上海市の“選挙“で珍現象 トランプ氏が圧勝、蒼井そらが次点で……

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多くの若者が、江沢民やトランプ氏に票を投じた。中には絵を描く器用な有権者も
 ドナルド・トランプ氏が劇的な勝利を収めた米大統領選挙の興奮冷めやらぬ中、時期を同じくして中国では地方都市の下部組織・単位における人民代表選挙が各地で行われた。中国ではいわゆる国政選挙や地方選挙はないものの、都市部では社区(コミュニティ)の選挙、地方では村民委員会の選挙が存在する。  しかし、そこは中国。11月16日に実施された上海市の選挙では、珍現象が起きた。 「明報新聞網」(同日付)が伝えたところによると、同市松江区の社区選挙において、投票所のひとつになっている上海工程技術大学での投票結果が話題を呼んでいるというのだ。この投票所の有権者は学内の寮に住んでいる学生がほとんどなのだが、結果はこうだ。 ドナルド・トランプ 10% 蒼井そら      6% 江沢民       5% その他       18% 棄権        21%  もちろん、彼らが立候補しているわけはないが、同様の現象は、ほかの選挙区でも見られた。「ラジオ・フリー・アジア(RFA)」(同17日放送)によると、別の選挙区では、“ヒラリー・クリントン氏”が優勢だったという。しかし、実際の候補者が過半数の票を獲得できなかったため、再投票が行われている。
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政治家と並んで人気が高かったのは蒼井そら。共産党員になったら、本当に当選しそうだ
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北京市通州区の選挙では、投票用紙に「投好庄厳一票(非常に厳粛な一票を投じよう)」というスローガンを書いた皮肉な有権者も
 こうした選挙では一般民衆に投票権はあるものの、候補者は一方的に選定、実質的な決定権を持つ。つまり、誰もが立候補できるわけではないのだ。特定の人間だけがその権利を持っていることに対する不満が、今回の選挙結果につながっているとRFAは報じている。  同様のケースは、4年前にも上海復旦大学で起こっている。中国の若者は、なぜこのような行動に及ぶのだろうか? 上海でコンサルティング会社を営む日本人は、こう指摘する。 「4年前というと、ちょうど日本で総選挙が行われた直後で、自民党が民主党を圧倒し、再び政権を取り戻しました。そして、先日アメリカでは、予想外の結果ながら、国民全体を熱狂させた。中国の若者は、こうした海外の選挙に触発され、行動を起こしたのでしょう」  単なる悪ふざけではないということか。実際、ネットでは「候補者のことをまったく知らないし、これまでの実績などもわからない。こんな状況で、どうやって選べというんだ?」「候補者が選挙活動をしているところを見たことがないし、ポスターが貼られているのも見たことがない」「人民を愚弄している」など、怒りの声が噴出していた。  中国では、彼ら若者世代が政治の中心になるまでは、到底民主化を実現できないだろう。 (文=中山介石)

