭上から力士を励まし、優勝パレードでは誇らしげに鎮座し、引退とともに力士から去る。
さらば、相撲生活。
さらば、大銀杏としての私。
(喝采)

ちょんまげとしての自分を想像してみましたが、苦笑いで友人を見てしまいました。
ちなみに友人の前世は花魁だそうな。
「う~んとね。じゃ、ピータン。間抜けな感じがアンタっぽいよ!」
ピータンねえ……

〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜 〜雲〜

昔むかし、とある民家の近くにひとつの卵が埋まっていました。
卵はずっと自分がどこから来たのか知りたいと思っていました。
兄弟姉妹の卵たちが入っていたカゴから自分だけが転げ落ちてしまったところまでは覚えていたのですが、その後の記憶はありません。
ずっとひとりで灰の中。
寂しさと悲しみのあまり、透明だった体はすっかり茶色になっていました。

そんな日々を過ごしていたある日、卵は珍しく夢を見ました。

のどかな道をひとりの爺さんが歩いています。
名前はぴいたん(肥譚)。
気はいいのですが、少々ズボラと言いましょうか、大雑把なところがありまして。
たとえば、買い物の帰りに果物をポテン! と落としても「まあいいか」と拾わずにヨタヨタ帰ってしまうのです。
「ほーらまたぴいたん、置き土産~!」
なんて村の子供たちの声が聞こえてきてもお構いなし。
まあ、必要なら誰か拾って食べるだろう。
誰も拾わなければ動物が来て食べるだろう。
動物も来ないなら土に還るだろう。
……それ無駄だろう!
呑気なものです。

このあたりの動物たちは、ぴいたん爺さんが時々お裾分けをくれる(?)ことを知っています。
しかしぴいたん爺さんは、落とした果物を珍しく拾って帰ることもあります。はっきり言って気まぐれです。
そんな日は動物たちもガッカリです。
「あの爺さん……優しいんだか意地悪いんだかわかんねえな」
「まったくだ」
などの会話が動物たちの間で交わされているなんてつゆ知らず、
「今日は面倒くさがらずに果物を拾ったぞ! ホッホッホ!」と機嫌良く帰っていくのでした。

帰り道の途中には桃の木がありました。
この木は、ぴいたん爺さんが若い頃に落とした桃の実から芽が出て大きくなったのです。
もののついでのように生えてきた木の周りには、ちらほらと寛ぐ村人もいました。
まあ、そんなわけでぴいたん爺さんは、若干みんなに小馬鹿にされつつも穏やかに暮らしておりました。

ある日、ぴいたん爺さんは、家で飼っていたアヒルたちが卵を産んでいたことに気がつきました。

「ほ? ほ? 卵? 卵じゃ~!!  何にして食べようかの? 楽しみ、楽しみ。ホッホッホ~!」

ひと~つ。ふた~つ。みっつ。よっつ。喜んで卵をカゴに入れます。
するとぴいたん爺さんを呼ぶ声が。
ぴいたん爺さんは立ち上がり、カゴをかまどのそばへ置きました。
コロン……コロコロコロ……ピタン。
立ち上がった拍子に卵がひとつ転がり、かまどの灰を巻き上げて止まりました。

「わしじゃよ。どうじゃ? 一杯」

近所の矢助(やすけ)爺さんです。手には酒の入った徳利を持っています。

「そりゃええの~! まあ上がりなされよ」

ぴいたん爺さんは卵が転がり落ちたことにうっすら気付いていましたが、早く酒を飲みたかったので後で拾うことにしました。

(効果音・宴)チャカポコ(効果音・宴)チャカポコ(効果音・宴)

矢助爺さんとは仲良しだったので、よくこうして一緒に飲んで過ごします。
時には他の仲間も呼んで楽しむこともありました。
宴もたけなわ。爺さんたちはとっても楽しそうです。
矢助爺さんはひょっとこのお面をかぶってどじょうすくいを踊っています。
ぴいたん爺さんは楽しげに歌いつつ、ヒョイと団子を口に放り込みました。

「うぐ……! ゲホゲホ……ゲホゲホ……ヒッ!!」

ぴいたん爺さんはしゃくり上げるような声を出したかと思うと、どうっ! と倒れてしまいました。

「おい、ぴいたん? ぴいたん! しっかりせいぴいたん!!」

……ぴいたん爺さんは団子を喉に詰まらせたせいで、死んでしまいました。
矢助爺さんは友達を亡くし、たいそう落ち込んでしまいました。
しかし涙を流しながらも時折フッと笑いが込み上げてもいました。

「まったく……しょうもない死に方しやがってよ」

矢助爺さんはぴいたん爺さんが生きた証として、桃の木のそばにお地蔵さんを立ててあげました。
桃の木の下では相変わらず村人が寛いでいる様子が見えます。

自分を灰の中に転がしたまま、酔っぱらって死んでしまったぴいたん。
卵は、夢の中で自分の出自を知りました。
そうだったの……
ぴいたん爺さんに対して怒っていいのか笑っていいのかよくわからないわ……

(手裏剣)(手裏剣)(手裏剣)グサッ!! (手裏剣)(手裏剣)(手裏剣)

ふわふわと浮かんでいた夢の景色がパチン!と消えて再び真っ暗な世界。
卵は夢から覚めたものの、何が起こったのかわからず息を潜めていました。

「畜生! 狙いを外して地面に刺すなんてくノ一の名が泣くよ! ……なんだこれ??」

くノ一が土に刺さった手裏剣を抜くと、拳くらいの大きさの土の塊が出てきました。
土を落とすともみ殻が、もみ殻を落とすと卵が出てきました。

「え? 卵?」

殻をむかれ、くノ一の手のひらの上にたたずむ琥珀色の卵。
心地よい風が吹いています。
過去の記憶が流れ去っていきます。
外の世界に出て空気に触れることができて嬉しい。
過去は過去。
茶色くなってしまったけれど、卵はこの体で生きていこうと決めたのです。

もぐもぐ……

〜完〜

この物語はフィクションです。
では参りましょう。「ピータン冷やし中華」

材料(2人分)

皮蛋(ピータン) 2個
オクラ 4本
パクチー 1束(量はお好みで)
ザーサイ 50g
鶏ささみ 2本
トマト 1個
中華麺 2玉

塩 小さじ1
酒 大さじ1
塩(鶏ささみ茹で用) 小さじ2

甜麺醤(テンメンジャン) 小さじ1

★タレ
ショウガ 1/4かけ
ニンニク 1かけ
長ネギ  5cm
ペースト状中華だし 小さじ1
砂糖 大さじ3
醤油 60cc
黒酢 または 酢 50cc
水 50cc
ごま油 大さじ1

皮蛋(ピータン)です。最初に発見した人はどんな気持ちで拾ったのでしょうか。
(参照リンク:皮蛋 - Wikipedia)

もみ殻を取りやすくするため、水に10分ほど浸けます。

酒大さじ1・塩小さじ1を馴染ませて、こちらも10分ほど放置。

もみ殻と土を洗い落としました。
ゆで卵の殻をむく要領と同じです。

いいピータンには、針葉樹林の葉みたいな模様が入るそうです。
私には「THE・いい女」っぽい模様はありませんが、シミならありますわ。どうでもいいですね。
……ピータンには出番まで一休みしていただきましょう。
「しばらく置いて臭みを取るように」と袋に注意書きがありましたが、そんなに死ぬほど臭いというわけでもないです。

オクラです。塩(分量外・適量)をこすりつけて表面の産毛みたいな毛を落とします。
元気過ぎるオクラだと、産毛のつもりで表面を触ったら小さい棘だったりすることがあります。地味に痛い……。
表面を撫でてもチクチクしないオクラなら、この行程はスキップスキップ。茹でますし。

ネギ、ショウガ、にんにくをそれぞれみじん切りにします。

小さじ1の塩を入れてオクラを茹でます。
色が鮮やかになって1~2分待ち、引き上げて冷水にとります。

鶏ささみを茹でます。塩小さじ2・時間は5分くらいです。
茹であがったら冷水へ。

ショウガのみじん切りが入っているのは、新入り・ホーロー白小鍋よ。よろしくね。

続いてネギとニンニクもみじん切り。小鍋に投入します。

ネギ・ショウガ・ニンニクのみじん切り・水50cc、醤油60cc、黒酢50cc、砂糖大さじ3。
そして、ペースト状中華だし・小さじ1です。

ペースト状中華だしは10年ほど前からあるようですが、ここ最近スーパーで品揃えが増えたように感じるのは気のせいでしょうか。よく見かけるようになりました。
確かに便利。これがあれば、あっさりしたラーメンくらいなら気軽に作れます。
さすがに豚骨ラーメンほどのコクは出ませんが、気に入っています。

フツフツしてきたら、ごま油大さじ1を投入。
ひとまぜして火を止めます。

ボウルに水を張って、タレを冷まします。
中に仕込んでいるのはザル。
浮力で小鍋が揺れて水が浸入しないよう、固定用に入れました。
つまり、タレに水を侵入させたことがあるんですわ……。

冷ましていた鶏ささみをペーパータオルでふき、ほぐしていきます。

肉に挟まれていた筋が残りました。

ピータン開帳~

……と言いつつ、ザクザク切ります。

パクチー
ザクザクと1cm幅に切り、半分ずつに分けます。
半分は具に和える分、半分は飾り分です。
このあたりで麺を茹でるお湯を沸かし始めます。

トマトは厚みが1~1.5cmくらいになるようにカットしたいです。
個人的な好みです。

ザーサイ50gもみじん切りします。
油ぎって滑るのでザーサイには触らず、包丁の腹で裁ち落とすように力強く刻みます。
ザク! ザク! ザク! ザク!
……別に怒ってないですわよ。

甜麺醤(テンメンジャン)小さじ1を投入して混ぜます。

袋の表示通りに茹でます。細麺推します。

茹であがる麺の受け入れスタンバイ。

ザッバ~ン!!

