日本で長らく問題となっている少女の家出・援助交際問題だが、韓国でも深刻な社会問題になりつつある。特に、“神待ち”アプリを通じた売春の増加が著しい。 売春被害の相談を受けているある団体の関係者は「売春の低年齢化が起きており、中学生が増加傾向にある」と指摘。特に「売春を勧誘・あっせんするスマートフォンアプリなどが増え、通常のアルバイトをすることができない、幼い家出少女たちほど、安易に売春の道に陥りがち」と話す。そんな状況を慮ってか、韓国の名門女子大・梨花女子大学の研究チームが、家出少女たちの統計調査を実施。その生活の実態が、にわかに明らかになった。 同研究チームが提示した警察資料によれば、2009~13年までの5年間で、未成年者の性売買に関与・従事し検挙された者の数は、2,182人から5,261人と、約2倍に膨れ上がっている。というのも、ここ数年、家出少女たちを狙ったサイバー女衒や売春あっせん者、また彼女たちを“買う”男性が相次いで摘発されているため、その数字が大きく増加しているのだとか。 「1週間に7万円くらい稼いでいました。そういう生活に慣れてしまうと、アルバイトをするのも……。振り返ってみると後悔が残ります」 これは、援助交際経験を持つスミンさん(仮名・15歳)が、同チームに話した内容の一部だ。ちなみに、家出少女たちがお金を稼ぐ方法の1位は飲食店のアルバイト、2番目に多かったのが援助交際となった。 そのうち、売春をしたと答えた家出少女たちに理由(複数回答)を尋ねたところ、「お金が必要だった」という回答が66.7%で最も多かった。次いで「寝る場所を確保するため」(46.2%)、「飢え」(28.2%)、「強要された」(20.5%)という順になった。これは、“神待ち”の結果、少女たち自身にその意図がなくとも、売春に巻き込まれるケースが少なくないことを証明している。一方で、「好奇心」(15.4%)、「遊ぶ金欲しさ」(10.3%)、「性暴行を受けた後、自暴自棄になって」(7.7%)などの回答もあったそうだ。 なお、家出の原因で最も多かったのは「家族間の不和および家庭内DV」だった。その割合は全体の32.4%。次いで多かった理由は「自由に生きたい」というもので、26.8%となった。 「韓国の少女たちは、男子に比べ、相対的に自営業や家事を手伝わされたりする傾向があります。また過度な学歴社会を背景に、中高生は勉強で多くのストレスを受けている。そこに家庭内の不和などが重なれば、“人生が不自由だ”と感じても不思議ではないのかもしれません」(韓国紙記者) 幼心ながらに自由になりたいと考えた少女たちは、繁華街やゲームセンター、カラオケなどでストレスを晴らす。その後、お金が尽きて援助交際に走るというのが典型的な形になっている。 家出が増える理由は、少女たちだけにあるとはとてもいえない。例えば、今年7月には、「成績が悪いのがバレたら怒られる」と考えた中学生男子が、家出後、船に乗って日本に密航しようとして補導された。学歴地獄と揶揄される教育環境ひとつとっても、韓国の少年少女たちのストレスは相当なものなのだろう。 ただし援助交際の現場では、最悪の場合、暴行され殺人にまで至るケースも少なくないようで、政府当局や研究チームは、少女たち自身にも積極的に注意を呼び掛けている。 (取材・文=河鐘基)イメージ画像(韓国警視公式サイトより)
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“最高学府”ソウル大学は不祥事だらけ!? 韓国からノーベル賞受賞者が生まれないワケ
「日本と中国が入っていて、見事に韓国だけが抜けているな……」 韓国ネット民たちがそう自虐的に語るのは、10月5日に発表された今年のノーベル賞についてだ。日本の大村智・北里大特別栄誉教授と、中国の女性薬学者・屠ユウユウ氏がノーベル医学・生理学賞を受賞する中、今年も韓国人の受賞者はゼロ。歴代で振り返っても、ノーベル平和賞の金大中元大統領ただひとりだ。 「予想はできていたけど、やっぱり韓国の受賞はないね」 「学歴社会だけど、その目標は大企業への入社。そんな国に何を求めるのか」 「韓国における勉強は、学問ではなく階級闘争の手段ということだろう……」 毎年受賞者を輩出する日本だけでなく、中国までもがノーベル賞受賞の歓喜に沸く中、失望を通り越して、諦観の境地に立つ韓国人も少なくないようだ。 そんな中、非難の的となっているのは、韓国一の名門・ソウル大学。日本の東京大学に相当するソウル大学は、開校も1946年10月と韓国建国よりも早いが、関係者のノーベル賞受賞の経験はいまだにない。 イギリスの高等教育専門誌「Times Higher Education(THE)」が発表する「世界大学ランキング」でも、ソウル大学の評価は下がる一方。2013-14年は44位だったが、14-15年は50位、そして最新の15-16年は85位まで落ちている。ちなみに、最新のランキングで東京大学は43位。その他、トップ50にランクインしたアジア圏の大学は、シンガポール国立大学(26位)、北京大学(42位)、香港大学(44位)などがある。ここでも見事に、韓国だけが外れてしまっているわけだ。 ソウル大学のランキングが下落してしまうのも無理はないかもしれない。というのも、最近は数々の不祥事が発覚しているありさまだからだ。 例えば、教授によるセクハラ。去る9月、ソウル大学歯医学大学院の教授(43)が自身の研究室で助手を務めていた23歳の女性にキスをするなど、計7回にわたってセクハラを行った容疑で起訴されている。最近、同大学の数理科学部の教授(54)が女学生9人にセクハラ行為したことで懲役2年6カ月を宣告されたばかりだっただけに、非難の声は大きかった。 また、ソウル大学の実験室の安全性についても疑問視されている。10月6日、教育文化体育観光委員会に所属する議員がソウル大学から提出を受けた国政監査資料によると、ソウル大学の実験室1368室中、毎日点検を実施していない実験室が478室と約35%に達していることが明らかになった(14年)。大学や研究機関などに設置された科学技術分野の研究室の安全を確保するための「研究室安全環境造成に関する法律施行令」は、実験開始前に毎日一回ずつ研究開発に使われる器具、電気機器、薬品などを点検するよう規定している。しかし、ソウル大学の実験室の約35%が、それを遵守していないということだ。それどころか、室内で飲食したり、喫煙したりしていた実験室が63室もあったことがわかっている。 実際にソウル大学では、11~15年にかけて、実験室での事故が47件発生。そのうち化学物質の漏出が19件、爆発・火災事故が18件だ。研究室の安全性すら十全に確保できないのでは、いい研究結果など望むべくもない。 さらに、昨年出版された『ソウル大学では誰がA+をもらうのか』の著者は、ソウル大学の最優等生46人を面接し、興味深い共通点を見つけている。それは、「教授が口にした冗談までも徹底的に筆記すること」。ただひたすら受動的に講義を聞き、たとえ教授よりも自分の考えが適切だと思っても「試験や課題に自分の意見を書くことを放棄する」と答えた学生が41人に上ったという。韓国の受験だけを見据えた“詰め込み型教育”は非難されて久しいが、少しも改善されていないようだ。 今年のノーベル賞の受賞者が発表されたことで、またひとつ劣等感が積み重なってしまった韓国。ノーベル賞という高望みをする前に、お膝元であるソウル大学の実態をを見直すことが急務なのではないだろうか。イメージ画像 Photo By jgmarcelino from Flick.
レストランで白昼堂々、女の乳をもてあそび……中国地方役人「日本AV擬似プレイ動画」が流出!
