
『セミナー講師で稼ぎたいと思ったら
読む本』(中経出版)
ビジネス書、ハウツー本、自己啓発本など、日刊サイゾー読者諸氏にこういったジャンルの本を手に取る方はあまり多くないのではないだろうか。しかし、普段手に取らない分野の本だからこそ新しい発見があるもの。例えば、毎週末、カルチャースクールなどで催されているビジネスセミナー。何やら謎めいた印象さえあるが、実際は裾野が広く、非常に活気ある業界であるようだ。
元手いらずで利益率80%、セミナー開催は実に"おいしい"商売であるという。『セミナー講師で稼ぎたいと思ったら読む本』(中経出版)は、セミナープロデューサーで、ネクストサービス株式会社代表取締役の松尾昭仁氏が、誰でも簡単にセミナーを開催する方法を記した1冊だ。松尾氏は多くの企業や団体から講演依頼を受ける人気講師。セミナー参加者は延べ5000名に及び、100名以上のセミナー講師を世に送り出したセミナーのプロだ。"セミナー講師の先生"が語るセミナー開催のノウハウとは一体どんなものなのか。
未経験者が初めてセミナーを開催する場合、気になるのはやはり集客面。無名の新人がありきたりのセミナーを催しても動員は望めそうもない。しかし、セミナーのタイトルひとつでも、動員はグッと違ってくるという。例えば「田中税理士事務所 シングル女性のための『老後のお金』準備セミナー」のように、「主催する組織名・肩書き」「参加対象者」を絞って明記し、かつ「自分だけにしか語れない内容」のタイトルが望ましいと松尾氏は語っている。呼びかける相手を具体的にすることで、対象者の関心を引き付けることができるからだ。他にも、「有名講師にジョイントセミナーを依頼する」「メルマガを活用し、宣伝費を安価に抑える」など、セミナー開催にあたっての具体的な方策が多数記されており、シンプルながらどれも一見の価値がある内容だ。
数多のセミナー講師の中には、自分が経営する会社が倒産した話など、失敗談を語って全国を回っている講師もいるという。誰にでも私小説が書ける、という弁があるように、誰にでもセミナーで語る経験を有している。セミナーを聴く側から壇上へ立つ側へ。その契機となるのは、ふと手に取ったこんな1冊であるのかもしれない。
(文=平野遼)
●まつお・あきひと
ネクストサービス株式会社代表取締役 セミナープロデューサー(自主開催セミナーの専門家)。その他大勢から抜け出したい、士業・各種コンサルタント・起業家をトータルで支援する戦略プロデューサー兼コンサルタント。 自身が企画し講師を務めるビジネスセミナーは毎回満員御礼。参加者は延べ5,000名を超え、その中から100名以上のセミナー講師や20名を超えるビジネス著者を世に送り出すなど、即効性のあるノウハウと指導法、実績が高く評価されクライアント希望者が後を立たない。東京商工会議所を初めとする各種団体やリクルート社、明治安田生命などの民間企業より講演セミナー、研修依頼を受ける人気講師であり、日本経済新聞や日刊ゲンダイ、週刊SPA!などメディアからの取材も多い、今、注目の起業家である。著作は「『その他大勢』から一瞬で抜け出す技術」(日本実業出版社)、「稼ぐ力が身につく大人の勉強法」(ダイヤモンド社)、『絶対の自信をつくる3分間トレーニング』(あさ出版)「コンサルタントになっていきなり年収650万円を稼ぐ法」など11冊を数える。
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電力という利権に群がる腐敗構造を暴くルポ『日本を滅ぼす電力腐敗』

著書『電力腐敗』を手に経済産業省前に立つ
三宅勝久氏。
東日本大震災による福島第一原発事故から8カ月が経過した。いまだ福島の状況は収束の目処もつかず、不安な話題ばかりが聞こえてくる。また、当事者である東京電力は、被災地である福島県およびその周辺や、事故によってさまざまな影響が及んだ人や地域に対して、これまでにどれほどのサポートやケアを行ってきたのか。その点について、具体的な情報はあまり伝えられていない。
なぜ福島は、そして日本は、このような状況になってしまったのか。そもそも、原発は安全な施設なのではなかったのか。地震や津波で揺らぐことなどなかったはずではないのか。そして、地震が多発し、しかも広いとは言いがたい島国である日本に、50基以上もの原発がなぜ存在するのか。
