サークルクラッシャー列伝 その4~童貞狩り、ネトゲ、過去のトラウマ

◎童貞ばかりの工学部で男遊びは楽勝?

同一のコミュニティで複数の色恋沙汰を起こし、人間関係を崩壊させる「サークルクラッシャー」。前回は、自己肯定感が低いがゆえに、“常に誰かから愛されている状態”を求める「承認欲求型」を紹介した。今回も引き続いて、著者が取材した実在する彼女たちのエピソードを紹介していく。次に紹介するパターンは、「狩猟型」とも呼べるサークルクラッシャーだ。

「彼氏がいたときに、浮気しなかったことはない」と語るのは、関西の女子大生・Aさん。極度の寂しがり屋で、彼氏がいない時間が耐えられないため、その時間を埋める男を常にキープしていた。そんな状態に対し、「私はモテる」という他人への優越感を抱くこともあった。

Aさんが進学したのは工学部。女性比率は極端に低く、キャンパスには男ばかりがウロウロしている。しかも、「工学部は、女性経験が少ない男が多い。ほとんど童貞」(Aさん)という。入学当初から同級生と交際を始めたが、「遊ぶならこの環境は、めっちゃ楽勝だと思った」。

交際していた彼氏は、周囲との関係を気にする性格で、仲良しグループ内でAさんと付き合っていることを大っぴらにしたがらなかった。この状況は、Aさんにとっても願ったり叶ったりである。立て続けに5人と肉体関係を持ち、彼氏と会えない時の暇つぶし、または授業ノートやレポートの写しを頼む要員として、女性経験が乏しい理系の男たちを手玉に取り始めた。ちなみに肉体関係を持った5人以外にも、Aさんに尽くす男たちは複数存在していた。

「アッシー君みたいなもの?」と聞いた筆者に、「そうそう。それです!」と明るい声で即答したAさんは、若いわりに古い言葉を知っているのか、それとも話を合わすコミュニケーション能力に長けているのか。いずれにしても男を小間使いのように使い倒し、なおかつ複数の男との関係が周囲や彼氏にバレることもなく、華の女子大生ライフを謳歌していたという。

そんな“完全犯罪”が崩れたのは、意外な出来事がきっかけだった。Aさんと彼氏が付き合っていることを知らないグループの女性が彼氏にモーションをかけ、それをAさんが「私の男に手を出すな」と咎めたのである。その言動が原因でAさんと彼氏との交際がおおっぴらになると、いたるところでほころびが生まれ、Aさんの所業は白日の下に晒されてしまった。

「自分が遊ぶのはいいけど、彼氏が遊ぶのは許せない」というAさんの理屈は筆者にはよく理解できないが、結局はAさんを止められるのは、Aさんしかいなかったということになる。Aさんによる自滅がなければ、Aさんの“狩猟”はさらに拡大していた可能性すらあるのだ。

◎男5人とグループ通話しているその裏で……

次に紹介するのは、高校生からの5年間、バイト先や通っていたライブハウス、趣味のサークル、ネトゲなど、行く先々でサークルクラッシャー化していたBさん(現在は20代の会社員)。

「もともとモテテク的なものに強い興味があり、女子高生になってお化粧を覚え、チヤホヤされはじめたのを自覚してからは、男が思い通りに動くのが面白くて仕方ありませんでした。モテテクや心理学本で勉強したことを実践すればするほど、男たちの好意が自分に向くことが快感だったんです。まるで、魔法使いになったような気分に浸っていました」(Bさん)

たとえば、バイト先でのこと。三十路のコックから4つ上のチャラ男、同年代のスポーツマン、年下くんといった面々に、次々とアプローチをかけていった。具体的には自分の香水をふりかけたマフラーを貸したり、まかないを食べる時にあーんしてあげたり、「次のシフト◯◯さんのいる日にしようかな」と呟いたり、目が合ったら微笑んだり。文字にすると馬鹿みたいなことばかりだが、当事者の男たちにとっては、心が揺さぶられる経験だったのだろう。

しかし、Bさんは肉体関係どころか、指一つ触れさせることすらしなかった。さらに、「好き」といった直接的な言葉も避け、あくまで好意を匂わす程度に留めていたという。しかし、それでも4人は本気になってしまい、三十路のコックはストーカー化して、mixiで長文の恨み節メッセージを送ってきたのを最後に音信不通。チャラ男とスポーツマンはBさんを取り合う敵対関係になった挙句、職場から姿を消した。友達にからかわれながら初々しく電話で告白をしてきた年下くんも、フラれたショックでバイトを辞めてしまった。4人の若いスタッフを訳もわからず立て続けに失った店長は、首をかしげながら求人を出し続けていたという。

さらに、三十路のコックがストーカー化した際には、それをダシにして男からの同情心を集め、サークルの“姫”の地位を欲しいがままにしていた。「三十路コックがストーカー化した話を趣味サークルの男5人全員に相談し、『怖いから』という口実でSkypeのグループ通話をしている時も、裏では個別にそれぞれとチャットしていました。『全員に相談していると見せて、裏では俺と会話している』みたいな特別感を演出して、気を引いていました」(Bさん)

◎「力」があるなら、それを行使してみたくなるのは当たり前

Bさんは、心理学に興味があるというだけあり、自身の過去について詳細に分析してくれた。

「私の父は家に寄り付かない人で、幼い頃から愛されている実感が一切ありませんでした。そのせいで、誰かに好かれて安心したいという気持ちが、人より強かったように思います。そのうえで、『結局、誰も自分をわかってはくれない』と自己愛に浸っている部分もありました。今なら滑稽だと思いますが、その当時は愛も理解できない子どもで、ただ求められることが愛されることだと思っていました。男を思い通りに動かすことができると思ってからは、ある種の万能感のようなものを得てしまい、肥大化した自尊心で男を惹きつけては壊しの繰り返しでした。今の夫に出会ってから、サークルクラッシュ行為がぴたりと治ったのは、『この人に大切にされる自分でありたい』と思えるようになったからだと思います」(Bさん)

過去にトラウマを抱えたナイーブなBさんを「狩猟型」と呼ぶのは可哀想だと思うだろうか。しかし、Bさんは少なくとも自分が能動的に男を狩りに行ったということを自覚しており、また狩る力があるなら、その力を行使してみたくなるのは当たり前だと思っていた節がある。自己肯定感が低いがゆえに、“常に誰かから愛されている状態”を求める「承認欲求型」と重なる部分もあるが、行為による“結果”に対して確信犯的であることが決定的に異なる点だ。

自分の力に自覚的なサークルクラッシャー。クラッシュさせてしまうとわかっていても、その力を行使することを止めることができず、ついつい男を能動的に狩りに行ってしまうサークルクラッシャーのことを、筆者は「狩猟型」と名付けて、今後も研究していきたいと思う。

次回も引き続き、サークルクラシャーについて取り上げていく。
(宮崎智之)

快楽尽くし! 上品なセレブ妻が媚薬で乱れる「性感マッサージシリーズ」の見どころ

突然ですが、みなさんは日ごろから体のメンテナンスはしていますか? 健康に昔から無頓着だったアラレですが、最近は整体に通ったり、自宅でストレッチをするなどして、何かと健康に気を使うようになってきました。

アラレが通っている気功整体院は、昔はイケメンだったであろう60歳くらいの中国人のおじさんがひとりで経営しているお店です。施術も素晴らしく、ツボを的確に押さえてくれるので血行がみるみるうちに改善! 整体師のおじさんもフレンドリーで気さくですし、価格も良心的で、すべてにおいて満足しているのですが、ひとつだけ困ったことが。

施術中に、太ももや腰をマッサージされると「あぁ、もしかしたらこのまま襲われてしまうかも……」と毎回、淫らな妄想をしてしまうのです。わかってます。完全にAVの見過ぎです(笑)。マッサージ中に淫らな想像をしてしまうのはアラレだけかもしれませんが、messyで実施された「女性向け風俗調査」の結果からもわかるように、性感マッサージに興味がある女性は多いですよね!? そこで今回は、アラレがおすすめするマッサージ系AVをご紹介したいと思います。

マッサージ系AVの最高峰!「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」シリーズ

マッサージ系のAVの中で最もおすすめしたいのは、ほんのちょっとだけハードな「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」シリーズです。おおまかなストーリーは、西麻布にある高級エステ店にリラクゼーションを求めて訪れる上品なセレブ妻たちが媚薬入りマッサージオイルの効能で理性崩壊! マッサージ師から与えられるちょっとした刺激にも、敏感になった体は過剰に反応し、羞恥心と快感がせめぎ合う中で快楽に負けて痙攣しながらイキ狂ってしまう……。というお話です。それでは、詳しく濡れポイントをチェックしていきましょう!

◎見どころ1:狂気の乱れっぷりを見せる人妻

このシリーズのすごさは、何と言っても気品溢れるセレブ妻の乱れ具合でしょう。白い薄手の施術着が透け透けになり、乳首までくっきりと見えてしまうほどたっぷり媚薬オイルをぬりこまれると、人妻の体が熱を帯び、次第に息を荒げていきます。媚薬の効果で感度が良くなっている人妻たちは、少し触られただけで痙攣絶叫してしまうのです。施術は少しずつ性感マッサージに移行され、「先生っ、それ以上は……」と理性と快楽の狭間で悶えるのですが、美乳を揉みしだかれ、秘所を巧みな指使いで刺激されるとあっけなく再度絶頂してしまいます。

あとはただ快楽に堕ちていくだけ。最初の上品な雰囲気は一体どこへやら、成熟した色気を醸し出していた人妻が獣のように豹変し、淫語を連発しながらマッサージ師の肉棒を求めます。

ビクンビクンと腰を跳ね上げエビ反りになり、大絶叫で痙攣オーガズム。このぶっ飛び具合は演技で表現するのはなかなか難しそう……。というか、こんなセックスはしたことがないので、想像もできません! だからこそ、欲望に身を任せて本当に気持ちよさそうに乱れる人妻を見ると、もし媚薬オイルが手に入るのであれば、ぜひ一度試してみたいと思うでしょう。

◎見どころ2:シリーズ恒例のオナニーシーン

このシリーズの中で、アラレが特に気に入っているのがセレブ妻のオナニーシーンです。媚薬オイルで人妻の体が火照ってくる頃を見計らって、マッサージ師が部屋から一旦退出します。そのわずかな時間に、理性を失いかけている人妻は、疼く体を抑えることができずに自慰行為を始めてしまうのです!

店舗でオナニーを始めてしまうなんて、普通では考えられません。しかし、媚薬を使われ正気でなくなった人妻は、うつ伏せだったり、仰向けだったり、座った姿勢だったり、はたまた、施術台の角を使ったりしながら、とても個性豊かで激しいオナニーを見せてくれます。個人的には角オナが見ていて一番興奮します(笑)。

それでも、マッサージ師が戻ってきた時には、わずかに残っている理性で何事もなかったかのように平静を装うのです。最後の抵抗と羞恥心が見て取れてグッときますよ。

◎おわりに

マッサージもののAVは、女性にも非常に見やすいAVではないでしょうか。媚薬を使わないソフトな性感マッサージAVもありますが、「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」も刺激的でいいですよ! セレブ妻の見事な飛び跳ね絶頂っぷりをぜひ見てみてください。

そういえば、お世話になっている整体師に「アラレちゃん、年齢のわりに腰の凝りがヤバイヨ」と言われたのですが、もしかしてオナニーでエビ反りしすぎてるんですかね?

