オナニーのやり方なんて教わらなかった。「精通お祝いパーティー」をきっかけに考える性教育の必要性

 初潮を迎えると、赤飯を炊く習慣っていまでも続いているのでしょうか? 私(アラサーの男性)は姉も妹もいない家庭で育ったために実際にこの習慣を目にしたことはありません。全国でどのくらい残っている習慣なのか、気になるところです。

 今回は生理ではなく、精通について思うところを書いてみたいと思います。というのも先日togetterでこんな記事を見かけたのです。

『思春期の息子に精通があった時どうするか』育児本の内容にひっくり返る人々「どんな地獄だよ」
http://togetter.com/li/882455

 「精通お祝いパーティー」と称して「精通があったら白いケーキでお祝いする」ことをオススメする記述を育児本で見つけたというツイートに対して、様々な反応がまとめられています。「トラウマになる」「おねショタ(※「年上のお姉さんとローティーンまでの少年の組みあわせ」らしいです)が捗る」「初潮はお祝いして、精通はお祝いしないのは不思議」「なぜ白いケーキなんだ」「赤飯を嫌がる女性の気持ちが分かった」といったツイートが見られます。

●エロ本とAV以外に教科書はない

 私が「初潮を迎えたら赤飯を炊く」という習慣を知ったのはだいぶ遅かったように記憶しています。学校の授業や友人との会話の中で話題になったことはあったのかもしれませんが、知識として身についたのは高校生くらいだったように思います。

 そもそも私が育った家は「性の話」をタブー視する傾向が強くありました。テレビでセックスシーンやそれを匂わせるシーンが流れるとチャンネルが変わる。それも、性的なシーンが出た瞬間に変わるのではなく「CMになったし……」的な感じで、さりげな~く別の番組に変えられていました。過剰な反応をすることで、むしろタブーが浮き彫りになるのではなく、「そんなものは存在しないよ」とでもいうような、何気ない反応でした。「なんとなく気まずい」のはどの家庭でもあるかと思いますが、我が家にはそれ以上の抑圧があったように思います。

 中学生のときだったと思います。リビングに行くと、母と兄がドラマ『3年B組 金八先生』を見ていました。性教育のシーンでコンドームが取り上げられていたのですが、その時、母が兄に対して「ちゃんと付けるんだよ」と言ったことが今でも強く記憶に残っています。初めて私の家で「性」の存在が公式に認められたような気持ちでした。「そうか、存在していいのか」という気になった。まあただのイレギュラーで、以降「性の話」が出た記憶はまったくありませんが。

 家に限らず小学校でも中学校でも、性教育が行われた記憶はほとんどありません。「保健・体育」の中で、ある程度はやっていたんでしょう、たぶん。中学校によくわからないおばさんがやってきて、性教育の特別授業が開かれたことは覚えています。でも記憶にあるのは「女性器は石けんで洗っちゃ駄目よ」と言っていたことと、「結婚するまでセックスしたことがなく、エロ本も読んだことがなかった男性が、結婚をして初めてセックスすることになったときに妻の顔射(顔に射精)してしまい、離婚することになった(男性は直前にセックスの勉強としてAVを鑑賞していた)」というストーリーだけ。他にもいろいろ話していたんでしょうけど、真面目に聞いていなかったのか、まったく記憶にありません。

 というわけで、初潮や生理がいったいどんなものなのかを知るのはとても遅かったですし、精通がなんなのかも知らなかった。というか自分がいつ精通を迎えたのか覚えていません。小学生3年生くらいから、兄の部屋にあるエロ本(主にマンガ)を見るようになったので「エロいこと」という認識はありました。でも、その行為がなぜ行われているのかはわからなかった。「子供には関係ない何か」「大人になったらわかること」だと思っていました。ちなみにセックスで子供が出来ることを知ったのは中学生のときです。もっと遅かったかもしれない。

 兄の部屋にあるエロマンガで描写される様々な所作に、どんな意味があるかわかっていませんでした。そのため正しいオナニーのやり方を知らなかった。オナニーという言葉すら知らなかった。「こうするとなんか気持ちいい」「で、そのうち白いのが出る」と、試行錯誤の上で自分なりのオナニーを身に付けました。それも全然正しいやり方じゃなくて、いわゆる「床オナ」というやつです。日中に兄の部屋に忍び込み、エロ本を抜き取っては、布団や床にチンコをこすりつけていました。いわゆる正しいやり方(しごくやつ)でオナニーを始めたのは高校生後半のような気がします。それも最初はうまくいかなかった。これまでの方法とあまりに違うので、コツがわからなかった。右手でやるのか、左手でやるのかもわからなかった。しかも最初は「皮オナ(皮を上下させるオナニー)」でしたし。「チンコの皮を剥く」なんて全然知らなかった! 正しいオナニーが習慣化したのも、「チンコの皮を剥く」ことを知ったのも、「セックス」が他人事ではなく、自分もセックスする可能性が出てきた高校2年生か3年生のときでした。「やべえ、このままじゃセックスできねえ!」と焦ったことを覚えています。

 セックスが他人事じゃなくなり始めたとき、とにかく知らない事だらけだと気がつきました。エロ本やAVで行われる行為のどこまでが、「普通」に行われていて、どこまでが「演出」なのかがわからない。先ほど顔射をした男性の話を書きましたが、顔射がよくあることなのか、まったくありえないことなのか、いまでもわからない(のでやったことはありません)。フェラチオを初めてされたときは、とにかく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。なにが「普通」なのかわからないので、「普通」とされていることを疑うこともできなかった。とにかく不安でした。というか、今でも不安です。

 私は特別珍しいケースではないように思います。messyの数少ない男性読者も、細かい部分はさておき、同じような経験をされているんじゃないかと思っています。

 話がかなりそれてしまいました。私は「性の話は隠されてきたのだから、togetterで紹介されていた精通お祝いパーティーは素晴らしいことだ」なんて言いたいわけじゃありません。「エロ本やAVが性の教科書」で手に入れた昧な知識のまま思春期を過ごさせないで欲しい。学校で、きちんと身に付く形で性教育をやって欲しい、ということです。

 算数なり国語なり、テストや将来に関係ある教科は真面目に受けると思うんですよ。そうした教科がメインだとしたら、「保健・体育」ってどっかサブなところがあるじゃないですか。手を抜いてもいいというか、「保健」の授業って他の教科に比べてほとんどやらないし、、テスト前に教科書を見れば簡単に満点が取れる。どうでもいい教科だと思うんですよね。

 そんな態度で授業を受けていたら、当然知識は身に付かないでしょう。小学生に対して、どこまでリアリティのある授業を取るべきかは議論の余地があると思いますが、「適当に受けられる」状況は直していく必要があるように思います。また中学生・高校生の段階でも、「めんどくさい授業」とは違った形で、性教育を行って欲しい。だんだん自分事になってくる年齢ですし、その間に偏った知識を豊富に取り込んでいることでしょう。「普通」とされているものを、望ましい方向に書き換えるような授業を行って欲しいと思います。

 messyに、「【messy調査】9割が「子供に性教育を行う予定」」という記事があります。ほぼ多くの方が「性教育を行う予定」と答えていますが、どこまで踏み込んだ性教育なのか、この調査ではわかりませんし、正しい性教育なのかもわからない。大人に「正しい性の知識」があるとも限らないですからね。大人である親自身、ちゃんと性教育されていなければ、チンコの皮をむいて洗うことや(私は教わりませんでした)、生理への対応ができない人もいるでしょう。シングルマザーやシングルファザーの場合、子供が異性だと「教えようとしても嫌がられる」「どうやって教えればいいのかわからない」という傾向は強くなるかもしれませんね。

 セクシュアルマイノリティの存在も、大人になってから少しずつ知識を身につけてきました。きっと子供の頃に、差別的な言動を多々取ってしまっていたのだと思います。ひとりの男性として、正しく意味のある性教育が公的に行われて欲しいという願いを書いてみました。
(中昧きよし)

韓国人アイドルとセックスするには? 現役セフレが語る出会い&性生活

 ロマンチックな韓国人男子に憧れて出会い系サイトにハマり、見事に韓国人の彼氏をゲット。ネットでの出会いから2カ月後にはソウルの彼の家で同棲をスタートさせたという四国出身のアミさん(27歳)。

 韓国に来たばかりのころは韓国語がまったくできず、彼との会話はスマホのアプリを使って何とか乗り切ったというアミさんだが、「エッチに関しては問題なし。ほぼ毎日エッチしてましたし、多いときには一晩で5回することもありました」と教えてくれた。

 ソウルで暮らして8カ月。現在も同棲は続いているが、最初ほどの盛り上がりはないという。

「彼とのエッチが合わなくて……。韓国人とエッチした人ならわかると思いますが、韓国人って前戯なしで濡れないまま入れてくるから痛いんです。でも彼と別れたら住む場所がなくなるから困るし、適当に関係を続けています」

 そんなアミさんが最近夢中になっているのは、別の韓国人とのエッチだそう。その相手について尋ねると、「一般の人じゃないんですよねぇ~」と少しもったいぶった言い方をした。一般人じゃない? ってことは芸能人?

