警視庁発表のデータによると、平成28年、日本全国で発生した振り込め詐欺の件数は1万4,151件で、その被害総額は406億円を超え、深刻な社会問題となっている。 一方、お隣の中国でも近年、振り込め詐欺被害が急増。一説には、年間の被害総額は4,000億円にも達する見込みというから、まさにケタ違いである。 しかし、そんな爆発的な被害拡大には「被害者にも責任の一端があるのでは?」と思えてしまうような事件が起きた。 「重慶晩報」(5月7日付)によると、今月6日、重慶市内に住む張さん(33歳・女性)が銀行のATMを破壊した疑いで逮捕された。なんと彼女は、ATMの入金口にコーラを注いだのだという。 悪質なイタズラと思いきや、取り調べを進めると、実は彼女は振り込め詐欺の被害者であることが判明したのだった。 彼女の証言によれば、昨年11月、携帯電話会社の関係者を名乗る人物から電話があり、「回線の使用料金が1,300元(約2万1,000円)不足している。心当たりがない場合は、身分証などを偽造され、勝手に電話回線を使用されている恐れがあるので、今から伝える公安局の番号に電話するように」と告げられた。 心当たりのない彼女は、指示された番号に電話したところ、公安局の局員を名乗る男が出て「キャッシュカードなどの情報も第三者に漏れている可能性があるので、財産を守るため、一度すべての預金を公安局の管理する口座に送金するように」という。慌てた張さんは、一連の電話が振り込め詐欺だとは気づかず、全財産5,300元(約8万5,000円)を指定された口座に送金してしまったのだ。 翌日、冷静になった彼女は同じ番号に電話し、返金方法を尋ねた。すると、電話口の男は「1.5リットルのコーラを購入し、中身をすべてATMの入金口に向かって注げ。そうすると、ATMから用紙が出てくるので、それを持って近所の警察署に行けば返金してもらえる」と話したという。 犯人からすれば、あまりにも愚直な彼女をからかったのだろう。しかし彼女は、ここでも男の言う通りに行動してしまう。当然、ATMは故障、焦った張さんは足早に現場から逃走。銀行は警察に被害届を提出し、防犯カメラの映像から彼女は逮捕された。 逮捕後、彼女は地元メディアに対し「本当にバカだった。あの時、早くお金を返してほしいという一心で犯人の指示に従ってしまった。いま思い出しても、自分は本当に愚かなことをしてしまいました」と、自らの頭を何度も叩きながら話した。 警察は張さんをだました振り込め詐欺グループの特定を進めるとともに、故障したATMの修理費6万元(約96万円)について、張さんに支払い能力があるかなど、慎重に捜査を行っていくという。 1本の電話で全財産を失った上、6万元の弁済危機に直面している彼女はあまりにも不憫だが、ほかにも普通では考えられないだまされ方をした被害者は少なくない。 広東省地方紙の社会部記者は話す。 「以前から流行しているのは、企業経営者に対し『不正蓄財で逮捕状が出ている』『税務調査が入る』などと脅し、『金を払えば回避できる』と要求する方法。中国の経営者はかなりの割合で法を犯しているので、引っかかってしまう人は少なくないんです。少し前には、複数の官僚に対し『お前の愛人から、すべて聞いた』とだけ書いたメールを送り、そのうち1割ほどから金を受け取っていたヤカラもいた」 中国人は、意外とお人よし? (文=青山大樹)銀行の監視カメラには、コーラをATMに注ぐ張さんの映像が記録されていた(重慶晩報)
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芸術的な「巨大結石」摘出に医師もギョーテン! 原因は深刻な環境汚染か
