「高学歴男にとって、女は性のおもちゃ?」東大&慶大、集団レイプ事件の危うい類似点

motoki1024
「週刊文春」(10/27号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「将棋『スマホ不正』全真相」(「週刊文春」10/27号) 「『三浦弘行』九段と93%一致した問題ソフト」(「週刊新潮」10/27号)) 第2位「『ボブ・ディラン』の変人伝説」(「週刊新潮」10/27号) 第3位「高畑裕太『レイプ事件』被害者女性が涙の告白『なぜ示談をしたのか、真相をすべて話します』」(「週刊現代」11/5号) 第4位「小池都知事の暴走的『五輪会場変更』Q&A10」(「週刊新潮」10/27号) 第5位「ラブホ不倫『日教組委員長』放蕩三昧の検証」(「週刊新潮」10/27号) 第6位「あなたの年金が年間14万円減らされる!」(「週刊ポスト」11/4日号) 第7位「<その瞬間母は…>慶應『集団強姦』加害学生と親を連続直撃!」(「週刊文春」10/27号)    「福沢諭吉が泣いている『慶應大学』がけしからん!」(「週刊新潮」10/27号) 第8位「山本有二農水相は『労基法』違反だ!<元秘書告発>」(「週刊文春」10/27号) 第9位「美智子さま(82歳)のご心痛 天皇“極秘検査(東大病院)”と愛子さま“3週間ご欠席”」(「週刊文春」10/27号) 第10位「政治記者100人が答える『安倍の次の総理は誰なのか』」(「週刊現代」11/5号) 第11位「『関東連合』元最高幹部が実名告白 自分が関わってきた『AVと芸能界』SEX接待」(「週刊ポスト」11/4日号) 第12位「<追悼>『ミスターラグビー』平尾誠二 駆け抜けた53年」(「週刊現代」11/5号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  こんにちは、元木昌彦です。食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋ですね。  私は明日、神戸へ行って、評論家の内田樹さんにインタビューしてきます。  このところ、彼の本を10冊ぐらい読みましたが、好奇心旺盛なことに、ほとほと感心しました。  仏文は彼の専攻ですから当然ですが、教育論からアメリカ、中国、ユダヤ論。映画からメディア、武道、宗教まで幅広いし、驚くのは、そのどれにも造詣が深いということです。現代の丸山真男とは言いませんが、鶴見俊輔や吉本隆明亡き後の、いい意味で、時代の批判者だと思います。会ってきたらご報告します。  ところで、ラグビー知らずの私でも、平尾誠二の名前は知っている。京都・伏見工業高校のときに全国制覇。  同志社大学を経て、1986年に神戸製鋼に入社して日本選手権7連覇を達成した。その後日本代表監督を務めたと現代に書いてある。   まさにラグビーの申し子だったが、私が覚えているのは、彼の格好よさだった。  汗まみれ泥まみれのユニフォーム姿もいいが、ここに出ているバーで飲んでいる姿は、なまなかな芸能人などお呼びでないぐらいの存在感。  まさに「ラグビー界の貴公子」だった。死因はがんだったという。享年53。2019年には、平尾も念願だっただろう、日本でラグビーW杯が行われる。  悔しかっただろう。現代はラグビーに強い。グラビアで平尾の往時の写真を掲載しているが、奥さんはモデルをしていたそうだ。実力と格好良さが備わった男が、またひとりいなくなってしまった。残念だ。  ポストで、市川海老蔵暴行事件や六本木クラブ殺人事件で世を震撼させた半グレ集団「関東連合」の元最高幹部、柴田大輔氏(37)が、組織の内幕を話している。    関東連合の勢力拡大に大きな役割を果たしたのはAVだったと、彼は言う。  柴田氏はAVビジネスに乗り出した。スカウトには、関東連合の名前が力を発揮したという。  路上のスカウトには縄張りがあるが、彼らはそれに縛られない。クレームが入っても返り討ちにするから、恐れられたという。 「業界では御法度とされる女優の引き抜きもやった。個人経営の女優で稼げそうなコに接近して口説き落とす。本人にOKさせてから、事務所の社長に“本人が辞めたがっている”“事務所からのギャラが契約書と違う”などとテキトーに言って社長を詰めるんです」   それを足掛かりに芸能プロダクションに進出し、所属タレントの枕営業の「構図を理解し始めた」という。  その後、ITのネット広告にも進出し、25歳の頃、「上場を目指せ」と顧問弁護士言われるまでになったそうである。  だが、関東連合という経歴がネックになって、果たせなかった。  その後、海老蔵事件や六本木事件が起こり、世間の風当たりや当局の取り締まりも厳しくなり、家賃60万円の不動産審査にも通らなくなってきたそうだ。 「完全に関東連合に対する気持ちは切れた。僕の『関東連合元最高幹部』っていう肩書は恥ずかしくてしょうがない。一人では喧嘩もできない連中なんですよ。関東連合なんて虚像です」  かくして、夜の世界に君臨していたという暴力集団の歴史がまたひとつ消えた。  現代が、100人の政治記者に「次の総理は誰か」という質問をしたという、実にくだらない特集をやっている。  安倍の次なんて、いるわけがない。それは、安倍という首相の為政がいいからではない。安倍首相がいなくなっても、第2,第3の安倍首相が出てくるだけだからである。  無個性で頭の弱いくせに、独断専行を屁とも思わない。そんな壊れきった政治に国民は飽き飽きしているのだが、政治記者などは、それにさえ気がつかない烏合の集団である。  そんな連中に聞くことなどない。「安倍が2020年まで総理を続けるか?」という問いに、「続ける」と思うが80.3%もいるのだ。  勝手に党則を変え、何も成果の上がらない安倍をなぜ続けさせるのか? そうした根本的な疑問が、この連中には何もないのだ。  安倍の次は? 岸田文雄外務大臣31票、石破茂氏21票、小池百合子都知事が11票だと。お前たちは多くの政治家と付き合っているのだから、もっとましな政治家を探し出し、場合によってはそやつを教育して、宰相に育て上げるということを考えたことはないのか?  衆院の解散はいつか? 年明け早々というのが51.9%。大義名分のない総選挙をやって、税金を500億円以上無駄遣いすることに反対すべきだと思うが、安倍のポチを任じるこの記者たちは、そうした基本的な常識さえも備わっていはしないのであろう。  今やるべきは、いつまで安倍政権を続けさせるのではなく、どうしたら安倍の税金バラマキ、原発再稼働をストップさせ、もう少しましな人間を据えるかということである。こんなつまらないことに誌面を使うな。私は怒っている。  