中国で、あるわいせつ動画が流出し、話題となっている。今年7月にユニクロ北京店の試着室で撮影されたハメ撮り動画と比べると、内容はおとなしいものだが、この流出動画は、別の意味でインパクトが大きかった。女の乳を揉みしだいているその男は、地方政府の幹部。つまり、共産党員だったからだ。 「現代快報」の記者は9月19日、中国版LINE「微信(WeChat)」に妙な動画が投稿されているのを発見した。スマートフォンで撮影されたとみられるその動画の長さは計5分弱。再生してみると、小太りで脂ぎった中年男がレストランの個室で白昼堂々、女性の乳を揉んだり、尻をまさぐったりしている。テーブルの上には食べかけの料理も並んでおり、食事中であることがわかる。 撮影しているのは食事に同席していたと思われる別の男で、さらにもうひとり別の男が、かいがいしく女のスカートを脱がせ、水色のTバックがカメラに見えるように配慮する、まるでAV現場のADのような役を買って出ているではないか。女は嫌がりながらも、まんざらでもない様子で、時折腰をグラインドさせる。それに対し男は、日本のAVをよく見ているようで、日本語で「やめて、やめて」と言ってふざけていた。 この男が単なる町の実力者なら、大した問題にならなかっただろう。しかし記者は、この顔に見覚えがある気がした。江蘇省如皋市呉窯鎮のウェブサイトに掲載されている幹部の顔写真を見て、その疑念はさらに強まった。すぐに原稿を仕上げると、その日のうちに電子版「現代快報」にアップした。 すると、呉窯鎮政府がすぐに反応し、調査チームを結成。翌20日夜半には「動画の男性が、長西村副書記と委員会主任を兼務する陳建明氏であることがわかった」と、如皋市宣伝部の中国版Twitter「微博」を通じて発表した。そして、規定違反があったとして、陳氏の副書記の任務を解くとともに、党籍を剥奪。映像はプライベートな食事会の際のものであり、ほかに党関係者は同席していなかったと強調した。 このスピード対応ぶりからは、早急に事態の収束を図りたい当局の思惑が見て取れる。習近平政権は汚職撲滅を党是に掲げ、贈収賄に対しては厳しく取り締まっているが、女性絡みに関しては比較的寛容だ。呉窯鎮政府としても、この話題をいつまでも引きずりたくなかったのだろう。 「中国では、金持ちや権力者にとって、愛人を囲うことはある種のステータスでもあります。賄賂が禁止の上に女断ちまで強要されたら、不満が噴出し、習政権の求心力が低下しかねないでしょう。今回は、動画という動かぬ証拠が流出したことで発覚しましたが、“バレなければ黙認”というのが党の方針だと思います」(北京在住中国研究者) 今回の事件は、氷山の一角にすぎないということか。かつて撮った動画が流出してしまうのではないかと、戦々恐々としている共産党員は少なくないだろう。 (取材・文=中山介石)若い女性の体をもてあそぶ、ギトギトの脂ギッシュな中年。そして腕には金時計。ザ・腐敗官僚といった感じだ。
女優・川島なお美が残した「33歳の未公開ヌード」
今週の注目記事 第1位 「袋とじ 追悼グラフ 川島なお美33歳の未公開ヌード」(「週刊ポスト」10/16・23号) 第2位 「目の玉が飛び出る損をした『GPIF』はどうするか?」(「週刊新潮」10/8号) 第3位 「異色の業界誌『月刊住職』が面白すぎる!」(「週刊ポスト」10/16・23号) 第4位 「溝口敦氏が読み切る『山口組分裂』 六代目・司忍組長の『カネ』と『オンナ』」(「週刊現代」10/17号) 第5位 「<空前のブーム到来!> 春画入門」(「週刊文春」10/8号) 第6位 「『吹石一恵』と結婚で『福山雅治』が遠慮する『強面の義父』」(「週刊新潮」10/8号) 「福山雅治結婚! 本誌だけが知る全内幕 吹石一恵が『頭から水をかけられた」 18歳衝撃の出会い」(「週刊文春」10/8号) 第7位 「<共同通信社の記者が走った> 『少年A』逮捕情報の火元」(「週刊新潮」10/8号) 第8位 「<ノドから手が出る支持率回復!> それでも『小泉進次郎官房副長官』をためらう事情」(「週刊新潮」10/8号) 第9位 「<『五輪エンブレム』七転八倒> 『新委員会』船出の前に片付けたい『インチキ選考』仰天の真実」(「週刊新潮」10/8号) 第10位 「『党是』を捨てた共産党と『死んだはず』の小沢一郎『最後の大仕掛け』」(「週刊ポスト」10/16・23号) 番外 現代・ポストのSEX記事の勝者はどっちだ! 今週は、ポストが合併号で450円。高いな~。これで中身がなかったら許さんぞと読んでみたら、意外と言っては失礼だが、グラビアの充実ぶりがすごいのだ。 1位に選んだ川島なお美追悼グラビアはもちろんだが、500人以上の乳房を撮影した写真家・伴田良輔氏の「おっぱい」も、ど迫力。 それに、「山田佳子 奇跡すぎる49歳 上品なセミヌード」もいい。こんなキレイなおばちゃんが近所にいたら、ストーカーになりそう。 現代もいい。TBS『王様のブランチ』のリポーター「紗綾 21歳の裸身」はなかなかの迫力。岡田奈々たちの「青春のヒロイン、大集合」。「戸田れい 新進女優が惜しげもなく脱いだ!」もなかなか魅せるが、ポストのほうに一日の長あり。 では、SEX記事のほうはどうか。ポスト「死ぬまでSEX」は、有名老人たちの告白集。 「宍戸錠(81)俳優 80過ぎて5日連続で違う女を抱いた俺 これで生涯経験人数は1336人に更新だ」 「芦屋小雁(81)俳優 妻と一緒に恋愛映画を見て手をつなぎ散歩 雰囲気づくりで『90歳まで週イチ』を目指します」 「野末陳平(83)元参院議員 70過ぎたら主に騎乗位。でも『すごい!』『うまい!』といって男も演技しなきゃダメだ」 「輪島功一(72)元プロボクサー 今もギンギンだけど、女房に『もう結構』と言われてからは2か月に1回のソープ通い」 「月亭可朝(77)落語家 こないだも新幹線で隣り合わせた女とホテルに行ってワシの下半身に火がついた」 「梁石日(79)作家 足を骨折して月イチのセックスはご無沙汰 だけど怪我が癒えたら再開したい」 「ジェームス三木(80)脚本家 僕の『使用済み燃料棒』の再稼働はムリだけど『君に突き刺さりたい』と死ぬまで口説きたい」 いやはや、お元気なこと。 現代は、「『凄いセックス』と『気持ち悪いセックス』の分岐点」。男はAVの見過ぎで女の気持ちがわからないという、いつもの特集だが、少し紹介してみよう。 「日本人のセックスにおける満足度が非常に低いことは、世界でも有名だ。英国のコンドーム会社・Durex社が日本人1090人を対象に実施した性行動調査(06年)によると、『セックスに満足している』と答えた女性はわずか15%。これは同社が調査した26カ国の中で、最低の数字だった」(現代) どうすれば満足させられるのか? 神奈川県立汐見台病院産婦人科副科長で、多くの女性たちから性の悩み相談を受けている早乙女智子氏がこう語る。 「性に関する情報が増えたことで、女性にバカにされてはいけない、俺はこれだけ知っているんだ、と頑張ってしまう男性が多くなった。でも実は、頑張る必要なんてないんです。女性と一緒に、気持ちいいセックスを探していけばいい。女性をよく観察し、言われなくてもできればスマートかもしれませんが、それが難しいなら何を求めているかを聞いたっていい。恥ずかしがらずに、『これが好き』と互いに伝えられるようになれば、『気持ち悪いセックス』と判定されることはなくなると思います」 わかっちゃいるけど、AVのあのシーンがどうしてもやりたくなるのが、男の悪いクセかも。今度から気を付けようね。 というわけで、SEX記事はどちらも超マンネリで甲乙付けがたいが、グラビアとプラスしてポストの優勢勝ち。 10位は、久々に小沢一郎ネタ。ポストが、このところ共産党と小沢一郎の大接近が永田町で話題であると報じている。 ポストによれば、共産党は前回総選挙の小選挙区で自民、民主に次ぐ3位の約704万票を獲得した。いまや「公明党・創価学会に匹敵する集票力を持つ」(自民党選対幹部)といわれるそうである。ただし選挙では原則、全選挙区に独自候補を立てるため、当選に結びつかない死に票となってしまってきた。 だが、このところ野党が、安保法制反対の統一候補を立てるならば支援に回ってもいいと言いだしたというのである。「共産党にとっては『党是』を捨てたに等しい大転換である」(ポスト) こうした共産党変身の仕掛け人とみられているのが、小沢一郎・生活の党共同代表なのだそうだ。 小沢氏は、9月28日の共産党・志位委員長との党首会談で「国民連合政府は大いに結構だ」と賛同しているが、少なくともこれまで2人は、極秘に5~6回は話し合いをしているといわれる。 また「野党結集」を打ち出した、松野頼久・維新の党のバックにも小沢氏が控えているといわれるそうだ。さらに、民主党政権時代、小沢批判の先頭に立った岡田克也民主党代表も「共産党の選挙協力が欲しい小沢さんの野党連合論に影響受けている」とされる。 小沢氏最後の仕掛けは成功するのか? 注目ではある。 新潮は、佐野研二郎氏の五輪エンブレムが白紙撤回されたが、五輪組織委員会の会長である森喜朗元首相が責任を取らないのでは組織の体質は変わらないと批判している。 さらに、選考会を我が物顔に引き回して、審査委員に無断で2度の修正を加えたり、日本の国旗・日の丸と混同させるようなデザインはダメだとIOCの規定にあるのに、審査委員に徹底しないで、日の丸を明らかにイメージさせる佐野作品が選ばれるよう誘導していった、「電通のワル」(新潮)2人の責任が問われないのはおかしいと糾弾している。 この記事が出たから、大慌てでここに名指しされている2人を更迭したのかもしれない。10月3日のasahi.comに以下のような記事が出た。 