日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒー

日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像1
映像化は困難とされた貫井徳郎作品の初映画化『愚行録』。週刊誌記者の田中(妻夫木聡)はエリート一家惨殺事件の真相を探る。
 慶應大学には付属校から上がった内部生と大学から入った外部生との間に見えない溝が存在し、早稲田大学では一流企業に就職するための猛烈なコネづくりが行なわれている──。有名大学のえげつない内情を克明に描いた貫井徳郎のミステリー小説『愚行録』(東京創元社)が、妻夫木聡&満島ひかり主演作として映画化された。本作で長編デビューを果たしたのは、ポーランド国立映画大学で演出を学んだ新鋭・石川慶監督。にこやかな表情を浮かべながらも、いっさい本音を吐くことのないエリート階級の人々の腹黒い内面を、乾いた映像で切り取ってみせ、魅力的なドス黒系エンターテイメントに仕立てている。  誰からも愛された美男美女のエリート夫婦とその娘が新築されたばかり自宅で刺殺されるという陰惨な事件が起き、犯行から1年が経っても犯人の手掛かりはつかめない。週刊誌記者の田中(妻夫木聡)はエリート夫婦の過去を知る関係者たちへの取材を始める。被害者夫婦の友人たちは「あんないい人がなぜ?」と首を傾げるが、その言葉の裏側から被害者夫婦の意外な素顔が浮かび上がってくる。さらに田中が取材を進めていくと、今の日本は格差社会どころか、歴然とした階級社会であることを思い知らされる。実の妹・光子(満島ひかり)が我が子をネグレクトしていた疑いで拘置所送りとなっている田中にとって、エリート階級とその階級に憧れる人々たちの言動はあまりにも虚しく感じられた。  直木賞候補にもなった原作小説を1時間57分に収めるために、映画ではぎゅっと絞った形となっているが、登場キャラクターたちの腹黒さや浅はかさが次々とスクリーンに映し出されていく。本人たちはそのことに気づいていない分、取材記者・田中の目を通して見る我々には、よりイタくてキモいキャラクターに映る。中でも極めつけなのが、殺されることになる夏原友季恵(松本若菜)だ。美人でファッションセンスに優れている友季恵は、学生の頃から人気者だった。大学から入った外部生ながら、華やかさと育ちの良さから内部生とのランチに呼ばれ、あっさりと学内カーストを駆け上がっていく。クラスメイトの誰とも明るく接するが、ダサくて取り柄もない外部生を内部生に紹介することは決してしない。友季恵をライバル視する同級生の淳子(臼田あさ美)は目障りなので、淳子の彼氏・尾形(中村倫也)を思わせぶりな態度で奪い取ってしまう。尾形が淳子から自分に乗り換える様子を見て、友季恵はにっこりと微笑む。
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像2
外部生ながら、真っ先に内部生グループに昇格した夏原友季恵(松本若菜)。誰とでも気さくに接し、育ちの良さを感じさせる人気者だった。
 友季恵には自分がえげつないことをしているという自覚はまるでなく、自分が欲しいものは素直に手に入れ、逆らう者は容赦なく叩き潰すという行為が無意識レベルでできてしまう。多分、友季恵は自分がなぜ殺されたのか、その理由を知らないまま死んでいったはずだ。殺人鬼から愛する我が子を最期まで庇おうとした悲劇のヒロインとして、同窓生たちの記憶に残ることになる。生まれつきの悪女である友季恵役にオーディションで選ばれたのは松本若菜。成海璃子主演の官能作『無伴奏』(16)では池松壮亮の美しい姉を演じており、二面性のある美女役でこれから活躍の場を増やしてきそうだ。  週刊誌記者として事件の真相を追っていく主人公役の妻夫木聡とその妹役の満島ひかりは演技力に定評があるが、友季恵と一緒に殺されることになる大手不動産会社勤務の夫・田向役の小出恵介、田向にとって“都合のいい女”である恵美役の市川由衣ら助演陣も、実に素晴しく腹黒い人間像をはつらつと演じてみせる。彼らの生き生きとした悪人顔を見ていると、俳優として裏表のあるキャラクターのほうが薄っぺらい善人役よりも演じがいがあることが、とてもよく分かる。
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像3
事件を追う田中にとって、気がかりな存在である妹の光子(満島ひかり)。兄妹とも、家族に関しては苦い思い出しかなかった。
 人間のドロドロした嫌な部分を描きながらも、本作を魅力的なエンターテイメント作品に押し上げている要因に、端正なカメラワークと湿度の低い映像も挙げられる。石川監督がポーランド国立映画大学に留学した際、撮影科にいた同期生のポーランド人ピオトル・ニエミイスキを日本に招き、撮影監督を任せている。石川監督によると、日本とポーランドは1本あたりの映画製作の予算規模が似ており、ピオトルの異文化に対するオープンな性格もあって、限られたスケジュールの中でもスムーズに撮影が進んだとのこと。日本の知られざるヒエラルヒー社会を、異邦人の乾いた目線で見つめるような冷ややかな味わいが本作にはある。  原作では慶應大学となっていた大学名は、映画では文應大学となっているが、多分どのキャンパスにも夏原友季恵によく似た女性がいたはずだ。とても美しい上に頭もキレ、彼女が現われただけでパッと場が明るくなる。多くの人の目には社交的な性格に映るが、でもごく自然に自分の周囲にいる人間をコマのように扱うことに優れている無慈悲な女王さま。それが夏原友季恵という女だ。愚かなことに、男たちはそんな女王さまに尽くすことに喜びを感じてしまう。人間はどうしようもなく愚かな生き物であることを、『愚行録』は思い出させてくれる。 (文=長野辰次)
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像4
『愚行録』 原作/貫井徳郎 脚本/向井康介 監督・編集/石川慶 出演/妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満 配給/ワーナー・ブラザーズ映画、オフィス北野  2月18日(土)より全国ロードショー (c)2017「愚行録」製作委員会 http://gukoroku.jp