このところ、皇太子の長女・愛子さまの不登校問題が、天皇、皇后の心痛のタネになっているようだ。  文春によると、愛子さまは9月26日から約3週間にわたって、学習院女子中等科を欠席しているという。  ふらつきがあり、胃腸も弱っているというだけで要領を得ない。 「記者会の一部はしびれを切らし、『三週間は尋常じゃない』『お疲れの根本的な原因は何なのか』『精神的な要因があるのでは』と追及した。すると大夫(小野田展丈東宮大夫=筆者注)はしどろもどろに『疲れ切って体力が戻らない“悪循環のスパイラル”になっている』と説明しました」(宮内庁担当記者)  中間考査初日の試験は欠席したという。心配なことである。  先ほど書いたように、安倍もそうだが、バカな閣僚のアホ発言にも飽き飽きしている。  山本有二農林水産相が環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案を「強行採決」する可能性について言及したことで野党が反発、山本農水相の辞任を要求することで一致した。  この山本という大臣、軽率な発言だけではなく、身内にも人間としての配慮がないと文春が報じている。 「複数の元秘書の証言によれば、山本事務所は労基法第15条1項に定められた雇用契約書を作成していなかった。元秘書が山本氏本人に締結を求めたが、拒否されたという。また『給料は全部込みで約17万円』などとされ、残業代が支払われない形になっていた」(週刊文春WEBより)  電通やワタミ顔負けのブラック事務所だというのだ。明々白々の労基法違反だが、このセンセイ、司法試験に合格しているそうだ。まさか経歴詐称ではあるまいな。  こうした緩んだ大臣が出てくるのも、長期の安倍一党独裁政権のおごりからくるものである。  国民が望んでもいない総裁任期を「連続2期6年」から「連続3期9年」に変えるというのも、国民軽視の表れである。  衆院特別委員会で安倍首相が、「我が党においては(1955年の)結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と話したときには、正直、認知症が始まったかと思った。  昨夜も、家人と言い合いになった。「あなたのように、安倍首相のことをバカな独裁者だなんてテレビで言うコメンテーターは誰もいないじゃない」。お茶の間のオバチャンたちは、新聞も雑誌も読まない。テレビだけが世界をのぞく窓なのだ。  私が「テレビのコメンテーターは、干されるのが怖くて安倍批判などできないんだ」と言うと、「テレビに出られないから、ひがんでいるだけじゃない」と言い募る。  お茶の間のオバチャンたちはテレビしか信じない。インターネットにはそうした安倍批判が数多あるが、若者たちはネットの中で、自分の関心のあるものしか見ないから、あってもないようなものだ。  大新聞はテレビ局を系列に持っているのだから、テレビをもっと活用すべきだ。深夜の30分でいいから“治外法権”で、自社の記者が鋭い政権批判をする番組をつくり、毎日流したらどうか。それだけでも、世の中は今よりずっとよくなるはずだ。  さて、慶應義塾大学の広告学研究会所属の学生による集団強姦事件は、被害者が警察へ被害届を出し、受理されたそうだ。新潮によれば、加害者は6人。  さらに、強姦シーンを撮った動画や写真が学生の間で拡散されたので、リベンジポルノ防止法違反という罪も加わる。 「集団強姦致傷」は最高刑が無期懲役という重罪だから、さぞや加害学生たちは戦々恐々としていることだろう。  さらに、被害女性の訴えを聞いたにもかかわらず、責任逃れをし、未成年の飲酒ということで収めてしまおうとした大学側への批判の声も大きい。  創立者の福沢諭吉は修学の目的として、「人格を備えた社会の先導者となることが、義塾における教育の目標の一つ」だとしているのに、「人格破綻の『テキーラ陵辱』を前にしては、この福沢の言葉がブラックジョークにしか聞こえない」(新潮)  文春は加害学生とその親を直撃しているが、当然ながら「(あなたに)関係ないでしょ! 弁護士に任せているんだから、何も言うことはありません」(加害者の母親)という反応ばかりである。    以前ここでも書いたが、同様のことが5月に東大でも起きている。主犯格は工学部4年の松見謙佑(22)。松見らが餌食にする女子大生を集めるために作ったのは「東京大学誕生日研究会」というサークルだった。 「実は、彼(松見のこと=筆者注)は被害女性に殴る蹴るの暴行を加えた上、カップラーメンの汁を彼女の顔にかけたりと、やりたい放題だったのです」(捜査関係者・新潮)  さらに「最後には松見は女子大生の局部にドライヤーで熱風を浴びせかけ、それに耐えかねた女子大生はTシャツとズボンを着て泣きながら部屋を飛び出した」(同)  被害女性は提訴し、示談が成立した者以外、松見を含めた3人は起訴され、9月20日、松見に判決が言い渡された。懲役2年、執行猶予4年。もう1人も懲役1年6月、執行猶予3年。 『新潮45』(11月号)で、傍聴ライターの高橋ユキ氏が公判の様子をリポートしている。 「私の女性観ですが、(近づいてくる女性は)個人的に私を好いてくれるのではなく、下心があって近づいているのではないかと。そういう人たちに対して苦手意識、軽蔑する気持ちがありました」(松見)  別の人間もこう語っている。 「仲間の間で女性をモノ、性の対象として見て人格を蔑んでる考え方が根本にあったと思う。大学に入学してサークルなどで他大学の子と接して、彼女らはアタマが悪いからとか、バカにして、イヤラシい目でばっか見るようになり……という、男たちの中でそういう考え方が形成されてきたように思います」  東大生ほどではないが、慶應生にも、そうした女性蔑視、女性は性のオモチャという歪んだ優越感があったのではないか。  女性のほうにも、そうした考えを秘めている男たちに対して「無防備すぎた」と言わざるを得まい。  若い男たちの全部が草食化し、性に淡白になっているわけではないのだから。  腹の立つことばかり多いが、ポストがやっている、厚労省が仕組んで国会で「ひそかに」進んでいる年金法改正には、怒りを超えて殺意まで湧いてくる。  ポストによれば、この改正案は(これは改悪案と呼ぶべきものだ)、「物価が上がっても下がっても現役サラリーマンの平均賃金が下がれば年金生活者の受給額をマイナス・スライドさせるという制度」なのだという。  ついに「政府はいよいよ年金生活者が現在受け取っている年金を召し上げるという禁じ手に踏み込んだ」(社会保険労務士の北村庄吾氏)  悪質なのは、この重大な制度改革の内容をひた隠してきたことである。  これが成立すると、5年後から減額ルールが適用される。  