「2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は2日、白紙撤回された公式エンブレムの制作を担当していた槙英俊マーケティング局長(52)と、審査委員の一人でもあった企画財務局の高崎卓馬クリエーティブディレクター(46)の退任を発表した。2人は組織委のマーケティング活動を担う専任代理店、電通の社員で、組織委は同日付で電通からの出向を解除した。退任理由について組織委は、『旧エンブレムに関する問題の影響で、適正かつ円滑な業務遂行が困難であると判断したため』と説明している」 日本野球界の至宝、王貞治氏が新たに「エンブレム委員会」のメンバーに加わったが、失礼だが、門外漢が根本から改革できるとは到底思えない。東京五輪の呪いは、まだまだ続きそうではある。 ワーストとは言わないが、文春は巻頭で「マイナンバー20問20答」なる珍妙な特集を組んでいる。 読んでみたが、総務省あたりがカネを出したパブ記事ではないかと思わざるを得ない作りである。こうしたものには、「PR」と明記しなくてはいけないと思うのだが。 不支持率が支持率を上回る安倍首相が、支持率アップを狙うために、10月7日の内閣改造で小泉進次郎を「官房副長官」に起用するのではないかとささやかれているそうだ。 こんな見え見えの人気取りに利用される進次郎氏ではないとは思うが、新潮によれば、「現在、彼にとっての一番の政治的なテーマは震災復興です。それに関するポストでない限り、関心もないと思います」(政治ジャーナリスト鈴木哲夫氏)。そうであってほしいが、安倍からのプレッシャーも相当なものだろうから、どうなることやら。 新潮が『絶歌』を出した「元少年A」が逮捕されるという情報が、9月末に駆け巡ったと報じている。これが第7位。 静岡県浜松市で暮らしていたAが、今年4月に都内の古びたマンションに引っ越してから、マンションの半径10キロ圏内で「戦慄する事件」(新潮)が起こり始めたというのである。 4月9日、練馬区の小学校の敷地内で首を切断された猫が発見された。7月2日、隣接する板橋区内のマンションの駐輪場で猫の胴体部分が見つかる。翌3日には、北区のコインパーキングに目をえぐられたり、首を切り落とされた3匹の猫が放置されていたなどなど。 警察は、動物愛護法違反容疑で捜査に乗り出した。警視庁の捜査幹部がこう話す。 「現在、元少年Aは事件を起こしたときとは姓名ともに変えている。捜査一課としては、新たな姓名とともに、すでに居住地も把握しています。その周辺で猫殺しが起きていれば、捜査の目を向けないわけがない。もし、このまま野放しにして、猟奇的な殺人事件を再び起こされでもしたら、警察に対する厳しい批判を免れられなくなるからです」 スクープをものにしようとした共同通信だが、結局、警察幹部が捜査していると認めなかったため、モノにならなかったという。 Aの人権に配慮するのは当然だが、『絶歌』を出してからAの行動や言動に危うさが出てきたことは間違いないようだから、警察にはくれぐれも注意を怠らないようにしてもらいたいものである。 さて、芸能界一のモテ男といわれる福山雅治(46)が女優の吹石一恵(33)と電撃結婚をして、全国の婦女子に涙を流させているそうだ。 2人のことは、2012年1月にフライデーが報じている。ペットのウサギを連れた吹石が福山のマンションを訪れる「お泊まりデート」の様子が撮られ、女性誌も後追いして「公然の仲」になったのだが、それ以降、ぱったりウワサが出なくなり、2人の仲は終わったとさえいわれていた。 福山は警戒心が強く、恋人と外でデートをすることは絶対しないし、「マンションの設備点検にさえ、居留守を使う男です(笑)」(福山の知人=週刊文春)。女性の家へ行くときはオートバイで行って、部屋に入るまでフルフェイスのヘルメットを脱がなかったという。 その上、付き合っている女性は、福山と付き合っていることを絶対誰にも話してはいけないという「鉄の掟」があり、それを破った女性は福山からポイ捨てされたそうだ。 そうしたいくつかの厳しい条件をクリアしたのが、吹石だったのだろう。吹石は十代から福山のファンで、彼女が18歳の時、女性誌「an・an」(2001年3月30日号)で、福山がカメラマンの荒木経惟の指導を受けて写真を撮るという企画で、彼女がモデルを務めたのが出会いだという。荒木氏がこう語る。 「二人が並ぶと、いい雰囲気でね。彼女の目がトローンとしてるんだよ。(中略)彼が彼女を撮っているとき、レンズ越しにグッと来てるのが分かった。彼女は彼女で、彼への思いがにじみ出ていた」 秘密厳守の福山らしく、結婚したこと以外、一切発表していない。新潮によれば、吹石の父親は、元近鉄バファローズの内野手として活躍した吹石徳一氏(62)。「性格も実直で、それは一人娘の一恵ちゃんを目の中に入れても痛くないほどかわいがりながらも、しつけはしっかりしてきた」(田尾安志元楽天監督)父親だから、フライデーで娘が福山と交際していることが報じられたときは、自分になんの報告もないまま先に世間に出てしまったことにひどく憤慨していたという。 福山にとって「強面の義父」(新潮)が、なかなか難題のようだ。 「ひとたび他の女性と噂が流れれば、すぐに結婚生活が終わってしまう可能性がある。それほど、吹石のお父さんは福山にとって怖い存在なのです」(芸能レポーター石川敏男氏) 浮き名を流すことをやめ、子どもをもうけてよき父になるのか、浮気は芸の肥やしと、女房には絶対知られないようにこれまで通り遊ぶのか。私は、福山はテレビで見ているだけだが、家庭的な男だと思うのだが。 第5位。春画がブームだという。文春が「空前のブーム到来」だと後半のカラーページまで使って特集している。 細川護煕元首相&永青文庫理事長が所蔵している「春画」を公開した展覧会は盛況で、特に女性客が詰めかけているというのである。 「明治期の検閲がどのように人々の春画に対する意識を変えていったのか」(石上阿希国際日本文化センター特任助教)をテーマにした銀座・永井画廊で開かれている「銀座『春画展』」も好評で、こちらも女性の姿が多いという。 作家の高橋克彦氏によれば、春画というのは中国が発祥で、「経験の少ない少女たちの教育用に寝室の壁に『春宮図』というセックスの絵を描かせた」ことが明代に流行し、日本にも入ってきて春画となったそうだ。 林真理子氏も連載の中で、「銀座『春画展』」を見に行った様子を書いている。オープニングパーティで春画の若い研究者がレクチャーをしたそうだが、「その方が今どきの美人なのである」(林氏)。一緒に行った作家の岩井志麻子氏が、なぜあんなに男性器を大きく描くのか、胸にはまるで興味がないのはなぜかという質問をしたそうだ。 答えは「古代からそうしたものは大きく描く風習があったというのだ。そして江戸の日本人は、胸にはさほど興味を持たない。色も塗られていないというのである」(林氏) カラーページには、有名な蛸が海女と交合している葛飾北斎の「喜能会之故真通」、極彩色の色合いが絢爛豪華な歌川国貞の「艶紫娯拾余帖」、直接セックス描写をしているわけではないが、なんともエロチックな喜多川歌麿の「歌満くら」の3点が見開きにドーンと載っている。なかなかの迫力である。 先日、FLASHの記者が、私に「ヘア・ヌードの歴史」について聞きたいとオフィスに来た。私が出版社に入ってからも長い間、外国のポルノを翻訳するときも桜田門(警視庁)を刺激しないよう慎重に言葉を選んだものだった。 その当時と、刑法175条のワイセツ基準はなんら変わってないにもかかわらず、ヘア・ヌードという言葉が時代を動かし、今では春画までが文春のグラビアページを飾るようになった。今昔の感である。 ところで、講談社の10月1日付の人事が発表された。週刊現代編集長の鈴木崇之氏が第一事業局企画部担当部長に異動し、山中武史氏が新編集長になった。 私が知る限り、彼は事件ものにも関心を持っていると思う。事件ものはカネがかかるからやらないなどという現代、ポストの風潮を変えてもらいたいものである。 山口組対神戸山口組の情報戦争は、先週も触れたが神戸のほうが勝っているようである。また週刊誌によっては山口組寄り、神戸寄りとやや分かれるようではあるが、出ていったほうからが情報を取りやすいからだろうか、神戸寄りがやや優勢のようだ。 情報入り乱れる山口組分裂騒動だが、やはり、この件をきっちり書けるのはこの人しかいないようである。 溝口敦氏は数多連載を持っているが、今週の現代のものは出色である。これが第4位。 司忍六代目山口組組長の「カネとオンナ」に切り込んでいるのだ。司組長は何かというとレポートを出せと言っていたらしいが、それ以上に好きなのが女性だというのである。 「今年73歳とのことだが、文字通り『死ぬまでセックス』を実践している気配がある。『ちんちんが立たんかったら男やない。立たん奴は(直系組長)引退せなあかん』と言い放ち、EDが疑われる高齢の直系組長たちを非情にも人員整理して、今の人員減を招いた。『英雄色を好む』をモットーにし、少なくとも色好みの点だけは英雄の名に恥じない。老にして強健。高齢化時代の希望の星といって過言ではなかろう。加えるに司組長の漁色にはきちんとカネの裏づけがある。 最近、司組長が山口組本家でつぶやいた言葉として伝わるのは『京都の芸者に1000万円くれてやった』である。実に男なら1度は言ってみたいセリフではないか。もちろん直系組長たちの多くは、このセリフに違和感を抱いている。(中略)歯をくいしばり、借金に借金を重ねて、毎月115万円もの山口組の会費を納めている。その会費10人分がたった1人の女とのセックス代かよ、と苦い気持ちにもなるのだろう。『今どき、何を考えてるんだ。アホか』という感想が出るのも、それなりに納得できる」(溝口氏) では、神戸山口組の井上邦雄組長のほうはどうか? 