中国人の訪日滞在コストは3割アップ! 英のEU離脱で“爆買い終了”が決定的に!?

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もう彼らに会えなくなるとしたら、寂しい限りだ……
 欧州連合(EU)からの離脱・残留を問う英国国民投票で、離脱派の勝利が判明した24日、東京外国為替市場の円相場は一時、1ドル=99円台と100円を割り、終値でも2年7カ月ぶりの円高ドル安となった。投票前、残留優勢と見込んでいた市場は混乱。日経平均株価も1,200円以上値を下げた。  一方、円暴騰に素早い反応を示したのが、中国人たちである。 「次の国慶節(10月1日)に日本へ行こうと思っていたのに、こんなに円が高くなってしまっては考え直さなければ……」  同日、中国版Twitter「微博」で、あるユーザーはこう落胆の声を漏らしていた。それもそのはず、日本円は、人民元に対しても大幅に高騰しているのだ。ちょうど1年前、1元=20円だった為替レートは、ここ数カ月の円高基調でジリジリと下がり続け、英国民投票の結果を受けて、24日には15円半ばとなった。これはつまり、日本を旅行する中国人にとって、何もかもが3割増しとなることを意味する。今でこそ日本に群がっている爆買い中国人だが、機を見るに敏な彼らは、近いうちにクモの子を散らすように日本からいなくなってしまうかもしれない。  官製メディア「人民網」でも、英国民投票より前の6月22日付の記事で、「円高によって、日本での外国人のブランド品爆買いは終わるだろう」という見通しを報じている。また同記事では、日本百貨店協会が発表している全国百貨店売上高が今年3月以降、3カ月連続でマイナスとなったことも、円高による外国人離れが原因sと指摘している。  一方では、日本製品の駆け込み購入も起きている。広東省広州市在住の日本人男性は話す。 「24日の昼、中国人の義母は円の暴騰をニュースで知るとと、すぐに友人らと連れ立って香港に買い出しに出かけました。香港で売られている日本製の日用品や薬を、円高を理由に価格改定されないうちに買い込むためです。それにしても、中国人のこういう瞬発力には、感心するばかりです(笑)。また、市内の電気量販店からは、日本製の一眼レフが店頭から姿を消していました。店員は『値上げを心配して、客が買っていった』と行っていましたが、値上げしてから売るために、店側が販売を停止したのかもしれません」  実際、ネット上の転売品市場では、すでに日本製品の値上げラッシュが巻き起こっている。 「ここ1カ月ほどで、『淘宝網(タオバオ)』や『微信』(中国版チャットアプリ)で販売されている日本製品が、どんどん値上げされている。円高によって、転売業者の仕入れコストが上昇しているためでしょう」(北京在住日本人主婦)  爆買い依存も指摘されている日本のインバウンドビジネスだが、果たして東京五輪まで持つのだろうか? (文=牧野源)

ダムなのかカレーなのかラーメンなのか? 景観、感動、味、すべて良しの清涼メニュー『京成大久保 ダムカレーラーメン』

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京成大久保駅から続く商店街の外れに店はある。
「ひそかなブームはブームとは呼べない」というのが持論である。しかし最近、「これぞひそかなブームだッ!」と言えるメニューを見つけてしまった。「ダムカレー」である。  調べてみると、北は北海道から南は大分県まで、全国に約60ものダムカレーが食べられるカレー屋があるという。しかし、いずれもダムのある地方に多く、興味はあるが行動力はなく、何かのついでと先延ばしにしていた。  しかしなんと、東京近郊にもダムカレーが食べられる店を発見した。しかも、そのメニューがさらに変わっていた。『ダムカレーラーメン』て……。  ダムでカレーでラーメンなんて、なんて強欲な店主なんだろうと店を訪ねると、そこにいたのは、予想に反して非常に丁寧でニコやかなお父さんだった。まずいわけがない。注文後、しばらくして着丼したそのカレーは、まさに“ダム”だった。
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重力式コンクリートダムは、福島県と新潟県に股がる阿賀野川、只見川水系にある奥只見ダムが有名だ。
 満々たるカレーを蓄えた貯水池に浮かぶのは、ネギの浮き草とチャーシュー小島。その圧力を支えるダムは重力式である。ダム下部の放水路には福神漬けが連なり、一粒、飛び跳ねているのは、川魚に違いない。夏も間近というのに、清涼感溢れる見事な景観ではないか。  しかし、ダムといえば見てみたいのが放流の瞬間である。福神漬けをちょいとどかして、重力式めしダムに小さく穴を貫通させると、そこから貯水池の水ならぬカレーが流れ出てくるのだった。
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カレーが固めなので、ド迫力の放水とまではいかなかったが、流れ出て来た瞬間はちょっと感動した。
 すると、渇水したダムと同様に、カレーの水面下に隠れていたヤツが顔を出した。麺である。  ここで誰もが考えるであろうこと、それは「ドレヲ先ニ食ベレバイイノカ?」ではないか。カレーなのかライスなのかラーメンなのか。実は、それもちゃんと計算されていたのだ。  麺は太めで歯ごたえある硬さで伸びにくい。カレーは柔らかいとライスに浸透しやすいので、カレーライスとカレーラーメンの中間程度の硬さに調節されているのだ。  最初にズズッと麺をひとクチすすったところで、ライスと交互に食べ進めることにした。  麺とカレー、ライスが三位一体となり、口内、鼻孔、胃袋を満足させてくれる。麺の量は少なめなので、女性でも苦しくなるほどではない。まさに、ダムマニアのラーメン屋の店主のロマンが詰まった逸品に違いない。  ダムカレーラーメン、うもうございました。
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他にもダムカレー(アーチ式)や、ダムカレーチャーハン(ロックフィル形式)などのダムメニューがある。もちろんラーメンも。
京成大久保 麺屋西陣『ダムカレーラーメン』950円 インパクト ☆☆☆!! 味     ☆☆☆ 店、店員  ☆☆☆! (写真・文=よしよし)

幼虫やカエルの死骸が混入! 韓国で相次ぐ給食トラブル、まともな業者を探すのは至難のワザ?

