1972年の公開当初から性描写をめぐって物議を醸していたイタリア映画『ラストタンゴ・イン・パリ』だが、昨年12月、突如としてネット上で女優マリア・シュナイダーの同意を得ていない状態で撮影されたのではないかという疑惑が浮上。監督のベルナルド・ベルトルッチ氏は、「レイプ場面は脚本に含まれていたのだから、彼女は事前に知っていた。知らせなかったのは、(潤滑剤として)バターを使うという点だけだった」と反論し、話題となった。 これと似たような出来事が、韓国でも起きている。 ある映画でDVの被害者役を演じた女優は、撮影前“あくまでもレイプを暗示するシーン”と説明されていたものの、カメラが回ると、いきなり相手役の俳優に下着を破られ、乱暴に体をむさぼられた。監督は、俳優には本気でレイプするよう指示していたという。 女優は相手役の俳優を告訴したが、裁判所は「映画界の特殊性を考えると、これは業務上の行為であり、演技の一部である。正当な行為だった」と、俳優に無罪を言い渡した。 韓国の映画雑誌「cine21」の記者は、こう話す。 「レイプシーンの撮影に女優が抵抗すると、監督は女優を責め立てる。その上、『融通が利かない』『演技がヘタだ』などと烙印を押される風潮が今もあります」 それをよく物語るのが、2012年に公開された成人映画『眺望のいい家』だ。同作は2人の女性がそれぞれ快楽を求めていくストーリーで、元女性芸人のクァク・ヒョンファ氏の映画初主演として話題になった。ところが昨年6月、「私の同意を得ずに、上半身ヌードシーンを入れた」との理由で、監督を相手に訴訟を起こす。 監督は当時、「上半身ヌードは、物語の展開上、外せない。とりあえず撮影をして、それでも“カットしてほしい”となったら外す」とクァク氏を説得し、撮影を行ったという。結局はカットされたバージョンが映画館で公開されたのだが、その後、インターネットなどで公開されたディレクターズカット版には、ヌードシーンが入っていたのだ。 今年1月11日、裁判所は「“クァク氏の要望があったらヌードシーンをカットする”という内容は、契約書に記載されていない」として、監督に無罪を言い渡した。判決を受け、クァク氏は現在、韓国映画界にまん延する性的暴行などの問題について、各所で声を上げている。 これについてネット民からは、「同じ女性として悔しい」「今度は気をつけてください」「露出のあるシーンは初めから撮影を拒否すべきだろう」「自業自得」などと、さまざまなコメントが寄せられた。 韓国の成人映画は、日本のアダルトビデオの影響を受けている部分が多々あるといわれるが、レイプまがいの製作システムは改善されるべきであろう。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・【画像付き】韓国のピンク映画産業を壊滅させたのは日本だった!! 韓国成人映画“栄枯盛衰史” (http://s-korea.jp/archives/7993?zo) ・韓国の“熱血男児”たちに今も支持されている日本のアダルト女優レジェンドたち (http://s-korea.jp/archives/8510?zo) ・韓国で人気のジブリ作品と進出著しい日本映画の意外なジャンルとは? (http://s-korea.jp/archives/8089?zo)イメージ画像(Thinkstockより)
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日本のAVの影響か……韓国映画界にはびこる“レイプまがい”の撮影手法に、女優たちが激怒!