本サイトでも何度か報じてきた通り、中国では近年、超巨大化した結石の摘出手術が相次いでいる。今回お届けするニュースも、体内から摘出された結石の話だが、その芸術的な形に大きな注目が集まっている。 「新浪網」(5月12日付)によると、広東省東莞市内の病院で、75歳男性が膀胱結石の摘出手術を受けた。通常は20分ほどで完了する手術だが、結石があまりに巨大化していたため、1時間を超える“大手術”になったという。そして結石が摘出された瞬間、手術室にいた医師たちは仰天した。その形が、あまりにも奇妙だったからだ。 執刀した医師は地元メディアの取材に対し、「結石を見た瞬間、びっくりするほど芸術的な形だったので、手術室にいた全員から『ワァッ!』と声が上がりました。20年間、医師としてさまざまな手術を行ってきましたが、こんな結石を摘出したのは初めて。卵くらいの大きさの結石なのですが、まるでたくさんのタニシの集合体かと思うほど、奇妙な形をしているんです」 まさに身体の神秘といったところだが、メディアはこの結石を「怪石」と名付け、大きく報じている。今回の手術で摘出された膀胱結石。現在は、記念として患者が大切に保管しているという
16年に摘出された膀胱結石、過去最大級の大きさだといわれている
中国ではほかにも、結石の摘出手術がたびたびニュースになっている。2016年1月には、広東省深セン市内の病院で、36歳男性の膀胱から、こぶし大の結石が摘出された。その重さはなんと500gにも達し、膀胱結石としてはギネス級の最大クラスだと報じられた。また、今年4月、湖南省長沙市内の病院で摘出された膀胱結石は幅が9cm以上もあり、手術を受けた23歳男性は、15年間、その痛みに耐えてきたというから驚きだ。 中国の社会問題に詳しい、深セン市在住の日本人ジャーナリストは言う。 「結石ができる原因のひとつに、飲み水が挙げられます。近年、工業地帯付近に住む住民の体内から次々と結石が摘出される事例が報告されており、公害との関連性が指摘されています。すなわち、違法に垂れ流されている工業排水が地下水を汚染し、井戸水に有害物質が混入るというのです。これも、急激な経済成長がもたらした負の遺産です」 芸術的な結石も、深刻な環境汚染が原因であるなら、むなしい話である。 (文=青山大樹)15年間、患者を苦しめてきた、巨大化した結石
伝説の女相場師は18歳! 枕営業も駆使する、仕手バトルマンガ『銭華』
みなさんは「はちきん」という言葉をご存じですか? 「男勝りの女性」を指す土佐弁ですが、土佐の女性が4人の男性(=8つのキン○マ)を手玉に取るほどの男勝りであることに由来しているそうです。高知県出身の女性タレントいえば、広末涼子さんや島崎和歌子さんなどがいますが、なるほど、そう言われてみると「はちきん」かもしれません。 今回は、そんな高知県出身18歳の「はちきん」な美少女が、両親を死に追いやった奴らへの復讐のため守銭奴となり、兜町の女帝といわれる女相場師になるまでのストーリーを描くマンガ『銭華(ぜにばな)』をご紹介します。 「そこらの小娘と一緒にしなや、土佐の女舐めちょったら痛い目にあうぜ!」 一見すると、おとなしそうな女子高生が、2代目スケバン刑事みたいな土佐弁をまくし立てます。彼女に一体何があったのか? 『銭華』の主人公は坂本千尋。高知県一の財閥、山之内家に両親を殺され、山之内家の長男に自分の処女までも奪われた千尋は、東京に出て一攫千金を狙って、カネの力で山之内家に復讐することを誓います。 「山之内一族…絶対許さんぜよっ!」 「今度帰ってくる時は復讐の時だ! 山之内一族を潰す時だ…!!」 「私は夜叉となって金を稼いでやる!! 他人に何と言われようと守銭奴となって銭の華を咲かせてやる!!」 18歳にしてこの決意。ただ事ではありません。 田舎から上京してきた小娘がビッグになって、故郷の奴らに復讐するというストーリーは以前、当コラムでご紹介した『女帝』(参照記事)の設定と似ています。それもそのはず、この『銭華』も『女帝』と同じく、原作・倉科遼先生、作画・和気一作先生のコンビ作なのです。 東京で大金をつかむ手段として千尋が選んだのは「株」。千尋は、カリスマ相場師・片山鉄造が率いる投資顧問会社「日本橋経済研究所」に就職します。そこで思い知らされるのが、投資の世界の汚れっぷり。投資顧問会社の仕事の実態は、しょせん株投資の電話営業。