東方神起、EXO、少女時代など、過人気アイドルたちと所属芸能事務所の軋轢がたびたび報じられてきた韓国で、今度はとある分野の超大物スターが所属団体との決別を表明。大きな騒動となっている。 その人物とは、囲碁世界王者イ・セドル九段。韓国国内での実績もさることながら、今年3月にはグーグルの人工知能囲碁プログラム「AlphaGo」と対戦し、一躍、世界で時の人となった人物だ。 そんな人気絶頂にあるイ氏が、韓国のプロ棋士会を脱退することを突如として発表した。なんと17日に行われた韓国囲碁リーグ開幕式上で、プロ棋士会会長に脱退届を直接手渡しというのだ。イ氏の実兄であり、マネジャーの役割を担ってきたイ・サンフン(同九段)も脱退届を提出した。 イ兄弟はプロ棋士会を脱退した後にも、棋士としての活動を続けるとしているのだが、なぜ世間の注目を集めるような形で“決別”を宣言したのか? イ兄弟は韓国メディアに、脱退理由について次のように明かした。 「親睦団体にすぎないプロ棋士会が、不合理な条項で棋士を拘束している慣行を打破しようとするもの。(中略)棋士をやめるということではない」 これまで韓国では、棋士会に属さず活動することができた棋士はひとりもいなかった。イ兄弟の言葉をそのまま受け取るなら、プロ棋士会は棋士たちをマネジメントする半面、既得権益を抱えていた側面があり、棋士たちにとって不利な状況が生まれていたようだ。 イ兄弟は、棋士会を脱退すると韓国棋院(韓国の囲碁協会のようなもの)が主催する大会には一切参加できないこと、棋士の収入の中から3~5%の積立金を一律に徴収するという2つの点が、プロ棋士会が棋士を縛っている代表的な項目だと指摘した。後者の積立金の場合、退職時の慰労金の上限が4,000万ウォン(約400万円)に抑えられており、所得が多い棋士たちの不満要因となってきた。イ兄弟側は、これらの条項が改善されなければ、司法の手に判決を委ねる意思があるとも明かしている。つまるところ、棋士の自由と金銭面での不満があったということだろうか。 スター棋士の脱退宣言にプロ棋士会側は大慌ての様子。イ兄弟の脱退を許可すれば、同団体への打撃が大きい上に、ほかの棋士が相次いで脱退することも懸念される。一方、反対する大義名分や根拠があまりない。なおイ兄弟側は「韓国棋院との衝突は望まない(中略)外国が主催した大会への出場収益のうち10%を納付する『棋院発展基金』など、棋院の定めるその他のルールには、これまで通り従うつもり」としている。 韓国では、囲碁はドラマなどの題材にもよく使われる人気競技だ。スター棋士は国民的な人気を誇り、国を代表する有名人となる。さらに今回、世界的な知名度を誇るまでになったイ氏。彼が、正当な根拠とともに所属団体を批判する立場に立ったことで、韓国囲碁界はしばし混乱に陥ることが予想されている。 (取材・文=河鐘基)渦中のイ・セドル九段
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「裸で踊って見せてくれ」ポールダンス教室に、韓国人男性が“トンデモ要求”! 巨大エロサイト閉鎖の影響で……?
セクシーな衣装に身を包んだ女性が、そびえ立つ棒に脚や手を絡ませて舞うポールダンス。近年では美容にも優れたエクササイズ、芸術性の高いダンスのひとつとして、女性のみならず男性の間でも人気のようだ。 それはお隣・韓国も同様で、2008年に初めてのポールダンス練習教室が開校して以来、徐々に規模を拡大。近年では、著名な女性タレントなどがSNSを通じてポールダンスの映像や写真を掲載することも珍しくない。 魅力的なダンスとして市民権を得たポールダンスだが、スケベ心を隠しきれない人たちはどこにでもいる。なんと、ある女性ポールダンス講師が、匿名男性から「裸でのレッスンを希望する」というLINEメッセージが届いたと、ネット上にそのやりとりを公開したのだ。 男性のメッセージを簡単にまとめると、以下の通りだ。 「2人の女性講師が裸でポールダンスをして、男性ひとりが鑑賞する方式のレッスンはできませんか? 費用はかかってもかまいませんので」 当然、女性講師は「不可能です。ここは学校であって風俗店ではありません。非常に不快なので、こうした問い合わせはやめてください」と、男性を痛烈に批判。 このやりとりを見た韓国ネット民の多くは、「キチガイだ」「女2人が裸でレッスンして男ひとりが鑑賞してって、どんなAVだよ?」などと、男性を嘲笑するようなコメントを残している。 一方、面白いのは「『ソラネット』が閉鎖された影響で、性欲を持て余した奴らが野放しになっている」という意見が多かったこと。くだんの「ソラネット」は韓国最大級のエロサイトであり、韓国政府の尽力によって今春に閉鎖されている(参照記事)。閉鎖されようとも、同国の性風俗文化に大きな影を残す「ソラネット」。その影響力は、まだまだ衰えていないのだ。 韓国でも健全なイメージが定着してきたポールダンスだが、今回のやりとりを見る限り、まだまだエロ目線は消えていないようだ。ポールダンスが市民権を獲得するためには、なによりも下半身で物を考えるスケベたちへの対応が急務なのかもしれない……。イメージ画像 Photo By Francisco Osorio from Flickr.