「はい。あるグループのメンバーなんです。クラブで遊んでるときに芸能事務所の人に声をかけられて、VIPに行ったら彼がいて、その日はみんなで一緒に飲みました。次の日に芸能事務所の人から連絡があってまたその芸能人の彼も含めて飲んで、そのまま彼とエッチしたんです。それ以降は本人から直接連絡が来るようになって、月に何度か会ってます。セフレです(笑)」

◎「ほかのアイドルも紹介するよ」

 彼と会うのはいつも同じマンションの一室だが、アミさんの話によるとそこはたぶん本人の部屋ではないらしい。約束した時間に部屋に行って、1、2時間エッチを楽しんだら帰る……というのがお決まり。プライベートな会話はあまりなく、彼の機嫌がよければ芸能界のウラ話なんかを聞けるそう。

 日本にもファンの多い人気者の彼だけに、最初はつき合っているのかもと勘違いしたそうだが、

「ある日、最初に会った芸能事務所の人からまた電話があって、同じ事務所の別のアイドルも紹介するって言われたんです。そのときに自分がこの事務所のセフレ担当なんだってわかりました(笑)」

とアミさん。さすがにそこまで割り切れなかった彼女は、別の日本人女子を紹介した。

「20代前半の日本人の女の子に話したら、喜んで引き受けてくれました(笑)。でもこの子がけっこうおしゃべりで、ファンの前でそのアイドルに声をかけたり、インスタとかで絡んだりして問題になって、セフレを切られました。でもまだ『○○とつき合ってる』とか言いふらしてるらしいですよ(笑)。私のほうは一応続いています。でも少し飽きられたのか2カ月ぐらい連絡がないので、このまま終わるかも。それでも仕方ないですよね」

 アミさんによると、日本人は口が堅くてエッチがうまいから芸能界でも重宝されているそう。

「私のほかにもこっちでセフレやってる日本人の子はけっこういるらしいですよ。だいたいクラブで声をかけられて始まるんじゃないでしょうかね」

 韓国人アイドルや俳優のセフレを目指すならクラブへGO! ってことで(笑)。

■韓 美姫/先日スーパーで買い物中のペ・ヨンジュンに遭遇。顔がまん丸、体も少しぽっちゃりしてたから二度見しちゃいましたけどww

パートナーとの入浴時に浮上する「セルフまんまんごしごし恥ずかしい問題」

 読者の皆さんは、「パートナーと一緒に入浴」はOK派ですか? それともNG派ですか?

 私は、「調子に乗ってOKしつつも毎回入浴中に後悔し始める派」です。お風呂でのイチャイチャはすごく楽しいと思います。ベッドで全裸でくっついているのと、お風呂の中でくっついているのはまた肌と肌の感触も違って心地いい。ただ、「ほれほれ~」的に水をバシャバシャとかけられたり、手で水鉄砲を作ってピュー! みたいなのはすごくイラッとします。顔にかかった場合、メイクがドロドロになるからです。例えスッピンだったとしても、不本意に水を浴びせられるってなんかムカつきませんか? それに、髪の毛は洗っていなかったにも関わらず髪が濡れるのも面倒くさいです。

 と、それだけでパートナーとの入浴を後悔するのではありません。「体を洗っているところを見られたくないから」です。パートナーとのお風呂の後(もしくは入浴中)は、高確率でセックスが待ち受けていることが多いため、体は入念に洗いたいものです。ムダ毛を発見した場合は除去しておきたいし、フローラルな香りでもまとってセックスに臨みたいワケです。

 しかし、パートナーの前でムダ毛処理なんて、それまでのラブな雰囲気に水を差す可能性があるのでできず、セックスに備えて一番入念に洗っておきたい部分であるまんまんは、複雑に入り組んだ構造のため、股をおっぴろげないと洗いにくい。パートナーの前で大股を開いて自らまんまんをごしごし洗うって、すごくマヌケっぽい姿じゃないですか?

 ただ、そうなる前に男性が「洗ってあげるよ」と体を洗う前提で最終的にエロイ感じのことをしてくれたことで、セルフまんまんごしごしをしなくてもいい状況になることも。しかし、男性によるまんまんごしごしは力を入れすぎて痛かったり、石けんがついた指で手マンをしたりするものだから、「石けんがしみてなんか痛い」「肝心なところが洗われていない」という最悪の事態を招きます。こんな思いをするのなら、ひとりでお風呂に入ればよかった……。となるワケです。

 その反面、男性のセルフちんちんごしごし姿は、さほど違和感がないように思います。ちんちんは元々外に出ている形状なので、股をおっぴろげて洗う必要もないですから、女性のそれと比べてなんとなくスマートな印象(?)なのかもしれません。しかも女性がごしごししてあげる場合も、言ってみれば「棒を洗う感覚」なのですから洗い残しも少ないだろうし、石けんがしみたりもなさそうです。イイナ!

 そんなことを考えつつ、いつもパートナーとの入浴を後悔する私が、実際の入浴をどう乗り切っているのかというと、まず体を洗う時は腕や脚、背中などを中心に洗い、まんまんには気持ち程度の泡をつけます。まんまん同様、わきの下や足の指なんかも、洗っているところを見られるのは恥ずかしい部分なので、サッと流して終わり。自分が体を洗っているのを見られることを意識した、パフォーマンス的な洗体です。

 そして入浴中は、水圧で少しでもまんまんの汚れが取れることを願って、まんまんの表面がお湯に接するような体勢を取ります。膝と膝だけをくっつけ、ふくらはぎ部分を離した体育座りなんかをよくします。もしかしたらビラビラ部分の汚れはこの程度では何の効果もないのかもしれませんが。

 そんな葛藤と戦いながらも、結局誘われれば目先の楽しさを優先して一緒にお風呂に入ってしまうのですから、デート前に入念なムダ毛処理&洗体をして、ササッとシャワーを浴びればほぼ汚れは取れるような体にしておくのがいいかもしれません。夏はこれだと厳しい場合もありますが、これからの季節ならきっと大丈夫……かな?

■Lollipop-Rumiko/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

結婚6年目にしてセックス2回でも円満な夫婦インタビュー

 「セックスレスが離婚につながった」という話をよく聞きますが、すべての夫婦が定期的にセックスしているかといえば、そうではないですよね。セックスがあってもなくても、夫婦間でそれに対する価値観が一致していれば何の問題もないでしょう。ただ、性欲も価値観も加齢や出産などがきっかけで変化したりするので、夫婦で常に「同じ」にさせるのは難しいのだと思います……。

 今回、お話を聞いた既婚女性・Mさん(31)は、結婚生活6年目にして同い年のご主人とセックスした回数はたった2回だそうです。それでも夫婦円満なのは、Mさんいわくご主人との関係性が「夫婦とは少し違うもの」だからだと言います。

――結婚生活6年でセックスは2回ということですが、交際期間中はセックスしていたんでしょうか?

M「夫とは3年同棲して結婚したんですけど、同棲して最初の1年は週1ペース、2年目は月1、3年目は年に2回くらいしかしてませんでした。なので、結婚当初からほぼレス。結婚前からお互いを男女として意識しなくなっていたと思います。でも人としては大好きだし、一緒に生活するのがすごく楽だったんです」

――その状態から結婚して、結婚後の2回のセックスはどんなタイミングだったのか気になります。

M「結婚式の日の夜に、なんとなく『結婚したし、したほうがよくない?』みたいな流れになって1回。その1カ月後に『子供欲しいね』って言ってしたのが1回です。でもその後、全然しなくなっちゃって。結婚して1年後、子供をどうするかっていう話になった時、お互いに『結婚したら子供は持つものだと思ってたけど、よく考えてみればそんなに欲しくないね』っていう結論に至ったんです。2人とも犬が好きで、犬と一緒に旅行に行くのが楽しいので。両親や義両親がすでに他界しているので、子供に関して口出ししてくる人もいないんです」

――ご主人やMさん、それぞれ性欲はないんでしょうか?

M「主人はないみたいですね。夫婦で自営業をしているので、常に一緒にいるんですけど、オナニーしてる様子もない。隠れてトイレとかでしてるのかな? 私も元々性欲はあまりなかったんですけど、30歳になってから増した感があって。でも主人とは、兄妹みたいな関係なんで、これからセックスが復活するとは思えないし、したくないので一時は浮気願望もありました。一番好きなのは主人だから、もし浮気しても割り切った関係で済むだろうなと思うんですけど、実際してみても心から楽しめないと思うんですよね。主人は男としては見れないけど、大事な家族だから、やっぱり裏切るようなことはしたくない。ムラムラすることはあっても、犬や主人と遊んでるといつのまにか忘れちゃいます(笑)」

――兄妹みたいな関係といいますが、セックス以外のスキンシップ、例えばキスとかハグとか、手をつないだりはするんでしょうか?

M「まったくしないし、寝室も別です。プロレスごっこはしますけど。まさに兄妹みたいでしょ(笑)」

――仲がいいんですね。

M「お互いを性的対象として見ないからこそ、仲良くいられるのかなって思う。レスとか、テクがなくて不満とか、向こうがセックスしたい時に自分はしたくない、またはその逆とか、そういうのってすごくストレスじゃないですか。私たちはセックス関連の悩みがないから、セックスに重きを置く人たちに比べて、相手のことを嫌になるきっかけが少ないというか。それでも、たまに『このまま一生セックスしないのかな』とふと考えたりすることもあるんですけど、セックスしなくてもこの6年間幸せだったし、このままでいいのかなって」

 ご主人と兄妹のような関係になり、「お互いを性的対象として見ない」ことが夫婦円満の秘訣となっているMさん。好きな相手だからこそセックスしたいと感じ、それが悩みの種になってしまうことはありますが、好きという感情と性欲は必ずしもセットではなく、幸せの感じ方も人それぞれなのだということが伝わってきました。
(リオネル・メシ子)

話題の出会い系アプリは「抱ける女リスト」!? 男たちの“膜”を浮き彫りにする危険なツールの実態

【今回のPick upトピック】
出会い系アプリ「Tinder」

◎指一本で相手を仕分ける“ルッキズム”の権化

清田代表(以下、清田) 今回は、「いま一番出会える!」と評判のマッチングアプリ「Tinder(ティンダー)」を取り上げてみたいと思います。

佐藤広報(以下、佐藤) これは元々アメリカで大流行したアプリで、日本でも昨年あたりから広がりを見せてるみたいだね。

清田 Tinderの特徴は、何と言っても「超手軽」という点なんだよね。ネットを使ったマッチングサービスって昔からいろいろあるけど、「出会い系もここまで来たか……」って感じがした。

佐藤 例えば男性ユーザーなら、スマホの画面に女性(女性ユーザーなら男性)の写真が出てきて、「アリ(LIKE)」と思ったら右スワイプ、「ナシ(NOPE)」だったら左スワイプするだけ。指一本でサクサク仕分けしていく感じがおもしろくもあり、恐ろしくもある……。

清田 TinderはアカウントがFacebookと連動していて、扱う情報が名前(実名もしくはハンドルネーム)、年齢、位置、ログイン時間のみなので、登録の手間がほとんどかからないんだよね。

