アングラな風俗業界が、マイナンバーによってポジティブに変化する可能性

今年10月から施行されるマイナンバー制度は、企業や事業者だけでなく、夜の世界で働く人たちも対応を迫られています。そこで夜の世界を専門に活動している一般社団法人GrowAsPeopleの角間惇一郎さんに、マイナンバー制度が夜の世界にどのような影響を与えるかを伺いました。夜の世界で働く人びとがマイナンバー制度に対して抱く「身バレ」と「税金」という不安についてお話いただいた前編。後編からは、夜の世界全体に与える影響についてお聞きしました。マイナンバー制度は、夜の世界にポジティブな変化をもたらすかもしれない……?

◎マイナンバー制度が夜の世界全体に及ぼす影響

―― 前編ではマイナンバー制度に対して夜の世界で働くキャストが抱えている不安についてお話いただきました。後編では、夜の世界全体に与える影響についてお話いただきたいと思います。キャストが主に抱えている身バレや税金に対する不安は、心配し過ぎなくていいというお話でしたが、それでもマイナンバー制度をきっかけに夜の世界を辞める女の子も少なからずいると思います。あるいは、マイナンバー制度から逃れるために違法化するお店も出てくるかもしれない。どういった変化が起きると思いますか?

角間 「なんとなく不安」と思っている女の子たちが、正確な情報にアクセス出来ずに「辞めた方が得策かもしれない」と考えて、辞めることはあると思います。そのときに、上手く次のキャリアを見つけられたり、辞めても今すぐ生活に困らない子たちは、それはそれでいいと思うんですが、大半の女の子たちはそうはいかないと思います。一度辞めたとしても、結局また夜の世界に戻ってくる。

現状でも、夜の世界一本で働いている女の子が突然業界を辞めて上手くいくケースってほとんどないんです。履歴書に職歴を書けないから風俗を辞めても就職出来ないという問題がある。風俗で思ったほど稼げなくて生活が苦しく、次のキャリアを探す余裕がないという女の子もいます。

―― 金銭的な事情など何らかの理由があって夜の世界に足を踏み入れることは想像出来ますが、働き出せば金銭的には潤うのかなと思っていました。風俗で働いていても生活が苦しい女の子たちも存在するんですね。

角間 そこには様々な問題が絡んできますが、生活が苦しくて風俗を始めたのに、結局大して稼げず生活は苦しいままだという女の子たちはいます。そういう子が、マイナンバー制度で税金を取られることを恐れるがあまりに、管理の行き届いていないお店や、よりアングラな業種に向かってしまうという懸念はあります。

本来そのような女の子たちは現状の社会保障の範囲で守られるべきなんです。それにそもそも所得が極端に少なければ、控除によってほとんど税金がとられなかったり、年金の免除申請が出来たりする。このことを女の子たちが知らないのは、風俗で働いていることを他の人に言えないがために孤独になって、正しい情報にアクセスできなくなってしまうからです。

―― 風俗にいることで、社会との断絶や孤独を生んでしまう。マイナンバー制度が夜の世界に対してポジティブな影響を与える側面はありますか?

角間 マイナンバー制度が始まれば、夜の世界の統計データが取りやすくなり、本当に必要な仕組みの設計の根拠として活かせるかもしれません。過去に比べれば夜の世界のデータは非常に取りやすくなりました。というのもほとんどのお店がウェブにサイトを出していて、情報が集まりやすくなっているんです。マイナンバー制度がそれをより促進させてくれる。

夜の世界のようなアンダーグラウンドなものは、奇抜なストーリーばかり取り上げられて、実態と異なる姿で理解されることがほとんどです。でもデータがあれば、どのくらいの人が働いているのか、平均収入はどのくらいなのかなどが、俯瞰的にわかるようになります。そこから問題の本質を見抜いて、冷静に解決方法を探ることが出来る。マイナンバー制度はそういう意味でポジティブな変化を生む可能性がありますね。

◎違法化するお店が増える?

―― 制度に対応出来ずに違法化するお店は増えるのでしょうか?

角間 人手が足りていない店や税理士を雇う財政的余裕がないお店だと、マイナンバー制度に対応できず、結果的に違法化してしまう可能性があります。

―― お店の規模や財務状況に左右されるということですね。

角間 そうですね。大きな風俗店グループじゃない限り、慢性的に人員不足ですし、店舗のスタッフが自分たちで税務管理をしているお店も多いです。たとえばデリバリーヘルスの場合は、24時間営業のお店も多いのでスタッフの労働負荷がとても高いんです。法律上24時間営業が許されているがゆえに、どのお店も24時間営業をする。他のお店にお客さんをとられたくないですからね。

しかもスタッフってあんまり稼げないんですよ。だから新しい人材がなかなか入ってこない。少人数でお店をまわしていかなくてはいけませんから、拘束時間は必然的に長くなる。その上、最近の風俗店スタッフにはコンピュータリテラシーも要求されます。スタッフレベルでも、サイトの更新や広告戦略の能力が必要になってくる。結構頭を使うんですね。新しくスタッフが入ってきたら、これらを一から教育しなくちゃいけない。またまた労働負荷が高くなります。しかも「稼げる!」と思って入ってきたスタッフだと、すぐ逃げちゃうので……。

―― スタッフの労働環境を整えて負荷を減らさないと、結果的に違法化するお店が増える恐れがある訳ですね。

角間 そう思います。そうならないためにも、スタッフの雇用環境の改善と税務システムや労務システムを整える必要性があると思います。

◎マイナンバー制度が社会と繋がるきっかけに

―― 制度の施行は夜の世界に影響を与えると同時に、今までも存在していた問題点を浮き彫りにしているのかもしれませんね。

角間 そうなんです。夜の世界にいる人たちにとってマイナンバー制度はネガティブなものとして受け取られがちですが、これはむしろこれまで存在していた課題を解決するためのきっかけにもなると思うし、彼ら彼女らにとって社会と繋がるいいきっかけになると思います。

前編でお話したように、マイナンバー制度によって、キャストさんが「自分は個人事業主で、確定申告をしなくてはいけない」と気付くきっかけにもなる。もしかしたら「そろそろ別のお店/仕事をしようかな」と真剣に考えるようになるかもしれません。それって閉じこもりがちな夜の世界で、社会に繋がる機会になり得るってことですよね。

また、お店側もマイナンバー制度に対応出来るようにスタッフの雇用環境を整えて、情報管理や税務管理の意識を高めるいい機会になると思います。キャストさんに対しても、マイナンバー制度や確定申告についての説明責任をきちんと果たせるようになるべきですし、そういうお店ならキャストさんも安心して働けるでしょう。

―― 業界全体で意識を変えていけたらいいですね。

角間 マイナンバー制度は、別に夜の世界を締め付けようとして決められたものではないと思います。新しいテクノロジーや法制度が、ターゲットにしていない別の業界の仕組みを意図せず大きく変えてしまったという話は割とあります。

いろいろと議論はありますが、マイナンバー制度自体は合理的なシステムだと思います。それにすでに施行は決められているのだから、自分たちでどうポジティブな変化に持っていけるかを考えることが重要なんだと思います。
(聞き手・構成/高平メグミ)

角間惇一郎(かくま・じゅんいちろう)
1983年新潟県生まれ。一般社団法人GrowAsPeople代表理事。夜の世界に関わる女性のセカンドキャリアに関わる課題をデザイン的に解決する試みを行っている。URL: http://growaspeople.org Twitter: @kakumaro

ナチュラルボーン・プロ彼女の生態は「献身」がデフォルト

 初めまして。園崎愛海と申します。ポールダンスや、着エロDVDのリリースなどをしている自由人です。テレビや雑誌に出たりはしないけど、グラドルとして一応ファンはいて、なぜか芸能界を拠点に活動する知人がやたら多い……そんな「芸能人未満」な私です。とはいえ「なんかよく分かんないけど謎に露出し始めた一般人」だと思ってます。どうぞお見知りおきを。

 messy で、私が気になった日常の出来事、話題の○○などについて、自分自身の探究心や好奇心を満たすためだけに詳しく突っ込んでいくコーナーを設けさせていただくことになりました。よろしくどうぞ。

 さて、第1回目のテーマは「プロ彼女」と呼ばれる人たちについてのリアルな生態について。様々なエンタメ記事や、雑誌「ViVi」(集英社)等で特集を組まれるほど大きく取り上げられたこともあり、読者の皆さんの多くはこの言葉をご存知でしょう。

 元々は芸能人と交際をする一般女性のこと総称していた呼び名です。ですが現在は、容姿端麗はもちろん、女性としての料理や彼氏へのもてなし方が一流であり、彼氏の行動には文句を言わず、浮気をされても怒るのではなく「浮気の原因を彼氏と一緒に考える」というような、非の打ち所のない手技手法で彼氏を虜にするのが「プロ彼女」としての認識が高まりました。

 「プロ彼女」になるべく、美貌を磨くエステ通いや、胃袋をつかむための料理教室通い、または一流男性が集まる飲食店やサロンに足繁く通う女性も存在するといいますが、そんな女性は恐らく「自慢できる肩書きを持った男性と交際したい」だけであり、プロ彼女の概念とは異なります。邪念が物凄いです。「○○さんタイプ!かっこいい!会ってみたい!」なら理解はできますが、、アクセサリー感覚の恋愛なんて、気持ち悪くないですか?意中の芸能人男性を仕留めるプロ彼女は、もはや“邪念”に突き動かされていません。

 これから、私の周囲に実在する本当のプロ彼女たちの生態を、少しずつご紹介します。彼女たちはいかにして芸能人と交際に至ったのか、“プロ彼女”としての生活に納得しているのか、さらにデカい野望はないのか……そんな企画から始めようと思います。