井上組長の挿話は、いささか貧乏くさいのが多いというのである。 「井上組長は目立つことを嫌い、一時期は写真の掲載さえヤクザ専門雑誌で拒否していた。当人の語るところによると、着る服はユニクロだとか。が、この話を聞いた人は本当に服がユニクロだったのか、確認していない。また一度使ったマスクは洗濯した上、アイロン掛けして再使用するともいう。(中略)単に司組長との対比を鮮やかにすべく、周辺でささやかれた作り話かもしれない。なにしろ司組長のダンディーぶりはご承知の通りなのだ。イタリアンブランドの革製帽子をかぶり、サングラス。鼻下に口ひげをたくわえ、派手なブレザーで襟元に長いショールを垂らす。かと思うと、山口組本部近くの護国神社に初参りするときなど、思い切り着崩して和服の着流しだったり、ミンクのコートを腰に巻いたり。その姿で神前に榊を捧げるのだから、うるさ型の直系組長たちとすれば、『物を知らない。やることなすこと下品だ』と眉をひそめたくなる」(同) 真偽のほどはわからないが、好対照の両親分らしい。格好良さと質実剛健派。まだまだ両者、情報戦の段階のようだ。 ところで、全国の僧侶の4人に1人が読んでいるという業界ナンバーワン雑誌があるとポストが報じている。今年で創刊41周年を迎えた「月刊住職」だ。 この雑誌の評判は以前から聞いてはいたが、未読である。 「寺院実務情報誌」をうたっているが、その内容は実にジャーナリスティックだという。住職の痴情のもつれから寺院の詐欺事件まで、ディープな情報を掲載し、話題を呼んでいるそうだ。 編集長は矢澤澄道氏で「全国で6万人といわれる住職の4人に1人が読んでくださっています」とのこと。「月刊住職」(興山舎刊)は毎月1日発売、年間購読料は1万5000円。 内容がすごい! 衝撃のスクープと銘打った「開運詐欺に複数の伝統仏教寺院や住職が加担しているのは本当か!?」(8月号)では、複数の真言宗系寺院が開運詐欺商法グループと結託し、先祖供養料名目などで一般人にカネを振り込ませたという疑惑を報じた。 または住職や僧侶が起こしたDV、ストーカー事件を取り上げ、宗派ごとの対応を詳報するなど重厚な調査報道が少なくないそうである。 「住職の実生活に根ざした記事も多い。『全国多数の月収10万円以下極貧寺院の住職はいかに生きてるか』(7月号)では、全国の寺院の3割が年収100万円以下である事実を紹介。檀家からのいただきもので毎食を済ませ、冷暖房をつけずに月8万円で暮らす専業住職の極貧生活を伝えた。『下流住職』ルポといったところか」(ポスト) また、婚活情報もある。 「『お寺の将来も左右する結婚支援活動を必ず成功させる実践』(6月号)では、全国の寺院を舞台にした『婚活』を紹介。結婚を希望する男女の参加者が本堂に集い、良縁を願って般若心経を唱え、青年僧が引磬(いんきん)を『チーン』と鳴らすと席替えをする『寺コン』の模様をルポした」 「檀家減少に悩む住職が人集めのため、帽子から鳩を取り出すマジックを本堂で披露する姿や、檀家をもてなすイタリアン精進料理のレシピなど、寺と地域住民の繋がりを回復させるユニークな取り組みも常に紹介している」(同) 「美坊主」などという写真集が売れていると話題になったが、そうしたモテモテ坊主はごくごくまれなのであろう。 同誌が最近関心を寄せているテーマが「住職の高齢化」だそうだ。 「これまで住職は“終身”とされていたが、高齢化で“住職の引退”が当たり前になった。最近は引退後に住職が迎える第二の人生や、死者を送る立場の住職が自身のがんなどと、どう向き合うかなど、切実なテーマを積極的に取り上げています」(矢澤氏) 週刊誌の諸君、こういう雑誌を購読しなければ世の中は見えませんよ。 第2位。あまり大きく扱ってはいないが、心の底から怒りが湧いてくる記事である。 新潮によれば、チャイナショックがGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を直撃して、大変な損失を被っていると報じている。GPIFは公的年金の運用を手がけているが、安倍政権になって株への運用比率を高めたため、このところの株の暴落で、新潮によると8兆円という莫大な含み損を抱えたというのである。 GPIFへの運用を委託する厚労省年金局は、「今回の株安でも実際に株を売っていませんから、8兆円という損失が確定したわけではありません」などとのんきなことを言っているが、このままの低成長が続くと、あと40年ほどで積立金が底をつくかもしれないという。 アベノミクスも失敗し、次なる経済政策も打ち出せないまま安倍政権が続き、中国のバブルが弾ければ、積み立てている年金がゼロになってしまうかもしれないのである。早く辞めさせなくてはいけない。 今週の堂々第1位は、ポストの川島なお美のカラーグラビア。グラビアが第1位になるのは、初めてではないか。ポストのスマッシュヒットである。 まず、他誌を紹介しよう。54歳で亡くなった女優・川島なお美の追悼特集を文春がやっている。 実母の好絵さん(83)は、小さい頃から頑張る子で、高校時代、英語はトップでヒヤリングがよくできると担任に言われた。努力努力でここまで来た娘だったと話している。 『失楽園』の著者・渡辺淳一さんは川島と親しかったが、生前こう語っていたという。 「あれは、なお美がいなかったら書けない作品だった」 意味深な言葉ではある。24時間川島なお美を演じ続けた。「髪が抜けるのが嫌だから、放射線治療と抗がん剤をやりたくない」と言って、108万円もする純金の棒で身体を擦る民間療法にすがったという。余命1年といわれていたのに亡くなる直前まで2年間舞台に立てたのは、彼女の情熱と気迫があったればこそであろう。 さて、ポストに移ろう。11月に20年ぶりになるライブを予定していた川島が、それを盛り上げるためにポストでグラビアを掲載しようとしていたというのである。 「彼女自身が、今でも大好きなカットを選んだ。最後までドラマティックだったその生涯。彼女が残したこの美しい姿をいつまでも心に刻み続けたい……」(ポスト) 33歳の川島なお美。決して豊満なカラダではないが、男ならそっと抱き寄せて朝まで一緒に肌を合わせていたい、そんな女性であろう。 私がフライデー、週刊現代の編集長のとき、「ヌードはニュースである」と中吊りや新聞広告にうたっていた。 たまたまではあろうが、他誌が歯がみして悔しがったであろう川島なお美のグラビアは、まだまだ「ヌードはニュース」であることを思い起こさせてくれた。これなら、450円は高くない。 (文=元木昌彦)「週刊ポスト」10/16・23号 中吊広告より
もしいま、松本人志が『M-1』に出場したら? 『下がり上がり』に見る、芸人残酷時代
「売れていない芸人はクズ」 ダウンタウンの松本人志は、若手芸人時代、事あるごとにそう言われたという。だとするなら、いま芸人界はクズであふれている。90年代後半の“ボキャ天”ブーム以降、断続的に続くお笑いブームの結果、芸人が急増し、現在明らかに供給過多になってしまっている。もちろん、才能がない人が世に出られないことは必然だ。だが、才能があるにもかかわらず、くすぶっている若手芸人も少なくない。 そんな若手芸人をゲストに迎え、松本と陣内智則が話を聞くという番組が芸人ドキュメンタリー『下がり上がり』(フジテレビ系)だ。7月3日深夜に第1回が、10月4日深夜に第2回が放送された。番組がスタートしたきっかけは、松本と陣内が約1年前から行っていた“ランチ会”。そこで陣内は毎回、売れていない若手芸人を呼び、松本に紹介していた。それを、そのまま番組にしたのだ。 これまで迎えたゲストは、プー&ムー、トータルテンボス、ソラシド、井下好井。トータルテンボスを除けば、大多数の視聴者にとってはピンとこないメンツだろう。だが、いずれも“知る人ぞ知る”存在。芸人仲間の間では、その才能が認められている者たちばかりだ。ちなみに、そのランチ会の第1回目の“ゲスト”が、ソラシドの本坊元児だったという。 トークでは、やはり若手芸人の過酷な生活状況が話題になる。たとえば、プー&ムー。おたこぷーの「おたこ体操」が福岡でブームになったが、売れたのはおたこぷーだけ。コンビでの活動は休止状態になってしまった。心機一転、上京したが、東京での仕事はほとんどない。芸人としての仕事は月2回の劇場出演のみ。しかも、ギャラは出ないという。 ソラシドも同じようなものだ。先月の給料は272円だという。劇場の出演料が300円、そこから源泉を引かれて270円。それに、DVDの印税が2円入っただけだった。時折、テレビでも名前を聞くようなソラシドでさえ、そのレベルなのだ。 周りの芸人仲間にいくら評価されても、賞は獲れないし、生活もできない。せっかく才能があっても、その夢をあきらめざるを得ない芸人は大勢いる。 おたこも「春までに結果が出なかったら辞めよう」と相方に伝えたという。 「『そんなん言わんと、頑張れよ』って言うのは好きじゃないねん」 と、松本は言う。 「しょうがないもんな。それも、ひとつの自分たちの判断で」 この番組の大きな魅力のひとつに、若手芸人たちの悩みを聞くうちに、松本がこれまでなかなか話さなかった若手時代の苦労話を語っていることが挙げられる。 ダウンタウンは言わずと知れた“天才”。だから、「売れてない」時期などないと思われがちだ。だが、もちろんそんなことはない。短いながらも認められず、腐っていた時期はあった。デビュー当時は、同期のハイヒールやトミーズの後塵を拝していたのだ。 「(コンビで)ギスギスしていた時はあったかな、20歳過ぎの頃かな。『ダウンタウン、すぐ売れるやろ』って言われてたのが、意外とくすぶってたのが2~3年あって、その時は確かにギスギスしてたな。それこそ、(ハイヒール)モモコと歩いてたら『マネジャーさんですか?』