佐藤 で、アプリがそのときの位置情報を読み込み、数キロ圏内にいる女性の写真をランダムに表示してくれる仕組みになっている。自分の写真も同じ仕組みで女性側に表示されていて、お互い「LIKE」になって初めて個別にメッセージがやり取りできるようになる。

清田 出会い系のサービスってさ、以前は「精度」、つまり「相手に求める条件」を追求する方向で発展してきたと思うのよ。ルックスやスタイル、年齢や年収、仕事内容、趣味、好きな食べ物、家族構成、親との同居はアリかナシか……などなど、とにかくプロフィールを細かく設定し、自分が求める人物像にできるだけ近しい人を探せる方向に発展していた。

佐藤 例えばひと昔前に流行った「OkCupid(オーケーキューピッド)」というサイトなんかは、多い人で1000近くの質問に回答し、細かくデータを取った上で相性の度合いを割り出すという手法を採っていた。中にはセックスの好みや宗教観を問うような質問もあって、かなりディープな部分の相性まであらかじめ把握できる仕組みで。

清田 でも、現在の主流は「速度」、つまり「すぐに会える」ってポイントが重視されている。いま流行ってるFacebook連動型の「pairs(ペアーズ)」や「Omiai(オミアイ)」なんかも、この系統に属するスピード感重視のサービスだよね。

佐藤 Tinderは速度系の極北だよね。要するに、判断材料は「ルックス」のみで、あとはマッチングしてからユーザー同士で情報交換してくださいってサービスなわけで。

清田 このスピード感が流行ってる要因だと思うけど、いかにも現代的というか、何かもう“ルッキズム(外見至上主義)の権化”みたいなアプリだよね。そこはかとない恐ろしさを感じます……。

◎急増する出会い系サービスのネガティブエピソード

佐藤 「ならば私も……」と、ちょっと期待しつつTinderをやってみたんですが、正直、まったく出会えませんでした。結構やり込んだんだけど、相互LIKEにすらならない。これ、ホントに“いま一番出会えるアプリ”なんですか!?

清田 佐藤広報の場合は写真に問題があったのかもしれないけど(笑)、取材した限りでは、出会ってる人は結構いた。例えば知り合いの20代男子はこれで彼女ができたみたいだし、担当編集さんの知り合いにはTinderで見つけた彼女と交際三カ月のスピード婚をした男性もいるみたい。

佐藤 写真を盛り盛りのやつに変えようかな……。

清田 でもね、確かに出会いはあるらしいし、結婚してる人もいるんだけど、俺が観測した範囲では、アンハッピーな出会いになっているケースも多くて……。そう考えると、何が「出会い」なのかよくわからなくなってくる。

佐藤 なるほどね。もっとも、これはTinderに限った話じゃないけど、我々がやってる「失恋ホスト」にも、マッチングサービスで出会った彼氏との間に問題を抱えてやってくる人が最近マジで多いもんね。

清田 そうそう。今回取材させてもらった人の中には、Tinderだけでなく、pairsやOmiai、Yahoo!パートナーなんかを使ってる人もいたけど、ネガティブなエピソードがたくさんあったことが気になった。やはり一番多かったのは“ヤリ目”の男にまつわる話で、中にはデートレイプまがいの事例も……。

佐藤 マジで?

清田 うん。例えばある女性は、「国際弁護士」を名乗る男と出会ったんだって。それで食事後、「向こうにポルシェを止めてあるから行こう」と歩き始めたら、いつの間にラブホテル街に侵入してて、いきなり腕を引っぱられ、「いいから入ろう!」って強引に……。何とか逃げたみたいだけど、その男は大声を上げたりもしてきて、超怖かったみたい。

佐藤 それ、通報レベルでしょ。マッチングでデートしたからって、セックスまで合意なんてことないし。

清田 他にも、セックスした直後に連絡が途絶え、またしばらくしてLINEを寄越してくる王道のヤリ目男に会ったとか、デート中にたまたま相手のスマホでTwitter画面を見てしまい、後で検索してみたらナンパブログを書いてる男だったとか、そういう話が出てくる出てくる。

佐藤 うわっ、恋愛工学のニオイ……。そういえば失恋ホストでも、「僕は結婚相手にカラダの相性も求めたいから、一回ホテルに行こう」としつこく誘ってくる男とか、結婚願望をチラつかせてセックスに持ち込もうとする男の話とか、いろいろ聞きましたね。

清田 Tinderで結婚したというある女性からも話を聞いたんだけど、そこの夫婦は実はすでに離婚の危機にあるらしい。旦那がまだ出会い系アプリを使い、浮気を繰り返している疑惑が濃厚なことで、不信感が募っているとか。

佐藤 もちろん、「いい出会いがあればラッキー」くらいの適度な距離感でマッチングサービスを使ってる人も多いと思うけど、やっぱりちょっと怖いツールだよね。というのも、そういうしょーもないことをしてくる男って、別に全員がいかにもなクソ男ってわけじゃないでしょ。むしろ、ルックスもコミュ力もそれなりで、一見するとマトモな男の人が多い。

清田 実際、マッチングサイト経験者の女性たちから聞いたエピソードに出てきた男たちの中も、地方公務員、電鉄会社、大手広告代理店、外資系保険会社、小学校の教員など、身持ちの堅そうな職業の人が多かったね。

佐藤 まあ、国際弁護士は確かに怪しいけど、マッチングサービスの怖いところは、そういう“普通の男”が、わりと簡単にクソ男へ変貌しちゃう構造にあると思うのよ。Tinderなんかはその極北かもしれない。というのも私自身、これを使っているときに結構おぞましい気分になってしまいまして……。

◎“普通の男”をクソ男に変貌させてしまう構造とは?

清田 おぞましい気分ってどういうこと?

佐藤 Tinderを使っていて思ったのは、「街を歩いてる時みたいだな」ってこと。街で好みの女性がいると、ついつい見ちゃうじゃん。あれと似てるのよ。しかも、街だと怪しまれるからすぐ目を離すけど、スマホの画面ならガン見できる。何と言うか、値踏みをするような気分で隅々まで見てしまうわけです。

清田 カタログみたいな作りになってるもんね……。

佐藤 Tinderに出てくる女性の写真を見て最初に思うのは、正直「セックスしたいかどうか」ってことなんですよ。スタイルとかまで細かくチェックしてる自分がいて、アリなら指を右に、ナシなら左にスワイプして仕分けしていくわけです。NOPEにするときなんか、申し訳なさもありつつ、「キミはごめん、ナシだわ」って、ちょっと上から目線な気持ちも芽生える。

清田 風俗の客みたいなマインドだね。Tinderの使い方を教えてくれた知人男性は、「その仕分けが最高に楽しい」って言ってた。仕事の休憩時間にぶわーっと大量に仕分けしておいて、次の休憩時間にリアクションをチェックし、また大量に仕分けをする……というのを繰り返すのが毎日の習慣なんだって。彼はそれを「絨毯爆撃」って呼んでたけど、どことなく依存症感が漂ってて、少し心配になったわ。

佐藤 そのサイクルにハマる感じは何となくわかる。でも、最初こそ仕分けがエロくて刺激的だったけど、段々と切ない気分になってきて。というのも、Tinderって写真を複数枚アップできるんだけど、旅行、BBQ、ラテアート、砂浜、夕日、シャンパン、フレンチ、誕生日会、ハロウィン、クリスマスパーティ……みたいな写真がめっちゃあって。

清田 それが何で切ないの?

佐藤 そういうの見ちゃうと、「この人カワイイけど、海辺のソファーでグラサンかけてシャンパン飲んでる女子となんて友達になれねえよ……」みたいな気持ちになってきて、そっとNOPEにするわけです。

清田 出た、勝手に負ける男(笑)。

佐藤 女性の写真を見ていても、「山はいいけど、海は男の影がありそうで嫌だ」「カフェはいいけど、バー・クラブはナンパ慣れしていそうで嫌だ」「国内旅行はいいけど、海外旅行は自分と外国のイケメンを比べられそうで嫌だ」「メガネはいいけど、サングラスはなんかモデルみたいで怖い」……みたいな感じで、自分にとって脅威にならなさそうな人にしかLIKEをしない自分がいたわけですよ

清田 クソみたいなマインドですね(笑)。でも確かに、「Tinderにはギャルや外国人女性も多いけど、そういうのは避ける」って知人男性も言ってた。「行けそうな人(=拒絶しなそうな人)を嗅ぎ分ける」という点で、ナンパする男の心理にも似ているような気がする。

佐藤 そうなんだよ。例えば「このコとセックスしたいな~。でも自己主張が強そうだからナシかな~」なんて感覚に、できればなりたくないじゃないですか。それってダサすぎるし、しかも相手をまったく“人間扱い”していないわけで。でも、出会い系サービスの中には、男をそういう感覚にしてしまう構造が埋め込まれている。

清田 つまり、「安全なポジションからカタログを眺めるように女の人を値踏みする」という構造が、男を邪悪な気分に駆り立てると。

佐藤 そうそう。それが“普通の男”をクソ男に変貌させちゃう構造だと思うわけです。

◎出会い系サービスと男たちの“膜”。その密接な関係とは

清田 今回、Tinderについていろいろ調べる中で思ったのは、出会い系サービスって、どことなく「痴漢」の構造に通じるものがあるんじゃないか、ということで。というのも、漫画家の田房永子さんがウェブ連載「女印良品」(Love Piece Club)の中で「どぶろっくと痴漢の関係」というコラムを書いてたじゃない?

佐藤 すごく話題になった記事だよね。

清田 そうそう。その中で、田房さんは痴漢男の心理状態を“膜”という概念を用いて説明している。まず、それを端的に示している箇所を引用します。

“電車内痴漢加害をしている最中の者はやはり「自分の半径1メートルを覆う『膜』のようなもの」を持っていると感じた。自分の『膜』の中に入ってきたのは女のほうであり、なぜかその女のことを何をしてもいい「もの」のような感覚で捉えていて、そこから独自のストーリー(大抵は「女のほうが欲情している」というもの)を展開させ、それに沿って行動している。”

清田 この田房さんのコラムは本当に重要なことを言っているので、未読の人はぜひ読んでもらえたらと思うんだけど、“膜”って物理的な距離だけでなく、心理的な距離にも関わってくる話だと思うのよ。

佐藤 それが出会い系サービスとどう関係あるの?