1972年の公開当初から性描写をめぐって物議を醸していたイタリア映画『ラストタンゴ・イン・パリ』だが、昨年12月、突如としてネット上で女優マリア・シュナイダーの同意を得ていない状態で撮影されたのではないかという疑惑が浮上。監督のベルナルド・ベルトルッチ氏は、「レイプ場面は脚本に含まれていたのだから、彼女は事前に知っていた。知らせなかったのは、(潤滑剤として)バターを使うという点だけだった」と反論し、話題となった。 これと似たような出来事が、韓国でも起きている。 ある映画でDVの被害者役を演じた女優は、撮影前“あくまでもレイプを暗示するシーン”と説明されていたものの、カメラが回ると、いきなり相手役の俳優に下着を破られ、乱暴に体をむさぼられた。監督は、俳優には本気でレイプするよう指示していたという。 女優は相手役の俳優を告訴したが、裁判所は「映画界の特殊性を考えると、これは業務上の行為であり、演技の一部である。正当な行為だった」と、俳優に無罪を言い渡した。 韓国の映画雑誌「cine21」の記者は、こう話す。 「レイプシーンの撮影に女優が抵抗すると、監督は女優を責め立てる。その上、『融通が利かない』『演技がヘタだ』などと烙印を押される風潮が今もあります」 それをよく物語るのが、2012年に公開された成人映画『眺望のいい家』だ。同作は2人の女性がそれぞれ快楽を求めていくストーリーで、元女性芸人のクァク・ヒョンファ氏の映画初主演として話題になった。ところが昨年6月、「私の同意を得ずに、上半身ヌードシーンを入れた」との理由で、監督を相手に訴訟を起こす。 監督は当時、「上半身ヌードは、物語の展開上、外せない。とりあえず撮影をして、それでも“カットしてほしい”となったら外す」とクァク氏を説得し、撮影を行ったという。結局はカットされたバージョンが映画館で公開されたのだが、その後、インターネットなどで公開されたディレクターズカット版には、ヌードシーンが入っていたのだ。 今年1月11日、裁判所は「“クァク氏の要望があったらヌードシーンをカットする”という内容は、契約書に記載されていない」として、監督に無罪を言い渡した。判決を受け、クァク氏は現在、韓国映画界にまん延する性的暴行などの問題について、各所で声を上げている。 これについてネット民からは、「同じ女性として悔しい」「今度は気をつけてください」「露出のあるシーンは初めから撮影を拒否すべきだろう」「自業自得」などと、さまざまなコメントが寄せられた。 韓国の成人映画は、日本のアダルトビデオの影響を受けている部分が多々あるといわれるが、レイプまがいの製作システムは改善されるべきであろう。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・【画像付き】韓国のピンク映画産業を壊滅させたのは日本だった!! 韓国成人映画“栄枯盛衰史” (http://s-korea.jp/archives/7993?zo) ・韓国の“熱血男児”たちに今も支持されている日本のアダルト女優レジェンドたち (http://s-korea.jp/archives/8510?zo) ・韓国で人気のジブリ作品と進出著しい日本映画の意外なジャンルとは? (http://s-korea.jp/archives/8089?zo)イメージ画像(Thinkstockより)
日活ロマンポルノは現代社会にどう蘇ったのか? 園子温が撮った極彩色の悪夢世界『アンチポルノ』
『愛のむきだし』(09)でのブレーク以降、日本で最も忙しい映画監督となった園子温監督。2017年も正月から『新宿スワンII』(1月21日公開)と「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」の1本『アンチポルノ』(1月28日公開)が同時期に劇場公開される。相変わらずの売れっ子ぶりだが、どうやら我々が知っている園子温監督は2人存在するらしい。ひとりは『冷たい熱帯魚』(11)など従来の日本映画の枠組みをブチ壊す野心作を放つ♂園子温であり、もうひとりは現代社会の歪みを繊細に受け止めた『恋の罪』(11)や『ひそひそ星』(16)などのアート系の作品を得意とする♀園子温である。園子温はふたりいる、そう考えると園監督の多彩すぎるフィルモグラフィーはすっきりする。前作のヒットを受けて製作された『新宿スワンII』はさしずめアクション満載の男の子映画であり、初期の秀作『桂子ですけど』(97)などは典型的なガールズムービーだ。男女共に人気の高い『愛のむきだし』や『ヒミズ』(12)には男性視点と女性視点がせめぎあう複眼的な面白さがある。 