って、しょっちゅう言われてたし」 売れていないと、コンビ仲が悪くなる。すると、お互いが理解できないから、ネタもうまくいかない。ますます仲が悪くなるという、悪循環に陥りがちだ。また、相方に面と向かって何か言うのは照れくさかったりする。そんな時、松本はある“秘策”を使っていた。 「取材を受ける時あるやんか。ダウンタウン2人とライターさんの3人でしゃべる時に、俺はライターさんにしゃべると見せかけて、浜田に言ってるわけ。こうしてほしいと。『浜田がこうこうこういうことをしてくれた時が、すごい楽なんですよね』って、したこともないのに言うのよ」 すると浜田は、それを察してその後、松本がこうしてほしいと思っていたことをやるようになったという。 語られる若手芸人たちの葛藤は、彼らに才能があるからこそ地に足がついていて、余計に切ない。それに対し、時に優しく、時に笑いを交えながら厳しく返す松本の言葉はとても重い。また、若手をフォローしつつ、松本の話を広げる陣内の存在が番組で非常に効いている。たとえば、賞が獲れないと悩む芸人に対して松本は、 「競技人口が明らかに増えた。そうなってくると、賞の数に対して芸人の数が多すぎるから、昔みたいにはいかんわな。これからは賞獲ってない子でも、それなりに出てくると思うけど」 と冷静に語る。そんな松本に陣内は 「もし松本さんが若手芸人の立場で、いま『M-1グランプリ』に出たら、昔のダウンタウンさんみたいなネタで勝負しますか?」 と、絶妙な質問をするのだ。 「正直言うと、もう優勝は目指さないな。えげつない印象を残す。それで優勝したら一番ええけど、えげつない印象残す方に命かけるんじゃないかな」 この考え方こそが、「才能があるだけの若手芸人のひとり」から抜け出す道なのではないだろうか。 『下がり上がり』はトークだけでは終わらない。トークがひとしきり終わると、ブザーが鳴る。舞台の“出番”を告げるブザーだ。そう、彼らがトークをしているのは舞台袖の部屋という設定なのだ。部屋の扉を開けると、そこには客が入った舞台がある。つい先ほどまで苦しい胸の内を晒し、涙さえこぼしていた男が、そのまま観客を笑わせるために舞台ヘ駆け上がるのだ。その後ろ姿は、めちゃくちゃカッコいい。 「さっきまで泣いてたヤツが急にはしゃいでネタやるって、やっぱ芸人ってちょっとおかしい」 と、松本は自嘲気味に笑うのだ。 トークも達者だし、キャラクターも良く、もちろんネタも面白い。そんな若手芸人たちの魅力をじっくりと見せてくれるこの番組はとても優しい番組だ。だが、才能あふれる彼らが、必ずしも売れるわけではないというのを、視聴者も本人たちも知っている。だから、それはあまりに残酷で、それゆえ、あまりに魅惑的なのだ。 (文=てれびのスキマ <http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/>) ◆「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから
映画史上もっともクリーンでスマートな戦争映画! 軍事用無人機の実態『ドローン・オブ・ウォー』
そこは理想の戦場だった。まず第一に死ぬ心配がまったくない。エアコンの効いた仕事場でスイッチボタンを押せば、1万km以上離れた異国の上空を旋回中の無人飛行機ドローンに搭載しているミサイルが発射され、ターゲットが暮らす家ごと吹き飛ばすことができる。後はモニターで戦果を確認するだけ。自分たちは血まみれ、汗まみれになることなく、テロリストたちのアジトを叩くことが可能だ。TVゲーム感覚で、ミッションをクリアできる。しかも、任務が終われば、駐車場に止めたマイカーに乗って自宅に戻り、家族と一緒に夕食を楽しむこともできる。だが、ドローンを使った超ハイテク兵器戦は、本当に理想のものなのだろうか。アンドリュー・ニコル監督の『ドローン・オブ・ウォー』(原題『GOOD KILL』)は、9.11以降に米軍が対テロ戦の切り札として積極的に活用するようになった軍事用ドローンによる戦争の実態を伝えている。 無人飛行機を戦争に利用するというアイデアは古くからあった。1903年に世界初の有人飛行に成功したライト兄弟だが、弟オーヴィルは第一次世界大戦時に“空中魚雷”を開発している。爆弾を積んだ無人飛行機はあらかじめ決めておいたエンジン累積回数に達するとエンジンが停止するようにセットされ、敵地上空で自動的に墜落するというものだった。軍事用ドローンの概念は、人間が空を自由に飛びたいという夢を叶えたのとほぼ同時期に誕生していた。日本でドローンの利用価値に早くから気づいたのが、オウム真理教だった。1995年の地下鉄サリン事件を引き起こす前、オウム真理教は農薬散布用のラジコンヘリを使って毒ガスを巻き散らす計画を考えていた。だが、現在の市販用ドローンと違い、ラジコンヘリの操縦は初心者には難しく、機体の値段も非常に高価だった。練習段階でラジコンヘリを数回墜落させてしまい、計画の変更を余儀なくされた。もしも現在のような誰にでも簡単に操縦できるドローンが当時あれば、死亡者6人、負傷者6300人を出した地下鉄サリン事件はもっと悲惨な事態になっていたかもしれない。ドローンを操縦する遠隔コントロール室。アンドリュー・ニコル監督が脚本提供した『トゥルーマン・ショー』の調整室を思わせる。
『ドローン・オブ・ウォー』の主人公トミー・リーガン少佐(イーサン・ホーク)は米国空軍に所属し、F-16戦闘機のパイロットとして大空を駆け巡った。現在はラスベガスに近い空軍基地内にある“戦場”に毎日自宅から通勤している。トミーは窓のないコンテナ(遠隔コントロール室)に入り、モニターを確認しながら無人戦闘機を操る。上官のジョンズ中佐(ブルース・グリーンウッド)から命令が下れば、レーザー照準で標的をロックオンし、百発百中の誘導ミサイル“ヘルファイア”をぶっ放す。これでテロリスト退治の一丁上がり。自宅に戻り、美しい妻モリー(ジャニュアリー・ジョーンズ)とかわいい子どもたちと楽しいひと時を過ごせば、ミサイル発射ボタンを押した際の嫌な感触も忘れることができる。戦場で興奮のあまりゲリラ兵と一般市民を見間違って誤射する可能性も低く、恐怖や怒りの捌け口として現地の少女少年を陵辱せずに済む。とてもクリーンでスマートな戦争のはずだった。だが、そんな生活の中で、トミーのストレスは募り、アルコール摂取量が次第に増えていく。 ドローン部隊を指揮するジョンズ中佐の説明によると、ドローンシステムは家庭用ゲーム機のXboxがモデルであり、隊員の半分はゲームセンターでリクルートしたそうだ。シューティングゲームで磨いた腕を母国のために役立てることができる。本物のテロリストたちを相手に、TVゲーム以上の刺激と達成感も味わえる。だが、トミーはそんなバーチャル仕様の戦場に違和感を感じざるをえない。その日もトミーはジョンズの指示に従って、粛々とミッションを実行していた。民家を装った爆弾製造工房にテロリストが入ったのをモニターで確認し、ミサイル発射ボタンを押す。あと数秒でミサイルが弾着し、任務は終了だ。ところが、モニターの枠の外にいた子どもがアジトの前に飛び出してきた。「ダメだ! おい、早く通りすぎろ!」。トミーの叫び声は、モニターの向こう側には無情にも届かなかった。ドローン部隊の入隊式。奥に見えるのが軍事用ドローンのリーパー。操縦席がない分、さまざまなセンサーやミサイルを搭載できる。
遠隔操作によるドローンを使えば、戦場で味わう恐怖感もなく、PTSD(外傷後ストレス障害)に陥る心配もないと言われてきた。『ハート・ロッカー』(08)や『アメリカン・スナイパー』(14)の主人公たちは硝煙渦巻く戦場で味わった修羅場体験が帰国後も生々しくフラッシュバックし、ずっと苦しみ続ける。ゲーム感覚でボタンを押すだけのトミーだが、やはり同じように苦しむ。安全な場所から殺戮を重ねているという後ろめたさが、余計に彼を追い詰める。基地でどんな仕事をしているかは機密事項なので、家族に打ち明けることもできない。トミーは、ドローンを遠隔操作するコンテナの中に入るのが恐ろしくなる。 理想の戦場、正しい戦争はありうるのか? 脚本提供した『トゥルーマン・ショー』(98)やイーサン・ホークが主演した初監督作『ガタカ』(97)など、アンドリュー・ニコル監督はハイテク化が進んだ近未来社会における倫理観を度々モチーフにしてきた。『シモーヌ』(02)では理想の女優像を組み合わせたバーチャル女優に実生活を振り回される映画監督の悲喜劇を描いた。米国で小規模公開にとどまった『ドローン・オブ・ウォー』では逆に、命の奪い合いである戦争をバーチャル化してしまうことの恐ろしさを描き出している。『ドローン・オブ・ウォー』が描いている世界はまるでSF映画のようだが、現在進行形の極めてリアルな戦場である。 ボタンを押すだけで自在に他人の命を奪うことができるトミーは、怒りに任せてある人物に殴り掛かる。それは鏡に映ったトミー自身だった。ひびの入った鏡には、トミーの粉々に砕けてしまった良心が映し出されていた。 (文=長野辰次)モニターから見た、テロリストたちが潜むアフガニスタンの街の景観。相手から目視できない高度上空から監視し、ミサイル攻撃する。
『ドローン・オブ・ウォー』 監督・脚本/アンドリュー・ニコル 出演/イーサン・ホーク、ブルース・グリーンウッド、ゾーイ・クラヴィッツ、ジャニュアリー・ジョーンズ R15+ 配給/ブロードメディア・スタジオ 10月1日よりTOHOシネマズ六本木ほか全国ロードショー公開中 (c)2014 CLEAR SKIES NEVADA,LLC ALL RIGHTS RESERVED. www.drone-of-war.com
若手女優の売名行為に釜山国際映画祭主催者が激怒! “大胆レッドカーペット露出”に禁止令!?
