欲望漂白時代~戦場としてのバーゲンセールは女のハッテン場である

 サマーセールの季節になりましたね。

 以前、プランタン銀座を慰安施設、ネイルやコスメカウンターを欲望処理のための風俗に例えた記事を書いたのですが、日本一始まりは遅いが値引率は高いラフォーレセールや、各種アパレルブランドのファミリーセール、サンプルセールなどの、「激しいバーゲン会場」は、「女のハッテン場」に近いような気がします。無論、私自身は戸籍や見た目の性別が女性なので、本物のハッテン場に行ったことはなく、あくまでもイメージ上のハッテン場なのですが……。

 私はセールが大好きで、出先に人だかりができているセール会場があれば、自分が興味のなさそうな店であっても半ば無意識的に徘徊する癖があります。

 別にとりたてて洋服が欲しいわけではないのに、パブロフの犬よろしくセールに行く習性がある自分について考えてみると、買い物依存症的な衝動というよりも、「激しいバーゲン会場」そのものの熱気や血眼になった女ばかりの争奪戦が好きなことに気がつきました。

 現在の日本では、女ばかりでハメを外して騒げる女子校的な場所というのは、まだまだ、思った以上に少ないように思います。

 居酒屋もクラブもカラオケも、女ばかりで集結して騒ぎたくても、そこにいる男性からはナンパであったり訝しがるような視線に晒されるなど邪魔をされます。男ばかりで同様に騒ぐ場合よりも弊害が多いように思います。「ラブホテルの女子会開催プラン」のようなサービスが出てくることは、女ばかりでハメを外して騒げる場所が極めて少ないことの象徴でしょう。

 いわゆる「腐女子」や「コスプレイヤー」の一部には、女ばかりでハメを外して騒ぐ文化が見受けられますが、その集まりに加わるためにはまず、BLやコスプレへの造詣を磨かなくてはいけないので、その文化に興味がない場合のハードルは低くないように思います(というか興味もないのに腐女子やレイヤーコミュに参加したら、ぶっちゃけ愛好家たちにとっては邪魔でしょう)。

 その点、激しいバーゲン会場は、当たり前ですが「来る者は拒まず」なので安心です。

◎野蛮なむき出しの欲望

 激しいバーゲン会場の素晴らしさは、なんといっても、「購買欲」という己の欲望へ猪突猛進に突き進む女たちがなりふり構わずぶつかり合い、奪いあい、譲り合わない、よく知らない者同士だからこそむき出しの欲望を見せ合える、あの独特の「ハッスル感」にあります。

 逆に言えば、激しいバーゲン会場を嫌う人の心理には、人ごみ自体への苦手意識よりも、よく知らない者同士がむき出しの欲望を見せ合うことへの抵抗が強くあるのではないかと思ってしまいます。

 高度文明化された現代社会における人間関係の在り方として、「人と人とのより良いコミュニケーション」みたいなものを至上と考えれば、「よく知らない者同士がむき出しの欲望を見せ合うこと」などは、野蛮の最たるものでしょう。

 ですが、「人と人とのより良いコミュニケーション(またの名を、グローバルスタンダード)」を求めるために、おのおのが欲望を漂白していくことを求められるような、オリンピックに向かう都市計画に伴うジェントリフィケーション(※)によく似た規範が蔓延することが、果たして先進的なのかということには懐疑的です。

(※ジェントリフィケーション=都市において比較的貧困な層が多く住む停滞した地域に、比較的豊かな層が流入する人口移動減少。貧困地域の家賃相場が上がることによってそれまで暮らしていた人々が暮らせなくなったり、それまでの地域特性が失われたりすることがある)

 「より良くあるために」欲望を漂白していくことは、抑圧の一つの形でもあるように思います。もちろん、その「欲望」そのものがあまりに差別的だったり人権を無視したものであったり犯罪的であれば問題です。

 ですが、【「より良くあるために」は、合意の上であっても「よく知らない者同士がむき出しの欲望を見せ合うこと」などすべきではない】とまで言ってしまうと、それこそが、「より良くあること」のしんどさの表出に他ならないと思います。

 激しいバーゲン会場は、女のハッテン場です。女たちが、その場限りむき出しの欲望を見せ合うことを肯定する文化です。

 最後に、この愛すべき女のハッテン場に、服に興味のない彼氏や旦那という続柄の男性を連れて行く女の野暮さにうんざりすることを嘆いておきます。

 激しいバーゲン会場での彼らは本当に動きが悪いし邪魔だし、親とはぐれた稚児のように途方に暮れて佇んでいることがほとんどです。中には彼女や妻の指示待ちをする健気な新入り二等兵のような男性もいますが、指示待ちや“戦利品”持ちに注意を傾けるがゆえに空間全体の状況を把握することがおろそかになっていて、やっぱり邪魔なのです。彼らが主体的に戦場に訪れているわけでもなさそうなので、同情的にもなりますが、それ以上に邪魔なのです。

 女性の皆様、ハッテン場に女を連れて行くのと同様、激しいバーゲン会場に男を連れて行くのは野暮ですよ!

■ 柴田英里(しばた・えり)/ 現代美術作家、文筆家。彫刻史において蔑ろにされてきた装飾性と、彫刻身体の攪乱と拡張をメインテーマに活動しています。Book Newsサイトにて『ケンタッキー・フランケンシュタイン博士の戦闘美少女研究室』を不定期で連載中。好きな肉は牛と馬、好きなエナジードリンクはオロナミンCとレッドブルです。

好きな人に振り向いてもらえたことがなく、彼氏とも長続きしません。

●こんぶ(29)

はじめましてKENJIさん。私は好きな人に振り向いてもらえたことがありません。付き合う人はいつも相手から告白されて付き合ってきました。でもそういう人とは結局長続きせず、「次は必ず好きな人と付き合おう!」と決めて早2年……いまだに彼氏はいません。好きな人に好きになってもらえたことがないため、もし気になる人ができたとしても自分に自信が持てず、上手くアプローチができません。今後ひとりで生きていくにしても、自信がほしいです。自分に自信を持つにはどうしたら良いのでしょうか??

―――

こんぶさん
ごきげんよう。汚(お)ブス研究家のKENJIよ。

あ〜ら。もし、アタシが今のアナタだったら……
人生につまらなさを感じてしまうわ~。

チャンスは皆平等よ。
ただし、チャンスを掴む権利が与えられるのは「動いている人」だけ。
悩んでないでとりあえず行動してみなさいよ!
って言いたいところだけど、自信なさ子さんたちからしてみれば「そんなのずるい!!」って不平等暴動が起るかもしれないわね。
アノ人でさえ自分に自信満々なのに、もったいないわよ~。

ヒゲ子ママ あら呼んだ~? でもさ~、突然「自信を持ちなさい」なんて言われても持ったことがない人にとっては、どうやって持てばいいのかわからないわよ~。そんな簡単なことじゃないの!!

KENJI (呼んではないけど)そうなのよね。それにしても、ママの自信はどっから来ているの? アタシがそんなに体中ムダ毛だらけだったら、恥ずかしくて人様の前なんて出てこないわよ。

ヒゲ子ママ 呼ばれてもないのに来ちゃうしね! ってうるさいわよ!!!! まあ、かつてのアタシだったら出てこなかったけど、とっくに開き直ってるわ~。心も毛穴もご開帳~♪ って感じかしら☆ だって、こんな毛むくじゃらでもmessyにはアタシへの“おかわりラブコール”が聞こえてくるのよ♪

KENJI 体毛には賛成できないけど、開き直るくらいが調度良いのよね~。

ヒゲ子ママ でもさ、気づいちゃったんだけど、こんぶって……もしかして中身からっぽなんじゃない? 外見ばっか着飾ってんじゃないわよ!! このブス!!

KENJI 口が悪過ぎる……。ちょっと!! ここの読者は、2丁目の愛毒舌(ノリ)が伝わらない真面目な方が多いんだから気をつけて! そろそろお店に帰ってちょうだい!

さてと。茶番はここまでよ!!
こんぶさん、覚悟はいいかしら。
KENJI美ンタよ!! ビターーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!
「過去の失敗を忘れなさい」

自分に自信のない人って「過去の失敗」を分析しすぎなのよ。
そんな頭の中だけで分析し続けたって、堂々巡りするだけではないかしら。

好きな人には好かれなくても、アナタのことが好きな人とお付き合いしてきたんでしょ?
なのに「自分に自信がない」って……
そして、すぐ別れちゃう……
アナタ、元彼たちをバカにしすぎなのよ!!!!
もっと「好きな人に振り向いてもらえないこと」「彼氏とすぐに別れちゃうこと」などのマイナス面よりも、「告白してもらってお付き合いできたこと」「誰かに好きになってもらえた自分」を評価しなさいよ!