AKB48の元研究生・冨手麻妙(とみて・あみ)を主演に抜擢した『アンチポルノ』は、完全に♀園子温作品だと言っていい。人気女流作家・京子(冨手麻妙)の華麗で刺激的な1日が、これまでになくカラフルなセットの中で描かれていく。宮崎萬純が主演した官能作『奇妙なサーカス』(05)と同じように、どこまでが現実なのか、それとも京子の妄想世界なのか分からない、メタフィクション的ストーリーが展開されていく。 園監督が日活から懇願された形で『アンチポルノ』を撮ったのは2015年の夏。国会が安保関連法案で大きく揺れた暑い季節だった。オシャレなアトリエに篭った京子は二日酔い状態の頭で新作小説の構想を練っているが、京子を崇拝するマネージャーの典子(筒井真理子)との関係性も、取材に訪れた女性誌の編集者やカメラマンたちの存在も、どこまでがリアルなのか虚構なのか、とても曖昧で現実味が感じられない。この国の政治もマスコミも文化も、どこまでが本気で、どこからが茶番なのか。み~んなクソ野郎だ。そんな苛立ちや不安感がスムージーのように撹拌され、極彩色の悪夢ワールドが誕生する。アイドルもSEXも、そして作家としての才能も、すべて消費し尽くそうとする現代社会への怒りを、園監督は京子の裸体を使って吐露していく。撮影段階では国会議事堂前のデモ行進に京子が加わるシーンもあったそうだ。『自殺サークル』(02)を観て以来、園監督の大ファンだという冨手と園監督の心の中にいる♀園子温とのシンクロぶりを楽しみたい。『アンチポルノ』で初ヌードに挑んだ冨手麻妙。「園子温監督作品に主演するのが目標だった」と堂々とした脱ぎっぷりを見せている。
今回の「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」に参加した5人の実力派監督たちの中で、最も若い白石和彌監督の『牝猫たち』(現在公開中)も見逃せない好編となっている。プログラムピクチャーとしての日活ロマンポルノをリアルタイムでは体感していない1974年生まれの白石監督だが、ピンク映画界で問題作を連発した若松孝二監督の弟子だったことで知られる。性事情や犯罪を絡め、社会の底辺で生きる人々をリアルに活写する作風は、師匠譲り。また、『牝猫たち』はロマンポルノの巨匠・田中登監督の『牝猫たちの夜』(72)へのオマージュ作ともなっている。田中監督はロマンポルノ史に残る名作『(秘)色情めす市場』(74)や『人妻集団暴行致死事件』(78)に加え、実録犯罪映画の金字塔『丑三つの村』(83)も残している。若松孝二や田中登といった大監督の系譜を受け継ごうという、白石監督の意欲が『牝猫たち』には感じられる。 洗練さからは遠い街・池袋を舞台にした『牝猫たち』は、デリヘルに勤める3人の女たち、雅子(井端珠里)、結依(真上さつき)、里枝(美知枝)の物語だ。追加料金を支払えば、本番サービスもしている違法風俗だが、3人がデリヘルに勤める理由はそれぞれ異なる。子持ちの結依は手っ取り早く食べていくため、人妻である里枝は夫以外の男性との繋がりを求め、そして住所不定の雅子は居場所を提供してくれる一夜限りの相手を探している。キャバクラだと客との会話に神経をすり減らすが、デリヘルなら無駄話はそこそこに男の下半身を気持ちよくさせれば、とりあえず喜んでもらえ、対価を受け取ることができる。この分かりやすさが、雅子たちには心地よかった。犯罪と地続きなグレーゾーンの世界に生きる雅子たちだが、どこか自分のすぐ隣りにいそうなとても身近な存在に思える。男たちがネット上のアクセス数に一喜一憂しているのに対し、肌で感じる痛みや喜びに忠実な彼女たちの生き方は、野良猫のようではあるがどこか羨ましくもある。 ロマンポルノに初挑戦した5人の監督たちの中で、いちばんロマンポルノに縁の深いのが中田秀夫監督。中田監督は「にっかつ撮影所」出身で、SM映画の名手・小沼勝監督の助監督も経験している。『ホワイトリリー』(2月11日公開)は中田監督にとって、30年ごしとなる念願のロマンポルノ監督デビュー作だ。『仮面ライダーW』(テレビ朝日系)で人気アイドル・園咲若菜を演じた飛鳥凛を主演に起用し、往年のロマンポルノファンも満足させる出来映えとなっている。『牝猫たち』より、デリヘルで働く女たち。派遣型風俗は元手が掛からず、新規参加しやすいいビジネスだ。