日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像5
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒー

日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像1
映像化は困難とされた貫井徳郎作品の初映画化『愚行録』。週刊誌記者の田中(妻夫木聡)はエリート一家惨殺事件の真相を探る。
 慶應大学には付属校から上がった内部生と大学から入った外部生との間に見えない溝が存在し、早稲田大学では一流企業に就職するための猛烈なコネづくりが行なわれている──。有名大学のえげつない内情を克明に描いた貫井徳郎のミステリー小説『愚行録』(東京創元社)が、妻夫木聡&満島ひかり主演作として映画化された。本作で長編デビューを果たしたのは、ポーランド国立映画大学で演出を学んだ新鋭・石川慶監督。にこやかな表情を浮かべながらも、いっさい本音を吐くことのないエリート階級の人々の腹黒い内面を、乾いた映像で切り取ってみせ、魅力的なドス黒系エンターテイメントに仕立てている。  誰からも愛された美男美女のエリート夫婦とその娘が新築されたばかり自宅で刺殺されるという陰惨な事件が起き、犯行から1年が経っても犯人の手掛かりはつかめない。週刊誌記者の田中(妻夫木聡)はエリート夫婦の過去を知る関係者たちへの取材を始める。被害者夫婦の友人たちは「あんないい人がなぜ?」と首を傾げるが、その言葉の裏側から被害者夫婦の意外な素顔が浮かび上がってくる。さらに田中が取材を進めていくと、今の日本は格差社会どころか、歴然とした階級社会であることを思い知らされる。実の妹・光子(満島ひかり)が我が子をネグレクトしていた疑いで拘置所送りとなっている田中にとって、エリート階級とその階級に憧れる人々たちの言動はあまりにも虚しく感じられた。  直木賞候補にもなった原作小説を1時間57分に収めるために、映画ではぎゅっと絞った形となっているが、登場キャラクターたちの腹黒さや浅はかさが次々とスクリーンに映し出されていく。本人たちはそのことに気づいていない分、取材記者・田中の目を通して見る我々には、よりイタくてキモいキャラクターに映る。中でも極めつけなのが、殺されることになる夏原友季恵(松本若菜)だ。美人でファッションセンスに優れている友季恵は、学生の頃から人気者だった。大学から入った外部生ながら、華やかさと育ちの良さから内部生とのランチに呼ばれ、あっさりと学内カーストを駆け上がっていく。クラスメイトの誰とも明るく接するが、ダサくて取り柄もない外部生を内部生に紹介することは決してしない。友季恵をライバル視する同級生の淳子(臼田あさ美)は目障りなので、淳子の彼氏・尾形(中村倫也)を思わせぶりな態度で奪い取ってしまう。尾形が淳子から自分に乗り換える様子を見て、友季恵はにっこりと微笑む。
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像2
外部生ながら、真っ先に内部生グループに昇格した夏原友季恵(松本若菜)。誰とでも気さくに接し、育ちの良さを感じさせる人気者だった。
 友季恵には自分がえげつないことをしているという自覚はまるでなく、自分が欲しいものは素直に手に入れ、逆らう者は容赦なく叩き潰すという行為が無意識レベルでできてしまう。多分、友季恵は自分がなぜ殺されたのか、その理由を知らないまま死んでいったはずだ。殺人鬼から愛する我が子を最期まで庇おうとした悲劇のヒロインとして、同窓生たちの記憶に残ることになる。生まれつきの悪女である友季恵役にオーディションで選ばれたのは松本若菜。成海璃子主演の官能作『無伴奏』(16)では池松壮亮の美しい姉を演じており、二面性のある美女役でこれから活躍の場を増やしてきそうだ。  週刊誌記者として事件の真相を追っていく主人公役の妻夫木聡とその妹役の満島ひかりは演技力に定評があるが、友季恵と一緒に殺されることになる大手不動産会社勤務の夫・田向役の小出恵介、田向にとって“都合のいい女”である恵美役の市川由衣ら助演陣も、実に素晴しく腹黒い人間像をはつらつと演じてみせる。彼らの生き生きとした悪人顔を見ていると、俳優として裏表のあるキャラクターのほうが薄っぺらい善人役よりも演じがいがあることが、とてもよく分かる。
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像3
事件を追う田中にとって、気がかりな存在である妹の光子(満島ひかり)。兄妹とも、家族に関しては苦い思い出しかなかった。
 人間のドロドロした嫌な部分を描きながらも、本作を魅力的なエンターテイメント作品に押し上げている要因に、端正なカメラワークと湿度の低い映像も挙げられる。石川監督がポーランド国立映画大学に留学した際、撮影科にいた同期生のポーランド人ピオトル・ニエミイスキを日本に招き、撮影監督を任せている。石川監督によると、日本とポーランドは1本あたりの映画製作の予算規模が似ており、ピオトルの異文化に対するオープンな性格もあって、限られたスケジュールの中でもスムーズに撮影が進んだとのこと。日本の知られざるヒエラルヒー社会を、異邦人の乾いた目線で見つめるような冷ややかな味わいが本作にはある。  原作では慶應大学となっていた大学名は、映画では文應大学となっているが、多分どのキャンパスにも夏原友季恵によく似た女性がいたはずだ。とても美しい上に頭もキレ、彼女が現われただけでパッと場が明るくなる。多くの人の目には社交的な性格に映るが、でもごく自然に自分の周囲にいる人間をコマのように扱うことに優れている無慈悲な女王さま。それが夏原友季恵という女だ。愚かなことに、男たちはそんな女王さまに尽くすことに喜びを感じてしまう。人間はどうしようもなく愚かな生き物であることを、『愚行録』は思い出させてくれる。 (文=長野辰次)
日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像4
『愚行録』 原作/貫井徳郎 脚本/向井康介 監督・編集/石川慶 出演/妻夫木聡、満島ひかり、小出恵介、臼田あさ美、市川由衣、松本若菜、中村倫也、眞島秀和、濱田マリ、平田満 配給/ワーナー・ブラザーズ映画、オフィス北野  2月18日(土)より全国ロードショー (c)2017「愚行録」製作委員会 http://gukoroku.jp