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仁川給食に混入していた虫
 最近、韓国内で、給食にまつわるトラブルが相次いでいる。  6月22日には、仁川(インチョン)市の女子高の給食に、何かの幼虫らしき物体が混入していたことが発覚。さらに、事件が明るみになると、昨年にも同様の虫混入給食があったと主張する声が上がり、父兄の間で大きな問題となっている。  幼虫が混入していたのは、カムジャタンという豚の背骨とジャガイモを煮込んだ鍋だ。  学校側は今回の事件に対しては異物混入の事実を素直に認めて謝罪しているが、昨年の事件については「具体的にわからない」と、お茶を濁している。そんな“虫入り給食”を作った業者は計3校の給食を担当しており、仁川市教育庁による調査が引き続き進められている。  しかし、韓国での給食トラブルは、これだけではない。  実はこの事件の2日前、全州(チョンジュ)市内の高校の給食には、なんとカエルの死骸が混入していたのだ。雑穀ご飯の中に混ざっていたカエルの死骸は、ある男子生徒のお碗に配膳されたときに発見された。  当然、学校側は生徒たちに謝罪するとともに、父兄に再発防止対策の書面を発送。「衛生管理を徹底する」とした。しかし、さすがにカエルの死骸のインパクトは大きく、韓国ネット民の間では「米を洗わないで、ご飯を炊いたの?」「子どもたちの口に入るのだから、もっと神経を使え」など、怒りの声が多く上がった。しかし、中には「カエルは、想像よりおいしいよ」「カエルはもともと食べ物だ! 食べても大丈夫」など、ピントの外れた意見も少なくなかった。  カエル給食を提供してしまったとはいえ、その責任のすべてが学校側にあるとは思えない。最も問題なのは、給食を納入している業者だろう。特に最近では、そんな業者たちによるトラブルが非常に多い。  6月だけを見ても、豆腐製品への有害な凝固剤使用を指摘されたり、談合や不正な取引契約を結んだことが発覚して摘発されたりと、給食業者の関わる不祥事が相次いでいるのだ。学校側からすれば、まともな業者を探すのが困難な事態といっても過言ではない。  いずれにせよ、韓国ネット民の指摘通り、子どもが食べる学校給食に対しては、もう少し気を使ってほしいものだ。

オードリー若林が『ご本、出しときますね?』で引き出す、作家たちの素顔

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 小説家の生態とは、一体どのようなものなのだろうか?  普段なかなか接する機会が少ないため、よくわからない。それを解き明かしてくれるのが、オードリー・若林正恭が司会を務める『文筆系トークバラエティ ご本、出しときますね?』(BSジャパン)だ。  読書家で知られる若林は、私生活でも西加奈子や朝井リョウら小説家と交流があり、よく飲みにも行くという。話をすると、めちゃくちゃ面白い。内容も最先端なことばかり。そこで若林は、小説家を集めてトークする番組がやりたいと、『ゴッドタン』や『ウレロ』シリーズなどで知られるテレビ東京のプロデューサー・佐久間宣行に提案し、実現したのだ。  出演する小説家ゲストは、前述の西や朝井をはじめ、長嶋有、加藤千恵、村田沙耶香、平野啓一郎、山崎ナオコーラ、佐藤友哉、島本理生、藤沢周、羽田圭介、海猫沢めろん、白岩玄、中村航、中村文則、窪美澄、柴崎友香、角田光代といった面々。その多くが、テレビにはめったに出ない人たちだ。 「小説家」や「本」をテーマにすると、どうしても“堅い”番組になりがちだ。しかし、この番組は芸人である若林が聞き手のため、そうはならないで、常に笑いがあふれている。かといって、テレビバラエティにありがちな、わかりやすい笑いだけに走ったりもしない。それは、若林や作り手たちが小説家をリスペクトしているからだろう。  番組では、前半は視聴者や3人(ゲスト2人+若林)から募集したテーマを元にトーク、後半は「私のルール」と題して自分に課しているルールをそれぞれが語る、というのが基本構成。そして最後に、その日のトークに合わせたテーマで、オススメの本を紹介する。ここで重要なのは、若林は基本、聞き手ではあるが、絶妙なバランスで自分の話も挟むことだ。  例えば、売れない若手時代、アナーキーなことをやるのがカッコいいと思っていたが、そんな時代を脱したきっかけになった先輩芸人の一言だとか、もともと自分のモチベーションは「怒り」だが、最近それがなくなって戸惑っているなどという話をする。  すると、ゲストもどんどん話しやすくなっていく。ゲストは小説家だ。決して、トークに慣れているわけではない。「さあ、話して」と言われても、戸惑ってしまうだろう。けれど、若林が自らを積極的に開いていくことで、ゲストも饒舌になっていくのだ。  だから、小説家それぞれの魅力的なキャラクターがあらわになっていく。角田光代が実は「ボクシング歴16年」だという意外な話や、「『Qさま!!』(テレビ朝日系)のオファーめっちゃくる!」「(断っても)なかなかあきらめない」というような、西・朝井の裏話なども飛び出す。  中でもすごかったのは、先ごろも芥川賞候補に選出された村田沙耶香だ。小説家仲間から「クレイジー」と評される彼女は、ウワサ以上にクレイジーだった。 「私のルール」のコーナーで、彼女は「自分に湧き上がった感情、特に負の感情は頭の中で分析し、原形がなくなるまで研究して遊ぶ」というルールを発表した。  学生時代、女生徒たちに嫌われていたセクハラ教師がいたという。確かに、自分の体をぎゅうぎゅうと押し付けてきたりする。当然、嫌悪感が押し寄せてきた。だが、村田は、そこで「本当にこれは正しい嫌悪感なんだろうか?」と立ち止まった。周りのみんながその教師のことを嫌い、セクハラだと言っているから惑わされているだけではないか、と。そんなことを分析しているうちに、嫌悪感がいつの間にかなくなってしまったというのだ。  また、村田は作家だけで生活できるようになっても、週3ペースでコンビニのバイトを続けている。  そこで「ちょっと、こっちこっち」と客に呼ばれ、「なんでしょう?」と近寄ると突然、ギュッと抱きつかれた。事件である。  だが、村田は「気がつかないふりをしよう」と思った。気づいたら「セクハラっぽい雰囲気になっちゃうから」と。いや、「セクハラっぽい」というより、「強制わいせつ」である。さらに、おにぎりを陳列している際、別の客に急に足首をつかまれた。また気づかないふりをしていたら、ほかのお客さんが飛んできて「お前何やってるんだ!」と騒ぎになった。それを「セクハラみたいになっちゃった」とあっけらかんと言うのだ。まさにクレイジー。  よく小説は小説として独立して読みたいから、作家の人となりは知りたくないという人もいる。もちろん、それは読み手の態度のひとつだ。だが、作家の人となりを知ることで作品が立体的に見えたり、それを手にするきっかけになることは少なくない。事実、若林の下には「出版業界のために(なる番組を)ありがとう」という声が届くという。  だが、若林は出版業界のためにやっているわけではない。「俺が楽しくてやってる」と言うのだ。  聞き手が楽しんでいるから、自ずとしゃべる方も楽しくなる。すると、それを見ている視聴者も楽しい。 「俺、とてもじゃないけど、(テレビで)本音言ったら仕事全部なくなっちゃう」と、“本音”をさらけ出す若林に作家たちは共感して、素顔を見せてくれる。 「未知の世界を知ることのはものすごい喜び」と村田は語っているが、まさにこの番組はそんな未知の世界を教えてくれるのだ。  残念ながら、今週(6月24日)放送される回で第1シーズン最終回を迎えるが、まだまだ魅力的な作家が数多くいる。  若林のライフワークになってほしい番組だ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