あと、自信が持てない人を見てると、勝手に他人と比較して落ち込んでるのよね。
「どうせ私はあの子よりも太ってるから……」
「あの人のほうが可愛いから、私なんて……」
とかね。
こういうことを繰り返してると、今の自分が嫌になってしまうことってないかしら。
その気持ちがプラスに働けば良いんだけど、周りから取り残されたような、敗北感に浸ってしまうようではダメ。

まずは、少しずつで良いから自分を好きになることから始めなさい。
ナルシストになれってことじゃないわよ!!

そんなアナタには、これよ!
KENJI美タミン注入〜!!
「結局は、自分を知ることで相手がわかるの」

アナタは「自分に似合う物」と「選ぶ物」が一致しているのかしら?
ファッション雑誌を買い漁って、流行にとらわれてしまい、結局おてもやんになってしまっては台なしよ。
自分の肌の色や体型にはどんなモノを身につければ似合うのか。
ひとつひとつ知ることが、自分に自信を付ける第一歩ではないかしら。

くれぐれも、お化粧や衣装に気を取られすぎてはダメよ。
一髪二化粧三衣装!
ということわざがあるように、女性にとっての髪はとっても大切なの。
そうやって自分を理解していくうちに、アナタの内面も変わっていくと思うのよ。

結局は、自分と相手への“優しさと勇気”がアナタを救うエッセンスかもしれないわ。
自分を好きになりなさいね。

KENJI拝

■KENJI(汚ブス研究家)/女子会に年間400回以上呼ばれる社長。その経験から、「思いやりのない人」、「ブスッとした表情の人」、「隙だらけの人」を“汚ブス”と称し、年間2,000人以上の女子たちを切る「汚ブス研究家」としての顔も。2014年には、「女子会のお作法 「汚ブス」にならないための39か条」を出版。ほかにも、そのニューカマーなおネエキャラで、テレビ、ラジオ、雑誌、Webなどで活躍中。現在、FBS福岡放送「クロ女子白書」にレギュラー出演中。

水に感謝しながら入浴すると肌がきれいになる…!? スピ美肌本がヤバ!

 数ある疑似科学ネタのなかでも、超有名な『水からの伝言』(江本勝著)。「ありがとう」などのきれいな言葉をかけると美しい結晶ができることから〈水が言葉を理解する〉というお説を打ち出し、シリーズ累計250万部突破。しかしその後、科学者たちに「ないない」と論破され、今やすっかり笑い話状態です。なのでこの水ネタを楽しむならば、単純に結晶の美しさに癒されるとか、〈安倍晋三〉と書いた紙を貼って実験してみるとか……そのくらいが適当かな、という気がします。

 ところが、そんな〈ありがとう水〉が世に広まった1999年から10年以上たった2013年、『スピリチュアル美肌革命』(神岡シンゴリス著)なる電子書籍で〈言葉で水の波動を高め、美肌を作りましょう〉なる提案が! まだ言うか! 言っちゃう人が、いるのか!

 同書では、こんなお説が語られていました。〈水に言葉を投げかけると、その言葉に結晶の形が影響される。それと同様に植物も言葉によって枯れたり花が咲いたりして、同じ結果になる〉そして著者は〈気づいてしまった(原文ママ)〉そうです。植物が言葉で変わるなら、同じように水分を持つ人間も同じ効果が得られるんじゃないかと。

 そこで〈体全体が水で包まれるお風呂〉に着目。今まではシャワーですませていたのに、湯船につかり〈元気になる言葉を魔法の呪文のように〉つぶやくと、なんということでしょう。何をやっても治らなかった赤いポツポツが、サーッと消えていったのです。だそうです、ふう。

 感謝の言葉を投げかけた水が、体にいい作用を及ぼす。それならば、スクール水着の股部分から流れる、別の〈ありがとう水〉や、お嬢様のための美の聖なる水でありプリンセスホーリーウオーター(By開発者)である〈お嬢様聖水〉は、これらに感動する一部の男性たちのお肌をピッカピカに磨き上げそうですが。

 著者は〈ありがとう風呂〉で肌トラブルが改善された効果を〈現実は小説よりも奇なり〉と言いますが、それって血行が改善されてターンオーバーが整ったからでは~。ぜんぜん奇じゃない。

 あ、でも風呂につかってポジティブな言葉を口にするだけではないようです。ポイントは、〈口に水を含んで、湯の中で浮き、安心と感謝を感じること〉なんだとか。その理由は、〈生まれてから今までの間、もっとも美肌だったとき=生まれた瞬間〉の状態を再現して宇宙とつながるため。そうすると波動がアップし、入浴タイムに生まれかわる=魂をアップデートすることができるのだとか。

◎電子書籍界はトンデモ本が花盛り

 宇宙と波動と美肌がどうリンクしているのかよくわかりませんが、ひとつ訂正させていただくなら、生まれたての赤子は、決して美肌ではありません。胎脂、血液、羊水まみれなのは肌そのものではないのでさておきで、肌は羊水でふやけてシワシワ。さらに2~3日もすれば、急に乾いた空気にさらさるので、粉拭き芋のようにカッサカサ。ヒーリングはイメージが重要なのかもしれませんが、美肌づくり=スキンケアは体の仕組みを正しく理解することが必須ですので、適当トークは控えたほうがよろしいかと。

 同書では「だから僕がプロデュースした波動水を買ってネ!」という展開が出てこないだけマシかもしれませんが、〈お湯に塩orお酒を入れて浄化!〉などのスピ的入浴法のほうが、いくぶんか美肌効果は高そうです。著書はオイルマッサージをするときも〈水と同じ液体だから〉という理由で〈ありがとう〉と声かけしながら行うのだとか。同じ液体って、ずいぶん雑だな、おい! しかしこれくらいヌケていたほうが(天真爛漫と言うべきか)、好感が持てることは確かです。

 ちなみに著者のプロフィールは、13年間ソニー・ミュージックエンターテイメントに勤務したという心理カウンセラー。同書には水の美肌効果に加え、〈オーブの写真〉なども掲載され、目に見えない世界をこよなく愛していることがよくわかりますが、『水からの伝言』の世間的評価など、目に見える世界のお勉強もなさったほうがよさそうです。

 電子書籍が普及してから誰でも手軽に著作を販売できるようになり、このような謎本が大量に世に送り出されているので、〈わけがわからないよ〉な話が以前にもまして続々と入手できるようになりました。もはやウォッチングが、追いつかない(嬉しい悲鳴)! そんな感謝の気持ちに満ちあふれながら毎日湯船につかっている私ですが、電子書籍普及前と現在では、加齢の分、今の方が確実に汚肌です。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

哺乳瓶争奪戦! シングルマザー vs. 娘ちゃん(小1)

「かぁか(上原)、私のこと愛してるでしょ? それなら哺乳瓶で牛乳飲むの許してくれるよね♡」

* * *

ある日、心理学を専攻していた友人が「幼少期に寂しい思いをしたり、愛情不足だったりするとタバコを吸うようになるんだよ」と言い出しました。

「お前はダレだ!? さてはユングだな!」

「タバコの味はママのおっぱいの味ちゃうわ!」

と、下品極まりないツッコミを入れたい気持ちを抑えながら、私は娘ちゃんの哺乳瓶への愛を思い出しました。

読者の皆様は、何歳ごろまで哺乳瓶を使いましたか?お子様がいらっしゃる方は、何歳ごろまで使わせていましたか? 実は、小学1年生になる娘ちゃんは未だに哺乳瓶を使って牛乳を飲んでいます。今日は上原家で繰り広げられている「娘ちゃん(哺乳瓶賛成派)vs上原(哺乳瓶反対派)」による壮絶な哺乳瓶戦争について、「孤独と躾」という観点から書いてみたいと思います。

◎脱哺乳瓶計画!

