日本では一段落した感がある『ポケモンGO』ブームだが、1月24日、韓国では半年遅れで正式にリリースされ、初日だけで283万人がダウンロード。リリース1週目には750万人がダウンロードし、大いに盛り上がっている。 実際のところ、街ではスマホを片手にうろうろする10~30代をよく見かける。真冬だというのに、ポケモンを捕まえるため湖にダイブしたプレイヤーもいたそうだ。 SNSでは「会社の課長を“館長(ジムリーダーの韓国名称で、課長と発音が似ている)”と呼んでしまった」「年配の親戚に『ポケモンを捕まえてきた』と言ったら、『蒸し焼きにしてあげるから3匹持ってこい』と言われた」という面白エピソードも続々と寄せられている。 昨夏、正式リリース前にもかかわらず、ソウルから車で約1~2時間の距離にある束草(ソクチョ)市で、なぜか大量のポケモンが出現。海外版のプレイヤーが殺到し“祭り”状態になったが、その上を行くフィーバーぶりだ。 しかし、正式リリースされたことで心置きなく『ポケモンGO』を楽しめるとはいうものの、まだまだ韓国人プレイヤーを悩ます問題はある。 まず、地図の問題だ。韓国政府は、グーグルからの精密地図データ提出の要請を最終的に承認しなかったため、『ポケモンGO』サービスにはGoogle マップの代わりに誰でも自由に使えるオープンストリートマップが使われている。その結果、ゲーム内で表示される地図の正確性が欠けており、プレイヤーから不満の声が上がっているのだ。 地図の不正確さに伴う事故や、ハッキングの可能性も問題視されている。現在、より多くのポケモンを捕まえられる“GPSかく乱アプリ”がはやっているのだが、そういったアプリがプレイヤーのスマホをハッキングしたり、悪性コードを侵入させたりすれば、被害はかなり大きいはずだ。 そして、一部キリスト教徒の間では「ポケモンGO禁止令」を唱える声も上がっている。というのも、「ポケモンの進化はダーウィンの進化論を元にしており、キリスト教の創造論に反する」というのだ。聖なる教会に、ポケモンという“化け物”が出没したり、「ポケストップ」や「ジム」になっていたりする現状を快く思わない信者も多いようだ。 『ポケモンGO』で日頃のストレスを吹っ飛ばしている韓国人。果たして、このブームはいつまで続くのだろうか? (文=S-KOREA) ●参考記事 ・半年遅れの『ポケモンGO』でも日本コンテンツに熱狂せざるを得ない韓国の事情 (http://s-korea.jp/archives/13043?zo) ・韓国が「死んで蘇っても我が国では『ポケモンGO』を作れない」と嘆いている理由 (http://s-korea.jp/archives/6661?zo) ・韓国でも人気の『ポケモンGO』に、美女フィットネス・タレントのイェ・ジョンファも参戦!! (http://s-korea.jp/archives/6634?zo)ポケモンGO公式サイトより
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半年遅れの『ポケモンGO』上陸も、韓国人ユーザーをヤキモキさせる「地図データ問題」
日本では一段落した感がある『ポケモンGO』ブームだが、1月24日、韓国では半年遅れで正式にリリースされ、初日だけで283万人がダウンロード。リリース1週目には750万人がダウンロードし、大いに盛り上がっている。 実際のところ、街ではスマホを片手にうろうろする10~30代をよく見かける。真冬だというのに、ポケモンを捕まえるため湖にダイブしたプレイヤーもいたそうだ。 SNSでは「会社の課長を“館長(ジムリーダーの韓国名称で、課長と発音が似ている)”と呼んでしまった」「年配の親戚に『ポケモンを捕まえてきた』と言ったら、『蒸し焼きにしてあげるから3匹持ってこい』と言われた」という面白エピソードも続々と寄せられている。 昨夏、正式リリース前にもかかわらず、ソウルから車で約1~2時間の距離にある束草(ソクチョ)市で、なぜか大量のポケモンが出現。海外版のプレイヤーが殺到し“祭り”状態になったが、その上を行くフィーバーぶりだ。 しかし、正式リリースされたことで心置きなく『ポケモンGO』を楽しめるとはいうものの、まだまだ韓国人プレイヤーを悩ます問題はある。 まず、地図の問題だ。