送信後に顔面蒼白! 「メールの誤送信」を防ぐ手だては?

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イメージ画像(Thinkstockより)
 いつも通り見積もり書を作成して、履歴からちょいちょいと相手を選択して、送信。“あれ、ちょっと見覚えのないアドレスだな”と思って送信後に確認したら、送った会社のライバル会社。見積もり価格が異なっていたため大問題になり、取引中止に……。または、同僚の態度に頭が来て長文のちくりメールを上司に送ろうとしたら、本人に送ってしまい、大げんかになった。浮気相手への連絡を妻に送って、修羅場勃発などなど。メールの誤送信の怖さは周知のことだろう。  誤送信は怖いので、慎重に確認しよう、といったふわっとした努力目標は効果ゼロ。いつかまた絶対に繰り返すことになる。では、どうすればいいのか?  その答えのひとつが、7月1日にKDDIからリリースされる、メールの誤送信防止アプリ「Nazori Mail Checker」だ。法人向けのソリューションだが、オールドスタイルかつ画期的な手法を取り入れている。アドレスや件名、添付ファイルなどをマウスでなぞることで確認を強制的に促し、ミスを見つけてくれるのだ。ルーチンワーク的に適当になぞると、確認していないと判別し、再度操作を促すという徹底ぶり。確認すべき重要情報は色が変わったり、ローマ字や英語表記のメールアドレスをひらがなに変換したり、アプリをインストールしたPC間で添付ファイルを相互になぞり操作で確認するなど、ミスを見つけるための機能が充実しているのが特徴だ。  とはいえ、個人が導入できるシステムではない。まず個人の場合は、送信直後にミスに気がついた際、キャンセルできるアプリを使うことをお勧めする。GmailやInbox、そして筆者のメインメーラーである「Shuriken 2016」(ジャストシステム)などは送信キャンセルができるので活用したい。  添付ファイルを誤送信することで情報が漏洩するのを防ぎたいなら、パスワード付きのZIPに圧縮すればいい。解凍用のパスワードをメール以外の方法で送っているなら、最悪の事態は免れる。その際、ファイル名も送信先の名前を含めた具体的なものにしておくと、さらに安心だ。「柳谷様_見積もり」というファイル名で山田さんに送ろうとしていれば、確認画面でも見つけやすい。  送信先は履歴やアドレス帳から選択することが多いと思うが、その際、メールアドレスだけを見て選択するのは避けたほうがいい。必ず、正確な漢字で名前を登録し、送信画面で確認できるようにしておこう。アルファベットの羅列だと、一瞥しただけだけではミスに気がつかない可能性が高いからだ。日本語なら「河合」と「川井」など、同じ読みでも見た目が異なるのでわかりやすい。  普通の人であれば、誤送信は1~2年に1回というところだろうが、その時に運が悪いと、大きな被害を招きかねない。普段から負担にならない程度の誤送信防止対策を取っておくと、トラブルを回避できる可能性が高まる。喉元過ぎると熱さを忘れるのが人間だが、できる限り、日々実践することをお勧めする。 (文=柳谷智宣)