前回の記事にも書いた通り、私は産後2カ月でホステスに復帰したため授乳期間が短かったんです。私……段取り力が無いわりには神経質な性格でして、ホステスはタバコの煙を吸ってしまう仕事だし、酒を飲む仕事だし、娘ちゃんが欲しがるタイミングで授乳するのは厳しいなーと思いました。

そこで頼りになるのが哺乳瓶です。娘ちゃんが欲しいときに飲ませてあげられるよう母乳を冷凍保存して哺乳瓶であげていたわけです。

離乳食期は生後5、6カ月ごろから始まり、2歳になるくらいの時期には、完全に哺乳瓶を卒業しているものです。でも娘ちゃんは2歳になっても哺乳瓶を手放しませんでした。

離乳のためには、まず朝食・昼食を離乳食に切り替えなくちゃいけません。そして徐々に大人と同じ食事に近づけていく段階で、ミルクの量を減らしていきます。しかし、就寝前の子どもは激しくグズったり、ギャン泣きしたりします。空腹では寝てくれない。だから夜はミルクをあげる、というご家庭も少なくはないはずです。

娘ちゃんは離乳食を食べてはいたものの、寝る前のミルクは卒業していませんでした。だから2歳になっても「離乳した」とはいえませんでした。そのため、まずは哺乳瓶を卒業して欲しいと思い「脱哺乳瓶計画!」を実行しました。

でも、出勤時間を遅らせたり、寝るまで抱っこ! 寝るまでおんぶ! をひたすら繰り返すなど、できることはやってみたものの、結局「脱哺乳瓶計画」は失敗しました(笑)。「なんで育児書通りにいかないのよ!」と憤りもしたのですが、考えてもキリがないので「まっ! 小学生になる頃には哺乳瓶を手放すだろう」と楽観視することに……。

◎哺乳瓶争奪戦、開戦

あれよあれよと時は経ち「脱哺乳瓶計画」から早5年、上原家では昨年から「哺乳瓶争奪戦」が始まりました(笑)。ええ、私のかわいい娘ちゃんは、小学1年生になった今でも哺乳瓶を手放せていません。「今日こそは哺乳瓶、使ってやるぞ!」と意気込む娘ちゃん。「ぜったい使わせない!」と気合いを入れる私。

まずは理解ある親を演じるため「娘ちゃん、寂しい思いさせてきてごめんね。一緒に寝るから哺乳瓶を使うのやめようか」と優しさを見せるところから戦いの火蓋が切られます。しかし、その優しさに付け込んでくる娘ちゃん。

「わたしのこと愛してないの?」

6歳の女子力を舐めてかかっていた私は「なんで愛してるとか、愛してないの話になるんだよ!」と思いつつも「世界中で1番愛してるよ」と答えます。もちろん、次は娘ちゃんのターンなわけです。冒頭に書いたとおり「愛してるならいいわよね♡」と、愛情戦法でゴリ押ししてきます。

由佳子も負けません。「目には目を歯には歯を」的なノリで「感情には感情!」ということで、必殺技「泣き落とし」です。

「こんなに愛してるのに、どうして伝わらないの!? かぁか、夜のお仕事ずっとお休みしてるでしょ(泣)」

結論からいうと、あっけなくスルーされてしまいました。優しさをみせてもダメ、泣き落とし作戦は「泣きまねしないでよ、ウザい」と言われる。「母親ってこんなに権力のない存在だったかな」と考えずにはいられませんが、こうなったら最終手段です!

最後は魔法の言葉を使います★ 「学校」です。娘ちゃんは世間体を気にするタイプなので非常に効果的なんですね。「先生に相談しようかな?」とか、「ランドセルに哺乳瓶入れていい?(にっこり)」とか……ほぼ脅迫です(笑)。とはいえ、世間様からみると娘ちゃんは責められる対象にならないでしょう。責任を問われるのは親の上原です。きっと「あなたが構ってあげないから」とか、「お母さん、もっと時間を作ってあげられないですか」とか、一般社会が基準の返答しかないはず。まあ……実際にそうでした(苦笑)。

ひとり親だとどうしても娘ちゃんと一緒に過ごす時間が限られてきます。子どもに寂しい思いをさせないように、孤独を感じさせないように……私の娘ちゃんも寂しさや孤独感から、愛を求めて哺乳瓶を使っているのかもしれません。

娘ちゃんの孤独を埋めるために、育児書に書かれている通り抱きしめると「ウザい」とか、「キモい」とか、どこぞの反抗期だコノヤロー! な言葉が飛んできます。ひとり親向けの育児書があれば良いのに、と思う今日この頃です★

◎哺乳瓶、便利だよ?

ここまで書いて、「webの連載で哺乳瓶ネタ使うことに対して娘ちゃんの反応は?」との声が聞こえてきた気がします……。ええ、お察しのとおり怒っていました♡

情けない話ですが、何度もアタマを下げて哺乳瓶について書くことの了承を得ました(笑)。その際にせっかくの機会なので、娘ちゃんに「なんで哺乳瓶使うの? 寂しいの?」と問いかけてみたんですね。

すると意外な反応が。「え? だってさ、寝ながら飲み物を飲めるんだよ?」ですって。ああ、その気持ちよくわかるよ。私も弟が生まれてたとき、弟が使っている哺乳瓶で牛乳を飲んで叱られた記憶があります。当時幼稚園児だった上原も「ママ! 寝ながら牛乳飲めるんだよ!」とか子どもながらに哺乳瓶の魅力について熱弁していました。

そういえば……娘ちゃんを出産して動くのがダルいときは、娘ちゃんの160ml哺乳瓶でスポーツドリンクを飲みながら授乳していました(汗)。哺乳瓶、便利だ(笑)。

娘ちゃんが寂しさや孤独と戦った結果が哺乳瓶だと思っていたのですが、素敵な勘違いだったようで安心(?)しましたっ♪

この先もいろいろ素敵な勘違いをするウザいかぁかかもしれないけど、その都度、娘ちゃんと向き合っていきたいものです。

上原由佳子(うえはら・ゆかこ)
1988年生まれ。沖縄県在住。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。twitter@yu756ka

サレ夫たちが知りたがる「不倫した妻の気持ち」

 小町では妻による“夫が不倫した”相談がポピュラーだが、たまに夫による“妻が不倫した”トピも投稿されることがある。夫に不倫された妻(いわゆる“サレ妻”)のトピを読むと、タイミングを見計らって離婚したり、また「今回だけなら許す」と見逃したり、証拠をつかむために泳がせたりと多種多様であるが、小町における“不倫された夫”(サレ夫)はどう振る舞っていることが多いだろうか。

『妻が不倫していました』
『妻が不倫してました』
『妻の不倫で離婚のダメージ』

 はい、上から順にトピ主たけさん(45)、としさん(32)、けいさん(年齢不明)。いずれも妻に不倫された男性が今年トピ立てしたものだが、タイトルもトピ文の憔悴・混乱ぶりにも共通項がある。ひょっとして同一人物か? という疑いを当然持ち、じっくり読んだが、どうも詳細は違う様子。

 たけさんは妻との間に子供が3人いる(大学、社会人、高校生)。妻の不倫が発覚し「その後、妻は相手の男と別れてきたと言ってきました。しかし、気持ちはその男にあると言っています」という。

「寝ていても毎日 フラッシュバックのように写真やメールの内容がよみがえり疲れてきました。 本当につらいです。好きなのにあきらめて離婚をするのか 妻の気持ちが相手にあるのを知りながら いつか  を信じてこの生活をするか迷っています」(原文ママ)

 読点が突然空白になっていたり、なんだか見るからに不安定なトピ文だ。トピ主レスはない。

 としさんは調査会社の調査により妻のW不倫が発覚し「もう離婚しかないと思い妻に話すと離婚だけはやめてくれと言います。弁護士に依頼し相手と妻に慰謝料を請求し様と思います。」と、これまた誤字もあり、取り乱している様子。

「とにかく妻とは一緒にやってられません。妻には実家に帰る様に言いました。私は離婚できるでしょうか。それと精神的に非情に辛いです。今後どういったケアをしたらいいでしょうか。フラッシュバックがきついです。」

 なんと、としさんもフラッシュバックに悩んでいる。トピ主レスでは妻と話し合いをしたことを報告しており「妻にどうして不倫などしたのか尋ねました。向こう(不倫相手の男)から誘われて魔がさした、貴方に不満があったわけじゃない、興味があった、お酒も飲んでたと言われました。どう返答していいかわかりませんでした。人間過ちは犯す事がある、でも許容できる範囲を超えていると思いました。」

 “魔が差した”にしては一度限りの行為でなく、調査会社が突き止め夫に追及されるまで継続していたのであるから、これはたぶん女の言い訳であろう。結局弁護士を立てて調停へと動き出すことになった。としさんは「夜考え込んで眠れないのはさすがに苦しいです」と、苦しさを抱えながら離婚へ踏み出したようだ。

 けいさんはすでに半年前に離婚をした。「結婚1年交際4年、信頼していましたが最後本当に信じられないくらいの表情で居直りこんな本性だったとは 思わず物に当たってしまいました。慰謝料は分割で相手の方は既婚で相手は妻にばれておらず慰謝料でどちらも終結させました。」と、これもまた読点のない報告文であるが、不倫が発覚した際の修羅場が想像でき恐ろしい。