行政書士でもある民進党の井坂信彦代議士に試算してもらうと、夫婦2人で月額約22万円7,000円(年間約271万円の標準モデル世代)、「年間約14万2000円」の減額になるそうだ。 「世代間で支えるという年金制度がもはや完全に崩壊しており、年金生活者への支払いを多少減らしても、現役世代の年金が増えるというのは幻想でしかない。(中略)厚労省も苦し紛れに“いま高齢者の年金を減らせば、現役世代の年金はどんどん増える”と世代間対立を煽って、とりあえず年金生活者と現役世代が年金批判で結束するのを防ごうとしている」(北村氏)  さらにあきれるのは、ポストが厚労省年金事業管理課に「高齢者の年金減額は違憲ではないのか」とただしたところ、こう答えたという。 「マクロスライドの裁判は始まったばかりで準備書面はこれからですが、年金制度はもともと受給額が下がることが想定されている制度だと今後主張しようと検討している」  どの法律に、そんなことが書いてあるのか? 「そういうことは書かれてない」。書いていないが、我々お上がそう思えばそうなるのだという、あきれ果てた言い分である。 「日本の年金は100年安心だ」と言ったのは、どこのどいつだ? 株にジャブジャブ注ぎ込んで大損し、それを知らん顔して、高齢者も現役世代の年金もどんどん減らすというのは、犬畜生にも劣る連中である。  新潮は先週、日教組の岡本泰良委員長が、女性とラブホテルへ入る姿や、組合費を蕩尽していると報じた。  これだけ暴露されたのだから、即刻辞任だろうと思っていたのだが、本人は雲隠れし、日教組のお偉方は新潮へ情報を流した「犯人捜し」に躍起になっているというのだから、この組織は落ちるところまで落ちるしかないのだろう。  さて、IOCのバッハ会長が日本に乗り込んできて、五輪のボート・カヌー会場移転問題の流れが変わってきた。  今週の新潮は、小池百合子都知事が「海の森水上競技場」を、宮城県の「長沼ボート場」へ変更すると言いだしたが、長沼の不便さ、仮設住宅では断熱が十分ではなく夏場は過酷になる、選手村が分断される、変更すれば莫大な違約金を支払わされるかもしれないと、長沼のマイナス点を上げている。  バッハ会長も、森喜朗大会組織委員会会長や安倍首相と会ってから、復興五輪というならソフトボールや野球を東北でやったらどうかと、暗に長沼移転反対を表明した。  豊洲移転問題はどう決着させるのか、長沼移転問題を含め膨らみ続ける五輪予算にメスを入れられるのか。私が見るところ、いっては見たが、小池都知事は拳の落としどころがなく困り切っているように見える。  それに比べて、元都知事の猪瀬直樹氏のなんと優雅な生活ぶりであろう。新潮が猪瀬氏と中年美女のテニス風景を撮っている。相手は蜷川有紀さん(56)といって、女優で画家だそうだ。演出家の故・蜷川幸雄氏の姪だという。なかなかキリッとした女性である。  こんな男に、なぜこんないい女が? というケースはよくあるが、悪名は無名に勝るということか。 現代は先週に続いて、高畑裕太にレイプされた被害者女性の「涙の告白」第2弾をやっている。    彼女は「示談」に応じたから、「カネ目当ての美人局」という疑惑までかけられてしまったが、それへの疑問に答えている。  まず事件後、彼女は迷った末、ホテル近くに住む知人男性に相談する。    彼は「それは明らかなレイプ事件だから、我慢することはない」と言い、被害届を出すようにと、警察に通報してくれたそうだ。  これまでの報道と違うのは、その男性の指示で病院へ行ったのではなく、警察の指示だったそうである。 「病院では、膣内に残っている精液を採取された後、用意されていたアフターピルを飲みました。病院を出たのは、午後8時か9時頃だったと思います。その後、知人と一緒に前橋署に向かい、再び事情を聞かれました」(被害女性)  しかし、事情聴取された際、担当の女性検事から、 「なぜ大きな声を出さなかったのか」「なぜ壁を叩かなかったのか」などと質問を浴びせられ、だんだん、自分に非があるのではないか、検察は自分を守ってくれるところではないと思ってしまったそうだ。    裁判になれば、加害者の弁護士から根掘り葉掘り聞かれ、また恥ずかしい思いをすることになる。    また、前橋署の会議室で、加害者が所属していたプロダクションの社長らが、「示談にしてほしい」と言ってきて、双方の弁護士同士で交渉が始まったことも、彼女に加害者を裁判に追い込む気持ちを萎えさせたようだ。  彼女の知人は、示談交渉には立ち会ったことはないそうだ。  彼女はこう話す。 「仮に裁判において、抵抗が弱かった、叫んで助けを求めなかったなどという理由で加害者が無罪になってしまうのであれば、被害者は泣き寝入りするしかありません」  フライデーによると、被害女性が表に出てきたことで、事態は一変したという。 「淳子さんも裕太の元所属事務所の社長も、週刊現代の記事についてはなにも反論しないということで合意しているようです。主張したいことはヤマほどあるようですが、『自分たちがなにを言っても世間の目は変わらない』と思い、諦めているようです」(裕太の知人・デジタルフライデーより)  フライデーによれば、12月上旬まで母親の高畑淳子は主演舞台『雪まろげ』の地方巡業に入るそうだ。 「一家の大黒柱は高畑であり、大きな収入源だったCMやバラエティ番組への出演が絶望的になったいま、彼女は舞台に立ち続けるしかない」(同)  フライデーは何度も彼女に質問をぶつけたそうだが、高畑は顔を伏せたまま、ヨロヨロと自宅へ入っていったそうだ。 ところで、ボブ・ディランがノーベル文学書を受賞したことが波紋を呼んでいる。  ディランが『風に吹かれて』を発表し、ピーター・ポール&マリーが歌ったカバーが大ヒットしたのは1963年。ディラン22歳、私が18歳の時だった。  どれだけミサイルが飛んだら戦争が終わるのか、いつまでニュースを見れば平和が来るのか、その答えは風が知っているだけさ。アメリカでは公民権運動賛歌として受け入れられ、日本をはじめ、多くの国では反戦ソングとして多くの若者が歌った。  文春によれば、10月14日にカリフォルニア州で行われた音楽フェスのリハーサルで、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーとキース・リチャードに「おめでとう」と声をかけられたディランは、こう言った。 「ありがとう。でも、僕には彼ら(選考委員)が何を考えているのかさっぱりわからないよ」  彼は「変人」といわれる。人嫌い、インタビュー嫌い、コンサート以外は自分を晒さない。  だが、2004年に自らの手で自伝を書いたとき、「ニューズウィーク」のインタビューに答えている。今週の日本版から引用してみよう。 「60年代後半から70年代前半には神格化され、ストーカーに近いファンも出現した。