怖すぎ中国! 農地トラブルめぐり、村民300人が大暴れ「当局職員は卵や汚水を浴びせられ、下着を破かれ……」
近年、中国各地で急増しているのが、地元住民と地元当局による武力衝突だ。今回お伝えするのは、300人余りの村民が地元政府当局と武力衝突を起こし、大量の逮捕者を出した事件だ。 「人民網」(5月15日付)によると、雲南省保山市隆陽区の村民約300人が村の土地の接収をめぐり、地元政府の役人と大規模な武力衝突に発展。事の発端は2006年にさかのぼる。当時、村民たちが所有していた隆陽区と白塔社区内にある3つの村にまたがる400ヘクタールの広大な土地の借地権を、白塔社区で農業を営む男性に与える許可を地元政府が出したのだ。村民たちはこの決定に対し、許可の無効を訴え、トラブルとなっていた。 事態が大きく動いたのは5月10日。地元政府の説明に不満を持っていた村民300人が土地の借地権を得た男性の農地に押し入り、農作物を荒らし始めたのだ。彼らは怒りに任せて農地に設置してある壁なども破壊し、行動はますますエスカレートしていった。すぐさま警察が現場に駆けつけ、事態は沈静化したかに思えた。ところが翌日、村民たちは役所に押し入ると2人の職員を人質に取り、籠城したのだ。職員は4時間にわたって軟禁され、その間、卵や汚水を浴びせられ、下着を破かれるなどの暴行を受けていた。その後、警察の説得により、村民たちは職員を解放。最終的に73人が、暴行などの容疑で逮捕されることとなった。 今回の事件を受け、中国版Twitter「微博」にはネットユーザーから多くのコメントが寄せられている。地元住民によって荒らされた農地
「不平等な社会の底辺にいる人たちなんだから、地元でこんな癒着があったら、役人なんて殺したくなっちゃうよな」 「雲南省の農村ってことは、村民にとっては農業が主な収入源なわけだろ? そりゃあ、村で所有してた土地を突然奪われたら怒り狂うわな」 「こんな光景は田舎だと日常茶飯事だよ。ニュースにならないだけで、毎日起こってる」 今年3月、黒竜江省双鴨山市では地元の炭鉱労働者数千人が賃金未払いを訴え、地元政府の庁舎前で大規模なデモを行い、当局との間で小競り合いになる騒動が発生。また昨年末には、ゴミ処理場建設をめぐり、広東省や福建省でも1万人規模の住民と武装警察との間で武力衝突となった事件も起きている。 「ニュースにならない」ほど多発する住民と当局の激突――今日も中国のどこかで“仁義なき戦い”が繰り広げられているのだろうか? (文=広瀬賢)役所に押し寄せる住民たち。ケガをした女性職員
刺身にはできないけど、焼きイカにも海鮮丼にもできない……でも函館庶民に欠かせないイカの正体は?