すかさず氷水のボウルにザバン!!

水をよく切って皿へ着地。

具を置き、タレをかけます……見ればわかりますね。ごめんなさい。

トマトとパクチーを飾り、「冷やし中華」完成です!

おまけ
Lost in space……

割烹和代~fin~

■自意識和代 / 人の好意をなかなか信じられず、褒め言葉はとりあえず疑ってかかる。逆にけなし言葉をかけられて「なんて率直なんだ!」と心を開くことがある。社交辞令より愛あるdis。愛がなければただのdis。凹んじゃうよ! ラブリーかつ面倒なアラフォーかまってちゃんである。

男性特権は、どこから崩されるか

 先週、はてなブログの「『レイプするなとさえ言われない』:トランス男性の目から見た男性特権25例」という記事を興味深く読みました。元ネタはアメリカのフェミニズムwebマガジンに掲載された、FtM(女性から性転換をおこなった男性)の著者がトランス男性の視点から「男性になって変わった周囲の扱」について25のポイントをまとめたもの。社会的に女性として成長してきてから男性に性転換した彼の意見だからこそ、これを男性が読んだときに「こんなの、女性のひがみだろ」とあしらうことはなかなかできないと思います。

 私は個人的に、

「(女性よりも)真面目に話を聞いてもらえる」
「給料が増えた」
「山ほどたくさんのことを見逃してもらえる」
「成功すると、純粋に本人のガッツのおかげだとみなされる」

 という仕事がらみの特権ポイントが、特に身に沁みました。これらはすべて「女性は男性より仕事ができない」という偏見に基づくものだからです。

◎女性にはマネジメントは無理? 根強い偏見

 「女性が輝く社会を~」などと歯に浮くようなことが世間で言われていても、仕事をしているとナチュラルに女性蔑視発言をする人に出会うことがしばしばあります。

 私は会社員9年目ですが、ある先輩男性社員が「男性と女性を比べると、女性のほうが良くできるように見える。個人プレーは得意な人が多いんだよ。でも、女性はマネジメントとか交渉ができない。女性に交渉をやらせると、絶対に自分が全部勝ちにならないと気が済まない、みたいになって上手くいかないことが多い。交渉って0か1かの勝負じゃないじゃない。こっちが7割勝って、3割は相手に持たせる、ぐらいじゃないと交渉にならないんだよ。女性にはそのへんの感覚がわからない」と言っていたのに出くわしたことがあります。

 なんだかもっともらしく仕事論を語っているように見えますが、かなり女性の能力に関する偏見に満ちた意見です。前述の先輩は、誰か特定の女性社員に対して「この女は交渉の感覚がわかってないな~」と不満に思ったのかもしれませんが、その“1人の女性”を、すべての女性に当てはめたうえで、「だから女は……」と断罪することに、疑問を感じます。「2020年には女性管理職比率を30%に増やす」という目標が内閣府の旗振りのもとで立てられていますけれど、さも当たり前のように「女性にはマネジメントや交渉ができない」と断じる意見に出くわすとその目標達成は、難しいんじゃないか、と感じざるをえません。

◎男女比のバランスの悪さが女性への偏見を生む?

 とはいえ、男性特権の記事が身に沁みたのは、私自身にも女性蔑視的な偏見があるなあ、と思い当たる節があったからです。私の現在の職場は、総合職の男女比が8:2ぐらい。男性、というかおっさんが多く、逆におばさんの総合職が極端に少ないアンバランスな状態にあります。ちなみにおばさんでない女性は非常~~~に少ない。このアンバランスな人員配置は、偏見を生みやすい環境の一因かもしれません。

 たとえば、ただでさえ少ない女性のなかで、悪い意味でインパクトのある女性(なにか指摘すると超ヒステリックに反論してくるだとか、絶対自分の非を認めないとか、仕事を依頼してもやってくれないが依頼は頻繁にしてくるとか!)がいると、その人個人への悪い印象が、他の女性へのイメージに波及してしまって……。ヒステリックな反応が多いのは彼女個人の、単独の問題なのに、つい「女性はヒステリックな反応をする」と大きな主語に還元してしまう、というか。それが回り回っていくと「女性はすぐヒステリーを起こすから議論ができない」という偏見に結びついてしまいます。

 前述の先輩が持っていた「女性にはマネジメントや交渉ができない」という偏見も、そもそも少ないサンプルから抽出した印象論でしかないものでした。一方で、おっさんの場合はサンプルが多いので、ヒドいおっさんがいたとしても、その悪印象が「男性」というマスに投影されることは少ないのでは……? またたとえ話で恐縮ですが、1人の不潔で臭くて仕事のミスが多い40代の男性社員がいたとして、女性社員から「男って本当に臭くて汚くて仕事もできない、最悪の生き物よね」と一括りに罵られることはあるでしょうか。たとえあったとしても、「いやいや、そんなこと言ってる女のほうがおかしい」となりそうですよね。また、先ほどの先輩は「おいおい待ってくれ、俺はそんなことないぞ」といの一番に言い出しそうです。

◎女性への偏見を解消するために経営者がしていること

 ふと、以前に従業員500人ほどのIT企業の社長にインタヴューした経験を思い出しました。その際「政府が掲げている『女性管理職比率30%』の目標に対して、なにか会社として取り組んでいることはありますか?」という質問をしたところ「女性にはハイヒールを履かせたら良いと思っているんです」という答えが返ってきたんですね。

 一瞬「女性は女性らしくハイヒールを履かせる」みたいな女性性の押し付けなのかと思って驚いたんですが、その社長さんの言わんとしていることは、「女性を評価するときには下駄を履かせて点数をつける」ということでした。その社長さんの会社では、同じぐらいの実力がある男女がいたら、ハイヒールを履かせて女性のほうを高く評価する方針が敷かれているようでした。

 「そんなことをして男性から反発はないんですか?」と私は尋ねました。返ってきたのは「当然あるでしょう。しかし、そうでもしないと、いつまで経っても女性管理職は増えないですし、男性中心の価値観は続くと思いますよ。いつまでも男性中心でいる会社は、将来的には滅びると考えています」という答えです。トップダウン式にこうした改革が広まっていけば、少しずつ男性特権による男女の格差も埋まっていくのかもしれません。

■カエターノ・武野・コインブラ/80年代生まれ。福島県出身のライター。

「メンヘラ乙」と斬る前に 私の自傷十五年史

突然ですが、皆さんは「自傷行為」と聞いて何を思い浮かべますか?

「ビョーキの人」? 「構ってちゃん」? 「死にきれない奴」? あるいは自傷行為を扱う何かの作品?

私は、「自分のこと」、正確には「昔自分がしてたこと」として認識すると同時に、様々な出来事がぬるぬると頭をよぎります。

という訳ではじめまして、この度「自傷行為」について書かせていただくことになった戸村サキと申します。連載なんて初めてのことですし、ましてお題は自傷行為、心して書かねばなりません。オス。

さて、いきなりガチの自傷トークに入る前に、簡単に自己紹介をさせて下さい。

私は哀愁のチバラキ出身、昭和生まれの三十路で、高校一年の頃から心療内科・精神科のお世話になっており、これを書いている二時間後にも診察の予約が入っております。薬? 飲んでます。入院? 二回ほど経験があります。思えば人生の半分くらい、メンタルの問題とお付き合いをしている計算になります。あー、年取りたくねー。

ここまで読んで、「そんなガチメンヘラが何を」と思われた貴方、まあまあブラウザバックする前に、もう少しお付き合いいただけませんか。

この連載では私の経験談をメインとして自傷行為に関する私見を述べる予定です。

あくまで一人の人間の体験ですから、偏りはあるでしょう。しかし、おいおい詳しく書きますが、自傷行為は世間が思っている以上に多くの人間が、色々な形で行っていることで、その背景には様々な要因があります。

それを十把一絡げに「メンヘラ乙」などと切り捨てる前に、まあ一例だけでも見てみませんか。

今「様々な要因がある」と書きましたが、ここだけ読むと「じゃあ自傷って何なんだよ! どうしてあんなことするんだよ!」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。それに対して私は、「傷の数だけ理由があるんだよ!」と逆ギレ気味に応えたい所存であります。

だって私自身、自傷の原因や理由はコロコロ変わりましたし、その度にいろんな誤解(「死にたいから切ってるんでしょ?」)や偏見(「構って欲しいだけだろ」)、心ない言葉(割愛)をぶん投げられてきました。

ですから私はこの場を借りて、微力ながら僭越ながら、自傷行為にまつわる世間一般の認識を、ほんの少しでもいいから変えてみたい、無理でもその試みくらいはしてみたい、そう思って書いている次第です。

もちろん、私が自傷していた頃と今とでは状況が違います。当初はネットも一般化していませんでしたし、スマホもありませんでした。また、自傷行為を扱う何らかの作品などもあまりなかったです。

しかし今は、テレビドラマの中にリストカットが登場したり、自傷する若者がメインの読み物などもあります。その分、「誤解や偏見」が大きくなっているような気がするんですよね。

例えばの話ですが、ある人物の「苦労」や「辛さ」を描写するためにリストカットのシーンを入れる、ですとか、ある種のツールとして自傷行為、みたいなものもあると思います。確かに有効なツールかもしれませんが、それってなんか自傷が「引き立て役」になってるんじゃないのー? と、語尾が伸びる感じでモヤモヤしてしまいます。