そうした原発の事情に対して疑問を抱いたのが、ジャーナリスト・三宅勝久氏であった。三宅氏が調査を開始すると、政界・官僚・財界ばかりか司法の場までも巻き込んだ、癒着と天下りの構図が浮かび上がってきた。そこには、国益や、公共の利益といった視点はなく、ただ利権に群がる腐敗した醜悪な現実が露骨に巣食っていたのである。それを渾身の筆でまとめたものが、『日本を滅ぼす電力腐敗』(新人物往来社・新人物文庫)である。同書はウェブサイトで公表した記事がベースになっているものの、全編が書き下ろしのルポであり、ほとんどの関係者は実名で生々しく記載されている。
筆者は市民による脱原発集会が行われている、経済産業省前で三宅氏に話を聞いた。三宅氏は天下りというものの実態を「日本を腐敗させている賄賂システム」と指摘。それが、今回の福島やひいては日本を窮地に陥れた元凶であると怒りを露わにする。
そして、「張本人は誰なのか」を明確にすることが重要であると三宅氏は強調する。
「『東京電力』という人はいませんし、『経済産業省』という人もいないですよね。東電や経産省に抗議することも非常に重要なことですが、それだけでは不十分。本当に責任ある人間が組織や団体の中に隠れて、責任を取らないどころか天下りでたっぷり甘い汁を吸っている」(三宅氏)
そして、甘い汁を吸うだけでなく、そうした癒着が放置されることで、安全よりもカネが優先される土壌が作られていく。その結果、いざ不測の事態が起きた場合、危険な状況を押し付けられるのは庶民であり消費者なのである。「危険な状況を作り出した『真犯人』をあぶり出すことが大切」と、三宅氏は繰り返す。
また、その『真犯人をあぶり出す』作業は、「実は誰にでもできる作業」だと三宅氏は言う。
「たとえば、有価証券報告書などを丹念に見ていけば、必ず役員などの素性や経歴が分かります。天下りを追及するのは、ジャーナリストの専売特許ではありません」(三宅氏)
世の中の腐敗や不正を見出すことは、一般市民にも十分できることであり、また重要であると三宅氏は言う。そうした腐敗に目を光らせるための参考書としても、本書は優れた1冊となろう。
(文=橋本玉泉)
美人女子プロゴルファーの下半身事情にも突っ込んだ「過激暴露本」が話題に

大人気の有村智恵は、夜も"ホールイン
ワン"!?
いよいよ終盤戦に差しかかってきた女子プロゴルフの賞金女王争い。2年連続の栄冠を狙うアン・ソンジュを、アイドルゴルファーとして人気の有村智恵が追う展開になっている。
そんな"女の戦い"が繰り広げられている中、1冊の"暴露本"が刊行され、ゴルフ界に衝撃が走っているという。『美人プロゴルファーの「危ない噂」 ファンが知らない激ヤバ素顔―』(双葉社)だ。
「著者は、"現役プロキャディー"を自称する松下オーガスタという人物です。当然、ペンネームですから、どこの誰かは判然としません」(スポーツ紙ゴルフ記者A)
著者は、前書きでこそ「ゴルフ界を盛り上げたい」と本書を書いた動機を語っているが、中身は女子プロゴルファーに関する暴露本以外の何物でもない。
「本の中で書かれているゴルファーの名前は、そのほとんどがイニシャルになっているだけに、"これは誰のことか?"をめぐって、ゴルフ界やファンの間ではさまざまな美人ゴルファーの名前が取り沙汰されています。中にはバレバレのものもあれば、著者もかなり気を遣った書き方をしているのもありますね」(同)
このゴルフ記者が言うには、最もバレバレだったというのが「プロ野球選手の元彼が忘れられないMたん」だという。
「今季限りで引退する古閑美保プロ以外考えられませんね。元彼というのは、米大リーグで活躍する西岡剛でしょう。『石川遼やダルにも行ったけど、相手にされなかった』と自ら笑い話していたというのも、いかにも豪放な彼女らしいエピソードです」(同)
古閑プロについては、あるメーカー関係者いわく、「トーナメント決勝がある日に彼氏にどうしても会いたくて、それが原因で予選落ちしたというX選手ってのも、古閑さんじゃないかな」とのこと。これが当たっているかどうかはさておき、こういうところで名前が出てくるあたり、さすがに女子プロゴルフ界イチの恋多き女である。
また、H経験が人並み外れて多く、とにかくエロいということを暴かれたZ選手に関しては、「古閑さんという話もありますし、意外と佐伯三貴なんじゃないかとも言われていました」(別のゴルフ記者B)というが、「まあ、おそらくはギャルゴルファーとして有名な金田久美子選手でしょうね。それにしても、あそこまで過激なエピソードを書いて大丈夫なのかと心配になりましたよ」(前出の記者A)との声も。
もちろん、この暴露本の被害にあったのは、このふたりだけでは当然ない。現在、熾烈な賞金女王争いを繰り広げている有村智恵のものと思しき話も随所に見られるという。