『あんなことをされれば、誰でもおかしくなる』と、ディランは自伝に書いている」  名声は人生だけでなく、作品も歪めたという。 「私は名声をうまく利用しようと思った。名声はカネにはなったが、独り歩きを始めた。名声の中身は空っぽだった。私の音楽は指の間からこぼれ落ち、いつしか消え去った」 「『昔の私は、世界と人間のあらゆる真実を歌で表現しようとしていた』と、ディランは言った。『しかし時が来れば、そんなことはできっこないと分かるものだ』」  同誌でプリンストン大学のショーン・ウィレンツ教授は、ディランの受賞についてこう語っている。 「同時代の偉大な文学者をたたえただけのこと。同じ栄誉に浴したほかの文学者たちと区別する必要はない。詩は、大昔からある文学の形式だ。ディランはそれをまったく新しい水準に、西洋文化が生み出した文学の最も高い水準にまで高めた。それ以上の説明はいらない」  新潮によると、これまでにノーベル賞を受け取ることを辞退したのは、サルトルを含めて4人だという。  授賞式にディランが出席するかどうかわからないようだが、今こそ戦争ができる普通の国にした安倍首相官邸を取り巻き、「風に吹かれて」を歌うときではないだろうか?  私事で恐縮だが、このほど『知られざる出版「裏面」史~元木昌彦インタヴューズ』(出版人)を上梓した。  版元から、出版記念会をやって、少しでも本を捌いてくれと頼まれた。でも、古希になって記念会というのもな~、業界向けの地味な本だしな~と結構悩んだ。  そこで「生前葬」をやろうと思いついた。これまで親しくしてもらってきた知人、友人に「長年のご厚誼を“故人”が感謝する」という趣旨なら、面白がって来てくれるかもしれない。  当日は、友人のカメラマンに撮ってもらった大きな「遺影」を飾り、横のテーブルに菊の花を20本。講談社の出樋一親さん、きずな出版の櫻井秀勲さん、ノンフィクション作家の佐野眞一さん、版画家の山本容子さんのお祝いの挨拶の後、私が代読するという形で“故人”の遺言状を読み上げた。 「みなさんと知り合えたこと、一緒に仕事ができたこと、酒を酌み交わしたこと、忘れません。感謝しています。今日は本当にありがとうございました」と結び、頭を下げた。   150人の参会者で一杯の会場から拍手が起こった。「生前葬、よかったよ。また来年もやれよ」と声をかけられた。  水の江瀧子は74歳で生前葬をやり、94歳まで生きた。生前葬をやると長生きできるという「功徳」もあるそうだから、みなさんもやってみてはいかがだろうか?  さて、将棋界は、対局中に離席してスマホで将棋ソフトを見て指したのではないかという疑惑で大揺れだと、新潮と文春が報じている。これが今週の第1位。  文春によると発端は、7月26日に行われた竜王戦の挑戦者を決めるトーナメントの準決勝、久保利明九段と三浦弘行九段戦だった。  三浦九段の快勝だったが、「証拠は何もないんです。でも指していて(カンニングを)“やられたな”という感覚がありました」(久保九段)  久保氏はソフトに精通している知人に依頼して、三浦九段の差し手とソフトとの一致率、離席後にどんな手を指したかを検証したという。  その後、10月3日にA級順位戦があり、渡辺明竜王と三浦九段が戦ったが、渡辺竜王の完敗だった。  だが、この対局はインターネット中継されていて、一部の棋士たちがリアルタイムで将棋ソフトを使って検証していたそうだ。  負けた渡辺竜王もソフトを使って三浦九段の対局を調べ尽くし、「これは間違いなく“クロ”だ」と確信したという。  渡辺竜王は1週間後に三浦九段と竜王戦を戦わなければいけない。悩んだ渡辺氏は、日本将棋連盟理事の島朗九段に電話をかけ、7人の棋士たちの極秘会談が開かれる。  その後、島理事が三浦氏に連絡して不正の事実を問いただしたが、本人は認めなかった。  文春によると連盟側は、三枚堂達也四段が、三浦氏から「スマホでパソコンを遠隔操作する方法を教えてほしい」と依頼されていたという情報を入手していた。  10月12日、将棋連盟は記者会見を開き、竜王戦の挑戦者の変更を発表した。三浦九段は年内の出場停止処分。  この記事を読んで、なにかしら違和感を覚える。私は、将棋はほとんどできないが、父親が素人四段で、子どもの頃から将棋を教え込まれた。だが、超短気な父は、ちょっとでも指し手を間違えると怒鳴られ、時にはひっぱたかれた。  そうしたことに腹を立てた私は、中学に入った頃から将棋をやめてしまった。だが、初期の将棋ソフトが出た頃、買ってきたPCで遊んだことがある。私は少しレベルを上げると勝てなかったが、ボケかかった父親にやらせると、かなりのレベルまで勝つことができた。  ディープラーニングができたおかげでAI(人工知能)は急速に進歩し、チェスを負かし将棋を破り、まだ先だと思われていた囲碁までも凌駕するようになってしまった。  かつて米長邦雄永世棋聖(故人)は「兄貴はバカだから東大へ行った」と豪語していた。  その米長氏も、将棋ソフトにはかなわなかった。そうなると、人間の棋士同士が戦う王将戦などは、一番強い棋士を決めることにはならない。そこで勝った者が、将棋ソフトと戦う「世界一決定戦」をやらなければいけないのではないか。  将棋というと思い浮かべるのは阪田三吉や升田幸三のような棋士たちだが、もはやこうしたゲームの世界では、AIに勝てるのはいなくなってしまうのだろう。  今回の“事件”は、棋士がソフトに勝てないことを、棋士自らが証明して見せた。これからは、対局に将棋ソフトの持ち込みを認め、自分の技とソフトを駆使できた者が勝つというルールに変えることも検討すべきではないか。  そうなると、将棋とはいったいなんなのだろう? 誰か、この問いに答えてくれる棋士はいないかね。 【巻末付録】  今週は平週号ということもあって、両誌ともに脱力系である。  現代は「歌舞伎町・渋谷・六本木 素人女性たちの痴態」。「AKB48が誇る王道アイドル 渡辺麻友 私のランジェリー」。「平嶋夏海 抱きしめたい」。袋とじは「たかしょー 未公開ヘアヌード&坂口杏里 過激すぎるヘアヌード」の2本立て。  この中では、渡辺麻友がヘアはないが、かわゆくて新鮮で、魅力たっぷり。  ポストは「桐野女史 ワケアリの女」という訳のわからないグラビアと、「佐藤衣里子 ハダカのサトエリ」。前号から始まった袋とじ新シリーズ「地下倉庫の秘宝写真集」は「墨田ユキ」。彼女は新藤兼人監督の『墨東綺譚』のヒロインに抜擢されたことで一躍有名になった。なぜか、玉ノ井の売春窟にいたであろう、娼婦の持つ体臭を感じさせる女だった。  SEXYという点で見れば、墨田ユキが群を抜いていい。特に後ろを向いてお尻を上げ、その尻の間から見えるヘアがなんともいえない。今週はポストの圧勝。

