ついにAIの反乱始まる!? 「おデブちゃんロボット」に男性が襲われ、2針を縫うケガ

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人を食ったような表情のロボット「おデブちゃん」
 ドイツが推進する製造業の革新「インダストリー4.0」に対抗すべく、中国政府が掲げている「中国製造2025」では、医療やロボットなど、高付加価値産業の育成を志しているが、それは必ずしもうまくはいっていないようだ。  11月16日から21日、広東省深セン市で開催された「第18回中国国際高新技術成果交易会」において、事件は起きた。「鳳凰網」(11月18日付)などによると、17日午後、同交易会で展示された、ゆるキャラのような締まりのない顔をしたロボットが突如、コントロール不能となり、暴走。ブースを破壊し、ガラスの破片が通行人めがけて飛び散った。ひとりが病院に搬送され、2針を縫うケガを負ったというのだ。
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おデブちゃんが暴走してブースを破壊。辺りにガラスの破片が飛び散った
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巻き添えを食った通行人が救急搬送された
 人を食ったような表情をした、このロボットの名前は「小胖(おデブちゃん)」。北京進化者機器人科技有限公司が4~12歳の子どもの教育のために開発されたものだというが、もし子どもが周りにいたら、とんでもない事態を引き起こしていただろう。  事故を受け、同社は即座にロボットの構造的な欠陥を否定。オペレーターが前進と後退のボタンを押し間違えた、操作ミスによるものだと弁明した。しかし、ネット上では「メーカーは、絶対ロボットの故障を認めないだろう」「仮にそれが本当だとしても、こんな危ないロボットを子どもが操作できるの?」「熊の子どもでも教育しようってのか」といった、もっともな意見が多く寄せられた。  その一方で、「人類が憂慮していたことがついに起きた。ロボットに殺傷能力があることは、否定しようがない」「人類の文明に反抗する火ぶたを切った。おデブちゃんは、2150年のロボット世界における最初の英雄になるに違いない」など、SFのような世界観を持ち出す者も多く見受けられた。  しかし、そんな可能性も否定はしきれないと、香港在住の日本人産業アナリストは指摘する。 「中国はロボットの開発で世界から後れを取っているため、政府が生産を奨励しています。一方で、安全性はないがしろにされており、どんな動作をするのかは予測がつかない個体も世に出されている。今回の事件は、氷山の一角にすぎないかもしれない」  中国では労働者の蜂起も続発しているが、これにロボットの反乱も加わることになるのだろうか……。 (文=中山介石)

【美容整形の闇】「まるでミイラ……」頬骨削り手術の副作用で、体重が27kgに

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 韓国では頬骨が高いことをコンプレックスに思う女性が多く、西洋人のような頬骨のない顔立ちが好まれるというが、“美容整形大国”だけに、頬骨削り手術や頬骨縮小注射といった方法もあふれている。多くの韓国女性がこのような頬骨縮小法で小顔を目指すのだが、実は副作用に苦しむケースもかなり多い。 先日、韓国のネット掲示板では、整形の副作用で体重が27kgになったという女性の書き込みが話題になった。彼女はヤブ医者が運営する整形外科で頬骨整形手術を受け、早速副作用に見舞われたという。 その副作用とは、顔面のひどい痛み。あまりにも痛みが長く続いたため、手術を受けた病院を訪ねると、病院側は治療費やその他費用を全額負担し、最後まで責任を持つと約束したそうだ。
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しかし、1年たっても病院からは音沙汰なしで、女性からの連絡もすべて無視。彼女は、痛みを和らげようと仕方なく麻薬性鎮痛剤を服用するも、効き目はほとんど表れず、今度はその副作用で、何かを食べるとすぐ吐いてしまうようになった。  さらに、強烈な精神的ストレスによってうつ病を発症、歯も次々と抜けていく。食事はますます困難になり、体重が27kgまで落ちてしまった。公開された写真を見ると、まるでミイラのような、なんともいえない状態である。実際のところ、女性の健康状態はかなり深刻なレベルだという。
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 ネット民からは「かわいそうに……心が痛みます」「私だったら、その病院に放火する」「これは立派な殺人未遂だ」などと、女性を哀れむコメントが寄せられたが、一方で「手術前にサインした同意書には、副作用に関する内容もあったはず。100%成功する手術はないんだよ」「事故でケガでもしない限り、手術しちゃダメだろ。残念だけど、欲を出した結果としかいえない」「整形する女はみんなバカなのか」といった非難の声も目立った。  ソウルの某整形外科に勤める女性は言う。 「頬骨削り・両顎手術は絶対にお勧めしません。手術による副作用で病院に来る人が本当に多いんです。また、時間がたってから顔が崩れる場合もありますが、病院側は『患者のケア不足だ』と責任を押し付けるのが常套手段」 “整形大国”韓国に潜む闇は、想像以上に深いかもしれない。

「まったく理解不能!」密室で行われた日韓軍事情報包括保護協定締結に、記者団がカメラを捨てて猛抗議!