韓国政府は、グーグルからの精密地図データ提出の要請を最終的に承認しなかったため、『ポケモンGO』サービスにはGoogle マップの代わりに誰でも自由に使えるオープンストリートマップが使われている。その結果、ゲーム内で表示される地図の正確性が欠けており、プレイヤーから不満の声が上がっているのだ。 地図の不正確さに伴う事故や、ハッキングの可能性も問題視されている。現在、より多くのポケモンを捕まえられる“GPSかく乱アプリ”がはやっているのだが、そういったアプリがプレイヤーのスマホをハッキングしたり、悪性コードを侵入させたりすれば、被害はかなり大きいはずだ。 そして、一部キリスト教徒の間では「ポケモンGO禁止令」を唱える声も上がっている。というのも、「ポケモンの進化はダーウィンの進化論を元にしており、キリスト教の創造論に反する」というのだ。聖なる教会に、ポケモンという“化け物”が出没したり、「ポケストップ」や「ジム」になっていたりする現状を快く思わない信者も多いようだ。 『ポケモンGO』で日頃のストレスを吹っ飛ばしている韓国人。果たして、このブームはいつまで続くのだろうか? (文=S-KOREA) ●参考記事 ・半年遅れの『ポケモンGO』でも日本コンテンツに熱狂せざるを得ない韓国の事情 (http://s-korea.jp/archives/13043?zo) ・韓国が「死んで蘇っても我が国では『ポケモンGO』を作れない」と嘆いている理由 (http://s-korea.jp/archives/6661?zo) ・韓国でも人気の『ポケモンGO』に、美女フィットネス・タレントのイェ・ジョンファも参戦!! (http://s-korea.jp/archives/6634?zo)ポケモンGO公式サイトより
「コンビニで自慰行為」は、女店長とのプレイだった? 中国人の公然わいせつ事件が止まらない!
最近、日本のAVに感化されたかのような行為に及ぶ人民が増えている中国だが、今度はコンビニを舞台にした公然わいせつ事件が発生した。 「法制晩報」(1月31日付)が伝えたところによると、同紙記者の元に、広東省深セン市のコンビニで男が自慰にふけっていたという情報が送られてきた。女店長の話によると、その男は店内で30分も電話をしながらウロウロしていたという。買い物をする気がなさそうだったので、女店長は気にも留めていなかったのだが、やがて男はドリンクコーナーの方へ歩いて行くと、右手に携帯電話を持ったまま、左手で性器を握って前後に動かし始めたのだ。驚いた女店長はすぐに外へ出て助けを求めたが、男は逃げてしまったという。 稀有な出来事かと思いきや、この種の事件は少なくないようで、ネット上には「バスに乗っている時に、中学生から精液をかけられたことがある」「数年前にバスの中でオナニーを見たことがある。彼は、私に声を出す勇気がないと思っていたようだけど、持っていた傘で叩きまくったら、私のことを罵りながら降りていったわ」などといった体験談も書き込まれている。 そんな中、「男は、女店長に自慰行為を命じられていたのでは?」という指摘もある。 今回の事件では、監視カメラの映像と、スマートフォンで撮影されたとみられる映像の両方が流出している。監視カメラの映像を見ると、店内には男のほかに誰もいないので、後者は、おそらく女店長が自ら撮ったものとみられる。これに対し、ネット上で「そんな状況で、落ち着いて犯人にカメラを向けられるものか?」といった疑惑が広がっているのだ。 事実、女店長はメディアに対し、「発見後、すぐ助けを呼びに行った」と証言しているが、それも事実と異なる。 つまり、男が電話をしながら30分も店内をウロウロしていたのは、女王様である女店長から自慰行為をするよう、電話を通じて命令されていたから。ようやく応じてコトを始めた男を辱めるため、女店長は動画を撮影。さらには、第三者を呼びに行き、たまらなくなった男は射精前に逃げ出す――そして、女店長が動画をマスコミに持ち込むまでが、プレイの一環だったというわけか。これが本当なら「事実はAVより奇なり」である。 (文=中山介石)店内にはほかに人がいないので、女店長が撮ったとしか思えないが、狙いはいったい……
「コンビニで自慰行為」は、女店長とのプレイだった? 中国人の公然わいせつ事件が止まらない!