清田 おそらく、ある種の男性にとって、出会い系に登録してる女性というのは「すでに“膜”の中に入ってる」という感覚なのではないか……。どぶろっく風に書けば、「Tinderやpairsをやってる女の子 もしかしてだけど 俺と出会って抱かれたいんじゃないの」って感じで。

佐藤 な、なるほど……。

清田 だってさ、初対面の女性に対し、腕を引っぱってホテルに連れ込もうとするなんて行為、普通するかね? これが合コンとか友達の紹介で知り合った相手だったら絶対にやらないでしょ。

佐藤 仮にホテルへ行きたかったとしても、最低限、コミュニケーションを重ねて合意形成のプロセスは踏むよね。

清田 だけど、出会い系で知り合った女性はそもそも“膜”の内側にいるから、サイト上でつながり、リアルで会うことさえできれば、100%セックスできるとどこかで思っている。「だってそういうつもりでしょ?」くらいの感覚で。だからデートレイプまがいのことができちゃうし、そこまでしないにしても、「つき合う前にカラダの相性を確かめたい」みたいなセリフを堂々と言えちゃったり、セックス後のコミュニケーションが雑になったりするんだと思う。

佐藤 Tinderのインターフェースに触れていると、何か物件サイトを見ているような感覚になったんですよ。それって完全に“選ぶ側”のマインドってことだよね。私の中にも“膜”の感覚があったのかもしれません……。

清田 もちろん、これはあくまで心理や感覚の話なので、実際の発言やアクションに移すかどうかはまったく別次元の問題だと思うけど、仮に出会い系サービスが男の中にこういった感覚を誘発するものだとするなら、やっぱり“取り扱い注意”のツールだよね。

佐藤 アプリやサービス自体に罪はないし、基本的には大人として自己責任で使用してくださいって話だとは思う。だけど、背景にこういう構造があるかもってことは、頭に入れておいて損はないかもね。「恋愛したい」という意思を持つ人同士をダイレクトにつなぐ出会い系サービスって、一見すると合理的なツールに感じるけど、相手のことを知るにはそれ相応の時間やコストがかかるでしょ? そういうプロセスも一緒にスキップしちゃうわけで、逆に効率悪いんじゃないかという気もしてきたわ。

清田 ネット恋愛にまつわる名著中の名著『ドット・コム・ラヴァーズ──ネットで出会うアメリカの女と男』(吉原真理/中公新書)にも、「人と人との関係を深めていくのに必要な、そうした当たり前の労力を、インターネットというメディアが減らしてくれるわけはない」とある。そう考えると、出会い系サービスって成熟した大人じゃないと使いこなせないものだと思う。

佐藤 出会いを求めて真剣に利用してる人には申し訳ない話になっちゃいましたが……ネガティブなエピソードが多いのも事実なので、引き続き自分たちの内なる“膜”について考えていきましょう。

■桃山商事/二軍男子で構成された恋バナ収集ユニット「桃山商事」。失恋ホスト、恋のお悩み相談、恋愛コラムの執筆など、何でも手がける恋愛の総合商社。男女のすれ違いを考える恋バナポッドキャスト『二軍ラジオ』も更新中。コンセプトは“オトコ版 SEX AND THE CITY”。著書『二軍男子が恋バナはじめました。』(原書房)が発売中。

【messy調査】エッチの最中におっぱいを揉まれることは女性にとって気持ちいいのか結果発表

 9月22日~30日にわたって回答を募集した『【messy調査】おっぱいを揉まれるのって、本当に気持ちいいですか?』。多くの読者が回答を寄せてくださいまして、187の有効な回答が集まりました。皆さん、いつもいつもご協力ありがとうございます。

 「おっぱい揉み」って、AVでもエロマンガでも当然の前戯として描かれているけれど、あれを気持ち良く感じる女性が多数派なわけ? という私の疑問を呈したこの調査。私自身は、“乳房”を“揉まれる”ことで性的快感を得たことはありません。性感は個人差があるものなので、他の女性はどうなのだろう……と、ずっと気になっていました。では総合回答を発表します。どん。

 回答を募る記事で、私が「本当は気持ちよくないんじゃないの~?」的な煽りをしたからなのかもしれませんが、「YES:27%」「NO:67%」と、NOが多数派という結果が出ました。「どちらでもない」は、「相手を好きであれば気持ち良いと思い込むことができる」「相手による」ケースや、「男性がおっぱいに甘えていることに対するちょっとした優越感みたいなものがある」「彼氏があそこを勃起させて、おっぱいを必死で揉んでる姿をみて、視覚的には興奮する」といった、気持ち良くはないけど悪い気はしない派のご意見を「どちらでもない」にまとめました。

 では、個別の回答例を紹介していきます。回答者はすべて女性、()内は年齢です。

◎乳房を揉まれて気持ちいいですか?:YES派

●揉まれること自体の快感は緩やかですけど、『相手が興奮して私が求められている状況』と相まってとても気持ちよくなります(20)
●私は乳首だけでイケるくらい乳首が感じるので、乳首に直接触れられなくても、その近くを触られているという期待感だけで気持ちよくなります(47)
●今まで私も同じように、全く気持ち良さがわからなかったのが、今の彼氏と出会ってからは気持ち良さが分かるようになりました(37)
●ぬるっとしたもの(唾液やローション)があればよい(24)
●その時の良い雰囲気にやられて気持ちよく感じるだけっていうのが半分ですが(笑)、快感というよりはちょっとした安心感も同時にある感じです(23)
●最初はあまり感じなかったんですが、回数を重ねるうちに徐々に感じるようになりました。でもいわゆる直接的な感覚ではなく、ゆるゆるした気持ちよさなので、身体じゃなくて心で感じてるのかも。好きな相手に触られてる~っていう、ね(30)
●気持ちいいです。いったことはないけどかなり来ます。優しく揉まれると気持ちよくなる。あとは乳首と一緒に全体的にとか。力強くは痛すぎてダメ(30)
●気持ちいい。が、オナニーでも触るくらい乳首への刺激が好きなので、「乳首を刺激されることへの期待が膨らんで興奮するから、乳房を揉まれるのも好き」という感じ。私はレズビアンなので、触ったり触られたりします。手で揉まれるよりも、乳房同士ギュッと接触する方が気持ちいいと思う(36)
●ものすごく! 触られただけでほんと声が抑えられない(24)
●めちゃくちゃ気持ちいいですよ。もともとくすぐったがりで、どこを触られても性感帯なのかくすぐったいのかわからなくなるくらいなので、体質が大いに関係していると思います。揉むのはもちろん、手のひらを平らにして押すというのか、そのまま大きく丸く動かされたり。乳首以外でも舐められるのも感じます(28)
●気持ちいい。胸は全然大きくないけど、優しく揉まれたら、必ず「すごい気持ちいい、もっとして」って言います。つくづく巨乳に生まれたかった(42)
●若いときはそんなに気持ちいいとは思わず、セックスのお作法だと思っていました。でも、それなりに回数を重ねていくうちに、気持ちよく感じるようになりました。今では自分から催促します(37)
●私は出産後、母乳育児を経験してから、感じるようになりました。優しく包み込むようにそっと揉まれながら、乳首をつままれたりすると全体的に気持ちいいです。でも、AVでよく見かけるみたいに、上下に激しく揺さぶったり、ぎゅうぎゅう・ゴリゴリ揉みしだかれても痛いだけですね(41)

【コリほぐしタイプのYES】

●肩こりがほぐれるように気持ちいいこともたまにある(32)
●鎖骨の下から脇の周辺あたりの胸を支えている辺りが凝るのでそこの筋肉痛をほぐすというような意味では気持ちがいいですが、性的な意味では感じません(24)
●乳腺に沿った部分を揉まれると、純粋に気持ちいいです。性的な気持ちよさではなく、疲れが取れて気持ちいい~♪という感じ(28)
●気持ちいいのはいいが、どちらかというとマッサージ的な気持ちよさ(21)

