【南シナ海仲裁裁判】敗訴の中国が徹底抗議! くまモンの政治利用に、「海南省フィリピン県になるべき」との暴論まで……

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中国共産党の機関紙「人民日報」は、微博上でキャンペーンを展開。約226万人がリツイートしている
 南シナ海をめぐる中国の行動について、国連海洋法条約違反だとするフィリピンの訴えに対し、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は7月12日、中国が独自に設定した「九段線」に「法的根拠はない」との判断を下した。中国はこの判決を受け入れないことを表明しているが、同国のネット社会はお祭り状態になっている。  中国共産党の機関紙「人民日報」は、中国版Twitter「微博」でキャンペーンを展開。「中国の領土主権は、他人による仲裁を必要としない。中国(の領土)は少しも減らすことはできない」というメッセージ付きの地図画像を投稿すると、翌13日18時現在で約226万人がリツイートし、約9万人がコメントを付けた。その画像は、中国版LINE「微信(WeChat)」でも広く拡散されている。  この“お祭り”は、同国の著名人らも巻き込んで拡大を続けている。人気女優、范冰冰(ファン・ビンビン)をはじめ、あらゆる芸能人がリツイートを行う一方、その内容をメディアがウォッチ。まるで踏み絵のような状態になっている。
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くまモンを政治利用する暴挙も。熊本県には、ぜひ抗議をしてほしい
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フィリピンとのサッカーの試合結果を持ち出し、中国の優位性を主張するトンチンカンな者も
 当然のように、どのコメントも中国を支持する内容だ。「戦争しかない!」「答えは2つしかない。南海(南シナ海)は中国のもの、あるいは南海とフィリピンが中国のもの」「南海は350万平米、フィリピンは29万9,700平米。欲しいのはどっち?」「海南省フィリピン県にするべきだ」など好戦的かつ威圧的なものが多く見られるが、中には過去40年にフィリピンと対戦したサッカーの試合結果を持ち出し「中国は9戦全勝で、45の得点を決めたのに対し、フィリピンは0点だった。それでどうやって人民解放軍に挑戦できるのか?」と挑発する者や、近年、中国での知名度が上がっている熊本県のゆるキャラ「くまモン」の写真に「僕はフィリピンが死ぬことを望む」などといったセリフを入れる者まで現れる始末だ。
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中国の主張が書かれた紙を、無理やり持たされている黒人
 また、「南海は絶対中国のもの!」と書いた札を掲げた写真を投稿する者もいたが、その中にはアフリカ系の人々も混じっていた。中国政府によると、90以上の国が中国の立場を支持しているが、そのほとんどは、中国が経済的支援をしているアフリカ諸国や、米国との関係がよくないロシアやイランなど。カメラに向かって札を掲げてポーズを取るアフリカ系の人々は、ビジネス上のつながりを盾に無理やり持たされたのか、あるいは、そもそも札に書かれた言葉の意味を理解していなのかもしれない。  ロシアと北大西洋条約機構(NATO)の関係悪化から新たな冷戦時代に入ったという人もいるが、新冷戦時代は、親中国と反中国に分けられるのかもしれない。もっとも、“冷戦”で済めばいいのだが……。 (文=中山介石)

無職だけど、料理は絶品!! “クズッキングパパ”の貧乏グルメ 『貧民の食卓』

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『貧民の食卓』(おおつぼマキ/新潮社)
 世間はすっかり夏のボーナス時期ですね。「ボーナス支給額が上がった!」「祝・景気回復!!」という人もいれば、「ボーナスなんか存在しないし、景気など回復していない!」「呪・アベノミクス!!」なんて人もいるのではないでしょうか。消費税も8%になりましたし、実感としては、まだまだ景気が悪いと感じる人のほうが多いと思います。  というわけで、今後も当面続くであろう格差社会を生き抜くために、食に関するコストは極力抑えたい、自炊して食費を限りなくゼロにしたい、なんて思っている人にピッタリなのが、今回ご紹介するグルメマンガ『貧民の食卓』なのであります。 『貧民の食卓』はその名の通り、1人1食当たり100円を切る激安レシピを徹底的に追求したグルメマンガです。1食当たり100円っていったら、食費は、月に約9,000円しかかからないことになりますね。今のご時世、これはかなりすごいことです。  主人公・赤柿留吉は、中学生の娘と小学生の息子がいる2児の父親です。奥さんが五平餅を喉に詰まらせて亡くなったため、男やもめで頑張っている……のかと思いきや、働く気は一切ゼロ。貯金を切り崩しつつ、日々パチンコと麻雀の稼ぎで糊口をしのいでいるのです。    そんな父親なので、娘・千夏には「おっさん働けー! 子どもに小遣い渡せー!」と罵られるわ、息子・ハジメを遊園地代わりにパチンコ屋へ連れて行ったり、焼酎を飲ませてみたりするなど、なかなかのクズっぷりを発揮しています。  徹底した無職ライフを満喫する留吉ですが、料理の腕だけは超一流。冷蔵庫に残ったわずかな食材や残り物を使って極上の貧民料理を作り、腹をすかせた子どもたちを満足させたり、町内の諸問題を解決したりします。もちろん、出てきた貧民料理のレシピはバッチリ紹介されていますので、そういう意味では構成が『クッキングパパ』に酷似していますが、肝心のパパが無職であるというところが全然違います。つまり、本作品はクッキングパパならぬ、クズッキングパパなのであります。  作中紹介されるメニューは1食当たり100円以下を目指しているだけあって、どれも徹底的にコストダウンが図られていますが、それでいて、それなりに旨いというのがポイントです。そんな貧民メニューを、いくつかご紹介しましょう。 ●「おかずにヘンシン風ライス春巻き」  冷蔵庫の冷ご飯を春巻きの皮で巻いて揚げるメニュー。パリッっと香ばしい春巻きで、ご飯のおかずにピッタリ! 気がつけば、ご飯をおかずにご飯を食べる炭水化物祭り状態になっていますが、なんと1人前53円という驚きの低コスト。まさに貧民料理です。 ●「胴の短いウナギ丼」 いまや庶民に手の届かなくなりつつある高級料理、ウナギ丼。気分だけでもウナギ丼を味わいたいということで、イワシを使ってウナギを再現するという、まさに貧民の知恵がほとばしる一品。考えてみれば、タレさえちゃんとしてれば、ウナギだろうがアナゴだろうがイワシだろうが、大して変わらないですよね(そんなことないか)。お値段も、胴が短い分、リーズナブル。1人前95円でいただけます。 ●「おめめパッチリじゃこめしセンベイ」「あたまシャッキリ梅レタススープ」 受験生向けに目が覚める歯応えのある夜食を、ということで作られたメニューが、この2品。じゃこめしセンベイが1人前12円、スープは13円と、2品合わせても25円という、本作品中屈指の超低コストメニュー。なんだこれ、駄菓子より安いじゃねーか! ●「赤柿屋の100円牛丼」 牛丼が100円って、一番安い時のすき家でもそんなに安くなかったんですが、どうやって実現するんでしょうか……? と思ったらなんと、牛丼屋で買ってきた一杯の牛丼をお麩と玉ねぎと卵で増量して4等分してしまうという、一杯のかけそばを超えるド貧民メニューでした。しかも1人前89円って、100円切ってるし!! ●「ステキなステキなステーキこんにゃく」 塩コショー、カレー粉、ニンニク、ごま油、肉味噌などなど、ありとあらゆるスパイシー素材で炒め合わせる涙ぐましい努力により、こんにゃくでステーキを再現した1品。1人前84円。これで満足できるなら、ステーキは一生食べる必要なし! ***  もちろん作中にはもっと詳しいレシピがバッチリ載っていて、読めばその日にすぐ貧民料理が作れるようになっています。問題は、ここに載っているレシピよりも単行本自体の価格のほうが高いところですね。そういう意味では、実に悩ましい作品です。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

「まるでハーレム街……」韓国で増加する“お騒がせ外国人”が、深夜の街を全裸疾走!

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全裸疾走した外国人グループ
 韓国を舞台に“お騒がせ外国人”たちによる暴走が続いている。若者が集うソウルや新村(シンチョン)などの繁華街では、焼酎を片手にうろつく若い外国人の姿が増えていて、女性に過剰なスキンシップを取ったり、ビルの入り口で酒宴を開いたりと、法律違反や営業妨害スレスレの行動にも出ているというのだ。同エリアで店舗経営を行う人の間からは、「新村がハーレム街に変わったようだ……」と嘆く声まで聞こえている。  そんな中、7月7日にも、外国人グループによる珍騒動が起きている。深夜1時頃、新村で全裸の外国人男女が、約5分間にわたり、街を駆け回ったのだ。近隣住人の証言により、裸の男女は「罰ゲーム」でこうした行為に及んだことがわかっている。  この騒動は、「外国人がドンチャン騒ぎをしていて、裸の人までいる」という近隣住人の通報によって、警察が出動する事態となった。外国人グループは直前に逃走したことで、現行犯逮捕こそ免れているが、彼らの“全裸疾走”は、多数の監視カメラにしっかりと記録されており、警察は身元を特定して公然淫乱罪で摘発すると発表している。    この事件に対し、韓国ネット民は「街の雰囲気が、そうさせるんだろうな……」などと自国の治安の悪さを嘆く声と、「どれくらい私たちを見下したら、こんな行為ができるのか。即刻、追放しろ!」などと、外国人の狼藉ぶりを糾弾する声の両極端な反応をに分かれている。  こうした迷惑行為が増えたのは、在留外国人が増えたからだ。韓国法務部によると今年5月の時点で、韓国に滞在している外国人は194万9,000人余り。これは、2000年当時の49万人に比べて、約4倍ほども増加した計算になる。  人が増えればトラブルも増える。在留外国人たちによるトラブル続発を受けて、住人たちから不満の声が噴出しているのだ。    7月10日には、ソウルのとある住宅街で、近年急増した、中国人観光客向け免税店に対するデモまで起きている。これは、この手の店がどんどん増えていく影響で、住宅街や学生の通学路にまで、中国人を乗せた観光バスがあふれ返っている状況に、住人がついに怒りの声を上げた次第である。    外国人を積極的に受け入れるのもいいが、自国民の生活を脅かすレベルにまで達すると、少々やりすぎな感を禁じ得ない……。

利用者の“放尿グセ”で水質悪化! 中国「便器プール」に入った少女の皮膚が剥がれ落ちる

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芋洗い状態の中国のプール
 この季節、中国各地のプールは、あまりの混雑に、文字通り芋洗い状態となる。しかも今年は、さらにぞっとするような報告が相次いでいる。 「鳳凰網」(7月11日付)によると、6月、家族とともに地元のプールで遊泳した広西チワン族自治区の6歳の少女が、その直後に全身の皮膚が剥がれ落ちる症状に見舞われた。  病院に駆け込んだところ、「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」と診断されたという。肺炎や腎炎、敗血症などを併発しやすく、幼児の死亡率は3~4%の上る、危険な病気だ。医師は、プールの水が汚染されていたことが原因とみている。  一方、「京華時報」によると、北京市の衛生監督所が市内各所のプールで水質調査を行ったところ、消毒のために使用されるカルキの濃度が、基準よりも低いケースが多々あることがわかった。  容積1,000立方メートルのプールの場合、基準値を満たす量のカルキを毎日使用すると、日本円で月15万円ほどの費用がかかる。これを節約するため、十分な量のカルキを投入していないプールが多いのだという。  その半面、各プールで濃度が高かったのが、尿素の数値だったというから吐き気がする。冒頭の少女が泳いだプールも、同様に衛生管理がずさんだった可能性が高い。
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水質検査を行う、北京市の衛生監督所職員
 広東省在住の日本人男性(49歳)も、こう話す。 「中国のプールでは、水が八分目くらいしか入っていないことが多い。これは水道代をケチるため、水が外にあふれないようにしているんです。日本の場合は水をろ過して循環させていますが、中国のプールでは汚れた水に漬かり続けることになる。しかも、プールに入る前にシャワーを浴びる習慣もありません。最も不気味なのが、プールは混雑していても、トイレがいつもガラガラなこと。みんな水の中で小便してしまうんです。うちのマンションにもプールがついていますが、泳ごうとは思わないですね」  これでは、便器の中で泳いでいるようなものである……。

被害総額6,000万円以上! 中国版Suica偽造団、日本にもすでに上陸か?