15歳少女と中年男性が「洞穴」で愛の逃避行!? 中国で“年の差”駆け落ち妊娠が相次ぐワケ

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今年5月、妊娠した15歳少女が自らSNS上にアップした画像
 今年5月、中国の15歳少女が、自らの妊娠をSNS上に写真付きでアップし、性の低年齢化が問題になったばかりだが、今度は30歳以上年の離れた男と駆け落ちした少女に関するニュースが入ってきた。 「頭條新聞」(6月14日付)によると、中国南西部に位置し、少数民族も多く暮らしている貴州省沿河トゥチャ族自治県の山中で、ホームレスのような生活をしている男女が発見されたという。発見した村人によると、2人は村の近くにある洞穴で生活しており、村人たちは当初、2人を親子だと勘違いしたという。
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2人が発見された洞穴。
 しかし、2人から事情を聴いたところ、男は46歳で、少女はなんと15歳。しかも、少女はこの男の子どもを身ごもっており、すでに妊娠8カ月であることがわかった。2人を知る関係者の話によると、2人は真剣に交際をしていたが、少女の両親から交際を反対され、駆け落ちをして、人里離れたこの洞穴で生活を始めたのだという。  現在、少女は地元当局に保護され、実家のある重慶市に帰されたという。一緒にいた46歳の男は、この少女が14歳の時点で性的関係を持ったということになり、警察は強姦罪容疑で事情聴取したという。  30歳も年の離れた男女の“愛の逃避行”に関して、中国版Twitter「微博」には多くのユーザーからコメントが寄せられた。
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保護された15歳の少女。妊娠8カ月だったという
「愛に年齢は関係ないっていうけど、相手が若すぎると逮捕されちゃうんだな」 「このジジイが金持ちで高級マンションに暮らしていたら、少女の両親も大賛成してただろう」 「洞穴で出産して、このままずっと生活するつもりだったのか? いくら愛し合っていたとしても無理があるだろ?」  中国では今回のように、10代少女と年の離れた男性が駆け落ちする事件が増加している。2015年5月には浙江省で、14歳の少女が34歳の男と駆け落ちし、警察が男を誘拐容疑で逮捕する事件も発生している(「中国新聞網」同年5月27日付)。中国の社会問題に詳しい北京市在住の日本人大学講師は、次のように語る。 「中国で近年多発する10代の少女と中年男性の駆け落ちには、共通点があるんです。少女のほうは留守児童という場合が多い。留守児童とは、両親が都市部に出稼ぎに行って不在で、学校にも通わずに実家の祖父母に預けられた子どもたちのことです。両親の愛に飢えている10代の思春期の少女は、両親と同じ年齢くらいの男性に癒やしを求めてしまうのでは? 中国には留守児童が現在6000万人以上いるといわれていますが、さまざまな悪影響が出てきています」  日本では駆け落ちは美談とされることも多いが、中国では複雑な事情があるようだ。 (文=広瀬賢)

SODの新レーベル「青春時代」からデビューの戸田真琴、セーラー服で処女喪失!

