テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2016年のテレビ事件簿【バラエティ編】

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 2016年、テレビは激動の年だった。  SMAPの解散報道に対する“公開謝罪”から始まり、“文春砲”などと言われた週刊誌によるスキャンダル報道でベッキーをはじめとするテレビの主役たちが仕事を激減させたり、長年続いた小堺一機の昼の帯番組『ごきげんよう』(フジテレビ系)や『新チューボーですよ!』(TBS系)の終了、『笑点』(日本テレビ)の司会交代、そしてSMAP解散が本当になってしまうなど、大きな“事件”が数多く発生した。  間違いなく、2016年は、今後テレビの歴史を語る上で、ターニングポイントの年となるだろう。  そんな2016年のテレビバラエティを振り返ってみたい。 ■MVPはバナナマン  今年は、なんといってもバナナマンの年だった。よく「テレビで見ない日はない」と大活躍している芸能人をたたえるときに使う文言があるが、それを本当に実現したタレントはなかなかいない。しかし、バナナマンは今年4月クールから『バナナ♪ゼロミュージック』(NHK)など3つの新番組が始まったことで、全曜日にレギュラー番組を持つという快挙を成し遂げた。しかも、スゴいのは、司会からプレイヤーまでそれぞれ違う役割を演じ、その分野もお笑い番組からロケバラエティ、音楽番組、アイドルバラエティまで多種多様だということだ。特に『そんなバカなマン』(フジテレビ系)は元日の生放送スペシャルや、『人生のパイセンTV』(同)とコラボ特番を放送したりと精力的だった。さらに、設楽統、日村勇紀それぞれピンのレギュラー番組も持っている。中でも日村の冠番組である『万年B組ヒムケン先生』(TBS系)は2016年を代表する新番組だった。加えて、ラジオも単独ライブもこれまで通り続けている。驚異的だ。  バナナマンが表のMVPなら、裏のMVP(といったら、失礼なくらいだが)は、くりぃむしちゅー。特に有田哲平は、純粋なお笑い番組が成立しにくい中、コンビでの『くりぃむナンチャラ』(テレビ朝日系)に加えて、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ系)や『有田ジェネレーション』(TBS系)と、各局で悪ふざけの限りを尽くしている。『有田ジェネレーション』でまだ見ぬ若手を発掘し、『脱力タイムズ』や『ナンチャラ』で、その発掘された芸人や、すでに実力が証明されている芸人をさらに追い込むことで、それまで見せたことがない側面を見せるというサイクルが素晴らしい。 『有田ジェネレーション』で飛び出た小峠英二の「『もうないです』じゃねぇだろうよぉ! お笑いっつーのはなぁ、『もうない』からが勝負なんだよ!」というのは、これらの番組の精神を最もよく表した屈指の名言だった。その小峠も、各番組で必ず結果を残す活躍っぷりだった。 ■ポジティブ芸人とカルト芸人  昨年くらいから今年にかけて、中高生を中心とした若い女性の中で、ある“異変”が起きている。  それは出川哲朗やトレンディエンジェル斎藤、NON STYLE井上(最後にケチがついてしまったが)といった、見た目がブサイク、ハゲ、気持ち悪いといったネガティブな評価を受けやすい芸人が、そのポジティブな言動で人気を集めていることだ。もちろんこれまでも、そういったタイプのタレントが若い女性に受けることはあったが、それはいわゆる例外的な事象だった。だが、今はそれが一人ではなく、複数人まとまって受け入れられていることに時代性を感じる。  また、昨年ブレークした永野が引き続き人気を集め、さらに今年、ハリウッドザコシショウがブレークを果たしたのも印象的。ザコシショウの芸を『スッキリ!!』(日本テレビ系)で見た本上まなみがあまりに理解不能と拒否反応で涙を流してしまった(それも2度も)というのは今年屈指の名シーンのひとつだが、一方で『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の「替え歌最強トーナメント」で中学生が審査する中、ザコシショウが「タイガーステップ」など絶対に元ネタが中学生にはわからないだろうというネタで決勝まで勝ち上がるという驚きの展開。「元ネタがわからない=面白くない」という先入観をぶち壊した。  こうしたポジティブ芸人やカルト芸人が、若い層にまで幅広く受け入れられたのが今年の特徴だった。思えば、今年の顔のひとりであるメイプル超合金のカズレーザーは、その両方の要素を持った芸人だ。窮屈な時代に多様性を肯定する様々な名言を連発。共演者が彼の言葉を待つ感じは、2007年頃の再ブレーク前夜の有吉弘行のような勢いを感じさせる。2007年、その原動力は「毒」だったが、それが「肯定感」に変わったのが今の時代を象徴しているのかもしれない。 ■“日7戦争”勃発  今年の大きなトピックスとして、古舘伊知郎のバラエティ番組“復帰”も挙げられる。12年間務め上げた『報道ステーション』(テレビ朝日系)を辞めると、わずか数カ月の休養を経て、『ぴったんこカン★カン』(TBS系)や『人志松本のすべらない話』(フジテレビ系)などに出演。硬直気味のバラエティに“異種格闘技”的な新風を吹かせた。  そして11月からは新番組『フルタチさん』(同)を開始。この枠は、冬クールから“日7戦争”と呼ばれるようになった大激戦枠。王者『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)に対し、テレビ朝日は『日曜もアメトーーク!』、TBSは『クイズ☆タレント名鑑』を復活させた『クイズ☆スター名鑑』、テレビ東京はアシスタントを福田典子アナウンサーに交代した『モヤモヤさまぁ~ず2』と、各局が看板番組をぶつける形となった。加えて、Eテレでは、『24時間テレビ』(日本テレビ系)の真裏で“感動ポルノ”批判をし、大きな話題となった『バリバラ』も放送されている。  こうした視聴率競争で求められるのは、勝つための足の引っ張り合いではない。テレビの活気を伝えることで、それまでテレビから離れていた層をテレビに戻し、日曜夜7時、ひいてはテレビ界全体の視聴率を底上げすることだ。 ■総括  今年は、ネガティブな話題も多かったが、オリエンタルラジオによる音楽ユニットRADIO FISHの「PERFECT HUMAN」や、古坂大魔王が“プロデュース”したピコ太郎による「PPAP」、トレンディエンジェル斎藤の「斎藤さんだぞ」、平野ノラによる「しもしも~」などなど、お笑い界からたくさんの流行が生まれた年だった。  それは、窮屈で不寛容になってしまった社会に対する反動ではないだろうか? テレビとは本来、バラエティ、つまり「なんでもあり」の多様性を表現するものだったはずだ。今またそれが、求められてきているのではないだろうか? (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