◎プロ彼女・A子さんの場合

 歯科衛生士として働く美人・A子さん(27歳)と彼氏さん(26歳/大活躍中の俳優)の出会いは、A子さんが勤務する審美歯科に特化したクリニック。クリニックは都内の一等地にあり、芸能人以外の患者さんも大体が富裕層という立地です。そこに彼氏さんは患者として通っていました。週に1度のクリーニングやホワイトニングに来ていた彼ですが、ある日A子さんに電話番号を記載した手紙をそっと渡したそうです。

 その患者さんが芸能関係の仕事をしている方だということは、A子さんにもわかっていたので、最初は「からかっているのか、下心だろうな~。遊ばれるのは怖いな~」と警戒していたそうです。が、特定の恋人もいなかった彼女は連絡をしてみました。

 身体の関係を持たないまま何度もデートを重ねるうちに、彼の方から「本気で彼女として一緒にいてほしい」との申し出があり、その誠実さに惹かれて交際をスタートさせ、ほどなくしてファミリーで住むにも物凄く広い4LDKの高級マンションで同棲が始まりました。衣類や靴などを収納するためだけの部屋が丸々一部屋あるそうです。A子さん、美人ではあるものの庶民の出でフツーに専門学校を出て働く平均年収300万円ほどのイチ歯科衛生士でありながら、一気にセレブになったわけです。非現実のような現実が本当にあるんですね~。

 ただ、この交際には彼から提示された3つの約束事がありました。

その1、彼の友人関係に干渉しない 
その2、美しさを保つためにジムでのトレーニング、脱毛、エステを怠らない
その3、デートの日取りは彼氏次第

 この3点以外の約束事はなかったものの、A子さんは忙しい彼のための体調管理、料理は食べる食べないに関わらず毎日作ること、寝る前には肩をもむこと、を自ら目標に掲げ、続けていきました。

A子さん「時々彼が飲みに行ったきり帰ってこないことはあるけど、そこに干渉しないのが約束だから全くしません。浮気の心配は……ゼロではないですけど、私が1番って自信があるので詮索はしません。同棲していますが、彼は家賃も持ってくれますし、歯科衛生士としての給料だけじゃできない生活をさせてくれてます。もちろん、それが理由で好きってわけじゃないんですけど……。私のためにエステに行かせてくれたり、似合うと思った服をプレゼントしてくれるので、彼が何をしているかわからないときのストレスもそこで発散されるのかも。元々私が料理は好きでよく作るので、そこはすごく褒めてくれます。外で彼が食べてきちゃって料理が無駄になるときも、『俺に尽くしてくれてる』とは思ってくれるでしょうから、また大事に思ってくれるだろうと思えば不満はありません」

 こんなにも美女だというのに、なんて良い女だA子さんは! ああん!! 計算高さとか、料理に毒を盛ってやろうとかの気持ちはまるでない! 私は思わず瞳孔開きっぱなしになりましたね。女性としての格の違いを見せつけられました。もしもそんな彼氏と付き合ったとして、一晩帰ってこなかったら不安で不安でたまりませんよ、私だったら。そうかそうか、これが献身なのか。献身とは自己犠牲として使用される言葉ですが、彼女は献身を献身とは思っていませんね。ナチュラルに、実にナチュラルに尽くしておりますね。

A子さん「彼氏の職業にこだわってはいません。そもそも芸能関係の方とは無縁でしたし、一般人がそういう人と付き合うとプロ彼女、と呼ばれてることにも納得できません。そういう人にこだわる方がプロ彼女なのでは?」

 いえいえ、A子さんこそが本当の意味でのプロだと私は思うんです。プロの「尽くす女」といえば分かりやすいかな。それでいて、自分のお仕事も続けている?

A子さん「歯科衛生士としての仕事は続けてます。生活費も自分で出すと言ってるのに、彼が出させてくれないだけで……まぁそこは正直、貯金もできるのでありがたいんですけど。この交際が何年続いても、彼にお小遣いをもらって生活する愛人みたいになるのは嫌なので、自分の仕事は続けつつ、彼に尽くしていたいですね。それが今一番幸せです。ハウスキーピングやお料理に時間をかけているので友達と遊びに行く時間は減ってしまったけど、別にそれは禁止されていませんし、遊びに行くときも常に連絡は取るので信用されてる自信があります」

 いや~、A子さんのような女性であれば「独占したい!」と思う(富裕層の)男性は多いのではないでしょうか。だって、彼女は「言いなり」ではなく「自ら進んで」彼の理想の彼女になったわけで、そんな彼女のことを「男に媚びてる」「男にとって都合のいい女なだけだ」と罵倒する人がいたって、本人は「何でそんなこと言われちゃうんだろう?」とキョトンとするだけだと思うのです。生まれながらにしてプロ彼女の資質を持っていた……ということなんでしょうか。

 しかし、次回ご紹介するプロ彼女・B子さんは、A子さんとはまるで正反対。したたかに暗躍し「権力のある男性の彼女」としての地位を築き上げました。そのプロセスをご紹介しましょう。おー、こわ。お楽しみに。

■園崎愛海(そのざきまなみ)/ &M所属、駆け出しの際どいグラビアアイドルとしてイメージDVD発売中。未熟ながらもポールダンサー。Twitterアカウント:@garnety666にて、可愛気のない生活を惜しげもなく発信。小説、漫画、映画、ゲーム、とフィクションの中にいることが趣味。

子宮怪談~「分かってる人はガン検診なんて受けない」スピ母に責められ続け、子宮論争勃発だキュウ

子宮頸がん検診で「疑いあり」となってしまったあたし。

仕事の都合をつけて再検査に行き、股をおっ広げ、長~いハサミのような物で子宮の壁を4カ所チョキンチョキンと切られたキュウ。
痛いし、圧迫感も気持ち悪いし、冷や汗まみれで我慢していたキュウ。
ふとゴミ箱を覗くと血まみれのティッシュが山盛りに……。

フラフラキュウ~!

でも逃げずに再検査を受けたあたし、偉いキュウ。

再検査に行ったことを母にメールで伝えると、

母Mail「え!? もう行ったの? お父さんと一緒に病院に行くなっていう説明をしたかったから、帰省してこいって言ったのに……」

そうだった……あたしの母親は、スピってる&オーガニックBBAなのキュウ……。

母親はそれ以降、畳み掛けるようにあたしにメールを送りつけてきたキュウ。

母Mail「私の周りの分かってる人たちはガン検診は受けない」

母Mail「ガン検診でガンにもなっていないモノを早期発見して受診&治療すれば医者も儲かる仕組み。医者だって商売」

母Mail「抗がん剤は猛毒。抗がん剤では治らない」

母Mail「あなたは世の中のこと知らないから、近藤誠先生の本とか知らないんでしょ?」

母Mail「ちゃんと自炊して野菜をいっぱい摂って、オーガニックな物を食べてれば90日間で細胞が変わるから、実践後に再検査に行けばいいのに」


…………キュウ。


この母の主張は、あたしのがん検診うんぬんの何年も前から同じ。
仕事が忙しくて自炊できないと抜かすあたしに対して、ずーーーっと

「そんなんでは病気になる」
「医療費がかかるから栄養を充分で添加物がない生活を送れ」
「忙しいのは言い訳だ」

久々に顔を合わせても会う度会う度に同じことを言われ、あたし苛立っていたキュウ~~。

母は自分を律することができて食事制限や欲望を打ち消すことを容易にできる人かもしれないけど、あたしにはできないキュウ。

安い給料の仕事をせっせとこなし、こんな生きづらい現代社会を死ぬまで独りでやっていくつもりキュウ。こんなあたしを癒してくれるのは暴飲暴食のみキュウ~。

それすらも認めてくれない母親。つらいキュウ(泣)

あたしの積もり積もったイライラは、ここへ来てついに爆発しちゃったのキュウ。

母Mail「ちゃんとした食生活を90日以上送ってから再検査に行くべきだ」

しQMail「自分の子宮頸がんがどれくらい進行してるか知りたくてとりあえず再検査を受けただけキュウ。それの何が悪いキュウ? そうやって、いっつも同じ、食生活を改善しろ論に持っていくの止めてくれるキュウ?」

母にはそんなに反抗しないタイプのあたしだったけど、喧嘩腰に返信したキュウ。すると、

母Mail「私の事、その単調な意見だけ主張する馬鹿な奴だと思ってんの? お前はバカか?」

さすがあたしの母親、口悪いキュウ……。

母Mail「今は癌と言えば近藤誠先生の本を読むのが常識です。それすらも知らないのにガン検診受けたんですね? この本を読めば、一切検査には行かないのが一番です、と書いてあります」

近藤誠の本を読みなさい、と、本の表紙を撮った写メが送られてきたキュウ。

まぁ、あたしも医者や医療を絶対的に信じてるわけではないけど……それにしたって妄信は怖いキュウ……。

◎I・NO・RI

あたしを病院に一切近づけたくない母は、メール攻撃を続けるキュウ。

母Mail「絶対にその病院には近づいてはいけません!電話が来ても無視して下さい!」

母Mail「ピルをもらいに行くのも他の病院にしなさい」

母Mail「あなたの健康、将来を思って言ってることです」

病院に検査結果を聞きに行くとういう選択肢すら奪おうとする親子関係ってなんなんだキュウ?
親心の気持ちは分かるキュけど……さ……。

あたしがメールを無視していると怒り口調での留守電攻撃が。

母留守電「あなたのがん検診を受けたという行動が将来ある若者の行動、考えとは信じられない!」

母留守電「あなたの健康への考え方の基本が他力本願です。病院、医者の言う通りにするなんて!」

た、他力本願だキュウ……??
ちょっとこれはひどくないかキュウ…?