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摘発された偽造団のメンバー
 電子マネーやモバイル決済など、日本よりも大幅にキャッシュレス化が進んでいる中国だが、それに「待った」をかけるような事件が発生した。  すでに市民生活に欠かせないほど浸透している非接触ICカードが、大量に偽造されていた事実が発覚したのだ。「南方都市報」(7月7日付)によると、広東省広州市の警察が先月、同市の地下鉄やバス・タクシーの運賃支払のほか、コンビニなどでの支払にも利用できる交通系ICカード「羊城通」を偽造・販売していた一団を摘発。メンバー5人の身柄を確保し、400枚以上の偽造カードやICカード読み取り機、パソコンなどを押収した。ちなみに、身柄を確保されたメンバーの男女らは皆、きょうだいだったという。  一団が偽造していたのは、羊城通の中でも地下鉄・バスの職員や、高齢者、身体障害者に発行される「特殊無料カード」だ。まず最初にメンバーの知人が持っていた特殊無料カードをだまし取り、非接触ICカードの最新技術を駆使してセキュリティを突破したのち、大量にコピーした偽造カードを1枚約6,000円で密売していた。    この偽造カードさえあれば市内の公共交通機関を無料で利用できるとあって、闇市場では飛ぶように売れたという。  こうして世に出回った偽造カードは、問題なく利用できていた。しかし、限られた数しか発行されていない特殊無料カードの利用頻度が、あまりにも多いことを不審に思った地下鉄職員が警察に通報。警察が利用者の追跡を行い、一団の摘発に至った。  偽造カードの使用により、広州市の地下鉄やバスが被った被害額は6,000万円以上に上るとみられている。  このほかにも中国では、交通系ICカードをめぐり、偽造やスキミングなどの犯罪が多発している。中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏は話す。
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一団のアジトに踏み込んだ警察。偽造カードはじめ、大量の証拠品を押収する
「闇市場では、他人のICカードをポケットやかばんの外側からコピーできる装置が15万円ほどで売られており、混雑した場所での“電子スリ”に悪用されているとみられる。実際、ネット上には『身の覚えのない支払いに使われていた』という訴えが散見されますが、発行事業者や警察も『ICカードはコピーできない』という建前なので、泣き寝入りするしかない」  さらに同様の犯罪は、日本に上陸している可能性もあるという。 「中国の交通系ICカードも日本のSuicaやPASMOも、同じRFID(Radio Frequency IDentification)という技術が使われている。技術的には同じ手口が日本でも通用するはず」(同)  過去には、デジタル放送受信機に使用するICカード「B-CASカード」の改造品が大量に出回り、BS/CS有料放送が無料で視聴されていたことが明らかとなっている。これらの改造カードの一部は、中国や台湾から持ち込まれたものだという。。  金融とITを組み合わせたフィンテック産業の拡大により、世界のキャッシュレス比率は今後、飛躍的高まっていくものとみられているが、資産に限っては、まだまだ現金主義が一番安全!?

韓国・砂場で“無差別テロ”!? 遊んでいた子どもたちが謎の大ヤケド!

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MBCニュースより
 アパートの貯水槽から死体が見つかったり、食品に幼虫やカエルの死骸が混入するなど、不可解な事件が頻発している韓国。今回は、砂遊びをしていた子ども2人が、日本ではありえない悲劇に見舞われた。  7月上旬、7歳のキム君と6歳のイ君(いずれも仮名)は、自宅アパート周辺の花壇で砂遊びをしていた。しばらく楽しく遊んでいた2人だったが、突如として手のひらに激痛を訴え、母親の元に泣きながら駆け寄ってきたという。 「子どもがひどく泣きながら『ママ、助けて!』と言うんです。我慢できないくらい痛いと。私は慌てて、2人に手を洗わせました。その時、子どもたちの手に触れたのですが、すると私の手にも激痛が走りました。ひどく熱かったんです」(キム君の母親)  その後、病院で治療を受けた2人。医師の診断によると、そこには重度のヤケドの症状が見られたという。画像を見ると、子どもの手は包帯でぐるぐる巻きで、ひどく痛々しい。その後、韓国警察と消防隊が、2人が砂遊びをしていた土を検査。結果、その土から塩酸などの毒物が検出されたという。  仮に不法投棄だったとしても大問題だが、何者かが故意に劇薬をまいていたとしたら……。もはや一般人を狙った無差別テロといっても過言ではない。警察は、その可能性について調べるため、捜査に着手。アパート近くの監視カメラ映像などを分析するとしている。  ちなみに、韓国では劇薬を使った凶悪犯罪が増加傾向にあるという。例えば、警察庁犯罪統計によれば、強姦・強制わいせつ事件に、凶器や脅しの道具として劇薬が使用されるケースが目に見えて増えているとされる。以前まで、包丁などが主な凶器として使用されてきたが、その代わりに劇薬を使用する加害者が増えてきたというのが、警察の見解だ。一方、今年6月には、別れを切り出した恋人の顔に劇薬をかけ、重度のヤケドを負わせたとして30代の男が警察に逮捕されている。  今回起きた事件のように、日常に劇薬が潜んでいるとしたら、子どもをおちおちと遊ばせてもいられない。一体誰が、何のために劇薬をまいたのか? 事件の真相究明が待たれる。 (文=河鐘基)

韓国・砂場で“無差別テロ”!? 遊んでいた子どもたちが謎の大ヤケド!

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MBCニュースより
 アパートの貯水槽から死体が見つかったり、食品に幼虫やカエルの死骸が混入するなど、不可解な事件が頻発している韓国。今回は、砂遊びをしていた子ども2人が、日本ではありえない悲劇に見舞われた。  7月上旬、7歳のキム君と6歳のイ君(いずれも仮名)は、自宅アパート周辺の花壇で砂遊びをしていた。しばらく楽しく遊んでいた2人だったが、突如として手のひらに激痛を訴え、母親の元に泣きながら駆け寄ってきたという。 「子どもがひどく泣きながら『ママ、助けて!』と言うんです。我慢できないくらい痛いと。私は慌てて、2人に手を洗わせました。その時、子どもたちの手に触れたのですが、すると私の手にも激痛が走りました。ひどく熱かったんです」(キム君の母親)  その後、病院で治療を受けた2人。医師の診断によると、そこには重度のヤケドの症状が見られたという。画像を見ると、子どもの手は包帯でぐるぐる巻きで、ひどく痛々しい。その後、韓国警察と消防隊が、2人が砂遊びをしていた土を検査。結果、その土から塩酸などの毒物が検出されたという。  仮に不法投棄だったとしても大問題だが、何者かが故意に劇薬をまいていたとしたら……。もはや一般人を狙った無差別テロといっても過言ではない。警察は、その可能性について調べるため、捜査に着手。アパート近くの監視カメラ映像などを分析するとしている。  ちなみに、韓国では劇薬を使った凶悪犯罪が増加傾向にあるという。例えば、警察庁犯罪統計によれば、強姦・強制わいせつ事件に、凶器や脅しの道具として劇薬が使用されるケースが目に見えて増えているとされる。以前まで、包丁などが主な凶器として使用されてきたが、その代わりに劇薬を使用する加害者が増えてきたというのが、警察の見解だ。一方、今年6月には、別れを切り出した恋人の顔に劇薬をかけ、重度のヤケドを負わせたとして30代の男が警察に逮捕されている。  今回起きた事件のように、日常に劇薬が潜んでいるとしたら、子どもをおちおちと遊ばせてもいられない。一体誰が、何のために劇薬をまいたのか? 事件の真相究明が待たれる。 (文=河鐘基)