使用済み輸血パックが日本の100均商品に!? 中国の医療廃棄物が「食器」「玩具」に生まれ変わるまで

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男のアジトから押収された輸血パック。内部には、まだ血液が残る
 カネのためなら、安全性などお構いなし。そんな拝金主義に毒された中国で、またしても身震いするような事件が発生した。 「中国新聞網」(12月20日付)によると、病院から医療廃棄物を回収し、プラスチックの加工材料として転売していた男と、取引のあった業者らが摘発された。    警察は、男のアジトからは13.5トンに上る医療廃棄物を押収。男がこれまでに3,000トン以上の医療廃棄物を転売し、日本円換算で6億8,000万円以上を売り上げていたとみている。
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分類される前の医療廃棄物。注射針や薬剤の瓶も混ざっている
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医療廃棄物から作られたとみられる食品用トレー
 男は2012年以降、江蘇省南京市の複数の病院から、毎月1万5,000円前後の格安料金で医療廃棄物の処分を引き受けていた。記事によると、正規の回収業者に処分を依頼した場合、1トン当たり7万3,000円以上の処分費用を支払わなければならないといい、コストを削減したい各病院から、男は重宝されていたようだ。  しかし、男が格安で処分を引き受けることができた裏側には、とんでもないカラクリがあった。男は、引き取った医療廃棄物の中から、使用済み輸血パックなどのプラスチック製品を選別。1トン当たり3万4,000~4万2,500円で別の業者に転売していたのだ。そしてこの業者は、1割ほどの利益を乗せた上で、プラスチック加工業者に転売。加工業者はそれらをプラスチック顆粒にし、同省宿遷市などのプラスチック成形業者に1トン当たり約10万円で転売していたのだ。  こうした汚れた大河のようなサプライチェーンを経て、使用済みの輸血パックは最終的に玩具や食器に生まれ変わり、販売されていたという。  この一件は、日本人にとっても対岸の火事ではない。上海市在住の日本人駐在員は話す。 「宿遷市といえばプラスチック産業が盛んで、そこで作られた製品は日本にも輸出されているはず。100円均一ショップで売られている食品保存容器や使い捨て食器などに紛れている可能性もあるのでは?」  使用済み輸血パックで作られた食器での食事など、想像しただけで吐き気がする……。

慰安婦を「売春婦」と表現したら懲役3年!? 露骨すぎる言論弾圧も、国民の大半は支持?