しまいには


「医療の最先端は祈りです」


キュキュウ~~!! 出た出た、スピリチュアルBBA~~~。

母が唱えている、健康な食生活をし、免疫力を高め、がんになる可能性を自力で絶て、という考えも納得できないわけじゃないキュウ~。
でもね、何年も言われすぎてあたしもう疲れたキュウ。

母「やりなさい」

あたし「できません」

母「なぜやらないの」

あたし「できませんキュウ……」

この繰り返し、普通疲れるキュウ。

その後も、互いに相容れることのない喧嘩メールを毎日やりとりし、疲れ果てて、あたしは母の「再検査の結果を聞きに行くな」という要求を受け入れてしまったキュウ……。
一応、近藤誠の著書も読んだキュウ。近藤先生の主張も分かるは分かるけど、近藤先生の意見を否定している医療関係者が数多く居るのも事実キュウ……。

あたしは一体何を信じたらいいのキュウ?

しばらくして産婦人科医から一通の封筒が。
中身はもちろん検査結果についてだと悟ったキュウ。
母からは「手紙が来ても開封せずシュレッダーにかけて捨てなさい。もう検査行ったことを無かったことにしなさい!」と言われてたキュウ~。

けど、結果を知りたいという気持ちと、弱冠の母への抵抗の意思もあり、開封したキュウ。

「中等度異形成でした」と結果が書かれてあったキュウ~。

国立がんセンター中央病院の資料いわく、異形成から子宮頸癌へ進行するのは軽度異形成で1~2%、中等度異形成では20%程度、高度異形成40%程度らしいキュウ。
つまり、検査にひっかかったけど、まだがんではなく、がんになる可能性も20%程度。可能性は低いが、なるかもしれない可能性もあるということキュウ。
とりあえず、今すぐに治療を要するわけではないこと、2年以内に正常に戻る確率が高いので様子見でいいということがわかって、ほっとしたキュウ。

◎実家に帰りたくありませんキュウ

安心したのも束の間。
この件を経て、実家と少し距離を置いていたあたしは、その年のお正月に帰省しなかったキュウ。

思えば以前から、帰省したくない気持ちはあったのキュウ~。
アラサーに踏み入れた頃から太り出したあたしに、母は容赦なくダメ出ししてくる人で、帰省して久々に顔を合わせると、

「太った。痩せなさい。年齢よりも老けている。化粧ノリが悪い。おばさん体型だ。食べている物が悪いから太るし、肌も汚い。あなたからハッピーホルモンが減っている。食生活が悪いからだ」

と矢継ぎ早に言われて凹むのキュウ……。
一人暮らしの部屋に戻ってもしばらくは、メールで同じことを言われる日々が続くキュウ……。

全てはあたしのことを思って言ってくれてるらしい。それは頭では分かってるけど、そんな母親にいら立ち、実家への足が遠のくのも当たり前じゃないかキュウ? あたしは心が弱い奴なのかキュウ?

ただ直接対決をしたとして、あたしが「お母さんウルサイ!!」とブチギレようものなら、母はきっと傷つき、被害者になるんだキュウ。だからあたしは本心を言わず「忙しいから帰れない」と帰省をごまかすキュけど、母は必ず

「もう私もお父さんも残りいつまで生きてるか分からないんだから時々帰ってきなさい」

と。

キュキュウ!?(怒)

帰ればダメ出しばかりするくせに、帰らないと同情を買うようなことを言ってきて、あんたはあたしの気持ち考えたこと無いキュか~~!?(怒)

そんな怒りと共に、

「確かにあと何回帰って会えるか分からないし、親孝行も何一つできてないから帰らなきゃキュウ……でもガミガミ言われると思うと嫌な感情しか湧き出てこないし帰省したいとも1ミリも思わないキュウ……こんなあたしって間違ってるキュウ? 自分保身のエゴの塊なのキュウ?」

と自省の念に駆られて悲しくなるキュウ。

ちょっとほっといてほしいキュウ。

ネットでたまたま見かけた文章を読んで、少し気が楽になったことがあったキュウ。

『ブラックジャックによろしく』を描いた佐藤秀峰さんが、インタビュー記事で実家族について「もう会わなくてもいいや~」と話していたのキュウ。

「姉はもう一生会わなくていいやと思ったので、どうでもいいかなって。両親も、父が去年死にそうになったんですよ。そのときに1回お見舞いに行ってちょっと満足したんで、次は葬式でいいかなと」

全世界に拡散されるネット記事のインタビューでこんな事あっさり語れてしまう佐藤先生すごいキュウ……。

儒教でもクリスチャンでも「親を敬い大事にせよ」という教えがあって、あたしも小さい頃からごく当たり前に「親を大事にしないと人でなしだキュウ」と思い込まされていたキュウ。

「親ともう会わなくてもいいかな~」なんて言葉に出して人に言う勇気、出なかったキュウ。

それをいとも簡単にすり抜けてる佐藤先生の言葉を見て、「自分が嫌な思いをしてても我慢して、両親には良くしなければいけない」という価値観を肩の荷からほんの少し降ろせた気がしてホッとしたキュウ。

実家へ帰省せずに年が明け、子宮頸がん騒動も終焉し、ほとぼりが冷めたと思った頃。

第二次子宮論争が勃発したキュウ。

今度はピル服用への攻撃が、始まったんだキュウ……。

以下、つづQ!

■子宮のゆるキャラ(妖精)しQちゃん /アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ Twitterアカウント【@sheQchanz】

出て行ってほしいけど、傍にはいてほしい…彼との我慢の毎日を抜け出したいです

●ちぃ(32)
バツ2で10歳の子供がいる女です。1年ほど前からお付き合いしてる男性と、私の家で半同棲生活をしており、家賃、光熱費、家事は全て私が受け持っています。生活費や食費は、モノを買ってもらう時もありますが、基本的には「お金がないから払えない」と言われます。

というのも、彼はバツ1で元妻と暮らしている娘が2人います。子供とは、彼の親を交えて頻繁に会っており、養育費、家賃は彼負担、子供を旅行などにも連れて行っており、プレゼントも欠かさず渡しているからです。

私は元夫からの養育費をもらっていないので、負担が多くイライラする毎日です。彼に「出てけ!」と何度も言っては出て行かせましたが、結局戻ってきてしまいます。私も子供も彼のことが大好きなので甘やかしてしまい、まるで彼の親にでもなったかような生活です。

今は彼のいない生活は考えられないし、彼もそのうち彼の娘に嫌がられて旅行などもしなくなるだろう……と我慢の毎日です。どうすればスッキリできるのでしょうか。出て行ってほしいけど、傍にはいてほしい……です。

―――

ちぃさん
ごきげんよう。汚(お)ブス研究家のKENJIよ。

ご挨拶ができないくらいイライラが募っていらっしゃるのね。
まぁ、お悩みを伺っているとムリないわ。

そうね……アナタは、ズバリ!!

「汚(お)かんブスよ!!」

お付き合いを始めた頃は、少女のように振る舞っていたにも関わらず、いつの間にかオカンのように変貌してしまうオンナのことよ!
彼のことを“甘やかしている”というよりも“息子化”してしまっているじゃない。
「出てけ!」と言っては何日か後に戻ってくるって……
思春期の子供の家出と一緒じゃないの。

KENJI美ンタ!! ビターーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!
「殿方よりも、まずは自分の子供を大切にしなさい!!」

アナタは、その殿方の親でも何でもありません。
なのに、女手ひとつで、子供と殿方を無理して支えようとしているなんて……。
アナタも理解していると思うけど、まずは子供に愛情を注ぎなさい。

でもね……
アナタの気持ちもとってもわかるの。
精神的に誰かの手助けが必要と感じて、殿方との出会いを求めたのよね。

ただ、殿方の蓋を開けたら自分の娘や元家族のことで精一杯……。
アナタは心に余裕ができるどころか、経済面で圧迫されてしまっている状況。
とてもじゃないけど、この先が心配だわ。

KENJI美タミン注入〜!
「今の気持ちをスッキリさせたいなら、殿方との関係を断ち切りなさい」

殿方に対してのイライラは、子供に必ず伝染します。
心の支えを求める気持ちもわかりますが、子供の細かな変化に気づくことも大切だとアタシは思うわ。
グレーではなく、白黒はっきりつけなさい。

KENJI拝

■KENJI(汚ブス研究家)/女子会に年間400回以上呼ばれる社長。その経験から、「思いやりのない人」、「ブスッとした表情の人」、「隙だらけの人」を“汚ブス”と称し、年間2,000人以上の女子たちを切る「汚ブス研究家」としての顔も。2014年には、「女子会のお作法 「汚ブス」にならないための39か条」を出版。ほかにも、そのニューカマーなおネエキャラで、テレビ、ラジオ、雑誌、Webなどで活躍中。現在、FBS福岡放送「クロ女子白書」にレギュラー出演中。

10万円のセッション、膣ハグ、ひとり宇宙…子宮を崇めすぎて魔女化する女たち

 スピリチュアル界の〈セラピー〉には前世療法やインナーチャイルドなどさまざまなものがありますが、今、盛り上がりつつあるのが〈子宮系〉です。

 子宮は女性の生殖器であり、妊娠すると胎児を育てる部屋となる〈筋肉の塊〉なのですが、スピ的子宮論を唱える人たち曰く、この臓器にネガティブな感情やらカルマやらがたまるといいます。そんな子宮から湧きでる〈声〉は〈魂の欲求〉なので、その声に従って生きると何かしらのご褒美がもたらされ、幸せになれるという考え方です。また、やっかいなものがたまると同時に神聖なパワースポットであるとも謳われ、その根拠は〈子宮の「宮」は神社の「お宮」を表し、膣は参道の役割〉だからだそうで……。