自公維3分の2超獲得も、改憲に高いハードル「参院選は、安倍時代の終わりの始まり?」

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「女性セブン」(7/21号、小学館)
今週の注目記事・第1位 「二宮和也 フリーアナ・伊藤綾子と『厳戒態勢』交際」(「女性セブン」7/21号) 第2位 「人気AV女優〈香西咲〉実名告白『脅迫・洗脳・囲い込み地獄』」(「週刊文春」7/14号) 第3位 「答弁とだいぶ話が違う『黒岩祐治』神奈川県知事の危機」(「週刊新潮」7/14号) 第4位 「水曜日のカンパネラ コムアイ『秘密の同棲生活』直撃!」(「フライデー」7/22号) 第5位 「TBSラジオ夜の顔 荻上チキの“一夫二妻生活”<妻子の待つ自宅と愛人宅は徒歩1分!>」(「週刊文春」7/14号) 第6位 「高島礼子(51)“リアル極道”半世紀」(「週刊文春」7/14号) 第7位 「三菱東京UFJ『不適切融資』150億円と『銀座クラブたかり接待』」(「週刊文春」7/14号) 第8位 「白鵬 心情告白『私は相撲界の王監督になりたい』」(「週刊ポスト」7/22・29号) 第9位 「『私は日本人だ』を一顧だにしない『バングラ・テロ』<彼の地で汗をかいた法人7人の悲劇>」(「週刊新潮」7/14号) 第10位 「『憲法改正』への[最新]肉声『本当に3分の2取ったらどうするんだ』 麻生の煩悶。その時安倍は……」(「週刊ポスト」7/22・29号) 第11位 「上杉隆 都知事選出馬宣言」(「週刊ポスト」7/22・29号) 【巻末付録】ポストのSEX記事とグラビア拝見!  今週は週刊現代が選挙速報を入れるため、水曜日発売。ポストは、参院選など結果はわかっていると、度胸よく月曜発売である。このポストの判断は正しかったと思う。  そこで今週は、ポストのSEX記事とグラビアだけを検証する。  さて、私も知っているジャーナリストの上杉隆氏が、都知事選に出馬するとポストでぶち上げた。  彼は、先日亡くなった鳩山邦夫氏の秘書を5年務めた後、ニューヨーク・タイムズの取材記者を経てフリーになり、1969年には邦夫氏の都知事選出馬、前回の都知事選では、細川護煕氏の出馬を仕掛けたことはよく知られている。  今度は自ら立とうというのだが、その思惑と可能性はどうなのか?  週刊ポストセブンから引用してみよう。 「上杉氏の出馬準備は、一部関係者以外には極秘で進められてきた。本誌編集部は、数週間前から情報をキャッチし、本人とも接触を重ねてきた。上杉氏はその間、選対の準備やポスター用、法定ビラの作成、各方面への根回しなどに水面下で動き回っていた。 『もちろん、無所属で出る以上、厳しい戦いになるのは分かっている。しかし、都知事選は何があるか分かりませんから。幸い私は政治家の経験も立候補の経験もないので、政治団体も持っていません。国会議員や元知事やかつての候補者のように「政治とカネ」の問題が出てくる可能性は皆無です。私は、母親が出産里帰りをしたため生まれこそ福岡なんですけど、1歳になる前からはずっと東京なんです。それは東京出身と言っていいらしい(笑)。父親が腎臓病を患ってからは、都営アパートに住まわせてもらったり、東京都奨学金で高校を卒業したり、東京がなかったら、現在の私は絶対にいなかったんですよ。ジャーナリストになったとき、ニューヨーク・タイムズのボスらに、「ジャーナリズムで得たものはジャーナリズムで返せ」と教えられました。記者クラブ開放のために公益社団法人自由報道協会もつくって、多様性のある言論空間を作ってきた。そうしたことでもうジャーナリズムには十分お返ししたかなと。それで、今度は東京に恩返しをしたいと思ったんです』(上杉氏)  そんな上杉氏が公約に掲げるのは、五輪組織委員会の白紙改編と、森喜朗会長の『名誉ある勇退』がひとつ。また、本来東京都に入るはずの税金が地方に支払われていることを憂慮し、その税金を都民のために使うという。具体的には、待機児童問題の解決等だ。上杉氏は『東京都を、必ず変える』と宣言し、政党の公認を得ることなくひとりで出馬する」  彼の公約は東京五輪の無駄遣いをやめて、当初案の4,500億円(現在は2兆円)に戻す。東京都が年間約3,200億円も地方に奪われている地方法人特別税を取り戻し、約7,000人いるといわれる待機児童をゼロにする。そして、横田基地の軍民共用化。  そのほかにもあるが、彼の考え方は「石原都政の2期目に戻る」ということのようである。  石原都政は掲げた理想と現実のギャップがありすぎて、私には目標とすべき都政とは思えないが、そうしたことの反省の上で都政をやろうというのなら、これまでの知事候補の中では政策、主張がはっきりしていてわかりやすい。  今回の都知事選は候補者が乱立気味だが、また一人異色の候補が名乗りを上げた。野党は誰を立てるのか? 民進党岡田克也代表の評価が地に堕ちている今、都知事選でも失敗すれば、民進党から民主党に戻したほうがいいのではないか?  さて、参議院選が終わった。新聞各紙の読み通り「自民党大勝で公明党など『改憲勢力』を合わせれば、衆参両院で3分の2を占めた」。大メディアは、自分たちの予測が当たったことに満足なのだろうか?  すぐに改憲へ動くのかどうかは後で触れるとして、まずは投票日当日の新聞朝刊の安倍自民党広告を見て、違和感を覚えた向きは多いことだろう。  選挙期間中は各党が新聞広告を載せていたから政治活動の一環として許されているのだろうが、投票日当日の朝の新聞に政党が広告を載せるというのは、私には記憶がない。私が見たのは朝日新聞だが、読売、毎日にも掲載されていたようだ。 「Yahoo!ニュース」(7月10日付)で、渡辺輝人弁護士がこう書いている。 「選挙投票日の当日に、政党が、自党の政策を宣伝する新聞広告を打つ目的は、選挙運動以外に何があるのでしょうか。このような常識的な理解から、選挙当日の政党広告はさすがに控えられてきたのです。常識的な理解を前提にすれば、今日の自民党の新聞広告は公職選挙法違反(法129条。選挙当日の選挙運動の禁止)に該当する可能性が高いはずです」  さらに続けて、 「自民党の今日の広告が許されるのなら、投票所の前で、各政党が、例えば消費税増税に反対する署名を集めたり、残業代ゼロ法案に反対するアピールを行うことも特に問題ないことになるはずです。安倍政権は、自ら、暗黙の了解を破ることで、選挙当日まで「事実上の選挙戦」(選挙の公示前にマスコミがよく使う表現ですね)が行われる途を開いてしまったように思われます。(中略)自民党が、『選挙の公正』も『金権選挙の防止』も目もくれず、自分だけはその規制をないもののようにする行為をやったのは卑怯・卑劣というほかないでしょう」  これを掲載した新聞社は、どうして断らなかったのだろうか? 少しでもカネが欲しいという卑しい根性が、理性的判断を狂わせてしまったのであろう。  確か7月8日のNHK『ニュースウオッチ9』だったと思うが、冒頭は東京都知事選挙の話で始まり、次は九州を襲った豪雨のニュースだった。  都知事選はいくら関心が高いといっても、ローカルな話である。この日は選挙戦最後の金曜日だから、参院選に時間を多く割くべきだと思うのだが、NHKの上のほうから、参院選にはなるべく触れるなという指示があったのだろうか?  今回の選挙で勝つために安倍は、改憲を争点にしないために憲法のケの字も言わない、有権者の関心が高くなって投票率が上がっては困るから党首討論には出ない、ひたすら消費税を延期したことと、アベノミクスの力強い前進というバカのひとつ覚えでいくと戦略を練っていたに違いない。  その一環として、NHKにはなんらかの指示をしていたのではないかと勘ぐりたくもなる。  この形振り構わない安倍自民党に、野党、特に民進党のふがいなさが有権者に「自民党は嫌だけど仕方ない」という投票行動を取らせたことは間違いない。  投票前には、安倍の経済政策を見直すべきだという世論が55%だと朝日は報じていた。原発再稼働や安保法制に対し、批判的な声は多数だったに違いない。憲法改悪についても、「9条を変えるなら反対」という世論が過半数を大きく超えていたはずである。  だが、こうしたまっとうな声は、メディアの沈黙と安倍自民党の宣伝の巧みさと安倍の改憲隠しが功を奏して、大きなうねりにはならなかった。240万人といわれる18、19歳の新有権者たちも、笛吹けど踊らずであった。  メディアで話題になっていた、明治憲法に戻せと主張する「日本会議」というウルトラ保守集団と安倍首相との関係は、保守化する若者たちにはかえって魅力的に映ったのかもしれない。 「18・19歳の若者たちの半数が自公に投票した」(朝日新聞7月11日付)そうである。公明党支持者は創価学会信者が多いから致し方ないが、自民党に若者の半数が投票したというのは驚き&ガックリである。  推測するに、保守化した若者たちのほうが選挙に関心が高く、政治になんら興味のない連中の多くは天気のよさに誘われて、海や山へ行ってしまったのであろう。  参議院で改憲勢力が3分の2を占めれば憲法改正発議ができるという戦後最大の選挙戦であるはずが、フタを開ければ投票率54.70%で、戦後4番目の低さであった。単純計算して、全有権者の3割弱程度しか自民党を支持していないのに、圧倒的な勝利を収めてしまったのである。  私は改憲については、実はそう心配してはいない。いくら与党ボケしてなまくらになっているとはいえ、公明党の支持母体は創価学会である。学会の建前は平和であるから、改憲で戦争のできる国への全面転換は受け入れられるはずがない。  私の安易な思い入れだけではないことは、選挙中の山口公明党代表の変節でわかる。  選挙の第一声は「憲法改正についてもしっかり国会で議論を深め、国民の皆さまの理解を得られるように」とやや前向きな発言だったが、選挙途中で山口氏は「9条を含め、今の憲法は守っていくべきものだ。改正は否定しないが、自民党とアプローチが違う」と発言を修正している。  推測するに、創価学会側からなんらかも注文があったに違いない。  ポストで、改憲勢力で3分の2以上取ったとしても、改憲までにはさまざまなハードルがあり、難しいのではないかとジャーナリストの山口敬之氏が書いている。  それによると、参院選中盤、自公候補たちの善戦を伝えるデータを前に、麻生副総理は与党関係者に対してこう述べたという。 「もし3分の2取っちゃったらどうするんだよ」 「麻生が危惧していたのは、二つの準備不足だ。一つは、憲法改正という国の根幹に関わるテーマであれば明確に選挙の争点に設定した上で、国民の信を問うべきだという『選挙前の準備』。そしてもう一つは、3分の2獲得後に憲法改正論議をどう進めていくのかという、公明党との『与党内調整』だ。(中略)憲法のどの部分に何を書き加えていくのか、具体的な内容は示されておらず、自民党との協議も全く進んでいない」(山口氏)  今回、憲法改正を前面に出さないというのは、安倍の強い意志だったという。初当選以来、一貫して憲法改正の必要性を訴えてきた安倍はなぜ、今回の参院選では憲法改正の議論を封印したのだろう? 「そこには、憲法改正が現実味を帯びるにつれて安倍の前に立ちはだかる、『保守層の不一致』と『国民投票』という二つの壁があった」(同)  その上、その保守層の多くは衆参で3分の2を握ったあかつきには、安倍が直ちに憲法改正に向けた動きを加速させるものと期待している。戦後70年待たされた末にやってきた、千載一遇のチャンスだからだ。  先に触れた日本会議のように、明治憲法に戻せという極端な超保守集団もいる。  第二次安倍政権が、特定秘密保護法、原発再稼働、安全保障法制といった難しい課題を次々と突破できた原動力は、安倍が「サイレント・マジョリティ」と呼ぶ「非リベラル層」によるところが大きいが、一口に改憲勢力といっても、その内容から方法論に至るまで千差万別、百家争鳴である。 「安倍がここまで徹底的に憲法改正論議を封印したのは、今回の参院選が初めてといっていいのである。3分の2という遠かったはずの目標が目の前まで来た安倍にとって、憲法改正はもはや、リベラル護憲派との戦いではなくなりつつある。いわゆる『改憲勢力』内部の不統一にこそ、最も深刻なリスクが内在している。さらに、衆参両院で憲法改正の発議を勝ち得た先には、国民投票という最後の難関が控えている。安倍は消費税先送りと衆議院解散の是非を巡って麻生と対峙した5月30日、こう漏らしたという『憲法改正はもちろん悲願だが、どう実現できるか、心が揺れないと言ったら嘘になる』。もし安倍が憲法改正に向けて逡巡したり、決断を先送りしたりすれば、今度は『非リベラル層』の中の『保守層』が黙っていない。安倍を強く支持してきたコア層の失望は、政権の求心力を大きく毀損するだろう」(同)  これが、安倍首相の最大のジレンマである。憲法改正を発議できたとしても、国民投票になれば国論を二分することになる。そうなれば、英国のEU離脱のように、投票後にさまざまな恨みが残り、憲法改正どころか自分が総理の座から降りざるを得なくなるかもしれない。  この参議院選は、安倍時代の終わりの始まりなのだ。喜びも束の間、安倍には残りの任期が一番キツイ時期になることは間違いない。  ところで、池上彰氏がやったテレ東の選挙特番は私も見たが、聞きにくいことをズバリ聞いたかどうかは別にしても、なかなか面白く見せた番組ではあった。  だが、見ていて湧いてきたのは、この程度の番組がなぜ選挙前、選挙中にできなかったのかという疑問だった。  結果が出てしまえば、安倍首相だって多少厳しい質問にも笑顔で答えられる。安倍首相を支える日本会議や公明党の支持母体・創価学会の池田名誉会長の体調についても、もっと突っ込み方はあったはずだが、この程度で「池上はすごい」という評価があるのだから、いかに今のメディアにいる人間たちがダメなのかを浮き彫りにしたのである。  こうしたマルチな才能を持った池上氏や佐藤優氏を無条件で持ち上げてしまう今の日本の風潮こそ、日本の危機を象徴しているように思えてならない。  バングラデシュの首都・ダッカのレストランで7月1日、日本人7名を含む20人がテロリスト7人によって殺された事件は日本人を打ちのめした。 「犯人たちは、人質に一人ずつコーランの一説を唱えさせ、できなかった人々を躊躇なく次々と殺していきました」(現地特派員=文春)  唯一救出された一人を加え、いずれも開発コンサルタントで、6月上旬から国際協力機構(JICA)の交通プロジェクトのためダッカに滞在中だった。  事件発生後、店内から「私は日本人だ。撃たないでくれ」と叫ぶ声が聞こえたが「その懇願が聞き入れられることはなかった」(文春)。この言葉が、ネットを中心にあれこれ言われている。私は「自分だけ助かりたかった」とか「日本人だと言って助かるわけはないのに」という無責任な言質に耳を貸すつもりはない。  バングラデシュは、昔から親日的な国だといわれてきた。きっとその言葉を発した人は、かの国で彼らの優しさ温かさに触れ、これほどよくしてくれる人がなぜ? という思いが口を衝いて出たのではないか。  新潮で、現場近くのグルシャン警察署のジャキール副所長が、「彼ら(テロリスト)を決して許しはしない。ただ、その中で日本人が7名も犠牲になってしまったことは、我々にとって、非常に恥だと思っている」と語っている。  報道によると、テロリストたちはかなり裕福な家庭の出で、高等教育を受けた人間だったという。  新潮は、テロリストたちは20~30分程度で殺戮を終え、治安部隊が突入するまで店内でこのように過ごしていたと報じている。 「1日から2日に日付が変わる頃、テロリストはシェフにエビと魚で料理をつくって欲しいと頼んだ。シェフや従業員は彼らと一緒に食事をした。彼らは、朝になれば殉教者になれる。ジハードを実行したので天国に行ける、と話していた。治安部隊が店に突入した際、彼らは死ぬ覚悟が出来ていたので撃ち返さなかった」(インド人ジャーナリストのシャイク・ラーマン氏)  テロリストたちのバックにIS(イスラム国)がいたのかどうか定かではないが、テロリストたちはかなりの訓練と覚悟を持った人間たちだったようだ。  どうしたら、海外にいる日本人を守ることができるのか? 安倍首相は口先ばかりでなく、具体策を示すべきである。テロは、武力だけで制圧することはできない。こうしている間にも、次の日本人が標的になっているかもしれないのだ。  第8位は、横綱白鵬のインタビュー。これがなかなか面白い。  白鵬は、大リーグへ行ったイチローと自分を比べて見せる。イチローがピート・ローズの記録を抜いたのに批判されたことだ。 「イチローさんは傷ついたと思う。私はイチローさんの気持ちがわかる。なぜなら、私も同じ立場にいるからです。大鵬関の優勝記録を超えたにもかかわらず、私の記録は『認められない』という人もいました。相撲は勝負の世界でありながら、伝統文化の側面もあり、ただ勝てばいいわけではない。外国人に対する風当たりが強くなることがあり、時にバッシングに変わることもある」  また、運というものにはこういう面があるという。 「この運には国籍は関係ないと思います。日本人でも外国人でも努力した人には平等に掴む権利がある。『運』という字は軍隊の『軍』に『走る』と書くわけです。つまり軍隊のように戦わなければ運はやってこない。ですから、まだ達成していない記録があるうちは、私は戦い続ける覚悟を決めています。