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イメージ画像(Thinkstockより)
 韓国で慰安婦を「売春婦」と表現したらどうなるのか――? ある大学教授が、厳しい立場に立たされている。  渦中の人物は、世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)教授。彼女は著書『帝国の慰安婦』で、従軍慰安婦は「自発的な売春婦」「強制連行はなかった」などと主張し、元慰安婦の名誉を傷つけたとして起訴されていた。検察側は12月20日の論告求刑公判で「歴史的事実を意図的に歪曲し、まったく反省していない」などとして、懲役3年を求刑している。  検察は「朴教授は『朝鮮人慰安婦たちが売春を認知した状態で、お金を稼ぐ目的で自発的に慰安婦になった』と著書に書き、事実を意図的に歪曲し、慰安婦被害者たちの名誉を著しく毀損した」などと主張。「これは未必の故意ではなく、確定的な故意だ」と断定している。  一方の朴教授はインタビューで「ほかの学者たちも、この件についてたくさん書いている。1992年度の韓国政府の報告書にも“売春”という単語が使われている」と反論した。法廷には元慰安婦も訪れており、子どもたちが正しい歴史教育を受けられるように朴教授を厳罰に処すべきだと訴えている。    周知の通り、韓国における慰安婦問題は非常にセンシティブなものだ。そんな慰安婦を「自発的」「売春婦」などと表現すれば、猛烈に叩かれるのは必至だろう。にもかかわらず、なぜ朴教授は『帝国の慰安婦』などという書籍を出したのだろうか? その意図について、次のように語っている。 「これまで20余年間、(慰安婦)支援団体らは日本政府に“法的賠償と公式謝罪”を主張してきた。しかし、私が会った元慰安婦の大部分は、法的賠償が何かも知らなかった。私は、多くの当事者が排除されたまま進行している支援団体のやり方に疑問を覚え、書籍を通じて、ほかの元慰安婦たちの声を伝えたかっただけ」  そもそも一人の学者が自らの見解を述べただけで、名誉毀損で起訴され、懲役3年を求刑されるという状況は、異常としか言いようがない。「言論の自由」が侵害されていることに韓国ネット民もさぞ悲観しているのかと思いきや、どうやら違うようだ。 「こんな女は一度、性暴力を受けてみたらいい。それでも売春と言えるのか?」「こんな人間が、教授という立場で学生たちに教えているのか……」「求刑が3年では足らない。5年は必要だろう」「日本から金でももらっているのか? 教授という人間が歴史も知らないなんて」などと、朴教授を非難する声ばかりがあふれている。  ちなみに、朴教授の最終学歴は早稲田大学・大学院卒。『反日ナショナリズムを超えて』『誰が日本を歪曲しているか』といった著書があり、“知日派”の学者といえるかもしれない。  いずれにせよ、韓国で総スカンを食らっている朴教授。判決公判は来年1月25日に開かれるが、彼女が涙ながらに訴えた次の言葉は切実だ。 「他の意見に対する暴力と弾圧、苦痛は私一人で十分です。裁判所が賢明な判断を下すことをお願いしたい」

慰安婦を「売春婦」と表現したら懲役3年!? 露骨すぎる言論弾圧も、国民の大半は支持?

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イメージ画像(Thinkstockより)
 韓国で慰安婦を「売春婦」と表現したらどうなるのか――? ある大学教授が、厳しい立場に立たされている。  渦中の人物は、世宗大学の朴裕河(パク・ユハ)教授。彼女は著書『帝国の慰安婦』で、従軍慰安婦は「自発的な売春婦」「強制連行はなかった」などと主張し、元慰安婦の名誉を傷つけたとして起訴されていた。検察側は12月20日の論告求刑公判で「歴史的事実を意図的に歪曲し、まったく反省していない」などとして、懲役3年を求刑している。  検察は「朴教授は『朝鮮人慰安婦たちが売春を認知した状態で、お金を稼ぐ目的で自発的に慰安婦になった』と著書に書き、事実を意図的に歪曲し、慰安婦被害者たちの名誉を著しく毀損した」などと主張。「これは未必の故意ではなく、確定的な故意だ」と断定している。  一方の朴教授はインタビューで「ほかの学者たちも、この件についてたくさん書いている。1992年度の韓国政府の報告書にも“売春”という単語が使われている」と反論した。法廷には元慰安婦も訪れており、子どもたちが正しい歴史教育を受けられるように朴教授を厳罰に処すべきだと訴えている。    周知の通り、韓国における慰安婦問題は非常にセンシティブなものだ。そんな慰安婦を「自発的」「売春婦」などと表現すれば、猛烈に叩かれるのは必至だろう。にもかかわらず、なぜ朴教授は『帝国の慰安婦』などという書籍を出したのだろうか? その意図について、次のように語っている。 「これまで20余年間、(慰安婦)支援団体らは日本政府に“法的賠償と公式謝罪”を主張してきた。しかし、私が会った元慰安婦の大部分は、法的賠償が何かも知らなかった。私は、多くの当事者が排除されたまま進行している支援団体のやり方に疑問を覚え、書籍を通じて、ほかの元慰安婦たちの声を伝えたかっただけ」  そもそも一人の学者が自らの見解を述べただけで、名誉毀損で起訴され、懲役3年を求刑されるという状況は、異常としか言いようがない。「言論の自由」が侵害されていることに韓国ネット民もさぞ悲観しているのかと思いきや、どうやら違うようだ。 「こんな女は一度、性暴力を受けてみたらいい。それでも売春と言えるのか?」「こんな人間が、教授という立場で学生たちに教えているのか……」「求刑が3年では足らない。5年は必要だろう」「日本から金でももらっているのか? 教授という人間が歴史も知らないなんて」などと、朴教授を非難する声ばかりがあふれている。  ちなみに、朴教授の最終学歴は早稲田大学・大学院卒。『反日ナショナリズムを超えて』『誰が日本を歪曲しているか』といった著書があり、“知日派”の学者といえるかもしれない。  いずれにせよ、韓国で総スカンを食らっている朴教授。判決公判は来年1月25日に開かれるが、彼女が涙ながらに訴えた次の言葉は切実だ。 「他の意見に対する暴力と弾圧、苦痛は私一人で十分です。裁判所が賢明な判断を下すことをお願いしたい」

犬に二重まぶた手術!? ペットの美容整形ブームの中国で、人間顔負けの高額医療裁判が頻発!