韓国芸能界では日本同様に、毎年秋から冬にかけて各種授賞式が行われる。11月には“韓国版アカデミー賞”といわれる「青龍映画祭」があるし、年末にはKBS、MBC、SBSという地上波3局がその年に放映されたドラマと出演スターたちを表彰する「演技大賞」なども行われるが、それら授賞式やフェスティバルでメディアやファンの注目が最も集まるのはレッドカーペット・セレモニーだ。人気と実力を兼ね備えた女優たちが、派手なドレスに身を包み、惜しげもなく肌を露出することもあって、会場前にはファンが殺到。取材陣も開演10時間前には席取りしなければならないほどだという。 特に近年は、女優たちの露出がエスカレート。大胆不敵に、惜しげもなくその肌をあらわにする女優が増えている。韓国芸能記者が言う。 「以前のレッドカーペット・セレモニーはシックなスーツ姿が多かったのですが、2000年代からドレスが定番になり、露出が過熱化。いまや定番となっています。女優たちも競って着飾るようになった。特に、新人女優たちは大胆。過度な露出に挑んだ女優はネットですぐに話題になるので、知名度が上昇する。それを見越して、自分の宣伝のために利用する女優も増えてきています」オ・インヘ
代表的な例が、2011年釜山国際映画祭でのオ・インヘだ。それまでまったくの無名女優だったが、ノーブラを強調した大胆な衣装でレッドカーペットに現れ、瞬く間に検索ランク1位に。“釜山映画祭のシンデレラ”と呼ばれた。同映画祭はアジア最大最高の映画祭をうたっているが、世界各国のメディアや映画関係者が注目する中でその名を知らしめたオ・インヘはその後、ドラマや映画で主演も射止めている。しかも、彼女の影響もあって、同映画祭での露出合戦はさらに過熱。12年にはペ・ソウンがヌードトーンのドレスで登場し、13年にはカン・ハナが背中とお尻が見えるドレス、ハン・スアが胸元をあらわにした金のドレスで登場し、その知名度を上げているのだ。ペ・ソウン
そんな同映画祭が、今年も10月1日に開幕。レッドカーペット・セレモニーが行われ、新たな“大胆クイーン”の登場が期待されていたのだが……。 「今年は大胆な露出をアピールする女優たちが少なかった。作品ではなく露出合戦ばかりにスポットが当たり、一部で非難も浴びていた同映画祭の主催者側が、映画祭の品格を保つために新人女優たちへの露出過多を自制させたようです。聞けば“売名行為のためなら参加してくれるな”と、かなり厳しく通達したらしい。露出制限、ドレス制限ですよ」(前出の芸能記者)ハン・スア
そのための苦肉の策か、各メディアでは「おっぱい美人を探せ!」という企画が組まれたほどだ。そんな中でも大きな話題となったのが、日本でもドラマ『奇皇后』がヒットしたハ・ジウォン。胸元がパックリ開いたブラックドレス姿は、「ハ・ジウォン、自身最大級の大胆露出」と騒がれたが、世の男性たちには少々物足りなかったようだ。 とはいえ、授賞式シーズンが本格化すれば、韓国女優たちの露出合戦はこれからますます過熱することになる。その名を売るためなら肌の露出も惜しまず、体を張ることも厭わない、セクシーなコリアンビューティーの登場に期待したい。ハ・ジウォン
殺人すら厭わない? 暴力と欺瞞まみれの中国・不動産事情
こんにちは、中国人漫画家の孫向文です。 21世紀に入り、中国各地では大規模な建設ラッシュが相次いでいます。都市部に林立する超高層ビル群は、かつては急速に発展する中国経済の象徴とされていました。しかし、その威容の下には、さまざまな闇が隠されているのです。 現在でも中国各地で高層ビルやマンション、高速道路などが急ピッチで建造されていますが、開発計画上、邪魔になる場所に個人住居や集落が存在する例は珍しくありません。その対応策として、政府や省、市などの自治体が非合法世界の人間を雇い、住民に対しさまざまないやがらせを行い、無理やり立ち退きを要求する、いわゆる地上げを行う例が多発しています。日本においても暴力団員などが地上げを行うことがあるようですが、それは悪徳企業が私的に依頼するものでしょう。ところが、中国の場合はある意味、公共事業のような形で行われているのです。 地上げ屋たちは、まずは住民に対し、電話で「立ち退け!」などと脅迫したり、住宅に落書きします。それでも動じず住民が立ち退きを行わない場合、住宅やそこに住む人々を文字通り「抹殺」します。 今年8月20日、吉林省では都市計画のために邪魔となった婦人児童センターの職員たちに対し、何者かが有毒ガスをまき散らすという事件が発生、数人が病院に搬送されました。9月14日には山東省で、立ち退き命令に応じなかった住民の家が何者かに放火され、夫が焼死、妻が暴行を受け路上に放置されるという事件が発生しました。2つの事件の犯人は現在行方が追われていますが、彼らが立ち退くのを目的として自治体側が雇った刺客という可能性が高いでしょう。 かつては、2005年6月11日、河北省で発電所を建設する際、立ち退きを拒否した農民たちを、迷彩服姿の武装集団300人が襲撃して6人を殺害するという事件も発生していますが、命の価値が薄っぺらい中国において、莫大な金が動く不動産における「死」は日常茶飯事なのです。 ■不動産価格上昇のデマを流す中国政府 こうして人々の犠牲の下に築き上げられた中国の建築物ですが、日本でも報じられているように、すでに不動産価格は下落の一途をたどっており、多くの投資家たちが破産に追い込まれています。しかし、国内では情報統制により、この事実は隠ぺいされ、経済評論家たちは、どこをどう判断したらそういう結論が出てくるのかわかりませんが、口をそろえて来年以降、不動産価格は上昇すると予想を立てています。裏で政府が指図していることは明らかであり、多くの中国国民がそのデマに気付き始めています。 今年8月、香港最大の不動産グループ「長江実業」の会長・李嘉誠氏が、上海に所有していた大型複合施設を約200億人民元(約4,000億円)で売却しました。ほかにも、購入した中国企業の本社を中米のケイマン諸島に移転するなど、今年に入り李氏の「中国離れ」が加速しています。この事実を受け、共産党の機関紙「人民日報」は李氏のグループが中国から撤退したことについて、「モラルを疑う」「信用を失う行為」と激しく非難し、「国内経済には、なんら支障はない」と強がりの記事を掲載しました。ところが、李氏のみならず、すでに国外の著名な投資家たちが続々と中国市場から撤退しているため、識者の間では、バブル崩壊の日は目と鼻の先とウワサされています。 数年前の土地バブルの際、中国では文字通り雨後のたけのこのように建て売り住宅や高層マンションが建設されました。しかし、多くの人々を犠牲にして乱造された住宅群には価格高騰を理由に入居者が集まらず、ゴーストタウン化している場所は少なくありません。そして現在、国内の経済が危機的な状況にもかかわらず、いまだに中国政府は虚栄と事実隠ぺいのために、開発を推進しています。一見、未来世界のような街並みの中国の都市ですが、僕には人々の苦しみや欺瞞を埋めるための「墓標」に見えてしまうのです。 (構成=亀谷哲弘)“陸の孤島”となりながらも立ち退きに抵抗を続ける現地住民
●そん・こうぶん 中華人民共和国浙江省杭州市出身の31歳。中国の表現規制に反発するために執筆活動を続けるプロ漫画家。著書に、『中国のヤバい正体』『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)、『中国人による反中共論』(青林堂)がある。 <https://twitter.com/sun_koubun>
「殺人とかも起こっちゃって……」【優月心菜】壮絶すぎる地下アイドル現場を見た!!