 次ページでは半数以上を占めた【NO】の意見を見ていきます。

◎乳房を揉まれて気持ちいいですか?:NO派

●全然気持ちよくない。腕を触られるのと一緒(34)
●どのようにされてもよくない。やめてほしい(30)
●全然気持ちいいとは思わない。乳首でさえも微妙、「空気読んで感じたフリして声出しとくか」的な(40)
●痛い(32)
●乳房は気持ちよくない。加減がわからないのか力入れて揉まれる事もあって痛くて仕方ない。AVみたいなのが喜ぶと思ったら大間違い(49)
●正直あんまり……と思う。前に付き合った彼氏が初エッチでガンガン胸と乳首を攻めてきたけど、強く揉まれ過ぎて痛かった! 乳首もつねられたり甘噛みされたり……翌日ブラをつけるとき「なんか痛いな~」と思って見たら、乳首が切れてた(まさに乳首のくびれのとこ)。ありえない!(24)
●全く気持ちよくない。何も感じない(35)
●痛いだけです(Gカップ)。相手に伝えて、乳首特化でお願いしてます。こちらはおそろしく気持ちいいです(38)
●おっぱいもお腹の贅肉も変わりません(27)
●乳房だけでは感じません(40)
●揉まれるのは何も感じない。触る、舐められるのは気持ちいい(23)
●快感はないけれど雰囲気で息を荒くしてみたりしています(20)
●痛い(20)
●正直何とも感じない。二の腕を揉まれるのと変わらない感覚。揉んでる方の気持ちよさのためかなと思ってる(39)
●揉まれるとかなりイラッときます(30)
●直接的な快楽は無い(32)
●全く気持ちよく感じません。無です(38)
●痛いだけ(41)
●気持ちよくないです。AV見ると、素人っぽい子でさえ、すごく反応してるので、「そういうもんなのか!?」と思って、頑張って演技してますけど(45)
●特に気持ちよくはないが、一応感じてるフリはいつもしてしまう(27)
●いいえ。視覚・感触的に男性が盛り上がるために必要な行為なんだと思う(30)
●揉まれてもイタいだけ(40)
●感覚としては何もない(20)
●気持ちよくない。女性が揉まれて気持ちいいと言うより男性が揉む触り心地が気持ちいいんだと思う(34)
●乳房だと大して気持ちよくない。感覚的には、あー触られてるな。くらい(笑)(21)
●むしろ痛い寄り。そもそも大きくないのであまり揉まれた試しがない(33)
●冷静に考えてみたら大して気持ちよくない。パフォーマンスとしてリアクションしている可能性あり(27)
●揉まれるのは気持ちよくはないです。むしろ痛いとすら感じることもあるくらい。揉みしだかれても痛いだけです(37)
●基本的に痛いですが、ごく稀に気持ちいい時もあり(30)
●乳房自体は気持ちいいわけではない。乳首は敏感だし、触り方によっては気持ちいいが、乳房は強く揉まれると痛いし。(31)
●揉まれること自体は気持ちよくはない(44)
●気持ちよくないどころか生理前は痛い(32)
●胸を揉まれているという認識のみです(45)
●ぶっちゃけそんなに…ですね(43)
●気持ちよくないし、強く揉まれると後日「揉み返し」のような感じで痛くなるのであまり好きではありません(20)
●特に……。乳首ならまだしも、乳房は別になんとも。女性同士のカップルですが、「おっぱい揉んで気持ちイイのは揉まれる方じゃなくて揉む方だよね」ってことで合意しています(28)
●まったく感じたことないです。乳ガン検診だと思って我慢してます(43)
●胸を揉まれても感じないのは自分の体質がおかしいのかなと悩んでいたので、ライターさんも同じだと知って勇気づけられました(26)
●全く感じません(笑)相手にも申告済みですが、やはり不思議そうな顔をされます。今までの人は本当に感じてたのかなぁ? ちなみにFカップで大きいから感じにくいって説明しちゃいます(31)
●気持ちよくないですね。特に不快と感じるわけでもないですが……。私も同じく控えめに喘ぐことにしています。(22)
●実は全然気持ちよくない。しかも陥没乳頭なので、乳首ですら気持ちよくない。吸い出してもらっても舐められてる時に吸引力が足りずにまたへこむので全然気持ちよくない(40)

 20歳でも40歳でも、「痛い」という回答はいくつもあり、「年齢を重ねればこなれてきて気持ちよくなるよ~」なんてネタも迷信だな、と思わされるコメント群でした。逆に、「気持ちよい」と答えた方々も、年齢は関係ありません。「大きいので男性は揉みたがるけれど、痛いのでイヤだ」との回答も複数あり、年齢どころかサイズも、乳房の性的快感には関係ないようですね。

 貧乳は敏感だとか、巨乳はブルンブルン震わすとヨガるとか、全部「イメージの世界」、そう、妄想ですから……。現実に目の前にある個体の反応だけが、そのときのリアルでありすべてですね。これは女性から男性への愛撫の際にも言えることですよ。裏筋舐めとか金玉ほぐしとか、万人に効果的なワザとか多分ないです。

 次のページでは、乳房を揉まれることで快感は得られないものの、興奮を煽られる……という意見も複数ありましたのでご紹介します。

◎興奮を煽る作用

●ふつう。だけど、秘部としてのおっぱいを触られている、触らせている、というポイントが盛り上がるのかも。あと、乳首を舐める男性の顔が面白いので、眺めるのは好きです(25)
●直接的に気持ちが良いとかではないけれど、視覚的に興奮します(31)
●誰にも触られない触られない場所、という意味では興奮します。その後のこと次第?結局揉まれる状況次第ってことなんでしょうか(39)
●大抵の場合は何も感じないです。エッチな雰囲気の時に「今私は揉まれてる。エロいんだ。感じるんだ、感じるんだ!」と念じると多少気持ち良く感じる事もたまにありますが……異性に揉まれているという状況に興奮しているだけで、揉むという行為そのものには気持ちいいとは思わない(21)
●揉まれるという行為に含まれる意味合いに興奮します。普段ではあり得ないことをされる関係性の変化とか(26)
●正直揉まれて気持ちいいと思ったことはないですが、(好きな人がいやらしい表情、手つきで私の胸を触ってる…私の胸を揉んで興奮してる…)という状況に感じることは多々あります。体ではなくて、内面が気持ちよくなります(24)

◎セックスの 最中、乳房をどのように扱われれば自分が気持ちよくなるか自覚していますか?

 ふたつめの設問からは、「自覚している」方々の声を紹介します。

●乳房から乳首への愛撫がうまくつながって、乳首の敏感さを高めていけば、気持ちよくなります(49)
●自分の性癖として、後ろから自分の視界に入ると盛り上がります。焦らし・ソフトタッチは鉄則で時々乱暴、相手がいやらしくしているのが分かると感じます。要は思いやりや相手や自分の気持ち状況次第(39)
●乳首を指で弄られたり、硬くした舌で舐められると気持ちいいです(20)
●興奮気味に掌で鷲掴みされるとき。相手が自分に(乳房含めて)興奮してるというその事実が大切かなと思います(32)
●触れるか触れないかのソフトタッチ(21)
●良いのは最終的に乳首なので、そこにたどり着く迄の過程としてやさしく撫でられたり、ついでに揉まれる程度ならいい(44)
●乳首への刺激。舐めたり、吸ったり、指でつまんで刺激されると、気持ちいい。独りHするときにも、ワシワシ揉まずに、自分で乳首をつまんで刺激したあと、始めることがある(42)
●「どのように扱われるか」じゃなくて「誰に扱われるか」が重要です(28)
●エッチが盛り上がって騎乗位になったときとか、つよく揉まれてもいい。ていうか、イクとき自分でぎゅっとつかんでたよ、って言われたこともある(42)
●人より敏感な方なので、胸に限らず背中やお腹を撫でられるだけで気持ちよくなる体質です(27)
●優しく揉まれると気持ちよくなる。あとは乳首と一緒に全体的にとか。力強くは痛すぎてダメ(30)
●乳首をぺろぺろされたり吸われたりすると気持ちいいです。あまり激しくでなく(33)
●後ろから抱っこしてもらって触られるのが好きです。激しく揉まれるよりは丁寧に触ってもらう方が感じます(30)
●乳房を優しく揉まれながら、たまに乳首を弄られたり舐められると気持ちいいです。逆に強く揉まれたり弄られたりすると何も感じません。微妙なさわり加減、でしょうか(37)
●揺れると痛いので、ホールドしておいてもらえるといいなーと思います。大きい手で包まれる安心感があれば別に揉んだりしなくても…(笑)(28)
●後戯でやわやわなでられるのは、皮膚感・大事にされてる感両面での気持ちよさがあります(38)
●乳首を布を隔てて刺激されると気持ちがよい(39)
●乳首をなめるつまむこする。その焦らしのために乳房全体を、ならオーケーです(27)
●乳房自体は気持ちよくないけど、乳首はすごく気持ちいいので、乳首に到達するまでの焦らしの時間だと思ってます。あー、もうすぐ乳首にくるーー!みたいな。あと指先だけでたゆんたゆんさせるの全然気持ちよくないのにする男性多い気がする。やっぱりソフトに揉みしだく、がベストかも。なので胸の愛撫がサラって終わるとガッカリ…(30)

 皆さんそれぞれに、自覚していらっしゃるようです。一方で、「自覚してない」「胸周辺のどこをどう触られても膣周辺ほど気持ちよくはなれない」との声も少なくありませんでした。

 最後に、要らんと言ってるのに回答を送ってきた男性も数名いたので、少し公開します。

●乳首が立つから気持ち良いのかと思ってました。女性でも感じる方と感じない方はいます。乳房が感じる女性は、愛撫に時間をかけて乳房を触っても、乳首に触ってあげないと火照って来る頃には触ってと言います。感じる場所が人によってまちまちですが、女性はだいたい胸を触ってあげないとですね。エッチに慣れてる方は自分から胸を吸わせようと顔に持ってきます。おっぱいに全く触れずに愛撫してると、すねる子もいますよ。もちろん乳首を吸わなくてもおっぱい揉むだけでも大洪水です。自分で触って感じる人もいるのですから。人それぞれなんですよ。感じない子はかわいそうだなと思いペンを取りましたが、パートナー次第で感じてくる人もいるみたいです。(45 男性)

 ペンを取らなくて結構です。ほんっっっっと、よくいるんですよね、こういう自信満々のおじさん……。

●まったく感じない女性もいれば、本当に気持ちよさそうにする女性もいます。気持ちよさそうにする女性は、乳房だけでなく身体のいろんな部位で感じやすい場合が多いです。医学的には、幸福感を感じるというオキシトシンというホルモンが乳房を揉まれることによって血中に分泌されるからとどこかで読んだことがあります(46 男性)

 どこかで読んだならこれ書く前にもう一度ググッたらいいんじゃないですかね。きっとすぐご所望のページに辿りつけますよ。

 以上、「おっぱい感じるかどうか本当のところ知りたいよ調査」でした。

エロスを表現したアートを文化的に解釈すると、男が去勢されるという珍説

 今年のシルバーウィークは、先週お伝えした「SHUNGA 春画展」開幕を筆頭にエロティックなイベントが目白押しだったようですね。私は、「一夜かぎりの見世物小屋」と謳われるサディスティックサーカスに初めて行ってまいりました。エロありグロありナンセンスあり。深夜にオープンし、幻夢と悪夢のあいだを往き来するようなパフォーマンスが明け方まで次々とくり出されます。

 歴史あるイベントですが、今回はこれまでで最大規模だったそうです。アングラな催しが支持を得てどんどんスケールアップし、出演陣も豪華になり……という流れは喜ばしいことのようでいて、古くからのファンからは、キワモノ度が下がって残念という声も聞きます。深夜番組ではおもしろかったのに、ゴールデンタイムに移行したら毒気がなくなって、というのに近いですね。でも初期の同イベントはかなりグロ度が高かったようで、私には無理だったかもしれません。今年版ですら、何度も目を逸らしましたから。マイルドになったとはいえグロはグロ。その一方で涙を誘われるほど儚くて美しいステージあり、手を叩いて大爆笑するステージあり。目を回しながらも、存分に愉しみました。

 そして連休明け、ネット界隈でこんな記事が話題になりました。

◎ストリップとか春画展とかを非エロのアートやサブカル視点で見たがる女子が苦手

 記事を書かれた方は、ストリップや春画を観るサブカル女子が「身体表現」「女性の裸体とダンスが美しい」「これはエロじゃなくてアート」とカルチャーとしての解釈を強調することで、男性が「M字で大陰唇を広げたとき興奮した」「今ムラムラしてるから一発やりたい」と言えない雰囲気になっていると嘆きます。そんな女子たちが同じくサブカル系な男友だちを誘い、やはりカルチャーの枠組みのなかでエロを語ることにも、同じ男性として大いに憤っています。

 不思議な記事ですね。「エロというジャンルをこんなふうに語るな!」いうことで、その人自身がかえって他人のエロに対する見方を規定してしまっている。とってもブーメランです。「観に来て興奮して勃ってるやつの方が白眼視されそう」という言及もありますが、他人がどう観たかなんて誰もそんなに気にしてませんって。かなり自意識過剰に縛られて、こじらせている印象を受けます。

◎文化的価値って言っちゃダメなの?