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イメージ画像(Thinkstockより)
 中国では1兆円規模ともいわれているペットビジネス。その中身は、日本でも珍しくなくなったペットの葬儀はもちろん、なんとペットの整形手術までが存在する。  そんな中、ついに事件が起きてしまった。 「華西都市報」(12月15日付)によると、広西チワン族自治区南寧市の動物病院で、一匹の犬が死亡した。この犬は二重まぶたの整形手術を受ける予定で、麻酔を注射したところ、直後に容体が急変。結局、そのまま息絶えてしまったという。  飼い主の男性は地元メディアの取材に対し、この犬は血統書付きの3万元(約50万円)もする闘犬だと話し、現在まで病院からは謝罪だけでなく、死亡理由について何も説明されていないことに怒りを覚えているという。さらに男性は、犬の死亡は病院側の責任だとして、今後損害賠償請求も辞さない構えだという。  一方、病院側は整形手術にあたり、男性から承諾書にサインをもらっているため、一切の賠償責任は負わないと主張している。  中国国内のSNSでは、この一件に関し「そもそも、愛犬に美容整形を受けさせることが間違い」などと、飼い主男性に批判的なコメントが多数を占めている。  実は、中国では数年前からペットの美容整形がブームとなる中、医療裁判も頻発している。2013年にはチベット犬が、飼い主に連れられ、フェイスリフト手術を行おうと麻酔を打った直後に死亡。この事件は損害賠償をめぐり、裁判にまで発展。裁判所は病院側に45万元(約720万円)の支払い命令を下している。  それにしても、勝手に容姿を変えられたり食べられたり、中国に生きる犬は大変である……。 (文=青山大樹)

「キャンドルデモは、もうこりごり!?」痴漢被害続出、女性への差別発言も……

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イメージ画像(足成より)
 パク・クネ大統領への退陣要求が鳴りやまない韓国。国民が団結し、キャンドル片手に「弾劾!」と叫ぶ姿は、どこか感動的でもある。そんな平和的なイベントの陰で、ある事件が起こった。  12月17日、光化門広場で開かれていた第8回キャンドル集会の現場で20代女性にわいせつ行為をしたとして、39歳の男が逮捕されたのだ。  男はデモに参加していた女性に自身の体を何度も密着させていたといい、被害女性の通報を受けた警察が駆けつけて現行犯逮捕した。なお、ソウル鍾路警察署の調べによると、男は犯行を一部認めており、「好奇心でやった」と話しているという。  実はキャンドルデモでは、女性がたびたび危険にさらされている。先月12日、第3回集会でも、50代の男が20代女性にわいせつ行為をしたとして逮捕された。そればかりか、同5日に行われた第2回集会では、デモの主催者が女性差別的な発言をしたとして問題になっている。弾劾を要求する相手が女性大統領とはいえ、政治的デモとしてはあるまじき行為だ。  なお、これら事件後、女性参加者から「女性への差別発言の自制」や「女性が安全にデモに参加できるようにしてほしい」という声が上がっていた。しかし、今月に入り、また逮捕者が出てしまったというわけだ。  一方、キャンドルデモに批判を浴びせる人物も、矢面に立たされている。青瓦台(大統領府)の前報道官でジャーナリストの、ユン・チャンジュン氏だ。彼は12月上旬、自身のブログに「セヌリ党(与党)弾劾勢力を金石に刻み、永遠に恥辱が残るようにしよう!」という強気のタイトルの記事を投稿したところ、批判が巻き起こった。実はユン氏、2013年5月にパク大統領の訪米に帯同した際、インターン女性にセクハラ行為をした、罷免されているのだ。つまり「そんな男が何を言っているんだ!?」と国民の感情を逆なでしたわけだ。  デモをやるほうも、やられるほうもセクハラばかり。キャンドルデモは、穏やかではなさそうだ。 (文=河鐘基)

