今週の注目記事・第1位 「<母親ブロガー独占告白>『保育園落ちた日本死ね』で私が伝えたかったこと」(「週刊文春」3/17号) 第2位 「トラブル続発の高浜原発『止めようとした裁判官』『動かそうとした裁判官』名前と顔を公開する」(「週刊現代」3/26・4/2号) 第3位 「<高木京介で終わるのか>巨人軍『野球賭博』汚染 本誌だけが知る全真相」(「週刊文春」3/17号) 第4位 「【テレビの天敵】高市早苗総務相 嫌われる理由」(「週刊文春」3/17号) 第5位 「『蓮池薫さん』が語った『北朝鮮の拉致解決にまだ打つ手はある』」(「週刊新潮」3/17号) 第6位 「『八角理事長に告ぐ 相撲協会の私物化を止めよ』日本相撲協会外部理事 宗像紀夫」(「週刊新潮」3/17号) 第7位 「世紀の発禁本『習近平とその愛人たち』全文入手」(「週刊ポスト」3/25・4/1号) 第8位 「ウソで固めた中国経済大崩壊」(「週刊現代」3/26・4/2号) 第9位 「前代未聞の当事者座談会!『オレたち、認知症!』」(「週刊ポスト」3/25・4/1号) 第10位 「今さら聖火台がない『新・国立競技場』大悪小悪の実名リスト」(「週刊新潮」3/17号) 第11位 「ゲス川谷が本誌に独占激白『ベッキーさんに謝れって何か違う』」(「週刊文春」3/17号) 第12位 「本誌スクープが発端!? TBS小林悠アナ 不可解すぎる電撃退社の『真相』」(「週刊ポスト」3/25・4/1号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ! まずは、ポストがスクープした元TBS小林悠アナとIT起業家との“密会”報道で、彼女はあれほど望んでいた『NEWS23』を出演取りやめになっただけでなく、TBSまで退社してしまったことについての後日談。 結論をいえば、ポストにも何がなんだかわからないようである。ウワサされた男性に妻がいるのでは? ゲス不倫では? という疑惑に対しては、起業家氏には9年間連れ添っていた妻がいたが、昨年末に離婚が成立しており、小林アナと知り合ったのは、それ以降だという証言を得たとポストはいう。 ポストが元夫人宅を訪ねると、彼女の父親が取材に応じた。 起業家氏との離婚はいつだったのかという問いに、「昨年の11月ぐらいだったかな」と答えている。 「離婚の原因をご存じでしょうか?」には、「娘は何も言わない」。小林アナとの関係が影響しているかという質問には、「(時期は)かぶってないと思う」。 ということは、交際、結婚には障害がないということになるが、そうするとなぜ電撃退社したのか? 考えると、ますます眠れなくなる。 11位はゲスの本家、ベッキーの不倫相手だった「ゲスの極み乙女。」川谷絵音(27)のインタビューが載っている文春。 ベッキーは、この騒動のおかげで休業し、蟄居しているそうだが、男のほうはかなり脳天気にあちこちで言いたい放題だという。 スキャンダルでも、有名になれば怖いもの見たさもあるのだろう、川谷のコンサートチケットは即日完売が続いているそうだ。それに、騒動の中で発売されたアルバム『両成敗』(ワーナーミュージック・ジャパン)は、タイトルの引きもあってオリコンで第1位になった。 マスコミをシャットアウトしたファンの前で、川谷は「ネットとかでみんな『謝れ』って言うけど、世間の誰に謝ればいいの? 正直、内輪での話だから、みんな関係ないじゃん」と言っていたという。 文春は電話で川谷と話し、こう聞いている。 ──「謝れっていうけど誰に謝ればいいの?」というのは、ネットに対してとおっしゃっていましたが、奥様に対する謝罪のお気持ちは持たれているんですか。 「はい。それはもう、奥さんとは何回も話をして、『申しわけございませんでした』という話は。何度言ったからといって変わるわけじゃないんですけど、あの、そういう話は二人の間ではしていますね」 ──まだ結婚生活は続けているんですか? 「えーっと、もう別居中ですね。ずっと」 ──離婚に向けて協議を進めている状態ですか。 「そうですね。二人でちゃんと話し合いを今、しています。はい」 文春によれば、ベッキーは家で関係者に詫び状を書く日々だという。男のほうは、満員のライブで「不倫は男の勲章」とばかりに軽いノリでしゃべりまくっている。これでいいのか、と思うのは私だけではないだろう。 さて、新国立競技場にまたケチがついた。現計画では聖火台を置く空間が想定されていないというのだ。聖火台は五輪の象徴である。そんなバカなと思うが、あの悪名高き森喜朗元首相までが「JSC(日本スポーツ振興センター)という少し頭のおかしな連中が、聖火台を忘れて設計図を作った。一番悪いのは馳浩です」と批判する始末。 馳浩文科相も新潮に対して「JSCがザハ案のときのまま、場内に聖火台を設置しなくてよいのだと思い込み、計画を進めてしまったところに問題があった」と認め、困惑しているのだ。 これを設計した隈研吾氏は「屋根は鉄と木のハイブリッド構造なので、聖火台の上部に鉄を用いることでも、木に不燃処理を施すことでも対応可能です」と説明しているが、聖火台を別に作ることで建設費はさらに増えることになるはずだ。誰が責任を取るのか明確ではない組織では、また何か起こるのは間違いない。いっそのこと、東京五輪を返上したらどうか。 さて、認知症は国民病になりつつある。ポストが、そんな当事者たちが語り合った座談会を掲載している。 前代未聞かどうかはさておき、面白い企画である。東京・町田市に民家を改装したデイサービス施設「NPO町田市つながりの開 DAYS BLG!」という一軒家がある。BLGには毎日10人ほどが集うが、みんな認知症と診断された人々だ。当日、何をするかを本人が選べるのが特徴の施設で、昼食後のカラオケは定番だそうだ。 市内で妻と2人暮らしの奥澤慎一さん(74)は、3年前から通い始めた。建設会社勤務だった園田士郎さん(仮名、62)は定年後も嘱託として働き、勤務のない日にここへ来る。神奈川県在住の片岡信之さん(仮名、64)を加えた3人に、話を聞いている。 片岡さんは、30歳ぐらいからメモをしないと何も覚えられなくなったという。医者に「若年性アルツハイマーの傾向がある」と言われたのが50代後半。 園田さんは地方の工事現場への長期出張が多かった頃、家族と「お土産を買って帰るよ」とか「この日に帰るから食事しよう」とか約束しても忘れることが続き、娘にきつく叱られたそうだ。 そこで専門医のところへ行って試験を受けたら、アルツハイマーだと言われたそうだ。 「ぽつぽつと抜けはあっても、電車も一人で乗れるでしょ。小説も読めるし、好きな料理は自分で作っていましたから」(園田さん) 奥澤さんは「6年ほど前のことです。コンビニでタバコを一箱買いました。当然、お金を払うわけですね。ところが不思議なことに、レジの前に陳列してある同じ銘柄のタバコをもう一箱取って、ポケットに入れてしまう」ために警察に突き出されたことが何回かあった。 今は3人とも、酒はたしなむ程度とだいう。認知症が進むと、酒で失敗することが多くなるようだ。 園田さんは毎日日記を書くそうだ。それも当日ではなく、次の日に思い出して書くという。