快楽尽くし! 上品なセレブ妻が媚薬で乱れる「性感マッサージシリーズ」の見どころ

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アラレが通っている気功整体院は、昔はイケメンだったであろう60歳くらいの中国人のおじさんがひとりで経営しているお店です。施術も素晴らしく、ツボを的確に押さえてくれるので血行がみるみるうちに改善! 整体師のおじさんもフレンドリーで気さくですし、価格も良心的で、すべてにおいて満足しているのですが、ひとつだけ困ったことが。

施術中に、太ももや腰をマッサージされると「あぁ、もしかしたらこのまま襲われてしまうかも……」と毎回、淫らな妄想をしてしまうのです。わかってます。完全にAVの見過ぎです(笑)。マッサージ中に淫らな想像をしてしまうのはアラレだけかもしれませんが、messyで実施された「女性向け風俗調査」の結果からもわかるように、性感マッサージに興味がある女性は多いですよね!? そこで今回は、アラレがおすすめするマッサージ系AVをご紹介したいと思います。

マッサージ系AVの最高峰!「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」シリーズ

マッサージ系のAVの中で最もおすすめしたいのは、ほんのちょっとだけハードな「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」シリーズです。おおまかなストーリーは、西麻布にある高級エステ店にリラクゼーションを求めて訪れる上品なセレブ妻たちが媚薬入りマッサージオイルの効能で理性崩壊! マッサージ師から与えられるちょっとした刺激にも、敏感になった体は過剰に反応し、羞恥心と快感がせめぎ合う中で快楽に負けて痙攣しながらイキ狂ってしまう……。というお話です。それでは、詳しく濡れポイントをチェックしていきましょう!

◎見どころ1:狂気の乱れっぷりを見せる人妻

このシリーズのすごさは、何と言っても気品溢れるセレブ妻の乱れ具合でしょう。白い薄手の施術着が透け透けになり、乳首までくっきりと見えてしまうほどたっぷり媚薬オイルをぬりこまれると、人妻の体が熱を帯び、次第に息を荒げていきます。媚薬の効果で感度が良くなっている人妻たちは、少し触られただけで痙攣絶叫してしまうのです。施術は少しずつ性感マッサージに移行され、「先生っ、それ以上は……」と理性と快楽の狭間で悶えるのですが、美乳を揉みしだかれ、秘所を巧みな指使いで刺激されるとあっけなく再度絶頂してしまいます。

あとはただ快楽に堕ちていくだけ。最初の上品な雰囲気は一体どこへやら、成熟した色気を醸し出していた人妻が獣のように豹変し、淫語を連発しながらマッサージ師の肉棒を求めます。

ビクンビクンと腰を跳ね上げエビ反りになり、大絶叫で痙攣オーガズム。このぶっ飛び具合は演技で表現するのはなかなか難しそう……。というか、こんなセックスはしたことがないので、想像もできません! だからこそ、欲望に身を任せて本当に気持ちよさそうに乱れる人妻を見ると、もし媚薬オイルが手に入るのであれば、ぜひ一度試してみたいと思うでしょう。

◎見どころ2:シリーズ恒例のオナニーシーン

このシリーズの中で、アラレが特に気に入っているのがセレブ妻のオナニーシーンです。媚薬オイルで人妻の体が火照ってくる頃を見計らって、マッサージ師が部屋から一旦退出します。そのわずかな時間に、理性を失いかけている人妻は、疼く体を抑えることができずに自慰行為を始めてしまうのです!

店舗でオナニーを始めてしまうなんて、普通では考えられません。しかし、媚薬を使われ正気でなくなった人妻は、うつ伏せだったり、仰向けだったり、座った姿勢だったり、はたまた、施術台の角を使ったりしながら、とても個性豊かで激しいオナニーを見せてくれます。個人的には角オナが見ていて一番興奮します(笑)。

それでも、マッサージ師が戻ってきた時には、わずかに残っている理性で何事もなかったかのように平静を装うのです。最後の抵抗と羞恥心が見て取れてグッときますよ。

◎おわりに

マッサージもののAVは、女性にも非常に見やすいAVではないでしょうか。媚薬を使わないソフトな性感マッサージAVもありますが、「西麻布高級人妻性感オイルマッサージ」も刺激的でいいですよ! セレブ妻の見事な飛び跳ね絶頂っぷりをぜひ見てみてください。

そういえば、お世話になっている整体師に「アラレちゃん、年齢のわりに腰の凝りがヤバイヨ」と言われたのですが、もしかしてオナニーでエビ反りしすぎてるんですかね?

森林原人「AV業界には恩がある」――性暴力を憎んでも、セックスを諦めないでほしい。

(前回までのあらすじ)

女性読者の「セックスにまつわるお悩み」にヒントを与える一冊『イケるSEX』(扶桑社)をリリースしたAV男優・森林原人。彼自身にも悩みがある。ひとつは「仕事の方向性」。そしてもうひとつは、セックスの際の分析グセがつき「チンチンと僕の心が乖離している」と感じはじめていること。しQちゃんは愛する原人を性の底なし沼から引き上げることができるのか、それとも一緒に溺れてしまうのか……(原人と一緒なら溺れてしまいたいキュウ!)。

◎「今日は誰とどんなふうにセックスしたよ~」と報告されてみたい

――原人が恋人とセックスレスになる問題について。原人は、AV現場も含め外でヤリまくるから、同棲彼女とはしなくなると。で、原人は「女性も男性もヨソでしていい」という持論を唱えてるキュウよね。プラベの彼女にも、付き合ってすぐ、「どこで誰とエッチしてもいいよ」って言うキュウ?

原人 うん。でも実際、僕が「他の人とヤッてきていいんだよ」って言って、「ヤッてきました」って報告してくれた女の人は1人もいないんですよ。ヤッてきてても言わないのか、ヤッてきてないのか、そこは聞かないことにしてるんですけど。

――「ヤってきたよ」って言われたいのキュウ?

原人 一度経験はしてみたいですね。

――言われたらどんな気持ちになると思うキュウ?

原人 う~ん、そこに性的興奮を覚えるわけじゃないんですよ。相手をどれだけ好きかとかは関係なく、「え、どんなセックスしたの? 聞かせて聞かせて!」って、純粋に興味があるから、詳細を聞きたいなと思う。

――自分は月に1回しか同棲彼女とセックスしなくて、でも同棲彼女から毎日「今日は誰とした、どんなセックスした」って聞くとしても、それはアリ?

原人 そういう展開だったら、僕、月1じゃなくてもっとヤリたいってなったかもね……。月に1回しかセックスをしない状況、そのときの関係性はね、同棲している恋人同士ではあるんだけども、セックスに関する会話はほとんどなかったんですよ。

――どんな会話してたキュウ?

原人 テレビ見てて面白いねとか。そういう日常会話。避けてたわけでもないけど、セックスどうこうって話にならなかった。本当は僕もね、「今日は誰とどんなふうにセックスしたよ~」と報告されてみたい。経験してみたいです。

――本当かキュウ? 実際にどこそこで誰とヤってきたよって言うと、怒るキュウ、男の人。

原人 怒る?

――怒られたことあるキュウ。

原人 何て言って怒られるんですか? 「よその男とヤッてきてんじゃねぇ」ですか?それとも「そんなこと言うんじゃねぇ」ですか?

――前者。あたし「うるせえほっとけ!」って逆ギレしたキュウ。懐かしキュウ。そういえばあたし、さっきまで出会い系で出会った男とリアルで会ってたんだけど、このあと原人と再会できると思いつつ、舐め犬候補の別の男と会ってるのはチョイ興奮したキュウ~。

原人 なに? 舐め犬って。

――クンニ大好きな人。

原人 へぇー! 舐め犬っていうんだ。舐めダルマなら知ってる。舐めてもらう予定?

――わかんないキュウ。でも今日あたしカンジタだから、もともと今日舐められる予定ではなかったキュウ。カンジダストッパー!

原人 なんちゅーストッパーですか。

◎AV業界の未来が見えない

――原人はもう稼ぐだけ稼いだんだし、業界でも愛されてるから、好きなことをやるべきだと思うキュウ~。やっていくうちに、見つかるんじゃないかキュウ?

原人 今まではラッキーなことに、そうでしたよね。好きな方向に進んだらそのまま食えてた。好きなもの何でもやればそれでいい、だなんて、めちゃくちゃラッキーじゃないですか。

――運も実力のうちキュウよね。羨ましキュウ。

原人 でもいつ風向きが変わるかなんてわかりませんから。年を取ると、若い頃のように活動できなくなるのは目に見えていますし。体力的にも、現場の環境的にも。それはそれとして、僕、しQちゃんにやめてほしいことがひとつあるんです。僕をイケメン俳優とかアイドルとかの顔にハメ込むコラの作成、やめてもらえませんか?(真剣)

――キュキュウッ!!!! 「原人くんの言いなりになんてならない」のコラポスターとか、韓流アイドルのコラのことキュウ? あ、あたしには、原人が中●×人に見えちゃうのキュウ、許してキュウ……。ていうか顔が原人になっても違和感ないキュウ?

原人 あるっつーの。やめて。一方で、しQちゃんにはほんと感謝してて。

――え~嬉しキュウ!!!!

原人 練馬に、有名なおはぎ屋さんがあるんですよ。そのおはぎ屋さんで、アルバイトさんだと思うんですけど、お会計のときにレジの女の子が声かけてきたんですよ。店長のオヤジさんが奥に引っ込んだ時に、「森林さんですか?」って。「しQちゃんのツイッターで、知りました、頑張ってください」と……。しQちゃんすごいなぁと思って。あと、ソフトオンデマンドの山本わかめさんという若手女性監督からも、「しQちゃんがあまりにも押すから、森林さんのこと、ツイッターでフォローしました」と。「しQちゃんのために、原人でビデオ撮ります」って……。

――WAO! おはぎちゃん&わかめ監督サンキュウ~~~! っていうか、原人はさっきから年齢のこと気にしてるけど、40代で活躍してる男優もいるじゃないかキュウ。大島丈さんと田淵正浩さんなんか、messyでも人気らしいキュウ。このあいだ坂口杏里ちゃんのAV見たキュウけど、めっちゃベロベロチューしてるなって思ったら、大島さんだった。たとえば大島さんみたいになりたいとは思わないキュウ?

原人 僕はなれない、大島さんとか田淵さんには。

――なんで諦めてるのっ!!!!!!!(叱咤)

原人 彼らは、仕事が生き様になってるんですよね。25年以上のレジェンド枠は。何の違和感もないっていうか、無理がない。

――原人ちゃんは無理がある?

原人 無理はないですけど、あそこに辿り着くには運がないとダメですよ。

――また運かよ。運ならお前も持ってるじゃろうが!!!!!(激励)

原人 健康運と時代の運。僕が40代、50代になる頃、いや10年後にAVがあるかなぁ……。

――そんなぁ~俺がAVを変えてやる、背負ってやる!くらいの気持ちでイケキュウ。あたし根性論振りかざすクソ上司みたいになってるキュウ? ワタミってる?