今年は例年以上に深刻! 中国「PM2.5避難民」が九州・沖縄に殺到か

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12月17日の北京市内の様子。まさに五里霧中といった感じだ
 すっかり冬の風物詩となってしまった中国の大気汚染だが、今年のPM2.5は例年よりも深刻な被害が予想されている。中国環境保護部(環境省)のデータによると、12月18~19日にかけて、大気汚染エリアは142万平方キロに上り、国土のおよそ7分の1が影響を受けていると発表。これは、実に日本の面積の約3.7倍の広さにもなる。  北京市では17日、今シーズン初となる「赤色警報」が発令され、当局は市民に外出を控えるよう通達を出した。一足先に家族を日本に“逃がした”という日本人駐在員は言う。 「空気が悪くなってきたのは、12月頭くらいですかね。鼻に刺激を感じるようになり、夜はせきが止まらなくなってきた。2週間くらいたって、もう慣れましたけどね。我が家のリビングは、空気清浄機が3台フル稼働です。昨年と同じく、子どもと妻は年末の帰省を早めて帰国させました。僕も来週には帰国できるので、待ち遠しいですよ」  大気汚染から避難するのは、中国に住む外国人だけではない。今年は、大量の中国人が国外へ一時逃避することが予想されているのだ。中国大手旅行サイト「Qunar 」によれば、12月に中国西南部や東南アジアへ旅行を予定している人は、昨年の3倍になったという。西南部は、大気汚染の影響が少ないエリアだとされているからだ。
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北京市内の公園で、空気が悪い中、体操をする人たち
 旅行会社「Ctrip 」の調査によると、人気の海外渡航先はタイのプーケット島、マレーシアのサバ、インドネシアのバリ島、ベトナムのニャチャンだという。どこも風光明媚なリゾート地だ。気になるのは日本へとやって来る“大気汚染難民”だが、「新浪財経」(12月16日付)によると、日本では沖縄と北海道が人気なのだという。ちなみに北海道はPM2.5の影響は本州よりも比較的少なく、「ビーチリゾートが嫌いな、高齢の中国人の間で人気」(前出の駐在員)なんだとか。また「Ctrip 」でも、九州や沖縄、北海道を人気の渡航先として挙げている。 「年末年始は、空気のきれいな観光地に中国人が殺到するでしょう。中国から九州へ行く便はすでに満席で、沖縄や九州の高級ホテルも満室だといいます。四国も人気のようですが、大阪から東側はPM2.5の影響を受けているので、あまり人気がないようです。観光ビザの発給要件の緩和や、自由旅行がかなり認められるようになったので、大気汚染がマシになる3月頃まで、長期滞在する中国人観光客も今年は多くなると予想されています」(国内の中国人観光客向けインバウンド関係者)  せめて、滞在中に爆買いして、日本経済に貢献してくれればいいが……。 (取材・文=五月花子)