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「WIKITREE」より
 日本と韓国政府は11月23日、「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を締結、即日発効した。  北朝鮮の核やミサイル情報をはじめ2級以下の軍事機密を、米国を経由せずに共有するためのGSOMIAは、日韓両国にとって初の軍事協定となる。これまでは、2014年に締結した「日米韓軍事機密共有の了解覚書(MOU)」によって、必ず米国を経由しなければならなかったが、GSOMIAで迅速かつ優れた情報の共有が可能になったのだ。  韓国の国防部(日本でいう防衛省)の関係者によると、「米国からの情報と日本の情報が加わって、北朝鮮に対する情報の質が向上すると期待されている」という。日本が衛星で収集した北朝鮮の潜水艦や弾道ミサイルの基地、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)などの軍事情報が入手できるので、韓国にとっては有益な協定のはずだ。  しかし、韓国人の反応は冷ややかである。  韓国政府は、国民の関心が崔順実(チェ・スンシル)ゲートに集まっている隙を突いて、保留状態だったGSOMIAの交渉再開を発表。それからたった27日後、なぜか報道関係者も立ち入り禁止の“密室”で署名式が行われたのだ。 「日本側が署名式の公開を望まない」というのがその理由で、もともと国防部は、非公開の代わりに署名式の写真をマスコミに提供する予定だった。しかし、「部屋が狭いなら1人か2人だけでも、入れてくれ」という記者たちの要求に反発し、「写真提供も取りやめる」と宣言。現場にいた記者たちは抗議の意味でカメラを床に下ろし、腕を組んだまま駐韓特命全権大使の長嶺安政氏を迎えた。  韓国メディアの中では、「朴槿恵、とうとう韓国に日本の自衛隊を招き入れる」(プレシアン)、「日韓軍事情報包括保護協定、今回も“世論の反映”はなかった」(アジア経済)、「日本の顔色をうかがうために忙しかった国防部の“密室軍事協定”」(Mediaus)といった見出しをつけて報じたところも。  そしてネット民からも「韓国はまだ日本の植民地なのか? まったく理解不能だ」「慌ただしい政局を狙って締結するとは、卑怯だぞ」「どうこう言われても、政府が国を売ったのは事実」などいった、非難の声が相次いでいる。  野党も「国政運営の資格もない(朴槿恵)大統領による売国協定」と非難を浴びせている状況だ。 「朴槿恵退陣」に加え、「GSOMIA反対」のデモも行われている韓国。事態は収拾するどころか、ますます混沌としていくようだ。まさか両者が“反日”で手を組むなんてことはないと思うが……。

自動車コンパニオンのおっぱいデータが流出! 高級車メーカーでは「CカップかDカップ」が不文律?

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モーターショーといえばコンパニオン。ほとんどの男性は彼女たちが目当て
 中国3大モーターショーのひとつ、「広州モーターショー」が11月18日から開催されているが、そこに出演するコンパニオンのおっぱいの大きさを記したデータが流出し、話題となっている。  中国のモーターショーといえば、車そっちのけでコンパニオンのセクシーさが回を追うごとに過激化し、裸同然の衣装を着た女性まで登場する始末。会場に足を運ぶ男たちも、メインの展示物であるはずの車など目もくれず、セクシーな彼女たちにカメラの望遠レンズを向ける。  低俗化を危惧した中国政府からお達しが出たのか、昨年開催された上海モーターショーでは主催者が出展企業に対してコンパニオン禁止令を出したため、一気に盛り下がっていた。
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 ところが、やはりお色気は必須ということになったのか、今回の広州モーターショーは、どこのメーカーの展示もセクシー路線が復活。以前のような裸同然のコンパニオンはさすがにいないが、露出度の高い衣装を来た女性の姿が多く見られた。  そんな中、今回の出展している各メーカーのコンパニオンたちの年齢、身長、体重およびスリーサイズとともに、バストのカップ数まで掲載されたリストが、何者かによってネット上で公開されたのだ。
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ネット上で出回っている、広州モーターショーに出ているコンパニオンたちのリスト
 それによると、ポルシェ、BMW、メルセデス・ベンツ、マセラティといった有名どころのメーカーのモデルたちのカップは、いずれもCかDばかりとなっている。    これを見たネット民からは「やっぱり、おっぱいはCかDでないと有名メーカーのコンパニオンにはなれないという“潜規則”があったのか」「そもそもコンパニオンはスタイルがいいモデルばかりなんだから、おっぱいが大きいのは当たり前だろ」などといった声が上がっている。  中国社会には、至るところに「潜規則」なるものがあるといわれている。わかりやすい日本語にすると「不文律」ということで、公に決められた規則ではないものの、中国社会の“大人の事情”で渋々と従わざるを得ないルールのようなものである。  いずれにしても、やっぱりセクシーなコンパニオンはモーターショーの華。そういう潜規則なら、大歓迎といったところだろう。
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かつては、こんな過激な衣装のコンパニオンも
(文=佐久間賢三)

崔順実ゲートは無関係? 韓国フィギュア界の女王キム・ヨナが“あの疑惑”を完全否定!