日本は格差社会ではなく、すでに階級社会だった!? 『愚行録』が暴くこの国の見えないヒエラルヒーの画像5
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!

腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到

腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像1
ゴミ収集場の前に置かれた、スナック菓子のパレット。「ご自由にお持ちください」と言っているかのようだ
 2月4日の朝、香港西部の屯門にあるゴミ収集場で、多くの香港市民が廃棄されたゴミに群がって争奪戦を巻き起こした。普段は人があまり寄り付かない場所にもかかわらず、この騒ぎ。いったい何が起こったのか?  そこに捨てられていたのは、期限切れとなった日本製スナック菓子「ジャガビー」。しかも、梱包されてパレットに載せられたまま大量に廃棄されていたため、それを聞きつけた市民たちが殺到、争奪戦を繰り広げたというわけだ。
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像2
賞味期限から、たった1週間しか過ぎていない。しかも、表示がすべて日本語なので、日本製のようだ
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像3
“ゴミ”に群がって運び出す人々。子どもたちもうれしそうだ
 彼らは期限切れなどまったく気にしていないようで、中には早速箱を開けて味見をし、「ハオチー(おいしい)!」と言って品質に問題がないことを確かめると、手押し車で12ダース入りのダンボールを10数箱も持って帰る人がいたほど。
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像4
中にはトラックで来て、パレットごと持って帰るツワモノも
 メディアの取材に答えたトウさんという男性は、「こういった期限切れ間もない食品を仕入れて、安値で売るところもある。それに比べたら、こうやって箱ごと置いてくれるなんて良心的だし、社会貢献にもなるからいいじゃないか」と、思わぬ贈り物に喜んでいた。  香港在住の日本人駐在員は言う。 「香港では普通に日本の食品が手に入りますが、中でもインスタントラーメンとスナック菓子は、香港人向けの味付けにした商品が売り出されることもあります。今回どうしてこれだけの量の日本製スナック菓子が期限切れで廃棄されることになったのかはわかりませんが、“消費期限”ではなく“賞味期限”が少し過ぎた程度。陸からやってくる、安全性も定かでない中国食品に囲まれて生活している香港人なら『モーマンタイ(問題ない)』と言うでしょう」    腐っても日本製、というわけか……。 (文=佐久間賢三)

腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到

腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像1
ゴミ収集場の前に置かれた、スナック菓子のパレット。「ご自由にお持ちください」と言っているかのようだ
 2月4日の朝、香港西部の屯門にあるゴミ収集場で、多くの香港市民が廃棄されたゴミに群がって争奪戦を巻き起こした。普段は人があまり寄り付かない場所にもかかわらず、この騒ぎ。いったい何が起こったのか?  そこに捨てられていたのは、期限切れとなった日本製スナック菓子「ジャガビー」。しかも、梱包されてパレットに載せられたまま大量に廃棄されていたため、それを聞きつけた市民たちが殺到、争奪戦を繰り広げたというわけだ。
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像2
賞味期限から、たった1週間しか過ぎていない。しかも、表示がすべて日本語なので、日本製のようだ
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像3
“ゴミ”に群がって運び出す人々。子どもたちもうれしそうだ
 彼らは期限切れなどまったく気にしていないようで、中には早速箱を開けて味見をし、「ハオチー(おいしい)!」と言って品質に問題がないことを確かめると、手押し車で12ダース入りのダンボールを10数箱も持って帰る人がいたほど。
腐っても日本製!? 香港で大量廃棄された期限切れ「ジャガビー」に市民が殺到の画像4
中にはトラックで来て、パレットごと持って帰るツワモノも
 メディアの取材に答えたトウさんという男性は、「こういった期限切れ間もない食品を仕入れて、安値で売るところもある。それに比べたら、こうやって箱ごと置いてくれるなんて良心的だし、社会貢献にもなるからいいじゃないか」と、思わぬ贈り物に喜んでいた。  香港在住の日本人駐在員は言う。 「香港では普通に日本の食品が手に入りますが、中でもインスタントラーメンとスナック菓子は、香港人向けの味付けにした商品が売り出されることもあります。今回どうしてこれだけの量の日本製スナック菓子が期限切れで廃棄されることになったのかはわかりませんが、“消費期限”ではなく“賞味期限”が少し過ぎた程度。陸からやってくる、安全性も定かでない中国食品に囲まれて生活している香港人なら『モーマンタイ(問題ない)』と言うでしょう」    腐っても日本製、というわけか……。 (文=佐久間賢三)

まるで井之頭五郎の老後……? 谷口ジロー作画の『センセイの鞄』がいい味すぎる!