死亡事故を起こす確率は64歳以下の3.75倍! 増え続ける「80歳ドライバー」の恐怖

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「週刊文春」11/24号 中吊り広告より
今週の注目記事・第1位 「ドナルド・トランプの世界」(「ニューズウィーク日本版」11/22号) 「『オバマより愛想がいい』と安倍首相は好感触だが…トランプ『裏の顔』」(「週刊文春」11/24号) 「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」(「週刊新潮」11/24号) 「【『上がる銘柄厳選30』リストつき】気分が変わった、潮目が変わった 乗り遅れるな! トランプバブルでこうして儲けろ」(「週刊現代」12/03号) 以下順位なし・1 「【走る凶器と化した】『80代ドライバー』にタイヤを外した車を」(「週刊新潮」11/24号) 「『免許返納したくない!』というシルバードライバーの声を聞いてみた」(「週刊ポスト」12/2号) 同2 「日本中が激震するウルトラC 権限はあるし、前例もある 小池百合子『東京オリンピック返上』」(「週刊現代」12/03号) 同3 「日ロ北方領土交渉を動かす孫正義が“日本のトランプ”になる日」(「週刊ポスト」12/2号) 同4 「安倍が考える『1月トランプ解散』」(「週刊現代」12/03号) 同5 「『ダイオキシン上海蟹』でレストラン大パニック 他にも危険な中国食材はこんなにある」(「週刊現代」12/03号) 同6 「〈初めて明かされる〉『愛子さま』長期ご欠席の全真相 ノンフィクションライター 友納尚子」(「週刊新潮」11/24号) 同7 「銀行員が買わない投信・命融商品 保険会社の社員が買わない保険」(「週刊現代」12/03号) 同8 「堺正章〈マチャアキ〉を襲った『味覚障害』の恐怖」(「週刊現代」12/03号) 同9 「剛力彩芽 芸能人御用達のスーパーで割引寿司をお買い上げ」(「フライデー」12/02号) 同10 「“スパイスの女王”ローラが速水もこみちと料理対決」(「週刊文春」11/24号) 同11 「『塩分を減らせば血圧は下がる』はやっぱり間違いだった」(「週刊ポスト」12/2号) 同12 「悲惨『SMAP×SMAP』冷え切った収録現場」(「フライデー」12/02号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週も、トランプについての記事以外に、見るべきものはあまりない。2位以下は順不同である。  現代のカラーグラビアの巻頭に「『肉通』編集者が愛した店」というのがある。先日亡くなった講談社の編集者・原田隆の追悼グラビアである。  原田は女性誌「FRaU」の名編集長として有名だった。私より入社は10年遅いが、いいセンスを持った編集者で、私も彼の才能を買っていた。私の後の週刊現代の編集長を任せてはどうかと上司に進言したこともあった。2006年に彼が編集長として出した「KING」が大失敗したことで、かなり落ち込んでいるという話は聞いていたが、人をそらさない魅力を持った編集者だった。香港で倒れたという話を聞いていたが、惜しい編集者を失ってしまった。  原田がこれほど肉好きだったとは意外である。スタミナ苑や鳥茂、ゆうじは私もよく知っているが、代官山のイタリア料理店「TACUBO」は知らない。今度行ってみようと思う。  自社の編集者について、これほどページを割くことは珍しい。山中編集長は原田のことを慕っていたらしいが、よくやってくれたと感謝したい。それにしても、いい編集者は早く死んでしまうものだ。  トランプ・ショックか、各誌とも内容が低調だが、愚痴はやめて、いくつか紹介しよう。  フライデーは、フジテレビの『SMAP×SMAP』の視聴率が6.4%(11月14日放送/ビデオリサーチ調べ、関東地区)になってしまったと報じている。12月26日が最終回らしいが、いまだにどう終わるのかも見えていないという。 「とくに痛々しいのが、一人空回りしているキムタクです。カメラが回る前、『盛り上がっていこーぜ!』と声をかけますが、メンバーは何も反応しない。香取くんにいたっては、スタジオ入りから終わりまで無表情で、ときどきミエミエな作り笑いを浮かべるくらい」(番組スタッフ)  今後、キムタク以外は事務所を離れて、元のマネジャーと事務所を作るとフライデーは見ているようだが、一度離れた「人気」という魔物を取り戻すのは至難であろう。  先週からポストは、塩分が高血圧の犯人ではないという特集をやっている。今週も巻頭からかなりのページを割いてやっているが、頭からやるようなものではないと、思うのだが。  いろいろな研究で、1日の塩分摂取量が6~14グラムぐらいなら、高血圧との相関関係が見られないという結果が出ているそうだ。だが、糖尿病患者やその予備群、肥満の人は減塩、男性で1日8グラムを守ったほうがいいという。これも前から言われているように、工業的につくられた精製塩は99.9%が塩化ナトリウムなので、海水を元にした天然塩のほうがいいのはいうまでもない。  血圧を下げる食べ物は、トマト、バナナ、メロン、なめこ、りんごがいいそうだ。最強のメニューは意外なことに「生姜焼き定食」だそうで、生姜に血圧を下げる効果があり、豚肉にも血液をさらさらにする効果のあるアミノ酸が豊富に含まれているからだそうだ。  今朝はさっそくバナナを買ってきた。私のような意志の弱い、読むとすぐ影響を受ける読者がいるから、こういう記事が受けるのだろうな。  文春に、タレントのローラの料理が評判だと出ている。彼女は多種多様なスパイスを駆使する料理が得意だという。プロの料理人でも20種類ぐらいなのに、ローラは30種類以上だそうだ。  彼女に料理を教えたのは、詐欺容疑で逮捕されたことのあるバングラデシュ人の父親。ローラは、ロシア系の母親とバングラデシュ人の父のもとに生まれたが、その後、両親が離婚。父親が中国人と再婚すると、家族は8人暮らしに。幼い兄弟たちの面倒を見ながら料理を作っていたため、上手なのだという。  それにしても、天性の料理カンがあるのだろう。美人で料理上手、オレがもう少し若かったらなぁ。お呼びでない? これまた失礼!  フライデーに、剛力彩芽が近所のスーパーで10%オフになった寿司を買ったという記事がある。それも、882円の寿司だという。好きだなこういうの。  私も、帰宅前にスーパーで割引になった寿司を買うことがある。8時を過ぎると、中には30%引きになる寿司もある。わざわざ時間を見計らって、8時ちょい過ぎに行くのがコツだが、日によっては売り切れていることがある。  そんなときの悔しいこと。帰ってやけ酒を飲む。彩芽ちゃんも、そんな気持ちになることがあるのだろうか?  先週、堺正章の『新チューボーですよ!』(TBS系)が打ち切りになると書いたが、今週の現代によると、その本当の理由は、堺に加齢から来る「味覚障害」が出たためだというのである。  このところ、堺が番組で作る料理、エビチリや回鍋肉が香辛料の入れすぎで、食べさせられるゲストが顔をしかめる場面が多く見られたという。堺は最近、「舌の感覚が鈍ってきた」と周囲に打ち明けているそうだ。御年70歳。この年頃になると味覚に変化が生じて、極端な場合、甘さや辛さをまったく感じなくなってしまうことがあるそうだ。  年を取ると濃い味を好むようになるのも、味覚障害の影響があるというのである。堺はプロの料理人ではないが、料理には相当な関心を持ち、番組の中でもうんちくをたれていたから、もしそうだとしたら、つらいであろう。  私の知っているイタリアンの名シェフが、食道がんになり、味覚がわからなくなったことがあった。復帰してからも自分では料理を作らず、他人に作らせ、味見をしていたが、よくわからないのだろう、つらそうな表情をしていたのを思い出す。今は小さなイタリアンの店を奥さんと一緒にやっていると聞くから、味覚が戻ったのであろう。一度行ってみたいと思っているのに、いまだ果たせないでいる。  自分の好みを考えても、確かに濃い味が好きである。それにこの年になって、甘いものが好きになってきた。以前なら外でケーキなど食べたことがなかったのに、今はモンブランを食べながらコーヒーを飲む。これも味覚障害のせいか?  同じ現代に、銀行が勧める投信や金融商品、保険会社が勧める保険を買ってはいけないという巻頭特集がある。私は「銀行と保険会社は信じてはいけない」という親からの言い伝えを守っているから、こんなことをなんで今さらとは思うが、読んでみた。  三菱東京UFJ銀行の都内支店に勤務する40代の銀行員が、こう明かしている。 「銀行では投資信託と定期預金をセットにした商品を販売しています。