「彼氏の"夜の調教"のおかげで盗撮を気にしなくなったというのは、おそらく有村でしょう。この本では、盗撮に気を取られ、プレーに集中できなかったところを、ベランダでチョメチョメするなどの"恥ずかしさに耐える特訓"を彼氏が施してくれたおかげで、精神的に強くなったと。たしか、有村のモデルの彼氏がそういうことをしていたという話を聞いたことがありますからね。ただ、夏くらいにその彼氏とは別れて、新しい男とつき合い始めたっていう話ですけどね」(前出のメーカー関係者)
そのほか、ゴルフ用品の新製品ポスターで、撮影に参加できなかったため、別のモデルに後から顔だけ合成されるという「アイコラ」をされた結果、顔だけが不自然なほどデカくなってしまったという悲惨な女子プロも有村とのこと。
「風呂場でのケンカの話も知る人ぞ知る話。本書には2件のケンカ話が出てきますが、ひとつは北田瑠衣と佐々木慶子のことでしょう。週刊誌でも報じられましたしね。もうひと組が誰なのか、我々の間でも話題になっています」(同)
まさに、賞金女王争いそっちのけで話題をさらっている状況なのだが、一方で書かれた本人やその周辺の関係者は、この本の著者がどこの誰なのかを、必死で探しているという。
「有村や古閑はCM契約も多いですし、スポンサーに対するイメージを壊したくないので、これ以上情報が漏れないようにと必死ですよ。しかも、有村は賞金女王争いの真っただ中。本人に変なストレスを与えたくないから周囲もピリピリしています。ちなみに、書いている内容から、犯人はキャディーなんかではなく、メーカーの、しかもかなりベテランの関係者ではないかと言われています」(前出の記者A)
うわさでは、第2弾も計画中というゴルフ界暴露本。次回作が出るのは、本書の売り上げの"スコア"次第か!?
地震、津波、原発事故……それでも続く、日常を生きる意味『神様 2011』

『神様 2011』(講談社)
「くまにさそわれて散歩に出る。川原に行くのである。春先に、鴫を見るために、防護服をつけて行ったことはあったが、暑い季節にこうしてふつうの服を着て肌をだし、弁当まで持っていくのは、『あのこと』以来、初めてである」(『神様 2011』本文より)
2011年3月11日を境に、私たちが住む世界は180度変わってしまった。巨大地震による津波などの被害で死者・行方不明者合わせて2万人以上の犠牲者を出し、原発が爆発した。原発から飛び散った大量の放射能は地球を何周もし、海や大地、そして農作物を汚染した。「ベクレル」や「シーベルト」、「内部被曝」「除染」なんていう、いままで聞いたことのなかった言葉が当たり前のように使われるようになり、専門家も誰も、この先私たちがどうなってしまうのか、確かなことは何も分からない。そんな見えない恐怖に日本中が包まれている。けれど、これもまた、「日常」の1ページであることには変わりない。
『神様 2011』(講談社)は、川上弘美が18年前に書いたデビュー作の短編『神様』を、震災後に改稿した作品だ。初出は文芸誌「群像」6月号(同)で、この2つの作品を同時に掲載した。
隣人である「くま」と主人公が散歩する、という寓話的なあらすじは変わらないのだが、『神様』に登場するマンションの住民や子どもの姿は『神様 2011』からは消え、替わりに「防護服」や「ストロンチウム」、「累計被曝量」などといった無機質な単語が登場する。「あのこと」という言葉が出てくるたびに少しドキッとして、何とも言えない、嫌な感じが胸に残る。『神様』と『神様 2011』、どちらの世界が現実でどちらが幻なのか、不思議な感覚に陥ってしまう。
川上は何気ない「日常」を描くのが得意な作家だ。どこにでもあるような、だけどたまらなく愛おしい、そんな日常。原発事故の前と後で、その日常は様変わりしてしまった。そのことへのやりきれなさと、何も知らなかった、知らないふりをしていた自分への静かな怒りが、デビュー作を書き換える作業へと川上を駆り立てたようだ。
「日常は続いてゆく、けれどその日常は何かのことで大きく変化してしまう可能性をもつものだ」(『神様 2011』あとがきより)
確かに、"終わりなき日常"は終わった。けれど、私たちがいま生きる世界も、まぎれもなく日常であることには変わりない。たとえ、それが3.11前に想像しなかった最悪の現実であったとしても、「もう嫌になった」と投げ出すことはできない。
暗闇の中でじっと目をこらせば、きっと見えてくるものがある。その「何か」は、人それぞれ違うだろうが、それこそが、いま私たちが生きる意味なのだろう。
遺体安置所で遺体と向き合う人々を追った壮絶ルポ『遺体 震災、津波の果てに』

『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)
2011年3月11日、日本列島に激震が走った。