社畜は死ね、狼は生きろ! 本物の狼との交歓シーンもある衝撃作『ワイルド わたしの中の獣』

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本物の狼との獣姦ドラマか、それとも異類婚ファンタジーか。野生動物と人間との共生を描いたドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』。
 毎日当たり前のように残業が続き、休日も自宅のパソコンでの仕事が待っている。年末年始さえ、まともに休みが取れそうにない。そんな社畜ライフとの決別を考えている人にお勧めなのが、ドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』だ。上司の顔色をいつも気にしているマジメでおとなしいOLが森で見つけた野生の狼を捕獲し、マンションでの同居生活を始めるというワイルドすぎる衝撃作。誰にも言えない秘密を持ったことでOLは徐々に大胆で攻撃的な性格へと変貌を遂げていくことになる。社会生活の中で本音を押し殺して生きている人ほど、主人公の変身ぶりに共感を覚えるに違いない。そして本作の特記すべき点は、登場する狼は“本物”であるということだ。  シェパードやシベリアンハスキーといった狼に近い犬種を使うのではなく、本物の狼と人間が共演を果たした『ワイルド わたしの中の獣』。主人公のOL・アニアを演じた女優リリト・シュタンゲンベルクは、実録映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも恐れた男』(1月7日公開)にもドラマの鍵を握るミステリアスな美女役で出演している注目の若手女優。本作では全裸姿で狼に股間を愛撫されるという超過激なシーンにも挑んでいる。CG全盛のハリウッドやコミック原作の実写化が主流となっている日本映画では、まず作られることがないデンジャラスな映画だ。マンションの一室で狼と主演女優リリトが対峙するシーンだけでも、とてもスリリングで見応えがある。  ストーリーはシンプルさを極めている。マンションでひとり暮らしをしているアニア(リリト・シュタンゲンベルク)は職場と自宅を往復するだけの味気ない毎日を過ごしていた。少し前までは妹ジェニー(ザスキア・ローゼンタール)も一緒だったが、恋人ができてジェニーはマンションを出ていき、すっかり疎遠になってしまった。職場ではアニアがいちばん年下の女性ということから、上司ボリス(ゲオルク・フリードリヒ)にお茶汲みをするのが当たり前となっている。ボリスは上司としてまるで尊敬できない胸くそ悪いヤツで、他の男性社員たちもアニアがおとなしいことから面倒くさい雑用を押し付けてくる。  そんなある日、アニアはマンション近くの森で一匹の狼と遭遇する。神秘的であり、毅然とした佇まいの狼にアニアは魅了され、それ以来ずっと狼を捕獲することばかり考えるようになっていく。寝たきり状態の祖父が入院している病院で睡眠薬を手に入れ、アジア系の労働者たちを狩りの勢子として雇い、ついにアニアは狼を生きたまま捕獲することに成功。マンションでの狼との同居生活を始めたことで、アニアは危険な匂いのする女へと変わっていく。上司ボリスはそんなアニアに興味津々だった。だが、マンションの住人から「変な匂いがする。どうにかしろ」と苦情が寄せられ、アニアはある決心をする──。
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狼との共演を果たしたリリト・シュタンゲンベルクはドイツ期待の若手女優。ニコレッテ・クレビッツ監督の若い頃に似ている。
 本作を撮り上げたニコレッテ・クレビッツ監督は、自由を求める女囚たちの脱獄青春ムービー『バンディッツ』(99)などに出演した人気女優であり、現在は脚本家、映画監督、ミュージシャンなど多彩な才能を発揮しているクリエイター。今回のぶっとんだ企画はどのようにして生まれたのか、スカイプインタビューで答えてくれた。 クレビッツ「同じ夢を何度も見たんです。何かにずっと後ろを付けられているという夢でした。あまりにも何度も続くので、怖かったけれど思い切って後ろを振り返ってみると、そこにいたのは一匹の狼でした。ドイツでは狼は100年前に絶滅したと言われていたんですが、ポーランドから国境を越えて狼たちがドイツに移動しているというニュースを耳にしたことも、そんな夢を見た要因だったと思います。狼はどんな環境にも適応するなど人間に近い一面を持っている一方、野生動物として生きる習性を棄てることなく種を保ってきた。狼のそんなところに私は憧れているんです。人間は安定した生活を求めながらも、どこか危険なもの、自分とは異なるものに魅了される生き物ではないでしょうか。そんな私の想いが、ひとつの作品になったものが本作なんです」  本物の狼を使って、どうやって撮影したのか。種を明かせば、ハンガリーにはウルフトレーナーという職種が存在し、主演女優のリリトはクランクインの3週間前からハンガリーで過ごし、狼と接する上での基本的なことを身に付けたとのこと。それでも撮影期間28日間のうちの15日間を占めた狼との共演シーンは、クレビッツ監督も出演者たちも一瞬も気を緩めることが許されない緊張感のある撮影が続いた。 クレビッツ「撮影に使う狼は適度にお腹をすかせ、でも飢え過ぎた状態にしないようにしておくことが重要でした。リリトはとても勇気のある女優です。リリトの股間に狼が顔を突っ込むシーンがありますが、あのシーンはリリトの股間にフォアグラを用意しておいたんです(笑)。基本、狼は食べ物に釣られるんです。部屋の中をリリトの後を狼が付いて歩くシーンは、リリトのポケットの中に生肉を仕込んでおきました。生まれたときからトレーナーによってしっかり躾られた狼たちでしたが、ちょっとでも人間が油断すると、狼は見逃しません。狼に対して、怖がったり弱気を見せないようにしました。トレーナーが檻の扉を普段より1秒長く開けていただけでも、狼はその隙を突いて逃げ出し、戻ってこようとはしません。犬と違って、狼は人間を喜ばせようとは決して思わない動物なんです」
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狼との共演シーンは15日間に及んだ。「狼の前で決して恐れや弱気を見せないことが重要でした」とクレビッツ監督は語る。
 もし男性監督が本作を撮っていたなら、森で狼を捕獲するシーンに重点が置かれ、人間が野生のシンボルである狼をどう服従させるかが作品の主題になっていただろう。クレビッツ監督はむしろ狼と一緒に暮らすことで、野生に触れた主人公がどう変わっていくかをカメラでじっくりと追っていく。 クレビッツ「主人公は自分の中の秘めた野生に目覚め、自由を求めるようになっていくわけですが、これはドイツの若い女性に限ったことではないはず。世界中の資本主義経済の国すべてに当てはまることだと思います。祖父や父の世代は私たちのためにこの世界を築いてくれたわけだけれども、今の私たちの肌には合わない部分がいろいろと生じてきている。多くの人間が共存してくためには仕方ないこともあるけれど、人間には自分でも予測できないような知らない一面があり、闇も抱えているものです。でも、今の社会にはそれを許容できるほどのキャパがないように私は感じるんです。周囲の期待に応えることを止め、自分がやりたいと思っていることにだけ集中すれば、人間はもっと自由になれるし、どんな道でも進めるんじゃないかしら」  狼は生きろ、豚は死ね。実在の金融詐欺事件を題材にした角川映画『白昼の死角』(79)のCMで使われた有名なフレーズだ。『白昼の死角』で主人公を演じた夏八木勲は法に縛られることなく、図太く豪快に生きてみせた。本作の主人公・アニアも社会のルールや常識に左右されることなく、内なる野生を解き放ってワイルドに生きる道を選ぶ。社畜は死ね、狼は生きろ。そんな言葉が本作にはよく似合う。 (文=長野辰次)
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『ワイルド わたしの中の獣』 監督・脚本/ニコレッテ・クレビッツ 音楽/テラ・ノヴァ、ジェイムス・ブレイク 出演/リリト・シュタンゲンベルク、ゲオルク・フリードリヒ、ザスキア・ローゼンタール、ジルク・ボーデンベンダー 配給/ファインフィルムズ R15+ 12月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開 (C)2014 Heimatfilm GmbH + Co KG http://www.finefilms.co.jp/wild

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社畜は死ね、狼は生きろ! 本物の狼との交歓シーンもある衝撃作『ワイルド わたしの中の獣』