全国の強欲投資家に対し、嘘八百並べて金を吐き出させる詐欺稼業なのでした。 「顧問業も相場師も一番近いのは刑務所だね」 「俺達がやっている顧問業は出資法や証券取引法に完全に抵触しているんだ!」 「兜町では騙される方がマヌケなんだ。兜町というところは日本で唯一嘘が認められた社会なんだ!」 会社の先輩のありがたい教えの数々……正直、読者はドン引きします。やっぱり投資って、うっかり手を出すとだまされる運命なんですね。 しかし、千尋の目的は復讐です。相場師になるために、初めっからヨゴレ上等で東京に来ています。そんじょそこらのリーマンとは、カネに対するモチベーションが違うのです。 「女の体は武器になる!! この肉体(からだ)が通じるうちに勝負してやる!! 銭の華を咲かせてやる!!」 というわけで、師匠の片山をはじめ、ありとあらゆる業界人に枕営業を仕掛けては、投資の裏情報をゲットしていきます。最終的には片山をも敵に回して仕手戦に勝利し、5億円ゲット! 18歳にして、伝説の女相場師と呼ばれるようになります。女がビッグになるために枕営業は必須! 処女はできるだけ高く売る!! これは倉科作品に共通する哲学です。 「恐怖のふるい落としで提灯筋は全滅させてやる!!」 「これが片山鉄造得意の地獄の逆落としだ!」 などなど、一見すると格闘マンガの必殺技のようですが、違います。これらはすべて仕手戦の最中に出てくるセリフです。マネーゲームだって命懸けですから、セリフも自然と熱くなります。 そのほかにも提灯、受け皿、利食い、ネタ玉、ハメ込み、踏み上げ、場内クロス、売りぶつけ等々、普段聞いたこともない専門用語が山ほど出てきて、読んでいると自然に株に詳しくなれるため、これから投資を始めたい人の入門マンガとして最適! な気もしないでもないですが、一方で登場人物に詐欺師が多すぎて、投資に対して尻込みしてしまう可能性もある、そんな悩ましい作品です。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>) ◆「ザオリク的マンガ読み」過去記事はこちらから『銭華 1』(作:倉科遼/画:和気一作/グループ・ゼロ)
「文在寅は北朝鮮の大統領?」Amazon販売のTシャツに韓国人激怒、不買運動へ
韓国第19代大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏の政策に世界から注目が集まる中、韓国では、アマゾンで販売されている文氏関連のTシャツが話題を呼んでいる。 Tシャツには「VOTE MOON JAE IN PRESIDENT」と文氏への投票を促すメッセージの下に「NORTH KOREA 」(北朝鮮)とプリントされており、価格は15.99ドル(約1,800円)で、5色展開だ。
サイト上の商品名は「SOUTH KOREA」(韓国)となっていることから、韓国ネット民の間では、このプリントが意図的なものなのか単なる印刷ミスなのかと論争が巻き起こっている。ちなみに、アマゾン内では同一カテゴリーで、文氏と大統領選を争った洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補の名前入りTシャツも販売されているが、こちらには「SOUTH KOREA」とプリントされている。 商品のコメント欄には、販売中止を求める声が殺到。「とてつもなく侮辱的だ」「大韓民国の大統領ですよ!」「洪準杓側が制作したんじゃないか」「一国の大統領を侮辱するのは、国家を侮辱することだ」「この商品を買うな」「(アマゾンは)金を稼ぎたいなら最低限の礼儀は守れ」などといったレビューが寄せられている。また、「赤化統一するのか」「統一したら、大統領は文在寅じゃなくて金正恩だろう」「共産主義者なのか?」「作った人は政界をよくわかっている」などという書き込みもあった。 かつて日本でも安倍晋三首相をヒトラーに見立てた動画が話題になったが、韓国では9年ぶりに革新系政権が誕生したこともあり、文氏の対北政策には批判的な意見も多いようだ。 