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 韓国フィギュア界の女王キム・ヨナが、韓国社会で物議を醸している“疑惑”について、公式に否定した。  キム・ヨナは昨年8月、独立を祝う「光復節」のイベントに参加。当日の様子を撮影した動画には、パク・クネ大統領に手を握られたキム・ヨナが、その手を振りほどく様子が映っており、話題となっていた。また、動画の中でパク大統領が言葉をかけるのだが、キム・ヨナがこれを無視するような場面も収められていた(参照記事)。  動画が出回った当時、韓国では「キム・ヨナの態度は不適切だ」と批判の対象になっていた。しかしここ最近、パク大統領を陰で操り、国政に介入にしていたチェ・スンシル容疑者ら一派が、スポーツ界をも食い物にし、キム・ヨナに圧力をかけていたという疑いが出ると状況が一変。逆に、キム・ヨナの行動には「理由があった」とし、当時の行動に賛同する声が増え始めていた。  チェ容疑者ら一派の圧力とは、どういうものなのか? 例えば韓国水泳界の英雄で、2008年北京五輪競泳金メダリストのパク・テファン選手が、チェ一派から、リオ五輪出場を断念するよう脅されたという疑惑が浮上しており、現在、検察の捜査が進められている。14年9月に行われたドーピング検査で陽性反応が出たパク選手を排除しようと、チェ容疑者の息のかかった文化体育観光部の高官は「スポンサーは私が保証する。母校で大学教授になるべきだ」などと脅迫まがいの発言をしたとされる。  現在、韓国のスポーツ界では、同様の圧力が他の有名選手たちに対してもかけられた可能性があるとして、捜査が拡大する気配。キム・ヨナ選手も、それら圧力への怒りから、パク大統領に反抗的な態度を取ったのではないかと臆測が飛び交っていた形だ。  ただ今回、これらの臆測について、キム・ヨナ本人が公式に否定するコメントを出した。11月23日、キム・ヨナは、ソウル・オリンピックパークテルで開催された「スポーツ英雄-名誉の殿堂授賞式」に参加。記者たちに動画の件を質問されると、次のように答えた。 「実は当日、直前まで、立ち位置は違っていたんです。生放送ということもあり、右往左往する間にそのようなことが起きた。(中略)いくら私に礼儀が欠けていたとしても、大人の手を払ったりはしません。映像で見ると誤解されるような状況ですが、払いのけた事実はありません」  なおキム・ヨナは、圧力自体についても「身に覚えはない」と否定。一方、授賞式では、韓国史上最年少でスポーツ英雄への殿堂入りを果たした。フィギュア界で圧倒的な成果を残したことが、その選定の理由となっている。実は、キム・ヨナには、過去にも殿堂入りの話があった。ただそれを「気に食わない」と、チェ容疑者をはじめとする関係者が邪魔していたという説も浮上している。フィギュアの女王に対して、本当に圧力が皆無だったのか? 捜査の進展が待たれている。 (文=河鐘基)  