タイトルから察せられるように、『ホワイトリリー』は妖艶なレズビアン世界を描いたもの。人気陶芸家・登紀子(山口香織)の自宅兼アトリエに、弟子のはるか(飛鳥凛)は住み込むで働いている。男癖の悪い登紀子は夜な夜な自分の寝室に男を呼び込むが、男のイチモツだけでは満足できない。息を潜めて登紀子の寝室の様子をうかがっているはるかの部屋を夜更けに訪ねては、男では満足できなかった肉欲を、はるかに奉仕させることで解消させている。はるかはそんな生活に喜びを感じていた。だが、登紀子が知り合いの陶芸家の息子・悟(町井祥真)を呼び寄せ、3人での同居生活を始めたことから、はるかにとっての楽園生活は終わりを迎えることに。 『女優霊』(96)や『リング』(98)などのホラー映画をヒットさせてきた中田監督だけに、登紀子たちが暮らす郊外の一軒屋が舞台ながら、とてもメリハリのある演出となっている。夜更けにはるかの部屋のドアが開き、全裸の登紀子が現われるシーンは、『リング』の貞子がテレビの中から這いずり出てくるシーンと同じくらいのインパクトがある。男性経験のないはるかに悟とSEXするよう登紀子が強要するシーンの異様な緊迫感は、すでに円熟のエロ演出である。 低予算ながら、実力派監督たちがオリジナル作品で競い合った「ロマンポルノ・リブート・プロジェクト」。日活ロマンポルノ誕生50周年を迎える2021年までは、少なくとも継続されていきそうだ。この国の性と性文化はこれからどう変わっていくのか。そして、新しいロマンポルノは何を映し出していくのだろうか。 (文=長野辰次)飛鳥凛の柔肌が眩しい『ホワイトリリー』。陶芸家として生きる師弟の禁断の世界が妖艶に描かれる。
『アンチポルノ』 監督・脚本/園子温 撮影/伊藤麻樹 出演/冨手麻妙、筒井真理子、不二子、小谷早弥花、吉牟田眞奈、麻美、下村愛、福田愛美、貴山侑哉、長谷川大、池田ひらり、沙紀、小橋秀行、河屋秀俊、坂東工、内野智 配給/日活 R18+ 1月28日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開 (c)2016 日活 http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot/antiporno
『牝猫たち』 監督・脚本/白石和彌 撮影/灰原隆裕 出演/井端珠里、真上さつき、美知枝、音尾琢真、郭智博、村田秀亮(とろサーモン)、吉澤健、白川和子、松永拓野、吉村界人、米村亮太朗、ウダタカキ、野中隆光、山咲美花、天馬ハル、久保田和靖(とろサーモン) 配給/日活 R18+ 新宿武蔵野館ほか全国順次公開中 (c)2016 日活 http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot/felines
『ホワイトリリー』 監督/中田秀夫 脚本/加藤淳也、三宅隆太 撮影/近藤龍人 出演/飛鳥凛、山口香緒里、町井祥真、西川カナコ、三上市朗、鎌倉太郎、伊藤こうこ、榎本由希、松山尚子、はやしだみき 配給/日活 R18+ 2月11日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開 (c)2016 日活 http://www.nikkatsu-romanporno.com/reboot/whitelily
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
男女比「136:100」のいびつな地域も……中国農村部に根強く残る「女児なら中絶」の悪しき風習
中国では現在、年間1,000万件以上の人工中絶手術が行われているというが、これは正規の病院で施術したものしかカウントされていない。実際はヤミ医者を利用する女性も多く、その数はさらに多いと考えていいだろう。そんな中、中絶手術をめぐって気になるニュースが報じられた。 「環球網」(1月9日付)によると、近年、中国では法律で禁じられているはずの胎児の性別判定検査が行われており、その結果を受けて堕胎する妊婦が後を絶たないのだという。事の発端は、浙江省永嘉県で行われた国家衛生・計画生育委員会の調査により、この地域では、妊婦が妊娠4~9週目で堕胎するケースが多いという事実が判明したためだった。このデータに疑問を持った当局がさらに調査を進めたところ、妊娠たちは性別判定検査を行い、胎児の性別が女児の場合、堕胎していたことがわかったのだ。 同地域に住む堕胎経験者の女性は地元メディアの取材に対して、「中国国内では性別判定が禁止されているので、香港の機関に尿を送って検査してもらった。結果、自分のおなかの子どもは女児だったので、翌日、地元の病院で中絶手術をした」と証言。性別判定は、通常、妊婦の尿や少量の血液によって行うことができる。 同地の妊婦たちは性別検査を取り仕切る仲介業者に4,000元(約6万円)支払い、仲介業者の用意した部屋で血液を採取。