東北地方の三陸沖を震源とするマグニチュード9.0もの巨大地震が起こり、宮城、福島、岩手県沿岸の町は、高さ10メートルを超える大津波に襲われた。もっとも被害の大きかった陸前高田などは、一瞬にしてひとつの町が丸ごと消えてしまった。
東日本大震災の死者・行方不明者は、およそ2万人。膨大な数の遺体が、津波で廃墟と化した町に散乱した。瓦礫の上に横たわる遺体、ちぎれてしまった腕や脚......。
本書『遺体 震災、津波の果てに』(新潮社)では、著者の石井光太氏が2カ月半という時間をかけ、被災地で200名以上に取材。その中から岩手県釜石市で遺体の収容や身元確認、葬送に当たった15人にフォーカスし、遺体とどう向き合い、どうやって立ち直って生きていこうとしているのかを追っている。
舞台となった釜石市では、旧二中(正式名称は釜石第二中学校)が遺体安置所となった。
釜石市は、釜石湾に面した人口4万人の小さな町で、海沿いの建物はことごとく流され、死者・行方不明者は1,000人を超えた。しかし、海沿いからたった1、2キロ先の国道1本を隔てた内陸側は津波の直接的な影響はなく、津波が発生した時どこにいたか、が生死の境となった。
それゆえ、生き残った人々は何十人もの顔見知りの死を受け止めながら、元・葬儀業者で遺体安置所の管理者を務めていた千葉淳氏を中心に、「自分たちにできることをしなければ」という思いで自発的に遺体安置所に集まった。市の職員は遺体を安置所へと運び、地元の医師や歯医者は身元確認を1日30体も40体も行い、必死に遺体と向き合っていた。
遺体安置所には行方不明者を捜す遺族が、次々にやってきた。市の職員や警察官にともなわれ、遺体を確認していく。
「これではありません」
「これも違います」
そして、突然の悲鳴が上がる。
「母です! 私の母です! ああ、やっぱりここにいた!」
娘は遺体に抱きつくようにしゃがみ込んで泣き始め、異常に静まった体育館内にその声が響いた。「もしも自分の家族だったら......」。その場に居合わせた人は、誰しもが自分自身と重ね合わせ、感情があふれそうになるのを必死でこらえていた。
そんな中、避難所に指定されている仙寿院の住職が訪れる。館内は歩く隙間もないほど遺体が並び、住職が故人の顔を見てみると、助けを求めるように口を開けていたり、逃れようと体をよじっていたり、水を飲んで苦しそうにしていたりし、どの顔にも浮かんでいるのは「苦痛」だった。
千葉氏が住職を案内する。
「彼女は臨月の妊婦なんです」
「この3人は家族なんです」
千葉氏は遺体の尊厳を守り、彼ら一人ひとりの名前や家族構成をしっかりと覚えていた。彼らのことを伝えることが使命とばかりに、涙を懸命にこらえ、丁寧に説明していく。そして、住職に提案する。
「ひとつ、お経を読んでくれませんか。そうしてくれると遺体も喜びます」
住職はうなずき、学習机でできた手作りの祭壇の前で、お経を読もうとする。
しかし、すぐ近くで幼い子どもの遺体にしがみついてしゃくり上げている女性の姿を目にし、涙腺がゆるんでいく。目をかたく閉じ、感情を押し殺してお経を続けようしても胸が苦しくなり、読経は途切れていった。
津波の恐ろしさがどんなものであったか。彼らが乗り越えようとしているものが何なのか。おそろしいまでの現実が、本書には詰まっている。
(文=上浦未来)
●いしい・こうた
1977年、東京生まれ。海外ルポをはじめとして貧困、医療、戦争、文化などをテーマに執筆。アジアの障害者や物乞いを追った『物乞う仏陀』(文藝春秋)、イスラームの性や売春を取材した『神の棄てた裸体』(新潮社)、世界最貧困層の生活を写真やイラストをつけて解説した『絶対貧困』(同)、インドで体を傷つけられて物乞いをさせられる子供を描いた『レンタルチャイルド』(同)、世界のスラムや路上生活者に関する写真エッセー集『地を這う祈り』(徳間書店)など多数。
学生気分で訪れたい! 大学併設の博物館『TOKYO大学博物館ガイド』
お金をかけずに、知的好奇心を満たしたいの。 なぁんて、欲張りなアナタ。大学に併設された博物館に行ってみてはいかが? 「えっ、大学に博物館?」と思うかもしれないが、東京の大学には、意外にもなかなか個性豊かな博物館を始め、美術館や植物園など見学可能な施設が存在している。 『TOKYO大学博物館ガイド』(P-VIBE BOOKS)では、そんな施設を、どーんと100件も、紹介している。たとえば、武蔵野音楽大学江古田キャンパスの楽器博物館や、東京農業大学の食と農の博物館など、大学の特色が濃厚に出ている博物館。また、立教大学のように、江戸川乱歩の"お宅"へ遊びに行けるちょっと変りダネも。これは、乱歩の長男である平井隆太郎氏が立教大学の名誉教授であった関係で、2002年に平井家が譲渡したもの。