映画監督の願望と性癖が露呈する新作ロマンポルノ『ジムノペディに乱れる』&『風に濡れた女』

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行定勲監督作『ジムノペディに乱れる』。これまでBOMIとしてミュージシャン活動してきた芦那すみれが官能シーンに初挑戦している。
 昭和世代には懐かしく、平成生まれには新鮮に感じられる日活ロマンポルノ。1971年~88年に量産された成人向けプログラムピクチャーのブランド名であり、セックス抜きでは語ることができない大人の恋愛事情を赤裸々&しっぽりと描いた名作が少なくない。若手女優・橋本愛が高校卒業後にハマっていたことをカミングアウトするなど、ロマンポルノを彩ってきた女優たちの官能美に魅了される女性ファンも近年増えつつある。そんな時流に乗って、企画されたのが「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。行定勲、塩田明彦、白石和彌、園子温、中田秀夫といった脂が乗り切った時期にある実力派監督たちが、それぞれオリジナル作品でエロスを題材に競作を果たしている。  第1弾を飾るのは、『世界の中心で、愛を叫ぶ』(04)以降も『今度は愛妻家』『パレード』(10)、『ピンクとグレー』(16)が高く評価されている行定勲監督の『ジムノペディに乱れる』。若手時代に麻生久美子&つぐみ主演作『贅沢な骨』(01)で官能表現に挑んだ行定監督だが、メジャー進出後はごぶさた状態。今回の日活からのオファーに意欲をみせ、2本のオリジナル脚本を書き上げている。1本は映画業界に伝わる伝説を描いた本作で、もう1本はスカトロものだった。後者は日活からNGを出されたが、行定監督は「そっちは自主制作でやる」と意気込むほど、「オリジナル脚本で官能映画を」という日活からのオーダーに触発された。エリック・サティの代表曲をタイトルに使った『ジムノペディに乱れる』の主演男優は板尾創路。『私の奴隷になりなさい』(12)で壇蜜を相手に濃厚な調教プレイを見せた名優・板尾が孤高の映画監督に扮し、毎晩違う女たちと交わる愛欲まみれの1週間が描かれる。
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映画監督の古谷(板尾創路)は新作を撮ろうとするが、主演女優の安里(岡村いずみ)からヌードになることを拒絶される。
 映画監督の古谷(板尾創路)はかつて海外の映画祭で賞讃を浴びた時期もあったが、商業ベースにうまく迎合できずに過去の存在となりつつあった。金に困った古谷は主演女優のヌードがあることが売りの低予算映画を撮ることになるが、肝心の主演女優・安里(岡村いずみ)が撮影当日になってベッドシーンに難色を示し、撮影中止に。「精神が研ぎ澄まされていれば、金がなくても映画だ」と以前は語っていた古谷だったが、もはや「こんな現場は映画じゃない」と愚痴るしかなかった。手持ち無沙汰に昔なじみの衣装スタッフとラブホで体を重ねるが、翌朝には映画が正式にお蔵入りした知らせが入る。行き先を失った古谷は街でばったり出会った映画専門学校の教え子・結花(芦那すみれ)が暮らすマンションに転がり込む。お金も仕事もない古谷は、知り合いの女たちのもとを転々とすることに。女たちとの情事に溺れる古谷の頭の中に、思い出の曲「ジムノペディ」が流れては消えていく。  古谷が棲んでいる自宅は立川の米軍ハウス、新作映画の撮影場所は新宿、ラピュタ阿佐ヶ谷でのトークイベントもある。『ジムノペディに乱れる』のロケ地はどこもJR中央線で見覚えのある景色ばかりだ。撮りたい映画が思うように撮れない主人公の葛藤は映画監督なら誰もが抱えているものだが、女たちを渡り歩く主人公には実在のモデルがいる。生涯独身を貫き、荻窪の西日が差し込むアパートで暮らし続けた相米慎二監督だ。映画製作に情熱を注ぎ続けた相米監督は、撮影現場で俳優たちに終日ダメ出しを続ける厳しさで知られたが、昔ながらの映画屋気質はスタッフから愛され、特に女性にモテモテだったそうだ。中央線沿線で暮らす女たちの家を泊まり歩き、1週間自宅に戻らなかったという逸話を残している。打ち合わせと称しては酒を呑み、女たちを愛し、そして他の誰にも撮れない傑作の数々を残し、53歳の若さで相米監督は亡くなった。そんな伝説の監督に対する、行定監督の羨望が本作の根底には流れている。エリック・サティもまた、パリのシャンソン酒場でピアノを弾き続けた。こぎれいな会議室ではない、酒場の喧噪と女の匂いから生まれてきたような映画を、行定監督は撮りたかったのではないだろうか。
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こちらは塩田明彦監督の『風に濡れた女』。神代辰巳監督の『恋人たちは濡れた』(73)のオマージュシーンから始まる。
 第2弾となる塩田明彦監督の『風に濡れた女』も、塩田監督自身の心情が投影された作品となっている。高校生男女のSM関係を描いた『月光の囁き』(99)で鮮烈なデビューを飾り、『どこまでもいこう』(99)や『害虫』(02)などの珠玉作を放った塩田監督だが、『カナリア』(05)以降はなかなかオリジナルの劇場映画を撮ることができずにいる。そんな監督自身の溜め込んでいた澱を吹き飛ばすかのように、『風に濡れた女』のヒロイン・間宮夕貴は本能の赴くまま、おっぱい剥き出しで暴れ回る。塩田監督作品のヒロインたちは『月光の囁き』のつぐみ、『どこまでもいこう』の芳賀優里亜、『害虫』の宮崎あおい……、みんな頭で考えるよりも先に体が動き出し、感情がそれを追いかけていく。『風に濡れた女』は塩田監督の原点回帰を感じさせる清々しさがある。  オーディションで選ばれた間宮夕貴は、石井隆監督の『甘い鞭』(13)で壇蜜の少女時代に扮して注目を集めた若手女優。『甘い鞭』は監禁陵辱される超ハードな役だったが、『風に濡れた女』では正体不明な野性味たっぷりのヤリマン女・汐里を実に楽しげに演じている。山奥で人知れず隠遁生活を送る元劇作家の柏木(永岡佑)を相手に、組んず解れつの肉弾戦を全編にわたって繰り広げる。濡れ場というよりも、男と女のどちらが恋愛&セックスの主導権を握るかの格闘技戦だ。本能の赴くままに責めてくる汐里に、理詰めで考える柏木は防戦一方で常にマウントポジションを取られてしまう。塩田監督作品は『ギプス』(01)の佐伯日菜子、『黄泉がえり』(03)、『どろろ』(07)の柴咲コウとS系の顔立ちのヒロインが多いことにもふと気づく。女優たちがフルヌードを披露するのと同じように、それを撮る監督自身の性癖や願望も官能映画には如実に現われる。間宮夕貴のワイルドさは塩田監督だけでなく、海外の女性たちの目も釘付けにし、20代の女性審査員が半数以上を占めたロカルノ国際映画祭の若手審査員賞に『風に濡れた女』は選ばれている。  新世紀のロマンポルノに参加した5人の監督たちに対し、日活側が出した条件は「撮影期間は1週間」「10分に一度の濡れ場」という往年のロマンポルノとほぼ同じものだった。メジャー大作を経験している5人の監督たちにとっては難儀なはずだったが、レイティングを気にせずにオリジナルの新作を自由に撮ることができるこの企画は楽しくて仕方なかったようだ。官能映画というジャンルの中で、実力派監督たちがオリジナル色を競い合ったロマンポルノ・リブート・プロジェクト。年明けに待機している白石和彌監督の『牝猫たち』(1月14日公開)、園子温監督の『アンチポルノ』(1月28日公開)、中田秀夫監督の『ホワイトリリー』(2月11日公開)は後日あらためて紹介したい。 (文=長野辰次)
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『ジムノペディに乱れる』 監督/行定勲 脚本/行定勲、堀泉杏 音楽/めいなCo. 出演/板尾創路、芦那すみれ、岡村いずみ、田山由起、田嶋真弓、木嶋のりこ、西野翔、岩谷健司、宮本裕子、三浦誠己、伊藤洋三郎、風祭ゆき  配給/日活 R18+ 11月26日(土)より新宿武蔵野館、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開 (c)2016日活 http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot
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『風に濡れた女』 監督・脚本/塩田明彦 音楽/きだしゅんすけ  出演/間宮夕貴、永岡佑、テイ龍進、鈴木美智子、中谷仁美、加藤貴宏  配給/日活 R18+ 12月17日(土)より新宿武蔵野館、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開 (c)2016日活 http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot

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『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

月550時間労働で月給わずか3万2,000円……ブラックすぎる中国・児童労働の実態

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今回メディアに告発した15歳の少年。月550時間も働いているという
 電通の過労死問題や政府の働き方改革に関する取り組みなど、最近、日本では労働環境をめぐってさまざまな議論が巻き起こっている。しかし、日本のブラック企業や残業など、まだまだマシなのかもしれない。今回、中国で報じられたニュースで、驚きの労働状況が明らかになった。  香港紙「東方日報」(11月22日付)によると、“中国服飾工場”といわれ、アパレル工場が集まる江蘇省常塾市の一部の工場では、児童労働がまん延しているという。ここで働く少年たちはほとんど休日がなく、工場と寮を往復するだけの生活を強いられている。
jidou002
工場内の様子。従業員20人ほどの零細工場だという
 雲南省から来たという15歳の少年は当初、「朝7時出勤・夜8時退社で、作業量は1日350着分の洋服の縫製」という条件だったが、いざ働いてみると、帰宅できるのは午前2~3時。1日の作業量も720着に激増していたという。さらに、休日もほとんどなく、月に少なくとも28日は働かされているというのだ。月の労働時間は、実に550時間にも及ぶのだ!  劣悪なのは労働環境だけではない。こうして少年たちが得る月給はわずか2,000元(約3万2,000円)。これは、同じ工場の熟練労働者の半分の額だという。さらに信じられないのが、その支払い方法だ。少年たちの給料は、なんと「年払い」で、1年に1回まとめて支払われるというシステムなのだ。言うまでもなく、これは逃げるのを防止するため。実際、過去に逃げ出した少年の同僚は、町中で社長に捕まってしまい、3,700元(約6万円)の“賠償金”を払わされたという。  想像を絶する労働環境と待遇だが、貧富格差が大きい中国ではいまだ児童労働が絶えず、なかなか撲滅できていないのが現状だ。2012~14年にかけて、アップル製品を委託生産するフォックスコンの工場で相次いで児童労働が発覚したことも記憶に新しい。
jidou003
おもちゃを作る中国の未成年の工員。児童労働がこの国からなくなる日は来るのか?(イメージ画像)
 上海市に住む日系アパレル商社の駐在員は、こう証言する。 「アパレル産業に関して言うと、先進国の消費冷え込みと衣料品の世界的なデフレにより、作業量が増えているのに利幅が薄くなっている。中国の工場もどこも厳しく、児童労働はむしろ増えている印象さえあります。児童労働に関しては専門のブローカーが跋扈しており、1人あたり2万円も紹介料を払えば、田舎から未成年の働き手をいくらでも手配してくれる。15歳なんてまだ年上のほうで、12~13歳の子どもも多いです。多くは逃げないように軟禁状態に置かれており、中国国内の“奴隷問題”と指摘する人もいます」  GDP世界第2位となり、先進国の仲間入りをもくろむ中国だが、こうした状態がなくならない限り、その資格はない。 (取材・文=棟方笙子)