元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の35回目! 今回は元コスプレイヤーでメイド喫茶研究家、グラビアアイドルで声優、女優にモデル、さらに脚本家に怪談師……とあまりにマルチに活動しすぎている優月心菜さんが来てくれました! ――ご無沙汰しています! 2014年の夏にニコファーレの『ドキッ 女だらけの怪談大会』でお会いしましたね~。あの時はまだグラビアアイドルだったような? 優月 グラビアは辞めたんですよ、今はもっと声の仕事をやりたくて頑張ってるところです! ――なぜグラビアは辞めちゃったの? 優月 ぜんぜん売れなくて(サラッと)。2枚目のDVDが発売日当日にお店に置かれてなかったり、発売イベント会場の場所も3~4日前になって伝えられて、告知もできないから人もぜんぜん来ないという微妙な感じで終わってしまって……。しかも2枚目だったらまだそんなに脱がなくていいはずなのに、けっこう脱がされちゃって「あ、もう絶対向いてない」と思って……。 ――辛かったね(涙)! 年齢設定が「永遠の15歳っ」ていうのも、もう辞めたんですか? 優月 辞めました。「イタイな」と思って(照)。それに、グラビアのオーディションに行くと、けっこうオラオラ系の人がいるじゃないですか。ああいう人たちに「何ソレ」「そういうのいらないから」とか、めっちゃキレられて、怖いから……。 ――グラドルはなぜか元ヤンが多いんだよね! こっちは呪われた青春を取り戻すべく「今に見ていろでございますよ~」って気持ちでやってるから、そっと側とは決して相容れないよね。 優月 そうなんですよ!! 最近気付きました、最初は認めてもらおうと思って頑張ってたんですけど、無理なんですよ! ――同じ立場にいるはずなのに「認めてもらおう」と下からいってしまう、オタクの悲しい性ですね! 優月さんは元からオタク気質だったんですか? 優月 産まれたときからオタクです。お父さんがセガのテストプレイヤーみたいな仕事をしていて、物心ついたときから家にセガサターンのゲームが全部あったんです! あとアニマックスも入ってたので、古いアニメを一日ずっと見放題! ――恵まれた環境で培われたエリート感! 一番影響を受けたアニメはなんですか? 優月 いっぱいあるんですけど、アイドルになるのに一番影響を受けたのは、田中陽子さんの『アイドル天使 ようこそようこ』です。ようこが渋谷のストリートでゲリラで歌を歌うシーンを見て「うわぁ~カッコイイ! 私もやりたい」と思って! ――まさかのよっきゅん! 優月 田中陽子さんとか、宍戸留美さんとか、中嶋みちよさんとか、CoCoさんで育ってるんで…… ――えっと、年齢は詐称してないんだよね? 優月 その疑惑はよく出ます(笑)。あと影響されたのは、宍戸留美さんのバトン! 『コズミック・ランデブー』(1990)を見てすぐにバトンを買いに行って、バトン部にも入りましたよ、運動神経悪いのに(笑)。バトンは小4から小6までやっていて、発表会も最初は我慢してよくわからない流行の曲でやってたんですけど、6年の最後には「一回だけ『コズミック・ランデブー』でやらせてください!! もう卒業なんで! わからないと思うけど覚えてください!! お願いします!!」って、ちゃんとフォーメーションも考えて、みんなにもやらせました! むりやり押しつけて(笑)!
――ワー、キテる! その感じで生活すると、小、中、高校と、友達はできるんですか? 優月 できないです(きっぱり)。友達は外で、コスプレ会場とかでつくってました。 ――そこで引きこもらずに外で出て行く姿勢が素晴らしいです。 優月 1年引きこもりもやったんですけど、「コレつまんないな」と思って。その間はゲームつくったりしてたんですけども。 ――クリエイティブな引きこもりだね。めずらしいね。それでも、友達をつくろうという気持ちはあったんだね。 優月 コミケに行ったら、みんな楽しそうに友達とサークルをやっていて、「いいなぁ、やっぱ友達つくろう」と思ったんです。その翌年から、同人誌を描きながらコスプレもガンガンやるようになりました。 ――優月さんはコスプレイヤーでもありますもんね! コスプレデビューはいつだったんですか? 優月 小6でした。 ――ヒョーーー! 早いです! 優月 でも、ちゃんとメイクして、カツラとかもかぶってやるようになったのは14歳とかですよ。 ――それだって早いですよ! 悪い人に狙われたりしなかったですか? 優月 コミュ症で、男の人も寄ってこなかったんですよ……。芋臭いというか、オタクすぎるからかな。 ――そういう子が大好物な男性は多いと思いますよ。 優月 みんなでファミレスとかに行っても、よくわらかないプログラミングの話とかをずっとひとりでしてしまうので……。それか、怪談話とか……。 ――いろいろと度を超えていたのでしょうか。若くて可愛くても話の内容がプログラムと霊……モテない! 優月 モテない! ――そこから、どうやってこのお仕事にたどり着いたんですか? 優月 もともと、声優さんやアイドルさんが憧れだったんですけど、どうやってなるのかがわからなくて……。事務所に入ると、レッスン料とか撮影料がめちゃめちゃ高いイメージがあって、「どうしよう、貧乏だからそんなの無理だ……」と思ってて……。 ――そういうので儲けてる事務所も、実際いっぱいありますもんね。 優月 だから、似たような活動をもっと安くできないかなって思っていたときに、コスプレイヤーのお友達が「心菜ちゃんも一緒にやろうよ」って、アイドル撮影会に誘ってくれたんです。それに出たら、たまたまそこの撮影会のオーナーさんが水野葵ちゃんっていうアイドルさんのマネジャーをやっていた方で、その方にいろいろ教えていただいて、メイド喫茶のメイドをやりながらライブに出るようになって……。 ――ちょっと待ってね。学校に行きながらコスプレイヤーをやって同人誌を描いて、メイドもやってたの? どのくらい? 優月 メイド喫茶は6年くらいですね。
――長!! 優月 学校が楽しくなかったので、外で発散しようと思って……。その時はまだメイド喫茶のはしりの時代なので、すごく面白かったですよ。昔はメイドのアルバイトって300人に1人しか受からなかったんです。だからちょっとしたアイドルみたいで、送り迎えもタクシーを使わせてもらえたりして。 ――芸者並! 優月 だからみんな厳しかったですね。「可愛い服が着たいとか、そういう生半可な気持ちじゃなくて、本気でメイドが好きじゃないとメイドはできないの」みたいな、意識高い系のメイドでした。今は「可愛い服を着てお給料稼いじゃお☆」みたいな求人が出てることが多いんですけど、昔は「本当にメイドがしたい人以外は応募しないでください。コスプレお断り」みたいな感じでしたもん。研修の時はお給料ナシでしたし、お辞儀の角度まで決まってました。 ――き、厳しい……! 6年もいたら、そうとう古株になりませんか? 優月 そうですね。でもやっぱり、そこでも浮いていたので……。私すぐに浮くんですよ。メイドでもずっと浮いてましたね。 ――6年も浮きながら居続けた根性がすごいです。 優月 いつか浮かない自分になりたいと思って……。 ――生活はバイトでなんとなかなるとしても、精神的にはご家庭でのフォローがないと厳しそうですね。ご両親とは仲良くやられていますか? 優月 いや、もう絶縁していて……何やってるのかも知らないと思います。ギャンブラーだったんで。 ――お、おお……。じゃあ、えーと、彼氏とか……? 優月 彼氏どころか、家が貧乏すぎて、高校1年の時に学費が払えなくなって退学したんですよ。それ以降ずっと引きこもって、また一から受け直して2年通ったんです。けど、またやっぱり学費が払えなくなって定時制に転校することになって、高校卒業するのに5年かかったんですよ。 ――さっきからすごい話が出すぎィ! それで、学校でもやっぱり浮いていたんでしょうか? 優月 もちろん! というか、学校生活は、ほとんどずっとイジメられていて、定時制に行ってやっとイジメされなくなったくらいですね。定時制は『ごくせん』(日本テレビ系)みたいなヤンキーしかいなかったので、私みたいなのは珍しがられて、逆に大切にしてもらえたんですよ。けど、あとはずっとイジメられてましたね(笑)。もうどこでもイジメられてました、メイド喫茶でもバイト先でも、学校でも(笑)。 ――笑ってるけどけっこう壮絶な話だからね、それ! 自殺してもおかしくないやつだよ! 優月 何回も死にたくなりましたよ! その上、私をイジメてた子のひとりが、今、すごい有名な声優さんになっちゃって……本当にひどくて、カバンの中身とかを全部出して裏に捨ててあったりとか、靴をぐしゃぐしゃにされたり……! それでも死ななかったのは、「見返そう」という気持ちと、家に帰ってアニメを50本とかバーーーッと見続けると元気になれるから、それに生かされましたね。私、ストレスが溜まると、2日でアニメを全て見切るっていうのを習慣としてやっているんです。寝ないでずっと水だけ飲んで『美少女戦士セーラームーンR』を2日で見切った時には、さすがに「気持ち悪い」と思いましたけども(笑)。 ――シャブいらず……! でも、それじゃ、暇な時間がないでしょ? 優月 暇だと「頑張ってない」って気がしてきちゃうんですよ。『おジャ魔女ドレミ』も、4年間流れてたものを1カ月で見終えましたよ。 ――生き急いでいる……! ひとり暮らしでその生活って、いろいろ大丈夫? 優月 今、シェアハウスなんですよ。 ――シェ、シェアハウス!? なぜわざわざまた浮きそうな所に!? 優月 いや、住人がみんなコミュ症だから、人の気配がすると誰も廊下に出てこなくって、私が部屋にひっこんだのを確認すると人が出てくるんですよ。だから誰にも会ったことなくて(笑)。すごい快適です! ――ライトを照らすと逃げる虫みたいだね! ちなみに、普通に就職しようと思ったことは? 優月 一度、探偵をやってたんですけど……。 ――ん? 何を言っているのかな? 優月 データ入力のバイトに募集したら「実はデータ入力は表向きで、ホントは探偵なんだけど大丈夫?」って言われて、犬を探したりしましたよ。あとは、浮気調査のデータを大量に渡されて、クリスマスにはホテルでずっと張り込みしたりしてました。あとのバイトは普通ですね。ラブホテルの清掃とか……。そこもすごかったですよ。動物園みたいな臭いがすると思ったら部屋中にうん○が塗ってあったり……。 ――そっか。優月さんの普通の定義、たぶんちょっとズレてるよ。まず何が起きて、そのバイトをしようと思ったのよ……。 優月 当時は定時制に通ってるから、深夜にできるバイトがそこしかなくて……。探偵は、あまりに芸能のお仕事がないから「普通に就職するのも良いかもしれない」と思ってやってました。
――しかもデビュー後の話かよ……。アイドルがクリスマスにホテルで張り込む側なんて……(泣)! というか、話がそれてしまいましたが、デビューのきっかけを教えてください! 優月 ある日オーディション情報を見ていたら、レッスン料が安い声優オーディションを見つけて、それを受けて……。 ――ずっと金額を気にしまくってるのが切実ですね。ちなみに、事務所の方は、優月さんが受けに来たときはどういうリアクションでしたか? 優月 「目に輝きがない」って言われました。ずっと家に籠もって、プログラムばっかりやってたので……。 ――すみません、プログラムというのがよくわからないんですが、具体的には何をやってたんですか? 優月 C言語っていうのができて、ゲームを作れるんですよ。10代の時から3っつ作ってて、「ウィンドウズマガジン」とか「週刊アスキー」に載せてもらったり。 ――すごい多才さ! プログラムはいつ覚えたんですか? 優月 お父さんが昔から秋葉原に通っていて、パソコンが大好きだったんですよ。3歳くらいから、お下がりのマッキントッシュを使っていたので、初めて絵を描いたのも、クレヨンとかクーピーよりも先に『一太郎』の『花子』ってソフトでした。 ――恐ろしいエリート教育……! 恐ろしいといえば、優月さんは怪談話も得意ですよね。もともと霊感があるんですか? 優月 そうなんですよ。子どもの頃にいわく付き物件に住んじゃって、寝てるときにずっとダダダダダーッて足音が聞こえるので、家族に「なんか音がする!」って言ったんですけど、みんな「聞こえない」って……。でも、その家を引っ越した後に「ごめん、怖がると思って言わなかったんだけど、ほんとは全員聞こえてた」って。霊感も、その家に住んでるうちにつきました。他にも……(以下怪談話)。 ――何それ全部こわい! 夏場はそれで営業まわりましょう! それにしても、怪談、コスプレ、夏コミ、冬コミ、ゲーム、メイドで、ぶっちゃけ、本業の声優で食っていかれずとも、なんらかで食っていけそうな気もしますね。 優月 それも一応視野には入れて……あっ、もちろん声優にはなりたいんですけど! 食っていかなきゃいけないから! 普通のバイトをしてると、お仕事できないじゃないですか? だから、ちょっとずついろんな商売をやって、自分で生計を立てながら声優を目指すっていうのを、今やっています。 ――しっかりしているなぁ! オタク的な活動をされた上で、地上波にも出演されているのもすごいですよね。先日も『お願い!ランキング』(テレビ朝日系)で、地下アイドルと王様気分のファンに対してキレッキレにキレていたとか。それはどういう流れで出演が決まったんですか? 優月 「キレて怒りをぶつけよう!」みたい企画だったので、「コレは何かできるかもしれない」と思って自分で送ったんです。地下アイドルをやっていたときに、すごいひどい状況をいっぱい見てきたので、もうそろそろ言ってもいいだろうと思って。 ――自薦!? ちなみにどんなことに対してキレたんですか? 優月 地下アイドルの人たちって、お客さんと外で会ったりしてファンをゲットしてるんですよ。っていうか売れない地下アイドルはほとんどがソレなんです! ライブ後に帰り道を歩いてCoCo壱番屋を覗いたら、さっき会場にいたお客さんとアイドルがごはん食べてるんですよ。あと、アイドルの子の家に遊びに行ったら、昨日その子のファンが着ていた服がハンガーにかけてあって……「あ、泊めた」とか言って! どうなっているのかと! ――何ソレ!! 夢があるのかないのか、もうわからない!! 今、現場はそんな戦場みたいになっちゃってるの!?!? 優月 そうなんですよ、もう殺人とかも起こっちゃって。


公式ブログ http://s.ameblo.jp/sundaliru/ ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。
「汚染された日本食品なんか食えるか!?」食品衛生崩壊の韓国にはびこる異常な“放射能アレルギー”
福島第一原発事故を理由に、韓国が福島をはじめとする8県の水産物の輸入を全面的に禁止している問題で、世界貿易機関(WTO)は9月28日、輸入規制の不当性を解決するための紛争処理小委員会を設置することを決めた。 しかし、韓国側は今回の決定に不満が大きい。というのも、いまだに福島の放射能汚染は終わっておらず、持続的なモニタリングとその影響に対する調査が必要だというスタンスだからだ。韓国産業通商資源部関係者は「日本産食品の安全性などを徹底的に調査し、私たちの措置の正当性を立証するように努力する」と、あくまでも対立していく姿勢を示した。 この報道に触れた韓国ネット民たちのコメントも過激だ。 「まともな精神状態なら、放射能汚染された水産物なんて輸入しない」 「原産地表示を、もっとしっかりしろ! そもそも買わなければいいのだから」 韓国では一貫して日本産水産物の輸入禁止を望む声が大きく、実際、国会保健福祉委員会が昨年に行った世論調査でも、85.9%の人が輸入規制を継続することを望んでいることがわかった。 韓国の放射能汚染に対する拒否反応は、東日本大震災発生直後からすでに大きかった。震災から3日後の3月14日には、食品医薬品安全庁が日本産食品に対する放射能検査を強化する方針を発表したほどだ。 その結果、日本産水産物に対する入念なチェックがされるようになり、11年の日本産水産物の輸入量は約76万トンと、前年度に比べて47%も減少。その代わりに、チリやロシアの水産物輸入量が、それぞれ67%、13%も増加していた。日本からの輸入量を減らすことで、国民の不安を解消しようとしたわけだ。 しかし、輸入量を減らしただけでは、まったく不十分だった。全国各地で、環境団体によるデモが相次いだのだ。彼らの主張は「いくら少ない量の放射性物質とはいえ、人体にまったく影響を及ぼさないという保証はない。また、水産物の場合、原産地確認が難しく、流通過程で表記をいくらでもごまかすことができる」というものだ。 国内で高まるデモや抗議の声を無視できない韓国政府は、事故から2年半がたった13年9月、ついに福島周辺の水産物の輸入を全面禁止としたのだった。日本産水産物の輸出において、韓国は最大手の輸出先。日本から韓国への水産物の輸出量は、震災前の10年に比べて、14年は約7割減となっている。 ちなみに、韓国の“放射能アレルギー”は水産物にとどまらない。ネット民の間ではいまだに日本の放射能を気にする話題が多く、中には「福島に行った芸能人はがんになる」というデマまで流布していて、乳がん手術を受けた北斗晶や、肝内胆管がんで亡くなった川島なお美の名前が取り上げられるほど。異常なまでに、日本の放射能に対して敏感なのだ。 こと食品に関してはうるさいわけだが、韓国では最近も全羅道(チョルラド)の「天日塩」に日本の塩に比べて15倍以上も不純物が混入していた問題や、糞尿にまみれた汚染卵1,500万個が流通していたことが発覚(参照記事)するなど、食品衛生に関しては大口を叩けない。 日本産水産物に疑問を呈するのは理解できなくもないが、食品に対する安全性を追求するならば、まずは自国内の衛生管理も徹底してほしいものである。デモの様子



