最近、日本のAVに感化されたかのような行為に及ぶ人民が増えている中国だが、今度はコンビニを舞台にした公然わいせつ事件が発生した。 「法制晩報」(1月31日付)が伝えたところによると、同紙記者の元に、広東省深セン市のコンビニで男が自慰にふけっていたという情報が送られてきた。女店長の話によると、その男は店内で30分も電話をしながらウロウロしていたという。買い物をする気がなさそうだったので、女店長は気にも留めていなかったのだが、やがて男はドリンクコーナーの方へ歩いて行くと、右手に携帯電話を持ったまま、左手で性器を握って前後に動かし始めたのだ。驚いた女店長はすぐに外へ出て助けを求めたが、男は逃げてしまったという。 稀有な出来事かと思いきや、この種の事件は少なくないようで、ネット上には「バスに乗っている時に、中学生から精液をかけられたことがある」「数年前にバスの中でオナニーを見たことがある。彼は、私に声を出す勇気がないと思っていたようだけど、持っていた傘で叩きまくったら、私のことを罵りながら降りていったわ」などといった体験談も書き込まれている。 そんな中、「男は、女店長に自慰行為を命じられていたのでは?」という指摘もある。 今回の事件では、監視カメラの映像と、スマートフォンで撮影されたとみられる映像の両方が流出している。監視カメラの映像を見ると、店内には男のほかに誰もいないので、後者は、おそらく女店長が自ら撮ったものとみられる。これに対し、ネット上で「そんな状況で、落ち着いて犯人にカメラを向けられるものか?」といった疑惑が広がっているのだ。 事実、女店長はメディアに対し、「発見後、すぐ助けを呼びに行った」と証言しているが、それも事実と異なる。 つまり、男が電話をしながら30分も店内をウロウロしていたのは、女王様である女店長から自慰行為をするよう、電話を通じて命令されていたから。ようやく応じてコトを始めた男を辱めるため、女店長は動画を撮影。さらには、第三者を呼びに行き、たまらなくなった男は射精前に逃げ出す――そして、女店長が動画をマスコミに持ち込むまでが、プレイの一環だったというわけか。これが本当なら「事実はAVより奇なり」である。 (文=中山介石)店内にはほかに人がいないので、女店長が撮ったとしか思えないが、狙いはいったい……
矢口史靖監督流“楽しい”ディザスタームービー!『サバイバルファミリー』が描く電気のない世界
2016年は『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』など想定外の大災害にどう向き合うかをテーマにした作品が大きな反響を呼んだが、矢口史靖監督のオリジナル脚本作『サバイバルファミリー』もその流れの一本に加えることになりそうだ。もしも、まったく電気が使えない状況になったら、どーなる!? 灯りが消え、パソコンも電化製品もいっさい使えなくなり、街全体がパニックに陥る中、ごく平凡な一家・鈴木家の人々は東京から鹿児島までの道程1,400キロを自転車で走破しようとする。スマホでの位置確認はできず、コンビニでの食料補給も叶わない中、鈴木家の人々はいかにしてサバイバルツアーを続けるのか。コメディを得意とする矢口監督ならではの明るいサバイバルムービーの始まりだ。 矢口監督にとって、本作は10年ごしの企画だった。実話を題材にした『ウォーターボーイズ』(01)をロングランヒットさせた矢口監督が、次回作として考えていたのがパソコンやケータイなどのデジタルツールが使えなくなるというSFパニックものだった。折しも2003年には北米で原因不明の大停電が起き、NYが大騒ぎになっている様子がニュース映像で伝えられた。矢口監督は電気のない世界を、デジタルツールが苦手な人々(矢口監督がそう)にとっての楽園として描くことを考えていたが、スケールが大きな割りには映画としては地味なことから、矢口監督がホームグランドにしているアルタミラピクチャーズではこの企画は凍結扱いに。ところが2011年に福島第一原発事故に伴う計画停電が全国的に実施され、“電気が使えなくなる”という状況がとても身近なものとして浮上してきた。矢口監督にとって初となるパニック映画『サバイバルファミリー』はこうして動き出した。 