今年31歳になり、あと何年相撲を取れるかわからないけど、20年の東京五輪までは現役を務めていたいと強く思っています」  白鵬の父親は、64年の東京五輪にレスリングのモンゴル代表として出場している。白鵬も父と同じように、東京五輪出場が大きなモチベーションとなっているようだ。 「父とは違い、選手としてではなく、日本の伝統文化を世界に伝える立場で出たいのです。98年の長野五輪で披露された力士たちの土俵入りは感動しました。特に曙関の横綱土俵入りが、幼い私の目に強烈に焼き付いています。私も東京五輪で、同じように土俵入りを果たしたい。そのためにはあと4年間、戦い続けないといけません。けれども、力士の体は永遠ではないので、いつか引退の日がやってきます。私も将来を考えることがあります。一代年寄は過去の例では20回以上優勝した力士に与えられていますが、37回優勝してる私に、まだそういうお話はないようです。お話がないということは、まだ認めてもらえていないということ。いつかいただきたい思いはあります」  現在、年寄取得資格者は日本国籍を有するものに限られているのだ。 「王貞治監督は、06年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、代表監督として日本を世界一に導いた(王監督は台湾国籍)。日本国籍を有してなくても、帰化しなくても日本を代表する指導者になれる。私も王監督のようになるには、結果で認めてもらうしかありません。(中略)これだけ多くの外国人力士が日本にやってきて、相撲界を牽引しているという事実があります。今の相撲界の制度では、外国人力士は入門できるが、その後、(親方などとして相撲協会に)残ることが難しい。また、外国人力士は原則、1部屋につき1人しか所属できないので、日本以外の戸籍を持つ若者が『力士になりたい』と希望しても、誰かが引退しない限り、入門できないという実態もあるんです。今後、規制が緩和されたり、整備されることがあれば、すべての力士たちが、『俺たちは相撲でメシを食っていくんだ!』と思えるし、そうなれば、もっと勝負が熱くなるはずです。そういうことが、広い意味での『土俵の充実』につながるんじゃないかと、私は思っているのです」  白鵬はモンゴルに誇りを持っている。もともとモンゴル相撲から始まったといわれる相撲だから、モンゴル籍の親方がいてもいいと、私は思う。相撲協会も頑なにならず、早くそうしてあげるべきだと思うが。  文春の巻頭は、三菱UFJ銀行が150億円の「不適切融資」と、行員たちがその会社にたかり、「銀座のクラブなどの接待」を受けていたと報じている。  この経緯をわかりやすく説明するのは、私には任が重い。大ざっぱにいうと、船舶を保有するラムス社にUFJは融資を続けてきた。14年10月には、現在頭取になった小山田隆副頭取が、ラムス社のシャルマン社長と融資契約の調印式に臨んでいた。  両者の関係は良好に見えたが、昨年10月に暗転する。UFJ側が「傭船契約が偽造されていた」として会社更生法適用申請が出され、負債総額1,400億円という破綻劇になってしまったのである。  シャルマン社長は文春に対して、UFJの連中が高級寿司屋や銀座のクラブで飲み食いしていたことや、傭船契約は「すべて三菱の行員に言われるがまま提出したものです」と、偽造そのものがUFJ側の提案だったと話している。  また06年頃、まださしたる資産を持たないラムス社に対して、「150億円を融資するから自由に使ってくれ」と、特別な書類を提出したわけでもないのに、カネを振り込んできたと話す。  当然、両者の言い分は食い違うのだが、三菱UFJ側は、今日、こういう対応を取ったとasahi.comが伝えている。 「三菱東京UFJ銀行の複数の行員が、昨年暮れに経営破綻(はたん)した融資先企業から過剰な接待を受けていたことがわかった。7日発売の週刊文春が報じた。同行は社内規定に違反していたことを認め、接待を受けていた行員を処分する方向で検討している。(中略)同行の社内調査で、幹部を含む複数の融資担当者が飲食店や高級クラブなどで頻繁に接待されていたことがわかった。更生手続きの進捗(しんちょく)などをみながら処分を検討するという。同行広報は『社内規定に照らし、ルール違反があったのは事実。適正に対処したい』とコメントした」  接待の件だけではなく、「不適切融資」や「傭船契約書偽造疑惑」についても社内調査をして、白黒はっきりさせるべきである。  さて、夫の覚せい剤所持でメディア対応した高島礼子の評判がいい。気丈に振る舞い、自ら尿検査を受けて潔白を証明して見せるなど、映画『極道の妻たち』を地でいく肝の据わりっぷりが、視聴者だけでなく記者たちをもうならせているのである。  そんな土性っ骨は、どうしてできたのか? 文春によると、彼女の父親は大学で英語などを教える厳格な教育者だったが、高島は県立高校時代、母親に買ってもらったバイクで夜中走り回るほどのバイク好きだったという。  高校卒業後に日産の子会社に入り、総務部総務課で保険業務を担当していたというから意外である。  週末は女性だけで原付に乗って箱根を爆走したり、当時は芸能界に進む気は毛頭なく、「夢はレーサー。でもタクシーかトラックの運転手になれればいい」と言っていたそうだ。  だが、クルマを乗りつぶして金欠になり、レースクィーンの一般公募を受けてみた。23歳という遅咲きながら、彼女の美貌は瞬く間に周囲の耳目を集めて、88年には「とらばーゆ」のCMに抜擢。そのCMが俳優・松平健の目にとまり、東映京都撮影所に招かれた。  だが、松平にも媚びを売らず、ようやく『極道の妻たち』のヒロインに抜擢されたのは99年のこと。 「当時、高島君の起用は東映社内でも大きな賭でした。でも、蓋を開けたら大ヒット。当時の岡田茂会長は『この子はスターになる』と手放しで喜んだ」(同シリーズを手がけた関本郁夫監督)  彼女には、18歳から交際していた地元の先輩がいたという。だが、お互いのタイミングが合わず、成就しなかった。  20代後半には、現在服役中の元タレント・羽賀研二と深い仲になっていたという。そして96、7年に高知と出会い、99年に結婚するのだ。  女優としても恋愛関係も、決して順調ではなかったようだ。そうした人生が彼女を磨き、今回のような見事な対応を取ることができたのかもしれない。これからの高島の演技が楽しみだ。  荻上チキ氏(34)は、平成を代表する若手の論客らしい。彼が出ているTBSのラジオ番組『荻上チキ・Session-22』はギャラクシー賞ラジオ部門でDJパーソナリティ賞を受賞したそうだが、その理由は「知的な話術がリスナーの考える力を刺激する」というものだった。  文春によれば、彼が経済学者・飯田泰之氏らと立ち上げたニュースサイト「シノドス」が定期的に開いていた勉強会に来ていた女性と深い仲になってしまったというのだ。  彼には大学時代に知り合った妻と2人の子どもがいるが、これだけなら知的な男に惚れた女の物語として、文春が追いかけることもなかったのだろう。  だが荻上氏、その女性にのめり込み、奥さんに「離婚してくれ」と口にするようになったという。  何度か件の女性と別れたりくっついたりを繰り返すうちに、両方と別れることができずに、ついに今年3月から「一夫二妻生活」を送り始めたというのである。  彼女は20代で、出版社に務めている。文春が電話インタビューして、不倫と呼ぶ関係だと思うがと尋ねると、こんな答えが返ってきた。 「世間一般が、私たちの関係をどのように受け止めるのかは、私たちで決められることではないです。ただ奥様が傷ついたことは、私の口から『事実でない』とは言えません」  やりとりを読む限り、私のような軟弱で無知な人間とはとてもお付き合いしていただけない、難解な女性と見た。  だが荻上氏に聞くと、奥さんとは離婚協議を進めていたが、子どもと離れるのが難しいため、彼女とは別れ、関係修復を目指しているという。 「自分の未熟な行動で、妻子および相手の女性を深く傷つけたこと、申し訳なく思っています」(荻上氏)  これって、不倫をした男がいう常套句だが、恋に落ちれば知者も愚者も同じだということですな。  お次は、「水曜日のカンパネラ」コムアイ(23)が同棲生活を送っているというフライデーの記事。なんのこっちゃと思われる方が多いと思う。私もそうだった。  フライデーによれば、12年から活動を開始し、いま注目を浴びている音楽ユニットのボーカルだそうだ。ちなみにカンパネラは、イタリア語で「鐘」を意味する。 「ラップがクセになる『桃太郎』は、YouTubeで900万回以上の再生を記録している」(フライデー)  私も聴いてみた。なかなかカネがかかったミュージックビデオで、昔話をラップにしてコムアイが魅力たっぷりに歌っている。いいよ!  慶應大学の環境情報学部を卒業した才媛だが、なかなか個性的な女性らしい。同棲相手は30代のクリエイターのようだ。  フライデーが直撃すると、その答えっぷりが堂々としていて、またいい。フライデーに撮られるのは、NHK『紅白歌合戦』に出てからだと思っていた。この人の恋愛事情はどうなっているんだろうと謎にしておきたかったと言いながら、その彼氏と食事をするから一緒に来ないかと記者氏を誘うのである。  行ったところが大衆中華屋というのも泣かせる。結婚するかどうかはわからないらしいが、このコムアイはナイスキャラで売れると思うな。  今度は新潮が、黒岩祐治神奈川県知事が舛添要一前東京都知事と同じようなことをしていると追及している。  舛添氏が東京から毎週末に神奈川県・湯河原の別荘へ公用車を使って帰っていたのと同じように、黒岩氏も県知事公舎に住みながら、公用車を使ったりして県外の東京・広尾にある「広尾ガーデンフォレスト」という高級マンションの自宅に週末になると帰っているというのである。  いっそ、週末は都知事と県知事を交代したらよかったのにと思う。この黒岩氏、フジテレビ出身の元名物キャスターで、今回の舛添氏の公用車使用に関しても、「(公用車の)行く先がどこでもいいと言ってしまえば、市民感情としてどうかな、というふうになりますから、その辺りは、やはり配慮しないといけないのではないかと思います」と定例会見で話しているのである。  それに加えて、災害時の対応は、公舎にいるから30分以内で登庁できると胸を張っていたのだ。  新潮の追及に、黒岩氏はこう答える。公用車で広尾に帰るのは公務を終えてからか、翌日に都内で公務があるときだけ。危機管理体制は出来上がっているから大丈夫。広尾はそんなに遠くないから、いざというときを想定して同じ距離を駆けてみたが、2時間を切った。  万一の場合は、駆けて登庁するつもりのようだ。舛添氏もそうだが、大都市の知事というのがこの程度の頭しか持っていないとは、困ったものである。  それにしても黒岩氏、億ションといい個人事務所を持っていることといい、よほどおカネがあるようだが、そこのところを調べたら面白いのではないか、新潮さん。  今週の文春には読み応えのある特集が多いが、人気AV女優の香西咲の実名告白が面白いい。このところ、タレントとして勧誘したと思わせてAVに出演強要させる悪徳プロダクションの実態が明るみに出て社会問題化しているが、実名・顔出しの彼女の話は微に入り細を穿ち、この業界の悪辣さを浮かび上がらせる。  香西氏が「マークス(後にマークスインベストメントと社名変更)」の社長・青木亮氏(40)と出会ったのは2010年だという。青木氏は当時、六本木ヒルズに拠点を構え、投資会社という触れ込みだったそうだ。 「面会した青木は、『俺なら君を売り出すのに、まずはストーリー仕立てのイメージDVD三本セットを発売して、芸能活動のフックにする』と持論を展開しました。肌の露出は『背中が見える程度』だと」(香西氏)  だが、それから彼女をAVに出演させるべく追い込んでいく「洗脳」が8カ月も続くのである。週1回の面談と自分の未来設計をノートに書き込ませるなど、私が見ても念の入った洗脳の仕方である。  一人の魅力ある女性をAVに出せば、どれほど儲かるのかが透けて見える。相談係の女性をつけたり、マネジャーも何人かいた。そうして彼氏や家族から切り離され、彼女の周りは青木氏の関係者ばかりになってしまう。  その上、占い師まで動員して洗脳した。そうして、最初のAVに出演するときには「“思考停止”状態になっていました」(同)。  約3年の間に30数本のAVに出演し、ようやく独立を果たすのだ。 「私は、AV業界そのものを否定するつもりはありません。知っていただきたいのは、一部には悪質なプロダクションが存在すること。そして、私たちのように何本もAV作品を出し続けた女優たちの中にも、実は苦しみ、のたうち回っている人間がいるんです。なぜ辞めなかったんだと思われるかもしれません。ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取され続ける絶望感は、体験した者にしか分からない。青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は、自傷行為そのものでした」(同)  青木氏は文春の取材に答えて「出演するよう脅迫したことはない、AVであることを隠したつもりもない」と話している。  香西氏ともう一人の女性は、青木氏を相手取って訴訟の準備に入っているという。彼女の勇気ある告発は次号も続く。  これはまっとうな芸能プロダクションの話だが、ベッキーが不倫騒動を起こしたため、サンミュージックの夏のボーナスがゼロになったと新潮が報じている。ベッキーには、いまだに定期的な大きな仕事のオファーは来ていないようだ。  このところ、女性セブンがすごい。今週も大スクープだが、ワイドショーはどこもやらなかったのではないか。  あの「嵐」の二宮和也とフリーアナ・伊藤綾子とが「厳戒態勢」交際中であるというのだ。これが今週の第1位。 「ふたりの逢瀬は、いつもマンションの部屋の中だ。東京都心にそびえる超高級タワーマンション。多数の監視カメラ、オートロックはもちろん、警備員やコンシェルジュが24時間常駐で、セキュリティーは万全。住民のプライバシーは守られ、多くの芸能人が住んでいる。その最上階近くの一室に、嵐・二宮和也(33歳)が暮らしている。部屋の広さは、ゆうに100平方メートルを超える。彼にとってリラックスできる空間は何事にも代えがたい。二宮は、オフの時間があってもほとんど外出はしない“引きこもり”。家にこもってテレビゲームをしたり、マンガを読んだり、ギターで曲を作ったり。過去にテレビ番組で、『外食は年に2回だけ』と明かしたこともあった。そんな生活を送る二宮のそばに、最近、1人の女性の姿がある。彼女は、夕方のニュース番組『news every.』(日本テレビ系)で、『カルチャー&スポーツ』などを担当する伊藤綾子アナ(35歳)だ」(NEWS ポストセブン7月7日より)  6月のある週末、二宮が朝早く東京ドームに向かった日の夕方、「マンションの裏口から出てきたのは、ブルーのTシャツ、ジーパン、白スニーカーというラフな格好の伊藤アナだった。小さな斜めかけバッグを肩からかけている。時折、左右を見渡したり、後ろを振り返ったりと周囲を気にしながら、近所にある高級スーパーへ。店内では手慣れた様子で食材を選ぶと、マンションに帰っていった」(同)という。  仕事帰りに二宮のマンションへ向かって、買い物を済ませるとまた部屋に戻る。そんな伊藤アナの姿が連日、目撃されているという。  2人の出会いは2012年8月。その年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)の総合司会を務める二宮が、番組の宣伝のために『news every.』に出演したときだそうだ。  2人はお互いのマンションを行き来し、外では絶対会わないという。  彼女は、すでに自分の家族に二宮を紹介したと関係者が話している。周囲にも結婚式の司会は誰にしようかなといっているというから2人は本気のようだが、「ジャニーズ事務所」が許すか、そこが大きなハードルかもしれない。 【巻末付録】  今週は現代が休みだから、ポストのSEX特集とグラビアを紹介する。グラビアの巻頭は「きれいな夏のお嬢さん 葉加瀬マイ 遠雷」。相当凝っているが残念ながらヘアはない。  次は「ご一緒に吟行ロマンしませんか その指の砂になりたし 響子さーーん」。私にもわかりやすいのを紹介しよう。「抱き合うや肌に刺さりし焼けた砂」。 「雷鳴や枕ますます沈黙す」。これはよくわからない。  後半のグラビアは「圧倒的な美脚と笑顔の70年~80年代アイドル秘蔵カット」。相本久美子である。カワユイ!  袋とじは、新シリーズ「マンゲ袋とじ」で「ヌード万華鏡官能絵巻 高橋しょう子」。「妻の名は塔子 私の知らない女」。「私は妄想を遊ばせて怖くなる 私の知らない女が今私の下にいる」。こんなカミさんがいたらさぞかしいいだろうな。  これがいい! 「自ら撮影した秘蔵写真 本邦初公開 柏原芳恵 甘美なボディー」。これまで私が見た柏原の写真中では一番いい。  まだある。袋とじ「昭和の名作ドラマ&映画ヒロインヌード」。関根恵子や高橋洋子、島田陽子などおなじみのヌードたち。 「死ぬまでSEX」は「20人が顔出し赤裸々告白 美熟女夏祭り」。小見出しを紹介しよう。 「海、プール、川、滝、温泉……女はなぜか水辺でしたくなる」「薄着で挑発! 野外で交合! うだる暑さが女たちを淫らにする」。読んでいるだけで暑苦しくなるが、興味のある方は買ってお読みください。 (文=元木昌彦)