 神道やタントラ教のそれらしいところをピックアップして、個人的体験と流行のスピ用語でコーティングしたような〈子宮教〉は、ここ最近、健康被害の注意喚起が促されるようになってきたジェムリンガ(膣にパワーストーンを挿入するというヒーリング)が、おそらく総本山的存在です。ジェムリンガの開発者は男性でしたが、それに続く子宮ヒーリング布教者は当然のことながら、ほぼ女性(まれに布教者のパートナーが便乗してイベント的なものを行っているようですが)。北朝鮮でいえば喜び組に相当するであろう〈子宮系女子〉たちが提唱するヒーリングの中から、注目度の高いものを次にご紹介しましょう。

◎子宮メソッド

 子宮委員長はるさんがレクチャーする、自己啓発法。ジェムリンガマスターでもある子宮委員長は、前出の子宮パワスポ説をベースに「子宮周辺の血管や神経は神様と人間をつなぐ龍神様の通り道=龍脈である」と解説。だから子宮を活性化させるほどに人脈運や金運もアップ! もしこれらを発揮できないのであれば、それは常識や世間体、固定概念トラウマ、母の呪縛etc.が凝縮された〈カルマ粒〉が原因なのだといいます。筋肉の塊である子宮にそんなドラマがあったとはねえ。

 このような〈子宮のしくみ〉を解説するDVDは90分9000円で販売され、個人セラピーである〈お宮様セッション〉はなんと90分10万円! 群を抜いて高額なヒーリングにも関わらずお布施を納める信者は少なくないようで、ブログを読むと年収2000万を超えた年もあるとのお話ですから、子宮系が盛り上がっているのは間違いなさそうです。

 子宮委員長がこのような子宮のしくみを発見したのは、風俗、中絶、挫折、鬱などを経験し〈神の存在を子宮に感じた〉という経緯があるのだとか。そんな子宮メソッドで聴くことができるという声は、業が深そうで恐ろしいような気がするものの、子宮委員長の夫のブログでは、ディズニーでどのアトラクションに乗るか否かも子宮の声に従って決めたから並ぶことも辛くなかった!という楽しそうな休日報告がアップされていたので、人によっては軽~いノリのお告げが聴こえるのかもしれません。

◎ひとり宇宙

 はじめて耳にするようなこの言葉は、〈幸せなセックスの伝道師〉である劒持奈央(けんもつ なお)さんが創作した、マスターベーションの造語です(ちなみにセックスは「ふたり宇宙」)。書籍『幸せなセックスの見つけ方~自分をまるごと好きになる『ひとり宇宙』レッスン~』(河出書房新社)によると、レイプ体験から心のバランスを崩し摂食障害で悩んでいた著者は、ひとり宇宙を通じて〈子宮が寄り添ってくれていてたこと〉を確認したといいます。そして、〈本来の自分を取り戻す〉ための〈ひとり宇宙〉を絶賛推奨中。

 本書で紹介されているひとり宇宙のやり方は特に変わった手法はなく、ごくノーマルなマスターベーションですが、こちらでも「子宮は宇宙&体内神社!」と謳われます。ただし子宮系と住み分けようと思ったのか〈膣〉にスポットを当てているのが特徴。膣に指を入れてキュッと締めることは〈膣ハグ〉、瞑想中の意識を膣へ向ける〈膣瞑想〉、低体温も〈膣冷え〉……と、もう何が何でも、まずは膣!!

 そして膣を活性化して自分の内面=子宮に向かいあうことが幸せなセックスにつながるのだと、説いています。さらに書籍だけではなく膣の潤いをキープする、著者開発の「インカローズ美容液」(30ml 12960円)も発売されています。膣を輝かせるのには、お金がかかるものですね。

◎子宮温め

『アラフォーからの女の生き方レッスンあげまん道』(心力教育出版)の著者であるちゃみさんも「子宮には幸せをもたらす力がある」と謳い、子宮を温めるケアを推奨しています。

 そもそも子宮はそう簡単に冷える部位ではないことはさておき、ケアそのものはカイロを張るなど現実的なものです。……が、子宮を温めると子宮にため込んでいた本音が出てきて生き生きと本来の力を発揮、そして周りを幸せにする〈あげまん〉になれますよというお説は、前出の2つと同様のスピっぷりです。しかしこういった〈女にしか理解できない〉と謳われるジャンルで、〈直観(ときに子宮感覚と言い換えることも)を大切に〉ということを繰り返し言われると、結局それは〈女に思考はいらない〉という定番の古き悪しき価値観につながるんじゃないですかね?

◎子宮信仰で魔女化

 さらにこのほか〈エナビューティスト〉や〈性愛セラピスト〉など、子宮推し女子はまだまだたくさん。これらすべての子宮系女子がというわけではありませんが、布教者たちのプロフィールを見ると、性犯罪や拒食症、親子問題などでメンタルヘルスの不調を経験した人が多いという印象。だからこそ、〈子宮パワーで試練を乗り越え、キラキラのリア充ライフをゲット〉というPRに説得力が出てくるのかもしれません。そんな布教者たちに引き寄せらえるシンパたちもまた、多かれ少なかれ、メンタルが弱っている人たちなのでしょう。

 今回この謎物件をウオッチングして感じたのは、子宮系女子というのは何かをすごく我慢して生きてきた人なのかもしれないということです。本音をなかなか口にできないから、〈魂〉や〈子宮〉といったものに代弁してもらうのです。それだけでなく、肉食系のセクシーさは苦手だけど女として認められたいし、特別な存在としてリスペクトもされたい。ついでにお金もあればいうことなし、という願望付き。現実的にそれらすべてを手に入れるのは相当難しそうですが、それが叶っちゃう! と誘うのが子宮系ヒーリング。そして高額な「お話会」の申し込みへ、ポチリという塩梅。

 この子宮系一連の動きをみていると、まるでアニメ作品『魔法少女まどか マギカ』だなと思います。少女たちがきゅうべえにスカウトされて魔法少女となったごとく、ソウルジェムの代わりにジェムリンガや子宮メソッドを手に自分の中の魔女(ネガティブな感情)と対峙。そして魔法少女が成長すると、魔女=布教者へとシフトチェンジして、「今のあなたは本当のあなたじゃない!」という呪いを振りまく存在に。一方、新たに魔女に挑む、魔法少女が生まれるという。

 マドまぎ(テレビ版)では物語ラスト、魔女という存在は消え去るものの、呪いは別の形となって街を脅かします。呪いはいつでも形を変え、闇の底から人々を狙っている……というオチでした。もし我々の世界でまどか的な救世主が現れて子宮教が消えたとしても、女の世界には冷えとり教や母乳教などの「●●しないと健康に、幸せなれない」呪いが生まれては消え……がくり返されていくことでしょう。ウオッチング対象が当分なくなることがないのも、間違いありません。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

シングルマザーが恋愛に対して慎重になっちゃうワケ

「由佳子さん、もしかしてまだ○○大学(都内某お坊ちゃま大学)に憧れてる?」

以前、ある人にそんな質問をされました。でも、違うんです。

「まだ、元カレのヒロトを引きずっている」が正解です。

沖縄出身の元カレ・ヒロトは、東京の某お坊ちゃま大学に進学し、某有名NPOにインターンとして参加して、キラキラしたベンチャー企業に就職しました。その後退職して沖縄に一時帰省しているときに私たちは出逢いました。しかし、元カレさんはすぐに東京で再就職を決め、東京に行ってしまったのです。

さて、今回は元カレを引きずっている話……じゃなかった!!! 私、シングルマザー女子大生・上原由佳子の「恋愛事情」について書いてみたいと思います★

◎私、高望みしすぎなの?

まずは読者の皆様に質問です。シングルグルマザー・ファザーとお付き合いできますか? また、結婚を考えられますか?

私の身の周りにいる男友達の中には「付き合えるし、結婚できる」と答えるひとも居れば、「セフレなら良いけど、付き合えないし、結婚は絶対にムリ!!」と、聞いてもないのに自分の価値観を披露してくれる人もいます(笑)。

私の恋愛運が絶対的に無いだけかもしれませんが、シングルマザーになった私に言いよってくる男性は後者の方が多い。「寂しいんでしょ? 俺が構ってあげるよ。でも、君との未来は無いからね」と言わんばかりに、身体の関係だけを求めてきます。正直なところ……ウザいですし、気持ち悪いです♡

「ウザいし、キモい!!」とはいえ、私自身、その手の男性に引っかかったことがあります(爆笑)。それがヒロトくんの前に付き合っていた、あつしくんなのです。

当時、沖縄と東京を度々往復していた私。なんとなくノリで始めたシングルマザーの当事者団体での活動内容を理解してくれたのがあつしくんでした。あれは確か、高校に入学して1年目の冬、当時23歳だった上原の周りには、NPOで活動している人もいなければ、NPOが何なのかさえわかっていない人ばかりだったので、彼がとても魅力的に写ったのです。いま思い返すと、都内某有名大学の大学院生で、貧困研究に近いことをしていた彼が、シングルマザーの当事者団体での活動を理解できない方がオカシイのですが(苦笑)。

で、私は理解を示してくれて、寂しさや虚しさを埋めてくれる彼に惚れちゃうわけです。いや〜まさに「理解という名の愛が欲しい」ってやつです。寂しがりやで構ってちゃんの上原は、あつしくんの研究のために、対象となりそうな人を紹介したり新聞の過去記事を探して送ったりしていました。私、健気だな!! ……いや、今考えると研究対象くらい自分で探せよって話なのですが(苦笑)。

そんな私の思いに反して彼は研究対象である私の友人に「由佳子はオレの学歴が好きなんだ」と話していたそうです(笑)。なんかもう、一瞬にして魔法が解けた気分になりました。私は学歴ナルシストに惚れていたのかと、恥ずかしくて消えたくなりました★

そんなあつしくんの決め台詞を紹介しましょう。

「人は同じレベルの人間同士じゃないと恋愛関係になれないんだよ。由佳子は高望みしすぎ!!!」

……ああ、ようするに都内の某有名大学院で大学院生をしていた彼と地方の夜間の定時制高校生だった上原とでは、釣り合わないと解釈してよろしいのですね。上原は気付きました。こやつは、「寂しいんでしょ? 俺が構ってあげるよ。でも、君との未来は無いからね」と言わんばかりに、身体の関係だけを求めてくるタイプの男性だということに!!!