記憶力をテストするのだが、食べたものすら忘れることがあるという。 飛び入りの72歳の鳥飼昭嘉さんは、クロスワードや数字パズルを毎日やると、結構頭を使っていいと話す。鳥飼さんは大手電機メーカーの設計担当だった30年ほど前に、くも膜下出血で倒れたことがきっかけで、脳血管性認知症と診断された。鳥飼さんは、わが子を連れて遊び場に行ったのに、子どもの存在を忘れ、ひとりで帰ってきてしまったこともあるそうだ。 奥澤さんは3年前、奥さんがBLGを見つけてくれて、もう一度社会や仲間とつながれるようになり、希望が差したという。 鳥飼さんは、「症状は改善できますよね。僕は『後ろ歩き』がいいと聞いて、公園でやっていますよ」と話す。 奥澤さんは「認知症でも、人間性は取り戻せる。あとは世の中です。家族だけじゃなくって、近所とか町の人が見守る。そういう社会になってほしい」と語る。 奥澤さんは、取材の最後にこうつぶやいたそうだ。 「みんないつかは認知症になる。そういう時代です。でも、まだみんな、どこか他人事なんだよな」 認知症は治すことはできないが、予防や脳を活性化させることで進行を遅らすことはできるそうだ。今からでも遅くはない。さっそく脳トレーニングを始めよう。 中国モノを2本紹介しよう。現代は、中国経済は相当深刻なところにあると報じている。 それが証拠に、3月5日に始まった全人代では、初日から「失速する中国」を象徴するような異変が起こったという。ジャーナリストの李大音氏がこう語る。 「全人代のオープニングを飾る李克強首相の『政府活動報告』は、2015年の活動回顧に始まり、今年から始まる第13次5カ年計画の概要を説明しました。そして第3部の2016年の重点活動に移ったとたん、李首相の額に脂汗がしたたり始めたのです。聴衆たちは何事かと見守っていましたが、李首相は苦しいのか怒っているのか、30カ所以上も読み間違えました。特に驚愕したのが、『習近平総書記の一連の重要講話の精神を深く貫徹して』というくだりを、習近平ではなく、思わず自分が一番尊敬している『鄧小平』と口走ってしまったのです。その瞬間、壇上で聞いていた習近平主席は、鬼のような形相になりました」 それはそうだろう。このようなあり得ない間違いを犯した李首相には、何かが起きているに違いない。 1時間53分に及んだ演説を終えた李首相は、全身がわなないているようだったと書いているが、私もテレビで流れたのを見たが、異様な光景だった。 「18年3月の任期を待たずしてクビでしょう」(李氏) 現代によれば、李首相が演説のなかで、最も汗だくになっていたのが、次のくだりを読んだときだったそうだ。 「生産過剰の問題を解消していく。鉄鋼、石炭などの業種は、新規参入を食い止め、淘汰を推進する。(中略)そのために、中央政府は1,000億元(約1兆7,300億円)の補助金予算を取って、労働者の適切な移転を促す」 李記者がこう解説する。 「中国経済がここまで悪化したのは、一言で言えば、基幹産業をすべて牛耳っている1,100社あまりの国有企業が、経済発展のお荷物になっているからです。そこで李首相は、13年3月に就任した当初、国有企業を市場化し、多元化(民営企業と同待遇)し、民営化していく計画を立てた。それを反故にしたのは習近平主席です。習主席は昨年8月、国有企業を200社から300社に統合し、それらをすべて『党中央』、すなわち自分が完全に指導するとした。つまり国有企業の利権を独り占めすることで、独裁体制を敷こうとしているのです。21世紀の世にこんなことをやっていて、経済がよくなるはずがない」 こんな情報もある。人民代表大会で3月7日、注目された楼継偉財政部長(財務相)の記者会見が行われた。そこには、内外の記者が数百人集結したという。記者から、 「今年の政府債務予定額は17兆1,800万元(約300兆円)にも上り、これは昨年末時点の政府債務16兆元よりかなり多い。こんなに借金を増やして、そのリスクをどう考えているのか?」 それに対して楼部長は、 「中国の財政収入はGDPの約3割で、政府債務はGDPの約4割だ。いずれも他国に比べて、健全財政を保っている」 と答えた。こんな認識しか持っていないようでは、中国経済の先行きは真っ暗と言わざるを得まい。 次も、中国についてのポストの記事。発禁本を取り扱う香港の書店の関係者5人が昨年10月から12月にかけて次々に拘束された事件は、今なお3人が拘束されたままだという。 その際、拘束されるきっかけになった「本」があるという。『習近平とその愛人たち』という題名で、先の書店が版元となって発売の準備を進めていたそうだ。 だが、関係者が拘束されてしまったために、いまだに発売されていない。著者はニューヨークに住む民主活動家の西諾氏。ポストはあるアメリカの民主活動家を通じて、同書の電子書籍版の全文を入手したという。 習近平氏が主人公の小説仕立てで、初恋から最高指導者になるまでに出会った6人の愛人との関係が中心に書かれているという。同書によれば、習近平氏はなんと天安門事件のリーダーのひとりとも関係を持っていたというから驚きだ。 中国に詳しいジャーナリストの福島香織氏がこう分析する。 「たしかに読んだ印象として、この本は全体として荒唐無稽です。しかし、山ほどゴシップ本が出ている中でこの本だけ異例の措置を取ったのは、習近平にとって何かどうしても許せない部分があったのではないか。だとすれば、それは頼昌星との関係だと思います」 ポストによれば、頼昌星(57)は中国史上最大級の密輸事件「アモイ事件」の主犯である。99年に発覚したこの事件では、頼昌星の経営する福建省アモイ市の貿易会社が中国共産党の幹部らと共謀して石油製品・自動車などの密輸を繰り返し、多額の関税を脱税した。 頼昌星は海外逃亡中に答えたインタビューで、アモイ事件には想像以上の大物が関与していることをにおわせている。その大物とは、福建省委員会副書記を務めた習近平氏のことではないかと、かねてからウワサされてきたそうだ。 同書では、2人はアモイで隣人として知り合い、習近平氏が頼昌星から女性を紹介されたり、カネを工面してもらったりといった関係だったと記されているという。日本で翻訳して出版したらどうか。 新潮が追及している、相撲協会理事長選をめぐる八角理事長と貴乃花親方の確執だが、今度は相撲協会外部理事で元東京地検特捜部副部長の宗像紀夫氏が、八角理事長に「相撲協会の私物化を止めろ」と苦言を呈した。 理事長選挙は春場所後の3月28日。貴乃花と八角の一騎打ちのようだが、ここへきて外部理事に「八角に投票しないと殺すぞ」という殺害予告電話が、右翼を名乗る人間からかかってきたという問題も浮上しているというのだから、事態は深刻だ。 「私はこれまで4年間、相撲協会を見てきましたが、八角さんが理事長になってからの協会運営の乱暴さは目に余るものがある。八角さんは、未だに相撲界の古いしきたりの中での考えのままなのです。しかし、公益性を持った、開かれた協会においてそれは通用しない」(宗像氏) 八角理事長には、厳しい風が吹き始めたようだ。 安倍政権は北朝鮮への制裁措置を強化する方針のようだ。北朝鮮に拉致され、24年もの間、北朝鮮で過ごした蓮池薫さん(58)は、制裁も必要だが、 「同時に、解決に対する見返りも示して交渉すべきです。