また、一部の精神疾患がある程度の知名度を得たことも、その病気や自傷行為が誤解される一因のような気も致します。追って詳しく書きますが、「自傷行為をしているということは“この病気”だ」といった認識ですとか、その逆のパターンですとか、まあまあ結構あるよなぁ、と考えます。

そして、冒頭の質問に対し、もし「今の私のことだ」と思われた方がいらしたら、この連載は「OBの体験談」的に、あくまでも「一例」として捉えていただけたらと存じます。

私は「傷の数だけ理由がある」と思っています。個々の理由も聞かずに「やめましょう!」なんて言えません。だからといって逆に「理由はそれぞれだから、周りの声なんて気にせずどんどんやれ」と言う気もありません。何故ならOBとして、自傷が過去のものになっても、未だに「色々めんどい」ことがあるからです。

私はOBではありますが精神医療の専門家ではなく、素人です。もっと言えば今も自分のメンタルの問題と戦っている身です。

偉そうなことを言うつもりはありません。言えないし。それでも、この一連の文章が、「私のことだ」と思われた方々にとって一つの参考例として読まれることを祈ります。

◎自傷行為の記録と記憶を辿る冒険

さて、枕は終わりました。本題に入りたいのですが、ここでカミングアウトしなければならぬことがございます。

私は精神的な持病のため、記憶があまりありません。幼少期の思い出も、学生時代の四方山話も、バイトの苦労話も、今朝食ったものとかそういう直近の記憶も、どういう訳か私は忘れてしまうんですね。

この症状が出始めたのは確か十七歳くらいの時だったと思います。そんな不便な記憶力の私がこれにどう対処しているかというと、全部書いて記録しているんです。

元々文章を書くのは大好きでしたし、「保存癖」としか言いようのない謎の体質もあいまって、三十路の現在、小学校六年くらいから現在に至るまでの記録がほぼ全て残っています。それは日記であったり備忘録であったりメールやチャットのログであったりブログであったり様々ですが、結構良い情報源です。

先ほど「経験談をメインとして」と言いましたが、全部覚えてる訳ではないので、というか結構忘れているので、記録をもとに書いていきます。

最大の謎は「何故私は十五年近く続いた自傷行為から卒業したのか?」です。

いや、よく覚えてないんです、やめた理由、やめられた理由。もしかすると、この連載を書かせていただく過程で浮き彫りになるかもしれません。その意味で、自傷行為について書くことは、私にとってもアドベンチャーです。

おっと、そういえば自己紹介が微妙に途中でしたね。

高校一年でメンタル系の病院にお世話になるようになり、高校二年で全日制をドロップアウト、通信制高校を卒業後、単身NYに乗り込みました。某大学に入ったのですが、初めての一人暮らしと過酷なスクールライフで病状が悪化、なんやかんやあった後、強制帰国の憂き目に遭い、それから入院しました。退院後はアルバイトをしたりしなかったり、家庭の事情で一人暮らしをしたり、バイトのストレスでまた入院したり、実家に出戻ったり、就労支援機関に通ったりして、現在は東京に住んでおります。

……という話を、自傷行為に焦点を当て、これから連載の中でお話ししていきたいと思います。上の自己紹介はいわば本題抜きのダイジェスト、最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。

◎自傷行為という「術」

最後に、私が初めて自傷行為に及んだ時のことだけお話ししたいと思います。

それは小学五年生の時でした。

当時、私は中学受験を控え、ほとんど毎日塾に通い、休みの日は模試を受けると、かなりの優等生、加えてピアノもたしなんでいる、結構良い子でした。

しかし学校では、自業自得なんですけど、いじめ未満の嫌がらせ行為を受けていました。何故自業自得かというと、成績の良さを鼻にかける、ピアノを自慢げに弾く(小学校の女子ってピアノが弾けるとステイタスが上がる、あの現象は何なんでしょうね)、等々、「そりゃ周りも反感持つわ」と今にして思えば納得の態度を取っていたからです。

嫌がらせ行為は、具体的にはよくある感じで、私物を隠されたり捨てられたり、どこかに閉じ込められたり、シカトされたり、まあそんな具合でした。

覚えてないんですけど、やはり辛かったんでしょうね、自傷に及んだのは塾のない日の放課後だったイメージだけ頭に残っています。刃物で膝を軽く。しかし具体的に何か「トリガー(きっかけ)」があったかというと、これが不明なのです。流石に大昔のことなので、どう思ったか・どう感じたかまでは記憶にないし記録もないのですが、「痛みをあまり感じなかった」ような気が致します。

今にして思えば、もしかすると中学受験のストレスもあったのかもしれません。学校では一番でも、塾に行けば当然上が居ます。全国模試なんかやったら上だらけです。でも、成績が良ければ親や教師が褒めてくれます。私は長女だったので、「誰かの期待には絶対応えなければならない」的な強迫観念みたいなものが、子供ながらにあった可能性もあるかなぁ、と今ぼんやり思いました。

ともあれ、私の最初の自傷はこんな感じでした。ほとんど覚えていないけれども、自傷行為という「術」を知ってしまった、という意味では、忘れられないことです。

次回は、中学受験に何とか成功した私が、その学校で何をしていたか、自傷行為の変化と共に、お話しさせて頂きます。思春期に突入し、一般的に自傷行為の開始時期と言われる年齢に達した戸村の運命や如何に。

戸村サキ(とむら・さき)
昭和生まれ、哀愁のチバラキ出身。十五歳で精神疾患を発症、それでもNYの大学に進学、帰国後入院。その後はアルバイトをしたりしなかったり、再び入院したりしつつ、現在は東京在住。最近残念なのは、精神疾患や薬剤についてやたら勉強したのにそれら知識が時代遅れになりつつあること。

彼氏に振られました…失恋をいい経験に変える術を教えてください

●のゆ(28)

KENJIさんこんにちは、初めまして。のゆと申します。KENJIさんのお言葉は全て温かくていつも楽しみに読ませていただいてます。今日は私のお話を聞いていただけたらと思い投稿させていただきました。バシっと叱ってください。

私は先日、1年間付き合った5歳年下の彼と別れました。彼が今年の春に新社会人になり、配属先が遠方になってしまったことで、元々遠距離だったのですがより遠くなってしまったことが原因です。彼の心に大きな穴のようなものが空いてしまったそうで、気持ちにさまざまなひずみが生まれて、彼から別れ話を切り出されました。彼と過ごした時間はとても幸せで、感謝の気持ちがいっぱいです。別れ話も真剣に真っ直ぐ気持ちを伝えてくれて、まだ好きな気持ちはたくさんありますが別れに納得しています。

ただ、恥ずかしながらきちんとひとりの人と向き合ってお付き合いしたのは初めてで、この喪失感や寂しさを乗り越えられず、心が停止してしまったような感じで上手く考えられずにいます。「どうやって失恋をいい経験に変えるのか」その術がわかりません……。人に聞いてどうにかなるようなことではないかもしれませんが、KENJIさんのアドバイスをいただきたいです。
宜しくお願いします。

―――

のゆさん
ごきげんよう。汚(お)ブス研究家KENJIよ。

この1年間は、彼と一緒に四季を感じてきて、急にひとりにされたら……
毎朝の無気力スタートは当然よ!!

彼と一緒だったら休みの日にはどこに行ってたっけ?
彼と一緒だったら今日の記念日は何してたかな?
彼と一緒だったら年末年始はどう過ごしてたかな?

未練タラタラじゃないの!!

なーんてビシっ!!!! と言ってやりたいけど。
誰かを思う気持ちを持つことって、とっても大切なんじゃないかしら。

アナタ「別れには納得している」と言っても……
強がっていない??
「理解してあげなきゃ」と言い聞かせてるだけじゃないの??

失恋とは、恋を失うことだけど……
別れを切り出された側は、失恋という実感がなかなかわかないじゃない!?

だからこそ、自分探しに多くの時間をかけてしてしまうのよ。
どうして、こんなことになってしまったんだろう。
神様、この先、私は彼以外の殿方と幸せになることができるのでしょうか……
・恋愛成就の神様
・パワースポット
・占い……を駆けずり回り、気がつけば40歳までひとりだった。

ちょっと!!!!!
KENJI美ンタ!! ビターーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
「ムダな時間潰しだけは、してはいけません!!!」

失恋話をする時って、相手や場所によっては「納得している」……って言いたい時もあるわ。
でも、アタシにまで強がってるように見えるアナタはすごく心配。
取りあえず時間を埋めよう……って神様や占いでスケジュールを埋めまくってはダメよ!!!
余計に自分を見失うわ。
そんなことをしてる暇があったら、殿方との出会いの場に通いなさい!

どうやって、失恋をいい経験に変えることができるのかってお悩みだけど、
何より「無理に忘れようとしないこと」。
心の中にしまっておきなさい。
まずは、何でもかんでも彼の顔を真っ先に思い出すことをやめることから始めてみて。

アナタには“失恋すり替えの術”よ!!

真っ先にこの顔を思い出しなさい。

そして……
ヒゲ子ママだったらどう考えるのか。
ヒゲ子ママだったら休みの日は何しているのか。
ヒゲ子ママだったら年末年始どう過ごしているのか。

と常に考えて欲しいわ♪

KENJI美タミン注入〜
「今の気持ちを少しずつでもいいから、変えていきなさい」

失恋を引きずってしまっていては、お時間がもったいないわ!
吐き出すだけ吐き出したら、もう昔の恋に浸るのは終わりよ!

心が痛む時は、自分が成長できるチャンスなの。
辛い経験をした人間ほど、強くなれるとアタシは信じています。
そんなこんなで、気がついたら思い出なんてものは自然と整理されていくの。
「いい経験だったな」って思えるのはその後よ。
まだ乗り越えてもいないのに「いい経験に変えたい」なんて、目標が高すぎるわ!