自公維3分の2超獲得も、改憲に高いハードル「参院選は、安倍時代の終わりの始まり?」

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「女性セブン」(7/21号、小学館)
今週の注目記事・第1位 「二宮和也 フリーアナ・伊藤綾子と『厳戒態勢』交際」(「女性セブン」7/21号) 第2位 「人気AV女優〈香西咲〉実名告白『脅迫・洗脳・囲い込み地獄』」(「週刊文春」7/14号) 第3位 「答弁とだいぶ話が違う『黒岩祐治』神奈川県知事の危機」(「週刊新潮」7/14号) 第4位 「水曜日のカンパネラ コムアイ『秘密の同棲生活』直撃!」(「フライデー」7/22号) 第5位 「TBSラジオ夜の顔 荻上チキの“一夫二妻生活”<妻子の待つ自宅と愛人宅は徒歩1分!>」(「週刊文春」7/14号) 第6位 「高島礼子(51)“リアル極道”半世紀」(「週刊文春」7/14号) 第7位 「三菱東京UFJ『不適切融資』150億円と『銀座クラブたかり接待』」(「週刊文春」7/14号) 第8位 「白鵬 心情告白『私は相撲界の王監督になりたい』」(「週刊ポスト」7/22・29号) 第9位 「『私は日本人だ』を一顧だにしない『バングラ・テロ』<彼の地で汗をかいた法人7人の悲劇>」(「週刊新潮」7/14号) 第10位 「『憲法改正』への[最新]肉声『本当に3分の2取ったらどうするんだ』 麻生の煩悶。その時安倍は……」(「週刊ポスト」7/22・29号) 第11位 「上杉隆 都知事選出馬宣言」(「週刊ポスト」7/22・29号) 【巻末付録】ポストのSEX記事とグラビア拝見!  今週は週刊現代が選挙速報を入れるため、水曜日発売。ポストは、参院選など結果はわかっていると、度胸よく月曜発売である。このポストの判断は正しかったと思う。  そこで今週は、ポストのSEX記事とグラビアだけを検証する。  さて、私も知っているジャーナリストの上杉隆氏が、都知事選に出馬するとポストでぶち上げた。  彼は、先日亡くなった鳩山邦夫氏の秘書を5年務めた後、ニューヨーク・タイムズの取材記者を経てフリーになり、1969年には邦夫氏の都知事選出馬、前回の都知事選では、細川護煕氏の出馬を仕掛けたことはよく知られている。  今度は自ら立とうというのだが、その思惑と可能性はどうなのか?  週刊ポストセブンから引用してみよう。 「上杉氏の出馬準備は、一部関係者以外には極秘で進められてきた。本誌編集部は、数週間前から情報をキャッチし、本人とも接触を重ねてきた。上杉氏はその間、選対の準備やポスター用、法定ビラの作成、各方面への根回しなどに水面下で動き回っていた。 『もちろん、無所属で出る以上、厳しい戦いになるのは分かっている。しかし、都知事選は何があるか分かりませんから。幸い私は政治家の経験も立候補の経験もないので、政治団体も持っていません。国会議員や元知事やかつての候補者のように「政治とカネ」の問題が出てくる可能性は皆無です。私は、母親が出産里帰りをしたため生まれこそ福岡なんですけど、1歳になる前からはずっと東京なんです。それは東京出身と言っていいらしい(笑)。父親が腎臓病を患ってからは、都営アパートに住まわせてもらったり、東京都奨学金で高校を卒業したり、東京がなかったら、現在の私は絶対にいなかったんですよ。ジャーナリストになったとき、ニューヨーク・タイムズのボスらに、「ジャーナリズムで得たものはジャーナリズムで返せ」と教えられました。記者クラブ開放のために公益社団法人自由報道協会もつくって、多様性のある言論空間を作ってきた。そうしたことでもうジャーナリズムには十分お返ししたかなと。それで、今度は東京に恩返しをしたいと思ったんです』(上杉氏)  そんな上杉氏が公約に掲げるのは、五輪組織委員会の白紙改編と、森喜朗会長の『名誉ある勇退』がひとつ。また、本来東京都に入るはずの税金が地方に支払われていることを憂慮し、その税金を都民のために使うという。具体的には、待機児童問題の解決等だ。上杉氏は『東京都を、必ず変える』と宣言し、政党の公認を得ることなくひとりで出馬する」  彼の公約は東京五輪の無駄遣いをやめて、当初案の4,500億円(現在は2兆円)に戻す。東京都が年間約3,200億円も地方に奪われている地方法人特別税を取り戻し、約7,000人いるといわれる待機児童をゼロにする。そして、横田基地の軍民共用化。  そのほかにもあるが、彼の考え方は「石原都政の2期目に戻る」ということのようである。  石原都政は掲げた理想と現実のギャップがありすぎて、私には目標とすべき都政とは思えないが、そうしたことの反省の上で都政をやろうというのなら、これまでの知事候補の中では政策、主張がはっきりしていてわかりやすい。  今回の都知事選は候補者が乱立気味だが、また一人異色の候補が名乗りを上げた。野党は誰を立てるのか? 民進党岡田克也代表の評価が地に堕ちている今、都知事選でも失敗すれば、民進党から民主党に戻したほうがいいのではないか?  さて、参議院選が終わった。新聞各紙の読み通り「自民党大勝で公明党など『改憲勢力』を合わせれば、衆参両院で3分の2を占めた」。大メディアは、自分たちの予測が当たったことに満足なのだろうか?  すぐに改憲へ動くのかどうかは後で触れるとして、まずは投票日当日の新聞朝刊の安倍自民党広告を見て、違和感を覚えた向きは多いことだろう。  選挙期間中は各党が新聞広告を載せていたから政治活動の一環として許されているのだろうが、投票日当日の朝の新聞に政党が広告を載せるというのは、私には記憶がない。私が見たのは朝日新聞だが、読売、毎日にも掲載されていたようだ。 「Yahoo!ニュース」(7月10日付)で、渡辺輝人弁護士がこう書いている。 「選挙投票日の当日に、政党が、自党の政策を宣伝する新聞広告を打つ目的は、選挙運動以外に何があるのでしょうか。このような常識的な理解から、選挙当日の政党広告はさすがに控えられてきたのです。常識的な理解を前提にすれば、今日の自民党の新聞広告は公職選挙法違反(法129条。選挙当日の選挙運動の禁止)に該当する可能性が高いはずです」  さらに続けて、 「自民党の今日の広告が許されるのなら、投票所の前で、各政党が、例えば消費税増税に反対する署名を集めたり、残業代ゼロ法案に反対するアピールを行うことも特に問題ないことになるはずです。安倍政権は、自ら、暗黙の了解を破ることで、選挙当日まで「事実上の選挙戦」(選挙の公示前にマスコミがよく使う表現ですね)が行われる途を開いてしまったように思われます。(中略)自民党が、『選挙の公正』も『金権選挙の防止』も目もくれず、自分だけはその規制をないもののようにする行為をやったのは卑怯・卑劣というほかないでしょう」  これを掲載した新聞社は、どうして断らなかったのだろうか? 少しでもカネが欲しいという卑しい根性が、理性的判断を狂わせてしまったのであろう。  確か7月8日のNHK『ニュースウオッチ9』だったと思うが、冒頭は東京都知事選挙の話で始まり、次は九州を襲った豪雨のニュースだった。  都知事選はいくら関心が高いといっても、ローカルな話である。この日は選挙戦最後の金曜日だから、参院選に時間を多く割くべきだと思うのだが、NHKの上のほうから、参院選にはなるべく触れるなという指示があったのだろうか?  今回の選挙で勝つために安倍は、改憲を争点にしないために憲法のケの字も言わない、有権者の関心が高くなって投票率が上がっては困るから党首討論には出ない、ひたすら消費税を延期したことと、アベノミクスの力強い前進というバカのひとつ覚えでいくと戦略を練っていたに違いない。  その一環として、NHKにはなんらかの指示をしていたのではないかと勘ぐりたくもなる。  この形振り構わない安倍自民党に、野党、特に民進党のふがいなさが有権者に「自民党は嫌だけど仕方ない」という投票行動を取らせたことは間違いない。  投票前には、安倍の経済政策を見直すべきだという世論が55%だと朝日は報じていた。原発再稼働や安保法制に対し、批判的な声は多数だったに違いない。憲法改悪についても、「9条を変えるなら反対」という世論が過半数を大きく超えていたはずである。  だが、こうしたまっとうな声は、メディアの沈黙と安倍自民党の宣伝の巧みさと安倍の改憲隠しが功を奏して、大きなうねりにはならなかった。240万人といわれる18、19歳の新有権者たちも、笛吹けど踊らずであった。  メディアで話題になっていた、明治憲法に戻せと主張する「日本会議」というウルトラ保守集団と安倍首相との関係は、保守化する若者たちにはかえって魅力的に映ったのかもしれない。 「18・19歳の若者たちの半数が自公に投票した」(朝日新聞7月11日付)そうである。公明党支持者は創価学会信者が多いから致し方ないが、自民党に若者の半数が投票したというのは驚き&ガックリである。  推測するに、保守化した若者たちのほうが選挙に関心が高く、政治になんら興味のない連中の多くは天気のよさに誘われて、海や山へ行ってしまったのであろう。  参議院で改憲勢力が3分の2を占めれば憲法改正発議ができるという戦後最大の選挙戦であるはずが、フタを開ければ投票率54.70%で、戦後4番目の低さであった。単純計算して、全有権者の3割弱程度しか自民党を支持していないのに、圧倒的な勝利を収めてしまったのである。  私は改憲については、実はそう心配してはいない。いくら与党ボケしてなまくらになっているとはいえ、公明党の支持母体は創価学会である。学会の建前は平和であるから、改憲で戦争のできる国への全面転換は受け入れられるはずがない。  私の安易な思い入れだけではないことは、選挙中の山口公明党代表の変節でわかる。  選挙の第一声は「憲法改正についてもしっかり国会で議論を深め、国民の皆さまの理解を得られるように」とやや前向きな発言だったが、選挙途中で山口氏は「9条を含め、今の憲法は守っていくべきものだ。改正は否定しないが、自民党とアプローチが違う」と発言を修正している。  推測するに、創価学会側からなんらかも注文があったに違いない。  ポストで、改憲勢力で3分の2以上取ったとしても、改憲までにはさまざまなハードルがあり、難しいのではないかとジャーナリストの山口敬之氏が書いている。  それによると、参院選中盤、自公候補たちの善戦を伝えるデータを前に、麻生副総理は与党関係者に対してこう述べたという。 「もし3分の2取っちゃったらどうするんだよ」 「麻生が危惧していたのは、二つの準備不足だ。一つは、憲法改正という国の根幹に関わるテーマであれば明確に選挙の争点に設定した上で、国民の信を問うべきだという『選挙前の準備』。そしてもう一つは、3分の2獲得後に憲法改正論議をどう進めていくのかという、公明党との『与党内調整』だ。(中略)憲法のどの部分に何を書き加えていくのか、具体的な内容は示されておらず、自民党との協議も全く進んでいない」(山口氏)  今回、憲法改正を前面に出さないというのは、安倍の強い意志だったという。初当選以来、一貫して憲法改正の必要性を訴えてきた安倍はなぜ、今回の参院選では憲法改正の議論を封印したのだろう? 「そこには、憲法改正が現実味を帯びるにつれて安倍の前に立ちはだかる、『保守層の不一致』と『国民投票』という二つの壁があった」(同)  その上、その保守層の多くは衆参で3分の2を握ったあかつきには、安倍が直ちに憲法改正に向けた動きを加速させるものと期待している。戦後70年待たされた末にやってきた、千載一遇のチャンスだからだ。  先に触れた日本会議のように、明治憲法に戻せという極端な超保守集団もいる。  