自筆原稿や書簡などの閲覧にも対応してもらえるので、乱歩ファンにはたまらない。 さらに、どうせならば、有名大学にミーハー気分で行ってみたい。そんな人には、東京大学大学院理学系研究科付属植物園がおススメ。一般的には、「小石川植物園」の名前で知られる東京大学の教育実習施設で、都会のど真ん中にありながら、16万1,588㎡という広大な敷地を持つ。 個人的にも以前から気になっていた植物園だが、東京大学の施設ということはまったく知らなかった。知人から、ものすごい広くて落ち着ける園だと聞いたことがあったので、芝生の上でゴロゴロしに行ってみようかなんてぐうたらな考えを持っていたのだが、さすがは東京大学。ただの植物園ではなかった。およそ320年前、徳川幕府が作った「小石川御薬園」がこの植物園の遠い前身であるという驚きの歴史があった。さらに、植物が研究したい人には(というか、そっちが正しいのかも......)、植物園本館に納められた植物標本が約70万点、植物学関連図書は約2万冊と圧倒的な資料の量を誇り、植物好きや植物を研究をしている人は何度でも通いたくなるはず。 そして、せっかく大学博物館を訪れたらチェックしておきたいものが、大学のオリジナルグッズ。東京藝術大学では、デザイン科教授がデザインした、お酒「いいちこ」のオリジナルフラスコ、東京農大の十八番「大根踊り」を彷彿とさせる、大根の形をしたチーズケーキなど、各大学でかなりこだわっていて、何かしら興味を引く一品にめぐり合えるはず。 それにしても、大学博物館のメリットはなんといっても、入場料が0円か、せいぜい数百円で、とってもお手頃なところ。本書を手に、久しぶりに学生気分で大学を訪れてみてはどうでしょ? (文=上浦未来) ●大坪覚(おおつぼ・さとる) 1967年富山県生まれ。龍谷大学文学部、文化学院創造表現科を卒業後、フリーライターとなる。情報誌で映画情報、ブックレビューなどを書き、2009年からは文化学院文芸コース・創作実習の講師を務める。『TOKYO大学博物館ガイド』
戦後日本のソウルフード・ラーメンから現代史を読み解く『ラーメンと愛国』

『ラーメンと愛国』(講談社)
やれ家系だ、つけ麺だ、魚介豚骨だといっていた時代もひと昔。「○○ラーメン戦争」「△△ラーメン博」など、各地・各メディアでイベントや特集が組まれ、各店舗は新しいラーメンの創作にしのぎを削っている。1980年代からのラーメンブームはとどまるところを知らず、近年ますます過熱する一方だ。"RAMEN"は世界共通語となり、即席めんの世界総需要は915億食(2009年、日本即席食品工業協会調べ)と、日本食を代表する輸出製品とまでなった。ラーメンは、ノスタルジーを誘う戦後日本のソウルフードであり、世界に誇るナショナル・アイデンティティーであるのだ。
そんなラーメンのソクセキをたどったのが、『ラーメンと愛国』(講談社)。メディア論・都市論などが専門のライター・速水健朗氏が、"日本食"ラーメンの成り立ちと、ラーメンがどのようにして食文化の中核となってきたか、その政治的・文化的背景を描いた一風変わった新書だ。
どこのラーメンがおいしいといったことには一切触れておらず、「アメリカの占領政策としての小麦販促」「日清創業者と工業製品としてのインスタントラーメン」「ラーメンと郷愁」「ご当地ラーメン成立の背景」「なぜラーメン職人は作務衣を着るのか」など、ラーメンを中心とした同心円上の日本文化を多角的に考察している。話題は、マスからコアへ、田中角栄から泉ピン子へと全方位的に振れ、"ラーメン全部乗せ"のような具だくさんの1冊だ。
愛国とは仰々しい単語だが、ラーメンとどういう関係があるのか。一例を挙げると、そのナショナリズムが顕著に見られるのが「作務衣化」である。ラーメン屋のイメージカラーは赤白から紺や黒へ、白い調理服は作務衣へと、かつては中国風の意匠であったものが和風となった。店名も「麺屋○○」のように、今では「ラーメン」とカタカナの看板を下げている方が少ない。店内には「俺たちは今、まさに旅の途中だ」「ラーメンは俺の生き様」などと店主直筆のラーメンポエムが掲げられ、自らの"ラーメン道"を主張するようになった。たかだか100年の歴史しかないものが、国民食となり、ラーメン道となり、中国風の意匠をはぎ取って日本の伝統らしきフェイクで塗り替えられていった時期は、ちょうど日本が中国にアジア1の経済大国の座を奪われた時期と重なる。表層的な模像としての日本回帰、これが本来、職人とは一切関係のない作務衣を着用することに現れている、と速水氏は考察している。