実際、5月13日には、ネット上で「従北・共産主義者の文在寅を処刑する」と、爆破テロ予告をした男が逮捕。男は警察の取り調べに対し「イタズラで書いた。実行する計画はなかった」と供述したが、ネット上では「投獄しろ」「お前もイタズラで北朝鮮に送ってやろうか?」などと犯人への非難の声が目立つ。現在、文氏の人気は絶大で、彼が表紙を飾った米「タイム」誌が売り切れたり、彼をディスった美人キャスターが叩かれたりする状態だ。 テロ予告やパロディ商品そのものへの批判はあるものの、新大統領への期待と関心が高いことは間違いないようだ。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・文在寅大統領が表紙を飾った米国「タイム誌」がバカ売れ中!! その表紙に隠された秘密とは? (http://s-korea.jp/archives/15917?zo) ・大統領をディスったあの美人キャスターに非難集中!? 韓国女子アナとネット民たちの因縁 (http://s-korea.jp/archives/15837?zo)
「文在寅は北朝鮮の大統領?」Amazon販売のTシャツに韓国人激怒、不買運動へ
韓国第19代大統領に就任した文在寅(ムン・ジェイン)氏の政策に世界から注目が集まる中、韓国では、アマゾンで販売されている文氏関連のTシャツが話題を呼んでいる。 Tシャツには「VOTE MOON JAE IN PRESIDENT」と文氏への投票を促すメッセージの下に「NORTH KOREA 」(北朝鮮)とプリントされており、価格は15.99ドル(約1,800円)で、5色展開だ。
サイト上の商品名は「SOUTH KOREA」(韓国)となっていることから、韓国ネット民の間では、このプリントが意図的なものなのか単なる印刷ミスなのかと論争が巻き起こっている。ちなみに、アマゾン内では同一カテゴリーで、文氏と大統領選を争った洪準杓(ホン・ジュンピョ)候補の名前入りTシャツも販売されているが、こちらには「SOUTH KOREA」とプリントされている。 商品のコメント欄には、販売中止を求める声が殺到。「とてつもなく侮辱的だ」「大韓民国の大統領ですよ!」「洪準杓側が制作したんじゃないか」「一国の大統領を侮辱するのは、国家を侮辱することだ」「この商品を買うな」「(アマゾンは)金を稼ぎたいなら最低限の礼儀は守れ」などといったレビューが寄せられている。また、「赤化統一するのか」「統一したら、大統領は文在寅じゃなくて金正恩だろう」「共産主義者なのか?」「作った人は政界をよくわかっている」などという書き込みもあった。 かつて日本でも安倍晋三首相をヒトラーに見立てた動画が話題になったが、韓国では9年ぶりに革新系政権が誕生したこともあり、文氏の対北政策には批判的な意見も多いようだ。 実際、5月13日には、ネット上で「従北・共産主義者の文在寅を処刑する」と、爆破テロ予告をした男が逮捕。男は警察の取り調べに対し「イタズラで書いた。実行する計画はなかった」と供述したが、ネット上では「投獄しろ」「お前もイタズラで北朝鮮に送ってやろうか?」などと犯人への非難の声が目立つ。現在、文氏の人気は絶大で、彼が表紙を飾った米「タイム」誌が売り切れたり、彼をディスった美人キャスターが叩かれたりする状態だ。 テロ予告やパロディ商品そのものへの批判はあるものの、新大統領への期待と関心が高いことは間違いないようだ。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・文在寅大統領が表紙を飾った米国「タイム誌」がバカ売れ中!! その表紙に隠された秘密とは? (http://s-korea.jp/archives/15917?zo) ・大統領をディスったあの美人キャスターに非難集中!? 韓国女子アナとネット民たちの因縁 (http://s-korea.jp/archives/15837?zo)
他言語を学ぶとは新しい世界観を手に入れること。新時代の扉を開ける宇宙からの福音『メッセージ』
かつてアメリカ大陸はインディアンが自由を謳歌する楽園だったが、白人入植者たちの勘違いによって長い長い殺戮の歴史が始まった。インディアンには土地を所有するという概念がなく、白人入植者たちが土地を譲渡してもらう代わりに渡した銃やナイフをプレゼントだと思って喜んで受け取った。ところがインディアンがいつまでも土地から出ていかなかったため、契約違反だと怒った白人たちはインディアンの大量虐殺を始めた。人類はそんなコミュニケーションの行き違いによる悲劇を何度何度も繰り返してきた。『ブレードランナー2049』(10月公開)でも注目されるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF大作『メッセージ』(原題『ARRIVAL』)は、人類と地球外生命体とのファーストコンタクトを描いたもの。SFファン以外にも様々なインスピレーションを与えてくれる魅力に溢れた作品となっている。 『メッセージ』の主人公はひとりの女性言語学者。ルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は別れた夫との間にひとり娘ハンナがいたが、病いによってハンナは若くしてこの世を去った。心にぽっかり空いた穴を埋めるべく言語学の研究に勤しんでいたルイーズのもとに、米軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)が現われ、米軍の極秘調査に協力して欲しいと頼む。折しも世間は宇宙から飛来した巨大飛行体のニュースで大騒ぎとなっており、その宇宙人とのコミュニケーション方法をルイーズに考えてほしいという依頼だった。ウェバー大佐が持ってきた音声データだけでは、宇宙人が何をしゃべっているのか見当もつかない。エイミーは宇宙人と直接会うこと以外に彼らの言語を理解する方法はないと進言する。 ルイーズはウェバー大佐、さらに数学者のイアン(ジェレミー・レナー)と共に大平原に浮かぶ巨大な宇宙船へと近づく。緊張で震えるルイーズたちの前に、ついに七本脚の宇宙人“ヘプタポッド”が出現する。「HUMAN(私たちは人間)」と書いた手描きのボードに、身ぶり手ぶりを交え、2体のヘプタポッドと懸命にコミュニケーションを図るルイーズ。高い知能を有するヘプタポッドは、円形状の不思議なデザインを描いて応える。表意文字ならぬ、表義文字が彼らの伝達手段だった。未知なる文明を持つ彼らの言語は、一度では到底理解することは不可能。だが、ルイーズはコミュニケーションを重ね、分析することで少しずつ彼らの言葉を理解し、それと同時に今まで感じたことのない不思議な感覚を身に付けることになる。これまで実在の社会問題を題材にしてきたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、新作『メッセージ』では問題の解決法を提示している。
中国系米国人テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』は理数系人間好みの難解なSFストーリーだが、カナダのケベック州(フランス語圏)出身のヴィルヌーヴ監督は見事な映像化に成功している。敵か味方か分からない、謎の地球外生命体と試行錯誤しながらコミュニケーションを図る過程がドラマとして描かれるというハリウッド大作向けではない地味な内容ながら、昨年公開された北米では興行的な成功を収め、数々の映画賞に輝いた。ひどく哲学的内容に感じられる『メッセージ』だが、極めて簡単に言ってしまえば【母国語以外の言語を学ぶということは、母国以外の価値観と世界観を受け入れるということ】という外国語を学ぶ人にとっての基本的な心構えをドラマ化しているということだ。 巨大宇宙船は米国以外にも世界各地に出没しており、どの国もいち早く宇宙人が何の目的で地球に現われたのかを知ろうとする。中国政府は麻雀パイを使って宇宙人とのコミュニケーションを図ろうとするが、このことを知ったルイーズは強く反対する。勝者と敗者を決める麻雀の概念を使って彼らとコミュニケーションすることは、あまりにも危険だからだ。そして、彼らヘプタポッドが地球に現われたのも、そのためだった。勝者が敗者を食い物にするという人類が延々と続けてきた“ゼロサムゲーム”の歴史から、人類を解放しようと彼らはしていた。そのためにルイーズは、ヘプタポッドからある“武器”を与えられることになる。言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は考えるうる限りの方法で、宇宙人たちとの会話を試みる。
娘を亡くした心の傷を負いながらも気丈に振る舞う言語学者役を、実力派女優エイミー・アダムスがさすがの好演。大小2体のヘプタポッドのことを「アボットとコステロ」と親しみを込めて呼び、交流を重ねていく姿は微笑ましくもある。そして何よりも、本作を撮ったのがヴィルヌーヴ監督であることが重要だろう。1989年にモントリオール理工科大学で女性嫌いの青年が女子大生14人を銃殺した実在の事件を再現した『静かなる叫び』(09)でヴィルヌーヴ監督はカナダ国内で注目を集め、中東紛争で女性や子どもたちが虐待されてきた歴史をドラマ化した『灼熱の魂』(10)がアカデミー賞外国語賞にノミネートされ、国際舞台へとジャンプアップした。 さらにハリウッドでは、幼児拉致監禁事件を題材にした『プリズナーズ』(13)、麻薬カルテルとFBI捜査官との壮絶な麻薬戦争を描いた『ボーダーライン』(15)と着実にキャリアを刻んできた。ヴィルヌーヴ監督は現代社会に渦巻くシリアスな問題から目をそむけることなく、激しいバイオレンスを交えて、リアルな作品に仕立ててきた。そんな禍々しい現実を見つめてきたヴィルヌーヴ監督が、本作ではヘプタポッドから学んだ新しい概念によってあらゆる問題を解決することを試みている。ヴィルヌーヴ監督がこれまで描いてきた悲劇の数々は、本作の主人公であるルイーズが目覚めたことで、すべて救われることになる。ルイーズがどのように目覚めたのかは、この記事を読んだあなた自身の目で劇場で確かめてみてほしい。 勝者と敗者に分ける二者択一の窮屈な世界から、もっと自由で広大な宇宙へ。ヴィルヌーヴ監督が撮った『メッセージ』は新しい世界への招待状となっている。 (文=長野辰次)宇宙人が書き記した宇宙語の文字。宇宙語を学ぶことで、ルイーズの思考性に大きな変化が現われる。
『メッセージ』 原作/テッド・チャン 脚色/エリック・ハイセラー 監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演/エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 5月19日(金)より公開 http://www.message-movie.jp
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
第2子解禁の中国で大繁盛! 村の女性の99%が従事「代理出産村」とは?
中国で36年間続いた一人っ子政策が廃止され、昨年1月1日から2人目までの子どもが解禁となった。それから約1年半、各地でプチ出産ブームが巻き起こっている。 そんな中、あるサービス業が興隆しているという。それが「代理母出産業」である。出産可能な年齢の女性ほとんどが代理母として稼いでいる村まであるといい、その実情を中国のテレビ局が伝えた。 湖北省の七里村。ここは大都市・武漢から車で3時間のところにあり、田舎の村としては交通の便がいい場所だという。この村では10年ほど前から代理母出産のために大都市へ出稼ぎに行く女性たちがおり、村人の話によると、今では村の女性の99%は代理母出産経験があるのだという。 出産1回当たりの報酬は15~25万元(約240~400万円)。報酬額は条件によって異なるが、双子だった場合はさらに高くなるという。主な収入源は農業しかなく、またその稼ぎもわずかであるため、報酬の高さに目がくらみ、多くの女性が代理母として出稼ぎに出ていく。 