もしかしたら……
アナタにとって一番の美タミンは「気にしないこと」かもしれないわね。

KENJI拝

運気を上げる「観音メイク」で、なかなか外を歩きにくいオモシロ顔に…

 身だしなみのために、気分を変えるため、純粋なたのしみとして、コンプレックス解消にetc……メイクにはいろいろな目的がありますが、開運法としての利用法も珍しくありません。

 人相学や風水の法則をふまえた開運メイクの多くは、使う色の選び方や、各パーツの整え方によって運を開きます。運気を上げたいならまつ毛は上向きに。恋愛運を高める色はピンク×ゴールドの組み合わせetc. そんなポイントを抑えつつ、あまり流行からかけ離れないよう、TPOもふまえてアドバイスされていきます。ところが「開運のためなら、人目は気にしないぜ」といわんばかりの強気メイクを発見してしまいました。その名も〈観音メイク〉です。

 観音メイク。それは、観音様の塗装を修復するために化粧直しを施すのではなく、自分のメイクを〈観音様風に仕上げる〉というものです。

 〈観音顔〉と聞いてすぐに思い浮かんだのは、浅田真央や、UAとかCoccoとか……要するに眉毛に力強い存在感があり、鼻筋がビッと通っている女性たち。〈仏像顔で、みうらじゅんを略奪した〉と言われるbirdも、その系統でしょう。デビュー当時の垢ぬけない宇多田ヒカルも、多分お仲間です(ところでなぜ、ミュージシャンが多いんでしょう)。みな様、素足&薄着で土をふみしめるビジュアルが妙にハマりそう。

◎いちばんのポイントは眉!

 私はどちらかと言えば純日本人的な薄めの顔立ちなので、力強い(?)観音顔に近づける気がまったくしないのですが、とにかく『メイクと開運のプロ直伝! ≪開運観音メイクセラピー』で自ら運を開く5つのメソッド』(神宮司志麻・著)でお勉強してみましょう。

 以下が、観音メイクの特徴的なポイントの一部です。

●艶肌(つやはだ)を作る
 観音メイクは、ノーファンデ主義。ファンデは自分を周りの世界から隔離する厚い壁、心を閉ざすものなんだそうです。基本は素肌で、日焼け止めも下地も使わないことが推奨されています。風水や人相学では血色のよいツヤ肌は開運の基本とされますが、観音メイクの法則に従ってノーガードで紫外線にさらされていれば、あっという間にシミ、しわ、くすみだらけになることは必須。〈閉運顔〉一直線になる気がするのですが、運の強さで乗り切るのでしょうか。

●観音眉を描く
 人相学的に〈人格が乗る部分〉である眉を、観音様と同じように書きましょうという、このメイク最大の特徴です。

・眉毛の上ラインは眉山を作らず、曲線で描く。
・眉毛の下ラインは直線で書き、上ラインの曲線とぶつかったら自然に下ろす。
・はみでた部分はハサミやシェーバーでカット。

 以上の手順で作った眉が、こちらでございます。

 全体像をお見せできず申し訳ありませんが、他のパーツが薄いので、ものすごくバランスが悪いっ! この眉で外出したら、2度見されること間違いナシ。しかし開運がかかっているのであれば、そんなことは些末な出来事なのかもしれません。

●目もとは〈魅惑のブラックアイメイク〉で
 目の印象の強さは総運の大きさと比例します。〈黒のリキッドアイライナーで、瞳の真下以外全てを囲む〉とありますが、これって結構な強めメイクですよね。黒いラインで目を囲むメイクの元祖といえばクレオパトラで、慈愛に満ちた観音様のイメージからどんどん離れていきそうな気がしてなりません。使う道具はアイライナーとマスカラのみですが、せめてラインをぼかしたい!

●チークはまさかのおフェロ顔!
 チークはピンクをチョイスし、〈黒目の真下&頬の上のほう〉にとのアドバイス。……って、ここでまさかのおフェロ顔!?  〈口角と目尻を結んだ線の内側エリア&目の真下、涙袋までチークを入れる〉のは、今年流行の〈おしゃれでフェロモンのある顔=おフェロ顔〉の特徴でもあります。〈おフェロ顔〉といえば、〈血色じゅわじゅわ〉と表現するのもお約束ですが、なんだかエロいというか生々しいというか。これを観音メイクに取り入れるとは、ちょっぴり不謹慎かも~。

◎斬新な顔に変貌しました

 こんな感じのポイントをおさえれば〈心もお顔も美しく、周りの方から愛される女性になるための第一歩〉が完成。そして〈素肌美を手に入れ、艶やかで女を取りもどした、美しくありのままに近い、パワーアップしたあなたがいるはずです〉と締めくくられます。

 UAのような迫力眉に、お色気演出のおフェロチーク、そして目もとは少々時代遅れな囲み目ライン。同書に掲載されているモデルさんのビフォア・アフターは「軽く整形したほどの変貌ぶり!」とあるけれど、確かに、ほかにはない斬新な組み合わせで、変貌を遂げることは間違いナシ。

 私もさっそく観音メイクをしてみましたが、いつもと違う気分は確かに味わえました。が、この顔で友人たちの前に出たり飲みに出かけたりするのは、なかなかに修行レベルです。奇異な視線を向けられることを受け止めて菩薩観音のように穏やかにほほ笑むことができれば、人生は新たなステージを迎え……たり……して。メイクはもともと魔除けのおまじないであったといわれますが、開運かどうかはともかく、一定の何かを寄せ付けないパワーはありそうです。

 以前〈1000人の仏像顔を作る!〉という「三十三間堂プロジェクト」というものをネットニュースで知りましたが(現在終了しています)、参加者たちの観音様のメイク&コスプレ写真は爆笑ものでした。どうせならそちらの仲間入れてもらい、堂々と笑われたい!

 ものを捨てるとそのゆとりに運が舞い込むという考え方もありますが、キワモノ感がぬぐいきれない観音メイクでは、社会性が捨てられそうなうすら寒い予感。そこに舞い込んでくるのは幸運なのか何なのか、結果が現れたらまた追ってレポートをお届けできればと思います。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

韓国の反同性愛団体はソウルの中心でホモフォビアを叫ぶ

 さてワタクシ、「“生”と“性”の多様性」をお祝いするための『東京レインボープライド2015』による、パレード&フェスタを2回にわたってレポートしました。参加者たちが思い思いの「自分らしさ」を表現しながら、青空の下を歩くこのパレード。記事は小姑根性丸出しでいろいろ書いてしまったものの、参加者たちのキラキラの笑顔を見ていて、実はちょっとウルっときていたんです。

 このハッピーな空気にまた浸りたい! そう思ったので旅行も兼ねて、6月9日から28日まで韓国はソウルで開催される、クィア文化祭りの初日に足を運んでみました~。クィアというのは直訳すると「奇妙な」「風変わりな」という意味。いわゆる「フツー(と思われる)の性的指向」ではない人へのネガティブな言葉だったけど、いまではセクシャル・マイノリティを指す言葉として肯定的に使われています。

 しかし韓国は今、「MERS」(中東呼吸器症候群)騒動のまっただ中。到着したのは日曜日なのに、金浦空港も心なしか人が少なめだし、10人に3人程度の割合でマスク姿も……。

 気をとりなしてオープニングイベントが行われるソウル市庁前の広場に足を運ぶと、妙なお歌が聞こえてくるよ……? なんとクィア文化祭りに反対を唱えるキリスト教系団体が、『ともだち賛歌』の絶唱に合わせながら、韓国国旗をフリフリしてるではありませんか! そしてその周りには、

「子供にとってはパパとママが一番」(異性婚が一番だと言いたいのね)
「STOP 同性愛」
「同性愛 同性婚 OUT」

 などと書かれたプラカを掲げる人たちが……。

 もちろん信教の自由こそは認めるけれど、愛について語る一方で同性愛者は排除するなんて、あなた方がお歌いになられているそれの、「ロビンフッドにトムソーヤー~みーんな僕らの仲間だぞ~」という歌詞に反してないか? さらに、

「エイズ患者が公的保険を食い尽くす」
「アナルセックスをすると5年以内に死ぬ」

 なんてトンデモ言説まで飛び出す始末で、かなり胸焼け気味になりました……。

 周囲を見ると、警察を挟んでプラカを掲げるキリスト教系信者と、おそらくイベントを見るためにやってきたであろう青年が、言い争いをしている模様。Oバックいっちょで歩くパレード参加男性の写真を使いながら「朴元淳(パク・ウォンスン)市長様 私達幼い子女たちを保護してください。ソウル広場同性愛祝祭を 児童生徒の親たちは反対しています!」とあるプラカに対して、彼は怒りの声をあげていたのだ。

「いくらモザイクをかけたといっても、これでは誰だかわかるだろ!」ーーなんでも写真に掲載されているのは友人で、反対団体に使用許可など出しているはずもない。なのに肖像権に配慮せず勝手に利用したことを、彼は怒っていたのだ。ほどなくして写真の主も駆けつけ、肖像権侵害で訴える意志を表明したけど、逆に2人の方が警察に、その場から離れるように指示されていました。

 さらに同じ場所で開かれていた、軍刑法の人権改善を要求する記者会見に対しても、反同性愛団体関係者は「これでもか!」という具合にプラカを見せつけにかかります。手にレインボーのペイントを施し、レインボーのミサンガを巻いていた記者会見の参加者が、今にも崩れ落ちそうな表情で彼らを見ていました。

◎アナルセックスでは死なない(当たり前)