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 昨年12月に誕生し、涼海みさ、西野希、今宮いずみらをデビューさせたSODの新レーベル「青春時代」から新たな美少女、戸田真琴がデビューする。タイトルは『「私、Hがしてみたいんです」戸田真琴 19歳 処女 SOD専属AVデビュー』(6月23日発売)。厳格な両親のもとで育ち、性的なことにはまるで無縁、これまでキスも知らなかったという現役女子大学生の戸田が、もう一度セーラー服を身にまとって青春を再体験、昭和を思わせる古びた日本家屋を舞台に処女喪失を果たすという衝撃的な内容となっている。今回はデビュー直前の戸田を直撃。デビューに至った経緯などを聞いてきた。
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──いよいよデビューですね。 戸田真琴(以下、戸田) 緊張しますね。まだ作品が発売もされていないのにたくさんの人がわたしをすでに応援してくれていて、Twitterのフォロワーもたくさんできました。環境の変化に、ただただ驚いています。 ──今回のデビュー作の見所はなんといっても戸田さんの処女喪失。 戸田 はい(笑)。 ──戸田さんみたいな人が19歳になるまで処女だったという事実が、まず驚きです。 戸田 信じてくれない人もいるみたいですが、本当にそうだったんです。 ──なんでまた、ここまで処女を守ってきたのですか? 戸田 もともと実家が結婚するまでエッチしてはいけないっていう、ちょっと厳しい家だったんです。笑われるかもしれないんですけど、男の子と2人きりになってはいけませんとか、派手な下着は着けちゃいけないとか、お母さんの教育も大きくて、ずっと処女でいることがあたり前のようにわたしも感じていて、大学に入るまで性にまったく興味がわかなかったんです。 ──男の子に誘われたりという経験も、今までなかったんですか? 戸田 あったのかもしれないけど、そんなふうだったので、わたしすごく鈍感で……。学校で周囲の女の子たちが「エッチした」っていう話をしていても、なんで結婚もしていないのにそういうことするんだろうって、全然信じられなかったくらい。
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──処女を捨てようと思ったきっかけはなんだったんですか? 戸田 失恋がきっかけなんです。大学に入った時に好きな人ができたんです。そのときに、自分も女なんだって初めて意識するようになって、エッチをしてみたいっていう願望が芽生えたんですけど、男の人とどう接していいかわからなくて、何もできないまま結局、その人に彼女ができてしまって……。怖くて踏み出せない自分を変えてみたいって思ったんです。自分が正しいって思っていたことに、初めて疑問を持ったんです。 ──でも、その処女喪失の舞台がAVっていうのも、また思い切りましたね。 戸田 はい。でも、自分で決めたことなので。 ──エッチなビデオは一度でも見たことがあったんですか? 戸田 なかったです。見たのは最初の撮影の後。仕事の関係でいくつか他の女優さんのを目にする機会があって。 ──どんなことをするかも、ほとんど知らずに撮影に挑んだわけでしょう? 戸田 はい。 ──びっくりしたでしょう? 戸田 意外と平気でしたよ。 ──男の人の体も初めて見たんでしょう? 戸田 はい。それは確かにびっくりしました。お父さんのも見たことなかったので……。 ──どうでした? いきなり見せられて引いたりしなかった? 戸田 こんな色でこんな形なんだって。汚らしいとかは思わなかったです。
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──自分自身が裸になることはどうでした? 抵抗はなかった? 戸田 ずっと緊張していました。メイクしている時からドキドキしていました。 ──どんなことするかはわかっていたの? 戸田 まあ、一応、保健体育の勉強もしていましたので(笑)。最低限のことはわかってはいましたよ。 ──直前はどんな心境でしたか? 戸田 本当に今日わたしするんだって。キスも初めてだったし、確かにわからない部分もたくさんあったけど、今さら聞けないのでってそこは割り切っていました。自分の価値観を今日全部ひっくり返しやろうって思っていたので。 ──終わってみて感想はどうでした? 戸田 感慨深かったです(笑)。 ──痛くなかった? 戸田 ちょっと痛かったです。でも、男優の方が優しくしてくださったし。自分が知らなかったことを体験できて、痛いというより単純に感動でした。ちょっとうれしかったですよ。 ──気持ちいいとかいう感覚はありました? 戸田 全然ありました。でも、いっぱいいっぱいであんまり覚えていないです。 ──最初がプロだと、もう一般の人とエッチできないですね。 戸田 そうでもないですよ(笑)。好きな人とするのがやっぱり一番気持ちいいと思います。 ──フェラチオなんかにも初挑戦したわけですよね。 戸田 触っていたらあそこがピクッと動いてびっくりしました。 ──男は自分で動かせますからね。 戸田 やっぱりそうなんですね(笑)。自分で動かせるんですね。
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──初体験を終えたあと、誰かに話したりしましたか? 戸田 まだ誰にも言っていないです。 ──周りはまだ処女だと思っているかもしれないですね。 戸田 処女だということも知らないと思います。そういうことわたし一切周囲に言ってこなかったんです。 ──出来上がった作品は見たんですか? 戸田 まだ見ていないです。監督はオナニーのシーンがすごくいいって言っていましたけど……。 ──撮影でオナニーするの恥ずかしくなかったですか? 戸田 恥ずかしかったです。でも、スタッフさんが気を使ってくれて、わたしを一人にしてくれたので、なんとかできました。 ──プライベートのことも聞きたいのですが、今、19歳。静岡出身だそうですね 戸田 はい。静岡の田舎のほうです。近くにお茶畑があったり。 ──高校時代もこの作品と同じようにセーラー服の高校だったんですか? 戸田 そうです。今回、久しぶりに着れて、ちょっと恥ずかしかったですよ。 ──クラブ活動とかは何をしていたんですか? 戸田 放課後は生徒会でした。 ──趣味が手紙を書くこととありますが、文章を書くのが好き? 戸田 好きです。小さい頃から友達によく手紙を書いたりしていました。あと好きな漫画家の方にファンレターを書いたり。 ──インドア派ですね。 戸田 そうですね。中学も美術部だったし。 ──特技が映像製作? 戸田 実はマイカメラを持っているほど好きなんです。映画を見るのも好きですけど、撮るのも好きで。いつかAVを撮ってみたいです(笑)。 ──映画は普段どんなものを見ているんですか? 戸田 ゴダールさんが好きなんです。 ──ゴダールが好き? 戸田 そんなに詳しいわけじゃないですけど。変わったものが好きで……。
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──戸田さんがAVを撮るならどんな作品を作りますか? 戸田 どうだろう……。入っているところばかり撮るかも。そこに一番興味があるから(笑)。 ──ちなみに自分の体ではどこが一番好き? 戸田 自分で好きなところは特にないです。でも、男優さんはお尻がいいって。監督もそう言っていたのでたぶん今回はお尻がたくさん映っていると思いますよ(笑)。 ──今後はどんなことに挑戦してみたいですか? 戸田 AVを続けるなら、ずっとこのイメージでいたいというのが本音です。毎回、ドキドキしていたいなって。ずっとバージンの感覚を持ってやっていきたいって思っているんです。 ──なるほど。 戸田 慣れたくないんです。慣れない自分でいたいんです。今の気持ちを忘れずに活動していきたいです。 ──性格的には汚されたいタイプ? 責めたいタイプ? 戸田 責められたいタイプです。相手から来ることを想像してオナニーするので。自分からいくのは無理です。だって、どうしていいかわからないし。 ──好きなタイプも年上のほうがいいのかもしれませんね。 戸田 自分より物事を知っている人に憧れがありますね。自分が世間知らずだということを自覚しているので、いろいろ教えてもらいたいんだと思うんです。でも、年上が好きとか年下が好きとかは、正直まだよくわからないです。 ──作品のテーマが「青春」。ご自身にとって青春って何ですか? 戸田 どうなんでしょう。自分の青春を思い返すと、やっぱり保守的だったなって思うんです。もっと踏み出していれば、もっといろんなことがあったんじゃないかなって。後悔まではいかないですけど、ちょっと残念な部分はあります。これからは作品のなかで、そんな青春を少しずつ取り返していきたいです。 ──最後に改めてデビュー作の見所を。 戸田 最初のエッチのところは絶対見てほしいって思っています。そして、作品が進むに連れてわたしがだんだんこういうことだなって理解して、少しずつ大胆になって絡んでいく感じも見て欲しい。この作品のような初々しさを失わずこれからも頑張っていきますので、みなさんよろしくお願いします! (取材・文=名鹿祥史)
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●戸田真琴Twitter https://twitter.com/toda_makoto