その後、血液サンプルは、仲介業者から香港の検査機関に送られるという。この検査機関では、妊婦の血液に含まれる胎児のDNAを鑑定し、性別を判断する。 「環球網」は、今回と同様の事件は浙江省だけでなく、中国全土20以上の省と自治区でも確認され、胎児の性別を理由に堕胎した妊婦は、わかっているだけで5万人以上いると報じられている。こうした背景には、もちろん中国の内陸部や農村部にはびこる男尊女卑の文化が大きく関係している。中国事情に詳しい、北京駐在の大手紙特派員は言う。 「農村部では男尊女卑の文化が残る地域が多く、現在でも女児が生まれると、遺棄したり、売ったりする家庭が後を絶ちません。今回のような仲介業者も、需要があるから生まれたビジネスなのでしょう。中国の男女比率は現在、113:100で、社会問題になっていますが、その背景にはこういった事情があるのです。今回、報じられた永嘉県では、なんと男女比が136:100にまで広がり、極めていびつな状態になっています」 ネット上では、格安で胎児の性別判定を請け負う業者の広告も氾濫している。ところが、このような業者のほとんどは、医師免許も持っていない。今回の業者も、当局の調べにより、医師でもない素人が妊婦の採血をしていたことが判明している。文明の発達した、この現代社会においても、生まれてくる場所と性別によって命の選別が行われているとは、なんとも嘆かわしい限りだ。 (文=青山大樹)胎児への性別検査禁止を訴える政府機関のポスター
男女比「136:100」のいびつな地域も……中国農村部に根強く残る「女児なら中絶」の悪しき風習
中国では現在、年間1,000万件以上の人工中絶手術が行われているというが、これは正規の病院で施術したものしかカウントされていない。実際はヤミ医者を利用する女性も多く、その数はさらに多いと考えていいだろう。そんな中、中絶手術をめぐって気になるニュースが報じられた。 「環球網」(1月9日付)によると、近年、中国では法律で禁じられているはずの胎児の性別判定検査が行われており、その結果を受けて堕胎する妊婦が後を絶たないのだという。事の発端は、浙江省永嘉県で行われた国家衛生・計画生育委員会の調査により、この地域では、妊婦が妊娠4~9週目で堕胎するケースが多いという事実が判明したためだった。このデータに疑問を持った当局がさらに調査を進めたところ、妊娠たちは性別判定検査を行い、胎児の性別が女児の場合、堕胎していたことがわかったのだ。 同地域に住む堕胎経験者の女性は地元メディアの取材に対して、「中国国内では性別判定が禁止されているので、香港の機関に尿を送って検査してもらった。結果、自分のおなかの子どもは女児だったので、翌日、地元の病院で中絶手術をした」と証言。性別判定は、通常、妊婦の尿や少量の血液によって行うことができる。 同地の妊婦たちは性別検査を取り仕切る仲介業者に4,000元(約6万円)支払い、仲介業者の用意した部屋で血液を採取。その後、血液サンプルは、仲介業者から香港の検査機関に送られるという。この検査機関では、妊婦の血液に含まれる胎児のDNAを鑑定し、性別を判断する。 「環球網」は、今回と同様の事件は浙江省だけでなく、中国全土20以上の省と自治区でも確認され、胎児の性別を理由に堕胎した妊婦は、わかっているだけで5万人以上いると報じられている。こうした背景には、もちろん中国の内陸部や農村部にはびこる男尊女卑の文化が大きく関係している。中国事情に詳しい、北京駐在の大手紙特派員は言う。 「農村部では男尊女卑の文化が残る地域が多く、現在でも女児が生まれると、遺棄したり、売ったりする家庭が後を絶ちません。今回のような仲介業者も、需要があるから生まれたビジネスなのでしょう。中国の男女比率は現在、113:100で、社会問題になっていますが、その背景にはこういった事情があるのです。今回、報じられた永嘉県では、なんと男女比が136:100にまで広がり、極めていびつな状態になっています」 ネット上では、格安で胎児の性別判定を請け負う業者の広告も氾濫している。ところが、このような業者のほとんどは、医師免許も持っていない。今回の業者も、当局の調べにより、医師でもない素人が妊婦の採血をしていたことが判明している。文明の発達した、この現代社会においても、生まれてくる場所と性別によって命の選別が行われているとは、なんとも嘆かわしい限りだ。 (文=青山大樹)胎児への性別検査禁止を訴える政府機関のポスター
豊胸手術で入れたシリコンバッグが破裂し、母乳に混入! 海外製“人工おっぱい”の安全性は……?