当行だと『ウェルカム・セレクション』が、それにあたります。定期預金に50万円以上、投資信託を新規に購入すると、定期預金の金利が3%になるというものです。現在の定期預金金利は年0・01%ですから、『実に300倍!』とセールスするわけです。そのうえ、退職金の運用で、投資信託と定期預金の合計資金が500万円以上なら、さらに1%の金利が上乗せされます。しかし、これにダマされてはいけません。3~4%の高金利がつくのは契約後3カ月のみ。仮に250万円の定期なら、税引き後で2万円程度の利息です」  セットで買わされる投資信託は、購入時の手数料が3%台。資産を金融機関に運用してもらう対価として、信託報酬は年2%前後が多いから、仮に250万円相当の投資信託を購入して計5%のコストがかかったとすると、12万5,000円以上が銀行の手数料として持っていかれてしまう。2万円の利息をもらうのに、12万円以上の手数料を支払うことになる。こういう商法を詐欺商法というのだ。みずほ、三井住友も同様である。保険については今さら書くほどのことはない。  気をつけよう、甘い言葉と大銀行。バカを見るのは、いつも正直で、少し思慮の浅い顧客である。  ところで、皇太子と雅子妃の娘・愛子さま(14)が9月下旬以降、学習院中等科への通学がままならないことが話題になっている。幼稚園の頃から運動が好きだった愛子さまだが、このごろは「練習に力が入らない」「やる気が起こらない」と、後ろ向きの言葉ばかり漏らすようにもなっているというのだ。  すわ、お母さんのような病気を発症したかと、週刊誌は騒いでいる。新潮で、以前文春で雅子妃の連載をしていたライターの友納尚子氏が、これについて書いている。私は友納氏を知っているが、彼女の「雅子妃情報」は信用できる。彼女によれば、愛子さまは雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けたそうだ。  その結果、「過剰な食事のコントロール」が原因のひとつだと診断されたという。愛子さまは9月上旬頃から「炭水化物ダイエット」を始めたのだそうだ。真面目でストイックな性格のようで、3週間ぐらいで5キロ落としたという。  彼女もお年頃になって、痩せてきれいに見られたいという乙女心から、少しムリをしたのではないかということのようだ。いい話だと私は思うが、あまりムリをしてはいけないよ。  上海蟹は、私の大好物である。先日も、六本木の中国飯店で酔っぱらい蟹を堪能してきた。毎年一度はこれを食べないと1年が終わらない。中国でも何度も食べた。だが、本場では蒸すのが正式な食べ方で、老酒漬けという蟹は食べられないと思う。  現代によると、11月2日に香港の食品衛生管理当局が、中国江蘇省の水産会社2社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表し、市中から800kgの回収を決定したという。この2社は、香港に出回る7~8割のシェアを占めていたという。  その余波が日本にも及び、先ほどの中国飯店では「中国政府が今回の件を調査中だそうで、当面、輸出禁止になりそう」だというのだ。  中国の上海蟹は、正当なものは「陽澄湖」という小さな湖で育ったものをいうが、そんなのものは数が知れている。よく聞くのは、蟹を大量に運んできて、「陽澄湖」にザブンとつけて、上海蟹でございというものだが、これなどはまだ品のいいほうだ。  あまりにひどいものが出回るので、「陽澄湖」の蟹だという証明に、一つずつナンバーがついたタグをつけていたが、そのタグの偽物が大量に出てきてなんの役にも立たなくなってしまった。何しろ中国は、偽物だけを集めた博覧会が開かれるほど、偽物が出回っている国である。不衛生なところで養殖された蟹が、日本にも大量に入ってきているのは間違いない。  中国飯店の蟹は本物だと信じたいが……嗚呼!  やはり現代に、安倍首相が北方領土解散ではなく、トランプ解散を1月にやるのではないかという記事がある。  慌てふためいて安倍首相はトランプに会いに行き、朝貢外交、土下座外交と揶揄されているが、それさえも口実にして、なんとか1月解散をやりたいともくろんでいるというのだ。  それにトランプはビジネスマンだから、アメリカの景気が上向き、その風が日本にも吹くかもしれないという、甘すぎる見通しでいるというのだから、この男の頭の中には、オカラぐらいしか詰まっていないのかもしれない。  いつも言うが、日本人というのは物事を真正面から見ようとしない民族である。あれほど「バカトランプ」「史上最低の大統領」と言っていたのに、会ってニッコリされれば「アイツはいいやつだ」「信用できる」と、なんの根拠もないのに信じてしまう。  敗戦後、アメリカに占領されれば女は強姦され、男どもは殺されるか重労働を課せられるとおびえていたのに、マッカーサーが天皇と会って友好的に話しただけで、コイツはいい人だ、信用できると妄信して、アメリカ一辺倒になって恥じるところがない。  トランプ、プーチン、習近平、みな一筋縄でいく相手ではない。ましてや安倍のように後先を考えずに、相手の懐へ無防備に飛び込んでいく人間なんぞ、相手は信用しない。トランプで株が上がる、トランプで景気が上向く、それをメディアもおかしいと批判せずにお先棒を担ぐのでは、もはやメディアなど要らない。  そのお先棒を担いでいるのは、ポストも同じである。  このところプーチン大統領が言っている、ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各企業のイニシアチブを支持し、そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意があるというのは、ソフトバンクの孫正義氏がアイデアを授けたと、ポストは言うのだ。  安倍首相は北方領土を2島でも返してもらいたくて、そのためならいくらでもカネを払うと、プーチンに擦り寄っている。孫氏は金儲けのためなら、プーチンだろうと習近平だろうと、会いに行き、商談をまとめたいと思うのは自然なのだろう。サハリンから北海道を通り、東京湾につなげるガスパイプラインに対して孫氏がカネを出すとまで予測しているが、これは日本のエネルギー政策の根幹に関わる重要なことだから、一介の企業人が「やります」といえる問題ではないはずだ。  エネルギーをロシアに頼れば、アメリカは黙っていない。11月21日の朝日新聞は、安倍首相とプーチンの会談をこう伝えている。 「ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める『共同経済活動』を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ」  しかし「北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だ」(同)。こんなことを認めれば、ロシアは北方領土から北海道にまで手を出してくるかもしれない。  安易な安倍首相の「友好外交」は、日本の主権をアメリカだけでなくロシアにも渡しかねない危うさがあることを、メディアなら指摘するべきである。  やはり現代が、小池都知事がとんでもないことを考えていると報じているのだが、バカバカしいといえば、これほどバカバカしい記事も珍しい。何しろ、豊洲移転問題でも五輪の施設移転問題でも行き詰まってしまった小池都知事が、苦肉の策として、東京五輪を返上する「奇策」に出るのではないかというのだから、開いた口がふさがらない。  もちろん、五輪をやるかどうかの決定権は都知事にあるのだろう。私のように、東京に五輪は要らないという声もかなりあるのは事実だろう。石原慎太郎や森喜朗に一泡吹かせたいという強い思いが、小池都知事にあることもわかる。  過去に、アメリカコロラド州のデンバー市が、冬季オリンピックをカネがかかりすぎるということで返上したことがあるそうだ。返上しても違約金は1,000億円程度だそうだから、3兆円に比べればはるかに小さい。  だから返上できる、ということになるとは到底思えない。もしそうするなら、小池都知事は都議会を解散して、都民に信を問うべきである。そこまで小池に信念や度胸はないだろう。しょせん彼女は、永田町という狭いお池でジャブジャブしていただけの世間知らずである。  言うだけ番長という言葉が一時はやったが、小池も同じだと、私は思っている。最近、小池都知事の目の下のクマが濃くなったように思うのは、私の錯覚だろうか。  さて、新潮が報じているように、このところ「80歳ドライバー」による死亡事故がやたらと多い。 「80歳以上のドライバーが死亡事故を起こす確率は64歳以下に比べると実に3.75倍。