◎恋愛するのだって時間がいるんだよ

ひとり親に対してネガティブなイメージを持っている人も少なくないと思います。例えば、「だらしない」とか、「計画性がない」だとか……。もちろん、「ひとり親とは付き合えない」という考えを否定するつもりは一切ありません。しかし、ひとりで子育てをして、ひとりで責任を背負うと誰かに頼りたくなることもあります。寂しい。怖い。苦しい。暗澹たる思いに打ちのめされそうにながらも、日々、前を向いて生きているんです。

ひとり親が抱える問題のひとつとして「時間の貧困」が挙げられます。育児も就労もひとりでやらなくてはいけないひとり親は、どうしても「時間」がたりなくなってしまう。そして、恋愛するにも「時間」が必要です。その貴重な時間を使い、安らぎを求めているにもかかわらず、最初から「未来は無い」と思われていたと知った瞬間の絶望感は、流石に堪え難いものがあります。相手には関係ない話かもしれませんが、自分の行いが間接的に子どもにも影響を与えていることくらいは想定しないといけないはずです。まあ、今の上原は恋愛氷河期ですし、好きな人すらいないんだけど……(涙)。

上原が元カレのヒロトを引きずっている理由は、彼が結婚を考えてくれていたからです(白目)。一緒に過ごした時間や温もり、ヒロトの優しさがどうしても忘れられません(涙)。

いまとなっては電話にすら出てくれないけど、「あの時間に戻れないかな?」「ヒロトに愛されたい!!」とか、「ヒロトの膝の上に座りたい!!」とか。キモいという自覚はあるのですが、そんなことを日々考えてしまいます(笑)。

……というわけで! 上原から感じられるらしい都内某お坊ちゃま大学への憧れは、元カレへの未練でしかありません! 再婚や結婚生活への単なる憧れで、進学先の大学に満足しています★

上原由佳子(うえはら・ゆかこ)
1988年生まれ。沖縄県在住。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。twitter@yu756ka

「自分が産んだ気がしない」“子供嫌い”を自覚しつつも妊娠・出産した女性の本音

 人生において、結婚や妊娠・出産など、自身の生活が大きく変化するさまざまな選択肢があると思います。どんな選択をしようとも、その人の自由であり生き方のひとつですが、今回“子供嫌い”を自覚しつつも出産し、現在2歳になる女の子を育てているというMさん(28)の話を聞くことができました。なぜ彼女は子供を産むことにしたのか、その後の子育ての様子とは一体どんなものなのでしょう?

――子供嫌いを自覚したのはいつですか?

M「中学生くらいの時には、幼稚園児や小学生の親戚が実家に遊びに来ることに対して『だるいな~』って思ってました。中学生なんて自分も子供なんですけど、幼稚園児や小学生って食べ方が汚い子がいたり、やたら騒いだりするじゃないですか。おとなしい子もいるけど、どうしても大人が何かしら世話しなきゃいけなかったり。子供だけじゃなく動物全般も苦手なんで、こっちが手伝ったり、世話をするのが嫌なのかもしれませんね。写真とか動画、遠巻きに見てるだけなら子供も動物もかわいいと思えるんですけど」

――それでも、お子さんを産んだのはなぜですか?

M「旦那が子供を欲しがったのと、結婚して5年経った頃、両親や義両親に『そろそろ孫を……』って言われたのがきっかけですね。「子供を作らない」という選択をする夫婦もいるみたいですけど、私はそれができなかったというか、『子供が嫌いだから作らないなんて言ったら、周りの人に変な目で見られるんじゃないか』って思ってたんです。子供が嫌いなのに子供を産むのもどうかとは思ったんですけど、結局世間体を気にしたんです。こんなこと、娘には口が裂けても言えません」

――ご主人に「子供が嫌いだ」と伝えたことはないんでしょうか?

M「あります。伝えたら、『俺の友達にも子供嫌いなヤツ何人かいたけど、みんな自分の子供は別って言ってる』って。実際に私が自分の子供を産んだら変わると思ってたみたいです。それでも不安だったので、出産後は子供最優先で動いてもらう、趣味もできるだけ控えてもらうことを約束しましたけど。もしかしたら、自分は育児放棄しちゃうんじゃないかって心配だったので」

――出産後はどうでしたか?

M「すごく痛い思いをして産んだのに、なぜか自分が産んだ気がしないというのが最初に感じたことでした。里帰り出産だったんですけど、退院して実家に娘と一緒に帰っても、なんでこの子がここにいるの? って思ったりして。案外かわいいと思える瞬間もあったんですけど、自分の子供なのにそこまで興味が沸かなかったんです。なので世話もあんまりできなくて名付けも旦那に任せて、出産後1年も実家にいました。母乳でなくてミルクだったこともあって、ほとんど母が面倒を見てくれていましたね」

――それでも現在は、ご主人とお二人で子育てをしているんですよね?

M「自宅に戻ったばかりの頃は、娘と2人の時間が苦痛で仕方なくて。手を上げることはなかったけど、泣き止まない時はイライラしておしりふきやオムツを壁に投げつけちゃったこともありました……。私がイライラしている時は、旦那が何も言わずに娘を外に連れ出してくれたり、『お風呂でも入ったら?』って言ってくれてたので、なんとかやっていけてました。娘が1歳半を過ぎた頃から、託児所付きの職場で働き出したんですけど、それでやっとストレスが減ったように感じます。仕事だとしても、子供のことを見ていなくて済む時間があるのが本当にありがたい。母親失格なのかな、とも思いますけど、そう思ってしまうんです」

――出産したこと自体は後悔していますか? それとも、よかったと思っていますか?

M「正直、いまはまだ心から産んでよかったとは思えないです。旦那や母親のサポートがなければとっくに私自身壊れていたと思うし、育児放棄してたかもしれない。ただ、だんだんと娘が家族であることに慣れてきているとは思うので、これからいい母親になっていければいいなと。あとは、娘に私が子供嫌いだということは知られたくないという気持ちもあるので、私なりに娘に対する愛情はあるのかな? とも思います」

 今回、「娘に対する本音を初めて人に話した」という彼女。Mさんはもともと子供嫌いという自覚がありましたが、誰しも出産したからといってすぐに“母親としての愛情”を持てるとは限りません。例え子供好きの人でも、いざ出産したらMさんのような状況に陥る可能性もありますし、「母親なら子供に対して愛情がある」というのは絶対ではないのかもしれません。だからといって育児放棄や虐待をすることは許されませんが、そうした感情を誰にも打ち明けられず、押し殺さなければならないことで当人のストレスが倍増することも考えられます。自分の中での葛藤と戦いつつ、それでも子供に向き合っている彼女が「子供を産んでよかった」と思える日が来ること、そして「Mさんのような母親もいる」という事実が良い意味で社会に浸透することを願います。
(リオネル・メシ子)

年収820万の独身女性(30)が「10年間クレジット返済生活」を送るワケ

 現代社会を生き抜くリアル・ウーマンたちのどこよりもリアルな財布事情に迫る『女の給料明細』。国税庁は2014年度『民間給与実態統計調査』にて、「年齢階級別の平均給与」を以下のように公表しています。

【20歳以上~24歳以下】
男性平均年収:265万円/女性平均年収:226万円
【25歳以上~29歳以下】
男性平均年収:371万円/女性平均年収:295万円
【30歳以上~34歳以下】
男性平均年収:438万円/女性平均年収:294万円
【35歳以上~39歳以下】
男性平均年収:499万円/女性平均年収:297万円
【40歳以上~44歳以下】
男性平均年収:568万円/女性平均年収:290万円
【45歳以上~49歳以下】
男性平均年収:638万円/女性平均年収:292万円
【50歳以上~54歳以下】
男性平均年収:649万円/女性平均年収:281万円
【55歳以上~59歳以下】
男性平均年収:629万円/女性平均年収:275万円

 総合職、事務職、専門職など、職種によって大きく異なるためあくまで目安ですが、今回お話を伺ったのは、この平均を大きく上回る年収820万円(年1回・100万円のボーナス含む)を稼ぐHさん(30)。東京の名門私立大学を卒業し、多くの女性が憧れる都内の某IT企業に務める独身女性です。一般的に考えれば余裕のある生活を過ごせるはずが、なぜか月末には学生のようなカツカツの生活を送っているとのこと。「生命保険も入ってないですし、貯金どころか万年マイナスです!」と笑顔で即答するHさん……なぜなのでしょうか。その家計簿を公開していただきました!

◎ネイル・マツエクはタダ。食費はほぼかかりません

――都内に実家があり、年収820万を稼ぐ独身生活。なのにお金がない……一体何にお金を使ってるんですか?

H「1年半前から、恵比寿の家賃14万5千円の賃貸でひとり暮らしを始めたんです。会社の家賃補助は5万、ガス代・水道代・電気代(合計1万千円)と月々のクレジットの返済(毎月10万~15)をしたら、もうひと月に自由なお金は20万もないんです」

――……Hさんの月給の場合、手取り50万円以上はあるはずです、が。

H「私の手取りって基本給から20万ほど引かれてるんじゃないんですか?」

――……給料明細を確認しましょう。

(確認したところ、家賃補助・交通費込みで50万円)

H「こんなにもらってるんですね……。でも全然残らないんです」

――Hさんを見ていると、ネイルやまつ毛エクステをつけているので、美容への投資が多そうな気がしますね。

H「実は……ネイルとまつ毛エクステの費用はタダみたいなもので。ある程度社内で地位がある人とか年次がいってる女性には“美容代サポート”っていう会社の福利厚生があって、金額はそこまで大きくないけど、マッサージとかエステに行く人もいます。私の場合、月1の美容院代はその中に収まらないので1万円くらいはかかっちゃうんですけど」

――そのキラキラ感は、会社が保たせてくれているなんて……素晴らしいですね。となると、やっぱりひとり暮らしですし、食費がかさむのでしょうか?