海の幸に恵まれた函館で、誰もが認める最も美味しいもの、それは“イカ”に違いない。以前インタビューした函館出身のすすきののヘルスの女のコは、 「札幌に来てからイカがマズくて食べられなくなったの(泣)」 と嘆いていた。それほど、イカは函館市民にとって欠かせない新鮮な味なのだ。しかし……。本店のショーケースには、やっぱり『イカようかん』が真ん中に鎮座している。
こちらのイカもまた、函館市民にとって客をもてなすときには欠かせないアイテムだという。タクシーの運ちゃんに聞くと、 「函館市民は皆一度は食べたことあるさー。他の地方からのお客さんが来ると、冗談で食卓に出したりね~(笑)」 そう、教えてくれた。その“イカ”がこの『いかようかん』なのだ。 テカテカと半透明に輝くクリアコートは、プルプルのようかん生地。その中身は、背骨の様に真ん中に入っている求肥を、コーヒーを混ぜ込んだ餡でくるんでいる。問題は、果たしてうまいのか?パッと見、棺桶に入ったバルタン星人みたい。たんなるおもちゃにも見える。
何はともあれ、早速さばいてひとくち食べてみると…。 う~ん、決して悪くはないが、「うまい!」と絶賛するほどでもないような気がする。飲んべえの筆者には、ホンモノのイカの方が美味しく感じられた。 ちなみに、柳屋本店以外では要予約ということだが、変わりダネの函館みやげとしてお茶請けには、味も話題もちょうどいいようで。胴を真ん中から切ると、皮の下には餡、そして中心に求肥があるのがわかる。若干目が血走っている。
函館 柳屋『いかようかん』1100円(税別) インパクト ☆☆☆ 味 ☆☆ 店(本店) ☆☆☆ (写真・文=よしよし)箱を開くと函館の夜景が広がり、その横にイカが飛び出す仕組みになっていて、ちょっと楽しい。
ゲイの毒舌精神科医がお悩み解決! 読んでおきたい『ツレうつ』以降の「うつ病」マンガ
作者の実体験を赤裸々に語るコミックエッセイの中でも、「うつ病」をテーマにしたマンガを目にすることが多くなりました。最近では特に、田中圭一先生がうつ病からの脱出に成功した人たちをリポートするコミック『うつヌケ~うつトンネルを抜けた人たち~』(https://note.mu/keiichisennsei/n/n825d9e612277?magazine_key=m1e241522cab9)が話題になっています。 「うつ病」マンガが増えているのは、なんといっても、ドラマ化・映画化もされた、細川貂々先生の『ツレがうつになりまして。』(幻冬舎)の功績でしょう。かつては、精神疾患をマンガのネタにするのはある種のタブーとされていましたが、『ツレうつ』では重くなりがちなテーマを、かわいらしい画とユーモアで明るく描き切っています。「うつ病」マンガのハードルを下げ、後に続く作品を生み出す土壌になったといえます。 「うつ病」マンガが注目を集めるのは、15人に1人はうつ病といわれるほど身近な病気になってきていることが起因しています。実際、僕の周りを見渡しても、近親者・友人・知人にうつ病の経験者が多数おり、決して他人事ではありません。というわけで、今回は「うつ病」マンガの中でも、ひときわ個性を放つ2作品をご紹介します。 ■『夫婦で鬱るんです』(少年画報社) ホラーコミック作家・稲垣みさお先生によるうつ&育児体験記です。この作品のすごいところは、新婚3カ月で稲垣先生がうつ病にかかり、その後に旦那さんが躁うつ病にかかり……しかも、先生のおなかには赤ちゃんが! という「マンガかよ!」と突っ込みたくなるほどにエクストリームな状況になっているところです。 最大の見どころは、陣痛に追い詰められた先生が、「生まれるって言ってるだろーがっ!!」と、うつでダウンしている旦那を蹴り飛ばし、旦那に車を運転させて病院に直行するシーンです。人間、やればできる。まさに火事場のバカ力です。 無事出産後も、修羅場は続きます。ただでさえ大変な赤ちゃんの世話ですが、両親共にうつ症状でフラフラ、それを尻目に超ハイテンションで暴れる赤ちゃん……。なんという地獄絵図。 さらに旦那さんはうつが悪化し、仕事を始めても1カ月も続かない毎日で、収入がピンチ!などなど。無理ゲーすぎる試練が次々襲ってくる稲垣家から、目が離せないマンガです。 また、この作品のテーマが「うつ病でも、妊娠・出産・育児は可能です!!!」