 無理もない。同性愛は趣味ではなく属性なのに、なぜ勝手な理屈で糾弾されなくてはならないの? 韓国語がよくわからないワタクシはかける言葉を持たず、この方に東京のパレード会場で購入した「SUPER ALLY(LGBT支援者の意味)」バッジを見せるのが精いっぱい。でも少し笑ってくれたので、ほっとした気持ちもなりました。

 ちなみに帰国後、知人のゲイ男性に「アナルセックスすると5年で死ぬらしいって韓国で言ってた」と話したところ、

「5年以上前にしたけどまだ生きてるし。アナルが5年ならオーラルセックスは何年で死ぬの? 病気で死ぬの? 罪で死ぬの? ゴム使えば延命するの?」

 と、疑問を抑えきれない様子でした。彼自身、社会にも神様にも認められていないと悩んだ時期があったそう。だからこそ、

「クィア文化祭りの『愛せよ、抵抗せよ、クィアレボリューション』を自分も熱く叫びたい! 生き方はひとつじゃないし、君は間違っていない! 抵抗はカッコいい! 世界中に味方はいる!」

 ステキなメッセージまでいただいてしまいました。そう、抵抗はカッコいいし、マイノリティはひとりじゃない。

 28日には広場を起点にしたレインボーパレードが開催されることになっているけど、警察はスタート地点からすぐ近くの場所を、反同性愛団体による集会使用にOKを出したのだとか。ってことは、パレードが妨害されることもありそう……。「自分らしい性」を踏みにじられたくないから、私も応援に駆けつけることにしました! だからぜひ皆さんも、一緒に連帯しませんか?

(写真・文=久保樹りん)

ちいめろの子育てが「ネグレクト」に見られるのは何故か

 前回に引き続き、1日30万以上のアクセスを誇る大人気ブログ、『6歳のホストくん(ハート)琉ちゃろ』(Decolog)のブロガーであるちいめろさんにインタビューを行いたいと思います。

■アンチの捏造に徹底反論、6歳のホスト琉ちゃろくん母・ちいめろの真実

 6歳のホスト・琉ちゃろ君のママとして、また、ブロガー•タレントの「ちいめろ」として、ブログだけでなく、雑誌やテレビでも活躍されている彼女ですが、非常にアンチが多いことも特徴です。

 後半では、「ちいめろ星の1日」や、「アンチとの攻防戦」、「これからの展望」など、まだまだたくさん語っていただきます。

◎ぴめちゃんが黒髪な理由

ちいめろ キャスに、子供が天然パーマであることを近所の人に怒られて悩んでいる人が(閲覧に)来たことがあって。その人は最初、「私は悩んでいるのに、あなたは子供の髪を染めて……!」みたいな、ちょっとアンチだったんですが、でもちいは、人に流されるタイプでもないので、「そんなことで悩んで育児やっていても絶対楽しくないよ」と言ったんです。そうしたら、(アンチだった人が)ちょっと意見が変わり始めて「そうやって、自分は自分って思えるちいめろさんすごい」って言ってくれて。アンチの中でも見た目だけで誤解してたりとか、変なウワサを鵜呑みにしている人が多いので、そこの誤解は、やっぱり少しでも解ければなあと思っています。

――今回のインタビューがそうした誤解を解くひとつのきっかけになれば良いかと。

ちいめろ ブログとかにも誤解だよって書いているのですが、やっぱり更新していくと過去記事はどんどん流れてしまうので。Twitter見てくれる子がブログも見てくれるとは限らないし、その逆もなんですけど。

――ちなみにぴめちゃんは化粧したいとか髪の毛染めたいとか言わないんですか?

ちいめろ 「ぴめも髪の毛染めたい」と言うことはあります。前にちいがエクステをつけすぎた時、美容院から帰ってすぐに数本とって、メッシュみたいにぴめにつけてあげたら「かわいい~」と喜んでいたんですけど、数時間経ったら「ママとって~」と(苦笑)。すぐ気が変わってしまう方なので、染めてから「戻したい~」と泣かれても困るので染めていません。あと、同居している私の親が「ぴめちゃんには、毛染めはやめなさい」という考えなのもあります。正直、親は琉が染めていることも反対なんです。だけど、琉がモデルの活動をしていることや、琉の「ホスト君」キャラに関しては少しずつ理解してくれていて、「とりあえず、芸能活動している琉はいいけど、ぴめは芸能活動していない一般人なのでダメだよ」と境界線を引いています。

私たちも、一緒に住んでいてお世話になっている感謝の気持ちがあるので、引くところは引かないといけない。

――だからぴめちゃんには、ホストの対になるキャバ嬢みたいなファッションはさせないわけですね。お子さんたちは今日、ちいめろさんのご両親に預かってもらっているんですか?

ちいめろ 私の親と、妹が一緒に見てくれています。

――じゃあ、たくさんの大人が琉ちゃろ君とぴめちゃんの周りにはいるということですね。

ちいめろ そうですね。よく子供を放置して東京に来ていると言われるんですが、信頼できる家族に預けてきているので大丈夫です。琉の仕事で上京するときも、ぴめは実家でおばあちゃんといますね。

−−預けるというか、同じ家族の中でみんなで子供を育てている感じですよね。お母さん子供だけで子育てをしているわけじゃないから、その方が子供にも良いと思います。

◎シングルマザーは苦労すべきか

――シングルマザーのような立場だと、「お母さんと子供だけで一生懸命生きていかなきゃいけない」という美徳化された圧力もあると思うんですよ。一杯のかけそばを美談として読むような、「旦那と別れる選択をしたんだから、母親は一人で苦労して子供を育てて、自分の好きなことは何もするな」的価値観です。

ちいめろ ああ、ありますねそれ。

――それを当然のように誰かに向けて言える人は、「何一つ娯楽を享受せず、働いて家族全員ぶんの生活費を稼ぎ、家事育児全部をする」ことがどういうことなのか想像する力がないと思うんですよ。自分がその立場だったら……と想像する力が。

ちいめろ 絶対無理ですよ。行き詰まりそうです。

――子供にとっても、そうなると「お母さんが神様」になっちゃうわけじゃないですか。自分を犠牲にして育ててくれているお母さんには、わがままも、自分の意見も言い辛くなってしまう。だから、いろんな大人が子供の周りにいた方が良いと思うんです。でも、そこにも批判がありますよね、「周りに頼るな」って。

子供を育てる上で、手伝ってくれるとか助けてくれるという人がいたら、甘えて良いと思っていて、そうして心に余裕がうまれると、子供にもやさしくできるように思いますし。

◎ちいめろ星の1日

――普段の生活リズムは、どんな感じなんですか。

ちいめろ まず、朝の7時に子供たちと起きて。8時には琉を小学校に送っていかなければいけないので。

――車でですか?

ちいめろ 車……いえ、馬車です!

――小学校までは、歩いて行ける距離じゃないんですか?

ちいめろ 歩いて行ける距離なんですけど、ちいが過保護っていうのと、何かあったりすると怖いというのもありまして。家から学校へ行くまでの道にバス停があるんですけど、高校生がたくさん利用しているので、もしも、写メを撮られてTwitterなどにアップされたり、おもしろ半分で家を突き止められたりしたら困るので。安全のために送り迎えしています。

――8時に琉ちゃろ君を小学校に送って、そのままぴめちゃんを保育園に送って、という。

ちいめろ はい。で、帰宅して、ブログを書いたり。妹と話したり。琉が帰ってくるまでがちいの自由時間という感じです。

――琉ちゃろ君の学校は何時くらいに終わるんですか。

ちいめろ 14時30分とか、遅いときで15時30分とか。また馬車でお迎えして、帰ってきたらまず、勉強の時間です。宿題と、個人的にドリルをやらせています。それと明日の授業の準備。やることを先にやらせて、終わったら、琉の好きなことをする時間なので、スマホゲームをしたり、YouTubeを見たり、公園に行きたいと言ったときは、近くの公園に連れて行きます。17時30分くらいにぴめを保育園に迎えにいきます。それから18時くらいにお風呂です。

――3人一緒に入っているんですか?

ちいめろ 誰と入るかは琉とぴめに選ばせています。基本的にはちいとぴめ、琉と私のお母様――の組み合わせで入る日が多いですね。大人1人子供1人の方が効率が良いので。2人がどうしてもママと入りたいと言った時は、3人で入りますが。

19時30分くらいに髪の毛を乾かしたりとかまで終わらせて、それから夕食の支度をして、早くて8時、だいたい8時15分くらいから夕食をみんなで食べます。

琉は休みの日にダンスを習っているので、食後にその練習を家の中で20分から30分くらいします。ちいはけっこうスパルタなので、習ったダンスのフリが出来なかったりすると、1時間くらいに長引くこともあります。

そして21時30分~22時に子供たちと一緒にちいも就寝という感じです。

――規則正しい生活をしているんですね。

ちいめろ まあ、生活リズムとしては普通です(笑)

◎電凸攻撃との攻防「児相が3回来た」

――実はアンチの人から、ちいめろさんは子供に「ダンスしかしなくて良い」と言って勉強をさせず、小学校の体育も見学をさせている、という情報をいただきまして。

ちいめろ 体育を見学させているとか、勉強させていないとか、それは完全にデマですね(笑)。掲示板とかもチェックしているんですが、誰かが「こいつは息子に体育を見学させているって言ってた」と書き始めて、それが広まったんじゃないかと思います。あと、最近の掲示板の流れで、「ちいめろはぴめちゃんを中学卒業後働かせるって言ってた」というデマもあるんです。そんなこと一言も言ってないのに! でも、そういう流れになっているんです。

――−妄想逞しいですね。

ちいめろ そうなんですよ、でもちいも、何の話かわからなくなると困るので掲示板は一応チェックしています。最近の(掲示板の)アンチって、タチが悪くて、すぐに電話するんです。

――俗にいう電凸。児童相談所とかに?