H「それが、ほぼ食費もかかっていません」

――……なぜですか?

H「大体、奢ってもらえるんです。朝は会社の福利厚生で時々ジュースとかヨーグルトが配られるので家では食べないですし、昼も会議の時間がランチしか合わなくて“ランチ会議”をすることが多いんですが、その時はランチ代が経費になります。あと同僚の仕事の相談をランチしながら聞くことも会議費として処理できます。夜も、私はもともとお酒が弱いので、飲む人よりは安いと思いますけど、飲み会に呼ばれて行くとしても男性が払ってくれます。払うのは、女友達と行く月2~3回の夜ご飯代だけですね」

――ということは、1カ月31日として、他の29日分の夜ご飯は全部男性と食べに行くんですか?

H「そんなには行かないですが、週に2~3日なので月10日くらいは行きます。西麻布とか恵比寿で食べることが多いので、そういう日の出費はタクシー代の往復2000円ちょっとだけです。他の日は自炊しちゃいます。自炊だと食費なんて1回500円もかからないです」

――普通に外食して電車で帰るよりも、安く上がるわけですね。それにしても、福利厚生がすごい充実した会社ですね。

H「ですよね。ただ基本的には週5日・10時~19時勤務なものの、波はありますけど毎日平均2時間くらいは残業しますし、忙しい時は徹夜や休日出勤もするのに、残業代も休日出勤手当ても出ません。そういう費用込みって考えると……ね。あと、有給は新卒で入社してから8年間、1度も100%消化できたことはありません」

――意外なブラック要素! ちなみに有給は何日あるんですか?

H「今は10日です。でも私、海外旅行が大好きで、今は年に4回ですが、実家にいた時なんて年に6回は行ってました。半分はリゾートとかビーチで、後はいろいろ。それでも会社は体調不良などの理由ではほとんど休まないですし、アメリカやヨーロッパなら連休に加えて有給1~2日、他の海外は1日休めば行けますし、夏休みが有給とは別に3日もらえるので、100%は使い切らないんです。なので、消化できてないことにストレスは感じてません」

――なるほど。ということは海外旅行費でお金が飛んでいくんですね。

H「うーん。旅行はボーナスを使います。でも『お金余ってるからハワイ行こうかな』って決めることもありますね……本当に毎月トントンになるようにしか生活できないんです」

――クレジットカードの返済を見るとトントンではないですけどね(笑)。

H「確かにそうですね(笑)。終わってるな……とは思います。でも毎月毎月返済してることに罪悪感がないんです。あとは、いらない出費がいっぱいあると思います。思い出せもしないような。それに、犬にも月2万くらい使います。シャンプーとかトリミング系と、うちの子はドイツ製のオーガニックの餌を食べてるので、それが月5千円くらい。あとペットホテルに預ける時は1回5千円くらい。あとお腹壊すと、血液検査と薬で1万5千円とかかかるんです」

――Hさんの医療費よりかかってますね。

H「犬の保険に入ってないんです……それより、私自身も自覚してる『最大の出費』があるんです」

◎絶対に無駄なことはわかってます

H「『服』と『化粧品』の出費が本当に多くて。月に服は15万くらい、化粧品に5万は使っちゃいますね」

――それだけで合計20万円ですか! その金額以下で1カ月生活してる人もいますよ。

H「そうですよね。だから頭おかしいんだと思います、絶対無駄です。でも欲しくなっちゃうんですよね……」

――無駄遣いだとわかってるんですね。月に何着買ってるんですか? トップス一枚2万円だとして……

H「TheoryとかBarneys New York で2~3万の服は買いますけど、それは2.3着。あとはZARAとかH&Mで5000~6000円の服を大量に買うんです」

――そこに時々ブランドバッグや靴が入るとそれくらい使っちゃうと。

H「そうですね。私、普段からChristian Louboutinの靴とか履きますし」

――ルブタンが日常使いの靴とは……。

H「でも本当に差が激しくて、今着てる服とか韓国で3000円ですし、プチプラ大好きなんです。最近『VERY』(光文社)にハマってて、タキマキ(滝沢眞規子)とか家長晶とかを筆頭にモデルが可愛くて読み始めたんですけど。あ、彼女たちは3年後くらいになりたい私像だったりもするんですけど」

――もう1度言ってもらっても良いですか?

H「えっと。すごい幸せな結婚をされて、お子さんがいて旦那金持ちっていう生活なんです。だから『こうなりたい♡』って思いながら読んでるとすごい楽しくて……っていうのは置いといて、意外とプチプラの掲載商品もあるんです。主婦向けなので『ここはUNIQLOを使って工夫してるよ』『結局、冬はダウンとUGGだよね』のようなリアルクローズが多くて。そういうのが好きなんです」

――うーん。確かにそういう特集も組まれてますが、『VERY』って本当に主婦のリアルクローズだと思いますか?

H「正直……普通の専業主婦、というか旦那の年収が1000万円あっても難しいと思います。なので私にとってのリアルクローズですね。もちろんアクセサリーとかは買えないですけど。でも、共働きでどっちも総合職だったらできますし、うちの会社の人だったら全然できます。だからってわけじゃないですけど、私もUNIQLOとかMila Owenとかも着ますね」

――Mila Owen?

H「単価7000円くらいでも、安っぽく見えないっていうコンセプトのマッシュスタイルラボのブランドで、そういうお店の服が結構載ってて参考にしてます。私浪費家ですが、単に高いだけの服は嫌いなんです。なので『ELLE』(講談社)とか『VOGUE』(コンデナスト・ジャパン)は読みません。載ってる服がひとつも買えなくて、まったく参考にならないので」

◎新卒年収400万でスタート

――その浪費癖はいつ始まったか覚えてますか?

H「学生時代からですね。大学の時、インターンで月15万ほど稼いでたんですね。実家暮らしで家賃も払ってなかったので、携帯代以外は全部自由なお金だったんですが、当時から一切貯金はしてませんでした。むしろ、すでにクレジットカードの借金が常に20万はありました(笑)」

――かれこれ約10年間もマイナス生活とは……。当時はどこのクレジットカードを使ってましたか?

H「エポスカードと三菱東京UFJ銀行の口座開設の時に薦められたカードの2枚です。しかも、キャッシングは我慢してましたが、すごいリボ払い使ってました! そのお陰で、新卒入社する時もマイナス20万スタートでしたね。でも、当時は『私は優秀だから、クレジットカードの返済なんて将来いくらでも完済できる』って思ってたんです」

――その時は、まさか浪費癖が治らないなんて思ってなかったんですね。初任給はいくらでしたか?

H「基本給で大体30万ちょっと、一年目なのでボーナスはなかったですがインセンティブとか合わせると年収400万はもらってました(※手取りではない)。最初は全員一緒でしたね」

――……優秀で良かったですね。

H「うちは最低でもこの金額なので、どんなに働かない奴とかデキない奴でも400万を切ることはないんです」

――なるほど。就職する時は「給料」で選びましたか?

H「いや、単純に面白そうな会社だなと思って。むしろ、今の会社に『高給』ってイメージはありませんでした。友達の会社のほうが高かったので。私が就職した時って外資がすごい流行ってて、大学のネームバリューもあったし、1年目から1000万もらう友達なんていくらでもいたんです。ゴールドマン・サックスとか、今はないけどリーマン・ブラザーズがやっぱり一番お金は良かったですね。電通とか博報堂も残業代もらえるので500~600万とかはもらってました。お金を重視してたら、その辺の企業に入ってたと思います。とはいえ、うちの会社でも銀行とかアパレルよりは高いし、学生だった私からすれば『年収1000万もすごいけど、月34万でいいじゃん! 何でもできるじゃん!』とは思ってましたね」

◎100万円借金してる男性よりも3000万円借金してる人のほうが好きです

――結婚願望はありますか?

H「ありますけど、今の彼氏(26歳・付き合って3カ月)とはしたくないです。私、付き合うとすごい尽くすんです。でも彼氏はそれに対してあんまり見返りがないのでダメだなって」

――彼のどういうところに惹かれたんですか?

H「才能です。他の人にはないアイデアがあっていいなって。でも、連絡はしてこないし、どっか連れってってくれるわけでもないし、奢ってくれることなんて全くないんです。多分年収300万くらいしかもらってないので、もちろん奢ってほしいとも思ってないんですけどね」

――年下でお金持ちじゃない彼氏なんですね。意外とピュアラブ。

H「あんまり相手の年収は気にしません。一生貧乏は困りますけど、大物になりそうな雰囲気とかがあれば別に大丈夫です」

――山田るり子さん(※与沢翼の元カノ)みたいじゃないですか。ということは、タキマキさん(夫はファッションブランド「NEIGHBORHOOD」のデザイナー兼代表)の人生はあくまで憧れであって、結婚しても働きたいんですか?