ラーメンと愛国の関係について、本項ではほんの一部分に触れただけである。ぜひ手に取って、ラーメン丼の底をのぞいてみてほしい。ラーメン1杯からこれだけの話が出てくるのかと驚嘆する1冊だ。
(文=平野遼)
・はやみず・けんろう
ライター、編集者。コンピュータ誌の編集を経て現在フリーランスとして活動中。専門分野は、メディア論、都市論、ショッピングモール研究(『思想地図β vol.1』ショッピングモール特集の監修)、団地研究(『団地団 ベランダから眺める映画論』大山顕、佐藤大との共著を準備中)など。TBSラジオ『文科系トークラジオLife』にレギュラー出演中。主な著書に『タイアップの歌謡史』(新書y)、『自分探しが止まらない』(ソフトバンク新書)、『ケータイ小説的。――"再ヤンキー化"時代の少女たち』(原書房)など。
世界で起こった"決定的"な瞬間をとらえた衝撃の報道写真集『SHOOT ON SIGHT』

『SHOOT ON SIGHT』より
報道カメラマン――。彼らは、世界で起きる"決定的"な瞬間に立ち会うため、何時間でも何日間でも被写体を追い続け、"ここぞ"という瞬間に、0コンマ何秒の世界で、すかさずシャッターを切る。
『SHOOT ON SIGHT 最前線の報道カメラマン』(辰巳出版)。タイトルを訳せば、「一瞬を狙い打つ」そんなところだろうか。本書では、雑誌ジャーナリズムの鬼ともいうべき宮嶋茂樹氏、国内最大の通信社である共同通信の原田浩司氏、そしてアフガニスタンの最前線で米軍に密着する横田徹氏が、20年以上にわたって撮りためた世界の事件・紛争をとらえた報道写真76枚がカラーで掲載されている。最初の1枚から超ど迫力で、2010年5月にタイ・バンコクで起こった暴動の際、反政府活動家が火炎瓶を持ち、自らが火だるまになる瞬間を見事にとらえている(宮嶋氏撮影)。
本書では、掲載されている1枚1枚について、酒を飲みながら3人で振り返っているのだが、知られざる舞台裏の状況や本音が次々に飛び出す。この火だるま男の現場には、実は原田氏も宮嶋氏のすぐ横にいて、まったく同じ瞬間にシャッターを切っていた。しかし、残念ながら今回の写真集では外されてしまっている。そのことについて、原田氏は酒に酔いながら、悔しまぎれにこう語る。
原田 「ちくしょう(笑)。あの時は宮嶋さんと俺、使ったレンズが違ったんだよ。(中略)このときの写真に関しては、こっち(宮嶋氏の写真)の方がいい。これは、負けたんだよなあ」
宮嶋 「おれにはすぐに分かったんだよ。これは、すごい写真になったって。原田はしばらく分かってなかったろ」
原田 「ちょっとボーっとしていて」
宮嶋 「それで、しばらくしてから"とんでもねえもん撮っちまったな"って(笑)」

一方、横田氏は、宮嶋氏・原田氏とは、報道カメラマンの中でも、若干行動のスタイルが違い、世界の紛争地を専門とし、07年以降はアフガニスタンに展開する米軍に従軍し、継続的に撮影をしている。彼の写真は、まさに戦闘中や軍隊を激写したものばかり。とくに印象的だったのが、ひとりの兵士が地面に掘った溝の中を這いずり、必死の形相で弾頭を取ろうと手に伸ばしている1枚。頭上は弾がパンパンと飛び交っていて、とても頭も上げられない状況だったという。
そして、忘れてはならないのが、すべてのテキスト部分を担当したノンフィクション作家・藤野眞功氏。彼は、2万人が収容されているフィリピン最大の刑務所での地獄の日常を記した『バタス 刑務所の掟』(講談社)でデビューし、今、注目を集めている作家のひとりだ。企画段階からかかわり、座談会の司会もこなし、さらには、1人ひとりにロングインタビューを行い、「報道カメラマンとは」「なぜ報道カメラマンになったのか」など、3人の人生そのものに迫っている。

「報道カメラマンという職業は、本当にただのハイエナなのか?」という藤野氏の質問に対し、宮嶋氏はこう答える。
「医者と並び称されるぐらい、クラフトマンシップの一番高い職業だと思っていますけど。でも、あまりそういうのを声高に言うのも大人げないし。疲れないのかね、正義のジャーナリストって」
報道カメラマンは、ワガママ放題のロクデナシ。けれど、最大限の敬意を払うべき相手、と語る藤野氏と、常に第一線で活躍する報道カメラマン3人の異色のコラボが放つ、刺激的でボリューム満点な1冊をお試しあれ。
(文=上浦未来)
●みやじま・しげき
1961年、兵庫県明石市生まれ。日本大学藝術学部写真学科を卒業後、「フライデー」専属カメラマンを経て、フリーの報道カメラマンに。40冊以上の著書があり、最新作は『再起』(KKベストセラーズ)。
●はらだ・こうじ