 ストリップに春画にサブカル系エロイベント。こうしたものに好んで足を運ぶ私も、サブカル女子に相当するのかもしれません。自分でそう思ったことは一度もないのですが。まぁそれはいいにしても、エロティックなコンテンツへの感想って、そんな一面的なものではありませんよね。

 私は先週、春画展について「文化的価値とかどーでもいいから、エロ娯楽として楽しんで!」と書きました。ストリップの身体表現と、それを観に来ている人たちへの女体に対するリスペクトに感動した件を当コラムでしたためこともあります。でも、書かなかっただけで構図や色使いに圧倒された画もあれば、ダンスが下手な踊り子さんのオナニーショー的なステージにゴクリとナマ唾を飲み込むこともあったんです。

 「春画」「ストリップ」「サブカル系エロイベント」という括りはあまりに大きすぎるし、どこで、どういうシチュエーションで観るかによっても感想は違ってくるはずです。

 今回の永青文庫では春画の変遷をざっと辿る意味もあり、資料価値が高い作品が多いと思われます。美術を学んだわけでもない私がこんなことをいうのもおこがましいんですけどね。ゆえに見た瞬間、エロスより美的価値を先にキャッチした人が多くても道理でしょう。また、私がストリップ観劇をしたのは都内でもトップクラスの人気を誇る劇場なので、ダンスや表現に定評のある踊り子さんが数多く出演していました。もっと、場末感のある(いい意味でね)小屋で見るとまた違うものが観られたはずです。

 性器が描かれている絵を見て、または裸で踊る女性を見て、性的興奮するっていえないのは去勢されたも同然! というのはあまりに短絡的。見たって勃たないものは勃たないし、濡れないものは濡れない。どのジャンルでも幅広い作品、ステージを観ている人ほど、そうなるでしょう。

 以上は、当初はエロ目的ではじまったものが次第にアートとして評価されていったジャンルですが、これとは逆に、芸術的表現をするためにエロが利用されたジャンルもあります。ピンク映画やロマンポルノでは、上映時間のなかに5回絡みを入れれば、あとは自由に作っていい、という不文律があったのだとか。だから映画を撮りたい人たちは、セックスシーンはきっちり抑えていおいて、あとは文学的なりアバンギャルドなり、好きなように表現していたのだそうです。こうした場合、ただ「エロだぜ、勃つぜ!」というのは、作り手の意図をまったく理解していないことにもなります(もちろん作り手の力量にもよるのでしょうし、どう解釈するかは受け手の自由ですが)。

◎エロを表現するには未熟すぎる

 「そうではなく、勃ったときは勃ったって言いたいだけなんだよ!」と、この記事を書いた方はおっしゃるかもしれません。でも、そうしたストレートな表現って実はとてもむずかしくて、誰もができるわけではないと私は考えています。それは、「サブカルだから」でも「スカシているから」でもなく、「どう表現していいかわからないから」なのです。

 以前、内輪で緊縛のワークショップ的催しをしたことがあります。プロの女性縛師さんに縛ってもらうのですが、縛りが完成した後に笑う人っているんですよね。あくまで個人的な印象ですが、男性にその傾向が強く見られました。縛られては「すげーな、ハハハ」となり、吊るされては「プロの仕事だな、ヘヘヘ」とまた笑う。照れているのか、内なる何かを刺激されたことを誤魔化そうとしているのか。そこで、「すっごく興奮して勃っちゃうんですけど!」という人はまずいません。

 縛師と1対1の空間での緊縛初体験だったらまた別でしょう。でもそうではないオープンな場で、自分の興奮を表現することに慣れている人はとても少ないです。自戒も含めて、そのためのボキャブラリーも表現力も私たちは持ち合わせていないと感じました。先週のコラムである春画作品について「これはヌケる!」と書いた私ですが、展示が終わってばったり会った某週刊誌の記者さんとは「すてきでしたね~、眼福でしたね~」と上品に話して終わりました。まあ、「ヌケる!」と聞かされたところで、その方も困ったでしょうしね。

 性的興奮を的確かつ上手に、しかも人に不快感を与えることなく表現できればとてもすばらしいことですが、そうするには私たちはまだまだ未熟なようです。うまく表現できないから、人前で話せる内容の感想だけを口にする。でも、興奮した自分に自覚的であれば、それで十分ではないでしょうか。そうして胸のうちに秘めている人のほうが、「勃った!」「一発ヤリたくなった!」って騒ぐ人より、よっぽどエッロいこと考えているかもしれませんしね。

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

西炯子『カツカレーの日』に、アラサー女性の「ダメ出しニーズ」が見える

 こんにちは、さにはにです。今月も新しい女性の生き方のヒントを漫画から探していきたいと思います。よろしくお願いします。

 今回ご紹介するのは、『姉の結婚』や『娚の一生』など、結婚や男女関係について深みのある作品を多く手がけられている西炯子先生の最新作、『カツカレーの日』(以上、すべて小学館)です。

 物語は、主人公であるゼネコン系会社員の斉藤美由紀(28歳)が、2年間同棲していた「生活力のない彼」との関係を解消し、婚活を開始するところから始まります。一部上場の優良企業が加盟するお見合い組織に参加するものの、なかなか「思うような相手」に出会えない。その心境を読書カフェのノートに書き綴ったところ、「あんたは間違っている」との辛辣なコメントを寄せてくる人物が現れるところから物語は本格的に動き出します。

 往復書簡のようなやりとりをノートの上で続けるうちに、その相手が同じ会社に勤める50代の高橋だとわかります。年齢差のある二人ですが、果たしてその関係は……? というところで、第1巻は終わっています。

 アラサーの女性に他者が強烈な「ダメ出し」をしてくるという物語の構図は、先月ご紹介した『東京タラレバ娘』(講談社)にもつながる図式にみえます。一昔前は、魅力的な主人公に読者が強く没入し、彼女の恋愛の行方を我が事のように見守りながら応援するというストーリーが人気を集めていました。これに対し、主人公の感情のゆらぎに寄り添いながら同時に「ダメ出し」を描くという『タラレバ』や『カツカレー』に見られる手法は、現代の女性の抱える「生きにくさ」とそれを生み出してしまう社会構造が反映されているように見えます。今回は『カツカレー』を題材に、「ダメ出し」ニーズを生み出す、日本の社会構造について考えたいと思います。

◎女性が結婚相手に「情緒」と「生活手段」を求める背景

 女性の抱える「生きにくさ」原因としてよく挙げられるものは、生き方が多様化したことではないでしょうか。1980年代以降、日本の女性は「社会進出」を果たし、性行動や恋愛が「自由」になり、さまざまな選択肢が選べるようになりました。それより前の日本では、女性の大学進学率が低く、性行動や恋愛も今日に比べるとかなり限定されていました。また、生き方の大部分が年齢によっておのずと決まっていたという点も大きな特徴です。

 今回の『カツカレー』に関連して注目しておきたいのは、80年代と比べて、やはり自分で働くという道が格段に選びやすくなったこと、とりわけ、結婚後に「家事育児に専念する専業主婦」以外の生活が珍しくなくなったことです。

【画像はmessyにて!】

 図1に専業主婦世帯と共働き世帯の数の変化を示してみました。これを見たらわかるように、1980年代の共働き世帯は専業主婦世帯の半分ぐらいしかありません。しかし、専業主婦世帯の数はその後一貫して減り続け、1990年代に共働き世帯と拮抗し、2000年から共働き世帯が専業主婦世帯を上回るようになって今日に至っています。

 「働く」という選択肢を得たのは大きな変化なのですが、だからといって「嫁」や「専業主婦」という役割への期待が消失したかというと、そのようなことは起きませんでした。つまり、今の日本の女性にとって「選択肢の増加は単にやるべきことが増えただけ」という結果につながっています。

 朝日新聞デジタルで本作を評した松尾慈子さんは、「本作の主人公もしかりだが、仕事をもってバリバリ働いていても、それだけだと周囲に『幸せそうね』と認定してはもらえないし、本人もそれだけでは足りないと思っている」とした上で「女を生きるということはなんと息苦しいことであろうか」と論じています。ただ選択肢が増えただけではなく、全てをやらなくてはいけないという女性の現状を、松尾さんも本作の背景として感じているようです。「家庭か仕事か」ではなく「家庭も仕事も」手に入れないと幸せだと認めてもらえない。やるべきことの多さがプレッシャーとなって女性を追い詰めているようにみえます。

 「愛情なんて不安定なものでは家庭を維持できない。生活の安定が確保できる相手ときちんと結婚したい」と美由紀は語ります。情緒と生活手段の両方を同じ相手で達成できればよいのでしょうが、それまで同棲していた彼氏は劇団員のフリーター。「生活の安定」とは程遠い男性です。だから「生活力がない」彼氏を手放して「生活力のある」相手を婚活で得ようと行動するのです。愛情ではなく安定に今後の人生目標とする美由紀の割り切りは、女性が抱える「生きにくさ」に対するひとつの処方箋のようにもみえます。