ちいめろ そうです。児童相談所とかに電凸です。掲示板で「通報しようぜ」「俺も通報した」みたいな流れになっている時、本当に市役所の人が家に来たんですよ。

掲示板を見ていたから、どんな流れで通報されたか私にはわかっていたので、市役所の人にも掲示板を見せました。そしたら、「虐待している」と通報されたことが嫌がらせであると納得してくださいました。もし私自身が(掲示板を)見ていなかったら、いきなり市役所の人が来て驚いて混乱したと思います。

もちろん、やましいことはありませんし、市役所の人が仕事で来ているのはわかるので、「必要だったら子供も見せます」と、毎回きちんと対応しています。

そういうことが、3回くらいありましたね。

――3回も。

ちいめろ これも掲示板でのアンチの作り話なんですが、「ちいめろは児童相談所の職員を追い返している」とか「職員に対応しない」とかも言われています。

――ちいめろさんがブログで「虐待していないので通報するのはやめて下さい」と書かれていた記事にも、「ちいめろは子供を本当は虐待しているから通報されるとヤバいんだ」との反応がありましたよね……。

ちいめろ 本当に、虐待なんてしていないので、役所の人に何度家に来られても平気なんですが、職員さんは突然来ますし、来てすぐに帰るというわけでもないので、お風呂やごはんの時間が遅れたり、生活リズムが狂うのが嫌なんですよね。なので、いたずら通報に対してはそちら(役所)で対応してくださいとお願いもしてみたのですが、そういうことは決まりで出来ないみたいなので。

――児童相談所がちゃんと機能しているからこそ、逆に困るという稀有すぎる案件になっているんですかね。

◎ネグレクトに兄妹差別、最近のアンチ

――本当に虐待していたら、あんなにたくさんニコニコしている子供の写真をアップしたり、ツイキャスとかできないと私は思っています。子供の表情や態度でバレそうなものじゃないですか。でも、アンチの思考だと、「子供はどんなに虐待されてもお母さんのことが大好きだから笑うんだ」となるんですよね。

ちいめろ そうなんですよ!「子供にとって親はちいめろしかいないんだから、子供は親に喜んでもらうために健気に笑うんだ」って。

――そうでしょうか。子供を侮りすぎでは。みんな、「子供のため」という大義名文で、誰かに文句つけたいだけに見えます。

あとは、「自分が教育ママに育てられて辛かった」とか「お兄ちゃんは大事にされていたけど妹の私は母親に大事にされなくて辛かった」とか、自分の親子関係の問題を、勝手にちいめろさんに押し付けて、当事者ぶるというか。「ぴめちゃんがかわいそうです」ということを言ってくる人も多いですよね。

ちいめろ 多いです。ネグレクトだけでなく、兄妹差別とも言われていて、今はむしろ兄妹差別と言われることの方が多いです。「琉にはブランドものを与えているけどぴめにはブランドものを与えていない」とか「琉の髪の毛はがんばってセットしているのに、ぴめは適当」とか。

琉をダンススクールに送り迎えする時は、ぴめを母に預けて行くんですが、そういうことに対しても、「またぴめを留守番させて琉にばかりかまっている」とか、「琉だけ連れて行っているから兄妹差別」とか。

琉は仕事とか撮影で東京に連れてくる時も多いんですが、その時に1日オフの日を設けてどこかに遊びに行ったりしても叩かれます。

洋服の量とかも、たしかに琉は雑誌やテレビに出ているので多く見えるし、実際に多いんですが、でもそれは、紙面や映像に残るので「仕事の衣装」という感じです。普段着は兄妹どちらも同じくらい。でもちょっと買いすぎかもとも思います。ぴめには、『RONY』や『EARTHNAGIC』とかのブランドの服をメインで買っているんですが、新品のまま一度も着ていない服がたくさんあるくらい。

――なるほど、普段着としての服は兄妹だいたい同じで、プラス琉ちゃろ君には衣装があるという感じなんですね。

ちいめろ そうですね。

――(ぴめちゃん用の)『RONY』とか『EARTHNAGIC』とか、子供服のブランドの中では高いものですよね。仮に、琉ちゃろ君には『CHUBBYGANG』で、ぴめちゃんには『しまむら』オンリーとか、普段着の服の値段にまで差をつけていたら、兄妹差別とも呼べるかもしれないと思うんですが、そういうことはないじゃないですか。それに、ちいめろさんはぴめちゃんと遊ぶ時間も当然あるわけで。

ちいめろ どっちかというとひめとの方が一緒に過ごす時間は長いですね。住んでいるのはちいの実家なので、間取りはリビング・ダイニング・ちいの部屋・妹の部屋・親の部屋……って感じなのですが、普段ひめはちいの部屋で一緒に過ごすことが多いです。逆に琉はおばあちゃん子なので、ちいのお母様のの部屋で過ごすことが多いですね。

――ぴめちゃんとはどんな遊びをするんですか?

ちいめろ 「こえだちゃん」とかのお人形遊びをしたり、YouTubeを一緒に見たりとかですね。

◎ちいめろ星の理想の親子像

――琉ちゃろママとかぴめちゃんママとかじゃなくて、「ちいはちい」というちいめろさんの姿勢が、私は素敵だと感じています。「母」じゃなくて、一人の人間として活躍されているのが素敵だと思うので、これからも、どんどん新しい世界を開拓して、活躍してほしいです。今後やりたいことはありますか。

ちいめろ もっと知名度を上げたいですね。ちいは元々女優になりたくて、高校の時は劇団ひまわりに入って演技の勉強もしていました。目立つことが好きなんです。高1になった時から高3の冬まで入っていたのですけど、辞めた理由が、今の旦那と高3になる時くらいに付き合い始めたんですけど、ちい、こう見えて結構一途なんで、「高校卒業したら東京に出て、それで芸能活動しよう」と、ずっと決めてひまわりに入っていたのに、だんだん、「東京に行きたくないな」と揺らいでしまって、最終的に夢と旦那の2択で旦那を選んでしまったんですよ。

それからなんだかんだあって結婚して、またなんだかんだあって今があるわけなんですけど、自分の中で、やっぱり夢を諦めきれていないところがあるんですよね。

だから、ちいはちいとしても、芸能活動は好きなので出来たらいいなって思っているし、琉もどんどん出していきたいと思っています。自分が出来なかったことを子供に託すというか、希望を持ってしまう部分もあるんですが、流も芸能活動を好きでやっているので、どんどん羽ばたいてほしいなあと思っています。

――そこで、「私は母として息子の黒子になる」みたいな感じじゃなくて、「ちいは永遠の18ちゃい、ちいめろ星のお姫様、血液型はハート型」というスタンスだから良いなあと思っています。自分は夢を子供に託して諦めて、子供を応援する形で支配する……という形だと、後々大変そうだなあと思うのですが。

旦那を選んで夢を諦めてしまった経緯があるとのことですけど、それって、ちいめろさんのように自分の意思ではなくて、社会からの圧力としても、「女なんだから、母になったんだから、自分の夢は諦めるべきだ」っていうのがありますよね。

ちいめろ ありますね。でも、それはちいは違うと思う。

――自分の意思で、好きだから旦那を選んだという。社会に屈しない感じは昔からだったんですね。

ちいめろ ちい、自我がすごい強いので(笑)他人の意見に流されたくないんです。友達とかに、ちいのことをわかってくれた上で意見をもらうのは嬉しいんですけど。

基本、全く知らない第三者から何か言われても、一切響かないですね。「ちいはこうだから」っていう、本当に自我が強いんです。

いちいち気にしていたら病むと思いますし。

――最初にもお伝えしましたけど、ふざけたキャスとかに表れている「やらかし」たい、というか不真面目な部分って、子供にとっても力がぬけて良いと思うんですよね。親に真面目な部分しかなかったら、子供って、例えば、「宿題やらなきゃいけないけど今すぐ遊びたい」みたいなごく普通に湧いてくる自分の気持ちさえ、ものすごく悪いもののように感じて罰してしまうように思うんです。

ちいめろ ちいの中での理想の親子像は、「友達みたいな関係」なので。もちろんちいは親なんですけど、それと同時に「ぴめは友達」「琉は彼氏」みたいな。「親子」というくくりが好きじゃなくて、自分の親のことをちゃん付けで呼ぶ理由も、友達親子を目指しているからです。

――いつか、もうすぐかも知れないんですけど、琉ちゃんに彼女が出来る予感とかありますか?