まるで、井之頭五郎の老後を見ているよう……? 谷口ジロー作画の『センセイの鞄』がいい味すぎる!の画像1
『センセイの鞄』(双葉社)
 自分より、ひと回りもふた回りも年下の恋人ができる――。ほとんどの男性にとって、憧れのシチュエーションですよね。「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載されている『恋は雨上がりのように』は、17歳の美少女が、さえない45歳のバツイチ子持ちファミレス店長を好きになってしまうという年の差恋愛を描く作品で、僕らのようなアラフォー世代をキュンキュンさせてくれます。  しかし文学の世界には、この『恋は雨上がりのように』をも超越する、ハイレベルな年の差恋愛の世界があります。それが『センセイの鞄』という作品。70歳近いおじいさんと、30代後半独身女性の恋を描く本作。それも、加藤茶クラスの大物芸能人の話などではなく、ごく普通の教師と教え子の関係です。 『センセイの鞄』は、芥川賞作家の川上弘美先生の小説で、ドラマ化もされている有名作品ですが、『孤独のグルメ』の谷口ジロー先生が作画を担当するマンガ版も存在します。純文学などまったく縁のない僕ですが……マンガ版があるのか、そうかそうか、そうなれば話は違う。読んでみると、実にいい味を出しているんですよ。まるで『孤独のグルメ』の主人公、井之頭五郎の老後を見ているような、そんな気分で読むことができます。  主人公は、独身OLのツキコさんこと大町月子37歳。お相手はツキコさんが女子高生だった時の古文の先生、松本春綱。ツキコさんより、30歳以上も年上です。30歳の年の差って、冷静に考えるとすごいことですよね。なにしろ、一方が30歳の時に、相手は新生児だったわけですから。  2人の出会いは、お互いの行きつけの居酒屋で、センセイがたまたま隣り合ったツキコさんに声をかけたことが始まりです。  ツキコさんが、「まぐろ納豆」「蓮根のきんぴら」「塩らっきょう」という、女子にしてはゲキ渋なラインナップのメニューを頼むと、隣のセンセイも同じメニューを頼み……。 「大町ツキコさんですね」 「店に出入りするキミに見覚えがあったので」 「名簿とアルバムを見て確かめました」 「あのころキミはおさげにしていたでしょう」  怒涛のセリフ。ちょっ、めちゃくちゃチェック済みじゃないですか! ぶっちゃけ、教え子狙いのナンパじゃないかっていう。センセイもいい年して、なかなかやりますな。しかし、こういうストーカースレスレな行為も、センセイのようなキチンとした身なりの紳士がやると、それっぽく感じさせないのです。  初めは誰だったか思い出せなかったツキコさん。高校時代の先生だったことは思い出したものの、本名が出てこない、そんな流れでセンセイと呼ぶようになります。  それ以来、たびたび行きつけの店で隣り合って飲み、時には2軒目3軒目とハシゴし、時にはセンセイの家に招かれ……次第に、お互い惹かれ合うようになります。それでいて、プラトニックな関係です。  アンチ巨人のツキコさんと巨人ファンのセンセイがナイター中継の最中にケンカして、1カ月も口をきかなかったり、ツキコさんがセンセイの別れた奥さんに嫉妬したり、逆にセンセイがツキコさんの同級生とのデートに嫉妬したり……。しっとりした大人の恋愛だけを描いた作品なのかと思いきや、甘酸っぱい恋の駆け引きもあります。  この作品は、キラキラした若いカップルとも、ギラギラした中年カップルとも違う、適度に枯れた感じで、2人の独特の距離感をほほえましく見守るような、そんな作品なのかもしれません。しかし、僕のように純文学のわからぬ下世話人間にとっては、正直“このカップル、ちょっとキモ……”って思うところもあるんですよ。そんな自分のやさぐれた感情を代弁してくれるキャラが作中に登場します。その名も「名もない酔っ払い」。  この作品きってのヒール役は、おでん屋でセンセイの隣の席に座っており、酔っ払ってベロベロ状態。こんな感じで絡んできました。 「おたくら、どういうんですか」 「年も離れてるんだろうに、いちゃいちゃしちゃってさ」 「いやらしいんだよ、だいたいいい年してさ」 「このじいさんあんたとヤってるの? 月何回くらいヤってるんだよ」  よくぞ言ってくれた! もうド直球ですよ。この男の登場により、作品を読みながらモヤモヤしてた部分がすべて吐き出されるのです。“よかった、自分だけがそう思っていたんじゃないんだ……”。そういう感情とともに。  後半では、年の差恋愛の宿命というのか、センセイの晩年の境遇をツキコさんが悲しむシーンまで描かれており、そのシーンが、またなんとも切ないのです。そう、これは単なる恋愛ではない、究極の愛。「看取ら恋愛(みとらレンアイ)」なのではないでしょうか?  ちなみに谷口先生の描く作品中の食事シーンは、『孤独のグルメ』譲りの美麗さです。さらしクジラ、もずく酢、切り干し大根、茄子のしぎ焼き、塩ウニ、トビウオのしょうが醤油などなど。ツキコさんとセンセイによる、渋すぎるセレクションはさすが年の功! それだけでも十分楽しめる作品です。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) 「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから

【反アパデモ】右翼団体の妨害からデモ隊を守る日本警察の姿に、中国人が感銘「これが民主主義か!」

【反アパデモ】右翼団体の妨害からデモ隊を守る日本警察の姿に、中国人が感銘「これが民主主義か!」の画像1
デモを妨害する右翼団体構成員を排除する日本の警察の姿は、中国人にも感銘を与えたようだ
 客室に南京大虐殺を否定する書籍などを置いていたことで、中国人からの反発が広がっているアパホテル。2月5日には、東京都内で在日中国人による抗議デモが行われたが、中国国内でも各メディアが大きく取り上げている。中でも話題となっているのは、中国共産党機関紙「人民日報」系の国際情報紙「環球時報」が2月6日に中国版Twitter「微博」でリツイートした、デモ参加女性の投稿だ。  そこには、日本と中国の国旗をあしらったマスクをした本人の写真とともに、こんな文章がつづられている。 「私たちは中国が好きだし、日本も好きです。今日のデモは滞りなく進み、全員が無傷。日本の警察には本当に感謝しています」  それに対し、中国のネトウヨが「待ってました!」とばかりに反応。「日本が好き」という表現が気に入らないようで、「豚や犬にも劣る。恥知らず!」「日本を恨むか中国を愛するか、選択は二つに一つ。この女はダブルスタンダードだ」「本当に愛国というなら、すぐに帰ってこい。でなければ、一生日本にいろ。せいぜい売春婦にならないようにな」「日本の公権力に守られて、何がデモだ!?」といった、批判的なコメントが書き込まれた。  さらに、「(南京大虐殺が捏造だというのであれば)広島と長崎に原爆を落とされたのも捏造だと思う」「日本の極右は少数派かもしれないが、安倍首相が右翼だということを忘れるな!」などと、日本に対する批判も忘れてはいない。  2012年の反日暴動の時には、ネット上は日本への敵意をむき出しの書き込みであふれたが、上海でコンサルタントをしている日本人によると、今回は少し様子が異なるようだ。 「コメント欄を見ていると、もちろん過激な書き込みはありますが、日本の言論の自由やデモ隊を守る警察に対する賛辞もあふれています」  確かにネット上の書き込みには、「ネトウヨと中国政府の協力により、アパの知名度を上げるとともに、日本右翼の主張や立場を広めてしまった。中国は敗者だ」といった冷静な分析や、「中国人には、民主主義国にいる時だけデモを行う権利があるのか?」といった、自嘲的なコメントも見られる。  中でも、日本の右翼団体の構成員とみられる人物の攻撃から、身をていしてデモ参加者を守る日本の警察の姿を捉えた写真や映像は中国人に感銘を与えたようで、 「日本の警察は味方してくれるのか。中国で反中デモしたらどうなるか、試してみようか」 「アパホテルは自らの主張をして、日本在住の同胞たちは公然と反論することができた。これはある意味、対等だ」 など、日本の民主主義に一定の評価を与えるような書き込みも少なくない。  アパホテルの客室に置かれていた一冊の本は、図らずも中国人の日本理解を促進する結果となったか!? (文=中山介石)