オーバー80の免許保有者は2015年末時点で約196万人(警視庁『運転免許統計』)もいる」(新潮)というから、事故はまだまだ増えるはずだ。  しかも、免許更新で認知症があるとわかっても、高齢者講習は合否を問うものではないから、講習を終えれば、どんなひどい結果が出ても免許を取り上げることはできないのだという。  事故を起こした場合にのみ、医師の診断を受けて、認知症などがあれば初めて取り消しとなる。ならば、後期高齢者のクルマに「日の丸」のような目立つワッペンをつけるなど、何か対策を講じるべきであろう。  新潮は「80歳以上の車はタイヤを外す」という極論がいずれ出てくるというが、今のところは「日の丸印を見たら歩行者のほうが気をつける」という自衛手段しかないのではないか?  ちなみに私は、自分の運転能力のなさに気づいて、40代半ばで運転免許を自主的に失効させた。後期高齢者諸君、君たちもそうしたらどうか?  ポストは、75歳、80歳とか、年齢だけで線引きすることに違和感があるという特集を組んでいる。確かに、50歳でも運転の危ういドライバーはいるし、80歳を超えてもかくしゃくとした人はいる。認知症も、症状がそれぞれ違うから、一概に認知症の気があるから免許を取り上げろというのに異論があることもわかる。  それに地方では、クルマがないと暮らせない人たちが多くいることも事実である。私の知っている地域では、周囲の健康な人がボンティアティとして車を運転して、一人で出歩けない人たちを助けている。日に何回か巡回バスを運転して、買い物や医者通いを援助している過疎地域もある。  ポストでは、「踏み込んでもノロノロしかバックしない機能のついたクルマ」や、高級車には装備されてきた追突前に緊急停止する自動ブレーキを、軽自動車にも装備することを考えろと提案している。  もうすぐ、4人に1人が後期高齢者になる恐ろしい時代が来る。それまでに「人殺しの道具」のような自動車を、人を殺さない道具に変えるために、自動車会社は研究費を注ぎ込むべきである。もはや燃費や操作性などどうでもいい。安全、安全、安全、これしかない。それができないのならば、車を廃止して共有の乗り物に変えるしかないと、思うのだが。  さて、今週の週刊誌もトランプ米新大統領について多くのページが割かれている。だが、残念ながら表層を撫でているだけで、なるほどと頷けるような内容は見当たらない。それは新聞も同様である。  文春は「トランプ『裏の顔』」、新潮は「『トランプ大統領』25の疑問」。文春で注目すべきは、ジャーナリスト山口敬之氏のこの部分である。 「安倍は9月訪米時に、自ら動いた。ニューヨーク在住の日本人を介して、トランプ陣営の幹部を務めるウィルバー・ロスと極秘会談を行ったのである」  ロス氏は投資ファンドを率い、トランプの経済顧問も務めているという。トランプはロスに、「今日の会合に出席できずに残念」という安倍宛のメッセージを託し、トランプは日米関係の重要性を十分理解している、貿易赤字縮小のために日本の努力に期待するという意見交換をおこなったというのだ。安倍は外務省情報を信じられず、万が一が怖くて仕方なかったのだろう。  新潮によると、副大統領に就任が決まっているマイク・ペンスは弁護士を経て下院議員を6期やり、インディアナ州知事も務め、来日経験も何度も豊富だそうだ。だが、かなり右寄りの思想の持ち主で、アメリカの議員のリベラル度からいうと、オバマが100人の上院議員の中で一番リベラルで、「ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家」(産経新聞の古森義久氏)だそうだ。  メディアは、トランプを支持したのは学歴の低いプアホワイトだった報じているが、米ABCニュースが行った詳細な調査では、世帯収入が3万ドル以下の低所得者層のうち、トランプに投票したのは41%にすぎず、ヒラリーは53%であった。  一方、年収が5万ドルを超えるすべての所得層で、トランプはヒラリーを上回り、白人有権者も49%がトランプ支持、ヒラリーは45%だったという。ゆえに、無教養なブルーカラーの白人がトランプを支持したというのはデマだというのだが、私には納得できない情報である。  ニューズの今号はトランプについての大特集をやっているが、こちらはさずがに読み応えがある。そこにはトランプのアメリカの負の部分に対する危惧で埋め尽くされている。  まずはメディアの間違いについて。メディアはトランプ阻止に執着するあまり、「フェアネス(公正さ)」を見失い、自らが見たい「現実」にとらわれ、別の現実を見落としてしまった。今でも「これほどアメリカ人がバカだったとは思わなかった」と言わんばかりの論調を続けているメディアがあるが、そんなエリート主義がアメリカの趨勢を見誤ったのだ。  米軍駐留費の大幅な負担増については、30年あまりトランプの発言を調べてきた米ブルッキング研究所のトーマス・ライト研究員に言わせると、以前から懐疑的で、日本やドイツに負担増を拒否された場合は、「それを口実に一方的に防衛義務を果たさないこともあり得る」。日米安保条約破棄もトランプの信条としては、あってもおかしくないとニューズは言う。  だが、アメリカの知識人たちの嘆きは深刻である。ニューヨーカー誌のデービッド・レムニック編集長はトランプの勝利は「移民排斥、権威主義、女性蔑視、人権差別を掲げる国内外の勢力の勝利だ。それはアメリカの共和制にとって悲劇にほかならない」と語っている。  同誌のシニアライター・カート・アイケンワルドは、トランプがこれまで歩んできた道は、「他人の財産やキャリアをつぶして成功を手に入れ、それを自慢してきた。他人の手柄は奪い、自分の失敗の責任は他人に押し付ける。そうやってエゴを無限に膨らませてきた」。トランプは大統領になってもこれまで通り振る舞うだろうが、そうすれば共和党は空中分解し、アメリカも、と結んでいる。  また、トランプが世界中で「TRUMP」名義使用権を売って稼いでいるトランプ・オーガニゼーションが、ビジネスと商売の利益相反を各国間で引き起こす可能性を指摘し、大統領になってからは、「彼の会社がすぐに閉鎖されるか、トランプ家から完全に切り離されるのでない限り、アメリカの外交政策は売りに出されたに等しい」と、トランプが大統領という肩書を利用して、国益よりもビジネスを優先するのではないかと手厳しい。  言ったことを後で問われると、言っていないとシラを切り、口から出任せの暴言、放言を繰り返す「セールスマン」(「ニューズ」)に、世界は振り回されることになる。  だが、彼は民主的に選ばれたのだ。敗戦後、ヒラリーが言ったように「この結果を受け入れ、彼にこの国をリードするチャンスを与えなければならない」。しばらくこの男の動向を見守り、冷静に対応することこそ、今の日本に一番必要なことである。  最後に、熱狂的な若者の支持を得たB・サンダースが、「世界」12月号で語った言葉を添えておく。 「今日のアメリカの恐怖の一つは、悲しいことですが興味深いことに──白人の労働者階級、ことに女性の平均寿命が急激に下がっていることです。それは絶望と密接な関係があります。劣悪な仕事、無職、麻薬への傾倒、アルコールへの傾倒、自殺への傾倒。ですから、偏見に基づいた選挙運動で人びとの支持を得るトランプの能力もまた、人びとが経済的に傷ついた時、誰かを非難する必要があることと関係しています」  トランプ誕生という意味を深く考えずに、もしかすると、ひょっとすると、日本にとって福になるかもしれないなどと、根拠のないあらまほしいだけの記事作りをすべきではない。トランプ個人はもちろんだが、こうした人間を支持し、大統領にまでしてしまったアメリカという国の病の重さを、今はじっくり考えるべきときである。 【巻末付録】  ポストは巻頭が女子アナ「加藤綾子 笑顔の秘密」。確かに魅力的な女性だとは思うが、実力以上に持てはやされている気がするのは、私のひがみか。  後半は「写真家・早田雄二と昭和の女優たち」。やはり最初は原節子。これほどの存在感のある女優は、もう出てこないだろう。  地下倉庫の秘宝写真館は袋とじ「白石まるみ」この女優の記憶はまったくないが、88年当時では大胆なポーズを撮るかわいい子だったんだろうね。  現代は日活ロマンポルノの新作、園子温監督が抜擢したという「女優 冨手麻妙 独占ヌード」。彼女を使ってどんなロマンポルノを園監督が撮るのか、楽しみだ。  さらには「人妻OL 平塚千瑛の不倫日記」。袋とじは「元祖美乳 高瀬春奈 『幻のヌード』をスクープ公開!」。彼女、連続テレビ小説『いちばん星』のヒロインだったんだね。清純そうで肉感的。洋酒のカレンダーの写真だというけれどなかなかの脱ぎっぷり。  というわけで、今週は両誌互角と見て引き分けにする。 (文=元木昌彦)

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「週刊文春」11/24号 中吊り広告より
今週の注目記事・第1位 「ドナルド・トランプの世界」(「ニューズウィーク日本版」11/22号) 「『オバマより愛想がいい』と安倍首相は好感触だが…トランプ『裏の顔』」(「週刊文春」11/24号) 「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」(「週刊新潮」11/24号) 「【『上がる銘柄厳選30』リストつき】気分が変わった、潮目が変わった 乗り遅れるな! トランプバブルでこうして儲けろ」(「週刊現代」12/03号) 以下順位なし・1 「【走る凶器と化した】『80代ドライバー』にタイヤを外した車を」(「週刊新潮」11/24号) 「『免許返納したくない!』というシルバードライバーの声を聞いてみた」(「週刊ポスト」12/2号) 同2 「日本中が激震するウルトラC 権限はあるし、前例もある 小池百合子『東京オリンピック返上』」(「週刊現代」12/03号) 同3 「日ロ北方領土交渉を動かす孫正義が“日本のトランプ”になる日」(「週刊ポスト」12/2号) 同4 「安倍が考える『1月トランプ解散』」(「週刊現代」12/03号) 同5 「『ダイオキシン上海蟹』でレストラン大パニック 他にも危険な中国食材はこんなにある」(「週刊現代」12/03号) 同6 「〈初めて明かされる〉『愛子さま』長期ご欠席の全真相 ノンフィクションライター 友納尚子」(「週刊新潮」11/24号) 同7 「銀行員が買わない投信・命融商品 保険会社の社員が買わない保険」(「週刊現代」12/03号) 同8 「堺正章〈マチャアキ〉を襲った『味覚障害』の恐怖」(「週刊現代」12/03号) 同9 「剛力彩芽 芸能人御用達のスーパーで割引寿司をお買い上げ」(「フライデー」12/02号) 同10 「“スパイスの女王”ローラが速水もこみちと料理対決」(「週刊文春」11/24号) 同11 「『塩分を減らせば血圧は下がる』はやっぱり間違いだった」(「週刊ポスト」12/2号) 同12 「悲惨『SMAP×SMAP』冷え切った収録現場」(「フライデー」12/02号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ!  今週も、トランプについての記事以外に、見るべきものはあまりない。2位以下は順不同である。  現代のカラーグラビアの巻頭に「『肉通』編集者が愛した店」というのがある。先日亡くなった講談社の編集者・原田隆の追悼グラビアである。  原田は女性誌「FRaU」の名編集長として有名だった。私より入社は10年遅いが、いいセンスを持った編集者で、私も彼の才能を買っていた。私の後の週刊現代の編集長を任せてはどうかと上司に進言したこともあった。2006年に彼が編集長として出した「KING」が大失敗したことで、かなり落ち込んでいるという話は聞いていたが、人をそらさない魅力を持った編集者だった。香港で倒れたという話を聞いていたが、惜しい編集者を失ってしまった。  原田がこれほど肉好きだったとは意外である。スタミナ苑や鳥茂、ゆうじは私もよく知っているが、代官山のイタリア料理店「TACUBO」は知らない。今度行ってみようと思う。  自社の編集者について、これほどページを割くことは珍しい。山中編集長は原田のことを慕っていたらしいが、よくやってくれたと感謝したい。それにしても、いい編集者は早く死んでしまうものだ。  トランプ・ショックか、各誌とも内容が低調だが、愚痴はやめて、いくつか紹介しよう。  フライデーは、フジテレビの『SMAP×SMAP』の視聴率が6.4%(11月14日放送/ビデオリサーチ調べ、関東地区)になってしまったと報じている。12月26日が最終回らしいが、いまだにどう終わるのかも見えていないという。 「とくに痛々しいのが、一人空回りしているキムタクです。カメラが回る前、『盛り上がっていこーぜ!』と声をかけますが、メンバーは何も反応しない。香取くんにいたっては、スタジオ入りから終わりまで無表情で、ときどきミエミエな作り笑いを浮かべるくらい」(番組スタッフ)  今後、キムタク以外は事務所を離れて、元のマネジャーと事務所を作るとフライデーは見ているようだが、一度離れた「人気」という魔物を取り戻すのは至難であろう。  先週からポストは、塩分が高血圧の犯人ではないという特集をやっている。今週も巻頭からかなりのページを割いてやっているが、頭からやるようなものではないと、思うのだが。  いろいろな研究で、1日の塩分摂取量が6~14グラムぐらいなら、高血圧との相関関係が見られないという結果が出ているそうだ。だが、糖尿病患者やその予備群、肥満の人は減塩、男性で1日8グラムを守ったほうがいいという。これも前から言われているように、工業的につくられた精製塩は99.9%が塩化ナトリウムなので、海水を元にした天然塩のほうがいいのはいうまでもない。  血圧を下げる食べ物は、トマト、バナナ、メロン、なめこ、りんごがいいそうだ。最強のメニューは意外なことに「生姜焼き定食」だそうで、生姜に血圧を下げる効果があり、豚肉にも血液をさらさらにする効果のあるアミノ酸が豊富に含まれているからだそうだ。  今朝はさっそくバナナを買ってきた。私のような意志の弱い、読むとすぐ影響を受ける読者がいるから、こういう記事が受けるのだろうな。  文春に、タレントのローラの料理が評判だと出ている。彼女は多種多様なスパイスを駆使する料理が得意だという。プロの料理人でも20種類ぐらいなのに、ローラは30種類以上だそうだ。  彼女に料理を教えたのは、詐欺容疑で逮捕されたことのあるバングラデシュ人の父親。ローラは、ロシア系の母親とバングラデシュ人の父のもとに生まれたが、その後、両親が離婚。父親が中国人と再婚すると、家族は8人暮らしに。幼い兄弟たちの面倒を見ながら料理を作っていたため、上手なのだという。  それにしても、天性の料理カンがあるのだろう。美人で料理上手、オレがもう少し若かったらなぁ。お呼びでない? これまた失礼!  フライデーに、剛力彩芽が近所のスーパーで10%オフになった寿司を買ったという記事がある。それも、882円の寿司だという。好きだなこういうの。  私も、帰宅前にスーパーで割引になった寿司を買うことがある。8時を過ぎると、中には30%引きになる寿司もある。わざわざ時間を見計らって、8時ちょい過ぎに行くのがコツだが、日によっては売り切れていることがある。  そんなときの悔しいこと。帰ってやけ酒を飲む。彩芽ちゃんも、そんな気持ちになることがあるのだろうか?  先週、堺正章の『新チューボーですよ!』(TBS系)が打ち切りになると書いたが、今週の現代によると、その本当の理由は、堺に加齢から来る「味覚障害」が出たためだというのである。  このところ、堺が番組で作る料理、エビチリや回鍋肉が香辛料の入れすぎで、食べさせられるゲストが顔をしかめる場面が多く見られたという。堺は最近、「舌の感覚が鈍ってきた」と周囲に打ち明けているそうだ。御年70歳。この年頃になると味覚に変化が生じて、極端な場合、甘さや辛さをまったく感じなくなってしまうことがあるそうだ。  年を取ると濃い味を好むようになるのも、味覚障害の影響があるというのである。堺はプロの料理人ではないが、料理には相当な関心を持ち、番組の中でもうんちくをたれていたから、もしそうだとしたら、つらいであろう。  私の知っているイタリアンの名シェフが、食道がんになり、味覚がわからなくなったことがあった。復帰してからも自分では料理を作らず、他人に作らせ、味見をしていたが、よくわからないのだろう、つらそうな表情をしていたのを思い出す。今は小さなイタリアンの店を奥さんと一緒にやっていると聞くから、味覚が戻ったのであろう。一度行ってみたいと思っているのに、いまだ果たせないでいる。  自分の好みを考えても、確かに濃い味が好きである。それにこの年になって、甘いものが好きになってきた。以前なら外でケーキなど食べたことがなかったのに、今はモンブランを食べながらコーヒーを飲む。これも味覚障害のせいか?  同じ現代に、銀行が勧める投信や金融商品、保険会社が勧める保険を買ってはいけないという巻頭特集がある。私は「銀行と保険会社は信じてはいけない」という親からの言い伝えを守っているから、こんなことをなんで今さらとは思うが、読んでみた。  三菱東京UFJ銀行の都内支店に勤務する40代の銀行員が、こう明かしている。 「銀行では投資信託と定期預金をセットにした商品を販売しています。当行だと『ウェルカム・セレクション』が、それにあたります。定期預金に50万円以上、投資信託を新規に購入すると、定期預金の金利が3%になるというものです。現在の定期預金金利は年0・01%ですから、『実に300倍!』とセールスするわけです。そのうえ、退職金の運用で、投資信託と定期預金の合計資金が500万円以上なら、さらに1%の金利が上乗せされます。しかし、これにダマされてはいけません。3~4%の高金利がつくのは契約後3カ月のみ。仮に250万円の定期なら、税引き後で2万円程度の利息です」  セットで買わされる投資信託は、購入時の手数料が3%台。資産を金融機関に運用してもらう対価として、信託報酬は年2%前後が多いから、仮に250万円相当の投資信託を購入して計5%のコストがかかったとすると、12万5,000円以上が銀行の手数料として持っていかれてしまう。2万円の利息をもらうのに、12万円以上の手数料を支払うことになる。こういう商法を詐欺商法というのだ。みずほ、三井住友も同様である。保険については今さら書くほどのことはない。  気をつけよう、甘い言葉と大銀行。バカを見るのは、いつも正直で、少し思慮の浅い顧客である。  ところで、皇太子と雅子妃の娘・愛子さま(14)が9月下旬以降、学習院中等科への通学がままならないことが話題になっている。幼稚園の頃から運動が好きだった愛子さまだが、このごろは「練習に力が入らない」「やる気が起こらない」と、後ろ向きの言葉ばかり漏らすようにもなっているというのだ。  すわ、お母さんのような病気を発症したかと、週刊誌は騒いでいる。新潮で、以前文春で雅子妃の連載をしていたライターの友納尚子氏が、これについて書いている。私は友納氏を知っているが、彼女の「雅子妃情報」は信用できる。彼女によれば、愛子さまは雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けたそうだ。  その結果、「過剰な食事のコントロール」が原因のひとつだと診断されたという。愛子さまは9月上旬頃から「炭水化物ダイエット」を始めたのだそうだ。真面目でストイックな性格のようで、3週間ぐらいで5キロ落としたという。  彼女もお年頃になって、痩せてきれいに見られたいという乙女心から、少しムリをしたのではないかということのようだ。いい話だと私は思うが、あまりムリをしてはいけないよ。  上海蟹は、私の大好物である。先日も、六本木の中国飯店で酔っぱらい蟹を堪能してきた。毎年一度はこれを食べないと1年が終わらない。中国でも何度も食べた。だが、本場では蒸すのが正式な食べ方で、老酒漬けという蟹は食べられないと思う。  現代によると、11月2日に香港の食品衛生管理当局が、中国江蘇省の水産会社2社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表し、市中から800kgの回収を決定したという。この2社は、香港に出回る7~8割のシェアを占めていたという。  その余波が日本にも及び、先ほどの中国飯店では「中国政府が今回の件を調査中だそうで、当面、輸出禁止になりそう」だというのだ。  中国の上海蟹は、正当なものは「陽澄湖」という小さな湖で育ったものをいうが、そんなのものは数が知れている。よく聞くのは、蟹を大量に運んできて、「陽澄湖」にザブンとつけて、上海蟹でございというものだが、これなどはまだ品のいいほうだ。  あまりにひどいものが出回るので、「陽澄湖」の蟹だという証明に、一つずつナンバーがついたタグをつけていたが、そのタグの偽物が大量に出てきてなんの役にも立たなくなってしまった。何しろ中国は、偽物だけを集めた博覧会が開かれるほど、偽物が出回っている国である。不衛生なところで養殖された蟹が、日本にも大量に入ってきているのは間違いない。  中国飯店の蟹は本物だと信じたいが……嗚呼!  やはり現代に、安倍首相が北方領土解散ではなく、トランプ解散を1月にやるのではないかという記事がある。  慌てふためいて安倍首相はトランプに会いに行き、朝貢外交、土下座外交と揶揄されているが、それさえも口実にして、なんとか1月解散をやりたいともくろんでいるというのだ。  それにトランプはビジネスマンだから、アメリカの景気が上向き、その風が日本にも吹くかもしれないという、甘すぎる見通しでいるというのだから、この男の頭の中には、オカラぐらいしか詰まっていないのかもしれない。  