日本にも“出稼ぎ”来日? 韓国「前科38犯」ベテラン女スリ師(72)の巧妙な手口とは

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防犯カメラの映像
 今年3月、東京・上野駅のイベントスペースで、キャリア65年超えの超ベテラン女スリ師(83)が逮捕された。この女のあまりにも長いキャリアに、驚いた人も多いだろう。しかし、ベテランスリ師に関しては、お隣・韓国も負けていない。  6月15日、人生の大半以上をスリや窃盗に捧げてきた前科38犯の女A(72)が逮捕された。「キム」と「チョ」、2つの戸籍を巧妙に使い分けて犯行を繰り返してきたAの壮絶な半生は、韓国で大きな話題となっている。  1943年、Aはキム家の娘として生まれたが、朝鮮戦争の際に家族と生き別れ、戦争孤児となった。孤児院に預けられたAは、スリの技術を身につけ、たくましく成長していく。16歳になり、孤児院から出ると、本格的にスリを本業として生計を立てるようになった。  そんなAにとって最初の転機となったのは、33歳の時だ。経緯は不明だが、彼女はチョ家の養子として迎えられたのだ。正式にチョ姓となったAだが、スリをやめなかった。  さらなる転機が訪れたのは40歳の時。政府主導による離散家族対面制度を利用して、生き別れた家族の捜索を始めたのだ。そして、幸運にもAは家族と再会。登録上の戸籍をキムに戻した。が、Aの狡猾さはここからだった。彼女はキム姓を復活させながら、チョ姓の登録を抹消しなかったのだ。  こうして、Aは2つの戸籍を取得。定職のない彼女は生活保護を受けながら、スリの犯行も重ねていった。そして幾度となく警察に逮捕されるものの、「キム姓」での執行猶予期間中は「チョ姓」で活動し、「チョ姓」での執行猶予期間中は「キム姓」として活動する、いわば二重生活を送り続けたのだ。しかも、両姓が使用不能だった1992~2004年の間には、スリの舞台を日本にも広げていた。Aは通算50回以上、来日しては何食わぬ顔でスリを繰り返し、2度ほど強制送還されている。  結局、Aはチョ姓で28回、キム姓で10回逮捕されている。ちなみに、Aの二重戸籍は08年に一度バレたが、当時は曖昧なまま見過ごされたようだ。しかし、今回ばかりはメディアに大きく取り上げられ、さすがのベテランスリ師も、年貢の納め時となりそうだ。  巧妙なAの半生を知った韓国ネット民の多くが、「これが今の韓国老女のロールモデル」「まともな教育を受けていないとこうなるのか……」といった侮蔑や同情をあらわにした。しかし、一方で「日本のみなさんすいません」「やっぱり、スリの元祖の日本に行ったのか」など、活動の拠点となった日本に対する謝罪や揶揄のコメントが残されている。  スリ人生を送ってきたAだが、そのバイタリティーをほかの分野に向けていたら、もっと別の成果を挙げられたかもしれない……。