 作中では(たぶん現実にはありえない高頻度で)収入、年齢、身長などの条件を満たす男性が次々と登場しますが、自分を見てくれない、ピンとこない、といった理由で交際に至ることもなく、美由紀はどんどん相手を変えていきます。その理由は、作中でも指摘されているように「誠実さ」や「家庭を優先してくれるか」といった「好み」を優先させている点にあります。割り切っているようにみえて、実際は情緒と生活手段の両方を結婚に求めているといえるでしょう。

【画像はmessyにて!】

 美由紀の配偶者選択基準は、統計的に考えるとそれほど極端なものではありません。図2にしめした国立社会保障人口問題研究所の調査によれば、この20年間、結婚相手に重視する条件のトップは男女ともに「性格」です。続いて「家事能力」「仕事への理解」などが支持されていて、そこにも男女差はありません。ただしそれ以外の部分については男女間で大きな違いがあり、男性は22.9%が「容姿」を選択しますが「経済力」「職業」「学歴」などはほとんど重視していません。これに対し、女性は42.2%が「経済力」を重視するのに加えて、他の要素も男性に比べると重視・考慮する人が多い結果となっています。つまり、男性は情緒的な要素を重視しているのに比べて、女性は情緒だけではなく生活手段も要求しているわけです。

 さきほど、選択肢の増加は女性に「生きづらさ」をもたらしたが、それは単に「やるべきことが増えた」ためだ、と書きました。ではなぜ「やるべきことが増えた」のか。その背景のひとつには、やはり雇用環境の男女差があります。共働き世帯が増加したとはいえ結婚や出産を契機に退職する女性は依然として多く、女性の就労の意味する実態はパートやアルバイトに代表される非正規雇用です。女性が結婚相手に多くを求めてしまう原因は、雇用や経済的要因がセットになっていることは強調しておく必要があります。

◎「情緒」と「生活手段」も性別役割分業化されている

 しかし「大手ゼネコン」勤務の美由紀の場合、多くの女性が直面する雇用や経済的不安定さはそれほど関係ないような気がしてしまいます。産休育休も取得できそうですし、ワーキングウーマンとして腹をくくって今の彼氏と結婚すればよいのではないかなとも思うのですが、そうあっさりとは決められないようです。その原因は、どうやら美由紀の両親が、大恋愛の末に結婚したにもかかわらず、たった5年で離婚してしまったことにあるようですが、『カツカレー』で描かれる美由紀の心の揺れを「生きにくさ」という観点からもう少し掘り下げてみると、多様な選択肢は実は互いに矛盾していて、そのために困難が生じているという状況が見えてくるように思います。

 1980年代までの日本では男女が「情緒」と「生活手段」を分担して家族を運営していましたし、生き方や人間性もそれによって規定されている部分がありました。男性は外で働き、生活手段を担当する(ので、粗雑だったり鈍かったりしてもまあ許される)。女性は家庭で専業主婦となり、情緒を担当する(ので、学歴は必要ないし仕事も腰掛で良い)。つまり、情緒と生活手段は「家の中と外」「男と女」というように、今までの社会では独立した領域で担われていて、相互に矛盾する要素だと位置付けられていました。

 「やることが増えた」だけでも大変ですが、その要素が個別に矛盾しているのですから、全部を実現するのはいわゆる「無理ゲー」です。結婚をするためには最終的な決断をしなくてはなりません。では、その根拠は何なのか。ひと昔前でしたら「運命」とか「真実の愛」が動機になったのですが、そもそも美由紀の行動が愛情を不安定なものとみなすところからスタートしていることからもわかるように、今日の日本ではそういった要素が説得力を失ってきています。悩みに悩んで、結局「好きなように」やるより他ないのが実際でしょう。

 複数の選択肢がありながらそれが相互に矛盾していると、最終的には個人の欲望が優先される状態が結局引き起こされる。この図式は社会学では古い歴史があり、「無規範状態」と呼ぶこともあります。無規範状態は「好きなよう」にやれるという意味では「自由」と言えるかもしれませんが、反面では、共感したり一緒にがんばったりといった横のつながりを持ちにくくするとされています。ただでさえ自分の生き方に確信が持てない現代の女性にとって、これは厳しい状況です。なぜなら、自分の選択を周りから認めてもらえないだけでなく、かえって批判される可能性を広げてしまうからです。

 女性の社会進出が引き起こした選択肢の多様化は、日本だけではなく他の国でも生じています。ではなぜ日本の女性は無規範状態にさらされ、生きづらさに直面しているのでしょうか。アメリカの社会学者ロバート・キング・マートンは「あこがれ」や「夢」といった文化的な目標と、それを実現するための手段にギャップがある社会は無規範状態に落ち入りやすいと指摘しています。

 日本社会における家族や育児へのサポートがかなり脆弱なのはいうまでもありません。その証拠としてしばしば指摘されるのが家族関連社会支出の少なさです。人口の確保は国家の基盤ですから、教育や医療費、生活費など子供の育成に必要な部分について国がある程度の支出をするのは先進諸国ではよくあることです。このため、例えばフランスやイギリスなどでは、収入や仕事にそれほど恵まれていなくても子供を持つことができます(なので近年子供が増えています)。日本は家族関連社会支出の割合が少ないことで知られていて、家族や子供を持つためには大変な努力が必要です。結婚しにくさや生きにくさは個人的な生活だけではなく、社会の制度設計と大きくかかわっているといえます。

 今回は『カツカレーの日』を題材に、「ダメ出し」ニーズを生み出す日本の社会構造について考えてみました。雇用形態の不安定さを背景に、女性は情緒と生活手段の両方を結婚に求める傾向が強いのですが、『カツカレー』でも描かれているように、情緒と生活手段の両立は意外に難しい事柄です。その原因の一つに、両者は互いに矛盾する事柄と位置付けられてきたという社会状況があります。矛盾する理想を一度に実現しようとすると、そこには「生きづらさ」が生じてきます。

 これを解決するひとつの行動指針は「好きにする」ということになります。しかし個人的な欲望を行動の基準にするというのは、それ自体不安定なものです。また、今の日本では「好きにする」ための資源も自分で準備しないといけないため、「好きにする」と「生きづらさ」がますます加速される状況にあります。

 そうしたなかで、自分の立ち位置を確認できる定点となり得るのが、他者からの「ダメ出し」なのではないでしょうか。本作で美由紀に「ダメ出し」をしていく高橋は、海外で橋梁事業に携わっているという設定が示すように「外で」働く人です。粗野な言動や体型からも、典型的な「男らしさ」を体現しています。女性の生き方が多様になったことで却って「男らしさ」が必要とされるようになったという皮肉な状況は、本作の示す重要な問題提起のように思います。

 高橋と美由紀の関係が「ダメ出し」を通じた対立からある種の信頼が生まれるところで第1巻は終了しました。これが恋愛に転じていくのか、擬似的な親子関係に落ち着くのか、あるいはその両方か。今後の展開を楽しみにしたいと思います。

●永田夏来
さにはに先生。ニックネームの由来は"SUNNYFUNNY"(パラッパラッパーというゲームのキャラクター)→"さにふぁに"→"さにはに"です。1973年長崎県生まれ。2004年に早稲田大学にて博士(人間科学)を取得後、現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学ですが、インターネットや音楽、漫画などのサブカルチャーにも関心を持っています。twitter:@sunnyfunny99

サブカルロックフェスで一晩に数え切れないほどセックスしたキュウ

ハフゥン……。
夏の魔物……あの夜のことを思い出そうとすると、胸が苦しくなって、子宮がジュンと熱くなるのキュウ。

レポ後編をみんなが待ってくれてるのはわかってたキュウ。でも一行書くたびにジュン……ぁん、あたしどうしちゃったキュウ? だから、なかなか筆が進まなくて……めんごめんごキュウ。

そんなアヤしい夏の夜の夢2015、ゼェハァしながら書き上げたキュウ、読めキュウ。
あたしの夏フェスヴァージンを奪った禁断のイベントレポート・後編キュウ。

◎BiSHハグ・ミィ生誕祭にサプライズ登場したキュウ

あたしはまず、オファーのあった新生クソアイドルBiSHハグ・ミィちゃんの生誕サプライズに特別出演したのキュウ~。
お誕生日を迎えたハグ・ミィちゃんのために、ちんこ型ミラーボールこと「鎮魂ミラーボール」(増田ぴろよ×ユゥキユキ 制作)and子宮がサプライズ出演、粋な演出だキュウ。

お誕生日を迎えてアラサーになったハグ・ミィちゃんは、ちんこが好きなアイドル。そんなアイドル聞いたことないキュウ。
あたしハグ・ミィを全力で応援するって決めたキュウ!

◎ROLLY・オーケン・吉田豪・サブカル御三家と社交セックス

石を投げればサブカルに当たるフェス、夏の魔物。

右も左もサブカルサブカルどいつもこいつもサブカルだらけ。も~サブカル糞野郎満員御礼で胃もたれしそうキュウ……マイナスイオン浴び放題の青森の山奥屋外だから臭いとか狭いとかはないけど、つまらないプライドをこすり合わせるオナニー臭だけは、鼻のないあたしにもプンプン漂ってくるのキュウ……。

そんなサブカル地獄でのチェキ周遊に疲れ果ててほうほうのていでバックステージに戻り着いた夕刻……どうにも無視できないもんのすごい強烈なオーラを感じたキュウ。振り返ると、ななななんとあのROLLY様がいらっしゃったキュウ! 本物の神々しさ!! まばゆいばかりの白雪の肌、っていうか細すぎるキュウ~~~☆☆

一介の子宮が、30年近い業界歴の大ベテランに対峙するなんて恐れ多いキュけど……あたし、勇気を出してROLLY様にTシャツを押しつけたキュウ。せんぱい、コレ、あたしの手作りTシャツっ、良かったら着てくださいキュウ!!

その直後、背後にやばいオーラを感じたキュウ……同時にセックスのオーラも感じたキュウ。振り返ると、奴がいたキュウ……大槻ケンヂ様キュウ!!

あたしミーハー丸出しでオーケン様と2ショットをお願いしちゃったキュウ。
そ・の・後。
オーケン様から信じられないお誘いが…………!