「半年たった今でもフラッシュバックしてきます。情けない事に妻の不倫のダメージは相当大きいです」

 なんと、けいさんもフラッシュバックに悩んでいるという。三者三様なのに、まったく同じ表現を使うのだから、さすがに筆者も驚いてしまった。

トピ文では経験者からのアドバイスを求めており、若干のコメントが集まったのち「家族にも友人にもこんなに苦しんでる姿は見せれません、小町に書かせてもらって吐き出させてもらって少し楽になりました」とトピを締めていた。

『不倫した妻にモラハラで訴えると言われました』

 30代半ばのトピ主には同年代の妻と小学生の子供が2人いるが、このほど妻の不倫調査を調査会社へ依頼したところクロだった。相手は元同僚で妻より4歳年下の独身だという。妻には「子供の為にも離婚はしないが、相手の男にそれなりのものを請求すると話したところ、タイトルのことを言われました」という。また一昨年、すでに妻から離婚を切り出されてもいるのだという。その理由は「私のモラハラでした。私が妻の人格を否定したり、容姿を貶めたり、義実家とのトラブルを傍観していたことなどが理由です。全く無自覚でしたが、妻が離婚を考えるほど辛かったという事実を知り心から謝罪し、やり直せるように努めていた矢先でした」。まあ、離婚を切り出した時点で妻の気持ちは離れてたんだろうなぁ……。

 妻によれば「離婚したいと言ったのは、彼と一緒になりたかったから。しかし、モラハラが原因で愛情が冷めたのが先でその後彼の事を好きになった」「改心しようと努力してくれていることは分かるけど、辛かった期間が長すぎて、すぐに気持ちを戻すことが出来ない。辛かった期間ずっと自分を支えてくれた彼の方に気持ちがある」とのこと。うんうん、分かる分かる。妻は、もしトピ主が男に慰謝料など請求するなら、逆にトピ主をモラハラで訴える準備はできているとも。「ここまで離れてしまった妻の気持ちは、もう戻らないのでしょうか」という相談だ。うんうん、そうだね……もう戻らないよね普通……。

案の定、コメントの多くが「妻の気持ちはもう戻っては来ない」といったものだった。どちらが悪いのかという点においては「喧嘩両成敗」「どっちもどっち」というコメントが多々。さらに「今、強引に離婚しないのは彼を逃がすためです。これからの婚姻中の数年は(離婚の)準備のために使う気ですよ」というコメントも寄せられた。

 妻に対しては「母性を捨てて、完全に女を取りましたね。最低」というコメントもあるが、父親が不倫した時『父性を捨てて』など言われないのに、なんなんだろう……と少々イラッとする。トピ主レスはない。

『不倫した妻の言動』

 トピ主は離婚した元妻に言われた言葉が今も、魚の小骨のように喉に引っかかっており、小町に相談を投稿したようだ。元妻の不倫が発覚した際、元妻はトピ主に「あなたも遊んで来ていいよ。おあいこになるから」と言った。この言葉をいまだにトピ主は咀嚼できないのだという。

「これって、私の事好きって感情など微塵も無く、自分可愛いだけですよね?

本当に好きなら、相手に他の異性と遊んで来てなんて言えないですよね?」

小町の皆さんの意見を聞いてみたい、という相談だ。

コメントはというと、

「残念ながら好きって感情が微塵もないだけに思えます」

「そもそも女性が浮気するということは 夫のことは、もうどうでもいいと思っている場合が多いので たとえ夫が何をしようと、何とも思わないってことなんですかね」

「自分が既婚者だからと感情を抑えようとしても その時の夫婦間の状態で揺れたりするものです」

「女性は好きな人がいたら『浮気』なんてしないでしょう。『どっちも好き』ってあまりないような…」

 確かに筆者も“どっちも好き”はあまりない。もう元妻は気持ちがなかったんだろうなぁ……。「不倫女の発想は、同じ女性だけど理解不能です」という意見もあった。

 女性の場合は離婚したくても経済力が夫より劣る場合がままあるので、そう簡単に離婚には踏み切れないだろう。これまでのトピでも離婚に応じない不倫妻がいたが、経済的な背景があるのかもしれない。また妻に不倫された夫はよく調査会社を使っていたが、これも経済力ゆえだろうか。
(ブログウォッチャー京子)

小泉進次郎氏が未婚化・少子化について語る「婚活サポートコンソーシアム」第一回シンポジウム開催。

 少子化・未婚化問題に対し、婚活サポートという側面から解決を図ることを目的とした「婚活サポートコンソーシアム」の第一回シンポジウムが先日開かれました。

 スペシャルトークセッションには、小学館の敏腕女性編集者・畑中雅美氏、育休を取得した社長として有名なサイボウズ株式会社代表・青野慶久氏、テレビなどのコメンテーターとしても活躍している社会学者の古市憲寿氏、そして衆議院議員の小泉進次郎氏など、豪華メンバーが勢揃い。

 登壇者のうち、既婚者はなんと青野氏1人だけ。未婚化・少子化を語るには異色な人選ですが、だからこそ斬新な切り口でのトークが期待できそうです(以下敬称を省略させて頂きます)。

◎政治家にはワークライフバランスの区切りが無い

 冒頭から古市氏が「なんで未婚化が進んでいると思います?」と独身の小泉氏に切り込みます。そういう古市氏も結婚していませんが、30代後半の男性未婚率は35.6%なので、お二人はマイノリティという訳ではありません(総務省「国税調査」2010年)。

小泉 ケースバイケースで一人一人違うとは思いますが、僕の場合は「政治家」の生活の中で「ワークライフバランス」を確立できる方法が無いんです。政治家は職業ではなく生き方。どこまでが政治家(ワーク)で、どこからがプライベート(ライフ)という区切りはありません。ですからどこでバランスを取れるのか、というものでも無い。常々思うのは、「ワークライフバランス」を政治家に語らせることほど説得力の無い話はない。

 確かに、月から金まで国会や委員会に出席し、土日は地元の後援会や会合に顔を出している生活では、ON/OFFが区切れないですよね。国会議員に限らず、そういう働き方の人は、少なくないと思います。

青野 このメンバーだと自分はワークライフバランスの推進者に見えるかもしれません。私はITベンチャー企業の社長です。昔は、布団に入ってまぶたが落ちるまでPCを開いていたし、寝ている暇なんてなかった。それで満足でしたし、そういう生活が好きでした。だから社長の自分が育休を取るという話が出た時も、最初は「俺は違うポジションだろ」と思っていました。でもとりあえず、取るだけ取ってみたんです。

育休を取ってわかったのは、子育てという仕事を女性1人に押し付けるのはムリがあるということ。24時間365日休み無しで、しかもミスした瞬間死ぬんですよ、子供が。めちゃめちゃ重い仕事です。でも、女性に押しつけるのはムリがあると頭で理解できても、心は「昭和」なんです。働きたくて仕方ない。

畑中 私も青野さんと同じで、ワーカーホリック。仕事が楽しくて、寝る時間以外ずっと働いていたい。自分で言うのもなんですが、私はヒットメーカーです。だからライバル社のひとに「畑中には早く産休に入って欲しい」と言われたりもする。もちろん褒め言葉だって分かっているし、その場では笑っているんですが、少しずつ負の感情が降り積もっていくんですよね。

産んでからすぐに戻って来られるなら、私だって産休・育休を取りたい。でも実際は、戻ってきたいと悲鳴を上げても難しいじゃないですか。育休は、取りたくて取ってる人もいますが、取らざるを得なくて取っている人もいます。産休・育休を語るとき、休みたいという声は拾われることが増えましたが、(すぐに仕事復帰できない状況があるから)産めないという声を聞いてくれる場所が少ない様に思います。

古市 最近は、シングルマザー・ファザーだと保育園に入りやすいという理由で、離婚するカップルもいますよね。それくらい保育園に入るのは厳しい状況にあります。

日本の抱える最たる課題は、少子化と労働力不足の二つです。この課題をダブルで解決している共働きのお父さんお母さんが、子供を預けられなくて大変だというのはおかしい。世の中の半分以上が共働き家庭なんだから、今までの価値パターンは通用しない。リセットしないといけないんだけど、自分の成功パターンを持っている世代を変えるのはとても難しいことです。

青野 今のマネージャー世代は、家庭を顧みずに仕事に励んだ結果、得たポジションだったりしますしね。「イクメン」は若い人たちの間ではだんだんと浸透してきましたが、次は「イクボス」の育成が必要になってきます。上に立つマネージャー(ボス)が子育てをしやすい環境を作り、彼らの考え方を変えていかないといけないでしょう。

産休・育休は「権利」であって「義務」ではありません。出産後、なるべく早く戻ってきたいという女性には、すぐに職場復帰できるような環境が必要です。「(青野氏と同じくらいの期間である)2週間や、週に1回くらいの育休で済むなら取りたい」という畑中氏の言葉には、共感する女性も多いのではないでしょうか。育休が取得できるようになった、仕事に復帰できる様になった。それで終わりではなく、安心して預けられる場所があり、短い育休後に仕事に復帰できる様になったら、子供を産みたいと思う人も増えるはず。

 少子化の問題を解決するためには、「価値観を変える」ことが大きなキーワードとなりそうです。

◎未婚化・少子化の問題は、古い価値観が邪魔して進まない。イデオロギーではなく価値観を持つべし!