となっている通り、非常にリスクが高いといわれている妊娠中の抗うつ薬使用についても、服用量を調整しながら無事に出産されているのは貴重な事例といえるでしょう。 ■『アンタたち治るわよ!-ゲイ精神科医が心の病をぶったぎり』(講談社) こちらは、ゲイの精神科医Tomy先生と、漫画家はじめ先生による合作。ゲイの精神科医という時点で相当キャラが立っているのですが、相談に来る患者さんたちの悩みをオネエ言葉と毒舌でガンガン解決していく「元気の出るうつマンガ」です。 うつがどうこう以前に、まずTomy氏のキャラが相当濃いです。一人称が「アテクシ」なのもなかなかのブッ飛び具合ですが、Tomy氏のパートナーで同じくゲイの精神科医ジョセフィーヌ氏がほぼレギュラーで登場し、ゲイカップル2人でキャッキャウフフしながら悩みを解決していきます。 なにしろ本題に入る前に、いきなり2人の馴れ初めが(ゲイバーで出会って、その日に合体とか)描かれているあたり、うつ病マンガの中で、本作がいかに特殊な雰囲気なのか、おわかりいただけるのではないでしょうか。 そして、相談に来るイケメン男性患者には、もれなく「Tomy’sサーチアイ」が発動。 26歳の男性会社員の相談に対しては、 「あーん、いーわー、若い男にすがられるってカ・イ・カ・ン」 32歳の男性エアロビインストラクターには、 「モテ筋…いいオトコ!」 うつ症状を発症している娘の相談に来た父親にも、 「老けてもいないけど脂ぎってもいないわね! アテクシ若いのが好みだけど、こういうのもアリだわ」 ……そんなん言われたら、かえってうつが進行するわ! と思わず突っ込まずにいられないほど、オネエキャラが徹底されています。ちなみに、うつ病だけではなく、躁うつ病、新型うつ、アスペルガー障害、ボーダーライン、パニック障害などなど、うつ病と一緒に語られやすいさまざまなメンタル系疾患についても取り上げられており、その解説も明快で、さすが精神科医! という内容になっています。ただ……解説は、ことごとくオネエ言葉なんですけどね。 というわけで、今後一層ニーズが高まりそうな「うつ病」マンガを2作品ご紹介しました。読んでみると、自分には全然関係ないと思っている人でも、いつ自分や家族がかかってしまうかわからないということを、あらためて痛感しますね。読んでおいて損はないジャンルです。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)『夫婦で鬱るんです』(少年画報社)、『アンタたち治るわよ!-ゲイ精神科医が心の病をぶったぎり』(講談社)
美人女優に似てたら300万円! 中国でエリートJD「卵子バンク」ビジネスが興隆中
本サイトではこれまで中国の男子大学生の稼げるアルバイトとして、精子バンクへ自らの精子を提供する仕事が存在することを紹介してきた(参照記事)。そんな中、ついに女子大生の間でも同様のアルバイトが存在することがわかった。 「武進新聞網」(5月16日付)によると、エリート女子大生の「卵子バンク」ビジネスが活況を呈しているという。5月某日、北京市にある名門大・北京理工大学に通う複数の女子大生の元に、見知らぬ人物からメールが届いた。メールの内容に、学生たちは驚きを隠せなかったという。そこには、以下のようなメッセージが記されていたのだ。 <お小遣いが欲しいあなたへ 100名限定で卵子提供者募集中! わずか15日で、8,000~4万元(約14~68万円)が簡単に稼げます。条件は26歳以下・学部生以上の学歴・身長155cm以上・持病なしの者に限る――> 最後に連絡先が明記されており、地元メディア記者がこの業者にコンタクトを取ったところ、意外な事実が判明したという。業者によると、提供された卵子は不妊症に悩む夫婦のために使われると説明。また、提供希望者は、顔写真・身長・体重・趣味・まぶたが一重か二重かなどの個人情報提供も求められるという。不妊症の夫婦は、顔写真付き資料などを見た上で、どの提供者の卵子を使用するか決めるのだ。 条件によっては、卵子に高額の値段が付くこともあるという。広州の大学に通う女子大生から提供された卵子には18万元(約300万円)の値が付いたが、その理由は、女子大生が中国の美人女優ファン・ビンビンに似ていたからだという。この業者では、条件をクリアした提供希望者を広州のオフィスに集め、約2週間にわたり排卵誘発剤を使って、卵子の抽出を行う。卵子バンクという衝撃的な新ビジネスをめぐり、中国のネットユーザーもSNS上にさまざまな感想を書き残している。イメージ画像