原人 エロメディアそのものは、需要があるし、なくならないと思う。でも、必ずしも今と同じアダルトビデオという形態が存続するかは不透明です。ただ、どんなふうに形を変えようとも、僕はエロ業界で生き残りたいですね。

――なんだ、自分の中で答えは出てるキュウ。

原人 そう、なんですよね(照)。

――とりあえず、あたしからのアドバイスは……「バンドやれば?」

原人 ファッ!?

――絶対に……原人の悩み、全部ソッコーで解決するよ!

原人 バンドってことは、誰かと組むんですよね。

――メンバー募集して。麻薬的なことだよね。理想を失った方がいいよ、原人きっと。「ゲスの極み原人。」どうキュウ?

原人 いやいやいやいや。僕、歌は自信ない。大島さん、いい声してるから大島さんに歌ってもらって。

――だめ、原人が主役じゃないとイヤ。

原人 でも、大島さんほんっとにスゴイんですって! この間、大阪で女性向けの男優イベントをやったんですよ。80人定員で20人はプレミアム特典をつけて1万円、他は8000円の入場料。高いでしょ? だけど完売したんですよ。

――すごい、エロメン並キュウ。

原人 その中でダントツの一番人気は大島さん。トークが終わった後にチェキを撮るんですよ、個別の。1枚1000円なんですけど、僕は34枚だった。3位だったんです。2位が小田切ジュンくんで38枚。大島さんが1位で70枚。

――ダントツだー。人気の理由はなんなんキュウ?

原人 恋させてくれるんですって。

――えっ、AKBキュウ? そんな恋は苦しいよ~だってファンのみんなに同じように優しいんでしょ……。

原人 そうそう、神対応、でもだからみんな苦しいんですよ。そのイベント終演後にオフ会みたいなファンの集いをやったんですが、イベントのお客さん80人のうち67人も来たんですよ。そのほとんどが、大島さんとしゃべりたいって。大島ファンだらけなんです。

――大島さんの人気がすさまじいことはわかったキュウけど、原人ちゃんがフロントマンになるべきだと思う。

原人 でも、エロから遠ざかってしまいませんか。さっき、AVの将来に悲観的なことを言ってしまったけど、僕はAV業界に拾ってもらったっていう意識はすごくあって、できればなんとかしてこの業界を盛り上げたい気持ちもあるんですよ。

――恩がある……SMAPみたいキュウね。

原人 そう、それがあるから、AV業界が今、どう見てもピンチなので、なんとかしたいんですよね。いいように叩かれて萎んでいくのはイヤですよ。一方で、AVがつまらなくなってきてるんじゃないかって自覚もある。80年代、90年代あたりはネットがなかったから、変わったことをする映像制作の現場はAVしかなかったんですよ。テレビで出来ないことはAVが全部やってた。でもネットが発達して、YouTubeができて、誰でも動画UPできて……今のAVに残されたのは「オカズ用のエロ」しかなくなっちゃったように思うんです。結果、マーケティングに左右される、計算されたエロばかり。これじゃいかんでしょ。ピンクカルチャーとして、文化として認められるものを作っていきたい。

――原人ちゃんアツいキュウ!

原人 AVを叩く風潮が強まってる一因として、「セックスに恨みを持ってる」人というのもいると思うんですね。もちろん性暴力は悪だけれども、セックスそのものは必ずしも暴力的なものじゃないし悪じゃないはずです。セックスを楽しむことを、諦めちゃいけない。

――原人ちゃん、声あげてこう。

原人 「リビドーリブ」です。

――もうフジロック参加したらいいと思う。それで「チンチンと僕」を歌う。ゲスはやめて、「原人ズ」にしよう。

◎原人と結婚したいキュウ

――最後に、あたしの悩みも聞いて欲しいキュウ。あたし、原人と結婚したいキュウけど、どうすればいいキュウ?

原人 ……しQちゃんって、メンヘラでしょ? ま、僕もメンヘラだからいいんですけど。でも僕は、チンポのあるニューハーフが好きだから。セックスするならニューハーフ。そして子供が欲しいから女性と結婚したいとも思っているけれど、しQちゃんは産みたくないキュウでしょ?

――ぐぬぬ……。じゃ、女性と一対一で添い遂げるみたいな「結婚」は、原人にとって現実的じゃない?

原人 うーん……。僕、昔はハンマーで叩かれるのが愛情だと思ってたんですよ。『シティハンター』の香が大好きで。だから、恋愛対象はいつもメンヘラだったんです。香だってメンヘラでしょ? あういうのが愛情だと思ってたから……。今はもう、メンヘラ恋愛からは卒業したんです。

――えーなんで? あ、大恋愛の話聞きそびれたキュウ。

原人 大恋愛っていうか、喧嘩ばっかりしてたんですよね。ほんと些細なことで……僕から喧嘩をふっかけるパターンはあんまりないんですよ。向こうから来られて、喧嘩、セックス、喧嘩、セックスの繰り返しみたいな日々でした。すごい年下だったし。

――王道キュウね、メンヘラ恋愛のね。

原人 色々なペアルックしたりとか。最初にペアリング作るじゃないですか。それ以外にもお揃いのスニーカーをNIKE IDで作ったりとか。あとは限定のミッキーのTシャツとか、PRADAのキーホルダーとか。喧嘩して、セックスで仲直りして、ペアルックして。

――くだらない内容の喧嘩ってどういう?

原人 えーっと。僕が出てるビデオを見て、「女優さんと手を繋ぎながらセックスしてた」って。

――騎乗位のときとか、繋ぐキュウよね。

原人 そう。芝居だし、体を見せやすくするためだから……と言い訳するんだけど、「正常位は繋がなくったって出来るでしょ?」みたいな。で、手を繋いだ正常位でセックスして仲直りする。

――彼女とは日頃、手を繋いでいなかったの?

原人 繋いでた。でもイヤだって。だから女優とは正常の時はもう手を繋がないよ、っていう。

――あたし現役メンヘラだしその昔の彼女さんの気持ちわかる気がするキュウ~。原人が双子……ううん、三つ子とかだったらよかったなぁ~。3番目の原人でいいから付き合いたかったキュウ。原人は6人くらいいてほしい。バンド、全部原人ひとりでやって、合成するのはどうキュウ? 夢があるキュウ(あたしにとって)。

原人 責任もって、売ってくださいよ?

――いっそ、ロックやめてビジュアル系でやれば!? 原人イケます!!!!

原人 ビジュアル系……ないわ~。

えろ漫画家ピクピクン☆先生、 「コミュ障でも、自分のやりたいことだけを仕事にしてお金を稼ぐってほんとに可能なの?」

数々の職業に同時に従事し、ご自身の手でほかにはないキャリアをカスタムで作ってらっしゃる、えろ漫画家ピクピクン☆(以下ピクピクン☆)さんに唯一無二のキャリア、いわば「天職」をみずから作り出す秘訣などについておうかがいしています。

 前編に引き続き、後編もピクピクン☆さんのお言葉、名言ばかりです。私が震えた言葉はボールドにしてありますが、それらを集めた日めくりカレンダーなど作りたくなります。

▼前篇:仕事で迷える人たちへ。漫画家、ハグ屋、農家…唯一無二のキャリアを築いた男・えろ漫画家ピクピクン☆氏の「天職論」

ーー昔のピクピクン☆さんのツイートは「僕はコミュ障で、ひきこもりで」っていう論調が多いんですが、いまはいかがですか?

ピクピクン☆さん(以下、ピ)「変わりましたね、いいのか悪いのかわかりませんけど。昔は空気も読めないし、空気に合わせられないし、常に空気を気にしちゃうという3Kに陥ってて、ずっとコミュ障でした。人と話すのは好きなんですけど、自信がない。コミュ障じゃなくなったと自覚したのは、2015年にソニー・ミュージック・アーティスツ(以下SMA)に入ってからです。

社交的な外交力はいまでも僕にはありません。ただ、ボス(※SMAでの上司)は僕のそういうところを気に入ってくれてます。『お前はおべっかというか、へつらうことをしないのが好きだ。それでいいんだよ』って。いまはワケあって離れましたが、SMAには感謝しかしてないです。

現実にははみな十人十色なのに、10の色を誰もが出せないで、空気っていわれる色に合わせようとするんですよね。何か聞かれたり、何かを見て感想を抱いたら、無理に笑いをとったりするんじゃなくて、ありのままをいえばいいんです。自分の色に沿った意見をいうと、結果面白くなったり特殊になったりするし、それが『おっ、いいね』って評価されもする。だから振り切ればいいんです。その場の空気なんか関係ないんです」

◎歯車の連結部分を見つけよう

ーートークライブを始めたころはどうでしたか?

ピ「最初は『人前に出るなんてやだ』って言ってました。でもそれってただの食わず嫌いで。実際ファンの方と触れ合ってみたら、熱量とパッションみたいなものがすごくて、こう思ったんです。

『これめっちゃオナれるやん! このパッションをリビドーに変えられる!』

イベントの後はすぐトイレでオナニーしてます。それがたまらなく幸せで『これは僕がやりたいことだ!』ってなりました。いまはトークライブが大好きです」

ーーピクピクン☆さんのお金に対する考え方を教えてください。自分で天職を決めて、やりたいことをやってもそれがお金になる(マネタイズできる)とは限りませんよね。

ピ「僕はお金って綺麗なものだと思っています。やりたくてやることが、きっとお金にもなります。クリスマスや誕生日プレゼントも金額ではないですよね。でも、自分の稼ぎのなかで5万円が限界なんだけれど、もうちょっとがんばって8万円のプレゼントをあげた、それって努力の証だから、すごく綺麗なんです」

ーーやりたいことや好きなことをやっていても、それをお金にできない、マネタイズできない人のほうが多いと思うのですが。

ピ「それは不器用なんじゃなくて、きっと“歯車”を回せてないだけです。“一生懸命自分の好きなことをやる”という歯車は誰でも回せますよね。そこにお金っていうもうひとつの歯車をどうやってくっつけてあげるか考えればいいんです。

いま僕がやっている「全国ハグ屋ツアー」を例に説明しますね。僕には『女の子を抱きたい』という歯車があります。僕は稼ぐためにやってるんじゃないんですけど、それだけじゃまったくお金にならないことはわかります。もし、これで稼ぎたいならどうするか。

だったら、500円女の子からもらうにはどうすればいいか考えればいい。それには、女の子が喜ぶ1000円分の何かを作ってあげれば『500円なら安い』と思ってもらえます。それを自分がしたいこと=ハグとくっつけるんです。

それでやり始めたのが、いわゆるツーショットチェキです。僕とお客さんが一緒にハグをしているこの世で1枚だけの写真を500円で撮っています。

ツーショットチェキは、相場でいうと1000円くらいはするらしいんですよ。でも僕は稼ぐためにやってるんじゃないので1枚500円で1人2枚までにしています。現時点でツアーで訪れた3県では、9割以上の方が2枚撮っています」

ーーすごい。

ピ「この例でいうと、結果、『女の子を抱きたい』そして『稼がなければならない』という、ふたつの歯車の連結部分がチェキになる。

連結部分を見つけるのは実はそんなに難しいことではないので、見つけたら、取り入れてあげる。歯車の大きさによって、どれだけ稼げるかが変わるだけで、連結部分自体は世の中にあふれていますから。

でも人それぞれやりたい仕事は違うし、何が連結部分となるかはさすがに教えられませんけどね。ここは自分で見つけていただくしかない。ただ、灯台下暗しで、きっと足元に転がってます」

 ピクピクン☆さんのお話をうかがっていて驚くのは、いろんな仕事の現場でどんな「自分像」が求められているのかを熟知されている点です。

ピ「トークライブは僕の話を聞きにくるというより、皆さんハグをされに来ます。僕はそれでいいと思っています僕は芸人ではないので、トークは前菜で、ハグがメインディッシュなんです。

男でいうならば、AKB48の誰かとおつき合いするとします。普通にデートして抱くよりも、AKB48のコンサートに参加して、ステージにいるその女性を見てから抱いたほうが絶対興奮するじゃないですか。女の子もきっとそうだと思うんです。そのために、かっこ悪いですし規模も小さいですけど、ステージでちゃんといいところを見せてあげたい。だから、トークライブでは必ず歌っています。そうすればお客さんもより喜んでくれると思って。ふざけたこともやりますけど、ハグのためにちゃんと締めるんです」

◎それをやると、稼ぎすぎかなぁ

 ピクピクン☆さんは、大きく分けてふたつのマーケットに向けたお仕事を平行して行われています。ひとつはトークイベントやハグ屋、ファンクラブの運営など、個人としてのピクピクン☆さんを求める層に向けた活動。もうひとつは、ピクピクン☆さんが描かれた漫画のみを求める層に向けた活動です。

ピ「イベントに来る『ピクラーちゃん』といわれる、僕をありがたいことに求めてくださってるファンの方と、僕の本を買ってくださる読者層は、ぜんぜん違うんです。読者の方々はイベントに来ないですし、イベントに来てくれる方々は読みたいとは思ってくれていても、ほんとに僕の漫画が好きとかじゃないんです。このふたつの層は全然交わらない。

動員の規模も違います。トークライブに来るのは100人としても、本を売るイベントなら5000人くらい。なので、漫画で生きてくほうが僕は儲かりますし、同人誌はがんばれば毎月出すこともできる。ただそれをやっちゃうと、なんか稼ぎすぎかなぁ、って。

それに僕はいま、漫画も大好きですけど、トークライブやハグ屋など、イベントを大切にしたくて。なぜなら“嫁探し”ですから。充分貯金はしたので、いまはイベントをメインにしています。

ーーツイキャスを毎日やられていますが、大変ではないですか?。

ピ「やりたくてやるので。皆さんに再三、いうんです、『無理やりやってるんじゃないんですよ、やりたくてやってるんですからね』って。ただ皆と一緒にいたいんです。けっこう寂しがり屋なんで。

だって僕は結婚したら、女性を働かせないですもん。これはピクピクン☆を知ってる人はみんな知ってますけど、なんていおうと働かせないです。これは僕のわがままです。うっとおしいと思われるかもしれないけれど、もうずっと家で手を繋いでたいんです。朝から夜まで。なんなら寝てるときも」

ーー結婚されてもハグ屋やトークライブは続けられますか?

ピ「たぶんこんなこと、あと5年もやっていられないと思ってます。ジジイになったら、お嫁さんと一緒に田舎に移住して、スローライフを実践したいです。僕はお米を作って、お嫁さんには家にいてもらって。そういう田舎のステキな現代版スローライフラー(※ピクピクン☆さんの造語?)をできたらな。それを求めてくれる女性と出会えたらなと思っています。

僕は結婚したら、ハグ屋はしません。ファンの人は大切ですよ。でも、これは当たり前ですけど、お嫁さんって世界一ですから。世界一のお姫さまですから、ちょっとでも泣かせちゃいけないと思うんです。結婚してお嫁さんが『ハグ屋やってもいいよ』といってくれたとしても、実際にやったら、絶対悲しむと思うんです。だからしません。ほかのビジネスモデルを考えます。トークショーも、わからないですね。完全なる漫画家に戻っちゃうかもしれないです」

◎人は順応し、進化する

 最後にとても印象的なことをピクピクン☆さんが言っていたので紹介します。

ピ「僕、栃木県から愛知県まで700㎞歩いたことがあるんです。その時は別れた彼女にプロポーズするために、っていう純粋なモチベーションが僕にありました。1日目で膝を壊したんですけど、休んでる暇はないので次の日も歩きました。するともっと痛くなって、やがて歩けなくなっちゃったんですけど、ある日、熱海を超えたときに急に歩けるようになったんです。痛いんだろうなあって思いながら漫画喫茶で目覚めたら痛くなくて、『あれ、曲がる、歩ける』って。

そのときに思ったのは、人って順応するということ。やばいと思ったから、自分を変えるわけです。えら呼吸から肺呼吸に進化するまでに何万年とかかりましたけど、それって、もしかしたら何万年もかける必要ないのかも。空想ですけど、空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生えるんじゃないかなって思います」

「空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生える」というピクピクン☆さんの言葉で、私はナスカの地上絵に関するある説を思い出していました。その説によると、古代人は空を飛ぶ方法を知っていて、その能力のおかげでナスカの地上絵が描けたのだとか。現代では用途不明なあの地上絵は、古代人が空高く飛んでいるときに鑑賞することを目的として描かれたのだそうです(本当かどうかは置いておいてください)。

 ピクピクン☆さんの特徴は、人間の持つ根源的な欲求の肯定にあると思います。それは、古代の時代から人間が持ちつづけている(けれども現代ではあまり使う機会のない)潜在能力を信じるということでもあるのかな、とふと思いました。現代の日本社会が未曾有の不況に襲われ、これまでにない閉塞感に覆われているなか、ピクピクン☆さんの言葉がこれほど鮮烈に心に刺さるのは、そういう理由からなのかもしれません。

◎生きづらいと感じる女性たちへ

ーー悩めるmessy読者の悩める女性たちに一言お願いします。

ピ「僕、偉そうなこともいろいろしゃべってしまいましたが、悩める女性たちに一言いうんだったら、単純にこれかな。僕、次生まれ変わったら女性がいいです。だからいま女性のみなさんがうらやましいです。

ーーなぜそう思われるんですか?

ピ「最高ですもん! 女性が! 本当に。女性にとって生きにくいシーンも世の中にあるとは思いますが、女性ってだけで、もう……なんでしょう。感謝するべきだと思いますよ、女性に生まれたことを。『よかった男じゃなくて』みたいな。

 男も面白いですけど、僕は絶対、次、女性がいいです。だからこんな僕にそんなこといわれて女性が自信がもてるかどうかわかりませんけど、僕は『女性のほうが、絶対幸せだよ。気づかないだけだから、みんな自覚しな』っていいたいです」

ーートークライブの最後では、観客のみなさんと一緒に「まんこ」と叫んで終わりますよね。本日も、最後に「まんこ」で締めますか。

ピ「今日はありがとうございました。えー、それぞれに、世界最高の名器がついておられることと思います。それに触れられる男性は幸せな人だと思います。

 そんな女性のみなさん、言葉をそろえて、いまモニターの前で小声で一緒に叫びましょう。人を笑顔にする魔法の言葉です。世界で最高の3文字。これ以上の言葉はないです。いくよ? せーのっ、まんこ☆

(川寄ふう)


えろ漫画家ピクピクン☆先生、 「コミュ障でも、自分のやりたいことだけを仕事にしてお金を稼ぐってほんとに可能なの?」

数々の職業に同時に従事し、ご自身の手でほかにはないキャリアをカスタムで作ってらっしゃる、えろ漫画家ピクピクン☆(以下ピクピクン☆)さんに唯一無二のキャリア、いわば「天職」をみずから作り出す秘訣などについておうかがいしています。

 前編に引き続き、後編もピクピクン☆さんのお言葉、名言ばかりです。私が震えた言葉はボールドにしてありますが、それらを集めた日めくりカレンダーなど作りたくなります。

▼前篇:仕事で迷える人たちへ。漫画家、ハグ屋、農家…唯一無二のキャリアを築いた男・えろ漫画家ピクピクン☆氏の「天職論」

ーー昔のピクピクン☆さんのツイートは「僕はコミュ障で、ひきこもりで」っていう論調が多いんですが、いまはいかがですか?

ピクピクン☆さん(以下、ピ)「変わりましたね、いいのか悪いのかわかりませんけど。昔は空気も読めないし、空気に合わせられないし、常に空気を気にしちゃうという3Kに陥ってて、ずっとコミュ障でした。人と話すのは好きなんですけど、自信がない。コミュ障じゃなくなったと自覚したのは、2015年にソニー・ミュージック・アーティスツ(以下SMA)に入ってからです。

社交的な外交力はいまでも僕にはありません。ただ、ボス(※SMAでの上司)は僕のそういうところを気に入ってくれてます。『お前はおべっかというか、へつらうことをしないのが好きだ。それでいいんだよ』って。いまはワケあって離れましたが、SMAには感謝しかしてないです。

現実にははみな十人十色なのに、10の色を誰もが出せないで、空気っていわれる色に合わせようとするんですよね。何か聞かれたり、何かを見て感想を抱いたら、無理に笑いをとったりするんじゃなくて、ありのままをいえばいいんです。自分の色に沿った意見をいうと、結果面白くなったり特殊になったりするし、それが『おっ、いいね』って評価されもする。だから振り切ればいいんです。その場の空気なんか関係ないんです」

◎歯車の連結部分を見つけよう

ーートークライブを始めたころはどうでしたか?

ピ「最初は『人前に出るなんてやだ』って言ってました。でもそれってただの食わず嫌いで。実際ファンの方と触れ合ってみたら、熱量とパッションみたいなものがすごくて、こう思ったんです。

『これめっちゃオナれるやん! このパッションをリビドーに変えられる!』

イベントの後はすぐトイレでオナニーしてます。それがたまらなく幸せで『これは僕がやりたいことだ!』ってなりました。いまはトークライブが大好きです」

ーーピクピクン☆さんのお金に対する考え方を教えてください。自分で天職を決めて、やりたいことをやってもそれがお金になる(マネタイズできる)とは限りませんよね。

ピ「僕はお金って綺麗なものだと思っています。やりたくてやることが、きっとお金にもなります。クリスマスや誕生日プレゼントも金額ではないですよね。でも、自分の稼ぎのなかで5万円が限界なんだけれど、もうちょっとがんばって8万円のプレゼントをあげた、それって努力の証だから、すごく綺麗なんです」

ーーやりたいことや好きなことをやっていても、それをお金にできない、マネタイズできない人のほうが多いと思うのですが。

ピ「それは不器用なんじゃなくて、きっと“歯車”を回せてないだけです。“一生懸命自分の好きなことをやる”という歯車は誰でも回せますよね。そこにお金っていうもうひとつの歯車をどうやってくっつけてあげるか考えればいいんです。

いま僕がやっている「全国ハグ屋ツアー」を例に説明しますね。僕には『女の子を抱きたい』という歯車があります。僕は稼ぐためにやってるんじゃないんですけど、それだけじゃまったくお金にならないことはわかります。もし、これで稼ぎたいならどうするか。

だったら、500円女の子からもらうにはどうすればいいか考えればいい。それには、女の子が喜ぶ1000円分の何かを作ってあげれば『500円なら安い』と思ってもらえます。それを自分がしたいこと=ハグとくっつけるんです。

それでやり始めたのが、いわゆるツーショットチェキです。僕とお客さんが一緒にハグをしているこの世で1枚だけの写真を500円で撮っています。

ツーショットチェキは、相場でいうと1000円くらいはするらしいんですよ。でも僕は稼ぐためにやってるんじゃないので1枚500円で1人2枚までにしています。現時点でツアーで訪れた3県では、9割以上の方が2枚撮っています」

ーーすごい。

ピ「この例でいうと、結果、『女の子を抱きたい』そして『稼がなければならない』という、ふたつの歯車の連結部分がチェキになる。

連結部分を見つけるのは実はそんなに難しいことではないので、見つけたら、取り入れてあげる。歯車の大きさによって、どれだけ稼げるかが変わるだけで、連結部分自体は世の中にあふれていますから。

でも人それぞれやりたい仕事は違うし、何が連結部分となるかはさすがに教えられませんけどね。ここは自分で見つけていただくしかない。ただ、灯台下暗しで、きっと足元に転がってます」

 ピクピクン☆さんのお話をうかがっていて驚くのは、いろんな仕事の現場でどんな「自分像」が求められているのかを熟知されている点です。

ピ「トークライブは僕の話を聞きにくるというより、皆さんハグをされに来ます。僕はそれでいいと思っています僕は芸人ではないので、トークは前菜で、ハグがメインディッシュなんです。

男でいうならば、AKB48の誰かとおつき合いするとします。普通にデートして抱くよりも、AKB48のコンサートに参加して、ステージにいるその女性を見てから抱いたほうが絶対興奮するじゃないですか。女の子もきっとそうだと思うんです。そのために、かっこ悪いですし規模も小さいですけど、ステージでちゃんといいところを見せてあげたい。だから、トークライブでは必ず歌っています。そうすればお客さんもより喜んでくれると思って。ふざけたこともやりますけど、ハグのためにちゃんと締めるんです」

◎それをやると、稼ぎすぎかなぁ

 ピクピクン☆さんは、大きく分けてふたつのマーケットに向けたお仕事を平行して行われています。ひとつはトークイベントやハグ屋、ファンクラブの運営など、個人としてのピクピクン☆さんを求める層に向けた活動。もうひとつは、ピクピクン☆さんが描かれた漫画のみを求める層に向けた活動です。

ピ「イベントに来る『ピクラーちゃん』といわれる、僕をありがたいことに求めてくださってるファンの方と、僕の本を買ってくださる読者層は、ぜんぜん違うんです。読者の方々はイベントに来ないですし、イベントに来てくれる方々は読みたいとは思ってくれていても、ほんとに僕の漫画が好きとかじゃないんです。このふたつの層は全然交わらない。

動員の規模も違います。トークライブに来るのは100人としても、本を売るイベントなら5000人くらい。なので、漫画で生きてくほうが僕は儲かりますし、同人誌はがんばれば毎月出すこともできる。ただそれをやっちゃうと、なんか稼ぎすぎかなぁ、って。

それに僕はいま、漫画も大好きですけど、トークライブやハグ屋など、イベントを大切にしたくて。なぜなら“嫁探し”ですから。充分貯金はしたので、いまはイベントをメインにしています。

ーーツイキャスを毎日やられていますが、大変ではないですか?。

ピ「やりたくてやるので。皆さんに再三、いうんです、『無理やりやってるんじゃないんですよ、やりたくてやってるんですからね』って。ただ皆と一緒にいたいんです。けっこう寂しがり屋なんで。

だって僕は結婚したら、女性を働かせないですもん。これはピクピクン☆を知ってる人はみんな知ってますけど、なんていおうと働かせないです。これは僕のわがままです。うっとおしいと思われるかもしれないけれど、もうずっと家で手を繋いでたいんです。朝から夜まで。なんなら寝てるときも」

ーー結婚されてもハグ屋やトークライブは続けられますか?

ピ「たぶんこんなこと、あと5年もやっていられないと思ってます。ジジイになったら、お嫁さんと一緒に田舎に移住して、スローライフを実践したいです。僕はお米を作って、お嫁さんには家にいてもらって。そういう田舎のステキな現代版スローライフラー(※ピクピクン☆さんの造語?)をできたらな。それを求めてくれる女性と出会えたらなと思っています。

僕は結婚したら、ハグ屋はしません。ファンの人は大切ですよ。でも、これは当たり前ですけど、お嫁さんって世界一ですから。世界一のお姫さまですから、ちょっとでも泣かせちゃいけないと思うんです。結婚してお嫁さんが『ハグ屋やってもいいよ』といってくれたとしても、実際にやったら、絶対悲しむと思うんです。だからしません。ほかのビジネスモデルを考えます。トークショーも、わからないですね。完全なる漫画家に戻っちゃうかもしれないです」

◎人は順応し、進化する

 最後にとても印象的なことをピクピクン☆さんが言っていたので紹介します。

ピ「僕、栃木県から愛知県まで700㎞歩いたことがあるんです。その時は別れた彼女にプロポーズするために、っていう純粋なモチベーションが僕にありました。1日目で膝を壊したんですけど、休んでる暇はないので次の日も歩きました。するともっと痛くなって、やがて歩けなくなっちゃったんですけど、ある日、熱海を超えたときに急に歩けるようになったんです。痛いんだろうなあって思いながら漫画喫茶で目覚めたら痛くなくて、『あれ、曲がる、歩ける』って。

そのときに思ったのは、人って順応するということ。やばいと思ったから、自分を変えるわけです。えら呼吸から肺呼吸に進化するまでに何万年とかかりましたけど、それって、もしかしたら何万年もかける必要ないのかも。空想ですけど、空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生えるんじゃないかなって思います」

「空を飛ぼうと思ったらきっと羽根も生える」というピクピクン☆さんの言葉で、私はナスカの地上絵に関するある説を思い出していました。その説によると、古代人は空を飛ぶ方法を知っていて、その能力のおかげでナスカの地上絵が描けたのだとか。現代では用途不明なあの地上絵は、古代人が空高く飛んでいるときに鑑賞することを目的として描かれたのだそうです(本当かどうかは置いておいてください)。

 ピクピクン☆さんの特徴は、人間の持つ根源的な欲求の肯定にあると思います。それは、古代の時代から人間が持ちつづけている(けれども現代ではあまり使う機会のない)潜在能力を信じるということでもあるのかな、とふと思いました。現代の日本社会が未曾有の不況に襲われ、これまでにない閉塞感に覆われているなか、ピクピクン☆さんの言葉がこれほど鮮烈に心に刺さるのは、そういう理由からなのかもしれません。

◎生きづらいと感じる女性たちへ

ーー悩めるmessy読者の悩める女性たちに一言お願いします。

ピ「僕、偉そうなこともいろいろしゃべってしまいましたが、悩める女性たちに一言いうんだったら、単純にこれかな。僕、次生まれ変わったら女性がいいです。だからいま女性のみなさんがうらやましいです。

ーーなぜそう思われるんですか?

ピ「最高ですもん! 女性が! 本当に。女性にとって生きにくいシーンも世の中にあるとは思いますが、女性ってだけで、もう……なんでしょう。感謝するべきだと思いますよ、女性に生まれたことを。『よかった男じゃなくて』みたいな。

 男も面白いですけど、僕は絶対、次、女性がいいです。だからこんな僕にそんなこといわれて女性が自信がもてるかどうかわかりませんけど、僕は『女性のほうが、絶対幸せだよ。気づかないだけだから、みんな自覚しな』っていいたいです」

ーートークライブの最後では、観客のみなさんと一緒に「まんこ」と叫んで終わりますよね。本日も、最後に「まんこ」で締めますか。

ピ「今日はありがとうございました。えー、それぞれに、世界最高の名器がついておられることと思います。それに触れられる男性は幸せな人だと思います。

 そんな女性のみなさん、言葉をそろえて、いまモニターの前で小声で一緒に叫びましょう。人を笑顔にする魔法の言葉です。世界で最高の3文字。これ以上の言葉はないです。いくよ? せーのっ、まんこ☆

(川寄ふう)


仕事で迷える人たちへ。漫画家、ハグ屋、農家…唯一無二のキャリアを築いた男・えろ漫画家ピクピクン☆氏の「天職論」

 はじめまして。川寄ふうと申します。「自分にとって働くとはなんぞや?」ということについて考えつづけている者です。詳細は省きますが端的に申しますと、職にあぶれた経験が何度もあるからでございます。

 考えつづけた結果、社会の受け皿(つまり会社など)に無理に己を合わせて働くのではなく、自分で自分の受け皿を作り『仕事を創造』しながら働くことが今後の私には必要なんだ! という考えに至りました。

 こうなれば、あと私に必要なのは具体的な方法論です。まあ、そこがかなり重要なワケですが。自分で自分の受け皿を作りつつ食べていくだけの収入を確保するって、いったいどうやったらできるんでしょうかね? 誰か教えて! どなたかお手本にさせていただけるような方はいらっしゃらないかしら……と思っていたら、いらっしゃいました。えろ漫画家ピクピクン☆さんです。

◎オンリーワンのキャリア

 えろ漫画家ピクピクン☆(以下ピクピクン☆)さんは、エロティシズムあふれるブログやツイート内容からネットではよく「変態」などと評されていますが、とんでもない、と私は思います。

 己の性的な欲望から目をそらすことなく正直に向き合うには勇気と知性が必要であり、さらにそれらをユーモアを交えて文章に昇華するには高い語彙力とスキルがなければなりません。ピクピクン☆さんの言葉からは、誰も傷つけることのないようなやさしさや配慮も常にうかがえます。

 ピクピクン☆さんのお仕事は、エロ漫画家・年間10トン生産の米農家・ボーカル・舞台役者・「ハグ屋」……と多岐にわたり、以前は地元の消防団員も勤められていました。「ハグ屋」にてこれまでハグした老若男女の数は約6,000人。今年7月末で所属していた大手所属事務所を退職後、現在は個人で設立した新・ファンクラブをひっさげ、「全国ハグ屋ツアー」の真っ最中です。

 どうでしょう、自らの手による、これ以上ないほどの受け皿の創造っぷり。これからの日本に必要なのは、ピクピクン☆さんのようなキャリア構築だと、私は本気で思います。

 私はぜひ、ピクピクン☆さんにお話をうかがいたい、それも「職」をテーマにしたまじめな内容で、と考えました。ピクピクン☆さんならきっと固い話題でもまっすぐな回答をくださるはず。

 実際取材させていただいたところ、予想どおり、いや、それをはるかに凌ぐインテリジェンス&ウィットに富んだお話をうかがうことができました。取材は9月、ご実家での稲刈り直後、そして阿佐ヶ谷ロフトでの定期トークライブと1泊2日のファンクラブ旅行を控えた前日という、超ご多忙中に行われたのですが、ご本人にお疲れの様子はありません。射るような力強いまなざしが印象的です。

 騙されたと思って読んでみてください。ピクピクン☆さんのお言葉、めちゃくちゃ面白いです。

◎「天職」は作れるのか?

ーー雇用が不安定で、そもそも仕事の数自体が足りず、無職率もあがっている……というのが現状の日本において、ピクピクン☆さんはご自分の手で「唯一無二のキャリア」を「カスタムで」作ってらっしゃいます。本日はその唯一無二のキャリア、いわば「天職」をみずから作り出す秘訣などについて教えてください。

ピクピクン☆さん(以下、ピ)「天職といっていただいて、うれしいです。自分がやっていることが天職であるとは、自覚しております。いまの活動全部をやるために自分は生まれてきたと思っています。僕、生まれ持って末端神経が器用なんです。指や舌がよく動きます。たとえばクンニするときに、クリトリスをむいて、指をまんこの中に入れてあげて、やさしく円を描くように動かします」

ピ「同時に舐めるんですが、僕は舌がイジリー岡田さんの2.5倍くらい速く動きます。クンニが上手いということは、絵も繊細に描けるということです。肉体的に漫画と女性に関することは元から天職なんだろうな、っていうのはありますね。

僕にとっては、ハグ屋も天職です。何事も、それをやるかどうかは『好きかどうか』という簡単な物差しで測って決めます。僕がやりたくてやってるだけだから、やることをやるだけでまさに天職になるわけです」

ーーおじいさまも絵を描くのがお好きだったんですよね?

ピ「隔世遺伝とはいいますけど、いまでも健在の僕の祖父は絵を描くのが好きで。農作業をサボるもんだから家族に怒られながらも、ずっと描いていた人なんです。僕がいま漫画を描いていることを、おじいちゃんはすごく喜んでくれます。

実家の田んぼは、おじいちゃんがおばあちゃんと一緒に木を削って井戸を掘って全部切り拓いたものなんです。今年も稲刈り兼ファンクラブ旅行があるんですが、その田んぼに、自分の夢である絵を描く仕事をもった孫がファンを連れて田植えや稲刈りに来てくれる光景が本当にうれしいみたいで。おじいちゃんがいちばん楽しみにしてますよ。『みんなかわいい! 早く会いたい!』って」

ーーおばあさまにも子どものころ絵を褒められたとうかがいました。

ピ「夜中、ずーっと女の人の裸を描いてたら、後ろにおばあちゃんがいて、僕の手元をのぞき込んでたんです。とっさに『僕、ものすごい悪いことをしてるんじゃないか?』と思っちゃったんですけど、その瞬間、おばあちゃんが僕を後ろからそっとハグしてくれて。

そのときおばあちゃんがキスしてくれたのが僕のファーストキスです。震えている僕を抱きしめて『いいのよ』っていいながらキスしてくれました。僕が小1くらいの頃です」

 ピクピクン☆さんの「やりたいことをやる、それがすなわち天職になる」という姿勢は、彼の同人漫画やハグ屋への取り組みにも表れています。

ピ「正直に描きたいものを描いたときに最も喜んでくれるのは、やっぱり僕のファンなんですよね。その作品自体が100%純粋のピクピクン☆なので。だから好きなことをやるのが誰にとっても正解とはいいませんが、それはひとつよいことだと思います」

 もともと商業漫画の世界にいらしたピクピクン☆さんは、昔は“同人誌反対派”だったそう。けれども、試しにコミケを訪れてみたところ「ものスゴい熱量とエネルギーと直接の現場の声と、編集部を介さない、売れるとか売れないとか関係なく自分の描きたいものを描くという、作家のギラギラしたものがスゴくて」衝撃を受けたそうです。

ピ「そこで僕も試しに好きなように描いてみたんです。そしたらそれがすごく楽しくて。『ああ、これはおじいちゃんが昔やろうとしてた自費出版だ』と気づいたんです。昔はすごく大変だった自費出版が、いまは簡単にできるようになった。この時代に感謝しようと思いました。出版社さんには申し訳ないんですけど、いまは自費出版万歳になってます。

いまは、わがままに描いたもののほうが受け入れられる世相なんだと思います。加えて、僕にとっては自分のやりたいことと同人出版の歯車がちょうど合っている状態。だから同人で売っているし、買ってくれる人もいる。たまたまいま、出版に恵まれてます」

◎ハグこそ、至高!

ピ「いま『全国ハグ屋ツアー』をやってますけど、桃源郷ですよ。酒池肉林ですもん。ハグというものが一時期過激になっていたこともあったんですが、いまはハグ屋では単純にお客さんを抱きしめるだけ。こうすれば最大限に心が伝わるしお客さんも喜ぶってことに、やっと気づいたので。ふつうのハグがいちばんエロくて、いちばん幸せで、いちばんいろんなものが伝わります」

ーーハグ屋は年齢や性別は関係なくみんなウェルカムなんですよね?

ピ「ハグに年齢は関係ないです。最近思うのは、自分のいってることは世間から見たら綺麗ごとなんだろうなって。でも、この世に正解はないといえども、綺麗ごとを探ることにこそ真実や正解があると思っています。

別に綺麗な人を抱きたいわけではありません。相手が喜んでくれたときのレスポンスのほうが重要なんです。お年を召した方ですと60才のご婦人もいらっしゃるんですが、抱いたときにすごく怯えながらも喜んでくださると、もう興奮します。『よかった、また抱きたい』と思うし。

それでいうと、男性も関係ないです。男性も喜んでくれればうれしいし、幸せをもらいます。『人の笑顔で自分が幸せになる』なんて、綺麗ごとに聞こえちゃいますけどね。必ずそこに正解があると思ってます、僕は。自分のためにも」

ーーハグ屋の過去最高人数が北海道の大通公園での450人、そのときは4時間ちょっとかかったそうですね。長丁場のハグで疲れたり、立ちっぱなしで腰が痛くなったりはしませんか?

ピ「僕が抱きたくて会いたくて行ってるので、何百人ハグしても、疲れたとか長いとか、そういう発想が僕のなかにまずないですし、わからないです。僕にとってはエステされてるのと一緒なんです。僕はエステする側じゃなくて、される側です。立ちっぱなしで腰が痛くなることもありません。

ーー意外と体力があるんですね。先日はあんなに腹筋ができなかったのに……(※2016年9月23日に阿佐ヶ谷で行われた『第71回トークライブ』にてステージ上でピクピクン☆さんは腹筋を披露したが、あまり回数をこなさなかった)。

ピ「(これまで途切れることなくしゃべっていたが、一瞬の沈黙のあと)あれは、そういう演技ですー! じゃあ見ててください」

 そう言うとピクピクン☆さんは床で腕立て伏せの体勢になり、スタンダードな腕立て伏せや指5本の腕立て伏せはおろか、指3本の腕立て伏せも次々と綺麗なフォームで披露。

ピ「僕、実際は腹筋も相当できます(ニヤリ)」

ーー失礼しました。トークライブの腹筋は演技だった、って書かないほうがいいですよね?

ピ「書いていいです! 目の前で指三本の腕立てしやがった、って書いてください(笑)」

◎僕が決めたから、それは運命

ーー休みの日やオフはありますか?

ピ「逆にその質問が面白いと思いました。僕、オフっていう日がない。そのいい方をするなら、僕は生まれたときからいままで毎日がオフです。

『空腹が最高のスパイス』っていうように、3000円のステーキ食べるんだったら、あと3時間お腹空かせて1000円のステーキ食べたほうがおいしい。何でも踏ん張れば楽しくなるし、毎日楽しいことしかしてないので、結局毎日がオフなんです」

ピ「では元のテーマに立ち返って、川寄さんは自分の天職はどのように見つけるとお考えですか?」

ーーそれがわからなくて人生迷走しております。

ピ「そうですよね。恋愛も同じで、100人つき合えばその中の1人の運命の人と出会えるかもしれない。職業もそうですよね。いろんな企業に勤めて、やっと『これだ』って思えたときにそれが生涯の職となるわけですよね。

でも僕はそうじゃないと思っています。運命の人に会えた、それは結果論でしかないと思っているんです。たとえば仮に誰かとつき合うとしたら、そのときに決めちゃうんです。『僕が決めたから、この人は運命の人だ』と。

君がほかのオトコを好きになるかもしれないけど、まずそうはさせない。ストーカーになろうと、たとえ相手を刺そうと、つまり君に嫌われようと、もう僕は君しか愛さない。絶対に離れないって決めて、最後一緒に死んで墓に入ればそこで初めて、結果的に運命の人になるわけですから。だから運命の人は、100人が100人見つかります。自分の天職も100人が100人出会えます。

天職も運命の人も、自分で決めることです! それが僕の天職論です」

 ……後篇は「自分で天職を決めてやりたいことをやればいいのはわかった……問題はそれをどうお金に替えるかだ!」と思っているアナタにお送りする「天職をマネタイズする方法」「コミュ障からの脱却法」などです。

(川寄ふう)

<後編は10/28更新予定です>

虚しい世界を目の当たりにした「タワマンパーティ潜入記」

 みなさんこんにちは、みほたんです。今回はタワーマンションで行われるホームパーティ形式のコンパ・タワマンパーティに参加してきました。三重から上京して早3年目、やっとここまで辿り着いたぜ! 以前一緒に渋谷の相席ラウンジに行ってくれたNさんが約束通り誘ってくれたのです。こういうのはツテがないと参加できませんからね。Nさんは過去に同じようなパーティに参加したことがあり、それ以降声がかかるようになったそうです。

 場所は、最上階に芸能人も住んでいると噂される六本木の有名タワーマンション。会場と言ってもお家なので、普通にインターホンを押して中に進んでいくのですが、私は初のタワマン入館にこの時点で大はしゃぎ。コンシェルジュがいる受付とシャンデリアが輝くエントランスを抜けて、いくつかエレベーターを乗り継いで上を目指します。いちいち驚きの声をあげそうになるのを必死で堪えました。

 部屋を探しなら通路をウロウロしていると、同じく参加者らしい男性に声をかけられました。案内もそこそこにさっそく「連絡先教えてよ!」と言われましたが、「後で会うと思うのでまた中で~」と冷静にかわすNさん。「こんな感じでめちゃくちゃ連絡先聞かれると思うので!」と教えられ、さっそくタワマンパーティの洗礼を浴びました。

 パーティと言っても、特に何かプログラムがあるわけでもなく、参加者は好きな時間に来て適当に帰ってOK。お酒は冷蔵庫の中にはチューハイやビール、リビングのカウンターの上にはテキーラやシャンパン、日本酒なども用意されていました。特に高級なものがあるわけではなく、そこはあくまでも普通の宅飲みと変わらない感じです。食べ物もピザやお寿司などのデリバリーが時間差でいくつかきて、それをつまんでいました。

 ちなみに女性の会費は無料、男性は数千円……と女性向けの案内連絡には書いてあったのですが、実際、男性は数万円支払っているそうです。つまり、それくらいの金額をポンッと払えるような稼ぎのある男性しか来ないとのこと。そう聞くと、年齢層高めか!? と思いきや、この日の参加者を見る限りは20代~30代、見た目も若くて小綺麗な人が多かったです。

 この日はいつもより参加者が多かったらしく、座る場所を探すのも一苦労。Nさんと何とかソファのスペースを見つけて乾杯すると、さっそく男性2人組が「横座っていい?」と近づいてきました。「名前なんていうのー?」と相手が軽い調子で会話を始めようとしたところでNさんが「いや、ここで前に会ってますよ」とまた冷静な切り返し! 男性はさーっと引いていきましたが、あとから聞くと何度もデートにも誘われているらしく、それでも覚えていない失礼野郎だったようです。

 女性参加者も気になったので何人か話しかけてみると、過去何度か参加している人たちもいて、男女ともにメンツがかぶってきて少々やりづらいとのこと。先ほどの失礼野郎みたいな案件も珍しくないようです。女性陣の職業はOLや美容系、看護師など普通のお仕事をされている方がほとんどでしたが、たまに謎のパーティ主催者なんかもいて「他にもこういうイベント誘うから連絡先交換しましょ」と声をかけられることも。こういうコミュニティはこうやって広がっていくのか……!

 人が増えてきたので他の部屋も覗いてみると、奥にはどでかいベッドのある寝室が! ヤリ部屋か!? とワクワクしましたが、疲れた女の子たちが避難して談笑していただけでした。なんていうか、こういうところに初めてきたので、男性陣よりも部屋が気になってしまう! トイレもお風呂も高級ホテルみたいなんだもん。いや、高級ホテル行ったことないですけど。ベランダに出て夜景をバックに写真も撮って、一通りタワマンにはしゃぎ終わった頃には、人の出入りも落ち着いてきたようなのでまたリビングに戻りました。

◎彼らが賢いのでしょうか?

 いろんな男性と話しましたが、印象的だったのはみんなご丁寧に名前と職業をセットで教えてくれるんですよね! 「経営者やってる○○だよ」「××です。仕事はコンサルね」なんて具合に。中でも最高に面白かった人は、突然腕をつかまれて「俺、神経科医なの。ちょっと座って」とソファに座らされ、「神経科医ね、わかる?」とご丁寧に名刺も見せてくれ「神経科医の△△△△だから。覚えといて。とりあえず連絡先教えて」とコミュニケーションのかけらもないお医者さん。LINEの第一声も「神経科医の△△△△です」って、もうどんだけアピールしたいんだよ!

 仕事アピールする人の他にも、「俺も六本木住んでるんだよ」と自宅の写真を披露してきたり、誰とも会話らしい会話に発展することはありませんでした。数人はイケメンで話も面白くて華やかな職業の人もいたのですが、彼らはあくまでゲスト的な存在とのこと……。うぅ、紛らわしい。

 「とりあえず、みんなお金持ちだっていうことはわかりました」とNさんに言うと、「お金だけ持っててナンパする度胸はない、こういう場所でしか女の子を見繕えない人たちですよ」とこれまた冷静すぎる分析。

 確かにみんな面白い話をするわけでもなく、ノリがいいわけでもなく、女の子たちを褒めたり楽しませてのせようとしているわけでもない。ただ「いい仕事してますよ」「いい部屋に住んでますよ」というスペックアピールしかしていない! しかも、悲しいかな、みんなブサメンでもないし、何だったらオシャレな人もいたんです……。なんか、もっとみんな頑張ろうよ! って思うわけですよ。いや、ある意味省エネで賢い方法とも言えるのかなぁ……。

 終電が近づき、だいたいの人とは喋ったので部屋をあとにしました。帰りのエレベーターで他の女性参加者の何人かと一緒になったのですが、「つまんなかったね! パエリア美味しかっただけだわ」「マジ収穫パエリアだけ」と衝撃の会話を聞いてしまいました。

 稼いでいても、良い部屋に住んでいても、パエリアより魅力のない男たち……! 確かに「うちも六本木のタワマンだからおいでよ」とか「美味しいフレンチ連れていくよ」とか声をかけてもらって、その誘いには惹かれました。でも、そこでまた空っぽな会話が待っていると思ったら……うーん、悩む!

 普段は知り合えないような男性ばかりだったタワマンパーティ。お医者さんでも経営者でも、面白くて魅力的でかつ稼いでる人は世の中にたくさんいるはずなんですよ。でもうっすい人脈をつたって参加費無料で知り合えるような場所に行っても、同じようにうっすい人しかいないんだなぁということがよくわかりました。

 次の日の朝、寝起きで見た一発目のLINEは「神経科医の△△△△だよ、覚えてる?」。いや、さすがに覚えたわ!

集団強姦疑惑を警察に委ねる慶應大学は、自ら謳う「自分の頭で考える力」を放棄している

◎当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました

慶應義塾大学塾長 清家篤 「告示」(10月4日)

 10月4日に大学が清家塾長名で出した「告示」を読んでみる。複数人の未成年者の飲酒があったので同団体への解散を命じたというのが主旨。では、その飲酒行為は具体的にどのようなものだったのか。“複数回にわたり関係者に事情聴取”した成果なのか、なかなか具体的に記されている。

 「互いを指名して飲酒するよう囃し立てる、或いはゲームの勝敗により酒を呷る等の危険な行為があったことが確認されています」とある。男子学生6人のもとへ連れてこられた女子学生は、ショットグラスになみなみと注がれたテキーラを5杯程度連続で飲まされたと『週刊文春』に証言しているから、この証言は大学の「告示」と合致している。ここまで認識できたが、その後の暴行の事実については確認できなかった、と大学側は主張する。週刊誌がその後の事実を克明に記しているが、それ以上は追いかけない。随分と都合の良い事情聴取に思える。

 しつこく問う。「告示」にはこうも書かれている。「当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました」。この問題の最たる事例は2009年、東急東横線日吉駅構内を全裸で疾走し、その模様をビデオに撮影、10名が公然わいせつ容疑で書類送検された一件だろう。翌年の「ミス慶應コンテスト」は、この事件を受けて中止された。公然わいせつ容疑で書類送検された団体が相変わらず「惹起」してきたならば、今回の集団強姦疑惑、急いで未成年飲酒のみで収めようとする対応を「隠蔽」と言われても致し方ない。

 この団体に所属する慶大生は『週刊文春』の記者に数枚の写メを見せて、「これ、いくらで買いますか?」「買うなら今!」(同前記事より)と売り込んでいる。その写真は、女性に覆いかぶさる男、そして女性の顔に性器を押し付ける別の男が写っていたという。彼は「写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」と記者に見せてきた。あまりに愚かな連中である。

◎新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること

慶應義塾大学塾長 清家篤  学生に向けたメッセージ(慶応大学HPより)

 ワイドショーでもこの事件は頻繁に取り上げられていたが、大学生はもう大人なのだから大学側がどこまで責任をとるべきなのか、警察が動き始めたならばそっちに任せるべきだろう、といった意見をいくつか聞いた。彼らが大人なのかどうかが問題なのではない。所属する人間が愚行に及んだ可能性が極めて高いならば、その所属先は事実を掴まねばならない。放置してはいけない。ましてや、そこに被害を訴えている学生がいるのだ。もし、自分たちが強姦の事実を確認できないと結論付けたのならば、自分たちの調査結果とまったく違う報道をしている週刊誌に対して「そんな事実はない!」と抗議文でも送ったらどうか。

 影響力の多少で考えるべきではないかもしれないが、有名大学のミスコン、その主催団体は単なるサークルではない。スポンサーが付き、当日は、芸能事務所やテレビ局の関係者が出入りする。ミス慶應となった女性たちのその後の活躍は明らかに大学の広報活動に多大な影響力を持っている。だからこそ、集団強姦が明らかになる前に、この「広告学研究会」を未成年飲酒で切ったのだろう。週刊誌で事件の詳細を読むことのない人たちには、「性的暴行などの事件性は確認できなかった」という学校側の見解が認識されるだけで終わる可能性もある。これでは被害を訴える女性が浮かばれない。

 『週刊文春』の続報記事では、この広告学研究会の日吉キャンパスの代表を務め、事件の現場にいた二年の男子学生に取材しているが、彼は被害にあった女性に対し、「ミスコンが中止になったのはオマエのせいだ」というLINEを送り、6人のファイナリストに直接謝罪しに行くように脅していたという(女性の知人の証言)。事実ならば鬼畜である。

 清家塾長は大学のホームページに載せた学生に向けたメッセージで、これからの時代を生きる学生たちに必要なのは「新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること、つまり自分の頭で考える力です。自分の頭で考えるということは、考えるべき問題を見つけ、その問題を説明し、その説明が本当に正しいかどうかを客観的に確かめ、それが正しいならばそれにもとづいて問題を解決していく、というプロセスを意味します」と語っている。

 ご自身の言葉を今一度通読されることをお薦めしたい。もしも、彼らがやっていないのならば、彼らを守るために週刊誌に抗議をするべきだ。もしも、彼らがやっているならば、被害女性を守るために彼らを退学処分にすべきだ。「警察に任せています」という対応は、何よりそちらの美学に反する。今こそ「自分の頭で考える力」のお手本を示すべきではないのだろうか。「自分の頭で考えて」、必死に告発している学生がいるのだから。

当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました

慶應義塾大学塾長 清家篤 「告示」(10月4日)

 10月4日に大学が清家塾長名で出した「告示」を読んでみる。複数人の未成年者の飲酒があったので同団体への解散を命じたというのが主旨。では、その飲酒行為は具体的にどのようなものだったのか。“複数回にわたり関係者に事情聴取”した成果なのか、なかなか具体的に記されている。

 「互いを指名して飲酒するよう囃し立てる、或いはゲームの勝敗により酒を呷る等の危険な行為があったことが確認されています」とある。男子学生6人のもとへ連れてこられた女子学生は、ショットグラスになみなみと注がれたテキーラを5杯程度連続で飲まされたと『週刊文春』に証言しているから、この証言は大学の「告示」と合致している。ここまで認識できたが、その後の暴行の事実については確認できなかった、と大学側は主張する。週刊誌がその後の事実を克明に記しているが、それ以上は追いかけない。随分と都合の良い事情聴取に思える。

 しつこく問う。「告示」にはこうも書かれている。「当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました」。この問題の最たる事例は2009年、東急東横線日吉駅構内を全裸で疾走し、その模様をビデオに撮影、10名が公然わいせつ容疑で書類送検された一件だろう。翌年の「ミス慶應コンテスト」は、この事件を受けて中止された。公然わいせつ容疑で書類送検された団体が相変わらず「惹起」してきたならば、今回の集団強姦疑惑、急いで未成年飲酒のみで収めようとする対応を「隠蔽」と言われても致し方ない。

 この団体に所属する慶大生は『週刊文春』の記者に数枚の写メを見せて、「これ、いくらで買いますか?」「買うなら今!」(同前記事より)と売り込んでいる。その写真は、女性に覆いかぶさる男、そして女性の顔に性器を押し付ける別の男が写っていたという。彼は「写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」と記者に見せてきた。あまりに愚かな連中である。

◎新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること

慶應義塾大学塾長 清家篤  学生に向けたメッセージ(慶応大学HPより)

 ワイドショーでもこの事件は頻繁に取り上げられていたが、大学生はもう大人なのだから大学側がどこまで責任をとるべきなのか、警察が動き始めたならばそっちに任せるべきだろう、といった意見をいくつか聞いた。彼らが大人なのかどうかが問題なのではない。所属する人間が愚行に及んだ可能性が極めて高いならば、その所属先は事実を掴まねばならない。放置してはいけない。ましてや、そこに被害を訴えている学生がいるのだ。もし、自分たちが強姦の事実を確認できないと結論付けたのならば、自分たちの調査結果とまったく違う報道をしている週刊誌に対して「そんな事実はない!」と抗議文でも送ったらどうか。

 影響力の多少で考えるべきではないかもしれないが、有名大学のミスコン、その主催団体は単なるサークルではない。スポンサーが付き、当日は、芸能事務所やテレビ局の関係者が出入りする。ミス慶應となった女性たちのその後の活躍は明らかに大学の広報活動に多大な影響力を持っている。だからこそ、集団強姦が明らかになる前に、この「広告学研究会」を未成年飲酒で切ったのだろう。週刊誌で事件の詳細を読むことのない人たちには、「性的暴行などの事件性は確認できなかった」という学校側の見解が認識されるだけで終わる可能性もある。これでは被害を訴える女性が浮かばれない。

 『週刊文春』の続報記事では、この広告学研究会の日吉キャンパスの代表を務め、事件の現場にいた二年の男子学生に取材しているが、彼は被害にあった女性に対し、「ミスコンが中止になったのはオマエのせいだ」というLINEを送り、6人のファイナリストに直接謝罪しに行くように脅していたという(女性の知人の証言)。事実ならば鬼畜である。

 清家塾長は大学のホームページに載せた学生に向けたメッセージで、これからの時代を生きる学生たちに必要なのは「新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること、つまり自分の頭で考える力です。自分の頭で考えるということは、考えるべき問題を見つけ、その問題を説明し、その説明が本当に正しいかどうかを客観的に確かめ、それが正しいならばそれにもとづいて問題を解決していく、というプロセスを意味します」と語っている。

 ご自身の言葉を今一度通読されることをお薦めしたい。もしも、彼らがやっていないのならば、彼らを守るために週刊誌に抗議をするべきだ。もしも、彼らがやっているならば、被害女性を守るために彼らを退学処分にすべきだ。「警察に任せています」という対応は、何よりそちらの美学に反する。今こそ「自分の頭で考える力」のお手本を示すべきではないのだろうか。「自分の頭で考えて」、必死に告発している学生がいるのだから。


集団強姦疑惑を警察に委ねる慶應大学は、自ら謳う「自分の頭で考える力」を放棄している

◎当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました

慶應義塾大学塾長 清家篤 「告示」(10月4日)

 10月4日に大学が清家塾長名で出した「告示」を読んでみる。複数人の未成年者の飲酒があったので同団体への解散を命じたというのが主旨。では、その飲酒行為は具体的にどのようなものだったのか。“複数回にわたり関係者に事情聴取”した成果なのか、なかなか具体的に記されている。

 「互いを指名して飲酒するよう囃し立てる、或いはゲームの勝敗により酒を呷る等の危険な行為があったことが確認されています」とある。男子学生6人のもとへ連れてこられた女子学生は、ショットグラスになみなみと注がれたテキーラを5杯程度連続で飲まされたと『週刊文春』に証言しているから、この証言は大学の「告示」と合致している。ここまで認識できたが、その後の暴行の事実については確認できなかった、と大学側は主張する。週刊誌がその後の事実を克明に記しているが、それ以上は追いかけない。随分と都合の良い事情聴取に思える。

 しつこく問う。「告示」にはこうも書かれている。「当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました」。この問題の最たる事例は2009年、東急東横線日吉駅構内を全裸で疾走し、その模様をビデオに撮影、10名が公然わいせつ容疑で書類送検された一件だろう。翌年の「ミス慶應コンテスト」は、この事件を受けて中止された。公然わいせつ容疑で書類送検された団体が相変わらず「惹起」してきたならば、今回の集団強姦疑惑、急いで未成年飲酒のみで収めようとする対応を「隠蔽」と言われても致し方ない。

 この団体に所属する慶大生は『週刊文春』の記者に数枚の写メを見せて、「これ、いくらで買いますか?」「買うなら今!」(同前記事より)と売り込んでいる。その写真は、女性に覆いかぶさる男、そして女性の顔に性器を押し付ける別の男が写っていたという。彼は「写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」と記者に見せてきた。あまりに愚かな連中である。

◎新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること

慶應義塾大学塾長 清家篤  学生に向けたメッセージ(慶応大学HPより)

 ワイドショーでもこの事件は頻繁に取り上げられていたが、大学生はもう大人なのだから大学側がどこまで責任をとるべきなのか、警察が動き始めたならばそっちに任せるべきだろう、といった意見をいくつか聞いた。彼らが大人なのかどうかが問題なのではない。所属する人間が愚行に及んだ可能性が極めて高いならば、その所属先は事実を掴まねばならない。放置してはいけない。ましてや、そこに被害を訴えている学生がいるのだ。もし、自分たちが強姦の事実を確認できないと結論付けたのならば、自分たちの調査結果とまったく違う報道をしている週刊誌に対して「そんな事実はない!」と抗議文でも送ったらどうか。

 影響力の多少で考えるべきではないかもしれないが、有名大学のミスコン、その主催団体は単なるサークルではない。スポンサーが付き、当日は、芸能事務所やテレビ局の関係者が出入りする。ミス慶應となった女性たちのその後の活躍は明らかに大学の広報活動に多大な影響力を持っている。だからこそ、集団強姦が明らかになる前に、この「広告学研究会」を未成年飲酒で切ったのだろう。週刊誌で事件の詳細を読むことのない人たちには、「性的暴行などの事件性は確認できなかった」という学校側の見解が認識されるだけで終わる可能性もある。これでは被害を訴える女性が浮かばれない。

 『週刊文春』の続報記事では、この広告学研究会の日吉キャンパスの代表を務め、事件の現場にいた二年の男子学生に取材しているが、彼は被害にあった女性に対し、「ミスコンが中止になったのはオマエのせいだ」というLINEを送り、6人のファイナリストに直接謝罪しに行くように脅していたという(女性の知人の証言)。事実ならば鬼畜である。

 清家塾長は大学のホームページに載せた学生に向けたメッセージで、これからの時代を生きる学生たちに必要なのは「新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること、つまり自分の頭で考える力です。自分の頭で考えるということは、考えるべき問題を見つけ、その問題を説明し、その説明が本当に正しいかどうかを客観的に確かめ、それが正しいならばそれにもとづいて問題を解決していく、というプロセスを意味します」と語っている。

 ご自身の言葉を今一度通読されることをお薦めしたい。もしも、彼らがやっていないのならば、彼らを守るために週刊誌に抗議をするべきだ。もしも、彼らがやっているならば、被害女性を守るために彼らを退学処分にすべきだ。「警察に任せています」という対応は、何よりそちらの美学に反する。今こそ「自分の頭で考える力」のお手本を示すべきではないのだろうか。「自分の頭で考えて」、必死に告発している学生がいるのだから。

当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました

慶應義塾大学塾長 清家篤 「告示」(10月4日)

 10月4日に大学が清家塾長名で出した「告示」を読んでみる。複数人の未成年者の飲酒があったので同団体への解散を命じたというのが主旨。では、その飲酒行為は具体的にどのようなものだったのか。“複数回にわたり関係者に事情聴取”した成果なのか、なかなか具体的に記されている。

 「互いを指名して飲酒するよう囃し立てる、或いはゲームの勝敗により酒を呷る等の危険な行為があったことが確認されています」とある。男子学生6人のもとへ連れてこられた女子学生は、ショットグラスになみなみと注がれたテキーラを5杯程度連続で飲まされたと『週刊文春』に証言しているから、この証言は大学の「告示」と合致している。ここまで認識できたが、その後の暴行の事実については確認できなかった、と大学側は主張する。週刊誌がその後の事実を克明に記しているが、それ以上は追いかけない。随分と都合の良い事情聴取に思える。

 しつこく問う。「告示」にはこうも書かれている。「当該団体にあっては過去にも問題を繰り返し惹起しており、大学がその都度指導に当たってきました」。この問題の最たる事例は2009年、東急東横線日吉駅構内を全裸で疾走し、その模様をビデオに撮影、10名が公然わいせつ容疑で書類送検された一件だろう。翌年の「ミス慶應コンテスト」は、この事件を受けて中止された。公然わいせつ容疑で書類送検された団体が相変わらず「惹起」してきたならば、今回の集団強姦疑惑、急いで未成年飲酒のみで収めようとする対応を「隠蔽」と言われても致し方ない。

 この団体に所属する慶大生は『週刊文春』の記者に数枚の写メを見せて、「これ、いくらで買いますか?」「買うなら今!」(同前記事より)と売り込んでいる。その写真は、女性に覆いかぶさる男、そして女性の顔に性器を押し付ける別の男が写っていたという。彼は「写真見ます? マジ、ヤバイっすよ。芸術作品っすよ」と記者に見せてきた。あまりに愚かな連中である。

◎新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること

慶應義塾大学塾長 清家篤  学生に向けたメッセージ(慶応大学HPより)

 ワイドショーでもこの事件は頻繁に取り上げられていたが、大学生はもう大人なのだから大学側がどこまで責任をとるべきなのか、警察が動き始めたならばそっちに任せるべきだろう、といった意見をいくつか聞いた。彼らが大人なのかどうかが問題なのではない。所属する人間が愚行に及んだ可能性が極めて高いならば、その所属先は事実を掴まねばならない。放置してはいけない。ましてや、そこに被害を訴えている学生がいるのだ。もし、自分たちが強姦の事実を確認できないと結論付けたのならば、自分たちの調査結果とまったく違う報道をしている週刊誌に対して「そんな事実はない!」と抗議文でも送ったらどうか。

 影響力の多少で考えるべきではないかもしれないが、有名大学のミスコン、その主催団体は単なるサークルではない。スポンサーが付き、当日は、芸能事務所やテレビ局の関係者が出入りする。ミス慶應となった女性たちのその後の活躍は明らかに大学の広報活動に多大な影響力を持っている。だからこそ、集団強姦が明らかになる前に、この「広告学研究会」を未成年飲酒で切ったのだろう。週刊誌で事件の詳細を読むことのない人たちには、「性的暴行などの事件性は確認できなかった」という学校側の見解が認識されるだけで終わる可能性もある。これでは被害を訴える女性が浮かばれない。

 『週刊文春』の続報記事では、この広告学研究会の日吉キャンパスの代表を務め、事件の現場にいた二年の男子学生に取材しているが、彼は被害にあった女性に対し、「ミスコンが中止になったのはオマエのせいだ」というLINEを送り、6人のファイナリストに直接謝罪しに行くように脅していたという(女性の知人の証言)。事実ならば鬼畜である。

 清家塾長は大学のホームページに載せた学生に向けたメッセージで、これからの時代を生きる学生たちに必要なのは「新しい状況を自ら正確に理解し、その理解に基づいて問題を解決すること、つまり自分の頭で考える力です。自分の頭で考えるということは、考えるべき問題を見つけ、その問題を説明し、その説明が本当に正しいかどうかを客観的に確かめ、それが正しいならばそれにもとづいて問題を解決していく、というプロセスを意味します」と語っている。

 ご自身の言葉を今一度通読されることをお薦めしたい。もしも、彼らがやっていないのならば、彼らを守るために週刊誌に抗議をするべきだ。もしも、彼らがやっているならば、被害女性を守るために彼らを退学処分にすべきだ。「警察に任せています」という対応は、何よりそちらの美学に反する。今こそ「自分の頭で考える力」のお手本を示すべきではないのだろうか。「自分の頭で考えて」、必死に告発している学生がいるのだから。