1964年、福岡県北九州市生まれ。1988年より共同通信カメラマンとして活動。1996、97年のペルー日本大使公邸人質事件および2001年のアフガニスタン戦争取材で日本新聞協会賞を2度受賞するなど、多くの受賞歴を持つ。
●よこた・とおる
1971年、茨城県生まれ。97年のカンボジア内戦から写真家として活動を始める。以降、コソボ、パレスチナ、イラク、アフガニスタンなど世界の紛争地を取材。著書に写真集『REBORN AFGHANISTAN』(樹花舎)等がある。
●ふじの・みさを
1981年、大阪市生まれ。成蹊大学卒業後、出版社勤務を経て著述業。週刊誌を中心に活動し、ルポタージュや小説を発表している。著者に、ノンフィクション『バタス 刑務所の掟』(講談社)、小説『犠牲にあらず』(新潮社)等がある。
140字で"歌う"Twitterは現代の短歌? 猪瀬直樹が唱える言葉の力の重要性

猪瀬直樹東京都副知事。
日本人の活字離れ、読書離れが社会問題化して久しい。これを受けて東京都では、国民一人ひとりの言語技術の習熟を目的とした「『言葉の力』再生プロジェクト」に、2010年から取り組みを始めている。そんな中、東京都副知事で作家の猪瀬直樹氏が書いた『言葉の力―「作家の視点」で国をつくる』(中公新書クラレ)が注目を集めている。言葉の力が人間力、ひいては国力を底上げするとのメッセージが、TwitterやSNSを駆使する現代人とどうリンクするのか。言葉の持つ力と可能性について猪瀬氏に聞いた。
――著書『言葉の力』の中で副知事は、震災という国難を体験した日本人が、それぞれの持ち場で個人レベルでの復興プランを出していく時代だと書かれています。
猪瀬直樹氏(以下、猪瀬) それは僕にも言えるし、これを読んでいる一人ひとりにも言えることです。僕は今、たまたま肩書きが副知事ということだけど、基本は作家であって民間人だからね。その発想でプランニングをしているつもりです。なので、発言が官僚的発想と異なるのは、僕独自の発想だから意味はあるんですよ。
――たとえば、東京湾埋め立て地に100万キロワットの天然ガス発電所の計画を発表しましたが、官僚にすれば、「同じ言うにしても1万キロワットでいいじゃん」という感覚もあると思いますが。
猪瀬 いや、「100万キロワット」とメッセージを強く打ち出さないと、企業が不安になって、東京から出て行っちゃうでしょう。福島原発がああいう状態で電気が来なくなって、柏崎(刈羽原発)も怪しいと。企業というのは中長期計画を立ててやってるわけで、電力が不透明じゃ先行きも不安だし、計画も立てられない。だから1万kwじゃなくて100万kw。そういうメッセージを発信して、もちろんそこへ向けて動く。今、日本がいろんな意味で厳しい状態にあると言われている。世界もどんどんグローバル化していく。そうした中で日本が海外と渡り合っていくには、一人ひとりが思想を鍛え上げていく必要があるし、それには言葉の力、言語技術を磨く必要があると本にも書いたんだ。世界をとらえる道具は、言葉に他ならないということをね。
――著書の中にもありましたが、日本人は寺子屋の時代から識字率が世界一で、俳句や和歌の文化も成熟し、言葉や文字との関わりは世界的に見ても深かったわけですが。
猪瀬 その上に今の日本は成り立っているからね。言葉で人は考えるし、そこから工夫も生まれる、コミュニケーションする、字を書いて説明する。それは日本の文化遺産であり、国の力なんだよね。それが今、本が読まれなくなって活字力の衰退が心配されているということなんだけど。
――それとともに、日本人のコミュニケーション力が低下していると指摘する声もあります。
猪瀬 ただ、日本人は昔から井戸端会議なんかやってたし、そういうコミュニケーション力はあったはずなんだけどね。今のTwitterやSNSだって、空間を超えた井戸端会議みたいなところがある。そういう意味では、おしゃべりはかなりしているんだろうけどね。ただ、論理的な展開ができているかというと話は別なんだけど。
――副知事はTwitterも積極的にやられています。
猪瀬 日本人は昔から俳句や短歌に親しみながら、5・7・5というような制限の中で世界観を表現してきた。制限された140字という短文の中で、本来持っている言葉の力を発揮する。Twitterがそういう場となる可能性はあるかもしれない。言語技術は潜在的に持っているはずなんだから。そういういろんな可能性を考えながら、東京都で「『言葉の力』再生プロジェクト」を推進しています。
――そのひとつが、今月10月30日(日)に開催される「ビブリオバトル首都決戦2011」(ベルサーレ秋葉原)。ゲーム感覚を取り入れた「書評合戦」ともいうべきイベントと発表されていますが。
猪瀬 すごく簡潔に中身を言うと,