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本物の狼との獣姦ドラマか、それとも異類婚ファンタジーか。野生動物と人間との共生を描いたドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』。
 毎日当たり前のように残業が続き、休日も自宅のパソコンでの仕事が待っている。年末年始さえ、まともに休みが取れそうにない。そんな社畜ライフとの決別を考えている人にお勧めなのが、ドイツ映画『ワイルド わたしの中の獣』だ。上司の顔色をいつも気にしているマジメでおとなしいOLが森で見つけた野生の狼を捕獲し、マンションでの同居生活を始めるというワイルドすぎる衝撃作。誰にも言えない秘密を持ったことでOLは徐々に大胆で攻撃的な性格へと変貌を遂げていくことになる。社会生活の中で本音を押し殺して生きている人ほど、主人公の変身ぶりに共感を覚えるに違いない。そして本作の特記すべき点は、登場する狼は“本物”であるということだ。  シェパードやシベリアンハスキーといった狼に近い犬種を使うのではなく、本物の狼と人間が共演を果たした『ワイルド わたしの中の獣』。主人公のOL・アニアを演じた女優リリト・シュタンゲンベルクは、実録映画『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも恐れた男』(1月7日公開)にもドラマの鍵を握るミステリアスな美女役で出演している注目の若手女優。本作では全裸姿で狼に股間を愛撫されるという超過激なシーンにも挑んでいる。CG全盛のハリウッドやコミック原作の実写化が主流となっている日本映画では、まず作られることがないデンジャラスな映画だ。マンションの一室で狼と主演女優リリトが対峙するシーンだけでも、とてもスリリングで見応えがある。  ストーリーはシンプルさを極めている。マンションでひとり暮らしをしているアニア(リリト・シュタンゲンベルク)は職場と自宅を往復するだけの味気ない毎日を過ごしていた。少し前までは妹ジェニー(ザスキア・ローゼンタール)も一緒だったが、恋人ができてジェニーはマンションを出ていき、すっかり疎遠になってしまった。職場ではアニアがいちばん年下の女性ということから、上司ボリス(ゲオルク・フリードリヒ)にお茶汲みをするのが当たり前となっている。ボリスは上司としてまるで尊敬できない胸くそ悪いヤツで、他の男性社員たちもアニアがおとなしいことから面倒くさい雑用を押し付けてくる。  そんなある日、アニアはマンション近くの森で一匹の狼と遭遇する。神秘的であり、毅然とした佇まいの狼にアニアは魅了され、それ以来ずっと狼を捕獲することばかり考えるようになっていく。寝たきり状態の祖父が入院している病院で睡眠薬を手に入れ、アジア系の労働者たちを狩りの勢子として雇い、ついにアニアは狼を生きたまま捕獲することに成功。マンションでの狼との同居生活を始めたことで、アニアは危険な匂いのする女へと変わっていく。上司ボリスはそんなアニアに興味津々だった。だが、マンションの住人から「変な匂いがする。どうにかしろ」と苦情が寄せられ、アニアはある決心をする──。
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狼との共演を果たしたリリト・シュタンゲンベルクはドイツ期待の若手女優。ニコレッテ・クレビッツ監督の若い頃に似ている。
 本作を撮り上げたニコレッテ・クレビッツ監督は、自由を求める女囚たちの脱獄青春ムービー『バンディッツ』(99)などに出演した人気女優であり、現在は脚本家、映画監督、ミュージシャンなど多彩な才能を発揮しているクリエイター。今回のぶっとんだ企画はどのようにして生まれたのか、スカイプインタビューで答えてくれた。 クレビッツ「同じ夢を何度も見たんです。何かにずっと後ろを付けられているという夢でした。あまりにも何度も続くので、怖かったけれど思い切って後ろを振り返ってみると、そこにいたのは一匹の狼でした。ドイツでは狼は100年前に絶滅したと言われていたんですが、ポーランドから国境を越えて狼たちがドイツに移動しているというニュースを耳にしたことも、そんな夢を見た要因だったと思います。狼はどんな環境にも適応するなど人間に近い一面を持っている一方、野生動物として生きる習性を棄てることなく種を保ってきた。狼のそんなところに私は憧れているんです。人間は安定した生活を求めながらも、どこか危険なもの、自分とは異なるものに魅了される生き物ではないでしょうか。そんな私の想いが、ひとつの作品になったものが本作なんです」  本物の狼を使って、どうやって撮影したのか。種を明かせば、ハンガリーにはウルフトレーナーという職種が存在し、主演女優のリリトはクランクインの3週間前からハンガリーで過ごし、狼と接する上での基本的なことを身に付けたとのこと。それでも撮影期間28日間のうちの15日間を占めた狼との共演シーンは、クレビッツ監督も出演者たちも一瞬も気を緩めることが許されない緊張感のある撮影が続いた。 クレビッツ「撮影に使う狼は適度にお腹をすかせ、でも飢え過ぎた状態にしないようにしておくことが重要でした。リリトはとても勇気のある女優です。リリトの股間に狼が顔を突っ込むシーンがありますが、あのシーンはリリトの股間にフォアグラを用意しておいたんです(笑)。基本、狼は食べ物に釣られるんです。部屋の中をリリトの後を狼が付いて歩くシーンは、リリトのポケットの中に生肉を仕込んでおきました。生まれたときからトレーナーによってしっかり躾られた狼たちでしたが、ちょっとでも人間が油断すると、狼は見逃しません。狼に対して、怖がったり弱気を見せないようにしました。トレーナーが檻の扉を普段より1秒長く開けていただけでも、狼はその隙を突いて逃げ出し、戻ってこようとはしません。犬と違って、狼は人間を喜ばせようとは決して思わない動物なんです」
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狼との共演シーンは15日間に及んだ。「狼の前で決して恐れや弱気を見せないことが重要でした」とクレビッツ監督は語る。
 もし男性監督が本作を撮っていたなら、森で狼を捕獲するシーンに重点が置かれ、人間が野生のシンボルである狼をどう服従させるかが作品の主題になっていただろう。クレビッツ監督はむしろ狼と一緒に暮らすことで、野生に触れた主人公がどう変わっていくかをカメラでじっくりと追っていく。 クレビッツ「主人公は自分の中の秘めた野生に目覚め、自由を求めるようになっていくわけですが、これはドイツの若い女性に限ったことではないはず。世界中の資本主義経済の国すべてに当てはまることだと思います。祖父や父の世代は私たちのためにこの世界を築いてくれたわけだけれども、今の私たちの肌には合わない部分がいろいろと生じてきている。多くの人間が共存してくためには仕方ないこともあるけれど、人間には自分でも予測できないような知らない一面があり、闇も抱えているものです。でも、今の社会にはそれを許容できるほどのキャパがないように私は感じるんです。周囲の期待に応えることを止め、自分がやりたいと思っていることにだけ集中すれば、人間はもっと自由になれるし、どんな道でも進めるんじゃないかしら」  狼は生きろ、豚は死ね。実在の金融詐欺事件を題材にした角川映画『白昼の死角』(79)のCMで使われた有名なフレーズだ。『白昼の死角』で主人公を演じた夏八木勲は法に縛られることなく、図太く豪快に生きてみせた。本作の主人公・アニアも社会のルールや常識に左右されることなく、内なる野生を解き放ってワイルドに生きる道を選ぶ。社畜は死ね、狼は生きろ。そんな言葉が本作にはよく似合う。 (文=長野辰次)
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『ワイルド わたしの中の獣』 監督・脚本/ニコレッテ・クレビッツ 音楽/テラ・ノヴァ、ジェイムス・ブレイク 出演/リリト・シュタンゲンベルク、ゲオルク・フリードリヒ、ザスキア・ローゼンタール、ジルク・ボーデンベンダー 配給/ファインフィルムズ R15+ 12月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開 (C)2014 Heimatfilm GmbH + Co KG http://www.finefilms.co.jp/wild

