不倫、加齢、不感症、バツイチの悩み…田渕さんのベテランテクで一挙解決!

 イケメンたちがさまざまなシチュエーションや言葉で癒してくれる、サプリのような作品『私だけのDarlin'』シリーズ。今回は皆さんご存知、ベテラン男優の田渕正浩さんが登場しますよ~!

 最初の主人公は27歳主婦。夫に不満があるワケじゃないけど、自宅に他の男性を招き入れてチョメチョメしてしまいました。罪悪感に襲われていると、田渕さんが「旦那さん以外としたこと、後悔してるの?」と優しく問いかけてきます。「後悔っていうか、申し訳ないっていうか……」「夫に正直に話そうかな」という彼女に、田渕さんが諭すのです。

「愛してるんだったら、このことは絶対に言っちゃダメだよ」
「嘘だって必要な時があるんだ」
「いいかい、さっきのことはもう忘れて、今までの素敵な奥さんでいればいいから」
「ご主人もあなたのことずっと愛してる。だから、旦那さんを苦しませない」
「寂しくなったら、私を呼びなさい」

 その後、彼女のおでこ、そして唇にキス。ついばむようなソフトなキスから、舌を入れる激しいキスまで。最後は笑顔で彼女の髪を撫でて終了。田渕さんの“まあまあ長めのキスシーン”……ベテランテクにクラクラしますよ!

 続いて、32歳主婦。最近、体力の衰えを感じている彼女は、家事が疎かになり、女としての時間もないことに悩んでいる様子です。疲れた彼女がソファでうたた寝していると、田渕さん降臨☆

「家事が忙しいんでしょ、お疲れ様」
「健康になる方法を教えますよ」

 と、肩の柔軟体操を教えてくれます。ベテラン男優と主婦が2人で肩回しをするというシュールな光景……!

 肩がほぐれると、「あなたを待ってる人がいるんだから、今日一日ゆっくり休んで、明日からまた頑張ってください」。おでこと唇にキスし、「いっぱい健康になって、いっぱい美しくなって、もっともっと女としての魅力を上げていってください」「素敵ですよ、すごく美しい」と自信を取り戻すようあの渋い声で囁くのでした。

 3人目は24歳独身OL。お悩みは『セックスでもオナニーでもイケないこと』。ベッドでオナニーをしたものの、またイケずに落ち込む彼女のところに「満足できてないんじゃない?」。もちろん、声の主は田渕さんです。

 「AVとか見ると、女優さんはみんなすごく感じてて、ちゃんとイッてて……あたし不感症なのかな」とこぼす彼女。田渕さんは「無理して感じたり、イク必要ないんじゃないの?」とキスします。

 服を脱がせて乳首を舐めながら「気持ちいいかい?」「ちゃんと感じてるね」と言う田渕さん。パンツの中に手を入れてアソコを刺激しながら、「おまんこ舐めようか……」と2回も囁く場面も! 大事なことなのでリピートしたんですね~。

 クンニ後、「自分でゆっくり挿れてごらん」と騎乗位を促す田渕さん。感じている彼女の表情を下から眺めながら、

「素直に感じる君はすごく可愛いよ」
「無理して男を悦ばせようとして感じなくていいから」
「そのままの君で十分素敵だし、相手も喜ぶと思うよ」

 と、癒しワードを連発。側位では「どうだい、気持ちいいとこ当たってるかい?」、正常位では「キレイだよ、すごく素敵だ」。田渕さんのテクと優しさにより、彼女は念願の初イキを達成します。「これからも自分自身にプレッシャー与えなくていいから」「イッてもイカなくても、君は十分素敵なんだから」と、体と心を解きほぐしてくれました。

 最後は30歳のバツイチOL。夫の浮気が原因で離婚した彼女は、一人暮らしを始めることに。引っ越し先で荷物を片付けていると、田渕さんが「ここが新しい部屋か。日当たりのいい部屋だね」と登場!

 バツイチになり、今後の人生に不安を感じている彼女に対して、田渕さんは「30歳で独り身になったわけだ。自分の好きな恋愛して、旅行行って、どんどん自由にやっていけるじゃない」と前向きなアドバイスをし、「おいで」とキス。

 「キレイだよ」と言いながら彼女の服を脱がせ、「自由なんだからさ、いっぱい好きなことして、気持ちよくなって」と言いながらアソコを愛撫。お互いにパンツの中に手を入れて触り合うと、「ああ~たまんない……」「いっぱい楽しもう」と田渕さんも楽しそうです。

 胸を舐めたり、パンツの上からクンニ&ノーマルクンニで感じさせた後、側位で挿入。彼女を優しい眼差しで見つめながらピストンする田渕さん。正常位では終始密着してそのままフィニッシュ。「女としても今が一番魅力的だよ、私が言うんだから間違いない」って、離婚直後の心が弱ってる時に言われたらありがたい台詞です。

 田渕さんのダンディーな魅力が爆発し、枯れ専女性には垂涎モノの今作。オナニー中に突然「満足してないんじゃない?」と登場するなど、ちょっとコミカルな要素もある女性との初対面シーンも見どころです。

アソコが臭すぎて怖いキュウ!! ステディの亀頭も赤くした「膣内のでっぱり」正体とは?

直射日光でお肌のシミソバカスシワタルミが激増する季節・夏の到来も間近キュウ~お前ら元気にヤッてるかキュウ?
最近ヤバイ出来事があたしの身に起こったから、報告してやるキュウ。

ある朝のこと……。

仕事に行こうとマンションのエレベーターに乗ると生ゴミのような悪臭。
ん? 住人がゴミ捨てのとき、汁でもこぼしたのかキュウ?

下まで降りて、雨が降っていることに気付いたので、2台あるエレベーターの別のほうに乗って傘を取りに戻ったキュウ。んん? こっちのエレベーターも同じ悪臭! そんなことある?

あ~んもう、ゴミ袋に生ゴミぶちこむときは、新聞紙にくるんでビニール袋に入れてからにしろってママンに教わらなかったキュウ!? まじ臭ぇキュウーーーー!

ってヤバ、遅刻遅刻ゥ~。
とりあえず駅までダッシュで電車に乗り込んだキュウ。
……? 満員電車でも、かすかに臭う……。
え、
あたしか!?

……そういえば。

昨日ジムに行って着替えたときも何かが腐ったような臭いがして、家に帰ってきても臭いから、「もしやあたしの汗が染み込んだトレーニングウェアが腐臭を!?」と思って入念に洗濯したキュウ。
あ、そんで昨日はいつもより早い時間にお風呂入って下着も替えて寝たキュウ。
えー、長い時間このパンツを履いてるから汗の臭いがしみて臭ってるとかキュウ!?

…………そういえば。
その前の日も、洗面台でメイクしてるとき同じような臭いがして、そろそろパイプマンやらなきゃと思ったんだったキュウ……。

臭いの記憶が、ポツポツと蘇り、繋がっていく……

え、やっぱり臭うのあたしキュウ!?!?!?

◎まんこ臭すぎ問題キュウ

あたし最近、トリプルワークに励んでいるキュウ。
資本主義の奴隷、過重労働のフリーター、それがあたし。
もしかして過労で体臭がキツくなっているキュウ?
ってか「キツい」ってレベルじゃないキュウ、ガチの生ゴミ臭がするキュウ!

不安な気持ちを抱えたまま~♪街はdingdong遠ざかって電車は職場Aの最寄り駅へ。
職場Aは4.5畳くらいの小部屋で、女子3人のデスクワークだキュウ。
仲良しのミツコさんに、意を決して聞いてみたキュウ。

しQ「ねえ……あたし、臭うキュウ?」

ミツコさん「くんくん……うん、しQちゃんが動くと、ふわっと生ゴミみたいなウンコみたいな臭いがするね」

人に分かるほどの臭いってやばくね?
あたし、やっぱり臭いキュウ!?

別の同僚にファブリーズを借りて全身に噴霧したけど、全然消臭された気がしないキュウ。
もう耐え切れなくなったあたしは、トイレに行って服を全部脱いだキュウ。
まずはワキの臭いチェック。くんくん、臭くない。パンツも臭くない。

でも……お股のとこ……臭い?
お股を指で触ってみると……えっ、お汁が出てる?

……くっっっっさ!!!

え、くっっっっさ!!!!!!

どうしよう、このあと移動して別の現場Bで仕事、しかも幼稚園生たちの面倒を見る的な仕事!
ちょうどお股のあたりが子供たちの頭の高さ!
子供に「このおねーさんくさーい!!」とか叫ばれたら死ぬ、立ち直れない!
しかもその日はテロテロのワイドパンツ一枚という軽装!
やっちまったキュウ~~~~~~~

途中でパンツ買って重ねばきするか?
いや、そんなもんでは間に合わない臭いが、お股から溢れてくるキュウ……。
あまりに恐ろしくて、iPhoneでマン汁の臭いについて検索かけたキュウ。

細菌性膣炎!? 性病!? 子宮ガン!? やばいんじゃね? 怖え!
出てくる検索結果が全部本当に怖いキュウ~~~~(涙涙涙)

結局、早退して着替えようと決意!
どう誤魔化していいのか分からなすぎて、恥をしのんで正直に事情を話したキュウ。

しQ「あの、すみません……あたし性病(一番症状に当てはまる)かも知れなくて、下の方の臭いが今日尋常じゃなくて……」

ミツコさん「早退して病院行きな?(にっこり)」

ミツコさん仏か~~~~(涙涙涙)

でも仏の微笑みでもまったくあたしの不安と怯えを癒すことは出来ず、深海の闇のように真っ暗な気持ちでさっき乗ってきた通勤電車に再び乗り込み家路を目指す途中もiPhoneでオイニーの正体を検索しまくったキュウ。

ふむふむ、膣洗浄剤というものがこの世には存在するキュウ?
いわゆる「携帯ビデ」「使い捨てビデ」。
生理の終わりかけ、少量の経血が続く時期に、膣内にプシューッとこの液体を注入することで、残りカスを一気に膣外に出してスッキリ! という目的で使うモノらしいキュウ。

今まで使ったことなかったキュウけど、今って生理が終わって数日だし、もしかしてコレを使えば臭いの元を断てるのでは!? そうだ、きっと経血の臭いが寝不足続きなどの体調不良でいつもより悪化してるのかも!
そう考えたあたしは、電車を降りて近所のドラッグストアで膣洗浄剤を購入して帰宅したキュウ。

自宅のトイレで初トライ★
イチジク浣腸みたいな要領で膣内に注入した液体が、奥のほうに届いてそのまますぐ、膣穴から出てくる……

って、

え!?

くっさ!!!!!!!!!!

これあたしの体内の臭いキュウ!?
鼻が曲がるようなドブ臭の液体が、あたしのおまんこの中からドバドバ出てきたのキュウ!
これ絶対異常じゃね!?!?!?

そうは言っても時刻はもう昼過ぎ、今から午後の現場Bを休んで婦人科初診に行くのは正直ハードルが高いと判断したあたしは、パンツ2枚を重ね履きしたうえで生理用ナプキン装着、ガードル、タイツの上に裏地のついた生地の厚いロングスカートを履いて臭いをシャットアウト! これ逆にムレて後で臭いがヤバくなるんじゃねって思ったけど、子供たちに腐臭をかがせるわけにもいかないキュウ。

現場Bへダッシュ!

……無事、仕事を終え帰宅したキュウ。

帰ってからもう一度膣洗浄をして(洗浄は1日一回との指示書き)も、まだ臭かったキュウけど、職場Aのトイレで汁をにおったときよりは落ちついた感じだったので、翌日まで様子を見ることにして一晩休んだキュウ。
睡眠をしっかりとれば、体調回復して臭いも消えるんじゃ、という淡い期待を胸におやすみ。。。キュウ。。。

◎ステディが気付いた「出っ張り」

翌朝。
気のせいか、臭いが若干落ちついた気が……?

<おまんこの臭いSOSサイト>を閲覧して、今度は浣腸型ではなく、乳酸菌を洗い流さないという(サイトで婦人科の先生がオススメしていた)ジェル状の膣洗浄剤をドラッグストアで購入して再トライしてみたキュウ。値段も3倍くらいして財布に大打撃だったキュウけど、悪臭はさらに落ちついてきたかも? これ直るかも?
油断したあたしは、結局病院へは行かず……。

その次の日。
おっと、コレ極秘にしてたけど、実はあたし最近、ステディな関係の絶倫歳下ボーイとイチャコラしているキュウ。
この日の夜はステディと逢い引き★ しかもトリプルワークなのに試行錯誤で連休とってステディと旅行の予定なのキュウ~。その前夜デートってわ・け。

ただここ数日のオイニー事情と不安な気持ち、ビデの経過などを話し「もしかしたらあたし臭うかも」と伝えたキュウけど、「しQちゃんが放つオイニーはどんなものだって全然臭くないよ」とハニカむステディの了承を得て合体。
座位のときバフバフやるとプンプン(臭いが)きたけど、ステディは「鼻炎だから分からない」と言っていたキュウ。

でもね?

行為が終わってコンドームを見ると……外側なんか茶色い!?

ティッシュで愛液を拭いてみると、ゴムが汚れたレンガのようなくすんだ茶色で染まってるじゃねーーーーーか! 超恐怖!!! 絶対病気! 明日朝から旅行だからいま病院に行かねばってか旅行どころじゃなくねわあああぁあ!!!

時刻は19:30、新宿に20:00まで受け付けているレディースクリニックがあるキュウ!
Google先生の検索機能に心から感謝!
ボサボサのままステディと手を取り合い半泣きでダッシュ!

病院へ向かう電車の中で、そういえば5日前くらい(生理終わりかけのとき)に、欲情を抑えられずその絶倫ステディと合体したときのことが記憶に蘇ってきたキュウ。

~~~~5日前~~~~~

その日は大喧嘩したあとの逢瀬で、仲直りして2人して大変激しく燃え上がってしまい、あたしもおまんこが擦れて赤くなって、3試合めに突入するころにはちょっと痛い感じがあったキュウ。

ステディも、3試合めは何だかいつもより腰の動きが少ない。何度も体位を変えてだらだら時間が長くなっていたキュウ。

いつもあたしが嫌がるからあまり指を入れたりはしなかったけど、その日はいったんちんこを抜いて指を入れてきたステディ。ステディの様子がおかしい。

触りながら「あれ?」とつぶやき、「いつもココにこんな出っ張りあったっけ?」と言い出したキュウ。

何何何!? ちょー怖いキュウ! あたしが怖がると、「こんなに指で触ったことないから変な感じがしたのかな?」ということに落ち着き、ついでに最後は初めての一緒にオナニーでゴールというプレイを開拓してみたり★

そんな3試合めが終わってステディのちんこを見ると先っちょが擦れた感じで赤くなっていて、ちんこが痛くて最後あんまり動けなかったことが判明、今日あたしたちちょっと激しく盛り上がっちゃったね、ちんこもまんこも真っ赤っかなんてやりすぎーうふふーあはははー…………

~~~~~NOW~~~~~

……「なんか出っ張りがある」って言ってた。

子宮に腫瘍でもできてたのかキュウ!?(泣泣泣)
お~~~~ん怖いキュウウウウウウウ~~~~~~~~~

◎お股の向こう側

ダッシュの甲斐あり、ギリギリで婦人科の最終受付に間に合ったキュウ。
一緒に取り乱したステディもうっかりついてきて看護婦さんにたしなめられたキュウ、ごめんなさいキュウ……。

名前を呼ばれ診察室へ入ると、岩下尚史みたいなおじちゃん先生が座ってたキュウ。

しQ「おりものがすごくニオうんですキュウ……」

岩下「うん、ニオイね」

診察はたったのそれだけで待合室へ戻る!!!!!!
おい岩下、そんだけでええのんか!?!?!?

……不安な気持ちが増幅し続ける中、しばらく待っていたら今度は検査室へ呼ばれたキュウ。

下半身だけ裸になって、お股を開く台に乗り開脚。
お腹の上のカーテンの向こうで、岩下尚史似ドクターが穴に何かひんやりした感触の器具を挿入したのがわかったキュウ。

岩下「あ!」

何だよこえーキュウ!!(泣泣泣)
カーテンの向こうでコソコソ話と看護婦さんがバタバタ動く音……泣きそう。
死ぬの? あたし、死ぬの?

右の頬を涙がツーッとつたったキュウ。
すると岩下似ドクターが、こう聞いてきたキュウ。

岩下「あなた生理のときタンポン使いますね?」

しQ「?……はい」

岩下「前の生理のときのタンポンが中に残っちゃってますね」

…………えーーーーーっ!!!!!

オイニー騒動が始まったとき、確かにうっすら「まさかタンポン?」とは思ったりもした、したキュウけど、「はは、絶対抜いたしw」という自信がその選択肢を削除していたキュウ。

岩下「人間って忘れやすいものですよ、鍵かけたのにかけたか分からなくなって戻ったりね」

……キュウの音も出ねえ。

岩下「タンポン見ますか?」

しQ「……じゃあ、グロくなければ……」

おもむろにカーテンがめくられ、下半身まっぱ状態で台から降りたあたしに、ビニールに入ったタンポンが差し出されたキュウ。
ばあちゃんのなかなか治らない痣みたいな、洗い流されても染み込みすぎて消えませーんという感じの、発色の悪い薄紫色の、クタっ……としたタンポン。
ってかなんのためのカーテンだよ、顔も下半身も素で丸出しじゃねぇか。

とはいえ、これにて一件落着。
すべてはあたしの

タンポン抜き忘れ

が原因でしたキュウ。

膣内に雑菌が増えているとのことで、処方箋が出されたキュウ。
外で待っていたステディと薬局へ行き、「タンポンだったキュウ~めんご★」と報告しながら、はっ!と気付いたキュウ。ステディのちんこが赤くなってしまったのは、あたしの中のタンポンで擦れてしまったからだキュウ!
指入れてなんか出っ張ってるって言ってたし! ってことはあのときからタンポン入ってたんだキュウ。えーとつまり、少なくとも6日くらいは膣内に入っていた。すでに入っていたタンポンを抜き忘れて2本目を入れてしまい、最初に入ってたタンポンは紐ごと奥へ……。
ちなみにステディのちんこはその後、かさぶたみたいになってぺろっと剥けて治ったそうだキュウ。

薬局で、薬剤師のお姉さん(明らかに若い)がお薬の説明をしてくれたキュウけど、「あの、完治するまでは、あの……(ちらっとステディを見て小声早口で)彼氏さんとはお控えに……(目をそらして赤面)」と指導があったキュウ。なんかごめん……。あたしの下半身でいろんな人に迷惑かけてごめん。

次の出勤時、ミツコさんとファブリーズを貸してくれた同僚に報告すると「あの時は言えなかったけど、ケモノの死体みたいな臭いがしたよ」とハッキリ言われたキュウ。

お前らもマン臭事変には気をつけろキュウ~。

……って、軽い感じでシメかけたけど、一歩間違えればコレまじで、あたし死んでたキュウ!!!!

最後に自分への戒めも込めて警告。
タンポンは便利だけど、長時間の使用や不衛生な状態で使うことにはリスクがあるキュウ。

あたしが使って膣の奥深くに忘れてしまったタンポンも含め、市販のほとんどのタンポンは化学繊維でつくられていて、膣内に長時間入れておくと黄色ブドウ球菌が繁殖し、タンポンショック(TTS:トキシックショック症候群)という恐ろしい病気を引き起こす懸念があるキュウ。

極めて稀な病気ではあるものの、もしあたしがあのまま悪臭を放置していたらTTSが発症して短時間で非常に重篤な状態に陥っていたかもしれない……ナメたらあかんのじゃ、悪臭!

今回、あたしがかかった婦人科ではこのことを細かく説明しなかったし、あたしの悪臭が黄色ブドウ球菌の繁殖によるものだったのかどうかも聞けずじまいだったけど、死んでたら笑い話では済まないのキュウ。

タンポンの置き忘れは絶対にダメだし、長時間のいれっぱなしもダメ、絶対。
そして「絶対抜いたしw」なーんて自分を過信しちゃダメなんだキュウ~~~(怒怒怒)

あたしも、次回の生理からは肝に命じておくキュウ……。

■しQちゃん/子宮のゆるキャラ(妖精)。アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ 

アソコが臭すぎて怖いキュウ!! ステディの亀頭も赤くした「膣内のでっぱり」正体とは?

直射日光でお肌のシミソバカスシワタルミが激増する季節・夏の到来も間近キュウ~お前ら元気にヤッてるかキュウ?
最近ヤバイ出来事があたしの身に起こったから、報告してやるキュウ。

ある朝のこと……。

仕事に行こうとマンションのエレベーターに乗ると生ゴミのような悪臭。
ん? 住人がゴミ捨てのとき、汁でもこぼしたのかキュウ?

下まで降りて、雨が降っていることに気付いたので、2台あるエレベーターの別のほうに乗って傘を取りに戻ったキュウ。んん? こっちのエレベーターも同じ悪臭! そんなことある?

あ~んもう、ゴミ袋に生ゴミぶちこむときは、新聞紙にくるんでビニール袋に入れてからにしろってママンに教わらなかったキュウ!? まじ臭ぇキュウーーーー!

ってヤバ、遅刻遅刻ゥ~。
とりあえず駅までダッシュで電車に乗り込んだキュウ。
……? 満員電車でも、かすかに臭う……。
え、
あたしか!?

……そういえば。

昨日ジムに行って着替えたときも何かが腐ったような臭いがして、家に帰ってきても臭いから、「もしやあたしの汗が染み込んだトレーニングウェアが腐臭を!?」と思って入念に洗濯したキュウ。
あ、そんで昨日はいつもより早い時間にお風呂入って下着も替えて寝たキュウ。
えー、長い時間このパンツを履いてるから汗の臭いがしみて臭ってるとかキュウ!?

…………そういえば。
その前の日も、洗面台でメイクしてるとき同じような臭いがして、そろそろパイプマンやらなきゃと思ったんだったキュウ……。

臭いの記憶が、ポツポツと蘇り、繋がっていく……

え、やっぱり臭うのあたしキュウ!?!?!?

◎まんこ臭すぎ問題キュウ

あたし最近、トリプルワークに励んでいるキュウ。
資本主義の奴隷、過重労働のフリーター、それがあたし。
もしかして過労で体臭がキツくなっているキュウ?
ってか「キツい」ってレベルじゃないキュウ、ガチの生ゴミ臭がするキュウ!

不安な気持ちを抱えたまま~♪街はdingdong遠ざかって電車は職場Aの最寄り駅へ。
職場Aは4.5畳くらいの小部屋で、女子3人のデスクワークだキュウ。
仲良しのミツコさんに、意を決して聞いてみたキュウ。

しQ「ねえ……あたし、臭うキュウ?」

ミツコさん「くんくん……うん、しQちゃんが動くと、ふわっと生ゴミみたいなウンコみたいな臭いがするね」

人に分かるほどの臭いってやばくね?
あたし、やっぱり臭いキュウ!?

別の同僚にファブリーズを借りて全身に噴霧したけど、全然消臭された気がしないキュウ。
もう耐え切れなくなったあたしは、トイレに行って服を全部脱いだキュウ。
まずはワキの臭いチェック。くんくん、臭くない。パンツも臭くない。

でも……お股のとこ……臭い?
お股を指で触ってみると……えっ、お汁が出てる?

……くっっっっさ!!!

え、くっっっっさ!!!!!!

どうしよう、このあと移動して別の現場Bで仕事、しかも幼稚園生たちの面倒を見る的な仕事!
ちょうどお股のあたりが子供たちの頭の高さ!
子供に「このおねーさんくさーい!!」とか叫ばれたら死ぬ、立ち直れない!
しかもその日はテロテロのワイドパンツ一枚という軽装!
やっちまったキュウ~~~~~~~

途中でパンツ買って重ねばきするか?
いや、そんなもんでは間に合わない臭いが、お股から溢れてくるキュウ……。
あまりに恐ろしくて、iPhoneでマン汁の臭いについて検索かけたキュウ。

細菌性膣炎!? 性病!? 子宮ガン!? やばいんじゃね? 怖え!
出てくる検索結果が全部本当に怖いキュウ~~~~(涙涙涙)

結局、早退して着替えようと決意!
どう誤魔化していいのか分からなすぎて、恥をしのんで正直に事情を話したキュウ。

しQ「あの、すみません……あたし性病(一番症状に当てはまる)かも知れなくて、下の方の臭いが今日尋常じゃなくて……」

ミツコさん「早退して病院行きな?(にっこり)」

ミツコさん仏か~~~~(涙涙涙)

でも仏の微笑みでもまったくあたしの不安と怯えを癒すことは出来ず、深海の闇のように真っ暗な気持ちでさっき乗ってきた通勤電車に再び乗り込み家路を目指す途中もiPhoneでオイニーの正体を検索しまくったキュウ。

ふむふむ、膣洗浄剤というものがこの世には存在するキュウ?
いわゆる「携帯ビデ」「使い捨てビデ」。
生理の終わりかけ、少量の経血が続く時期に、膣内にプシューッとこの液体を注入することで、残りカスを一気に膣外に出してスッキリ! という目的で使うモノらしいキュウ。

今まで使ったことなかったキュウけど、今って生理が終わって数日だし、もしかしてコレを使えば臭いの元を断てるのでは!? そうだ、きっと経血の臭いが寝不足続きなどの体調不良でいつもより悪化してるのかも!
そう考えたあたしは、電車を降りて近所のドラッグストアで膣洗浄剤を購入して帰宅したキュウ。

自宅のトイレで初トライ★
イチジク浣腸みたいな要領で膣内に注入した液体が、奥のほうに届いてそのまますぐ、膣穴から出てくる……

って、

え!?

くっさ!!!!!!!!!!

これあたしの体内の臭いキュウ!?
鼻が曲がるようなドブ臭の液体が、あたしのおまんこの中からドバドバ出てきたのキュウ!
これ絶対異常じゃね!?!?!?

そうは言っても時刻はもう昼過ぎ、今から午後の現場Bを休んで婦人科初診に行くのは正直ハードルが高いと判断したあたしは、パンツ2枚を重ね履きしたうえで生理用ナプキン装着、ガードル、タイツの上に裏地のついた生地の厚いロングスカートを履いて臭いをシャットアウト! これ逆にムレて後で臭いがヤバくなるんじゃねって思ったけど、子供たちに腐臭をかがせるわけにもいかないキュウ。

現場Bへダッシュ!

……無事、仕事を終え帰宅したキュウ。

帰ってからもう一度膣洗浄をして(洗浄は1日一回との指示書き)も、まだ臭かったキュウけど、職場Aのトイレで汁をにおったときよりは落ちついた感じだったので、翌日まで様子を見ることにして一晩休んだキュウ。
睡眠をしっかりとれば、体調回復して臭いも消えるんじゃ、という淡い期待を胸におやすみ。。。キュウ。。。

◎ステディが気付いた「出っ張り」

翌朝。
気のせいか、臭いが若干落ちついた気が……?

<おまんこの臭いSOSサイト>を閲覧して、今度は浣腸型ではなく、乳酸菌を洗い流さないという(サイトで婦人科の先生がオススメしていた)ジェル状の膣洗浄剤をドラッグストアで購入して再トライしてみたキュウ。値段も3倍くらいして財布に大打撃だったキュウけど、悪臭はさらに落ちついてきたかも? これ直るかも?
油断したあたしは、結局病院へは行かず……。

その次の日。
おっと、コレ極秘にしてたけど、実はあたし最近、ステディな関係の絶倫歳下ボーイとイチャコラしているキュウ。
この日の夜はステディと逢い引き★ しかもトリプルワークなのに試行錯誤で連休とってステディと旅行の予定なのキュウ~。その前夜デートってわ・け。

ただここ数日のオイニー事情と不安な気持ち、ビデの経過などを話し「もしかしたらあたし臭うかも」と伝えたキュウけど、「しQちゃんが放つオイニーはどんなものだって全然臭くないよ」とハニカむステディの了承を得て合体。
座位のときバフバフやるとプンプン(臭いが)きたけど、ステディは「鼻炎だから分からない」と言っていたキュウ。

でもね?

行為が終わってコンドームを見ると……外側なんか茶色い!?

ティッシュで愛液を拭いてみると、ゴムが汚れたレンガのようなくすんだ茶色で染まってるじゃねーーーーーか! 超恐怖!!! 絶対病気! 明日朝から旅行だからいま病院に行かねばってか旅行どころじゃなくねわあああぁあ!!!

時刻は19:30、新宿に20:00まで受け付けているレディースクリニックがあるキュウ!
Google先生の検索機能に心から感謝!
ボサボサのままステディと手を取り合い半泣きでダッシュ!

病院へ向かう電車の中で、そういえば5日前くらい(生理終わりかけのとき)に、欲情を抑えられずその絶倫ステディと合体したときのことが記憶に蘇ってきたキュウ。

~~~~5日前~~~~~

その日は大喧嘩したあとの逢瀬で、仲直りして2人して大変激しく燃え上がってしまい、あたしもおまんこが擦れて赤くなって、3試合めに突入するころにはちょっと痛い感じがあったキュウ。

ステディも、3試合めは何だかいつもより腰の動きが少ない。何度も体位を変えてだらだら時間が長くなっていたキュウ。

いつもあたしが嫌がるからあまり指を入れたりはしなかったけど、その日はいったんちんこを抜いて指を入れてきたステディ。ステディの様子がおかしい。

触りながら「あれ?」とつぶやき、「いつもココにこんな出っ張りあったっけ?」と言い出したキュウ。

何何何!? ちょー怖いキュウ! あたしが怖がると、「こんなに指で触ったことないから変な感じがしたのかな?」ということに落ち着き、ついでに最後は初めての一緒にオナニーでゴールというプレイを開拓してみたり★

そんな3試合めが終わってステディのちんこを見ると先っちょが擦れた感じで赤くなっていて、ちんこが痛くて最後あんまり動けなかったことが判明、今日あたしたちちょっと激しく盛り上がっちゃったね、ちんこもまんこも真っ赤っかなんてやりすぎーうふふーあはははー…………

~~~~~NOW~~~~~

……「なんか出っ張りがある」って言ってた。

子宮に腫瘍でもできてたのかキュウ!?(泣泣泣)
お~~~~ん怖いキュウウウウウウウ~~~~~~~~~

◎お股の向こう側

ダッシュの甲斐あり、ギリギリで婦人科の最終受付に間に合ったキュウ。
一緒に取り乱したステディもうっかりついてきて看護婦さんにたしなめられたキュウ、ごめんなさいキュウ……。

名前を呼ばれ診察室へ入ると、岩下尚史みたいなおじちゃん先生が座ってたキュウ。

しQ「おりものがすごくニオうんですキュウ……」

岩下「うん、ニオイね」

診察はたったのそれだけで待合室へ戻る!!!!!!
おい岩下、そんだけでええのんか!?!?!?

……不安な気持ちが増幅し続ける中、しばらく待っていたら今度は検査室へ呼ばれたキュウ。

下半身だけ裸になって、お股を開く台に乗り開脚。
お腹の上のカーテンの向こうで、岩下尚史似ドクターが穴に何かひんやりした感触の器具を挿入したのがわかったキュウ。

岩下「あ!」

何だよこえーキュウ!!(泣泣泣)
カーテンの向こうでコソコソ話と看護婦さんがバタバタ動く音……泣きそう。
死ぬの? あたし、死ぬの?

右の頬を涙がツーッとつたったキュウ。
すると岩下似ドクターが、こう聞いてきたキュウ。

岩下「あなた生理のときタンポン使いますね?」

しQ「?……はい」

岩下「前の生理のときのタンポンが中に残っちゃってますね」

…………えーーーーーっ!!!!!

オイニー騒動が始まったとき、確かにうっすら「まさかタンポン?」とは思ったりもした、したキュウけど、「はは、絶対抜いたしw」という自信がその選択肢を削除していたキュウ。

岩下「人間って忘れやすいものですよ、鍵かけたのにかけたか分からなくなって戻ったりね」

……キュウの音も出ねえ。

岩下「タンポン見ますか?」

しQ「……じゃあ、グロくなければ……」

おもむろにカーテンがめくられ、下半身まっぱ状態で台から降りたあたしに、ビニールに入ったタンポンが差し出されたキュウ。
ばあちゃんのなかなか治らない痣みたいな、洗い流されても染み込みすぎて消えませーんという感じの、発色の悪い薄紫色の、クタっ……としたタンポン。
ってかなんのためのカーテンだよ、顔も下半身も素で丸出しじゃねぇか。

とはいえ、これにて一件落着。
すべてはあたしの

タンポン抜き忘れ

が原因でしたキュウ。

膣内に雑菌が増えているとのことで、処方箋が出されたキュウ。
外で待っていたステディと薬局へ行き、「タンポンだったキュウ~めんご★」と報告しながら、はっ!と気付いたキュウ。ステディのちんこが赤くなってしまったのは、あたしの中のタンポンで擦れてしまったからだキュウ!
指入れてなんか出っ張ってるって言ってたし! ってことはあのときからタンポン入ってたんだキュウ。えーとつまり、少なくとも6日くらいは膣内に入っていた。すでに入っていたタンポンを抜き忘れて2本目を入れてしまい、最初に入ってたタンポンは紐ごと奥へ……。
ちなみにステディのちんこはその後、かさぶたみたいになってぺろっと剥けて治ったそうだキュウ。

薬局で、薬剤師のお姉さん(明らかに若い)がお薬の説明をしてくれたキュウけど、「あの、完治するまでは、あの……(ちらっとステディを見て小声早口で)彼氏さんとはお控えに……(目をそらして赤面)」と指導があったキュウ。なんかごめん……。あたしの下半身でいろんな人に迷惑かけてごめん。

次の出勤時、ミツコさんとファブリーズを貸してくれた同僚に報告すると「あの時は言えなかったけど、ケモノの死体みたいな臭いがしたよ」とハッキリ言われたキュウ。

お前らもマン臭事変には気をつけろキュウ~。

……って、軽い感じでシメかけたけど、一歩間違えればコレまじで、あたし死んでたキュウ!!!!

最後に自分への戒めも込めて警告。
タンポンは便利だけど、長時間の使用や不衛生な状態で使うことにはリスクがあるキュウ。

あたしが使って膣の奥深くに忘れてしまったタンポンも含め、市販のほとんどのタンポンは化学繊維でつくられていて、膣内に長時間入れておくと黄色ブドウ球菌が繁殖し、タンポンショック(TTS:トキシックショック症候群)という恐ろしい病気を引き起こす懸念があるキュウ。

極めて稀な病気ではあるものの、もしあたしがあのまま悪臭を放置していたらTTSが発症して短時間で非常に重篤な状態に陥っていたかもしれない……ナメたらあかんのじゃ、悪臭!

今回、あたしがかかった婦人科ではこのことを細かく説明しなかったし、あたしの悪臭が黄色ブドウ球菌の繁殖によるものだったのかどうかも聞けずじまいだったけど、死んでたら笑い話では済まないのキュウ。

タンポンの置き忘れは絶対にダメだし、長時間のいれっぱなしもダメ、絶対。
そして「絶対抜いたしw」なーんて自分を過信しちゃダメなんだキュウ~~~(怒怒怒)

あたしも、次回の生理からは肝に命じておくキュウ……。

■しQちゃん/子宮のゆるキャラ(妖精)。アイドルに貢ぐために週5+日払いバイトで馬車馬のように働いているキュウ。生理前は情緒不安定になるけれど、今日も元気に頑張りまシュッサン☆ 

【エロメン☆タイム】嫉妬に狂った藍井優太による、監禁・手錠・鏡越しセックス

【前編:他の男とのセックスを目撃しても止めず…幼なじみから彼氏になった藍井優太に隠された本性とは】

 お嬢様の美香と幼なじみの草太(藍井優太)の恋愛ストーリーが描かれている『パラレルキス 〜中川草太〜』。美香は草太と付き合うことになったものの、成瀬(一徹)と交わっているところを目撃されてしまいました。しかも草太は無言でその場を立ち去ったため、美香は浮気現場を見られたことに気づかないまま……。

 成瀬との不本意なセックスに落ち込む美香。そんな美香のところへ草太が現れ、強引に腕を引っ張られてどこかに連れていかれます。彼氏とはいえ、拉致とか本当勘弁……!

 謎の部屋に着いた美香。「ここどこ?」と草太に聞いても答えてもらえず、突然手錠をはめられてしまいます。そして草太は「俺以外の男と何やってんだよ!」とブチキレ。「見てたの……!?」と動揺する美香に「美香の体に触っていいのは俺だけなんだからな」「もう美香をひとりにできない……」と言いながら無理矢理キス。

 あまりの豹変ぶりに美香がキスを拒もうとしますが、「なんで逃げるんだよ」「俺じゃ嫌なの?」と詰め寄るのです。これまでの『パラレルキス』は“愛のあるセックス”や“キュンとくる展開”がメインでしたが、今回はややバイオレンス。トラウマ持ちの方はご注意を!!!

「俺が美香のこと愛しているのは美香も知ってんだろ、なんであんな男に……」
「美香のすべて……この唇も、この胸も、全部俺のものだからな」
「2人でここに住もう。ずっと一緒だよ」
「もう美香のこと離さないから」

 これ、明るいテンションで言われればラブラブムードになるんでしょうが、嫉妬と独占欲に狂った草太が言うとちびりそうなくらい怖い! しかし美香はさほど怯える様子もなく、むしろ受け入れるようにさえ見えます……相性抜群?

 手錠をはめた美香の両腕を上に固定し、両胸を揉みしだきながら、「もっと舌出して」と美香の舌を味わい、「俺のも吸って」と自分の舌も差し出す草太。胸を舐める際も「見てて」と言いつつ、ねっとりと。お次は脚を開くことを要求して美香の背後に周り、キスしたり胸を揉んだり、アソコを擦ります。冷たい表情で美香を見下ろしながら愛撫をする草太、怖すぎ……なんですが、美香は「草ちゃん……」なんて呼びかけながら感じている様子。息ピッタリです。

 美香のパンツを脱がせ、「なんでこんな濡れてんの?」「もっとこうされたいよね?」とクリトリス周辺を擦りまくり。「こんなにぐちゃぐちゃにして……」と言う時も、もちろん目は笑っていません。

 「キレイにしてあげるからね」と言う草太は、ジュルジュルと音を立て、頭を左右にブンブン振りながら激しくアソコにしゃぶりつきます。嫉妬狂いクンニで美香は昇天!

 その後、仁王立ちフェラをさせる草太。意外と刺激されるのには弱いようで、すぐに「美香ダメだよ、そんなに激しくしたら……」と制止。いかにもイラマチオとかさせそうなのに、期待はずれ!

 そして草太がカーテンらしきものを開けると、そこは全面鏡!! 鏡に映る美香を見ながら「美香がもうひとりいるよ」「俺が大切にしてあげる」と正常位で挿入していきます。こんな変態プレイも、美香は全然OKで「草ちゃん、気持ちいっ……」「なんでこんな気持ちいいの?」と感じまくりです。

 草太が「美香のお尻が見たい」として、鏡に手をつきながらの立ちバックを開始。美香は「何コレ、恥ずかしい……」と言いながらも楽しんでいるようです。草太のピストンが激しくなるにつれて、美香は立っていられなくなり、自然とノーマルのバックに。「草ちゃん」「美香……」と呼びかけ合いながらフィニッシュ。

 事後、「一緒に暮らそう」「ごめんね、俺、こんなやり方でしか美香を俺のものにできなかった」「美香は俺のものだよ」と言う草太を、美香は笑顔で受け入れます。正直、草太の狂いっぷりにはドン引きでしたが、冷酷な眼差しや闇を感じさせるニヤリ顔など、藍井優太の迫力ある演技はドM女性必見です!!

スマホで精子を観察するキットが登場。ゲイ男子と精液&精子について語る

 ねえ、自分の精子を見てみない? 私がそう持ちかけたのは、友人のホモくん。その名のとおり、ゲイです(20代、モテない)。ローティーンのころから自分の精液はイヤというほど目にしてきているだろうけど、精子は肉眼では見えません。どろっとした白濁液のなかに、ほんとうに精子がうじゃうじゃいるのかどうか……当の本人にもわからないのです。でも、妊活中で、男性不妊を心配する人は別として、多くの男性にとって精子がいるかいないは、どうでもいいこと。それよりも「いっぱい出た?」「すごく飛んだ!」など精液の量と勢いを気にしているのではないでしょうか?

 男性にとっては、自分の身体で作られているものなのにまったく知らない精子を自身の目で目撃できる! というアイテムが発売されました。「TENGA メンズルーペ」と名付けられた精子観察キットの何が画期的かというと、スマホに拡大レンズを取り付けて、スマホ画面上で精子の動きを観察できる点。えっ、そんなに簡単なの? 私も驚きましたが、拡大倍率550倍のレンズであれば、約0.05~0.06mmの精子が見えちゃうらしいのです。スゲー。

 不妊の原因の約半分は男性にあるといわれますが、男性にとっては「自分がそうかもしれない」と可能性を考えることすらオソロシイことのようで、「病院に行こうとしない」「不妊治療に協力的でない」という女性の不満が日本の家庭のあちこちで噴出しています。治療さえすれば子どもを授かることができるのに、自身の精子と向き合えない男性のせいで、いつまでもベビ待ち状態が終わらない……そんな女性の胸中を考えると、心が痛みます。精子の検査なんて、基本的に自分で射精したものを提出するだけだから簡単じゃん。女性の不妊検査みたいに痛い思いをすることもほとんどないのにそれをできないなんて、超~チキン! そうじゃなくてプライドの問題だよ、ほら、男のほうが繊細だからという声も聞かれますが、女性にプライドがないとでも? 女性だって繊細です。

◎精子よりも、精液が気になる

 この精子観察キットでは、病院に行かずに精子の状態を確認できます。もちろん、たくさんのオタマジャクシがウヨウヨ泳いでいても、それがすべて正常な精子とはかぎりません。医療器具ではないので、何らかの診断を下すことも不可能です。でも、自分の精子と向き合う最初の一歩をこんなカジュアルな形で体験できるのであれば、それは決して無意味ではないはず。まあ、「自分の精子と向き合わない」と「この観察キットでまずは精子を見てみる」のあいだにある河をひらりと渡れる人は、そもそも「病院に行って不妊検査を受ける」のあいだにある大河も渡れる人なんでしょうけどね。道具がいくらカジュアルでも、向き合わない男は向き合わないから。

 さて、「精子を見てみない?」と声をかけた相手が、なぜホモくんなのか。ゲイ男性で、将来的に子どもを持ちたいという希望がない彼は、「俺の精子」について一生考えずに済む可能性が高いからです。そんな私の思惑を汲みとってくれて、「見る、見る!」とまさにふたつ返事で引き受けてくれたホモくん。お礼はHOT TENGA(あったかオナニーを楽しめるTENGA)です。かつて、「バキューム式オナホって気持ちいいの? 男性グッズについてゲイ男子と語る」という記事に協力してくれたこともありましたが、彼は超TENGA愛好者なのです。

 いざキットを使ってもらうその前に、ホモくんの「精子観」を聞いてみましょう。

ーーいままで自分の精子について考えたことってある?

ホモくん「セックスやオナニーについて考えたことはあっても、自分の精子について深く考えたことはないなぁ。『精液がたくさん出る=俺のチンコは元気! だから精子も元気!』ぐらいの認識だから、どっちかっていと精液のほうが重要」

ーーあ~、なるほど。ヘテロ間のセックスでも男性って、精液の量と質を気にする傾向は強いよね。

ホモくん「それ、ゲイでもあるある。『勢いよく出して!』とか『たくさん出してくれてうれしい』とかいうのも聞くから、出される側も精液にこだわってるのは、ゲイならではかな」

ーーそれって、やっぱり気持ちいいから? 泌尿器科の先生によると、「男性が快感を感じるのは、精液が尿道を駆け抜けるときだから、精液の勢いが強いほうが快感の度合いが強いし、量が多いほうが快感が長く続く」ってことらしいけど。

ホモくん「何日間か溜めて出すと、量が多いから気持ちいい! だから俺、亜鉛のサプリ飲んでるし。精液の量めっちゃ多くなるよ。それから、尿道に力を入れたほうが、射精の勢いがよくなってイイよね……あくまで個人の感想だけど」

◎精子がいなかったら、どうしよう

ーー精液については語るねぇ。

ホモくん「俺、自分の精子好きだもん。だから、嗅いだり舐めたりするのも抵抗ないし」

ーーそうなんだ! フェラからの口内射精からのキス、ってイヤがる男多いけど。

ホモくん「ゲイでも多いと思うよ。いまの話をゲイ友だちにしたら、『まじで変態じゃん、自分の精液なめるなんて気持ち悪い』いわれたから。他人の精液についても、『自分の精液だって手に付いただけでイヤなのに、他人のは触りたくない』っていう人もいる」

ーー「ぶっかけ」とかのイメージが強いせいか、私はなんとなく精液=男性の征服欲の象徴みたいに感じているところがある。ぶっかけには「女を汚す」感もあるし、精液=汚いと感じている女性はけっこういるんじゃないかな

ホモくん「ヘテロもゲイも、男にとっては征服欲よりも雑菌的なイメージで精子=汚いって思ってるじゃないかな。出すのは気持ちいいけど手にかかるとイヤっていうのは、オシッコと同じ感覚なのかもね。あるピンク映画監督の女性が『自分が汚ねえと思うもん、女の口に出すんじゃねえ!』っていってたけど、俺もそう思う。超名言!」

ーーほんと全ヘテロ男子に復唱させたい名言! 本来は精液って、精子を卵子まで届けるための装置みたいなものだけど、よくも悪くも男性の思い入れは強いんだね。で、今回はその精液のなかで泳いでいる精子を見てもらうわけだけど、意気込みというか、いまの気持ちはどう?

ホモくん「そりゃ心配だよ~。俺、大人になってからおたふく風邪に罹ってるから、その影響で無精子症になっていたらどうしよう。精子がいても元気に動いていなかったら、身体のどこかが悪いんじゃないかって心配になるだろうし。いま飲んでる処方薬の影響はあるのかな……とか」

◎男たちよ、精子と向き合え!

ーーホモくんは、子どもが欲しい願望はないっていうけど、それでも精子の状況がそんなに心配なんだ。

ホモくん「うん、不思議だよね。精子の状態がどうであれ、人生にもセックスライフにも何の影響もないのに。ヘテロ男性で、妊活目的でこのTENGA メンズルーペを使おうとしているんなら、なおさらドキドキするよね」

 話を聞いているうちに、精子観というよりは、精「液」観になりましたが、男性の思い入れは「精液」と「精子」とのあいだで明らかな温度差がありそう。精子=子どもを作れる能力が如実に示されるからなのでしょう。男性の精子への無関心は、「男子たるもの、子どもを作れて当然」「種ナシは、男として無価値」という、強すぎる社会規範の裏返し。目に見えないのをいいことに、視界に入れたくないのです。

 私も、もし自分の卵子を目の当たりにして「これに欠陥があるので、あなたの妊孕能(=にんようのう、妊娠する力)は低い!」といわれたら、ショックだろうな。ゆえに男性の気持ちもわからなくもありません。けど、妊活においては現状を知らないと何もできないことが多いのも事実。TENGA メンズルーペは、その男性の「精子と向き合いたくない」感を揺さぶることができるのか。次週、ホモくんの精子観察体験を報告します!

■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。

吉野朔実が残した他者との戦い方 ひとつになれなかった双子の妹が「いち抜け」する『ジュリエットの卵』

◎虚無の美を描いた吉野朔実

 こんにちは、さにはにです。今月も漫画を通じて女性の生き方について考えるヒントを探したいと思います、よろしくお願いします。

 今回ご紹介するのは今年4月20日に57歳で逝去された吉野朔実先生の『ジュリエットの卵』です。1980年にデビューされた吉野先生は、集英社が1978年から2000年まで発行していた少女漫画誌『ぶ〜け』を中心に活躍された作家です。残念ながら2000年に実質的には廃刊となった『ぶ〜け』ですが、1988年に第12回講談社漫画賞少女部門を受賞した松苗あけみ先生の『純情クレイジーフルーツ』、1991年に第15回講談社漫画賞少女部門を受賞した逢坂みえこ先生の『永遠の野原』をはじめとした超名作が掲載されていた雑誌です。また、岩館真理子先生の『子供はなんでも知っている』や鈴木志保先生の『船を建てる』なども『ぶ〜け』に連載されおり、卓越したストーリー性や叙情性を通じて人生のありかたに接近する、奥深い作品の掲載でも知られているところかと思います。

 吉野先生は1985年から『少年は荒野をめざす』、1988年より今回取り上げる『ジュリエットの卵』を連載されていて、『ぶ〜け』の看板作家のおひとりでした。フワフワとした髪の毛や一本ずつ書き込まれたまつげなどにみられる繊細な描線とダイナミックでクールな構図、登場人物の内面を深く掘り下げる描写、そして何よりも巧みなストーリー展開は多くの読者を獲得していて、改めて説明する必要もないほどです。

 『私の男』で第138回直木賞を受賞されている小説家の桜庭一樹先生は、吉野先生の訃報に接して「その精神に現代の若者と近しい虚無の美を持ち、描き続けた漫画家だった」との評論を朝日新聞に寄せられています。吉野先生の作家性の基盤ともいえる「虚無の美」は「現代の若者と近しい」という桜庭先生の指摘は、私としても大変興味深く、かつ、共感できる部分です。朝日新聞の論考は「だからこそ『いまこのとき紐解かれ語り直されるべき現代性』に満ち、光っているのだ」との文で閉じられています。

 80年代の少女漫画である『ジュリエットの卵』で描かれている物語と現代の若者との共通点とはどのようなものなのでしょうか。いつも通り統計を用いて概観し、作品に踏み込んでいきましょう……と書いたものの、未読の方は『ジュリエットの卵』をまずは読んでいただきたいとも思います。最後の大展開に向けて細部をじわじわと積み重ねていくダイナミズムは吉野作品の大きな魅力で、先入観なく味わってこそ作品の魅力に深く接近できるようにも感じるからです。本稿では中盤までの展開にある程度言及しますので、あらかじめその点をご了承いただければと思います。

◎SNSのない時代の双子が損なったアイデンティティ

 『ジュリエットの卵』は千葉県の美大に入学した「度を外れた美人」飴屋螢と、地元の金沢で母親と暮らす双子の兄、水(ミナト)をめぐる物語です。第1巻の冒頭で、螢と水はそれまで24時間以上離れたことがなく「一生二人で生きていこうと誓った恋人」であること、水を溺愛する母親に対して疎外感を持って生きて来たことが螢の口から語られます。螢と水は二卵性の双子で、性別だけでなく性格も対照的なキャラクターです。しかし見た目はとても似ており、境界が曖昧な二人が持つ濃密で排他的な関係が持つインパクトは物語の序盤で決定的な印象を与えてくれます。続く2話では「螢」は主人公だけでなく母親の名前でもあること、父親とはほとんど接点を持たずに育っていることが明かされます。

 衝撃の告白ではじまる本作なのですが、こうした混み入った事情は、家族との分離の難しさや青年期におけるアイデンティティの獲得の困難といった大きなテーマに、80年代後半の女子大生である螢を通じてアプローチする上で見事な設定のように感じられます。そしてこれらの視点は現在の若者を考えるうえでも重要な示唆をもたらしてくれるものです。

 まず踏まえておきたいのは「進学して家を出る」という行動の社会的背景です。人口学者の清水昌人は大学進学にともなう転出/入(引っ越しをして住民票を出したり入れたりすること)の年次推移について詳細な検討をおこなっています。図1、図2にその内容の一部を示しました。

(図はmessyにて)

 図1は大学進学をきっかけに大都市圏に転入/出した人の総数、図2は大都市圏に転入/出した人に全体対して大学進学をきっかけとした移動が占める割合です。この分析は東京や大阪を含む1都2府8県を対象にしたものですが、それでも女性と男性とでは移動の様子がかなり違うことがみえてきます。

 図1にみられるように、大学進学をきっかけに大都市に転入してくる人は1970年代以降一貫して男性に多く、それに比べると女性は少ないという状況が維持されています。これを人口移動の総数との比として表現したものが図2です。1970年代から2000年代にかけて、男性の比率は20程度に維持されています。バブル期には10ポイントほど低下しているのですが、これは男性の人口移動の総数が増えために進学による移動が相対的に減ったとみることができそうです。

 これに対し、女性の移動は1980年代の半ば以降一貫して上昇傾向にあり、本作連載時の1980年代後半はこれまでになかった新しいタイプの人口移動が女性において生じていた時期だという状況を読み取ることができます。本作が連載開始された1988年は女性の進学率の上昇や1980年代の「女性の社会進出」などを背景に、進学をきっかけとした引っ越しを女性が経験し始めた時代だったといえそうです。このような当時の状況をふまえれば、進学を契機とした女性の転出には「親への反目」や「子供の教育に対する期待」、「自立心」などたくさんの物語をつむぐ要素があるように感じられます。しかし螢の転出の背景はそのいずれでもなく、母親からの疎外にありました。

 親または本人の主体的選択がないままに家族と離れて暮らし、家族との心理的な分離がうまくいかないという特殊な状況を、80年代後半という時代において無理なく演出するうえで、「疎外」は絶好の装置であるように思えます。そのうえで、「疎外」をいかに変革するか――親兄弟から自立して主体性をいかに獲得するか――という成長の物語に接近するという構造を、本作はあらかじめ有しているのです。

 この「人間関係を組み替える主体性やきっかけが失われているため、それまでの関係が維持され続けてしまい、自立しにくくなる」という状況は、現代社会を考えるうえでも踏まえておきたい事象です。少なくとも90年代までは、生まれ育った家からの転出は否応なくこれまでと違う人間関係への直面をもたらしていました。しかし近年は、空間的断絶=コミュニケーションの断絶とは必ずしもいえなくなってきています。その背景にあるのがSNSや携帯電話、スマートフォンに代表されるITによるコミュニケーションの発達です。例えばLINEやFacebookの利用を考えてみればわかりやすいでしょう。地元を離れても同級生とつながり続けている、一人暮らしをしているのに何かと親に相談してしまう、という状況が近年では生じるようになっています。

 社会学者の鈴木謙介は、コミュニケーションを含む情報空間と現実の空間が必ずしもイコールでなくなった状況を「現実の多孔化」と呼んでいます。1980年代を舞台としている本作は、SNSどころか携帯電話もない時代ですから、登場人物たちは固定電話と手紙でやりとりをしています。しかし、千葉の大学にいるにもかかわらず金沢の兄を思い続ける螢と、螢以外の女性に対して興味を持たない水が見せる双子ならではのシンクロニシティは、その場にいない相手とつながり続けているという点で「多孔化」した現実を生きているようにもみえます。そして、そうした関係は他者を排除するだけでなく、自分自身のアイデンティティの獲得を阻害するという点が本作の先見性であるように感じられます。

◎「おそ松さん」から抜け出す可能性

 物語の複雑さゆえに様々な読み方ができる『ジュリエットの卵』ですが、今回は「他者とはなにか」という点について考えてみたいと思います。螢によって物語冒頭でおこなわれる衝撃の告白の聞き手は、千夏と夜貴子というふたりのクラスメイトです。彼女たちは螢らの人生を左右する重要な人物になっていくのですが、いずれも螢とはまったく違うキャラクターとして造形されている点で興味深いです(千夏はボーイッシュで健全、夜貴子は社交的な美人)。

 自分とは違うがゆえに自分を写すための鏡となりえる存在のことを社会学では「他者」と呼んでいます。アメリカの社会学者チャールズ・H・クーリーは自分自身のありかたは他者という鏡によって規定されていて、自我とは対人関係を通して形成されるものであると論じています。あらかじめ自我があって、それを踏まえて他者と関わるという図式を私たちは描きがちです。しかしそうではなく、自我の形成とは、他者との関わりの中で他者という鏡に映った自分を認識することに他ならないとクーリーはいいます。

 自分と同じ名前を持つ母親、自分と同じ顔を持つ兄の水は螢にとっては自分の分身であり、他者にはなりえません。家庭内における他者の不在は、母親である「螢」と水にとっても同じ効果を持っています。つまり、螢の問題は「螢」と水の問題でもあります。しかし大学進学をきっかけに「外」の世界に触れた螢だけが、他者との接点を通じてアイデンティティの獲得に成功していきます。その大きな契機となるのが、仕事を得、恋をしたことです。

 物語の中盤、家族からの自立を意識した螢は自らの美貌を生かしてファッションモデルをするようになります。その飛躍のきっかけになるのが、ロングヘアをばっさり切るというCMの仕事でした。螢と水を区別するのは性別と髪型に他ならないことからもわかるように、本作において髪型は人格を象徴しています。­­­­水さながらのショートヘアに生まれ変わった螢は、鏡に映った自らの姿に水を見出し、「別々に生まれてきたという間違い」を修正して完全体に変容したかにみえます。物語の中では、水の要素を持つことで母親からの寵愛を得られるタイミングも描かれます。しかし、水のコピーとしての愛情を螢は受け入れませんでした。そしてそのことによって、最後の大展開に向けた引き金を自ら引いてしまうのです。

 内気な螢が母親の愛情を拒否するほどの強さを身につけるに至った背景のひとつが、隣人の田上との友愛関係です。螢をして「爪の先まで他人」と言わしめる田上は彫刻を専攻する大学の先輩で、男らしいナイーブさと優しさを持ち合わせたキャラクターです。田上への好意を自覚した螢は「(水以外の)他人を触ったら汚れるような気がしていたが、触れてみなくてはなにひとつわからない」と語ります。田上という決定的な他者を得たことにより、それを鏡として螢は自分の像を結ぶことに成功していくのです。螢と異なり、母親である「螢」と水は他者と対峙することがとうとう叶いませんでした。ここが運命の分かれ道であり、最終的な大展開につながっていくのです。

 その大展開をここで紹介するのは止めておきます。いろいろと「考えさせる」終わり方をしていますので、ぜひご自身で解釈していただければと思います。

 それにしても、同質性の高い居心地の良さからの卒業に向けて他者と格闘する螢の姿は、今日の私たちにこそ必要なものであると思えてなりません。以前「おそ松さん」の回でもご紹介したように、現在の日本社会は人間関係の閉鎖・内輪化と呼べる状況に直面しています。その背景には、雇用の流動化や不景気などを基底に、所属や肩書きに代わって個人が持つコミュニケーション能力がその人のポジションを決定するようになったという社会状況があります。

 本作が連載された1980年代の後半、日本はまだバブル経済の影響下にありました。螢のナイーブさと前向きさ、力強さは経済的好機にあった当時の世相を反映したもののようにも感じられます。そのさなかに「虚無の美」と向き合っただけでなく、「紐解かれ語り直されるべき現代性」を備えた作品を紡ぎ出した吉野先生の才能と本作の素晴らしさにただただ感動するばかりです。最後になりますが、謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

■永田夏来/さにはに先生。ニックネームの由来は"SUNNYFUNNY"(パラッパラッパーというゲームのキャラクター)→"さにふぁに"→"さにはに"です。1973年長崎県生まれ。2004年に早稲田大学にて博士(人間科学)を取得後、現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学ですが、インターネットや音楽、漫画などのサブカルチャーにも関心を持っています。

吉野朔実が残した他者との戦い方 ひとつになれなかった双子の妹が「いち抜け」する『ジュリエットの卵』

◎虚無の美を描いた吉野朔実

 こんにちは、さにはにです。今月も漫画を通じて女性の生き方について考えるヒントを探したいと思います、よろしくお願いします。

 今回ご紹介するのは今年4月20日に57歳で逝去された吉野朔実先生の『ジュリエットの卵』です。1980年にデビューされた吉野先生は、集英社が1978年から2000年まで発行していた少女漫画誌『ぶ〜け』を中心に活躍された作家です。残念ながら2000年に実質的には廃刊となった『ぶ〜け』ですが、1988年に第12回講談社漫画賞少女部門を受賞した松苗あけみ先生の『純情クレイジーフルーツ』、1991年に第15回講談社漫画賞少女部門を受賞した逢坂みえこ先生の『永遠の野原』をはじめとした超名作が掲載されていた雑誌です。また、岩館真理子先生の『子供はなんでも知っている』や鈴木志保先生の『船を建てる』なども『ぶ〜け』に連載されおり、卓越したストーリー性や叙情性を通じて人生のありかたに接近する、奥深い作品の掲載でも知られているところかと思います。

 吉野先生は1985年から『少年は荒野をめざす』、1988年より今回取り上げる『ジュリエットの卵』を連載されていて、『ぶ〜け』の看板作家のおひとりでした。フワフワとした髪の毛や一本ずつ書き込まれたまつげなどにみられる繊細な描線とダイナミックでクールな構図、登場人物の内面を深く掘り下げる描写、そして何よりも巧みなストーリー展開は多くの読者を獲得していて、改めて説明する必要もないほどです。

 『私の男』で第138回直木賞を受賞されている小説家の桜庭一樹先生は、吉野先生の訃報に接して「その精神に現代の若者と近しい虚無の美を持ち、描き続けた漫画家だった」との評論を朝日新聞に寄せられています。吉野先生の作家性の基盤ともいえる「虚無の美」は「現代の若者と近しい」という桜庭先生の指摘は、私としても大変興味深く、かつ、共感できる部分です。朝日新聞の論考は「だからこそ『いまこのとき紐解かれ語り直されるべき現代性』に満ち、光っているのだ」との文で閉じられています。

 80年代の少女漫画である『ジュリエットの卵』で描かれている物語と現代の若者との共通点とはどのようなものなのでしょうか。いつも通り統計を用いて概観し、作品に踏み込んでいきましょう……と書いたものの、未読の方は『ジュリエットの卵』をまずは読んでいただきたいとも思います。最後の大展開に向けて細部をじわじわと積み重ねていくダイナミズムは吉野作品の大きな魅力で、先入観なく味わってこそ作品の魅力に深く接近できるようにも感じるからです。本稿では中盤までの展開にある程度言及しますので、あらかじめその点をご了承いただければと思います。

◎SNSのない時代の双子が損なったアイデンティティ

 『ジュリエットの卵』は千葉県の美大に入学した「度を外れた美人」飴屋螢と、地元の金沢で母親と暮らす双子の兄、水(ミナト)をめぐる物語です。第1巻の冒頭で、螢と水はそれまで24時間以上離れたことがなく「一生二人で生きていこうと誓った恋人」であること、水を溺愛する母親に対して疎外感を持って生きて来たことが螢の口から語られます。螢と水は二卵性の双子で、性別だけでなく性格も対照的なキャラクターです。しかし見た目はとても似ており、境界が曖昧な二人が持つ濃密で排他的な関係が持つインパクトは物語の序盤で決定的な印象を与えてくれます。続く2話では「螢」は主人公だけでなく母親の名前でもあること、父親とはほとんど接点を持たずに育っていることが明かされます。

 衝撃の告白ではじまる本作なのですが、こうした混み入った事情は、家族との分離の難しさや青年期におけるアイデンティティの獲得の困難といった大きなテーマに、80年代後半の女子大生である螢を通じてアプローチする上で見事な設定のように感じられます。そしてこれらの視点は現在の若者を考えるうえでも重要な示唆をもたらしてくれるものです。

 まず踏まえておきたいのは「進学して家を出る」という行動の社会的背景です。人口学者の清水昌人は大学進学にともなう転出/入(引っ越しをして住民票を出したり入れたりすること)の年次推移について詳細な検討をおこなっています。図1、図2にその内容の一部を示しました。

(図はmessyにて)

 図1は大学進学をきっかけに大都市圏に転入/出した人の総数、図2は大都市圏に転入/出した人に全体対して大学進学をきっかけとした移動が占める割合です。この分析は東京や大阪を含む1都2府8県を対象にしたものですが、それでも女性と男性とでは移動の様子がかなり違うことがみえてきます。

 図1にみられるように、大学進学をきっかけに大都市に転入してくる人は1970年代以降一貫して男性に多く、それに比べると女性は少ないという状況が維持されています。これを人口移動の総数との比として表現したものが図2です。1970年代から2000年代にかけて、男性の比率は20程度に維持されています。バブル期には10ポイントほど低下しているのですが、これは男性の人口移動の総数が増えために進学による移動が相対的に減ったとみることができそうです。

 これに対し、女性の移動は1980年代の半ば以降一貫して上昇傾向にあり、本作連載時の1980年代後半はこれまでになかった新しいタイプの人口移動が女性において生じていた時期だという状況を読み取ることができます。本作が連載開始された1988年は女性の進学率の上昇や1980年代の「女性の社会進出」などを背景に、進学をきっかけとした引っ越しを女性が経験し始めた時代だったといえそうです。このような当時の状況をふまえれば、進学を契機とした女性の転出には「親への反目」や「子供の教育に対する期待」、「自立心」などたくさんの物語をつむぐ要素があるように感じられます。しかし螢の転出の背景はそのいずれでもなく、母親からの疎外にありました。

 親または本人の主体的選択がないままに家族と離れて暮らし、家族との心理的な分離がうまくいかないという特殊な状況を、80年代後半という時代において無理なく演出するうえで、「疎外」は絶好の装置であるように思えます。そのうえで、「疎外」をいかに変革するか――親兄弟から自立して主体性をいかに獲得するか――という成長の物語に接近するという構造を、本作はあらかじめ有しているのです。

 この「人間関係を組み替える主体性やきっかけが失われているため、それまでの関係が維持され続けてしまい、自立しにくくなる」という状況は、現代社会を考えるうえでも踏まえておきたい事象です。少なくとも90年代までは、生まれ育った家からの転出は否応なくこれまでと違う人間関係への直面をもたらしていました。しかし近年は、空間的断絶=コミュニケーションの断絶とは必ずしもいえなくなってきています。その背景にあるのがSNSや携帯電話、スマートフォンに代表されるITによるコミュニケーションの発達です。例えばLINEやFacebookの利用を考えてみればわかりやすいでしょう。地元を離れても同級生とつながり続けている、一人暮らしをしているのに何かと親に相談してしまう、という状況が近年では生じるようになっています。

 社会学者の鈴木謙介は、コミュニケーションを含む情報空間と現実の空間が必ずしもイコールでなくなった状況を「現実の多孔化」と呼んでいます。1980年代を舞台としている本作は、SNSどころか携帯電話もない時代ですから、登場人物たちは固定電話と手紙でやりとりをしています。しかし、千葉の大学にいるにもかかわらず金沢の兄を思い続ける螢と、螢以外の女性に対して興味を持たない水が見せる双子ならではのシンクロニシティは、その場にいない相手とつながり続けているという点で「多孔化」した現実を生きているようにもみえます。そして、そうした関係は他者を排除するだけでなく、自分自身のアイデンティティの獲得を阻害するという点が本作の先見性であるように感じられます。

◎「おそ松さん」から抜け出す可能性

 物語の複雑さゆえに様々な読み方ができる『ジュリエットの卵』ですが、今回は「他者とはなにか」という点について考えてみたいと思います。螢によって物語冒頭でおこなわれる衝撃の告白の聞き手は、千夏と夜貴子というふたりのクラスメイトです。彼女たちは螢らの人生を左右する重要な人物になっていくのですが、いずれも螢とはまったく違うキャラクターとして造形されている点で興味深いです(千夏はボーイッシュで健全、夜貴子は社交的な美人)。

 自分とは違うがゆえに自分を写すための鏡となりえる存在のことを社会学では「他者」と呼んでいます。アメリカの社会学者チャールズ・H・クーリーは自分自身のありかたは他者という鏡によって規定されていて、自我とは対人関係を通して形成されるものであると論じています。あらかじめ自我があって、それを踏まえて他者と関わるという図式を私たちは描きがちです。しかしそうではなく、自我の形成とは、他者との関わりの中で他者という鏡に映った自分を認識することに他ならないとクーリーはいいます。

 自分と同じ名前を持つ母親、自分と同じ顔を持つ兄の水は螢にとっては自分の分身であり、他者にはなりえません。家庭内における他者の不在は、母親である「螢」と水にとっても同じ効果を持っています。つまり、螢の問題は「螢」と水の問題でもあります。しかし大学進学をきっかけに「外」の世界に触れた螢だけが、他者との接点を通じてアイデンティティの獲得に成功していきます。その大きな契機となるのが、仕事を得、恋をしたことです。

 物語の中盤、家族からの自立を意識した螢は自らの美貌を生かしてファッションモデルをするようになります。その飛躍のきっかけになるのが、ロングヘアをばっさり切るというCMの仕事でした。螢と水を区別するのは性別と髪型に他ならないことからもわかるように、本作において髪型は人格を象徴しています。­­­­水さながらのショートヘアに生まれ変わった螢は、鏡に映った自らの姿に水を見出し、「別々に生まれてきたという間違い」を修正して完全体に変容したかにみえます。物語の中では、水の要素を持つことで母親からの寵愛を得られるタイミングも描かれます。しかし、水のコピーとしての愛情を螢は受け入れませんでした。そしてそのことによって、最後の大展開に向けた引き金を自ら引いてしまうのです。

 内気な螢が母親の愛情を拒否するほどの強さを身につけるに至った背景のひとつが、隣人の田上との友愛関係です。螢をして「爪の先まで他人」と言わしめる田上は彫刻を専攻する大学の先輩で、男らしいナイーブさと優しさを持ち合わせたキャラクターです。田上への好意を自覚した螢は「(水以外の)他人を触ったら汚れるような気がしていたが、触れてみなくてはなにひとつわからない」と語ります。田上という決定的な他者を得たことにより、それを鏡として螢は自分の像を結ぶことに成功していくのです。螢と異なり、母親である「螢」と水は他者と対峙することがとうとう叶いませんでした。ここが運命の分かれ道であり、最終的な大展開につながっていくのです。

 その大展開をここで紹介するのは止めておきます。いろいろと「考えさせる」終わり方をしていますので、ぜひご自身で解釈していただければと思います。

 それにしても、同質性の高い居心地の良さからの卒業に向けて他者と格闘する螢の姿は、今日の私たちにこそ必要なものであると思えてなりません。以前「おそ松さん」の回でもご紹介したように、現在の日本社会は人間関係の閉鎖・内輪化と呼べる状況に直面しています。その背景には、雇用の流動化や不景気などを基底に、所属や肩書きに代わって個人が持つコミュニケーション能力がその人のポジションを決定するようになったという社会状況があります。

 本作が連載された1980年代の後半、日本はまだバブル経済の影響下にありました。螢のナイーブさと前向きさ、力強さは経済的好機にあった当時の世相を反映したもののようにも感じられます。そのさなかに「虚無の美」と向き合っただけでなく、「紐解かれ語り直されるべき現代性」を備えた作品を紡ぎ出した吉野先生の才能と本作の素晴らしさにただただ感動するばかりです。最後になりますが、謹んでご冥福をお祈りしたいと思います。

■永田夏来/さにはに先生。ニックネームの由来は"SUNNYFUNNY"(パラッパラッパーというゲームのキャラクター)→"さにふぁに"→"さにはに"です。1973年長崎県生まれ。2004年に早稲田大学にて博士(人間科学)を取得後、現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学ですが、インターネットや音楽、漫画などのサブカルチャーにも関心を持っています。

圧倒的な暴力性に触れたとき、人は「感染」することしかできないのか 『ディストラクション・ベイビーズ』

地方都市に住む若者を描いた『ディストラクション・ベイビーズ』。この映画では、内なる暴力性に焦点が当てられています。松山の港町・三津に育った主人公の泰良(柳楽優弥)は、家を出て、市街地にある商店街で、強そうな相手を見つけては襲い掛かる日々を送っていました。そんなある日、公園にいた高校生たちが泰良に襲われます。その中の一人、裕也(菅田将暉)は、最初は襲われている友人を助けることすらできませんでしたが、町中で喧嘩を重ねる泰良を何度も見かけるうちに、彼に妙に惹かれはじめます。裕也は泰良とともにキャバクラで働く那奈(小松菜奈)の乗った送迎車を強奪し、三人で「危険な遊び」に興じていくのでした。

映画を見終わった後は、なんと言っていいかわからない戸惑いと、私の出身地である松山に、柳楽優弥、菅田将暉、小松菜奈、村上虹郎、池松壮亮、北村匠海、でんでんという、今を時めく俳優たちが集結したことに興奮しました。俳優の誰もが観客をぞくぞくさせるような表情を見せていました。もっと言うと、知人がスタッフにいるから撮影時から話を聞いていたし、エキストラにも知っている顔が何人もいました。こんなすごいキャストがそろった映画が松山で撮られたということは、かなり嬉しいことでもありました。ところが、帰宅していろいろ考えていくと、監督は疑問を投げっぱなしではないか? と思えてきたのです。

実際、インタビューを見ても、俳優たちは、映画の完成試写を見るまで、どんな物語になっているのかわからなかったと言います。柳楽優弥が、自分自身が演じる泰良はなぜ喧嘩をするのかと監督に聞いても、監督は、泰良のセリフである「楽しければええけん」と答えるのみだったそうです。

また監督自身も、「自分は“暴力”に対して、わかりやすい結論は出せない」「倫理的に肯定することはできませんが、“暴力的な衝動”が人間の感情として存在することを否定できない。この題材と真剣に向き合ってきたからこそ、観てくれた人も見終わった時に考えてくれるんじゃないかと期待しています」とリアルサウンドのインタビューで語っています。

確かに、見終わってからこの映画について考えまくったので、監督の意図はこちらにうまく伝わっているということなのかもしれません。それなら、とことんまで、疑問について考えようと思います。

◎被害者の暴力は、快楽によるものなのか

まず、泰良の存在は何なのか。彼は、さきほども書いた通り、「楽しければええけん」という気持ちで暴力を重ねていきます。見たところでは、彼は自分より弱いものには暴力を振るっていないようでした。その基準は明確には描かれていないのですが、こと、けんかに逃げ腰だった裕也と、那奈をはじめとした女性のことは殴らないのです。そして、あんなに残虐に人を襲い続けているのに、徐々に彼の暴力には何か一本筋が通っているようにも見えてくる、そんな不思議な魅力があるのは確かです。

私が魅力を感じてしまったように、彼のただ楽しむために振るっている暴力が周囲にも「感染」していきます。一番わかりやすく感染したのは裕也でした。それは、中高生の若者が、かっこいいミュージシャンや芸人に憧れたりするようでもありました。その結果、最初は同級生が殴られているのを見ても、助けられないし、暴力はいけないと声に出していた裕也が、ついには暴力の魔力に取りつかれていくのです。彼が暴力性を覚醒し、人々を殴るシーンは、映画の中でも一番、観客をドン引きさせるものだったのではないでしょうか。正直、怖くて胸糞悪かったけれど、暴力とは何かと考えさせる役をいつもきっちり演じきる菅田将暉という俳優はすごいと思います。

感染はひとりにとどまりません。那奈もまた暴力に感染した人として描かれているように見えました。彼女は、裕也たちに巻き込まれて車で行動を共にすることになりますが、同時に暴力の被害も受けています。通常、弱いものが暴力を受けて、それに対して正当防衛として報復する場合、そのときの暴力は「正義」になるはずですが、この映画ではそうはさせてくれません。暴力をふるったあとに、泰良と彼女が淡いシンパシーを感じるシーンが描かれているために、那奈の暴力もまた、裕也の暴力と同じで、泰良の存在によってうちに秘めている暴力性(や狡猾さ)が覚醒したかのように見えたのです。

私が最も疑問に感じたのは、この部分でした。彼女の場合の暴力性は、決して「楽しければええけん」の影響を受けたものではありません。むしろ、「楽しければええけん」に感染した無軌道な暴力の被害者であるし、そこは映画でも描かれています。だから、その被害者である那奈が暴力を振るう側になったとき、それは「楽しければええけん」から生まれた暴力ではなく、「『楽しければええけん』という気持ちから生まれた暴力の被害者になるってなんだよ」という憤りになるはずです。本来ならば裕也の暴力とは正反対になるはずであるのに、那奈が暴力の被害者ではなく暴力に感染した仲間であるかのように描かれていることには、消化不良な状態のままです。

◎内なる暴力性は誰もが持っているのか?

この映画のラストでは、松山市の三津浜市で行われている祭りのシーンが描かれています。この祭りのシーンについては、シネマズ by 松竹の『柳楽優弥と菅田将暉が世界を挑発「ディストラクション・ベイビーズ」、地元出身者が豆知識を紹介!』という記事の中で、ライターのヒナタカ氏が、「けんか神輿が始まった理由には、農民と漁師の揉めごとが絶えなかったため、一年に一度だけ神輿をぶつけ合って豊穣を願う儀式をつくった、という説があります。いわばけんか神輿は、暴力を“社会的に許されているもの”に変換したものなのです」と指摘しています。

かつての社会で、そういう措置が祭りに求められていたのは理解できます。無秩序に暴力があふれる社会をどうにかしようとして、暴力を抑え込むよりも、社会的に認めて、祭りのときに発散すればいいということなのでしょう。そうでないと、いびつな社会になってしまうと危惧する人がいることもわかります。

ところが、この祭りと、泰良のシーンを並べても、映画では何も語られません。語らないことで、私がこれだけ考えることになっているのだから、やはり映画として意味があるのかもしれません。そして、最後まで見て感じた、この映画をつらぬく考え方というのは「暴力を抑え込もうとしても撤廃できるものではない。それどころか、泰良のような人物に出会ったら、それまでは抑え込んでいた暴力性が、爆発して露わになってしまうことだってある」ということなんだと思います。

しかし、反論をするならば、菅田将暉が以前『共喰い』で演じたように、男性であっても、己の中に内在する(かもしれない)暴力性がいつ爆発してしまうのかという恐怖を抱えて悩んでいる人だっているし、それは暴力性に触れたからと言って爆発しないことだってあるのではないかと思うのです。また、己の中に暴力性があるからこそ、それとどう向き合うのか真剣に考えている人だっているでしょう。

そして、私自身のことを考えても、那奈のように、自分が死ぬかもしれない状況になって、必死で力を振り絞る可能性はあるけれど、それは己の中に存在している暴力性が露わになってしまったのではなく、生きるための防御だと思うのです。それは、男女関係なく起こり得ることです。

確かに、昨今の風潮としては、「暴力はよくない、暴力を振るうのはやめましょう」という紋切り型の言説のほうが強く、それだけではなんら解決しないという気持ちが世間に芽生えることがあることも理解できます。正しいことの良い部分だけを見て、実際にあるネガティブなことに目を向けないことに対してアレルギーを示す人だっているのもわかります。でも、この連載でも何度も書いていますが、私は、内なる暴力性というものは、誰の中にもあるものなのだろうか? それは単なる思い込みなのでは? という疑問を常に持っているのです。

もちろん、この映画で、己の中に暴力性を持っている人の存在から目を背けないであぶり出し、その恐怖を描いたことには意味があったと思います。でも、世の中にはさまざまな人がいます。この映画にも、ひとりでもいいから、『共喰い』の主人公のように、己の内なる暴力性に対して、恐れを抱いたり、抗ったりする人がいてもよかったと思うのです(村上虹郎演じる泰良の弟である翔太にその芽があったとは思うのですが)。

■西森路代/ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクショ ン、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、 TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

即日デビューが決定した大注目ラブメン・麻生蛍汰くんの“ほどよい筋肉”に癒やされて☆

 一徹や月野帯人を筆頭とする女性向けAVメーカーSILK LABOの専属男優・エロメンは、今や女性の性に欠かせない存在です。今日もどこかでシャツのボタンを片手で外し、優しい愛撫と甘い言葉で世の女性を癒やしていることでしょう。

 そんな中、女性のためのアダルト動画サイト・GIRL’S CHでは、「AVデビューさせたい!」というイケメンを発掘し、ユーザー投票によってデビューを決めるプロジェクトが進行しているのはご存知でしょうか? その名も「ラブメン」。

 デビューしたての彼らは、エロメンほどの器用さをまだ持ちあわせていないはず……ウブなうちに色々知りたい!!! ということで、早速彼らを直撃取材! 寝起きの顔や私服姿など、AVでは見ることのできない彼らの素の魅力をグラビアと一問一答でお届けしま〜す!

 第2回は、ユーザー投票が開始した日に1,000票獲得したという、光の速さでデビューが決まった麻生 蛍汰(あそう けいた)くんの登場です! 黒髪短髪、身長176cmでスラっとした身体つき。しかし、脱いでみると「以前キックボクシングで鍛えた」というソフトマッチョな筋肉美……まるで韓流スターのような正統派イケメンです。とはいえ、大きすぎず、ガチムチしていない“ほどよい筋肉”なんですよ。撮影時には、カメラマンが困ってしまうほど背筋をピンッ! と張りつつも、話してみると物腰は超絶柔らか。ザ・後輩にしたい系男子です!!!

※グラビアはmessyにてお楽しみくださいませ☆

【ラブメンファイル No.2】
名前
麻生 蛍太(あそう けいた)

年齢
21歳

出身
新潟県

生年月日
1995年1月1日

血液型
O型

よく遊ぶ場所
カラオケによく行きます!

休日の過ごし方
サイクリングで街を走り周ります!

前職
現役大学生です。

ラブメンになろうと思った一番の理由
僕にしか出来ないことがラブメンにはあるんじゃないかって思ったことと、普通では味わえない、いろんな経験が出来るかと思いました!

ラブメンになって一番嬉しかったこと/辛かったこと
【嬉しかったこと】
応援してくださる方からの応援メッセージをいただけて、「僕のことを見てもらえてるんだっ」と思ってすごく嬉しかったです!

【辛かったこと】
僕のコンディションが悪かったことにより、撮影が長引いて、スタッフさんに迷惑をかけてしまったこと。

麻生さんの売り
にこにこ笑顔!

自分がイケメンだと気づいた時期/出来事
日によって、鏡の前で、今日はイケメンの日だ、とか今日はブスだなぁとかあります!

“俺のモテ伝説“があったら教えてください
そんなに伝説的にモテたことはないですが、中学生の時に、僕を巡って女の子同士が喧嘩するとか、くらいです。

好きな女性のタイプ
【芸能人】
釈由美子さん

【タイプの詳細】
僕を包み込んでくれるような、お姉さんみたいな方。

初体験について
【いつ】
14歳

【どこで】
バンド仲間の友達が、楽器を練習する用に親に借りてもらっていたアパート

【誰と】
当時付き合っていた、一個上の同じ学校の先輩

【感想】
本当に、初めての感覚で……。終わった後は、ラブラブしながら2人でぎゅーっとしてたのを覚えています。

最後にプライベートでセックスした日
半年くらい前です!

最後にプライベートでオナニーした日/頻度
一昨日くらいです!
週に2.3回くらいのペースだと思います。

オナニーのおかず
スマホの動画サイトで、いやらしいの見ちゃってます……。

今後、どんなタイトル/内容の作品に出たい?
やったことないような職業の役をしてみたいなあ。

将来の夢
誰かのお手本になれるようなかっこいい大人になりたい!

(写真:尾藤能暢)

地獄と女性の深い関係 鎌倉時代の絵巻物から伺える女性蔑視

地獄という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべるだろうか。鬼や悪魔の姿であったり、燃え盛る炎や煮えたぎる水、あるいは具体的な現実の光景を想起する人もいるだろう。歴史を遡ると、地獄は、人びとが生きる上で感じていく後ろめたさや罪悪感、現実の風景に上書きされながら、アップデートを繰り返してきた。実はこの地獄と女性には深い関係がある。

◎「女は生理があるので地獄に落ちる」

元来、日本の仏教には女性は成仏できないものとする見方がある。いわく、女性は「五障」の身であり生まれつき穢れや罪業を伴っているというのだ。この「五障」という単語は、サンスクリット語の原典では「女性が就くことのできない五つの地位」を示すものだ。この時点で既に女性蔑視を感じるが、ここには穢れにまつわる意味は含まれていなかった。しかし「障」つまり「さわり」という字に罪や煩悩を指す意味合いがあったために、古くから日本にあった女性の身を不浄とする価値観につながってしまったらしい。

女性の身体が不浄とされる要素として、経血と出産時に出る血がある。「月経のあいだは寺社には入らない」「妊婦とその夫は物忌をする」など、当時の寺社の取り決めを見るだけでも女性に対する強い抑圧が見て取れる。そして、この経血や出血時に出る血を不浄とする価値観が、女性と地獄の関係を密にしているのだ。

「血盆経」という、仏教発祥の地であるインドの原典にはない、中国で作られたとされる「偽経」がある。この経典は、日本では室町時代に当たる15世紀以降から受容されるようになった。

「血盆経」は「女性は出産時に血を流すので、血の池地獄に落ちる」という、女性を穢れたものとして扱った上で、それを救済するという経典だ。「血盆経」には複数の派生パターンがあり、中国で作られたものは現在確認出来る限り出産時の血のみを穢れとしているが、日本で編集されたものでは、生理の際の経血までもが女性の罪業とされていた。

女性の血が罪業とされる理由として、以下のような説明が行われる。

女性の身体から出る血が山野に流れて地や水を汚し、その血が混じった水で善人がお茶を沸かし、その茶で供養を行うことで聖なるものが穢れてしまう。だから、女性はもれなく血の池地獄へ落ちる……。

そこから救われるには、「血盆経」に帰依しなくてはならない、ということだ。

中世後期から近世にかけ、この「血盆経」は大流行した。「地獄絵」を持った僧や尼が、その解説をする「絵解き」行為で血盆経は民衆に広く伝わり、女性不浄観も伝播していったのだ。

◎ネガティブキャンペーンに使われた女性たち

前近代仏教の女性観ってずっとこんな感じだったの? と呆れる方もいるかもしれないが、そんなことはない。

例えば鎌倉新仏教では、女性も成仏ができると主張をした流派が複数あった。そのうちの一つが一遍による「時宗」である。時宗が画期的だったのは、踊りながら念仏を唱える「踊り念仏」や念仏の書かれた「念仏札」を民衆に配るなど、非常に手軽なものを用いて往生を目指すことができるとした点であった。

しかし、一遍などが打ち出した「女人も救済される」といった新たな思想は当時の旧仏教勢力からかなりひんしゅくを買ったようで、「天狗草紙」という時宗などいくつかの流派を貶める内容の絵巻が作られているほどだ。ちなみに鎌倉時代、激しく弾圧された日蓮宗の日蓮も、女人成仏論を唱えている。

「天狗草紙」には、ご利益を求めているのか、何に使うのかはわからないのに一遍の尿を採集する尼僧や人目をはばからず排泄する尼僧など、常軌を逸した女性の行動がたびたび登場する。これらの表現は、時衆徒のネガティブキャンペーンのために描かれたものだ。

また、レズビアン女性が描かれているという説もある。中世の女性同性愛に関しては全く史料がないのだが、天狗草紙内には二人の尼僧が肩を組んで歩いている様子が表されており、これが時宗の性的放縦を非難つもりで描かれたレズビアンカップルではないかと言われているのだ。肩を組むというしぐさは中世絵画史料上ほとんど見られないため、恋愛及び性的な関係だと判断する材料がないのだが、これが非常に特殊な関係を示すものであることは確かだろう。当時の社会で、ある集団を蔑む時に「タブー」を犯す女性が示されるのは、仏教と女性の関わりにおいて大変興味深いことである。

◎現代に残された「地獄」?

以上、中世を中心に、女性の地獄にまつわる雑多な話を紹介してきた。

前近代を現代の倫理で計ることに、私は意味を感じない。中世には中世の価値観があり、何かを考察する時に大事なのは中世社会の中でそれがどのように認識されていたかという問題である。

中世という強固な男性社会を基盤にして生きていた女性たちの生き方は、現代を生きる我々からすると信じられないものなのかもしれない。時代によって人間の区別のつけ方は異なり、今も価値観は現在進行形で変わっていくのだ。

当時、「もれなく地獄に落ちる」とされた女性たちにとって、現世はどのように感じられたのだろうか。そして、現代の女性たちにとって、この社会は極楽か、それとも地獄なのだろうか。現代とは異なる合理性と暴力性を持つ中世社会を覗いてみると、現代に残された「地獄」が垣間見れるかもしれない。
(正しい倫理子)

【参考文献】
黒田日出男『姿としぐさの中世史』平凡社、1986年
松下みどり『<女性の穢れ>の成立と仏教』2006年
穂坂悠子『日蓮上人の女性観 女人成仏論を中心に』2008年
田村正彦『描かれる地獄 語られる地獄』三弥井社、2015年