H「タキマキの生活には憧れますよ! でも私、結構お金使うので、自分で稼いだお金じゃないと使う時に罪悪感があるんです。たとえ『私の今の給料くらい勝手に使ってもいいよ』と言ってくれる旦那さんだとしても、気まずいです。私、タダより高いものはないと思っていて。その生活に慣れちゃった後に、相手に愛想尽かされちゃったら大変なことになるじゃないですか。男性の『女性が好きだ』という脳みそなんて2~3年で保てなくなると思ってるので、基本的には努力しないといけないなって思ってるタイプです。その危機感はすごいあるので、長く付き合っても気を抜いたりすることはありません。むしろ、常にそっぽ向かれると思って付き合ってます。恋愛市場における自信はまったくないんですよ……。なので、いろんな面で見ても、子供ができるまでは働きたいですね。子供ができてからも今の仕事を続けるかは悩みますけど」

――確かに、今の会社でしたら福利厚生が充実しているそうなので、子供ができても働こうと思えば働けますし、産休・育休はありがたいですよね。

H「そうなんです。うちの会社は子供できても働く人が多いですしね。それに、結婚した後も都内に住んでとか、うちの会社の独身時代の生活を続けたい場合は、普通の人だったら共働きじゃないときついと思います。特にうちの会社の人は見栄も張りたいでしょうから」

――Hさん自身、見栄を張ってると思いますか?

H「『まったく見栄張ってない』とは言い難いですね。将来的に子供がちょっとお金のかかる学校に行きたいって言った時に、『うちはお金ないからダメよ』って言いたくないな、とは思います。今の生活でも、遠くから通勤するのは嫌ですし……見栄を張ってなかったら恵比寿には住んでなかったと思います。会社から徒歩10分でもっと家賃が安いとこありますけど、でもあの街は嫌って思いますしね。だからと言ってタワーマンションに住みたいとは思わないですし、今の家賃以上は出す気もありませんね」

――お金が足りなくなるまで洋服を買うのは、見栄もあるのかもしれないですね。その気持ちを保つためには、クレジットカードは完済しないと。もし、旦那さんに借金があっても許しますか?

H「もし100万ほどだったら、逆になんで100万借金したんだろうって思います。要は私と一緒で、ルーズだから『ちょっと足りなくなっちゃった』っていう生活をしてきたってことですよね。そういう人は私の旦那さんとしては不適切かなって。だって私がちゃんとしてないので。むしろ今の彼なんて、会社やってるので借金3000万くらいあるんです。でも私は100万借金してる人よりも、3000万借金してる彼のほうが面白いと思っちゃうんですよ」

――では、旦那さんに求めるものは何ですか?

H「一緒にいて落ち着くとか、自分の味方でいてくれる安心感ですかね。私、借金持ちとは思われたくないので、結婚が決まったらクレジット完済すると思うんです。そうなると、年収300万でも私と一緒にいたら820万あるので死にはしないじゃないですか。私が子供できても会社を辞めなければ良い話で」

◎「貯金ゼロ』はまずいと思います、が…

――30歳ともなると、周りには貯蓄をされている方も多いと思いますが、今後、貯金を始める予定はありますか?

H「ないです」

――服を買いすぎだとは思ってるけど、我慢しようとも思ってないと。

H「はい。でも正直、服と化粧品以外は本当に何に使ってるか不明ですし、さすがに『30歳・貯金ゼロ』っていうのはまずい気がしていて、どうにかしたいとは思っています……が、私、たとえ年収2000万もらっても足りなくてカード返済し続けると思うんですよね。というのも、仕事が自己実現とはまったく思ってないですし、仕事が生きがいってタイプじゃないんですね。とにかく今の生活をするためにはお金がいるので働いてるんです。『将来設計ができてない』と言われたら、それは本当にごもっともなんですけど、今すぐどうにかしなきゃ! とは思えないんですよね」

―――

 難関大学に合格し、卒業後も8年間しっかりと働き、今の生活を謳歌しているHさん。「毎月クレジットカードを返済している」「貯金ゼロ」という現状に危機感を覚えることもあるとのことですが、買いたい物を買って、住みたい場所に住み、行きたいところへ行く、そのためには“自分で稼ぐ”――それだけの金額を稼ぐ力は、Hさんの人生で培った努力の賜物であって、そのお金をどう使うかは自由ですね。

 確かに「将来、結婚式を挙げたいと思ってるなら、お金はどうするの?」などと、いつかのため、万が一何かあった時の備えとして貯蓄をされる方も多いです。しかし、Hさんの場合は、その貯蓄する動機が何もリアルではなく、何より大事なのは今。その振り切った姿勢、そして単純に820万という年収に憧れる方も多いのではないでしょうか。これだけ「稼ぐ力」のある女性は、現代社会においてかなり稀。そんなHさんなら、もしも何かあった時でもばどうにかやってのけるでしょう。

 「見栄を張る」とおっしゃっていたにも関わらず、赤裸々にお話いただきありがとうございました!

【Hさん1カ月の家計】

家賃 145,000円(実質95,000円)
食費 10,000円
水道・ガス・電気代 11,000円
洋服 150,000円
化粧品 50,000円
美容院 10,000円
交際費 30,000円
日用雑貨費 2,000~3,000円
医療費 5,000円/3カ月に1度
書籍費 5,000円
クレジットカード返済 100,000~150,000円
ペット費 20,000円


(取材・構成=舞生G子)

子宮怪談~重めの生理に苦しんで婦人科受診したら子宮頸がん検診に引っかかったキュウ

お久しキュウ~~。
気づいたら、おっととっと夏だぜ!
夏に相応しい、子宮にまつわる母娘バトルの身の毛がよだち血も凍るほど恐ろし~い話をするキュウ。
稲川淳二はあたしのエピソードをネタにストックするがいいキュウ~!

◎生理がとっても重いキュウ

初潮。初めて来た生理は13歳だったキュウ。
周りの子よりもやや遅めだった覚えがあるキュウ。
(当時の日本人の初潮の平均年齢は12~12.5歳だったらしいキュウ~)
保健体育の教科書では、「生殖機能の発達」とかいう項目で「卵子が成熟し~およそ28日に1回排卵して子宮へ~受精しないときは厚くなった子宮内膜が剥がれて対外へ=月経」なんて難しい説明があったけど。けど!!
生理が死ぬほど痛いとかツラいとかやべえってことはどこにも書かれてなかったのキュウ~。

初潮が来たときから、あたしは生理痛という名の腹痛が激しく、初日~2日めは鎮痛剤無しでは日常生活を送るのが不可能だったキュウ。
生理が始まると、ドバドバお股は大洪水(血)で貧血、頭はフラフラし眠気もダル気も襲いかかるし、吐き気もするわ腰痛もあるわ、腹痛で鎮痛剤は離せないし、……で、その頃のあたしは毎月毎月、生理が来るのが近づくのが恐怖で仕方なかったキュウ。

生理用ナプキンを装着していると、太ももの内側にナプキンがこすれて傷ができたり、ズレちまってパンツに流血するのはしょっちゅう。とにかく経血量が多かったんだキュウ。スカートやズボンにまで血だまりを作ってて、通りすがりの女性に「付いてますよ」と教えてもらったりすることもあったキュウ。
子供だったあたしは、「女の人は毎月毎月こんな辛い思いをしてるキュウ~女ってだけで偉いキュウ~」なんて思って我慢してたキュウ。周りのみんなもきっと、あたしと同じように辛いんだろうと思い込んでたキュウ。

自分が生理痛重めってことに気付きだしたのは高校卒業後だったキュウ。
生理痛が軽い人もいるらしいって……ウソだろキュウ?
全員が全員、おんなじよーにこの月イチブラッディフェスをやっつけてるわけじゃなかったキュウ?
ま、まあ、生理痛が軽めの人も勿論いるけど、あたしが「重め」ってことは紛れもない事実だキュウ。
友達には、電車やバスで生理痛でぶっ倒れてしまった奴らまでいるキュウ。あたしも貧血や痛みでぶっ倒れそうになることはあるけど、実際には倒れてないから、その子たちの生理痛は相当のものキュウ~!
男は全然この辛さを想像できないとか言うけど、お前らも毎月毎月、ティンティンの先っぽから血がドバドバ溢れ出て止まらなくて、頭も下腹部も腰も痛くてダルくて眠いって状況が一週間続くことをイメージしてみろキュウ。イマジンキュウ!

……(イマジンタイム)……

どうだ稲川淳二、怖いだろキュウ?

しQちゃんの吐きそうな日常
~恐怖!! 血を噴く陰茎~

◎しQちゃん、ピル始めました

「女」という個体に生まれてきただけで、生理がある約40年間も毎月苦しい思いをしなくちゃいけないって、ものすごい不利だキュウ。男様は快適な人生を送ってらしてうらやましキュウ~。
まぁ、男は男の言い分もあるとは思うけど(本能的に性欲が高くて、それを抑えるのが大変とか言いだしそうだけど)、魂を入れる固体として「重い生理痛持ちの女体」は不便極まりないキュウ。
だからと言って生理が来ないのも病気か妊娠か不安になるキュウ~もう女体めんどくせぇキュウ。
あたしは母親に

「なんでこんな辛い思いしなきゃなんないの?」

と、何度も質問したキュウ。母親は必ず、

「生理があるから赤ちゃんだって産めるんだよ」

と諭してきたキュウ。

子供の頃は「はぁ……そういうものなのかキュウ」と腑に落ちないながらも反論せずにいたけど、大人になるにつれ「産みたいとも思ってないのに、こんな地獄の思いするのおかしいキュウ!」と反論するようになったキュウ。
ていうか、女=子供産みたいって思い込んでる人多すぎキュウ。
誰もが産みたい前提で会話進めんなキュウ。

そんなこんなで生理痛が重いままアラサーになり、定期的に来ていた生理周期がだんだんと狂い始めてきたキュウ。
同じ周期で来ていれば、手帳を見ながら「このあたりで生理来るから、予定詰めるのは止めておくキュウ」とスケジュール管理が出来ていたけど、周期が不安定だとそれが全く意味をなさなくなるキュウ。
そしてついに、身体を酷使して働かなければいけない日に、遅れた生理がやってきちまったキュウ。お察しの通り、仕事内容はボロボロだったキュウ……。
その日をきっかけに、あたしは低容量ピルを服用することを決意したキュウ!!
みんな~、2013年にUPした、あたしの連載第2回を覚えてるキュウ?
そう、「子宮頸がん検診に行ったらイチャつくカップルばかりでイラついた話」を書いたんだキュウ。

■産婦人科はデートスポットなのか!? 子宮頸がん検診に行ってきたキュウ!
http://mess-y.com/archives/212

あたしの子宮はあたしが守る!