いつも言うが、日本人というのは物事を真正面から見ようとしない民族である。あれほど「バカトランプ」「史上最低の大統領」と言っていたのに、会ってニッコリされれば「アイツはいいやつだ」「信用できる」と、なんの根拠もないのに信じてしまう。  敗戦後、アメリカに占領されれば女は強姦され、男どもは殺されるか重労働を課せられるとおびえていたのに、マッカーサーが天皇と会って友好的に話しただけで、コイツはいい人だ、信用できると妄信して、アメリカ一辺倒になって恥じるところがない。  トランプ、プーチン、習近平、みな一筋縄でいく相手ではない。ましてや安倍のように後先を考えずに、相手の懐へ無防備に飛び込んでいく人間なんぞ、相手は信用しない。トランプで株が上がる、トランプで景気が上向く、それをメディアもおかしいと批判せずにお先棒を担ぐのでは、もはやメディアなど要らない。  そのお先棒を担いでいるのは、ポストも同じである。  このところプーチン大統領が言っている、ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各企業のイニシアチブを支持し、そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意があるというのは、ソフトバンクの孫正義氏がアイデアを授けたと、ポストは言うのだ。  安倍首相は北方領土を2島でも返してもらいたくて、そのためならいくらでもカネを払うと、プーチンに擦り寄っている。孫氏は金儲けのためなら、プーチンだろうと習近平だろうと、会いに行き、商談をまとめたいと思うのは自然なのだろう。サハリンから北海道を通り、東京湾につなげるガスパイプラインに対して孫氏がカネを出すとまで予測しているが、これは日本のエネルギー政策の根幹に関わる重要なことだから、一介の企業人が「やります」といえる問題ではないはずだ。  エネルギーをロシアに頼れば、アメリカは黙っていない。11月21日の朝日新聞は、安倍首相とプーチンの会談をこう伝えている。 「ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める『共同経済活動』を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ」  しかし「北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だ」(同)。こんなことを認めれば、ロシアは北方領土から北海道にまで手を出してくるかもしれない。  安易な安倍首相の「友好外交」は、日本の主権をアメリカだけでなくロシアにも渡しかねない危うさがあることを、メディアなら指摘するべきである。  やはり現代が、小池都知事がとんでもないことを考えていると報じているのだが、バカバカしいといえば、これほどバカバカしい記事も珍しい。何しろ、豊洲移転問題でも五輪の施設移転問題でも行き詰まってしまった小池都知事が、苦肉の策として、東京五輪を返上する「奇策」に出るのではないかというのだから、開いた口がふさがらない。  もちろん、五輪をやるかどうかの決定権は都知事にあるのだろう。私のように、東京に五輪は要らないという声もかなりあるのは事実だろう。石原慎太郎や森喜朗に一泡吹かせたいという強い思いが、小池都知事にあることもわかる。  過去に、アメリカコロラド州のデンバー市が、冬季オリンピックをカネがかかりすぎるということで返上したことがあるそうだ。返上しても違約金は1,000億円程度だそうだから、3兆円に比べればはるかに小さい。  だから返上できる、ということになるとは到底思えない。もしそうするなら、小池都知事は都議会を解散して、都民に信を問うべきである。そこまで小池に信念や度胸はないだろう。しょせん彼女は、永田町という狭いお池でジャブジャブしていただけの世間知らずである。  言うだけ番長という言葉が一時はやったが、小池も同じだと、私は思っている。最近、小池都知事の目の下のクマが濃くなったように思うのは、私の錯覚だろうか。  さて、新潮が報じているように、このところ「80歳ドライバー」による死亡事故がやたらと多い。 「80歳以上のドライバーが死亡事故を起こす確率は64歳以下に比べると実に3.75倍。オーバー80の免許保有者は2015年末時点で約196万人(警視庁『運転免許統計』)もいる」(新潮)というから、事故はまだまだ増えるはずだ。  しかも、免許更新で認知症があるとわかっても、高齢者講習は合否を問うものではないから、講習を終えれば、どんなひどい結果が出ても免許を取り上げることはできないのだという。  事故を起こした場合にのみ、医師の診断を受けて、認知症などがあれば初めて取り消しとなる。ならば、後期高齢者のクルマに「日の丸」のような目立つワッペンをつけるなど、何か対策を講じるべきであろう。  新潮は「80歳以上の車はタイヤを外す」という極論がいずれ出てくるというが、今のところは「日の丸印を見たら歩行者のほうが気をつける」という自衛手段しかないのではないか?  ちなみに私は、自分の運転能力のなさに気づいて、40代半ばで運転免許を自主的に失効させた。後期高齢者諸君、君たちもそうしたらどうか?  ポストは、75歳、80歳とか、年齢だけで線引きすることに違和感があるという特集を組んでいる。確かに、50歳でも運転の危ういドライバーはいるし、80歳を超えてもかくしゃくとした人はいる。認知症も、症状がそれぞれ違うから、一概に認知症の気があるから免許を取り上げろというのに異論があることもわかる。  それに地方では、クルマがないと暮らせない人たちが多くいることも事実である。私の知っている地域では、周囲の健康な人がボンティアティとして車を運転して、一人で出歩けない人たちを助けている。日に何回か巡回バスを運転して、買い物や医者通いを援助している過疎地域もある。  ポストでは、「踏み込んでもノロノロしかバックしない機能のついたクルマ」や、高級車には装備されてきた追突前に緊急停止する自動ブレーキを、軽自動車にも装備することを考えろと提案している。  もうすぐ、4人に1人が後期高齢者になる恐ろしい時代が来る。それまでに「人殺しの道具」のような自動車を、人を殺さない道具に変えるために、自動車会社は研究費を注ぎ込むべきである。もはや燃費や操作性などどうでもいい。安全、安全、安全、これしかない。それができないのならば、車を廃止して共有の乗り物に変えるしかないと、思うのだが。  さて、今週の週刊誌もトランプ米新大統領について多くのページが割かれている。だが、残念ながら表層を撫でているだけで、なるほどと頷けるような内容は見当たらない。それは新聞も同様である。  文春は「トランプ『裏の顔』」、新潮は「『トランプ大統領』25の疑問」。文春で注目すべきは、ジャーナリスト山口敬之氏のこの部分である。 「安倍は9月訪米時に、自ら動いた。ニューヨーク在住の日本人を介して、トランプ陣営の幹部を務めるウィルバー・ロスと極秘会談を行ったのである」  ロス氏は投資ファンドを率い、トランプの経済顧問も務めているという。トランプはロスに、「今日の会合に出席できずに残念」という安倍宛のメッセージを託し、トランプは日米関係の重要性を十分理解している、貿易赤字縮小のために日本の努力に期待するという意見交換をおこなったというのだ。安倍は外務省情報を信じられず、万が一が怖くて仕方なかったのだろう。  新潮によると、副大統領に就任が決まっているマイク・ペンスは弁護士を経て下院議員を6期やり、インディアナ州知事も務め、来日経験も何度も豊富だそうだ。だが、かなり右寄りの思想の持ち主で、アメリカの議員のリベラル度からいうと、オバマが100人の上院議員の中で一番リベラルで、「ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家」(産経新聞の古森義久氏)だそうだ。  メディアは、トランプを支持したのは学歴の低いプアホワイトだった報じているが、米ABCニュースが行った詳細な調査では、世帯収入が3万ドル以下の低所得者層のうち、トランプに投票したのは41%にすぎず、ヒラリーは53%であった。  一方、年収が5万ドルを超えるすべての所得層で、トランプはヒラリーを上回り、白人有権者も49%がトランプ支持、ヒラリーは45%だったという。ゆえに、無教養なブルーカラーの白人がトランプを支持したというのはデマだというのだが、私には納得できない情報である。  ニューズの今号はトランプについての大特集をやっているが、こちらはさずがに読み応えがある。そこにはトランプのアメリカの負の部分に対する危惧で埋め尽くされている。  まずはメディアの間違いについて。メディアはトランプ阻止に執着するあまり、「フェアネス(公正さ)」を見失い、自らが見たい「現実」にとらわれ、別の現実を見落としてしまった。今でも「これほどアメリカ人がバカだったとは思わなかった」と言わんばかりの論調を続けているメディアがあるが、そんなエリート主義がアメリカの趨勢を見誤ったのだ。  米軍駐留費の大幅な負担増については、30年あまりトランプの発言を調べてきた米ブルッキング研究所のトーマス・ライト研究員に言わせると、以前から懐疑的で、日本やドイツに負担増を拒否された場合は、「それを口実に一方的に防衛義務を果たさないこともあり得る」。日米安保条約破棄もトランプの信条としては、あってもおかしくないとニューズは言う。  だが、アメリカの知識人たちの嘆きは深刻である。ニューヨーカー誌のデービッド・レムニック編集長はトランプの勝利は「移民排斥、権威主義、女性蔑視、人権差別を掲げる国内外の勢力の勝利だ。それはアメリカの共和制にとって悲劇にほかならない」と語っている。  同誌のシニアライター・カート・アイケンワルドは、トランプがこれまで歩んできた道は、「他人の財産やキャリアをつぶして成功を手に入れ、それを自慢してきた。他人の手柄は奪い、自分の失敗の責任は他人に押し付ける。そうやってエゴを無限に膨らませてきた」。トランプは大統領になってもこれまで通り振る舞うだろうが、そうすれば共和党は空中分解し、アメリカも、と結んでいる。  また、トランプが世界中で「TRUMP」名義使用権を売って稼いでいるトランプ・オーガニゼーションが、ビジネスと商売の利益相反を各国間で引き起こす可能性を指摘し、大統領になってからは、「彼の会社がすぐに閉鎖されるか、トランプ家から完全に切り離されるのでない限り、アメリカの外交政策は売りに出されたに等しい」と、トランプが大統領という肩書を利用して、国益よりもビジネスを優先するのではないかと手厳しい。  言ったことを後で問われると、言っていないとシラを切り、口から出任せの暴言、放言を繰り返す「セールスマン」(「ニューズ」)に、世界は振り回されることになる。  だが、彼は民主的に選ばれたのだ。敗戦後、ヒラリーが言ったように「この結果を受け入れ、彼にこの国をリードするチャンスを与えなければならない」。しばらくこの男の動向を見守り、冷静に対応することこそ、今の日本に一番必要なことである。  最後に、熱狂的な若者の支持を得たB・サンダースが、「世界」12月号で語った言葉を添えておく。 「今日のアメリカの恐怖の一つは、悲しいことですが興味深いことに──白人の労働者階級、ことに女性の平均寿命が急激に下がっていることです。それは絶望と密接な関係があります。劣悪な仕事、無職、麻薬への傾倒、アルコールへの傾倒、自殺への傾倒。ですから、偏見に基づいた選挙運動で人びとの支持を得るトランプの能力もまた、人びとが経済的に傷ついた時、誰かを非難する必要があることと関係しています」  トランプ誕生という意味を深く考えずに、もしかすると、ひょっとすると、日本にとって福になるかもしれないなどと、根拠のないあらまほしいだけの記事作りをすべきではない。トランプ個人はもちろんだが、こうした人間を支持し、大統領にまでしてしまったアメリカという国の病の重さを、今はじっくり考えるべきときである。 【巻末付録】  ポストは巻頭が女子アナ「加藤綾子 笑顔の秘密」。確かに魅力的な女性だとは思うが、実力以上に持てはやされている気がするのは、私のひがみか。  後半は「写真家・早田雄二と昭和の女優たち」。やはり最初は原節子。これほどの存在感のある女優は、もう出てこないだろう。  地下倉庫の秘宝写真館は袋とじ「白石まるみ」この女優の記憶はまったくないが、88年当時では大胆なポーズを撮るかわいい子だったんだろうね。  現代は日活ロマンポルノの新作、園子温監督が抜擢したという「女優 冨手麻妙 独占ヌード」。彼女を使ってどんなロマンポルノを園監督が撮るのか、楽しみだ。  さらには「人妻OL 平塚千瑛の不倫日記」。袋とじは「元祖美乳 高瀬春奈 『幻のヌード』をスクープ公開!」。彼女、連続テレビ小説『いちばん星』のヒロインだったんだね。清純そうで肉感的。洋酒のカレンダーの写真だというけれどなかなかの脱ぎっぷり。  というわけで、今週は両誌互角と見て引き分けにする。 (文=元木昌彦)

ゴミ屋敷から8トンのゴミを搬出! 家主はうつ病、高齢の母親は「強迫的溜め込み障害」で……

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「このものすごい量のゴミをどのように集めたのか、またこんなゴミ屋敷でどうやって生活してきたのか、不思議で仕方ない――」(作業に参加したメンバー)  16日午前9時、韓国・釜山市東区に住むパクさん(58歳)のマンション前に集まった同区職員、ボランティアセンターのメンバー、警察、地域社会保障協議会のメンバー総勢30人は、目の前に広がる光景を見ながら絶句した。小さな部屋2つとキッチンがある約30平方メートルのパクさん宅室内には、ありとあらゆるゴミが散らばっていた。長年にわたり放置されていたゴミは異様な悪臭を放ち、周辺住民からはクレームが多数寄せられていた。  清掃作業は6時間に及び、廃棄されたゴミの総重量は、なんと8トンにも上った。  このゴミ屋敷に住むパクさんは、うつ病に加え、健康状態もよくないため生活保護を受けているのだが、彼の母親(93歳)は捨てられたものをむやみに拾ってくる「強迫的溜め込み障害」を患っているのだという。この病気は、初期には大切なものを捨ててしまったのではと不安になり、病状が進行すると、必要なものと不要なものを区別できなくなってしまう。日本でもゴミ屋敷の問題がたびたび取り沙汰されるが、家のあるじが強迫的溜め込み障害を患っている可能性があるという。
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 2人の居住スペースは、大人2人がやっと寝っ転がれる3.3平方メートル程度で、残りはすべてゴミの山。食事は外で買って済ませていたという。  区庁には、悪臭による周辺住民の苦情が相次ぎ、パクさん親子の健康上の問題も懸念されていた。そこで今回、一斉清掃を行うことが決定。担当者は「室内を数箇所修理し、居住環境を改善するとともに、地域の健康増進センターと連携して、パクさん親子の治療に取り組む計画」とコメントしている。  ちなみに日本では、これまでゴミ屋敷を強制的に清掃することは法律上難しかったが、世田谷区をはじめとする一部自治体では、状況を改善できる条例などが整備され始めている。なお、清掃費用は原則的に「居住者負担」となるそう。また、このようなゴミ屋敷のあるじの大半が、高齢者であるという事実も指摘されている。社会の高齢化とともに、今後ますます増えそうなゴミ屋敷だけに、韓国の事情とばかりに傍観はできないかもしれない。 (文=河鐘基)

ゴミ屋敷から8トンのゴミを搬出! 家主はうつ病、高齢の母親は「強迫的溜め込み障害」で……

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「このものすごい量のゴミをどのように集めたのか、またこんなゴミ屋敷でどうやって生活してきたのか、不思議で仕方ない――」(作業に参加したメンバー)  16日午前9時、韓国・釜山市東区に住むパクさん(58歳)のマンション前に集まった同区職員、ボランティアセンターのメンバー、警察、地域社会保障協議会のメンバー総勢30人は、目の前に広がる光景を見ながら絶句した。小さな部屋2つとキッチンがある約30平方メートルのパクさん宅室内には、ありとあらゆるゴミが散らばっていた。長年にわたり放置されていたゴミは異様な悪臭を放ち、周辺住民からはクレームが多数寄せられていた。  清掃作業は6時間に及び、廃棄されたゴミの総重量は、なんと8トンにも上った。  このゴミ屋敷に住むパクさんは、うつ病に加え、健康状態もよくないため生活保護を受けているのだが、彼の母親(93歳)は捨てられたものをむやみに拾ってくる「強迫的溜め込み障害」を患っているのだという。この病気は、初期には大切なものを捨ててしまったのではと不安になり、病状が進行すると、必要なものと不要なものを区別できなくなってしまう。日本でもゴミ屋敷の問題がたびたび取り沙汰されるが、家のあるじが強迫的溜め込み障害を患っている可能性があるという。
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 2人の居住スペースは、大人2人がやっと寝っ転がれる3.3平方メートル程度で、残りはすべてゴミの山。食事は外で買って済ませていたという。  区庁には、悪臭による周辺住民の苦情が相次ぎ、パクさん親子の健康上の問題も懸念されていた。そこで今回、一斉清掃を行うことが決定。担当者は「室内を数箇所修理し、居住環境を改善するとともに、地域の健康増進センターと連携して、パクさん親子の治療に取り組む計画」とコメントしている。  ちなみに日本では、これまでゴミ屋敷を強制的に清掃することは法律上難しかったが、世田谷区をはじめとする一部自治体では、状況を改善できる条例などが整備され始めている。なお、清掃費用は原則的に「居住者負担」となるそう。また、このようなゴミ屋敷のあるじの大半が、高齢者であるという事実も指摘されている。社会の高齢化とともに、今後ますます増えそうなゴミ屋敷だけに、韓国の事情とばかりに傍観はできないかもしれない。 (文=河鐘基)

これぞチャイニーズドリーム!? “中国一の資産家”アリババ創業者が、自身と激似の極貧少年に経済支援

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くだんの少年とマー氏本人。親子以上にそっくりだ(百度百科)
 11月11日の「独身の日」、中国最大のECサイトを運営するアリババグループは昨年に続き大セールを行い、日本円でなんと1兆9,000億円という売上額を記録した。グループの会長、ジャック・マー(馬雲)氏の個人資産は3兆円ともいわれており、事実上、中国一の資産家である。  そんな彼が、片田舎に住む極貧少年に奇跡をもたらしたと、話題になっている。 「人民日報」(11月3日付)によると、江西省吉安市の小さな農村に暮らす8歳の少年、ファン・シャオチン(范小勤)は、親の仕事を手伝うため、小学校に通えない生活を送っていた。家族構成は、事故で足を切断し身体障害者となった父親、子どもの頃から小児麻痺を患っている母親、認知症を患う祖母と、シャオチンと同じように学校に通えない兄の5人。極貧生活を送るシャオチン一家だったが、ある特徴が、彼らの運命を大きく変えることとなった。この少年、顔がマー氏に激似だったのだ。  昨年、偶然この村を訪れた人物が「ジャック・マーに似ている」としてシャオチンの写真をSNSに掲載したところ、徐々に中国国内で拡散されていき、彼について報じるメディアも現れ始めた。  そんな中、メディアを通じ、シャオチンの境遇を知ったマー氏本人が、彼が学校に通えるように経済援助を申し出たのだ。その上、大学まで進学できるよう、学費も提供すると発表。さらにマー氏は、シャオチンの写真を初めて見た時の感想として、「てっきり私が小さい頃の写真を、知り合いがネットに掲載したのかと思ったよ。小さい頃はわんぱくで、走り回って遊んでいるうちに、洋服のボタンもほとんどなくしてしまうような少年だった」と、子ども時代を懐かしむようにSNSにコメントを寄せている。
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マー氏本人の幼少期時代の写真(一番左)。確かに、シャオチンとそっくりだ
 奇跡は、これだけではなかった。シャオチン一家の暮らしぶりを知った地元政府関係者が視察に訪れ、毎月の食料配給、生活費の補助、住宅の改修費などの援助を申し出たのだ。政府関係者は、2020年まで一家に援助していく方針だという。  マー氏といえば、幼少期は経済的に恵まれず、英語教師の職から現在の地位まで上り詰めた苦労人だ。そんな自らの幼少期を彷彿とさせる少年に、彼は居ても立ってもいられなかったのだろう。  ただ、シャオチンのような境遇の子どもたちは、中国全土に何千万人と存在する。そんな子どもたちにも、マー氏の天文学的な資産の一部を分け与えてほしいものだ。  (文=青山大樹)

「おばちゃん、ルゥ忘れてるよ!」って言いそうな黒いお盆と黒い皿に載った見えない『ブラックカレーライス』

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関越自動車道上り線嵐山パーキングエリア。建物の「黒い壁」が何かを物語っている。
 日本で“ブラック”というと「ブラック起業」や「ブラックリスト」など、ネガティブなイメージが多い。が、中には「ブラックカード」なんてプレミアムな意味で使われるモノもあり、新しく「ブラック~」という単語を聞くと、果たしてどっちの意味だろうって考えてしまうことがある。でも、これは完全にポジティブなほうの“ブラック”だった。
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妙に白いごはんのつぶつぶと、赤い福神漬けが目立つ。まるでカメレオンみたいなカレーライス。
 どうよ、この写真。パッと見、白メシの福神漬けトッピングに見えるだろうけど、ちゃんと具も乗っかっているんです! お皿もお盆も真っ黒なので、ちょっと暗めに撮るとナニが何やら……。福神漬けがあるのでかろうじて、「カレーライスかな……?」と予想できる程度でしょ?  その予想、大当たり! 関越道嵐山パーキングエリアの食堂の名物は、竹炭を使ったルゥが真っ黒な「ブラックカレーライス」なのだ。お味の方は、意外にスパイシーでコクもあり、高速のパーキングの食堂とは思えないレベル。この他に「ブラックカツカレーライス」もあり、オススメ商品となっていた。
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カレーの具は、タマネギに細切り牛肉……。あとは真っ黒で何やら不明だけど、けっこうスパイシーでした。
 嵐山パーキングエリアでは、カレーライス以外にも、どくろマークの「黒どら焼き」や「どくろサブレ」、「まっくろ黒ごまもち」「ブラックソフト」に、外も内側も真っ黒な「三笠ホテルカレーパン」などあり、ブラックグルメ祭りとなっている。
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驚いたのはブラックソフトの味。まるっきりエスプレッソ! 苦味が眠気も覚ます?
 しかし、なんで埼玉県の嵐山がブラック祭りなのか? 竹炭の産地だったり、町長の名前が「黒田」さんだったりするのだろうか? その辺をソフトクリーム売り場にいた超美人のお姉さんに聞くと、 「ハイっ、嵐山パーキングエリアの名物なんです♪」  と教えてくれた。  筆者は、「なぜに黒が名物なのか?」という意味で聞いたのだが、まるで禅問答の様な……。筆者はカレーライスの他に、カレーパンとブラックソフトを食べたが、どれもおいしかったから、まあいいか……。  後日、調べたところによると、竹炭の産地や町長の名前とは全く関係なく、パーキングエリアの集客策として黒い商品を作ったということだった。  ブラック祭り、うもうございました。
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最後に黒いカレーパンを食べて満腹。
嵐山パーキングエリア『ブラックカレーライス』700円 インパクト ☆☆ 味     ☆☆☆ 店     ☆ (写真・文=よしよし)