“整形大国”韓国で、豊胸手術にまつわる非常に珍しい事件が起きた。 韓国食品医薬品安全処は1月12日、5年前に豊胸手術をした女性が赤ちゃんに授乳していたところ、粘着性の液体が母乳に混入しているのを発見。女性からの通報を受け、現在調査中だと発表した。 女性が病院で検査を受けたところ、豊胸に使われたシリコンバッグの中身と母乳が一緒に流れ出ていることがわかった。女性はその後、シリコンバッグの除去手術を受け、関連部位も一部切除した。 これまでにもシリコンバッグが破裂したり、周囲の皮膚組織が壊死するといった副作用が報告されたことは多々ある。だが、母乳とともに分泌されたというケースは、非常にまれだとか。 今回、破裂の正確な原因は判明していないが、一般的にシリコンバッグは、一生使用するのではなく、定期的に交換する必要があるという。 食品医薬品安全処は今回の件をきっかけに、昨年から実施しているシリコンバッグの製品検査をさらに強化することを発表。ちなみに、ここ3年の間に韓国国内で行われた豊胸手術は、約19万件に上る。そのほとんどの手術に使われた素材は輸入製品。つまり、海外に依存していた製品の安全性を、国内の基準に合わせて確認し直すということにもなる。 今のところ、シリコン母乳を飲んだ赤ちゃんの健康に異常は見られないというが、豊胸手術を受けた女性たちにとっては心配なニュースだろう。 豊胸手術は、韓国だけではなく、中国などアジア地域でも増加傾向にあるそうだが、今後、似たような事故が起きないことを願うばかりだ。イメージ画像(Thinkstockより)
大学授業料高騰で“留学生”という名の出稼ぎ移民が増加?「私立大よ、拝金主義を改めよ!」
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 昨年12月19日、日本政府は2018年度から、大学や短大などへの進学者を対象に給付型の奨学金制度を導入することを発表しました。現在、日本の大学生のおよそ半数が奨学金を借りているといわれており、社会に進出する前から借金を抱えるという困難な状況に置かれています。 ■授業料高騰は大きな問題を招く 日本の大学の初年度納入金は国立大で約82万円、私立文系で約115万円(平成27年文部科学省調査)となっているます、もともと学校法人は、人材を育成することを目的に、国家から税金による支援を受けて設立される組織です。しかし、高額の授業料がネックとなって、有望な若者が大学に通えない、といった問題を発生させています。これは、将来的に国家の発展を妨げる可能性があり、先進国・日本には似つかわしくないものです。そしてこの問題は、日本そのものを揺るがすかもしれません。 2008年、僕は6日間の格安日本観光ツアーに参加したのですが、ツアー中、関西の某大学を訪問するという企画があり、その際、学長が日中友好をアピールし、「この大学は少子化問題で経営難に陥っている。そこで現在、中国人留学生を積極的に募集している」という趣旨のスピーチを行っていました。つまり、僕が参加したツアーは日本の大学への留学をあっせんすることが目的で、割安だった理由は、大学側から補助金が支払われていたためでした。 特に私立大は、生徒から授業料を徴収して運営するという、企業的な側面があります。そのため、多額の寄付金などを支払ってくれるかもしれない中国人富裕層の子どもたちが多数留学することは、大学にとっては非常に望ましい状態といえます。大学側は、学生が減少している理由を日本の少子化と説明しましたが、授業料を支払うために複数のアルバイトを掛け持ちしたり、売春行為に手を出す女子学生が存在するなど、実際は授業料の高騰化も主な要因に挙げられます。 ■出稼ぎを目的とする留学生 また、数年前に日本政府は留学生が国内で非正規雇用に就くことを認可しており、その結果、海外の中流・あるいは貧困層出身者が留学可能となりました。留学生の中には勉強ではなく、いわゆる「出稼ぎ」を目的とした者が多数存在します。僕の知人は28歳の時に中国の会社を退職して、現在は日本に留学しています。しかし、彼が通っているのは夜間学校で、日中は1日8時間のアルバイトに精を出す毎日です。