『ドラクエ』vs『F.F.』が実現? 『勇者ヨシヒコと導かれし七人』が挑む冒険

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『勇者ヨシヒコと導かれし七人』テレビ東京
 『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』といえば、日本のコンピューターゲーム界における2大RPGだ。  ライバルである2つの世界観が相まみえると、どうなるか?  そんな夢の対決が実現した。ドラマで。  それが『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)の第3話である。このドラマは2011年から始まった「勇者ヨシヒコ」シリーズの第3弾。数々の深夜ドラマを手がけてきた福田雄一が演出・脚本を担当する「予算の少ない冒険活劇」コメディである。 「予算の少ない」と銘打っているだけに、登場するモンスターが張りぼてやぬいぐるみだったり、突然、雑な紙芝居風のアニメになったりとチープ。  だが、「協力」として『ドラゴンクエスト』の発売元、スクウェア・エニックスがクレジットされており、モンスターの絵柄がそのままだったり、BGMもまったく同じだったりと、半ば公認の『ドラゴンクエスト』パロディが展開されている。  主人公のヨシヒコ(山田孝之)も、職業は「勇者」。その仲間であるパーティは、「戦士」ダンジョー(宅麻伸)、「魔法使い」メレブ(ムロツヨシ)、そして「村の娘」ムラサキ(木南晴夏)だ。  彼らは仏(佐藤二朗)に導かれ、集められた。今シリーズは「魔王」を倒すため、オーブを持つ運命の7戦士を集めていくというシナリオだ。  第1話では菅田将暉、第2話には片岡愛之助や滝藤賢一と、毎回のように思わぬ大物ゲストが登場するのも魅力のひとつ。村中の人たちがゾンビになってしまった第2話では、ゾンビ化する仲間たちをよそに、ヨシヒコは「ミギー」ならぬ「ヒダリー」という“寄生獣”っぽいものが左腕に寄生する。そういったパロディ満載のドラマなのだ。  そして、第3話では、渡辺いっけい扮する盗賊などとの戦いで、HPがわずかの瀕死の状態になってしまったため、村に戻ろうとするも、たどり着く直前にモンスターに遭遇するという“RPGあるある”が展開される中、突然、「ルーラ」的力で一行はどこか見知らぬ土地に飛ばされてしまう。  その村の入り口には、「エフエフの村」という看板が掲げられている。どこかオシャレ感の漂う、いつもとは違う雰囲気の村。  そこで一行は、長身で細身のスタイリッシュなイケメンに出会う。明らかに『ファイナルファンタジー』的な主人公の風貌だ。 「ヴァリーだ」と自己紹介する男(城田優)。 「バリーではなく、唇をかんでヴァリーだ」 と、名前へのこだわりもハンパない。彼は、自分のアジトにヨシヒコたちを連れて行き、仲間を紹介する。 「モンク」「白魔道士」「黒魔道士」という聞き慣れない職業を名乗る彼らに困惑するムラサキたち。「モンク」が「武闘家」と同じだとわかると、「武闘家は武闘家でよくねえ?」と悪態をつく。  彼らが話している間にも、ヨシヒコはアジトにあるツボや樽の中を確認するために割り始め、ヴァリーたちに「ええー! なんでぇ?」と驚かれる。 「ヨシヒコ、ここは明らかにルールが違うようだ」 というメレブの声も無視し、引き出しも勝手に開ける。もちろんこれは『ドラクエ』の勇者たちが勝手に村人の家のものを壊してあさることへのパロディだ。  それでも一緒に戦うことになった一行は、モンスターたちに遭遇。 「隊列を組め!」  ヴァリーの号令とともに、斜め2列になる一行。 「なんでこんな斜めのところで戦わなくてはいけないんだ?」  ヨシヒコが疑問をぶつけるが、ヴァリーは当たり前のように言う。 「ここでは、こういう感じなんだ」  モンスター側の攻撃で、そのダメージが数字になって表れると、「なんだ、今の数字は?」と、ヨシヒコはいちいちパニックになるのだった。  さらに異世界に飛ばされると、バカでかいモンスターにバカでかい武器で戦うモンスターをハントするような世界に足を踏み入れたり、勇者だけがどこかへ飛ばされ戻ってきたと思ったら、全身モザイク処理。モザイク越しには赤い帽子にモジャモジャのヒゲ、青いつなぎに赤シャツというどこかで見慣れた風貌になっているのがわかってしまうのだが、ヨシヒコは意に介さず興奮気味に言う。 「素晴らしい世界なんです。ちょいとジャンプするだけで、お金がどんどん入ってくる。苦労して魔物を倒さず、キノコやらカメを飛び越えて、柱にしがみつくだけでいい」  メレブが「それ以上言うな」と制するも、ヨシヒコはさらに続ける。 「カートでレースなどもできて、とてつもなく楽しい」  もう、やりたい放題である。  最後には仏が登場し、「主役の自覚を持てよ!」とヨシヒコを叱責。 「そういうチャレンジはさ、プロデューサーが苦しむだけだからさぁ」と愚痴ると、ムラサキが「でも『F.F.の村』は普通に行けたぜ」と疑問を挟む。 「その理由はゲーム通の人はわかっているから、ここでいちいち説明しません!」 『ドラクエ』のポップさと『F. F.』のスタイリッシュさは、相いれないものだ。だが、パロディドラマの中でなら、融合することができる。その世界にどっぷり漬かっていると気づかない、あるいはなかったものとされる違和感を、パロディはあぶり出す。だから世界観が違えば違うほど、そのズレが笑いを生んでいく。 『勇者ヨシヒコ』シリーズは、パロディにパロディを重ね、いつの間にか『ヨシヒコ』的としか言いようのない世界を作り出した。そしていまや、その『ヨシヒコ』的世界までも、パロディの対象にし始めたのだ。  深夜ドラマという予算の限られたフィールドで、どこまで自由に遊べるか――。そこへの戦いこそが『勇者ヨシヒコ』シリーズの冒険なのだ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

「犯罪者は皆殺しに!」フィリピン大統領の“犯罪撲滅戦争”に、韓国人アウトローも戦々恐々!?