第二次安倍政権が、特定秘密保護法、原発再稼働、安全保障法制といった難しい課題を次々と突破できた原動力は、安倍が「サイレント・マジョリティ」と呼ぶ「非リベラル層」によるところが大きいが、一口に改憲勢力といっても、その内容から方法論に至るまで千差万別、百家争鳴である。 「安倍がここまで徹底的に憲法改正論議を封印したのは、今回の参院選が初めてといっていいのである。3分の2という遠かったはずの目標が目の前まで来た安倍にとって、憲法改正はもはや、リベラル護憲派との戦いではなくなりつつある。いわゆる『改憲勢力』内部の不統一にこそ、最も深刻なリスクが内在している。さらに、衆参両院で憲法改正の発議を勝ち得た先には、国民投票という最後の難関が控えている。安倍は消費税先送りと衆議院解散の是非を巡って麻生と対峙した5月30日、こう漏らしたという『憲法改正はもちろん悲願だが、どう実現できるか、心が揺れないと言ったら嘘になる』。もし安倍が憲法改正に向けて逡巡したり、決断を先送りしたりすれば、今度は『非リベラル層』の中の『保守層』が黙っていない。安倍を強く支持してきたコア層の失望は、政権の求心力を大きく毀損するだろう」(同)  これが、安倍首相の最大のジレンマである。憲法改正を発議できたとしても、国民投票になれば国論を二分することになる。そうなれば、英国のEU離脱のように、投票後にさまざまな恨みが残り、憲法改正どころか自分が総理の座から降りざるを得なくなるかもしれない。  この参議院選は、安倍時代の終わりの始まりなのだ。喜びも束の間、安倍には残りの任期が一番キツイ時期になることは間違いない。  ところで、池上彰氏がやったテレ東の選挙特番は私も見たが、聞きにくいことをズバリ聞いたかどうかは別にしても、なかなか面白く見せた番組ではあった。  だが、見ていて湧いてきたのは、この程度の番組がなぜ選挙前、選挙中にできなかったのかという疑問だった。  結果が出てしまえば、安倍首相だって多少厳しい質問にも笑顔で答えられる。安倍首相を支える日本会議や公明党の支持母体・創価学会の池田名誉会長の体調についても、もっと突っ込み方はあったはずだが、この程度で「池上はすごい」という評価があるのだから、いかに今のメディアにいる人間たちがダメなのかを浮き彫りにしたのである。  こうしたマルチな才能を持った池上氏や佐藤優氏を無条件で持ち上げてしまう今の日本の風潮こそ、日本の危機を象徴しているように思えてならない。  バングラデシュの首都・ダッカのレストランで7月1日、日本人7名を含む20人がテロリスト7人によって殺された事件は日本人を打ちのめした。 「犯人たちは、人質に一人ずつコーランの一説を唱えさせ、できなかった人々を躊躇なく次々と殺していきました」(現地特派員=文春)  唯一救出された一人を加え、いずれも開発コンサルタントで、6月上旬から国際協力機構(JICA)の交通プロジェクトのためダッカに滞在中だった。  事件発生後、店内から「私は日本人だ。撃たないでくれ」と叫ぶ声が聞こえたが「その懇願が聞き入れられることはなかった」(文春)。この言葉が、ネットを中心にあれこれ言われている。私は「自分だけ助かりたかった」とか「日本人だと言って助かるわけはないのに」という無責任な言質に耳を貸すつもりはない。  バングラデシュは、昔から親日的な国だといわれてきた。きっとその言葉を発した人は、かの国で彼らの優しさ温かさに触れ、これほどよくしてくれる人がなぜ? という思いが口を衝いて出たのではないか。  新潮で、現場近くのグルシャン警察署のジャキール副所長が、「彼ら(テロリスト)を決して許しはしない。ただ、その中で日本人が7名も犠牲になってしまったことは、我々にとって、非常に恥だと思っている」と語っている。  報道によると、テロリストたちはかなり裕福な家庭の出で、高等教育を受けた人間だったという。  新潮は、テロリストたちは20~30分程度で殺戮を終え、治安部隊が突入するまで店内でこのように過ごしていたと報じている。 「1日から2日に日付が変わる頃、テロリストはシェフにエビと魚で料理をつくって欲しいと頼んだ。シェフや従業員は彼らと一緒に食事をした。彼らは、朝になれば殉教者になれる。ジハードを実行したので天国に行ける、と話していた。治安部隊が店に突入した際、彼らは死ぬ覚悟が出来ていたので撃ち返さなかった」(インド人ジャーナリストのシャイク・ラーマン氏)  テロリストたちのバックにIS(イスラム国)がいたのかどうか定かではないが、テロリストたちはかなりの訓練と覚悟を持った人間たちだったようだ。  どうしたら、海外にいる日本人を守ることができるのか? 安倍首相は口先ばかりでなく、具体策を示すべきである。テロは、武力だけで制圧することはできない。こうしている間にも、次の日本人が標的になっているかもしれないのだ。  第8位は、横綱白鵬のインタビュー。これがなかなか面白い。  白鵬は、大リーグへ行ったイチローと自分を比べて見せる。イチローがピート・ローズの記録を抜いたのに批判されたことだ。 「イチローさんは傷ついたと思う。私はイチローさんの気持ちがわかる。なぜなら、私も同じ立場にいるからです。大鵬関の優勝記録を超えたにもかかわらず、私の記録は『認められない』という人もいました。相撲は勝負の世界でありながら、伝統文化の側面もあり、ただ勝てばいいわけではない。外国人に対する風当たりが強くなることがあり、時にバッシングに変わることもある」  また、運というものにはこういう面があるという。 「この運には国籍は関係ないと思います。日本人でも外国人でも努力した人には平等に掴む権利がある。『運』という字は軍隊の『軍』に『走る』と書くわけです。つまり軍隊のように戦わなければ運はやってこない。ですから、まだ達成していない記録があるうちは、私は戦い続ける覚悟を決めています。今年31歳になり、あと何年相撲を取れるかわからないけど、20年の東京五輪までは現役を務めていたいと強く思っています」  白鵬の父親は、64年の東京五輪にレスリングのモンゴル代表として出場している。白鵬も父と同じように、東京五輪出場が大きなモチベーションとなっているようだ。 「父とは違い、選手としてではなく、日本の伝統文化を世界に伝える立場で出たいのです。98年の長野五輪で披露された力士たちの土俵入りは感動しました。特に曙関の横綱土俵入りが、幼い私の目に強烈に焼き付いています。私も東京五輪で、同じように土俵入りを果たしたい。そのためにはあと4年間、戦い続けないといけません。けれども、力士の体は永遠ではないので、いつか引退の日がやってきます。私も将来を考えることがあります。一代年寄は過去の例では20回以上優勝した力士に与えられていますが、37回優勝してる私に、まだそういうお話はないようです。お話がないということは、まだ認めてもらえていないということ。いつかいただきたい思いはあります」  現在、年寄取得資格者は日本国籍を有するものに限られているのだ。 「王貞治監督は、06年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で、代表監督として日本を世界一に導いた(王監督は台湾国籍)。日本国籍を有してなくても、帰化しなくても日本を代表する指導者になれる。私も王監督のようになるには、結果で認めてもらうしかありません。(中略)これだけ多くの外国人力士が日本にやってきて、相撲界を牽引しているという事実があります。今の相撲界の制度では、外国人力士は入門できるが、その後、(親方などとして相撲協会に)残ることが難しい。また、外国人力士は原則、1部屋につき1人しか所属できないので、日本以外の戸籍を持つ若者が『力士になりたい』と希望しても、誰かが引退しない限り、入門できないという実態もあるんです。今後、規制が緩和されたり、整備されることがあれば、すべての力士たちが、『俺たちは相撲でメシを食っていくんだ!』と思えるし、そうなれば、もっと勝負が熱くなるはずです。そういうことが、広い意味での『土俵の充実』につながるんじゃないかと、私は思っているのです」  白鵬はモンゴルに誇りを持っている。もともとモンゴル相撲から始まったといわれる相撲だから、モンゴル籍の親方がいてもいいと、私は思う。相撲協会も頑なにならず、早くそうしてあげるべきだと思うが。  文春の巻頭は、三菱UFJ銀行が150億円の「不適切融資」と、行員たちがその会社にたかり、「銀座のクラブなどの接待」を受けていたと報じている。  この経緯をわかりやすく説明するのは、私には任が重い。大ざっぱにいうと、船舶を保有するラムス社にUFJは融資を続けてきた。14年10月には、現在頭取になった小山田隆副頭取が、ラムス社のシャルマン社長と融資契約の調印式に臨んでいた。  両者の関係は良好に見えたが、昨年10月に暗転する。UFJ側が「傭船契約が偽造されていた」として会社更生法適用申請が出され、負債総額1,400億円という破綻劇になってしまったのである。  シャルマン社長は文春に対して、UFJの連中が高級寿司屋や銀座のクラブで飲み食いしていたことや、傭船契約は「すべて三菱の行員に言われるがまま提出したものです」と、偽造そのものがUFJ側の提案だったと話している。  また06年頃、まださしたる資産を持たないラムス社に対して、「150億円を融資するから自由に使ってくれ」と、特別な書類を提出したわけでもないのに、カネを振り込んできたと話す。  当然、両者の言い分は食い違うのだが、三菱UFJ側は、今日、こういう対応を取ったとasahi.comが伝えている。 「三菱東京UFJ銀行の複数の行員が、昨年暮れに経営破綻(はたん)した融資先企業から過剰な接待を受けていたことがわかった。7日発売の週刊文春が報じた。同行は社内規定に違反していたことを認め、接待を受けていた行員を処分する方向で検討している。(中略)同行の社内調査で、幹部を含む複数の融資担当者が飲食店や高級クラブなどで頻繁に接待されていたことがわかった。更生手続きの進捗(しんちょく)などをみながら処分を検討するという。同行広報は『社内規定に照らし、ルール違反があったのは事実。適正に対処したい』とコメントした」  接待の件だけではなく、「不適切融資」や「傭船契約書偽造疑惑」についても社内調査をして、白黒はっきりさせるべきである。  さて、夫の覚せい剤所持でメディア対応した高島礼子の評判がいい。気丈に振る舞い、自ら尿検査を受けて潔白を証明して見せるなど、映画『極道の妻たち』を地でいく肝の据わりっぷりが、視聴者だけでなく記者たちをもうならせているのである。  そんな土性っ骨は、どうしてできたのか? 文春によると、彼女の父親は大学で英語などを教える厳格な教育者だったが、高島は県立高校時代、母親に買ってもらったバイクで夜中走り回るほどのバイク好きだったという。  高校卒業後に日産の子会社に入り、総務部総務課で保険業務を担当していたというから意外である。  週末は女性だけで原付に乗って箱根を爆走したり、当時は芸能界に進む気は毛頭なく、「夢はレーサー。でもタクシーかトラックの運転手になれればいい」と言っていたそうだ。  だが、クルマを乗りつぶして金欠になり、レースクィーンの一般公募を受けてみた。23歳という遅咲きながら、彼女の美貌は瞬く間に周囲の耳目を集めて、88年には「とらばーゆ」のCMに抜擢。そのCMが俳優・松平健の目にとまり、東映京都撮影所に招かれた。  だが、松平にも媚びを売らず、ようやく『極道の妻たち』のヒロインに抜擢されたのは99年のこと。 「当時、高島君の起用は東映社内でも大きな賭でした。でも、蓋を開けたら大ヒット。