42歳非モテ男と、18歳フィリピーナの壮絶すぎる国際結婚物語『愛しのアイリーン』

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『愛しのアイリーン』(新井英樹/太田出版)
 国際結婚というと、皆さんがすぐに思い浮かべるのは千昌夫とジェーン・シェパード夫人、梅宮辰夫とクラウディア夫人、川崎麻世とカイヤ夫人、後藤久美子とジャン・アレジ等の華々しい結婚ではないでしょうか。えっ、どれも古いって?  今回ご紹介する『愛しのアイリーン』は、1995~96年まで「ビッグコミックスピリッツ」(小学館)に連載されていた新井英樹先生による作品で、国際結婚がテーマです。しかし、国際結婚といっても、いま挙げたような華やかな事例とはちょっと違い、フィリピン人女性とのトンデモ国際結婚がテーマとなっています。  80~90年代まで、日本人男性がフィリピンに行って嫁探しをし、フィリピン人女性は出稼ぎ感覚で日本に嫁ぐ……そういったスタイルの国際結婚が社会現象になっていました。「ジャパゆきさん」という言葉がはやったり、フィリピン人女優のルビー・モレノが活躍したりしました。『愛しのアイリーン』は、そんな社会情勢に強く影響を受けています。  それはともかく、『愛しのアイリーン』ってタイトル、なんともラブリーでかわいらしいですよね。タイトルだけだと、きっとキュートな女性が登場するあまーいラブコメじゃないか、なんて思う人もいるかもしれません。ところがどっこい、内容は全然かわいくありません。出てくるのは、オナニーとセックスとバイオレンス。主人公は有り余る性欲が抑えられず、「おまんごー!」「メイグラーブ!」と、方言全開で雄叫びを上げたりします。軽い気持ちで読むと、トラウマになる作品ですね。  舞台は、過疎化が進行したとある山村。主人公、宍戸岩男は熊のようなガタイをした大男で、パチンコ店勤務のモテない42歳のオッサンです。同居する家族は年老いた母親・ツルと、認知症が進行している父親・源造……なんとも切なさがこみ上げてくる設定ですね。  1話目から、岩男の非モテエピソードが全開です。仕事から帰ってきて、夜中に親の目を盗んでAVやエロ本を見ながら自慰にふける主人公。その様子を、障子の穴から心配そうにのぞく母。なんともやるせないシーンです。なにより、この42歳独身男にプライバシーが皆無なのがやるせない。母よ、そこはのぞかないでやってくれよ……。  そんな母は、結婚するアテもない息子を不憫に思い、お見合いをセッティングしようとするのですが、岩男は母ちゃんが苦労してセッティングした縁談を頑なに拒みます。  実は、岩男は職場にいる愛子という同僚に惚れていました。バツイチ子持ちの薄幸そうな清楚系美女ですが、岩男に対し、ちょくちょく気があるようなそぶりを見せるため、免疫のない純情中年童貞は、すっかりその気になってしまっていたのです。  ところが、その愛子が清楚な見た目とは裏腹に超お盛んで、パチンコ店の複数の男性従業員とエッチ済みだったのでした。その事実を知って愕然とする岩男は、怒りのあまり愛子の自宅に押しかけるも「ほ…本気だと困るんだわ」と、ガッツリ振られます。その夜、怒りのあまり車で壮絶に事故り、血だるまの状態で雪山に駆け上り、『北斗の拳』のケンシロウよろしく上半身の服をビリビリに引き裂きながら「お…おま…おまんごー」と絶叫。あまりに壮絶すぎるシーンに、読者の大半はドン引き必至。それにしても、非モテをこじらせるとケンシロウ化するんですね。知らなかった……。  さて、ここまでのシーンで6話経過しているのですが、一切タイトルの「アイリーン」がなんなのか触れられていません。まるでスピッツの「ロビンソン」並みに謎の存在でしたが、ここから急展開します。  愛子に振られて失意の岩男は、あっせん業者になけなしの貯金280万円を支払って、フィリピンへ嫁探しに。そして、30人の嫁候補と面談の末、面倒くさくなって決めたのが、18歳の生娘、アイリーンでした。ただヤリたいだけの夫と、カネ目当ての妻。打算だらけの国際結婚が成立します。  しかし、せっかく嫁を連れて帰国した岩男、バラ色のハネムーンどころか、そこからが地獄の始まりでした。岩男が黙ってフィリピンに嫁探しに行っている間に父が亡くなっていたのです。事もあろうに、葬儀中にフィリピン人妻を突然連れて帰ってきたため、母・ツルが激怒。その姿は、まさに鬼婆そのものでした。その後のシーンでは、ツルはアイリーンに猟銃を突きつけ、単なる脅しかと思いきや、本当に発砲。間一髪で逃れたものの、本気でアイリーンを殺しにかかるシーンが何度かあります。こんな恐ろしい婆さん、マンガでもなかなかいないレベルです。  家の敷居をまたげなくなってしまった岩男は、アイリーンとともにラブホテルを転々とする生活を余儀なくされますが、しょせんカネで買った関係。アイリーンが岩男に心を許さず、セックスを拒み続けるため、いまだに初夜を迎えられません。280万円払っても望みがかなわない岩男は、ラブホのベッドを引き裂き、逃げ回るアイリーンに対し「おまんごー」「メイグラーブ!!」「ファッグ ミ ファッグ ミ」と怒りの絶叫。最後は、ホテルの部屋中の器物を破壊しまくります。非モテが極まって、公害レベルの迷惑な存在へと進化!  ここまででも十分に常軌を逸している展開なのですが、その後もすごいです。どうしても岩男とアイリーンの結婚を受け入れられないツルは、アイリーンと和解するフリをして家に呼び寄せ、女衒のヤクザ者に売り飛ばします。しかし、ヤクザに車で連れ去られるアイリーンを岩男がカーチェイスの末、決死の救出。勢い余って、ヤクザ者を猟銃で撃ち殺してしまいます。  岩男とアイリーンは、その遺体を人里離れた山中に埋めます。皮肉なことに、結婚後初めての共同作業がケーキカットではなく、死体埋葬でした。そしてその夜、2人は初めて結ばれるのです。  その後、2人は仲睦まじく幸せに……ということは全然なく、人を殺した罪悪感と、殺したヤクザの仲間からの執拗な嫌がらせにより精神崩壊状態の岩男は、同僚の愛子を襲ったり、アイリーンの友人のフィリピーナを買ったりと、女がいれば手当たり次第にセックス三昧で現実逃避に走ります。人を殺した後が一番モテモテ、なんという皮肉でしょうか。  その後はなんと、岩男が途中で死亡。残されたアイリーンとツルが壮絶な嫁姑バトルを展開しますが、最後の最後までドン底すぎる展開が続きます。  実は本作品、農村の少子高齢化や嫁不足問題、後継者問題、そして国際結婚といった複雑な社会問題をテーマとして扱っている作品でもあるのですが、終始狂気に満ちあふれた、気が抜けないストーリーとすさまじい画で、そういった部分をまったく感じさせません。バブルアフターで浮かれ気分の残る世間の風潮に強烈な冷水を浴びせるものすごいマンガ、それが『愛しのアイリーン』だったのです。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

綾野剛×白石和彌の実録犯罪エンターテイメント!!『日本で一番悪い奴ら』とはいったい誰なのか?