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フィリピン警察と自警活動を行うフィリピン在住韓国人(中央日報より)
「フィリピンの街中には、韓国企業の看板が、あちらこちらに掲げられている。国同士の経済的なつながりが強いという印象。一方で、韓国人を快く思っていないフィリピン人にもよく出会う。彼らは、韓国人の横暴さに腹を立てています」(フィリピン在住の日本人駐在員)  ここ数年、フィリピンでは韓国人に対する暴行・殺人などの事件が多発している。フィリピンには多くの外国人が住んでいるが、韓国人に対する事件数の割合は突出しており、あまりにも事件が相次ぐため、昨年にはフィリピンに在住する韓国人のコミュニティーが、自衛措置として自警団を結成するなどの声明を発表しているほどだ。なぜ、これほどまでに韓国人はフィリピンで被害に遭うのだろうか? 「韓国人の中には、海外へ移住する人が多い。特に東南アジアには、韓国国内で犯罪を犯し、まっとうに暮らせない、いわゆるアウトローな人々が移住するケースが目立ちます。ドラマなんかでも、悪いことをしたり、身柄を隠すとなった場合、フィリピンに逃亡する姿がよく描かれる。そんな彼らがフィリピンで“大暴れ”しているというのが、韓国人に対する犯罪増加の理由のひとつになっていると思います」(韓国メディア記者)  昨年、韓国社会は「フィリピン殺人企業事件」という出来事に衝撃を受けた。これは、2007年に韓国国内で女性を惨殺した後、2,000万円相当の現金を奪ってフィリピンに逃走した男と2人の共犯者が、フィリピン国内でも7人を殺害、20件以上の暴行、強盗、拉致などを働いた事件だった。3人は、互いを「社長」「理事」「部長」などと呼び合い、まるで同じ企業に勤める者同士であるかように振る舞っていたことが、事件名称のルーツとなった。  大小の程度の差はあるものの、このように自国で外国人が“大暴れ”していれば、フィリピン人が腹を立てるのも無理はない。また、トラブルも頻発するはずである。その延長線上に、フィリピン人による韓国人への暴行事件などがあると考えれば、良いか悪いかは別として、背景としては十分に理解できる。  先日もフィリピンで、韓国人3人が頭に銃撃を受けて死亡するという事件が起きている。海外メディアはこの事件について、フィリピンの新大統領であるロドリゴ・ドゥテルテ氏が展開する「犯罪撲滅戦争」の過程で、起きたものではないかと推測している。就任から半年以内に犯罪を撲滅するとの公約を掲げ、5月の大統領選で圧勝したロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、たとえ富裕層や大物政治家であっても、犯罪者であれば殺害を辞さないとの姿勢を見せている。  実際、死亡した3人は詐欺グループであった可能性が高く、架空の投資案件をもとに韓国国内で15億円相当の現金を詐取し、フィリピンに逃亡していたということが韓国当局の調べで明らかになっている。現在、彼らとともに詐欺を働いていたとされる48歳の女が、韓国国内で警察に身柄を拘束されている。3人がフィリピン人に殺されたのか、当局によって殺されたのか、はたまたまったく別の恨みを買って襲撃されたのかは、現在調査中にある。  前述したように、フィリピン社会では今後、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の政策により、犯罪に対して非常に厳しい締め付けが行われるはずだ。他国で“自由”と“横暴”を謳歌していた韓国人のアウトローたちは、戦々恐々とした日々を送らざるを得ない状況となりそうだ。 (文=河鐘基)

「犯罪者は皆殺しに!」フィリピン大統領の“犯罪撲滅戦争”に、韓国人アウトローも戦々恐々!?

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フィリピン警察と自警活動を行うフィリピン在住韓国人(中央日報より)
「フィリピンの街中には、韓国企業の看板が、あちらこちらに掲げられている。国同士の経済的なつながりが強いという印象。一方で、韓国人を快く思っていないフィリピン人にもよく出会う。彼らは、韓国人の横暴さに腹を立てています」(フィリピン在住の日本人駐在員)  ここ数年、フィリピンでは韓国人に対する暴行・殺人などの事件が多発している。フィリピンには多くの外国人が住んでいるが、韓国人に対する事件数の割合は突出しており、あまりにも事件が相次ぐため、昨年にはフィリピンに在住する韓国人のコミュニティーが、自衛措置として自警団を結成するなどの声明を発表しているほどだ。なぜ、これほどまでに韓国人はフィリピンで被害に遭うのだろうか? 「韓国人の中には、海外へ移住する人が多い。特に東南アジアには、韓国国内で犯罪を犯し、まっとうに暮らせない、いわゆるアウトローな人々が移住するケースが目立ちます。ドラマなんかでも、悪いことをしたり、身柄を隠すとなった場合、フィリピンに逃亡する姿がよく描かれる。そんな彼らがフィリピンで“大暴れ”しているというのが、韓国人に対する犯罪増加の理由のひとつになっていると思います」(韓国メディア記者)  昨年、韓国社会は「フィリピン殺人企業事件」という出来事に衝撃を受けた。これは、2007年に韓国国内で女性を惨殺した後、2,000万円相当の現金を奪ってフィリピンに逃走した男と2人の共犯者が、フィリピン国内でも7人を殺害、20件以上の暴行、強盗、拉致などを働いた事件だった。3人は、互いを「社長」「理事」「部長」などと呼び合い、まるで同じ企業に勤める者同士であるかように振る舞っていたことが、事件名称のルーツとなった。  大小の程度の差はあるものの、このように自国で外国人が“大暴れ”していれば、フィリピン人が腹を立てるのも無理はない。また、トラブルも頻発するはずである。その延長線上に、フィリピン人による韓国人への暴行事件などがあると考えれば、良いか悪いかは別として、背景としては十分に理解できる。  先日もフィリピンで、韓国人3人が頭に銃撃を受けて死亡するという事件が起きている。海外メディアはこの事件について、フィリピンの新大統領であるロドリゴ・ドゥテルテ氏が展開する「犯罪撲滅戦争」の過程で、起きたものではないかと推測している。就任から半年以内に犯罪を撲滅するとの公約を掲げ、5月の大統領選で圧勝したロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、たとえ富裕層や大物政治家であっても、犯罪者であれば殺害を辞さないとの姿勢を見せている。  実際、死亡した3人は詐欺グループであった可能性が高く、架空の投資案件をもとに韓国国内で15億円相当の現金を詐取し、フィリピンに逃亡していたということが韓国当局の調べで明らかになっている。現在、彼らとともに詐欺を働いていたとされる48歳の女が、韓国国内で警察に身柄を拘束されている。3人がフィリピン人に殺されたのか、当局によって殺されたのか、はたまたまったく別の恨みを買って襲撃されたのかは、現在調査中にある。  前述したように、フィリピン社会では今後、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の政策により、犯罪に対して非常に厳しい締め付けが行われるはずだ。他国で“自由”と“横暴”を謳歌していた韓国人のアウトローたちは、戦々恐々とした日々を送らざるを得ない状況となりそうだ。 (文=河鐘基)

100人分の個人情報が約26円で売買……韓国でダークネットの利用者急増も、対策追いつかず

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イメージ画像(Thinkstockより)
“ダークネット(Dark net)”という言葉をご存じだろうか? 文字通り、法の網から外れた、闇のインターネット環境を総称する言葉だ。ダークネットの世界では、一般のブラウザや各種セキュリティは機能しない。監視から隔離されたネット世界であるため、麻薬や銃器、児童ポルノなどのわいせつ物の取引が幅を利かせているのだ。  そんなダークネットの利用者が、韓国で増えているという。同国の放送通信審議委員会に寄せられたダークネット上の児童ポルノ取引の告発は、2014年17件、15年253件、そして今年も8月までで261件と急増している。  児童ポルノだけではない。今年5月に韓国内に麻薬を密輸・流通させたとして逮捕されたフランス人も、ダークネットを介してオランダの売人からエクスタシーや大麻などをビットコインで購入していたことがわかっている。  韓国メディアによると、ダークネットはブラウザ「Tor」が公開された06年以降、徐々に知られ始めたという。利用者が本格的に増加したのはここ5~6年のことで、アメリカやヨーロッパでは、ダークネットを利用した銃器や麻薬類、偽造身分証の取引が何件も摘発されているそうだ。今年1月に英国国際戦略研究所(IISS)が発表した論文によると、「Tor」上の不法サイトは、1,547サイトに上る。サイトの種類を見ると、麻薬取引が423サイトとトップで、不法わいせつ物(122サイト)、ハッキング(96サイト)、不法SNS(64サイト)、兵器取引(42サイト)などが続く。  7月にドイツ・ミュンヘンで起こった銃乱射事件にも、ダークネットが関係していたという。死者9人、負傷者21人という大惨事を引き起こした犯人は、18歳の少年。彼が犯行に使用したピストルや銃弾を購入したルートが、ダークネットだったという。  ある韓国メディアは、実際にダークネット上のサイトに接続。個人情報を販売しているサイト「AlphaBay Market」では、名前や住所はもちろん、電話番号、銀行口座情報などを含めた個人情報がパッケージで販売されているという。100人程度の個人情報をパッケージ化した商品が、わずか25セント(約26円)で売られているというのだから、驚かざるを得ない。“優良サイト”だけに、利用者の評判も上々なのだとか。  韓国内ではダークネット利用者が急増しているものの、対応が遅れているのが現状だ。ダークネット問題を指摘したある国会議員は、「海外では、サイバー犯罪の件数が一般犯罪を超えるほど広がっている。特にダークネットは、各種サイバー犯罪に悪用されているのが実態だが、韓国ではまったくの無防備だ」と訴えている。  韓国に限らず、世界中に広まって犯罪を助長しているというダークネット。犯罪の温床となるだけに、一日も早い対策が必要だ。