当時の岡田茂会長は『この子はスターになる』と手放しで喜んだ」(同シリーズを手がけた関本郁夫監督)  彼女には、18歳から交際していた地元の先輩がいたという。だが、お互いのタイミングが合わず、成就しなかった。  20代後半には、現在服役中の元タレント・羽賀研二と深い仲になっていたという。そして96、7年に高知と出会い、99年に結婚するのだ。  女優としても恋愛関係も、決して順調ではなかったようだ。そうした人生が彼女を磨き、今回のような見事な対応を取ることができたのかもしれない。これからの高島の演技が楽しみだ。  荻上チキ氏(34)は、平成を代表する若手の論客らしい。彼が出ているTBSのラジオ番組『荻上チキ・Session-22』はギャラクシー賞ラジオ部門でDJパーソナリティ賞を受賞したそうだが、その理由は「知的な話術がリスナーの考える力を刺激する」というものだった。  文春によれば、彼が経済学者・飯田泰之氏らと立ち上げたニュースサイト「シノドス」が定期的に開いていた勉強会に来ていた女性と深い仲になってしまったというのだ。  彼には大学時代に知り合った妻と2人の子どもがいるが、これだけなら知的な男に惚れた女の物語として、文春が追いかけることもなかったのだろう。  だが荻上氏、その女性にのめり込み、奥さんに「離婚してくれ」と口にするようになったという。  何度か件の女性と別れたりくっついたりを繰り返すうちに、両方と別れることができずに、ついに今年3月から「一夫二妻生活」を送り始めたというのである。  彼女は20代で、出版社に務めている。文春が電話インタビューして、不倫と呼ぶ関係だと思うがと尋ねると、こんな答えが返ってきた。 「世間一般が、私たちの関係をどのように受け止めるのかは、私たちで決められることではないです。ただ奥様が傷ついたことは、私の口から『事実でない』とは言えません」  やりとりを読む限り、私のような軟弱で無知な人間とはとてもお付き合いしていただけない、難解な女性と見た。  だが荻上氏に聞くと、奥さんとは離婚協議を進めていたが、子どもと離れるのが難しいため、彼女とは別れ、関係修復を目指しているという。 「自分の未熟な行動で、妻子および相手の女性を深く傷つけたこと、申し訳なく思っています」(荻上氏)  これって、不倫をした男がいう常套句だが、恋に落ちれば知者も愚者も同じだということですな。  お次は、「水曜日のカンパネラ」コムアイ(23)が同棲生活を送っているというフライデーの記事。なんのこっちゃと思われる方が多いと思う。私もそうだった。  フライデーによれば、12年から活動を開始し、いま注目を浴びている音楽ユニットのボーカルだそうだ。ちなみにカンパネラは、イタリア語で「鐘」を意味する。 「ラップがクセになる『桃太郎』は、YouTubeで900万回以上の再生を記録している」(フライデー)  私も聴いてみた。なかなかカネがかかったミュージックビデオで、昔話をラップにしてコムアイが魅力たっぷりに歌っている。いいよ!  慶應大学の環境情報学部を卒業した才媛だが、なかなか個性的な女性らしい。同棲相手は30代のクリエイターのようだ。  フライデーが直撃すると、その答えっぷりが堂々としていて、またいい。フライデーに撮られるのは、NHK『紅白歌合戦』に出てからだと思っていた。この人の恋愛事情はどうなっているんだろうと謎にしておきたかったと言いながら、その彼氏と食事をするから一緒に来ないかと記者氏を誘うのである。  行ったところが大衆中華屋というのも泣かせる。結婚するかどうかはわからないらしいが、このコムアイはナイスキャラで売れると思うな。  今度は新潮が、黒岩祐治神奈川県知事が舛添要一前東京都知事と同じようなことをしていると追及している。  舛添氏が東京から毎週末に神奈川県・湯河原の別荘へ公用車を使って帰っていたのと同じように、黒岩氏も県知事公舎に住みながら、公用車を使ったりして県外の東京・広尾にある「広尾ガーデンフォレスト」という高級マンションの自宅に週末になると帰っているというのである。  いっそ、週末は都知事と県知事を交代したらよかったのにと思う。この黒岩氏、フジテレビ出身の元名物キャスターで、今回の舛添氏の公用車使用に関しても、「(公用車の)行く先がどこでもいいと言ってしまえば、市民感情としてどうかな、というふうになりますから、その辺りは、やはり配慮しないといけないのではないかと思います」と定例会見で話しているのである。  それに加えて、災害時の対応は、公舎にいるから30分以内で登庁できると胸を張っていたのだ。  新潮の追及に、黒岩氏はこう答える。公用車で広尾に帰るのは公務を終えてからか、翌日に都内で公務があるときだけ。危機管理体制は出来上がっているから大丈夫。広尾はそんなに遠くないから、いざというときを想定して同じ距離を駆けてみたが、2時間を切った。  万一の場合は、駆けて登庁するつもりのようだ。舛添氏もそうだが、大都市の知事というのがこの程度の頭しか持っていないとは、困ったものである。  それにしても黒岩氏、億ションといい個人事務所を持っていることといい、よほどおカネがあるようだが、そこのところを調べたら面白いのではないか、新潮さん。  今週の文春には読み応えのある特集が多いが、人気AV女優の香西咲の実名告白が面白いい。このところ、タレントとして勧誘したと思わせてAVに出演強要させる悪徳プロダクションの実態が明るみに出て社会問題化しているが、実名・顔出しの彼女の話は微に入り細を穿ち、この業界の悪辣さを浮かび上がらせる。  香西氏が「マークス(後にマークスインベストメントと社名変更)」の社長・青木亮氏(40)と出会ったのは2010年だという。青木氏は当時、六本木ヒルズに拠点を構え、投資会社という触れ込みだったそうだ。 「面会した青木は、『俺なら君を売り出すのに、まずはストーリー仕立てのイメージDVD三本セットを発売して、芸能活動のフックにする』と持論を展開しました。肌の露出は『背中が見える程度』だと」(香西氏)  だが、それから彼女をAVに出演させるべく追い込んでいく「洗脳」が8カ月も続くのである。週1回の面談と自分の未来設計をノートに書き込ませるなど、私が見ても念の入った洗脳の仕方である。  一人の魅力ある女性をAVに出せば、どれほど儲かるのかが透けて見える。相談係の女性をつけたり、マネジャーも何人かいた。そうして彼氏や家族から切り離され、彼女の周りは青木氏の関係者ばかりになってしまう。  その上、占い師まで動員して洗脳した。そうして、最初のAVに出演するときには「“思考停止”状態になっていました」(同)。  約3年の間に30数本のAVに出演し、ようやく独立を果たすのだ。 「私は、AV業界そのものを否定するつもりはありません。知っていただきたいのは、一部には悪質なプロダクションが存在すること。そして、私たちのように何本もAV作品を出し続けた女優たちの中にも、実は苦しみ、のたうち回っている人間がいるんです。なぜ辞めなかったんだと思われるかもしれません。ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取され続ける絶望感は、体験した者にしか分からない。青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は、自傷行為そのものでした」(同)  青木氏は文春の取材に答えて「出演するよう脅迫したことはない、AVであることを隠したつもりもない」と話している。  香西氏ともう一人の女性は、青木氏を相手取って訴訟の準備に入っているという。彼女の勇気ある告発は次号も続く。  これはまっとうな芸能プロダクションの話だが、ベッキーが不倫騒動を起こしたため、サンミュージックの夏のボーナスがゼロになったと新潮が報じている。ベッキーには、いまだに定期的な大きな仕事のオファーは来ていないようだ。  このところ、女性セブンがすごい。今週も大スクープだが、ワイドショーはどこもやらなかったのではないか。  あの「嵐」の二宮和也とフリーアナ・伊藤綾子とが「厳戒態勢」交際中であるというのだ。これが今週の第1位。 「ふたりの逢瀬は、いつもマンションの部屋の中だ。東京都心にそびえる超高級タワーマンション。多数の監視カメラ、オートロックはもちろん、警備員やコンシェルジュが24時間常駐で、セキュリティーは万全。住民のプライバシーは守られ、多くの芸能人が住んでいる。その最上階近くの一室に、嵐・二宮和也(33歳)が暮らしている。部屋の広さは、ゆうに100平方メートルを超える。彼にとってリラックスできる空間は何事にも代えがたい。二宮は、オフの時間があってもほとんど外出はしない“引きこもり”。家にこもってテレビゲームをしたり、マンガを読んだり、ギターで曲を作ったり。過去にテレビ番組で、『外食は年に2回だけ』と明かしたこともあった。そんな生活を送る二宮のそばに、最近、1人の女性の姿がある。彼女は、夕方のニュース番組『news every.』(日本テレビ系)で、『カルチャー&スポーツ』などを担当する伊藤綾子アナ(35歳)だ」(NEWS ポストセブン7月7日より)  6月のある週末、二宮が朝早く東京ドームに向かった日の夕方、「マンションの裏口から出てきたのは、ブルーのTシャツ、ジーパン、白スニーカーというラフな格好の伊藤アナだった。小さな斜めかけバッグを肩からかけている。時折、左右を見渡したり、後ろを振り返ったりと周囲を気にしながら、近所にある高級スーパーへ。店内では手慣れた様子で食材を選ぶと、マンションに帰っていった」(同)という。  仕事帰りに二宮のマンションへ向かって、買い物を済ませるとまた部屋に戻る。そんな伊藤アナの姿が連日、目撃されているという。  2人の出会いは2012年8月。その年の『24時間テレビ』(日本テレビ系)の総合司会を務める二宮が、番組の宣伝のために『news every.』に出演したときだそうだ。  2人はお互いのマンションを行き来し、外では絶対会わないという。  彼女は、すでに自分の家族に二宮を紹介したと関係者が話している。周囲にも結婚式の司会は誰にしようかなといっているというから2人は本気のようだが、「ジャニーズ事務所」が許すか、そこが大きなハードルかもしれない。 【巻末付録】  今週は現代が休みだから、ポストのSEX特集とグラビアを紹介する。グラビアの巻頭は「きれいな夏のお嬢さん 葉加瀬マイ 遠雷」。相当凝っているが残念ながらヘアはない。  次は「ご一緒に吟行ロマンしませんか その指の砂になりたし 響子さーーん」。私にもわかりやすいのを紹介しよう。「抱き合うや肌に刺さりし焼けた砂」。 「雷鳴や枕ますます沈黙す」。これはよくわからない。  後半のグラビアは「圧倒的な美脚と笑顔の70年~80年代アイドル秘蔵カット」。相本久美子である。カワユイ!  袋とじは、新シリーズ「マンゲ袋とじ」で「ヌード万華鏡官能絵巻 高橋しょう子」。「妻の名は塔子 私の知らない女」。「私は妄想を遊ばせて怖くなる 私の知らない女が今私の下にいる」。こんなカミさんがいたらさぞかしいいだろうな。  これがいい! 「自ら撮影した秘蔵写真 本邦初公開 柏原芳恵 甘美なボディー」。これまで私が見た柏原の写真中では一番いい。  まだある。袋とじ「昭和の名作ドラマ&映画ヒロインヌード」。関根恵子や高橋洋子、島田陽子などおなじみのヌードたち。 「死ぬまでSEX」は「20人が顔出し赤裸々告白 美熟女夏祭り」。小見出しを紹介しよう。 「海、プール、川、滝、温泉……女はなぜか水辺でしたくなる」「薄着で挑発! 野外で交合! うだる暑さが女たちを淫らにする」。読んでいるだけで暑苦しくなるが、興味のある方は買ってお読みください。 (文=元木昌彦)