「もしよければ、このあと僕と一緒にステージに出ない?」

キュウ~~~~~~~~~~~~! あたしの性的魅力でご指名いただきましたキュウ~~~~~~~~~~~!
オーケン様はあたしのようなどこぞの馬の骨ともわからないポッと出の子宮にまで優しかったキュウ。
そう、夏の魔物のトリは人間椅子×大槻ケンヂ&ROLLYのスペシャルコラボ。
夏の魔物オールスターズが大集合したステージに、しQちゃんも飛び入り参加したキュウ。

ROLLYのギタープレイは子宮にガンガン響くし、オーケンの歌声に子宮から涙が止まらなかったキュウ~。

あたしの性的魅力により舎弟と化したプロインタビュアー吉田豪は、ピストン運動のようにしQちゃんの旗を振っていたキュウ。それはまるで旗を使ったスローセックスのようだったキュウ。

ROLLY様、オーケン様、そして吉田豪。さらに主催まで、あたしという子宮の虜にさせてしまったキュウ。
やっぱりあたしってサブカル界のビッグネームを転がすタイプの女だったキュウ……あたしって本当に嫌な女キュウ~~~。

◎サブカル男はエロ優しくてだらしない

フゥ……。この一部始終を思い出しながら書いている今も、胸の高鳴りが蘇ってくるキュウ。何に興奮したのか?
男たちに求められていることにキュウ!!!!!!!!

夏の魔物で出会った男たちは軒並みクソサブカル野郎には違いないけど、優しかったキュウ~。
あたしが1セックスお願いしたら快く応じてくれそうなゆるさだったキュウ……ぁん、あたしゆるキャラだけど、お股はそんなにユルくないキュウ。あんあんダメキュウ、そんな、そこは、あぁッ……。

フゥ。

サブカルはセックスに向いてないなんて主張をしたけれど、正直この夜のあたしは、すげ~~~~セックスしたかったキュウ。特にオーケン様。濡れたキュウ~♡
いつまでも青春を追う男って女関係がだらしないけど表面的には優しいキュウ。優しくて、だらしない……サブカルスターマンはやっぱりすげ~エロいキュウ。

あの夜、一晩で数えきれないほどのサブカル男と社交セックスをキメたあたし。夏の魔物をサブカル糞イベントとディスっておきながらマンキツしてしまったキュウ~。

来年はさらにたくさんの夏フェスに出たいキュウ。オファーお待ちしてまんキュウ!!
夏の魔物にはとりあえず絶対ムリヤリ出場するからヨロシキュウ!

■しQちゃん/子宮のゆるキャラ(妖精)。アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ 

娘を連れてお出かけするのは鬱陶しいですか? 親子セットの支援待ってます♪

 9月も半ばに差し掛かり、沖縄もやっとこさ秋風らしきものが吹いています。あの灼熱の太陽さんと軽めにお別れして、気が狂いそうだった娘ちゃんとの史上初の夏休み(長期休暇)も無事終わりを告げ、ホッと一息ついているところです。シングルマザー女子大生・上原由佳子です。

 皆様は、どんな夏休みを過ごしましたか?楽しい思い出をつくれましたか?

 上原と娘ちゃんは、お互いに距離感の取り方が分からなくなり、娘ちゃんに家から閉め出されたり、夏休みの宿題で喧嘩になったり、とても騒がしい夏休みでした。もちろん海に行ったり、ちょっとしたお出かけをしたり、楽しい思い出もあります……。とはいえ、長期休暇の間に発覚したのは、共有する時間が長くなると、上原と娘ちゃんのストレスが溜まるということ(苦笑)。

 今まで娘ちゃんと激しくぶつかることは無かったのに、どうしてこんなことに……。昨年度と何が違うのか、上原はちょっと考えてみました。

 ……はっ! 預かり保育がないんだ!! しかも、娘ちゃんはずっと家にいるから家族以外の誰かと一緒に遊んでない!!!

 「友達と遊べないし、家族は私を叱るし、つまんない!」と娘ちゃんが思うのも当然のことです。

 さて、今回は上原が夏休み中に痛感した「血縁者以外の第三者を挟む大切さ」について、書いてみたいと思います。

◎「家族との繋がり」は沖縄のいいところ?

 夏休み期間中の上原は、ストレスMAXな娘ちゃんから酷い扱いを受けていました(笑)。コンビニに買い物に行けば帰る頃には鍵を閉められているし、家で原稿を書いていると「家だと集中できないでしょ! 編集に怒られる前にカフェで原稿やったら!?」と追い出される(涙)。私が家にいる限り、少ないボキャブラリーを駆使して、罵詈雑言を浴びせてくる娘ちゃんに上原は敗北し、夏休みの間は長いことカフェに引きこもって(?)いました。娘ちゃんがストレスを感じるのも仕方ありません。昨年度まで、私は定時制の高校に通っていたので、娘ちゃんは幼稚園に。1週間の半分以上を上原と過ごすことはなかったのです。

 「ってことは今年の夏休み中、ずっとおばあちゃんに預けてたの!? おばあちゃんの負担は考えてないの!?」と驚きの声が聞こえてきそうです。ええ、もちろん! ずっと祖母に預けていました。「上原最低! 学童保育に行かせたらいいじゃない!」と叩きたくなる気持ちを、あとちょっとだけ抑えてくだい。

 この「学童保育問題」は、上原だけの問題じゃないんです。なんと沖縄県……離婚率が高いにも関わらず、ひとり親世帯に優しくない地域なのです。他の都道府県のことは分かりかねますが、沖縄県の学童保育は公営ではなく、私立が主流なんです。公営の学童保育であれば月額5,000円ちょっとで済むのですが、私立の場合、安くても月額8,000円、高いところになると2万円代になります。私立のほうが多いため、この額を払えなければ学童保育に預けるのはちょっと難しい。

 実は沖縄は、保育園の人口比の待機児童数は全国1位。学童保育も少なくない数の待機児童がいて、経済的な理由で学童保育に通わせることができなかったり、入りそこなってしまう人がたくさんいるんです。そういう世帯の場合、必然的に祖父母が孫やひ孫の面倒をみることに。これを「家族との繋がりが強い沖縄県のいいところ」と見るのか、それとも「家族が面倒を見ないといけない」課題として見るのかは人によって違うと思いますが、上原は良いことだとは思えません。なぜそう思うのかは、また別の機会に詳しく書きたいと思います。

◎血縁者以外の第三者の重要性

 娘ちゃんも学童保育には通っていません。上原は大学に通っているため、娘ちゃんは日中、祖母と一緒に過ごしています。気付いたら金魚のフンみたいに祖母にくっついているようになりました(苦笑)。

 娘ちゃんの寂しさを軽減できてはいるかもしれません。でもずっと祖母に任せているうちに上原とお出かけしてくれなくなっちゃったんです! 祖母とは2人でお出かけするのに、上原が誘ってもことごとく断られちゃう(涙)。上原の悲しさはともかく、祖母も毎日娘ちゃんの相手をしていると疲れてしまいます。ストレスも溜まり、家の中がぴりぴりしてきます。

 緊張状態にある家にいるのは娘ちゃんにとってもよくないですし、祖母のストレスを緩和するためにも娘ちゃんを外に連れ出さなくちゃいけません。でも、 「ジュンク堂行こうよ!」「図書館行こうよ!」「ゲームセンター行こうよ!」と、あの手この手を使って娘ちゃんを誘っても、全然のってくれません。

 しかし! 先日その娘ちゃんを外に連れ出すことに成功したのです。というのも私がインターンとして所属している一般社団法人GrowAsPeopleの代表・角間惇一郎さんが沖縄に一日だけ滞在することに。「角間さんが沖縄に来るからご飯食べに行こう!」と誘ったらあっさり「行く! 行きたい!」と(笑)。当日は角間さんと楽しそうにお話をしていました。

 角間さんは普段東京にいるので、いつもいつも角間さんを頼るわけにもいきません。今後、娘ちゃんと一緒に出かけるためにもどうしてお出かけしようと思ったのか、帰宅後に娘ちゃんに聞いてみました。

「かぁかの好きな人と一緒だったら、かぁか怒らないでしょ!」

 なるほど……、たしかにイライラしない(苦笑)。娘ちゃんの“かぁかの好きな人”というのは、上原と娘ちゃんセットの存在に理解を示している人のことなのかもしれません。

 たくさんの人が経験したことがあると思うのですが、親がイライラしている時に、子どもに対して感情的になってしまうことはありませんか? 上原はあります。つい、キツい言葉を吐いてしまい後悔して娘ちゃんに「ごめんね」と謝ったり、娘ちゃんからも反抗したことを謝られたり。こういった出来事の積み重ねって、何かの瞬間に爆発して、そこから虐待にエスカレートしてしまうものなのかもしれません。

 幸い上原には、角間さんのように頼れる人が他にも2人くらいいるので、「ヤバい!」と思ったときに抑えられます。でも、彼らの存在がなかったら? 閉ざされた親子関係の中で、社会からの孤立が進んでいったら? 上原と娘ちゃんの間に致命的な亀裂が入ってしまうかもしれません。

 やはり親子とはいえ別人格だし、理解するのも、受け入れるのも難しい部分はあるのだろうな、と考えさせられます。そこに、親か子どものどちらかに加勢する人がいたところで、むしろ親子の亀裂を広げてしまう可能性もあります。

 だから「血縁者以外の第三者」なら誰でも良いわけじゃなく、親のしていること、子どもの気持ち、親子関係、置かれている環境や状況などに理解を示してくれる人。そういった第三者を定期的に挟むと、親も子どももリフレッシュできるんじゃないでしょうか? 色んな支援があるけど、親を軸にしているか、子どもを軸にしているかで対応が変わってしまいます。親と子で切り分けた支援だけではなく、親子セットで汲み取る支援の重要性を感じた娘ちゃんのひと言でした。

 ……というわけで、上原と娘ちゃん親子史上初の夏休み、なんとか乗り切りました! 夏休みが終わった後は、「衣替え問題(金欠)」が浮上してくる時期です(笑)。一体いつになれば問題が減っていくのか謎ですが、どうにか乗り越えていくぜ!

■上原由佳子/1988年生まれ。沖縄県在住。シングルマザー女子大生。女子力の欠片もなさを小学1年生の娘ちゃんから指摘される、どうしようもない系アラサー女子。