つまり、彼が通学しているのは、日本に滞在するための名目にすぎません。このような外国人が今後増加すれば、若年層のアルバイト環境が失われ、結果、日本人の大学生がさらに減少するという悪循環になるかもしれません。 前出の学長のように、日本の大学には多数の左派・リベラル系教育者が存在するため、中国人留学生の増加をむしろ歓迎する意見も珍しくありません。僕は日本の大学が授業料を低額化するなど拝金主義を改めること、そして政府が外国人留学生の非正規雇用を禁止するといった処置を行わない限り、日本の若者たちの進学先、就職先の多くが、外国人留学生に奪われる可能性があると思います。 ◆「チャイナめった斬り」過去記事はこちらからイメージ画像(Thinkstockより)
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
大学授業料高騰で“留学生”という名の出稼ぎ移民が増加?「私立大よ、拝金主義を改めよ!」
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 昨年12月19日、日本政府は2018年度から、大学や短大などへの進学者を対象に給付型の奨学金制度を導入することを発表しました。現在、日本の大学生のおよそ半数が奨学金を借りているといわれており、社会に進出する前から借金を抱えるという困難な状況に置かれています。 ■授業料高騰は大きな問題を招く 日本の大学の初年度納入金は国立大で約82万円、私立文系で約115万円(平成27年文部科学省調査)となっているます、もともと学校法人は、人材を育成することを目的に、国家から税金による支援を受けて設立される組織です。しかし、高額の授業料がネックとなって、有望な若者が大学に通えない、といった問題を発生させています。これは、将来的に国家の発展を妨げる可能性があり、先進国・日本には似つかわしくないものです。そしてこの問題は、日本そのものを揺るがすかもしれません。 2008年、僕は6日間の格安日本観光ツアーに参加したのですが、ツアー中、関西の某大学を訪問するという企画があり、その際、学長が日中友好をアピールし、「この大学は少子化問題で経営難に陥っている。そこで現在、中国人留学生を積極的に募集している」という趣旨のスピーチを行っていました。つまり、僕が参加したツアーは日本の大学への留学をあっせんすることが目的で、割安だった理由は、大学側から補助金が支払われていたためでした。 特に私立大は、生徒から授業料を徴収して運営するという、企業的な側面があります。そのため、多額の寄付金などを支払ってくれるかもしれない中国人富裕層の子どもたちが多数留学することは、大学にとっては非常に望ましい状態といえます。大学側は、学生が減少している理由を日本の少子化と説明しましたが、授業料を支払うために複数のアルバイトを掛け持ちしたり、売春行為に手を出す女子学生が存在するなど、実際は授業料の高騰化も主な要因に挙げられます。 ■出稼ぎを目的とする留学生 また、数年前に日本政府は留学生が国内で非正規雇用に就くことを認可しており、その結果、海外の中流・あるいは貧困層出身者が留学可能となりました。留学生の中には勉強ではなく、いわゆる「出稼ぎ」を目的とした者が多数存在します。僕の知人は28歳の時に中国の会社を退職して、現在は日本に留学しています。しかし、彼が通っているのは夜間学校で、日中は1日8時間のアルバイトに精を出す毎日です。つまり、彼が通学しているのは、日本に滞在するための名目にすぎません。このような外国人が今後増加すれば、若年層のアルバイト環境が失われ、結果、日本人の大学生がさらに減少するという悪循環になるかもしれません。 前出の学長のように、日本の大学には多数の左派・リベラル系教育者が存在するため、中国人留学生の増加をむしろ歓迎する意見も珍しくありません。僕は日本の大学が授業料を低額化するなど拝金主義を改めること、そして政府が外国人留学生の非正規雇用を禁止するといった処置を行わない限り、日本の若者たちの進学先、就職先の多くが、外国人留学生に奪われる可能性があると思います。 ◆「チャイナめった斬り」過去記事はこちらからイメージ画像(Thinkstockより)