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誰よりも熱い正義感の持ち主だった諸星(綾野剛)は悪徳刑事の道をまっしぐら。エス(情報提供者)たちと家族同然の仲となる。
 拳銃の密輸、覚醒剤の売買、暴力団との裏取引き、情婦とのキメセク……。綾野剛主演の実録映画『日本で一番悪い奴ら』の主人公は様々な犯罪に手を染める。これだけ聞くと、この映画の主人公は裏社会の人間だと思うだろう。だが、彼はれっきとしたした公務員だった。北海道警の刑事であり、上司の命令に従って銃を裏社会から入手した上で、自分たちの手でその銃を度々押収。さらにその銃を購入する資金を稼ぐために、覚醒剤を横流しした。警察による組織ぐるみの犯罪行為を真っ正面から描いた本作は、今年最も注目すべき問題作である。  本作の主人公である悪徳刑事・諸星のモデルとなっているのは、2002年に発覚した“稲葉事件”の稲葉圭昭。北海道警の現役警部が覚醒剤所持と銃刀法違反で逮捕されたこの事件は、日本中の警察組織を震撼させた。警察内部の組織的腐敗はインディペンデント映画『ポチの告白』(05)でも糾弾されたが、綾野剛を主演に起用した本作は9年間の刑期中に稲葉が執筆した『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社)を原作にし、実在の警察官たちが捜査実績を残すために事件の捏造、やらせ逮捕、泳がせ捜査などの違法行為まみれになっていく過程を克明に描いている。茨城上申書殺人事件を題材にした『凶悪』(13)で一躍名を挙げた白石和彌監督の演出も冴え、『凶悪』以上に振り切った実録犯罪エンターテイメントに仕上がっている。  諸星(綾野剛)は中学、高校、大学と柔道ひと筋に打ち込んできた根っからの体育会系のどさんこ。柔道の実力を買われて、北海道警にスカウトされる。道警は全国警察柔道大会でまだ優勝をしたことがなく、念願の初優勝を果たすために諸星は必要とされていた。道警に初優勝をもたらした諸星は道警本部の刑事となり、ここで先輩刑事の村井(ピエール瀧)から捜査のイロハを学ぶ。「刑事が書類をいくら書いても出世しない。実績を残すことだ」と村井に教えられ、諸星は裏社会の情報を提供してくれるエス(スパイ)を育てることになる。エスがもたらした情報によって、諸星は麻薬と銃を摘発することに成功。やがて全国の警察で銃器摘発キャンペーンが張られ、諸星は道警に新設された「銃器対策室」のエースと呼ばれるようになっていく。  
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北海道警「銃器対策室」のみなさん。1995年に国松警察庁長官狙撃事件が起きたことから、ますます予算が増えていった。
 銃器対策室の上司たちにとって、諸星は欠かせない人材だった。面倒見のいい諸星は、地元暴力団の幹部・黒岩(中村獅童)、ヤクの売人兼DJの太郎(YOUNG DAIS)、盗難車ブローカーであるパキスタン人のラシード(植野行雄)らをエスとして抱え、裏社会の顔役に収まっていた。諸星に頼めば、すぐに拳銃を用意してくれた。銃検挙の実績を残すことで、道警の銃器対策室は予算を大幅に増やすことができた。銃がないときは、太郎やラシードがロシアまで出向いて銃を密輸した。だが、公務員の給料だけでは銃を購入する資金やエスたちに渡す小遣いに困るようになり、仕方なく諸星は覚醒剤をさばき始める。現役刑事である諸星の車やマンションは警察に調べられることがないので、裏ビジネスをやるには好都合だった。覚醒剤の収益で銃を仕入れ、自分たちでその銃を摘発し、度々表彰された。ブラックジョークとしか言いようがない行為が、道警の日常風景となっていた。  思い込んだら一直線の男・諸星を演じた綾野剛はハマリ役。『新宿スワン』(15)の風俗スカウトマン、『天空の蜂』(15)の心優しいテロリスト、『リップヴァンウィンクルの花嫁』(16)のお調子ものの便利屋など、単純に善悪に二分することができないグレーゾーンの人間を演じることで、妙なフェロモンを発する男優だ。上司の考えたシナリオに従って、諸星は100丁以上の銃を集め、銃器対策室のエースに祭り上げられる。すべては道警のため、強いては道民のため。監督に命じられるままに、どんな役にでも成り切ってみせる“役者バカ”と本作の主人公はとてもよく似ている。綾野剛は白石監督や本作のため、強いては映画界のために劇中でアンモラルな行為にのめり込んでいく。実際の稲葉事件は2名の自殺者を出した陰惨なものだが、白石監督の演出のもと、この事件の中心にいた諸星を綾野剛は全力で演じ切り、犯罪青春映画と称すべき不思議な高揚感を作品に与えている。
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エスたちの協力によって、諸星のもとに拳銃が続々と集まる。これらのチャカはコインロッカーなどに隠し、道警の捜査実績となる。
 諸星に刑事としての心得をレクチャーするベテラン刑事を演じたピエール瀧は、『凶悪』に続く白石組への参加で、前作以上の味わいがある。お人好しゆえに、裏社会の落とし穴に陥ってしまうダメ男の哀愁を感じさせる。そんな村井は辣腕刑事時代に、味のある台詞を諸星に向かって吐く。「いい女を抱けば、男の格も上がるってもんだろ」。綾野剛、ピエール瀧らの力演&妙演に引き込まれるように、すすきのNo.1ホステス役の矢吹春奈は着物を脱いでゴージャスな裸体を披露する。背中の刺青がいかがわしく、そして艶やかだ。犯罪映画には濡れ場も欠かせない。綾野剛が女優たちと次々と濡れ場を演じていくのも本作の大きな見どころ。後半にはシャブ中になった矢吹とのキメセクシーンまで用意してある。映画の中で不道徳の限りを尽くす綾野たちは、それはそれは楽しそうだ。  マーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』(90)やナ・ホンジン監督の『チェイサー』(08)ばりに振り切った実録犯罪エンターテイメントが日本映画界にも登場したことを、うれしく思う。だがその一方、組織ぐるみで違法行為を重ねていた道警からは諸星のモデルとなった稲葉元警部ひとりしか逮捕されていないという事実にも驚く。裁判で彼が証言した事実は、すべてシャブ中の世迷い言で済まされてしまった。本当に“一番悪い奴ら”はこの映画を観て、やはり高笑いするのだろうか。 (文=長野辰次)
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『日本で一番悪い奴ら』 原作/稲葉圭昭 脚本/池上純哉 監督/白石和彌  出演/綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美、田中隆三、みのすけ、中村倫也、勝矢、斎藤歩、青木崇高、木下隆行(TKO)、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童  配給/東映、日活 R15+ 6月25日(土)より全国ロードショー (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会 http://www.nichiwaru.com

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