一つは、観光特区のインフラ整備といった、軍事技術に転用されない形での支援です。金正日時代、こんなことがありました。羅津・先鋒の開発をした際、外国企業がインフラくらい整備してほしいと要望したら、『そんなカネはない、そちらでやってくれ』という話になった。日本がインフラ整備して、浮いたお金が軍事にまわるということはありません」 その上、日朝交渉においては、核とミサイルと拉致の同時解決ではなく、拉致問題を最優先課題にしてほしいという。当然の要望である。 力による圧力には、北朝鮮は屈することはない。だが、困っている庶民を救う手立てを考えれば、軟化してくる可能性はあるはずだ。時間は残されていない。安倍首相は拉致に真剣に取り組むと言っていながら、なんら成果を出していない。 今週は文春と新潮が高市早苗総務相(55)を取り上げているが、どちらも私にはピンとこない記事である。 高市氏を取り上げる理由は、放送事業者が政治的公平性を欠く報道を繰り返した場合、ときの総務大臣が電波停止を命じる可能性があると衆院予算委員会で発言したからだ。 文春は高市氏が「嫌われる理由」というタイトルで、彼女の学生時代や松下政経塾、アメリカの左派議員の事務所で働いていたことを縷々述べている。選挙に出たときのゴタゴタや、2回目の衆院選で新進党から出馬し、わずか2週間後に離党して自民党入りした節操のなさ、自民党では森喜朗元首相や安倍首相との近しい関係などを取り上げている。 そんななかで読みどころは、彼女の夫・山本拓衆議院議員(63)の話だ。山本氏はバツイチ。なれ初めは、高市議員が落選していた頃だという。 「私はバツイチで後援会から『誰でもいいから奥さんもらえ』と言われていた。彼女も落選中に誰か探せといわれていたらしく、『じゃあ一緒になりましょうか』となったのです」(山本氏) なんともいい加減な結婚のようだが、これでうまくいくのだろうか? 心配なのは、2人の政治思想や政策が異なるということだ。 「一般的に言えば、右と左っていうかな。彼女は安倍さんの考えに近い。でも私は安倍さんのような右寄りグループに対して、『それは違うんじゃないか』と言ってきたタイプです。十二年の総裁選でも、高市は安倍さんの推薦人でしたが、私は石破茂陣営で徹底的に応援しました」(同) そのためか、妻は安倍政権で要職を歴任しているが、同じ当選回数で夫のほうはまだ未入閣。妻に嫉妬することはないと言っているが、本心はどうなのか。安倍政権が倒れたら、この2人も離婚ということになるかもしれない。 新潮は、高市氏の発言は言論弾圧を招くと朝日新聞が何度も叩き続けているが、それには「違和感がある」と言っている。だが、私にはそれこそ新潮の言い方に違和感がある。 確かに、よほどの偏向した左翼的報道をしない限り電波停止はしないと「注釈」をつけてはいるが、テレビの現場や、特に経営者たちに与えた「萎縮効果」はかなりのものがあるはずである。 それは安倍政権に“実績”があるからだ。放送番組に対する総務省(旧郵政省を含む)の行政指導は、1985年から2009年までで31件あるが、そのうち8件が第一次安倍政権時代になされているのである(岩波新書「世界」4月号の「メディア批評」より)。 同コラムは、こう書いている。 「高市氏はじめ安倍政権は、総務大臣による放送局への行政指導はあたかも当然のことだとみなしているようだが、全くの誤りである。日本のように放送行政を大臣が直接所管する仕組み自体が世界的には異例である」 アメリカやイギリスは、政府から一定の独立性を持った機関が担っているという。日本のように、言論表現の自由の上に政府があるかのようなやり方を許している国は、民主義国家ではない。 それを許している大きな要因は、テレビ側の弱腰にある。権力に擦り寄ることが“経営”だと錯覚し、真っ正面から高市発言に異を唱える経営者など、キー局の経営者にはほとんどいない。 先日、テレビに出ているジャーナリストたち、田原総一朗氏や鳥越俊太郎氏などが「私たちは怒っている」などと記者会見して見せたが、それほど怒っているなら全員テレビに出ることをボイコットしてみたらいい。あなたたちの不在を視聴者たちが怒り、彼らがなぜテレビに出ないのかを考えてくれれば、権力側にとって幾分かは脅威になるはずである。 テレビで禄を食んでいながら権力批判をしても、国民への訴求力は弱いと思う。 今週の第3位。読売巨人軍の野球賭博問題を追及し続ける文春は、一軍の貴重な中継ぎとして存在感を増してきていた高木京介投手(26)までが手を染めていたことをつかんだ。高木と巨人軍側に取材を始め、慌てた巨人軍側が高木に聴取し、高木本人がその事実を認めた。その結果、渡辺恒雄最高顧問、白石興二郎オーナー、桃井恒和球団会長までが辞める事態となったのである。 巨人軍は文春発売前の3月8日に緊急記者会見を開き、9日夕方には高木にも都内で記者会見させ、「野球賭博に関与してしまい、巨人の関係者や選手、小学校から野球をやってきて携わってきた皆様を裏切ってしまい本当に申し訳ありませんでした」(『NEWSWEB』(NHK)より)と謝罪させた。 そのためか記事の扱いは2ページと少ないが、文春の余裕を感じる。だが、ここにも巨人軍側を震え上がらせる記述がある。笠原、松本、高木などから野球賭博を請け負っていたB氏は、現在海外に高飛びしているそうだが、彼と巨人軍の法務部長(当時)森田清司氏とのLINEでのやりとりが掲載されているのだ。 森田氏は「笠原を巻き添えにしたくない」「球団としても出来るだけ軽い処分にしたいと思っています」と、B氏に対して大事にしたくないと“説得”していたというのである。 これが事実なら、巨人軍がこの問題に対する認識の甘さ、危機意識のなさにあきれ果てるしかない。 文春は「本誌の野球賭博に関する取材の過程では、大物選手から二軍選手まで、様々な名前が浮上している」としている。常識的に考えて、この問題は巨人軍だけにとどまらないはずである。「怖い人だと実感した」(高木氏)渦中のB氏をつかんでいる文春は、舌なめずりして巨人軍の大物選手や他球団の選手の名前をいつ公表しようか、時期を見ているに違いない。 そうなれば、もうすぐ始まる公式戦など吹っ飛んでしまう。ちょっと賭けるぐらいと軽い気持ちでやっていたのだろうが、暴力団はそこが付け目である。1回引きずり込み、酒を飲ませ、女をあてがえば、野球選手などどうとでも操れると考えたはずである。この闇は相当深いはずだ。相撲の八百長事件のように、公式戦を中断して全選手の調査をするということになるかもしれない。 今年は東日本大震災から5年になるが、被災地の復興も福島第一原発の処理も道半ばだ。 大津地裁が3月9日に関西電力高浜原発3、4号機の運転差し止めの仮処分を決定した。だが、安倍首相は「関西電力にはさらに安全性の説明を尽くすことを期待したい。政府もそのように指導していく」と述べて、再稼働を進める方針に変わりがない姿勢を見せている。 上にいけば、この判決は覆るという思惑があるのであろう。日本の最高裁判所は「原発、基地問題など『統治と支配』の根幹に触れるような事柄についてはアンタッチャブル。