 日本の人口が減り、急激な少子化が進むのは随分昔から分かっていたことですが、少子化問題の解決が進まない理由はどこにあるのでしょう。「こんなにも深刻な問題に対して、なぜ日本の政治家は騒がないのか」と海外の学者に言われたことがあるという古市氏が、小泉氏に問います。

小泉 価値観の問題があると考えています。少子化の問題を語るときには、「イデオロギーは要らないから危機感を持ってくれ」と言いたいですね。ワークライフバランスの話には、「家族のあり方」という、それぞれの人生観・価値観・歴史観などと切り離せず、論理的に割り切って考えることが難しい部分があります。(政治家の中にも)「日本にとって望ましい家族のありかた」を強固に持っている人たちがおり、その価値観を変えなければ何も出来ません。

ある問題に対して合理的な選択肢を淡々と取り続ければ解決できることもある。だったらそれをやればいいんです。価値観では無く危機感を持ってもらうためには、見たくない現実や漠然とした課題を、数値データで可視化することで議論していく必要があります。

◎「第三子支援」、未婚者にはリアリティ無さ過ぎ。まずは未婚・第一子支援をしっかり。

 いよいよ話は具体的な施策の話に移ります。

 ちなみに小泉氏、最近は政府の会議で「それでは少子化対策については、小泉進次郎くんに早く結婚してもらうということで」と締めくくられたこともあるとか。結婚をしていないと未婚化・少子化について語れないという風潮もありますが、「でも政治家はほとんど結婚していますけど、少子化対策の話が進んでいないから、あんまり(少子化問題を語る上で未婚・既婚は)関係ないんでしょうね」とバッサリ。仰る通りです。

小泉 少子化問題を解決する政策の中に「第三子支援」(2人の子どもを持つ家庭が3人目を産み育てやすいよう支援すること)が挙げられていますが、僕は「第一子支援」の方向に変えていきたいんですよ。とはいえ実は独身の僕には、第一子支援も遠過ぎます。まず結婚、次に1人目、2人目、やっと3人目ですから。

日本は結婚しなければ子供を産まない社会です。ですから、まずは結婚の支援と第一子の重点支援が必要でしょう。第一歩を後押しすることが必要だと考えています。

僕があり得るんじゃないかと思うのは、消費税を上げるとき、10%ではなく11%にし、その1%を目に見える形で使うこと。1%上げれば約2.5兆円の税収です。これは第一子の教育費・医療費を無料に出来るだけの税収になる。どこに使われているか明確だし、ただ10%に上げるよりも理解が得られるのではないかなと思います。

古市 いいかもしれませんね。日本は他国と比べ、消費税が高い国ではありませんが、消費税が高いと思っている人の割合は多い。その理由は、何に使われているか分かりづらいからです。

小泉 また、クールビズの様に、法律ではないかたちで政治がリーダーシップをとってアクションを起こし、世の中の認知や国民生活の常識を変えられる取り組みはないものかと考えています。何かいいアイディアないですか。

青野 ベビーカーを畳まないまま電車に乗ることについて、議論が盛り上がったことがありましたよね。あれは象徴的かもしれません。「畳め」という人には「やってみろ! 畳めるかい!」って言いたい。寝ている子を起こして抱っこして、暴れますよ。よっぽどベビーカーに寝かしつけておいたままの方が迷惑になりません。

ベビーカーを押している人は、日本の未来を育てている人です。その人に配慮できないなんてあり得ない。

古市 実は、既に国土交通省は「ベビーカーを畳まずに電車に乗ることを推奨します」と公式に発表しています。そういうことを広めたり、そういう空気を作ることを政治家にはやって貰いたいですね。

青野 社会を動かすときは、価値観を入れ替えることが重要です。子供を連れているお母さん・お父さんが苦労する世界に未来はありません。子供を育てる人に投資できる社会でないといけない。

ただそれは、独身者や子供を持たない夫婦を攻撃する事ではありません。色々な人たちがいていいわけですから。社会として「ここを守っていこう」という全体のビジョンと、多様性の両立が大切です。

小泉 子供が木に登ったりどろんこになって遊んだり、秘密基地を作ったり。日常に子供がいることが当たり前になれば、子供を産むことに対する不安も和らぐと思います。そういう支援をしていけたらいいですね。

クールビズの様に、政治主導でできるアクションはすぐには思いつきませんでしたが、これからも考えていきたいと思います。

 全体を通して3時間以上にも及んだシンポジウム。スペシャルトークセッションはその一部ではありますが、個性的な登壇者による新しい切り口で「未婚化・少子化」を考えることが出来ました。

 私を含め来場した参加者にとって、なかなか真剣に向き合う機会のないこの問題を、もう一度自分なりに考えてみようと思うきっかけになったのではないでしょうか。
(此方マハ)

セレブで美人なママ友に嫉妬してしまい、良い関係を築けません。

●マンゴー(32)

KENJIさん初めまして。2人の幼稚園に通う息子の母・マンゴーです。私は2年前に東京から主人の田舎へ引っ越してきました。ここは過疎化の進む土地で、子供の幼稚園は全園児30人程度と人口の少ないのんびりとした町です。

相談なのですが、私は昔から容姿や金銭面で恵まれてる人を羨んでは自分と比べ、落ち込んだり悩んだりすることがあります。今もセレブで容姿も綺麗な幼稚園ママ友とあれこれ比較して「同じレベルではない」と思い変に緊張したり、逆に冷たい態度をとってしまうんです。良好な関係のママ友はたくさんいますが、自分と子供のためにもいろんな人と仲良くなり、町に馴染みたいのですがうまくいきません。自分に自信がないのが原因だと思うのですが……どうやったら自分に自信を持てるのか教えてください。

―――

マンゴーさん
ごきげんよう。汚(お)ブス研究家のKENJIよ。
素敵なハンドルネームね~!! 今が旬だわ♪

マンゴーさんの抱えているお悩みですが、人ってどうして比べたがるのかしら。
アタシもよくあるわ~。

あの人は、いつもネイルが整っていて……
所々にあしらわれたブランド品の数々……
毎日が充実していて楽しそう……
アタシにはそんな余裕ないわ……
なんてね。

自分よりもスポットライトの灯が良く似合う相手には、嫉妬心が芽生えてしまい、いつしか心が貧しくなってしまうもの。
その心の表情が顔に出てきてしまい、相手に対して無言の宣戦布告モード。
そんな状態では、ママ友同士仲良くしましょうなんて難しいに決まっているじゃないの!!

相手だって同じ人間なのよ。

KENJI美ンタ! ビターーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!
「勝手に戦いを挑んで、勝手に負けて落ち込んでんじゃないわよ!!」

卑屈になってどうするの!!
卑屈になるって言うことは、自信がないってことにやっぱり繋がるのね。
自信をつけるためにはどうすればいいのか……
まずはこれじゃないかしら!?