「書評合戦」ですね。対象は大学生や大学院生で、選手それぞれがおすすめ本を持ち合い、1人が5分という持ち時間で書評を口頭で発表し合い、会場の観客から一番「読みたい」という支持を集めた選手が優勝。全国の予選が既に行われていて、そこを勝ち上がった選手たちが30日に東京へ集まり、準決勝と決勝を行うという形になります。
――さしずめ「書評甲子園」ですね。「秋だから読書イベント」という単純な話でなく、「言葉の力」の重要性を知った上で考えると、非常に意味を持つイベントかと。
猪瀬 だって、相当の言語技術が求められるからね。本の内容をよほど深く理解していないと、説得力ある言葉を5分間話し続けるなんて絶対できない。その人が持つ言葉の力、コミュニケーション力を駆使したプレゼンが必要になることは間違いない。さっきも言ったけど、本来、日本人には世界に通用する言語技術があるわけで、それと伝統の力をうまく組み合わせると、僕はもう一回、日本人の底力が出てくると考えている。だから、本を読んだり、歴史に触れたりすることは、日本国の未来にものすごく大事なんだということだね。
(文=浮島さとし)
●ビブリオバトル首都決戦2011
2011年10月30日(日)12:00~17:00(無料)
会場:ベルサーレ秋葉原(住友不動産秋葉原ビル)1F・B1F
ゲスト:猪瀬直樹、わたせせいぞう、東浩紀
<http://www.bibliobattle.jp/>
「フレーム右側の人物は強い」"ガンダム"富野由悠季の『映像の原則』とは?

『映像の原則 新装版 ビギナーから
プロまでのコンテ主義』(キネマ旬報社)
「認めたくないものだな。自分自身の若さゆえの過ちというものを」
やや引き気味・アオリのアングルで、下から見上げるようにシャアが登場し、間を大きく取りながらしゃべる。言わずと知れたガンダム屈指の名場面だ。
誰もが知っているこのシーンも、ただ監督のセンスによったものではなく、ある法則に従って作られたものだった。『映像の原則 新装版 ビギナーからプロまでのコンテ主義』(キネマ旬報社)は、ガンダムの生みの親・富野由悠季氏が、映像作品の作り方と、映像百般に関わる"原則"を記した本だ。シナリオの書き方からカメラの撮り方、音響、照明、デジタル技術などについて、アニメ界指折りの名匠である富野氏が、独特の語り口もそのままに、全12章・300ページ超にわたって解説している。左開き・横書きと、どこか教科書を思わせる硬派な1冊となっている。
原則とは、共通に適用される基本的な決まりごとのこと。音楽の五線譜と同じように、映像制作においても流れのルールが存在する。たとえば人物の進行方向ひとつでも、観客の心理的効果に大きく作用するという。心臓に近い下手(左)は、防御しなければならない側で、弱い側。したがって、左から右に移動する場合は、弱者の上昇を示す"強い動き"となる。反対に、上手(右)は強者のポジションで、右からの移動は、自然な、受け容れやすい動きという印象を受ける。「ガンダム」第1話でも、ザクは左から、ガンダムは右から向かい合っていて、この原則に則った構図となっていることが分かる。
もちろん、上記のような技術論だけにとどまらず、「ビジュアル世代は」「(動くスピードが)速すぎてなにも見えないカットは問題外です」「病人が作るような作品を世に出したくない」など、他のアニメに対する批判もにおわせており、興味深い。
メディアツールの発達により、誰もが簡単に映像編集ができる時代となった昨今。どうせなら人とサをつけた映像編集をしてみたいもの。動画投稿サイトにアップするなら、最低限の原理原則は押さえておきたい。「認めたくないものだな......」なんて視聴者の失笑を買う前に、御大富野の技術・思想をふんだんに盛り込んだ「映像の教科書」で基本をさらっておこう。ガンダムのワンシーンを思い浮かべながら読むと、難解な理論もするする頭に入ってゆくから不思議だ。
(文=平野遼)
●とみの・よしゆき
1941年11月5日生まれ。神奈川県小田原出身。日本大学芸術学部映画学科卒業後、64年に虫プロダクションへ入社。65年に日本初の連続テレビアニメ『鉄腕アトム』で、初の脚本・演出を担当。67年に同社を退社後フリーとなり、"コンテ千本切り"の異名を取るほど多数の作品に参加。79~80年に総監督および原作を務めたテレビアニメ『機動戦士ガンダム』が、放映終了後に社会現象的なヒット作品となり、一躍脚光を浴びる。以降も、数々のアニメーション作品を手掛け、その監督・原作のみならず、小説やエッセーの執筆、作詞、また、金沢工業大学や京都精華大学などの客員教授を務めるほか、幅広い分野で活躍している。