司法による立法、行政の適切な監視など行われておらず、裁判所や裁判官は憲法の番人ではなく権力の番人、忠犬と堕している」(元裁判官の瀬木比呂志氏)。だが、ヒラメのように上の顔色ばかりうかがう裁判官が多いなかで、このような勇気ある判決を出した地裁の裁判官の「正義」を、最高裁も引き継ぐべきだと考える。運転中の原発を止める判断は、日本では初めてのことである。 そこで現代は、原発再稼働を止める判断を下した大津地裁の山本善彦裁判長(61歳)と、14年に大飯原発、15年に高浜原発の再稼働差し止めを決めた福井地裁(当時)の樋口英明裁判長(63歳)の判断を覆した、樋口氏と入れ替わりに福井地裁へ着任した林潤裁判長(46歳)、山口敦士裁判官(39歳)、中村修輔裁判官(37歳)という法曹界でも超エリートといわれる3名の裁判官の顔写真を掲載した。 こういう記事は、どんどんやるべきである。関西電力側は原発を停止させる一方、これから仮処分に異議を申し立てる方針を示しているから、こちらもどうなるかわからない。 現代によれば、このようなエリートたちが福井地裁に集まるのは異例だという。元裁判官の現役弁護士がこう語る。 「本来、福井地裁は名古屋高裁管内でも比較的ヒマな裁判所で、アブラののった裁判官が来るところではない。しかも、この3人は東京や大阪など、他の高裁管内からの異動で、この人事には、各裁判所の人事権を握る最高裁の意向が反映されていると見るべきです」 現代よると、裁判官3人の経歴には共通点があるそうだ。それは、全国の裁判所と裁判官の管理、運営、人事までを仕切る最高裁判所事務総局での勤務経験があることだ。 「最高裁事務総局といえば、ゆくゆくは最高裁判事や、全国の裁判官と裁判所職員を含めた人々のトップとなる最高裁長官を狙えるようなエリートが集まるところ。彼ら3名は、全国の裁判間の中でも選り抜きの、いわば『将来を約束された』人々だと言えるでしょう」(明治大学政治経済学部教授の西川伸一氏) この3人は、高浜原発再稼働を容認するために送り込まれてきたのだ。すぐに関電側の申し立ての審理にとりかかり、 「審理の結果、原発の安全性について具体的に検討することなく、『危険性が社会通念上無視しうる程度にまで管理されている』から高浜は安全だと言ってしまった」(河合弘之弁護士) 原発再稼働の差し止め判決を出した樋口氏は、名古屋家庭裁判所に飛ばされてしまった。樋口さん同様、山本裁判長が飛ばされ、また中央から再稼働推進派の判事を送り込まれ、決定を再度ひっくり返される恐れは十分にある。司法の人間の多くは、権力のポチだということを忘れてはいけない。 今週の第1位はやはり文春だが、これまでとは少し違った記事である。「保育園落ちた日本死ね!!!」というブログへの書き込みがTwitterなどのSNSで爆発的に拡散し、ついに安倍首相を動かした。 文春でジャーナリストの猪熊弘子氏が、これを書いた母親にメールでインタビューしている。仮にA子さんとしておく。都内在住の30代前半の女性で、夫と子どもの3人暮らし。 正社員の事務員として働いているが、現在は育休中だという。4月から復職しようと思い、互いの両親は遠方に住んでいるため保育園に預けようとしたが、すべて落ちてしまった。 「保育園に落ちると、自治体から入園について『不承諾』っていう通知が来るんです。あの通知は本当に落ち込みますよ。『不承諾よ、滅びろ』って思う。国が言うとおり、私は働きたいのに、保育園落ちて仕事を辞めなきゃいけないのは、本当に納得がいかないです」(A子さん) 2015年4月現在の全国の待機児童数は前年に比べて1,796人増え2万3,167人になった。 「『一億総活躍』という目標を国が掲げるならば、きちんとそうなるように仕組みを整える義務があると思うんですよ」(同) このブログについて聞かれた安倍首相は「実際に起こっているのか確認しようがない。これ以上、議論しようがない」とそっけなく答えたが、A子さんの言うように、誰が書いているかではなく、何を言っているかを議論すべきだったはずである。 保育園の問題には、働く保育士がいないという難問もある。理由は至ってシンプル。給料が安すぎるのだ。 「一般労働者の賃金が月平均で約30万円、保育士は約21万円と大きく下回っている。(中略)保育士には腰や肩、腕を痛めている人も少なくない。それも『職業病』と言われるほど、身体に負担が大きい仕事なのだ」(猪熊氏) 自民党もこれはマズいと思ったのだろう、自民党内や公明党からも安倍首相の対応に批判の声が上がり始めた。このままいくと第一次安倍内閣の時の「消えた年金問題」の二の舞いになりかねない。 「安倍首相は10日、政府与党連絡会議で『地域によってはなかなか(保育所に)入れない実態がある。早急に対策に取り組みたい』と表明。自民、公明両党は作業チームを立ち上げる」(3月11日のasahi.com) 言葉遣いはやや乱暴だが、一人の主婦の悲鳴のようなブログが安倍首相を慌てさせ、動かした。だがこの問題は選挙目当てのリップサービスで解決するほど生易しいものではない。安倍首相の本気度が試される。遅遅として進まなければ今度は「保育園落ちた安倍死ね」と書かれるだろう。 【巻末付録】 ヌードグラビアをやめるのではないかと思っていたポストが、合併号ということもあるのだろうが、ヌード攻勢である。 いつもの美しい渡辺さんを袋とじにしてきた。この美形女子、私の仲間にも好きなのがいる。それ以外にも「青田典子と中島史恵 悩殺ボディの2大クイーン」。「関根恵子 27歳のわき毛ヌード」は一見の価値あり。その上「有森也実」「膣トレ先生 西村理沙 お膣きゅっ!」、由美かおるらの「昭和ヌードの金字塔だ」など盛りだくさん。 現代は「深田恭子 ランジェリーナイト」、大原麗子などの「美しき女優たち」。私もずいぶんとお付き合いしたカメラマン・長友健二さんが撮っていた島倉千代子や夏木マリなどの「スクープヌード」。亡くなってから、もう10年もたつんだね。 プロゴルファーの「イ・ボミ」はどうということはないが、伝説の女優ヌード「大地喜和子」がいい。妖艶という言葉は彼女のためにあるということがよくわかる。今生きていたら72か。さらに妖しい色気を発散する婆さんになっていたに違いない。惜しい女優を失ったものである。 おっと忘れていた、NHK朝ドラ『あさが来た』に出ている千代ちゃん「小芝風花」もあるよ。 記事はタイトルだけ。現代が「SEXサイエンス・レポート『試験管カメラ』で撮影した女性器『奥の奥』」。 ポストは「あの大女優たちの『伝説の濡れ場』アワード」と題して夏目雅子・大原麗子・松坂慶子・秋吉久美子・風吹ジュン・十朱幸代・かたせ梨乃・黒木瞳・川島なお美・浅野温子・名取裕子・沢尻エリカなどそうそうたる名前が並ぶが、名前だけである。 今週は両誌ともにグラビアに力を入れているから、積極的な「引き分け」である。450円はちと高いが、ほぼ満足できる出来栄えである。 (文=元木昌彦)「週刊文春」(3/17号、文藝春秋)
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「ナンパした美女は男だった……」韓国人がタイ人ニューハーフをボコボコに!