KENJI美タミン注入〜!!
「『今の自分を変えなきゃ』と自分で決めつけていることが、首を絞めてしまっているのでは?」

勝手に自分を追い込んでるから、余計に焦ってしまうのよ。
この“焦り”が、自信を喪失させてしまっている原因ではないでしょうか。

「今の自分でいい」と、自己肯定感を高められたらベターよね~。
ない袖を振れと言われても無理な話。
できないことは、できなくていいのよ。
それに、すべての人と人間関係を上手くやろうなんて絶対にムリ。
例えば、ショートケーキが好きな人もいれば、嫌いな人もいる。
それと同じことよ。

自信をつけるためには、自分を知ることと、自分を愛してあげること。

マンゴーさんは、自分のことをどれくらいご存知なのかしら?
自分に自信がないことや、周りと比べて悩んでしまうということではなくて、
・自分のパーソナルカラーはなんなのか。
・今のメークは自分に合っているのか。
などなど。
もしかすると、自分のことを実は良く知らないのではないかしら。
自分を知ることで、人前にいる自分も変えることができると思うわ。
人を妬む暇があったら、自分を磨く時間に費やしなさい。

とは言ってもね、愛するご主人と息子2人に囲まれた生活……
アタシは、アナタの環境が十分羨ましいわよ!!!!
隣の芝生ばっか見てないで、今のアナタがいかに幸せなのか自覚しなさい!!!!
よそ見してると、気付いた時には“今の幸せ”がなくなってるかもしれないわよ~。

KENJI拝

■KENJI(汚ブス研究家)/女子会に年間400回以上呼ばれる社長。その経験から、「思いやりのない人」、「ブスッとした表情の人」、「隙だらけの人」を“汚ブス”と称し、年間2,000人以上の女子たちを切る「汚ブス研究家」としての顔も。2014年には、「女子会のお作法 「汚ブス」にならないための39か条」を出版。ほかにも、そのニューカマーなおネエキャラで、テレビ、ラジオ、雑誌、Webなどで活躍中。現在、FBS福岡放送「クロ女子白書」にレギュラー出演中。

「ヤリマン」は男の精神安定剤!? “いろんな人とHしちゃう”ヒロインはなぜ脅威なのか

 毎日ネットに流れてくる膨大なトピックの数々。その中には、“男のクソさ”が原因になっているものも少なくありません。そんな話題を勝手に取り上げながら、桃山商事のメンバーが元気に言いがかりをつけていきます!

【今回のPick upコミック】
『あそびあい(全3巻)』(新田章/講談社モーニングKC)

◎「付き合ったら、なんで他の人とエッチしちゃダメなの?」

清田代表(以下、清田) 今回は、「このマンガがすごい!2015」にランクインし、『ダ・ヴィンチ』7月号でも取り上げられている話題の恋愛マンガ『あそびあい』(新田章)を取り上げたいと思います。

佐藤広報(以下、佐藤) いやあ、ショッキングなマンガでしたね……。

清田 表紙の紹介文には〈“いろんな人とHしちゃう”前代未聞のヒロインと、彼女を本気で愛しちゃった純情男子〉による“恋愛残酷物語”とあるけど、確かにこれは男を絶望的な気分に叩き落とす系のマンガかもね。

佐藤 乱暴に言えば「好きな女の子が自分以外の男とヤリまくってる」って話なわけで……私は読んでてめっちゃキツくなりましたよ!

清田 ヒロインの女子高生・小谷(おたに)ヨーコは、おかっぱ頭で化粧っ気もなくて外見的には全然ヤリマンの記号を持ってないんだけど、セックスが大好きで、セフレのような相手が何人もいる。で、彼女にずっと想いを寄せ続ける男子が、同級生の山下ハルユキ。物語は、二人の関係を中心に描いていく。

佐藤 最初は山下もセフレのひとりだったんだけど、恋愛感情があるから、小谷を“独占”したがるんだよね。その後、友人のアシストもあって念願の恋人関係になるものの、嫉妬や疑念に苦しみ続け、結局は別れてしまう。私自身も極度のヤキモチ焼きなので、山下に感情移入しまくってしまい、見ていてかなりつらかったです。

清田 実際、山下は付き合ってるときに小谷の浮気現場にも遭遇しちゃうしね……。

佐藤 しかも、謎の変態紳士の家でね……。恋人が知らないオッサンとメイド姿でソフトSMしてる姿とか見たら、私はその場で死んでしまうかもしれません。

清田 山下的には絶望的な場面だと思うし、これで別れが決定的になるのも確かなんだけど、じゃあ小谷が悪いのかというと、そうとも言い切れないように思えてくるのがこのマンガのすごいところで。

佐藤 どういうこと?

清田 小谷はその後、浮気を叱責してくる山下に対し、「付き合ったら、なんで他の人とエッチしちゃダメなの?」って聞くじゃないですか。

佐藤 私は目がテンになりました。

清田 言葉だけ読むと単なる“開き直り”にも見えるんだけど、彼女は純粋にそう思って聞いているんだよね。このマンガの特徴は何と言っても小谷の“セックス観”にあると思うけど、それと合わせて考えると、めちゃくちゃ恐ろしい問いにも思えてきて……。というのも、小谷ってセックスを「愛し合う二人の創造行為」とかじゃなく、単に「楽しいこと」「気持ちいいこと」という風に捉えているじゃない?

佐藤 そうですね。ひたすら自分の欲望と快楽に忠実で、男からの誘いに応じることもあれば、自分から求めに行くこともある。

清田 さらに、家が貧乏で“勿体ない精神”にあふれる彼女にとって、セックスは「タダで楽しめる遊び」なんだよね。だから、誰と何回しようが、「したいからしただけ」「機会があったからしただけ」で、それ以上の意味もそれ以下の意味もない。

佐藤 そのピュアな感じがまた怖すぎるけど……。

清田 小谷は他にも、学校の先輩、仲良しでもない同級生、臨時の講師、近所の大学生、よくわからないひとり暮らしの男、バイト先の冴えない男など、いろんな男たちと関係を持っているけど、彼女からすると、何というか「おいしいものをごちそうしてくれる人」くらいの感覚なんだと思うのよ。

佐藤 山下のことも、同じような感覚で捉えていたんだろうね。

清田 だとすると、さっきの「付き合ったら、なんで他の人とエッチしちゃダメなの?」という問いって、どう答えるべきか、よくわからなくなってこない? 例えば「そういう決まりだから」と答えたところで、小谷はその前提を共有してないし、「俺が他の女子とエッチしてもいいの?」と聞き返しても、小谷は「いいよ」と答えるだろうし。

佐藤 確かに、どう答えていいかわからないかも。事実、山下もうまく答えられてなかったしね。

清田 よく、子どもが「何で人を殺しちゃいけないの?」って無邪気に質問して大人を困らせる場面があるけど、小谷のセリフも、それに似ているような気がして。

佐藤 何だか哲学っぽい話になってきましたね……。

◎「ダメ」の理由ではなく、「イヤ」という感情から考える

清田 そもそも、なぜ恋人以外の人とセックスしちゃダメなんだろうか?

佐藤 いや、なぜも何も、普通にダメでしょ。一応そういう暗黙の了解のもとに恋人関係を結ぶのが現代の恋愛なわけで。

清田 例えばこれが婚姻関係だったら、民法770条で「不貞行為だからダメ」と規定されているみたいなのね。つまり、それは刑事罰には問われないものの、損害賠償請求可能な違法行為となる。でも、恋人同士にそういう明確な決まりはない。だから、厳密にはダメと言えないのかもしれない。

佐藤 う~ん。

清田 桃山商事では彼氏の浮気に苦しむ女性たちの話をよく耳にするので、個人的にもダメなことだと思うし、「相手を傷つけるから」「信用を失うから」「病気の危険性が高まるから」「社会が保てなくなるから」などなど、本やネットにも様々な観点からダメの理由に関する説明があった。だけど、ここで考えるべきはそういうことじゃないような気がしていて。

佐藤 というと?

清田 どこまで行っても「ダメ」の根拠は正直わからないんだけど、一個人として、恋人が自分以外の人間とセックスしたらやはり「イヤ」だなとは思う。だから、根拠を理屈で探るより、何でイヤなのか、己の心を掘り下げた方が有効なアプローチではないかと思って。

佐藤 あ~、なるほど。それなら自分自身の問題だから確信を持って語れるかもね。でも、何かそれ、自分のカッコ悪い部分がいろいろ露呈しそうで怖いな……。じゃあ、清田代表は何でイヤなの?