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「卵かけご飯や目玉焼きが貴族料理に……!?」史上最悪の鳥インフルエンザが襲来!

niwatori1222.jpgイメージ画像(足成より)
 宮崎県で、史上最悪の高病原性鳥インフルエンザにかかった鶏12万羽の殺処分が始まったが、この鳥インフルが韓国でも猛威を振るっている。これまで殺処分された鶏は2,000万羽以上に上り、その影響を受けて、全国的に卵の供給不足が深刻化している。  大型スーパーでは、卵の価格が最大13%ほど高騰したことに加え、「1人1パック」などと購入数を制限。にもかかわらず、不安に駆られた市民による“爆買い”の兆候も表れつつある。  韓国メディア「アジア経済」によると、飲食業界では「卵の大乱」が起きているという。定食屋・居酒屋などでは、単品メニューの玉子焼きや目玉焼きが500ウォン(約50円)から4倍の2,000ウォン(約200円)に高騰。店によっては「卵の供給不足が10カ月先まで続く見通し」と業者から耳打ちされ、卵料理をメニューから外したところもあるそうだ。  そんな中、最も打撃を受けているのはパン業界だろう。とある大手パン製造業者は、卵の仕入れ困難により、従業員が手分けして毎日1~2パックずつ卵を買ってきているという。 「うちの工場だけで一日60~70トン以上使われる主食材だけに、従業員の努力だけでは全然足りない」と関係者は話すが、「このままでは、日本から卵パウダーを輸入するしか方法がない」という声も上がっているようだ。  鳥インフルが影響を及ぼしているのは、卵だけではない。卵の価格高騰に対し、鶏肉の価格は急落。ここ数年、政府が「75度以上の熱で5分間加熱すれば、鳥インフル感染の心配はない」という情報をアナウンスし続けているが、鶏肉の摂取を避けようとする人も少なくない。  鶏肉業界の関係者によると「まだ売り上げに大きな打撃は見られない。ただ、今年の鳥インフル被害がかなり深刻なため、10年前に作った『万が一、鶏肉を食べて鳥インフルに感染したら、最大20億ウォン(約2億円)の賠償を行います』という広告を 、あらためて展開しようか迷っている」そうだ。  このような事態を受け、ネット上では「一人暮らしの定番だった卵かけご飯や目玉焼きも、貴族料理に……」「これじゃあ、政治家に卵も投げられないじゃん」「ビールと一緒にチキンを食べられないなんて、つらすぎる」などといったコメントが寄せられている。  何よりも残念なのは、今の時期がちょうど、卵や鶏肉の需要のピークであること。多くの韓国人が、ケーキやチキンのない、憂鬱なクリスマスを迎えることになりそうだ。