タイでは、性転換までは行わないが、異性的な立ち位置を目指す人が多いことで知られる。そんなタイのニューハーフたちが最近、韓国国内で大小さまざまなトラブルに巻き込まれている。 2月29日、タイ人ニューハーフのAさんは、自身のFacebookに「タイ人女性は韓国に旅行する際は気をつけなければならない」というコメントとともに、ある動画をアップした。映像では、夜のソウル繁華街で、韓国人の男に暴行を受けるAさんの姿が鮮明に映されている。 この一件は、3月2日にタイメディアでも取り上げられ、大きな波紋を呼んだ。報道によると、Aさんが繁華街を友人と歩いていたところ、酒に酔った男にナンパされた。「ボーイフレンドがいる」とAさんが断ると、男は激高。Aさんに、殴る蹴るの暴行を加えたという。 駆けつけた警察によって男は連行されたが、Aさんは事情聴取に対し「私がニューハーフだとわかると、男性は嘲笑しながら、一方的に暴行を加え始めた」と証言したという。その悔しさは、いかほどだったのか……。 Aさんは後日、次のように告白している。 「テレビドラマに出る韓国の男性は存在しません。私はこの国が大好きでしたが、今は怖くて仕方ありません。恋人を連れずに韓国旅行に向かう女性には、注意を促したいです」 これには韓国ネット民も「タイの方々、本当に申し訳ありません。これが韓国です……」「また国の恥をさらしたようだ」と、全面的にAさんへの謝罪の意を示している。 しかし、タイ人女性やニューハーフたちが韓国国内に深く根を下ろしているのは確かだ。2月16日にはタイ人女性やニューハーフ数百人が不法入国の末に、売春を行っていたと報じられている。しかも、それらを手引きしていたのが、韓国人のチョン容疑者(29)だ。 チョン容疑者は、韓国旅行に来たタイ人女性たちの多くが、売春を通じて滞在費を確保していると知ると、2014年に自ら仲介会社を立ち上げた。そして、延べ206人のタイ人女性を36の売春あっせん業者36カ所に供給。この中には、40人以上のニューハーフも含まれていた。結局、チョン容疑者と部下5人は売春あっせんや出入国管理法違反の罪で逮捕。さらに、先の業者などを含めると、総勢40人以上が逮捕される大事件となった。韓国警察は類似事件が起こることを懸念して、警戒を強めている。 こうした事件が頻発して、両国内での大きな問題にならないことを祈るばかりだ……。被害に遭ったタイ人ニューハーフ
「ナンパした美女は男だった……」韓国人がタイ人ニューハーフをボコボコに!
タイでは、性転換までは行わないが、異性的な立ち位置を目指す人が多いことで知られる。そんなタイのニューハーフたちが最近、韓国国内で大小さまざまなトラブルに巻き込まれている。 2月29日、タイ人ニューハーフのAさんは、自身のFacebookに「タイ人女性は韓国に旅行する際は気をつけなければならない」というコメントとともに、ある動画をアップした。映像では、夜のソウル繁華街で、韓国人の男に暴行を受けるAさんの姿が鮮明に映されている。 この一件は、3月2日にタイメディアでも取り上げられ、大きな波紋を呼んだ。報道によると、Aさんが繁華街を友人と歩いていたところ、酒に酔った男にナンパされた。「ボーイフレンドがいる」とAさんが断ると、男は激高。Aさんに、殴る蹴るの暴行を加えたという。 駆けつけた警察によって男は連行されたが、Aさんは事情聴取に対し「私がニューハーフだとわかると、男性は嘲笑しながら、一方的に暴行を加え始めた」と証言したという。その悔しさは、いかほどだったのか……。 Aさんは後日、次のように告白している。 「テレビドラマに出る韓国の男性は存在しません。私はこの国が大好きでしたが、今は怖くて仕方ありません。恋人を連れずに韓国旅行に向かう女性には、注意を促したいです」 これには韓国ネット民も「タイの方々、本当に申し訳ありません。これが韓国です……」「また国の恥をさらしたようだ」と、全面的にAさんへの謝罪の意を示している。 しかし、タイ人女性やニューハーフたちが韓国国内に深く根を下ろしているのは確かだ。2月16日にはタイ人女性やニューハーフ数百人が不法入国の末に、売春を行っていたと報じられている。しかも、それらを手引きしていたのが、韓国人のチョン容疑者(29)だ。 チョン容疑者は、韓国旅行に来たタイ人女性たちの多くが、売春を通じて滞在費を確保していると知ると、2014年に自ら仲介会社を立ち上げた。そして、延べ206人のタイ人女性を36の売春あっせん業者36カ所に供給。この中には、40人以上のニューハーフも含まれていた。結局、チョン容疑者と部下5人は売春あっせんや出入国管理法違反の罪で逮捕。さらに、先の業者などを含めると、総勢40人以上が逮捕される大事件となった。韓国警察は類似事件が起こることを懸念して、警戒を強めている。 こうした事件が頻発して、両国内での大きな問題にならないことを祈るばかりだ……。被害に遭ったタイ人ニューハーフ
10歳の姉が妹の顔をチェーンソーでぶった斬り! 大ヒット“凶暴”中国アニメを真似た事故多発中
中国でアニメをめぐり、凄惨な事件が起きた。 2月15日、陝西省漢中西郷県に住む10歳の女児が、中国産アニメ『熊出没』のキャラクターに影響され、家庭用のチェーンソーで5歳の妹の顔を切りつけるという事故が起こったのだ。これを受け、同作に対し、規制を求める声が高まっている。「京華時報」(3月9日付)などが伝えた。 悲劇は、周囲を山々に囲まれた農村で起こった。事故当時、母親は台所におり、女児とその妹は目の届かない庭にいたという。妹の悲鳴を聞いた母親が庭に駆けつけると、妹は鼻から右頬にかけて一文字に深く削られ、パニック状態だったという。欠損部分も大きく、治療に当たった地元の医師は「治癒しても深い傷痕が残り、重いハンデを負うことになる」と話している。 同アニメの影響とされる子どものチェーンソー事故は、今回だけではない。昨年8月にも10歳の男児が自身の首を切りつけ、動脈までわずか1ミリという間一髪の負傷事故も起こっている。その男児を診た医師は「傷口から動脈が大きく波打つのが見えるほどだった」と話している。 では、その“凶暴”なアニメとはいったい、どんなものなのか? 2012年から放映が開始された3Dアニメ『熊出没』(深セン華強数字動漫有限公司制作)は、中国産アニメとしてはかなり成功している作品だ。安っぽい作りの3DCGで、中国産アニメには珍しく暴力シーンもあり、登場人物の言葉遣いもよろしくない。だが、そんなところが子どもたちにはウケているようで、14年に公開された映画版は、中国産アニメとしては過去最高の興行成績を記録。今年年始に封切られた最新作も、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を抜く人気となっている。現在ではイタリアやマレーシア、中東にも輸出されるほどだ。顔を切りつけられた女児。傷は一生残るという……