清田 マンガを読みながら感じたのは、「もしかしたら俺は、自分以外の男を“汚い生き物”だと思っている節があるんじゃないか……」ということで。

佐藤 どういうこと? 多くの男性を敵に回しそうな発言だけど。

清田 私、男同士のキスが絶対にできないんですよ。ホモセクシュアルではなく、ホモソーシャルな意味でのキスね。飲み会とかでふざけて男同士がキスしたりする場面もあるでしょ? あれがまったくできない。もっと言うと間接キスも苦手で、極力避けようとしてしまう。

佐藤 確かに昔から代表ってそういうとこあるわ。サッカーの試合でペットボトルの水をまわしても、絶対に口をつけないもんね。その一方で、代表は男のチンコや身体に触ることは躊躇ないじゃないですか。その線引きがイマイチ謎なんですが。

清田 そこは自分でもよくわかんないんだけど……とにかく、恋人が自分以外の男とセックスしてるシーンを想像すると、どうしても相手の男が汚らしい存在に思えてしまい、女性側が“被害者”のように見えてしまう。実際にこのマンガでも、山下以外の男はキモそうなオッサンだったり、ダメそうな大学生だったりと、ある種の“嫌悪感”を催させるような描写になっているんだけど、自分もこういう感じの想像をしてしまうところがあるなあって。

佐藤 それは何かちょっとわかるような気がする。「清らかな存在である自分の彼女が、気持ち悪い男たちに犯される」みたいなイメージね。

清田 そうそう……。だから、変態おじさんが小谷の全身をべちょべちょに舐めるシーンとか、見ていてホントつらかったわ。でも、当の小谷はそれに強い快感を覚えていて……読んでていろいろ混乱しました。

佐藤 なるほど。要するに、男同士のキスができないってことと、彼女が他の男とセックスしたらイヤだってことが、根っこの部分でつながってるってわけか。

清田 うん。もっとも、その感覚の中にはどこか「ホモフォビア(同性愛嫌悪)」や「ミサンドリー(男性嫌悪)」がビルトインされてるような気がしなくもないので……これを機に自己省察を深めたいと思います。

◎「口説く」や「股を開く」という言葉が意味するもの

清田 佐藤広報はいかがでしょう。

佐藤 私は昔からめっちゃ嫉妬深いので、彼女が他の男とセックスしてるとか、想像しただけで気が狂いそうになります!

清田 何でそんなにイヤだと思うの?

佐藤 端的に言うと、「負けた気がするから」なんだと思います。「その男が俺より“上”だったからセックスしたんでしょ?」という風に考えてしまい、敗北感にかられる……。私は何度か恋人を寝取られた経験があるんですが、こんな気持ちになって爆発しそうでした。

清田 それって、何をもって“上”ってことになるの?

佐藤 ルックスとか、スペックとか、コミュニケーション能力とか、そういう要素ですかね……。とにかく、総合的に私より上だと判断したから、彼女はその男とセックスをした。そんな風に考えてしまうわけです。

清田 逆に言えば、自分が彼女の中で“一位の男”でありさえすれば、彼女が他の男とセックスすることはないってこと?

佐藤 そうですね。彼女の男友達とかに嫉妬するのも、その座を脅かされるような気がするからだと思う。

清田 その発想で行くと、小谷のセックス観はまったく理解できないよね。だって、別に「山下より上」だから他の男とセックスしてるわけではないので。ていうか、むしろ「山下のエッチは他の人よりいい」とも言っている。

佐藤 そうなのよ。そこが最も恐ろしかった部分で。というのも、私の中にはおそらく、「女の人は男をジャッジする明確な基準を持っていて、その数直線上で我々男は競い合っている」という発想があるんですよ。だから、自分ががんばればセックスできるし、恋愛関係にもなれる。自分がちゃんと“いい男”でいさえすれば、彼女が浮気することはない。

清田 ずいぶんシンプルな思考モデルですね……。

佐藤 でも、小谷を見てると、女の人は必ずしも明確な基準で男をジャッジしてるわけじゃないことを突きつけられるよね? 「何となくエッチしたかったから」なんて理由で他の男とセックスされちゃったら、こっちとしてはもう打つ手がないわけです。

清田 そっか。コントロールできないから怖いってことか。めっちゃ身勝手な考えだとも思うけど……案外これって多くの男が持ってる感覚かもね。というのも、「口説く」とか「股を開く」なんて言葉が表しているように、男の中には、「セックス“したい”のは常に自分たちで、女の人は受動的にそれを“待ってる”ものだ」という発想が根強く存在してるでしょ。

佐藤 で、女がセックスを受け入れるかどうかは、男の魅力次第だって考えてるんだよね。女の人にブチ殺されそうですが、そう思い込んでる節が確かにある。こうやって考える方が楽なんだよ。理解しやすいし、すべては自分次第だと思えるから。

清田 小谷の存在は、その発想を根底から揺さぶってくる。だから、このマンガは男を恐怖のどん底に突き落とすのかもしれない。

佐藤 彼女は総じてパッとしない男たちと関係を持ってるよね。これがモテ男や人気者とかだったら、「※ただしイケメンに限る」が使える。敗北感はあるけど、基準自体はブレないから、ある意味で理解できる。でも、「ルックスで負けたから」でも「コミュ力で負けたから」でもなく、彼女は“自分の意志”でセックスをしている……。女の人だってこういう考えをするんだぞって事実を直視するのが、めっちゃ怖い。

清田 前提となる基準が崩れたという意味で、“物理法則”が覆されたような体験なのかもね。

佐藤 そうなんだよ。「ってことは、他の女の人もみんなこうなの!?」って可能性が生まれるでしょ。自分の彼女とか、奥さんとか、仲良い女友達とか、みんな小谷のような感じだったらどうしよう……って考えるようになっちゃうから怖いんだよ

清田 そっか。逆に言うと、男はそうやって混乱するのが怖いから、“物理法則”からはみ出た女の人に「ヤリマン」「ビッチ」「淫乱」「メンヘラ」みたいなレッテルを貼るのかもしれない。小谷にしても、ネットではやたら「清楚系ビッチ」と呼ばれて嫌悪されてたわけで。

佐藤 “普通”の女は受動的で、股を開く開かないは男の魅力次第。逆に、自分の快楽や欲望に忠実で、セックスにアグレッシブな女は“異常”である──。そういう二元論的なフレームにハメ込んだ方が、心の安定が保たれるんだよ。

清田 そう考えると、「ヤリマン」や「ビッチ」って言葉は男の“精神安定剤”なのかもね。messyの編集長が「ヤリマンのセックスに“心理的な深い意味”を見出そうとする男が興味深い」と言っていたけど、それも同じことのような気がする。

佐藤 何だか死にたい気分になってきましたね……。

清田 ともかく、『あそびあい』は男の身勝手で貧しい女性観を根底から揺さぶってくる作品であるということで、我々も男子への布教活動に努めていきましょう。

■桃山商事 清田代表・佐藤広報/二軍男子で構成された恋バナ収集ユニット「桃山商事」。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける恋愛の総合商社。男女のすれ違いを考える恋バナポッドキャスト『二軍ラジオ』も更新中。コンセプトは“オトコ版 SEX AND THE CITY”。著書『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)が発売中。

おはなちゃん、健康婚活はじめました~キックボクシング編~

 やっほー! おはなちゃんです。47歳バツイチ子持ちのおっさんカレピッピに「25歳までに子供が欲しいんですケド!? 結婚する気あります!?」と詰め寄ってからというもの、カレピッピがビビッてなかなかデートをしてくれなくなってしまいました!(爆)想像していた通りの結果です。

 結婚! 子供! 結婚! 子供! と迫れば迫るほど、男の気持ちは萎えていき、どんどん結婚したくなくなるって言いますよね。だからといって自分の思いも伝えないとわかり合えないわけで。彼の気持ちをきちんと聞けていないので、今後どうなるかはわかりませんが、なんとなく想像はできますよね……。結局「お互いのビジョンが一致していないんだなー」ということを痛感しました。

 好きな人に依存して、勝手に彼との未来を思い描いていた私。彼が年上だからという理由で甘えていた私。現実から目を背けていた私。今回の恋で、自分の嫌な部分や汚い部分に気付くことができました。自分が変わらないと何も変わらない。彼氏のせいにして、誰かのせいにして、環境のせいにしていては、成長できない。そう確信した私は、新たな挑戦をすることに決めました。それは……

 心も体も健康になって、いろんな世界(男)と関わる!!!!

 今までの私は、自分のことを好きになってくれる人とだけ関わってきました。無駄に傷つきたくなかった、というのが主な理由ですが、きっと努力することから逃げていたんです。だから、本当の意味で「男性」を知らないのかな、と……。いろんな世界って? いろんな男性って? 今は漠然とした目標ですが、心も体も健康になって、自分を磨いてみようじゃん! いろんな人と出会って、もっと視野を広げてみようじゃん! ついでにいい人と出会えたらラッキーじゃん! そんな気持ちで挑戦していきたいです☆

 まず何をしよう? と思った時に、ふと『強くなりたい』という思いがふつふつと湧いてきたのです。負けない気持ちを持ちたい! と。友人には、「あんたどこ目指してんの?」と突っ込まれてしまいましたが、私は強くなるために“キックボクシング”を始めることにしました。

◎いざ! キックボクシング!