100人分の個人情報が約26円で売買……韓国でダークネットの利用者急増も、対策追いつかず

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イメージ画像(Thinkstockより)
“ダークネット(Dark net)”という言葉をご存じだろうか? 文字通り、法の網から外れた、闇のインターネット環境を総称する言葉だ。ダークネットの世界では、一般のブラウザや各種セキュリティは機能しない。監視から隔離されたネット世界であるため、麻薬や銃器、児童ポルノなどのわいせつ物の取引が幅を利かせているのだ。  そんなダークネットの利用者が、韓国で増えているという。同国の放送通信審議委員会に寄せられたダークネット上の児童ポルノ取引の告発は、2014年17件、15年253件、そして今年も8月までで261件と急増している。  児童ポルノだけではない。今年5月に韓国内に麻薬を密輸・流通させたとして逮捕されたフランス人も、ダークネットを介してオランダの売人からエクスタシーや大麻などをビットコインで購入していたことがわかっている。  韓国メディアによると、ダークネットはブラウザ「Tor」が公開された06年以降、徐々に知られ始めたという。利用者が本格的に増加したのはここ5~6年のことで、アメリカやヨーロッパでは、ダークネットを利用した銃器や麻薬類、偽造身分証の取引が何件も摘発されているそうだ。今年1月に英国国際戦略研究所(IISS)が発表した論文によると、「Tor」上の不法サイトは、1,547サイトに上る。サイトの種類を見ると、麻薬取引が423サイトとトップで、不法わいせつ物(122サイト)、ハッキング(96サイト)、不法SNS(64サイト)、兵器取引(42サイト)などが続く。  7月にドイツ・ミュンヘンで起こった銃乱射事件にも、ダークネットが関係していたという。死者9人、負傷者21人という大惨事を引き起こした犯人は、18歳の少年。彼が犯行に使用したピストルや銃弾を購入したルートが、ダークネットだったという。  ある韓国メディアは、実際にダークネット上のサイトに接続。個人情報を販売しているサイト「AlphaBay Market」では、名前や住所はもちろん、電話番号、銀行口座情報などを含めた個人情報がパッケージで販売されているという。100人程度の個人情報をパッケージ化した商品が、わずか25セント(約26円)で売られているというのだから、驚かざるを得ない。“優良サイト”だけに、利用者の評判も上々なのだとか。  韓国内ではダークネット利用者が急増しているものの、対応が遅れているのが現状だ。ダークネット問題を指摘したある国会議員は、「海外では、サイバー犯罪の件数が一般犯罪を超えるほど広がっている。特にダークネットは、各種サイバー犯罪に悪用されているのが実態だが、韓国ではまったくの無防備だ」と訴えている。  韓国に限らず、世界中に広まって犯罪を助長しているというダークネット。犯罪の温床となるだけに、一日も早い対策が必要だ。

中国のゴミ捨て場は宝の山!? 企業が廃棄した期限切れ食品が、翌朝には市場で“新品同然”に! 

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大量に捨てられた期限切れ食品の前に座り、袋を開けて貪り食う人の姿があちこちに
 中国のニュースサイト「ホウハイ新聞」によると、10月の初めごろ、湖北省武漢市で、食品会社が賞味期限切れの在庫食品をゴミ捨て場に大量廃棄したところ、それを目ざとく見つけた人たちが蟻のごとく群がり、われ先に、まだ食べられそうな食品をあさった。  集まった人々は、鶏の足や卵、スナック菓子、缶詰など、片っ端から拾い集めていったが、中には拾った食べ物をそのまま口に入れながら、次の獲物を探す人もいたという。
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目ぼしい食べ物を探して、ゴミをあさっていく
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バンの荷台に大量に詰められた、期限切れ食品。よくここまで集めたものだと感心してしまう
 そうこうしているうちに、ゴミ捨て場の周りに、次々とバンや人力の荷車が次々と集まってきた。車から降りてきた人たちは、集めた食品をバンの荷台に載せていく。荷台に大量に食品を載せて立ち去ろうとしていた女性に記者が「そんなに取って食べきれるのか?」と聞いたところ、「何軒かの家で分けて食べるのさ。食べきれないわけないわよ」と答えたという。  また、「家に持って帰って、豚のエサにする」と答えた人も多かったというが、こんな都会で豚を飼っている人がそんなにたくさんいるはずもなく、記者が取材を進めたところ、驚くべきことがわかった。
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記者が朝の市場で発見した、前日に拾われた期限切れ食品
 持って帰った期限切れの食品は、いったんは彼らの家に収められたものの、翌朝、それらの食品を町の市場に持っていき、何も知らない武漢市民たちに売り始めた。彼らは、市場の物売りだったのだ。  先進国による大量の食品廃棄が世界的な問題になっているが、世界一人口が多い国である中国の人たちは、少しでも自国の食品廃棄量を少なくするために、期限切れの食品も無駄にすることなく、効率よく市場で再利用しているというわけだ。この“もったいない精神”は、日本人もぜひ見習うべき……なわけはない。  ゴミ捨て場からどれだけの期限切れ食品が持ち出され、それが市場に回ったのかは知る由もないが、いずれにしても、中国でものを食べるのはかなりの勇気が必要なことは間違いない。 (文=佐久間賢三)

「映画館でゴミを持ち帰らないのは未開な国民性の表れ」!? ポイ捨てをめぐり、韓国のネットが大荒れ

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中国人観光客が捨てた、済州島のゴミ
 韓国のインターネットコミュニティーで今、ひとつの論争が起きている。  そのテーマは「「映画館でゴミを持ち帰らないのは、未開な国民性の表れだ」というもの。これについて韓国ネット民の間では、「清掃員が回収するんだから、出しゃばるな」「チケット代に清掃費が含まれている」「お前らは、部屋にゴミをポイ捨てするのか?」「ゴミを道路に捨てるのと同じ、非常識な行為」などといった、賛否両論の意見が飛び交っている。  モラルをめぐるネット民の対立は一進一退の様相を見せているが、どうやらゴミ問題が深刻なのは、映画館だけではないようだ。  10月9日、汝矣島(ヨイド)の漢江(ハンガン)市民公園で花火大会が開かれ、100万人が集まる盛り上がりを見せた。しかし、当日の盛り上がりとは裏腹に、翌日の光景は悲惨だった。公園の周囲には飲み残しのビールやジュース、中身が残ったカップラーメンなどのゴミが散乱。トイレでは、便器内に食べ残しを捨てた人も多く、マスクなしには入れないほどの異臭騒動となった。  結局、清掃作業には、従来の30人を大幅に上回る80人が動員され、12時間以上が費やされた。清掃員たちが回収したゴミの量は、毎週末に回収する10トンの3倍にもなったという。    この花火大会は毎年、ゴミ問題が運営側を悩ませていた。そのため今回は、運営側やボランティアの多くがSNSや街頭での指導を通じてゴミの持ち帰りを訴えたのだが、結果はこのありさまだったという。  そんな韓国人のゴミ問題をさらにややこしくしているのが、中国人観光客によるゴミの不法投棄だ。特に、重大な被害を受けているのは済州島(チェジュド)だ。海に囲まれた美しい景観を持つ済州島だが、中国人観光客の増加に伴って、済州島の至るところで、ゴミの急増が深刻な問題となっている。  その結果、観光地として知られる城山日出峯(ソンサンイルチュルボン)などでは、不法投棄対策として中国人観光客専用の通路を作るなど、これ以上の景観の破壊を食い止めようと対策が取られている。近年、済州島の観光産業は回復傾向にあるが、ゴミが散乱するような状況が続けば、観光地としての価値は下がる一方だ。  ゴミ問題に頭を悩ませている韓国だが、「映画館のゴミに関する討論」が盛り上がるところに“民度”が表れているようだ。

「映画館でゴミを持ち帰らないのは未開な国民性の表れ」!? ポイ捨てをめぐり、韓国のネットが大荒れ

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中国人観光客が捨てた、済州島のゴミ
 韓国のインターネットコミュニティーで今、ひとつの論争が起きている。  そのテーマは「「映画館でゴミを持ち帰らないのは、未開な国民性の表れだ」というもの。これについて韓国ネット民の間では、「清掃員が回収するんだから、出しゃばるな」「チケット代に清掃費が含まれている」「お前らは、部屋にゴミをポイ捨てするのか?」「ゴミを道路に捨てるのと同じ、非常識な行為」などといった、賛否両論の意見が飛び交っている。  モラルをめぐるネット民の対立は一進一退の様相を見せているが、どうやらゴミ問題が深刻なのは、映画館だけではないようだ。  10月9日、汝矣島(ヨイド)の漢江(ハンガン)市民公園で花火大会が開かれ、100万人が集まる盛り上がりを見せた。しかし、当日の盛り上がりとは裏腹に、翌日の光景は悲惨だった。公園の周囲には飲み残しのビールやジュース、中身が残ったカップラーメンなどのゴミが散乱。トイレでは、便器内に食べ残しを捨てた人も多く、マスクなしには入れないほどの異臭騒動となった。  結局、清掃作業には、従来の30人を大幅に上回る80人が動員され、12時間以上が費やされた。清掃員たちが回収したゴミの量は、毎週末に回収する10トンの3倍にもなったという。    この花火大会は毎年、ゴミ問題が運営側を悩ませていた。そのため今回は、運営側やボランティアの多くがSNSや街頭での指導を通じてゴミの持ち帰りを訴えたのだが、結果はこのありさまだったという。  そんな韓国人のゴミ問題をさらにややこしくしているのが、中国人観光客によるゴミの不法投棄だ。特に、重大な被害を受けているのは済州島(チェジュド)だ。海に囲まれた美しい景観を持つ済州島だが、中国人観光客の増加に伴って、済州島の至るところで、ゴミの急増が深刻な問題となっている。  その結果、観光地として知られる城山日出峯(ソンサンイルチュルボン)などでは、不法投棄対策として中国人観光客専用の通路を作るなど、これ以上の景観の破壊を食い止めようと対策が取られている。近年、済州島の観光産業は回復傾向にあるが、ゴミが散乱するような状況が続けば、観光地としての価値は下がる一方だ。  ゴミ問題に頭を悩ませている韓国だが、「映画館のゴミに関する討論」が盛り上がるところに“民度”が表れているようだ。

「客の良心を信じたのがバカだった……」中国レストランが奇抜な開店記念サービス実施も、大赤字!

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イメージ画像(Thinkstockより)
 中国南西部の貴州省の省都・貴陽市で10月初め、一軒のレストランがオープンした。開店記念として、オープンから1週間、料金は客が自分で自由に決められるというサービスを行った。大損する可能性もあったが、レストランのオーナーは「たとえ儲けは出なくても、さすがに原価以上の料金は払ってくれるだろう」と、人民たちの善意に期待したわけである。  国慶節の連休中ということもあり、開店初日から店は大にぎわい。最初の客が定価のほぼ半額を出してくれたので幸先良しと喜んでいたが、それも束の間だった。  ある客は800元(約1万2,000円)以上も食べたのに、会計で払ったのはたったの50元(750円)と、1割にも満たない金額だったとか、600元(約9,000円)以上分食べたのに、支払ったのは30数元(約500円)という客も出てきた。100~200元(約1,500~3,000円)分食べて、支払ったのは10~20元(約150~300円)といった客も少なくなかったという。中には、料理1皿に1元(約15円)しか出さなかったという、とんでもない客も。  何度も来る客もいて、近くにあるレストランの社長などは、1回目は友人を連れて来店。400元(約6,000円)分食べて88元(約1,300円)だけ支払い、翌日には店の従業員10数人を連れて来店し、1,400元(約2万1,000円)分も頼んで、支払ったのは200元(約3,000円)ちょっとだった。もうこうなると、嫌がらせとしか思えない。  結局、1週間のサービス期間中、かかった原価が11万元(約165万円)だったのに対し、売り上げは1万元ちょっと(約15万円)。約150万円の大赤字となった。店のオーナーはこれに対し「せめて原価分くらいは払うのが普通でしょう。でも、みんなタダ飯としか思っていなかった」とため息をつくばかり。  サービス期間以降も客が店に来てくれれば、宣伝費と考えることもできるが、そこは現金な人民たち、サービスが終わった翌日に地元紙の記者が取材に訪れたところ、開店休業状態で、店員たちはスマホをいじって遊んでいたという。  人民相手に性善説など通用しないことを、身をもって立証する結果となった。 (文=佐久間賢三)