アニメ『熊出没』に出てくる人気キャラ「光頭強」は常にチェーンソーを持っている
このアニメに出てくる人気キャラクター『光頭強(Logger Vick)』は毎回、チェーンソーや斧、パチンコなど、さまざまな武器を使用しており、子どもが真似をしてしまうというわけだ。14年3月には、2歳半になる男児が「光頭強」の真似をして斧で2本の指を切り落とす事故が、同年7月には、7歳の男児がアニメシーンを真似て扇風機の中に手を入れる事故も発生している。相次ぐ事故に対し、複数の専門家は「年齢制限を設け、14歳以下の子どもに見せないようにすべきだ」と規制を呼びかけているが、現在のところ当局は沈黙を守っている。 中国産アニメの稀有な成功例として注目を集める本作品だが、規制されるのは時間の問題かもしれない。 (文=五月花子)『熊出没』映画版のポスター。中国では、ハリウッド映画よりも人気が高い
壮絶! リストラ漫画家のお遍路旅『55歳の地図』で知る、四国の人のあったかさ
人が人生の岐路に立った時に選ぶ道のひとつに、「お遍路」というものがあります。いわゆる四国八十八カ所のお寺を回る、日本最大規模のスタンプラリーです。最近は旅行会社のツアーなんかもあったりして、大変人気があるようですね。 今回ご紹介するのは、お遍路をテーマにした漫画『55歳の地図』という作品。「実録!リストラ漫画家遍路旅」というサブタイトルがついており、仕事がなくなり、食えなくなってしまった漫画家、黒咲一人先生が自分探しのためにガチの「お遍路さん」をする、壮絶なドキュメント漫画なのです。 黒咲先生は2003年ごろから原稿の新規依頼が途絶え、連載していた雑誌が廃刊になったりと、漫画の仕事が徐々になくなっていきます。そして、ついに完全に廃業状態となった黒咲先生は、身辺整理を始めます。しかし、ハローワークに行っても、漫画しか描けない55歳のオッサンに職が見つかるはずもありません。 そんな黒咲先生の窮状を心配して駆けつけてきたのが、漫画家仲間のさとう輝先生。『江戸前の旬』がロングヒットしており、リストラとは無縁なお方です。さらに御大、本宮ひろ志先生も、ビルのワンフロアーをタダで貸してくれるなどと言ってくれます……。うーん、いい人たちだ。 さらに、犬漫画の帝王『銀牙』『銀牙伝説WEED』などでおなじみ高橋よしひろ先生も、「仕事を手伝わないか?」と電話をかけてきてくれました。 せっかく心配して声をかけてくれているんだから、素直に高橋先生の仕事を手伝えばいいじゃないかと思うのですが、そこはかつて自分も第一線で描いていた漫画家だというプライドがあるのでしょう。結局、自分探しの道、四国遍路の旅を選びます。 『55歳の地図』というタイトルで思い出すのが、尾崎豊の名曲「十七歳の地図」です。尾崎は「盗んだバイクで走りだす」のですが、黒咲先生の場合は「5,000円で買った中古三輪チャリ」で走りだします。これが55歳の青春なんでしょうか……。あまりの先行き不透明感で、読んでいるこっちも暗澹たる気分になります。 それにしても黒咲先生、どうも要領が悪すぎるというか、自らピンチを招き入れている感があります。出発の日は冬が差しせまる11月、どう考えても春や夏に比べて、放浪旅をするにはつらい時期です。さらに土砂降りの雨。何も、こんな日を選ばなくても……って気がしますが。しかも、運が悪いことに途中で三輪車のタイヤがパンク。 タイヤを修理するために土砂降りの中を右往左往し、予定のフェリーの時間に間に合わず……。まだ東京なのに、すでに瀕死状態です。大丈夫なのか、こんなんで。 四国へ上陸後、旅路用にホームセンターでテントを買って一国一城の主気分になるも束の間、相変わらず大ピンチです。なにしろ、総重量20キロの全財産を自転車に積んでいるため漕ぐことができず、結局、常に自転車を手押しして移動することになります。案の定、徳島で早速、死にそうになります。朝から胃袋に入れたのは、缶コーヒーとビールのみ。カロリーメイトぐらい買っておけばいいのに……。 ようやくスタート地点である、第一番札所「霊山寺」(徳島)に到着。ここでお遍路さんのコスプレ、もとい衣装に着替え、お遍路さんに変身。しかし、延々と続く山道を20キロの重量を積んだ自転車を押し続けるわけですから、相当大変です。 せっかく有り金をつぎ込んで宿に泊まっても風邪を引いてしまい、食事も取れずボロボロに。死に装束風のお遍路さんのカッコも相まって、いつ逝ってもおかしくない雰囲気です。そんな常に瀕死の黒崎先生を見るに見かねたのか、謎のオヤジが登場。 「死ぬで!!」 ハードボイルドなホームレス風のオッサンは一心さんという人で、さまよえるお遍路さんに付き添ってアドバイスしてくれる、お遍路の「先達さん」をライフワークにしている人でした。まさに、黒咲先生の命の恩人。 作品の中盤まで、ラーメンを作ってくれたり、テントを張るベストポジションを教えてくれたり、効率のよい寺の回り方などをアドバイスしてくれたり、お供え物のゲットの仕方まで、とにかく至れり尽くせりで生きる伝授してくれます。さらに、この一心さん以外にも、無料宿泊所のリストをくれる人、自転車をタダで修理してくれる自転車屋さん、自転車をタダで修理してくれた上にミカンまでくれる町工場の人、自転車を家族総出でタダで直してくれる地元の駐在さんと、四国の人あったかすぎて泣ける! そんな感じで何度も死にそうになりながら88カ所の寺を回り切り、真のゴールである高野山(和歌山)へ。その高野山が、完全に冬登山モードで遭難必至。あまりの寒さに、何度も三途の川を渡りそうになります。ゴールを目前にして息絶えるのか……というところで、間一髪。通りがかった車に乗せてもらい、なんとか高野山にたどり着くのでした。最後まで人の優しさに頼り切って、見事ゴール! 本当によかった、よかった。 冷静に考えると、数々の申し出を振り切ってまでお遍路さんに行って、自分探しはできたけど職は探せていなくて、実はなんの解決にもなってないという、元も子もないオチなのですが、結局、お遍路ネタでこの漫画が描けているのですから、これこそがまさにお遍路さんのご利益なのかもしれませんね。皆さんも人生に行き詰まったら「お遍路さん」。覚えておいて損はありません。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)『55歳の地図』(黒咲一人/日本文芸社)