ちいめろ 今のところないですね。まだ、ママしか興味ないです。

――後々そういう話が出てきたら、ブログにアップとかして欲しいです。

ちいめろ そうなったら、たぶん発狂ですね(笑)。

――発狂ツイキャス。

ちいめろ 「琉が彼女連れてきたwww聞いてwww」みたいな。

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■ちいめろ
国内最大級のママブログコミュニティ「mama Decolog」(ママ デコログ)でナンバー1二君臨するブロガー。 2児の母。ブログ「6歳のホストくん(ハート)琉ちゃろ」

■ 柴田英里(しばた・えり)/ 現代美術作家、文筆家。彫刻史において蔑ろにされてきた装飾性と、彫刻身体の攪乱と拡張をメインテーマに活動しています。Book Newsサイトにて『ケンタッキー・フランケンシュタイン博士の戦闘美少女研究室』を不定期で連載中。好きな肉は牛と馬、好きなエナジードリンクはオロナミンCとレッドブルです。

アンチの捏造に徹底反論、6歳のホスト琉ちゃろくん母・ちいめろの真実

 柴田英里の連載『トゥルーウーマン・ショー』、今回は特別企画。1日30万以上のアクセスを誇る大人気ブログ、『6歳のホストくん(ハート)琉ちゃろ』(Decolog)のブロガーであるちいめろさんにインタビューを行いたいと思います。

 6歳のホスト・琉ちゃろ君のママとして、また、ブロガー•タレントの「ちいめろ」として、ブログだけでなく、雑誌やテレビでも活躍されている彼女ですが、非常にアンチが多いことも特徴です。

 以前、ちいめろさんに関して記事を書いたところ、コメント欄だけではなく、私のTwitterにまでちいめろさんのアンチが出張してくるほどの反響でした。

■復刊『小悪魔ageha』および「ちいめろ叩き」と、鈴木奈々や藤田ニコルに見るギャルの優等生化

 アンチの言い分では、

●子育てを(同居する)実母に丸投げしている
●食事を作らない(実母が食事担当)
●琉ちゃろ君の髪の毛を金髪に染めている
●小学校進学したにもかかわらず琉ちゃろ君の金髪を黒髪に戻さない
●ホスト好きである
●琉ちゃろ君を本物のホストに会わせている

 といった点が批判のポイントになるようです。また、アンチは

●琉ちゃろ君の妹であるぴめちゃんに愛情を与えていない。ネグレクトである

 と勝手に考えて児童相談所に通報したり、

●ちいめろは仕事をしておらず実家に寄生している
●ちいめろ一家は生活保護を受けている
●琉ちゃろ君をタレントとして働かせ、自分は仕事をせず遊び呆けている

 などの疑惑を提唱して盛り上がったりします。

 そんなちいめろさんとはどんな人なのか、また、アンチはちいめろさんの何に執着するのか、たっぷり伺ってみようと思います。

◎整形カミングアウト

――はじめまして。いきなりですが、先日ブログにアップされていた整形カミングアウト記事、驚き楽しく拝見させていただきました。整形手術はもともとカミングアウトするつもりで受けたのですか?

ちいめろ はじめまして。そうですね、もともとツイキャスで、すっぴんから順番にメイクをしていく「メイクキャス」を頻繁に配信していたので、整形したことを隠したところで視聴してくれる人にはバレるじゃないですか。それに整形したいと思っている子はいっぱいいると思うので、ちょっとでも参考になればいいなという思いもあり、整形の記事をアップしちゃいました。

――高須クリニック名古屋院で施術されたんですね。派手に盛るタイプのギャルファッションの方って、高須クリニックではない他の美容整形医院を選ぶ印象があったのですが、ここを選んだ決め手は何だったのですか?

ちいめろ 高須幹也院長先生に施術してほしかったんです。5年前に、高須クリニックで別の先生に埋没をしてもらったんですが、すごく痛かった上に腫れて、しかも1年しないうちにとれてしまったんです。でも1年後に、幹也先生にあらためて埋没をやってもらったら、全然痛くないし、ほぼ腫れもしなかった。だから、切開する時も幹也先生にお願いしようと思っていました。

――今(2015年5月28日)、整形してどれくらい経過したのですか?

ちいめろ 5月1日にやったので、まだ1カ月たっていませんね。もう痛くはありませんが、まだ、完治はしていません。化粧を落とすときとかに、多少違和感があります。ちょっと麻痺している感じです。目尻切開、たれ目形成、二重切開の3つの施術をしました。完成したと言えるのはおよそ半年後です。

――メイクキャスだけでなく、ちいめろさんはツイキャスで、「ヤクルトを30本一気飲み」とか「ストッキングを頭から被ったり」とか、けっこう「やらかし」ているというか、見た目は可愛らしいのに、かなりおバカなことをされてますよね。

ちいめろ そうですね。ちいは昔から目立つのが好きで、とにかくおもしろいことがしたい。あと、ブリッコでいたくないんですよ。

◎ブロガーとして生活している

――ブログはいつから開始されたんですか?

ちいめろ 2008年にDecologで開設したんですが、その前から他のサービスで日記を書いてました。琉ちゃろがもうじき産まれるくらいの時からなので、6~7年前からやってます。

――今はDecologを運営するミツバチワークス所属のブロガーさんということですが、その契約のいきさつなどを教えてください。

ちいめろ ママランキング1位が半年~一年続いて……。

ミツバチワークス・Iさん ちいめろさんが書く記事へのコメント数や、発言の反響も大きく、影響力のある女性だと思いました。私たちとしても彼女の発信する世界観を通して仕事の幅を広げていきたいと考え、ぜひ一緒にお仕事出来たらと声をかけさせていただき、契約しました。

――その契約をしていない時は、ランキング1位でもブログ収入はゼロだったんですか?

ちいめろ そうですね。契約していない時はなかったです。Decologは広告掲載およびステマは禁止です。契約ブロガーは商品紹介記事は「広告です」とわかるようにしてUPするんですよ。

――(Decolog専属の)契約をすると、ブログでブロガーとしてのお仕事が可能になるんですね。

Iさん 契約したブロガーは、ブロガーとしてお仕事をする事が可能になります。ブログ内で商品紹介や、ウェブのイメージモデルなどさまざまなお仕事があります。

――ブログでのお仕事で収入がある、ということですね。ご存知かもしれませんが、アンチの間では、「琉ちゃろで金儲けをしている」とか、「生活保護を受けている」などの誤解やウワサがあります。

ちいめろ 生活保護を受けたことも、ひとり親家庭の手当をもらったこともないです。ブロガーとしての収入があって、それで生活しているんですよ。だけど、収入に関することって、人に質問して良いことじゃないと思うんです。だからちいは、キャスなどで「どうやって生活しているの?」と聞かれても答えません。「生活どうしてるの?」とか「お金どうしてるの?」という質問をもらうと、「それは人に対して聞くことじゃないよ」と答えています。

――筋が通っていますね。それによってアンチがさらに誤解をするということもありそうですが。また失礼な質問なのですが、学資保険や貯金などはしていますか。

ちいめろ 学資保険は結構早い時期から入ってますね。2人とも、1歳の時には入っていたかな。貯金もしています。

――これもアンチによる噂ですが、「ちいめろはもうすぐお金がなくなるから風俗にいく」とか言うのがありまして。

ちいめろ それめっちゃ言われますね。これからじゃなくて現時点で「ちいめろの職業は風俗嬢」って。キャバ嬢は1回やったことあるんですけど、風俗は1回もやったことないです。

――それって、ちいめろさん個人への差別であるだけでなく、女性差別、風俗差別でもありますよね。たとえ、風俗に勤めた過去があったり、現在も勤めているとしても、別に、子供を普通に育てていたら何も問題ないのに。

ちいめろ そうですね。どんな仕事でも働いていることにかわりはないし。

――ブロガーという、新しい職業に対しての偏見もあるのかもしれませんね。ブロガーという職業が理解できないから、「あいつら遊んでるのにお金もらって、ずるくね!?」みたいなことを思う人もいるのかもしれません。

ちいめろ 決して楽してというわけじゃないです。例えば、エステのお仕事を紹介するときは、全力でキレイになる努力をします。エステに通うだけじゃ効果がでない可能性があるので、食事制限もしっかりとします!! 本気でダイエットします。読者に事実をきちんと伝える努力をしていますね。甘いことだけ伝えるのは、読む人に嘘をつくことにもなるので。サプリメントなども、見た目は悪いけど、でも、飲んだらこういう味でとか、素直に書くようにしています。

――本音をきちんと伝えている姿勢が、Decologの読者には支持されているのかもしれないですね。

◎3歳のホストくん誕生の経緯

――以前、ちいめろさんはテレビで「息子をジャニーズにしたい教育ママ」として紹介された経緯があるからか、琉ちゃろ君に対する行動が、「虐待」や「教育ママの単一教育」だと批判されることもありますが、琉ちゃろ君が最初にホストの格好をはじめたのは3歳のときでしたよね。『3歳のホストくん』が誕生したのはどういった経緯で?

ちいめろ 「ジャニーズに入所させたい」というのは本当ですけど、今すぐしたいわけではないです。今は今で、本人も楽しんでいるモデル活動などをさせていきたいです。本格的にジャニーズに向かってがんばるのは小学5年生くらいかなと。

――小学1年生でジャニーズ事務所入りは難しいかもしれないですものね。(※これまでジャニーズ事務所に入所した最年少は、小学2年生8歳男児でした)

ちいめろ なんでホスト系になったかという経緯に関しては、もともと私が琉ちゃろに『COCOLULU』の子供服を着せている、“ココラー”だったんですが、ある時、友達が見せてくれた「MEN’S KNUCKLE」(ミリオン出版)に、たまたまホスト系でめっちゃカッコいいモデルの男の子が載っていたんですよ。それでその時、そういえば子供でホスト系の格好している子っていないな、「子供のホスト」みたいな新しいジャンルつくれるんじゃね、と思ったんです。そこから、「3歳のホストくん」は誕生しました。ちいはけっこう完璧主義者なので、中途半端が嫌いなんですよ。なので最初は髪の毛にちょっとメッシュを入れるくらいだったんですけど、「MEN’S KNUCKLE」や「HOST MAGAZINE」(三和出版)などを見て研究したり、YouTubeで髪型のセット動画を見て研究して、今の状態になりました。

――ブログの記事で読みましたが、すごく丁寧に根元につかないように染められてますよね。さて、ベビー服や子供服って、実は大人の服より“規制”が厳しい時代があったんです。タレントの千秋さんの子供服ブランドが大成功した背景には、「ベビー服にスカルモチーフを導入した」ことがあると言われているのですが、それまでは、「乳幼児は死亡のリスクも高いので、不吉なモチーフはよくない」と考えられていました。暗い色やスカルなどの“不吉”とされることもあるモチーフは、暗黙の了解で作られなかった。派手な子供服に風当たりが強いのは、そういう時代の名残もあるのかも知れません。でも、清く正しいファッションだけが「子供らしい」とされて認められるような社会の状態は一元的でおかしいと私は思います。子供らしさを求められるのって、きっと子供にとってもあまり面白いことじゃないと思うんです。「いつも清く正しくなければならない」というのは、誰にとっても息苦しいですから。だから、ハデハデな子供服はかわいいし、そういう「清く正しい」圧迫感もなくて良いなあと思っています。

◎編み込みおさげの清楚系

――ところで、ちいめろさん自身はどんな子供服を着て育ったんですか?

