「電子レンジを使うと体の弱い子が増える!」呪いの愛情料理教室潜入記

 〈昔はよかった病〉は、マナーをねつ造した江戸しぐさをはじめ、環境健康ライフスタイルなどさまざまなジャンルにありますが、〈食〉の世界にもバッチリ存在します。

 昔はなかった農薬や化学肥料、添加物を「悪!」とするのは定番ですが、さらに過激になると電子レンジや冷凍もよろしくないとされるアレです。その理由は、〈栄養素が壊れるから〉。そりゃとれたてをその場ですぐに食べたほうが栄養価は高いかもしれないけど、健康を害するほど問題のあるものなのでしょうかね?

「変わり果てた日本の食卓を斬る!」

 そんな勇ましいテーマで数多くの本を出版しているパティシェが主催する料理教室でも、ほんわかトークの中に、「昔の食はこんなに素晴らしかったのに、今の日本は嘆かわしい!」という、ディスりトークがてんこ盛りでした。

 料理教室は〈オトナ文化〉を発信する都心に隣接したスポットで開催され、私が参加した回では参加者全員女性で、パッと見20~40代くらいといった雰囲気でした。「皆、当然(教室主催者の著書である)料理本は読んだことあるのよね?」とチェックしてくる常連風の40代から、それに対し「全くありませ~んっ(笑)」と元気よく返す一見さん風までとさまざまなスタンスの人が来ているようで、野次馬的な私も完全アウェイではなく、まずはちょっとひと安心。

◎いまの日本の食卓は栄養不足

 料理教室がはじまるとレシピが配布され、講師の話とともに料理の実演見学が始まります。栄養があるという野菜の皮やあくは取り除かず、フライパンの焦げや塩によって野菜から出た水もまた戻して使うというのが特徴で料理そのものはとても面白く、かつ美味しそう。

 しかし調理をしながらの解説で、〈あーそれ言っちゃう?〉なコメントも早速お目見えです。

講師「最近の料理研究家さんなんかは、皮つきのまま調理したり、こういった切り方をしている人も増えてますけど、なんでだろ、うちの本もあちこちで見られているのかな。ふふ」

 〈巷の皮つき&歯ごたえ料理は、あくまでうちが元祖である〉といわんばかりのアピール。そういうのはご自身で言わないほうが、権威の品格漂うと思うのですが~。

 そしてキモは、いかに今の日本は栄養不足か、あく抜き皮むき電子レンジや下茹で、果ては化学肥料や農薬などの影響で、作物の栄養素が大幅に減少しているかというお話。

講師「実際そういうごはんを食べて、うちの子は潰瘍性大腸炎になりました(きっぱり)」

 よくある話ですが、料理のせいでそうなったのかどうか実際は因果関係がわからないのでは……。

 愛情料理研究家の土岐山協子氏が、趣味活動を楽しむ昨今のお母さんたちに「首絞めて水につけてやろうかこのやろう」とブログで毒づいていたアレも同様ですが(幼少期、自分の母親が趣味に没頭してみそ汁が不味くなったことを引き合いに出している)、つらい思いをしたのは気の毒だけど、怒りの矛先を食材やらそれぞれの家庭事情に向けないで欲しいです。これは、〈いかに手をかけて昔ながらのごはんを作らないと、愛情と健康が損なわれますよ〉という呪いでしょう。呪いの愛情ごはん。

◎レンチンやめれば不妊も治る?

 調理器具もディスられていました。ビンゴの景品やちょっとしたプレゼントに便利な〈シリコンスチーマー〉を、「あれ、もらっても困っちゃいますよね(電子レンジを使うから)」と、雑談のふりして破棄推奨。後方からはすがさず主催者である男性が、「悪魔のプレゼントだよ、あれは(笑)」とおもむろに合いの手を入れてきます。いいじゃん、シリコンスチーマー。蒸し野菜、美味しいじゃん。

講師「(電子レンジ調理は)何もいいこと、ひとつもありません」

 はい、失礼しました。

 そんなお話とともに、またもやプチ自慢が再登場。過去に有名エッセイストがこの料理教室にやってきたそうで、

講師「あのお年まで活躍されているのは、やっぱり食をおろそかにしていないからなんですね~」

とのこと。うちの料理教室に来る人は、意識高いのよと言わんばかりの自画自賛モードは、自分で「偉業」「前人未到」と言っちゃう谷亮子みたいです。セールストークとはいえ、ここまで自分上げを口にできるのって、すごいっす。

 教室では「昔の日本の食材は今より美味しかった」と言うけれど、それは主催者の記憶と味覚であるうえ、今となっては比較しようがないものなので、いくらでも好きなように言えますよね~という感じ。足りない味を補うために生み出されたという料理はとても美味しかったけど、〈こうすると美味しい〉だけじゃいけないんでしょうか。

 主催者のHPを見ると、この教室のごはんを実践した人たちからは〈肌荒れやくすみ改善、アトピー性皮膚炎、花粉症、潰瘍性大腸炎などの改善・快癒、不妊症からの出産、無月経からの通経、癌の改善〉などが報告されているそう。

 また、冷凍と電子レンジ、このふたつを使っている家庭には、明らかに〈アトピー性皮膚炎など体の弱い子が多い〉のだと、世の母親へもピンポイントで呪いをぶんなげてきます。どちらも一般的な家庭にはほぼ必ずある家電なのだから、〈アトピーの子の親は、必ず洗濯機で洗濯している〉と言われて該当するのと、変わらなくありませんかね。

◎「昔」というふわ〜っとしたイメージ

 講習終盤、料理ができあがってくると、室内にふんわりといい香りが立ち込めてきます。

主催者「今の日本の家庭からは、こういうニオイは消えちゃったからね!

 ちなみに主催者よりちょい年上であるうちの祖母がこれを聞いたらなんと思うでしょう。祖母の両親はともに忙しく働いていたので食事はたいそうシンプルだったそうで、こんな具だくさんなごはんはまず口にできていません。それを昔の家庭のニオイと言われても~と思うでしょう(そしてかなり食に無頓着だけど、90過ぎても超元気です)。

 そのように家庭の味なんてそれぞれですし、自分の家庭を引き合いに「〈現代〉は嘆かわしい!」と憤慨されても。それに体格、初潮の早さ、寿命などから見ても、現代人は栄養不足とはとても思えず、昔は病気になっても疾患が特定できなかったりしただけじゃないんでしょうか。

 肝心の料理教師の料理そのものは、感動的に美味しいメニューもありつつ、どれもとにかくかみごたえ抜群、食物繊維どーーーっさり。

講師「こういうごはんなら、いくらたべても太らないんですよ」

 そりゃそうだ、ゴロッゴロに切った野菜に、茶碗の半分は極太ひじきじゃなかろうかという混ぜごはん。かみごたえありすぎて、茶碗半分で満腹です。しかしこれを毎食食べている人は、消化力もあごの力も強靭になりそう。健康的であることは間違いないけれど、精神的に健全とは思えない料理教室でありました。料理は純粋に「美味しい! 楽しい!」だけで食べたいです。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

「電子レンジを使うと体の弱い子が増える!」呪いの愛情料理教室潜入記

 〈昔はよかった病〉は、マナーをねつ造した江戸しぐさをはじめ、環境健康ライフスタイルなどさまざまなジャンルにありますが、〈食〉の世界にもバッチリ存在します。

 昔はなかった農薬や化学肥料、添加物を「悪!」とするのは定番ですが、さらに過激になると電子レンジや冷凍もよろしくないとされるアレです。その理由は、〈栄養素が壊れるから〉。そりゃとれたてをその場ですぐに食べたほうが栄養価は高いかもしれないけど、健康を害するほど問題のあるものなのでしょうかね?

「変わり果てた日本の食卓を斬る!」

 そんな勇ましいテーマで数多くの本を出版しているパティシェが主催する料理教室でも、ほんわかトークの中に、「昔の食はこんなに素晴らしかったのに、今の日本は嘆かわしい!」という、ディスりトークがてんこ盛りでした。

 料理教室は〈オトナ文化〉を発信する都心に隣接したスポットで開催され、私が参加した回では参加者全員女性で、パッと見20~40代くらいといった雰囲気でした。「皆、当然(教室主催者の著書である)料理本は読んだことあるのよね?」とチェックしてくる常連風の40代から、それに対し「全くありませ~んっ(笑)」と元気よく返す一見さん風までとさまざまなスタンスの人が来ているようで、野次馬的な私も完全アウェイではなく、まずはちょっとひと安心。

◎いまの日本の食卓は栄養不足

 料理教室がはじまるとレシピが配布され、講師の話とともに料理の実演見学が始まります。栄養があるという野菜の皮やあくは取り除かず、フライパンの焦げや塩によって野菜から出た水もまた戻して使うというのが特徴で料理そのものはとても面白く、かつ美味しそう。

 しかし調理をしながらの解説で、〈あーそれ言っちゃう?〉なコメントも早速お目見えです。

講師「最近の料理研究家さんなんかは、皮つきのまま調理したり、こういった切り方をしている人も増えてますけど、なんでだろ、うちの本もあちこちで見られているのかな。ふふ」

 〈巷の皮つき&歯ごたえ料理は、あくまでうちが元祖である〉といわんばかりのアピール。そういうのはご自身で言わないほうが、権威の品格漂うと思うのですが~。

 そしてキモは、いかに今の日本は栄養不足か、あく抜き皮むき電子レンジや下茹で、果ては化学肥料や農薬などの影響で、作物の栄養素が大幅に減少しているかというお話。

講師「実際そういうごはんを食べて、うちの子は潰瘍性大腸炎になりました(きっぱり)」

 よくある話ですが、料理のせいでそうなったのかどうか実際は因果関係がわからないのでは……。

 愛情料理研究家の土岐山協子氏が、趣味活動を楽しむ昨今のお母さんたちに「首絞めて水につけてやろうかこのやろう」とブログで毒づいていたアレも同様ですが(幼少期、自分の母親が趣味に没頭してみそ汁が不味くなったことを引き合いに出している)、つらい思いをしたのは気の毒だけど、怒りの矛先を食材やらそれぞれの家庭事情に向けないで欲しいです。これは、〈いかに手をかけて昔ながらのごはんを作らないと、愛情と健康が損なわれますよ〉という呪いでしょう。呪いの愛情ごはん。

◎レンチンやめれば不妊も治る?

 調理器具もディスられていました。ビンゴの景品やちょっとしたプレゼントに便利な〈シリコンスチーマー〉を、「あれ、もらっても困っちゃいますよね(電子レンジを使うから)」と、雑談のふりして破棄推奨。後方からはすがさず主催者である男性が、「悪魔のプレゼントだよ、あれは(笑)」とおもむろに合いの手を入れてきます。いいじゃん、シリコンスチーマー。蒸し野菜、美味しいじゃん。

講師「(電子レンジ調理は)何もいいこと、ひとつもありません」

 はい、失礼しました。

 そんなお話とともに、またもやプチ自慢が再登場。過去に有名エッセイストがこの料理教室にやってきたそうで、

講師「あのお年まで活躍されているのは、やっぱり食をおろそかにしていないからなんですね~」

とのこと。うちの料理教室に来る人は、意識高いのよと言わんばかりの自画自賛モードは、自分で「偉業」「前人未到」と言っちゃう谷亮子みたいです。セールストークとはいえ、ここまで自分上げを口にできるのって、すごいっす。

 教室では「昔の日本の食材は今より美味しかった」と言うけれど、それは主催者の記憶と味覚であるうえ、今となっては比較しようがないものなので、いくらでも好きなように言えますよね~という感じ。足りない味を補うために生み出されたという料理はとても美味しかったけど、〈こうすると美味しい〉だけじゃいけないんでしょうか。

 主催者のHPを見ると、この教室のごはんを実践した人たちからは〈肌荒れやくすみ改善、アトピー性皮膚炎、花粉症、潰瘍性大腸炎などの改善・快癒、不妊症からの出産、無月経からの通経、癌の改善〉などが報告されているそう。

 また、冷凍と電子レンジ、このふたつを使っている家庭には、明らかに〈アトピー性皮膚炎など体の弱い子が多い〉のだと、世の母親へもピンポイントで呪いをぶんなげてきます。どちらも一般的な家庭にはほぼ必ずある家電なのだから、〈アトピーの子の親は、必ず洗濯機で洗濯している〉と言われて該当するのと、変わらなくありませんかね。

◎「昔」というふわ〜っとしたイメージ

 講習終盤、料理ができあがってくると、室内にふんわりといい香りが立ち込めてきます。

主催者「今の日本の家庭からは、こういうニオイは消えちゃったからね!

 ちなみに主催者よりちょい年上であるうちの祖母がこれを聞いたらなんと思うでしょう。祖母の両親はともに忙しく働いていたので食事はたいそうシンプルだったそうで、こんな具だくさんなごはんはまず口にできていません。それを昔の家庭のニオイと言われても~と思うでしょう(そしてかなり食に無頓着だけど、90過ぎても超元気です)。

 そのように家庭の味なんてそれぞれですし、自分の家庭を引き合いに「〈現代〉は嘆かわしい!」と憤慨されても。それに体格、初潮の早さ、寿命などから見ても、現代人は栄養不足とはとても思えず、昔は病気になっても疾患が特定できなかったりしただけじゃないんでしょうか。

 肝心の料理教師の料理そのものは、感動的に美味しいメニューもありつつ、どれもとにかくかみごたえ抜群、食物繊維どーーーっさり。

講師「こういうごはんなら、いくらたべても太らないんですよ」

 そりゃそうだ、ゴロッゴロに切った野菜に、茶碗の半分は極太ひじきじゃなかろうかという混ぜごはん。かみごたえありすぎて、茶碗半分で満腹です。しかしこれを毎食食べている人は、消化力もあごの力も強靭になりそう。健康的であることは間違いないけれど、精神的に健全とは思えない料理教室でありました。料理は純粋に「美味しい! 楽しい!」だけで食べたいです。

(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

「同性愛」という言葉に「形」を与えれば怖くない。/『同性愛は「病気」なの?』牧村朝子氏インタビュー

近年、セクシュアルマイノリティに関する出来事に注目が集まっています。もはや「異性愛」「同性愛」という言葉を知らない人はいないといっても過言ではないでしょう。しかし、なぜこのような分類がなされるようになったのかを考えたことのある人は少ないのではないでしょうか? まして「同性愛」という言葉がどのように生み出されたのか、その歴史を知っている人はほとんどいないと思います。

今年1月に上梓された牧村朝子さんの『同性愛は「病気」なの? 僕たちを振り分けた世界の「同性愛診断法」クロニクル』(星海社)は、「同性愛」という言葉を巡る150年の歴史を、膨大な資料から紐解いていった一冊。本書に記された「同性愛は異常」とされ、「治療」や「迫害」を受けてきた人々と、それに抗った人々のドラマは、「同性愛」という言葉に深さと重みを与えてくれます。

牧村さんは「同性愛診断について調べることがやめられなかった」とお話になっています。それは、10代のときに感じていた「同性愛」への恐怖心を、知ることで克服したという経験が原動力になっているそうです。マイノリティに対する漠然とした不安はどこから生まれてくるのでしょうか。牧村朝子さんにお話を伺いました。

◎「同性愛 診断」の検索に引っかかりたい

―― 本書を執筆する際に意識したことを教えてください。

牧村 この本は、前作の『百合のリアル』(星海社)に出てくる高校生のはるかちゃんのように「自分は同性愛者なのかもしれない」と悩んでいる人のことを思って書きました。ネットで「同性愛 診断」と検索すると、アフィリエイト目的のどうしようもない診断しかヒットしない状況をどうにかしたかったんです。この本が検索画面に表示されるようになったらいいなと思っています。

―― 本書は世界中の資料を参考に、「同性愛」を巡る150年の歴史を辿られています。特に衝撃的だった資料を教えてください。

牧村 遺書や死体写真が胸に迫りました。本当に同性愛を理由に人が殺されていたんだ、ということを実感して。すごく精神的にきました。これは今でも続いていることです。最近では、イランで10代の男の子ふたりが首を吊られた写真がネットに出回りました。これは同性愛が理由だったとも、同性への性的暴行が理由だったとも言われていますが……もう、瞼の裏から離れないです。

―― その歴史の中では荒唐無稽な同性愛診断が行われていましたね。「脳で見分けられる」「精巣で見分けられる」「ゲイには生理があるのではないか」……時には人体実験までも行われていました。でも、これは「歴史上のお話」ではないと思うんです。今でも、おかしな同性愛診断は蔓延していますよね。

牧村 そうですね……。この本でも紹介しましたが、昨年「この画像に書かれた数字が見えない人は同性愛者です」というツイートが2万リツイートぐらいされました。本当はあれは「石原式色覚異常検査表」というもので、色覚の検査に用いていたものです。ああいうものを信じたり、気軽に広めてしまうのって怖いですよね。だから、そういうものをノリで広めてしまうような人にも、手にとっていただけると嬉しいです。

◎「気持ち悪い」と感じる人が苦しみを抱えている

―― 牧村さんご自身は、同性愛診断をされたことはありますか?

牧村 自分のセクシュアリティに悩んでいた時期、10代から20代前半ごろまでにいくつかしたことがあります。実際に男性とセックスしてみるとか、いわゆるレズビアンもののAVを観て自分がどう感じるかを試したりとか。それから、カウンセラーさんに話を聞いてもらいました。でも、同性愛で悩んでいるということは言えなかったので、適当な悩みをでっちあげてしまって、解決にはならなかったですね。後は、スピリチュアル系の催眠療法に行ったことがあります。そのセラピストの方にも「同性愛で悩んでいます」とは決して言えなかったのですが、「繰り返し見る夢があります。催眠をかけて下さいませんか」と頼んで、自分の心の中を見てもらおうと思いました。

―― 催眠療法はどうでしたか?

牧村 催眠療法、面白かったです! セラピストさんに「今からあなたは自分じゃない存在を自分としているビジョンを見るでしょう」みたいなことを言われて、催眠をかけられたんですね。そしたら裕福ではない、いわゆる非モテな感じのドイツ人の仕立て屋の男性が見えてきたんです。女性とうまく話せないのだけど、ある日、綺麗なドレスを持ってきた女の人を好きになる。でも、自分が直したドレスを着た女性が他の男性と歩いているところをみて「これが俺の人生か。こうやって窓の外にあるキラキラした世界を見るしかないんだ」と絶望し、ガラスのように、何かを隔てるものが怖くなるんです。それでかけている眼鏡を割ってしまう。頭がおかしくなっていることに気付いて入水自殺をするのですが、水の中から眺めた水面がまたガラスのようで……。「俺は一生ガラスを越えられないまま死んでいくんだ」と思う。そんなビジョンでした。

当時は「私は気持ちの悪いレズビアンで、幸せそうな異性愛者の世界を、ガラスのこちらから側から見るしかない」と思っていたので、その表れだったのかもしれないです。

―― そういった不安があるからこそ、診断法を試すことになるのかもしれません。まえがきで「世界の同性愛診断について調べることをやめられなかった」と書かれていますが、その原動力はどこからきていたのでしょうか?

牧村 楽になりたかったんです。同性愛という概念をきちんと知らなかった10代のときはとても苦しくて、怖かったんですね。「治さなくてはいけないものだ」という、もやっとした悪いイメージを持っていました。でもきちんと調べてみたら、もやっとしていたイメージにちゃんとした「形」ができて、怖くなくなっていったんです。今もそれが原動力になっています。

―― 牧村さんご自身が、同性愛に対して「怖い」と思っていらしたんですね。

牧村 私自身だけではなくて、母もそうだったと思います。母は、私がテレビで「私、レズビアンなんです」って言っているのをたまたま見て、私のセクシュアリティを知ったんです。そうしたら「あなたは“レズビアン”なんて不謹慎なことを言っていいの?」と言われてしまいました。

でも、そのことで母を責めるつもりはありません。母の中にも「レズビアン」っていう、もやっとした悪い、いやらしいイメージがあって、私がそれを言っているようにしか見えなかった。でも、そこから掛札悠子さんの名著『「レズビアン」である、ということ』(河出書房新社)など、色々な本を読んでくれて、ちゃんとした「形」を持ってくれたみたいでした。

―― 私が親からそんな風に言われたら、親を責めてしまうと思います。

牧村 母を責めない方が楽だと感じたんです。それに、「レズビアン」って辞書に載っている定義は一応ありますけど、実際に「レズビアン」と聞いて浮かんでくるイメージや湧いてくる感情って人それぞれ違いますよね。だから「“レズビアン”なんて気持ち悪い」と言われても、「私が“レズビアン”だから気持ち悪い」ではなくて、「その人の抱える“レズビアン”のイメージが気持ち悪いんだ」と思うんです。その人の気持ちと、自分を切り離しています。それに、世の中に気持ち悪いものがたくさんあればあるほど、その人が苦しいだけじゃないですか。それは私ではなく、その人の苦しみです。だったらその苦しみを減らしたほうがいいと思うんですよね。知ることは人を楽にすると、私は考えています。

―― 「知る必要はない。自分には関係ない」という人もいます。

牧村 私には「全ての人がセクシュアルマイノリティについてきちんと知るべきだ」と声高に叫ぶ気はありません。「あの人たち気持ち悪くて怖いよね、でも私たちは仲間で安全だよね」という風に、狭い世界で生きていくのもその人の自由なんだと思います。セクシュアリティについて悩んでいた頃の私も、同じように「ここだったら安全、同性愛者は気持ち悪くて怖い」と思っていました。でも、そうやって生きてきた結果、楽しくなかった。狭い世界の中から出られずにいる状態って、もったいないじゃないですか。

◎居場所は「ここ」だけじゃない

―― 私は新宿2丁目のようなコミュティとその他の場所の間に、同性愛者/異性愛者という境界を感じることがあります。自身のセクシュアリティがよく分からないために、そうしたコミュニティに行きづらいと感じている人もいるのではないでしょうか?

牧村 最近の新宿2丁目は観光バーみたいなところができて、敷居が下がりましたよね。「観光客気分で来ていいですよ」というコンセプトのバーです。当事者じゃなくてもいいし、カミングアウトをしなくてもいい。本格的なバーでも、本来なら非当事者が行っていいし、カミングアウトを強要されることもないはずなんですけれどね。本格的なバーには行きづらいと感じるなら、観光バーのようなところに行ってみたらいいと思います。

でも、1つ考えたいのは、なぜそこに行きたいのか、ということですよね。私が昔、新宿2丁目に行きたかったのは「そこじゃないと生きられないんじゃないか」という思いがあったからです。「私はどうやら女のことが好きな女らしい」と自覚した上で将来のことを考えたとき、例えば会社勤めになった場合、社内の「今度合コンやるんだけど来るー?」と言われるような空気の中で本当のことは言えないだろう、と思いました。そういう世界では息ができなくなるだろうと。じゃあどうするかっていうと、会社のなかでは異性愛者としての仮面を被り、新宿2丁目でその仮面を外す、という生き方をするしかないんじゃないか、って思っていたんですよね。

―― そういう風に生きている人は多そうですね。

牧村 そうですね。それも一つの生き方だと思います。でも、決してそれだけじゃなくなってきているんだということは、忘れないでほしいです。“新宿2丁目じゃないと息ができない”という時代は終わりつつある、ということは言いたいですね。それは“新宿2丁目はオワコンだ”って言う意味じゃないですよ。新宿2丁目に行きたいと思えば行ってもいいと思うけど、そこにしか居場所がないわけではない、ということです。

◎同性愛者と異性愛者は違う人間か?

―― 近年は政治の場面でもセクシュアルマイノリティについて議論されるようになりました。残念ながら差別的な発言もたびたびみられます。

牧村 「同性愛者は婚姻制度から排除されるべきだ」と考える人の意見の重さと、私の意見の重さは同じです。それぞれが言いたいことを言って、決めていくだけだと思っています。だから、「排除しろ」と言う人に対して、「それは差別だから、発言するな」とは思わないです。もちろん、同性愛者が婚姻制度から排除されている、という状況は、差別的だと感じています。でも「排除されるべきだ」という意見も一つの考えとして、受け止めたいです。

―― 本書に限らず牧村さんは他人の意見を尊重するという姿勢をお持ちだと感じています。例えば本書で紹介されている、「同性愛者は異性愛者と異なる種類の人間である。同性愛は生まれつきなのだから、罰するべきではない」と考えるウルリヒスと「同性愛者も異性愛者も同じ人間である。どちらにせよ、成年同士の合意あるプライベートに国家が口出しするのはおかしい」と考えるケルトベニのどちらも否定されていません。牧村さんご自身はどちらのお考えに近いのでしょうか?

牧村 私はケルトベニに近いです。「性的指向が生まれつきかどうか、変えられるものかどうか」ということは、私にとっては重要ではないです。生まれつきだろうが、趣味だろうが、性癖だろうが「人の性のあり方を理由に、婚姻制度から一定の人が排除されている」ということがおかしいんです。

でも、まずウルリヒスが同性愛者を一つの「人種」としてみて、「同性愛者という存在がここにあるんだ」と主張したからこそ、ケルトベニの考えにシフトできたんだとも考えています。この本で紹介した通り、人間はここ150年の間、「人間はみんな異性を愛するように生まれつき、子孫を残したいと考えるんだ」という価値観から、どう本当の世界に近づいていけるか、という戦いをしています。そのためにまずは「人間はみんな生まれつき異性愛者だ」という前提に反論にしないといけなかったんです。ウルリヒスは近くを見て、ケルトベニは遠くを見ていたんだと思うんですよね。

―― 現在はウルリヒス的前提のもとで議論がなされているのも、それはある意味ケルトベニというゴールへの前段階なのでしょうか?

牧村 私はそう思っています。(後編に続く)
(聞き手・構成/北原窓香)

■牧村朝子/1987年生まれ。タレント、文筆家。2013年にフランス人女性と同性婚、現在フランス在住。セクシャリティをテーマに、各種メディアで執筆・出演を行う。将来の夢は「幸せそうな女の子カップルに”レズビアンって何?”って言われること」。

セックス向きor不向きの寝具たち~お金で解決できる快感増加術~

 セックスをする際には愛撫や挿入などの行為だけでなく、五感からの刺激が満足度を大きく左右するのではないでしょうか。セックスそのものの気持ちよさがイマイチだったとしても、相手男性の声がセクシーだったりすると、ふと漏れた声や言葉責めが心地よく感じられたり、体臭が好みだった場合はクンクンすることで興奮度が上がったり。

 そんなふうに五感でセックスを楽しむ時には、触覚にかかわる「寝具」も重要だと思います。お風呂など寝室以外でセックスする際には関係ありませんが、寝具ひとつでセックスが充実したり、その逆もあるものです。

 たとえば、シーツや毛布の素材。肌触りの良いものだと、素肌でそれに触れるだけでも心地よく、くるまっているだけでも満たされたりしますよね。セックスを終えて服を着るのが惜しくなり、長時間セックス&イチャイチャが楽しめそうです。気持ちいいシーツと気持ちいい愛撫がコラボしたらまさに至福の時。夏ならサラサラのガーゼ素材のシーツ、冬なら暖かいベロアや毛布素材のシーツがオススメです。

 また、寝具は心地よさだけでなく集中度に影響することもあります。たまにピストン運動のたびにギシギシするベッドがありますが、あの音ってすごく耳障りではないですか? もしホテルのベッドがそれだったら、隣の部屋まで聞こえてるんじゃないかと不安になります。

 フローリングにマットレスを直に敷いてベッド代わりにしている人もいますが、こちらは一挙一動のたびに動きがち。結果、セックスどころではなくなり「このままマットレスごと別の部屋まで移動してしまうのでは……?」などと妙なことを考える原因になります。それと、ウォーターベッドも手をついたり膝をつくとやたらと沈んだりして、ポジションが定まりません。慣れれば平気なんでしょうか。あとは、フローリング+布団も、布団の種類や厚みによってはフローリングの固さがダイレクトに伝わってきてセックスに不向きです。やはり布団は畳あってのものなのかもしれません。いずれにせよ、寝具の安定感は必須です。

 それと、一人暮らしの方はシングル用のベッドや布団を愛用していることが多いかもしれませんが、実際のところ、そこでセックスしてそのままパートナーと2人で寝るのって狭くないですか? 「セックスのために買い換えろ!」とまでは言いませんが、今後ベッドの買い替えを検討していて、自宅でセックスする機会が多い人、なおかつスペースに余裕がある場合は、セミダブル以上のサイズを考えてみるのもいいと思います。シングルベッドだと、相手または自分がベッドから落ちないように気を遣わなければならない場面が少なからずありますが、セミダブルだとそうしたことが格段に減ります。体位チェンジも楽々です。ひとりで眠る時にも広々としているほうがリラックスできますし、ちょっと奮発するだけでセックスと日々の睡眠、両方の快適さが変わってきます。

 「どうせ寝るだけだし」と見直すタイミングを逃しがちな寝具ですが、少しの工夫でセックスのクオリティーが上がることも。テクを磨くのには時間がかかるかもしれませんが、寝具を変えるだけならお金で解決できますよ!

■Lollipop-Rumiko/通称ロリルミ。中学1年で済ませた初体験を皮切りにビッチ街道を突っ走ってきたが、ここ数年それに疑問を感じ始めている26歳。しかしまだ完全にビッチを卒業することはできず。好きな男性のタイプは、ちょっとSなクンニスト。最近の悩みは、夕方になるにつれてクッキリしてくるほうれい線と、過度の飲酒と白米の食べ過ぎによってできた腰回りのぜい肉。

夫婦の貯金で勝手に義実家リフォーム!? 妻たちの「夫を殺したくなった瞬間」

 先日、兵庫県の48歳女性が夫である男性の酒にメタノールを混ぜて殺害しようとし、逮捕されたという事件がありました。女性は「殺そうとは思っていなかった」と容疑を否認していますが、酒にメタノールを混ぜたことは認めており、何らかの意図があったのではないかと思われます。その後、この男性は死亡しました。

 彼女の動機は不明ですが、夫婦間ではもっとも身近な存在だからこそ、時に「殺してしまいたい」と思うほどの憎しみを相手に抱くことがあるようです。過去にも妻や夫を殺害してしまったという悲しい事件はいくつかあります。そういえば、話題の連続ドラマ『ナオミとカナコ』(フジテレビ系)は、夫のDVに耐えかねて妻が女友達と夫を殺害したという物語です。そうした最悪の事態は絶対に避けなければなりませんが、私の身の回りでも、実行こそ思い留まったものの、夫に対して「殺したい」との思いが頭をかすめた経験のある女性たちがいます。今回はそんなエピソードを紹介します。

■義父の突然の退職と即日同居を告げられた時

「50代の義父は3年前に義母に先立たれ、地方にある実家で仕事をしながら一人暮らしをしていたのですが、ある日夫が『親父が仕事を辞めたらしくて、東京で俺らと暮らしたいと言ってる。明日東京に来るみたいだけど、いいよね?』と言い出したんです。仕事を辞めたのは義父の自由だけど、まだ50代なのに私たちに頼られても困るし、勝手に同居まで決めるなんてあり得ない。それを私に相談もなしに受け入れようとした夫に殺意がわきました」(29歳/主婦)

 ただでさえ揉めがちな義両親との同居問題ですが、「まだ50代の義父が突然退職」「明日から同居」のダブルパンチを決定事項として告げられたら確かに腹が立ちますね。ご主人は、本当に奥さんがすんなり受け入れてくれると思ったのでしょうか。

■妊娠中の浮気が発覚した時

「妊娠中、つわりがひどくて何もできず、毎日ベッドで横にならざるを得ない状態だった私を放置して、夫が元カノと何度もデートしていたことが発覚。『私がこんなにツライ思いをしてまで子供を産もうとしている時に、なぜそんなことができるのか。そんな奴は人間ではない、殺したほうがいいのでは?』と思い、殺人の方法をネットで調べました。子供がいたので思い止まりましたが、いまでも夫のことは信じていません」(25歳/主婦)

 妻の妊娠中に浮気をする夫は多いと言われていますが、本当に許せない行為です。「里帰り出産中の浮気」もよく聞きますが、妻不在の里帰り出産期間を「独身時代のように遊べる期間」だと勘違いしているんでしょうか。

■夫婦の貯金を義実家のリフォーム代につぎ込まれた時

「うちは夫が家計を管理していて、毎月夫に生活費をもらうというやり方。昨年、私がある病気で長期入院することになり、それにかかるお金が不安だったので夫に貯金のことを聞くと、『実家のリフォームに使ったからほとんどないよ』と。義実家がリフォームしたことは知っていましたが、その費用が私たちの貯金から出ていたなんて初耳でした。私が働いた分も含まれていた貯金を、無断でそんなことに使うなんて信じられない。義実家の話が出る度に夫への殺意で頭がいっぱいになります。以降、家計の管理は私がすることになりましたが、モヤモヤした気持ちが晴れません」(30歳/美容師)

 ご主人のみならず、義両親への不信感も爆発しそうなこの一件。リフォーム費用負担について、義両親から奥さんに対して何も話されなかったようですが、ご主人と義両親が口裏を合わせていたのか、それとも奥さんも了承済みだと思われていたのか……。

■父親の葬式を茶化された時

「父が亡くなった時、憔悴している母に代わって葬式などに追われていました。しかし夫は『俺、葬式のムードってホントダメなんだよね。笑いそうになっちゃって、こらえるのに必死だった』と言い出したんです。絶対に許せないし、父の代わりに死んでほしい。いまでも夫が寝ている間に殺してやろうかと思う。離婚も考えています」(27歳/公務員)

 万が一、そう思ってしまったとしても、父親を亡くして悲しんでいる奥さんに対して言っていい言葉ではありませんよね。人間性を疑うような行動をされると、愛情が一気にマイナスになります。

 妻から殺意を持たれるのも頷ける、夫の無神経な行動。とはいえ、実際に殺して犯罪者になるよりは、夫に見切りをつけて新しい人生を歩んだほうが自分のためです。我慢できずに話し合いをしても殺意が消えない場合は、「距離を置く」「離婚」「逃げる」などの決断をして楽になりましょう。

(リオネル・メシ子)

「子供がかわいそう」の声も気にならなくなった。結婚、育児、仕事、婚外恋愛、家族…告白の書『かなわない』植本一子の“いま”/インタビュー前編

 写真家の植本一子(うえもと・いちこ)さんが今年2月に上梓したエッセイ集『かなわない』(タバブックス)は大きな反響を呼び、早くも重版がかかっている。そこに収録されていたのは、2011~14年の育児と仕事の日記と、いくつかのエッセイ。家庭での鬱屈と、婚外恋愛、自らの原家族、特に母親との確執などが正直に綴られ、圧倒されながらも一気に読みきってしまう一冊だ。

 植本さんは24歳年上の貧乏なラッパーECD(石田さん)と08年に結婚し、同年11月に長女を、10年6月に次女を出産した二児の母であり、音楽畑を中心に活躍するフォトグラファーだ。下北沢にて、小さな撮影スタジオも開いている。

 実名で、仕事関係者も、子供を通じたつながりの関係者も、親も、旦那さんも、かかわりあう誰もが読むであろう場所で、赤裸々な告白を続けた植本さん。そのことにまず私は驚かされた。そこで今回、著者に『かなわない』で描かれた日々から数年後の今、自身や周囲がどう変わったのかを伺った。

◎自分の子供が羨ましかった

――『かなわない』は今年2月に発行になりましたが、収録されている文章は2011年の日記からですよね。5年前の、震災直後から育児が特につらかった時期を今ここから振り返るのは、どうでしたか。

植本 原稿のチェックをするのはしんどかったですね、すごい。messyに掲載してもらったレビューで、何箇所か抜粋されていたところあるじゃないですか。特に子供につらく当たっている描写、「誰か助けてください!」とか。あそこを読み返すのが厳しかったかな、一番。うわあああああって(笑)、思い出しましたね。

――通り過ぎたこととして、今は振り返れる?

植本 うーーん、通り過ぎたこと、ですねえ、今は。そうですね、通り過ぎましたね。ははは。またああいう日々って、訪れるのかな……? あのころは、子供たちがコントロールできない時期(ほぼ2歳違いの女児たちが1~4歳だったころ)で、自分がつらくなってしまうっていうのが大きかった。今は話せばわかってくれるっていうか、意思疎通がとれるから、すごいラク。子供たちが泣き喚いてこっちもキィーッてなったりは、なくなりましたね。でもああいうこといっぱいあったな、すっっっごい大変だったなあ~って、原稿を読みながら振り返りましたね。

――植本さんのそういう「子供がしんどい」描写は貴重だと思うんです。というのも、小さい子供の育児をしている渦中から、よそのお母さんを横目で見ると、みんなそんなにつらくなさそうというか、優しくておおらかで子供を尊重する良いお母さんに見えちゃって、ますます自分だけがダメ母に思えて落ち込む……という、勝手な思い込みによる負のスパイラルに陥ることがあるんですよね。

植本 ああー、そう、わかります。あるある。見えますよね。世の中のすべての人が幸せで理想的でいい家庭、自分にはないものをみんなちゃんと持ってるように、思える。私もそう思っちゃってましたね。(インタビュアーは)子育て、大変でしたか?

――そうですね、私は4歳の娘とうまく向き合えなくて参ったな~と自己嫌悪する日々がまだ続いてますね。だからこそ植本さんがここまで赤裸々に、自己嫌悪の詳細をブログに書いてさらに出版したということに衝撃を受けました。こういうことを書けば、確実に、批判の声も届くじゃないですか。

植本 「子供がかわいそう!」っていう批判ですよね。

――そう、それです。

植本 この本を出して最初に私のところに来た長文の感想メールが、まさにそれだったんですよ。「あなたなんかに育てられる子供がかわいそうです!」「子供が大きくなってこの本を読んだらどう思うでしょうね!?」って。「読んでるうちに暗い気分になった。自分にも子供がいるけど、自分は普通のお母さんで良かったと思ったッ!(怒)」と。でもその人にも、長文でそういうメールを送らずにはいられないような“何か”があるんだろうなと想像するんです。たぶん“何かある”人はいっぱいいると思うんですよ。その“何か”を、ブログや本に書かれたことが刺激したのだろうから、それはその人の問題であって私の問題ではないですよね。だからそういった批判は、特に気にならないです。

――石田さんと離婚する/しないという話し合いをしていたことは、お子さんたちは理解しているんですか。

植本 してないですけど、気付いていたんじゃないかな。私、好きな人との恋愛がうまくいかないとき旦那さんに当たり散らしていて、キィーッてなっちゃっていたから。それに旦那さんという“当たる人”が不在のときは、子供に対しても当たり散らしていたって、今になって思う。すごくひどい話ですけど、上の子に対して怒りが湧き出て止まらないときに、一体何で自分がそんなに怒っているのか落ち着いて割り出したら、その感情の大元は「顔が旦那に似ているから嫌だ」った。さらに私の実母にも、「似ている」。その怒りは、旦那さんにぶつけるべきだし、母への怒りは母にぶつけるべきだし、私はそこを区別できていなくて間違えていました。上の子に申し訳なかったですね。

――本当に顔だちが似ているのかもしれないですけど、旦那さんやお母さんの姿をお子さんに投影していたのでは?

植本 それもあったかもしれない。もうひとつ、私は自分の子供を羨ましく思っているところもあったんです、あとからカウンセリングで振り返ってみれば。

◎セックスを求められないということ

――どんなところが羨ましかったんですか?

植本 旦那さんに可愛がられて愛情をもらっているところ。私、産後に旦那さんとのコミュニケーションが全然なくなっていたんですね。

――いわゆるセックスレスということですか? ちょうど今日、そのことについても伺おうと思っていたんです。著書では触れられていなかったので。

植本 書かなかったけれど、もうずっとセックスレスですね。第一子を産んで、そのあと2回くらいセックスしたら第二子を妊娠したんです。それからずっと、ない。旦那さんと仲良くはしていましたけど、でもセックスレスだということは自分の中では大きな問題で。どうなっちゃうのかなあって思っているうちに本当、耐えられなくなってきて。それを自分から旦那さんに言い出すこともできなくて、だんだんおかしくなってきて、もう限界かもしれないという時期に好きな人ができて。そうしたら今度は、旦那さんのことを一切受け付けなくなっちゃいましたね。

――わかります。私は逆パターンで、自分にとってはレスが大きな問題じゃなかったけれど配偶者にとっては大問題で揉めました。でも、子供たちと同じ寝室で布団敷いて一緒に寝ていたら、物理的にセックスするの無理じゃないですか? 時間的にも、ですが。

植本 そうなんですよね。だから全然、どこの夫婦でもやりづらさはあって、セックスレスになるのも普通のことだと思うんですけど。

――いや、普通のことじゃない、深刻な問題ですよ。それで離婚する人がいるくらいの。現に、植本さんにとっては大きな問題だったわけですし。性欲うんぬんとはまた違うんですよね。

植本 そう、まだ私も若いし(※24歳で結婚、現在31歳)、この先もうずっとしないのかなと思ったら怖くなった。エグいから書かなかったし、あまり人に言う話でもないけど。そもそも完全にセックスレスになる以前も、旦那さんから誘われることはそんなになくて。それで結構、自分が自信を失くしてしまったというのはありました。いつ(お誘いが)来るのかな、来るのかな、あぁ今夜も来ないのね……っていう、緊張と失望の繰り返しがずっとあって、それがいつのまにか「いつ来るんだろう」って恐怖に変わって。旦那さんも元々、旺盛なほうではないし。……でも私、旦那さんに対しては、出会った当初から、「結婚するための人」っていう感覚がすごくあったんですよ。体の相性とかラブラブとかいう感じではなくて。

――結婚用の、男の人?

植本 そもそも私、恋愛はいつか必ず終わりの来るものだと思っていて。

――20代前半の時点でもう、そう思っていた?

植本 そう。だから恋愛と結婚は別物という意識が強かった。自然と、「結婚する人」っていうのを探して見つけて選んでいたんです。だから旦那さんとのセックスは本当、数えるほどしかないです。結婚するために子作りをした感じでした。二人目ができたのも、産後クライシスにならないようにとかじゃなくて、なんとなく再開しなきゃいけないのかな夫婦として、と考えてしたらすぐに命中してしまって。第二子の妊娠が発覚したとき、まだ上の子が生後10カ月で、体調的にも精神的にも「もう無理!!!!」って思いましたね。つわりでゼェゼェ吐きながら「絶対産めない、うぇぇぇ」って。でも私がそんなふうになっているのに、旦那さんはすごくうれしそうなんです、にこにこしちゃって。それに何だか無性に腹が立ちました。

――その命中から一度も旦那さんとのセックスがない?

植本 ない。だから丸々6年くらい、ないですね。これから先もないんじゃないかな。旦那さんとは、数えるほどしか、ないです。

――これから先もですか。

植本 子供をつくるとしたら、他の人の子供をつくって、旦那さんと育てるのがいいかもしれない。子育てをするパートナーとしては、旦那さんがいい。娘が二人なので、男の子欲しかったなあ、ってたまぁに思ったりして。でも「またあの日々をもう一度やるのか……無理無理無理無理」って(苦笑)。

――わかります、それ。肉体の年齢的には「まだ産めてしまう」じゃないですか。私も娘が一人だけで今32歳なので、男の子もできたら……とたま~~~に頭をよぎって、一瞬で「ダメダメダメダメ」って。まあ、実際に一人産んで育児をやってみたことで、「もうこれ以上はいいや」ってあきらめがちゃんとつきましたね。

◎もう嘘をつかなくてもいい

――『かなわない』は2014年1月から6月までのブログ日記とエッセイ数編で、2014年秋にまず自費出版されていますよね。まだ好きな人と家族とのゴタゴタが解決したと言い切れない、傷が生々しい時期だったんじゃないかと思うのですが、どうして自費出版しようと思われたんですか?

植本 もともと、その時期のブログ日記を書き終わったぐらいの時期に、友達のライブイベントがあって、そこでZINE(※同人誌)の作品集を売るスペースがあるから、「何か売るもの出してみない?」と誘われたんですね。私、写真のZINEは前に作ったことがあったので、そういうものでもいいかなあと思ったんですが、せっかくだからブログの内容をまとめようと。そこにブログに載せていない後日談など未発表のエッセイを足してまとめたら、ちょっとは売れるんじゃないかなあって思って。それでイベントに間に合わせるようにまとめたのが最初です。

――ちょっとどころではなく、売れたんじゃないですか? ネットに上がっている感想で、評判すごかったですよ。

植本 最初のイベントでは100冊刷って、20冊しか売れなかったですよ。でもお友達のお店などにちょこちょこ置かせてもらっていたら、いつのまにか増刷、増刷で、地方のいろんなお店から「取り扱いたい」と注文が入るようになって、この一年で1400冊売れました。でもこのZINEは原価が高いので全然利益にならないんですけどね。それで昨年11月に、タバブックスの編集長さんから「書籍化しませんか」とおっしゃっていただいたんです。

――なるほど。14年6月までのことを、10月に出すっていうのは、気持ちの整理がそのわずかな期間についていたんですか?

植本 ついてなかったんですが、書きながら気持ちを整理していったような感じです。

――内容が内容なだけに、ためらいはなかったんですか?

植本 出版することに? なかったんですよね、それが。ためらい、全然、なかったです。

――そこが意外で。わりと、本のなかでは「世間」とか「まわりからの見られ方」を気にしているという描写がいくつかあるじゃないですか。そういう植本さん像と、これを世に出す度胸とが、いまひとつ一致しなくて。

植本 これをまずブログに書いた時点で、「ああもう私、嘘つかなくていいんだな」って、楽になれたんですよ。私は何も嘘は書いてないし、自然な気持ちの動きを書いていて、ここにあるのは自分そのものだと思うんですね。これを書いたことで、もう誰にも嘘をつかなくていいってすっきり吹っ切れて。だから出版することにも、もはやためらいがなかったですね。

――嘘つかなくていいっていうのは、大きな世間にもだし、旦那さんや子供たちにもだし、あとは実家のお母さんにも。

植本 そうそう、お母さんもこれ、読むでしょうきっと。だから私、もうこれからは無理に頑張って実家に帰らなくてもいいし、自分がやりたいことをお母さんのこと気にしないでやれるようになった、自然に振る舞えるようになったなあって。

――旦那さんはこの本に感想をくれましたか?

植本 石田さんは、なんにも! なんにも言わない。最後、書き下ろしの『誰そ彼』というエッセイだけ、「これ読んでみて」ってゲラを読んでもらったんですけど。

――好きな人と最後に会ったときの話、ですよね。植本さんが家族で暮らす自宅の前で、好きな人が「おっさん(=旦那さん)出せよ!」と怒鳴って。

植本 そうそう、修羅場の。私、旦那さんのことを表現者としても文筆家としても尊敬しているので、「どう思う?」って読ませたんです。そしたら読んだ後に、「テクニックの問題だけど……書き込みが足りないね」って指摘された(笑)。あとは「これいつの話? 最近じゃないの?」「8月くらいだよー」「うわっ怖い~、怖い話じゃん」って。

――そんなテンションなんですね。

植本 うしろめたいことと言うならば、ここに出てくる「好きな人」、つまり元彼に、了承を得てないということですね。きっと彼は、これを読まないだろうなと思いますけど……。でも、書いたことで、もう絶対に、本当に彼とは再会できないな、と今は思いますね。一時期、彼が逆上して刺しに来たりするんじゃないかって想像したこともあったんですが、そんなふうに考えるのもすごく失礼な話だし……。今はただ、彼は彼で幸せになってほしいなと、思っています。

――元彼は仕事上のつながりが大きい人だったじゃないですか。共通の知人友人もたくさんいて。でも別れてから一度も会ってないんですか?

植本 ないんです。しかも生活圏も近いんですよ、お互いに近くをうろうろしているはずだから。付き合う前は、偶然ばったり会うことだってよくあったのに、別れてから一度も、偶然にすれ違うこともなくなって。共通の友人を通して、近況を耳にしたりはしますけどね。まあ、もう私は彼には関与できないな。

――『誰そ彼』で、元彼が「いっちゃんは甘えさせてくれないじゃないか」というセリフがありますけど。大人同士で、恋人として付き合っていて、甘える/甘えさせるってどういうことでしょうね?

植本 人によると思いますけど……彼の場合は、依存したかったんじゃないかと私は思ってます。まるごと自分を支えてほしいと。支えてたつもりだったんですけど、でも私は家族がいるし彼だけをまるごと抱え込めなかったから。がっつり共依存になるのは気持ちいいし楽しいし恋愛の醍醐味じゃないですか。でも継続するのは非常にしんどいですよね。

――ぼろぼろになって終わりますね。まさに先ほどの「恋愛はいつか必ず終わりの来るもの」。

◎静観している夫

――元彼と恋愛していた2013年から14年にかけて、植本さんは何回も旦那さんに「離婚してほしい」と申し出ているし、完全に夫婦関係がギクシャクしてるじゃないですか。でも、先ほど伺った「ゲラを見せたときの反応」なんかをきくと、今は普通に仲良しな感じがしますね。修復というんでしょうか。セックスレスですけどそれは婚外恋愛の以前からですし。

植本 うん、ぎくしゃくしていない。というか、旦那さんは、何一つ変わってないんです最初から最後まで。私が勝手に外で彼氏とかつくってそれがうまくいかなくて旦那さんに当たったりしてぎくしゃくさせてただけで。私がひとりで離婚だの何だのわめいていただけなんですよね。私の調子が良ければ、家の中は平穏なんです。旦那さんは何にも、ずっと変わらないままでした。動じない。

――何それ、そんなことってあるんですね。旦那さんが不動状態なことは、植本さんにとって安心ですか?

植本 最初は逆に不安でした。こう、私が何を考えてどう行動しているかということが一切、彼に影響を与えていないから、それが「好かれてない」「愛されてない」と思い込むことにつながってしまうんですよね。そういうところにイライラしました。私に好きな人ができても何も言わないし。そんなの愛されてないってことだよね、って勝手に思って。でも「世の中っぽい価値観」ですよねそれは。そこからいろいろ経て、私たちはこういう形でいいんだってところに行き着きました。こうなる前は、やっぱり、世の中的な価値観の自分と、石田さんと結婚した時点で普通じゃない生活をするんだって決めてたはずの自分とが、私の中でいったりきたりして混乱していました。

――今はその混乱が収まっていると。先ほどのセックスレスのお話もそうですが、求められないことの寂しさについては解消したんですか。

植本 そういうのは、変な言い方かもしれないけれど「適材適所」なのかなって思うようになりました。旦那さんは永久欠番というかドシッと構えて変わらずにいてくれる人なので、私は一緒にいてラクで自由でいられる。旦那さんといるのが一番、何のストレスもないんですよ。ときめきもドキドキもないけれど、すごいラクです。

――ときめきから安心まで全部の要素を夫婦内でまかなおうというのは難しいですよね。あの、どっしり構えている人だとはいっても、旦那さんもまた人間ですから、感情や考えがあって、奥さんである植本さんの一挙手一投足を何かしら受け止めているわけじゃないですか。何を考えているのか、問うてみたくなりませんか?

植本 ちょっと聞きたいですけど、聞かないですね。ただ、いつか、「このとき自分はどういう心境だったのか」を本にして読ませてくれたらいいなとは思いますけどね。文筆家としても私は旦那さんをすごく尊敬しているので。

___

 後編では、植本さんの「母親と自分」、そして「母親としての自分と自分の子供」について、より詳しく伺っていきます。

(下戸山うさこ)

減少傾向にあるラブホ。セックス目的「だけ」では生き残れない?

 前回は「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」をもとにアダルトグッズはほんとうに売れているのか、女性の需要はほんとうにあるのか、について考えましたが、この調査結果、いろいろ興味深いのです。

 巷ではアダルト系の産業はいま、たいへん厳しい状況にあるといわれています。エロ本、ピンク映画、ストリップなど〈オールドメディア〉的なものは軒並み風前の灯で、AVもいまやネットに落ちている無料動画を見て済ませている人が多いでしょうし、性風俗業界もデフレ化が著しいといわれて久しく、それの大きな原因として若者のセックス離れが挙げられています。

 同調査では、「風俗施設・サービス市場(ラブホテル、ソープランド、ファッションヘルス、デリヘル)」という項目があります。なぜ主にカップルで利用するラブホと、主に男性が性サービスを求めて利用する性風俗とが一緒くたにされているのか……。調査項目を作った方からするとこれらはすべて同じカテゴリーなんでしょうか? そんな疑問を胸に残しつつ、市場規模の推移を見てみましょう。

 2010年度 2兆8861億円
 2011年度 3兆3099億円
 2012年度 3兆4235億円
 2013年度 3兆5037億円
 2014年度 3兆5775億円

 さすがに、アダルトグッズ業界とはぜんぜん規模が違いますね。しかし、「結局、このうち性風俗はどのくらいで、ラブホはどのくらいなのよ?」とモヤッとした感じが強く残ります。

 一方、動向と今後の展望を見ると、〈市場のカギを握るのは女性で、将来的には外国人を取り込まなければ〉とあり、その点はアダルトグッズ業界と一致していることがわかります。

・昨今では、ラブホテルは「ファッションホテル」「ブティックホテル」と称するようになり、あくまで女性に向けての雰囲気、アメニティ、さらには食事のクオリティなどで差別化し、セックスを意識せずに楽しめる空間という打ち出し方が増えている。また、「女子会」の需要を、シティホテルから奪っている事例もある。

・2020年のオリンピックイヤーまで、訪日外国人客は爆発的に増えるが、シティーホテル、旅館のキャパシティーが圧倒的に足りない状態が続くため、新たな訪日外国人客の宿泊先として、ラブホテルが受け皿になる可能性がある。また、ブティックホテル、ファッションホテルとして、「女子会」需要も取り込み、当面成長してゆく見込みである。

◎ラブホ利用客の移り変わり

 以前、テレビで「中国人観光客のあいだでラブホに泊まるのが人気! ファミリーで泊まる例も」といった内容の特集があり、その需要に特化したホテルも増えていると報じられていました。小学校低学年ぐらいの中国人の男の子がカラオケや、ジャグジー、浴室のテレビに大興奮している光景はなんだか不思議でした。

 でも私、実際にラブホ街で女性だけのグループも、スーツケースを転がして入っていく外国人も見たことないんですよね。もちろん、自分で利用するほかは、アダルトショップがあるためラブホ街にはちょいちょい足を運ぶ程度で、定点観測しているわけではありません。自分で見たことのない現象を「ないもの」とするのは浅はかなので、ここは専門家に話を聞いてみることにしました。スマホでできるラブホ予約サービス「BuonaNotte(ボナノッテ)」を運営する、永山正樹さんです。

ーーこの調査結果からはラブホ業界単独の動きがわからないのですが、実際はどうなのでしょう?

永山さん「ラブホはこれまで風営法の『店舗型性風俗特殊営業の4号』の届出をして営業するところが中心でしたが、そうした店舗は年々減っています。一方、旅館業法で届出をしているホテルも多いので、『ラブホの統計』は正確にはわからないものなんですよね。でも、オーナーさんの高齢化、店舗の老朽化で廃業するホテルも多いので、近年の傾向としては減少している実感があります」

ーーじゃあ、そんな厳しいなかで生き残りを図って女子会ニーズに答えたり、外国人を積極的に呼びこんだりするホテルは増えているってことですか?

永山さん「男女のカップルが利用することを〈カップルユース〉といいますが、全体的に見ると郊外型、都心型の差は多少あるにしても、まだまだお客さまの9割はカップルユースですよ。でも、オーナーさん自身は現状に不安を感じているケースが多いように見えます。若者はラブホ離れしているし、利用してくださるお客さまは高齢化しているし。そこで、若手オーナーや大手グループ店舗などでは、ビジネスユース(出張などでの利用)やレジャーユース(家族や友人と旅行などでの利用)を取り込みはじめています。もちろんインバウンドを狙って、外国人旅行客も積極的に受け入れています。これは決してネガティブな動きではないと思いますよ」

 永山さんが「僕もよく利用します」といって見せてくれたホテルグループのサイトには、「ビジネスホテルより断然お得!」というキャンペーンの告知があり、ビジネスユース客、レジャーユース客を盛んに呼び込んでいるのがわかります。しかもチェックインが17時や19時に設定されています。

◎ラブホのエロスは失われるのか

 最近はどこのビジネスホテル、シティホテルも満室なうえお値段も上がっていて、なかなか部屋が取れないといいます。おまけにビジネスホテルは部屋も浴槽も狭いので、だったらラブホに宿泊って選択肢、悪くないですよね。同グループでは、女子会プランももちろん用意されています。6名で宿泊(平日19:00~翌11:00まで最大16時間)の料金がひとりあたり1200円~って、すっごくお得じゃないですか!?

ーーでも、個人的には「ラブホってエロいことする空間であってほしい」という願望もあります。調査には「セックスを意識せずに楽しめる空間」とありましたが、それってなんだかなぁ。男女がそのためだけに部屋を借りて時間を過ごすって、それだけで官能的なのに。カップルユースを増やす努力ってあまりされていないんでしょうか?

永山さん「若い女性に喜ばれるような、アメニティ、スキンケアグッズなどを取りそろえるところもあれば、スマホ用にHPを作ったり予約システムを取り入れているところもあります。スマホをよく利用する若い世代に来て欲しい意図ですが、若者のセックス離れを打破するような決定打はいまのところ出ていないように見えます」

 生き残っていくためには、何か別のアプローチが必要ということですね。近い将来、ラブホはエロい目的だけの場所ではなくなってしまうかもしれないけど、ラブホそのものが衰退するのはもっと悲しい。日本独自のセックスカルチャーを象徴するもののひとつでもあるので、これ以上さびれてほしくはありません。そうしないためには、まず自分から率先して利用しなければ!

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

減少傾向にあるラブホ。セックス目的「だけ」では生き残れない?

 前回は「アダルト向け市場に関する調査結果 2016」をもとにアダルトグッズはほんとうに売れているのか、女性の需要はほんとうにあるのか、について考えましたが、この調査結果、いろいろ興味深いのです。

 巷ではアダルト系の産業はいま、たいへん厳しい状況にあるといわれています。エロ本、ピンク映画、ストリップなど〈オールドメディア〉的なものは軒並み風前の灯で、AVもいまやネットに落ちている無料動画を見て済ませている人が多いでしょうし、性風俗業界もデフレ化が著しいといわれて久しく、それの大きな原因として若者のセックス離れが挙げられています。

 同調査では、「風俗施設・サービス市場(ラブホテル、ソープランド、ファッションヘルス、デリヘル)」という項目があります。なぜ主にカップルで利用するラブホと、主に男性が性サービスを求めて利用する性風俗とが一緒くたにされているのか……。調査項目を作った方からするとこれらはすべて同じカテゴリーなんでしょうか? そんな疑問を胸に残しつつ、市場規模の推移を見てみましょう。

 2010年度 2兆8861億円
 2011年度 3兆3099億円
 2012年度 3兆4235億円
 2013年度 3兆5037億円
 2014年度 3兆5775億円

 さすがに、アダルトグッズ業界とはぜんぜん規模が違いますね。しかし、「結局、このうち性風俗はどのくらいで、ラブホはどのくらいなのよ?」とモヤッとした感じが強く残ります。

 一方、動向と今後の展望を見ると、〈市場のカギを握るのは女性で、将来的には外国人を取り込まなければ〉とあり、その点はアダルトグッズ業界と一致していることがわかります。

・昨今では、ラブホテルは「ファッションホテル」「ブティックホテル」と称するようになり、あくまで女性に向けての雰囲気、アメニティ、さらには食事のクオリティなどで差別化し、セックスを意識せずに楽しめる空間という打ち出し方が増えている。また、「女子会」の需要を、シティホテルから奪っている事例もある。

・2020年のオリンピックイヤーまで、訪日外国人客は爆発的に増えるが、シティーホテル、旅館のキャパシティーが圧倒的に足りない状態が続くため、新たな訪日外国人客の宿泊先として、ラブホテルが受け皿になる可能性がある。また、ブティックホテル、ファッションホテルとして、「女子会」需要も取り込み、当面成長してゆく見込みである。

◎ラブホ利用客の移り変わり

 以前、テレビで「中国人観光客のあいだでラブホに泊まるのが人気! ファミリーで泊まる例も」といった内容の特集があり、その需要に特化したホテルも増えていると報じられていました。小学校低学年ぐらいの中国人の男の子がカラオケや、ジャグジー、浴室のテレビに大興奮している光景はなんだか不思議でした。

 でも私、実際にラブホ街で女性だけのグループも、スーツケースを転がして入っていく外国人も見たことないんですよね。もちろん、自分で利用するほかは、アダルトショップがあるためラブホ街にはちょいちょい足を運ぶ程度で、定点観測しているわけではありません。自分で見たことのない現象を「ないもの」とするのは浅はかなので、ここは専門家に話を聞いてみることにしました。スマホでできるラブホ予約サービス「BuonaNotte(ボナノッテ)」を運営する、永山正樹さんです。

ーーこの調査結果からはラブホ業界単独の動きがわからないのですが、実際はどうなのでしょう?

永山さん「ラブホはこれまで風営法の『店舗型性風俗特殊営業の4号』の届出をして営業するところが中心でしたが、そうした店舗は年々減っています。一方、旅館業法で届出をしているホテルも多いので、『ラブホの統計』は正確にはわからないものなんですよね。でも、オーナーさんの高齢化、店舗の老朽化で廃業するホテルも多いので、近年の傾向としては減少している実感があります」

ーーじゃあ、そんな厳しいなかで生き残りを図って女子会ニーズに答えたり、外国人を積極的に呼びこんだりするホテルは増えているってことですか?

永山さん「男女のカップルが利用することを〈カップルユース〉といいますが、全体的に見ると郊外型、都心型の差は多少あるにしても、まだまだお客さまの9割はカップルユースですよ。でも、オーナーさん自身は現状に不安を感じているケースが多いように見えます。若者はラブホ離れしているし、利用してくださるお客さまは高齢化しているし。そこで、若手オーナーや大手グループ店舗などでは、ビジネスユース(出張などでの利用)やレジャーユース(家族や友人と旅行などでの利用)を取り込みはじめています。もちろんインバウンドを狙って、外国人旅行客も積極的に受け入れています。これは決してネガティブな動きではないと思いますよ」

 永山さんが「僕もよく利用します」といって見せてくれたホテルグループのサイトには、「ビジネスホテルより断然お得!」というキャンペーンの告知があり、ビジネスユース客、レジャーユース客を盛んに呼び込んでいるのがわかります。しかもチェックインが17時や19時に設定されています。

◎ラブホのエロスは失われるのか

 最近はどこのビジネスホテル、シティホテルも満室なうえお値段も上がっていて、なかなか部屋が取れないといいます。おまけにビジネスホテルは部屋も浴槽も狭いので、だったらラブホに宿泊って選択肢、悪くないですよね。同グループでは、女子会プランももちろん用意されています。6名で宿泊(平日19:00~翌11:00まで最大16時間)の料金がひとりあたり1200円~って、すっごくお得じゃないですか!?

ーーでも、個人的には「ラブホってエロいことする空間であってほしい」という願望もあります。調査には「セックスを意識せずに楽しめる空間」とありましたが、それってなんだかなぁ。男女がそのためだけに部屋を借りて時間を過ごすって、それだけで官能的なのに。カップルユースを増やす努力ってあまりされていないんでしょうか?

永山さん「若い女性に喜ばれるような、アメニティ、スキンケアグッズなどを取りそろえるところもあれば、スマホ用にHPを作ったり予約システムを取り入れているところもあります。スマホをよく利用する若い世代に来て欲しい意図ですが、若者のセックス離れを打破するような決定打はいまのところ出ていないように見えます」

 生き残っていくためには、何か別のアプローチが必要ということですね。近い将来、ラブホはエロい目的だけの場所ではなくなってしまうかもしれないけど、ラブホそのものが衰退するのはもっと悲しい。日本独自のセックスカルチャーを象徴するもののひとつでもあるので、これ以上さびれてほしくはありません。そうしないためには、まず自分から率先して利用しなければ!

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

AV出演=人生崩壊?「紗倉まなの知るAV業界」と「さまざまな偏見」への葛藤

 先月『最低。』(KADOKAWA)という名の小説を出版させていただきました。もしかしたらご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、AV女優として生きる女性四人を題材に書かせていただいたんです。タイトルの“最低。”や、帯に書かれた“そこに落ちたらもう戻れない”というキャッチコピーを見て、普段仕事を全肯定するような呟きを発信している私は、ちょっとした批判や攻撃もやはり受けてしまうわけで……。

 AVしかり書籍しかり、ジャンルは違えど、どんな作品においても賛否両論いただけてこそですが、やはり人って潜在的に褒められる快感を他人に求めてしまっている部分もあるのだなと感じたりもします。「否」のコメントを見ると、反論を含めた自分の意見を少し強気に言いたくなってしまうことがあるのです。

 この際、ネットでよく言われる“意識高い系AV女優”“かたいことばっかり言われると抜けなくなる”“肉便器(もしくは娼婦)は黙ってろ”だとか(結構とんでもないこと言われてんな……)そういう皮肉めいた意見は少し置いとかせていただきまして。もちろん「それはそう思うよね」と納得できるものに関してはきちんと飲み込ませていただいているのですが、【AV女優につきまとう偏見】について、少し真面目に語ってみたいと思います。

◎普通の会社で、普通の人が、真面目に働いています

 AV業界には、身ぐるみをはがされ売り飛ばされるといったネガティブなイメージが、いつまでも“しこり”として残り続けているのだなと感じることがあります。先日「AV出演を強要される女性が相次いでいる」と人権団体・ヒューマンライツ・ナウが調査報告書を公表した、というニュースが流れていましたよね。私が言うのもなんですけど、正直、もうそれって相当昔の話なのだと思っていました……。そういうあくどい事務所も隠れているようですが、“私に見えているAV業界”では、騙されたり陥れられたりなど、お仕事によって「人生が終わる」なんてことはないのです。

 以下は“私に見えているAV業界”に限った話ですが、事務所と女優さんの相性が悪かったりすることもあるでしょう。双方の志のベクトルが全然違う向きだったり、そんな相違のせいで関係がこじれてしまったり、事務所のあまりよくない待遇に不満を感じて移籍する女優さんの話も聞きます。でもそれって、仕事、友達、恋愛、何においても対人関係がある限り、一生悩むことだと思うんです。私の知っているAVプロダクションは、普通の会社として運営していたり、女優さんをきちんとケアしています。AV業界のすべてが悪徳なわけではないし、多くの方が真面目に働いているんです。

◎「母に認めてもらっている」の意味

 よく「お母様は仕事を認めてくれたのでしょうか?」「両親ともさすがにショックを受けていらっしゃるでしょ?」なんて質問や、辛辣な疑問を投げかけられることがあります。やっぱり、気になりますよね。「家庭環境が悪かったのかな」とか「お金がないのかな」とか……。AV女優になる動機に関してもネガティブに捉えられることが多く、中には「そういう辛い状況でAVデビューしたって考えると、興奮する」というオナネタ材料として不幸な女優を求める男性もいるようです。私の場合、母親に“認めてもらって”はいます。

 ……こういうことを言うと、もう、大変。「そんな母親頭おかしいでしょ」「狂ってる」なんて、AVに勝手に出たのは私なのに、なぜか母親に批判が殺到することもありました。ただのとばっちり。母に申し訳ないし、辛い思いをさせてしまったのは重々承知しつつ、あまりにも炎上が激しい時は、「別に人を殺したわけでもないのに大げさだな」と呆れてしまうこともあります。盛り上がっている批判部隊を眺めているうちに、「きっと関わったことのない未知の世界は『触れてはいけない闇』のように扱われ、過小評価されやすいのだ」と次第にわかってくるようにもなりました。

 ひとつだけ声を大にして言いたいのは、「母に認めてもらっている」とはいえ、進んで「よし、AVで立派に稼いで来い!」なんて運びではなかった、ということです。

 本当は普通に就職して、普通に結婚して、普通に子供を産んでほしいなどの自分が掴んだような幸せを願ったり、もしくは優良企業に勤めて玉の輿に乗ってほしいなどのちょっとした欲を上乗せした希望を、親は子供に抱いているはずなんです。私の母も例外ではありません。小さい時から手塩にかけて育て、エリート街道へ進むことも夢見ていたのに、まさか娘がアダルトの世界に足を踏み入れるとは微塵も想像していなかったでしょう。それでも、最終的に「元気に楽しく生きていてくれるならいい。職業に貴賤なし」と、深い愛情でしぶしぶ了解してくれました。眠れない辛い夜もきっとあったでしょうが、“親なりの苦しい応援の形=認める”、ということになったのです。

 ここをいつも省略して話してしまうから、本来の意味で受け止められずに「納得できない」と批判されるのかもしれませんね。

 私はそんな親の心の葛藤を覗き見たわけでもないし、女優さんの中には家族に勘当された方もいらっしゃいます。親だけでなく、恋人や友達をも傷つけてしまっているかもしれない。それはとても罪深いことでもありますが、自己表現の手段として、絵を描こうが文章を書こうが身体を酷使しようが、そこに本質的な価値の差異はないのではないでしょうか。少なくとも、私は自己承認欲求に駆られながら、作品に残ることや見てもらえることが楽しくて仕事を続けています。

◎「セクシー女優」と「AV女優」

 以前、私はTwitterで論争したことがあります。「まなつんは間違いなく頭いいね。それだけに安易にAV女優という道を選んで、人生を崩壊させたことが残念でなりません」というリプ(メッセージ)をいただいたからです。私がそれに対して「『人生を崩壊』とまで断言してしまう、“あなただけの視野で見ている世界”が残念でなりません」と返したんですよね。けっこう考えて返事をしたんですけど、凍てつくような言葉の槍があらゆる角度から降りかかってきたので、それ以降は胸の中で消化するようにしています……。

 「AV業界にとって、偏見こそが職業としての価値を生む」という、なんとも奥深い意見もありますが、この「AV出演=人生崩壊」というイメージを払拭できたら、どれだけめんどくさい意見を回避することができるか。

 ネットやテレビでの「セクシー女優」という表記も、なんともむず痒いのです。小さな子供への影響とか、「AV女優」と表記することでクレームはたっぷりあるかと思いますが、そもそもクレームをひとつも生み出さない事柄なんてあるのでしょうか? いつしか子供だって大人になるわけで、性に目覚めるわけです。心理衛生的に良くないと言われても、目の前にスマホがあれば子供だっていじってしまうし、これだけネットが普及した現代では、もう何も隠すことなんて出来ないんじゃないかとすら思います。どんなメディアでも潔く「AV女優」と表記され、呼ばれる時代が来てほしい。でも、意外に近いんじゃないかな、と思ったりもします。あと一歩、というところにある壁が大きいだけで。

 厚い鉄製の壁を壊す作業を、今はアイスピックくらいの小さい工具でほじくっているだけですが、ちょこちょこといじるのが私の楽しみであり、仕事の遣り甲斐でもあります。「もしかしたら、何かの拍子にツンとつついたら壊れるかもしれない」という希望を抱けるのも、ある意味で“グレーな領域の仕事”だからこその醍醐味なのかもしれません。

 誰にでも「自分って最低だな」と思う瞬間があると思います。それは私も同じで、ポジティブに活動し続ける自分の土台には、傷つきながらも応援してくれた母親の支えや、誰かの不幸がいくつも重なっているのかもしれません。私の悩みの根源は常に地中深く潜りこんで、目の前に現れることは今もまだありませんが、この孤独が続く限り、ずっと現役をまっとうし、AV女優を続けていきたい。そう思っております。

 最後にまた宣伝になってしまいますが、『最低。』(KADOKAWA)も、こうした女優さんの葛藤を私なりの解釈で書き綴ったつもりです。もし気が向いたら、お手に取ってみてくださいね。それでは皆さん、あぢゅー!!!

■紗倉まな/高等専門学校の土木科出身。18歳の誕生日の翌日に事務所に応募し、所属が決定。2011年にイメージビデオデビュー、翌年2月にAVデビューするや否や人気沸騰! SOD大賞2012では最優秀女優賞、優秀女優賞、最優秀セル作品賞、最優秀ノンパッケージ作品賞などなどを総なめで6冠を達成する。『ゴッドタン』キス我慢選手権でも「かわいすぎる」と話題☆

旦那が入浴中に、義息子と洗面所で…!? トンデモ不倫シチュに興奮

 夜のお供・女性向け動画サイト「GIRL’S CH」の超人気動画と今週のオススメをピックアップ! まずは先週の人気動画ランキングをCHECKしていきましょう。

◎GIRL’S CH人気動画ランキング(2月29日~3月6日)

1位 夫のすぐ側で義息子に犯され…バレないように声を殺して感じる

 古川いおりちゃんが、タツさん扮するイケメン義息子に犯される作品が第1位! 夫がお風呂に入っている時に、すぐ隣の洗面所で指や舌でひとしきり愛撫された後、立ちバックで挿入されちゃいます。態度では拒絶しつつも身体は感じてしまういおりちゃんが、声を殺して快感に耐える姿は何とも切なげ。そして何よりタツさんです。本ランキング記事では初登場ですが、イケメン×巨根の持ち主なんです! 彼のパンツの膨らみには興奮間違いなしですよ。

2位 ただの友達だと思っていた弟系男子と…① 愛撫しあいっこ

 友達同士の男女がマジックミラー号でマッサージをし合い、その様子を盗撮した作品です。もちろんただのマッサージでは終わりません。前後編の前編では、そんな気はなかったはずの2人がカップルのように愛撫し合います。積極的に誘う女の子に対し、キスだけで勃起しつつも、時折「友達なのに……」という葛藤が垣間見える男の子。こんなにもじれったくて煮え切らない男の子が、後編では挿入しちゃいます。ぜひ2本セットでお楽しみください!

3位 若い男性社員を3Pエッチに誘っちゃう① チン○を咥えながら愛撫されて

 主任と不倫をしているOLに、若い男性社員2人が「(今日は主任がいなくて)寂しいんじゃないの?」とからかうと、「寂しくない。今日はあなたたちとエッチする日だもん」なんて返事をしちゃうトンデモ社員たちの3P作品がランクイン! 前後編の前編では、フェラしながら愛撫されたり、おっぱいをいじられながらアソコをローターで責められるなど、3Pの醍醐味がぎっしりと詰まっています。

4位 憧れていたエッチな密会を小田切さんと② 旦那さんより気持ちいいエッチ

5位 ただの友達だと思っていた弟系男子と…② 騎乗位で私がリードしちゃう

6位 ドM心に火をつける言葉責めエッチ① 指でイッちゃう

7位 人気のランジェリーフライト!Tバックをずらして座位エッチ

8位 憧れていたエッチな密会を小田切さんと① 仕事の合間にホテルで

9位 麻生蛍太 ラブメンデビュー ~僕のセックス見てください~ #1

10位 見つかったら離婚…それでもドキドキしたい② 1回じゃ足りない

 6位の「ドM心に火をつける言葉責めエッチ① 指でイッちゃう」では、着物姿の白石茉莉奈ちゃんが、小沢とおるさんに言葉責めされながらねちっこくいじられています。茉莉奈ちゃんの可愛さも然ることながら、オジサンによる“ちょっと乱暴な言葉責め”がM心を刺激します。

 9位には、麻生蛍太くんのラブメンデビュー作「麻生蛍太 ラブメンデビュー ~僕のセックス見てください~ #1」無料お試し版がランクイン! 緊張気味にインタビューに答える初々しい姿からエアセックスまで……今1番コメント欄が盛り上がっている作品です!

◎今週のオススメ

「【ラブメンNEWS】神谷勇斗 ラブメンデビュー決定!!」

 「AVデビューさせたい!」という男の子を発掘し、ユーザーの皆様の投票によってデビューを決めるプロジェクト『ラブメン』。この度、神谷勇斗くんのデビューが決定いたしました! 力強くてたくましい雰囲気の神谷くんが、緊張気味にはにかむなんて……すさまじきギャップ!!!

 そんな神谷くんのデビュー作がプレミアム動画でもいち早く配信中とのこと!

■神谷勇斗 ラブメンデビュー ~僕のセックス見てください~

 彼がセックスに没頭していく姿をどうぞご覧ください♪ 無料お試し版は毎週金曜日更新予定です。お楽しみに!

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男もすなる、「エロ動画鑑賞」といふものを、女もしてみむとするなり!!