スマホをはじめとする便利な電子機器に依存しがちな現代社会を風刺した本作だが、矢口監督らしくパニックに陥った街の様子を事細かくシュミレーションしてみせる。突然電気が使えなくなったことで、コンピューターで制御されていた水道やガスといったライフライン、さらには交通機関や流通機能も停止。テレビやラジオも点かないので、政府による公式見解もわからない。会社や学校はお休み状態だし、スーパーやコンビニで売っている飲料水や食料もあっという間に売り切れてしまう。いつまで待てば電気が復旧するのか見通しも立たないため、いつも威張っているくせに頼りないお父さん(小日向文世)はお母さん(深津絵里)の実家のある鹿児島へ向かおうと言い出す。普段は父親の存在を無視しまくっていた大学生の息子(泉澤祐希)と高校生の娘(葵わかな)も仕方なく従うことに。鈴木家の人々は自転車を必死に漕いで、遥か九州の最南端を目指す。当然ながら、矢口監督のデビュー作『裸足のピクニック』(93)のように、鈴木家の人々は行く先々で悲惨な目に遭遇し続ける。謎の原因で電気が使えなくなってしまう『サバイバルファミリー』。サイバー攻撃でも起きうる、かなりリアルな設定だ。
『ウォーターボーイズ』では妻夫木聡、玉木宏たちがシンクロナイズドスイミングの特訓に明け暮れ、『スウィングガールズ』(04)では上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカたちがジャズ演奏に励み、そんなアナログな世界で若者たちが成長していく過程をドキュメンタリータッチで描いてきた矢口監督。今回もCGに頼らない、ドキュメンタリー的手法が大いに活かされている。自転車を漕ぎ続け、汗まみれになっていく鈴木家の人々。空腹のあまり野ブタを捕獲しようとするが、お父さん役の小日向文世は慣れないアクションシーンにあばらを強打。橋のない川を渡るシーンでは、身を切るような冷たい川の中へと全身浸かり、ガチで顔の表情が歪んでいく。2カ月半に及ぶ地方ロケは、かなりしんどいものだったらしい。だが、主演俳優たちが悲惨な目に遭えば遭うほど、矢口作品は俄然面白みを増していく。 大震災がきっかけでGOサインが出たディザスタームービーながら、矢口監督が撮ると明るくユーモラスなものになっていく。電気が使えなくなり、首都として機能しなくなった東京だが、パソコンもテレビも動かないことから暇を持て余した鈴木家の人々がマンションのベランダに出ると、夜空には今まで見たことのない大きな天の川が広がっている。息子や娘は初めて見る天の川の美しさに思わず感激する。車が走らなくなった高速道路を自転車で疾走するのは、なかなか気持ちがいい。サバイバルツアー中に出逢うアウトドア志向の夫婦(時任三郎、藤原紀香)は電気のない生活を喜び、とても生き生きとしている。スマホやパソコンが使えなくなったことで、逆に鈴木家の人々は自分たちの肉体を通していろんなことに気づくようになる。バッテリー補充液(精製水)は飲料水代わりになる、ネコ缶は生臭さを我慢すれば食べることができる、食料よりも体温保持や水の確保のほうが重要……そんなサバイバルライフに関するハウツーも散りばめられ、さいとう・たかをの人気コミック『サバイバル』を読んで育った世代には懐かしく感じられる。お父さん(小日向文世)をはじめとする鈴木家の人々は空腹のあまり、野ブタを捕まえようとするが……。
新しい環境に柔軟に対応するようになっていく息子と娘に対し、サバイバル能力のない父親が足手まといになっていく展開は、舞台出身の演技派・小日向文世の巧みなダメ人間ぶりもあって、苦い切実さがある。そんなダメ親ながら旅を続けていく中で、父親は自分のかっこ悪さを受け入れ、ダメ親なりに家族のために懸命に体を張る。電気が使えた頃はバラバラだった家族が、サバイバルツアーを通してゼロから再構築されていく。利便性のみを追求する現代人への社会風刺に加え、これまで若者の成長談を描いてきた矢口監督が“家族の再生”をテーマに新しいステージに上がってきたことを感じさせる出来映えだ。 まったくの余談だが、大停電や大災害が起きて、しばらくするとその地域では出生率が上昇すると米国では言い伝えられている。電気が使えないことから、長い夜を持て余した男女のコミュニケーション時間が増えるに違いないという発想から生まれた都市伝説なわけだが、本作でも夫婦役を演じた小日向文世と深津絵里との闇夜のラブシーンがあってもよかったと思う。電気のない世界、意外と楽しいかもしれない。 (文=長野辰次)旅先で遭遇するアウトドア志向のファミリー(時任三郎、藤原紀香)。いけすかないけど、鈴木家にとっては大切な出会いだった。
『サバイバルファミリー』 原案・脚本・監督/矢口史靖 出演/小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、藤原紀香、大野拓朗、志樽淳、渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄 配給/東宝 2月11日(土)より全国ロードショー (c)2017 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ http://www.survivalfamily.jp
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
矢口史靖監督流“楽しい”ディザスタームービー!『サバイバルファミリー』が描く電気のない世界
2016年は『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』など想定外の大災害にどう向き合うかをテーマにした作品が大きな反響を呼んだが、矢口史靖監督のオリジナル脚本作『サバイバルファミリー』もその流れの一本に加えることになりそうだ。もしも、まったく電気が使えない状況になったら、どーなる!? 灯りが消え、パソコンも電化製品もいっさい使えなくなり、街全体がパニックに陥る中、ごく平凡な一家・鈴木家の人々は東京から鹿児島までの道程1,400キロを自転車で走破しようとする。スマホでの位置確認はできず、コンビニでの食料補給も叶わない中、鈴木家の人々はいかにしてサバイバルツアーを続けるのか。コメディを得意とする矢口監督ならではの明るいサバイバルムービーの始まりだ。 矢口監督にとって、本作は10年ごしの企画だった。実話を題材にした『ウォーターボーイズ』(01)をロングランヒットさせた矢口監督が、次回作として考えていたのがパソコンやケータイなどのデジタルツールが使えなくなるというSFパニックものだった。折しも2003年には北米で原因不明の大停電が起き、NYが大騒ぎになっている様子がニュース映像で伝えられた。矢口監督は電気のない世界を、デジタルツールが苦手な人々(矢口監督がそう)にとっての楽園として描くことを考えていたが、スケールが大きな割りには映画としては地味なことから、矢口監督がホームグランドにしているアルタミラピクチャーズではこの企画は凍結扱いに。ところが2011年に福島第一原発事故に伴う計画停電が全国的に実施され、“電気が使えなくなる”という状況がとても身近なものとして浮上してきた。矢口監督にとって初となるパニック映画『サバイバルファミリー』はこうして動き出した。 スマホをはじめとする便利な電子機器に依存しがちな現代社会を風刺した本作だが、矢口監督らしくパニックに陥った街の様子を事細かくシュミレーションしてみせる。突然電気が使えなくなったことで、コンピューターで制御されていた水道やガスといったライフライン、さらには交通機関や流通機能も停止。テレビやラジオも点かないので、政府による公式見解もわからない。会社や学校はお休み状態だし、スーパーやコンビニで売っている飲料水や食料もあっという間に売り切れてしまう。いつまで待てば電気が復旧するのか見通しも立たないため、いつも威張っているくせに頼りないお父さん(小日向文世)はお母さん(深津絵里)の実家のある鹿児島へ向かおうと言い出す。普段は父親の存在を無視しまくっていた大学生の息子(泉澤祐希)と高校生の娘(葵わかな)も仕方なく従うことに。鈴木家の人々は自転車を必死に漕いで、遥か九州の最南端を目指す。当然ながら、矢口監督のデビュー作『裸足のピクニック』(93)のように、鈴木家の人々は行く先々で悲惨な目に遭遇し続ける。謎の原因で電気が使えなくなってしまう『サバイバルファミリー』。サイバー攻撃でも起きうる、かなりリアルな設定だ。
『ウォーターボーイズ』では妻夫木聡、玉木宏たちがシンクロナイズドスイミングの特訓に明け暮れ、『スウィングガールズ』(04)では上野樹里、貫地谷しほり、本仮屋ユイカたちがジャズ演奏に励み、そんなアナログな世界で若者たちが成長していく過程をドキュメンタリータッチで描いてきた矢口監督。今回もCGに頼らない、ドキュメンタリー的手法が大いに活かされている。自転車を漕ぎ続け、汗まみれになっていく鈴木家の人々。空腹のあまり野ブタを捕獲しようとするが、お父さん役の小日向文世は慣れないアクションシーンにあばらを強打。橋のない川を渡るシーンでは、身を切るような冷たい川の中へと全身浸かり、ガチで顔の表情が歪んでいく。2カ月半に及ぶ地方ロケは、かなりしんどいものだったらしい。だが、主演俳優たちが悲惨な目に遭えば遭うほど、矢口作品は俄然面白みを増していく。 大震災がきっかけでGOサインが出たディザスタームービーながら、矢口監督が撮ると明るくユーモラスなものになっていく。電気が使えなくなり、首都として機能しなくなった東京だが、パソコンもテレビも動かないことから暇を持て余した鈴木家の人々がマンションのベランダに出ると、夜空には今まで見たことのない大きな天の川が広がっている。息子や娘は初めて見る天の川の美しさに思わず感激する。車が走らなくなった高速道路を自転車で疾走するのは、なかなか気持ちがいい。サバイバルツアー中に出逢うアウトドア志向の夫婦(時任三郎、藤原紀香)は電気のない生活を喜び、とても生き生きとしている。スマホやパソコンが使えなくなったことで、逆に鈴木家の人々は自分たちの肉体を通していろんなことに気づくようになる。バッテリー補充液(精製水)は飲料水代わりになる、ネコ缶は生臭さを我慢すれば食べることができる、食料よりも体温保持や水の確保のほうが重要……そんなサバイバルライフに関するハウツーも散りばめられ、さいとう・たかをの人気コミック『サバイバル』を読んで育った世代には懐かしく感じられる。お父さん(小日向文世)をはじめとする鈴木家の人々は空腹のあまり、野ブタを捕まえようとするが……。
新しい環境に柔軟に対応するようになっていく息子と娘に対し、サバイバル能力のない父親が足手まといになっていく展開は、舞台出身の演技派・小日向文世の巧みなダメ人間ぶりもあって、苦い切実さがある。そんなダメ親ながら旅を続けていく中で、父親は自分のかっこ悪さを受け入れ、ダメ親なりに家族のために懸命に体を張る。電気が使えた頃はバラバラだった家族が、サバイバルツアーを通してゼロから再構築されていく。利便性のみを追求する現代人への社会風刺に加え、これまで若者の成長談を描いてきた矢口監督が“家族の再生”をテーマに新しいステージに上がってきたことを感じさせる出来映えだ。 まったくの余談だが、大停電や大災害が起きて、しばらくするとその地域では出生率が上昇すると米国では言い伝えられている。電気が使えないことから、長い夜を持て余した男女のコミュニケーション時間が増えるに違いないという発想から生まれた都市伝説なわけだが、本作でも夫婦役を演じた小日向文世と深津絵里との闇夜のラブシーンがあってもよかったと思う。電気のない世界、意外と楽しいかもしれない。 (文=長野辰次)旅先で遭遇するアウトドア志向のファミリー(時任三郎、藤原紀香)。いけすかないけど、鈴木家にとっては大切な出会いだった。
『サバイバルファミリー』 原案・脚本・監督/矢口史靖 出演/小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな、時任三郎、藤原紀香、大野拓朗、志樽淳、渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄 配給/東宝 2月11日(土)より全国ロードショー (c)2017 フジテレビジョン 東宝 電通 アルタミラピクチャーズ http://www.survivalfamily.jp
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
「爆買い誘導ツアー」にうんざり! 外国人観光客の“韓国離れ”は自業自得?
外国人観光客の“韓国離れ”が加速している。春節の長期休暇(1月27日~2月2日)に海外を訪れた中国人観光客は推定600万人とされるが、中国最大のオンライン旅行社によると、同期間中に中国人観光客が訪れた観光地ランキングでは、韓国が昨年3位から7位に下落したという。 中国の旅行メディアは「個人旅行者が訪れるソウルの江南(カンナム)や明洞(ミョンドン)はそれほどでもないが、団体旅行客が多い済州島や釜山(プサン)などは、観光客の激減により、大きな痛手を被ることだろうと予想。一方で、日本を訪れる中国人観光客は約90%増えるとされていることから、韓国は危機感を募らせている。 ただこうした状況は、自業自得というしかない。 以前「韓国経済」が報じたところによると、韓国の旅行会社主催の「格安パッケージツアー」に参加 した中国人観光客のほとんどが「二度と韓国に行きたくない」と答えたという。4泊5日で5万円前後という低価格で人気を博していたが、その実態は“爆買い誘導ツアー”となっており、免税店や土産物店にばかり行かされるのだという。買い物ばかりを強要されるのだから、二度と行きたくないと思っても当然だ。 実際、ソウル市が昨年、15歳以上の外国人観光客約3,000人を対象に調査した結果、上半期と下半期で平均訪韓回数は3.2回から1.9回に下がっており、再訪韓率も47%から41%に下落したという。さらに、韓国に滞在する期間も6.5日から5.0日に減少している。 日本と同様、外国人誘致に力を入れている韓国。一時は成功しているように見えたが、徐々に綻びが見え始めているようだ。 ●参考記事 ・もう二度とごめんだ!! 中国人観光客が韓国にガッカリする理由とは (http://s-korea.jp/archives/9277?zo) ・外国人女性の被害続々…“女性観光客にとって危ない国”に落ちた韓国 (http://s-korea.jp/archives/5821?zo)イメージ画像
10人中9人が「性格まで変わった」 整形手術で理想の“顔”を手に入れた女たちは、本当に幸せなのか?
容姿が変われば心も変わる――。 先頃、韓国で美容整形手術を受けた女性たちの意識調査が行われ 、興味深い結果が発表された。それは、美容整形を受けた女性10人のうち9人が、「美容整形で性格まで変化した」と考えているというものだ。 1月中旬、淑明女子大学校のイ・ジミ教授らは、韓国の美容学会誌にレポートを発表した。2014年9月から10月にかけて、美容整形を受けた20代以上の女性402人を対象にアンケート調査を行ったところ、「美容整形が性格に変化を及ぼしたか ?」という質問に対して、91.3 %が「はい 」と答えているという。 中でも販売、サービス職、自営業に従事している女性に「はい」という 答えが目立った。彼女たちのうち94.7%が、整形による心の変化を認めており、これは他の職種の女性よりも高い結果となった。 調査対象者が、自分たちの容姿に対して普段抱いている満足度を5点満点で評価してもらった結果、平均値は2.89点だった。自らを“中の上”と考えている人が多いということだろう。この自己評価 に、年齢や学歴に応じた差はなかったが、職業別、特に事務職の女性は、 他の職業群の女性よりも満足度が低かった。 さらに、美容整形したきっかけについて尋ねたところ、「外見に満足していなかったから 」という回答が59%で最も多かった。次いで「皮膚の老化を改善するため」が20.1%、「周囲の勧めで」が7%、そして「ほか の人たちもしているから」が4.7 %の順となった。 なお、手術後の結果に対する満足度は5点満点で3.53と、おおむね満足していることも明らかになっている。彼女たちは、手術後に「イメージが良くなった」(43%)、「自信がついた 」(40.9%)と回答しており、中には「(職場などにおける)社会的競争力が高まった」と回答(6.1%)するケースも少なくなかった。 ちなみに、「副作用 や後遺症を経験したことがある」という回答も29.9%と、約3割いることがわかった。その内訳は、「あざや腫れ」(39.3%)が最も多く、「色素沈着など」(13.8%)、「顔が非対称になった 」(11%)などの順となっている。イメージ画像(Thinkstockより)
10人中9人が「性格まで変わった」 整形手術で理想の“顔”を手に入れた女たちは、本当に幸せなのか?
容姿が変われば心も変わる――。 先頃、韓国で美容整形手術を受けた女性たちの意識調査が行われ 、興味深い結果が発表された。それは、美容整形を受けた女性10人のうち9人が、「美容整形で性格まで変化した」と考えているというものだ。 1月中旬、淑明女子大学校のイ・ジミ教授らは、韓国の美容学会誌にレポートを発表した。2014年9月から10月にかけて、美容整形を受けた20代以上の女性402人を対象にアンケート調査を行ったところ、「美容整形が性格に変化を及ぼしたか ?」という質問に対して、91.3 %が「はい 」と答えているという。 中でも販売、サービス職、自営業に従事している女性に「はい」という 答えが目立った。彼女たちのうち94.7%が、整形による心の変化を認めており、これは他の職種の女性よりも高い結果となった。 調査対象者が、自分たちの容姿に対して普段抱いている満足度を5点満点で評価してもらった結果、平均値は2.89点だった。自らを“中の上”と考えている人が多いということだろう。この自己評価 に、年齢や学歴に応じた差はなかったが、職業別、特に事務職の女性は、 他の職業群の女性よりも満足度が低かった。 さらに、美容整形したきっかけについて尋ねたところ、「外見に満足していなかったから 」という回答が59%で最も多かった。次いで「皮膚の老化を改善するため」が20.1%、「周囲の勧めで」が7%、そして「ほか の人たちもしているから」が4.7 %の順となった。 なお、手術後の結果に対する満足度は5点満点で3.53と、おおむね満足していることも明らかになっている。彼女たちは、手術後に「イメージが良くなった」(43%)、「自信がついた 」(40.9%)と回答しており、中には「(職場などにおける)社会的競争力が高まった」と回答(6.1%)するケースも少なくなかった。 ちなみに、「副作用 や後遺症を経験したことがある」という回答も29.9%と、約3割いることがわかった。その内訳は、「あざや腫れ」(39.3%)が最も多く、「色素沈着など」(13.8%)、「顔が非対称になった 」(11%)などの順となっている。イメージ画像(Thinkstockより)
ゾンビ肉の悪夢再び……消費期限切れの肉が化学薬品で華麗に復活!
2014年、米OSIグループ傘下の上海福喜食品が消費期限切れ肉をマクドナルドなどに供給していたことが露見。さらに翌年には、1970年代に生産された冷凍肉が国内で流通していたことが発覚するなど、「ゾンビ肉」問題が後を絶たない中国。今度は、火鍋によく入れられる羊肉で不祥事が起きた。 「東網」(1月26日付)などによると、黒竜江省ハルビン市の九洲源食品加工廠が、消費期限が1年半以上前に切れた羊肉を加工し、市場に卸していたというのだ。変色した肉に、使用を禁止されている化学薬品や保水剤を加え、あたかも新鮮な肉のように蘇らせてしまう。まさにゾンビ肉だ。 足がつくことを恐れたためか、九洲源食品加工廠はこのゾンビ肉を、省外の市場に卸していた。吉林省のある市場では、ゾンビ肉を500グラム40元(約640円)で仕入れ、上質肉として販売していたという。 同社はすでに当局から、商品の回収と操業を停止して製造過程を改善するよう命じられているが、ネットでは「改善? それだけで済む話か」「ほかの国なら工場は閉鎖され、操業の再開はあり得ないだろう」といった厳しい声が相次いでいる。一方で、カモやネズミ、キツネなどを羊肉に偽装する事件も相次いでいることから「消費期限は切れていてもホンモノの羊肉なのだから、優良企業だ!」と、皮肉めいた書き込みも。期限切れ肉の加工・販売が発覚した、九洲源食品加工廠の羊肉
ラベルには、製造年月日が2014年3月13日、消費期限が2015年3月13日と印刷されていた
それにしても、毎度騒がれながら同様の事件がなくならないのはなぜだろうか? 中国と取引のある食品専門商社に勤める日本人男性は、内情をこう明かす。 「当局は、食品工場や保存施設への立ち入り検査を抜き打ちでやることになっていますが、ほとんどの場合は、業者と癒着している職員が立ち入りの日時をあらかじめ教えてくれます。こうした事件が明るみになるのは、そうした官民の癒着がこじれた場合だけ」 中国で食の安全を求めることは、もはやナンセンスなのかもしれない。 (文=中山介石)見るからに古く変色した肉が、魔法の薬で蘇る