産婦人科医に行ったのはそもそも、生理周期の不安定が理由だったのキュウ~。
産婦人科では、問診票に「ピルをもらいたい」と記入すると同時に、『子宮頸がんの検査を受けますか?』『子宮がんの検査を受けますか?』などの質問項目もあったから、「ついでに受けとくか」と「YES」にチェックを入れたキュウ。
それが、母娘一大喧嘩を起こすとは知らずに……キュウ……。

さておき、まずはオープン・ザ・OMATAの子宮内膜チェックから。
シャッと区切られるカーテンがちゃんと閉まらず半開きの状態で始まったけど、「子宮内膜は問題ないですね~」と言われ思わずホッとしたキュウ。
「内膜が人よりも厚いので、血の量も多いでしょう?」と聞かれたものの、「人と比べたことがないので分かりかねますキュウ……」と答えてしもたキュ。真面目か!

がん検診用の細胞採取をしてから、ピル服用の説明へ。
元気なおばちゃん(ほぼおばあちゃん)看護士からピル服用の説明、効能をさらっと受け終了。
「結婚はされてるの?」→「してないキュウ」→「結婚したらホルモンも安定するから~ね♪」と、くそが付く程いらないお節介やりとりもあったけど、その看護士さんの世代は『女は結婚して子供産んで夫のサポート』というのが当たり前の時代だったんだろうから許してやるキュウ~と怒りを殺したキュウ。
ピル初心者には一カ月分しか薬を出せないため、1シートをもらって帰宅。
次の生理が終わってからピルの服用を始めたキュウ。

と・こ・ろ・が。

◎がん細胞あったキュウ~!?

1シートを飲み終える頃に、再び産婦人科医を訪れたキュウ。
そのときのあたしは、ガン検診を受けたことなんてすっかり忘れていたキュウ。
なのに、なんと……子宮頸がん検診に引っかかったと院長先生から告げられたキュウ~~~~~。
一瞬頭が真っ白になったキュウ~検診にひっかかったくらいで真っ白になるなんて、人の心って弱いキュウ。
再検査が必要とのことで、

「子宮内膜を4カ所(怪しいと見込まれた箇所)を切ること」
「検査後は切った部分から出血するからガーゼを詰めること」
「検査の翌日にまた病院に来れる日(ガーゼを取り出すため)を選んで検査日を決めるので受付で予約して下さい」

などの説明を受けたキュウ。
二日連続で病院行ける日なんて早々ねぇキュウ!! 現代人ナメてんのかキュウ!?
うえ~ん、でも命と仕事どっち取るのってなったらそりゃ命だけど、
だからといって仕事を休んだら命も失うギリギリ生活キュウ……。貧乏ってつらいキュウ。
ちなみにあたしは、OLやらコンビニバイト、M性感、チョコレート工場、AVにモザイクをかけるバイトなどなどいろいろ経験してきてるけど、とにかく汗水垂らして働いてるキュウ。
特にこの再検査の説明を受けた頃は、やっていた仕事が忙しすぎて二日連続で休暇をとるなんて無理ゲーだったのキュウ~~~~(泣)。
まだ「可能性がある」段階だけど、あたしはショックで、気が弱くなっていたんだキュウ。
つい、母親にメールを送っていたキュウ。

しQMail「ピルをもらいに行ったついでにがん検診を受けたら、子宮頸癌で引っかかったキュウ。まだガンになってない状態だけど再検査が必要って言われたキュウ~」
母Mail「なんでガン検診受けたの?」
しQMail「若くてもがん検診にひっかかってる女の人多いらしいって聞いたからキュウ~」
母Mail「偉いね」

普段は厳しい母から褒められ、なんだかちょっと自分ができる奴っぽく思えて、一瞬、上機嫌になったキュウ。
が、その後、事態は一変したキュウ。

つづQ!

■子宮のゆるキャラ(妖精)しQちゃん /アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ Twitterアカウント【@sheQchanz】

チュッとやさしく吸われたときの感覚を再現! ●●系ラブグッズの新機軸

 『オノマトペは面白いー官能小説の擬声語・擬態語辞典』(永田守弘著、河出書房新社)という本があります。古今の官能小説から、オノマトペが含まれる濡れ場だけを抜粋して1冊にしたものです。官能小説家の方々にとって、ここは腕の見せどころ。たとえばペニスの勃起具合、愛液のあふれ具合ひとつとっても、これでもかってほど工夫されたオノマトペが披露されています。

 そんななかで私がひときわ熱心に読んでしまうのが、クンニにまつわる表現です。たとえば……

・ぢゅぷぢゅぷという音が立った。突起を吸引しながら、佐平は恥芯に指を差し込んだ。(睦月影郎『手当て師佐平 白肌夢街道』)

・ひきつった顔を左右に振っていた悠美が、椅子の上でビクンッとのけぞった。山野の舌が、敏感な真珠肉をねちりと舐めたからだ。(神子清光『密色の檻』)

 といったふうに、ほんの1~2行の抜粋なのに、想像力を刺激されるには十分すぎるほど! 寝つけない夜に、ついパラパラとめくってしまうんです。

 ただ私、いろんなところで再三お話していますが、クンニ苦手派なんですよね。理由は、快感よりも羞恥心や申し訳なさが上回ってしまうから。適度な羞恥心はセックスにおいて有効なスパイスになることは知っているけど、その範疇を超えるんです。自分の性器へのコンプレックスが強いので、そんなところに口をつけられるなんて耐えきれないほど恥ずかしい。そして、相手に対して悪いと思ってしまう……。性器の形も色もにおいも味もすべて十人十色、その個性を受け入れることがセックスである! と日ごろ主張しているわりに、自分のコンプレックスはどうしても克服できないだなんて、矛盾していてスミマセン。

◎クンニとフェラの不公平感

 実際に舐めてもらいたいわけではないけれど、いえ、舐めてもらえないからこそ、私はこうしたクンニ表現で性的興奮が高まってしまうのでしょうか。でもこれって、活字にかぎった話なんですよね。動画では興奮しません。より生々しいから、というのも理由のひとつですが、そもそもAVなどでクンニシーンが少ないから、というのが大きいです。

 もちろん、それだけに特化したマニアックな動画もありますが、一般的なAVでクンニシーンは総じて少ないと感じています。あったとしても、時間が短い。フェラシーンと比べると、断然短い。なぜなら、クンニは男性が女性の股間に顔をうずめているので、絵として動きが少なすぎて間がもたないからだ、と聞いたことがあります。たしかにそこで、舐める・舌先でつつく・なぶる・キスをするように軽く吸う・強く吸い上げる……と多彩な愛撫を展開していても、それを見せるには女性器そのものもばっちり映さないといけないからそもそもNGだし、もし映せたところで動きが小さくてよくわからないってことなんですね。

 その影響で、フェラはセックスにおいてマストなプレイとなりつつあるのに、クンニは「別になくてもいい」「好きな人だけがするもの」と男性に刷り込まれてしまっているのでしょう。クンニ苦手派の私でも、この不公平感は納得がいかないものがあります。その一方で、「若者のクンニ離れ」という話も聞きます。messyでも一度、議論されていました。でも、したくない男はしなくていいでしょ。無理にしてもらったところで、女性もうれしくないはず。でも、だったらフェラしたくない女性のことも尊重してよね、ってだけの話です。

 と、クンニについて深く考えてしまうほどその多才な愛撫への興味は尽きず、でも現実には苦手意識を克服できないから、官能小説のオノマトペで興奮してしまう……そんな私のもとに、1台のラブグッズが届きました。それは、クリトリスを「吸い上げる」ことに特化した最新グッズです。

 まるで美顔器のようなルックスですね。写真下の白いシリコンパーツに注目してください。スイッチを入れて、ここに指を近づけると、スーッと吸い込まれる感じがあります。とてもかすかな感覚です。でも、それがイイんですよね。クリトリスはきわめて繊細な器官、思いっきり吸われても痛いだけ。このグッズの吸引力が絶妙であることは、実際クリトリスに使用すればすぐにわかることです。

 吸うだけでもスゴイのに、このグッズではさらに振動が加わります。シリコンパーツは開口部がかなり大きいので、クリトリスには触れるか触れないか微妙なところ。でも、この口の部分をぐっとクリトリスの根本に押し当てると、その部分でしっかりバイブレーションを感じることができます。想像してみてください。クリの根本を揺さぶられながら、やさしく、でも確実に吸い上げられるその感覚を。

 私にとってもこれは初めての経験でした。振動によってしびれるような甘い快感を引き出されながら、吸い上げられる。何にも触れていないのに、先端の神経が研ぎすまされて、すごく敏感になっていくのがわかるんです。刺激は5段階で調整できますが、試行錯誤した結果、個人的にはLv.3がいちばんイイとわかりました。これにローションを加えると、さらに快感度がアップします。ほんと、キュッとすぼめた口で吸われてるみたい!

 「挟んで刺激がイイ! バイブコレクター厳選グッズで掴む新たな快感」というコラムを書いて2週間しか経っていないのに……とツッコまれそうですが、この最新グッズに出会った私は、「吸われる」刺激にもう夢中です! でも、それでいいんですよね。女性の身体でもっとも敏感なクリトリス、挟まれたり吸われたり揺さぶられたり、とことん多彩に愉しみたい!! 羞恥心と闘いながらクンニしてもらう必要がないのは、私のような苦手派にとってはこれ以上ない朗報なのです。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。