月550時間労働で月給わずか3万2,000円……ブラックすぎる中国・児童労働の実態

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今回メディアに告発した15歳の少年。月550時間も働いているという
 電通の過労死問題や政府の働き方改革に関する取り組みなど、最近、日本では労働環境をめぐってさまざまな議論が巻き起こっている。しかし、日本のブラック企業や残業など、まだまだマシなのかもしれない。今回、中国で報じられたニュースで、驚きの労働状況が明らかになった。  香港紙「東方日報」(11月22日付)によると、“中国服飾工場”といわれ、アパレル工場が集まる江蘇省常塾市の一部の工場では、児童労働がまん延しているという。ここで働く少年たちはほとんど休日がなく、工場と寮を往復するだけの生活を強いられている。
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工場内の様子。従業員20人ほどの零細工場だという
 雲南省から来たという15歳の少年は当初、「朝7時出勤・夜8時退社で、作業量は1日350着分の洋服の縫製」という条件だったが、いざ働いてみると、帰宅できるのは午前2~3時。1日の作業量も720着に激増していたという。さらに、休日もほとんどなく、月に少なくとも28日は働かされているというのだ。月の労働時間は、実に550時間にも及ぶのだ!  劣悪なのは労働環境だけではない。こうして少年たちが得る月給はわずか2,000元(約3万2,000円)。これは、同じ工場の熟練労働者の半分の額だという。さらに信じられないのが、その支払い方法だ。少年たちの給料は、なんと「年払い」で、1年に1回まとめて支払われるというシステムなのだ。言うまでもなく、これは逃げるのを防止するため。実際、過去に逃げ出した少年の同僚は、町中で社長に捕まってしまい、3,700元(約6万円)の“賠償金”を払わされたという。  想像を絶する労働環境と待遇だが、貧富格差が大きい中国ではいまだ児童労働が絶えず、なかなか撲滅できていないのが現状だ。2012~14年にかけて、アップル製品を委託生産するフォックスコンの工場で相次いで児童労働が発覚したことも記憶に新しい。
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見た目も性格もブスなのに、気になって仕方ない!『トモちゃんはすごいブス』