1人か2人を産んだ後にやめる人もいれば、その後も、3人目、4人目と続けていく人もおり、中には50歳近い女性までいる。 妊娠には当然、肉体的なリスクも伴う。こういった代理母が人工授精をする場合には、妊娠から安定期までを順調に過ごすため、黄体ホルモンを毎日お尻に注射するという。また、帝王切開で出産し、その際の縫合が不適切だったことから、翌年にも代理母として妊娠した際に傷口が破裂し、死亡した女性もいたという。 リスクを伴う代理母業だが、クライアント側はどういった理由で大金を払ってまで依頼に踏み切るのだろうか? それについて、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、こう説明する。 「不妊治療をしても妊娠できない人たちが頼むケースもありますが、それ以外では、2人目を欲しくても、女性側の年齢的な問題で出産が難しかったり、または仕事が忙しくて妊娠などしていられないといったケースも挙げられます。大都市では裕福な人も多いので、こういった人たちが代理母出産を依頼することがほとんどのようです」 とはいえ、代理母出産は、中国では禁止されている。にもかかわらず、農村の女性たちが自ら望んで代理母業で稼ごうとする裏には、貧困がある。2人目解禁だけではなく、貧困対策にも、もっと目を向けていく必要がありそうだ。 (取材・文=佐久間賢三)代理母出産を終え、休暇のために戻ってきた女性。取材を警戒してか、口が重い
「歯ブラシで亀頭をこする」!? 性機能障害に悩む10代の間で流行するトンデモ民間療法
韓国では最近、さまざまな性機能障害に悩む10代が増えているという。 2015年に韓国疾病管理本部が行った調査によると、青少年の初体験の平均年齢は13.2歳。5年前に比べて0.6歳下がっており、年々、性の低年齢化が進んでいる。それに伴い、性機能障害という新たな問題も浮上しつつあるようだ。 ただ、韓国では「10代で性機能障害なんてあり得ない」という社会的偏見がまだまだ強く、10代の性機能障害発生率に関する具体的な統計は出ていない。たまにSNSなどで「彼女との性行為中に突然勃起できなくなって慌てた」といった、ギャグ混じりの書き込みを目にするくらいだ。ところが医師や専門家たちは、かなりの青少年が深刻な性機能障害に悩んでいると主張する。 「最近、10代の性機能障害は、40代と同じくらいの割合で発生している。勉強からのストレス、運動不足などが原因だと思われる」と、ある泌尿器科専門医は語る。 さらなる問題は、彼らの多くは医師に診てもらうことを恥ずかしがって、ネットの情報や友達から仕入れた真偽が怪しい民間療法で治そうとすることだ。これによって、かえって症状が悪化してしまい、泣く泣く病院を訪れるケースも少なくないという。 勃起障害や早漏といった性機能障害に対して彼らが実践している民間療法を、いくつか挙げてみよう。「歯ブラシで亀頭をこする(勃起不全)」「セックスの時にコンドームを数枚重ねてつける(早漏)」「塩を混ぜたコーヒーを1日3杯以上飲む(早漏)」「尿が漏れそうな状態でセックス(遅漏)」などなど。どれもバカげているとしか思えない方法だが、わらにもすがる思いで試してみたのかもしれない。 未成年向けのコンドーム自販機が登場するなど、青少年の性行為が認められつつある韓国。だが、まず彼らには正しい性教育が必要だろう。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・韓国Twitterでトレンド入りした「未成年乱交パーティー」の内容に賛否両論が勃発!! (http://s-korea.jp/archives/15174?zo) ・未成年への特殊コンドームは販売禁止!? 韓国政府機関が導き出した驚きの理由 (http://s-korea.jp/archives/4199?zo)イメージ画像(photo by yaybiscuits123 from flickr.)