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)、『中国が絶対に日本に勝てない理由』(扶桑社)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
現代版「姨捨山」!? 息子夫婦が92歳の老婆を豚小屋で飼育
一般的に家族の絆が深く、高齢者が敬われるとされてきた中国社会だが、映画『楢山節考』を彷彿とさせるような棄老事件が発生した。 鉄格子がはめられた吹きさらしの暗い小屋の中、ガリガリに痩せこけた体に汚い服をまとい、ひとりたたずむ老婆。意識がはっきりしない様子で、呼びかけられても「小屋の中に砂が入ってきて、目がよく見えない」と言うばかり……。 これは、中国のネット上にアップされた1本の動画である。 ニュースサイト「ホウハイ新聞」によると、この映像は広西チワン族自治区の山村で撮影されたもの。老婆は92歳で、息子夫婦によって豚小屋に何年にもわたって閉じ込められていた。鉄格子には鍵がかけられ、外に出られないようになっており、寝床は木の板の上に敷かれた薄っぺらい布団のみだったという。10平米にも満たない“豚小屋”に閉じ込められている老婆。鉄格子に外から鍵がかかっているのが見える
同紙の記者が役場に取材したところ、すでに担当者が調査のために現地に赴いていた。しかし、対応した息子夫婦の態度が悪く、役場の忠告も聞かなかったため、役場が手配した救助チームが老婆を保護。現在は病院で治療を受けているという。 息子夫婦は、老婆を豚小屋に閉じ込めていたことを否定。老婆がしばしば失禁するようになったため、自ら進んで家のそばにある“台所”に住むようになったと主張している。 しかし、映像をアップした近隣住民の話によると、老婆はしょっちゅう息子夫婦から大声で罵られたり、叩かれたりしており、何年もの間、満足な服や食べ物も与えられずに豚小屋の中で暮らしていたという。 役場はさらに詳しい事情を調査中で、息子夫婦が老婆を虐待していた証拠が見つかれば、警察に通報することになっているという。 高齢化社会に突入しながらも、高齢者福祉の整備は一向に進まない中国。今回のケースは、まさに氷山の一角といっていいだろう。 (文=佐久間賢三)手当てを受ける老婆。全身から悪臭を放っていたという
嵐・松本潤のあだ名が“尿潤”に!? 禁断の「スカトロ疑惑」にファン大混乱!
1月も後半戦に入りました。年明けから慌ただしかった昨年に比べると、やや落ち着き気味の芸能界ですが、年末に発覚した嵐・松本潤の2股疑惑交際疑惑が尾を引いています。そんな中、今クールは“飲尿プレイ疑惑”が浮上、注目を集めました。おしっこを飲むジャニーズって、なんだかイヤですね。 それでは、ランキングを見ていきましょう! 第1位 嵐・松本潤の“飲尿プレイ疑惑”に嵐ファンショック! 葵つかさはサイン会中止で「精神状態が……」 なんか想像できる。 第2位 「嫌いになった」逆風吹き荒れるりゅうちぇるの、さらに“ヤバイ話”とは ちぇるちぇるランドは大変なことになっています! 第3位 “売れっ子”菜々緒に頭を抱える事務所「またマネジャーが代わった……」 美意識がすんごいもんね。 第4位 SMAP最後の直筆メッセージに指摘「香取慎吾だけなんか違う……」“芸能界引退”示唆か 引退しないで~~! 第5位 NHKに批判殺到! 「いきものがかり活動休止」をトップニュースで4分以上…… 貢献度ってことですか。 ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ 「揺り戻しが起きている」2017年を占う! アイドル業界関係者座談会、緊急開催! 今年も現場行こうな! 『笑ってはいけない』大絶賛の斎藤工“セクシー”開眼のキッカケと、努力家の素顔 なんでもできるのは、努力の賜物。 清原和博、“シングルマザーのハーフ美女”元ホステス女性と入籍へ これで落ち着く?