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『トモちゃんはすごいブス』(双葉社)
「ジャケ買い」という言葉があります。予備知識なしで、CDのジャケットや本の表紙を見ただけで買ってしまうというアレですが、今回は思わず「タイトル買い」してしまいたくなる作品をご紹介しましょう。  その名も『トモちゃんはすごいブス』。ものすごくストレートに女子を誹謗していますね。こんなタイトルなのに、単行本の表紙が美少女というところもミステリアス。一体どんなドブスが出てくるのか、気になって気になって、悩んだ挙げ句げに、つい手に取ってしまう……そんな作品です。 『トモちゃんはすごいブス』の作者は森下裕美先生。森下先生といえば、アザラシのゴマちゃんでおなじみの『少年アシベ』のような、ほのぼのした作品をイメージする人も多いのではないでしょうか。『トモちゃんはすごいブス』も絵柄は森下先生らしくかわいらしいのですが、内容はドス黒く、登場人物はことごとくメンタルを病んでおり、ゴマちゃんが黒ゴマちゃんになってしまうレベルのダークな話になっています。  主人公は「河口チコ」という20歳の女の子。物語は、チコちゃんの唯一の肉親だった父親の葬式シーンから始まります。その後、中学の頃からずっと引きこもりで生活力のない自分に絶望して、自殺を思い立つチコちゃん。……いきなり暗い話ですね。  疲れ切って、自宅でいつのまにか寝てしまっていたチコちゃんが目を覚ますと「ごっついオバケ」のような顔をした謎の女が朝食を作ってくれていました。  このオバケのような顔をしたすごいブス女が、白鳥朋美こと「トモちゃん」です。トモちゃんはチコちゃんの父親と生前に携帯サイトを通じて知り合い、「チコちゃんと仲良くしてくれ」と頼まれていたとのこと。なんだか、いろいろとうさんくさい登場の仕方です。 「アタシが助けてあげるから、今日から一緒に生活しましょう」  突然チコちゃんの前に現れたトモちゃんは、半ば強引に、抜け殻のような状態のチコちゃんが自立できるようにいろいろとサポートしてくれます。これはまさに、のび太君に対するドラえもんのようなポジションといえます。言うなれば「ブスえもん」です。  しかし、チコちゃんのダメさ加減はハンパではなく、スカウトされたキャバクラの仕事は1日でクビ。ビル清掃の仕事も、ハードすぎて、すぐにへたり込んでしまいます。そんなこんなで、仕事がどんどん限定されていく中、車谷という青年に出会います。車谷はボランティアで風俗の仕事を斡旋しているという謎の青年で、チコちゃんは車谷に言われるがまま、いろいろと怪しげなバイトにチャレンジしていきます。  最初はビデオ屋の店員です。ただし、ミニスカポリスや幼稚園児のコスプレをして、高いところにあるビデオを脚立に乗って取ってあげないといけません。なんで脚立に乗らされるのか……エッチな深夜番組を見て育った男性諸君なら、おわかりですよね?  その後は、セクシードレスを着てリング上で女同士が闘うキャットファイトをしたり、AKB48風の格好をして独身の男の家に上がり、セクシーダンスのバイトしたりするのですが、とうとうデリヘルまで行き着きます。  このまま世間知らずの女の子がだまされて、最後にはソープに沈められる『闇金ウシジマくん』のような話になってしまうのかと思いきや、トモちゃんが最後の一線は超えないようにしっかりサポートしていたのです。  ちなみに車谷は、お金に困っている女の子にボランティアで仕事を斡旋してあげており、一見すると善人のようですが、実は女の子たちを盗聴・盗撮している変態クズ野郎なのです。  そのほかにも主要キャラクターで、日比歯科の日比陽介先生というキャラクターがいます。歯科医でお金持ち、優しくて腕が良くてイケメンという、誰が見ても完璧な男子です。トモちゃんは、日比先生とチコちゃんをくっつけて玉の輿に乗らせようと画策するのですが、日比先生はむしろブス女のトモちゃんに興味津々。トモちゃんを縄で縛って襲いたい、という願望を持っていました。実は、日比先生は相手を縄で縛らないとエッチができないという、性奴隷大好き変態クズ野郎だったのです。  そんなわけで、登場人物がみんな何かしらの心の闇を抱えている作品ですが、なんといっても本作品の最大の謎は、ブス女・トモちゃんの正体です。トモちゃんの情報は秘密のベールに包まれているものの、作品後半に行くに従って少しずつ明らかになっていきます。チコちゃんをかいがいしく助けようとする真の目的や、トモちゃんの本名(白鳥朋美は偽名)、そして…… 「アタシは生きている限り、罰を受けないといけないの……」 「アタシは悪人で罪人なの、そしていずれそれに相応しい人生の幕引きをするわ……」 などと言いだすほどに重い十字架を背負っていることなど、そのミステリアスな魅力にくぎ付けにさせられます。あんなにブスで性格が悪いのに、彼女の真の姿が気になって仕方がない。読んでいるうちに、なんとも不思議な感情が芽生えてくるのです。  というわけで、『トモちゃんはすごいブス』、最初はつかみどころのない、病んだ人ばっかり出てくるひどい話だなと感じるかもしれませんが、最終巻まで読むと、これ映画化してもいいんじゃない? というような感動的なラストが待っています。きっかけは「タイトル買い」だったとしても、読み始めた以上はすべての謎が解けるラストまで読みきらないもったいない、そんな奥深い作品です。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