試験当日に寝坊した受験生が警察にSOS! パトカーが自宅に駆けつけ、試験会場まで送り届ける

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聯合ニュース
 日本ではじわじわと受験シーズンが近づいているが、お隣・韓国では11月17日、一足先に大学修学能力試験(日本のセンター試験に相当)が実施され、全国85の地区、1,183の試験会場で、60万5,987名の受験生が試験に臨んだ。  韓国社会の受験の厳しさは、“受験戦争”ならぬ、“受験地獄”と表現されるほど。高学歴や大企業中心の階級社会が日本以上に厳然と存在する韓国社会においては、受験をいかに成功させるかが、その後の人生を決めるといっても過言ではない。そのためか、受験生本人や父母も、大学修学能力試験当日は必要以上にナーバスになる。当然、ハプニングも続出するが、今年も多くの珍事が起きているようだ。  例えば、とある女子生徒のグループが試験会場に到着したところ、違和感を覚えたという。というのも、自分たち以外の受験生がみな男子生徒で、ほかに女子が見当たらない。実は彼女たちは、試験会場を間違えていたのだ。慌てて近くの交番で事情を説明し、パトカーに正しい会場まで送ってもらい、なんとか遅刻を免れた。  一方、別の女子生徒は、前日の夜に「緊張で寝付けない」と睡眠薬を服用。案の定、翌日、大寝坊してしまい、窮地に立たされた。すると、両親が警察に通報。自宅に駆けつけた警察官が会場まで送り届けて、こちらも試験開始ギリギリのところで間に合ったそうだ。  そのほかにも、親に試験会場まで送ってもらっている途中に車が故障し、警察のお世話になった男子生徒や、「時計と弁当を忘れた」と慌てて警察に通報した男子生徒の話がメディアを通じて伝えられている。  寝坊して警察に通報するという行為はどうかと思うが、パトカーで受験生を送り届ける韓国警察の親切さには驚くばかり。京畿道北部地方警察庁に至っては、警察官405名と協力団体職員315名、計720名を動員し、今年の試験当日に備えていたという。そんな韓国社会の風景について、韓国の東大と呼ばれるソウル大学に通う現役学生からは、こんな声も。 「韓国では、ソウル大学を出た学生でさえも、就職できるとは限りません。能力が低ければ論外だし、能力が高すぎる人間はすぐに独立してしまうと、企業が警戒するんです。いい学校に入るために受験生たちは必死に勉強しますが、韓国と比べてまだ社会に余裕のある日本がうらやましいです」  ともあれ、受験生たちには頑張ってほしいものだ。 (文=河鐘基)

中国地方役人が“賄賂ロンダリング”!? オークションに出品された、総額1,200万円超の高級品に疑惑の目

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腐敗撲滅運動で現金のやりとりはご法度だが、プリペイドカードなら許されるという
 中国拍売行業協会(中国オークション業協会)の発表によると、2015年の国内のオークション落札額の合計は256億6,000万元(約4,105億6,000万円)に達するという。中国経済が減速しているとはいえ、富裕層の利用が多いオークション市場は、依然として活況を呈しているようだ。  そんなオークションに出品された品物が、物議を醸している。11月19日に湖北省武漢市で行われたオークションに先立って公開された出品物は、書画や工芸品、ジュエリー、腕時計、電子製品、記念硬貨、切手、プリペイドカード、金券、有価証券報告書、酒類など、その数159種類に及び、開始価格の合計は80万元(約1,280万円)を超える。とはいえ、出品者がただの金持ちなら話題になるような話でもないが、問題は、同市の役人が出品していることだ。さらに、それらは上納品だという。 「長江日報」(11月14日付)などによると、特に注目すべきは酒で、高級とされる茅台酒が2本と五粮液が6本含まれているという。茅台酒は50年ものと15年ものが1本ずつで、市場価格はそれぞれ3万元(約48万円)を超える。  ほかにも、フランスの高級筆記用具メーカー・パーカーのペン1万1,800元(約19万円)、大手宝飾品店・周大福の金のネックレス3万4,800元(約56万円)など、ぜいたく品が含まれている。  しかし、不自然に数が多かったのは、スーパーや百貨店などのプリペイドカードだ。全部で56枚あり、いずれも1万元(約18万円)分ほどのものだったという。その理由を、中国の役人に詳しいコンサルティング会社社長が、こう指摘する。
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オークションは、ぜいたく品を合法的に換金するマネーロンダリング!?
「習近平政権になってから、汚職への取り調べが強化されているのは周知の通りですが、抜け道があるのも中国。現金の受け取りはアウトですが、品物やプリペイドカードなら見逃されるため、口利きへの見返りとして多用されているのです」    報道を受け、ネット上では「これが上納品だって? じゃあ、どういうのを賄賂っていうんだ」「使い切れなかったものを出品しているだけだろう」「出どころがバレなそうなものは自分で使って、バレそうなものをオークションに出しているのでは」「たったの80万元? ひとりの貪官(註:欲が深く、賄賂などをむさぼる役人)が手にする額は、こんなもんじゃないだろう」などと手厳しい意見が多い。これらの品は、氷山の一角にすぎないということか。  賄賂は品物やプリペイドカードで受け取り、オークションで換金。そんな賄賂ロンダリングが、中国のオークション市場を支えている!?  (文=中山介石)

使用済みストッキングへの性的興奮が抑えれず……「ストッキング墨テロ男」のトンデモ手口

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墨を飛ばされたスカート
 先日、若い女性の足を長時間なめたとして、京都市の会社員の男が強制わいせつの疑いで逮捕されたが、韓国ではここ数年、ソウル・江南(カンナム)駅一帯で「ストッキング墨テロ男」が出没している。  この男は朝の通勤時間帯にストッキングをはいた女性を待ち構え、彼女たちの脚に向けて筆で墨を飛ばすと、そのまま逃げていく。ネット上には、被害に遭った女性からの書き込みや男の目撃談が数多く寄せられ、「ストッキング墨テロ男」はかなりウワサになっていた。  墨を飛ばされるのがストッキングだけなら、まだマシかもしれない。スカートにも墨をつけられてしまう場合や、「ストッキングに何かついていますよ」言って近づいてきた別の男に痴漢されるという、2次被害も発生。墨テロ男の正体は謎のまま、被害者ばかり増えていく状況で、中には「スカートをはくのをやめた」「江南駅を通らないよう、あえて遠回りして会社に行く」という女性もいた。  ところが、「ストッキング墨テロ男」の目的は、ストッキングに墨を飛ばすだけではなかったようだ。SBSの時事番組『気になる話Y』の取材によると、どうやら男は墨を飛ばした女性が駅のトイレで新しいストッキングにはき替えるのを待ち伏せて、捨てられた墨付きストッキングを拾っているというのだ。  ストッキングを拾うため、平気で「女子トイレ」に出入りしていた墨テロ男。今年5月、江南駅付近の公衆トイレで発生した通り魔殺人事件(参照記事)を思い出させるその行為に、多くの女性がゾッとしたに違いない。  取材クルーから情報を得た警察は、女子トイレから出てくる男を待ち構え、緊急逮捕に成功。案の定、男は拾ったばかりのストッキングを7枚所持していたが、そのうちの1枚は、なんと男のパンツの中から出てきたというからドン引きだ。  重度のストッキングフェチである男は、使用済みのストッキングに性的興奮を覚えて犯行に及んだと供述。実は前科3犯だが、どうしても欲望を抑えられず、女性たちに墨を飛ばし続けてきたという。    墨テロ男のようなストッキングフェチが集うネットコミュニティでは、「ストッキングの匂いがいい」「ストッキングはまるで恋人のような存在」といった会話が交わされ、「ストッキング墨テロ」を起こす方法などもシェアされている。  女性に墨を飛ばし、ストッキングを脱がせるという行為は、わいせつ罪に相当すると思われるが、韓国では性的欲求を満たすために「ストッキング墨テロ」を起こしたとしても、器物損壊罪で処罰されるのが関の山。今後も、同じような犯行が繰り返される可能性はかなり高い。  ストッキングフェチを楽しむこと自体は個人の自由だが、法に触れる行為は厳に慎むべきであろう。