閉じ込め餓死に急降下、隙間からの転落まで……中国“暴走エレベーター”の被害続々
3月1日、中国陝西省西安市のマンションのエレベーターで、1カ月間にわたり閉じ込められ、餓死した女性の遺体が発見された。女性はこのマンションに住む38歳で、管理会社が修理のために停止させたエレベーターの中に取り残されたとみられる。春節を挟んでいたため、すぐに修理が行われなかったことが、今回の死につながったようだ。 中国では、ほかにもエレベーターが関連する事故死が相次いでいる。 翌2日には、生後5カ月の乳児を含む4人を乗せたエレベーターが制御不能になる事故が発生している。エレベーターは、8階に差し掛かったところで11階まで急上昇。さらに、そこから一気に1階まで急降下した。地面への衝突は免れたものの、その後、エレベーターのドアが開かなくなり、4人は通行人が異変に気づくまで閉じ込められたという。 また、少しさかのぼると、2月4日午前3時過ぎ、浙江省杭州市で暮らす24歳の男性が、エレベーターが待っても開かないとドアを軽く蹴ったところ、自動ドアの下の部分に隙間ができ、そのまま4階から1階まで吸い込まれるように十数メートル落下。エレベーターの底に閉じ込められた。幸いにも男性は、駆けつけたレスキューに助け出され、左足の骨折だけで済んだが、管理会社側は「男性が蹴ったので壊れたのであって、エレベーター自体に問題はない」と、責任を否定している。 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国で頻発するエレベーター事故の背景として、「管理の不行き届き」を挙げる。 「閉じ込め餓死のように、管理会社がそもそもずさんというものから、委託料を惜しむビルオーナーが管理会社をつけていないというケースもあるんです」 エレベーターだけでなく、エスカレーターの死亡事故も続発している中国。この国では健康のためというより、命のために階段を使ったほうがよさそうだ……。2年前に福建省厦門市の大学構内で起きたエレベーター事故を捉えた監視カメラの映像。扉が閉まりきる前にエレベーターが上昇を始め、建物の天井とエレベータの床に挟まれた男子学生が圧死した。
閉じ込め餓死に急降下、隙間からの転落まで……中国“暴走エレベーター”の被害続々
3月1日、中国陝西省西安市のマンションのエレベーターで、1カ月間にわたり閉じ込められ、餓死した女性の遺体が発見された。女性はこのマンションに住む38歳で、管理会社が修理のために停止させたエレベーターの中に取り残されたとみられる。春節を挟んでいたため、すぐに修理が行われなかったことが、今回の死につながったようだ。 中国では、ほかにもエレベーターが関連する事故死が相次いでいる。 翌2日には、生後5カ月の乳児を含む4人を乗せたエレベーターが制御不能になる事故が発生している。エレベーターは、8階に差し掛かったところで11階まで急上昇。さらに、そこから一気に1階まで急降下した。地面への衝突は免れたものの、その後、エレベーターのドアが開かなくなり、4人は通行人が異変に気づくまで閉じ込められたという。 また、少しさかのぼると、2月4日午前3時過ぎ、浙江省杭州市で暮らす24歳の男性が、エレベーターが待っても開かないとドアを軽く蹴ったところ、自動ドアの下の部分に隙間ができ、そのまま4階から1階まで吸い込まれるように十数メートル落下。エレベーターの底に閉じ込められた。幸いにも男性は、駆けつけたレスキューに助け出され、左足の骨折だけで済んだが、管理会社側は「男性が蹴ったので壊れたのであって、エレベーター自体に問題はない」と、責任を否定している。 中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は、中国で頻発するエレベーター事故の背景として、「管理の不行き届き」を挙げる。 「閉じ込め餓死のように、管理会社がそもそもずさんというものから、委託料を惜しむビルオーナーが管理会社をつけていないというケースもあるんです」 エレベーターだけでなく、エスカレーターの死亡事故も続発している中国。この国では健康のためというより、命のために階段を使ったほうがよさそうだ……。2年前に福建省厦門市の大学構内で起きたエレベーター事故を捉えた監視カメラの映像。扉が閉まりきる前にエレベーターが上昇を始め、建物の天井とエレベータの床に挟まれた男子学生が圧死した。
一重まぶたの地味女が大化け!? 半年で3,000万円稼ぐ韓国人気“生主”に整形疑惑
韓国の人気美女BJに、“整形疑惑”が持ち上がっている。BJとはブロードキャスティングジョッキーの略で、韓国版ニコニコ動画「アフリカ(Afreeca)TV」でチャット番組を放映している、いわばニコ生主のような存在。そのBJの中でも、“4大女神”のひとりに数えられているのが、パク・カリンだ。 豊満な胸とセクシーなくびれを誇るグラマラスボディながら、ガールズアイドルを彷彿させる顔立ちでたちまち人気者に。しかも、自ら進んで胸元を強調した衣装に身を包んでセクシーダンスを披露したり、大胆なビキニ姿を公開したりと超セクシー。視聴者から「人はなぜキスをするのか?」と問われると、突然画面に向かって舌を出してディープキスをするような仕草を見せた後、「あなたは、まだキスの味を知らないのね? キスは子どもを作るための地ならし段階。私がオ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル♪」と、誘惑することもある。 そんな彼女のとりこになったファンは、35万人以上。彼女の動画の累積視聴者数は7,000万人にも達する。BJ動画は視聴者たちが1個100ウォン(約10円)の“星風船”を購入してアクセスし、その集計総額の60~70%がBJに支払われるという仕組みになっているが、パク・カリンは韓国メディアの取材に「2015年上半期だけで3億ウォン(約3,000万円)の収入を得た」とも語っている。韓国BJ界“4大女神”のひとり、パク・カリン