今年のバレンタインは、“まりりん”白石茉莉奈からのチョコレートをゲットせよ!!

今年のバレンタインは、まりりん白石茉莉奈からのチョコレートをゲットせよ!!の画像1
 2月14日はバレンタインデー。ロッカーや机の中にひょっこりチョコレートが入っていたり、放課後、あの娘から「好きです」なんて言われたり……したことがない人が多数だと思います。僕もその一人です。今年こそは好きなあの娘にチョコレートをもらいたい! 甘い香りに包まれたい!! そんなアナタに朗報ですっ。  今年のバレンタインは、SODstarの白石茉莉奈ちゃんからチョコレートがもらえちゃいますよ!!  パワフルママドルとして歌や演技にバラエティと、AVの枠に捉われない大活躍を見せているまりりん。2月16日の『SODstar presents 白石茉莉奈とイクッ!!夢の3泊4日≪ドキエロ≫南国リゾートツアーinサイパン』発売にあわせて、ファン感謝祭キャンペーンを実施します!  本作は、デビュー3周年を迎えたまりりんがお届けする2017年最大の恋愛ドキュメントにして自他共に認める最高傑作。  南の島・サイパンで繰り広げられる3人のファンによる“まりりん争奪戦”。  まりりんが一緒に過ごしたいと思ったのは、まりりんのハートを射止めたのは一体誰なのか!? ラストまで目が離せない作品となっております。
今年のバレンタインは、まりりん白石茉莉奈からのチョコレートをゲットせよ!!の画像2
 今、SODショッピングサイトにて本作を注文すると、先着120名さまにまりりんからチョコレートと、そして! ラブレターが!! 一緒に届いちゃうんです!!!  この機会を逃さないでくださいねっ。  さらに、「チョコレート、間に合わなかった……」というアナタにもまりりんは手を差し伸べてくれました! 詳しくはコチラ!  今年のバレンタインはチョコ0個なんて言わせない!

関西エリアの風俗代とホテル代が永久無料になる仕事がある!