ちいめろ ちい自身は、母親が洋裁が好きだったので、母の作った服を着ている写真が多いです。でも、ちいは洋裁は得意じゃないんで、(子供のために)作ろうかなあと材料を買ってきたことはあるんですけど、「無理だな」とあきらめました。

――リボンを作るのはすごくお上手ですよね。

ちいめろ リボンを作るのは好きですね。ちいの子供時代は、親が厳しかったので、毎日髪型も編み込みできっちりおさげ、みたいな感じでした。

――お母様の作った服というのはわりと清楚系というか、お嬢様っぽい感じだったんですか?

ちいめろ そうですね、そんなハデハデじゃないです。

――「もっと違うテイストの洋服が着たい」と反抗したり、既製品を欲しがったりはしなかった?

ちいめろ 子供ながらにネコかぶりというか、親に反抗はしていなかったですね。小学校高学年くらいからは徐々に、「ちいはこういう服が良い」とか「髪型はこうがいい」とか主張し出したんですけど、それまでは親が服を選んでました。

――なるほど。「こういう服が着たい」と主張した際、「みっともないからやめなさい」と親から怒られたりはなかったんですか?

ちいめろ 怒られたりとかはないですね。そこで親はなにも言わなかったです。

――琉ちゃろくんはすでに、自分の着る洋服にこだわっていますよね。

ちいめろ そうですね。私が着てみてほしいと思う服を見せながら「琉これどう?」と聞いても、「それは嫌」とか「それは着たくない」とか意見を言うようになりましたね。

――アンチの話に戻ってしまいますが、ちいめろさんが琉ちゃろくんを「着せ替え人形」扱いしている、という非難もあります。彼に服を選ばせることなく、着たくもない服を無理矢理着せているのではないか、という疑念です。実際は琉ちゃろくんも、妹のぴめちゃんも、「今日はこれが着たい」と主張している?

ちいめろ そうですね。ちい自身がお洒落がめっちゃ好きで、だから子供にもお洒落な子供になってほしい。着る服を全部ちいが決めると子供の感性も育たないので、ある程度は自分たちで選ばせています。でも、琉の撮影衣装に関しては、服自体がめっちゃあって一から選ばせるのは大変なので、前回の撮影衣装とかぶらないようにある程度ちいが絞ってから、「この中でどれが良い?」と選ばせるようにしています。

◎アンチの激しい思い込み

――アンチの人は「子供は嫌がっている」「子供はこんなことしたいはずはない」と思い込んでいるところがありますよね。

ちいめろ そうなんですよ。髪も「無理矢理染めている」と言われていて。でも嫌がって暴れてジッとしてない子供の髪の毛をきれいに染めるなんて、普通に考えてムリじゃないですか? 美容院で染めているし。ブリーチも「痛がってるのにかわいそう」とか言われるけど、ちいは頭皮がめっちゃ強くてブリーチして痛いとか感じたことないんですよ。で、琉も遺伝なのか、頭皮が強いみたいでブリーチ中に全然痛みが出ないし平気な顔してるんです。本人に痛くないか聞いても、「冷たいだけ~」らしいです。

小学校になって環境も変わりましたし、本人の考えもどんどん変わっていくと思うので、毎回美容院に行くたびに、髪型や色をどうするかは本人と話して決めています。「お友達の○○君は髪の毛黒じゃん、今日は琉も黒にしてみる?」とか聞いているんですが、「琉はこの色が良い」と言うんです。

でも、こういう発言をすると、今度は「子供のせいにしている」と言われるんですよね。

――アンチは「子供はホストの服なんて着たくないはずだ/髪を染めたくなんてないはずだ」という思い込みありきで、「派手な服を着せておかしな親だ」と否定にかかるけれど、ちいめろさんが「こうしろ」って命令しているわけじゃないのだから、放っておけばと思います。むしろ、ちゃんと子供と対等な目線で意見を聞いて対話しながら服を決めているってすごいと思いました。「今日はこれを着て!」って親が決めたほうが早いし、ラクじゃないですか? 子供の意見を取り入れて相談しながら服を決めていくというのは、骨の折れることだと思います。

それにいくら誰にでもウケがよい清楚な格好でも、子供が嫌がっているのに着せているのだったら、その方が問題だと思います。たとえば子供が、「お父さんとお母さんは私に地味な服ばかり買ってくる。でも私は、ビビッドなピンク色のワンピースが着たい」と思っていたとして、ある日、デパートで「あのピンク色のワンピースが欲しい!」と主張したときに、対話もなく「あんな服みっともないから着るな」と頭ごなしに否定しちゃうとしたら。子供は傷つくと思うんです。

ちいめろ 自分で選んで買えるようになる年齢までは、ほとんどの子供が親の趣味で買った服を着ている。ちいは好みのファッションがただ派手なだけで、「着せ替え人形親」と言われるけど、地味な服だって親の趣味で決めていることにかわりはないと思うんですよ。じゃあ同じじゃないかなって。子供に派手な服を着せていると、本当にたまにですが、すれ違い様に「かわいそう」と言われることもあります。年配の方が多いですね。

――アンチの方たちの意見で、子供にあんな派手な格好をさせたらいじめられる、というのもありますね。それって、発言者が「派手な格好をしている子はいじめても良い」と思っていることの証明ですよね。「みんなと違うからいじめていい」って子供たちが思っちゃうんだとしたら、そっちの親のほうが怖い。

ちいめろ 髪を染めているからいじめられると言われるけど、いじめにあう子供は派手な容姿が原因でいじめられてるのかっていうと違いますよね。それに、ちいが子供の時、同級生で金髪に染めている女の子がいたんですが、人と違うから人気者でしたね。

――自分とは違う者が受け入れづらい。自分の知っている範囲内に当てはめて考える。「ちいめろは自分のことしか好きじゃなくて子供のことは愛していない」というアンチの意見があるけど、そういうことを言う人たちの方が、よっぽど自分のことしか好きじゃないと思います。

ちいめろ 「ちいめろは自分のことしか好きじゃない」それめっちゃ言われますね。でも、アンチには色々言われてきたけど、結局はなにかにつけてケチがつけたいだけなのかもしれない。

ちいは料理とかつくってもあんまりブログに載せないし、作れないわけじゃないけど、作るのもあんまり好きじゃないです。だけど一緒に住んでいる母が作ってくれるので、子供たちはちゃんと美味しいもの食べてますよ。家事をしてない、料理を作っていないから悪い母親だって叩かれますけど、だれがごはんを作るかって家族内の話だと思うし、料理をするから良い母親というのも違うと思う。それに、ちいが作ったごはんをたまにブログに載せると、今度は「見栄えが悪い」「組み合わせが悪い」「まずそう」とか文句言われるんですよね(笑)。

――ケチをつけはじめるとキリがなくて、「鰹を削って出汁をとらなきゃいけない」みたいな、どこの料亭だよというレベルの要求までしてきますからね。子供にカップラーメンしか与えていないとかだったら、アンチが叩きたくなる気持ちも一応わかるんですけど、そうじゃない。食事って三食のバランスなのに、そのうちの一食に対してだけでも本当に執拗にたたくじゃないですか。

ちいめろ そうなんですよ。「野菜が少ない」とか。

――重箱の隅をつつくように、画像を拡大とかしてすごい見てますよね。お母さんという立場になった人が家事と育児以外のことをすると、とにかく叩きたいという人がいる。でも、琉ちゃろママとかぴめちゃんママとかじゃなく、「ちいめろ」として自分のやりたいことをやっているのがすごく良いと思います。お母さんになると、「○○ママ」というのみの存在になってしまい、そのことについて悩んでいる女性たちも数多くいます。それをテーマにテレビドラマが作られるくらい一般的な悩みであり、問題になっている。ちいめろさんはそういうのなさそうですね。

ちいめろ そうですね。ちいはちいだから。

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 「ちいはちいだから」と潔く自我を貫くちいめろさん。SNSの共感主義や同調圧力に疲れたり、「女だから、母だから」という圧力に悩んでいる人も多い中で、この潔さや打たれ強さはには、楽しく生きるヒントがたくさん隠されていそうです。後半では、「ちいめろ星の1日」や、「アンチとの攻防戦」など、まだまだたくさん語っていただきます。

■ちいめろ
国内最大級のママブログコミュニティ「mama Decolog」(ママ デコログ)でナンバー1二君臨するブロガー。 2児の母。ブログ「6歳のホストくん(ハート)琉ちゃろ」

■ 柴田英里(しばた・えり)/ 現代美術作家、文筆家。彫刻史において蔑ろにされてきた装飾性と、彫刻身体の攪乱と拡張をメインテーマに活動しています。Book Newsサイトにて『ケンタッキー・フランケンシュタイン博士の戦闘美少女研究室』を不定期で連載中。好きな肉は牛と馬、好きなエナジードリンクはオロナミンCとレッドブルです