 いきなりガチのキックボクシングを始めるのは勇気がなかったので、まずはダイエット向けの女性クラスへ体験に行きました。「イケメンインストラクターだったらどうしよう……」とか「魔裟斗似のキックボクサーが私に微笑みかけてきたら……」なんてくだらない妄想をしつつ、ジムへ足を運びました。

 ジムに入ってまず思ったこと。汗くさっ!!!! スポーツジムのような小奇麗な場所を想像していたのですが、そこは本格的な格闘技道場でした。そこら中に、男、男、男! とにかく汗の臭いがハンパじゃない! 言うならば、お父さんの足の臭い。正直(この臭いには耐えられねえ)と思いましたが、慣れって怖いですね。小一時間も同じ空気を吸っていたら、気にならなくなりました。

 そんな男だらけのジムの中で女性クラスが始まるのを待っていたのですが、待てど暮らせど女性が来ない。結局、スタートの時間になっても、私以外の女性が来ることはなく……体験初日にマンツーマンレッスンを受けることになってしまったのです。

 インストラクターは中村獅童似のアラサーくらいの男性(以下:獅童さん)。爽やかな笑顔で挨拶をしてくれました。正直タイプだったので、心の中でガッツポーズ(笑)。やはり、もともとプロのキックボクサーだったこともあり、ボディはムッキムキ。ほどよく焼けた肌に、滲む汗。その肉体美に見とれてしまいました。何より目を引いたのは、 股間に装着されたファールカップ! 大事なアソコを守るために付けるサポーターのようなものです。パンツの中にしまうのだと思っていたのですが、獅童さんはウェアの上から装着していました。

 なに? 誘ってんの!? と思うくらいアレが強調されていて、なんだかドキドキ……。こらこら! 邪念は捨ててキックボクシングに集中せねば! と心を奮い立たせ、練習が始まりました。

 柔軟から始まり、基本の構え、蹴り方などを教わります。最初はなかなか脚が上がらず、キックの力も弱く、バランスも崩れてしまいがちでした。見かねた獅童さんは、私の脚を持ち、フォームの説明を始めました。(ヤメテ!! 脚の毛剃ってないぃぃぃぃいい!)と心の中で訴えるも、彼は真剣そのもの。私も次第に集中し、キックボクシングに夢中になっていました。ミットに思い切りパンチをしたり、回し蹴りをしたり。ストレス発散にはピッタリでした。

 終わりの時間が近づいてくると、獅童さんは「最後に今日の練習の成果を見せてください! 俺の身体をボコボコに蹴ったり殴ったりしてみて!」と言うではありませんか!! 「そ、そんな、いいんですか?」とビビりながらパンチをする私……。だんだんと力が入り、彼の脇腹めがけてミドルキックをかましました。

 硬い腹筋にバチーンと私の脚が……たまんねぇぇぇええええええ!!!!

 なにこれ? なにこの筋肉! ずっと蹴っていたい、スリスリしたい、筋肉サイコ―!! 今まで筋肉なんて興味なかったし、マッチョ男子は苦手だったのですが……実際に触れてみて、一瞬にして筋肉フェチになってしまいました。

 全ての練習が終わり、獅童さんに今日の感想を聞かれ、「またぜひ来てね!」と爽やかな笑顔で言われ、私は即答しました。「入会します!」と。

◎人との出会いは、新たな自分との出会いでもある

 今までマッチョ男子とは無縁だった私。筋肉ムキムキの男性は「怖い」というイメージがあったので、関わらないようにしていました。自分はぽっちゃり男子が好きなんだ、と言い聞かせていました。けれど、初めてマッチョ男子と話して、触れて、同じことを頑張ってみて。筋肉の素晴らしさに気付きました。何より、身体を動かすことがこんなに楽しいとは! こうやって新しいことに挑戦することで、自分の中の新しい感情に気付けるんだなぁと、なんだか嬉しくなってしまいました。

◎今回の健康婚活で得たもの

・マッチョ男子への苦手意識を克服できたこと
・運動を楽しいと思えたこと

 おはなちゃんの健康婚活! 次回はホットヨガ編です☆


■おはなちゃん/ オープンスケベ。4歳で初めて股をこすってから、性に目覚めた22歳。普段は女子大生、事務アルバイトをこなしながら日々性を楽しんでいる。おじさんキラーであり、現在24歳年上のおじさまとお付き合い中。

日韓出会い系サイトが相変わらず盛況! 出会っていきなりソウルで同棲も

 韓国人男性との出会いを求める日本人女性から依然として人気が高いのが、日韓出会い系サイト。日本の出会い系は怪しすぎると見向きもしない女性たちが、なぜか日韓出会い系になると途端に警戒心が薄れる。口ではみんな「韓国語の勉強相手がほしいだけ」とか「こっちも全然本気でやってないしー」とか言ったりするが、実はけっこう本気で運命の出会いを期待していたりするのも事実。で、ころっと騙されてしまうこともあったりする。

 今回紹介するのは、日韓出会い系サイトで出会い1週間後に福岡でデートし、1カ月後には韓国人彼の暮らすソウルの家で同居生活を始めた、元金融系OLナツキさん(38歳)のお話。

 ちなみに同居を始めるまでにナツキさんと彼が会ったのはたったの1回。福岡でお茶した数時間のみ。2人はカタコトの日本語とカタコトの韓国語で会話しているが、ナツキさんがいうには「ほぼ会話は成立していません」とのこと。

「顔写真が誠実そうだったのと、『公務員試験に向けて勉強中』という紹介文が気に入って彼とやりとりすることにしたんです。年齢は10歳下の28歳。私は32歳と嘘をついていたんで、4歳違いですね(笑)。彼が1週間後に福岡に遊びに来る予定があると聞いて、これも何かの縁かなと、福岡で会う約束をしました」

 とナツキさん。ちなみに彼女が暮らすのは岐阜県! もちろん会いに行けない距離ではないが、サイトでちらっとやりとりしただけの相手に会うにしては、なかなかの距離である。

「メールのやりとりをしているうちに、すごく距離が近い感じがしてきて、不思議なぐらいに会いたい気持ちが増すんですよ。彼氏もいないし、男友だちもいない私は、ふだんあまり男の人とメールのやりとりをすることもなかったんで、舞い上がっていたのは確かです。待ち合わせた天神駅で彼の顔を見た瞬間、恋に落ちました(笑)。はっきりいって顔はブサイク。でも笑顔がステキだったのと、マナーがあって、カフェでドアを開けてくれる姿にときめきました」

◎会いたい気持ちに火が点いて

 待ち合わせには彼の友だちの日本人男性もいた。韓国語が話せるその日本人男性のおかげで、カフェでも話が弾んだそう。

「カフェで会ったのは2時間ぐらい。その日以降メールのやりとりが頻繁になって、毎回『会いたい』『ボゴ シッポ(会いたい)』と書き合うようになり、すっかり恋人気分。私は彼と出会う少し前に仕事を辞めていて時間もあったので、自然と『今度は私がソウルに遊びに行くね』となりました」

 3カ月の短期留学を決心したナツキさん。福岡デートから1カ月後、キンポ(金浦)空港で再会したふたりは、「韓流ドラマみたいに空港で抱き合った」そうだが、「楽しかったのはその日まで(笑)。ここからまさか!! の連続でした…」と話すナツキさん。韓国滞在中はゲストハウスに泊まれるよう彼に手配をお願いしていたが、

「連れて行かれたのは彼が両親と暮らす家。それもソウルの中心地から地下鉄で1時間ぐらいかかる不便な場所。彼から『家での食事代やシャワー代で1カ月50万ウォン(約5万5000円)ください』と言われたときは、電子辞書の翻訳が間違っているかと思いました」

 そこでナツキさんは思い出す。たしか彼、サイトで出会ったときから公務員試験の準備中とは聞いていたけど……。

「それって要はプータロー。毎日家でゴロゴロしていて、福岡で会った彼とはまるで別人。彼の両親は私のことをどう思っているのかもわからないし、デートに連れて行ってくれるわけでもないし、語学学校が唯一の楽しい時間です」

 そんなナツキさんと彼の不思議な同居生活もまもなく3カ月。当初の予定では語学学校の授業も終わり日本へ帰るはずだが、

「今年いっぱいは韓国にいることにしました。日本に帰ってもやることないし、彼のことも嫌いなわけじゃないし。先のことは暮らしながら考えます」

 ちなみにナツキさんの最近のラッキーは、「居候代が50万ウォンから40万ウォンに下がったこと」だそう。

■韓 美姫/先日スーパーで買い物中のペ・ヨンジュンに遭遇。顔がまん丸、体も少しぽっちゃりしてたから二度見しちゃいましたけどww