「医療機関がやっているならまだ理解できるけど、メールで近づいてくる業者なんてまともじゃない。こんな業者に任せて、体に取り返しのつかない影響が出たら、どうするんだ? 精子バンクとはわけが違う!」 「精子は出しやすいからな(笑)。十分集まったから、次は卵子なんだろうな」 「今の中国に生命倫理など存在しない。商売になれば、なんでもやるのさ」 こうした状況に関して、中国の社会問題に詳しい上海在住の元全国紙記者は、次のように話す。 「中国では、政府から許可を得ていない業者が精子や卵子の売買を行うことを、法律で禁止しています。ところが、それを罰する法律が存在しないのです。業者側もそれをわかっているので、女子大生に対して堂々と営業活動をしているのが現状です。欧州のほとんどの国では、卵子の売買は禁止されていますが、アメリカと中国は例外。中国では、優秀な遺伝子を得るためなら、生命倫理も鑑みないという国民性があることは確かでしょう」 楽して稼げるアルバイトとして中国の大学生の間に広まる、安易な精子・卵子提供と、それに群がる違法業者たち――法の整備が急がれるが……。 (文=広瀬賢者)学生たちに届いたメールの内容(出典:捜狐網)
なぜいま? ゴージャス&トホホな「江南スタイル像」
2012年に世界的なヒットとなった「江南(カンナム)スタイル」。PSYの珍妙な乗馬ダンスは、キムチやヨン様と並ぶ、「これぞ韓国」的な説明不要の存在といえよう。 こちら韓国でも、当時はどこに行ってもズッコズッコと「江南スタイル」が流れ、異常な盛り上がりを実感したものだが、2016年の今となってはさすがにトホホなコンテンツとなり、土産物店など外国人観光客を意識した場所以外では耳にする機会も少なくなった。まあ、大ヒット曲というものは、どこの国も同じようなものだ。 そんな今年4月、ソウル市江南区が今さら「江南スタイル」のブロンズ像を完成させ、ネット民の間で物議を醸している。ソウル新聞4月11日付の記事(http://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20160411500289)によると、ブロンズ像の制作予算は4億1,800万ウォン(約4,000万円)。「税金の無駄」という声も上がっているとか。 とはいえ、懐の痛くない外国人としては、珍スポめいたスポットが生まれるのは大歓迎だ。4月15日には開幕式が行われ、アイドルなども登場したそうだが、普段着の江南スタイル像を拝みたかった私は、その4日後に足を運んでみた。 地下鉄2号線に乗り、何も考えず江南の中心地である江南駅で降りたところ、ブロンズ像があるのはここではないことが発覚。さらに3駅先の三成(サムソン)駅に向かう。ややこしい……。 三成駅に連結する巨大なコンベンションセンター、COEXを歩いていると、遠くに何やらバブリーな雰囲気を放つ、ライトアップされた金ピカの物体が登場! これぞ、うささの江南スタイル像だ。このポーズは、ひょっとしなくても?
高さ5メートル、幅8メートル。クロスするリアルな2つの手首は、乗馬ダンスのそれだろう。手の下には地球をモチーフにした円形が描かれ、そこから発する光で七色に輝いている。 とはいえ、像の下で乗馬ポーズを取り写真撮影する、浮かれた人など皆無。2016年に江南スタイル像ができるとは夢にも思わなかった市民は、「手首の疲れを表現したアート」「暴走する左手を抑える右手像」などと勘違いしているのかもしれない。しかし、左手に刻まれた「GANG NAM STYLE」の文字を見れば、どんなうっかりさんでも一目瞭然というもの。さらには像のどこからか、かつて飽きるほど聞かされた「江南スタイル」がノンストップで流れており、腰が抜けるほどわかりやすい仕様となっている。誰もいない
江南スタイル像と書いたが、正式名称は「江南スタイル・ストーリーテリング・ランドマーク造形物」というらしい(長い)
それからしばらく、人々がどのような反応を見せるのか遠くから眺めていたのだが、帰宅時間だからか皆、速足で像を横切っていく。駅から若干離れているため、待ち合わせスポットとしても微妙そうだ。夜のオフィス街にうっすらと流れるあの曲の無限ループは、わびさびすら感じさせるものがあった。 江南区は毎年7月、「江南スタイル」の入ったアルバム発売の日を記念し、この江南スタイル像を中心に「サマーフェスティバル」を行うことを発表している(コリアヘラルド4月27日付記事(http://khnews.kheraldm.com/view.php?ud=20160427000415&md=20160430005014_BL&kr=1)。この場所で何万人もの人が乗馬ダンスをする日がやってきた暁には、江南区をまるごと珍スポと認定したい所存である。応援しています。 ちなみに、世田谷区に建てられたサザエさん一家の銅像も4,000万円だそう。 (取材・文=清水2000)センサーで人を感知して音楽が流れるのかと思いきや、人がいなくても延々とズッコズッコズッコズッコズッコしていたのが印象的だった
マスコミから袋叩きにされた渦中の男を密着取材!佐村河内氏主演の純愛ドキュメンタリー『FAKE』
テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、ネットが伝える情報はどこまで正しいのか。事実を歪めている箇所はないか、どの程度の歪みなら許容できるのか。それらを見極める能力はメディアリテラシーと呼ばれ、情報が溢れる現代社会においてはとても重要なものとされている。また、判断を下すのは個人に委ねられているので、与えられた情報をどう受け止めるかは千差万別となる。“ゴーストライター”騒ぎで話題となった佐村河内守氏に長期密着取材したドキュメンタリー映画『FAKE』は、観客ひとり一人のメディアリテラシー能力を激しく問う作品だ。テレビのワイドショーや週刊誌の記事でしか触れることができなかった佐村河内氏が、カメラに向かって心情を告白する。彼の言葉はどこまで信憑性があるのかを確かめるため、観客はスクリーンに映し出された彼の表情や周囲の反応を凝視することになる。 “現代のベートーベン”ともてはやされながらも、2014年2月に掲載された週刊文春のスクープ記事をきっかけに全マスコミから袋叩きにされる状況に陥った佐村河内氏。聴覚に障害があることだけでなく、被曝二世であることさえも疑われるようになってしまった。世間の信頼をすっかり失ってしまった彼にカメラを向けたのは、ドキュメンタリー映画界の鬼才・森達也監督。劇場公開された『A』(98)と『A2』(01)ではオウム真理教の教団施設を訪ね、信者たちを長期取材した森監督が、久々に渦中の人物をクローズアップしたことでも話題を呼んでいる。 週刊文春によるスクープ後、謝罪会見を開いたものの、火に油を注いだ形となってしまった佐村河内氏。予定されていた仕事はすべてキャンセルとなり、自宅マンションで息を潜めるように暮らしている。外出することもままならない。あの日からすっかり人生が変わり、作曲する意欲も失ってしまった。そんな佐村河内氏にいつも通りに接しているのは、一匹の飼い猫と妻の香さんだけ。森監督は佐村河内氏と事前にメールでのやりとりを交わし、自宅に上がり込んでの密着取材を始める。「僕が撮りたいのは、あなたの怒りではなく哀しみなんです」という森監督の言葉に佐村河内氏はうなずいてみせる。森監督からの質問は、同席した香さんが手話通訳して伝えている。佐村河内氏にしてみれば、ようやく自分の味方になってくれるジャーナリストが現われたと思えたに違いない。 だが、森監督は「ドキュメンタリー作家はいじわるでないと務まらない」という信条の持ち主である。インタビューを始めてほどなく、「タバコが吸いたくなったな。ちょっと一服しません?」と佐村河内氏をベランダに誘い出す。香さんは喫煙しないので、ベランダは男2人だけだ。手話通訳なしで、どうコミュニケーションするのか。だが、佐村河内氏はこういった状況に慣れているらしく、「ゆっくりと話してくれれば口の形で分かります」と答える。ベランダに佇む男2人が、夕暮れの景色を眺めながらタバコをくゆらせている。中年男2人の何気ないシーンだが、取材する側とされる側との顔には出さない熾烈な綱引きがすでに始まっている。ゴーストライター問題で渦中の人となった佐村河内守氏が、沈黙を破って胸中を吐露する。
佐村河内氏と森監督とが距離をいっきに縮めたのは、テレビという“マスメディア界の王様”の存在だった。佐村河内氏への取材を申し込んできたフジテレビの情報番組のスタッフ、さらに年末の特番に出演してほしいというやはりフジテレビのバラエティー番組のスタッフが立て続けにマンションを訪ねてくる。沢尻エリカが主演したフジテレビのドラマで、自分を揶揄した内容の回があったことを佐村河内氏は録画再生しながら苦情を漏らす。取材を申し込んだフジテレビの社員は低姿勢で「表現の自由ということで理解してほしい」と弁解する。テレビ局も様々な部署に分かれているので致し方ないと佐村河内氏は情報番組の取材はOKする。バラエティー番組のスタッフも「決して笑いのネタにするものではない」と番組の企画意図を懸命に説明する。スタッフの熱い眼差しに即答することは避けた佐村河内氏だったが、結局バラエティー番組への出演は見送った。 出演を断った佐村河内氏の代わりに、年末特番に出演したのは新垣隆氏だった。あの日以来、2人はすっかり明暗を分けてしまった。佐村河内氏のゴーストライターを務めていたことを告白した新垣氏は、今ではすっかりマスコミの寵児として人気者となっている。その年の暮れ、テレビの特番では新垣氏がお笑い芸人たちからツッコミを受け、スタジオ中の爆笑を集めていた。女性芸人を相手に壁ドンを決めるなど、新垣氏もノリノリでピエロ役を演じてみせている。仮に佐村河内氏が出演していたら、この番組はもっとマジメな内容になっていたのだろうか。佐村河内氏の釈明にきちんと時間を割いただろうか。一緒にテレビを観ていた森監督は言う。「テレビをつくっている彼らには信念や想いとかはない。出ている人をどう使って、面白くするかしかないんです」と。森監督はかつてフジテレビでドキュメンタリー番組を作っていたが、オウム真理教の扱い方をめぐってテレビ界を離れ、『A』『A2』を劇場公開したという経緯がある。手のひらを簡単に翻すマスコミによって痛い目に遭った佐村河内氏と、テレビの本質をズバリと突いた森監督との間には信頼関係が成立していた。 これまでマスコミではあまり触れられることのなかった妻の香さんだが、今回の密着ドキュメンタリーでは佐村河内氏の手話通訳を兼ねていることもあり、一緒にリビングにいることが多い。香さんは訪問者が現われる度にコーヒーを淹れ、ショートケーキをお皿に盛り、テーブルへと運ぶ。佐村河内氏はゴーストライター問題で大騒ぎになった時点で離婚することを申し出たが、香さんは「終わったことは仕方ないよ」と受け流したという。香さん本人ははっきり覚えていないのか照れくさいのか、「えっ?」ととぼけてみせ、「一緒にいたかったら、一緒にいただけ」とさりげない。すべてのプライドを失った男には、身内のさりげなさこそがいちばんの救いである。思わず涙ぐむ佐村河内氏。このドキュメンタリーは、どうやら逆境に置かれながらも支え合う夫婦の純愛ドラマでもあるようだ。森達也監督にとっては、賛否両論となった共同監督作『311』以来となる5年ぶりのドキュメンタリー作品だ。
そしてクライマックスシーンへ。沈黙を続けていた佐村河内氏の逆襲がついに始まる。久しぶりに佐村河内氏のマンションを訪ねた森監督は、そこで思いがけない状況に遭遇する。このシーン、実にドラマチックであり、佐村河内氏主演ドキュメンタリーのラストを飾るのに相応しい感動のエンディングとなっている。だが、エンドロールが流れ終わった最後の最後に、このドキュメンタリー全体をひっくり返してしまう強烈な仕掛けを森監督は用意している。 森監督は「テレビをつくっている人は、出ている人をどう面白くするしかない」と語ったが、映画屋はそうではないとは口にしていない。森監督も佐村河内氏という美味しい素材を使って、どれだけ面白いドキュメンタリー映画をつくるかを考えていたはずだ。ただ、表層的なテレビ番組とは違って、観た人によって様々な解釈が可能な重層的な映像作品を森監督は撮り上げている。ひとつの事象は見方次第によって玉虫のように違った輝きを放つ。『FAKE』は二度三度と見直すことで、その度に違った回答が得られるドキュメンタリーとなっている。 (文=長野辰次)佐村河内氏は聴覚障害があっても曲づくりには問題がないことをカメラの前で証明してみせる。
『FAKE』 監督・撮影/森達也 プロデューサー/橋本佳子 撮影/山崎裕 編集/鈴尾啓太 配給/東風 6月4日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 (c)2016「FAKE」製作委員会 http://www.fakemovie.jp
『パンドラ映画館』電子書籍発売中! 日刊サイゾーの人気連載『パンドラ映画館』が電子書籍になりました。 詳細はこちらから!
逆上した妻が母親と共謀してツープラトン攻撃! 夫の不倫相手を路上で丸裸に
中国では、夫の浮気が発覚すると、時に修羅場となるようだ。しかも、妻が怒りをぶつけるのは夫ではなく、浮気相手の女性に対してで、殴る蹴るの大立ち回りを演じることもしばしば。 最近、ある動画がネット上で流布し、中国ネット民たちの冷笑を誘っている。撮影場所は不明だが、2人の女性がひとりの女性を相手に、暴力行為を働いているのだ。 夫を寝取られた妻が街中で浮気相手の女性を見つけると、母親と共謀して車から引っ張り出し、髪の毛を引っ張って地面に引きずり倒した。妻が女性を押さえつけ、母親がハサミで女性の服を切り裂いていく。しかも、女性の命ともいえる長い髪の毛までバサバサと切っていく。 母娘のツープラトン攻撃に抵抗できず、女性は顔を覆って泣き叫ぶだけ。勢いづいた2人は、下半身を覆っていた服まで無理やり脱がそうとしていく。周囲の人たちも母娘の勢いに臆したのか、誰も助けようとはしない。 壮絶な現場動画を見たネット民たちは、ただあきれるばかり。 「路上で服を切って裸にするのはやりすぎ。同じ女性だろ?」 「そもそも、夫をちゃんと管理できなかったのは自分の責任だ」 「まあ、奥さんがこんなだったら、浮気したくなる旦那の気持ちもわかる」 中国の不倫事情について、上海在住で中国人妻を持つ日本人男性は、このように説明する。 「中国では、結婚は愛情ではなく、相手の財力が重要。お互い愛情などないから、夫だけでなく妻も不倫に走るケースをよく聞きます。ただし、妻のほうは夫を若い女性に寝取られたら、自分が放り出されることになる。そうなると、一気に貧しい生活へと転落してしまう。だから、浮気が発覚した場合、夫ではなく相手女性に怒りの矛先が向かうようです。今回、母親まで暴力に加担したのは、自分の娘が離婚でもされたら、自分の老後の暮らしぶりにまで影響してくるからだと思われます」 ちなみにこの日本人男性は、妻が気の強い上海人女性で、普段から監視が厳しいため、とてもではないが浮気などできないという。 中国人男性の生活も、なかなか厳しいようだ。 (取材・文=佐久間賢三)映像では、妻のわめき声と女性の泣き声しか聞こえない(YouTubeより)
逆上した妻が母親と共謀してツープラトン攻撃! 夫の不倫相手を路上で丸裸に
中国では、夫の浮気が発覚すると、時に修羅場となるようだ。しかも、妻が怒りをぶつけるのは夫ではなく、浮気相手の女性に対してで、殴る蹴るの大立ち回りを演じることもしばしば。 最近、ある動画がネット上で流布し、中国ネット民たちの冷笑を誘っている。撮影場所は不明だが、2人の女性がひとりの女性を相手に、暴力行為を働いているのだ。 夫を寝取られた妻が街中で浮気相手の女性を見つけると、母親と共謀して車から引っ張り出し、髪の毛を引っ張って地面に引きずり倒した。妻が女性を押さえつけ、母親がハサミで女性の服を切り裂いていく。しかも、女性の命ともいえる長い髪の毛までバサバサと切っていく。 母娘のツープラトン攻撃に抵抗できず、女性は顔を覆って泣き叫ぶだけ。勢いづいた2人は、下半身を覆っていた服まで無理やり脱がそうとしていく。周囲の人たちも母娘の勢いに臆したのか、誰も助けようとはしない。 壮絶な現場動画を見たネット民たちは、ただあきれるばかり。 「路上で服を切って裸にするのはやりすぎ。同じ女性だろ?」 「そもそも、夫をちゃんと管理できなかったのは自分の責任だ」 「まあ、奥さんがこんなだったら、浮気したくなる旦那の気持ちもわかる」 中国の不倫事情について、上海在住で中国人妻を持つ日本人男性は、このように説明する。 「中国では、結婚は愛情ではなく、相手の財力が重要。お互い愛情などないから、夫だけでなく妻も不倫に走るケースをよく聞きます。ただし、妻のほうは夫を若い女性に寝取られたら、自分が放り出されることになる。そうなると、一気に貧しい生活へと転落してしまう。だから、浮気が発覚した場合、夫ではなく相手女性に怒りの矛先が向かうようです。今回、母親まで暴力に加担したのは、自分の娘が離婚でもされたら、自分の老後の暮らしぶりにまで影響してくるからだと思われます」 ちなみにこの日本人男性は、妻が気の強い上海人女性で、普段から監視が厳しいため、とてもではないが浮気などできないという。 中国人男性の生活も、なかなか厳しいようだ。 (取材・文=佐久間賢三)映像では、妻のわめき声と女性の泣き声しか聞こえない(YouTubeより)



