超人気BJのパク・カリンだが、最近、とあるオンラインコミュニティに「美女BJパク・カリンの衝撃的な過去」と題された写真が流出し、話題になっている。現在の彼女とは想像もつかない、地味で一重まぶたの女子学生の写真には「パク・カリンの同級生より」とのタイトルがつけられており、明らかにパク・カリンが整形したことを示唆している。これに、ネット民は騒然。「パク・カリン、努力して整形したんだな」「こんな写真を、なぜ公開する? 本当に同級生か!?」「女の敵は女というが、もしかしたらねたみか」など、反応はさまざまだ。 だが、当の本人はノーコメント。それだけに写真流出を報じるメディアも、彼女とは断定していない。ただ、彼女が韓国の超有名美容整形外科「id病院」の広告モデルを務めていることから、ネット民の間では整形が既成事実になっている感もある。 果たして、パク・カリンは整形疑惑をいつどんな形で釈明するのだろうか? 彼女の動画視聴者数が、ますます増えることは間違いなさそうだ。 (文=S-KOREA<http://s-korea.jp?zo>)流出した、学生時代の写真。確かに別人だ
一重まぶたの地味女が大化け!? 半年で3,000万円稼ぐ韓国人気“生主”に整形疑惑
韓国の人気美女BJに、“整形疑惑”が持ち上がっている。BJとはブロードキャスティングジョッキーの略で、韓国版ニコニコ動画「アフリカ(Afreeca)TV」でチャット番組を放映している、いわばニコ生主のような存在。そのBJの中でも、“4大女神”のひとりに数えられているのが、パク・カリンだ。 豊満な胸とセクシーなくびれを誇るグラマラスボディながら、ガールズアイドルを彷彿させる顔立ちでたちまち人気者に。しかも、自ら進んで胸元を強調した衣装に身を包んでセクシーダンスを披露したり、大胆なビキニ姿を公開したりと超セクシー。視聴者から「人はなぜキスをするのか?」と問われると、突然画面に向かって舌を出してディープキスをするような仕草を見せた後、「あなたは、まだキスの味を知らないのね? キスは子どもを作るための地ならし段階。私がオ・シ・エ・テ・ア・ゲ・ル♪」と、誘惑することもある。 そんな彼女のとりこになったファンは、35万人以上。彼女の動画の累積視聴者数は7,000万人にも達する。BJ動画は視聴者たちが1個100ウォン(約10円)の“星風船”を購入してアクセスし、その集計総額の60~70%がBJに支払われるという仕組みになっているが、パク・カリンは韓国メディアの取材に「2015年上半期だけで3億ウォン(約3,000万円)の収入を得た」とも語っている。韓国BJ界“4大女神”のひとり、パク・カリン
超人気BJのパク・カリンだが、最近、とあるオンラインコミュニティに「美女BJパク・カリンの衝撃的な過去」と題された写真が流出し、話題になっている。現在の彼女とは想像もつかない、地味で一重まぶたの女子学生の写真には「パク・カリンの同級生より」とのタイトルがつけられており、明らかにパク・カリンが整形したことを示唆している。これに、ネット民は騒然。「パク・カリン、努力して整形したんだな」「こんな写真を、なぜ公開する? 本当に同級生か!?」「女の敵は女というが、もしかしたらねたみか」など、反応はさまざまだ。 だが、当の本人はノーコメント。それだけに写真流出を報じるメディアも、彼女とは断定していない。ただ、彼女が韓国の超有名美容整形外科「id病院」の広告モデルを務めていることから、ネット民の間では整形が既成事実になっている感もある。 果たして、パク・カリンは整形疑惑をいつどんな形で釈明するのだろうか? 彼女の動画視聴者数が、ますます増えることは間違いなさそうだ。 (文=S-KOREA<http://s-korea.jp?zo>)流出した、学生時代の写真。確かに別人だ
「汚物を舐めろ!」「タイマンしろ!」韓国・鬼畜先輩の“後輩いじめ”がヒドすぎる
上下関係に厳しい韓国でたびたび問題となるのが、先輩による行きすぎた後輩指導だ。韓国国内でもすでに食傷気味な話題ではあるが、実際、同様の事件がなくなる気配はまったくない。 3月8日にも釜山(プサン)で、キム容疑者(19)と、その後輩である2人の男子高校生(17)の間に起こったあまりにも陰湿な事件が発覚したばかりだ。 この3人は2年前に地元のビリヤード場で知り合い、意気投合。頻繁につるむようになった。しかし、良好な関係はキム容疑者が高校を卒業すると急変。進学も就職もできなかったキム容疑者は後輩たちを呼び出すと、パシリや窃盗などを強要したのだ。 キム容疑者の横暴に嫌気が差した後輩たちは、ウソの理由を作っては命令を拒否していたが、それが彼の怒りに火をつけた。キム容疑者は2人を夜の山に無理やり連れていき、「忠誠心を見せてみろ!」と、目の前でケンカをするように指示。ひとりが拒否すると、なんと登山路にあった汚物を舐めるように強要。それも拒否すると、殴る蹴るの暴行を加えた。それからおよそ4時間のもの間、キム容疑者の暴力は続き、この少年に全治3週間の重症を負わせたという。 キム容疑者のあまりにも非道な行為に、韓国ネット民は「釜山怖ぇ!」「バカだろ、こいつ」などと面白がる一方、「ガキだからといって、罪を軽くするからこうなるんだ。徹底的に処罰しろ」など、未成年の犯罪に対する対応へ疑問を呈する声も多く上がっている。 実際、韓国でも多くのメディアがこの事件を「危険な10代」と銘打って報道しているが、危険なのは10代だけではない。実は同日、韓国名門私立大学の大学院生による陰湿な後輩イジメも報じられている。 大学院の先輩であるB容疑者(32)は、事あるごとに後輩のC氏に暴力を振るっており、ゴルフクラブで殴ったり、便器に頭を押し込んで下水を飲むように強要したこともあったという。そんなA容疑者の悪行は、昨年10月、B氏の身体のアザに気づいた家族の通報によって発覚。御用となったのだ。 名門私大に通う30代でもこうなのだから、無職の19歳の蛮行も、決して「危険な10代」と一言でまとめられるものではないだろう。 あまりにもいびつなに韓国の上下関係。それにしても、昨年の人糞教授事件(>参照記事)といい、韓国では汚物にまつわる陰湿な事件が多すぎる気がしてならない。イメージ画像(「Thinkstock」より)