「歯ブラシで亀頭をこする」!? 性機能障害に悩む10代の間で流行するトンデモ民間療法
韓国では最近、さまざまな性機能障害に悩む10代が増えているという。 2015年に韓国疾病管理本部が行った調査によると、青少年の初体験の平均年齢は13.2歳。5年前に比べて0.6歳下がっており、年々、性の低年齢化が進んでいる。それに伴い、性機能障害という新たな問題も浮上しつつあるようだ。 ただ、韓国では「10代で性機能障害なんてあり得ない」という社会的偏見がまだまだ強く、10代の性機能障害発生率に関する具体的な統計は出ていない。たまにSNSなどで「彼女との性行為中に突然勃起できなくなって慌てた」といった、ギャグ混じりの書き込みを目にするくらいだ。ところが医師や専門家たちは、かなりの青少年が深刻な性機能障害に悩んでいると主張する。 「最近、10代の性機能障害は、40代と同じくらいの割合で発生している。勉強からのストレス、運動不足などが原因だと思われる」と、ある泌尿器科専門医は語る。 さらなる問題は、彼らの多くは医師に診てもらうことを恥ずかしがって、ネットの情報や友達から仕入れた真偽が怪しい民間療法で治そうとすることだ。これによって、かえって症状が悪化してしまい、泣く泣く病院を訪れるケースも少なくないという。 勃起障害や早漏といった性機能障害に対して彼らが実践している民間療法を、いくつか挙げてみよう。「歯ブラシで亀頭をこする(勃起不全)」「セックスの時にコンドームを数枚重ねてつける(早漏)」「塩を混ぜたコーヒーを1日3杯以上飲む(早漏)」「尿が漏れそうな状態でセックス(遅漏)」などなど。どれもバカげているとしか思えない方法だが、わらにもすがる思いで試してみたのかもしれない。 未成年向けのコンドーム自販機が登場するなど、青少年の性行為が認められつつある韓国。だが、まず彼らには正しい性教育が必要だろう。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・韓国Twitterでトレンド入りした「未成年乱交パーティー」の内容に賛否両論が勃発!! (http://s-korea.jp/archives/15174?zo) ・未成年への特殊コンドームは販売禁止!? 韓国政府機関が導き出した驚きの理由 (http://s-korea.jp/archives/4199?zo)イメージ画像(photo by yaybiscuits123 from flickr.)
報酬は約600万円! 中国人美女が「逆ナン→即ハメ」を生配信
中国のライブ動画配信サービスで、カネ儲け目的の淫行が後を絶たない。先日、生きたタウナギでオナニーする様子を生配信した女が逮捕されたことをお伝えしたが(参照記事)、今度は逆ナンしてそのまま野外セックスに及んだ上、一部始終をネットで生配信する女が現れた。 「石家庄伝媒網」(5月12日付)などによると、広東省河源市に住む彼女は以前からエロ配信を行っており、視聴者から高い人気を誇っていたようだ。彼女のものとされる写真を見る限り、なかなかの美貌であることが確認できる。 そんな彼女、「視聴者からプレゼントされるアイテムが37万に達したら、外に出て逆ナンをする」と公約した。ちなみに、このアイテムをひとつ受け取ると、配信者には1元(約16円)の収入となる。 そしてその条件は、やすやすと達成されたのだった。37万元(約592万円)を手にした彼女は、視聴者との約束を果たすべく、街に繰り出したのだ。 まず向かったのはスーパーで、オーナーを誘惑するが、怖がられ、断られてしまう。再び夜の街へ出ると、視聴者に「どっちの道に行ったらいいと思う?」などと語りかけながら歩く。すると、ほどなくしてバイクタクシーの運転手を発見。チャンスとばかりに「ただでヤラない?」と持ちかけると、男性は首を縦に振った。2人は、すぐに人けの少ないところへ移動。ハメ撮りを念頭に置いて、きちんと光源のある場所を選んでいるところが抜け目ない。 そして、彼女はおもむろに男性の性器をくわえたのち、立ちバックでハメられた。喘ぎ声は大きく、周囲に気づかれることをまったく恐れていないようだった。同記事によると、彼女が「逆ナン→即ハメ」に及んだのは、これが初めてではないという。 つい20年ほど前までは、人前で口紅を差すだけでもはばかられたという中国人女性だが、性の解放はどこまで進むのやら……。 (文=中山介石)顔出しは半分だけだが、なかなかの美貌。周囲の目も気にせず、野外で立ちバックされていたという