関西エリアの風俗代とホテル代が永久無料になる仕事がある!の画像1
 ソフト・オン・デマンドが運営している風俗情報サイト「kaku-butsu」が、今年の夏、ついに関西上陸を果たすことが明らかになった。  多くの風俗情報サイトは、ただバナーを貼ってお店の宣伝をするだけだが、「kaku-butsu」は風俗店を覆面調査し、女の子や店舗に点数をつけ、店舗をランキングで表示している。  つまり、さまざまな店舗を一定の基準で公正に評価し続けることで、今、どのお店がホットなのかがわかるのだ。  興味深いことに、かつて良い女の子が揃い、ランキングが上位だった店舗が、あるときを境に点数が伸び悩むようになり、やがて閉店してしまうケースは多い。店長が変わったり、看板嬢が引退したり、風俗店にも「旬」というものが存在し、うまく立て直せない場合には、どんな名店も消えてしまうのだ。 「kaku-butsu」の覆面調査を見ていると、そんな風俗店の栄枯盛衰を垣間見ることができる。  そして、どの風俗店が最も熱いのかを肌で感じられる、夢のような仕事が存在する。それが「kaku-butsu覆面調査団員」だ。あまりに夢のような仕事すぎて、さまざまなメディアで何度も紹介されてきたが、この「kaku-butsu覆面調査団員」は、風俗のプレイ代・ホテル代をソフト・オン・デマンドが負担するため、タダで風俗に行きまくれる。  その代わり、約2,000文字に及ぶ「調査レポート」を48時間以内に提出することが義務付けられるが、調査は自分の仕事の都合などに合わせてエントリーできるため、スケジュールの合間に美女を抱き、レポートを書けばいいだけ。現在は東京や横浜を中心とした「首都圏版」しか存在しないため、団員になれるのは関東近郊にお住まいの方に限られるが、関西版がオープンするとなれば、大阪、京都、神戸などにお住まいの方も団員候補の対象となる。  これまで約1万5,000人近くの応募があり、実際に団員として採用されたのが約140名なので非常に狭き門なのだが、合格する秘訣は大きく3つのポイントだ。 1.ルックスは問わないが、清潔感があり、好感の持てる男性であること。 2.風俗で遊んできた経験があり、風俗店の調査や評価をできる知識があること。 3.風俗店のルールを守って遊ぶ紳士であり、読みやすいレポートを書けること。  イケメンすぎる人は女の子が過剰にサービスする可能性があるので、最も望ましいのは「普通のルックス」をしていることだ。年齢の上限は特になく、18歳以上の男性で、風俗でしっかり射精できる健康的な人であることも求められるため、60分でイケない体質の方は調査団員になるのは難しい。  そして、審査で落ちる最も多い理由は「あまり風俗店に行ったことがない」ことだ。風俗経験があるかどうかは必ず質問されるが、かなり深く質問されるので、ウソをついてもすぐに見破られてしまう。  月1回程度でも風俗に行っていれば合格の可能性は十分にあるので、滅多に風俗に行かない人はオナクラなどの激安風俗店で構わないので、月1回程度は風俗に行くべきだろう。レポートはマニュアルに従って書けばいいので、ある程度の文章の書ける人なら問題ないはずだ。  例えば、ごく一般的なサラリーマンの方が週1回の覆面調査をした場合、1回2万円のプレイ代、4,000円のホテル代だとして、年間50回ほど調査をしたら、約120万円分の風俗代とプレイ代が無料になる計算だ。  これだけの風俗代が浮けば、家族で海外旅行に出かけてもお釣りが来るのではないだろうか。  風俗で美女を抱きまくり、浮いたお金で海外旅行に出かける。「本当にそんな仕事があるの?」と言いたくなるが、本当にあるのだ。スター団員になると、週2回以上の調査をこなす人もいる。既に東京や横浜では実績があるので、まずは説明会に参加してみてはいかがだろうか。 「kaku-butsu覆面調査団員説明会in大阪」は、2月25日(土)13:00~17:00。会場の場所は申し込んだ方だけにメールでお知らせされる。 ▼kaku-butsu覆面調査団員のお申込み▼ http://fuzoku.sod.co.jp/recruit/kansai.html

関西エリアの風俗代とホテル代が永久無料になる仕事がある!

関西エリアの風俗代とホテル代が永久無料になる仕事がある!の画像1
 ソフト・オン・デマンドが運営している風俗情報サイト「kaku-butsu」が、今年の夏、ついに関西上陸を果たすことが明らかになった。  多くの風俗情報サイトは、ただバナーを貼ってお店の宣伝をするだけだが、「kaku-butsu」は風俗店を覆面調査し、女の子や店舗に点数をつけ、店舗をランキングで表示している。  つまり、さまざまな店舗を一定の基準で公正に評価し続けることで、今、どのお店がホットなのかがわかるのだ。  興味深いことに、かつて良い女の子が揃い、ランキングが上位だった店舗が、あるときを境に点数が伸び悩むようになり、やがて閉店してしまうケースは多い。店長が変わったり、看板嬢が引退したり、風俗店にも「旬」というものが存在し、うまく立て直せない場合には、どんな名店も消えてしまうのだ。 「kaku-butsu」の覆面調査を見ていると、そんな風俗店の栄枯盛衰を垣間見ることができる。  そして、どの風俗店が最も熱いのかを肌で感じられる、夢のような仕事が存在する。それが「kaku-butsu覆面調査団員」だ。あまりに夢のような仕事すぎて、さまざまなメディアで何度も紹介されてきたが、この「kaku-butsu覆面調査団員」は、風俗のプレイ代・ホテル代をソフト・オン・デマンドが負担するため、タダで風俗に行きまくれる。  その代わり、約2,000文字に及ぶ「調査レポート」を48時間以内に提出することが義務付けられるが、調査は自分の仕事の都合などに合わせてエントリーできるため、スケジュールの合間に美女を抱き、レポートを書けばいいだけ。現在は東京や横浜を中心とした「首都圏版」しか存在しないため、団員になれるのは関東近郊にお住まいの方に限られるが、関西版がオープンするとなれば、大阪、京都、神戸などにお住まいの方も団員候補の対象となる。  これまで約1万5,000人近くの応募があり、実際に団員として採用されたのが約140名なので非常に狭き門なのだが、合格する秘訣は大きく3つのポイントだ。 1.ルックスは問わないが、清潔感があり、好感の持てる男性であること。 2.風俗で遊んできた経験があり、風俗店の調査や評価をできる知識があること。 3.風俗店のルールを守って遊ぶ紳士であり、読みやすいレポートを書けること。  イケメンすぎる人は女の子が過剰にサービスする可能性があるので、最も望ましいのは「普通のルックス」をしていることだ。年齢の上限は特になく、18歳以上の男性で、風俗でしっかり射精できる健康的な人であることも求められるため、60分でイケない体質の方は調査団員になるのは難しい。  そして、審査で落ちる最も多い理由は「あまり風俗店に行ったことがない」ことだ。風俗経験があるかどうかは必ず質問されるが、かなり深く質問されるので、ウソをついてもすぐに見破られてしまう。  月1回程度でも風俗に行っていれば合格の可能性は十分にあるので、滅多に風俗に行かない人はオナクラなどの激安風俗店で構わないので、月1回程度は風俗に行くべきだろう。レポートはマニュアルに従って書けばいいので、ある程度の文章の書ける人なら問題ないはずだ。  例えば、ごく一般的なサラリーマンの方が週1回の覆面調査をした場合、1回2万円のプレイ代、4,000円のホテル代だとして、年間50回ほど調査をしたら、約120万円分の風俗代とプレイ代が無料になる計算だ。  これだけの風俗代が浮けば、家族で海外旅行に出かけてもお釣りが来るのではないだろうか。  風俗で美女を抱きまくり、浮いたお金で海外旅行に出かける。「本当にそんな仕事があるの?」と言いたくなるが、本当にあるのだ。スター団員になると、週2回以上の調査をこなす人もいる。既に東京や横浜では実績があるので、まずは説明会に参加してみてはいかがだろうか。 「kaku-butsu覆面調査団員説明会in大阪」は、2月25日(土)13:00~17:00。会場の場所は申し込んだ方だけにメールでお知らせされる。 ▼kaku-butsu覆面調査団員のお申込み▼ http://fuzoku.sod.co.jp/recruit/kansai.html

ユネスコ世界遺産登録阻止運動の一環!? 産経新聞が韓国映画『軍艦島』にイチャモン!

ユネスコ遺産登録を阻止運動の一環!? 産経新聞が韓国映画『軍艦島』にイチャモン!の画像1
 今年7月に公開を控えている韓国映画『軍艦島』が、早くも話題だ。  同作は、軍艦島こと端島に強制徴用された朝鮮人たちが命をかけて脱出を試みるストーリーで、ソン・ジュンギ、ファン・ジョンミン、ソ・ジソブ といった豪華キャストが名を連ねている。    1月下旬に公開された予告編には「ここの出来事を記憶する朝鮮人たちは一人たりとも残してはいけない」という日本語とともに、脱出しようともがく登場人物たちの姿が映し出されていた。ネット民からは「本当に楽しみ。絶対に見るよ」「予告編だけで涙が出る」「全国民必見だ」という声が寄せられ、興行成績にも期待が高まっている。  しかし、たった1分10秒の予告編が、またもや日韓を対立させてしまったようだ。  産経新聞(2月8日付)は、『軍艦島』の予告編を紹介しながら、「『明治日本の産業革命遺産』が2015年7月にユネスコ世界文化遺産として登録が決まったことに対し、韓国は官民を挙げ て阻止に働いた。映画は、その運動の一環」と報道。  これに対し、韓国メディアは「日本メディア、公開もしていない映画を批判」(京郷新聞)、「日本産経、“映画『軍艦島』はウソ”…地獄島じゃなかったと煽り立てる」(SBSニュース)、「監督のリュ・スンワン、“『軍艦島』は事実を基に製作…産経の報道は残念”」(OSEN)といった見出しの記事で反論している。  SNSでも「図々しいにもほどがある」「このままだと、韓国を植民地支配した事実も否定しそう」「ここまで言われると、絶対見て観客数を増やしたい」といった、日本メディアに批判的なコメントが目立つ状況だ。  それにしてもここ数年、韓国では反日感情を煽るような映画が増えている。14年には日本水軍と戦う韓国の歴史的英雄・李舜臣の姿を描く『鳴梁(ミョンリャン)』が観客動員数1760万人を記録し、歴代観客動員数1位を記録。15年には、日本統治時代を生きた文豪・尹東柱の一生を描いた『東柱』や、従軍慰安婦をテーマにした『帰郷』などが大きな話題を呼んだ。今年も、前出の『軍艦島』を含めて4作の反日映画が公開を控えている  日韓関係のさらなる冷え込みを招きそうな『軍艦島』だが、果たして……。 (文=S-KOREA) ●参考記事 政治と文化は“別腹”か。『君の名は。』だけじゃない韓国の日本コンテンツ人気 (http://s-korea.jp/archives/13264?zo) 半年遅れの『ポケモンGO』でも日本コンテンツに熱狂せざるを得ない韓国の事情 (http://s-korea.jp/archives/13043?zo