「フワフワフワッフーに感謝です」【airly】ヨーロッパで花開いた元ミニスカポリスの夢

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衣装提供/TIGLILY(ティグリリィ)
 元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の40回目! 今回は元グラビアアイドルでミニスカポリス、現在はヨーロッパを中心にアイドル歌手として活動中のairly(エアリー)さんが来てくれました! ――ご無沙汰してます! かつて私と同じ事務所だったことは言っていいんですか? airly はい(笑)。むしろ嬉しいです、こんな風に一緒にお仕事が出来る日が来るなんて! ――当時の事務所の人とは今も連絡とってますか? airly マネジャーさんくらいですね。他の方とは、そのマネジャーさんの結婚式でお会いしたのが最後かも。 ――え? あのマネジャー結婚したの? 私呼ばれてないんですけど! airly あっ……同じ事務所だったのも10年以上前ですもんね! ――お互いに思えば遠くへ来たものですね、売れないグラドルをやたら生産していたあの事務所が懐かしいです。 airly あはは、本当に! でも、私は良くしていただいてましたよぅ。 ――事務所にいた頃は、芸名はまだ“もも子”でしたね。「もも色大好き、もも子です(ハート)」っていうキャラで、いろいろなメディアで“ももパンチ”とか“ももビーム”とか、いろんな技を繰り出していましたが……。 airly そう、そう! 思い出した! またやろうかな、フランスで(笑)! ――当時「ヤバイ奴だな」と思っていたんですが(失礼)、数年後にももちこと嗣永桃子さんがテレビで全く同じキャラでブレイクしたんですよ。あのときは衝撃でしたよ、「もも子ちゃんは間違ってなかったんだ!!」って! でも、なんだったんですか、あのキャラ設定は!? airly あはは! 「もも色大好き、もも子です」のフレーズは、『女子アナ水着ニュース』っていう番組のオーディションでフワッと思い浮かんでやってみたら、プロデューサーさんにウケて「もっとやっちゃえやっちゃえ」って言われるうちに私も楽しくなって。だから、嫌でやってたわけじゃないですよ(笑)! ――なかなか強烈でした! でも、もともとは歌がやりたかったんですよね。なぜグラビア系の事務所に? airly 「グラビアで売れたらCD出そうね」っていう言葉を信じて……。 ――確かに、当時はグラビアで売れたらCDが出せた時代でした! airly そうなんですよ! だから、グラビアもそんなに辛くはなかったし、他のお仕事もキツかったことはあんまりないんですよ。鈍感なだけかもしれないけれど(笑)。
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――同じ時代に所属してキツすぎて禿げ散らかしてた私との明暗の差がすごいです。 airly うーん、でも、やっぱり露出が高くなってくると病みますよね、当時は着エロが流行っていたし……。脱げちゃう子は全部脱ぐけれど、着エロで頑張ってる子って、すごく悩みながらやってるから、見ている人にも、そういう頑張りを分かってほしいなぁと思ってやってましたね。……そんなとこ見せちゃいけないんですけどね(笑)! ――「それじゃ抜けねぇよ!」って声が聞こえてきそうです。ちなみに、その事務所を辞めたきっかけは? airly やっぱり歌がやりたくって。ある程度良いお仕事もさせてもらって、それはそれでとっても楽しかったんですけど、「このままやっていたらバラエティタレントで終わっちゃうな」って気付いたんです。そこでCDを出したところで、「バラエティタレントの子が記念に1枚出した」みたいになっちゃうかなって。それで事務所を辞めたら、「もも子がAVに行ったんじゃないか」って、皆さんをすごく心配させてしまって……。 ――グラドルが事務所辞めるときは必ずそういうウワサが流れますねぇ。でも、もも子さんのときは、それがとてつもなくリアルだったんですよ!! 「もう撮影終わったらしい」って話まで聞いて……ごめんなさい、これ聞いちゃいけなかったかな!? airly それが!! 大きな勘違いなんですよ~!!! 私もけっこうフワフワしてるから、騙されてAVにいっちゃうキャラに見えたんだと思うんです! あ、AVで頑張ってる方は素晴らしいんですけど、私は絶対脱がないって決めていたので……! でも、「着エロまでは頑張ろう」と思って着エロDVDを撮ってもらって、その話がこじれたのか、お友達から電話で「もう撮影しちゃったの? 嫌じゃなかったの?」って言われて、私は着エロのことだと思ってるから「うん! 頑張りました!」って(笑)。 ――(爆笑)!! そんなアンジャッシュの勘違いコントみたいなことが実際に!? airly あの時期はいろんな方に心配かけましたね(笑)。 ――それが今では世界を股に掛ける歌姫に……感慨深いです! ちなみに、アイドルを志したのはいつから? airly アイドルというか、歌を伝える人になりたかったんです。孤独なとき、いつも歌に助けられてきましたし。あと、承認欲求もあったのかな。いろいろ大変な子ども時代で、「認めて欲しい」「愛して欲しい」「居場所が欲しい」っていう思いがいつもあって……。厳しい家庭だったので、「親の理想型の私じゃないといる意味がないんじゃないか」「本来の私では価値がないかもしれない」と思ってしまう。アイドルも似たところがありますよね。「ファンの望む自分でいなくっちゃ」っていうプレッシャーがあって。 ――「私を愛して!」と思って入ったものの、ファンからの希望に翻弄されて、結局自分を見失っていくんですよねぇ。 airly そう~!! だから本当に小明ちゃんの本(『アイドル墜落日記』『アイドル脱落日記』絶賛発売中です)を読んで、わかるところがいっぱい!! ヨーロッパで活動を始めて、やっとそこから脱出できたところなんです。ヨーロッパって、すごく自分らしさを大事にしてくれるので、今が一番自分らしさを見つめられてるなぁ。
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――私は今も絶賛見失い中ですよ! でもまだやってます! airlyさんも、“もも子”時代からカウントして、もう12年、干支一回りアイドルやってることになりますね。 airly この年でアイドルなんて言ったら申し訳ないって思うんですけど、日本人って海外に行くとどうしても若く見えるし、向こうでは“アイドル”って感じで紹介はしてもらえますね。アイドルキャラの方が需要があるというか、自分にも合ってるみたいで。自分ではあんまり自覚してないんですけど……。日本での活動だと「アイドルって言っていいのかな?」って、ちょっと遠慮しちゃいます。 ――日本ではどんなライブに出ているんですか? airly 7、8年前までは地下アイドル系のライブに出ていたんですけど、今はアーティストさんとかシンガーソングライターさん寄りのライブでアイドルソングを歌っています。 ――同じ事務所の時も、ライブでは松田聖子さんから松浦亜弥さんまで、ザ・アイドルな選曲でしたね。昔からアイドルソングが好きなんですか? airly 好きなんです……! それと、ファンの方が昔のアイドルのビデオとかDVDとか音源をくださって「可愛いなぁ」って。80年代の音楽がすごく好きなので、今作っている曲も懐かしい感じのものが多いですね。こういう衣装も大好きだし……。 ――そういえば、airlyになってからは衣装がグッとグレードアップしましたね! 今日も完全なるドレス! airly この形に落ち着いたのは3年前なんです。初めてフランスのJapanExpoに行ったときに、インタビューで「君は例えて言うならどういうアイドルなの?」って聞かれて、悩んでいたら、一緒についてきてくれたお友達やスタッフに「プリンセスかな?」「プリンセスだね!」って……。 ――フランスで“これからairlyをどうするか会議”が! airly そうそう(笑)。それから、メイド服を着てみたり、ロリータ服を着てみたり、ドレスを着てみたりして、どれが一番反応が良いかを研究した結果、ドレスが一番だったんです。着物を着て活動している方はけっこう多いんですけど、ドレスを着ている人はまだいないし、私も好きだし……そんな流れで「airlyと言えばドレス!」って。 ――けっこう緻密に調査されていたんですね、てっきり趣味だとばかり……! airly 実はそうなんですよ! まぁ好きでやってるところもありますけどね(笑)。 ――ちなみに、海外で活動するきっかけは何だったんですか? airly 少し遡るんですけど、2008年に“Red-List Entertainment”っていうレーベルの川西愼護さんに「フワフワフワッフー」って曲を作っていただいたんです。YouTubeにもあげてなかったから日本では誰も知りませんね(笑)。CDも1,000枚限定で、それもなんとか売れたのか売れてないのかって感じだったんですけど、それが12年になって、フランスの“NoLife”という日本のポップカルチャーを専門としたチャンネルで4位にランクインしたんです。L’Arc-en-Cielやモーニング娘。さんよりもランキングが上で、7週連続20位以内に入って、殿堂入りになって……! ――えっ!? 発売から4年近く経ってから!? フランスで!? airly 私も出したことを忘れてるくらいの時期にフランスから連絡がきたので、まったく意味がわからなくて。本当にびっくりしましたね~。
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――なんか、話がうますぎて詐欺を疑うレベルです! airly そうそうそう、ドッキリかなと思ったけど、ドッキリして得する人もいないし……。多分、川西さんの事務所はビジュアル系のCDも出していたから、バーターで流してもらったのかもしれないですね。本当に世の中何が起きるかわからないですよ、しかも「フワフワフワッフー」で……(笑)! 苦労してきたかいがあったなぁ(しみじみ)。 ――活動をヨーロッパに広げるにあたって、不安じゃなかったですか? airly 不安でしたねぇ。いきなりフランスに行くっていうのも不安だし、チャートにランクインはしたものの、ファンがいるのかもわからないし……すぐには行けなかったです。そしたら、「airlyをフランスに呼ぼう!」って、“AirlyFrance”っていうNPO団体をフランスのファンの方が設立してくれて……。それで一昨年に初めてフランスでライブをして、イタリアにも行って、ヨーロッパツアーをして……今もその方たちに支えてもらってます。ヨーロッパツアーは、次で6回めかな? ――いっきに話が大きくなってきました! っていうか、半分も日本に住んでないじゃないですか! airly ね~。よく「向こうに住んだら?」って言われるんですけど、やっぱり日本が良いんですよねぇ。日本のお風呂が好きすぎるんですよ~。ヨーロッパはお風呂につかる習慣もないし、バスタブがある立派なホテルに泊まれもしないので、子ども用のミニプールを向こうで買って、無理矢理お湯を溜めて入ってるんです(笑)。 ――ミニプールでチャプチャプしてるのを想像すると可愛いです。日本とヨーロッパは、どちらが活動しやすいですか? airly 私は完全にヨーロッパがあってたみたいです。今まで日本で、本当に自分なりに努力して頑張って芽が出なかったのが、同じことをヨーロッパでやると、「ワーーー!!!」って反応が返ってくるんですよ。それがすごく嬉しいですね。 ――日本のライブはチケットノルマがあって、集客がなければ存在価値無しのような扱いを受けますもんね……。 airly そうですねぇ、自分で払わなくちゃいけなくなっちゃったり……。 ――じゃあ、いやらしい話、今はツアーでマネーもじゃぶじゃぶですね! airly いやぁ~~~ぜんぜんですねぇ。だから、滞在費のために日本で必死にライブして頑張るしかない! 今回のツアーはイタリア、フランス、イギリスのいろんなところを回るんですが、イタリアでは素晴らしいオーガナイザーさんに出逢えて、とても大きなフェスティバルに呼んでいただいているので、そのフェスティバルの会社が用意してくださるすごい豪華なホテルに泊まれたり、毎日の打ち上げがレストランを貸しきったり、いろいろな場所を貸し切るすごいパーティで、なんだか夢のような毎日なんですが……フランス、イギリスは各地方のファンの方が自分たちの家を貸してくれたり、各地方のオーガナイザーさんの知り合いのお家に泊まらせてもらったりして、ご飯を食べさせてもらって……。 ――人生がウルルン滞在記みたいですね。ドキュメントにして売りましょうよ、もう。 airly 海外で活動される方って、お金に余裕がある方が多いんですよ。だから「airlyちゃんってすごい頑張ってるね!」って言われるんです。それは、こっちはCD売らないことには生活していけないからで、「命がかかっているので……」って答えてます(笑)。ブログとかにはあんまり書けないけど、金銭面が一番不安ですね。決して余裕があるわけじゃないので……。 ――ツアーってすごく儲かるものだと思ってました……。 airly NPOは非営利の団体なので、黒字になりすぎてもダメですしね。違うビザが必要になってしまう。まだ全然まかなえてないので、もっと本格的にお仕事をやっていけたら就労ビザに変えられるのかなぁ。 ――今後はそれも視野に入れた方がよさそうですね。ところで、airlyさんみたいに海外で活動したいアイドルやシンガーソングライターの方はたくさんいると思うんですが、だいたいは「グラビアで売れたらCD!」みたいな感じで、「日本で売れたら海外!」って思ってると思うんですよ。どうやったらairlyさんみたいに海外進出できるんですか? airly 「フワフワフワッフー」がウケてくれたことだけですよね。逆にみんなに聞いちゃいましたよ、「何が良かったの!?」って(笑)。 ――そのチャンスをちゃんと次につなげているじゃないですか。それってなかなかできることじゃないですよ! airly 日本でやってきたことを、ヨーロッパでもするだけですね。例えば、大きなイベントのステージを用意してもらえたとしたら、ただステージに立つだけじゃなくて、もっと私を知ってもらうために、衣装を着て「何時からライブやります!」ってフライヤーを配ってアピールして……そうしたら、また違う国のオーガナイザーさんの目に止まって、違う国のイベントに呼んでもらえたり。今まで、それを日本で一生懸命やって全然ダメだったけど、ヨーロッパでは受け入れてもらえて、どんどん次につながっていくんです。だから、もし日本でダメだったとして、場所を変えたら、どこかにすごくぴったりな場所があるかもしれないですね。……ただ、すごく感じるのは、ヨーロッパの人って感覚がすごく鋭いので、嘘とかはすぐ見破られちゃうんです。よく聞くのが、日本で売れるためにヨーロッパを利用すると、すぐにバレて相手にされなくなるって。
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――あ! 「フランスで人気の日本人アーティスト」っていう逆輸入を狙うってことですか? airly そうそう。経歴をつけたいだけの人は、心がないから相手にしてもらえないんです。私はフランスに初めて行ったとき、フランスが大好きになってしまって、その思いが伝わったんだと思います。向こうの人って正直だから、嫌なものは嫌なんですよ。日本でいくら有名でもダメ。私はヨーロッパがたまたますごく合ったんですけど、「韓国が好き」「台湾が好き」「シンガポールが好き」でも、どこでも良いんです。「本当にこの国が好き」っていう感覚が一番大事なのかなって、私は思います。 ――じゃあ、「日本で売れないから海外で一旗あげるか~」っていう軽い気持ちは見透かされてしまうんですね……。8年前の私に教えてあげてください(8年前台湾の事務所に入り売れずにクビになりすぐに帰国しました)。全てのきっかけをくれた「フワフワフワッフー」に感謝ですね。 airly はい……この曲を作ってくださった川西さんは事故で亡くなってしまったんですけど、今も毎日感謝してます。すごく印象に残ってるのが、川西さんが生前に「この曲は世界で絶対に売れる」って言ってたんですよ。そのときは「まさか~(笑)」って思ってたんですけど、今こんなことになって……きっと見守ってくれてるのかなって。 ――良い話! 川西さんは私も仕事したことあります。ちょっとは私のことも見守ってくれていいんですよ(airlyの上空を見つめながら)。それで、あのー、「ヨーロッパはすごく合ってる」ということは、日本では少し息苦しさがあるんですか? airly 私、自然にしてると日本の人には引かれちゃうんですよ。フレンドリーすぎるのか、裏があると思われたりとか……だからちょっと気を遣っちゃうんです。 ――あー! わかります!! 同じ事務所だったときは、あのー……過剰に良い人だから、宗教の勧誘じゃないかと身構えてました! 「この人、さっきから私のことをやたら褒めるけど何? 何が狙い?」って。 airly それ! それよく言われるんです! 「壷売られるんじゃないか」みたいな(笑)! ――実は宗教では……? airly ないです(笑)!! ――みんなに笑顔でハグして生きているイメージなんですが、苦手な人とかはいるんですか? airly もちろん! 感覚的に合わない人とか、苦手な人は上手にさけてしゃべらないようにしてます。恐いんですよ、上辺だけのお付き合いもできないし……だから好きな人には、あなたがどんなに素晴らしいかを伝えたくなって、それで警戒されて(笑)。ヨーロッパはそこも合ってたかもしれないです。感性が日本とは違うのか、本音で話して、日本人が疑うところでも「目を見ればわかる」って、すぐ信じてくれるし、わかり合えるんですよ。職業も年齢も気にされないし、そんなに私のことを知らなくても「私、今日は家にいないから使っていいよ」って家に泊めてくれた女の子もいました、フランスで。私が泥棒だったらどうするんだろう? ――さすがに危ないよ!! 女の子も不用心だけど、夜中に変な男が入ってきたらどうするの!! airly ……は!! そうですね、気をつけます! 日本でも海外でも、周りのスタッフさんやアーティストの方やファンの方に色々助けていただいてるから、つい信用しちゃって。本当に皆さんのおかげで続けられています。 ――助けたくなるというか、何か手伝いたくなるオーラが出てるんでしょうね。いいなぁ! ではでは、最後にairlyさんの今後の野望を教えてください airly お城ですね。 ――……城!? ……建てる?? airly はい。お城と飛行機。同じように表現活動をしていてヨーロッパに行きたい子に、住む場所と移動を提供できるようになりたいなぁと思って。 ――おお~、今後は是非とも、もっと私と親しくしてください! お城はどんなお城にしますか? airly もも色(ハート)! ――高速から見えるラブホみたい! 今日はありがとうございました! (取材・文=小明/撮影=宍戸留美) ●えありー 自ら作詞作曲を手がけヨーロッパと東京を中心に歌を歌っている。 日本では元12代目ミニスカポリスでもあり、数々の雑誌で巻頭グラビアも多数掲載されたグラビアアイドルでありながらも、TBSをはじめとした番組のレギュラーレポーター、MC、タレント活動やを経て、小さい時からの夢であった歌手活動を2006年から開始。フランスの日本音楽専門チャンネル『nolife』でX JAPAN,Perfumeに続き4位にランクインしたのをきっかけにairlyのフランスでのファンクラブやairlyの為のNPO法人が設立された。皆さんの手助けによりフランスを中心に、イタリア・スイス・イギリス・アジア等に進出。世界的に有名な"30万人"の動因を誇るイベントのJAPANEXPOやLuccaComics,NapoliComicon,HyperJapnaChristmas2015等のステージに上がる。また、パリ・ストラスブール・ノルマンディーの各所レストランやBAR、保育園、イベント会場から招聘されたり、イタリアのリゾート地のホテル等でもライブを行っている。 5回のユーロツアーを終えて、airlyに歌ってほしいと世界中のさまざまな場所やコラボレーションを希望する海外アーティストからも声がかかるようになり、世界中に歌を届けるために活動の場所を広げている。また、フランスの3箇所で撮影したミュージックビデオもフランスの番組『nolife』で放送中。 ●ししど・るみ 1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
ルミネッセンス 形態:8曲入り 定価:¥2,500(税込) 品番:SNDL-0003/JAN:4514306011869 レーベル:sundaliru amazon_associate_logo.jpg
詳細は下記リンクまで。 公式ブログ http://s.ameblo.jp/sundaliru/ 最新情報 8/3にアルバム「東京幻想曲集」とカメラマン増田賢一氏と25年分の宍戸留美を撮りためた「東京幻想写真集」同時発売!! ●あかり 1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<http://www.cyzo.com/akr/>。