見た目も性格もブスなのに、気になって仕方ない!『トモちゃんはすごいブス』

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『トモちゃんはすごいブス』(双葉社)
「ジャケ買い」という言葉があります。予備知識なしで、CDのジャケットや本の表紙を見ただけで買ってしまうというアレですが、今回は思わず「タイトル買い」してしまいたくなる作品をご紹介しましょう。  その名も『トモちゃんはすごいブス』。ものすごくストレートに女子を誹謗していますね。こんなタイトルなのに、単行本の表紙が美少女というところもミステリアス。一体どんなドブスが出てくるのか、気になって気になって、悩んだ挙げ句げに、つい手に取ってしまう……そんな作品です。 『トモちゃんはすごいブス』の作者は森下裕美先生。森下先生といえば、アザラシのゴマちゃんでおなじみの『少年アシベ』のような、ほのぼのした作品をイメージする人も多いのではないでしょうか。『トモちゃんはすごいブス』も絵柄は森下先生らしくかわいらしいのですが、内容はドス黒く、登場人物はことごとくメンタルを病んでおり、ゴマちゃんが黒ゴマちゃんになってしまうレベルのダークな話になっています。  主人公は「河口チコ」という20歳の女の子。物語は、チコちゃんの唯一の肉親だった父親の葬式シーンから始まります。その後、中学の頃からずっと引きこもりで生活力のない自分に絶望して、自殺を思い立つチコちゃん。……いきなり暗い話ですね。  疲れ切って、自宅でいつのまにか寝てしまっていたチコちゃんが目を覚ますと「ごっついオバケ」のような顔をした謎の女が朝食を作ってくれていました。  このオバケのような顔をしたすごいブス女が、白鳥朋美こと「トモちゃん」です。トモちゃんはチコちゃんの父親と生前に携帯サイトを通じて知り合い、「チコちゃんと仲良くしてくれ」と頼まれていたとのこと。なんだか、いろいろとうさんくさい登場の仕方です。 「アタシが助けてあげるから、今日から一緒に生活しましょう」  突然チコちゃんの前に現れたトモちゃんは、半ば強引に、抜け殻のような状態のチコちゃんが自立できるようにいろいろとサポートしてくれます。これはまさに、のび太君に対するドラえもんのようなポジションといえます。言うなれば「ブスえもん」です。  しかし、チコちゃんのダメさ加減はハンパではなく、スカウトされたキャバクラの仕事は1日でクビ。ビル清掃の仕事も、ハードすぎて、すぐにへたり込んでしまいます。そんなこんなで、仕事がどんどん限定されていく中、車谷という青年に出会います。車谷はボランティアで風俗の仕事を斡旋しているという謎の青年で、チコちゃんは車谷に言われるがまま、いろいろと怪しげなバイトにチャレンジしていきます。  最初はビデオ屋の店員です。ただし、ミニスカポリスや幼稚園児のコスプレをして、高いところにあるビデオを脚立に乗って取ってあげないといけません。なんで脚立に乗らされるのか……エッチな深夜番組を見て育った男性諸君なら、おわかりですよね?  その後は、セクシードレスを着てリング上で女同士が闘うキャットファイトをしたり、AKB48風の格好をして独身の男の家に上がり、セクシーダンスのバイトしたりするのですが、とうとうデリヘルまで行き着きます。  このまま世間知らずの女の子がだまされて、最後にはソープに沈められる『闇金ウシジマくん』のような話になってしまうのかと思いきや、トモちゃんが最後の一線は超えないようにしっかりサポートしていたのです。  ちなみに車谷は、お金に困っている女の子にボランティアで仕事を斡旋してあげており、一見すると善人のようですが、実は女の子たちを盗聴・盗撮している変態クズ野郎なのです。  そのほかにも主要キャラクターで、日比歯科の日比陽介先生というキャラクターがいます。歯科医でお金持ち、優しくて腕が良くてイケメンという、誰が見ても完璧な男子です。トモちゃんは、日比先生とチコちゃんをくっつけて玉の輿に乗らせようと画策するのですが、日比先生はむしろブス女のトモちゃんに興味津々。トモちゃんを縄で縛って襲いたい、という願望を持っていました。実は、日比先生は相手を縄で縛らないとエッチができないという、性奴隷大好き変態クズ野郎だったのです。  そんなわけで、登場人物がみんな何かしらの心の闇を抱えている作品ですが、なんといっても本作品の最大の謎は、ブス女・トモちゃんの正体です。トモちゃんの情報は秘密のベールに包まれているものの、作品後半に行くに従って少しずつ明らかになっていきます。チコちゃんをかいがいしく助けようとする真の目的や、トモちゃんの本名(白鳥朋美は偽名)、そして…… 「アタシは生きている限り、罰を受けないといけないの……」 「アタシは悪人で罪人なの、そしていずれそれに相応しい人生の幕引きをするわ……」 などと言いだすほどに重い十字架を背負っていることなど、そのミステリアスな魅力にくぎ付けにさせられます。あんなにブスで性格が悪いのに、彼女の真の姿が気になって仕方がない。読んでいるうちに、なんとも不思議な感情が芽生えてくるのです。  というわけで、『トモちゃんはすごいブス』、最初はつかみどころのない、病んだ人ばっかり出てくるひどい話だなと感じるかもしれませんが、最終巻まで読むと、これ映画化してもいいんじゃない? というような感動的なラストが待っています。きっかけは「タイトル買い」だったとしても、読み始めた以上はすべての謎が解けるラストまで読みきらないもったいない、そんな奥深い作品です。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから